JPH1134397A - 印刷装置および印刷方法並びに記録媒体 - Google Patents

印刷装置および印刷方法並びに記録媒体

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JPH1134397A
JPH1134397A JP15057998A JP15057998A JPH1134397A JP H1134397 A JPH1134397 A JP H1134397A JP 15057998 A JP15057998 A JP 15057998A JP 15057998 A JP15057998 A JP 15057998A JP H1134397 A JPH1134397 A JP H1134397A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インターレース方式による副走査を行って画
像を印刷するプリンタにおいて、バンディングが十分解
消できなかった。 【解決手段】 複数のノズルを副走査方向に所定のピッ
チで配列したノズルアレイを備えたヘッドを有するプリ
ンタにおいて、ノズルアレイの一部のノズルを用いたイ
ンターレースインターレース方式による画像の記録を行
う。この際、ノズルアレイのうちドットの形成に用いら
れるノズルブロックを主走査ごとに変更する。ノズルブ
ロックの変更に伴い、副走査量も変更する。これらは予
め定めた値に周期的に変更される。副走査量を変更する
ことにより、副走査の際の誤差の累積によるバンディン
グを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷ヘッドを印刷
媒体に対して一方向に相対的に移動する副走査を行って
該印刷媒体上に印刷を行う印刷装置および印刷方法並び
にそのためのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータ等で処理した画
像を印刷する印刷装置として、インクジェットプリンタ
が広く用いられている。インクジェットプリンタは、印
刷ヘッドに設けられたノズルから用紙にインクを吐出し
てドットを形成することで印刷を行う。通常、インクジ
ェットプリンタでは、印刷ヘッドを用紙に対して相対的
に往復動する主走査と、用紙を印刷ヘッドに対して一方
向に相対的に移動する副走査とを行いつつ画像を形成す
る。このようなインクジェットプリンタでは、印刷ヘッ
ドに複数のノズルを副走査方向に所定のピッチで配列し
た形式のものが知られている。かかるプリンタは、上記
複数のノズルによって、1回の主走査で複数本のドット
列を同時に印刷することが可能であるため、印刷速度が
速いという利点がある。
【0003】複数のノズルを備えた印刷ヘッドを有する
インクジェットプリンタの場合、個々のノズルがインク
を吐出する特性のバラツキ、あるいは複数のノズル間の
配列ピッチのばらつきなどが原因で、ドットの形成位置
のずれが生じることがある。かかるずれが視認される程
まとまって生じたものはバンディングと呼ばれる。バン
ディングが生じると印刷された画像の画質は低下する。
【0004】バンディングを回避するための技術とし
て、例えば米国特許第4、198、642号明細書、あ
るいは特開昭53−2040号公報などに開示されたよ
うな、インターレース印刷と呼ばれる技術が知られてい
る。図18は、インターレース方式の一例を示す説明図
である。まず、以下の説明で用いられる各種のパラメー
タについて説明する。図18の例では、ドットの形成に
使用されるノズルの個数は3個である。図18中のノズ
ルピッチk[ドット]は、記録画像のピッチ(ドットピ
ッチw)を単位として、記録ヘッドにおけるノズルの中
心点間隔を表した値である。図18の例ではk=2であ
る。スキャン繰り返し回数sは、各ラスタをドットで埋
め尽くすのに要する主走査の回数を意味する。図18の
例では1回の主走査で各ラスタが埋めつくされているの
で、スキャン繰り返し回数sは1回である。スキャン繰
り返し回数sが2以上の時には、各主走査においては、
主走査方向に沿って間欠的にドットが形成されることに
なる。図18中のLは、副走査における紙送り量を意味
しており、この例では3ラスタに相当する。
【0005】図18において、2桁の数字を含む丸は、
それぞれドットの記録位置を示している。丸の中の2桁
の数字のうち、左側の数字はノズル番号を示しており、
右側の数字は記録順番(何回目の主走査で記録された
か)を示している。
【0006】図18に示す、インターレース方式の記録
では、1回目の主走査において、2番ノズル、3番ノズ
ルにより各ラスタのドットを形成する。1番ノズルでは
ドットを形成しない。次に、図18に示す通り、3ラス
タ分の紙送りを行った後、2回目の主走査を行いつつ、
1番ノズルから3番ノズルまでを用いて各ラスタを形成
する。以後、同様に3ラスタ分の紙送りと、主走査によ
るラスタの形成とを繰り返し実行することにより、画像
を記録する。1回目の主走査において1番ノズルにより
ラスタを形成しなかったのは、該ラスタの下に隣接する
ラスタは2回目以降の主走査で形成され得ないからであ
る。
【0007】インターレース方式とは、このようにラス
タを副走査方向に間欠的に形成しつつ、画像を記録する
方式をいう。このインターレース方式には、ノズルのピ
ッチやインク吐出特性等のばらつきを、記録画像上で分
散させることができるという利点がある。従って、ノズ
ルのピッチや吐出特性にばらつきがあっても、これらの
影響を緩和して画質を向上させることができるという効
果を奏する。
【0008】図18では、特定のノズルピッチにおいて
各ラスタを1回の主走査で形成する場合について説明し
た。一般にインターレース記録においては、ノズルピッ
チkとノズル個数Nnzが互いに素となる関係に選ばれ
る。このとき、送り量Lは、ノズル個数Nnzとスキャ
ン繰り返し数sを用いてL=Nnz/sなる値に設定さ
れる。インターレースによる記録はかかる条件下で上記
パラメータを種々設定して実現されることが多い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のインタ
ーレース印刷を用いたとしても、副走査における紙送り
量に誤差がある場合には、その誤差の累積などによって
バンディングが発生し、画質の低下が生じることがあっ
た。近年では、インクジェットプリンタの高解像度化が
進み、高画質な印刷が要求されている。従って、かかる
画質の低下は看過し得ない。かかる問題は、インクジェ
ットプリンタのみならず、ドットを形成して画像を印刷
する種々の印刷装置において同様に生じるものである。
【0010】また、インターレースでは、ノズル個数N
nz等のパラメータが上記条件を満足するように選択さ
れることが多い。従って、場合によっては、ヘッドに備
えられたノズルの一部がインターレースモードによる印
刷では使用されないこともあった。この場合、印刷に使
用されないノズルにおいてインクの目詰まりが生じるお
それもあった。
【0011】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明は、バンディングが生じることを抑え、高品位な印
刷を行うことを可能とする技術を提供することを第1の
目的とする。また、インターレースによる印刷において
使用されるノズルの偏りを回避することを第2の目的と
する。上記課題の少なくとも一部を解決するために、本
発明では以下の構成を採った。
【0012】本発明の印刷装置は、ヘッドを駆動して印
刷媒体の一方向に並ぶドット列たるラスタを形成し、印
刷媒体を前記ヘッドに対して前記ラスタを形成するごと
に該ラスタに交差する一方向に相対的に移動する副走査
を行って、画像を印刷する印刷装置であって、前記ヘッ
ドは、前記印刷媒体上にドットを形成するドット形成要
素を、前記副走査の方向に複数配列して備えるヘッドで
あり、前記画像の印刷を開始した後少なくとも1回、前
記複数のドット形成要素のうち少なくとも一部のドット
形成要素を、ドットの形成に供する有効な要素として選
択する選択手段と、前記選択の前にドットの形成に供さ
れていたドット形成要素と該選択後にドットの形成に供
されるドット形成要素との位置関係に応じて、該選択後
の副走査の送り量Qを設定する送り量設定手段と、前記
設定された送り量で前記副走査を行う副走査手段と前記
ドット形成要素のうち前記選択されたドット形成要素の
みを駆動してドットを形成する印刷ヘッド駆動手段とを
備えることを要旨とする。
【0013】本発明の印刷方法は、ヘッドを駆動して印
刷媒体の一方向に並ぶドット列たるラスタを形成し、印
刷媒体を前記ヘッドに対して前記ラスタを形成するごと
に該ラスタに交差する一方向に相対的に移動する副走査
を行って、画像を印刷する印刷方法のうち、前記印刷媒
体上にドットを形成する複数のドット形成要素を、前記
副走査の方向に複数配列して備えるヘッドを用いて画像
を印刷する印刷方法であって、(a)前記画像の印刷を
開始した後少なくとも1回、前記複数のドット形成要素
のうち少なくとも一部のドット形成要素を、ドットの形
成に供する有効な要素として選択する工程と、(b)前
記選択の前後にドットの形成に供されるドット形成要素
に応じて、該選択後の副走査の送り量を設定する工程
と、(c)前記設定された送り量で前記副走査を行う工
程と、(d)前記ドット形成要素のうち前記選択された
ドット形成要素のみを駆動してドットを形成する工程と
を備えることを要旨とする。
【0014】本発明の印刷装置および印刷方法では、画
像の印刷を開始した後、ドット形成要素を、ドットの形
成に供する有効な要素として選択し、該選択結果に応じ
て、その後の副走査の送り量を設定する。例えば、ドッ
ト形成要素が#1,#2・・・#10の順に10個備え
られており、これらを用いて画像を形成する場合を考え
る。上記印刷装置では、画像の印刷を開始した後、例え
ば、#1,#2・・・#8の8個のドット形成要素を有
効な要素として選択する。その後は選択された8本の要
素でドットを形成し、#9,#10はドットを形成しな
い。また、いずれのドット形成要素が選択されたかに応
じて副走査の送り量が設定される。
【0015】ドットの形成に供する要素が変化すれば、
それに伴って副走査の送り量が変化する。このように、
本発明の印刷装置では、画像の印刷を開始した後に副走
査の送り量が変化する。副走査において生じる送り誤差
は送り量に応じて変化することが多い。送り量に応じた
誤差は、送り量過大となる方向に現れる場合もあれば、
過小となる方向に現れる場合もある。本発明の印刷装置
は副走査の送り量を変化させることによって、上記送り
量の誤差の一部が相殺し、副走査の送り誤差を全体とし
て抑制することができる。このため、本発明の印刷装置
はバンディングを抑制することができ、印刷される画像
の画質を向上することができる。
【0016】また、本発明の印刷装置では、上述の通
り、印刷に用いられるドット形成要素が変化する。従っ
て、印刷中に用いられるドット形成要素の偏りを回避す
ることができる。この結果、ドット形成要素が例えばイ
ンクを吐出してドットを形成する要素である場合にはそ
の目詰まり等を防ぐことができる。
【0017】なお、上記印刷装置および印刷方法では、
ドット形成要素を選択した後、該選択結果に応じて副走
査の送り量を設定するものとしているが、両者を逆の順
番で設定するものとしても構わない。つまり、最初に副
走査の送り量を設定し、次に該設定に応じてドットの形
成に供されるドット形成要素を選択するものとすること
もできる。要するに、画像の印刷中にドット形成要素の
選択と副走査の送り量との間に相関を持たせて両者を変
更するものであればよい。
【0018】上記印刷装置等において、「画像の印刷を
開始した後少なくとも1回」前記選択を行うものとした
のは、ある所定領域の画像が印刷された後に前記選択を
行うものや、ラスタを形成する度に前記選択を行うもの
等を全て含むことを意味している。また、「前記複数の
ドット形成要素のうち少なくとも一部」としたのは、全
てのドット形成要素を選択しても構わないことを意味す
る。また、ドット形成要素を一つおきに選択する等、副
走査方向に配列されたドット形成要素の一部の要素をス
キップするように選択しても構わない。但し、本明細書
では「選択」とは、該選択前後でドットの形成に供され
るドット形成要素または副走査の送り量に差違を持たせ
た選択を意味している。
【0019】上記説明では、ドット形成要素が10個の
場合を例に説明したが、上記効果はドット形成要素の数
に依存しない。また、前記有効なドット形成要素の選択
は、何度行うものとしてもよい。例えば、ラスタの形成
を行う度に該選択を行うものとしてもよい。上述の説明
では、ヘッドに備えられた10個のドット形成要素のう
ち、その一部を選択するものとしているが、ヘッドに備
えられた全要素を選択するものとしても構わない。選択
の前後でドットの形成に用いられる要素が一部でも異な
っていればよい。
【0020】上記印刷装置において、前記選択手段が選
択する有効な要素は、連続したドット形成要素であるも
のとすることが望ましい。
【0021】こうすれば、副走査方向に隙間なくラスタ
を形成するための、副走査の送り量の設定を容易に行う
ことができる。
【0022】上記印刷装置においては、前記ドット形成
要素のうち、ドットの形成に供される要素の数は、予め
定めた一定の数Nであることが望ましい。
【0023】かかる印刷装置では、ドット形成要素の選
択が行われる前後で、画像の印刷に供される要素の数は
常に一定である。従って、該選択後の副走査の送り量の
設定を容易かつ適切に行うことができる。
【0024】また、この場合において、前記ヘッドに備
えられる前記複数のドット形成要素は、隣接する該ドッ
ト形成要素の前記副走査の方向の間隔が所定のピッチで
配列されており、前記送り量設定手段により設定される
副走査の送り量Qは、次式により前記副走査の方向のド
ットの記録ピッチを単位として与えられる送り量である
ものとすることが望ましい。 Q=N−k(j−i) ここで、kは前記ドット形成要素の副走査方向の間隔を
該方向のドットの記録ピッチを単位として表した値であ
り、iは、前記ドット形成要素の配列の一端から前記副
走査方向を正順として要素番号を付した場合に、前記選
択前にドットの形成に供されたドット形成要素のうち一
方の端に位置する要素の要素番号であり、jは、前記選
択後にドットの形成に供されたドット形成要素のうち前
記一方に対応する端に位置する要素の要素番号である。
【0025】こうすれば、ドットの形成に用いられるド
ット形成要素が変更された場合でも、空白のラスタを生
じることなく、適切にドットを形成することができる。
【0026】また、上記印刷装置において、前記ドット
形成要素のうち、ドットの形成に供される要素の数が、
予め定めた順序で変化するものとすることもできる。
【0027】こうすれば、ドットの形成に供する有効な
要素を選択する自由度が高まる。従って、画質の向上等
の効果が更に向上するようにドットの形成要素を選択
し、副走査の送り量を設定することが可能となる。
【0028】さらに、本発明の印刷装置は、前記印刷ヘ
ッド駆動手段は、前記各ラスタを前記副走査をはさんで
2以上の所定の回数Sに分割して形成する手段であり、
前記送り量設定手段は、選択の前後にドットの形成に供
されるドット形成要素および前記各ラスタの分割の回数
Sに応じて、該選択後の副走査の送り量を設定する手段
であるものとすることもできる。
【0029】かかる印刷装置によれば、各ラスタをいわ
ゆるオーバラップ方式により形成することができる。例
えば、各ラスタを2回に分けて形成するオーバラップ方
式では、1回目に各ラスタの奇数番目のドットを形成
し、2回目に1回目とは異なるドット形成要素を用いて
偶数番目のドットを形成する。同様にして3回以上に分
けて各ラスタを形成することもできる。オーバラップ方
式では、各ラスタを異なるドット形成要素で記録するこ
とにより、各要素の機械的な製作誤差等に起因するドッ
トの形成位置のずれを分散させることができ、バンディ
ングを低減することができる。上記印刷装置はオーバラ
ップ方式を採用することにより、更に高画質な印刷が可
能となる。
【0030】この場合において、前記ドット形成要素の
うち、ドットの形成に供される要素の数は、予め定めた
一定の数Nであることが望ましい。こうすれば、該選択
後の副走査の送り量の設定を容易かつ適切に行うことが
できる。
【0031】また、この場合には、前記ヘッドに備えら
れる前記複数のドット形成要素は、隣接する該ドット形
成要素の前記副走査の方向の間隔が所定のピッチで配列
されており、前記送り量設定手段により設定される副走
査の送り量Qは、次式により前記副走査の方向のドット
の記録ピッチを単位として与えられる送り量であるもの
とすることが望ましい。 Q=(N/S)−k(j−i) ここで、kは、前記ドット形成要素の副走査方向の間隔
を該方向のドットの記録ピッチを単位として表した値で
あり、iは、前記ドット形成要素の配列の一端から前記
副走査方向を正順として要素番号を付した場合に、前記
選択前にドットの形成に供されたドット形成要素のうち
一方の端に位置する要素の要素番号であり、jは、前記
選択後にドットの形成に供されたドット形成要素のうち
前記一方に対応する端に位置する要素の要素番号であ
る。
【0032】こうすれば、ドットの形成に用いられるド
ット形成要素が変更された場合でも、空白のラスタを生
じることなく、適切にドットを形成することができる。
本発明においては、前記ドット形成要素は全部でA個と
した場合、選択されたドット形成要素の数NはAよりも
小さい(N<Aである)。また、ドット形成要素の副走
査方向の間隔kと(N/S)は互いに素である。各ラス
タの分割の回数SはNの因数である。
【0033】当然、各ラスタをいわゆるオーバラップ方
式により記録することができる印刷装置において、前記
ドット形成要素のうち、ドットの形成に供される要素の
数が、予め定めた順序で変化するものとすることもでき
る。こうすれば、ドット形成要素の選択の自由度が高く
なる利点がある。
【0034】以上で説明した印刷装置を具体的に構成す
れば、ヘッドを駆動して印刷媒体の一方向に並ぶドット
列たるラスタを形成し、印刷媒体を前記ヘッドに対して
前記ラスタを形成するごとに該ラスタに交差する一方向
に相対的に移動する副走査を行って、画像を印刷する印
刷装置であって、前記ヘッドは、前記印刷媒体上にドッ
トを形成するノズルを、前記副走査の方向に複数配列し
て備えるヘッドであり、前記画像の印刷を開始した後少
なくとも1回、前記複数のノズルのうち少なくとも一部
のノズルを、ドットの形成に供する有効なノズルとして
選択するためのデータを記憶したメモリと、前記選択の
前後にドットの形成に供されるノズルに応じて、該選択
後の副走査の送り量で前記副走査を行う副走査コントロ
ーラと、前記ノズルのうち前記メモリに記憶されたデー
タに基づいて選択されたノズルのみを駆動してドットを
形成する印刷ヘッドコントローラとを備える印刷装置と
なる。
【0035】上記印刷装置では、前述のドット形成要素
としてノズルを備えている。かかるノズルとしては、イ
ンクを吐出して印刷媒体上にドットを形成するものが挙
げられる。もっとも、上記説明は、本発明の印刷装置が
インクを吐出するタイプの印刷装置にのみ適用可能であ
ることを意味するものではない。また、印刷を開始した
後のノズルの選択や、選択後の副走査の送り量の設定
は、それぞれメモリやコントローラを用いて電気的に実
現される。かかるコントローラとしては、いわゆるCP
Uなどの汎用の制御素子を用いてもよいし、専用の制御
回路を用いてもよい。
【0036】なお、以上で説明した本発明の全ての印刷
装置は、ヘッドを印刷媒体に対して相対的に往復動する
主走査を行いつつ、ラスタを形成するタイプの印刷装置
のみならず、かかる主走査を行わずにラスタを形成する
印刷装置としても構成可能である。また、インクを吐出
するタイプの印刷装置のみならず、いわゆるインパクト
ドット型の印刷装置や、熱転写型の印刷装置にも適用可
能である。
【0037】以上で説明した本発明の印刷装置は、ドッ
トを記録するためのヘッドおよび副走査の制御をコンピ
ュータにより実現させることによっても構成することが
できる。従って、本発明は、かかるプログラムを記録し
た記録媒体としての態様を採ることもできる。
【0038】本発明の記録媒体は、ドットを形成する複
数のドット形成要素を有するヘッドを備える印刷装置に
ついて、により印刷媒体を前記ヘッドに対して一方向に
相対的に移動する副走査を制御するためのプログラムを
コンピュータ読みとり可能に記録した記録媒体であっ
て、画像の印刷を開始した後少なくとも1回、前記複数
のドット形成要素のうち少なくとも一部のドット形成要
素を、ドットの形成に供する有効な要素として選択する
機能と、前記選択の前後にドットの形成に供されるドッ
ト形成要素に応じて、該選択後の副走査の送り量を設定
する機能とを実現するプログラムを記録した記録媒体で
ある。
【0039】上記記録媒体に記録されたプログラムが、
前記コンピュータに実行されることにより、先に説明し
た本発明の印刷装置を実現することができる。なお、記
憶媒体としては、フレキシブルディスクやCD−RO
M、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッ
ジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された
印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROM
などのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータ
が読取り可能な種々の媒体を利用できる。また、コンピ
ュータに上記の印刷装置の制御機能を実現させるコンピ
ュータプログラムを通信経路を介して供給するプログラ
ム供給装置としての態様も含む。
【0040】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、実施例に基づいて説明する。 (1)装置の構成:図1は、本発明の印刷装置の一実施
例としてのカラープリンタ22を用いた画像処理装置の
構成を示すブロック図である。図示するように、コンピ
ュータ90にスキャナSCNとカラープリンタ22とが
接続されている。コンピュータ90は、スキャナSCN
等から取り込まれた画像を種々のアプリケ−ションプロ
グラムにより扱うことができる。このアプリケーション
プログラムから画像の印刷指令が出されると、コンピュ
ータ90は、内部に備えられたプリンタドライバを起動
して印刷イメージデータをプリンタ22で印刷可能な印
刷データに変換し、プリンタ22に出力する。プリンタ
22は、この印刷データを受け取って、後述する種々の
制御を実行しつつ画像を印刷する。後述する通り、本実
施例のプリンタ22は、種々のモードで印刷を行うこと
ができる。コンピュータ90からプリンタ22に転送さ
れるデータには、印刷モードを指定するためのデータも
含まれている。
【0041】なお、コンピュータ90は、フレキシブル
ディスクドライブ15やCD−ROMドライブ16を備
えており、それぞれフレキシブルディスクFDやCD−
ROMに記録されたプログラムを読みとり可能である。
また、コンピュータ90は、モデム18を介して公衆電
話回線PNTに接続可能となっている。コンピュータ9
0は、公衆電話回線PNTを通じて外部のネットワーク
に接続されている特定のサーバーSVに接続してプログ
ラムをコンピュータ90内部のハードディスクにダウン
ロードすることも可能である。また、コンピュータ90
は、プリンタ22に種々のデータを転送可能であるか
ら、上記プログラムをプリンタ22に転送することもで
きる。
【0042】図2は本実施例のソフトウェア構成を示す
ブロック図である。本実施例のプリンタ22は、印刷モ
ード設定部1、印刷モードテーブル12、駆動部制御部
2、主走査駆動部3、副走査駆動部4、印刷ヘッド駆動
部5、ラスタデータ格納部6から構成される。
【0043】コンピュータ90からプリンタ22に転送
されるデータには、印刷イメージデータと印刷モード指
定データとがある。印刷モード設定部1は、印刷モード
指定データに応じて印刷モードテーブル12を参照し、
ドットの形成に用いるノズルや副走査の送り量等を設定
する。印刷モードテーブル12の内容については後に詳
述する。印刷モード設定部1により設定された上記諸量
は、駆動部制御部2に伝えられる。駆動部制御部2は、
主走査駆動部3、副走査駆動部4、および印刷ヘッド駆
動部5の駆動量および駆動タイミングなどを制御する。
主走査駆動部3は印刷ヘッドを往復動する主走査を行
い、副走査駆動部4は、用紙を主走査方向に対して交差
する副走査方向に搬送する。印刷ヘッド駆動部5は、ラ
スタデータ格納部6に格納された印刷イメージデータに
基づき、印刷ヘッドのノズルを駆動して、用紙にインク
を吐出する。
【0044】次に、図3によりプリンタ22の概略構成
を説明する。図示するように、このプリンタ22は、紙
送りモータ23によって用紙Pを搬送する機構と、キャ
リッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン2
6の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ31に搭
載された印字ヘッド28を駆動してインクの吐出および
ドット形成を行う機構と、これらの紙送りモータ23,
キャリッジモータ24,印字ヘッド28および操作パネ
ル32との信号のやり取りを司る制御回路40とから構
成されている。以下、この順に各機構等について説明す
る。
【0045】キャリッジ31をプラテン26の軸方向に
往復動させる機構は、プラテン26の軸と並行に架設さ
れキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、
キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を
張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検
出する位置検出センサ39等から構成されている。
【0046】なお、このキャリッジ31には、黒インク
(Bk)用のカートリッジ71とシアン(C1),ライ
トシアン(C2)、マゼンタ(M1),ライトマゼンダ
(M2)、イエロ(Y)の5色のインクを収納したカラ
ーインク用カートリッジ72が搭載可能である。シアン
およびマゼンダの2色については、濃淡2種類のインク
を備えていることになる。キャリッジ31の下部の印字
ヘッド28には計6個のインク吐出用ヘッド61ないし
66が形成されており、キャリッジ31の底部には、こ
の各色用ヘッドにインクタンクからのインクを導く導入
管67(図4参照)が立設されている。キャリッジ31
に黒(Bk)インク用のカートリッジ71およびカラー
インク用カートリッジ72を上方から装着すると、各カ
ートリッジに設けられた接続孔に導入管67が挿入さ
れ、各インクカートリッジから吐出用ヘッド61ないし
66へのインクの供給が可能となる。
【0047】インクの吐出およびドット形成を行う機構
について説明する。図4はインク吐出用ヘッド28の内
部の概略構成を示す説明図である。インク用カートリッ
ジ71,72がキャリッジ31に装着されると、図4に
示すように毛細管現象を利用してインク用カートリッジ
内のインクが導入管67を介して吸い出され、キャリッ
ジ31下部に設けられた印字ヘッド28の各色ヘッド6
1ないし66に導かれる。なお、初めてインクカートリ
ッジが装着されたときには、専用のポンプによりインク
を各色のヘッド61ないし66に吸引する動作が行われ
るが、本実施例では吸引のためのポンプ、吸引時に印字
ヘッド28を覆うキャップ等の構成については図示およ
び説明を省略する。
【0048】各色のヘッド61ないし66には、後で説
明する通り、各色毎に48個のノズルNzが設けられて
おり(図6参照)、各ノズル毎に電歪素子の一つであっ
て応答性に優れたピエゾ素子PEが配置されている。ピ
エゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示したの
が、図5である。図5上段に図示するように、ピエゾ素
子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路68
に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PEは、周
知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて
高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。本
実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間
に所定時間幅の電圧を印加することにより、図5下段に
示すように、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張
し、インク通路68の一側壁を変形させる。この結果、
インク通路68の体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて
収縮し、この収縮分に相当するインクが、粒子Ipとな
って、ノズルNzの先端から高速に吐出される。このイ
ンク粒子Ipがプラテン26に装着された用紙Pに染み
込むことにより、印刷が行われる。
【0049】図6は、インク吐出用ヘッド61〜66に
おけるインクジェットノズルNzの配列を示す説明図で
ある。これらのノズルの配置は、各色ごとにインクを吐
出する6組のノズルアレイから成っており、48個のノ
ズルNzが一定のノズルピッチkで千鳥状に配列されて
いる。各ノズルアレイの副走査方向の位置は互いに一致
している。なお、各ノズルアレイに含まれる48個のノ
ズルNzは、千鳥状に配列されている必要はなく、一直
線上に配置されていてもよい。但し、図7に示すように
千鳥状に配列すれば、製造上、ノズルピッチkを小さく
設定し易いという利点がある。
【0050】図7にノズルアレイの拡大図および該ノズ
ルアレイにより形成されるドットの様子を示す。図7の
左側に示したのがノズルアレイの拡大図であり、右側に
示したのが形成されるドットの様子である。右側に破線
で示した円は、ノズルアレイを副走査することにより、
形成可能なドットを意味している。つまり、本実施例で
はノズルピッチ:記録ピッチ=2:1なる関係にある。
なお、いわゆるドットの白抜けを防止するために、各ド
ットは主走査方向および副走査方向に互いに隣接するド
ットと一部重なる径で形成される。
【0051】最後にプリンタ22の制御回路40の内部
構成を説明するとともに、図6に示した複数のノズルN
zからなるヘッド28を駆動する方法について説明す
る。図8は制御回路40の内部構成を示す説明図であ
る。図8に示す通り、この制御回路40の内部には、C
PU41,PROM42,RAM43の他、コンピュー
タ90とのデータのやりとりを行うPCインタフェース
44と、紙送りモータ23、キャリッジモータ24およ
び操作パネル32などとの信号をやりとりする周辺入出
力部(PIO)45と、計時を行うタイマ46と、ヘッ
ド61〜66にドットのオン・オフの信号を出力する駆
動用バッファ47などが設けられており、これらの素子
および回路はバス48で相互に接続されている。
【0052】また、制御回路40には、所定周波数で駆
動波形(図9参照)を出力する発信器51、および発信
器51からの出力をヘッド61〜66に所定のタイミン
グで分配する分配器55も設けられている。制御回路4
0は、コンピュータ90で処理された印刷イメージデー
タを受け取り、これを一時的にRAM43に蓄え、所定
のタイミングで駆動用バッファ47に出力する。また、
制御回路40は、キャリッジ31の主走査の制御、各ノ
ズルの駆動の制御、および副走査の制御等を行ってい
る。なお、駆動用バッファ47は図2に示したラスタデ
ータ格納部6に対応する。
【0053】制御回路40がヘッド61〜66に対して
信号を出力する形態について説明する。図9は、ヘッド
61〜66の1つのノズル列を例にとって、その接続に
ついて示す説明図である。ヘッド61〜66の一つのノ
ズル列は、駆動用バッファ47をソース側とし、分配出
力器55をシンク側とする回路に介装されており、ノズ
ル列を構成する各ピエゾ素子PEは、その電極の一方が
駆動用バッファ47の各出力端子に、他方が一括して分
配出力器55の出力端子に、それぞれ接続されている。
分配出力器55からは図9に示す通り、発信器51の駆
動波形が出力されている。CPU41から各ノズル毎に
オン・オフを定め、駆動用バッファ47の各端子に信号
を出力すると、駆動波形に応じて、駆動用バッファ47
側からオン信号を受け取っていたピエゾ素子PEだけが
駆動される。この結果、駆動用バッファ47からオン信
号を受け取っていたピエゾ素子PEのノズルから一斉に
インク粒子Ipが吐出される。
【0054】図6に示す通り、ヘッド61〜66は、キ
ャリッジ31の搬送方向に沿って配列されているから、
それぞれのノズル列が用紙Pに対して同一の位置に至る
タイミングはずれている。従って、CPU41は、この
ヘッド61〜66の各ノズルの位置のずれを勘案した上
で、必要なタイミングで各ドットのオン・オフの信号を
駆動用バッファ47を介して出力し、各色のドットを形
成している。また、図6に示した通り、各ヘッド61〜
66においてノズルが2列に形成されている点も同様に
考慮してオン・オフの信号の出力が制御されている。
【0055】以上説明したハードウェア構成を有するプ
リンタ22は、紙送りモータ23により給紙側のローラ
その他のローラを回転して用紙Pを搬送しつつ、キャリ
ッジ31をキャリッジモータ24により往復動させ、同
時に印字ヘッド28の各色ヘッド61ないし66のピエ
ゾ素子PEを駆動して、各色インクの吐出を行い、ドッ
トを形成して用紙P上に多色の画像を形成する。
【0056】なお、本実施例では、既に述べた通りピエ
ゾ素子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプ
リンタ22を用いているが、他の方法によりインクを吐
出するプリンタを用いるものとしてもよい。例えば、イ
ンク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発
生する泡(バブル)によりインクを吐出するタイプのプ
リンタに適用するものとしてもよい。また、いわゆるド
ットインパクト型のプリンタや熱転写型のプリンタを用
いるものとしてもよい。
【0057】(2)印刷制御処理 次に、本実施例のプリンタ22における印刷制御処理に
ついて説明する。図10は印刷制御処理の流れを示すフ
ローチャートである。この処理は、プリンタ22のCP
U41(図8参照)が実行する処理である。印刷制御処
理が開始されると、CPU41は印刷イメージデータを
読み込む(ステップS100)。この印刷イメージデー
タは、コンピュータ90が処理したデータであり、プリ
ンタ22の各ヘッド61〜66のそれぞれのノズルにつ
いてのオン・オフを示すデータ列である。CPU41
は、印刷イメージデータとともに印刷モード指定データ
も読み込み(ステップS105)、印刷モード指定デー
タに基づいて使用ノズルブロックを設定する(ステップ
S110)。
【0058】印刷モードおよび使用ノズルブロックの設
定について説明する。使用ノズルブロックの設定は、図
2に示した印刷モード設定部1が印刷モードテーブル1
2を参照して行う処理であると言い換えることもでき
る。図11に本実施例における印刷モードテーブル12
の内容を示す。なお、先に説明した通り、本実施例のプ
リンタ22は、現実には各ヘッドに48個のノズルを備
えているが、以下では説明の便宜上8個のノズルを備え
ているものと仮定して説明する。
【0059】印刷モードテーブル12には、印刷解像
度、およびこれに対応する印刷モード、使用するノズル
ブロックの組み合わせ(変更順序)、搬送量(副走査
量)などの印刷手順が記録されている。本実施例では、
印刷解像度が360dpiの場合には、印刷モードとし
て、通常あるいはノズルブロック選択インターレースモ
ードが選択可能である。また、印刷データにおける印刷
解像度が720dpiの場合には、印刷モードとして、
通常のインターレースにおけるオーバラップ印刷とノズ
ルブロック選択インターレースモードが選択可能であ
る。なお、上記の360dpiの2つのモードにおける
それぞれの印刷について、コンピュータ90から転送さ
れる印刷イメージデータは共通である。また720dp
iの2つのモードにおけるそれぞれの印刷に使用される
印刷イメージデータも共通である。ステップS105で
読み込む印刷モード指定データは、解像度およびそれぞ
れの印刷モードを特定するデータである。
【0060】解像度360DPIに対する、印刷モード
テーブル12の設定内容について説明する。通常の印刷
モードに対しては、スキャン繰り返し数=1、使用ノズ
ル数=3、使用ノズルブロック=1、副走査=3という
値が印刷モードテーブル12に記憶されている。スキャ
ン繰り返し数とは各ラスタを形成するために要する主走
査の回数を意味する。使用ノズル数とは、ヘッドに備え
られているノズルのうち実際に印刷に用いられるノズル
数を示している。図12に使用ノズルと解像度の対応を
示す。図示する通り、ヘッドに備えられた8つのノズル
のうち低解像度の360DPIで印刷する場合には、#
1〜#4の4本のノズルが使用できる。図11に示した
通り、通常の印刷モードが選択された場合には、この中
の3本のノズルを使用して印刷を実行する。使用ノズル
ブロックに記憶された値は、ヘッドに備えられた複数の
ノズルのうち印刷に使用されるノズル列の先頭のノズル
を特定している。通常の印刷モードでは使用ノズルブロ
ックが値1となっている。先に説明した通り使用ノズル
数は3本であるから、この場合には#1,#2,#3の
3本のノズルが印刷に用いられることを意味している。
副走査量は副走査の送り量をドットの記録ピッチを単位
として表している。
【0061】解像度が360DPIにおいて、ノズルブ
ロック選択インターレースモードが選択された場合は、
それぞれのパラメータが次の通り設定される。スキャン
繰り返し数および使用ノズル数は通常の印刷モードの場
合と同じである。つまり、各主走査においては、3つの
ノズルを選択してノズルブロックとした。使用ノズルブ
ロックは値1,2,1の3通りが設定される。使用ノズ
ルブロックは主走査とともに順次変更される。これは3
通りの使用ノズルブロックを1→2→1→1→2・・の
ように周期的に使用することを意味している。使用ノズ
ルブロックは変わるものの使用ノズル数は3本で一定で
ある。使用ノズルブロックと印刷に使用されるノズルの
番号との対応は、次の通りである。 使用ノズルブロック=1 → #1,#2,#3; 使用ノズルブロック=2 → #2,#3,#4; また、副走査量も主走査とともに順次変更される。使用
ノズルブロックの値1,2,1に対して、副走査量とし
てそれぞれ値3,1,5が設定されている。
【0062】上述した使用ノズルブロックと副走査の送
り量との関係は、次の通りである。使用ノズル数をN、
ノズルアレイにおける副走査方向のノズル間隔をkドッ
トピッチ(図6参照)、使用ノズルブロックがiからj
に変わったとすると、そのときの副走査の送り量Qは次
式(1)となる。 Q=N−k(j−i) …(1) 例えば、本実施例では、ノズルの間隔kが値2であり、
使用ノズル数Nが値3である。使用ノズルブロックが1
→2になったとすれば、副走査の送り量Qは、 Q=3−2(2−1)=1 と求められる。図11の使用ノズルブロック2に対応す
る副走査量には、こうして求められた値1が記憶されて
いる。
【0063】解像度720DPIに対する印刷モードテ
ーブル12の内容は次の通りである。通常の印刷モード
では、スキャン繰り返し数が値2、使用ノズル数が値
6、使用ノズルブロックが1、副走査量が値3に設定さ
れている。スキャン繰り返し数が値2であるから、各ラ
スタは2回の主走査で形成されることになる。これは、
いわゆるオーバラップ方式による印刷が行われることを
意味している。解像度が高い場合には、高画質が望まれ
ることが多いため、オーバラップ方式による印刷を採用
しているのである。もとより、1回の主走査で各ラスタ
を形成するものとしても構わない。図12に示す通り、
解像度720DPIの場合には、&1〜&8の8本のノ
ズルを全て使用することができる。通常の印刷モードで
は、このうち&1〜&6までの6本のノズルを用いるこ
とになる。
【0064】一方、ノズルブロック選択インターレース
の場合、スキャン繰り返し数および使用ノズル数は、通
常の印刷モードの場合と同じである。使用ノズルブロッ
クは主走査とともに順次変更される。使用ノズルブロッ
クは、値1,2,3,3,2,1の6つが設定されてお
り、印刷に用いられるノズルがこの順で周期的に変化す
ることを意味している。使用ノズルブロックと印刷に使
用されるノズルの番号との対応は、次の通りである。 使用ノズルブロック=1 → &1,&2,&3,&
4,&5,&6; 使用ノズルブロック=2 → &2,&3,&4,&
5,&6,&7; 使用ノズルブロック=3 → &3,&4,&5,&
6,&7,&8; また、この場合、搬送量(副走査量)も主走査とともに
順次変更される。使用ノズルブロックの値1,2,3,
3,2,1に対して、副走査量としてそれぞれ値3,
1,1,3,5,5が設定されている。
【0065】上述した使用ノズルブロックと副走査の送
り量との関係は、次の通りである。使用ノズル数をN、
ノズル間隔をkドットピッチ(図6参照)、スキャン繰
り返し数をS、使用ノズルブロックがiからjに変わっ
たとすると、そのときの副走査の送り量Qは、次式
(2)となる。 Q=(N/S)−(j−i)k …(2) 例えば、本実施例では、ノズルの間隔kが値2であり、
使用ノズル数Nが値6である。使用ノズルブロックが1
→2になったとすれば、副走査の送り量Qは、 Q=(6/2)−2(2−1)=1; と求められる。図11の使用ノズルブロック2に対応す
る副走査量には、こうして求められた値1が記憶されて
いる。
【0066】なお、上記において、印刷ヘッド28のノ
ズルアレイを構成するノズル数をAとした場合、前記ノ
ズルブロックを構成するノズル数NはAよりも小さく
(N<A)、kとN/Sは互いに素であり、SはNの因
数である。
【0067】図10に戻り、印刷制御処理ルーチンの内
容について引き続き、説明する。使用ノズルブロックの
設定(ステップS110)では、上述した種々の値が記
憶されている印刷モードテーブル12を参照して、印刷
モード指定データに応じた使用ノズルブロックが選択さ
れる。
【0068】次いで、CPU41は主走査を行いドット
を形成する(ステップS115)。この処理は、図2に
おける駆動部制御部2を介して主走査駆動部3によりな
される主走査および印刷動作と言い換えることもでき
る。このとき、CPU41は先に選択された使用ノズル
ブロックでラスタを形成するための処理を実行してい
る。つまり、使用ノズルブロックに応じて駆動用バッフ
ァ47(図8参照)へのデータの転送先を制御している
のである。例えば、図12に示した#1〜#4までのノ
ズルのうち、#1〜#3までのノズルが使用される場
合、ステップS100で読み込んだ印刷イメージデータ
を駆動用バッファ47のノズル#1〜#3に対応する箇
所に転送する。#4にはインクが吐出されないようにす
るためのマスクデータが転送される。
【0069】こうして主走査を行ってラスタを形成した
後は、印刷終了の有無が判断される(ステップS12
0)。これは、例えば、RAM43等に一時的に記憶さ
れている印刷イメージデータにおける未処理の印刷イメ
ージデータの有無やコンピュータ90からの印刷イメー
ジデータの転送の有無により判断され、これらのデータ
がない場合には印刷終了と判断される。
【0070】未処理の印刷イメージデータがある場合等
には印刷継続と判断され、次に、印刷モードテーブル1
2が参照され、副走査量がセットされる(ステップS1
25)。これは、印刷モード設定部1が印刷モードテー
ブル12の副走査量を読み出す処理と言い換えることも
できる。次いで、この副走査量に基づき、副走査が行わ
れる(ステップS130)。副走査は、駆動部制御部2
を介して副走査駆動部4により行われると言い換えるこ
ともできる。以後は、同様にして、主走査および副走査
が、印刷イメージデータがなくなるまで継続される。
【0071】なお、印刷モードとして、オーバラップ
(ノズルブロック選択オーバラップモード)が選択され
た場合も同様の手順で主走査、および副走査が行われ
る。
【0072】次に、図13〜図16により、本実施の形
態のインクジェットプリンタ22の具体的な動作を説明
する。図13は、解像度360DPI(以下、低解像度
という)での通常モードによるドットの形成の様子を示
す説明図である。図示の便宜上、図13の例では、印刷
ヘッドとして、ノズル間隔が2ドットピッチである4つ
のノズルを有してなるノズルアレイを備えたものとして
示した。この4つのノズルは、先に図12で示した#1
〜#4に対応するものである。図13の左側に丸囲みの
数字で示したのがノズルである。それぞれ丸の中の数字
が図12の#1〜#4を意味している。図13では、1
回目から6回目の主走査におけるヘッドの相対的な位置
を示したている。また、それぞれの位置にヘッドがある
ときに形成されるドット列の様子を図13の右側に示し
た。それぞれ丸囲みの数字がドット列を意味している。
また、数字は各ドットを形成するノズルの番号を意味し
ている。
【0073】図11で示した通り、低解像度での通常印
刷モードの場合には、#1〜#3までの3本を用いて印
刷が行われる。従って、図13ではドットの形成に用い
られない#4のノズルを破線で示した。この3本のノズ
ルを用いて3ドット相当の一定の副走査量で副走査を行
うと、図13の右側に示す通り画像を印刷することがで
きる。なお、1回目の主走査では、#1のノズルもドッ
トを形成しない。図13の右側に示される通り、副走査
との関係で、下側に隣接するラスタが空白のラスタにな
ってしまうからである。
【0074】図14は、低解像度でのノズルブロック選
択インターレースモードによるドットの形成の様子を示
す説明図である。図中の記号の意味は図13と同じであ
る。このモードにおけるドットの記録について図11を
参照しつつ説明する。図11で使用ノズル数として値3
が設定されているため、このモードでは全ての主走査で
使用するノズル数は3本である。1回目の主走査では、
#1〜#3のノズルが使用される。図14では、ドット
の形成に使用されない#4のノズルを破線で示した。但
し、図13の場合と同様の理由により、実際には#1の
ノズルもドットを形成しない。
【0075】2回目の主走査では、#2〜#4のノズル
が使用される。図14では、ドットの形成に使用されな
い#1のノズルを破線で示した。このとき、図11から
分かる通り、副走査の送り量は1に設定されている。従
って、2回目の主走査に移行する際には、1ドット分の
副走査を実行した後、主走査を行ってドットを形成す
る。3回目の主走査では、再び#1〜#3のノズルが使
用される。このときの副走査量は5に設定されている。
従って、3回目の主走査に移行する際には、5ドット分
の副走査を実行した後、主走査を行ってドットを形成す
る。以後、同様にして画像を形成する。
【0076】ノズルブロック選択モードによる記録(図
14)と、通常モードによる記録(図13)とを比較す
る。両者とも、同じ領域にドットを形成することができ
る。通常モードでは、#1〜#3の一定のノズルを使用
して画像を印刷するため、副走査方向の送り量は一定で
ある。これに対し、ノズルブロック選択モードで印刷し
た場合には、ドットの形成に用いるノズルの組み合わせ
を変更しているため、副走査の送り量が周期的に変更す
る。
【0077】上述の通り、ノズルブロック選択インター
レースモードでは、使用ノズルブロックの順序は、(#
1、#2、#3)→(#2、#3、#4)→(#1、#
2、#3)の繰り返しとした。さらに、各主走査におけ
る副走査量は、1ドットピッチ→5ドットピッチ→3ド
ットピッチの繰り返しとした。そして、これらの繰り返
しのドットピッチの合計数である9ドットピッチ(1+
5+3)を、各3回のパスにおいて行った。この場合、
3回のパスにおける平均の搬送量は3ドットピッチであ
る。これは通常モードにおける副走査の送り量と一致し
ている。
【0078】図15は、解像度720DPI(以下、高
解像度という)での通常モードによるドットの形成の様
子を示す。図中の記号の意味は図13と同じである。図
11に示す通り、高解像度の通常モードでは、ノズル間
隔が2ドットピッチである8つのノズルを有してなるノ
ズルアレイのうちの6つのノズルを選択してノズルブロ
ックとした。図12に示した&1〜&6の6本のノズル
である。これらのノズルを使用してスキャン繰り返し数
2のオーバラップ方式による印刷が行われる。図15で
は、ドットの形成に使用されない&7,&8のノズルを
破線で示した。
【0079】図15に示す通り、3ドットピッチの一定
の送り量で副走査を行って、各ラスタを形成すると、例
えば、1回目の主走査における&4のノズルと3回目の
主走査における&1のノズルの副走査方向の位置が同じ
になる。このように各ラスタを異なる2つのノズルで形
成可能となる。通常モードでは、各ラスタを構成するデ
ータを図15の左端から奇数番目と偶数番目のグループ
に分ける。奇数番目のドットの形成に対応するデータで
は、ドットを形成しないことを意味するマスクデータが
偶数番目の画素について設定されている。逆に偶数番目
のドットの形成に対応するデータでは、奇数番目の画素
についてマスクデータが設定されている。データコンピ
ュータ90からはこのように設定された印刷イメージデ
ータが転送される。従って、プリンタ22のCPU41
は、かかるデータを駆動用バッファ47の各ノズルに対
応した場所に転送すれば、オーバラップ方式による印刷
が実現される。なお、図15に示す通り、実際には1回
目の主走査において&1〜&4のノズルはドットを形成
しない。また、2回目の主走査において&1〜&3のノ
ズルはドットを形成しない。これは、図15に示すよう
に、これらのノズルで形成されるラスタは、隣接するラ
スタを完全に形成することができないからである。
【0080】図16は、高解像度でのノズルブロック選
択インターレースモードによるドットの形成の様子を示
す説明図である。図中の記号の意味は図13と同じであ
る。このモードにおけるドットの記録について図11を
参照しつつ説明する。図11で使用ノズル数として値6
が設定されているため、このモードでは全ての主走査で
使用するノズル数は6本である。また、スキャン繰り返
し数も2であり、通常モードの場合と同じく各ラスタを
2回の主走査で形成するオーバラップ方式が採られる。
1回目の主走査では、&1〜&6のノズルが使用され
る。図16では、ドットの形成に使用されない&7,&
8のノズルを破線で示した。但し、図15の場合と同様
の理由により、実際には&1〜&4のノズルもドットを
形成しない。
【0081】2回目の主走査では、&2〜&7のノズル
が使用される。図16では、ドットの形成に使用されな
い&1および&8のノズルを破線で示した。このとき、
図11から分かる通り、副走査の送り量は1に設定され
ている。従って、2回目の主走査に移行する際には、1
ドット分の副走査を実行した後、主走査を行ってドット
を形成する。3回目の主走査では、&3〜&8のノズル
が使用される。このときの副走査量は1に設定されてい
る。従って、3回目の主走査に移行する際には、1ドッ
ト分の副走査を実行した後、主走査を行ってドットを形
成する。以後、同様にして画像を形成する。高解像度に
おけるノズルブロック選択インターレースモードによる
印刷では、使用ノズルブロックを(&1〜&6)→(&
2〜&7)→(&3〜&8)→(&3〜&8)→(&2
〜&7)→(&1〜&6)の繰り返しとした。
【0082】ノズルブロック選択モードによる記録(図
16)と、通常モードによる記録(図15)とを比較す
る。両者とも、同じ領域にドットを形成することができ
る。通常モードでは、&1〜&6の一定のノズルを使用
して画像を印刷するため、副走査方向の送り量は一定で
ある。これに対し、ノズルブロック選択モードで印刷し
た場合には、ドットの形成に用いるノズルの組み合わせ
を変更しているため、副走査の送り量が周期的に変更す
る。具体的には、各主走査における副走査量は、使用ノ
ズルブロックの周期的な変化に伴い、1ドットピッチ→
1ドットピッチ→3ドットピッチ→5ドットピッチ→5
ドットピッチ→3ドットピッチの繰り返しで変化する。
これらの繰り返しのドットピッチの合計数である18ド
ットピッチ(1+1+3+5+5+3)を、各6回のパ
スにおいて行う。この場合、6回のパスにおける平均の
副走査量は3ドットピッチである。これは通常モードに
おける副走査量と一致する。
【0083】以上で説明した本実施例のプリンタ22に
よれば、ノズルブロック選択モードによる印刷が実行さ
れたときには、副走査量を変化させながらインターレー
ス方式による記録を行って、画像を印刷することができ
る。副走査において生じる送り誤差は送り量に応じて変
化することが多い。送り量に応じた誤差は、送り量過大
となる方向に現れる場合もあれば、過小となる方向に現
れる場合もある。従って、本実施例のプリンタ22によ
れば、副走査における誤差の累積に起因してドットの形
成位置が副走査方向にずれることを防止できる。この結
果、バンディングによる画質低下なしに、高品位な印刷
が行うことができる。
【0084】図13および図15に示した一定の送り量
のインターレースを行う場合には、印刷に使用されない
ノズルが存在する。これに対し、上記実施例のプリンタ
22によれば、上述の通り、印刷に用いられるノズルブ
ロックが変化する。低解像度では#1〜#3のノズルブ
ロックと#2〜#4のノズルブロックの2種類を用いて
いる。高解像度では&1〜&6、&2〜&7、&3〜&
8の3種類のノズルブロックを用いている。従って、印
刷中に用いられるドット形成要素の偏りを回避すること
ができる。この結果、一部のノズルが目詰まりすること
等を防ぐことができる。
【0085】上記説明では、図示の便宜上、8つのノズ
ルを備える場合を例にとって説明したが、本実施例のプ
リンタ22は図6に示した通り各ヘッドに48個のノズ
ルを備えている。本発明はこれらのノズル数の他、いず
れのノズル数でも実現することができる。当然、上記実
施例における解像度のみならずいずれの解像度でも適用
できる。また、使用ノズルブロックの設定も図11に示
した他、種々の設定が可能である。
【0086】上記実施例では、ノズルブロック選択イン
ターレースモードにおける使用ノズル数は一定としてい
る。図11に示す通り、低解像度の場合には使用ノズル
数は値3とし、高解像度の場合には値6としている。こ
れに対し、使用ノズル数を変化させるものとしても構わ
ない。また、上記実施例では、低解像度の場合はスキャ
ン繰り返し数を1とし、高解像度の場合はスキャン繰り
返し数を2としているが、さらに大きな値に設定しても
構わないし、双方ともに値1としても構わない。
【0087】使用ノズル数を変化させた場合のドットの
形成の様子を図17に示す。図中の記号の意味は図13
と同じである。図17では、副走査方向に6ドットのピ
ッチで#1〜#4の4つのノズルを備えるヘッドを例に
とって示した。スキャン繰り返し数は1である。使用す
るノズル数は4本→3本で周期的に変化する。4つのノ
ズルを使用する場合には#1〜#4のノズルを用い、3
つのノズルを使用する場合には#1〜#3のノズルを用
いる。つまり、使用ノズルブロックを(#1〜#4)→
(#1〜#3)の繰り返しとした。また、各ノズル数に
対応する副走査量は、値2および5に設定した。
【0088】図示を省略するが、この実施例の場合に
は、図11における印刷モードテーブル12には、以下
の2組の値が記憶されていることになる。 使用ノズル数 =4; 使用ノズルブロック=1; 副走査量 =5; および 使用ノズル数 =3; 使用ノズルブロック=1; 副走査量 =2;
【0089】1回目の主走査では、#1〜#4のノズル
が使用される。但し、上述したいくつかの実施例の場合
と同様の理由により、実際には#1、#2のノズルはド
ットを形成しない。次に、2ドット分の副走査を実行し
た後、2回目の主走査を行う。2回目の主走査では、#
1〜#3のノズルが使用される。図17では、ドットの
形成に使用されない#4のノズルを破線で示した。さら
に、5ドット分の副走査を実行した後、3回目の主走査
を行う。3回目の主走査では、再び#1〜#4のノズル
が使用される。以後、同様にして画像を形成する。
【0090】このように使用するノズル数を変化させて
も画像を形成することができる。使用するノズル数の変
化も許容することにより、ノズルブロックの選択におけ
る自由度が大きく向上する。この結果、画質の向上によ
り効果的な送り量が実現されるようにノズルブロックを
選択したり、使用するノズルの偏りがより低減されるよ
うにノズルブロックを選択することができる。上述の例
では、使用するノズル数は2種類の値を交互に使用して
いるが、その他種々の組み合わせが可能である。当然、
上述したノズルピッチおよびノズル数からなるヘッドに
限定されるものでもない。
【0091】以上で説明した実施例においては、ヘッド
に備えられたノズルのうち連続した部分をノズルブロッ
クとして選択しているが、必ずしも連続した部分を選択
する必要はない。例えば、図17に示した例において、
#1〜#4のノズルのうち、#1および#3の2つのノ
ズルをノズルブロックとして選択するものとしても構わ
ない。
【0092】なお、以上の実施例では、ドット形成要素
としてノズルを備えたインクジェットプリンタに適用し
た実施の形態を説明したが、本発明はその他、同様なド
ット形成要素を備えた印刷装置、例えばインパクトドッ
ト形式のプリンタ、感熱式プリンタ、熱転写式などの印
刷装置にも同様に適用できるものである。また、インク
ジェットプリンタにおいても、上述の実施例で説明した
ピエゾ素子を備えるタイプのプリンタの他、ノズルに備
えられたヒータに通電してインクを加熱することによっ
て生じる気泡でインク吐出するタイプのプリンタ等、種
々の方式のプリンタに適用可能である。
【0093】以上で説明した通り、本発明のプリンタ2
2は印刷制御処理(図10)をCPU41が制御用のソ
フトウェアを実行することによって実現している。従っ
て、本発明はかかる制御処理を実現するためのプログラ
ムを記録した記録媒体としての態様により実現すること
も可能である。かかる記録媒体としては、フレキシブル
ディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカー
ド、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードな
どの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶
装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装
置等の、コンピュータが読取り可能な種々の媒体が挙げ
られる。また、コンピュータに上記の印刷装置の制御機
能を実現させるコンピュータプログラムを通信経路を介
して供給するプログラム供給装置としての態様も含む。
これらのプログラムはコンピュータ90により実行され
るものとしても構わないし、プリンタ22に備えられた
制御装置40に実行されるものとしても構わない。
【0094】以上、本発明の種々の実施例について説明
してきたが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の形態による実
施が可能である。例えば、上記実施例で説明した印刷制
御処理は、その一部または全部をハードウェアにより実
現してもよい。また、上記実施例では印刷制御処理をプ
リンタ22のCPU41が実行するものとしているが、
コンピュータ90のCPUで実行するものとしても構わ
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷装置の概略構成図である。
【図2】ソフトウェアの構成を示す説明図である。
【図3】本発明のプリンタの概略構成図である。
【図4】本発明のプリンタのドット記録ヘッドの概略構
成を示す説明図である。
【図5】本発明のプリンタにおけるドット形成原理を示
す説明図である。
【図6】本発明のプリンタにおけるノズル配置例を示す
説明図である。
【図7】本発明のプリンタにおけるノズル配置の拡大図
および形成されるドットとの関係を示す説明図である。
【図8】プリンタの制御装置の内部構成を示す説明図で
ある。
【図9】ドットを形成するための信号がヘッドに送られ
る様子を示す説明図である。
【図10】印刷制御処理ルーチンの流れを示すフローチ
ャートである。
【図11】印刷モードテーブル12の内容を示す説明図
である。
【図12】解像度とノズルの対応関係を示す説明図であ
る。
【図13】低解像度における通常モードでのドットの形
成の様子を示す説明図である。
【図14】低解像度におけるノズルブロック選択インタ
ーレースモードによるドットの形成の様子を示す説明図
である。
【図15】高解像度における通常モードでのドットの形
成の様子を示す説明図である。
【図16】高解像度におけるノズルブロック選択インタ
ーレースモードによるドットの形成の様子を示す説明図
である。
【図17】使用するノズル数を変化させた場合における
ノズルブロック選択インターレースモードによるドット
の形成の様子を示す説明図である。
【図18】インターレース方式によるドットの記録の様
子を示す説明図である。
【符号の説明】 【符号の説明】
1…印刷モード設定部 2…駆動部制御部 3…主走査駆動部 4…副走査駆動部 5…印刷ヘッド駆動部 6…ラスタデータ格納部 12…印刷モードテーブル 15…フレキシブルドライブ 16…CD−ROMドライブ 18…モデム 22…カラープリンタ 23…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…印字ヘッド 31…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 41…CPU 42…プログラマブルROM(PROM) 43…RAM 44…PCインタフェース 45…周辺入出力部(PIO) 46…タイマ 47…駆動用バッファ 48…バス 51…発信器 55…分配出力器 61、62、63、64、65、66…インク吐出用ヘ
ッド 67…導入管 68…インク通路 71…黒インク用のカートリッジ 72…カラーインク用カートリッジ 90…パーソナルコンピュータ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドを駆動して印刷媒体の一方向に並
    ぶドット列たるラスタを形成し、印刷媒体を前記ヘッド
    に対して前記ラスタを形成するごとに該ラスタに交差す
    る一方向に相対的に移動する副走査を行って、画像を印
    刷する印刷装置であって、 前記ヘッドは、前記印刷媒体上にドットを形成するドッ
    ト形成要素を、前記副走査の方向に複数配列して備える
    ヘッドであり、 前記画像の印刷を開始した後少なくとも1回、前記複数
    のドット形成要素のうち少なくとも一部のドット形成要
    素を、ドットの形成に供する有効な要素として選択する
    選択手段と、 前記選択の前にドットの形成に供されていたドット形成
    要素と該選択後にドットの形成に供されるドット形成要
    素との位置関係に応じて、該選択後の副走査の送り量Q
    を設定する送り量設定手段と、 前記設定された送り量で前記副走査を行う副走査手段と
    前記ドット形成要素のうち前記選択されたドット形成要
    素のみを駆動してドットを形成する印刷ヘッド駆動手段
    とを備える印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記選択手段が選択する有効な要素は、連続したドット
    形成要素である印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記ドット形成要素のうち、ドットの形成に供される要
    素の数は、予め定めた一定の数Nである印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の印刷装置であって、 前記ヘッドに備えられる前記複数のドット形成要素は、
    隣接する該ドット形成要素の前記副走査の方向の間隔が
    所定のピッチで配列されており、 前記送り量設定手段により設定される副走査の送り量Q
    は、次式により前記副走査の方向のドットの記録ピッチ
    を単位として与えられる送り量である印刷装置。 Q=N−k(j−i) ここで、kは前記ドット形成要素の副走査方向の間隔を
    該方向のドットの記録ピッチを単位として表した値であ
    り、 iは、前記ドット形成要素の配列の一端から前記副走査
    方向を正順として要素番号を付した場合に、前記選択前
    にドットの形成に供されたドット形成要素のうち一方の
    端に位置する要素の要素番号であり、 jは、前記選択後にドットの形成に供されたドット形成
    要素のうち前記一方に対応する端に位置する要素の要素
    番号である。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記ドット形成要素のうち、ドットの形成に供される要
    素の数が、予め定めた順序で変化する印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記印刷ヘッド駆動手段は、前記各ラスタを前記副走査
    をはさんで2以上の所定の回数Sに分割して形成する手
    段であり、 前記送り量設定手段は、選択の前後にドットの形成に供
    されるドット形成要素および前記各ラスタの分割の回数
    Sに応じて、該選択後の副走査の送り量を設定する手段
    である印刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の印刷装置であって、 前記ドット形成要素のうち、ドットの形成に供される要
    素の数は、予め定めた一定の数Nである印刷装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の印刷装置であって、 前記ヘッドに備えられる前記複数のドット形成要素は、
    隣接する該ドット形成要素の前記副走査の方向の間隔が
    所定のピッチで配列されており、 前記送り量設定手段により設定される副走査の送り量Q
    は、次式により前記副走査の方向のドットの記録ピッチ
    を単位として与えられる送り量である印刷装置。 Q=(N/S)−k(j−i) ここで、 kは、前記ドット形成要素の副走査方向の間隔を該方向
    のドットの記録ピッチを単位として表した値であり、 iは、前記ドット形成要素の配列の一端から前記副走査
    方向を正順として要素番号を付した場合に、前記選択前
    にドットの形成に供されたドット形成要素のうち一方の
    端に位置する要素の要素番号であり、 jは、前記選択後にドットの形成に供されたドット形成
    要素のうち前記一方に対応する端に位置する要素の要素
    番号である。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の印刷装置であって、 前記ドット形成要素のうち、ドットの形成に供される要
    素の数が、予め定めた順序で変化する印刷装置。
  10. 【請求項10】 ヘッドを駆動して印刷媒体の一方向に
    並ぶドット列たるラスタを形成し、印刷媒体を前記ヘッ
    ドに対して前記ラスタを形成するごとに該ラスタに交差
    する一方向に相対的に移動する副走査を行って、画像を
    印刷する印刷装置であって、 前記ヘッドは、前記印刷媒体上にドットを形成するノズ
    ルを、前記副走査の方向に複数配列して備えるヘッドで
    あり、 前記画像の印刷を開始した後少なくとも1回、前記複数
    のノズルのうち少なくとも一部のノズルを、ドットの形
    成に供する有効なノズルとして選択するためのデータを
    記憶したメモリと、 前記選択の前後にドットの形成に供されるノズルに応じ
    て、該選択後の副走査の送り量で前記副走査を行う副走
    査コントローラと、 前記ノズルのうち前記メモリに記憶されたデータに基づ
    いて選択されたノズルのみを駆動してドットを形成する
    印刷ヘッドコントローラとを備える印刷装置。
  11. 【請求項11】 ヘッドを駆動して印刷媒体の一方向に
    並ぶドット列たるラスタを形成し、印刷媒体を前記ヘッ
    ドに対して前記ラスタを形成するごとに該ラスタに交差
    する一方向に相対的に移動する副走査を行って、画像を
    印刷する印刷方法のうち、 前記印刷媒体上にドットを形成する複数のドット形成要
    素を、前記副走査の方向に複数配列して備えるヘッドを
    用いて画像を印刷する印刷方法であって、(a)前記画
    像の印刷を開始した後少なくとも1回、前記複数のドッ
    ト形成要素のうち少なくとも一部のドット形成要素を、
    ドットの形成に供する有効な要素として選択する工程
    と、(b)前記選択の前後にドットの形成に供されるド
    ット形成要素に応じて、該選択後の副走査の送り量を設
    定する工程と、(c)前記設定された送り量で前記副走
    査を行う工程と、(d)前記ドット形成要素のうち前記
    選択されたドット形成要素のみを駆動してドットを形成
    する工程とを備える印刷方法。
  12. 【請求項12】 ドットを形成する複数のドット形成要
    素を有するヘッドを備える印刷装置について、印刷媒体
    を前記ヘッドに対して一方向に相対的に移動する副走査
    を制御するためのプログラムをコンピュータ読みとり可
    能に記録した記録媒体であって、 画像の印刷を開始した後少なくとも1回、前記複数のド
    ット形成要素のうち少なくとも一部のドット形成要素
    を、ドットの形成に供する有効な要素として選択する機
    能と、 前記選択の前にドットの形成に供されるドット形成要素
    と、該選択後にドットの形成に供されるドット形成要素
    との位置関係に応じて、該選択後の副走査の送り量を設
    定する機能とを実現するプログラムを記録した記録媒
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100755150B1 (ko) * 2000-08-31 2007-09-04 캐논 가부시끼가이샤 이미지 처리 방법 및 장치
JP2010017897A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Fuji Xerox Co Ltd 発光装置、露光装置
US7946678B2 (en) 2007-09-19 2011-05-24 Canon Kabushiki Kaisha Printing apparatus and data processing method
US8277009B2 (en) 2008-10-31 2012-10-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image recording device
JP2013154531A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Toshiba Tec Corp 画像形成装置及び画像形成方法

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