JP2006319422A - 画像処理装置および画像処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 地紋を画像処理で容易に取り除けなくすることで、可読性やセキュリティを維持することのできる画像処理装置を提供する。
【解決手段】 画像入力部301より入力された画像は画像分離部303において下地と下地以外の文書とに分離され、潜像抽出部307において、下地に含まれる地紋より潜像が抽出される。明度補正部309において潜像の明度が文書の明度に近づくよう補正されて、潜像変換部311において潜像の色がグラデーションAに変換される。文書変換部313において文書の色が、グラデーションAと同じ複数の色が用いられてグラデーションの形態が異なるグラデーションBに変換される。画像統合部315において潜像と文書とが統合されて、潜像と文書とが色相差をもって同程度の明度で重なった画像が作成される。
【選択図】 図5

Description

この発明は画像処理装置および画像処理プログラムに関し、特に、複製防止用の地紋入り文書画像をスキャンして取得した画像データを処理する画像処理装置および画像処理プログラムに関する。
複写機やプリンタなどの画像処理装置が高性能化し、これを利用することで高品質な文書画像の複製が容易にできるようになっている。そのため、不正な複製を防止することが重要になってきている。
文書画像の不正な複製を防止するために、たとえば以下の特許文献1では、文書画像に背景画像を合成して出力する際に、機密文書であれば複写されると再現されにくい色に変換する画像処理装置が提案されている。また、以下の特許文献2では、文書画像に複製防止用の地紋を含ませる技術が提案されている。
図36は、地紋の一例を挙げて、本発明において想定される説明する図である。図36(A)に示される地紋を拡大した図36(B)に示されるように、地紋は、解像度の異なる複数のパターンが組合わされて構成されている。より具体的には図36(B)を参照して、高線数のラインからなるパターン1(「地」部分)と、低線数のドットからなるパターン2(「紋」部分)とが組合わされた背景画像である。
図37は、地紋が背景画像として合成された地紋入り文書画像の具体例を示す図であって、図37(A)に示される地紋入りの文書画像を複写すると、スキャナの解像度によって、細い線のパターンである上記パターン1は灰色の淡い点として取得され、大きなドットのパターンである上記パターン2は黒色の独立した点として取得される。その後、複写機の下地飛ばし機能によって淡いパターンである上記パターン1は除去され、図37(B)に示されるように、黒い点である上記パターン2が残って、パターン1で構成される潜在画像(潜像)が浮かび上がり、複写物であることが明らかとなる。
特開2002−237940号公報 特開2004−274092号公報
しかしながら、複製を防止するための地紋の効果は、複写機の解像度特性や、下地飛ばし量などに依存するため、スキャナで複製防止用の地紋をスキャンして電子データに変換する場合、スキャン時の設定によって地紋の効果が十分に得られないことがある。また、スキャンで得られた電子データに対して画像処理を施して自由に明度などが変更されるため、画像処理によって複製防止用の地紋を除去することが容易であるという問題があった。
図38は、地紋を消去するために従来の画像処理装置において実行されている処理の具体例を示すフローチャートである。また、図39は、具体的に図37(A)に示される地紋入り文書画像に処理を行なった場合の、図38のフローチャートの各ステップで得られる画像の具体例を示す図である。
図38を参照して、地紋入りの文書画像を高解像度でスキャンし電子データを入力すると(ステップS1)、地紋はハーフトーンレベルで正確に入力される。
次に、この画像データに対してスムージングフィルタを適用して、地紋が属する下地領域の濃度を落とすようにスムージング処理する(ステップS2)。図39(A)は、ステップS1で図37(A)に示される地紋入り文書画像を入力した場合の、ステップS2でスムージング処理して得られる画像の具体例を示す図である。図39(A)を参照して、ステップS2では、上記パターン1を構成するラインの幅より大きく、パターン2を構成するドットのサイズよりも小さいスムージングフィルタを適用することで、パターン1とパターン2との間に階調差が発生し、濃度を落とすことで所定濃度以上のパターン2が削除されている。
さらに、下地領域が飛ぶように階調変更処理し、地紋を除去する(ステップS3)。図39(B)は、ステップS2で図39(A)に示される画像が得られた場合の、ステップS3で階調変更処理して得られる画像の具体例を示す図である。図39(B)を参照して、ステップS3では、上記ステップS2でパターン2が削除されてパターン1のみとなった地紋とそれ以外の要素との階調差を強調し、地紋側の階調を削除することで、ことで複製防止用の地紋を消去することができる。
このような地紋の除去を防止するための技術として、地紋と同時にウォーターマークを印刷し、ウォーターマークを検知したときにスキャン自体を禁止する技術が提案されており、この手法を採用することで、スキャナの特性に依存せずにスキャンを防止することができる。
しかしながら、ウォーターマーク技術が搭載されていない機種で出力された地紋入りの文書画像や、ウォーターマーク技術が導入される以前の古い機種で出力された地紋入りの文書画像については、上記効果が得られないという問題がある。また、スキャン自体が禁じられるため、文書の配布ができなくなるという問題もある。
本発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであって、複製防止用の地紋入り文書画像をスキャンして画像データを取得する画像処理装置および画像処理プログラムであって、地紋を画像処理で容易に取り除けなくすることで、可読性やセキュリティを維持しつつ、配布可能な画像を作成する画像処理装置および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、画像処理装置は、入力された画像の下地から地紋を検出する地紋検出手段と、下地から潜像を抽出する潜像抽出手段と、潜像の明度を、上記画像の下地以外の要素の明度に近づけるよう補正する明度補正手段と、潜像の色を、中間色を経て変化する、出力時の背後色以外の、相異なる複数の色から構成される第1の複数色に変換する潜像変換手段と、上記画像の下地以外の要素の色を、第1の複数色と同じ上述の相異なる複数の色から構成され、上記変化とは異なる態様で変化する第2の複数色に変換する変換手段とを備える。
また、第1の複数色および第2の複数色は、連続的に変化するグラデーションであることが好ましい。
さらに、第1の複数色と第2の複数色とはグラデーションの方向が異なることがより好ましい。
また、第1の複数色と第2の複数色を構成する複数の色は、所定彩度以上の色彩であって、各色相間の差が所定以上であることが好ましい。
また、画像処理装置は、上記画像の下地以外の要素を拡張または縮小させる拡張/縮小手段と、拡張手段において拡張または縮小された領域の色を、第1の複数色および第2の複数色と同じ相異なる複数の色から構成され、第1の複数色の色の変化および第2の複数色の色の変化と異なる態様で変化する第3の複数色に変換する拡張/縮小領域変換手段とをさらに備えることが好ましい。
さらに、第1の複数色、第2の複数色、および第3の複数色は連続的に変化するグラデーションであって、第1の複数色と第3の複数色とはグラデーションの形状が同じで、構成する複数の色の配置が異なることが好ましい。
本発明の他の局面に従うと、画像処理プログラムは、画像入力手段と画像出力手段とを備える画像処理装置における画像処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、画像入力手段から入力された画像の下地から地紋を検出する地紋検出ステップと、下地から潜像を抽出する潜像抽出ステップと、潜像の明度を、上記画像の下地以外の要素の明度に近づけるよう補正する明度補正ステップと、潜像の色を、中間色を経て変化する、画像出力手段での出力時の背後色以外の、相異なる複数の色から構成される第1の複数色に変換する潜像変換ステップと、上記画像の下地以外の要素の色を、第1の複数色と同じ相異なる色から構成され、上述の変化とは異なる態様で変化する第2の複数色に変換する変換ステップとを実行させる。
また、第1の複数色および第2の複数色は、連続的に変化するグラデーションであることが好ましい。
さらに、第1の複数色と第2の複数色とはグラデーションの方向が異なることがより好ましい。
また、第1の複数色と第2の複数色を構成する複数の色は、所定彩度以上の色彩であって、各色相間の差が所定以上であることが好ましい。
また、画像処理装置は、上記画像の下地以外の要素を拡張または縮小させる拡張/縮小ステップと、拡張ステップにおいて拡張または縮小された領域の色を、第1の複数色および第2の複数色と同じ相異なる複数の色から構成され、第1の複数色の色の変化および第2の複数色の色の変化と異なる態様で変化する第3の複数色に変換する拡張/縮小領域変換ステップとをさらに実行させることが好ましい。
さらに、第1の複数色、第2の複数色、および第3の複数色は連続的に変化するグラデーションであって、第1の複数色と第3の複数色とはグラデーションの形状が同じで、構成する複数の色の配置が異なることが好ましい。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本実施の形態にかかる画像処理装置であるMFPを含む画像処理システムの構成の具体例を示す図である。
図1を参照して、画像処理システムは、本実施の形態にかかる画像処理装置であって、プリンタ、スキャナ、複写機などとして機能する多機能画像処理装置であるMFP20と、コンピュータなどの情報処理端末10とを含んで構成され、MFP20と情報処理端末20とはLAN(Local Area Network)等のネットワーク30(またはパラレル接続)を介して接続される。情報処理端末10はネットワーク30を介してMFP20に対して指示信号を入力し、画像読取、印刷などを要求する。MFP20は、上記指示信号にしたがってこれらの処理を実行する。
図2は、図1の情報処理端末10の一例としてのコンピュータのハードウェア構成の具体例を示す図である。
図2を参照して、情報処理端末10は、プログラムを実行して情報処理端末10全体を制御するCPU(Central Processing Unit)100を含み、CPU100は、CPU100で実行されるプログラムやデータを格納するROM(Read Only Memory)102、各種プログラムやデータを格納し、また、CPU100においてプログラムを実行する際の作業領域にもなるRAM(Random Access Memory)104、キーボード、マウスなどのユーザ操作を受付ける入力部106、情報を画面に表示する表示装置108、ネットワーク30に接続するためのネットワークI/F(インタフェース)110、および記憶装置としてのHDD(Hard Disc Drive)112に接続される。
なお、図2に示される構成は、一般的なコンピュータの構成である。
図3は、図1のMFP20のハードウェア構成の具体例を示す図である。
図3を参照して、MFP20は、プログラムを実行してMFP20全体を制御するCPU200を含み、CPU200は、ROM202、RAM204、情報を表示し、ユーザ操作を受付ける操作パネル206、記憶装置としてのHDD208、およびネットワークI/F216に接続される。さらに、CPU200は、原稿である文書画像を読取るスキャナ部210、画像データを用紙上に印刷する印刷部212、および画像データをファクシミリ送受信するファクシミリ送受信部214に接続される。また、HDD208は、CPU200がROM202等に記憶されるプログラムを読出して実行することで形成される機能である画像処理部300を含む。
図4は、本実施の形態にかかるMFP20で原稿をスキャンしてプリントする際に実行される画像処理を示すフローチャートである。図4のフローチャートに示される処理は、図3のCPU200がROM202等に記憶されるプログラムを読出して実行することで実現される。
図4を参照して、本実施の形態にかかるMFP20では、ネットワークI/F216において情報処理端末10からスキャナドライバ経由でスキャン命令を受取り、スキャナ部210に入力される。そして、スキャナ部210において、上記命令にしたがって原稿である文書画像がスキャンされ(ステップS10)、画像処理部300においてスキャン画像に地紋が含まれているか否かが検出される(ステップS15)。
ステップS15においてスキャン画像から地紋が検出された場合(ステップS15でYES)、画像処理部300において、後の処理で地紋が除去されないよう画像加工処理が実行される(ステップS20)。ステップS15でスキャン画像から地紋が検出されなかった場合には(ステップS20でNO)、ステップS20の処理がスキップされる。そして、印刷部212やファクシミリ送受信部214、ネットワークI/F216などから画像が出力される(ステップS25)。
[第1の実施の形態]
図5は、上記処理を実行するための、第1の実施の形態にかかる画像処理部300の機能構成の具体例を示す図である。図5に示される機能は、図3のCPU200がROM202等の記憶装置に記憶されるプログラムを読出して実行することで発揮される機能である。
図5を参照して、第1の実施の形態にかかる画像処理部300は、スキャナ部210で読取られた画像データを画像処理部300に入力する画像入力部301、画像入力部301で入力された画像データに対して2値化処理する、またはしきい値を用いて分離処理するなどを行なって下地と下地以外とに分離する画像分離部303、分離された下地から地紋を検出する地紋検出部305、検出された地紋から潜像を抽出する潜像抽出部307、抽出された潜像の明度を補正する明度補正部309、明度補正された潜像を含む下地画像に対して二値化処理して得られる潜像領域を、他の画像に置換えて、潜像領域の色を変換する潜像変換部311、分離された下地以外である文書領域を他の画像に置換えて、文書領域の色を変換する文書変換部313、変換された両画像を統合する画像統合部315、および画像処理部300から加工された画像を出力する画像出力部317を含んで構成される。
図6は、第1の実施の形態にかかる画像処理部300で実行される、上記ステップS15の地紋検出処理を示すフローチャートである。
図6を参照して、始めに画像入力部301において上記ステップS10でスキャンして得られた画像データが画像処理部300に入力され(ステップS101)、画像分離部303に渡される。
次に、画像分離部303では、画像入力部301から入力された画像データが、下地である背景領域と、下地以外とに分離され(ステップS103)、下地が地紋検出部305に入力される。
続いて、地紋検出部305では、画像分離部303から入力された下地領域画像の平均値(RGB値)が算出され、算出されたRGB値をデバイスによらない色彩値であるLab値またはLuv値に変換される。そして、取得されたLab値またはLuv値と、HDD208に予め登録されている、下地に地紋が含まれている可能性があるか否かの基準となるしきい値である下地登録データのLab値またはLuv値とが比較される(ステップS105)。
ステップS105での比較の結果、画像分離部303から入力された下地が上記しきい値の範囲外である場合、つまり当該下地に地紋が含まれている可能性のある範囲にない場合(ステップS105でNO)、画像分離部303から入力された下地は下地登録データと不一致とされて、地紋検出部305において、検出結果として「地紋なし」が返される(ステップS115)。
ステップS105での比較の結果、画像分離部303から入力された下地が上記しきい値の範囲内である場合、つまり当該下地に地紋が含まれている可能性のある範囲内である場合(ステップS105でYES)、画像分離部303から入力された下地は下地登録データと一致したものとされて、地紋検出部305では、スムージングフィルタを用いて下地領域のコントラストを強調するスムージング処理が実行される(ステップS107)。
図7は、上記ステップS107でのスムージング処理を説明する図である。下地が、高線数のラインからなるパターン1(「地」部分)と、低線数のドットからなるパターン2(「紋」部分)とが組合わされた地紋を含む場合(図7(A))、上記ステップS107ではパターン1を構成するラインの幅より大きく、パターン2を構成するドットのサイズより小さなスムージングフィルタを用いることで、細かいパターンであるパターン1がぼかされて、大きなパターンであるパターン2が残り、ステップS107においてパターン1とパターン2との間に階調差を発生させることができる(図7(B))。
なお、上記具体例は、本発明の想定する高線数のラインからなるパターン1(「地」部分)と、低線数のドットからなるパターン2(「紋」部分)とが組合わされた地紋(図36)に対してスムージング処理を行なった例であるが、地紋の構成は上記構成に限定されず、たとえば図8(A)に示されるように、サイズの異なるドットの組合わせ、すなわち高線数のドットからなるパターン1(「地」部分)と、低線数のドットからなるパターン2(「紋」部分)との組合わせであってもよい。この場合も、パターン1を構成するドットのサイズより大きく、パターン2を構成するドットのサイズより小さなスムージングフィルタを用いることで、ステップS107においてパターン1とパターン2との間に階調差を発生させることができる(図8(B))。
続いて、地紋検出部305では、ステップS107でスムージング処理された下地領域のヒストグラムが生成される(ステップS109)。ステップS109で生成されたヒストグラムからピークが2つ検出された場合、すなわち上記パターン1と上記パターン2とを表わす2つのピークが検出された場合(ステップS111でYES)、地紋検出部305において、検出結果として「地紋あり」が返され(ステップS113)。一方、上記2つのピークが検出されない場合には(ステップS111でNO)、地紋検出部305において、検出結果として「地紋なし」が返され(ステップS115)。
上記ステップS111では、第1のピークの他に、下地全体の一定以上の割合(たとえば15%以上)を占める画素が所定以上の値をとる場合にそれらの画素が第2のピークとみなされ、検出結果が「地紋あり」とされてもよい。
なお、ステップS111では、上記方法以外の方法で検出結果が得られてもよく、たとえば、パターンマッチングが採用されて地紋を構成するパターンの有無を確認することで検出結果が得られてもよい。
図9は、第1の実施の形態にかかる画像処理部300で実行される、上記ステップS20の画像加工処理を示すフローチャートである。
上記地紋検出処理の結果が「地紋あり」である場合(ステップS15でYES)、図9を参照して、画像分離部303では、画像入力部301から入力された画像データが、地紋を含む下地と下地以外とに分離され(ステップS201)、下地が潜像抽出部307に、文書画像である下地以外が文書変換部313に入力される。なお、ステップS201での分離処理は、上記ステップS103での分離処理と同様であり、ここでは上記ステップS103の処理結果を用いてもよい。
潜像抽出部307では、画像分離部303から入力された下地から潜像が抽出され(ステップS203でYES、S205)、明度補正部309に入力される。潜像とは、図37を用いて説明されたように、地紋を含む文書画像を複写した際に浮かび上がってくる像であり、地紋が高線数のラインからなるパターン1(「地」部分)と、低線数のドットからなるパターン2(「紋」部分)とが組合わされて構成されている場合、パターン2で表わされている領域に相当する。
潜像は、通常(パターン2を構成する)ドットの集合体であるため、ステップS205では、ドットとドットとの間の距離が0になるまで各ドットを拡張する処理を行なうことで潜像が抽出される。または、パターン検索を行なってドットが並ぶ領域を抽出し、その領域をマスキングすることでも潜像が抽出される。
続いて、明度補正部309では、潜像抽出部307から入力された潜像領域画像の明度補正を行なわれ(ステップS207)、潜像変換部311に入力される。ステップS207において、明度補正部309では、潜像領域画像の明度ヒストグラムのピークを、ステップS201で分離された文書画像の明度のヒストグラムのピークに近づける方向で潜像領域画像の明度が補正される。すなわち、地紋を含んだ、通常の文書である文書画像が画像処理部300に入力された場合には、文書画像の大部分は黒色文字で構成されているため、潜像領域が当該黒色文字に近い明度となるよう明度が補正される。
続いて、潜像変換部311では、明度補正部309から入力された潜像領域画像の、明度が補正された潜像領域がマスクとして用いられてマスク画像A(たとえばグラデーション画像A)の一部領域が抽出され(ステップS209)、当該一部領域と潜像領域とが置換えられた潜像領域画像が画像統合部315に入力される。
また、文書変換部313では、画像分離部303から入力された下地以外の文書画像の、文書領域がそのままマスクとして用いられてマスク画像B(たとえばグラデーション画像B)の一部領域が抽出され(ステップS211)、当該一部領域と文書領域とが置換えられた文書領域画像が画像統合部315に入力される。
マスク画像A,Bであるグラデーション画像Aおよびグラデーション画像Bは、予めHDD208等の記憶装置やネットワーク30を介してアクセス可能な他の装置に記憶されているものであって、具体例としてのグラデーション画像A、グラデーション画像B、およびグラデーション画像Aとグラデーション画像Bとの関係については後述する。
画像統合部315では、潜像変換部311から入力されたマスク画像の一部領域である潜像領域画像と文書変換部313から入力されたマスク画像の一部領域である文書領域画像との2画像が統合される(ステップS213)。ステップS213では、画像統合部315においてマスク画像の一部領域である2画像が比較され、より濃度の濃い画像が優先して使用されるように統合されることが好ましい。
図10は、第1の実施の形態にかかるマスク画像であるグラデーション画像Aおよびグラデーション画像Bの具体例を示す図である。
本実施の形態にかかる画像処理部300で用いられるマスク画像は、中間色を経て変化する、出力時の背後色(たとえば印刷出力の場合には印刷用紙の色彩(一般的に白色))以外の、異なる複数色の色彩が施される画像である。上記複数色は高彩度かつ色相差の大きい色彩の組合わせであることが好ましく、より具体的には、所定彩度以上の色(たとえば赤や青)で、色相差が所定のRGB値(またはLab値、Luv値)以上の色の組合わせ(たとえば赤と青)であることが好ましい。図10を参照して、本具体例にかかるマスク画像であるグラデーション画像は、対角に赤領域および青領域が配され、その間に連続的に色彩が変化(グラデーション)する画像である。
また、本実施の形態にかかる画像処理部300で用いられる複数のマスク画像は、同じ色彩が用いられて、複数色の色彩領域が配される位置、および色彩の変化の様態(変化する方向等)が異なる関係にあって、同じ位置の色彩が互いに異なる画像である。図10を参照して、本具他例にかかるグラデーション画像Aおよびグラデーション画像Bは、赤領域および青領域が配される位置とグラデーションの方向とが逆になっている。
なお、本実施の形態では、マスク画像としてグラデーション画像が用いられるが、本発明においてマスク画像として用いられる画像は中間色を経て変化する複数の色が施された画像であればグラデーション画像に限定されず、たとえば1つの色彩領域から他の色彩領域に向かって所定間隔で段階的に色彩が変化するような画像であってもよい。なお、その場合、上記所定間隔は細かい方が好ましい。また、色彩の変化は1つの色彩領域から他の色彩領域に向かうような方向性を備えず、たとえばマーブル模様であってもよい。
図11は、地紋入り文書画像の具体例を示す図である。上記ステップS10で図11に示される文書画像がスキャンされた場合、ステップS15では画像処理部300において地紋が含まれることが検出され、ステップS20の画像加工処理が実行される。
図12は、下地と下地以外とに分離された、地紋入り文書画像の具体例を示す図である。上記ステップS20で図11に示された地紋入り文書画像に対して画像加工処理が施された場合、上記ステップS201で画像分離部303において、図12(A)の下地と、図12(B)の下地以外とに分離され、各々、潜像抽出部307と文書変換部313とに入力される。
なお、地紋入り文書画像は、本来、その潜像部分は秘匿性が確保されていなければならないものであるが、図11および図12については、説明の便宜上、潜像部分が明瞭になるように示されている。
図13は、下地と下地以外とに分離された後、下地から潜像が抽出され、潜像領域画像の明度が補正された、地紋入り文書画像の具体例を示す図である。上記ステップS201で画像分離部303において、図12(A)の下地と、図12(B)の下地以外とに分離された場合、上記ステップS205で潜像抽出部307において図12(A)の下地から潜像が抽出され、上記ステップS207で明度補正部309において、潜像領域の明度が、図13(B)に示される下地以外である文書画像の大部分を構成する黒色文字の明度に近い明度になるよう明度が補正され(図13(A))、潜像変換部311に入力される。
図14は、潜像領域および文書領域が、各々グラデーション画像と置換えられた地紋入り文書画像の具体例を示す図である。上記ステップS207で潜像領域の明度が、図13(A)に示されるように、図13(B)に示される文書画像に近い明度になるように補正された場合、上記ステップS209で潜像変換部311において、図10(A)に示されるグラデーション画像Aが用いられて潜像領域が置換えられ、図14(A)のグラデーション画像である、色が変換された潜像領域画像が画像統合部317に入力される。また、上記ステップS211で文書変換部313において、図10(B)に示されるグラデーション画像Bが用いられて文書領域が置換えられ、図14(B)のグラデーション画像である、色が変換された文書領域画像が画像統合部317に入力される。
図15は、地紋入り文書画像に対して本実施の形態にかかる画像処理が実行されて、MFP20から出力される画像の具体例を示す図である。潜像変換部311から図14(A)のグラデーション画像である潜像領域画像と、文書変換部313から図14(B)のグラデーション画像である文書領域画像とが画像統合部317に入力された場合、上記ステップS213で画像統合部317においてこれら2画像が統合されて図15に示される画像が得られ、上記ステップS25において出力される。
図10に示されたように、上記ステップS209および上記ステップS211で用いられるグラデーション画像Aおよびグラデーション画像Bは、赤領域および青領域が配される位置とグラデーションの方向とが逆であって、これらの2つのグラデーション画像の同じ部分の色は互いに異なっている。そのため、潜像領域をマスクとして置換えられるグラデーション画像Aの一部領域と、文書領域をマスクとして置換えられるグラデーション画像Bの一部領域とが各グラデーション画像上の同じ位置であっても色彩が異なり、図15に示されるように、統合されたときに2画像が重なったとしても色彩の相違で両画像を認識することができる。
すなわち、本実施の形態にかかる画像処理装置において原稿をスキャンしてプリントする際に上記画像処理が実行されることで、原稿が地紋入り文書画像である場合に地紋に含まれる潜像が強調されることで、地紋による高いセキュリティを維持しつつ、色彩の違いによって可読性の高い画像が出力される。
また、上記画像処理において、地紋入り文書画像に含まれる潜像領域画像と文書領域画像とが、各々、同じ色彩を用いた複数のマスク画像の一部領域に置換わることで色が変換されるので、本実施の形態にかかる画像処理装置においてスキャンしてプリントされた画像に、特定の色彩を削除する画像処理を施した場合であっても潜像領域画像と文書領域画像との一方の画像のみを削除することができず、地紋によるセキュリティを向上させることができる。
このため、本発明にかかる画像処理装置では、地紋による高いセキュリティを維持しつつスキャンが許可され、可読性の高い画像が提供されるため、スキャン自体を禁止する手法が採用された画像処理装置よりもより広い用途で用いられ得る。また、通常の画像処理を適用した場合であっても地紋によるセキュリティ性が損なわれにくい画像が提供されるため、不正な複製が許可されていない文書画像を配布する際に好適である。
[第2の実施の形態]
なお、上記画像処理における、複数のマスク画像(上記グラデーション画像Aおよび上記グラデーション画像B)の適用方法によっては、マスク画像上の同じ位置においてマスク画像間の色相差が小さくなる場合がある。具体的には、図10に示されたマスク画像であるグラデーション画像Aおよびグラデーション画像Bの場合、その中間部分の色相差が小さい。
上記第1の実施の形態にかかるMFP20においてかかるグラデーション画像Aおよびグラデーション画像Bが用いられて上記画像処理が実行され、潜像領域画像と文書領域画像とが、各々、グラデーション画像の色相差が小さくなる領域である一部領域に置換わると、潜像の要素と文書領域の要素との距離が小さい場合や重なった場合には可読性が低くなってしまうので、本実施の形態にかかるMFP20は、以下のような構成および動作であるものとする。
図16は、MFP20で原稿をスキャンしてプリントする際に上記画像処理を実行するための、第2の実施の形態にかかる画像処理部300の機能構成の具体例を示す図である。図16に示される機能もまた、図3のCPU200がROM202等の記憶装置に記憶されるプログラムを読出して実行することで発揮される機能である。
図16を参照して、第2の実施の形態にかかる画像処理部300は、第1の実施の形態にかかるMFP20の各部に加えて、画像分離部303で分離された下地以外である文書領域に含まれる要素である画像を拡張する画像拡張部319、および画像拡張部319で拡張された部分の領域を他の画像に置換えて変換する拡張変換部321を含んで構成される。
図17は、第2の実施の形態にかかる画像処理部300で実行される、上記ステップS20の画像加工処理を示すフローチャートである。
図17を参照して、上述の第1の実施の形態にかかる画像加工処理のステップS201と同様の処理が実行されて、画像分離部303において、画像入力部301から入力された画像データが、地紋を含む下地と下地以外とに分離され(ステップS201)、下地が潜像抽出部307に、文書画像である下地以外が画像拡張部319に入力される。
ステップS201で分離された下地に対しては、上記ステップS205〜S209の処理が実行されて、マスク画像A(たとえばグラデーション画像A)の一部領域と潜像領域とが置換えられた潜像領域画像が画像統合部315に入力される。
画像拡張部319では、画像分離部303から入力された下地以外の文書画像の、文字などである文書領域のピクセル数を所定数増加させる処理が実行されて文書領域が拡張され(文書領域の輪郭に相当)(ステップS215)、文書領域が文書変換部313に、文書領域の拡張された拡張領域が拡張変換部321に入力される。ステップS215では、所定方向(たとえば横方向)に文字領域のピクセル数を所定数増加させてもよいし(つまり、文字幅を増加させてもよいし)、全方向に文字領域のピクセル数を所定数増加させてもよい(つまり、文字太さを太くしてもよい)。
画像拡張部319から文書変換部313に入力された文書画像については(S217でYES)、上記ステップS211の処理が実行されて、マスク画像B(たとえばグラデーション画像B)の一部領域と文書領域とが置換えられた文書領域画像が画像統合部315に入力される。
画像拡張部319から拡張変換部321に入力された拡張領域については(S217でNO)、上記ステップS211と同様に、拡張変換部321においてマスクとして用いられてマスク画像C(たとえばグラデーション画像C)の一部領域が抽出され(ステップS219)、当該一部領域と拡張領域とが置換えられた拡張領域画像が画像統合部315に入力される。
第2の実施の形態にかかるマスク画像であるグラデーション画像Cもまた、予めHDD208等の記憶装置に記憶されているものであって、グラデーション画像Cの具体例、およびグラデーション画像A,グラデーション画像B,グラデーション画像Cの関係については後述する。
画像統合部315では、潜像変換部311から入力されたマスク画像の一部領域である潜像領域画像と文書変換部313から入力されたマスク画像の一部領域である文書領域画像と拡張変換部321から入力されたマスク画像の一部領域である拡張領域画像との3画像が統合される(ステップS213)。本実施の形態にかかるステップS213では、まず、潜像変換部311から入力されたマスク画像の一部領域である潜像領域画像と文書変換部313から入力されたマスク画像の一部領域である文書領域画像との2画像が統合された後に、拡張変換部321から入力されたマスク画像の一部領域である拡張領域画像が上書きされることが好ましい。
図18は、第2の実施の形態において、図10に示されたマスク画像であるグラデーション画像Aおよびグラデーション画像Bに加えて用いられる、グラデーション画像Cの具体例を示す図である。
グラデーション画像Cであるマスク画像もまた、第1の実施の形態にかかる画像処理部300で用いられるマスク画像と同様に、中間色を経て変化する、印刷用紙の色彩(一般的に白色)以外の、異なる複数色の色彩が施される画像であって、同じ色彩が用いられて、複数色の色彩領域が配される位置、および色彩の変化の様態(変化する方向等)が異なる関係にあり、同じ位置の色彩が互いに異なる画像である。
図18を参照して、本具体例にかかるグラデーション画像Cは、潜像領域を変換する際に用いられるグラデーション画像A(図10(A))の赤領域および青領域が配される位置が、その変化方向にずれた画像である。
図19〜図24は、地紋入り文書画像に対して本実施の形態にかかる画像処理が実行されて、上記各ステップで取得される画像の具体例を示す図である。
図19は、上記ステップS205で地紋を含む下地から抽出され、上記ステップS207で明度補正された潜像の具体例を示す図であって、上記ステップS209では、かかる潜像が上記グラデーション画像A(図10(A))で置換えられて、図20に示されるように色が変換される。
また、図21は、上記ステップS203で分離された、下地以外の文書画像に含まれる文書領域の具体例を示す図であって、上記ステップS211では、かかる文書領域が上記グラデーション画像B(図10(B))で置換えられて、図22に示されるように色が変換される。
さらに、図23は、上記ステップS215において拡張された文書領域の具体例を示す図であって、上記ステップS219では、文書領域の輪郭に相当する拡張領域が上記グラデーション画像C(図18)で置換えられて、図24に示されるように色が変換される。
図25は、地紋入り文書画像に対して本実施の形態にかかる画像処理が実行されて、MFP20から出力される画像を説明する図である。
上記ステップS213でこれらの画像(図20,図22,図24)が合成されることで、図25(B)に示されるように潜像の要素と、文書領域の要素と、潜像の要素と文書領域の要素との境界部(文書領域の輪郭)とに異なる色彩が施された画像が得られ、上記ステップS25において出力される。
図10,18に示されたように、グラデーション画像A〜Cは、赤領域および青領域が配される位置とグラデーションの方向とが異なっていて、これらの3つのグラデーション画像の同じ部分の色は互いに異なっている。上記グラデーション画像Aおよび上記グラデーション画像Bのみが用いられて第1の実施の形態にかかる画像処理が実行された場合には、図20に示された画像と図22に示された画像とが合成される。その場合、図25(A)に示されるように、グラデーション画像Aおよびグラデーション画像Bの中央部分に相当する、色が変換された潜像の要素と文書領域の要素とが重なった箇所や近接した箇所は、潜像の要素と文書領域の要素との色相差が小さく、文書領域の要素が文字である場合には文字の可読性が低くなる。しかしながら、文字領域の輪郭に相当する上記拡張領域がグラデーション画像Cで置換えられて色が変換されることで、図25(B)に示されるように、潜像の要素と文書領域の要素との境界が認識可能となる。
すなわち、本実施の形態にかかる画像処理において上記マスク画像が用いられて上記画像処理が実行されることで、地紋による高いセキュリティを維持しつつ、より可読性を高めることができる。
なお、上記実施の形態では、1つの具体例として、画像拡張部319において画像分離部303で分離された下地以外である文書領域に含まれる要素である画像が拡張され、拡張変換部321において拡張された部分の領域がたとえばグラデーション画像Cであるマスク画像Cで置換えられるものとしたが、他の具体例として、下地以外である文書領域に含まれる要素である画像が縮小され、縮小された部分の領域がたとえばグラデーション画像Cであるマスク画像Cで置換えられても、同様の効果が得られる。
さらに、図26は、画像処理部300で用いられるマスク画像であるグラデーション画像A〜グラデーション画像Cの他の具体例を示す図である。
図26(A)〜図26(C)に示されるように、グラデーション画像A〜グラデーション画像Cとして、各々色彩の配置の異なる、短い間隔で色彩の変化するグラデーション画像も好適である。
具体的に、上記ステップS205で地紋を含む下地から抽出され、上記ステップS207で明度補正された潜像が図27に示されるものであり、上記ステップS203で分離された、下地以外の文書画像に含まれる文書領域が図28に示されるものであり、上記ステップS215において拡張された文書領域が図29に示されるものである場合、上記ステップS209では、かかる潜像が上記グラデーション画像A(図26(A))で置換えられて、図30に示されるように色が変換され、上記ステップS211では、かかる文書領域が上記グラデーション画像B(図26(B))で置換えられて、図31に示されるように色が変換され、上記ステップS219では、文書領域の輪郭に相当する拡張領域が上記グラデーション画像C(図26(C))で置換えられて、図32に示されるように色が変換される。そして、上記ステップS213でこれらの画像が合成されて、図33に示される画像が出力される。
また、同様に、上記ステップS203で分離された、下地以外の文書画像に含まれる文書領域が図34に示されるものである場合、上記ステップS213でこれらの画像が合成されて、図35に示される画像が出力される。
このように、上記画像処理において、グラデーション画像A〜グラデーション画像Cとして、各々色彩の配置の異なる、短い間隔で色彩の変化するグラデーション画像を用いて色が変換された場合、地紋入り文書画像に含まれる潜像や文字領域の要素のサイズが小さな場合にも、1つの要素中に色彩の変化が含まれる可能性が高くなる。そのため、画像処理で特定の要素(潜像や文字)を削除することが難しくなり、よりセキュリティを高めることができる。
なお、本実施の形態においては、本発明にかかる画像処理装置をMFP20であるものとしたが、情報処理端末10で実現されてもよい。その場合、上記画像処理を実現するためのプログラムは情報処理端末10のROM102等に記憶され、CPU100がROM102等に記憶されるプログラムを読出して実行することで実現される。また、画像処理において用いられるマスク画像は、情報処理端末10のHDD112等に記憶されていてもよいし、MFP20のHDD208やその他の装置に記憶されて、ネットワーク30を介して取得されてもよい。
さらに、本実施の形態にかかる画像処理装置であるMFP20実行される画像処理方法を、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態にかかる画像処理装置であるMFPを含む画像処理システムの構成の具体例を示す図である。 情報処理端末10の一例としてのコンピュータのハードウェア構成の具体例を示す図である。 MFP20のハードウェア構成の具体例を示す図である。 本実施の形態にかかるMFP20で原稿をスキャンしてプリントする際に実行される画像処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態にかかる画像処理部300の機能構成の具体例を示す図である。 第1の実施の形態にかかる画像処理部300で実行される、ステップS15の地紋検出処理を示すフローチャートである。 ステップS107でのスムージング処理を説明する図である。 本発明において想定されている地紋の他の具体例を説明する図である。 ステップS20の画像加工処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態にかかるマスク画像であるグラデーション画像Aおよびグラデーション画像Bの具体例を示す図である。 地紋入り文書画像の具体例を示す図である。 下地と下地以外とに分離された、地紋入り文書画像の具体例を示す図である。 潜像領域画像の明度が補正された、地紋入り文書画像の具体例を示す図である。 潜像領域および文書領域が、各々グラデーション画像と置換えられた地紋入り文書画像の具体例を示す図である。 地紋入り文書画像に対して第1の実施の形態にかかる画像処理が実行されて、MFP20から出力される画像の具体例を示す図である。 第2の実施の形態にかかる画像処理部300の機能構成の具体例を示す図である。 ステップS20の画像加工処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態にかかるマスク画像であるグラデーション画像Cの具体例を示す図である。 ステップS207で得られる画像の具体例を示す図である。 ステップS209で得られる画像の具体例を示す図である。 ステップS201で分離して得られる画像の具体例を示す図である。 ステップS211で得られる画像の具体例を示す図である。 ステップS215で得られる画像の具体例を示す図である。 ステップS219で得られる画像の具体例を示す図である。 地紋入り文書画像に対して第2の実施の形態にかかる画像処理が実行されて、MFP20から出力される画像を説明する図である。 グラデーション画像A〜グラデーション画像Cの他の具体例を示す図である。 ステップS207で得られる画像の具体例を示す図である。 ステップS201で分離して得られる画像の具体例を示す図である。 ステップS215で得られる画像の具体例を示す図である。 ステップS209で得られる画像の具体例を示す図である。 ステップS211で得られる画像の具体例を示す図である。 ステップS219で得られる画像の具体例を示す図である。 MFP20から出力される画像の具体例を示す図である。 ステップS201で分離して得られる画像の具体例を示す図である。 MFP20から出力される画像の具体例を示す図である。 本発明において想定されている地紋の一例を説明する図である。 地紋入り文書画像の具体例を示す図である。 地紋を消去するために従来の画像処理装置において実行されている処理の具体例を示すフローチャートである。 ステップS2,S3で得られる画像の具体例を示す図である。
符号の説明
10 情報処理端末、20 MFP、30 ネットワーク、100 CPU、102 ROM、104 RAM、106 入力部、108 表示装置、110 ネットワークI/F、112 HDD、200 CPU、202 ROM、204 RAM、206 操作パネル、208 HDD、216 ネットワークI/F、210 スキャナ部、212 印刷部、214 ファクシミリ送受信部、300 画像処理部、301 画像入力部、303 画像分離部、305 地紋検出部、307 潜像抽出部、309 明度補正部、311 潜像変換部、313 文書変換部、315 画像統合部、317 画像出力部、319 画像拡張部、321 拡張変換部。

Claims (12)

  1. 入力された画像の下地から地紋を検出する地紋検出手段と、
    前記下地から潜像を抽出する潜像抽出手段と、
    前記潜像の明度を、前記画像の前記下地以外の要素の明度に近づけるよう補正する明度補正手段と、
    前記潜像の色を、中間色を経て変化する、出力時の背後色以外の、相異なる複数の色から構成される第1の複数色に変換する潜像変換手段と、
    前記画像の前記下地以外の前記要素の色を、前記第1の複数色と同じ前記相異なる複数の色から構成され、前記変化とは異なる態様で変化する第2の複数色に変換する変換手段とを備える、画像処理装置。
  2. 前記第1の複数色および前記第2の複数色は、連続的に変化するグラデーションである、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の複数色と前記第2の複数色とは前記グラデーションの方向が異なる、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の複数色と前記第2の複数色を構成する複数の色は、所定彩度以上の色彩であって、各色相間の差が所定以上である、請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像の前記下地以外の要素を拡張または縮小させる拡張/縮小手段と、
    前記拡張手段において拡張または縮小された領域の色を、前記第1の複数色および前記第2の複数色と同じ前記相異なる複数の色から構成され、前記第1の複数色の色の変化および前記第2の複数色の色の変化と異なる態様で変化する第3の複数色に変換する拡張/縮小領域変換手段とをさらに備える、請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1の複数色、前記第2の複数色、および前記第3の複数色は連続的に変化するグラデーションであって、前記第1の複数色と前記第3の複数色とはグラデーションの形状が同じで、構成する複数の色の配置が異なる、請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 画像入力手段と画像出力手段とを備える画像処理装置における画像処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記画像入力手段から入力された画像の下地から地紋を検出する地紋検出ステップと、
    前記下地から潜像を抽出する潜像抽出ステップと、
    前記潜像の明度を、前記画像の前記下地以外の要素の明度に近づけるよう補正する明度補正ステップと、
    前記潜像の色を、中間色を経て変化する、前記画像出力手段での出力時の背後色以外の、相異なる複数の色から構成される第1の複数色に変換する潜像変換ステップと、
    前記画像の前記下地以外の前記要素の色を、前記第1の複数色と同じ前記相異なる色から構成され、前記変化とは異なる態様で変化する第2の複数色に変換する変換ステップとを実行させる、画像処理プログラム。
  8. 前記第1の複数色および前記第2の複数色は、連続的に変化するグラデーションである、請求項7に記載の画像処理プログラム。
  9. 前記第1の複数色と前記第2の複数色とは前記グラデーションの方向が異なる、請求項8に記載の画像処理プログラム。
  10. 前記第1の複数色と前記第2の複数色を構成する複数の色は、所定彩度以上の色彩であって、各色相間の差が所定以上である、請求項7に記載の画像処理プログラム。
  11. 前記画像の前記下地以外の要素を拡張または縮小させる拡張/縮小ステップと、
    前記拡張ステップにおいて拡張または縮小された領域の色を、前記第1の複数色および前記第2の複数色と同じ前記相異なる複数の色から構成され、前記第1の複数色の色の変化および前記第2の複数色の色の変化と異なる態様で変化する第3の複数色に変換する拡張/縮小領域変換ステップとをさらに実行させる、請求項7に記載の画像処理プログラム。
  12. 前記第1の複数色、前記第2の複数色、および前記第3の複数色は連続的に変化するグラデーションであって、前記第1の複数色と前記第3の複数色とはグラデーションの形状が同じで、構成する複数の色の配置が異なる、請求項11に記載の画像処理プログラム。
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