JP2007043656A - 濃度決定方法及び画像形成装置及び画像処理システム - Google Patents

濃度決定方法及び画像形成装置及び画像処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】 潜像画像及び背景画像からなる地紋画像の濃度を自動的かつ最適に決定することができる濃度決定方法及び画像形成装置、画像処理システムを提供する。
【解決手段】 複数の潜像パッチ及び複数の背景パッチからなるテストシートを出力する。次に、このテストシートを読み取ることで得られる画像データから、各パッチの輝度や濃度あるいは反射濃度を求め、求めた値に基づいて最適な潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出する。最後に、抽出されたパッチを生成するために用いられた濃度信号値を、潜像画像及び背景画像を生成するための濃度信号値として設定する。
【選択図】 図16

Description

本発明は、地紋画像を構成する潜像画像と背景画像の濃度決定方法並びに濃度決定された地紋画像をシートに形成する画像形成装置及び画像処理システムに関する。
偽造防止用紙と呼ばれる特殊な用紙が存在する。この偽造防止用紙には、人間が一見しても見えないように「COPY」などの文字列が埋め込まれている。なお、偽造防止用紙を複写することで得られる複写物上では、この埋め込まれた文字列は浮び上がる。そのため、こうした偽造防止用紙を用いて作成された文書は、その複写物とは容易に区別することができる。また、文書の複写物の使用を躊躇させることができる。
偽造防止用紙はこうした効果があるため、住民票や帳票などを作成する際に利用されてきた。しかし、偽造防止用紙は普通紙と比較して値段が高いという問題があった。また、用紙の製作時に埋め込まれた文字列しか複写物上で浮び上がらないという問題があった。
こうした状況の中、近年では、偽造防止用紙と同様の効果を得ることができる新しい技術が注目されている(特許文献1参照)。これは、コンピュータを用いて作成した原稿データ及び地紋(複写牽制地紋と呼ばれることもある)画像データをプリンタ内部で合成し、この合成により得られた地紋付き画像データを普通紙に出力するという技術である。なお、この地紋画像には文字列などが埋め込まれている。そのため、地紋付き画像を複写することで得られる複写物上では、偽造防止用紙を用いた場合と同様に埋め込まれていた文字列が浮び上がる。なお、この技術は普通紙を利用するため、偽造防止用紙を利用する場合に比べて安価に原本を作成することが可能であるという利点がある。またこの技術では、原本を作成する度に新たな地紋画像データを生成することが可能である。そのため、この技術には、地紋画像の色や埋め込み文字列などを自由に設定することが可能であるという利点がある。
ところで、この地紋画像は複写物上で「残る」領域及び「消える」(あるいは「前記の残る領域に比べて薄くなる」)領域から構成される。なお、これら2つの領域における反射濃度は原本上ではほぼ同じとなっている。そのため、人間の目には「COPY」などの文字列が埋め込まれていることが分らない。ここで「残る」とは、原本における画像が複写物上で正確に再現されることである。また「消える」とは、原本における画像が複写物上では再現されないことである。なお、反射濃度は反射濃度計により測定される。
以降、複写物上で「残る」領域を「潜像部」と称し、複写物上で「消える」(あるいは「前記の残る領域に比べて薄くなる」)領域を「背景部」と称する。
図38は、地紋画像におけるドットの状態を示す図である。同図でドットが集中して配置されている領域が潜像部であり、ドットが分散して配置されている領域が背景部である。この2つの領域におけるドットは、それぞれ異なる網点処理や異なるディザ処理により生成されている。例えば、潜像部のドットは低い線数の網点処理により、また背景部のドットは高い線数の網点処理により生成されている。あるいは、潜像部のドットはドット集中型ディザマトリクスを用いて、また背景部のドットはドット分散型ディザマトリクスを用いて生成されている。
ところで、複写機の再現能力は、複写機が有する入力解像度や出力解像度に依存する。そのため、複写機の再現能力には限界が存在する。これにより、地紋画像の潜像部におけるドットが複写機で再現可能なドットより大きく形成され、かつ背景部におけるドットが再現可能なドットより小さく形成されている場合には、一般的に複写物上では潜像部におけるドットは再現されるが、背景部におけるドットは再現されにくい。結果として、複写物上では、潜像部が背景部に比べてより濃く再現される。以後、複写物上で潜像部が背景部より濃く再現されることで、埋め込まれていた文字列などが浮び上がったように見えることを顕像化と称する。
図39(a)および(b)は、この顕像化を示す図である。集中したドット(大きなドット)は複写物上で再現され、分散したドット(小さなドット)は複写物上で正確に再現されないことを同図は概念的に示している。
なお、地紋画像は上記構成に限定されるものではなく、複写物上で人間が認識可能に「COPY」などの文字列や記号あるいは模様などが現れる(顕像化する)ように構成されていればよい。また、複写物上で「COPY」などの文字列が白抜き状態で示されても、その地紋画像は目的を達成しているといえる。この場合「COPY」の領域を背景部と呼ぶことは言うまでもない。
ところで上述したように、地紋画像は潜像部の反射濃度と背景部の反射濃度とがほぼ等しくなるようにして作成されている。例えば、特許文献1には網点処理を行った潜像部と網点処理を行っていない背景部の階調が出力時に略一致するように階調補正を行うことが記載されている。
また、特許文献2及び特許文献3には地紋についての記載はないものの、大ドット領域の反射濃度と略一致する反射濃度を持つ小ドット領域を画像形成するために露光量やPWMのパラメータを調整するための手法が記載されている。
特開301−197297号公報 特登録3235926号公報 特開11−196879号公報
しかしながら、装置(例えばMFPやプリンタなど)が出力するドットサイズなどは、装置が置かれている環境及び装置使用年数の影響により変化する。これにより出力画像の反射濃度は変化してしまう。そのため、特許文献1に記載された方法で潜像部と背景部の反射濃度が略一致するような初期設定を行っても、出力される小ドットのサイズが前回出力された小ドットのサイズより少し大きく(又は小さく)なった場合には、背景部が潜像部より濃い(又は薄い)地紋画像が生成されてしまう。結果として、潜像が原本において視認されてしまう(潜像の隠蔽性に欠ける)という問題が存在した。
さらに、大ドットのサイズが大きく(又は小さく)なった場合には、潜像部が背景部より濃い(又は薄い)地紋画像が形成されてしまう。結果として、潜像が原本において視認されてしまうという問題が存在した。
さらに、大ドット及び小ドットのサイズが共に大きくなった場合には、より濃い地紋画像を有する原本が作成されてしまう。結果として、コンテンツ(例、住民票の氏名など)の可読性が低下するという問題や、複写物上で潜像部も背景部も共に再現されてしまい潜像が浮び上がらないという問題が存在した。またその逆で、大ドット及び小ドットのサイズが共に小さくなり地紋画像が薄くなった結果、複写物上で潜像部も背景部も共に再現されずに潜像が浮び上がらないという問題が存在した。
以上をまとめると、原本において潜像隠蔽性が低い地紋画像が形成されてしまうという問題が存在した。また、コンテンツの可読性が低い地紋画像が形成されてしまうという問題が存在した。また、複写物において顕像化しない地紋画像が形成されてしまうという問題が存在した。
ところで、特許文献2及び特許文献3においては、複数のパッチを有するテストシートを出力した上で、所定のパッチと等しい濃さに見えるパッチをユーザに判定させるという技術が開示されている。なお、特許文献2では、ユーザに判定させた結果を元に最適な露出量を決定することで、濃度調整を行っている。また、特許文献3では、ユーザに判定させた結果を元にPWMの最適なパラメータを決定することで、濃度調整を行っている。
しかしながら、特許文献2及び特許文献3に記載の技術は、ユーザによる目視による調整であり必ずしも正確な結果が得られるものではなく、また、ユーザに対して負荷を強いるものであり利便性が高いものとは言い難い。
本発明は上述した問題を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、地紋画像の濃度を自動的かつ最適に決定することができる濃度決定方法を提供するところにある。また、濃度が自動的かつ最適に決定された地紋画像をシートに形成できる画像形成装置及び画像処理システムを提供するところにある。
上記課題を解決するための本発明における地紋画像を構成する潜像画像及び背景画像の濃度決定方法は以下の構成を有する、すなわち
複数の濃度信号値を用いて生成された複数の潜像パッチ及び複数の濃度信号値を用いて生成された複数の背景パッチを少なくとも1枚のシートに形成する形成工程と、前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチが形成された前記シートを読み取ることで得られた画像データ内の前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの輝度情報を夫々取得する輝度情報取得工程と、前記輝度情報取得工程で取得された前記輝度情報に基づいて、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定する決定工程とを有する。
また、上記課題を解決するための本発明における他の態様による地紋画像を構成する潜像画像及び背景画像の濃度決定方法は以下の構成を有する、すなわち
複数の濃度信号値を用いて生成された複数の潜像パッチ及び複数の濃度信号値を用いて生成された複数の背景パッチを少なくとも1枚のシートに形成する形成工程と、
前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチが形成された前記シートを読み取ることで得られた画像データに所定の画像処理を施すことで生成された画像データに基づいて、当該画像データ内の前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの濃度情報を夫々取得する濃度情報取得工程と、
前記濃度情報取得工程で取得された前記濃度情報に基づいて、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定する決定工程とを有する。
本発明によれば、地紋画像の濃度を自動的かつ最適に決定することができる。これにより、適切な濃度を有する地紋画像を容易かつ確実に生成することが可能である。
以下では、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
なお、以下の実施形態においては、潜像文字列や潜像記号を地紋画像の潜像部に設定し、任意のコンテンツ画像と合成して原本(オリジナルの印刷物)を出力するものとする。また、複写物において背景部が潜像部に対して薄くなることで潜像文字列や潜像記号が浮び上がって見えるものとして説明を行う。
しかしながら、本発明における地紋画像はこれに限られるものではない。例えば、上述したように潜像文字列や潜像記号を背景部として設定し、かつ、背景部の周囲の領域を潜像部として設定することで、複写物上で潜像文字列や潜像記号が白抜き表現される形態であってもよい。
なお、本発明は地紋画像の種類やその生成処理、色、形状、サイズなどによって規定されるものではない。
また、原本の潜像部と背景部にそれぞれ異なるドットパターンを配置することで、複写物上での潜像部と背景部に異なるモアレを生じさせ反射濃度差を生じさせることも可能である。
また、地紋画像をドットでなく万線を用いて形成するなどの考慮されうる様々な手法が代用可能である。
<印刷システム(図1)>
続いて、実施例1について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。このシステムではホストコンピュータ40及び3台の画像形成装置(10,20,30)がLAN50に接続されているが、本発明における印刷システムにおいては、これらの接続数に限られることはない。また、本実施例では接続方法としてLANを適用しているが、これに限られることはない。例えば、WAN(公衆回線)などの任意のネットワーク、USBなどのシリアル伝送方式、セントロニクスやSCSIなどのパラレル伝送方式なども適用可能である。
ホストコンピュータ(以下、PCと称する)40はパーソナルコンピュータの機能を有している。このPC40はLAN50やWANを介してFTPやSMBプロトコルを用いファイルを送受信したり電子メールを送受信したりすることができる。またPC40から画像形成装置10、20、30に対して、プリンタドライバを介した印字命令を行うことが可能となっている。
画像形成装置10と20は同じ構成を有する装置である。画像形成装置30はプリント機能のみの画像形成装置であり、画像形成装置10や20が有するスキャナ部を有していない。以下では、説明の簡単のために、画像形成装置10、20のうちの画像形成装置10に注目して、その構成を詳細に説明する。
画像形成装置10は、画像入力デバイスであるスキャナ部13、画像出力デバイスであるプリンタ部14、画像形成装置10全体の動作制御を司るコントローラ(Controller Unit)11、ユーザインターフェース(UI)である操作部12から構成される。
<画像形成装置10(図2)>
画像形成装置10の外観を図2に示す。スキャナ部13は、原稿上の画像を露光走査して得られた反射光をCCDに入力することで画像の情報を電気信号に変換する。スキャナ部はさらに電気信号をR,G,B各色からなる輝度信号に変換し、当該輝度信号を画像データとしてコントローラ11に対して出力する。
なお、原稿は原稿フィーダ201のトレイ202にセットされる。ユーザが操作部12から読み取り開始を指示すると、コントローラ11からスキャナ部13に原稿読み取り指示が与えられる。スキャナ部13は、この指示を受けると原稿フィーダ201のトレイ202から原稿を1枚ずつフィードして、原稿の読み取り動作を行う。なお、原稿の読み取り方法は原稿フィーダ201による自動送り方式ではなく、原稿を不図示のガラス面上に載置し露光部を移動させることで原稿の走査を行う方法であってもよい。
プリンタ部14は、コントローラ11から受け取った画像データを用紙上に形成する画像形成デバイスである。なお、本実施例において画像形成方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式となっているが、本発明はこれに限られることはない。例えば、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に印字するインクジェット方式などでも適用可能である。また、プリンタ部14には、異なる用紙サイズ又は異なる用紙向きを選択可能とする複数の用紙カセット203、204、205が設けられている。排紙トレイ206には印字後の用紙が排出される。
<コントローラ11の詳細説明(図3)>
図3は、画像形成装置10のコントローラ11の構成をより詳細に説明するためのブロック図である。
コントローラ11はスキャナ部13やプリンタ部14と電気的に接続されており、一方ではLAN50やWAN331を介してPC40や外部の装置などと接続されている。これにより画像データやデバイス情報の入出力が可能となっている。
CPU301は、ROM303に記憶された制御プログラム等に基づいて接続中の各種デバイスとのアクセスを統括的に制御すると共に、コントローラ内部で行われる各種処理についても統括的に制御する。RAM302は、CPU301が動作するためのシステムワークメモリであり、かつ画像データを一時記憶するためのメモリでもある。このRAM302は、記憶した内容を電源off後も保持しておくSRAM及び電源off後には記憶した内容が消去されてしまうDRAMにより構成されている。ROM303には装置のブートプログラムなどが格納されている。HDD304はハードディスクドライブであり、システムソフトウェアや画像データを格納することが可能となっている。
操作部I/F305は、システムバス310と操作部12とを接続するためのインターフェース部である。この操作部I/F305は、操作部12に表示するための画像データをシステムバス310から受け取り操作部12に出力すると共に、操作部12から入力された情報をシステムバス310へと出力する。
NetworkI/F306はLAN50及びシステムバス310に接続し、情報の入出力を行う。Modem307はWAN331及びシステムバス310に接続しており、情報の入出力を行う。2値画像回転部308は送信前の画像データの方向を変換する。2値画像圧縮・伸張部309は、送信前の画像データの解像度を所定の解像度や相手能力に合わせた解像度に変換する。なお圧縮及び伸張にあたってはJBIG、MMR、MR、MHなどの方式が用いられる。画像バス330は画像データをやり取りするための伝送路であり、PCIバス又はIEEE1394で構成されている。
スキャナ画像処理部312は、スキャナ部13からスキャナI/F311を介して受け取った画像データに対して、補正、加工、及び編集を行う。なお、スキャナ画像処理部312は、受け取った画像データがカラー原稿か白黒原稿かや、文字原稿か写真原稿かなどを判定する。そして、その判定結果を画像データに付随させる。こうした付随情報を像域データと称する。このスキャナ画像処理部312で行われる処理の詳細については後述する。
圧縮部313は画像データを受け取り、この画像データを32画素x32画素のブロック単位に分割する。なお、この32×32画素の画像データをタイルデータと称する。図4は、このタイルデータを概念的に表している。原稿(読み取り前の紙媒体)において、このタイルデータに対応する領域をタイル画像と称する。なおタイルデータには、その32×32画素のブロックにおける平均輝度情報やタイル画像の原稿上の座標位置がヘッダ情報として付加されている。さらに圧縮部313は、複数のタイルデータからなる画像データを圧縮する。伸張部316は、複数のタイルデータからなる画像データを伸張した後にラスタ展開してプリンタ画像処理部315に送る。
プリンタ画像処理部315は、伸張部316から送られた画像データを受け取り、この画像データに付随させられている像域データを参照しながら画像データに画像処理を施す。画像処理後の画像データは、プリンタI/F314を介してプリンタ部14に出力される。このプリンタ画像処理部315で行われる処理の詳細については後述する。
画像変換部317は、画像データに対して所定の変換処理を施す。この処理部は以下に示すような処理部により構成される。
伸張部318は受け取った画像データを伸張する。圧縮部319は受け取った画像データを圧縮する。回転部320は受け取った画像データを回転する。変倍部321は受け取った画像データに対し解像度変換処理(例えば600dpiから200dpi)を行う。色空間変換部322は受け取った画像データの色空間を変換する。この色空間変換部322は、マトリクス又はテーブルを用いて公知の下地飛ばし処理を行ったり、公知のLOG変換処理(RGB→CMY)を行ったり、公知の出力色補正処理(CMY→CMYK)を行ったりすることができる。2値多値変換部323は受け取った2階調の画像データを256階調の画像データに変換する。逆に多値2値変換部324は受け取った256階調の画像データを誤差拡散処理などの手法により2階調の画像データに変換する。
合成部327は受け取った2つの画像データを合成し1枚の画像データを生成する。なお、2つの画像データを合成する際には、合成対象の画素同士が持つ輝度値の平均値を合成輝度値とする方法や、輝度レベルで明るい方の画素の輝度値を合成後の画素の輝度値とする方法が適用される。また、暗い方を合成後の画素とする方法の利用も可能である。さらに合成対象の画素同士の論理和演算、論理積演算、排他的論理和演算などで合成後の輝度値を決定する方法なども適用可能である。これらの合成方法はいずれも周知の手法である。間引き部326は受け取った画像データの画素を間引くことで解像度変換を行い、1/2,1/4,1/8などの画像データを生成する。移動部325は受け取った画像データに余白部分をつけたり余白部分を削除したりする。
RIP328は、PC40などから送信されたPDLコードデータを元に生成された中間データを受け取り、ビットマップデータ(多値)を生成する。
<スキャナ画像処理部312の詳細説明(図5)>
図5にスキャナ画像処理部312の内部構成を示す。
スキャナ画像処理部312はRGB各8bitの輝度信号からなる画像データを受け取る。この輝度信号は、マスキング処理部501によりCCDのフィルタ色に依存しない標準的な輝度信号に変換される。
フィルタ処理部502は、受け取った画像データの空間周波数を任意に補正する。この処理部は、受け取った画像データに対して、例えば7×7のマトリクスを用いた演算処理を行う。ところで、複写機や複合機では、図7における704タブの押し下げによりコピーモードとして文字モードや写真モードや文字/写真モードを選択することができる。ここでユーザにより文字モードが選択された場合には、フィルタ処理部502は文字用のフィルタを画像データ全体にかける。また、写真モードが選択された場合には、写真用のフィルタを画像データ全体にかける。また、文字/写真モードが選択された場合には、後述の文字写真判定信号(像域データの一部)に応じて画素ごとに適応的にフィルタを切り替える。つまり、画素ごとに写真用のフィルタをかけるか文字用のフィルタをかけるかが決定される。なお、写真用のフィルタには高周波成分のみ平滑化が行われるような係数が設定されている。これは、画像のざらつきを目立たせないためである。また、文字用のフィルタには強めのエッジ強調を行うような係数が設定されている。これは、文字のシャープさを出すためである。
ヒストグラム生成部503は、受け取った画像データを構成する各画素の輝度データをサンプリングする。より詳細に説明すると、主走査方向、副走査方向にそれぞれ指定した開始点から終了点で囲まれた矩形領域内の輝度データを、主走査方向、副走査方向に一定のピッチでサンプリングする。そして、サンプリング結果を元にヒストグラムデータを生成する。生成されたヒストグラムデータは、下地飛ばし処理を行う際に下地レベルを推測するために用いられる。入力側ガンマ補正部504は、テーブル等を利用して非線形特性を持つ輝度データに変換する。
カラーモノクロ判定部505は、受け取った画像データを構成する各画素が有彩色であるか無彩色であるかを判定し、その判定結果をカラーモノクロ判定信号(像域データの一部)として画像データに付随させる。文字写真判定部506は、画像データを構成する各画素が文字を構成する画素なのか、文字以外(例えば、写真など)を構成する画素なのかを判定する。そして、その判定結果を文字写真判定信号(像域データの一部)として画像データに付随させる。
<プリンタ画像処理部315の詳細説明(図6)>
図6にプリンタ画像処理315においてなされる処理の流れを示す。
下地飛ばし処理部601は、スキャナ画像処理部312で生成されたヒストグラムを用いて画像データの下地色を飛ばす(除去する)。モノクロ生成部602はカラーデータをモノクロデータに変換する。Log変換部603は輝度濃度変換を行う。このLog変換部603は、例えば、RGB入力された画像データを、CMYの画像データに変換する。出力色補正部604は出力色補正を行う。例えばCMY入力された画像データを、テーブルやマトリックスを用いてCMYKの画像データに変換する。出力側ガンマ補正部605は、この出力側ガンマ補正部605に入力される信号値と、複写出力後の反射濃度値とが比例するように補正を行う。中間調補正部606は、出力するプリンタ部の階調数に合わせて任意の中間調処理を行う。この中間調補正部606は、例えば、受け取った高階調の画像データに対し2値化や32値化などを行う。
なお、スキャナ画像処理部312やプリンタ画像処理部315における各処理部では、受け取った画像データに各処理を施さずに出力させることも可能となっている。このような、ある処理部において処理を施さずにデータを通過させることを、以下では「処理部をスルーさせる」と表現することにする。コントローラ11の説明は以上である。
<コピー動作及びPDLプリント動作の説明>
続いてコピー動作とPDLプリント動作について、図2、図5、図6を用いて説明する。
まずコピー動作について説明する。スキャナ部13で読み取られた原稿は、画像データとしてスキャナI/F311を介してスキャナ画像処理部312に送られる。スキャナ画像処理部312は、この画像データに対して図5に示す処理を行い、新たな画像データと共に像域データを生成する。また、この像域データを画像データに付随させる。続いて圧縮部313は、この画像データを32画素x32画素のブロック単位に分割しタイルデータを生成する。さらに圧縮部313は、この複数のタイルデータからなる画像データを圧縮する。圧縮部313で圧縮された画像データはRAM302に送られ格納される。なお、この画像データは必要に応じて画像変換部317に送られ画像処理が施された上で再びRAM302に送られ格納される。その後、RAM302に格納されている画像データは伸張部316に送られる。伸張部316は、この画像データを伸張する。さらに伸張部316は、伸張後の複数のタイルデータからなる画像データをラスタ展開する。ラスタ展開後の画像データはプリンタ画像処理部315に送られる。プリンタ画像処理部315は、画像データに付随されている像域データに応じた画像データ編集を行う。この処理は図6で示した処理である。プリンタ画像処理部315において編集が終了した画像データはプリンタI/F314を介してプリンタ部14に送られる。最後に、プリンタ部14は出力用紙上に画像形成を行う。
なお、スキャナ画像処理部312やプリンタ画像処理部315内の各処理部、つまり図5や図6で示した各処理部における編集方法は、レジスタの切り替えにより切り替えられる。このレジスタの切り替えは、像域データや操作部12からの(ユーザによる)設定情報などに応じて行われる。また、上述の説明では省略したが、必要に応じて、ROM303やHDD304に格納される処理やROM303やHDD304に格納されている画像データの取出し処理が行われてもよいことは言うまでもない。
続いて、PDL動作について説明を行う。LAN50経由でPC40より送られたPDLデータは、NetworkI/F306を介してRAM302に送られ格納される。このRAM302に格納されているPDLデータを解釈することにより生成された中間データは、RIP328に送られる。RIP328は、この中間データをレンダリングしラスタ形式の画像データを生成する。生成されたラスタ形式の画像データは圧縮部329に送られる。圧縮部329は画像データをブロック単位で分割した後に圧縮する。圧縮後の画像データはRAM302に送られる。なお、この画像データには、PDLデータ内に含まれていたオブジェクトデータ(文字画像か写真画像か等を示すデータ)に相当する像域データが付随されている。ところで、PDLプリントが指示されている場合には、この画像データはプリンタ部14に送られ出力用紙上に画像形成される。この動作はコピー動作と同様なため説明を省略する。
続いて、地紋を設定する方法について説明を行う。
<操作画面の説明>
初期画面及び地紋設定時に表示される操作画面を図7、図8、図9、図10に示す。
図7は画像形成装置10における初期画面である。領域701は、画像形成装置10がコピーできる状態にあるか否かを示し、かつ設定したコピー部数を示す。原稿選択タブ704は原稿のタイプを選択するためのタブであり、このタブが押し下げられると文字、写真、文字/写真モードの3種類の選択メニューをポップアップ表示される。フィニッシングタブ706は各種フィニッシングに関わる設定を行うためのタブである。両面設定タブ707は両面読込み及び両面印刷に関する設定を行うためのタブである。読み取りモードタブ702は原稿の読み取りモードを選択するためのタブである。このタブが押し下げられるとカラー/ブラック/自動(ACS)の3種類の選択メニューがポップアップ表示される。なお、カラーが選択された場合にはカラーコピーが、ブラックが選択された場合にはモノクロコピーが行われる。また、ACSが選択された場合には、上述したモノクロカラー判定信号によりコピーモードが決定される。
図8は、図7における応用モードタブ705が押し下げられた際に表示される画面である。ユーザは、この画面上で縮小レイアウト、カラーバランス、地紋等に関する設定を行うことができる。
図9は、図8における地紋タブ801が押し下げられた際に表示される画面である。ユーザは、この画面上で文字列情報(極秘、コピー禁止、無効、CONFIDENTIAL、社外秘、コピー)や記号情報(★)などを潜像として設定することができる。例えば、潜像として記号情報(★)を設定した場合には、記号情報タブ901を押し下げた後、Nextタブ902を押し下げればよい。
図10は、図9におけるNextタブ902が押し下げられた際に表示される画面である。ユーザは、この画面上で潜像のフォントサイズ及び色を設定することができる。フォントサイズの候補には大、中、小(1001)が、色の候補にはブラック、マゼンタ、シアン(1002)が存在する。フォント及び色の設定終了後、OKタブ1003が押し下げられると地紋設定が完了する。
<地紋付き画像データの画像形成処理>
以下では、原稿の読み取りにより得られた原稿画像データを地紋画像データと合成した上で、出力用紙上に画像形成するまでの処理について説明する。なお、各処理の実行にあたっては、CPU301が統括的に制御を行う。また、RAM302は、CPU1の主メモリやワークエリア等として機能する。
操作画面(図8〜図10等)を通して、原稿に地紋を付加する指示が行われると、スキャナ部13は原稿の読み取り処理を開始する。この読み取り処理により生成された原稿画像データは、スキャナ画像処理部312に送られ所定の画像処理が施される。所定の画像処理が施された原稿画像データは圧縮部313に送られ圧縮される。圧縮された原稿画像データは、その原稿画像データに付随された像域データと共にRAM302に送られ格納される。なお、RAM302に格納された原稿画像データは複数のタイルデータから構成されている。なお、以上の処理は<コピー動作>で説明した処理と同一である。
その後、RAM302に格納されている原稿画像データは、伸張部318に送られる。伸張部318は、この原稿画像データを伸張する。伸張された原稿画像データは色空間変換部322に送られる。色空間変換部322は、この原稿画像データに下地飛ばし処理、モノクロ生成処理、Log変換処理、出力色補正処理を施す。なお、これらの処理は、図6における下地飛ばし処理部601、モノクロ生成部602、Log変換部603、出力色補正部604で行われる処理に相当する。以上の処理が施された原稿画像データは圧縮部319に送られる。圧縮部319は、色空間変換部322で画像処理が施された原稿画像データを圧縮する。圧縮された原稿画像データはRAM302に送られ格納される。一方、後述する処理で生成される地紋画像データは、圧縮されていない画像データとしてRAM302に格納される。ここで、地紋画像データは、Cの画像データかMの画像データかKの画像データのうちのいずれかの画像データとなっている。このうち何れの色の画像データとなっているかは、表示画面(図10)を用いてどの色をユーザが選択したかにかかっている。なお、RAM302に格納された地紋画像データは、原稿画像データ同様に複数のタイルデータから構成されている。
続いてRAM302に格納されている原稿画像データは、伸張部318に送られる。伸張部318は、この原稿画像データを伸張する。伸張された原稿画像データは合成部327に送られる。同様にして地紋画像データは、伸張部318を経由して合成部327に送られる。なお伸張部318は、地紋画像データを伸張しない。これは、地紋画像データがもともと圧縮されていないためである。合成部327は、これら二つの画像データを合成する。なお、二つの画像データは共に複数のタイルデータから構成されているため、合成後の画像データも複数のタイルデータから構成される。合成画像データは圧縮部319に送られる。圧縮部319は合成画像データを圧縮する。圧縮された合成画像データはRAM302に送られ格納される。さらにRAM302に格納されている合成画像データは伸張部316に送られる。伸張部316は、この合成画像データを伸張する。さらに、伸張後の合成画像データをラスタ展開する。ラスタ展開された合成画像データは、プリンタ画像処理部315に送られる。
続いて、プリンタ画像処理部315は、この合成画像データに対して出力側ガンマ補正処理、中間調補正処理を施す。なお、これらの処理は図6における出力側ガンマ補正部605、中間調補正部606で行われる処理に相当する。一方、下地飛ばし処理、モノクロ生成処理、Log変換処理、出力色補正処理は施さない。なお、これらの処理は図6における下地飛ばし処理部601、モノクロ生成部602、Log変換部603、出力色補正部604で行われる処理に相当する。なお下地飛ばし処理、Log変換処理、出力色補正処理を合成画像データに対して施さない理由は、これらの処理を施すことで地紋画像が崩れるのを避けるためである。なお、上述したように原稿画像データに対しては、これらの処理が事前に色空間変換部322で施されている。
プリンタ画像処理部315で以上の処理が施された合成画像データは、プリンタI/F314を介してプリンタ部14に送られる。プリンタ部14は、この合成画像データを出力用紙上に画像形成する。以上が、地紋付き画像(合成画像)の画像形成処理の手順である。
また、上述の説明では省略したが、必要に応じて、ROM303やHDD304に格納される処理やROM303やHDD304に格納されている画像データの取出しが行われてもよいことは言うまでもない。
<地紋画像データの生成処理の流れ(図11)>
続いて、図11を用いて地紋画像データが生成される際の処理の流れを説明する。
まずユーザにより指定された潜像の情報(極秘、コピー禁止、記号情報など)を元にビットマップデータを生成する。記号パターン1101は、記号情報をもとに生成されたビットマップデータの概念図である。
続いて、潜像パターン1102及び背景パターン1103(共にビットマップデータ)をディザ処理により生成する。
なお、ディザ処理は公知の技術であるが、ドット集中型ディザマトリックス及びドット分散型マトリックスが共に4×4である場合(図12及び図13)を例に、図12〜図15を用いて簡単な説明を行う。図14は、図12に示したドット集中型ディザマトリックスに濃度信号値3、6、9を適用することで生成したドットパターンである。ここで図12と図14とを比較すると、ドット集中型ディザマトリックス(図12)内の数値が濃度信号値以下となっている画素位置には、ドットが打たれる(onの)状態になっていることがわかる。同様に図15は、図13に示したドット分散型ディザマトリックスに濃度信号値2、4、5を適用することで生成したドットパターンである。ここで図14と図15とを比較すると、図14におけるドットパターンは集中型のドットパターンとなっているのに対し、図15におけるドットパターンは分散型のドットパターンとなっていることがわかる。
以上でディザ処理の説明を終了し、潜像パターン1102及び背景パターン1103の生成処理の説明に戻る。
HDD304には、予め潜像部生成用ディザマトリックス(以下、潜像マトリックスと称する)及び、そのディザマトリックスに適用するための潜像部生成用濃度信号値が格納されている。また、背景部生成用ディザマトリックス(以下、背景マトリックスと称する)及び、そのディザマトリックスに適用するための背景部生成用濃度信号値が格納されている。
潜像パターン1102を生成するにあたっては、この潜像マトリックス及び潜像部生成用濃度信号値をHDD304から読み出す。そして、読み出した潜像部生成用濃度信号値を潜像マトリックスに適用する。そして潜像パターン1102を生成する。また同様にして、背景パターン1103を生成する。
続いて、潜像パターン1102及び背景パターン1103を所定の回数だけ繰り返したパターン(潜像繰り返しパターン1104及び背景繰り返しパターン1105と称する)を生成する。その後、この潜像繰り返しパターン1104と記号パターン1101から潜像画像データ1106を生成する。同様にして背景画像データ1107を生成する。そして、生成された潜像画像データ1106と背景画像データ1107を合成し地紋画像データ1108を生成する。以上により生成された地紋画像データ1108は2値のビットマップデータである。なお、このビットマップデータにはCMKいずれかの色情報が付随されている。この色情報はユーザ設定により決定されるものであっても、原稿画像データの色情報を元に決定されるものであってもよい。
以上のように、本実施例ではディザ処理を利用して地紋画像データの生成を行うが、本発明はこれに限られることはない。例えば、背景パターンを作るために誤差拡散法や平均濃度法を利用してもよい。
<地紋画像の濃度調整>
原本における地紋画像の反射濃度は、上述した地紋画像生成において用いる濃度信号値に依存する。つまり潜像部の反射濃度は潜像部生成用濃度信号値が大きくなるにつれ高くなる(濃度値が高い潜像の印刷画像となる)。また、背景部の反射濃度も背景部生成用濃度信号値が大きくなるにつれ高くなる(濃度値が高い背景の印刷画像となる)。
ところで上述したように地紋画像はその出力物において潜像部と背景部の反射濃度がほぼ等しくなるように画像形成される必要がある。しかし実際には、画像形成プロセスの特性や環境変化あるいは経年変化等の外的要因により、出力画像の反射濃度は変化する。そのため、潜像部と背景部の反射濃度が等しくなるように調整することは非常に困難である。また、原本における潜像部と背景部の反射濃度がたとえ等しくても、地紋と合成される原稿の可読性を損なわない程度の反射濃度でなければならないなどの問題もある。また、原本を複写した際にその複写物において潜像が可読な状態とならなければ、地紋画像を原稿に合成することで得られる有効性が失われてしまうという問題もある。
以下では、こうした問題を解決する技術について説明する。
<地紋画像の濃度調整方法の詳細な説明>
地紋画像の濃度調整を行うための処理フローを説明する。以下の処理はCPU301により統括的に制御される。なお、図16及び図23に示すフローチャートは本発明の好適な実施形態である。まず、図16を用いて地紋画像の濃度調整における前半の処理フローを説明する。
step1601では、テストシートの出力開始を受け付ける不図示の画面を操作部12上に表示する。この操作部12では、シアンの地紋の濃度調整、マゼンタの地紋の濃度調整、ブラックの地紋の濃度調整のうち、いずれの色の濃度調整をユーザが行いたいかを受付けることになる。その上で、この操作部12においてテストシート(テストシートの詳細については後述する)の出力開始が指示されると、その指示情報を操作部12から受けてstep1602に移行する。
続いてstep1602では、操作部12で受付けた色の各パッチを有するテストシートデータ1を生成する。また同時に、パッチの番号情報、パッチの位置情報及びパッチを生成するために用いられた濃度信号値の情報を関連付ける。そして、これらの情報をRAM302に格納する。なお、各情報を関連付けにあたっては図19に示すテーブルを作成する(テストシートデータ1、パッチの番号情報、パッチの位置情報、パッチを生成するために用いられた濃度信号値の情報及び図19に示すテーブルの詳細については後述する)。その後、テストシートデータ1をRAM302から読み出した上で、このテストシートデータ1を伸張部316、プリンタ画像処理部315及びプリンタI/F314を経由させプリンタ部14に出力する。
ここで、伸張部316が行う処理について説明する。伸張部316に送られる前、テストシートデータ1は圧縮されずにRAM302に格納されている。そのため、伸張部316はテストシートデータ1に対する伸張処理は行わない。
続いて、プリンタ画像処理部315が行う処理について説明する。プリンタ画像処理部315は、伸張部316より受け取ったテストシートデータ1に対して出力側ガンマ補正処理、中間調補正処理を施す。なお、これらの処理は図6における出力側ガンマ補正部605、中間調補正部606で行われる処理に相当する。一方、下地飛ばし処理、モノクロ生成処理、Log変換処理、出力色補正処理は施さない。なお、これらの処理は図6における下地飛ばし処理部601、モノクロ生成部602、Log変換部603、出力色補正部604で行われる処理に相当する。なお、このstep1602でプリンタ画像処理部315がテストシートデータ1に対して施す処理及び施さない処理は、地紋付き画像を出力するにあたってプリンタ画像処理部315が地紋付き画像データに対して施す処理及び施さない処理と一致する(<地紋付き画像データの画像形成処理>参照)。これは、テストシートの潜像パッチ(又は背景パッチ)と地紋付き画像における潜像部(又は背景部)とが同じ濃度信号値を用いて生成された場合には、出力用紙上における潜像部(又は背景部)の反射濃度値と潜像パッチ(又は背景パッチ)の反射濃度値とが一致するようにするためである。
ここで、テストシート及びテストシートデータ1の詳細について説明を行う。図17はテストシートを示した図であり、またテストシートを出力するために生成されるテストシートデータ1を概念的に示した図でもある。図17に示すテストシート(及びテストシートデータ1)は、各々異なる濃度信号値を用いて生成された潜像パッチ及び背景パッチを複数有する。各濃度信号値は一定間隔で段階的に変化させられたものであってもランダムに変化させられたものであってもよい。また、これらを生成する際に用いる濃度信号値は操作部12から任意に設定可能なものであってもよい。なお、1704は潜像パッチ群であり、1705は背景パッチ群である。また、潜像パッチ群のパッチ数と背景パッチ群のパッチ数は図17では等しく、共にn(2以上の整数)となっているが、潜像パッチ群と背景パッチ群のパッチ数は等しくなくてもよい。また、このパッチ数は操作画面上で設定可能なものであっても、自動的に決定されるものであってもよい。また、1707は潜像パッチ番号であり、1708は背景パッチ番号を示す。このパッチ番号は、潜像パッチ群の各パッチ、及び背景パッチ群の各パッチにそれぞれ付与されており、パッチ数に対応して1からnまでの数値である。また、このテストシートはさらに、原稿台に正しく置かれているか否かを判断するための位置パッチ1702及び1703を有する。この位置パッチ1702及び1703の形成箇所及び互いの形状の違いから、テストシートの正常な向きを知ることができる。さらに、テストシートを出力した装置やテストシートデータ1を生成した装置を特定する情報である装置特定情報(出力した装置を示すIDやシリアル番号、ネットワークIPアドレス)がバーコード1706に埋め込まれている。なお、このバーコードは1次元のバーコードでなくQRコード(登録商標)のように2次元バーコードであってもよい。なお、出力前のテストシートデータ1にはCMKいずれかの色情報が付随されているが、本発明はこれらの色に限られるものではない。
ここでパッチの番号情報、パッチの位置情報、パッチを生成するために用いられた濃度信号値の情報及び図19に示すテーブルの詳細について説明を行う。
パッチの番号情報とは1707や1708に示す番号のことである。また、パッチの位置情報とは、テストシートにおけるパッチの座標位置であり、かつテストシートデータ1におけるパッチの座標位置のことである。また、パッチを生成するために用いられる濃度信号値の情報とは、パッチ群1704、1705に含まれる各パッチを生成する際に、ディザマトリックス(潜像マトリックス及び背景マトリックス)に適用した濃度信号値のことである。なお、図19に示すテーブル上では、これらの情報はパッチごとに関連付けられている。即ち図19に示すテーブル上で、あるパッチの番号情報及びそのパッチの位置情報及びそのパッチを生成する際に用いられる濃度信号値の情報は同じ行に並べられ関連付けられている。以降、各情報が関連付けられていると表現する場合には、一つのパッチに関する様々な情報同士がパッチごとに関連付けられていることを意味する。
テストシート出力が終了すると、出力されたテストシートの読み取り開始指示を行うようユーザに促すための表示を不図示の操作画面上で行う(step1603)。ユーザがテストシートを原稿台に載置し、テストシートの読み取り開始を指示すると、その情報を操作部12から受け取る。そして、step1604に移行する。
step1604では、スキャナ部14はテストシートの読み取り動作を行う。そして読み取られた画像データはスキャナI/F311を介してスキャナ画像処理部312に送られる。
このスキャナ画像処理部312は、画像データに対してマスキング処理、フィルタ処理、入力側ガンマ補正処理を施さない。なお、これらの処理は、マスキング処理部501、フィルタ処理部502、入力側ガンマ補正部504で施される処理に相当する。なお、ヒストグラム生成処理、カラーモノクロ判定処理、文字写真判定処理については施しても施さなくてもよい。なお、これらの処理は、ヒストグラム生成部503、カラーモノクロ判定部505、文字写真判定部506で施される処理である。その後、スキャナ画像処理部312から出力された画像データは圧縮部313に送られる。圧縮部313は、この画像データを32画素×32画素のブロック単位に分割してタイルデータを生成する。さらに、この複数のタイルデータからなる画像データ(以下では、この画像データをテストシートデータ2と称する)を圧縮する。そして、圧縮部313で圧縮された画像データは、RAM302に送られ格納される。なお、スキャンにより得られた画像データをスキャナ画像処理部312が受け取ってから、圧縮部313を経由しRAM302に格納されるまでがstep1605である。
なお、step1605に格納された画像データは、上述したように複数のタイルデータからなる。ところで、このタイル画像はパッチのサイズよりも十分に小さい。図18にパッチとタイル画像の関係を示した。領域1801はタイル画像1つを示す。領域1802はパッチ1つを示す。領域1803はパッチの中央部に位置するタイル画像9つを示している。
step1606では、位置パッチ1702、1703及びバーコードを読み取ることができるか否かを判定する。読み取り不可と判定した場合にはstep1607に移行する。読み取り可能と判定した場合にはstep1608に移行する。
step1607では、操作画面上にエラー表示を行う。このエラー表示は、正しいテストシートを正しく置いて再度読み取り開始指示を行うことをユーザに促す表示である。続いて、ユーザによりテストシートが置き換えられた上で、不図示のスタートキーが押し下げられるとstep1604に移行する。
一方step1608では、バーコード1706に埋め込まれた装置特定情報を読み取り、この装置特定情報が画像形成装置200自身のものであるか否かを判定する。画像形成装置200自身のもので無いと判定した場合にはstep1609に移行し、操作画面上でエラー表示を行う。このエラー表示はstep1607で表示するエラー表示と同様のものである。ユーザによりテストシートが置き換えられた上で、不図示のスタートキーが押し下げられると、step1604に移行する。step1608で、読み取った装置特定情報が画像形成装置10自身のものであると判定した場合はstep1610に移行する。
step1610では、テストシートの画像データを構成する各タイルデータの位置情報及びテストシート上の各パッチの位置情報をRAM302から取得し、各タイル画像がパッチ内に存在するか否かを判定する。そして、パッチ内に存在すると判定したタイル画像に関連するタイルデータの平均輝度値の平均値を求める。ここで、テストシートがstep1601でシアンに設定されている場合にはレッド(シアンの補色)の輝度値だけが考慮される。また、テストシートの色がstep1602でマゼンタに設定されている場合にはグリーンの輝度値(マゼンタの補色)だけが考慮される。このようにテストシートの色の補色の輝度だけを考慮するのは、補色の輝度がわかれば、そのテストシートの濃さがわかるからである。ただし、テストシートの色がstep1603でブラックに設定されている場合には、グリーンの輝度値だけが考慮される(ただし、テストシートの色がブラックの場合には、レッドの輝度値を考慮してもグリーンの輝度値を考慮してもブルーの輝度値を考慮しても、全てを考慮してもよい)。この平均値は、パッチの輝度値としてRAM302に格納される。なお上述したように、各タイル画像の位置情報(原稿上の座標位置)は各タイルデータにヘッダ情報として付加されている。また、テストシートデータの形成時に生成される各パッチの位置情報は図19に示すテーブル内に存在する。なお図19に示すテーブルにおける位置情報は、読み取った画像データから生成されたタイルデータの位置情報ではなく、テストシートデータを生成した際に、テストシートデータ上のパッチ形成位置を示す情報である。また、各タイルデータの平均輝度値(32×32画素のブロックにおける平均輝度情報)はテストシートを読み取って得られた画像データを複数のタイルデータに分割する際に生成され、ヘッダ情報として付加されている。
続いてstep1611では、各パッチの輝度値及び図19に示すテーブルをRAM302から読み出し、テストシートデータ1形成時の各パッチ情報(パッチ番号と濃度信号値)に、テストシートを読み取って得られた各パッチの輝度値を関連付ける。関連付けは、テストシートデータ1形成時に保存した各パッチの位置情報と、上述したタイルデータの位置情報とに基づいて行う。そして、各パッチにおける番号情報、濃度信号値、及び輝度値の情報を含むテーブルを生成する。このテーブルを図20に示す。
続いて、HDD304内に予め格納されている輝度反射濃度変換テーブル(図21)を読み出す。step1612では、この輝度濃度反射変換テーブルを参照して、RAM302に格納されている図20に示すテーブル内の輝度値から反射濃度値を求める。なお、本テーブルは、色ごとに用意されている。即ち、レッド用の輝度反射濃度変換テーブルと、グリーン用の輝度反射濃度変換テーブルが用意されている。ここで、step1601で指定された地紋の色がシアンの場合にはレッド用の輝度反射濃度変換テーブルが利用されることになる。
続いてstep1613では、求めた反射濃度値及び図20に示すテーブルをRAM302から読み出し、パッチ輝度値の代わりに、パッチ反射濃度値をパッチ番号及び濃度信号値に関連付ける。この関連付けは、RAM302に格納する。なお、この図22に示すテーブルでは、各パッチにおける番号情報、反射濃度値、及びそのパッチを生成する際に用いられた濃度信号値の情報が関連付けられている。
なお、step1612ではテーブルによりパッチの輝度値から反射濃度値を求めたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、マトリックスを用いた演算により反射濃度値を求めてもよい。また、テーブル(又はマトリックス)を二つ(潜像用と背景用に一つずつ)持つ構成であってもよいであってもよい。さらに、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー各色のテーブル(又はマトリックス)を持つ構成であってもよい。
<第1の濃度信号値決定方法>
第1の濃度信号値決定方法は、反射濃度値が所定の値近傍となる地紋画像を出力するために、地紋画像の生成に用いる適切な濃度信号値を決定することを目的としている。この第1の濃度信号値決定方法について、図23を用いて説明する。なお、濃度信号値を決定するにあたっては、図23に示す処理の代わりに図24や図25あるいは図26に示す処理が行われてもよい。この図24、図25、図26については後述する。
step2301では、各潜像パッチの反射濃度値と各背景パッチの反射濃度値とをそれぞれ比較する。比較の結果、反射濃度値が所定値に最も近い潜像パッチ及び背景パッチを抽出する。抽出にあたって、所定値との差が同一になる潜像パッチが複数存在する場合にはどちらのパッチを選んでもよい。背景パッチについても、このことは同様である。
なお、この所定値は、経験的に求められた最適な地紋画像の反射濃度値となっている。上述したように、最適な地紋画像とは、第1の条件として地紋画像が合成された原稿の文字や線画などを読み難くしないようにする必要がある。それと共に、第2の条件として地紋画像が合成された出力物を複写した複写物において、潜像部は複写物上に再現され、背景部は複写物上に再現されにくくする必要がある。上記所定値、これら2つの条件を満足するために経験的に求められた値である。例えば、この所定値はブラックの地紋画像の場合は0.15であることが実験の結果わかっており、シアンの地紋画像の場合の反射濃度値も、マゼンタ地紋画像の場合の反射濃度値も、ブラックの地紋画像の場合の反射濃度値と同様に求められている。なお、これ以降(本実施例を含む全ての実施例において)、ブラックの地紋画像の濃度調整を行う場合を前提に説明を行う。例えば、図22に示したテーブルを対象とした場合、潜像パッチの反射濃度値は0.134、0.145、0.160、0.172、・・・となっている。この中で0.150に最も近い値は0.145である。そのため、潜像パッチとしてパッチ2を抽出する。同様にして、背景パッチとしてパッチ2を抽出する。
続いてstep2302では、抽出された潜像パッチ及び背景パッチの番号に相当する濃度信号値をHDD304に格納する。即ち図22の場合には、このステップで潜像部生成用濃度信号値としてN+1が、背景部生成用濃度信号値としてM+1がHDD304に格納される。
なお、最終的に抽出された潜像パッチ及び背景パッチの組み合わせが複数存在する場合には、何らかのルールを設けて1つの組み合わせを選択する必要がある。1つの組み合わせが選択できる限りにおいて、ルールはどのようなものでもよいが、例えば次のようなものが挙げられる。最も反射濃度差が小さい組み合わせを選択する。潜像パッチの反射濃度が背景パッチの反射濃度より小さい(又は大きい)組み合わせを選択する。なお、以下の実施例及び濃度決定方法において最終的に複数の組み合わせが存在する場合には、本実施例同様に何らかのルールを設けて1つの組み合わせを選択すればよい。
以上をもって地紋画像の濃度調整が終了する。本処理の実行後に生成される地紋画像は、これらの濃度信号値を用いることになり、上記2つの条件を満たす最適な地紋画像となる。
なお、以上の処理は全て画像形成装置10で行われているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、サーバやPC40に情報を転送し、各処理(例えば、step1610から1613及びstep2301に相当する処理)を代行させて、その処理結果を画像形成装置10に対して送信させるなどの実施形態であってもよい。
また、上述の説明では省略したが、必要に応じて、ROM303やHDD304に格納する処理やROM303やHDD304に格納されている画像データの取出しが行われてもよいことは言うまでもない。このことについては以下の実施例においても同様である。
以上、説明した第1の濃度信号値決定方法によれば、反射濃度値が所定の値近傍となる地紋画像を出力するために、地紋画像の生成に用いる適切な濃度信号値を確実かつ自動的に決定することができる。また、適切な濃度信号値を決定するにあたって、ユーザの目による評価を必要としない。そのため、任意の人が地紋画像の濃度調整を行っても同じ濃度信号値を決定できる。また、適切な濃度信号値を決定するにあたって、ユーザがパッチ番号を入力するステップを必要としない。そのため、入力ミスなどにより最適でない濃度信号値が決定されることを防ぐことができる。
ところで、以上説明した実施例においては、各パッチの輝度値から反射濃度値を計算した上で、所定値(0.150の反射濃度値)との差が最も小さいパッチを抽出し、抽出したパッチをもとに地紋画像の生成に用いる適切な濃度信号値を決定している。しかし本発明はこれに限られるものではない。例えば、反射濃度値を計算せずに地紋画像の生成に用いる適切な濃度信号値を決定することもできる。その例として、所定値(反射濃度値0.150に相当する輝度値)との差が最も小さいパッチを抽出し、抽出したパッチをもとに地紋画像の生成に用いる適切な濃度信号値を決定する方法が挙げられる。このように輝度値を反射濃度値に置き換えずに、パッチを抽出することができるのは、以下の濃度信号値決定方法(第2から第5)及び実施例3並びに実施例4においても同様である。
<第2の濃度信号値決定方法>
続いて、地紋画像の濃度信号値を決定するための別の方法を説明する。上述した第1の濃度信号値決定方法は、反射濃度値が所定の値近傍となる地紋画像を出力するために、地紋画像の生成に用いる適切な濃度信号値を決定することを目的としていた。一方、第2の濃度信号値決定方法は、反射濃度値が所定の値近傍であるだけでなく潜像隠蔽性が高い(原本における潜像部と背景部の反射濃度値がほぼ等しい)地紋画像を出力するために、地紋画像の生成に用いる適切な濃度信号値を決定することを目的としている。図24を用いて、この方法について説明する。
step2401では、最適な反射濃度値である0.150に許容度αを持たせた0.150+α(−0.010≦α≦0.010)の反射濃度値を持つ潜像パッチ及び背景パッチが共に存在するか否かを判定する。なお判定に際しては、各パッチの反射濃度値と0.150との差と、αとを比較する。判定の結果、存在した場合にはstep2403に移行し、存在しなかった場合にはstep2402に移行する。ただし、このαは操作部を通じてユーザが変更することができる。
step2402では、操作画面上にエラー表示を行う。同時に、ユーザに許容度αを調整させるための表示を行う。なお、ユーザにより許容度αの調整が行われた上で不図示のスタートキーが押し下げられた場合にはstep2401に戻る。
続いてstep2403では、step2401の条件に該当する潜像パッチ及び背景パッチを抽出する。例えば図22に示したテーブルを対象とした場合、このステップで潜像パッチ2及び3が、背景パッチ1〜3が抽出される。
続いてstep2404では、step2402で抽出された潜像パッチ及び背景パッチの中から、最も反射濃度値の差が小さい組み合わせを抽出する。抽出にあたっては、step2403で抽出された組み合わせに含まれる各潜像パッチの反射濃度と各背景パッチの反射濃度とを比較する。これは、地紋画像が印刷された原本において、潜像隠蔽性が高くなる組み合わせを選択することを意味する。つまり、反射濃度の差が最小の組み合わせを選択することで、原本において潜像が見えにくい地紋印刷物の生成が可能となる。即ち図22の場合には、このステップで潜像パッチ2及び背景パッチ1の組み合わせが抽出される。
続いてstep2405では、step2404で抽出された潜像パッチ及び背景パッチの番号に対応する濃度信号値をHDD304に格納する。即ち図22の場合には、このステップで潜像部生成用濃度信号値としてN+1が、背景部生成用濃度信号値としてMがHDD304に格納される。
以上をもって地紋画像の濃度調整が終了する。本処理の実行後に生成される地紋画像は、これらの濃度信号値を用いることになる。
なお、上述した本方法では、step2401の条件に該当するパッチが存在しない場合にはstep2402でαをユーザに調整させている。しかしながら、αをユーザに調整させることなくstep2401に戻りテストシートを再出力してもよい。なお再出力するにあたっては、既に出力されたテストシートと異なるものを作成する必要があることはいうまでもない(前のテストシートを作成する際に利用した濃度信号値とは異なる濃度信号値を用いて新たなテストシートを作成する必要がある)。このことについては、以下の実施例でも同様である。
以上、説明した第2の濃度信号値決定方法では、第1の濃度信号値決定方法を実行した場合の効果に加えて、潜像隠蔽性が高い(原本における潜像部と背景部の反射濃度値がほぼ等しい)地紋画像を出力することが可能となる。
<第3の濃度信号値決定方法>
続いて、地紋画像の濃度信号値を決定するための別の方法を説明する。上述した第2の濃度信号値決定方法は、反射濃度値が所定の値近傍となる潜像パッチ及び背景パッチを抽出し、抽出した中から反射濃度差が最小となる組み合わせを抽出することで、地紋画像の生成に用いる適切な濃度信号値を決定していた。しかしながら、テストシート一枚に形成可能なパッチ数には限界がある。そのため、少数のパッチが形成されたテストシートを用いて第2の濃度信号値決定方法で説明した濃度調整処理を行うと、潜像隠蔽性が高くない組み合わせ(反射濃度値の差が所定の値以上の組み合わせ)が抽出される可能性がある。もちろん、こうした状況の対策として、多くのパッチの中から最適な組み合わせを選択するために複数枚のテストシートを利用することが考えられるが、その場合、テストシートデータの生成や出力、読み取り処理などに多くの時間を費やさねばならなくなる。
そのため、この第3の濃度信号値決定方法は、反射濃度値の差が所定の値以下である潜像パッチ及び背景パッチの組み合わせを最初に抽出し、その後で反射濃度値が共に所定の値近傍である組み合わせを抽出している。そして、これにより潜像隠蔽性が高い(原本における潜像部と背景部の反射濃度の差が所定の値以内に確実におさまる)地紋画像を出力するために、地紋画像の生成に用いる適切な濃度信号値を少数枚のテストシートを利用するだけで決定することができる。図25を用いて、この方法について説明する。
step2501では、潜像パッチの反射濃度値−背景パッチの反射濃度値=β(βは−0.005以上0.005以下)となる組み合わせが存在するか否かを判定する。判定にあたっては、潜像パッチの反射濃度と背景パッチの反射濃度との差と、βとを比較する。判定の結果、存在した場合にはstep2503に移行し、存在しなかった場合にはstep2502に移行する。ただし、このβは操作部を通じてユーザが変更することができる。
step2502では、操作画面上にエラー表示を行う。同時に、ユーザにβを調整させるための表示を行う。なお、ユーザによりβの調整が行われた上で不図示のスタートキーが押し下げられた場合にはstep2501に戻る。
続いてstep2503では、step2501の条件に該当する潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出する。例えば図22に示したテーブルを対象とした場合、このステップで{(2,1)、(2,2)、(3,3)、(3,4)、(4,4)、・・・}の組み合わせが抽出される。なお(2,1)は、潜像パッチ2と背景パッチ1の組み合わせを意味する。
続いてstep2504では、step2503で抽出された組み合わせの中から反射濃度値が0.150に最も近い潜像パッチを検索する。検索にあたっては、組み合わせに含まれる各潜像パッチの反射濃度及び各背景パッチの反射濃度を0.150と比較する。そして、その潜像パッチを有する潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出する。即ち図22の場合には、このステップで{(2,1)、(2,2)}の組み合わせが抽出される。
続いてstep2505では、step2504で抽出された潜像パッチと背景パッチの組み合わせの中から反射濃度が0.150に最も近い背景パッチを検索する。そして、その背景パッチを有する潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出する。即ち図22の場合には、このステップで(2,2)の組み合わせが抽出される。
続いてstep2506では、抽出された潜像パッチ及び背景パッチの番号に対応する濃度信号値をHDD304に格納する。即ち図22の場合には、このステップで潜像部生成用濃度信号値としてN+1が、背景部生成用濃度信号値としてM+1がHDD304に格納される。
以上をもって地紋画像の濃度調整が終了する。本処理の実行後に生成される地紋画像は、これらの濃度信号値を用いることになる。
なお、上述した本方法では、step2501の条件に該当するパッチが存在しない場合にはstep2502でβをユーザに調整させている。しかしながら、βをユーザに調整させることなくstep2501に戻りテストシートを再出力してもよい。なお再出力するにあたっては、既に出力されたテストシートと異なるものを作成する必要があることはいうまでもない。このことについては、以下の実施例でも同様である。
以上、説明した第3の濃度信号値決定方法では、第1や第2の濃度信号値決定方法を実行した場合の効果に加えて、少数枚のテストシートを利用するだけで潜像隠蔽性が高い(原本における潜像部と背景部の反射濃度の差が所定の値以内に確実におさまる)地紋画像を出力することができる。
<第4の濃度信号値決定方法>
続いて、地紋画像の濃度信号値を決定するための別の方法を説明する。図26を用いて、この方法について説明する。
step2601では、反射濃度値が0.150に最も近い潜像パッチを抽出する。抽出にあたっては、各潜像パッチの反射濃度を0.150と比較する。なお、0.150に最も近い反射濃度を有する潜像パッチが複数存在する場合には、どれか1つを選択すればよい。選択にあたっては、上述したようにどのようなルールであってもよい。例えば図22に示したテーブルを対象とした場合、このステップでは潜像パッチ2が抽出される。
続いてstep2602では、抽出された潜像パッチの番号に対応する潜像部生成用濃度信号値をHDD304に格納する。即ち図22の場合には、このステップで潜像部生成用濃度信号値としてN+1がHDD304に格納される。
続いてstep2603では、step2601で抽出された潜像パッチの反射濃度値に最も近い反射濃度値を持つ背景パッチを抽出する。抽出にあたっては、各背景パッチの反射濃度とstep2601で抽出された潜像パッチの反射濃度とを比較する。なお、潜像パッチの反射濃度値に最も近い反射濃度を有する背景パッチが複数存在する場合には、どれか1つを選択すればよい。選択にあたっては、上述したようにどのようなルールであってもよい。即ち図22の場合には、このステップで背景パッチ1が抽出される。
続いてstep2604では、抽出された背景パッチの番号に対応する背景部生成用濃度信号値をHDD304に格納する。即ち図22の場合には、このステップで背景部生成用濃度信号値としてMがHDD304に格納される。
以上をもって地紋画像の濃度調整が終了する。本処理の実行後に生成される地紋画像は、これらの濃度信号値を用いることになる。
ところで、本方法では潜像部生成用濃度信号レベルを決定した後に背景部生成用濃度信号値を決定したが、本発明はこれに限られることはない。例えば、0.150に最も近い反射濃度を持つ背景パッチを一つ抽出し、そのパッチに対応した背景部生成用濃度信号値を決定した後に、その背景パッチの反射濃度値に最も近い反射濃度を持つ潜像パッチを一つ抽出し、そのパッチに対応した潜像部生成用濃度信号値を決定してもよい。
以上説明した各濃度信号値決定方法では図17のテストシートを利用し、潜像部生成用濃度信号値及び背景部生成用濃度信号値を求めた。しかしながら、画像形成装置は一般に大きなドットは安定して形成できるものの、小さいドットは安定して形成できない(小さいドットの形成能力は、環境変化あるいは経年変化等の外的要因を受けやすい)という特性がある。そのため、潜像部を生成するための濃度信号値をいったん調整すると、シートに形成される地紋画像の潜像部の反射濃度は一定時間の間あまり変化しない。つまり、潜像部の反射濃度値は0.150近傍を維持できる。背景部についてはその逆である。そのため、背景部の方が濃度調整を短いサイクルで行う必要がある。
図27のテストシートは、潜像部の反射濃度値が0.150近傍を維持していることがわかっていることを前提に、背景部の濃度調整のみを行うために用いられるテストシートである。この図27を利用した濃度調整は、以下のようにして行われる。
まず図27に示すテストシートを出力することを前提に、図16で示すフローチャートと同一の処理を行なう。なお、step1602では、前回の濃度調整時に決定された潜像部生成用濃度信号値を用いてテストシートデータ1を生成し、テストシートを出力する。そしてstep1613で生成されたテーブルを参照して、潜像パッチの反射濃度値に最も近い反射濃度値を持つ背景パッチの反射濃度値を決定する。以上で地紋画像の濃度調整を終了する。
なお、図27における2701はテストシートである。図27における2704は潜像パッチであり、2705は背景パッチ群である。2707は背景パッチ番号である。2702及び2703は位置パッチである。2706は、テストシートを出力した装置やテストシートデータ1を生成した装置を特定する情報である装置特定情報(出力した装置や生成した装置を示すIDやシリアル番号、ネットワークIPアドレス)などが埋め込まれているバーコードである。
また、以上説明した各濃度信号値決定方法では、最終的に濃度信号値をHDD304に格納することで地紋画像の濃度調整を終了している。しかし本発明はこれに限られるものではない。例えば、濃度信号値に応じた2値パターン(潜像パターン及び背景パターン)を格納してもよい。
ところで、以上の濃度信号値決定方法では、テストシート上のパッチのいずれかを作成する際に用いられた濃度信号値の中から適切な濃度信号値を決定していた。しかし、本発明はこれに限られるものではない。例えば、以下に示すように推定を行うことで適切な濃度信号値を決定することも可能である。この方法について説明する。
まず、潜像部生成用濃度信号値及び背景部生成用濃度信号値の間隔をあけて(例えば8レベル間隔)、テストシートを生成し出力する。次に、このテストシートを用いて反射濃度値0.150に相当する潜像用濃度信号値及び背景用濃度信号値を補間演算によって推定する。
ここで、図28に示すテーブルが作成された場合を例に、この濃度信号値決定方法をより詳細に説明する。なお、図28に示すテーブルでは、図22に示すテーブルと同様にパッチ番号、パッチの反射濃度値及びパッチを生成するための濃度信号値が関連付けられている。
この図28を参照すると、反射濃度値0.150に対応する潜像パッチの濃度信号値はL〜L+8であり、背景パッチの濃度信号値はK+8〜K+16であることが推定される。この推定のもとで、適切な濃度信号値を求めるにあたって以下に示す補間演算を行う。
(潜像の場合)
求める濃度信号値=L+{(L+8)−L}×(0.150−0.108)/(0.157−0.108)≒L+7(四捨五入)
(背景の場合)
求める濃度信号値=K+8+{(K+16)−(K+8)}×(0.150−0.138)/(0.164−0.138)≒K+12(四捨五入)
なお補間演算は、線形補間演算でなく非線形補間演算であってもよい。
なお本濃度信号決定方法では、各パッチの輝度値から反射濃度値を計算した上で、所定値(0.150の反射濃度値)との差が最も小さいパッチを演算により推定している。しかし本発明はこれに限られるものではない。例えば、反射濃度値を計算せずに地紋画像の生成に用いる適切な濃度信号値を決定することもできる。その例として、所定値(反射濃度値0.150に相当する輝度値)との差が最も小さいパッチを演算により求める方法があげられる。この方法は、上述した濃度信号決定方法と同様に、まず所定値(反射濃度値0.150に相当する輝度値)に対応するパッチの濃度信号値がどの範囲に含まれるかを推定する。その上で、上述した補間演算式を用いて濃度信号値を一意に決定するという方法である。
本実施例では、顕像効果の高い(複写物における潜像部の反射濃度値と背景部の反射濃度値の差が大きな)地紋画像を出力するために、地紋画像の生成に用いる適切な濃度信号値を確実かつ自動的に決定することを目的としている。
以上の目的を達成するため、本実施例ではまずテストシートデータ3(テストシートを実際に複写した際に得られる画像にできるだけ近い画像データ)を生成する。続いて、このテストシートデータ3における潜像パッチの濃度値と背景パッチの濃度値をそれぞれ求める。そして、濃度値の差が最も大きいパッチの組み合わせを抽出する。最後に、抽出されたパッチに対応する濃度信号値をHDD304に格納して地紋画像の濃度調整を終了する。
この処理について、図29及び図31に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。以下では、図29(本実施例)と図16(実施例1)との違いに注目して地紋画像の濃度調整における前半の処理フローを説明する。なお図29と図16では、step1605とstep2905が異なっている。また、step1610〜step1613とstep2910〜step2911が異なっている。
まずstep1605とstep2905の違いについて説明する。step1605の処理は上述したものと同様のため説明を省略する。対して、step2905では、スキャナ画像処理部312は、受け取った画像データに対してマスキング処理、フィルタ処理、入力側ガンマ補正処理を施し出力する。出力された画像データは、圧縮部313を介してRAM302に送られ格納される。続いて、この画像データは伸張部318を介して色空間変換部322に送られる。この色空間変換部322は、この画像データに下地飛ばし処理、モノクロ生成処理、Log変換処理、出力色補正処理を施して出力する。出力された画像データは圧縮部319を介してRAM302に送られ(テストシートデータ3として)格納される。なおテストシートデータ3を生成するにあたって、マスキング処理、フィルタ処理、入力側ガンマ補正処理、下地飛ばし処理、Log変換処理、出力色補正処理を施す理由は、テストシートを複写した際に得られる複写物とほぼ同じ画像データを生成するためである。
続いてstep1610〜step1613とstep2910〜step2911の違いについて説明する。step1610〜step1613ではテストシートデータ2を元に図20及び図22に示すテーブルを作成する。一方、step2910〜step2911ではテストシートデータ3を元に図30に示すテーブルを作成する。なお、図30ではテストシートを読み取って得られたパッチの濃度値が、各パッチを生成するために用いられた濃度信号値や各パッチの番号に関連付けられている。
なおテストシートデータ2はLog変換処理が施されていないRGBの輝度データ(より詳細には、実施例1で述べたように、テストシートの色がシアンの場合にはレッドのデータで、テストシートの色がマゼンタかブラックの場合にはグリーンのデータになる)であるため、図20に示すテーブルは、濃度信号値やパッチ番号に対してパッチの輝度値が関連付けられている。これに対しテストシートデータ3はLog変換処理が施された後のCMYの濃度データ(より詳細には、テストシートの色がシアンの場合にはシアンのデータで、テストシートの色がマゼンタかブラックの場合にはマゼンタのデータになる)であるため、図30に示すテーブルは、濃度信号値やパッチ番号に対してパッチの濃度値が関連付けられている。
<濃度信号値決定方法>
続いて、図31を用いて実施例2における濃度信号値決定方法を説明する。
step3101では、図30に示すテーブルを参照することで濃度差が最も大きい潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出する。抽出にあたっては、潜像パッチの反射濃度と背景パッチの反射濃度とを比較する。この処理は、地紋画像が形成された原本を複写して得られた複写物において、潜像部と背景部の濃度差が最も大きなる濃度信号値を決定することを意味するものである。
続いてstep3102では、抽出されたパッチ番号に対応する濃度信号値をHDD304に格納する。
また、本発明は以上のような濃度信号値決定方法(濃度差が最も大きい組み合わせを抽出する方法)に限られるものではない。例えば、濃度差が最も大きい組み合わせを抽出するのではなく、複写物において所定の濃度値近傍の濃度値を持つ潜像パッチ及び異なる所定の濃度値近傍の濃度値を持つ背景パッチをそれぞれ抽出してもよい。
以上をもって、地紋画像の濃度調整が終了する。本処理の実行後に生成される地紋画像は、これらの濃度信号値を用いることになる。
なお本実施例によれば、顕像効果の高い(複写物における潜像部の反射濃度と背景部の反射濃度差が大きな)地紋画像を出力するために、地紋画像の生成に用いる適切な濃度信号値を確実かつ自動的に決定することができる。
本実施例では、顕像効果が高く(複写物における潜像部の反射濃度値と背景部の反射濃度値との差が大きな)、かつ潜像隠蔽性が高い地紋画像を出力するために、地紋画像の生成に用いる適切な濃度信号値を確実かつ自動的に決定することを目的としている。
この目的を達成する上で必要な前半の処理について、図32に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
図32のフローチャートに示す処理は、まずテストシートデータ2(テストシートに近い画像データ)及びテストシートデータ3(テストシートの複写物に近い画像データ)を生成する。続いて、このテストシートデータ2における各パッチの輝度値を求めた上で、輝度反射濃度テーブルを利用して各パッチの反射濃度値を求める。続いて、テストシートデータ3における各パッチの濃度値を求める。そして、各パッチの情報と濃度値及び反射濃度値の情報とを関連付けている。
以下では、まず図32(本実施例)と図16(実施例1)との違いに注目して地紋画像の濃度調整における前半の処理フローを説明する。なお図32と図16では、step1605とstep3205〜step3206とが異なっている。またstep3215及びstep3216が図32では新たに加わっている。
まずstep1605とstep3205〜step3206との違いについて説明する。step1605では、テストシートデータ2が生成されRAM302に格納される。一方、step3205〜step3206ではテストシートデータ2及びテストシートデータ3が生成されRAM302に格納される。
続いてstep3215及びstep3216について説明する。step3215では、実施例2で示した方法と同様の方法で、テストシートデータ3から複写物における反射濃度を想定した各パッチの濃度値が求められる。step3216では、テストシートデータ2を元に生成された図22に示すテーブルにおけるパッチ番号に、step3215で求めた濃度値を関連付けることで、図33に示すテーブルを作成する。なお、図33に示すテーブルでは、パッチ番号と、複写物における反射濃度に相当するパッチ濃度値と、原本における反射濃度に相当するパッチ反射濃度値と、テストシートを生成した際に用いた濃度信号値とが関連付けられている。
<濃度信号値決定方法1>
続いて、図34を用いて本実施例における濃度信号値決定方法を説明する。本方法に示すフローチャートは、顕像効果が高く(複写物における潜像部の反射濃度値と背景部の反射濃度値との差が大きな)、かつかつ潜像隠蔽性が高い地紋画像を出力するために、地紋画像の生成に用いる適切な濃度信号値を確実かつ自動的に決定するための方法である。
step3401では、図33に示すテーブルを参照することで、潜像パッチの反射濃度値―背景パッチの反射濃度値=β(−0.005≦β≦0.005)となる組み合わせが存在するか否かを判定する。判定にあたっては、各潜像パッチの反射濃度と各背景パッチの反射濃度との差をβと比較する。そして、存在した場合にはstep3403に移行し、存在しなかった場合にはstep3402に移行する。なお、潜像パッチの反射濃度値と背景パッチの反射濃度値の差分(β)の範囲は、上述した範囲に限定されるものではない。
step3402では、操作画面上でエラー表示を行う。同時に、ユーザにβを調整させるための表示を行う。なお、ユーザによりβの調整が行われたうえで不図示のスタートキーが押し下げられた場合にはstep3401に戻る。
step3403では、step3401の条件に該当するパッチを抽出する。
続いてstep3404では図33に示すテーブルを参照することで、step3403で抽出されたパッチの中から、0.150+α(αは−0.01以上0.01以下)の反射濃度値を持つ潜像パッチ及び背景パッチが存在するか否かを判定する。判定にあたっては、潜像パッチの反射濃度及び背景パッチの反射濃度と0.150との差とαとを比較する。ただし、このαは操作部を通じてユーザが変更することができる。そして、存在した場合にはstep3405に移行し、存在しなかった場合にはstep3406に移行する。
step3405では、操作画面上にエラー表示を行う。同時に、ユーザにαを調整させるための表示を行う。なお、ユーザによりαの調整が行われたうえで不図示のスタートキーが押し下げられた場合にはstep3404に戻る。
続いてstep3406では、step3404の条件に該当するパッチを抽出する。
続いてstep3407では、step3406で抽出されたパッチの中から、図33に示すテーブルを参照することで、濃度値の差が最も大きい組み合わせを抽出する。
続いてstep3408では、抽出された潜像パッチ及び背景パッチに対応する濃度信号値がHDD304に格納される。
以上をもって地紋画像の濃度調整が終了する。本処理の実行後に生成される地紋画像は、これらの濃度信号値を用いることになる。
この濃度決定方法では、顕像効果が高く(複写物における潜像部の反射濃度値と背景部の反射濃度値との差が大きく)かつ反射濃度値が所定の値近傍となり、かつ潜像隠蔽性が高い地紋画像を出力するために、地紋画像の生成に用いる適切な濃度信号値を確実かつ自動的に決定することができる。
本実施例では、スキャナ部を持たない画像形成装置(装置30)が生成する地紋画像の濃度調整を行うことを目的とする。以上の目的を達成するため、本実施例ではこの画像形成装置(装置30)と、スキャナ部を有する画像形成装置(装置10)とを連携させた処理を行う。
なお、上述したように装置10と装置30はネットワーク接続されている。また、装置10は、装置30に対してネットワーク経由で印刷を指示することができるものとする。また濃度信号値の登録を指示することができるものとする。
<地紋画像の濃度調整方法>
図35を用いて、本実施例の地紋画像の濃度調整における前半の処理フローを説明する。
step3501では、装置10の操作画面上で図36に示す画面の表示を行う。3601はテストシート出力プリンタ選択画面である。なお、プリンタ選択タブ3602は、テストシートを出力するプリンタを選択させるためのタブである。このプリンタ選択タブ3602が押し下げられると、表示が反転しテストシートを出力する画像形成装置が選択される。図36では、アドレス192.168.0.3を持つ画像形成装置(装置30)が選択されている。またキャンセルタブ3603はテストシートの出力をキャンセルするためのタブであり、実行タブ3604はテストシートの出力開始を指示するためのタブである。ローカルタブ3605は自機(装置10)に対するテストシート出力開始の指示に使われる。現在の状態(装置30が選択された状態)で実行タブ3604が押し下げられると、step3502に移行する。
このstep3502では、図19に示すテーブルを作成する。その後、装置30に対し、テストシートの出力開始指示を行う。この指示を受けると、装置30でテストシートの出力を行う。出力が終了すると、装置30から装置10に対して出力終了通知を行う。そしてstep3503に移行する。
このstep3503では、装置10の操作画面上で図37に示す表示を行う。ここで、装置10の原稿台にテストシートが載置された上で実行タブ3701が押し下げられるとstep3504に移行する。また、テストシートに含まれるバーコードが、装置30を示す情報を含まない場合には、エラー表示を行う。
このstep3504では、装置10は載置されたテストシートの読み取りを開始する。
なお、その後の処理であるstep3505〜step3513はstep1605〜step1613と同一である。このstep3505〜step3513における処理は、装置10で行われる。
<濃度信号値決定方法>
続いて、装置10内で濃度信号値の決定処理が開始される。本実施例における濃度信号値決定方法には、実施例1において示した濃度信号値決定方法がいずれも適用可能である。なお、本実施例における濃度信号値決定方法と実施例1における濃度信号値決定方法とが異なるのは以下の点である。
本実施例では、装置10において適切な濃度信号値を決定した後、その決定された濃度信号値を装置10から装置30に送信する。また、この決定された濃度信号値を装置30のHDDに格納する。
以上をもって、地紋画像の濃度調整が終了する。
なお、本実施例においては実施例1で行われる処理に相当する処理が装置10と装置30の連携により行われるものとして説明を行った。しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。例えば、実施例2や実施例3で行われる処理に相当する処理が装置10と装置30の連携により行われてもよい。
以上の実施例によれば、画像読み取り部を有さない画像処理装置においても、地紋画像を出力する上で、適切な濃度信号値を確実かつ自動的に決定することができる。
以上の実施例1〜3では、スキャンにより得られた原稿画像データに合成するための地紋画像を濃度調整するための方法を説明した。しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。例えば、PC40で生成された原稿画像データに合成するための地紋画像を濃度調整する際にも適用可能である。
この場合、濃度調整処理結果(適切な濃度信号値)を装置10に格納するケースとPC40に格納するケースが想定される。以下では、それぞれのケースにおける濃度調整方法について簡単に説明する。
濃度信号値が装置10に格納されるケースでは、実施例1〜3に記載の地紋画像の濃度調整方法が適用可能である。ただし、各種表示(例・・図16のstep1601、step1607、step1609)についてはPC40で行われる必要があるのは言うまでもない。またPC40と装置10で適宜、情報の授受が行われる必要があるのは言うまでもない。
一方、濃度調整処理結果がPC40に格納されるケースでも、実施例1〜3に記載の地紋画像の濃度調整方法が適用可能である。ただし、各種表示に加えて濃度信号値格納処理(例・・図23のstep2302)についてはPC40で行われる必要があるのは言うまでもない。そのため、この場合においてもPC40と装置10で適宜、情報の授受が行われる必要があるのは言うまでもない。
さらに本発明は、複数の機器(例えばコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用することも、一つの機器からなる装置(複合機、プリンタ、ファクシミリ装置など)に適用することも可能である。
また本発明の目的は、上述した実施例で示したフローチャートの手順を実現するプログラムコードを記憶した記憶媒体から、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が、そのプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになる。そのため、このプログラムコード及びプログラムコードを記憶した記憶媒体も本発明の一つを構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
またコンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づきコンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込みまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される。
画像形成システムの全体構成を示す図 画像形成装置の入出力デバイス外観図 画像形成装置の全体構成を示す図 タイルデータを概念的に示す図 スキャナ画像処理部のブロック図 プリンタ画像処理部のブロック図 操作部のコピー画面の説明図 操作部の地紋の設定画面の説明図その1 操作部の地紋の設定画面の説明図その2 操作部の地紋の設定画面の説明図その3 地紋画像データの生成方法を示す図 ドット集中型ディザマトリックスを示す図 ドット分散型ディザマトリックスを示す図 集中型ディザパターンを示す図 分散型ディザパターンを示す図 濃度調整方法(前半)を説明するフローチャート1 テストシートを示す図1 パッチとタイル画像の関係を示す図 各パッチが有するパラメータの関連付けを示すテーブル1 各パッチが有するパラメータの関連付けを示すテーブル2 輝度反射濃度変換テーブルを示す図 各パッチが有するパラメータの関連付けを示すテーブル3 濃度調整方法(後半)を説明するフローチャート1 濃度調整方法(後半)を説明するフローチャート2 濃度調整方法(後半)を説明するフローチャート3 濃度調整方法(後半)を説明するフローチャート4 テストシートを示す図2 各パッチが有するパラメータの関連付けを示すテーブル4 濃度調整方法(前半)を説明するフローチャート2 各パッチが有するパラメータの関連付けを示すテーブル5 濃度調整方法(後半)を説明するフローチャート5 濃度調整方法(後半)を説明するフローチャート6 各パッチが有するパラメータの関連付けを示すテーブル6 濃度調整方法(後半)を説明するフローチャート7 濃度調整方法(前半)を説明するフローチャート3 テストシートの出力プリンタ選択画面の説明図 テストシートの読み込み画面の説明図 地紋画像におけるドットの状態を表す図 顕像化を表す図

Claims (44)

  1. 地紋画像を構成する潜像画像及び背景画像の濃度決定方法であって、
    複数の濃度信号値を用いて生成された複数の潜像パッチ及び複数の濃度信号値を用いて生成された複数の背景パッチを少なくとも1枚のシートに形成する形成工程と、
    前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチが形成された前記シートを読み取ることで得られた画像データ内の前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの輝度情報を夫々取得する輝度情報取得工程と、
    前記輝度情報取得工程で取得された前記輝度情報に基づいて、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定する決定工程とを有することを特徴とする濃度決定方法。
  2. 前記決定工程は、前記輝度情報取得工程で取得した前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の輝度情報に基づいて、所定値に最も近い輝度情報を有する潜像パッチ及び背景パッチを1つずつ抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項1に記載の濃度決定方法。
  3. 前記決定工程は、前記輝度情報取得工程で取得した前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の輝度情報に基づいて、所定値に最も近い輝度情報を有する潜像パッチを1つ抽出し、当該抽出された潜像パッチの輝度情報に最も近い輝度情報を有する背景パッチを1つ抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項1に記載の濃度決定方法。
  4. 前記決定工程は、前記輝度情報取得工程で取得した前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の輝度情報に基づいて、所定値に最も近い輝度情報を有する背景パッチを1つ抽出し、当該抽出された背景パッチの輝度情報に最も近い輝度情報を有する潜像パッチを1つ抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項1に記載の濃度決定方法。
  5. 前記決定工程は、前記輝度情報取得工程で取得した前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の輝度情報に基づいて、所定値近傍の輝度情報を有する潜像パッチ及び背景パッチを抽出し、当該抽出された潜像パッチ及び背景パッチから輝度情報の差が最小となる潜像パッチ及び背景パッチの組み合わせを抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項1に記載の濃度決定方法。
  6. 前記決定工程は、前記輝度情報取得工程で取得した前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の輝度情報に基づいて、前記複数の潜像パッチの夫々の輝度情報と前記複数の背景パッチの夫々の輝度情報との差分値が所定値以内である潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出し、当該抽出された組み合わせから、潜像パッチ及び背景パッチの輝度情報が所定値に最も近い潜像パッチと背景パッチの組み合わせを選択することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項1に記載の濃度決定方法。
  7. 前記決定工程は、前記輝度情報取得工程で取得した前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの輝度情報並びに前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの生成時に用いられた濃度信号値に基づいて演算を行うことにより、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を決定することを特徴とする請求項1に記載の濃度決定方法。
  8. 前記決定工程は、前記輝度情報取得工程で取得した輝度情報に対して輝度反射濃度変換処理を行うことで反射濃度情報を生成し、当該生成された反射濃度情報に基づいて潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項1に記載の濃度決定方法。
  9. 前記決定工程は、前記生成された前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の反射濃度情報に基づいて、所定値に最も近い反射濃度情報を有する潜像パッチ及び背景パッチを1つずつ抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項8に記載の濃度決定方法。
  10. 前記決定工程は、前記生成された前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の反射濃度情報に基づいて、所定値に最も近い反射濃度情報を有する潜像パッチを1つ抽出し、当該抽出された潜像パッチの反射濃度情報に最も近い反射濃度情報を有する背景パッチを1つ抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項8に記載の濃度決定方法。
  11. 前記決定工程は、前記生成された前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の反射濃度情報に基づいて、所定値に最も近い反射濃度情報を有する背景パッチを1つ抽出し、当該抽出された背景パッチの反射濃度情報に最も近い反射濃度情報を有する潜像パッチを1つ抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項8に記載の濃度決定方法。
  12. 前記決定工程は、前記生成された前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の反射濃度情報に基づいて、所定値近傍の反射濃度情報を有する潜像パッチ及び背景パッチを抽出し、当該抽出された潜像パッチ及び背景パッチから、反射濃度情報の差が最小となる潜像パッチ及び背景パッチの組み合わせを抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項8に記載の濃度決定方法。
  13. 前記決定工程は、前記生成された前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の反射濃度情報に基づいて、前記複数の潜像パッチの夫々の反射濃度情報と前記複数の背景パッチの夫々の反射濃度情報との差分値が所定値以内である潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出し、当該抽出された組み合わせから、潜像パッチ及び背景パッチの反射濃度情報が所定値に最も近い潜像パッチと背景パッチの組み合わせを選択することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項8に記載の濃度決定方法。
  14. 前記シートを読み取ることで得られた前記画像データに所定の画像処理を施すことで生成された画像データに基づいて、当該生成された画像データ内の前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの濃度情報を夫々取得する濃度情報取得工程を有し、
    前記決定工程は、前記濃度情報取得工程で取得された濃度情報及び前記輝度情報取得工程で取得された輝度情報に基づいて、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項1に記載の濃度決定方法。
  15. 前記所定の画像処理は、画像データの画素値の値を変更する処理であることを特徴とする請求項14に記載の濃度決定方法。
  16. 前記決定工程は、前記輝度情報取得工程で取得した前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の輝度情報及び前記濃度情報取得工程で取得した前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の濃度情報に基づいて、潜像パッチの輝度情報と背景パッチの輝度情報との差分値が所定値以内である潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出し、当該抽出された組み合わせから所定値近傍の輝度情報を有する潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出し、当該抽出された組み合わせから潜像パッチの濃度情報と背景パッチの濃度情報との差分値が最も大きい潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項14に記載の濃度決定方法。
  17. 前記決定工程は、前記輝度情報取得工程で取得した輝度情報に対して輝度反射濃度変換処理を行うことで反射濃度情報を生成し、当該生成された反射濃度情報及び前記濃度情報取得工程で取得された濃度情報に基づいて潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項14に記載の濃度決定方法。
  18. 前記決定工程は、前記生成された前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の反射濃度情報及び前記濃度情報取得工程で取得した前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の濃度情報に基づいて、潜像パッチの反射濃度情報と背景パッチの反射濃度情報との差分値が所定値以内である潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出し、当該抽出された組み合わせから所定値近傍の反射濃度情報を有する潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出し、当該抽出された組み合わせから潜像パッチの濃度情報と背景パッチの濃度情報との差分値が最も大きい潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項17に記載の濃度決定方法。
  19. 地紋画像を構成する潜像画像及び背景画像の濃度決定方法であって、
    複数の濃度信号値を用いて生成された複数の潜像パッチ及び複数の濃度信号値を用いて生成された複数の背景パッチを少なくとも1枚のシートに形成する形成工程と、
    前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチが形成された前記シートを読み取ることで得られた画像データに所定の画像処理を施すことで生成された画像データに基づいて、当該画像データ内の前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの濃度情報を夫々取得する濃度情報取得工程と、
    前記濃度情報取得工程で取得された前記濃度情報に基づいて、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定する決定工程とを有することを特徴とする濃度決定方法。
  20. 前記決定工程は、前記濃度情報取得工程で取得した前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の濃度情報に基づいて、潜像パッチの濃度情報と背景パッチの濃度情報との差分値が最大となる潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項19に記載の濃度決定方法。
  21. 潜像画像及び背景画像を含む地紋画像をシートに形成する画像形成装置であって、
    複数の濃度信号値を用いて生成された複数の潜像パッチ及び複数の濃度信号値を用いて生成された複数の背景パッチを少なくとも1枚のシートに形成する形成手段と、
    前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチが形成された前記シートを読み取ることで得られた画像データ内の前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの輝度情報を夫々取得する輝度情報取得手段と、
    前記輝度情報取得手段で取得された前記輝度情報に基づいて、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定する決定手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  22. 前記決定手段は、前記輝度情報取得手段で取得した前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の輝度情報に基づいて、所定値に最も近い輝度情報を有する潜像パッチ及び背景パッチを1つずつ抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項21に記載の画像形成装置。
  23. 前記決定手段は、前記輝度情報取得手段で取得した前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の輝度情報に基づいて、所定値に最も近い輝度情報を有する潜像パッチを1つ抽出し、当該抽出された潜像パッチの輝度情報に最も近い輝度情報を有する背景パッチを1つ抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項21に記載の画像形成装置。
  24. 前記決定手段は、前記輝度情報取得手段で取得した前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の輝度情報に基づいて、所定値に最も近い輝度情報を有する背景パッチを1つ抽出し、当該抽出された背景パッチの輝度情報に最も近い輝度情報を有する潜像パッチを1つ抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項21に記載の画像形成装置。
  25. 前記決定手段は、前記輝度情報取得手段で取得した前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の輝度情報に基づいて、所定値近傍の輝度情報を有する潜像パッチ及び背景パッチを抽出し、当該抽出された潜像パッチ及び背景パッチから輝度情報の差が最小となる潜像パッチ及び背景パッチの組み合わせを抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項21に記載の画像形成装置。
  26. 前記決定手段は、前記輝度情報取得手段で取得した前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の輝度情報に基づいて、前記複数の潜像パッチの夫々の輝度情報と前記複数の背景パッチの夫々の輝度情報との差分値が所定値以内である潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出し、当該抽出された組み合わせから、潜像パッチ及び背景パッチの輝度情報が所定値に最も近い潜像パッチと背景パッチの組み合わせを選択することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項21に記載の画像形成装置。
  27. 前記決定手段は、前記輝度情報取得手段で取得した前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの輝度情報並びに前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの生成時に用いられた濃度信号値に基づいて演算を行うことにより、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を決定することを特徴とする請求項21に記載の画像形成装置。
  28. 前記決定手段は、前記輝度情報取得手段で取得した輝度情報に対して輝度反射濃度変換処理を行うことで反射濃度情報を生成し、当該生成された反射濃度情報に基づいて潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項21に記載の画像形成装置。
  29. 前記決定手段は、前記生成された前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の反射濃度情報に基づいて、所定値に最も近い反射濃度情報を有する潜像パッチ及び背景パッチを1つずつ抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項28に記載の画像形成装置。
  30. 前記決定手段は、前記生成された前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の反射濃度情報に基づいて、所定値に最も近い反射濃度情報を有する潜像パッチを1つ抽出し、当該抽出された潜像パッチの反射濃度情報に最も近い反射濃度情報を有する背景パッチを1つ抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項28に記載の画像形成装置。
  31. 前記決定手段は、前記生成された前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の反射濃度情報に基づいて、所定値に最も近い反射濃度情報を有する背景パッチを1つ抽出し、当該抽出された背景パッチの反射濃度情報に最も近い反射濃度情報を有する潜像パッチを1つ抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項28に記載の画像形成装置。
  32. 前記決定手段は、前記生成された前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の反射濃度情報に基づいて、所定値近傍の反射濃度情報を有する潜像パッチ及び背景パッチを抽出し、当該抽出された潜像パッチ及び背景パッチから、反射濃度情報の差が最小となる潜像パッチ及び背景パッチの組み合わせを抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項28に記載の画像形成装置。
  33. 前記決定手段は、前記生成された前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の反射濃度情報に基づいて、前記複数の潜像パッチの夫々の反射濃度情報と前記複数の背景パッチの夫々の反射濃度情報との差分値が所定値以内である潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出し、当該抽出された組み合わせから、潜像パッチ及び背景パッチの反射濃度情報が所定値に最も近い潜像パッチと背景パッチの組み合わせを選択することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項28に記載の画像形成装置。
  34. 前記シートを読み取ることで得られた前記画像データに所定の画像処理を施すことで生成された画像データに基づいて、当該生成された画像データ内の前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの濃度情報を夫々取得する濃度情報取得手段を有し、
    前記決定手段は、前記濃度情報取得手段で取得された濃度情報及び前記輝度情報取得手段で取得された輝度情報に基づいて、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項21に記載の画像形成装置。
  35. 前記所定の画像処理は、画像データの画素値の値を変更する処理であることを特徴とする請求項34に記載の画像形成装置。
  36. 前記決定手段は、前記輝度情報取得手段で取得した前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の輝度情報及び前記濃度情報取得手段で取得した前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の濃度情報に基づいて、潜像パッチの輝度情報と背景パッチの輝度情報との差分値が所定値以内である潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出し、当該抽出された組み合わせから所定値近傍の輝度情報を有する潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出し、当該抽出された組み合わせから潜像パッチの濃度情報と背景パッチの濃度情報との差分値が最も大きい潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項34に記載の画像形成装置。
  37. 前記決定手段は、前記輝度情報取得手段で取得した輝度情報に対して輝度反射濃度変換処理を行うことで反射濃度情報を生成し、当該生成された反射濃度情報及び前記濃度情報取得手段で取得された濃度情報に基づいて潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  38. 前記決定手段は、前記生成された前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の反射濃度情報及び前記濃度情報取得手段で取得した前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の濃度情報に基づいて、潜像パッチの反射濃度情報と背景パッチの反射濃度情報との差分値が所定値以内である潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出し、当該抽出された組み合わせから所定値近傍の反射濃度情報を有する潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出し、当該抽出された組み合わせから潜像パッチの濃度情報と背景パッチの濃度情報との差分値が最も大きい潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項37に記載の画像形成装置。
  39. 潜像画像及び背景画像を含む地紋画像をシートに形成する画像形成装置であって、
    複数の濃度信号値を用いて生成された複数の潜像パッチ及び複数の濃度信号値を用いて生成された複数の背景パッチを少なくとも1枚のシートに形成する形成手段と、
    前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチが形成された前記シートを読み取ることで得られた画像データに所定の画像処理を施すことで生成された画像データに基づいて、当該画像データ内の前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの濃度情報を夫々取得する濃度情報取得手段と、
    前記濃度情報取得手段で取得された前記濃度情報に基づいて、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定する決定手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  40. 前記決定手段は、前記濃度情報取得手段で取得した前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの夫々の濃度情報に基づいて、潜像パッチの濃度情報と背景パッチの濃度情報との差分値が最大となる潜像パッチと背景パッチの組み合わせを抽出することで、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定することを特徴とする請求項39に記載の画像形成装置。
  41. 潜像画像及び背景画像を有する地紋画像をシートに形成する画像形成装置及び画像読み取り装置を含む画像処理システムであって、
    前記画像形成装置は、複数の濃度信号値を用いて生成された複数の潜像パッチ及び複数の濃度信号値を用いて生成された複数の背景パッチを少なくとも1枚のシートに形成する形成部を有し、
    前記画像読み取り装置は、前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチが形成された前記シートを読み取り、当該読み取った画像データ内の前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの輝度情報を夫々取得する輝度情報取得部と、
    前記輝度情報取得部で取得された前記輝度情報に基づいて、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定する決定部とを有し、
    前記画像形成装置はさらに、前記決定部で決定された前記濃度信号値を保持する保持部を有することを特徴とする画像処理システム。
  42. 潜像画像及び背景画像を有する地紋画像をシートに形成する画像形成装置及び画像読み取り装置を含む画像処理システムであって、
    前記画像形成装置は、複数の濃度信号値を用いて生成された複数の潜像パッチ及び複数の濃度信号値を用いて生成された複数の背景パッチを少なくとも1枚のシートに形成する形成部を有し、
    前記画像読み取り装置は、前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチが形成された前記シートを読み取り、当該読み取った画像データに所定の画像処理を施すことで得られた画像データに基づいて、当該画像データ内の前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの濃度情報を夫々取得する濃度情報取得部と、
    前記濃度情報取得部で取得された前記濃度情報に基づいて、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定する決定部とを有し、
    前記画像形成装置はさらに、前記決定部で決定された前記濃度信号値を保持する保持部を有することを特徴とする画像処理システム。
  43. 潜像画像及び背景画像を有する地紋画像をシートに形成する画像形成装置及びホストコンピュータを含む画像処理システムであって、
    前記ホストコンピュータは、複数の濃度信号値を用いて複数の潜像パッチ及び複数の背景パッチを生成する生成部を有し、
    前記画像形成装置は、前記生成部で生成された前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチを少なくとも1枚のシートに形成する形成部と、
    前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチが形成された前記シートを読み取り、当該読み取った画像データ内の前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの輝度情報を夫々取得する輝度情報取得部と、
    前記輝度情報取得部で取得された前記輝度情報に基づいて、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定する決定部とを有し、
    前記ホストコンピュータはさらに、前記決定部で決定された濃度信号値を保持する保持部を有することを特徴とする画像処理システム。
  44. 潜像画像及び背景画像を有する地紋画像をシートに形成する画像形成装置及びホストコンピュータを含む画像処理システムであって、
    前記ホストコンピュータは、複数の濃度信号値を用いて複数の潜像パッチ及び複数の濃度信号値を用いて複数の背景パッチを生成する生成部を有し、
    前記画像形成装置は、前記生成部で生成された前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチを少なくとも1枚のシートに形成する形成部と、
    前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチが形成された前記シートを読み取り、当該読み取った画像データに所定の画像処理を施すことで得られた画像データに基づいて、当該画像データ内の前記複数の潜像パッチ及び前記複数の背景パッチの濃度情報を夫々取得する濃度情報取得部と、
    前記濃度情報取得部で取得された前記濃度情報に基づいて、潜像画像を生成するための濃度信号値及び背景画像を生成するための濃度信号値を夫々決定する決定部とを有し、
    前記ホストコンピュータはさらに、前記決定部で決定された濃度信号値を保持する保持部を有することを特徴とする画像処理システム。
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