JP2010283536A - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像に情報画像を合成する場合にあって、画像を印刷する媒体を識別するための第1の識別符号に基づいた情報画像を画像に合成しても、本構成を有していない場合に比較して、その処理負荷が大きくなることを抑制する画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置の画像受付手段は、画像を受け付け、第1の識別符号受付手段は、前記画像を印刷する媒体を識別するための第1の識別符号を受け付け、第1の情報画像生成手段は、前記第1の識別符号と前記画像内の位置を示す位置情報に基づいて、第1の情報画像を生成し、第2の情報画像生成手段は、予め定められた識別情報と前記画像内の位置を示す位置情報に基づいて、第2の情報画像を生成し、合成手段は、前記画像内の領域に前記第1の情報画像を合成し、前記画像内であって該領域以外の領域に前記第2の情報画像を合成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理プログラムに関する。
手書きによる筆跡情報を抽出する技術が開発されている。位置情報を表す情報画像を合成した画像を印刷し、その印刷物に対して、情報画像を読み取る電子ペンで筆記した場合に、その筆跡情報を抽出することが行われている。
これに関連する技術として、例えば、特許文献1には、紙に書き込んだ筆跡情報を、紙の位置情報で時系列化したデータとすることができる電子ペンを利用して記入される場合において、電子ペンから情報を受け取った情報処理装置が、記入条件の違いを第3者が容易に識別できるようにすることを課題とし、情報処理装置で、紙の識別情報と、電子ペンの識別情報と、時系列位置情報からなる筆跡情報と、これら情報を受け付けた時刻情報と、紙面の領域を区分する属性情報が与えられるとき、これら情報を組み合わせて情報処理を行い、情報処理の結果にしたがって特徴を区別して表示することが開示されている。
また、例えば、特許文献2には、手書きで行われた帳票であっても、その処理を迅速に、かつ、容易に行うための帳票受け付けシステムを提供することを課題とし、電子ペンを用いて手書きで記入された公文書公開請求書を、公文書公開請求書のフォーマットデータに手書き文字のイメージデータを貼り付けることで再現し、再現された公文書公開請求書と、イメージデータをテキストデータに変換した公文書公開請求書とを並べて画面表示させることで、手書きの公文書公開請求書を電子データとして受け付けることを可能にしたことが開示されている。
また、例えば、特許文献3には、信頼性の高いサインデータを効率的に管理するシステムを提案することを課題とし、電子処理用ペーパーである伝票に対して電子ペンによって記入されたサインデータを管理する伝票管理方法であって、伝票管理装置が、伝票を一意に特定する伝票IDと、所定の目的のために決められた形式で構成される伝票フォームを一意に特定する伝票フォームIDと、伝票ごとに記入される記入データと、電子ペンが認識可能なドットパターンを含む少なくとも1つの記入欄データと、伝票の記入欄に対して電子ペンによって記入された筆跡データを含む少なくとも1つのサインデータと、を関連付けてデータベースに記録することが開示されている。
また、例えば、特許文献4には、利用者が電子ペン用帳票に記入した情報に基づいて、記入内容の真正性を検証し、迅速に処理を行うことができる申込処理システムを提供することを課題とし、申込処理システムにおいて、利用者は、電子ペンを使用して申込書に記入を行い、電子ペンは、利用者が記入したチェックマークや文字に関する記入情報を取得し、取得した記入情報は、サーバにより取得され、サーバは、座標情報を参照することにより、利用者が記入した申込書を構成する項目の項目識別情報を特定し、さらに、サーバは、項目識別情報に基づいて座標情報を参照することにより、対応する項目の内容を特定し、当該項目の内容と記入情報に基づいて利用者による記入ミスの検出を行い、検出した記入ミスに関する情報を利用者に提示することが開示されている。
また、例えば、特許文献5には、情報処理システムは、位置コーディングされたベースをオンデマンドで印刷することを可能とする装置を含み、この装置では、現行のグラフィックオブジェクトが、本システムに事前にストアされているグラフィックオブジェクトの集合から選択されるが、これら事前ストアされているグラフィックオブジェクトはその各々が、グラフィック情報を定義し、また、少なくとも1つの処理目安がグラフィック情報に関係付けるルールオブジェクトに対応しており、この装置では、現行のグラフィックオブジェクトは、位置データバンクからの位置データを割り当てられ、この割り当てられた位置データは、位置コーディング済みベースを形成するために、グラフィック情報と一緒にサブストレートに適用され、この装置はまた、本システム中に割り当てデータを提供するが、本システムはこの割り当てられた位置データをグラフィックオブジェクトに関連付け、これで、ベースからデジタルペンデバイスによって読み取られた位置データが、適切なルールオブジェクトを用いて本システム中で処理することが可能となるようにすることが開示されている。
また、例えば、特許文献6には、画像形成装置がコードパターン画像を印刷する際の演算負荷を低減することを課題とし、画像形成装置は、媒体の面上の各位置ごとに異なる位置依存情報とそれら各位置に共通の位置非依存情報とを含んだコードパターン画像を媒体の面上に画像形成する画像形成装置であって、各位置に対応する位置依存情報を符号化した位置依存コード、又は位置依存コードを画像コードで表現した位置依存コード画像、を格納する位置依存コード格納部と、位置依存コード格納部に格納された情報に基づき得られる各位置の位置依存コード画像と、位置非依存情報を表す位置非依存コード画像とを合成してコードパターン画像を生成するコードパターン画像生成部と、コードパターン画像生成部が生成したコードパターン画像を媒体の面上に画像形成する画像形成部と、を備えることが開示されている。
特開2003−308169号公報 特開2003−308479号公報 特開2005−122552号公報 特開2006−079254号公報 特表2006−504181号公報 特開2007−060242号公報
ところで、前述の背景技術では、画像に情報画像を合成する場合にあって、画像を印刷する媒体を識別するための第1の識別符号に基づいた情報画像を画像全体に合成することが必要であり、その処理負荷が大きくなる。
本発明は、かかる課題を解決するようにした画像処理装置及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、画像を受け付ける画像受付手段と、前記画像受付手段によって受け付けられた画像を印刷する媒体を識別するための第1の識別符号を受け付ける第1の識別符号受付手段と、前記第1の識別符号受付手段によって受け付けられた第1の識別符号と前記画像内の位置を示す位置情報に基づいて、第1の情報画像を生成する第1の情報画像生成手段と、予め定められた識別情報と前記画像内の位置を示す位置情報に基づいて、第2の情報画像を生成する第2の情報画像生成手段と、前記画像内の領域に前記第1の情報画像生成手段によって生成された第1の情報画像を合成し、前記画像内であって該領域以外の領域に前記第2の情報画像生成手段によって生成された第2の情報画像を合成する合成手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
請求項2の発明は、予め定められた識別情報と画像内の位置を示す位置情報に基づいて生成された第2の情報画像を記憶する記憶手段をさらに具備し、前記第2の情報画像生成手段は、前記記憶手段に記憶されている第2の情報画像を抽出することによって第2の情報画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項3の発明は、予め定められた識別符号に関する情報を受け付ける第2の識別符号受付手段をさらに具備し、前記第2の情報画像生成手段は、前記第2の識別符号受付手段によって受け付けられた識別情報に関する情報と前記画像内の位置を示す位置情報に基づいて、第2の情報画像を生成することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置である。
請求項4の発明は、コンピュータを、画像を受け付ける画像受付手段と、前記画像受付手段によって受け付けられた画像を印刷する媒体を識別するための第1の識別符号を受け付ける第1の識別符号受付手段と、前記第1の識別符号受付手段によって受け付けられた第1の識別符号と前記画像内の位置を示す位置情報に基づいて、第1の情報画像を生成する第1の情報画像生成手段と、予め定められた識別情報と前記画像内の位置を示す位置情報に基づいて、第2の情報画像を生成する第2の情報画像生成手段と、前記画像内の領域に前記第1の情報画像生成手段によって生成された第1の情報画像を合成し、前記画像内であって該領域以外の領域に前記第2の情報画像生成手段によって生成された第2の情報画像を合成する合成手段として機能させることを特徴とする画像処理プログラムである。
請求項1の画像処理装置によれば、画像に情報画像を合成する場合にあって、画像を印刷する媒体を識別するための第1の識別符号に基づいた情報画像を画像に合成しても、本構成を有していない場合に比較して、その処理負荷が大きくなることを抑制することができる。
請求項2の画像処理装置によれば、第2の情報画像を合成する場合にあっても、本構成を有していない場合に比較して、その処理負荷が大きくなることを抑制することができる。
請求項3の画像処理装置によれば、利用者が第2の情報画像を選択することができる。
請求項4の画像処理プログラムによれば、画像に情報画像を合成する場合にあって、画像を印刷する媒体を識別するための第1の識別符号に基づいた情報画像を画像に合成しても、本構成を有していない場合に比較して、その処理負荷が大きくなることを抑制することができる。
本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 実施形態の情報画像を構成する単位領域の構造例を模式的に示す説明図である。 単位領域の2次元配列の一例を示す説明図である。 単位領域のコードパターンの例を示す説明図である。 グリフコードにおけるコードシンボル例を示す説明図である。 単位領域と同期コードの位置関係の一例を示す説明図である。 実施形態の情報画像を模式的に示す説明図である。 スキャナ付きペンの構造例を示す説明図である。 文書画像に情報画像を合成した例を示す説明図である。 識別情報行列生成モジュールによる処理例を示す説明図である。 位置情報行列生成モジュールによる処理例を示す説明図である。 本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、コンピュータ・プログラム、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能にほぼ一対一に対応しているが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。
情報画像とは、機械可読な態様で位置情報を表す電子データを表すために体系的に作られた画像コードをいい、具体的な例として、図3から図8を用いて後述する。
本実施の形態である情報処理装置110と画像処理装置150は通信回線199を介して接続されており、情報処理装置110の利用者の操作に応じて、情報画像が合成された画像を画像処理装置150が印刷するものである。いわゆるオンデマンド印刷等が行えるものである。通信回線199は有線による通信であってもよいし、無線による通信であってもよい。
図1に示すように、情報処理装置110は、画像送信モジュール111、印刷媒体識別符号送信モジュール112、識別符号選択モジュール113、提示モジュール114、操作受付モジュール115、通信モジュール119を有している。
通信モジュール119は、画像送信モジュール111、印刷媒体識別符号送信モジュール112、識別符号選択モジュール113、提示モジュール114、操作受付モジュール115と接続されており、また、通信回線199を介して画像処理装置150の通信モジュール159と接続されており、情報処理装置110内の各モジュールと画像処理装置150との間の通信を行う。
操作受付モジュール115は、通信モジュール119と接続されており、情報処理装置110に備え付けられているマウス、キーボード等に対する利用者の操作を受け付ける。その操作としては、例えば、情報画像を合成する画像の選択、情報画像に含ませるべき識別符号の選択等がある。
提示モジュール114は、通信モジュール119と接続されており、他のモジュールが出力したデータ又は画像処理装置150が送信したデータ等を情報処理装置110に備え付けられているディスプレイ等に提示する。
画像送信モジュール111は、通信モジュール119と接続されており、操作受付モジュール115によって受け付けられた画像の選択に基づいて、その画像を画像処理装置150へ送信する。送信する画像は、情報処理装置110内の記憶装置に記憶されていてもよいし、他の装置(画像処理装置150を含めてもよい)に記憶されているものであってもよい。画像の送信とは、画像自体を送信するようにしてもよいし、その画像が記憶されている位置に関する情報(例えば、URL(Uniform Resource Locator)等)であってもよい。また、画像は、1枚の画像であってもよいし、複数枚の画像であってもよい。その他の印刷に関する指示(例えば、印刷部数、用紙サイズ、拡大縮小率等)を、その画像と対応付けて送信してもよい。なお、印刷に関する指示は、操作受付モジュール115が受け付けた利用者の操作に応じたものである。
印刷媒体識別符号送信モジュール112は、通信モジュール119と接続されており、画像送信モジュール111によって送信する画像と対応させて印刷媒体識別符号を画像処理装置150へ送信する。印刷媒体識別符号は、画像送信モジュール111によって送信する画像を印刷する媒体を識別するための符号である。画像送信モジュール111の送信する画像が複数枚又は印刷部数が複数の場合は、印刷媒体識別符号も複数となる。
識別符号選択モジュール113は、通信モジュール119と接続されており、画像送信モジュール111によって送信する画像と対応させて識別符号に関する情報を画像処理装置150へ送信する。識別符号に関する情報としては、例えば、識別符号を選択するための情報、識別符号そのもの等がある。識別符号を選択する情報とは、予め画像処理装置150が送信してきた識別符号を提示モジュール114が提示し、操作受付モジュール115が利用者の選択操作を受け付け、その選択操作に応じたものである。識別符号としては、印刷媒体識別符号以外の識別符号をいい、印刷媒体以外のものを識別できる符号であればよい。例えば、その印刷媒体を出力した画像処理装置150を識別する符号、その印刷媒体に対して関連付けられたサービスプログラム(例えば、アンケート収集サービスプログラム、申込書作成サービスプログラム等)を識別する符号、筆記情報を取得するアプリケーションソフトウェアを識別する符号等がある。なお、識別符号を選択する情報を送信しなくてもよい。その場合は、画像処理装置150は、予め定められた識別符号に基づいて情報画像の生成処理、合成処理を行う。
画像処理装置150は、画像受付モジュール151、印刷媒体識別符号受付モジュール152、識別符号受付モジュール153、情報画像生成モジュール154、情報画像記憶モジュール155、情報画像合成モジュール156、画像出力モジュール157、通信モジュール159を有している。
通信モジュール159は、画像受付モジュール151、印刷媒体識別符号受付モジュール152、識別符号受付モジュール153と接続されており、また、通信回線199を介して情報処理装置110の通信モジュール119と接続されており、画像処理装置150内の各モジュールと情報処理装置110との通信を行う。
画像受付モジュール151は、情報画像合成モジュール156、通信モジュール159と接続されており、情報処理装置110から送信されてきた画像を受け付ける。画像を受け付けるとは、画像自体を受信するようにしてもよいし、その画像が記憶されている位置に関する情報を受信してもよい。画像が記憶されている位置に関する情報を受信した場合はその位置から画像を読み出すようにしてもよい。そして、その受け付けた画像を情報画像合成モジュール156へ渡す。
印刷媒体識別符号受付モジュール152は、情報画像生成モジュール154、通信モジュール159と接続されており、画像受付モジュール151によって受け付けられた画像を印刷する媒体を識別するための印刷媒体識別符号を受け付ける。そして、その印刷媒体識別符号を情報画像生成モジュール154へ渡す。
識別符号受付モジュール153は、情報画像生成モジュール154、通信モジュール159と接続されている。情報処理装置110から送信されてきた識別符号に関する情報を受け取る。そして、識別符号に関する情報から識別符号を抽出し、その識別符号を情報画像生成モジュール154へ渡す。なお、識別符号に関する情報から識別符号を抽出するとは、例えば、識別符号を選択するための情報の場合はその選択された識別情報の抽出、識別符号そのものである場合はその識別符号の抽出をいう。なお、識別符号に関する情報が送信されてこなかった場合は、予め定められた識別符号を情報画像生成モジュール154へ渡す。
情報画像生成モジュール154は、印刷媒体識別符号受付モジュール152、識別符号受付モジュール153、情報画像記憶モジュール155、情報画像合成モジュール156と接続されている。印刷媒体識別符号受付モジュール152によって受け付けられた印刷媒体識別符号と画像内の位置を示す位置情報に基づいて、第1の情報画像を生成する。そして、識別符号受付モジュール153から受け取った識別符号と画像内の位置を示す位置情報に基づいて、第2の情報画像を生成する。また、情報画像生成モジュール154は、情報画像記憶モジュール155に記憶されている第2の情報画像を抽出することによって第2の情報画像を生成するようにしてもよい。情報画像生成モジュール154は、印刷媒体識別符号と識別符号受付モジュール153から受け取った識別符号から情報画像の一部を生成する識別情報行列生成モジュール1541と、位置情報から情報画像の一部を生成する位置情報行列生成モジュール1542を有している。識別情報行列生成モジュール1541、位置情報行列生成モジュール1542については、図11、図12を用いて後述する。
情報画像記憶モジュール155は、情報画像生成モジュール154からアクセスされる。予め定められた識別情報と画像内の位置を示す位置情報に基づいて生成された第2の情報画像を記憶する。情報画像記憶モジュール155が記憶している第2の情報画像は、識別情報ごとに予め生成されたものである。さらに、識別情報と印刷する媒体の用紙サイズの組み合わせごとに予め生成されたものであってもよい。
情報画像合成モジュール156は、画像受付モジュール151、情報画像生成モジュール154、画像出力モジュール157と接続されている。情報画像生成モジュール154によって生成された情報画像を画像受付モジュール151が受け付けた画像に合成する。つまり、画像内の領域に情報画像生成モジュール154によって生成された第1の情報画像を合成し、画像内であってその領域以外の領域に情報画像生成モジュール154によって生成された第2の情報画像を合成する。
画像出力モジュール157は、情報画像合成モジュール156と接続されており、情報画像合成モジュール156によって情報画像が合成された画像を受け取り、その画像を出力する。画像を出力するとは、主に、プリンタ等の印刷装置で印刷することであるが、例えば、ディスプレイ等の表示装置に表示すること、ファックス等の画像送信装置で画像を送信すること、画像データベース等の画像記憶装置へ画像を書き込むこと、メモリーカード等の記憶媒体に記憶すること等であってもよい。
図2は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS202では、情報処理装置110の操作受付モジュール115が、画像の選択操作を受け付ける。つまり、情報画像を合成して出力する画像を選択する。
ステップS204では、情報処理装置110の画像送信モジュール111が、ステップS202で選択された画像を送信する。
ステップS206では、画像処理装置150の画像受付モジュール151が、ステップS204で送信された画像を受信する。
ステップS208では、情報処理装置110の印刷媒体識別符号送信モジュール112が、印刷媒体識別符号を送信する。
ステップS210では、画像処理装置150の印刷媒体識別符号受付モジュール152が、ステップS208で送信された印刷媒体識別符号を受信する。
ステップS212では、情報処理装置110の操作受付モジュール115が、識別符号の選択操作を受け付ける。情報画像として、印刷媒体識別符号の他に表現したい情報を選択する。
ステップS214では、情報処理装置110の識別符号選択モジュール113が、ステップS212で選択された識別符号の選択情報を送信する。
ステップS216では、画像処理装置150の識別符号受付モジュール153が、ステップS214で送信された識別符号の選択情報を受信する。
ステップS218では、画像処理装置150の情報画像生成モジュール154が、ステップS210で受信した印刷媒体識別符号、ステップS216で受信した識別符号、位置情報に基づいて、情報画像を生成する。
ステップS220では、画像処理装置150の情報画像合成モジュール156が、ステップS218で生成された情報画像をステップS206で受信した画像に合成する。
ステップS222では、画像処理装置150の画像出力モジュール157が、ステップS220で情報画像が合成された画像を出力する。
ステップS224では、画像処理装置150の画像出力モジュール157が、情報画像が合成された画像を出力したこを示す出力終了メッセージを送信する。
ステップS226では、情報処理装置110の提示モジュール114が、ステップS224で送信した出力終了メッセージを受信する。
ステップS228では、情報処理装置110の提示モジュール114が、ステップS226で受信した出力終了メッセージを情報処理装置110のディスプレイに提示する。
図3から図8を参照して、本実施形態において用いる情報画像の構造について説明する。
図3は、実施形態の情報画像を構成する単位領域の構造例を模式的に示す説明図である。情報画像は、複数の単位領域310から構成されている。そして、単位領域310は、その画像内の位置を表現する位置情報画像312と位置情報以外の識別情報を表現する識別情報画像314によって構成されている。識別情報画像314が表現する識別情報としては、前述の印刷媒体識別情報とそれ以外の識別情報がある。印刷媒体識別情報の識別情報画像314と位置情報画像312とによって構成される情報画像を第1の情報画像といい、印刷媒体識別情報以外の識別情報の識別情報画像314と位置情報画像312とによって構成される情報画像を第2の情報画像といっている。
この情報画像は、用紙等の媒体に印刷されて、媒体表面上での各点の位置(座標)とそれら各位置の間で共通な識別情報(印刷媒体識別情報か印刷媒体識別情報以外の識別情報のいずれか一方)を表現するものである。本実施形態の情報画像は、加筆(アノテーション)等の筆記情報の電子化を典型的な応用として想定しているが、応用分野はそれに限られない。また、以下では、情報画像が紙のシートに印刷される例を典型例として説明するが、ロール紙等の非シート媒体、あるいは透明プラスティックシートなどの紙以外の印刷媒体に対して適用してもよい。
情報画像は、図3の例に示すような単位領域310を2次元マトリクス状に配列して構成される。
例えば、用紙の面上に、縦横の端辺からそれぞれ所定幅のマージン部分を除いた矩形領域を、情報画像を印刷するコードパターン配置領域とする。その領域の左上隅の点を座標原点とし、この原点からみて右方向をX軸の正の方向、下方向をY軸の正の方向とした座標系とする。このコードパターン配置領域に、矩形の単位領域310を、X、Yの各軸方向に配列したものが、この実施形態で用いる情報画像となる。
図4は、単位領域の2次元配列の一例を示す説明図である。つまり、情報画像の一部分を模式的に示したものである。図4の左上隅の点Oを座標原点として、単位領域310がXYの2次元マトリクス状に配列されている状態を示している。このマトリクスに対し、原点OからX方向及びY方向のそれぞれについて、単位領域310ごとに1から始まる通し番号を振れば、X,Y各方向の通し番号の組により個々の単位領域310の座標を示すことができる。例えば、図4の左上隅の単位領域310の座標は(1,1)となり、その右隣の単位領域310の座標は(2,1)となる。この座標系を便宜上「パターン座標系」と呼ぶことにする。
好適には、単位領域310の形状は正方形とする。単位領域310を長方形とした場合、座標の尺度がX方向とY方向とで異なるので、パターン座標系で求めた長さをmm単位等の実寸法に換算する際には、X方向とY方向とで換算係数が異なるが、正方形であれば、X,Y両方向の換算係数を同じものとすることができる。
単位領域310を構成する位置情報画像312は、位置情報を表現するコード画像である。この位置情報は、典型的には、情報画像の配置領域上で、その位置情報画像312(又はそれを含む単位領域310)が配置される2次元座標を示す情報である。座標は、前述のパターン座標系でのものでよい。例えば、位置情報のデータ量を、X,Yの各方向にそれぞれ8ビットとすれば、X,Yの各方向にそれぞれ256個の座標を表現できる。この場合、1個の単位領域310を例えば3mm×3mmとすれば、約80cm四方の領域を3mmの間隔で位置表現(アドレッシング)し得る。なお、この情報画像を読み取る装置では、検出した位置コード画像から復号した3mm間隔の位置情報と、読取画像内でのその位置コード画像の位置の情報とを用いることで、例えば斜線パターンのピッチ、すなわち0.3mm程度の位置解像度で読取位置を特定し得る。
位置情報画像312には、位置情報だけでなく、それに対応する誤り検出符号又は誤り訂正符号などの冗長データを含めるようにしてもよい。位置情報に誤り検出符号が付加されていれば、その誤り検出符号の符号長に応じたビット数までの読み取り誤りを検出し得る。また誤り訂正符号が付加されていれば、その誤り訂正符号の符号長に応じたビット数までの読み取り誤りを訂正し得る。なお、誤り検出符号と誤り訂正符号のどちらを用いるかは、情報画像の利用目的、位置情報のデータ量、1つの位置情報画像312で表現できるデータ量などの兼ね合いで決定すればよい。
単位領域310を構成する識別情報画像314は、情報画像の配置領域内で識別情報を表現するコード画像である。前述の位置情報画像312(すなわちそれが表現する位置情報)は、情報画像の配置領域に配置される各単位領域310ごとに異なるのに対し、識別情報画像314(すなわちそれが表現する識別情報)は、情報画像の配置領域に配置される一部領域内の単位領域310で同じである。すなわち、識別情報画像314は、同じものが情報画像の配置領域の一部領域内に2次元的に繰り返し配置される。例えば、図10の例に示すように、印刷媒体内で、情報画像配置領域1000は印刷媒体識別情報領域1010と識別情報領域1020を有している。識別情報画像314は、印刷媒体識別情報領域1010、識別情報領域1020内でそれぞれ同じ識別情報を表現している。つまり、印刷媒体識別情報領域1010内の識別情報画像314は、印刷媒体識別情報を表現し、識別情報領域1020内の識別情報画像314は、印刷媒体識別情報以外の識別情報を表現している。
印刷媒体識別情報は、印刷媒体の面を一意的に識別する識別番号である。1枚の印刷媒体のある領域に印刷される識別情報画像314が示す識別情報の値は同じ値となる。例えば、各ページごとに異なる識別情報画像314が印刷された領域Aを含むノートに対し、筆記とともに筆記先の領域を読み取るスキャナ付きペンを用いてその領域Aに対して筆記を行った場合、ノートのページに対する記入の軌跡(筆記情報)を、そのノートに対応する電子文書の対応ページに電子情報として記録し得る。
識別情報画像314には、位置情報画像312と同様に、識別情報だけでなく、それに対応する誤り検出符号又は誤り訂正符号などの冗長データを含めるようにしてもよい。
図3に示す例では、位置情報画像312の領域形状は正方形又は矩形であり、これが単位領域310の左上隅に配置される。単位領域310から位置情報画像312の領域を除いた残りの逆L字形の領域が、識別情報画像314の領域である。
位置情報画像312の領域は、単位領域310内に分散するのではなく、コンパクトにかたまっている方がよい。位置情報画像312を構成する各部分が単位領域310の全域に分散していると、位置情報を読み取るのに単位領域310全体を読み取る必要があるが、位置情報画像312が単位領域310の一部分にかたまっていると、その部分だけを読み取れれば位置情報を検出し得る。すなわち、位置情報画像312がコンパクトにかたまっている方が、スキャナの読取面積が小さくて済む。この意味で、図3の例に示した正方形又は矩形の位置情報画像312の領域形状は好適である。ただし、位置情報画像312の領域は、コンパクトにかたまっているのであれば、正方形又は矩形でなくても構わない。単位領域310内での位置情報画像312の配置領域が、少なくともX方向又はY方向のいずれか一方について偏っていればよい。
図5は、単位領域のコードパターンの例を示す説明図である。図3の例では模式図で示したが、図5には、情報画像の具体例を示す。この例は、米国ゼロックス社のパロアルト研究所で開発された、角度の異なる斜線でデータを表現するグリフコード(例えば特開平6−103390号公報、特開平6−75795号公報)をコードシンボルとして用いた情報画像である。
この例では、単位領域310は8シンボル×8シンボルの正方形領域である。各シンボルの値は、図6の例に示すように斜線パターンで表現される。この例では、シンボル値0は垂直線に対して反時計回りに45度の角度をなす右下がりの斜線(図6(a))で、シンボル値1は垂直線に対して時計回りに45度の角度をなす右上がりの斜線(図6(b))で表現される。
このうち、位置情報画像312は、単位領域310の左上隅の6シンボル×6シンボルの正方形の画像であり、識別情報画像314は、単位領域310からその6×6シンボルの正方形を除いた残りの逆L字領域の画像となる。
また、この例では、単位領域310の外周に沿って縦横の各方向に、同期コード316の列及び行を設けている。この例では、同期コード316は、右上がり(「1」)の斜線シンボルの連続であり、シンボルのサイズと配列ピッチは単位領域310内のシンボルサイズ及びピッチと同じである。同期コード316は、図7の例に示すように、縦及び横に等間隔で設けられ、それら同期コード316で囲まれる正方形領域に単位領域310が設けられる。同期コード316は、各単位領域310の区切りを示す。すなわち、情報画像を読み取った装置では、右上がりのシンボルが連続している行及び列を検出すると、それら行と列とで形成される格子の網目の内部を単位領域310と認識し、その単位領域310の左上隅の6×6のシンボルを位置情報画像312と認識する。
なお、同期コード316は、単位領域310又は位置情報画像312の場所を特定することができるものであれば、図5に例示したようなものでなくてもよい。例えば、単位領域310の四隅に斜線シンボルとは異なる特定形状のシンボルを配置したものを同期コード316としてもよい。図5及び図6の例では、同期コード316のためにシンボル1つ分の幅の行及び列を使ったが、同期コード316を構成するマークが十分に小さいものであれば、単位領域310を隙間なく2次元配列し、隣接する単位領域310の余白部分にそのマークを配置するようにしてもよい。
図5に示す例では、1つの位置情報画像312には合計36シンボル、すなわち36ビットのデータが格納されている。36ビットのうち、18ビットをX座標の符号化に、18ビットをY座標の符号化に使用し得る。各18ビットを位置の符号化に使用すると、2^18通り(約26万通り)の位置を符号化できる。各斜線パターンが、図6の例に示したように8画素×8画素で構成されている場合、600dpi(ドット・パー・インチ)で印刷すると、600dpiの1ドットの縦横の長さは0.0423mmなので、縦横共に、図5の例に示す2次元コード(同期コード316を含む)の縦、横の長さは3mm程度(=1シンボル当たり8画素×9シンボル×0.0423mm)となる。3mm間隔で26万通りの位置を符号化した場合、約786mの長さを符号化できる。読取の精度がよければ18ビットを位置の符号化に使用することもできるが、読取エラーが問題となる場合は、誤り検出や誤り訂正のための冗長ビットを含めることが好適である。18ビットに占める冗長ビットの割合を増やすと誤り検出や誤り訂正の能力が高まるが、表現できる位置の範囲が小さくなる。
また、図5に示す例では、識別情報画像314は、2ビット×8ビットの矩形領域及び2ビット×6ビットの矩形領域に配置されており、合計28ビットの識別情報を格納できる。識別情報として28ビットを使用した場合は、約2億7千万通り(2^28通り)の識別情報を表現できるが、28ビットのうちのいくつかのビットを誤り検出や誤り訂正のための冗長ビットとすることで読取エラーに対処できるようにしてもよい。
以上の例では、互いに角度が90度異なる2つの斜線パターンをシンボルとして用いることで1シンボルで1ビットのデータを表現したが、これは一例に過ぎない。例えばシンボルに垂直線と水平線のパターンを追加すれば2ビットの情報を1シンボルで表現できる。このように、1シンボルの斜線パターンの角度種類を増やすことで、1シンボルが表現できるビット数を増加することも可能である。
図8に示す例は、単位領域310内で位置情報画像312と識別情報画像314とを分離した本実施形態の情報画像330を模式的に示している。
位置情報は各単位領域310ごとに異なるので、位置情報を求めるためには、スキャナの読取領域は、位置情報を示す領域を少なくとも1つはカバーしなければならない。図8に示す例の情報画像では、位置情報は位置情報画像312内にのみ偏在するので、位置情報を読み取るためには、少なくとも1つの位置情報画像312を読み取れればよい。このためにはスキャナは、位置情報画像312を縦横に2つずつ含む領域332(さらに厳密にはこれより縦横それぞれ1シンボルずつ小さくてもよい)をカバーできればよい。このように、スキャナの読取領域は2単位領域×2単位領域よりも小さくてよい。
このような情報画像を読み取るスキャナ付きペン(スキャナ型ペン)がある。図9は、情報画像を読み取れるスキャナ付きペン910の構造例を示す説明図である。
スキャナ付きペン910は、芯911、画像読取モジュール912、制御・送信モジュール913を有している。スキャナ付きペン910の操作者の操作に応じて、芯911によってコード印刷媒体901上に文字等が筆記される。そして、画像読取モジュール912は、例えば数十から百数十フレーム毎秒程度の比較的高速な連続撮像を行い、フレームごとにスキャンしてから読取画像を制御・送信モジュール913へ出力する。画像読取モジュール912による画像の読み取りは、赤外線を吸収する色(例えば、黒色)だけを読み取るようにしてもよい。そして、情報画像は、赤外線を吸収する色によって印刷されている。制御・送信モジュール913は、画像読取モジュール912が読み取った画像を解析する情報処理装置へ送信する。読取画像を受信した情報処理装置(制御・送信モジュール913が内蔵していてもよい)は、読取画像中から同期コード316を検出する。図5の例のようなコードパターン画像の場合、右上がりの斜線パターンが連続して現れる行及び列を同期コード316の行、列として検出する。なお、同期コードとしては図5に例示したもの以外にも従来から提案されている様々なものを用いることができ、その同期コードの種類に応じた従来からある検出方式で検出できる。
図10は、情報画像合成モジュール156が文書画像に情報画像を合成した例を示す説明図である。前述したように、情報画像配置領域1000は、印刷媒体識別情報領域1010、識別情報領域1020を有している。印刷媒体識別情報領域1010には情報画像生成モジュール154が生成した第1の情報画像(印刷媒体識別符号と位置情報とを表現する情報画像)が合成されており、識別情報領域1020には情報画像生成モジュール154が生成した第2の情報画像(印刷媒体識別符号以外の識別符号と位置情報とを表現する情報画像)が合成されている。図10に示す例では、印刷媒体識別情報領域1010は情報画像配置領域1000内の左上に配置されており、識別情報領域1020はそれ以外の領域になっているが、この位置関係、領域の面積割合等は他のものであってもよい。例えば、印刷媒体識別情報領域1010の位置に第2の情報画像、識別情報領域1020の位置に第1の情報画像を合成してもよいし、左半分を印刷媒体識別情報領域1010とし、右半分を識別情報領域1020とするようなことをしてもよい。これは、その画像の内容(筆記させる順番等)によって設計されるものである。ただし、第2の情報画像の生成処理の負荷は、第1の情報画像の生成よりも低いので、第2の情報画像の領域を第1の情報画像の領域よりも大きくするのが好適である。
そして、この画像が画像出力モジュール157によって印刷媒体上に印刷される。利用者は、スキャナ付きペン910を用いて、まず印刷媒体識別情報領域1010内にチェック等の記入を行う。これによって、印刷媒体識別情報領域1010内の情報画像を読み取り、印刷媒体識別符号を抽出してその印刷媒体を特定することができる。そしてその後、利用者は、スキャナ付きペン910を用いて、識別情報領域1020に対して文字等の記入を行う。これによって、識別情報領域1020内の情報画像を読み取り、印刷媒体識別符号以外の識別符号を抽出して、その識別符号に対応する、例えばアプリケーションソフトウェアを起動して、筆記情報をそのアプリケーションソフトウェアに渡すようにしてもよい。なお、印刷媒体識別情報領域1010、識別情報領域1020の情報画像内の位置情報も読み取るが、これは筆記情報の生成に用いられる。
前述したように情報画像生成モジュール154は、識別情報行列生成モジュール1541、位置情報行列生成モジュール1542を有している。
図11は、識別情報行列生成モジュール1541による処理例を示す説明図である。識別情報行列生成モジュール1541は、印刷媒体識別符号受付モジュール152又は識別符号受付モジュール153から受け取った識別情報1101を識別情報行列1102のように変換する。つまり、識別情報行列生成モジュール1541に渡される識別情報1101は各シンボル値が一列に並んだシリアルデータであるが、識別情報行列生成モジュール1541は、それを例えば図5の例に示す識別情報画像314に変換するための前処理として、2行分の幅を持つ逆L字型の識別情報行列1102に変換する。シリアルな識別情報1101の各シンボル値を識別情報行列1102の何行何列にマッピングするかを示すマッピング規則は、本実施形態の情報画像を利用するシステムにおいて予め取り決めておき、識別情報行列生成モジュール1541に登録しておけばよい。
図12は、位置情報行列生成モジュール1542による処理例を示す説明図である。位置情報行列生成モジュール1542は、位置情報1201を位置情報行列1202のように変換する。つまり、位置情報行列生成モジュール1542に渡される位置情報1201は各シンボル値が一列に並んだシリアルデータであるが、位置情報行列生成モジュール1542は、それを例えば図5の例に示す位置情報画像312に変換するための前処理として、6行×6列分の位置情報行列1202に変換する。シリアルな位置情報1201の各シンボル値を位置情報行列1202の何行何列にマッピングするかを示すマッピング規則は、本実施形態の情報画像を利用するシステムにおいて予め取り決めておき、位置情報行列生成モジュール1542に登録しておけばよい。
なお、予め識別情報行列生成モジュール1541は印刷媒体識別符号以外の識別符号から識別情報行列1102を生成しておき、同様に予め位置情報行列生成モジュール1542は位置情報行列1202を生成しておいて、その情報画像を情報画像記憶モジュール155に記憶させておいてもよい。そして、この場合、印刷媒体識別符号受付モジュール152が印刷媒体識別符号を受け取ると、識別情報行列生成モジュール1541はその印刷媒体識別符号から識別情報行列1102を生成し、その他の情報画像は、情報画像記憶モジュール155から取り出すようにしてもよい。
図13を参照して、本実施の形態の画像処理装置150、情報処理装置110のハードウェア構成例について説明する。図13に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などによって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部1317と、プリンタなどのデータ出力部1318を備えたハードウェア構成例を示している。
CPU(Central Processing Unit)1301は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、情報画像生成モジュール154、情報画像合成モジュール156等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
ROM(Read Only Memory)1302は、CPU1301が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)1303は、CPU1301の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス1304により相互に接続されている。
ホストバス1304は、ブリッジ1305を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス1306に接続されている。
キーボード1308、マウス等のポインティングデバイス1309は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ1310は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)などがあり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。
HDD(Hard Disk Drive)1311は、ハードディスクを内蔵し、そのハードディスクを駆動し、CPU1301によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクには、受け付けた画像、情報画像記憶モジュール155が記憶する情報画像などが格納される。さらに、その他の各種のデータ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
ドライブ1312は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体1313に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース1307、外部バス1306、ブリッジ1305、及びホストバス1304を介して接続されているRAM1303に供給する。リムーバブル記録媒体1313も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
接続ポート1314は、外部接続機器1315を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート1314は、インタフェース1307、及び外部バス1306、ブリッジ1305、ホストバス1304等を介してCPU1301等に接続されている。通信部1316は、ネットワークに接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部1317は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部1318は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
なお、図13に示す画像処理装置150、情報処理装置110のハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図13に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図13に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
印刷媒体識別符号受付モジュール152が受け付ける印刷媒体識別情報としては、その印刷媒体識別情報に基づいて生成した情報画像(第1の情報画像の部分)であってもよい。また、同様に、識別符号受付モジュール153が受け付ける識別符号としては、その識別符号に基づいて生成した情報画像(第2の情報画像の部分)であってもよい。
情報画像生成モジュール154は、受け付けた画像の構造を解析して、第1の情報画像を合成する領域と第2の情報画像を合成する領域を定めるようにしてもよい。構造を解析するとは、画像内の記入領域の位置及びその記入領域の内容を抽出することである。記入領域の内容を抽出するとは、記入領域の付近にある文字を認識することによって何を記入すべきか等を抽出することである。例えば、画像内の最初に筆記される記入領域(例えば、氏名欄等)を抽出し、その領域に第1の情報画像を合成できるように、そして、それ以外の記入領域には第2の情報画像を合成できるように、情報画像を生成するようにしてもよい。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
110…情報処理装置
111…画像送信モジュール
112…印刷媒体識別符号送信モジュール
113…識別符号選択モジュール
114…提示モジュール
115…操作受付モジュール
119…通信モジュール
150…画像処理装置
151…画像受付モジュール
152…印刷媒体識別符号受付モジュール
153…識別符号受付モジュール
154…情報画像生成モジュール
155…情報画像記憶モジュール
156…情報画像合成モジュール
157…画像出力モジュール
159…通信モジュール
199…通信回線
1541…識別情報行列生成モジュール
1542…位置情報行列生成モジュール

Claims (4)

  1. 画像を受け付ける画像受付手段と、
    前記画像受付手段によって受け付けられた画像を印刷する媒体を識別するための第1の識別符号を受け付ける第1の識別符号受付手段と、
    前記第1の識別符号受付手段によって受け付けられた第1の識別符号と前記画像内の位置を示す位置情報に基づいて、第1の情報画像を生成する第1の情報画像生成手段と、
    予め定められた識別情報と前記画像内の位置を示す位置情報に基づいて、第2の情報画像を生成する第2の情報画像生成手段と、
    前記画像内の領域に前記第1の情報画像生成手段によって生成された第1の情報画像を合成し、前記画像内であって該領域以外の領域に前記第2の情報画像生成手段によって生成された第2の情報画像を合成する合成手段
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 予め定められた識別情報と画像内の位置を示す位置情報に基づいて生成された第2の情報画像を記憶する記憶手段
    をさらに具備し、
    前記第2の情報画像生成手段は、前記記憶手段に記憶されている第2の情報画像を抽出することによって第2の情報画像を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 予め定められた識別符号に関する情報を受け付ける第2の識別符号受付手段
    をさらに具備し、
    前記第2の情報画像生成手段は、前記第2の識別符号受付手段によって受け付けられた識別情報に関する情報と前記画像内の位置を示す位置情報に基づいて、第2の情報画像を生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. コンピュータを、
    画像を受け付ける画像受付手段と、
    前記画像受付手段によって受け付けられた画像を印刷する媒体を識別するための第1の識別符号を受け付ける第1の識別符号受付手段と、
    前記第1の識別符号受付手段によって受け付けられた第1の識別符号と前記画像内の位置を示す位置情報に基づいて、第1の情報画像を生成する第1の情報画像生成手段と、
    予め定められた識別情報と前記画像内の位置を示す位置情報に基づいて、第2の情報画像を生成する第2の情報画像生成手段と、
    前記画像内の領域に前記第1の情報画像生成手段によって生成された第1の情報画像を合成し、前記画像内であって該領域以外の領域に前記第2の情報画像生成手段によって生成された第2の情報画像を合成する合成手段
    として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
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