JP2000177150A - 印刷装置、印刷方法および記録媒体 - Google Patents

印刷装置、印刷方法および記録媒体

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JP2000177150A
JP2000177150A JP10362391A JP36239198A JP2000177150A JP 2000177150 A JP2000177150 A JP 2000177150A JP 10362391 A JP10362391 A JP 10362391A JP 36239198 A JP36239198 A JP 36239198A JP 2000177150 A JP2000177150 A JP 2000177150A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単色印刷を行うプリンタにおいて、バンディ
ングを防止するとともに、滑らかな諧調表現を可能とし
て画質を向上する。 【解決手段】 インクジェットプリンタにおいて、ブラ
ックにつき、濃度の異なるインクK1〜K4を備える。
バンディングが比較的生じやすいといわれる中間諧調を
含む区間Dでは、これらのうち3種類のインクを用いて
ドットが形成される様、各インクの記録率を設定する。
こうすることにより、上述の区間Dでは、各ラスタをそ
れぞれのインクに対応した3本以上のノズルで形成する
ことになるため、ドットの形成位置にずれが生じる特性
を有するノズルが含まれている場合でも、ラスタ全体が
ずれることを回避でき、バンディングを軽減することが
できる。また、濃度の異なるインクを用意することで、
滑らかな諧調表現を実現することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一色のドットを
形成して印刷媒体上に該単一色の多階調の画像を印刷可
能な印刷装置、印刷方法並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクを吐出して画像を多色多階
調で印刷するインクジェットプリンタが、コンピュータ
の出力装置として広く用いられている。インクジェット
プリンタは、各画素ごとにはドットのオン・オフの2値
しか表現し得ない。従って、ハーフトーン処理によっ
て、画像の階調値をドットの分布によって表現するよう
に、各画素ごとのドットのオン・オフを決めている。ま
た、シアン、マゼンタ、イエロという三原色によるドッ
トの記録密度によって種々の色を表現している。ドット
の形成は、ヘッドを印刷用紙に対して一方向に往復動す
る主走査と、主走査と交差する方向に印刷用紙を搬送す
る副走査とを繰り返し実行することによって行われるも
のが一般的である。
【0003】近年、プリンタに要求される画質は高まる
傾向にある。例えば、プリンタのドットを微細にし、高
解像度での印刷が図られている。また、インクジェット
プリンタでは、インクを吐出するノズルの機械的製造誤
差などに起因するドットの形成位置のずれによってバン
ディングと呼ばれる筋状の濃度ムラが生じ、画質が低下
することがあるが、かかるずれを軽減して画質を向上す
るためにいわゆるオーバラップ方式による記録が提案さ
れている。オーバラップ方式による記録とは、各ラスタ
を2本以上のノズルで形成する方法をいう。例えば、一
ラスタ上の奇数番目の画素のみを1回目の主走査で形成
し、偶数番目の画素を2回目の主走査で1回目とは異な
るノズルを用いて形成するのである。こうすることによ
り、ドットの形成位置のずれを画像領域内で分散させる
ことができ、画質を向上することができる。
【0004】プリンタの画質の向上を図った技術とし
て、各画素ごとに3値以上の階調表現を可能にした、い
わゆる多値プリンタが提案されている。多値プリンタと
しては、例えば、同一の色相につき濃度の異なる2種類
以上のインクを備えることによって濃淡のドットを形成
可能なプリンタや、インクの吐出量を段階的に変化させ
てドットを形成するプリンタなどが挙げられる。これら
の多値プリンタにおいても、各画素ごとに表現可能な階
調数は画像データの階調範囲よりも低いため、ドットの
分布によって階調表現を行うが、各画素ごとに3値以上
の階調表現が可能であるため階調表現が滑らかになり、
高画質な印刷を実現することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、プリンタでは、
このように種々の技術により画質の向上が図られてきた
が、これらは主として多色印刷における画質の向上を対
象としており、単色印刷での画質の向上は十分に図られ
ていなかった。ここでいう単色印刷とは、黒など特定の
単一色のインクのみを備える単色印刷専用のプリンタに
よる印刷や、多色印刷可能なプリンタにおける単色印刷
モードでの印刷をいう。従来、このような単色印刷にお
いては、バンディングの軽減や滑らかな階調表現などは
十分考慮されていなかった。
【0006】従来、単色印刷は文字など、画質への影響
が比較的低い画像の印刷に主として適用されてきた。こ
れに対し、近年では、例えば、X線写真をプリンタで印
刷する場合など、単色印刷でも階調表現に優れた、高解
像度な印刷が要求されるようになってきた。従来の単色
印刷は、これらの要求に応えられる程、十分な画質を有
してはいなかった。
【0007】本発明は、かかる課題に鑑みなされたもの
であり、単色印刷を行う印刷装置において、バンディン
グを低減するとともに、階調表現を滑らかにして画質を
向上する技術を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明では
以下の手段を採用した。本発明の印刷装置は、ヘッドと
印刷媒体とを一方向に相対的に往復動しつつ該方向に並
んだ特定の単一色のドット列を形成する主走査と、該ヘ
ッドに対し前記一方向と交差する方向に印刷媒体を相対
的に送る副走査とを行って、前記印刷媒体上に前記単一
色の画像を印刷可能な印刷装置であって、該単一色につ
き、それぞれ単位面積当たりの濃度の異なるドットを形
成可能なドット形成要素を3種類以上備えるヘッドと、
各画素ごとに階調値を有する画像データを入力する入力
手段と、前記濃度の異なる各ドットの記録率と階調値と
の対応関係であって、所定の範囲では少なくとも3種類
のドットの記録率が有意な値に設定された関係を記憶す
る記憶手段と、前記関係を参照しつつ、前記画像データ
に基づいて、各画素ごとに前記それぞれのドットのオン
・オフを設定してハーフトーン処理するハーフトーン手
段と、前記処理結果に基づいて、前記主走査を行う主走
査手段とを備えることを要旨とする。
【0009】かかる印刷装置によれば、濃度の異なるド
ットを形成可能なドット形成要素を3種類以上備えてお
り、階調値が所定の範囲内では、少なくとも3種類のド
ット形成要素を使って画像が記録される。3種類以上の
全てのドット形成要素が一様にドットの形成位置にずれ
が生じる特性を有していることは稀だから、ドットの形
成位置にずれが生じるドット形成要素が上記ヘッドに含
まれている場合であっても、3種類のドット形成要素を
用いて画像を記録することによって、形成位置のずれを
分散させることができ、いわゆるバンディングの発生を
抑制することができる。なお、画像の印刷に使用される
3種類以上のドットは、前記所定の範囲内で統一されて
いる必要はない。例えば、所定の範囲の低階調側では
A,B,Cの3種類のドットを用い、高階調側ではB,
C,Dの3種類のドットを用いるものとしてもよい。
【0010】ここで、3種類以上のドット形成要素を備
えることがバンディングを抑制するために妥当である理
由について説明する。従来の印刷装置では、多色の画像
を印刷する際に主としてシアン、マゼンタ、イエロの三
原色でそれぞれ形成されるドットの分布によって種々の
色彩を表現し、画像を印刷していた。単色の場合には、
ブラックのインクを用いて画像を印刷していた。この
際、多色の画像を印刷したときはバンディングが比較的
生じにくく、単色の画像を印刷したときはバンディング
が比較的生じやすいことが見いだされた。いずれの場合
であっても、各色ごとに見れば各ラスタを1個のドット
形成要素で記録している点に相違はないため、バンディ
ングの生じ易さについての原因は明らかでなかった。
【0011】本発明の発明者は、精緻な分析に基づき、
上述の現象は以下の原因に依るものであるとの結論に至
った。多色の画像を印刷する場合、画像の各領域のラス
タは各色ごとに見れば1個のドット形成要素で記録され
るに過ぎないが、画像全体としてみれば上記三原色に対
応する3個のドット形成要素で記録される。各ラスタを
構成するドット形成要素が一様にドットの形成位置にず
れが生じる特性を有していることは稀であるから、上述
の3個のドット形成要素の中にドットの記録位置にずれ
が生じるドット形成要素が含まれていても、他の2個の
ドット形成要素が適正な位置にドットを形成することに
よって、ずれによる影響が緩和される。上記三原色に加
えてブラックや、濃度の低い淡シアン、淡マゼンタを用
いる印刷装置では、さらに影響が緩和される。また、先
に説明したオーバラップ方式による記録を適用すれば、
各ラスタを6個以上のドット形成要素で形成することに
なり、ドットの形成位置のずれによる影響がさらに緩和
される。
【0012】これに対し、単一色のみで画像を印刷する
ときは、画像全体として見た場合でも、各ラスタは1個
のドット形成要素で記録されることに変わりない。オー
バラップ記録を行ったとしても、各ラスタは2個のドッ
ト形成要素で記録されるに過ぎない。単色印刷の場合に
は、多色で印刷を行う場合に比較して、各ラスタの形成
に適用されるドット形成要素の数が極端に少ないのであ
る。従って、各ラスタを構成するドット形成要素にドッ
トの記録位置がずれる特性を有するものが含まれている
場合には、そのずれがバンディングとして視認され易い
のである。
【0013】本発明は、このような原因分析に基づいて
なされた。本発明の印刷装置は、特定の単一色につき3
種類のドット形成要素を用いてラスタを形成することが
できる。従って、バンディングの生じ易さを、少なくと
もシアン、マゼンタ、イエロの3色を用いて多色印刷を
実行した場合と同程度にまで低減することができる。こ
の結果、従来の単色印刷に比べてバンディングの発生を
抑制した高画質な印刷を実現することができる。本発明
の印刷装置において、ドット形成要素の種類を増やした
り、オーバラップ記録による印刷を実行したりすれば、
更にバンディングの発生を抑制することができることは
いうまでもない。
【0014】本発明の印刷装置は、さらに単一色につ
き、濃度の異なるドットを形成可能なドット形成要素を
備えている。従って、各画素ごとにドットのオン・オフ
の2値以上の階調値を表現することができる。従って、
滑らかな階調表現を実現することができ、単色印刷にお
ける画質を大きく向上することができる。
【0015】また、各ラスタを構成するドット形成要素
として、同一濃度のドットを形成する要素ではなく、濃
度の異なるドットを形成する要素を備えることで、本発
明の印刷装置はバンディングをさらに抑制することがで
きる。単一の濃度でドットを形成する場合は、階調値に
応じて該ドットの記録密度が一義的に設定される。これ
に対して、濃度の異なるドットを形成可能にすれば、ド
ットの記録密度に自由度を持たせた設定が可能となる。
一例として、濃淡2種類のドットを形成可能とし、1つ
のドットで濃ドットは淡ドットの2倍の濃度を表現可能
である場合を考える。所定の領域に濃ドットを5つ形成
して表現される濃度は、全てを淡ドットに置換すれば淡
ドットを10個形成して表現することができる。一部を
淡ドットに置換することもでき、4つの濃ドットと2つ
の淡ドットにより表現することもできる。このように両
者の記録の割合を変えることによって、両者を併せたド
ットの記録密度を変更することができる。
【0016】バンディングの生じ易さはドットの記録密
度と関係があり、記録密度が比較的低くドットが疎に形
成される領域や、記録密度が非常に高くドットが密に形
成される領域では、一般にバンディングが生じにくい。
本発明の印刷装置によれば、濃度の異なるドットを形成
可能にすることによって、ドットの記録率をこのように
バンディングが生じにくい状態に設定することが可能と
なる。従って、各ラスタを3個以上の異なるドット形成
要素で形成する効果に加えて、さらにバンディングの発
生を抑制することが可能となる。
【0017】前記所定の範囲は、種々の階調値に設定す
ることが可能であり、もちろん、画像データの全範囲に
設定することもできるが、前記所定の範囲は、ドットの
形成位置のずれによる画質への影響が視認され易い階調
値であるものとすることが望ましい。
【0018】これらの階調値で3種類以上のドットを用
いて画像を印刷するものとすれば、バンディングの抑制
による画質の向上効果を大きく得ることができる。な
お、所定の範囲は、一つの連続した範囲である必要はな
く、複数の範囲で設定しても構わない。所定の範囲以外
の階調値では、2種類のドットを混在して画像を印刷す
るものとしてもよいし、1種類のドットで画像を印刷す
るものとしてもよい。なお、画質への影響が視認され易
い階調値は画像の種類や解像度などに応じて種々設定す
ることができ、例えば上記階調値を中間階調とすること
ができる。つまり、画像データの階調値の最小値を含む
低階調の領域、および画像データの最大値を含む高階調
の領域を除く範囲である。
【0019】また、本発明の印刷装置において、前記関
係は、前記所定の範囲で有意の記録率に設定された前記
少なくとも3種類のドットのうち最も濃度が高いドット
の記録率が有意な値となる下限の階調値において、該最
も濃度が高いドットよりも一段階濃度の低いドットの記
録率が他のいずれのドットの記録率よりも高い値に設定
された関係であるものとすることが望ましい。
【0020】こうすれば、画像の粒状感を向上した高画
質な印刷を実現することができる。例えば、所定の範囲
でA,B,Cの3種類のドットの記録率が有意な値にな
っているものとする。単位面積当たりの濃度はAが最も
低く、B,Cの順に濃度が高くなるものとする。所定の
範囲において、最も濃度が高いドットCの記録率が有意
の値となる領域には下限の階調値が存在する。この下限
は、所定の範囲自体の下限と一致する場合もあれば、一
致しない場合もある。例えば、所定の範囲の低階調側で
は、a,A,Bの3種類のドットの記録率が有意とな
り、ドットCの記録率が値0となっているような場合に
は、上記下限の階調値は所定の範囲の下限とは一致しな
い。
【0021】かかる下限の階調値において、最も濃度の
低いドットAの記録率が高い場合を考える。かかる場
合、ドットCが形成され始める領域では、ドットAが主
として形成されていることになる。ドットAとドットC
とは濃度差が大きいため、ドットAが主として形成され
ている領域中にドットCを形成すれば、ドットCが視認
されやすい。これに対し、上記発明の印刷装置では、上
述の下限の階調値において、ドットCよりも一段階濃度
の低いドットBの記録率をA,B,Cの各ドット中で最
も高い値に設定する。こうすることによって、ドットC
が形成され始める領域では、ドットCと比較的近い濃度
を有するドットBが主として形成されていることにな
る。かかる領域中にドットCを形成すれば、ドットCは
視認されにくい。上記発明の印刷装置によれば、このよ
うに濃度が高いドットの視認性を抑えることができるた
め、画像の粒状感を向上することができる。
【0022】上記発明の印刷装置は、「最も濃度が高い
ドットの記録率が有意な値となる下限の階調値」の全て
において、一段階濃度の低いドットの記録率が最も高く
設定されている必要はない。前記所定の範囲内にかかる
条件を満足する階調値が複数存在する場合には、いずれ
かの階調値においてのみ「一段階濃度の低いドットの記
録率が最も高く設定」されているものとしても構わな
い。前記所定の範囲の下限値は必ず「最も濃度が高いド
ットの記録率が有意な値となる下限の階調値」を満足す
るから、例えば、かかる階調値においてのみ「一段階濃
度の低いドットの記録率が最も高く設定」されているも
のとしてもよい。
【0023】本発明の印刷装置において、ドット形成要
素がインクを吐出してドットを形成するものである場合
には、ドット形成要素は、吐出するインク量が異なるも
のとすることもできるし、前記ドット形成要素は、それ
ぞれ濃度の異なるインクを吐出してドットを形成可能な
要素であるものとすることもできる。
【0024】前者によれば、単一のインクを共通して用
いることができる利点があり、後者によれば、濃度を幅
広い範囲で精度よく変更することができる利点がある。
もちろん、両者を組み合わせることによって、更に幅広
い範囲で濃度の異なるドットを形成可能にしてもよい。
【0025】本発明の印刷装置は、多色の印刷が可能な
印刷装置において前記単一色での印刷を行う印刷モード
を有するものとしてもよいが、前記ヘッドは、前記単一
色でのみドットを形成可能なヘッドであるものとするこ
とが望ましい。つまり、単一色での印刷を専用に行う印
刷装置である。このような印刷装置によれば、他色のイ
ンクを備える必要がないから、単一色につき濃度の異な
るインクを多数備えることが可能となり、バンディング
の軽減および階調表現の向上を十分に図ることができ
る。
【0026】また、本発明の印刷装置において、前記単
一色はいかなる色に設定しても構わないが、現実の用途
として、前記単一色は黒であるものとすることが望まし
い。
【0027】本発明の印刷装置が、濃度の異なるインク
を吐出してドットを形成するヘッドを備える印刷装置で
ある場合、本発明は該印刷装置とサブコンビネーション
に当たるインクカートリッジの発明として構成すること
もできる。つまり、本発明の印刷装置に使用されるイン
クカートリッジであって、前記単一色につき濃度の異な
る3種類以上のインクを蓄えるインクカートリッジであ
る。かかるインクカートリッジを搭載することにより、
本発明の印刷装置は先に説明した態様で、高画質な印刷
を実現することができる。なお、インクカートリッジを
取り替えることによって、該単一色を複数の色に変更可
能な構成とすることも可能である。
【0028】本発明は以下に示す印刷方法として構成す
ることもできる。本発明の印刷方法は、特定の単一色に
ついて、濃度の異なるドットを形成可能なドット形成要
素を3種類以上備えるヘッドにより、各画素ごとに階調
値を有する画像データに基づいて印刷媒体上にドットを
形成することで、前記単一色の画像を印刷する印刷方法
であって、前記階調値が所定の範囲にある領域では、前
記ヘッドに備えられた少なくとも3種類のドット形成要
素を用いてドットを形成する印刷方法である。
【0029】かかる印刷方法においては、(a)前記画
像データを入力する工程と、(b)前記濃度の異なる各
ドットの記録率と階調値との対応関係であって、前記所
定の範囲では少なくとも3種類のドットの記録率が有意
な値に設定された関係を参照しつつ、前記画像データに
基づいて、各画素ごとに前記それぞれのドットのオン・
オフを設定してハーフトーン処理する工程と、(c)前
記処理結果に基づいて、前記ヘッドを駆動して、前記ド
ットを形成する工程とを備えるものとすることができ
る。
【0030】これらの印刷方法によれば、先に印刷装置
として説明した作用に基づいて高画質な単色印刷を実現
することができる。
【0031】本発明は以下に示す記録媒体として構成す
ることもできる。つまり、本発明の記録媒体は、特定の
単一色について、濃度の異なるドットを形成可能なドッ
ト形成要素を3種類以上備えるヘッドを有し、該単一色
の画像を印刷可能な印刷装置に供給するデータを、画像
データから生成するためのプログラムをコンピュータ読
みとり可能に記録した記録媒体であって、画像データに
基づいてハーフトーン処理する際に用いられ、前記濃度
の異なる各ドットの記録率と階調値との対応関係を表し
たテーブルとして、所定の範囲では少なくとも3種類の
ドットの記録率が有意な値に設定された関係を表すテー
ブルを記録した記録媒体である。
【0032】かかる記録媒体に記録されたプログラムが
実行されると、濃度の異なる3種類のドットを使い分け
て画像を印刷することができ、先に印刷装置で説明した
作用に基づいて単一色での高画質な印刷を実現すること
ができる。ここで、記憶媒体としては、フレキシブルデ
ィスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、
ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの
符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置
(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等
の、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用でき
る。また、通信経路を介してコンピュータに上記プログ
ラムを供給するプログラム供給装置としての態様も含
む。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき説明する。 (1)装置の構成:図1は、本発明の一実施例としての
印刷装置の構成を示すブロック図である。図示するよう
に、コンピュータ90にスキャナ12とプリンタ22と
が接続されている。このコンピュータ90に所定のプロ
グラムがロードされ実行されることにより印刷装置とし
て機能する。例えば、スキャナ12で読み込んだ画像に
種々のレタッチを施した上でプリンタ22により印刷を
行う機能を実現することができる。後述する通り、プリ
ンタ22は単色での印刷専用のモノクロプリンタであ
り、スキャナ12から読み込む画像もモノクロの画像で
ある。実施例の印刷装置は、スキャナ12に代えて、X
線写真をディジタルで撮影するカメラを画像の入力機器
として構成することも可能である。
【0034】印刷装置の一部を構成するコンピュータ9
0は、プログラムに従って印刷に関わる動作を制御する
CPU81、ROM82、RAM83を中心に、バス8
0により相互に接続された次の各部を備える。入力イン
ターフェイス84は、スキャナ12やキーボード14か
らの信号の入力を司り、出力インタフェース85は、プ
リンタ22へのデータの出力を司る。CRTC86は画
像を表示可能なCRT21への信号出力を制御し、ディ
スクコントローラ(DDC)87は、ハードディスク1
6やCD−ROMドライブ15あるいは図示しないフレ
キシブルドライブとの間のデータの授受を制御する。ハ
ードディスク16には、RAM83にロードされて実行
される各種プログラムやデバイスドライバの形式で提供
される各種プログラムなどが記憶されている。
【0035】このほか、バス80には、シリアル入出力
インタフェース(SIO)88が接続されている。この
SIO88は、モデム18に接続されており、モデム1
8を介して、公衆電話回線PNTに接続されている。コ
ンピュータ90は、このSIO88およびモデム18を
介して、外部のネットワークに接続されており、特定の
サーバーSVに接続することにより、画像の印刷に必要
なプログラムをハードディスク16にダウンロードする
ことも可能である。また、必要なプログラムをフレキシ
ブルディスクFDやCD−ROMによりロードし、コン
ピュータ90に実行させることも可能である。当然、こ
れらのプログラムは、印刷に必要なプログラム全体をま
とめてロードする態様を採ることもできるし、例えば本
実施例に特徴的な部分のみをモジュールとしてロードす
る態様を採ることもできる。
【0036】図2は実施例の印刷装置のソフトウェア構
成を示すブロック図である。コンピュータ90では、所
定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーショ
ンプログラム95が動作している。オペレーティングシ
ステムにはプリンタドライバ96が組み込まれている。
アプリケーションプログラム95は、スキャナ12から
画像を読み込み、画像のレタッチなどの処理を行う。
【0037】アプリケーションプログラム95から印刷
命令が出力されると、プリンタドライバ96は、画像デ
ータをアプリケーションプログラム95から受け取り、
プリンタ22が処理可能な信号に変換する。プリンタド
ライバ96には、かかる変換を行うためにハーフトーン
モジュール97およびラスタライザ98が備えられてい
る。ハーフトーンモジュール97は、画像データの階調
値をドットの分布によって表現するハーフトーン処理を
行う。後述する通り、プリンタ22はブラックのインク
のみを備える単色プリンタであるが、濃度の異なる4種
類のドットを形成する。これらのドットを画像データの
階調値に応じて使い分けるための記録率は予め記録率テ
ーブルDRTに記憶されている。ハーフトーンモジュー
ル97は、階調値に応じて記録率テーブルDRTを参照
しつつ、該テーブルに記憶された記録率が実現されるよ
うにハーフトーン処理を実行する。ラスタライザ98
は、ハーフトーン処理された画像データをプリンタ22
に転送する順序に並べ替える処理を行う。
【0038】プリンタ22は、プリンタドライバ96か
ら転送された画像データを入力部201が受け取り、一
旦、バッファ202に記憶する。そして、制御部203
が、バッファ202に記憶されたデータを読みとり、主
走査部204および副走査部205を駆動して画像を印
刷する。主走査部204は、主走査として、印字ヘッド
を印刷用紙に対して一方向に往復動しながらドットを形
成する。副走査部205は主走査が終了する度に印刷用
紙を主走査と直交する方向に搬送する。
【0039】図3によりプリンタ22の概略構成を説明
する。図示するように、プリンタ22は、紙送りモータ
23によって用紙Pを搬送する回路と、キャリッジモー
タ24によってキャリッジ31をプラテン26の軸方向
に往復動させる回路と、キャリッジ31に搭載された印
字ヘッド28を駆動してインクの吐出およびドット形成
を行う回路と、これらの紙送りモータ23,キャリッジ
モータ24,印字ヘッド28および操作パネル32との
信号のやり取りを司る制御回路40とから構成されてい
る。
【0040】キャリッジ31をプラテン26の軸方向に
往復動させる回路は、プラテン26の軸と並行に架設さ
れキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、
キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を
張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検
出する位置検出センサ39等から構成されている。
【0041】キャリッジ31には、濃度の異なる4種類
の黒インク(K1〜K4)を蓄えたカートリッジ71が
搭載可能である。キャリッジ31の下部の印字ヘッド2
8には計4個の印字ヘッド61〜64が形成されてい
る。キャリッジ31の底部には、これらのヘッドにそれ
ぞれのインクタンクからインクを導くインク通路68が
設けられている。
【0042】図4は、印字ヘッド61〜64におけるノ
ズルNzの配列を示す説明図である。これらのノズルの
配置は、濃度の異なる4種類の黒インク(K1〜K4)
に対応した4組のノズルアレイから成っており、48個
のノズルNzが一定のノズルピッチkで千鳥状に配列さ
れている。各ノズルアレイの副走査方向の位置は互いに
一致している。ヘッドは濃度が低いインクK1から濃度
が高いインクK4の順に主走査方向に配置されている。
プリンタ22は、これらのインクを用いて各画素ごとに
濃度の異なる4種類のドットを形成可能である。
【0043】図5は印字ヘッド28によるドットの形成
原理を示す説明図である。図示の都合上、インクK1〜
K3を吐出する部分について示した。インク用カートリ
ッジ71がキャリッジ31に装着されると、各インクは
図5に示すインク通路68を通じてヘッド61〜64に
供給される。図示する通り、ヘッド61〜64には、各
ノズル毎にピエゾ素子PEが配置されている。ピエゾ素
子PEは、周知の通り、電圧の印加により結晶構造が歪
み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子
である。ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所
定の時間幅で電圧を印加すると、図5に矢印で示すよう
に、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、イン
ク通路68の一側壁を変形させる。この結果、インク通
路68の体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、
この収縮分に相当するインクが、粒子Ipとなって、ノ
ズルNzの先端から高速に吐出される。このインク粒子
Ipがプラテン26に装着された用紙Pに染み込むこと
により印刷が行われる。
【0044】プリンタ22の各機能を制御する制御回路
40は、CPU,PROM,RAMを備えるマイクロコ
ンピュータとして構成されている。制御回路40には、
ヘッド61〜64のそれぞれにピエゾ素子を駆動するた
めの駆動波形を出力するための発信器が設けられてい
る。制御回路40が、ヘッド61〜64の各ノズルにつ
いてドットのオン・オフを指定するデータに基づいて、
駆動波形を出力すると、先に説明した原理に基づいて、
オンに設定されたノズルからインクが吐出される。
【0045】以上説明したハードウェア構成を有するプ
リンタ22は、紙送りモータ23により用紙Pを搬送す
る副走査と、キャリッジ31をキャリッジモータ24に
より往復動させつつ各ヘッド61〜64のピエゾ素子P
Eを駆動してドットを形成する主走査とを繰り返し行っ
て用紙P上に単色の画像を形成する。
【0046】なお、本実施例では、上述の通りピエゾ素
子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリン
タ22を用いているが、他の方法によりインクを吐出す
るプリンタを用いるものとしてもよい。例えば、インク
通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生す
る泡(バブル)によりインクを吐出するタイプのプリン
タに適用するものとしてもよい。また、インクを吐出す
るタイプのプリンタのみならず、いわゆる熱転写型、昇
華型などのプリンタに適用することも可能である。
【0047】(2)ドット発生処理ルーチン:次に、本
実施例におけるドット発生処理ルーチンについて説明す
る。図6はドット発生処理ルーチンのフローチャートで
ある。このルーチンはプリンタドライバ96による処理
であり、本実施例においてはコンピュータ90のCPU
81により実行されるルーチンである。
【0048】ドット発生処理ルーチンが実行されると、
CPU81は画像データを入力する(ステップS1
0)。ここで入力されるデータは各画素ごとに黒の濃淡
を0〜255の256階調で表したデータである。CP
U81はこの画像データに基づいて、ドット形成判定処
理を行う(ステップS20)。ドット形成判定処理と
は、各画素ごとに濃度の異なる4種類のドットについ
て、それぞれのオン・オフを判定する処理をいう。この
処理内容については後述する。
【0049】全画素についてドット形成判定処理が終了
すると(ステップS30)、CPU81はラスタライズ
を行ってプリンタ22にデータを出力する(ステップS
200)。ラスタライズとは、データをプリンタ22に
転送する順序に並べ替える処理をいう。例えば、主走査
の往復動双方向で画像を印刷する場合には、主走査の方
向に応じてデータの配列を逆転させる。また、各ラスタ
を2本のノズルを用いて形成する、いわゆるオーバラッ
プ記録を行う場合には、一方のノズルに奇数番目の画素
のデータ、他方のノズルに偶数番目の画素のデータが供
給されるようにデータの並べ替えを行う。奇数番目の画
素のみを形成するノズルに対しては、偶数番目の画素に
マスクデータが挿入される。プリンタ22は、ラスタラ
イズされたデータを受け取ってドットを形成し、画像を
印刷する。
【0050】ドット形成判定処理の内容について説明す
る。本実施例では、濃度の異なる4種類のドットの記録
率が画像データの階調値に応じて予め設定されている。
記録率の設定例を図7に示す。記録率とは、一定の階調
値を有する所定領域内の画素中にドットが形成される割
合をいう。図示する通り、階調値が低い領域では、濃度
の低いインクK1のみを使用してドットを形成する。階
調値が高くなるにつれ、インクK1とインクK2とが混
在してドットが形成され、所定の階調値以上の領域(図
中の区間D)では、3種類のインクによるドットが混在
して形成される。記録率は、図7の設定の他、画像の階
調表現、粒状感などを考慮して種々の関係に設定するこ
とができる。
【0051】ドット形成判定処理では、図7に示した記
録率が実現されるように、各画素ごとのドットのオン・
オフを判定する。本実施例では、ディザ法に基づいて判
定を行う。もちろん、誤差拡散法など、種々のハーフト
ーン処理方法を適用することが可能である。
【0052】図8にドット形成判定処理ルーチンのフロ
ーチャートを示す。ここでは、一つの画素についてドッ
トのオン・オフを判定する処理を示した。この処理が開
始されると、CPU81は種々の変数の初期化を実行す
る(ステップS100)。具体的には、レベルデータを
表す変数LDに値0を代入する。また、ドット形成の判
定対象となるインクを表す変数IKに値1を代入する。
変数IKは1〜4の値がそれぞれインクK1〜K4に対
応する。さらに、ドットのオン・オフの判定結果を表す
変数RDに値0を代入する。
【0053】初期化が済むと、CPU81は、レベルデ
ータLDDを読みとる(ステップS102)。レベルデ
ータとは、図7に示した記録率を8ビット、即ち0〜2
55の正数値に置換したデータをいう。本実施例では、
図7に示したレベルデータは、各インクごとに記録率テ
ーブルとしてROM83に記憶されている。CPU81
は、このテーブルから画像データの階調値に応じたレベ
ルデータを読みとるのである。最初にこの処理を実行す
る時には、インクを表す変数IKが値1に設定されてい
るから、インクK1についてのレベルデータをLDDと
して読みとる。図7中に階調値がT1である場合のレベ
ルデータLDDを示した。
【0054】次に、変数LDにレベルデータLDDを加
える(ステップS104)。最初にこの処理を実行する
ときは、変数LDが値0に初期化されているため、変数
LDは、レベルデータLDDの値になる。こうして設定
された変数LDを所定の閾値thと比較する(ステップ
S106)。変数LDが閾値thよりも大きい場合に
は、その画素にドットを形成すべきと判定して結果値R
Dに変数IKの値を代入する(ステップS108)。閾
値thは、予め設定されたディザマトリックスにより各
画素ごとに与えられる。最初にこの処理を実行する際に
は、IKは値1となっているから、結果値RDも値1と
なる。結果値RDは、そこに記憶された値に対応するイ
ンクでドットを形成することを意味する変数である。変
数LDが閾値thよりも小さい場合には、現在の判定対
象となっているインクではドットを形成すべきではない
と判定し、次の処理に移行する。
【0055】図9(a)にディザ法によるドットのオン
・オフの判定についての考え方を示した。図示する通
り、変数LDとディザマトリックスに示された閾値との
大小関係を比較し、変数LDの方が閾値よりも大きい画
素ではドットがオンとなる。図9(a)では、ドットを
オンにすべき画素にハッチングを施した。
【0056】ドットを形成すべきでないと判定された場
合には、判定対象となるインクを更新する処理を行う。
つまり、インクを表す変数IKを1だけ増やす(ステッ
プS110)。この処理により、判定対象となるインク
はK1から順次、濃度の高い側に移行する。次に、CP
Uは、変数IKが値4よりも大きいか否かを判定する
(ステップS112)。先に説明した通り、プリンタ2
2に備えられているインクは4種類であるため、変数I
Kがこの範囲を超えないようにしているのである。変数
IKが値4よりも大きくなった場合、全てのインクにつ
いてドットを形成すべきでないと判定された場合に相当
するため、それ以上の処理を行うことなくドット形成判
定処理ルーチンを終了する。このとき、結果値RDに
は、初期化の際(ステップS100)に代入された値0
が設定されている。結果値RDが値0となっている画素
には、いずれのドットも形成されない。
【0057】変数IKが値4以下の場合には、更新され
たインクを対象としてドットのオン・オフを判定する。
例えば、インクK2が対象となっている場合には、図7
のインクK2に対応するテーブルからレベルデータLD
Dを読みとり、変数LDにレベルデータLDDを加える
(ステップS102,104)。変数LDには、先にイ
ンクK1に対応するレベルデータが設定されているか
ら、上記処理によって、変数LDにはインクK1とイン
クK2のレベルデータの和が設定されることになる。こ
の変数LDと閾値thとの大小関係を判定し(ステップ
S106)、変数LDが閾値thよりも大きい場合に
は、ドットを形成すべきと判定する。閾値thはインク
K1について用いられた閾値と同じ値である。
【0058】本実施例において、インクK2によるドッ
トのオン・オフを判定する様子を図9(b)に示した。
図9(b)中の下段に示したのが図7から読みとられた
インクK2のレベルデータである。本実施例では、この
レベルデータと先に読みとられたインクK1のレベルデ
ータとの和を変数LDとする。変数LDを図9(b)の
上段に示した。この変数LDがディザマトリックスによ
って与えられる閾値よりも大きい画素ではインクK2に
よるドットをオンにすべきと判定する。ステップS10
6およびS108の処理により、インクK1のドットが
形成されない場合にのみインクK2についてのオン・オ
フが判定されるから、インクK2によるドットはK1に
よるドットが発生していない画素において、上記変数L
Dが閾値よりも大きい場合にのみ形成される。図9
(b)中のハッチングを示した画素がオンと判定された
画素である。図9(a)と対比すれば、インクK1によ
るドットと重ならない画素でインクK2によるドットが
オンになることが分かる。このようにインクK1とイン
クK2のレベルデータの和LDを用いてインクK2によ
るドットのオン・オフを判定することにより、それぞれ
のインクによるドットを重ねずに形成することができ、
ドットの分散性を確保することができる。
【0059】以下、同様にしてインクK3の判定を行う
場合には、インクK1〜K3までのレベルデータの和を
用い、インクK4の判定を行う場合には、インクK1〜
K4までのレベルデータの和を用いる。なお、以上の説
明では、全ての画像データを入力し、全ての画素につい
てドット形成判定処理を実行した上で、ラスタライズし
てプリンタ22に出力するものとした(図6)。これに
対し、画像データの入力、ドット形成判定、およびラス
タライズを各画素単位、ラスタ単位などで実行するもの
としても構わない。
【0060】本実施例で説明した印刷装置によれば、図
7の区間Dにおいて、3種類のインクを用いて画像が印
刷されるため、ドットの形成位置のずれに起因するバン
ディングと呼ばれる濃度ムラを低減することができる。
図10に本実施例によるドットの形成例を示す。図10
の左側に示した丸印がそれぞれノズルを意味している。
図示の都合上、インクK1〜K3について、副走査方向
に密に並んだ5つのノズルを示した。番号は便宜上付し
たノズル番号である。図10の右側には、各インクによ
り形成されたドットを示した。ハッチングで示したドッ
トD1はインクK1により形成されたドット、小さい径
のドットD2はインクK2により形成されたドット、大
きい径のドットD3はインクK3により形成されたドッ
トを意味している。なお、ドットの径およびハッチング
は、それぞれのインクで形成される濃度を便宜的に表現
したものであって、現実に形成されるドットの形状を描
写したものではない。
【0061】図10(a)は各ノズルからインクが精度
良く吐出されている場合の様子を示している。それぞれ
のドットが所定の記録率で整然と形成されることによっ
てある階調値を表現している。これに対し、図10
(b)はインクの吐出方向がずれている場合の様子を示
している。図中の各ノズルに矢印で付した通り、インク
K1の4番ノズル、インクK2の4番および5番ノズ
ル、インクK3の1番および2番ノズルについてインク
の吐出方向がずれた場合を示した。このようなずれは、
各ノズルの機械的製造誤差などに起因して生じる。
【0062】かかるずれに起因して、それぞれのノズル
で形成されるドットは副走査方向に位置がずれる。しか
し、本実施例の印刷装置によれば、各ラスタを3種類の
ノズルで形成する。これらのノズルによるドットの形成
位置が一様にずれる可能性はほとんどないため、本実施
例に印刷装置は、ラスタ全体が副走査方向にずれて形成
されることを回避できる。従って、本実施例の印刷装置
によれば、ラスタ間での粗密が顕著に現れることを抑制
することができる。
【0063】比較例として、4種類のインクのうち、2
種類までを混在してドットを形成する場合を示す。図1
1は、かかる場合の記録率の設定例を示したグラフであ
る。図7との比較から明らかな通り、いかなる階調値に
おいても3種類のインクの記録率が有意な値に設定され
ている部分は存在しない。また、階調値Tのように結果
的に1種類のインクによってドットが形成される階調値
が存在する。
【0064】図12にインクK2のみでドットが形成さ
れる階調値Tにおけるドットの形成の様子を示した。先
に図10(b)に示したのと同様、4番ノズルおよび5
番ノズルのインクの吐出方向にずれが生じている場合を
示した。かかる場合は、図12の右側に示す通り、ラス
タ全体のドットが副走査方向にずれる。従って、図示す
る通り、ラスタ間に粗密が生じ、図中の領域Aでバンデ
ィングが生じる。
【0065】本実施例の印刷装置は、以上で説明した通
り、所定の階調範囲では、3種類以上のインクで画像を
形成することにより、バンディングを抑制し、高画質な
印刷を行うことができる。また、濃度の異なる4種類の
ドットを用いて画像を印刷することによって、滑らかな
階調表現を実現することができ、単色印刷における画質
を向上することが可能である。本実施例では、濃度の異
なる4種類のインクを用いているが、インクの種類を更
に増やせば、より画質を向上することが可能である。ま
た、オーバラップ方式によるドットの記録など、バンデ
ィングを低減するために従来から用いられている技術を
併せて適用することも効果的である。
【0066】以上で説明した本実施例の印刷装置では、
濃度の異なるインクを用いた。これに対し、ヘッド61
〜64に共通のインクを供給しつつ、インク量の異なる
ドットを形成可能にしてもよい。インク量の異なるドッ
トを形成する方法としては、各ヘッドのノズルの径を変
える方法や、各ノズルのピエゾ素子に印加される電圧を
変える方法が挙げられる。また、ヘッド61〜64に濃
度の異なるインクを供給しつつ、さらに各ヘッドから吐
出されるインク量を可変とし、両者の組み合わせでさら
に多段階の濃度のドットを形成可能としてもよい。
【0067】本実施例では、図7に示した通り、区間D
において3種類以上のインクを用いてドットを形成する
ものとしている。この区間Dは、比較的バンディングが
目立ちやすいとされる中間階調領域を含んで設定されて
いる。従って、本実施例では、かかる領域でバンディン
グの発生を抑制し、効果的に画質を向上することができ
る。もちろん、区間Dをさらに低階調側に広げても良い
し、高階調側では2種類のインクを用いるような設定と
してもよい。また、3種類以上の濃度でドットを形成す
る領域は、必ずしも連続した一つの領域である必要はな
く、2つ以上の区間に分けて設定されていても構わな
い。また、4種類以上の濃度でドットを形成する領域を
設けても構わないのはいうまでもない。3種類以上の濃
度でドットを形成する領域においては、これらのドット
の濃度が必ずしも連続している必要はない。例えば、本
実施例におけるインクK1,K3およびK4でドットを
形成する領域を設定しても構わない。このように各濃度
のドットと記録率の関係は、種々の設定が可能である。
【0068】本実施例では、図7に示す通り、例えば、
インクK3の記録率が有意な値を取り始める階調値T3
においては、インクK2の記録率がインクK1の記録率
よりも高く設定されている。インクK4の記録率が有意
な値を取り始める階調値においても同様に、インクK3
の記録率がインクK2の記録率よりも高く設定されてい
る。つまり、各領域で最も濃度の高いドットが形成され
始める階調値において、該ドットよりも一段階濃度の低
いドットの記録率を最も高い値に設定している。こうす
ることにより、以下に示す通り、粒状感の滑らかな画像
を印刷することができ、画質を向上することができる。
【0069】例えば、図7の階調値T3において、イン
クK1の記録率がインクK2の記録率よりも高い場合を
考える。このとき、T3近傍の階調値ではインクK1に
よるドットが主として形成されている領域にインクK3
によるドットが形成され始める状態となる。インクK3
によるドットとインクK1によるドットとは濃度差が比
較的大きいため、かかる状態でインクK3によるドット
が形成され始めると、該ドットが視認されやすくなる。
一方、本実施例のように階調値T3において主としてイ
ンクK2によるドットが形成されている場合、T3近傍
の階調値ではインクK2によるドットが主として形成さ
れている領域にインクK3によるドットが形成され始め
る状態となる。インクK3によるドットとインクK2に
よるドットとは濃度差が比較的小さいため、かかる状態
でインクK3によるドットが形成され始めると、インク
K3によるドットが視認されにくい。本実施例の印刷装
置は、このように記録率を設定することにより、濃度が
高いドットの視認性を低減し、粒状感を向上することが
できる。
【0070】以上で説明した本実施例の印刷装置は、ブ
ラックのインクのみを搭載可能とした。これに対し、ブ
ラックの他、シアン、マゼンタ、イエロなどの有色イン
クを搭載したカラープリンタに本発明を適用するものと
してもよい。かかるカラープリンタにおいて、例えば、
ブラックのインクのみを用いた単色印刷モードを設け、
該モードではブラックにつき濃度の異なる3種類以上の
インクを用いて印刷を行うものとしてもよい。当然、ブ
ラック以外の色による単色印刷モードに適用するものと
してもよい。
【0071】以上、本発明の種々の実施例について説明
してきたが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の形態による実
施が可能である。例えば、以上で説明した種々の処理は
コンピュータ90で実行するものとしているが、かかる
処理を実行する機能をプリンタ22に持たせ、プリンタ
22側で行うものとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の印刷装置の概略構成図である。
【図2】実施例の印刷装置のソフトウェア構成を示す説
明図である。
【図3】プリンタ22の概略構成を示す説明図である。
【図4】プリンタ22におけるノズル配置を示す説明図
である。
【図5】プリンタ22によるドットの形成原理を示す説
明図である。
【図6】ドット発生処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図7】ドットの記録率の設定例を示す説明図である。
【図8】ドット形成判定処理ルーチンのフローチャート
である。
【図9】ディザ法によるドットのオン・オフ判定の考え
方を示す説明図である。
【図10】本実施例によるドットの形成の様子を示す説
明図である。
【図11】比較例としてのドットの記録率の設定を示す
説明図である。
【図12】比較例としての記録率に基づくドットの形成
の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
12…スキャナ 14…キーボード 16…ハードディスク 18…モデム 22…プリンタ 23…モータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…印字ヘッド 31…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 61〜64…印字ヘッド 68…インク通路 71…カートリッジ 80…バス 81…CPU 82…RAM 83…ROM 84…入力インターフェイス 85…出力インタフェース 86…CRTC 87…ディスクコントローラ 88…シリアル入出力インタフェース 90…コンピュータ 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…ハーフトーンモジュール 98…ラスタライザ 201…入力部 202…バッファ 203…制御部 204…主走査部 205…副走査部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/46 H04N 1/46 Z 5C079 Fターム(参考) 2C056 EA06 EA07 EA11 EC03 EC08 EC42 EC75 EC76 EC79 ED05 ED07 EE08 EE13 FA04 FA10 FC02 KC01 2C057 AF30 AF39 AF91 AG15 AH13 AM03 AM18 AM28 AN01 AR05 BA04 BA14 CA01 CA05 CA07 2H086 BA02 5C074 AA09 BB16 CC26 DD04 DD28 FF08 GG09 5C077 LL04 MP08 NN06 NN08 PP38 TT05 5C079 HA13 HB03 KA12 LC04 MA04 NA02 PA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドと印刷媒体とを一方向に相対的に
    往復動しつつ該方向に並んだ特定の単一色のドット列を
    形成する主走査と、該ヘッドに対し前記一方向と交差す
    る方向に印刷媒体を相対的に送る副走査とを行って、前
    記印刷媒体上に前記単一色の画像を印刷可能な印刷装置
    であって、 該単一色につき、それぞれ単位面積当たりの濃度の異な
    るドットを形成可能なドット形成要素を3種類以上備え
    るヘッドと、 各画素ごとに階調値を有する画像データを入力する入力
    手段と、 前記濃度の異なる各ドットの記録率と階調値との対応関
    係であって、所定の範囲では少なくとも3種類のドット
    の記録率が有意な値に設定された関係を記憶する記憶手
    段と、 前記関係を参照しつつ、前記画像データに基づいて、各
    画素ごとに前記それぞれのドットのオン・オフを設定し
    てハーフトーン処理するハーフトーン手段と、 前記処理結果に基づいて、前記主走査を行う主走査手段
    とを備える印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の範囲は、ドットの形成位置の
    ずれによる画質への影響が視認され易い階調値である請
    求項1記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記関係は、前記所定の範囲で有意の記録率に設定され
    た前記少なくとも3種類のドットのうち最も濃度が高い
    ドットの記録率が有意な値となる下限の階調値におい
    て、該最も濃度が高いドットよりも一段階濃度の低いド
    ットの記録率が他のいずれのドットの記録率よりも高い
    値に設定された関係である印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記ドット形成要素は、それぞれ濃度の
    異なるインクを吐出してドットを形成可能な要素である
    請求項1記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記ヘッドは、前記単一色でのみドット
    を形成可能なヘッドである請求項1記載の印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記単一色は黒である請求項1記載の印
    刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の印刷装置に使用されるイ
    ンクカートリッジであって、 前記単一色につき濃度の異なる3種類以上のインクを蓄
    えるインクカートリッジ。
  8. 【請求項8】 特定の単一色について、濃度の異なるド
    ットを形成可能なドット形成要素を3種類以上備えるヘ
    ッドにより、各画素ごとに階調値を有する画像データに
    基づいて印刷媒体上にドットを形成することで、前記単
    一色の画像を印刷する印刷方法であって、 前記階調値が所定の範囲にある領域では、前記ヘッドに
    備えられた少なくとも3種類のドット形成要素を用いて
    ドットを形成する印刷方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の印刷方法であって、
    (a)前記画像データを入力する工程と、(b)前記濃
    度の異なる各ドットの記録率と階調値との対応関係であ
    って、前記所定の範囲では少なくとも3種類のドットの
    記録率が有意な値に設定された関係を参照しつつ、前記
    画像データに基づいて、各画素ごとに前記それぞれのド
    ットのオン・オフを設定してハーフトーン処理する工程
    と、(c)前記処理結果に基づいて、前記ヘッドを駆動
    して、前記ドットを形成する工程とを備える印刷方法。
  10. 【請求項10】 特定の単一色について、濃度の異なる
    ドットを形成可能なドット形成要素を3種類以上備える
    ヘッドを有し、該単一色の画像を印刷可能な印刷装置に
    供給するデータを、画像データから生成するためのプロ
    グラムをコンピュータ読みとり可能に記録した記録媒体
    であって、 画像データに基づいてハーフトーン処理する際に用いら
    れ、前記濃度の異なる各ドットの記録率と階調値との対
    応関係を表したテーブルとして、所定の範囲では少なく
    とも3種類のドットの記録率が有意な値に設定された関
    係を表すテーブルを記録した記録媒体。
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