JP2015501844A5 - - Google Patents

Claims (35)

1. 目的のポリペプチドをコードする製剤化された修飾ｍＲＮＡを含む、医薬組成物または診断用組成物。
2. 薬理効果が、
   （ａ）薬理効果を生ずることが知られている治療剤に関連する前記薬理効果よりも高い；
   （ｂ）目的のポリペプチドをコードする製剤化されていない修飾ｍＲＮＡを含む組成物が生じる薬理効果よりも高い；
   （ｃ）目的のポリペプチドをコードする製剤化されている非修飾ｍＲＮＡを含む組成物が生じる薬理効果よりも高い；または、
   （ｄ）疾患、障害、病状または感染の治療上有効な結果をもたらす；
   請求項１に記載の医薬組成物または診断用組成物。
3. 疾患、障害、病状または感染の治療上有効な結果をもたらす前記薬理効果が、細胞数の変化、血清化学の改変、酵素活性の改変、ヘモグロビンの増加およびヘマトクリットの増加からなる群より選択される、請求項２に記載の医薬組成物または診断用組成物。
4. 目的のポリペプチドを哺乳動物細胞においてインビトロで産生する方法であって、前記哺乳動物細胞を、目的のポリペプチドをコードする修飾ｍＲＮＡを含む緩衝製剤と接触させることを含む、方法。
5. 緩衝製剤が、
   （ａ）食塩水、リン酸緩衝食塩水および乳酸リンゲル液からなる群より選択される；または、
   （ｂ）１〜１０ｍＭのカルシウム濃度を有する；
   請求項４に記載の方法。
6. 修飾ｍＲＮＡが精製されたＩＶＴ転写物を含む、請求項４に記載の方法。
7. 前記製剤はナノ粒子、ポリ（酪酸−グリコール酸共重合体）（ＰＬＧＡ）マイクロスフ
   ェア、リピドイド、リポプレックス、リポソーム、ポリマー、（単糖を含む）炭水化物、カチオン性脂質、フィブリンゲル、フィブリンヒドロゲル、フィブリン糊、フィブリンシーラント、フィブリノゲン、トロンビン、速やかに排出される脂質ナノ粒子（ｒｅＬＮＰｓ）およびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項４〜６のいずれか一項に記載の方法。
8. 修飾ｍＲＮＡを含む製剤がナノ粒子であり、前記ナノ粒子は少なくとも１つの脂質を含む、請求項７に記載の方法。
9. 脂質がＤＬｉｎ−ＤＭＡ、ＤＬｉｎ−Ｋ−ＤＭＡ、９８Ｎ１２−５、Ｃ１２−２００、ＤＬｉｎ−ＭＣ３−ＤＭＡ、ＤＬｉｎ−ＫＣ２−ＤＭＡ、ＤＯＤＭＡ、ＰＬＧＡ、ＰＥＧ、ＰＥＧ−ＤＭＧおよびペグ化脂質からなる群より選択される、請求項８に記載の方法。
10. 脂質がカチオン性脂質である、請求項８または９に記載の方法。
11. 脂質の修飾ｍＲＮＡに対する重量比が１０：１から３０：１である、請求項８に記載の方法。
12. 修飾ｍＲＮＡを含むナノ粒子製剤の平均寸法が６０〜２２５ｎｍである、請求項１１に記載の方法。
13. 修飾ｍＲＮＡを含むナノ粒子製剤のＰＤＩが０．０３〜０．１５である、請求項１２に記載の方法。
14. 脂質のゼータ電位がｐＨ７．４で−１０〜＋１０である、請求項８に記載の方法。
15. 修飾ｍＲＮＡを含むナノ粒子製剤が融合性脂質、コレステロールおよびＰＥＧ脂質をさらに含む、請求項８に記載の方法。
16. 修飾ｍＲＮＡを含むナノ粒子製剤がモル比５０：１０：３８．５：１．５〜３．０（カチオン性脂質：融合性脂質：コレステロール：ＰＥＧ脂質）を有する、請求項１５に記載の方法。
17. ＰＥＧ脂質がＰＥＧ−ｃ−ＤＯＭＧおよびＰＥＧ−ＤＭＧから選択され、融合性脂質がＤＳＰＣである、請求項１５または１６に記載の方法。
18. 修飾ｍＲＮＡを含む製剤がポリ（酪酸−グリコール酸共重合体）（ＰＬＧＡ）マイクロスフェアである、請求項７に記載の方法。
19. 修飾ｍＲＮＡを含むＰＬＧＡマイクロスフェア製剤が、
    （ａ）寸法が４〜２０μｍである；
    （ｂ）４８時間で修飾ｍＲＮＡの５０％未満を放出する；または、
    （ｃ）血清中で安定である、請求項１８に記載の方法。
20. 安定性が９０％血清中の非製剤化修飾ｍＲＮＡに対し決定される、請求項１９に記載の方法。
21. 負荷重量パーセントが少なくとも０．０５％、少なくとも０．１％、少なくとも０．２％、少なくとも０．３％または少なくとも０．４％である、請求項１８に記載の方法。
22. ＰＬＧＡマイクロスフェア中修飾ｍＲＮＡの封入効率が少なくとも５０％、少なくとも７０％、少なくとも９０％または少なくとも９７％である、請求項１８に記載の方法。
23. 製剤が第２修飾ｍＲＮＡ、任意選択で第３修飾ｍＲＮＡをさらに含む、請求項７に記載の方法。
24. 修飾ｍＲＮＡを含む製剤が、速やかに排出される脂質ナノ粒子を含む、請求項７に記載の方法。
25. 速やかに排出される脂質ナノ粒子が、ｒｅＬＮＰ脂質、融合性脂質、コレステロールおよびＰＥＧ脂質をモル比５０：１０：３８．５：１．５（ｒｅＬＮＰ脂質：融合性脂質：コレステロール：ＰＥＧ脂質）で含む、請求項２４に記載の方法。
26. （ａ）融合性脂質がＤＳＰＣであり、ＰＥＧ脂質がＰＥＧ−ｃ−ＤＯＭＧである；または
    （ｂ）ｒｅＬＮＰ脂質が、内部エステルを有するＤＬｉｎ−ＤＭＡ、末端エステルを有するＤＬｉｎ−ＤＭＡ、内部エステルを有するＤＬｉｎ−ＭＣ３−ＤＭＡ、および末端エステルを有するＤＬｉｎ−ＭＣ３−ＤＭＡからなる群より選択される；または
    （ａ）および（ｂ）の両方である、請求項２５に記載の方法。
27. 全脂質の修飾ｍＲＮＡに対する重量比が１０：１から３０：１である、請求項２４に記載の方法。
28. 修飾ｍＲＮＡを含む製剤がリピドイドを含み、脂質がＣ１２−２００および９８Ｎ１２−５からなる群より選択される、請求項７に記載の方法。
29. 修飾ｍＲＮＡを含む製剤がポリマーであり、前記ポリマーは、ヒドロゲルまたは外科用シーラントの層でコーティングされ、被覆され、囲包され、封入され、またはそれを含む、請求項７に記載の方法。
30. ポリマーがＰＬＧＡ、エチレン酢酸ビニル、ポロクサマーおよびＧＥＬＳＩＴＥ（登録商標）からなる群より選択される、請求項２９に記載の方法。
31. ポリマー、ヒドロゲルまたは外科用シーラントの追加の層をさらに含む、請求項３０に記載の方法。
32. 修飾ｍＲＮＡが、キャップ０、キャップ１、ＡＲＣＡ、イノシン、Ｎ１−メチル−グアノシン、２’フルオロ−グアノシン、７−デアザ−グアノシン、８−オキソ−グアノシン、２−アミノ−グアノシン、ＬＮＡ−グアノシンおよび２−アジド−グアノシンからなる群より選択される少なくとも１つの５’末端キャップを含む、請求項７に記載の方法。
33. ５’末端キャップがキャップ１である、請求項３２に記載の方法。
34. 修飾ｍＲＮＡが少なくとも２つの修飾を含む、請求項３３に記載の方法。
35. 少なくとも２つの修飾が、５−メチルシチジン、シュードウリジンおよび１−メチル−シュードウリジンからなる群より独立して選択される、請求項３４に記載の方法。