JP4412713B2 - 記録装置、記録システム及び記録装置の制御方法 - Google Patents

記録装置、記録システム及び記録装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は記録装置、記録システム及び記録装置の制御方法に関し、特に複数種類のインタフェースを有する記録装置、記録システム及び記録装置の制御方法に関わる。
本発明は、紙や布、革、不織布、OHP用紙等、さらには金属等を記録媒体として記録を行う機器すべてに適応可能である。具体的な適用機器としては、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の事務機器や工業用生産機器等を挙げることができる。
近年、オフィスや家庭におけるパーソナルコンピュータやワードプロセッサ、ファクシミリ等の普及により、これらの機器の情報出力機器として様々な記録方式のプリンタが開発されている。その中でもインクジェット方式によるプリンタは、カラー記録への対応が容易で、動作時の騒音が低く、多種多様の記録媒体に対して高品位の記録が可能であり、さらに小型である、等の利点があるためオフィスや家庭でのパーソナルユースにも最適である。その中でも、記録媒体上を記録ヘッドが往復走査しながら記録を行うシリアルスキャン型のインクジェット記録装置(以下、「記録装置」、または「プリンタ」と言う。)は、低コストで高品位の画像をプリントできるため広く市場に普及している。
記録装置の普及に伴い、記録装置とホストコンピュータ間のインタフェースの種類も増加してきている。インタフェースとしては有線、無線、さらにその中でも、シリアル通信、パラレル通信、赤外線通信等があり、異なる種類の複数のインタフェースを有する記録装置がある。例えば、赤外線通信インターフェースを備え、無線通信によってデータを受信可能なインクジェットプリンタの構成が特許文献1に開示されている。
特開2001−75765号公報
しかしながら、印刷するデータのデータ量は高解像度・高品質・多色化などにより増加の一途を辿っており、かつプリンタエンジン自体の高速化のために転送するデータ量も増加の傾向にある。これに対し、複数のインタフェースに対応しようとすると、それぞれの転送速度が異なることによる問題が生じてくる。
例えばUSB(Universal Serial Bus)規格のバージョン2.0に準拠したインタフェースのような高速なインタフェースにおいては問題無いデータサイズであっても、比較的低速(例えばBT(Bluetooth)規格)のインタフェースでは転送速度に対してデータ量が大きく、プリンタエンジンの処理速度にデータ転送が間に合わないことがある。このようにデータ転送が間に合わないと、プリンタとしてはデータ待ちを起こすことになり印刷時間が長くなる。つまり、シリアルプリンタにおいては、次のスキャンで記録されるデータの受信とスキャンの開始とが関連しているため、データ転送が間に合わない場合には記録に用いるデータの受信を待つ状況が発生する。このようなデータ待ちが発生すると、ノズルの状態を印字に良好な状態に保つための予備吐出が増えてしまうため、同時に廃インクの増加につながる。また、記録媒体に対するインクの浸透のメカニズムから、時間差が影響して色ムラが生じてしまうことが知られており、上述のデータ待ちによってスキャン間の時間間隔がランダムに変わってしまうと、記録画像中に色むらが発生してしまうことにもなり得る。
一方、単純に階調数を落としてデータ量を減らすことで、転送速度が遅いインタフェースを用いた場合にプリンタの待ちの発生を回避することは可能となるが、低速のインタフェースを採用した場合の画質が大幅に低下してしまう。また、低速のインタフェースを基準に階調数を落した設計を行った場合、高速なインタフェースにおいて高画質の画像を記録できない、といった問題が起こり得る。
また、複数のインタフェースを備えた構成に限らず、1種類のインタフェースを備えた構成であっても、ユーザの使用環境においては、上位装置であるホスト装置(ホストコンピュータ)から記録装置へのデータ転送レートが変化する場合がある。このようなデータ転送レートが変化する要因としては、ホスト機器であるコンピュータのOS(オペレーティングシステム)上で複数のアプリケーションが動作し、並行処理が行われている場合や、外部のノイズの影響などが挙げられる。最近においては、無線化の利便性が職場や家庭内において認められ、定められた無線の規格に従ってPC間をネットワーク化する無線LANが急激に普及しており、この無線LANの場合においては、最大転送速度に対して実効速度が十分に得られないこともある。実効速度が低下する要因としては、周辺の電子機器によるノイズや、アクセスポイントまでの距離やアクセスするPC間の距離などが挙げられ、様々な環境の影響を受けて、一時的に実効速度が低下する場合もあり得る。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、転送速度の異なる複数のインタフェースを有する記録装置において記録を行う場合に、インタフェースに応じて適切な記録を行えるようにすることを目的とする。
また、本発明は、複数のインターフェースを備えていない構成においても、ユーザの使用環境において、上位装置であるホスト機器と記録装置との間のデータ転送レートが変化した場合に、その変化に対応して適切な記録を行えるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、所定色について大ドットと小ドットを記録するための記録ヘッドを用いて記録を行う本発明の記録装置は、外部機器との間でデータを転送するための複数のインタフェースと、前記複数のインタフェースの内、前記外部機器から記録データ入力されるインタフェースが、第1の種類のインタフェースであるか、または、該第1の種類のインタフェースよりもデータの転送速度が遅い第2の種類のインタフェースであるかを判断する判断手段と、前記判断手段判断結果に応じて、前記インタフェースより入力され記録データに対する処理を異ならせて、前記記録ヘッドに記録を行わせる制御手段とを有し、前記判断手段によって前記第1の種類のインタフェースと判断された場合、前記所定色の大ドットと小ドット毎に、1画素に記録すべきドット数及びドットの記録位置を示す記録データが入力され、前記制御手段は、当該記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせ、前記判断手段によって前記第2の種類のインタフェースと判断された場合、前記所定色について、1画素に記録すべき大ドットのドット数と小ドットのドット数とを示す記録データが入力され、前記制御手段は、当該記録データに基づいて、前記所定色の大ドットと小ドット毎に、1画素に記録すべきドット数とドットの記録位置とを示す記録データを生成し、当該生成した記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせる。
また、外部機器との間でデータを転送するための複数のインタフェースを有し、所定色について大ドットと小ドットを記録するための記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置の制御方法では、前記複数のインタフェースの内、前記外部機器から記録データが入力されるインタフェースが、第1の種類のインタフェースであるか、または、該第1の種類のインタフェースよりもデータの転送速度が遅い第2の種類のインタフェースであるかを判断する判断工程と、前記判断工程の判断結果に応じて、前記インタフェースより入力される記録データに対する処理を異ならせて、前記記録ヘッドに記録を行わせる記録工程とを有し、前記判断工程で前記第1の種類のインタフェースと判断された場合、前記所定色の大ドットと小ドット毎に、1画素に記録すべきドット数及びドットの記録位置を示す記録データが入力され、前記記録工程では、当該記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせ、前記判断工程で前記第2の種類のインタフェースと判断された場合、前記所定色について、1画素に記録すべき大ドットのドット数と小ドットのドット数とを示す記録データが入力され、前記記録工程では、当該記録データに基づいて、前記所定色の大ドットと小ドット毎に、1画素に記録すべきドット数とドットの記録位置とを示す記録データを生成し、当該生成した記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせる。
また、別の構成によれば、所定色について1滴あたりの濃度が異なる濃インクと淡インクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録を行う本発明の記録装置は、外部機器との間でデータを転送するための複数のインタフェースと、前記複数のインタフェースの内、前記外部機器から記録データが入力されるインタフェースが、第1の種類のインタフェースであるか、または、該第1の種類のインタフェースよりもデータの転送速度が遅い第2の種類のインタフェースであるかを判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果に応じて、前記インタフェースより入力される記録データに対する処理を異ならせて、前記記録ヘッドに記録を行わせる制御手段とを有し、前記判断手段によって前記第1の種類のインタフェースと判断された場合、前記所定色の濃インクと淡インク毎に、1画素に記録すべきドット数及びドットの記録位置を示す記録データが入力され、前記制御手段は、当該記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせ、前記判断手段によって前記第2の種類のインタフェースと判断された場合、前記所定色について、1画素に記録すべき濃インクのドット数と淡インクのドット数とを示す記録データが入力され、前記制御手段は、当該記録データに基づいて、前記所定色の濃インクと淡インク毎に、1画素に記録すべきドット数とドットの記録位置とを示す記録データを生成し、当該生成した記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせる。
また、外部機器との間でデータを転送するための複数のインタフェースを有し、所定色について1滴あたりの濃度が異なる濃インクと淡インクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置の本発明尾制御方法は、前記複数のインタフェースの内、前記外部機器から記録データが入力されるインタフェースが、第1の種類のインタフェースであるか、または、該第1の種類のインタフェースよりもデータの転送速度が遅い第2の種類のインタフェースであるかを判断する判断工程前記判断工程の判断結果に応じて、前記インタフェースより入力される記録データに対する処理を異ならせて、前記記録ヘッドに記録を行わせる記録工程とを有し、前記判断工程で前記第1の種類のインタフェースと判断された場合、前記所定色の濃インクと淡インク毎に、1画素に記録すべきドット数及びドットの記録位置を示す記録データが入力され、前記記録工程では、当該記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせ、前記判断工程で前記第2の種類のインタフェースと判断された場合、前記所定色について、1画素に記録すべき濃インクのドット数と淡インクのドット数とを示す記録データが入力され、前記記録工程では、当該記録データに基づいて、前記所定色の濃インクと淡インク毎に、1画素に記録すべきドット数とドットの記録位置とを示す記録データを生成し、当該生成した記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせる
また、別の構成によれば、本発明の記録装置は、インクを吐出するための記録ヘッドと、外部機器との間でデータを転送するための複数のインタフェースと、前記複数のインタフェースの内、前記外部機器から記録データが入力されるインタフェースが、第1の種類のインタフェースであるか、または、該第1の種類のインタフェースよりもデータの転送速度が遅い第2の種類のインタフェースであるかを判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果に応じて、互いに異なるパス数で画像を完成させるように前記記録ヘッドに記録を行わせる制御手段とを有し、前記判断手段によって前記第1の種類のインタフェースと判断された場合、所定のパス数で単位領域の記録を完成させる記録データが入力され、前記制御手段は、当該記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせ、前記判断手段によって前記第2の種類のインタフェースと判断された場合、前記所定のパス数よりも多いパス数で単位領域の記録を完成させる記録データが入力され、前記制御手段は、当該記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせる。
更に、外部機器との間でデータを転送するための複数のインタフェースを有し、インクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置の本発明の制御方法は、前記複数のインタフェースの内、前記外部機器から記録データが入力されるインタフェースが、第1の種類のインタフェースであるか、または、該第1の種類のインタフェースよりもデータの転送速度が遅い第2の種類のインタフェースであるかを判断する判断工程と、前記判断工程における判断結果に応じて、互いに異なるパス数で画像を完成させるように記録ヘッドに記録を行わせる記録工程とを有し、前記判断工程において前記第1の種類のインタフェースと判断された場合、所定のパス数で単位領域の記録を完成させる記録データが入力され、前記判断工程において前記第2の種類のインタフェースと判断された場合、前記所定のパス数よりも多いパス数で単位領域の記録を完成させる記録データが入力され、前記記録工程では、前記入力された記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせる。
上記構成によれば、転送速度の異なる複数のインタフェースを有する記録装置において記録を行う場合に、インタフェースに応じて適切な記録を行うことができる。
また、複数のインターフェースを備えていない構成においても、ユーザの使用環境において、上位装置であるホスト機器と記録装置との間のデータ転送レートが変化した場合に、その変化に対応して適切な記録を行うことができる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。ただし、本形態において例示される構成部品の寸法、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明がそれらの例示に限定されるものではない。
以下に説明する実施の形態では、インクジェット方式に従う記録ヘッドを用いた記録装置を例に挙げて説明する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある。)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある。)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
<インクジェット記録装置の説明(図1)>
図1は本発明を適用可能な記録装置1の概要を示す斜視図であり、代表的な実施形態としてインクジェット記録装置の構成を示している。
図1に示すインクジェット記録装置は、インクジェット方式に従ってインクを吐出して記録を行う記録ヘッド3を搭載したキャリッジ2にキャリッジモータM1が発生する駆動力を伝達機構4より伝え、キャリッジ2を矢印A方向に往復移動させるとともに、例えば記録紙などの記録媒体Pを、給紙機構5を介して給紙し、記録位置まで搬送し、その記録位置において記録ヘッド3から記録媒体Pにインクを吐出することで記録を行う。
また、記録ヘッド3の状態を良好に維持するためにキャリッジ2を回復装置10の位置まで移動させ、間欠的に記録ヘッド3の吐出回復処理を行うように構成されている。
記録装置1のキャリッジ2には記録ヘッド3を搭載するのみならず、記録ヘッド3に供給するインクを貯留するインクカートリッジ6を装着する。インクカートリッジ6はキャリッジ2に対して着脱自在になっている。
図1に示した記録装置1は、キャリッジ2にマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)のインクを夫々収容した4つのインクカートリッジを搭載しており、これら複数の異なる色のインクを記録媒体上に吐出することでカラー記録が行えるよう構成されている。また、これら4つのインクカートリッジは夫々独立に着脱可能に構成されており、インクを消費した際に操作者であるユーザによって取り替えられるように構成されている。
ここで、キャリッジ2と記録ヘッド3とは、両部材の接合面が適正に接触されて所要の電気的接続を達成維持できるようになっている。記録ヘッド3は、記録信号に応じてエネルギーを印加することにより、複数の吐出口からインクを選択的に吐出して記録する。特に、この実施形態の記録ヘッド3は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット方式を採用し、熱エネルギーを発生するために電気熱変換体を備え、その電気熱変換体に印加される電気エネルギーが熱エネルギーへと変換され、その熱エネルギーをインクに与えることにより生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させる。この電気熱変換体は各吐出口のそれぞれに対応して設けられ、記録信号に応じて対応する電気熱変換体にパルス電圧を印加することによって対応する吐出口からインクを吐出する。
図1に示されているように、キャリッジ2はキャリッジモータM1の駆動力を伝達する伝達機構4の駆動ベルト7の一部に連結されており、ガイドシャフト13に沿って矢印A方向に摺動自在に案内支持されるようになっている。従って、キャリッジ2は、キャリッジモータM1の正転及び逆転によってガイドシャフト13に沿って往復移動する。また、キャリッジ2の移動方向(矢印A方向)に沿ってキャリッジ2の絶対位置を示すためのスケール8が備えられている。
また、記録装置1には、記録ヘッド3の吐出口(不図示)が形成された吐出口面に対向してプラテン(不図示)が設けられており、キャリッジ2が往復移動中に記録ヘッド3に記録信号を与えてインクを吐出することでプラテン上に搬送された記録媒体Pの全幅にわたって記録が行われる。
さらに、図1において、14は記録媒体Pを搬送するために搬送モータM2によって駆動される搬送ローラ、15はバネ(不図示)により記録媒体Pを搬送ローラ14に当接するピンチローラ、16はピンチローラ15を回転自在に支持するピンチローラホルダ、17は搬送ローラ14の一端に固着された搬送ローラギアである。そして、搬送ローラギア17に中間ギア(不図示)を介して伝達された搬送モータM2の回転により、搬送ローラ14が駆動される。
またさらに、20は記録ヘッド3によって画像が形成された記録媒体Pを記録装置外ヘ排出するための排出ローラであり、搬送モータM2の回転が伝達されることで駆動されるようになっている。また、22は拍車ローラを回転自在に支持する拍車ホルダである。
<インクジェット記録装置の制御構成(図2)>
図2は図1に示した記録装置1の制御構成を示すブロック図である。
図2に示すように、本発明を適用可能な記録装置1は、外部の機器と通信可能なように、複数のインタフェース611を備えている。また、図2に示すコントローラ600は、後述する制御シーケンスに対応したプログラム、所要のテーブル、その他の固定データを格納したROM602、ROM602に格納されたプログラムを実行して、入力した画像データを展開する処理を含む、記録装置1全体の制御を行うMPU601、キャリッジモータM1の制御、搬送モータM2の制御、及び、記録ヘッド3の制御のための制御信号を生成したり、インタフェースの種類や使用状態を判断するための特殊用途集積回路(ASIC)603、画像データの展開領域やプログラム実行のための作業用領域等を設けたRAM604、MPU601とASIC603とRAM604とを相互に接続してデータの授受を行うシステムバス605、以下に説明するセンサ群からのアナログ信号を入力してA/D変換し、デジタル信号をMPU601に供給するA/D変換器606などで構成される。
また、図2において、610は画像データの供給源となるコンピュータ(或いは、画像読取り用のリーダやデジタルカメラなど)であり、ホスト装置と総称している。ホスト装置610と記録装置1との間ではインタフェース(I/F)611を介して画像データ、コマンド、ステータス信号等を送受信する。図2に示す例では、便宜上、3種類のインタフェース611が異なるホスト装置610に接続されている例を示しているが、2種類以上のインタフェースにより接続可能な構成であればよく、その数により本発明が限定されるものではない。また、複数のホストが同時に接続されている必要は無く、さらに、異なるインタフェースを用いて同じホスト装置に接続することも勿論可能である。
図2に示す620はスイッチ群であり、操作者による指令入力を受けるための各種スイッチから構成される。例えば、電源スイッチ621、プリント開始を指令するためのプリントスイッチ622、及び記録ヘッド3のインク吐出性能を良好な状態に維持するための処理(回復処理)の起動を指示するための回復スイッチ623などが含まれる。また、図2の630はホームポジションを検出するためのフォトカプラなどの位置センサ631、環境温度を検出するために記録装置1の適宜の箇所に設けられた温度センサ632等から構成される装置状態を検出するためのセンサ群である。
さらに、図2に示す640はキャリッジ2を矢印A方向に往復走査させるためのキャリッジモータM1を駆動させるキャリッジモータドライバ、642は記録媒体Pを搬送するための搬送モータM2を駆動させる搬送モータドライバである。
以上のような構成で、記録装置1の本体はインタフェース611を介して転送された記録データのコマンドを解析し、記録に用いる画像データをRAM604に展開する。画像データの展開領域(展開バッファ)は2次元の矩形領域であり、その横サイズをキャリッジ移動方向(主走査方向)の記録可能領域分の画素数Hpに対応させ、縦サイズを記録ヘッドの1回の記録走査で記録される記録媒体の搬送方向(副走査方向)の画素数に対応したものとして構成し、この領域をRAM604に確保する。
また、記録走査において記録ヘッド3に記録データを転送するために参照されるRAM604上の記憶領域(プリントバッファ)も2次元の矩形領域であり、その横サイズを主走査方向の記録可能領域分の画素数Vpに対応したもの、その縦サイズを記録ヘッドの1回の記録走査で記録される副走査方向の画素数に対応したものとして構成し、この領域をRAM604の記憶領域上に確保する。
ASIC603は、記録ヘッド3による記録走査の際に、RAM604の記憶領域に直接アクセスしながら記録ヘッドに対して記録素子(吐出ヒータ)の駆動データ(DATA)を転送する。
(第1の実施の形態)
次に、本発明の第1の実施の形態について説明するが、まず、上記構成を有する記録装置1における1画素あたりのデータ量ならびにデータの記録方法の概略について説明する。ここでは、記録装置1がインクジェットプリンタである場合を例にとって説明する。
インクジェットプリンタにおいては、インク滴(ドット)を吐出するかしないか、つまり、ドットを形成するかしないかの2種類を制御することで記録を行うものであり、インクの吐出の有無は2値のデータによって制御される。従って、このような2値記録を行う方式で階調表現を行う場合には、図5に示す様に、1画素に対して吐出する数を制御することで、1画素を多値の表現を可能としている。図5では、出力値である2ビットのデータと、それに対応する1画素内のインク吐出数を示している。
さらに、サイズが異なる2種類のドット(以下、大ドットと小ドットとも記載する。)を吐出可能な記録ヘッドを搭載したインクジェットプリンタにおいては、1画素に対し、大ドットと小ドットとを組み合わせて記録を行うことでさらなる階調性の向上を図っている。このように、大ドットと小ドットとを記録可能な記録装置においては、1画素のデータの与え方として、大ドットと小ドット各々について別々のデータを指定する方法と、図6に示す様に大小混在の形でデータにしたもの(図6の1列目のデータ)を記録装置において大ドットのデータ(大データ)と小ドットのデータ(小データ)へと分離する(図6の2,3列目のデータ)方法とがある。
図5では1列目は出力値を、2列目にドットの打ち込み発数(ドット数)を示している。図5に示す方法を用いるシステムでは、1画素あたり4値(0〜3)の出力値が出力され、例えば出力値が2である記録画素に対しては2発のドットを、出力値が3である記録画素に対しては3発のドットをそれぞれ記録する。データ量としては1画素を4値で表すことになるので1画素に対し最低2ビット(bit)を割り当てれば表現可能となる。
図6は、得られた出力値を大データと小データとに分離するテーブルを示している。図6は、出力値が9値の場合を示している。図6において、1列目は出力値、2列目は1列目の出力値を大データと小データに分離した際の小データの値、3列目は1列目の出力値を大データと小データに分離した際の大データの値である。例えば、出力値が「0100」(10進数で4)の場合、小ドットの2ビットデータ「10」、大ドットの2ビットデータ「01」に分離されることになる。
また、図5と図6とを組み合わせた図7を示す。図7において1列目は出力値を、1行目に小ドットと書かれた2列目と3列目にそれぞれ小ドットのデータとそのときのドット数を、1行目に大ドットと書かれた4,5列目にはそれぞれ大のデータとそのときのドット数とを各々記載している。すなわち、図7に記載のシステムでは、1画素あたり4ビット9値(0〜8)の出力値が出力され、これを2ビットの大ドットのデータと2ビットの小ドットのデータへと分離する。
例えば、4ビットの出力値が「0011」(10進数で3)である記録画素に対しては、大データ、小データともに「01」(10進数で1)で表される2ビットデータとなり、大ドットと小ドットをそれぞれ1ドットずつ記録することになる。図7に示すように1画素を9値で表す場合には、1画素あたり最低4ビットのデータが必要であることもわかる。
さらに、図5および図6に示すような各画素に対して得られた出力値に応じて複数記録走査によって記録を行う場合に、出力値をホストコンピュータもしくはプリンタ本体にてさらにデータ変換を行い、この変換後のデータに対し印字マスクをかけて記録を行う。
ホストコンピュータでのデータ変換として、例えば、得た出力値を各出力値ごとに複数割り当てられたデータのいずれかへとランダムに変換を行う。このデータ変換の一例を図8に示す。同図において、例えば、出力値が変換前に「01」であった場合には、「1000」か、「0100」か、「0010」へとランダムに変換することになる。このデータ変換をホストコンピュータにおいて行った後、プリンタ本体へデータ転送を行い、プリンタ本体において受信した変換後のデータに対し印字マスクをかけて記録を行う。印字マスクは、印字走査ごとにデータの決められたビット位置のデータに対してかけることとし、ビットに「1」が立っているものはドットの記録に対応し、「0」がたっているときはドットの非記録に対応するものとする。
例えば4ビットの各ビット位置のデータをabcd(各アルファベットをビット位置に割り当てた例であり、この場合、「1010」のデータは、a=1、b=0、c=1、d=0となる)とすると、6パスで印字を行う場合には、aのビット位置に対しては1パス目と4パス目で補完関係にある50%の確立でデータの取り込みを行う。同様にbのビット位置に対しては2パス目と5パス目、cのビット位置のデータには3パス目と6パス目にマスクをかけることにする。なおdに対してはデータの取り込みを行わないことにする。従って、画像データを複数回のパス(スキャン)で完成させるように各パスに振り分ける際に、各ビット位置のデータを記録するパスがマスクによって定められる。すなわち「1010」のデータの場合は、1パス目か4パス目のいずれかで1ドット、3パス目か6パス目のいずれかで1ドットの合計2ドットの記録を行うことになる。以上のようにホストコンピュータにおいてデータをランダムに変換することにより、印字マスクとデータとの相関を減らすことができ、記録結果の画質をより良好にすることが可能となる。
しかし、上記方法ではランダムにデータを変換するため、図8からも明らかなようにデータ量が大きくなってしまう。なお、図8では、2ビットから4ビットへ変換されている例を示している。
これに対しプリンタ本体における変換では図9に示す様に固定のデータへと順次変換し、印字マスクをかけることで記録を行うため、画質はホストコンピュータにおいてランダムに展開するよりも画質は多少落ちるものの、プリンタ本体に転送するデータ量を、4ビット6色のデータ量から4ビット3色のデータ量へ、すなわち半分に減らすことができる。
以上のような記録方法により記録可能な記録装置1を用いた記録システムの本第1の実施の形態における処理について、図4のフローチャートを参照しながら説明を行う。図4において、(a)はホスト装置610における処理、(b)は記録装置1における処理を示している。
本実施形態の記録装置は、複数のインタフェース611のうち、記録データの入力に使用するインタフェースを判断して、その判断結果に従って記録データを変換する処理を異ならせるものである。なお、変換する処理の態様としては、所定のインタフェースの場合に記録データを変換しない、ということも含む。
まず、ステップS41においてホスト装置610は、不図示のアプリケーションから印刷命令を受けると、記録装置1との通信を行う。続くステップS42においてインタフェース611を判別可能かを識別し、判別不可能であるようならばステップS45へと進む。また、判別可能であるならば、ステップS43において、判別されたインタフェース611が高速なインタフェースであるか否かの判定を行う。ここでいう高速とは、装置が備える複数のインタフェースの中で比較的高速なインタフェースを示すものである。同様に、低速についてもプリンタである装置が有する複数のインタフェースの中でデータの転送速度が比較的低いインタフェースを示すものである。なお、どのインタフェース、または転送速度を基準にして、高速に部類するものか低速に部類するものかを決定することを本発明は特徴としているものではない。上位装置におけるデータ生成処理、インタフェースを介してデータを転送するときの実効速度、など、考えられる要因に従って、データの処理や圧縮、転送、解凍などに要する時間も変化するものであり、種々の要因を鑑みて、インタフェース毎に高速とするか低速とするかを予め決めておけばよい。
本第1の実施の形態では、判別可能(○)、不可能(×)なインタフェースの別は図3で示すものであるとする。また、それぞれのインタフェースが高速かどうかも、図3に記載の内容に従って判定する。そして、高速の場合はステップS44に、低速の場合はステップS45に進む。
ステップS44では、インタフェース611が高速と判断されたので、ホスト装置610は記録データをシアン、マゼンタ、イエローの各々大ドット、小ドットそれぞれのデータを図5で示した4階調の出力値で作成し、さらにホストコンピュータにて図8で示したように各色2ビットのデータを4ビットのデータへランダムに変換して記録データを作成する。すなわち6色(シアン、マゼンタ、イエローの各々大小の6色)、各4ビットの記録データを作成することにする。このようにして作成された記録データをステップS46において記録装置1に転送する。
また、処理をステップS45に進めた場合には、インタフェース611が低速もしくは、不明であるので、ホスト装置610は記録データを図6または図7の1列目で示すような4ビットのデータとしてシアン、マゼンタ、イエローの3色分作成し、ステップS46にて記録装置1へと転送する。ステップS45で作成された印字データは、同じ原稿のデータであればステップS44のように4ビット6色で記録データを作成するよりもデータ量が少なくなるため、データ転送にかかる時間を短くすることができる。従って、高速なインタフェースであると判断された場合と比較して、同じ記録領域に対するデータ量を少なくすることができる。このことは、同じ速度のインタフェースを用いた場合では、その同じ記録領域に対応するデータの転送にかかる時間を短くできることになるが、本第1の実施の形態においては、低速のインタフェースであるか、インタフェースが不明の場合に、データ量が少なくて済む方式を採用することで、低速のインタフェースにおいてもデータ待ちの発生を抑えることができる。
ステップS46でデータ転送を終えると、ホスト装置610での処理を終了する。
一方、記録装置1では、ステップS51において用いられているインタフェース611が判別可能かを識別し、判別不可能であるようならばステップS56へと進む。また、判別可能であるならば、ステップS52において、判別されたインタフェースが高速か否かの判定を行う。なお、ステップS51及びS52の処理も、図3に示す内容に基づいて行う。図3に示す情報は、例えばROM602に保持されており、ASIC603からのインタフェースに関する情報と合わせて、MPU601が、インタフェース611の判別及び転送速度の判定を行う。高速の場合はステップS53に、低速の場合はステップS56に進む。
ステップS53では、インタフェース611が高速と判断されたので、ホスト装置610から記録データを受信し、ステップS54受信したデータを用いて印刷(記録)を行う。ステップS53の記録データ受信とステップS54の印刷処理は、ステップS55で記録データが終了したと判断されるまで続けられる。
一方、ステップS56では、インタフェース611の種類が不明または低速と判断されたので、記録装置1はホスト装置610から記録データを受信すると、ステップS57において、色毎に図7の1列目に示すような4bitの記録データを受け取ったのち、図7の2列目(小データ)と4列目(大データ)に示す各2bit2色へと分離する。すなわち、シアンデータとして受け取ったものを2bitのシアン大ドット用データと2bitのシアン小ドット用データへ、マゼンタ・イエローに関してもそれぞれ大データ・小データ各2bitへと分離を行い、さらに記録装置1本体で図9に示す様な、固定のデータへの順次変換を実施し、変換したデータを用いてステップS58にて印刷(記録)を行う。上述したステップS56〜S58の処理は、ステップS59で記録データが終了したと判断されるまで続けられる。
ここで、記録装置1で2bitのデータに対して行う変換処理を、ホスト装置601で行う場合の図8に示す処理とは異なり、図9のように固定パターンへの変換としたのは、一般的にホスト装置601の処理能力は記録装置1よりも高いため、図8のようにランダムにデータを変換する処理を行っても性能的になんら問題がなく、記録データの作成や作成された記録データの転送に影響を及ぼすことがほとんどないのに対し、記録装置1自体で図8に示すような複雑な処理を高速に行うのは負荷が大きく、記録速度への影響が大きいためである。
なお、図4(b)に示すフローチャートのステップS51及びS52におけるインタフェースに関する判断は、各印刷に先だって毎回行うようにしたり、印刷装置1の電源をオンしたときに1度だけ行うようにしたり、インタフェースが変更されたと判断したときに行うなど、適宜変更することが可能である。
また、図4(b)のステップS51においてインタフェースの判別を行っているが、ホスト装置601が記録装置1本体へと転送する記録データを作成する際にインタフェースの情報を付加する、もしくは記録データの形式の一部もしくは全部をインタフェースにより変更する。そして、記録装置1本体はインタフェースの判別をステップS51において判断するのではなく、受信した記録データに応じて、ステップS57のデータ変換を行うか否かを判断しても無論良い。
また、記録データの元となる元データを、上記説明したような、例えば3色2ビット4値の記録データ(ステップS44及びS45の処理前の記録データ)に変換する処理は、一般に量子化と呼ばれる。この量子化手法としてインクジェットプリンタのような記録装置では、ED(エラーデフュージョン、誤差拡散とも言う。)かディザと呼ばれる処理かのいずれかを用いることが一般的である。この量子化処理を行うに当たり、高速インタフェースと判断された場合は、ED処理と呼ばれる高画質かつ処理に比較的時間がかかる方式による処理を行い、一方低速インタフェースと判断された場合には、ディザ処理と呼ばれる低画質かつ比較的高速に実行可能な方式により処理を行うことにする。
一般に、高画質処理は処理が複雑なため時間がかかる処理であるのに対し、低画質処理は処理が単純で高速に実行可能である。高速インタフェース時は転送にかかる時間が短くて済むので、ED処理のような時間がかかる高画質処理でも問題無いが、低速インタフェース時は転送にかかる時間が長いので、極力ホスト装置601の能力を転送に使用できる高速処理とすることが好ましい。
さらにED処理では、着目画素の入力値を閾値と比較しその大小に応じて処理を行う。この際、入力値と閾値との差分(誤差)を周囲に分配(拡散)しながら処理を行うため、処理に時間がかかり、かつ変換された記録データは非常に分散されるので高画質となるが、圧縮率が低くなるという特徴を持つ。一方、ディザ処理は受信データとディザマトリクス(もしくはディザパターン)と呼ばれる閾値を格納したパターンとの単純比較による処理であるので、高速に処理できるものの、ディザマトリクスを繰り返し使用するためディザマトリクスのサイズで周期性を持ちやすい。このディザマトリクスの周期によるパターンが変換後のデータにも影響しED処理と比べて低画質となるが、ディザマトリクスの周期に合わせた圧縮処理の手法により圧縮を行うことで高圧縮率での圧縮が可能であり、変換後の記録データのサイズをより小さくすることができる。ディザマトリクスの周期に合わせた圧縮をED処理後の記録データに対して使用することも可能であるが、ED処理では特別に記録データの圧縮率が上がるわけではないので、圧縮・解凍処理にかかる時間、負荷、圧縮率などを考慮してED処理にあった圧縮を行うことが望ましい。つまり、インタフェースに応じてED処理とディザ処理を切り替える際に、さらに圧縮方法もディザ時は周期にあわせた圧縮処理Aを、ED処理時は圧縮処理Aと異なる圧縮処理Bとを切り替えるとより効果的である。
以上、第1の本実施の形態の記録データ作成にかかわる処理を、ホスト装置601、データ転送時、記録装置1のそれぞれの段階における状態で示すと図13のようになる。
図13は本第1の実施の形態におけるホスト装置601、データ転送時、記録装置1のそれぞれの段階におけるデータ変換処理をまとめて記載した一覧表であり、インタフェースの判定可否及びインタフェース速度(高速・低速)のそれぞれの状態において、ホスト装置601で行われる量子化処理、色数変換処理、ビット数変換処理、データ転送時の色数、ビット数、および記録装置1で行われる色数変換処理、ビット数変換処理を示している。なお、本第1の実施の形態におけるデータ変換処理には以下が含まれる。
・量子化。RGB入力データを記録装置のインクシステムに適合した形、例えばシアン、マゼンタ、イエローや、シアン、マゼンタ、イエロー、黒といった色のデータに変換する処理のことである。一般に知られている処理として、上述したED処理やディザ処理があげられる。
・圧縮。通常のデータを圧縮する処理で、後に解凍される。
・色数の変換処理。記録装置のインクシステムに応じて3色(シアン、マゼンタ、イエロー)を6色(シアン大ドット、シアン小ドット、マゼンタ大ドット、マゼンタ小ドット、イエロー大ドット、イエロー小ドット)へ変換する。ここでは大ドットと小ドットへと変換しているが、記録装置が各色それぞれにおいて濃度の異なるインク(濃インクと淡インク)を使用可能な場合には、濃ドットと淡ドットへの変換も含む。
・ビット数変換処理。記録装置のインクシステムの各色毎に、例えば2ビットのデータを4ビットのデータへと変換する処理のこと。この際、例えば図8に示すように2ビットから4ビットへの変換としてランダムに変換する場合と、例えば図9に示すように固定パターンへの変換をする場合とがある。
データ変換処理はこれらすべてを必ずしも行う必要は無く、少なくとも一部の処理を行えばよい。
図13に戻り説明を行う。インタフェースには、先にも述べたように判定可能なものと不可能なものとが存在する。判定可能な場合には高速・低速にそれぞれインタフェースは分類される。また判断不可能な場合には本第1の実施の形態においては低速のインタフェースに準じた処理を行うものとする。
ホスト装置601、データ転送時、記録装置1各々における処理を改めて簡単に追うと、まずホスト装置601での量子化は先に述べたように高速インタフェース時には量子化処理に時間がかかっても転送にゆとりがあるのでED処理を、また低速インタフェース時には量子化処理を高速に行うためにディザ処理を用いる。同時に圧縮方法を切り替えるのも効果がある。
量子化時の出力は、色数ならびにビット数、出力階調数を高速インタフェース時には6色(シアン大・小、マゼンタ大・小、イエロー大・小)各2ビット4値とした後、各4ビット4値へと変換を行い(図8)、低速インタフェース時には3色(シアン、マゼンタ、イエロー)各2ビット4値で出力する。このようにホスト装置601において作成された記録データを記録装置1へと転送する。つまり転送時には、インタフェースが高速と判断された時には6色4ビットのデータ、インタフェースが低速と判断された時には3色4ビットの記録データというように、高速インタフェース時には低速インタフェース時に対し相対的に大きな記録データを転送するとインタフェースの高速・低速に応じて記録データ量を異ならせて転送することが可能となる。ここまでの処理が図4(a)で示すフローチャートで行われる処理である。
次に、図4(b)のフローチャートに示す記録装置1における処理を説明する。記録装置1は転送された記録データを記録するわけであるが、低速インタフェース時には記録装置1本体において、さらに3色4ビット9値のデータを6色4ビット4値のデータへと変換(図7、図9)するものとする。
以上のように本第1の実施の形態においては、インタフェースが低速の場合(ここでは、装置が備える複数のインタフェースの中で、比較的に低速とされるインタフェースの場合)はデータ転送が最もネックとなるので、インタフェースが高速の場合にホスト装置601で行われるデータ変換処理の一部を記録装置1本体で行うことにより、ホスト装置601から記録装置1へのデータ転送時の記録データ量を減らす。同じデータ処理を記録装置1本体で行う場合、ホスト装置601で行う場合に比べて時間がかかってしまうが、低速インタフェース時にはこのようにすることでデータ転送時のデータ量を削減することができ、転送速度を改善することができるので、システム全体での記録時間の低下を大幅に抑えることが可能となる。また、従来ホスト装置601で行っていた処理の一部を記録装置1で行うことによりデータ転送時の記録データ量を減らしつつ印刷結果の画質低下も押さえることが可能となる。
上記の通り本第1の実施の形態によれば、インタフェースに応じて記録装置へ転送するデータの色数を変更するので、転送速度の遅いインタフェースを介して印刷装置1に接続されている場合であっても、データ転送待ちが発生するのを回避、もしくは抑えることができるようになる。更に、併せて記録装置においてデータ変換を行うことにより、記録媒体への記録時には色数、階調を減らすことなく画質の低下を最低限に抑えた記録が可能となる。
以上、本第1の実施の形態について説明してきたが、以下のように変更することも可能である。
図13に示す例では、ホスト装置601で行う処理として、ED処理もしくはディザ処理による量子化の際に6色各2ビットでデータを生成したが、3色各4ビットのデータを生成し、続けて6色各2ビット(図7)、さらに各4ビット(図8)への変換を行っても無論よい。この場合のホスト装置601、データ転送時、記録装置1それぞれにおける色数変換処理(もしくは色数)、ビット数変換処理(もしくはビット数)などをまとめた一例として、図14を示す。
また、記録装置1本体へ転送するデータについて、上記第1の実施の形態においては高速と判断されたインタフェースを除くインタフェース時には、4ビット3色(シアン、マゼンタ、イエロー)のデータを記録装置1本体が受信し、これを大ドットと小ドットのデータに分離するなどの処理を行ったが、記録装置1本体へ2ビット6色(シアン、マゼンタ、イエローの各々大小の6色)のデータを転送し、2ビットデータを図9で示す様に固定のデータへ順次変換して印字マスクをかけて印字することにしても良い。
低速のインタフェース使用時に、記録装置1本体へ転送するデータ量を本第1の実施の形態よりも更に減らしたい場合には、上記第1実施の形態よりも画質が落ちるが、2ビット3色(シアン、マゼンタ、イエロー)のデータを転送し、2ビットデータを図9で示す様に固定のデータへ順次変換して印字マスクをかけて印字することにしても良い。
また、近年ではいわゆる濃インクと淡インクのように相対的にインク濃度のことなるインクを複数持つ記録装置や、レッドやブルー、グリーンなどのインクを搭載するインクジェット記録装置も使用され始めているが、インタフェースに応じて使用するインクの数を変更しても記録装置1本体へ転送するデータ量を調節することが可能となる。
なお、インタフェースの速度が高速か、低速かの判断は記録を行う記録装置1本体のエンジン速度(データの転送待ちがない状態の記録速度)とデータ転送速度との相対的な比較により決定する。これは、エンジン速度に対し十分にデータ転送速度が速ければ記録装置1による記録になんら支障をきたさないが、エンジン速度に対しデータ転送が遅い場合には記録装置1においてデータの転送待ちが発生するからである。そこで本第1の実施形態においては、通常記録速度を測定するために、所定の画像パターンを示すデータを高画質な記録データに変換し、この変換後のデータサイズと記録にかかる時間とから必要な転送レートを算出し、この値よりも大きな転送レートを有するインタフェースは高速、それ以外は低速と判断する。
より具体的には、速度を測定する標準パターンを示すデータを高品質な記録データに変換した結果が34.8MByteとした場合、この記録データの記録動作(例えば6パス双方向記録)時に記録装置でデータ転送待ちを起こさないことが確認されているインタフェースを用いて転送を行った時に記録に要する時間が約170秒とすると、この記録データを転送するのに必要な転送レートは約204KByte/秒となる。そこで、これよりも転送レートの大きいインタフェースは高速、小さいインタフェースは低速と判定する。
プリンタドライバは通常プリンタとの双方向通信により上位装置とプリンタ間のインタフェースがどの種類のインタフェースであるかを判断できるが、判断できない場合もある。
図3に示した判断について、例を挙げて説明する。なお、本例では、上位装置(外部装置)として、コンピュータPC(OS:Windows2000(登録商標))を使用した場合について説明する。
図3において、1行目に接続されうるインタフェースの種類を、2行目には1行目に記したインタフェースをホスト装置601において特定できるか否かを、3行目にはそのインタフェースを高速/低速のいずれと判断するかをそれぞれ示す。USB、1284、1394の場合はそれぞれインタフェースを判定可能で、且つ高速であるとし、IrDA、BT(ブルートウース接続)の場合は共に判定可能であるが低速であるとする。S/Cはサーバ−クライアント接続でインタフェースの判定ができない。その他とは、例えばプリントファイルを上位のPCから直接転送した場合等である。この場合にも判定ができない。
このように、インタフェースの種類により、高速転送可能か判定できる場合とできない場合がある。ただし、判定できなくても、それが高速か低速かに限定可能な場合は、限定した速度に準じた処理を行う。
判定できないインタフェースの内、高速転送可能なインタフェースとそうでないインタフェースがある場合には、やむを得ず判断できないインタフェースは低速インタフェースとして処理することが望ましい。これは、高速インタフェース時に低速インタフェース時の記録データを転送し記録するときに発生する印刷結果の画質低下よりも、低速インタフェース時に高速インタフェース時の記録データを転送した際に起こるデータ転送待ちによる記録時間の増加や廃インクの増加ならびに色ムラ等による弊害の方が大きいためである。
インタフェースの判定ができないものが複数存在し、それらインタフェースの転送レートが低速と高速のいずれをも含む場合には上記のように低速に設定するすることが自然であるが、近年のインタフェースは日進月歩で高速化が進んでいるため、そのほとんどが高速化されてきている。そこでインタフェースが不明な場合もあえて高速と設定した方がユーザーのメリットが大きいと考えられる場合には、判定不可能なインタフェースに対し高速を割り当てても良い。その一例を図15に示す。
なお、インタフェースの高速、低速の判定基準とした上記数値はあくまで目安であり、原画像の内容や量子化後の色数やビット数により記録データの大きさも変われば、記録パス数に応じて記録時間も変わるため、上記値にとらわれる必要はない。更に、上述したように記録パス数などにより必要な転送レートは異なるので、通常インクジェットをはじめとする記録装置においては、印刷品質をプリンタドライバ上で設定可能となっていることが多く、その選択された印刷品質に応じてインタフェースの高速、低速の判定基準を可変としても良いことは容易に類推される。
なお、記録装置とホスト装置が1対1に接続されている場合には上記のように単純に転送レートから高速・低速を設定して問題ないが、ネットワークプリンタとして1対多数(もしくは多対多)で接続されるような場合においては転送速度がその混雑状況により変動し、かつネットワーク上を移動するデータは極力小さいほうが良いという状況もある。そのため必ずしも転送レートから高速・低速を決定するのではなく、ホスト装置から記録装置へ送信される記録データのサイズ(容量)を勘案して高速・低速を決定することが必要な場合もある。
上述のように、判別できないインタフェースについて、本第1の実施の形態においては低速と同じ扱いとしたが、これに特にこだわる必要は無く、接続される可能性のあるインタフェースとその転送能力を考慮して高速・低速を割り当てられることが望ましい。なお、装置に接続される可能性のあるインタフェースのうち、低速に分類されるものが一つしか無い場合には、その低速のインタフェースではない、と判別されたときは高速であるとして、処理を行えばよい。
また、転送速度に問題はなくても、ネットワークや複数のユーザーにより共有して使用するような場合、ネットワーク上に大きいデータを転送させるのは好ましくないので、ネットワークでの使用時にも、転送速度の遅いインタフェースと同様の扱いとすることで、ネットワーク上を移動する記録に必要なデータ量を小さくすることが可能となる。
インタフェースの判別について、上記第1の実施の形態においては高速、低速の2種類の判別としているがこれにこだわる必要はなく、判別をより詳細に3種類以上で行い、それぞれの転送速度に応じた記録方法を用意しても良い。
また、本第1の実施の形態では図7に示したように大ドットと小ドットを記録可能な記録装置について説明したが、これを濃度の異なるインクの組(濃インクと淡インク)としても同様の効果を得ることは可能である。
また、シアン、マゼンタ、イエローの各々大小の6色という記載からわかるように本発明においては、色という表現にはドットサイズの異なる物という概念も含むものとする。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本第2の実施形態の印刷装置1は、上記第1の実施形態と同様にホスト装置610から転送された記録データを変換する機能を有するものとする。
第1の実施の形態では、インタフェースに応じて記録装置1に送信するデータを4bit6色と、4bit3色に切り替えを行うものの、記録装置1においてデータ展開を行い、ともに6色(シアン、マゼンタ、イエローの各々について大小で6色分に相当)の記録としている。
大ドットと小ドットとを用いて画像形成を行う場合、ハイライト(薄い部分)では小ドットを、高濃度部では大ドットを使用して記録を行うが、この際大ドットの入りだし(大ドットを使用しない低濃度から高濃度になるにつれて大ドットを使用し始める濃度領域)において粒状感が悪化(いわゆる大小つなぎ)し、これが画像品位の悪化につながる。
小ドットのみで階調記録を行う構成の記録であれば、大ドットの入り出し部が存在しないため、より高品位な記録が可能となる。
一方、小ドットのみで記録を行う場合、紙面に着弾したドット面積は大ドットによるドットの面積よりも小さいことや、ドットの体積が大ドットに比べて相対的に小さいため、大ドットで画像を形成する場合と比べて打ち込み数を増やす必要が生じる。このため、小ドットのみの記録を行うことを考えると、大ドットのみや大ドットと小ドットの混在の記録よりも1色あたりのデータ量が増える傾向にある。このような場合においても本発明は適応可能である。
図10を参照して、本第2の実施の形態における印刷システムのホスト装置610における処理について説明を行う。なお、印刷装置1における処理は、図4(b)を参照して第1の実施形態で説明した動作と同様であるため、ここでは説明を省略する。ただし、ステップS54における印刷の仕方の詳細が第1の実施形態と異なるため、この点については後で詳述する。本第2の実施形態においては、小ドットのみで記録を行う場合、1画素に最大8ドットを打ち込むものとして説明する。また、図10において第1の実施の形態で説明した図4(a)と同様の処理を行うステップには同じステップ番号を付し、その説明については一部省略する。
ステップS41からステップS43については、第1の実施の形態と同様の処理を行う。ステップS42ならびにステップS43において、いずれかの判定で「No」となった場合にステップS45の処理へと流れることも第1の実施の形態と同じである。
ステップS45に進んだ場合には、インタフェース611が低速であると判定されたので、ホスト装置610は第1の実施の形態と同様に、図6または図7の1列目に示すような4ビット3色の記録データを作成してステップS46で記録装置1へ送信する。記録装置1では、第1の実施形態で説明したように、受信した4ビット3色の記録データを図7及び図9に示す変換により4ビット6色(3色、各色大ドット、小ドット)の記録データへと変換し、印刷(記録)を行う。
他方、ステップS43において高速なインタフェースであると判断された場合にはステップS44aへと進み、8ビット3色の記録データの生成を行う。ここではまず、シアン、マゼンタ、イエローの記録データとして、図11の1列目に示す4ビットの出力値を作成する。さらに、ホスト装置610にて各出力値を図11の2列目に示す発数となるようにデータ変換を行う。この際、図11の3列目のように8ビットへとデータ変換し、3色各8ビットの記録データを作成する。
この後、ステップS46で作成した8ビット3色の記録データを記録装置1に転送する。記録装置1では、転送された8ビット3色の記録データを受信すると、図4(b)のステップS54にて記録を行う。この際、印字マスクは、印字走査ごとにデータの決められたビット位置のデータに対してかけることにし、そのビット位置が「1」となっているときはドットを形成することに対応し、、「0」となっているときはドットを形成しないこと対応するものとするのは同様である。
マスクによる各ビットからのデータの取り込みは、例えば8ビットのデータをabcdefgh(各アルファベットをビット位置に割り当てた例であり、8ビットデータが「10101100」のときa=1、b=0、c=1、d=0、e=1、f=1、g=0、h=0となる)とすると、6パスで印字を行う場合には、ビット位置a,c,e,gに対しては1パス目と3パス目と5パス目で補完関係にある約33.3%の確立でデータの取り込みを行う。同様にビット位置b、d、f、hに対しては2パス目と4パス目と6パス目で補完関係にある約33.3%の確立でデータの取り込みを行う。すなわち「10101100」の8ビットの場合は、奇数パス目で3ドット、偶数パス目のいずれかで1ドットの合計4ドットの記録を行うことになる。
上記方法によれば、複数のインタフェースを備えた記録装置においてインタフェースが低速か判断できない場合には第1の実施の形態と同等の出力画像の品位を保ちつつ、さらにインタフェースが高速と判定された場合に、記録に使用するドットを変更して小ドットのみの記録にすることで、さらに高品位な出力画像を得ることが可能となる。
(第3の実施の形態)
本発明の第1及び第2の実施の形態においては、インタフェース611に応じて記録装置1に転送する記録データの色数や、bit数などを変更し、かつ、記録装置1自体におけるデータの変換処理も変更したが、記録装置1本体においてこうしたデータの変換処理ができない場合には、データ待ちが発生しないように、1回の走査に必要なデータ量を相対的に減らすために記録パス数を増やしても良い。
図12は、本第3の実施形態における記録装置1の処理動作を示すフローチャートである。この図12に示す処理は、記録装置1の電源オン時や、ホスト装置610から印刷指示があった場合など、所定のタイミングで行われる。
まずステップS61において、記録装置1は用いられているインタフェース611が判別可能かを識別し、判別不可能であるようならばステップS64へと進む。また、判別可能であるならば、ステップS62において、判別されたインタフェースが高速か否かの判定を行う。高速の場合はステップS63に、低速の場合はステップS64に進む。
ステップS63では、インタフェース611が高速と判断されたので、記録装置1は印字パス数を6パスに設定して本処理を終了し、記録データを待つ。一方、ステップS64では、インタフェース611の種類が不明または低速と判断されたので、記録装置1は印字パス数を9パスに設定し、本処理を終了し、記録データを待つ。
なお、上記例では印字パス数が6パスと9パスのいずれかを選択するようにしたが、勿論これらに限るものではなく、印刷装置1の機能に応じて適宜変更可能であることは言うまでもない。
上述したように、インタフェースに応じて印字パス数を変更するという処理であれば、本体ならびに記録データ生成時にインタフェースに応じた特別な処理を施すこと無く、共通の処理によりデータ生成が可能となる。また、データ待ちを起こすことなく記録を続けることが可能となるため、待ち時間のばらつきによるマルチパス間の時間の不均等により生じる色むらや、待ち時間によってはノズルの状態を印字に良好な状態に保つための予備吐出の増加、さらにこれに伴う廃インクの増加などを回避することが可能となる。また、記録時間は増加するものの、マルチパス効果により画質の向上を図ることもできる。
なお、以上説明してきた第3の実施の形態では、インタフェースを判別して印字方法を切り替えることにしているが、印字に先立ちダミーデータを転送し、その転送時間からインタフェースに最適な印字方法を判定することにしても良い。また、判別可能なインタフェースに関してはその判別結果に応じて印字方法を切り替え、判別不可能な場合においてのみダミーデータの転送時間から印字方法を決定することにしても良い。
また、以上説明してきた実施の形態では、インタフェースを判定し、例えば図3のようにあらかじめ用意されたテーブルに従ってその速度(高速・低速)を判別しているが、印字に先立ち、転送レート測定用のダミーデータ(記録に関係の無いデータ)を上位装置から記録装置に転送し、上位装置または記録装置が転送レートを判断し、その転送レートに応じて高速・低速を判断することにしても良い。なお、この転送レート(転送速度)の判定については、上位装置において記録のためのデータを生成する処理に先立って行い、その判定の結果に従って、転送レートに対応した適切な記録データを生成できる。
また、判定可能なインタフェースに関してはインタフェースの判定結果に応じて高速・低速を判断し、判別不可能なインタフェースの場合においてのみ転送レート測定用のダミーデータの転送を行い、転送レートを判断することにしても良い。この構成については、インタフェースを複数備えたプリンタに限らず、一種類のインタフェースのみを備えたプリンタにおいても適用可能であり、例えば、ホストであるPCのOS(オペレーティングシステム)上で複数のアプリケーションを並行して処理している場合においては、データ転送の実効速度に従って、高速で転送できる状態であるか、高速で転送できない状態であるかにより、処理を異ならせればよい。
本発明の実施の形態におけるインクジェット記録装置の構成の概要を示す外観斜視図である。 図1に示すインクジェット記録装置の制御回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態におけるインタフェースの判定の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態における処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における出力値と記録に使用するドット数との関係を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態における出力値と記録に使用するドットの種類の関係を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態における出力値と記録に使用するドットの種類ならびにドット数の関係を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態におけるデータ変換を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態におけるデータ変換を示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態における処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるデータ変換を示す模式図である。 本発明の第3の実施の形態における処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における各処理段階での記録データの状態の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における各処理段階での記録データの状態の別の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるインタフェースの判定の別の例を示す模式図である。
符号の説明
1 記録装置
2 キャリッジ
3 記録ヘッド
600 コントローラ
601 MPU
602 ROM
603 ASIC
604 RAM
605 システムバス
606 A/D変換器
610 ホスト装置
611 インタフェース

Claims (9)

  1. 所定色について大ドットと小ドットを記録するための記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置であって、
    外部機器との間でデータを転送するための複数のインタフェースと、
    前記複数のインタフェースの内、前記外部機器から記録データ入力されるインタフェースが、第1の種類のインタフェースであるか、または、該第1の種類のインタフェースよりもデータの転送速度が遅い第2の種類のインタフェースであるかを判断する判断手段と、
    前記判断手段判断結果に応じて、前記インタフェースより入力され記録データに対する処理を異ならせて、前記記録ヘッドに記録を行わせる制御手段とを有し、
    前記判断手段によって前記第1の種類のインタフェースと判断された場合、前記所定色の大ドットと小ドット毎に、1画素に記録すべきドット数及びドットの記録位置を示す記録データが入力され、前記制御手段は、当該記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせ、
    前記判断手段によって前記第2の種類のインタフェースと判断された場合、前記所定色について、1画素に記録すべき大ドットのドット数と小ドットのドット数とを示す記録データが入力され、前記制御手段は、当該記録データに基づいて、前記所定色の大ドットと小ドット毎に、1画素に記録すべきドット数とドットの記録位置とを示す記録データを生成し、当該生成した記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせることを特徴とする記録装置。
  2. 所定色について1滴あたりの濃度が異なる濃インクと淡インクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置であって、
    外部機器との間でデータを転送するための複数のインタフェースと、
    前記複数のインタフェースの内、前記外部機器から記録データが入力されるインタフェースが、第1の種類のインタフェースであるか、または、該第1の種類のインタフェースよりもデータの転送速度が遅い第2の種類のインタフェースであるかを判断する判断手段と、
    前記判断手段の判断結果に応じて、前記インタフェースより入力される記録データに対する処理を異ならせて、前記記録ヘッドに記録を行わせる制御手段とを有し、
    前記判断手段によって前記第1の種類のインタフェースと判断された場合、前記所定色の濃インクと淡インク毎に、1画素に記録すべきドット数及びドットの記録位置を示す記録データが入力され、前記制御手段は、当該記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせ、
    前記判断手段によって前記第2の種類のインタフェースと判断された場合、前記所定色について、1画素に記録すべき濃インクのドット数と淡インクのドット数とを示す記録データが入力され、前記制御手段は、当該記録データに基づいて、前記所定色の濃インクと淡インク毎に、1画素に記録すべきドット数とドットの記録位置とを示す記録データを生成し、当該生成した記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせることを特徴とする記録装置。
  3. インクを吐出するための記録ヘッドと、
    外部機器との間でデータを転送するための複数のインタフェースと、
    前記複数のインタフェースの内、前記外部機器から記録データが入力されるインタフェースが、第1の種類のインタフェースであるか、または、該第1の種類のインタフェースよりもデータの転送速度が遅い第2の種類のインタフェースであるかを判断する判断手段と、
    前記判断手段の判断結果に応じて、互いに異なるパス数で画像を完成させるように前記記録ヘッドに記録を行わせる制御手段とを有し、
    前記判断手段によって前記第1の種類のインタフェースと判断された場合、所定のパス数で単位領域の記録を完成させる記録データが入力され、前記制御手段は、当該記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせ、
    前記判断手段によって前記第2の種類のインタフェースと判断された場合、前記所定のパス数よりも多いパス数で単位領域の記録を完成させる記録データが入力され、前記制御手段は、当該記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせることを特徴とする記録装置。
  4. 外部機器との間でデータを転送するための複数のインタフェースを有し、所定色について大ドットと小ドットを記録するための記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置の制御方法であって、
    前記複数のインタフェースの内、前記外部機器から記録データが入力されるインタフェースが、第1の種類のインタフェースであるか、または、該第1の種類のインタフェースよりもデータの転送速度が遅い第2の種類のインタフェースであるかを判断する判断工程と、
    前記判断工程の判断結果に応じて、前記インタフェースより入力される記録データに対する処理を異ならせて、前記記録ヘッドに記録を行わせる記録工程とを有し、
    前記判断工程で前記第1の種類のインタフェースと判断された場合、前記所定色の大ドットと小ドット毎に、1画素に記録すべきドット数及びドットの記録位置を示す記録データが入力され、前記記録工程では、当該記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせ、
    前記判断工程で前記第2の種類のインタフェースと判断された場合、前記所定色について、1画素に記録すべき大ドットのドット数と小ドットのドット数とを示す記録データが入力され、前記記録工程では、当該記録データに基づいて、前記所定色の大ドットと小ドット毎に、1画素に記録すべきドット数とドットの記録位置とを示す記録データを生成し、当該生成した記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせることを特徴とする記録装置の制御方法。
  5. 外部機器との間でデータを転送するための複数のインタフェースを有し、所定色について1滴あたりの濃度が異なる濃インクと淡インクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置の制御方法であって、
    前記複数のインタフェースの内、前記外部機器から記録データが入力されるインタフェースが、第1の種類のインタフェースであるか、または、該第1の種類のインタフェースよりもデータの転送速度が遅い第2の種類のインタフェースであるかを判断する判断工程と、
    前記判断工程の判断結果に応じて、前記インタフェースより入力される記録データに対する処理を異ならせて、前記記録ヘッドに記録を行わせる記録工程とを有し、
    前記判断工程で前記第1の種類のインタフェースと判断された場合、前記所定色の濃インクと淡インク毎に、1画素に記録すべきドット数及びドットの記録位置を示す記録データが入力され、前記記録工程では、当該記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせ、
    前記判断工程で前記第2の種類のインタフェースと判断された場合、前記所定色について、1画素に記録すべき濃インクのドット数と淡インクのドット数とを示す記録データが入力され、前記記録工程では、当該記録データに基づいて、前記所定色の濃インクと淡インク毎に、1画素に記録すべきドット数とドットの記録位置とを示す記録データを生成し、当該生成した記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせることを特徴とする記録装置の制御方法。
  6. 外部機器との間でデータを転送するための複数のインタフェースを有し、インクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置の制御方法であって、
    前記複数のインタフェースの内、前記外部機器から記録データが入力されるインタフェースが、第1の種類のインタフェースであるか、または、該第1の種類のインタフェースよりもデータの転送速度が遅い第2の種類のインタフェースであるかを判断する判断工程と、
    前記判断工程における判断結果に応じて、互いに異なるパス数で画像を完成させるように記録ヘッドに記録を行わせる記録工程とを有し、
    前記判断工程において前記第1の種類のインタフェースと判断された場合、所定のパス数で単位領域の記録を完成させる記録データが入力され、
    前記判断工程において前記第2の種類のインタフェースと判断された場合、前記所定のパス数よりも多いパス数で単位領域の記録を完成させる記録データが入力され、
    前記記録工程では、前記入力された記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせることを特徴とする記録装置の制御方法。
  7. 外部機器との間でデータを転送するための複数のインタフェースを有し、所定色について大ドットと小ドットを記録するための記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置と、外部機器とからなる記録システムであって、
    前記外部機器は、
    前記記録装置が有する複数のインタフェースの内、前記記録装置へ記録データを転送するために接続されるインタフェースが第1の種類のインタフェースであるか、または、該第1の種類のインタフェースよりもデータの転送速度が遅い第2の種類のインタフェースであるかを判断する第1の判断手段と、
    前記第1の判断手段の判断結果に応じて、前記記録装置で記録すべき画像に対応した記録データを生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された記録データを、前記インタフェースを介して前記記録装置へ転送する転送手段とを有し、
    前記記録装置は、
    前記複数のインタフェースの内、前記外部機器から記録データが入力されるインタフェースが、第1の種類のインタフェースであるか、または、該第1の種類のインタフェースよりもデータの転送速度が遅い第2の種類のインタフェースであるかを判断する第2の判断手段と、
    前記第2の判断手段の判断結果に応じて、前記インタフェースを介して入力され記録データに対する処理を異ならせて、前記記録ヘッドに記録を行わせる制御手段を有し、
    前記第1の種類のインタフェースと判断された場合、前記生成手段は、前記所定色の大ドットと小ドット毎に、1画素に記録すべきドット数及びドットの記録位置を示す記録データを生成し、前記制御手段は、当該記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせ、
    前記第2の種類のインタフェースと判断された場合、前記生成手段は、前記所定色について、1画素に記録すべき大ドットのドット数と小ドットのドット数とを示す記録データを生成し、前記制御手段は、当該記録データに基づいて、前記所定色の大ドットと小ドット毎に、1画素に記録すべきドット数とドットの記録位置とを示す記録データを生成し、当該生成した記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせることを特徴とする記録システム。
  8. 外部機器との間でデータを転送するための複数のインタフェースを有し、所定色について1滴あたりの濃度が異なる濃インクと淡インクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置と、外部機器とからなる記録システムであって、
    前記外部機器は、
    前記記録装置が有する複数のインタフェースの内、前記記録装置へ記録データを転送するために接続されるインタフェースが第1の種類のインタフェースであるか、または、該第1の種類のインタフェースよりもデータの転送速度が遅い第2の種類のインタフェースであるかを判断する第1の判断手段と、
    前記第1の判断手段の判断結果に応じて、前記記録装置で記録すべき画像に対応した記録データを生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された記録データを、前記インタフェースを介して前記記録装置へ転送する転送手段とを有し、
    前記記録装置は、
    前記複数のインタフェースの内、前記外部機器から記録データが入力されるインタフェースが、第1の種類のインタフェースであるか、または、該第1の種類のインタフェースよりもデータの転送速度が遅い第2の種類のインタフェースであるかを判断する第2の判断手段と、
    前記第2の判断手段の判断結果に応じて、前記インタフェースを介して入力される記録データに対する処理を異ならせて、前記記録ヘッドに記録を行わせる制御手段を有し、
    前記第1の種類のインタフェースと判断された場合、前記生成手段は、前記所定色の濃インクと淡インク毎に、1画素に記録すべきドット数及びドットの記録位置を示す記録データを生成し、前記制御手段は、当該記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせ、
    前記第2の種類のインタフェースと判断された場合、前記生成手段は、前記所定色について、1画素に記録すべき濃インクのドット数と淡インクのドット数とを示す記録データを生成し、前記制御手段は、当該記録データに基づいて、前記所定色の濃インクと淡インク毎に、1画素に記録すべきドット数とドットの記録位置とを示す記録データを生成し、当該生成した記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせることを特徴とする記録システム。
  9. 外部機器との間でデータを転送するための複数のインタフェースを有し、インクを吐出するための記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置と、外部機器とからなる記録システムであって、
    前記記録装置は、
    前記複数のインタフェースの内、前記外部機器から記録データが入力されるインタフェースが、第1の種類のインタフェースであるか、または、該第1の種類のインタフェースよりもデータの転送速度が遅い第2の種類のインタフェースであるかを判断する判断手段と、
    前記判断手段の判断結果に応じて、互いに異なるパス数で画像を完成させるように前記記録ヘッドに記録を行わせる制御手段とを有し、
    前記第1の種類のインタフェースと判断された場合、前記外部機器より所定のパス数で単位領域の記録を完成させる記録データが入力され、前記制御手段は、当該記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせ、
    前記第2の種類のインタフェースと判断された場合、前記外部機器より前記所定のパス数よりも多いパス数で単位領域の記録を完成させる記録データが入力され、前記制御手段は、当該記録データに基づいて前記記録ヘッドに記録を行わせることを特徴とする記録システム。
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