JP2008028741A - 画像形成装置、画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像形成装置、画像処理装置および画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】地紋画像又は地紋画像を含んだ画像を他の画像と合成して印刷する場合でも、印刷された地紋画像の劣化を防ぐこと。
【解決手段】本発明の画像形成装置は、地紋画像の色空間を判定する第1の色空間判定手段と、原稿画像の色空間を判定する第2の色空間判定手段と、判定された地紋画像の色空間と判定された原稿画像の色空間とが異なる場合に、原稿画像を地紋画像の色空間表現に変換する変換手段と、色空間の変換された原稿画像と地紋画像とを合成する合成手段とを備える。また、地紋画像と原稿画像の色空間の異なる組合せに対して、双方又は一方が、どの色空間に変換されるべきかを決定する決定手段を備え、第1お及び第2の色空間判定手段により判定された色空間が異なる場合に、変換手段は、決定手段が決定した画像を、決定手段が決定した色空間の表現に変換する。この色空間は、印刷時のインク又はトナーの色に関連する色空間とすることができる。
【選択図】図20

Description

本発明は、画像形成装置、画像処理装置および画像処理方法に関する。より詳細には、スキャナ及びコンピュータで作成された画像等の画像入力装置とプリンタなどの印刷装置を有して構成される画像処理システムにおける画像処理に関する。別な視点では、原本とコピーとを明確に区別するために、原本となる原稿画像に地紋画像を付加してプリントする際の画像処理に関する。
従来、帳票や住民票などの不正な複写を、禁止したり、或いは抑止したりする目的で、これらのコンテンツは偽造防止用紙と呼ばれる特殊な印刷を施した用紙に印刷されていた。この偽造防止用紙は、原本においては人間にとって見えにくいが、複写機などを用いて複写した場合には「禁複写」の文字などが浮び上がるような用紙である。これにより、原本を複写する者にその複写物の使用などを躊躇させる効果を生じるものである。さらには、このような帳票などは偽造防止用紙に印刷されているとして、複写そのものを抑止・牽制する効果をも生じさせるものである。また、この偽造防止用紙は、原本と複写物を明確に識別させることを目的としている。
しかし、このような偽造防止用紙は、通常の用紙と比較してコストが高いという問題がある。また、偽造防止用紙の製作時に設定されている文字しか浮び上がらせることができず、その用紙の用途が限られるなど、用途に関して柔軟性に欠ける部分がある。
一方、様々なコンテンツのデジタル化が進む中、帳票や住民票などのコンテンツも同様にデジタル化されている。しかしながら、これら帳票や住民票そのもののデジタル化はまだ過渡期にあり、コンピュータを用いて作成したコンテンツを、プリンタなどを用いて紙に出力して利用することが多い。
こうした状況に応じて、従来は製版などによりあらかじめ作成していた偽造防止用紙を、コンピュータとプリンタを用いて生成する技術が注目されている(たとえば、特許文献1参照)。これは、コンピュータを用いて作られたコンテンツを印刷出力する際に、コンテンツのデータに加え、地紋と呼ばれる画像データを生成し、これらのデータを重ねて出力する技術である。地紋はときに複写牽制紋様と称されることもある。地紋画像は、原本(或いは、プリンタで出力した印刷物としての原本)において、人間の目には単なる模様や背景画像などに見えるが、複写するとあらかじめ埋め込んだ文字やイメージなどが顕像化するものである。そして、この原本は上記の偽造防止用紙と同様の牽制効果を与えることができる。これは、プリンタの性能の飛躍的な向上に起因することで可能となっている。
コンピュータを用いて作成した地紋画像をコンテンツ・データに重ねて出力する場合、当然のことながら通常の印刷用の紙などを用いて出力できるため、あらかじめ作成した偽造防止用紙を用いる場合に比べてコストの面で利点がある。さらに、コンテンツ・データを印刷出力する際に地紋画像を生成することができるため、地紋画像の色などはもちろん、原本の複写時に顕像化させる文字等を自由に定めることが可能となる。あるいは、出力(印刷)日時や印刷装置固有の情報などを地紋画像とすることができるという利点もある。
さて、地紋画像は、上述したように、原本を複写した場合、複写前には認識できなかった(或いは認識が困難であった)あらかじめ埋め込んだ文字などが顕在化し、その複写物を使用等することを抑止する効果を実現するものである。
この効果を実現すべく、生成される地紋画像は、基本的に、複写物にも原本と同様の画像が残る領域と複写物において原本には存在する画像が消えるか、あるいは上記の残る領域の画像に較べて薄くなる領域の2つの領域から構成される。この2つの領域から構成される地紋画像は、これを印刷出力した状態では上記2つの領域における濃度がほぼ同じ濃度とするのが好適である。つまり、印刷出力した地紋画像は、マクロ的には、複写物上において顕像化する文字などが隠されていることが人間の視覚上認識し難いように構成する必要がある。この地紋画像の印刷出力物においては隠されているが、当該印刷出力物を複写した複写物においては人間の視覚上認識可能に現れる画像領域を「潜像(あるいは潜像画像)」と呼ぶ。また、複写物によって消えるかあるいは複写物で顕像化した潜像の濃度に比べて低濃度の画像領域を「背景(あるいは背景画像)」と便宜的に呼ぶ。そして、地紋画像は、基本的にこの潜像画像(潜像部分)と背景画像(背景部分)からなるものである。なお、ユーザ・インターフェース上の用語として潜像を前景と呼ぶ場合もある。
潜像画像はあらかじめ定めた領域内においてドットが集中するように構成される。対して背景部はあらかじめ定めた領域内においてドットが分散するように構成される。そして、この領域内におけるドットの平均濃度がほぼ同じになるよう構成することにより、地紋画像の印刷出力物において、潜像部と背景部との境界が目立たなくすることが可能となる。
また、偽造抑止地紋では、隠されている文字や画像(潜像)をより判別しにくくする「カモフラージュ」という技術も良く知られている。
カモフラージュは、潜像部や背景部とは濃度を異ならせた模様を偽造抑止地紋画像全体に配置する方法であり、一見、マクロ的には、潜像部や背景部とは異なる濃度のカモフラージュ模様が目立ち、潜像がさらに目立たなくなる効果がある。
またカモフラージュ模様なしの偽造抑止地紋に比べて、カモフラージュ模様が存在する偽造抑止地紋は、印刷物に装飾的な印象を与える効果もある。
カモフラージュ模様は、複写後に潜像を容易に判別できるようにするために、複写後にはカモフラージュ模様内部のドットはできるだけ消失することが望ましい。最も簡単な実装の場合、カモフラージュはカモフラージュ模様に相当する箇所でドットを打たないことで実現できる。以上が偽造抑止地紋の概要である。
図9は、後述するカモフラージュ・パターン(図22の符号2504)を使用して、潜像として、「無」のフォントを使用した地紋の例を示す図である。
図10は、地紋の潜像部と背景部のドットの状態を示す図である。同図に示すように、あらかじめ定めた領域内にドットが分散して配置される背景部と、ドットが集中して(大きなドットとして)配置される潜像部によって地紋画像が構成される。このふたつの領域におけるそれぞれのドットは、それぞれ異なる網点処理や異なるディザ処理により生成することができる。たとえば、網点処理を用いて地紋画像を生成する場合、潜像部は低い線数での網点処理を行う。また、背景部は高い線数の網点処理を行うのが好適である。さらに、ディザ処理を用いて地紋画像を生成する場合、潜像部はドット集中型ディザ・マトリクスを用いたディザ処理を行う。また、背景部はドット分散型ディザ・マトリクスを用いたディザ処理を行うのが好適である。
一般に複写機の読み取り部には、原稿上の微小なドットを読み取る入力解像度に限界レベルが存在する。地紋画像の背景部のドットが、複写機で読み取り可能なドットの限界レベルより小さく形成され、かつ潜像部のドットが限界レベルより大きく形成されている場合がある。この場合、複写物上では潜像部のドットは再現可能であるが、しかし背景部の小さなドットは再現可能ではない。したがって、潜像部は再現され、背景部は再現されない。こうした特性を利用することで、地紋画像を複写した複写物上で、潜像が顕在化される。以後、複写物上で顕在化する画像を顕像と称する。なお、背景部が複写によってある程度再現されたとしても、複写物上における潜像部が、その背景部に対して明らかに認識できるレベルであればドットが再現されない場合と同様の効果を得ることができる。
図11(a)は、地紋画像の原本の例を示し、図11(b)は、図11(a)の原本を複写した例を示す図である。この図は、ドットを集中させた場合には複写物においてもその領域が再現され(顕像化し)、ドットを分散させた領域は、複写物において再現されないことを概念的に示すものである。
なお、地紋印刷は上記構成に限定されるものではなく、複写物において、文字列などが認識可能なレベルで再現できればよい。つまり、文字列などが背景部として指定され、複写時に白抜き文字のような状態で示されても地紋印刷としてはその目的を達成するものである。
図8は、上部に地紋印字後のオリジナルとしての例と、これをコピーした例を下部左側に示し、この右側に、白抜き文字の例を示している。左側の例は、オリジナルの「禁」の文字部分のみが再現可能なドットで構成された場合のコピーを示し、右側の文字以外の部分が再現可能なドットで構成された場合のコピーを示している。
特開2001−197297号公報
原稿画像に対して地紋画像を付加してプリントを行うことで、自由度の高い地紋画像印刷が低コストで実現できるようになった。また、画像形成装置が、その画像処理装置としての高機能化に伴い、スキャナから読み込んだ画像や、PDLからの画像といった異なるソースの画像を結合して製本や、複数の画像の合成といったクオリティーの高い印刷物を出力できるようになった。
しかしながら、その一方で、製本や、合成のように複数の画像を結合する場合、結合する複数の画像それぞれの色空間が異なる場合がある。この場合、異なった色空間のまま様々な画像処理を処理することができないため、結合する前にそれぞれの画像の色空間を合わせてから結合する必要がある。
しかし、結合する一方の画像が、地紋画像あるいは地紋が付加された画像の場合、地紋画像に対して色空間変換を行うと、色空間変換が非加逆変換であるため元の画像に比べて濃度が保障できなくなったり、色味が保障できなくなったりする場合がある。このために、ファースト・プリント時に地紋が浮き出て見えたり、孫コピー時に下地とばしで色が飛ばないため、画像が浮き出ないといったことが発生するという問題がある。
したがって、本発明の目的は、結合する画像の色空間が異なる場合でも、ファースト・プリント時に地紋の潜像部分と背景部分の濃度が同じで、コピーした際には異なるように結合する画像形成装置、画像処理装置および画像処理方法を提供することにある。すなわち、ファースト・プリント時には地紋が浮き出て見えずに、それをコピーした際には潜像が浮き出るように、プリントすることを可能にする画像形成装置、画像処理装置および画像処理方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、少なくとも複数の画像を格納し、少なくとも2つの画像を結合して印刷することが可能な画像形成装置であって、結合する対象それぞれの画像の色空間を判定する色空間判定手段と、前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像の色空間とが異なる場合に、前記地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像を、前記地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間表現に変換する変換手段と、記変換手段で色空間の変換された、前記地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像と前記地紋画像あるいは地紋画像を含む画像とを結合する結合手段とを備えることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は。少なくとも複数の画像を格納し、少なくとも2つの画像を結合して印刷することが可能な画像形成装置であって、結合する対象の画像それぞれの色空間を判定する色空間判定手段と、前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像それぞれの色空間の異なる組合せそれぞれに対して、前記各画像のうちの1つあるいは複数が、いずれの色空間に変換されるべきかを決定する決定手段と、前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像の色空間とが異なる場合に、前記決定手段によって決定された画像を、前記決定手段によって決定された色空間の表現に変換する変換手段と、前記変換手段で色空間の変換された2つの画像を結合する、あるいは前記変換手段で色空間の変換された1つの画像と変換されない残りの画像とを結合する、結合手段とを備えることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置であって、前記結合手段により結合された画像の色空間は、RGBもしくは、YMCKであることを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置であって、地紋画像あるいは地紋画像を含む画像がRGB空間で、残りの画像がYUV空間の場合、前記決定手段は、YUV空間で表現された画像データがRGB空間表現に変換されるべきことを決定することを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置であって、地紋画像あるいは地紋画像を含む画像がRGB空間で、残りの画像がYMCK空間の場合、前記決定手段は、RGB空間で表現された画像をYMCK空間表現に変換されるべきことを決定することを特徴とするものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置であって、地紋画像あるいは地紋画像を含む画像がYMCK空間で、残りの画像がYUVの場合、前記決定手段は、原稿画像をYMCK空間表現に変換されるべきことを決定することを特徴とするものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置であって、前記決定手段により決定される変換されるべき色空間は、少なくとも、画像形成装置のトナー色に関連する色空間に基づくことを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、少なくとも複数の画像を格納し、少なくとも2つの画像を結合して出力することが可能な画像処理装置であって、結合する対象それぞれの画像の色空間を判定する色空間判定手段と、前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像の色空間とが異なる場合に、前記地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像を、前記地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間表現に変換する変換手段と、前記変換手段で色空間の変換された、前記地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像と前記地紋画像あるいは地紋画像を含む画像とを結合する結合手段とを備えることを特徴とするものである。
また、請求項9に記載の発明は、少なくとも複数の画像を格納し、少なくとも2つの画像を結合して出力することが可能な画像処理装置であって、結合する対象の画像それぞれの色空間を判定する色空間判定手段と、前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像それぞれの色空間の異なる組合せそれぞれに対して、前記各画像のうちの1つあるいは複数が、いずれの色空間に変換されるべきかを決定する決定手段と、前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像の色空間とが異なる場合に、前記決定手段によって決定された画像を、前記決定手段によって決定された色空間の表現に変換する変換手段と、前記変換手段で色空間の変換された2つの画像を結合する、あるいは前記変換手段で色空間の変換された1つの画像と変換されない残りの画像とを結合する、結合手段とを備えることを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明は、画像処理方法であって、結合する対象それぞれの画像の色空間を判定する色空間判定工程と、前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像の色空間とが異なる場合に、前記地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像を、前記地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間表現に変換する変換工程と、前記変換手段で色空間の変換された、前記地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像と前記地紋画像あるいは地紋画像を含む画像とを結合する結合工程とを備えることを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、画像処理方法であって、結合する対象の画像それぞれの色空間を判定する色空間判定工程と、前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像それぞれの色空間の異なる組合せそれぞれに対して、前記各画像のうちの1つあるいは複数が、いずれの色空間に変換されるべきかを決定する決定工程と、前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像の色空間とが異なる場合に、前記決定手段によって決定された画像を、前記決定手段によって決定された色空間の表現に変換する変換工程と、前記変換手段で色空間の変換された2つの画像を結合する、あるいは前記変換手段で色空間の変換された1つの画像と変換されない残りの画像とを結合する、結合工程とを備えることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、コンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、当該プログラムは、結合する対象それぞれの画像の色空間を判定する色空間判定工程と、前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像の色空間とが異なる場合に、前記地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像を、前記地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間表現に変換する変換工程と、前記変換手段で色空間の変換された、前記地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像と前記地紋画像あるいは地紋画像を含む画像とを結合する結合工程とを備えることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、コンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、当該プログラムは、結合する対象の画像それぞれの色空間を判定する色空間判定工程と、前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像それぞれの色空間の異なる組合せそれぞれに対して、前記各画像のうちの1つあるいは複数が、いずれの色空間に変換されるべきかを決定する決定工程と、前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像の色空間とが異なる場合に、前記決定手段によって決定された画像を、前記決定手段によって決定された色空間の表現に変換する変換工程と、前記変換手段で色空間の変換された2つの画像を結合する、あるいは前記変換手段で色空間の変換された1つの画像と変換されない残りの画像とを結合する、結合工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の色空間が異なる画像を結合して製本、合成等を行う場合に、地紋が付加された画像、あるいは地紋画像そのものを含む場合であっても、地紋部分の劣化を抑えて、地紋効果を保障したままプリント出力することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
なお、以下に記載する実施形態においては、地紋画像を有する印刷出力物を複写した複写物上で顕像化する領域を、潜像部または前景部と称する。また、複写物上で消失する領域、または複写物上における潜像部の濃度に比較して低濃度となる領域を背景部と称する。そして、潜像部としてテキスト情報やイメージ情報を入力し、印刷出力物ではこの潜像部とその背景部を識別困難にして、その複写物上においては、これらのテキスト情報やイメージ情報が背景部よりも高濃度で認識可能に再現するものとして説明を行う。
しかしながら、本発明における地紋画像はこれに限られるものではない。たとえば、テキスト情報またはイメージ情報を背景部として設定し、かつ、背景部の周囲の領域を潜像部として設定することで、複写物上において、テキスト情報やイメージ情報が白抜きのように表現される形態であってもよい。
また、本発明は、地紋画像の種類やその生成処理、色、形状、サイズなどによって規定されるものではない。
図12は、本発明を適用することができる画像形成システムの全体の構成を説明するブロック図である。画像形成装置200は、画像入力デバイスであるスキャナ部1201、画像出力デバイスであるプリンタ部1202、Controller Unit 1203、ユーザ・インターフェースである操作部1204から構成される。スキャナ部1201、プリンタ部1202、操作部1204は、それぞれController Unit 1203に接続され、Controller Unit 1203は、LAN 1205などのネットワーク伝送手段、公衆回線に接続されている。公衆回線からはカラー画像送信を含むG3、G4ファックスによる送信が可能である。
また、LAN 1205には、画像装置200と同様の機器構成を持つほかの画像形成装置220、画像形成装置230が接続されている。画像形成装置220、230は、それぞれスキャナ部(1206、1210)、プリンタ部(1207、1211)、操作部(1209、1213)を持ち、それらがController Unit(1208、1212)に接続されている。これらの画像形成装置は、必ずしも同一仕様とは限らず、また、使用するトナーやインクの色も同じとは限らないために、それぞれ異なる符号を付加している。たとえば、画像形成装置200はYMCKのトナー色を使用するものであり、画像形成装置220は、RGBのトナーを使用するものであるとすることが可能である。
また、LAN 1205には、パーソナル・コンピュータ(以下PC)240が接続されている。これらの画像形成装置は、FTP、SMBプロトコルを使用したファイルの送受信、電子メールの送受信や、PCで作成した画像を受信して、プリントすることができる。
図13は、上述した画像形成装置の構成例を説明するブロック図である。Controller Unit 1203は、画像入力デバイスであるカラー・スキャナ1201や画像出力デバイスであるカラー・プリンタ1202と接続ためのコントローラである。また、LAN1205や公衆回線(WAN)1351と接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行うためのコントローラでもある。
CPU1301は、システム全体を制御するコントローラである。RAM1302はCPU1301が動作するためのシステム・ワーク・メモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM1303はブートROMであり、システムのブート・プログラムが格納されている。HDD1304はハードディスク・ドライブで、システム・ソフトウェア、画像データを格納する。操作部I/F1305は、操作部(UI)1204とインターフェース部で、操作部1204に表示する画像データを操作部1204に対して出力する。また、操作部1204から本システム使用者が入力した情報を、CPU1301に伝える役割をする。Network1307はLAN1205に接続し、情報の入出力を行う。Modem1350は、公衆回線1351に接続し、画像情報の入出力を行う。2値画像回転部1352、および2値画像圧縮・伸張部1353は、Modem1350で2値画像を送信する前に画像の方向を変換したり、あらかじめ定めた解像度、あるいは相手能力に合わせた解像度に変換したりするためのものである。圧縮、伸張部は、JBIG、MMR、MR、MHをサポートしている。DMAC1309は、DMAコントローラであり、RAM1302に格納されている画像を、CPU1301を介することなく読み取りImageBusI/F1311に対して画像転送する。もしくは画像バスからの画像を、CPU1301を介することなくRAM1302に書き込む。以上のデバイスがシステム・バス1308に接続される。
ImageBus1311は、画像バス1310を介して高速な画像の入出力を制御するためのインターフェースである。圧縮器1312は画像バス1310に画像を送出する前に32画素x32画素の単位でJPEG圧縮するための圧縮器である。伸張器1313は画像バス1310を介して送られた画像を伸張するための伸張器である。
ラスター・イメージ・プロセッサ(RIP)1318は、ホスト・コンピュータからのPDLコードを、Network1307を介して受け取り、システム・バス1308を通して、CPU1301がRAM1302に格納する。CPU1301はPDLを中間コードに変換し、再度システム・バス1308を介してRIP1318に入力し、ビットマップ・イメージ(多値)に展開する。
スキャナ画像処理部1314は、スキャナ1201からのカラー画像、白黒画像に対して、適切な各種画像処理(たとえば補正、加工、編集)を行い出力する(多値)。
同様にプリンタ画像処理部1316は、プリンタ1202に対して適切な各種画像処理(たとえば補正、加工、編集)を行う。プリント時は伸張1313で2値多値変換を行うので、2値、および多値出力を処理することが可能である。
画像変換部1330は、RAM上にある画像を画像変換し、再度、RAMに描き戻すときに使われる各種画像変換機能を有する。
回転器1319は、32画素x32画素単位の画像を指定された角度で回転でき、2値、および多値の入出力に対応している。
変倍器1320は、画像の解像度を変換(たとえば600dpiから200dpi)したり、変倍したりする機能(たとえば25%から400%まで)を有する。変倍する前には32x32画素の画像を32ライン単位の画像に並び替える。
色空間変換器1321は、多値入力された画像をマトリクス演算、およびLUTにより、たとえば、メモリ上にあるYUV画像をLab画像に変換し、メモリ上に格納する。また、この色空間変換は、3x8のマトリクス演算および、1次元LUTを持ち、公知の下地とばしや裏写り防止を行うことができる。変換された画像は多値で出力される。また、内部にマトリクス演算およびダイレクト・マッピング機能を有し、YUV→RGB、RGB→YMCK、YUV→YMCKといった様々な色空間への変換が可能である。
2値多値変換器1322は、1bit、2値画像を多値8bit、256階調にする。逆に多値2値変換器1325は、たとえば、メモリ上にある8bit、256階調の画像を誤差拡散処理などの手法により1bit、2階調に変換し、メモリ上に格納する。
結合器1323は、メモリ上の2枚の多値画像画像(もしくは2値画像)を重ねて合成して1枚の多値画像(もしくは2値画像)にする機能と、2つの画像をレイアウトして結合する機能を有する。たとえば、前者の場合は、メモリ上にある会社ロゴの画像と原稿画像を合成することで、原稿画像に簡単に会社ロゴをつけることができる。また、後者の場合は、製本や縮小レイアウト(複数の原稿を縮小して1枚のシートにコピーする機能)と言った機能に使用される。
間引き部1324は、多値画像の画素を間引くことで、解像度変換を行うユニットであり1/2,1/4,1/8の多値画像を出力可能である。変倍部1320と合わせて使うことで、より広範囲な拡大、縮小を行うことができる。
移動部1325は、入力された2値画像や多値画像に余白部分をつけたり、余白部分を削除したりして出力することができる。
回転器1319、変倍器1320、2値多値変換機1322、結合器1323、間引き部1324、移動部1325、多値2値変換器1326は、それぞれ連結して動作することが可能である。たとえば、メモリ上の多値画像を画像回転したり、解像度変換したりする場合は、両処理についてメモリを介さずに連結して行うことができる。
図14は、スキャナ画像処理1314の詳細説明を示す図である。スキャナから入力されたRGB各8bitの輝度信号は、マスキング1401によりCCDのフィルタ色に依存しない標準的なRGB色信号に変換される。フィルタ1402では、たとえば、9x9のマトリクスを使用し、画像をぼかし、メリハリをつける処理が行われる。ヒストグラム部1403は、入力画像中の画像信号データのサンプリングをする処理部であり、入力画像の下地レベル判定に使用される。このモジュールでは主走査方向、副走査方向にそれぞれ指定した開始点から終了点で囲まれた矩形領域内のRGBデータを、主走査方向、副走査方向に一定のピッチでサンプリングし、ヒストグラムを作成する。このヒストグラムは、下地とばしや、裏写り防止が指定されたとき、読み出され、ヒストグラムから原稿の下地を推測し、下地とばしレベルとして、画像とともにメモリやHDDに保存、管理され、印刷や送信時の画像処理に使用される。ガンマ処理部1404では、画像全体の濃度を濃くあるいは薄くするように処理が行われる。たとえば、入力画像の色空間を任意の色空間に変換し、入力系の色味に関する補正処理を行う部分である。原稿がカラーか白黒かを判断するために変倍前の画像信号を色空間変換器1405によって、公知のLabに変換する。このうちa、bは色信号成分を表しており、比較器1406内のあらかじめ定めたレベルと比較し、このレベル以上であれば有彩色、そうでなければ無彩色として、1bitの判定信号を比較器1406から出力する。
カウンタ1407は比較器からの出力を計測する。文字/写真判定は画像から文字エッジを抽出し、画像を文字と写真に分離する機能である。出力として、文字写真判定信号が得られる。この信号も画像とともにメモリやHDに格納され、印刷時に使用される。
符号1409は特定原稿判定器である。特定原稿判定器は入力画像信号と、判定器内部で持つパターンがどの程度一致するかを比較し、図示したように一致、不一致という判定結果を読み出すことが可能である。判定結果に応じて、画像を加工し、紙幣や有価証券などの偽造を防止する。
図15は、プリンタ画像処理1316の詳細を説明する図である。この処理は、プリンタ1202に特有の処理を実行する。
符号1500は画像データを出力するプリンタ部の特性に合わせて色補正を行う出力色補正部である。たとえば、4×8のマトリクス演算や、ダイレクト・マッピングによる処理から構成される。符号1501は画像データの空間周波数を任意に補正するフィルタ処理部であり、たとえば、9×9のマトリクス演算を行う処理から構成される。符号1502は出力するプリンタ部の特性に合わせて、ガンマ補正を行う処理であり、通常1次元のLUTから構成される。符号1503は出力するプリンタ部の階調数に合わせて任意の中間調処理を行う処理部であり、2値化や32値化など、任意のスクリーン処理や、誤差拡散処理を行う中間調処理部である。各処理は図示しない文字/写真判定信号によって切り替えることも可能である。ドラム間遅延メモリ1504はCMYKの各色のドラムを持つカラー・プリンタにおいて、CMYKの印字タイミングをドラム間分ずらすことで、CMYK画像を重ね合わせるためのメモリである。CMYK各色4ドラムを持つカラー・プリンタにおいて画像の位置を合わせるために遅延させることができる。
図16は、画像形成装置の外観を示す図である。画像入力デバイスであるスキャナ部1201は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDライン・センサ(図示せず)を走査することで、原稿画像をラスター・イメージ・データとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダ1601のトレイ1602にセットし、装置使用者が操作部1204から読み取り起動指示することにより、コントローラCPU1301がスキャナ1201に指示を与える。これにより、フィーダ1601のトレイ1602から原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
画像出力デバイスであるプリンタ部1202は、ラスター・イメージ・データを用紙上の画像に変換する部分である。この方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズル・アレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインク・ジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、コントローラCPU1301からの指示によって開始する。プリンタ部1202には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセット1603、1604、1605がある。また、排紙トレイ1606は、印字し終わった用紙を受ける排紙トレイである。
図17は、操作部1204の構成を示す図である。LCD表示部1701は、LCD上にタッチ・パネル・シート1702が貼られており、システムの操作画面およびソフト・キーを表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報をコントローラCPU1301に伝える。スタート・キー1704は原稿画像の読み取り動作を開始するときなどに用いる。スタート・キー1703中央部には、緑と赤の2色LED1704があり、その色によってスタート・キー1703が使える状態にあるかどうかを示す。ストップ・キー1705は稼働中の動作を止める働きをする。IDキー1706は、使用者のユーザIDを入力するときに用いる。リセット・キー1707は操作部からの設定を初期化するときに用いる。
(地紋画像生成方法の説明)
図22は、画像形成装置で地紋画像を生成する方法を説明する図である。本画像形成装置は、操作部1204より指定された文字や記号をRAM1302上にビットマップとして展開することが可能である。符号2201は、星型の記号をビットマップとして展開した例を示す。また、符号2202、2203、2204に示すような地紋画像の前景と背景とカモフラージュに使用するパターンをそれぞれHDD1304に保持しており、それを読み込んでRAM1302上に任意の大きさの領域に展開することが可能である。
符号2210で示す部分は、地紋の前景画像生成の様子を示している。符号2511は、HDD1304に保存されている前景部パターンを、画像生成に必要な数だけ繰り返してRAM1302に展開することを説明している。符号2212は、潜像として指定されたフォントをRAM1302に展開したものである。符号2211の画像サイズと合わせるために白画像を周囲に付加している。符号2211と2212の画像をRAM1302上で生成した後、双方の画像を結合器1323で合成して前景画像2213をRAM1302上に生成する。このとき符号2212の文字の部分を潜像とする場合で、コピー時に白抜きとしない場合、符号2211の文字パターン上に前景部パターンが残るように合成処理を行う。
符号2220で示す部分は、地紋の背景画像生成を示している。符号2221は、HDD1304に保存されている背景(後景)パターンを、画像生成に必要な数だけ繰り返してメモリ上に展開することを説明している。符号2222は、潜像として指定されたフォントをRAM1302に展開したものである。符号2221の画像サイズと合わせるために白画像を周囲に付加している。符号2221と2222の画像をRAM1302上に生成した後、双方の画像を結合器1323で合成して背景画像2223をRAM1302に生成する。このとき、符号2222の文字部分を潜像とする場合で、コピー字に白抜きとしない場合、符号2221の文字パターン以外の部分が、背景部パターンとして残るように合成処理を行う。
符号2230はカモフラージュ画像であり、カモフラージュ・パターン2204をRAM1302に展開した画像である。この画像は操作部からの指示により生成しない場合もある。
符号2210と符号2220で示す画像生成処理終了後、前景画像2213と背景画像2223を結合器1323で単純に合成し、符号2250に示すような画像をRAM1302に生成する。
符号2230のカモフラージュ画像生成の指示があった場合は、画像2250に対してさらに合成処理を行い、符号2260で示すような画像をRAM1302に生成する。このとき、カモフラージュ画像が白抜きされるように合成を行う。この画像2260が地紋画像となる。
この地紋画像2260を指定された色へ変換した後、原稿画像2240と結合(合成)し、2270に示すような地紋付き画像をRAM1302に生成する。その後、画像バス1310を介してプリンタ画像処理1316でプリント処理された後、プリンタ1202で出力される。この場合の結合(合成)は、2つの画像の同一場所の2つの画素値(濃度値)のうちの大きい方の画素値を使用すること、あるいは原稿画像内の背景部(たとえば、白色部分=濃度値がゼロ付近)部分にのみ地紋画像を埋め込むこと、で実行される。
ここで、通常、地紋画像2250は、その各画素が、プリンタの1次色(たとえば、シアン、イエロー、マゼンダ、ブラック)だけで印刷出力される形で作成される。プリンタの1次色(シアン、イエロー、マゼンダ、ブラック)で出力することを想定して表現された各画素が、複数の異なる色のインクやトナーの合成色の画素として印刷されることは望ましくない。
したがって、地紋画像に相当する画素値に対しては、1画素の画素値が印刷時に異なる色の複数のインクやトナーで同時に表現されないように、すなわち混色の画素値とならないように設定することが望ましい。具体的には、地紋画像2250がYMCKで作成されていた場合は、カラー・マッチング等の色変換処理をパスし、ハーフ・トーン処理を実行した後にも常に単色のインクまたはトナーで各画素が印刷される設定を導入するとよい。但し、インク・ジェット・プリンタの場合に、地紋画像の1画素を同じ色の淡インク、濃インク、または大インク・ドット、小インク・ドットで表現する場合はこの限りではない。また、地紋画像の色のバリエーションとして、シアンの画素とイエローの画素をバランスよく配置させて、一見緑色に見える地紋画像を生成することも可能である。しかし、このような場合においても、地紋画像の1画素は、プリンタの1次色(シアン、イエロー、マゼンダ、ブラック)で構成されているならば、地紋画像の1画素は、対応するシアンやイエローのトナーまたはインクだけで正確に出力することが望ましい。
しかし、地紋画像の1画素をプリンタの1次色(シアン、イエロー、マゼンダ、ブラック)だけで印刷出力しなくとも、地紋の効果を実現する画像を生成することは可能である。地紋画像がRGB空間で作成され、その1画素が複数の異なる色のインクやトナーで表現されたとしても、潜像の輪郭の識別が困難で、且つ複写後に潜像が残る(背景に対して浮き上がって見える)ならば、偽造防止地紋として用いることは可能である。
(PCドライバによる地紋画像生成方法の説明)
次に、PC240で地紋画像を生成する方法について説明する。図1は、PC240のハードウェア構成を示すブロック図である。PC240は、ROM103のプログラム用ROMあるいは外部メモリ111に記憶された文書処理プログラム等に基づいて、印刷処理の実行を制御するCPU101を備えている。このCPU101は、図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理、およびそれに基づく処理を実行する。このCPU101がシステム・バス104に接続される各デバイスの制御を総括する。また、ROM103のプログラム用ROMあるいは外部メモリ111には、CPU101の制御プログラムであるオペレーティング・システム・プログラム(以下OS)等が記憶されている。また、ROM103のフォント用ROMあるいは外部メモリ111には、上記文書処理の際に使用するフォント・データ等が記憶されている。さらに、ROM103のデータ用ROMあるいは外部メモリ111には、上記文書処理等を行う際に使用する各種データが記憶されている。RAM102は、CPU101の主メモリ、ワーク・エリア等として機能する。
キーボード・コントローラ(KBC)105は、キーボード109や不図示のポインティング・デバイスからのキー入力を制御する。CRTコントローラ(CRTC)106は、地紋画像の表示を含む、CRTディスプレイ(CRT)110による表示を制御する。符号107はディスク・コントローラ(DKC)を示し、ハードディスク(HD)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等の外部メモリ111とのアクセスを制御する。これらは、ブート・プログラム、各種のアプリケーション、フォント・データ、ユーザ・ファイル、編集ファイル、プリンタ制御コマンド生成プログラム(以下プリンタ・ドライバ)等を記憶する。ネットワーク・インターフェイス・コントローラ(NIC)108は、LAN1205を介して画像形成装置200に接続され、通信制御処理を実行する。
なお、CPU101は、CRT110上の不図示のマウス・カーソル等で指示されたコマンドに基づいて、あらかじめ登録された種々のウィンドウを開き、種々のデータ処理を実行する。ユーザは印刷を実行する際、印刷の設定に関するウィンドウを開き、プリンタの設定や、印刷モードの選択を含むプリンタ・ドライバに対する印刷処理方法の設定を行うことができる。
図2は、図1に示したPC240における印刷処理のためのソフトウェア構成を示す図である。アプリケーション201、グラフィック・エンジン202、プリンタ・ドライバ203、およびシステム・スプーラ204は、外部メモリ111に保存されたファイルとして存在する。そして、これらは、OSやそのモジュールを利用するモジュールによってRAM102にロードされて実行されるプログラム・モジュールである。
また、アプリケーション201およびプリンタ・ドライバ203は、外部メモリ111のFDや不図示のCD−ROM、あるいはLAN1205を経由して外部メモリ111のHDに追加することが可能となっている。外部メモリ111に保存されているアプリケーション201は、RAM102にロードされて実行される。しかし、このアプリケーション201から画像形成装置200に対して印刷を行う際には、同様にRAM102にロードされ実行可能となっているグラフィック・エンジン202を利用して出力(描画)を行う。
グラフィック・エンジン202は、印刷装置毎に用意されたプリンタ・ドライバ203を外部メモリ111からRAM102にロードし、アプリケーション201の出力をプリンタ・ドライバ203に設定する。また、グラフィック・エンジン202は、アプリケーション201から受け取るGDI(Graphic Device Interface)関数をDDI(Device Driver Interface)関数に変換して、プリンタ・ドライバ203へ出力する。プリンタ・ドライバ203は、グラフィック・エンジン202から受け取ったDDI関数に基づいて、プリンタが認識可能な制御コマンド、たとえば、PDL(Page description Language)に変換する。変換されたプリンタ制御コマンドは、OSによってRAM102にロードされたシステム・スプーラ204を経てプリンタ1202へ印刷データとして出力される仕組みとなっている。
本実施形態のソフトウェア構成においては、プリンタ・ドライバ203内に地紋処理部205を有する。地紋処理部205はプリンタ・ドライバ203のビルドイン・モジュールであってもよいし、個別のインストーレーションによって追加されるライブラリ・モジュールの形式であっても構わない。また、プリンタ・ドライバ203は、地紋画像の印刷に関し、その地紋処理部205の実行により、後述の地紋画像の描画などの処理を行う。
以下、図3、図4、図6、図7を用いて、PC240において地紋付き画像を形成する方法を説明する。
図3は、プリンタ・ドライバ203内に配された、地紋プリントに関するユーザ・インターフェースの初期画面の一例である。この例では、ダイアログ内のプロパティ・シート301において地紋プリントに関する設定が行えるようになっている。
符号302は、印刷ジョブに対して地紋プリント(地紋画像を含む印刷、以下、同じ)を行うかどうかを指定するチェック・ボックスを示している。このチェック・ボックス302に指定された内容は印刷データ(原稿データ)に関する印刷設定情報を保持する付加印刷情報として格納される。符号303は、地紋プリントの複数の設定情報を1つの識別子(スタイル)で指定可能にするためのスタイル情報を示すフィールドである。プリンタ・ドライバ203は複数のスタイルを選択可能となっており、各スタイルと地紋プリントに関するあらかじめ定めた情報との関係がレジストリに登録される。また、ボタン304を押下することにより、図4(a)に示すスタイル編集用ダイアログ401が表示される。符号305は、地紋パターンを調整するためのキャリブレーション・ボタンである。プリント時に既に画像が浮き出て見えてしまっている場合には、キャリブレーションを行うことで、潜像部と背景部のパターンの調整を行うことができる。
図4(a)は、地紋プリントの個々の詳細設定を編集するためのダイアログの一例を示す図である。同図において、符号401は地紋情報編集用ダイアログ全体を示し、同領域に後述する個々の地紋情報によって生成される地紋画像の結果がプレビューのため表示される。符号402は、図3のフィールド303で選択可能なスタイルの一覧を表示する領域を示す。また、ボタン403および404を用いることで、スタイルは新規追加や削除が可能となっている。符号405は、現在指定されているスタイル名称が表示される領域を示す。
符号406は、地紋プリントに用いる描画オブジェクトの種類を選択するラジオボタンである。領域406において、ユーザが「文字列」を選択するとテキスト・オブジェクトが使用可能となる。また、ユーザが「イメージ」を選択するとBMPなどに代表されるイメージ・データが使用可能となる。図4(a)では、「文字列」が選択されているので、ダイアログ401には符号407から409などで示されるテキスト・オブジェクトに関する設定情報が表示され、編集可能となる。一方、領域406において「イメージ」が選択されている場合、情報407から409は表示されず、その代わりに図4(b)に示すイメージ・ファイル名称表示415および不図示のファイル選択ダイアログを表示するためのボタン416が表示される。
本実施の形態では、PC240で行う地紋プリントに用いる描画オブジェクトの種類を「文字列」と「イメージ」とし、いずれか一方を選択するように構成している。しかしながら、描画オブジェクトの種類はこれに限らない。また、複数種類の描画オブジェクトを同時に利用するように構成してもよい。
符号407は、地紋画像として使用する文字列を表示、編集するための領域である。符号408は、文字列のフォント情報を表示、編集するための領域である。本実施形態では、フォント名称のみの選択画面としているが、書体のファミリー情報(ボールド、イタリックなど)や、飾り文字情報などが選択可能に拡張してもよい。
符号409は、地紋パターンとして使用する文字列のフォントサイズを表示、設定する領域である。本実施形態では「大」「中」「小」の3段階で指定可能な形式を想定しているが、ポイント数の直接入力など、一般的に用いられるフォントサイズ指定方法を採用してもよい。
符号410は、地紋パターンと原稿データの印刷順序を設定するためのラジオボタンである。このラジオボタンで「透かし印刷」が指定された場合は、地紋パターンを描画後、原稿データを描画する。一方、「重ね印刷」が指定された場合は原稿データを描画後、地紋パターンを描画する。描画の手順については後述する。
符号411は、地紋パターンの配置角度を指定するラジオボタンである。本実施形態では、「右上がり」「右下がり」「横」の3通りの選択を可能としている。しかしながら、角度を任意に指定可能な数値入力領域や、直感的に指定可能なスライダー・バーなどを配し、角度指定方法を拡張してもよい。
符号412は、地紋パターン(前景パターン、背景パターン)に用いる色を表示、指定するための領域である。符号413は、前景パターン、背景パターンの入れ替えを行うためのチェック・ボックスである。チェック・ボックスがチェックされていない場合は、複写物上において前景パターンが顕像化するような地紋画像を生成する。つまり、前景パターンが複写物上で再現可能なように設定されていることを示すものである。一方、チェック・ボックス413がチェックされていない場合は複写物上において背景パターンが顕像化するような地紋画像を生成する。つまり、背景パターンが複写物上で再現可能なように設定されていることを示すものである。このとき、前景パターンに指定されたテキスト情報やイメージ情報は白抜きされた状態で複写物上にて認識可能となる
符号414は、地紋画像を付加した印刷出力物において、地紋画像が付加されていることを人間の目に対して認識させづらくさせるためのカモフラージュ画像を指定するための領域である。カモフラージュ画像は複数のパターンから選択可能である。また、カモフラージュ画像を使用しないという選択肢も提供されている。
図5は、地紋印刷の設定情報に関する、付加印刷情報の構成例を示す図である。次に、図5を用いて、図4において説明した地紋印刷の設定情報に関する、付加印刷情報について説明する。なお、本実施形態において、以下に説明する付加印刷情報は、印刷を行う物理ページを構成する情報として保持されるジョブ出力用ファイルに格納される。この付加印刷情報の格納については、上記構成のほかに、種々の形態を採用することが可能である。
図5において、フィールド501には、図4(a)の領域406で指定される、地紋プリントで描画するオブジェクト種(テキスト形式あるいはイメージ)を示す値が格納される。フィールド502には、図4(a)の領域407〜409、あるいは図4(b)で指定される、フィールド501の情報で指定された描画オブジェクトに対する設定情報が格納される。テキスト選択時は文字列、フォント名、サイズ情報が、イメージ選択時は入力するイメージ・ファイルのロケーションが格納される。
フィールド503には、図4(a)の領域410で指定される、原稿データに対して地紋パターンを先に描画するか、後から描画するかといった、印刷順序を指定する情報が格納される。
フィールド504には、図4(a)の領域411で指定される、描画オブジェクトを配置する角度情報が格納される。フィールド505には、図4(a)の領域412で指定される、地紋パターン(前景パターン、背景パターン)に使用される色情報が格納される。
フィールド506には、図4(a)のチェック・ボックス413で指定される、前景パターンおよび背景パターンに関する情報が格納される。フィールド507には、図4(a)の領域414で指定される、カモフラージュ画像のパターン付加情報が格納される。
フィールド508には、前景パターンの濃度情報が格納される。また、フィールド509には、背景パターンの濃度情報が格納される。
図6は、地紋プリントにおける描画処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートでは、図4(a)にて説明した「透かし印刷」に対応した描画処理の流れを示している。また、これらの処理は、一般的なプリンタ・ドライバを用いた印刷処理において行われるものである。また、以下の処理は印刷処理を制御・実行するCPU101によって行われる。
ここで「透かし印刷」、すなわち、原稿データの描画よりも先に地紋パターンを描画するケースについて、図6のフローチャートを用いて説明する。
ステップ601において、図5に示す地紋パターン情報で示される地紋に関する情報に従い、CPU101が地紋パターンの描画を行う。その詳細な処理については図7にて後述する。次に、原稿データに描画処理に移る。まず、ステップ602において、CPU101は1物理ページ(印刷用紙の1面)あたりの論理ページ数をカウントするカウンタを初期化する。
次にステップ603において、CPU101は、カウンタがあらかじめ設定されている1物理ページあたりの論理ページ数になったかどうかを判定する。ここで判定結果が論理ページ数と等しくなければステップ604へ進む。
次にステップ604において、CPU101はカウンタを1増加させる。続いてステップ605において、CPU101は1ページあたりの論理ページ数およびカウンタ値をもとに、これから描画する論理ページに対する有効印字領域を計算する。次に、ステップ406において、CPU101は物理ページに関する印刷設定情報(不図示)から、カウンタ値をインデックスとして現在の論理ページ番号を読み取る。そして、CPU101は該当論理ページを有効印字領域内に収まるように縮小描画する。もちろん、複数論理ページの割付印刷が指定されていない場合には縮小の必要はない。以上が、「透かし印刷」に関する描画処理の手順である。
図7は、本発明の一実施形態にかかる図6に示したステップ601の地紋パターン描画処理の詳細を示すフローチャートである。
以下、図7を参照して、地紋パターン描画処理を説明する。初めにユーザ・インターフェース等を介して、ステップ701で地紋パターン描画処理が開始される。次に、ステップ702で、CPU101は入力背景画像、背景閾値パターン、前景閾値パターン、前景背景領域指定画像、カモフラージュ領域指定画像など、地紋パターンの描画に必要な各種情報を取得する。さらに、ステップ703で、CPU101は地紋パターン画像を生成する際の初期画素を決定する。たとえば、入力画像全体に対して左上から右下までラスター走査順に画像処理を行って地紋画像を配置する場合、左上の画素を初期画素とする。
次にステップ704では、CPU1は背景閾値パターン、前景閾値パターン、前景背景領域指定画像、カモフラージュ画像を入力背景画像の初期画素からタイル上に配置する。そして、処理対象となっている入力背景画像の画素に対して、CPU101は以下の式(1)に基づく計算を実行する。計算の結果から、CPU101は印刷時のドットに対応する画素値をメモリ領域に書き込むか否かを判定する。このときの画素値は入力された色情報に対応する。
なお、ここで、背景閾値パターンおよび前景閾値パターンは、ドットの書き込み/非書き込みに対応する「1」と「0」からなるパターン・データである。これらのパターン・データは前景(潜像)および背景画像を作成するのに適したそれぞれのディザ・マトリクスによってパターン化されたデータである。
Figure 2008028741
本式の構成要素の定義を以下に示す。
nComouflage:カモフラージュ領域指定画像において、対象画素がカモフラージュ領域の画素であれば0、そうでなければ1。
nSmallDotOn:背景閾値パターンの画素値が黒であれば1、白であれば0(色はこれに限定されない)
nLargeDotOn:前景閾値パターンの画素値が黒であれば1、白であれば0(色はこれに限定されない)
nHiddenMark:前景背景領域指定画像において、対象画素が潜像部に相当する画素であれば1、背景部に相当する画素であれば0。
Figure 2008028741
:nHiddenMarkの否定。前景部で0、背景部で1となる。
なお、各処理対象画素で式(1)の全ての要素を用いて計算する必要はない。不必要な計算を省くことで処理の高速化を図ることができる。
たとえば、上述の項
Figure 2008028741
において、nHiddenMark=1ならば
Figure 2008028741
=0、nHiddenMark=0ならば
Figure 2008028741
=1となる。したがって、nHiddenMark=1ならば、式(2)の値をnLargeDotOnの値とし、nHiddenMark=0ならば、式(2)の値をnSmallDotOnの値とするとよい。
また、nCamouflageの値は式(1)に示したように、全体にかかる積算であるので、nCamouflage=0であれば、nWriteDotOn=0となる。したがって、nCamouflage=0の場合は、式(2)の計算を省略することができる。
また、生成される地紋画像では、背景閾値パターン、前景閾値パターン、前景背景領域指定画像、カモフラージュ領域指定画像のそれぞれの縦横の長さの最小公倍数で構成される大きさの画像が繰り返しの最小単位となる。このため、地紋パターン描画部では繰り返しの最小単位である地紋画像の一部分のみを生成し、その地紋画像の一部分を生成する画像の大きさとなるよう、タイル状に繰り返し並べる。これにより地紋画像生成にかかる処理時間を短縮できる。
次に、ステップ705では、ステップ704の計算結果(nWriteDotOnの値)をCPU101が判定する。即ち、nWriteDotOn=1ならばステップ706に進み、nWriteDotOn=0ならばステップ707に進む。
ステップ706では、CPU101が印刷時のドットに対応する画素値を設定する処理を行う。ここで、画素値は、地紋画像の色によって変えることができる。黒色の地紋を作成したい場合、地紋画像の処理対象画素を黒に設定する。その他、プリンタのトナーあるいはインクの色に合わせ、シアン、マゼンダ、イエローに設定することにより、カラーの地紋画像を作成することもできる。さらに、画像が1画素あたり1〜数ビットの画像データである場合には、インデックス・カラーを用いて画素値を表現することができる。
インデックス・カラーとは、画像データの表現方法である。具体的には、対象とするカラー画像中に頻繁に出現する色情報を目次として設定し(たとえばインデックス0は白、インデックス1はシアンなど)、各画素の値は色情報を記載した目次の番号で表現するものである。たとえば、1番目の画素値はインデックス1の値、2番目の画素値はインデックス2の値、・・・と表現する。
ステップ707では、CPU101が処理対象領域の全画素が処理されたか否かを判定する。処理対象領域の全画素が処理されていない場合はステップ708に進み、未処理の画素を選択し、再びステップ704〜706の処理を実行する。処理対象領域の全画素に対する処理が完了していれば、ステップ709に進む。
以上の処理により、地紋画像を生成することができる。なお、これだけの処理では、前景背景領域指定画像における前景と背景の切り替わる部分にドットの固まりが生じ、前景の概形が目立つことよって、偽造防止地紋の効果が薄れるデメリットが生じる可能性がある。そこで、前景背景領域指定画像における前景と背景の切り替わり部分でドットの固まりが生じないようにする処理(バウンダリ処理)もあわせて施してもよい。前述した図9は、バウンダリ処理まで施した地紋画像の生成例を示す図である。
図6のステップ601の処理では、地紋画像が下地となるのでステップ710の透かし描画処理が実行される。ステップ710は、地紋画像の描画の後にアプリケーション・ソフトで作成した文字などを透かして(地紋画像の描画後に通常のデータを)描画する処理を行う。つまり、地紋画像の描画については何ら特殊な処理は行われない。
一方、重ね処理では、地紋パターンは既に描画済みの通常のデータを下地とした状態に対して描画することになるので、ステップ711の重ね描画処理が実行される。この場合は、アプリケーション・ソフトで作成した文字などの上に地紋パターンを重ねて描画することになるので、単純に地紋パターンを描画してしまうと下地が上書きされて見えなくなってしまう。そこで、ANDやORといった論理描画を利用することで完全に上書きしてしまうことを避ける。たとえば、下地の画素が白色(つまり画素値がゼロ)の場合、そのピクセルに対応する地紋パターンのピクセルを描画するといった論理描画を行う。そして、ステップ712に進み、地紋画像の描画を終了する。
(操作部のボックス画面について)
図18(a)、(b)は、操作部1204に表示されたボックス画面を示し、この画像形成装置は、コピー機能、送信(Universal Send)機能、ユーザ・ボックス機能(文書保存機能)を有することを示している。
ここで、ボックス画面とは、ボックス機能のユーザ・インターフェース用画面である。ボックス機能とは、PDL画像やスキャナおよび他の機械から送信された画像を、内蔵のHDD1304に蓄積する機能を言う。蓄積された画像(ファイル)は、必要に応じて単独に出力したり、また、必要に応じて連結して1つのドキュメントとして出力したりするなどのデータの簡単な編集も行わせることができる。
図18(a)は、ボックス機能のユーザ・インターフェース画面例を示す図である。符号1801は、HDDを論理的に区分した各フォルダを示す。フォルダにはフォルダ番号があらかじめ割り振られており、フォルダ番号の横には、各フォルダで使用しているディスク容量の割合が表示されており、さらにフォルダにはユニークな名前がつけられている。フォルダ名称には、任意の名前をつけることができる。
0番目のフォルダをクリックすると、図18(b)で示すような画面に遷移する。ここには、符号1803で示すように蓄積されている画像の一覧が表示され、それぞれ1番目の文書は、文書名が“05/4月定例“、PDLから入力されてデータ、色空間はRGB、7ページの文書であることを示している。また、2遍目の文書は、文書名が“画像1“、色空間はRGB、7ページの文書、3番目の文書は、文書名が”パンフレット“、スキャナから読み取られたデータ“、色空間はYUV、1ページ文書であることを示している。最後は、文書名が”スケジュール“、PDLから入力されてデータ、色空間はYMCK、1ページのデータであることを示している。
その他に、複数の文書を1つの文書に結合する結合キー1804があり、複数の文書を選択してこのキーを押下すると、1つの文書に結合して、1つの文書として見せることができる。また、設定変更キー1805では、枚数、濃度といった設定値を変更することができるほか、縮小レイアウト、製本、合成といった機能も設定することできる。また、プリント・キー1806では、選択した文書を、HDDから画像を読み出してプリンタ画像処理1316でプリント処理された後、プリンタ1202で用紙に出力することができる。
(製本結合出力について)
図20は、本発明における製本出力時の処理フローの例を示す図である。ここでボックス内の複数の文書を結合し、製本出力する場合について図20のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップ2001で、ユーザからの指示に基づいて、図18(b)のボックス画面から結合製本する複数の文書(あるいは画像)を選択する。ここでは、たとえば“画像1”と“パンフレット”の2つの画像(ファイル)を選択したものとする。 ただし、“画像1”は、PDLドライバから送られてきたRGBの地紋付加画像である。一方、”パンフレット”は、スキャナから送られてきたYUVの(地紋の付加されていない)画像である。
次に結合キー1804で、ユーザからの指示に基づいて、上記選択された複数の画像の結合を行うことを表示画面上に表示する。あくまで、結合を行うことを表示するだけで、実際に画像が結合しているわけではない(ステップ2002)。
次に、設定変更キー1805を押下すると応用モード設定画面に遷移する。図19は、応用モード設定画面を示す図である。ここで、製本キー1901を設定して、OKを押下すると、再度、図18(b)の画面に戻る(ステップ2003)。
次に、プリント・キー1806を押下するとプリント動作を開始する(ステップ2004)。プリント・キーが押下されると、ステップ2001で選択された複数の画像を順次読み出す。
続いて、読出された複数の画像のうち少なくともどちらか一方が、地紋付加であるか判定する(ステップ2005)。
地紋画像が含まれているかどうかの判断は、プリンタ・ドライバによる地紋処理の実行をしているので、結合対象となる画像ファイルのヘッダに「地紋付加識別子」があるかどうかの判定に基づいて行われる。あるいは、識別子を調べるのではなく、「画像中に地紋特有の画素パターン(この画素パターンは、地紋特有の色、濃度から構成される)が存在するか否かを、ヒストグラム等を用いて調べること」でも実行できる。
ここで地紋画像が含まれていると判断されると、上記選択された複数の画像の色空間を、その画像のヘッダから判断する。続いて、上記選択された複数の画像の色空間が夫々同じであるか判定する(ステップ2006)。今回の場合、“画像1”の地紋画像(RGB)と“パンフレット”(YUV)は、色空間が異なるため、それぞれの画像の色空間を合わせる必要がある。
通常はどちらの色空間に変換しても良いが、どちらか一方の画像が地紋画像を含んでいる場合には、地紋画像を含んでいる画像を色空間変換するわけにはいかない(地紋画像を劣化させないために)。そのため、地紋を含まない方の画像の色空間を、地紋を含む方の画像の色空間に合わせるように変換する必要がある(ステップ2007)。
したがって、上記パンフレットと画像1の例では、地紋を含まない方のパンフレットを、色空間変換器1321でYUV→RGB変換して、画像1の色空間に合わせる。
次に、結合処理により色空間の同じ2つの画像を結合する(ステップ2008)。そして、最後に結合された画像を、最終的にYMCK色空間に変換した上で、プリント部に渡す。このステップでプリント部は、YMCK色空間の画像をプリントする(ステップ2009)。
ここで色空間変換および結合の処理の具体例について、図21により説明する。図21は、製本時に地紋画像を含む場合の結合処理を説明する図である。
まず、ScanのYUV画像である“パンフレット”(ここでは画像Aとする)がHDD1304から読み出されてRAM1302に記憶される(2101)。
次に結合対象となるPDLの地紋付加されたRGB画像の“画像1”(ここでは画像Bとする)が、同じくHDD1304から読み出されてRAM1302に記憶される(2103)。
次に、画像Aと画像Bは、異なる色空間かつ、画像Bは、地紋が付加された画像であることが検出され、この結果、画像Aを色空間変換器1321にて、画像Bの色空間であるYUB→RGBへ色空間変換し、再度RAM1302に格納する(2102)。
2つの画像の色空間が一致したところで、2つのRGB画像はRAMから読み出されて結合器1323にて結合処理される(2104)。
この結合器1323では、製本設定のため、2つの画像の一方が右、他方が左になるようにレイアウトすることで2つの画像を結合し、当該結合後の画像を再度RAMに蓄積する。なお、その後、RAMから結合後の画像を読み出し、伸張部1313で伸張された後、プリンタ画像処理1316でプリンタ画像処理が行われる。ここでは、プリンタに合わせて出力色補正部1500のダイレクト・マッピング処理でRGB→YMCK変換処理が施され、プリンタ1202で用紙に出力される。
2ページ目以降も同様に処理していく。
なお、2つの画像が同じ色空間の画像同士である場合は、色空間変換処理を行わず結合だけを行えば良い。
この具体例では、YUVの通常画像と地紋付き画像(RGB)とを結合する処理について説明した。この場合、結合された画像は、たとえば、YMCKのトナー色を使用する画像形成装置で印刷するため、最終的には色空間変換器1321を使用してYMCK空間に変換されることになる。
また、別の具体例として、YUVの通常画像と地紋のYMCK画像との結合の場合は、YUVの通常画像を、色空間変換器1321で、YUV→YMCK変換処理し、YMCK同士で結合する。
また、別の具体例として、RGBの通常画像と地紋のYMCK画像との結合の場合は、RGBの通常画像を、色空間変換器1321で、RGB→YMCK変換処理し、YMCK同士で結合する。
また、YMCKの通常画像と地紋付き画像のRGB画像との結合を行う場合は、全ての画像は、プリントするために最終的にYMCKへ変換する必要があることから例外処理を行っている。ステップ2007の処理では、地紋付き画像側を色空間変換器1321でRGB→YMCK変換処理し、地紋付き画像の色空間を、地紋を含まない画像の色空間に合わせるように変換する。
地紋画像と原稿画像それぞれの色空間の異なる組合せそれぞれに対して、地紋画像または原稿画像のうちのいずれが、およびいずれの色空間に変換されるべきかを決定するテーブルを保持してもよい。たとえば、このようなテーブルを、プリンタ1202の種類に応じて、たとえば、RAM1302に保持することができる。この場合、一方のみの色空間だけでなく、結合する少なくとも2つの画像の色空間を変換するようにしても良い。
また、本発明の視点から判断すると、RGBとYMCKで地紋画像を作成して保管し、結合する場合にいずれか適する側の色空間の地紋画像を使用するようにしてもよい。
以上において、本発明を画像形成装置に適用した場合について説明したが、Controller Unit 1203を図1のPC240の構成にすることが可能である。また、同様な処理をPC上で実行するようにするプログラムを、PC240上に実装することもできる。この場合、印刷するプリンタ(または画像形成装置)が決定している場合、あるいはプリンタ(画像形成装置)の種類が決定している場合、上述したテーブルをその機種や種類にしたがって設定することができる。このような場合、本発明は、以下の方法によっても、達成されることは言うまでもない。
たとえば、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム・コードを、システムあるいは装置に供給し、そのシステム、あるいは装置のコンピュータ(たとえば、PC240やCPU1301)がそのプログラム・コードを読み出し実行する。また、上述したプログラム・コードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラム・コードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラム・コード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、プログラム・コードおよびそのプログラム・コードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラム・コードを供給するための記憶媒体としては、たとえば、フロッピー・ディスク(登録商標)、ハードディスク、光磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ不揮発性のメモリ・カード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラム・コードを実行することによって、前述した実施の形態の機能が実現される。また、そのプログラム・コードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現されることになる。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラム・コードが、コンピュータ内のユニットのメモリに書き込まれた後、プログラム・コードの指示に基づき、そのユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行う場合でも、同様である。この場合のユニットとしては機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットとすることができる。
本発明は、前述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム・コードを記録した記憶媒体からそのプログラムを、パソコン通信など通信ラインを介して要求者にそのプログラムを配信する場合にも適用できることは言うまでもない。
なお、本発明は、複数の機器(たとえば、パーソナル・コンピュータ、インターフェース機器、スキャナ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用することもできる。また、これらを組み合わせた装置(たとえば、カラー複写機、カラー・ファクシミリ装置、複合機など)に適用してもよい。
一般的なパーソナル・コンピュータ(PC)の構成を示すブロック図である。 一般的なコンピュータにおける印刷処理のためのソフトウェア構成を示す図である。 プリンダドライバ内の地紋に関するユーザ・インターフェースの初期画面の一例を示す図である。 図3に示すユーザ・インターフェースにおける地紋で個々の詳細設定を編集するためのダイアログの一例を示す図である。 地紋印刷の設定情報に関する、付加印刷情報の構成例を示す図である。 「透かし印刷」における描画処理の流れを示すフローチャートである。 地紋パターン描画処理の詳細を示すフローチャートである。 地紋の浮き出し/白抜きを説明する図である。 カモフラージュ・パターンを使用した例を示し、かつバウンダリ処理を施した地紋画像の生成例を示す図である。 地紋画像の潜像部と背景部におけるドットの状態を示す図である。 地紋画像の原本の例と、複写時に地紋画像の潜像が顕像化する状態を示す図である。 本発明を適用することが可能な画像形成システムの全体構成を示す図である。 図12の画像形成システムにおける画像形成装置の全体構成を示すブロック図である。 図13の画像形成装置のスキャナ部の画像処理を説明するブロック図である。 図13のプリンタ部の画像処理を説明するブロック図である。 画像形成装置の外観を示す図である。 図16の画像形成装置の操作部の外観を示す図である。 図17の操作部のボックス機能の画面例を示す図である。 ボックス機能の応用モードの設定画面例を示す図である。 本発明における製本出力時の処理フローの例を示す図である。 製本時に地紋画像を含む場合の結合処理を説明する図である。 画像形成装置で、地紋画像を生成する方法を説明する図である
符号の説明
101 CPU
102 RAM
103 ROM
105 キーボード・コントローラ(KBC)
106 CRTコントローラ(CRTC)
107 ディスク・コントローラ(DKC)
108 ネットワーク・インターフェイス・コントローラ(NIC)
109 キーボード
110 CRT
111 外部メモリ
201 アプリケーション
202 グラフィック・エンジン
203 プリンタ・ドライバ
204 システム。スプーラ
205 地紋処理部
240 パーソナル・コンピュータ(PC)
2063 LAN
1205 LAN
301 ダイアログ内のプロパティ・シート
302 印刷ジョブに対して地紋プリントを行うかどうかを指定するチェック・ボックス
303 地紋プリントの複数の設定情報を1つの識別子(スタイル)で指定可能にするためのスタイル情報
304 スタイル編集ボタン
305 キャリブレーション・ボタン
401 スタイル編集用ダイアログ
402 スタイルの一覧を表示する領域
403 (スタイル一覧へのスタイルの)新規追加ボタン
404 (スタイル一覧からのスタイルの)削除ボタン
405 現在指定されているスタイル名称が表示される領域
406 地紋プリントに用いる描画オブジェクトの種類を選択するラジオボタン
407 テキスト・オブジェクトに関する文字列の表示、編集用領域
408 テキスト・オブジェクトに関するフォント表示、編集用領域
409 テキスト・オブジェクトに関するフォントサイズ表示、編集用領域
410 地紋パターンと原稿データの印刷順序を設定するためのラジオボタン
411 地紋パターンの配置角度を指定するラジオボタン
412 地紋パターン(前景パターン、背景パターン)に用いる色を表示、指定するための領域
413 前景パターン、背景パターンの入れ替えを行うためのチェック・ボックス
414 地紋画像を付加した印刷出力物において、地紋画像が付加されていることを人間の目に対して認識させづらくさせるためのカモフラージュ画像を指定するための領域
415 イメージ・ファイル名称表示
416 ファイル選択ダイアログを表示するためのボタン
501 地紋プリントで描画するオブジェクト種(テキスト形式あるいはイメージ)を示す値が格納フィールド
502 フィールド501の情報で指定された描画オブジェクトに対する設定情報フィールド
503 原稿データに対して地紋パターンを先に描画するか、後から描画するかといった、印刷順序を指定する情報フィールド
504 描画オブジェクトを配置する角度情報フィールド
505 地紋パターン(前景パターン、背景パターン)に使用される色情報フィールド
506 前景パターン及び背景パターンに関する情報フィールド
507 カモフラージュ画像のパターン付加情報フィールド
508 前景パターンの濃度情報フィールド
509 背景パターンの濃度情報フィールド
1201、1206、1210 スキャナ部
1202、1207、1211 プリンタ部
1203、1208、1212 Controller Unit
1204、1209、1213 ユーザ・インターフェースである操作部
1205 LAN
1301 CPU
1302 RAM
1303 ROM
1304 HDD
1305 操作部I/F
1307 ネットワーク
1309 DMAC
1311 ImageBus I/F
1312 圧縮器
1313 伸張器
1314 スキャナ画像処理部
1316 プリンタ画像処理部
1318 RIP
1319 回転器
1220 変倍器
1321 色空間変換器
1322 2値多値変換器
1323 結合器
1324 間引き部
1325 移動部
1326 多値2値変換器
1350 モデム
1352 2値画像回転器
1353 2値画像圧縮・伸張部
1401 マスキング
1402 フィルタ
1403 ヒストグラム
1404 ガンマ処理部
1405 色空間変換
1406 比較器
1407 カウンタ
1408 文字/写真判定
1409 特定原稿判定器
1501 主力色補正部
1502 フィルタ処理部
1503 ガンマ補正部
1504 中間調補正
1505 ドラム間遅延メモリ
1601 原稿フィーダ
1602 トレイ
1603、1604、1605 用紙カセット
1606 排紙トレイ
1701 LCD表示部
1702 タッチ・パネル・シート
1703 スタート・キー1
1704 2色LED
1705 ストップ・キー
1706 IDキー
1707 リセットキー
1801 HDD内の各フォルダを示すボックス
1802 HDD内の使用/未使用の表示
1803 画像の一覧を示すボックス
1804 結合キー
1805 設定変更キー
1806 プリント・キー
1901 製本キー

Claims (13)

  1. 少なくとも複数の画像を格納し、少なくとも2つの画像を結合して印刷することが可能な画像形成装置であって、
    結合する対象それぞれの画像の色空間を判定する色空間判定手段と、
    前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像の色空間とが異なる場合に、
    前記地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像を、前記地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間表現に変換する変換手段と、
    前記変換手段で色空間の変換された、前記地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像と前記地紋画像あるいは地紋画像を含む画像とを結合する結合手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 少なくとも複数の画像を格納し、少なくとも2つの画像を結合して印刷することが可能な画像形成装置であって、
    結合する対象の画像それぞれの色空間を判定する色空間判定手段と、
    前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像それぞれの色空間の異なる組合せそれぞれに対して、前記各画像のうちの1つあるいは複数が、いずれの色空間に変換されるべきかを決定する決定手段と、
    前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像の色空間とが異なる場合に、
    前記決定手段によって決定された画像を、前記決定手段によって決定された色空間の表現に変換する変換手段と、
    前記変換手段で色空間の変換された2つの画像を結合する、あるいは前記変換手段で色空間の変換された1つの画像と変換されない残りの画像とを結合する、結合手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記結合手段により結合された画像の色空間は、RGBもしくは、YMCKであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 地紋画像あるいは地紋画像を含む画像がRGB空間で、残りの画像がYUV空間の場合、前記決定手段は、YUV空間で表現された画像データがRGB空間表現に変換されるべきことを決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 地紋画像あるいは地紋画像を含む画像がRGB空間で、残りの画像がYMCK空間の場合、前記決定手段は、RGB空間で表現された画像をYMCK空間表現に変換されるべきことを決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  6. 地紋画像あるいは地紋画像を含む画像がYMCK空間で、残りの画像がYUVの場合、前記決定手段は、原稿画像をYMCK空間表現に変換されるべきことを決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  7. 前記決定手段により決定される変換されるべき色空間は、少なくとも、画像形成装置のトナー色に関連する色空間に基づくことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  8. 少なくとも複数の画像を格納し、少なくとも2つの画像を結合して出力することが可能な画像処理装置であって、
    結合する対象それぞれの画像の色空間を判定する色空間判定手段と、
    前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像の色空間とが異なる場合に、
    前記地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像を、前記地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間表現に変換する変換手段と、
    前記変換手段で色空間の変換された、前記地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像と前記地紋画像あるいは地紋画像を含む画像とを結合する結合手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  9. 少なくとも複数の画像を格納し、少なくとも2つの画像を結合して出力することが可能な画像処理装置であって、
    結合する対象の画像それぞれの色空間を判定する色空間判定手段と、
    前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像それぞれの色空間の異なる組合せそれぞれに対して、前記各画像のうちの1つあるいは複数が、いずれの色空間に変換されるべきかを決定する決定手段と、
    前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像の色空間とが異なる場合に、
    前記決定手段によって決定された画像を、前記決定手段によって決定された色空間の表現に変換する変換手段と、
    前記変換手段で色空間の変換された2つの画像を結合する、あるいは前記変換手段で色空間の変換された1つの画像と変換されない残りの画像とを結合する、結合手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  10. 結合する対象それぞれの画像の色空間を判定する色空間判定工程と、
    前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像の色空間とが異なる場合に、
    前記地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像を、前記地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間表現に変換する変換工程と、
    前記変換手段で色空間の変換された、前記地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像と前記地紋画像あるいは地紋画像を含む画像とを結合する結合工程と
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  11. 結合する対象の画像それぞれの色空間を判定する色空間判定工程と、
    前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像それぞれの色空間の異なる組合せそれぞれに対して、前記各画像のうちの1つあるいは複数が、いずれの色空間に変換されるべきかを決定する決定工程と、
    前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像の色空間とが異なる場合に、
    前記決定手段によって決定された画像を、前記決定手段によって決定された色空間の表現に変換する変換工程と、
    前記変換手段で色空間の変換された2つの画像を結合する、あるいは前記変換手段で色空間の変換された1つの画像と変換されない残りの画像とを結合する、結合工程と
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  12. 結合する対象それぞれの画像の色空間を判定する色空間判定工程と、
    前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像の色空間とが異なる場合に、
    前記地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像を、前記地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間表現に変換する変換工程と、
    前記変換手段で色空間の変換された、前記地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像と前記地紋画像あるいは地紋画像を含む画像とを結合する結合工程と
    をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  13. 結合する対象の画像それぞれの色空間を判定する色空間判定工程と、
    前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像それぞれの色空間の異なる組合せそれぞれに対して、前記各画像のうちの1つあるいは複数が、いずれの色空間に変換されるべきかを決定する決定工程と、
    前記色空間判定手段で判定された地紋画像あるいは地紋画像を含む画像の色空間と、地紋画像と異なる、あるいは地紋画像を含まない画像の色空間とが異なる場合に、
    前記決定手段によって決定された画像を、前記決定手段によって決定された色空間の表現に変換する変換工程と、
    前記変換手段で色空間の変換された2つの画像を結合する、あるいは前記変換手段で色空間の変換された1つの画像と変換されない残りの画像とを結合する、結合工程と
    をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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