JPH11245473A - 複合画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

複合画像形成装置及び画像形成方法

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JPH11245473A
JPH11245473A JP10051053A JP5105398A JPH11245473A JP H11245473 A JPH11245473 A JP H11245473A JP 10051053 A JP10051053 A JP 10051053A JP 5105398 A JP5105398 A JP 5105398A JP H11245473 A JPH11245473 A JP H11245473A
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JP10051053A
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English (en)
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Kazuhiro Takemoto
和広 竹本
Hideaki Kato
秀昭 加藤
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体装置の大型化を伴うことなく、しかも、
オンデマンドで高画質の地紋入り原稿を作成できるよう
にする。 【解決手段】 背景画像データD1及び本体画像データ
D2に基づいて本体画像と背景画像とを合わせた複合画
像を転写紙30上に形成する複合画像形成装置100に
おいて、この背景画像データD1及び本体画像データD
2に基づいて背景画像と本体画像とが重なる重複領域を
抽出し、重複領域の背景画像を除外した背景画像データ
D1を作成する画像処理手段1と、この画像処理手段1
による背景画像データD1に基づいて重複領域が除外さ
れた背景画像を転写紙30に形成する第1の画像形成手
段2と、この第1の画像形成手段2によって形成された
転写紙30上の重複領域が抜けた背景画像の部分に本体
画像データD2に基づいて本体画像を形成する第2の画
像形成手段3とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は偽造防止用の地紋
などの背景画像と原稿などの本体画像とを合わせて複合
画像を形成するハイブリッドプリンタに適用して好適な
複合画像形成装置及び画像形成方法に関する。詳しく
は、地紋などの背景画像を転写材上に形成した後に、そ
の転写材上に本体画像を形成して、本体装置の大型化を
伴うことなく、オンデマンドで高画質の地紋入りの原稿
を作成できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー画像形成装置(以下カラー
コピー機という)の画質の向上に伴い、法律上あるいは
機密上の理由等により複製を禁じている文章(紙幣を含
む)、記録物などが複製・偽造される可能性も常に存在
することになる。従って、この種の複製・悪用に対して
カラーコピー機においても防止機能を備えることが好ま
しい。
【0003】カラーコピー機による複製を防止する機能
としては、光沢インクや、色再現が困難な特製インク
(特色インク)を使用して原稿画像中に地紋画像を形成
することが知られている。これは現行のカラーコピー機
では光沢インクによる光沢や、特色インクの色再現が困
難であり、原稿通りの複写画像を形成することができな
いためである。従って、これらの手段を用いることは、
複製防止に多いに有効となる。
【0004】ところで、従来方式の画像形成装置を使用
して地紋入りの原稿を作成する場合には、予め光沢イン
クや特色インクで地紋を印刷した特殊な用紙を準備す
る。その地紋入り用紙に複製防止をしたい文章を画像形
成装置で印刷することにより、光沢インクや特色インク
による地紋入りの原稿を作成することができる。
【0005】しかしながら、地紋入り用紙と従来方式の
画像形成装置を組み合わせた方法によれば、地紋入り用
紙のコストダウンを図るために、一度に大量の地紋入り
用紙の印刷を行わなければならない。これは小量である
と用紙1枚当たりのコストが非常に高いものとなるから
である。従って、普通紙を使用した場合に比べて地紋入
り用紙を使用した場合には複写原価が大幅に高くなる。
【0006】一方で、地紋入り用紙を大量に流通させる
と、地紋入り原稿を作成する機会が少ない小規模事業所
ではその地紋入り用紙が大量に消費されないことから、
その保管場所の確保が困難となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、上述の地紋入
り用紙と従来方式の画像形成装置を組み合わせた方法に
対して、オンデマンドで地紋印刷が行える電子写真方式
の画像形成装置の要求がある。この要求に対して特開平
9−3378号公報の技術文献には「複合画像形成装
置」が開示されている。この文献には、電子写真方式の
画像形成装置で転写紙に白黒記録をし、インクジェット
方式のプリンタによってカラー記録することが記載され
ている。
【0008】この文献では画像形成方式が異なる記録に
よって複合画像を形成することを前提として、インクジ
ェット方式のプリンタで使用するインクの組成が開示さ
れている。特に、カラー記録部分と白黒記録の部分とが
重なった部分はインクにトナーが重なる状態となり、こ
れが原因で画像欠陥が生じ転写材上に良好な複合画像が
形成できないという問題がある。
【0009】因みにインクジェット方式のプリンタを用
いずに電子写真方式の画像形成装置のみで地紋画像を形
成しようとすると、特定色トナー(現像剤)用の現像装
置を新たに既存の現像装置に付加する必要がある。これ
により、画像形成装置の大幅なコストアップ及びその大
型化が免れない。
【0010】そこで、この発明は上述した課題を解決し
たものであって、本体装置を大型化することなく、オン
デマンドで高画質の地紋入りの原稿を作成できるように
した複合画像形成装置及び画像形成方法を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明に係る複合画像形成装置は、本体画像と背
景画像とを合わせた複合画像を転写材上に形成する複合
画像形成装置において、背景画像を転写材上に形成する
第1の画像形成手段と、背景画像が形成された転写材上
に本体画像を形成する第2の画像形成手段とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0012】本発明の複合画像形成装置によれば、第1
の画像形成手段によって背景画像が転写材上に形成され
た後に、その転写材上に第2の画像形成手段によって本
体画像が形成されるものである。
【0013】この構成によって、偽造防止に多いに役立
つ地紋入りの原稿などをオンデマンドで作成することが
できる。例えば、画像処理手段によって、予め背景画像
と本体画像とが重なる重複領域を抽出し該重複領域の背
景画像を除外することにより、画背景画像と本体画像と
が重ならない状態の複合画像を転写材上に形成すること
ができる。
【0014】従って、単純に背景画像と本体画像とを重
ね合わせる従来方式の画像形成装置に比べて高画質の複
合画像を得ることができる。これにより、本体装置の大
型化を伴うことなく、偽造防止用の地紋などの背景画像
を原稿などの本体画像の形成中に同時に複写するデジタ
ル複写機などに十分応用することができる。
【0015】本発明の画像形成方法は、本体画像と背景
画像とを合わせた複合画像を転写材上に形成する際に、
予め、背景画像と本体画像とが重なる重複領域を抽出し
てその背景画像から重複領域を除外し、その重複領域が
除外された背景画像を転写材上に形成し、この転写材上
の重複領域が抜けた背景画像の部分に本体画像を形成す
ることを特徴とするものである。
【0016】本発明の画像形成方法によれば、転写材上
の重複領域が抜けた背景画像の部分に本体画像が形成さ
れるので、背景画像と本体画像とを単純に重ねたときに
生じやすい画像欠陥の発生を防止できると共に、本体画
像の画質を劣化することなく、偽造防止に多いに役立つ
地紋入りの複写物などをオンデマンドで形成することが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施形態としての複合画像形成装置及び画像形成
方法について説明をする。
【0018】図1は、本発明の実施形態としての複合画
像形成装置100の構成例を示すブロック図である。
【0019】本実施の形態では、地紋などの背景画像を
転写材上に形成した後に、その転写材上に本体画像を形
成して、本体装置の大型化を伴うことなく、オンデマン
ドで地紋入りの原稿を作成できるようにしたものであ
る。特に、地紋などの背景画像と原稿などの本体画像と
を合わせて複合画像を形成する際に、予め、その背景画
像と本体画像とが重なる重複領域を抽出し、この重複領
域から背景画像を取り除き、その代わりに本体画像を形
成して、背景画像と本体画像とが重ならない状態の複合
画像を転写材上に形成できるようにしたものである。
【0020】この複合画像形成装置100は地紋などの
背景画像データD1及び原稿などの本体画像データD2
に基づいて本体画像と背景画像とを合わせた複合画像を
転写紙(転写材)30上に形成するものである。この際
の背景画像は、偽造防止用の地紋画像である。複合画像
形成装置100には画像処理手段1が設けられ、背景画
像データD1及び本体画像データD2に基づいて背景画
像と本体画像とが重なる重複領域が予め抽出される。そ
の後、画像処理手段2では重複領域の背景画像を除外し
た背景画像データDoutが作成される。
【0021】この画像処理手段1の出力段には第1の画
像形成手段2が接続され、重複領域の背景画像を除外し
た背景画像データDoutに基づいて、重複領域を除外し
た背景画像が転写紙30に形成される。この例で第1の
画像形成手段には特定色のインクを有したインクジェッ
ト方式のプリンタや、熱転写方式のインクジェットプリ
ンタを使用する。
【0022】また、背景画像は特定色のインクによって
形成される。例えば、特定色のインクには、紫外線領域
のみに吸収波長を有するもの、金属光沢を有するもの、
蛍光を発生するもの、紫色、緑等の一般の複写機では色
再現性が困難なものを使用する。
【0023】上述の画像処理手段1に入力された本体画
像データD2は第2の画像形成手段3にも入力される。
そして、第2の画像形成手段3では、第1の画像形成手
段2によって形成された転写紙30上の重複領域が抜け
た背景画像の部分に本体画像データD2に基づいて本体
画像が形成される。この例で、第2の画像形成手段3に
は電子写真方式のモノクロ画像形成装置や、電子写真方
式のカラー画像形成装置を使用する。
【0024】この例で上述した画像処理手段1はカスケ
ード(縦属)接続された図2に示す二入力否定論理積回
路(以下二入力NAND回路という)11及び二入力論
理積回路(以下二入力AND回路という)12を有して
いる。
【0025】次に、図3〜図5を参照しながら、本実施
の形態に係る複合画像形成装置100の動作を説明す
る。この例では、理解を容易にするために図3に示す転
写紙30に○印、△印、□印の内部が梨地で、しかも、
その周辺が横ストライプ状の背景画像を有した複合画像
を形成する場合について説明する。
【0026】まず、図5のフローチャートのステップP
1で、二入力NAND回路11に例えば図4Aに示す内
部梨地の○印、△印、□印を有した本体画像に関する本
体画像データD2と、図4Bに示す横ストライプ状の短
冊パターンを有した地紋画像に関する背景画像データD
1が入力される。
【0027】次に、ステップP2で背景画像と本体画像
との重複領域を抽出するために、二入力NAND回路1
1では背景画像データD1と本体画像データD2の否定
論理積が採られる。この結果、図4Cに示す○印、△
印、□印の内部が白ぬきパターンで、○印、△印、□印
の外部が黒地(図4Cにおいて黒地省略)パターンとな
る中間データD3が二入力NAND回路11から二入力
AND回路12に出力される。
【0028】この中間データD3と背景画像データD1
とを入力した二入力AND回路12ではステップP3で
重複領域を除いた背景画像データDoutを作成するため
に、背景画像データD1と中間データD3との論理積が
採られる。この結果で、図4Dに示す○印、△印、□印
の内部が白ぬきパターンで、○印、△印、□印の外周は
短冊パターン状の背景画像となる背景画像データDout
が発生される。この○印、△印、□印の内部が除外(白
ぬきパターン)された背景画像データDoutは二入力A
ND回路12から第1の画像形成手段2へ出力される。
【0029】この○印、△印、□印の内部が除外された
背景画像データDoutを入力した第1の画像形成手段2
では、ステップP4で転写紙30に○印、△印、□印の
内部が除外された背景画像が形成される(図4D参
照)。その後、本体画像データD2を入力した第2の画
像形成手段3ではステップP5で背景画像の○印、△
印、□印の内部に図4Aに示した本体画像が形成され
る。これにより、図3にした○印、△印、□印の内部が
梨地で、しかも、その周辺が横ストライプ状の背景画像
を有した複合画像が形成される。
【0030】このように本実施の形態としての複合画像
形成装置100によれば、予め、二入力NAND回路1
1によってステップP2で背景画像と本体画像とが重な
る重複領域が抽出され、その重複領域の背景画像を除外
した背景画像が第1の画像形成手段2によってステップ
P4で転写紙30に形成され、その転写紙30上の重複
領域が抜けた背景画像の部分に第2の画像形成手段3に
よってステップP5で本体画像が形成されるものであ
る。
【0031】この構成によって、本体装置の大型化を伴
うことなく、オンデマンドで地紋入りの原稿を作成する
ことができる。特に、転写紙30上の背景画像の重複領
域には第1の画像形成手段2による背景画像が形成され
ないので、背景画像が形成されない他の領域と同じ条件
で、その重複領域に第2の画像形成手段3による本体画
像を形成することができる。
【0032】従って、背景画像と本体画像とが重ならな
い状態の複合画像を転写紙30上に形成することができ
る。これにより、単純に背景画像と本体画像とを重ね合
わせる従来方式の画像形成装置に比べて高画質の複合画
像を得ることができる。従って、偽造防止用の地紋など
の背景画像を原稿などの本体画像の形成中に同時に複写
するデジタル複写機などに十分応用することができる。
【0033】続いて、第1の画像形成手段2にインクジ
ェット方式のプリンタを使用した場合のインクについて
説明する。この例では以下のインクを使用する。
【0034】 紫外線吸収顔料を分散したインク(特
開平6−297883号公報)を使用する。この例で
は、このインクで地紋画像を印刷した場合には、その地
紋部分を肉眼で確認することができない。しかし、紫外
線を照射すると、地紋のあるところだけが、用紙に含ま
れた蛍光染料による発光とは異なる蛍光を発生する。こ
のインクで地紋画像を印刷していない場合には、全く蛍
光を発生しないなどにより判別できる。これにより、複
合画像が複製か原本かを判別することができる。
【0035】 アニオン性のインク中の色材を不溶化
処理または凝集させることができる実質的に無色の処理
液(特開平9−174823号公報)を使用する。この
例では、まず、地紋が形成された転写紙30をアニオン
性インクに浸した後に余分のインクを洗い流す。その
後、処理液で地紋が形成された部分のみを耐水化する。
この結果で、インクの色材が用紙に付着する。といった
作用で、肉眼で容易に地紋が解読できる。これにより、
複合画像が複製か原本かを判別することができる。
【0036】 特定色(中間色)のインクを使用す
る。既存のカラーコピー機やインクジェット方式のプリ
ンタで使用している、マゼンタM、イエローY、シアン
C、黒Kのトナーやインクの色だけではどうしても、再
現しにくい色がある。この特定色のインクを用いて地紋
を形成することで、カラーコピー機との区別を図る。代
表的な特定色のインクには草(緑)色や紫色がある。具
体的な顔料としてはカラーインデックスで示すと、C.
I.ピグメントグリーン7,36がある。
【0037】また、第1の画像形成手段2に熱転写式の
インクジェットプリンタを使用した場合のインクについ
て説明する。この例ではパールインク(例えば、BAS
F社製PALICROM:登録商標)を使用する。パー
ルインクは見る角度で光沢や色が変化する。一般の複写
機で複製した場合には、金属光沢の部分が黒くコピーさ
れるので、本実施の形態によるものと区別が付く。この
パールインクは入手が困難であり、偽造防止に有効であ
る。
【0038】続いて、複合画像形成装置100を応用し
たデジタルハイブリッド複写機200について説明す
る。図6は本実施例としてのデジタルハイブリッド複写
機200の全体構成例を示すブロック図である。
【0039】この例では、第1の画像形成手段2にイン
クジェット方式のプリンタを使用し、第2の画像形成手
段3に電子写真方式のモノクロ画像形成装置を使用する
場合であって、インクジェットプリンタによって、先に
地紋なのどの背景画像を形成し、その後、モノクロ画像
形成装置によって本体画像を形成する場合を想定する。
この例では上述した画像形成方法を採ることにより、地
紋画像上にモノクロ画像形成装置による本体画像が重な
ることが避けられ、画像欠陥の発生を防止できると共
に、本体画像の画質を劣化することなく、偽造防止に多
いに役立つ地紋入りの原稿などをオンデマンドで形成す
ることができる。
【0040】このデジタルハイブリッド複写機(以下単
に複写機という)200は図6に示すデータバス8を有
しており、地紋などの背景画像データ(以下地紋画像デ
ータという)D1、原稿などの本体画像データ(以下原
稿画像データという)D2、画像処理後の地紋画像デー
タDoutなどが転送される。このデータバス8には操作
部7が接続され、地紋挿入の有無、地紋の種類の選択指
示、その他コピー枚数、拡大、縮小率及びコピー用紙
(A3,A4,A4R,B4,B5,B5R)等の選択
や、その指定ができるようになされている。
【0041】この複写機200には自動原稿給紙装置
(Auto Document Feeder:ADF)40、画像読み
取り部50及び画像信号処理部15が設けられる。この
自動原稿給紙装置40は電気的にデータバス8に接続さ
れ、操作部7の指示によって原稿の両面の画像が読み取
れるようにその自動原稿給紙が行われる。
【0042】このデータバス8には読み出し専用メモリ
(以下単にROMという)6が接続され、その文書が機
密文書であることを示すマーク「マル秘」、企業のロゴ
を示す「Logo]や、記号「Confidencial」などの
地紋画像データD1が予め格納(登録)される(図7参
照)。ROM6の代わりにEEPROM(情報の電気的
消去及びその書き込みが可能な読み出し専用メモリ)を
使用し、クライアントパソコン、サーバーなどを介して
ユーザの目的にあった地紋画像データD1を登録するよ
うにしてもよい。
【0043】データバス8には更に画像処理手段1とし
ての画像信号処理部15を介在して画像読み取り部50
が接続される。画像読み取り部50では原稿の画像が読
み取られ、その画像取得信号Sinが画像信号処理部15
に出力される。画像信号処理部15では画像取得信号S
inがデジタルデータに変換されて原稿画像データD2を
得る。その後、画像信号処理部15は地紋画像データD
1及び本体画像データD2に基づいて地紋画像と本体画
像とが重なる重複領域を抽出する。これにより、画像信
号処理部15では重複領域の地紋画像を除外した地紋画
像データDoutが作成される。
【0044】この地紋画像データDoutはデータバス8
を通ってDRAM4に一時格納される。DRAM4及び
ROM6はメモリ制御装置10によって制御される。D
RAM4は重複部分の除いた地紋画像データDoutを一
時記録する。
【0045】また、図1に示した第1の画像形成手段2
としてカラー画像の出力が可能なインクジェットプリン
タ22がデータバス8に接続される。このインクジェッ
トプリンタ22にはヘッド駆動部23及び印字ヘッド2
4が設けられる。ヘッド駆動部23は上述のデータバス
8に接続され、DRAM4から読み出された地紋画像デ
ータDoutを入力して印字ヘッド24を駆動する。イン
クジェットプリンタ22の構成例については図9におい
て説明する。
【0046】更に、図1に示した第2の画像形成手段3
として白黒画像の形成が可能な電子写真方式のモノクロ
画像形成装置(以下単に画像再生装置という)33がデ
ータバス8に接続される。この画像再生装置33には記
録画像処理部16、画像書き込み部60及び画像形成部
70が設けられる。記録画像処理部16は上述のデータ
バス8に接続され、DRAM4から読み出された原稿画
像データD2及び地紋画像データDoutを記録(画像再
生)するために、例えば、拡大、回転、編集などの画像
処理が行われる。
【0047】この記録画像処理部16の出力段には光学
駆動系を有した画像書き込み部60が接続され、光学駆
動系によって感光体ドラムに原稿の静電潜像が形成され
る。また、画像書き込み部60の下方には画像形成部7
0が設けられ、感光体ドラムの静電潜像を現像し転写紙
に転写した後のトナー像が定着される。この画像形成部
70については図8で詳述する。
【0048】更に、上述したデータバス8にはマイクロ
コンピユータ5が接続され、メモリ制御装置10、イン
クジェットプリンタ22、画像形成装置33及び自動原
稿給紙装置40の入出力が中央制御される。例えば、マ
イクロコンピユータ5はモード解析部81、管理データ
保持部82、ADF制御部83、読み取り制御部84、
画像再生制御部85、フィニッシャ制御部86及び印字
記録制御部87を有しており、これらのモード解析部8
1、管理データ保持部82及び各々の制御部83〜87
がデータバス8に接続される。
【0049】モード解析部81では操作部7からの地紋
の選択や指定操作から解析した操作モードが決定され
る。管理データ保持部82では操作モードに基づく画像
の読み取り制御やその原稿記録及び地紋印字制御に必要
な管理データが保持される。ADF制御部86では操作
モードに基づいて自動原稿給紙装置40の入出力が制御
され、読み取り制御部84ではモード解析部81の解析
結果を受けて画像読み取り部50の入出力が制御され
る。再生画像制御部85ではモード解析部81の解析結
果を受けて記録画像処理部16の入出力が制御され、フ
ィニッシャ制御部86ではモード解析部81の解析結果
を受けてフィニッシャ部90の入出力が制御される。印
字記録制御部87ではモード解析部81の解析結果を受
けてインクジェットプリンタ22の入出力が制御され
る。
【0050】図8は複写機200の断面構成例を示す図
である。上述した自動原稿給紙装置40は図8に示す原
稿載置部41、ローラ42a、ローラ42b、ローラ4
3、反転ローラ44、反転部45及び排紙皿46を有し
ている。
【0051】また、画像読み取り部50は第1のプラテ
ンガラス51、第2のプラテンガラス52、光源53、
ミラー54、55、56、結像光学系57、CCD撮像
装置58及び図示しない光学駆動系を有している。画像
形成部70は感光体ドラム71、帯電部72、現像部7
3、転写部74、分離部75、クリーニング部76、搬
送機構77及び定着部78を有している。
【0052】図9はインクジェットジェットプリンタ2
2の構成例を示す斜視図である。図9に示すインクジェ
ットプリンタ22は重複領域の背景画像を除外した背景
画像データDoutに基づいて、転写紙30に地紋画像な
どのカラー画像を記録するものである。この例では印字
ヘッド24からインクを吐出して記録するインクジェッ
ト記録方式が用いられ、上述した特定色のインクが使用
される。
【0053】このインクジェットプリンタ22の上流側
には図示しない給紙カセット、ピックアップローラ及び
搬送ローラ25A、25Bが設けられ、給紙カセットか
らピックアップローラ及び搬送ローラ25A、25Bに
よって転写紙30が印字ヘッド24下に搬送されるてく
る。
【0054】印字ヘッド24はキャリッジ26に取付け
られ、シアンC、マゼンタM、イエローY、黒Kのイン
ク用のヘッド24c,24m,24y,24kを有して
いる。各々のヘッド24c,24m,24y,24kに
は複数の印字吐出口(オリフィス)が開口され、例え
ば、重複領域の背景画像を除外した背景画像データDou
tに基づいてピエゾ素子などの電気機械変換体によって
インクが吐出される。インク吐出方式に関してはピエゾ
素子の他に、レーザ等の電磁波の熱振動を利用して印字
吐出口からインクを吐出するもの、発熱抵抗体による熱
を利用して印字吐出口からインクを吐出するもの(熱転
写方式)が使用される。
【0055】この例で各々の印字ヘッド24の上部には
インクタンク27c、27m、27y、27kが設けら
れ、インクタンク27cにはシアンCのインクが収容さ
れ、インクタンク27mにはマゼンタMのインクが収容
され、インクタンク27yにはイエローYのインクが収
容され、インクタンク27kには黒Kのインクが収容さ
れている。
【0056】このキャリッジ26にはガイドバー28が
取付けられ、キャリッジ26が左右方向(図9でa方
向)に移動可能なようになされている。ガイドバー28
の左右には固定部29A、29Bが取付けられ、ガイド
バー28が転写紙30の幅方向を跨ぐようになされてい
る。キャリッジ26にはシート配線31が接続され、重
複領域の背景画像を除外した背景画像データDoutが印
字ヘッド24に供給される。
【0057】また、キャリッジ26の背面にはベルト3
2が取付けられる。このベルト32は従動プーリ34及
び駆動プーリ35に係合され、従動プーリ34及び駆動
プーリ35間が張設されている。この駆動プーリ35に
はステッピングモータ36が接続され、例えば、重複領
域の背景画像を除外した背景画像データDoutに基づい
てキャリッジ26が移動制御される。この移動制御によ
って、ガイドバー28に規制されたキャリッジ26がイ
ンクタンク27c、27m、27y、27k及び印字ヘ
ッド24を伴った状態で左右(走査方向a)に駆動さ
れ、停止状態の転写紙30に増分移動でカラーの地紋画
像などが印字記録される。
【0058】この例で、印字ヘッド24がガイドバー2
8に沿ってb方向に25.4mmだけ移動する間に、印
字ヘッド24の1つの印字吐出口から転写紙30へ30
0回インクが吐出される。なお、キャリッジ26が左右
に移動する領域に対向した転写紙30の下側にはプラテ
ン37が設けられ、平坦な状態でカラーの地紋画像など
が印字記録される。この印字ヘッド24の下流側には排
出ローラ38が設けられ、印字記録後の転写紙30が搬
送方向bに移動されて画像形成装置33下に搬送され
る。
【0059】また、インクタンク27c、27m、27
y、27kは印字ヘッド24を有したキャリッジ26と
一体化せずに別のインクタンク専用のキャリッジに取り
付けてもよい。このように構成すると、インクの慣性に
よる振動から印字ヘッド24の記録ぶれを抑えられる。
【0060】続いて、図10及び図11を参照しなら
が、デジタルハイブリッド複写機200の動作を説明す
る。この例では原稿の表裏(両面)の画像及び地紋画像
を転写紙30の表裏にコピー可能な複写機200につい
て説明する。先に、インクジェットプリンタによって、
地紋なのどの背景画像を形成し、その後、モノクロ画像
形成装置を使用して本体画像を形成する場合を想定す
る。
【0061】まず、ステップP1でマイコン5は操作部
7からの画像形成指令を入力する。その後、ステップP
2でマイコン5は地紋画像を入れるかの指示を待つ。こ
のとき、ユーザは例えば原稿載置部41に原稿の第1頁
目の表面を上にした状態で、複数枚の原稿20を載せ、
操作部7を使用して印刷文書と、地紋画像のそれぞれを
選択する。
【0062】その後、ステップP3でメモリ制御装置1
0はマイコン5の制御命令に基づいて地紋画像データD
1をROM6から読み出しDRAM4などに待機させ
る。この地紋画像データD1は画像信号処理部15内部
にRAMを設けて待機させてもよい。
【0063】その後、ステップP4で自動原稿給紙読み
取り40によって原稿20の画像を読み取る。このと
き、ADF制御部83によってローラ42a及びローラ
42bが駆動されると、これらのローラ42a及びロー
ラ42bを介して繰り出された原稿20の1枚目がロー
ラ43を介して搬送される。
【0064】そして、読み取り制御部84から制御コマ
ンドによって、画像読み取り部50の光源53から原稿
20の画像面に光が照射される。この反射光はミラー5
4,55,56によって案内され、その反射光が結像光
学系57を介してCCD撮像装置58に取り込まれる。
これにより、CCD撮像装置58の受光面に原稿20の
画像が結像される。
【0065】ここで、プラテンガラス51上に原稿20
の読み取り面を下に向けた状態で、その原稿20が原稿
載置部41に載置された場合には光学駆動系はプラテン
ガラス51に沿って、画像読み取り部50を走査するこ
とでCCD撮像装置58に取り込まれる。
【0066】その後、読み取られた原稿20の画像取得
信号SinはCCD撮像装置28から図6に示した画像信
号処理部15に転送される。画像信号処理部15では画
像取得信号Sinがデジタルデータに変換されて原稿画像
データD2が得られる。画像信号処理部15は地紋画像
データD1及び本体画像データD2に基づいて地紋画像
と本体画像とが重なる重複領域を抽出する。これによ
り、画像信号処理部15では重複領域の地紋画像を除外
した地紋画像データDoutが作成される。
【0067】なお、自動原稿給紙装置40により原稿2
0が自動給紙される操作モードの場合には、ローラ43
の周囲を原稿20が回るようになる。この場合には第2
のプラテンガラス52下に光源53とミラー54とが固
定された状態で、原稿画像が画像読み取り部50によっ
て読み取られる。
【0068】そして、原稿20の第1頁目が読み取られ
ると、今度は反転ローラ44を介して再度、ローラ43
を用いた巻き取り操作が行われ、原稿裏面の画像が画像
読み取り部50で読み取られ、その画像取得信号Sinが
画像信号処理部15に出力される。
【0069】このようにして、表面と裏面の画像が読み
取られた原稿20は、再度反転ローラ44で反転されて
表面を下に向けた状態で、排紙皿46に積載されて行
く。これと共に画像読み取り部50で、読み取られた画
像取得信号Sinは画像信号処理部15で、デジタルの原
稿画像データD2に変換された後に、地紋画像と本体画
像とが重なる重複領域が抽出される。
【0070】これにより、画像信号処理部15では重複
領域の地紋画像を除外した表裏の地紋画像データDout
が作成される。この地紋画像データDoutはデータバス
8を通ってDRAM4に一時格納される。このDRAM
4及びROM6はメモリ制御装置10によって制御され
る。
【0071】その後、ステップP5でインクジェットプ
リンタ22によって、重複領域を除いた地紋画像を転写
紙30に印字記録する。このとき、マイコン5は地紋画
像データD1をインクジェットプリンタ22に転送する
ようにメモリ制御装置10を制御する。
【0072】この際に図11Aに示す駆動期間T1にお
いて、給紙ローラ25によって、給紙カセット30a又
は30bから転写紙30が繰り出されてインクジェット
プリンタ22下に給送される。インクジェットプリンタ
22では転写紙30が一旦停止され、図11Bに示す印
字期間T2で転写紙30の左端側から右端側にキャリッ
ジ26が移動され、印字ヘッド24によって1行分の印
字記録される。記録が終了すると、キャリッジ26が右
端側から左端側に戻される。
【0073】また、図11Aに示すの駆動期間T1及び
図11Cに示す第1の駆動期間T31において、搬送ロ
ーラ25及び排出ローラ38によって、所定ステップだ
け転写紙30が紙送りされる。この結果で、再び転写紙
30が停止してキャリッジ26が移動すると共に、印字
期間T2で印字ヘッド24により次の行の印字記録が実
行される。このような動作を繰り返して転写紙30に重
複領域が抜けた地紋画像が印字記録される。
【0074】その後、ステップP7で重複領域が抜けた
地紋画像の部分に画像形成装置33によって、原稿画像
を形成するために、転写紙30がより感光体ドラム71
下に近接する。この際に図11Cに示す第1の駆動期間
T31の後半から図11Eに示す画像書き込み期間T4
が到来する。この画像書き込み期間T4では画像書き込
む部60が動作する。
【0075】このとき、画像形成部70の入り口に転写
紙30の先端が到達した時点で、印字記録を一時停止す
る。これは転写紙30の長手方向の長さにも依存する
が、転写紙30がA4Rように短い場合には、インクジ
ェットプリンタ22の取付け位置にもよるが地紋画像を
その時点で終了できる場合もあり、B4のような長い転
写紙30では印字記録が終了しない場合があるからであ
る。
【0076】そして、メモリ制御装置10によってDR
AM4から読み出された原稿画像データD2は記録画像
処理部16で画像処理された後に、画像書き込み部60
に出力される。原稿画像データD2は各々の原稿20の
裏面から先に記録画像処理部16から読み出される。画
像書き込み部60内では、原稿画像データD2に応じた
レーザ光がレーザダイオードから感光体ドラム71上へ
照射されるので、この感光体ドラム71に原稿20の静
電潜像が形成される。
【0077】この静電潜像は書き込み期間T4の後半か
ら到来した図11Fに示す現像期間T5において、現像
部73により現像された後に、感光体ドラム71上にト
ナー像として形成される。
【0078】このトナー像は現像期間T5の後半から到
来した図11Gに示す転写期間T6において、感光体ド
ラム71の下部に設けられた転写部74によって転写紙
30に転写される。このとき、転写紙30は図11Cに
示す第2の駆動期間T32及び図11Dに示す駆動期間
T7において、排出ローラ38及び給紙ローラ39によ
って、感光体ドラム71下を移動する。この際に感光体
ドラム71に吸着される。これと共に、B4のような長
い転写紙30の場合には、残りの部分の地紋画像に関し
てインクジェットプリンタ22による印字記録が同時に
実行される。
【0079】そして、感光体ドラム71に吸着された転
写紙30は分離部75によって感光体ドラム71から分
離される。その後、感光体ドラム71から分離された転
写紙30は搬送機構77を介して定着部78に送出さ
れ、転写期間T6の後半から到来した定着期間T8にお
いて、トナー像が熱と圧力とにより定着される。これに
より、転写紙30に原稿裏面の画像(第2頁目画像)及
び地紋画像が形成される。
【0080】また、トナー像が定着された転写紙30は
ガイド91を介して下方に搬送され、反転部93に送出
される。次に反転部93に送出された転写紙30は反転
ローラ92で、再度上方向に繰り出され、給紙カセット
30a上に設けられた反転搬送路94を通って再度、画
像形成部70に転送される。
【0081】上述した原稿20の裏面の画像形成が終了
した画像形成部70では、感光体ドラム71に残留付着
したトナーがクリーニング部76により除去され、次の
画像形成に対処すべく待機している。この状態で、転写
紙30の表面(未だ画像形成されていない面)上にし
て、転写紙30が給紙ローラ25を介してインクジェッ
トプリンタ22下に給送される。これにより、転写紙3
0の表面に地紋画像を印刷することができる。
【0082】その後、転写紙30は画像形成部70に送
出される。画像形成部70では感光体ドラム71に原稿
表面の静電潜像が形成され、この静電潜像が現像部73
で現像されるので、感光体ドラム71上に原稿表面のト
ナー像が形成される。
【0083】このトナー像は転写部74によって転写紙
30に転写されるので、その表面に第1頁目の静電潜像
が形成される。感光体ドラム71に吸着された転写紙3
0は分離部75によって感光体ドラム71から分離され
た後に、搬送機構77を介して定着部78に送出され、
トナー像が熱と圧力とにより定着される。これにより、
転写紙30に原稿表面の画像(第1頁目画像)及び地紋
画像を形成することができる。
【0084】その後、転写紙30の裏面と表面とに画像
形成が完了した転写紙30はフィニッシャ部90で出力
形態(ソータ機能など操作指示)に対応して、そのまま
機外に排出されるか、もしくは、再度反転部93で反転
されて排出ローラ95により機外に排出される。これに
より、原稿20の表裏(両面)の画像及び地紋画像を転
写紙30の表裏にコピーすることができる。
【0085】なお、ステップP2で地紋画像を印字しな
い場合にはステップP6に移行して原稿画像を読み取っ
た後に、ステップP7で地紋画像を印字しない転写紙3
0に原稿画像を転写する。
【0086】このようにして、本実施の形態としての画
像形成装置100を応用したデジタルハイブリッド複写
機200によれば、原稿画像と地紋画像との重複領域に
はインクジェットプリンタ22によるインク材料が被着
されない、即ち、地紋画像が形成されていない他の領域
と同じ条件で、その重複領域における画像形成装置33
によるトナー材料を良好に被着させることができる。
【0087】これにより、偽造防止に多いに役立つ地紋
入りの複写物などをオンデマンドで形成ができるので、
大量の地紋印刷済み用紙を用意する必要がなく、安価に
必要に応じただけ、地紋入り原稿を作成することができ
る。
【0088】また、特定色のインクを使用したインクジ
ェットプリンタ22により地紋画像を印刷する構成なの
で、装置の大型化を伴わずに、複製悪用防止できる印刷
物の発行が可能となる。
【0089】本実施の形態では画像信号処理部15で重
複領域を抽出する場合について説明したが、これに限ら
れることはなく、インクジェットプリンタ22内部で、
原稿画像データD2と地紋画像データD1とを入力し
て、地紋画像と原稿画像とが重なる部分の原稿画像デー
タD2を地紋画データD1から除外してもよい。
【0090】その後、インクジェットプリンタ22によ
る地紋形成に続いて原稿画像データD2に基づいて電子
写真プロセスにより原稿画像を形成してもよい。これに
よっても、画像欠陥を伴うことなく、インクジェット画
像上で電子写真画像を複合して原稿を形成することがで
きる。
【0091】本実施の形態では、原稿画像に地紋画像を
新たに付加する場合について説明をしたが、既に、地紋
画像が付された原稿画像を複写するときに、複写禁止機
能を働かせることもできる。この機能を具体化する場合
には、予め原稿画像読み取り手段に蛍光パターンを検知
できる紫外線センサなどの検出手段を設け、原稿画像に
印刷された偽造防止用の地紋画像を検出する。この検出
手段によって地紋画像が検出されたときに、原稿画像の
読み取り動作を中止して、アラームなどを発生するとよ
い。これにより、水際での複製が防止でき、その悪用を
防止できる。
【0092】なお、複合画像が複製か原本かを判別する
ことのみを目的とする場合には、本体画像が形成される
面とは反対側の面に地紋を形成することによっても目的
を達成することができる。この場合には、本実施の形態
の反転転写機能を利用して転写紙30の裏面のみにイン
クジェットプリンタ22によって地紋画像を記録するこ
とができる。また、インクジェットプリンタ22自体を
転写紙30の裏側に印字記録できる位置に配設しても同
様な効果が得られる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の複合画像
形成装置によれば、第1の画像形成手段によって背景画
像が転写材上に形成された後に、その転写材上に第2の
画像形成手段によって本体画像が形成されるものであ
る。
【0094】この構成によって、偽造防止に多いに役立
つ地紋入りの原稿などをオンデマンドで作成することが
できる。例えば、画像処理手段によって、予め背景画像
と本体画像とが重なる重複領域を抽出し該重複領域の背
景画像を除外することにより、画背景画像と本体画像と
が重ならない状態の複合画像を転写材上に形成すること
ができる。従って、単純に背景画像と本体画像とを重ね
合わせる従来方式の画像形成装置に比べて高画質の複合
画像を得ることができる。
【0095】本発明の画像形成方法によれば、転写材上
の重複領域が抜けた背景画像の部分に本体画像が形成さ
れるので、背景画像と本体画像とを単純に重ねたときに
生じやすい画像欠陥の発生を防止できると共に、本体画
像の画質を劣化することなく、偽造防止に多いに役立つ
地紋入りの複写物などをオンデマンドで形成することが
できる。
【0096】この発明は偽造防止用の地紋などの背景画
像と原稿などの本体画像とを合わせて複合画像を形成す
るハイブリッドプリンタに適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としての複合画像形成装置100の
構成例を示すブロック図である。
【図2】画像処理手段1の主要部の構成例を示す論理回
路図である。
【図3】複合画像の構成例を示すパターン図である。
【図4】画像処理手段1の動作時の画像イメージ例を示
すパターン図である。
【図5】複合画像形成装置100の動作例を示すフロー
チャートである。
【図6】複合画像形成装置100を応用したデジタルハ
イブリッド複写機200の構成例を示すブロック図であ
る。
【図7】地紋画像の構成例を示すパターン図である。
【図8】デジタルハイブリッド複写機200の構成例を
示す断面図である。
【図9】インクジェットプリンタ22の構成例を示す斜
視図である。
【図10】デジタルハイブリッド複写機200の動作例
を示すフローチャートである。
【図11】デジタルハイブリッド複写機200の地紋画
像印字時の動作タイムチャートである。
【符号の説明】
1・・・画像処理手段、2・・・第1の画像形成手段、
3・・・第2の画像形成手段、4・・・DRAM、5・
・・マイクロコンピユータ(マイコン)、6・・・RO
M、15・・・画像信号処理部、22・・・インクジェ
ットプリンタ、23・・・ヘッド駆動部、24・・・印
字ヘッド、26・・・キャリッジ、33・・・画像形成
装置、50・・・画像読み取り部、60・・・画像書き
込み部、70・・・画像形成部、71・・・感光体ドラ
ム、72・・・帯電部、73・・・現像部、74・・・
転写部、75・・・分離部、76・・・クリーニング
部、77・・・搬送機構部、78・・・定着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 21/00 560 B41M 5/26 A H04N 1/387 G03G 21/00 382

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体画像と背景画像とを合わせた複合画
    像を転写材上に形成する複合画像形成装置において、 前記背景画像を転写材上に形成する第1の画像形成手段
    と、 前記背景画像が形成された前記転写材上に本体画像を形
    成する第2の画像形成手段とを備えたことを特徴とする
    複合画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記背景画像と本体画像とが重なる重複
    領域を抽出し該重複領域の背景画像を除外する画像処理
    手段が設けられ、 前記第1の画像形成手段は、前記画像処理手段によって
    重複領域が除外された背景画像を転写材上に形成し、 前記第2の画像形成手段は、前記第1の画像形成手段に
    よって形成された前記転写材上の重複領域が抜けた背景
    画像の部分に本体画像を形成することを特徴とする請求
    項1記載の複合画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の画像形成手段は、特定色のイ
    ンクを有したインクジェット方式のプリンタまたは熱転
    写方式のインクジェットプリンタであることを特徴とす
    る請求項1記載の複合画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の画像形成手段は、電子写真方
    式のモノクロ画像形成装置またはカラー画像形成装置で
    あることを特徴とする請求項1記載の複合画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記背景画像は特定色のインクによって
    形成されることを特徴とする請求項1記載の複合画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】 前記背景画像は偽造防止用の地紋画像で
    あることを特徴とする請求項1記載の複合画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記本体画像を読み取る原稿画像読み取
    り手段が設けられ、 前記原稿画像読み取り手段は、予め前記本体画像に印刷
    された偽造防止用の地紋画像を検出する検出手段を有
    し、 前記検出手段によって前記地紋画像が検出されたとき
    に、前記本体画像の読み取り動作を中止するようになさ
    れたことを特徴とする請求項1記載の複合画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 本体画像と背景画像とを合わせた複合画
    像を転写材上に形成する画像形成方法において、 予め、前記背景画像と本体画像とが重なる重複領域を抽
    出して該重複領域の背景画像を除外し、 前記重複領域が除外された背景画像を転写材上に形成
    し、 前記転写材上の重複領域が抜けた背景画像の部分に本体
    画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
  9. 【請求項9】 前記背景画像は偽造防止用の地紋画像で
    あることを特徴とする請求項8記載の画像形成方法。
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