JP5923981B2 - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理プログラムに関する。
特許文献1には、差分処理後における引き残しの発生を防止することができ、加筆画像の抽出精度を向上させることができる加筆画像抽出装置を提供することを課題とし、第一領域識別手段により識別された電子文書の原稿画像の各々の領域と第二領域識別手段により識別された加筆重畳画像の各々の領域とについてのそれぞれの位置ズレ量を画像位置検出手段によって検出し、この検出した位置ズレ量に基づいて画像差分処理手段で位置を補正して差分処理を行い、これにより、電子文書の原稿画像と加筆重畳画像との間でズレが発生した場合であっても、位置ズレを補正してから差分処理を行うことで、差分処理後における引き残しの発生を防止することができるので、加筆画像の抽出精度を向上できることが開示されている。
特許文献2には、枠を有する画像を特徴づける特徴量を求めるにあたり、例えば当該画像が回転・平行移動・拡大縮小等による歪みを受けている場合であっても、枠を構成する線分の配置を正しく求め、当該線分の配置に基づいて特徴量を導出することを課題とし、画像に含まれる線分を抽出する線分抽出手段と、抽出された前記線分のうち、予め定められた基準に基づき線分を選別する線分選別手段と、選別された前記線分のうち、前記画像の各端縁にそれぞれ略平行である線分を該各端縁からの距離に基づき選び、前記画像を特徴づける特徴量を導出する特徴量導出手段と、前記特徴量導出手段により選ばれた線分により囲まれる領域の大きさに基づき選定された一の画像の特徴量に他の画像の特徴量を一致させる線形写像を導出する線形写像導出手段と、前記一の画像と、前記線形写像導出手段により導出された線形写像により変換された他の画像とを比較する画像比較手段とを有することが開示されている。
特許文献3には、紙ドキュメント上の場所によって画像のズレ量やズレ方向が異なる場合、画像全体に対して位置合わせを行うと、高精度な差分抽出を行うことができなかったり、位置合わせ処理の後段処理である差分抽出処理に負荷がかかったりすることを課題とし、追記前画像と追記後画像とを比較して当該追記後画像から追記情報を抽出する画像処理(差分抽出処理)において、画像から白領域探索部によって白領域を探索し、この白領域を基準にして画像分割部によって画像全体を複数の領域に分割し、そして、分割領域毎に追記前画像と追記後画像との相対的な位置合わせを位置補正部によって行い、しかる後差分抽出部によって追記後画像から追記情報を抽出することが開示されている。
特開2004−287682号公報 特開2011−039896号公報 特開2007−335920号公報
本発明は、複数の図面の画像間の差分を抽出する場合にあって、図面の枠内の画像だけを対象として、画像の位置ズレを考慮した差分を抽出するようにした画像処理装置及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、複数の図面の画像を受け付ける画像受付手段と、前記画像受付手段によって受け付けられた画像を図面の枠の画像と該枠内の画像とに分割する分割手段と、前記分割手段によって分割された各図面の枠内の画像を対応付ける対応付手段と、前記対応付手段によって対応付けられた少なくとも枠内の画像間の差分の画像を抽出処理する処理手段と、前記処理手段によって抽出処理された差分の画像を出力する出力手段を具備し、前記分割手段は、画像内の最大の矩形を抽出し、該矩形に接触している線分に囲まれている領域を抽出し、該矩形と抽出した領域を枠の画像とすることを特徴とする画像処理装置である。
請求項2の発明は、前記処理手段によって抽出処理された差分の画像と前記分割手段によって分割された図面の枠の画像とを合成する合成手段をさらに具備し、前記出力手段は、前記合成手段によって合成された画像を出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項3の発明は、前記処理手段は、一方の画像に対して膨張処理を施し、膨張処理された画像と他方の画像間の差分を抽出処理することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置である。
請求項4の発明は、前記処理手段は、一方の画像から他方の画像を減算する第1の減算処理による結果である第1の差分画像を生成し、該他方の画像から該一方の画像を減算する第2の減算処理による結果である第2の差分画像を生成し、前記出力手段は、前記第1の差分画像と前記第2の差分画像を異なる態様で出力することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置である。
請求項5の発明は、前記処理手段は、前記第1の減算処理における他方の画像に膨張処理を施し、前記第2の減算処理における一方の画像に膨張処理を施すことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置である。
請求項6の発明は、前記分割手段によって分割された各図面の枠内の画像に対して位置歪補正を行う補正手段をさらに具備し、前記処理手段は、前記補正手段による処理結果である各画像間の差分の画像を抽出処理することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置である。
請求項7の発明は、前記対応付手段は、さらに、前記分割手段によって分割された各図面の枠の画像を対応付け、前記処理手段は、さらに、前記対応付手段によって対応付けられた枠の画像間の差分の画像を抽出処理し、前記合成手段は、枠内の画像間の差分の画像と枠の画像間の差分の画像を合成することを特徴とする請求項2、請求項2に従属する請求項3から6のいずれか1項に記載の画像処理装置である。
請求項8の発明は、前記合成手段は、前記処理手段によって抽出処理された差分の画像と前記分割手段によって分割された図面の枠の画像の編集画像とを合成することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置である。
請求項9の発明は、コンピュータを、複数の図面の画像を受け付ける画像受付手段と、前記画像受付手段によって受け付けられた画像を図面の枠の画像と該枠内の画像とに分割する分割手段と、前記分割手段によって分割された各図面の枠内の画像を対応付ける対応付手段と、前記対応付手段によって対応付けられた少なくとも枠内の画像間の差分の画像を抽出処理する処理手段と、前記処理手段によって抽出処理された差分の画像を出力する出力手段として機能させ、前記分割手段は、画像内の最大の矩形を抽出し、該矩形に接触している線分に囲まれている領域を抽出し、該矩形と抽出した領域を枠の画像とすることを特徴とする画像処理プログラムである。
請求項1の画像処理装置によれば、複数の図面の画像間の差分を抽出する場合にあって、図面の枠内の画像だけを対象として、画像の位置ズレを考慮した差分を抽出することができる。
請求項2の画像処理装置によれば、枠内の画像の差分の画像と枠の画像を合成した画像を出力することができる。
請求項3の画像処理装置によれば、差分として抽出すべきでないズレを膨張処理によって吸収して、差分としては抽出しないようにすることができる。
請求項4の画像処理装置によれば、差分の画像として、削除した部分と追加した部分とを異なる態様で出力することができる。
請求項5の画像処理装置によれば、減算する画像を膨張した画像とすることができる。
請求項6の画像処理装置によれば、受け付けた画像間で、枠の画像と枠内の画像の相対位置がずれていても、そのずれに左右されないで差分を抽出することができる。
請求項7の画像処理装置によれば、枠内の画像間の差分の画像に枠の画像間の差分の画像を合成することができる。
請求項8の画像処理装置によれば、図面の枠の画像に対しては差分抽出を行っていないことを操作者に示すことができる。
請求項9の画像処理プログラムによれば、複数の図面の画像間の差分を抽出する場合にあって、図面の枠内の画像だけを対象として、画像の位置ズレを考慮した差分を抽出することができる。
本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 画像受付モジュールが受け付ける画像の例を示す説明図である。 画像受付モジュールが受け付ける画像の例を示す説明図である。 分割領域設定モジュールによる設定処理例を示す説明図である。 分割領域設定モジュールによる設定処理例を示す説明図である。 領域分割モジュールによる処理例を示す説明図である。 領域分割モジュールによる処理例を示す説明図である。 対応領域設定モジュールによる対応付けの例を示す説明図である。 領域処理モジュール内の具体的なモジュール構成例を示す説明図である。 領域処理モジュールによる処理例を示すフローチャートである。 領域処理モジュールによる処理例を示す説明図である。 領域合成モジュールによる処理結果の例を示す説明図である。 領域合成モジュールによる処理結果の例を示す説明図である。 本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
本実施の形態である画像処理装置は、複数の図面の画像間の差分を抽出するものであって、図1の例に示すように、画像受付モジュール110、画像補正モジュール120、分割領域設定モジュール125、領域分割モジュール130、対応領域設定モジュール135、領域対応モジュール140、分割領域処理設定モジュール145、領域処理モジュール150、領域合成モジュール160、画像出力モジュール170を有している。
画像受付モジュール110は、画像補正モジュール120と接続されている。画像受付モジュール110は、複数の図面の画像(画像A:100A、画像B:100B)を受け付ける。画像を受け付けるとは、例えば、スキャナ、カメラ等で画像を読み込むこと、ファックス等で通信回線を介して外部機器から画像を受信すること、ハードディスク(コンピュータに内蔵されているものの他に、ネットワークを介して接続されているもの等を含む)等に記憶されている画像を読み出すこと等が含まれる。なお、画像は、前述のスキャナ等で光学的に読み取られたものの他に、CAD図面の電子データから生成した画像データ、例えばTIFF(Tagged Image File Format)やPDF(Portable Document Format)等のデータであってもよい。また、画像は、2値画像、多値画像(カラー画像を含む)であってもよい(以下の説明では、2値画像を主に用いて説明する)。受け付ける画像は、複数枚の画像である(以下の説明では、2枚の画像の場合を主に用いて説明する)。また、画像の内容として、図面であれば、建築図面、機械図面、電気回路図面等であってもよい。また、受け付ける画像が多値画像の場合は、その多値画像から2値画像を生成しておき、画像補正モジュール120による処理の場合は2値画像を用いて行い、領域処理モジュール150による処理は多値画像を用いて行うようにしてもよい。
なお、図面には、枠が含まれている。枠の詳細については、図3、図4等を用いて後述する。
画像補正モジュール120は、画像受付モジュール110、領域分割モジュール130と接続されている。画像補正モジュール120は、領域分割モジュール130の処理の前処理となるものであり、画像受付モジュール110によって受け付けられた複数の画像の位置合わせを行う。例えば、各図面内の枠を抽出し(例えば、その画像内で最も大きい矩形又は最も長い線等を抽出すればよい)、一方の画像内の枠と他方の画像の枠が揃うように、他方の画像を平行移動、回転等を行って位置合わせを行う。また、各図面の大きさが異なる場合は、拡大縮小処理を行って画像の大きさを揃えるようにしてもよい。また、枠のみでなく、図面の画像内にあるトンボ図形等に基づいて位置合わせを行うようにしてもよい。
なお、本実施の形態として、画像補正モジュール120は必須の構成でない。なお、画像補正モジュール120がない場合、領域分割モジュール130は、画像受付モジュール110によって受け付けられた画像を図面の枠の画像とその枠内の画像とに分割することを行う。
分割領域設定モジュール125は、領域分割モジュール130と接続されている。分割領域設定モジュール125は、領域分割モジュール130に対して、分割する領域の情報を渡す。分割する領域の情報は、予め定められた情報であってもよい。また、操作者の操作に応じて設定されるものであってもよい。分割する領域の情報として、枠の画像が含まれている領域を示す座標(例えば、多角形の頂点座標等)、マスク画像等が該当する。分割する領域の情報の詳細については、図5、図6等を用いて後述する。
領域分割モジュール130は、画像補正モジュール120、分割領域設定モジュール125、領域対応モジュール140と接続されている。領域分割モジュール130は、画像補正モジュール120によって補正された画像を図面の枠の画像とその枠内の画像とに分割する。分割処理の詳細については、図7、図8等を用いて後述する。
対応領域設定モジュール135は、領域対応モジュール140と接続されている。対応領域設定モジュール135は、領域対応モジュール140に対して、領域の対応付けに関する情報を渡す。領域の対応付けに関する情報は、予め定められた情報であってもよい。また、操作者の操作に応じて設定されるものであってもよい。領域の対応付けに関する情報の詳細については、図9を用いて後述する。なお、対応付ける領域として、少なくとも各画像間の枠内の画像を対象としており、各画像間の枠の画像を対象としてもよい。
領域対応モジュール140は、領域分割モジュール130、対応領域設定モジュール135、領域処理モジュール150と接続されている。領域対応モジュール140は、領域分割モジュール130によって分割された各図面の枠内の画像を対応付ける。領域対応モジュール140は、さらに、領域分割モジュール130によって分割された各図面の枠の画像を対応付けるようにしてもよい。
分割領域処理設定モジュール145は、領域処理モジュール150と接続されている。分割領域処理設定モジュール145は、領域処理モジュール150に対して、領域処理モジュール150が行う差分の画像を抽出する処理や、枠の領域に対して行う色変換などの編集処理に関する情報を渡す。差分の画像を抽出処理に関する情報は、予め定められた情報であってもよい。また、操作者の操作に応じて設定されるものであってもよい。差分の画像を抽出する処理や、色変換などの編集処理に関する情報として、例えば、以下のものがある。
(1)枠の画像は差分抽出処理の対象としない。つまり、枠内の画像だけを対象として差分抽出処理を行う。
(2)いずれか一方の画像を原画像として、他方の画像を変更後画像とすること。
(3)差分抽出処理として、追加、削除のいずれか一方、又は両方の差分を抽出すること。
(4)枠内の画像も、枠の画像も差分抽出処理の対象とすること。
(5)枠内の画像は差分抽出処理の対象とし、枠の画像は、背景に色を付けたり、シェーディングをかけたり、ネガポジ反転をするなどの色変換処理の対象とすること。
領域処理モジュール150は、領域対応モジュール140、分割領域処理設定モジュール145、領域合成モジュール160と接続されている。領域処理モジュール150は、領域対応モジュール140によって対応付けられた少なくとも枠内の画像間の差分の画像を抽出処理する。領域処理モジュール150は、さらに、領域対応モジュール140によって対応付けられた枠の画像間の差分の画像を抽出処理するようにしてもよい。
枠内の画像間の差分の画像の抽出処理にあたっては、差分抽出処理の前に、まず位置歪補正処理を行うことが望ましい。
また、領域処理モジュール150は、一方の画像に対して膨張処理を施し、膨張処理された画像と他方の画像間の差分を抽出処理するようにしてもよい。
また、領域処理モジュール150は、一方の画像から他方の画像を減算する第1の減算処理による結果である第1の差分画像を生成し、その他方の画像からその一方の画像を減算する第2の減算処理による結果である第2の差分画像を生成するようにしてもよい。
また、領域処理モジュール150は、第1の減算処理における他方の画像に膨張処理を施し、第2の減算処理における一方の画像に膨張処理を施すようにしてもよい。
領域処理モジュール150は、さらに、差分以外の画像(変更していない部分の画像)を抽出するようにしてもよい。例えば、前述の差分の画像を元の画像から減算すればよい。
領域合成モジュール160は、領域処理モジュール150、画像出力モジュール170と接続されている。領域合成モジュール160は、領域処理モジュール150によって抽出処理された差分の画像と領域分割モジュール130によって分割された図面の枠の画像とを合成する。領域合成モジュール160が合成する枠の画像は、領域分割モジュール130が分割した複数の枠の画像(画像受付モジュール110が受け付けた複数の画像)のうちのいずれか1つであり、いずれの枠の画像を選択してもよい。例えば、予め定められた図面の枠の画像を選択してもよいし、操作者の操作に応じて選択するようにしてもよい。
また、領域合成モジュール160は、差分以外の画像をさらに合成するようにしてもよい。
また、領域合成モジュール160は、領域処理モジュール150が枠の画像についても差分の画像を抽出した場合は、その枠についての差分の画像を合成するようにしてもよい。
なお、本実施の形態として領域合成モジュール160は必須の構成でない。なお、領域合成モジュール160がない場合、画像出力モジュール170は、領域処理モジュール150によって抽出処理された差分の画像を出力する。
画像出力モジュール170は、領域合成モジュール160と接続されている。画像出力モジュール170は、領域合成モジュール160によって合成された画像を処理結果画像190として出力する。画像を出力するとは、例えば、プリンタ等の印刷装置で印刷すること、ディスプレイ等の表示装置に表示すること、ファックス等の画像送信装置で画像を送信すること、画像データベース等の画像記憶装置へ画像を書き込むこと、メモリーカード等の記憶媒体に記憶すること、他の情報処理装置へ渡すこと等が含まれる。
また、画像出力モジュール170は、第1の差分画像と第2の差分画像を異なる態様で出力するようにしてもよい。態様とは、形状(例えば、実線、点線、一点鎖線等)、模様(差分画像を囲む背景も含めており、例えば、その背景の模様(斜線模様等))、色彩(削除部分は赤色、追加部分は青色等)があり、その組み合わせであってもよい。
図2は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS202では、画像受付モジュール110が、画像A:100Aと画像B:100Bを受け付ける。
図3は、画像受付モジュール110が受け付ける画像の例を示す説明図である。画像受付モジュール110が受け付ける画像A:100Aの例として、図面画像(原)300がある。
図面画像(原)300には、枠領域310と枠内領域350がある。
枠領域310としては、少なくとも図面の枠を含むが、図面番号領域312、凡例領域314のいずれか一方、又は両方を含めてもよい。図面の枠とは、図面内の本体部分(建築図面における構造物、機械図面、電気回路図面等における部品、電気回路の構成要素等(具体的には、線分、記号、符号等)が記載されている領域)を囲む矩形である。なお、以下の説明で単に図面番号領域312とする場合は、図面番号領域312、凡例領域314を含む。
図面番号領域312は、図面番号、作成日付、修正日付、版番号、作成者、承認者等が記載されている欄であり、一般的には図面枠内の右下にあり、図面枠(ここでの図面枠は、直線からなる矩形の枠線)に接している。
凡例領域314は、図面内の本体部分で使われている記号等の意味を記載した領域であり、図面枠内の領域内にあり、その位置は図面枠内の左端、右端、上端、下端等にあり、一般的には図面枠(ここでの図面枠は、直線からなる矩形の枠線)に接している。
枠内領域350は、枠領域310に囲まれた領域であり、前述の図面内の本体部分である。
図4は、画像受付モジュール110が受け付ける画像の例を示す説明図である。画像受付モジュール110が受け付ける画像B:100Bの例として、図面画像(変更後)400がある。
図面画像(変更後)400は、図面画像(原)300における直方体の図形(修正前図形360)を変更したもの(修正後図形460)である。なお、変更には、線分等の追加、削除があり、それは、部品の追加、変更、記号、文字の修正等によって生じるものであり、また、CADデータからPDFデータへの変換の際に生じる画像としての変更を含めてもよい。
ステップS204では、画像補正モジュール120が、画像A:100Aと画像B:100Bにおける枠の位置合わせを行う。前述した位置合わせを行い、図面画像(原)300の枠領域310の位置と図面画像(変更後)400の枠領域410の位置が合うように、図面画像(原)300又は図面画像(変更後)400に対して平行移動等の画像処理を行う。
ステップS206では、分割領域設定モジュール125が、分割すべき枠の領域を設定する。
図5は、分割領域設定モジュール125による設定処理例を示す説明図である。具体的には、図面画像(原)300から枠領域310、図面画像(変更後)400から枠領域410を分離するための領域設定例を示す説明図である。
分割領域設定モジュール125は、図5の例に示すように、図面画像(原)300(ここでは図面画像(変更後)400でもよい)の左端からの設定距離(左)515によって枠設定領域(左)510を設定し、右端からの設定距離(右)525によって枠設定領域(右)520を設定し、上端からの設定距離(上)535によって枠設定領域(上)530を設定し、下端からの設定距離(下)545によって枠設定領域(下)540を設定する。ここでは、分割する領域の情報として、設定距離(左)515、設定距離(右)525、設定距離(上)535、設定距離(下)545がある。
設定距離(左)515等は、操作者の操作に応じて定めてもよいし、予め定められていてもよい。
図6は、分割領域設定モジュール125による設定処理例を示す説明図である。具体的には、図面画像(原)300から枠領域310、図面画像(変更後)400から枠領域410を分離するための領域設定例を示す図である。
分割領域設定モジュール125は、図6の例に示すように、図面画像(原)300(ここでは図面画像(変更後)400でもよい)の左端からの設定距離(左)515によって枠設定領域(左)510を設定し、右端からの設定距離(右)525によって枠設定領域(右)520を設定し、上端からの設定距離(上)535によって枠設定領域(上)530を設定し、下端からの設定距離(下)645によって枠設定領域(下)640を設定する。そして、右下からの設定距離(横)655、設定距離(高さ)657によって枠設定領域(右下)650を設定している。ここでは、分割する領域の情報として、設定距離(左)515、設定距離(右)525、設定距離(上)535、設定距離(下)645、設定距離(横)655、設定距離(高さ)657がある。
設定距離(横)655等は、操作者の指定によって定めてもよいし、予め定められていてもよい。
また、図5、図6の例を用いた設定では、枠領域310を囲む領域であるが、分割領域設定モジュール125は、枠内領域350を囲む領域を設定するようにしてもよい。
また、予め定められた領域の設定(マスク画像等であってもよい)をメニュー表示して、操作者が選択し得るようにしてもよい。
また、画像内の最大の矩形を抽出し、その矩形に接触している線分に囲まれている領域(具体的には、図面番号領域312、凡例領域314)を枠の画像として設定するようにしてもよい。
また、複数の画像の論理積の処理の行った結果の画像を用いて枠の領域を設定するようにしてもよい。例えば、画像受付モジュール110が受け付けた複数の画像の論理積の処理を行い、その後に画像内の最大の矩形を抽出し、その矩形に接触している線分に囲まれている領域(具体的には、図面番号領域312、凡例領域314)を枠の画像として設定するようにしてもよい。
ステップS208では、領域分割モジュール130が、設定された領域にしたがって、画像A:100Aと画像B:100Bのそれぞれを分割する。
図7は、領域分割モジュール130による処理例を示す説明図である。領域分割モジュール130は、分割領域設定モジュール125による設定に基づいて、図面画像(原)300を図7(a)の例に示す分割領域(枠)710(図面番号領域312と凡例領域314が含まれている枠領域310)と図7(b)の例に示す分割領域(図面本体)720(修正前図形360を含む枠内領域350)に分割する。
図8は、領域分割モジュール130による処理例を示す説明図である。領域分割モジュール130は、分割領域設定モジュール125による設定に基づいて、図面画像(変更後)400を図8(a)の例に示す分割領域(枠)810(図面番号領域412と凡例領域414が含まれている枠領域410)と図8(b)の例に示す分割領域(図面本体)820(修正後図形460を含む枠内領域450)に分割する。
ステップS210では、対応領域設定モジュール135が、画像A:100Aと画像B:100Bの分割された領域の対応を設定する。
図9は、対応領域設定モジュール135による対応付けの例を示す説明図である。
対応領域設定モジュール135では、図面画像(原)300と図面画像(変更後)400をそれぞれ分割した領域に対して、その対応を設定する。具体的には、図7(a)の例に示す分割領域(枠)710と図8(a)の例に示す分割領域(枠)810とを対応させ、図7(b)の例に示す分割領域(図面本体)720と図8(b)の例に示す分割領域(図面本体)820とを対応させるように設定すればよい。つまり、分割領域設定モジュール125によって設定された領域同士を対応させ、その設定された領域以外の領域同士を対応させるように設定すればよい。データ構造の例として、対応付テーブル900がある。図9に例示する対応付テーブル900は、領域画像ファイル欄910、対応領域画像ファイル920を有している。領域画像ファイル欄910は、一方の領域の画像のファイル名を記憶しており、対応領域画像ファイル920は、それに対応する他方の領域の画像のファイル名を記憶している。
ステップS212では、領域対応モジュール140が、設定された対応にしたがって、画像A:100Aと画像B:100Bのそれぞれの領域を対応付ける。具体的には、領域対応モジュール140は、対応領域設定モジュール135による設定(対応付テーブル900)に基づいて、図面画像(原)300の枠領域310と図面画像(変更後)400の枠領域410を対応させ、図面画像(原)300の枠内領域350と図面画像(変更後)400の枠内領域450を対応付ける。
ステップS214では、分割領域処理設定モジュール145が、差分抽出処理を設定する。具体的には、例えば、枠の画像は差分抽出処理の対象としないこと、分割領域(図面本体)720を原画像として、分割領域(図面本体)820を変更後画像とすること、差分抽出処理として、追加、削除の差分を抽出することとする。
ステップS216では、領域処理モジュール150が、設定された差分抽出処理にしたがって、画像A:100Aと画像B:100Bの対応する領域の差分を抽出する。
図10は、領域処理モジュール150内の具体的なモジュール構成例を示す説明図である。領域処理モジュール150内に、図10(a)に例示の追記部分抽出処理モジュール1000、図10(b)に例示の削除部分抽出処理モジュール1005のいずれか一方、又は両方を含んでいてもよい。
追記部分抽出処理モジュール1000は、補正処理モジュール1010、膨張処理モジュール1020、差分抽出処理モジュール1030を有している。
補正処理モジュール1010は、膨張処理モジュール1020、差分抽出処理モジュール1030と接続されている。補正処理モジュール1010は、複数の画像に対して差分抽出処理のための前処理を行う。例えば、ノイズ除去等の画像処理や、枠内の画像同士の位置歪補正処理(例えば、2つの画像間で合致する画素が最も多くなるようにアフィン変換を行うこと、又は、各画像で最も大きい領域を占める図形間で合致する画素が最も多くなるようにアフィン変換を行うこと等の処理が該当する)を行う。つまり、枠と枠内の画像に領域を分割した後、枠内の画像に対して位置歪補正を実施し、その後差分抽出処理を行わせるようにするものである。そして、補正処理後の原画像の枠内の画像(前述の例では分割領域(図面本体)720)を膨張処理モジュール1020へ渡し、補正処理後の変更後の画像の枠内の画像(前述の例では分割領域(図面本体)820)を差分抽出処理モジュール1030へ渡す。
膨張処理モジュール1020は、補正処理モジュール1010、差分抽出処理モジュール1030と接続されている。膨張処理モジュール1020は、補正処理後の原画像の枠内の画像に対して膨張処理を行う。例えば、8方向に1画素以上太らせる処理を行う。対象とする画像がCADデータから生成した場合は、スキャナ等の光学的に読み取った画像の場合と比べて少ない画素数だけ太らせるようなで膨張処理を行う。つまり、対象とする画像がCADデータから生成した場合と、スキャナ等の光学的に読み取った画像の場合とで太らせる画素数が異なる膨張処理を行う。
差分抽出処理モジュール1030は、補正処理モジュール1010、膨張処理モジュール1020と接続されている。差分抽出処理モジュール1030は、補正処理モジュール1010から受け取った画像(変更後の画像の枠内の画像)から膨張処理モジュール1020から受け取った画像(原画像の枠内の画像)を減算する減算処理を行う。これによって追記部分を差分画像として抽出することになる。
なお、減算処理とは、各画素において、次のような処理を行うものである。
黒(1)−白(0)=黒(1)
白(0)−白(0)=白(0)
黒(1)−黒(1)=白(0)
白(0)−黒(1)=白(0)
削除部分抽出処理モジュール1005は、補正処理モジュール1015、膨張処理モジュール1025、差分抽出処理モジュール1035を有している。
補正処理モジュール1015は、膨張処理モジュール1025、差分抽出処理モジュール1035と接続されている。補正処理モジュール1015は、補正処理モジュール1010と同等の処理を行う。ただし、補正処理後の原画像の枠内の画像(前述の例では分割領域(図面本体)720)を差分抽出処理モジュール1035へ渡し、補正処理後の変更後の画像の枠内の画像(前述の例では分割領域(図面本体)820)を膨張処理モジュール1025へ渡す。
膨張処理モジュール1025は、補正処理モジュール1015、差分抽出処理モジュール1035と接続されている。膨張処理モジュール1025は、膨張処理モジュール1020と同等の処理を行う。ただし、補正処理後の変更後の画像の枠内の画像に対して膨張処理を行う。
差分抽出処理モジュール1035は、補正処理モジュール1015、膨張処理モジュール1025と接続されている。差分抽出処理モジュール1035は、差分抽出処理モジュール1030と同等の処理を行う。ただし、補正処理モジュール1015から受け取った画像(原画像の枠内の画像)から膨張処理モジュール1025から受け取った画像(変更後の画像の枠内の画像)を減算する減算処理を行う。これによって削除部分を差分画像として抽出することになる。
なお、追記部分抽出処理モジュール1000、削除部分抽出処理モジュール1005では、減算する画像(A−BにおけるB)に対して膨張処理を施している。
なお、追記部分抽出処理モジュール1000、削除部分抽出処理モジュール1005は、枠内の画像のみならず、枠の画像を対象としてもよいし、両方を含めてもよい。
図11は、領域処理モジュール150による処理例を示すフローチャートである。
ステップS1102では、補正処理モジュール1010が、両画像に対して補正処理を行う。
ステップS1104では、膨張処理モジュール1020が、原画像に対して膨張処理を行う。
ステップS1106では、差分抽出処理モジュール1030が、修正後画像から膨張処理した原画像を減算処理する。
ステップS1108では、差分抽出処理モジュール1030が、ステップS1106による処理結果の画像を追記部分抽出画像として領域合成モジュール160へ渡す。
ステップS1110では、補正処理モジュール1015が、両画像に対して補正処理を行う。
ステップS1112では、膨張処理モジュール1025が、修正後画像に対して膨張処理を行う。
ステップS1114では、差分抽出処理モジュール1035が、原画像から膨張処理した修正後画像を減算処理する。
ステップS1116では、差分抽出処理モジュール1035が、ステップS1114による処理結果の画像を削除部分抽出画像として領域合成モジュール160へ渡す。
図12は、領域処理モジュール150による処理結果の例を示す説明図である。追記部分抽出画像1200は、追記部分抽出画像であり、追記部分1202、追記部分1204、追記部分1206、追記部分1208を有している。削除部分抽出画像1250は、削除部分抽出画像であり、削除部分1252、削除部分1254、削除部分1256を有している。
ステップS218では、領域合成モジュール160が、画像A:100Aと画像B:100Bのいずれか一方の枠の画像と差分の画像を合成する。また、差分以外の画像とも合成してもよい。合成の例として、
(1)枠内の画像間の差分の画像と、画像A:100Aと画像B:100Bのいずれか一方の枠の画像の合成
(2)枠内の画像間の差分の画像と、画像A:100Aと画像B:100Bのいずれか一方の枠の画像に対して色変換などの編集(背景への色付け、シェーディング、ネガポジ反転など)をした画像の合成
(3)枠内の画像間の差分の画像と、画像A:100Aと画像B:100Bの枠の画像の差分画像の合成
図13は、領域合成モジュール160による処理結果の例を示す説明図である。
図13(a)に例示の処理結果画像190は、図12(a)に例示の追記部分抽出画像1200と図12(b)に例示の削除部分抽出画像1250と図7(a)に例示の分割領域(枠)710(図8(a)に例示の分割領域(枠)810であってもよい)とを合成したものである。つまり、枠内には差分の画像があり、その画像と元の枠の画像とを合成したものである。なお、追記部分1202、1204、1206、1208は赤、削除部分1252、1254、1256は青で表示し得るように合成してもよい。
図13(b)に例示の処理結果画像190は、図12(a)に例示の追記部分抽出画像1200と図7(a)に例示の分割領域(枠)710(図8(a)に例示の分割領域(枠)810であってもよい)と図8(b)に例示の修正後図形460を合成したものである。なお、図8(b)に例示の修正後図形460は、点線で表示し得るように合成したものであり、例えば、図8(b)に例示の修正後図形460を点線化処理(予め定められた距離毎に実線を空白にする処理)を施して、その上に図12(a)に例示の追記部分抽出画像1200を上書きすればよい。
図14は、領域合成モジュール160による処理結果の例を示す説明図である。
図14(a)に例示の処理結果画像190は、図12(b)に例示の削除部分抽出画像1250と図7(a)に例示の分割領域(枠)710(図8(a)に例示の分割領域(枠)810であってもよい)と図7(b)に例示の修正前図形360を合成したものである。なお、図7(b)に例示の修正前図形360は、点線で表示し得るように合成したものであり、例えば、図7(b)に例示の修正前図形360に対して点線化処理を施して、その上に図12(b)に例示の削除部分抽出画像1250を上書きすればよい。
図14(b)に例示の処理結果画像190は、図12(a)に例示の追記部分抽出画像1200と図7(a)に例示の分割領域(枠)710(図8(a)に例示の分割領域(枠)810であってもよい)と図7(b)に例示の修正前図形360を合成したものである。なお、図7(b)に例示の修正前図形360は、点線で表示し得るように合成したものであり、例えば、図7(b)に例示の修正前図形360に対して点線化処理を施して、その上に図12(a)に例示の追記部分抽出画像1200を上書きすればよい。そして、枠領域310の領域にシェードをかけた(網掛けを行った)表示を行い得るように合成したものである。枠領域にシェード(網掛け)表示を行うことにより、この領域に対しては差分抽出処理を行っていないことを操作者に示すことができる。
ステップS220では、画像出力モジュール170が、合成した画像を出力する。具体的には、図13(a)、図13(b)、図14(a)、図14(b)に例示の処理結果画像190を出力する。例えば、これらをディスプレイに表示するようにしてもよいし、プリンタで印刷するようにしてもよい。
図15を参照して、本実施の形態の画像処理装置のハードウェア構成例について説明する。図15に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などによって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部1517と、プリンタなどのデータ出力部1518を備えたハードウェア構成例を示している。
CPU(Central Processing Unit)1501は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、画像受付モジュール110、画像補正モジュール120、分割領域設定モジュール125、領域分割モジュール130、対応領域設定モジュール135、領域対応モジュール140、分割領域処理設定モジュール145、領域処理モジュール150、領域合成モジュール160、画像出力モジュール170等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
ROM(Read Only Memory)1502は、CPU1501が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)1503は、CPU1501の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス1504により相互に接続されている。
ホストバス1504は、ブリッジ1505を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス1506に接続されている。
キーボード1508、マウス等のポインティングデバイス1509は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ1510は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)などがあり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。
HDD(Hard Disk Drive)1511は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU1501によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクには、受け付けた複数の画像、各モジュールの処理結果、処理結果画像190などが格納される。さらに、その他の各種のデータ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
ドライブ1512は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体1513に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース1507、外部バス1506、ブリッジ1505、及びホストバス1504を介して接続されているRAM1503に供給する。リムーバブル記録媒体1513も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
接続ポート1514は、外部接続機器1515を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート1514は、インタフェース1507、及び外部バス1506、ブリッジ1505、ホストバス1504等を介してCPU1501等に接続されている。通信部1516は、通信回線に接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部1517は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部1518は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
なお、図15に示す画像処理装置のハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図15に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図15に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
前述の実施の形態においては、2枚の画像を対象とする場合の例を示したが、3枚以上の画像を対象としてもよい。その場合、例えば、2枚の画像の組(3枚の場合は3組)のそれぞれについて、差分の画像を抽出するようにしてもよいし、それらの組のうち、選択した組の画像を対象としてもよい。例えば、原画像(A)、変更後の画像(B)、さらに変更後の画像(C)を受け付けた場合、原画像(A)と変更後の画像(B)の差分画像、変更後の画像(B)と変更後の画像(C)の差分画像、原画像(A)と変更後の画像(C)の差分画像を抽出するようにしてもよいし、このうちの前2者の差分画像を抽出するようにしてもよい。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
110…画像受付モジュール
120…画像補正モジュール
125…分割領域設定モジュール
130…領域分割モジュール
135…対応領域設定モジュール
140…領域対応モジュール
145…分割領域処理設定モジュール
150…領域処理モジュール
160…領域合成モジュール
170…画像出力モジュール

Claims (9)

  1. 複数の図面の画像を受け付ける画像受付手段と、
    前記画像受付手段によって受け付けられた画像を図面の枠の画像と該枠内の画像とに分割する分割手段と、
    前記分割手段によって分割された各図面の枠内の画像を対応付ける対応付手段と、
    前記対応付手段によって対応付けられた少なくとも枠内の画像間の差分の画像を抽出処理する処理手段と、
    前記処理手段によって抽出処理された差分の画像を出力する出力手段
    を具備し、
    前記分割手段は、画像内の最大の矩形を抽出し、該矩形に接触している線分に囲まれている領域を抽出し、該矩形と抽出した領域を枠の画像とする
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記処理手段によって抽出処理された差分の画像と前記分割手段によって分割された図面の枠の画像とを合成する合成手段
    をさらに具備し、
    前記出力手段は、前記合成手段によって合成された画像を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記処理手段は、一方の画像に対して膨張処理を施し、膨張処理された画像と他方の画像間の差分を抽出処理する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記処理手段は、一方の画像から他方の画像を減算する第1の減算処理による結果である第1の差分画像を生成し、該他方の画像から該一方の画像を減算する第2の減算処理による結果である第2の差分画像を生成し、
    前記出力手段は、前記第1の差分画像と前記第2の差分画像を異なる態様で出力する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記処理手段は、前記第1の減算処理における他方の画像に膨張処理を施し、前記第2の減算処理における一方の画像に膨張処理を施す
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記分割手段によって分割された各図面の枠内の画像に対して位置歪補正を行う補正手段
    をさらに具備し、
    前記処理手段は、前記補正手段による処理結果である各画像間の差分の画像を抽出処理する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記対応付手段は、さらに、前記分割手段によって分割された各図面の枠の画像を対応付け、
    前記処理手段は、さらに、前記対応付手段によって対応付けられた枠の画像間の差分の画像を抽出処理し、
    前記合成手段は、枠内の画像間の差分の画像と枠の画像間の差分の画像を合成する
    ことを特徴とする請求項2、請求項2に従属する請求項3から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記合成手段は、前記処理手段によって抽出処理された差分の画像と前記分割手段によって分割された図面の枠の画像の編集画像とを合成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  9. コンピュータを、
    複数の図面の画像を受け付ける画像受付手段と、
    前記画像受付手段によって受け付けられた画像を図面の枠の画像と該枠内の画像とに分割する分割手段と、
    前記分割手段によって分割された各図面の枠内の画像を対応付ける対応付手段と、
    前記対応付手段によって対応付けられた少なくとも枠内の画像間の差分の画像を抽出処理する処理手段と、
    前記処理手段によって抽出処理された差分の画像を出力する出力手段
    として機能させ
    前記分割手段は、画像内の最大の矩形を抽出し、該矩形に接触している線分に囲まれている領域を抽出し、該矩形と抽出した領域を枠の画像とする
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
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