JP2007088763A - 地紋印刷制御装置、地紋印刷制御方法及びプログラム - Google Patents

地紋印刷制御装置、地紋印刷制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 複写機におけるスキャン時の走査方向に応じて地紋印刷に使用する閾値パターンを調整することにより複写機の再現特性を考慮した地紋印刷を行う。
【解決手段】 地紋画像と共に文書画像データを印刷する用紙の大きさに基づいて、複写機による当該用紙の複写時に主走査される用紙方向及び副走査される用紙方向を求める用紙方向情報部(302)と、主走査される用紙方向及び副走査される用紙方向に応じて、用紙の縦方向と横方向とで異なる閾値パターンを生成する閾値パターン生成部(303)と、異なる閾値パターンを用いて地紋画像を作成する地紋処理部(205)とを備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、コンピュータを用いた印刷制御装置等に関し、より詳細には、用紙に印刷する地紋画像の作成を制御する地紋印刷制御装置等に関する。
従来、機密性の高い社内書類や個人情報を記録する住民票等の公的書類は、それらの用紙の複写行為を一定の範囲で禁止、抑制するために、複写偽造防止用紙と呼ばれる特殊な印刷を施した用紙に印刷されている。複写偽造防止用紙は、原本である印刷物から視認が難しいが、スキャナ等の複写機を用いて複写すると「コピー禁止」、「マル秘」、「社外秘」等の警告用の文字やマーク(以下、「地紋画像」という。)を複写物上に視認可能な状態で浮かび上がらせる用紙である。地紋画像とは、原本(印刷装置で出力した印刷物)においては人間には単なる意味のない模様や背景画像等に見えるが、複写機で複写すると文字やマーク等が顕在化して警告等のメッセージを使用者に伝えるための画像である。したがって、この用紙を使って機密性の高い書類を作成すれば、当該書類を複写しようとする者に対して複写行為を躊躇させることができ、さらには、その複写物の安易な使用を防止することができる。
しかし、複写偽造防止用紙は、通常の用紙と比較して値段が高いという問題がある。また、複写偽造防止用紙の製作時に既に設定されている文字だけしか複写時に浮び上がらせることができないため、その用紙の用途が限定され、用途に関する柔軟性に欠ける。
一方、今日では、様々な著作物等のコンテンツのデジタル記録化が進んでいる。しかし、上述の社内書類、公的書類等を含むコンテンツのデジタル記録化は過渡期にあるため、コンピュータを用いて作成した書類を複写偽造防止用紙に紙出力して利用することが多い。こうした状況を改善するため、コンピュータと印刷装置を用いて、従来においては予め製版などにより作成されていた複写偽造防止用紙を作成する技術が存在する(特許文献1を参照)。この技術は、コンピュータを用いて作られた文書等のコンテンツを印刷出力する際に、コンピュータは、コンテンツデータと共に地紋画像を作成し、コンテンツデータと地紋画像とを重ね合わせて出力する技術である。コンピュータを用いて作成した地紋画像をコンテンツデータに重ねて出力する場合、当然のことながら通常の印刷用の用紙等に印刷出力できるため、複写偽造防止用紙を用いる場合に比べてコスト面で有利である。更に、コンテンツデータを印刷出力する際に地紋画像を生成するため、そのコンテンツデータとの関連度が高いパターンの地紋画像を自由に作成することができる。さらには、出力日時や印刷装置固有の情報等などを地紋画像とすることもできる。
前述の通り、地紋画像は、複写前には認識できないが、複写後に顕在化する画像、文字等を意味し、その複写物を使用等することを抑止する効果を実現する。この効果を実現するため、地紋画像は、複写物上に原本と同様の画像が顕在化する第1の領域と、原本上は見えるが複写物上は顕在化しない画像又は原本上で見える画像よりも薄い画像が顕在化する第2の領域の2つの領域から構成される。これらの2つの領域から構成される地紋画像を印刷出力した場合、2つの領域の濃度が全体的にほぼ同じ濃度にする必要がある。つまり、印刷出力された地紋画像は、マクロ的には、印刷物上において人間の視覚上認識し難いようにする必要がある。
地紋画像を含む印刷出力物において人間の視覚上認識しづらいが当該印刷出力物を複写した複写物においては人間の視覚上認識可能に顕在化される画像領域を「潜像画像」とよぶ。逆に、複写物において人間の視覚上認識できない画像領域又は複写物上で顕像化した潜像画像の濃度に比べて低濃度の画像領域を「背景画像」とよぶ。地紋画像は、これらの潜像画像と背景画像とから構成される。なお、ユーザ・インタフェース上の用語として潜像画像のことを「前景」とよぶ場合もある。
潜像画像は、所定の領域内において比較的大きなドットを比較的疎に配置するように構成され、背景画像は、所定の領域内において比較的小さなドットを比較的密に配置するように構成される。そして、これら2つの領域内におけるドットの濃度が全体的にほぼ同じくすることにより、地紋画像の印刷出力物においては、潜像画像と背景画像との区別をつきにくくする。
図13は、これらの2つの画像領域におけるドットの状態を示す図である。同図に示すように、地紋画像は、所定の領域内において比較的大きなドットを比較的疎に配置するように構成される潜像画像と、所定の領域内において比較的小さなドットを比較的密に配置するように構成される背景画像とから構成される。これら2つの領域におけるドットは、それぞれ異なる網点処理や異なるディザ処理により生成することができる。例えば、網点処理を用いて地紋画像を生成する場合には、潜像画像は低い線数での網点処理を行い、背景画像は高い線数の網点処理を行うのが好適である。別の方法として、ディザ処理を用いて地紋画像を生成する場合には、潜像画像はドット集中型ディザマトリクスを用いたディザ処理を行い、背景画像はドット分散型ディザマトリクスを用いたディザ処理を行うのが好適である。
一方、複写機の読み取り部及び画像形成部には、原稿上の微小なドットを読み取る入力解像度や、微小なドットを再現する出力解像度に依存する再現能力の限界レベルが存在する。したがって、地紋画像の背景画像のドットを、複写機で再現できるドットの限界レベルより小さく形成し、潜像画像のドットを限界レベルより大きく形成すると潜像画像の大きなドットは複写物上で再現されるが、背景画像の小さなドットは再現されない。この複写機の特性を利用することで、地紋画像を含む印刷物を複写した複写物上で潜像画像を顕在化できる。以下の説明では、複写物上で顕在化する画像を「顕像」とよぶ。
図14(a)、(b)は、地紋画像を含む印刷物を複写した複写物上に潜像画像が顕在化し、顕像が現れることを示す図である。
なお、背景画像が複写物上である程度再現されたとしても、複写物上の潜像画像が人間の視覚上顕著に認識できれば、背景画像が再現されない場合と同様の効果を得ることができる。また、地紋画像の組み合わせは、上記の組み合わせに限定されるものではない。複写物上において、文字やマーク等の顕像が人間の認識可能なレベルまで再現できればよいため、文字やマーク等の顕像が背景画像として位置づけ、複写時に文字やマーク等が白抜き文字等のような状態で表示されても地紋画像の印刷はその目的を達成する。
図1は、地紋画像の印刷制御を行う手段を含むコンピュータと、プリンタとを備える一般的な印刷システムを示すブロック図である。本システムは、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても、LAN,WAN等のネットワークを介して接続され処理が行われるシステムであってもよい。また、本システムは地紋印刷を実行することができる。
同図において、コンピュータ3000は、ROM(フォントROM、プログラムROM、データROM)3又はハードディスク又はフローピーディスク(登録商標)等の外部メモリ11を備えている。更に、コンピュータ3000は、外部メモリに記憶された文書処理プログラム等にしたがって図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理及び印刷処理の実行を制御するCPU1を備える。CPU1は、システムバス4に接続されるコントローラ(キーボードコントローラ(KBC)5、CRTコントローラ(CRTC)6、ディスクコントローラ(DKC)7)を介してキーボード9、CRT10、外部メモリ11を制御する。また、コンピュータ3000は、プリンタコントローラ(PRTC)8を介して、プリンタ1500と接続されている。
ROM3のプログラム用ROM又は外部メモリ11は、CPU1の制御プログラムであるオペレーティングシステムプログラム等を記憶する。ROM3のフォント用ROM又は外部メモリ11は、文書処理の際に使用するフォントデータ等を記憶する。ROM3のデータ用ROM又は外部メモリ11は、文書処理等を行う際に使用する各種データを記憶する。RAM2は、CPU1の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
KBC5は、キーボード9やマウス等のポインティングデバイス(不図示)からの入力を制御する。CRTC6は、CRT10による表示(地紋画像を含む)制御する。DKC7は、ブートプログラム、各種のアプリケーションプログラム、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、プリンタ制御コマンド生成プログラム(以下、プリンタドライバと称する。)等を記憶するハードディスク(HD)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等の外部メモリ11とのアクセスを制御する。PRTC8は、双方向性インターフェース21を介してプリンタ1500に接続されて、プリンタ1500との間でデータの送受信を実行する。
CPU1は、CRT10上のマウスカーソル等(不図示)で指示されたコマンドに基づいて、予め登録された種々のウィンドウを開き、種々のデータ処理を実行する。ユーザは、印刷を実行する際、印刷の設定に関するウィンドウを開き、プリンタの設定や、印刷モードの選択を含むプリンタドライバに対する印刷処理方法の設定を行うことができる。
一方、プリンタ1500は、CPU12を備える。CPU12は、ROM(フォントROM、プログラムROM、データROM)13又は外部メモリ14に記憶された制御プログラム等に基づいてシステムバス15、印刷部インターフェース16を介して印刷部17に印刷出力情報の画像信号を出力する。ROM13のプログラムROMは、CPU12の制御プログラム等を記憶し、フォント用ROMは、上記印刷出力情報を生成する際に使用するフォントデータ等を記憶し、データ用ROMは、コンピュータ3000で利用される情報等を記憶する。
CPU12は、入力部18を介してコンピュータ3000と通信可能であり、プリンタ1500内の情報等をコンピュータ3000に通知する。RAM19は、CPU12の主メモリやワークエリア等として機能するRAMである。また、RAM19は、増設ポート(不図示)に接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。RAM19は、出力情報展開領域、環境データ格納領域、NVRAM等に用いられる。
外部メモリ14は、メモリコントローラ(MC)20により制御される。外部メモリ14は、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶する。入力部18は、操作部1501のスイッチおよびLED表示器等である。
プリンタ1500は、NVRAM(不図示)を有し、操作部1501から入力されたプリンタモード設定情報を記憶する。
印刷部17は、電子写真方式のエンジンである。地紋画像を含む印刷データはトナーのドットによって最終的に用紙等の媒体上に記録される。なお、印刷の方式としては、電子写真方式の他に、インクジェット方式等のドットを形成して印刷を行う方式がある。
図2は、図1に示したコンピュータ3000による印刷処理を実行するプログラムモジュールを示すブロック図である。
図2によると、コンピュータ3000は、プログラムとして、アプリケーション201、グラフィックエンジン202、地紋処理部209を含むプリンタドライバ203、システムスプーラ204等のプログラムモジュールを備える。これらのプログラムモジュールは、オペレーティングシステムやそのモジュールを利用するモジュールによってRAM2にロードされて実行される。また、アプリケーション201およびプリンタドライバ203は、外部メモリ11に記憶することができる。外部メモリ11に記憶されているアプリケーション201はRAM2にロードされて実行される。そして、アプリケーション201からプリンタ1500に対して印刷を行う際には、アプリケーション201は、RAM2にロードされ実行可能となっているグラフィックエンジン202を利用して出力(描画)を行う。
グラフィックエンジン202は、プリンタごとに用意されたプリンタドライバ203を外部メモリ11からRAM2にロードし、アプリケーション201の出力をプリンタドライバ203に設定する。グラフィックエンジン202は、アプリケーション201から受け取るGDI(Graphic Device Interface)関数をDDI(Device Driver Interface)関数に変換して、プリンタドライバ203へ出力する。プリンタドライバ203は、グラフィックエンジン202から受け取ったDDI関数に基づいて、プリンタが認識可能な制御コマンド、例えばPDL(Page Description Language)に変換する。変換されたプリンタ制御コマンドは、オペレーティングシステムによってRAM2にロードされたシステムスプーラ204を経てインターフェース21経由でプリンタ1500へ印刷データとして出力される。
プリンタドライバ203は、地紋処理部205を有する。地紋処理部205は、プリンタドライバ203のビルドインモジュールであってもよいし、個別のインストーレーションによって追加されるライブラリモジュールであってもよい。また、プリンタドライバ203は、地紋画像の印刷に際に、地紋処理部205を起動することにより地紋画像の描画を行う。
図15は、地紋画像を含む印刷物を複写するときに用いるフラットベットスキャナの一例である。一般にスキャナは、図15に示すように主走査方向と副走査方向の比率、すなわち縦横比が異なる長方形の原稿読み取り部を有する。
図16は、図15のフラットベットのスキャナのハードウェア構成図である。原稿は、原稿ガラス1603上に下向きに置かれ、その載置基準は正面から見て左奥側にある。原稿は、原稿カバー1604によって原稿ガラス上に押えつけられる。原稿は、蛍光灯ランプ1602により照射され、その反射光はミラー1605、1607とレンズ1606を介して、光学読み取り素子であるCCD1601の面上に集光する。蛍光灯ランプ1602とミラー1607で構成される光学ユニットは、DCサーボモータによって一定速度で左から右へ移動する。
主走査方向は、CCD1601で一度に読み取ることが可能な正面から見て奥方向の読み取り方向である。副走査方向は、光学ユニットの移動によってスキャンされる方向である。
一般にスキャナの光学読み取り素子に依存する主走査方向は、光学読み取り素子に依存しない副走査方向より短い。これは主走査方向が光学読み取り素子に依存するため、そのコスト削減のためにスキャン長を短くするためである。また図示はしないがシートフィーダ式のスキャナにおいても、上記コスト理由に加え、省スペース化のために、読み込める最大の用紙サイズは、主走査方向より副走査方向が長い傾向にある。よって現在の主流の最大A3をスキャン可能なスキャナの場合、A3、B4などのサイズが大きな用紙に対しては、用紙の短辺が主走査方向として読み取られる可能性が高い。またA4、A5などの短辺と長辺が主走査方向より短い用紙においては、縦横どちらの方向でもスキャン可能であるがスキャンスピードを向上させるために、用紙の長辺が主走査方向として読み取られる可能性が高い。
またシートフィーダ型のスキャナの場合、給紙の安定性を向上するためにフラットベットより、用紙の長辺が主走査方向として読み取られる可能性が高くなる。スキャナ等の複写機においては、複写機の電気的または機械的特性により、主走査方向と副走査方向とで再現特性が異なることがある。特に副走査方向はスキャン速度を調整することにより主走査方向の2倍の解像度を有することができ、例えば、主走査方向が300DPI、副走査方向が600DPIというように走査方向によって解像度が異なる複写機が存在する。
特開2001−197297号公報
地紋画像を含む印刷物を作成する際に、複写物に対する潜像効果が最適になるように調整された閾値パターンからなる地紋画像を用いることが望まれるが、従来技術においては、複写機による走査方向を考慮して閾値パターンを調整することは行われていなかった。
そこで、本発明は、複写機における主走査方向と副走査方向の再現特性の違いに応じて閾値パターンを調整するプリンタドライバを備える地紋印刷制御装置等を提供することを目的とする。
本発明の地紋印刷制御装置は、地紋画像と共に文書画像データを印刷する用紙の大きさに基づいて、複写機によるその用紙の複写時に主走査される用紙方向及び副走査される用紙方向を求める用紙方向情報手段と、主走査される用紙方向及び副走査される用紙方向に応じて、用紙の縦方向と横方向とで異なる閾値パターンを生成する閾値パターン生成手段と、その異なる閾値パターンを用いて地紋画像を作成する手段とを備えることを特徴とする。
本発明の地紋印刷制御方法は、地紋画像と共に文書画像データを印刷する用紙の大きさに基づいて、複写機によるその用紙の複写時に主走査される用紙方向及び副走査される用紙方向を求めるステップと、主走査される用紙方向及び副走査される用紙方向に応じて、用紙の縦方向と横方向とで異なる閾値パターンを生成するステップと、その異なる閾値パターンを用いて地紋画像を作成するステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピュータに、地紋画像と共に文書画像データを印刷する用紙の大きさに基づいて、複写機によるその用紙の複写時に主走査される用紙方向及び副走査される用紙方向を求めるステップと、主走査される用紙方向及び副走査される用紙方向に応じて、用紙の縦方向と横方向とで異なる閾値パターンを生成するステップと、その異なる閾値パターンを用いて前記地紋画像を作成するステップとを実行させることを特徴とする。
複写機におけるスキャン時の走査方向(主走査方向、副走査方向)に応じて地紋印刷に使用する閾値パターンを調整することにより、複写機の再現特性を考慮した地紋印刷を実現できる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
以下の説明では、地紋画像を含む印刷物を複写した複写物上に顕像化される領域を潜像部とよび、複写物上で消失または複写物上における潜像部の濃度に比較して低濃度となる領域を背景部とよぶ。印刷処理時に、テキスト情報やイメージ情報を潜像部として設定する場合には、複写物上にこれらのテキスト情報やイメージ情報が、人間の視覚認識上、背景部よりも高濃度で再現されることになる。これとは逆に、印刷処理時に、テキスト情報やイメージ情報を背景部として設定し、背景部の周囲の領域を潜像部として設定する場合には、複写物上にこれらのテキスト情報やイメージ情報が白抜きのように表現されることになる。また、本実施形態は、地紋画像の種類(色、形状、サイズ等)によって制限されない。
図3は、本発明の一実施形態におけるプリンタドライバ301のブロック図である。プリンタドライバ301は、図2に示した従来例のプリンタドライバ203に地紋印刷のメインの処理を行う地紋処理部205の他に、用紙方向情報部302と、閾値パターン生成部303とを備える。用紙方向情報部302は、閾値パターン生成部303を介して、地紋処理部205から印刷する文書の出力用紙サイズの情報を受け取り、その情報に基づいて地紋画像を含む印刷物の複写時に走査される可能性が高い用紙の方向(縦方向又は横方向)を求める。次いで、用紙方向情報部302は、その方向を縦・横情報として閾値パターン生成部303に通知する。閾値パターン生成部303は、受け取った縦・横情報に基づいて、複写機による複写時の走査方向に対応した閾値パターンを生成する。すなわち、閾値パターン生成部303は、主走査される用紙方向及び副走査される用紙方向に応じて、用紙の縦方向と横方向とで異なる閾値パターンを生成する。本処理の詳細については、図4を用いて後述する。
次に、上述のプリンタドライバ301を備える地紋印刷制御装置が実行する処理について説明する。
尚、図4、図6、図7、図8が示すフローチャートは全て、図1に示すコンピュータ3000内のCPU1が実行する地紋画像の描画処理等の流れを表す。
図6、図7に示すフローチャートは、「透かし印刷」と「重ね印刷」に対応した描画処理の流れを示す。「透かし印刷」とは、地紋画像を描画後に原稿データ(文書画像データ)を描画することであり、「重ね印刷」とは、原稿データを描画後に地紋画像を描画することである。なお、図6及び図7において、同一の処理を実行するステップについては、同一の符号を付与している。
まず、「透かし印刷」、すなわち、原稿データの描画よりも先に地紋画像を描画するケースについて図6に示すフローチャートを用いて説明する。
S601でユーザにより設定された地紋印刷の設定情報(図11を用いて後述する。)に従い地紋画像の描画を行う。その処理内容については図8を用いて後述する。
次に、以下の通り、原稿データの描画処理に移る。
S602で、1物理ページ(印刷用紙の1面)あたりの論理ページ数をカウントするカウンタを初期化する(カウンタi=0)。
S603で、カウンタiが所定の1物理ページあたりの論理ページ数になったかどうかを判定し、カウンタiが当該論理ページ数と等しいと判断されると終了する。他方、カウンタiが当該論理ページ数と等しくなければS604へ進み、カウンタiを1増加させる。
S605で、1物理ページあたりの論理ページ数およびカウンタiをもとに、これから描画する論理ページに対する有効印字領域を計算する。
S606で、物理ページに関する印刷設定情報(不図示)から、カウンタiをインデックスとして現在の論理ページ番号を読み取り、該当論理ページが有効印字領域内に収まるように論理ページを縮小描画し、S603に戻る。もちろん、複数論理ページの割付印刷が指定されていない場合には縮小の必要はない。
以上が、「透かし印刷」に関する描画処理の手順である。
次に、「重ね印刷」、すなわち、原稿データを描画した後に地紋画像を描画するケースについて図7のフローチャートを用いて説明する。
S702で、1物理ページ(印刷用紙の1面)あたりの論理ページ数をカウントするカウンタiを初期化する。
S703で、カウンタiが所定の1物理ページあたりの論理ページ数になったかどうかを判定し、カウンタiが当該論理ページ数と等しいと判断されるとS708へ進む。他方、カウンタiが当該論理ページ数と等しくなければS704へ進みカウンタを1増加させる。
S705で、1物理ページあたりの論理ページ数およびカウンタiをもとに、これから描画する論理ページに対する有効印字領域を計算する。
S706で、物理ページに関する印刷設定情報から、カウンタiをインデックスとして現在の論理ページ番号を読み取り、該当論理ページが有効印字領域内に収まるように論理ページを縮小描画し、S703に戻る。もちろん、複数論理ページの割付印刷が指定されていない場合には縮小の必要はない。
S708で、アプリケーションプログラムから取得している物理ページの有効印字領域に対して、ユーザにより設定された地紋印刷の設定情報に従い地紋画像の描画を行う。
次に、図8を用いて、図6のS601と図7のS708に示す地紋画像の描画処理を詳細に説明する。
まず、ユーザ・インタフェース等を介して、S801で地紋画像描画処理が開始される。
次に、S802で、入力背景画像、背景閾値パターン、前景閾値パターン(潜像画像閾値パターン)、前景背景領域指定画像、カモフラージュ領域指定画像など、地紋画像の描画に必要な各種情報を取得する。背景閾値パターンと前景閾値パターンの取得は、図4に示すフローチャートにしたがって行われる。図4に示すフローチャートは、前述のプリンタドライバ301内の用紙方向情報部302と閾値パターン生成部303とが実行する処理の流れを示す。
図4によると、まずS401で、地紋処理部205は、ページの印刷処理を行う前に、閾値パターン生成部303に現在印刷を行おうとしている出力用紙サイズを通知する。閾値パターン生成部303は、当該出力用紙サイズを用紙方向情報部302に通知する。用紙方向情報部302は、図5に示す情報を保持している。本情報は、一般的なスキャナにおける用紙サイズ毎の主走査方向を示す用紙方向情報である。図5によると、例えば、用紙サイズがA3の場合には用紙の短辺方向が主走査方向(用紙の長辺方向が副走査方向)であり、用紙サイズがA4の場合には用紙の長辺方向が主走査方向(用紙の短辺方向が副走査方向)である。用紙方向情報部302は、これらの用紙方向情報を閾値パターン生成部303に通知する。
次にS402で、閾値パターン生成部303は、受け取った用紙方向情報に基づいて、用紙の縦方向、横方向とで異なる閾値パターンを生成する。具体的には、閾値パターン生成部303は、副走査方向の用紙方向の解像度が主走査方向の用紙方向の解像度よりも高くなるように、縦横特性が異なる閾値パターンを生成する。閾値パターンの生成方法としてはプリンタ特性を考慮した設計されたディザマトリクスを用いたディザ方式がある。特に、ディザ方式では、背景閾値パターンにはBayer型ディザマトリクスを用い、前景閾値パターンには渦巻き型ディザマトリックスを用いる。
尚、縦横特性が異なる閾値パターンを生成する方法はディザ方式に限らない。背景閾値パターンを生成する有効な手段としては他にブルーノイズマスクが挙げられる。ブルーノイズマスクは、任意の階調での閾値パターンが全てブルーノイズ特性を有し、閾値パターンを形成する黒画素の分布がランダムではあるが一様性が高く、粒状性が目立ちにくい。ブルーノイズ特性とは、任意の階調に設定した場合の点の出力パターンが局所的に非周期的(locally periodic)かつ等方的(isotropic)で低周波成分が少ない特性である。ブルーノイズマスクから得られる閾値パターンはモアレの発生を防止し、紙送りムラを目立ちにくくするなど、視覚的に好ましい出力パターンが得られる長所がある。この場合、縦横のノイズ特性を変化させることにより縦横特性の異なる閾値パターンを生成してもよい。またブルーノイズマスクでなくとも、特定または任意の階調での閾値パターンが周期的(または擬似周期的)かつ非等方的で低周波成分が少ないドット分散型ディザマトリクスを用いて縦横特性の異なる閾値パターンを生成してもよい。
図8に戻って説明すると、S803で、地紋画像を生成する際の初期画素を決定する。例えば、入力画像全体に対して左上から右下までラスター走査順に画像処理を行い、地紋画像を配置する場合には左上の画素を初期画素とする。
S804で、背景閾値パターン、前景閾値パターン、前景背景領域指定画像、カモフラージュ画像を入力背景画像の初期画素からタイル上に配置する。そして、処理対象となっている入力背景画像の画素に対して、以下の式(1)に基づく計算を実行する。計算結果から、印刷時のドットに対応する画素値をメモリ領域に書き込むか否かを判定する。このときの画素値は入力された色情報に対応する。ここで、背景閾値パターンおよび前景閾値パターンは、ドットの書き込み/非書き込みに対応する「1」と「0」からなるパターンデータである。これらのパターンデータは、前景(潜像)画像及び背景画像を作成するのに適したそれぞれのディザマトリクスによってパターン化されたデータである。
nWriteDotOn=nCamouflage×(nSmallDotOn×[nHiddenMark]+nLargeDotOn×nHiddenMark)・・・式(1)
本式における各要素の定義を以下に示す。
nComouflage:カモフラージュ領域指定画像において、対象画素がカモフラージュ領域の画素であれば0、そうでなければ1。
nSmallDotOn:背景閾値パターンの画素値が黒であれば1、白であれば0(色はこれに限定されない)
nLargeDotOn:前景閾値パターンの画素値が黒であれば1、白であれば0(色はこれに限定されない)
[nHiddenMark]:前景背景領域指定画像において、対象画素が潜像部に相当する画素であれば1、背景部に相当する画素であれば0。
nHiddenMark:nHiddenMarkの否定。前景部で0、背景部で1となる。
なお、各処理対象画素で式(1)の全ての要素を用いて計算する必要は無い。不必要な計算を省くことで処理の高速化を図ることができる。例えば、nHiddenMark=1ならば[nHiddenMark]=0、nHiddenMark=0ならば[nHiddenmark]=1となる。従って、nHiddenMark=1ならば以下の式(2)の値をnLargeDotOnの値とし、nHiddenMark=0ならば、式(2)の値をnSmallDotOnの値とするとよい。また、nCamouflageの値は式(1)に示したように、全体にかかる積算であるので、nCamouflage=0であれば、nWriteDotOn=0となる。従って、nCamouflage=0の場合は以下の式(2)の計算を省略できる。
(nSmallDotOn×[nHiddenMark]+nLargeDotOn×nHiddenMark)・・・式(2)
また、生成される地紋画像では、背景閾値パターン、前景閾値パターン、前景背景領域指定画像、カモフラージュ領域指定画像のそれぞれの縦横の長さの最小公倍数で構成される大きさの画像が繰り返しの最小単位となる。その為、地紋画像描画の処理では繰り返しの最小単位である地紋画像の一部分のみを生成し、その地紋画像の一部分を、生成する画像の大きさとなるようタイル状に繰り返し並べる。これにより地紋画像描画の処理時間を短縮できる。
S805で、S804の計算結果(nWriteDotOnの値)を判定する。即ち、nWriteDotOn=1ならばS806に進み、nWriteDotOn=0ならばS807に進む。
S806で、印刷時のドットに対応する画素値を設定するドット書き込み処理を行う。ここで、画素値を地紋画像の色毎に変えることができる。黒色の地紋画像を作成したい場合は、地紋画像の処理対象画素を黒に設定する。その他、プリンタのトナーあるいはインクの色に合わせ、シアン、マゼンダ、イエローに設定することにより、カラーの地紋画像を作成することもできる。さらに、画像が1画素あたり1〜数ビットの画像データである場合には、インデックスカラーを用いて画素値を表現することができる。インデックスカラーとは、画像データの表現方法である。具体的には、対象とするカラー画像中に頻繁に出現する色情報を目次として設定する(例えばインデックス0は白、インデックス1はシアンなど)。そして、各画素の値は色情報を記載した目次の番号で表現するものである(例えば、1番目の画素値はインデックス1の値、2番目の画素値はインデックス2の値、・・・と表現する。)
S807で、処理対象領域の全画素が処理されたか否かを判定する。処理対象領域の全画素が処理されていない場合はS808に進み未処理の画素を選択し再びS804〜S806の処理を実行する。処理対象領域の全画素に対する処理が完了していれば、S809に進む。
以上の処理により、地紋画像を生成することができる。なお、以上の処理だけでは、前景背景領域指定画像における前景と背景の切り替わる部分にドットの固まりが生じ、前景の概形が目立つことよって、地紋画像による複製防止の効果が弱まる可能性がある。そこで、前景背景領域指定画像における前景と背景の切り替わり部分でドットの固まりが生じないようにする処理(バウンダリ処理)も併せて施してもよい。図12は、バウンダリ処理まで施した地紋画像の描画例を示す図である。
地紋画像描画の処理は、図6のS601と図7のS708とで共通であるが、生成された地紋画像と原稿データとの重ね合わせ方法は、透かし印刷の場合と重ね印刷の場合とで異なる。図8に戻って説明すると、図6のS601では地紋画像が下地となるので(即ち、透かし印刷)、S810で透かし描画処理が実行される。S810で、地紋画像の描画の後にアプリケーションソフトで作成した文字などを透かして(地紋画像の描画後に通常のデータを)描画する処理を行う。つまり、地紋画像の描画については何ら特殊な処理は行われない。これに対して、図7のS708の処理では、地紋画像を既に描画済みの通常のデータを下地として描画することになるので(即ち、重ね印刷)、S811で重ね描画処理が実行される。この場合、アプリケーションソフトで作成した文字などの上に地紋画像を重ねて描画することになるので、単純に地紋画像を描画してしまうと下地が上書きされて見えなくなってしまう。そこで、論理積や論理和を用いた論理描画を施すことにより、下地が完全に上書きされてしまうことを避ける。例えば、下地の画素が白色(つまり画素値がゼロ)の場合、その画素に対応する地紋画像の画素を描画するといった論理描画を行う。そして、S812に進み、地紋画像の描画を終了する。
図9および図10は、コンピュータ3000において地紋画像印刷に関する設定をおこなうためのユーザ・インタフェースの一例を示す図である。
図9は、プリンタドライバ203に組み込まれた地紋印刷に関するユーザ・インタフェースの初期画面の一例である。この例では、ダイアログ内のプロパティシート2101において地紋印刷に関する設定が行えるようになっている。
2102は、印刷ジョブに対して地紋印刷(地紋画像を含む印刷)を行うかどうかを指定するチェックボックスを示している。このチェックボックス2102に指定された内容は印刷データ(原稿データ)に関する印刷設定情報を含む付加印刷情報として格納される。
2103は、地紋印刷の複数の設定情報を1つの識別子(スタイル)で指定可能にするためのスタイル情報を示す。プリンタドライバ301は複数のスタイルを選択可能となっており、各スタイルと地紋印刷に関する所定の情報との関係がレジストリに登録される。また、スタイル編集ボタン2104を押下することにより、図10(a)に示すスタイル編集用ダイアログ2201が表示される。
図10(a)は、地紋印刷の個々の詳細設定を編集するためのダイアログの一例を示す図である。
同図において、2201は地紋情報編集用ダイアログ全体を示し、同領域に後述する個々の地紋情報によって生成される地紋画像の結果がプレビューのため表示される。2202は、図9の2103で選択可能なスタイルの一覧を表示する領域を示す。また、ボタン2203および2204を用いることで、スタイルは新規追加や削除が可能となっている。2205は、現在指定されているスタイル名称が表示される領域を示す。
2206は、地紋印刷に用いる描画オブジェクトの種類を選択するラジオボタンである。2206において、ユーザが「文字列」を選択するとテキストオブジェクトが使用可能となる。また、ユーザが「イメージ」を選択するとBMPなどに代表されるイメージデータが使用可能となる。図10(a)では、「文字列」が選択されているので、ダイアログ2201には符号2207から2209などで示されるテキストオブジェクトに関する設定情報が表示され、編集可能となる。一方、領域2206において「イメージ」が選択されると、情報2207から2209は表示されず、その代わりに図10(b)に示すイメージファイル名称表示2215およびファイル選択ダイアログ(不図示)を表示するためのボタン2216が表示される。
本例では、地紋印刷に用いる描画オブジェクトの種類を「文字列」と「イメージ」とし、いずれか一方を選択するように構成している。しかしながら、描画オブジェクトの種類はこれに限らない。また、複数種類の描画オブジェクトを同時に利用するように構成してもよい。
2207は、地紋画像として使用する文字列を表示、編集するための領域である。2208は、文字列のフォント情報を表示、編集するための領域である。本例では、フォント名称のみの選択画面としているが、書体のファミリー情報(ボールド、イタリックなど)や、飾り文字情報などが選択可能に拡張してもよい。
2209は、地紋画像として使用する文字列のフォントサイズを表示、設定する領域である。本例では「大」、「中」、「小」の3段階で指定可能な形式を想定しているが、ポイント数の直接入力など、一般的に用いられるフォントサイズ指定方法を採用してもよい。
2210は、地紋画像と原稿データの印刷順序を設定するためのラジオボタンである。このラジオボタンで「透かし印刷」が指定された場合は、地紋画像を描画後、原稿データを描画する。一方、「重ね印刷」が指定された場合は原稿データを描画後、地紋画像を描画する。描画の手順については既に説明した。
2211は、地紋画像の配置角度を指定するラジオボタンである。本例では、「右上がり」、「右下がり」、「横」の3通りの選択を可能としている。しかしながら、角度を任意に指定可能な数値入力領域や、直感的に指定可能なスライダーバーなどを配し、角度指定方法を拡張してもよい。
2212は、地紋画像(前景パターン、背景パターン)に用いる色を表示、指定するための領域である。2213は、前景パターン、背景パターンの入れ替えを行うためのチェックボックスである。チェックボックスがチェックされていない場合は、複写物上において前景パターンが顕像化するような地紋画像を生成する。つまり、この場合は、前景パターンが複写物上で再現可能なように設定されていることを示す。一方、チェックボックス2213がチェックされている場合は複写物上において背景パターンが顕像化するような地紋画像を生成する。つまり、この場合は、背景パターンが複写物上で再現可能なように設定されていることを示す。このとき、前景パターンに指定されたテキスト情報やイメージ情報は白抜きされた状態で、複写物上で認識可能となる。
2214は、地紋画像を付加した印刷出力物において、地紋画像が付加されていることを肉眼では認識しづらくするための背景模様(カモフラージュ画像)を指定するための領域である。背景模様は複数のパターンから選択可能である。また、背景模様を使用しないという選択肢も提供されている。
次に、図11を用いて、図10において説明した地紋印刷の設定情報に関する付加印刷情報について説明する。なお、本例において、以下に説明する付加印刷情報は、印刷を行う物理ページを構成する情報として保持されるジョブ出力用ファイルに格納される。この付加印刷情報は、ジョブ出力用ファイル以外にも格納することができる。
同図において、フィールド2001には、図10(a)の領域2206で指定される地紋印刷で描画するオブジェクト種(テキスト形式あるいはイメージ)が格納される。
フィールド2002には、図10(a)の領域2207〜2209、あるいは図10(b)で指定される情報、すなわち、フィールド2001の描画オブジェクトに関する情報が格納される。具体的には、テキスト選択時は文字列、フォント名、サイズ情報が格納され、イメージ選択時は入力するイメージファイルのロケーションが格納される。
フィールド2003には、図10(a)の領域2210で指定される地紋画像の印刷順序、すなわち、透かし印刷か重ね印刷かの情報が格納される。
フィールド2004には、図10(a)の領域2211で指定される、描画オブジェクトを配置する角度情報が格納される。
フィールド2005には、図10(a)の領域2212で指定される、地紋画像(前景パターン、背景パターン)に使用される色情報が格納される。
フィールド2006には、図10(a)のチェックボックス2213で指定される、前景パターンと背景パターンの入れ替えを行うかどうかの情報(白抜きか否か)が格納される。
フィールド2007には、図10(a)の領域2214で指定される、背景模様(カモフラージュ画像)のパターン付加情報が格納される。
フィールド2008には、前景パターンの濃度情報が格納される。
フィールド2009には、背景パターンの濃度情報が格納される。
なお、本発明は、複数の機器(例えばコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(複写機、プリンタ、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明は、前述した実施形態で示したフローチャートの手順を実現するプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム等のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、本発明は、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
印刷システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 コンピュータ3000における印刷処理の一例のフローチャートを示す図である。 本発明の一実施形態におけるプリンタドライバの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるプリンタドライバが実行する処理の一例のフローチャートを示す図である。 本発明の一実施形態における用紙方向情報の一例を示す図である。 透かし印刷における描画処理の一例のフローチャートを示す図である。 重ね印刷における描画処理の一例のフローチャートを示す図である。 地紋画像描画処理の一例のフローチャートを示す図である。 地紋印刷に関するユーザ・インタフェースの初期画面の一例を示す図である。 地紋印刷の個々の詳細設定を編集するためのダイアログの一例を示す図である。 地紋印刷に関する設定情報の一例を示す図である。 バウンダリング処理を施した地紋画像の生成例を示す図である。 地紋画像におけるドットの状態の一例を示す図である。 複写時に地紋画像が顕在化する状態の一例を示す図である。 複写機の一例を示す図である。 複写機の構成例を示す図である。
符号の説明
201 アプリケーションプログラム
202 グラフィックエンジン
203、301 プリンタドライバ
204 システムスプーラ
205 地紋処理部
302 用紙方向情報部
303 閾値パターン生成部
1500 プリンタ
3000 コンピュータ

Claims (7)

  1. 地紋画像と共に文書画像データを印刷する用紙の大きさに基づいて、複写機による当該用紙の複写時に主走査される用紙方向及び副走査される用紙方向を求める用紙方向情報手段と、
    前記主走査される用紙方向及び前記副走査される用紙方向に応じて、前記用紙の縦方向と横方向とで異なる閾値パターンを生成する閾値パターン生成手段と、
    前記異なる閾値パターンを用いて前記地紋画像を作成する手段と
    を備えることを特徴とする地紋印刷制御装置。
  2. 前記閾値パターン生成手段は、前記用紙の複写時の主走査方向の解像度と副走査方向の解像度とが異なることに基づいて前記異なる閾値パターンを生成することを特徴とする請求項1記載の地紋印刷制御装置。
  3. 前記閾値パターン生成手段は、前記用紙の複写時の副走査方向の解像度が主走査方向の解像度より高いことに基づいて前記異なる閾値パターンを生成することを特徴とする請求項2記載の地紋印刷制御装置。
  4. 前記閾値パターン生成手段は、ディザマトリクスを用いて前記異なる閾値パターンを生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の地紋印刷制御装置。
  5. アプリケーションプログラムと、グラフィックエンジンと、地紋処理手段を含むプリンタドライバと、システムスプーラとを備え、前記グラフィックエンジンは、前記アプリケーションプログラムから受け取るGDI関数をDDI関数に変換して前記プリンタドライバへ出力し、前記プリンタドライバは、前記DDI関数をプリンタ制御コマンドに変換し、当該プリンタ制御コマンドを前記システムスプーラに出力し、前記システムスプーラは、前記プリンタ制御コマンドを印刷装置に出力する地紋印刷制御装置において、
    前記地紋処理手段は、
    地紋画像と共に文書画像データを印刷する用紙の大きさに基づいて、複写機による当該用紙の複写時に主走査される用紙方向及び副走査される用紙方向を求める用紙方向情報部と、
    前記主走査される用紙方向及び前記副走査される用紙方向に応じて、前記用紙の縦方向と横方向とで異なる閾値パターンを生成する閾値パターン生成部と、
    前記異なる閾値パターンを用いて前記地紋画像を作成する地紋処理部と
    を備えることを特徴とする地紋印刷制御装置。
  6. 地紋画像と共に文書画像データを印刷する用紙の大きさに基づいて、複写機による当該用紙の複写時に主走査される用紙方向及び副走査される用紙方向を求めるステップと、
    前記主走査される用紙方向及び前記副走査される用紙方向に応じて、前記用紙の縦方向と横方向とで異なる閾値パターンを生成するステップと、
    前記異なる閾値パターンを用いて前記地紋画像を作成するステップと
    を含むことを特徴とする地紋印刷制御方法。
  7. コンピュータに、
    地紋画像と共に文書画像データを印刷する用紙の大きさに基づいて、複写機による当該用紙の複写時に主走査される用紙方向及び副走査される用紙方向を求めるステップと、
    前記主走査される用紙方向及び前記副走査される用紙方向に応じて、前記用紙の縦方向と横方向とで異なる閾値パターンを生成するステップと、
    前記異なる閾値パターンを用いて前記地紋画像を作成するステップと
    を実行させるためのプログラム。
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