JP2008154106A - 秘匿処理方法,画像処理装置および画像形成装置 - Google Patents

秘匿処理方法,画像処理装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 原画像上の画像特性が異なる複数の領域のそれぞれに対して個別に秘匿処理を指定する秘匿情報を組み、該画像を出力するときには、該秘匿情報に基づいて前記複数の領域を個別に秘匿処理する。
【解決手段】 入力画像データを記憶する記憶手段7;前記入力画像データ又はそれを画像形成用に変換した画像データが表す画像に含まれる複数のドットパターンを検出し、該複数のドットパターンの配列によって表されるコードデータを発生する秘匿情報抽出手段17;前記画像を表す画像データに基づいて前記画像上の文字画像領域および文字以外を表現する非文字領域を検索する領域抽出手段6;および、検索により検出した文字画像領域および非文字領域の画像データを、前記コードデータの内容に応じて画像毀損処理する秘匿処理手段4;を備える画像処理装置。
【選択図】 図6

Description

本発明は、画像情報の秘匿処理ならびにそれを実施する画像処理装置および画像形成装置に関し、たとえば、複写機,ファクシミリ,プリンタ,スキャナおよびコンピュータ上画像処理に用いることができる。
特開2004−274092号公報 特開2005− 79628号公報 特開2006− 94346号公報 特開2006−287902号公報 特願2006−153843号 特許第3278471号公報。
特許文献1は、複写する原稿のパターンがあらかじめ記憶されたパターンと一致しているかどうかをリアルタイムで検知し、複写原稿のパターンが検知された場合には判読不可能状態になるように全面塗りつぶして出力するというものである。これにより、特定のパターンを付加した原稿であれば、完全に複写禁止することが可能となった。
しかし、原稿全面を判読不可能状態にすることしかできず、そのため、例えば使用者によって塗りつぶすかどうかを選択したり、文字のみ見せないあるいは図のみ見せないなどの選択など、柔軟なセキュリティの設定を行うことが不可能であった。
特許文献2に記載の画像処理装置は、オリジナル原稿の作成者が原稿の複写禁止領域をあらかじめ指定し、その領域のみにタイル状のパターンを合成させ、オリジナル原稿を出力する。そのオリジナル原稿を複写した場合、そのタイル状のパターンが貼り付けてある部分のみ判読不可能状態になって出力される。タイル状のパターンを地紋禁止領域に合成させることにより、画像の一部のみの塗りつぶしが可能になる。
しかし、文字が少ない場合は良いが、複写禁止領域が様々な位置にある場合は複写禁止領域の設定が大変わずらわしいものになる。また、使用者ごとに複写禁止領域を変化させるなどの処理はできない。
特許文献3に記載の画像形成装置は、書籍や記録紙に埋め込んだICタグの、コピー禁止箇所や禁止画像を読み取って、コピー禁止箇所をマスクしている。
この技術ではICタグを埋め込んである紙を使用しなければならないし、またコピー禁止領域も小さい領域しか指定できない。
特許文献4に記載の画像処理装置は、画像に埋め込む認識不可情報をたとえば8ビットデータ(又はコード)として、複数ドットでなる2種のドットパターンの一方に「0」を、他方に「1」を割り当て、複数たとえば8個のドットパターンを1コードに割り当てて、画像の地肌領域に地紋として付加する。画像に埋め込む認識不可情報の情報量が多い。
特許文献5に記載の画像処理装置は、複数のパターンを検知できるようにすることで、使用者の判読許可レベルと原稿上のパターンにより、判読可能な使用者と判読不可能な使用者とを区別することができる。そして、1枚の原稿上に複数の異なるパターンを付加することにより、使用者に応じた複写禁止領域が設定できる。
しかし、領域ごとにパターンが異なるので、領域が狭い箇所ではパターンの読み取り精度が悪化し、検知漏れの確率が高くなるのではないかと考えられる。
特許文献6は、画像上の文字領域と、文字画像ではない有意画像である非文字領域とを検出する領域分割方法を開示している。
本発明は、原画像上の画像特性が異なる複数の領域のそれぞれに対して個別に秘匿処理を指定する認識不可情報(秘匿情報)が組み込まれた秘匿情報付画像を表す画像データを、該秘匿情報に基づいて前記複数の領域を個別に秘匿処理した画像を表す画像データに変換することを第1の目的とする。
本発明は、原画像上の画像特性が異なる複数の領域のそれぞれに対して個別に秘匿処理を指定する認識不可情報(秘匿情報)を、該原画像を表す画像データに組み込むことにより、秘匿情報付画像を表す画像データを生成し、該秘匿情報付画像を出力(複写,印刷又はディスプレイ表示)するときには、秘匿情報を抽出しそれに基づいて画像上の画像特性が異なる複数の領域のそれぞれに対して個別に秘匿処理することを第2の目的とする。
画像管理者が、前記複数の領域のそれぞれに対してどのような秘匿処理をするかを比較的に自由に選択できるようにすること、すなわち、セキュリティレベルと利便性のトレードオフを画管理者が選択できるようにすること、を第3の目的とする。
画像管理者が、画像使用者に対して1画像上の複数の領域のそれぞれに対してどの程度の判読可能性を認めるかを設定できるようにすることを第4の目的とする。たとえば、原稿の機密レベルあるいは機密レベルと使用者の判読許可レベルとの差によって、出力データの解像度を下げたり、圧縮率を高くしたり、階調性を劣化させたり、モノクロ出力したり、大きく平滑化/先鋭化したりすることで、画像上の領域および画像使用者に対して機密性を調整することを目的とする。
機密性だけでなく、秘匿情報付画像をコピー又は印刷をする場合の、記録剤の削減,データ処理量の削減あるいはコピー又は印刷スピードの高速化を第5の目的とする。また、複写機,プリンタ,ファクシミリあるいはコンピュータへの、秘匿処理手段の比較的に簡易な組み込みを第6の目的とする。
(1)秘匿情報組み込み画像を表す画像データにもとづいて、該画像に含まれる複数のドットパターンを検出し、該複数のドットパターンの配列によって表されたコードデータを発生し、
前記画像データに基づいて前記画像上の文字画像領域および文字以外を表現する非文字領域を検索し、
検索により検出した文字画像領域および非文字領域の画像データを、前記コードデータの内容に応じて画像毀損処理する、秘匿情報組み込み画像の秘匿処理方法(図5の40〜42,図6の(b))。
なお、理解を容易にするために括弧内には、図面に示す対応又は相当要素の符号もしくは対応事項を、例示として参考までに附記した。以下も同様である。
(2)前記コードデータは、文字画像領域,非文字領域および両者を択一指定する領域指定データ(対象領域)を含み、該領域指定データが指定する領域の画像データを画像毀損処理する、上記(1)に記載の秘匿処理方法(図9の(b),図6の(c))。
(3)前記コードデータは、機密レベルデータ(Ps)を含み、該機密レベルデータに基づいて文字画像領域又は非文字領域である各領域に対して画像毀損処理の実行/不実行を定める、上記(1)に記載の、秘匿情報組み込み画像の秘匿処理方法(図10,図11,図13)。
(4)前記機密レベルデータ(Ps)と画像ユーザに宛てられた判読許可レベル(Ua)との組合せに対応して、画像毀損処理の実行/不実行を定める、上記(3)に記載の、秘匿情報組み込み画像の秘匿処理方法。
(5)前記毀損処理は、塗りつぶし又はマスクを含む画像変換である、上記(1)乃至(4)のいずれか1つに記載の秘匿処理方法(図9の(b),図10の(b),図12の(b),図13の(b))。
(6)前記毀損処理は、画像の特性を損なう、画像データの圧縮および伸張を含む、上記(1)乃至(4)のいずれか1つに記載の秘匿処理方法(図13,図14)。
(7)前記コードデータは、機密レベルデータ(Ps)を含み、該機密レベルデータが高い機密を表すときに高い圧縮率の前記圧縮を行う、上記(6)に記載の秘匿処理方法(図13,図14)。
(8)機密レベルデータ(Ps)から画像ユーザに宛てられた判読許可レベル(Ua)を差し引いた差値(Ps−Ua)が大きいと高い圧縮率の前記圧縮を行う、上記(1)乃至(4)に記載の秘匿処理方法(図14)。
(9)前記毀損処理は、画像の特性を損なうフィルタ処理を含む、上記(1)乃至(4)のいずれか1つ,上記(7)又は(8)に記載の秘匿処理方法(図13,図14)。
(10)前記毀損処理は、色変換処理を含む、上記(1)乃至(4)のいずれか1つ又は上記(7)乃至(9)のいずれか1つに記載の秘匿処理方法(図13,図14)。
(11)前記毀損処理は、解像度(dpi)の低減を含む、上記(1)乃至(4)のいずれか1つ又は上記(7)乃至(10)のいずれか1つに記載の秘匿処理方法(図13,図14)。
(12)前記毀損処理は、粗密度の諧調処理を含む、上記(1)乃至(4)のいずれか1つ又は上記(7)乃至(11)のいずれか1つに記載の秘匿処理方法(図13,図14)。
(13)秘匿情報組み込み対象画像を現す画像データにもとづいて、該対象画像上の文字画像領域および文字以外を表現する非文字領域を検索し、
秘匿情報を表すコードデータを表現するための複数のドットパターン配列を表す画像データを生成し、
前記対象画像上の、検索により検出した文字画像領域および非文字領域の外すなわち地肌領域の画像データを、前記複数のドットパターン配列を表す画像データにもとづいて、該複数のドットパターン配列を表す画像データに変換することにより、上記(1)乃至(12)のいずれか1つに記載の秘匿情報組み込み画像を表す画像データを生成する秘匿処理方法(図5の37,38,図6の(a))。
(14)入力画像データを記憶する記憶手段(7);
前記入力画像データ又はそれを画像形成用に変換した画像データが表す画像に含まれる複数のドットパターンを検出し、該複数のドットパターンの配列によって表されるコードデータを発生する秘匿情報抽出手段(17);
前記画像を表す画像データに基づいて前記画像上の文字画像領域および文字以外を表現する非文字領域を検索する領域抽出手段(6);および、
検索により検出した文字画像領域および非文字領域の画像データを、前記コードデータの内容に応じて画像毀損処理する秘匿処理手段(4);
を備える画像処理装置。
(15)前記コードデータは、文字画像領域,非文字領域および両者を択一指定する領域指定データ(対象領域)を含み;前記秘匿処理手段(4,3)は、該領域指定データが指定する領域の画像データを画像毀損処理する;上記(14)に記載の画像処理装置(図9の(b),図6の(c))。
(16)前記コードデータは、機密レベルデータ(Ps)を含み;前記秘匿処理手段(4,3)は、該機密レベルデータに基づいて文字画像領域又は非文字領域である各領域に対して画像毀損処理の実行/不実行を決定する;上記(14)に記載の画像処理装置(図10,図11,図13)。
(17)前記秘匿処理手段(4,3)は、前記機密レベルデータ(Ps)と画像ユーザに宛てられた判読許可レベル(Ua)との組合せに対応して、画像毀損処理の実行/不実行を決定する;上記(16)に記載の画像処理装置。
(18)前記毀損処理は、塗りつぶし又はマスクを含む画像変換である;上記(14)乃至(17)のいずれか1つに記載の画像処理装置(図9の(b),図10の(b),図12の(b),図13の(c))。
(19)前記毀損処理は、画像の特性を損なう、画像データの圧縮および伸張を含む;上記(14)乃至(17)のいずれか1つに記載の画像処理装置(図13,図14)。
(20)前記コードデータは、機密レベルデータ(Ps)を含み;前記秘匿処理手段(4,3)は、該機密レベルデータが高い機密を表すときに高い圧縮率の前記圧縮を行う;上記(19)に記載の画像処理装置(図13,図14)。
(21)画像処理装置はさらに、ユーザ特定情報およびユーザ宛の判読許可レベルを登録する手段(10,6,18);および、画像ユーザが入力したユーザ特定情報に対応する判読許可レベル(Ua)を読み出す手段(10,6,18);を供え、前記前記秘匿処理手段(4,3)は、前記機密レベルデータ(Ps)から前記判読許可レベル(Ua)を差し引いた差値(Ps−Ua)が大きいと高い圧縮率の前記圧縮を行う;上記(20)に記載の画像処理装置(図14)。
(22)前記毀損処理は、画像の特性を損なうフィルタ処理を含む;上記(14)乃至(18)のいずれか1つ,上記(20)又は(21)に記載の画像処理装置(図13,図14)。
(23)前記毀損処理は、色変換処理を含む;上記(14)乃至(17)のいずれか1つ又は上記(20)乃至(22)のいずれか1つに記載の画像処理装置(図13,図14)。
(24)前記毀損処理は、解像度(dpi)の低減を含む、上記(14)乃至(17)のいずれか1つ又は上記(20)乃至(23)のいずれか1つに記載の画像処理装置(図13,図14)。
(25)前記毀損処理は、粗密度の諧調処理を含む;上記(14)乃至(17)のいずれか1つ又は上記(20)乃至(24)のいずれか1つに記載の画像処理装置(図13,図14)。
(26)画像を読み取り該画像を表す電子化した画像データを発生する画像読み取り手段(1);および、該画像データを前記入力画像データとして前記記憶手段(7)に書き込む手段(3,6);をさらに備える、上記(14)乃至(25)のいずれか1つに記載の画像処理装置。
(27)外部(15,16)から送られて来る書画情報を画像データに変換して前記入力画像データとして前記記憶手段(7)に書き込む手段(11,12,6);をさらに備える、上記(14)乃至(26)のいずれか1つに記載の画像処理装置。
(28)上記(14)乃至(27)のいずれか1つに記載の画像処理装置;および、
前記秘匿処理手段(4)が処理した画像データが表す画像を用紙上に形成する作像手段(9);を備える画像形成装置。
(29)前記入力画像データ又はそれを画像形成用に変換した画像データにもとづいて、該画像データが表す画像上の文字画像領域および文字以外を表現する非文字領域を検索する手段(6);
秘匿情報を表すコードデータを表現するための複数のドットパターン配列を表す画像データを生成する手段(6);および、
前記画像上の、検索により検出した文字画像領域および非文字領域の外すなわち地肌領域の画像データを、前記複数のドットパターン配列を表す画像データにもとづいて、該複数のドットパターン配列を表す画像データに変換する秘匿情報組み込み手段(4);
をさらに備える請求項14乃至27のいずれか1つに記載の画像処理装置。
(30)上記(29)に記載の画像処理装置;および、
前記秘匿情報組み込み手段(4)が変換した画像データが表す画像を用紙上に形成する作像手段(9);を備える画像形成装置。
上記(1)によれば、画像に組み込む秘匿情報を表す複数のドットパターンにより、領域ごとの画像毀損を制御することができる。複数のドットパターンで表すコードデータの情報量はドットパターンの数を多くすることによって多くすることができ、領域ごとの柔軟な秘匿処理の設定すなわち画像漏出に対するセキュリティの設定が可能である。また、書画に応じて秘匿情報を使い分ければ、書画ごとに使用者に見せたくない領域と秘匿処理態様を選択することが可能である。
上記(2)によれば、たとえば、原稿の文字部のみを判読不可能にすることで、文字は読めないが図や写真などは判読できるというセキュリティレベルの調整が可能になる。また、文字(のみの)原稿であっても、文字部のみを塗りつぶすことで、全面塗りつぶす場合に比べ、トナー量の削減にもなる。原稿の非文字部を判読不可能にすることで、写真や図などは読めないが、文字部のみ判読できるというセキュリティレベルの調整も可能になる。例えば、商標登録されているキャラクターの絵やロゴマークなどの乱用禁止やまだ市場に投入されていない製品の写真,図(デザイン)などを隠すことができる。
あらかじめ明細書や議事録などのフォーマット原稿を画像処理装置に登録し、複数のドットパターンにより表現する秘匿情報に応じて、登録した原稿の特定箇所のみを判読不可能にすることが可能になる。例えば、明細書の金額欄のみを隠したり、住民票の個人情報が記載されている箇所のみを隠したりすることが可能である。
上記(3)によれば、機密レベル(Ps)により画像管理者がセキュリティレベルを細かく設定することができる。
上記(4)によれば、秘匿情報にある機密レベル(Ps)と画像使用者の判読許可レベル(Ua)とを比較し、判読許可レベル(Ua)が文書の機密レベル(Ps)未満あれば、そのレベル差により毀損処理を定めることができる。画像管理者が、文書ごとに、また画像使用者ごとに、セキュリティレベルを細かく設定することができる。
すなわち、文書の機密レベル(Ps)と使用者の判読許可レベル(Ua)とのレベル差Ps−Uaに応じて、出力データの判読不可能状態にする領域を決定できる。使用者の判読許可レベルが機密レベルをどれくらい下回っているかでその使用者に見せたくない領域を選択することができる。例えば、一般的な企業で考えれば、使用者の判読許可レベルに役職などを対応づけ、部長職は全面出力可であるが、課長職では一部出力不可、一般社員では全面出力不可などの制御を行うことが可能となる。
文書の機密レベルと使用者の判読許可レベルとのレベル差がある決められた値のときに、原稿の文字部を判読不可能にすることで、文字は読めないが図や写真などのみは判読できるというレベルの調整が可能になる。また、文字のみの文書でも全面を塗りつぶすのではなく、文字部のみを塗りつぶすことで、トナー量の削減になる。
文書の機密レベルと使用者の判読許可レベルとのレベル差がある決められた値のときに、原稿の非文字部を判読不可能にすることで、文字は読めないが図や写真などのみは判読できるというレベルの調整が可能になる。
あらかじめ明細書や議事録などのフォーマット原稿を画像処理装置に登録し、秘匿情報に対応付けた機密レベルと使用者の判読許可レベルの差により、登録した原稿の特定箇所のみを判読不可能にすることが可能になる。
例えば、契約書のレイアウト情報と判読不可能領域を設定しておき、その契約書を複写する場合、契約担当者の部署内の社員は、全ての情報を判読することができ、同じ会社であるが部署が異なる社員は、顧客情報以外の部分(契約内容など)を判読することができ、社外の人間は、契約内容などは企業秘密であるので、契約書全面を判読することができないなどの制御ができる。
上記(5)によれば、毀損処理が塗りつぶし又はマスクであるので、毀損処理領域の画像が視認不可となる。
上記(6)によれば、たとえば圧縮率が高い非可逆圧縮と伸張を用いると、画像が荒れてあるいはぼやけて細部の正確な把握ができなくなる。上記(5)のように判読不可能としていないので、セキュリティ的には弱いが、レイアウト解析などの新たな重い処理が無く、出力処理を少し切り替えるだけなので、容易に実装でき処理スピードが軽く時間がかからないというメリットがある。
上記(7)によれば、機密レベルが高い原稿ほど画像データの圧縮率を高く出力することで、文字は判読できてたとしても図や写真などの詳細を判読しにくくすることが可能となる。また、ジェネレーションコピー(複写したものをもう一度複写すること)ではかなり判読できなくなると思われる。すなわち、商標登録されているキャラクターの絵やロゴマークなどの乱用禁止などの効果が図れる。上記(5)のように判読不可能としていないので、セキュリティ的には弱いが、レイアウト解析などの新たな重い処理が無く、出力処理を少し切り替えるだけなので、容易に実装でき処理スピードが軽く時間がかからないというメリットがある。
上記(8)によれば、文書の機密レベル(Ps)と使用者の判読許可レベル(Ua)とのレベル差Ps−Uaに応じた、画像の劣化度合いを設定できる。機密レベルと使用者の判読許可レベルとの差が大きい原稿ほど、言い換えれば使用者にとって機密レベルが相対的に高い原稿ほど画像データの圧縮率を高く出力することで、文字は判読できてたとしても図や写真などの詳細を判読しにくくすることが可能となる。また、ジェネレーションコピー(複写したものをもう一度複写すること)ではかなり判読できなくなると思われる。すなわち、商標登録されているキャラクターの絵やロゴマークなどの乱用禁止などの効果が図れる。上記(5)のように判読不可能としていないので、セキュリティ的には弱いが、レイアウト解析などの新たな重い処理が無く、出力処理を少し切り替えるだけなので、容易に実装でき処理スピードが軽く時間がかからないというメリットがある。
上記(9)によれば、機密レベルが高い原稿ほどフィルタ処理の鮮鋭度もしくは平滑度を強くすることで、判読しにくくすることが可能となる。例えば、平滑度の強いフィルタを使用すれば、文字部では鮮鋭性が弱くなり判読しづらくなり、非文字部は、細かな図などの詳細がわからなくなる。また、鮮鋭度の強いフィルタを使用すれば、文字部は鮮鋭性が向上し判読しやすくなるが、非文字部では階調性などがなくなり、絵柄の中のエッジ部のみが強調されるため全体の絵柄としては判読しにくくなる。そのため、どちらの場合でもジェネレーションコピー(複写したものをもう一度複写すること)ではかなり判読できなくなると思われる。それにより、商標登録されているキャラクターの絵やロゴマークなどの乱用禁止などの効果が図れる。
上記(10)によれば、原稿の色情報を消失することが可能となる。例えば、まだ市場に投入される製品やデザインなどの色情報の漏洩を防ぐことができる。また、開示してもよい原稿でも、管理者の意図で自動的にモノクロ印刷し、記録材の削減、経費削減という効果も期待できる。出力処理を少し切り替えるだけなので、容易に実装でき処理スピードが軽く時間がかからないというメリットがある。
上記(11)によれば、文字は判読できてたとしても図や写真などの詳細を判読しにくくすることが可能となる。また、ジェネレーションコピー(複写したものをもう一度複写すること)ではかなり判読できなくなると思われる。すなわち、商標登録されているキャラクターの絵やロゴマークなどの乱用禁止などの効果が図れる。
上記(12)によれば、機密レベルが高い原稿ほど少ない階調数にしたり階調処理内容を切り替えて階調性を悪化したりことで、文字は判読できてたとしても図や写真などの詳細を判読しにくくすることが可能となる。また、ジェネレーションコピー(複写したものをもう一度複写すること)ではかなり判読できなくなると思われる。すなわち、商標登録されているキャラクターの絵やロゴマークなどの乱用禁止などの効果が図れる。上記(5)のように判読不可能としていないので、セキュリティ的には弱いが、レイアウト解析などの新たな重い処理が無く、出力処理を少し切り替えるだけなので、容易に実装でき処理スピードが軽く時間がかからないというメリットがある。
ここで上記(6)〜(12)の効果を補足する。一般的に、機密レベルが大きくなるごとに、あるいは機密レベルと使用者の判読許可レベルとのレベル差が大きくなるごとに、解像度を落とし、階調数を下げ、圧縮率を高くし、平滑度や鮮鋭度を大幅に大きくし、モノクロ出力することで機密性は高まる。しかし、機密性ではなく、データの削減,記録材の削減などの観点から考えると、判読許可レベルもしくは機密レベルが大きいほど解像度を落とし、階調数を下げ、圧縮率を高くし、モノクロ出力にするというケースも十分考えられる。例えば、事業所外の社員・部署外の社員・部署内の社員により、判読許可レベルを異ならせる場合、機密文書でセキュリティを高くする場合には、部署外の社員・事業所外の社員になるほど、解像度を落とし、階調数を落とし、圧縮率を高め、平滑度や鮮鋭度を大幅に大きくし、モノクロ出力を行ったほうがよい。その一方で、記録材の低減による経費削減という観点では、出力原稿の内容をほとんど知らない部署外や事業所外の社員ほどくっきりはっきり出力し、出力する原稿の内容が既知の内容で、字さえ読めればよい程度である部署内の社員には、記録材の削減や印刷スピードなどのために、解像度を落としたり、階調数を落としたり、圧縮率を高めたり、モノクロ出力をしたいなどというケースも考えられる。機密性を最優先にしたいが、開示してもよい場合には記録材やデータを削減したいという場合を考えてみると、機密性を高めたいときが前者、そうでないとき(記録材やデータを削減したいとき)が後者とすると、文字のみの文書では、前者がカラーで低解像度で多値のディザ処理で平滑度を大きくし、後者がモノクロで高解像度で単純2値化処理で鮮鋭性を大きくするということが考えられる。また、絵柄部では、前者がモノクロで鮮鋭性を大きくするため高解像度でも低解像度でもよしとし、後者がカラーで低解像度で平滑度を大きくするということも想定される。上記(6)〜(12)はこれらに対処可能にするものであって、セキュリティだけでなく、記録材の削除やデータの削除など多角的な効果が考えられる。
上記(13)によれば、画像に上記秘匿情報を組み込むことができる。すなわち、上記(1)〜(12)の秘匿処理対象である秘匿情報を組み込んだ画像、を表す画像データを生成することができる。
本発明の好ましい実施態様では、原画像への秘匿情報の組み込み方法および組み込み後の画像の秘匿情報の解読方法としては、特許文献4の手法を利用する。画像読み取り手段より入力された画像データに秘匿情報が検知された場合、メモリに、入力画像データにあらかじめ定められた特性になる処理(スキャナ読み取り補正)を加えた画像データと、秘匿情報を保存する。メモリに保存した秘匿情報に応じて、メモリから読み出した入力画像データ又はそれを画像出力用に変換した画像データに毀損処理を加える。
原画像上、ならびに、秘匿情報組み込み後の画像上、の特性の異なる各画像領域の検索には、特許文献6の領域分割方法を利用する。この文献の内容を簡単に述べる。画像データを黒連結成分に外接した矩形を抽出し、抽出した矩形の高さのヒストグラムより、標準文字サイズを決定し、抽出した矩形のサイズと標準文字サイズとの大小関係より、文字の矩形とそれ以外の非文字の矩形とに分類する。文字の矩形では、文字間の距離や重なり具合などの相対的な位置関係を組み合わせることで、文字領域部が形成される。実際、入力原稿が図7の(a)の場合、細部領域検索結果は図7の(b)となり、細部領域を統合した検索結果は図7の(c)のようになる。図7の(d)には、図7の(b)に示す細部領域検索結果の一部を拡大して示す。このような画像領域の検索(領域分割)は、画像データ処理部やシステム制御部のどちらで行ってもよい。また、ASIC(Application Specific IC)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウエアでもDSP(Digital Signal Processor)やCPU(Center Processing Unit)などでのソフトウェアでの処理でも、それら二つを合わせて行ってもよい。これらの組み合わせは、画像処理装置の処理速度やコストに応じて決める。
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
図1に、本発明を一態様で実施する第1実施例である複合機能複写機MF1の構成を示す。この複写機MF1は、デジタルカラー複写機をベースにFAX(ファクシミリ)機能,プリンタ機能,スキャナ機能やドキュメントボックス機能などを複合したMF(複合機)である。複写機MF1の画像読み取り手段である読取り装置1は、CCD光電変換素子からなるラインセンサとA/Dコンバータとそれら駆動回路を具備し、セットされた原稿をスキャンすることで得る原稿の濃淡情報から、RGB各8ビットのデジタル画像データを生成し出力する。
第1画像データ処理装置2は、読取り装置1からのデジタル画像データに対し、予め定めた特性に統一する処理(画像読み取り歪の補正)を施して出力する。統一する特性は、画像データをMF1内部に蓄積し、その後再利用する場合に、出力先の変更に適する特性である。その詳細は後述する。また、秘匿情報解読装置17が検出した、秘匿情報であるセキュリティコードも画像データと合わせて出力する。
バス制御装置3は、MF1内で必要な画像データや制御コマンド等各種データのやり取りを行うデータバスの制御装置で、複数種のバス規格間のブリッジ機能ならびに画像データの圧縮/伸張機能も有している。本実施例では、第1画像データ処理装置2,第2画像データ処理装置4およびCPU6とは、PCI-Express(Peripheral Component Interconnect-Express)バスで、HDDとはATA(AT Attachment)バスで接続するASICである。
第2画像データ処理装置4は、第1画像データ処理装置2で予め定めた特性を統一されたデジタル画像データに対し、ユーザ(使用者)から指定される画像出力先に適した画像処理を施し出力する。その詳細は後述する。秘匿情報解読装置17で解読される秘匿情報に応じて、この第2画像データ処理装置4の画像処理の処理内容や処理パラメータが切り替わる。
HDD5は、デスクトップパソコンにも使用されている、電子データを保存するための大型の記憶装置で、本デジタル画像処理装置内では主にデジタル画像データおよびデジタル画像データの付帯情報を蓄積する。また本実施例では、ハードディスク用インターフェースの規格の1つであるIDE(Integrated Device Electronics)を拡張して規格化されている、ATAバス接続用のハードディスクを使用した。
CPU6は、図1に示すデジタル画像処理装置の制御全体を司るマイクロプロセッサである。また本実施例では近年普及してきたCPUコア単体に付加機能を加えたIntegrated CPUを使用した。本実施例ではPMC社のRM11100で、汎用規格I/F(インターフェース)との接続機能や、クロスバースイッチを使ったこれらバス接続機能がインテグレート(集積)されたCPUを使用した。
メモリ7は、複数種の規格のバス間をブリッジ(通信接続)する際の速度差や、接続された部品自体の処理速度差を吸収するために、一時的にやりとりするデータを記憶したり、CPU6が本デジタル画像処理装置の制御を行う際に、プログラムや中間処理データを一時的に記憶する揮発性メモリである。CPUには高速処理を求められるため、通常起動時にROMに記憶されたブートプログラムにてシステムを起動し、その後は高速にアクセス可能な、メモリ7に展開したプログラムによって処理を行う。本実施例では規格化されパーソナルコンピュータに使用されているDIMM(Dual Inline Memory Module)を使用した。
プロッタI/F装置8は、CPU6にインテグレートされた汎用規格I/F経由で送られてくるYMCKからなるデジタル画像データを受け取ると、プロッタ装置9の専用I/Fに出力するバスブリッジ処理を行う。本実施例で使用している汎用規格I/Fは、PCI-Expressバスである。
プロッタ装置9は、YMCKからなるデジタル画像データを受け取ると、レーザービームを用いた電子写真プロセスを使って、受け取った画像データが表す画像を転写紙に形成する。すなわち画像を出力する作像手段である。
S.B.(South Bridge)13は、パーソナルコンピュータに使用されるチップセットのひとつで、South Bridgeと呼ばれる汎用の電子デバイスである。主にPCI-ExpressとISA(Industry Standard Architecture)ブリッジを含むCPUシステムを構築する際によく使用されるバスの、ブリッジ機能を汎用回路化したもので、本実施例ではROM14との間をブリッジしている。ROM14は、CPU6がMF1の制御を行う際のプログラム(含むブート)が格納されるメモリである。
操作表示装置10は、MF1とユーザのインターフェースを行う部分で、LCD(液晶表示装置)とキースイッチから構成され、装置の各種状態や操作方法をLCDに表示し、ユーザからのキースイッチ入力を検知する。本実施例ではPCI-Expressバスを介してCPU6と接続する。回線I/F装置11は、PCI-Expressバスと電話回線を接続する装置で、この装置により本デジタル画像処理装置は電話回線を介して各種データのやり取りを行うことが可能になる。FAX15は、通常のファクシミリで、電話回線を介して本デジタル画像処理装置と画像データの授受を行う。
外部I/F装置12は、PCI-Expressバスと外部装置を接続する装置で、この装置により本デジタル画像処理装置は外部装置と各種データのやり取りを行う。本実施例ではその接続I/Fにネットワーク(イーサネット(登録商標)(登録商標))を使用する。すなわち本デジタル画像処理装置は外部I/F装置12を介してネットワークに接続している。PC16は、いわゆるパーソナルコンピュータ(パソコン)であり、パーソナルコンピュータにインストールされたアプリケーションソフトやドライバを介して、ユーザは本デジタル画像処理装置に対して各種制御や画像データの入出力を行う。
秘匿情報解読装置17は、第1画像データ処理装置2でデータ処理を途中まで行った画像データ、又はCPU6がバス制御装置3を介して第1画像データ処理装置に送り込む画像データ、を入力とし特定のドットパターンがあるかないかを検知する。もし、特定のドットパターンが存在した場合は、そのドットパターンと隣接する他のドットパターンも検出して、検出したドットパターン群を、秘匿情報であるセキュリティコードに符合化(エンコード)する。適正なセキュリティコードを認知すると秘匿情報解読装置17は、該セキュリティコードを第1画像データ処理装置2に送出する。このセキュリティコードは、バス制御装置3を経由して、メモリ7に設定された、現在入力中の入力画像データを格納する画像データファイルに書き込まれる。
本実施例では、セキュリティコードを、図9の(a)に示す隣接8個のドットパターン(a)〜(h)で表す。ドットパターンは、2値データの「0」を表す3個のドットでなる、(a)に示す第1ドットパターンと、2値データの「1」を表す4個のドットでなる、(b)に示す第2ドットパターン、あわせて2種である。第2ドットパターンは、第1ドットパターンの3個のドットを結ぶ3角形内に1個のドットを加えたものである。第1および第2ドットパターンを表現する各画像データは、HDD5に登録されている。
画像にセキュリティコードを埋め込むとき、CPU6はHDD5から上記2種のドットパターンを表現する各画像データをメモリ7に読み出し、セキュリティコード(本実施例では8ビット構成:例えば図9の(b))の8ビットの並び(a)〜(h)を中央で2分割して、2行に並べて各ビット「0」の位置には第1ドットパターンを、「1」には第2ドットパターンを割り当てた、図9の(a)に示す1セキュリティコードを表現するドットパターン群Acを表す画像データをメモリ7に展開して、埋め込み対象の画像の地肌領域(文字部&非文字部の外の領域)に、パターン群Acを、区分用の空白領域をおいて、繰り返し書き込む。これにより、埋め込み対象の画像の地肌領域が、1セキュリティコードを表現するドットパターン群Acをタイル分布で埋めた地紋に変わる。このように地紋が形成された画像が、秘匿情報を組み込んだすなわち埋め込んだ画像である。
秘匿情報解読装置17は、第1画像データ処理装置2に入力された画像データを参照して、第1および第2ドットパターンに共通の3ドット分布を検索し、それがあると8個のドットパターンの集合であるドットパターン群Acを抽出する。この抽出に成功すると、該ドットパターン群Ac内の各ドットパターンが第2ドットパターンかを検定して、第2ドットパターンと検定したドットパターンには「1」を、第2ドットパターンでないドットパターンには「0」を割り付けて、たとえば図9の(b)に示すセキュリティコードに、ドットパターン群Acをエンコードする。このセキュリティコードが、バス制御装置3を経由して、メモリ7に設定された、現在入力中の入力画像データを格納する画像データファイルに書き込まれる。
この実施例では、8ビット構成のセキュリティコードに、図9の(b)に示す情報項目(対象領域,パターン,色,警告文字)が割り当てられている。各項目に2ビットが割り当てられている。「対象領域」の2ビットは、毀損処理する領域を、「地肌部」,「非文字部」,「文字部」又は「非文字部&文字部」に指定するものである。「パターン」の2ビットは、対象領域の毀損処理を「地紋」,「ぼかし」,「モザイク」又は「ベタ」に指定するものである。「色」の2ビットは、対象領域の毀損処理に用いる色を指定するものであり、「警告文字」の2ビットは対象領域に対して特定文字を付加するか否と付加する場合の特定文字を指定するものである。各項目の情報内容は、画像に秘匿情報(セキュリティコード対応のドットパターン群Ac)を加えるとき、ユーザ(該画像の管理者)が、操作表示装置10を用いて入力する。
使用者認証装置18は、ICカードの情報を読み取って、その中のパスワードが、装置18内の不揮発メモリに登録されたユーザパスワードに合致すると照合成功(使用可)を、合致しないと照合不成立(使用不可)をCPU6に報知する。また、ユーザが操作表示装置10に入力したパスワードをCPU6が与えると、それが登録されたユーザパスワードに合致すると照合成功(使用可)を、合致しないと照合不成立(使用不可)をCPU6に報知する。なお、パスワードに限らず、指紋・虹彩・顔・音声などのバイオメトリクス情報により認証する装置を採用してもよい。パスワード(バイオメトリクス情報なども含む)は、MF1の管理者が登録する。
図2に、第1画像データ処理装置2の機能構成を示す。γ変換30は読取り装置1から受け取ったRGB画像データの明るさを、予め定めた特性に統一する。本実施例では明度リニアな特性に変換する。フィルタ処理31は、RGB画像データの鮮鋭性を予め定めた特性に統一する。本実施例では基準チャートをスキャンしたときに、線数毎に対して予め定めたMTF特性値になるように変換する。色変換32は、RGB画像データの色を予め定めた特性に統一する。本実施例では色空間がAdobe社が定義したAdobe-RGBのような色空間になるように変換する。変倍処理33は、RGB画像データのサイズ(解像度)を予め定めた特性に統一する。本実施例ではサイズ(解像度)を600dpiに変換する。
図3の(a)に第2画像データ処理装置4の機能構成を示す。この装置4は、機能によって処理の手法が多少異なるため、ここではコピー動作の場合の処理を記述する。また、以下の処理は特定のドットパターンを検知しない場合、すなわちセキュリティコード(秘匿情報)がない場合のコピー動作での処理である。フィルタ処理50はRGB画像データの鮮鋭性を、プロッタ装置9に出力する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には、所望するモード情報および又は像域分離に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。色変換51は、RGB各8ビットのデータを受け取るとプロッタ装置用の色空間であるYMCK各8ビットに変換する。このときにユーザが所望するモード情報に従って彩度もあわせて調整する。変倍処理52はYMCK画像データのサイズ(解像度)を、プロッタ装置9の再現性能に従ってサイズ(解像度)変換を行う。本実施例ではプロッタ9の性能が600dpi出力であるため、特に変換は行わない。階調処理53では、YMCK各8ビットを受け取るとプロッタ装置9の階調処理能力に従った階調数変換処理を行う。本実施例ではYMCK各2ビットに疑似中間調処理の1つである誤差拡散法を用いて階調数変換する。第2画像データ処理装置4の処理内容や処理パラメータは、画像処理機能により切り替えられる。FAX機能であればモノクロ二値画像データに変換され、コピー又はプリンタ機能であれば、モノクロ二値/グレースケール/YMCK多値などの画像データに変換されることとなる。
図4に、図1に示すシステムコントローラSCD(にあるCPU6)の、操作表示装置10に対するユーザの操作またはPC16からのコマンドに応答して実行するシステム制御の概要を示す。動作電圧が加わるとCPU6は、出力ポートのクリア,内部メモリ,レジスタの初期化等を行い(ステップ1,2)、そして各部の状態読み取りを行う(ステップ3)。以下では、括弧内にはステップという語を省略して、ステップ番号のみを記す。異常個所があるとそれを操作表示装置10のディスプレイあるいは表示灯で報知し、正常に変わるのを待つ(5)。正常であると、「入力読み取り」(6)で、操作表示装置10に対するユーザの操作あるいはPC16又はFAX15からのコマンド又は受信要求があるのを待つ。
ここで、操作表示装置10上の「初期設定」キーが操作されると、操作表示装置10(にあるCPU)は、「初期設定」(8)を実行する。この「初期設定」(8)において操作表示装置10は、その液晶タッチパネルに、初期設定のメニュー画面を表示する。該メニュー画面にはユーザ登録の項目があり、該ユーザ登録をオペレータが指定すると、MF1管理者パスワードの入力画面を表示する。オペレータがMF1管理者パスワードを入力すると、操作表示装置10は、ユーザ登録入力画面を表示する。この画面上にユーザ名とパスワードを入力して、ユーザ登録することができる。ユーザ登録情報(ユーザ名&パスワード)は、使用者認証装置18の不揮発メモリに書き込まれる。
操作表示装置10の液晶タッチパネルLCDに表示された機能選択キー群の中の「コピー」にユーザがタッチすると、LCDの表示は、コピーモードの入力画面となり、コントローラSCDのCPU6は、操作表示装置10に対するユーザのコピー用入力操作に応答する「コピー」(10)を実行する。
機能選択キー群の中の「読み取り」にユーザがタッチすると、LCDの表示は、原稿画像「読み取り」モードの入力画面となり、CPU6は、操作表示装置10に対するユーザの読み取り用入力操作に応答する「読み取り」(12)を実行する。機能選択キー群の中の「印刷」にユーザがタッチすると、LCDの表示は、蓄積画像の「印刷」モードの入力画面となり、CPU6は、操作表示装置10に対するユーザの蓄積画像印刷のための入力操作に応答する「印刷」(14)を実行する。機能選択キー群の中の「ファクシミリ」にユーザがタッチすると、LCDの表示は、スキャナ10に配置した原稿の「ファクシミリ(送信)」モードの入力画面となり、CPU6は、操作表示装置10に対するユーザのファクシミリ送信のための入力操作に応答する「ファクシミリ」(16)を実行する。機能選択キー群の中の「蓄積」にユーザがタッチすると、LCDの表示は、スキャナ10に配置した原稿の画像をHDD5に蓄積(登録)する「蓄積」モードの入力画面となり、CPU6は、操作表示装置10に対するユーザの蓄積のための入力操作に応答する「蓄積」(18)を実行する。機能選択キー群の中の「編集」にユーザがタッチすると、LCDの表示は、HDD5に蓄積した画像を読み出して編集する「編集」モードの入力画面となり、CPU6は、操作表示装置10に対するユーザの編集のための入力操作に応答する「編集」(20)を実行する。
複合機能複写機MF1に接続されたPC16には、該PC16を操作表示装置10と同等の操作端末とししかもPC16に接続されたディスプレイに、操作表示装置10のディスプレイと同様に読み取り画像を表示するアプリケーションプログラムがインストールされており、ユーザはPC16を用いて、操作表示装置10を使用するのと同等に、複写機MF1を使用することができる。ただし、操作表示装置10のディスプレイであるLCDはタッチ入力方式と2次元カーソル操作入力方式の併用であるが、これらの入力方式にかえてPC16では、キーボードのキー入力が採用されている。PC16のアプリケーションプログラムを起動することにより、操作表示装置10のLCDに表示される操作ボード入力画面と同様な入力画面がPC16のディスプレイに表示され、該入力画面上の入力ボタンにカーソルをおいてダブルクリックするか、あるいはEnterキーを押すことにより、該入力ボタンに対する入力操作をPC16が認識する。PC16に対する入力操作に応答して、PC16から複写機MF1のコントローラSCDにコマンドが送られてくると、コントローラSCDのCPU6は、操作表示装置10に対して入力操作があった場合と同様に、コマンド対応の制御に進む(22)。
図5に、「コピー」(10)の内容を示す。「コピー」(10)に進むと操作表示装置10のLCD(又はPC16の使用による場合はPC16のディスプレイ)にコピー入力画面を表示し(31)、表示上にパスワード入力画面を表示してパスワード入力を促す。これに応じてオペレータが使用者認証装置18にICカードを挿入し、あるいは操作表示装置10にパスワードを入力し、入力したパスワードが登録されたものであると、CPU6は、コピー入力画面に対するオペレータの入力の読み込みと入力対応の複写条件を設定する。オペレータは原稿を読取り装置1にセットし、所望するコピーモード等の設定とコピー開始の入力を操作表示装置10(又はPC)に行う(以下ではPCの場合の記述を省略する)。コピー開始の指示の前に、オペレータは、「秘匿情報付加」を指定することができる。
スタートキーの押下があると、すなわちスタート指示があると、操作表示装置10はオペレータが入力した情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータはPCI-Expressバスを介してCPU6に通知される。CPU6はコピー開始の制御コマンドデータに従って、コピー動作プロセスのプログラムを実行し、コピー動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に動作プロセスを順に記す。
1.読取り装置1で原稿をスキャンして得られたRGB各8ビットのデジタル画像データは、第1画像データ処理装置2により読み取り歪補正処理する。すなわちあらかじめ決められた特性に統一するための処理をする。
2.この画像読み込みにおいて、「秘匿情報付加」の指定があった場合には、読み込み画像に地紋画像を合成して(37,38)、コピー画像として合成画像を印刷する(39)。
図6の(a)に、「読み込み画像に地紋画像を合成」(38)の内容を示す。読み込み画像データをメモリ7に格納するとCPU6は、特許文献6に記載の領域分割と同様な文字領域の検出および非文字領域の検出をおこない、その結果を、図8に示すように領域区分を明確にしてLCDに表示し、セキュリティコード形成のための、図9の(b)に示す情報項目(対象領域,パターン,色,警告文字)および各情報項目の指定すべき内容を表す情報入力テーブルをLCDに表示して、各項目の内容指定を促す(51)。なお、内容指定のデフォルトは、どの項目も3(非文字部&文字部,ベタ,青,複写禁止)であるが、初期設定を利用してデフォルトの内容を変更することができる。
オペレータが内容指定を変更しあるいは変更しないでOK又はエンターを入力すると、CPU6は、情報入力テーブルの情報内容を表すセキュリティコードを生成し、HDD5から2種のドットパターンを表現する各画像データをメモリ7に読み出し、セキュリティコードの並び(a)〜(h)を中央で2分割して、2行に並べて各ビット「0」の位置には第1ドットパターンを、「1」には第2ドットパターンを割り当てた、図9の(a)に示すドットパターン群Acを表す画像データをメモリ7に展開して(52)、原稿画像サイズ相当の画像面にパターン群Acを、区分用の空白領域をおいて、繰り返し書き込んで全面地紋を形成する(53)。
そして該全面地紋の、読み込み画像上の文字領域および非文字領域に対応する領域の地紋(Ac)を消去する。すなわち読み込み画像上の地肌領域に相当する領域のみ地紋とした地肌地紋(領域外地紋画像)を形成する(54)。ついで、この地肌地紋とメモリ7の読み込み画像を第2画像データ処理装置4に送り込み、そこの「毀損画像を合成」54で合成(画像論理和)し(55)、そしてYMCKに変換してプロッタ9でプリントアウトする(39)。このプリントアウトによって得られるコピーが、秘匿情報を組み込んだすなわち埋め込んだ画像である。
3.図5を再度参照する。上記画像読み込みにおいて、「秘匿情報付加」の指定がなかった場合には、画像読み込み中の画像データを秘匿情報解読装置17にとりこみ、セキュリティコード(秘匿情報)を表すドットパターン群Acがあるかどうか検索する(40)。図6の(b)に、「セキュリティ検索」(40)の内容を示す。ここでは、特許文献6に記載の領域分割と同様な文字領域の検出および非文字領域の検出をおこない(61)、文字領域と非文字領域のいずれでもない地肌領域に、ドットパターンがあるか検索し(62)、ドットパターンがあると1セキュリティコード宛のドットパターン群Acを検索し、それがあると、セキュリティコードにエンコードする(64)。
4.図5を再度参照する。ドットパターン群Ac(セキュリティコード)がないと、従来の通常のコピー処理と同様に、読み込み画像データを第2画像データ処理装置4に送って、YMCKデータに変換して、毀損処理をすることなく、プロッタ9でプリントアウトする(41,44)。
5.ドットパターン群Acがあった場合には、それをセキュリティコードにエンコードして第1画像データ処理装置2に送信する。第1画像データ処理装置2は、それが処理した読み込み画像データに秘匿情報解読装置17より得たセキュリティコードを合わせて、バス制御装置3に送る。
6.バス制御装置3は第1画像データ処理装置2からのRGB画像データとセキュリティコードを受け取ると、CPU6を介してメモリ7に画像データとセキュリティコードを合わせて蓄積する。次にCPU6は、メモリ7に蓄積した画像データの毀損処理(42)を行う。
図6の(c)に、「画像の毀損処理」(42)の内容を示す。ここでは上記3.で判定した地肌領域(地紋領域),文字領域,非文字領域、又は、文字領域&非文字領域に、セキュリティコード(例えば図9の(b))が指定する毀損処理を加えた毀損画像を生成する。例えば、セキュリティコードの「対象領域」が「3:非文字部&文字部」、「パターン」が「3:ベタ」、「色」が「3:青」、「警告文字」が「3:複写禁止」であった場合には、メモリ7に蓄積した画像の非文字部および文字部を、青色ベタとししかもその中に白抜き文字「複写禁止」が入った、領域内毀損画像を形成する(71)。そして、メモリ7に蓄積した画像データを第2画像データ処理装置4に出力するとともに、該画像データが非文字部又は文字部の領域になるとき、該当の領域内毀損画像を第2画像データ処理装置4の合成処理54に送ってそこでメモリ読み出し画像を毀損画像に置換してデータセレクタ55で選択出力する(72)。これにより、データセレクタ55の出力は、メモリ7から読み出した画像の非文字部および文字部を毀損画像に置換した画像となる。その画像データは、第2画像データ処理装置4でYMCKデータに変換される。該YMCK画像データは、メモリ7に蓄積する。
7.次にメモリ7に蓄積したYMCK画像データは、CPU6及びプロッタI/F装置8を介して、プロッタ装置9に送り、プロッタ装置9が、受け取ったYMCK画像データが表す画像を転写紙に形成し、該転写紙すなわち原稿のコピー、を排出する(図5の43)。
前述したようにMF1には、コピー機能,スキャナ機能,プリンタ機能,FAX機能,ドキュメントボックス機能など様々な出力手段があるが、どれも出力手段以外は、ほとんど同じ動作なので、代表してコピー動作を説明した。スキャナ機能の場合は、図5のステップ31をスキャナ入力画面を表示と読み替えてステップ31〜38,40〜42を実行する。プリンタ機能の場合には、ステップ36を印刷画像読み込み(メモリ7に展開)と読み替えて、ステップ36〜44を実行する。FAX機能の場合はパスワード照合(32)〜ステップ38および40〜42を実行する。ドキュメントボックス機能の場合は、画像登録に関してはステップ36〜38,40〜42を実行し、登録画像の印刷に関してはプリンタ機能の場合と同様であり、画像転送に関しては、FAX機能の場合と同様である。
第2実施例のハードウエアは上述の第1実施例と同様であるが、機能の一部が異なる。すなわち、第2実施例では、セキュリティコードの「対象領域」は、図10の(b)に示すように、「機密レベルPs」と変更されている。2ビットが表す「機密レベルPs」の最高値3は画像を毀損する領域を非文字部&文字部に指定し、次の値2は文字部を指定し、値1は非文字部を、そして0は地肌部を指定する。第2実施例では、セキュリティコードの内容は、MF1の管理者が、初期設定によって設定する。また管理者は、ユーザ名およびパスワードを使用者認証装置18に登録するとき、該パスワードに宛てて判読許可レベルUaも登録する。判読許可レベルUaは、「4:最高」,「3:高2」,「2:高1」,「1:低」および「0:許可せず」の5種である。第2実施例では、管理者でないユーザは、「秘匿情報付加」を指定する場合でも、セキュリティコードの設定は行わない。すなちわ、図5および図6の(a)の「読み込み画像に地紋画像を合成」(38)においては、セキュリティコードの設定のための入力画面は表示しない。
そして第2実施例のCPU6は、第1実施例の「画像の毀損処理」(42)に代えて、図10の(a)に示す「画像の毀損処理」(42a)を実行する。ここでも、上記3.で判定した地肌領域(地紋領域),文字領域,非文字領域、又は、文字領域&非文字領域に、セキュリティコード(例えば図10の(b))の機密レベルPs(3〜0のいずれか)と、図5のステップ32で照合が成立したパスワードに宛てられたユーザの判読許可レベルUa(4〜0のいずれか)との差「Ps−Ua」に該当する領域に、セキュリティコードが指定する毀損処理を加えた毀損画像を生成する。毀損処理する領域は、
「Ps−Ua」=3の場合は、非文字部&文字部、
「Ps−Ua」=2の場合は、文字部、
「Ps−Ua」=1の場合は、非文字部、
「Ps−Ua」=0の場合は、地肌部(地紋領域)、および、
「Ps−Ua」=−1以下の場合は、なし(どこも毀損処理しない)
である。
例えば、「Ps−Ua」=3であって、セキュリティコードの「パターン」が「3:ベタ」、「色」が「3:青」、「警告文字」が「3:複写禁止」であった場合には、メモリに蓄積した画像の非文字部および文字部を、青色ベタとししかもその中に白抜き文字「複写禁止」が入った毀損画像を形成する(73)。そして、メモリ7に蓄積した画像データを第2画像データ処理装置4に出力するとともに、該画像データが非文字部又は文字部の領域になるとき、毀損画像を第2画像データ処理装置4の合成処理54に送ってそこでメモリ読み出し画像を毀損画像に置換してデータセレクタ55で選択出力する(72)。これにより、データセレクタ55の出力は、メモリ7から読み出した画像の非文字部および文字部を毀損画像に置換した画像となる。その画像データは第2画像データ処理装置4でYMCKデータに変換される。該YMCK画像データは、メモリ7に蓄積する。その他の処理は、上述の第1実施例のものと同様である。
第3実施例のハードウエアは上述の第1実施例と同様であるが、機能の一部が異なる。第3実施例では管理者は、ユーザ名およびパスワードを使用者認証装置18に登録するとき、該パスワードに宛てて判読許可レベルUaも登録する。判読許可レベルUaは、「3:最高」,「2:高2」,「1:高1」および「0:低」の4種である。また第3実施例では、セキュリティコードは、図12の(b)に示すように、「領域No.」,「機密レベルPs」および「パターン」の3項目と変更されている。「領域No.」には4ビットが割り当てられており、ここには、「文字&非文字領域検出」(51)で検出した領域の番号が書き込まれる。
図11の(a)に、第1実施例の「読み込み画像に地紋画像を合成」(38)に置き換える、第3実施例の「読み込み画像に地紋画像を合成」(38a)の内容を示す。読み込み画像データをメモリ7に格納すると第3実施例のCPU6は、特許文献6に記載の領域分割と同様な文字領域の検出および非文字領域の検出をおこない、その結果を、図8に示すように領域区分を明確にしてLCDに表示する(51)。
次に、第3実施例のCPU6は、たとえば、図8に2点差線で囲んで示す領域を検出すると、画像面の左上角から右方向に主走査しこの走査位置を順次下方向に移す副走査をして、領域の左上角が最初に現れる領域から順番に、各領域に番号を振り、各番号を領域No.の項目に書き込み、機密レベルPsおよびパターンの項目にはデフォルト値を書き込んだ、各領域宛てのセキュリティコードを生成し、各セキュリティコードに、領域データを付加する。領域データは、領域の始点(第1領域では図12の(a)上のaの座標と終点bの座標、すなわち領域の対角コーナの座標、である。
そして領域No.1宛てのセキュリティコード形成のための、図12の(b)に示す情報項目(領域No.,機密レベルPsおよびパターン)および機密レベルPsおよびパターンに指定すべき内容を表す情報入力テーブルをLCDに表示して、各項目の内容指定をユーザに促す。領域No.には、領域1を示すデータが書き込まれており、ユーザは変更できない。LCDに表示中の領域1の画像(XXXXX書)はグレイ表示に変更する。なお、内容指定のデフォルトは、機密レベルPsおよびパターンともに3(最高,ベタ)であるが、管理者は初期設定を利用してデフォルトの内容を変更することができる。
ユーザが内容指定を変更しあるいは変更しないでOK又はエンターを入力すると、第3実施例のCPU6は、領域No.1宛てのセキュリティコードを、該情報入力テーブルの情報内容を表すセキュリティコードに更新する。そして次は領域No.2宛てのセキュリティコード形成を、上記領域No.1宛てのセキュリティコードの生成と同様に行う。更に、領域3以下最後の領域まで、各領域宛の各セキュリティコードを同様に形成する(56,57)。次に第3実施例のCPU6は、HDD5から2種のドットパターンを表現する各画像データをメモリ7に読み出し、各セキュリティコードを表すドットパターン群Acを順番に並べて形成して、全セキュリティコードを表すAc群を1ブロックとして形成する(52a)。つぎに、該ブロックを、区分用の空白領域をおいて、繰り返し書き込んで全面地紋を形成する(53)。
そして該全面地紋の、読み込み画像上の文字領域および非文字領域に対応する領域の地紋を消去する。すなわち読み込み画像上の地肌領域に相当する領域のみ地紋とした地肌地紋(領域外地紋画像)を形成する(54)。ついで、この地肌地紋とメモリ7の読み込み画像を第2画像データ処理装置4に送り込み、そこの「毀損画像を合成」54で合成(画像論理和)し(55)、そしてYMCKに変換してプロッタ9でプリントアウトする(39)。このプリントアウトによって得られるコピーが、第3実施例の、秘匿情報を組み込んだすなわち埋め込んだ画像である。
図11の(b)に、第1実施例の「画像の毀損処理」(42)に置き換える、第3実施例の「画像の毀損処理」(42b)の内容を示す。ここでも、上記3.で判定した各領域(例えば図12の(a)上の領域1〜4)につき、該領域に当てられたセキュリティコードの機密レベルPs(3〜0のいずれか)と、図5のステップ32で照合が成立したパスワードに宛てられたユーザの判読許可レベルUa(3〜0のいずれか)との差「Ua−Ps」を算出して(UaとPsとの大小を比較して)、それが負(UaよりもPsが大)であると、該領域宛に、セキュリティコードの「パターン」が指定する毀損処理を加えた毀損画像を生成する(74)。
そして、メモリ7に蓄積した画像データを第2画像データ処理装置4に出力するとともに、画像データの画像上の座標を監視して、該座標がいずれかの領域に宛てたセキュリティコードに付加した領域データが現す領域内であると、該領域の毀損画像データを第2画像データ処理装置4の合成処理54に送ってそこでメモリ読み出し画像を毀損画像に置換してデータセレクタ55で選択出力する(72)。これにより、データセレクタ55の出力は、メモリ7から読み出した画像の非文字部および文字部を、設定された機密レベルPsがユーザの判読許可レベルUaより高い場合に、毀損画像に置換した画像となる。その画像データは第2画像データ処理装置4でYMCKデータに変換される。該YMCK画像データは、メモリ7に蓄積する。その他の処理は、上述の第1実施例のものと同様である。
なお、第1〜第3実施例のいずれも、図3の(a)に示す第2画像データ処理装置4を用いているが、これを図3の(b)に示す第2画像データ処理装置4aに変更して上述の毀損処理を行うこともできる。第2画像データ処理装置4aの塗りつぶし処理56は、処理中の画像データが、毀損対象領域のものであるときに塗りつぶし、毀損対象領域外であるとそのまま何もしないで出力する。塗りつぶしには、各色による、ベタ、モザイク,ぼかしおよび地紋による画像の隠蔽がある。CPU6は、メモリ7に蓄積した画像データを第2画像データ処理装置4に出力するとともに、画像データの画像上の座標を監視して、該座標が毀損処理対象領域内であると、塗りつぶし処理56およびデータセレクタ55を用いて、該領域の画像データをセキュリティコードが指定する態様で塗りつぶす。
第4実施例のハードウエアの大要は上述の第1実施例と同様であるが、第2画像データ処理装置には、図3の(c)に示す第2画像データ処理装置4bが用いている。その他のハードウエアは第1実施例と同様である。第4実施例では、セキュリティコードは、第3実施例の場合と同じく、図13の(b)に示すように、「領域No.」,「機密レベルPs」および「パターン」の3項目と変更されている。「領域No.」には4ビットが割り当てられており、ここには、「文字&非文字領域検出」(51)で検出した領域の番号が書き込まれる。
また、第1実施例の「読み込み画像に地紋画像を合成」(38)に代わる、第4実施例の「読み込み画像に地紋画像を合成」の内容も、図11の(a)に示す第3実施例の「読み込み画像に地紋画像を合成」(38a)の内容と同じであり、第4実施例でも、「秘匿情報付加」が指定されたコピーのときは、第3実施例で得る地紋付コピーと同じ地紋が付いたコピーが得られる。
図13の(a)に、第1実施例の「画像の毀損処理」(42)に置き換える、第4実施例の「画像の毀損処理」(42c)の内容を示す。ここで第4実施例のCPU6は、上記3.で判定した各領域(例えば図12の(a)上の領域1〜4)に宛てて生成したセキュリティコードの機密レベルPsの中の最高レベルPsmを検索する(75)。そして、バス制御装置3の圧縮/伸張機能を用いて、最高レベルPsmに対応する圧縮率すなわちPsmが高いと高い圧縮率で、メモリ7に蓄積した画像データ(読み込み画像データ)を非可逆圧縮してメモリ7の別領域に書き込み(76)、そして復号して画像データ(1次毀損画像データ)に伸張して、メモリ7の別領域に書き込む(77)。つぎに第4実施例のCPU6は、各領域につき、それに宛てられたセキュリティコードの機密レベルPsに対応付けられている機密処理を実行する制御データをセキュリティコード宛(領域宛)に生成する(78)。
a.本実施例では、機密レベルPs=0の領域には、文字領域であると文字をぼかすために平滑フィルタ処理を実行するフィルタ処理のパラメータを、非文字領域であると写真上のエッジを極端に強調し拡張する先鋭化フィルタ処理のパラメータを、図3の(c)に示す第2画像データ処理装置4bのフィルタ処理50に設定する制御データ(領域指定データを含む。以下同様)を生成して割り付ける。
b.機密レベルPs=1の領域には、上記a.のフィルタ処理のパラメータ設定の制御データに加えて、図3の(c)の色変換51において、カラーをモノクロに変換する制御データを生成して割り付ける。
c.機密レベルPs=2の領域には、上記a.のフィルタ処理のパラメータ設定の制御データ、および、上記b.のモノクロ変換する制御データに加えて、図3の(c)の変倍処理52において、解像度を低減する制御データを生成して割り付ける。
d.機密レベルPs=3の領域には、上記a.のフィルタ処理のパラメータ設定の制御データ,上記b.のモノクロ変換する制御データ、および、上記c.の解像度を低減する制御データに加えて、図3の(c)の諧調処理53に、画質を劣化する諧調処理を設定する制御データを生成して割り付ける。
そして、メモリ7に蓄積した読み込み画像データおよび1次毀損画像データを第2画像データ処理装置4bのデータセレクタ55に出力するとともに、出力する読み込み画像データの画像上の座標を監視して、該座標がいずれかの領域内であると、データセレクタ55から1次毀損画像データをフィルタ処理50に出力する。全領域の外であるときには、読み込み画像データをフィルタ処理50に出力する。
「設定した画像処理」(79)のフィルタ処理50においては、それに宛てられた制御データにもとづいて、指定領域内の画像データに指定のパラメータによる画像毀損のためのフィルタ処理を加える。領域外では、画像を正確かつ鮮明又は滑らかに表現するフィルタ処理を加える。色変換51は、制御データで指定される領域の画像データをモノクロデータに変換する。変倍処理52は制御データで指定される領域の解像度(dpi)を低減し、諧調処理53は制御データで指定される領域の画像データに、荒い諧調処理を加えて画像を不明瞭にする。すなわち、機密レベルPsが高いほど階調処理の出力数(階調数)を減少させたり、階調処理の内容を変更させて階調性を悪化させたりして、機密レベルが高い領域ほど階調性や階調数を減少させて、絵柄部などを判読しにくくる。例えば、毀損処理をしない通常の状態だと階調処理53でYMCK各2ビットに疑似中間調処理の1つである誤差拡散法を用いて階調数変換するが、機密レベルPsの値が大きく、機密性を高めるときは、単純2値化処理に変更する。その他の処理は、上述の第1実施例のものと同様である。
第5実施例のハードウエアの大要は上述の第1実施例と同様であるが、第2画像データ処理装置には、第4実施例と同様に、図3の(c)に示す第2画像データ処理装置4bが用いられている。その他のハードウエアは第1実施例と同様である。第5実施例では、第3実施例と同様に、管理者は、ユーザ名およびパスワードを使用者認証装置18に登録するとき、該パスワードに宛てて判読許可レベルUaも登録する。判読許可レベルUaは、「3:最高」,「2:高2」,「1:高1」および「0:低」の4種である。また第5実施例では、セキュリティコードは、第3実施例の場合と同じく、図14の(b)に示すように、「領域No.」,「機密レベルPs」および「パターン」の3項目である。「領域No.」には4ビットが割り当てられており、ここには、「文字&非文字領域検出」(51)で検出した領域の番号が書き込まれる。
また、第1実施例の「読み込み画像に地紋画像を合成」(38)に代わる、第5実施例の「読み込み画像に地紋画像を合成」の内容も、図11の(a)に示す第3実施例の「読み込み画像に地紋画像を合成」(38a)の内容と同じであり、第5実施例でも、「秘匿情報付加」が指定されたコピーのときは、第3実施例で得る地紋付コピーと同じ地紋が付いたコピーが得られる。
図14の(a)に、第1実施例の「画像の毀損処理」(42)に置き換える、第5実施例の「画像の毀損処理」(42d)の内容を示す。ここで第5実施例のCPU6は、上記3.で判定した各領域(例えば図12の(a)上の領域1〜4)に宛てて生成したセキュリティコードの機密レベルPsの中の最高レベルPsmを検索する(75)。そして、バス制御装置3の圧縮/伸張機能を用いて、「最高レベルPsm−判読許可レベルUa」に対応する圧縮率すなわちPsmが高いあるいはUaが低いと高い圧縮率で、メモリ7に蓄積した画像データ(読み込み画像データ)を非可逆圧縮してメモリ7の別領域に書き込み(76)、そして復号して画像データ(1次毀損画像データ)に伸張して、メモリ7の別領域に書き込む(77)。つぎに第5実施例のCPU6は、各領域につき、それに宛てられたセキュリティコードの機密レベルPsに対応付けられている機密処理を実行する制御データをセキュリティコード宛(領域宛)に生成する(78)。
aa.本実施例では、Ps−Ua=0の領域には、文字領域であると文字をぼかすために平滑フィルタ処理を実行するフィルタ処理のパラメータを、非文字領域であると写真上のエッジを極端に強調し拡張する先鋭化フィルタ処理のパラメータを、図3の(c)に示す第2画像データ処理装置4bのフィルタ処理50に設定する制御データ(領域指定データを含む。以下同様)を生成して割り付ける。
ba.Ps−Ua=1の領域には、上記aa.のフィルタ処理のパラメータ設定の制御データに加えて、図3の(c)の色変換51において、カラーをモノクロに変換する制御データを生成して割り付ける。
ca.Ps−Ua=2の領域には、上記aa.のフィルタ処理のパラメータ設定の制御データ、および、上記ba.のモノクロ変換する制御データに加えて、図3の(c)の変倍処理52において、解像度を低減する制御データを生成して割り付ける。
da.Ps−Ua=3の領域には、上記aa.のフィルタ処理のパラメータ設定の制御データ,上記ba.のモノクロ変換する制御データ、および、上記ca.の解像度を低減する制御データに加えて、図3の(c)の諧調処理53に、画質を劣化する諧調処理を設定する制御データを生成して割り付ける。
そして、メモリ7に蓄積した読み込み画像データおよび1次毀損画像データを第2画像データ処理装置4bのデータセレクタ55に出力するとともに、出力する読み込み画像データの画像上の座標を監視して、該座標がいずれかの領域内であると、データセレクタ55から1次毀損画像データをフィルタ処理50に出力する。全領域の外であるときには、読み込み画像データをフィルタ処理50に出力する。
第5実施例の「設定した画像処理」(79)の内容は、上述の第4実施例のものと同様である。その他の処理は、上述の第1実施例のものと同様である。
以上に説明した実施例では、領域ごとに毀損処理のON/OFFを切り替えている。コピーの場合には原稿を上下逆さまにスキャンしたり、縦横を変えて(90度回転して)スキャンしたりする場合もある。その場合には、実施例どおりの手順だとうまくいかないが、あらかじめ地紋を付加するデータの相対的な領域位置や領域面積などを紀録しておき、スキャンした画像データの相対的な領域位置や面積比などと比較したり、読み取り画像データを様々な角度に回転させて登録したフォーマットデータと比較したりすることで様々な場合にもこの秘匿処理方法を利用することができるようになる。
本発明の第1実施例である複合機能複写機MF1の構成の概要を示すブロック図である。 図1に示す第1画像データ処理装置2の機能の概要を示すブロック図である。 (a)は、図1に示す第2画像データ処理装置4の機能の概要を示すブロック図、(b)はその一変形例4aを示すブロック図、(c)は本発明の第4および第5実施例が用いる第2画像データ処理装置4bの機能の概要を示すブロック図である。 図1に示すCPU6の、複写機制御の概要を示すフローチャートである。 図4に示す「コピー」(10)の内容の概要を示すフローチャートである。 (a)は図5の「読み込み画像に地紋画像を合成」(38)の内容を示すフローチャート、(b)は図5の「セキュリティ検索」(40)の内容を示すフローチャート、(c)は図5の「画像の毀損処理」(42)の内容を示すフローチャートである。 (a)は、図1に示す読み取り装置1で読み取った原稿画像を示す平面図、(b)は図1に示すCPU6が領域分割処理の途中で検出した小領域を示す平面図、(c)は小領域を統合した、文字領域および非文字領域の区分を示す平面図、(d)は(b)に示す小領域の数個を拡大して示す平面図である。 図1に示すCPU6が領域分割処理によって得た分割領域を2点鎖線を囲って示す平面図である。 (a)は領域分割処理で検出した領域の毀損処理を指定する1個のセキュリティコードを表すドットパターン群Acを示す平面図であり、(b)は該ドットパターン群Acによって表現されるセキュリティコードの内容を示すブロック図である。 (a)は本発明の第2実施例のCPU6が実行する「画像の毀損処理」(42a)の内容を示すフローチャート、(b)は第2実施例で用いるセキュリティコードの内容を示すブロック図である。 (a)は本発明の第3実施例のCPU6が実行する「読み込み画像に地紋画像を合成」(38a)の内容を示すフローチャート、(b)は該CPU6が実行する「画像の毀損処理」(42b)の内容を示すフローチャートである。 (a)は第3実施例のCPU6が領域分割によって検出した領域を、領域番号を付して示す平面図、(b)は第3実施例で用いるセキュリティコードの内容を示すブロック図である。 (a)は第4実施例のCPU6が実行する「画像の毀損処理」(42c)の内容を示すフローチャート、(b)は第4実施例で用いるセキュリティコードの内容を示すブロック図である。 (a)は第5実施例のCPU6が実行する「画像の毀損処理」(42d)の内容を示すフローチャート、(b)は第5実施例で用いるセキュリティコードの内容を示すブロック図である。
符号の説明
13:サウスブリッジ

Claims (30)

  1. 秘匿情報組み込み画像を表す画像データにもとづいて、該画像に含まれる複数のドットパターンを検出し、該複数のドットパターンの配列によって表されたコードデータを発生し、
    前記画像データに基づいて前記画像上の文字画像領域および文字以外を表現する非文字領域を検索し、
    検索により検出した文字画像領域および非文字領域の画像データを、前記コードデータの内容に応じて画像毀損処理する、秘匿情報組み込み画像の秘匿処理方法。
  2. 前記コードデータは、文字画像領域,非文字領域および両者を択一指定する領域指定データを含み、該領域指定データが指定する領域の画像データを画像毀損処理する、請求項1に記載の秘匿処理方法。
  3. 前記コードデータは、機密レベルデータを含み、該機密レベルデータに基づいて文字画像領域又は非文字領域である各領域に対して画像毀損処理の実行/不実行を定める、請求項1に記載の、秘匿情報組み込み画像の秘匿処理方法。
  4. 前記機密レベルデータと画像ユーザに宛てられた判読許可レベルとの組合せに対応して、画像毀損処理の実行/不実行を定める、請求項3に記載の、秘匿情報組み込み画像の秘匿処理方法。
  5. 前記毀損処理は、塗りつぶし又はマスクを含む画像変換である、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の秘匿処理方法。
  6. 前記毀損処理は、画像の特性を損なう、画像データの圧縮および伸張を含む、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の秘匿処理方法。
  7. 前記コードデータは、機密レベルデータを含み、該機密レベルデータが高い機密を表すときに高い圧縮率の前記圧縮を行う、請求項6に記載の秘匿処理方法。
  8. 機密レベルデータから画像ユーザに宛てられた判読許可レベルを差し引いた差値が大きいと高い圧縮率の前記圧縮を行う、請求項7に記載の秘匿処理方法。
  9. 前記毀損処理は、画像の特性を損なうフィルタ処理を含む、請求項1乃至4のいずれか1つ,請求項7又は請求項8に記載の秘匿処理方法。
  10. 前記毀損処理は、色変換処理を含む、請求項1乃至4のいずれか1つ又は請求項7乃至9のいずれか1つに記載の秘匿処理方法。
  11. 前記毀損処理は、解像度の低減を含む、請求項1乃至4のいずれか1つ又は請求項7乃至10のいずれか1つに記載の秘匿処理方法。
  12. 前記毀損処理は、粗密度の諧調処理を含む、請求項1乃至4のいずれか1つ又は請求項7乃至11のいずれか1つに記載の秘匿処理方法。
  13. 秘匿情報組み込み対象画像を現す画像データにもとづいて、該対象画像上の文字画像領域および文字以外を表現する非文字領域を検索し、
    秘匿情報を表すコードデータを表現するための複数のドットパターン配列を表す画像データを生成し、
    前記対象画像上の、検索により検出した文字画像領域および非文字領域の外すなわち地肌領域の画像データを、前記複数のドットパターン配列を表す画像データにもとづいて、該複数のドットパターン配列を表す画像データに変換することにより、請求項1乃至12のいずれか1つに記載の秘匿情報組み込み画像を表す画像データを生成する秘匿処理方法。
  14. 入力画像データを記憶する記憶手段;
    前記入力画像データ又はそれを画像形成用に変換した画像データが表す画像に含まれる複数のドットパターンを検出し、該複数のドットパターンの配列によって表されるコードデータを発生する秘匿情報抽出手段;
    前記画像を表す画像データに基づいて前記画像上の文字画像領域および文字以外を表現する非文字領域を検索する領域抽出手段;および、
    検索により検出した文字画像領域および非文字領域の画像データを、前記コードデータの内容に応じて画像毀損処理する秘匿処理手段;
    を備える画像処理装置。
  15. 前記コードデータは、文字画像領域,非文字領域および両者を択一指定する領域指定データを含み;前記秘匿処理手段は、該領域指定データが指定する領域の画像データを画像毀損処理する;請求項14に記載の画像処理装置。
  16. 前記コードデータは、機密レベルデータを含み;前記秘匿処理手段は、該機密レベルデータに基づいて文字画像領域又は非文字領域である各領域に対して画像毀損処理の実行/不実行を決定する;請求項14に記載の画像処理装置。
  17. 前記秘匿処理手段は、前記機密レベルデータと画像ユーザに宛てられた判読許可レベルとの組合せに対応して、画像毀損処理の実行/不実行を決定する;請求項16に記載の画像処理装置。
  18. 前記毀損処理は、塗りつぶし又はマスクを含む画像変換である;請求項14乃至17のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  19. 前記毀損処理は、画像の特性を損なう、画像データの圧縮および伸張を含む;請求項14乃至17のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  20. 前記コードデータは、機密レベルデータを含み;前記秘匿処理手段は、該機密レベルデータが高い機密を表すときに高い圧縮率の前記圧縮を行う;請求項19に記載の画像処理装置。
  21. 画像処理装置はさらに、ユーザ特定情報およびユーザ宛の判読許可レベルを登録する手段;および、画像ユーザが入力したユーザ特定情報に対応する判読許可レベルを読み出す手段;を供え、前記秘匿処理手段は、前記機密レベルデータから前記判読許可レベルを差し引いた差値が大きいと高い圧縮率の前記圧縮を行う;請求項20に記載の画像処理装置。
  22. 前記毀損処理は、画像の特性を損なうフィルタ処理を含む;請求項14乃至18のいずれか1つ,請求項20又は請求項21に記載の画像処理装置。
  23. 前記毀損処理は、色変換処理を含む;請求項14乃至17のいずれか1つ又は請求項20乃至22のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  24. 前記毀損処理は、解像度の低減を含む、請求項14乃至17のいずれか1つ又は請求項20乃至23のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  25. 前記毀損処理は、粗密度の諧調処理を含む;請求項14乃至17のいずれか1つ又は請求項20乃至24のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  26. 画像を読み取り該画像を表す電子化した画像データを発生する画像読み取り手段;および、該画像データを前記入力画像データとして前記記憶手段に書き込む手段;をさらに備える、請求項14乃至25のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  27. 外部から送られて来る書画情報を画像データに変換して前記入力画像データとして前記記憶手段に書き込む手段;をさらに備える、請求項14乃至26のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  28. 請求項14乃至27のいずれか1つに記載の画像処理装置;および、
    前記秘匿処理手段が処理した画像データが表す画像を用紙上に形成する作像手段;を備える画像形成装置。
  29. 前記入力画像データ又はそれを画像形成用に変換した画像データにもとづいて、該画像データが表す画像上の文字画像領域および文字以外を表現する非文字領域を検索する手段;
    秘匿情報を表すコードデータを表現するための複数のドットパターン配列を表す画像データを生成する手段;および、
    前記画像上の、検索により検出した文字画像領域および非文字領域の外すなわち地肌領域の画像データを、前記複数のドットパターン配列を表す画像データにもとづいて、該複数のドットパターン配列を表す画像データに変換する秘匿情報組み込み手段;
    をさらに備える請求項14乃至27のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  30. 請求項29に記載の画像処理装置;および、
    前記秘匿情報組み込み手段が変換した画像データが表す画像を用紙上に形成する作像手段;を備える画像形成装置。
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