JP2005130113A - 画像処理装置 - Google Patents

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Hirofumi Komatsubara
弘文 小松原
Junichi Matsunoshita
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Abstract

【課題】 不可視画像を埋め込んだ画像と、複写牽制画像とを共に利用できる画像処理装置を提供する。
【解決手段】 複写後の現出態様が互いに異なる第1、第2の階調表現処理によりそれぞれ潜像画像と背景画像とを形成して得られる複写牽制画像を生成し、複写牽制画像に透過合成され、所定観察環境下で、互いに異なる第1、第2の分光特性を有する複数の色材を用い、前記所定観察環境下で予め設定された画像を現出させる埋込画像データを生成し、上記第1又は第2の分光特性を有する各色材の少なくとも一つによって形成される埋込画像のいずれか一方については、第1、第2の階調表現処理とは異なる第3の階調表現処理により形成する画像処理装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写によって現出する画像部分を含む画像データを生成する画像処理装置に関する。
官公庁等が発行する証明書などは、その証明書が原本であるか否かによって、当該証明書の証明力(証明書の記載内容の信憑性といったもの)が異なってしまうと考えられている。このように、原本であるか否かの確認が重要となるようなドキュメント等について、複写そのものを牽制したり、複写によって得られたドキュメントであるか否かの確認を可能にする技術が求められている。
そこで従来から、複写によって現出する文字列などを特殊なインクなどで予め形成しておいた特殊用紙が、官公庁の証明書用の用紙として利用されてきた。ところが近年、いわゆる情報技術(IT)の発展・普及に伴い、こうした証明書等を官公庁以外の場所でも入手できるようにして社会全体の利便性を向上させようとする動きが現れている。具体的には、証明書等を家庭のプリンタでも出力可能にすることが求められているのである。
このような要請から、近年、特殊な用紙や特殊なインク等を用いることなく、家庭用のプリンタであっても複写であるか否かを確認させるための画像を埋め込むことができるようにするための技術が提案されてきている。
例えば特許文献1には、ドキュメントを一般的なプリンタで印刷する時に、外見上略同一濃度のグレイ背景として視認されるが、複写時には潜像として設定した文字等が浮き出るようにする画像(複写牽制画像と呼ぶ)を、一般的な色材を利用して形成する画像処理技術が開示されている。
また、特許文献2には、カラープリンタにおけるカラー色材(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)等)と、単色黒の色材(一般にカーボンを含む、カーボンブラック(K))との間で赤外領域における分光特性が相違することに着目し、カラー色材を混合して得られる黒色(いわゆるプロセスブラック)部分と、上記カーボンブラック部分とを切り替えながら、例えば絵柄部分をカーボンブラックで形成し、その背景部分をプロセスブラック部分で形成しておくことで、赤外光で観察したときにカーボンブラックで形成された絵柄部分が現出するようにし、かつ複写時には、双方が区別されることなくカーボンブラック一色等で複写物が形成されることで、上記絵柄部分の現出がなくなるようにした技術が開示されている。
これらのうち特許文献1に開示の技術は、一般的な環境下で、かつ肉眼で複写物であるか否かが確認できる利点を備え、また特許文献2に開示の技術は、印影等、通常時に肉眼で確認できる画像部分に不可視画像(複写することなく、所定の観察環境下で現出する画像)を埋め込んでおくことができる利点を有する。
従って、これら特許文献1,2に開示されている技術を双方用いることで、相乗的に複写牽制、原本確認、不可視画像を利用した処理などの効果を得ることができると期待される。
特開2001−197297号公報 特開2003−136828号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている複写牽制画像をドキュメントの全面に形成してしまうと、当該複写牽制画像に用いられているカーボンブラックが、特許文献2に開示されている画像上のカーボンブラックと干渉して埋め込まれた不可視画像が、赤外光を当てた場合においても現出しにくくなってしまう。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、かかる干渉を防止し、不可視画像を埋め込んだ画像と、複写牽制画像とを共に利用できる画像処理装置を提供することを、その目的の一つとする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、画像処理装置であって、複写後の現出態様が互いに異なる第1、第2の階調表現処理によりそれぞれ潜像画像と背景画像とを形成して得られる複写牽制画像を生成する複写牽制画像生成手段と、前記複写牽制画像に透過合成され、所定観察環境下で、互いに異なる第1、第2の分光特性を有する複数の色材を用い、前記所定観察環境下で予め設定された画像を現出させる埋込画像データを生成する埋込画像データ生成手段と、を含み、前記埋込画像データ生成手段が、前記第1又は第2の分光特性を有する各色材の少なくとも一つによって形成される画像については、前記第1、第2の階調表現処理とは異なる第3の階調表現処理により形成する、ことを特徴としている。
ここで前記階調表現処理は、ディザパターンを用いた処理であり、前記第1、第2、第3の階調表現処理においては、それぞれ互いに異なるディザパターンを用いることとしてもよい。またここで、前記第1、第2、第3の階調表現処理においては、それぞれ互いにドットのサイズ、又は周期の少なくとも一方が異なるディザパターンを用いることとしてもよい。
さらに、前記複写牽制画像生成手段は、前記埋込画像データ上の少なくとも前記現出する画像に透過合成される領域については、前記第1、第2の階調表現処理により形成される画像のうち、複写後に現出する画像部分を形成しないよう制御することとしてもよい。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、画像処理方法であって、複写後の現出態様が互いに異なる第1、第2の階調表現処理によりそれぞれ潜像画像と背景画像とを形成して得られる複写牽制画像を生成する工程と、前記複写牽制画像に透過合成され、所定観察環境下で、互いに異なる第1、第2の分光特性を有する複数の色材を用い、前記所定観察環境下で予め設定された画像を現出させる埋込画像データを生成する工程であって、前記第1又は第2の分光特性を有する各色材の少なくとも一つによって形成される画像については、前記第1、第2の階調表現処理とは異なる第3の階調表現処理により形成する工程と、を含むことを特徴としている。
また、上記従来例の問題点を解決するための本発明は、画像処理プログラムであって、コンピュータに、複写後の現出態様が互いに異なる第1、第2の階調表現処理によりそれぞれ潜像画像と背景画像とを形成して得られる複写牽制画像を生成する手順と、前記複写牽制画像に透過合成され、所定観察環境下で、互いに異なる第1、第2の分光特性を有する複数の色材を用い、前記所定観察環境下で予め設定された画像を現出させる埋込画像データを生成する手順であって、前記第1又は第2の分光特性を有する各色材の少なくとも一つによって形成される画像については、前記第1、第2の階調表現処理とは異なる第3の階調表現処理により形成する手順と、を実行させることを特徴としている。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る画像処理装置10は、図1に示すプリンタ1に含まれるものとして実現できる。このプリンタ1は、ネットワークを介してパーソナルコンピュータ(PC)2に接続されており、画像処理装置10と、画像形成装置20とを含んで構成される。画像処理装置10は、図1に示すように、ネットワークインタフェース11と、制御部12と、記憶部13と、操作部14と、表示部15とを含んでなる。
ネットワークインタフェース11は、ネットワークを介してPC2等から受信される情報を制御部12に出力する。またこのネットワークインタフェース11は、制御部12から入力される指示に従って種々の情報をネットワークを介して送出する。
制御部12は、記憶部13に格納されているプログラムを読み出して処理する。この制御部12は、複写牽制画像を生成する処理と、不可視画像を埋込んだ埋込画像を生成する処理とを基本的に実行する。これらの処理の具体的内容については、後に詳しく述べる。
記憶部13は、制御部12によって実行されるプログラムを保持するコンピュータ可読な記録媒体と、当該記録媒体から制御部12の指示の下にプログラムなどを読み出す処理装置とを含んで構成されている。また、この記憶部13は、制御部12がその処理の過程でデータを記憶させ得るワークメモリとしても動作する。さらにこの記憶部13は、用紙等に印刷されるページごとの画像データを保持するページバッファ領域を含んだ記憶素子を備える。
操作部14は、利用者から入力される指示操作の内容を制御部12に出力する。表示部15は、制御部12から入力される指示に従って、画像等を表示する。操作部14と表示部15とは、例えば、表示部15としての液晶パネル上に、透明なタッチセンサを含んだ操作部14を重ね合わせて配置した液晶タッチパネル等であってよい。
[制御部の処理内容]
ここで制御部12によって実行される処理の内容について述べる。制御部12によって実行されるプログラムは、機能的には図2に示すように、ドキュメント画像生成部21と、埋込画像生成部22と、複写牽制画像生成部23と、ページバッファ保持部24と、スクリーン処理部25とを含む。
ドキュメント画像生成部21は、ネットワークを介して受信された情報のうち、ドキュメントの内容を記述した情報(ページ記述言語によって記述された情報)に基づいてドキュメントの各ページの画像(ドキュメントデータ)を生成して、ページバッファ保持部24に出力する。
[埋込画像生成部]
埋込画像生成部22は、機能的には図3に示すように、グレイ画像生成部31と、画像形成時に利用される各色材に対応して設けられた画像制御部32とを含む。ここで画像制御部32は、それぞれ階調補正部35と、ディザ処理部36と、マスク制御部37とを含む。なお、埋込画像は、予め定められている観察環境下で互いに異なる分光特性を有する色材で形成できれば、グレイでなくても構わないが、以下の例では簡単のため、グレイの画像であるものとして説明する。
この埋込画像生成部22のグレイ画像生成部31は、埋込画像となるグレイ画像の階調値の設定の入力を受けて、当該設定された階調値の画素からなる所定のサイズのグレイ画像を生成し、各画像制御部32に出力する。
本実施の形態では、画像形成装置20が用いる色材は、所定の観察環境下で互いに異なる第1、第2の分光特性を有するものに分類される。具体的には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色材(以下、区別のため「カラー色材」と呼ぶ)と、黒(K)の色材(以下、区別のため「カーボン色材」と呼ぶ)とで、赤外光での観察環境下で分光特性が異なるものが用いられている。カーボン色剤は赤外光の吸収率が大きく、カラー色剤は赤外光の吸収率が小さい。そのため、カーボン色剤とカラー色剤の両方の色剤を用いて形成した画像を赤外光の観察環境下で観察すると、カーボン色剤で形成された部分が浮き上がって見える。
画像制御部32の階調補正部35は、設定されたトーンカーブ(以下、このトーンカーブを「埋込画像用トーンカーブ」と呼ぶ)に従って、入力される画像データの各画素ごとに、当該画素の階調に対する色材の出力量を表す情報(濃度情報)を演算し、当該濃度情報をディザ処理部36に出力する。ここで埋込画像用トーンカーブは、カラー色材によって形成されるグレイ画像と、カーボン色材によって形成されるグレイ画像とが互いに略同一の色相、彩度、明度となるよう予め設定されている。ディザ処理部36では、入力された濃度情報に基づき、ディザ処理を行い、各画素に対応するディザパターン(網点ドットパターン、すなわちハーフトーンパターン)を生成する。ここでのディザパターンによる処理が、本発明の第3の階調表現処理に相当する。以下、このディザ処理部36が用いるディザパターンを「埋込画像用ディザパターン」と呼ぶ。
また、マスク制御部37は、対応する色材が、上記カラー色材であるか、カーボン色材であるかに応じて若干異なる動作を行うものであるので、以下、それぞれに分けて説明する。
まず、カラー色材に対応する画像制御部32のマスク制御部37は、不可視画像の元となる2値の画像データの入力を受けて、この画素値を反転し、反転の結果、画素値を「点灯(色材を乗せる)」すると設定されている画素部分についてディザパターンを形成して、対応するカラー色材の成分の画像として出力する。
一方、カーボン色材に対応する画像制御部32のマスク制御部37は、不可視画像の元となる2値の画像データの入力を受けて、各画素値のうち、「点灯(色材を乗せる)」すると設定されている画素部分についてディザパターンを形成して、対応するカーボン色材の成分の画像として出力する。すなわち、カラー色材によって形成される部分とカーボン色材によって形成される部分とが上記不可視画像の元となる2値の画像データのパターンによって切り替えられている。
なお、この埋込画像には、それを構成する網点の間に上記カラー色材を用いた網点を配置することで絵柄を形成してもよい。それによってもカーボン色材によって形成される不可視画像の効果には影響がないからである。
[複写牽制画像生成部]
複写牽制画像生成部23は、図4に機能的に示すように、グレイ画像生成部41と、階調補正部42と、誤差拡散処理部43と、ディザ処理部44と、選択部45と、潜像画像生成部46と、カモフラージュパターン生成部47と、合成部48とを含む。
この複写牽制画像生成部23のグレイ画像生成部41は、埋込画像となるグレイ画像の階調値の設定の入力を受けて、当該設定された階調値の画素からなる所定のサイズのグレイ画像を生成する。
階調補正部42は、設定されたトーンカーブ(以下、このトーンカーブを「複写牽制画像用トーンカーブ」と呼ぶ)に従って、入力されるグレイ画像の階調補正を行い、階調補正後の画像データを誤差拡散処理部43に出力する。なお、ここでのトーンカーブは、誤差拡散処理部43によって生成される誤差拡散画像と、ディザ処理部44によって生成される網点画像との濃度が画像形成後に略同一となるように予め設定されている。誤差拡散処理部43は、この階調補正後の画像データに対して誤差拡散処理を行い、2値の誤差拡散画像を生成する。ディザ処理部44は、グレイ画像生成部41が生成したグレイ画像に基づいてディザ処理を行い、2値の網点画像を生成する。これら誤差拡散処理部43及びディザ処理部44によって行われる処理がそれぞれ第1、第2の階調表現処理に相当する。本実施の形態において特徴的なことの一つは、上記埋込画像の生成時に行われる第3の階調表現処理が、これらの第1、第2の階調表現処理とは異なるものであることである。具体的にここでは、誤差拡散処理部43が生成する誤差拡散画像は、孤立したドットパターンからなり(図5(a)のP)、ディザ処理部44が用いるディザパターンは、埋込画像用ディザパターンとは異なるものとなっている。すなわち、ディザ処理部44が用いるディザパターンは、埋込画像用ディザパターンの網点よりも比較的小さいドットパターンとなっている(図5(a)のQ、及び図5(b))。なお、図5(b)では、カーボン色材で形成すべき部分について星形(の内部)で表示している。この表示は現実の画像には現れるものではない。
選択部45は、潜像画像生成部46が生成する2値の潜像画像の入力を受けて、当該潜像画像の各画素の画素値に応じて、誤差拡散画像のうちの当該画素に対応する部分と、網点画像のうちの当該画素に対応する部分とのいずれかを選択して2値画像として出力する。
潜像画像生成部46は、利用者から入力される指示に従って2値の潜像画像を生成して出力する。この2値の潜像画像は、例えば「COPY」といった文字列を用紙全面に配列した画像である。
カモフラージュパターン生成部47は、複写牽制画像の全面に細線で描画した、カモフラージュパターンを生成する。このカモフラージュパターンは、パターン部分が白画素で描画され、背景となるべき部分が黒画素で表されることとしてもよい。
合成部48は、選択部45が出力する画像と、カモフラージュパターン生成部47が生成するカモフラージュパターンとを合成する。具体的に、この合成部48は、合成の対象となる画像同士の論理積を演算する。ここでカモフラージュパターンが、パターン部分が白画素で描画され、背景となるべき部分が黒画素で表されている場合、このような論理積によって、選択部45が出力する画像から、カモフラージュパターン部分が白抜きされた画像が得られることとなる。合成部48は、この合成後の画像を、複写牽制画像として、ページバッファ保持部24に出力する。
[ページバッファ保持部]
ページバッファ保持部24は、記憶部13上に各ページ分のビットマップデータを記憶する記憶領域を確保して、ドキュメント画像生成部21と、埋込画像生成部22と、複写牽制画像生成部23とから入力される画像を、この記憶領域内に合成する。本実施の形態においては、このページバッファ保持部24は、各ページごとのビットマップデータを、色材の成分ごとに保持する。例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4つの色材で画像形成が行われる場合、これらの各色材ごとのビットマップデータが記憶部13に格納されることとなる。
またこのページバッファ保持部24は、例えば合成を受ける画像として最初に保持したドキュメント画像に対し、当該ドキュメント画像上で利用者が指定した領域に、埋込画像を透過合成する。
なお合成の方法には基本的に不透明合成と透過合成とがあるので以下これらの概要を説明する。まず、不透明合成とは、図6(a)に概念的に示すように、合成の対象となる画像で、合成を受ける画像を上書きしたと同じ効果を得る合成方法のことである。また透過合成とは、図6(b)に示すように、合成の対象となる画像のうち、画素値が所定値(例えば白画素)の部分については、合成を受ける画像の画素値をそのまま維持する合成方法、具体的には画素の論理和を演算するなどの合成方法のことである。
本実施の形態では、これらが合成されることで、図7(a)に示すような画像が形成される。図7(a)は、複写牽制画像と埋込画像とが透過合成されている部分を表す模式的な拡大図である。この図7(a)に示した画像を赤外光の下など、予め色材との関係で定められている観察環境下で見ると、図7(b)に示すようになる。ここで、複写牽制画像が上記のカーボン色材で形成されているため、その画像も重なり合って視認されるが、双方の網点のサイズが異なるので、不可視画像として埋込まれていた画像(ここでは星形)が明確に視認されるようになる。
[スクリーン処理部]
スクリーン処理部25は、ページバッファ保持部24によって記憶部13内に保持されている各ページの画像について、画像形成のためのスクリーン処理を行って、画像形成装置20へ出力する。
[動作]
次に、本実施の形態の画像処理装置の動作について、一例を挙げながら説明する。まず、ネットワークインタフェース11が、PC2からネットワークを介して処理対象となったドキュメントの情報と、当該ドキュメントに対して合成するべき画像データとしての不可視画像の内容、並びに複写牽制画像の潜像となるべき文字列を指定する情報とを受信し、制御部12に出力する。これらの情報は、PDL(ページ記述言語)によって記述された一体のデータとして受信されてもよい。またここで、不可視画像の内容には、当該不可視画像を配置する位置や大きさ等の指定(領域の指定)を含んでもよい。
制御部12は、ドキュメント画像生成部21の処理を行って、ネットワークを介して受信された情報のうち、ドキュメントの内容を記述した情報(ページ記述言語によって記述された情報)に基づいてドキュメントの各ページの画像を生成する。
また制御部12は、複写牽制画像の潜像となるべき文字列を指定する情報に基づき、複写牽制画像生成部23の処理を実行し、背景部分を例えば誤差拡散処理による孤立ドットで構成し、潜像画像部分を比較的小さい網点からなるディザパターンで構成した複写牽制画像を生成する。
制御部12はさらに、不可視画像の内容を表す情報に基づき、埋込画像生成部22の処理を実行して、比較的大きい網点からなるディザパターンで構成される埋込画像を生成する。ここでは埋込画像は、それを構成する網点のうち、不可視画像の部分に対応する網点はカーボンブラックによって形成され、不可視画像以外の部分に対応する網点はプロセスブラックによって形成され、赤外光を用いた観察環境下で不可視画像部分のみが現出するようになっているものとする。
そして制御部12は、ページバッファ保持部24の処理として、当該生成したドキュメントのデータを各色材に対応するデータ(C,M,Y,Kの各版ごとのデータ)に分けて記憶部13に格納し、ついで複写牽制画像のデータを各色材に対応するデータ(C,M,Y,Kの各版ごとのデータ)に分けて、対応する版のドキュメントデータにそれぞれのデータを透過合成し、さらに埋込画像を透過合成する。
制御部12は、こうしてドキュメントの各ページごとに、Y,M,C,K等の各色材に対応する版ごとのビットマップデータを記憶部13上に生成し、スクリーン処理部25としての処理を行って、これらビットマップデータにスクリーン処理を行って画像形成装置20へ出力する。
そして画像形成装置20が、これらスクリーン処理された各版のビットマップデータを順次、所定の媒体上に形成する。
こうして、埋込画像と複写牽制画像とを互いに識別可能なディザパターンや誤差拡散画像を用いて形成することで、赤外光下等の所定観察環境下において不可視画像と複写牽制画像との双方が重なり合って現出したとしても、不可視画像部分を視認できるようになり、不可視画像が現出しにくくなってしまうという不具合が回避される。
なお、複写牽制画像が不可視画像と干渉しない色材で形成される場合は、上記ディザパターンなどを変更する処理は必ずしも必要はないので、かかる場合は上記処理に代えて、通常の通り複写牽制画像と埋込画像とを生成して合成することとしても構わない。
[変形例]
なお、ここまでの説明では第1、第2の階調表現処理と、第3の階調表現処理とを異なるものとするために、誤差拡散やディザ処理におけるドットのサイズを異ならせていたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、複写牽制画像と埋込画像とで適用するスクリーンを変更してドットの周期やドット配列の角度を異ならせてもよい。この場合、制御部12は、ページバッファ保持部24の処理として、ドキュメントデータと複写牽制画像とを透過合成した結果を記憶部13に格納し、これとは別に埋込画像を記憶部13に格納しておく。
そして、スクリーン処理部25の処理においてドキュメントデータと複写牽制画像とを透過合成した結果として得られている各ページの画像について、画像形成のために第1のスクリーン処理を行い、埋込画像については、画像形成のために第2のスクリーン処理(例えば第1のスクリーン処理とはスクリーン線数の異なるスクリーン処理)を行う。
そして、これらのスクリーン処理結果を合成して、第1のスクリーン処理結果上で、予め指定された領域に第2のスクリーン処理の結果を透過合成して画像形成装置20に出力することとしてもよい。
なお、上述のように網点のドットサイズを変更するとともに、ここで述べたようにスクリーンを変更して、これらを組み合せて用いても構わない。
また、複写牽制画像生成部23は、埋込画像内の少なくとも不可視画像部分と重なり合う部分については、複写後に現出する画像部分を形成しないよう制御してもよい。選択部45の処理において、複写牽制画像上の画素について、順次、誤差拡散画像と網点画像とを選択して出力する際に、現在出力しようとしている画素が、埋込画像を配置するべき領域として指定されている領域内の画素に対応するものであれば、潜像画像の内容に関わらず、誤差拡散画像のうちの対応する部分を選択して出力することとすればよい。この場合、現在出力しようとしている画素が、埋込画像を配置するべき領域として指定されている領域内の画素に対応するものでなければ、潜像画像生成部46が生成する2値の潜像画像の画素ごとに、それが「点灯(色材を乗せる)」を表すものか否かに応じて、誤差拡散画像のうちの当該画素に対応する部分と、網点画像のうちの当該画素に対応する部分とのいずれかを選択して出力する。この場合の出力結果は、図8に示すようなものとなる。ここでは複写牽制画像を構成する誤差拡散画像(孤立ドット)部分に、ドットの大きさが異なる埋込画像が透過合成されるため、不可視画像を現出させたときの視認性がより向上する。
さらに、上記埋込画像を配置する位置は、利用者が操作部14から任意に指定できるようにしておくことも好ましい。また、証明書など書式が定まっている書類について、合成対象となる画像である埋込画像の配置位置も定まっている場合、予めこれら埋込画像ごとに、そのドキュメント上での配置位置を表す指定領域の設定を関連づけて、記憶部13に格納しておき、合成対象となる埋込画像が指定されたときに、当該埋込画像に関連づけれた指定領域の設定を記憶部13から検索し、当該設定が検索されたときには、その検索の結果得られた設定に基づいて上記処理を行うようにしてもよい。
また、埋込画像の合成方法を透過合成とするか、不透明合成とするかについても利用者から指定を受けるようにしてもよい。
[PC上のプリンタドライバとして実装する例]
また本実施の形態の画像処理装置は、プリンタ側に含められるものであったが、本発明の別の実施の形態に係る画像処理装置は、PC2上のプリンタドライバとして実装されてもよい。ここでPC2は、制御部12としてのCPUを備える通常のコンピュータの構成を有してなる。
この場合は、制御部12によって実行されるプログラムは、図9に機能的に示すように、ドキュメント画像生成部21と、埋込画像生成部22と、複写牽制画像生成部23と、指示データ生成部26とを含む。ここでドキュメント画像生成部21と、埋込画像生成部22と、複写牽制画像生成部23とは、既に述べたものと同様の処理を行うものであるので繰り返しての説明を省略するが、ここでは、ドキュメントデータと、埋込画像と、複写牽制画像とは、所定のPDL(例えばポストスクリプト(登録商標))などで記述されているものとする。
指示データ生成部26は、図10に示すように、所定のヘッダ情報(H)に続いてドキュメントデータ(D)を記述し、続いて複写牽制画像の形成指示(C)を記述し、次に埋込画像を透過合成する形成指示(X)を記述して、ページ区切りコマンド(例えばポストスクリプト(登録商標)における「showpage」など)を記述する(Y)。こうしてすべてのページの画像形成の指示を記述した後で、ジョブ終了コマンドを記述する(Z)。なお、ここでドキュメントデータと複写牽制画像の形成指示と埋込画像の形成指示との順序は変更しても構わない。
本実施の形態においては、複写牽制画像の形成指示(C)と埋込画像の形成指示(X)とに関連づけてそれぞれについて互いに異なるディザパターンや誤差拡散画像の設定(誤差拡散方法の指定など)や、互いに異なるスクリーン線数の設定を含めることで、複写牽制画像と埋込画像内の不可視画像とが現出した場合の視認性を高めることになる。
例えば、複写牽制画像の形成指示(C)内では、背景部分については誤差拡散画像で構成するべき指示を記述するとともに、潜像画像部分については、所定のディザパターンで構成するべき指示を記述しておく。また、埋込画像については、上記潜像画像部分で用いたディザパターンとは異なるディザパターンで構成するべき指示を記述しておく。ここでこれらのディザパターンとしては、例えば潜像画像部分に係るものを比較的小さい網点からなる画像とし、埋込画像に係るものを比較的大きい網点からなる画像としておけばよい。
そして、この指示データがネットワークを介してプリンタ装置に送出され、プリンタ装置において指示に従った印刷が行われることとなる。
さらにこの場合も、上記埋込画像を配置する位置は、利用者が任意に指定できるようにしておいてもよい。また、証明書など書式が定まっている書類について、合成対象となる画像である埋込画像の配置位置も定まっている場合、予めこれら埋込画像ごとに、そのドキュメント上での配置位置を表す指定領域の設定を関連づけて記憶部13に格納しておき、合成対象となる埋込画像が指定されたときに、当該埋込画像に関連づけれた指定領域の設定を記憶部13から検索し、当該設定が検索されたときには、その検索の結果得られた設定に基づいて上記処理を行うようにしてもよい。
さらに、ここまでの各実施形態の説明では、合成対象となる画像が埋込画像のみである場合について説明したが、合成対象となる画像は、埋込画像でなくても構わない。例えば印影などであって複写牽制画像を合成することで照合が困難になる場合は、当該印影を合成対象画像として上記埋込画像と同様に扱うことで、当該印影部分に複写牽制画像が透過合成されないように制御してもよい。
本発明の実施の形態に係る画像処理装置の構成例及びその接続例を表すブロック図である。 制御部によって実行されるプログラムの一例を表す機能ブロック図である。 埋込画像生成部の例を表す機能ブロック図である。 複写牽制画像生成部の例を表す機能ブロック図である。 合成後の画像の一部を拡大した例を表す説明図である。 合成方式の例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置によって生成される画像の例を表す説明図である。 合成後の画像の一部を拡大した別の例を表す説明図である。 本発明の別の実施の形態に係る画像処理装置の処理の例を表す機能ブロック図である。 本発明の別の実施の形態に係る画像処理装置によって生成される画像形成の指示データの例を表す説明図である。
符号の説明
1 プリンタ、2 パーソナルコンピュータ、10 画像処理装置、11 ネットワークインタフェース、12 制御部、13 記憶部、14 操作部、15 表示部、20 画像形成装置、21 ドキュメント画像生成部、22 埋込画像生成部、23 複写牽制画像生成部、24 ページバッファ保持部、25 スクリーン処理部、26 指示データ生成部、31,41 グレイ画像生成部、32 画像制御部、35,42 階調補正部、36,44 ディザ処理部、37 マスク制御部、43 誤差拡散処理部、45 選択部、46 潜像画像生成部、47 カモフラージュパターン生成部、48 合成部。

Claims (6)

  1. 複写後の現出態様が互いに異なる第1、第2の階調表現処理によりそれぞれ潜像画像と背景画像とを形成して得られる複写牽制画像を生成する複写牽制画像生成手段と、
    前記複写牽制画像に透過合成され、所定観察環境下で、互いに異なる第1、第2の分光特性を有する複数の色材を用い、前記所定観察環境下で予め設定された画像を現出させる埋込画像データを生成する埋込画像データ生成手段と、
    を含み、
    前記埋込画像データ生成手段が、前記第1又は第2の分光特性を有する各色材の少なくとも一つによって形成される画像については、前記第1、第2の階調表現処理とは異なる第3の階調表現処理により形成する、ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記階調表現処理は、ディザパターンを用いた処理であり、
    前記第1、第2、第3の階調表現処理においては、それぞれ互いに異なるディザパターンを用いることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置であって、
    前記第1、第2、第3の階調表現処理においては、それぞれ互いにドットのサイズ、又は周期の少なくとも一方が異なるディザパターンを用いることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
    前記複写牽制画像生成手段は、前記埋込画像データ上の少なくとも前記現出する画像に透過合成される領域については、前記第1、第2の階調表現処理により形成される画像のうち、複写後に現出する画像部分を形成しないよう制御することを特徴とする画像処理装置。
  5. 複写後の現出態様が互いに異なる第1、第2の階調表現処理によりそれぞれ潜像画像と背景画像とを形成して得られる複写牽制画像を生成する工程と、
    前記複写牽制画像に透過合成され、所定観察環境下で、互いに異なる第1、第2の分光特性を有する複数の色材を用い、前記所定観察環境下で予め設定された画像を現出させる埋込画像データを生成する工程であって、前記第1又は第2の分光特性を有する各色材の少なくとも一つによって形成される画像については、前記第1、第2の階調表現処理とは異なる第3の階調表現処理により形成する工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  6. コンピュータに、
    複写後の現出態様が互いに異なる第1、第2の階調表現処理によりそれぞれ潜像画像と背景画像とを形成して得られる複写牽制画像を生成する手順と、
    前記複写牽制画像に透過合成され、所定観察環境下で、互いに異なる第1、第2の分光特性を有する複数の色材を用い、前記所定観察環境下で予め設定された画像を現出させる埋込画像データを生成する手順であって、前記第1又は第2の分光特性を有する各色材の少なくとも一つによって形成される画像については、前記第1、第2の階調表現処理とは異なる第3の階調表現処理により形成する手順と、
    を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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