JP5434272B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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本発明は、かかる課題を解決するようにした情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
請求項1の発明は、操作者の操作に応じて、画像内の領域を指定する指定手段と、前記指定手段により指定された領域を、当該領域に設定された属性に基づいて変更する変更手段と、前記変更手段により変更された領域に基づいて、前記画像に位置情報を表す情報画像を合成する合成手段と、を有する情報処理装置である。
請求項2の発明は、領域に属性を設定する設定手段、を有し、前記変更手段は、前記設定手段により設定された領域の属性に基づいて当該領域を変更する、請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3の発明は、前記変更手段は、前記領域に設定された属性が記入領域を示す場合に、前記領域を拡大させ、前記合成手段は、前記変更手段により拡大された前記領域に対して前記情報画像を合成する、請求項1又は2に記載の情報処理装置である。
請求項4の発明は、前記変更手段は、前記領域に設定された属性が前記記入領域でない領域を示す場合には、前記領域を拡大又は縮小させ、前記合成手段は、前記領域に設定された属性が前記記入領域でない領域を示す場合に前記変更手段により拡大又は縮小された前記領域に対しては前記情報画像を合成しない、請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の情報処理装置である。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、コンピュータ・プログラム、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能にほぼ一対一に対応しているが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。
情報画像とは、機械可読な態様で位置情報を表す電子データを表すために体系的に作られた画像コードをいい、具体的な例として、図4を用いて後述する。
対象画像受付モジュール110は、領域指定モジュール120と接続されている。対象画像受付モジュール110は、対象画像を受け付けて、その画像を領域指定モジュール120へ渡す。画像を受け付けるとは、例えば、スキャナ、カメラ等で画像を読み込むこと、ファックス等で通信回線を介して外部機器から画像を受信すること、CCD(Charge−Coupled Device)等の撮像素子で映像を撮影すること、ハードディスク(コンピュータに内蔵されているものの他に、ネットワークを介して接続されているもの等を含む)等に記憶されている画像を読み出すこと等が含まれる。画像は、2値画像であってもよいし、多値画像(カラー画像を含む)であってもよい。受け付ける画像は、1枚であってもよいし、複数枚であってもよい。また、画像の内容として、利用者による手書きの書き込みが想定されているものであり、例えば、申込書等が該当する。より適している対象画像として、手書きの書き込みの領域(以下、記入部分領域ともいう)があるとともに、人間が判読すべきものが印刷された領域(例えば、記入欄に対する説明が記載された部分等がある。以下、説明部分領域ともいう)があるものである。つまり、判読すべきものが印刷された領域に情報画像を合成してしまうと、判読性を減少させてしまうような領域である。なお、判読すべきものが印刷された領域には、文字以外に、図形、写真等が印刷されたものであってもよい。文字の判読以外に、情報画像を合成することによって、写真等の見やすさ、見栄え等を減少させてしまうものも含む。つまり、ここでの判読性には、観賞性も含む。
指定する領域は、矩形を例示するが、矩形以外の形状(例えば、自由曲線で囲まれた領域等)であってもよい。領域変更モジュール130へ渡す領域としては、例えば、矩形であれば左上角の座標と右下角の座標、自由曲線であればその線上の各画素の座標等が該当する。
操作者の操作としては、例えば、画像処理装置のディスプレイに対象画像を表示し、マウス等のユーザーインタフェースを用いて、記入枠等に沿って領域を指定するようにしてもよいし、対象画像にマーカーペン等を用いて領域を描き、その画像内のマーカーペンで囲まれた領域を指定領域として認識するようにしてもよい。
また、領域の属性としては、「筆記情報取得」、「筆記情報取得優先」、「原稿画像判読性優先」、「筆記情報不取得A」、「筆記情報不取得B」がある。なお、この指定する属性は、いずれかの属性として予め設定しておいてもよいし、操作者の操作に応じて、いずれかの属性であるかを決定するようにしてもよい。
(2) 「筆記情報取得優先」とは、記入部分領域を指定する場合であって、その領域内において筆記された筆記情報を確実に取得できるようにするものである。つまり、指定された領域よりも拡大した領域に情報画像を合成するものである。
(4) 「筆記情報不取得A」とは、説明部分領域を指定する場合であって、その領域では筆記情報を取得しないことを優先させるものである。つまり、指定された領域よりも拡大した領域に情報画像を合成させないようにするものである。したがって、その拡大領域以外に情報画像を合成することとなり、情報画像を合成する領域自体は原稿画像判読性優先の場合よりも小さくなる。
(5) 「筆記情報不取得B」とは、説明部分領域を指定する場合であって、その領域以外では筆記情報を取得することを優先させるものである。つまり、指定された領域よりも縮小した領域に情報画像を合成させないようにするものである。したがって、その縮小領域以外に情報画像を合成することとなり、情報画像を合成する領域自体は原稿画像判読性優先の場合よりも大きくなる。
例えば、その拡大は縦横に対して同じ拡大率であってもよいし、縦と横では異なる拡大率であってもよい。そして、拡大の中心を領域の中心にする必要はなく、領域の中心とは異なった位置を拡大の中心とした拡大であってもよい。例えば、拡大の中心を領域の中心から右側にした場合は、左側が右側よりも大きく拡大されることになる。さらには、矩形の領域の場合、上下左右に拡大する幅はそれぞれ異ならせてもよい。
例えば、その縮小は縦横に対して同じ縮小率であってもよいし、縦と横では異なる縮小率であってもよい。そして、拡大の中心を領域の中心にする必要はなく、領域の中心とは異なった位置を縮小の中心とした縮小であってもよい。例えば、縮小の中心を領域の中心から右側にした場合は、左側が右側よりも大きく縮小されることになる。さらには、矩形の領域の場合、上下左右に縮小する幅はそれぞれ異ならせてもよい。
この拡大、縮小に関する値(パラメータ、例えば、拡大率、縮小率、拡大する幅、縮小する幅等)は、予め定められた値の他に、情報画像のコード体系、情報画像を読み取るペンの種類等に基づいて決定するようにしてもよい。ここで、ペンの種類に基づいて拡大、縮小に関する値の決定を行う場合は、筆記情報を取得するスキャナ付きペンのペン先とペンに備えられた画像読取モジュールとの位置関係に基づいて行うこととなる。スキャナ付きペンの構造に関しては後述する。
記入部分領域であることを示す属性である場合は、変更された領域内に対して重畳する合成ができるように情報画像を生成する。
説明部分領域であることを示す属性である場合は、変更された領域以外の領域に対して重畳する合成ができるように情報画像を生成する。
ステップS202では、対象画像受付モジュール110が、対象画像を受け付ける。
図3は、対象画像の例である文書画像300を示す説明図である。文書画像300は、説明部分領域310、記入部分領域320が含まれている。記入部分領域320は手書きの文字が記入される領域であり、説明部分領域310はその説明文が記載されている領域である。
この例は、米国ゼロックス社のパロアルト研究所で開発された、角度の異なる斜線でデータを表現するグリフコード(例えば、特開平6−103390号公報、特開平6−75795号公報)を情報画像であるコードシンボルとして用いた2次元コードパターン画像である。
スキャナ付きペン510は、芯511、画像読取モジュール512、制御・送信モジュール513を有している。スキャナ付きペン510の操作者の操作に応じて、芯511によってコード印刷媒体501上に文字等が筆記される。そして、画像読取モジュール512は、例えば数十〜百数十フレーム毎秒程度の比較的高速な連続撮像を行い、フレームごとにスキャンしてから読取画像を制御・送信モジュール513へ出力する。制御・送信モジュール513は、画像読取モジュール512が読み取った画像を情報処理装置へ送信する。読取画像を受信した情報処理装置(制御・送信モジュール513が内蔵していてもよい)は、読取画像中から同期コード406を検出する。図4の例のようなコードパターン画像の場合、右上がりの斜線パターンが連続して現れる行及び列を同期コード406の行、列として検出する。なお、同期コードとしては図4に例示したもの以外にも従来から提案されている様々なものを用いることができ、その同期コードの種類に応じた従来からある検出方式で検出できる。
図7は、本実施の形態において、文書画像300に情報画像を合成する処理例を示す説明図である。説明部分領域310、記入部分領域320を含む文書画像300(図7(a))に対して、操作者の操作に応じて記入部分領域320を囲む指定領域720bが指定された場合であり、その指定領域720bの属性は筆記情報取得優先であるとする(図7(b))。この場合、領域変更モジュール130は、指定領域720bを少なくとも含む拡大を行い、指定領域720bを重畳領域720cに変更する(図7(c))。
ステップS210では、重畳画像合成モジュール150が、対象画像にステップS208で生成した重畳画像を合成する。
ステップS212では、画像出力モジュール160が、ステップS210で対象画像に重畳画像を合成した画像を出力する。
なお、前述の各モジュールの処理内容として背景技術で説明した技術を採用してもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
120…領域指定モジュール
130…領域変更モジュール
140…重畳画像生成モジュール
150…重畳画像合成モジュール
160…画像出力モジュール
501…コード印刷媒体
510…スキャナ付きペン
511…芯
512…画像読取モジュール
513…制御・送信モジュール
Claims (9)
- 操作者の操作に応じて、画像内の領域を指定する指定手段と、
前記指定手段により指定された領域を、当該領域に設定された属性に基づいて変更する変更手段と、
前記変更手段により変更された領域に基づいて、前記画像に位置情報を表す情報画像を合成する合成手段と、
を有する情報処理装置。 - 領域に属性を設定する設定手段、
を有し、
前記変更手段は、前記設定手段により設定された領域の属性に基づいて当該領域を変更する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記変更手段は、前記領域に設定された属性が記入領域を示す場合に、前記領域を拡大させ、
前記合成手段は、
前記変更手段により拡大された前記領域に対して前記情報画像を合成する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記変更手段は、前記領域に設定された属性が前記記入領域でない領域を示す場合には、前記領域を拡大又は縮小させ、
前記合成手段は、前記領域に設定された属性が前記記入領域でない領域を示す場合に前記変更手段により拡大又は縮小された前記領域に対しては前記情報画像を合成しない、
請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記変更手段は、前記指定手段によって指定された領域を少なくとも含むように拡大する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記変更手段は、前記指定手段によって指定された領域を縮小する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記合成手段は、前記変更手段によって変更された領域内に前記情報画像を合成する
ことを特徴とする請求項1、5、6のうちのいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記合成手段は、前記変更手段によって変更された領域以外の領域に前記情報画像を合成する
ことを特徴とする請求項1、5、6のうちのいずれか一項に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
操作者の操作に応じて、画像内の領域を指定する指定手段と、
前記指定手段により指定された領域を、当該領域に設定された属性に基づいて変更する変更手段と、
前記変更手段により変更された領域に基づいて、前記画像に位置情報を表す情報画像を合成する合成手段
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
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