JP6135349B2 - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents
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Description
請求項1の発明は、印刷指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けられた印刷指示内に、該印刷指示に含まれる情報画像を赤外吸収性のある色材で形成すること、該印刷指示に含まれる情報画像以外の画像である本文画像を赤外吸収性のない色材で形成することの印刷指示が含まれているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が、情報画像を赤外吸収性のある色材で形成すること及び本文画像を赤外吸収性のない色材で形成することの印刷指示が含まれていると判断した場合に、赤外吸収性のない色材を用いて透かし画像を生成する透かし画像生成手段と、前記受付手段によって受け付けられた印刷指示に基づいて生成した情報画像及び本文画像からなる画像に加えて、前記透かし画像生成手段によって生成された透かし画像を重畳する重畳手段と、前記重畳手段によって透かし画像が重畳された画像を印刷する印刷手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
図1は、本実施の形態(画像印刷処理)の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
(1) 本文画像(情報画像以外の画像)を赤外吸収性のない色材(例えば、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー等)で形成し、情報画像を赤外吸収性のある色材(黒トナー、赤外吸収性のある透明トナー)で形成する。
(2) (1)で印刷された紙に対し、赤外線を照射して得られる画像から情報画像を取得できるデジタルペンを用いて筆記し、筆記情報を取得する。この読み取りは、赤外吸収性の違いを利用するものであり、情報画像によって表現された座標画像を的確に読み取る。
(3) (1)で印刷された紙を複写(コピー)した場合、(1)で印刷された紙と、複写された紙の違いが、目視では判然としない。特に、情報画像を赤外吸収性のある透明トナーを用いると、2つの区別がつきにくい。
(4) (3)で複写された紙に、赤外線を照射して得られる画像から情報画像を取得できるデジタルペンを用いて筆記しても、情報を取得できない。これは、複写したときに情報画像だけを赤外吸収性のあるトナーで形成することができないためである。そして、この場合、利用者(操作者)の筆記による筆記情報を取得できないこととなる。
(5) 本実施の形態は、赤外吸収性のある色材で透かし画像を生成してしまうことを防止する。より具体的には、(4)のような状況を回避するため、(1)の処理において、赤外吸収性のある色材以外で透かし画像を生成し、本文画像、情報画像とともに透かし画像を形成する。
「赤外吸収性のある色材」は、黒又は透明の色材であり、例えば、具体的には、ブラックトナー、赤外吸収性のある透明トナー(不可視トナーともいわれる)である。透明トナーとは、色素を含まないトナーである。ただし、透明トナーが形成されている部分は、透明トナーが形成されていない表面よりも高光沢となる。高光沢とは、光が照射されたときの反射光における正反射光成分が大きいということである。「黒以外の色の色材」としては、例えば、具体的には、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーがある。これら以外の色を含んでいてもよい。なお、「黒以外の色の色材」は「赤外吸収性のない色材」であるから、「赤外吸収性のある色材」であるブラックトナー、赤外吸収性のある透明トナーは含まない。
なお、情報画像と本文画像が重畳する場合については、印刷指示受付モジュール110が受け付けた印刷指示内に、情報画像以外の画像の黒色部分を黒以外の色を用いて表現し、黒以外の色の各色の最大濃度の合計を用いた表現よりも薄くするような印刷指示になっていてもよい。これは、後述する画像処理装置300によって、そのような処理が施されている場合である。この場合、色変換モジュール150が対象とするのは、情報画像と透かし画像が重畳する場合、情報画像と本文画像と透かし画像が重畳する場合となる。
また、色変換モジュール150は、情報画像と印刷指示内の情報画像以外の画像と透かし画像とが重畳される領域における各色の合計は、情報画像と印刷指示内の情報画像以外の画像とが重畳される領域における各色の合計よりも薄くするように変換するようにしてもよい。
また、情報画像の読み取りを不安定にする領域が存在すると解析された場合は、その領域の位置を抽出する。抽出する領域は、例えば矩形である。そして、その矩形の位置として、矩形の左上の座標、高さ、幅(又は矩形の左上の座標とその対角に位置する右下の座標等)によって定められる。
また、情報画像の読み取りを不安定にする領域が複数あり、その領域間の距離と予め定められた閾値である距離とを比較して、領域間の距離が閾値よりも短い又は以下である場合は、その領域を結合してもよい。規制をともなった色変換(黒以外の色の各色の最大濃度の合計を用いた表現よりも薄くする色変換)を行う領域と規制をともなわない色変換(黒以外の色の各色の最大濃度の合計を用いた表現で色変換)の領域でまだらになってしまうことを防ぐ場合に行うようにしてもよい。
また、印刷処理モジュール160は、色変換モジュール150によって色変換された画像を印刷するようにしてもよい。
ステップS202では、印刷指示受付モジュール110が、印刷指示を受け付ける。
ステップS204では、印刷指示内容判断モジュール120が、対象となる印刷指示か否かを判断し、対象となる印刷指示である場合はステップS206へ進み、それ以外の場合はステップS216へ進む。対象となる印刷指示とは、情報画像を赤外吸収性のある色材で形成すること、情報画像以外の画像を赤外吸収性のない色材で形成することの印刷指示が含まれていることである。
ステップS206では、透かし画像生成モジュール130が、透かし画像を生成する。
ステップS208では、重畳領域決定モジュール140が、情報画像領域を抽出する。
ステップS210では、重畳領域決定モジュール140が、透かし画像を重畳させる領域を決定する。前述したように、情報画像と透かし画像が重ならないように領域を決定する。ただし、情報画像を描画する領域以外に、透かし画像を描画する領域を確保できなかった場合には、透かし画像を情報画像に重畳させることとなる。
ステップS212では、重畳領域決定モジュール140が、情報画像と透かし画像は重畳するか否かを判断し、重畳する場合はステップS214へ進み、それ以外の場合はステップS216へ進む。
ステップS214では、色変換モジュール150が、少なくとも、情報画像と透かし画像が重畳する領域を色変換する。
ステップS216では、印刷処理モジュール160が、印刷処理を行う。
画像登録モジュール320は、画像受付モジュール310、PDL化処理モジュール330と接続されている。画像登録モジュール320は、画像受付モジュール310が受け付けた画像を、画像登録装置に登録する。登録が正常に行われると、情報画像生成に必要な、その画像を一意に識別可能な情報(以下、ID(IDentification)情報ともいう)を画像登録装置から取得する。登録が行われなかった場合(ID情報を取得できなかった場合)は、以降の処理を行わない。
PDL化処理モジュール330は、画像登録モジュール320、色変換コマンド変更モジュール340と接続されている。PDL化処理モジュール330は、画像受付モジュール310が受け付けた画像を印刷するための印刷指示を生成する。例えば、PDL等への変換処理である。
情報画像生成モジュール350は、色変換コマンド変更モジュール340、情報画像合成コマンド追加モジュール360と接続されている。情報画像生成モジュール350は、画像登録モジュール320が取得したID情報を用いて情報画像を生成する。
印刷指示送信モジュール370は、情報画像合成コマンド追加モジュール360と接続されている。印刷指示送信モジュール370は、情報画像合成コマンド追加モジュール360によって生成された印刷指示を画像処理装置100の印刷指示受付モジュール110へ渡す。例えば、通信回線、印刷指示を記憶した記憶媒体を介して渡す。
ステップS402では、画像受付モジュール310が、画像を受け付ける。
ステップS404では、画像登録モジュール320が、画像を画像登録装置に登録したか否かを判断し、登録した場合はステップS406へ進み、それ以外の場合はステップS416へ進む。
ステップS406では、PDL化処理モジュール330が、画像に対してPDL化処理を行う。黒色部分をCMYのトナー総量300%で表現するコマンドも含む。
ステップS408では、色変換コマンド変更モジュール340が、画像の色変換のコマンドを変更する。ここで、コマンドの変更とは、黒色部分をCMYのトナー総量300%で表現するコマンドを、そのトナー総量を規制した色変換処理のコマンドにするものである。
ステップS410では、情報画像生成モジュール350が、情報画像を生成する。
ステップS412では、情報画像合成コマンド追加モジュール360が、情報画像合成コマンドをPDLに追加する。
ステップS414では、印刷指示送信モジュール370が、印刷するための印刷指示をプリンタへ送信する。
ステップS416では、画像の登録ができなかったため、その画像は印刷しない。
黒色の情報画像を画像に合成する場合、合成される画像に黒色の部分(例えば、文字等)がある場合は、これらを区別する必要がある。
一般に、黒はある波長の光(例えば、赤外線)で読み取れる物質の塗料(ブラックトナー)を用いて印刷され、黒以外の色はその物質以外の塗料(イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー)を用いて印刷される。これによって、黒の塗料を用いて印刷された情報画像の読み取りができるようにする。一方、情報画像以外の黒(つまり、情報画像を合成する、元の画像内にある黒)は、CMYを混色させることによって生成する。一般に、CMYを用いて黒を生成する場合は、Cの塗料を100%、Mの塗料を100%、Yの塗料を100%用いる。CMYのそれぞれの塗料の最大濃度を用いて印刷する。これによって、人間の視覚では黒と認識される色となる。しかし、この黒は前述の黒の塗料を用いたものではなく、CMYの塗料を用いたものであるので、前述の波長の光には反応せず、情報画像として読み取れないようになっている。これは、KとCMYの塗料の赤外吸収性の違いによるものである。したがって、情報画像を黒の塗料のみで印刷し、情報画像以外の黒(元の画像内にある黒)は、CMYの塗料を用いて表現する色変換を施してCMYの混色で印刷する。そして、その印刷物を赤外カメラ等によって読み取ることにより、情報画像と情報画像以外の黒とが混在しているような場合でも、情報画像からは情報を抽出し得るが、情報画像以外の黒を誤って情報画像として扱うようにはしないようにしている。
情報画像を印刷する背景部分において、元の画像の印刷における濃度の変化が激しい境界部分に情報画像を構成する画素塊(以下、ドットという場合もある)が存在する場合、そのドットの読み取り誤りの生じる現象が起こりやすくなる。
図5は、情報画像の読み取り誤りが生じる場合の例を示す説明図である。
領域510、領域520、領域530、領域540によって構成されている部分画像500を例にして説明する。
領域510内には、白い背景514に、情報画像の画素塊512が印刷されている。
領域520内には、黒い背景524に、情報画像の画素塊522が印刷されている。
領域530内には、シアン色の背景534に、情報画像の画素塊532が印刷されている。
領域540内には、白い背景544と黒い背景546の境界に、情報画像の画素塊542が印刷されている。
領域510、領域520、領域530を前述の赤外カメラ等を用いて読み取る場合は、読み取り誤りは原則発生しない。情報画像の画素塊が色の境界に位置していないからである。しかし、領域540内の状態不安定領域548のように、白と黒(イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー総量300%の混色による黒)の境界部分に情報画像の画素塊が位置していると、領域510等と比較して情報画像の読み取り誤りが生じやすくなる。つまり、情報画像のデコードが不安定になる。
図7は、情報画像の読み取り誤りが生じる場合の例を示す説明図である。これは、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーを用いて表現された黒い画数の多い文字(図では「鷹」という文字)が描画されている文書の背景(文字)722に、ブラックトナーで表現された情報画像を合成した場合である。情報画像の画素塊(712、714等)は、文字を構成する線内、線と線の間、線と白の背景との境界に位置することになる。なお、文字を構成する線と白の背景との境界である状態不安定領域750には、情報画像の画素塊714等が存在しているが、これらは、情報画像のデコードが不安定になる可能性がある。
情報画像印刷文書800は、印刷処理モジュール160が印刷した情報画像が合成された文書である。
利用者の筆記によって、デジタルペン810がペン先にある情報画像付文書800内の情報画像を読み取る。そして、デジタルペン810が情報画像を解析し、その解析結果(情報画像に埋め込まれている情報)を画像処理装置820へ送信する。画像処理装置820は、デジタルペン810から送信された解析結果を受け取り、処理を行う。なお、解析結果には、読取日時等を含んでいてもよい。
この例は、米国ゼロックス社のパロアルト研究所で開発された、角度の異なる斜線でデータを表現するグリフコード(例えば、特開平6−103390号公報、特開平6−75795号公報)を情報画像であるコードシンボルとして用いた2次元コードパターン画像である。
また、前述の実施の形態において、読み取りエラー率を受け付けて、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー総量を設定するようにしてもよい。読み取りエラー率は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等に対する操作者の指示に基づいて受け付けるようにしてもよいし、情報画像に埋め込む情報に応じて予め定められた読み取りエラー率を受け付けるようにしてもよい。読み取りエラー率とイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー総量との関係は、図12に例示のグラフによって予め定められた読み取りエラー率とトナー総量とを対応付けて記憶しているテーブルを用いて、読み取りエラー率に対応するトナー総量を抽出すればよい。そして、色変換モジュール150、情報画像合成コマンド追加モジュール360は、そのトナー総量に基づいて色変換を行うようにしてもよい。
トナー総量を100%未満にすると、印刷する場合、網点化されて出力され、小さいフォントの文字は読み難くなることが生じ得る。このことから、トナー総量は100%以上であることがよい。さらに、トナー総量を100%とした場合は、1色のトナーにしてもよい。さらに、その場合は、シアントナーとしてもよい。
図13は、黒色部分をシアン1色に変換した例(シアントナーを100%で、マゼンタトナー、イエロートナーは0%)を示す説明図である。つまり、背景(横線)1322、1324は、元の画像においては黒色であったが、前述の実施の形態による処理によって、シアン色となっている。そして、情報画像の画素塊1312、情報画像の画素塊1314は、黒トナーで印刷されている。このようにすると、黒部分がシアン色となってしまうが、情報画像を構成する画素塊がシアン色と白との境界に位置していた(例えば、情報画像の画素塊1312の位置)としても読み取りエラー率は低下する(ほぼ0%となる)。
図14(a)の例に示す原画像(ブラックトナー)1400における本文画像(図では「あ」の文字が描画されている部分)は、赤外吸収性のないイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーで形成され、情報画像(図では「○」の記号が描画されている部分)は、赤外吸収性のあるブラックトナーで形成されている。この状態では、情報画像はブラックトナーで描画されているので、本文画像と情報画像が目視可能である。なお、この例では、原画像(ブラックトナー)1400は画像処理装置100の印刷結果ではないとする。したがって、原画像(ブラックトナー)1400内に透かし画像はない。
図14(a)の例に示す原画像(ブラックトナー)1400を原稿として、通常の複写機で複写すると、図14(b)の例に示す複写画像(透かしなし)1430のようになる。本文画像と情報画像部分は形成され、原稿(原画像(ブラックトナー)1400)と複写物(複写画像(透かしなし)1430)の違いが見た目では分かりにくい。複写物では、情報画像がブラックトナーで形成され、本文画像がイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーで形成される保証がないので、情報画像の読み取りは保障できない。
図15(a)の例に示す原画像(透明トナー)1500を原稿として、通常の複写機で複写すると、図15(b)の例に示す複写画像(透かしなし)1530のようになる。情報画像部分は、複写機の読取部で読み取れないので形成されず、本文画像だけが形成されることになる。したがって、原稿(原画像(透明トナー)1500)と複写物(複写画像(透かしなし)1530)の違いが見た目では分かりにくい。図14(a)、(b)の例よりも、さらに原稿と複写物の違いを見分けるのは難しくなる。もちろんのことながら、複写画像(透かしなし)1530では情報画像そのものが描画されていないので、情報画像の読み取りはできない。
図16は、本実施の形態による処理例を示す説明図である。印刷画像1600は、画像処理装置100が印刷したものであり、印刷画像1600の全面が情報画像領域1610となっており、透かし1630が印刷されている。複写物と元の原稿を区別できるような透かし画像を重畳する場合、情報画像が全面重畳の場合だと、情報画像と透かし画像は必ず重なる。
このとき、情報画像の読み取りを安定化するために、本文部分を形成する際のイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー総量を情報画像だけがある領域より規制する(より薄くする)必要がある。
このとき、情報画像の読み取りを安定化するために、本文部分を形成する際のイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー総量を規制しなければならないのは、情報画像が描画される領域のみで、規制量も情報画像及び透かし画像が両方重畳されている領域により規制する必要はない。
(1)本文部分と情報画像と透かし画像が重畳される領域
(2)本文部分と情報画像が重畳される領域
本文部分に使用できるイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーのトナー総量の関係は、(1)<(2)ある。
また、前述の実施の形態の説明において、予め定められた値との比較において、「以上」、「以下」、「より大きい」、「より小さい(未満)」としたものは、その組み合わせに矛盾が生じない限り、それぞれ「より大きい」、「より小さい(未満)」、「以上」、「以下」としてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
110…印刷指示受付モジュール
120…印刷指示内容判断モジュール
130…透かし画像生成モジュール
140…重畳領域決定モジュール
150…色変換モジュール
160…印刷処理モジュール
300…画像処理装置
310…画像受付モジュール
320…画像登録モジュール
330…PDL化処理モジュール
340…色変換コマンド変更モジュール
350…情報画像生成モジュール
360…情報画像合成コマンド追加モジュール
370…印刷指示送信モジュール
Claims (5)
- 印刷指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けられた印刷指示内に、該印刷指示に含まれる情報画像を赤外吸収性のある色材で形成すること、該印刷指示に含まれる情報画像以外の画像である本文画像を赤外吸収性のない色材で形成することの印刷指示が含まれているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段が、情報画像を赤外吸収性のある色材で形成すること及び本文画像を赤外吸収性のない色材で形成することの印刷指示が含まれていると判断した場合に、赤外吸収性のない色材を用いて透かし画像を生成する透かし画像生成手段と、
前記受付手段によって受け付けられた印刷指示に基づいて生成した情報画像及び本文画像からなる画像に加えて、前記透かし画像生成手段によって生成された透かし画像を重畳する重畳手段と、
前記重畳手段によって透かし画像が重畳された画像を印刷する印刷手段
を具備することを特徴とする画像処理装置。 - 前記印刷指示を解析して、情報画像を描画する領域を抽出する領域抽出手段
をさらに具備し、
前記重畳手段は、前記領域抽出手段によって抽出された領域外に、前記透かし画像を重畳する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記赤外吸収性のない色材は、黒以外の色の色材であり、
情報画像と情報画像以外の画像とが重なる場合は、該情報画像以外の画像の黒色部分を黒以外の色を用いて表現し、黒以外の色の各色の最大濃度の合計を用いた表現よりも薄くするように変換する変換手段
をさらに具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 前記情報画像以外の画像は、前記印刷指示内の情報画像以外の画像又は前記透かし画像であり、
前記変換手段は、前記情報画像と前記印刷指示内の情報画像以外の画像と透かし画像とが重畳される領域における各色の合計は、前記情報画像と前記印刷指示内の情報画像以外の画像とが重畳される領域における各色の合計よりも薄くするように変換する
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。 - コンピュータを、
印刷指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けられた印刷指示内に、該印刷指示に含まれる情報画像を赤外吸収性のある色材で形成すること、該印刷指示に含まれる情報画像以外の画像である本文画像を赤外吸収性のない色材で形成することの印刷指示が含まれているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段が、情報画像を赤外吸収性のある色材で形成すること及び本文画像を赤外吸収性のない色材で形成することの印刷指示が含まれていると判断した場合に、赤外吸収性のない色材を用いて透かし画像を生成する透かし画像生成手段と、
前記受付手段によって受け付けられた印刷指示に基づいて生成した情報画像及び本文画像からなる画像に加えて、前記透かし画像生成手段によって生成された透かし画像を重畳する重畳手段と、
前記重畳手段によって透かし画像が重畳された画像を印刷する印刷手段
として機能させるための画像処理プログラム。
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