JP2000118008A - 印刷装置、印刷方法および記録媒体 - Google Patents

印刷装置、印刷方法および記録媒体

Info

Publication number
JP2000118008A
JP2000118008A JP30946498A JP30946498A JP2000118008A JP 2000118008 A JP2000118008 A JP 2000118008A JP 30946498 A JP30946498 A JP 30946498A JP 30946498 A JP30946498 A JP 30946498A JP 2000118008 A JP2000118008 A JP 2000118008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
ink
value
image data
ejection amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30946498A
Other languages
English (en)
Inventor
Satsu Riyuu
颯 劉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP30946498A priority Critical patent/JP2000118008A/ja
Publication of JP2000118008A publication Critical patent/JP2000118008A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各画素ごとに3値以上を表現可能な印刷装置
において、画質を極端に低下させることなく印刷速度を
向上する。 【解決手段】 インク量を大、中、小の3段階に変える
ことで、各画素ごとに各インクで4値を表現可能なプリ
ンタを構成する。ハーフトーン処理として、イエローに
ついては大ドットのオン・オフのみを判定する2値化処
理を実行し、その他のインクについては4値化処理を実
行する。ハーフトーンされたデータをイエローは1ビッ
ト、その他は2ビットでプリンタに転送する。プリンタ
はイエローの「0」に「00」、「1」に「11」を割
り当て他のデータと同様の形式に置換した上で印刷を実
行する。こうすれば、ハーフトーンの処理時間の短縮、
及び転送データ量の低減によって印刷速度を向上するこ
とができる。イエローは階調値の差異が認識されにくい
ため、階調値を低減しても画質を損なわない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数色のインクに
ついて、インクを吐出しない状態を含めてn種類(nは
3以上の整数)の吐出量でドットを形成可能な印刷装
置、印刷方法、およびそのためのプログラムを記録した
記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの出力装置として、ヘッド
に備えられた複数のノズルから吐出される数色のインク
によりドットを形成して画像を記録するインクジェット
プリンタが、コンピュータ等で処理された画像を多色多
階調で印刷するのに広く用いられている。かかるプリン
タでは、通常、各画素ごとにはドットのオン・オフの2
階調しか採り得ない。従って、原画像データの有する階
調をドットの分散性により表現するための画像処理、い
わゆるハーフトーン処理を施した上で画像を印刷する。
【0003】近年では、プリンタについて高画質化が強
く求められる傾向にある。高画質化は第1にプリンタの
印刷解像度を高めることによって実現される。解像度を
高めるとともに各画素に形成されるドットを小さくする
ことによって、ドットの視認性を低減し、粒状感の滑ら
かな画像を印刷することが可能となる。
【0004】高画質化は、また、各画素ごとにドットの
オン・オフだけでなく3値以上の階調表現を可能とする
ことによって実現される。かかる表現が可能な多値プリ
ンタには、インクの吐出量を変化させることにより各画
素ごとに3種類以上の濃度を表現可能としたプリンタや
各画素ごとに複数のドットを重ねて形成することにより
多階調を表現可能としたプリンタがある。濃度の異なる
インクを備えたプリンタもある。多値プリンタによれ
ば、滑らかな階調表現が実現でき、高画質な印刷を実行
することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、プリンタの高
画質化は一方で印刷速度の低下を招いていた。印刷解像
度を高めれば、ハーフトーン処理を始めとする種々の画
像処理を実行すべき画素数が増大する。当然、ドットを
形成すべき画素も増大するから印刷自体に要する時間も
増大する。また、各画素ごとに表現可能な階調値を増や
せば、ハーフトーン処理において、一画素の処理に要す
る時間が増大する。画像処理に要する時間の増大は、コ
ンピュータの処理速度の向上によっても十分補償するこ
とができるものではなかった。
【0006】通常、プリンタはいわゆるパーソナルコン
ピュータなどの汎用コンピュータに接続して使用され
る。これに対し、例えばディジタルカメラで撮影した映
像を、汎用コンピュータに取り込むことなく、プリンタ
で直接印刷する試みもなされている。かかる態様で印刷
を実行する場合には、汎用コンピュータに比較して処理
能力の劣るハードウェアで画像処理を実行する必要があ
る。従って、上述の処理時間の増大は、重要な課題であ
った。
【0007】本発明は、かかる課題を解決するためにな
され、複数色のインクについて、インクを吐出しない状
態を含めてn種類(nは3以上の整数)の吐出量でドッ
トを形成可能な印刷装置において、画質を極端に損ねる
ことなく高速での印刷を実現する技術を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は、
次の構成を採用した。本発明の印刷装置は、複数色のイ
ンクを吐出可能なヘッドにより、画像データに応じたド
ットを印刷媒体上に形成して多色の画像を印刷する印刷
装置であって、前記ヘッドは、インクを吐出しない状態
を含めてn種類(nは3以上の整数)の吐出量でドット
を形成可能なヘッドであり、前記画像データを入力する
入力手段と、前記複数色のインクのうち、画質への影響
が小さい一部のインクについて、前記画像データを構成
する各画素ごとに、該画像データの階調値に基づいて、
前記n種類のうちのm種類(mは2≦m≦n−1の整
数)の中から吐出量を選択するとともに、m値を表現可
能な形式のデータで吐出量データを設定する第1の吐出
量設定手段と、残余のインクについて、前記画像データ
を構成する各画素ごとに、該画像データの階調値に基づ
いて、前記n種類の中から吐出量を選択するとともに、
n値を表現可能な吐出量データを前記第1の吐出量設定
手段により設定されるデータとは異なる形式で設定する
第2の吐出量設定手段と、前記第1の吐出量設定手段お
よび第2の吐出量設定手段により設定されたデータを全
てのインクについて統一された形式の駆動データに対応
付けた上で、該駆動データに基づいて前記ヘッドを駆動
して、前記設定された吐出量でドットを形成するドット
形成手段とを有することを要旨とする。
【0009】本発明の印刷装置は、各画素ごとにn種類
以上の吐出量でインクを吐出可能なヘッドを用いてドッ
トを形成するから、滑らかな階調表現を実現することが
できる。ここで、本発明の印刷装置は、画質への影響が
小さい一部のインクについては、吐出可能なインク量の
種類を他のインクよりも減らす。該インクについて吐出
量の選択肢が減る結果、各画素当たりにインクの吐出量
を設定するために要する時間を短縮することができる。
画像データを構成する画素数は膨大であるため、一画素
当たりの処理時間を短縮すれば、画像全体の処理時間を
大きく短縮することができる。しかも、吐出量の選択肢
を減らすのは、画質への影響が小さいインクについて実
行するから、画質を極端に損ねる可能性は低い。この結
果、本発明の印刷装置によれば、高画質な印刷を高速で
実行することができる。
【0010】上記印刷装置では、吐出量データを前記一
部のインクと残余のインクとで異なる形式で設定する。
一部のインクについてはm値を表現可能なデータ形式と
し、残余のインクについてはn値を表現可能なデータ形
式とする。前者については情報量が少なくて済むため、
データ量を減らすことができる。従って、上記印刷装置
によれば、第1および第2の吐出量設定手段と、ドット
形成手段との間でやりとりされるデータ量を低減するこ
とによって両者間のやりとりに要する時間を短縮するこ
とができ、印刷速度を向上することができる。
【0011】しかも、上記印刷装置では、インクに応じ
て異なる形式で設定されたデータを、ドット形成手段が
統一された形式のデータに対応付けた上でドットの形成
を実行する。従って、ヘッドを駆動するための回路を全
てのインクで統一することができ、製造コストの増加を
回避するとともに、ヘッドの駆動を容易に制御できると
いう利点もある。
【0012】上記吐出量データの設定の一例を示す。例
えば、一部のインクについてはレベル0とレベル3の2
種類の吐出量、他のインクについてはレベル0〜レベル
3の4種類の吐出量を選択可能であるものとする。この
とき、一部のインクについては1ビットで表現すること
ができる。他のインクについては2ビットで表現するこ
とができる。従って、吐出量設定手段は、それぞれ1ビ
ット、2ビットを用いてインクの吐出量を設定する。一
方、ドット形成手段は、2ビットで表された吐出量デー
タ「00」〜「11」については、そのまま吐出量のレ
ベルに対応させて入力する。1ビットで表された吐出量
データについては、データ「0」をレベル0の吐出量を
意味するデータ「00」に対応付け、データ「1」をレ
ベル3の吐出量を意味するデータ「11」に対応付けて
入力する。こうすれば、吐出量設定手段とドット形成手
段との間でやりとりされるデータ量を低減しつつ、ドッ
ト形成手段で統一的なデータを用いることができる。
【0013】なお、一部のインクと他のインクとで異な
る形式の吐出量データを用いる印刷装置は、両者が異な
る筐体で形成されており、通信でデータをやりとりする
構成において特に有効となる。かかる構成を採用する場
合には、データの通信に時間を要するのが通常であるた
め、このデータ量を低減することにより、印刷速度を向
上することができる。
【0014】上記印刷装置において、吐出量の選択肢を
減らす一部のインクは、一種類に限定されるものではな
い。また、一部のインクとして複数種類のインクを選択
した場合には、各インクごとに吐出量の選択肢を異なる
種類としても構わない。これらの選択肢は、画質への影
響の程度と印刷速度とを考慮して設定することができ
る。
【0015】なお、上記印刷装置における吐出量設定手
段は、各画素ごとにいずれのドットを形成すべきか、ま
たはドットを形成しないかを、画像データの階調値に基
づいて設定する手段であり、いわゆるハーフトーン処理
を実行する手段に相当するものである。従って、吐出量
設定手段としては、いわゆるディザ法によりハーフトー
ン処理を実行する手段や、誤差拡散法によりハーフトー
ン処理を実行する手段など、周知の種々の手段が適用可
能である。
【0016】前記一部のインクはいかなる色のインクを
選択するものとしてもよいが、前記複数色のインクには
イエローのインクが含まれており、前記一部のインクは
イエローのインクであるものとすることが好ましい。イ
エローのインクは非常に明度が高く、吐出量の選択肢を
減らしても画質への影響は小さい。従って、かかるイン
クを一部のインクとすることが可能である。
【0017】また、前記mは上述の範囲でいかなる値に
設定することも可能であるが、前記mは値2であるもの
とすることが好ましい。こうすれば、吐出量の設定の処
理速度ひいては印刷速度を向上する効果を最大に得るこ
とができる。
【0018】本発明の印刷装置において、前記一部のイ
ンクについてはm種類、残余のインクについてはn種類
の中から吐出量を設定する第1の印刷モードと、全ての
インクについて一定種類の中から吐出量を設定する第2
の印刷モードとを指定可能な指定手段と、前記第1の印
刷モードが指定された場合には、前記第1の吐出量設定
手段および第2の吐出量設定手段を用いてインクの吐出
量を設定し、前記第2の印刷モードが指定された場合に
は前記第2の吐出量設定手段を用いてインクの吐出量を
設定する吐出量設定制御手段とを有するものとすること
もできる。
【0019】かかる印刷装置では、第1の印刷モードと
第2の印刷モードを選択して使い分けることができる。
第1の印刷モードでは、先に説明した通り、印刷速度を
向上することができる反面、わずかではあっても画質は
低下する。第2の印刷モードでは、印刷速度が低下する
が、画質が向上する。上述の通り、印刷モードにおいて
両者の設定を使い分けるものとすれば、ユーザの意図に
応じて、適切な印刷を実行することができる。
【0020】かかる印刷装置において、前記印刷モード
の使い分けは種々の設定が可能であり、例えば、前記第
1の印刷モードは、印刷速度が高い印刷モードであるも
のとしてもよいし、印刷解像度が高い印刷モードである
ものとしてもよい。
【0021】印刷速度が高い印刷モードでの印刷時を第
1の印刷モードとして適用すれば、画質を極端に低下さ
せることなく印刷速度の向上を図ることができる。印刷
モードによって解像度を変えることができる印刷装置の
場合、印刷速度が高い印刷モードでは、解像度が低い値
に設定されているのが通常である。従って、前記第1の
印刷モードは、解像度が低い印刷モードであると言い換
えることもできる。なお、これらの印刷モードを第1の
印刷モードとして本発明を適用する場合には、該モード
で許容される画質および印刷速度に併せて、「一部のイ
ンク」について吐出量の種類(mの値)を設定すること
が望ましい。
【0022】解像度が高い印刷モードでは、画像データ
を構成する画素数が非常に多くなる。従って、画像処理
に要する時間が膨大なものとなる。かかる印刷モードを
第1の印刷モードとして本発明を適用するものとすれ
ば、処理速度が極端に遅くなることを回避することがで
きる。なお、かかる印刷モードでは、十分な高画質が要
求されるのが通常であるから、「一部のインク」につい
て吐出量の種類(mの値)は、要求される画質を満足で
きる範囲で設定することが望ましい。
【0023】第1の印刷モードは複数の印刷モードに適
用するものとしても構わない。例えば、上述の「印刷速
度が高い印刷モード」と「解像度が高い印刷モード」の
双方に適用するものとしても構わない。「一部のイン
ク」について吐出量の種類(mの値)は、双方の印刷モ
ードで一致させる必然性はないため、それぞれの印刷モ
ードに応じて適切な値を設定することができる。
【0024】本発明は以下に示す印刷方法として構成す
ることもできる。つまり、複数色のインクについて、イ
ンクを吐出しない状態を含めてn種類(nは3以上の整
数)の吐出量でドットを形成可能なヘッドにより、画像
データに応じたドットを印刷媒体上に形成して、多色の
画像を印刷する印刷方法であって、(a) 前記画像デ
ータを入力する工程と、(b) 前記複数色のインクの
うち、画質への影響が小さい一部のインクについて、前
記画像データを構成する各画素ごとに、該画像データの
階調値に基づいて、前記n種類のうちのm種類(mは2
≦m≦n−1の整数)の中から吐出量を選択するととも
に、m値を表現可能な形式のデータで吐出量データを設
定する工程と、(c) 残余のインクについて、前記画
像データを構成する各画素ごとに、該画像データの階調
値に基づいて、前記n種類の中から吐出量を選択すると
ともに、n値を表現可能な吐出量データを前記工程
(b)により設定されるデータとは異なる形式で設定す
る工程と、(d) 前記工程(b)および工程(c)に
より設定されたデータを全てのインクについて統一され
た形式の駆動データに対応付けた上で、該駆動データに
基づいて前記ヘッドを駆動して、前記設定された吐出量
でドットを形成する工程とを有する印刷方法である。
【0025】かかる印刷方法によれば、先に印刷装置で
説明したのと同様の作用により、高画質な印刷を高速で
実現することができる。なお、本発明の印刷方法におい
て、先に印刷装置に関する開示内容に沿った種々の限定
や付加的な工程を加えるものとしてもよいことはいうま
でもない。
【0026】本発明は、以下に示す記録媒体の発明とし
て構成することもできる。つまり、複数色のインクにつ
いて、インクを吐出しない状態を含めてn種類(nは3
以上の整数)の吐出量でドットを形成可能なプリンタに
供給する印刷データを設定するプログラムをコンピュー
タ読み取り可能に記録した記録媒体であって、前記複数
色のインクのうち、画質への影響が小さい一部のインク
について、入力された画像データを構成する各画素ごと
に、該画像データの階調値に基づいて、前記n種類のう
ちのm種類(mは2≦m≦n−1の整数)の中から吐出
量を選択するとともに、m値を表現可能な形式のデータ
で吐出量データを設定する機能と、残余のインクについ
て、前記入力された画像データを構成する各画素ごと
に、該画像データの階調値に基づいて、前記n種類の中
から吐出量を選択するとともに、n値を表現可能な吐出
量データを前記工程(b)により設定されるデータとは
異なる形式で設定する機能と、該設定結果を表すデータ
を出力する機能とを実現するプログラムを記録した記録
媒体である。
【0027】上記の記録媒体に記録されたプログラムが
コンピュータに実行されることにより設定されたデータ
が上述のプリンタに供給されることにより、先に説明し
た本発明の印刷装置を実現することができる。なお、上
記記録媒体に記録されたプログラムについて、先に印刷
装置として説明した種々の付加的または限定的な機能を
追加するものとしても構わないことはいうまでもない。
【0028】記憶媒体としては、フレキシブルディスク
やCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROM
カートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が
印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RA
MやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等、コン
ピュータが読取り可能な種々の媒体を利用できる。ま
た、通信経路を介して、コンピュータに上記の機能を実
現するプログラムを供給するプログラム供給媒体として
の態様も含む。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき説明する。 (1)装置の構成:図1は、本発明の一実施例としての
印刷装置を適用した印刷システムの構成を示すブロック
図である。図示するように、コンピュータ90にスキャ
ナ12とカラープリンタ22とが接続されている。この
コンピュータ90に所定のプログラムがロードされ実行
されることにより印刷装置として機能する。このコンピ
ュータ90は、プログラムに従って印刷に関わる動作を
制御するための各種演算処理を実行するCPU81を中
心に、バス80により相互に接続された次の各部を備え
る。ROM82は、CPU81で各種演算処理を実行す
るのに必要なプログラムやデータを予め格納しており、
RAM83は、同じくCPU81で各種演算処理を実行
するのに必要な各種プログラムやデータが一時的に読み
書きされるメモリである。入力インターフェイス84
は、スキャナ12やキーボード14からの信号の入力を
司り、出力インタフェース85は、プリンタ22へのデ
ータの出力を司る。CRTC86は、カラー表示可能な
CRT21への信号出力を制御し、ディスクコントロー
ラ(DDC)87は、ハードディスク16やCD−RO
Mドライブ15あるいは図示しないフレキシブルドライ
ブとの間のデータの授受を制御する。ハードディスク1
6には、RAM83にロードされて実行される各種プロ
グラムやデバイスドライバの形式で提供される各種プロ
グラムなどが記憶されている。
【0030】このほか、バス80には、シリアル入出力
インタフェース(SIO)88が接続されている。この
SIO88は、モデム18に接続されており、モデム1
8を介して、公衆電話回線PNTに接続されている。コ
ンピュータ90は、このSIO88およびモデム18を
介して、外部のネットワークに接続されており、特定の
サーバーSVに接続することにより、画像の印刷に必要
なプログラムをハードディスク16にダウンロードする
ことも可能である。また、必要なプログラムをフレキシ
ブルディスクFDやCD−ROMによりロードし、コン
ピュータ90に実行させることも可能である。当然、こ
れらのプログラムは、印刷に必要なプロウラム全体をま
とめてロードする態様を採ることもできるし、例えば本
実施例に特徴的な部分のみをモジュールとしてロードす
る態様を採ることもできる。
【0031】図2は本印刷システムのソフトウェアの構
成を示すブロック図である。コンピュータ90では、所
定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーショ
ンプログラム95が動作している。オペレーティングシ
ステムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ9
6が組み込まれている。画像のレタッチなどを行うアプ
リケーションプログラム95は、スキャナ12から画像
を読み込み、これに対して所定の処理を行いつつビデオ
ドライバ91を介してCRTディスプレイ21に画像を
表示している。スキャナ12から供給されるデータOR
Gは、カラー原稿から読みとられ、レッド(R),グリ
ーン(G),ブルー(B)の3色の色成分からなる原カ
ラー画像データORGである。
【0032】このアプリケーションプログラム95が、
印刷命令を発すると、コンピュータ90のプリンタドラ
イバ96が、画像データをアプリケーションプログラム
95から受け取り、これをプリンタ22が処理可能な信
号(ここでは各インクについての多値化された信号)に
変換している。図2に示した例では、プリンタドライバ
96の内部には、解像度変換モジュール97と、色補正
モジュール98と、色補正テーブルLUTと、ハーフト
ーンモジュール99と、ラスタライザ100とが備えら
れている。
【0033】解像度変換モジュール97は、アプリケー
ションプログラム95が扱っているカラー画像データの
解像度、即ち単位長さ当たりの画素数をプリンタドライ
バ96が扱うことができる解像度に変換する役割を果た
す。解像度変換された画像データはまだRGBの3色か
らなる画像情報である。色補正モジュール98は色補正
テーブルLUTを参照することによって、各画素のRG
Bの色成分をプリンタ22が使用する各色のインクのデ
ータに変換する。本実施例では色補正されたデータはそ
れぞれのインクにつき、256階調の階調値を有してい
る。ハーフトーンモジュール99は、ドットを分散して
形成することによりプリンタ22でかかる階調値を表現
するためのハーフトーン処理を実行する。こうして処理
された画像データは、ラスタライザ100によりプリン
タ22に転送すべきデータ順に並べ替えられて、最終的
な印刷データFNLとして出力される。本実施例では、
プリンタ22は印刷データFNLに従ってドットを形成
する役割を果たすのみであり上述した画像処理は行って
いないが、もちろんこれらの処理をプリンタ22で行う
ものとしても差し支えない。
【0034】図3により本実施例に適用されているプリ
ンタ22の概略構成を説明する。図示するように、この
プリンタ22は、紙送りモータ23によって用紙Pを搬
送する回路と、キャリッジモータ24によってキャリッ
ジ31をプラテン26の軸方向に往復動させる回路と、
キャリッジ31に搭載された印字ヘッド28を駆動して
インクの吐出およびドット形成を行う回路と、これらの
紙送りモータ23,キャリッジモータ24,印字ヘッド
28および操作パネル32との信号のやり取りを司る制
御回路40とから構成されている。
【0035】キャリッジ31をプラテン26の軸方向に
往復動させる回路は、プラテン26の軸と並行に架設さ
れキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、
キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を
張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検
出する位置検出センサ39等から構成されている。
【0036】このプリンタ22のキャリッジ31には、
黒インク(K)用のカートリッジ71とシアン(C),
ライトシアン(LC)、マゼンタ(M),ライトマゼン
タ(LM)、イエロ(Y)の5色のインクを収納したカ
ラーインク用カートリッジ72が搭載可能である。キャ
リッジ31の下部の印字ヘッド28には計6個のインク
吐出用ヘッド61ないし66が形成されている。キャリ
ッジ31の底部には、この各色用ヘッドにインクタンク
からのインクを導くインク通路68が設けられている。
【0037】図4はインク吐出用ヘッド28の内部の概
略構成を示す説明図である。図示の都合上、黒インク
(K)、シアン(C),ライトシアン(LC)を吐出す
る部分について示した。実際には、図5の平面図に示す
通り、各色のヘッド61〜66が配列されている。イン
ク用カートリッジ71,72がキャリッジ31に装着さ
れると、各色のインクは図4に示すインク通路68を通
じて印字ヘッド28の各色ヘッド61〜66に供給され
る。
【0038】ヘッド61ないし66には、複数のノズル
Nzが設けられており、各ノズル毎にピエゾ素子PEが
図4(a)に示すように配置されている。ピエゾ素子P
Eは、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪
み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子
である。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けら
れた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、
図4(b)に矢印で示すように、ピエゾ素子PEが電圧
の印加時間だけ伸張し、インク通路68の一側壁を変形
させる。この結果、インク通路68の体積はピエゾ素子
PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するイン
クが、粒子Ipとなって、ノズルNzの先端から高速に
吐出される。このインク粒子Ipがプラテン26に装着
された用紙Pに染み込むことにより、印刷が行われる。
【0039】図5は、インク吐出用ヘッド61〜66に
おけるインクジェットノズルNzの配列を示す説明図で
ある。これらのノズルの配置は、各色ごとにインクを吐
出する6組のノズルアレイから成っており、48個のノ
ズルNzが一定のノズルピッチkで千鳥状に配列されて
いる。各ノズルアレイの副走査方向の位置は互いに一致
している。なお、各ノズルアレイに含まれる48個のノ
ズルNzは、千鳥状に配列されている必要はなく、一直
線上に配置されていてもよい。但し、図5に示すように
千鳥状に配列すれば、製造上、ノズルピッチkを小さく
設定し易いという利点がある。
【0040】本発明のプリンタ22は、図5に示した一
定の径からなるノズルNzを用いてインク重量の異なる
3種類のドットを形成することができる。最大のインク
量のドットを大ドット、中間のインク量のドットを中ド
ット、最小のインク量のドットを小ドットと呼ぶものと
する。これらの3種類のドットを形成する原理について
説明する。図6は、インクが吐出される際のノズルNz
の駆動波形と吐出されるインクIpとの関係を示した説
明図である。図6において破線で示した駆動波形が通常
のドットを吐出する際の波形である。区間d2において
一旦、ピエゾ素子PEの電位を低電位にすると、先に図
5を用いて説明したのとは逆にインク通路68の断面積
を増大する方向にピエゾ素子PEが変形する。この変形
はインク通路68からのインクの供給速度よりも高速に
行われるため、メニスカスと呼ばれるインク界面Me
は、図6の状態Aに示した通りノズルNzの内側にへこ
んだ状態となる。図6の実線で示す駆動波形を用い、区
間d1に示すように電位を急激に低下させると、インク
通路68の変形速度は更に高速になるから、メニスカス
は状態Aに比べて大きく内側にへこんだ状態となる(状
態a)。次に、ピエゾ素子PEへの印加電圧を正にする
と(区間d3)、先に図4を用いて説明した原理に基づ
いてインクが吐出される。このとき、メニスカスがあま
り内側にへこんでいない状態(状態A)からは状態Bお
よび状態Cに示すごとく大きなインク滴が吐出され、メ
ニスカスが大きく内側にへこんだ状態(状態a)からは
状態bおよび状態cに示すごとく小さなインク滴が吐出
される。
【0041】かかる原理に基づいて、ピエゾ素子PEの
電位を低くする際(区間d1,d2)の変化率、つまり
ノズルを駆動する駆動波形に応じて、吐出されるインク
重量を変化させることができる。本実施例では、小ドッ
トIPsを形成するための駆動波形と、中ドットIPm
を形成するための駆動波形の2種類を用意している。図
7に本実施例で用いている駆動波形を示す。駆動波形W
1が小ドットIPsを形成するための波形であり、駆動
波形W2が中ドットIPmを形成するための波形であ
る。図7に示す通り、インク重量が大きくなる程、飛翔
速度が大きい。これらの駆動波形を使い分けることによ
り、一定のノズル径からなるノズルNzからドット径が
小中の2種類のドットを形成することができる。本実施
例のプリンタ22では、これらの駆動波形をキャリッジ
31の移動とともにW1,W2の順で連続的かつ周期的
に出力している。
【0042】また、図7の駆動波形W1,W2の双方を
使ってドットを形成することにより、大ドットを形成す
ることができる。この様子を図7の下段に示した。図7
下段の図は、ノズルから吐出された小ドットおよび中ド
ットのインク滴IPs、IPmが吐出されてから用紙P
に至るまでの様子を示している。図7の駆動波形を用い
て小中2種類のドットを形成する場合、中ドットの方が
インク滴IPmが勢いよく吐出される。このようなイン
クの飛翔速度差およびキャリッジ31の主走査方向への
移動速度に応じて、小ドットのインク滴IPsと中ドッ
トのインク滴IPmを連続して吐出するタイミングを調
節すれば、両インク滴をほぼ同じタイミングで用紙Pに
到達させることができる。本実施例では、このようにし
て図7上段の2種類の駆動波形から大ドットを形成して
いる。
【0043】プリンタ22は全てのヘッドに対して駆動
波形W1,W2を出力しているため、全てのインクで大
ドット、中ドット、小ドットの3種類のドットが形成可
能である。但し、本実施例では、後述する通り、イエロ
ー(Y)のインクについては、これらの3種類のドット
のうち大ドットのみを使用するものとしている。イエロ
ーについてこのような制限を課す理由については、画像
を印刷する制御処理について説明した後、本実施例の効
果とともに述べる。
【0044】次に制御回路40の内部構成を説明する。
図8は制御回路40の内部構成を示す説明図である。図
示する通り、この制御回路40の内部には、CPU4
1,PROM42,RAM43の他、コンピュータ90
とのデータのやりとりを行うPCインタフェース44
と、紙送りモータ23、キャリッジモータ24および操
作パネル32などとの信号をやりとりする周辺入出力部
(PIO)45と、計時を行うタイマ46と、ヘッド6
1〜66にドットのオン・オフの信号を出力する駆動用
バッファ47などが設けられており、これらの素子およ
び回路はバス48で相互に接続されている。また、制御
回路40には、所定周波数で各ノズルのピエゾ素子PE
を駆動するための駆動波形を出力する発信器51、およ
び発信器51からの出力をヘッド61〜66に分配する
分配出力器55も設けられている。
【0045】制御回路40は、コンピュータ90で処理
されたドットデータを受け取り、これを一時的にRAM
43に蓄え、所定のタイミングで駆動用バッファ47に
出力する。駆動用バッファ47からは、各ノズルごとに
ドットのオン・オフを示すデータが分配出力器55に出
力される。この結果、ドットを形成すべきノズルに対し
てはピエゾ素子PEを駆動するための駆動波形が出力さ
れ、ドットが形成される。なお、図7に示した通り、プ
リンタ22は一つの画素に対して2つの駆動波形W1,
W2を繰り返し出力する。従って、駆動用バッファ47
から分配出力器55には、駆動波形W1のオン・オフを
特定するデータと、駆動波形W2のオン・オフを特定す
るデータとが交互に出力される。これらの2つのデータ
によって各画素に形成されるドットが特定されるのであ
る。
【0046】図5に示す通り、ヘッド61〜66は、主
走査方向に沿って配列されているから、それぞれのノズ
ル列が用紙Pに対して同一の位置に至るタイミングはず
れている。図示を省略したが、分配出力器55の出力側
にはディレイ回路が設けられており、ヘッド61〜66
の各ノズルの間隔およびキャリッジ31の搬送速度に応
じ、各ノズルにより形成されるドットの主走査方向の位
置が合うタイミングで駆動波形が出力される。また、図
5に示した通り、各ヘッド61〜66がノズルが2列に
形成されている点も同様に考慮されている。
【0047】以上説明したハードウェア構成を有するプ
リンタ22は、紙送りモータ23により用紙Pを搬送し
つつ(以下、副走査という)、キャリッジ31をキャリ
ッジモータ24により往復動させ(以下、主走査とい
う)、同時に印字ヘッド28の各色ヘッド61〜66の
ピエゾ素子PEを駆動して、各色インクの吐出を行い、
ドットを形成して用紙P上に多色の画像を形成する。
【0048】なお、本実施例では、上述の通りピエゾ素
子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリン
タ22を用いているが、他の方法によりインクを吐出す
るプリンタを用いるものとしてもよい。例えば、インク
通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生す
る泡(バブル)によりインクを吐出するタイプのプリン
タに適用するものとしてもよい。
【0049】(2)ドット発生処理:次に本実施例にお
けるドット発生処理について説明する。ドット発生処理
ルーチンの流れを図8に示す。これは、コンピュータ9
0のCPU81が実行する処理である。この処理が開始
されると、CPU81は、画像データを入力する(ステ
ップS10)。この画像データは、図2に示したアプリ
ケーションプログラム95から受け渡されるデータであ
り、画像を構成する各画素ごとにR,G,Bそれぞれの
色について、値0〜255の256段階の階調値を有す
るデータである。この画像データの解像度は、原画像の
データORGの解像度等に応じて変化する。
【0050】CPU81は、入力された画像データの解
像度をプリンタ22が印刷するための解像度に変換する
(ステップS20)。画像データORGが印刷解像度よ
りも低い場合には、線形補間により隣接する原画像デー
タの間に新たなデータを生成することで解像度変換を行
う。逆に画像データが印刷解像度よりも高い場合には、
一定の割合でデータを間引くことにより解像度変換を行
う。画像データの解像度が直接プリンタで印刷可能な解
像度である場合には、かかる処理を行わずに印刷を実行
するものとしても構わない。
【0051】次に、CPU81は、色補正処理を行う
(ステップS30)。色補正処理とはR,G,Bの階調
値からなる画像データをプリンタ22で使用するC,L
C,MLM,Y,Kの各インクごとの階調値データに変
換する処理である。この処理は、R,G,Bのそれぞれ
の組み合わせからなる色をプリンタ22で表現するため
の各インクの組み合わせを記憶した色補正テーブルLU
T(図2参照)を用いて行われる。色補正テーブルLU
Tを用いて色補正する処理自体については、公知の種々
の技術が適用可能であり、例えば補間演算による処理
(特開平4−144481記載の技術等)が適用でき
る。
【0052】こうして色補正された画像データに対し
て、CPU81は各インクごとにハーフトーン処理を行
う。ハーフトーン処理とは、原画像データの階調値(本
実施例では256階調)をプリンタ22が各画素ごとに
表現可能な階調値に変換することをいう。本実施例で
は、イエローのインクでは、大ドットのみを形成するも
のとしている。従って、イエローのインクでは、「ドッ
トの非形成」「大ドットの形成」の2階調へのハーフト
ーン処理を行う。その他のインクについては、「ドット
の非形成」「小ドットの形成」「中ドットの形成」「大
ドットの形成」の4階調へのハーフトーン処理を行う。
【0053】このように各画素ごとにドットの非形成も
含めていずれのドットを形成するかを設定することは、
各画素ごとに吐出されるインク量を設定することと同義
である。本実施例では、イエロー以外のインクについて
は、上述の4段階の吐出量から、各画素ごとにいずれか
の吐出量を選択することになる。イエローについては、
上述の4種類の吐出量のうち最小の吐出量(ドットの非
形成に相当)および最大の吐出量(大ドットの形成に相
当)の2種類のみに制限された上で、各画素ごとにいず
れかの吐出量を選択することになる。
【0054】このようにインクによってハーフトーン処
理内容が異なるため、CPU81は処理対象となってい
るデータがイエロー(Y)のデータであるか否かを判定
し(ステップS40)、Yデータである場合には2値化
処理を(ステップS100)、その他のインクのデータ
である場合には多値化処理を実行する(ステップS20
0)。こうして各インクごとに、全色終了するまで、2
値化処理または多値化処理を順次実行する(ステップS
300)。
【0055】ここで、2値化処理および多値化処理の内
容について説明する。まず、最初に2値化処理(ステッ
プS100)の内容について図10のフローチャートを
用いて説明する。本実施例では、いわゆる誤差拡散法を
適用してYデータの2値化を実行している。
【0056】2値化処理が開始されるとCPU81は、
画像データCDを入力する(ステップS105)。ま
た、画像データCDに拡散誤差を反映した補正データC
DXを生成する(ステップS110)。誤差拡散法で
は、ドットのオン・オフの判定済みの画素で生じた局所
的な濃度誤差を所定の割合で周辺の未処理の画素に拡散
する。ドットのオン・オフを判定しようとしている着目
画素は、処理済みの画素から拡散されてきた誤差を階調
データに反映した上で、ドットのオン・オフを判定す
る。この着目画素でオン・オフを判定した結果生じた濃
度誤差はさらに周辺の未処理の画素に拡散される。誤差
を拡散する割合を図11に示した。着目画素PPで生じ
た濃度誤差は、図中に示す割合でキャリッジの走査方向
および用紙搬送方向にそれぞれ数画素に亘って拡散され
る。かかる処理でドットのオン・オフを判定するため、
ステップS110では、拡散された誤差を画像データC
Dに加えることで反映させて、補正データCDXを得て
いるのである。
【0057】次に、生成された補正データCDXが所定
の閾値THY以上であるか否かの判定を行う(ステップ
S115)。補正データCDXが閾値THY以上である
場合には、イエローのドットを形成すべきと判定し、判
定結果を記憶する結果値RDYに値1を入力する(ステ
ップS125)。補正データCDXが閾値THYよりも
小さい場合には、ドットを形成すべきでないと判定し、
結果値RDYに値0を入力する(ステップS120)。
イエローのドットについてはオン・オフの2値しか取り
得ないから、結果値RDYは1ビットで構成される。
【0058】所定の閾値THYはイエローのドットのオ
ン・オフを判定する基準となる値であり、いずれの値に
設定してもよい。本実施例では、イエローの画像データ
が取り得る256階調の中間の値、つまり128に閾値
を設定した。
【0059】ドットのオン・オフを決定すると、CPU
81は、結果値RDYに基づいて誤差計算および誤差拡
散処理を行う(ステップS130)。誤差とは、多値化
結果に応じて着目画素PPにドットがオンまたはオフさ
れた場合に表現される濃度と、補正データCDXに基づ
いて表現されるべき濃度との誤差をいう。着目画素PP
にドットが形成された場合に表現される濃度は、それぞ
れの画素に対して予め設定された濃度評価値RVに基づ
いて求められる。
【0060】誤差ERRは、補正データCDXと濃度評
価値RVを用いて、ERR=RV−CDXで求められ
る。例えば、ドットの濃度評価値が階調データで255
相当であるとした場合、補正データCDXが値199で
あるにも関わらずドットを形成したとすれば、そこには
199−255=−56なる濃度誤差が生じていること
になる。これは、その画素で表現される濃度が濃すぎる
ことを意味する。
【0061】誤差拡散とは、こうして求められた誤差を
着目画素PPの周辺の画素に図11で示した所定の重み
を付けて拡散する処理をいう。誤差は未処理の画素に拡
散される。誤差が「−56」であれば、現在処理してい
る画素PPの隣の画素には、誤差「−56」の1/4に
相当する「−14」が拡散される。この誤差は、次に画
素P1を処理する際に、ステップS110において反映
される。例えば、画素P1の階調データが値214であ
れば、拡散された誤差「−14」を加えて、補正データ
Cdを値200とする。CPU81は、以上で説明した
処理を全画素について実行すると(ステップS13
5)、2値化処理ルーチンを終了してドット発生処理ル
ーチンに戻る。
【0062】次に、多値化処理ルーチンの処理内容を図
12のフローチャートに基づいて説明する。本実施例で
は多値化処理も同様に誤差拡散法によって行っている。
この処理が開始されると、CPU81は画像データCD
を入力し、拡散誤差補正データCDXを生成する(ステ
ップS205,S210)。これらの処理については、
2値化処理(図10)と同様である。
【0063】次に、CPU81は、補正データCDXが
第1の閾値TH0以上であるか否かを判定する(ステッ
プS215)。第1の閾値TH0以上である場合には、
大ドットを形成すべきと判定して結果値RDに2進数で
「11」を代入する(ステップS220)。結果値RD
はこのように2ビットで構成されたデータであり、上位
のビットが図7に示した駆動波形W1のオン・オフを表
し、下位のビットが駆動波形W2のオン・オフを表して
いる。大ドットを形成する場合には、双方の駆動波形が
オンとなるから、結果値RDには双方のビットが値1と
なるのである。なお、結果値RDは多値化処理ルーチン
によりハーフトーン処理される5色のインクそれぞれに
対応して用意されている。
【0064】第1の閾値TH0は、大ドットのオン・オ
フの判定基準となる値である。閾値TH0はいかなる値
に設定することもできるが、本実施例では、大ドットの
濃度評価値と、中ドットの濃度評価値の平均値に設定し
た。
【0065】ステップS215において、補正データC
DXが閾値TH0よりも小さい場合、CPU81は次に
補正データCDXが第2の閾値TH1以上であるか否か
を判定する(ステップS225)。第2の閾値TH1以
上である場合には、中ドットを形成すべきと判定して結
果値RDに2進数で「01」を代入する(ステップS2
30)。この値は駆動波形W2のみがオンとなることを
意味しており、中ドットの形成を意味することになる。
第2の閾値TH1は、いかなる値に設定することもでき
るが、本実施例では、中ドットの濃度評価値と、小ドッ
トの濃度評価値の平均値に設定した。
【0066】ステップS225において、補正データC
DXが閾値TH1よりも小さい場合、CPU81は次に
補正データCDXが第3の閾値TH2以上であるか否か
を判定する(ステップS235)。第3の閾値TH2以
上である場合には、小ドットを形成すべきと判定して結
果値RDに2進数で「10」を代入する(ステップS2
40)。この値は駆動波形W1のみがオンとなることを
意味しており、小ドットの形成を意味することになる。
第3の閾値TH2は、いかなる値に設定することもでき
るが、本実施例では、小ドットの濃度評価値の半分の値
に設定した。ステップS235において、補正データC
DXが閾値TH2よりも小さい場合には、いずれのドッ
トも形成すべきではないと判断して、結果値RDに「0
0」を代入する(ステップS245)。
【0067】以上の処理によって、いずれのドットを形
成すべきかを設定すると、CPU81は誤差計算および
誤差拡散を実行する(ステップS250)。この処理は
2値化処理(図10)と同様である。多値化処理ルーチ
ンでは、結果値RDに応じて4種類の濃度評価値が用い
られる。CPU81は以上の処理を全画素について実行
すると(ステップS255)、多値化処理ルーチンを終
了してドット発生処理ルーチンに戻る。
【0068】ハーフトーン処理は、上述の誤差拡散法の
みならずディザ法など種々の周知の方法を適用できる。
また、本実施例では、各インクごとに独立してハーフト
ーン処理を実行しているが、所定のインク間に相関を持
たせたハーフトーン処理を行うものとしてもよい。例え
ば、シアンインクとライトシアンインクとの間に相関を
持たせ、両インクで形成されるドット同士が重ならない
ような処理を行うものとしてもよい。当然、色相の異な
るインク間に相関を持たせることも可能である。
【0069】こうしてハ−フトーン処理が終了すると、
CPU81は各画素ごとのデータをラスタライズし、プ
リンタ22にデータを出力する(ステップS310、S
320)。ラスタライズとは、ハーフトーン処理された
印刷データを、プリンタ22に転送する順序に並べ替え
る処理をいう。本実施例においてプリンタ22に転送さ
れるデータの様子を図13に示す。図示する通り、各画
素ごとに各インクの結果値をまとめた形式で転送を行
う。先に説明した通り、イエローの結果値は1ビットで
構成され、その他のインクの結果値は2ビットで構成さ
れるから、各画素ごとに11ビットでデータが構成され
る。このように構成された印刷データはシリアルまたは
パラレルの転送ケーブルを通じてコンピュータ90から
プリンタ22に出力される。
【0070】プリンタ22のCPU41は、受け取った
印刷データを駆動用バッファ47に蓄え、キャリッジ3
1の移動にあわせた所定のタイミングで分配出力器55
に出力することにより、画像を印刷する。駆動用バッフ
ァ47には、各画素、各インクごとに駆動波形W1,W
2のオン・オフを特定する形式でデータが記憶される。
既に説明した通り、本実施例では、イエロー以外のイン
クについては結果値RDがそれぞれの駆動波形のオン・
オフを特定する2ビットで構成されている。従って、C
PU41はこれらのインクについては結果値RDをその
まま駆動用バッファ47に記憶する。
【0071】一方、イエローのインクについては、結果
値RDYが1ビットで構成されるため、これを2ビット
のデータに置換して駆動用バッファ47に記憶する。具
体的には、結果値RDYに記憶されているデータをその
まま追加されたビットにコピーする。結果値RDYが
「0」である場合には、駆動用バッファ47には「0
0」のデータが記憶される。結果値RDYが「1」であ
る場合には、駆動用バッファ47には「11」のデータ
が記憶される。イエローの場合には、駆動用バッファ4
7に「01」や「10」のデータが記憶されることはな
い。この結果、イエローの結果値RDYが「0」の画素
にはドットが形成されず、結果値RDYが「1」の画素
には大ドットが形成される。
【0072】なお、本実施例ではイエローを2値で印刷
する場合には、大ドットを用いるものとしているが、当
然、中ドットまたは小ドットを用いるものとしても構わ
ない。この場合には、結果値RDYが「1」であるとき
駆動用バッファ47には「01」または「10」を記憶
することになる。
【0073】以上で説明した本実施例の印刷装置によれ
ば、イエローのインクについては印刷時の階調値を2値
とすることにより、イエローのハーフトーン処理に要す
る時間を短縮することができる。画像データを構成する
画素数は膨大な量であるため、イエローのハーフトーン
処理に要する時間を短縮することにより、画像データ全
体のハーフトーン処理に要する時間を大きく短縮するこ
とができる。この結果、本実施例の印刷装置は印刷速度
を向上することができる。しかも、画質に与える影響の
少ないイエローのインクについてのみ階調値を減らし、
他のインクについては4値でハーフトーン処理を実行す
るため、画質を極端に低下させることがない。
【0074】また、本実施例では、イエローのインクに
ついては、ハーフトーン処理の結果値RDYを他色より
も少ない1ビットで構成する。このため、コンピュータ
90からプリンタ22に転送されるデータ量を低減する
ことができ、印刷速度をさらに向上することができる。
【0075】この際、本実施例のプリンタ22は、1ビ
ットで構成されたイエローの結果値RDYを、2ビット
で構成された他色の結果値と同様の形式に当てはめて印
刷を実行する。かかる処理を行うことにより、各ヘッド
を駆動する回路をイエローと他色とで共通にすることが
でき、印刷装置の製造コストを低減することができる。
【0076】各ヘッドを駆動する回路をイエローと他色
とで共通にすれば、イエローの階調値を印刷モードに応
じて切り替えることが容易になるという利点もある。印
刷モードに応じてイエローの階調値を切り替える場合の
ドット発生処理ルーチンの例を変形例として図14に示
す。ここでは、印刷解像度が高い印刷モード(以下、高
解像度モードと呼ぶ)と、その他の印刷モードで階調値
を切り替える例を示す。これらの印刷モードはユーザが
指定する。高解像度モードが指定された場合には、高画
質な印刷が期待されていると考えられるため、イエロー
も他色と同様に4値でハーフトーン処理し、その他の印
刷モードではイエローは2値でハーフトーン処理するも
のとする。
【0077】図14のフローチャートに従い、具体的な
処理内容を説明する。変形例のドット発生処理ルーチン
が開始されると、CPU81は画像データに加え、印刷
解像度を入力する(ステップS410)。そして、画像
データの解像度変換処理および色補正処理を実行する
(ステップS420,S430)。これらの処理内容
は、図9で説明した内容と同じである。
【0078】次に、CPU81は、高解像度モードが指
定されているか否かを判定する(ステップS440)。
この判定は、ステップS410で入力された印刷解像度
に基づいて行われる。高解像度モードが指定されている
場合には、高画質なハーフトーン処理を実行すべきと判
断して、インクの色に関わらず、多値化処理を実行する
(ステップS600)。つまり、イエローのインクにつ
いても「中ドット」「小ドット」の形成を含めた4値化
処理がなされる。多値化処理の内容は図12に示した通
りである。
【0079】ステップS440において、高解像度モー
ドが指定されていないと判定された場合には、処理対象
がイエローであるか否かを判定し(ステップS45
0)、イエローのインクについては2値化処理を(ステ
ップS500)、その他のインクについては多値化処理
を実行する(ステップS600)。つまり、高解像度モ
ードでない場合には、先に図9で示した処理と同様、イ
ンクに応じてハーフトーン処理の階調値を変えることに
なる。CPU81はかかる流れで全色のインクについて
ハーフトーン処理を実行し(ステップS700)、処理
されたデータをラスタライズして(ステップS71
0)、プリンタ22に出力する(ステップS720)。
【0080】変形例では、印刷モードに応じてプリンタ
22に出力されるデータの形式が異なるものとなる。高
解像度モード以外のモードが指定されている場合には、
図13に示した通り、各画素当たりに11ビットのデー
タが転送される。高解像度モードではイエローの結果値
も2ビットとなるから、各画素当たり12ビットのデー
タが転送される。プリンタ22には、同時に印刷解像度
に関するデータも転送されるため、プリンタ22のCP
U41は、印刷解像度に応じて、各画素のデータ構造が
11ビットか12ビットかを判定した上で駆動用バッフ
ァ47にデータを記憶する。11ビットで画像データが
転送されている場合には、イエローのデータについて、
2ビットに置換した上で駆動用バッファ47に記憶す
る。12ビットで画像データが転送されている場合に
は、全てのインクについて結果値をそのまま駆動用バッ
ファ47に記憶する。
【0081】このようにイエローを2値でハーフトーン
処理した場合に、1ビットで表される結果値RDYを、
2ビットで表されるデータに置換して2値での印刷を行
うものとしておけば、イエローの結果値RDYを2ビッ
トで構成することにより、4値の印刷を容易に実現する
ことができる。従って、印刷モードに応じてイエローの
階調値を切り替えて印刷することが容易に実現できる。
【0082】変形例では、プリンタ22でデータ構造を
判定し、印刷モードに応じてイエローのデータを2ビッ
トの形式に置換するものとした。これに対し、かかる置
換をコンピュータ90側で実行して、印刷モードに関わ
らずイエローのデータを2ビット、各画素当たりのデー
タを12ビットで構成することもできる。かかる処理は
図10に示した2値化処理ルーチンのステップS120
において結果値RDYに「00」を代入し、ステップS
125にいて結果値RDYに「11」を代入することに
より容易に実現することができる。こうしておけば、プ
リンタ22では印刷モードに応じて駆動用バッファ47
にデータを記憶するための処理を切り替える必要がなく
なるため、プリンタ22側の制御がより容易になるとい
う利点がある。
【0083】上述の変形例では、高解像度モードである
場合にイエローを4値で印刷するものとした。逆に高解
像度モードの場合にイエローを2値で印刷するものとす
ることもできる。つまり、図14におけるステップS4
40の「YES」「NO」を入れ替えるものとすること
もできる。かかる場合には、高解像度モードであれば、
イエローについて2値化処理、他のインクについて多値
化処理が実行され、その他の印刷モードでは全てのイン
クについて多値化処理が実行される。高解像度モードで
はハーフトーン処理すべき画素数が増えるため、かかる
態様でイエローの階調値を切り替えれば、高解像度モー
ドにおいて画像処理に要する時間を短縮することがで
き、印刷時間が極端に増えることを回避できる。
【0084】印刷モードに応じた階調値の切り替えは、
当然、他の印刷モードでイエローの階調値を変えるもの
としてもよい。また、複数の印刷モードにそれぞれ対応
する形で階調値を変えるものとしてもよい。例えば、高
速印刷モード、高解像度モード、その他の印刷モードが
ある印刷装置において、高速印刷モードが指定された場
合にはイエローを2値で印刷し、高解像度モードでは4
値で印刷し、その他の印刷モードでは3値で印刷するも
のとしてもよい。
【0085】以上で説明した種々の実施例では、イエロ
ーのインクについてのみ階調値を低くして印刷する場合
を示した。当然、画質に影響を与えない範囲で他のイン
クの階調値を低くしても構わない。例えば、濃度の低い
ライトシアン、ライトマゼンタのインクの階調値を低く
することもできる。当然、複数のインクについて階調値
を低くしても構わない。また、インクごとに階調値を変
えるものとしてもよい。例えば、イエローのインクは2
値、ライトシアン、ライトマゼンタについては3値でハ
ーフトーン処理を行うものとしてもよい。
【0086】以上の実施例では、濃淡2種類のインクを
備え、大中小の3種類のインク重量でドットを形成する
場合を例にとって説明した。本発明は、インクの濃度お
よびインク重量がこれらと異なる場合でも適用可能であ
る。当然、各色相ごとに1種類の濃度でインクを備える
印刷装置に適用しても構わない。また、各画素ごとにド
ットを重ねて形成することによって、各画素ごとに3種
類以上の吐出量でインクを吐出可能な印刷装置に適用し
ても構わない。
【0087】以上の実施例では、いずれもインクジェッ
ト式のプリンタ22を例にとって説明した。上述の実施
例ではピエゾ素子を備えるインクジェットプリンタを例
に説明したが、いわゆるノズルに備えたヒータに通電す
ることによりインク内に生じるバブルでインクを吐出す
るタイプのプリンタを始め種々のプリンタその他の印刷
装置に適用可能である。また、本発明は各画素ごとにド
ットを割り当てて画像を表現する装置であれば、プリン
タ以外の印刷装置にも適用可能である。
【0088】以上で説明した印刷装置は、コンピュータ
による処理を含んでいることから、かかる処理を実現す
るためのプログラムを記録した記録媒体としての実施の
態様を採ることもできる。このような記録媒体として
は、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディ
スク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカー
ド、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピ
ュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)
および外部記憶装置等の、コンピュータが読取り可能な
種々の媒体を利用できる。また、コンピュータに上記で
説明した画像処理等を行うコンピュータプログラムを通
信経路を介して供給するプログラム供給装置としての態
様も可能である。
【0089】以上、本発明の種々の実施例について説明
してきたが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の形態による実
施が可能である。例えば、上記実施例で説明した種々の
制御処理は、その一部または全部をハードウェアにより
実現してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の印刷装置の概略構成図である。
【図2】本実施例の印刷装置のソフトウェア構成を示す
説明図である。
【図3】プリンタ22の概略構成図である。
【図4】プリンタ22のドット形成原理を示す説明図で
ある。
【図5】プリンタ22のノズル配置例を示す説明図であ
る。
【図6】プリンタ22により径の異なるドットを形成す
る原理を説明する説明図である。
【図7】プリンタ22により大ドットを形成する原理を
説明する説明図である。
【図8】プリンタ22の制御回路の構成を示す説明図で
ある。
【図9】ドット発生処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図10】2値化処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図11】誤差配分の重みを示す説明図である。
【図12】多値化処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図13】印刷データの構造を示す説明図である。
【図14】変形例としてのドット発生処理ルーチンのフ
ローチャートである。
【符号の説明】
12…スキャナ 14…キーボード 16…ハードディスク 18…モデム 22…プリンタ 23…モータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…印字ヘッド 31…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 46…タイマ 47…駆動用バッファ 48…バス 51…発信器 55…分配出力器 61〜66…ヘッド 68…インク通路 71,72…インク用カートリッジ 80…バス 84…入力インターフェイス 85…出力インタフェース 87…ディスクコントローラ 88…シリアル入出力インタフェース 90…コンピュータ 91…ビデオドライバ 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…解像度変換モジュール 98…色補正モジュール 99…ハーフトーンモジュール 100…ラスタライザ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色のインクを吐出可能なヘッドによ
    り、画像データに応じたドットを印刷媒体上に形成して
    多色の画像を印刷する印刷装置であって、 前記ヘッドは、インクを吐出しない状態を含めてn種類
    (nは3以上の整数)の吐出量でドットを形成可能なヘ
    ッドであり、 前記画像データを入力する入力手段と、 前記複数色のインクのうち、画質への影響が小さい一部
    のインクについて、前記画像データを構成する各画素ご
    とに、該画像データの階調値に基づいて、前記n種類の
    うちのm種類(mは2≦m≦n−1の整数)の中から吐
    出量を選択するとともに、m値を表現可能な形式のデー
    タで吐出量データを設定する第1の吐出量設定手段と、 残余のインクについて、前記画像データを構成する各画
    素ごとに、該画像データの階調値に基づいて、前記n種
    類の中から吐出量を選択するとともに、n値を表現可能
    な吐出量データを前記第1の吐出量設定手段により設定
    されるデータとは異なる形式で設定する第2の吐出量設
    定手段と、 前記第1の吐出量設定手段および第2の吐出量設定手段
    により設定されたデータを全てのインクについて統一さ
    れた形式の駆動データに対応付けた上で、該駆動データ
    に基づいて前記ヘッドを駆動して、前記設定された吐出
    量でドットを形成するドット形成手段とを有する印刷装
    置。
  2. 【請求項2】 前記複数色のインクにはイエローのイン
    クが含まれており、前記一部のインクはイエローのイン
    クである請求項1記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記mは値2である請求項1記載の印刷
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記一部のインクについてはm種類、残余のインクにつ
    いてはn種類の中から吐出量を設定する第1の印刷モー
    ドと、全てのインクについて一定種類の中から吐出量を
    設定する第2の印刷モードとを指定可能な指定手段と、 前記第1の印刷モードが指定された場合には、前記第1
    の吐出量設定手段および第2の吐出量設定手段を用いて
    インクの吐出量を設定し、前記第2の印刷モードが指定
    された場合には前記第2の吐出量設定手段を用いてイン
    クの吐出量を設定する吐出量設定制御手段とを有する印
    刷装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の印刷モードは、印刷速度が高
    い印刷モードである請求項4記載の印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の印刷モードは、印刷解像度が
    高い印刷モードである請求項4記載の印刷装置。
  7. 【請求項7】 複数色のインクについて、インクを吐出
    しない状態を含めてn種類(nは3以上の整数)の吐出
    量でドットを形成可能なヘッドにより、画像データに応
    じたドットを印刷媒体上に形成して、多色の画像を印刷
    する印刷方法であって、(a) 前記画像データを入力
    する工程と、(b) 前記複数色のインクのうち、画質
    への影響が小さい一部のインクについて、前記画像デー
    タを構成する各画素ごとに、該画像データの階調値に基
    づいて、前記n種類のうちのm種類(mは2≦m≦n−
    1の整数)の中から吐出量を選択するとともに、m値を
    表現可能な形式のデータで吐出量データを設定する工程
    と、(c) 残余のインクについて、前記画像データを
    構成する各画素ごとに、該画像データの階調値に基づい
    て、前記n種類の中から吐出量を選択するとともに、n
    値を表現可能な吐出量データを前記工程(b)により設
    定されるデータとは異なる形式で設定する工程と、
    (d) 前記工程(b)および工程(c)により設定さ
    れたデータを全てのインクについて統一された形式の駆
    動データに対応付けた上で、該駆動データに基づいて前
    記ヘッドを駆動して、前記設定された吐出量でドットを
    形成する工程とを有する印刷方法。
  8. 【請求項8】 複数色のインクについて、インクを吐出
    しない状態を含めてn種類(nは3以上の整数)の吐出
    量でドットを形成可能なプリンタに供給する印刷データ
    を設定するプログラムをコンピュータ読み取り可能に記
    録した記録媒体であって、 前記複数色のインクのうち、画質への影響が小さい一部
    のインクについて、入力された画像データを構成する各
    画素ごとに、該画像データの階調値に基づいて、前記n
    種類のうちのm種類(mは2≦m≦n−1の整数)の中
    から吐出量を選択するとともに、m値を表現可能な形式
    のデータで吐出量データを設定する機能と、 残余のインクについて、前記入力された画像データを構
    成する各画素ごとに、該画像データの階調値に基づい
    て、前記n種類の中から吐出量を選択するとともに、n
    値を表現可能な吐出量データを前記工程(b)により設
    定されるデータとは異なる形式で設定する機能と、 該設定結果を表すデータを出力する機能とを実現するプ
    ログラムを記録した記録媒体。
JP30946498A 1998-10-14 1998-10-14 印刷装置、印刷方法および記録媒体 Pending JP2000118008A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30946498A JP2000118008A (ja) 1998-10-14 1998-10-14 印刷装置、印刷方法および記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30946498A JP2000118008A (ja) 1998-10-14 1998-10-14 印刷装置、印刷方法および記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000118008A true JP2000118008A (ja) 2000-04-25

Family

ID=17993317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30946498A Pending JP2000118008A (ja) 1998-10-14 1998-10-14 印刷装置、印刷方法および記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000118008A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008049563A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Canon Inc 画像処理装置、画像記録装置および記録データ生成方法
JP2011207230A (ja) * 2011-06-13 2011-10-20 Canon Inc 画像処理装置および記録データ生成方法
JP2013075406A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Dainippon Screen Mfg Co Ltd インクジェットプリンタおよび画像記録方法
US11117371B2 (en) 2019-01-30 2021-09-14 Seiko Epson Corporation Recording system

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008049563A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Canon Inc 画像処理装置、画像記録装置および記録データ生成方法
US8711424B2 (en) 2006-08-23 2014-04-29 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image printing apparatus and printing data generation method
JP2011207230A (ja) * 2011-06-13 2011-10-20 Canon Inc 画像処理装置および記録データ生成方法
JP2013075406A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Dainippon Screen Mfg Co Ltd インクジェットプリンタおよび画像記録方法
US11117371B2 (en) 2019-01-30 2021-09-14 Seiko Epson Corporation Recording system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3503511B2 (ja) 印刷装置、印刷方法およびプリンタ
JP3414325B2 (ja) 印刷装置および記録媒体
JP4385626B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
US6659583B2 (en) Printing involving halftone reproduction with different density inks in pixel block units
US20090147283A1 (en) Ejecion control of quality-enhancing ink
JP2008162094A (ja) 画像形成装置およびその制御方法、画像形成システム
JP3981480B2 (ja) 印刷装置および記録媒体
JP2001150651A (ja) 印刷装置、印刷方法および記録媒体
JP2003094693A (ja) 印刷装置および記録媒体
JP3541668B2 (ja) 印刷装置および印刷方法並びに記録媒体
JP3687381B2 (ja) 印刷装置、印刷方法および記録媒体
JP4296621B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、および記録媒体
JP2000071439A (ja) 画像処理装置および方法並びに記録媒体
US6731398B1 (en) Printing apparatus, method of printing, and recording medium to actualize the method
JP2000118007A (ja) 印刷装置、印刷方法および記録媒体
JP2000118008A (ja) 印刷装置、印刷方法および記録媒体
JP2001063147A (ja) 印刷装置、印刷方法、および記録媒体
JP3772525B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
JP2005014488A (ja) 改善インクの吐出制御
JP3001002B1 (ja) 印刷方法および記録媒体並びに印刷装置
JP3757650B2 (ja) 画像処理装置
JP3580150B2 (ja) 画像処理装置および方法並びに印刷装置
JP3562339B2 (ja) 印刷デバイスに適した印刷データの作成
JP3385964B2 (ja) 印刷装置および印刷方法並びに記録媒体
JP2004160913A (ja) 印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム