JPH0916733A - デジタル情報記録方法および解読方法 - Google Patents

デジタル情報記録方法および解読方法

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JPH0916733A
JPH0916733A JP7163611A JP16361195A JPH0916733A JP H0916733 A JPH0916733 A JP H0916733A JP 7163611 A JP7163611 A JP 7163611A JP 16361195 A JP16361195 A JP 16361195A JP H0916733 A JPH0916733 A JP H0916733A
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JP7163611A
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Inventor
Atsushi Aoki
淳 青木
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録面内に、ビットに対応する行列状の枡目
を仮想的に設定し、記録すべきデジタル情報に応じたマ
ークを各枡目に付与して2次元パターンとして記録する
場合に、読み取り時に特定パターンの予想位置がある程
度ずれたとしても特定パターンを正確に探索できるよう
にしたデジタル情報記録方法を提供する。 【構成】 情報記録領域23の外周から離間した内部
に、情報記録領域23内での位置を示すための特定パタ
ーン22を配置する。情報記録領域23内で特定パター
ン22の上下左右の少なくともいずれかの側に外接する
閉領域48を、特定パターン22と同一構成を持つ同一
パターン122が現れるのを禁止すべき禁止領域48と
して設定する。禁止領域48のうち少なくとも特定パタ
ーン22に外接する側の一部を占める領域を置換領域4
9として設定し、この置換領域49に特定パターンの構
成要素と成り得ない置換パターンを配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、平面状の記録面に、
デジタル情報を2次元パターンとして記録するデジタル
情報記録方法に関する。また、そのようなデジタル情報
記録方法によって記録されたデジタル情報を解読するの
に適したデジタル情報解読方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、紙などの平面状の記録面内に設け
られた情報記録領域に、ビットに対応する行列状の桝目
を仮想的に設定し、上記各桝目に0と1のデータを表す
白または黒を付して、記録すべきデジタル情報を2次元
パターンとして表現する記録方式が盛んに開発されてい
る。
【0003】本出願人は先に、図28に示すように、記
録面20内に設けられた情報記録領域23の内部に位置
する枡目の読み取り誤差を少なくするために、情報記録
領域23内に、枡目の位置を求める基準となる特定パタ
ーン22を配置する方式を提案した(特願平6−325
275号)。
【0004】すなわち、記録面20内で、実際に情報が
記録されている情報記録領域23内には、本来記録すべ
きデジタル情報(以下、適宜「本来の記録情報」とい
う。)を表す領域21の隙間に、特定の形状に連結した
複数の枡目に特定のパターンで白黒を付してなる特定パ
ターン22が複数配置されている。この例では、矩形の
情報記録領域23内に、縦4×横3の合計12個の特定
パターン22が縦横一定間隔(縦方向の間隔と横方向の
間隔は同じであっても異なっていてもよい)で行列状に
配置されている。図29によって良く分かるように、特
定パターン22の配列で最上段、最下段、左列、右列に
属する10個の特定パターン22は情報記録領域23の
外周に沿って配置され、残りの2個の特定パターン22
は情報記録領域23の外周から離間した内部(中央部近
傍)に配置されている。
【0005】図30に示すように、この特定パターン2
2は、黒が付された1個の枡目からなる中心部41と、
その周囲を環状に取り囲む白が付された8個の枡目から
なる第1環状部42と、さらにその周囲を環状に取り囲
む黒が付された16個の枡目からなる第2環状部43と
で構成されている。全体として5行×5列の合計25個
の枡目を含む正方形のブロックとなっている。図33に
示すように、この特定パターン22は、読み取り時に、
読取装置によって得たビットマップデータ上で中心部4
1から第1環状部42を横切り、第2環状部(黒)43
と思われる領域の内周に沿って左手法(左手を壁につけ
ながら迷路の壁をたどる方法)で一周するような読取ア
ルゴリズムによって簡単に見つけることができるもので
ある。
【0006】本来の記録情報は図32に示すようなマッ
ピング規則によって上記情報記録領域23に割り当てら
れる。図32は、図28に示した情報記録領域23の一
部に相当する横35×縦20の枡目の部分23Aを示し
ている。この情報記録領域23Aには、6個(横方向3
個×縦方向2個)の特定パターン22が、横15枡目お
き、かつ縦15枡目おきに配置されている。情報記録領
域23Aの枡目700個のうち特定パターン22に用い
られる枡目の数は150個であり、残り550個の枡目
21が本来の記録情報を表すために用いられている。本
来の記録情報を表す枡目21にはアドレス番地1,2,
…,550(簡単のため一部の番地のみ示す)が付され
ている。アドレス番地は、左上隅の特定パターン22に
接する第1行の左端の枡目から右へ向かって1番地から
10番地、さらに最上段中央の特定パターン22を越え
て11番地から20番地となっている。第2行〜第5行
まで同様に番地付けがなされ、第5行の右端の特定パタ
ーンに接する枡目が100番地となっている。第6行〜
第15行までは、各行左端の枡目から右へ向かって1ず
つ番地が増加している。第16行から第20行までは、
第1行〜第5行までと同様に、中央の特定パターン22
を越えて番地付けがなされている。このようにして、行
の中央に特定パターン22が配置されているときはその
特定パターン22を越えて番地付けがなされている。ア
ドレス番地1の枡目に記録情報の1番目のビット情報が
対応し、ビット情報の値が“1”の場合は黒、“0”の
場合には白がその枡目に付される。以下同様に記録情報
が記録され、この結果、情報記録領域23Aの550個
の枡目21に550ビットのデジタル情報がマッピング
され得る。
【0007】図28のように記録されたデジタル情報
は、次のようにして読み取る。
【0008】まず、特定パターン22が縦横一定の間隔
で行列状に配置されているという配置情報をもとに、特
定パターン22を探索する。読取装置によって記録情報
に対応した白黒の画素からなるビットマップデータを得
て、その中から図34に示す四隅の特定パターンa0
0,a04,a40,a44を検出する(図34では各
特定パターン22をa00,a01,…,a44によっ
て区別している。)。
【0009】続いて、情報記録領域23の例えば上辺と
左辺に沿って配置された特定パターン22を探索する。
すなわち、まず左上隅の特定パターンa00の隣の特定
パターンa01を探し、順次右へ向かってa02,a0
3と探していく。例えば特定パターンa01を探す場
合、情報記録領域23内に特定パターンが横15桝目ピ
ッチで現れることが予め分かっているため、a00から
a04の方向に向かって15桝目分進んだ位置に特定パ
ターンa01が現れることが予想される。そこで、その
予想位置近傍を調べて、特定パターン22と一致する形
状(パターン)を探す。この操作を繰り返すことによ
り、情報記録領域23の上辺に沿った特定パターン22
を順次見つけることができる。同様にして、情報記録領
域23の左辺に沿った特定パターン22を順次見つけ
る。
【0010】情報記録領域23の四辺に隣接していない
中央部近傍の特定パターンa11〜a13,a21〜a
23,a31〜a33は、情報記録領域23内に特定パ
ターンが格子状に並んでいることを利用して位置を予想
し、予想位置近傍を調べて、特定パターンと一致する形
状を探すことによって見つけることができる。例えば、
図34中に矢印で示すように、特定パターンa00,a
01,a10の座標を利用して特定パターンa11の位
置を予想し、その予想位置近傍を調べて、特定パターン
と一致する形状を探す。この新たに得た特定パターンa
11の座標と特定パターンa01,a02の座標を利用
して特定パターンa12の探索を行う。このようにし
て、逐次的に中央部近傍の特定パターンa11〜a1
3,a21〜a23,a31〜a33を見つける。
【0011】次に、探索した特定パターン22の位置
(位置情報)を求める。すなわち、探索した特定パター
ン22の中心部41について、ビットマップデータ上に
おける重心の位置を求め、その位置を特定パターン22
の位置とする。
【0012】次に、図35に示すように、情報記録領域
23のうち隣り合う4個の特定パターン22を含む領域
(M行N列の枡目を含む領域)毎に、本来の記録情報を
表す枡目21の値を得る。
【0013】すなわち、左上(0行0列目)の特定パタ
ーン22の位置をP00、右上(0行N列目)の特定パタ
ーン22の位置をP0N、左下(M行0列目)の特定パタ
ーン22の位置をPM0、右下(M行N列目)の特定パタ
ーン22の位置をPMNとし、これら4個の特定パターン
22に囲まれた領域内のm行n列目(m,nは任意の整
数)の枡目の位置をPmnとする。
【0014】P00とP0Nとをn:(N−n)に内分した
点をP0n、PM0とPMNとをn:(N−n)に内分した点
をPMn、P00とPM0とをm:(M−m)に内分した点を
m0、P0NとPMNとをm:(M−m)に内分した点をP
mNとすると、求める枡目Pmnの位置は、P0nとPMnとを
結ぶ直線L1と、Pm0とPmNとを結ぶ直線L2との交点
として表される。直線L1と直線L2との交点Pmnは、
直線L1をm:(M−m)に内部した点または直線L2
をn:(N−n)に内分した点としても表される。上記
4個の特定パターン22の位置P00,P0N,PM0,PMN
を用いて、これら4個の特定パターン22に囲まれた領
域内の枡目の位置Pmnを表すと、
【数1】 となる。このようにして各枡目の位置Pmnを求め、この
位置Pmnの値を調べることにより、各枡目の値を知るこ
とができる。
【0015】記録面20全体に対して不均一な歪みが生
じた場合であっても、このように隣接する4個の特定パ
ターンに囲まれた小さな領域に対して生じる歪みはほぼ
比例的な歪みに近似される。したがって、この方式によ
れば、記録面20に多少歪みがあったとしても、デジタ
ル情報を正確に読み取ることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方式では、図31に示すように、情報記録領域23内で
特定パターン22から4桝目ずれたところに特定パター
ン22と同一構成を持つ同一パターン122が現れるこ
とがある。このため、読み取り時に、特定パターン22
が現れると予想した位置(重心位置)が特定パターン2
2の中心部41から右へ3桝目ずれて同一パターン12
2の第1環状部142に入ったとき、この同一パターン
122が特定パターン22であると誤認識する。また、
その予想位置が特定パターン22の中心部41から右へ
2桝目ずれて同一パターン122の第2環状部143に
入った場合でも、その位置の周辺を探索する仕方によっ
ては、先に同一パターン122の第1環状部142を見
つけてしまい、同様に誤認識するおそれがある。
【0017】つまり、特定パターン22を正確に探索す
るためには、特定パターン22の予想位置が、特定パタ
ーン22の中心部41または第1環状部42内に入るこ
とが要求され、特定パターン22の真の位置に対する予
想位置の「ずれ」が、上下左右にそれぞれ1桝目程度し
か許容されないという問題がある。
【0018】そこで、この発明の目的は、読み取り時に
特定パターンの予想位置がある程度ずれたとしても特定
パターンを正確に探索できるようにしたデジタル情報記
録方法を提供することにある。また、そのようなデジタ
ル情報記録方法によって記録された記録情報を読み取る
のに適したデジタル情報解読方法を提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載のデジタル情報記録方法は、平面状
の記録面内に、ビットに対応する行列状の桝目を仮想的
に設定し、上記各桝目に記録すべきデジタル情報に応じ
た光学的に認識可能なマークを付与して、上記記録すべ
きデジタル情報を2次元パターンとして記録するデジタ
ル情報記録方法であって、上記記録面内に上記2次元パ
ターンを表現すべき情報記録領域を設定し、上記情報記
録領域の外周から離間した内部に、上記情報記録領域内
での位置を示すように特定の形状に連結した複数の桝目
に上記マークを所定のパターンで付してなる特定パター
ンを配置するとともに、上記情報記録領域内で、複数の
枡目からなり、上記特定パターンの上下左右の少なくと
もいずれかの側に外接する閉領域又は上記特定パターン
を取り囲んで外接する環状の領域を、上記特定パターン
と同一構成を持つ同一パターンが現れるのを禁止すべき
禁止領域として設定し、上記禁止領域のうち少なくとも
上記特定パターンに外接する側の一部を占める領域を置
換領域として設定し、この置換領域に上記特定パターン
の構成要素と成り得ない置換パターンを配置することを
特徴としている。
【0020】また、請求項2に記載のデジタル情報記録
方法は、請求項1に記載のデジタル情報記録方法におい
て、上記置換パターンとして、本来記録すべきデジタル
情報とは無関係な所定のパターンを用いることを特徴と
している。
【0021】また、請求項3に記載のデジタル情報記録
方法は、請求項1に記載のデジタル情報記録方法におい
て、上記置換パターンとして、連結した枡目複数個の単
位でデジタル情報の1ビットを表す変換ルールによって
本来記録すべきデジタル情報を表すパターンを作成する
ことを特徴としている。
【0022】また、請求項4に記載のデジタル情報記録
方法は、請求項1に記載のデジタル情報記録方法におい
て、上記置換パターンとして、上記置換領域に本来記録
すべきデジタル情報と、上記置換領域と対応する形状を
持ち上記マークが一定のパターンで付されてなる変調用
パターンとを枡目毎に1対1に対応させて、対応する枡
目が表す値の排他的論理和を算出し、算出した排他的論
理和の値を表すマークからなるパターンを作成すること
を特徴としている。
【0023】また、請求項5に記載のデジタル情報記録
方法は、請求項1乃至4のいずれか一つに記載のデジタ
ル情報記録方法において、上記情報記録領域内で上記特
定パターンを配置した領域以外の領域に、本来記録すべ
きデジタル情報を割り当てて、各特定パターンに外接す
る禁止領域に上記同一パターンの中心部が現れるか否か
を検査し、上記検査した禁止領域に上記同一パターンの
中心部が現れないとき、その禁止領域に含まれる置換領
域に上記本来記録すべきデジタル情報をそのまま配置す
る一方、上記検査した禁止領域に上記同一パターンの中
心部が現れるとき、その禁止領域に含まれる置換領域に
上記置換パターンを配置するとともに、その禁止領域に
接する特定パターンを、上記特定パターンを構成するマ
ークの明暗を反転してなる別の特定パターンに変更する
ことを特徴としている。
【0024】また、請求項6に記載のデジタル情報記録
方法は、請求項1乃至4のいずれか一つに記載のデジタ
ル情報記録方法において、上記情報記録領域内で上記特
定パターンを配置した領域以外の領域に、本来記録すべ
きデジタル情報を割り当て、各置換領域について、上記
置換領域に本来記録すべきデジタル情報と、上記置換領
域と対応する形状を持ち上記マークが一定のパターンで
付されてなる第1の変調用パターンとを枡目毎に1対1
に対応させて、対応する枡目が表す値の排他的論理和を
算出し、算出した排他的論理和の値を表すマークからな
るパターンを、第1の置換パターンとして作成し、上記
置換領域に上記第1の置換パターンを割り当てて、各特
定パターンに外接する禁止領域に上記同一パターンの中
心部が現れるか否かを検査し、上記検査した禁止領域に
上記同一パターンの中心部が現れないとき、その禁止領
域に含まれる置換領域に上記第1の置換パターンをその
まま配置する一方、上記検査した禁止領域に上記同一パ
ターンの中心部が現れるとき、上記置換領域に本来記録
すべきデジタル情報と、上記第1の変調用パターンと同
一形状を持ち上記マークのパターンが異なる第2の変調
用パターンとを枡目毎に1対1に対応させて、対応する
枡目が表す値の排他的論理和を算出し、算出した排他的
論理和の値を表すマークからなるパターンを、第2の置
換パターンとして作成し、その禁止領域に含まれる置換
領域に上記第2の置換パターンを配置するとともに、そ
の禁止領域に接する特定パターンを、上記特定パターン
を構成するマークの明暗を反転してなる別の特定パター
ンに変更することを特徴としている。
【0025】また、請求項7に記載のデジタル情報記録
方法は、請求項1乃至6のいずれか一つに記載のデジタ
ル情報記録方法において、上記情報記録領域として矩形
状の領域を設定し、上記情報記録領域内に、この情報記
録領域の四隅のうち少なくとも1つの隅に上記特定パタ
ーンを配置するとともに、上記隅をつくる辺に沿って上
記特定パターンを配置し、上記隅に配置された特定パタ
ーンと上記辺に沿って隣り合う特定パターンとの間で、
上記辺に沿って延び双方の特定パターンに外接する領域
を、上記特定パターンと同一構成を持つ同一パターンが
現れるのを禁止すべき禁止領域として設定し、上記禁止
領域内に含まれ、上記辺に沿って延び双方の特定パター
ンに外接する領域を置換領域として設定し、この置換領
域に上記特定パターンの構成要素と成り得ない置換パタ
ーンを配置することを特徴としている。
【0026】また、請求項8に記載のデジタル情報記録
方法は、請求項7に記載のデジタル情報記録方法におい
て、上記情報記録領域内に配置すべき上記特定パターン
の総数を一定とし、上記情報記録領域内に上記特定パタ
ーンを互いに間隔をとって行列状に配列するルールの下
で、上記記録すべきデジタル情報の量に応じて、上記特
定パターン間の間隔を桝目単位で変更して上記情報記録
領域の大きさを定めることを特徴としている。
【0027】また、請求項9に記載のデジタル情報記録
方法は、請求項7又は8に記載のデジタル情報記録方法
によって記録されたデジタル情報を読み取るデジタル記
録情報の解読方法であって、上記情報記録領域内で、上
記隅に配置された特定パターンを探索し、上記隅に配置
された特定パターンから上記辺に沿って隣り合う特定パ
ターンを探索し、上記隅の特定パターンと上記隣り合う
特定パターンとの間の間隔に基づいて、上記情報記録領
域の内部に配置された特定パターンの位置を算出し、上
記算出した位置に基づいて、上記情報記録領域の内部に
配置された特定パターンを探索し、上記探索した特定パ
ターンの位置に基づいて、本来のデジタル情報が記録さ
れた各桝目の位置を算出し、上記算出した位置の各桝目
が表す値を読み取り、この値に基づいて上記記録面に記
録されたデジタル情報を再現することを特徴としてい
る。
【0028】
【作用】請求項1のデジタル情報記録方法では、上記特
定パターンに外接する置換領域に、特定パターンの構成
要素と成り得ない置換パターンを配置するので、この置
換領域を含む禁止領域に上記特定パターンと同一構成を
持つ同一パターン(以下、単に「同一パターン」とい
う。)が現れるのが防止される。つまり、特定パターン
に対して同一パターンが最も接近して現れたとしても、
同一パターンの構成要素は置換領域よりも外側にしか現
れないので、禁止領域内で上記置換領域が占める幅を設
定することによって、禁止領域に上記同一パターンの少
なくとも中心部が現れないようにすることができる。し
たがって、読み取り時に、特定パターンの予測位置があ
る程度ずれても、特定パターンが正確に探索され、読取
エラーの発生が防止される。しかも、上記特定パターン
を情報記録領域の外周から離間した内部に配置している
ので、情報記録領域の中央近傍が歪んだとしても、読み
取り時に上記特定パターンの位置に基づいて上記情報記
録領域の中央近傍の桝目の位置が精度良く求められる。
したがって、情報記録領域の面積を大きくして、記録容
量を増大することが可能となる。
【0029】請求項2のデジタル情報記録方法では、上
記置換パターンとして、本来記録すべきデジタル情報と
は無関係な所定のパターンを用いるので、複雑な計算処
理を行うことなく、置換領域に上記置換パターンが簡単
に配置される。
【0030】請求項3のデジタル情報記録方法では、上
記置換パターンとして、連結した枡目複数個の単位でデ
ジタル情報の1ビットを表す変換ルールによって本来記
録すべきデジタル情報を表すパターンを作成する。この
ようにした場合、上記変換ルールによって情報記録領域
内の置換領域についてのみ変換処理を行えば良いので、
上記変換ルールを記憶するための変換テーブルは比較的
小さなもので良く、変換処理のための計算量も比較的少
なくて済む。したがって、上記置換パターンが容易に作
成され得る。しかも、請求項2の場合に比して、置換領
域にも本来記録すべきデジタル情報を記録できるので、
置換パターンを配置することによる記録情報量の減少
(枡目複数個の単位でデジタル情報の1ビットを表して
いるのでこの減少自体は生ずる)が少なくて済む。
【0031】請求項4のデジタル情報記録方法では、上
記置換パターンとして、上記置換領域に本来記録すべき
デジタル情報と、上記置換領域と対応する形状を持ち上
記マークが一定のパターンで付されてなる変調用パター
ン(定数に相当する)とを枡目毎に1対1に対応させ
て、対応する枡目が表す値の排他的論理和を算出し、算
出した排他的論理和の値を表すマークからなるパターン
を作成する。このようにした場合、上記変調用パターン
によって情報記録領域内の置換領域についてのみ上のよ
うな変調処理を行えば良いので、変調処理のための計算
量が比較的少なくて済む。したがって、上記置換パター
ンが容易に作成され得る。しかも、置換領域にも、枡目
1個当たり1ビットの密度で本来記録すべきデジタル情
報を記録できるので、置換パターンを配置することによ
って記録情報量の減少が生じることがない。
【0032】請求項5のデジタル情報記録方法では、各
特定パターンに外接する禁止領域に上記同一パターンの
中心部が現れるか否かを検査し、上記検査した禁止領域
に上記同一パターンの中心部が現れるときのみ、その禁
止領域に含まれる置換領域に上記置換パターンを配置す
るので、各置換領域にすべて置換パターンを配置する場
合に比して、置換パターンを配置するための計算処理量
が実際上減少し、処理が簡単に行われる。しかも、置換
パターンを配置した置換領域(を含む禁止領域)に接す
る特定パターンを、マークの明暗を反転してなる別の特
定パターンに変更するので、読み取り時に、その置換領
域に本来記録すべきデジタル情報が記録されているか、
置換パターンが記録されているかを区別することができ
る。
【0033】請求項6のデジタル情報記録方法では、各
置換領域に第1の置換パターンを割り当てて、各特定パ
ターンに外接する禁止領域に上記同一パターンの中心部
が現れるか否かを検査し、上記検査した禁止領域に上記
同一パターンの中心部が現れるときのみ、その禁止領域
に含まれる置換領域に上記第1の置換パターンと異なる
第2の置換パターンを配置するので、置換領域を含む禁
止領域に同一パターンが現れるのがより確実に防止され
る。しかも、第2の置換パターンを配置した置換領域
(を含む禁止領域)に接する特定パターンを、マークの
明暗を反転してなる別の特定パターンに変更するので、
読み取り時に、その置換領域に第1の置換パターンが記
録されているか、第2の置換パターンが記録されている
かを区別することができる。
【0034】請求項7のデジタル情報記録方法では、情
報記録領域の隅に配置された特定パターンと、この隅を
つくる辺に沿って隣り合う特定パターンとの間の置換領
域に、特定パターンの構成要素と成り得ない置換パター
ンを配置するので、この置換領域を含む禁止領域に同一
パターンが現れるのが防止される。したがって、上記辺
に沿って配置された特定パターンが正確に探索される。
この特定パターンは、情報記録領域の内部に配置された
特定パターンを探索する際の基準となるものであるか
ら、以降の特定パターンの探索が正確に行われ、読取エ
ラーの発生が防止される。
【0035】請求項8のデジタル情報記録方法では、上
記情報記録領域内に配置すべき上記特定パターンの総数
を一定とし、上記情報記録領域内に上記特定パターンを
互いに間隔をとって行列状に配列するルールの下で、上
記記録すべきデジタル情報の量に応じて、上記特定パタ
ーン間の間隔を桝目単位で変更して上記情報記録領域の
大きさを定めるので、記録面内で必要最小限の面積に効
率良く記録が行われる。
【0036】請求項9のデジタル情報解読方法によれ
ば、請求項7又は8に記載のデジタル情報記録方法によ
って記録されたデジタル情報が効率良く読み取ることが
可能となる。すなわち、情報記録領域の辺に沿って配置
された特定パターン間の間隔に基づいて、情報記録領域
の内部に配置された特定パターンの位置を求めるので、
情報記録領域の大きさが異なっていたり(請求項7によ
り記録されたもの)、記録担体毎に情報記録領域内の特
定パターン間の間隔(桝目の数)が異なっていたとして
も(請求項8により記録されたもの)、同一の情報解読
装置(データ解読アルゴリズム)を用いて読み取ること
が可能となる。したがって、複数の情報解読方法を用意
する、あるいは、読み取り時に記録担体によって桝目の
数を設定する、といった手間が不要になる。
【0037】
【実施例】以下、この発明のデジタル情報記録方法およ
び解読方法を実施例により詳細に説明する。
【0038】(第1実施例)このデジタル情報記録方法
では、図1に示すように、記録面20に設けられた情報
記録領域23内で、特定パターン22に外接する一定の
禁止領域に、特定パターン22と同一構成を持つ同一パ
ターン122が現れないように記録を行う。図1の例で
は、同一パターン122が現れるのを禁止する禁止領域
として、4枡目の幅で特定パターン22の周囲を取り囲
む領域44を設定している。この禁止領域44に同一パ
ターン122が現れないようにした場合、同一パターン
122の中心部141が現れる位置は上下左右いずれの
方向についても特定パターン22の位置から少なくとも
7桝目ずれたところとなる。
【0039】このとき、特定パターン22の探索範囲A
0を、予想位置P0を中心とする縦5個×横5個の枡目か
らなる正方形の領域であるものとすると、予想位置P0
が特定パターン21の中心部41から例えば右に3桝目
ずれても、同一パターン122の第2環状部143より
も先に特定パターン22の第2環状部43を検出するこ
とができる。したがって、特定パターン22を正確に探
索でき、読取エラーの発生を防止することができる。
【0040】このように、図1に示した特定パターン2
2に外接する一定の禁止領域44に同一パターン122
が現れないようにする記録方法について、次に具体的に
説明する。
【0041】(1) 図2(a)に示すように、禁止領域
44内で特定パターン22の周囲に外接し、特定パター
ン22を2桝目の幅で取り囲む環状の置換領域45を設
定する。これとともに、図2(b)に示すように、置換領
域45に対応する形状を持ち、白と黒とを交互に付与し
てなる変調用パターン31(四隅の枡目が黒のもの)を
設定する。図2(a)に示すように、情報記録領域23内
で特定パターン22を除く領域の各枡目に、本来の記録
情報に対応してマークを付与して第1次パターンを作成
する。次に、第1次パターンの内容にかかわらず(つま
り、図2(a)では特定パターン22の位置から右に4枡
目ずれたところに同一パターン122が現れているが、
同一パターン122の出現の有無を検査することな
く)、次の変調処理を行う。すなわち、置換領域45に
ついて第1次パターンと変調用パターン31とを枡目毎
に1対1に対応させて、対応する枡目が表す値の排他的
論理和を算出し、図2(c)に示すように、置換領域45
にこの排他的論理和の値を表すマークからなる第2次パ
ターンを置換パターンとして配置する。これにより、同
一パターン122を解消して、禁止領域44に同一パタ
ーン122が現れないようにする。置換領域45の外側
の領域には、第1次パターンの対応する部分をそのまま
配置する。
【0042】読み取り時には、上記変調用パターン31
と同一のパターンを復調用パターンとして設定する。各
特定パターン22の周りで図2(c)に示す置換領域45
に配置された第2次パターンを取り出し、この取り出し
た第2次パターンと上記復調用パターンとを枡目毎に1
対1に対応させて、対応する枡目が表す値の排他的論理
和をそれぞれ算出し、この排他的論理和の値を表すマー
クからなる第1次パターンを得る。置換領域45の外側
の領域からは第1次パターンをそのまま得ることができ
る。
【0043】(2) また、上記第1次パターンを作成
した段階で、禁止領域44に同一パターン122が現れ
たか否かを検査し、現れた場合のみ上記変調処理を行う
ようにしても良い。
【0044】すなわち図3(a)に示すように、情報記録
領域23内で特定パターン22を除く領域の各枡目に、
本来の記録情報に対応してマークを付与して第1次パタ
ーンを作成する。次に、禁止領域44に同一パターン1
22が現れているか否かを検査し、現れていない場合は
情報記録領域23内で特定パターン22を除く領域の各
枡目に、上記第1次パターンをそのまま配置する。一
方、禁止領域44に同一パターン122が現れている場
合(図3(a)では特定パターン22の位置から右に4枡
目ずれたところに同一パターン122が現れている)
は、次の変調処理を行う。すなわち、置換領域45につ
いて第1次パターンと図3(b)に示す変調用パターン3
1(図2(b)と同じもの)とを枡目毎に1対1に対応さ
せて、対応する枡目が表す値の排他的論理和を算出し、
図3(c)に示すように、置換領域45にこの排他的論理
和の値を表すマークからなる第2次パターンを置換パタ
ーンとして配置する。これにより、同一パターン122
を解消して、置換領域45に同一パターン122の中心
部141が現れないようにする。さらに、この置換領域
45に上記第2次パターンを記録していることを示すた
めに、この置換領域45に囲まれた特定パターンを、図
3(d)に示すような特定パターン22の明暗を反転して
なる特定パターン22#に変更する。ここで、41#,
42#,43#はそれぞれ特定パターン22#の中心
部、第1環状部、第2環状部を示している。変調処理を
行わず第1次パターンをそのまま配置した置換領域45
については、その内側の領域に特定パターン22をその
まま残すようにする。いずれの場合も置換領域45の外
側の領域には、第1次パターンの対応する部分をそのま
ま配置する。
【0045】読み取り時には、特定パターン22の各予
想位置において、特定パターン22又は特定パターン2
2#を認識する。特定パターン22#は特定パターン2
2の明暗を反転したパターンであるから、特定パターン
22を探索するのと同様のアルゴリズムで認識すること
ができる。一つの予想位置で、特定パターン22を認識
した場合は、この特定パターン22の周りで置換領域4
5からそのまま第1次パターンを得ることができる。一
方、別の予想位置で特定パターン22#を認識した場合
は、この特定パターン22#の周りで図3(c)に示す置
換領域45に配置された第2次パターンを取り出し、こ
の取り出した第2次パターンと復調用パターン(変調用
パターン31と同じもの)とを枡目毎に1対1に対応さ
せて、対応する枡目が表す値の排他的論理和をそれぞれ
算出し、この排他的論理和の値を表すマークからなる第
1次パターンを得る。いずれの場合も置換領域45の外
側の領域からは第1次パターンの対応する部分をそのま
ま得ることができる。
【0046】(3) また、上記第1次パターンが図4
(a)に示すようなものであり、特定パターン22の位置
から右に4枡目ずれたところに同一パターン122Aが
現れているものとする。ここで、同一パターン122A
を解消するために、図4(b)に示す変調用パターン31
(図2(b)と同じもの)を用いて上記変調処理を行って
得た第2次パターンを置換パターンとして置換領域45
に配置すると、図4(c)に示すように、禁止領域44内
(図4(c)の例では特定パターン22の位置から左に4
枡目ずれたところ)に別の同一パターン122Bが現
れ、不具合となることがある。
【0047】そこで、上記変調用パターン31を用いて
上記変調処理を行って置換領域45に一旦第2次パター
ンを配置した後(この段階では、置換領域45の内側の
領域には特定パターン22が存在する)、禁止領域44
に同一パターン122A,Bが現れているか否かを検査
する。禁止領域44に同一パターン122A,Bが全く
現れていない場合は、上記第2次パターンをそのまま置
換領域45に残す。一方、図4(c)に示すように禁止領
域44に同一パターン122Bが現れている場合は、次
の変調処理を行う。すなわち、図4(d)に示すように、
変調用パターン31の明暗を反転してなる変調用パター
ン31#(四隅の枡目が白のもの)を設定する。そし
て、置換領域45について上記第1次パターンと変調用
パターン31#とを枡目毎に1対1に対応させて、対応
する枡目が表す値の排他的論理和を算出し、図4(e)に
示すように、置換領域45にこの排他的論理和の値を表
すマークからなる第2次パターンを置換パターンとして
配置する。これにより、同一パターン122Bを解消し
て、禁止領域44に同一パターン122が現れないよう
にすることができる。さらに、この置換領域45に変調
用パターン31#を用いて変調処理を行っ得た第2次パ
ターンを記録していることを示すために、この置換領域
45に囲まれた特定パターンを、図4(e)に示すように
特定パターン22#に変更する。上記変調用パターン3
1を用いて上記変調処理を行って得た第2次パターンを
配置した置換領域45については、この置換領域45の
内側の領域に特定パターン22をそのまま残すようにす
る。
【0048】このようにした場合、禁止領域44に同一
パターン122が現れる可能性をより低減することがで
きる。
【0049】変調用パターン31と変調用パターン31
#のどちらを用いて変調処理を行っても禁止領域44に
同一パターン122(あるいはこの同一パターンを反転
してなる同一パターン122#)が現れる場合には、各
変調用パターン31,24#を用いた場合に現れる同一
パターンの数、同一パターンと特定パターン22との距
離を比較して、有利な方の変調用パターンを使用すれば
よい。
【0050】なお、この例では変調用パターン31#を
用いたことを示すために、特定パターン22#を用いた
が、さらに構成が異なる特定パターンを採用してもよ
い。
【0051】また、置換領域45の幅は、2桝目に限ら
れるものではない。置換領域45の幅を拡大すると禁止
領域44に同一パターンが現れる可能性をさらに低減す
ることができる。しかしながら、置換領域45の幅を大
きくした場合には、計算処理量が増えるという不利があ
る。実用上は、置換領域45の幅は2枡目とすることに
よって、禁止領域44に同一パターンが現れる可能性を
十分に低減することができる。
【0052】(4) 特定パターン22の探索は、各特
定パターン22について予想位置(中心位置)を算出
し、予想位置とその周辺を調べることにより行う。この
とき、探索範囲を全方向に広げると計算処理量が増加す
る不利がある。そこで、読取装置の精度特性を考慮して
禁止領域や置換領域を狭くし、これに伴って探索範囲を
狭くするようにしても良い。
【0053】例えば読取装置として用いられるスキャナ
は、図5に示すように多くは主走査方向yと副走査方向
xを持ち、主走査方向yについては紙詰まり等により安
定性が悪いが副走査方向xについては精度や安定性が良
いという特性を有している。したがって、ビットマップ
上における特定パターン22の位置ずれは副走査方向
(左右方向)xについては少なくなっている。このよう
な場合には、探索範囲を主操作方向(上下方向)yに限
定しても、正確な読み取りを行うことができる。このよ
うに探索範囲が上下方向に限定できる場合、図5中に示
すように特定パターン22の上下にそれぞれ外接する縦
4個×横5個の桝目からなる矩形の領域46A,46B
を禁止領域として設定し、この禁止領域46A,46B
内で、置換領域として例えば特定パターン22の上下に
それぞれ外接する縦2個×横5個の桝目からなる矩形の
領域47A,47Bを設定することができる。これによ
り、必要な計算処理量を低減することができる。
【0054】(5) さらに、読取装置の特性を考慮し
た上で、特定パターン22の上下左右いずれかの側に外
接する領域を禁止領域として設定しても良い。
【0055】図7(a)〜(i)の例では、禁止領域として、
特定パターン22の左側に外接する縦5個×横4個の桝
目からなる矩形の領域48を設定している。この図7
(a)〜(i)は、本来の記録情報に対応してマークを付与し
て第1次パターンを作成した段階で、禁止領域48に同
一パターン122の少なくとも中心部141が現れる様
々な態様を示している。詳しくは、同図(a)は禁止領域
48に同一パターン122の全体が現れた状態(但し、
その第2環状部143の右辺は特定パターン22の第2
環状部43の左辺と重なっている)を示し、同図(b),
(c)は同一パターン122が同図(a)の位置に対してそれ
ぞれ上に1枡目,2枡目ずれた状態を示している。ま
た、同図(d)は同一パターン122が同図(a)の位置に対
して左に1枡目ずれた状態を示し、同図(e),(f)は同一
パターン122が同図(d)の位置に対してそれぞれ上に
1枡目,2枡目ずれた状態を示している。同様に、同図
(g)は同一パターン122が同図(a)の位置に対して左に
2枡目ずれた状態を示し、同図(h),(i)は同一パターン
122が同図(g)の位置に対してそれぞれ上に1枡目,
2枡目ずれた状態を示している。同図(a),(d),(g)の
位置から同一パターン122がそれぞれ下に1桝目ある
いは2桝目ずれる態様もあるが、ここでは図示していな
い。なお、情報記録流域23内で特定パターン22と同
一パターン122以外の桝目の値は、白黒どちらの値で
あってもよい。
【0056】図7(a)〜(i)において、置換領域として、
特定パターン22の左側に外接する縦5個×横2個の桝
目からなる矩形の領域49を設定する。これとともに、
図6(c)に示すように、置換領域49に対応する形状を
持ち、白と黒とを交互に付与してなる変調用パターン2
5(左上隅の枡目が黒のもの)を設定する。そして、置
換領域45について第1次パターンと変調用パターン2
5とを枡目毎に1対1に対応させて、対応する枡目が表
す値の排他的論理和を算出し、図8(a)〜(i)に示すよう
に、置換領域49にこの排他的論理和の値を表すマーク
からなる第2次パターンを置換パターンとして配置す
る。これにより、同一パターン122を解消して、禁止
領域48に同一パターン122が現れないようにするこ
とができる。なお、置換領域49の外側の領域には、第
1次パターンの対応する部分をそのまま配置する。ま
た、この例では、各置換領域49に変調用パターン25
を用いて変調処理を行って得た第2次パターンを記録し
ていることを示すために、各置換領域49に隣接する特
定パターン22を、明暗を反転してなる特定パターン2
2#に変更している。ただし、特定パターン22をその
まま残しても良い。
【0057】このようにした場合、例えば特定パターン
の探索範囲を縦3個×横3個の桝目からなる領域である
ものすると、特定パターンの予想位置の「ずれ」の許容
量は左に2桝目、上下右に1桝目となる。つまり、予想
位置が特定パターン22#の中心部141#から左に2
桝目程度ずれても、特定パターン22#を読み取ること
ができる。
【0058】例えば図6(a),(b)に示すように、左側の
特定パターン22Aの位置を基準として右側の特定パタ
ーン22Bを探索するものとする。説明の便宜上、左右
方向に枡目の列番号を設定し、左側の特定パターン22
Aの中心部41Aの位置を第0列、右側の特定パターン
22Bの中心部41Bの位置を第15列と表す。
【0059】左側の特定パターン22Aの位置を基準と
したとき、記録面20の歪みなどに起因して、右側の特
定パターン22Bの予想位置Xeが右側の特定パターン
22Bの実際の位置(第15列)に対して左右方向に2
枡目程度ずれることを想定する。この「ずれ」を考慮し
て、特定パターン22Bの予想位置Xeと特定パターン
22Aの位置(第0列)との差を(13/15)倍した
位置X0を特定パターン22Bに対する探索開始位置と
して設定する。また、特定パターン22Bの予想位置X
eと特定パターン22Aの位置(第0列)との差を(1
7/15)倍した位置X1を特定パターン22Bに対す
る探索終了位置として設定する。
【0060】実際に探索を行う場合、探索経路R0に沿
って上下1桝目程度の幅で上記探索開始位置X0から予
想位置Xeへ向かって特定パターン22および特定パタ
ーン22#を探索する。
【0061】例えば、図6(a)に示すように特定パター
ン22Bの予想位置Xeが特定パターン22Bの位置
(第15列)に対して右に2桝目ずれた場合は、予想位
置Xeは第17列に相当するから、探索開始位置はX0
17×(13/15)=14.7(およそ第15列)と
なる。この場合、探索開始位置X0は特定パターン22
Bの中心部41の近くにあり、予想位置Xeに至るまで
に特定パターン22Bが見つかる。A1はこの場合の探
索範囲を示している。
【0062】一方、図6(b)に示すように特定パターン
22Bの予想位置が特定パターン22Bの位置に対して
左に2桝目ずれた場合は、予想位置Xeは第13列に相
当するから、探索開始位置はX0=13×(13/1
5)=11.3(およそ第11列)となる。この場合、
探索開始位置X1から予想位置Xeまで探索しても特定パ
ターン22Bは見つからず、探索終了位置X1=13×
(17/15)=14.7(およそ第15列)まで延長
して探索を行うこととなる。その結果、探索終了位置X
1近傍で特定パターン22Bが見つかる。A2はこの場合
の探索範囲を示している。
【0063】このように、特定パターン22Bの予想位
置が特定パターン22Bの中心部41から2桝目程度ず
れても、特定パターン22Bを見つけることができる。
つまり、特定パターンの予想位置の「ずれ」の許容量は
左右方向に2桝目、上下方向に1桝目となる。したがっ
て、特定パターン22を正確に探索でき、読取エラーの
発生を防止することができる。
【0064】(第2実施例)次に、図9に示すように、
特定パターン22に外接する一定の禁止領域に同一パタ
ーン122が現れないようにする別の記録方法について
説明する。
【0065】図9の例では、情報記録領域23内で、同
一パターン122が現れるのを禁止する禁止領域とし
て、図1の例と同様に4枡目の幅で特定パターン22の
周囲を取り囲む環状の領域44を設定している。また、
禁止領域44内で特定パターン22の周囲に外接し、特
定パターン22を2枡目の幅で取り囲む環状の領域45
を置換領域として設定している。
【0066】このデジタル情報記録方法では、置換領域
45に、置換パターンとして、枡目2個の単位(以下
「枡目2個組」という。)でデジタル情報の1ビットを
表すビットパターン32を配置する。すなわち、図12
に示すように、置換領域45をN0.1〜28を付した
28個の枡目2個組に分割し、図11に示す変換テーブ
ルで各枡目2個組に0又は1の値を表現させる。詳しく
は、N0.1〜7の枡目2個組は、左の枡目が白、かつ
右の枡目が黒のとき「0」を表し(同図(a)欄)、左の
枡目が白、かつ右の枡目が白のとき「1」を表す(同図
(b))欄)。N0.8〜14の枡目2個組は、上の枡目が
黒、かつ下の枡目が白のとき「0」を表し(同図(c)
欄)、上の枡目が白、かつ下の枡目が白のとき「1」を
表す(同図(d))欄)。N0.15〜21の枡目2個組
は、左の枡目が黒、かつ右の枡目が白のとき「0」を表
し(同図(e)欄)、左の枡目が白、かつ右の枡目が白の
とき「1」を表す(同図(f))欄)。N0.22〜28の
枡目2個組は、上の枡目が白、かつ下の枡目が黒のとき
「0」を表し(同図(g)欄)、上の枡目が白、かつ下の
枡目が白のとき「1」を表す(同図(h)欄)。図12の
マッピングの仕方と併せて考えれば分かるように、
「0」を構成する黒枡目は特定パターン22の第2環状
部43に接する側に配置されている。この変換テーブル
によって、本来の記録情報(この例では図10に示すデ
ジタル情報132)に応じたビットパターン32を置換
領域45に配置する。置換領域45の外側の領域には枡
目1個で本来の記録情報の1ビットを表すパターンを配
置する。
【0067】このようにした場合、図9中に示すよう
に、置換領域45の枡目の大半が白となる。この理由
は、図11の変換テーブルでは、記録すべきデジタル情
報が全て「0」の場合に置換領域45の枡目における白
と黒との割合が50対50となり、図10に示すように
記録すべきデジタル情報132が「0」と「1」を適当
な割合で含むものであれば、その「1」を含む分だけ置
換領域45の枡目における白の割合が増えるからであ
る。この結果、図9に示すように、禁止領域44に同一
パターン122が現れないようにすることができる。ま
た、置換領域45内で「0」を構成する黒枡目は特定パ
ターン22の第2環状部43に接しているので、読み取
り時には特定パターン22の探索を妨害することがな
い。したがって、特定パターン22を正確に探索でき、
読取エラーの発生を防止することができる。
【0068】ところで、この記録方法では、置換領域4
5について枡目2個組で1ビットを表現しているため、
置換領域45(56枡目を含む)の情報量が56ビット
から28ビットに減少するという不利がある。
【0069】そこで、特定パターン22以外の枡目に、
本来の記録情報に対応してマークを付与して第1次パタ
ーンを作成した段階で、禁止領域44に同一パターン1
22が現れたか否かを検査し、現れた場合のみ上記枡目
2個組による記録を行うようにしても良い。すなわち、
禁止領域44に同一パターン122が現れない場合は通
常のマッピングを行う。一方、禁止領域44に同一パタ
ーン122が現れる場合は、図9に示したように、その
禁止領域44に含まれる置換領域45に上記枡目2個組
による記録を行う。さらに、この置換領域45に上記枡
目2個組による記録を行っていることを示すために、図
13に示すように、この置換領域45に囲まれた特定パ
ターンを、特定パターン22の明暗を反転してなる特定
パターン22#に変更する。このようにした場合、禁止
領域44に同一パターン122が現れない場合は、置換
領域45について情報量の減少を防止することができ
る。
【0070】また、上記禁止領域44の幅を拡張して、
例えば特定パターン22を5桝目の幅で取り囲む環状の
領域(図示せず)とすることもできる。この場合、置換
領域45の幅も拡張して、特定パターン22を3枡目の
幅で取り囲む環状の領域とする。そして、この置換領域
を、枡目3個を直線状に連結した単位(以下「枡目3個
組」という。)で分割し、本来の記録情報の1ビットを
表すビットパターンを表現する。すなわち、図11に示
した変換テーブルと同様に、枡目3個組を構成する枡目
のうち特定パターン22の第2環状部43に接する枡目
が黒、残りの2つの枡目が白のとき「0」を表し、枡目
3個組を構成する3つの枡目がいずれも白のとき「1」
を表すものとする。この変換テーブルによって、本来の
記録情報に応じたビットパターンを置換パターンとして
上記置換領域に配置する。このようにした場合、上記置
換領域の枡目の大半を白にでき、この結果、上記禁止領
域に同一パターンが現れないようにすることができる。
上記置換領域の外側の領域には枡目1個で本来の記録情
報の1ビットを表すパターンを配置する。
【0071】また、読取装置の精度特性を考慮した上
で、図5や図7等に示したのと同様に禁止領域や置換領
域を狭くし、例えば特定パターン22の上下左右いずれ
かの側に外接する領域を禁止領域として設定し、これに
伴って探索範囲を狭くするようにしても良い。これによ
り、必要な計算処理量を低減することができる。
【0072】(第3実施例)図14に示すように、特定
パターン22に外接する一定の禁止領域に同一パターン
122が現れないようにするさらに別の記録方法につい
て説明する。
【0073】図14の例では、情報記録領域23内で、
同一パターン122が現れるのを禁止する禁止領域とし
て、図1の例と同様に4枡目の幅で特定パターン22の
周囲を取り囲む環状の領域44を設定している。また、
禁止領域44内で特定パターン22の周囲に外接し、特
定パターン22を2枡目の幅で取り囲む環状の領域45
を置換領域として設定している。
【0074】このデジタル情報記録方法では、置換領域
45に、本来の記録情報に代えて、置換パターンとして
一定のビットパターン33を配置する。このビットパタ
ーン32は、図15(a)に示すように、置換領域45に
対応する形状を持ち、各枡目に白と黒とを交互に付与し
てなるパターン(実質的には、図2(b)に示した変調用
パターン31(四隅の枡目が黒のもの)と同じもの)で
ある。
【0075】このビットパターン33は、各枡目に白と
黒とが交互に付与されているので、 同一パターン122を構成する要素とならない、 汚れやにじみなどの影響を受けにくい、 情報記録領域23内での白黒の分散を促進する、 図15(b)〜(e)に示す枡目2個組のパターンを組み
合わせて自在に構成でき、置換領域45を様々に変形し
ても、そのような置換領域45の形に応じて白と黒とを
交互に配置したビットパターンを構成することができ
る、といった特長をもっている。
【0076】このビットパターン33を置換領域45に
配置した場合、禁止領域44に同一パターン122が現
れないようにすることができる。したがって、特定パタ
ーン22を正確に探索でき、読取エラーの発生を防止す
ることができる。
【0077】なお、1つの情報記録領域23内で、各置
換領域45に配置するビットパターンを1種類に限る必
要はない。例えば、図4(d)に示したパターン31#を
採用しても良い。
【0078】ところで、この記録方法では、置換領域4
5にビットパターン33を配置しているため、情報記録
領域23に本来記録可能な情報量が置換領域45の分
(56ビット)だけ減少するという不利がある。
【0079】そこで、特定パターン22以外の枡目に、
本来の記録情報に対応してマークを付与して第1次パタ
ーンを作成した段階で、禁止領域44に同一パターン1
22が現れたか否かを検査し、現れた場合のみ上記ビッ
トパターン33を置換領域45に配置するようにしても
良い。すなわち、禁止領域44に同一パターン122が
現れない場合は通常のマッピングを行う。一方、禁止領
域44に同一パターン122が現れる場合は、図14に
示したように、その禁止領域44に含まれる置換領域4
5に上記ビットパターン33を配置する。さらに、この
置換領域45に上記ビットパターン33を配置している
ことを示すために、その置換領域45に囲まれた特定パ
ターンを、特定パターン22の明暗を反転してなる特定
パターン22#に変更しも良い。このようにした場合、
禁止領域44に同一パターン122が現れない場合は、
情報記録領域23に記録される情報量の減少を防止する
ことができる。
【0080】また、読取装置の精度特性を考慮した上
で、図5や図7等に示したのと同様に禁止領域や置換領
域を狭くし、例えば特定パターン22の上下左右いずれ
かの側に外接する領域を禁止領域として設定し、これに
伴って探索範囲を狭くするようにしても良い。これによ
り、必要な計算処理量を低減することができる。
【0081】(第4実施例)典型的な例では、読み取り
時に、図28に示したような記録面20内で情報記録領
域23の左上隅の特定パターン22をその他の特定パタ
ーン22に先行して探索し、続いてこの左上隅の特定パ
ターン22に対して情報記録領域23の上辺に沿って隣
り合う特定パターン22を探索する。したがって、情報
記録領域23の外周に沿って配置された特定パターン2
2は、読み取りを正確に行うために重要な意味を持って
いる。
【0082】(1) そこで、図16の例では、同一パ
ターン122が現れるのを禁止する禁止領域として、情
報記録領域23の左上隅に配置された特定パターン22
と、この特定パターン22に対して情報記録領域23の
上辺に沿って右に隣り合う特定パターン22との間の、
縦5個×横10個の桝目からなる矩形の領域50を設定
する。また、この禁止領域50内に、上辺に沿って延
び、上記2つの特定パターン22の双方に接する矩形の
領域51を置換領域として設定している。この置換領域
51は、禁止領域50の上辺側の1行とその反対側の1
行とを除く、縦3個×横10個の桝目からなっている。
【0083】このデジタル情報記録方法では、置換領域
51に、本来の記録情報に代えて、置換パターンとして
一定のビットパターン34を配置する。このビットパタ
ーン34は、置換領域51に対応する形状を持ち、各枡
目に白と黒とを交互に付与してなるパターン(左上隅が
黒のもの)である。
【0084】このようにした場合、禁止領域50に同一
パターン122(少なくともその中心部141)が現れ
ないようにすることができる。したがって、情報記録領
域23の上辺に沿って探索を行うとき特定パターン22
を正確に探索でき、読取エラーの発生を防止することが
できる。
【0085】なお、禁止領域50に含まれる縦5個×横
10個の桝目全てを置換領域51として設定する必要は
ない。置換領域51に上記ビットパターン34を配置す
れば、禁止領域50に同一パターン122の中心部14
1が現れるのを防止することができるからである。した
がって、禁止領域50のうち置換領域51以外の残りの
2行(20個)の桝目には、禁止領域50以外の領域2
1と同様に、本来の記録情報の1ビットを表すパターン
を配置することができる。
【0086】また、このデジタル情報記録方法によれ
ば、予め特定パターン22,22の間隔(特定パターン
間の桝目の数)が与えられておらず特定パターンの予想
位置が不明であっても、左上隅の特定パターン22から
情報記録領域23の上辺に沿って、この左上隅の特定パ
ターン22の右に隣り合う特定パターン22とを見つけ
ることができ、これらの特定パターン22,22間の横
方向の間隔を知ることができる。また、探索したいずれ
かの特定パターン22を分析して1つの枡目の寸法を知
ることによって、特定パターン22,22間の横方向の
枡目の数を算出することができる。
【0087】(2) また、図17に示すように、上記
置換領域51に、縦方向に並ぶ枡目3個組で本来の記録
情報の1ビットを表すビットパターン35を表現しても
良い。
【0088】すなわち、置換領域51を横方向に並ぶ1
0個のの枡目3個組に分割し、図19に示す変換テーブ
ルで各枡目3個組に0又は1の値を表現させる。詳しく
は、同図(a)欄に示すように3個の枡目が全て黒のとき
「0」を表し、同図(b))欄に示すように3個の枡目が全
て白のとき「1」を表す。この変換テーブルによって、
本来の記録情報(この例では図18に示すデジタル情報
135)に応じたビットパターン35を置換パターンと
して置換領域51に配置する。これにより、置換領域5
1の10個の枡目に、本来記録すべき10ビットのデジ
タル情報を記録する。また、禁止領域50のうち置換領
域51以外の残りの2行(20個)の桝目には、禁止領
域50以外の領域21と同様に、本来の記録情報の1ビ
ットを表すパターンを配置する。
【0089】このようにした場合、情報記録領域23の
上辺に沿って特定パターン22を正確に探索でき、読取
エラーの発生を防止できる上、上記記録方法(図16)
に比して、情報記録領域23に記録される情報量を増や
すことができる。
【0090】(3) また、図26に示すように、情報
記録領域23の四隅の特定パターン22と、それら四隅
の特定パターン22の上下左右のいずれかに隣り合う特
定パターン22との間の全ての箇所(計8箇所)に、図
16中に示したようなビットパターン34を配置しても
良い。
【0091】すなわち、同一パターン122が現れるの
を禁止する禁止領域として、情報記録領域23の四隅に
配置された特定パターン22,22,…と、それらに対
して情報記録領域23の外周に沿って上下左右のいずれ
かに隣り合う特定パターン22との間の8箇所の矩形の
領域50,50,…を設定する。また、各禁止領域50
内に、上記外周に沿って延び、上記2つの特定パターン
22の双方に接する矩形の領域51を置換領域として設
定する。この置換領域51は、禁止領域50の外周側の
1行又は1列とその反対側の1行又は1列とを除く桝目
からなっている。この置換領域51に、本来の記録情報
に代えて、置換パターンとして上記ビットパターン34
を配置する。
【0092】このようにした場合、読み取り時に、四隅
の特定パターン22と、それら四隅の特定パターン22
の上下左右のいずれかに隣り合う特定パターン22との
間の、情報記録領域23の外周に沿った方向の桝目の数
をそれぞれ算出することができる。したがって、横方向
に関して算出した特定パターン22,22間の枡目の数
と、縦方向に関して算出した特定パターン22,22間
の枡目の数とを、それぞれ多数決をとることによって、
より正確に求めることができる。この結果、1つの情報
記録領域23内で、予め特定パターン22,22間の間
隔が与えられていなくても、また、縦方向と横方向につ
いて特定パターン22,22間の間隔が異なっていて
も、支障なく読み取りを行うことができる。
【0093】また、特定パターン22,22間の間隔に
かかわらず支障なく読み取りを行うことができるので、
記録段階で特定パターン22の配置についての自由度が
増し、さらには情報記録領域23の大きさや形状につい
ての自由度が増す。したがって、本来の記録情報の量に
応じて、効率良く記録を行うことができる。
【0094】例えば、図32では、550ビットのデジ
タル情報を記録するために、縦20個×横35個=70
0個の枡目からなる情報記録領域23Aを設定し、この
情報記録領域23A内に、四隅を含めて縦方向および横
方向に15桝目おきに6個の特定パターン22,22,
…を配置した。これに対して半分の275ビットのデジ
タル情報を記録する場合は、例えば図20に示すよう
に、横20個×縦20個=400個の桝目からなる情報
記録領域23Bを設定し、この情報記録領域23Bの四
隅に4個の特定パターン22,22,…を配置すれば良
い。また、図21に示すように、横25個×縦17個=
425個の桝目からなる長方形の情報記録領域23Cを
設定し、この情報記録領域23C内に、四隅を含めて縦
方向に12枡目おき、横方向に10桝目おきに6個の特
定パターン22,22,…を配置しても良い。このよう
に本来記録すべきデジタル情報の量が一定であっても、
情報記録領域の形状を様々に設定することができる。
【0095】なお、図21では、図20に比して特定パ
ターン22,22間の間隔が横方向で2/3、縦方向で
4/5となっており、特定パターン22の数も2個だけ
多い。したがって、読み取り時により正確な位置決めを
行うことができる。さらに、特定パターン22の数と配
置が記録情報によらず一定であるため、特定パターン2
2を読み取り時のエラー検出などに利用することもでき
る。
【0096】また、図20,図21において記録面(情
報記録領域)の大きさや形状が一定の大きさを持つ長方
形23Aに固定されている場合、桝目の寸法を一定にす
るときは記録面20の形状に相似した形状を持つ桝目を
設定できる一方、桝目の寸法を可変とするときはより大
きな寸法を持つ桝目を設定することができる。
【0097】(第5実施例)デジタル情報記録装置を用
いてこの発明のデジタル情報記録方法を実施する例につ
いて説明する。
【0098】図22はこの発明のデジタル情報記録方法
を実施するのに適したデジタル情報記録装置の概略構成
を示している。この装置は、入力装置82と、情報記録
装置81と、印刷装置83とからなっている。入力装置
82は、例えばキーボード、データベースなどによって
構成され、各種データを読み込むことができる。情報記
録装置81は、入力部84と、データ変換部85と、出
力部86と、データ変換(コード化)アルゴリズム87
とを備えている。入力部84は、入力装置82からのデ
ータを入力情報として受けとり、データ変換部85へ渡
す。データ変換部85は、入力部84から受け取った入
力情報を、データ変換(コード化)アルゴリズム87に
基づいて、所定の表現形式(フォーマット)に変換し、
出力情報として出力部86へ渡す。出力部86は、デー
タ変換部85から受け取った出力情報を印刷装置83へ
出力する。なお、一般的には、印刷装置83に渡される
出力情報はビットイメージである。印刷装置83は、必
要な印刷精度に応じて例えばドットプリンタ、レーザー
プリンタなどによって構成されている。
【0099】この情報記録装置は、図24に示すフロー
にしたがって、記録すべき各種データを記録担体の記録
面20に記録することができる。
【0100】まず、入力装置82が各種データを読み込
み(S01)、読み込んだデータを情報記録装置81の
入力部84へ渡す。
【0101】情報記録装置81では入力部84を介して
データを受けたデータ変換部85が、データ変換(コー
ド化)アルゴリズム87に基づいて次の処理を行う。
【0102】まずデータの大きさに合わせて、例えば
図26に示すように情報記録領域23の大きさを決定す
る(S02)。情報記録領域23の大きさは、記録情報
と、付加される特定パターン22の数によって決まる。
情報記録領域23の横幅を一定の大きさにするとか、情
報記録領域23が正方形になるように配置するなどの制
約が加わる場合もある。このとき、そのような制約があ
ればそれを加味した上で、特定パターン22,22間の
桝目の数を決定し、情報記録領域23内における特定パ
ターン22の配列ルールを定める。なお、予め記録情報
の大きさが決まっている場合には、この工程は必要な
い。
【0103】次に、上記配列ルールに従って、情報記
録領域23内に特定パターン22を配置する(S0
3)。例えば図26に示すように、情報記録領域23の
四隅を含んで縦横とも15桝目おきに特定パターン2
2,22,…が現れるように行列状に配置する。また、
同一パターン122が現れるのを禁止する禁止領域とし
て、情報記録領域23の四隅の特定パターン22と、情
報記録領域23の外周に沿ってそれら四隅の特定パター
ン22の上下左右のいずれかに隣り合う特定パターン2
2との間の計8箇所の、枡目5個分の幅と枡目10個分
の長さを持つ矩形の領域50を設定する。これととも
に、各禁止領域50内に、情報記録領域23の外周に沿
って延び、枡目3個分の幅と枡目10個分の長さを持つ
矩形の領域51を置換領域として設定する。この各置換
領域51に、本来の記録情報に代わる置換パターンとし
て、それぞれ置換領域51に対応する形状を持ち、各枡
目に白と黒とを交互に付与してなるビットパターン34
を配置する(S03)。これにより、情報記録領域23
の外周に沿った禁止領域51に、同一パターン122が
現れないようにすることができる。
【0104】次に、情報記録領域23のうち本来の情
報を記録すべき領域21に、予め定められたマッピング
規則に従って、データのビット情報を表す第0次パター
ンとして配置する(S04)。このマッピング規則と
は、本来の情報を記録すべき各枡目21とデータとの対
応づけのことである。この例では、各行毎に左の枡目か
ら右の枡目へ、上の行から下の行へ向かって順にデータ
を配置する。
【0105】なお、情報記録領域23のうち、各特定パ
ターン22の箇所と、ビットパターン34を配置された
各置換領域51とについては、第0次パターンを配置し
ないようにする。
【0106】次に、情報記録領域23内で第0次パタ
ーンを配置した桝目について、白黒を分散させるための
分散処理を行う(S05)。この分散処理としては、例
えば、各枡目毎に疑似乱数と桝目の値との排他的論理和
を算出し、この算出した排他的論理和の値を第1次パタ
ーンとしてその桝目に配置する処理を採用する。
【0107】このような分散処理は、第0次パターンに
おいて値0や値1に相当する枡目が数多く連続したり、
データの繰り返しパターンが存在するような場合に有益
である。このような分散処理と、置換領域に置換パター
ンを配置する処理とを組み合わせても全く問題はない。
【0108】なお、情報記録領域23のうち、各特定パ
ターン22の箇所と、ビットパターン34が配置された
各置換領域51とについては、上記分散処理を行わない
ようにする。その場合、第0次パターンは第1次パター
ンと一致する。
【0109】次に、情報記録領域23の内部(外周か
ら離間した位置)に配置されている或る特定パターン2
2について、それに外接する禁止領域48に同一パター
ン122が現れているか否かを検査する(S06)。こ
の禁止領域48としては、特定パターン22の左側に外
接する縦5個×横4個の枡目からなる矩形の領域を設定
する。これとともに、禁止領域48内で、特定パターン
22の左側に外接する縦5個×横2個の枡目からなる矩
形の置換領域49を設定する。
【0110】次に、上記禁止領域48に同一パターン
122が現れている場合は、その禁止領域48内の置換
領域49のパターンを所定の変換処理によって別のパタ
ーンに変換する(S07)。この変換処理としては、置
換領域49について上記第1次パターンと図6(c)に示
した変調用パターン25とを枡目毎に1対1に対応させ
て、対応する枡目が表す値の排他的論理和を算出し、置
換領域49にこの排他的論理和を表す第2次パターンを
配置する処理を採用する。
【0111】この例では、情報記録領域23の内部の2
個の特定パターン22のうち下側の特定パターン22に
外接する禁止領域48に同一パターン122(の中心
部)が現れている。このため、その禁止領域48内の置
換領域49ついて上記変換処理を行う。そして、図27
に示すように、その置換領域49に第2次パターンを配
置するとともに、変換処理を行ったことを示すために、
その置換領域49が外接する特定パターン22を、特定
パターン22の明暗を反転してなる特定パターン22#
に変更する。これにより、情報記録領域23の内部の禁
止領域48に同一パターン122が現れないようにす
る。
【0112】次に、情報記録領域23の内部に、未検
査の特定パターン22があるか否かを検査する(S0
8)。未検査の特定パターン22がある場合は、ステッ
プS06に戻って、その特定パターン22に外接する禁
止領域48に同一パターン122が現れているか否かを
再び検査し、ステップS07の処理を行う。そして、情
報記録領域23の内部に該当する特定パターン22がな
くなるまで、ステップS06〜S08の処理を繰り返
す。
【0113】最後に、情報記録装置81の出力部86か
ら渡された記録情報を、印刷装置83が記録面20に印
刷する(S09)。
【0114】なお、図34のように、情報記録領域23
の外周に沿って特定パターン22,22,…が多数配置
された場合、情報記録領域23の上辺、左辺に沿って配
置された特定パターン22の中に、四隅に配置された特
定パターン22(a00,a04,a40,a44で示
されている)と禁止領域50を介して接続されず、孤立
するものa02,a20が生ずる。このような場合、情
報記録領域23の上辺で孤立した特定パターンa02に
ついては、図26に示した情報記録領域23の内部の特
定パターン22と同様に、特定パターンa02の左に禁
止領域48および置換領域49を設定する。そして、上
記ステップS06でこの禁止領域48に同一パターン1
22が現れているか否かを検査し、現れている場合は、
上記ステップS07で置換領域49のパターンを上記変
換処理によって別のパターンに変換する。また、情報記
録領域23の左辺で孤立した特定パターンa20につい
ては、特定パターンa20の上側に図5に示した禁止領
域46Aおよび置換領域47Aを設定する。そして、上
記ステップS06でこの禁止領域46Aに同一パターン
122が現れているか否かを検査し、現れている場合
は、上記ステップS07で置換領域47Aのパターンを
上記と同様の変換処理によって別のパターンに変換す
る。
【0115】また、ステップS07の変換処理として、
第2実施例で説明したような置換領域に枡目2個組(ま
たは枡目3個組)でデジタル情報の1ビットを表現する
方法や、第3実施例で説明したような置換領域に一定の
ビットパターンを配置する方法を採用した場合、本来の
記録情報の量と、そのために設定した領域21の大きさ
とが対応しなくなる。このような場合、ステップS07
終了後にS02に戻って、本来の記録情報の量と、その
ために設定した領域21の大きさとが対応するように情
報記録領域23の形状や大きさを再び設定し、以後S0
3からの処理を行うようにする。
【0116】あるいは、予め、上記第2実施例や第3実
施例の方法で使用するためのマッピングを設定してもよ
い。その場合は、特定パターン22を特定パターン22
#に変更する処理を含め、ステップS06,S07,S
08の処理は不要となる。また、上記マッピングを考慮
して、ステップS05の分散処理は禁止領域に対しては
行わないようにする。
【0117】また、情報記録領域23内で値0又は値1
が数多く連続したり、データの繰り返しパターンが存在
したりしないことが予め分かっている場合は、このよう
な分散処理を省略することができる。
【0118】(第6実施例)デジタル情報記録装置を用
いてこの発明のデジタル情報解読方法を実施する例につ
いて説明する。
【0119】図23はこの発明のデジタル情報記録方法
を実施するのに適したデジタル情報記録装置の概略構成
を示している。この装置は、読取装置92と、情報解読
装置91と、出力装置93とからなっている。読取装置
92は、必要な読み取り精度に応じて、例えばイメージ
スキャナ、CCD(チャージ・カップルド・デバイス)
カメラなどによって構成され、紙などの記録面に印刷さ
れた記録情報を読み取ることができる。情報解読装置9
1は、入力部94と、データ変換部95と、出力部96
と、データ変換(解読)アルゴリズム97とを備えてい
る。入力部94は、読取装置92からのデータを入力情
報として受けとり、データ変換部95へ渡す。一般的に
は、読取装置92から渡される入力情報はビットイメー
ジである。データ変換部95は、入力部94から受け取
った入力情報を、データ変換(解読)アルゴリズム97
に基づいて解読し、出力情報として出力部96へ渡す。
出力部96は、データ変換部95から受け取った出力情
報を出力装置93へ出力する。出力装置93は、例えば
ディスプレイ、データベースなどによって構成され、読
み取った情報を表示または格納する。
【0120】ここで、図22中のデータ変換(コード
化)アルゴリズム87と、図23中のデータ変換(解
読)アルゴリズム97とは、互いに逆の変換を行う。し
たがって、図22の装置で得られた記録情報を図23の
装置で読み取ることによって、元のデータと同じものを
得ることができる。
【0121】この情報解読装置は、図25に示すフロー
にしたがって、記録担体の記録面20に記録された情報
を読み出すことができる。ここでは、図27に示したよ
うな、第5実施例によって記録担体の記録面20に記録
された記録情報、すなわち、矩形の情報記録領域23内
に特定パターン22が一定間隔で行列状に配置され、か
つ情報記録領域23の四隅に特定パターン22が配置さ
れているような記録情報を解読するものとする。
【0122】まず、読取装置92が記録担体の記録面に
記録された情報を読み取り(S11)、情報解読装置9
1の入力部94へ渡す。情報解読装置91のデータ変換
部95では、データ変換(解読)アルゴリズム96に基
づいて次の処理を行う。
【0123】まず、情報記録領域23内の四隅に配置
された特定パターン22を抽出する(S12)。
【0124】次に、四隅の特定パターン22の情報を
もとに、1つの桝目の大きさを決定する(S13)。
【0125】次に、情報記録領域23の外周に沿っ
て、四隅の特定パターン22の上下左右に隣り合う特定
パターン22を探索し、特定パターン22,22間の距
離を測定する(S14)。
【0126】記録時に、四隅の特定パターン22と、そ
れら四隅の特定パターン22の上下左右のいずれかに隣
り合う特定パターン22との間の各置換領域51に、各
枡目に白と黒を交互に付与してなるビットパターン34
が配置されているので、禁止領域50に特定パターン2
2と同じ光学的特徴を持つ同一パターン122が現れる
ことがない。したがって、目的とする特定パターン22
を容易に探索することができる。また、予め特定パター
ン22,22間の距離が与えられていなくても、特定パ
ターン22,22間の距離を容易に測定することができ
る。
【0127】次に、1つの桝目の大きさと、測定され
た特定パターン22,22間の距離とにより特定パター
ン22,22間の桝目の数を算出し、特定パターン22
の配列ルールを推定する(S15)。この配列ルールと
は、例えば縦10枡目おき、横15枡目おきに特定パタ
ーンが現れるように行列状に配置されているなどの、特
定パターン22の配置についての情報(配置情報)であ
る。予め特定パターン22,22間の桝目の数が定めら
れているような配列ルールの場合は、その予め定められ
た枡目の数を、求めた桝目の数の検証あるいはS14で
の探索範囲の予測に用いてもよい。
【0128】次に、1つの桝目の大きさと、推定した
特定パターンの配置情報と、測定された特定パターン2
2,22間の距離とをもとに、残りの特定パターンを探
索し、情報記録領域23内での特定パターンの位置およ
び種類を抽出する(S16)。この特定パターンの種類
とは、通常の特定パターン22であるか、その明暗を反
転してなる特定パターン22#であるかの別である。
【0129】記録時に、情報記録領域23の内部の特定
パターンに外接する置換領域49に、禁止領域48にお
ける同一パターン122を解消するための変換処理(図
24のS07)が施されているので、目的とする特定パ
ターンを容易に探索することができる。
【0130】次に、抽出された特定パターンの位置に
ついての情報(位置情報)をもとに、本来の記録情報を
表す桝目21の位置を決める(S17)。
【0131】次に、抽出された特定パターンの種類を
もとに、その特定パターンに外接する置換領域49の桝
目の値を復元する(S18)。すなわち、抽出された特
定パターンの種類が特定パターン22#であれば、その
特定パターン22#に外接する置換領域49に表現され
ているのは、上記変換処理(図24のS07)によって
作成された第2次パターンである。そこで、図6(c)に
示した変調用パターン25と同一の復調用パターンを用
意し、置換領域49の第2次パターンと上記復調用パタ
ーン25とを枡目毎に1対1に対応させて、対応する枡
目が表す値の排他的論理和をそれぞれ算出し、その置換
領域49について第1次パターンに相当する桝目の値を
復元する。これにより、図26に示したような、本来の
記録情報全体を第1次パターンとして表すビットマップ
データが得られる。
【0132】次に、上記第1次パターンについての白
黒分散を復元する処理を行う(S19)。上記第1次パ
ターンは、各枡目毎に疑似乱数と桝目の値との排他的論
理和を算出し、この算出した排他的論理和の値を第1次
パターンとしてその桝目に配置する分散処理(図24の
S05)が施されたものである。そこで、上記分散処理
で用いた擬似乱数列と同じ疑似乱数列を用いて、疑似乱
数と各桝目の値との排他的論理和を算出し、第0次パタ
ーンに相当する桝目の値を得る。
【0133】なお、情報記録領域23のうち、各特定パ
ターン22の箇所と、ビットパターン34が配置された
各置換領域51とについては、記録時に分散処理が施さ
れていないので、この復元する処理を行わないようにす
る。
【0134】次に、予め定められたマッピング規則に
従って、本来の情報を記録すべき領域21に記録された
ビット情報を読み出す(S20)。この例では、記録時
のマッピング規則に応じて、上の行から下の行へ向かっ
て各行毎に左の枡目から右の枡目へ順に読み出す。
【0135】なお、情報記録領域23のうち、各特定パ
ターン22の箇所と、ビットパターン34が配置された
各置換領域51とについては、本来の情報が記録されて
いないので、読み出さないようにする。
【0136】最後に、情報記録装置91の出力部96か
ら渡された出力情報を、出力装置93が出力する(S2
1)。
【0137】このように、この解読方法によれば、情報
記録領域23内の特定パターン22を容易に探索でき、
記録担体の記録面20に記録された情報を正確に読み取
ることができる。
【0138】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1のデ
ジタル情報記録方法では、上記特定パターンに外接する
置換領域に、特定パターンの構成要素と成り得ない置換
パターンを配置するので、この置換領域を含む禁止領域
に同一パターンが現れるのを防止することができる。す
なわち、特定パターンに対して同一パターンが最も接近
して現れたとしても、同一パターンの構成要素は置換領
域よりも外側にしか現れないので、禁止領域内で上記置
換領域が占める幅を設定することによって、禁止領域に
上記同一パターンの少なくとも中心部が現れないように
することができる。したがって、読み取り時に、特定パ
ターンの予測位置がある程度ずれても、特定パターンを
正確に探索できる。しかも、上記特定パターンを情報記
録領域の外周から離間した内部に配置しているので、情
報記録領域の中央近傍が歪んだとしても、読み取り時に
上記特定パターンの位置に基づいて上記情報記録領域の
中央近傍の桝目の位置を精度良く求めることができる。
したがって、情報記録領域の面積を大きくして、記録容
量を増大することができる。
【0139】請求項2のデジタル情報記録方法では、上
記置換パターンとして、本来記録すべきデジタル情報と
は無関係な所定のパターンを用いるので、複雑な計算処
理を行うことなく、置換領域に上記置換パターンを簡単
に配置できる。
【0140】請求項3のデジタル情報記録方法では、上
記置換パターンとして、連結した枡目複数個の単位でデ
ジタル情報の1ビットを表す変換ルールによって本来記
録すべきデジタル情報を表すパターンを作成するので、
上記変換ルールによって情報記録領域内の置換領域につ
いてのみ変換処理を行えば良い。したがって、上記変換
ルールを記憶するための変換テーブルは比較的小さなも
ので良く、変換処理のための計算量も比較的少なくて済
む。したがって、上記置換パターンを容易に作成するこ
とができる。しかも、請求項2の場合に比して、置換領
域にも本来記録すべきデジタル情報を記録できるので、
置換パターンを配置することによる記録情報量の減少
(枡目複数個の単位でデジタル情報の1ビットを表して
いるのでこの減少自体は生ずる)が少なくて済む。
【0141】請求項4のデジタル情報記録方法では、上
記置換パターンとして、上記置換領域に本来記録すべき
デジタル情報と、上記置換領域と対応する形状を持ち上
記マークが一定のパターンで付されてなる変調用パター
ン(定数に相当する)とを枡目毎に1対1に対応させ
て、対応する枡目が表す値の排他的論理和を算出し、算
出した排他的論理和の値を表すマークからなるパターン
を作成するので、上記変調用パターンによって情報記録
領域内の置換領域についてのみ上のような変調処理を行
えば良く、変調処理のための計算量が比較的少なくて済
む。したがって、上記置換パターンを容易に作成するこ
とができる。しかも、置換領域にも、枡目1個当たり1
ビットの密度で本来記録すべきデジタル情報を記録でき
るので、置換パターンを配置することによって記録情報
量の減少が生じることがない。
【0142】請求項5のデジタル情報記録方法では、各
特定パターンに外接する禁止領域に上記同一パターンの
中心部が現れるか否かを検査し、上記検査した禁止領域
に上記同一パターンの中心部が現れるときのみ、その禁
止領域に含まれる置換領域に上記置換パターンを配置す
るので、各置換領域にすべて置換パターンを配置する場
合に比して、置換パターンを配置するための計算処理量
が実際上減少し、処理を簡単に行うことができる。しか
も、置換パターンを配置した置換領域(を含む禁止領
域)に接する特定パターンを、マークの明暗を反転して
なる別の特定パターンに変更するので、読み取り時に、
その置換領域に本来記録すべきデジタル情報が記録され
ているか、置換パターンが記録されているかを区別する
ことができる。
【0143】請求項6のデジタル情報記録方法では、各
置換領域に第1の置換パターンを割り当てて、各特定パ
ターンに外接する禁止領域に上記同一パターンの中心部
が現れるか否かを検査し、上記検査した禁止領域に上記
同一パターンの中心部が現れるときのみ、その禁止領域
に含まれる置換領域に上記第1の置換パターンと異なる
第2の置換パターンを配置するので、置換領域を含む禁
止領域に同一パターンが現れるのをより確実に防止でき
る。しかも、第2の置換パターンを配置した置換領域
(を含む禁止領域)に接する特定パターンを、マークの
明暗を反転してなる別の特定パターンに変更するので、
読み取り時に、その置換領域に第1の置換パターンが記
録されているか、第2の置換パターンが記録されている
かを区別することができる。
【0144】請求項7のデジタル情報記録方法では、情
報記録領域の隅に配置された特定パターンと、この隅を
つくる辺に沿って隣り合う特定パターンとの間の置換領
域に、特定パターンの構成要素と成り得ない置換パター
ンを配置するので、この置換領域を含む禁止領域に同一
パターンが現れるのを防止できる。したがって、上記辺
に沿って配置された特定パターンを正確に探索できる。
この特定パターンは、情報記録領域の内部に配置された
特定パターンを探索する際の基準となるものであるか
ら、以降の特定パターンの探索を正確に行うことができ
る、読取エラーの発生を防止することができる。
【0145】請求項8のデジタル情報記録方法では、上
記情報記録領域内に配置すべき上記特定パターンの総数
を一定とし、上記情報記録領域内に上記特定パターンを
互いに間隔をとって行列状に配列するルールの下で、上
記記録すべきデジタル情報の量に応じて、上記特定パタ
ーン間の間隔を桝目単位で変更して上記情報記録領域の
大きさを定めるので、記録面内で必要最小限の面積に効
率良く記録を行うことができる。
【0146】請求項9のデジタル情報解読方法によれ
ば、請求項7又は8に記載のデジタル情報記録方法によ
って記録されたデジタル情報が効率良く読み取ることが
できる。すなわち、情報記録領域の辺に沿って配置され
た特定パターン間の間隔に基づいて、情報記録領域の内
部に配置された特定パターンの位置を求めるので、情報
記録領域の大きさが異なっていたり(請求項7により記
録されたもの)、記録担体毎に情報記録領域内の特定パ
ターン間の間隔(桝目の数)が異なっていたとしても
(請求項8により記録されたもの)、同一の情報解読装
置(データ解読アルゴリズム)を用いて読み取ることが
できる。したがって、複数の情報解読方法を用意する、
あるいは、読み取り時に記録担体によって桝目の数を設
定する、といった手間が不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例のデジタル情報記録方
法を概念的に説明する図である。
【図2】 上記デジタル情報記録方法で、置換領域に対
して変調処理を行う例を説明する図である。
【図3】 (a)〜(c)は上記デジタル情報記録方法で、禁
止領域に同一パターンが現れたときのみ、置換領域に置
換パターンを配置する例を説明する図、(d)は特定パタ
ーンの明暗を反転して成るべつの特定パターンを示す図
である。
【図4】 上記デジタル情報記録方法で、2種類の変調
用パターンを用いる例を説明する図である。
【図5】 上記デジタル情報記録方法で、禁止領域およ
び置換領域を変形した例を示す図である。
【図6】 (a),(b)は特定パターンを探索する方法を説
明する図、(c)は変調用パターンを示す図である。
【図7】 図5において、禁止領域に同一パターンの中
心部が現れる態様を示す図である。
【図8】 図7の各態様について、置換領域に対して変
調処理を行った例を示す図である。
【図9】 この発明の第2実施例のデジタル情報記録方
法を説明する図である。
【図10】 上記デジタル情報記録方法で、置換領域に
記録すべきデジタル情報を示す図である。
【図11】 上記デジタル情報記録方法に用いる変換テ
ーブルを示す図である。
【図12】 上記デジタル情報記録方法で、置換領域に
枡目2個組をマッピングする仕方を示す図である。
【図13】 上記デジタル情報記録方法で、禁止領域に
同一パターンが現れたときのみ、置換領域に置換パター
ンを配置する例を示す図である。
【図14】 この発明の第3実施例のデジタル情報記録
方法を説明する図である。
【図15】 (a)は上記デジタル情報記録方法に用いる
ビットパターンを示す図、(b)〜(e)は上記ビットパター
ンの構成要素を示す図である。
【図16】 この発明の第4実施例のデジタル情報記録
方法を説明する図である。
【図17】 上記デジタル情報記録方法で、置換パター
ンとして枡目3個組でデジタル情報を表すビットパター
ンを用いた例を示す図である。
【図18】 図17の例で置換領域に記録すべきデジタ
ル情報を示す図である。
【図19】 図17の例で用いる変換テーブルを示す図
である。
【図20】 本来記録すべきデジタル情報の量が与えら
れた場合に、設定可能な情報記録領域の形状の例を示す
図である。
【図21】 本来記録すべきデジタル情報の量が与えら
れた場合に、設定可能な情報記録領域の形状の別の例を
示す図である。
【図22】 この発明のデジタル情報記録方法を実施す
るのに適したデジタル情報記録装置の概略構成を示す図
である。
【図23】 この発明のデジタル情報解読方法を実施す
るのに適したデジタル情報解読装置の概略構成を示す図
である。
【図24】 この発明の第5実施例のデジタル情報記録
方法の処理フローを示す図である。
【図25】 この発明の第6実施例のデジタル情報解読
方法の処理フローを示す図である。
【図26】 上記第5実施例のデジタル情報記録方法に
より記録面にデジタル情報を記録する過程を説明する図
である。
【図27】 上記デジタル情報記録方法により記録面に
デジタル情報を記録して得られた記録担体の例を示す図
である。
【図28】 本出願人が先に提案した記録方式により得
られた記録担体の例を示す図である。
【図29】 図28における情報記録領域内の特定パタ
ーンの配置を示す図である。
【図30】 上記特定パターンの構成を示す図である。
【図31】 上記特定パターンの近傍に同一パターンが
現れた様子を示す図である。
【図32】 情報記録領域に本来記録すべきデジタル情
報をマッピングする仕方を示す図である。
【図33】 上記特定パターンを認識する方法を説明す
る図である。
【図34】 情報記録領域の外周に沿って配置された特
定パターンの位置に基づいて情報記録領域の内部に配置
された特定パターンを探索する仕方を説明する図であ
る。
【図35】 4つの特定パターンの位置に基づいて、情
報記録領域内の任意の桝目の位置を算出する方法を説明
する図である。
【符号の説明】
20 記録面 21 本来の情報を記録すべき領域 22,22A,22B,22# 特定パターン 23,23A,23B,23C 情報記録領域 25,31,31# 変調用パターン 33,34,35 ビットパターン 41,41A,41B,41#,141 中心部 42,42#,142 第1環状部 43,43#,143 第2環状部 44,46,46A,46B,48,50 禁止領域 45,47,47A,47B,49,51 置換領域 122,122A,122B 同一パターン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面状の記録面内に、ビットに対応する
    行列状の桝目を仮想的に設定し、上記各桝目に記録すべ
    きデジタル情報に応じた光学的に認識可能なマークを付
    与して、上記記録すべきデジタル情報を2次元パターン
    として記録するデジタル情報記録方法であって、 上記記録面内に上記2次元パターンを表現すべき情報記
    録領域を設定し、 上記情報記録領域の外周から離間した内部に、上記情報
    記録領域内での位置を示すように特定の形状に連結した
    複数の桝目に上記マークを所定のパターンで付してなる
    特定パターンを配置するとともに、 上記情報記録領域内で、複数の枡目からなり、上記特定
    パターンの上下左右の少なくともいずれかの側に外接す
    る閉領域又は上記特定パターンを取り囲んで外接する環
    状の領域を、上記特定パターンと同一構成を持つ同一パ
    ターンが現れるのを禁止すべき禁止領域として設定し、 上記禁止領域のうち少なくとも上記特定パターンに外接
    する側の一部を占める領域を置換領域として設定し、こ
    の置換領域に上記特定パターンの構成要素と成り得ない
    置換パターンを配置することを特徴とするデジタル情報
    記録方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデジタル情報記録方法
    において、 上記置換パターンとして、本来記録すべきデジタル情報
    とは無関係な所定のパターンを用いることを特徴とする
    デジタル情報記録方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のデジタル情報記録方法
    において、 上記置換パターンとして、連結した枡目複数個の単位で
    デジタル情報の1ビットを表す変換ルールによって本来
    記録すべきデジタル情報を表すパターンを作成すること
    を特徴とするデジタル情報記録方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のデジタル情報記録方法
    において、 上記置換パターンとして、 上記置換領域に本来記録すべきデジタル情報と、上記置
    換領域と対応する形状を持ち上記マークが一定のパター
    ンで付されてなる変調用パターンとを枡目毎に1対1に
    対応させて、対応する枡目が表す値の排他的論理和を算
    出し、算出した排他的論理和の値を表すマークからなる
    パターンを作成することを特徴とするデジタル情報記録
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の
    デジタル情報記録方法において、 上記情報記録領域内で上記特定パターンを配置した領域
    以外の領域に、本来記録すべきデジタル情報を割り当て
    て、各特定パターンに外接する禁止領域に上記同一パタ
    ーンの中心部が現れるか否かを検査し、 上記検査した禁止領域に上記同一パターンの中心部が現
    れないとき、その禁止領域に含まれる置換領域に上記本
    来記録すべきデジタル情報をそのまま配置する一方、 上記検査した禁止領域に上記同一パターンの中心部が現
    れるとき、その禁止領域に含まれる置換領域に上記置換
    パターンを配置するとともに、その禁止領域に接する特
    定パターンを、上記特定パターンを構成するマークの明
    暗を反転してなる別の特定パターンに変更することを特
    徴とするデジタル情報記録方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のデジタル情報記録方法
    において、 上記情報記録領域内で上記特定パターンを配置した領域
    以外の領域に、本来記録すべきデジタル情報を割り当
    て、 各置換領域について、上記置換領域に本来記録すべきデ
    ジタル情報と、上記置換領域と対応する形状を持ち上記
    マークが一定のパターンで付されてなる第1の変調用パ
    ターンとを枡目毎に1対1に対応させて、対応する枡目
    が表す値の排他的論理和を算出し、算出した排他的論理
    和の値を表すマークからなるパターンを、第1の置換パ
    ターンとして作成し、 上記各置換領域に上記第1の置換パターンを割り当て
    て、各特定パターンに外接する禁止領域に上記同一パタ
    ーンの中心部が現れるか否かを検査し、 上記検査した禁止領域に上記同一パターンの中心部が現
    れないとき、その禁止領域に含まれる置換領域に上記第
    1の置換パターンをそのまま配置する一方、 上記検査した禁止領域に上記同一パターンの中心部が現
    れるとき、 上記置換領域に本来記録すべきデジタル情報と、上記第
    1の変調用パターンと同一形状を持ち上記マークのパタ
    ーンが異なる第2の変調用パターンとを枡目毎に1対1
    に対応させて、対応する枡目が表す値の排他的論理和を
    算出し、算出した排他的論理和の値を表すマークからな
    るパターンを、第2の置換パターンとして作成し、その
    禁止領域に含まれる置換領域に上記第2の置換パターン
    を配置するとともに、その禁止領域に接する特定パター
    ンを、上記特定パターンを構成するマークの明暗を反転
    してなる別の特定パターンに変更することを特徴とする
    デジタル情報記録方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか一つに記載の
    デジタル情報記録方法において、 上記情報記録領域として矩形状の領域を設定し、 上記情報記録領域内に、この情報記録領域の四隅のうち
    少なくとも1つの隅に上記特定パターンを配置するとと
    もに、上記隅をつくる辺に沿って上記特定パターンを配
    置し、 上記隅に配置された特定パターンと上記辺に沿って隣り
    合う特定パターンとの間で、上記辺に沿って延び双方の
    特定パターンに外接する領域を、上記特定パターンと同
    一構成を持つ同一パターンが現れるのを禁止すべき禁止
    領域として設定し、 上記禁止領域内に含まれ、上記辺に沿って延び双方の特
    定パターンに外接する領域を置換領域として設定し、 この置換領域に上記特定パターンの構成要素と成り得な
    い置換パターンを配置することを特徴とするデジタル情
    報記録方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のデジタル情報記録方法
    において、 上記情報記録領域内に配置すべき上記特定パターンの総
    数を一定とし、 上記情報記録領域内に上記特定パターンを互いに間隔を
    とって行列状に配列するルールの下で、上記記録すべき
    デジタル情報の量に応じて、上記特定パターン間の間隔
    を桝目単位で変更して上記情報記録領域の大きさを定め
    ることを特徴とするデジタル情報記録方法。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8に記載のデジタル情報記
    録方法によって記録されたデジタル情報を読み取るデジ
    タル記録情報の解読方法であって、 上記情報記録領域内で、上記隅に配置された特定パター
    ンを探索し、 上記隅に配置された特定パターンから上記辺に沿って隣
    り合う特定パターンを探索し、 上記隅の特定パターンと上記隣り合う特定パターンとの
    間の間隔に基づいて、 上記情報記録領域の内部に配置された特定パターンの位
    置を算出し、 上記算出した位置に基づいて、上記情報記録領域の内部
    に配置された特定パターンを探索し、 上記探索した特定パターンの位置に基づいて、本来のデ
    ジタル情報が記録された各桝目の位置を算出し、 上記算出した位置の各桝目が表す値を読み取り、この値
    に基づいて上記記録面に記録されたデジタル情報を再現
    することを特徴とするデジタル情報解読方法。
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