JP4622230B2 - 画像処理装置、印刷物の製造方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、印刷物の製造方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4622230B2
JP4622230B2 JP2003362106A JP2003362106A JP4622230B2 JP 4622230 B2 JP4622230 B2 JP 4622230B2 JP 2003362106 A JP2003362106 A JP 2003362106A JP 2003362106 A JP2003362106 A JP 2003362106A JP 4622230 B2 JP4622230 B2 JP 4622230B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
invisible
color material
observation environment
embedded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003362106A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005128163A (ja
Inventor
弘文 小松原
純一 松野下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2003362106A priority Critical patent/JP4622230B2/ja
Publication of JP2005128163A publication Critical patent/JP2005128163A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4622230B2 publication Critical patent/JP4622230B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、複写によって現出する画像部分を含む画像データを生成する画像処理装置に関する。
官公庁等が発行する証明書などは、その証明書が原本であるか否かによって、当該証明書の証明力(証明書の記載内容の信憑性といったもの)が異なってしまうと考えられている。このように、原本であるか否かの確認が重要となるようなドキュメント等について、複写そのものを牽制したり、複写によって得られたドキュメントであるか否かの確認を可能にする技術が求められている。
そこで従来から、複写によって現出する文字列などを特殊なインクなどで予め形成しておいた特殊用紙が、官公庁の証明書用の用紙として利用されてきた。ところが近年、いわゆる情報技術(IT)の発展・普及に伴い、こうした証明書等を官公庁以外の場所でも入手できるようにして社会全体の利便性を向上させようとする動きが現れている。具体的には、証明書等を家庭のプリンタでも出力可能にすることが求められているのである。
このような要請から、近年、特殊な用紙や特殊なインク等を用いることなく、家庭用のプリンタであっても複写であるか否かを確認させるための画像を埋め込むことができるようにするための技術が提案されてきている。
例えば特許文献1には、ドキュメントを一般的なプリンタで印刷する時に、外見上略同一濃度のグレイ背景として視認されるが、複写時には潜像として設定した文字等が浮き出るようにする画像(複写牽制画像と呼ぶ)を、一般的な色材を利用して形成する画像処理技術が開示されている。
また、特許文献2には、カラープリンタにおけるカラー色材(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)等)と、単色黒の色材(一般にカーボンを含む、カーボンブラック(K))との間で赤外領域における分光特性が相違することに着目し、カラー色材を混合して得られる黒色(いわゆるプロセスブラック)部分と、上記カーボンブラック部分とを切り替えながら、例えば絵柄部分をカーボンブラックで形成し、その背景部分をプロセスブラック部分で形成しておくことで、赤外光で観察したときにカーボンブラックで形成された絵柄部分が現出するようにし、かつ複写時には、双方が区別されることなくカーボンブラック一色等で複写物が形成されることで、上記絵柄部分の現出がなくなるようにした技術が開示されている。
これらのうち特許文献1に開示の技術は、一般的な環境下で、かつ肉眼で複写物であるか否かが確認できる利点を備え、また特許文献2に開示の技術は、印影等、通常時に肉眼で確認できる画像部分に不可視画像(複写することなく、所定の観察環境下で現出する画像)を埋め込んでおくことができる利点を有する。
従って、これら特許文献1,2に開示されている技術を双方用いることで、相乗的に複写牽制、原本確認、不可視画像を利用した処理などの効果を得ることができると期待される。
特開2001−197297号公報 特開2003−136828号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている複写牽制画像をドキュメントの全面に形成してしまうと、当該複写牽制画像に用いられているカーボンブラックが、特許文献2に開示されている画像上のカーボンブラックと干渉して埋め込まれた不可視画像が、赤外光を当てた場合においても現出しにくくなってしまう。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、かかる干渉を防止し、不可視画像を埋め込んだ画像と、複写牽制画像とを共に利用できる画像処理装置を提供することを、その目的の一つとする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、処理対象ドキュメント上の指定領域に、少なくとも一つの合成対象画像データを合成処理する画像処理装置であって、複写によりいずれか一方が現出する潜像画像と背景画像とを含む複写牽制画像を前記処理対象ドキュメント上に合成する複写牽制画像形成手段と、前記合成対象画像データを前記処理対象ドキュメント上の前記指定領域に合成する合成手段と、を含み、前記複写牽制画像データの形成態様が、前記処理対象ドキュメント上の前記指定領域の少なくとも一部と、それ以外の部分とで異なるよう制御されることを特徴としている。
ここで前記複写牽制画像形成手段は、前記処理対象ドキュメント上の前記指定領域の少なくとも一部と、それ以外の部分とで、前記複写牽制画像の形成に用いる色材を変更して、前記複写牽制画像データの形成態様を、前記処理対象ドキュメント上の前記指定領域の少なくとも一部と、それ以外の部分とで異なるよう制御することとしてもよい。
また、前記複写牽制画像形成手段は、複写によりいずれか一方が現出する潜像画像と背景画像とを含む複写牽制画像を、前記処理対象ドキュメント上に合成し、前記合成手段が、前記処理対象ドキュメント上に合成された複写牽制画像に対して、前記合成対象画像データを不透明合成し、前記複写牽制画像データの形成態様を、前記処理対象ドキュメント上の前記指定領域の少なくとも一部と、それ以外の部分とで異なるよう制御することとしてもよい。
すなわち、複写牽制画像が不可視画像部分に干渉しないよう、不可視干渉部分へ複写牽制画像を形成しないようにしておくか、不可視画像を含む合成対象画像を、不透明合成(いわば上書き)して、当該部分の複写牽制画像を除去してしまう。なお、不可視画像部分に複写牽制画像としてのカーボンブラックの色材が印字されなければよいので、複写牽制画像のうち少なくとも当該部分を他の色の色材で形成するようにしてもよい。
また、前記複写牽制画像形成手段は、複写によりいずれか一方が現出する潜像画像と背景画像とを含む複写牽制画像を、前記処理対象ドキュメント上に合成し、前記合成手段は、予め定められた条件に基づいて、前記処理対象ドキュメント上に合成された複写牽制画像に対して、前記合成対象画像データを不透明又は半透明のいずれかの方式で合成し、前記複写牽制画像データの形成態様を、前記処理対象ドキュメント上の前記指定領域の少なくとも一部と、それ以外の部分とで異なるよう制御することとしてもよい。
さらに、前記合成対象画像データは、所定観察環境下での各色材の分光特性の相違に基づいて、前記所定観察環境下で予め設定された画像が現出するべく生成された画像データであることとしてもよいし、前記合成対象画像データは、所定観察環境下での各色材の分光特性の相違に基づいて、前記所定観察環境下で予め設定された画像が現出するべく生成された画像データであり、前記予め定められた条件は、前記所定観察環境下で前記画像が現出する分光特性を有する色材が前記複写牽制画像のうち、少なくとも当該現出する画像に対応して合成される部分に利用されているか否かに係る条件である、こととしてもよい。
また、前記指定領域の設定を利用者側から受け付ける手段をさらに含むこととしてもよいし、前記処理対象ドキュメント又は、合成対象画像データのうち少なくとも一つに対して、前記指定領域の設定を関連づけて格納する記憶手段を含むこととしてもよい。
さらに、前記合成対象画像データの合成方法の指定を利用者から受け入れる手段をさらに含み、前記合成手段が、当該指定された合成方法で、合成対象画像データを前記処理対象ドキュメント上の前記指定領域に合成することとしてもよいし、前記複写牽制画像の形成に用いられる色材と、前記合成対象画像データの形成に用いられる色材との分光特性に係る条件に基づいて、合成方法を決定する手段を含み、前記合成手段が、当該指定された合成方法で、合成対象画像データを前記処理対象ドキュメント上の前記指定領域に合成することとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る処理対象ドキュメント上の指定領域に、少なくとも一つの合成対象画像データを合成処理する印刷物の製造方法は、複写によりいずれか一方が現出する潜像画像と背景画像とを含み、前記処理対象ドキュメント上の前記指定領域の少なくとも一部と、それ以外の部分とで、形成態様が異なるよう制御して生成した複写牽制画像を、前記処理対象ドキュメントに合成する工程と、前記合成対象画像データを前記処理対象ドキュメント上の前記指定領域に合成する工程と、を含み、当該複写牽制画像と合成対象画像データとの合成を受けた前記処理対象ドキュメントを媒体上に形成することを特徴としている。
また、上記従来例の問題点を解決するための本発明は、処理対象ドキュメント上の指定領域に、少なくとも一つの合成対象画像データを合成処理する印刷物の製造方法であって、複写によりいずれか一方が現出する潜像画像と背景画像とを含む複写牽制画像を前記処理対象ドキュメント上に合成する工程と、前記合成対象画像データを前記処理対象ドキュメント上の前記指定領域に合成する工程であって、前記処理対象ドキュメント上に合成された複写牽制画像に対して、前記合成対象画像データを不透明合成する工程と、を含み、当該複写牽制画像と合成対象画像データとの合成を受けた前記処理対象ドキュメントを媒体上に形成することを特徴としている。
さらに、本発明の別の態様に係るプログラムは、コンピュータに対し、その処理対象となった処理対象ドキュメント上の指定領域に、少なくとも一つの合成対象画像データを合成処理させる画像処理プログラムであって、複写によりいずれか一方が現出する潜像画像と背景画像とを含む複写牽制画像を前記処理対象ドキュメント上に合成する複写牽制画像形成手順と、前記合成対象画像データを前記処理対象ドキュメント上の前記指定領域に合成する合成手順と、をコンピュータに実行させ、前記複写牽制画像データの形成態様が、前記処理対象ドキュメント上の前記指定領域の少なくとも一部と、それ以外の部分とで異なるよう制御されることを特徴としている。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る画像処理装置10は、図1に示すプリンタ1に含まれるものとして実現できる。このプリンタ1は、ネットワークを介してパーソナルコンピュータ(PC)2に接続されており、画像処理装置10と、画像形成装置20とを含んで構成される。画像処理装置10は、図1に示すように、ネットワークインタフェース11と、制御部12と、記憶部13と、操作部14と、表示部15とを含んでなる。
ネットワークインタフェース11は、ネットワークを介してPC2等から受信される情報を制御部12に出力する。またこのネットワークインタフェース11は、制御部12から入力される指示に従って種々の情報をネットワークを介して送出する。
制御部12は、記憶部13に格納されているプログラムを読み出して処理する。この制御部12は、複写牽制画像を生成する処理と、不可視画像を埋込んだ埋込画像を生成する処理とを基本的に実行する。これらの処理の具体的内容については、後に詳しく述べる。
記憶部13は、制御部12によって実行されるプログラムを保持するコンピュータ可読な記録媒体と、当該記録媒体から制御部12の指示の下にプログラムなどを読み出す処理装置とを含んで構成されている。また、この記憶部13は、制御部12がその処理の過程でデータを記憶させ得るワークメモリとしても動作する。さらにこの記憶部13は、用紙等に印刷されるページごとの画像データを保持するページバッファ領域を含んだ記憶素子を備える。
操作部14は、利用者から入力される指示操作の内容を制御部12に出力する。表示部15は、制御部12から入力される指示に従って、画像等を表示する。操作部14と表示部15とは、例えば、表示部15としての液晶パネル上に、透明なタッチセンサを含んだ操作部14を重ね合わせて配置した液晶タッチパネル等であってよい。
[制御部の処理内容]
ここで制御部12によって実行される処理の内容について述べる。制御部12によって実行されるプログラムは、機能的には図2に示すように、ドキュメント画像生成部21と、埋込画像生成部22と、複写牽制画像生成部23と、ページバッファ保持部24と、スクリーン処理部25とを含む。
ドキュメント画像生成部21は、ネットワークを介して受信された情報のうち、ドキュメントの内容を記述した情報(ページ記述言語によって記述された情報)に基づいてドキュメントの各ページの画像(ドキュメントデータ)を生成して、ページバッファ保持部24に出力する。
[埋込画像生成部]
埋込画像生成部22は、機能的には図3に示すように、グレイ画像生成部31と、画像形成時に利用される各色材に対応して設けられた画像制御部32とを含む。ここで画像制御部32は、それぞれ階調補正部35と、ディザ処理部36と、マスク制御部37とを含む。なお、埋込画像は、予め定められている観察環境下で互いに異なる分光特性を有する色材で形成できれば、グレイでなくても構わないが、以下の例では簡単のため、グレイの画像であるものとして説明する。
この埋込画像生成部22のグレイ画像生成部31は、埋込画像となるグレイ画像の階調値の設定の入力を受けて、当該設定された階調値の画素からなる所定のサイズのグレイ画像を生成し、各画像制御部32に出力する。
本実施の形態では、画像形成装置20が用いる色材は、所定の観察環境下で互いに異なる第1、第2の分光特性を有するものに分類される。具体的には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色材(以下、区別のため「カラー色材」と呼ぶ)と、黒(K)の色材(以下、区別のため「カーボン色材」と呼ぶ)とで、赤外光での観察環境下で分光特性が異なるものが用いられている。カーボン色剤は赤外光の吸収率が大きく、カラー色剤は赤外光の吸収率が小さい。そのため、カーボン色剤とカラー色剤の両方の色剤を用いて形成した画像を赤外光の観察環境下で観察すると、カーボン色剤で形成された部分が浮き上がって見える。
画像制御部32の階調補正部35は、設定されたトーンカーブ(以下、このトーンカーブを「埋込画像用トーンカーブ」と呼ぶ)に従って、入力される画像データの各画素ごとに、当該画素の階調に対する色材の出力量を表す情報(濃度情報)を演算し、当該濃度情報をディザ処理部36に出力する。ここで埋込画像用トーンカーブは、カラー色材によって形成されるグレイ画像と、カーボン色材によって形成されるグレイ画像とが互いに略同一の色相、彩度、明度となるよう予め設定されている。ディザ処理部36では、入力された濃度情報に基づき、ディザ処理を行い、各画素に対応するディザパターンを生成する。
また、マスク制御部37は、対応する色材が、上記カラー色材であるか、カーボン色材であるかに応じて若干異なる動作を行うものであるので、以下、それぞれに分けて説明する。
まず、カラー色材に対応する画像制御部32のマスク制御部37は、不可視画像の元となる2値の画像データの入力を受けて、この画素値を反転し、反転の結果、画素値を「点灯(色材を乗せる)」すると設定されている画素部分についてディザパターンを形成して、対応するカラー色材の成分の画像として出力する。
一方、カーボン色材に対応する画像制御部32のマスク制御部37は、不可視画像の元となる2値の画像データの入力を受けて、各画素値のうち、「点灯(色材を乗せる)」すると設定されている画素部分についてディザパターンを形成して、対応するカーボン色材の成分の画像として出力する。すなわち、カラー色材によって形成される部分とカーボン色材によって形成される部分とが上記不可視画像の元となる2値の画像データのパターンによって切り替えられている。
なお、この埋込画像には、それを構成する網点の間に上記カラー色材を用いた網点を配置することで絵柄を形成してもよい。それによってもカーボン色材によって形成される不可視画像の効果には影響がないからである。
[複写牽制画像生成部]
複写牽制画像生成部23は、図4に機能的に示すように、グレイ画像生成部41と、階調補正部42と、誤差拡散処理部43と、ディザ処理部44と、選択部45と、潜像画像生成部46と、カモフラージュパターン生成部47と、合成部48とを含む。
この複写牽制画像生成部23のグレイ画像生成部41は、埋込画像となるグレイ画像の階調値の設定の入力を受けて、当該設定された階調値の画素からなる所定のサイズのグレイ画像を生成する。
階調補正部42は、設定されたトーンカーブ(以下、このトーンカーブを「複写牽制画像用トーンカーブ」と呼ぶ)に従って、入力されるグレイ画像の階調補正を行い、階調補正後の画像データを誤差拡散処理部43に出力する。なお、ここでのトーンカーブは、誤差拡散処理部43によって生成される誤差拡散画像と、ディザ処理部44によって生成される網点画像との濃度を略同一とするよう予め設定されている。誤差拡散処理部43は、この階調補正後の画像データに対して誤差拡散処理を行い、誤差拡散画像を生成する。ディザ処理部44は、グレイ画像生成部41が生成したグレイ画像に基づいてディザ処理を行い、網点画像を生成する。
選択部45は、潜像画像生成部46が生成する2値の潜像画像の入力を受けて、当該潜像画像の各画素の画素値に応じて、誤差拡散画像のうちの当該画素に対応する部分と、網点画像のうちの当該画素に対応する部分とのいずれかを選択して2値画像として出力する。
潜像画像生成部46は、利用者から入力される指示に従って2値の潜像画像を生成して出力する。この2値の潜像画像は、例えば「COPY」といった文字列を用紙全面に配列した画像である。
カモフラージュパターン生成部47は、複写牽制画像の全面に細線で描画した、カモフラージュパターンを生成する。このカモフラージュパターンは、パターン部分が白画素で描画され、背景となるべき部分が黒画素で表されることとしてもよい。
合成部48は、選択部45が出力する画像と、カモフラージュパターン生成部47が生成するカモフラージュパターンとを合成する。具体的に、この合成部48は、合成の対象となる画像同士の論理積を演算する。ここでカモフラージュパターンが、パターン部分が白画素で描画され、背景となるべき部分が黒画素で表されている場合、このような論理積によって、選択部45が出力する画像から、カモフラージュパターン部分が白抜きされた画像が得られることとなる。合成部48は、この合成後の画像を、複写牽制画像として、ページバッファ保持部24に出力する。
[ページバッファ保持部]
ページバッファ保持部24は、記憶部13上に各ページ分のビットマップデータを記憶する記憶領域を確保して、ドキュメント画像生成部21と、埋込画像生成部22と、複写牽制画像生成部23とから入力される画像を、この記憶領域内に合成する。本実施の形態においては、このページバッファ保持部24は、各ページごとのビットマップデータを、色材の成分ごとに保持する。例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4つの色材で画像形成が行われる場合、これらの各色材ごとのビットマップデータが記憶部13に格納されることとなる。
またこのページバッファ保持部24は、例えば合成を受ける画像として最初に保持したドキュメント画像に対し、当該ドキュメント画像上で利用者が指定した領域に、埋込画像を合成する。
本実施の形態において特徴的なことは、このページバッファ保持部24における合成の順序において、埋込画像が最後となるように制御され、当該合成の方式が不透明合成として設定されていることである。なお、ドキュメント画像と複写牽制画像の合成順序は、どちらを先としても構わない。このような合成順序の制御は、ページバッファ保持部24のプログラムとして記述されてもよいし、後に説明するように、ドキュメントの内容を記述した情報(ページ記述言語によって記述された情報)として予め記述されていてもよい。
なおここで、不透明合成とは、図5(a)に概念的に示すように、合成の対象となる画像で、合成を受ける画像を上書きしたと同じ効果を得る合成方法のことであり、本実施の形態の場合、上記順序で不透明合成を行うことで、埋込画像が合成された領域では、それ以前に保持された複写牽制画像やドキュメント画像は、上書きされることとなる。これによって、複写牽制画像データの形成態様が、ドキュメント画像上で指定された、埋込画像が合成される領域と、それ以外の部分とで異なるよう制御されることになる。
また、本実施の形態では、例えば複写牽制画像をマゼンタ(M)一色など、カラー色材のみを用いて形成するようにした場合など、不透明合成の必要がない場合には、図5(b)に示すような透過合成(合成の対象となる画像のうち、画素値が所定値(例えば白画素)の部分については、合成を受ける画像の画素値をそのまま維持する合成方法、具体的には画素の論理和を演算するなどの合成方法)を行うこととしてもよい。
このように不透明合成と透過合成のどちらを行うかの決定は、予め定めた条件に基づいて行うこととすればよい。この条件とは例えば利用者からの指示操作に関する条件(合成方法を指定する指示が行われたことの条件など)であってもよいし、複写牽制画像の形成に用いられる色材と、合成対象画像データである埋込画像の形成に用いられる色材との分光特性に係る条件、例えば埋込画像のうち、埋込まれている不可視画像を形成する色材と、所定観察環境下での分光特性が同一であるような色材が、複写牽制画像のうち少なくとも当該不可視画像に相当する部分の形成に用いられるか否かといった条件であってもよい。後者の場合、具体的には不可視画像がカーボンブラックで形成される場合、複写牽制画像のうち、不可視画像に相当する部分的な画像に、カーボンブラックの部分が用いられていれば、当該部分に埋込画像を不透明合成することとすればよい。
[スクリーン処理部]
スクリーン処理部25は、ページバッファ保持部24によって記憶部13内に保持されている各ページの画像について、画像形成のためのスクリーン処理を行って、画像形成装置20へ出力する。
[動作]
次に、本実施の形態の画像処理装置の動作について、一例を挙げながら説明する。まず、ネットワークインタフェース11が、PC2からネットワークを介して処理対象となったドキュメントの情報と、当該ドキュメントに対して合成するべき画像データとしての不可視画像の内容、並びに複写牽制画像の潜像となるべき文字列を指定する情報とを受信し、制御部12に出力する。これらの情報は、PDL(ページ記述言語)によって記述された一体のデータとして受信されてもよい。またここで、不可視画像の内容には、当該不可視画像を配置する位置や大きさ等の指定(領域の指定)を含んでもよい。
制御部12は、ドキュメント画像生成部21の処理を行って、ネットワークを介して受信された情報のうち、ドキュメントの内容を記述した情報(ページ記述言語によって記述された情報)に基づいてドキュメントの各ページの画像を生成する。
また制御部12は、複写牽制画像の潜像となるべき文字列を指定する情報に基づき、複写牽制画像生成部23の処理を実行して、複写牽制画像を生成する。そして、制御部12はさらに、不可視画像の内容を表す情報に基づき、埋込画像生成部22の処理を実行して埋込画像を生成する。ここでは埋込画像は、それを構成する網点のうち、不可視画像の部分に対応する網点はカーボンブラックによって形成され、不可視画像以外の部分に対応する網点はプロセスブラックによって形成され、赤外光を用いた観察環境下で不可視画像部分のみが現出するようになっているものとする。
そして制御部12は、ページバッファ保持部24の処理として、当該生成したドキュメントのデータを各色材に対応するデータ(C,M,Y,Kの各版ごとのデータ)に分けて記憶部13に格納し、ついで複写牽制画像のデータを各色材に対応するデータ(C,M,Y,Kの各版ごとのデータ)に分けて、対応する版のドキュメントデータにそれぞれのデータを合成する。この合成は、透過合成の方法による。さらに制御部12は、ページバッファ保持部24の処理により、このドキュメントデータと複写牽制画像との透過合成結果上の指定された領域に不透明合成する。
制御部12は、こうしてドキュメントの各ページごとに、Y,M,C,K等の各色材に対応する版ごとのビットマップデータを記憶部13上に生成し、スクリーン処理部25としての処理を行って、これらビットマップデータにスクリーン処理を行って画像形成装置2へ出力する。
そして画像形成装置2が、これらスクリーン処理された各版のビットマップデータを順次、所定の媒体上に形成する。
こうして形成された画像は、図6に示すようにドキュメントデータとしての画像(A)に対して複写牽制画像(斜線部)が透過合成され、当該ドキュメントデータの一部に不可視画像を含む埋込画像(B)が不透明合成されてなる。なお、図6では分かりやすいように埋込画像部分を白抜きとしているが、現実には何らかの画像が形成された状態となっている。この埋込画像は、複写牽制画像の合成後にさらに不透明合成されているので、この埋込画像上には、複写牽制画像が重畳されず、従って複写牽制画像がカーボンブラックを用いて形成されているとしても、埋込画像内でカーボンブラックを用いて形成されている不可視画像と干渉して、不可視画像が赤外光を当てた場合においても現出しにくくなってしまうという不具合が回避される。
なお、複写牽制画像が不可視画像と干渉しない色材で形成される場合は、埋込画像を不透明合成せず、透過合成してもよいことは既に述べた通りである。
[変形例]
なお、ここまでの説明では、複写牽制画像データの形成態様を、ドキュメント上で埋込画像が形成される指定領域の少なくとも一部(例えば不可視画像が形成されるべき部分)と、それ以外の部分とで異なるようにするため、埋込画像を、複写牽制画像より後で、不透明合成するようにしていたが、複写牽制画像を生成、合成、又は形成する際に、上記指定領域の少なくとも一部以外の領域に合成するようにしてもよい。
例えば、埋込画像と同サイズの白画素のみからなる画像を用い、これを複写牽制画像生成部23のカモフラージュパターン生成部47で生成されたカモフラージュパターン上で、埋込画像の配置領域として指定された領域に相当する位置に(論理積等によって)合成し、カモフラージュパターン上で、上記指定された領域に白画素を形成しておく。
そして複写牽制画像生成部23の合成部48において、選択部45が出力する画像と、カモフラージュパターン生成部47が生成するこのカモフラージュパターンとを合成して、選択部45が出力する画像から、上記カモフラージュパターン部分が白抜きされた画像を得る。この合成後の画像は、カモフラージュパターンとしての細線のみならず、埋込画像が配置されるべき領域を白抜きにしたものとなる。
このようにして予め埋込画像を配置する領域を除く部分に複写牽制画像を生成した場合、当該ページバッファ保持部24の処理において、埋込画像を複写牽制画像の合成後とする必要も、不透明合成を行う必要もない。
また、ここでは複写牽制画像のうち、埋込画像を配置することとして指定されている領域で、色材を用いないよう変更する例について述べたが、例えば不可視画像が赤外光の観察環境下で現出する色材(例えばカーボンブラック)で形成される場合に、複写牽制画像のうち、埋込画像を配置することとして指定されている領域では、不可視画像の形成に用いられるのと性状を異ならせた、赤外光の観察環境下で現出しない色材(例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)や、それらの合成(プロセスブラックを含む))を用いて複写牽制画像を生成することとしてもよい。
さらに、上記埋込画像を配置する位置は、利用者が操作部14から任意に指定できるようにしておくことも好ましい。また、証明書など書式が定まっている書類について、合成対象となる画像である埋込画像の配置位置も定まっている場合、予めこれら埋込画像ごとに、そのドキュメント上での配置位置を表す指定領域の設定を関連づけて、記憶部13に格納しておき、合成対象となる埋込画像が指定されたときに、当該埋込画像に関連づけれた指定領域の設定を記憶部13から検索し、当該設定が検索されたときには、その検索の結果得られた設定に基づいて上記処理を行うようにしてもよい。
また、埋込画像の合成方法を透過合成とするか、不透明合成とするかについても利用者から指定を受けるようにしてもよい。
[PC上のプリンタドライバとして実装する例]
また本実施の形態の画像処理装置は、プリンタ側に含められるものであったが、本発明の別の実施の形態に係る画像処理装置は、PC2上のプリンタドライバとして実装されてもよい。ここでPC2は、制御部12としてのCPUを備える通常のコンピュータの構成を有してなる。
この場合は、制御部12によって実行されるプログラムは、図7に機能的に示すように、ドキュメント画像生成部21と、埋込画像生成部22と、複写牽制画像生成部23と、指示データ生成部26とを含む。ここでドキュメント画像生成部21と、埋込画像生成部22と、複写牽制画像生成部23とは、既に述べたものと同様の処理を行うものであるので繰り返しての説明を省略するが、ここでは、ドキュメントデータと、埋込画像と、複写牽制画像とは、所定のPDL(例えばポストスクリプト(登録商標))などで記述されているものとする。
指示データ生成部26は、図8に示すように、所定のヘッダ情報(H)に続いてドキュメントデータ(D)を記述し、続いて複写牽制画像の形成指示(C)を記述し、次に埋込画像を不透明合成する形成指示(X)を記述して、ページ区切りコマンド(例えばポストスクリプト(登録商標)における「showpage」など)を記述する(Y)。こうしてすべてのページの画像形成の指示を記述した後で、ジョブ終了コマンドを記述する(Z)。
なお、ここでは記述の内容を不透明合成としているが、所定領域の画像データを後から記述した場合に必ず上書きとなるようなPDL(例えばポストスクリプト(登録商標)はそのようになる)の場合は、明示的に不透明合成を行う形成指示を記述する必要はない。
このように、ページ区切りコマンドと、複写牽制画像の形成指示との間に埋込画像を不透明合成する指示を記述した指示データが生成され、この指示データがネットワークを介してプリンタ装置に送出され、プリンタ装置において指示に従った印刷が行われることとなる。
なお、ここでのプリンタドライバとして実装する実施形態においても、上述の変形例のごとく、埋込画像を配置するとして指定された領域について、不可視画像の形成に用いられる性状の色材の利用を制限するようにしても同様の結果を得ることができる。
さらにこの場合も、上記埋込画像を配置する位置は、利用者が任意に指定できるようにしておいてもよい。また、証明書など書式が定まっている書類について、合成対象となる画像である埋込画像の配置位置も定まっている場合、予めこれら埋込画像ごとに、そのドキュメント上での配置位置を表す指定領域の設定を関連づけて記憶部13に格納しておき、合成対象となる埋込画像が指定されたときに、当該埋込画像に関連づけれた指定領域の設定を記憶部13から検索し、当該設定が検索されたときには、その検索の結果得られた設定に基づいて上記処理を行うようにしてもよい。また、埋込画像の合成方法を透過合成とするか、不透明合成とするかについても利用者から指定を受けるようにしてもよい。
さらに、ここまでの各実施形態の説明では、合成対象となる画像が埋込画像のみである場合について説明したが、合成対象となる画像は、埋込画像でなくても構わない。例えば印影などであって複写牽制画像を合成することで照合が困難になる場合は、当該印影を合成対象画像として上記埋込画像と同様に扱うことで、当該印影部分に複写牽制画像が透過合成されないように制御してもよい。
本発明の実施の形態に係る画像処理装置の構成例及びその接続例を表すブロック図である。 制御部によって実行されるプログラムの一例を表す機能ブロック図である。 埋込画像生成部の例を表す機能ブロック図である。 複写牽制画像生成部の例を表す機能ブロック図である。 合成方式の例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置によって生成される画像の例を表す説明図である。 本発明の別の実施の形態に係る画像処理装置の処理の例を表す機能ブロック図である。 本発明の別の実施の形態に係る画像処理装置によって生成される画像形成の指示データの例を表す説明図である。
符号の説明
1 プリンタ、2 パーソナルコンピュータ、10 画像処理装置、11 ネットワークインタフェース、12 制御部、13 記憶部、14 操作部、15 表示部、20 画像形成装置、21 ドキュメント画像生成部、22 埋込画像生成部、23 複写牽制画像生成部、24 ページバッファ保持部、25 スクリーン処理部、26 指示データ生成部、31,41 グレイ画像生成部、32 画像制御部、35,42 階調補正部、36,44 ディザ処理部、37 マスク制御部、43 誤差拡散処理部、45 選択部、46 潜像画像生成部、47 カモフラージュパターン生成部、48 合成部。

Claims (8)

  1. 潜像画像と背景画像とを含み、複写により当該潜像画像と背景画像とのいずれか一方が現出する複写牽制画像と、
    互いに略同一の明度となるよう予め設定された不可視画像部分と、不可視画像以外の部分とを含む埋込画像であって、前記埋込画像のうち不可視画像以外の部分に対応する網点を赤外光の観察環境下で現出しないカラー色材を用いたグレイ画像で形成し、前記埋込画像のうち不可視画像部分に対応する網点を、赤外光の観察環境下で現出するカーボン色材用いたグレイ画像で形成し、複写時には、前記不可視画像部分及び不可視画像以外の部分の双方が区別されずに出力され、赤外光での観察環境下で前記不可視画像部分が現出する合成対象画像と、
    を、処理の対象となるドキュメント画像に対して合成する合成手段を有し、
    前記カーボン色材を用いて形成されるべき複写牽制画像が存在する場合に、前記合成対象画像が合成される部分においては、赤外光の観察環境下で現出しない色材を用いて複写牽制画像を形成することを特徴とする画像処理装置。
  2. 潜像画像と背景画像とを含み、複写により当該潜像画像と背景画像とのいずれか一方が現出する複写牽制画像と、
    互いに略同一の明度となるよう予め設定された不可視画像部分と、不可視画像以外の部分とを含む埋込画像であって、前記埋込画像のうち不可視画像以外の部分に対応する網点を赤外光の観察環境下で現出しないプロセスブラックを用いたグレイ画像で形成し、前記埋込画像のうち不可視画像部分に対応する網点を、赤外光の観察環境下で現出するカーボンブラックを用いたグレイ画像で形成し、赤外光での観察環境下で前記不可視画像が現出する合成対象画像と、を、処理の対象となるドキュメント画像に対して合成する合成手段を有し、
    前記カーボンブラックを用いて形成されるべき複写牽制画像が存在する場合に、前記合成対象画像が合成される部分においては、赤外光の観察環境下で現出しない色材を用いて複写牽制画像を形成することを特徴とする画像処理装置。
  3. 潜像画像と背景画像とを含み、複写により当該潜像画像と背景画像とのいずれか一方が現出する複写牽制画像と、
    互いに略同一の明度となるよう予め設定された不可視画像部分と、不可視画像以外の部分とを含む埋込画像であって、前記埋込画像のうち不可視画像以外の部分に対応する網点を赤外光の観察環境下で現出しないカラー色材を用いたグレイ画像で形成し、前記埋込画像のうち不可視画像部分に対応する網点を、赤外光の観察環境下で現出するカーボン色材用いたグレイ画像で形成し、複写時には、前記不可視画像部分及び不可視画像以外の部分の双方が区別されずに出力され、赤外光での観察環境下で前記不可視画像部分が現出する合成対象画像と、
    を、処理の対象となるドキュメント画像に対して合成する合成手段を有し、
    前記カーボン色材を用いて形成されるべき複写牽制画像が存在する場合に、前記合成対象画像が合成される部分においては、複写牽制画像を前記合成対象画像で上書きすることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
    前記合成対象画像を合成する部分の設定を利用者側から受け付ける手段をさらに含むことを特徴とする画像処理装置。
  5. 潜像画像と背景画像とを含み、複写により当該潜像画像と背景画像とのいずれか一方が現出する複写牽制画像と、
    互いに略同一の明度となるよう予め設定された不可視画像部分と、不可視画像以外の部分とを含む埋込画像であって、前記埋込画像のうち不可視画像以外の部分に対応する網点を赤外光の観察環境下で現出しないカラー色材を用いたグレイ画像で形成し、前記埋込画像のうち不可視画像部分に対応する網点を、赤外光の観察環境下で現出するカーボン色材用いたグレイ画像で形成し、複写時には、前記不可視画像部分及び不可視画像以外の部分の双方が区別されずに出力され、赤外光での観察環境下で前記不可視画像部分が現出する合成対象画像と、を、処理の対象となるドキュメント画像に対して合成する合成工程を有し、
    当該合成工程において、カーボン色材を用いて形成されるべき複写牽制画像が存在する場合に、前記合成対象画像が合成される部分においては、赤外光の観察環境下で現出しない色材を用いて複写牽制画像を形成することを特徴とする印刷物の製造方法。
  6. 潜像画像と背景画像とを含み、複写により当該潜像画像と背景画像とのいずれか一方が現出する複写牽制画像と、
    互いに略同一の明度となるよう予め設定された不可視画像部分と、不可視画像以外の部分とを含む埋込画像であって、前記埋込画像のうち不可視画像以外の部分に対応する網点を赤外光の観察環境下で現出しないカラー色材を用いたグレイ画像で形成し、前記埋込画像のうち不可視画像部分に対応する網点を、赤外光の観察環境下で現出するカーボン色材用いたグレイ画像で形成し、複写時には、前記不可視画像部分及び不可視画像以外の部分の双方が区別されずに出力され、赤外光での観察環境下で前記不可視画像部分が現出する合成対象画像と、
    を、処理の対象となるドキュメント画像に対して合成する合成工程を有し、
    当該合成工程において、カーボン色材を用いて形成されるべき複写牽制画像が存在する場合に、前記合成対象画像が合成される部分においては、複写牽制画像を前記合成対象画像で上書きした合成後の画像を媒体上に形成することを特徴とする印刷物の製造方法。
  7. コンピュータを、
    潜像画像と背景画像とを含み、複写により当該潜像画像と背景画像とのいずれか一方が現出する複写牽制画像と、
    互いに略同一の明度となるよう予め設定された不可視画像部分と、不可視画像以外の部分とを含む埋込画像であって、前記埋込画像のうち不可視画像以外の部分に対応する網点を赤外光の観察環境下で現出しないカラー色材を用いたグレイ画像で形成し、前記埋込画像のうち不可視画像部分に対応する網点を、赤外光の観察環境下で現出するカーボン色材用いたグレイ画像で形成し、複写時には、前記不可視画像部分及び不可視画像以外の部分の双方が区別されずに出力され、赤外光での観察環境下で前記不可視画像部分が現出する合成対象画像と、
    を、処理の対象となるドキュメント画像に対して合成する合成手段として機能させ、
    当該合成手段として機能させる際に、カーボン色材を用いて形成されるべき複写牽制画像が存在する場合に、前記合成対象画像が合成される部分においては、赤外光の観察環境下で現出しない色材を用いて複写牽制画像を形成させることを特徴とするプログラム。
  8. コンピュータを、
    潜像画像と背景画像とを含み、複写により当該潜像画像と背景画像とのいずれか一方が現出する複写牽制画像と、
    互いに略同一の明度となるよう予め設定された不可視画像部分と、不可視画像以外の部分とを含む埋込画像であって、前記埋込画像のうち不可視画像以外の部分に対応する網点を赤外光の観察環境下で現出しないカラー色材を用いたグレイ画像で形成し、前記埋込画像のうち不可視画像部分に対応する網点を、赤外光の観察環境下で現出するカーボン色材用いたグレイ画像で形成し、複写時には、前記不可視画像部分及び不可視画像以外の部分の双方が区別されずに出力され、赤外光での観察環境下で前記不可視画像部分が現出する合成対象画像と、
    を、処理の対象となるドキュメント画像に対して合成する合成手段として機能させ、
    当該合成手段として機能させる際に、カーボン色材を用いて形成されるべき複写牽制画像が存在する場合に、前記合成対象画像が合成される部分においては、複写牽制画像を前記合成対象画像で上書きさせることを特徴とするプログラム。
JP2003362106A 2003-10-22 2003-10-22 画像処理装置、印刷物の製造方法及びプログラム Expired - Fee Related JP4622230B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003362106A JP4622230B2 (ja) 2003-10-22 2003-10-22 画像処理装置、印刷物の製造方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003362106A JP4622230B2 (ja) 2003-10-22 2003-10-22 画像処理装置、印刷物の製造方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005128163A JP2005128163A (ja) 2005-05-19
JP4622230B2 true JP4622230B2 (ja) 2011-02-02

Family

ID=34641855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003362106A Expired - Fee Related JP4622230B2 (ja) 2003-10-22 2003-10-22 画像処理装置、印刷物の製造方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4622230B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7599099B2 (en) 2005-05-26 2009-10-06 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and image processing method
JP5338358B2 (ja) * 2009-02-13 2013-11-13 富士ゼロックス株式会社 画像形成システム、画像処理装置、画像形成サーバ、及びプログラム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07319347A (ja) * 1994-05-27 1995-12-08 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JPH11245473A (ja) * 1998-03-03 1999-09-14 Konica Corp 複合画像形成装置及び画像形成方法
JP2001197297A (ja) * 1999-11-02 2001-07-19 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置及びコンピュータ読取可能な記憶媒体
JP2002240387A (ja) * 2000-12-12 2002-08-28 Ricoh Co Ltd 画像形成方法、画像形成装置及び画像情報管理システム
JP2003091220A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2003136828A (ja) * 2001-10-30 2003-05-14 Printing Bureau Ministry Of Finance 網点印刷物及びその印刷方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07319347A (ja) * 1994-05-27 1995-12-08 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JPH11245473A (ja) * 1998-03-03 1999-09-14 Konica Corp 複合画像形成装置及び画像形成方法
JP2001197297A (ja) * 1999-11-02 2001-07-19 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置及びコンピュータ読取可能な記憶媒体
JP2002240387A (ja) * 2000-12-12 2002-08-28 Ricoh Co Ltd 画像形成方法、画像形成装置及び画像情報管理システム
JP2003091220A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2003136828A (ja) * 2001-10-30 2003-05-14 Printing Bureau Ministry Of Finance 網点印刷物及びその印刷方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005128163A (ja) 2005-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3938176B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、プログラム及び記録媒体
JP4164510B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法
JP4886609B2 (ja) 印刷システムおよび画像形成装置
US7505179B2 (en) Print controlling apparatus, method, and storage medium for generating print image data of a particular color space representing a print object document in the form of a plurality of color components
JP2007106047A (ja) 情報処理装置、画像処理方法、及びコンピュータプログラム
JP3902907B2 (ja) 画像処理装置及び方法と画像形成装置
JP4143625B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2007124234A (ja) 情報処理装置および地紋印刷方法
JP4608867B2 (ja) 画像処理装置
JP4093169B2 (ja) 画像処理装置
JP4622230B2 (ja) 画像処理装置、印刷物の製造方法及びプログラム
JP2007194790A (ja) 画像の重ね合わせを行う画像処理装置および画像処理プログラム
JP4151558B2 (ja) 画像処理装置
JP4172372B2 (ja) 画像処理装置
US11190668B2 (en) Image processing apparatus, printing system, method for embedding latent image, and storage medium
JP3858602B2 (ja) 画像処理装置
JP2005130113A (ja) 画像処理装置
JP4336977B2 (ja) 画像形成装置
JP2021005365A (ja) 画像処理装置、印刷システム、プログラムおよび潜像埋め込み方法
JP2009027224A (ja) 印刷システム、画像処理装置、色補正装置、画像処理方法、色補正方法、画像処理プログラム、および色補正プログラム
JP4289265B2 (ja) 画像処理装置
JP2011182319A (ja) 地紋画像生成方法および画像処理装置、画像形成装置
JP2007148638A (ja) 印刷データ生成プログラム、印刷データ生成方法および印刷データ生成装置
JP4556599B2 (ja) 画像処理装置及び画像形成装置
JPH10200736A (ja) 画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060921

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071112

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101005

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101018

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4622230

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees