JP3593877B2 - 印刷装置および印刷方法並びに記録媒体 - Google Patents

印刷装置および印刷方法並びに記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも一の色相について濃度の異なるインクを備え、かつそれぞれのインクについてドット径の異なる2種類以上のドットを形成可能なヘッドを用いて、多階調の画像を印刷可能な印刷装置および印刷方法並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータの出力装置として、数色のインクをヘッドから吐出するタイプのカラープリンタが広く普及し、コンピュータ等が処理した画像を多色多階調で印刷するのに広く用いられている。かかる印刷装置については、画像濃度の低い領域、いわゆるハイライト部における印刷品位の更なる向上を目的とし、濃淡インクを用いた印刷装置および印刷方法が提案されている(例えば、特願平8−209232)。これは、同一色について濃度の高いインクと低いインクを用意し、両インクの吐出を制御することにより、階調表現に優れた印刷を実現しようとするものである。
【0003】
濃淡のインクを備える代わりに、比較的濃度の低い淡インクのみを備え、画像濃度の高い領域を印刷する場合には、淡インクによるドットの中心部、即ちドット記録位置を重ねてドットを形成するものもある。もっとも、インクを吐出してドットを形成するプリンタでは、色の混ざりやスループットの低下を避けるため、このようにドット記録位置を重ねて記録することは通常行わない。
【0004】
また、多階調を表現するための他の手段として、インク濃度とドット径の異なる2種類のドットを形成することにより、単位面積当たりの濃度を多段階に変化させて印刷可能な印刷装置も提案されている(例えば、特開昭59−201864)。これは、1画素を4ドットで構成し、濃度の高いドットと低いドットの画素中における出現頻度を変化させることにより、多段階の濃度での画像の印刷を可能とするものである。
【0005】
一方、インクを吐出してドットを形成するプリンタにおいては、単位面積当たりのインク量、即ちインクデューティが印刷用紙に応じた所定の値を超えないように制御される。かかる値を超えてインクが吐出されると、用紙が破れやすくなる他、にじみ等が生じ、印刷された画像の画質を損ねることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、一般に濃淡インクを備えて多階調を表現するプリンタにおいては、画像濃度の低い領域、いわゆるハイライト部における印刷品位は向上するものの、画像濃度の高い領域の階調表現を十分向上させることができなかった。
【0007】
かかる領域の階調表現を向上するために、ドット記録位置を重ねる方法も考えられるが、単にドット記録位置を重ねては、スループットが低下するという別の問題が生じることになる。また、インクデューティ制限を超えるおそれも考えられる。
【0008】
本発明は、以上の課題に鑑みなされたものであり、印刷装置において、スループットを大きく低下させることなく、画像濃度の高い領域の階調表現を向上するための技術を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明では以下の手段を採用した。
本発明の第1の印刷装置は、
印刷媒体上に複数のドットを形成することにより画像を印刷し得る印刷装置であって、
画像を構成する各画素ごとに、画像データを入力する入力手段と、
少なくとも一の色相について濃度の異なるインクを備え、かつそれぞれのインクについてドット径の異なる2種類以上のドットを形成可能なヘッドと、
少なくとも一の色相について、前記濃度の異なるインクにより形成されるドットの記録密度がそれぞれ100%を超えない範囲で、該色相について形成されるドットの合計の記録密度が100%を超えることを許容して、形成すべきドットの濃度およびドット径を前記画像データに基づいて選択するドット形態選択手段と、
該選択された濃度およびドット径でドットを形成するドット形成手段とを備えることを要旨とする。
【0010】
本発明の印刷方法は、
少なくとも一の色相について濃度の異なるインクを備え、かつそれぞれのインクについてドット径の異なる2種類以上のドットを形成可能なヘッドを用いて、印刷媒体上に複数のドットを形成することにより画像を印刷する印刷方法であって、
画像を構成する各画素ごとに、画像データを入力し、
少なくとも一の色相について、前記濃度の異なるインクにより形成されるドットの記録密度がそれぞれ100%を超えない範囲で、該色相について形成されるドットの合計の記録密度が100%を超えることを許容して、形成すべきドットの濃度およびドット径を前記画像データに基づいて選択し、
該選択された濃度およびドット径でドットを形成することを要旨とする。
【0011】
かかる印刷装置および印刷方法では、少なくとも一の色相について、濃度の異なるインクを備えており、かかる色相について形成されるドットの合計の記録密度が100%を超えることを許容して形成すべきドットの濃度およびドット径が選択される。このとき、濃度の異なるインクにより形成されるドットの記録密度はそれぞれ100%を超えることはない。ドットの記録密度が100%を超える領域では、一カ所のドットの記録位置に2つ以上のドットが形成されている部分があることを意味している。一方、上記色相のある特定の濃度のインクを用いて形成されるドットの記録密度は100%を超えることはないから、同じインクを用いて形成されるドット同士は互いに異なる記録位置に記録される。
【0012】
このように、一部のドットを同じ記録位置に形成することにより、印刷濃度が高い領域における階調表現を向上させることができる。また、上記印刷装置および印刷方法で同じ記憶位置に記録され得るのは、異なるインクにより形成されたドット同士であり、ある特定のインクにより形成されたドット同士ではないため、画像の印刷速度、即ちスループットを低下させることもない。
【0013】
ここで、ドットの記録密度という用語について定義する。一般にドットを形成して画像を印刷する印刷装置においては、印刷領域内にドットの中心が概ね一定のピッチで並ぶようにドットが形成され、単位面積当たりに形成し得るドット数は一定の値となる。本明細書では、このように記録されるドットの中心位置をドットの記録位置と定義する。また、単位面積当たりに形成し得るドット数に対する実際に形成されるドット数の割合をドットの記録密度と定義する。もっとも、ドットの記録密度は厳密に定義できるものではなく、領域の取り方に応じて若干の変動が現れるものであるため、本明細書においてドットの記録密度が100%というときは、100%と同視できる程度の幅をもった記録密度を意味している。
【0014】
上記印刷装置において、
前記ドット形成手段は、
前記合計の記録密度が100%を超えない領域では、全てのドットを異なる記録位置に記録するように、前記選択された濃度およびドット径でドットを形成し、
前記合計の記録密度が100%を超える領域では、前記濃度が同じインクにより形成されるドット同士を異なる記録位置に記録しつつ、濃度の異なるインクにより形成されたドット同士の一部を同じドット記録位置に記録することを許容して、前記選択された濃度およびドット径でドットを形成する手段とするものとしてもよい。
【0015】
かかる印刷装置によれば、合計のドットの記録密度が100%を超えない領域、即ち比較的印刷濃度の低い領域では、全てのドットを異なる記録位置に記録するため、従来通りの良好な画質を得ることができる。また、合計のドットの記録密度が100%を超える領域、即ち比較的印刷濃度の高い領域では、一カ所のドット記録位置に2つ以上のドットを記録する(以下、ドットを重ねて形成する等という)ことにより多階調による表現を可能とするとともに、かかる記録は色相が同じで濃度の異なるインクにより形成されたドット同士に限ることにより、印刷速度の低下を防ぐこともできる。
【0016】
なお、一般にドットにより画像を印刷する印刷装置においては、異なる記録位置に記録したドット同士も一部重なるように形成されているが、本明細書で以下「ドットが重なる」というときは、かかる態様ではなく、ドットの記録位置が同じであることを意味するものとする。また、この場合におけるドットの記録位置が同じとは、厳密に同じである必要はなく、ドットが形成されるピッチとの比較において、記録位置が十分近い場合も含むものとする。
【0017】
上記印刷装置において、
前記ドット形成手段は、さらに
単位面積当たりに吐出される各インク量の合計が印刷媒体に応じて定まる所定量を超えない範囲でドットを形成する手段としてもよい。
【0018】
かかる印刷装置では、単位面積当たりに吐出される各インク量の合計が印刷媒体に応じて定まる所定量を超えるときは、ドットの記録密度が100%を超える領域において、ドットを重ねて記録することが許容されている場合でも、かかる記録を禁止する。従って、上記印刷装置によれば、単位面積当たりに吐出される各インク量の合計が印刷媒体に応じて定まる所定量を超えないようにドットが形成されるため、過剰にインクを吐出することにより生じるにじみ等による画質の低下を防止することができる。
【0019】
上記印刷装置においては、
前記ヘッドにより形成される2種類以上のドットには、単位面積当たりの濃度が略同一になるドットが2種類以上含まれるものとしてもよい。
【0020】
かかる印刷装置によれば、単位面積当たりの濃度が略同一になるドットが2種類以上(例えば濃度が低いインクによるドット径の大きいドットと、濃度が高いインクによるドット径の小さいドット等)存在するため、画像データに対し両者の使い分けの自由度が増す。従って、単位面積当たりに吐出されるインク量の合計や、画像濃度が高い領域での階調表現の向上など、種々の条件に応じて適切な組み合わせでドットを重ねて形成することが可能となる。
【0021】
上記印刷装置において、濃度の異なるインクまたはドット径の異なるインクを形成可能なヘッドとしては、インク通路に設けられた電歪素子への電圧の印加によりインクに付与される圧力によってインク粒子を吐出する機構が考えられる。また、インク通路に設けられた発熱体への通電により発生する気泡により該インク通路のインクに付与される圧力によってインク粒子を吐出する機構によって、濃度の異なるインクによりドットを形成することや、径の異なるドットを形成することも可能である。これらの構成に拠れば、インク粒子を微細にし、かつそのインク量を適切に制御することが容易であり、更に多数の吐出ノズルをヘッド上に用意することも容易である。多数のノズルを設ける場合には、インク粒子の吐出用ノズルは、各色および各濃度のインク毎に、印刷される用紙の搬送方向に沿って複数個配列することができる。複数個のノズルを用意することにより、印刷速度の向上に資することができる。
【0022】
本発明の第2の印刷装置は、
印刷媒体上に複数のドットを形成することにより画像を印刷し得る印刷装置であって、
画像を構成する各画素ごとに、画像データを入力する入力手段と、
少なくとも一の色相について濃度の異なるインクを備え、かつそれぞれのインクについてドット径の異なる2種類以上のドットを形成可能なヘッドと、
少なくとも一の色相について、前記濃度が同じインクにより形成されるドット同士を異なる記録位置に記録しつつ、濃度の異なるインクにより形成されたドット同士の一部を同じドット記録位置に記録することを許容して、形成すべきドットの濃度およびドット径を前記画像データに基づいて選択するドット形態選択手段と、
前記選択された濃度およびドット径でドットを形成するドット形成手段とを備えることを要旨とする。
【0023】
かかる印刷装置によれば、濃度が同じインクにより形成されるドット同士は重ねないで、濃度の異なるインクにより形成されるドット同士を重ねるようにドットを形成することができるため、第1の印刷装置と同様の効果を得ることができる。また、かかる印刷装置では、ドットの記録密度によりドットを重ねて形成するか否かの判断を行わないため、ドットの形成に関する処理を高速で行うことができる利点もある。
【0024】
以上で説明した本発明の印刷装置は、その一部の機能をコンピュータにより実現させることによっても構成することができるため、本発明は、かかるプログラムを記録した記録媒体としての態様を採ることもできる。
【0025】
本発明の第1の記録媒体は、
印刷媒体上に複数のドットを形成することにより画像を印刷するためのプログラムをコンピュータにより読みとり可能に記録した記録媒体であって、
少なくとも一の色相について備えられた2種類以上の濃度の異なるインクにより形成されるドットの記録密度がそれぞれ100%を超えない範囲で、該色相について形成されるドットの合計の記録密度が100%を超えることを許容して、形成すべきドットの濃度およびドット径を入力された画像データに基づいて選択する機能と、
該選択された濃度およびドット径でドットを形成する機能とをコンピュータにより実現するためのプログラムを記録した記録媒体である。
【0026】
上記記録媒体に記録されたプログラムが、前記コンピュータに実行されることにより、先に説明した本発明の印刷装置を実現することができる。
【0027】
なお、記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用できる。また、コンピュータに上記の発明の各工程または各手段の機能を実現させるコンピュータプログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給装置としての態様も含む。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき説明する。
(1)装置の構成
図2に本発明のプリンタ22の概略構造を示し、図1に本発明のプリンタ22を用いたシステム例としてのカラー画像処理システムの構成を示す。プリンタ22の機能を明確にするため、まず、図1によりカラー画像処理システムの概要を説明する。このカラー画像処理システムは、スキャナ12と、パーソナルコンピュータ90と、カラープリンタ22とを有している。パーソナルコンピュータ90は、カラーディスプレイ21とキーボード、マウス等からなる入力部92を備えている。スキャナ12は、カラー原稿からカラー画像データを読み取り、レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の3色の色成分からなる原カラー画像データORGをコンピュータ90に供給する。
【0029】
コンピュータ90の内部には、図示しないCPU,RAM,ROM等が備えられており、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれており、アプリケーションプログラム95からはこれらのドライバを介して、最終カラー画像データFNLが出力されることになる。画像のレタッチなどを行うアプリケーションプログラム95は、スキャナ12から画像を読み込み、これに対して所定の処理を行いつつビデオドライバ91を介してCRTディスプレイ21に画像を表示している。このアプリケーションプログラム95が、印刷命令を発行すると、コンピュータ90のプリンタドライバ96が、画像情報をアプリケーションプログラム95から受け取り、これをプリンタ22が印字可能な信号(ここではシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの各色についての2値化された信号)に変換している。図1に示した例では、プリンタドライバ96の内部には、アプリケーションプログラム95が扱っているカラー画像データをドット単位の画像データに変換するラスタライザ97と、ドット単位の画像データに対してプリンタ22が使用するインク色および発色の特性に応じた色補正を行う色補正モジュール98と、色補正モジュール98が参照する色補正テーブルCTと、色補正された後の画像情報からドット単位でのインクの有無によってある面積での濃度を表現するいわゆるハーフトーンの画像情報を生成するハーフトーンモジュール99とが備えられている。プリンタ22は、印字可能な上記信号を受け取り、記録用紙に画像情報を記録する。
【0030】
次に、図2によりプリンタ22の概略構成を説明する。図示するように、このプリンタ22は、紙送りモータ23によって用紙Pを搬送する機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン26の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ31に搭載された印字ヘッド28を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御する機構と、これらの紙送りモータ23,キャリッジモータ24,印字ヘッド28および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とから構成されている。
【0031】
このプリンタ22のキャリッジ31には、黒インク(Bk)用のカートリッジ71とシアン(C1),ライトシアン(C2)、マゼンタ(M1),ライトマゼンダ(M2)、イエロ(Y)の5色のインクを収納したカラーインク用カートリッジ72が搭載可能である。シアンおよびマゼンダの2色については、濃淡2種類のインクを備えていることになる。これらのインクの濃度等については後述する。キャリッジ31の下部の印字ヘッド28には計6個のインク吐出用ヘッド61ないし66が形成されており、キャリッジ31の底部には、この各色用ヘッドにインクタンクからのインクを導く導入管67(図3参照)が立設されている。キャリッジ31に黒(Bk)インク用のカートリッジ71およびカラーインク用カートリッジ72を上方から装着すると、各カートリッジに設けられた接続孔に導入管67が挿入され、各インクカートリッジから吐出用ヘッド61ないし66へのインクの供給が可能となる。
【0032】
インクが吐出される機構を簡単に説明する。図3はインク吐出用ヘッド28の内部の概略構成を示す説明図である。インク用カートリッジ71,72がキャリッジ31に装着されると、図3に示すように毛細管現象を利用してインク用カートリッジ内のインクが導入管67を介して吸い出され、キャリッジ31下部に設けられた印字ヘッド28の各色ヘッド61ないし66に導かれる。なお、初めてインクカートリッジが装着されたときには、専用のポンプによりインクを各色のヘッド61ないし66に吸引する動作が行われるが、本実施例では吸引のためのポンプ、吸引時に印字ヘッド28を覆うキャップ等の構成については図示および説明を省略する。
【0033】
各色のヘッド61ないし66には、後で説明する通り、各色毎に32個のノズルNzが設けられており(図6参照)、各ノズル毎に電歪素子の一つであって応答性に優れたピエゾ素子PEが配置されている。ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示したのが、図4である。図示するように、ピエゾ素子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路68に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、図4下段に示すように、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路68の一側壁を変形させる。この結果、インク通路68の体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、粒子Ipとなって、ノズルNzの先端から高速に吐出される。このインク粒子Ipがプラテン26に装着された用紙Pに染み込むことにより、印刷が行われる。
【0034】
以上説明したハードウェア構成を有するプリンタ22は、紙送りモータ23によりプラテン26その他のローラを回転して用紙Pを搬送しつつ(以下、副走査という)、キャリッジ31をキャリッジモータ24により往復動させ(以下、主走査という)、同時に印字ヘッド28の各色ヘッド61ないし66のピエゾ素子PEを駆動して、各色インクの吐出を行い、ドットを形成して用紙P上に多色の画像を形成する。
【0035】
用紙Pを搬送する機構は、紙送りモータ23の回転をプラテン26のみならず、用紙搬送ローラに伝達するギヤトレインを備える(図示省略)。また、キャリッジ31を往復動させる機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検出する位置検出センサ39等から構成されている。
【0036】
図5および図6は、インク吐出用ヘッド61〜66におけるインクジェットノズルNzの配列を示す説明図である。本実施例のプリンタ22は、各色について大小2種類のドット径からなるドットを形成することができる。ドット径の異なるドットを形成するためには、例えば図5に示すように、各色ごとに径の異なるノズルを備える方法も考えられるが、本実施例では図6に示す通り、全て同じ径からなるノズルを用い、後述する制御によりドット径の異なるドットを形成している。これらのノズルの配置は、各色ごとにインクを吐出する6組のノズルアレイから成っており、32個のノズルNzが一定のノズルピッチkで千鳥状に配列されている。各ノズルアレイの副走査方向の位置は互いに一致している。なお、各ノズルアレイに含まれる32個のノズルNzは、千鳥状に配列されている必要はなく、一直線上に配置されていてもよい。但し、図6に示すように千鳥状に配列すれば、製造上、ノズルピッチkを小さく設定し易いという利点がある。
【0037】
ここで、一定のノズル径を有するヘッドを用いてドット径の異なる2種類のドットを形成する原理について説明する。実際には、本実施例のプリンタ22は、ドット径の異なる大中小の3種類のドットを形成することが可能であるが、かかるドットのうち大小2種類のドットを使っている。以下では、大中小の3種類のドットを形成する原理について説明する。
【0038】
図7は、インクが吐出される際のノズルNzの駆動波形と吐出されるインクIpとの関係を示した説明図である。図7において破線で示した駆動波形が通常のドットを吐出する際の波形である。区間d2において一旦、マイナスの電圧をピエゾ素子PEに印加すると、先に図4を用いて説明したのとは逆にインク通路68の断面積を増大する方向にピエゾ素子PEが変形するため、図7の状態Aに示した通り、メニスカスと呼ばれるインク界面Meは、ノズルNzの内側にへこんだ状態となる。一方、図7の実線で示す駆動波形を用い、区間d2に示すようにマイナス電圧を急激に印加すると、状態aで示す通りメニスカスは状態Aに比べて大きく内側にへこんだ状態となる。次に、ピエゾ素子PEへの印加電圧を正にすると(区間d3)、先に図4を用いて説明した原理に基づいてインクが吐出される。このとき、メニスカスがあまり内側にへこんでいない状態(状態A)からは状態Bおよび状態Cに示すごとく大きなインク滴が吐出され、メニスカスが大きく内側にへこんだ状態(状態a)からは状態bおよび状態cに示すごとく小さなインク滴が吐出される。
【0039】
以上に示した通り、駆動電圧を負にする際(区間d1,d2)の変化率に応じて、ドット径を変化させることができる。また、駆動波形のピーク電圧の大小によってもドット径を変化させることができることは容易に想像できるところである。本実施例では、駆動波形とドット径との間のこのような関係に基づいて、ドット径の小さい小ドットを形成するための駆動波形と、2番目のドット径からなるの中ドットを形成するための駆動波形の2種類を用意している。図8に本実施例において用いている駆動波形を示す。駆動波形W1が小ドットを形成するための波形であり、駆動波形W2が中ドットを形成するための波形である。両者を使い分けることにより、一定のノズル径からなるノズルNzからドット径が小中2種類のドットを形成することができる。
【0040】
また、図8の駆動波形W1,W2の双方を使ってドットを形成することにより、大ドットを形成することができる。この様子を図8の下段に示した。図8下段の図は、ノズルから吐出された小ドットおよび中ドットのインク滴IPs、IPmが吐出されてから用紙Pに至るまでの様子を示している。図8の駆動波形を用いて小中2種類のドットを形成する場合、中ドットの方がピエゾ素子PEの変化量が大きいため、インク滴IPが勢いよく吐出される。このようなインクの飛翔速度差があるため、キャリッジ31が主走査方向に移動しながら、最初に小ドットを吐出し、次に中ドットを吐出した場合、キャリッジ31の走査速度、両ドットの吐出タイミングをキャリッジ31と用紙Pの間の距離に応じて調整すれば、両インク滴を同じタイミングで用紙Pに到達させることができる。本実施例では、このようにして図8の2種類に駆動波形から最もドット径が最も大きい大ドットを形成することができる。
【0041】
プリンタ22の制御回路40の内部構成を説明するとともに、上述の駆動波形を用いて、図6に示した複数のノズルNzからなるヘッド28を駆動する方法について説明する。図9は制御回路40の内部構成を示す説明図である。図9に示す通り、この制御回路40の内部には、CPU41,PROM42,RAM43の他、コンピュータ90とのデータのやりとりを行うPCインタフェース44と、紙送りモータ23、キャリッジモータ24および操作パネル32などとの信号をやりとりする周辺入出力部(PIO)45と、計時を行うタイマ46と、ヘッド61〜66にドットのオン・オフの信号を出力する転送用バッファ47などが設けられており、これらの素子および回路はバス48で相互に接続されている。また、制御回路40には、所定周波数で小ドットを形成するための駆動波形(図8参照)を出力する発信器51、および発信器51からの出力をヘッド61〜66に所定のタイミングで分配する分配器55も設けられている。制御回路40は、コンピュータ90で処理されたドットデータを受け取り、これを一時的にRAM43に蓄え、所定のタイミングで転送用バッファ47に出力する。従って、多階調の画像を形成するための画像処理は、プリンタ22側では行っていない。制御回路40は、単にドット単位でのオン・オフ、即ちドットを形成するか否かの制御のみを行っているのである。
【0042】
制御回路40がヘッド61〜66に対して信号を出力する形態について説明する。図10は、ヘッド61〜66の1つのノズル列を例にとって、その接続について示す説明図である。図示するように、ヘッド61〜66の一つのノズル列は、転送用バッファ47をソース側とし、分配出力器55をシンク側とする回路に介装されている。ノズル列を構成する各ピエゾ素子PEは、その電極の一方が転送用バッファ47の各出力端子に、他方が一括して分配出力器55の出力端子に、それぞれ接続されている。分配出力器55からは発信器51の駆動波形が出力されているから、CPU41から各ノズル毎にオン・オフを定め、転送用バッファ47の各端子に信号を出力すると、駆動波形に応じて、転送用バッファ47側からオン信号を受け取っていたピエゾ素子PEだけが駆動される。この結果、転送用バッファ47からオン信号を受け取っていたピエゾ素子PEのノズルから一斉にインク粒子Ipが吐出される。
【0043】
駆動波形は、図8に示す通り、小ドット用の波形W1と中ドット用n波形W2とが交互に出力されているから、ある画素について小ドットを形成したい場合には、小ドット用の駆動波形W1に同期させてノズル列にオンの信号を送るとともに、中ドットの駆動波形W2に同期させてノズル列にオフの信号を送ればよい。中ドットを形成する場合には、この逆に駆動波形W1に同期させてノズル列にオフの信号を送るとともに、駆動波形W2に同期させてノズル列にオンの信号を送ればよい。また、大ドットを形成する場合には両駆動波形に同期させてオンの信号を送ればよい。こうすることにより、本実施例のプリンタ22は、各ノズルアレイで一主走査中に大中小それぞれのドット径でドットを形成することができる。
【0044】
このように本実施例のプリンタ22は、大中小の3種類のドットを形成可能であるが、以下に説明するドット発生処理では、処理の容易その他の理由から、このうち大小ドットのみを用いるものとしている。大中小全てのドットを用いるものとしてもよい。また、ドット径の異なるドットの形成は、大小それぞれのドットを形成するための2種類の駆動波形およびそれぞれの駆動波形を出力する2つの発信器を用意し、形成すべきドット径に応じてこの駆動波形を選択的に使用することによるものとしてもよい。
【0045】
次に本実施例のプリンタ22に備えられるインクの組成について説明する。先に説明したように、本実施例のプリンタ22は、その印字ヘッド28に、いわゆるCMYKの4色のインク以外に、ライトシアンインクとライトマゼンタインク用のヘッド63,65を備える。これらのインクの成分を図11に示す。通常濃度のシアンインク(図11中C1で示す)は、染料であるダイレクトブルー99を3.6重量パーセントとし、ライトシアンインク(図11中C2で示す)は、染料であるダイレクトブルー99をシアンインクC1の1/4である0.9重量パーセントとしている。また、通常濃度のマゼンタインク(図11中M1で示す)は、染料であるアシッドレッド289を2.8重量パーセントとし、ライトマゼンタインク(図11中M2で示す)は、染料であるアシッドレッドを、マゼンタインクM1の1/4である0.7重量パーセントとしている。なお、イエロインクYは染料としてダイレクトイエロ86を1.8重量パーセントとし、ブラックインクBkはフードブラック2を4.8重量パーセントとしている。イエロインクおよびブラックインクの濃度は1種類のみである。いずれのインクも、粘度がおよそ3[mPa・s]程度に調整され、各色インクの粘度の他、表面張力も同一に調整しているので、各色ヘッド毎のピエゾ素子PEの制御を、ドットを形成するインクに拠らず同一にすることができる。なお、本実施例においては、これらのインクのうち、ブラックイクは単独のカートリッジ71に貯蔵され、カラーインクは図12に示す一体型のインクカートリッジ72に貯蔵されている。
【0046】
本実施例のプリンタ22が2種類のドット径からなるドットを形成できることは既に述べた。本実施例では、ドット径の小さいドット(以下、小ドットという)をインク重量5ng(ナノグラム)で形成し、ドット径の大きいドット(以下、大ドットという)をインク重量20ngで形成している。各ドットの明度は近似的に染料重量とインク重量との積で表される。こうして表されたドットの明度を図11に併せて示す。図11に示す通り、シアンインクC1で形成した小ドットの明度(明度18.0)と、ライトシアンインクC2で形成した大ドットの明度(明度18.0)とが等しく、また、マゼンダインクM1で形成した小ドットの明度(明度14.0)と、ライトマゼンダインクM2で形成した大ドットの明度(明度14.0)とが等しい明度になっていることが分かる。
【0047】
多階調を表現する目的で濃度のおよびドット径の異なるドットを用意するのであれば、濃度の低い淡インクで形成した小ドット(以下、淡小ドットという)から、濃度の高い濃インクで形成した大ドット(以下、濃大ドットという)まで4段階で明度が変化するように設定することもできるが、本実施例では濃度の低い淡インクで形成した大ドット(以下、淡大ドットという)と、濃度の高い濃インクで形成した小ドット(以下、濃小ドットという)とを同じ明度で設定した。こうすることにより、両ドットの選択の自由度を高めることができる。本実施例では上記2種類のドットを同じ明度となるように設定しているが、両者の明度は厳密に一致する必要はなく、略同一の明度であればよい。
【0048】
本実施例では、既に述べた通りピエゾ素子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタ22を用いているが、他の方法によりインクを吐出するプリンタを用いるものとしてもよい。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する泡(バブル)によりインクを吐出するタイプのプリンタに適用するものとしてもよい。かかるプリンタにおいては、ヒータへの通電時間や通電面積を変化させることによりドット径の異なるドットを形成できるため、本発明を適用することができる。
【0049】
(2)ドット発生処理ルーチン
次に、本発明に係る実施例におけるドット発生処理ルーチンについて説明する。以下では、簡単のためシアン1色について形成される4種類のドット(濃小ドット、濃大ドット、淡小ドット、淡大ドット)の発生処理について説明する。同じく、4種類のドットを形成し得るマゼンダについては以下で説明する処理と同じ処理が適用される。また、濃淡からなるインクを備えていないイエロおよびブラックについては、以下に示す処理から濃小ドットおよび淡大ドットの使い分けに相当する部分を省略した処理が適用される。
【0050】
図13にドット発生処理ルーチンの流れを示す。このルーチンはプリンタドライバ96のハーフトーンモジュール99における処理の一部であり、本実施例においてはコンピュータ90のCPUにより実行されるルーチンである。
【0051】
ドット発生処理ルーチンが実行されると、CPUは画素階調データを入力する(ステップS100)。ここで入力されるデータはカラー画像をドット単位の画像データに変換した上で、RGBからなる画像データに対してプリンタ22が使用するインク色CMYおよび発色の特性に応じた色補正を施したデータである。なお、本実施例では、階調データは8ビットで与えられ、階調値0〜255の範囲をとるものとした。
【0052】
次に、CPUは画像データDataに基づき、濃大ドットのオン・オフを決定する処理を行う(ステップS110)。この濃大ドットのオン・オフを決定する処理の詳細を、図14の濃大ドット形成判断処理ルーチンに示した。この処理ルーチンでは、まず、画像データDataに基づいて図15のテーブルを参照して、レベルデータDthを生成する処理を行う(ステップS112)。図15は、元の画像の階調データに対して、4種類のドット(濃小ドット、濃大ドット、淡小ドット、淡大ドット)の記録率をどの程度にするかを設定するグラフである。図15のグラフは、実際にはROM上にテーブル化したデータとして記憶されている。画像データDataは、各色について0〜255までの値をとるものとしている(各色8ビット)。図15のテーブルは、最終的に得られる印刷物における各ドットの割合を示すものであり、ある階調データが与えられたとき、現在処理している画素について形成されるドットの種類およびオン・オフを直接定めるものではない。
【0053】
図15に示したドットの記録率は、入力データの階調値を適切に表現し得るとともに、インクデューティの制限を超えることがないように設定されている。インクデューティの制限値は印刷用紙に応じて変化するため、図15のテーブルを複数用意しておき、印刷用紙に応じて使い分けるものとしてもよい。
【0054】
入力した画像データの階調値に基づいて、図15において白抜きの四角「□」のシンボルで表されたテーブルを参照することにより、画像データに対応したレベルデータDthを得る(図15右側縦軸)。例えば、入力したシアンの階調値が63のベタの領域を印刷する場合には、濃大ドットの記録率は0パーセントであり、レベルデータDthも値0となる。階調値が191のベタ領域を印刷する場合には濃大ドットの記録率は75パーセントであって、レベルデータDthは値191となる。
【0055】
次に、こうして得られたレベルデータDthが閾値Dref1より大きいか否かの判断を行う(ステップS114)。この閾値Dref1は、着目した画素に濃インクによるドットを形成するか否かの判定値であって、全領域で固定の値とすることもできる。本実施例では、この閾値の設定に64×64程度の大域的マトリックス(ブルーノイズマトリックス)を利用する組織的ディザ法を適用した。このディザマトリックスでは、64×64の大きさのマトリックスの内部のいずれの16×16の領域をとっても閾値(0〜255)の出現に偏りがないように閾値を決めている。こうした大域的なマトリックスを用いると、疑似輪郭などの発生が抑制される。
【0056】
ここで、ディザ法による考え方を図16を用いて説明する。説明の便宜上、上記マトリックスのうち、一部(4×4の部分)を示す。かかる領域における閾値Dref1はディザマトリックスで与えられ、この閾値Dref1とレベルデータDthを画素ごとに比較することにより、図16に示すように濃大ドットのオン・オフが判定される。即ち、レベルデータDthが閾値Dref1より大きい場合には、その画素の濃ドットをオンにするものと判断し(ステップS116)、レベルデータDthが閾値Dref1より小さい場合には、その画素の濃ドットをオフにするものと判断する(ステップS118)。先に説明した通り、ディザマトリックスは閾値が偏りなく出現するように設定されているため、かかる方法により濃大ドットのオン・オフを決定すれば、画像全体として見れば図15に示す記録率で濃大ドットが記録されることになる。
【0057】
かかる処理により濃大ドットをオンにするものと判断された場合は、そのための処理を実行する(ステップS120)。この処理は、ドット径の大小も含めてインクを吐出するノズルNzに入力するためのドット形成データを設定する(図10参照)処理である。濃大ドットがオフとなる場合には、次に同様の手法で濃小ドットのオン・オフを判定する(ステップS130)。この場合は、図15の白抜きの丸「○」のシンボルで示されたテーブルを用いることになる。
【0058】
本実施例では、濃大ドットと濃小ドットとが同じ画素に形成されることを回避するため、濃大ドットがオンとなるときには濃小ドットのオン・オフの判定を行わない。一方、濃大ドットと濃小ドットについて同じ条件でオン・オフの判定を行えば、濃大ドットがオフとなるときに濃小ドットもオフになる可能性が高い。かかる不都合を回避するため、本実施例で適用している方法について図17を用いて説明する。
【0059】
図17の最上段には、濃大ドットのオン・オフをディザ法により判定する様子を示している。判定の方法は先に説明した通りである。なお、図17では濃大ドットのレベルデータをDlと表している。また、図示の便宜上、4×4の範囲について示している。図17の上から2段目には濃小ドットのオン・オフをディザ法により判定する様子を示している。但し、濃小ドットについてはレベルデータDsを修正したレベルデータDs’を用いてオン・オフ判定を行っている。この修正は、図15のグラフに基づいて得られる濃小ドットのレベルデータDsに、同じく図15のグラフに基づいて得られる濃大ドットのレベルデータDlを加えることにより行った。こうして得られる修正したレベルデータDs’は本来の濃小ドットのレベルデータDsよりも大きな値を有することになる。この様子を図17の下2段に示している。本実施例では、このように修正したレベルデータDs’とディザマトリックスの閾値とを比較することにより濃小ドットのオン・オフを判定しているのである。このように修正したレベルデータDs’を用いれば、濃大ドットのオン・オフ判定に用いたのと同じディザマトリックスを用いて濃小ドットのオン・オフ判定を適切に行うことができる。
【0060】
以上の処理により、濃大ドットおよび濃小ドットのオン・オフが設定された。なお、濃大ドットと濃小ドットとを重ねて形成することを回避するための処理としては本実施例で示した処理の他、種々の処理が適用可能である。例えば、ステップS110、S130に換えて、まず濃ドットをオンにするか否かの判定を行い、濃ドットをオンにするときは、該ドットを大ドットとするか小ドットとするかの判定を行うものとしてもよい。
【0061】
濃大ドットまたは濃小ドットをオンにする場合には、次にドットの記録率が100%を超えているか否かの判定を行う(ステップS150)。ここでいうドットの記録率は図15のテーブルに基づいて求められる全ドットの記録率の合計値である。
【0062】
例えば、画像データの階調値が値191である場合、濃大ドットの記録率は図15のテーブルから明らかな通り75%であり、濃小ドットの記録率は20%である。このとき、同じく階調値191からなるデータに対し、淡大ドットの記録率は図15のテーブルから約1%程度にすぎず、淡小ドットの記録率は0%である。従って、この場合は、全ドットのドット記録率は100%を超えないことになる。
【0063】
一方、画像の入力データの階調値が値127について、濃小ドットの記録率は56%である。このとき、同じく階調値127からなるデータに対し、淡大ドットの記録率は73%であるから、全ドットの記録率の合計値は100%以上となる。図15中の区間Aで示される領域において、ドット記録率が100%を超える可能性がある。
【0064】
ドットの記録率が100%を超えない場合には、淡ドットのオン・オフの判定を行わずにドット発生処理ルーチンを終了する。ドット記録率が100%を超えていない場合には、濃ドットと淡ドットを重ねなくても記録が可能であることを意味しており、かかる場合には両者を重ねずに記録した方が良好な画質を得ることができるからである。
【0065】
ドット記録率が100%を超える場合および濃大ドット、濃小ドットのいずれのドットも形成されない場合には(ステップS140)、淡大ドットを記録するか否かの判断を行う(ステップS160)。判断の方法は図14に示した方法と基本的には同じである。但し、濃ドットと淡ドットとで同じディザマトリックスを用いてオン・オフの判定を行えば、濃ドットがオフとなるときには淡ドットもオフになる可能性が高いため、両者でディザマトリックスを変えている。つまり、オンになりやすくなる画素の位置を、濃ドットと淡ドットとで変えることで、それぞれが適切に形成されることを確保している。本実施例では、図18に示す通り、濃ドットについてはディザマトリックスTMを用い、淡ドットについてはこの各閾値を副走査方向に対称に移動したディザマトリックスUMを用いている。本実施例では先に述べた通り64×64のマトリックスを用いているが、図18には便宜上4×4のマトリックスで図示した。当然、濃ドットと淡ドットで全く異なるディザマトリックスを用いることもできる。また、淡ドットを適切に形成するための他の手法として、濃小ドットのオン・オフ判定と同様、淡ドットのレベルデータを修正する方法を適用することも可能である。
【0066】
淡大ドットの判定を上述のディザマトリックスUMを用いて行った結果、淡大ドットをオンにすべき判断がされた場合にはそのための処理が行われる(ステップS170)。淡大ドットをオンにしないと判断された場合には、淡小ドットのオン・オフ判定を行う(ステップS180)。判定方法は、図14で示した方法と同じである。また、濃小ドットのオン・オフ判定においてレベルデータを修正したのと同様(図17参照)、ここでも淡小ドットについてはレベルデータを修正してオン・オフを判定している。淡大ドットと淡小ドットでは同じディザマトリックスUMを用いている。こうすることにより淡大ドットおよび淡小ドットの適切な形成を確保するとともに、淡大ドットがオンとなる場合には淡小ドットのオン・オフ判定を行わないことで両者が同じ画素に形成されるのを回避している。淡大ドットと淡小ドットが同じ画素に形成されるのを回避する方法としては種々の方法が適用可能である。淡小ドットをオンにすべき判断がされた場合には、そのための処理が行われる(ステップS190)。
【0067】
以上により、4種類のドット(濃小ドット、濃大ドット、淡小ドット、淡大ドット)を形成するか否かが設定された。以上の説明から明らかな通り、同じインクで形成されるドット、即ち濃大ドットと濃小ドット、および淡大ドットと淡小ドットは、それぞれ同時にオンとなることはない。一方、異なるインクで記録されるドット、即ち濃ドットと淡ドットは、ドット記録率が100%を超える場合には、同時にオンとなる場合が生じる。かかる場合には、同じドット記録位置に濃ドットと淡ドットとが重ねて形成されることになる。
【0068】
ドットが重ねて形成された例を図19に示す。図19は淡大ドット(図では大円で示す)と濃小ドット(図では小円で示す)が重ねて形成されている場合を示している。両者を重ねて形成するのは、かかるパターンのみならず種々のパターンが起こりうる。また、図19のような規則的なパターンのみならず、重なって形成されたドットがランダムに出現するパターンも起こり得る。
【0069】
以上で説明したドット発生処理ルーチンの結果に基づいて、CPUはプリンタ22が各ドットを形成するための処理を実行する。この処理についてはプリンタ22の構成に応じて種々の処理が知られているため、ここではフローチャートに基づく説明は省略する。本実施例では、先に説明した通りキャリッジ31の一回の主走査中に個々のノズルから大小それぞれのドットを任意に形成可能であるため、上述の処理により形成すべきドット径がどのように設定されても比較的容易に実現することができる。
【0070】
なお、上記ドット発生処理ルーチンにおいては、いわゆるディザ法を用いてドットの形成を判断しているが、他の手法を用いてドットのオン・オフ判断を行うものとしても構わない。かかる手法としては、例えば誤差拡散法が挙げられる。誤差拡散法とは、各画素について画像データと所定の閾値との大小関係によってドットのオン・オフを判定する方法である。この判断は、各画素の画像データの階調値とドットのオン・オフにより表現される濃度評価値との誤差を周辺の画素に拡散しつつ行われるため、全体として誤差を解消することができ画質に優れるという特性を有している。誤差拡散法によるドットのオン・オフ判定は周知であるため、これ以上の詳細な説明は省略する。この誤差拡散法を図13のステップS110,S130,S160,S180といったドットのオン・オフ判定に用いるものとしてもよい。また、上記実施例で示したディザ法と誤差拡散法を組み合わせて用いることも当然可能である。
【0071】
一方、上記のドット径設定処理は、例えば大小それぞれのドットに対して用意された2種類の駆動波形を選択的に使用するようなプリンタ、即ち一組のノズルアレイにより一度に形成し得るドット径は一定であるプリンタにも適用することができる。かかるプリンタではよく知られているオーバーラップ方式のドット記録方法を応用した走査によりドット径の異なるドットを混在して形成することになる。かかる走査の一例を以下に説明する。
【0072】
図20にノズル数6のヘッドを用いて6×6の領域に大小のドットを混在させる場合の走査例について模式的に示す。図20では、左側にヘッドの走査回数に対応したインクの吐出の様子を示し、右側に形成されたドットの様子を示す。それぞれのドットに付した数字は、ヘッドの走査順序に対応している。図20に示す通り、1回目の主走査ではヘッドの下半分のノズルを用いて大ドットを、主走査方向に1ドットおきに形成する。次に、副走査方向に3ドット分、用紙を搬送した後、全てのノズルを用いて小ドットを主走査方向に各ドットに形成する。そして、さらに3ドット分副走査方向に用紙を搬送した後、上半分のノズルを用いて大ドットを形成する。かかる態様によれば、各ラスタを2回の走査で記録することにより、大小ドットを同じ比率で混在させて印刷することができる。
【0073】
以上で説明した印刷装置によれば、一部のドットを重ねて記録することにより、印刷濃度が高い領域における階調表現を向上させることができる。また、上記印刷装置および印刷方法で同じ記憶位置に記録され得るのは、異なるインク、即ち異なるヘッドにより形成されたドット同士であり、ある特定のインクにより形成されたドット同士ではない。異なるインク、即ち異なるヘッドにより形成されたドット同士は、キャリッジ31の一回の主走査でドットを重ねて形成可能であるため、スループットを低下させることもない。
【0074】
また、ドットを重ねて記録した場合でも、インクデューティの制限が守られるように図15のテーブルが設定されているため、過剰にインクを吐出することにより生じるにじみ等による画質の低下を防止することができる。なお、インクデューティの制限を守るためには本実施例で用いた方法の他、図15のテーブルは階調表現のみの観点から設定し、インクデューティの制限を超えてドットが形成される場合には、ドットの形成を禁止する処理を設けるものとしてもよい。
【0075】
以上の説明における印刷装置では、濃ドットを形成する場合には、ドットの記録率が100%を超える場合にのみ淡ドットのオン・オフ判定を行うものとしている(図13のステップS150参照)。つまりドットの記録率が100%を超える場合にのみ濃淡のドットを重ねて形成することを許容しているが、かかる判断を省略してもよい。この場合には、記録率が100%を超えない領域でもドットを重ねて形成することが起こりうる。かかる処理をすることにより、ドットの記録率の判定を行わない分、処理を高速化することができる。
【0076】
以上の説明における印刷装置は、インク濃度およびドット径をそれぞれ2種類ずつ変化させることができるが、インク濃度またはドット径の種類をさらに増やすものとしてもよい。また、濃小ドットと淡大ドットとが同じ明度になるインクを用いているが(図11参照)、このようなインクに限らず、両者の明度が異なる場合でも適用することができる。また、上記説明では、インクを吐出することによりドットを形成するヘッドを用いるものとしているが、濃淡2種類以上のインクを備える印刷装置であれば、その他いわゆる熱転写式や熱昇華式の印刷装置であっても、本発明を適用することができる。
【0077】
さらに、上記印刷装置はコンピュータによる処理を含んでいることから、上記で説明した各機能を実現するためのプログラムを記録した記録媒体としての実施の態様を採ることもできる。このような記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用できる。また、コンピュータに上記の発明の各工程または各手段の機能を実現させるコンピュータプログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給装置としての態様も可能である。
【0078】
以上、本発明の種々の実施例について説明してきたが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の形態による実施が可能である。例えば、以上で説明した種々の処理はコンピュータ90で実行するものとしているが、かかる処理を実行する機能をプリンタ22に持たせ、プリンタ22側で行うものとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリンタを用いた画像処理システムの概略構成図である。
【図2】本発明のプリンタの概略構成図である。
【図3】本発明のプリンタのドット記録ヘッドの概略構成を示す説明図である。
【図4】本発明のプリンタにおけるドット形成原理を示す説明図である。
【図5】本発明のプリンタにおけるノズル配置例を示す説明図である。
【図6】本発明のプリンタにおけるノズル配置を示す説明図である。
【図7】本発明によりドット径の異なるドットを形成する原理を示す説明図である。
【図8】本発明のプリンタ22におけるノズルの駆動波形を示す説明図である。
【図9】プリンタ22の内部構成を示す説明図である。
【図10】ヘッドの駆動回路構成を示す説明図である。
【図11】インク組成および特性を示す説明図である。
【図12】本発明のプリンタにおけるインクカートリッジを示す説明図である。
【図13】ドット発生処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図14】濃大ドット形成判断処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図15】入力データ階調値と濃大、濃小、淡大、淡小の各ドット記録率との関係を示すグラフである。
【図16】ディザマトリックスを用いたドットのオン・オフ判定の方法を示す説明図である。
【図17】レベルデータを修正してドットのオン・オフを判定する方法を示す説明図である。
【図18】ディザマトリックスを副走査方向に対称移動して作成したディザマトリックスを示す説明図である。
【図19】本発明のプリンタによるドットの記録例を示す説明図である。
【図20】本発明のプリンタにより大小ドットを混在して記録する態様を示す説明図である。
【符号の説明】
12…スキャナ
21…カラーディスプレイ
22…カラープリンタ
23…紙送りモータ
24…キャリッジモータ
26…プラテン
28…印字ヘッド
31…キャリッジ
32…操作パネル
34…摺動軸
36…駆動ベルト
38…プーリ
39…位置検出センサ
40…制御回路
41…CPU
42…プログラマブルROM(PROM)
43…RAM
44…PCインタフェース
45…PIO
46…タイマ
47…転送用バッファ
51…発信器
55…分配出力器
61、62、63、64、65、66…インク吐出用ヘッド
67…導入管
68…インク通路
71…黒インク用のカートリッジ
72…カラーインク用カートリッジ
90…パーソナルコンピュータ
91…ビデオドライバ
92…入力部
95…アプリケーションプログラム
96…プリンタドライバ
97…ラスタライザ
98…色補正モジュール
99…ハーフトーンモジュール

Claims (8)

  1. 印刷媒体上に複数のドットを形成することにより画像を印刷し得る印刷装置であって、
    画像を構成する各画素ごとに、画像データを入力する入力手段と、
    少なくとも一の色相について濃度の異なるインクを備え、かつそれぞれのインクについてドット径の異なる2種類以上のドットを形成可能なヘッドと、
    少なくとも一の色相について、前記濃度の異なるインクにより形成されるドットの記録密度がそれぞれ100%を超えない範囲で、該色相について形成されるドットの合計の記録密度が100%を超えることを許容して予め設定された階調と記録密度との関係に応じて、形成すべきドットの濃度およびドット径を前記画像データに基づいて選択するドット形態選択手段と、
    該選択された濃度およびドット径でドットを形成するドット形成手段と
    を備える印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記ドット形成手段は、
    前記合計の記録密度が100%を超えない領域では、全てのドットを異なる記録位置に記録するように、前記選択された濃度およびドット径でドットを形成し、
    前記合計の記録密度が100%を超える領域では、前記濃度が同じインクにより形成されるドット同士を異なる記録位置に記録しつつ、濃度の異なるインクにより形成されたドット同士の一部を同じドット記録位置に記録することを許容して、前記選択された濃度およびドット径でドットを形成する手段である
    印刷装置。
  3. 請求項2記載の印刷装置であって、
    前記ドット形成手段は、さらに
    単位面積当たりに吐出される各インク量の合計が印刷媒体に応じて定まる所定量を超えない範囲でドットを形成する手段である
    印刷装置。
  4. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記ヘッドにより形成される2種類以上のドットには、単位面積当たりの濃度が略同一になるドットが2種類以上含まれる
    印刷装置。
  5. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記ヘッドは、インク通路に設けられた電歪素子への電圧の印加によりインクに付与される圧力によってインク粒子を吐出する機構を備えた印刷装置。
  6. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記ヘッドは、インク通路に設けられた発熱体への通電により発生する気泡により該インク通路のインクに付与される圧力によってインク粒子を吐出する機構を備えた印刷装置。
  7. 少なくとも一の色相について濃度の異なるインクを備え、かつそれぞれのインクについてドット径の異なる2種類以上のドットを形成可能なヘッドを用いて、印刷媒体上に複数のドットを形成することにより画像を印刷する印刷方法であって、
    画像を構成する各画素ごとに、画像データを入力し、
    少なくとも一の色相について、前記濃度の異なるインクにより形成されるドットの記録密度がそれぞれ100%を超えない範囲で、該色相について形成されるドットの合計の記録密度が100%を超えることを許容して予め設定された階調と記録密度との関係に応じて、形成すべきドットの濃度およびドット径を前記画像データに基づいて選択し、
    該選択された濃度およびドット径でドットを形成する
    印刷方法。
  8. 印刷媒体上に複数のドットを形成することにより画像を印刷するためのプログラムをコンピュータにより読みとり可能に記録した記録媒体であって、
    少なくとも一の色相について備えられた2種類以上の濃度の異なるインクにより形成されるドットの記録密度がそれぞれ100%を超えない範囲で、該色相について形成されるドットの合計の記録密度が100%を超えることを許容して予め設定された階調と記録密度との関係に応じて、形成すべきドットの濃度およびドット径を入力された画像データに基づいて選択する機能と、
    該選択された濃度およびドット径でドットを形成する機能と
    をコンピュータにより実現するためのプログラムを記録した記録媒体。
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