JP2006345383A - 地紋制御装置、2次元コードの配置、方法および媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 地紋をソフトウエアで実現すると、潜像文字列の内容にユーザ名、文書名、印刷日時などの可変情報が埋め込めるメリットがある。トラッキングおよび非可読性を目的として可変情報を2次元コード化し地紋とあわせて配置したい。双方を組みあわせて配置するとき2次元コード情報の欠損を防止し、地紋の品位は維持したい。
【解決手段】 2次元コードは潜像文字列と同様属性。文書および潜像文字列領域内から、2次元コードが配置できる領域を探索する。2次元コードとカモフラージュパターンの周期性を調整し配置する。
【選択図】 図12
【解決手段】 2次元コードは潜像文字列と同様属性。文書および潜像文字列領域内から、2次元コードが配置できる領域を探索する。2次元コードとカモフラージュパターンの周期性を調整し配置する。
【選択図】 図12
Description
本発明は、情報処理装置および情報処理方法に関し、詳しくは、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置とプリンタなどの印刷装置を有して構成されるシステムにおいて、複写物の使用などを牽制する地紋画像を含んだ画像を生成し、プリントする際の処理に関するものである。
従来、帳票や住民票などの複写を禁止、或いは抑止する目的で、これらのコンテンツは偽造防止用紙と呼ばれる特殊な印刷を施した用紙に印刷されていた。この偽造防止用紙は、原本においては人間にとって見えにくいが、複写機などを用いて複写した場合には「禁複写」の文字などが浮び上がるような用紙である。これにより、複写する者にその複写物の使用などを躊躇させる効果を生じるものである。さらには、このような帳票などは偽造防止用紙に印刷されているとして、複写そのものを抑止・牽制する効果をも生じさせるものである。
しかし、このような偽造防止用紙は、通常の用紙と比較してコストが高いという問題がある。また、偽造防止用紙の製作時に設定されている文字しか浮び上がらせることができず、その用紙の用途が限られるなど、用途に関して柔軟性に欠ける部分がある。
一方、様々なコンテンツのデジタル化が進む中、帳票や住民票などのコンテンツも同様にデジタル化されている。しかしながら、これら帳票や住民票そのもののデジタル化はまだ過渡期にあり、コンピュータを用いて作成したコンテンツを、プリンタなどを用いて紙に出力して利用することが多い。
こうした状況に応じて、従来は製版などにより予め作成していた偽造防止用紙をコンピュータとプリンタを用いて生成する技術が注目されている(特許文献1)。これは、コンピュータを用いて作られたコンテンツを印刷出力する際に、コンテンツのデータに加え、地紋と呼ばれる画像データを生成し、これらのデータを重ねて出力する技術である。地紋はときに複写牽制紋様と称されることもある。地紋画像は、原本(プリンタで出力した印刷物)において、人間の目には単なる模様や背景画像などに見えるが、複写すると所定の文字やイメージなどが顕像化するものである。そして、この原本は上記の偽造防止用紙と同様の牽制効果を与えることができる。これは、プリンタの性能の飛躍的な向上に起因することで可能となっている。
コンピュータを用いて作成した地紋画像をコンテンツデータに重ねて出力する場合、当然のことながら通常の印刷用の紙などを用いて出力できるため、予め作成した偽造防止用紙を用いる場合に比べてコストの面で利点がある。更に、コンテンツデータを印刷出力する際に地紋画像を生成することができるため、地紋画像の色などはもちろん、原本の複写時に顕像化させる文字等を自由に定めることが可能となる。あるいは、出力日時や印刷装置固有の情報などを地紋画像とすることができるという利点もある。
さて、地紋画像は、上述したように、原本を複写した場合、複写前には認識できなかった所定の文字などが顕在化し、その複写物を使用等することを抑止する効果を実現するものである。
この効果を実現すべく、生成される地紋画像は、基本的に、複写物にも原本と同様の画像が残る領域と複写物において原本には存在する画像が消えるか、あるいは上記の残る領域の画像に較べて薄くなる領域の2つの領域から構成される。この2つの領域から構成される地紋画像は、これを印刷出力した状態では上記2つの領域における濃度がほぼ同じ濃度とするのが好適である。つまり、印刷出力した地紋画像は、マクロ的には、複写物上において顕像化する文字などが隠されていることが人間の視覚上認識し難いように構成する必要がある。この地紋画像の印刷出力物においては隠されているが、当該印刷出力物を複写した複写物においては人間の視覚上認識可能に現れる画像領域を「潜像(あるいは潜像画像)」と呼ぶ。また、複写物によって消えるかあるいは複写物で顕像化した潜像の濃度に比べて低濃度の画像領域を「背景(あるいは背景画像)」と便宜的に呼ぶ。そして、地紋画像は、基本的にこの潜像画像と背景画像からなるものである。なお、ユーザインターフェース上の用語として潜像を前景と呼ぶ場合もある。
潜像画像は所定の領域内においてドットが集中するように構成される。対して背景部は所定の領域内においてドットが分散するように構成される。そして、この領域内におけるドットの濃度がほぼ同じになるよう構成することにより、地紋画像の印刷出力物において、潜像部と背景部の区別がつきにくくすることが可能となる。
図10は、この2つの画像領域におけるドットの状態を示す図である。同図に示すように、所定の領域内にドットが分散して配置される背景部と、ドットが集中して配置される潜像部によって地紋画像が構成される。このふたつの領域におけるドットは、それぞれ異なる網点処理や異なるディザ処理により生成することができる。例えば、網点処理を用いて地紋画像を生成する場合、潜像部は低い線数での網点処理を行う。また、背景部は高い線数の網点処理を行うのが好適である。さらに、ディザ処理を用いて地紋画像を生成する場合、潜像部はドット集中型ディザマトリクスを用いたディザ処理を行う。また、背景部はドット分散型ディザマトリクスを用いたディザ処理を行うのが好適である。
一般に複写機の読み取り部及び画像形成部には、原稿上の微小なドットを読み取る入力解像度や微小なドットを再現する出力解像度に依存した再現能力の限界レベルが存在する。地紋画像の背景部のドットが、複写機で再現できるドットの限界レベルより小さく形成され、かつ潜像部のドットが限界レベルより大きく形成されている場合、複写物上では潜像部のドットは再現でき、かつ背景部の小さなドットは再現されない。こうした特性を利用することで、地紋画像を複写した複写物上で、潜像が顕在化される。以後、複写物上で顕在化する画像を顕像と称する。なお、背景部が複写によって再現されたとしても、複写物上における潜像部が明らかに認識できるレベルであればドットが再現されない場合と同様の効果を得ることができる。
図11(a)および(b)は、この顕像化を示す図である。同図はドットを集中させた場合には複写物においても顕像し、ドットを分散させた場合には複写物において再現されないことを概念的に示すものである。
なお、地紋印刷は上記構成に限定されるものではなく、複写物において、文字列などが認識可能なレベルで再現できればよい。つまり、文字列などが背景部として指定され、複写時に白抜き文字のような状態で示されても地紋印刷としてはその目的を達成するものである。
2次元コードとは、2方向(縦・横)に情報を持つコードである。バーコードは一次元コードで単方向の情報を持つ。規格化された2次元コードには、DataMatrix、MaxiCode、QRCodeなどがある。格納データ量、特徴により、各種用途につかわれている。
特開2001−197297号公報
地紋印刷をソフトウエアで実現すると、潜像文字列の内容にユーザ名、文書名、印刷日時などの可変情報を埋め込めるメリットがある。印刷物のトラッキング、および情報の非可読性をねらって可変情報を2次元コード化し地紋とあわせて配置したい。配置する際は 2次元コードの情報欠損を防止し、地紋の品位は維持したい。
情報欠損や品位低下に影響を与える要因は、次のように考えられる。
・2次元コードと文書とのかさなり
・2次元コードと潜像文字列とのかさなり
・背景パターンの有無は2次元コードの特性に応じる
(背景パターンはコピー後 濃度低下する)
・2次元コードへのカモフラージュのかぶり
・カモフラージュと2次元コードの並べかた
幾何学模様であるカモフラージュと、幾何学模様的な2次元コードを視覚的に配置。
・2次元コードと潜像文字列とのかさなり
・背景パターンの有無は2次元コードの特性に応じる
(背景パターンはコピー後 濃度低下する)
・2次元コードへのカモフラージュのかぶり
・カモフラージュと2次元コードの並べかた
幾何学模様であるカモフラージュと、幾何学模様的な2次元コードを視覚的に配置。
次の制御を有する地紋制御装置を提供する。
・2次元コードを潜像文字列と同属性で地紋内に配置する手段
・文書領域から2次元コードが配置できる領域を探索する手段
―2次元コードの特性に応じ、コード領域内の背景パターンの有無を切り替える手段
・潜像文字列領域から2次元コードが配置できる領域を探索する手段
・カモフラージュパターンの周期性にあわせ2次元コードを配置する手段、
―2次元コードを配置する位置にはカモフラージュパターンを配置しない手段、
―2次元コードの配置位置を基準にしてカモフラージュパターンを配置する手段
―カモフラージュパターン配置を常に考慮する、あるいはカモフラージュパターンがあるときのみ考慮するよう基準を切り替える手段
・文書領域かつ潜像文字列領域でない領域にカモフラージュパターンの周期性にあわせ潜像文字列と同属性を持つ2次元コードを配置する手段を有する。
・文書領域から2次元コードが配置できる領域を探索する手段
―2次元コードの特性に応じ、コード領域内の背景パターンの有無を切り替える手段
・潜像文字列領域から2次元コードが配置できる領域を探索する手段
・カモフラージュパターンの周期性にあわせ2次元コードを配置する手段、
―2次元コードを配置する位置にはカモフラージュパターンを配置しない手段、
―2次元コードの配置位置を基準にしてカモフラージュパターンを配置する手段
―カモフラージュパターン配置を常に考慮する、あるいはカモフラージュパターンがあるときのみ考慮するよう基準を切り替える手段
・文書領域かつ潜像文字列領域でない領域にカモフラージュパターンの周期性にあわせ潜像文字列と同属性を持つ2次元コードを配置する手段を有する。
地紋にあわせ トラッキングをねらい可変情報を2次元コードとして付加する際、コードの性能を損なわず、かつ品位の高い地紋印刷がおこなえる。
(実施例1)
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
なお、以下に記載する実施形態においては、地紋画像を有する印刷出力物を複写した複写物上で顕像化する領域を潜像部または前景部と称する。また、複写物上で消失または複写物上における潜像部の濃度に比較して低濃度となる領域を背景部と称する。そして、潜像部としてテキスト情報やイメージ情報を入力し、複写物上において、これらのテキスト情報やイメージ情報が背景部よりも高濃度で認識可能に再現するものとして説明を行う。
しかしながら、本発明における地紋画像はこれに限られるものではない。例えば、テキスト情報またはイメージ情報を背景部として設定し、かつ、背景部の周囲の領域を潜像部として設定することで、複写物上において、テキスト情報やイメージ情報が白抜きのように表現される形態であってもよい。
また、本発明は地紋画像の種類やその生成処理、色、形状、サイズなどによって規定されるものではない。
以下の説明は、本発明の一実施形態に係わる情報処理装置であるコンピュータと印刷装置であるプリンタを有して構成されるシステムにおける、印刷処理およびそれに伴う地紋画像の基本的な描画データの生成に関する構成を説明するものである。なお、以下の説明においては、コンピュータとプリンタとからなるシステムに基づいて地紋画像に関する説明を行うが、本発明は上記構成に限定されるものではない。
(印刷システムの構成)
図1は、本発明の実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。なお、本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても、LAN,WAN等のネットワークを介して接続され、処理が行われるシステムであっても本発明を適用できる。
図1は、本発明の実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。なお、本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても、LAN,WAN等のネットワークを介して接続され、処理が行われるシステムであっても本発明を適用できる。
同図において、コンピュータ3000は、ROM3のプログラム用ROMあるいは外部メモリ11に記憶された文書処理プログラム等に基づいて、以降で後述される本発明の各実施形態に係わる処理を含む、図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理およびそれに基づく印刷処理の実行を制御するCPU1を備えている。このCPU1がシステムバス4に接続される各デバイスの制御を総括する。また、ROM3のプログラム用ROMあるいは外部メモリ11には、CPU1の制御プログラムであるオペレーティングシステムプログラム(以下OS)等が記憶されている。また、ROM3のフォント用ROMあるいは外部メモリ11には上記文書処理の際に使用するフォントデータ等が記憶されている。さらに、ROM3のデータ用ROMあるいは外部メモリ11には上記文書処理等を行う際に使用する各種データが記憶されている。RAM2は、CPU1の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
キーボードコントローラ(KBC)5は、キーボード9や不図示のポインティングデバイスからのキー入力を制御する。CRTコントローラ(CRTC)6は、地紋画像の表示を含む、CRTディスプレイ(CRT)10による表示を制御する。7はディスクコントローラ(DKC)を示し、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、プリンタ制御コマンド生成プログラム(以下プリンタドライバ)等を記憶するハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)等の外部メモリ11とのアクセスを制御する。プリンタコントローラ(PRTC)8は、双方向性インターフェース(インターフェース)21を介してプリンタ1500に接続されて、プリンタ1500との通信制御処理を実行する。
なお、CPU1は、CRT10上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて、予め登録された種々のウィンドウを開き、種々のデータ処理を実行する。ユーザは印刷を実行する際、印刷の設定に関するウィンドウを開き、プリンタの設定や、印刷モードの選択を含むプリンタドライバに対する印刷処理方法の設定を行うことができる。
プリンタ1500は、そのCPU12によって制御される。プリンタCPU12は、ROM13に記憶された制御プログラム等、あるいは外部メモリ14に記憶された制御プログラム等に基づいてシステムバス15に接続される印刷部(プリンタエンジン)17に印刷出力情報としての画像信号を出力する。
また、このROM13のプログラムROMには、CPU12の制御プログラム等が記憶される。また、ROM13のフォント用ROMには上記印刷出力情報を生成する際に使用するフォントデータ等が記憶される。また、ROM13のデータ用ROMには、ハードディスク等の外部メモリ14がないプリンタの場合には、コンピュータ上で利用される情報等が記憶されている。
CPU12は入力部18を介してコンピュータとの通信処理が可能となっている。これにより、プリンタ内の情報等をコンピュータ3000に通知できる。RAM19は、CPU12の主メモリや、ワークエリア等として機能するRAMである。また、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。なお、RAM19は、出力情報展開領域、環境データ格納領域、NVRAM等に用いられる。
前述したハードディスク(HD)、ICカード等の外部メモリ14は、メモリコントローラ(MC)20によりアクセスを制御される。外部メモリ14は、オプションとして接続され、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶する。また、18は前述した操作パネルで操作のためのスイッチおよびLED表示器等である。
また、プリンタ1500は図示しないNVRAMを有し、操作パネル1501からのプリンタモード設定情報を記憶するようにしてもよい。
印刷部17は本実施形態では電子写真方式のエンジンとしている。従って、地紋画像を含む印刷データはトナーのドットによって最終的に紙などの媒体上に記録される。なお、本発明における印刷の方式はこのような電子写真方式に限られないことはもちろんである。例えば、インクジェット方式など、ドットを形成して印刷を行ういずれの方式の印刷装置にも本発明を適用することができる。
図2は、図1に示したコンピュータ3000における印刷処理のための一構成を示す図である。アプリケーション201、グラフィックエンジン202、プリンタドライバ203、およびシステムスプーラ204は、外部メモリ11に保存されたファイルとして存在する。そして、これらは、OSやそのモジュールを利用するモジュールによってRAM2にロードされて実行されるプログラムモジュールである。
また、アプリケーション201およびプリンタドライバ203は、外部メモリ11のFDや不図示のCD−ROM、あるいは不図示のネットワークを経由して外部メモリ11のHDに追加することが可能となっている。外部メモリ11に保存されているアプリケーション201はRAM2にロードされて実行されるが、このアプリケーション201からプリンタ1500に対して印刷を行う際には、同様にRAM2にロードされ実行可能となっているグラフィックエンジン202を利用して出力(描画)を行う。
グラフィックエンジン202は、プリンタなどの印刷装置ごとに用意されたプリンタドライバ203を外部メモリ11からRAM2にロードし、アプリケーション201の出力をプリンタドライバ203に設定する。また、グラフィックエンジン202はアプリケーション201から受け取るGDI(Graphic Device Interface)関数をDDI(Device Driver Interface)関数に変換して、プリンタドライバ203へ出力する。プリンタドライバ203は、グラフィックエンジン202から受け取ったDDI関数に基づいて、プリンタが認識可能な制御コマンド、例えばPDL(Page Description Language)に変換する。変換されたプリンタ制御コマンドは、OSによってRAM2にロードされたシステムスプーラ204を経てインターフェース21経由でプリンタ1500へ印刷データとして出力される仕組みとなっている。
本実施形態の印刷システムは、プリンタドライバ203内に地紋処理部205を有する。地紋処理部205はプリンタドライバ203のビルドインモジュールであってもよいし、個別のインストーレーションによって追加されるライブラリモジュールの形式であっても構わない。また、プリンタドライバ203は、地紋画像の印刷に関し、その地紋処理部205の実行により、後述の地紋画像の描画などの処理を行う。
(地紋画像印刷処理の説明)
図3および図4は、地紋画像印刷に関する設定をおこなうユーザインターフェースの一例を示す図である。
図3および図4は、地紋画像印刷に関する設定をおこなうユーザインターフェースの一例を示す図である。
図3はプリンタドライバ203内に配された、地紋プリントに関するユーザインターフェースの初期画面の一例である。この例では、ダイアログ内のプロパティシート2101において地紋プリントに関する設定が行えるようになっている。
2102は、印刷ジョブに対して地紋プリント(地紋画像を含む印刷、以下、同じ)を行うかどうかを指定するチェックボックスを示している。このチェックボックス2102に指定された内容は印刷データ(原稿データ)に関する印刷設定情報を保持する付加印刷情報として格納される。2103は、地紋プリントの複数の設定情報を1つの識別子(スタイル)で指定可能にするためのスタイル情報を示す。プリンタドライバ203は複数のスタイルを選択可能となっており、各スタイルと地紋プリントに関する所定の情報との関係がレジストリに登録される。また、ボタン2104を押下することにより、図4(a)に示すスタイル編集用ダイアログ2201が表示される。
図4(a)は、地紋プリントの個々の詳細設定を編集するためのダイアログの一例を示す図である。
同図において、2201は地紋情報編集用ダイアログ全体を示し、同領域に後述する個々の地紋情報によって生成される地紋画像の結果がプレビューのため表示される。2202は図3の2103で選択可能なスタイルの一覧を表示する領域を示す。また、ボタン2203および2204を用いることで、スタイルは新規追加や削除が可能となっている。2205は、現在指定されているスタイル名称が表示される領域を示す。
2206は、地紋プリントに用いる描画オブジェクトの種類を選択するラジオボタンである。2206において、ユーザが「文字列」を選択するとテキストオブジェクトが使用可能となる。また、ユーザが「イメージ」を選択するとBMPなどに代表されるイメージデータが使用可能となる。図4(a)では、「文字列」が選択されているので、ダイアログ2201には符号2207から2209などで示されるテキストオブジェクトに関する設定情報が表示され、編集可能となる。一方、領域2206において「イメージ」が選択されている場合、情報2207から2209は表示されず、その代わりに図4(b)に示すイメージファイル名称表示2215および不図示のファイル選択ダイアログを表示するためのボタン2216が表示される。
本実施の形態では、地紋プリントに用いる描画オブジェクトの種類を「文字列」と「イメージ」とし、いずれか一方を選択するように構成している。しかしながら、描画オブジェクトの種類はこれに限らない。また、複数種類の描画オブジェクトを同時に利用するように構成してもよい。
2207は地紋画像として使用する文字列を表示、編集するための領域である。2208は文字列のフォント情報を表示、編集するための領域である。本実施形態では、フォント名称のみの選択画面としているが、書体のファミリー情報(ボールド、イタリックなど)や、飾り文字情報などが選択可能に拡張してもよい。
2209は地紋パターンとして使用する文字列のフォントサイズを表示、設定する領域である。本実施形態では「大」「中」「小」の3段階で指定可能な形式を想定しているが、ポイント数の直接入力など、一般的に用いられるフォントサイズ指定方法を採用してもよい。
2210は地紋パターンと原稿データの印刷順序を設定するためのラジオボタンである。このラジオボタンで「透かし印刷」が指定された場合は、地紋パターンを描画後、原稿データを描画する。一方、「重ね印刷」が指定された場合は原稿データを描画後、地紋パターンを描画する。描画の手順については後述する。
2211は地紋パターンの配置角度を指定するラジオボタンである。本実施形態では、「右上がり」「右下がり」「横」の3通りの選択を可能としている。しかしながら、角度を任意に指定可能な数値入力領域や、直感的に指定可能なスライダーバーなどを配し、角度指定方法を拡張してもよい。
2212は、地紋パターン(前景パターン、背景パターン)に用いる色を表示、指定するための領域である。2213は前景パターン、背景パターンの入れ替えを行うためのチェックボックスである。チェックボックスがチェックされていない場合は、複写物上において前景パターンが顕像化するような地紋画像を生成する。つまり、前景パターンが複写物上で再現可能なように設定されていることを示すものである。一方、チェックボックス2213がチェックされていない場合は複写物上において背景パターンが顕像化するような地紋画像を生成する。つまり、背景パターンが複写物上で再現可能なように設定されていることを示すものである。このとき、前景パターンに指定されたテキスト情報やイメージ情報は白抜きされた状態で複写物上で認識可能となる。
2214は、地紋画像を付加した印刷出力物において、地紋画像が付加されていることを人間の目に対して認識させづらくさせるためのカモフラージュ画像を指定するための領域である。カモフラージュ画像は複数のパターンから選択可能である。また、カモフラージュ画像を使用しないという選択肢も提供されている。
(地紋プリント設定情報のデータ形式)
次に、図4において説明した地紋印刷の設定情報に関する、付加印刷情報について図5を用いて説明する。なお、本実施形態において、以下に説明する付加印刷情報は、印刷を行う物理ページを構成する情報として保持されるジョブ出力用ファイルに格納される。この付加印刷情報の格納については、上記構成のほかに、種々の形態を採用することが可能である。
次に、図4において説明した地紋印刷の設定情報に関する、付加印刷情報について図5を用いて説明する。なお、本実施形態において、以下に説明する付加印刷情報は、印刷を行う物理ページを構成する情報として保持されるジョブ出力用ファイルに格納される。この付加印刷情報の格納については、上記構成のほかに、種々の形態を採用することが可能である。
同図において、フィールド2001には、図4(a)の領域2206で指定される、地紋プリントで描画するオブジェクト種(テキスト形式あるいはイメージ)を示す値が格納される。フィールド2002には、図4(a)の領域2207〜2209、あるいは図4(b)で指定される、フィールド2001の情報で指定された描画オブジェクトに対する設定情報が格納される。テキスト選択時は文字列、フォント名、サイズ情報が、イメージ選択時は入力するイメージファイルのロケーションが格納される。
フィールド2003には、図4(a)の領域2210で指定される、原稿データに対して地紋パターンを先に描画するか、後から描画するかといった、印刷順序を指定する情報が格納される。
フィールド2004には、図4(a)の領域2211で指定される、描画オブジェクトを配置する角度情報が格納される。フィールド2005には、図4(a)の領域2212で指定される、地紋パターン(前景パターン、背景パターン)に使用される色情報が格納される。
フィールド2006には、図4(a)のチェックボックス2213で指定される、前景パターン及び背景パターンに関する情報が格納される。フィールド2007には、図4(a)の領域2214で指定される、カモフラージュ画像のパターン付加情報が格納される。
フィールド2008には、前景パターンの濃度情報が格納される。また、フィールド2009には、背景パターンの濃度情報が格納される。
(地紋パターンの描画処理)
図6および図7は、地紋プリントにおける描画処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートでは、図4(a)にて説明したそれぞれ「透かし印刷」と「重ね印刷」に対応した描画処理の流れを示している。また、これらの処理は、一般的なプリンタドライバを用いた印刷処理において行われるものである。また、以下の処理は印刷処理を制御・実行するCPU1によって行われる。なお、図6及び図7において、同一の処理を実行するステップについては、同一の符号を付与している。
図6および図7は、地紋プリントにおける描画処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートでは、図4(a)にて説明したそれぞれ「透かし印刷」と「重ね印刷」に対応した描画処理の流れを示している。また、これらの処理は、一般的なプリンタドライバを用いた印刷処理において行われるものである。また、以下の処理は印刷処理を制御・実行するCPU1によって行われる。なお、図6及び図7において、同一の処理を実行するステップについては、同一の符号を付与している。
まず、「透かし印刷」、すなわち、原稿データの描画よりも先に地紋パターンを描画するケースについて、図6のフローチャートを用いて説明する。
ステップ1901において、図5に示す地紋パターン情報で示される地紋に関する情報に従い、CPU1が地紋パターンの描画を行う。その詳細な処理については図8にて後述する。次に、原稿データに描画処理に移る。まず、ステップ1902において、CPU1は1物理ページ(印刷用紙の1面)あたりの論理ページ数をカウントするカウンタを初期化する。
次にステップ1903において、CPU1は、カウンタが予め設定されている1物理ページあたりの論理ページ数になったかどうかを判定する。判定結果が論理ページ数と等しいと判断されるとステップ1908へ進む。また、判定結果が論理ページ数と等しくなければステップ1904へ進む。
次にステップ1904において、CPU1はカウンタを1増加させる。続いてステップ1905において、CPU1は1ページあたりの論理ページ数およびカウンタ値をもとに、これから描画する論理ページに対する有効印字領域を計算する。次に、ステップ1906において、CPU1は物理ページに関する印刷設定情報(不図示)から、カウンタ値をインデックスとして現在の論理ページ番号を読み取る。そして、CPU1は該当論理ページを有効印字領域内に収まるように縮小描画する。もちろん、複数論理ページの割付印刷が指定されていない場合には縮小の必要はない。
以上が、「透かし印刷」に関する描画処理の手順である。
次に、「重ね印刷」、すなわち、原稿データを描画した後に地紋パターンを描画するケースについて、図7のフローチャートを用いて説明する。
ステップ1902において、CPU1は1物理ページ(印刷用紙の1面)あたりの論理ページ数をカウントするカウンタを初期化する。
次にステップ1903において、CPU1はカウンタが予め設定されている1物理ページあたりの論理ページ数になったかどうかを判定する。判定結果が論理ページ数と等しい場合はステップ1908へ進む。また、判定結果が論理ページ数と等しくなければステップ1904へ進む。
次にステップ1904において、CPU1はカウンタを1増加させる。続いてステップ1905において、CPU1は1ページあたりの論理ページ数およびカウンタ値をもとに、これから描画する論理ページに対する有効印字領域を計算する。次に、ステップ1906において、CPU1は物理ページに関する印刷設定情報(不図示)から、カウンタ値をインデックスとして現在の論理ページ番号を読み取る。そして、CPU1は該当論理ページを有効印字領域内に収まるように縮小描画する。もちろん、複数論理ページの割付印刷が指定されていない場合には、縮小の必要はない。
1物理ページとして所定数の論理ページを展開し終えると、処理がステップ1908に進む。ステップ1908では、アプリケーションから取得している物理ページの有効印字領域に対して、図5に示す地紋パターン情報で示される地紋に関する情報に従い、CPU1が地紋パターンの描画を行う。その詳細処理については、透かし印刷の場合と同様に図23にて後述する。
図8は本発明の一実施形態に係る、図6及び図7に示したS1901の地紋パターン描画処理の詳細を示すフローチャートである。以下、図8を参照して、地紋パターン描画処理を説明する。
初めにユーザインターフェース等を介して、ステップS2701で地紋パターン描画処理が開始される。次に、ステップS2702で、CPU1は入力背景画像、背景閾値パターン、前景閾値パターン、前景背景領域指定画像、カモフラージュ領域指定画像など、地紋パターンの描画に必要な各種情報を取得する。さらに、ステップS2703で、CPU1は地紋パターン画像を生成する際の初期画素を決定する。例えば、入力画像全体に対して左上から右下までラスター走査順に画像処理を行い地紋画像を配置する場合、左上の画素を初期画素とする。
次にS2704では、CPU1は背景閾値パターン、前景閾値パターン、前景背景領域指定画像、カモフラージュ画像を入力背景画像の初期画素からタイル上に配置する。そして、処理対象となっている入力背景画像の画素に対して、CPU1は以下の式(1)に基づく計算を実行する。計算の結果から、CPU1は印刷時のドットに対応する画素値をメモリ領域に書き込むか否かを判定する。このときの画素値は入力された色情報に対応する。
なお、ここで、背景閾値パターンおよび前景閾値パターンは、ドットの書き込み/非書き込みに対応する「1」と「0」からなるパターンデータである。これらのパターンデータは前景(潜像)及び背景画像を作成するのに適したそれぞれのディザマトリクスによってパターン化されたデータである。
nWriteDotOn=nCamouflage×
(nSmallDotOn׬nHiddenMark+nLargeDotOn×nHiddenMark) 式(1)
本式の構成要素の定義を以下に示す。
(nSmallDotOn׬nHiddenMark+nLargeDotOn×nHiddenMark) 式(1)
本式の構成要素の定義を以下に示す。
nComouflage:カモフラージュ領域指定画像において、対象画素がカモフラージュ領域の画素であれば0、そうでなければ1。
nSmallDotOn:背景閾値パターンの画素値が黒であれば1、白であれば0(色はこれに限定されない)
nLargeDotOn:前景閾値パターンの画素値が黒であれば1、白であれば0(色はこれに限定されない)
¬nHiddenMark:前景背景領域指定画像において、対象画素が潜像部に相当する画素であれば1、背景部に相当する画素であれば0。
nHiddenMark:nHiddenMarkの否定。前景部で0、背景部で1となる。
nLargeDotOn:前景閾値パターンの画素値が黒であれば1、白であれば0(色はこれに限定されない)
¬nHiddenMark:前景背景領域指定画像において、対象画素が潜像部に相当する画素であれば1、背景部に相当する画素であれば0。
nHiddenMark:nHiddenMarkの否定。前景部で0、背景部で1となる。
なお、各処理対象画素で式(1)の全ての要素を用いて計算する必要は無い。不必要な計算を省くことで処理の高速化を図ることができる。
例えば、nHiddenMark=1ならば¬nHiddenMark=0、nHiddenMark=0ならば¬nHiddenmark=1となる。従って、nHiddenMark=1ならば以下の式(2)の値をnLargeDotOnの値とし、nHiddenMark=0ならば、式(2)の値をnSmallDotOnの値とするとよい。
また、nCamouflageの値は式(1)に示したように、全体にかかる積算であるので、nCamouflage=0であれば、nWriteDotOn=0となる。従って、nCamouflage=0の場合は以下の式(2)の計算を省略できる。
(nSmallDotOn׬nHiddenMark+nLargeDotOn×nHiddenMark) 式(2)
また、生成される地紋画像では、背景閾値パターン、前景閾値パターン、前景背景領域指定画像、カモフラージュ領域指定画像のそれぞれの縦横の長さの最小公倍数で構成される大きさの画像が繰り返しの最小単位となる為、地紋パターン描画部では繰り返しの最小単位である地紋画像の一部分のみを生成し、その地紋画像の一部分を生成する画像の大きさとなるよう、タイル状に繰り返し並べる。これにより地紋画像生成にかかる処理時間を短縮できる。
また、生成される地紋画像では、背景閾値パターン、前景閾値パターン、前景背景領域指定画像、カモフラージュ領域指定画像のそれぞれの縦横の長さの最小公倍数で構成される大きさの画像が繰り返しの最小単位となる為、地紋パターン描画部では繰り返しの最小単位である地紋画像の一部分のみを生成し、その地紋画像の一部分を生成する画像の大きさとなるよう、タイル状に繰り返し並べる。これにより地紋画像生成にかかる処理時間を短縮できる。
次に、ステップS2705では、ステップS2704の計算結果(nWriteDotOnの値)をCPU1が判定する。即ち、nWriteDotOn=1ならばステップS2706に進み、nWriteDotOn=0ならばステップS2707に進む。
ステップS2706では、CPU1が印刷時のドットに対応する画素値を設定する処理を行う。ここで、画素値は、地紋画像の色によって変えることができる。黒色の地紋を作成したい場合、地紋画像の処理対象画素を黒に設定する。その他、プリンタのトナーあるいはインクの色に合わせ、シアン、マゼンダ、イエローに設定することにより、カラーの地紋画像を作成することもできる。さらに、画像が1画素あたり1〜数ビットの画像データである場合には、インデックスカラーを用いて画素値を表現することができる。インデックスカラーとは、画像データの表現方法である。具体的には、対象とするカラー画像中に頻繁に出現する色情報を目次として設定し(例えばインデックス0は白、インデックス1はシアンなど)、各画素の値は色情報を記載した目次の番号で表現するものである(例えば、1番目の画素値はインデックス1の値、2番目の画素値はインデックス2の値、・・・と表現する。)
ステップS2707では、CPU1が処理対象領域の全画素が処理されたか否かを判定する。処理対象領域の全画素が処理されていない場合はステップS2708に進み、未処理の画素を選択し、再びステップS2704〜S2706の処理を実行する。処理対象領域の全画素に対する処理が完了していれば、ステップS2709に進む。
ステップS2707では、CPU1が処理対象領域の全画素が処理されたか否かを判定する。処理対象領域の全画素が処理されていない場合はステップS2708に進み、未処理の画素を選択し、再びステップS2704〜S2706の処理を実行する。処理対象領域の全画素に対する処理が完了していれば、ステップS2709に進む。
以上の処理により、地紋画像を生成することができる。なお、これだけの処理では、前景背景領域指定画像における前景と背景の切り替わる部分にドットの固まりが生じ、前景の概形が目立つことよって、偽造防止地紋の効果が薄れるデメリットが生じる可能性がある。そこで、前景背景領域指定画像における前景と背景の切り替わり部分でドットの固まりが生じないようにする処理(バウンダリ処理)もあわせて施してもよい。図9は、そのバウンダリ処理まで施した地紋画像の生成例を示す図である。
再び、図8を参照する。以上の処理によって地紋パターン画像が生成される。地紋画像生成処理は図6のステップS1901と図7のステップS1908とで共通であるが、生成した地紋パターン画像と原稿データとの描画方法は各々異なる。
図6のステップS1901の処理では、地紋画像が下地となるのでステップS2710の透かし描画処理が実行される。ステップS2710は、地紋画像の描画の後にアプリケーションソフトで作成した文字などを透かして(地紋画像の描画後に通常のデータを)描画する処理を行う。つまり、地紋画像の描画については何ら特殊な処理は行われない。
一方、図7のステップS1908の処理では、地紋パターンは既に描画済みの通常のデータを下地とした状態に対して描画することになるので、ステップS2711の重ね描画処理が実行される。この場合は、アプリケーションソフトで作成した文字などの上に地紋パターンを重ねて描画することになるので、単純に地紋パターンを描画してしまうと下地が上書きされて見えなくなってしまう。そこで、ANDやORといった論理描画を利用することで完全に上書きしてしまうことを避ける。例えば、下地の画素が白色(つまり画素値がゼロ)の場合、そのピクセルに対応する地紋パターンのピクセルを描画するといった論理描画を行う。そして、ステップS2712に進み、地紋画像の描画を終了する。
地紋に2次元コードを配置する
図12は本発明の概要図である。地紋印刷をソフトウエアで実現すると、潜像文字列の内容にユーザ名、文書名、印刷日時などの可変情報を埋め込めるメリットがある。印刷物のトラッキング、および情報の非可読性をねらって可変情報を2次元コード化し地紋とあわせて配置したい。文書1210、潜像/背景1211、カモフラージュ1212で構成される地紋つき文書に2次元コード1213を配置する。配置する際は 2次元コードの情報欠損を防止し、地紋の品位は維持したい。2次元コード入り地紋付文書1215では、2次コード1213を示す塗りつぶし□は識別できる。
図12は本発明の概要図である。地紋印刷をソフトウエアで実現すると、潜像文字列の内容にユーザ名、文書名、印刷日時などの可変情報を埋め込めるメリットがある。印刷物のトラッキング、および情報の非可読性をねらって可変情報を2次元コード化し地紋とあわせて配置したい。文書1210、潜像/背景1211、カモフラージュ1212で構成される地紋つき文書に2次元コード1213を配置する。配置する際は 2次元コードの情報欠損を防止し、地紋の品位は維持したい。2次元コード入り地紋付文書1215では、2次コード1213を示す塗りつぶし□は識別できる。
図13は本発明のフロー図である。ステップ1310で文書上の空き領域をさがす。ステップ1311で2次元コードが潜像文字列と干渉しない領域を探す。ステップ1310とステップ1311の結果がマージされた領域が2次元コード配置の候補領域となる。ステップ1312でカモフラージュパターンと2次元コードの配置を調整する。カモフラージュパターンがおかれるメッシュと前述の候補領域を紙端方向から比較し、最終的にステップ1313で2次元コードの配置位置がきまる。このフローを図示したものが1300〜1303で、文書領域1300、潜像領域1301、カモフラージュ1302配置から2次元コード1303の配置が決まる。なお1302のカモフラージュパターン配置を常に考慮する、あるいはカモフラージュパターンがあるときのみ考慮するよう、基準切り替えが選択できる。
図14はカモフラージュと2次元コードの配置図である。カモフラージュは幾何模様、2次元コードも幾何的な模様である。1400ではカモフラージュの1パターン(セル)を配置せずに、その位置(セル)に2次元コードを配置している。このような配置をおこなうことで、カモフラージュによる2次元コードの情報欠損を防止し、かつ視覚的にも良好に配置される。
図15はカモフラージュと2次元コードの配置の補足図である。1500ではカモフラージュのパターン4つ分を配置せずに、その位置に2次元コードを配置している。また、2次元コード配置位置を基準にしてカモフラージュパターンを配置してゆく、2次元コード、カモフラージュパターンの大きさをどちらかを基準にし、あるいは双方を関連させて生成することも可能である。
なお、本発明は、複数の機器(例えばコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(複写機、プリンタ、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態で示したフローチャートの手順を実現するプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
1 CPU
1500 プリンタ
3000 コンピュータ
1500 プリンタ
3000 コンピュータ
Claims (4)
- プリンタと接続されたパーソナルコンピュータ等の情報処理装置からなるシステム、更に前記情報処理装置上で前記プリンタに送付する印刷データを生成する手段を備える印刷制御システムでのコピー牽制地紋印刷時、
2次元コードを潜像文字列と同属性で地紋内に配置する手段、
文書領域から2次元コードが配置できる領域を探索する手段、
潜像文字列領域から2次元コードが配置できる領域を探索する手段、
カモフラージュパターンの周期性にあわせ2次元コードを配置する手段、
文書領域かつ潜像文字列領域でない領域にカモフラージュパターンの周期性にあわせ潜像文字列と同属性を持つ2次元コードを配置する手段、
を備えることを特徴とする地紋制御装置。 - 請求項1、カモフラージュパターンの周期性にあわせ2次元コードを配置する手段を備える地紋制御装置において、
2次元コードを配置する位置にカモフラージュパターンを配置しない手段、
2次元コードの配置位置を基準にしてカモフラージュパターンを配置する手段
を備えることを特徴とする地紋制御装置。 - 請求項2、2次元コードを配置する位置にカモフラージュパターンを配置しない手段および2次元コードの配置位置を基準にしてカモフラージュパターンを配置する手段を備える地紋制御装置において、
カモフラージュパターンの有無にかかわらず、カモフラージュパターンの配置を基準に2次元コードを配置する手段と、
カモフラージュパターンが無い場合は、カモフラージュパターン配置を基準とせずに2次元コードを配置する手段を切り替える手段、
を備えることを特徴とする地紋制御装置。 - 請求項1、2次元コードを潜像文字列と同属性で地紋内に配置する手段を備える地紋制御装置において、
2次元コードの特性に応じ、2次元コード領域内の背景パターンの有無を切り替える手段、
を備えることを特徴とする地紋制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005170927A JP2006345383A (ja) | 2005-06-10 | 2005-06-10 | 地紋制御装置、2次元コードの配置、方法および媒体 |
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Family Applications (1)
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-
2005
- 2005-06-10 JP JP2005170927A patent/JP2006345383A/ja not_active Withdrawn
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