JP2001038892A - 印刷装置、印刷方法、記録媒体およびノズルブロックの製造方法 - Google Patents

印刷装置、印刷方法、記録媒体およびノズルブロックの製造方法

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JP2001038892A
JP2001038892A JP21894499A JP21894499A JP2001038892A JP 2001038892 A JP2001038892 A JP 2001038892A JP 21894499 A JP21894499 A JP 21894499A JP 21894499 A JP21894499 A JP 21894499A JP 2001038892 A JP2001038892 A JP 2001038892A
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Japan
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ink
nozzle
nozzle block
ejection amount
ink dot
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JP21894499A
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Masahiko Yoshida
昌彦 吉田
Hideto Matsuzaka
秀人 松坂
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のノズルユニットからなるノズルブロッ
クを複数個備え、該ノズルブロックから吐出されるイン
ク滴により印刷媒体上にインクドットを形成して、該イ
ンクドットの分布により画像を記録する印刷装置におい
て、ノズルブロック毎のインク吐出量のバラツキを抑
え、印刷画像の画質の低下を防ぐ。 【解決手段】 前記ノズルブロックは、インク滴1滴当
たりの吐出量が略同一であるノズルユニットを複数個組
み合わせて構成し、予め検出されたインク吐出量のバラ
ツキに基づき、ノズルブロック毎にインクドットの形成
条件を補正して印刷を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷装置、印刷方
法および記録媒体に関し、詳しくは、複数のノズルユニ
ットからなるノズルブロックを複数個備え、該ノズルブ
ロックから吐出されるインク滴により印刷媒体上にイン
クドットを形成して、該インクドットの分布により画像
を記録する印刷装置、印刷方法および記録媒体に関す
る。また、本発明はノズルユニットを複数個備えるノズ
ルブロックの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの出力装置として、
数色のインクをインクヘッドから吐出するタイプのカラ
ープリンタが普及し、コンピュータ等が処理した画像を
多色多階調で印刷するのに広く用いられている。従来の
比較的小型のカラープリンタにおいては、各色のインク
に単一のノズルユニットを用いて印刷を行っている。
【0003】ところで、最近では、印刷媒体の大判化、
印刷速度向上の要請等により、従来よりも多数のノズル
をインクヘッドに配置する「多ノズル化」の必要性が高
まっている。ノズルの数を増やすことにより印刷に必要
なインクヘッドの走査回数を減らすことができ、印刷速
度を速めることが可能となる。しかし、単一のインクヘ
ッドに多数のノズルを所定のノズルピッチで安定的に形
成することは、ノズルピッチの誤差やノズルの不良等の
歩留まりを低下させる問題があり、製造上困難である。
【0004】そこで、いわゆる多ノズルを実現するため
に、複数のノズルユニット(従来の単一のインクヘッ
ド)を主走査方向と直交する副走査方向に縦列配置して
ノズルブロックを構成するものが提案されている。各ノ
ズルユニットのノズルから吐出されるインク滴により形
成されるインクドットの位置合わせは、例えば「特開平
5−220951号公報」に開示されている方法により
行うことが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
プリンタにおいては、インクドットの形成位置を所定の
位置に合わせることが可能であるとしても、ノズルブロ
ックは複数のノズルユニットを組み合わせて構成するた
め、各ノズルユニット毎にインクの吐出特性が異なる場
合には、各ノズルユニット毎に吐出量を同一にする補正
が必要であり、ヘッド駆動のための回路規模が大きくな
る問題があった。また、プリンタの全てのインクヘッド
にインク滴1滴当たりの吐出量が略同一であるノズルユ
ニットを選別して設置することは、単一の多ノズルヘッ
ドを製造するのと同様に歩留まりを低下させてしまう。
【0006】本発明は、上記の問題を解決することを目
的としてなされたものであり、複数のノズルユニットか
ら構成されるノズルブロックを備えた印刷装置におい
て、簡単な構成でノズルブロック毎の吐出特性のバラツ
キを補正し、高品質の印刷画像を得ることを目的として
なされた。また、ノズルユニットを複数個備えるノズル
ブロックの製造方法を提供することを目的としてなされ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は、
次の構成を採用した。本発明の印刷装置は、複数のノズ
ルユニットからなるノズルブロックを複数個備え、該ノ
ズルブロックから吐出されるインク滴により印刷媒体上
にインクドットを形成して、該インクドットの分布によ
り画像を記録する印刷装置であって、前記ノズルブロッ
クは、インク滴の吐出量が略同一であるノズルユニット
を複数個組み合わせて構成し、印刷すべき画像の画像デ
ータを画素毎に順次入力する画像データ入力手段と、前
記入力された画像データに基づき、インクドットの形成
の可否を判断するインクドット形成判断手段と、前記ノ
ズルブロック毎に、予め検出されたインク吐出量のバラ
ツキに基づき、インクドットの形成条件を補正するイン
クドット形成条件補正手段と、前記補正されたインクド
ットの形成条件に基づき、前記ノズルブロックを駆動す
るノズルブロック駆動手段とを備えることを要旨とす
る。
【0008】本発明の印刷方法は、インク滴の吐出量が
略同一であるノズルユニットを複数個組み合わせて構成
するノズルブロックから吐出されるインク滴により、入
力された画像データに基づき、印刷媒体上にインクドッ
トを形成して、インクドットの分布により画像を記録す
る印刷方法であって、前記入力された画像データに基づ
き、インクドットの形成の可否を判断し、前記ノズルブ
ロック毎に、予め検出されたインク吐出量のバラツキに
基づき、インクドットの形成条件を補正し、前記補正さ
れたインクドットの形成条件に基づき、前記ノズルブロ
ックを駆動することを要旨とする。
【0009】上記の印刷装置、印刷方法によれば、ノズ
ルユニット毎にインク吐出量にバラツキがあっても、イ
ンク滴の吐出量が略同一であるノズルユニットを複数個
組み合わせて構成するノズルブロックを用いているの
で、ノズルブロック毎にインクドットの形成条件の補正
を容易に行うことができる。また、ノズルユニットの製
造工程において吐出量にバラツキがあっても、インク滴
の吐出量が略同一のノズルユニット毎に多段階にランク
分けをし、そのランク毎にノズルブロックを作製してプ
リンタに設置することができるため、ノズルブロックの
製造の歩留まりを上げることができるという利点もあ
る。
【0010】上記印刷装置、印刷方法において、ノズル
ブロックを構成する複数のノズルユニットは主走査方向
に並列しても良いし、主走査方向と直交する副走査方向
に縦列しても良い。インクドットの形成条件を補正する
手段としては、種々の態様を採ることができる。例え
ば、前記インクドット形成条件補正手段は、前記ノズル
ブロック毎にインク滴1滴当たりの吐出量を補正するも
のとすることができる。
【0011】ノズルブロックから吐出されるインク滴1
滴当たりの吐出量が所定量と異なると、印刷すべき画像
の階調値と印刷画像の階調値にズレが生じる。従って、
例えば、ピエゾ素子を用いたインクジェットプリンタの
場合、インク滴1滴当たりの吐出量が所定量よりも少な
ければピエゾ素子に印加する印加電圧を増やし、多けれ
ば印加電圧を減らすのである。ピエゾ素子は印加電圧に
より歪み量が変化する。これにより、インク滴1滴当た
りの吐出量を所定量に調節することができ、高品質の印
刷画像が得られる。また、インク吐出量の制御は、ピエ
ゾ素子の駆動信号のプロファイルを制御することにより
行うこともできる。ピエゾ素子に印加する電圧に関する
データは、ノズルブロック毎に記憶されているデータを
書き換えることにより補正しても良いし、予めノズルブ
ロックのランク毎に設定した補正データをノズルブロッ
ク毎に記憶しておき、ノズルブロックのランクに応じて
切換えて用いても良い。
【0012】また、前記インクドット形成条件補正手段
は、前記ノズルブロック毎に単位面積当たりのインクド
ットの形成頻度を補正するものとすることができる。
【0013】ノズルブロックから吐出されるインク滴1
滴当たりの吐出量が所定量よりも少ないと印刷画像の階
調値は印刷すべき画像の階調値よりも低くなり、所定量
よりも多いと印刷画像の階調値は印刷すべき画像の階調
値よりも高くなる。従って、ノズルブロックから吐出さ
れるインク滴1滴当たりの吐出量が所定量よりも少なけ
れば、単位面積当たりのインクドットの形成頻度を上
げ、所定量よりも多ければ、単位面積当たりのインクド
ットの形成頻度を下げるのである。この方法としては、
閾値マトリクスを補正すること、印刷すべき画像の階調
値に対応するインクドットの記録率を補正すること、な
どの方法がある。これらにより、印刷すべき画像の階調
値と印刷された画像の階調値の差をなくすことができ、
高品質の印刷画像が得られる。
【0014】閾値マトリクスを補正する場合について説
明する。インクドットを印刷媒体上に形成して画像を記
録する印刷装置では、一般的にインクドットを形成する
か否かについて閾値マトリクスを用いて判断している。
印刷すべき画像の階調値に対応する画像データが閾値よ
りも高ければインクドットを形成し、低ければ形成しな
い。従って、ノズルブロックから吐出されるインク滴1
滴当たりの吐出量が所定量よりも少なければ閾値を低く
して単位面積当たりのインクドットの形成確率を上げる
ことにより形成頻度を上げ、所定量より多ければ閾値を
高くして単位面積当たりのインクドットの形成確率を下
げることにより形成頻度を下げるのである。閾値マトリ
クスはノズルブロック毎に設定しておく。基準となる閾
値マトリクスにノズルブロックに対応した補正係数を掛
けて補正を行っても良いし、ノズルブロックのランク毎
に閾値マトリクスを記憶しておき、ノズルブロックのラ
ンクに応じて切換えて用いても良い。
【0015】次に、インクドットの記録率を補正する場
合について説明する。インクドットの記録率は、印刷す
べき画像の階調値に対応するレベルデータを決定するも
のである。画像の階調値に対する濃淡2種類のインクド
ットの記録率およびレベルデータを図15に例示した。
階調値が小さい領域では淡ドットのみを用いて画像を形
成し、階調値の増加とともにある値までその記録率およ
びレベルデータは増加する。階調値がある値を超えると
濃ドットの形成を開始し、同様に階調値の増加とともに
その記録率およびレベルデータは増加する。これに伴
い、淡ドットの記録率およびレベルデータは減少する。
これらのデータは、通常、記録率テーブルとしてプリン
ター内部のプログラマブルROMに記録してある。イン
クドットを形成するか否かは、上述したように、画像デ
ータ(レベルデータ)が閾値よりも高いか低いかによっ
て決定される。従って、ノズルブロックから吐出される
インクが所定量よりも少なければレベルデータを大きく
してインクドットの形成確率を上げることにより形成頻
度を上げ、所定量より多ければレベルデータを小さくし
てインクドットの形成確率を下げることにより形成頻度
を下げるのである。
【0016】また、上述の印刷装置において、少なくと
も1つのノズルブロックを構成するノズルユニットは、
全て同一色のインク滴を吐出するものとすることができ
る。これにより、少なくとも1つのノズルブロックにつ
いては1色のインクについてのインクドットの形成条件
の補正をすれば良いことになる。
【0017】なお、上述したインク吐出量に基づく補正
手段はこれらになんら限定されるものではなく、公知の
様々な補正をすることができる。また、これらの他にノ
ズルブロック毎にノズルブロックと印刷媒体との距離の
補正などの機械的な補正によりインクドット形成位置の
補正を行っても良い。
【0018】また、本発明は各画素毎に多階調のインク
ドットを形成可能なプリンタにも適用することができ
る。例えば、径の異なるインクドットを形成可能なも
の、濃度の異なるインクドットを形成可能なもの、1画
素にインクドットを重ねて形成するものなどである。
【0019】本発明の記録媒体は、インク滴の吐出量が
略同一であるノズルユニットを複数個組み合わせて構成
するノズルブロックから吐出されるインク滴により、入
力された画像データに基づき、印刷媒体上にインクドッ
トを形成して、インクドットの分布により画像を記録す
るためのプログラムをコンピュータに読み取り可能にし
た記録媒体であって、前記入力された画像データに基づ
き、インクドットの形成の可否を判断する機能と、前記
ノズルブロック毎に、予め検出されたインク吐出量のバ
ラツキに基づき、インクドットの形成条件を補正する機
能と、前記補正されたインクドットの形成条件に基づ
き、前記ノズルブロックを駆動する機能とをコンピュー
タに実現させるプログラムを記録したことを要旨とす
る。
【0020】上記の記録媒体の記録されたプログラム
が、前記コンピュータに実行されることにより、先に説
明した本発明の印刷装置を実現することができる。
【0021】また、本発明の記録媒体は、インク滴の吐
出量が略同一であるノズルユニットを複数個組み合わせ
て構成するノズルブロックから吐出されるインク滴によ
り、入力された画像データに基づき、印刷媒体上にイン
クドットを形成して、インクドットの分布により画像を
記録するためのプログラムのデータをコンピュータに読
み取り可能にした記録媒体であって、前記ノズルブロッ
ク毎に、予め検出されたインク吐出量のバラツキに基づ
き、インクドットの形成条件を補正するためのプログラ
ムのデータを記録することもできる。
【0022】ノズルブロックから吐出されるインク滴1
個当たりの吐出量はノズルブロック毎に異なる場合があ
る。従って、例えば、ノズルブロックを交換する際に上
記の記録媒体を用いることにより、インクドットの形成
条件を補正するためのデータを適切に更新することがで
きる。
【0023】なお、記憶媒体としては、フレキシブルデ
ィスクやCD−ROM,光磁気ディスク,ICカード,
ROMカートリッジ,パンチカード,バーコードなどの
符号が印刷された印刷物,コンピュータの内部記憶装置
(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置
等、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用で
きる。また、コンピュータに上記の画像処理の制御機能
を実現させるコンピュータプログラムを、通信を介して
供給するプログラム供給装置としての態様も含む。
【0024】また、本発明のノズルユニットを複数個備
えるノズルブロックの製造方法は、前記ノズルユニット
を作製する工程と、前記ノズルユニットをインク滴の吐
出量により、予め定めたランクにランク分けする工程
と、前記ランク分けされたノズルユニットを同一ランク
毎に組合わせてノズルブロックを作製する工程と、を備
えることを要旨とする。
【0025】このようにノズルブロックの製造を行うこ
とにより、上述の印刷装置、印刷方法および記録媒体を
実現することができる。
【0026】
【発明の他の態様】本発明は以下のような態様を採るこ
ともできる。上述したインク滴の吐出量が略同一である
ノズルブロックを組み合わせて集合ヘッドを製造する態
様である。こうすることにより、集合ヘッド毎にインク
ドットの形成条件の補正を行うことが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき説明する。 A.第1の実施例: (1)装置の構成:図1は、本発明の実施例としての画
像処理装置および印刷装置の構成を示すブロック図であ
る。図示するように、コンピュータ90にスキャナ12
とプリンタ22とが接続されている。このコンピュータ
90に所定のプログラムがロードされ実行されることに
より画像処理装置として機能する他、プリンタ22と併
せて印刷装置として機能する。このコンピュータ90
は、プログラムに従って画像処理に関わる動作を制御す
るための各種演算処理を実行するCPU81を中心に、
バス80により相互に接続された次の各部を備える。R
OM82は、CPU81で各種演算処理を実行するのに
必要な各種プログラムやデータを予め格納しており、R
AM83は、同じくCPU81で各種演算処理を実行す
るのに必要な各種プログラムやデータが一時的に読み書
きされるメモリである。入力インタフェース84は、ス
キャナ12やキーボード14からの信号の入力を司り、
出力インタフェース85は、プリンタ22へのデータの
出力を司る。CRTC86は、カラー表示可能なCRT
21への信号出力を制御する。ディスクコントローラ
(DDC)87は、ハードディスク16やフレキシブル
ドライブ15あるいは図示しないCD−ROMドライブ
との間のデータの授受を制御する。ハードディスク16
には、RAM83にロードされて実行される各種プログ
ラムやデバイスドライバの形式で提供される各種プログ
ラムなどが記憶されている。
【0028】この他、バス80には、シリアル入出力イ
ンタフェース(SIO)88が接続されている。このS
IO88は、モデム18に接続されており、モデム18
を介して、公衆電話回線PNTに接続されている。コン
ピュータ90は、このSIO88およびモデム18を介
して、外部のネットワークに接続されており、特定のサ
ーバSVに接続することにより、画像処理に必要なプロ
グラムをハードディスク16にダウンロードすることも
可能である。また、必要なプログラムをフレキシブルデ
ィスクFDやCD−ROMによりロードし、コンピュー
タ90に実行させることも可能である。
【0029】図2は、本印刷装置のソフトウェアの構成
を示すブロック図である。コンピュータ90では、所定
のオペレーティングシステムの下で、アプリケーション
プログラム95が動作している。オペレーティングシス
テムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96
が組み込まれており、アプリケーションプログラム95
からは、これらのドライバを介して、プリンタ22に転
送するための画像データFNLが出力されることにな
る。画像のレタッチなどを行うアプリケーションプログ
ラム95は、スキャナ12から画像を読み込み、これに
対して所定の処理を行いつつビデオドライバ91を介し
てCRT21に画像を表示している。スキャナ12から
供給されるデータORGは、カラー原稿から読み取ら
れ、レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の3
色の色成分からなる原カラー画像データORGである。
【0030】このアプリケーションプログラム95が、
印刷命令を発すると、コンピュータ90のプリンタドラ
イバ96が、画像データをアプリケーションプログラム
95から受け取り、これをプリンタ22が処理可能な信
号(ここではシアン,マゼンタ,イエロ,ブラックの各
色についての多値化された信号)に変換している。図2
に示した例では、プリンタドライバ96の内部には、解
像度変換モジュール97と、色補正モジュール98と、
ハーフトーンモジュール99と、ラスタライザ100と
が備えられている。また、色補正テーブルLUT、記録
率テーブルDTも記憶されている。これらのテーブルは
CD−ROM等から読み込んでも良いし、デフォルトを
予めROMに記憶しておいても良い。
【0031】解像度変換モジュール97は、アプリケー
ションプログラム95が扱っているカラー画像データの
解像度、即ち、単位長さ当りの画素数をプリンタドライ
バ96が扱うことができる解像度に変換する役割を果た
す。こうして解像度変換された画像データは、まだRG
Bの3色からなる画像情報であるから、色補正モジュー
ル98は色補正テーブルLUTを参照しつつ、各画素ご
とにプリンタ22が使用するシアン(C),マゼンタ
(M),イエロ(Y),ブラック(K)の各色のデータ
に変換する。
【0032】色補正されたデータは、例えば256階調
等の幅で階調値を有している。ハーフトーンモジュール
99は、インクドットを分散して形成することにより、
プリンタ22でこの階調値を表現するためのハーフトー
ン処理を実行する。ハーフトーンモジュール99は、記
録率テーブルDTを参照することにより、画像データの
階調値に応じて、それぞれのインクドットの記録率およ
びレベルデータLVLを設定した上で、ハーフトーン処
理を実行する。こうして処理された画像データは、ラス
タライザ100によりプリンタ22に転送すべきデータ
順に並べ替えられ、最終的な画像データFNLとして出
力される。本実施例では、プリンタ22は画像データF
NLに従ってインクドットを形成する役割を果たすのみ
であり画像処理は行っていないが、勿論これらの処理を
プリンタ22で行うものとしても差し支えない。
【0033】次に、図3によりプリンタ22の概略構成
を説明する。図示するように、このプリンタ22は、紙
送りモータ23によって用紙Pを搬送する機構と、キャ
リッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン2
6の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ31に搭
載されたノズルブロック28を駆動してインクの吐出お
よびインクドットの形成を行う機構と、これらの紙送り
モータ23,キャリッジモータ24,ノズルブロック2
8および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御
回路40とから構成されている。
【0034】キャリッジ31をプラテン26の軸方向に
往復動させる機構は、プラテン26の軸と平行に架設さ
れ、キャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と
キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を
張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検
出する位置検出センサ39等から構成されている。
【0035】なお、このキャリッジ31には、ブラック
インク(K)用のカートリッジ71とシアンインク(C
1)用カートリッジ72,ライトシアンインク(C2)
用カートリッジ73,マゼンタインク(M1)用カート
リッジ74,ライトマゼンタインク(M2)用カートリ
ッジ75,イエロインク(Y)用カートリッジ76が搭
載可能である。なお、ライトシアンインク,ライトマゼ
ンタインクは、シアンインク,マゼンタインクに対して
染料の含有量を1/4にしたインクであり、淡ドットを
形成するためのものである。キャリッジ31の下部の集
合ヘッド30には、これらのインクに対応して計6個の
インク吐出用ヘッド61ないし66が形成されており、
キャリッジ31の底部には、この各色用ヘッドにインク
タンクからのインクを導く導入管が立設されている。キ
ャリッジ31にブラックインク用のカートリッジ71お
よびカラーインク用カートリッジ72ないし76を上方
から装着すると、各カートリッジに設けられた接続孔に
導入管が挿入され、各インクカートリッジからインク吐
出用ヘッド61ないし66へのインクの供給が可能とな
る。なお、初めてインクカートリッジが装着された時に
は、専用のポンプによりインクをインク吐出用ヘッド6
1ないし66に吸引する動作が行われる。
【0036】図4は、インク吐出用ヘッド61ないし6
6におけるノズルNzの配列を示す説明図である。ノズ
ルユニット29には、320(160個×2列)個のノ
ズルがノズルピッチkで千鳥状に配列されており、ノズ
ルブロック28にはインク滴1滴当たりの吐出量が略同
一のノズルユニット29が4個縦列して配置されてい
る。これらのノズルユニット29は、その製造工程でイ
ンク滴1滴当たりの吐出量によりランク分けされ(図7
のステップS20)、同ランクのノズルユニット29に
よってノズルブロック28が構成されている(図7ステ
ップS30)。従って、ノズルブロック28毎にインク
吐出量にバラツキがある場合がある。それらのノズルユ
ニット29は、一体となって一つのノズルブロック28
として機能するように設けられており、ノズルユニット
29間の副走査方向の距離は、いわゆるインターレース
印刷が可能なように、隣接するノズルユニット29の最
端のノズルNz間の距離が印刷媒体に形成されるインク
ドットの副走査方向の距離の整数倍になるように配置さ
れている。図4に示すように、本実施例では、各ノズル
ブロック28は、それぞれブラック(K),シアン(C
1),ライトシアン(C2),マゼンタ(M1),ライ
トマゼンタ(M2),イエロ(Y)の単色のインクを吐
出する。
【0037】各ノズルNzには電歪素子の一つであって
応答性に優れたピエゾ素子PEが配置されている。ピエ
ゾ素子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路
に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PEは、周
知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、電気―
機械エネルギの変換を極めて高速に行う素子である。本
実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間
に所定時間幅の電圧を印加することにより、ピエゾ素子
PEが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路の一側壁
を変形させる。この結果、インク通路の体積はピエゾ素
子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するイ
ンクが粒子となってノズルNzの先端より高速に吐出さ
れる。このインク粒子がプラテン26に装着された用紙
Pに染み込むことにより印刷が行われる。
【0038】次に、プリンタ22の制御回路40の内部
構成を説明するとともに、図4に示した複数のノズルユ
ニット29から構成されるノズルブロック28を駆動す
る方法について説明する。図5は制御回路40の内部構
成等を示す説明図である。図5に示すように、この制御
回路40の内部には、CPU41,PROM42,RA
M43の他、コンピュータ90とのデータのやり取りを
行うPCインタフェース44と、紙送りモータ23,キ
ャリッジモータ24および操作パネル32などとの信号
のやり取りを行う周辺入出力部(PIO)45と、計時
を行うタイマ46と、ピエゾ素子の駆動電圧波形を生成
する駆動波形生成回路47と、ドットデータや駆動信号
をヘッド駆動回路51に送信するためのインタフェース
49などが設けられており、これらの素子および回路は
バス48で相互に接続されている。駆動波形生成回路4
7は、D/Aコンバータ(DAC),アンプなどから構
成されており、発振器50のクロック信号に同期してピ
エゾ素子の駆動電圧波形を生成する。この駆動波形生成
回路47は、ノズルブロック毎に駆動波形を補正できる
ようにノズルブロック毎に設けられている。
【0039】図6は、インクドットを形成するための信
号がノズルブロック28に送られる様子を説明する概略
説明図である。駆動波形生成回路47で生成された駆動
信号COMは、インターフェースを介してノズルブロッ
ク28の各ノズルブロック29に伝送される。また、C
PU41,PROM42,RAM43等の制御部からド
ットデータSIが各ノズルユニット29に伝送される。
【0040】ノズルブロック28の駆動の制御は、ヘッ
ド駆動回路51により行われる。ヘッド駆動回路51
は、シフトレジスタ,ラッチ回路,レベルシフタ,スイ
ッチ回路などから構成されている。ドットデータは、発
振器50からのクロック信号に同期して、インタフェー
ス49を介してシフトレジスタに伝送される。このデー
タは、ラッチ回路に一旦保持され、レベルシフタにより
スイッチ回路を動作できる電圧に増幅されて、スイッチ
回路に入力される。このスイッチ回路には、インクドッ
トを形成するか否かに関わらず、駆動波形生成回路47
からの駆動信号がインタフェース49を介して入力され
ている。そして、スイッチ回路の出力側にはピエゾ素子
が接続されており、ドットデータを受け取っているスイ
ッチのみがピエゾ素子に駆動信号を供給し、インク滴が
吐出される。
【0041】図4に示したように、インク吐出用ヘッド
61ないし66は、キャリッジ31の搬送方向に沿って
配列されているから、それぞれのノズル列が用紙Pに対
して同一の位置に至るタイミングは、ずれている。従っ
て、CPU41は、このインク吐出用ヘッド61ないし
66の各ノズルNzの位置の主走査方向のズレを勘案し
た上で、必要なタイミングで各インクドットのオン・オ
フの信号を駆動用バッファ47を介して出力する。この
結果、各色のインクドットは、予め定めた所定の位置に
形成される。また、インク吐出用ヘッド61ないし66
はノズルNzが2列に形成されている点も同様に考慮し
てインクドットのオン・オフの信号の出力が制御されて
いる。
【0042】以上説明したハードウェア構成を有するプ
リンタ22は、紙送りモータ23により用紙Pを搬送し
つつ、キャリッジ31をキャリッジモータ24により往
復動させ、同時にノズルブロック28のインク吐出用ヘ
ッド61ないし66のピエゾ素子PEを駆動して、各色
インク滴の吐出を行い、インクドットを形成して用紙P
上に多色の画像を形成する。
【0043】(2)プリンタの製造工程:ノズルユニッ
ト29の作製からプリンタ22の出荷までの流れを図7
に示す。まず、ノズルユニット29の作製を行う(ステ
ップS10)。作製されたノズルユニット29は、イン
ク滴の吐出量によりランク分けされ(ステップS2
0)、同一ランクのノズルユニットを4個組合せて(図
4参照)ノズルブロック28の作製を行う(ステップS
30)。そして、ノズルブロック28をプリンタ22に
組付け(ステップS40)、ノズルブロック28毎にイ
ンク吐出量の補正を行い(ステップS50)、出荷する
(ステップS60)。なお、ステップS50のインク吐
出量の補正はステップS60の出荷後にユーザが行って
も構わない。
【0044】(3)インク吐出量の補正:図7のステッ
プS50で行われるインク吐出量の補正について図8を
用いて説明する。発振器から出力される駆動信号は、予
め検出されたインク吐出量に基づいて、ノズルブロック
28毎に補正されている。インク滴の吐出量の補正は種
々の方法が知られている。本実施例においては、ピエゾ
素子PEに印加する駆動信号のプロファイルを制御する
ことによりメニスカスMeを制御し、インク吐出量の補
正を行っている。
【0045】図8は、ピエゾ素子PEに印加する駆動信
号のプロファイルとノズルNzから吐出されるインク滴
Ipとの関係を示した説明図である。図8において破線
で示した駆動信号が通常のインクドットを形成する際の
信号である。区間d2において、一旦ピエゾ素子PEへ
の印加電圧を中間電位VMより低下させると、インク通
路の断面積を増大する方向にピエゾ素子PEが変形する
ため、図8の状態Aに示したように、メニスカスMeと
呼ばれるインク界面は、ノズルNzの内側にへこんだ状
態となる。一方、図8の実線で示した駆動信号を用い、
区間d1に示すように印加電圧を中間電位VMより急激
に低下させると、状態aで示すように、メニスカスMe
は状態Aに比べて大きく内側にへこんだ状態となる。次
に、ピエゾ素子PEへの印加電圧を中間電位VMよりも
増加させると(区間d3)、インク通路の断面積を減少
する方向にピエゾ素子PEが変形し、インク滴Ipが吐
出される。この時、メニスカスMeがあまり内側へへこ
んでいない状態(状態A)からは状態Bおよび状態Cに
示すように大きなインク滴Ipが吐出され、メニスカス
Meが大きく内側にへこんだ状態(状態a)からは状態
bおよび状態cに示すように小さなインク滴Ipが吐出
される。
【0046】以上に示したように、印加電圧を中間電位
より低下させる際(区間d1,d2)の電圧の変化率を
制御することにより、メニスカスMeの状態を制御し、
インク滴Ipの吐出量を制御することができる。これに
より、インク滴1滴当たりの吐出量を所定値に補正する
ことができる。
【0047】インク吐出量の補正は、次のようにして行
うこともできる。図9に示したように、インク吐出量の
少ないノズルブロック28については出力する駆動信号
の印加電圧を高く補正し、インク吐出量の多いノズルブ
ロック28については出力する駆動信号の印加電圧を低
く補正する。ピエゾ素子PEは印加電圧を変化させると
歪み量が変化する。これにより、インク滴1滴当たりの
吐出量を所定値に補正することができる。
【0048】これらの補正はPROM42に記憶された
データを書き換えることで行っても良いし、予めノズル
ブロック28毎に複数のデータを書き込んでおき、ノズ
ルブロック28のランクに応じてディップスイッチ等で
切換えて行っても良い(図7のステップS50)。な
お、これらの補正は周知の種々の技術により行うことが
できる。
【0049】(4)ドット形成制御:次に本実施例にお
けるドット形成の制御処理について説明する。ドット形
成制御処理ルーチンの流れを図10に示す。これは、コ
ンピュータ90のCPU81が実行する処理であり、プ
リンタドライバ96の処理の一つとして実行される。
【0050】この処理が開始されると、CPU81は画
像データを入力する(ステップ100)。この画像デー
タは、図2に示したアプリケーションプログラム95か
ら受け渡されるデータであり、画像を構成する各画素毎
にR,G,Bそれぞれの色について、値0ないし255
の256階調の階調値を有するデータである。この画像
データの解像度は、原画像のデータORGの解像度等に
応じて変化する。
【0051】CPU81は、入力された画像データの解
像度をプリンタ22が印刷するための解像度に変換する
(ステップS105)。画像データが印刷解像度よりも
低い場合には、線形補間により隣接する原画像データの
間に新たなデータを生成することで解像度変換を行う。
逆に画像データが印刷解像度よりも高い場合には、一定
の割合でデータを間引くことにより解像度変換を行う。
なお、解像度変換処理は本実施例において本質的なもの
ではなく、この処理を行わずに印刷を実行するものとし
ても構わない。
【0052】次に、CPU81は、色補正処理を行う
(ステップS110)。色補正処理とは、R、G、B各
色の階調値からなる画像データをプリンタ22で使用す
るC,M,Y,K各色の階調値のデータに変換する処理
である。この処理は、R,G,Bのそれぞれの組み合わ
せからなる色をプリンタ22にで表現するためのC,
M,Y,Kの組み合わせを記憶した色補正テーブルLU
T(図2参照)を用いて行われる。色補正テーブルLU
Tを用いて色補正する処理自体については、公知の種々
の技術が適用可能であり、例えば補間計算による処理が
適用できる。
【0053】こうして色補正された画像データに対し
て、CPU81はハーフトーン処理を行う(ステップS
200)。ハーフトーン処理とは、原画像データの階調
値(本実施例では256階調)をプリンタ22が各画素
毎に表現可能な階調数に変換し、画像の中間調を表現す
るためのデータを作成することをいう。本実施例では、
「ドットの形成なし」、「濃ドットの形成」、「淡ドッ
トの形成」の3値化を行っているが、更に多くの階調へ
の多値化を行うものとしても良い。
【0054】本実施例におけるハーフトーン処理の内容
を、図11を用いて簡単に説明する。ハーフトーン処理
では、まずCPU81が画素データDxを入力する(ス
テップS210)。ここで入力される画素データDx
は、色補正処理(図10のステップS110)が施され
たデータであり、C,M,Y,Kの各色につき256階
調の階調値を有する。
【0055】次に、記録率テーブルDTを参照して濃ド
ットおよび淡ドットの記録率を決定し、それらに対応す
る濃ドットレベルデータLVL1および淡ドットレベル
データLVL2の作成を行う(ステップ220)。記録
率テーブルDTは、図16に示したように、入力データ
Dxに対応する濃淡それぞれのインクドットの記録率を
予め定め、それらをテーブルに表したものであり、濃淡
ドットのレベルデータLVL1およびLVL2はインク
ドットの記録率(0ないし100%)を0ないし255
の256段階の値に変換したデータである。
【0056】次に、閾値マトリクスから閾値Dthを読
み込み(ステップS230)、濃ドットレベルデータL
VL1および淡ドットレベルデータLVL2と閾値Dt
hとを比較してそれぞれのインクドットのオン・オフを
決定する(ステップS240)。濃ドットレベルデータ
LVL1が閾値Dthよりも大きければインクドットを
形成し、小さければ形成しない。淡ドットのついても同
様である。これを全ての画素について行う。
【0057】以上で説明した第1の実施例の印刷装置に
よれば、ノズルユニット毎にインク滴の吐出量を補正す
る必要はなく、全てのノズルブロック28についてイン
ク滴の吐出量を所定量に補正することができ、高品質の
印刷画像が得られる。また、駆動波形生成回路47は、
ノズルブロック毎に設ければよく、ノズルユニット毎に
設ける必要もなくなる。また、ノズルブロック28の製
造工程においてインク吐出量にバラツキがあっても、イ
ンク滴1滴当たりの吐出量が略同一のノズルユニット2
9毎に多段階にランク分けをし、そのランク毎にノズル
ブロック28を作製してプリンタ22に設置することが
できるため、ノズルブロック28の製造の歩留まりを上
げることができるという利点もある。
【0058】B.第2の実施例:本発明の第2の実施例
について説明する。ハードウェアの構成は第1の実施例
と同じである(図1参照)。また、ドット形成制御処理
ルーチンも同じである(図10参照)。本実施例では、
第1の実施例に対してソフトウェアの構成が異なり、ノ
ズルブロック28毎に複数の閾値マトリクスを持つ(図
12参照)。なお、本実施例では、第1の実施例で行っ
たインク吐出量の補正は行っていない。そのため、駆動
波形生成回路47を1つとし、駆動信号をそれぞれのノ
ズルユニット29に供給してもよい。
【0059】図12に示すように、本実施例では、プリ
ンタドライバ96内の閾値テーブルTMにノズルブロッ
ク28毎の閾値マトリクスを持つ。インクドットを印刷
媒体上に形成して画像を記録する印刷装置では、一般的
にインクドットを形成するか否かについて閾値マトリク
スを用いて判断している。印刷すべき画像の階調値に対
応するレベルデータ(図11の濃ドットレベルデータL
VL1および淡ドットレベルデータLVL2)が閾値D
thよりも高ければインクドットを形成し、低ければ形
成しない。従って、ノズルブロック28から吐出される
インク滴1滴当たりの吐出量が所定量よりも少なければ
閾値Dthを低く補正した閾値マトリクスを用いてイン
クドットの形成確率を上げることにより形成頻度を上
げ、所定量より多ければ閾値Dthを高く補正した閾値
マトリクスを用いてインクドットの形成確率を下げるこ
とにより形成頻度を下げるのである。閾値マトリクスの
補正はPROM42に記憶されたデータを書き換えるこ
とで行っても良いし、予めノズルブロック28毎に複数
の補正データを書き込んでおき、ディップスイッチ等で
切換えて行っても良い(図7のステップS50)。な
お、ステップS50の閾値の補正はステップS60の出
荷後にユーザが行っても構わない。
【0060】以上で説明した第2の実施例の印刷装置に
よれば、ノズルブロック28毎に閾値マトリクスを持
ち、インクドットの形成頻度をノズルブロック28毎に
補正することにより、ノズルブロック28から吐出され
るインク滴1滴当たりの吐出量が所定量と異なっていて
も、印刷すべき画像の階調値と印刷された画像の階調値
の差をなくすことができ、高品質の印刷画像が得られ
る。また、駆動波形生成回路47をノズルユニット毎に
設ける必要もなくなる。また、ノズルブロック28の製
造工程においてインク吐出量にバラツキがあっても、イ
ンク滴1滴当たりの吐出量が略同一のノズルユニット2
9毎に多段階にランク分けをし、そのランク毎にノズル
ブロック28を作製してプリンタ22に設置することが
できるため、ノズルブロック28の製造の歩留まりを上
げることができるという利点もある。
【0061】C.第3の実施例:本発明の第3の実施例
について説明する。ハードウェアの構成は第1および第
2の実施例と同じである(図1参照)。また、ドット形
成制御処理ルーチンも同じである(図10参照)。本実
施例では、ソフトウェアの構成が異なり、ハーフトーン
モジュールと記録率テーブルDTの間に複数のガンマ補
正テーブルGTを持つ(図13参照)。なお、本実施例
では、第1の実施例で行ったインク滴1滴当たりの吐出
量の補正は行っていない。そのため、駆動波形生成回路
47を1つとし、駆動信号をそれぞれのノズルユニット
29に供給してもよい。
【0062】図13に示すように、本実施例では、プリ
ンタドライバ96内に記録率を補正するためにノズルブ
ロック毎にガンマ補正テーブルGTを持つ。インクドッ
トの記録率は、印刷すべき画像の階調値に対応するレベ
ルデータを決定するものであり、予め記録率テーブルD
Tに表してある。上述したように、レベルデータ(図1
1の濃ドットレベルデータLVL1および淡ドットレベ
ルデータLVL2)が閾値Dthよりも大きいか小さい
かによってインクドットを形成するか否かが決定され
る。従って、基準となる記録率テーブルDTに対して、
ノズルブロック28毎にガンマ補正テーブルGTを用い
てインク滴1滴当たりの吐出量に対応したガンマ補正を
行い、ノズルブロック28から吐出されるインクが所定
量よりも少なければレベルデータを大きくしてインクド
ットの形成確率を上げることにより形成頻度を上げ、所
定量より多ければレベルデータを小さくしてインクドッ
トの形成確率を下げることにより形成頻度を下げるので
ある。
【0063】ガンマ補正について図14を用いて説明す
る。ガンマ補正は、図14(a)に示すように、インク
吐出量が少ない時には入力に対して出力が大きくなるよ
うに、また、図14(b)に示すように、インク吐出量
が多い時には入力に対して出力が小さくなるように濃度
階調を変換する補正であり、そのデータをノズルブロッ
ク28のインク滴1滴当たりの吐出量毎にルックアップ
テーブルに表しておく。基準となる記録率テーブルDT
に対して、ノズルブロック28毎にランクに応じたガン
マ補正を行う。1つのノズルブロック28を用いて2色
以上のインクを吐出する場合は、その色毎にガンマ補正
を行う。記録率の補正はPROM42に記憶されたガン
マ補正テーブルGTを書き換えることで行っても良い
し、予めノズルブロック28毎に複数のガンマ補正テー
ブルGTを書き込んでおき、ディップスイッチ等で切換
えて行っても良い(図7のステップS50)。なお、図
7のステップS50の記録率の補正はステップS60の
出荷後にユーザが行っても構わない。
【0064】以上で説明した第3の実施例の印刷装置に
よれば、ノズルブロック28から吐出されるインク滴1
滴当たりの吐出量が所定量と異なっていても、インクド
ットの形成頻度を補正することにより、記録率の補正に
より印刷すべき画像の階調値と印刷された画像の階調値
の差をなくすことができ、高品質の印刷画像が得られ
る。また、駆動波形生成回路47をノズルユニット毎に
設ける必要もなくなる。また、ノズルブロック28の製
造工程においてインク吐出量にバラツキがあっても、イ
ンク滴1滴当たりの吐出量が略同一のノズルユニット2
9毎に多段階にランク分けをし、そのランク毎にノズル
ブロック28を作製してプリンタ22に設置することが
できるため、ノズルブロック28の製造の歩留まりを上
げることができるという利点もある。
【0065】D.第4の実施例:本発明の第4の実施例
について説明する。図1に示したハードウェアの構成は
上述の実施例と同じである。図示しないが、プリンタ2
2の概略構成(参考図:図3)、制御回路40の内部構
成(参考図:図5)、インクドットを形成するための駆
動信号がインク吐出用ヘッドに送られる様子(参考図:
図6)もインク吐出用ヘッドの個数が増えるのみで同様
である。ソフトウェアの構成は第3の実施例と同じであ
り、ガンマ補正によりインクドットの形成条件の補正を
行う(図13参照)。
【0066】本実施例のノズルブロック28の配列を図
15に示す。図示するように、ブラックインク用のノズ
ルブロック28が主走査方向に3個並べて配置されてい
る。こうすることにより、ブラックインクのみを用いて
印刷を行う際に、より高速な印刷が可能となる。なお、
本実施例では、ブラックインク用のノズルブロック28
のみを3個並べて配置したが、必要に応じてブラックイ
ンク用およびその他のインク用のノズルブロック28の
数を増減しても良い。
【0067】また、本実施例では、第3の実施例で用い
たインクドットの形成条件の補正手段を適用したが、第
1および第2の実施例で用いたインクドットの形成条件
の補正手段を適用しても良い。
【0068】E.その他:なお、本実施例の印刷装置で
は、上述のようにピエゾ素子PEを用いてインク滴を吐
出するインクヘッドを備えたプリンタを用いているが、
他の方法によりインク滴を吐出するプリンタを用いるも
のとしても良い。例えば、インク通路に配置したヒータ
に通電し、インク通路内に発生する気泡(バブル)によ
りインク滴を吐出するタイプのプリンタである。
【0069】以上で説明した本実施例の印刷装置は、コ
ンピュータによる処理を含んでいることから、この処理
を実現するためのプログラムおよびデータを記録した記
録媒体としての実施の態様を採ることもできる。このよ
うな記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−
ROM,光磁気ディスク,ICカード,ROMカートリ
ッジ,パンチカード,バーコードなどの符号が印刷され
た印刷物,コンピュータの内部記憶装置(RAMやRO
Mなどのメモリ)および外部記憶装置等のコンピュータ
が読み取り可能な種々の媒体を利用できる。また、コン
ピュータに、上記で説明した画像処理を行うコンピュー
タプログラムおよびデータを、通信経路を介して供給す
るプログラム供給装置としての態様も可能である。
【0070】以上、本発明のいくつかの実施の形態につ
いて説明したが、本発明はこのような実施の形態になん
ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
内において種々なる態様での実施が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷装置の概略構成図である。
【図2】本発明の印刷装置の第1の実施例のソフトウェ
アの構成を示す説明図である。
【図3】本発明のプリンタの概略構成図である。
【図4】ノズルブロック28におけるノズルユニット2
9およびノズルNzの配置を示す説明図である。
【図5】プリンタの制御装置の内部構成を示す説明図で
ある。
【図6】インクドットを形成するための駆動信号がイン
ク吐出用ヘッドに送られる様子を示す概略説明図であ
る。
【図7】ノズルユニット29の作製からプリンタの出荷
までの流れを説明する説明図である。
【図8】ピエゾ素子PEに印加する駆動信号のプロファ
イルとノズルNzから吐出されるインク滴Ipの関係を
説明する説明図である。
【図9】ピエゾ素子PEに印加する駆動信号の補正によ
るインク吐出量の補正について説明する説明図である。
【図10】ドット形成制御処理ルーチンの流れを示すフ
ローチャートである。
【図11】ハーフトーン処理ルーチンの流れを示すフロ
ーチャートである。
【図12】本発明の印刷装置の第2の実施例のソフトウ
ェアの構成を示す説明図である。
【図13】本発明の印刷装置の第3の実施例のソフトウ
ェアの構成を示す説明図である。
【図14】ガンマ補正について例示説明する説明図であ
る。
【図15】本発明の印刷装置の第4の実施例のノズルブ
ロック28におけるノズルユニット29およびノズルN
zの配置を示す説明図である。
【図16】本発明の印刷装置における画像の階調値と濃
淡インクドットの記録率およびレベルデータの関係を例
示するグラフである。
【符号の説明】
12…スキャナ 14…キーボード 15…フレキシブルドライブ 16…ハードディスク 18…モデム 21…CRT 22…プリンタ 23…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…ノズルブロック 29…ノズルユニット 30…集合ヘッド 31…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 41…CPU 42…プログラマブルROM(PROM) 43…RAM 44…PCインタフェース 45…周辺入出力部(PIO) 46…タイマ 47…駆動波形生成回路 48…バス 49…インタフェース 50…発振器 51…ヘッド駆動回路 61〜66…インク吐出用ヘッド 71…ブラックインク用カートリッジ 72〜76…カラーインク用カートリッジ 80…バス 81…CPU 82…ROM 83…RAM 84…入力インタフェース 85…出力インタフェース 86…CRTC 87…ディスクコントローラ(DDC) 88…シリアル入出力インタフェース 90…コンピュータ 91…ビデオドライバ 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…解像度変換モジュール 98…色補正モジュール 99…ハーフトーンモジュール 100…ラスタライザ
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA04 EC08 EC42 EC72 EC76 ED07 ED09 EE03 2C057 AF24 AG15 AG44 AP72 AP82 AP90

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズルユニットからなるノズルブ
    ロックを複数個備え、該ノズルブロックから吐出される
    インク滴により印刷媒体上にインクドットを形成して、
    該インクドットの分布により画像を記録する印刷装置で
    あって、 前記ノズルブロックは、インク滴の吐出量が略同一であ
    るノズルユニットを複数個組み合わせて構成し、 印刷すべき画像の画像データを画素毎に順次入力する画
    像データ入力手段と、 前記入力された画像データに基づき、インクドットの形
    成の可否を判断するインクドット形成判断手段と、 前記ノズルブロック毎に、予め検出されたインク吐出量
    のバラツキに基づき、インクドットの形成条件を補正す
    るインクドット形成条件補正手段と、 前記補正されたインクドットの形成条件に基づき、前記
    ノズルブロックを駆動するノズルブロック駆動手段とを
    備える印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記インクドット形成条件補正手段は、前記ノズルブロ
    ック毎にインク滴1滴当たりの吐出量を補正する手段で
    ある印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記インクドット形成条件補正手段は、前記ノズルブロ
    ック毎に単位面積当たりのインクドットの形成頻度を補
    正する手段である印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の印
    刷装置であって、 少なくとも1つのノズルブロックを構成するノズルユニ
    ットは、全て同一色のインク滴を吐出する印刷装置。
  5. 【請求項5】 インク滴の吐出量が略同一であるノズル
    ユニットを複数個組み合わせて構成するノズルブロック
    から吐出されるインク滴により、入力された画像データ
    に基づき、印刷媒体上にインクドットを形成して、イン
    クドットの分布により画像を記録する印刷方法であっ
    て、 前記入力された画像データに基づき、インクドットの形
    成の可否を判断し、 前記ノズルブロック毎に、予め検出されたインク吐出量
    のバラツキに基づき、インクドットの形成条件を補正
    し、 前記補正されたインクドットの形成条件に基づき、前記
    ノズルブロックを駆動する印刷方法。
  6. 【請求項6】 インク滴の吐出量が略同一であるノズル
    ユニットを複数個組み合わせて構成するノズルブロック
    から吐出されるインク滴により、入力された画像データ
    に基づき、印刷媒体上にインクドットを形成して、イン
    クドットの分布により画像を記録するためのプログラム
    をコンピュータに読み取り可能にした記録媒体であっ
    て、 前記入力された画像データに基づき、インクドットの形
    成の可否を判断する機能と、 前記ノズルブロック毎に、予め検出されたインク吐出量
    のバラツキに基づき、インクドットの形成条件を補正す
    る機能と、 前記補正されたインクドットの形成条件に基づき、前記
    ノズルブロックを駆動する機能とをコンピュータに実現
    させるプログラムを記録した記録媒体。
  7. 【請求項7】 インク滴の吐出量が略同一であるノズル
    ユニットを複数個組み合わせて構成するノズルブロック
    から吐出されるインク滴により、入力された画像データ
    に基づき、印刷媒体上にインクドットを形成して、イン
    クドットの分布により画像を記録するためのプログラム
    のデータをコンピュータに読み取り可能にした記録媒体
    であって、 前記ノズルブロック毎に、予め検出されたインク吐出量
    のバラツキに基づき、インクドットの形成条件を補正す
    るためのプログラムのデータを記録した記録媒体。
  8. 【請求項8】 ノズルユニットを複数個備えるノズルブ
    ロックの製造方法であって、 前記ノズルユニットを作製する工程と、 前記ノズルユニットをインク滴の吐出量により、予め定
    めたランクにランク分けする工程と、 前記ランク分けされたノズルユニットを同一ランク毎に
    組合わせてノズルブロックを作製する工程と、を備える
    製造方法。
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