JP6135349B2 - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理プログラムに関する。
特許文献1には、ウォーターマーク等の付加画像を印刷対象画像に合成し印刷処理する場合に、付加画像印刷データを一時的に保持する保持メモリを、そのメモリ容量内で効率よく利用し、たとえカラーページとモノクロページとが混載した混載印刷であっても、印刷速度の低下を極力抑えて、印刷装置の有するパフォーマンスを最大限発揮できる印刷制御装置を提供することを課題とし、デジタル複合機の印刷制御装置では、制御部が、保持メモリの保持領域に、付加画像印刷データを一時保持させるにあたり、カラー用であれば、初段から最終段に向って格納していき、モノクロ用であれば、最終段から初段に向って格納することが開示されている。
特許文献2には、パーソナルコンピュータから画像形成装置に文書を送って、その文書を画像形成装置に保存させる指示をしたユーザ、すなわち、情報漏洩の危機を高める原因を作り出したユーザを特定するための情報が特定できなかったことを課題とし、保存指示を行ったユーザを特定する情報を少なくとも含めたコード画像データを印刷データと共に印刷することが開示されている。
特開2010−055574号公報 特開2012−114718号公報
本発明は、情報画像を赤外吸収性のある色材で形成し、情報画像以外の画像を赤外吸収性のない色材で形成する場合にあって、赤外吸収性のある色材で透かし画像を生成してしまうことを防止するようにした画像処理装置及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、印刷指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けられた印刷指示内に、該印刷指示に含まれる情報画像を赤外吸収性のある色材で形成すること、該印刷指示に含まれる情報画像以外の画像である本文画像を赤外吸収性のない色材で形成することの印刷指示が含まれているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が、情報画像を赤外吸収性のある色材で形成すること及び本文画像を赤外吸収性のない色材で形成することの印刷指示が含まれていると判断した場合に、赤外吸収性のない色材を用いて透かし画像を生成する透かし画像生成手段と、前記受付手段によって受け付けられた印刷指示に基づいて生成した情報画像及び本文画像からなる画像に加えて、前記透かし画像生成手段によって生成された透かし画像を重畳する重畳手段と、前記重畳手段によって透かし画像が重畳された画像を印刷する印刷手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
請求項2の発明は、前記印刷指示を解析して、情報画像を描画する領域を抽出する領域抽出手段をさらに具備し、前記重畳手段は、前記領域抽出手段によって抽出された領域外に、前記透かし画像を重畳することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項3の発明は、前記赤外吸収性のない色材は、黒以外の色の色材であり、情報画像と情報画像以外の画像とが重なる場合は、該情報画像以外の画像の黒色部分を黒以外の色を用いて表現し、黒以外の色の各色の最大濃度の合計を用いた表現よりも薄くするように変換する変換手段をさらに具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置である。
請求項4の発明は、前記情報画像以外の画像は、前記印刷指示内の情報画像以外の画像又は前記透かし画像であり、前記変換手段は、前記情報画像と前記印刷指示内の情報画像以外の画像と透かし画像とが重畳される領域における各色の合計は、前記情報画像と前記印刷指示内の情報画像以外の画像とが重畳される領域における各色の合計よりも薄くするように変換することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置である。
請求項5の発明は、コンピュータを、印刷指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けられた印刷指示内に、該印刷指示に含まれる情報画像を赤外吸収性のある色材で形成すること、該印刷指示に含まれる情報画像以外の画像である本文画像を赤外吸収性のない色材で形成することの印刷指示が含まれているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が、情報画像を赤外吸収性のある色材で形成すること及び本文画像を赤外吸収性のない色材で形成することの印刷指示が含まれていると判断した場合に、赤外吸収性のない色材を用いて透かし画像を生成する透かし画像生成手段と、前記受付手段によって受け付けられた印刷指示に基づいて生成した情報画像及び本文画像からなる画像に加えて、前記透かし画像生成手段によって生成された透かし画像を重畳する重畳手段と、前記重畳手段によって透かし画像が重畳された画像を印刷する印刷手段として機能させるための画像処理プログラムである。
請求項1の画像処理装置によれば、情報画像を赤外吸収性のある色材で形成し、情報画像以外の画像を赤外吸収性のない色材で形成する場合にあって、赤外吸収性のある色材で透かし画像を生成してしまうことを防止することができる。
請求項2の画像処理装置によれば、情報画像を描画する領域以外に、透かし画像を重畳することができる。
請求項3の画像処理装置によれば、情報画像以外の画像の黒色部分を黒以外の色の各色の最大濃度の合計を用いた表現にした場合に比較して、情報画像の読み取りを精度よく行うことができる。
請求項4の画像処理装置によれば、情報画像と印刷指示内の情報画像以外の画像と透かし画像とが重畳される領域における各色の合計を、情報画像と印刷指示内の情報画像以外の画像とが重畳される領域における各色の合計よりも薄くしなかった場合に比較して、情報画像の読み取りを精度よく行うことができる。
請求項5の画像処理プログラムによれば、情報画像を赤外吸収性のある色材で形成し、情報画像以外の画像を赤外吸収性のない色材で形成する場合にあって、赤外吸収性のある色材で透かし画像を生成してしまうことを防止することができる。
本実施の形態(画像印刷処理)の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態(印刷指示処理)の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 情報画像の読み取り誤りが生じる場合の例を示す説明図である。 情報画像の読み取り誤りが生じる場合の例を示す説明図である。 情報画像の読み取り誤りが生じる場合の例を示す説明図である。 情報画像の読み取りのシステム構成例を示す説明図である。 情報画像の例を示す説明図である。 デジタルペンの構造例を示す説明図である。 本実施の形態による出力例を示す説明図である。 イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー総量と読み取りエラー率の関係例を示すグラフである。 黒色部分をシアン1色に変換した例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示す説明図である。 本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態(画像印刷処理)の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
本実施の形態である画像処理装置100は、印刷指示に基づいた画像を印刷するものであって、図1の例に示すように、印刷指示受付モジュール110、印刷指示内容判断モジュール120、透かし画像生成モジュール130、重畳領域決定モジュール140、色変換モジュール150、印刷処理モジュール160を有している。画像処理装置100は、カラー印刷が可能である。例えば、黒色トナー(以下、ブラックトナーともいう)、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーの色材(塗料ともいわれる)を用いたものがある。これら以外の色材(赤、オレンジ等)を用いるものであってもよい。また、印刷方式は、レーザー方式であってもよいし、インクジェット方式であってもよい。なお、色材は粉体物、流体物のいずれであってもよい。粉体インクは一般的にはトナーともいわれる。
本実施の形態の概要を次の(1)〜(5)で示す。
(1) 本文画像(情報画像以外の画像)を赤外吸収性のない色材(例えば、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー等)で形成し、情報画像を赤外吸収性のある色材(黒トナー、赤外吸収性のある透明トナー)で形成する。
(2) (1)で印刷された紙に対し、赤外線を照射して得られる画像から情報画像を取得できるデジタルペンを用いて筆記し、筆記情報を取得する。この読み取りは、赤外吸収性の違いを利用するものであり、情報画像によって表現された座標画像を的確に読み取る。
(3) (1)で印刷された紙を複写(コピー)した場合、(1)で印刷された紙と、複写された紙の違いが、目視では判然としない。特に、情報画像を赤外吸収性のある透明トナーを用いると、2つの区別がつきにくい。
(4) (3)で複写された紙に、赤外線を照射して得られる画像から情報画像を取得できるデジタルペンを用いて筆記しても、情報を取得できない。これは、複写したときに情報画像だけを赤外吸収性のあるトナーで形成することができないためである。そして、この場合、利用者(操作者)の筆記による筆記情報を取得できないこととなる。
(5) 本実施の形態は、赤外吸収性のある色材で透かし画像を生成してしまうことを防止する。より具体的には、(4)のような状況を回避するため、(1)の処理において、赤外吸収性のある色材以外で透かし画像を生成し、本文画像、情報画像とともに透かし画像を形成する。
印刷指示受付モジュール110は、印刷指示内容判断モジュール120と接続されている。印刷指示受付モジュール110は、印刷指示を受け付ける。印刷指示とは、画像処理装置100に対して画像を印刷するように指示する情報であって、例えば、PDL(Page Description Language)等によって記述されたものである。印刷指示は、後述する画像処理装置300から通信回線、記憶媒体等を介して受け取る。
印刷指示内容判断モジュール120は、印刷指示受付モジュール110、透かし画像生成モジュール130、印刷処理モジュール160と接続されている。印刷指示内容判断モジュール120は、印刷指示受付モジュール110によって受け付けられた印刷指示内に、情報画像を赤外吸収性のある色材で形成すること、情報画像以外の画像を赤外吸収性のない色材で形成することの印刷指示が含まれているか否かを判断する。両者が含まれていると判断した場合は、その印刷指示を透かし画像生成モジュール130へ渡す。含まれていないと判断した場合は、含まれていない印刷指示を印刷処理モジュール160に渡し、印刷処理モジュール160は、印刷指示にしたがった一般的な印刷処理を行う。両者が含まれている印刷指示は、後述する画像処理装置300が生成したものである。「情報画像を赤外吸収性のある色材で形成すること、情報画像以外の画像を赤外吸収性のない色材で形成することの印刷指示」は、例えば、PDLのコマンドであってもよいし、コマンドが指定するパラメータであってもよい。情報画像については、図8〜10を用いて後述する。
「赤外吸収性のある色材」は、黒又は透明の色材であり、例えば、具体的には、ブラックトナー、赤外吸収性のある透明トナー(不可視トナーともいわれる)である。透明トナーとは、色素を含まないトナーである。ただし、透明トナーが形成されている部分は、透明トナーが形成されていない表面よりも高光沢となる。高光沢とは、光が照射されたときの反射光における正反射光成分が大きいということである。「黒以外の色の色材」としては、例えば、具体的には、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーがある。これら以外の色を含んでいてもよい。なお、「黒以外の色の色材」は「赤外吸収性のない色材」であるから、「赤外吸収性のある色材」であるブラックトナー、赤外吸収性のある透明トナーは含まない。
透かし画像生成モジュール130は、印刷指示内容判断モジュール120、重畳領域決定モジュール140と接続されている。透かし画像生成モジュール130は、印刷指示内容判断モジュール120による判断結果に基づいて、赤外吸収性のない色材を用いて透かし画像を生成する。印刷指示内容判断モジュール120によって、前述の「両者が含まれていると判断した場合」に、透かし画像生成モジュール130が処理を行う。「透かし画像」とは、印刷処理モジュール160によって印刷された印刷物そのものには、背景に印刷されるものであり、人間の目には目立たないものであるが、その印刷物を画像読取装置(例えば、複写機等)が光学的に読み取った場合に、透かし画像が浮き出るものである。潜像、地紋、隠し文字等ともいわれる。例えば、透かし画像は淡い色で印刷される。透かし画像の内容としては、「複写」、「コピー」等といった文字画像の他に、複写であることを示す画像等であってもよい。
重畳領域決定モジュール140は、透かし画像生成モジュール130、色変換モジュール150と接続されている。重畳領域決定モジュール140は、印刷指示を解析して、情報画像を描画する領域を抽出する。そして、その抽出された領域外に、透かし画像生成モジュール130が生成した透かし画像を重畳する。情報画像と透かし画像が重ならないようにするものである。ただし、情報画像を描画する領域以外に、透かし画像を描画する領域を確保できなかった場合(例えば、情報画像を印刷物の全面に描画する場合等がある)には、透かし画像を情報画像に重畳させるようにしてもよい。
色変換モジュール150は、重畳領域決定モジュール140、印刷処理モジュール160と接続されている。色変換モジュール150は、情報画像と情報画像以外の画像とが重なる場合は、その情報画像以外の画像の黒色部分を黒以外の色を用いて表現し、黒以外の色の各色の最大濃度の合計を用いた表現よりも薄くするように変換する。「情報画像以外の画像」とは、印刷指示内の情報画像以外の画像(いわゆる本文画像)又は、透かし画像生成モジュール130が生成した透かし画像を含む。したがって、色変換モジュール150によるこの処理は、情報画像と本文画像が重畳する場合、情報画像と透かし画像が重畳する場合、情報画像と本文画像と透かし画像が重畳する場合がある。
なお、情報画像と本文画像が重畳する場合については、印刷指示受付モジュール110が受け付けた印刷指示内に、情報画像以外の画像の黒色部分を黒以外の色を用いて表現し、黒以外の色の各色の最大濃度の合計を用いた表現よりも薄くするような印刷指示になっていてもよい。これは、後述する画像処理装置300によって、そのような処理が施されている場合である。この場合、色変換モジュール150が対象とするのは、情報画像と透かし画像が重畳する場合、情報画像と本文画像と透かし画像が重畳する場合となる。
また、色変換モジュール150は、情報画像と印刷指示内の情報画像以外の画像と透かし画像とが重畳される領域における各色の合計は、情報画像と印刷指示内の情報画像以外の画像とが重畳される領域における各色の合計よりも薄くするように変換するようにしてもよい。
また、色変換モジュール150は、画像内に情報画像の読み取りを不安定にする領域が存在するか否かを解析し、不安定にする領域が存在すると解析された場合に、前述の色の変換を行うようにしてもよい。また、その領域に対してだけ色の変換を行うようにしてもよい。ここで、「情報画像の読み取りを不安定にする領域」とは、黒色の領域と白色の領域の境界をいう。具体例としては、図5の状態不安定領域548、図6の状態不安定領域650、660、図7の状態不安定領域750が該当する。この領域があるか否かの判断は、隣り合う画素の濃度差で判断してもよい。例えば、隣り合う画素の濃度の差が予め定めた値以上又はより大である画素の組の数が予め定めた値以上又はより大である場合に、その領域があると判断し、それ以外の場合をその領域はないと判断するようにしてもよい。主な例としては、白から黒、黒から白への変化が多いと「情報画像の読み取りを不安定にする領域」とするものである。なお、ここで隣り合う画素とは、必ずしも隣接している画素の組だけではなく、1画素以上の距離がある画素同士を隣り合う画素としてもよい。また、画像受付モジュール110によって受け付けられた画像に情報画像を合成し、白と黒の境界に情報画像を構成する画素塊が位置する個数を計数し、その個数が予め定めた数以上又はより大である場合に、「情報画像の読み取りを不安定にする領域」があると判断するようにしてもよい。また、情報画像の読み取りを不安定にする領域が存在しないと解析された場合は、黒色部分を、黒以外の色の各色の最大濃度の合計を用いた表現で変換することを行う。
また、情報画像の読み取りを不安定にする領域が存在すると解析された場合は、その領域の位置を抽出する。抽出する領域は、例えば矩形である。そして、その矩形の位置として、矩形の左上の座標、高さ、幅(又は矩形の左上の座標とその対角に位置する右下の座標等)によって定められる。
また、情報画像の読み取りを不安定にする領域が複数あり、その領域間の距離と予め定められた閾値である距離とを比較して、領域間の距離が閾値よりも短い又は以下である場合は、その領域を結合してもよい。規制をともなった色変換(黒以外の色の各色の最大濃度の合計を用いた表現よりも薄くする色変換)を行う領域と規制をともなわない色変換(黒以外の色の各色の最大濃度の合計を用いた表現で色変換)の領域でまだらになってしまうことを防ぐ場合に行うようにしてもよい。
印刷処理モジュール160は、印刷指示内容判断モジュール120、色変換モジュール150と接続されている。印刷処理モジュール160は、印刷指示受付モジュール110によって受け付けられた印刷指示に基づいて生成した画像に、透かし画像生成モジュール130によって生成された透かし画像を重畳する。そして、透かし画像が重畳された画像を印刷する。
また、印刷処理モジュール160は、色変換モジュール150によって色変換された画像を印刷するようにしてもよい。
図2は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS202では、印刷指示受付モジュール110が、印刷指示を受け付ける。
ステップS204では、印刷指示内容判断モジュール120が、対象となる印刷指示か否かを判断し、対象となる印刷指示である場合はステップS206へ進み、それ以外の場合はステップS216へ進む。対象となる印刷指示とは、情報画像を赤外吸収性のある色材で形成すること、情報画像以外の画像を赤外吸収性のない色材で形成することの印刷指示が含まれていることである。
ステップS206では、透かし画像生成モジュール130が、透かし画像を生成する。
ステップS208では、重畳領域決定モジュール140が、情報画像領域を抽出する。
ステップS210では、重畳領域決定モジュール140が、透かし画像を重畳させる領域を決定する。前述したように、情報画像と透かし画像が重ならないように領域を決定する。ただし、情報画像を描画する領域以外に、透かし画像を描画する領域を確保できなかった場合には、透かし画像を情報画像に重畳させることとなる。
ステップS212では、重畳領域決定モジュール140が、情報画像と透かし画像は重畳するか否かを判断し、重畳する場合はステップS214へ進み、それ以外の場合はステップS216へ進む。
ステップS214では、色変換モジュール150が、少なくとも、情報画像と透かし画像が重畳する領域を色変換する。
ステップS216では、印刷処理モジュール160が、印刷処理を行う。
図3は、本実施の形態(印刷指示処理)の構成例についての概念的なモジュール構成図である。画像処理装置300は、画像処理装置100が受け取る印刷指示を生成するものであり、図3の例に示すように、画像受付モジュール310、画像登録モジュール320、PDL化処理モジュール330、色変換コマンド変更モジュール340、情報画像生成モジュール350、情報画像合成コマンド追加モジュール360、印刷指示送信モジュール370を有している。
画像受付モジュール310は、画像登録モジュール320と接続されている。画像受付モジュール310は、情報画像を付加して印刷対象となる画像を受け付ける。画像としては、文書等であってもよい。
画像登録モジュール320は、画像受付モジュール310、PDL化処理モジュール330と接続されている。画像登録モジュール320は、画像受付モジュール310が受け付けた画像を、画像登録装置に登録する。登録が正常に行われると、情報画像生成に必要な、その画像を一意に識別可能な情報(以下、ID(IDentification)情報ともいう)を画像登録装置から取得する。登録が行われなかった場合(ID情報を取得できなかった場合)は、以降の処理を行わない。
PDL化処理モジュール330は、画像登録モジュール320、色変換コマンド変更モジュール340と接続されている。PDL化処理モジュール330は、画像受付モジュール310が受け付けた画像を印刷するための印刷指示を生成する。例えば、PDL等への変換処理である。
色変換コマンド変更モジュール340は、PDL化処理モジュール330、情報画像生成モジュール350と接続されている。色変換コマンド変更モジュール340は、情報画像を赤外吸収性のある色材で形成すること、情報画像以外の画像を赤外吸収性のない色材で形成することの印刷指示を、PDL化処理モジュール330によって生成された印刷指示内に埋め込む。具体的には、その処理を示すコマンドの追加、又は既にあるコマンド内のパラメータの変更等がある。例えば、画像内の黒色部分を他の色(イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー等)を用いて表現するように変換する。そして、情報画像は、黒色(ブラックトナー又は赤外吸収性のある透明トナー)とする。
情報画像生成モジュール350は、色変換コマンド変更モジュール340、情報画像合成コマンド追加モジュール360と接続されている。情報画像生成モジュール350は、画像登録モジュール320が取得したID情報を用いて情報画像を生成する。
情報画像合成コマンド追加モジュール360は、情報画像生成モジュール350、印刷指示送信モジュール370と接続されている。情報画像合成コマンド追加モジュール360は、情報画像生成モジュール350によって生成された情報画像を印刷できるように、印刷指示に追加する。そして、情報画像と本文画像(情報画像以外の画像)とが重なる場合は、その本文画像の黒色部分を黒以外の色を用いて表現し、黒以外の色の各色の最大濃度の合計を用いた表現よりも薄くするように、その印刷指示を変換する。
印刷指示送信モジュール370は、情報画像合成コマンド追加モジュール360と接続されている。印刷指示送信モジュール370は、情報画像合成コマンド追加モジュール360によって生成された印刷指示を画像処理装置100の印刷指示受付モジュール110へ渡す。例えば、通信回線、印刷指示を記憶した記憶媒体を介して渡す。
図4は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS402では、画像受付モジュール310が、画像を受け付ける。
ステップS404では、画像登録モジュール320が、画像を画像登録装置に登録したか否かを判断し、登録した場合はステップS406へ進み、それ以外の場合はステップS416へ進む。
ステップS406では、PDL化処理モジュール330が、画像に対してPDL化処理を行う。黒色部分をCMYのトナー総量300%で表現するコマンドも含む。
ステップS408では、色変換コマンド変更モジュール340が、画像の色変換のコマンドを変更する。ここで、コマンドの変更とは、黒色部分をCMYのトナー総量300%で表現するコマンドを、そのトナー総量を規制した色変換処理のコマンドにするものである。
ステップS410では、情報画像生成モジュール350が、情報画像を生成する。
ステップS412では、情報画像合成コマンド追加モジュール360が、情報画像合成コマンドをPDLに追加する。
ステップS414では、印刷指示送信モジュール370が、印刷するための印刷指示をプリンタへ送信する。
ステップS416では、画像の登録ができなかったため、その画像は印刷しない。
色をCMYK(シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)、黒(Key plate又はblacK))の4色で表現する表色系を用いる例を示す。黒以外の色は3色としている。この表色系は一般的なプリンタに用いられているものである。
黒色の情報画像を画像に合成する場合、合成される画像に黒色の部分(例えば、文字等)がある場合は、これらを区別する必要がある。
一般に、黒はある波長の光(例えば、赤外線)で読み取れる物質の塗料(ブラックトナー)を用いて印刷され、黒以外の色はその物質以外の塗料(イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー)を用いて印刷される。これによって、黒の塗料を用いて印刷された情報画像の読み取りができるようにする。一方、情報画像以外の黒(つまり、情報画像を合成する、元の画像内にある黒)は、CMYを混色させることによって生成する。一般に、CMYを用いて黒を生成する場合は、Cの塗料を100%、Mの塗料を100%、Yの塗料を100%用いる。CMYのそれぞれの塗料の最大濃度を用いて印刷する。これによって、人間の視覚では黒と認識される色となる。しかし、この黒は前述の黒の塗料を用いたものではなく、CMYの塗料を用いたものであるので、前述の波長の光には反応せず、情報画像として読み取れないようになっている。これは、KとCMYの塗料の赤外吸収性の違いによるものである。したがって、情報画像を黒の塗料のみで印刷し、情報画像以外の黒(元の画像内にある黒)は、CMYの塗料を用いて表現する色変換を施してCMYの混色で印刷する。そして、その印刷物を赤外カメラ等によって読み取ることにより、情報画像と情報画像以外の黒とが混在しているような場合でも、情報画像からは情報を抽出し得るが、情報画像以外の黒を誤って情報画像として扱うようにはしないようにしている。
黒の色材を用いて情報画像を印刷し、情報画像以外の部分の色は黒の色材以外の色材(イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー)を用いて印刷した場合について、図5〜7を用いて説明する。
情報画像を印刷する背景部分において、元の画像の印刷における濃度の変化が激しい境界部分に情報画像を構成する画素塊(以下、ドットという場合もある)が存在する場合、そのドットの読み取り誤りの生じる現象が起こりやすくなる。
図5は、情報画像の読み取り誤りが生じる場合の例を示す説明図である。
領域510、領域520、領域530、領域540によって構成されている部分画像500を例にして説明する。
領域510内には、白い背景514に、情報画像の画素塊512が印刷されている。
領域520内には、黒い背景524に、情報画像の画素塊522が印刷されている。
領域530内には、シアン色の背景534に、情報画像の画素塊532が印刷されている。
領域540内には、白い背景544と黒い背景546の境界に、情報画像の画素塊542が印刷されている。
情報画像の画素塊512、情報画像の画素塊522、情報画像の画素塊532、情報画像の画素塊542は、ブラックトナーを用いて印刷されている。黒い背景524と背景546は、シアントナー100%、マゼンタトナー100%、イエロートナー100%のトナー総量300%で印刷されている。シアン色の背景534は、シアントナー100%を用いて印刷されている。ここで、トナー総量とは、その色を表すのに必要とするトナー量を%で示したものであり、濃度0を0%、そのトナー1色で表すことができる最大濃度を100%とする。したがって、黒をイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーによって表現した場合には、一般的にはシアントナー100%、マゼンタトナー100%、イエロートナー100%は、トナー総量300%となる。
領域510、領域520、領域530を前述の赤外カメラ等を用いて読み取る場合は、読み取り誤りは原則発生しない。情報画像の画素塊が色の境界に位置していないからである。しかし、領域540内の状態不安定領域548のように、白と黒(イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー総量300%の混色による黒)の境界部分に情報画像の画素塊が位置していると、領域510等と比較して情報画像の読み取り誤りが生じやすくなる。つまり、情報画像のデコードが不安定になる。
図6は、情報画像の読み取り誤りが生じる場合の例を示す説明図である。これは、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーを用いて表現された黒い横線が複数本描画されているような背景(背景(横線)622、624等)に、ブラックトナーで表現された情報画像を合成した場合である。情報画像の画素塊(612、614、616、618等)は、横線内、横線と横線の間、横線と白の背景との境界に位置することになる。なお、横線と白の背景との境界である状態不安定領域650、660には、情報画像の画素塊(612、616等)が存在しているが、これらは、情報画像のデコードが不安定になる可能性がある。
図7は、情報画像の読み取り誤りが生じる場合の例を示す説明図である。これは、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーを用いて表現された黒い画数の多い文字(図では「鷹」という文字)が描画されている文書の背景(文字)722に、ブラックトナーで表現された情報画像を合成した場合である。情報画像の画素塊(712、714等)は、文字を構成する線内、線と線の間、線と白の背景との境界に位置することになる。なお、文字を構成する線と白の背景との境界である状態不安定領域750には、情報画像の画素塊714等が存在しているが、これらは、情報画像のデコードが不安定になる可能性がある。
図8は、情報画像の読み取りのシステム構成例を示す説明図である。
情報画像印刷文書800は、印刷処理モジュール160が印刷した情報画像が合成された文書である。
利用者の筆記によって、デジタルペン810がペン先にある情報画像付文書800内の情報画像を読み取る。そして、デジタルペン810が情報画像を解析し、その解析結果(情報画像に埋め込まれている情報)を画像処理装置820へ送信する。画像処理装置820は、デジタルペン810から送信された解析結果を受け取り、処理を行う。なお、解析結果には、読取日時等を含んでいてもよい。
図9は、情報画像の例を示す説明図である。
この例は、米国ゼロックス社のパロアルト研究所で開発された、角度の異なる斜線でデータを表現するグリフコード(例えば、特開平6−103390号公報、特開平6−75795号公報)を情報画像であるコードシンボルとして用いた2次元コードパターン画像である。
この例では、単位領域900は8シンボル×8シンボルの正方形領域である。各シンボルの値は、図9(b)、図9(c)に示すように斜線パターンで表現される。この例では、シンボル値0は垂直線に対して反時計回りに45度の角度をなす右下がりの斜線(図9(b)の例のパターン0)で、シンボル値1は垂直線に対して時計回りに45度の角度をなす右上がりの斜線(図9(c)の例のパターン1)で表現される。例えば、このパターン0、パターン1が情報画像のドットに該当する。
このうち、位置コード画像902は、単位領域900の左上隅の6シンボル×6シンボルの正方形の画像であり、識別コード画像904は、単位領域900からその6×6シンボルの正方形を引いた残りの逆L字領域の画像となる。
また、この例では、単位領域900の外周に沿って縦横の各方向に、同期コード906の列及び行を設けている。この例では、同期コード906は、右上がり(「1」)の斜線シンボルの連続であり、シンボルのサイズと配列ピッチは単位領域900内のシンボルサイズ及びピッチと同じである。同期コード906は、縦及び横に等間隔で設けられ、それら同期コード906で囲まれる正方形領域に各単位領域900が設けられる。同期コード906は、各単位領域900の区切りを示す。すなわち、2次元コードパターン画像を読み取った装置では、右上がりのシンボルが連続している行及び列を検出すると、それら行と列とで形成される格子の網目の内部を単位領域900と認識することができ、その単位領域900の左上隅の6×6のシンボルが位置コード画像902と認識できる。
なお、同期コード906は、単位領域900又は位置コード画像902の場所を特定することができるものであれば、図9に例示したようなものでなくてもよい。例えば、単位領域900の四隅に斜線シンボルとは異なる特定形状のシンボルを配置したものを同期コード906としてもよい。図9の例では、同期コード906のためにシンボル1つ分の幅の行及び列を使ったが、同期コード906を構成するマークが十分に小さいものであれば、単位領域900を隙間なく2次元配列し、隣接する単位領域900の余白部分にそのマークを配置するようにしてもよい。
図9の例では、1つの位置コード画像902には合計36シンボル、すなわち36ビットのデータが格納されている。36ビットのうち、18ビットをx座標の符号化に、18ビットをy座標の符号化に使用することができる。各18ビットを全て位置の符号化に使用すると、2^18通り(約26万通り)の位置を符号化できる。各斜線パターンが、図9(b)、図9(c)の例に示したように8画素×8画素で構成されている場合、600dpi(ドット・パー・インチ)で印刷すると、600dpiの1ドットの縦横の長さは0.0423mmなので、縦横共に、図9の2次元コード(同期コード906を含む)の縦、横の長さは3mm程度(=1シンボル当たり8画素×9シンボル×0.0423mm)となる。3mm間隔で26万通りの位置を符号化した場合、約786mの長さを符号化できる。読取の精度がよければ18ビット全てを位置の符号化に使用することもできるが、読取エラーが問題となる場合は、誤り検出や誤り訂正のための冗長ビットを含めることが好適である。18ビットに占める冗長ビットの割合を増やすと誤り検出や誤り訂正の能力が増えるが、表現できる位置の範囲が小さくなる。
また、図9の例では、識別コード画像904は、2ビット×8ビットの矩形領域及び2ビット×6ビットの矩形領域に配置されており、合計28ビットの識別情報等を格納できる。識別情報等として28ビットを使用した場合は、約2億7千万通り(2^28通り)の識別情報等を表現できるが、28ビットのうちのいくつかのビットを誤り検出や誤り訂正のための冗長ビットとすることで読取エラーに対処できるようにしてもよい。なお、識別情報等として、本実施の形態において印刷媒体(紙文書)を一意に識別する印刷媒体ID(IDentification)、文書ID、ページID等を含めてもよい。1つの用紙の記入欄内に印刷される単位領域900内の識別コード画像904は同じものとなる。もちろん、単位領域900内の位置コード画像902によって表される位置情報は、その用紙内における位置を示す情報であるので、それぞれの単位領域900内の位置コード画像902は異なったものとなる。
以上の例では、互いに角度が90度異なる2つの斜線パターンをシンボルとして用いることで、1シンボルで1ビットのデータを表現したが、これは一例にすぎない。例えばシンボルに垂直線と水平線のパターンを追加すれば2ビットの情報を1シンボルで表現できる。このように、1シンボルの斜線パターンの角度種類を増やすことで、1シンボルが表現できるビット数を増加することも可能である。また、グリフコード以外の情報画像を用いてもよい。
デジタルペン810(スキャナ付きペン、電子ペンともいわれる)は、ペンとしての機能も有し、情報画像が合成された印刷物である文書(紙文書)に書き込みを行い、その際に筆記された位置にある情報画像を読み込むものである。そして、筆跡をストローク情報として抽出し、画像処理装置820へ送信する。そして、画像処理装置820では、ストローク情報を利用して、元の電子文書に反映する等の処理を行う。なお、ここでストローク情報とは、情報画像付文書に対してデジタルペン810で書き込みを行って得られた座標の系列として表現される情報である。図10の例を用いて説明する。
図10は、デジタルペン810の構造例を示す説明図である。デジタルペン810は、芯1011、画像読取モジュール1012、制御・送信モジュール1013を有している。
デジタルペン810の利用者の操作に応じて、芯1011によって情報画像印刷文書800上に文字等が筆記される。そして、画像読取モジュール1012は、赤外線を照射して、読取画像から情報画像を取得する。例えば数十〜百数十フレーム毎秒程度の比較的高速な連続撮像を行い、フレーム毎にスキャンしてから読取画像を制御・送信モジュール1013へ出力する。制御・送信モジュール1013は、画像読取モジュール1012が読み取った画像中から同期コード906を検出する。図9の例のようなコードパターン画像の場合、右上がりの斜線パターンが連続して現れる行及び列を同期コード906の行、列として検出する。なお、同期コードとしては図9に例示したもの以外にも従来から提案されている様々なものを用いることができ、その同期コードの種類に応じた従来からある検出方式で検出できる。
読取画像から、位置コード画像902と識別コード画像904とが抽出される。制御・送信モジュール1013は、それら位置コード画像902と識別コード画像904に対してコード認識処理を施すことで、位置情報と識別情報等を再生する。ここで行われるコード認識処理は、大略的にいえば、情報画像の生成処理の逆の処理である。識別コード画像904を代表として説明すると、制御・送信モジュール1013は、まず識別コード画像904から各斜線シンボルを認識することで、各シンボルの値を求め、各シンボルの値を識別コード画像904中での各シンボルの配列位置に合わせて配列した識別コード行列を求める。そして、この識別コード行列に対し、直列的(シリアル)な識別コードを求め、この識別コードに対し、符号化方式に対応した復号処理を施すことで、識別情報を復号する。位置コード画像902についても、同等の処理により、位置情報を復号できる。1フレーム毎に前述の抽出及び認識の処理を行い、位置情報及び識別情報等を求める。
このようにして各フレームの読取画像から求められた位置情報及び識別情報は、これら情報を利用する情報処理装置に提供され、利用される。例えば、情報画像が印刷された用紙に対し、操作者がデジタルペン810で書き込んだ筆記跡を電子情報として取り込む画像処理装置820の場合、識別情報からその用紙を特定してその用紙の原文書である電子文書を取得し、連続して読み取られる各フレームから取得した位置情報から操作者の筆記の軌跡を求め、その軌跡を示す画像を原文書に重畳して記録するなどの処理を行う。
図11は、画像処理装置100による出力例を示す説明図である。図11に示す例は、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー総量が240%である色の横線が複数本描画されているような背景(背景(横線)1122、1124等)に、ブラックトナーで表現された情報画像を合成した場合である。情報画像の画素塊(1112、1114、1116、1118等)は、横線内、横線と横線の間、横線と白の背景との境界に位置することになる。なお、横線と白の背景との境界である状態不安定領域1150、1160には、情報画像の画素塊(1112、1116等)が存在しているが、これらも、情報画像の画素塊1114、1118と同等に情報画像のデコードができる。
図12は、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー総量と読み取りエラー率の関係例を示すグラフである。イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー総量が300%である場合(各色の最大濃度の合計を用いた表現の場合)は、読み取りエラー率が23%となる。トナー総量を減少させると、読み取りエラー率も低下する。例えば、トナー総量を270%とすると、読み取りエラー率が4.5%に減少する。そして、トナー総量が240%以下又は未満である場合は、読み取りエラー率が1.2%以下となる。さらに、トナー総量を減少させ、トナー総量を210%とすると、読み取りエラー率が0.5%となる。なお、図示していないが、トナー総量を100%とすると、読み取りエラー率はほぼ0%になる。ただし、トナー総量を200%以下又は未満とすると、元の画像の黒の部分の色変化が人間の目にも違和感があるものとなってしまう。トナー総量を240%以下又は未満にすると、読み取りエラーが、符号化に用いている誤り訂正符号の耐え得る範囲になることが分かった。そこで、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー総量を240%以下又は未満としてもよい。さらに、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー総量を240%以下又は未満であって、200%以上又はより大の範囲にある値としてもよい。又は、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー総量を240%以下又は未満であって、100%以上又はより大の範囲にある値としてもよい。
また、前述の実施の形態において、読み取りエラー率を受け付けて、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー総量を設定するようにしてもよい。読み取りエラー率は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等に対する操作者の指示に基づいて受け付けるようにしてもよいし、情報画像に埋め込む情報に応じて予め定められた読み取りエラー率を受け付けるようにしてもよい。読み取りエラー率とイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー総量との関係は、図12に例示のグラフによって予め定められた読み取りエラー率とトナー総量とを対応付けて記憶しているテーブルを用いて、読み取りエラー率に対応するトナー総量を抽出すればよい。そして、色変換モジュール150、情報画像合成コマンド追加モジュール360は、そのトナー総量に基づいて色変換を行うようにしてもよい。
前述のように、単にイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー総量を下げればいいという訳ではない。イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーをそれぞれ100%未満の値によって印刷した場合、網点化されて出力される。そのため、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー量を下げ過ぎると、小さいフォントの文字は読み難くなることが生じ得る。元の原稿で黒(つまり、ブラックトナー100%で印刷されているところ)の領域を、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー量をそれぞれ33.3%(合計で100%)にするよりも、シアントナーを100%(つまり、マゼンタトナー、イエロートナーは0%)にした方が、出力物において、網点化される部分がない。この場合、元の原稿と色が違うことになるが、デコード性能を維持し、小さいフォントの文字であったとしても、網点になることによる読みにくさも生じない。なお、シアントナーを100%の例を示したが、マゼンタトナーを100%(つまり、シアントナー、イエロートナーは0%)、又はイエロートナーを100%(つまり、シアントナー、マゼンタトナーは0%)であってもよい。ただし、読みやすさの面で選択すれば、シアントナーを100%の場合がよい。
トナー総量を100%未満にすると、印刷する場合、網点化されて出力され、小さいフォントの文字は読み難くなることが生じ得る。このことから、トナー総量は100%以上であることがよい。さらに、トナー総量を100%とした場合は、1色のトナーにしてもよい。さらに、その場合は、シアントナーとしてもよい。
図13は、黒色部分をシアン1色に変換した例(シアントナーを100%で、マゼンタトナー、イエロートナーは0%)を示す説明図である。つまり、背景(横線)1322、1324は、元の画像においては黒色であったが、前述の実施の形態による処理によって、シアン色となっている。そして、情報画像の画素塊1312、情報画像の画素塊1314は、黒トナーで印刷されている。このようにすると、黒部分がシアン色となってしまうが、情報画像を構成する画素塊がシアン色と白との境界に位置していた(例えば、情報画像の画素塊1312の位置)としても読み取りエラー率は低下する(ほぼ0%となる)。
図14、図15は、画像処理装置100による処理例を示す説明図である。
図14(a)の例に示す原画像(ブラックトナー)1400における本文画像(図では「あ」の文字が描画されている部分)は、赤外吸収性のないイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーで形成され、情報画像(図では「○」の記号が描画されている部分)は、赤外吸収性のあるブラックトナーで形成されている。この状態では、情報画像はブラックトナーで描画されているので、本文画像と情報画像が目視可能である。なお、この例では、原画像(ブラックトナー)1400は画像処理装置100の印刷結果ではないとする。したがって、原画像(ブラックトナー)1400内に透かし画像はない。
図14(a)の例に示す原画像(ブラックトナー)1400を原稿として、通常の複写機で複写すると、図14(b)の例に示す複写画像(透かしなし)1430のようになる。本文画像と情報画像部分は形成され、原稿(原画像(ブラックトナー)1400)と複写物(複写画像(透かしなし)1430)の違いが見た目では分かりにくい。複写物では、情報画像がブラックトナーで形成され、本文画像がイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーで形成される保証がないので、情報画像の読み取りは保障できない。
一方、画像処理装置100が原画像(ブラックトナー)1400を印刷したとする。この場合、原画像(ブラックトナー)1400内に透かし画像があるが、図14(a)の例に示すように、その透かし画像は目視しにくい。そこで、画像処理装置100の印刷物であって透かし画像のある原画像(ブラックトナー)1400を原稿として、通常の複写機で複写すると、図14(c)の例に示す複写画像(透かしあり)1460のようになる。つまり、複写されたことによって、透かし1470が目視可能となっている。したがって、複写画像(透かしあり)1460を入手したユーザは、複写画像(透かしあり)1460内に情報画像はあるが、複写物であることが分かり、情報画像の読み取りができないことが分かりやすくなる。
図15(a)の例に示す原画像(透明トナー)1500における本文画像(図では「あ」の文字が描画されている部分)は、赤外吸収性のないイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーで形成され、情報画像(図では「○」の記号が描画されている部分)は、赤外吸収性のある透明トナーで形成されている。この状態では、情報画像は透明トナーで描画されているので、本文画像だけが目視可能である。この例では、原画像(透明トナー)1500は画像処理装置100の印刷結果ではないとする。したがって、原画像(透明トナー)1500内に透かし画像はない。
図15(a)の例に示す原画像(透明トナー)1500を原稿として、通常の複写機で複写すると、図15(b)の例に示す複写画像(透かしなし)1530のようになる。情報画像部分は、複写機の読取部で読み取れないので形成されず、本文画像だけが形成されることになる。したがって、原稿(原画像(透明トナー)1500)と複写物(複写画像(透かしなし)1530)の違いが見た目では分かりにくい。図14(a)、(b)の例よりも、さらに原稿と複写物の違いを見分けるのは難しくなる。もちろんのことながら、複写画像(透かしなし)1530では情報画像そのものが描画されていないので、情報画像の読み取りはできない。
一方、画像処理装置100が原画像(透明トナー)1500を印刷したとする。この場合、原画像(透明トナー)1500内に透かし画像があるが、図15(a)の例に示すように、その透かし画像は目視しにくい。そこで、画像処理装置100の印刷物であって透かし画像のある原画像(透明トナー)1500を原稿として、通常の複写機で複写すると、図15(c)の例に示す複写画像(透かしあり)1560のようになる。つまり、複写されたことによって、透かし1570が目視可能となっている。したがって、複写画像(透かしあり)1560を入手したユーザは、複写画像(透かしあり)1560は複写物であることが分かり、原画像(透明トナー)1500との区別がつくので、情報画像の読み取りができないことが分かりやすくなる。
情報画像を重畳する領域としては、図16の例のように全面重畳する場合と、図17のように筆記情報を取得したい部分にのみ重畳する部分重畳の場合がある。
図16は、本実施の形態による処理例を示す説明図である。印刷画像1600は、画像処理装置100が印刷したものであり、印刷画像1600の全面が情報画像領域1610となっており、透かし1630が印刷されている。複写物と元の原稿を区別できるような透かし画像を重畳する場合、情報画像が全面重畳の場合だと、情報画像と透かし画像は必ず重なる。
このとき、情報画像の読み取りを安定化するために、本文部分を形成する際のイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー総量を情報画像だけがある領域より規制する(より薄くする)必要がある。
図17は、本実施の形態による処理例を示す説明図である。印刷画像1700は、画像処理装置100が印刷したものであり、筆記情報を取得したい領域として情報画像領域1710、1720があり、これ以外には情報画像は印刷されておらず、透かし1730が印刷されている。情報画像の重畳が部分重畳の場合、透かし画像重畳領域を、情報画像の領域と重ならないように決定している。
このとき、情報画像の読み取りを安定化するために、本文部分を形成する際のイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー総量を規制しなければならないのは、情報画像が描画される領域のみで、規制量も情報画像及び透かし画像が両方重畳されている領域により規制する必要はない。
情報画像に加え、透かし画像を合成する場合には、以下のような領域毎にトナー総量の規制する値を変更するようにしてもよい。
(1)本文部分と情報画像と透かし画像が重畳される領域
(2)本文部分と情報画像が重畳される領域
本文部分に使用できるイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー総量の関係は、(1)<(2)ある。
図18を参照して、本実施の形態の画像処理装置のハードウェア構成例について説明する。図18に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などによって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部1817と、プリンタなどのデータ印刷部1818を備えたハードウェア構成例を示している。
CPU(Central Processing Unit)1801は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、印刷指示受付モジュール110、印刷指示内容判断モジュール120、透かし画像生成モジュール130、重畳領域決定モジュール140、色変換モジュール150、印刷処理モジュール160、画像受付モジュール310、画像登録モジュール320、PDL化処理モジュール330、色変換コマンド変更モジュール340、情報画像生成モジュール350、情報画像合成コマンド追加モジュール360、印刷指示送信モジュール370等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
ROM(Read Only Memory)1802は、CPU1801が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)1803は、CPU1801の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス1804により相互に接続されている。
ホストバス1804は、ブリッジ1805を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス1806に接続されている。
キーボード1808、マウス等のポインティングデバイス1809は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ1810は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)などがあり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。
HDD(Hard Disk Drive)1811は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU1801によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクには、印刷指示、情報画像、透かし画像、印刷画像、画像などが格納される。さらに、その他の各種のデータ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
ドライブ1812は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体1813に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース1807、外部バス1806、ブリッジ1805、及びホストバス1804を介して接続されているRAM1803に供給する。リムーバブル記録媒体1813も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
接続ポート1814は、外部接続機器1815を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート1814は、インタフェース1807、及び外部バス1806、ブリッジ1805、ホストバス1804等を介してCPU1801等に接続されている。通信部1816は、通信回線に接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部1817は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部1818は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
なお、図18に示す画像処理装置のハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図18に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図18に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
なお、画像処理装置100と画像処理装置300を組み合わせてもよく、また、各モジュールの処理内容として背景技術で説明した技術を採用してもよい。
また、前述の実施の形態の説明において、予め定められた値との比較において、「以上」、「以下」、「より大きい」、「より小さい(未満)」としたものは、その組み合わせに矛盾が生じない限り、それぞれ「より大きい」、「より小さい(未満)」、「以上」、「以下」としてもよい。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
100…画像処理装置
110…印刷指示受付モジュール
120…印刷指示内容判断モジュール
130…透かし画像生成モジュール
140…重畳領域決定モジュール
150…色変換モジュール
160…印刷処理モジュール
300…画像処理装置
310…画像受付モジュール
320…画像登録モジュール
330…PDL化処理モジュール
340…色変換コマンド変更モジュール
350…情報画像生成モジュール
360…情報画像合成コマンド追加モジュール
370…印刷指示送信モジュール

Claims (5)

  1. 印刷指示を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段によって受け付けられた印刷指示内に、該印刷指示に含まれる情報画像を赤外吸収性のある色材で形成すること、該印刷指示に含まれる情報画像以外の画像である本文画像を赤外吸収性のない色材で形成することの印刷指示が含まれているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段が、情報画像を赤外吸収性のある色材で形成すること及び本文画像を赤外吸収性のない色材で形成することの印刷指示が含まれていると判断した場合に、赤外吸収性のない色材を用いて透かし画像を生成する透かし画像生成手段と、
    前記受付手段によって受け付けられた印刷指示に基づいて生成した情報画像及び本文画像からなる画像に加えて、前記透かし画像生成手段によって生成された透かし画像を重畳する重畳手段と、
    前記重畳手段によって透かし画像が重畳された画像を印刷する印刷手段
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記印刷指示を解析して、情報画像を描画する領域を抽出する領域抽出手段
    をさらに具備し、
    前記重畳手段は、前記領域抽出手段によって抽出された領域外に、前記透かし画像を重畳する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記赤外吸収性のない色材は、黒以外の色の色材であり、
    情報画像と情報画像以外の画像とが重なる場合は、該情報画像以外の画像の黒色部分を黒以外の色を用いて表現し、黒以外の色の各色の最大濃度の合計を用いた表現よりも薄くするように変換する変換手段
    をさらに具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記情報画像以外の画像は、前記印刷指示内の情報画像以外の画像又は前記透かし画像であり、
    前記変換手段は、前記情報画像と前記印刷指示内の情報画像以外の画像と透かし画像とが重畳される領域における各色の合計は、前記情報画像と前記印刷指示内の情報画像以外の画像とが重畳される領域における各色の合計よりも薄くするように変換する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. コンピュータを、
    印刷指示を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段によって受け付けられた印刷指示内に、該印刷指示に含まれる情報画像を赤外吸収性のある色材で形成すること、該印刷指示に含まれる情報画像以外の画像である本文画像を赤外吸収性のない色材で形成することの印刷指示が含まれているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段が、情報画像を赤外吸収性のある色材で形成すること及び本文画像を赤外吸収性のない色材で形成することの印刷指示が含まれていると判断した場合に、赤外吸収性のない色材を用いて透かし画像を生成する透かし画像生成手段と、
    前記受付手段によって受け付けられた印刷指示に基づいて生成した情報画像及び本文画像からなる画像に加えて、前記透かし画像生成手段によって生成された透かし画像を重畳する重畳手段と、
    前記重畳手段によって透かし画像が重畳された画像を印刷する印刷手段
    として機能させるための画像処理プログラム。
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