JP4080976B2 - 画像処理方法、および画像処理装置 - Google Patents

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本発明は、第1の画像出力システムで出力される出力画像を表わす画像データを、第2の画像出力システムで出力されるプルーフ画像を表わす画像データに変換する画像処理方法、および画像処理装置に関する。
従来より、印刷機で印刷される印刷画像の色に似せたプルーフ画像を出力し、そのプルーフ画像を使って、印刷を印刷前にシミュレートすることが広範に行われている。通常、印刷機で出力される印刷画像は、周期的に並んだ網点によって画像が形成された網点画像であり、それら各網点の大きさは画像の濃度に応じている。したがって、近年では、プルーフ画像を作成する際にも、網点を使って画像を形成する網点方式が採用され、プルーフ画像の色だけではなく色の表現方法までも印刷画像に似せることが行われている。
プルーフ画像を出力するプルーファとしては、高生産性などという観点から、画像データに基づく光ビームを銀塩の感光材料が塗布されたプリント用紙上に照射して、感光材料を露光することによってプリント用紙上に画像を出力する銀塩プリンタが広く用いられてきている。上述した網点方式が採用された銀塩プリンタの場合には、露光面積を調整することによって濃度に応じた大きさの網点が表現され、それらの網点によって画像が形成される。この銀塩プリンタは、写真プリントの技術を応用したものであり、従来からプルーファとして広く用いられているインクジェットプリンタなどと比べて、解像度や画質の点で優れているという利点がある。
ところで、印刷機で画像を印刷するにあたっては、例えば新聞紙、上質紙、光沢紙など、その目的に応じて様々な種類の紙が用いられる。これに対し、プルーファでは、印刷に用いる用紙と同一種類の用紙を常に用意してその用紙上にプルーフ画像をプリント出力するという訳にはいかず、用紙の種類に大きな制限を受ける。
そこで、プルーファでプルーフ画像を出力するにあたり、印刷に用いる用紙の紙の色をシミュレートする必要を生じる場合があり、印刷用の色のシミュレートを含めた色変換を行なって紙色も似せたプルーフ画像を出力することが行なわれている(例えば、特許文献1、および特許文献2参照)。
しかしながら、従来のプルーフ画像の場合、プルーフ画像上に表現された色が、紙色によるものなのか、その紙の上に実際に描画しようとしている画像を描画したためのものなのか区別がつかず、いま一歩正確に似せたプルーフ画像とは言えないという問題がある。例えば、上述した網点形式が採用された網点プルーファの場合、画像が描画された領域(以下では、描画領域と称する)についてはかなり正確にシミュレートすることは可能であるが、本来は、網点ではなく一様な濃度で表現されるべき紙色が描画領域と同様に視認可能な網点で表現されてしまうため、紙の質感を表現できないことがある。また、「紙色ではなくインクが乗っている」という間違いを生じさせ、あるいは錯覚を与える恐れもある。
一様な濃度を表現するという技術に関し、銀塩プリンタにおいて、各光ビームごとに露光エネルギーを変えることによって、プリント用紙上の感光材料の反応度合いを変化させ、各色ごとに濃度を調整する技術が提案されている(特許文献3参照)。この技術を適用し、銀塩の網点プリンタを用いて、例えば、描画領域については従来通りに露光面積を調整することによって濃度を表現し、紙色については各光ビームの露光エネルギーを調整することによって一様な濃度を表現することが考えられる。
特開平8−212324号公報 特開2001−251528号公報 特開2000−89373号公報
しかし、露光エネルギーを各光ビームごとに変化させるためには、光ビームのチャンネル数分の変調器や、高速なアナログ増幅器が必要となる。このため、これを処理の高速化のために多チャンネル化された銀塩プリンタで実現しようとすると、多大なコストを要するという問題がある。また、所望の濃度を実現させるために露光エネルギーを変化させても、例えば、温度変動などの要因によって感光材料の反応感度が変動するため、各色の濃度バランスを安定的に調整することができない恐れがある。
また、これらの問題は、必ずしも銀塩プリンタのみで生じるものではなく、感光材料を露光して画像を出力するプルーファに、一般的に生じる可能性がある問題である。
本発明は、上記事情に鑑み、紙色と、描画しようとしている画像との混同を避けた表現を、コストを抑えて安定的に実現する画像処理方法、および画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の画像処理方法は、画像を出力する第1の画像出力システムによって出力される出力画像を表わす第1の出力画像データを、画像データに応じたオンオフの2値の露光光で感光性の記録媒体を露光することにより記録媒体上に画像を描画する第2の画像出力システムにおける出力画像を表す第2の出力画像データに変換する画像処理方法において、
第1の出力画像データが表わす画像を第1の描画方法で表現した、第2の画像出力システム用の画像データを生成する画像データ生成過程と、
画像データ生成過程で生成された画像データと、第1の画像出力システムで画像が出力される媒体の地色を、第1の描画方法における空間周波数よりも高い空間周波数を有する第2の描画方法で表現した、第2の画像出力システム用の地色データとを論理演算で合成する合成過程とを有することを特徴とする。
従来のように、紙色も画像も同一の網点方式で表現する場合、前述したように、紙色の部分であるか画像の延長であるかが判然とせず、混乱を生じさせる恐れがある。また、色が塊状に乗せられた網点で紙色が表現されることから、本来なら一様な濃度を有するはずの領域が見た目にざらついてしまうという問題もある。
これに対し、本発明の画像処理方法の場合、描画しようとしている画像が第1の描画方法で表現された画像データと、紙色(媒体の地色)が第1の描画方法よりも空間周波数の高い第2の描画方法によって表現された画像データとが論理演算で合成される。したがって、画像と紙色とが相互に異なる描画方法で表現されるため、紙色の部分であるか画像の延長であるかを容易に判別することができる。
ところで、第2の描画方法の空間周波数が高いということは、細かい描点が多数散在されることを意味し、紙色の部分の見た目のざらつきを軽減させることができる。また、感光媒体を露光する場合、通常は、露光された部分の周辺部分の感光媒体も反応し、感光媒体上で色がにじむことが多い。したがって、感光媒体を露光して画像を形成する電子写真式プリンタなどを第2の画像出力システムとして適用することにより、地色を構成する細かい描点がにじんで認識されにくくなり、見た目に一様な濃度を表現することができる。
また、上記本発明の画像処理方法において、上記合成過程が、論理演算として論理和を用いる過程であることは好ましい形態である。
画像を表現する画像データと、媒体の地色を表現する地色データとを合成する論理演算として論理和を用いることにより、第1の画像出力システムによって、地色を有する媒体上に画像が形成される構成を、第2の画像出力システムで精度よく再現することができる また、上記本発明の画像処理方法において、上記画像データ生成過程が、第1の描画方法として、所定種類の網点を用いた描画方法を用いる過程であり、
上記合成過程が、地色データとして、網点のサイズよりも小さいサイズの描点によって地色が表現された地色データを用いる過程であることも好ましい。
ここで、本明細書においては、画像が出力される際の最小の単位を「画素」と称する。
従来から、濃度を表現する方法として、一定領域内に濃度値(階調値)に応じた密度の画素を集中的に打つAM方式や、それらの画素を相互間隔がなるべく広くなるように分散して打つFM方式が広く知られている。このAM方式によって形成された画素の塊は、いわゆる網点であり、以下では、AM方式によって一定領域内に打たれた画素をAM網点と称する。また、AM網点に対し、FM方式によって一定領域内に打たれた画素をFM網点と総称する。
例えば、画素が集中的に打たれ、描点が大きいAM網点を用いて画像を形成し、画素が分散されて打たれ、描点が小さいFM網点を用いて地色を表現することにより、見た目のざらつきを減少させることができるとともに、従来から広く知られている技術をそのまま適用することができる。また、このように異なる2つの網点方式を用いることにより、露光量によって濃度を調整する高価な装置などを必要とせず、異なる複数の表現での濃度調整を低コストで安定的に提供することができる。
また、上記目的を達成する本発明の画像処理装置は、
画像を出力する第1の画像出力システムによって出力される出力画像を表わす第1の出力画像データを、画像データに応じたオンオフの2値の露光光で感光性の記録媒体を露光することにより記録媒体上に画像を描画する第2の画像出力システムにおける出力画像を表す第2の出力画像データに変換する画像処理装置において、
第1の出力画像データが表わす画像を第1の描画方法で表現した、第2の画像出力システム用の画像データを生成する画像データ生成部と、
画像データ生成部で生成された画像データと、第1の画像出力システムで画像が出力される媒体の地色を、第1の描画方法における空間周波数よりも高い空間周波数を有する第2の描画方法で表現した、第2の画像出力システム用の地色データとを論理演算で合成する合成部とを備えたことを特徴とする。
なお、本発明にいう画像処理装置については、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう画像処理装置には、上記の基本形態のみではなく、前述した画像処理方法の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
本発明によれば、紙色と、描画しようとしている画像との混同を避けた表現を、コストを抑えて安定的に実現する画像処理方法、および画像処理装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態が組み込まれた印刷プルーフシステムの全体構成図である。
カラースキャナ10では、原稿画像が読み取られて、その原稿画像を表わす、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)からなる4色の色分解画像データが生成される。このCMYKの画像データはワークステーション20に入力される。ワークステーション20では、オペレータにより、入力された画像データに基づく電子的な集版が行なわれ、印刷用の画像を表わす画像データが生成される。この印刷用の画像データは、CMYKのそれぞれについて階調(濃度)を有する画素からなる画像を表している。印刷を行なう場合は、この印刷用の画像データが、網点画像を表す製版用の画像データに変換されてフィルムプリンタ30に入力され、その製版用の画像データに対応した、CMYKの各版の印刷用フィルム原版が作成される。
この印刷用フィルム原版からは刷版が作成され、その作成された刷版が印刷機40に装着される。この印刷機40に装着された刷版にはインクが塗布され、その塗布されたインクが印刷用の用紙上に転移されてその用紙上に印刷画像41が形成される。フィルムプリンタ30と印刷機40をあわせたものは、本発明にいう第1の画像出力システムの一例に相当する。
フィルムプリンタ30によりフィルム原版を作成し、さらに刷版を作成して印刷機40に装着し、その刷版にインクを塗布して用紙上に印刷を行なう一連の作業は、大がかりな作業であり、コストもかかる。このため、実際の印刷作業を行なう前に、パーソナルコンピュータ50と、プルーファとして使用されるプリンタ60とにより、以下のようにしてプルーフ画像61を作成し、印刷画像41の仕上りの事前確認が行なわれる。
プルーフ画像61を作成するにあたっては、まず、ワークステーション20上の電子集版により作成されたページデータがパーソナルコンピュータ50に入力される。パーソナルコンピュータ50は、接続ケーブルを介してページデータを受け取るものであってもよく、ワークステーション20とパーソナルコンピュータ50とが離れた場所に設置されているときは、ワークステーション20から、例えばコンピュータネットワークを介して、あるいは、MOディスク(光磁気ディスク)などといった記憶媒体によってページデータを受け取るものであってもよい。あるいは、図1では、ワークステーション20とパーソナルコンピュータ50が別々に示されているが、ワークステーション20とパーソナルコンピュータ50が同じ場所に設置されたものであってよい場合は、それらは一体的に構成されていてもよい。
パーソナルコンピュータ50は、このようにして受け取ったページデータに基づいて、プルーフ画像61を出力しようとしているプリンタ60に適合した、C,M,Y,K4色の出力画像データを生成する。
本実施形態において、プリンタ60は、C,M,Y,K4色の出力画像データそれぞれに基づいた光ビームをハロゲン化銀等の感光材料が塗布されたプリント用紙上に照射し、感光材料を露光することによって、C,M,Y,K4色の網点画像を生成する銀塩プリンタである。プリンタ60では、入力された出力画像データに基づくプルーフ画像61が出力される。プルーフ画像61を出力するプリンタ60は、本発明にいう第2の画像出力システムの一例に相当する。
このようにして作成されたプルーフ画像61を確認することにより、印刷の仕上りを事前に確認することができる。
ここで、図1に示す印刷プルーフシステムにおける本発明の一実施形態としての特徴は、パーソナルコンピュータ50の内部で実行される処理内容にある。まずは、このパーソナルコンピュータ50について詳しく説明する。
図2は、図1に示すパーソナルコンピュータ50およびプリンタ60の外観斜視図、図3は、そのパーソナルコンピュータ50のハードウェア構成図である。
パーソナルコンピュータ50は、図2に示すように、外観構成上、本体装置51、その本体装置51からの指示に応じて表示画面52a上に画像を表示する画像表示装置52、本体装置51に、キー操作に応じた各種の情報を入力するキーボード53、および、表示画面52a上の任意の位置を指定することにより、その位置に表示されたアイコン等に応じた指示を入力するマウス54を備えている。また、本体装置51は、外観上、MOディスク100を装填するためのMO装填口51a、およびCD−ROMを装填するためのCD−ROM装填口51bを有する。このパーソナルコンピュータ50は、本発明の一実施形態としての画像処理方法を実現するための画像処理装置として動作する。
本体装置51の内部には、図3に示すように、各種プログラムを実行するCPU511、ハードディスク装置513に格納されたプログラムが読み出されCPU511での実行のために展開される主メモリ512、各種プログラムや画像データ等が保存されるハードディスク装置513、MOディスク100が装填されその装填されたMOディスク100をアクセスするMOドライブ514、CD−ROM110が装填され、その装填されたCD−ROM110をアクセスするCD−ROMドライブ515、ワークステーション20(図1参照)と接続され、ワークステーション20から画像データを受け取る入力インタフェース516、プリンタ60に画像データを送る出力インタフェース517が内蔵されている。これらの各種要素、さらには図2にも示す画像表示装置52、キーボード53、マウス54は、バス55を介して相互に接続されている。
図4は、パーソナルコンピュータ50内に構築された、本発明の画像処理装置の一実施形態の機能ブロック図である。
図4に示す画像処理装置300には、色変換部310、ラスタライズ部320、網掛け部330、合成部340、および描画方法指定部350が備えられている。
色変換部310には、ワークステーション20(図1参照)から印刷画像41と同一の画像を表わす情報を持つページデータが送られてくる。色変換部310は、送られてきたページデータに、プリンタ60(図1,図2参照)でプルーフ画像を出力したときに、印刷機40(図1参照)での印刷により得られる画像と同一の色が再現されるような色変換処理を施す。
ここで、ページデータはページ記述言語で記述されており、このままでは図1および図2に示すプリンタ60で出力できない。ラスタライズ部320は、色変換処理後のページデータをプリンタ60で出力可能なラスタデータ形式の画像データに変換する。また、ラスタライズ部320は、ページデータ中に記述された、印刷機40(図1参照)での印刷に用いられる印刷用紙の紙色の情報を取得し、紙色がプリント用紙全域に広がった画像を表わす、ラスタデータ形式の紙色データを生成する。このラスタライズ部320は、本発明の画像処理装置における画像データ生成部の一例に相当する。
描画方法指定部350は、オペレータによる操作、あるいはあらかじめ生成しておいたファイルにより、網種や網の線数等からなる描画方法を指定する。これらの網種や網の線数等の描画方法は、印刷用紙の紙色を表現するプリント用紙全域、その上に重ねられて表現される、ページデータに含まれる各オブジェクトに対応する各画像部分(以下、オブジェクトに対応する画像部分を画像要素と称する)それぞれについて指定可能であり、ここではそれら1つ1つについて描画方法が指定される。
網掛け部330は、ラスタデータ形式の画像データと紙色データに、描画方法指定部350で指定された各描画方法それぞれに基づいた網掛け処理を施す。
合成部340は、網掛け後の画像データと紙色データとを論理演算で合成し、出力画像データを生成する。この合成部340は、本発明の画像処理装置における合成部の一例に相当する。
合成部340で生成された出力画像データは、図3に示す出力インタフェース517を介して図1および図2に示すプリンタ60に出力され、プリンタ60でプルーフ画像61が生成される。
画像処理装置300は、基本的には以上のように構成されている。
図5は、図4の画像処理装置300を用いて実行される、本発明の画像処理方法の一実施形態を示すフローチャートである。以下では、図5のフローチャートに従って、ページデータが入力されて、出力画像データに基づいたプルーフ画像が作成されるまでの一連の処理について詳しく説明する。
図5のステップ(s1)は、図4の描画方法指定部350を用いた描画方法指定のステップである。
ここでは、オペレータによって、プリント用紙全体に相互する地の領域と、ページデータに含まれる各オブジェクトに対応する各画像要素それぞれについて、網種や網の線数等の描画方法が指定される。このとき、用紙全体の地の領域の描画方法は、各画像要素の描画方法よりも高い空間周波数を有する描画方法が指定される。この例では、各画像要素の描画方法として、AM網点を用いた描画方法が指定され、地の領域の描画方法として、FM網点を用いた描画方法が指定されたものとして説明する。
図6は、AM網点の網点パターンの例を示す図である。AM網点パターン410においては、一定領域411内に画素が集中的に打たれて描点412が形成され、この1つの描点412で1つのAM網点を構成している。AM網点パターン410は、このAM網点(描点412)が周期的に並べられて構成されている。
図7は、FM網点の網点パターンの例を示す図である。FM網点パターン420においては、一定領域421内に画素が散在して打たれることにより多数の描点412が形成され、一定領域421内の描点412で1つのFM網点を構成している。
図6に示すAM網点パターン410と、図7に示すFM網点パターン420とを比較すると、FM網点パターン420の方が描点412の大きさが小さく、さらに、多くの描点412が散在している。このAM網点を使った描画方法は、本発明にいう「第1の描画方法」、および「所定種類の網点を用いた描画方法」の一例にあたり、FM網点を使った描画方法は、本発明にいう「第2の描画方法」の一例に相当する。各画像要素の描画方法としてAM網点を用いた描画方法が指定され、地の領域の描画方法としてFM網点を用いた描画方法が指定された情報は、描画方法指定部350から網掛け部330に伝えられる。
続いて、図5のステップ(s2)においては、ラスタデータが生成される。
図4の色変換部310には、図3に示す入力インタフェース516を介し、図1に示すワークステーション20からページデータが送られてくる。色変換部310では、図1および図2に示すプリンタ60でページデータが表わす画像を作成するときのプルーフ画像の色を、ページデータが印刷機40で出力されるときの印刷画像41の色に似せるための色変換処理が行われる。この色変換処理については、一般的に広く行われているものであり、この明細書では説明を省く。色変換処理後のページデータは、ラスタライズ部320に送られる。
ラスタライズ部320では、ページデータがラスタデータ形式の画像データに変換されるとともに、紙色がプリント用紙全域に広がった画像を表わす、ラスタデータ形式の紙色データが生成される。この、プリンタ60に適合したラスタデータを生成するステップ(s2)の過程は、本発明の画像処理方法における画像データ生成過程の一例に相当する。生成された画像データおよび紙色データは、網掛け部330に送られる。
続いて、図5のステップ(s3)では、ラスタデータ形式の画像データと紙色データに網掛け処理が施される。
網掛け部330は、画像データにAM網点を使って網掛け処理を施すとともに、紙色データにFM網点を使って網掛け処理を施す。この結果、網掛け後の画像データが表わす画像を構成する各画像要素は、図6に示すようなAM網点パターン410を有し、網掛け後の紙色データが表わす画像は、図7に示すようなFM網点パターン420を有する。網掛け後の画像データおよび紙色データは、合成部360に送られる。
続いて、図5のステップ(s4)では、網掛け後の画像データと紙色データとが合成される。
合成部340では、送られてきた画像データと紙色データとを論理演算で合成して、出力画像データを生成する。このステップ(s4)で合成処理が行われる過程は、本発明の画像処理方法における合成過程の一例に相当する。ここで、本実施形態においては、論理演算として論理和が適用される。
図8は、合成処理のアルゴリズムを示す図である。
第1の集合Mは、図6に示すAM網点パターン410における描点412を表しており、第2の集合Nは、図7に示すFM網点パターン420における描点422を表している。そして、合成処理は、第1の集合Mと第2の集合Nとの和集合Lを求めることに相当する。
図9には、図6に示すAM網点パターン410と、図7に示すFM網点パターン420とから、合成処理によって得られる合成パターン400が示されている。
合成パターン400は、AM網点パターン410とFM網点パターン420が重ねられて構成されている。このAM網点パターン410の描点412は、画像要素を形成し、FM網点パターン420の描点422は、紙色を表現する。このように、論理演算として論理和を適用することにより、図1に示す印刷機40において、所定の紙色を有する印刷用紙上に印刷画像が形成される構成を精度よく再現することができる。
このような一連の処理によって生成された出力画像データは、図1および図2に示すプリンタ60に送られる。
図10は、出力画像データが表わす画像の一例を示す図である。
この図10に示す画像200は、印刷機40(図1参照)での印刷に用いられる印刷用紙の紙色が模擬された、紙色データが表わすプリント用紙画像230上に、2つの画像要素210,220がそれぞれ重ねて配置されている。
図11は、図10に示す円A,円Bの内部画像を拡大して示した図である。
図11のパート(A)には、図10に示すプリント用紙画像230の一部である円Aの内部の拡大図が示されており、図11のパート(B)には、図10に示す画像要素210,220の一部である円Bの内部の拡大図が示されている。図11のパート(A)に示すように、プリント用紙画像230は多数の小さい描点201Aが散在して構成されており、また、図11のパート(B)に示すように、画像要素210,220は図11パート(A)と同様の描点201Aと、描点201Aよりも大きい描点201Bとが重ねられて構成されている。
本実施形態では、このように、画像要素210,220とプリント用紙画像230が互いに異なる網点によって表現されているため、画像要素210,220とプリント用紙画像230とが明確に識別され、それらが混同されてしまうことが防止される。また、プリント用紙画像230の描点201Aが、画像要素210,220の描点201Bと比べて小さくて多数散在しているため、プリント用紙画像230のざらつきが軽減されている。
図12は、プリンタ60で出力画像データが出力されて生成されたプルーフ画像の一部を拡大して示した図である。
プリンタ60は感光材料が塗布されたプリント用紙に光ビームを照射して、感光材料を露光する電子写真方式のプリンタである。本来ならば、図9に示すようにAM網点の描点412の周辺にFM網点の描点422が散在する画像が形成されるはずであるが、実際には、感光材料ににじみが生じ、図12に示すように、FM網点の描点422がつぶれて見た目に認識しづらくなることが多い。このように、第2の画像出力システムとして、電子写真方式のプリンタなどを適用することによって、一様な濃度をもつ印刷用紙の質感に近い質感が表現される。
ここで、上記説明では、全ての画像要素が同じ描画方法で表現された画像データを生成する画像処理装置の例が示されているが、本発明の画像処理装置は、各画像要素ごとに異なる描画方法で表現された画像データを生成するものであってもよい。
また、上記説明では、画像データを合成する論理演算として論理和を適用する画像処理装置の例が示されているが、本発明の画像処理装置は、論理和以外の論理演算によって画像データを合成するものであってもよい。
また、上記説明では、相互に異なる網点が使用される第1および第2の描画方法を適用する例が示されているが、本発明にいう第1および第2の描画方法は、例えば、第1の線画が使用される第1の描画方法と、第1の線画よりも広い間隔で直線が設けられた第2の線画が使用される第2の描画方法を適用するものなどであってもよい。
また、上記では、ページ記述言語で記述されたページデータをラスタデータに変換するラスタライズ部を備えた画像処理装置について説明したが、本発明の画像処理装置は、ラスタライズ部を備えず、外部からラスタデータを取得するものであってもよい。
また、上記説明では、第2の画像出力システムの一例として銀塩のプリンタを示したが、この第2の画像出力システムは、銀塩以外の感光材料を使った電子写真方式のカラープリンタであってもよい。
印刷プルーフシステムの全体構成図である。 図1に示すパーソナルコンピュータおよびプリンタの外観斜視図である。 パーソナルコンピュータのハードウェア構成図である。 パーソナルコンピュータ内に構築された、本発明の画像処理装置の一実施形態の機能ブロック図である。 図4の画像処理装置300を用いて実行される、本発明の画像処理方法の一実施形態を示すフローチャートである。 AM網点の網点パターンの例を示す図である。 FM網点の網点パターンの例を示す図である。 合成処理のアルゴリズムを示す図である。 AM網点パターンとFM網点パターン420とから得られる合成パターンを示す図である。 出力画像データが表わす画像の例を示す図である。 図10に示す出力画像の円A,円Bの内部画像を拡大して示した図である。 プリンタで出力画像データが出力されて生成されたプルーフ画像の一部を拡大して示した図である。
符号の説明
10 カラースキャナ
20 ワークステーション
30 フィルムプリンタ
40 印刷機
41 印刷画像
50 パーソナルコンピュータ
60 プリンタ
210,220 オブジェクト
230 紙色領域
300 画像処理装置
310 色変換部
320 ラスタライズ部
330 網掛け部
340 合成部
350 描画方法指定部
400 合成網点パターン
410 AM網点パターン
411 領域
412 描点
420 FM網点パターン
421 領域
422 描点

Claims (4)

  1. 画像を出力する第1の画像出力システムによって出力される出力画像を表わす第1の出力画像データを、画像データに応じたオンオフの2値の露光光で感光性の記録媒体を露光することにより該記録媒体上に画像を描画する第2の画像出力システムにおける出力画像を表す第2の出力画像データに変換する画像処理方法において、
    前記第1の出力画像データが表わす画像を第1の描画方法で表現した、前記第2の画像出力システム用の画像データを生成する画像データ生成過程と、
    前記画像データ生成過程で生成された画像データと、前記第1の画像出力システムで画像が出力される媒体の地色を、前記第1の描画方法における空間周波数よりも高い空間周波数を有する第2の描画方法で表現した、前記第2の画像出力システム用の地色データとを論理演算で合成する合成過程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記合成過程が、前記論理演算として論理和を用いる過程であることを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 前記画像データ生成過程が、前記第1の描画方法として、所定種類の網点を用いた描画方法を用いる過程であり、
    前記合成過程が、前記地色データとして、前記網点のサイズよりも小さいサイズの描点によって前記地色が表現された地色データを用いる過程であることを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  4. 画像を出力する第1の画像出力システムによって出力される出力画像を表わす第1の出力画像データを、画像データに応じたオンオフの2値の露光光で感光性の記録媒体を露光することにより該記録媒体上に画像を描画する第2の画像出力システムにおける出力画像を表す第2の出力画像データに変換する画像処理装置において、
    前記第1の出力画像データが表わす画像を第1の描画方法で表現した、前記第2の画像出力システム用の画像データを生成する画像データ生成部と、
    前記画像データ生成部で生成された画像データと、前記第1の画像出力システムで画像が出力される媒体の地色を、前記第1の描画方法における空間周波数よりも高い空間周波数を有する第2の描画方法で表現した、前記第2の画像出力システム用の地色データとを論理演算で合成する合成部とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
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