JP3448120B2 - デジタル情報記録担体 - Google Patents

デジタル情報記録担体

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JP3448120B2 JP32527594A JP32527594A JP3448120B2 JP 3448120 B2 JP3448120 B2 JP 3448120B2 JP 32527594 A JP32527594 A JP 32527594A JP 32527594 A JP32527594 A JP 32527594A JP 3448120 B2 JP3448120 B2 JP 3448120B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、記録面にデジタル情
報を2次元パターンとして記録するデジタル情報記録担
体に関する。また、そのようなデジタル情報記録担体を
作成できるデジタル情報記録方法および装置に関する。
また、そのようなデジタル情報記録担体に記録されたデ
ジタル情報を読み取って解読することができるデジタル
情報解読方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録面に2次元的にマトリクスを並べて
デジタル情報を記録する方式として、例えば図50に示
すような2次元データコードが知られている(特開平0
2−012579号公報)。この2次元データコード
は、記録担体の記録面220にビットに対応する行列状
の枡目を仮想的に設定し、各枡目にデータを表す白色ま
たは黒色を付してデジタル情報を記録するものである。
【0003】一般に、このような記録方式では、読み取
りの便宜のために、記録面220に情報記録領域219
の向きや枡目の大きさ(データ密度)を表す制御情報が
設けられる。図50の例では、制御情報として、矩形の
情報記録領域219の外周のうち隣り合う2辺221に
黒の枡目を連結してなる直線部212を設けるととも
に、残りの2辺231に白の枡目と黒の枡目とが交互に
連なるクロッキング情報部216を設けている。読み取
り時には、直線部212によって情報記録領域219の
向きが検出され、クロッキング情報部216によって枡
目の大きさが検出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のデジタル情報記録方式では、クロッキング情報部2
16が情報記録領域219の外周に沿って設けられてい
るため、情報記録領域219の面積が大きくなるとクロ
ッキング情報部216とデータとの距離が離れる。この
ため、情報記録領域219の中央近傍では、記録面22
0の歪みや読取装置(スキャナやCCDカメラなど)の
特性などによって、記録時と読取時のデータ位置のずれ
が大きくなり、読み取りエラーが生ずることがある。例
えば、5行目4列目の桝目の情報を読み出す予定が、誤
って6行目5列目の桝目の情報を読み取ってしまうこと
になる。このため、従来のデジタル情報記録方式では、
情報記録領域219の面積を大きくして記憶容量を増大
することができないという問題がある。
【0005】そこで、この発明の目的は、情報記録領域
の面積を大きくしても情報記録領域全域について読み取
りエラーが発生するのを防止でき、したがって記憶容量
を増大することができるデジタル情報記録担体を提供す
ることにある。また、そのようなデジタル情報記録担体
を作成できるデジタル情報記録方法および装置を提供す
ることにある。また、そのようなデジタル情報記録担体
に記録されたデジタル情報を読み取って解読することが
できるデジタル情報解読方法および装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載のデジタル情報記録担体は、平面状
の記録面内に設けられた情報記録領域に、ビットに対応
する行列状の桝目を仮想的に設定し記録すべきデジタ
ル情報に応じた光学的に認識可能なマークを上記各桝目
にその桝目を単位として付与して、上記記録すべきデジ
タル情報を2次元パターンとして記録したデジタル情報
記録担体であって、上記情報記録領域の外周から離間し
た内部に複数の枡目に上記マークを、上記記録すべき
デジタル情報と見分けることが可能な所定のパターンで
付してなる特定パターンが配置されていることを特徴と
している。ここで「桝目を単位として付与」とは、デジ
タル情報に応じた光学的に認識可能なマークを、各桝目
の全域を占めるように付与することを意味する。
【0007】また、請求項2に記載のデジタル情報記録
担体は、請求項1に記載のデジタル情報記録担体におい
て、上記情報記録領域の全域にわたって上記特定パター
ンが複数個分散して配置されていることを特徴としてい
る。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【作用】請求項1のデジタル情報記録担体では、本来記
録すべきデジタル情報と見分けることが可能な特定パタ
ーンが情報記録領域の外周から離間した内部に配置され
ているので、情報記録領域の中央近傍が歪んだとして
も、上記特定パターンの位置に基づいて上記情報記録領
域の中央近傍の枡目の位置が精度良く求められる。した
がって、情報記録領域の面積を大きくしても、情報記録
領域の中央近傍で読み取りエラーが発生することがな
い。また、情報記録領域の周辺部では、従来と同様にク
ロッキング情報を設けたり、上記特定パターンを設ける
ことによって、読み取りエラーの発生が防止される。し
たがって、情報記録領域の面積を大きくして記憶容量を
増大することが可能となる。
【0024】請求項2のデジタル情報記録担体では、上
記情報記録領域の全域にわたって上記特定パターンが複
数個分散して配置されているので、上記情報記録領域の
全域で任意の枡目の位置が精度良く求められる。したが
って、情報記録領域の面積を大きくして記憶容量を増大
することが可能となる。
【0025】上記デジタル情報記録担体では、上記特定
パターンは、正方形状に連結され、上記マークとして明
が付された4個の枡目からなる中央閉領域と、この中央
閉領域の周囲を連なって取り囲み、上記マークとして暗
が付された12個の枡目からなる環状部とからなってい
てもよいこれによって、情報記録領域内で特定パター
ンを見つけることが容易になる。また、特定パターンを
構成する枡目の数が比較的少なくなる。また、上記特定
パターンは、近傍に同一又は類似のパターンが本来の記
録情報として現れた場合に、そのパターンと重なりにく
い。また、上記特定パターンは印刷時の汚れやインクの
にじみなどの影響を受けにくい。また、特定パターンを
見つけるアルゴリズムが簡単になる。
【0026】上記デジタル情報記録担体では、上記特定
パターンは、上記マークとして暗が付された1個の枡目
からなる中心部と、この中心部の周囲を連なって取り囲
み、上記マークとしてが付された8個の枡目からなる
第1環状部と、この第1環状部の周囲を連なって取り囲
み、上記マークとして暗が付された16個の枡目からな
る第2環状部とからなっていてもよいこれによって、
上記と同様に、情報記録領域内で特定パターンを見つけ
ることが容易になる。また、特定パターンを構成する枡
目の数が比較的少なくなる。また、上記特定パターン
は、近傍に同一又は類似のパターンが本来の記録情報と
して現れた場合に、そのパターンと重なりにくい。ま
た、上記特定パターンは印刷時の汚れやインクのにじみ
などの影響を受けにくい。また、特定パターンを見つけ
るアルゴリズムが簡単になる。
【0027】上記デジタル情報記録担体では、上記特定
パターンは、上記情報記録領域の内部に比して上記情報
記録領域の周辺部に高密度に配置されることにより、読
取装置の特性上歪みが生じやすい周辺部の読み取り精度
が高まり、読み取りエラーの発生が防止される。
【0028】上記デジタル情報記録担体では、上記特定
パターンは、上記情報記録領域の周辺部に比して上記情
報記録領域の内部に高密度に配置されることにより、上
記情報記録領域の中央近傍の読み取り精度が高まり、読
み取りエラーの発生が防止される。
【0029】上記デジタル情報記録担体では、上記情報
記録領域は矩形状の領域であり、この情報記録領域の四
隅に上記特定パターンが配置されることにより、この四
隅の特定パターンを探索することによって、記録面内で
情報記録領域が占める範囲が容易に判別される。
【0030】上記デジタル情報記録担体では、上記四隅
に配置された特定パターンは、上記情報記録領域に配置
された他の特定パターンに対して形状や明暗が異ならせ
ることにより、この異なった特定パターンを探索するこ
とによって、記録面内で情報記録領域が占める範囲が容
易に判別される。
【0031】上記デジタル情報記録担体では、上記四隅
に配置された特定パターンの一部は、この四隅の特定パ
ターンの組が上記記録面の面内での90°、180°又
は270°の回転に対して非対称となるように、上記四
隅に配置された残りの特定パターンに対して形状や明暗
が異ならせることにより、上記情報記録領域の天地左右
が容易に認識される。
【0032】上記デジタル情報記録担体では、上記情報
記録領域に、上記マークとして一定の明暗を持つ特定パ
ターンと、本来の記録情報を表す周囲の枡目とコントラ
ストをなすように上記特定パターンの明暗を反転してな
る特定パターンとが配置することにより、上記特定パタ
ーンと本来の記録情報を表す周囲の枡目との境界が容易
に認識される。この結果、各特定パターンが容易に探索
される。
【0033】ここで、平面状の記録面内に設けられた情
報記録領域に、ビットに対応する行列状の桝目を仮想的
に設定し、上記各桝目に記録すべきデジタル情報に応じ
た光学的に認識可能なマークを付与して、上記記録すべ
きデジタル情報を2次元パターンとして記録するデジタ
ル情報記録方法であって、上記情報記録領域の外周から
離間した内部に、特定の形状に連結した複数の枡目に上
記マークを所定のパターンで付してなる特定パターンを
配置するとともに、上記情報記録領域のうち上記特定パ
ターンを配置すべき領域以外の領域に、本来記録すべき
デジタル情報を記録するといった、デジタル情報記録方
法によれば、請求項1,2や上記に記載のデジタル情報
記録担体が簡単に作成され得る。
【0034】ここで、上述のデジタル情報記録方法にお
いて、上記情報記録領域のうち上記特定パターンを配置
すべき領域以外の領域に、本来記録すべきデジタル情報
を記録した後、上記特定パターンを配置すべき領域の周
囲の枡目の明暗と、上記特定パターンのうち上記周囲の
枡目に隣接する部分の明暗とを比較して、比較した明暗
が一致するとき、上記特定パターンを配置すべき領域
に、上記特定パターンに代えて、上記特定パターンの明
暗を反転してなる特定パターンを配置することによっ
、作成したデジタル情報記録担体の記録面で、上記特
定パターンと本来の記録情報を表す周囲の枡目との境界
が容易に認識される。この結果、各特定パターンが容易
に探索される。
【0035】ここで、請求項1、2や上記に記載のデジ
タル情報記録担体に記録された情報を解読するデジタル
情報解読方法であって、上記情報記録領域内で上記特定
パターンを探索してその位置を求め、上記探索した特定
パターンのうち、特定の2行および2列に位置する4個
の特定パターンの位置に基づいて、本来の情報が記録さ
れた任意の桝目の位置を比例配分によって算出し、上記
算出した位置の枡目が表すビット情報を読み取り、この
ビット情報に基づいて上記記録面に記録されたデジタル
情報を再現するといったデジタル情報解読方法によれ
ば、デジタル情報記録担体の記録面に記録されたデジタ
ル情報が簡単に再現され得る。
【0036】ここで、上述のデジタル情報解読方法にお
いて、上記情報記録領域内で請求項3に記載の特定パタ
ーンを探索する場合、上記特定パターンの中央閉領域が
存在すべき基準位置の明暗を調べて、上記基準位置の明
暗が明であるとき上記基準位置が上記中央閉領域に含ま
れていると判断するステップと、上記基準位置を含む明
が連結された領域について、この領域の面積、幅および
高さがそれぞれ一定範囲内にあるか否かを調べて、この
領域が上記中央閉領域であることを確認するステップと
によって、上記特定パターンを認識するようにしたデジ
タル情報解読方法によれば、上記情報記録領域内で、た
とえば、上記段落番号0025に記載の特定パターンを
探索する場合、その特定パターンが簡単かつ容易に認識
される。
【0037】ここで、上述のデジタル情報解読方法にお
いて、上記情報記録領域内で請求項4に記載の特定パタ
ーンを探索する場合、上記特定パターンの中心部が配置
されているべき基準位置の明暗を調べて、上記基準位置
が暗であるとき上記基準位置が上記中心部に含まれてい
ると判断するステップと、上記基準位置を含む暗が連結
された領域について、この領域の面積、幅および高さと
がそれぞれ一定範囲内にあるか否かを調べて、この領域
が上記中心部であることを確認するステップと、上記領
域から明領域を経て上下左右いずれか一定距離以内に暗
領域が現れ、かつ、上記明領域と暗領域の境界に沿って
一周できたとき、上記明領域が上記第1環状部であるこ
とを確認するステップとによって、上記特定パターンを
認識するようにしたデジタル情報解読方法によれば、上
記情報記録領域内で、たとえば、段落番号0026に記
載の特定パターンを探索する場合、その特定パターンが
簡単かつ容易に認識される。
【0038】ここで、デジタル情報記録装置として、平
面状の記録面内に設けられた情報記録領域に、ビットに
対応する行列上の桝目を仮想的に設定し、上記各桝目に
記録すべきデジタル情報に応じた光学的に認識可能なマ
ークを付与して、上記記録すべきデジタル情報を2次元
パターンとして記録するデジタル情報記録装置であっ
て、上記記録すべきデジタル情報を入力するための入力
手段と、上記情報記録領域の外周から離間した内部に、
特定の形状に連結した複数の枡目に上記マークを所定の
パターンで付してなる特定パターンを配置するととも
に、上記情報記録領域のうち上記特定パターンを配置す
べき領域以外の領域に、本来記録すべきデジタル情報を
配置して、上記記録面に印刷すべき2次元パターンを生
成するパターン生成手段と、上記パターン生成手段によ
って生成された2次元パターンを記録面に印刷する印刷
手段を備えることにより、まず、入力手段が記録すべき
デジタル情報を入力する。次に、パターン生成手段が情
報記録領域の外周から離間した内部に、特定の形状に連
結した複数の枡目に上記マークを所定のパターンで付し
てなる特定パターンを配置するとともに、上記情報記録
領域のうち上記特定パターンを配置すべき領域以外の領
域に、本来記録すべきデジタル情報を配置して、上記記
録面に印刷すべき2次元パターンを生成する。そして、
印刷手段が、上記パターン生成手段によって生成された
2次元パターンを記録面に印刷する。したがって、請求
項1、2や上記に記載のデジタル情報記録担体が簡単に
作成され得る。
【0039】ここで、デジタル情報解読装置として、の
デジタル情報記録担体からデジタル情報を読み取って解
読するデジタル情報解読装置であって、上記記録面に記
録された2次元パターンを読み取って、上記2次元パタ
ーンを表す情報を出力する読取手段と、上記読取手段の
出力情報が表す2次元パターン内で上記特定パターンを
探索してその位置を求め、上記探索した特定パターンの
うち、特定の2行および2列に位置する4個の特定パタ
ーンの位置に基づいて、本来の情報が記録された任意の
桝目の位置を比例配分によって算出し、上記算出した位
置の枡目が表すビット情報を読み取り、このビット情報
に基づいて上記記録面に記録されたデジタル情報を再現
する情報解読手段と、上記情報解読手段が再現したデジ
タル情報を出力する出力手段を備えることにより、ま
ず、読取手段が、デジタル情報記録担体の記録面に記録
された2次元パターンを読み取って、上記2次元パター
ンを表す情報を出力する。次に、情報解読手段が、上記
読取手段の出力情報が表す2次元パターン内で上記特定
パターンを探索してその位置を求め、上記探索した特定
パターンのうち、特定の2行および2列に位置する4個
の特定パターンの位置に基づいて、本来の情報が記録さ
れた任意の桝目の位置を比例配分によって算出し、上記
算出した位置の枡目が表すビット情報を読み取り、この
ビット情報に基づいて上記記録面に記録されたデジタル
情報を再現する。そして、出力手段が、上記情報解読手
段が再現したデジタル情報を出力する。したがって、請
求項1、2や上記記載のデジタル情報記録担体に記録さ
れたデジタル情報が簡単に解読され得る。
【0040】
【実施例】以下、この発明を実施例により詳細に説明す
る。
【0041】(1)デジタル情報記録担体の基本構成に
ついて 図1はこの発明の一実施例のデジタル情報記録担体の態
様を示し、図2はこの記録担体を模式的に示している。
【0042】このデジタル情報記録担体の記録面20に
は、デジタル情報のビットに対応する行列状の正方形の
桝目が仮想的に設定され、上記各桝目には、光学的に認
識可能なマークとして“0”を表す白(明)または
“1”を表す黒(暗)が付されている(なお、黒は便宜
上ハッチングを施して表している。)。これにより、記
録面20にデジタル情報が2次元パターンとして記録さ
れている。
【0043】上記記録面20内で、実際に情報が記録さ
れている情報記録領域23内には、本来の記録情報を表
す領域21の隙間に、特定の形状に連結した複数の枡目
に特定のパターンで白黒を付してなる特定パターン22
が複数配置されている。この例では、矩形の情報記録領
域23内に、縦4×横3の合計12個の特定パターン2
2が縦横一定間隔で行列状に配置されている。図2によ
って良く分かるように、特定パターン22の配列で最上
段、最下段、左列、右列に属する10個の特定パターン
22は情報記録領域23の外周に沿って配置され、残り
の2個の特定パターン22は情報記録領域23の外周か
ら離間した内部(中央部近傍)に配置されている。な
お、この例では、特定パターン22として図7に示す特
定パターン22Bが採用されている(特定パターン自体
については後に詳述する)。
【0044】このように、情報記録領域23の外周から
離間した内部に特定パターン22が配置されている場
合、記録されているデジタル情報を読み取るとき、記録
面20に多少歪みがあったとしても、デジタル情報を正
確に読み取ることができる。
【0045】例えば、図3(b)に示すように、従来の如
く情報記録領域23の外周に沿ってクロッキング情報3
1を設けただけでは、記録面20に歪みが生じた場合、
情報記録領域23の外周から離間した内部で、例えば第
5行第4列目の枡目の情報を読み取る予定が、誤って第
6行第5列目の枡目の情報を読み取ることがある。これ
に対して、上述の如く情報記録領域23の外周から離間
した内部に特定パターン22が配置されている場合、図
3(a)に示すように、記録面20に歪みが生じたとして
も、その歪みに応じて、特定パターン22が例えば本来
の位置53から位置54へ移動する。したがって、ある
桝目(本来は位置55に存在する)の情報を読み出す場
合に、近傍の特定パターン22の移動量51(図中、矢
印で示す)に基づいて、その桝目の実際の位置56を知
ることができる。したがって、その枡目に記録されてい
る情報を正確に読み取ることができる。
【0046】ここで問題となるのは、読み取るべき桝目
の移動量52と、その近傍の特定パターン22の移動量
51との差である。この差が大きい(例えばこの差が1
桝目分を超える場合)には読み取り誤りが生じてしまう
が、特定パターン22,22間の間隔を狭くして、読み
取るべき桝目と特定パターンとを接近させることによ
り、そのような読み取り誤りを低減することができる。
【0047】逆にいえば、特定パターン22の移動量に
基づいて、読み取るべき桝目の位置ずれを修正できる程
度に、特定パターン22,22間の間隔を狭く設定すべ
きである。しかし、あまりに特定パターン22,22間
の間隔を狭くしすぎると、情報記録領域23に占める特
定パターン22の数が多くなり過ぎて、記録できる情報
量が少なくなる。したがって、その両方の観点から、特
定パターン22,22間の間隔は適当な値に設定され
る。
【0048】この情報記録担体から例えばラインセンサ
やCCDカメラを用いて情報を読み取ろうとする場合、
ラインセンサの両端やCCDカメラの視野の周辺部は歪
みが生じやすい傾向にある。このような場合、図4に示
すように、特定パターンを情報記録領域23の周辺部に
高密度に配置する。つまり、読取装置の特性に応じて、
比較的大きな読み取り歪みの生じやすいところに特定パ
ターン22を高密度に配置するのである。これにより、
読み取り誤りを低減することができる。
【0049】また逆に、図5に示すように、情報記録領
域23の内部に特定パターン22が配置され、かつ情報
記録領域23の周囲にクロッキング情報31が設けられ
る場合は、特定パターン22はクロッキング情報31の
補完的な役割が期待されている。したがって、クロッキ
ング情報31のみに基づく読み取りでは誤りを生じやす
い部分、すなわち情報記録領域23の中央部に特定パタ
ーン22を高密度に配置するのが望ましい。
【0050】これらの場合に、特定パターン22,22
間の縦方向の間隔と横方向の間隔は同じであっても異な
っていても良い。
【0051】但し、情報記録領域23内で特定パターン
22,22間の間隔を変える場合には、読み取りを行う
とき、特定パターン22の配置を予め知っておくか、ま
たは、読み取り処理の最初の段階で知り得るようにして
おく必要がある。特定パターン22の配置を読み取り処
理の最初の段階で知るためには、例えば最上段の特定パ
ターン22の配置は決まっており、最上段の特定パター
ン22近傍の枡目から特定パターン22の配置について
の情報を読み出せるようにしておけば良い。
【0052】なお、解読装置が予め特定パターン22の
配置を知っているような場合には、特定パターン22が
情報記録領域23の外周に接している必要はなく、特定
パターン22が格子状に並んでいる必要もない。特定パ
ターン22を自由に配置することができる。
【0053】(2)特定パターンの好ましい例について 特定パターン22が好ましいものであるために具備すべ
き条件として、次の〜が挙げられる。すなわち、 情報記録領域23内で見つけることが容易な特徴(特
定の白黒パターン)を持つこと、 構成する桝目の数が比較的少ないこと、 近傍に同一又は類似のパターンが本来の記録情報とし
て現れた場合に、その現れたパターンと重なりにくいこ
と、 印刷時の汚れやインクのにじみなどの影響を受けにく
いこと、 見つけるためのアルゴリズムが簡単であることであ
る。
【0054】図6は特定パターン22の好ましい例22
Aを示している。この特定パターン22Aは、白が付さ
れた2行×2列の4個の枡目からなる中央閉領域44
と、その周囲を環状に取り囲む黒が付された12個の枡
目からなる環状部45とで構成されている。全体として
4行×4列の合計16個の桝目を含む正方形のブロック
となっている。
【0055】図7は特定パターン22の好ましい別の例
22Bを示している。この特定パターン22Bは、黒が
付された1個の枡目からなる中心部41と、その周囲を
環状に取り囲む白が付された8個の枡目からなる第1環
状部42と、さらにその周囲を環状に取り囲む黒が付さ
れた16個の枡目からなる第2環状部43とで構成され
ている。全体として5行×5列の合計25個の枡目を含
む正方形のブロックとなっている。
【0056】図8(a)〜(g)は特定パターン22の多様な
例22C〜22Iを示している。
【0057】同図(a)に示す特定パターン22Cは、黒
が付された1個の枡目からなる中心部と、その周囲を環
状に取り囲む白が付された8個の枡目からなる環状部と
で構成されている。全体として3行×3列の合計9個の
枡目を含む正方形のブロックとなっている。
【0058】また、同図(b)に示す特定パターン22D
は、5行×5列の合計25個の枡目を含む正方形のブロ
ックであり、ブロック内の枡目には黒と白とが交互に付
されて市松模様をなしている。
【0059】また、同図(c)に示す特定パターン22E
は、5行×5列の合計25個の枡目を含む正方形のブロ
ックであり、ブロック内の対角線上の枡目に黒が付され
てX字状の模様をなしている。
【0060】また、同図(d)に示す特定パターン22F
は、白が付された3行×3列の9個の枡目からなる中央
閉領域と、その周囲を環状に取り囲む黒が付された16
個の枡目からなる環状部とで構成されている。全体とし
て5行×5列の合計25個の枡目を含む正方形のブロッ
クとなっている。
【0061】また、同図(e)に示す特定パターン22G
は、同図(c)に示した特定パターン22Eにおいて、上
下左右の各辺中央の枡目を除去したものである。
【0062】また、同図(f)に示す特定パターン22H
は、5行×7列の合計35個の枡目を含む正方形のブロ
ックであり、ブロック内で黒が付された枡目がS字状の
模様をなしている。
【0063】また、同図(g)に示す特定パターン22I
は、白が付された1個の枡目からなる中心部と、その周
囲を環状に取り囲む黒が付された8個の枡目からなる環
状部とで構成されている。全体として3行×3列の合計
9個の枡目を含む正方形のブロックとなっている。
【0064】このように特定パターン22としては多様
なものを採用し得るが、図6,図7に示した特定パター
ン22A,22Bが他の特定パターン22C〜22Iよ
りも好ましい。その理由を、上記各条件〜に関連し
て、次の(i)〜(v)で説明する。
【0065】(i)第1に、情報記録領域23中から特
定パターン22A,22Bを抽出することが比較的容易
であるという利点がある。図8(b)のような市松模様の
特定パターン22Dは、情報記録領域23中に埋没して
しまって見つけられないのに対し、特定パターン22
A,22Bは例えば肉眼でもその存在が分かる。特に、
特定パターン22A,22Bが格子状に配置されている
ことが予め分かっているような場合には、さらに容易に
見つけることができる。
【0066】(ii)第2に、特定パターン22A,22
Bを構成する桝目の数が特定パターン22Aでは16
個、特定パターン22Bでは25個と比較的少ないとい
う利点がある。
【0067】(iii)第3に、特定パターン22A,2
2Bの近傍に同一のパターンが本来の記録情報として現
れた場合に、特定パターン22A又は22Bとそのパタ
ーンとが重なりにくいという利点がある。
【0068】図9は図8(b)で示した市松模様の特定パ
ターン22Dを用いた場合に、その近傍に同一のパター
ンが本来の記録情報として現れた例を示している。この
特定パターン22Dの場合、縦方向に1桝目、横方向に
1桝目ずれた位置に同一のパターンが出現する可能性が
ある。桝目の1辺の長さ1として計算すると、特定パタ
ーン22Dとその同一パターンとの最小の距離は21/2
となる。
【0069】これに対して、図10は特定パターン22
Aを用いた場合に、その近傍に同一のパターンが本来の
記録情報として現れた例を示している。この特定パター
ン22Aの場合、縦または横に3桝目ずれた位置にしか
同一のパターンは現れ得ない。また、図11は特定パタ
ーン22Bを用いた場合に、その近傍に同一のパターン
が本来の記録情報として現れた例を示している。この特
定パターン22Bの場合、縦または横に4桝目ずれた位
置にしか同一のパターンは現れ得ない。このように、特
定パターン22A,22Bは、その近傍に同一又は類似
のパターンが本来の記録情報として現れたとしても比較
的重なり方が少なく、ある程度互いに位置がずれた状態
となる。このことから、特定パターン22A,22B
は、読取装置にとって本来の記録情報と見分けることが
比較的容易なパターンであるということが言える。
【0070】なお、特定パターン22とこれに同一のパ
ターンとが重なった場合の対処は、後述する解読方法の
項で詳しく説明する。
【0071】(iv)第4に、特定パターン22A,22
Bは、汚れやインクのにじみなどの影響を受けにくいと
いう利点がある。
【0072】一般的に言って、紙への印刷ではインクの
にじみにより黒桝目が広がり、白枡目が侵食される傾向
にある。例えば図8(g)に示した特定パターン22Iで
は、1個の白桝目が黒桝目に取り囲まれているが、白桝
目がつぶれる傾向にある。図12に示すように、インク
のにじみの影響を、黒桝目47の各辺が1.4倍に広が
ると仮定して計算してみると、特定パターン22Iの中
央の白桝目46の面積は正常時の36%にすぎなくな
る。
【0073】これに対して、特定パターン22Aでは、
図13に示すように、中央閉領域(4個の白桝目)44
の面積は正常時の64%を確保できる。また、特定パタ
ーン22Bでは、図14に示すように、第1環状部(8
個の白枡目)42の面積は正常時の60%を確保でき
る。また、特定パターン22Aの場合、図15に示すよ
うに、汚れなどによって中央閉領域44を構成する4個
の白桝目のうちの1個が全くつぶれてしまった(黒桝目
に変わってしまった)ときでも、「黒枠に囲まれた白の
閉領域」という特徴が保持されているため、この特徴を
利用した読取方法を採用することによって、汚れの影響
を回避することができる。
【0074】(v)第5に、特定パターン22A,22
Bは、読み取りアルゴリズムが簡単であるという利点が
ある。
【0075】一般的な読み取りアルゴリズムとしては、
記録面から桝目の大きさを決めて切り出し、切り出した
各枡目の値(この例では白か黒)を調べる方法が用いら
れる。したがって、特定パターン22を認識する場合
も、その特定パターン22を構成する桝目を切り出し、
その特定パターン22に含まれる全ての枡目の値を調べ
る方法が考えられる。
【0076】これに対して、桝目単位の切り出しを行な
うことなしに特定パターン22を調べる方法も考えられ
る。例えば図7に示した特定パターン22Bの場合は、
まず中心部(黒枡目)41が白枡目に囲まれた閉領域を
構成しており、かつ第1環状部(白枡目)42が黒枡目
に取り囲まれた閉領域を構成しているかどうかを調べる
ことにより見つけることができる。また、図6に示した
特定パターン22Aの場合は、中央閉領域44が4桝目
分の面積をもっているかを調べることにより見つけるこ
とができる。いずれも読み取った部分が特定パターン2
2A,22Bの特徴に合致しているか否か、換言すれば
特定パターンの必要条件を満たすか否かを調べるにすぎ
ず、各枡目の値を調べるわけではない。しかしながら、
実用上はこの方法で十分であり、仮に別のパターンを特
定パターンと誤認識したとしても、例えば特定パターン
を全て抽出した後に各特定パターンが格子状に並んでい
るかなどのチェックを行なうことによって、誤認識した
ものを無視することができる。また、その際に誤認識の
可能性が高いと思われる特定パターンに対してのみ、よ
り高精度なチッェクを行うこともできる。このように特
定パターン22A,22Bは簡単なアルゴリズムによっ
て認識することができる。
【0077】このように特定パターン22A,22Bは
他の特定パターンに比して有利な点が多く、好ましいパ
ターンであると言える。
【0078】(3)特定パターンの認識について 図16は、図7に示した特定パターン22Bを認識する
ための処理フローの一例を示している。
【0079】認識処理は、読取装置から読み込んだビッ
トマップデータに対して行うものとする。
【0080】まず、情報記録領域23内で特定パターン
22Bが予め定められた配置に従って配置されている場
合に、ビットマップデータの中で特定パターン22Bが
現れるべき位置を予測して(S61)、ビットマップデ
ータの中で探索の基準となる位置Pを定める(S6
2)。基準位置Pのドットが黒であるかどうかを調べる
(S63)。そのドットが黒である場合には、そのドッ
トが中心部41を構成すると想定してステップS66へ
進む。
【0081】一方、S63で基準位置Pのドットが黒で
ない場合は、基準位置Pから一定の範囲内で次の探索位
置を決定し(S64)、再びその探索位置のドットが黒
であるかどうかを調べる。但し、基準位置Pから一定の
範囲内を全て探索したが、特定パターン22Bの中心部
41に相当する黒ドットを見つけることができなかった
場合(S65)には、探索が失敗した(S76)ものと
して処理を終了する。
【0082】ステップS66では、基準位置Pのドット
に対して上下左右及び斜め方向に連結している黒ドット
を再帰的に探す。そして、連結された黒ドットの数が一
定範囲内の数であるか否かを判断する(S67)。連結
された黒ドットの数が一定個数を上回っている場合は、
黒ドットの連結された領域が閉じていないか、あるいは
閉じていても中心部41としては面積が大き過ぎると判
断する。また、連結された黒ドットの数が一定個数に満
たない場合は、中心部41ではなく単なるノイズである
と判断する。これらの、連結された黒ドットの数が一定
範囲内にない場合は、S64に戻って処理をやり直す。
【0083】一方、連結された黒ドットの数が一定範囲
内の数である場合(S67)は、S68に進んで、黒ド
ットの連結された領域の幅及び高さが一定の範囲内にあ
るかを調べて、その領域の形状に関するチェックを行
う。連結された領域の幅とは連結された領域のX座標の
最大値から最小値を引いたもの、連結された領域の高さ
とは同じくY座標に最大値から最小値を引いたものとし
て表される。黒ドットの連結された領域の幅及び高さが
一定の範囲内にない場合は、S64に戻って処理をやり
直す。
【0084】一方、黒ドットの連結された領域の幅及び
高さが一定の範囲内にある場合(S68)は、その黒ド
ットの連結された領域が中心部41であると判断してS
69へ進む。
【0085】次に、S69では第1環状部42に関する
チェックを開始する。中心部41であると判断した黒ド
ットの連結された領域の最底面にある黒ドット(Y座標
の一番小さいもの)を1個選択する(S69)。そし
て、図17中に矢印で示すように、その領域41から下
へ向かって探索を行い、白ドット(第1環状部41を構
成する白ドットと考えられる)の次に現れる黒ドット
(第2環状部42を構成する黒ドットと考えられる)を
探す(S70)。白ドットの領域に入って一定距離以内
に次の黒ドットが見つからなかった場合は、その白ドッ
トの領域が特定パターン22Bの第1環状部42ではな
いと判断して(S71)、S64に戻って処理をやり直
す。一方、白ドットの領域に入って一定距離以内に次の
黒ドットが見つかった場合(S71)は、その黒ドット
が特定パターン22Bの第2環状部43を構成している
と考える。そして、図17中に矢印で示すように、第2
環状部43と思われる領域の内周、すなわち黒ドットと
白ドットとの境界に沿って左手法(左手を壁につけなが
ら迷路の壁をたどる方法)により、一周する(S7
2)。一定のステップ以内で一周できなかった場合は、
白ドットの領域が閉じていないか、あるいは閉じていて
も大き過ぎると判断する(S73)。また、左手法によ
る一周が反時計廻りに行われた場合は、白ドットの領域
が閉じているのではなく、図18に示すように、何らか
の黒ドットの閉領域を探索していると考えられる(S7
4)。これらの場合はS64に戻って処理をやり直す。
そして、上記ステップS61〜S74をすべてクリアす
ることによって、特定パターン22Bを認識することが
できる(S75)。
【0086】このように、特定パターン22Bは簡単な
アルゴリズムによって認識することができる。
【0087】図19は、図6に示した特定パターン22
Aを認識するための処理フローの一例を示している。
【0088】まず、情報記録領域23内で特定パターン
22Aが予め定められた配置に従って配置されている場
合に、ビットマップデータの中で特定パターン22Aが
現れるべき位置を予測して(S41)、ビットマップデ
ータの中で探索の基準となる位置Pを定める(S4
2)。基準位置Pのドットが白であるかどうかを調べる
(S43)。そのドットが白である場合には、そのドッ
トが中央閉領域44を構成すると想定してステップS4
6へ進む。
【0089】一方、S43で基準位置Pのドットが白で
ない場合は、基準位置Pから一定の範囲内で次の探索位
置を決定し(S44)、再びその探索位置のドットが白
であるかどうかを調べる。基準位置Pから一定の範囲内
を全て探索したが、特定パターン22Aの中央閉領域4
4に相当する白ドットを見つけることができなかった場
合(S45)には、探索が失敗した(S50)ものとし
て処理を終了する。
【0090】ステップS46では、基準位置Pの白ドッ
トに対して上下左右及び斜め方向に連結している白ドッ
トを再帰的に探す。そして、連結された白ドットの数が
一定範囲内の数であるか否かを判断する(S47)。連
結された白ドットの数が一定個数を上回っている場合
は、白ドットの連結された領域が閉じていないか、ある
いは閉じていても中央閉領域44としては面積が大き過
ぎると判断する。また、連結された白ドットの数が一定
個数に満たない場合は、中央閉領域44ではなく単なる
ノイズであると判断する(S48)。これらの、連結さ
れた白ドットの数が一定範囲内にない場合は、S44に
戻って処理をやり直す。そして、上記ステップS41〜
S48をすべてクリアすることによって、特定パターン
22Aを認識することができる(S49)。
【0091】このように、特定パターン22Aは簡単な
アルゴリズムによって認識することができる。
【0092】図16,図19に示した処理フローは、特
定パターン22A,22Bを構成する必要条件のいくつ
かをチェックしているにすぎないが、実用上はほとんど
問題なく特定パターン22A,22Bを認識することが
できる。しかも効率的である。
【0093】(4)枡目の形状について ところで、これまで情報記録領域23を構成する桝目の
形状を正方形として説明したが、桝目の形状は正方形に
限られるものではない。
【0094】後述するように、記録情報を読取装置から
読み取ってビットマップデータを構成してそのビットマ
ップデータを解析するような読み取り方法を用いる場合
には、1個の桝目がビットマップ上で4×4または3×
3ドット程度以上の広がりを持つ必要がある。このよう
な場合は、枡目の形状を正方形とすることによって、そ
のビットマップの解析にとって最も小面積の桝目を実現
することができる。したがって正方形の枡目が有利であ
る。
【0095】しかしながら、それはビットマップデータ
上の話であり、例えば主走査方向200dpiのライン
センサをもつスキャナであって紙送りモータの速度を調
節することにより副走査方向400dpiを実現してい
るようなものを用いる場合には、ビットマップ上で正方
形の桝目として読み取ることができるように、記録但体
上で縦対横の比率が1対2であるような長方形の桝目を
用いた方が有利である。
【0096】また、枡目の形状として、平行四辺形のよ
うに辺が直交しないもの、あるいは三角形や六角形など
の多角形を採用することもできる。要するに記録面20
を隙間なく埋めることができる形状であれば良いのであ
る。例えば図20は、記録面20に平行四辺形を桝目と
して情報記録領域73を構成し、この情報記録領域73
内に一定間隔で特定パターン72を配置した例を示して
いる。特定パターン72としては図7の特定パターン2
2Bを一方向に変形して平行四辺形としたものを用いて
いる。1は本来の記録情報を表す枡目を示している。
【0097】また、図21は、記録面20に六角形を桝
目として情報記録領域63を構成し、この情報記録領域
63に一定間隔で特定パターン62を配置した例を示し
ている。特定パターン62としては、図22に示すよう
に、白が付された1個の正六角形の枡目からなる中心部
64と、その周囲を環状に取り囲む黒が付された6個の
正六角形の枡目からなる環状部63とで構成されてい
る。全体として7個の枡目を含むブロックとなってい
る。61は本来の記録情報を表す枡目を示している。
【0098】(5)記録情報のマッピングについて 図1に示したデジタル情報記録担体を例として、情報記
録領域23に記録情報をマッピングする仕方を、特定パ
ターン22の配置と関係させて説明する。
【0099】図1のデジタル情報記録担体では、情報記
録領域23は仮想的に設定された横35×縦50=17
50個の桝目を備えている。情報記録領域23内には、
12個(横方向3個×縦方向4個)の特定パターン2
2,22,…が横15桝目おき、かつ縦15桝目おきに
配置されている。既に述べたように、特定パターン22
の配列で最上段、最下段、左列、右列に属する10個の
特定パターン22は情報記録領域23の外周に沿って配
置され、残りの2個の特定パターン22は情報記録領域
23の外周から離間した内部(中央部近傍)に配置され
ている。特に、特定パターン22の配列中で四隅に存す
るものは情報記録領域23の四隅に配置されている。各
特定パターン22は25個(横5×縦5)の桝目によっ
て構成されているので、情報記録領域23全体の桝目1
750個のうち特定パターンに用いられる桝目の数は3
00個である。したがって、残り1450個の桝目21
が本来の記録情報を表すために用いられ、1450ビッ
トの情報(21450通りの情報)を表すことが可能であ
る。
【0100】図24は、図1に示した情報記録領域23
の一部(上部)に相当する横35×縦20の桝目の部分
23Aを示している。この情報記録領域23Aには、6
個(横方向3個×縦方向2個)の特定パターン22が、
横15桝目おき、かつ縦15桝目おきに配置されてい
る。情報記録領域23Aの桝目700個のうち特定パタ
ーン22に用いられる桝目の数は150個であり、残り
550個の桝目21が本来の記録情報を表すために用い
られている。本来の記録情報を表す枡目21にはアドレ
ス番地1,2,…,550(簡単のため一部の番地のみ
示す)が付されている。アドレス番地は、左上隅の特定
パターン22に接する第1行の左端の枡目から右へ向か
って1番地から10番地、さらに最上段中央の特定パタ
ーン22を越えて11番地から20番地となっている。
第2行〜第5行まで同様に番地付けがなされ、第5行の
右端の特定パターンに接する枡目が100番地となって
いる。第6行〜第15行までは、各行左端の枡目から右
へ向かって1ずつ番地が増加している。第16行から第
20行までは、第1行〜第5行までと同様に、中央の特
定パターン22を越えて番地付けがなされている。この
ようにして、行の中央に特定パターン22が配置されて
いるときはその特定パターン22を越えて番地付けがな
されている。アドレス番地1の桝目に記録情報の1番目
のビット情報が対応し、ビット情報の値が“1”の場合
は黒、“0”の場合には白がその桝目に付される。以下
同様に記録情報が記録され、この結果、情報記録領域2
3Aの550個の桝目21に550ビットのデジタル情
報がマッピングされ得る。
【0101】なお、図24ではビット情報の並びとして
各行ごとに左から右へと並べてあるが、ビット情報をど
のように桝目21にマッピングするかに関しては、この
例に拘束されず自由に行うことができる。
【0102】(6)デジタル情報記録装置の構成および
基本動作について 図23はこの発明一実施例のデジタル情報記録装置の概
略構成を示している。この装置は、入力手段としての入
力装置82と、パターン生成手段としての情報記録装置
81と、印刷手段としての印刷装置83を備えている。
入力装置82は、例えばキーボード、データベースなど
によって構成され、各種データを読み込むことができ
る。情報記録装置81は、入力部84と、データ変換部
85と、出力部86と、データ変換(コード化)アルゴ
リズム87とを備えている。入力部84は、入力装置8
2からのデータを入力情報として受けとり、データ変換
部85へ渡す。データ変換部85は、入力部84から受
け取った入力情報を、データ変換(コード化)アルゴリ
ズム87に基づいて、この発明の表現形式(フォーマッ
ト)に変換し、出力情報として出力部86へ渡す。
【0103】出力部86は、データ変換部85から受け
取った出力情報を印刷装置83へ出力する。なお、一般
的には、印刷装置83に渡される出力情報はビットイメ
ージである。印刷装置83は、必要な印刷精度に応じて
例えばドットプリンタ、レーザープリンタなどによって
構成されている。
【0104】この情報記録装置は、図25に示すフロー
にしたがって、記録すべき各種データを記録担体の記録
面20に記録することができる。
【0105】まず、入力装置82が各種データを読み
込み(S01)、読み込んだデータを情報記録装置81
の入力部84へ渡す。
【0106】情報記録装置81では入力部84を介し
てデータを受けたデータ変換部85が、データ変換(コ
ード化)アルゴリズム86に基づいて次の処理を行う。
【0107】まずデータの大きさに合わせて情報記録領
域23の大きさを決定する(S02)。情報記録領域2
3の大きさは、記録情報と、付加される特定パターン2
2の数によって決まる。情報記録領域23の横幅を一定
の大きさにするとか、情報記録領域23の形状を正方形
にするなどの制約が加わる場合もある。なお、予め記録
情報の大きさが決まっている場合には、この工程は必要
ない。
【0108】情報記録領域23内の予め定められた位置
に特定パターン22を配置する(S03)。この配置と
しては、例えば縦10桝目おき、横15桝目おきに特定
パターン22が現れるような格子状の配置を採用する。
【0109】情報記録領域23内で本来の記録情報を表
す桝目21に対して、予め定められたマッピングに従っ
てデータのビット情報を配する(S04)。このマッピ
ングとしては、例えば図24を用いて既に説明したよう
なマッピングを採用する。
【0110】そして、情報記録装置81の出力部86
から渡された記録情報を、印刷装置83が記録面20に
印刷する(S05)。
【0111】このように、このデジタル情報記録装置に
よれば、記録担体の記録面20にデジタル情報を記録す
ることができる。
【0112】(7)特定パターンの探索と特定パターンを
利用した情報の読み取りについて 図1に示したようなデジタル情報記録担体に記録された
記録情報を解読する方法について説明する。
【0113】記録情報は読取装置によって読み取られ
て、図26に示すように、記録情報に対応した白黒の画
素からなるビットマップデータが得られる。なお、図2
6では、簡単のため図1の記録面20上の要素と対応す
る要素に同一の符号を用い、さらに各特定パターン22
を区別するためにa00〜a44の番号を用いている。
解読はこのビットマップデータに対して行うものとす
る。
【0114】まず、特定パターンを探索する。
【0115】まず、ビットマップデータの中から情報記
録領域23に相当する矩形領域を判別し、その四隅を調
べる。この例では、四隅に特定パターンa00,a0
4,a40,a44が配置されているため、その四隅の
特定パターンa00,a04,a40,a44を検出す
る。
【0116】各特定パターン22は、図7に示した特定
パターン22Bであって横5×縦5の桝目によって構成
されていることが予め分かっているため、四隅の特定パ
ターンa00,a04,a40,a44を分析すること
により情報記録領域23に仮想的に設定された桝目のお
よその大きさを知ることができる。
【0117】続いて、情報記録領域23の四辺に沿って
配置された特定パターン22を探索する。情報記録領域
23の上辺に沿った特定パターン22の探索を例にとる
と、まず左上隅の特定パターンa00の隣の特定パター
ンa01を探し、順次右へ向かってa02,a03と探
していく。例えば特定パターンa01を探す場合、情報
記録領域23内に特定パターンが横15桝目ピッチで現
れることが予め分かっているため、a00からa04の
方向に向かって15桝目分進んだ位置に特定パターンa
01が現れることが予想される。そこで、その予想位置
近傍を調べて、特定パターン22と一致する形状(パタ
ーン)を探す。この操作を繰り返すことにより、情報記
録領域23の上辺に沿った特定パターン22を順次見つ
けることができる。同様にして、情報記録領域23の他
の三辺に沿った特定パターン22も順次見つけることが
できる。
【0118】情報記録領域23の四辺に隣接していない
中央部近傍の特定パターンa11〜a13,a21〜a
23,a31〜a33は、情報記録領域23内に特定パ
ターンが格子状に並んでいることを利用して位置を予想
し、予想位置近傍を調べて、特定パターンと一致する形
状を探すことによって見つけることができる。
【0119】ここで、中央部近傍の特定パターンa11
〜a13,a21〜a23,a31〜a33を探索する
方法として次の2通りの方法が考えられる。
【0120】第1の探索法は、図27に示すように、左
右の対応する特定パターン22同士を結ぶ直線と上下の
対応する特定パターン22同士を結ぶ直線との交点を求
め、この交点の位置から中央部近傍の特定パターン22
を探す方法である。すなわち、左辺に沿った特定パター
ンa10,a20,a30と右辺に沿った特定パターン
a41,a42,a43とを対応させて直線で結ぶとと
もに、上辺に沿った特定パターンa01,a02,a0
3と下辺に沿った特定パターンa41,a42,a43
とを対応させて直線で結び、これらの直線の交点b11
〜b13,b21〜b23,b31〜b33を求める。
この交点b11〜b13,b21〜b23,b31〜b
33付近に特定パターンa11〜a13,a21〜a2
3,a31〜a33が現れると予想する。そして、予想
位置近傍を調べて、特定パターン22と一致する形状を
探す方法である。例えば、特定パターンa12を探す場
合には、a10,a14を結ぶ直線と、a02,a42
を結ぶ直線との交点b12を予想位置として設定し、そ
の位置近傍を調べて特定パターンa12を見つける。
【0121】第2の探索法は、図28に示すように、既
知の隣り合う3つの特定パターン22を利用して近傍の
特定パターン22の位置を予想する方法である。一般に
図29に示すように、3つの座標c00,c01,c1
0が既知であれば、その3つの座標と平行四辺形を構成
するもう1つの座標c11は、3つの座標c00,c0
1,c10からベクトルの合成を用いて求めることがで
きる(ベクトルc00→c01とベクトルc00→c1
0を合成したものがベクトルc00→c11と等し
い。)。したがって、例えば特定パターンa00,a0
1,a10の座標を利用して特定パターンa11の位置
を予想し、その予想位置近傍を調べて、特定パターンと
一致する形状を探す。この新たに得た特定パターンa1
1の座標と特定パターンa01,a02の座標を利用し
て特定パターンa12の探索を行う。このようにして、
逐次的に中央部近傍の特定パターンa11〜a13,a
21〜a23,a31〜a33を探すことができる。
【0122】記録面20の歪みは、図3(b)に示したよ
うに記録面20内で連続的に変化する。したがって、予
想位置については、隣接する特定パターン22の位置情
報を利用して近傍の特定パターンの位置を決定する第2
の探索方法の方が、全体的に探索する第1の探索方法に
比して精度が高いと考えられる。しかし、第2の探索法
では、一旦特定パターンの位置を誤ってしまうと、その
誤差が次の隣接する特定パターンの予想位置を計算する
際に反映されてしまう。これに対して、第1の探索法で
はそのようなことがない。結局、どちらの探索法が有利
であるかは一概に言い切ることができない。
【0123】次に、探索した特定パターン22の位置
(位置情報)を求める。
【0124】図30は、図7に示した特定パターン22
Bを読み取って得られたビットマップデータを例示して
いる。この特定パターン22Bの位置は中心部41の位
置によって示すことができ、中心部41の位置はその重
心の位置によって代表させることが望ましい。
【0125】図30のビットマップデータにおける中心
部41の重心位置は、中心部41を構成する全ての黒ビ
ットの位置を調べてそれらを平均すれば求めことができ
る。平均によって重心位置を求める場合、平均に用いる
サンプルの数が多ければ多いほど正しい重心位置が求め
られる。特定パターン22Bは上下左右に対して対称な
形状をしているため、第1環状部42の重心位置も中心
部41の重心位置と一致するはずである。そのため、図
30のビットマップデータにおいて、中心部41を構成
する全ての黒ビットの位置と、第1環状部42を構成す
る全ての白ビットの位置とをそれぞれ平均することによ
って、中心部41の重心位置を精度良く求めることがで
きる。なお、さらに第2環状部43の情報を利用するこ
とも考えられるが、第2環状部43の外側に隣接する本
来の記録情報を表す桝目の値が黒の場合、第2環状部4
3の枡目と本来の記録情報を表す領域21との境界を見
分けることが難しいため、第2環状部43の情報を利用
することはあまり実用的でない。
【0126】図6に示した特定パターン22Aに関して
も、中央閉領域44を構成する全ての白ビットの位置を
平均することによってその重心位置を求めることができ
る。但し、この重心位置は、その中央閉領域44を構成
する4つの桝目の真中の位置を表しており、いずれかの
桝目を代表する点ではないことに注意する。
【0127】次に、本来の記録情報を表す桝目21の
値を得る。
【0128】その方法を図31を用いて説明する。図3
1は、情報記録領域23のうち隣り合う4個の特定パタ
ーン22を含む領域(M行N列の桝目を含む領域)を模
式的に示している。記録面20全体に対して図3(b)に
示したような不均一な歪みが生じた場合であっても、こ
のように隣接する4個の特定パターンに囲まれた小さな
領域に対して生じる歪みはほぼ比例的な歪みに近似され
る。
【0129】図31において、左上(0行0列目)の特
定パターン22の位置をP00、右上(0行N列目)の特
定パターン22の位置をP0N、左下(M行0列目)の特
定パターン22の位置をPM0、右下(M行N列目)の特
定パターン22の位置をPMNとし、これら4個の特定パ
ターン22に囲まれた領域内のm行n列目(m,nは任
意の整数)の桝目の位置をPmnとする。
【0130】P00とP0Nとをn:(N−n)に内分した
点をP0n、PM0とPMNとをn:(N−n)に内分した点
をPMn、P00とPM0とをm:(M−m)に内分した点を
m0、P0NとPMNとをm:(M−m)に内分した点をP
mNとすると、求める桝目Pmnの位置は、P0nとPMnとを
結ぶ直線L1と、Pm0とPmNとを結ぶ直線L2との交点
として表される。直線L1と直線L2との交点Pmnは、
直線L1をm:(M−m)に内部した点または直線L2
をn:(N−n)に内分した点としても表される。上記
4個の特定パターン22の位置P00,P0N,PM0,PMN
を用いて、これら4個の特定パターン22に囲まれた領
域内の枡目の位置Pmnを表すと、
【数1】 となる。
【0131】なお、隣り合う4個の特定パターン22の
位置P00,P0N,PM0,PMNから比例的に本来の記録情
報を表す桝目の位置Pmnを求めるという観点からいえ
ば、内分点に限らず、外分点を使用することも可能であ
る。したがって、図32に示すように、目的の枡目Pmn
を囲む4個の特定パターン22のうちいずれかの特定パ
ターン(×を付したもの)が見つからない場合であって
も、例えば右隣の4個の特定パターン22の組を用い
て、同じく比例分割(外分)を用いた手法により目的の
桝目の位置Pmnを求めることができる。
【0132】また、4個の特定パターン22として必ず
しも隣り合うものを選択する必要はない。図33に示す
ように、隣り合う4個の特定パターンのうちいずれかの
特定パターン(×を付したもの)が見つからない場合に
は、例えば上下に隣り合い、左右に離間した4個の特定
パターン22の組を用いて、同様の比例分割処理が可能
である。
【0133】さらに、この4個の特定パターンから任意
の桝目の位置を求める手法は、情報記録領域が矩形であ
る場合だけでなく、例えば平行四辺形である場合(図2
0)にも適用することができる。
【0134】このようにして目的の枡目の位置Pmnを求
めて、求めた枡目の値を得ることができる。
【0135】(8)デジタル情報解読装置の構成および
基本動作について 図34はこの発明の一実施例のデジタル情報解読装置の
概略構成を示している。この装置は、読取手段としての
読取装置92と、情報解読手段としての情報解読装置9
1と、出力手段としての出力装置93を備えている。読
取装置92は、必要な読み取り精度に応じて、例えばイ
メージスキャナ、CCD(チヤージ・カップルド・デバ
イス)カメラなどによって構成され、紙などの記録面2
0に印刷された記録情報を読み取ることができる。
【0136】情報解読装置91は、入力部94と、デー
タ変換部95と、出力部96と、データ変換(解読)ア
ルゴリズム97とを備えている。入力部94は、読取装
置92からのデータを入力情報として受けとり、データ
変換部95へ渡す。なお、一般的には、読取装置92か
ら入力部94に渡される入力情報はビットイメージであ
る。データ変換部95は、入力部94から受け取った入
力情報を、データ変換(解読)アルゴリズム97に基づ
いて解読し、出力情報として出力部96へ渡す。出力部
96は、データ変換部95から受け取った出力情報を出
力装置93へ出力する。出力装置93は、例えばディス
プレイ、データベースなどによって構成され、読み取っ
た情報を表示または格納する。
【0137】ここで、図23中のデータ変換(コード
化)アルゴリズム87と、図34中のデータ変換(解
読)アルゴリズム97とは、互いに逆の変換を行う。し
たがって、図23の記録装置によって記録面20に印刷
された記録情報を図34の解読装置によって読み取るこ
とができ、元のデータと同じものを得ることができる。
【0138】この情報解読装置は、図35に示すフロー
にしたがって、記録担体の記録面20に記録された情報
を読み出すことができる。なお、ここでは、図1に示し
たように、情報記録領域23内に特定パターン22が一
定間隔で格子状に配置され、かつ情報記録領域23の四
隅に特定パターン22が配置されている記録情報を解読
するものとする。
【0139】まず、読取装置92が記録担体の記録面
20に記録された情報を読み取り(S11)、情報解読
装置91の入力部94へ渡す。
【0140】情報解読装置91では入力部94を介し
てデータを受けたデータ変換部95が、データ変換(解
読)アルゴリズム96に基づいて次の処理を行う。
【0141】まず、情報記録領域23内の四隅に配置さ
れた特定パターン22を抽出する(S12)。
【0142】次に、四隅の特定パターン22の情報をも
とに、1つの桝目の大きさを決定する(S13)。
【0143】次に、予め定められた配置情報とをもと
に、残りの特定パターンを抽出する(S14)。ここ
で、予め定められた配置情報とは、例えば縦10桝目お
き、横15桝目おきに特定パターンが現われるように格
子状に配置されているなどの、特定パターン22の配置
についての情報である。
【0144】次に、抽出された特定パターンの位置につ
いての情報(位置情報)をもとに、本来の記録情報を表
す桝目21の位置を決める(S15)。
【0145】次に、予め定められたマッピングに従っ
て、そのような桝目21に記録された情報を読み出す
(S16)。ここで、予め定められたマッピングとは、
例えば図24を用いて既に説明したような、各枡目21
とビット情報と対応づけのことである。
【0146】そして、情報記録装置91の出力部96
から渡された出力情報を、出力装置93が出力する(S
17)。
【0147】このように、このデジタル情報解読装置に
よれば、記録担体の記録面20に記録されたデジタル情
報を解読することができる。
【0148】(9)情報記録領域の四隅の特定パターン
について この発明では、情報記録領域23内に特定パターン22
を複数配置しているが、情報記録領域23の四隅に配置
された特定パターン22はその他の特定パターンよりも
重要な意味をもっている。
【0149】(i)図35の処理フローで示した情報解
読方法では、S12に示した通り、情報記録領域23の
四隅の特定パターン22をその他の特定パターンに先行
して探索している。これは、四隅の特定パターン22が
その他の特定パターンに比して見つけやすいという理由
のほかに、四隅の特定パターン22をまず見つけること
によって、記録面20内で情報記録領域23が占める範
囲を決めることができるという理由がある。
【0150】すなわち、情報記録領域23の四隅に特定
パターン22が存在することによって、読み取り時に記
録面20内で情報記録領域23が占める範囲を容易に認
識する(いわゆる切り出す)ことが可能である。例え
ば、図1の例で、情報記録領域23を構成する桝目が全
て白であったとしても、四隅に特定パターン22が存在
することによって、情報記録領域23が占める範囲を容
易に判別することができる。情報記録領域23を構成す
る桝目が全て黒であったとしても同様である。なお、特
定パターンが全て白の桝目で構成されているような場合
は考えないものとする。これに対して、情報記録領域2
3の四隅に特定パターン22が存在しない場合には、情
報記録領域23内の白と情報記録領域23外の白とを区
別することができない。情報記録領域23の外周に沿っ
た桝目に全て白が付されたような場合もあるからであ
る。
【0151】(ii)図37は記録情報を構成するビット
マップデータから情報記録領域23の四隅の特定パター
ン22を探す方法を模式的に示している。左上隅の特定
パターン22を探す場合、ビットマップデータの左上隅
から、斜め方向(図中に矢印で示す)にスキャンを行
う。情報記録領域23の外側は白ビットで構成されいる
とすれば、斜め方向のスキャンで最初に黒ビットが現わ
れるのは、左上隅の特定パターン22を構成する黒ビッ
トである。これにより、左上隅の特定パターン22を見
つけることができる。もちろん、情報記録領域23の右
上隅、左下隅、右下隅の特定パターン22も、それぞれ
ビットマップデータの右上隅、左下隅、右下隅から斜め
方向にスキャンすることによって、同様に見つけること
ができる。
【0152】(iii)情報記録領域23の四隅に判別マ
ークを付すことによって、記録面20内で情報記録領域
23が占める範囲を判別する技術自体は、従来より知ら
れている。しかしながら、従来は図36(b)に示すよう
に、判別マーク29を矩形の情報記録領域23の外側に
配置しているため、判別マーク29,29間の領域が無
駄な領域となっている。これに対して、図36(b)に示
すように情報記録領域23内の四隅に特定パターン22
を配置した場合、図36(a)の配置に比して本来の記録
情報を表す領域を拡大でき、記録面20を無駄なく使う
ことができる。
【0153】(iv)図36(b)に示した判別マーク29
として、図6に示した特定パターン22Aや図7に示し
た特定パターン22Bを使用するという応用例が考えら
れる。
【0154】判別マーク29として単に1個の枡目に黒
を付したものや、単に黒丸からなるものを用いた場合、
印刷時の汚れやインクのにじみの影響を受けて、情報記
録領域23を構成する桝目の大きさなどの情報を得るこ
とは難しい。これに対して、判別マーク29として図6
に示した特定パターン22Aや図7に示した特定パター
ン22Bを用いた場合は、既に説明した通り、印刷時の
汚れやインクのにじみの影響を受けにくく、かつ情報記
録領域23を構成する桝目の大きさなどの情報を容易に
得ることができる。
【0155】なお、判別マークとして図6の特定パター
ン22Aや図7の特定パターン22Bを用いるが、情報
記録領域23の桝目についての情報を得る必要がないよ
うな場合には、特定パターン22A,22Bの大きさや
形は、情報記録領域23を構成する桝目の大きさや形に
依存しない。例えば、図38に示すように、情報記録領
域23を構成する桝目の寸法に対して、判別マークとし
て用いられる特定パターン22Bを構成する枡目の寸法
を1/2としても良い。
【0156】(v)また、図39に示すように、情報記
録領域23の四隅の特定パターンとしてその他の特定パ
ターン22Bと異なるパターン22F(図8(d)参照)
を用いても良い。このように情報記録領域23の四隅の
特定パターン22Fとその他の特定パターン22Bとを
異なるパターンとした場合、変形特定パターン22Fを
探すことによって情報記録領域23の四隅を簡単にみつ
けることができる。ただし、読取装置は2種類の特定パ
ターン22F,22Bを認識できるようにしておく必要
がある。
【0157】(vi)また、図40は情報記録領域23の
四隅の特定パターンを変形させた別の例を示している。
この例では、図41(図40の情報記録領域23の上部
を拡大したもの)に示すように、四隅の特定パターンと
して、特定パターン22Bの第2環状部43の2辺を情
報記録領域23の外側に向かってそれぞれ2枡目分だけ
拡張して構成されたパターン22Jを用いている。この
ようにした場合、変形特定パターン22J,22Jの拡
張部44Jに挟まれた領域が、本来の記録情報も特定パ
ターン22Bも現れない静寂領域29となる。したがっ
て、この静寂領域29を検知することによって、情報記
録領域23の外周を容易に検出することができる。
【0158】上記変形特定パターン22Jは、図16の
処理フローを用いて説明した特定パターン22Bの探索
手法と同じ手法を用いて見つけることができる。図16
の処理フローでは特定パターン22Bの中心部41と第
1環状部42とを調べることによって特定パターン22
Bを見つけたが、上記変形特定パターン22Jも特定パ
ターン22Bと全く同一の中心部41,第1環状部42
を有しているからである。
【0159】(vii)また、図42に示すように、情報
記録領域23の四隅の変形特定パターンを上下で異なる
ものとしても良い。この例では、四隅の変形特定パター
ンとして、左上隅と右上隅に図40中に示した特定パタ
ーン22J,22Jを用いるとともに、左下隅と右下隅
に別の2つの特定パターン22K,22Kを用いてい
る。左下隅と右下隅の特定パターン22Kは、特定パタ
ーン22Jの2辺の拡張部43J(図41参照)をその
幅を保って情報記録領域23の四隅に向かって延長した
ものである。このように、情報記録領域23の四隅の変
形特定パターンを上下で異なるものとすることにより、
記録面20の天地左右を認識することができる。
【0160】このことから分かるように、四隅に配置さ
れた特定パターンの一部を、この四隅の特定パターンの
組が記録面20の面内での90°、180°又は270
°の回転に対して非対称となるように、四隅に配置され
た残りの特定パターンに対して形状や明暗が異なるもの
とすれば、記録面20の天地左右を容易に識別すること
ができる。例えば、四隅に配置された特定パターンのう
ち左側に配置された一対の特定パターンが右側に配置さ
れた残りの一対の特定パターンに対して形状や明暗が異
なるものとしても良いし、四隅に配置された特定パター
ンのうち一つの特定パターンが残りの三つの特定パター
ンに対して形状や明暗が異なるものとしても良い。
【0161】(viii)また、図43に示すように、情報
記録領域23の四隅の変形特定パターンとして、基本と
なるパターン部分(例えば特定パターン22Bと同じも
の)に対して別の黒部分を離間した状態で付加して構成
されたパターン22Lを採用することもできる。この変
形特定パターン22Lは、図45に示すように、特定パ
ターン22Bと同様に中心部41、第1環状部42およ
び第2環状部43を有するとともに、第2環状部43の
外側の2辺に対向して、直線的に連結された5個の枡目
からなる黒棒状部48,48を有している。第2環状部
43の外側の2辺と各黒棒状部48との間には1枡目分
の白領域が設けられている。この変形特定パターン22
Lは、全体として7×7の桝目により構成された特定パ
ターンであると考えることができる。
【0162】さらに、図44に示すように、四隅の特定
パターンだけでなく、情報記録領域23の外周に沿って
配置された特定パターン全てに対して、離間した状態で
黒部分を付加しても良い。この例では、情報記録領域2
3の外周に沿って配置された特定パターンのうち四隅の
特定パターン22Lを除く特定パターン22Mが、それ
ぞれ基本となるパターン部分(特定パターン22Bと同
じもの)の外側に、1枡目分の白領域を挟んで、直線的
に連結された5個の枡目からなる黒棒状部が付加されて
いる。
【0163】図43や図44に示すように、変形特定パ
ターンの黒棒状部が情報記録領域23からはみ出すよう
に設けた場合、四隅の特定パターン22Lや外周の特定
パターンMを容易に見つけることができる。
【0164】(10)特定パターンの白黒反転について 図46は、インクのにじみや記録担体につく汚れなどの
影響によって、図6に示した特定パターン22Aが変形
された様子を例示している。この例では、中央閉領域4
4の左側および上側には変形はないが、中央閉領域44
の右側および下側が黒くなって変形している。このよう
な特定パターン22Aを読み取る場合、中央閉領域44
の位置のみを利用して特定パターン22A全体の位置
(位置情報)を設定しようとすると、本来の位置よりも
左上にずれて設定されてしまうおそれがある。このよう
な位置ずれは、特定パターン22Aの環状部45の位置
を利用することによって補正することができる。図46
に示すような変形の場合、環状部45では左側や上側に
対して右側や下側が太くなっているから、中央閉領域4
4の位置ずれとは逆に、環状部45の位置ずれは右下に
向かう傾向があるからである。
【0165】しかしながら、このような補正を行うため
には環状部45の外周(エッジ)を認識する必要があ
る。環状部(黒)45の外側が白枡目で取り囲まれてい
れば環状部45のエッジを認識することができるが、図
47に示すように、周囲の桝目21の値が全て黒である
ような場合には環状部45のエッジを認識することがで
きず、上記補正を行うことができない。
【0166】そこで、このように特定パターン22と、
それを取り囲む本来の記録情報を表す桝目21とのコン
トラストがはっきりしない場合に、特定パターン22の
位置を精度良く知る手段が必要となる。
【0167】その手段として、特定パターン22とそ
れを取り囲む桝目とのコントラストがはっきりしない場
合に、次のように特定パターン22の値を反転させて配
置する方法が考えられる。
【0168】すなわち、図48に示すように、情報記録
領域23内で、特定パターン(22Aとする)を配置す
べき縦4×横4の領域25を除いて、まず本来の記録情
報を表す桝目21の値を設定する。次に、領域25に沿
った桝目(図48中、「○」又は「△」を付した桝目)
の値を調べる。そして、例えば、「○」を付した桝目の
値が全て黒であるという条件が満たされるかどうかを判
断する。この条件が満たされたときは、図49に示すよ
うに、特定パターン22Aの白黒を反転してなる特定パ
ターン22A#を領域25に配置する。図49中、44
#は中央閉領域44を反転した部分を示し、45#は環
状部45を反転した部分を示している。一方、図48に
おいて「○」を付した桝目の値が全て黒であるという条
件が満たされないときは、通常の特定パターン22Aを
領域25に配置する。
【0169】このようにした場合、特定パターン22A
と、それを取り囲む本来の記録情報を表す桝目21との
コントラストを明瞭にすることができる。
【0170】特定パターン22Aおよび22A#が配
置された情報記録領域23から、次のようにしてその特
定パターン22A,22A#を探索する。なお、反転特
定パターン22A#を探索するために新たなアルゴリズ
ムは必要でなく、通常の特定パターン22A探索のため
のアルゴリズムを共用する。
【0171】図19に示した処理フローを用いて探索処
理を説明する。
【0172】まず、特定パターン22として反転してい
ない通常の特定パターン22Aが使用されている想定し
て探索を行う。S41より探索処理を開始し、通常の特
定パターン22Aが見つかれば、探索が成功(S49)
したものとして処理を終了する。通常の特定パターン2
2Aが見つからない場合には探索失敗(S50)となる
が、S50で処理を終了せず、S42に戻って、引き続
き反転した特定パターン22A#を探索する処理を行
う。このとき、S42−S49の全ての処理について、
「黒→白」「白→黒」とパラメータを変更して処理を行
う。すなわち、1回目の処理(通常の特定パターン22
Aを探す処理)では、白領域が黒領域に囲まれているよ
うなパターンを探したのに対して、2回目(反転した特
定パターン22A#を探す処理)では、黒領域が白領域
に囲まれているようなパターンを探す。反転した特定パ
ターン22A#が見つかれば、探索が成功(S50)し
たものとして処理を終了する。一方、通常の特定パター
ン22Aも反転した特定パターン22A#も見つからな
い場合は探索が失敗(S50)したものとして処理を終
了する。このように、白および黒をパラメタとした特定
パターン探索アルゴリズムを設定しておくことにより、
通常の特定パターン22Aと反転した特定パターン22
A#とを同じアルゴリズムで探索することができる。
【0173】このように、通常の特定パターン22Aと
反転した特定パターン22A#とを使い分けることによ
り、特定パターン22Aの上下左右の少なくとも1辺に
おいて、黒桝目と白桝目との境界線(エッジ)を検出す
ることができる。この境界線を表すエッジ情報を利用し
て、特定パターン22Aの環状部45のうち、上下左右
の少なくとも1辺の幅を検出することができる。図46
に示したような、環状部45の左側や上側に対して右側
や下側が太くなっている変形の場合、中央閉領域44の
位置ずれとは逆に、環状部45の位置ずれは右下に向か
う傾向があるから、その特定パターン22Aの位置情報
の誤りを検出したり補正したりすることができる。
【0174】特定パターン22Aとそれを白黒反転した
パターン22A#の探索アルゴリズムをこのように「黒
→白」「白→黒」とパラメータを変更するだけで共用で
きる理由は、「中央閉領域が環状部によって囲まれてい
る」という構成が白黒反転によっては変化しないからで
ある。
【0175】このことから分かるように、図7に示した
特定パターン22Bについても、本来の記録情報を表す
周囲の桝目とコントラストをなすように、この白黒を反
転する手法を適用することができる。特定パターン22
Bでは、「第1環状部が第2環状部によって囲まれてい
る」という構成が白黒反転によっては変化しないからで
ある。
【0176】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1のデ
ジタル情報記録担体では、本来記録すべきデジタル情報
と見分けることが可能な特定パターンが情報記録領域の
外周から離間した内部に配置されているので、情報記録
領域の中央近傍が歪んだとしても、上記特定パターンの
位置に基づいて上記情報記録領域の中央近傍の枡目の位
置を精度良く求めることができる。したがって、情報記
録領域の面積を大きくしても、情報記録領域の中央近傍
で読み取りエラーが発生するのを防止できる。また、情
報記録領域の周辺部では、従来と同様にクロッキング情
報を設けたり、上記特定パターンを設けることによっ
て、読み取りエラーの発生を防止できる。したがって、
情報記録領域の面積を大きくして記憶容量を増大するこ
とができる。
【0177】請求項2のデジタル情報記録担体では、上
記情報記録領域の全域にわたって上記特定パターンが複
数個分散して配置されているので、上記情報記録領域の
全域で任意の枡目の位置を精度良く求めることができ
る。したがって、情報記録領域の面積を大きくして記憶
容量を増大することができる。
【0178】
【0179】
【0180】
【0181】
【0182】
【0183】
【0184】
【0185】
【0186】
【0187】
【0188】
【0189】
【0190】
【0191】
【0192】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例のデジタル情報記録担体
の態様を示す図である。
【図2】 図1のデジタル情報記録担体を模式的に示す
図である。
【図3】 上記デジタル情報記録担体の記録面に歪みが
生じた状態を、従来のデジタル情報記録担体の記録面に
歪みが生じた状態と比較して示す図である。
【図4】 情報記録領域の周辺部に特定パターンを高密
度に配置した例を示す図である。
【図5】 情報記録領域の中央部に特定パターンを高密
度に配置した例を示す図である。
【図6】 特定パターンの好ましい例を示す図である。
【図7】 特定パターンの好ましい別の例を示す図であ
る。
【図8】 特定パターンの多様な例を示す図である。
【図9】 図8(b)に示した市松模様の特定パターン
が、その近傍に現れた同一のパターンと重なった状態を
示す図である。
【図10】 図6の特定パターンが、その近傍に現れた
同一のパターンと重なった状態を示す図である。
【図11】 図7の特定パターンが、その近傍に現れた
同一のパターンと重なった状態を示す図である。
【図12】 図8(g)に示した特定パターンについて、
黒桝目の各辺が1.4倍に広がるようなにじみが起こっ
たときの態様を示す図である。
【図13】 図6の特定パターンについて、黒桝目の各
辺が1.4倍に広がるようなにじみが起こったときの態
様を示す図である。
【図14】 図7の特定パターンについて、黒桝目の各
辺が1.4倍に広がるようなにじみが起こったときの態
様を示す図である。
【図15】 図6の特定パターンにおいて、中央閉領域
を構成する白桝目のうちの1つが黒桝目に変わってしま
ったときの態様を示す図である。
【図16】 図7の特定パターンを認識するための処理
フロー例を示す図である。
【図17】 図7の特定パターンを認識するとき、第1
環状部と第2環状部との境界を左手法によって一周し
て、第2環状部を確認する仕方を模式的に示す図であ
る。
【図18】 図17の左手法により、閉じた黒ドットの
領域を一周したときの様子を模式的に示す図である。
【図19】 図6の特定パターンを認識するため処理フ
ロー例を示す図である。
【図20】 平行四辺形を桝目とする情報記録領域に特
定パターンを配置した例を示す図である。
【図21】 六角形を桝目とする情報記録領域に特定パ
ターンを配置した例を示す図である。
【図22】 図21の情報記録領域に配置した特定パタ
ーンを示す図である。
【図23】 この発明の一実施例のデジタル情報記録装
置のブロック構成を示す図である。
【図24】 情報記録領域において、特定パターンを配
置すべき領域以外の領域の桝目に、本来記録すべきビッ
ト情報を対応させるマッピングの仕方を説明する図であ
る。
【図25】 この発明の一実施例のデジタル情報記録方
法を実施するための処理フローを概略的に示す図であ
る。
【図26】 一実施例のデジタル情報記録担体を読取装
置によって読み取って得られたビットマップデータを示
す図である。
【図27】 情報記録領域の外周に沿った特定パターン
の位置に基づいて、情報記録領域の中央近傍の特定パタ
ーンを探索する第1の探索方法を説明する図である。
【図28】 情報記録領域の外周に沿った特定パターン
の位置に基づいて、情報記録領域の中央近傍の特定パタ
ーンを探索する第2の探索方法を説明する図である。
【図29】 既知の3つの座標を利用して、平行四辺形
を構成するもう1つの座標をベクトルの合成を用いて求
める方法を説明する図である。
【図30】 図7の特定パターンを読取装置で読み取っ
て得られたビットマップデータを示す図である。
【図31】 4つの特定パターンの位置に基づいて、情
報記録領域内の任意の桝目の位置を算出する方法を説明
する図である。
【図32】 4つの特定パターンの位置に基づいて、情
報記録領域内の任意の桝目の位置を算出する方法の変形
例を説明する図である。
【図33】 4つの特定パターンの位置に基づいて、情
報記録領域内の任意の桝目の位置を算出する方法のさら
なる変形例を説明する図である。
【図34】 この発明の一実施例のデジタル情報解読装
置のブロック構成を示す図である。
【図35】 この発明の一実施例のデジタル情報解読方
法を実施するための処理フローを概略的に示す図であ
る。
【図36】 情報記録領域の四隅に特定パターンを配置
する場合に、情報記録領域の内部に配置する例と外部に
配置する例とを比較して示す図である。
【図37】 情報記録領域の四隅の特定パターンを探索
する方法を説明する図である。
【図38】 情報記録領域の左上隅に、情報記録領域内
の枡目と異なる寸法の枡目によって構成された特定パタ
ーンを配置した例を示す図である。
【図39】 情報記録領域の四隅の特定パターンを、他
の特定パターンと異なるものとした例を示す図である。
【図40】 情報記録領域の四隅の特定パターンを、他
の特定パターンと異なるものとした別の例を示す図であ
る。
【図41】 図40の情報記録領域の上部を拡大して示
す図である。
【図42】 情報記録領域の四隅の特定パターンのう
ち、上側の一対の特定パターンを下側の一対の特定パタ
ーンと異なるものとした例を示す図である。
【図43】 情報記録領域の四隅の特定パターンを、他
の特定パターンと異なるものとしたさらに別の例を示す
図である。
【図44】 図43の例で、さらに情報記録領域の外周
に沿った位置の特定パターンを情報記録領域内部の特定
パターンと異なるものとした例を示す図である。
【図45】 図43,図44で情報記録領域の左上隅に
配置した特定パターンを拡大して示す図である。
【図46】 図6の特定パターンの中央閉領域の右側お
よび下側が黒く変形した例を示す図である。
【図47】 図6の特定パターンを取り囲む周囲の枡目
に全て黒が付されているときの態様を示す図である。
【図48】 特定パターンの白黒を反転させて配置する
か否かの条件を説明する図である。
【図49】 図6の特定パターンの白黒を反転させて配
置したときの態様を示す図である。
【図50】 従来のデジタル情報記録担体の態様を示す
図である。
【符号の説明】
20 記録面 21 本来の情報を記録すべき領域 22,22A,22B,22C,…,22M,62,7
2 特定パターン 23 情報記録領域 41 中心部 42 第1環状部 43 第2環状部 44 中央閉領域 45 環状部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 庭本 浩明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 山口 則正 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 神之門 司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−231466(JP,A) 特開 平2−56091(JP,A) 特表 平10−503304(JP,A) 日刊工業新聞,日本,1994年 9月27 日,9頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 19/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面状の記録面内に設けられた情報記録
    領域に、ビットに対応する行列状の多角形の桝目を仮想
    的に設定し、光学的に認識可能な明又は暗のマークを上
    記各桝目を単位として記録すべきデジタル情報に応じて
    付与して、上記記録すべきデジタル情報を2次元パター
    ンとして記録したデジタル情報記録担体であって、 上記情報記録領域の外周から離間した内部には、上記桝
    目に暗のマークを付してなる中心部と、該中心部の周囲
    を環状に取り囲む上記桝目に明のマークを付してなる第
    1の環状部と、さらにその周囲を環状に取り囲む上記桝
    目に暗のマークを付してなる第2の環状部とを有してな
    る特定パターンを配置し、 この特定パターンの第2の環状部の外周に接する桝目
    に、上記記録すべきデジタル情報を記録する構成とした
    ことを特徴とするデジタル情報記録担体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデジタル情報記録担体
    において、上記特定パターンの中心部は、上記桝目1個で形成さ
    れ、 上記特定パターンの第1の環状部は、上記桝目8個で形
    成されると共に、 上記特定パターンの第2の環状部は、上記桝目16個で
    形成されてな ることを特徴とするデジタル情報記録担
    体。
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