JP2007235392A - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 地紋画像に対する変倍処理は、地紋画像の画質を著しく劣化させる。
【解決手段】 (1)原稿画像に対しては変倍処理を行い、地紋画像に対しては変倍処理を行わない。その後、これら二つの画像を合成する。(2)原稿画像と地紋画像とを合成する。この時、合成後の画像に対しては、変倍処理を行わずに出力する。
【選択図】 図14
【解決手段】 (1)原稿画像に対しては変倍処理を行い、地紋画像に対しては変倍処理を行わない。その後、これら二つの画像を合成する。(2)原稿画像と地紋画像とを合成する。この時、合成後の画像に対しては、変倍処理を行わずに出力する。
【選択図】 図14
Description
本発明は、原稿画像データと地紋画像データとを合成処理可能な画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び媒体に関するものである。
偽造防止用紙と呼ばれる特殊な用紙が存在する。この偽造防止用紙には、人間が一見しても見えないように「COPY」などの文字列が埋め込まれている。なお、偽造防止用紙を複写することで得られる複写物上では、この埋め込まれた文字列は浮び上がる。そのため、こうした偽造防止用紙を用いて作成された文書は、その複写物とは容易に区別することができる。また、文書の複写物の使用を躊躇させることができる。
偽造防止用紙はこうした効果があるため、住民票や帳票などを作成する際に利用されてきた。しかし、偽造防止用紙は普通紙と比較して値段が高いという問題があった。また、用紙の製作時に埋め込まれた文字列しか複写物上で浮び上がらないという問題があった。
こうした状況の中、近年では、偽造防止用紙と同様の効果を得ることができる新しい技術が注目されている(特許文献1参照)。これは、コンピュータを用いて作成した原稿データ及び地紋(複写牽制地紋と呼ばれることもある)画像データをプリンタ内部で合成し、この合成により得られた地紋付き画像データを普通紙に出力するという技術である。なお、この地紋画像には文字列などが埋め込まれている。そのため、地紋付き画像を複写することで得られる複写物上では、偽造防止用紙を用いた場合と同様に埋め込まれていた文字列が浮び上がる。なお、この技術は普通紙を利用するため、偽造防止用紙を利用する場合に比べて安価に原本を作成することが可能であるという利点がある。またこの技術では、原本を作成する度に新たな地紋画像データを生成することが可能である。そのため、この技術には、地紋画像の色や埋め込み文字列などを自由に設定することが可能であるという利点がある。
ところで、この地紋画像は複写物上で「残る」領域及び「消える」(あるいは「前記の残る領域に比べて薄くなる」)領域から構成される。なお、これら2つの領域における反射濃度は原本上ではほぼ同じとなっている。そのため、人間の目には「COPY」などの文字列が埋め込まれていることが分らない。ここで「残る」とは、原本における画像が複写物上で正確に再現されることである。また「消える」とは、原本における画像が複写物上では再現されないことである。なお、反射濃度は反射濃度計により測定される。
以降、複写物上で「残る」領域を「潜像部」と称し、複写物上で「消える」(あるいは「前記の残る領域に比べて薄くなる」)領域を「背景部」と称する。
図18は、地紋画像におけるドットの状態を示す図である。同図でドットが集中して配置されている領域が潜像部であり、ドットが分散して配置されている領域が背景部である。この2つの領域におけるドットは、それぞれ異なる網点処理や異なるディザ処理により生成されている。例えば、潜像部のドットは低い線数の網点処理により、また背景部のドットは高い線数の網点処理により生成されている。あるいは、潜像部のドットはドット集中型ディザマトリクスを用いて、また背景部のドットはドット分散型ディザマトリクスを用いて生成されている。
ところで、複写機の再現能力は、複写機が有する入力解像度や出力解像度に依存する。そのため、複写機の再現能力には限界が存在する。これにより、地紋画像の潜像部におけるドットが複写機で再現可能なドットより大きく形成される。また、背景部におけるドットが再現可能なドットより小さく形成されている場合には、一般的に複写物上では背景部におけるドットは再現されにくい。結果として、複写物上では、潜像部が背景部に比べてより濃く再現される。以後、複写物上で潜像部が背景部より濃く再現されることで、埋め込まれていた文字列などが浮び上がったように見えることを顕像化と称する。
図19(a)および(b)は、この顕像化を示す図である。集中したドット(大きなドット)は複写物上で再現され、分散したドット(小さなドット)は複写物上で正確に再現されないことを同図は概念的に示している。
なお、地紋画像は上記構成に限定されるものではなく、複写物上で人間が認識可能に「COPY」などの文字列や記号あるいは模様などが現れる(顕像化する)ように構成されていればよい。また、複写物上で「COPY」などの文字列が白抜き状態で示されても、その地紋画像は目的を達成しているといえる。この場合「COPY」の領域を背景部と呼ぶことは言うまでもない。
ところで、電子写真系の複写機においてトナーを用紙上に定着させる際には、大きな圧力が用紙(及びトナー)にかけられるため、用紙が伸びてしまうという現象が存在する。そのため、スキャン台におかれた原稿のサイズと、複写機から出力される出力原稿とのサイズが一致しない場合がある。また、それにともない、スキャン台におかれた原稿の各画像のサイズより、複写機から出力される出力原稿の各画像のサイズが大きくなってしまうという現象が存在する。
図16は、この現象を説明した図である。図16の左の画像は、スキャン台におかれた原稿を示している。また、図16の右の画像は、前記スキャン台におかれた原稿のコピー結果を示している。もちろん、サイズの変化率は、図16ほど大きなものではなく、せいぜい1%や2%程度である。
しかしながら、スキャン台の原稿と、コピー結果との間で、サイズが異なるのは好ましくなく、このサイズを調整するためにズーム微調機能という機能が存在する。図15は、このズーム微調機能における変倍率をユーザが設定する際に利用するユーザインターフェースを示す。1501は、ズーム微調倍率を大きくしたいとユーザが思った際に押下される倍率設定タブである。1502は、ズーム微調倍率を小さくしたいとユーザが思った際に押下される倍率設定タブである。例えば、スキャン台の原稿が、コピー結果の99.3%程度の大きさだとユーザが思った際には、ユーザは、これら倍率設定タブを用いて、倍率を99.3%に設定することになる。なお、このように大きさを調整できるのは、環境要因によって用紙が伸びてしまう率が変化してしまうからである。
特開2005−198250
しかしながら、このようなズーム微調を地紋画像にかけてしまうと、各画素の濃度値が0又は256となるように生成されていた地紋画像(図11における1108参照)に変倍処理が行われてしまうことになる。
そして、変倍処理(例えば、線形補間などによる変倍処理)が行われると、地紋画像の濃度値に変化が生じ、地紋本来の価値を満たさない画像になってしまう。これを表した図が、図17である。図17における左の画像は、本来の地紋画像1108を示す。この地紋画像1108では、濃度値が0又は255になっている。一方、図17における右の画像は、この地紋画像1108に変倍処理(例えば、線形補間などによる変倍処理)がかけられたことで、濃度値が中間値になってしまったことを示す。もちろん、このように本来の地紋画像とは異なってしまった画像は、地紋画像本来の効果(複写前の原本では潜像が見えないが、原本のコピーでは潜像が見えるという効果)を奏することはない。
本発明は、以上のような課題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、変倍処理が指示された場合であっても、地紋画像の画質を劣化させないようにするところにある。
以上の課題を解決するために、本発明における画像処理装置は以下の構成を有する。即ち、変倍設定がなされているか否かを判定し、かつ、原稿画像データと地紋画像データとを合成処理するための設定がなされているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段で変倍設定がなされていると判定され、かつ、合成処理するための設定がなされていると判定された場合に、前記原稿画像データと前記地紋画像データとを合成処理し、当該合成処理により得られた合成画像データに対する変倍処理を行うことなく出力するよう制御する制御手段とを有する。
前記判定手段で変倍設定がなされていると判定され、かつ、合成処理するための設定がなされていると判定された場合に、前記原稿画像データと前記地紋画像データとを合成処理し、当該合成処理により得られた合成画像データに対する変倍処理を行うことなく出力するよう制御する制御手段とを有する。
本発明によれば、変倍処理が指示された場合であっても、地紋画像の画質を劣化させないようにすることができる。
以下では、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
なお、以下の実施形態においては、潜像文字列や潜像記号を地紋画像の潜像部に設定し、任意のコンテンツ画像と合成して原本(オリジナルの印刷物)を出力するものとする。また、複写物において背景部が潜像部に対して薄くなることで潜像文字列や潜像記号が浮び上がって見えるものとして説明を行う。
しかしながら、本発明における地紋画像はこれに限られるものではない。例えば、上述したように潜像文字列や潜像記号を背景部として設定し、かつ、背景部の周囲の領域を潜像部として設定することで、複写物上で潜像文字列や潜像記号が白抜き表現される形態であってもよい。
なお、本発明は地紋画像の種類やその生成処理、色、形状、サイズなどによって規定されるものではない。
また、原本の潜像部と背景部にそれぞれ異なるドットパターンを配置することで、複写物上での潜像部と背景部に異なるモアレを生じさせ反射濃度差を生じさせることも可能である。
また、地紋画像をドットでなく万線を用いて形成するなどの考慮されうる様々な手法が代用可能である。
<印刷システム(図1)>
続いて、実施例1について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。このシステムではホストコンピュータ40及び3台の画像形成装置(10,20,30)がLAN50に接続されているが、本発明における印刷システムにおいては、これらの接続数に限られることはない。また、本実施例では接続方法としてLANを適用しているが、これに限られることはない。例えば、WAN(公衆回線)などの任意のネットワーク、USBなどのシリアル伝送方式、セントロニクスやSCSIなどのパラレル伝送方式なども適用可能である。
続いて、実施例1について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。このシステムではホストコンピュータ40及び3台の画像形成装置(10,20,30)がLAN50に接続されているが、本発明における印刷システムにおいては、これらの接続数に限られることはない。また、本実施例では接続方法としてLANを適用しているが、これに限られることはない。例えば、WAN(公衆回線)などの任意のネットワーク、USBなどのシリアル伝送方式、セントロニクスやSCSIなどのパラレル伝送方式なども適用可能である。
ホストコンピュータ(以下、PCと称する)40はパーソナルコンピュータの機能を有している。このPC40はLAN50やWANを介してFTPやSMBプロトコルを用いファイルを送受信したり電子メールを送受信したりすることができる。またPC40から画像形成装置10、20、30に対して、プリンタドライバを介した印字命令を行うことが可能となっている。
画像形成装置10と20は同じ構成を有する装置である。画像形成装置30はプリント機能のみの画像形成装置であり、画像形成装置10や20が有するスキャナ部を有していない。以下では、説明の簡単のために、画像形成装置10、20のうちの画像形成装置10に注目して、その構成を詳細に説明する。
画像形成装置10は、画像入力デバイスであるスキャナ部13、画像出力デバイスであるプリンタ部14、画像形成装置10全体の動作制御を司るコントローラ11、ユーザインターフェースである操作部12から構成される。
<画像形成装置10(図2)>
画像形成装置10の外観を図2に示す。スキャナ部13は、原稿上の画像を露光走査して得られた反射光をCCDに入力することで画像の情報を電気信号に変換する。スキャナ部はさらに電気信号をR,G,B各色からなる輝度信号に変換し、当該輝度信号を画像データとしてコントローラ11に対して出力する。
画像形成装置10の外観を図2に示す。スキャナ部13は、原稿上の画像を露光走査して得られた反射光をCCDに入力することで画像の情報を電気信号に変換する。スキャナ部はさらに電気信号をR,G,B各色からなる輝度信号に変換し、当該輝度信号を画像データとしてコントローラ11に対して出力する。
なお、原稿は原稿フィーダ201のトレイ202にセットされる。ユーザが操作部12から読み取り開始を指示すると、コントローラ11からスキャナ部13に原稿読み取り指示が与えられる。スキャナ部13は、この指示を受けると原稿フィーダ201のトレイ202から原稿を1枚ずつフィードして、原稿の読み取り動作を行う。なお、原稿の読み取り方法は原稿フィーダ201による自動送り方式ではなく、原稿を不図示のガラス面上に載置し露光部を移動させることで原稿の走査を行う方法であってもよい。
プリンタ部14は、コントローラ11から受け取った画像データを用紙上に形成する画像形成デバイスである。なお、本実施例において画像形成方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式となっているが、本発明はこれに限られることはない。例えば、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に印字するインクジェット方式などでも適用可能である。また、プリンタ部14には、異なる用紙サイズ又は異なる用紙向きを選択可能とする複数の用紙カセット203、204、205が設けられている。排紙トレイ206には印字後の用紙が排出される。
<コントローラ11の詳細説明(図3)>
図3は、画像形成装置10のコントローラ11の構成をより詳細に説明するためのブロック図である。
図3は、画像形成装置10のコントローラ11の構成をより詳細に説明するためのブロック図である。
コントローラ11はスキャナ部13やプリンタ部14と電気的に接続されており、一方ではLAN50やWAN331を介してPC40や外部の装置などと接続されている。これにより画像データやデバイス情報の入出力が可能となっている。
CPU301は、ROM303に記憶された制御プログラム等に基づいて接続中の各種デバイスとのアクセスを統括的に制御すると共に、コントローラ内部で行われる各種処理についても統括的に制御する。RAM302は、CPU301が動作するためのシステムワークメモリであり、かつ画像データを一時記憶するためのメモリでもある。このRAM302は、記憶した内容を電源off後も保持しておくSRAM及び電源off後には記憶した内容が消去されてしまうDRAMにより構成されている。ROM303には装置のブートプログラムなどが格納されている。HDD304はハードディスクドライブであり、システムソフトウェアや画像データを格納することが可能となっている。
操作部I/F305は、システムバス310と操作部12とを接続するためのインターフェース部である。この操作部I/F305は、操作部12に表示するための画像データをシステムバス310から受け取り操作部12に出力すると共に、操作部12から入力された情報をシステムバス310へと出力する。
NetworkI/F306はLAN50及びシステムバス310に接続し、情報の入出力を行う。Modem307はWAN331及びシステムバス310に接続しており、情報の入出力を行う。2値画像回転部308は送信前の画像データの方向を変換する。2値画像圧縮・伸張部309は、送信前の画像データの解像度を所定の解像度や相手能力に合わせた解像度に変換する。なお圧縮及び伸張にあたってはJBIG、MMR、MR、MHなどの方式が用いられる。画像バス330は画像データをやり取りするための伝送路であり、PCIバス又はIEEE1394で構成されている。
スキャナ画像処理部312は、スキャナ部13からスキャナI/F311を介して受け取った画像データに対して、補正、加工、及び編集を行う。なお、スキャナ画像処理部312は、受け取った画像データがカラー原稿か白黒原稿かや、文字原稿か写真原稿かなどを判定する。そして、その判定結果を画像データに付随させる。こうした付随情報を像域データと称する。このスキャナ画像処理部312で行われる処理の詳細については後述する。
圧縮部313は画像データを受け取り、この画像データを32画素x32画素のブロック単位に分割する。なお、この32×32画素の画像データをタイルデータと称する。図4は、このタイルデータを概念的に表している。原稿(読み取り前の紙媒体)において、このタイルデータに対応する領域をタイル画像と称する。なおタイルデータには、その32×32画素のブロックにおける平均輝度情報やタイル画像の原稿上の座標位置がヘッダ情報として付加されている。さらに圧縮部313は、複数のタイルデータからなる画像データを圧縮する。伸張部316は、複数のタイルデータからなる画像データを伸張した後にラスタ展開してプリンタ画像処理部315に送る。
プリンタ画像処理部315は、伸張部316から送られた画像データを受け取り、この画像データに付随させられている像域データを参照しながら画像データに画像処理を施す。画像処理後の画像データは、プリンタI/F314を介してプリンタ部14に出力される。このプリンタ画像処理部315で行われる処理の詳細については後述する。
画像変換部317は、画像データに対して所定の変換処理を施す。この処理部は以下に示すような処理部により構成される。
伸張部318は受け取った画像データを伸張する。圧縮部319は受け取った画像データを圧縮する。回転部320は受け取った画像データを回転する。変倍部321は受け取った画像データに対し解像度変換処理(例えば600dpiから200dpi)を行う。色空間変換部322は受け取った画像データの色空間を変換する。この色空間変換部322は、マトリクス又はテーブルを用いて公知の下地飛ばし処理を行ったり、公知のLOG変換処理(RGB→CMY)を行ったり、公知の出力色補正処理(CMY→CMYK)を行ったりすることができる。2値多値変換部323は受け取った2階調の画像データを256階調の画像データに変換する。逆に多値2値変換部324は受け取った256階調の画像データを誤差拡散処理などの手法により2階調の画像データに変換する。
合成部327は受け取った2つの画像データを合成し1枚の画像データを生成する。なお、2つの画像データを合成する際には、合成対象の画素同士が持つ輝度値の平均値を合成輝度値とする方法や、輝度レベルで明るい方の画素の輝度値を合成後の画素の輝度値とする方法が適用される。また、暗い方を合成後の画素とする方法の利用も可能である。さらに合成対象の画素同士の論理和演算、論理積演算、排他的論理和演算などで合成後の輝度値を決定する方法なども適用可能である。これらの合成方法はいずれも周知の手法である。間引き部326は受け取った画像データの画素を間引くことで解像度変換を行い、1/2,1/4,1/8などの画像データを生成する。移動部325は受け取った画像データに余白部分をつけたり余白部分を削除したりする。
RIP328は、PC40などから送信されたPDLコードデータを元に生成された中間データを受け取り、ビットマップデータ(多値)を生成する。
<操作画面の説明(図7、図8)>
初期画面及び地紋設定時に表示される操作画面を図7、図8、図15に示す。
初期画面及び地紋設定時に表示される操作画面を図7、図8、図15に示す。
図7は画像形成装置10における初期画面である。領域701は、画像形成装置10がコピーできる状態にあるか否かを示し、かつ設定したコピー部数を示す。原稿選択タブ704は原稿のタイプを選択するためのタブであり、このタブが押し下げられると文字、写真、文字/写真モードの3種類の選択メニューをポップアップ表示される。フィニッシングタブ706は各種フィニッシングに関わる設定を行うためのタブである。両面設定タブ707は両面読込み及び両面印刷に関する設定を行うためのタブである。読み取りモードタブ702は原稿の読み取りモードを選択するためのタブである。このタブが押し下げられるとカラー/ブラック/自動(ACS)の3種類の選択メニューがポップアップ表示される。なお、カラーが選択された場合にはカラーコピーが、ブラックが選択された場合にはモノクロコピーが行われる。また、ACSが選択された場合には、上述したモノクロカラー判定信号によりコピーモードが決定される。
図8は、図7における応用モードタブ705が押し下げられた際に表示される画面である。ユーザは、この画面上で縮小レイアウト、カラーバランス、地紋、ズーム微調等に関する設定を行うことができる。
図15は、図8におけるズーム微調タブが押し下げられた際に表示される画面である。ユーザは、倍率設定タブ1501又は1502を用いてズーム微調倍率を設定する。設定が終了すると、ユーザはOKタブ1003を押し下げ、ズーム微調倍率設定を完了させる。
このズーム微調は、あるコピージョブに対して設定されると、以降のコピージョブに対しても継続して設定されることになる。この際、設定されたズーム微調倍率は継続して用いられる。
<スキャナ画像処理部312の詳細説明(図5)>
図5にスキャナ画像処理部312の内部構成を示す。
図5にスキャナ画像処理部312の内部構成を示す。
スキャナ画像処理部312はRGB各8bitの輝度信号からなる画像データを受け取る。この輝度信号は、マスキング処理部501によりCCDのフィルタ色に依存しない標準的な輝度信号に変換される。
フィルタ処理部502は、受け取った画像データの空間周波数を任意に補正する。この処理部は、受け取った画像データに対して、例えば7×7のマトリクスを用いた演算処理を行う。ところで、複写機や複合機では、図7における704タブの押し下げによりコピーモードとして文字モードや写真モードや文字/写真モードを選択することができる。ここでユーザにより文字モードが選択された場合には、フィルタ処理部502は文字用のフィルタを画像データ全体にかける。また、写真モードが選択された場合には、写真用のフィルタを画像データ全体にかける。また、文字/写真モードが選択された場合には、後述の文字写真判定信号(像域データの一部)に応じて画素ごとに適応的にフィルタを切り替える。つまり、画素ごとに写真用のフィルタをかけるか文字用のフィルタをかけるかが決定される。なお、写真用のフィルタには高周波成分のみ平滑化が行われるような係数が設定されている。これは、画像のざらつきを目立たせないためである。また、文字用のフィルタには強めのエッジ強調を行うような係数が設定されている。これは、文字のシャープさを出すためである。
ヒストグラム生成部503は、受け取った画像データを構成する各画素の輝度データをサンプリングする。より詳細に説明すると、主走査方向、副走査方向にそれぞれ指定した開始点から終了点で囲まれた矩形領域内の輝度データを、主走査方向、副走査方向に一定のピッチでサンプリングする。そして、サンプリング結果を元にヒストグラムデータを生成する。生成されたヒストグラムデータは、下地飛ばし処理を行う際に下地レベルを推測するために用いられる。入力側ガンマ補正部504は、テーブル等を利用して非線形特性を持つ輝度データに変換する。
カラーモノクロ判定部505は、受け取った画像データを構成する各画素が有彩色であるか無彩色であるかを判定し、その判定結果をカラーモノクロ判定信号(像域データの一部)として画像データに付随させる。文字写真判定部506は、画像データを構成する各画素が文字を構成する画素なのか、文字以外(例えば、写真など)を構成する画素なのかを判定する。そして、その判定結果を文字写真判定信号(像域データの一部)として画像データに付随させる。
<プリンタ画像処理部315の詳細説明(図6)>
図6にプリンタ画像処理315においてなされる処理の流れを示す。
図6にプリンタ画像処理315においてなされる処理の流れを示す。
ズーム微調処理部607は、画像に対する変倍処理を行う。図15は、ユーザがこのズーム微調処理機能における変倍率を設定する際に利用するユーザインターフェースを示す。1501は、ズーム微調倍率を大きくしたいとユーザが思った際に押下される倍率設定タブである。1502は、ズーム微調倍率を小さくしたいとユーザが思った際に押下される倍率設定タブである。例えば、スキャン台の原稿が、コピー結果の99.4%程度の大きさだとユーザが思った際には、ユーザは、これら倍率設定タブを用いて、倍率を99.4%に設定することになる。この倍率は、99%〜101%の倍率の中から0.2%刻みで、ユーザが選択できるようになっている。
下地飛ばし処理部601は、スキャナ画像処理部312で生成されたヒストグラムを用いて画像データの下地色を飛ばす(除去する)。モノクロ生成部602はカラーデータをモノクロデータに変換する。Log変換部603は輝度濃度変換を行う。このLog変換部603は、例えば、RGB入力された画像データを、CMYの画像データに変換する。出力色補正部604は出力色補正を行う。例えばCMY入力された画像データを、テーブルやマトリックスを用いてCMYKの画像データに変換する。出力側ガンマ補正部605は、この出力側ガンマ補正部605に入力される信号値と、複写出力後の反射濃度値とが比例するように補正を行う。中間調補正部606は、出力するプリンタ部の階調数に合わせて任意の中間調処理を行う。この中間調補正部606は、例えば、受け取った高階調の画像データに対し2値化や32値化などを行う。
なお、スキャナ画像処理部312やプリンタ画像処理部315における各処理部では、受け取った画像データに各処理を施さずに出力させることも可能となっている。このような、ある処理部において処理を施さずにデータを通過させることを、以下では「処理部をスルーさせる」と表現することにする。コントローラ11の説明は以上である。
<地紋設定画面の説明>
続いて、地紋を設定する方法について説明を行う。
続いて、地紋を設定する方法について説明を行う。
図9は、図8における地紋タブ801が押し下げられた際に表示される画面である。ユーザは、この画面上で文字列情報(極秘、コピー禁止、無効、CONFIDENTIAL、社外秘、コピー)や記号情報(★)などを潜像として設定することができる。例えば、潜像として記号情報(★)を設定した場合には、記号情報タブ901を押し下げた後、Nextタブ902を押し下げればよい。
図10は、図9におけるNextタブ902が押し下げられた際に表示される画面である。ユーザは、この画面上で潜像のフォントサイズ及び色を設定することができる。フォントサイズの候補には大、中、小(1001)が、色の候補にはブラック、マゼンタ、シアン(1002)が存在する。フォント及び色の設定終了後、OKタブ1003が押し下げられると地紋設定が完了する。
<図20の説明>
図20は、本発明における特徴的な処理を示したフローチャートである。このフローチャートにおける各処理の実行にあたっては、CPU301が統括的に制御を行う。また、RAM302は、CPU301の主メモリやワークエリア等として機能する。
図20は、本発明における特徴的な処理を示したフローチャートである。このフローチャートにおける各処理の実行にあたっては、CPU301が統括的に制御を行う。また、RAM302は、CPU301の主メモリやワークエリア等として機能する。
ステップ2001では、変倍(ズーム微調)が設定されているか否かを判定する。判定の結果、変倍が設定されている場合には、ステップ2002に移行する。変倍が設定されていない場合には、ステップ2005に移行する。
ステップ2002では、地紋画像の合成が設定されているか否かを判定する。地紋画像の合成が設定されていると判定された場合には、ステップ2004に移行する。地紋画像の合成が設定されていないと判定された場合には、ステップ2003に移行する。
ステップ2005(ズーム微調が指示されていない場合の処理ステップ)では、通常の処理が行われる。具体的には、地紋画像と原稿画像との合成が設定されている場合には、地紋画像と原稿画像との合成を行って合成画像データを生成し、生成された合成画像データを出力する。また、地紋画像と原稿画像との合成が設定されていない場合には、地紋画像データを作らずに、そのまま原稿画像データを出力する。
ステップ2003では、原稿画像データに対してズーム微調処理を行い、当該ズーム微調処理後の原稿画像データを出力する。このステップ2003における処理の詳細は、後述する。
ステップ2004では、原稿画像データに対してズーム微調処理を行い、地紋画像データに対してはズーム微調処理を行わない。そして、ズーム微調処理が行われた原稿画像データと、ズーム微調処理が行われなかった地紋画像データとを合成し、当該合成により得られた合成画像データを出力する。このステップ2003における処理の詳細は、後述する。
<ステップ2003における処理>
ステップ2003における処理(原稿画像データに対してズーム微調処理を行って出力する処理)について、図2、図5、図6を用いて説明する。
ステップ2003における処理(原稿画像データに対してズーム微調処理を行って出力する処理)について、図2、図5、図6を用いて説明する。
スキャナ部13で読み取られた原稿は、画像データとしてスキャナI/F311を介してスキャナ画像処理部312に送られる。スキャナ画像処理部312は、この画像データに対して図5に示す処理を行い、新たな画像データと共に像域データを生成する。また、この像域データを画像データに付随させる。続いて圧縮部313は、この画像データを32画素x32画素のブロック単位に分割しタイルデータを生成する。さらに圧縮部313は、この複数のタイルデータからなる画像データを圧縮する。圧縮部313で圧縮された画像データはRAM302に送られ格納される。なお、この画像データは必要に応じて画像変換部317に送られ画像処理が施された上で再びRAM302に送られ格納される。その後、RAM302に格納されている画像データは伸張部316に送られる。伸張部316は、この画像データを伸張する。さらに伸張部316は、伸張後の複数のタイルデータからなる画像データをラスタ展開する。ラスタ展開後の画像データはプリンタ画像処理部315に送られる。プリンタ画像処理部315は、画像データに付随されている像域データに応じた画像処理を行う。この処理は、図6で示した処理であり、当然ズーム微調処理も含まれる。プリンタ画像処理部315において編集が終了した画像データはプリンタI/F314を介してプリンタ部14に送られる。最後に、プリンタ部14は出力用紙上に画像形成を行う。
なお、スキャナ画像処理部312やプリンタ画像処理部315内の各処理部、つまり図5や図6で示した各処理部における編集方法は、レジスタの切り替えにより切り替えられる。このレジスタの切り替えは、像域データや操作部12からの(ユーザによる)設定情報などに応じて行われる。また、上述の説明では省略したが、必要に応じて、ROM303やHDD304に格納される処理やROM303やHDD304に格納されている画像データの取出し処理が行われてもよいことは言うまでもない。
<ステップ2004における処理の説明・・・地紋付き画像データの画像形成処理>
続いてステップ2004における処理の説明を行う。このステップ2004における処理は、原稿の読み取りにより得られた原稿画像データを地紋画像データと合成した上で、出力用紙上に画像形成するまでの処理となっている。なお、各処理の実行にあたっては、CPU301が統括的に制御を行う。また、RAM302は、CPU301の主メモリやワークエリア等として機能する。
続いてステップ2004における処理の説明を行う。このステップ2004における処理は、原稿の読み取りにより得られた原稿画像データを地紋画像データと合成した上で、出力用紙上に画像形成するまでの処理となっている。なお、各処理の実行にあたっては、CPU301が統括的に制御を行う。また、RAM302は、CPU301の主メモリやワークエリア等として機能する。
まず、スキャナ部13は原稿の読み取り処理を開始する。この読み取り処理により生成された原稿画像データは、スキャナ画像処理部312に送られ所定の画像処理が施される。所定の画像処理が施された原稿画像データは圧縮部313に送られ圧縮される。圧縮された原稿画像データは、その原稿画像データに付随された像域データと共にRAM302に送られ格納される。なお、RAM302に格納された原稿画像データは複数のタイルデータから構成されている。なお、以上の処理は<ステップ2003における処理>で説明した処理と同一である。
続いて、地紋画像データの生成が行われ、当該生成された地紋画像データはRAM302に格納される。この地紋画像データの生成処理については、<地紋画像データの生成処理の流れ(図11)>において後述する。
RAM302に格納されている原稿画像データは、伸張部316に送られプリンタ画像処理部315における各処理が行われる。具体的には、このプリンタ画像処理部315は、下地飛ばし処理、モノクロ生成処理、Log変換処理、出力色補正処理、出力側ガンマ補正処理、中間調補正処理、ズーム微調処理を原稿画像データに対して施す。このように、ズーム微調処理部607は、変倍対象である原稿画像データに対してズーム微調処理を行って出力する。
また、同じくRAM302に格納されている地紋画像データには、伸張部316における伸張処理をスルーし、プリンタ画像処理部315に送られる。プリンタ画像処理部315は、ズーム微調処理、下地飛ばし処理、モノクロ生成処理、Log変換処理、出力色補正処理、出力側ガンマ補正処理、中間調補正処理、ズーム微調処理の処理の全てを地紋画像データに対して行わない。このように、ズーム微調処理部607は、変倍対象である地紋画像データに対してズーム微調処理を行わずに出力する。
なお、上述したように、このプリンタ画像処理部315における処理内容は、CPU301によって統括的に制御されている。そのため、CPU301は、プリンタ画像処理部315に対して、原稿画像データに対しては各種処理(ズーム微調処理を含む)を行うように制御し、地紋画像データに対しては各種処理(ズーム微調処理を含まない)を行わないように制御する。
以上のプリンタ画像処理部315における処理が終了すると、合成部327に原稿画像データと地紋画像データとが送られる。そして、この合成部327で合成処理を行い、プリンタI/F314を介してプリンタ部14に出力する。最後に、プリンタ部14は、この合成画像データを出力用紙上に画像形成する。
<地紋画像データの生成処理の流れ(図11)>
続いて、図11を用いて地紋画像データが生成される際の処理の流れを説明する。
続いて、図11を用いて地紋画像データが生成される際の処理の流れを説明する。
まずユーザにより指定された潜像の情報(極秘、コピー禁止、記号情報など)を元にビットマップデータを生成する。記号パターン1101は、記号情報をもとに生成されたビットマップデータの概念図である。
続いて、潜像パターン1102及び背景パターン1103(共にビットマップデータ)をディザ処理により生成する。
以上でディザ処理の説明を終了し、潜像パターン1102及び背景パターン1103の生成処理の説明に戻る。
HDD304には、予め潜像部生成用ディザマトリックス(以下、潜像マトリックスと称する)及び、そのディザマトリックスに適用するための潜像部生成用濃度信号値が格納されている。また、背景部生成用ディザマトリックス(以下、背景マトリックスと称する)及び、そのディザマトリックスに適用するための背景部生成用濃度信号値が格納されている。
潜像パターン1102を生成するにあたっては、この潜像マトリックス及び潜像部生成用濃度信号値をHDD304から読み出す。そして、読み出した潜像部生成用濃度信号値を潜像マトリックスに適用する。そして潜像パターン1102を生成する。また同様にして、背景パターン1103を生成する。
続いて、潜像パターン1102及び背景パターン1103を所定の回数だけ繰り返したパターン(潜像繰り返しパターン1104及び背景繰り返しパターン1105と称する)を生成する。その後、この潜像繰り返しパターン1104と記号パターン1101から潜像画像データ1106を生成する。同様にして背景画像データ1107を生成する。そして、生成された潜像画像データ1106と背景画像データ1107を合成し地紋画像データ1108を生成する。以上により生成された地紋画像データ1108は2値のビットマップデータである。なお、このビットマップデータにはCMKいずれかの色情報が付随されている。この色情報はユーザ設定により決定されるものであっても、原稿画像データの色情報を元に決定されるものであってもよい。
以上のように、本実施例ではディザ処理を利用して地紋画像データの生成を行うが、本発明はこれに限られることはない。例えば、背景パターンを作るために誤差拡散法や平均濃度法を利用してもよい。
上述の説明では省略したが、必要に応じて、ROM303やHDD304に格納される処理やROM303やHDD304に格納されている画像データの取出しが行われてもよいことは言うまでもない。
本実施例によれば、ズーム微調処理が地紋画像データ(又は合成画像データ)にかけられないことで、地紋画像の画質が劣化してしまうことを防ぐことができる。さらに、ユーザが望んだズーム微調処理が原稿画像データに対してかけられるため、スキャン台に置かれた原稿内の画像と同サイズの画像を出力することができる。
上述した実施例1では、地紋画像に対する変倍処理を行わずに、原稿画像に対する変倍処理を行った。そして、地紋画像と、変倍後の原稿画像とを合成して出力した。一方、本実施例では、地紋画像に対しても原稿画像に対しても変倍処理することなく合成画像を生成し、当該生成された合成画像に対しても変倍処理を行わない。
図14は、本発明における特徴的な処理を示したフローチャートである。このフローチャートにおける各処理の実行にあたっては、CPU301が統括的に制御を行う。また、RAM302は、CPU301の主メモリやワークエリア等として機能する。
ステップ1401では、変倍(ズーム微調)が設定されているか否かを判定する。判定の結果、変倍が設定されている場合には、ステップ1402に移行する。変倍が設定されていない場合には、ステップ1405に移行する。
ステップ1402では、地紋画像の合成が設定されているか否かを判定する。地紋画像の合成が設定されていると判定された場合には、ステップ1404に移行する。地紋画像の合成が設定されていないと判定された場合には、ステップ1403に移行する。
ステップ1405(ズーム微調が設定されていない場合の処理ステップ)では、通常の処理が行われる。具体的には、地紋画像と原稿画像との合成が設定されている場合には、地紋画像と原稿画像との合成を行って合成画像データを生成し、生成された合成画像データを出力する。また、地紋画像と原稿画像との合成が設定されていない場合には、地紋画像データを作らずに、そのまま原稿画像データを出力する。
ステップ1403では、原稿画像データに対してズーム微調処理を行い、当該ズーム微調処理後の原稿画像データを出力する。このステップ1403における処理の詳細は、<ステップ2003における処理>で上述した通りである。
ステップ1404では、原稿画像データと地紋画像データとを合成し、当該合成後の画像データを出力する。このステップ1404における処理の詳細は、後述する。
<ステップ1404における処理の説明・・・地紋付き画像データの画像形成処理>
続いてステップ1404における処理の説明を行う。このステップ1404における処理は、原稿の読み取りにより得られた原稿画像データを地紋画像データと合成した上で、出力用紙上に画像形成するまでの処理となっている。なお、各処理の実行にあたっては、CPU301が統括的に制御を行う。また、RAM302は、CPU301の主メモリやワークエリア等として機能する。
続いてステップ1404における処理の説明を行う。このステップ1404における処理は、原稿の読み取りにより得られた原稿画像データを地紋画像データと合成した上で、出力用紙上に画像形成するまでの処理となっている。なお、各処理の実行にあたっては、CPU301が統括的に制御を行う。また、RAM302は、CPU301の主メモリやワークエリア等として機能する。
まず、スキャナ部13は原稿の読み取り処理を開始する。この読み取り処理により生成された原稿画像データは、スキャナ画像処理部312に送られ所定の画像処理が施される。所定の画像処理が施された原稿画像データは圧縮部313に送られ圧縮される。圧縮された原稿画像データは、その原稿画像データに付随された像域データと共にRAM302に送られ格納される。なお、RAM302に格納された原稿画像データは複数のタイルデータから構成されている。なお、以上の処理は<ステップ2003における処理>で説明した処理と同一である。
続いて、地紋画像データの生成が行われ、当該生成された地紋画像データはRAM302に格納される。
続いて、RAM302に格納されている原稿画像データと地紋画像データとは、伸張部318を介して合成部327に送られる。合成部327は、この原稿画像データと地紋画像データとを合成する。合成された画像データは、圧縮部319を介してRAM302に送られる。その後、伸張部316を介してプリンタ画像処理部315に送られる。
このプリンタ画像処理部315は、下地飛ばし処理、モノクロ生成処理、Log変換処理、出力色補正処理、出力側ガンマ補正処理、中間調補正処理を合成画像データに対して施すものの、ズーム微調処理は施さない。このように、ズーム微調処理部607は、変倍対象である地紋画像データに対してズーム微調処理を行わない。
以上のプリンタ画像処理部315における処理が終了すると、合成部327に原稿画像データと地紋画像データとが送られる。そして、この合成部327で合成処理を行い、プリンタI/F314を介してプリンタ部14に出力する。最後に、プリンタ部14は、この合成画像データを出力用紙上に画像形成する。
本実施例によれば、ズーム微調処理が地紋画像データ(又は合成画像データ)にかけられないことで、地紋画像の画質が劣化してしまうことを防ぐことができる。さらに、ユーザが望んだズーム微調処理をあえてかけないことで、合成画像内の原稿画像のサイズと地紋画像のサイズとのサイズが不一致になることを防止することができる。
(その他の実施例)
なお本発明における検知装置は、まず埋め込みデータを取得し、当該取得された埋め込みデータに基づいて各処理を実行するものとして説明を行った。しかしながら、本発明はこれに限られることはない。例えば、必要な埋め込みデータのみ必要なタイミングで取得するものとしてもよい。このことを具体的な例を用いて説明する。
なお本発明における検知装置は、まず埋め込みデータを取得し、当該取得された埋め込みデータに基づいて各処理を実行するものとして説明を行った。しかしながら、本発明はこれに限られることはない。例えば、必要な埋め込みデータのみ必要なタイミングで取得するものとしてもよい。このことを具体的な例を用いて説明する。
例えば、実施例2でページソート出力のみが設定され、各種判定処理が設定されていない時には、検知装置は特徴量を取得する必要がない。また、特徴量を取得するタイミングは、ステップ1603でなく、ステップ1605内のステップ1802であってもよい。このように必要な埋め込みデータのみ必要なタイミングで取得するものとしてもよいことは、全ての実施例でいえることである。
なお本発明は、複数の機器(例えばコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用することも、一つの機器からなる装置(複合機、プリンタ、ファクシミリ装置など)に適用することも可能である。
また本発明の目的は、各フローチャートの手順を実現するプログラムコードを記憶した記憶媒体から、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)がプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになる。そのため、このプログラムコード及びプログラムコードを記憶した記憶媒体も本発明の一つを構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
またコンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでない。そのプログラムコードの指示に基づきコンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現されるる場合もある。
更に、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれることもある。このように書込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される。
Claims (10)
- 変倍設定がなされているか否かを判定し、かつ、原稿画像データと地紋画像データとを合成処理するための設定がなされているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段で変倍設定がなされていると判定され、かつ、合成処理するための設定がなされていると判定された場合に、前記原稿画像データと前記地紋画像データとを合成処理し、当該合成処理により得られた合成画像データに対する変倍処理を行うことなく出力するよう制御する制御手段とを有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記制御手段は、
前記判定手段で変倍設定がなされていると判定され、かつ、合成処理するための設定がなされていないと判定された場合に、前記原稿画像データに対する変倍処理を行って出力するように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 原稿画像データと地紋画像データとを合成処理して合成画像データを生成する合成手段を有する画像処理装置であって、
変倍対象が前記原稿画像データである場合に、当該変倍対象に対して変倍処理を行って出力し、
変倍対象が前記合成手段で生成された合成画像データである場合に、当該変倍対象に対して変倍処理を行わずに出力する出力手段とを有することを特徴とする画像処理装置。 - 変倍設定がなされているか否かを判定し、かつ、原稿画像データと地紋画像データとを合成処理するための設定がなされているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段で変倍設定がなされていると判定され、かつ、合成処理するための設定がなされていると判定された場合に、前記原稿画像データに対して変倍処理を行って出力し、かつ、前記地紋画像データに変倍処理を行わずに出力する出力手段と、
前記出力手段で出力された二つの画像データを合成処理する合成処理手段とを有することを有することを特徴とする画像処理装置。 - 変倍設定がなされているか否かを判定し、かつ、原稿画像データと地紋画像データとを合成処理するための設定がなされているか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程で変倍設定がなされていると判定され、かつ、合成処理するための設定がなされていると判定された場合に、前記原稿画像データと前記地紋画像データとを合成処理し、当該合成処理により得られた合成画像データに対する変倍処理を行うことなく出力するよう制御する制御工程とを有することを特徴とする画像処理方法。 - 前記制御工程は、
前記判定工程で変倍設定がなされていると判定され、かつ、合成処理するための設定がなされていないと判定された場合に、前記原稿画像データに対する変倍処理を行って出力するように制御することを特徴とする請求項5に記載の画像処理方法。 - 原稿画像データと地紋画像データとを合成処理して合成画像データを生成する合成工程を有する画像処理方法であって、
変倍対象が前記原稿画像データである場合に、当該変倍対象に対して変倍処理を行って出力し、
変倍対象が前記合成工程で生成された合成画像データである場合に、当該変倍対象に対して変倍処理を行わずに出力する出力工程とを有することを特徴とする画像処理方法。 - 変倍設定がなされているか否かを判定し、かつ、原稿画像データと地紋画像データとを合成処理するための設定がなされているか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程で変倍設定がなされていると判定され、かつ、合成処理するための設定がなされていると判定された場合に、前記原稿画像データに対して変倍処理を行って出力し、かつ、前記地紋画像データに変倍処理を行わずに出力する出力工程と、
前記出力工程で出力された二つの画像データを合成処理する合成処理工程とを有することを有することを特徴とする画像処理方法。 - 請求項5乃至8の何れか1項に記載の方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項9に記載のプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006052937A JP2007235392A (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び媒体 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009260614A (ja) * | 2008-04-16 | 2009-11-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成システム、画像形成装置、画像処理装置、およびプログラム |
-
2006
- 2006-02-28 JP JP2006052937A patent/JP2007235392A/ja not_active Withdrawn
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