JP4627949B2 - 電話制御の方法およびシステム - Google Patents

Description

【０００１】
発明の分野
本発明は、一般には制御デバイスに関し、より詳細には、分散型コンピュータ・システムを通じて電話機を制御することを可能にする方法およびシステムに関する。
【０００２】
同時係属出願
本発明に関連する各種の方法、システム、および装置が、本発明と同時に本発明の出願人または譲受人によって出願された以下の同時係属出願に開示される。
【０００３】
ＰＣＴ／ＡＵ００／０１４４２、ＰＣＴ／ＡＵ００／０１４４４、
ＰＣＴ／ＡＵ００／０１４４６、ＰＣＴ／ＡＵ００／０１４４５、
ＰＣＴ／ＡＵ００／０１４５０、ＰＣＴ／ＡＵ００／０１４５３、
ＰＣＴ／ＡＵ００／０１４４８、ＰＣＴ／ＡＵ００／０１４４７、
ＰＣＴ／ＡＵ００／０１４５９、ＰＣＴ／ＡＵ００／０１４５１、
ＰＣＴ／ＡＵ００／０１４５４、ＰＣＴ／ＡＵ００／０１４５２、
ＰＣＴ／ＡＵ００／０１４４３、ＰＣＴ／ＡＵ００／０１４５５、
ＰＣＴ／ＡＵ００／０１４５６、ＰＣＴ／ＡＵ００／０１４５７、
ＰＣＴ／ＡＵ００／０１４５８、およびＰＣＴ／ＡＵ００／０１４４９
これらの同時係属出願の開示は、相互参照により本明細書に組み込む。
【０００４】
本発明に関連する各種の方法、システム、および装置が、２０００年１０月２０日に、本発明の出願人または譲受人によって出願された以下の同時係属出願に開示される。
【０００５】
ＰＣＴ／ＡＵ００／０１２７３、ＰＣＴ／ＡＵ００／０１２７９、
ＰＣＴ／ＡＵ００／０１２８８、ＰＣＴ／ＡＵ００／０１２８２、
ＰＣＴ／ＡＵ００／０１２７６、ＰＣＴ／ＡＵ００／０１２８０、
ＰＣＴ／ＡＵ００／０１２７４、ＰＣＴ／ＡＵ００／０１２８９、
ＰＣＴ／ＡＵ００／０１２７５、ＰＣＴ／ＡＵ００／０１２７７、
ＰＣＴ／ＡＵ００／０１２８６、ＰＣＴ／ＡＵ００／０１２８１、
ＰＣＴ／ＡＵ００／０１２７８、ＰＣＴ／ＡＵ００／０１２８７、
ＰＣＴ／ＡＵ００／０１２８５、ＰＣＴ／ＡＵ００／０１２８４、および
ＰＣＴ／ＡＵ００／０１２８３
これらの同時係属出願の開示は、相互参照により本明細書に組み込む。
【０００６】
本発明に関連する各種の方法、システム、および装置が、２０００年９月１５日に、本発明の出願人または譲受人によって出願された次の同時係属出願に開示される：ＰＣＴ／ＡＵ００／０１１０８、ＰＣＴ／ＡＵ００／０１１１０、およびＰＣＴ／ＡＵ００／０１１１１。これらの同時係属出願の開示は、相互参照により本明細書に組み込む。
【０００７】
本発明に関連する各種の方法、システム、および装置が、２０００年６月３０日に、本発明の出願人または譲受人によって出願された次の同時係属出願に開示される。
【０００８】
ＰＣＴ／ＡＵ００／００７６２、ＰＣＴ／ＡＵ００／００７６３、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００７６１、ＰＣＴ／ＡＵ００／００７６０、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００７５９、ＰＣＴ／ＡＵ００／００７５８、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００７６４、ＰＣＴ／ＡＵ００／００７６５、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００７６６、ＰＣＴ／ＡＵ００／００７６７、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００７６８、ＰＣＴ／ＡＵ００／００７７３、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００７７４、ＰＣＴ／ＡＵ００／００７７５、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００７７６、ＰＣＴ／ＡＵ００／００７７７、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００７７０、ＰＣＴ／ＡＵ００／００７６９、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００７７１、ＰＣＴ／ＡＵ００／００７７２、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００７５４、ＰＣＴ／ＡＵ００／００７５５、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００７５６、およびＰＣＴ／ＡＵ００／００７５７
これらの同時係属出願の開示は、相互参照により本明細書に組み込む。
【０００９】
本発明に関連する各種の方法、システム、および装置が、２０００年５月２４日に本発明の出願人または譲受人によって出願された以下の同時係属出願に開示される。
【００１０】
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５１８、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５１９、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５２０、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５２１、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５２２、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５２３、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５２４、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５２５、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５２６、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５２７、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５２８、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５２９、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５３０、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５３１、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５３２、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５３３、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５３４、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５３５、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５３６、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５３７、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５３８、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５３９、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５４０、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５４１、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５４２、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５４３、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５４４、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５４５、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５４７、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５４６、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５５４、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５５６、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５５７、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５５８、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５５９、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６０、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６１、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６２、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６３、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６４、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６５、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６６、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６７、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６８、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６９、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７０、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７１、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７２、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７３、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７４、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７５、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７６、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７７、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７８、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７９、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５８１、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５８０、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５８２、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５８７、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５８８、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５８９、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５８３、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５９３、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５９０、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５９１、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５９２、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５９４、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５９５、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５９６、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５９７、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５９８、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５１６、
ＰＣＴ／ＡＵ００／００５１７、およびＰＣＴ／ＡＵ００／００５１１
これらの同時係属出願の開示は、相互参照により本明細書に組み込む。
【００１１】
背景
固定回線および携帯電話を含む電話システム（以後「電話」と総称する）は、現代社会において必須の通信ツールである。遠隔通信の進歩により、電話を介して音声とデータの両方を送信することが可能になり、これにより、このような電話は、ショート・メッセージ・サービス（ＳＭＳ）などの追加機能や、電子メールやインターネット・アクセスなどのネットワーク機能を備えることができるようになった。また、電話が例えば無線または赤外線を介してローカル・ネットワーク・アクセスを提供するのに利用することのできる、標準（および事実上の標準）のローカルエリアおよび個人エリアの無線（ＷＬＡＮおよびＷＰＡＮ）プロトコルも各種存在する。
【００１２】
電話は、従来、必要な電話番号を入力するためのキーパッドを使用して制御する。他の制御機能には、前回かけた番号の再ダイヤルや、より高度なシステムでは音声で起動するダイヤル機能などがある。
【００１３】
電話のフォーム・ファクタは、ユーザ・インタフェースを、キーパッドおよび／またはディスプレイの形で提供する必要性によって制限される場合がある。
【００１４】
発明の概要
本発明の目的は、コンピュータ・システムを通じて電話機を制御することを可能にする新規のシステムおよび方法を提供することである。
【００１５】
第１の態様で、本発明は電話機の少なくとも１つの機能を制御することを可能にする方法を提供し、電話機は、コンピュータ・システムからの少なくとも１つのコマンドに応答してその少なくとも１つの機能を実行するように機能し、この方法は、
少なくとも１つの機能に関連する情報を含む制御インタフェースを提供するステップであって、制御インタフェースは、その制御インタフェースの識別と、その制御インタフェースの少なくとも１つの基準点とを表す符号化データを含むステップと、
コンピュータ・システム中で、感知デバイスから、制御インタフェースの識別と、制御インタフェースに対する感知デバイスの位置とに関する指示データを受信するステップであって、感知デバイスは、制御インタフェースに対して動作位置に置かれると、符号化データの少なくとも一部を使用して指示データを生成するステップと、
コンピュータ・システム中で、指示データから、少なくとも１つのコマンドに関連する少なくとも１つの動作を実行するステップと、
を含む。
【００１６】
この少なくとも１つの動作は、制御インタフェースの少なくとも１つのゾーンに関連付けることが好ましく、またこの方法は、コンピュータ・システム中で、感知デバイスをそれに対して置くゾーンから、少なくとも１つの動作を実行することを含むことが好ましい。
【００１７】
この方法はまた、
コンピュータ・システム中で、制御インタフェースに対する感知デバイスの動きに関する移動データを受信することであって、感知デバイスは、制御インタフェースに対して動かされると、符号化データの少なくとも一部を使用して移動データを生成することと、
コンピュータ・システム中で、少なくとも部分的に前記少なくとも１つのゾーンの中における感知デバイスの移動を示す移動データから、少なくとも１つの動作を実行することと、
を含むことが好ましい。
【００１８】
第２の態様で、本発明は、電話機の少なくとも１つの機能を制御することを可能にする方法を提供し、電話機は、コンピュータ・システムからの少なくとも１つのコマンドに応答して、その少なくとも１つの機能を実行するように機能し、この方法は、
少なくとも１つの機能に関連する情報を含む制御インタフェースを提供するステップであって、制御インタフェースが、少なくとも１つのコマンドに関連する少なくとも１つの動作を表す符号化データを含むステップと、
コンピュータ・システム中で、感知デバイスから、少なくとも１つの動作に関する指示データと、制御インタフェースに対する感知デバイスの移動に関する移動データとを受信するステップであって、感知デバイスは、制御インタフェースに対して動かされると、符号化データの少なくとも一部を使用して指示データを生成し、かつ移動データを生成するステップと、
コンピュータ・システム中で、指示データおよび移動データから、少なくとも１つの動作を実行するステップと、
を含む。
【００１９】
第３の態様で、本発明は、電話機の少なくとも１つの機能を制御することを可能にする方法を提供し、電話機は、コンピュータ・システムからの少なくとも１つのコマンドに応答して少なくとも１つの機能を実行するように機能し、この方法は、
少なくとも１つの機能に関連する情報を含む制御インタフェースをユーザに提供するステップであって、制御インタフェースが、少なくとも１つのコマンドに関連する少なくとも１つの動作を表す符号化データを含むステップと、
コンピュータ・システム中で、感知デバイスから、ユーザの識別に関する識別データを受信するステップであって、感知デバイスが識別データを含むステップと、
コンピュータ・システム中で、感知デバイスから、少なくとも１つの動作に関する指示データを受信するステップであって、感知デバイスは、制御インタフェースに対して動作位置に置かれると、符号化データの少なくとも一部を使用して指示データを生成するステップと、
コンピュータ・システム中で、識別データおよび指示データから、少なくとも１つのコマンドに関連する少なくとも１つの動作を実行するステップと、
を含む。
【００２０】
第４の態様で、本発明は、電話機の少なくとも１つの機能を制御することを可能にするシステムを提供し、電話機は、少なくとも１つのコマンドに応答して少なくとも１つの機能を実行するように機能し、このシステムは、
少なくとも１つの機能に関連する情報を含み、制御インタフェースの識別と、制御インタフェースの少なくとも１つの基準点とを表す符号化データを含む制御インタフェースと、
少なくとも１つのコマンドに関連する少なくとも１つの動作を実行するために、感知デバイスから指示データを受信するように機能するコンピュータ・システムであって、指示データは、制御インタフェースの識別と、制御インタフェースに対する感知デバイスの位置とを表し、感知デバイスは符号化データの少なくとも一部を使用して指示データを生成するコンピュータ・システムと、
を含む。
【００２１】
少なくとも１つのコマンドに関連する少なくとも１つの動作は、制御インタフェースの少なくとも１つのゾーンと関連付けることが好ましい。
【００２２】
第５の態様で、本発明は、電話機の少なくとも１つの機能を制御することを可能にするシステムを提供し、電話機は、少なくとも１つのコマンドに応答して少なくとも１つの機能を実行するように機能し、このシステムは、
少なくとも１つの機能に関連する情報を含む制御インタフェースであって、少なくとも１つのコマンドに関連する少なくとも１つの動作を表す符号化データを含む制御インタフェースと、
感知デバイスから、前記少なくとも１つの動作に関する指示データと、制御インタフェースに対する感知デバイスの移動に関する移動データを受信するように機能し、かつ指示データおよび移動データから、少なくとも１つのコマンドに関連する少なくとも１つの動作を実行するコンピュータ・システムであって、感知デバイスは、制御インタフェースに対して動かされると、符号化データの少なくとも一部を使用して指示データを生成し、かつ移動データを生成するコンピュータ・システムと、
を含む。
【００２３】
第６の態様で、本発明は、電話機の少なくとも１つの機能を制御することを可能にするシステムを提供し、電話機は、少なくとも１つのコマンドに応答して少なくとも１つの機能を実行するように機能し、このシステムは、
制御インタフェースの識別を表す符号化データを含む制御インタフェースと、感知デバイスから、ユーザの識別に関する識別データと、制御インタフェースの識別に関する指示データを受信するように機能し、かつ、識別データおよび指示データから、少なくとも１つのコマンドに関連する少なくとも１つの動作を実行するコンピュータ・システムであって、感知デバイスは、識別データを含み、符号化データの少なくとも一部を使用して指示データを生成するコンピュータ・システムと、
を含む。
【００２４】
したがって、本発明は、コンピュータ・システムとの対話に使用することのできる１つまたは複数の電話制御インタフェースを利用する方法およびシステムを提供する。本発明の新規の方法およびシステムは、単一のコンピュータ・システムと共に使用することができるが、インターネットなどのコンピュータ・ネットワークを使用して動作するように容易に適合される。
【００２５】
制御インタフェースは、物理的に、任意の適切な構造の表面媒体の上に配置する。ただし、好ましい構成では、その上に符号化データを印刷し、コンピュータ・システムとの対話を可能にする、紙などのシート材料の上に制御インタフェースを配置する。符号化データは、可視スペクトルの外側で感知することができ、それにより機械可読にして、平均的な人間の目には実質的に見えないようにすることが好ましいがこれに限らない。制御インタフェースは、アプリケーションやインタフェースの目的などの情報をユーザに提供する可視の材料も含むことができ、この可視の情報は、登録するか、または関連する隠された符号化データと位置の上で関連させることができる。
【００２６】
このシステムは感知デバイスも含み、これは、制御インタフェースからコンピュータ・システムにデータを伝達し、また事例によっては追加のデータを与える。感知デバイスも様々な形態をとることができるが、小型で携行が容易であることが好ましい。特に好ましい構成では、この感知デバイスをペンとして構成し、これは、制御インタフェースに物理的にマークすることができるのと同時に、制御インタフェースの符号化データを選択的に読み出して、コンピュータ・システムに送信することができるように設計する。すると符号化データは制御情報を提供するが、この情報は、ユーザがそれを指定すると、コンピュータ・システムまたはネットワークで実行するソフトウェアに命令が適用されるように構成する。
【００２７】
電話制御インタフェースと感知デバイス間の対話の性質、およびそれぞれがコンピュータ・システムに与えるデータは様々に異なりうる。一構成では、制御インタフェースの符号化データは、そのインタフェースの識別と、そのインタフェース上の少なくとも１つの基準点を表す。別の実施形態では、インタフェースは、インタフェースに関連する動作をより直接的に表す符号化データを含み、一方、感知デバイスは、インタフェースからの符号化データとともに、インタフェースに対するそれ自体の動きに関するデータをコンピュータ・システムに提供することができる。また別の構成では、制御インタフェースは、少なくともインタフェースを識別する符号化データを含み、感知デバイスは、インタフェースの符号化データと、デバイスのユーザを識別するデータとに基づくデータをコンピュータ・システムに提供するように設計する。
【００２８】
このシステムおよび方法は、電話制御インタフェースを印刷する特別設計のプリンタも用いることが好ましい。さらに、このプリンタは、コンピュータ・システムを構成するか、またはその一部を形成し、また感知デバイスからデータを受信するように設計する。上記で指摘したように、本発明のこのシステムおよび方法は、ネットワークを介して動作するように適合すると理想的である。この構成では、プリンタを完全にネットワークに組み込み、要求に応じて対話式フォームを印刷し、またマルチキャストおよびポイントキャストの通信プロトコルの組み合わせを使用して制御インタフェースを配布することを可能にする。
【００２９】
したがって、好ましい形態では、本発明は、コンピュータ・システム向けの、紙、およびスタイラスまたはペンを用いるインタフェースを使用する方法およびシステムを提供する。これにより、従来のコンピュータ・システムを上回る多くの重要な利点が提供される。紙の利点は、それが情報の表示と記録に広く使用されていることである。さらに、印刷した情報は、コンピュータ画面に表示した情報よりも読みやすい。さらに、紙は電池を必要とせず、明るい光のもとで読むことができ、コーヒーなどをこぼした場合も耐性があり、持ち運びができ、簡単に処分することができる。さらに、このシステムは、手描きおよび手書きを取り込むことができ、これによりコンピュータのキーボードやマウスを介した入力に比べて多くの表現の豊かさを提供する。
【００３０】
したがって本発明は、新規の対話式表面媒体を利用して、コンピュータ・システムを通じて電話機を制御することを可能にする新規のシステムおよび方法を提供する。
【００３１】
電話機は、コンピュータ・システムからのコマンドに応答して少なくとも１つの機能を実行するように機能する。この機能には、ダイヤル機能、電話機から所定の番号に発信呼を発呼すること、テキスト情報を電話機で受信すること、あるいはテキスト情報を電話機から送出することなどがある。このテキスト情報は、電話番号、連絡の詳細事項、ショート・メッセージなどを含むことができる。電話機はまた、制御命令に応答して、所定のエンティティからの着信呼を受信させることもできる。
【００３２】
以下で本発明の好ましい実施形態およびその他の実施形態について、添付の図面を参照して、単に非制限的な例として説明する。
【００３３】
【発明の実施の形態】
注：ＭｅｍｊｅｔＴＭは、オーストラリアのＳｉｌｖｅｒｂｒｏｏｋ Ｒｅｓｅｒｃｈ Ｐｔｙ社の商標である。
【００３４】
好ましい実施形態では、ネットページ・ネットワーク化コンピュータ・システムで動作するように本発明を構成するが、この概要については下記で説明し、またその詳細な説明は、特に、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６５、ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６１、ＰＣＴ／ＡＵ００／５６９、およびＰＣＴ／ＡＵ００／００５７８の出願を含む、本願の同時継続出願に示される。すべての実施が必ずしも、この基本システムに関連してこれらの出願に記載される固有の詳細および拡張部分のすべて、あるいは大半を実施するとは限らないことは理解されよう。ただし、本発明の好ましい実施形態および態様が機能する状況を理解する助けとなるように、その最も完全な形態でこのシステムを説明する。
【００３５】
要約すると、ネットページ・システムの好ましい形態では、マッピングした表面、すなわちコンピュータ・システムで保持されるその表面のマップへの参照を含む物理的表面の形をとるコンピュータ・インタフェースを用いる。マップへの参照は、適切な感知デバイスによって照会することができる。特定の実施に応じて、マップ参照は、可視または不可視に符号化することができ、また、マッピングされた表面をローカルに照会すると、そのマップ内と、異なるマップ間両方への明白なマップ参照が得られるように定義することができる。コンピュータ・システムは、マッピングした表面上のフィーチャについての情報を含むことができ、またこの情報は、マッピングした表面で使用する感知デバイスが提供するマップ参照に基づいて取り出すことができる。このようにして取り出す情報は、動作の形態をとることができ、この動作は、オペレータが表面のフィーチャと対話するのに応答して、オペレータに代わってコンピュータ・システムが開始する。
【００３６】
ネットページ・システムは、その好ましい形態では、ネットページの生成、およびネットページと人間の対話に依拠する。ネットページは、普通紙または他の媒体に印刷されたテキスト、グラフィック、および画像のページであるが、対話式ウェブページと同じように機能する。情報は、実質的に人間の肉眼には見えないインクを使用して各ページに符号化される。ただし、このインクと、したがって符号化データは、光学的に画像化を行うペンで感知して、ネットページ・システムに送信することができる。
【００３７】
好ましい形態では、各ページのアクティブ・ボタンおよびハイパーリンクをペンでクリックして、ネットワークに情報を要求したり、ネットワーク・サーバに設定（ｐｒｅｆｅｒｅｎｃｅ）を伝えたりすることができる。一実施形態では、ネットページに手書きで書かれたテキストをネットページ・システム中で自動的に認識し、コンピュータ・テキストに変換することにより、フォームへの記入を可能にする。別の実施形態では、ネットページに記録された署名を自動的に確認し、電子商取引の処理を安全に許可することを可能にする。
【００３８】
図１に示すように、印刷したネットページ１は対話式フォームを表すことができ、これはユーザにより、印刷したページに物理的に記入することも、ペンとネットページ・システム間の通信を介して「電子的に」記入することもできる。この例は、名前フィールドとアドレス・フィールド、および提出ボタンを含む「要求」フォームを示している。このネットページは、目に見えるインクを使用して印刷したグラフィック・データ２と、目に見えないインクを使用して、タグ４の集合として印刷した符号化データ３から構成される。ネットページ・ネットワークに記憶される、これに対応するページの記述５は、ネットページの個々のエレメントを記述する。詳細には、これは、各対話式エレメント（すなわち、この例ではテキスト・フィールドまたはボタン）のタイプおよび空間的範囲（ゾーン）を記述して、ネットページ・システムがネットページを介した入力を正確に解釈できるようにする。例えば提出ボタン６は、対応するグラフィック８の空間的範囲に相当するゾーン７を有する。
【００３９】
図２に示すように、ネットページ・ペン１０１は、家庭、オフィス、またはモバイル使用向けの、インターネットに接続した印刷機器であるネットページ・プリンタ６０１とともに動作する。ネットページ・ペンの好ましい形態は、本願の同時継続出願であるＰＣＴ／ＡＵ００／００５６５に記載される。このペンはワイヤレスであり、短距離の無線リンク９を介してネットページ・プリンタと確実に通信する。
【００４０】
ネットページ・プリンタ６０１は、個人に合わせた新聞、雑誌、カタログ、パンフレット（ｂｒｏｃｈｕｒｅ）、およびその他の刊行物を定期的にまたは要求時に配信することができ、これらはいずれも対話式ネットページとして高品質に印刷される。ネットページ・プリンタの好ましい形態は、本願の同時継続出願ＰＣＴ／ＡＵ００／００５６１、およびＰＣＴ／ＡＵ００／０１２８１に記載される。パーソナル・コンピュータと異なり、ネットページ・プリンタは、例えば、ユーザの台所、朝食テーブルの傍、あるいは家庭で家を出る場所の近くなど、朝のニュースを最初に利用する場所に近接して壁に取り付けることのできる機器である。これはまた、テーブルトップ型、デスクトップ型、携帯可能な小型版にすることもできる。
【００４１】
その消費地点で印刷するネットページは、紙の使いやすさと、対話式媒体の即時性（ｔｉｍｅｌｉｎｅｓｓ）および対話性を兼ね備える。
【００４２】
図２に示すように、ネットページ・ペン１０１は、印刷されたネットページ１の符号化データと対話し、短距離無線リンク９を介してその対話をネットページ・プリンタに送る。プリンタ６０１は、解釈のために、その対話を関連するネットページ・ページ・サーバ１０に送信する。適切な状況では、ページ・サーバは、ネットページ・アプリケーション・サーバ１３で実行されるアプリケーション・コンピュータ・ソフトウェアにそれに対応するメッセージを送信する。するとアプリケーション・サーバが応答を送信し、それを発信元のプリンタで印刷する。
【００４３】
好ましい実施形態では、例えば本願の同時継続出願ＰＣＴ／ＡＵ００／００５７８に記載される、高速のマイクロエレクトロニクス機械システム（ＭＥＭＳ）ベースのインクジェット（ＭｅｍｊｅｔＴＭ）プリンタと合わせて使用することにより、ネットページ・システムを一層利便なものにする。この技術の好ましい形態では、比較的高速で高品質の印刷を消費者がより多く利用できるようになる。ネットページの刊行物は、その好ましい形態では、フルカラーで両面印刷され、簡単にページを探すことができ、持ち運びに便利なようにまとめて製本した、レターサイズの光沢紙ページのセットのような、従来のニュース雑誌が持つ物理的な特性を備える。
【００４４】
ネットページ・プリンタは、次第に普及しつつあるブロードバンドのインターネット・アクセスを利用する。ネットページ・プリンタは、より速度の遅い接続でも動作することができるが、その場合は配信時間が長くなり、画像品質が低下する。ネットページ・システムは、既存の一般消費者向けのインクジェット・プリンタおよびレーザ・プリンタを使用して可能にすることもできるが、システムの動作が遅くなり、この結果消費者の観点からは受け入れにくいものになると思われる。別の実施形態では、ネットページ・システムをプライベート・インターネット上にホストする。さらに別の実施形態では、単一のコンピュータ、またはプリンタなどのコンピュータ対応デバイスにネットページ・システムをホストする。
【００４５】
ネットページ・ネットワーク上のネットページ刊行サーバ１４は、印刷品質の刊行物をネットページ・プリンタに配信するように構成する。定期的な刊行物は、ポイントキャストまたはマルチキャストのインターネット・プロトコルを通じて、加入しているネットページ・プリンタに自動的に配信される。個人に合わせた刊行物は、個々のユーザのプロファイルに従ってフィルタリングおよびフォーマットされる。
【００４６】
ネットページ・プリンタは任意数のペンをサポートするように構成することができ、ペンは任意数のネットページ・プリンタとともに動作することができる。好ましい実施では、各ネットページ・ペンが一意の識別子を有する。１つの世帯で色分けしたネットページ・ペンの集合を有し、家族１人に１つのペンを割り当てることができる。これにより、それぞれのユーザが、ネットページ刊行サーバおよびアプリケーション・サーバに対して個別のプロファイルを維持することが可能になる。
【００４７】
ネットページ・ペンは、ネットページ登録サーバ１１に登録し、１つまたは複数の支払いカード口座にリンクすることもできる。これにより、ネットページ・ペンを使用して、電子商取引の支払いを安全に許可することができる。ネットページ登録サーバは、ネットページ・ペンが取り込んだ署名を、以前に登録された署名と比較し、その署名により、電子商取引サーバに対してユーザの識別を認証できるようにする。識別の確認には、他の生物測定手段も使用することができる。あるバージョンのネットページ・ペンは指紋のスキャンを含み、これをネットページ登録サーバにより同様の方式で確認する。
【００４８】
ネットページ・プリンタは、ユーザの介入なしに朝刊などの定期刊行物を配信することができるが、要求されないジャンク・メールは一切配信しないように構成することができる。ネットページ・プリンタは、その好ましい形態では、契約したソース、またはその他の形で許可を与えたソースからの定期刊行物だけを配信する。この点で、ネットページ・プリンタは、電話番号や電子メール・アドレスを知るジャンク・メールの送信者から見ることのできるファックス機や電子メール・アカウントと異なる。
【００４９】
このシステムの各オブジェクト・モデルは、統一モデリング言語（ＵＭＬ）のクラス図を使用して記述する。クラス図は、関係によって結ばれるオブジェクト・クラスのセットからなるが、ここで対象となるのは２種類の関係、すなわち関連および汎化である。関連は、オブジェクト間、すなわちクラスのインスタンス間のある種の関係を表す。汎化は実際のクラスを関連づけ、次のように理解することができる。あるクラスを、そのクラスのすべてのオブジェクトのセットと考え、クラスＡがクラスＢの汎化であるとすると、Ｂは単にＡのサブセットになる。各クラスは、そのクラスの名前をつけた長方形として描く。これは、水平線で名前と区切ったそのクラスの属性のリストと、水平線で属性リストと区切ったそのクラスの動作のリストを含む。ただし、それに続くクラス図では動作をモデル化しない。関連は、２つのクラスを結ぶ線として描き、任意で、どちらかの端にその関連の多重度を示す。デフォルトの多重度は１である。アスタリスク（＊）は、「多くの」多重度、すなわちゼロ以上を表す。それぞれの関連は、任意選択でその名前を示し、また任意選択でどちらかの端にそれに対応するクラスのロールを示す。白抜きの菱形は、集約の関連（「部分である ｉｓ−ｐａｒｔ−ｏｆ」）を表し、関連の線の集約側に描く。汎化の関係（「である ｉｓ−ａ」）は、２つのクラスを結ぶ実線として描き、汎化側に矢印（白抜きの三角形）をつける。クラス図を分解して複数の図にするときは、複製するクラスはいずれも、それを定義するメインの図を除くすべての図では点線で表す。メインの図では、定義する箇所にのみ属性を示す。
【００５０】
ネットページは、ネットページ・ネットワークを構築する基礎となる。これは、公開される情報や対話式サービスに対する、紙ベースのユーザ・インタフェースを提供する。ネットページは、そのページのオンライン記述への参照に不可視の形でタグ付けした印刷ページ（あるいは他の表面領域）からなる。オンラインのページ記述は、ネットページ・ページ・サーバによって永続的に維持される。ページの記述は、テキスト、グラフィック、および画像を含む、ページの可視のレイアウトおよび内容を記述する。これはまた、ボタン、ハイパーリンク、および入力フィールドを含む、ページ上の入力用エレメントも記述する。ネットページは、ネットページ・ペンでその表面上につけられるマーキングをそれと同時に取り込み、ネットページ・システムで処理することを可能にする。
【００５１】
複数のネットページが、同じページ記述を共用することができる。ただし、そのままでは違いのないページを通じた入力を区別できるように、それぞれのネットページに一意のページ識別子を割り当てる。このページＩＤは、非常に多数のネットページを区別するのに十分な精度を有する。
【００５２】
ページ記述への各参照は、印刷するタグ中に符号化する。タグは、それが現れる固有のページを識別し、それによりページ記述を間接的に識別する。タグは、ページにおけるそれ自体の位置も識別する。タグの特性については下記でさらに詳しく説明する。
【００５３】
タグは、普通紙など赤外線を反射する任意の基面（ｓｕｂｓｔｒａｔｅ）上に赤外線吸収インクで印刷する。近赤外線の波長は人間の目には見えないが、適切なフィルタを備えるソリッドステートの画像センサによって容易に感知される。
【００５４】
タグは、ネットページ・ペン中のエリア画像センサによって感知され、最も近いネットページ・プリンタを通じてタグ・データがネットページ・システムに送信される。このペンはワイヤレスであり、短距離無線リンクを介してネットページ・プリンタと通信する。タグは、十分に小さく、また密に構成するので、ペンはページに１回触れさせるだけでも、少なくとも１つのタグを確実に画像化することができる。重要なのは、この対話がステートレスなので、ペンは、そのページと対話するたびにページＩＤと位置を識別することである。タグは、誤りの訂正が可能になるように符号化して、表面のダメージに対して部分的な耐性を持たせる。
【００５５】
ネットページ・ページ・サーバは、印刷されるネットページごとに一意のページ・インスタンスを保持することにより、印刷された各ネットページのページ記述中に、入力フィールドにユーザが提供した値の個別のセットを維持することを可能にしている。
【００５６】
ページ記述、ページ・インスタンス、および印刷したネットページ間の関係を図３に示す。印刷されるネットページは、印刷されるネットページ・ドキュメント４５の一部などである。ページ・インスタンスは、それを印刷したネットページ・プリンタと、分かる場合にはそれを要求したネットページ・ユーザの両方と関連付ける。
【００５７】
好ましい形態では、各タグは、それが現れる領域と、その領域におけるそのタグの位置を識別する。タグはまた、その領域全体またはそのタグに関連するフラグも含むことができる。１つまたは複数のフラグ・ビットは、例えば、そのタグの隣接範囲と関連付けられた機能を示すフィードバックを提供するようにタグ感知デバイスに通知し、感知デバイスはその領域の記述を参照する必要がない。ネットページ・ペンは、例えば、ハイパーリンクのゾーン内にあるときには「アクティブ・エリア」のＬＥＤを点灯させることができる。
【００５８】
好ましい実施形態では、各タグは容易に識別できる一定の構造を含み、これは、最初の検出を助け、また表面または感知プロセスによって誘発されるワープの影響を最小にするのに役立つ。タグは、ページ全体を埋め、またペンをページに１回触れさせただけで少なくとも１つのタグを確実に画像化できるように、十分に小さくし、また密に配置することが好ましい。対話はステートレスなので、ペンはページと対話するたびにページＩＤおよび位置を認識することは重要である。
【００５９】
好ましい実施形態では、あるタグが指し示す領域はページ全体と一致し、したがって、そのタグ中に符号化する領域ＩＤは、そのタグが現れるページのページＩＤと同じ（ｓｙｎｏｎｙｍｏｕｓ）になる。別の実施形態では、タグが指し示す領域は、ページまたは他の表面の任意の小領域にすることができる。例えば、この領域は対話エレメントのゾーンと同じにすることができ、この場合、領域ＩＤはその対話エレメントを直接識別することができる。
【００６０】
各タグは、通例１６ビットのタグＩＤ、少なくとも９０ビットの領域ＩＤ、および複数のフラグ・ビットを含む。１平方インチに６４個という最大のタグ密度を想定すると、１６ビットのタグＩＤは、最高で１０２４平方インチの領域サイズをサポートすることになる。単に隣接する領域およびマップを使用するだけで、タグＩＤの精度を上げることなくより広い領域を連続的にマッピングすることができる。領域ＩＤとタグＩＤを区別することは、大抵の場合利便である。大半の目的には、これら２つを結びつけるのは、全世界で一意のタグＩＤと考えることができる。逆に、例えばタグのｘ座標とｙ座標を定義するなど、タグＩＤに構造を導入することが利便な場合もある。９０ビットの領域ＩＤは、２９０（〜１０２７すなわち１兆×１兆の千倍）の異なる領域を一意に識別することを可能にする。タグはタイプ情報も含み、領域は、混合したタグ・タイプとタグ付けすることができる。例えば、ある領域を、ｘ座標を符号化する１つのタグ・セットと、第１のセットと交互に配置した、ｙ座標を符号化する別のセットとタグ付けすることができる。
【００６１】
一実施形態では、（１５，５）リードソロモン符号を使用して、１２０ビットのタグ・データを冗長に符号化する。これにより、それぞれ４ビットのシンボル１５個からなる６つのコードワードで構成される３６０の符号化ビットが得られる。（１５，５）符号は、コードワード１つにつき最高で５個のシンボル誤りを訂正することを可能にするので、コードワード１つにつき３３％までのシンボル誤り率が許容できることになる。各４ビットのシンボルは、空間的に整合した形でタグ中に表し、６つのコードワードからなるシンボルはタグ中で空間的に交互に配置する。これにより、バースト誤り（空間的に隣接する複数のビットに影響を与える誤り）によって損傷を受けるのが、全体で最少数のシンボルと、任意の１コードワードの最少数のシンボルになり、したがってバースト誤りを完全に訂正できる可能性が最大になることが保証される。
【００６２】
（１５，５）リードソロモン符号の代わりに、任意の適切な誤り訂正符号を使用することができ、これには例えば、冗長度がより高い、または低い、またシンボルおよびコードワード・サイズが同じ、または異なるリードソロモン符号、別のブロック・コード、あるいは畳み込み符号など異なる種類の符号などがある（例えば、Ｓｔｅｐｈｅｎ Ｂ．Ｗｉｃｋｅｒ著「Ｅｒｒｏｒ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｓｙｓｔｅｍｓ ｆｏｒ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｓｔｏｒａｇｅ」１９９５年、Ｐｒｅｎｔｉｃｅ−Ｈａｌｌ刊を参照のこと。この内容は相互参照により本明細書に組み込む）。
【００６３】
図４ａに示し、本願の同時継続出願であるＰＣＴ／ＡＵ００／００５６９に記載される、タグの物理的表現の一実施形態は、固定したターゲット構造１５、１６、１７と、可変のデータ・エリア１８を含む。固定したターゲット構造は、ネットページ・ペンなどの感知デバイスがタグを検出し、センサに対するその３次元の方向を推定することを可能にする。データ・エリアは、符号化タグ・データの個々のビット表現を含む。そのサイズを最大にするために、各データ・ビットは、２本の半径方向の線と２つの同心の円弧で区切った範囲の形の放射状のくさび型で表す。各くさび型は、１６００ｄｐｉで８ドットの最小の大きさを有し、またその底辺（その内側の弧）が少なくともこの最小の大きさと等しくなるように設計する。くさび型の半径方向の高さは、常にこの最小の大きさと等しい。２×２のくさび型の配列により、それぞれ４ビット・データのシンボルを表す。６つのコードワードそれぞれを構成する１５個の４ビット・データシンボルは、４つの同心のシンボルの輪１８ａから１８ｄに交互に配置して割り当てる。シンボルは、タグの周囲に円形に進行するように交互に割り当てる。交互の配置は、同じコードワードのどの２つのシンボル間の平均空間距離も最大になるように設計する。
【００６４】
感知デバイスを介した、タグ付け領域との「シングルクリック」による対話をサポートするために、感知デバイスは、それが領域のどこにどのような方向で置かれても、その視野中にある少なくとも１つのタグの全体を見ることができなくてはならない。したがって、感知デバイスの必要とされる視野直径は、タグのサイズおよび間隔の関数になる。円形のタグ形状を想定すると、センサの視野１９３の最小の直径は、図４ｂに示すようにタグを正三角形のグリッドにタイリングした場合に得られる。
【００６５】
上記で説明したタグ構造は、平面表面の規則的なタイリングと、非平面表面の不規則的なタイリングの両方を可能にするように設計する。一般に、非平面の表面では規則的なタイリングは可能でない。紙などの面のような、タグの規則的なタイリングが可能である、より一般的な平面表面の場合は、タイリングの規則的な性質を利用するより効率的なタグ構造を使用することができる。
【００６６】
規則的なタイリングにより適した代替のタグ構造を図５ａに示す。タグ４は正方形であり、４つの透視ターゲット１７を有する。この構造は、米国特許第５，０５１，７４６号にＢｅｎｎｅｔｔ他によって記載されるタグに類似する。このタグは、６０個の４ビット・リードソロモン・シンボル４７を表し、合計で２４０ビットになる。このタグは、各１ビットをドット４８として表し、それに対応するドットがないことにより各ゼロ・ビットを表す。透視ターゲットは、図５ｂおよび５ｃに示すように、隣接するタグ間で共用するように設計する。図５ｂは、１６個のタグの正方形のタイリングを示し、それに対応する最小の視野１９３を示す。視野は２つのタグの対角線にまたがらなくてはならない。図５ｃは、９つのタグの正方形のタイリングを示すが、図示のためにすべての１ビットを含んでいる。
【００６７】
（１５，７）リードソロモン符号を使用して、１１２ビットのタグ・データを冗長に符号化して、２４０の符号化ビットを生成する。タグ内で４つのコードワードを空間的に交互に配置して、バースト誤りに対する復元力を最大にする。上記と同様に１６ビットのタグＩＤを想定すると、これにより最高９２ビットの領域ＩＤが可能になる。タグのデータ保持ドット４８は、タグのグループはターゲットに似た構造を作ることができないように、その隣のドットに重ならないように設計する。これもインクを節約する。したがって透視ターゲットはタグの検出を可能にするので、それ以上のターゲットは必要でない。
【００６８】
タグは、センサに対する、タグの４つの可能な方向を明確にすることのできる方向付け機能を含むことができるが、方向付けデータをタグ・データに埋め込むことも可能である。例えば、図５ｄに示すように、各タグの方向が、その方向に置かれた１つのコードワードを含むように、４つのコードワードを配置することができる。図５ｄでは、それぞれのシンボルに、そのコードワードの番号（１〜４）と、コードワード内でのそのシンボルの位置（Ａ〜Ｏ）を表示している。このため、タグの復号は、各方向につき１つのコードワードを復号することからなる。各コードワードは、それが最初のコードワードかどうかを示す単一のビットか、または、それがどのコードワードかを示す２ビットを含むことができる。後者の方式では、例えば１つのコードワードのみのデータ内容が必要な場合には、多くとも２つのコードワードを復号すれば所望のデータを得られるという利点がある。これが当てはまるのは、ストローク中には領域ＩＤが変化しないと予測され、したがってストロークの開始時だけに領域ＩＤを復号するような場合である。するとストローク中には、タグＩＤを含むコードワードだけが必要となる。さらに、感知デバイスの回転は、ストローク中にゆっくりとかつ予測可能な形で変化するので、通例はフレームごとに１つのコードワードだけを復号すればよい。
【００６９】
透視ターゲットを全く使用せず、その代わりに自動記録型のデータ表現に依拠することが可能である。この場合は、通例、各ビット値（またはマルチビット値）を明示的なグリフで表し、すなわち、グリフがないことによってはビット値を表さない。これにより、データ・グリッドが適切に埋め（ｐｏｐｕｌａｔｅ）られることが保証され、したがってグリッドを確実に識別し、その透視ひずみを検出して、続くデータ・サンプリング中に訂正することが可能になる。タグの境界を検出できるように、各タグ・データは、マーカ・パターンを含まなければならず、また確実に検出できるように冗長に符号化しなければならない。このマーカ・パターンのオーバーヘッドは、明示的な透視ターゲットのオーバーヘッドと同様である。このような方式の１つでは、グリッドの頂点に対して様々な点に配置したドットを使用して、異なるグリフと、したがって異なるマルチビット値を表す（Ａｎｏｔｏ社による２０００年４月「Ａｎｏｔｏ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ Ｄｅｓｃｒｉｐｔｉｏｎ」を参照のこと）。
【００７０】
タグを復号すると、領域ＩＤ、タグＩＤ、およびタグに対するペンの変換が得られる。タグＩＤおよびタグに対するペンの位置を、タグづけされた領域内の絶対的な位置に変換するには、領域におけるそのタグの位置が分からなければならない。これはタグ・マップ、すなわちタグ付け領域中の各タグＩＤをそれに対応する位置にマッピングする機能によって与えられる。タグ・マップは、表面領域にタグをタイリングするのに使用する方式を反映し、表面のタイプに応じて異なる場合がある。複数のタグ付け領域が、同じタイリング方式および同じタグ番号付け方式を共用する場合は、同じタグ・マップも共用することができる。ある領域のタグ・マップは、領域ＩＤを通じて取り出すことができなければならない。したがって、領域ＩＤ、タグＩＤ、およびペン変換を与えられると、タグ・マップを取り出すことができ、タグＩＤを領域内の絶対的なタグ位置に変換することができ、タグに対するペンの位置をタグ位置に加えて、領域中の絶対的なペン位置を得ることができる。
【００７１】
タグＩＤは、タグ・マップを通じた変換を支援する構造を有することができる。例えば、タグ構造は、それが現れる表面のタイプに応じて、符号化したデカルト座標、または極座標を ことができる。タグＩＤの構造は、タグ・マップによって決まり、かつタグ・マップに知られ、したがって、異なるタグ・マップと関連付けたタグＩＤは異なる構造を有する。
【００７２】
２つの異なる表面符号化方式が該当するが、どちらもこの節の初めの方で説明したタグ構造を使用する。好ましい符号化方式では、すでに説明した「位置を示す」タグを使用する。代替の符号化方式では、「オブジェクトを示す（すなわち「機能を示す」）タグを使用する。
【００７３】
位置を示すタグはタグＩＤを含み、タグＩＤはタグ付けされた領域と関連付けたタグ・マップを通じて変換すると、領域中の一意のタグ位置を与える。タグに対するペンの位置をこのタグ位置に加えて、領域中のペンの位置を得る。次いでこれを使用して、その領域と関連付けられたページ記述中のユーザ・インタフェース・エレメントに対するペンの位置を決定する。ユーザ・インタフェース・エレメント自体を識別するだけでなく、そのユーザ・インタフェース・エレメントに対する位置も識別する。したがって、位置を示すタグは、特定のユーザ・インタフェース・エレメントのゾーン内の絶対的なペン経路の取り込みをわずかながらもサポートする。
【００７４】
オブジェクトを示す（すなわち機能を示す）タグは、その領域と関連付けられたページ記述中のユーザ・インタフェース・エレメント（または、すなわち機能）を直接識別するタグＩＤを含む。ユーザ・インタフェース・エレメントのゾーン内にあるすべてのタグは、そのユーザ・インタフェース・エレメントを識別するので、それらのタグはすべて同じものになり、したがって区別することができない。このため、オブジェクトを示すタグは、絶対的なペン経路の取り込みをサポートしない。ただし、相対的なペン経路の取り込みはサポートする。位置サンプリング周波数が、遭遇するタグ周波数の２倍を超す限りは、１回のストローク中にサンプリングする１つのペン位置から次の位置への変位を明確に決定することができる。代替として、ネットページ・ペン１０１は、本願の同時継続出願であるＰＣＴ／ＡＵ００／００５６５に記載される、運動を感知する一対の加速度計を含むこともできる。
【００７５】
どちらのタグ付け方式でも、タグ・データを感知デバイスで読み取り、ネットページ・システムで適切な応答を生成するために、ユーザが適切な感知デバイスを使用して印刷ページと対話できる点において、タグは、ユーザ対話エレメントであるネットページ上の関連可視エレメントと協働して機能している。
【００７６】
各アプリケーション・ユーザ・インタフェースのフローは、コマンドの矢印で結んだドキュメントの集合として表す。コマンドの矢印は、ユーザがソース・ページで対応するコマンド・ボタンを押した結果、そのターゲット・ドキュメントが印刷されることを表す。いくつかのコマンドの矢印には、斜線（「／」）で区切った複数のコマンドを表示して、指定されたコマンドのいずれによってもターゲット・ドキュメントが印刷されることを表す。複数のコマンドに同じコマンド矢印を表示することができるが、通例は異なる副作用を有する。
【００７７】
アプリケーション用語では、ネットページ・ドキュメントとネットワーク・フォームを区別することが重要である。ドキュメントは、印刷された情報、およびユーザが押して別の情報または何らかの他の動作を要求することのできるコマンド・ボタンを含む。フォームは、通常のドキュメントと同様に振舞うのに加えて、ユーザが記入することのできる入力フィールドも含む。入力フィールドは、システムにデータ入力機構を提供する。また、汎用的な情報を含むドキュメントと、ユーザとアプリケーション間の特定の対話に固有の情報を含むドキュメントを区別することも有用である。汎用的なドキュメントは、新聞の売店で販売される雑誌や、公共の場所で見られる広告ポスターといった、あらかじめ印刷された刊行物などである。フォームも、例えばあらかじめ印刷された刊行物に含まれる申し込み用紙など、あらかじめ印刷したものでよい。言うまでもなく、フォームは、ユーザの要求に応じてネットページ・プリンタでオンザフライに生成することもできる。ユーザ固有のドキュメントおよびフォームは、通例、ユーザの要求に応じてネットワーク・プリンタによりオン・ザ・フライで生成する。図６は、汎用ドキュメント９９０、汎用フォーム９９１、ユーザ固有のドキュメント９９２、およびユーザ固有のフォーム９９３を示す。
【００７８】
ユーザ・インタフェースのフローに関係するネットページについて、抽象的なページ・レイアウトによってさらに説明する。ページ・レイアウトは、各種のエレメントを含むことができ、それぞれのエレメントは、それを他のエレメントと区別する固有のスタイルを有する。図７に示すように、これらには、固定の情報９９４、可変の情報９９５、入力フィールド９９６、コマンド・ボタン９９７、ドラッグ可能なコマンド９９６、およびテキストのハイパーリンクすなわちハイパーテキスト・リンク９９９が含まれる。
【００７９】
ユーザ・インタフェースのフローを分解して複数の図にする際は、複製するドキュメントはいずれも、それを定義するメインの図を除いて、すべての図で点線の輪郭で示す。
【００８０】
ネットページ・システムを使用した電話制御
ネットページを使用して電話機を制御することができる。ネットページは、電話機のスタイルで印刷された制御ボタン、または連絡先リストや名刺にある連絡先と関連付けられた、印刷された「呼出し」ボタンを含むことができる。
【００８１】
印刷された電話コントロールとペンの対話によって生成されたコマンドは、無線（例えばＢｌｕｅｔｏｏｔｈ）を含む、有線または無線の制御インタフェースにより、ネットページ・プリンタから直接電話デバイスに送ることができる。コマンドは、業務用電話システム（例えばＰＡＢＸシステム）や、携帯電話ネットワークの制御ノードにも送ることができる。
【００８２】
携帯電話の場合、電話機は、ペンにネットページ・ネットワークへのデータ・リンクを提供することができ、ペンがプリンタの範囲外にあるときでも、ペンとネットページの対話を解決することを可能にする。ネットページ・センサを携帯電話中に構築した場合は、ペンと電話の通信が不要になり、ユーザは、印刷された電話との「呼出し」リンクを押すだけで番号をダイヤルすることができる。
【００８３】
ネットページを通じて電話を制御することには、いくつかの利点がある。雑誌や名刺など、ネットページ対応の印刷媒体で遭遇する電話番号を手動でダイヤルする必要がなくなる。ネットページ対応のアドレス帳の項目を使用して、自動的に番号をダイヤルすることができる。低価格の電話ユーザ・インタフェースを普及させることができる。電話ユーザ・インタフェースを電話機自体から切り離すことができるので、ユーザ・インタフェースをキーパッドおよび／またはディスプレイの形態で電話機の一部として提供する必要性で、電話機のフォーム・ファクタを制限する必要がなくなる。逆に、電話ユーザ・インタフェースを、印刷されたネットページ電話コントロールの形で電話機の上に提供することもできる。電話コントロールは、ユーザが外見および機能の両面からカスタマイズすることができ、電話コントロールは他のデバイス・コントロールと組み合わせて印刷することができる。
【００８４】
以下の説明では、ネットページ電話制御の概念を詳細に述べる。ネットページ・ペンを特定的に参照するが、任意のネットページ感知デバイスを使用することができる。例えば、指先に装着するネットページ「シンブル（指ぬき）型」感知デバイスは、対話式デバイスおよび電話制御に特に適している。同様に、ネットページ・プリンタを特定的に参照するが、任意のネットページ基地局、すなわち、ネットページ感知デバイスから入力を受け取り、その入力を直接解釈するか、またはその入力を解釈のために１つまたは複数のネットワーク・サーバに転送する任意のデバイスを使用することができる。例えば、適切にネットページ対応型にした携帯電話や、適切に携帯電話対応型にしたネットページ・ペンは、特に第３世代の「常時接続」のパケット交換データ接続の登場により、多くの状況で理想的な移動基地局を構築することができる。
【００８５】
出願図の表示
それぞれのアプリケーション・ユーザ・インタフェースのフローは、コマンドの矢印で結んだドキュメントの集合として表す。コマンドの矢印は、ユーザがソース・ページでそれに対応するコマンド・ボタンを押した結果、そのターゲット・ドキュメントが印刷されることを表す。いくつかのコマンドの矢印には、斜線（「／」）で区切った複数のコマンドを表記するが、これは、指定されるコマンドのいずれによってもターゲット・ドキュメントが印刷されることを表す。複数のコマンドに、同じコマンド矢印を表記することもできるが、通例は異なる副作用を有する。
【００８６】
実用に際しての用語では、ネットページ・ドキュメントとネットページ・フォームを区別することが重要である。ドキュメントは、印刷された情報、およびユーザが押すことにより別の情報または何らかの他の動作を要求することのできるコマンド・ボタンを含んでいる。フォームは、通常のドキュメントと同様に動作するのに加えて、ユーザが記入することのできる入力フィールドも含む。入力フィールドは、システムにデータ入力機構を提供する。また、汎用的な情報を含むドキュメントと、ユーザとアプリケーション間の特定の対話に固有の情報を含むドキュメントを区別することも有用である。汎用的なドキュメントは、新聞の売店で販売される雑誌や、公共の場所で見られる広告ポスターといった、あらかじめ印刷された刊行物などである。フォームも、例えばあらかじめ印刷された刊行物に含まれる申し込み用紙を含む、あらかじめ印刷したものでよい。言うまでもなく、フォームは、ユーザの要求に応じてネットページ・プリンタでオンザフライに生成することもできる。ユーザ固有のドキュメントおよびフォームは、通例、ユーザの要求に応じてネットワーク・プリンタによりオン・ザ・フライで生成する。図４４は、汎用ドキュメント９９０、汎用フォーム９９１、ユーザ固有のドキュメント９９２、およびユーザ固有のフォーム９９３を示す。
【００８７】
ユーザ・インタフェースのフローに関係するネットページについて、抽象的なページ・レイアウトによってさらに説明する。ページ・レイアウトは、各種のエレメントを含むことができ、それぞれのエレメントは、それを他のエレメントと区別する固有のスタイルを有する。図４５に示すように、これらには、固定の情報９９４、可変の情報９９５、入力フィールド９９６、コマンド・ボタン９９７、ドラッグ可能なコマンド９９８、およびテキストのハイパーリンクすなわちハイパーテキスト・リンク９９９が含まれる。
【００８８】
ユーザ・インタフェース・フローを分解して複数の図にする際は、複製するドキュメントはいずれも、それを定義するメインの図を除いて、すべての図で点線の輪郭で表す。
【００８９】
電話制御
ネットページ・システムは、携帯電話および固定電話などの電話デバイスを制御する機構を提供する。
【００９０】
ネットページは、電話機のキーパッドのスタイルで印刷される電話制御ボタンを含むことができる。電話コントロールは、数字（０〜９）、呼出し、電話を切る、前回かけた番号の再ダイヤルを含むことができる。
【００９１】
この方式で電話機をリモートに制御するには、遠隔制御のために電話機をネットページ電話制御アプリケーションに登録しなければならない。
【００９２】
印刷された電話制御ボタンとペンとの対話によって生成されるコマンドは、赤外線および無線（すなわちＢｌｅｕｔｏｏｔｈ）を含む有線または無線の制御インタフェースにより、ネットページ・プリンタから電話に直接送信することもできる。
【００９３】
遠隔制御コマンドを受け入れる機能を持たない電話機については、電話制御アプリケーションにより、呼の要求をその電話機のネットワーク・プロバイダに送信することができる。電話ネットワークは、ユーザの電話機に代わって、呼を発し、接続することができる。
【００９４】
ネットページ・システムでは、ネットワーク上に分散されたサーバで実行する１つまたは複数の電話制御アプリケーションによって電話制御サービスが提供される。電話制御ネットページとユーザの対話は、通常のネットページ機構を使用し、適切なページ・サーバを介して適切な電話制御アプリケーションに送られる。
【００９５】
図８に、各種の電話制御の対話シナリオを表す。ユーザが電話制御ネットページ５０４で電話機能を起動すると、その入力がユーザのネットページ・ペン１０１から、ユーザのネットページ・プリンタまたはその他の基地局５０３に通常の方式（Ａ）で送信される。入力は、通常の方式（Ｂ）でアプリケーション５０２に中継される。アプリケーションは、入力を受け取ると、指定された電話機５００を識別し、指定された電話コマンドを決定する。
【００９６】
指定された電話機５００にアプリケーションから直接アクセスできる場合、アプリケーションは、コマンド・コードを直接デバイス（また、すなわちそのデバイスを制御することができる電話システムのネットワーク・ノードに）に送信する（Ｃ１）ことができる。これが該当するのは、例えば電話ネットワークのプロバイダなどのアプリケーションからアクセスできるネットワークに電話機が接続されている場合である。そうでない場合、アプリケーションは、発信元のプリンタ５０３にコマンド・コードを送信する（Ｃ２）ことができる。プリンタは、電話制御アプリケーションからそれに送信される電話制御コマンドを受け入れるように修正してもよい。
【００９７】
指定される電話機５００にプリンタ５０３から直接アクセスできる場合は、プリンタはコマンド・コードを直接電話機に送信する（Ｄ１）ことができる。これが該当するのは、例えば有線または無線のワイドエリアまたはローカルエリア・ネットワークなど、プリンタ５０３からアクセスできるネットワークに電話機５００が接続されている場合か、あるいはプリンタ５０３と電話機５００が有線または無線により直接通信できる場合である。そうでない場合、プリンタ５０３は、コマンド・コードを発信元のペン１０１に送信する（Ｄ２）ことができる。
【００９８】
ペンは、プリンタからそれに送られる電話制御コマンドを受け入れるように修正することができる。ペンは、その無線（例えばＢｌｕｅｔｏｏｔｈ）送信器を介して電話機にコマンド・コードを伝送するか、またはこのために赤外線送信器を補うことができる。後者の場合、ペンの赤外線送信器は、電話機の赤外線受信器の見通し線内になければならない。
【００９９】
電話制御のオブジェクト・モデル
電話制御のオブジェクト・モデルは、ユーザ電話機および電話リモート・コントロールを中心に展開する。
【０１００】
各ネットページ・ユーザ８００は、１つまたは複数の登録したユーザ電話機５０１を有する。各ユーザ電話機５０１は、ユーザが割り当てる電話エイリアス名、その電話機を追加した日付および時刻、電話番号、一意の電話識別子、およびその電話機がローカル・ネットワーク・アクセス５０８を提供する（例えば短距離の無線トランシーバまたは赤外線受信器を有するなど）かどうかを示す標識を有する。各ユーザ電話機５０１は、製造者と電話機モデルからなる、それと関連付けられた電話機モデル情報５０６を有することができる。各ユーザ電話機５０１は、それと関連づけたリンク・キー５０７を有することができる。これは、信頼される関係が以前に確立されている場合に、電話制御アプリケーションがそれを通じて動作するデバイスと、それに対応する電話機との接続を認証するのに使用するリンク・キー５０７である。ユーザ電話機のクラス図を図９および１０に示す。
【０１０１】
各ユーザ電話機５０１は電話機タイプ５０５を有する。このタイプは、固定電話５２１、携帯電話５２２、あるいはＰＡＢＸ（あるいはその他のタイプの業務用電話システム）電話５２３を表すことができる。電話機タイプのクラス図を図１３に示す。
【０１０２】
電話機５００は、例えば赤外線または無線を介して、ローカル・ネットワークへのアクセスを提供することができる。例えば赤外線や無線を介してローカル・ネットワーク・アクセスを提供するのに電話機が利用できる、各種の標準（および事実上の標準）のローカルエリアおよび個人エリアの無線（ＷＬＡＮおよびＷＰＡＮ）プロトコルが存在する。これらのプロトコルには、ＩＥＥＥ８０２．１１（ＩＥＥＥ８０２．１１規格を参照のこと。この内容は参照により本明細書に組み込む）、ＩＥＥＥ８０２．１５／Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（ＬＭ Ｅｒｉｃｓｓｏｎ他による、Ｓｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎ ｏｆ ｔｈｅ Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｓｙｓｔｅｍ，Ｖｏｌｕｍｅ１：Ｃｏｒｅ，Ｖｏｌｕｍｅ２：Ｐｒｏｆｉｌｅｓ，ｖ１．０Ｂ、１９９９年１２月、を参照のこと。この内容は参照により本明細書に組み込む）、ＨｏｍｅＲＦ／ＳＷＡＰ、およびＩｒＤＡが含まれる。例示のために、以下の説明中適切な箇所では、無線プロトコルおよび赤外線プロトコルの例として、それぞれＢｌｕｅｔｏｏｔｈおよびＩｒＤＡを使用する。ローカル・ネットワーク・アクセスのクラス図を図１１に示す。
【０１０３】
各ネットページ・ユーザ８００は、最後に選択したユーザ電話機を有する。これは、ユーザが一番最近に選択した電話機であり、デフォルトで遠隔制御コマンドが送信される電話機である。
【０１０４】
各電話ユーザ５０１は、複数の電話リモート・コントロール５０９を有することができる。電話リモート・コントロール５０９は、それに関連付けられた複数の電話制御機能５１０を有し、それぞれが機能識別子を備える。機能識別子は、製造者５１１から機能５１４の制御コードを調べる際に使用される。電話リモート・コントロール５０９は電話機に固有５２４のものでも、複数電話機用のリモート・コントロール５２５（すなわち２つ以上の電話機の制御に使用する）でもよい。電話コントロールのクラス図を図１４に示す。
【０１０５】
電話機に固有のリモート・コントロールは、それが印刷された対象である電話機のみを操作する。複数電話機用のリモート・コントロールは、数台の電話機を操作することができる。ユーザは、電話リモート・コントロールで電話機を選択して、その時使用する電話機を指定する。
【０１０６】
各製造者５１１は、複数の電話機モデル５１２を有することができる。各電話機モデル５１２は、電話機タイプ５０５を有し、また、遠隔制御機能や、その電話機がローカル・ネットワーク・アクセスを提供するかどうかを含む、その電話機の機能についての情報を有する。電話機が遠隔制御機能を有する場合、その電話機はそれに関連付けられた電話制御インタフェース５１３を有し、これは利用可能な遠隔制御電話機能５１４についての情報を含む。各電話機能５１４は、機能識別子と、その機能を実行する制御コードとを有する。電話機情報のクラス図を図１０に示す。
【０１０７】
各ネットページ・ユーザ８００は、複数の連絡先５１８を含んだ連絡先リスト５１７を有する。それぞれの連絡先５１８は名前を有し、また複数のアドレス５１９および複数の電話番号５２０にすることが可能である。各連絡先アドレス５１９は、アドレス・テキストと説明（例えば自宅用か、業務用かなど）を有する。各連絡先電話番号５２０は、電話番号と説明（例えば自宅用、業務用、携帯電話、ファックスなど）を有する。連絡先リストの図を図１２に示す。
【０１０８】
電話制御ユーザ・インタフェース
ユーザは通例、そのユーザの連絡先リスト５２９から、ネットページ・ユーザ電話リスト５２７のメイン・ページを得る。あるいは、ユーザは、ネットページ・プリンタのヘルプ・ページを介して得られる、ネットページ・システムのアプリケーション・カタログ中の電話制御アプリケーションの項目からこのページを得る。ユーザは、このページをブックマークに入れて、後に各自のお気に入りのリストを通じてこのページを得ることも、あるいは履歴のリストを介して得ることもできる。
【０１０９】
電話制御ユーザ・インタフェースのフローを図１９に示す。
【０１１０】
電話機を遠隔制御する
遠隔制御のために電話機を登録すると、ユーザは、印刷したネットページの制御ボタンを押すことによってその電話機を制御することができる。
【０１１１】
連絡先リスト
図２１に示すユーザの連絡先リスト５２９は、各連絡先の電話番号を与えてくれる。ユーザは、電話番号の横にある＜呼出し＞ボタン５３５を押して、自分が最後に選択した電話機でその番号をダイヤルさせる。
【０１１２】
電話制御アプリケーションは、番号を直ちにダイヤルする代わりに、番号をダイヤルせずに電話番号を電話機に伝送することもできる。
【０１１３】
また別の代法として、電話制御アプリケーションは、その電話機を鳴らすこともできる。ユーザが電話をとると、選択した番号が自動的にダイヤルされ、呼が接続される。これにより、ユーザは自分が正しい電話機を使用していることを確認することができる。
【０１１４】
ユーザは＜ショート・メッセージを送信＞ボタン５３６を押して、連絡先の選択された電話機に送信する短いテキスト・メッセージを作成する。図２２に示すような、ショート・メッセージの作成ページ５３０が印刷される。
【０１１５】
ユーザが登録した各電話機のためのボタンが、連絡先リスト５２９の下部に示される。ボタンには、その電話機を登録した際にユーザが指定した電話機エイリアスが表記される。ユーザは、電話機選択ボタンを押して、その電話機をその時使用するものにする。それ以後起動する遠隔制御コマンドはいずれもこの電話機に送信される。
【０１１６】
ユーザが＜電話機の詳細＞ボタン５３７を押すと、図２４に示すような、ユーザ電話機リストのページ５２７が印刷される。
【０１１７】
連絡先リストのユーザ・インタフェース・フローを図１７に示す。
【０１１８】
先に述べたように、このシステムは、私設の電話システムにとって内部の番号（例えばＰＢＸ／ＰＡＢＸの内線）は明示的には提供しない。ただし、連絡先リストの番号ごとに、その番号を特定の私設電話システムと関連付けるかどうかを記録することにより、わずかながらもシステムを拡張して、このような内部の番号を提供することができる。
【０１１９】
ユーザがそれを通じて電話制御アプリケーションとの対話を行うネットページ・プリンタまたは他の基地局は、ネットページ登録サーバに記録される周知の地理的位置を有するので、電話制御アプリケーションは、ローミングを利用するユーザが開始する非ローカルの呼を正確に経路指定することができる。
【０１２０】
ローミングするユーザの携帯電話がネットページ基地局として機能する場合は、移動ネットワークはネットページ・システムに、その電話機のおよその地理的位置を知らせることができる。
【０１２１】
ローミングのために、電話番号は、市外局番により十分に限定してユーザの連絡先リストに記憶することができ、電話制御アプリケーションは、地域内または市内の呼出しの場合には適宜こうした番号を排除することができる。あるいは、明示的な地理的地域または位置を電話項目と関連付けることもできる。
【０１２２】
ショート・メッセージの作成
ユーザは、連絡先リスト５２９（図２２）の＜ショート・メッセージを送信＞ボタン５３６を押すことにより、連絡先の選択された電話機にショート・メッセージを送信することができる。ショート・メッセージの作成フォーム５３０（図２２）が印刷される。
【０１２３】
図に示すように、連絡先の名前と電話番号がページの上部に示される。ユーザはショート・メッセージを書いて、＜ショート・メッセージを送信＞ボタン５３８を押す。するとネットページは、オンラインの手書き認識を使用してメッセージをテキストに変換し、その電話機のネットワーク・プロバイダを介して、ショート・メッセージを電話機に送信する。
【０１２４】
名刺
ネットページ・ボタンにより、個人の名刺５３１を印刷することができる。この一例を図２３に示す。ユーザ（名刺を受け取る側）は、名刺の＜呼出し＞ボタン５４０を押す。すると電話制御アプリケーションは、そのユーザが最後に選択した電話機から、名刺の電話番号をダイヤルさせる。
【０１２５】
名刺は＜番号を送信＞ボタン５３９を含むことができる。ユーザがこのボタンを押すと、その電話番号がそのユーザの電話機に送信されるが、番号はダイヤルされない。これにより、ユーザは容易に自分の電話機のメモリに電話番号を保存できるようになる。あるいは、パーソナル・オーガナイザなど、適切に使用可能にした任意の他のデバイスに番号を送ることもできる。
【０１２６】
名刺のユーザ・インタフェース・フローを図１８に示す。
【０１２７】
図が見やすいように、通例ネットページ名刺に表記されうる他のボタンはこの図に示していないが、本願の同時係属出願ＰＣＴ／ＡＵ００／０１２８１にその例を記載している。
【０１２８】
同様に、印刷されるネットページ電話制御ボタンは、広告、電話帳などの文書に印刷することもできる。
【０１２９】
代法として、電話番号情報は、名刺やドキュメントのネットページ・タグに直接埋め込むこともできる。この情報は、ペンの内部や、基地局で直接解釈し、これを使用してネットページ・ペンまたは基地局から電話機に直接制御コマンドを送ることができる。
【０１３０】
電話リモート・コントロール
電話リモート・コントロールには、電話機固有のリモート・コントロール５２６と、複数電話機用のリモート・コントロール５２８の２種類がある。通例、電話機固有のリモート・コントロールおよび複数電話機用のリモート・コントロールはどちらも要求時にユーザによって印刷される。電話機固有のリモート・コントロールの一例５２６を図２７に示す。複数電話機用のコントロールの一例５２８を図２８に示す。
【０１３１】
リモート・コントロールの外観および機能は、電話機のタイプ、モデル、製造者などによって決まる。製造者は各自のネットページ用リモート・コントロールを提供することができ、これはあらかじめ印刷しても、または要求時にユーザが印刷してもよい。
【０１３２】
ユーザが、複数電話機用のリモート・コントロール５２８で遠隔制御ボタンを押すと、電話制御アプリケーションは、そのユーザの最後に選択された電話機を調べる。複数リモート・コントロール５２８で制御する電話機は、そのユーザが最後に選択した電話機によって決定される。これは、コントロール上で電話機エイリアス・ボタン５５０を押す際に設定することができる。
【０１３３】
電話機固有のリモート・コントロール５２６は、単一のユーザ電話機と関連付けられる。したがって、ユーザが、電話機固有または複数電話機のリモート・コントロールで遠隔制御ボタンを押すときには、電話機のエイリアス名、およびしたがって希望のユーザ電話機は知られている。
【０１３４】
電話機固有のリモート・コントロールのユーザ・インタフェースのフローを図１５に示す。複数電話機用リモート・コントロールのユーザ・インタフェースのフローを図１６に示す。
【０１３５】
遠隔制御ボタンは、遠隔制御機能５１０と関連付けられ、この機能は一意の機能識別子（例えばその電話機モデル内で一意の）を有する。ユーザが、遠隔制御機能５１０を起動すると、電話制御アプリケーションは、製造者のデータベースで電話機モデル５１２を調べて、要求される機能識別子の電話機能５１４制御コードを見つける。アプリケーションは次いで、その制御コードを電話機または電話ネットワークのノードに伝送するか、あるいはその他の形で制御コードを使用して、電話機の適切な機能を起動する。
【０１３６】
代法として、必要とされる電話制御コマンドをネットページ・ボタンのネットページ・タグ中に埋め込むこともできる。この場合、アプリケーションは、製造者のデータベースを調べる必要がない。
【０１３７】
制御コマンドの伝送
電話制御コマンドの伝送方法は、電話機の機能およびユーザのペンに応じて異なる。
【０１３８】
遠隔制御コマンドを受け入れる機能のない電話機は、電話ネットワークプロバイダにより、要求される呼に接続することができる。ユーザがネットページの制御ボタンを使用して呼を開始すると、電話制御アプリケーションはその要求を電話ネットワークのプロバイダに送信する。ユーザの電話機が鳴り、ユーザが電話に出ると、要求される呼がネットワーク・プロバイダによって開始される。合成音声によるメッセージで、ダイヤルされた番号をユーザに告げることができる。ユーザは直ちに電話を切って呼の要求をキャンセルするか、または番号をダイヤルしている間電話を切らずにいることができる。
【０１３９】
遠隔制御機能は備えるが、無線制御インタフェースを持たない電話機には、配線接続により遠隔制御コマンドを送信することができる。ネットページ・プリンタが、電話機（またはＰＢＸ／ＰＡＢＸシステム）への直接の配線接続を有する場合は、遠隔制御コマンドを直接電話機に送信することができる。固定電話またはＰＢＸ／ＰＡＢＸ電話への直接の接続がない場合、電話制御アプリケーションは、電話ネットワークプロバイダを介して遠隔制御コマンドを送ることができる。
【０１４０】
携帯電話の場合は、電話機の携帯電話ネットワークのプロバイダを介してリモート・コマンドを送信することができる。呼は、電話機に代わってネットワーク・プロバイダが開始する（ｐｌａｃｅ）こともできる。
【０１４１】
ネットページ・ペンは、赤外線リモート・コントロールとして働くように補強することができる。電話機が赤外線対応型であれば、ネットページ・ペンからユーザの電話機に直接リモート・コマンドを送信することができる。あるいは、赤外線リモート・コマンドを、ネットページ・プリンタから電話機に送ることもできる。
【０１４２】
リモート・コマンドは、ネットページ・プリンタまたは他の基地局から、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈなど何らかの他の無線接続によって電話機に直接送信することができる。ユーザが、ネットページ電話制御ボタンを押すと、記憶されたリンク・キーを使用して電話機へのＢｌｕｅｔｏｏｔｈ接続が確立される。電話制御アプリケーションは適切な遠隔制御コマンドを決定し、そのコマンドをプリンタ（またはペン）から電話機に送信する。
【０１４３】
ユーザ電話機リスト
図２４に示す、ユーザ電話機リスト５２７のメイン・ページは、特定のネットページ・ユーザによって遠隔制御のために登録された電話機を記載する。それぞれの登録電話機に記載されるのは、電話機エイリアス、電話機タイプ、製造者（分かる場合）、モデル（分かる場合）、電話番号、および電話機を登録した日付および時刻である。
【０１４４】
遠隔制御に登録されないように電話機をリストから削除するには、ユーザは＜削除＞ボタン５４１を押す。すると更新されたユーザ電話機リストが印刷される。
【０１４５】
特定の電話機のためのリモート・コントロールを印刷するには、ユーザは＜コントロールを印刷＞ボタン５４２を押す。電話機に固有のコントロール・ページ５２６が印刷され、この一例を図２７に示す。複数電話機のリモート・コントロールを印刷するには、ユーザは＜複数電話機用コントロールを印刷＞ボタン５４４を押す。すると、複数電話機用のコントロール・ページ５２８が印刷され、その一例を図２８に示す。
【０１４６】
新しい電話機を遠隔制御のためにに登録するには、ユーザは＜新しい電話機を追加＞ボタン５４３を押す。すると、図２５に示すような新規電話機追加のフォーム５３２が印刷される。
【０１４７】
新規電話機セットアップのユーザ・インタフェースのフローを図２０に示す。
【０１４８】
新規電話機の追加
新規電話機追加のフォーム５３２（図２５）を使用して、新しい電話機を遠隔制御のために登録することができる。このフォームは、ユーザ電話機リスト・ページ５２７（図２４）で、＜新しい電話機を追加＞ボタン５４３を押すことによって印刷する。新規電話機の追加は、電話機で開始することもできる。この場合、電話機はネットページ・プリンタ（または電話制御アプリケーション）と通信し、新規電話機追加のフォーム５３２を印刷させる。
【０１４９】
遠隔制御に登録する電話が、遠隔制御の登録について知っている「インテリジェント」な電話機である場合、ユーザはその電話機のユーザ・インタフェースで遠隔制御登録の選択項目を選択する。電話機（または電話システム）は、登録用パスキーを生成する。パスキーは通例、一回しか使用することができず、また例えば３０分しか有効でないなど寿命が短い。パスキーは電話機画面に表示され、ユーザはそれを新規電話機追加フォーム５３２の該当するフィールドに手動で転送する。入力されたパスキー５４７は、ネットページ電話制御アプリケーションに提出されると、次いで電話制御アプリケーションから電話機（または電話システム）に戻される。電話機（または電話システム）はそのパスキーを使用して、電話制御アプリケーションを認証する。すなわち、電話機（または電話システム）は、電話機の名目上の所有者であるユーザが、アプリケーションにパスキーを供給することによって電話制御アプリケーションへの信頼を示しているので、提供されたパスキーに基づいて電話制御アプリケーションを信頼することを選択する。電話機の遠隔制御登録の選択項目自体は、明確な目的を持たないユーザによるアクセスを防止するためにパスワードで保護することができる。
【０１５０】
電話機が「インテリジェント」ではなく、パスキーを生成できない場合、ユーザは遠隔制御登録サービスを呼び出すことができる。このサービスは、自動化音声応答システムか、または人間のオペレータを提供する。ユーザは何らかの識別の証明と、登録する電話機についての情報を提供し、登録用パスキーを与えられる。
【０１５１】
新規電話機追加フォーム５３２で、ユーザは、追加する電話機について、電話機エイリアス５４５および電話番号５４６を指定する。ユーザは、該当するチェック・ボックスをマークすることにより、その電話機が固定電話か、携帯電話か、ＰＡＢＸ電話かを指示する。ユーザは、ＢｌｕｅｔｏｏｔｈのチェックボックスまたはＩｒＤＡのチェックボックスにチェックを入れることにより、その電話機がローカル・ネットワーク・アクセスを有するかどうかを指示する。最後に、ユーザは、電話機または登録サービスから得た登録用パスキー５４７を入力する。
【０１５２】
ユーザはフォームにサインし、＜電話機を追加＞ボタンを押す。すると図２６に示すような、新規電話機詳細の確認ページ５３３が印刷される。電話登録アプリケーションは、可能である場合には電話機から製造者およびモデル情報を入手する。
【０１５３】
電話機の詳細が正しければ、ユーザは＜電話機を呼び出す＞ボタン５４８を押す。選択された電話機が１回鳴り、それが正しい電話機であることをユーザに確認する。次いでユーザは＜確認＞ボタン５４９を押して、電話機の登録を終了する。図２４に示すような、更新されたユーザ電話機リスト５２７が印刷される。
【０１５４】
電話機がＢｌｕｅｔｏｏｔｈ対応型である場合は、電話機とネットページ・デバイス（ペンまたはプリンタ）の間でＢｌｕｅｔｏｏｔｈの結合プロセスが行われ、それにより、電話機に正しいパスキーを提供するネットページ・デバイスを基礎として、２つのデバイス間に信頼される関係が確立される。結合プロセス中に、リンク・キーが生成され、これは両デバイスによって、または両デバイスに代わって記憶され、２つのデバイス間の将来の対話時に認証のために使用される。
【０１５５】
新規電話機セットアップのユーザ・インタフェース・フローを図２０に示す。
【０１５６】
結論
本発明について、好ましい実施形態および複数の固有の代替実施形態を参照して説明した。ただし、ここで固有の形で説明したものと異なる他の複数の実施形態も、本発明の精神および範囲内にあることを、関連分野の技術者は理解されよう。したがって、本発明は、相互参照により適宜組み込んだ文書を含めて、本明細書に記載した特定の実施に制限されるものではないことを理解されよう。本発明の範囲は、頭記の特許請求の範囲のみによって制限される。
【図面の簡単な説明】
【図１】 印刷したネットページの例と、そのオンライン・ページの記述の関係の概略図である。
【図２】 ネットページ・ペン、ネットページ・プリンタ、ネットページ・ページ・サーバ、およびネットページ・アプリケーション・サーバ間の対話の概略図である。
【図３】 印刷したネットページおよびそのオンラインのページ記述の高レベル構造の図である。
【図４】 図４ａは、ネットページ・タグの構造を示す平面図である。
図４ｂは、図４ａに示すタグ・セットと、ネットページ・ペンの形態のネットページ感知デバイスの視野との関係を示す平面図である。
【図５】 図５ａは、ネットページ・タグの代替構造を示す平面図である。
図５ｂは、図５ａに示すタグ・セットと、ネットページ・ペンの形態のネットページ感知デバイスの視野との関係を示す平面図である。
図５ｃは、隣接するタグ間でターゲットを共用する、図５ａに示すタグのうち９つの配置を示す平面図である。
図５ｄは、図５ａに示すタグの４つのコードワードのシンボルの交互配置および回転を示す平面図である。
【図６】 ユーザ・インタフェース・フローのドキュメント・アイコンのセットの概略図である。
【図７】 ユーザ・インタフェースのページ・レイアウト・エレメントのアイコンのセットの概略図である。
【図８】 電話制御の対話の模式図である。
【図９】 ユーザ電話近クラス図の模式図である。
【図１０】 電話機情報のクラス図の模式図である。
【図１１】 ローカル・ネットワーク・アクセスのクラス図の模式図である。
【図１２】 連絡先リストのクラス図の模式図である。
【図１３】 電話機タイプのクラス図の模式図である。
【図１４】 電話リモート・コントロールのクラス図の模式図である。
【図１５】 電話機固有のリモート・コントロールのユーザ・インタフェース・フローの模式図である。
【図１６】 複数電話機のリモート・コントロールのユーザ・インタフェース・フローの模式図である。
【図１７】 連絡先リストのユーザ・インタフェース・フローの模式図である。
【図１８】 名刺のユーザ・インタフェース・フローの模式図である。
【図１９】 電話コントロールのユーザ・インタフェース・フローの模式図である。
【図２０】 新規電話機セットアップのユーザ・インタフェース・フローの模式図である。
【図２１】 連絡先リストの概略図である。
【図２２】 ショート・メッセージ作成のインタフェースの概略図である。
【図２３】 名刺の例の概略図である。
【図２４】 ユーザ電話機リストの概略図である。
【図２５】 新規電話機追加リストの概略図である。
【図２６】 新規電話機確認リストの概略図である。
【図２７】 電話機固有のコントロールの概略図である。
【図２８】 複数電話機用コントロールの概略図である。
【符号の説明】
１…ネットページ、 ２…グラフィック・データ、 ３…符号化データ、 ４…タグ、 ５…ページ記述、 ６…提出ボタン、 ７…ゾーン、 ８…グラフィック、 ９…短距離無線リンク、 １０…ネットページ・サーバ、 １３…ネットページ・アプリケーション・サーバ、 １０１…ネットページ・ペン、 ５００…電話機

Claims (11)

1. 電話機の少なくとも１つの機能を制御することを可能にする方法であって、電話機は、コンピュータ・システムからの少なくとも１つのコマンドに応答して少なくとも１つの動作を実行するように機能し、該方法が、
   印刷された制御インタフェースを提供するステップであって、当該印刷された制御インタフェースは、その表面に、当該制御インタフェースの一意の識別子と当該制御インタフェース上における複数の位置とを符号化した不可視のデータパターンと、少なくとも１つの機能に関連する可視情報とを印刷するステップと、
   コンピュータ・システムにおいて、制御インタフェースの識別子と制御インタフェースに対する感知デバイスの位置に関する指示データを、前記感知デバイスから受信するステップであって、前記感知デバイスは、前記制御インタフェースに対して動作位置に置かれると、前記不可視のデータパターンを感知し、当該感知されたデータパターンを使用して前記指示データを生成するステップと、
   コンピュータ・システムにおいて、前記印刷された制御インタフェースに対応するページの記述を読み出すステップであって、前記ページの記述を、前記指示データに含まれる前記制御インタフェースの識別子を使用して特定するステップと、
   コンピュータ・システムにおいて、読み出された前記ページの記述と前記指示データに含まれる前記感知デバイスの位置を使用して、少なくとも１つのコマンドを決定するステップと、
   コンピュータ・システムにおいて、少なくとも１つのコマンドに関連する少なくとも１つの動作を実行するステップと、
   を含む方法。
2. 少なくとも１つの前記コマンドが前記制御インタフェース上の少なくとも１つのゾーンに関連付けられており、前記指示データに含まれる前記感知デバイスの位置は少なくとも１つの前記ゾーンの範囲内にある
   ことを含む請求項１に記載の方法。
3. 電話機のリストから前記電話機を選択すること、
   電話番号のリストから電話番号を選択すること、
   ユーザ・アクセスを登録して電話機を制御すること、および
   ユーザ・アクセスを許可して電話機を制御すること、
   からなるグループから、少なくとも１つのコマンドに関連する少なくとも１つの動作が選択される請求項１に記載の方法。
4. 電話機に少なくとも１つのコマンドを発行して、電話機に少なくとも１つの機能を実行させること、および
   電話制御システムに少なくとも１つのコマンドを発行して、電話機に少なくとも１つの機能を実行させ、電話機は動作可能に電話制御システムに接続されること、
   からなるグループから、少なくとも１つのコマンドに関連する少なくとも１つの動作を選択する請求項１に記載の方法。
5. 所定の電話番号をダイヤルすること、
   所定の電話番号に発信呼を発呼すること、
   テキスト情報を送信すること、
   着信呼を受信すること、
   テキスト情報を受信し記憶すること、および
   前記電話機のディスプレイにテキスト情報を表示すること、
   からなるグループから少なくとも１つの機能が選択される請求項４に記載の方法。
6. 少なくとも１つのコマンドが、前記コンピュータ・システムから感知デバイスを通じて前記電話機に発行される請求項４に記載の方法。
7. 少なくとも１つのコマンドが、無線接続を通じて発行される請求項４に記載の方法。
8. 少なくとも１つのコマンドが、配線接続を通じて発行される請求項４に記載の方法。
9. 感知デバイスが電話機の一部である請求項１に記載の方法。
10. 要求時に制御インタフェースを印刷することを含む請求項１に記載の方法。
11. 表面上に前記可視情報を印刷するステップを含み、当該可視情報を印刷するのと同時に、前記不可視のデータパターンを表面上に印刷することを含む請求項１０に記載の方法。

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