JP2001232859A - 印刷ヘッドの機械的な振動を考慮した双方向印刷 - Google Patents

印刷ヘッドの機械的な振動を考慮した双方向印刷

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JP2001232859A
JP2001232859A JP2000042700A JP2000042700A JP2001232859A JP 2001232859 A JP2001232859 A JP 2001232859A JP 2000042700 A JP2000042700 A JP 2000042700A JP 2000042700 A JP2000042700 A JP 2000042700A JP 2001232859 A JP2001232859 A JP 2001232859A
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/18Character-spacing or back-spacing mechanisms; Carriage return or release devices therefor
    • B41J19/20Positive-feed character-spacing mechanisms
    • B41J19/202Drive control means for carriage movement
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width
    • B41J19/145Dot misalignment correction

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  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 双方向印刷における印刷画質を向上させる。 【解決手段】 主走査時に一部形成位置の精度が低くな
るような記録を行う印刷ヘッドを用いて主走査の往動時
と復動時の双方で印刷ヘッドにより印刷媒体上にドット
を形成して双方向印刷を行うときに、印刷ヘッドの往動
時に形成されるドットと、復動時に形成されるドットと
が、少なくとも主走査の両端の領域において、ほぼ等し
い割合で混在して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷ヘッドの往復
双方向の主走査で印刷媒体上にドットを形成する印刷技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの出力装置として、
数色のインクを印刷ヘッドから吐出するタイプのカラー
プリンタが普及している。それに伴い、印刷速度および
印刷画質の向上が要求されている。印刷速度の向上のた
めには、多数のノズルを有する印刷ヘッドを用いて、印
刷ヘッドの往動時と復動時との双方で印刷を行う、いわ
ゆる双方向印刷が行われている。また、印刷画質の向上
のためには、いわゆる「インタレース方式」や「オーバ
ーラップ方式」による印刷が行われている。
【0003】インタレース方式とは、ラスタを副走査方
向に間欠的に形成しつつ、画像を記録する方式をいう。
図15は、インタレース方式によるドットの記録の一例
を示す説明図である。この例では、ノズルピッチkが2
ドットで配列された3個のノズルを用いた場合を示し
た。図15において、2桁の数字を含む丸は、それぞれ
ドットの記録位置を示している。2桁の数字のうち、左
側の数字はノズル番号を示している。また、右側の数字
は何回目の主走査で記録されたかを示している。
【0004】図15に示したインタレース方式の記録で
は、1回目の主走査において、2番ノズルと3番ノズル
を用いて各ラスタ上のドットを形成する。1番ノズルで
はドットを形成しないのは、該ラスタの下に隣接するラ
スタが2回目以降の主走査で形成され得ないからであ
る。次に、3ドット分の副走査送りを行った後に、2回
目の主走査を行いつつ、1〜3番ノズルを用いて各ラス
タを形成する。以後、同様に3ドット分の副走査送り
と、主走査によるラスタの形成とを繰り返し実行するこ
とにより、画像を記録する。なお、「ラスタ上のドット
を形成する」と「ラスタを形成する」は同じ意味を表し
ている。
【0005】オーバーラップ方式とは、それぞれの主走
査で各ラスタ上のドットを間欠的に形成することによ
り、各ラスタ上のドットを異なる2つ以上のノズルを用
いて記録する方式をいう。例えば、1回目の主走査で、
あるラスタの奇数番目の画素をあるノズルを用いて形成
し、2回目の主走査では、該ラスタの偶数番目の画素を
別のノズルを用いて形成する方法が挙げられる。この場
合、各ラスタライン上で行われる主走査の延べ回数は2
回であり、スキャン繰り返し数が2のオーバーラップ方
式であるという。スキャン繰り返し数は3以上としても
よい。
【0006】インタレース方式やオーバーラップ方式に
よる記録は、双方向印刷にも適用できる。印刷ヘッドの
往復動によって形成されるドットは、ノズルピッチ,副
走査送り量,スキャン繰り返し数の組合せによって、種
々のパターンで配置され得る。
【0007】また、インタレース方式やオーバーラップ
方式による記録を行うと、インクの吐出特性や副走査送
りの誤差によって生じるドットの形成位置のずれを副走
査方向や主走査方向に分散させることができる。従っ
て、ドットの形成位置のずれが視認されにくくなり、バ
ンディングの発生を抑制することができる。この結果、
印刷画質を向上させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、インタレース
方式やオーバーラップ方式による記録を行っても、印刷
画質が十分に向上できない場合があった。近年、プリン
タは双方向記録を行うと共にキャリッジの移動速度を高
めて印刷速度の向上を図る傾向にある。また、使用する
ドットの微細化を図り、粒状感を低減して画質の向上を
図る傾向にある。かかる傾向を進めるにつれて、インタ
レース方式やオーバーラップ方式を適用しても十分に画
質が向上されない場合があることが見出された。かかる
現象は、高画質化を図る近年のプリンタにとっては、看
過し得ないものとなっていた。
【0009】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであり、双方向印刷における印刷画質の向上
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明では
以下の手段を採用した。本発明の印刷制御装置は、主走
査時に一部形成位置の精度が低くなるような記録を行う
印刷ヘッドを備え、前記主走査の往動時と復動時の双方
で前記印刷ヘッドにより印刷媒体上にドットを形成して
双方向印刷を行う印刷部に供給すべき印刷データを生成
する印刷制御装置であって、前記印刷ヘッドの往動時に
形成されるドットと、復動時に形成されるドットとが、
少なくとも前記主走査の両端の領域において、ほぼ等し
い割合で混在して形成されるように前記印刷ヘッドの駆
動を制御するためのデータを含む印刷データを生成する
印刷データ生成部を備えることを要旨とする。
【0011】なお、本発明において、前記印刷ヘッド
は、主走査時に機械的な振動がおのずと生じる印刷ヘッ
ドであるものとしてもよい。
【0012】本発明を完成させるに当たり、最初に本発
明者は、双方向印刷における印刷画質の劣化の原因の究
明を試みた。そして、その原因が印刷ヘッドの主走査時
にドットの形成位置の精度が低い部位が生じることによ
るものであり、精度低下の主要因は、印刷ヘッドの主走
査時の機械的な振動によるものであることを見出した。
特に、プリンタの性能を向上させる過程において、印刷
速度向上のために印刷ヘッドの主走査速度を速めたこと
によって印刷ヘッドの機械的な振動が増大した。一般
に、この機械的な振動は、印刷ヘッドの主走査の往動と
復動それぞれの初期(主走査の加速時)に生じ、次第に
減衰していく傾向がある。また、印刷画質の向上のため
に印刷媒体上に形成するドットを微細化したことによっ
てドット形成位置のずれによる空白部分が発生しやすく
なった。これらの現象は、従来あまり考慮されていなか
ったが、印刷画質に与える影響は大きく、高画質を指向
するプリンタにおいては、看過できないものになってい
た。そして、双方向印刷では、記録方式によっては印刷
ヘッドの振動に起因するドット形成位置のずれが顕著に
視認されやすくなる場合があることを見出した。
【0013】図1は、主走査の往動と復動それぞれの初
期に機械的な振動がおのずと生じ、次第に減衰していく
印刷ヘッドを用いてラスタライン上にドットを形成する
際の様子を示す説明図である。画像PICa,PICb
中の主走査方向に伸びた点線は、形成されたドットの概
略を示している。この図において、左から右への方向が
印刷ヘッドの主走査の往動方向である。また、右から左
への方向が復動方向である。図示したように、主走査の
往動と復動それぞれの初期においては、印刷ヘッドの機
械的な振動によってドットの形成位置がずれる。斜線部
分は、印刷ヘッドの機械的な振動によってドットの形成
位置がずれる低精度領域を表している。
【0014】図1上側は、印刷用紙P上の印刷可能領域
全体に画像PICaを印刷する場合を示している。この
場合、主走査範囲の両端(往動と復動それぞれの初期)
において印刷ヘッドが振動して画像PICaの両端にド
ットの形成位置がずれた低精度領域が発生する。
【0015】画像の印刷は、印刷可能領域の一部にしか
行われない場合もある。この場合、印刷可能領域全体に
亘って主走査を行えば、印刷ヘッドの振動がなくドット
の形成位置の精度のよい領域で印刷を行うことが可能で
はあるが、印刷速度向上のために印刷すべき画像が存在
する範囲でしか主走査を行わない場合がある。図1下側
は、印刷すべき画像が存在する範囲でのみ主走査を行う
プリンタを用いて印刷可能領域の一部に画像PICbを
印刷する場合を示している。この場合にも、図1上側と
同様に画像PICbの両端に低精度領域が発生する。
【0016】このような低精度領域では、ドットの形成
位置のずれが印刷画質の劣化と視認される場合がある。
図9は、主走査の往動時に形成されたラスタと復動時に
形成されたラスタが3ラスタずつの束になって交互に配
置された場合を示している。この図において、左から右
への方向が往動方向であり、右から左への方向が復動方
向である。○は往動時に形成されたドットを示してい
る。また、●は復動時に形成されたドットを示してい
る。また、ドットが形成されるべきラスタラインを破線
で示した。この例では、印刷領域(主走査領域)の両端
の低精度領域でドットの形成位置がずれており、形成位
置の精度の悪いドットと精度のよいドットとの境界部分
g1〜g3にドットが形成されない空白部分が発生して
いる。このような微細な画像劣化は、印刷画質の劣化と
視認される。
【0017】本発明では、主走査の往動の初期に形成さ
れるドットと、主走査の復動の終期に形成されるドット
とが、少なくとも主走査の両端の領域で混在して形成さ
れる。主走査の往動と復動それぞれの初期においては、
印刷ヘッドは機械的な振動が大きいため、形成位置の精
度の悪いドットが形成されるが、終期においては、振動
が減衰しているため低精度領域においても形成位置の精
度のよいドットが形成される。この一例を図7に示す。
この図において、左から右への方向が往動方向であり、
右から左への方向が復動方向である。○は往動時に形成
されたドットを示している。また、●は復動時に形成さ
れたドットを示している。また、ドットが形成されるべ
きラスタラインを破線で示した。図示するように、印刷
領域(主走査領域)の左端の低精度領域では往動時のド
ット形成位置が、右端の低精度領域では復動時のドット
形成位置が、それぞれ副走査方向にずれている。しか
し、本発明によれば、形成位置の精度の悪いドットと形
成位置の精度のよいドットを低精度領域内においてほぼ
等しい割合で分散させることができる。従って、本発明
によって生成された印刷データを用いて印刷を実行すれ
ば、印刷ヘッドの機械的な振動によるドット形成位置の
ずれが視認されにくくなるため、双方向印刷における印
刷画質を向上することができる。
【0018】なお、本発明は、印刷ヘッドの機械的な振
動が主走査範囲全体に亘って継続する場合にも適用する
ことができる。形成位置の精度の比較的悪いドットと形
成位置精度の比較的よいドットを混在させることができ
るからである。もちろん、印刷ヘッドの機械的な振動が
印刷画質を劣化させるほど生じない場合にも適用するこ
とができる。
【0019】本発明の印刷制御装置において、前記印刷
データ生成部は、前記印刷ヘッドの往動時に形成される
ドットと、復動時に形成されるドットとが、少なくとも
前記主走査の両端の領域において、同一ラスタライン上
で互いに隣接して形成されるように前記印刷ヘッドの駆
動を制御するためのデータを含む印刷データを生成する
ようにしてもよい。
【0020】図7に示した例では、印刷ヘッドの往動時
に形成されるドットと、復動時に形成されるドットを各
ラスタライン上で互いに隣接するように、往、復、往、
復、…の順序で配置しているが、これに限定されるもの
ではない。これらは、ほぼ等しい割合で混在していれば
よく、例えば、復、復、往、往、復、復、往、往、…の
順序で配置してもよい。
【0021】また、本発明の印刷制御装置において、前
記印刷データ生成部は、前記印刷ヘッドの往動時に形成
されるドットと、復動時に形成されるドットとが、少な
くとも前記主走査の両端の領域において、副走査方向に
交互に配置されるように前記印刷ヘッドの駆動を制御す
るためのデータを含む印刷データを生成するようにして
もよい。
【0022】こうすれば、主走査の両端の低精度領域に
おいて形成位置の精度の悪いドットを副走査方向に分散
して配置させることができる。また、形成位置の精度の
悪いドットによって形成されたラスタと形成位置の精度
のよいドットによって形成されたラスタとの境界部分で
微細な画像劣化が発生しても、印刷画質の劣化と視認さ
れにくいドットを形成することができる。従って、本発
明によって生成された印刷データを用いて印刷を実行す
れば、双方向印刷における印刷画質を向上することがで
きる。
【0023】また、本発明の印刷制御装置において、前
記印刷ヘッドは、副走査方向に沿ったノズルピッチが3
ドットピッチ以上であるとともに、所定の送り量で副走
査を行って、各ラスタライン上にドットを形成するユニ
ットであり、前記印刷制御部は、前記印刷ヘッドの駆動
と副走査送り量とを制御するためのデータを含む印刷デ
ータを生成するものとすることが好ましい。
【0024】近年、インクジェットプリンタは、非常に
高解像度化され、微細なドットが用いられる傾向にあ
る。そして、印刷ヘッドの製造上の制限や形成されたド
ット同士の滲みを避けるという観点から、印刷ヘッドの
ノズルピッチを大きくすることが好ましい。ノズルピッ
チが2ドットピッチの場合には、ドットの記録方式は、
i)各ラスタの奇数番目の画素を主走査の往動時に形成
し、偶数番目の画素を主走査の復動時に形成する方式、
ii)奇数番目のラスタを主走査の往動時に形成し、偶数
番目のラスタを主走査の復動時に形成する方式、 iii)
同方向の運動時に形成する画素を市松状に配置する方
式、の3種類に限られる。しかし、3ドットピッチ以上
のノズルピッチで配列された印刷ヘッドを用いる場合に
は、副走査送り量やスキャン繰り返し数等を含む記録方
式が多岐にわたり複雑である。この多岐にわたる記録方
式の中から上述の記録が適していることを見出した点に
本発明の意義がある。本発明によれば、印刷ヘッドの機
械的な振動以外のノズルのインク吐出特性のバラツキ等
によるバンディングを抑制しつつ、双方向印刷における
印刷画質を向上させる印刷データを生成することができ
る。
【0025】上述した印刷制御装置は、更に、印刷モー
ドを設定する印刷モード設定部と、前記印刷モード設定
部に所定の印刷モードが設定されたときに、前記印刷デ
ータ生成部に印刷データの生成を行わせる印刷モード制
御部と、を備えるようにしてもよい。
【0026】こうすれば、所定の印刷モードが設定され
たときに、その印刷モードに適した印刷データを生成す
ることができる。即ち、印刷モードに応じて生成する印
刷データを切換える態様である。生成する印刷データの
切換えは、印刷媒体の種類に応じて行ってもよい。ま
た、実際に印刷を行い、印刷画質が悪いときに切換えて
もよい。また、前記所定の印刷モードは任意に設定する
ことが可能であり、自然画像の印刷に使用されるモード
としてもよい。一般に、自然画像は中間調領域の画像を
多く含んでおり、ドット形成位置のずれが低階調や高階
調の画像と比較してより視認されやすい。ここで、中間
調とは、印刷装置が再現可能な階調範囲の中間付近の階
調をいう。従って、中間調を多く含む自然画像に対して
本発明を適用すれば、双方向印刷における印刷画質を向
上することができる。
【0027】本発明は、印刷制御装置の他、主走査時に
一部形成位置の精度が低くなるような記録を行う印刷ヘ
ッドを備え、前記主走査の往動時と復動時の双方で前記
印刷ヘッドにより印刷媒体上にドット形成して双方向印
刷を行う印刷部と、上記の印刷制御装置と、を備える印
刷装置として構成することもできる。
【0028】また、本発明の印刷装置において、前記印
刷ヘッドは、前記印刷媒体上に形成されたドットの面積
が印刷解像度に応じた所定値以下となるドットを形成す
る印刷ヘッドであるものとしてもよい。
【0029】一般に、印刷に用いられるドット径は、印
刷画像の解像度に応じて設定されている。但し、ドット
径は、印刷解像度の他、印刷媒体の種類、インクの種
類、印刷環境などによっても影響を受ける。例えば、い
わゆる専用紙に形成されるドット径は、普通紙に形成さ
れるドット径よりも小さい。ここで、小さな径のドット
は、形成位置のわずかなずれによって隣接するドットと
の間に空白部分を生じやすいため、印刷画質の劣化を招
きやすい。主走査時に生じる印刷ヘッドの機械的な振動
による影響も受けやすいことになる。従って、本発明
は、このように比較的小さな径のドットを使用する場合
に特に有効に適用することができる。
【0030】また、本発明の印刷装置において、前記印
刷ヘッドは、顔料インクを用いてドットを形成する印刷
ヘッドであるものとしてもよい。
【0031】通常の染料インクを用いて印刷を行う場合
には、インク滴が印刷媒体上に着弾したときにドットが
適度に滲む。一方、顔料インクを用いて印刷を行う場合
には、ドットは滲みにくい。このため、顔料インクを用
いて印刷を行う場合には、通常の染料インクを用いて印
刷を行う場合と比較して、ドット形成位置のずれによっ
てドットが形成されない空白部分が発生しやすく、印刷
画質の劣化を招きやすい。従って、顔料インクを用いた
印刷装置に本発明を適用すれば、双方向印刷における印
刷画質を向上することができる。
【0032】本発明は、上述の印刷制御装置や印刷装置
としての構成の他、印刷制御方法,印刷方法の発明とし
て構成することもできる。また、これらを実現するコン
ピュータプログラム、およびそのプログラムを記録した
記録媒体、そのプログラムを含み搬送波内に具現化され
たデータ信号など種々の態様で実現することが可能であ
る。なお、それぞれの態様において、先に示した種々の
付加的要素を適用することが可能である。
【0033】本発明をコンピュータプログラムまたはそ
のプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合
には、印刷制御装置や印刷装置を駆動するプログラム全
体として構成するものとしてもよいし、本発明の機能を
果たす部分のみを構成するものとしてもよい。また、記
録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−RO
M、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッ
ジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された
印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROM
などのメモリ)および外部記憶装置などコンピュータが
読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき以下の順序で説明する。 A.印刷装置の構成: B.印刷制御: C.第1実施例: D.第1実施例の変形例: E.第2実施例: F.変形例:
【0035】A.印刷装置の構成:図2は、本発明の実
施例としての印刷システムの構成を示すブロック図であ
る。プリンタPRTは、コンピュータPCに接続されて
おり、コンピュータPC内のプリンタドライバ80で生
成された印刷データを受け取って印刷を実行する。印刷
データには、ラスタ上の各画素についてドットのオン・
オフを指定するラスタデータと、副走査送り量を特定す
る副走査送り量データとが含まれる。コンピュータPC
は、外部のネットワークTNに接続されており、特定の
サーバSVに接続することにより、プリンタPRTを駆
動するためのプログラムおよびデータをダウンロードす
ることも可能である。また、フレキシブルディスクドラ
イブFDDやCD−ROMドライブCDDを用いて、必
要なプログラムおよびデータをフレキシブルディスクや
CD−ROMなどの記録媒体からロードすることも可能
である。これらのプログラムは、印刷に必要なプログラ
ム全体をまとめてロードする態様を採ることもできる
し、一部の機能をモジュールとしてロードする態様を採
ることもできる。
【0036】コンピュータPCでは、所定のオペレーテ
ィングシステムの下で、図示しないアプリケーションプ
ログラムが動作している。アプリケーションプログラム
は、画像の生成やレタッチなどの処理を行う。オペレー
ティングシステムには、プリンタドライバ80が組み込
まれている。なお、プリンタドライバ80は、副走査送
り量データと、各主走査時のドットの記録状態を示すラ
スタデータとを含む印刷データを生成する機能を実現す
るためのプログラムに相当する。
【0037】プリンタドライバ80は、アプリケーショ
ンプログラムから画像データを受け取り、これをプリン
タPRTに供給する印刷データを生成している。プリン
タドライバ80の内部には、印刷モード設定部82と、
印刷モード制御部84と、2つの印刷データ生成部8
6,88とが備えられている。
【0038】本実施例では、印刷モード設定部82は、
顔料インク使用の印刷モードか染料インク使用の印刷モ
ードかの設定を行う。印刷モード制御部84は、印刷モ
ード設定部82で設定された印刷モードに応じて、顔料
インクを用いた印刷用の印刷データの生成を行うか、染
料インクを用いた印刷用の印刷データの生成を行うかの
判断を行う。第1の印刷データ生成部86は、顔料イン
クを用いた印刷に適した印刷データを生成する。第2の
印刷データ生成部は、染料インクを用いた印刷に適した
印刷データを生成する。
【0039】2つの印刷データ生成部86,88には、
解像度変換モジュールと、色変換モジュールと、ハーフ
トーンモジュールと、ラスタライザとが備えられている
(図示省略)。また、色変換テーブルも設けられてい
る。解像度変換モジュールは、アプリケーションプログ
ラムが扱っているカラー画像データの解像度をプリンタ
ドライバ80が扱うことができる解像度に変換する。色
変換モジュールは、色変換テーブルを参照しつつ、各画
素毎にプリンタPRTが使用するシアン(C),ライト
シアン(LC),マゼンタ(M),ライトマゼンタ(L
M),イエロ(Y),ブラック(K)の各色の多階調デ
ータに変換する。ハーフトーンモジュールは、画像デー
タの階調値をドットの分布で表現するハーフトーン処理
を行う。ラスタライザは、ハーフトーン処理された画像
データを副走査送り量データとともに、プリンタPRT
に転送する所定のフォーマットに配列する。なお、プリ
ンタドライバ80内で行われる処理の一部をプリンタP
RTで行うようにしてもよい。
【0040】プリンタドライバ80の各モジュールの機
能を実現するためのプログラムは、コンピュータ読み取
り可能な記録媒体に記録された形態で供給される。この
ような記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD
−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカート
リッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷さ
れた印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやR
OMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュ
ータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
【0041】プリンタPRTには、入力部91と、バッ
ファ92と、主走査部93と、副走査部94と、ヘッド
駆動部95とが備えられている。入力部91は、プリン
タドライバ80から転送された印刷データを受け取る。
この印刷データは、一旦、バッファ92に記憶される。
そして、バッファ92に記憶された印刷データに従っ
て、主走査部93および副走査部94が印刷ヘッドの主
走査および印刷用紙の搬送を行い、ヘッド駆動部95が
印刷ヘッドを駆動して画像を印刷する。
【0042】図3は、プリンタ22の概略構成図であ
る。図示するように、このプリンタ22は、紙送りモー
タ23によって用紙Pを搬送する機構と、キャリッジモ
ータ24によってキャリッジ31をプラテン26の軸方
向に往復動させる機構と、キャリッジ31に搭載された
印刷ヘッド28を駆動してインクの吐出およびドット形
成を制御する機構と、これらの紙送りモータ23,キャ
リッジモータ24,印刷ヘッド28および操作パネル3
2との信号のやり取りを司る制御回路40とから構成さ
れている。
【0043】キャリッジ31をプラテン26の軸方向に
往復動させる機構は、プラテン26の軸と平行に架設さ
れ、キャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と
キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を
張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検
出する位置検出センサ39等から構成されている。
【0044】このキャリッジ31には、ブラックインク
用のカートリッジ71とシアン,ライトシアン,マゼン
タ,ライトマゼンタ,イエロの5色のインクを収納した
カラーインク用カートリッジ72が搭載可能である。な
お、ライトシアンインクはシアンインクと色相がほぼ同
一で濃度がシアンインクよりも低いインクである。ライ
トマゼンタインクについても同様である。キャリッジ3
1の下部の印刷ヘッド28には、これらのインクに対応
して計6個のインク吐出用ヘッド61〜66が形成され
ている。また、キャリッジ31の底部には、この各色用
ヘッドにインクタンクからのインクを導く導入管が立設
されている。
【0045】以上説明したハードウェア構成を有するプ
リンタ22は、紙送りモータ23により用紙Pを搬送し
つつ、キャリッジ31をキャリッジモータ24により往
復動させる。それと同時に印刷ヘッド28のインク吐出
用ヘッド61〜66のピエゾ素子を駆動して、各色イン
ク滴の吐出を行い、インクドットを形成して用紙P上に
多色多階調の画像を形成する。なお、キャリッジ31を
往復動させるときには、往復動それぞれの初期におい
て、構造上おのずと生じてしまう機械的な振動が発生す
る。
【0046】図4は、インク吐出用ヘッド61〜66に
おけるノズルNzの配列を示す説明図である。これらの
インク吐出用ヘッド61〜66には、それぞれブラック
インク(K)と、シアンインク(C)と、ライトシアン
インク(LC)と、マゼンタインク(M)と、ライトマ
ゼンタインク(LM)と、イエロインク(Y)との6色
のインクを吐出するためのノズルNzが設けられてい
る。インク吐出用ヘッド61〜66の副走査方向の位置
は、互いに一致している。また、インク吐出用ヘッド6
1〜66は、副走査方向に沿って一定のノズルピッチk
で千鳥状に配列された48個のノズルNzをそれぞれ備
えている。なお、ノズルNzは、製造上ノズルピッチを
小さく設定し易いように千鳥状に配列されているが、一
直線上に配置しても良い。
【0047】B.印刷制御:図5は、印刷モード制御ル
ーチンのフローチャートである。これは、コンピュータ
PC内のCPUが実行する処理である。この処理が開始
されると、まず、印刷モードの設定を行う(ステップS
100)。設定された印刷モードが顔料インク使用印刷
モードであれば(ステップS120)、顔料インクを用
いた印刷用の印刷データの生成を行う(ステップS14
0)。設定された印刷モードが染料インク使用印刷モー
ドであれば(ステップS120)、染料インクを用いた
印刷用の印刷データの生成を行う(ステップS160)。
【0048】これらの印刷データには、前述したよう
に、ラスタ上の各画素についてのドットのオン・オフを
指定するラスタデータと、副走査送り量を特定する副走
査送り量データとが含まれる。プリンタPRTは、これ
らのデータを受け取って印刷を実行する。以下、顔料イ
ンク使用印刷モードの記録方式について説明する。な
お、染料インク使用印刷モードの記録方式は、従来技術
を用いることができる。
【0049】C.第1実施例:図6は、第1実施例の記
録方式を示す説明図である。第1実施例の記録方式で
は、同一ラスタライン上で、主走査の往動時に形成され
るドットと復動時に形成されるドットとを互いに隣接し
て形成する。図6(A)に示すように、この記録方式で
は、ノズルピッチkが6,使用ノズル個数Nが47,ス
キャン繰り返し数sが2である。また、図6(A)の下
部の表には、1回目から13回目までの各パスに関する
パラメータを示している。1サイクルは、12(=k・
s)回分の副走査を含んでいる。12回分の副走査は、
送り量が(21,26)ドットである2回の副走査を6
回繰り返すことによって完了する。また、図6(A)の
最下段に示した水平位置は、水平位置が「1」のときに
は、そのパスにおいて各ラスタラインの奇数番目の画素
を記録し、「2」のときには、偶数番目の画素を記録す
ることを意味している。
【0050】図6(B)は、図6(A)の各パス番号に
対応した,各パスにおける各ラスタライン上のドット記
録に用いるノズル番号を示している。左端に示した各ラ
スタラインのライン番号は、有効記録範囲内の連続番号
である。なお、パス番号が奇数のときには印刷ヘッドの
往動時にドット記録を行い、偶数のときには復動時にド
ット記録を行っている。この図から解かるように、各ラ
スタライン上の複数のドットは、印刷ヘッドの主走査の
往動と復動の双方によって異なる2つのノズルを用いて
形成されている。
【0051】図6(B)右側には、ラスタ番号2〜7の
各ラスタラインを形成するパスと水平位置との関係を示
した。第1実施例では、k=6,s=2であるので、画
像全体のドットは、主走査方向に2画素、副走査方向に
6画素分の合計12画素の領域を単位として一様な順序
で形成される。水平位置1は、奇数番目の画素位置を表
しており、水平位置2は、偶数番目の画素位置を表して
いる。また、マス内の数字は、パス番号を表している。
図示したように、ラスタ番号2〜7のラスタにおいて、
奇数番目の画素は、パス1,11,9,7,5,3でそ
れぞれ記録し、偶数番目の画素は、パス8,6,4,
2,12,10でそれぞれ記録する。言い換えれば、各
ラスタラインの奇数番目の画素は、主走査の往動時に形
成するドットを用いて記録し、偶数番目の画素は、復動
時に形成するドットを用いて記録する。また、このよう
に連続する主走査で形成するドットの水平位置を異なら
せることによって、各画素に径の大きなドットを形成し
たときでもドットどうしが重なりにくくすることができ
る。
【0052】図7は、第1実施例の記録方式によって主
走査の往動と復動の初期に機械的な振動がおのずと生
じ、次第に減衰していく印刷ヘッドを用いて記録された
ドットを示す説明図である。この図において、左から右
への方向が往動方向であり、右から左への方向が復動方
向である。○は往動時に形成されたドットを示してい
る。また、●は復動時に形成されたドットを示してい
る。図7左側には、図6(B)に対応したラスタ番号と
往動時に使用するノズルの番号を示した。また、図7右
側には、復動時に使用するノズルの番号を示した。ま
た、ドットが形成されるべきラスタラインを破線で示し
た。図示するように、印刷領域(主走査領域)の左端の
低精度領域では往動時のドット形成位置が、右端の低精
度領域では復動時のドット形成位置が、それぞれ副走査
方向にずれているが、形成位置の精度の悪いドットが主
走査方向に分散されているため、印刷画質の劣化と視認
されにくい。
【0053】ドット記録方式によっては、ドット形成位
置のずれが視認されやすくなる場合がある。図8は、ド
ット記録方式の比較例を示す説明図である。図8(A)
に示すように、この記録方式では、ノズルピッチkが
6,使用ノズル個数Nが48,スキャン繰り返し数sが
2である。また、この図の下部の表には、1回目から1
3回目までの各パスに関するパラメータを示している。
1サイクルを構成する12(=k・s)回分の副走査
は、送り量が(20,27,22,28,21,26)
ドットである6回の副走査を2回繰り返すことによって
完了する。また、図8(A)の最下段に示した水平位置
は、水平位置が「1」のときには、そのパスにおいて各
ラスタラインの奇数番目の画素を記録し、「2」のとき
には、偶数番目の画素を記録することを意味している。
【0054】図8(B)は、図8(A)の各パス番号に
対応した,各パスにおける各ラスタライン上のドット記
録に用いるノズル番号を示している。左端に示した各ラ
スタラインのライン番号は、有効記録範囲内の連続番号
である。なお、パス番号が奇数のときには印刷ヘッドの
往動時にドット記録を行い、偶数のときには復動時にド
ット記録を行っている。この図から解かるように、往動
によって形成されるラスタと復動によって形成されるラ
スタは、3ラスタずつの束になって交互に配置されてい
る。また、各ラスタライン上の複数のドットは、印刷ヘ
ッドの主走査の往動または復動によって異なる2つのノ
ズルを用いて形成されている。
【0055】図8(B)右側には、ラスタ番号2〜7の
各ラスタラインを形成するパスと水平位置との関係を示
した。比較例では、k=6,s=2であるので、画像全
体のドットは、主走査方向に2画素、副走査方向に6画
素分の合計12画素の領域を単位として一様な順序で形
成される。水平位置1は、奇数番目の画素位置を表して
おり、水平位置2は、偶数番目の画素位置を表してい
る。また、マス内の数字は、パス番号を表している。図
示したように、ラスタ番号2〜7のラスタにおいて、奇
数番目の画素はパス1,5,8,10,12,3でそれ
ぞれ記録し、偶数番目の画素はパス7,11,2,4,
6,9でそれぞれ記録する。言い換えれば、ラスタ番号
2,3,7では、各ラスタラインの奇数番目の画素は、
第1の主走査で記録し、偶数番目の画素は、第2の主走
査で記録する。また、ラスタ番号4,5,6では、各ラ
スタラインの奇数番目の画素は、第2の主走査で記録
し、偶数番目の画素は、第1の主走査で記録する。この
ように連続する主走査で形成するドットの水平位置を異
ならせることによって、各画素に径の大きなドットを形
成したときでもドットどうしが重なりにくくすることが
できる。
【0056】図9は、上記比較例の記録方式によって主
走査の往動と復動の初期に機械的な振動がおのずと生
じ、次第に減衰していく印刷ヘッドを用いて記録された
ドットを示す説明図である。この図において、左から右
への方向が往動方向であり、右から左への方向が復動方
向である。○は往動時に形成されたドットを示してい
る。また、●は復動時に形成されたドットを示してい
る。また、ドットが形成されるべきラスタラインを破線
で示した。図示するように、印刷領域(主走査領域)の
左端の低精度領域では往動時のドット形成位置が、右端
の低精度領域では復動時のドット形成位置が、それぞれ
副走査方向にずれており、形成位置の精度の悪いドット
と精度のよいドットとの境界部分g1〜g3にドットが
形成されない空白部分が発生している。この微細な画像
劣化は、印刷画質の劣化と視認される。
【0057】第1実施例の記録方式によれば、各ラスタ
ライン上において印刷ヘッドの主走査の往動時に形成さ
れるドットと復動時に形成されるドットとを交互に形成
することによって、形成位置の精度の悪いドットを分散
させることができる。図7と図9との比較からも分かる
ように、機械的な振動が生じる印刷ヘッドを用いた双方
向印刷においても、ドット形成位置のずれが視認されに
くくなり、印刷画質を向上することができる。
【0058】D.第1実施例の変形例:図10は、第1
実施例の変形例の記録方式を示す説明図である。この例
は、同一ラスタライン上で、主走査の往動時に形成され
るドットと復動時に形成されるドットとを互いに隣接し
て形成する点で第1実施例と同じであるが、使用ノズル
個数N,スキャン繰り返し数s,副走査送り量Lが異な
る。図10に示すように、この記録方式では、ノズルピ
ッチkが6,使用ノズル個数Nが46,スキャン繰り返
し数sが4である。また、図10(A)の下部の表に
は、1回目から25回目までの各パスに関するパラメー
タを示している。1サイクルは、24(=k・s)回分
の副走査を含んでいる。24回分の副走査は、送り量が
(9,8,15,14)ドットである4回の副走査を6
回繰り返すことによって完了する。また、図10(A)
の最下段に示した水平位置は、主走査方向に連続する4
つの画素のうちの位置を表している。水平位置が「1」
のときには、そのパスにおいて各ラスタラインの連続す
る4つの画素のうちの1番目の画素を記録し、「2」の
ときには、2番目の画素を記録し、「3」のときには3
番目の画素を記録し、「4」のときには、4番目の画素
を記録することを意味している。
【0059】図10(B)は、図10(A)の各パス番
号に対応した,各パスにおける各ラスタライン上のドッ
ト記録に用いるノズル番号を示している。左端に示した
各ラスタラインのライン番号は、有効記録範囲内の連続
番号である。なお、パス番号が奇数のときには印刷ヘッ
ドの往動時にドット記録を行い、偶数のときには復動時
にドット記録を行っている。この図から解かるように、
各ラスタライン上の複数のドットは、印刷ヘッドの主走
査の往動と復動の双方によって異なる4つのノズルを用
いて形成されている。
【0060】図10(B)右側には、ラスタ番号2〜7
の各ラスタラインを形成するパスと水平位置との関係を
示した。第1実施例の変形例では、k=6,s=4であ
るので、画像全体のドットは、主走査方向に4画素、副
走査方向に6画素分の合計24画素の領域を単位として
一様な順序で形成される。水平位置1,2,3,4は、
それぞれ主走査方向に連続する4つの画素のうちの位置
を表している。また、マス内の数字は、パス番号を表し
ている。図示したように、ラスタ番号2〜7のラスタに
おいて、1番目の画素をパス1,23,9,19,5,
15でそれぞれ記録し、2番目の画素をパス8,6,1
6,2,12,22でそれぞれ記録し、3番目の画素を
パス13,11,21,7,17,3でそれぞれ記録
し、4番目の画素をパス20,18,4,14,24,
10でそれぞれ記録する。言い換えれば、各ラスタライ
ンの奇数番目の画素は、主走査の往動時に形成するドッ
トを用いて記録し、偶数番目の画素は、復動時に形成す
るドットを用いて記録する。また、このように連続する
主走査で形成するドットの水平位置を異ならせることに
よって、各画素に径の大きなドットを形成したときでも
ドットどうしが重なりにくくすることができる。この記
録方式によって記録されるドットの様子は、図7に示し
たものと同じである。
【0061】このように第1実施例の変形例によって
も、各ラスタライン上において印刷ヘッドの主走査の往
動時に形成されるドットと復動時に形成されるドットと
を交互に形成することによって、形成位置の精度の悪い
ドットを分散させることができる。この結果、双方向印
刷における印刷画質を向上することができる。更に、各
ラスタを4つの異なるノズルによって形成しているの
で、印刷ヘッドのインク吐出特性のバラツキ等によるド
ット形成位置のずれをより分散させることができ、低精
度領域以外の領域においても印刷画質を向上させること
ができる。
【0062】E.第2実施例:図11は、第2実施例の
記録方式を示す説明図である。第2実施例の記録方式で
は、主走査の往動時に形成されるドットと復動時に形成
されるドットとを副走査方向に交互に配置する。図11
(A)に示すように、この記録方式では、ノズルピッチ
kが6,使用ノズル個数Nが44,スキャン繰り返し数
sが2である。また、図11(A)の下部の表には、1
回目から13回目までの各パスに関するパラメータを示
している。1サイクルは、12(=k・s)回分の副走
査を含んでいる。12回分の副走査は、送り量が(2
1,23)ドットである2回の副走査を6回繰り返すこ
とによって完了する。また、図11(A)の最下段に示
した水平位置は、水平位置が「1」のときには、そのパ
スにおいて各ラスタラインの奇数番目の画素を記録し、
「2」のときには、偶数番目の画素を記録することを意
味している。
【0063】図11(B)は、図11(A)の各パス番
号に対応した,各パスにおける各ラスタライン上のドッ
ト記録に用いるノズル番号を示している。左端に示した
各ラスタラインのライン番号は、有効記録範囲内の連続
番号である。なお、パス番号が奇数のときには印刷ヘッ
ドの往動時にドット記録を行い、偶数のときには復動時
にドット記録を行っている。この図から解かるように、
各ラスタライン上の複数のドットは、印刷ヘッドの往動
または復動によって異なる2つのノズルを用いて形成さ
れている。また、互いに隣り合うラスタラインのドット
が印刷ヘッドの互いに異なる方向の主走査によって形成
されている。
【0064】図11(B)右側には、ラスタ番号5〜1
0の各ラスタラインを形成するパスと水平位置との関係
を示した。第2実施例では、k=6,s=2であるの
で、画像全体のドットは、主走査方向に2画素、副走査
方向に6画素分の合計12画素の領域を単位として一様
な順序で形成される。水平位置1は、奇数番目の画素位
置を表しており、水平位置2は、偶数番目の画素位置を
表している。また、マス内の数字は、パス番号を表して
いる。図示したように、ラスタ番号2〜7のラスタにお
いて、奇数番目の画素をパス1,12,3,8,5,1
0でそれぞれ記録し、偶数番目の画素をパス7,6,
9,2,11,4でそれぞれ記録する。言い換えれば、
奇数番号のラスタラインでは、各ラスタラインの奇数番
目の画素は、第1の主走査で記録し、偶数番目の画素
は、第2の主走査で記録する。また、偶数番号のラスタ
ラインでは、各ラスタラインの奇数番目の画素は、第2
の主走査で記録し、偶数番目のラスタラインは、第1の
主走査で記録する。このように連続する主走査で形成す
るドットの水平位置を異ならせることによって、各画素
に径の大きなドットを形成したときでもドットどうしが
重なりにくくすることができる。
【0065】図12は、第2実施例の記録方式によって
主走査の往動と復動の初期に機械的な振動がおのずと生
じ、次第に減衰していく印刷ヘッドを用いて記録された
ドットを示す説明図である。この図において、左から右
への方向が往動方向であり、右から左への方向が復動方
向である。○は往動時に形成されたドットを示してい
る。また、●は復動時に形成されたドットを示してい
る。また、ドットが形成されるべきラスタラインを破線
で示した。図示するように、この例では、印刷領域(主
走査領域)の左端の低精度領域では往動時のドット形成
位置が、右端の低精度領域では復動時のドット形成位置
が、それぞれ副走査方向にずれており、G1〜G11の
箇所にドットが形成されない空白部分が発生している。
しかし、前述した比較例と比較すると、印刷画質の劣化
と視認されにくい。
【0066】図12に示した第2実施例の記録方式によ
ってドットを記録した場合と、図9に示した比較例の記
録方式によってドットを記録した場合とで、ドットが形
成されない空白部分が印刷画質の劣化と視認される度合
いが異なるのは、その発生頻度の違いによる。図13
は、視覚の空間周波数特性を示すグラフである。このグ
ラフは、空間周波数と視覚感度との関係を示している。
図9に示した微細な画質劣化は、発生頻度(空間周波
数)が比較的低く、視覚感度が高い(図13の点A)た
め、視認されやすい。それに対して、図12に示した微
細な画質劣化は、発生頻度(空間周波数)が比較的高
く、視覚感度が低い(図13の点B)ため、視認されに
くいのである。
【0067】このように、第2実施例によれば、印刷ヘ
ッドの振動による形成位置の精度の悪いドットが形成さ
れていても、副走査方向に分散されており、印刷画質の
劣化とは視認されにくい。この結果、双方向印刷におけ
る印刷画質を向上することができる。
【0068】F.変形例:以上、本発明のいくつかの実
施の形態について説明したが、本発明はこのような実施
の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能で
ある。例えば、以下のような変形例も可能である。
【0069】F1.変形例1:上記第1実施例では、各
ラスタラインの奇数番目の画素を主走査の往動時に形成
されるドットで記録し、偶数番目の画素を主走査の復動
時に形成されるドットで記録しているが、図14(a)
に示したように、往動時に形成されるドットと復動時に
形成されるドットとを市松状に配置するようにしてもよ
い。
【0070】F2.変形例2:上記第1実施例では、印
刷ヘッドの往動時に形成されるドットと復動時に形成さ
れるドットを各ラスタライン上で互いに隣接するよう
に、往、復、往、復、…の順序で配置しているが、これ
に限定されるものではない。これらは、ほぼ等しい割合
で混在して形成されていればよく、例えば、図14
(b)に示したように、復、復、往、往、復、復、往、
往、…の順序で配置してもよい。
【0071】F3.変形例3:上記実施例では、印刷ヘ
ッドの主走査範囲全体に亘って、往動時に形成されるド
ットと復動時に形成されるドットとをほぼ等しい割合で
混在させてドットの記録を行っているが、少なくとも主
走査の両端の低精度領域において、ほぼ等しい割合で混
在して形成されるようにすればよい。即ち、印刷ヘッド
の機械的な振動がほぼなくなったドット形成位置の精度
のよい領域においては、混在させなくてもよい。また、
低精度領域と、それ以外の領域とでは、ドット記録方式
を変えてもよい。
【0072】F4.変形例4:上記実施例では、主走査
の往動と復動それぞれの初期において機械的な振動がお
のずと生じ、次第に減衰していく印刷ヘッドを用いてい
るが、これに限定されるものではない。本発明は、一般
に、主走査時に一部形成位置の精度が低くなるような記
録を行う印刷ヘッドに適用することができる。また、印
刷ヘッドの機械的な振動が主走査範囲全体に亘って継続
する場合にも適用することができる。また、印刷ヘッド
の機械的な振動が印刷画質を劣化させるほど生じない場
合にも適用することができる。
【0073】F5.変形例5:上記実施例では、ノズル
ピッチkを6ドットピッチとしているが、これに限定さ
れるものではない。ただし、印刷画質向上の観点から、
3ドットピッチ以上にして副走査送り量を非定則にする
ことが好ましい。こうすれば、印刷ヘッドのインク吐出
特性のバラツキ等によるドット形成位置のずれを分散さ
せることができ、印刷画質を向上することができる。
【0074】F6.変形例6:上記実施例では、顔料イ
ンクを用いた双方印刷に本発明の記録方式を適用してい
るが、印刷媒体上に形成されたドットの面積が印刷解像
度に応じた所定値以下となる場合に適用してもよい。印
刷媒体の種類、インクの種類、印刷環境などの影響によ
って、印刷解像度に応じた所定値以下に形成されたドッ
トは、形成位置のわずかなずれによって隣接するドット
との間に空白部分を生じやすいため、印刷画質の劣化を
招きやすい。主走査時に生じる印刷ヘッドの機械的な振
動による影響も受けやすい。従って、このように比較的
小さな径のドットを使用する場合に本発明の記録方式を
適用すれば、特に有効に印刷画質を向上することができ
る。
【0075】F7.変形例7:上記実施例では、顔料イ
ンク使用印刷モードと染料インク使用印刷モードで印刷
モードの設定,切換えを行っているが、これに限定され
るものではない。例えば、自然画像の印刷を行うときに
本発明の記録方式を適用してもよい。一般に、自然画像
は中間調領域の画像を多く含んでおり、ドット形成位置
のずれが低階調や高階調の画像と比較してより視認され
やすい。従って、中間調を多く含む自然画像に対して本
発明を適用すれば、双方向印刷における印刷画質を向上
することができる。
【0076】F8.変形例8:上記実施例では、顔料イ
ンク使用印刷モードにおいて本発明の記録方式を適用し
ているが、印刷モードによって記録方式を使い分けなく
てもよい。即ち、あらゆる印刷モードにおいて本発明の
記録方式を適用してもよい。
【0077】F9.変形例9:上記実施例では、ピエゾ
素子を用いたインクジェットプリンタを用いているが、
他の方法によりインク滴を吐出するプリンタを用いるも
のとしてもよい。例えば、インク通路に配置したヒータ
に通電し、インク通路内に発生する気泡(バブル)によ
りインク滴を吐出するタイプのプリンタである。
【0078】以上で説明した本実施例の印刷装置は、コ
ンピュータによる処理を含んでいることから、この処理
を実現するためのプログラムを記録した記録媒体として
の実施の態様を採ることもできる。このような記録媒体
としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁
気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチ
カード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コ
ンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモ
リ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り
可能な種々の媒体を利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】主走査の往動と復動それぞれの初期に機械的な
振動がおのずと生じ、次第に減衰していく印刷ヘッドを
用いてラスタ上にドットを形成する際の様子を示す説明
図である。
【図2】本発明の実施例としての印刷システムの構成を
示すブロック図である。
【図3】プリンタ22の概略構成図である。
【図4】インク吐出用ヘッド61〜66におけるノズル
Nzの配列を示す説明図である。
【図5】印刷モード制御ルーチンのフローチャートであ
る。
【図6】第1実施例の記録方式を示す説明図である。
【図7】第1実施例の記録方式で記録されたドットを示
す説明図である。
【図8】ドット記録方式の比較例を示す説明図である。
【図9】比較例の記録方式で記録されたドットを示す説
明図である。
【図10】第1実施例の変形例の記録方式を示す説明図
である。
【図11】第2実施例の記録方式を示す説明図である。
【図12】第2実施例の記録方式で記録されたドットを
示す説明図である。
【図13】視覚の空間周波数特性を示すグラフである。
【図14】変形例の記録方式で記録されたドットを示す
説明図である。
【図15】インタレース方式によるドットの記録の一例
を示す説明図である。
【符号の説明】
22…プリンタ 23…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 25…紙送りローラ 26…プラテン 28…印刷ヘッド 31…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 61〜66…インク吐出用ヘッド 71…ブラックインク用カートリッジ 72…カラーインク用カートリッジ 80…プリンタドライバ 82…印刷モード設定部 84…印刷モード制御部 86,88…印刷データ生成部 91…入力部 92…バッファ 93…主走査部 94…副走査部 95…ヘッド駆動部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査時に一部形成位置の精度が低くな
    るような記録を行う印刷ヘッドを備え、前記主走査の往
    動時と復動時の双方で前記印刷ヘッドにより印刷媒体上
    にドットを形成して双方向印刷を行う印刷部に供給すべ
    き印刷データを生成する印刷制御装置であって、 前記印刷ヘッドの往動時に形成されるドットと、復動時
    に形成されるドットとが、少なくとも前記主走査の両端
    の領域において、ほぼ等しい割合で混在して形成される
    ように前記印刷ヘッドの駆動を制御するためのデータを
    含む印刷データを生成する印刷データ生成部を備える印
    刷制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷制御装置であって、 前記印刷ヘッドは、主走査時に機械的な振動がおのずと
    生じる印刷ヘッドである、印刷制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の印刷制御装置であって、 前記印刷データ生成部は、前記印刷ヘッドの往動時に形
    成されるドットと、復動時に形成されるドットとが、少
    なくとも前記主走査の両端の領域において、同一ラスタ
    ライン上で互いに隣接して形成されるように前記印刷ヘ
    ッドの駆動を制御するためのデータを含む印刷データを
    生成する、印刷制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の印刷制御装置であって、
    前記印刷データ生成部は、前記印刷ヘッドの往動時に形
    成されるドットと、復動時に形成されるドットとが、少
    なくとも前記主走査の両端の領域において、副走査方向
    に交互に配置されるように前記印刷ヘッドの駆動を制御
    するためのデータを含む印刷データを生成する、印刷制
    御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の印刷制御装置であって、 前記印刷ヘッドは、副走査方向に沿ったノズルピッチが
    3ドットピッチ以上であるとともに、所定の送り量で副
    走査を行って、各ラスタライン上にドットを形成するユ
    ニットであり、 前記印刷制御部は、前記印刷ヘッドの駆動と副走査送り
    量とを制御するためのデータを含む印刷データを生成す
    る、印刷制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の印刷制御装置であって、 更に、印刷モードを設定する印刷モード設定部と、 前記印刷モード設定部に所定の印刷モードが設定された
    ときに、前記印刷データ生成部に印刷データの生成を行
    わせる印刷モード制御部と、を備える印刷制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の印刷制御装置であって、 前記所定の印刷モードは自然画像の印刷に使用されるモ
    ードである、 印刷制御装置。
  8. 【請求項8】 主走査時に一部形成位置の精度が低くな
    るような記録を行う印刷ヘッドを備え、前記主走査の往
    動時と復動時の双方で前記印刷ヘッドにより印刷媒体上
    にドット形成して双方向印刷を行う印刷部と、 請求項1ないし7のいずれかに記載の印刷制御装置と、 を備える印刷装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の印刷装置であって、 前記印刷ヘッドは、前記印刷媒体上に形成されたドット
    の面積が印刷解像度に応じた所定値以下となるドットを
    形成する印刷ヘッドである印刷装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の印刷装置であって、 前記印刷ヘッドは、顔料インクを用いてドットを形成す
    る印刷ヘッドである、 印刷装置。
  11. 【請求項11】 主走査時に一部形成位置の精度が低く
    なるような記録を行う印刷ヘッドを備え、前記主走査の
    往動時と復動時の双方で前記印刷ヘッドにより印刷媒体
    上にドットを形成して双方向印刷を行う印刷部を制御す
    る印刷制御方法であって、 前記印刷ヘッドの往動時に形成されるドットと、復動時
    に形成されるドットとが、少なくとも前記主走査の両端
    の領域において、ほぼ等しい割合で混在して形成される
    ように前記印刷ヘッドの駆動を制御する工程を備える印
    刷制御方法。
  12. 【請求項12】 主走査時に一部形成位置の精度が低く
    なるような記録を行う印刷ヘッドを備え、前記主走査の
    往動時と復動時の双方で前記印刷ヘッドにより印刷媒体
    上にドットを形成して双方向印刷を行う印刷部を用いて
    行う印刷方法であって、 前記印刷ヘッドの往動時に形成されるドットと、復動時
    に形成されるドットとが、少なくとも前記主走査の両端
    の領域においてほぼ等しい割合で混在して形成されるよ
    うに前記印刷ヘッドの駆動を制御するためのデータを含
    む印刷データを生成する工程と、 前記印刷データに従って印刷を実行する工程と、 を備える印刷方法。
  13. 【請求項13】 印刷ヘッドの主走査の往動と復動の双
    方によって印刷媒体上にドットを形成して双方向印刷を
    行う印刷部を制御するためのコンピュータプログラムを
    コンピュータに読み取り可能に記録した記録媒体であっ
    て、 前記印刷ヘッドの往動時に形成されるドットと、復動時
    に形成されるドットとが、少なくとも前記主走査の両端
    の領域において、ほぼ等しい割合で混在して形成される
    ように前記印刷ヘッドの駆動を制御するためのデータを
    生成する機能を前記コンピュータに実現させるためのコ
    ンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
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