JP2007116539A - 印刷装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】地紋パターンに潜像されているパターンをユーザに容易に確認させることができる印刷装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】ステップS1913で、印刷内容情報が地紋のみ、ヘッダ/フッタのみ又は地紋ヘッダ/フッタのいずれであるかを判定する。ヘッダ/フッタのみであるか、又は地紋ヘッダ/フッタであると判定した場合は、ステップS1914で、印字する文字列及びフォントの情報を取得する。この文字列及びフォントの情報に関しては地紋で潜像されている文字列及び情報が共有されている。ステップS1915において、印字色の取得を行う。印字色についても地紋パターンに使用されている色情報と共有されている。ステップS1916において、地紋ヘッダ/フッタプリント独自の情報である印刷位置及びフォントサイズの取得を行う。ステップS1917において、地紋ヘッダ/フッタに印字する文字列を作成する。
【選択図】図11

Description

本発明は、複写物の使用などを牽制する地紋画像を含んだ画像の生成に好適な印刷装置及びその制御方法に関する。
従来、帳票や住民票などの複写を禁止又は抑止する目的で、これらのコンテンツが偽造防止用紙とよばれる特殊な印刷を施した用紙に印刷されることがある。この偽造防止用紙は、原本においては人間にとって見えにくいが、複写機などを用いて複写した場合には「禁複写」の文字などが浮び上がるような用紙である。これにより、複写する者にその複写物の使用などを躊躇させる効果を生じる。更には、このような帳票などは偽造防止用紙に印刷されているとして、複写そのものを抑止・牽制する効果をも生じさせる。
しかし、このような偽造防止用紙には、通常の用紙と比較してコストが高いという問題がある。また、偽造防止用紙の製作時に設定されている文字しか浮び上がらせることができないため、その用紙の用途が限られるなど、用途に関して柔軟性に欠ける部分がある。
一方、様々なコンテンツのデジタル化が進む中、帳票や住民票などのコンテンツも同様にデジタル化されている。しかしながら、これら帳票や住民票そのもののデジタル化はまだ過渡期にあり、コンピュータを用いて作成したコンテンツを、プリンタなどを用いて紙に出力して利用することが多い。
こうした状況に応じて、従来は製版などにより予め作成していた偽造防止用紙をコンピュータ及びプリンタを用いて生成する技術が注目されている(特許文献1)。これは、コンピュータを用いて作られたコンテンツを印刷出力する際に、コンテンツのデータに加え、地紋と呼ばれる画像データを生成し、これらのデータを重ねて出力する技術である。地紋はときに複写牽制紋様と称されることもある。地紋画像は、原本(プリンタで出力した印刷物)において、人間の目には単なる模様や背景画像などに見えるが、複写すると所定の文字やイメージなどが顕像化する。そして、この原本は上記の偽造防止用紙と同様の牽制効果を与えることができる。このような技術は、プリンタの性能の飛躍的な向上に起因することで可能となっている。
コンピュータを用いて作成した地紋画像をコンテンツデータに重ねて出力する場合、当然のことながら通常の印刷用の紙などを用いて出力できるため、予め作成した偽造防止用紙を用いる場合に比べてコストの面で利点がある。更に、コンテンツデータを印刷出力する際に地紋画像を生成することができるため、地紋画像の色などはもちろん、原本の複写時に顕像化させる文字等を自由に定めることが可能となる。また、出力日時や印刷装置固有の情報などを地紋画像とすることができるという利点もある。
さて、地紋画像は、上述したように、原本を複写した場合、複写前には認識できなかった所定の文字などが顕在化し、その複写物を使用等することを抑止する効果を実現する。この効果を実現すべく、生成される地紋画像は、基本的に、複写物にも原本と同様の画像が残る領域と、複写物において原本には存在する画像が消える領域、又は上記の残る領域の画像に較べて薄くなる領域との2つの領域から構成されている。この2つの領域から構成される地紋画像は、これを印刷出力した状態では上記2つの領域における濃度が印刷出力物(原本)においてほぼ同じ濃度とするのが好適である。つまり、印刷出力した地紋画像は、マクロ的には、複写物上において顕像化する文字などが隠されていることが人間の視覚上認識し難いように構成することが好ましい。この地紋画像の印刷出力物(原本)においては隠されているが、当該印刷出力物を複写した複写物においては人間の視覚上認識可能に現れる画像領域は「潜像(又は潜像画像)」と便宜的によばれることがある。また、複写物によって消えるか又は複写物で顕像化した潜像の濃度に比べて低濃度の画像領域は「背景(又は背景画像)」と便宜的によばれることがある。そして、地紋画像は、基本的に、これらの潜像画像及び背景画像から構成される。なお、ユーザインタフェース上の用語として潜像が前景とよばれる場合もある。
潜像画像は所定の領域内においてドットが集中するように構成される。対して背景部は所定の領域内においてドットが分散するように構成される。そして、この領域内におけるドットの濃度がほぼ同じになるよう構成することにより、地紋画像の印刷出力物において、潜像部と背景部の区別がつきにくくすることが可能となる。
図14は、この2つの画像領域におけるドットの状態を示す図である。図14に示すように、所定の領域内にドットが分散して配置される背景部1101と、ドットが集中して配置される潜像部1102から地紋画像が構成される。これらの2つの領域におけるドットは、それぞれ異なる網点処理や異なるディザ処理により生成することができる。例えば、網点処理を用いて地紋画像を生成する場合、潜像部1102において低い線数での網点処理を行い、背景部1101において高い線数の網点処理を行うことが好適である。更に、ディザ処理を用いて地紋画像を生成する場合、潜像部1102においてドット集中型ディザマトリクスを用いたディザ処理を行い、背景部1101においてドット分散型ディザマトリクスを用いたディザ処理を行うことが好適である。
一般に複写機の読み取り部及び画像形成部には、原稿上の微小なドットを読み取る入力解像度や微小なドットを再現する出力解像度に依存した再現能力の限界レベルが存在する。従って、地紋画像の背景部1101のドットが複写機で再現可能なドットの限界レベルより小さく、潜像部1102のドットが限界レベルより大きい場合には、複写物上では潜像部1102のドットは再現できるが、背景部1101の小さなドットは再現されない。こうした特性を利用することで、地紋画像を複写した複写物上で、潜像が顕在化されるのである。以後、複写物上で画像を顕在化させることを顕像化と称することとする。なお、背景部1101が複写によって再現されたとしても、複写物上における潜像部1102が明らかに認識できるレベルであれば、ドットが再現されない場合と同様の効果を得ることができる。
図15(a)及び(b)は、この顕像化を示す図である。図15は、ドットが集中している領域では、ドットが複写物においても顕像化し、ドットが分散している領域では、複写物においてドットが再現されないことを概念的に示している。
なお、地紋印刷は上記構成に限定されるものではなく、複写物において、文字列などが認識可能なレベルで再現できればよい。つまり、文字列などが背景部として指定され、複写時に白抜き文字のような状態で示されても地紋印刷としてはその目的を達成することができる。
特開2001−197297号公報
しかしながら、上記のような地紋パターンを付与して印刷を行う場合、指定した文字列などの地紋の構成要素は潜像されているために印刷物から地紋がどのような様子で顕在化されるのかを解読することは困難である。
そこで、本発明は、地紋パターンに潜像されているパターンをユーザに容易に確認させることができる印刷装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
本願発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下に示す発明の諸態様に想到した。
本発明に係る印刷装置は、画像及び文字等の地紋の構成要素と前記構成要素の属性とを含む地紋情報を設定する第1の設定手段と、前記構成要素を用いて地紋画像の潜像情報を生成する第1の生成手段と、前記属性が反映された状態で前記地紋画像が顕像化されて可視状態となった場合の態様を示す顕像情報を生成する第2の生成手段と、前記潜像画像及び前記顕像情報を含む印刷対象データの出力を行う出力手段と、を有することを特徴とする。
本発明に係る印刷装置の制御方法は、画像及び文字等の地紋の構成要素と前記構成要素の属性とを含む地紋情報を設定する第1の設定ステップと、前記構成要素を用いて地紋画像の潜像情報を生成する第1の生成ステップと、前記属性が反映された状態で前記地紋画像が顕像化されて可視状態となった場合の態様を示す顕像情報を生成する第2の生成ステップと、前記潜像画像及び前記顕像情報を含む印刷対象データの出力を行う出力ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、地紋画像に潜像されているパターンに関する情報を、ユーザが容易に認識することができる。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。なお、以下に記載する実施形態においては、地紋画像を有する印刷出力物を複写した複写物上で顕像化する領域を潜像部又は前景部と称する。また、複写物上で消失又は複写物上における潜像部の濃度に比較して低濃度となる領域を背景部と称する。そして、潜像部としてテキスト情報やイメージ情報を入力し、複写物上において、これらのテキスト情報やイメージ情報が背景部よりも高濃度で認識可能に再現するものとして説明を行う。
但し、本発明における地紋画像はこれに限られるものではない。例えば、テキスト情報又はイメージ情報を背景部として設定し、かつ、背景部の周囲の領域を潜像部として設定することで、複写物上において、テキスト情報やイメージ情報が白抜きのように表現されてもよい。また、本発明は地紋画像の種類やその生成処理、色、形状、サイズなどによって限定されるものではない。
以下の説明では、本発明の実施形態に係る印刷システムが、情報処理装置であるコンピュータ及び印刷装置であるプリンタを備え、印刷処理及びそれに伴う地紋画像の基本的な描画データの生成を行うものとする。なお、以下の説明においては、コンピュータとプリンタとを備えたシステムに基づいて地紋画像に関する説明を行うが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。
(印刷システムの構成)
図1は、本発明の実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。なお、本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても、LAN又はWAN等のネットワークを介して複数の機器が互いに接続され、処理が行われるシステムであっても、本発明を適用することが可能である。
ホストコンピュータ3000はCPU1を備えている。CPU1は、ROM3のプログラム用ROM又は外部メモリ11に記憶された文書処理プログラム等に基づいて、図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理及びそれに基づく印刷処理の実行を制御する。CPU1は、この制御に当たり、システムバス4に接続される各デバイスの制御を総括する。ROM3のプログラム用ROM又は外部メモリ11には、CPU1の制御プログラムであるオペレーティングシステムプログラム(以下OS)等が記憶されている。また、ROM3のフォント用ROM又は外部メモリ11には上記文書処理の際に使用するフォントデータ等が記憶されている。更に、ROM3のデータ用ROM又は外部メモリ11には上記文書処理等を行う際に使用する各種データが記憶されている。RAM2は、CPU1の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
キーボードコントローラ(KBC)5は、キーボード9や不図示のポインティングデバイスからのキー入力を制御する。CRTコントローラ(CRTC)6は、地紋画像の表示を含む、CRTディスプレイ(CRT)10による表示を制御する。ディスクコントローラ(DKC)7は、ハードディスク(HD)及びフレキシブルディスク(FD)等の外部メモリ11とのアクセスを制御する。外部メモリ11は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、プリンタ制御コマンド生成プログラム等を記憶している。プリンタコントローラ(PRTC)8(出力手段)は、双方向性インタフェース(インタフェース)21を介してプリンタ1500に接続されて、プリンタ1500との通信制御処理を実行する。
なお、CPU1は、CRT10上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて、予め登録された種々のウィンドウを開き、種々のデータ処理を実行する。ユーザは印刷を実行する際、印刷の設定に関するウィンドウを開き、プリンタの設定や、印刷モードの選択を含むプリンタ制御コマンド生成プログラムに対する印刷処理内容の設定を行うこととなる。この設定内容の詳細については後述する。
プリンタ1500はCPU12を備えている。CPU12は、ROM13に記憶された制御プログラム等又は外部メモリ14に記憶された制御プログラム等に基づいてシステムバス15に接続される印刷部(プリンタエンジン)17に印刷出力情報としての画像信号を出力する。印刷部17は、印刷部インタフェース(I/F)16を介してシステムバス15に接続されている。ROM13のプログラムROMには、CPU12の制御プログラム等が記憶される。また、ROM13のフォント用ROMには、上記印刷出力情報を生成する際に使用するフォントデータ等が記憶される。更に、ROM13のデータ用ROMには、ハードディスク及びICカード等の外部メモリ14がない場合に、コンピュータ上で利用される情報等が記憶されている。
CPU12は入力部18を介してコンピュータとの通信処理が可能となっている。これにより、プリンタ1500内の情報等をホストコンピュータ3000に通知できる。RAM19は、CPU12の主メモリや、ワークエリア等として機能するRAMである。また、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。なお、RAM19は、出力情報展開領域、環境データ格納領域、NVRAM(不揮発性RAM)等に用いられる。
ハードディスク及びICカード等の外部メモリ14は、メモリコントローラ(MC)20によりアクセスを制御される。外部メモリ14は、オプションとして接続され、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶する。また、プリンタ1500は図示しないNVRAMを有し、操作パネル1501からのプリンタモード設定情報を記憶するようにしてもよい。更に、操作パネル1501で操作のためのスイッチ及びLED表示器等が設けられていてもよい。
印刷部17は本実施形態では電子写真方式のエンジンとしている。従って、地紋画像を含む印刷データはトナーのドットによって最終的に紙などの媒体上に記録される。なお、本発明における印刷の方式はこのような電子写真方式に限定されない。例えば、インクジェット方式等、ドットを形成して印刷を行ういずれの方式の印刷装置にも本発明を適用することができる。
図2は、図1に示すコンピュータ3000の機能的な構成を示す機能構成図である。アプリケーション201、グラフィックエンジン202、プリンタドライバ(印刷制御部)203及びシステムスプーラ204は、外部メモリ11に保存されたファイルとして存在する。そして、これらは、OSやそのモジュールを利用するモジュールによってRAM2にロードされて実行されるプログラムモジュールである。
また、アプリケーション201及びプリンタドライバ(印刷制御部)203は、外部メモリ11であるフレキシブルディスク、不図示のCD−ROM、又は不図示のネットワークを経由して外部メモリ11のハードディスクに追加することが可能となっている。外部メモリ11に保存されているアプリケーション201はRAM2にロードされて実行される。但し、このアプリケーション201からプリンタ1500に対して印刷を行う際には、同様にRAM2にロードされ実行可能となっているグラフィックエンジン202を利用して出力(描画)を行う。
グラフィックエンジン202は、プリンタ1500等の印刷装置ごとに用意されたプリンタドライバ(印刷制御部)203を外部メモリ11からRAM2にロードし、アプリケーション201の出力をプリンタドライバ(印刷制御部)203に設定する。また、グラフィックエンジン202はアプリケーション201から受け取るGDI(Graphic Device Interface)関数をDDI(Device Driver Interface)関数に変換して、プリンタドライバ(印刷制御部)203へ出力する。プリンタドライバ(印刷制御部)203は、グラフィックエンジン202から受け取ったDDI関数に基づいて、プリンタ1500が認識可能な制御コマンド、例えばPDL(Page Description Language)に変換する。変換されたプリンタ制御コマンドは、OSによってRAM2にロードされたシステムスプーラ204を経てインタフェース21経由でプリンタ1500へ印刷データとして出力される。
本実施形態では、プリンタドライバ(印刷制御部)203が地紋処理部205を含んでいる。地紋処理部205はプリンタドライバ(印刷制御部)203のビルドインモジュールであってもよいし、個別のインストーレーションによって追加されるライブラリモジュールの形式であってもよい。また、プリンタドライバ(印刷制御部)203は、地紋画像の印刷に関し、その地紋処理部205の実行により、後述の地紋画像の描画等の処理を行う。
(地紋画像印刷処理)
次に、地紋画像印刷処理について説明する。図3及び図4a〜図4cは、地紋画像印刷に関する設定をユーザが行う際に用いられるユーザインタフェースの一例を示す図である。
図3は、プリンタドライバ(印刷制御部)203に設けられた、地紋プリントに関するユーザインタフェースの初期画面の一例を示す。この初期画面は、ダイアログ内のプロパティシート2101において地紋プリントに関する設定をユーザが行えるように構成されている。
チェックボックス2102は、印刷ジョブに対して地紋プリント(地紋画像を含む印刷処理)を行うかどうかをユーザが指定するためのチェックボックスである。このチェックボックス2102に指定された内容は、印刷データ(原稿データ)に関する印刷設定情報を保持する付加印刷情報として格納される。領域2103は、選択可能なスタイルの一覧を表示する領域である。プリンタドライバ(印刷制御部)203は複数のスタイルを選択可能に構成されており、各スタイルと地紋プリントに関する所定の情報との関係がレジストリに登録される。ボタン2104は、ユーザがスタイルの新規追加を行う際に押下するボタンである。また、ボタン2105は、図4aに示す地紋情報編集用のダイアログを表示させる際にユーザが押下するボタンである。更に、ボタン2106は、各スタイル及び地紋プリントに関する所定の情報を削除する際にユーザが押下するボタンである。
図4aは、地紋プリントの個々の設定を編集するための地紋情報編集用ダイアログの一例を示す。地紋情報編集用ダイアログ2201には、後述する個々の地紋情報によって生成される地紋画像の結果がプレビューのために表示される。欄2202は、図3中の領域2103で指定されたスタイル名を示す欄である。領域2203は、地紋印刷の形態を選択可能に示す領域であり、例えば「地紋」のみ、「ヘッダ/フッタ」のみ、「地紋及びヘッダ/フッタ」等をユーザが選択することが可能である。ボタン2204は、図4b又は図4cに示す地紋及びヘッダ/フッタの詳細設定を編集するためのダイアログを表示させる際にユーザが押下するボタンである。図4bに示す詳細設定ダイアログ及び図4cに示す詳細設定ダイアログは、タブ(「地紋」、「ヘッダー/フッター」)を選択することで互いに切り替えが可能に構成されている。また、上述のように、スタイルは新規追加や削除が可能となっている。
領域2205は、現在指定されているスタイル名称が表示される領域である。領域2205は、地紋画像として使用する文字列をユーザが編集するための領域であり、入力された文字列が表示される。領域2206は、文字列のフォント情報をユーザが選択するための領域であり、選択されたフォント情報が表示される。本実施形態では、フォント名称のみの選択画面としているが、書体のファミリー情報(ボールド、イタリックなど)や、飾り文字情報等が選択可能となるように拡張してもよい。領域2207は、地紋パターン及びヘッダ/フッタ(前景パターン、背景パターン)に用いる色をユーザが指定するための領域であり、指定された情報が表示される。
図4bは地紋詳細設定の編集をするためのダイアログを示す。
ラジオボタン2208は、ユーザが地紋パターンの配置角度を指定する際に操作するボタンである。本実施形態では、「右上がり」、「右下がり」、「横」、「縦」の4通りの選択が可能となっている。なお、角度を任意に指定可能な数値入力領域や、直感的に指定可能なスライダーバー等を配することにより、角度指定方法を拡張してもよい。
領域2209は、地紋パターンとして使用する文字列のフォントサイズをユーザが設定する領域であり、設定されたフォントサイズが表示される。本実施形態では、「大」、「中」、「小」の3段階で指定可能な構成となっているが、ポイント数の直接入力など、一般的に用いられるフォントサイズ指定方法を採用してもよい。
チェックボックス2210は、ユーザが前景パターン及び背景パターンの切り替えを行うためのチェックボックスである。チェックボックス2210がチェックされていない場合は、複写物上において前景パターンが顕像化するような地紋画像を生成する。つまり、前景パターンが複写物上で再現可能なように設定されていることを示すものである。一方、チェックボックス2210がチェックされている場合は複写物上において背景パターンが顕像化するような地紋画像を生成する。つまり、背景パターンが複写物上で再現可能なように設定されていることを示すものである。このとき、前景パターンに指定されたテキスト情報やイメージ情報が白抜きされて複写物上で認識可能となる。
領域2211は、地紋画像を付加した印刷出力物において、地紋画像が付加されていることを人間の目に対して認識させづらくさせるためのカモフラージュ画像をユーザが指定するための領域である。カモフラージュ画像は複数のパターンから選択することが可能である。また、カモフラージュ画像を使用しないという選択肢も提供されている。
ラジオボタン2212は、ユーザが地紋パターン及び原稿データの印刷順序を設定するためのボタンである。このラジオボタンで「透かし印刷」が指定された場合は、地紋パターンを描画後、原稿データを描画する。一方、「重ね印刷」が指定された場合は原稿データを描画後、地紋パターンを描画する。描画の手順については後述する。
図4cはヘッダ/フッタ詳細設定の編集するためのダイアログを示す。
リストボックス2213は、地紋ヘッダ/フッタをどこに描画するかをユーザが設定するためのリストボックスである。また、リストボックス2214は、地紋ヘッダ/フッタプリントで印刷する文字列のフォントサイズをユーザが選択するためのリストボックスである。ここで、地紋ヘッダ/フッタとは、領域2203を介して、地紋印刷の形態として「地紋及びヘッダ/フッタ」が選択されている場合に印刷されるヘッダ/フッタであって、地紋の構成要素の属性(例えば色の属性)を反映させたものをいう。また、地紋ヘッダ/フッタは、印刷された時点で可視状態となり、これをユーザが見ることにより、潜像の内容を把握することが可能となる。
図4a〜図4cに示すユーザインタフェースを介した入力に基づいて、第1の設定手段(図示せず)が地紋情報を設定することとなる。また、この地紋情報に基づいて、第1の生成手段が潜像情報を生成することとなる。
(地紋プリント設定情報のデータ形式)
次に、図4a〜図4cを用いて説明した地紋印刷の設定情報に関する付加印刷情報について、図5を参照しながら説明する。なお、本実施形態において、以下に説明する付加印刷情報は、印刷を行う物理ページを構成する情報として保持されるジョブ出力用ファイルに格納される。この付加印刷情報の格納については、上記構成のほかに、種々の形態を採用することが可能である。
フィールド2001には、図4aの領域2203を介して指定された印刷内容に関する設定情報が格納される。
フィールド2002には、図4a及び図4bの領域2205、2206及び2209を介して指定された地紋及びヘッダ/フッタに使用されるテキストに対する設定情報(テキスト文字列、フォント名、サイズ情報)が格納される。
フィールド2003には、図4bのラジオボタン2212を介して指定された印刷順序に関する情報が格納される。例えば、原稿データに対して地紋パターンを先に描画するか、後から描画するか等の情報が格納される。
フィールド2004には、図4bのラジオボタン2208を介して指定された描画オブジェクトを配置する角度情報が格納される。
フィールド2005には、図4aの領域2207を介して指定された地紋パターン(前景パターン、背景パターン)及びヘッダ/フッタに使用される色情報が格納される。
フィールド2006には、図4bのチェックボックス2210で指定された前景パターン及び背景パターンに関する情報が格納される。
フィールド2007には、図4bの領域2211で指定されたカモフラージュ画像のパターン付加情報が格納される。
フィールド2008には、前景パターンの濃度情報が格納される。また、フィールド2009には、背景パターンの濃度情報が格納される。
フィールド2010には、図4cのリストボックス2213及び2214を介して指定された地紋ヘッダ/フッタ印刷に関する情報が格納される。例えば、ヘッダ/フッタの印刷位置、フォントサイズ情報等が格納される。
(地紋パターンの描画処理)
次に、本発明の実施形態に係る印刷システムにおける地紋パターンの描画処理について説明する。なお、以下の処理は、主にCPU1による制御に基づいて実行される。
先ず、「透かし印刷」の処理、即ち、原稿データの描画よりも先に地紋パターンを描画する印刷処理について、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。図7は、透かし印刷処理時の動作を示すフローチャートである。
透かし印刷処理では、先ず、ステップS1901において、図5の地紋パターン情報に含まれる地紋に関する情報に従い、CPU1が地紋パターンの描画を行う。その詳細な処理については図9を参照しながら後述する。次に、原稿データの描画処理に移る。
ステップS1902において、CPU1は1物理ページ(印刷用紙の1面)あたりの論理ページ数をカウントするカウンタを初期化する。
次に、ステップS1903において、CPU1はカウンタが予め設定されている1物理ページあたりの論理ページ数になったかどうかを判定する。論理ページ数と等しいと判定した場合は、ステップS1910へ進む。一方、論理ページ数と等しくないと判定した場合は、ステップS1904へ進む。
次に、ステップS1904において、CPU1はカウンタを1増加させる。続いて、ステップS1905において、CPU1は1ページあたりの論理ページ数及びカウンタ値に基づいて、これから描画する論理ページに対する有効印字領域を計算する。次に、ステップS1906において、CPU1は物理ページに関する印刷設定情報(図示せず)から、カウンタ値をインデックスとして現在の論理ページ番号を読み取る。そして、CPU1は該当論理ページを有効印字領域内に収まるように縮小描画する。なお、複数論理ページの割付印刷が指定されていない場合には縮小の必要はない。
1物理ページとして所定数の論理ページを展開し終えると、ステップS1903の判定の結果、ステップS1910に進む。そして、ステップS1910において、CPU1は、図6に示すような従来と同様のヘッダ/フッタに関するユーザインタフェースを介して設定された情報に従って、ヘッダ/フッタの描画を行う。本実施形態におけるヘッダ/フッタに関する設定項目としては、例えば日付、ユーザ名及びページ番号の各々の印刷箇所を示す情報がある。更に詳細な設定項目としては、例えばフォント、フォントスタイル(太字、斜体等)、フォントサイズ及び印字色を示す情報がある。これらの情報が独立した設定情報として新たに格納される。印刷階層としては地紋パターン及びアプリケーション描画に上書きすることになる。
次に、ステップS1907において、CPU1は地紋プリントにおいてヘッダ又はフッタに文字列を印刷する指定がされているかを判定する。指定されていないと判定した場合は、描画処理を終了する。一方、文字列の印刷が指定されていると判定した場合は、ステップS1909に進む。
次に、ステップS1909において、CPU1は指定された文字列を指定箇所に印字する。ステップS1907及びステップS1909に関する処理の詳細については、図11〜図13を参照しながら後述する。ステップS1909の処理が第3の生成手段の動作に相当する。
このようにして「透かし印刷」に関する描画処理が行われる。
次に、「重ね印刷」の処理、即ち、原稿データを描画した後に地紋パターンを描画する印刷処理について、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。図8は、重ね印刷処理時の動作を示すフローチャートである。なお、図8において、図7に示すフローチャートと同一の処理を実行するステップについては、同一の符号を付与している。
重ね印刷処理では、先ず、ステップS1902において、CPU1は1物理ページ(印刷用紙の1面)あたりの論理ページ数をカウントするカウンタを初期化する。
次に、ステップS1903において、CPU1はカウンタが予め設定されている1物理ページあたりの論理ページ数になったかどうかを判定する。論理ページ数と等しいと判定した場合は、ステップS1910へ進む。一方、論理ページ数と等しくないと判定した場合は、ステップS1904へ進む。
次に、ステップS1904において、CPU1はカウンタを1増加させる。続いて、ステップS1905において、CPU1は1ページあたりの論理ページ数及びカウンタ値に基づいて、これから描画する論理ページに対する有効印字領域を計算する。次に、ステップS1906において、CPU1は物理ページに関する印刷設定情報(図示せず)から、カウンタ値をインデックスとして現在の論理ページ番号を読み取る。そして、CPU1は該当論理ページを有効印字領域内に収まるように縮小描画する。なお、複数論理ページの割付印刷が指定されていない場合には、縮小の必要はない。
1物理ページとして所定数の論理ページを展開し終えると、ステップS1903の判定の結果、ステップS1910に進む。そして、ステップS1910において、CPU1は、図6に示すような従来と同様のヘッダ/フッタに関するユーザインタフェースを介して設定された情報に従って、ヘッダ/フッタの描画を行う。本実施形態におけるヘッダ/フッタに関する設定項目としては、例えば日付、ユーザ名及びページ番号の各々の印刷箇所を示す情報がある。更に詳細な設定項目としては、例えばフォント、フォントスタイル(太字、斜体等)、フォントサイズ及び印字色を示す情報がある。これらの情報が独立した設定情報として新たに格納される。印刷階層としてはアプリケーション描画と地紋パターンとの間に描画することとなる。また、ヘッダ/フッタが地紋パターンにより上書きされることとなる。この動作が、第3の生成手段(図示せず)による動作に相当する。
次に、ステップS1908において、アプリケーションから取得している物理ページの有効印字領域に対して、図5の地紋パターン情報に含まれる地紋に関する情報に従い、CPU1が地紋パターンの描画を行う。その処理の詳細については、図9を参照しながら後述する。
次に、透かし印刷処理の場合と同様に、ステップS1907において、CPU1は地紋プリントにおいてヘッダ又はフッタに文字列を印刷する指定がされているかを判定する。指定されていないと判定した場合は、描画処理を終了する。一方、文字列の印刷が指定されていると判定した場合は、ステップS1909に進む。
次に、ステップS1909において、CPU1は指定された文字列を指定箇所に印字する。
このようにして「重ね印刷」に関する描画処理が行われる。
ここで、図9を参照しながら地紋パターン描画処理の詳細について説明する。図9は、本発明の実施形態に係る印刷システムにおける地紋パターン描画処理(ステップS1901)の詳細を示すフローチャートである。図9に示す動作が、第2の設定手段及び第2の生成手段の動作に相当する。
先ず、ユーザインタフェース等を介して、ステップS2701で、地紋パターン描画処理が開始される。次に、ステップS2702で、CPU1は入力背景画像、背景閾値パターン、前景閾値パターン、前景背景領域指定画像及びカモフラージュ領域指定画像等の地紋パターンの描画に必要な各種情報を取得する。更に、ステップS2703で、CPU1は地紋パターン画像を生成する際の初期画素を決定する。例えば、入力画像全体に対して左上から右下までラスター走査順に画像処理を行い、地紋画像を配置する場合、左上の画素を初期画素とする。
次に、ステップS2704で、CPU1は背景閾値パターン、前景閾値パターン、前景背景領域指定画像及びカモフラージュ画像等を入力背景画像の初期画素からタイル上に配置する。そして、処理対象となっている入力背景画像の画素に対して、CPU1は以下の式(1)に基づく計算を実行する。計算の結果から、CPU1は印刷時のドットに対応する画素値をメモリ領域に書き込むか否かを判定する。このときの画素値は入力された色情報に対応する。
なお、ここで、背景閾値パターン及び前景閾値パターンは、ドットの書き込み/非書き込みに対応する「1」及び「0」からなるパターンデータである。これらのパターンデータは前景(潜像)及び背景画像を作成するのに適した夫々のディザマトリクスによってパターン化されたデータである。
nWriteDotOn=nCamouflage×
(nSmallDotOn×bnHiddenMark+nLargeDotOn×nHiddenMark) 式(1)
式(1)の構成要素の定義を以下に示す。
nComouflage:カモフラージュ領域指定画像において、対象画素がカモフラージュ領域の画素であれば0、そうでなければ1。
nSmallDotOn:背景閾値パターンの画素値が黒であれば1、白であれば0(色はこれに限定されない)
nLargeDotOn:前景閾値パターンの画素値が黒であれば1、白であれば0(色はこれに限定されない)
bnHiddenMark:前景背景領域指定画像において、対象画素が潜像部に相当する画素であれば1、背景部に相当する画素であれば0。
nHiddenMark:nHiddenMarkの否定。前景部で0、背景部で1となる。
なお、各処理対象画素で式(1)の全ての構成要素を用いて計算する必要はない。不必要な計算を省くことで処理の高速化を図ることができる。例えば、nHiddenMark=1ならばbnHiddenMark=0、nHiddenMark=0ならばbnHiddenmark=1となる。従って、nHiddenMark=1ならば下記式(2)の値をnLargeDotOnの値とし、nHiddenMark=0ならば式(2)の値をnSmallDotOnの値とするとよい。
(nSmallDotOn×bnHiddenMark+nLargeDotOn×nHiddenMark) 式(2)
また、nCamouflageの値は式(1)に示したように、全体にかかる積算であるので、nCamouflage=0であれば、nWriteDotOn=0となる。従って、nCamouflage=0の場合は式(2)の計算を省略できる。
また、生成される地紋画像では、背景閾値パターン、前景閾値パターン、前景背景領域指定画像及びカモフラージュ領域指定画像の夫々の縦横の長さの最小公倍数で構成される大きさの画像が繰り返しの最小単位となる。このため、地紋パターン描画の際には、繰り返しの最小単位である地紋画像の一部分のみを生成し、その地紋画像の一部分を生成する画像の大きさとなるよう、タイル状に繰り返し並べることが好ましい。これにより、地紋画像生成にかかる処理時間を短縮できる。
次に、ステップS2705では、ステップS2704の計算結果(nWriteDotOnの値)をCPU1が判定する。即ち、nWriteDotOn=1(True)ならばステップS2706に進み、nWriteDotOn=0ならば、ステップS2706をとばしてステップS2707に進む。
ステップS2706では、CPU1が印刷時のドットに対応する画素値を設定する処理を行う。ここで、画素値は、地紋画像の色によって変えることができる。黒色の地紋を作成しようとする場合、地紋画像の処理対象画素を黒に設定する。その他、プリンタのトナー又はインクの色に合わせ、シアン、マゼンダ又はイエロー等に設定することにより、カラーの地紋画像を作成することもできる。更に、画像が1画素あたり1ビット〜数ビットの画像データである場合には、インデックスカラーを用いて画素値を表現することもできる。インデックスカラーとは、画像データの表現方法である。具体的には、対象とするカラー画像中に頻繁に出現する色情報を目次として設定し(例えばインデックス0は白、インデックス1はシアン等)、各画素の値は色情報を記載した目次の番号で表現する。例えば、1番目の画素値はインデックス1の値、2番目の画素値はインデックス2の値、・・・と表現する。
ステップS2707では、CPU1が処理対象領域の全画素が処理されたか否かを判定する。処理対象領域の全画素が処理されていないと判定した場合は、ステップS2708に進み、未処理の画素を選択し、再びステップS2704〜S2706の処理を実行する。処理対象領域の全画素に対する処理が完了したと判定した場合は、ステップS2709に進む。
以上の処理により、地紋画像を生成することができる。なお、これだけの処理では、前景背景領域指定画像における前景と背景とが切り替わる部分にドットの固まりが生じ得る。このようなドットの固まりが生じると、前景の概形が目立ち、偽造防止地紋の効果が薄れるというデメリットが生じる可能性がある。そこで、前景背景領域指定画像における前景と背景との切り替わり部分においてドットの固まりが生じないようにする処理(バウンダリ処理)を併せて施すことが好ましい。図10は、バウンダリ処理が施された地紋画像の一例を示す図である。
地紋画像を生成した後には、地紋画像が下地画像として描画されているか否かを判定する。下地画像として描画されているということは、図7中のステップS1901の処理が行われていることを意味する。そして、このような場合は、ステップS2710に進む。一方、下地画像として描画されていないということは、図8中のステップS1908の処理が行われていることを意味する。このような場合は、ステップS2711に進む。
ステップS2710では、地紋画像の描画の後にアプリケーションソフトで作成した文字等を透かして描画する処理を行うこととなる。つまり、地紋画像の描画後に通常の原稿データを描画することとなる。従って、地紋画像の描画については何ら特殊な処理を行う必要はない。
一方、ステップS2711では、アプリケーションソフトで作成した文字等の描画済みの原稿データの上に地紋パターンを重ねて描画することになるので、単純に地紋パターンを描画してしまうと下地が上書きされて見えなくなってしまう。そこで、AND又はOR等の論理描画を利用することにより完全に上書きしてしまうことを避ける必要がある。例えば、下地の画素が白色(つまり画素値がゼロ)の場合、そのピクセルに対応する地紋パターンのピクセルを描画するという論理描画を行う。
そして、ステップS2710又はS2711の後、ステップS2712に進み、地紋画像の描画を終了する。
(地紋ヘッダ/フッタの描画処理)
次に、図11〜図13を参照しながら地紋ヘッダ/フッタ描画処理について説明する。図11は、本発明の実施形態に係る印刷システムにおける地紋ヘッダ/フッタプリント処理の詳細を示すフローチャートである。
この処理では、先ず、ユーザインタフェース等を介して、ステップS1911で、地紋ヘッダ/フッタの描画処理が開始される。次に、ステップS1912で、CPU1は印刷内容情報(地紋のみ、ヘッダ/フッタのみ、地紋及びヘッダ/フッタ)の取得を行う。次いで、ステップS1913で、印刷内容情報が地紋のみ、ヘッダ/フッタのみ又は地紋ヘッダ/フッタのいずれであるかを判定する。地紋のみ、つまりヘッダ/フッタに文字列を印刷しないと判定した場合は、地紋ヘッダ/フッタプリント処理を終了する。ヘッダ/フッタのみであるか、又は地紋ヘッダ/フッタであると判定した場合は、ステップS1914に進む。
ステップS1914で、CPU1は印字する文字列及びフォントの情報を取得する。この文字列及びフォントの情報に関しては地紋で潜像されている文字列及び情報が共有されている。
次に、ステップS1915において、CPU1は印字色の取得を行う。印字色についても地紋パターンに使用されている色情報と共有されている。
次に、ステップS1916において、CPU1は地紋ヘッダ/フッタプリント独自の情報である印刷位置及びフォントサイズの取得を行う。本実施形態では、図12に示すように、印字位置を用紙の上下又は左右とし、これらを選択可能としている。但し、印字位置を任意に配置できるように拡張してもよい。また、フォントサイズに関して、本実施形態では、大、中又は小を選択可能としているが、任意にサイズを指定できるように拡張してもよい。
次に、ステップS1917において、地紋ヘッダ/フッタに印字する文字列を作成する。印字色に関しては指定された地紋パターンに用いられている色情報に基づいてドットを分散させることなく作成する。このとき、地紋パターンに比べ、見た目上で濃くなるように印字する。
次に、ステップS1918において、地紋ヘッダ/フッタの文字列の描画(出力)を行い、地紋ヘッダ/フッタプリントの処理を終了する。この際、図13に示すように、印刷指定位置に文字列の繰り返し印刷を行う。この際、選択された印刷位置(上下、左右等)に応じて文字列の向きを相違させることが好ましい。また、例えばヘッダ位置が指定されている場合には、物理ページ内における他の描画処理と比べて最上位に描画を行う。
このような本実施形態によれば、地紋ヘッダ/フッタに地紋パターンに潜像されているパターンに関する情報が現れるため、ユーザは容易にそれを認識することができる。
なお、本発明に係る印刷装置は、複数の機器(例えばコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(複写機、プリンタ、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。即ち、上述の実施形態のように、ホストコンピュータ3000とプリンタ1500とから構成されていてもよいし、また、ホストコンピュータ3000のような制御部を含む1個のプリンタから構成されていてもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態で示したフローチャートの手順を実現するプログラムコードを記憶した記憶媒体を、コンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているオペレーションシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードの指示に基づき、機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。ここで、機能拡張ボードは、例えばコンピュータに挿入されたものであり、機能拡張ユニットはコンピュータに接続されたものである。また、プログラムコードは、例えば、読み出された後、一旦機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。
即ち、本発明の実施形態は、例えばコンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体又はかかるプログラムを伝送するインタネット等の伝送媒体も本発明の実施形態として適用することができる。また、上記のプログラムも本発明の実施形態として適用することができる。上記のプログラム、記録媒体、伝送媒体及びプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。
本発明の実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。 コンピュータ3000の機能的な構成を示す機能構成図である。 ユーザインタフェースの一例を示す図である。 ユーザインタフェースの他の一例を示す図である。 ユーザインタフェースの更に他の一例(地紋の設定)を示す図である。 ユーザインタフェースの更に他の一例(ヘッダ/フッタの設定)を示す図である。 地紋パターン情報の構成を示す図である。 ヘッダ/フッタに関するユーザインタフェースの一例を示す図である。 透かし印刷処理時の動作を示すフローチャートである。 重ね印刷処理時の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る印刷システムにおける地紋パターン描画処理の詳細を示すフローチャートである。 バウンダリ処理が施された地紋画像の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る印刷システムにおける地紋ヘッダ/フッタプリント処理の詳細を示すフローチャートである。 地紋ヘッダ/フッタの出力態様を示す図である。 文字列の出力態様を示す図である。 2つの画像領域におけるドットの状態を示す図である。 地紋画像の顕像を示す図である。
符号の説明
1:CPU
201:アプリケーション
202:グラフィックエンジン
203:プリンタドライバ
204:システムスプーラ
205:地紋処理部
1500:プリンタ
3000:ホストコンピュータ

Claims (16)

  1. 地紋の構成要素と前記構成要素の属性とを含む地紋情報を設定する第1の設定手段と、
    前記構成要素を用いて地紋画像の潜像情報を生成する第1の生成手段と、
    前記属性が反映された状態で前記地紋画像が顕像化されて可視状態となった場合の態様を示す顕像情報を生成する第2の生成手段と、
    前記潜像画像及び前記顕像情報を含む印刷対象データの出力を行う出力手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記構成要素は、少なくとも画像又は文字を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記構成要素の属性に、前記構成要素の色の属性が含まれていることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記構成要素の属性に、前記構成要素のフォント属性が含まれていることを特徴とする請求項2又は3に記載の印刷装置。
  5. 前記顕像情報の印刷位置を設定する第2の設定手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記印刷位置として、複数の印刷位置が選択可能とされており、
    選択された印刷位置に応じて前記顕像情報の出力時の向きを相違させることを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記地紋画像の上に前記顕像情報を重ねた情報を生成する第3の生成手段を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の印刷装置。
  8. 地紋の構成要素と前記構成要素の属性とを含む地紋情報を設定する第1の設定ステップと、
    前記構成要素を用いて地紋画像の潜像情報を生成する第1の生成ステップと、
    前記属性が反映された状態で前記地紋画像が顕像化されて可視状態となった場合の態様を示す顕像情報を生成する第2の生成ステップと、
    前記潜像画像及び前記顕像情報を含む印刷対象データの出力を行う出力ステップと、
    を有することを特徴とする印刷装置の制御方法。
  9. 前記構成要素は、少なくとも画像又は文字を含んでいることを特徴とする請求項8に記載の印刷装置の制御方法。
  10. 前記構成要素の属性に、前記構成要素の色の属性が含まれていることを特徴とする請求項8又は9に記載の印刷装置の制御方法。
  11. 前記構成要素の属性に、前記構成要素のフォント属性が含まれていることを特徴とする請求項9又は10に記載の印刷装置の制御方法。
  12. 前記顕像情報の印刷位置を設定する第2の設定手段を有することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の印刷装置の制御方法。
  13. 前記印刷位置として、複数の印刷位置を選択可能としておき、
    選択された印刷位置に応じて前記顕像情報の出力時の向きを相違させることを特徴とする請求項12に記載の印刷装置の制御方法。
  14. 前記地紋画像の上に前記顕像情報を重ねた情報を生成する第3の生成ステップを有することを特徴とする請求項8乃至13のいずれか1項に記載の印刷装置の制御方法。
  15. 請求項8乃至14のいずれか1項に記載の印刷装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  16. 請求項15に記載のプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010219835A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Kyocera Mita Corp 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP2015226276A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 ブラザー工業株式会社 複写機

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