JP3864954B2 - 印刷データの生成方法及び装置、並びに印刷データをコンピュータに作成させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

印刷データの生成方法及び装置、並びに印刷データをコンピュータに作成させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

この発明は、印刷データを生成する技術に関し、特に、1画素当たり複数ビットの印刷データを用いて印刷が可能な印刷デバイスを使用する場合に、印刷デバイスに適した印刷データを生成する技術に関する。
近年、コンピュータの出力装置として、数色のインクをヘッドから吐出するタイプのカラープリンタが広く普及している。このようなカラープリンタとしては、1画素の1色当たりの印刷データの深さが1ビットである2値プリンタが広く使用されているが、複数のインク滴で1画素を記録可能な多値プリンタも提案されている。多値プリンタでは、比較的少量のインク滴によって比較的小さなドットが1画素の領域内に形成され、比較的多量のインク滴によって比較的大きなドットが1画素の領域内に形成される。このため、多値プリンタにおいて使用される印刷データは、1画素当たり複数ビットの深さを有している。
2値プリンタと多値プリンタとでは、1画素当たりの印刷データのビット数が異なるので、同じデータ形式の印刷データを使用することができない。このため、従来は、プリンタの機種にそれぞれ応じた異なるデータ処理部(例えばプリンタドライバ)を用いて、各プリンタ(すなわち印刷デバイス)に適した印刷データを作成しなければならなかった。
また、多値プリンタには1画素の区間に複数ビットの印刷データが供給されるが、1画素区間における複数ビットの配列の仕方は印刷モードによって異なる可能性がある。従来は、プリンタ内部でビットの配列を入れ替える処理が行われていたので、この入れ替え処理のために余分な時間を要していた。
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、印刷デバイスで使用される印刷データの使用可能なビット数に応じて、適切な印刷データを生成することのできる技術を提供することを目的とする。
本発明による方法は、印刷デバイスに供給される印刷データを生成する方法であって、
(a)印刷される画像を表す画像データを準備する工程と、
(b)前記印刷デバイスに供給すべき印刷データの1画素当たりの使用可能なビット数Nmax (Nmax は1以上の整数)を少なくとも識別可能な機種情報を、前記印刷デバイスから受け取る工程と、
(c)前記画像データから、前記機種情報に従って、前記印刷デバイスの機種に適したデータ形式のNビット印刷データ(Nは1〜Nmax の整数)を作成する工程と、
を備え、
前記工程(c)は、
前記印刷デバイスにおいて使用可能なビット数Nmax が2以上の場合に、前記印刷データの実際のビット数Nとして1〜Nmax の範囲の値を選択するとともに、
前記印刷データの実際のビット数Nの情報を含む印刷指令情報を前記印刷デバイスの機種に適したデータ形式で作成して前記印刷データに付加する工程を含むことを特徴とする。
この方法では、機種情報を印刷デバイスから受け取り、この機種情報に従って印刷デバイスの機種に適したデータ形式のNビット印刷データを作成するので、印刷デバイスで使用される印刷データの使用可能なビット数Nmax に応じて、適切な印刷データを生成することができる。
また、実際に使用されるビット数Nの情報を含む印刷指令情報を印刷デバイスに供給することができるので、使用可能なビット数Nmax よりも少ないビット数の印刷データを印刷デバイスに供給して印刷を行わせることが可能である。
上記方法において、前記印刷データの実際のビット数Nは、ユーザによって設定された印刷設定情報によって決定されるものとしてもよい。
本発明による装置は、印刷デバイスに供給される印刷データを生成する装置であって、
前記印刷デバイスで印刷される画像を表す画像データを記憶するメモリと、
前記印刷デバイスに供給すべき印刷データの1画素当たりの使用可能なビット数Nmax (Nmax は1以上の整数)を少なくとも識別可能な機種情報を、前記印刷デバイスから受け取る機種情報取得部と、
前記画像データから、前記機種情報に従って、前記印刷デバイスの機種に適したデータ形式のNビット印刷データ(Nは1〜Nmax の整数)を作成する印刷データ作成部と、
を備え、
前記印刷データ作成部は、
前記印刷デバイスにおいて使用可能なビット数Nmax が2以上の場合に、前記印刷データの実際のビット数Nとして1〜Nmax の範囲の値を選択するとともに、
前記印刷データの実際のビット数Nの情報を含む印刷指令情報を前記印刷デバイスの機種に適したデータ形式で作成して前記印刷データに付加することを特徴とする。
本発明による記録媒体は、印刷デバイスに供給される印刷データをコンピュータに作成させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記印刷デバイスに供給すべき印刷データの1画素当たりの使用可能なビット数Nmax (Nmax は1以上の整数)を少なくとも識別可能な機種情報を、前記印刷デバイスから受け取る機種情報取得部と、
印刷される画像を表す画像データから、前記機種情報に従って、前記印刷デバイスの機種に適したデータ形式のNビット印刷データ(Nは1〜Nmax の整数)を作成する印刷データ作成部と、
の機能を前記コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録しており、
前記印刷データ作成部は、
前記印刷デバイスにおいて使用可能なビット数Nmax が2以上の場合に、前記印刷データの実際のビット数Nとして1〜Nmax の範囲の値を選択するとともに、
前記印刷データの実際のビット数Nの情報を含む印刷指令情報を前記印刷デバイスの機種に適したデータ形式で作成して前記印刷データに付加することを特徴とする。
このような装置や記録媒体によっても、上記方法とほぼ同様な効果が得られる。
この発明は、以下のような他の態様も含んでいる。第1の態様は、コンピュータに上記の発明の各工程または各部の機能を実現させるコンピュータプログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給装置としての態様である。こうした態様では、プログラムをネットワーク上のサーバなどに置き、通信経路を介して、必要なプログラムをコンピュータにダウンロードし、これを実行することで、上記の方法や装置を実現することができる。
A.装置の構成:
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例としての印刷装置の構成を示すブロック図である。図示するように、コンピュータ90にスキャナ12とカラープリンタ22とが接続されており、このコンピュータ90に所定のプログラムがロードされ実行されることにより、全体として印刷装置として機能する。このコンピュータ90は、プログラムに従って画像処理に関わる動作を制御するための各種演算処理を実行するCPU81を中心に、バス80により相互に接続された次の各部を備える。ROM82は、CPU81で各種演算処理を実行するのに必要なプログラムやデータを予め格納しており、RAM83は、同じくCPU81で各種演算処理を実行するのに必要な各種プログラムやデータが一時的に読み書きされるメモリである。入力インターフェイス84は、スキャナ12やキーボード14からの信号の入力を司り、出力インタフェース85は、プリンタ22へのデータの出力を司る。CRTC86は、カラー表示可能なCRT21への信号出力を制御し、ディスクコントローラ(DDC)87は、ハードディスク16やフレキシブルドライブ15あるいは図示しないCD−ROMドライブとの間のデータの授受を制御する。ハードディスク16には、RAM83にロードされて実行される各種プログラムやデバイスドライバの形式で提供される各種プログラムなどが記憶されている。
このほか、バス80には、シリアル入出力インタフェース(SIO)88が接続されている。このSIO88は、モデム18に接続されており、モデム18を介して、公衆電話回線PNTに接続されている。コンピュータ90は、このSIO88およびモデム18を介して、外部のネットワークに接続されており、特定のサーバーSVに接続することにより、画像処理に必要なプログラムをハードディスク16にダウンロードすることも可能である。また、必要なプログラムをフレキシブルディスクFDやCD−ROMによりロードし、コンピュータ90に実行させることも可能である。
図2は、この印刷装置のソフトウェアの構成を示すブロック図である。コンピュータ90では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれている。画像のレタッチなどを行うアプリケーションプログラム95は、スキャナ12から画像を読み込み、これに対して所定の処理を行いつつビデオドライバ91を介してCRTディスプレイ21に画像を表示している。スキャナ12から供給されるデータORGは、カラー原稿から読みとられ、レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の3色の色成分からなる原カラー画像データORGである。
このアプリケーションプログラム95が印刷命令を発すると、コンピュータ90のプリンタドライバ96が画像情報をアプリケーションプログラム95から受け取り、これをプリンタ22が処理可能な信号(「印刷データ」と呼ぶ)に変換している。
次に、図3によりプリンタ22の概略構成を説明する。図示するように、このプリンタ22は、紙送りモータ23によって用紙Pを搬送する機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン26の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ31に搭載された印刷ヘッド28を駆動してインクの吐出およびドット形成を行う機構と、これらの紙送りモータ23,キャリッジモータ24,印刷ヘッド28および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とから構成されている。
なお、キャリッジモータ24は主走査駆動部として機能し、紙送りモータ23は副走査駆動部として機能する。また、制御回路40は、印刷ヘッド28を駆動するヘッド駆動部として機能するとともに、主走査駆動部と副走査駆動部とヘッド駆動部とを制御する制御部としても機能する。
キャリッジ31をプラテン26の軸方向に往復動させる機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検出する位置検出センサ39等から構成されている。
なお、このキャリッジ31には、黒インク(Bk)用のカートリッジ71と、シアン(C1),ライトシアン(C2)、マゼンタ(M1),ライトマゼンダ(M2)、イエロ(Y)の5色のインクを収納したカラーインク用カートリッジ72とが搭載可能である。シアンおよびマゼンダの2色については、濃淡2種類のインクを備えていることになる。キャリッジ31の下部の印刷ヘッド28には計6個のインク吐出用ヘッド61ないし66が形成されており、キャリッジ31の底部には、この各色用ヘッドにインクタンクからのインクを導く導入管67(図4参照)が立設されている。キャリッジ31に黒(Bk)インク用のカートリッジ71およびカラーインク用カートリッジ72を上方から装着すると、各カートリッジに設けられた接続孔に導入管67が挿入され、各インクカートリッジから吐出用ヘッド61ないし66へのインクの供給が可能となる。
制御回路40は、PROM(プログラマブルROM)42を備えている。PROM42には、プリンタ22の機種を判別するための機種情報(機種データ)が格納されている。
図4は印刷ヘッド28の内部の概略構成を示す説明図である。インク用カートリッジ71,72がキャリッジ31に装着されると、図4に示すように毛細管現象を利用してインク用カートリッジ内のインクが導入管67を介して吸い出され、キャリッジ31下部に設けられた印刷ヘッド28の各色ヘッド61ないし66に導かれる。なお、初めてインクカートリッジが装着されたときには、専用のポンプによりインクを各色のヘッド61ないし66に吸引する動作が行われるが、本実施例では吸引のためのポンプ、吸引時に印刷ヘッド28を覆うキャップ等の構成については図示および説明を省略する。
各色のヘッド61ないし66には、後で説明する通り、各色毎に48個のノズルNzが設けられており(図6参照)、各ノズル毎に、電歪素子の一つであって応答性に優れたピエゾ素子PEが配置されている。ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示したのが、図5である。図5上段に図示するように、ピエゾ素子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路68に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、図5下段に示すように、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路68の一側壁を変形させる。この結果、インク通路68の体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、粒子Ipとなって、ノズルNzの先端から高速に吐出される。このインク粒子Ipがプラテン26に装着された用紙Pに染み込むことにより、印刷が行われる。
図6は、インク吐出用ヘッド61〜66におけるインクジェットノズルNzの配列を示す説明図である。これらのノズルの配置は、各色ごとにインクを吐出する6組のノズルアレイから成っており、48個のノズルNzが一定のノズルピッチkで千鳥状に配列されている。各ノズルアレイの副走査方向の位置は互いに一致している。なお、各ノズルアレイに含まれる48個のノズルNzは、千鳥状に配列されている必要はなく、一直線上に配置されていてもよい。但し、図6に示すように千鳥状に配列すれば、製造上、ノズルピッチkを小さく設定し易いという利点がある。
プリンタ22は、図6に示した通り一定の径からなるノズルNzを備えているが、かかるノズルNzを用いて径の異なる3種類のドットを形成することができる。この原理について説明する。図7は、インクが吐出される際のノズルNzの駆動波形と吐出されるインクIpとの関係を示した説明図である。図7において破線で示した駆動波形が通常のドットを吐出する際の波形である。区間d2において一旦、マイナスの電圧をピエゾ素子PEに印加すると、先に図5を用いて説明したのとは逆にインク通路68の断面積を増大する方向にピエゾ素子PEが変形するため、図7の状態Aに示した通り、メニスカスと呼ばれるインク界面Meは、ノズルNzの内側にへこんだ状態となる。一方、図7の実線で示す駆動波形を用い、区間d1に示すようにマイナス電圧を急激に印加すると、状態aで示す通りメニスカスは状態Aに比べて大きく内側にへこんだ状態となる。次に、ピエゾ素子PEへの印加電圧を正にすると(区間d3)、先に図5を用いて説明した原理に基づいてインクが吐出される。このとき、メニスカスがあまり内側にへこんでいない状態(状態A)からは状態Bおよび状態Cに示すごとく大きなインク滴が吐出され、メニスカスが大きく内側にへこんだ状態(状態a)からは状態bおよび状態cに示すごとく小さなインク滴が吐出される。
以上に示した通り、駆動電圧を負にする際(区間d1,d2)の変化率に応じて、ドット径を変化させることができる。また、駆動波形のピーク電圧の大小によってもドット径を変化させることができることは容易に想像できるところである。本実施例では、駆動波形とドット径との間のこのような関係に基づいて、小ドットを形成するための駆動波形と、中ドットを形成するための駆動波形の2種類を用意している。図8に本実施例において用いている駆動波形を示す。駆動波形W1が小ドットを形成するための波形(小ドットパルス)であり、駆動波形W2が中ドットを形成するための波形(中ドットパルス)である。なお、1画素分の主走査期間内において小ドットパルスW1と中ドットパルスW2とを図8のように連続して発生させると、小ドットのインク滴と中ドットのインク滴とが同じ1画素の領域内に着弾するので、大ドットを形成することができる。
図9は、双方向印刷の往路と復路において3種類のドットを形成するための駆動信号を示すタイミングチャートである。図9(a−1)〜(a−3)は往路の信号波形を示し、図9(b−1)〜(b−3)は復路の信号波形を示す。
往路の印刷の際には、図9(a−1)に示すように、原駆動信号ODRVfは、各画素区間T1,T2,T3において、小ドットパルスW1と中ドットパルスW2がこの順に発生する信号となる。なお、「画素区間」は、1画素分の主走査期間と同じ意味である。図9(a−2)に示す2ビット印刷データPRDは、1画素当たり2ビットのシリアル信号であり、その各ビットは、小ドットパルスW1と中ドットパルスW2とにそれぞれ対応している。図9(a−3)は、原駆動信号ODRVを印刷データPRDでマスクすることによって得られる駆動信号DRVである。すなわち、印刷データPRDのビット値が1レベルのときには原駆動信号ODRVのパルスがそのまま駆動信号DRVのパルスとして利用される。一方、印刷データPRDのビット値が0レベルのときには原駆動信号ODRVのパルスがマスク(遮断)されて、駆動信号DRVにはパルスが発生しない。従って、図9(c)に示すように、各画素区間における印刷データPRDの2ビットのビット値が”1,0”のときには小ドットパルスW1のみが駆動信号DRVとして出力される。また、ビット値が”0,1”のときには中ドットパルスW2のみが出力され、”1,1”のときには小ドットパルスW1と中ドットパルスW2の双方が出力される。
一方、復路における原駆動信号ODRVでは、図9(b−1)に示すように、往路とは逆に、各画素区間において中ドットパルスW2と小ドットパルスW1がこの順に発生する。これに応じて、図9(b−2)に示すように、印刷データPRDの各ビットも、中ドットパルスW2と小ドットパルスW1とにそれぞれ対応するように、ビット位置が逆転した状態でコンピュータ90からプリンタ22に供給される。この結果、図9(b−3)に示すように、各画素区間における駆動信号DRVのパルスは、往路とは逆のタイミングで発生する。
図10は、図9(a−3),(b−3)の駆動信号DRVに従って記録されるドットを示す説明図である。往路では、図9(a−3)に示したように小ドットパルスW1が1画素区間の前半に発生するので、小ドットは1画素領域内の左側に形成される。また、中ドットパルスW2は1画素区間の後半に発生するので、中ドットは1画素領域内の右側に形成される。大ドットは小ドットと中ドットのインク滴が部分的に重なって形成される。一方、復路では、往路とは逆に、小ドットパルスW1が1画素区間の後半に発生するが、印刷ヘッドの進行方向も往路とは逆なので、小ドットは往路と同様に1画素領域内の左側に形成される。また、中ドットパルスW2は1画素区間の前半に発生するので、中ドットも往路と同様に1画素領域内の右側に形成される。なお、図10の例では、図示の便宜上、小ドットの画素と中ドットの画素との間、および、中ドットの画素と大ドットの画素との間に「ドット無し」の画素がそれぞれ介挿されている。
このように、本実施例では、駆動信号ODRの2つのパルスW1,W2の発生順序が往路と復路とで逆転しているので、小ドット、中ドット、大ドットの3種類のどのドットに関しても、1画素領域内におけるインク滴の主走査方向における着弾位置が往路と復路とでほぼ整合する(すなわち、ほぼ一致する)。この結果、双方向印刷を行っても、副走査方向に伸びる直線がジグザクになることを防止できるという利点がある。また、特に本実施例では、往路と復路とでビットの発生順序を入れ替えた印刷データPRDをプリンタ22に供給しているので、プリンタ22内でビットの配列を入れ替える必要がなく、高速に印刷を行うことが可能である。
2ビット印刷データPRDを用いた場合には、小ドットと中ドットと大ドットの3種類のドットを1画素の領域に形成することが可能であるが、一般に、各インクの1画素当たりの深さがNビットである印刷データを用いた場合には、1画素を2N 種類の階調で再現可能である。通常は、2N 個の階調の中の1つは「ドット無し」として使用されるので、Nビットの印刷データでは(2N −1)種類以下の互いに異なる階調を有するドットを1画素の領域に形成可能である。
以上説明したハードウェア構成を有するプリンタ22は、紙送りモータ23により用紙Pを搬送しつつ(以下、副走査という)、キャリッジ31をキャリッジモータ24により往復動させ(以下、主走査という)、同時に印刷ヘッド28の各色ヘッド61ないし66のピエゾ素子PEを駆動して、各色インクの吐出を行い、ドットを形成して用紙P上に多色の画像を形成する。
なお、本実施例では、既に述べた通りピエゾ素子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタ22を用いているが、吐出駆動素子としては、ピエゾ素子以外の種々のものを利用することが可能である。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する泡(バブル)によりインクを吐出するタイプの吐出駆動素子を備えたプリンタに適用することも可能である。
B.プリンタドライバ96の構成と処理手順:
図11は、プリンタドライバ96の機能を示すブロック図である。プリンタドライバ96は、ユーザインタフェイス処理部(UI処理部)102と、機種情報格納部104と、初期化処理部106と、フロー制御部108と、メモリ部110と、コマンド格納部112とを備えている。フロー制御部108は、ラスタライズ処理部120と、色変換・Nビット化処理部122と、データ転送部124とを含んでいる。また、メモリ部110は、バンドメモリ130と印刷ラスタデータメモリ132とを含んでいる。
UI処理部102は、コンピュータの画面上においてユーザによって指定された情報(用紙サイズ、解像度(dpi)等)を受け取り、初期化処理部106に供給する。機種情報格納部104は、プリンタ22内のPROM42(図3)から機種データTIDを取得し、その機種データTIDを基にプリンタ22固有の機種情報を取得する機種情報取得部としての機能を有している。
図12は、プリンタドライバ96の処理手順を示すフローチャートである。ステップS1では、初期化処理部106がフロー制御部108とプリンタ22の初期化処理を行う。この初期化処理に先立って、UI処理部102は、ユーザによって指定された印刷設定情報(用紙サイズ、解像度(dpi)等)をコンピュータ90から受け取っており、また、機種情報格納部104は、プリンタドライバ96が選択され、このドライバ96がプリンタの機種を確定する時点でプリンタ22内のPROM42(図3)から機種データTIDを読取っている。UI処理部102と機種情報格納部104は、これらの各種の情報を、必要に応じて初期化処理部106に供給する。
図13は、ステップS1における初期化処理の詳細手順を示すフローチャートである。ステップS11では、印刷される画像の1バンド領域分の画像データを格納するためのバンドメモリ130(図11)をメインメモリ内に確保する。図14は、印刷用紙Pと印刷対象領域PPとバンド領域Bとの関係を示す説明図である。印刷用紙Pのサイズと、印刷対象領域PPの範囲とは、ユーザによって指定された印刷設定情報において設定されている。バンド領域Bとは、この印刷対象領域PPを垂直方向に分割した(すなわち、複数の水平分割線で分割した)複数の領域である。バンド領域Bの幅H(水平画素数)は、印刷対象領域PPの水平方向の幅と同じである。また、バンド領域の高さV(ライン数)は、印刷対象領域PP全体の高さの1/M(Mは分割数)にほぼ等しい値である。このように、印刷対象領域PPをバンド領域Bに区分するのは、印刷データPRDの作成を高速化し、また、必要なメモリ量を低減するためである。
図14に示すバンド領域Bに対応するバンドメモリ130(図11)の容量は、H×V×3×8[ビット]となる。ここで、3番目の数字「3」は、画像データがRGBの3色の成分を含むこと意味しており、ここではアプリケーションプログラム95から供給される画像データがRGBの3色の成分を含む場合を想定している。また、4番目の数字「8」は、1色分のデータの1画素の深さ(ビット数)を意味している。
図13のステップS12では、まず、初期化処理部106が、プリンタ22で使用可能なインク色の数CNmax と、印刷データの1画素当たりの使用可能なビット数Nmax とを、機種情報格納部104から取得する。これらの値CNmax ,Nmax は、機種データTIDを基に機種情報格納部104によって決定されて、機種情報格納部104内に格納されている。そして、実際に使用されるインク色の数CN(1〜CNmax の整数)と、実際に使用されるビット数N(1〜Nmax の整数)とが、UI処理部102から初期化処理部106に供給される印刷設定情報によって決定される。例えば、プリンタ22で受け入れ可能なビット数Nmax の印刷データを用いて印刷を行うときには、この値Nmax を、実際に使用されるビット数Nとしてそのまま採用する。一方、プリンタ22で受け入れ可能なビット数Nmax よりも少ないビット数N(例えばNmax =2,N=1)の印刷データを用いて印刷を行う場合がある。この場合には、初期化処理部106は、実際に使用されるビット数Nの値を印刷設定情報に従って設定する。なお、機種データTIDによって、プリンタ22が2値プリンタであることが判明した場合には、使用されるビット数Nの値は1に設定される。
ステップS13では、1バンド領域分に相当する印刷ラスタデータメモリ132(図11)をメインメモリ内に確保する。印刷ラスタデータメモリ132の容量は、H×V×CN×N[ビット]である。ここで、Hはバンド領域の水平画素数、Vはバンド領域のライン数、CNはインクの数、Nは1画素当たりの印刷データのビット数である。
ステップS14では、プリンタ22の初期化処理が行われる。プリンタ22の初期化処理では、プリンタ22内の図示しない印刷データ格納部(プリントバッファ)のクリアや、プリンタ22内で使用される各種の設定値(マージン位置や副走査送り量など)を初期設定値に設定する処理などが行われる。
こうしてステップS1の初期化処理が終了すると、図12のステップS2において、ラスタライズ処理部120が1バンド領域分の多階調画像データのラスタライズ処理を実行する。ここで、「ラスタライズ処理」とは、アプリケーションプログラム95から供給される画像データを、1バンド領域分のラスタライン毎のRGBデータに展開する処理である。ラスタライズされたRGBデータ(「RGBラスタデータ」と呼ぶ)は、バンドメモリ130に格納される。
ステップS3では、色変換・Nビット化処理部が、バンドメモリ130からRGBラスタデータを読出して、色変換処理とNビット化処理とを行う。ここで、「色変換処理」とは、RGBラスタデータを、印刷に使用される各色のインク用のデータに変換する処理である。例えば、プリンタ22で利用可能な6色のインクをすべて使用して印刷を行う場合には、色変換処理は、RGBの各8ビットのRGBラスタデータを、6つのインク色の各8ビットのラスタデータに変換する。Nビット化処理は、実際の印刷に使用される印刷データのビット数Nに応じて、8ビットのラスタデータをNビットの印刷データに変換する処理である。このNビット化処理は、例えば(2N −1)個の閾値を用いた2N 値化処理に誤差拡散を適用することによって実現できる。この色変換・Nビット化処理の結果、1画素当たりNビットの印刷ラスタデータが生成される。この印刷ラスタデータには、後述するヘッダや印刷コマンドが付加されておらず、各画素の階調を示す階調データのみで構成されている。
なお、双方向印刷を行う場合には、図9(a−2),(b−2)で説明したように、1画素当たりの2ビットの配列順序が往路と復路とで逆転するように、印刷ラスタデータのビット配列が調整される。双方向印刷を行わない場合には、1画素当たりの複数のビットの配列順序を往路と復路とで変える必要はない。換言すれば、印刷ラスタデータにおける1画素当たりの2ビットのデータは、プリンタ22における駆動信号パルスの発生順序に対応した順序で配列される。
ステップS4では、作成されたNビット印刷ラスタデータが印刷ラスタデータメモリ132に格納される。ステップS5では、データ転送部124が、機種データTIDに応じてコマンド格納部112から印刷コマンド(後述する)を取得し、その印刷コマンドにNビット印刷ラスタデータを付加してプリンタに転送する。
図15は、2値プリンタ用の1ビット印刷データと、多値プリンタ用のNビット印刷データのデータ形式の例を比較して示す説明図である。以下では、「2値プリンタ用の1ビット印刷データ」を単に「2値プリンタ用印刷データ」と呼び、また、「多値プリンタ用のNビット印刷データ」を単に「多値プリンタ用印刷データ」と呼ぶ。また、「Nビット印刷データ」(Nは1以上)という用語は、2値プリンタ用の1ビット印刷データと、多値プリンタ用のNビット印刷データとを含む広い意味で用いられる。
図15(A)に示すように、2値プリンタ用印刷データは、ヘッダと、印刷コマンドと、1ビット印刷ラスタデータとを含んでいる。ヘッダには、印刷解像度(dpi)などの情報が格納される。印刷コマンドは、プリンタ22に印刷を指令するための印刷指令情報であり、使用するインク色の種類と、印刷ラスタデータのデータ数等の情報が格納される。一方、図15(B)に示すように、多値プリンタ用印刷データは、ヘッダと、印刷コマンドと、Nビット印刷ラスタデータとを含んでいる。多値プリンタ用印刷データの印刷コマンドは、1画素当たりのビット数Nの情報を含んでいる。
このように、2値プリンタ用印刷データと多値プリンタ用印刷データは、データ形式が異なる。そこで、データ転送部124は、機種情報格納部104を介してプリンタ22から取得された機種データTIDに従って、プリンタ22の機種に応じた適切な形式で印刷データを作成し、これをプリンタ22に供給している。具体的には、データ転送部124は、プリンタ22の機種データTIDに応じて、印刷コマンド(印刷指令情報)の形式を図15(A),(B)に示す2つの形式の中から選択し、選択された形式の印刷コマンドを印刷ラスタデータに付加している。こうすれば、同じプリンタドライバ96を用いても、プリンタ22の機種に応じて適切なデータ形式の印刷データを作成することが可能である。
なお、プリンタドライバ96のプログラムをプリンタの機種毎に作成する場合にも、図11に示す同一のフロー制御部108を、2値プリンタと多値プリンタとで共通に利用することができる。従って、本実施例のように、フロー制御部108が、プリンタ22の機種データTIDに応じた適切なデータ形式で印刷データを作成可能なように構成されていれば、プリンタ22の機種に応じたプリンタドライバプログラムを、それぞれ容易に作成できる。なお、プリンタの機種毎にプリンタドライバプログラムを作成する場合には、機種データTIDは一義的に決定されるので、プリンタ22とコンピュータ90との双方向通信を行う必要はない。
図16は、プリンタドライバ96の変形例を示すブロック図である。このプリンタドライバ96aは、図11に示すプリンタドライバ96の構成に、並べ替え処理部123と並べ替え用メモリ134とを追加したものであり、他の構成は同じである。並べ替え処理部123は、1つのバンド領域B(図14)内のラスタデータの中から、1回の主走査時に印刷ヘッド28(図6)の各ノズルNzに供給されるラスタデータのみを選択して並べ替える処理を実行する。図6に示す印刷ヘッド28では、ノズルNzの副走査方向のピッチは複数画素分の距離に設定されているので、1回の主走査時には間欠的なラスタラインのみが記録される。そこで、並べ替え処理部123は、1回の主走査時において各ノズルに供給すべきラスタデータを選択して並べ替え、その結果を並べ替え用メモリ134に格納する。
なお、記録モード(ドットの記録方式)として、各ラスタライン上の画素が間欠的に記録されるいわゆる「オーバーラップ記録モード」が使用される場合もある。「オーバーラップ記録モード」で印刷を行う場合には、並べ替え処理部123は、上述したようなラスタラインに関する並べ替え処理の他に、記録される画素に関する並べ替え処理も実行する。並べ替え処理部123と並べ替え用メモリ134は、プリンタ22内に設けるようにしてもよい。
上記実施例では、プリンタ22から取得した機種データTIDに応じて、2値プリンタ用印刷データ形式と、多値プリンタ用印刷データ形式とのうちの一方を選択し、選択した形式を用いて印刷データを作成するようにしたので、プリンタ22の機種に応じた適切な印刷データを作成してプリンタ22に供給することができる。従って、プリンタ22を交換しても、同じプリンタドライバ96を用いて、そのプリンタ22に応じた適切な印刷データを作成することができる。また、ネットワークを介して接続されている異なる機種のプリンタを利用する場合にも、同じプリンタドライバ96を用いて適切な印刷データを作成し、供給することが可能である。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施例では、1画素区間に2つの異なる波形の駆動信号パルスW1,W2が発生する場合について説明したが、本発明は、一般に、1画素区間内に2つ以上の複数の駆動信号パルスが発生する場合に適用可能である。印刷ラスタデータのビットの配列順序を駆動信号パルスの発生順序に合わせる技術は、1画素区間の複数の駆動信号パルスのうちの少なくとも1つの波形が他の駆動信号パルスの波形と異なる時に特に効果が大きい。
(2)上記実施例では、主に双方向印刷を行う場合を説明したが、本発明は双方向印刷を行わない場合にも同様に適用可能である。
(3)上記実施例では、プリンタの機種に応じて2値プリンタ用印刷データ形式と多値プリンタ用印刷データ形式とのうちの一方を選択するようにしていたが、3種類以上の印刷データ形式を予め準備し、その中から選択するようにしてもよい。
(4)プリンタ(印刷デバイス)から取得できる機種情報は、印刷デバイスに供給すべき印刷データの1画素当たりの使用可能なビット数を少なくとも識別可能であればよい。例えば、このビット数そのものを機種情報としてプリンタから取得するようにしてもよい。
(5)本発明は、インク吐出型プリンタを使用する場合に限らず、レーザプリンタなどの種々の印刷デバイスを使用する場合に適用可能である。なお、本明細書において、「印刷デバイス」という用語は、プリンタ全体という意味と、そのプリンタの制御を行うための装置(印刷エンジン)という意味と、を包含する広い用語として使用されている。
(6)上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図11に示したプリンタドライバ96の一部の機能をハードウェアによって実現することも可能である。
実施例の印刷装置の概略構成図。 ソフトウェアの構成を示す説明図。 実施例のプリンタの概略構成図。 実施例のプリンタのドット記録ヘッドの概略構成を示す説明図。 実施例のプリンタにおけるドット形成原理を示す説明図。 実施例のプリンタにおけるノズル配置例を示す説明図。 実施例のプリンタにおけるノズル配置の拡大図および形成されるドットとの関係を示す説明図。 径の異なるドットを形成する原理を説明する説明図。 3種類のドットを形成するための駆動信号を示すタイミングチャート。 図9(c)に示す駆動信号DRVに従って記録されるドットを示す説明図。 プリンタドライバ96の機能を示すブロック図。 プリンタドライバ96の処理手順を示すフローチャート。 初期化処理の詳細手順を示すフローチャート。 印刷用紙Pと印刷対象領域PPとバンド領域Bとの関係を示す説明図。 2値プリンタ用1ビット印刷データと多値プリンタ用Nビット印刷データのデータフォーマットを比較して示す説明図。 プリンタドライバ96の変形例を示すブロック図。
符号の説明
12…スキャナ
14…キーボード
15…フレキシブルドライブ
16…ハードディスク
18…モデム
21…CRTディスプレイ
22…カラープリンタ
23…紙送りモータ
24…キャリッジモータ
26…プラテン
28…印刷ヘッド
31…キャリッジ
32…操作パネル
34…摺動軸
36…駆動ベルト
38…プーリ
39…位置検出センサ
40…制御回路
42…PROM
61〜66…インク吐出用ヘッド
67…導入管
68…インク通路
71,72…インク用カートリッジ
80…バス
81…CPU
82…ROM
83…RAM
84…入力インターフェイス
85…出力インタフェース
86…CRTC
88…SIO
90…コンピュータ
91…ビデオドライバ
95…アプリケーションプログラム
96…プリンタドライバ
102…UI処理部
104…機種情報格納部
106…初期化処理部
108…フロー制御部
110…メモリ部
112…コマンド格納部
120…ラスタライズ処理部
122…色変換・Nビット化処理部
123…並べ替え処理部
124…データ転送部
130…バンドメモリ
132…印刷ラスタデータメモリ
134…並べ替え用メモリ

Claims (4)

  1. 印刷デバイスに供給される印刷データを生成する方法であって、
    (a)前記印刷デバイスで印刷される画像を表す画像データを準備する工程と、
    (b)前記印刷デバイスに供給すべき印刷データの1画素当たりの使用可能なビット数Nmax (Nmax は1以上の整数)を少なくとも識別可能な機種情報を、前記印刷デバイスから受け取る工程と、
    (c)前記画像データから、前記機種情報に従って、前記印刷デバイスの機種に適したデータ形式のNビット印刷データ(Nは1〜Nmax の整数)を作成する工程と、
    を備え、
    前記工程(c)は、
    前記印刷デバイスにおいて使用可能なビット数Nmax が2以上の場合に、前記印刷データの実際のビット数Nとして1〜Nmax の範囲の値を選択するとともに、
    前記印刷データの実際のビット数Nの情報を含む印刷指令情報を前記印刷デバイスの機種に適したデータ形式で作成して前記印刷データに付加する工程を含むことを特徴とする印刷データの生成方法。
  2. 請求項1記載の方法であって、
    前記印刷データの実際のビット数Nは、ユーザによって設定された印刷設定情報によって決定される、
    印刷データの生成方法。
  3. 印刷デバイスに供給される印刷データを生成する装置であって、
    前記印刷デバイスで印刷される画像を表す画像データを記憶するメモリと、
    前記印刷デバイスに供給すべき印刷データの1画素当たりの使用可能なビット数Nmax (Nmax は1以上の整数)を少なくとも識別可能な機種情報を、前記印刷デバイスから受け取る機種情報取得部と、
    前記画像データから、前記機種情報に従って、前記印刷デバイスの機種に適したデータ形式のNビット印刷データ(Nは1〜Nmax の整数)を作成する印刷データ作成部と、
    を備え、
    前記印刷データ作成部は、
    前記印刷デバイスにおいて使用可能なビット数Nmax が2以上の場合に、前記印刷データの実際のビット数Nとして1〜Nmax の範囲の値を選択するとともに、
    前記印刷データの実際のビット数Nの情報を含む印刷指令情報を前記印刷デバイスの機種に適したデータ形式で作成して前記印刷データに付加することを特徴とする印刷データ生成装置。
  4. 印刷デバイスに供給される印刷データをコンピュータに作成させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記印刷デバイスに供給すべき印刷データの1画素当たりの使用可能なビット数Nmax (Nmax は1以上の整数)を少なくとも識別可能な機種情報を、前記印刷デバイスから受け取る機種情報取得部と、
    印刷される画像を表す画像データから、前記機種情報に従って、前記印刷デバイスの機種に適したデータ形式のNビット印刷データ(Nは1〜Nmax の整数)を作成する印刷データ作成部と、
    の機能を前記コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録しており、
    前記印刷データ作成部は、
    前記印刷デバイスにおいて使用可能なビット数Nmax が2以上の場合に、前記印刷データの実際のビット数Nとして1〜Nmax の範囲の値を選択するとともに、
    前記印刷データの実際のビット数Nの情報を含む印刷指令情報を前記印刷デバイスの機種に適したデータ形式で作成して前記印刷データに付加することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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