JP4921225B2 - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複写物の使用などを牽制する地紋画像を含んだ画像を生成し、印刷する技術に関するものである。
従来、帳票や住民票などのコンテンツが複写されるのを禁止、或いは抑止する目的で、これらのコンテンツを偽造防止用紙と呼ばれる特殊な印刷を施した用紙に印刷していた。この偽造防止用紙は、原本においては人間にとっては識別しにくいが、複写機などを用いて複写した場合には「禁複写」の文字などが浮び上がるような用紙である。これにより、複写する者にその複写物の使用などを躊躇させる効果を生じるものである。更に、帳票などのコンテンツは偽造防止用紙に印刷されているとして、複写そのものを抑止・牽制する効果をも生じさせるものである。
しかし、このような偽造防止用紙は、通常の用紙と比較してコストが高いという問題がある。また、偽造防止用紙の製作時に設定されている文字しか浮び上がらせることができず、その用紙の用途が限られるなど、用途に関して柔軟性に欠ける部分がある。
一方、様々なコンテンツのデジタル化が進む中、帳票や住民票などのコンテンツも同様にデジタル化されている。しかし、これら帳票や住民票そのもののデジタル化はまだ過渡期にあり、コンピュータを用いて作成したコンテンツを、プリンタなどを用いて紙に出力して利用することが多い。
こうした状況に応じて、従来は製版などで予め作成していた偽造防止用紙をコンピュータとプリンタを用いて生成する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この技術は、コンピュータを用いて作成されたコンテンツを印刷出力する際に、コンテンツのデータに加えて、地紋と呼ばれる画像データを生成し、これらのデータを重ねて出力する技術である。地紋はときに複写牽制紋様と称されることもある。地紋画像は、原本(プリンタで出力した印刷物)において、人間の目には単なる模様や背景画像などに見えるが、複写すると所定の文字やイメージなどが顕像化するものである。そして、この原本は上述の偽造防止用紙と同様の牽制効果を与えることができる。これは、プリンタの性能の飛躍的な向上に起因することで可能となっている。
コンピュータを用いて作成された地紋画像をコンテンツデータに重ねて出力する場合、当然のことながら通常の印刷用の紙などを用いて出力できるため、予め作成した偽造防止用紙を用いる場合に比べてコストの面で利点がある。更に、コンテンツデータを印刷出力する際に、地紋画像を生成することができるため、地紋画像の色などはもちろん、原本の複写時に顕像化させる文字等を自由に定めることが可能となる。或いは、出力日時や印刷装置固有の情報などを地紋画像とすることができるという利点もある。
上述したように、地紋画像は、原本を複写した場合、複写前には認識できなかった所定の文字などが顕在化し、その複写物を使用することを抑止する効果を実現するものである。この効果を実現すべく、生成される地紋画像は基本的に複写物にも原本と同様の画像が残る領域と、複写物において原本には存在する画像が消えるか、或いは上記の残る領域の画像に較べて薄くなる領域の2つの領域から構成される。この2つの領域から構成される地紋画像は、これを印刷出力した状態では上記2つの領域における濃度がほぼ同じ濃度とするのが好適である。
つまり、印刷出力した地紋画像は、マクロ的には複写物上において顕像化する文字などが隠されていることが人間の視覚上認識し難いように構成する必要がある。この地紋画像の印刷出力物においては隠されているが、当該印刷出力物を複写した複写物においては人間の視覚上認識可能に現れる画像領域を「潜像(或いは潜像画像)」と呼ぶ。また、複写物によって消えるか、或いは複写物で顕像化した潜像の濃度に比べて低濃度の画像領域を「背景(或いは背景画像)」と便宜的に呼ぶ。そして、地紋画像は、基本的に、この潜像画像と背景画像からなるものである。尚、ユーザインターフェース上の用語として潜像を前景と呼ぶ場合もある。
潜像画像は所定の領域内においてドットが集中するように構成される。対して背景部は所定の領域内においてドットが分散するように構成される。そして、この領域内におけるドットの濃度がほぼ同じになるよう構成することにより、地紋画像の印刷出力物において潜像部と背景部の区別をつきにくくすることが可能となる。
図10は、潜像部と背景部の2つの画像領域におけるドットの状態を示す図である。図10に示すように、所定の領域内にドットが分散して配置される背景部と、ドットが集中して配置される潜像部によって地紋画像が構成される。この2つの領域におけるドットは、それぞれ異なる網点処理や異なるディザ処理によって生成することができる。例えば、網点処理を用いて地紋画像を生成する場合、潜像部は低い線数での網点処理を行う。また、背景部は高い線数の網点処理を行うのが好適である。更に、ディザ処理を用いて地紋画像を生成する場合、潜像部はドット集中型ディザマトリクスを用いたディザ処理を行い、背景部はドット分散型ディザマトリクスを用いたディザ処理を行うのが好適である。
一般に、複写機の読取部及び画像形成部には、原稿上の微小なドットを読み取る入力解像度や微小なドットを再現する出力解像度に依存した再現能力の限界レベルが存在する。地紋画像の背景部のドットが、複写機で再現できるドットの限界レベルより小さく形成され、かつ潜像部のドットが限界レベルより大きく形成されている場合、複写物上では潜像部のドットは再現でき、かつ背景部の小さなドットは再現されない。こうした特性を利用することで、地紋画像を複写した複写物上で潜像が顕在化される。以後、複写物上で顕在化する画像を顕像と称する。尚、背景部が複写によって再現されたとしても、複写物上における潜像部が明らかに認識できるレベルであれば、ドットが再現されない場合と同様の効果を得ることができる。
図11は、複写物上で顕像化した画像を示す図で、ドットを集中させた場合には複写物において顕像し、ドットを分散させた場合には複写物において再現されないことが概念的に示す図である。
尚、地紋印刷は、上述の構成に限定されるものではなく、複写物において、文字列などが認識可能なレベルで再現できれば良い。つまり、文字列などが背景部として指定され、複写時に白抜き文字のような状態で示されても地紋印刷としてはその目的を達成するものである。
また、出力日時や印刷装置固有の情報などを地紋画像とすることができるという利点もある。特に、印刷ジョブを生成している装置の固有情報という観点で、コンピュータ名を顕像する文字列画像とする場合がある。そして、このコンピュータ名は印刷状況の特定に利用されている。
特開2001−197297号公報
しかしながら、印刷状況情報、特に物を特定する情報とコンピューティング環境の変化により、以下のような問題がある。
地紋の顕像画像に指定するユーザ名やコンピュータ名などの情報を「可変情報」と呼ぶ。ここで、「可変」と呼ぶのは、操作部で[ユーザ名]や[日時]を指定しても、文字列内容が確定するのは地紋の生成時となるからである。そして、印刷をしているユーザ名や印刷時刻が確定文字列となる。一方、可変でない情報の代表は[任意]であり、操作部で文字列を入力した時点で内容が確定する。
ユーザが[ユーザ名]や[コンピュータ名]などの可変情報を指定し、その情報が地紋の潜像文字列となり、印刷状況の特定に利用されている。また、内容が確定するのは地紋生成時である。これまでは、印刷が実行され、地紋を生成する単一箇所のコンピュータで[ユーザ名]や[コンピュータ名]が取得されており、問題はなかった(図13参照)。つまり、[ユーザ名]や[コンピュータ名]の情報は、人や物と一対一であった。
しかし、ユーザ環境が多様化し、Metaframeのようなサーバ集約型コンピューティングの利用ニーズがでている。このサーバ集約型コンピューティングの利用環境では、ユーザはターミナルを経由してサーバにログインし、サーバとその資源を利用することになる。ここで、ユーザの利用手順の一例を挙げる。
ユーザは自分のクライアントコンピュータ(ターミナル)を起動、即ち、ターミナルへログインしてターミナルソフトを起動する。そして、ターミナルを経由して集約型サーバにログインし、サーバプロセスを利用する。この例において、ユーザは2度ログインし、2台のコンピュータにアクセスし、処理はサーバが行う形態となる(図14参照)。
このサーバ集約環境で[ユーザ名]や[コンピュータ名]を取得する。上述したように、この処理はサーバ側で行われる。取得される[ユーザ名]はサーバへのログイン名であり、特定性は維持されるが、[コンピュータ名]はサーバ名となり、特定性の弱い情報となっている。
即ち、この環境では、[ユーザ名]や[コンピュータ名]の情報は、人や物と一対一に対応していない。この集約環境で[コンピュータ名]の特定性を維持するには、印刷処理がされていないターミナルのコンピュータ名称をサーバの印刷プロセスへ反映する必要がある。
また、上述の[コンピュータ名]と同様の意味を持つ可変情報である[IPアドレス]や[MACアドレス]は、この集約環境下での特定性に課題ある。しかし、可変情報全種の特定性が不足する状況ではない。この集約環境であっても[ジョブ名]は同じスプールファイルをさすため特定性の課題はない。
このようなサーバ集約型や将来の仮想サーバ環境を考慮すると、可変情報とその制御の拡張が望ましい。対象と情報が一対とならない場合の対処も必要となる。併せてユーザの利便性を考えると、対処するプログラムは配置された環境に応じて自動的に処理を選択することが望ましい。ただし、手動設定も可能としたい。
本発明は、利用環境が変化しても印刷状況を特定でき、将来環境への対応性及び操作性を向上させることを目的とする。
また、本発明の情報処理装置は、コンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報を他の装置及び自装置より取得する取得手段と、自装置が集約型サーバとして動作している場合に、前記取得手段により取得された他の装置のコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報が地紋の潜像文字列として印刷される印刷データを生成し、集約型サーバとして動作していない場合に、前記取得手段により取得された自装置のコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報を地紋の潜像文字列として印刷される印刷データを生成する生成手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の情報処理方法は、情報処理装置の取得手段が、コンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報を他の装置及び自装置より取得する取得工程と、前記情報処理装置の生成手段が、自装置が集約型サーバとして動作している場合に、前記取得工程により取得されたコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報が地紋の潜像文字列として印刷される印刷データを生成し、集約型サーバとして動作していない場合に、前記取得手段により取得された自装置のコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報を地紋の潜像文字列として印刷される印刷データを生成する生成工程とを有することを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、コンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報を他の装置及び自装置より取得する取得工程と、自装置が集約型サーバとして動作している場合に、前記取得工程により取得されたコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報が地紋の潜像文字列として印刷される印刷データを生成し、集約型サーバとして動作していない場合に、前記取得手段により取得された自装置のコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報を地紋の潜像文字列として印刷される印刷データを生成する生成工程とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、印刷状況の特定性が向上し、利用環境に合わせた設定省力化が可能となる。また、製品の環境対応性が向上し、印刷結果を維持することができる。
以下、図面を参照しながら発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
尚、実施形態では、地紋画像を有する印刷出力物を複写した複写物上で顕像化する領域を潜像部又は前景部と称す。また、複写物上で消失又は複写物上における潜像部の濃度に比較して低濃度となる領域を背景部と称す。そして、地紋画像としてテキストやイメージが指定され、複写物上で顕像化される潜像部のテキストやイメージが背景部よりも高濃度で認識可能に再現するものとして説明する。
しかしながら、本発明における地紋画像はこれに限られるものではない。例えば、テキスト又はイメージを背景部として設定し、かつ、背景部の周囲の領域を潜像部として設定することで、複写物上において、テキストやイメージが白抜きのように表現される形態であっても良い。
また、本発明は、地紋画像の種類やその生成処理、色、形状、サイズなどによって規定されるものではない。
以下、本実施形態の情報処理装置(コンピュータ)と印刷装置(プリンタ)とから構成されるシステムにおける印刷処理及びそれに伴う地紋画像の基本的な描画データの生成に関する構成を説明する。尚、以下の説明においては、コンピュータとプリンタとからなるシステムに基づいて地紋画像に関する説明を行うが、本発明は上記構成に限定されるものではない。
[印刷システムの構成]
図1は、本実施形態における印刷システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、印刷システムはホストコンピュータ3000とプリンタ1500とで構成される。尚、本発明の機能が実現されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても、LAN、WAN等のネットワークを介して接続がなされ、処理が行われるシステムであっても本発明を適用できる。
図1に示すホストコンピュータ3000は、ROM3内のプログラム用ROM又は外部メモリ(HD,FD)11に記憶された文書処理プログラム等に基づいて図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理を実行するCPU1を備える。このCPU1は、システムバス4に接続される各デバイスを総括的に制御する。
ROM3内のプログラム用ROMや外部メモリ11には、CPU1の制御プログラムであるオペレーティングシステム(以下「OS」)等が記憶されている。また、ROM3内のフォント用ROMや外部メモリ11には、文書処理の際に使用するフォントデータ等が記憶され、ROM3内のデータ用ROMや外部メモリ11には、文書処理を行う際に使用する各種データが記憶されている。外部メモリ11には、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、プリンタ制御コマンド生成プログラム(以下「プリンタドライバ」)等が記憶されている。また、RAM2は、CPU1の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
更に、ホストコンピュータ3000において、5はキーボードコントローラ(KBC)であり、キーボード9や不図示のポインティング・デバイスからの入力を制御する。6はCRTコントローラ(CRTC)であり、CRTディスプレイ(CRT)10の表示を制御する。7はディスクコントローラ(DKC)であり、ハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)等の外部メモリ11へのアクセスを制御する。8はプリンタコントローラ(PRTC)であり、双方向性のインターフェース21を介して接続されたプリンタ1500との通信制御処理を実行する。
尚、CPU1は、例えばRAM2上に設定された表示情報領域へアウトラインフォントを展開(ラスタライズ)する処理を実行し、CRT10上でのWYSIWYGを可能としている。また、CPU1は、CRT10上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて登録された種々のウインドウを開き、種々のデータ処理を実行する。これにより、ユーザは印刷を実行する際、印刷の設定に関するウインドウを開き、プリンタの設定や、印刷モードの選択を含むプリンタドライバに対する印刷処理方法の設定を行えるものである。
一方、プリンタ1500において、12はプリンタCPUであり、ROM13内のプログラム用ROMに記憶された制御プログラム等や外部メモリ14に記憶された制御プログラム等に基づいて印刷部(プリンタエンジン)17に画像信号を出力する。ROM13内のプログラムROMには、CPU12の制御プログラム等が記憶されている。ROM13内のフォント用ROMには、出力情報を生成する際に使用するフォントデータ等が記憶されている。ROM13内のデータ用ROMには、ハードディスク等の外部メモリ14がないプリンタの場合には、ホストコンピュータ上で利用される情報等が記憶されている。
また、CPU12は、入力部18を介してホストコンピュータ3000との通信処理が可能となっており、プリンタ1500内の情報等をホストコンピュータ3000に通知できる。RAM19は、CPU12の主メモリや、ワークエリア等として機能するRAMであり、増設ポート(不図示)に接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。尚、RAM19は、出力情報展開領域、環境データ格納領域、NVRAM等に用いられる。
上述したハードディスク(HD)、ICカード等の外部メモリ14は、メモリコントローラ(MC)20によりアクセスを制御される。また、オプションとして接続される外部メモリ14には、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等が記憶される。また、操作部1501は、操作のためのスイッチ、LED及びLCD等で構成されている。また、プリンタ1500は不図示のNVRAMを有し、操作部1501からのプリンタモード設定情報を記憶するようにしても良い。
印刷部17は、本実施形態では電子写真方式のエンジンとしている。従って、地紋画像を含む印刷データはトナーのドットによって最終的に紙などの媒体上に記録される。尚、本発明における印刷の方式はこのような電子写真方式に限られないことはもちろんである。例えば、インクジェット方式など、ドットを形成して印刷を行う何れの方式の印刷装置にも本発明を適用することができる。
次に、プリンタ1500が接続されるホストコンピュータ3000において印刷処理を実行するソフトウェアモジュールの構成及び処理を、図2を用いて説明する。
図2は、ホストコンピュータ3000において印刷処理を行うソフトウェアモジュールの構成を示す図である。図2において、アプリケーション201、グラフィックエンジン202、プリンタドライバ203、及びシステムスプーラ204は外部メモリ11に保存されたファイルとして存在する。また、各モジュールは、モジュールが利用される際に、OSによってRAM2にロードされて実行される。
また、アプリケーション201及びプリンタドライバ203は、外部メモリ11のFD、不図示のCD−ROM或いは不図示のネットワークを経由して外部メモリ11のHDに追加することが可能である。
外部メモリ11に保存されているアプリケーション201は、RAM2にロードされて実行される。しかし、アプリケーション201からプリンタ1500に対して印刷を行う際には、同様にRAM2にロードされ、実行可能なグラフィックエンジン202を利用して出力(描画)を行う。
グラフィックエンジン202は、プリンタなどの印刷装置毎に用意されたプリンタドライバ203を外部メモリ11からRAM2にロードし、アプリケーション201の出力をプリンタドライバ203に設定する。また、グラフィックエンジン202はアプリケーション201から受け取るGDI(Graphic Device Interface)関数をDDI(Device Driver Interface)関数に変換してプリンタドライバ203へ出力する。
プリンタドライバ203は、グラフィックエンジン202から受け取ったDDI関数に基づいてプリンタが認識可能な制御コマンド、例えばPDL(Page Description Language)に変換する。変換されたプリンタ制御コマンドは、OSによってRAM2にロードされたシステムスプーラ204を経てインターフェース21経由でプリンタ1500へ印刷データとして出力される。
ここで、本実施形態の印刷システムは、プリンタドライバ203内に地紋処理部205を有する。地紋処理部205はプリンタドライバ203のビルドインモジュールであっても良いし、個別のインストーレーションによって追加されるライブラリモジュールの形式であっても構わない。また、プリンタドライバ203は地紋画像の印刷に関し、その地紋処理部205の実行により、後述する地紋画像の描画などの処理を行う。
[地紋画像印刷処理の説明]
次に、プリンタドライバ203の地紋処理部205によって提供される地紋画像印刷に関する設定画面を、図3及び図4を用いて説明する。ここで、地紋画像を含む印刷を地紋プリントと称す。
図3は、地紋プリントに関する設定を行うユーザインターフェースの初期画面の一例を示す図である。図3に示す例では、ダイアログ内のプロパティシート301において地紋プリントに関する設定が行えるようになっている。
302は印刷ジョブに対して地紋プリントを行うか否かを指定するチェックボックスである。このチェックボックス302で指定された内容は、印刷データ(原稿データ)に関する印刷設定情報を保持する付加印刷情報として格納される。303は地紋プリントの複数の設定情報を1つの識別子(スタイル)で指定可能にするためのスタイル情報である。プリンタドライバ203は複数のスタイルを選択可能に構成され、各スタイルと地紋プリントに関する所定の情報との関係がレジストリに登録される。また、ボタン304が押下されると、図4に示す(a)のスタイル編集用ダイアログ401を表示する。
図4は、地紋プリントの個々の詳細設定を編集するためのダイアログの一例を示す図である。図4において、401は地紋情報編集用のダイアログ全体であり、後述する個々の地紋情報によって生成される地紋画像の結果がプレビューのために表示される。402はスタイル情報303で選択可能なスタイルの一覧を表示する領域である。ここで、ボタン403又は404を用いることでスタイルの新規追加や削除が可能である。405は現在指定されているスタイル名称を表示する領域である。
406は地紋プリントに用いる描画オブジェクトの種類を選択するラジオボタンである。ラジオボタン406により、ユーザが「文字列」を選択すると、テキストオブジェクトが使用可能となる。また、ユーザが「イメージ」を選択すると、BMPなどに代表されるイメージデータが使用可能となる。図4に示す例では、「文字列」が選択されているので、ダイアログ401には407〜409に示すテキストオブジェクトに関する設定情報が表示され、編集可能となる。
一方、ラジオボタン406の「イメージ」が選択された場合、設定情報407〜409の代わりに、図4に示す(b)が表示される。ここで、415はイメージファイル名称であり、416は不図示のファイル選択ダイアログを表示するための参照ボタンである。
尚、本実施形態では、地紋プリントに利用可能な描画オブジェクトの種類は「文字列」か「イメージ」の何れか一方であるが、描画オブジェクトの種類はこれに限らない。また、複数種類の描画オブジェクトを同時に利用するように構成しても良い。
407は地紋画像として使用する文字列を表示、編集するための領域である。408は文字列のフォント情報を表示、編集するための領域である。ここでは、フォント名称のみの選択画面としているが、書体のファミリー情報(ボールド、イタリックなど)や、飾り文字情報などを選択可能に拡張しても良い。
409は地紋パターンとして使用する文字列のフォントサイズを表示、設定する領域である。ここでは、「大」「中」「小」の3段階に指定可能な形式を想定しているが、ポイント数の直接入力など、一般的に用いられるフォントサイズ指定方法を採用しても良い。410は地紋パターンと原稿データとの印刷順序を設定するためのラジオボタンである。ラジオボタン410の「透かし印刷」が指定された場合は、地紋パターンを描画した後、原稿データを描画する。一方、「重ね印刷」が指定された場合は、原稿データを描画した後、地紋パターンを描画する。この描画手順については、更に後述する。
411は地紋パターンの配置角度を指定するラジオボタンである。この例では、「右上がり」「右下がり」「横」の3通りの選択を可能としている。しかしながら、角度を任意に指定可能な数値入力領域や、直感的に指定可能なスライダーバーなどを配し、角度指定方法を拡張しても良い。
412は地紋パターン(前景パターン又は背景パターン)に用いる色を表示、指定するための領域である。413は前景パターン又は背景パターンの入れ替えを指示するためのチェックボックスである。チェックボックス413がチェックされていない場合、複写物上において前景パターンが顕像化するような地紋画像を生成する。つまり、前景パターンが複写物上で再現可能なように設定されていることを示すものである。
一方、チェックボックス413がチェックされている場合、複写物上において背景パターンが顕像化するような地紋画像を生成する。つまり、背景パターンが複写物上で再現可能なように設定されていることを示すものである。このとき、前景パターンに指定されたテキスト情報やイメージ情報は白抜きされた状態で複写物上において認識可能となる。
414は地紋画像を付加した印刷出力物において地紋画像が付加されていることを認識しにくくさせるためのカモフラージュ画像を指定するための領域である。カモフラージュ画像は複数のパターンから選択可能である。また、カモフラージュ画像を使用しないという選択肢も提供されている。
[地紋プリント設定情報のデータ形式]
次に、上述した地紋プリントの設定に関する付加印刷情報を、図5を用いて説明する。尚、本実施形態では、付加印刷情報は、印刷を行う物理ページを構成する情報として保持されるジョブ出力用ファイルに格納される。この付加印刷情報の格納については、図5に示す構成の他に、種々の形態を採用することが可能である。
図5において、フィールド501には、ラジオボタン406で選択された地紋プリントで描画するオブジェクト種(テキスト又はイメージ)を示す値が格納される。フィールド502には、ラジオボタン406の選択に応じて、設定情報407〜409又はイメージファイル名称415が格納される。具体的には、テキスト選択時には文字列、フォント名、サイズ情報が格納され、イメージ選択時には入力するイメージファイルのロケーションが格納される。
フィールド503には、ラジオボタン410で指定された、地紋パターンを原稿データより先に描画するか、後で描画するかを示す地紋パターンの印刷順序情報が格納される。フィールド504には、ラジオボタン411で指定された描画オブジェクトの角度情報が格納される。
フィールド505には、領域412で指定された、地紋パターン(前景パターン、背景パターン)に使用される色情報が格納される。フィールド506には、チェックボックス413で指定された前景パターン又は背景パターンに関する情報が格納される。フィールド507には、領域414で指定された、カモフラージュ画像のパターン付加情報が格納される。フィールド508には、前景パターンの濃度情報が格納される。そして、フィールド509には、背景パターンの濃度情報が格納される。
[地紋パターンの描画処理]
ここで、地紋プリントにおける描画処理を、図6及び図7を用いて説明する。図6は、ラジオボタン410で印刷順序として「透かし印刷」が指定された場合の描画処理を示すフローチャートである。また、図7はラジオボタン410で印刷順序として「重ね印刷」が指定された場合の描画処理を示すフローチャートである。
これらの処理は、一般的なプリンタドライバを用いた印刷処理において行われるものである。また、以下の処理は、印刷処理を制御・実行するCPU1によって行われる。
まず、「透かし印刷」、即ち、原稿データの描画よりも先に地紋パターンを描画する、図6に示す描画処理を説明する。
ステップS601において、図5に示す地紋パターン情報で示される地紋に関する情報に従い、CPU1が地紋パターンの描画を行う。その詳細な処理については図8を用いて後述する。次に、原稿データを描画する描画処理に移る。まずステップS602において、CPU1が1物理ページ(印刷用紙の1面)当たりの論理ページ数をカウントするためのカウンタを初期化する。
次に、ステップS603において、CPU1は、カウンタが予め設定されている1物理ページ当たりの論理ページ数と等しいか否かを判定する。判定した結果、論理ページ数と等しいならば、この描画処理を終了する。
また、判定した結果、論理ページ数と等しくなければステップS604へ進み、CPU1はカウンタを1増加させる。続いて、ステップS605において、CPU1は1ページ当たりの論理ページ数とカウンタ値に基づき、これから描画する論理ページに対する有効印字領域を計算する。次に、ステップS606において、CPU1は物理ページに関する印刷設定情報(不図示)から、カウンタ値をインデックスとして現在の論理ページ番号を読み取る。そして、CPU1は該当論理ページを有効印字領域内に収まるように縮小描画する。もちろん、複数論理ページの割付印刷が指定されていない場合には、縮小の必要はない。以上が、「透かし印刷」に関する描画処理の手順である。
次に、「重ね印刷」、即ち、原稿データを描画した後に地紋パターンを描画する、図7に示す描画処理を説明する。
まず、ステップS701において、CPU1が1物理ページ(印刷用紙の1面)当たりの論理ページ数をカウントするためのカウンタを初期化する。次に、ステップS702において、CPU1は、カウンタが予め設定されている1物理ページ当たりの論理ページ数と等しいか否かを判定する。判定した結果、論理ページ数と等しいならばステップS706へ進む。
また、判定した結果、論理ページ数と等しくなければステップS703へ進み、CPU1はカウンタを1増加させる。続いて、ステップS704において、CPU1は1ページ当たりの論理ページ数とカウンタ値に基づき、これから描画する論理ページに対する有効印字領域を計算する。次に、ステップS705において、CPU1は物理ページに関する印刷設定情報(不図示)から、カウンタ値をインデックスとして現在の論理ページ番号を読み取る。そして、CPU1は該当論理ページを有効印字領域内に収まるように縮小描画する。もちろん、複数論理ページの割付印刷が指定されていない場合には、縮小の必要はない。
1物理ページとして所定数の論理ページを展開し終えると、ステップS702でYESと判定されて、ステップS706へ進む。ステップS706では、アプリケーションから取得している物理ページの有効印字領域に対して図5に示す地紋パターン情報で示される地紋に関する情報に従い、CPU1が地紋パターンの描画を行う。その詳細処理については、透かし印刷の場合と同様に、図8を用いて後述する。
ここで、地紋パターンを描画する地紋パターン描画処理(図6に示すS601、図7に示すS706)の詳細を、図8を用いて説明する。
図8は、本実施形態における地紋パターン描画処理の詳細を示すフローチャートである。まず、ステップS801において、CPU1が上述したジョブ出力用ファイルから地紋パターンの描画に必要な各種情報を取得する。ここで、各種情報は、入力背景画像、背景閾値パターン、前景閾値パターン、前景背景領域指定画像、カモフラージュ領域指定画像などである。
次に、ステップS802において、CPU1は、地紋パターン画像を生成する際の初期画素を決定する。例えば、入力画像全体に対して左上から右下までラスター走査順に画像処理を行い、地紋画像を配置する場合、左上の画素を初期画素とする。
次に、ステップS803において、CPU1は、背景閾値パターン、前景閾値パターン、前景背景領域指定画像、カモフラージュ画像を入力背景画像の初期画素からタイル上に配置する。そして、処理対象となっている入力背景画像の画素に対してCPU1が以下の(1)式に基づく計算を実行する。計算の結果からCPU1は印刷時のドットに対応する画素値をメモリ領域に書き込むか否かを判定する。このときの画素値は入力された色情報に対応する。
尚、ここで背景閾値パターン及び前景閾値パターンは、ドットの書き込み/非書き込みに対応する「1」と「0」からなるパターンデータである。これらのパターンデータは、前景(潜像)画像及び背景画像を作成するのに適したディザマトリクスによってそれぞれパターン化されたデータである。
nWriteDotOn=nCamouflage
×(nSmallDotOn׬nHiddenMark+nLargeDotOn×nHiddenMark) …(1)
ここで、上記(1)式の構成要素の定義を以下に示す。
・nComouflage:カモフラージュ領域指定画像において、対象画素がカモフラージュ領域の画素であれば0、そうでなければ1
・nSmallDotOn:背景閾値パターンの画素値が黒であれば1、白であれば0(色はこれに限定されない)
・nLargeDotOn:前景閾値パターンの画素値が黒であれば1、白であれば0(色はこれに限定されない)
・¬nHiddenMark:前景背景領域指定画像において、対象画素が潜像部に相当する画素であれば1、背景部に相当する画素であれば0
・nHiddenMark:nHiddenMarkの否定。前景部で0、背景部で1となる。
尚、各処理対象画素で上記(1)式の全ての要素を用いて計算する必要は無い。不必要な計算を省くことで処理の高速化を図ることができる。
例えば、nHiddenMark=1ならば¬nHiddenMark=0、nHiddenMark=0ならば¬nHiddenmark=1となる。従って、nHiddenMark=1ならば以下の(2)式の値をnLargeDotOnの値とし、nHiddenMark=0ならば、(2)式の値をnSmallDotOnの値とすると良い。
また、nCamouflageの値は、上記(1)式に示すように、全体にかかる積算であるので、nCamouflage=0であれば、nWriteDotOn=0となる。従って、nCamouflage=0の場合は以下の(2)式の計算を省略できる。
(nSmallDotOn׬nHiddenMark+nLargeDotOn×nHiddenMark) …(2)
また、生成される地紋画像では、背景閾値パターン、前景閾値パターン、前景背景領域指定画像、カモフラージュ領域指定画像のそれぞれの縦横の長さの最小公倍数で構成される大きさの画像が繰り返しの最小単位となる。そのため、地紋パターン描画処理にて繰り返しの最小単位である地紋画像の一部分のみを生成し、その地紋画像の一部分を生成する画像の大きさとなるよう、タイル状に繰り返し並べる。これにより地紋画像生成にかかる処理時間を短縮できる。
次に、ステップS804において、CPU1はステップS803での計算結果(nWriteDotOnの値)を判定する。即ち、nWriteDotOn=1ならばステップS805へ進み、nWriteDotOn=0ならばステップS806へ進む。
ステップS805では、CPU1が印刷時のドットに対応する画素値を設定する処理を行う。ここで、画素値は、地紋画像の色によって変えることができる。黒色の地紋を作成したい場合、地紋画像の処理対象画素を黒に設定する。その他、プリンタのトナー或いはインクの色に合わせ、シアン、マゼンダ、イエローに設定することにより、カラーの地紋画像を作成することもできる。
また、画像が1画素当たり1〜数ビットの画像データであれば、インデックスカラーを用いて画素値を表現することができる。インデックスカラーとは、画像データの表現方法である。具体的には、対象とするカラー画像中に頻繁に出現する色情報を目次として設定し(例えばインデックス0は白、インデックス1はシアンなど)、各画素の値は色情報を記載した目次の番号で表現するものである。例えば、1番目の画素値はインデックス1の値、2番目の画素値はインデックス2の値、…、と表現する。
次に、ステップS806において、CPU1は、処理対象領域の全画素が処理されたか否かを判定する。処理対象領域の全画素が処理されていなければステップS807へ進み、未処理の画素を選択し、上述したステップS803〜S806の処理を実行する。
また、ステップS806で判定した結果、処理対象領域の全画素に対する処理が完了していればステップS808へ進む。
以上の処理により、地紋画像を生成することができる。尚、これだけの処理では、前景背景領域指定画像における前景と背景の切り替わる部分にドットの固まりが生じ、前景の概形が目立ち、偽造防止地紋の効果が薄れるデメリットが生じる可能性がある。そこで、前景背景領域指定画像における前景と背景の切り替わり部分でドットの固まりが生じないようにする処理(バウンダリ処理)を併せて施しても良い。図9は、バウンダリ処理まで施した地紋画像の生成例を示す図である。
ここで、再び図8を参照する。上述した処理によって地紋パターン画像が生成される。地紋画像生成処理は、図6に示すS601と図7に示すS706とで共通であるが、生成した地紋パターン画像と原稿データとの描画方法はそれぞれ異なる。
ステップS808において、下地として描画するか否かを判定する。ここで、図6に示すS601の処理では、地紋画像が下地となるのでステップS809へ進み、透かし描画処理を実行する。具体的には、地紋画像の描画の後にアプリケーションソフトで作成した文字などを透かして(地紋画像の描画後に通常のデータを)描画する処理を行う。つまり、地紋画像の描画については何ら特殊な処理は行わない。
一方、図7に示すS706の処理では、地紋パターンは既に描画済みの通常のデータを下地とした状態に対して描画することになるのでステップS810へ進み、重ね描画処理を実行する。この場合、アプリケーションソフトで作成した文字などの上に地紋パターンを重ねて描画することになるので、単純に地紋パターンを描画してしまうと下地が上書きされて見えなくなってしまう。
そこで、ANDやORといった論理描画を利用することで完全に上書きしてしまうことを避ける。例えば、下地の画素が白色(つまり、画素値がゼロ)の場合、そのピクセルに対応する地紋パターンのピクセルを描画するといった論理描画を行う。
[潜像文字列設定の操作部例]
次に、地紋の顕像画像に指定するユーザ名やコンピュータ名などの可変情報を設定する操作部を、図12を用いて説明する。
図12は、可変情報である潜像文字列を設定する操作部の一例を示す図である。図12に示すように、[テキスト1]メニュー1200の下にあるコンボボックス1201で、潜像文字列に設定したい内容を選択する。尚、設定可能な内容は、1202に示すようにリスティングされる。
このリスト1202から可変でない情報の代表である[任意文字列]を選択する。この例では、エディットボックス1203に“COPY”が予め入力されており、この時点で内容が確定する。
また、1205に示すように、リスト1202で可変情報[日付]を選択すると、文字列はユーザが入力できず、地紋印刷時に取得され、確定する。従って、テキストボックス1206はグレイアウトした状態で書式例yyyy/mm/ddを表示している。
また同様に、1207に示すように、リスト1202で可変情報[コンピュータ名]を選択すると、テキストボックス1208はグレイアウトした状態で、この時に取得されたコンピュータ名xxxxPCを具体例として表示している。
このように、操作部で可変情報が選択されると、書式例、具体例のどちらかを表示する。具体例を表示する場合は、操作部を開いた時点での情報取得が必要となる。
[通常動作]
ここで、上述の可変情報である[コンピュータ]名を取得する動作を、図13を用いて説明する。
図13は、一般的なクライアント・サーバシステムでの動作概要を説明するための図である。ユーザ1300がクライアントコンピュータ1301を使用し、プリンタ1303から印刷する。印刷ジョブ生成時、或いは上述した操作部表示時にプログラム1305がクライアントコンピュータ1301のコンピュータ名1307を取得する。そして、取得されたコンピュータ名1307は、コンピュータ1301上の操作部表示や紙1304上の潜像文字列として使用される。
尚、ジョブ生成1306はクライアント1301上で行われているので、プリンタ1303へ直接接続する場合や、サーバ1302を経由して接続する場合も同じ処理となる。また、プログラムも共用される。
[動作拡張]
次に、ターミナルが集約型サーバに接続された環境で可変情報である[コンピュータ]名を取得する動作を、図14を用いて説明する。
図14は、本実施形態における動作拡張の概要を説明するための図である。ユーザ1400がターミナル1401を利用し、プリンタ1403から印刷する。ユーザは、集約型サーバ1402にターミナル1401からログインする。印刷ジョブ生成時、或いは上述した操作部表示時にプログラム1405が図13と同じであればサーバコンピュータ1402のコンピュータ名1407を取得する。しかし、このコンピュータ名1407は、各ユーザがログインしているサーバ1402の名称であるため、特定性が弱い情報となっている。プログラム1405は、コンピュータ名の特定性を維持するため、動作環境を判断し、ターミナル1401のコンピュータ名1408を取得する。取得されたコンピュータ名1408は、コンピュータ1402上の操作部表示や紙1404上の潜像文字列として使用される。
ジョブ生成1406はサーバ1402上で行われているが、コンピュータ名を1407及び1408とし、他コンピュータからも情報取得する点で図13から処理が拡張されている。しかし、ターミナル1401上で印刷ジョブを生成や操作部表示する場合、図13と同じ処理で良い。また、プログラムは共用される。1つのプログラムが環境を判断し、適した情報を選択する。
尚、ユーザ1400のサーバ1402へログインユーザ名は、コンピュータ名1407と比較すると特定性がある情報である。
また、IPアドレスやMACアドレスを可変情報とすると、コンピュータ名1407と同様に、この集約環境下では特定性に課題を生じる。従って、IPアドレスやMACアドレスもコンピュータ名1407と同様に取得する。
[操作部の拡張例]
ここで、具体的なコンピュータ名と操作部とを用いる動作を、図15を用いて補足説明する。
図15は、本実施形態における可変情報を取得する動作を説明するための図である。図15において、ユーザがターミナル1501を利用し、プリンタから印刷する。印刷ジョブ生成時、或いは上述した操作部表示時にプログラム1505がサーバコンピュータ1502の名称である“EFGH”1507を取得している。
操作部1512で可変情報として[コンピュータ名]が選択された場合、操作部(及び潜像文字列)には“EFGH”1513が表示されている。
プログラム1505は、コンピュータ名の特定性を維持するため、動作環境を判断し、ターミナル1501の名称“ABCD”1508も取得するよう動作を拡張する。以下、図15に示す(1)〜(3)を具体例として説明する。尚、プログラムとしては(1)〜(3)の1つしか機能しないように設計しても良い。また、(1)〜(3)のどの機能を実行させるか指定させるユーザインターフェースを表示しユーザに選択させても良い。
(1)自動:選択
操作部1522でユーザが可変情報[コンピュータ名]を選択している。選択に変化はないが、操作部(及び潜像文字列)は判断結果に基づき、自動的にターミナル1501の名称“ABCD”1523を選択して表示する。
(2)自動:併記
操作部1522でユーザが可変情報[コンピュータ名]を選択している。選択に変化はないが、操作部(及び潜像文字列)は判断結果に基づき、自動的にターミナル1501とサーバ1502の名称“ABCD−EFGH”1533を併記して表示する。これは、文字数制限により文字列の後半が省略されることを加味して、併記順序をクライアント名、サーバ名の順とするものである(全文字列がおさまるなら省略は発生しない)。
尚、基本的に特定性が高い名称から記述するが、併記順序を変更しても同様とみなせる。また、[日付と時刻]のように、併記を手動選択できる可変情報種を追加しても同様とみなせる。また、併記により文字列は長くなる。この場合、ユーザを煩わせず、地紋内の潜像文字列レイアウトも自動制御する例は後述する。
(3)手動:切替
情報種を追加し、上記(1)を手動化する例に相当する。
操作部1542でユーザが可変情報[ターミナル名]を選択している。操作部(及び潜像文字列)は判断結果と設定変更に基づき、ターミナル1501の名称“ABCD”1543に切り替えて表示する。
[データ構築例]
ここで、構築されるデータの拡張例を、図16を用いて説明する。
図16において、1600は図14及び図15に示す複数のログイン名やコンピュータ名である。図16に示すように、ターミナルと集約サーバの構成下で、コンピュータ名、ユーザ名が複数となっていることがわかる。この状況を踏まえて既存の可変情報テーブル1601を参照すると、人とモノ(PC)に関する属性は複数の動作箇所より取得することに意味があることがわかる。
従って、1602に示すように、可変情報種の一部において複数の情報を持てるようにデータを拡張する。既存テーブル1601はマスタテーブル1602となる。1602の例では人とモノの特定に利用される、コンピュータ名、ユーザ名、IPアドレス、MACアドレスを可変情報の中から複数情報型として、他の可変情報(単一情報型)と区別している。
また、マスタテーブル1602は、複数情報型リスト1604を持つ。リストのルート1604には制御用レコードも含まれる。複数情報型リスト1604は、複数情報型として区別された可変情報を子にリスト形式で保持している。プログラムが自分の動作環境より取得した情報である自(ノード1)1610は、ハードウェア可変情報グループ1611、ユーザ可変情報グループ1612、制御用レコード1613を子に持つ。
尚、可変情報間の参照性を損なわないように、関連性を有する可変情報をグループとして管理する。また、物理的なハードウェア可変情報グループ1611はコンピュータ名、IPアドレス、MACアドレス、3種の唯一の可変情報を含む。そして、制御用レコード1613は取得処理用の情報や結果が保存される。各動作装置のOS、接続方法、優先度、つまり印刷ジョブが流れる上流から下流の順序などが記載されている。
他の装置より取得された情報である他(ノード2)1620は、1610と同じデータ構造である。リストは必要に応じてノードを増やすことができる。
複数情報型リスト1604より単一ノードの情報をマスタテーブルに反映すると図15で説明した「選択」となり、複数のノードの情報を併せてマスタテーブルに反映すると図15で説明した「併記」となる。このマスタテーブルへ結果を反映する処理時にも、1604や1613の制御レコードは活用される。
[システム構成例]
次に、上述したクライアント・サーバシステムにおいてデータ拡張を行う構成の一例を、図17を用いて説明する。
図17は、本実施形態におけるシステム構成の一例を示すブロック図である。図17に示すように、クライアント(OS)1700上にプリンタドライバ1701がある。このプリンタドライバ1701は操作部(UI)1702と地紋処理部1703を持つ。地紋処理部1703は環境判断部1706、情報取得部1707を持つ。環境判断部1706には既知環境を判別するコードが含まれる。情報取得部1707には環境に応じた情報を取得するコードが含まれる。
操作部1702などの設定が保持されるレジストリ1706、印刷ジョブがスプールされるスプーラ1704、それらのモニタ1705もOS上に配置されている。
尚、図17では、クライアントとして説明しているが、ターミナルでも良いことは言うまでもない。また、サーバ(OS)1710上も同様の構成を持つ。
プリンタデバイス1720、クライアント1700、サーバ1710は、ネットワークで接続されている。
[基本フロー]
ここまで拡張動作の概要、操作部、及びデータの一例を説明してきた。次に、基本的なフローを、図18を用いて説明する。尚、ここでは全体的な流れを説明し、特徴的である環境判断と結果選択の処理手順は後述する。
まず、ステップS1801で、取得する可変情報種がコンピュータ名か、ユーザ名か、それ以外かを確認する。尚、ここでは、ステップS1802の複数情報型のコンピュータ名のフローを中心に説明する。また同様のフローとなるステップS1803の複数情報型のユーザ名は途中を省略し、ステップS1804の単一情報型は全体を省略する。
ステップS1805から自環境情報を取得する処理を実行する。ステップS1806では、自コンピュータ名を取得し、ステップS1807で自環境情報取得済みを記録する。そして、ステップS1808では、複数情報型で、かつ動作環境に依存するか否かを判断する。その結果、動作環境に依存するならばステップS1809へ進み、動作環境を判別する処理を実行する。
まず、ステップS1810では、動作環境の判別、プライオリティ判断、結果の記録を行う(この環境判断は図19を用いて後述する)。ステップS1811で環境判断結果を得る、ここでは集約型サーバで動作しているとの結果を得たとする。そして、ステップS1812で他環境の情報が必要か否かを判断する。
ここで、他環境の情報が必要であればステップS1813へ進み、他環境の情報を取得する処理を実行する。ステップS1814では、他のコンピュータ名を取得し、ステップS1815で他環境情報取得済みを記録する。そして、ステップS1816では、印刷時であれば他環境の情報を自レジストリにレコードする(レコードが存在、更新がなければ書き換える必要はない)。
次に、ステップS1817では、取得した可変情報を設定する。ステップS1818でリスト内の取得済み情報と制御用レコードからマスタテーブルにセットする情報を選択、併記する(この結果判断は図20を用いて後述する)。ステップS1819で複数情報型の可変情報、例えばコンピュータ名がマスタテーブルにセットされる。
[環境判断フロー]
次に、図18に示すS1810での環境判断の詳細を、図19を用いて説明する。尚、この環境判断は、前回印刷時環境との比較、既存環境の確認、印刷経路をたどる、他環境の自モジュールで情報取得の方法で行われる。
ステップS1901で前回環境の確認を実行する。ステップS1902で前回印刷時の他環境の情報があるか否かを確認する。この情報はステップS1816で自レジストリにレコードされたものである。
ここで、前回印刷時の他環境の情報があればステップS1903へ進み、自レジストリからロードし、ステップS1904で環境確認を行う。次に、ステップS1905で前回と同じか否かを確認し、同じであればステップS1930へ進み、制御情報も前回と同様にレコードする。
一方、前回と異なる場合にはステップS1906へ進み、既知環境の確認を実行する。ステップS1907で環境判断部の判断コードを動作させる。ステップS1908からの処理で判断コードに含まれる既知環境を判断して行く。ステップS1909にてシステム情報APIでシステムの名称やバージョンを確認する。ステップS1910にてプリンタ情報APIで接続状況を確認する。ステップS1911にてネットワークセッション情報APIで接続セッションを確認する。ステップS1912でシステム固有APIエントリの有無を確認する。この固有APIエントリとは、特定環境が固有で持つ他と区別し易いAPIを指す。ステップS1913でシステムの設置場所に依存するような処理を確認する。そして、ステップS1914で上述のステップで収集された情報が既存環境と合致するか否かを判断する。
ここで、合致していればステップS1926へ進み、情報取得部の取得コードをテスト動作させる。次に、ステップS1927で可変情報取得処理をテスト動作する。環境判断部と情報取得部を構成、手順とも独立させているため、実取得動作ではなくテスト動作としている。環境判断部と情報取得部を同一とするならば、情報の実取得を行ってもかまわない。
また、テスト結果を判断するステップS1928で必要な可変情報の取得も可であればステップS1930へ進み、環境判断、情報の要否、優先するエントリなど結果をレコードする。また、ステップS1928で必要な可変情報の取得が不可であればステップS1929へ進み、次の確認方法があるか否かを判断する。
ここで、次の確認方法があればステップS1915へ進み、印刷経路をたどる処理を実行し、ステップS1916でスプーラの情報を列挙する。そして、ステップS1917でプリンタを特定し、ステップS1918で、特定されたプリンタをオープンするスプーラAPIをコールする。プリンタがオープンされたらステップS1919でプリンタ情報を取得し、ステップS1920でプリンタ関連情報を取得する。取得した情報からステップS1921にて経路が特定できればステップS1926へ進む。また、特定できなければステップS1922へ進む。
このステップS1922から他環境の自モジュールで情報を取得する処理を実行する。ステップS1923で他の場所にいる自モジュールと通信を行う。ステップS1924でモニタへ通信し、ステップS1925にてモニタ経由で自モジュール間を接続する。例えばサーバ側からクライアント側に接続したとすると、サーバ側からは他環境であっても、クライアント側モジュールにとっては自環境となるので、その情報を取得する。
そして、ステップS1930で、環境判断、情報の要否、優先するエントリなど結果をレコードする。
[結果選択フロー]
次に、図18に示すS1818での結果選択の詳細を、図20を用いて説明する。尚、説明の前に、取得した複数情報型の可変情報の内容をマスタテーブルに反映する際の格納基準について説明する。
複数情報型可変情報は、可変情報のメンバ間の関係が維持されるようグループで扱われ、かつ取得不可の情報が少なくなるよう制御される。基本的にグループ単位で選択される。その基準順位は次の通りである。
1)優先度が高い
2)全情報が取得できた
3)取得できた情報が多い
尚、選択のときは、全情報が取得できたことが重要となる。また、選択でなく併記するときは優先順にならべれば良い。
ここで、結果選択のフローを説明する。ステップS2001でマスタテーブルへの格納方法を確認する。選択であればステップS2002へ進み、ステップS2003で優先度順に、まずステップS2004でグループを選択し、ステップS2005でグループ内の全情報が取得できていればループを抜ける。或いはステップS2006、S2007にて取得情報が最多で優先度の上位のグループが選択される。その内容がステップS2014でマスタテーブルに格納される。
一方、ステップS2001で、併記であればステップS2008へ進み、ステップS2009で優先度順に、まずステップS2010で情報内容を並べる。ステップS2011で必要に応じたセパレータを入れる。そして、ステップS2012、S2013にて制限文字数内で取得された情報を併記する。その内容がステップS2014でマスタテーブルに格納される。
[結果選択例]
次に、上述した結果選択の具体例を、図21を用いて説明する。図21は、結果選択の具体例を示す図である。図21において、2110及び2120は取得された複数情報型の可変情報である。ターミナル2120の情報の優先順位が高く、ターミナル2120のハードウェアグループ2121の可変情報を取得できているのでマスタテーブル2100に反映する。しかし、ターミナル2120のユーザグループ2122の可変情報は取得できていない。この場合、次の順位であるサーバ2110のユーザグループ2112を確認する。ここで、ユーザグループ2112の可変情報は取得できているのでマスタテーブル2100に反映する。
また、複数情報型の可変情報が図21に示す2130及び2140のように取得された場合には、次のようにマスタテーブル2101に反映する。ターミナル2140の情報の優先順位が高く、ターミナル2140のハードウェアグループ2141で可変情報MACアドレスが取得できていない。この場合、次の順位であるサーバ2130のハードウェアグループ2131を確認する。ハードウェアグループ2131の可変情報は全取得できているのでマスタテーブル2101に反映する。尚、ユーザグループ2132の扱いは上述の場合と同様であり、その説明は省略する。
[レイアウト応用例]
集約型サーバ環境では、ターミナル名+サーバ名=コンピュータ名を例に挙げた場合、併記により文字列が長くなる。しかし、プログラムで以下のようなレイアウト制御を行うことで、ユーザを煩わせずに印刷結果を維持することも可能である。
・機能と連動させて選択と併記を切り替える
地紋では選択、ヘッダ/フッタ印刷は併記で印字する場合を、図22を用いて説明する。複数情報型の可変情報が2200のように取得されたとする。地紋2210を印刷する場合には可変情報を選択する。また、ヘッダ/フッタ2220を印刷する場合は可変情報を併記する。
この切替制御は、機能特性の差を考慮しての制御である。地紋は顕像効果のため大きなフォントを用いて文字列は短くする特性があるのに対して、ヘッダ/フッタは常時上打ち小さなフォントを用いて長い文字列が扱い易いからである。
・未設定行を利用する
行をわけて併記する場合を、図23を用いて説明する。図23に示す2300のようにユーザが可変情報を制限行数(設定数が最大)まで利用していなかった場合は、併記する内容を2310のように空行(未設定領域)に設定する。
このように、可変情報を、内容が単一のもの、内容が複数のものに区別し、当該区別の有無及び適用範囲を切り替えることができる。
ここまで説明を行ってきた可変情報の拡張と制御により、ユーザは印刷状況の特定性の向上と利用環境に応じた設定省力化の効果を得る。しかも、製品の環境対応性は向上し、かつ印刷結果も維持できる。
ここまで説明してきた可変情報の拡張と制御は、地紋だけでなく印刷情報を取得し表示や記録する処理に適用できることは言うまでもない。また、情報を2次元符号化コードに埋め込む、情報をログに残す場合も同様とみなせる。
尚、本発明は複数の機器(例えば、ホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
また、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行する。これによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
このプログラムコードを供給するための記録媒体として、例えばフレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、次の場合も含まれることは言うまでもない。即ち、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理により前述した実施形態の機能が実現される場合である。
更に、記録媒体から読出されたプログラムコードがコンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込む。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理により前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本実施形態における印刷システムの構成の一例を示すブロック図である。 ホストコンピュータ3000において印刷処理を行うソフトウェアモジュールの構成を示す図である。 地紋プリントに関する設定を行うユーザインターフェースの初期画面の一例を示す図である。 地紋プリントの個々の詳細設定を編集するためのダイアログの一例を示す図である。 地紋プリントの設定に関する付加印刷情報を示す図である。 ラジオボタン410で印刷順序として「透かし印刷」が指定された場合の描画処理を示すフローチャートである。 ラジオボタン410で印刷順序として「重ね印刷」が指定された場合の描画処理を示すフローチャートである。 本実施形態における地紋パターン描画処理の詳細を示すフローチャートである。 バウンダリ処理まで施した地紋画像の生成例を示す図である。 潜像部と背景部の2つの画像領域におけるドットの状態を示す図である。 複写物上で顕像化した画像を示す図で、ドットを集中させた場合には複写物において顕像し、ドットを分散させた場合には複写物において再現されないことが概念的に示す図である。 可変情報である潜像文字列を設定する操作部の一例を示す図である。 一般的なクライアント・サーバシステムでの動作概要を説明するための図である。 本実施形態における動作拡張の概要を説明するための図である。 本実施形態における可変情報を取得する動作を説明するための図である。 構築されるデータの拡張例を示す図である。 本実施形態におけるシステム構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態における基本フローを示すフローチャートである。 図18に示すS1810での環境判断の詳細を示すフローチャートである。 図18に示すS1818での結果選択の詳細を示すフローチャートである。 結果選択の具体例を示す図である。 本実施形態におけるレイアウト応用例を示す図である。 本実施形態におけるレイアウト応用例を示す図である。
符号の説明
201 アプリケーション
202 グラフィックエンジン
203 プリンタドライバ
204 システムスプーラ
205 地紋処理部
1500 プリンタ
3000 ホストコンピュータ

Claims (14)

  1. コンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報を他の装置及び自装置より取得する取得手段と、
    自装置が集約型サーバとして動作している場合に、前記取得手段により取得された他の装置のコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報が地紋の潜像文字列として印刷される印刷データを生成し、集約型サーバとして動作していない場合に、前記取得手段により取得された自装置のコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報を地紋の潜像文字列として印刷される印刷データを生成する生成手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記生成手段は、前記取得手段により取得された他の装置のコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報、自装置のコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報の順で併記して地紋の潜像文字列として印刷される印刷データを生成することを特徴とする請求項記載の情報処理装置。
  3. 前記生成手段により生成された印刷データを印刷装置に出力する出力手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  4. 前記可変情報を、内容が単一のもの、内容が複数のものに区別し、当該区別の有無及び適用範囲を切り替えることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  5. 物理的な対象を特定するコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報は内容が複数のものに区別し、自装置の動作環境の下で唯一の対象を特定するコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報は内容が単一のものに区別することを特徴とする請求項記載の情報処理装置。
  6. 関連性を有するコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報をグループとして管理し、該グループをリストとして管理することを特徴とする請求項記載の情報処理装置。
  7. 装置の動作環境を判断する判断手段と、
    前回印刷時のコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報を記録し、前記判断手段で判断した際に、該記録したコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報を参照する参照手段と、
    前記判断手段での判断に応じて前記コンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報を他の装置より取得する取得方法を制御する制御手段とを更に有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  8. 前記制御手段は、装置の設置場所に応じて制御することを特徴とする請求項記載の情報処理装置。
  9. 複数のコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報の表示を制御する手段と、
    前記複数のコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報を自動で取得するか又は手動で取得するかを切り替える手段と、
    前記複数のコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報から該可変情報の内容が単一のものを選択する手段と、
    関連性のあるコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報が揃って選択されるよう制御する手段と、
    前記複数のコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報から該可変情報の内容が複数のものを更に併記する手段と、
    前記単一のものの選択か前記複数のもの併記かを他の機能と連動させて切り替える手段とを更に有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  10. 前記複数のコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報の設定数が最大でなければ、未設定領域に併記する情報を設定する請求項記載の情報処理装置。
  11. 情報処理装置の取得手段が、コンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報を他の装置及び自装置より取得する取得工程と、
    前記情報処理装置の生成手段が、自装置が集約型サーバとして動作している場合に、前記取得工程により取得されたコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報が地紋の潜像文字列として印刷される印刷データを生成し、集約型サーバとして動作していない場合に、前記取得手段により取得された自装置のコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報を地紋の潜像文字列として印刷される印刷データを生成する生成工程とを有することを特徴とする情報処理方法。
  12. 前記生成工程は、前記取得工程により取得された他の装置のコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報、自装置のコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報の順で併記して地紋の潜像文字列として印刷される印刷データを生成することを特徴とする請求項11記載の情報処理方法。
  13. コンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報を他の装置及び自装置より取得する取得工程と、
    自装置が集約型サーバとして動作している場合に、前記取得工程により取得されたコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報が地紋の潜像文字列として印刷される印刷データを生成し、集約型サーバとして動作していない場合に、前記取得手段により取得された自装置のコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報を地紋の潜像文字列として印刷される印刷データを生成する生成工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  14. 前記生成工程は、前記取得工程により取得された他の装置のコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報、自装置のコンピュータまたはユーザを特定する情報を含む可変情報の順で併記して地紋の潜像文字列として印刷される印刷データを生成することを特徴とする請求項13記載のプログラム。
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