JPH07509161A - 針を使用しない皮下注射装置とその注射方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明の分野は、針を使用しない皮下注射装置とその注射方法である。

針を使用しない種々の皮下注射装置が、以前から、知られ又用いられてきている 。これらの注射装置は、また、ジェット・インジェクタとして知られている。

これらの注射装置には、典型的に、スプリング駆動式プランジャや圧縮ガス駆動 式プランジャが備えられており、これにより、注射液は、皮膚を貫通して下に位 置する組織に注入されるに十分な速度にまで加速される。

大型のジェット・インジェクション装置が、例えば軍事施設等における集団予防 接種に用いられて好結果を収めてはいるものの、これらの装置は、比較的複雑、 高価であり、さらに作業性が限定されると共に持ち運びに適していない。このよ うな理由から、針を使用する注射装置は、それらの不都合（たとえば、針が不用 意に刺さった場合に、患者及び医療関係者の両者に感染が拡大したり、使用済み の針を安全に処理したり、患者が針を恐れたり、針注射により苦痛を生じたりす ること）にも拘わらず、標準的なものとして使用されている。ジェット・インジ ェクションにより、これらの不都合が取り除かれたり、減じられたりする。

これ迄、針を使用しない数多くの注射装置が提案されてきてはいるが、これらの 周知の装置は、医学界において、種々のファクターにより、広（受は入れられる には至っていない。

注目すべきは、針を使用しない注射又はジェット・インジェクションの特性は、 典型的に、その注射装置により作用せしめられる圧力や、アンプルのノズルの直 径や、患者の体格・年齢・重量や、注射がなされる部位の特徴や、注射液の粘性 により変動する。

ジェット・インジェクションに関する基本的問題は、好ましい注射の変数が何で あるかを決定する複雑な問題に関するものであり、長年に互ってまだ解決されて いない。これらの変数として、１）圧力プロフィール、２）ノズル寸法、３）た とえば年齢や性別や体格等の患者側のファクター、４）注射がなされる部位、及 び、５）薬物の粘性が挙げられる。公知技術が繰り返し犯してきた失敗は、医学 界において、これらの複雑な変数に係る問題を適切に解決する、手で保持できる 携帯用ジェット・インジェクタを受け入れようとしなかったことである。

上記圧力プロフィールは、液体注射液に作用せしめられる圧力であり、この圧力 プロフィールは、典型的に、注射開始時から終了時にかけての時間に対して計測 されるものである。該圧力プロフィールは、ノズル寸法とその他のファクターと の組み合わせにおいて、注入される注射液が、好ましくは苦痛が最小となるよう に、皮膚を通って所定深さに案内されるように選択される必要がある。

上記患者側のファクターも、また、重要である。性別は、婦人が典型的に男性と は異なった脂肪配分を有するため、重要である。男性は、また、典型的に、婦人 よりもより堅い組織を有している。患者の年齢は重要である。何故なら、生まれ たての幼児は、筋肉が殆どなく、脂肪層が厚く、そして、皮膚の貫通が大変容易 である。幼児が成長して動き回ることができるようになると、この脂肪は、次第 に筋肉に取って代わられるようになる。青年期に達すると、ホルモンにより、組 織の組成が変化する。中年になると、通常、体重が除々に増し、組織強度が低下 する。

注射の部位は、大変重要である。何故なら、すべての患者の皮膚の厚と、脂肪組 織の厚さとは、身体の異なった部位において変動するからである。医学により、 針を備えた周知の注射装置による注射が一般的に受け入れられる、特定タイプの 注射に最も適した部位が確定されている。皮下の部位は、典型的に、皮下層が厚 く、また、主たる神経及び脈管構造がない。筋肉内の部位は、典型的に、脂肪層 が薄く、筋肉層が厚い。しかも、この筋肉内の部位には、主たる神経と脈管構造 がない。

最後に、注射液の粘性が考慮されねばならない。何故なら、この粘性は、ジェッ ト・インジェクションの特性に影響を及ぼすからである。加えて、粘性の影響は 、公知技術において広く誤解されていることが見い出されている。

一般的に、公知技術により、上記すべての変数を同時に考慮する複雑性と困難さ を克服することは不可能である。従って、ジェット・インジェクションは、その 潜在的有用性が大きいにも拘わらず、事実上、使用されるに至っていない。それ 故、針を使用しない改良型の注射装置と、その注射方法とを提供することが本発 明の目的になっている。これにより、ジェット・インジェクション使用時におい て、その利点を発揮することができる。

これらの目的を実現するべ（、針を使用しない注射装置において、該注射装置を 作動させることにより、最初に、バルブが開かれるようになっている。この装置 は、アンプルから延在するプランジャに係合するようになっている。このプラン ジャは、次いで、アンプル内に駆動され、注射液をアンプルのノズルから高速度 のジェットとして吹き出させるようになっている。注射液は、その分注量を可変 量として提供されることができる。何故なら、この装置は、プランジャの部位と は無関係に、該プランジャのあらゆる部位に係合することができるからである。

好都合にも、インター・ロック装置が備えられており、アンプルが装置内の適切 な位置に装填されていない場合には、トリガにより、イニシエータ・バルブが作 動せしめられないようになっている。フィルタにより、漂遊した液状化状態の圧 縮ガスが、装置のインターナル・チェンバへ流入しないようにすることが好まし い。

針を使用しない新規な方法において、注射液や、ノズルの直径や、患者及び注射 部位のパラメータに関する圧力プロフィールは、注射液の粘性と同様、所定の注 射特性を実現するように選択される。

本発明により、また、筋膜周辺に打たれる注射の注射方法が提供される。この注 射方法において、注射液は、薄いシーツ内の深筋膜に意図的に沈積せしめられる 。これにより、侵襲や、注射に伴う不快感や、筋深部への注射に伴って時折生じ る注射後のただれを生じることなく、血流内に速やかに吸収される。

図面の簡単な説明 図において、類似部材は、図を通して類似の参照符号により示す。

図１は、本発明の針を使用しない注射装置の斜視図である。

図２は、図８に示した針を使用しない本発明の注射装置の２−２線断面図であ図 ２Ａは、注射準備位置にある注射装置の内部に備えられたアンプルとプランジャ とを示す断面図であり、カートリッジを貫通した貫通機構は不図示の断面図であ る。

図２Ｂは、注射準備位置にセットされているクランプ機構を示す断面図である。

図２０は、注射後の位置における、駆動用ピストンと、クランプ機構と、プラン ジャとを示す断面図である。

図３は、本注射装置の後端側の略半分を示す、図２の断面図の拡大部分図である 。

図４は、本注射装置の前端側の略半分を示す、図２の断面図の拡大部分図である 。

図４８及び図４ｂは、変形例に係る断面図である。

図５は、図３に示したバルブの部分拡大断面図である。

図６は、選択的な特徴のみを示した図８の６−６線部分断面図である。

図６ａは、好ましい変形例に係るハウジングとピストン・プリナム・シャットオ フ・バルブ装置とを示す部分断面図である。

図６ｂは、図６ａのハウジング内において使用された好ましい変形例に係るエギ ゾースト・バルブの部分断面図である。

図６ｃは、図６ａに示したブリード・ガス・バルブの拡大部分断面図である。

図７は、イニンエータ・バルブの部分拡大断面図である。

図７ａは、他の好ましいイニンエータ・バルブの部分断面図である。

図７ｂは、他の好ましいイニンエータ・バルブの部分拡大断面図である。

図８は、本注射装置の背面図である。

図９は、本注射装置の正面図である。

図１０は、本発明のプランジャとアンプルとを示す部分断面側面図である。

ｆｆ１ｌＯａ、１０ｂ、１０ｃは、他の変形例に係るプランジャとアンプルの部 分断面図である。

図１１は、図１０の１１−１１線断面図である。

図１２は、本注射装置の動作に係る特定の特徴を示すグラフである。

図１３は、図４に示したインジケータ・リングの正面図である。

図１３８は、図１３の１３ａ−１３ｃ部分断面側面図である。

図１４は、その部分断面側面図である。

図１５は、注射液の好ましい圧力プロフィールを圧力と容積との関係で示すグラ フである。

図１６は、本発明に係る針を使用しない筋膜周辺の注射の大略説明図である。

図１７は、アンプルの選択とパラメータとを示す表である。

図１８．１９．２０は、直径が夫々０．１０ｍｍ、０．２０ｍｍ、０．３６ｍｍ のノズルを有するアンプルに適用される注射液の好ましい圧力プロフィールを圧 力と時間との関係で示すグラフである。

本発明の実施例 図１．２に示す図面を参照して詳細に説明すると、針を使用しない注射器２０は 、前端部２２と、後端部２４と、頂面部２６と、底面部２８とを備える。注射器 ２０には、底面部２８に隣接してトリガ３０が摺動自在に備えられている。この 注射器２０は、上部ハウジング４２と、該上部ハウジング４２に接続された短い 下部ハウジング４４とを有している。この下部ハウジング４４は、平らな上面８ ２を有しており、該上面８２は、上部ハウジング４２の平らな下面８４に対して 延在している。上部ハウジング４２と、下部ハウジング４４とは、４つのビン８ ６により接続されている。上部ハウジング４２と下部ハウジングとは、共に、使 用者の手の平が注射器２０の頂面部２６及び側面上に接するように、また、使用 者の人指し指をトリが３０上に容易に位置決めできるように、使用者の手に容易 に適合するように寸法構成されている。この頂面部２６は、注射器２０の略中心 に段部又は傾斜部３４を有している。上部ハウジング及び下部ハウジングは、選 択的に、単一のハウジングとして形成されることができる。

図３を参照して説明すれば、下部ハウジング４４は、実質的に、中空部を有して おり、該下部ハウジング４４により、下部ハウジングの空間４８が形成されてい る。

同様にして、上部ハウジング４２により、上部ハウジングの空間４６が形成され ている（図６参照）。下部ハウジング４４内には、例えば二酸化炭素等の圧縮ガ スを収容するガス・カートリッジ５４を収納しかつ保持するためのカートリッジ ・チャンバ５０が形成されている。カートリッジ・チャンバ５ｏの前端部に位置 するカートリッジ・シート５２により、カートリッジ５４の背面部が支持される 。大略Ｕ字型のプラスチックよりなるカートリッジ室用カバー５６が、カートリ ッジ・チャンバ５ｏ上で、下部ハウジング４４の所定位置にスナップ嵌合するよ うになっている。

大略円筒形状のピーソングハウジング５８が、カートリッジ・チャンバ５ｏの後 ろ側、下部ハウジング内に摺動自在に設けられている。０−リング６ｏにより、 ピーソングハウジング５８は、下部ハウジング４４に対して密閉される一方、該 ０−リング６０により、ピーソングハウジング５８は、下部ハウジング４４内を 摺動できるようになっている。０−リング６０間には、環状空間６２が、ピーソ ングハウジング５８の外周沿いに延在している。ピーソングハウジング５８内に は、円筒形状のビーレンズボデ−６６が備えられており、このピーシングボデ− ６６は、０−リング８８により、ピーソングハウジング５８に対して密閉されて いる。ピーシングボデ−６６の前面から、貫通先端部６８が前方に延在しており 、この貫通先端部６８は、ガス・カートリッジ５４のネック部の中央部に対応す る位置に設けられている。ビーレンズボデ−６６の前端部には、シール６４が備 えられており、上記貫通先端部６８は、このシール６４により囲まれている。シ ール６４は、前方に十分に突出しており、貫通先端部６８がガス・カートリッジ ５４内に貫通する前に該ガス・カートリッジ５４のネック部が密閉されるように なっている。

貫通先端部６８内及びビーンフグポデー６６内には、貫通ロアｏが延在しており 、該貫通ロア０は、環状空間６２に連絡している。ビーシングボデー用ナツト７ ４が、ピーソングハウジング５８の後端部に螺合しており、これにより、ピーシ ングボデ−６６とシール６４とをピーソングハウジング５８に対して該ピーソン グハウジング５８の前端部内所定位置に保持している。ピーソングハウジング用 ナツト７６が、下部ハウジング４４の後端部に螺合している。組み立てに際して 使用されるスパナ用の開口が、上記ピーンングボデー用ナツト７４と上記ピーソ ングハウジング用ナツトとに設けられている。

ネジ山が形成されたシャフト７２が、ピーソングハウジング用ナンド７６に形成 されたネジ山に係合した状態で該ピーソングハウジング用ナツト７６内に延在し ている。ノブ７８が、ネジ山の形成された上記シャフト７２に設けられており、 該ノブ７８は、フリップ・ハンドル８０を有している。このフリップ・ハンドル ８０は、ノブ７８の平面に対して垂直方向にフリップさせることができ、これに より、ノブ７８とネジ山の形成されたシャフト７２とを手動でより容易に操作で きるようになっている。

ネジ山の形成されたシャフト７２の前端部は、ビーシングポデ−６６の背面に圧 接する。

下部ハウジングの上面８２を貫通し、環状空間６２を貫通口９６に連絡するため の孔９２が設けられている。貫通口９６は、上部ハウジング用の上記空間４６に 連絡している。０−リング９４により、孔９２と貫通口９６とが密閉状態で接続 される。上部ハウジング４２の後端部には、透明な透明な窓状レンズ部９８が備 えられている。このレンズ９８は、ゴム製の窓用リテーナ１００により、端部ナ ツト１０８に固定されている。

ブルドン管１１６が、ゲージ基台１１４に結合されている。このブルドン管１１ ６は、ゲージ・チャンバ１２２に連絡する開口端部１２４を有している。ポイン ター１０２が、ブルドン管１１６の後端から垂直に突出している。図８に示すよ うに、ゲージ本体１０６の後端部にブルドン管１１６を囲むように設けられた測 定ラベル１０４により、目盛りで示されるようにした圧力尺度が提供される。こ の圧力尺度とポインタとは、上記透明な窓状レンズ部を通して目視できる。ゲー ジ本体１０６の後端部から、ストップ・ビンが延在しており、このストップ・ビ ンにより、高低圧力の末端ポイントに対応した位置で上記ポインター１０２を停 止させるようになっている。

上記端部ナツト１０８は、その前端部にねじ部１１０を有している。このねじ部 １１０は、上部ハウジング４２に螺合する。所定圧力に対してゲージに目盛りを 付けるために、ゲージ本体１０６は、ゲージ基台１１４に対して回転せしめられ る。正確なインデックスが得られたとき、ゲージ本体１０６とゲージ基台１１４ とが、互いに固定される。案内ビン１１２が、上部ハウジング４２からキー溝内 に突出しており、端部ナツト１０ｇが固定されている間、該案内ピン１１２によ り、ゲージ本体１０６が所定位置に保持されるようになっている。

ンム１１ｇは、所望によりゲージ基台１１４の前面に備えられ、これにより、上 部ハウジレグ４２内の部品は、適切に配置・位置決めされる。

イニシエータ・バルブ用ハウジング１４２は、フィルター用リテーナ・リング１ ２０により、ゲージ基台１１４から隔てられている。このハウジング１４２の後 端部内には、フィルタ・ディスク１３０と合成フィルタ１３２とからなるサンド イッチ状アセンブリが備えらえている。Ｏ−リング１４０により、フィルタ・デ ィスク１３ｏ１　リテーナ１４０及び合成フィルタ１３２に対して密閉される。

０−リング１２６により、フィルタ・リテーナ１４０は、上部ハウジング４２内 に密閉されるようになっている。Ｏ−リング１２６．１５０により、貫通口９６ を通して供給される圧縮ガスがゲージ・チャンバ１２２からフィルタのみを通し て流動するように、ゲージ・チャンバ１２２が密閉されている。

ポート１４８が、ハウジング４２内のイニンエータ・バルブチャンバ１４６に連 絡するように、イニノエータ・バルブ用ハウジング１４２の背面側壁部内に形成 されている。上記イニシエータ・バルブチャンバ１４６内に位置するイニシエー タ・バルブ１４４により、ポート１４８からイニンエータ・バルブチャンバ１４ ６を通ってリザーバ・ポート１５４に至る流れが制御されるようになっている。

このリザーバ・ポート１５４は、イニンエータ・バルブ用ハウジング１４２の前 壁部を貫通するように形成されている。

調整用バルブ１５６は、リザーバ・ポート１５４の周囲に設けられた調整シート １５８を有している。ダート１６０は、調整シート１５８に対して出入りするよ うに移動する。

このダート１６０は、ネジ山の形成されたダート・シャフト１６２を備えており 、このダート・シャフト１６２は、ポペット本体１７２の後端部に位置するより 狭いチューブ・セクションに螺合している。このポペット本体１７２のチューブ ・セクションを通して延在するダート・ピン１６４と、上記ネジ山が形成された ダート・シャフト１６２とにより、上記調整シート１５８に対して、ダート１６ ０の長手方向の位置が調整されるようになっている。上部ハウジング４２内に位 置するリザーバ・スペーサ１６６は、イニンエータ・バルブ用ハウジング１４２ の前端部からポペット・ハウジング１７８に延在しており、これにより、ポペッ ト本体１７２のチューブ・セクションの周りにリザーバ１６８が形成されている 。Ｏ−リング１２６により、リザーバ・スペーサ１６６は、上部ハウジング４２ に対して密閉される。また、該Ｏ−リング１２６により、イニシエータ・バルブ 用ハウジング１４２は、リザーバ・スペーサ１６６に対して密閉される。

ポペット・ハウジング１７８内に位置するポペット・バルブ１７０は、円錐形の プラスチック製ポペット・シート１８８を備えている。このポペット・シート１ ８８は、ポペット・ハウジング１７８の前壁部の内側に中心が位置決めされた状 態で圧接されている。図５を参照して説明すると、ポペット本体１７２は、圧縮 バネ１８６によりポペット・シート１８８に付勢されたソヤーブなシールエツジ ２００を有している。この圧縮バネ１８６は、ポペット・ナツト１８０により、 ポペット・ハウジング１７８内の所定位置に保持されている。選択的に、このシ ールエツジ２００とポペット・シート１８８とは、クリープ作用を最小限に抑え るべく、内径が最初に接するように選択された不同−の角度を有して寸法構成さ れることができる。上記ポペット・ナツト１８０は、ネジ山が形成された前方部 １８４を有している。この前方部１８４は、ポペット・ハウジング１７８のネジ 山が形成された後方部１８２に係合せしめられている。ポペット・ナツト１８０ は、回転せしめられ、バネ１８６の圧縮状態が調整される。つまり、このポペッ ト・ナツト１８０により、ポペット・バルブ１７０のクラッキング圧力がセット されるようになっている。

クラック前のリザーバ圧力（従って、クラッキング圧力を支配する圧力）に晒さ れるポペット・シート１８８の直径は、リザーバ圧力の影響を受けるンーリング 面がポペットの移動軸に対して平行であるときに円錐形シートが変形する可能性 はあるが、一定に維持される。

この円錐形シートは、ポペット本体１７２に設けられているというよりも、むし ろ、ポペット・ハウジング１７８に設けられており、一方、すべての硬度を有す る（ポペットの）部分は、同心円状かつ垂直に形成されている。従って、ポペッ ト・シート１８８における不整合部位や、柔軟な部位は、撓みによって硬度を有 する部位に整合するであろう。該硬度を有する部位は、回転自在であるが、しか し、変形する柔軟な部位に対して整合するであろう。

ポペット本体１７２は、最小限かつ一定の摺動摩擦を有することが好ましい。従 って、バック・アップ・リング２０４と共に使用されるシール２０６は、摩擦の 小さいシールであることができる。また、このシールは、クラブキング前に内側 で圧力が作用しているポペット本体１７２により、クラッキング後にのみ圧力が 作用せしめられるため、密閉摩擦力は、大幅に減じられる。このポペット本体１ ７２は、このシールが圧力を受ける前の開口時に、移動を開始する。従って、剥 離摩擦は、ガス圧力により増大せしめられない。

ポペット・シーリングの直径（すなわち、上記チューブ・セクションの外径、ポ ペット・ハウジングの内径、及び円錐形のシール・コンタクトの直径）及びスプ リングの力を適切に選択することにより、ポペット・バルブと調整用バルブとは 、共に、低圧レギュレータとして機能することができる。

カニユーレ１７６が、ポペット・バルブ１７０の前方側において、駆動ピストン ２１２に接続されかつ該駆動ピストン２１２から後方側に延在している。このカ ニユーレ１７６は、ポペット・ハウジング１７８及び、ポペット・シート１８８ 内に延在すると共に、ポペット本体１７２の後方部内部に至るように延在してい る。ポペット本体用供給穴１７４が、ポペット本体１７２（図３）を貫通するよ うに形成されている。カニユーレの排出孔１９０は、カニユーレ１７６を摺動自 在に密閉するＯ−リング２０７の背後における該○−リング２０７から僅かに離 れた部位にカニユーレ１７６を貫通するように設けられている。

さらに、図５を参照して説明すると、径方向に互いに隔てられた駆動開口部１９ ４が、ポペット・ハウジング１７８を通して形成されており、該駆動開口部１９ ４により、ポペット環状空間１９８はポペット・ハウジング１７８の前面に接続 されている。

リング形状の空間を形成する該ポペット環状空間１９８は、ポペット・ハウジン グ１７８の内壁と、ポペット１７２の前面と、ポペット・シート１８８の円錐面 とにより形成されている。上記駆動開口部１９４の前端は、駆動ピストン２１２ の背面に固定された円形状ゴム製の７一ル部材１９６により密閉されることが好 ましい。

ポペット・ハウジング１７８に設けられたジョグル１９２は、対応する上部ハウ ジング４２の内部に設けられたリップに係合している。このジョグル１９２は、 ポペット・ハウジング１７８のストッパとして機能する。次いで、リザーバ・ス ペーサ１６６、イ二シェーク・バルブ用ハウジング１４２、フィルタ・リング、 シム及びゲージ本体１０６が、ポペット・ハウジング１７８に対して上部ハウジ ング４２内に組み込まれ、これらの部品は、端部ナツト１０８により所定位置に 締結される。

さらに、図５を参照して説明すると、０−リング２０７により、ポペット本体１ ７２は、ポペット・ハウジング１７８とポペット・ナツト１８０とに対して摺動 自在に密閉される。０−リング２０６とバック・アップ・リング２０４とにより 、ポペット本体１７２移動時における金属と金属との接触が防止される。そして 、該０−リング２０６とバック・アップ・リング２０４とは、ピボットとして機 能し、該Ｏ−リング２０６とバック・アップ・リング２０４とにより、ポペット 本体１７２とポペット・ナツト１８０との間における僅かな偏心が許容される。

ドライブ・ピストン２１２がその最も後方位置にある状態で（つまり、注射器２ ０が「準備」位置にある状態で）、リング状のブリナム２０２が、ポペット・ハ ウジング１７８と駆動ピストン２１２、又はポペット・ハウジング１７８とＯ− リング２１４との間に形成される。このＯ−リング２１４により、駆動ピストン ２１２は、上部ハウジング４２内で摺動自在に密閉される。このプリナム２０２ は、フェース・シール１９５を確実に圧縮するに十分に広い。作動時に、駆動ピ ストン２１２の全背面は、圧縮ガスにより作用せしめられる。バックアップ・リ ング２１８が、駆動ピストン用シール２１４に隣接して備えられている。この駆 動ピストン用シール２１４は、摩擦が小さいＵ−シールであることが好ましい。

図４に示すように、クランプ・ピストン２１０が、駆動ピストン２１２内に摺動 自在に設けられている。このクランプ・ピストン２１０は、駆動ピストン２１２ に対して０−リング２２２により摺動自在に密閉されている。クランプ・ピスト ン２１０の背面と、駆動ピストン２１０の垂直な前壁とにより、クランプ・ピス トンのプレナム２１６が形成されている（図３）。

上記駆動ピストン２１２の後端部に隣接して設けられたＯ−リング・ジョグル２ ２０は、クランプ・ピストン用Ｏ−リングのストッパとして機能する。クランプ ・ピストン２１０内に備えられたクランプ・ピストン・スプリング２２４により 、ジョー・プレート２２８は前方に付勢されている。このジョー・プレート２２ ８は、ジョー・リテーナ・ナンド２４２から突出する（図４の隠れ線で示す如く ）一対の対向するフリング！２２９に当接しており、これにより、ジョ一部が自 由に移動できるような十分な余裕が確保されている。このクランプ・ピストン・ スプリング２２４の力は、従って、ジョ町プレート２２８からフランジ壁２２９ とジョー・リテーナ・ナツト２４２に伝えられ、クランプ・ジョー２３６にバイ パスされる。クランプ・ジョー２３６は、シミー・スプリング２３８により、外 方向に付勢されておりかつ互いに隔てられる方向に付勢されている。上記クラン プ・ジョー２３６は、細かい歯２４０を有している。

各クランプ・ジョ２３６は、平面的な傾斜面２３４を有している。この傾斜面２ ３４は、平面的で傾斜した駆動面２３２により平らに係合せしめられている。こ の平面的で傾斜した駆動面２３２は、クランプ・ピストン２１０の前端部に設け られている。上記シミー・リテーナ・ナツト２４２は、駆動ピストン２１２の前 端部にねじ込まれている。

戻しスプリング２４４が、ジョー・リテーナ・ナツト２４２と圧力板２４８との 間で圧縮されている。上部ハウジング４２の前端部にねじ込まれているナツト２ ４６により、圧力板２４８が支持される。

図１３．１４に示すように、インジケータ・リング２５０は、上部ハウジング４ ２の前端部と、該上部ハウジング４２の前端部上にねじ込まれている前部カラー ２５２との間に回転自在に設けられている。このインジケータ・リング２５０は 、インジケータ・リング２５０が作動準備位置に回転せしめられたときに前部カ ラー２５２に設けられた観察ボート２５６を通して視認できるその外側エツジに 、着色された部位を有している。上記作動準備位置は、アンプルのラグが注射器 ！のラグに十分に係合する位置に対応する位置である。インジケータ・リング２ ５０の背面に対して付勢されている止めピン２８８により、このインジケータ・ リングは、アンプルの装填／取り出し位置若しくは準備位置に保持されるように なっており、該止めピン２８８により、そのアンプルが正確かつ十分に装填され たことが触知により（また、選択的に、クリック音により）明確に表示されるよ うになっている。図面１３ａに示すように、止めピン２８８は、インジケータ・ リングの後部に形成されたトラック３２４内で該トラック３４２に対して摺動す る。戻しスプリング２４４により、圧力板２４８は、前方に付勢されており、こ れにより、アンプルがラグ２５４の後方で前部カラー２５２に固定されるように なっている。また、この戻しスプリング２４４により、注射後に、上記駆動ピス トンは復帰せしめられる。

上記インジケータ・リング２５０は、内方向に突出する互いに等間隔に隔てられ た３つの回転ラグ２５８を有する。該回転ラグ２５８により、アンプル３６ｏ（ 図１０）の後部に位置するラグ３８２が係合せしめられる。前部カラー２５２は 、径方向内側に突出する等間隔に隔てられた３つの保持用ラグ２５４を有してお り、これにより、アンプルのラグ３８２の前面が係合せしめられ、該アンプルが 注射器２０内に保持される。

図２．４に示すように、アクチュエータ・リンク２６２は、インジケータ・リン グ２５０の前方に前部フック２６４を備えている。アクチュエータ・リンク２６ ２に備えられた後部フック２６０は、アクチュエータ・スライド・ブロック２６ ６に取付けられている。このアクチュエータ・スライド・ブロック２６６は、上 部ハウジング４２と下部ハウジング４４との間に摺動自在に設けられている。ス ライド・ブロック・スプリング２６８は、下部ハウジング４４を押圧しており、 該スライド・ブロック・スプリング２６８により、アクチュエータ・スライド・ ブロック２６６を前方に付勢している。このアクチュエータ・スライド・ブロッ ク２６６の前面は、トリガ３０をなしている。

図２．６に示すように、排出バルブ・フォーク２７０が、アクチュエータ・スラ イド・ブロック２６６から側面方向及び上方向に突出しており、スプール・バル ブ２８６上のカラーに係合している。このスライド・ブロック２６６は、丸みを 有する後端部２７２を有する。この後端部２７２は、イニシエータ・バルブ・カ ム２７２に対向している。このイニシエータ・バルブ・カム２７４は、ロール状 のピボット・ピン２７８により、ホルダに回動自在に取付けられている。これら の部材は、共に、下部ハウジングの上面により、上部ハウジング内の中空部に保 持されている。ギャップ２８０により、上記後端部２７２と、上記イニシェーク ・バルブ・カム２７４（図３）とが隔てられる。イニシエータ・バルブ・カム２ ７４にねじ込まれている固定用のねじ２７６は、イニシェーク・バルブ１４４の ピンに係合している。

図６に示すように、上部ハウジング４２に設けられたオリフィス２８２は、貫通 孔２８４に連絡しており、上記駆動用プリカム２０２に圧力が継続的に作用せし められるようになっている。このオリフィスは、約０．１０ｍｍの直径を有する 開口を備えている。上記排出バルブ・フォーク２７０に接続されているスプール ・バルブ２８６は、上部ハウジング４２に設けられた排気路２９６の内側に固定 されたスプール・ハウジング２９４内に摺動自在に設けられている。このスプー ル・バルブ２８６は、スプール・ハウジング２９４におけるスプール孔３０２内 に適合している。上記スプール・バルブ２８６は、完全には、スプール孔３０２ に対して密閉されていなくとも、該両部材間における漏れは大変小さい。

リザーバ・排気孔２９０により、リザーバ１６８は、スプール・バルブ２８６の 周囲に位置するスプール・バルブ空間３００に接続される。スプール・バルブ穴 ３０１は、スプール・バルブ２８６の後方で、スプール・バルブ空間３００がら 排気ダクｌ−３０４に連絡している。Ｏ−リング２９２は、スプール・バルブ・ プリナムの何れか一方側に位置しており、これにより、上記スプール・ハウジン グ２９４は、リザーバ・排気孔２９０の周囲で密閉される。マフラー・シール３ ０６により、スプール・ハウジング２９４の前端部がマフラー・チューブ３０８ に対して密閉される。このマフラー・チューブ３０８は、ファイバー・ガラス・ ウール３１０又はその他の吸音材で満たされており、該マフラー・チューブ３０ ８は、大気圧側に開口している排気ポート３１６に案内されている。マフラー・ 保持部材３１２と固定用スクリュ３１４とにより、スプール・ハウジング２９４ とマフラー・シール３０６とマフラー・チューブ３０８とが排気路２９６内に取 付けられている。

図７により詳細に示すように、上記イニシェータ・バルブ１４４は、ピン・ソケ ット３３２から突出するイニシエータ・バルブ・ピン３３０を有している。ソケ ット・スプリング３３４が、ピン・ソケット３３２上に位置しており、該ソケッ ト・スプリング３３４により、イニシェーク・バルブ・ピン３３０は、外方向つ まり下方向に付勢されている。そして、このように付勢されることにより、イン ジータ・バルブ・ピン３３１）は、イエ／エータ・バルブ・カム２７４に位置す るねじ２７６に係合せしめられるようになっている。ピン・ソケット３３２から 僅かに隔てられたバルブ・ステム３３６は、シート・ネック３５０に密閉状態で 係合するゴム製シート・リング３４０を備えたステム・カラー３４２を有してい る。このステム・カラー３４２は、イニノエータ・バルブ１４４の上部チャンバ ３４４内に位置している。

バルブ・ナツト３４８とステム・カラー３４２との間に位置するステム・カラー ・スプリング３４６により、シート・リング３４０は、付勢されてシート・ネッ ク３５０に係合せしめられる。つまり、これにより、イニシエータ・バルブ１４ ４は、閉鎖位置に保持されることになる。上記イニシエータ・バルブチャンバ１ ４６内に位置するシート・ネック３５０又はバルブ・シートの部分３５２は、０ −リング３３８により支持されている。

図６ａには、他の好ましい変形例を示している。図に示すように、そのハウジン グは、図２に示す如く２部材から形成されたハウジングではなく、単一の部材か ら形成されたハウジング３０３からなる。

図６に示した排出バルブに対する好ましい他の変形例を、図６ｂに示している。

この変形例において、バルブ・ステム２９１は、前部シール２９３及び後部シー ル２９５内で摺動する。シール・スペーサ２９７により、前部シール２９３と後 部シール２９５とが隔てられている。バルブ・ステム２９１の後端部は、バルブ 開口時にガスの流路を提供するための一対の細いスロット３０５を有している。

該スロット３０５により、圧力が作用せしめられる上記後部シール２９５が支持 されて内方向に破壊されないようになっている。このスロット３０５は、後部シ ール２９５に対して緩和された角度に形成されており、シールを破損する可能性 がある鋭いエツジにより損傷を受けないようにしている。作動時には、バルブ・ ステム２９１は前方に押圧され、バルブ・スロット３０５の前端部は、後部シー ル２９５の前端部方向に向かって前進する。

これにより、圧力が作用せしめられたエギゾースト・ガスは、入口ポート３０７ からシール・スペーサ２９７、バルブ・スロット３０５、マフラ３０９を通って 、アウトレット・ポート３１１に流出できる。前部シール２９３及び後部シール ２９５とは、共に、低摩擦を実現するＵ−カップ・タイプのシールである。上記 排出バルブは、実質的に、ガスの漏洩が防止されており、また、極僅かな力で動 作させることができる。

バルブ・ステムに作用する唯一の重要な力は開口後に作用し、該ステムは強制的 に開口せしめられるようになっている。これにより、注射装置のアクチュエータ の復帰が補助される。

図６０は、図６に示したオリフィス２８２と貫通孔２８４の変形例に係るものと して、ハウジング３０３に使用されるピストン・ブリカバ・シャ・ソトオフ・ノ くルブ３２１を示している。このシャットオフ・バルブ３２１は、フィルタ３２ ５とオリフィス３２７と７−ル３２９とを有するピストン３２３を備えている。

このピストン３２３は、スプリング３３１により、上方向でありかつ開口位置に 向けて付勢されている。注射時の最初のミリ秒にこのメイン・ピストンに圧力が 作用せしめられるとき、そしてその圧力が十分に高いとき、オリフィス３２７に 対する圧力低下は、ピストン３２３を押圧するように作用し、ピストン３２３を 下方向に駆動して該ピストン３２３をツヤ・ソトオフ・ノールに圧接させる。ピ ストン３２３がシャットオフ・シール３３３に対して密閉された後、ピストン３ ２３をシールに対して付勢するように下方向に保持する力が、ピストン・シール ３２９とシャフトオフ・シール３３３により形成される環状面積に作用する圧力 により供給される。このシャットオフ・シール３３３は、該シャ・ソトオフ・シ ール３３３の下方に位置するベント３３７を備えたバルブ基台３３５により支持 されており、これにより、シールが外れないようになっている。ガスを逃がすた めに、流路３３９が設けられている。バルブに作用する圧力が小さくなると、ピ ストン３２３は、スプリング３３１の力により、シャットオフ・シール３３３か ら隔てられる方向に移動し、ガスは、フィルタ３２５やオリフィス３２７、及び バルブ基台３３５に形成されている流路３３９を通って自由に流動する。　図７ ａ、７ｂは、イニシェーク・バルブ１４５（図においては、閉鎖位置で示してい る）の他の好ましい変形例を示している。このビニ／エータ・バルブ１４５は、 入口１４９と出口１５１とを有するイニシエータ・バルブ・ポデー１４７を備え る。バルブ・ポペット１５３が、スプリング１５７により、バルブ・シートに対 して付勢されている。このバルブ・シート１５５は、二酸化炭素による吸収に抗 するエチレン・プロピレンであることが好ましい。バルブ・ノート保持部１５９ により、バルブ・シート１５５が保持されている。バルブ・ステム１６９がバル ブ・ステム・ガイド１６１とバルブ・ステム・シール１６３との内側に延在して いる。バルブ・ステム・スプリング１６５により、バルブ・ステムが閉鎖位置に 向けて付勢されている。バルブ・ステム・シール１６７により、ノくルブ・ステ ムは、バルブ・ステム・ガイド１６１に対して摺動自在に密閉されている。

図１０に示すように、アンプル３６０は、互いに隔てられた３つのラグ３８２を その後端部に有している。フレア３８０は、アンプル・チャンバ３８４内に案内 されるように形成されており、これにより、ブラジャ３６２の輪郭が形成された 端部３６４は、アンプル３６０と係合するように案内される。プランジャ３６２ の上記輪郭が形成された端部３６４とブラジャ・ヘッド３７０との間には、０− リング３６６と、スプリット式テフロン製バックアップ・リング３６８とが位置 している。

図１１に示すように、プランジャ・シャフト３７２は、十字形状の断面を有して おり、これにより、処理可能なブラジャとアンプルとを作るのに使用される材料 を最小限にして、慣性のモーメントを高（することができるようになっている。

プランジャ３６２上のカラー３７４は、上記輪郭を有する端部３６４の先端から 隔てた位置に設けられており、プランジャ３６２の該端部３６４がアンプル３６ ０の前端３６４に達する直前に、カラー３７４がアンプル３６０の背面３８８に 当接するようになっている。これにより、プランジャ３６２の該端部３６４がア ンプル３６０の前端部に衝突することが防止され、該端部３６４がアンプルに過 剰なストレスを作用させたりプランジャ・シャフト３７２を歪ませたりすること が防止される。プランジャ・シャフト３７２から延在するウェブ３７６により、 カラー３７４が支持される。プランジャ・シャフト３７２の後部３９０は、クラ ンプ・ジョー２３６の内面上に備えられたティース又はリッジ２４０に適合する ティース又はリッジ３７８を有してもよいが、上記後部３９０は、複雑でないこ とが好ましい。

使用に際しては、プラスチックカバー５６をパチンと取り外し、ネック部をビー シング端６８に向けた状態でカートリッジ５４をチャンバ５０内に配置し、そし てカバー５６を閉じて、カートリッジ５４を注射器２０内に装着する。カバー５ ６は、下部ハウジング４４上の所定の位置にパチンと嵌まる。チャンバ５０内に 波形の黄銅製ライナ３２を配置して、カートリッジ５４と注射器２０との間の熱 伝導性を高めてもよい。

図２および３を参照すると、ノブ７８のフリップハンドル８０は外側に倒されて おり、ノブ７８がより容易に回転する。手でノブ７８を回転させると、ねじの切 られたシャフト７２が前進し、これによりビーレンズ本体６６およびハウジング ５８がカートリッジ５４へ向けて駆動される。ピーシング本体６６がカートリッ ジ５４のネック部に近付（と、ノール６４がカートリッジ５４の平坦端面と当接 しノールする。使用者がノブ７８を回し続けると、ピー／フグ端６８がカートリ ッジシールと係合して突き刺さる。カートリッジ５４からの圧縮ガスが、貫通ロ ア０を通って環状空間６２に入り、孔９２を通過して貫通口９６を通り、測定チ ャンバ１２２内に入る。シール６４が、圧縮ガスがカートリッジチャンバ５０内 に漏れるを防ぐ。したがって、カートリッジチャンバ５０内は大気圧を維持する 。カートリッジンート５２は、シール６４およびピーンングピン６８によってカ ートリッジ５４にかかる力に対して、カートリッジ５４を長手方向に支持する。

０リング６０．８８．９４は、カートリッジ５４から測定チャンバ１２２へ延び る流路からの漏れを防止する。

ピーシング本体６６およびハウジング５８が下部本体内で前方に摺動してカート リッジ５４に突き刺さると、ノブ７８もナツト７６に向かって移動する。ビーレ ンズ本体６６は、完全にシールされた状態で、カートリッジ５４と係合する。ピ ーシング本体６６およびハウジングは最前位置に位置し、ノブ７８の背面は上部 ハウジング４２の背面とほぼ面一になる。

圧縮ガスが測定チャンバ１２２内に充満し、フィルタ１３０．１３２を通過し、 ボート１４８（図３参照）を通過し、イニシエータバルブ１４４の上部チャンバ ３４４（図７参照）内へと流れる。イニシエータパルブ１４４内においては、ス プリング３４６がステムカラー３４２内のソートリング３４０をシートネック３ ５０へと付勢している。この結果、上部チャンバ３４４はノールされ、圧縮ガス がさらに前進することが防止される。

カートリッジ５４は、はぼ室温のＣＯ２等の飽和推進ガス（ｓａｔｕｒａｔｅｄ 　ｐｒｏｐｅｌｌａｎｔｇａｓ）を、液体状および固体状で封入している。カー トリッジ５４からのいかなる液体もフィルタ１３０．１３２を通過することはで きない。これにより、注射特性に影響を与えることなく、すべての方向での装置 の使用が可能になる。フィルターがなければ、液体Ｃ０２がイニノエータバルブ １４４およびリザーバ１６８内に侵入することが可能になり、注射器２０の使用 中に液体ＣＯ□がガスに交ざって、注射特性が予測できなくなるだろう。

圧縮ガスが測定チャンバ】２２内に充満すると、ブルドン管１１６も加圧される 。ブルドン管１１６は測定チャンバ１２２内で開口している。ブルドン管１１６ はその内部の圧力により外側に螺旋状に進み、この結果、ポインター１０２が移 動して測定ラベル１０４上にガス圧を表示する（このときには、ゲージ本体１０ ６およびゲージ基台１１４は既に適切にキャリプレートされている）。図８に示 されているように、レンズ９８を通して目視により、使用者は注射器２０内のガ ス圧をチェックすることができる。

アンプル３６０、プランジャ３６４、および充填針が、殺菌したパッケージとし て提供される。充填針は、アンプル３６０上のルアーフィッティング（Ｌｕｅｒ 　ｆｉｔｔｉｎｇ）３９２と係合するフィッティングを有している。アンプルは 、従来の針を有する注射器と同様の方法で充填される。充填針を注射剤の容器に 挿入してブランツヤの後部を引っばると、注射剤がアンプル内に吸い上げられる 。赤い０リング３６６と透明なアンプルに付けられた目盛りとを整合させること によって、正確な投与量を得ることができる。充填針は取り外されて、安全に廃 棄される。こうして、アンプルを注射器に装着する準備が整う。このようにして 、同様の方法でアンプルを装着することにより、針を有する注射器の場合と同様 に投与量を変更できる注射器を得ることができる。他の注射器と比べると、本発 明の注射器２０は、注射器の調整を行うことな（、異なる投与量での注射を行う ことができる。アンプル３６０には、その許容量の１／３．１／２．３／４の量 の注射剤を充填することができる。

図１０を参照すると、注射剤の充填量が異なるアンプル３６０を装着すると、ア ンプル３６０からのプランジャ３６２の突出量も異なる。しかしながら、注射器 ２０は、プランジャ３６２がどの位置から突出していても満足に駆動することが できるので、多様な注射剤の投与量に対して１つのアンプル３６０を使用するこ とができる。多様な容量のアンプルが要求されることはない。

アンプルに所望の投与量の注射剤が充填され、プランジャ３６２がアンプル３６ ０から突出した状態において、プランジャおよびアンプルが注射器２０に装着さ れる。

アンプル３６０のラグ３８２は、前部カラー２５２のラグ２５４と整合し、ラグ ２５４を通過する。プランジャ３６２の後端部は、前部カラー２５２、戻しスプ リング４４（原文通り）、およびスプリング２２４を通過する。プランジャ３６ ２のウェブ３７６と後端部との間には、歯または軟部３７８が連続的に形成され ているので、アンプル３６０に充填されている投与量に関係なく、クランプジａ 　２３６の歯２４０がプランジャ３６２をつかむ。

アンプル３６０の背面３８８が圧力板２４８に当接するに至る。アンプル３６０ のラグ３８２が、インジケータリング２５０のラグ２５８の間にフィツトする。

この後、使用者がアンプルを、装着位置から正位置へと、例えば４５°の小さな 角度だけ回転（前方から見て時計回り）させる。アンプルを回転させると、イン ジケータリング２５０も一緒に回転する。それは、アンプルのラグ３８４の側面 がインジケータリングのラグ２５８の側面を押すからである。アンプルの各ラグ に形成された段部が、インジケータリングおよびアンプルの過回転を防止する。

さらに、図１３ａに示されているように、止めピン２８８が当接するトラックは 十分深いので、止めピンがトラック外に押しやられることを防止できる。トラッ クの２つの端部は、止めピンのストッパとして作用する。インジケータリング２ ５０が回転して正位置（図２８参照）でロックされると、インジケータリング２ ５０の外周面上の色の看いた、つまり塗装された部分が観察ポート２５６から観 察することができる。このことは、アンプルが注射器２０に適切に装着され、注 射準備が整ったことを使用者に示すものである。

インジケータリング２５０がアンプル３６０とともに装着位置から正位置へと回 転すると、インジケータリング２５０の切欠き３２０（図１３参照）が移動して アクチュエータリンク２６２の前部フック２６４と整合する。このとき、トリが −３０を引き戻して注射器２０を作動させ、患者に注射を施すことができる。

インジケータリング２５０の切欠き３２０がフック２６４と整合しない場合には 、アクチュエータリンク２６２が、トリが−３０が移動して装置を作動させるこ とを防止する。したがって、アンプルが正しく装着され正位置に来るまで注射器 ２０は作動しない。カートリッジ５４およびアンプル３６０が注射器２０に正し く装着されると、アンプル３６０のノズル３８６が患者の皮膚に当接せしめられ 、使用者が人指し指でアクチュエータスライドブロック２６６上のトリガー３０ を引き戻す。スライドブロックの後端部２７２が、イニシエータバルブカム２７ ４に接近すると、排出バルブフォーク２７０が、スプールバルブ２８６を開位置 から閉位置へと摺動させる。開位置においては、リザーバ１６８が排気口を介し て大気と連通する。閉位置においては、スプールバルブ２８６はリザーバ排出口 ２９０を実質的にシールする。したがって、リザーバ１６８は、スライドブロッ クの後端部２７２がイニシエータパルブカム２７４と係合する前にシールされる 。スプールバルブは、排気コントロールバルブとして機能する。

アクチュエータスライドブロック２６６が後方に移動を続けると、後方端部２７ ２がイニシエータバルブカム２７４を押圧し、セットねじ２７６がイニシエータ ノくルブピン３３０をてこの如（押圧する。

トリガーを摺動させることにより３つの機能が果たされる。つまり、イニシェー クバルブを制御し、スプールバルブを制御し、そしてアクチュエータリンク２６ ２により作動不能とされた場合にはインターロックを提供する。

図３および７を参照すると、アクチュエータスライドブロック２６６がイニシエ ータバルブカム２７４に抗して移動すると、セットねじ２７６がイニシエータノ くルブピン３３０を押し上げる。ピンソケット３３２がバルブステム３３６に向 かって上方に押しやられ、この結果、ステムカラーが上方にシフトし、シートリ ング３４０がシートネック３５０から離れる。こうして、インジータバルブ１４ ４が開（。同様に、図７８および７ｂの実施例においては、バルブポペットスプ リング１５７が、〕＜ルジブポペット１５をバルブシート１５５に対して付勢し ている。ガス人口１４９からのガス圧がポペット１５３をバルブシート１５５へ 向けて押圧し気密シールを形成している。ｌくルブシート１５５の底部１７１に はベント部が設けられており、ベントシート１５５が溝１７３（原文通り）から ずれることを防止している。バルブシート保持部１５９はノくルブシート１５５ を保持するとともに、バルブシート１５５にベント部を与えている。ノくルブス テム１６９はポペット１５３から機械的に隔離されており、この結果、ポペット はステムに邪魔されることなく確実に閉じることができる。

イニシエータバルブ１４７（原文通り）が作動すると、バルブステム１６９は上 方にスライドしポペット１５３と接触し、ポペット１５３はバルブシート１５５ から離れる。ガスは入口１４９から流入し、バルブポペットとバルブシートとの 間の隙間を通って、側部開口部１７５を通過し、環状空間１７７を周回し、出口 １５１から出ていく。ノくルブステムが解放されると、バルブステムスプリング １６５がバルブステムを中立位置に戻す。そして、バルブポペット１５３も閉位 置に戻る。

再び図３および７を参照すると、イニシェークバルブ１４４が開くと、カートリ ッジ５４からの圧縮ガスが、フィルターおよびイニシエータノくルブ１４４を通 って、リザーバポート１５４を通過し、ダート】６０を越えてリザーノク１６８ に入る。図３および５を参照すると、リザーバ１６８が圧縮ガスで満たされると 、ポペ・ントチャン／＜２０８内も同じガス圧となる。それは、ガスが供給口１ ７４を通ってリザー７＜１６８から流れ込むからである。

カニユーレ１７６はリザーバ１６８に対して開口しているので、リザー／＜１６ ８からの圧縮ガスの流れはカニユーレ１７６内を通過して、クランプピストン空 間２１６に入る。

図２ｂおよび４を参照すると、クランプピストン空間２１６に圧力が生じると、 クランプピストン２１０は前方に押しやられスプリング２２４を圧縮して、クラ ンプピストン２１０上の傾斜ドライブ２３２とクランプジョー２３６上の傾斜面 ２３４との相互作用を介して、クランプジョー２３６を協働せしめる。クランプ ジョー２３６は歯２４０の形成された面でプランジャ３６２をつかむ。

クランプジー＊　２３６およびその駆動機構は２つの機能を果たす。つまり、ク ランプジョー２３６は、プランジャがどの位置にあってもプランジャをつかみ、 そして、駆動ピストンからプランジャに駆動力を伝達する。

アンプル３６０が最大の容量に満たされている場合には、プランジャ３６２は後 方へ最大限に延びており、クランプジョー２３６はウェブ３７６の後方近傍にお いてプランジャ３６２と係合するであろう。一方、アンプル３６０が最小の投与 量で満たされている場合には、プランジャ３６２はアンプル３６０から後方に短 く延びており、クランプジョー２３６はプランジャ３６２の後端部付近でプラン ジャ３６２と係合するであろう。

しかし、アンプル内の注射剤の量に関係なく、クランプショー２３６は歯２４０ をプランジャ３６２の歯３７８にロックさせて、プランジャ３６２をしっかりと つかまえて係合する。クランプピストン空間２１６内のガス圧は、注射を行う際 に、クランプジョー２３６のプランジャ３６２への係合を維持する。図１２に示 されているように、クランプジョーは、ポペットバルブが開く前にプランジャを つかむ。

図３．４および５を参照すると、ポペットチャンバ２０８内の圧力はポペットノ くルブ１７０を開けるのに十分となるまで増加する。具体的には、ポペットスプ リングチャンバ２２６は、リザーバ１６８およびポペットチャンバ２０８からシ ールされており、また、大気と連通している。ポペットチャン／＜２０８内の圧 力力く増加すると、ガス圧により生じポペット本体１７２の傾斜面１５２に作用 する後向きの力（ま、ポベ・ノドスプリング１８６による前向きの力よりも太き （なる。この”クラ・ソキング点”に達したとき、ポペットバルブ１７０は〕く チンと開く。ポペット本体１７２１１シフト、つまり後方にスライドする。シー ル端面２００の円錐状ポペットシート１８８へのシール係合が外れ、リザーバ１ ６８からのガスがポペットチャン／＜２０８を通過して駆動開口部１９４へと流 れる。ポペットｌくルブ１７０が開き始め、ポペ・ノド本体１７２力（円錐状ポ ペットシート１８８から離れる方向に移動すると、ポペット本体１７２の環状の 前面２３０の部分にガス圧によって環状空間１９８が形成される。ボペ・ノド本 体の前面２３０１こも圧縮ガスが作用するようになり、圧縮ガスが作用する表面 積が非常番二大きくなるので、ポペット本体１７２に作用する力は急激に増加す る。した力くって、ボベ・ｙトバルブ１７０は、−気に、もしくは勢いよく開＜ 　（ｏｐｅｎｓ　ｗｉｔｈ　ａｎ　”ｏｖｅｒ−ｃｅｎｔｅｒ”ｏｒ　ｈａｒｄ −ｏｖｅｒ　ａｃｔｉｏｎ）。ポペットノくルブ１７０が開いてポペ・ノド本体 １７２力（後方にシフトするとき、ダート１６０が整圧シート１５８と係合して シールし、この結果、整圧バルブ１５６が閉じる。このように、リザー７＜１６ ８へのさらなるガスの供給力（、整圧バルブ１５６によって、少なくとも初期に おいては制限される。そして、実質的：こはリザーバ１６８のみが圧縮ガス源と して機能する。

注射の間に駆動ピストンに作用している圧力を少なくとも最低限の大きさ↓こ維 持するために、ポペット面積比およびスジ１ルグカによりリザーノく内の圧力力 （整圧される。ポペット面積比およびスジ１ルグカは、当業者であれば、種々の 容量の注射器について容易に決定することができる。より多くの投与量を注射す る際には、リザーバ内の圧力は所望の最低値に達する。この時まで１こ、駆動ピ ストン空間にはリザーバから一定量のガスが供給されている。この時、ポベ・ノ ド本体を前方に移動させるように作用するスプリング力が、ポペット本体を後方 基こ移動させるように作用する正味の圧力よりも大きくなる。リザーノく内の圧 力カベこの値を下回ると、ポペット本体が前方に移動し、整圧］くルブが緩んで ガス力（流入する。

具体的には、ダート１６０がポペット本体とともに移動してシート１５８力）ら 離れ、この結果、ガスが流入し増加する。このように、整圧ノくルブが開くと、 １ノザーノく内へのガス流が増加しリザーバ内の圧力が増加する。そして、ガス 圧が前記所望の最低値を越えると、再びポペット本体が後方に移動してガスの流 入を制限する。

このように、ポペットバルブと整圧バルブとが協働して、リザーバ整圧器として 機能する（したがって、駆動ピストン空間およびアンプル内の圧力の整圧器とし ても機能する）。図１２を参照すると、整圧動作は、この場合はぼ後半半分の注 射の時に起こっている。

ＣＯ２カートリッジは、飽和したＣＯｌで満たされている。したがって、ガス源 の圧力は温度に大きく左右される。アンプル内の最大圧力は、ポペットバルブが 開く時の圧力により決定される。この圧力は、ガス源の圧力とは無関係である。

前記整圧に左右される供給圧もまた、ガス源の圧力とは無関係である。これらの ２つの特徴は、面積比およびスプリングレートにより制御される。したがって、 本発明の注射器は実質的に温度に依存しない。

図１２は整圧の効果を示している。１／２＋ｌｌまたはそれ以下の少ない投与量 の場合には、整圧作用はほとんどない。３／４ｍｌを越える投与量の場合に整圧 作用がある。１／２〜３／４＋ｅｌの場合等、投与量がそれらの中間にあたる場 合には、整圧作用が生じる場合もある。

駆動ピストン２１２の背面に接着されたゴムまたは弾性体による面シール１９６ が、ポペットバルブ１７０が迅速に開くことを助ける。面シール１９６は、空間 ２０２を加圧する前に、駆動開口部１９４内および環状空間１９８内に圧力が生 じることを促す。したがって、駆動開口部１９４内および環状空間１９８内での 迅速な圧力の増加が、ポペットバルブ１７０を開けるのに必要な時間を短かくし 、この結果、アンプル内の圧力の立ち上がりが速くなり、アンプルのピーク圧が 安定した一定値（ａ　ｍｏｒｅ　ｕｎｉｆｏｒｍ　ａｍｐｕｌｃ　ｐｅａｋ　ｕ ｎｉｆｏｒｍ）となる。供給口１７４の直径は大きく、リザーバ１６８からポペ ットチャンバ２０８にかけての圧力降下を最小限とする。

ポペットバルブ１７０が開くと、ガスは、環状空間１９８および駆動開口部１９ ４を通って空間２０２内に入る。空間２０２内のガス圧は駆動ピストン２１２の より大きな全背面に作用し、駆動ピストン２１２を前方に移動せしめる大きな力 が発生する。駆動ピストン２１２は、クランプピストン２１０とともに前方に加 速して、プランジャ３６２をアンプル３６０内に押しやる。アンプルチャンバ３ ８４内の投与される注射剤が、高速のジェットとして、アンプルのノズル３８６ から噴出する。このジェットが患者の皮膚を貫通する。図２０は、注射終了後の プランジャ３６２および駆動ピストン２１２の位置を示している。

トリガー３０が押し込まれた状態で必要以上に長い間保持された場合でも、無駄 になるガスの量は僅かである。それは、トリが−３０が押し込まれていても、空 間２０２を除く注射器内のすべての空間は実質的にシールされたままだからであ る。

空間２０２は大気圧へと開放されているが、それは流れをかなり制限するオリフ ィス２８２を通してのみである。トリガーが押し込まれている間、整圧バルブ１ ５６は流れを制限する。

注射終了後、トリガーが放される。スプリング２６８は排出ガスの圧力に助けら れつつ、スライドブロック２６６を前方位置に戻す。そして、イニシエータバル ブ１４４が閉じる。そして、スライドブロック２６６とともに移動する排出バル ブフォーク２７０が、スプールバルブ２８６を前方に引っばって、スプール孔３ ０２および空間３００をリザーバ排気口２９０に再接続する。スプールバルブお よび排気路により、注射器は迅速かつ静かにリセットされて、次の注射に備える 。リザーバ内のガスは、リザーバ排気口２９０および排気路２９６を通って排出 される。この際に、排気路２９６内の排ガスの圧力が、スプールバルブ２８６の 背面を押して、スプールバルブおよびスライドブロックが前方の元の位置に戻る ことを助ける。したがって、スプリング２８６は僅かの力で動（ことができ、ト リガー３０を引くために必要な指先の力が減じられる。

注射の直後には、駆動ピストン２１２は前方位置にあり（図２０参照）、プラン ジャ３６２の肩部が、アンプル３６０の後端部３８８と接触し当該後端部に大き な力を加える。

駆動ピストンを戻すスプリング２４４、クランプピストンスプリング２２４、お よびジョースプリング２３８が圧縮されている。ジョー２３６がプランジャ３６ ２と係合しており、クランプピストン２１０が前方にある。その後、各部分は元 の位置に戻る。

トリが−３０を放すと、リザーバ１６８は大気と迅速に連通することができる。

空間２０２内のガスは、ポペットバルブが閉じるまで、ポペット本体を介して部 分的にリザーバ１６８と連通している。このガスは、カニユーレ１７６に形成さ れた孔がポペットシート１８８内のＯリング１９０（原文通り）にシールされる までは、カニユーレ１７６を介することによってもリザーバ１６８と連通してい る。この残りのガスは、より小さな容積を占め、圧力が非常に低く、オリフィス ２８２および貫通口２８４を介して大気と連通している。オリフィス２８２は常 時（注射の間にも）開いているので、有用な駆動ガスの一部が失われる。したが って、オリフィス２８２は非常に小さく、そこを通る流れは制限される。オリフ ィス２８２は小さいので、空間２０２内のガスを逃がすためのベントがオリフィ ス２８２のみであれば（すなわち、カニユーレ側部に孔がなかったとすれば）、 通気およびリセットに要する時間は許容できないほど長くなってしまうだろう。

通気の間、以下の手順でリセットが行なわれ、その手順は構成要素面積およびス プリング力によって制御される。なお、この構成要素面積およびスプリング力は 、当業者であれば容品に決定することができる。第１に、クランブジａ　２３６ とクランプピストン２１０とが離れる。プランジャが引き戻されることがないよ うに、このことは、駆動ピストン２１２に対する圧力が解放される前に行わなけ ればならない。クランプピストンスプリングの力が、反対向きに作用するガス圧 よりも太き（なる。この解放は、駆動ピストン２１２に作用する力が平衡状態に 近づいたときに起こる。ガス圧は、反対向きに作用するスプリング力にほぼ等し い。そうでない場合には、駆動ピストン２１２が即座に戻る（スプリング力の方 が大きい場合）か、またはプランジャが前方に移動して（ガス圧の方が大きい場 合）、ノイズの原因となり注射器が破損する可能性がある。このように、プラン ジャが放されるときに力がバランスする。そしてこのバランスは投与量に無関係 に得られる。

プランジャが放された後、リザーバ内のガスが排出されるにつれて駆動ピストン ２１２が戻る。駆動ピストン２１２は、反対向きに作用するガス圧に対向して、 駆動ピストン戻しスプリングによって後向きに押圧されている。排気およびリセ ットが静かにかつ迅速になされる。

０リング２２２はノールとして機能する他、クランプピストンを静かに戻すため のバンパーとして機能する。

注射の間、プランジャ３６２はカラー３７４がアンプル３６０の背面３８８と接 触するまで前方に駆動される。したがって、一旦トリガー３０が押されて注射が 施され、放されて、少しの間をおいてアンプルを取り替えることなく再び押され た（すなわち“セカンドファイヤ”）場合、ジョーは、カラーを最前位置にした 状態（すなわち、カラーがアンプルの背面に当接した状態）でプランジャをつか む。したがって、駆動ピストン２１２は前方へは移動しない。セカンドファイヤ が、アンプル、プランジャ、または注射器に損傷を及ぼすことはない。

カニユーレ１７６は、駆動ピストン２１２に取り付けられており、駆動ピストン ２１２とともに移動する。カニユーレに形成された排気口１９０により、ピスト ン２１２が迅速に戻る。駆動ピストンが戻り始める前に、ポペットバルブが閉じ る。このように、ガスを空間２０２からリザーバへとガスを流すための排気口が 必要である。駆動ピストンが戻るとき、空間２０２内のガスは、排気口１９０が Ｏリング２０６の後方を通過する時まで、排気口１９０およびカニユーレ１７６ を通ってリザーバ１６８内に戻る。

そして、障害の少ない排気システムであるリザーバ排気口２９０および排気路２ ９６を通って排出される。カニユーレ排気口１９０がＯリング２０６の後方を通 過すると、このときには非常に容積の小さくなっている空間２０２内に残ってい るガス（非常に圧力が低い）は、オリフィス２８２および貫通口２８４を通して 大気中に排出される。同様に、クランプピストン空間２１６内のガスも、カニユ ーレ１７６およびリザーバ１６８を通過し、リザーバ排気口２９０および排気路 ２９６を通して排出される。

使用後のアンプルおよびプランジャは、注射器２０から回転させることにより取 り外されて次の注射の準備がされる。アンプルおよびプランジャは１回だけ使用 される使捨てのものであることが好ましい。

図１０ａおよびＩＯｂに示されているように、プランジャにはテーバ部が設けら れており、このテーパ部は、アンプルに設けられた対応するテーパ部と係合する 。注射の間、注射器は数百ポンドの力をプランジャに加え、図１０ａおよび１０ ｂに示されたプランジャのテーバ部をアンプルに設けられたテーパ部に押し付け てフィツトさせる。使用後の無菌状態ではなくなったプランジャおよびアンプル を再使用することは容易ではない。図１０のプランジャのカラーに代わって、テ ーバ部がプランジャのストッパとしても機能する。プランジャのテーバ部とアン プルのテーパ部とは、僅かに形状が異なっており、大きな力が加わったとき（注 射終了時）にのみ互いにロックを行い、小さな力（アンプル充填時）ではロック しない。図１０ｃは再使用ができない他のアンプルおよびプランジャを示してお り、これらは止め部を有している。これらの止め部は、大きな力が作用したとき にのみ係合し得るようにサイズが決められている。

本発明の注射器は、同一の患者に対し連続して複数回の注射を施し得るように変 更することもできる。図４８および４ｂに示されているように、プランジャの肩 部が多様な分配を行うときに、駆動ピストンを停止させるストッパ３９４が設け られている。注射器が作動すると少量の投与が行なわれる。そして、ジョーの係 合が解かれ注射器がリセットされる。プランジャは自動的に次の注射のための正 位置に来る。そして、注射器は再び同一量の少量の投与を行う。このことが繰り 返されて、プランジャの肩部がアンプルに接触するまで少量の投与量の注射が繰 り返される。外部リング３９６を回転させることにより、投与量を注射器ハウジ ングに付された目盛りで示される所望の値へと調整することができる。注射回数 をより多（するために長いアンプルを使用することもできる。

針を使用しない本発明の注射方法は、注射器と交換可能なアンプルとを含むシス テムを使用する。注射器は、アンプルのプランジャに特定の力を加え得るように 設計されている。注射器によりプランジャに加えられる力は変動し、カー移動量 曲線を描く。注射の初期段階においては、プランジャに加えられる力はかなり大 きい。プランジャが前進すると、注射された量が０．５ｍｌに達するまでは加え られる力は実質的に線形の関係で減少し、その後、実質的に一定に保たれる。こ のカー移動量曲線は、アンプルのノズルのサイズには無関係である。カー移動量 曲線から、直接、アンプル圧−注射量曲線を描くことができる。本発明に係る注 射システムにおいては、圧力特性（ｐｒｅｓｓｕｒｅ　ｐｒｏｆｉｌｅ）は一定 であって、オリフィスのサイズが異なる複数のアンプルを使用している。この結 果、注射の貫通深さを多様に変更することができる。図１７は、前述の圧力特性 に関連して、多様な直径のノズルの好ましい使用例を示している。

従来、圧力特性の測定は、圧力一時間曲線を使用することにより試みられてきた 。しかし、圧力−容積特性が特に有用である。それは、この圧力特性は、すべて のサイズのノズルについてほとんど同じだからである。以下の検討においては、 参考のため、時間と容積との両方を使用する。

図１５および１８〜２０を参照すると、好ましい圧力特性は以下の特徴を有して いる。

第１に、圧力がＯから約２６９００〜２９６７０ｋＰａまで、好ましくは約２８ ２９０ｋＰａ（４１００ｐｓｉ）まで６ミリ秒未満（好ましくは、１ミリ秒未満 ）で急速に立ち上がる。このような圧力の急速な立ち上がりが“スプラッシュバ ック”および注射剤の損失を防ぐ。この圧力範囲は、組織を突きさすのに十分で あるが、高圧のために過度の痛みを与えるほど高くはない。圧力は、はぼ８２８ ０〜１３８００ｋＰａまで、好ましくは１２４２０ｋＰａ（１８００ｐｓｉ）ま で、はぼ線形の関係（圧力−容積）を保って徐々に減少する。このときまでに注 射された容量は０．５ｍｌである。圧力と時間との関係においては、曲線は指数 的に降下する。この点で圧力は注射終了まで一定に保持され、急に０になる（最 大でも５ミリ秒以内）。最終的な圧力は約８２８０ｋＰａよりも低く、注射後に 注射剤の“リークバック”が生じる傾向がある。圧力特性は、ノズルの直ぐ近（ における圧力で規定される。前述の圧力特性は、はぼ０．５ｍｌよりも多量の注 射もカバーしている。注射量がこの量よりも少ない場合には、圧力特性を示す曲 線は注射量の端部において単に切り落とされた形状となる。

従来技術とは異なり、薬剤の粘性はある方向の筋肉内注射の貫通度に影響を及ぼ す。実験データは、０．０１〜０．７０ポアズの粘性の高い薬剤はど筋膜を貫通 する能力が高いことを示している。明らかにそれは、乱流が少なくレイノルズ数 が小さいからである。このように、本発明は、粘性のある薬剤に対してノズルの サイズを選択するための適切なガイドラインを与えるものでもある。粘性のある 薬剤に対して、水をベースとする薬剤の場合と同一サイズのオリフィスが使用さ れる。

粘性のある薬剤のほとんどすべてが筋肉内注射に使用される。テストは、粘性の ある薬剤は水をベースとする薬剤よりも深い筋膜を貫通するエネルギを有するが 実質的には筋肉内のより深い位置にまでは到達しないということを示している。

したがって、筋肉内に堆積する量は、薬剤の粘性とはほとんど無関係である。

本発明に係る筋肉周囲への注射は、筋肉内注射において通常使用される直径のノ ズルよりも小さい直径のノズルを使用して行なわれる。本発明に係る筋肉周囲へ の注射は、ＳＣノズル（０，０１ｍ＋ｍ）を使用して、筋肉内注射が行なわれる 位置（脂肪が５−１未満であることが好ましい）において行なわれる。このこと が都合よいのは、筋肉内注射が行なわれる位置は脂肪組織の層が非常に薄いから である。ＳＣノズルは、薄い脂肪層に注射を行う場合には、深い筋膜上に薬剤を 堆積させるのに十分な貫通エネルギを有する。筋肉周囲への注射は、直径０．　 ＩＦｕａ■で前述の圧力特性を有するノズルを使用すれば、筋肉内注射が行なわ れる１０〜工５＋ａｍの脂肪層においても行うことができる。図１６に示されて いるように、筋肉周囲への注射において、注射剤８００は皮膚８０２および脂肪 ８０４内を突き進むが、筋膜８０６は貫通しない。筋膜を貫通するのではなく、 筋膜上に薄い層８０ｇを形成するのである。薄い層８０８は、筋肉を貫通するこ とはないが、筋肉内注射と同様の薬理学的効果を与える。

ＦＩＧ、ｉ ｐＪ（、、に ／Ｚ夕　１ Ｆｌ（９，７ｂ ２１ｚりｌ Ｆｉｔ、１ｏｔ（ ＦｔＣ，；　１０ム ＸＺりｌ痩。

自に　ｌ’）　Ｆｔｅ＋４ 時間ｆｓｌ Ｉ５ｚθ− 容積ｆＭＬｌ （７ｚｓ：　ｉｓ 時間ｔｓ＋ ／”７６：　ｉＢ一 時間（Ｓｌ ／Ｚり鴎 フロントページの続き （７２）発明者　スミス、ポール・ニドワードアメリカ合衆国９７０６２オレゴ ン州、トウアラティン、ナンバー８、ニス・ダブリユウ・シックスティフィフス ・ストリート１９３５５番 （７２）発明者　ナカガワ、タカアキ アメリカ合衆国９７２２４オレゴン州、タイガード、ニス・ダブリユウ・ワンハ ンドレッドアンドフォース・アベニュー１６２７６番（７２）発明者　バルトロ メオ、ビクター・レオンアメリカ合衆国９７２２３オレゴン州、タイガード、ニ ス・ダブリユウ・ヒル９０４４番

Claims (25)

【特許請求の範囲】
1. １．ハウジング、 ハウジング内に摺動可能に配置されたプランジャ駆動手段、およびプランジャの 位置とは無関係に、プランジャ駆動手段をプランジャに機械的に連結する連結手 段、 を備えている、針を使用しない注射装置。
2. ２．前記ハウジング内に配置されたバルブ、およびこのパルプに制御されて前記 連結手段を作動させる手段、をさらに有する請求項１記載の装置。
3. ３．前記連結手段が前記ハウジング内に招動可能に配置されたクランプジョーを 備えている請求項２記載の装置。
4. ４．前記連結手段が、 傾斜面を有するクランプピストン、 傾斜面上を摺動可能な対向する一対のクランプジョー、およびクランプジョーを 互いに離れる方向に付勢するクランプジョースプリング、を備えている請求項２ 記載の装置。
5. ５．前記駆動ピストンをポペットバルブに向けて付勢する駆動ピストン戻しスプ リング、および 前記クランプピストンを駆動ピストン内へと付勢するクランプピストン戻しスプ リング、 をさらに備えている請求項４記載の装置。
6. ６．前記ハウジング内のりザーバ内へと圧縮ガスを放つイニシエータバルブ、お よび リザーバから前記プランジャ駆動手段への圧縮ガスの流れを制御するポペットバ ルブ、 をさらに備えている請求項１記載の装置。
7. ７．前記ポペットバルブに取り付けられており、前記リザーバ内への流れを整流 する整圧バルブ、をさらに備えている請求項６記載の装置。
8. ８．圧縮ガス源チャンバから前記イニシエータバルブまでをつなぐ供給ダクト内 にフィルタをさらに有している請求項６記載の装置。
9. ９．注射器ハウジング、 接続されたイニシエータバルブハウジング内に配置されたイニシエータパルプ、 注射器ハウジング内で、圧縮ガス源空間をイニシエータバルブに接続する供給ダ クト、 リザーバ内を貫通して延びておりイニシエータバルブハウジングと離合可能に係 合してイニシエータバルブからリザーバヘのガス流を制限する整流端を有するポ ペットバルブ、 ポペットバルブによってリザーバに対してシールされることが可能なハウジング 内の駆動チャンバ、 駆動チャンバ内に摺動可能に配置された駆動ピストン、駆動ピストン内の、リザ ーバと接続されているクランプピストンチャンバ、クランプピストンチャンバ内 に摺動可能に配置されたクランプピストン、および クランプピストンに係合され、クランプピストンの移動にともなって半径方向に 移動することが可能なクランプジョー、を備えている圧縮ガスを噴出する注射器 。
10. １０．前記ポペットバルブが、 シール縁を有するポペット本体、 円錐状のポペットシート、および 前記ポペット本体のシール縁を前記ポペットシートに対して付勢して、ポペット シートとポペット本体とによって少なくとも部分的に環状空間を形成する付勢手 段、 を有する請求項６または９記載の注射器。
11. １１．さらに前記駆動ピストンに面シールを備えており、当該面シールが駆動開 口部に対して摺動可能に係合する請求項１０記載の注射器。
12. １２．前記駆動チャンバを大気へと連通する排気バルブをさらに備えている請求 項１１記載の注射器。
13. １３．前記ハウジング上を摺動して前記イニシエータバルブを作動させるスライ ドブロックをさらに有している請求項９記載の注射器。
14. １４．前記スライドブロックを前記イニシエータバルブに機械的にうまく接続す る接続手段をさらに有している請求項１３記載の注射器。
15. １５．前記接続手段が、前記注射器ハウジング内に回動可能に配置され前記イニ シエータバルブと当接することが可能なカムを備えている請求項１４記載の注射 器。
16. １６．注射剤を封入したアンプルおよびプランジャを注射器に装着する工程、圧 縮ガスをリザーバ内に放つ工程、 リザーバからの圧縮ガスを使用して、プランジャ駆動手段をプランジャに機械的 に取り付ける工程、 リザーバ内のガス圧がクラッキング圧に達したとき、リザーバからの圧縮ガスを 放つ工程、および リザーバから放たれた圧縮ガスを使用して、プランジャをアンプル内へと駆動す る工程、 を含んでいる、針を使用しない注射方法。
17. １７．圧縮ガスを前記リザーバ内に放つ前に、圧縮ガスをフィルターに通す工程 をさらに含んでいる請求項３０記載の方法。
18. １８．アンプル内の流体注射剤を加圧し噴出させて注射を行う方法であって、ほ ぼ２６０００〜３００００ｋＰａの圧力を６ミリ秒以内に発生させるのに十分な 力で、プランジャをアンプル内へと駆動させる工程、ほぼ０．５ｍｍ１が排出さ れ、圧力がほぼ８０００〜１４０００ｋＰａとなるまで、線形的に圧力を減じる 工程、 所望の量の注射剤がアンプルから排出されるまで、圧力をほぼ８０００〜１４０ ００ｋＰａに維持する工程、および ほぼ５．０ミリ秒以内に圧力を約０．０ｋＰａにまで減じる工程、を含む、方法 。
19. １９．アンプルのノズル開口部の直径を調整して、注射時の貫通深さを制御する 工程をさらに含む請求項１８記載の方法。
20. ２０．注射剤の粘性を調整して、貫通深さを制御する工程をさらに含む請求項１ ８または１９記載の方法。
21. ２１．注射剤の粘性がほぼ０．０１〜０．７０ポアズである請求項２０記載の方 法。
22. ２２．直径がほぼ０．０７〜０．１３ｍｍのノズルを使用して、標準的な皮下注 射位置において皮下注射が行なわれる請求項１８記載の方法。
23. ２３．直径がほぼ０．４４ｍｍのノズルを使用して、平均的な体格の大人の三角 筋に筋肉内注射が行なわれる請求項１８記載の方法。
24. ２４．直径がほぼ０．２０ｍｍノズルを使用して、大柄な体格の大人の三角筋に 筋肉内注射が行なわれる請求項１８記載の方法。
25. ２５．直径がほぼ０．０７〜０．１３ｍｍのノズルを使用して、標準的な筋肉内 注射位置において注射が行なわれ、注射剤のほとんどが筋膜上に堆積して筋膜を 貫通することはない請求項１８記載の方法。