JP4096658B2 - 印刷ヘッドの機械的な振動を考慮した双方向印刷 - Google Patents

印刷ヘッドの機械的な振動を考慮した双方向印刷 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷ヘッドの往復双方向の主走査で印刷媒体上にドットを形成する印刷技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタは広く普及しつつあり、印刷速度および印刷画質の向上が常に要求されている。印刷速度の向上のためには、多数のノズルを有する印刷ヘッドを用いて、印刷ヘッドの往動時と復動時との双方で印刷を行う、いわゆる双方向印刷が行われている。また、印刷画質の向上のためには、いわゆる「インタレース方式」や「オーバーラップ方式」による印刷が行われている。
【0003】
インタレース方式とは、ラスタラインを副走査方向に間欠的に形成しつつ、画像を記録する方式をいう。図15は、インタレース方式によるドットの記録の一例を示す説明図である。この例では、ノズルピッチkが2ドットで配列された3個のノズルを用いた場合を示した。図15において、2桁の数字を含む丸は、それぞれインクドットの記録位置を示している。2桁の数字のうち、左側の数字はノズル番号を示している。また、右側の数字は何回目の主走査で記録されたかを示している。
【0004】
図15に示したインタレース方式の記録では、1回目の主走査において、2番ノズルと3番ノズルを用いて各ラスタライン上でインクドットを形成する。1番ノズルではドットを形成しないのは、そのラスタラインの下に隣接するラスタライン上のインクドットが2回目以降の主走査で形成され得ないからである。次に、3ドット分の副走査送りを行った後に、2回目の主走査を行いつつ、1〜3番ノズルを用いて各ラスタライン上でインクドットを形成する。以後、同様に3ドット分の副走査送りと、主走査によるインクドットの形成とを繰り返し実行することにより、画像を記録する。
【0005】
オーバーラップ方式とは、それぞれの主走査で各ラスタライン上のインクドットを間欠的に形成することにより、各ラスタライン上のドットを異なる2つ以上のノズルを用いて記録する方式をいう。例えば、1回目の主走査で、あるラスタラインの奇数番目の画素をあるノズルを用いて形成し、2回目の主走査では、そのラスタラインの偶数番目の画素を別のノズルを用いて形成する。この場合、各ラスタライン上で行われる主走査の延べ回数は2回である。本明細書では、各ラスタライン上で行われる主走査の延べ回数を「スキャン繰り返し数」と呼ぶ。
【0006】
インタレース方式やオーバーラップ方式による記録は、双方向印刷にも適用できる。印刷ヘッドの往動時と復動時でそれぞれ形成されるインクドットは、ノズルピッチや、副走査送り量、スキャン繰り返し数などの複数の走査パラメータの組合せによって、種々のパターンで配置され得る。
【0007】
一般に、インクドットの形成位置は、インクの特性や副走査送りの誤差によって正規の位置からずれる傾向がある。インタレース方式やオーバーラップ方式による記録を行うと、このようなインクドットの形成位置ずれを副走査方向や主走査方向に分散させることができる。この結果、インクドットの形成位置のずれが視認されにくくなり、印刷画質が向上する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、印刷ヘッドが主走査方向に移動する際に印刷ヘッドに機械的な振動生じ、この結果、画質が劣化するという問題がある。図16は、印刷ヘッドの振動によって生じる低精度領域を示す説明図である。印刷ヘッドの機械的振動は、主走査の往動と復動それぞれの初期に生じ、その後次第に減衰していく。このため、印刷領域の主走査方向の両端部には低精度領域が発生する。画像PICa,PICb中の主走査方向に伸びた点線は、形成されたインクドットの概略を示している。図16において、左から右への方向が印刷ヘッドの主走査の往動方向である。また、右から左への方向が復動方向である。インクドットを示す点線で示されているように、主走査の往動と復動のそれぞれの初期においては、印刷ヘッドの機械的な振動によってドットの形成位置がずれる。斜線部分は、印刷ヘッドの機械的な振動によってドットの形成位置がずれる低精度領域を表している。
【0009】
図16の上側は、印刷用紙P上の印刷可能領域全体に画像PICaを印刷する場合を示している。この場合、主走査範囲の両端(往動と復動それぞれの初期)において印刷ヘッドが振動して画像PICaの両端にドットの形成位置がずれた低精度領域が発生する。
【0010】
画像の印刷は、印刷可能領域の一部にしか行われない場合もある。この場合、印刷可能領域全体に亘って主走査を行えば、印刷ヘッドの振動がなくドットの形成位置の精度のよい領域で印刷を行うことが可能ではあるが、印刷速度向上のために印刷すべき画像が存在する範囲でしか主走査を行わない場合がある。図16の下側は、印刷すべき画像が存在する範囲でのみ主走査を行って印刷可能領域の一部に画像PICbを印刷する場合を示している。この場合にも、図16の上側と同様に、画像PICbの両端に低精度領域が発生する。
【0011】
このような低精度領域では、ドットの形成位置のずれが、印刷画質の劣化として視認される場合がある。図17は、従来の記録方式によって記録されたドットを示す説明図である。この例では、主走査の往動時に形成される3本のラスタラインの束と、復動時に形成される3本のラスタラインの束とが交互に配置されている。この図において、左から右への方向が往動方向であり、右から左への方向が復動方向である。白丸は往動時に形成されたドットを示している。また、黒丸は復動時に形成されたドットを示している。また、ドットが形成されるべきラスタラインを破線で示している。この例では、印刷領域(主走査領域)の両端の低精度領域でドットの形成位置がずれており、形成位置の精度の悪いドットと精度のよいドットとの境界部分g1〜g3にドットが形成されない空白部分が発生している。このような微細な画像劣化は、印刷画質の劣化として視認される。
【0012】
図18は、従来の他の記録方式によって記録されたドットの配列を示す説明図である。この例では、往動時に形成されるラスタラインと復動時に形成されるラスタラインとが1本ずつ交互に現れており、それらの境界G1〜G11の箇所にドットが形成されない空白部分が発生している。このように、従来は、特に画像の主走査方向の側端部において印刷画質が劣化するという問題があった。
【0013】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、双方向印刷における印刷画質の向上を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第1の装置は、主走査の往路と復路の双方で印刷媒体上にインクドットを形成可能な双方向印刷装置であって、
同一のインクを吐出する複数のノズルを有する印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドと印刷媒体との少なくとも一方を主走査方向に駆動する主走査駆動部と、
主走査の合間に、前記印刷ヘッドと印刷媒体との少なくとも一方を副走査方向に駆動する副走査駆動部と、
前記印刷ヘッドと前記主走査駆動部と前記副走査駆動部とを制御する制御部と、を備える。
前記制御部は、
(a)前記同一のインクを吐出する複数のノズルの副走査方向のピッチが主走査ラインピッチDと整数k(kは2以上の整数)との積k・Dになるように副走査方向の印刷解像度を設定し、
(b)各主走査ライン上の全画素位置におけるインクドットの形成を完了するために各主走査ライン上でそれぞれ行われる主走査の回数をs回(sは4以上の偶数)に設定し、
(c)前記同一のインクを吐出する複数のノズルの中で前記双方向印刷に使用するノズルの個数N(Nは整数)と、副走査送り量L・D(Lは0以上の整数,Dは前記主走査ラインピッチ)の系列とを設定し、この際、
(i)前記副走査送り量L・Dの系列における整数Lとして奇数と偶数とが交互に現れるとともに、連続するs回の副走査の整数Lの合計が前記使用ノズル数Nに一致し、かつ、
(ii)前記双方向印刷が行われる特定の領域内に含まれる全主走査ラインがそれぞれs回ずつノズルで走査される、
ように前記使用ノズル数Nと前記副走査送り量L・Dの系列とを選択し、
(d)各主走査で前記N個のノズルによって走査される各主走査ライン上において、s個に1個の割合でインクドットの形成対象となる画素位置を選択する、
ことによって、前記双方向印刷が行われる特定の領域内に含まれる全主走査ライン上の全画素位置においてインクドットの形成を可能とする双方向印刷モードを有する。
【0015】
この第1の双方向印刷装置によれば、スキャン繰り返し数sが4以上の場合にも、各主走査ライン上のドットが往路または復路の一方のみで記録されるのを防止することができ、往路で形成されるドットと復路で形成されるドットとが混在する状態を実現できる。従って、双方向印刷時の印刷画質を向上させることが可能である。
【0016】
なお、前記副走査送り量L・Dの系列における前記整数Lは、奇数である第1の整数L1と偶数である第2の整数L2とが交互に現れるように設定されることが好ましい。
【0017】
このようにパラメータを設定すれば、各主走査ライン上に往路で形成されるドットと復路で形成されるドットとが混在する状態をより容易に実現することが可能である。
【0018】
本発明による第2の装置は、主走査の往路と復路の双方で印刷媒体上にインクドットを形成可能な双方向印刷装置であって、
同一のインクを吐出する複数のノズルを有する印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドと印刷媒体との少なくとも一方を主走査方向に駆動する主走査駆動部と、
主走査の合間に、前記印刷ヘッドと印刷媒体との少なくとも一方を副走査方向に駆動する副走査駆動部と、
前記印刷ヘッドと前記主走査駆動部と前記副走査駆動部とを制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、主走査方向と副走査方向の少なくとも一方の印刷解像度が異なる第1と第2の双方向印刷モードを有し、各双方向印刷モードにおいて、
(a)前記同一のインクを吐出する複数のノズルの副走査方向のピッチが主走査ラインピッチDと整数k(kは2以上の整数)との積k・Dになるように副走査方向の印刷解像度を設定し、
(b)各主走査ライン上の全画素位置におけるインクドットの形成を完了するために各主走査ライン上でそれぞれ行われる主走査の回数をs回(sは2以上の偶数)に設定し、
(c)前記同一のインクを吐出する複数のノズルの中で前記双方向印刷に使用するノズルの個数N(Nは整数)と、副走査送り量L・D(Lは0以上の整数,Dは前記主走査ラインピッチ)の系列とを設定し、この際、
(i)前記副走査送り量L・Dの系列における整数Lとして奇数と偶数とが交互に現れるとともに、連続するs回の副走査の整数Lの合計が前記使用ノズル数Nに一致し、かつ、
(ii)前記双方向印刷が行われる特定の領域内に含まれる全主走査ラインがそれぞれs回ずつノズルで走査される、
ように前記使用ノズル数Nと前記副走査送り量L・Dの系列とを選択し、
(d)各主走査で前記N個のノズルによって走査される各主走査ライン上において、s個に1個の割合でインクドットの形成対象となる画素位置を選択する、
ことによって、前記双方向印刷が行われる特定の領域内に含まれる全主走査ライン上の全画素位置においてインクドットの形成を可能とする。
【0019】
この第2の双方向印刷装置によれば、印刷解像度が異なる第1と第2の双方向印刷モードにおいて、往路で形成されるドットと復路で形成されるドットとが混在する状態を容易に実現でき、双方向印刷時の印刷画質を向上させることが可能である。
【0020】
なお、第2の双方向印刷装置において、前記第1と第2の双方向印刷モードは副走査方向の印刷解像度が異なり、これに応じて前記整数kの値が互いに異なることが好ましい。
【0021】
このようにすれば、副走査方向の印刷解像度が異なる2つの双方向印刷モードにおいて、画質を向上させることができるパラメータを容易に設定することが可能である。
【0022】
本発明は、上述の印刷装置としての構成の他に種々の態様で実現可能であり、例えば、印刷方法、印刷制御方法および印刷制御装置、これらの方法または装置を実現するコンピュータプログラム、およびそのプログラムを記録した記録媒体、そのプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号など種々の態様で実現することが可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき以下の順序で説明する。A.印刷装置の構成と印刷制御フロー:
B.第1実施例:
C.第2実施例:
D.第3実施例:
E.第4実施例:
F.第5実施例:
G.第6実施例:
H.変形例:
【0024】
A.印刷装置の構成と印刷制御フロー:
図1は、本発明の実施例としての印刷システムの構成を示すブロック図である。プリンタ22は、コンピュータ100に接続されており、コンピュータ100内のプリンタドライバ80で生成された印刷データを受け取って印刷を実行する。印刷データは、ラスタライン上の各画素についてインクドットの記録状態を指定するラスタデータと、副走査送り量を特定する副走査送り量データとを含んでいる。コンピュータ100は、外部のネットワークTNに接続されており、特定のサーバ200に接続することにより、プリンタ22を駆動するためのプログラムおよびデータをダウンロードすることも可能である。また、フレキシブルディスクドライブ110やCD−ROMドライブ120を用いて、必要なプログラムおよびデータをフレキシブルディスクやCD−ROMなどの記録媒体からロードすることも可能である。
【0025】
コンピュータ100では、所定のオペレーティングシステムの下で、図示しないアプリケーションプログラムが動作している。アプリケーションプログラムは、画像の生成やレタッチなどの処理を行う。オペレーティングシステムには、プリンタドライバ80が組み込まれている。なお、プリンタドライバ80は、副走査送り量データと、各主走査時のドットの記録状態を示すラスタデータとを含む印刷データを生成する機能を実現するためのコンピュータプログラムに相当する。
【0026】
プリンタドライバ80は、アプリケーションプログラムから画像データを受け取り、これをプリンタ22に供給する印刷データを生成している。プリンタドライバ80の内部には、印刷モード設定部82と、印刷モード制御部84と、2つの印刷データ生成部86,88とが備えられている。
【0027】
本実施例では、印刷モード設定部82は、顔料インク使用の印刷モードか染料インク使用の印刷モードかの設定を行う。印刷モード制御部84は、印刷モード設定部82で設定された印刷モードに応じて、顔料インクを用いた印刷用の印刷データの生成を行うか、染料インクを用いた印刷用の印刷データの生成を行うかの判断を行う。第1の印刷データ生成部86は、顔料インクを用いた印刷に適した印刷データを生成する。第2の印刷データ生成部は、染料インクを用いた印刷に適した印刷データを生成する。
【0028】
2つの印刷データ生成部86,88には、解像度変換モジュールと、色変換モジュールと、ハーフトーンモジュールと、ラスタラインライザとが備えられている(図示省略)。また、色変換テーブルも設けられている。解像度変換モジュールは、アプリケーションプログラムが扱っているカラー画像データの解像度をプリンタドライバ80が扱うことができる解像度に変換する。色変換モジュールは、色変換テーブルを参照しつつ、各画素毎にプリンタ22が使用するシアン(C),ライトシアン(LC),マゼンタ(M),ライトマゼンタ(LM),イエロ(Y),ブラック(K)の各色の多階調データに変換する。ハーフトーンモジュールは、画像データの階調値をドットの分布で表現するハーフトーン処理を行う。ラスタラインライザは、ハーフトーン処理された画像データを副走査送り量データとともに、プリンタ22に転送する所定のフォーマットに配列する。なお、プリンタドライバ80内で行われる処理の一部をプリンタ22で行うようにしてもよい。
【0029】
プリンタドライバ80の各モジュールの機能を実現するためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で供給し得る。このような記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
【0030】
プリンタ22には、入力部91と、バッファ92と、主走査部93と、副走査部94と、ヘッド駆動部95とが備えられている。入力部91は、プリンタドライバ80から転送された印刷データを受け取る。この印刷データは、一旦、バッファ92に記憶される。そして、バッファ92に記憶された印刷データに従って、主走査部93および副走査部94が印刷ヘッドの主走査および印刷用紙の搬送を行い、ヘッド駆動部95が印刷ヘッドを駆動して画像を印刷する。
【0031】
図2は、プリンタ22の概略構成図である。図示するように、このプリンタ22は、紙送りモータ23によって用紙Pを搬送する機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン26の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ31に搭載された印刷ヘッド28を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御する機構と、これらの紙送りモータ23,キャリッジモータ24,印刷ヘッド28および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とから構成されている。
【0032】
キャリッジ31をプラテン26の軸方向に往復動させる機構は、プラテン26の軸と平行に架設され、キャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34とキャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検出する位置検出センサ39等から構成されている。
【0033】
このキャリッジ31には、ブラックインク用のカートリッジ71と、シアン,ライトシアン,マゼンタ,ライトマゼンタ,イエロの5色のインクを収納したカラーインク用カートリッジ72が搭載可能である。この代わりに、各インク毎に独立したインクカートリッジを搭載するようにしても良い。なお、ライトシアンインクはシアンインクと色相がほぼ同一で濃度がシアンインクよりも低いインクである。ライトマゼンタインクについても同様である。キャリッジ31の下部の印刷ヘッド28には、これらのインクに対応して計6個のインク吐出用ヘッド61〜66が形成されている。また、キャリッジ31の底部には、この各色用ヘッドにインクタンクからのインクを導く導入管が立設されている。
【0034】
以上説明したハードウェア構成を有するプリンタ22は、紙送りモータ23により用紙Pを搬送しつつ、キャリッジ31をキャリッジモータ24により往復動させる。それと同時に印刷ヘッド28のインク吐出用ヘッド61〜66のピエゾ素子を駆動して、各色インク滴の吐出を行い、インクドットを形成して用紙P上に多色多階調の画像を形成する。なお、後述するように、キャリッジ31を往復動させるときには、往復動それぞれの初期において、構造上おのずと生じてしまう機械的な振動が発生する。
【0035】
図3は、印刷ヘッド28におけるノズルNzの配列を示す説明図である。この印刷ヘッド28には、ブラックインク(K)と、シアンインク(C)と、ライトシアンインク(LC)と、マゼンタインク(M)と、ライトマゼンタインク(LM)と、イエロインク(Y)との6色のインクを吐出するためのノズルNzが設けられている。各インクのノズルNzの副走査方向の位置は、互いに一致している。また、各インク用のノズル群は、副走査方向に沿って一定のノズルピッチk・Dで千鳥状に配列された48個のノズルNzをそれぞれ備えている。ここで、Dはラスタラインのピッチであり、kは整数である。D,kの値については後述する。なお、ノズルNzは、製造上ノズルピッチを小さく設定し易いように千鳥状に配列されているが、一直線上に配置しても良い。
【0036】
図4は、印刷モード制御ルーチンのフローチャートである。これは、コンピュータ100内のCPUが実行する処理である。この処理が開始されると、まず、印刷モードの設定を行う(ステップS100)。設定された印刷モードが顔料インク使用印刷モードであれば(ステップS120)、顔料インクを用いた印刷用の印刷データの生成を行う(ステップS140)。設定された印刷モードが染料インク使用印刷モードであれば(ステップS120)、染料インクを用いた印刷用の印刷データの生成を行う(ステップS160)。
【0037】
染料インクを使用する場合と顔料インクを使用する場合とを区別する理由は以下の通りである。一般に、染料インクを用いて印刷を行う場合には、インク滴が印刷媒体上に着弾したときにドットが適度に滲み、一方、顔料インクを用いて印刷を行う場合にはドットは滲みにくい。このため、顔料インクを用いて印刷を行う場合には、染料インクを用いて印刷を行う場合と比較して、ドット形成位置のずれによってドットが形成されない空白部分が発生しやすく、印刷画質の劣化を招きやすい。このため、顔料インクを使用する場合には、このような空白部分が生じにくい記録方式を採用することが好ましい。以下では、顔料インクを使用する場合の記録方式の各種の実施例について説明する。なお、染料インクを使用する場合の記録方式は、従来技術による記録方式を用いてもよく、また、以下の各種の実施例の記録方式を適用してもよい。
【0038】
C.第1実施例:
図5は、第1実施例の記録方式を示す説明図である。図5(A)は、17回分の主走査における印刷ヘッド28の移動の様子を示している。ここで、印刷ヘッド28は便宜上簡略化されており、同一のインクを吐出するための6つのノズルのみを有するものとして描かれている。印刷ヘッド28内の白丸は往路のノズル位置を示し、黒丸は復路のノズル位置を示している。印刷ヘッド28を示す枠の上に付されている#0〜#16は、主走査の番号を示している。本明細書では、1回の主走査を「パス」とも呼ぶ。すなわち、図5(A)は、17回分のパス#0〜パス#16におけるヘッド位置を示したものである。各パスの間には、送り量L・Dで副走査送りが行われるが、これについては更に後述する。
【0039】
図5(A)の上部に示されているように、この記録方式の走査パラメータのうち、ラスタラインピッチDは1/720インチ、ノズルピッチk・Dを表す整数kは4、使用ノズル数Nは6、スキャン繰り返し数sは4である。なお、ノズルピッチk・Dを規定する整数kを、単に「ノズルピッチk」とも呼ぶ。
【0040】
ラスタラインピッチDは、ラスタライン(「主走査ライン」とも呼ぶ)同士のピッチであり、副走査方向の印刷解像度に応じて決まる値である。この第1実施例では、副走査方向の印刷解像度は720dpiであり、従って、ラスタラインピッチDは1/720インチである。
【0041】
使用ノズル数Nは、印刷時に使用されるノズル数を示している。ここで、「使用されるノズル」とは、インクドットの形成を担当すべき画素位置がそのノズルに割り当てられており、そのような画素位置に印刷すべき画像が存在する場合に、その画素位置においてインクを吐出するノズルを意味している。これに対して、使用されないノズルとは、インクドットの形成を担当する画素位置が全く割り当てられないノズルを意味している。従って、使用されないノズルは、その印刷ジョブにおいてインクを全く吐出することが無い。一方、使用されるノズルでは、そのノズルがインクドットの形成を担当する画素位置に印刷すべき画像が存在すればインクを吐出し、印刷すべき画像が存在しない場合にはインクを吐出しない。
【0042】
スキャン繰り返し数sは、各ラスタライン上で行われる主走査の延べ回数である。換言すれば、スキャン繰り返し数sは、各ラスタライン上の全画素位置でのインクドットの形成を完了するために、各ラスタライン上でそれぞれ行われる主走査の回数である。第1実施例ではスキャン繰り返し数sは4なので、各ラスタライン上において合計4回の主走査が行われる。
【0043】
図5(A)に示すように、パス#0の後には送り量L・D(=1ドット)での副走査が行われ、その後、パス#1が実行される。また、パス#1の後には、送り量L・D(=2ドット)での副走査が行われ、その後、パス#2が実行される。ここで、副走査送り量L・Dを表す整数Lの単位[ドット]は、ラスタラインピッチDの1つ分に相当する距離である。ラスタラインピッチDの1つ分に相当する距離を[ドット]と呼ぶ理由は、この距離が副走査方向のインクドットの最小ピッチに等しいからである。同様の理由で、ノズルピッチk・Dを規定する整数kの単位も[ドット]を使用する。なお、以下では、副走査送り量L・Dを規定する整数Lを、単に「副走査送り量L」とも呼ぶ。
【0044】
なお、図2に示したプリンタでは、印刷ヘッド28では無く印刷媒体が移動するが、図5(A)の例では印刷ヘッド28が移動するものとして描かれている。但し、当業者に良く知られているように、印刷ヘッド28と印刷媒体のいずれが移動してもその結果に差異は無い。
【0045】
図5(B)は、各ラスタライン上の4種類の画素位置%0〜%3が、往路(白丸)で記録されるか、復路(黒丸)で記録されるかを示している。ここでは、各ラスタライン上の画素位置が、4種類の画素位置%0〜%3に分類されており、これらの4種類の画素位置%0〜%3が繰り返し表されるものとしている。この図から理解できるように、第1実施例では、各ラスタライン上において往路で記録される画素と復路で記録される画素とが交互に現れる。この利点については、さらに後述する。
【0046】
図6(A)は第1実施例の走査パラメータの詳細を示しており、テーブルには、各パス毎に、副走査送り量Lと、その累計値ΣLと、各副走査送り後のノズルのオフセットFと、記録対象となる水平位置(画素位置)と、往復の区別と、が示されている。なお、本明細書では、連続したパスにおけるパラメータの値の配列を、「(パラメータの)系列」とも呼ぶ。
【0047】
オフセットFとは、副走査送りが行われていない最初のノズルの周期的な位置(図5(A)の場合にはパス#0におけるノズルの周期的な位置)をオフセット0の基準位置と仮定した時に、副走査送り後のノズルの位置が基準位置から副走査方向に何ドット離れているかを示す値である。従って、オフセットFは、副走査送り量の累計値ΣLをノズルピッチkで除した余りで与えられる。例えば、図5(A)に示すように、パス#0の後の副走査送りによって、ノズルの位置は副走査送り量L(=1ドット)だけ副走査方向に移動する。ノズルピッチkは4ドットなので、パス#1のノズルのオフセットFは1である(図6(A)参照)。同様にして、パス#2のノズルの位置は、初期位置からΣL=3ドット移動しており、そのオフセットFは3である。パス#3のノズルの位置は、初期位置からΣL=4ドット移動しており、そのオフセットFは0である。
【0048】
ところで、印刷対象となっている領域のすべてのラスタライン上でスキャン繰り返し数sでのドット記録を実行するためには、オフセットFが、0〜(1−k)の各値をそれぞれs回ずつ取る必要があることが従来から知られている。図6(A)の例では、16回分のパス#1〜#16において、オフセットFが0〜3の値をそれぞれ4回ずつ取っているので、この条件を満たしている。一般に、オフセットFの取り得る値はk種類(kはノズルピッチ)なので、k×s回分のパスにおいて、オフセットFが0〜(1−k)の各値をそれぞれs回ずつ取ることになる。また、k×s回のパスによって印刷ヘッド28は最初の状態(パス#0)と等価な周期的位置に戻ることになる。ここで、「等価な周期的位置」とは、周期的な観点から見て等価な位置という意味であり、実際の副走査方向位置はもちろん最初の状態から大幅に進んでいる。そして、次のk×s回のパスでも最初のk×s回のパスと同じオフセットFの系列が繰り返される。そこで、本明細書では、k×s回のパスを「1セットのパス」と呼び、k×s回の副走査送りを「1セットの副走査送り」と呼ぶ。
【0049】
図6(A)の表の「水平位置」とは、そのパスにおいて記録対象となる画素の水平位置を示している。各ラスタラインは、スキャン繰り返し数sに等しい回数だけノズルによって走査され、これによって各ラスタライン上の全画素に関するドット記録が完了する。従って、一般に、各ラスタライン上の画素位置は、s回の主走査で走査されるs種類の画素位置に分類される。図6(A)の例では、スキャン繰り返し数sが4なので、各ラスタライン上の画素位置は、4つの水平位置%0〜%3に分類されている。前述したように、これらの水平位置%0〜%3は、この順番で各ラスタライン上で繰り返し現れるように配列されている。従って、1回の主走査では、個々のノズルはs画素に1画素の割合でドットの記録を実行する。具体的には、例えばパス#1では水平位置%0の画素におけるドット記録を実行し、パス#2では水平位置%1の画素におけるドット記録を実行する。この例では、1セットのパス#1〜#16において、4種類の水平位置%0〜%3がそれぞれ4回ずつ現れている。従って、各ラスタライン上の画素におけるドット記録が4回の主走査で完了していることが理解できる。
【0050】
図6(B)は、第1実施例におけるドット形成パターンとパス番号の関係とを示している。図6(B)の左側に示すドット形成パターンは、図5(B)に示したものと同じである。図6(B)の右側には、各ラスタライン上の各画素位置のドット記録が実行されるパス番号が示されている。第1実施例では、奇数番目のパス#1,#3…は往路の主走査であり、偶数番目の画素位置%0,%2でドット記録を実行する。一方、偶数番目のパス#2,#4…は復路の主走査であり、奇数番目の画素位置%1,%3でドット記録を実行する。従って、この実施例では、すべてのラスタライン上において、偶数番目の画素位置%0,%2は往路で記録され、奇数番目の画素位置%1,%3は復路で記録される。
【0051】
図7は、第1実施例の記録方式によって形成されるドットの位置を詳細に示す説明図である。この実施例では、主走査の往動と復動の初期において、印刷ヘッドに機械的な振動がおのずと生じ、次第に減衰していくものと仮定している。この図において、左から右への方向が往動方向であり、右から左への方向が復動方向である。白丸は往動時に形成されたドットを示している。また、黒丸は復動時に形成されたドットを示している。また、各ラスタラインの中心線を破線で示している。主走査方向の印刷領域の左端の領域では、往動時のドット形成位置(白丸))が印刷ヘッドの機械的振動によって副走査方向にずれているが、復動時のドット形成位置(黒丸)はこのようなずれがほとんど無い。一方、右端の領域では、逆に、復動時のドット形成位置(黒丸)が副走査方向にずれているが、復動時のドット形成位置(白丸)はこのようなずれがほとんど無い。第1実施例では、各ラスタラインにおいて、往動時にドットが記録される画素と、復動時にドットが記録される画素とが交互に現れるので、形成位置の精度の悪いドットが主走査方向に分散されている。この結果、前述した図17や図18の例に比べて印刷画質の劣化と視認されにくいという利点がある。
【0052】
ところで、第1実施例の走査パラメータは、以下のような特徴を有している。
[特徴1]各ラスタライン上でのドット記録がs回の主走査で完了する。
[特徴2]副走査送り量Lの系列は、奇数値と偶数値の繰り返しである。
[特徴3]s回の連続する副走査の送り量Lの合計値は、使用ノズル個数Nに等しい。
[特徴4]各パスでは、各ラスタライン上においてs個に1個の割合で画素がドット記録の対象となる。
【0053】
発明者は、このような特徴を有するように走査パラメータを選択することによって、図7に示すように、各ラスタライン上において、往路で記録対象となる画素と復路で記録対象となる画素とが周期的に混在するようにドット配置を構成できることを見いだした。実際のパラメータ設定では、例えば、スキャン繰り返し数sの値は、画質の要求に応じて所定の値に設定されることが多く、特徴1,4はこのスキャン繰り返し数sによって決まる。このときには、特徴2,3を満足するように、副走査送り量Lの系列と、使用ノズル個数Nとを選択すれば良い。こうすることによって、図7に示したようなドットの配列を容易に実現することが可能である。このような利点は、特に、スキャン繰り返し数sが大きなとき(sが4以上のとき)に顕著である。すなわち、スキャン繰り返し数sが4以上のときには、走査パラメータをどのように設定すべきかが一般にかなり困難なのに対して、上記の特徴1〜4を有するように走査パラメータを決めることとすれば、その困難性が大幅に緩和される。
【0054】
なお、第1実施例では、副走査送り量Lの系列は、奇数値(L=1)と偶数値(L=2)と、の2つの値の繰り返しである。このように、副走査送り量Lの系列を、2つの値のみを用いて構成するようにすれば、さらに走査パラメータの設定が容易であるという利点がある。
【0055】
C.第2実施例:
図8(A)は第2実施例の走査パラメータの詳細を示しており、図8(B)は、第2実施例におけるドット形成パターンとパス番号の関係とを示している。図6(A),6(B)に示した第1実施例との違いは、使用ノズル個数Nと副走査送り量Lだけであり、他の走査パラメータは第1実施例と同一である。すなわち、第2実施例では、使用ノズル個数Nは54であり、副走査送り量Lの系列は、奇数値(L=13)と偶数値(L=14)の2つの値の繰り返しである。スキャン繰り返し数sは4であり、4回の副走査の送り量Lの合計値(=54)は使用ノズル個数Nに等しい。従って、第2実施例も、第1実施例で説明した4つの特徴をすべて満足している。
【0056】
第2実施例においても、第1実施例と同様に、図7に示したドット配列が実現されるので、印刷ヘッドの機械的振動による画質劣化を低減できるという利点がある。
【0057】
D.第3実施例:
図9(A)は第3実施例の走査パラメータの詳細を示しており、図9(B)は、第3実施例におけるドット形成パターンとパス番号の関係とを示している。図8(A),8(B)に示した第2実施例との違いは、各パスで記録対象となる水平位置だけであり、他の走査パラメータは第2実施例と同一である。この結果、図9(B)の右の表(各ラスタライン上の各画素位置のドット記録が実行されるパス番号を示す表)が図8(B)のものと異なっている。しかし、第3実施例においても、第2実施例と同様に、すべてのラスタライン上において偶数番目の画素位置%0,%2は往路で記録され、奇数番目の画素位置%1,%3は復路で記録される。従って、第3実施例においても、第1実施例や第2実施例と同様に、図7に示したドット配列が実現されるので、印刷ヘッドの機械的振動による画質劣化を低減できるという利点がある。
【0058】
この例から理解できるように、各パスでドットの記録対象となる水平位置(画素位置)にはある程度の任意性がある。一般には、1セットのパス(k×s回分のパス)の中で、k種類のオフセットFの値のそれぞれに対して、s種類の水平位置が1回ずつ現れるように水平位置が割り当てられていれば良い。例えば、図9(A)の例では、オフセットFが0のときに4つの水平位置%0〜%3が1回ずつ現れ、同様に、オフセットFが1,2,3のときにも、4つの水平位置%0〜%3がそれぞれ1回ずつ現れるように水平位置が割り当てられていればよい。
【0059】
E.第4実施例:
図10(A)は第4実施例の走査パラメータの詳細を示しており、図10(B)は、第4実施例におけるドット形成パターンを示している。なお、図10(B)においては、各ラスタライン上の各水平位置でドット記録を行うパス番号は省略されている。
【0060】
この第4実施例と図8(A),8(B)に示した第2実施例との違いは、使用ノズル個数Nと副走査送り量Lだけであり、他の走査パラメータは第2実施例と同一である。すなわち、第4実施例では、使用ノズル個数Nは58であり、副走査送り量Lの系列は、第1の奇数値(L=13)と、第1の偶数値(L=14)と、第2の奇数値(L=15)と、第2の偶数値(L=16)と、の4つの値の繰り返しである。スキャン繰り返し数sは4であり、4回の副走査の送り量Lの合計値(=58)は使用ノズル個数Nに等しい。従って、第4実施例も第2実施例と同様に、第1実施例で説明した4つの特徴をすべて満足している。第2実施例においても、第1実施例や第2実施例と同様に、図7に示したドット配列が実現されるので、印刷ヘッドの機械的振動による画質劣化を低減できるという利点がある。
【0061】
但し、第4実施例では副走査送り量Lとして4つの値を用いているのに対して、前述した第2実施例では副走査送り量Lとして2つの値のみを用いている点で、第2実施例の方が記録方式がよりも単純である。従って、第2実施例のように、副走査送り量Lとして2つの値のみを用いることができるように使用ノズル個数Nを選択することが好ましい。一般には、使用ノズル個数Nとしては、Nをs/2で除した値(2N/s)が奇数になるように使用ノズル個数Nを選択すれば、副走査送り量Lとして2つの値のみを用いることが可能である。
【0062】
図11は、第4実施例から使用ノズル個数Nを2増加させた比較例の走査パラメータを示している。副走査送り量Lは、奇数と偶数の繰り返しになるようにしているが、オフセットFの値は0と1しか取っていない。第1実施例で説明したように、印刷領域のすべてのラスタライン上でドット形成を実行するためには、オフセットFの値として0〜(k−1)の値を取る必要がある。比較例はこの条件を満たしていないので、記録方式としては利用できないものである。
【0063】
この比較例から理解できるように、双方向印刷モードを規定する走査パラメータとしては、上述の特徴1〜4に加えて、双方向印刷が行われる特定の領域内に含まれるすべてのラスタライン上の全画素位置においてインクドットの形成が可能となるように走査パラメータが選択されている必要がある。ここで、「双方向印刷が行われる特定の領域」とは、1つの双方向印刷モードで印刷が完了すべき印刷媒体上の領域を意味している。この「特定の領域」は、印刷媒体上の印刷可能領域の全部にわたっている必要はなく、印刷媒体上の一部のみに相当していてもよい。
【0064】
F.第5実施例:
図12(A)は第5実施例の走査パラメータの詳細を示しており、図12(B)は、第5実施例におけるドット形成パターンを示している。
【0065】
この第5実施例は、スキャン繰り返し数sが8に設定されている点で、上述した他の実施例とは大きく異なっている。ノズルピッチkは4ドットであり、使用ノズル個数Nは60、副走査送り量Lは奇数(L=9)と偶数(L=6)の2つの値の繰り返しである。なお、第5実施例では、1セットのパスがk×s(=32)回分のパス#1〜#32を含んでいる。
【0066】
この第5実施例も第1実施例で説明した4つの特徴をすべて満足している。従って、第5実施例においても図7に示したものと同じドット配列(図12(B))を実現できるので、印刷ヘッドの機械的振動による画質劣化を低減できるという利点がある。また、第5実施例においても、副走査送り量Lの系列を2つの値のみの繰り返しで構成できるように使用ノズル個数Nが選択されているので、図12(B)に示すようなドットパターンを実現する走査パラメータを容易に決定することができる。
【0067】
G.第6実施例:
図13は、第6実施例の記録方式を示す説明図である。図5に示した第1実施例との大きな違いは、ラスタラインピッチDが1/360インチになっており、この結果、ノズルピッチkが2ドットになっている点である。すなわち、図5に示した第1実施例では副走査方向の印刷解像度が720dpiであったのに対して、第6実施例では副走査方向の印刷解像度が360dpiである。プリンタ22としては同じものを使用しているので、印刷ヘッド28も第1実施例と同じものである。第1実施例と第6実施例とでは、ノズルピッチk・Dは同一の距離であるが、ラスタラインピッチDが異なるので、ノズルピッチk・Dを表す整数値kの値も異なっている。この結果、第6実施例では、図13(B)に示されているように、各画素のサイズおよび各画素上で記録されるドットの大きさ(画像領域を塗りつぶすときに使用されるドットの大きさ)が第1実施例の約2倍(面積では約4倍)になる。
【0068】
図14(A)は第6実施例の走査パラメータを示しており、図14(B)はドット形成パターンとパス番号の関係を示している。第6実施例の走査パラメータは、ノズルピッチkが2ドット、使用ノズル数Nが5、スキャン繰り返し数sが2である。なお、前述した図13(A)において、印刷ヘッド28のノズル位置に×印が付されているものは、この双方向印刷モードにおいて全く使用されないノズルを示している。
【0069】
図14(A)の表から理解できるように、副走査送り量Lは奇数値(L=3ドット)と偶数値(L=2ドット)の2つの値の繰り返しであり、奇数と偶数の繰り返しになっている。その他の点でも第6実施例は第1実施例で説明した特徴1〜4をすべて満たしていることが解る。第6実施例においても、第1実施例と同様に、図14(B)に示したドット配列が実現されるので、印刷ヘッドの機械的振動による画質劣化を低減できるという利点がある。
【0070】
また、第1実施例と第6実施例は、同じプリンタ22で実現されるものであり、副走査方向の印刷解像度の異なる2つの双方向印刷モードに対応する。この例のように、印刷解像度の異なる複数の双方向印刷モードにおいて、それぞれ上述した特徴1〜4を満足するように走査パラメータをそれぞれ設定するようにすれば、異なる印刷解像度において印刷ヘッドの機械的振動による画質劣化をそれぞれ容易に低減することができるという利点がある。
【0071】
なお、第1実施例と第6実施例では、副走査方向の解像度が異なる場合を説明したが、一般には、主走査と副走査の少なくとも一方の方向の印刷解像度が異なる複数の双方向印刷モードにおいて、上述した特徴1〜4をそれぞれ満足するように走査パラメータを設定すれば良い。但し、特に副走査方向の印刷解像度が異なる場合には、ノズルピッチk・Dを規定する整数kの値が変わってしまうので、走査パラメータの設定方法が大きく異なってしまう場合が多い。従って、副走査方向の印刷解像度が異なる場合に上述した特徴1〜4をそれぞれ満足するように走査パラメータを設定すれば、印刷ヘッドの機械的振動による画質劣化を低減するような走査パラメータを容易に見いだすことができる点で、特に大きな利点がある。
【0072】
H.変形例:
以上、本発明のいくつかの実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。例えば、以下のような変形例も可能である。
【0073】
H1.変形例1:
上記各実施例では、主走査の往動と復動それぞれの初期において機械的な振動がおのずと生じて次第に減衰していく印刷ヘッドを用いているが、本発明は、一般に、主走査時に一部形成位置の精度が低くなるような記録を行う印刷ヘッドに適用することができる。また、印刷ヘッドの機械的な振動が主走査範囲全体に亘って継続する場合にも適用することができる。また、印刷ヘッドの機械的な振動が印刷画質を劣化させるほど生じない場合にも適用することができる。
【0074】
H2.変形例2:
上記各実施例では、ノズルピッチkを4ドットまたは2ドットとしているが、ノズルピッチkは奇数でもよく、一般に2以上の任意の整数に設定することができる。
【0075】
H3.変形例3:
上記各実施例では、各ラスタライン上で往路で記録対象となる画素と復路で記録対象となる画素とが交互に現れていたが、一般には、各ラスタライン上で往路で記録対象となる画素と復路で記録対象となる画素とが混在して周期的に現れるようになっていれば良い。但し、往路で記録対象となる画素と復路で記録対象となる画素とが交互に現れるようにすれば、画質をより向上させることが可能である。
【0076】
H4.変形例4:
上記実施例では、ピエゾ素子を用いたインクジェットプリンタを用いているが、本発明は、他の方法によりインク滴を吐出するプリンタにも適用可能である。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する気泡(バブル)によりインク滴を吐出するタイプのプリンタにも本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としての印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図2】プリンタ22の概略構成図である。
【図3】インク吐出用ヘッド61〜66におけるノズルNzの配列を示す説明図である。
【図4】印刷モード制御ルーチンのフローチャートである。
【図5】第1実施例の記録方式を示す説明図である。
【図6】第1実施例の走査パラメータ、および、ドット形成パターンとパス番号の関係を示す説明図である。
【図7】第1実施例で記録されたドットの詳細な配列を示す説明図である。
【図8】第2実施例の走査パラメータ、および、ドット形成パターンとパス番号の関係を示す説明図である。
【図9】第3実施例の走査パラメータ、および、ドット形成パターンとパス番号の関係を示す説明図である。
【図10】第4実施例の走査パラメータ、および、ドット形成パターンとパス番号の関係を示す説明図である。
【図11】比較例の走査パラメータを示す説明図である。
【図12】第5実施例の走査パラメータ、および、ドット形成パターンとパス番号の関係を示す説明図である。
【図13】第6実施例の記録方式を示す説明図である。
【図14】第6実施例の走査パラメータ、および、ドット形成パターンとパス番号の関係を示す説明図である。
【図15】インタレース方式によるドットの記録の一例を示す説明図である。
【図16】印刷領域の主走査方向の両端に生じる低精度領域を示す説明図である。
【図17】従来の記録方式で記録されたインクドットを示す説明図である。
【図18】従来の他の記録方式で記録されたインクドットを示す説明図である。
【符号の説明】
22…プリンタ
23…紙送りモータ
24…キャリッジモータ
25…紙送りローラ
26…プラテン
28…印刷ヘッド
31…キャリッジ
32…操作パネル
34…摺動軸
36…駆動ベルト
38…プーリ
39…位置検出センサ
40…制御回路
61〜66…インク吐出用ヘッド
71…ブラックインク用カートリッジ
72…カラーインク用カートリッジ
80…プリンタドライバ
82…印刷モード設定部
84…印刷モード制御部
86,88…印刷データ生成部
91…入力部
92…バッファ
93…主走査部
94…副走査部
95…ヘッド駆動部
100…コンピュータ
110…フレキシブルディスクドライブ
120…CD−ROMドライブ
200…サーバ

Claims (9)

  1. 主走査の往路と復路の双方で印刷媒体上にインクドットを形成可能な双方向印刷装置であって、
    同一のインクを吐出する複数のノズルを有する印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドと印刷媒体との少なくとも一方を主走査方向に駆動する主走査駆動部と、
    主走査の合間に、前記印刷ヘッドと印刷媒体との少なくとも一方を副走査方向に駆動する副走査駆動部と、
    前記印刷ヘッドと前記主走査駆動部と前記副走査駆動部とを制御する制御部と、
    を備え、
    双方向印刷時の往方向の主走査でインクドットの形成対象となる画素位置と、複方向の主走査でインクドットの形成対象となる画素位置とが各主走査ライン上で混在して周期的に現れるように配置されており、
    前記制御部は、主走査方向と副走査方向の少なくとも一方の印刷解像度が異なる第1と第2の双方向印刷モードを有し、各双方向印刷モードにおいて、
    (a)前記同一のインクを吐出する複数のノズルの副走査方向のピッチが主走査ラインピッチDと整数k(kは2以上の整数)との積k・Dになるように副走査方向の印刷解像度を設定し、
    (b)各主走査ライン上の全画素位置におけるインクドットの形成を完了するために各主走査ライン上でそれぞれ行われる主走査の回数をs回(sは2以上の偶数)に設定し、
    (c)前記同一のインクを吐出する複数のノズルの中で前記双方向印刷に使用するノズルの個数N(Nは整数)と、副走査送り量L・D(Lは0以上の整数,Dは前記主走査ラインピッチ)の系列とを設定し、この際、
    (i)前記副走査送り量L・Dの系列における整数Lとして奇数と偶数とが交互に現れるとともに、連続するs回の副走査の整数Lの合計が前記使用ノズル数Nに一致し、かつ、
    (ii)前記双方向印刷が行われる特定の領域内に含まれる全主走査ラインがそれぞれs回ずつノズルで走査される、
    ように前記使用ノズル数Nと前記副走査送り量L・Dの系列とを選択し、
    (d)各主走査で前記N個のノズルによって走査される各主走査ライン上において、s個に1個の割合でインクドットの形成対象となる画素位置を選択する、
    ことによって、前記双方向印刷が行われる特定の領域内に含まれる全主走査ライン上の全画素位置においてインクドットの形成を可能とする、印刷装置。
  2. 請求項記載の印刷装置であって、
    前記第1と第2の双方向印刷モードは副走査方向の印刷解像度が異なり、これに応じて前記整数kの値が互いに異なる、印刷装置。
  3. 請求項1または2記載の印刷装置であって、
    前記副走査送り量L・Dの系列における前記整数Lは、奇数である第1の整数L1と偶数である第2の整数L2とが交互に現れるように設定される、印刷装置。
  4. 同一のインクを吐出する複数のノズルを有する印刷ヘッドを用いて印刷媒体上に双方向印刷を行う印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷制御装置であって、
    前記印刷ヘッドの駆動を制御するためのデータを含む印刷データを生成する印刷データ生成部を備え、
    双方向印刷時の往方向の主走査でインクドットの形成対象となる画素位置と、複方向の主走査でインクドットの形成対象となる画素位置とが各主走査ライン上で混在して周期的に現れるように配置されており、
    前記印刷データ生成部は、主走査方向と副走査方向の少なくとも一方の印刷解像度が異なる第1と第2の双方向印刷モードとにおいてそれぞれ前記印刷データを生成することが可能であり、各双方向印刷モードにおいて、
    (a)前記同一のインクを吐出する複数のノズルの副走査方向のピッチが主走査ラインピッチDと整数k(kは2以上の整数)との積k・Dになるように副走査方向の印刷解像度を設定し、
    (b)各主走査ライン上の全画素位置におけるインクドットの形成を完了するために各主走査ライン上でそれぞれ行われる主走査の回数をs回(sは2以上の偶数)に設定し、
    (c)前記同一のインクを吐出する複数のノズルの中で前記双方向印刷に使用するノズルの個数N(Nは整数)と、副走査送り量L・D(Lは0以上の整数,Dは前記主走査ラインピッチ)の系列とを設定し、この際、
    (i)前記副走査送り量L・Dの系列における整数Lとして奇数と偶数とが交互に現れるとともに、連続するs回の副走査の整数Lの合計が前記使用ノズル数Nに一致し、かつ、
    (ii)前記双方向印刷が行われる特定の領域内に含まれる全主走査ラインがそれぞれs回ずつノズルで走査される、
    ように前記使用ノズル数Nと前記副走査送り量L・Dの系列とを選択し、
    (d)各主走査で前記N個のノズルによって走査される各主走査ライン上において、s個に1個の割合でインクドットの形成対象となる画素位置を選択する、
    ことによって、前記双方向印刷が行われる特定の領域内に含まれる全主走査ライン上の全画素位置においてインクドットの形成を可能とするように前記印刷データを生成する、印刷制御装置。
  5. 請求項4記載の印刷制御装置であって、
    前記第1と第2の双方向印刷モードは副走査方向の印刷解像度が異なり、これに応じて前記整数kの値が互いに異なる、印刷制御装置。
  6. 請求項4または5記載の印刷制御装置であって、
    前記副走査送り量L・Dの系列における前記整数Lは、奇数である第1の整数L1と偶数である第2の整数L2とが交互に現れるように設定される、印刷制御装置。
  7. 同一のインクを吐出する複数のノズルを有する印刷ヘッドを用いて印刷媒体上に双方向印刷を行う印刷部に供給すべき印刷データを生成するためのコンピュータプログラムであって、
    主走査方向と副走査方向の少なくとも一方の印刷解像度が異なる第1と第2の双方向印刷モードとにおいてそれぞれ前記印刷データをコンピュータに生成させることが可能であり、
    双方向印刷時の往方向の主走査でインクドットの形成対象となる画素位置と、複方向の主走査でインクドットの形成対象となる画素位置とが各主走査ライン上で混在して周期的に現れるように配置されており、
    前記コンピュータプログラムは、各双方向印刷モードにおいて、
    (a)前記同一のインクを吐出する複数のノズルの副走査方向のピッチが主走査ラインピッチDと整数k(kは2以上の整数)との積k・Dになるように副走査方向の印刷解像度を設定し、
    (b)各主走査ライン上の全画素位置におけるインクドットの形成を完了するために各主走査ライン上でそれぞれ行われる主走査の回数をs回(sは2以上の偶数)に設定し、
    (c)前記同一のインクを吐出する複数のノズルの中で前記双方向印刷に使用するノズルの個数N(Nは整数)と、副走査送り量L・D(Lは0以上の整数,Dは前記主走査ラインピッチ)の系列とを設定し、この際、
    (i)前記副走査送り量L・Dの系列における整数Lとして奇数と偶数とが交互に現れるとともに、連続するs回の副走査の整数Lの合計が前記使用ノズル数Nに一致し、かつ、
    (ii)前記双方向印刷が行われる特定の領域内に含まれる全主走査ラインがそれぞれs回ずつノズルで走査される、
    ように前記使用ノズル数Nと前記副走査送り量L・Dの系列とを選択し、
    (d)各主走査で前記N個のノズルによって走査される各主走査ライン上において、s個に1個の割合でインクドットの形成対象となる画素位置を選択する、
    ことによって、前記双方向印刷が行われる特定の領域内に含まれる全主走査ライン上の全画素位置においてインクドットの形成を可能とするように前記印刷データを生成する機能を前記コンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
  8. 請求項7記載のコンピュータプログラムであって、
    前記第1と第2の双方向印刷モードは副走査方向の印刷解像度が異なり、これに応じて 前記整数kの値が互いに異なる、コンピュータプログラム。
  9. 請求項7または8記載のコンピュータプログラムであって、
    前記副走査送り量L・Dの系列における前記整数Lは、奇数である第1の整数L1と偶数である第2の整数L2とが交互に現れるように設定される、コンピュータプログラム。
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