JP2016538829A - 低密度リポタンパク質受容体をコードするポリヌクレオチド - Google Patents

低密度リポタンパク質受容体をコードするポリヌクレオチド Download PDF

Info

Publication number
JP2016538829A
JP2016538829A JP2016519937A JP2016519937A JP2016538829A JP 2016538829 A JP2016538829 A JP 2016538829A JP 2016519937 A JP2016519937 A JP 2016519937A JP 2016519937 A JP2016519937 A JP 2016519937A JP 2016538829 A JP2016538829 A JP 2016538829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polynucleotide
patent application
region
provisional patent
ldlr
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016519937A
Other languages
English (en)
Inventor
リン エルスワース、ジェフ
リン エルスワース、ジェフ
ビーン ボーレン、ジョセフ
ビーン ボーレン、ジョセフ
エム. グレゴワール、フランシーヌ
エム. グレゴワール、フランシーヌ
ギルド、ジャスティン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Moderna Inc
Original Assignee
Moderna Therapeutics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Moderna Therapeutics Inc filed Critical Moderna Therapeutics Inc
Publication of JP2016538829A publication Critical patent/JP2016538829A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/705Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/06Antihyperlipidemics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/475Growth factors; Growth regulators
    • C07K14/485Epidermal growth factor [EGF] (urogastrone)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2310/00Structure or type of the nucleic acid
    • C12N2310/30Chemical structure
    • C12N2310/31Chemical structure of the backbone
    • C12N2310/317Chemical structure of the backbone with an inverted bond, e.g. a cap structure
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2310/00Structure or type of the nucleic acid
    • C12N2310/30Chemical structure
    • C12N2310/33Chemical structure of the base
    • C12N2310/334Modified C
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2310/00Structure or type of the nucleic acid
    • C12N2310/30Chemical structure
    • C12N2310/33Chemical structure of the base
    • C12N2310/335Modified T or U

Abstract

本発明は、少なくとも1つの変異(例えばLDLRシグナル促進変異)を含んでなる、低密度リポタンパク質受容体をコードするポリヌクレオチド分子を調製し、製造し、および治療的に使用するための組成物および方法に関する。

Description

本発明は、例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異などの少なくとも1つの変異を含んでなる、低密度リポタンパク質受容体をコードするポリヌクレオチドを設計、調製、製造および/または製剤化するための、組成物、方法、工程、キット、および装置に関する。
高コレステロールは、心臓麻痺および脳卒中のいくつかのリスク因子の1つである。質の悪い食生活と運動不足が高コレステロールの一般的な原因であるが、LDLR欠乏によって引き起こされる家族性高コレステロール血症(FH:familial hypercholesterolemia)などの遺伝的変化は、高コレステロールの原因であり得る。いくつかのコレステロール低下薬が、目下市場に出ているが、それらはリスク、あるいは特定の病状またはその他の薬剤との禁忌なしではない。このような薬剤としては、脂肪吸収を妨げ、コレステロール吸収を低下させ、またはコレステロール輸送経路中の遺伝子を標的とする、スタチン、フィブラート、ナイアシン、胆汁酸捕捉剤(樹脂)、フィトステロール、あるいはその他の化合物が挙げられる。
核酸ベースのコレステロール低下薬としては、例えば、ホモ接合型家族性高コレステロール血症(FH)の治療のために2013年1月に認可された、ApoB−100を標的とする、アンチセンスオリゴヌクレオチド阻害剤ミポメルセンが挙げられる。2012年の12月に、FDAは、同じ病状のためにロミタピドもまた認可した。
より問題となるのは、コレステロール標的化薬剤と関連付けられている、肝臓に関わる問題、特に血清トランスアミナーゼの上昇と、肝臓脂肪蓄積(または肝臓脂肪症)である。例えば、ミポメルセンを取り巻く潜在的に重大な安全上の懸念の理由から、薬剤は、枠で囲まれた肝臓毒性に関する警告文を有し、処方者および薬局の認定、ならびに各新規処方箋と共に薬剤が適切に使用されていることの文書化を要する。ミポメルセンは、LDLコレステロールの低下に概して有効であった(臨床試験において、過半数の患者はLDLレベルに20%を超える低下を有し、ホモ接合型FH試験ではLDLが24.7%低下した)一方で、典型的なFH患者は400〜1000mg/dLの平均LDLを有した。結果的に、これらの患者では、低下はおそらく十分でなかった。加えて、当然のことながら薬剤の究極的な意図される効果は、心臓血管系の利点であったが、試験は、心臓血管系予後を評価するには規模が十分でなかった。さらに、第3相試験で、ミポメルセン群において、心臓障害の重篤有害事象が出現した。
その内容が参照により本明細書に援用される、2013年3月9日に出願された同一譲受人の同時係属米国特許出願第13/791,922号明細書に教示される、IVTポリヌクレオチドコンストラクトの概略図。 IVTポリヌクレオチドコンストラクトの概略図。 本発明の一連のキメラポリヌクレオチドの概略図。 位置的修飾の様々なパターンを例示して、mRNAポリヌクレオチドのこれらの領域と類似する領域を示す、一連のキメラポリヌクレオチドの概略図。 式Iをベースとする位置的修飾の様々なパターンを例示する、一連のキメラポリヌクレオチドの概略図。 式Iをベースとする位置的修飾の様々なパターンを例示して、ブロックされまたは構造化された3’末端をさらに例示する、一連のキメラポリヌクレオチドの概略図。 本発明の環状ポリヌクレオチドコンストラクトの概略図。 本発明の環状ポリヌクレオチドコンストラクトの概略図。 少なくとも1つのスペーサー領域を含んでなる、本発明の環状ポリヌクレオチドコンストラクトの概略図。 少なくとも1つのセンサー領域を含んでなる、本発明の環状ポリヌクレオチドコンストラクトの概略図。 少なくとも1つのセンサー領域と、スペーサー領域とを含んでなる、本発明の環状ポリヌクレオチドコンストラクトの概略図。 本発明の非コード環状ポリヌクレオチドコンストラクトの概略図。 本発明の非コード環状ポリヌクレオチドコンストラクトの概略図。 LDLRの構造を示す、ワトソン(Watson)ら著、ネイチャー・レビューズ・ドラッグ・ディスカバリー(Nature Reviews Drug Discovery)、2008年1月、第7巻、p84〜99からの図。 LDLRの機能を示す、ダニエルズ(Daniels)ら著、インターナショナル・ジャーナル・オブ・バイオロジカル・サイエンシズ(Int J Biol Sci)、2009年、第5巻、第5号、p474〜488からの図。 LDLR(野性型LDLRまたは様々なLDLR細胞表面発現促進変異を有するLDLR)をコードする、本発明の様々なポリヌクレオチドで形質移入された、HEK293細胞のフローサイトメトリープロット。 PCSK9存在下または不在下における、LDLR(野性型LDLRまたは様々なLDLR細胞表面発現促進変異を有するLDLR)をコードする、本発明の様々なポリヌクレオチドで形質移入された、HEK293細胞のフローサイトメトリープロット。 様々なLDLR細胞表面発現促進変異を有するLDLRをコードする修飾mRNAなどの、LDLRをコードする本発明の様々なポリヌクレオチドで形質移入された細胞のフローサイトメトリープロットであり、図18Aは、ボディパイ(BODIPY)−LDLのLDLR mRNA形質移入細胞への結合の等高線図を示す図。 様々なLDLR細胞表面発現促進変異を有するLDLRをコードする修飾mRNAなどの、LDLRをコードする本発明の様々なポリヌクレオチドで形質移入された細胞のフローサイトメトリープロットであり、図18Bは、ボディパイ−LDLの最大半量細胞結合を示す図。 LDLR mRNAによる形質移入後の半減期に対する効果を示しており、図19Aは、野生型LDLR mRNAを示す図。 LDLR mRNAによる形質移入後の半減期に対する効果を示しており、図19Bは、4つの変異(N316A、E317A、D331A、およびY336A)があるLDLRをコードするLDLR mRNAを示す図。 LDLR mRNAによる形質移入後の半減期に対する効果を示しており、図19Cは、1つのY336A変異があるLDLRをコードするLDLR mRNAを示す図。 LDLR mRNAによる形質移入後の半減期に対する効果を示しており、図19Dは、1つのE317A変異があるLDLRをコードするLDLR mRNAを示す図。 LDLR mRNAによる形質移入後の半減期に対する効果を示しており、図19Eは、1つのN316A変異があるLDLRをコードするLDLR mRNAを示す図。 LDLR mRNAによる形質移入後の半減期に対する効果を示しており、図19Fは、1つのL339D変異があるLDLRをコードするLDLR mRNAを示す図。 LDLR mRNAによる形質移入後の半減期に対する効果を示しており、図19Gは、1つのD331E変異があるLDLRをコードするLDLR mRNAを示す図。 PCSK9の量を変化させた場合における、細胞表面LDLR発現に対する効果を示す図。 LDLR発現のゲルプロファイルを示す図。
(発明の概要)
本発明は、例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異などの少なくとも1つの変異を含んでなる、目的のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを提供することで、LDLR分解の問題に対処する。本発明は、例えば、構造的および機能的統合性を保ちながら、核酸ベースの治療薬を最適化し、発現閾値を克服し、発現速度、半減期および/またはタンパク質濃度を改善し、タンパク質局在を最適化し、免疫応答および/または分解経路などの有害生物応答を回避するのに有用な特性などの、当該技術分野の問題の1つまたは複数を回避する構造的および/または化学的特性を有する、核酸ベースの化合物またはポリヌクレオチド(コードおよび非コードの両方、ならびにそれらの組み合わせ)を提供することで、この必要性に対処する。これらの障壁は、本発明を使用することで低下または排除されてもよい。
例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異などの少なくとも1つの変異を含んでなる、低密度リポタンパク質受容体(LDLR:low density lipoprotein receptor)をコードするポリヌクレオチドを設計、調製、製造および/または製剤化するための、組成物、方法、工程、キット、および装置が、本明細書に記載される。非限定的な実施形態では、このようなポリヌクレオチドは、目的の1つまたは複数のペプチドまたはポリペプチドをコードする修飾mRNA分子の形態を取るか、またはそれとして機能する。一実施形態では、このようなポリヌクレオチドは、実質的に非コードである。
本明細書で提供されるのは、LDLRをコードするポリヌクレオチドである。一態様では、ポリヌクレオチドは、天然および非天然起源ヌクレオシドなどの、本明細書で開示される少なくとも1つの化学修飾ヌクレオシドを含んでなる。
一実施形態では、本明細書で提供されるのは、例えば、連結ヌクレオシドの第1の領域、第1の領域に対して5’に位置する第1の隣接領域、および第1の領域に対して3’に位置する第2の隣接領域を含んでなるLDLRの発現のための、IVTポリヌクレオチドなどのポリヌクレオチドである。第1の領域は、例えば配列番号37〜55などであるがこれに限定されるものではないLDLRをコードする目的のポリペプチドをコードしてもよい。連結ヌクレオシドの第1の領域は、少なくとも1つの核酸配列のオープンリーディングフレームを含んでなってよく、例えば配列番号56〜718であるが、これに限定されるものではない。
一実施形態では、本明細書で提供されるのは、例えば、連結ヌクレオシドの第1の領域、第1の領域に対して5’に位置する第1の隣接領域、および第1の領域に対して3’に位置する第2の隣接領域を含んでなるLDLRの発現のための、IVTポリヌクレオチドなどのポリヌクレオチドである。第1の領域は、例えば配列番号37〜55などであるがこれに限定されるものではないLDLRをコードする目的のポリペプチドをコードしてもよい。連結ヌクレオシドの第1の領域は、少なくとも1つの核酸配列のオープンリーディ
ングフレームを含んでなってよく、例えば配列番号56〜718などであるが、これに限定されるものではない。
一実施形態では、例えば、本明細書に記載されるIVTポリヌクレオチドなどのポリヌクレオチドは、例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異などの少なくとも2つの変異を含んでなる、目的のポリペプチドをコードしてもよい。変異は、細胞内ドメイン、EGF−Aドメイン、または細胞内ドメインとEGF−Aドメインとの両方に位置してもよい。非限定的例として、目的のポリペプチドは、K830RおよびC839Aなどの、細胞内ドメイン上の2つの変異を含んでなる。別の非限定的例として、目的のポリペプチドは、K816R、K830R、およびC839Aなどの細胞内ドメイン上の3つの変異を含んでなる。
別の実施形態では、例えば、本明細書に記載されるIVTポリヌクレオチドなどのポリヌクレオチドは、例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異などのEGF−Aドメイン上の1つの変異、および細胞内ドメイン上の少なくとも2つの変異を含んでなる、目的のポリペプチドをコードしてもよい。EGF−Aドメイン上の変異は、N316AおよびL339Dであってもよいが、これに限定されるものではなく、細胞内ドメイン上の変異は、K816R、K830R、およびC839Aであってもよいが、これに限定されるものではない。非限定的例として、目的のポリペプチドは、EGF−Aドメイン上のN316A変異と、細胞内ドメイン上のK830RおよびC839A変異とを含んでなってもよい。別の非限定的例として、目的のポリペプチドは、EGF−Aドメイン上のN316A変異と、細胞内ドメイン上のK816R、K830R、およびC839A変異とを含んでなってもよい。非限定的例として、目的のポリペプチドは、EGF−Aドメイン上のL339D変異と、細胞内ドメイン上のK830RおよびC839A変異とを含んでなってもよい。別の非限定的例として、目的のポリペプチドは、EGF−Aドメイン上のL339D変異と、細胞内ドメイン上のK816R、K830R、およびC839A変異とを含んでなってもよい。
一実施形態では、第1の隣接領域は、5’非翻訳領域(UTR:untranslated region)の特性を有する連結ヌクレオシド配列を含んでなってよく、例えば、配列番号37〜55のいずれかをコードする核酸のいずれかの天然5’UTR、配列番号3〜19、およびそれらの機能的変異型などであるが、これに限定されるものではない。一態様では、第1の隣接領域は、構造UTRであってもよい。第1の隣接領域はまた、、少なくとも1つの5’末端キャップを含んでなってもよく、例えば、Cap0、Cap1、ARCA、イノシン、N1−メチル−グアノシン、2’フルオロ−グアノシン、7−デアザ−グアノシン、8−オキソ−グアノシン、2−アミノ−グアノシン、LNA−グアノシン、2−アジド−グアノシン、Cap2、およびCap4などであるが、これに限定されるものではない。
一実施形態では、第2の隣接領域は、3’UTRの特性を有する連結ヌクレオシド配列を含んでなってもよく、例えば、配列番号37〜55のいずれかをコードする核酸のいずれかの天然3’UTR、配列番号20〜36、およびそれらの機能的変異型などであるが、これに限定されるものではない、。第2の隣接領域はまた、連結ヌクレオシドの3’テーリング配列を含んでなってもよく、例えば、少なくとも140ヌクレオチドのポリAテール、ポリA〜Gカルテット、およびステムループ配列などであるが、これに限定されるものではない。
一実施形態では、例えば、IVTポリヌクレオチドなどのポリヌクレオチドは、表5に
列挙される修飾などであるがこれに限定されるものではない少なくとも1つの化学修飾ヌクレオシドを含んでなってもよく、例えば、ウリジン修飾、シチジン修飾、グアノシン修飾、アデノシン修飾および/またはチミジン修飾などであるが、これに限定されるものではない。別の実施形態では、例えば、IVTポリヌクレオチドなどのポリヌクレオチドは、2つの化学修飾ヌクレオシドを含んでなる。2つの化学修飾ヌクレオシドは、ウリジン修飾、シチジン修飾、グアノシン修飾、アデノシン修飾および/またはチミジン修飾などであるが、これに限定されるものではない、表5に列挙される修飾であってもよい。さらに別の実施形態では、例えば、IVTポリヌクレオチドなどのポリヌクレオチドは、3つの化学修飾ヌクレオシドを含んでなってもよい。
例えば、本発明のIVTポリヌクレオチドなどのポリヌクレオチドは、精製されていてもよい。
一実施形態では、本明細書で提供されるのは、例えば、LDLRをコードするキメラポリヌクレオチドなどのポリヌクレオチドであり、例えば、キメラポリヌクレオチドであるポリヌクレオチドは、式I、
5’[Ax−L1−[By−L2−[C−L3 3’

を含んでなる配列を有し、
式中、
AおよびBは、それぞれ独立して連結ヌクレオシド領域を含んでなり;
Cは、連結ヌクレオシドの任意選択の領域であり;
領域A、B、またはCの少なくとも1つは、位置的に修飾され;
n、o、およびpは、独立して15〜1000の整数であり;
xおよびyは、独立して1〜20であり;
zは0〜5であり;
L1およびL2は、独立して任意選択のリンカー部分であり、前記リンカー部分は、核酸ベースまたは非核酸ベースのいずれかであり;および
L3は、任意選択のコンジュゲートまたは任意選択のリンカー部分であり、前記リンカー部分は、核酸ベースまたは非核酸ベースのいずれかである。
一実施形態では、位置A、BまたはCは位置的に修飾されており、位置的に修飾された領域は、アデノシン、チミジン、グアノシン、シチジン、またはウリジンの同一ヌクレオシドタイプの1つまたは複数の少なくとも2つの化学修飾ヌクレオシドを含んでなり、同一タイプのヌクレオシドの少なくとも2つの化学修飾は、異なる化学修飾である。一態様では、同一ヌクレオチドタイプは、2、3または4つまたはそれを超える同一ヌクレオシドタイプなどの、表5に記載されるウリジン、アデノシン、チミジン、シチジンまたはグアノシン修飾のいずれかであってもよい。非限定的例として、同一ヌクレオシドタイプの2つは、ウリジンおよびシチジンから選択される。別の非限定的例として、化学修飾は、全て天然起源または全て非天然起源であってもよい。
一実施形態では、例えば、本明細書に記載されるキメラポリヌクレオチドなどのポリヌクレオチドは、少なくとも2つの変異を含んでなる、目的のポリペプチドをコードしてもよい。変異は、細胞内ドメイン、EGF−Aドメイン、または細胞内ドメインとEGF−Aドメインとの両方に位置してもよい。非限定的例として、目的のポリペプチドは、K830RおよびC839Aなどの、細胞内ドメイン上の2つの変異を含んでなる。別の非限定的例として、目的のポリペプチドは、K816R、K830R、およびC839Aなどの細胞内ドメイン上の3つの変異を含んでなる。
別の実施形態では、例えば、本明細書に記載されるキメラポリヌクレオチドなどのポリヌクレオチドは、EGF−Aドメイン上の1つの変異と、細胞内ドメイン上の少なくとも
2つの変異とを含んでなる、目的のポリペプチドをコードしてもよい。EGF−Aドメイン上の変異は、N316AおよびL339Dであってもよいが、これに限定されるものではなく、細胞内ドメイン上の変異は、K816R、K830R、およびC839Aであってもよいが、これに限定されるものではない。非限定的例として、目的のポリペプチドは、EGF−Aドメイン上のN316A変異と、細胞内ドメイン上のK830RおよびC839A変異とを含んでなってもよい。別の非限定的例として、目的のポリペプチドは、EGF−Aドメイン上のN316A変異と、細胞内ドメイン上のK816R、K830R、およびC839A変異とを含んでなってもよい。非限定的例として、目的のポリペプチドは、EGF−Aドメイン上のL339D変異と、細胞内ドメイン上のK830RおよびC839A変異とを含んでなってもよい。別の非限定的例として、目的のポリペプチドは、EGF−Aドメイン上のL339D変異と、細胞内ドメイン上のK816R、K830R、およびC839A変異とを含んでなってもよい。
一実施形態では、Aの連結ヌクレオシド領域の少なくとも1つは、配列番号37〜55のいずれかをコードする核酸のいずれかの天然5’UTR、配列番号3〜19、およびそれらの機能的変異型などであるが、これに限定されるものではない、連結ヌクレオシド配列を含んでなってもよい。
別の実施形態では、Aの連結ヌクレオシド領域の少なくとも1つは、キャップ領域である。キャップ領域は、Cap0、Cap1、ARCA、イノシン、N1−メチル−グアノシン、2’フルオロ−グアノシン、7−デアザ−グアノシン、8−オキソ−グアノシン、2−アミノ−グアノシン、LNA−グアノシン、2−アジド−グアノシン、Cap2、およびCap4などであるが、これに限定されるものではない、少なくとも1つのキャップを含んでなってもよい。
一実施形態では、Cの連結ヌクレオシド領域の少なくとも1つは、配列番号37〜55のいずれかをコードする核酸のいずれかの天然3’UTR、配列番号20〜36、およびそれらの機能的変異型などであるが、これに限定されるものではない、連結ヌクレオシド配列を含んでなってもよい。
一実施形態では、Cの連結ヌクレオシド領域の少なくとも1つは、ポリAテール領域である。
一実施形態では、Bの連結ヌクレオシド領域の少なくとも1つは、配列番号56〜718などであるが、これに限定されるものではない、核酸配列の少なくとも1つのオープンリーディングフレームを含んでなる。
一実施形態では、キメラポリヌクレオチドは、2つの領域にわたってコードされる。
一実施形態では、キメラポリヌクレオチドの領域Bまたは領域Cは、位置的に修飾され、ポリペプチドは、完全に領域A内でコードされる。
別の実施形態では、領域Aまたは領域Cは位置的に修飾され、ポリペプチドは、完全に領域B内でコードされる。
一実施形態では、領域A、BまたはCの少なくとも1つは、ヒト細胞内の発現のためにコドン最適化されてもよい。
別の実施形態では、コドン最適化領域の全体的なG:C含有量は、コドン最適化前のG:C含有量以下であってもよい。
本明細書に記載されるキメラポリヌクレオチドはまた、環状であってもよい。
本明細書で提供されるのは、LDLRをコードするポリヌクレオチドの少なくとも1つ
と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含んでなる組成物である。薬学的に許容可能な賦形剤は、溶剤、水性溶剤、非水性溶剤、分散媒、希釈剤、分散体、懸濁補助剤、表面活性剤、等張剤、増粘または乳化剤、保存料、脂質、リピドイド リポソーム、脂質ナノ粒子、コア−シェルナノ粒子、ポリマー、リポプレックス、ペプチド、タンパク質、細胞、ヒアルロニダーゼ、およびそれらの混合物であってもよいが、これに限定されるものではない。非限定的例として、薬学的に許容可能な賦形剤は脂質であり、脂質は、DLin−DMA、DLin−K−DMA、DLin−KC2−DMA、98N12−5、C12−200、DLin−MC3−DMA、reLNP、PLGA、PEG、PEG−DMA、およびPEG化脂質、ならびにそれらの混合物から選択されてもよい。
本発明の様々な実施形態の詳細は、以下の説明に記載される。本発明のその他の特徴、目的、および利点は、説明と図面から、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
前述の事項およびその他の目的、特徴、および利点は、異なる図全体にわたり、同様の参照文字が同一部分を指す添付図面で例示されるように、以下の本発明の特定の実施形態の説明から明らかになるであろう。図面は必ずしも一定の縮尺でなく、むしろ重点は、本発明の様々な実施形態の原理を例示することに置かれる。
(詳細な説明)
細胞、組織または臓器、および究極的には生物にとって有益な生理学的な成果をもたらすために、試験管内(インビトロ)、生体内(インビボ)、原位置(in situ)ま
たは生体外(ex vivo)を問わず、例えば、リボ核酸(RNA:ribonucl
eic acid)などの核酸を設計し、合成して細胞内部に送達できることは、治療薬、診断薬、試薬分野で、および生物学的アッセイにとって、大きな関心事である。1つの有益な成果は、核酸の細胞内翻訳、および少なくとも1つのコードされる目的のペプチドまたはポリペプチドの生成を引き起こすことである。同様に、非コードRNAは、多くの研究の焦点となっており;非コードポリヌクレオチドの使用は、単独で、およびコードポリヌクレオチドとの併用で、治療シナリオに有益な成果を提供し得る。
本明細書には、ポリヌクレオチド、特に、IVTポリヌクレオチド、キメラポリヌクレオチドおよび/または環状ポリヌクレオチドの設計、調製、製造および/または製剤化のための組成物(医薬組成物を含む)および方法が記載される。
本明細書に記載されるポリヌクレオチドを選択、設計および/または使用するためのシステム、工程、装置、およびキットもまた提供される。
本発明によって、ポリヌクレオチドは、好ましくは、当該技術分野におけるその他の分子の欠損を回避する方法で修飾される。
ヒト疾患、抗体、ウイルス、獣医学用途の分野および多様なインビボの状況における、ポリヌクレオチドをコードする修飾ポリヌクレオチド(すなわち修飾mRNA)などのポリヌクレオチドの使用は、以前、調査されており、これらの研究は、例えば、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国仮特許出願第61/618,862号明細書、米国仮特許出願第61/681,645号明細書、米国仮特許出願第61/737,130号明細書、米国仮特許出願第61/618,866号明細書、米国仮特許出願第61/681,647号明細書、米国仮特許出願第61/737,134号明細書、米国仮特許出願第61/618,868号明細書、米国仮特許出願第61/681,648号明細書、米国仮特許出願第61/737,135号明細書、米国仮特許出願第61/618,873号明細書、米国仮特許出願第61/681,650号明細書、米国仮特許出願第61/737,147号明細書、米国仮特許出願第61/618,878号明細書
、米国仮特許出願第61/681,654号明細書、米国仮特許出願第61/737,152号明細書、米国仮特許出願第61/618,885号明細書、米国仮特許出願第61/681,658号明細書、米国仮特許出願第61/737,155号明細書、米国仮特許出願第61/618,896号明細書、米国仮特許出願第61/668,157号明細書、米国仮特許出願第61/681,661号明細書、米国仮特許出願第61/737,160号明細書、米国仮特許出願第61/618,911号明細書、米国仮特許出願第61/681,667号明細書、米国仮特許出願第61/737,168号明細書、米国仮特許出願第61/618,922号明細書、米国仮特許出願第61/681,675号明細書、米国仮特許出願第61/737,174号明細書、米国仮特許出願第61/618,935号明細書、米国仮特許出願第61/681,687号明細書、米国仮特許出願第61/737,184号明細書、米国仮特許出願第61/618,945号明細書、米国仮特許出願第61/681,696号明細書、米国仮特許出願第61/737,191号明細書、米国仮特許出願第61/618,953号明細書、米国仮特許出願第61/681,704号明細書、米国仮特許出願第61/737,203号明細書の表6、米国仮特許出願第61/681,720号明細書、米国仮特許出願第61/737,213号明細書、米国仮特許出願第61/681,742号明細書の表6および7;国際公開第2013151666号パンフレット、国際公開第2013151668号パンフレット、国際公開第2013151663号パンフレット、国際公開第2013151669号パンフレット、国際公開第2013151670号パンフレット、国際公開第2013151664号パンフレット、国際公開第2013151665号パンフレット、国際公開第2013151736号パンフレットの表6;国際公開第2013151672号パンフレットの表6および7;国際公開第2013151671号パンフレットの表6、178、および179;米国仮特許出願第61/618,870号明細書の表6、28、および29;米国仮特許出願第61/681,649号明細書の表6、56、および57;米国仮特許出願第61/737,139号明細書の表6、186、および187;国際公開第2013151667号パンフレットの表6、185、および186に列挙されるもので開示される。前述のいずれもIVTポリヌクレオチド、キメラポリヌクレオチドまたは環状ポリヌクレオチドとして合成されることができ、このような実施形態は本発明によって検討される。
したがって、本明細書で提供されるのは、組織内安定性および/またはクリアランス、受容体取り込みおよび/または動態、細胞アクセス、翻訳機構との関わり、mRNA半減期、翻訳効率、免疫回避、タンパク質生成能力、分泌効率(当てはまる場合)、循環へのアクセスしやすさ、タンパク質半減期、および/または細胞の状態、機能、および/または活性の調節など、当該技術分野における1つまたは複数の問題を改善するように設計された、ポリヌクレオチドである。
一態様では、本発明は、LDLRをコードするポリヌクレオチドを提供する。例示的な実施形態では、LDLRをコードする本発明のポリヌクレオチドは、少なくとも1つの変異を含んでなる。例示的な実施形態では、LDLRをコードする本発明のポリヌクレオチドは、少なくとも1つのLDLR細胞表面発現促進変異(例えば、細胞表面のLDLR滞留時間増大または細胞表面のLDLRレベル増大)を含んでなる。当業者には理解されるように、例えば、所望の生物学的または治療的成果を得るための、細胞表面受容体の活性および/または発現の調節などの細胞表面受容体の調節は、かなり困難であり得る。具体的には、複雑な細胞表面受容体の発現調節(例えば増大)は、特にインビボでそれを行おうとする場合に、困難であり得る。本発明は、ポリヌクレオチド、例えば修飾mRNAであって、特にインビボ送達に適したものの使用を特徴とする。本発明の修飾mRNAは、例えば、多様な生物学的および/または治療的状況における、生物活性LDLRの発現促進を容易にするように設計されている。
I.発明の組成物
ポリヌクレオチド
本発明は、いくつかの実施形態では1つまたは複数の目的のペプチドまたはポリペプチドをコードする核酸分子、特に、ポリヌクレオチドを提供する。「核酸」という用語は、その最も広い意味では、ヌクレオチドのポリマーを含んでなる、任意の化合物および/または物質を含む。これらのポリマーは、ポリヌクレオチドと称されることが多い。
代表的核酸または本発明のポリヌクレオチドとしては、リボ核酸(RNA)、デオキシリボ核酸(DNA:deoxyribonucleic acid)、トレオース核酸(TNA:threose nucleic acid)、グリコール核酸(GNA:glycol nucleic acid)、ペプチド核酸(PNA:peptide nucleic acid)、ロックド核酸(β−D−リボ立体配置を有するLNA、α−L−リボ立体配置を有するα−LNA(LNAのジアステレオマー)、2’−アミノ官能基化を有する2’−アミノ−LNA、および2’−アミノ官能基化を有する2’−アミノ−α−LNAを含む、LNA(locked nucleic acid))、エチレン核酸(ENA:ethylene nucleic acid)、シクロヘキセニル核酸(CeNA:cyclohexenyl nucleic acid)、もしくはそれらのハイブリッドまたは組み合わせが挙げられるが、これに限定されるものではない。
一実施形態では、試験管内(インビトロ)転写(IVT:in vitro transcription)酵素合成法のみを使用して製造される本発明のポリヌクレオチドは、「IVTポリヌクレオチド」と称される。IVTポリヌクレオチドを製造する方法は、当該技術分野で公知であり、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国仮特許出願第61/618,862号明細書、米国仮特許出願第61/681,645号明細書、米国仮特許出願第61/737,130号明細書、米国仮特許出願第61/618,866号明細書、米国仮特許出願第61/681,647号明細書、米国仮特許出願第61/737,134号明細書、米国仮特許出願第61/618,868号明細書、米国仮特許出願第61/681,648号明細書、米国仮特許出願第61/737,135号明細書、米国仮特許出願第61/618,873号明細書、米国仮特許出願第61/681,650号明細書、米国仮特許出願第61/737,147号明細書、米国仮特許出願第61/618,878号明細書、米国仮特許出願第61/681,654号明細書、米国仮特許出願第61/737,152号明細書、米国仮特許出願第61/618,885号明細書、米国仮特許出願第61/681,658号明細書、米国仮特許出願第61/737,155号明細書、米国仮特許出願第61/618,896号明細書、米国仮特許出願第61/668,157号明細書、米国仮特許出願第61/681,661号明細書、米国仮特許出願第61/737,160号明細書、米国仮特許出願第61/618,911号明細書、米国仮特許出願第61/681,667号明細書、米国仮特許出願第61/737,168号明細書、米国仮特許出願第61/618,922号明細書、米国仮特許出願第61/681,675号明細書、米国仮特許出願第61/737,174号明細書、米国仮特許出願第61/618,935号明細書、米国仮特許出願第61/681,687号明細書、米国仮特許出願第61/737,184号明細書、米国仮特許出願第61/618,945号明細書、米国仮特許出願第61/681,696号明細書、米国仮特許出願第61/737,191号明細書、米国仮特許出願第61/618,953号明細書、米国仮特許出願第61/681,704号明細書、米国仮特許出願第61/737,203号明細書、米国仮特許出願第61/618,870号明細書、米国仮特許出願第61/681,649号明細書、および米国仮特許出願第61/737,139号明細書;および国際公開第2013151666号パンフレット、国際公開第2013151667号パンフレット、国際公開第2013151668号パンフレット、国際公開第2013151663号パンフレット、国際公開第2013151669号パンフレット、国際公開第2013151670号パンフレット、国際公開第2013151664号
パンフレット、国際公開第2013151665号パンフレット、国際公開第2013151671号パンフレット、および国際公開第2013151736号パンフレットに記載される。
別の実施形態では、サイズおよび/または化学修飾パターン、化学修飾位置、化学修飾パーセントまたは化学修飾数、および前述の組み合わせが異なる部分または領域を有する本発明のポリヌクレオチドは、「キメラポリヌクレオチド」として知られている。本発明による「キメラ」は、2つ以上の不調和なまたは異種起源の部分または領域を有する実体である。本明細書の用法では、ポリヌクレオチドの「部分」または「領域」は、ポリヌクレオチドの全長に満たないポリヌクレオチドの任意の部分と定義される。
さらに別の実施形態では、環状である本発明のポリヌクレオチドは、「環状ポリヌクレオチド」または「circP」として知られている。本明細書の用法では、「環状ポリヌクレオチド」または「circP」は、RNAと実質的に同様に機能して、その特性を有する、一本鎖環状ポリヌクレオチドを意味する。「環状」という用語はまた、circPの任意の二次または三次立体配置を包含することが意図される。
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、約30〜約100,000(例えば、30〜50、30〜100、30〜250、30〜500、30〜1,000、30〜1,500、30〜3,000、30〜5,000、30〜7,000、30〜10,000、30〜25,000、30〜50,000、30〜70,000、100〜250、100〜500、100〜1,000、100〜1,500、100〜3,000、100〜5,000、100〜7,000、100〜10,000、100〜25,000、100〜50,000、100〜70,000、100〜100,000、500〜1,000、500〜1,500、500〜2,000、500〜3,000、500〜5,000、500〜7,000、500〜10,000、500〜25,000、500〜50,000、500〜70,000、500〜100,000、1,000〜1,500、1,000〜2,000、1,000〜3,000、1,000〜5,000、1,000〜7,000、1,000〜10,000、1,000〜25,000、1,000〜50,000、1,000〜70,000、1,000〜100,000、1,500〜3,000、1,500〜5,000、1,500〜7,000、1,500〜10,000、1,500〜25,000、1,500〜50,000、1,500〜70,000、1,500〜100,000、2,000〜3,000、2,000〜5,000、2,000〜7,000、2,000〜10,000、2,000〜25,000、2,000〜50,000、2,000〜70,000、および2,000〜100,000)ヌクレオチドを含む。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、少なくとも1つの目的のペプチドまたはポリペプチドをコードしてもよい。目的のペプチドまたはポリペプチドは、低密度リポタンパク質受容体(LDLR)、その変異型または変異体であってもよい。
例示的な実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、野生型LDLRタンパク質または野生型タンパク質の変異型などのLDLRタンパク質をコードする。例示的な実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、変異型LDLRタンパク質、すなわち、1つまたは複数のアミノ酸の差異、挿入または欠失によって、野生型LDLRと異なるLDLRをコードする。非限定的例として、LDLRタンパク質は、例えば、天然に存在する多形性などの多形性を含んでなり得る。非限定的例として、LDLRタンパク質は、例えば、天然に存在する変異または非天然起源変異またはその両方などの変異を含んでなる。
例示的な実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、LDLRまたはLDLRタンパ
ク質の生物学的特性を変化させる、少なくとも1つの変異を含んでなる。例示的な実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、LDLRの発現、特に細胞表面発現を変化させる、少なくとも1つの変異を含んでなる。このような変異は、本明細書で、「細胞表面発現促進」変異」と称される。代表的な「細胞表面発現促進変異」は、例えば、LDLR分解を阻害または低下するなどして変化させ、したがって例えば、LDLRまたはLDLRタンパク質の細胞表面発現などの発現増大、または細胞表面のLDLRレベル増大をもたらす。例示的な実施形態では、細胞表面発現促進変異は、LDLR分解と関係があるLDLRドメインで起こる。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、EGF−Aドメインの変異を含んでなる、LDLRタンパク質をコードしてもよい。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、IDOL相互作用ドメインの変異を含んでなる、LDLRタンパク質の変異型をコードしてもよい。IDOL(inducible degrader of LDLR:LDLRの誘導性分解因子)はE3ユビキチンリガーゼであり、肝臓X受容体の活性化に続いて誘導され、引き続いて、受容体のユビキチン化と分解を仲介するLDLR(IDOL相互作用ドメイン)内の細胞質内ドメインと、相互作用することが知られている。非限定的例として、例えば、その中に変異を導入することによるIDOL相互作用ドメインの改変は、IDOL媒介LDLR分解の阻害をもたらし、LDLRタンパク質発現の増大を引き起こす。さらなる非限定的例として、例えば、その中に変異を導入することによるIDOL相互作用ドメインの変化は、IDOL媒介LDLR分解をもたらし、低密度リポタンパク質(LDL:low density
lipoprotein)取り込みを促進する。
別の実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、LDLRタンパク質が、例えば、PCSK9相互作用ドメインの変異などの改変を含んでなる、LDLRタンパク質をコードしてもよい。PCSK9(プロタンパク質転換酵素サブチリシン/ケキシンタイプ9)は、プロティナーゼK酵素であり、LDLR(PCSK9相互作用ドメイン)の表皮成長因子様反復A(EGF−A)ドメインと結合して、LDLR分解を誘導する。非限定的例として、例えば、その中に変異を導入することによるPCSK9相互作用ドメインの改変は、PCSK9媒介LDLR分解の阻害をもたらし、LDLRタンパク質発現の増大を引き起こす。さらなる非限定的例として、例えば、その中に変異を導入することによるPCSK9相互作用ドメインの改変は、PCSK9媒介LDLR分解の阻害をもたらし、低密度リポタンパク質(LDL)取り込みを促進する。
さらに別の実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、IDOL相互作用ドメインおよびPCSK9相互作用ドメインの改変を含んでなる、LDLRタンパク質をコードしてもよい。非限定的例として、例えば、PCSK9相互作用ドメインおよびIDOL相互作用ドメインの変異などの改変は、LDLRタンパク質発現の増大をもたらす。さらなる非限定的例として、例えば、PCSK9相互作用ドメインおよびIDOL相互作用ドメインの変異などの改変は、低密度リポタンパク質(LDL)取り込みを促進する。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、839アミノ酸長のLDLRタンパク質またはそれらの変異型をコードしてもよい。別の実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、860アミノ酸長のLDLRタンパク質またはそれらの変異型をコードしてもよい。
別の実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、非コードである少なくとも1つの核酸配列を含んでなってもよい。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドの少なくとも1つの目的のペプチドポリペプチドをコードする領域の長さは、約30ヌクレオチド長を超える(例えば、少なくとも
約35、40、45、50、55、60、70、80、90、100、120、140、160、180、200、250、300、350、400、450、500、600、700、800、900、1,000、1,100、1,200、1,300、1,400、1,500、1,600、1,700、1,800、1,900、2,000、2,500、3,000、4,000、4,100、4,200、4,300、4,400、4,500、4,600、4,700、4,800、4,900、5,000、5,100、5,200、5,300、5,400、5,500、5,600、5,700、5,800、5,900、6,000、7,000、8,000、9,000、10,000、20,000、30,000、40,000、50,000、60,000、70,000、80,000、90,000を超え、または100,000個以下のヌクレオチド)。本明細書の用法では、このような領域は、「コード領域」または「コードする領域」と称されてもよい。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、メッセンジャーRNA(mRNA:messenger RNA)であり、もしくはメッセンジャーRNA(mRNA)として機能する。本明細書の用法では、「メッセンジャーRNA」(mRNA)という用語は、少なくとも1つの目的のペプチドまたはポリペプチドをコードして、インビトロ、インビボ、原位置または生体外で、翻訳されて、コードされる目的のペプチドポリペプチドを生じることができる、任意のポリヌクレオチドを指す。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、構造修飾されるかまたは化学修飾されてもよい。本明細書の用法では、「構造」修飾とは、ポリヌクレオチド中で、ヌクレオチド自体に対する著しい化学修飾なしに、2つ以上の連結ヌクレオシドが、挿入されるか、欠失するか、重複するか、反転するかまたは無作為化されているものである。構造修飾をもたらすために、化学結合は必然的に破壊され再編成されているため、構造修飾は化学的性質のものであり、したがって化学修飾である。しかし、構造修飾は、異なるヌクレオチド配列をもたらす。例えば、ポリヌクレオチド「ATCG」は、「AT−5meC−G」に化学修飾されてもよい。同一ポリヌクレオチドは、「ATCG」から「ATCCCG」に構造修飾されてもよい。この場合、ジヌクレオチド「CC」が挿入されており、ポリヌクレオチドに構造修飾がもたらされる。
一実施形態では、IVTポリヌクレオチドまたは環状ポリヌクレオチドなどの本発明のポリヌクレオチドは、同一ヌクレオシドタイプの全てまたはいずれかの均一な化学修飾、または同一ヌクレオシドタイプの全てまたはいずれかにおける同一開始修飾の単なる下方用量設定によって生じる修飾集団、または全てのウリジンが例えば、プソイドウリジンなどのウリジンアナログによって置換されるなどの無作為の組み込みがある、同一ヌクレオシドタイプの全ていずれかの測定された化学修飾パーセントを有してもよい。別の実施形態では、ポリヌクレオチドは、ポリヌクレオチド全体にわたり、同一ヌクレオシドタイプの2つ、3つ、または4つに、(例えば、全てのウリジンおよび全てのシトシンが、同様に修飾されるなどの)均一な化学修飾を有してもよい。
本発明のポリヌクレオチドが、化学修飾および/または構造修飾される場合、ポリヌクレオチドは、「修飾ポリヌクレオチド」と称されてもよい。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、自己切断ペプチドをコードする配列を含んでもよい。自己切断ペプチドは、2Aペプチドであってもよいが、これに限定されるものではない。非限定的例として、2Aペプチドは、GSGATNFSLLKQAGDVEENPGP(配列番号1)のタンパク質配列、その断片または変異型を有してもよい。一実施形態では、2Aペプチドは、最後のグリシンおよび最後のプロリン間を切断する。別の非限定的例として、本発明のポリヌクレオチドは、GSGATNFSLLKQAGDVEENPGP(配列番号1)のタンパク質配列、その断片または変異型を有する2Aペ
プチドをコードする、ポリヌクレオチド配列を含んでもよい。
2Aペプチドをコードするこのような1つのポリヌクレオチド配列は、GGAAGCGGAGCTACTAACTTCAGCCTGCTGAAGCAGGCTGGAGACGTGGAGGAGAACCCTGGACCT(配列番号2)である。2Aペプチドのポリヌクレオチド配列は、本明細書に記載される方法および/または当該技術分野で公知の方法によって、修飾されまたはコドン最適化されてもよい。
一実施形態では、この配列が使用されて、コード領域が、2つ以上の目的のポリペプチドに分離されてもよい。非限定的例として、2Aペプチドをコードする配列は、第1のコード領域Aと第2のコード領域Bの間(A−2Apep−B)にあってもよい。2Aペプチドの存在は、1本の長いタンパク質のプロテインA、タンパク質B、および2Aペプチドへの切断をもたらす。プロテインAおよびタンパク質Bは、同一のまたは異なる、目的のペプチドまたはポリペプチドであってもよい。別の実施形態では、本発明のポリヌクレオチド中で2Aペプチドが使用されて、2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれを超えるタンパク質が生成されてもよい。
IVTポリヌクレオチド構造
従来、mRNA分子の基本的成分は、少なくとも1つのコード領域、5’UTR、3’UTR、5’キャップ、およびポリAテールを含む。本発明のIVTポリヌクレオチドは、mRNAとして機能することができるが、核酸ベースの治療薬を使用した効果的なポリペプチド生成における既存の問題を克服するのに役立つそれらの機能的および/または構造的設計特性において、野生型mRNAとは区別される。
図1は、本発明のIVTポリヌクレオチドの一次コンストラクト100を示す。本明細書の用法では、「一次コンストラクト」は、1つまたは複数の目的のポリペプチドをコードするとともにその中でコードされる目的のポリペプチドが翻訳されるのに十分な構造的および/または化学的特性を保持する、本発明のポリヌクレオチドを指す。
図1によれば、ここでIVTポリヌクレオチドの一次コンストラクト100は、第1の隣接領域104および第2の隣接領域106で挟まれる連結ヌクレオチド102の第1の領域を含有する。第1の隣接領域104は、ポリペプチドの天然5’UTRをコードする核酸のいずれかの5’UTR、または、異種5’UTRまたは合成5’UTRなどであるがこれに限定されるものではない非天然5’UTRなどの5’非翻訳領域(UTR)として機能する連結ヌクレオシド配列を含んでもよい。目的のポリペプチドは、シグナル配列領域103によってコードされる、1つまたは複数のシグナル配列をその5’末端に含んでなってもよい。隣接領域104は、1つまたは複数の完全または不完全な5’UTR配列を含んでなる連結ヌクレオチド領域を含んでなってもよい。隣接領域104はまた、5’末端キャップ108を含んでなってもよい。第2の隣接領域106は、ポリペプチドの天然3’UTRをコードし得る1つまたは複数の完全なまたは不完全な3’UTR、または、異種3’UTRまたは合成3’UTRなどであるがこれに限定されるものではない非天然3’UTRを含んでなってもよい。隣接領域106はまた、3’テーリング配列110を含んでなってもよい。3’テーリング配列は、ポリAテール、ポリA〜Gカルテットおよび/またはステムループ配列であってもよいが、これに限定されるものではない。
第1の領域102の5’末端と第1の隣接領域104との架橋は、第1の作動可能領域105である。従来、この作動可能領域は、開始コドンを含んでなる。作動可能領域は、あるいは、開始コドンを含む任意の翻訳開始配列またはシグナルを含んでなってもよい。
第1の領域102の5’末端と第1の隣接領域104との架橋は、第1の作動可能領域
105である。従来、この作動可能領域は、開始コドンを含んでなる。作動可能領域は、あるいは、開始コドンを含む任意の翻訳開始配列またはシグナルを含んでなってもよい。
第1の領域102の3’末端と第2の隣接領域106との架橋は、第2の作動可能領域107である。従来、この作動可能領域は、終止コドンを含んでなる。作動可能領域は、あるいは、終止コドンを含む任意の翻訳開始配列またはシグナルを含んでなってもよい。IVTポリヌクレオチド中ではまた、複数の連続する終止コドンが使用されてもよい。一実施形態では、本発明の操作領域は、2つの終止コドンを含んでなってもよい。第1の終止コドンは、「TGA」または「UGA」であってもよく、第2の終止コドンは、「TAA」、「TGA」、「TAG」、「UAA」、「UGA」、または「UAG」からなる群から選択されてもよい。
図2は、本発明の典型的なIVTポリヌクレオチド一次コンストラクト130を示す。ポリヌクレオチド一次コンストラクトは、1つまたは複数の目的のポリペプチドをコードするとともにその中でコードされる目的のポリペプチドが翻訳されるのに十分な構造的および/または化学的特性を保持する、ポリヌクレオチド転写物を指す。目的のポリペプチドの非限定的例としては、低密度リポタンパク質受容体(LDLR)およびその変異型(例えば、LDLR細胞表面促進変異などの少なくとも1つの変異を含んでなるLDLRタンパク質)(本明細書の表3、10、および11)、および本明細書の表3、およびそれぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国仮特許出願第61/618,862号明細書、米国仮特許出願第61/681,645号明細書、米国仮特許出願第61/737,130号明細書、米国仮特許出願第61/618,866号明細書、米国仮特許出願第61/681,647号明細書、米国仮特許出願第61/737,134号明細書、米国仮特許出願第61/618,868号明細書、米国仮特許出願第61/681,648号明細書、米国仮特許出願第61/737,135号明細書、米国仮特許出願第61/618,873号明細書、米国仮特許出願第61/681,650号明細書、米国仮特許出願第61/737,147号明細書、米国仮特許出願第61/618,878号明細書、米国仮特許出願第61/681,654号明細書、米国仮特許出願第61/737,152号明細書、米国仮特許出願第61/618,885号明細書、米国仮特許出願第61/681,658号明細書、米国仮特許出願第61/737,155号明細書、米国仮特許出願第61/618,896号明細書、米国仮特許出願第61/668,157号明細書、米国仮特許出願第61/681,661号明細書、米国仮特許出願第61/737,160号明細書、米国仮特許出願第61/618,911号明細書、米国仮特許出願第61/681,667号明細書、米国仮特許出願第61/737,168号明細書、米国仮特許出願第61/618,922号明細書、米国仮特許出願第61/681,675号明細書、米国仮特許出願第61/737,174号明細書、米国仮特許出願第61/618,935号明細書、米国仮特許出願第61/681,687号明細書、米国仮特許出願第61/737,184号明細書、米国仮特許出願第61/618,945号明細書、米国仮特許出願第61/681,696号明細書、米国仮特許出願第61/737,191号明細書、米国仮特許出願第61/618,953号明細書、米国仮特許出願第61/681,704号明細書、米国仮特許出願第61/737,203号明細書の表6;米国仮特許出願第61/681,720号明細書、米国仮特許出願第61/737,213号明細書、米国仮特許出願第61/681,742号明細書の表6および7;国際公開第2013151666号パンフレット、国際公開第2013151668号パンフレット、国際公開第2013151663号パンフレット、国際公開第2013151669号パンフレット、国際公開第2013151670号パンフレット、国際公開第2013151664号パンフレット、国際公開第2013151665号パンフレット、国際公開第2013151736号パンフレットの表6;国際公開第2013151672号パンフレットの表6および7;国際公開第2013151671号パンフレットの表6、178、および179;米国仮特許出願第61/618,870号明細書の表6、28、およ
び29;米国仮特許出願第61/681,649号明細書の表6、56、および57;米国仮特許出願第61/737,139号明細書の表6、186、および187;国際公開第2013151667号パンフレットの表6、185、および186に記載される、目的のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドが挙げられる。野生型ヒト低密度リポタンパク質受容体(LDLR)の代表的参照アミノ酸および核酸配列は、それぞれ、>gi|4504975|ref|NP_000518.1|低密度リポタンパク質受容体イソ型1前駆体[ホモ・サピエンス(Homo sapiens)](配列番号744)および>gi|307775410|ref|NM_000527.4|ホモ・サピエンス(Homo sapiens)低密度リポタンパク質受容体(LDLR)転写変異型1 mRNA(配列番号745)に記載される。野生型マウス低密度リポタンパク質受容体(LDLR)の代表的参照アミノ酸および核酸配列は、それぞれ、>gi|113195700|ref|NP_034830.2|低密度リポタンパク質受容体イソ型1前駆体[ハツカネズミ(Mus musculus)](配列番号746)および>gi|358030302|ref|NM_010700.3|ハツカネズミ(Mus musculus)低密度リポタンパク質受容体(Ldlr)転写変異体1 mRNA(配列番号747)に記載される。受入番号は、全米バイオテクノロジー情報センター(NCBI:National Center for Biotechnology Information)のウェブサイトにある。
図2に戻ると、ここでIVTポリヌクレオチドの一次コンストラクト130は、第1の隣接領域134および第2の隣接領域136で挟まれる連結ヌクレオチド132の第1の領域を含有する。本明細書の用法では、「第1の領域」は、「コード領域」または「コードする領域」または単に「第1の領域」と称されてもよい。この第1の領域は、コードされる目的のポリペプチドを含んでもよいが、これに限定されるものではない。一態様では、第1の領域132は、少なくとも1つの目的のポリペプチドをコードするオープンリーディングフレームを含んでもよいが、これに限定されるものではない。オープンリーディングフレームは、全体または一部がコドン最適化されてもよい。隣接領域134は、完全にまたは部分的にコドン最適化され得る1つまたは複数の完全なまたは不完全な5’UTR配列を含む連結ヌクレオチド領域を含んでなってもよい。隣接領域134は、miR配列、テルザック(TERZAK)(商標)配列、および翻訳制御配列を含むがこれに限定されるものではない、少なくとも1つの核酸配列を含んでもよい。隣接領域134はまた、5’末端キャップ138を含んでなってもよい。5’末端キャッピング領域138は、天然起源キャップ、合成キャップまたは最適化キャップを含んでもよい。最適化キャップの非限定的例としては、ローズ(Rhoads)によって、米国特許第7074596号明細書、および国際公開第2008157668号パンフレット、国際公開第2009149253号パンフレット、および国際公開第2013103659号パンフレットで教示されるキャップが挙げられる。第2の隣接領域106は、1つまたは複数の完全または不完全な3’UTRを含む連結ヌクレオチド領域を含んでなってもよい。第2の隣接領域136は、完全にコドン最適化されまたは部分的にコドン最適化されてもよい。隣接領域134は、miR配列および翻訳制御配列を含むがこれに限定されるものではない、少なくとも1つの核酸配列を含んでもよい。第2の隣接領域136の後にポリヌクレオチド一次コンストラクトは、3’テーリング配列140を含んでなってもよい。3’テーリング配列140は、合成テーリング領域142および/または鎖終止ヌクレオシド144を含んでもよい。合成テーリング領域の非石灰漬例としては、ポリA配列、ポリC配列、ポリA〜Gカルテットが挙げられる。鎖終止ヌクレオシドの非限定的例としては、2’−Oメチル、F、およびロックド核酸(LNA:locked nucleic acid)が挙げられる。
第1の領域132の5’末端と第1の隣接領域134との架橋は、第1の作動可能領域144である。従来、この作動可能領域は、開始コドンを含んでなる。作動可能領域は、
あるいは、開始コドンを含む任意の翻訳開始配列またはシグナルを含んでなってもよい。
第1の領域132の3’末端と第2の隣接領域136との架橋は、第2の作動可能領域146である。従来、この作動可能領域は、終止コドンを含んでなる。作動可能領域は、あるいは、終止コドンを含む任意の翻訳開始配列またはシグナルを含んでなってもよい。本発明によれば、複数の連続する終止コドンもまた使用されてもよい。
本発明のIVTポリヌクレオチドの一次コンストラクトの第1の領域の最短長は、ジペプチド、トリペプチド、テトラペプチド、ペンタペプチド、ヘキサペプチド、ヘプタペプチド、オクタペプチド、ノナペプチド、またはデカペプチドをコードするのに十分な核酸配列の長さであり得る。別の実施形態では、長さは、例えば5〜30、10〜30、2〜25、5〜25、10〜25、または10〜20アミノ酸などの2〜30アミノ酸のペプチドをコードするのに十分であってもよい。長さは、少なくとも11、12、13、14、15、17、20、25または30アミノ酸のペプチド、または例えば35、30、25、20、17、15、14、13、12、11または10アミノ酸以下などの40アミノ酸以下のペプチドをコードするのに十分であってもよい。ポリヌクレオチド配列がコードし得るジペプチドの例としては、カルノシンおよびアンセリンが挙げられるが、これに限定されるものではない。
本発明の目的のポリペプチドをコードするIVTポリヌクレオチドの一次コンストラクトの第1の領域の長さは、約30ヌクレオチド長を超える(例えば、少なくとも約35、40、45、50、55、60、70、80、90、100、120、140、160、180、200、250、300、350、400、450、500、600、700、800、900、1,000、1,100、1,200、1,300、1,400、1,500、1,600、1,700、1,800、1,900、2,000、2,500、および3,000、4,000、4,100、4,200、4,300、4,400、4,500、4,600、4,700、4,800、4,900、5,000、5,100、5,200、5,300、5,400、5,500、6,000、7,000、8,000、9,000、10,000、20,000、30,000、40,000、50,000、60,000、70,000、80,000、90,000を超え、または100,000以下のヌクレオチド)。
いくつかの実施形態では、IVTポリヌクレオチドは、約30〜約100,000(例えば、30〜50、30〜100、30〜250、30〜500、30〜1,000、30〜1,500、30〜3,000、30〜5,000、30〜7,000、30〜10,000、30〜25,000、30〜50,000、30〜70,000、100〜250、100〜500、100〜1,000、100〜1,500、100〜3,000、100〜5,000、100〜7,000、100〜10,000、100〜25,000、100〜50,000、100〜70,000、100〜100,000、500〜1,000、500〜1,500、500〜2,000、500〜3,000、500〜5,000、500〜7,000、500〜10,000、500〜25,000、500〜50,000、500〜70,000、500〜100,000、1,000〜1,500、1,000〜2,000、1,000〜3,000、1,000〜5,000、1,000〜7,000、1,000〜10,000、1,000〜25,000、1,000〜50,000、1,000〜70,000、1,000〜100,000、1,500〜3,000、1,500〜5,000、1,500〜7,000、1,500〜10,000、1,500〜25,000、1,500〜50,000、1,500〜70,000、1,500〜100,000、2,000〜3,000、2,000〜5,000、2,000〜7,000、2,000〜10,000、2,000〜25,000、2,000〜50,000、2,000〜70,000、2,000〜100,0
00、および4,500〜5,500)ヌクレオチドを含む。
本発明によれば、IVTポリヌクレオチドの第1および第2の隣接領域は、独立して、15〜1,000ヌクレオチド長(例えば、30、40、45、50、55、60、70、80、90、100、120、140、160、180、200、250、300、350、400、450、500、600、700、800、900、1,000、1,500、2,000、2,500、3,000、3,500、4,000、4,500、5,000、5,500を超えるヌクレオチド、または少なくとも30、40、45、50、55、60、70、80、90、100、120、140、160、180、200、250、300、350、400、450、500、600、700、800、900、1,000、1,500、2,000、2,500、3,000、3,500、4,000、4,500、5,000、5,500ヌクレオチド)の範囲であってもよい。
本発明によれば、IVTポリヌクレオドのテーリング配列は、0〜500ヌクレオチド長(例えば、少なくとも60、70、80、90、120、140、160、180、200、250、300、350、400、450、または500ヌクレオチド)の範囲であってもよい。テーリング領域がポリAテールである場合、長さはポリA結合タンパク質結合の単位でまたは関数として決定され得る。この実施形態では、ポリAテールは、ポリA結合タンパク質の少なくとも4個の単量体に結合するのに十分な長さである。ポリA結合タンパク質単量体は、一続きのおよそ38ヌクレオチドと結合する。このように、約80ヌクレオチドおよび160ヌクレオチドのポリAテールが、機能的であることが観察されている。
本発明によれば、IVTポリヌクレオチドのキャッピング領域は、単一キャップを含んでなってもよく、またはキャップを形成する一連のヌクレオチドを含んでなってもよい。この実施形態では、キャッピング領域は、例えば、2〜9、3〜8、4〜7、1〜5、5〜10、または少なくとも2、または10以下など、1〜10ヌクレオチド長であってもよい。いくつかの実施形態では、キャップは存在しない。
本発明によれば、IVTポリヌクレオチドの第1および第2の作動可能領域は、5〜30、10〜20、15、または少なくとも4、または30またはそれ未満など、3〜40ヌクレオチド長の範囲であってもよく、開始および/または終止コドンに加えて、1つまたは複数のシグナルおよび/または制限配列を含んでなってもよい。
一実施形態では、本発明のIVTポリヌクレオチドは、構造修飾されまたは化学修飾されてもよい。本発明のIVTポリヌクレオチドが、化学修飾および/または構造修飾される場合、ポリヌクレオチドは、「修飾IVTポリヌクレオチド」と称されてもよい。
一実施形態では、本発明のIVTポリヌクレオチドが化学修飾される場合、それらは、同一ヌクレオシドタイプの全てまたはいずれかの均一な化学修飾、または同一ヌクレオシドタイプの全てまたはいずれかにおける同一開始修飾の単なる下方用量設定によって生じる修飾集団、または全てのウリジンが例えば、プソイドウリジンなどのウリジンアナログによって置換されるなどの無作為の組み込みがある、同一ヌクレオシドタイプの全ていずれかの測定された化学修飾パーセントを有してもよい。別の実施形態では、IVTポリヌクレオチドは、ポリヌクレオチド全体にわたり、同一ヌクレオシドタイプの2つ、3つ、または4つに、(例えば、全てのウリジンおよび全てのシトシンが、同様に修飾されるなどの)均一な化学修飾を有してもよい。
一実施形態では、本発明のIVTポリヌクレオチドは、2Aペプチドなどであるがこれに限定されるものではない、本明細書に記載される自己切断ペプチドをコードする配列を
含んでもよい。IVTポリヌクレオチド中の2Aペプチドのポリヌクレオチド配列は、本明細書に記載される方法および/または当該技術分野で公知の方法によって、修飾されまたはコドン最適化されてもよい。
一実施形態では、この配列が使用されて、IVTポリヌクレオチド中の2つ以上の目的のポリペプチドのコード領域が分離されてもよい。
一実施形態では、本発明のIVTポリヌクレオチドは、構造修飾または化学修飾されてもよい。化学修飾および/または構造修飾される場合、IVTポリヌクレオチドは、「修飾IVTポリヌクレオチド」と称されてもよい。
一実施形態では、IVTポリヌクレオチドは、目的の少なくとも1つのペプチドまたはポリペプチドをコードしてもよい。別の実施形態では、IVTポリヌクレオチドは、目的の2つ以上のペプチドまたはポリペプチドをコードしてもよい。目的のペプチドまたはポリペプチドの非限定的例としては、抗体の重鎖と軽鎖、酵素とその基質、標識とその結合分子、第2のメッセンジャーとその酵素あるいは多量体タンパク質または複合体の成分が挙げられる。
IVTポリヌクレオチド(一次コンストラクトなどであるが、これに限定されるものではない)、IVTポリヌクレオチドを含んでなる製剤および組成物、およびIVTポリヌクレオチドを製造、使用、および投与する方法が、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、同時係属米国仮特許出願第61/618,862号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/681,645号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/737,130号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/618,866号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/681,647号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/737,134号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/618,868号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/681,648号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/737,135号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/618,873号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/681,650号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/737,147号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/618,878号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/681,654号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/737,152号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/618,885号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/681,658号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/737,155号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/618,896号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/668,157号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/681,661号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/737,160号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/618,911号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/681,667号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/737,168号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/618,922号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/681,675号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/737,174号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/618,935号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/681,687号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/737,184号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/618,945号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/681,696号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/737,191号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/618,953号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/681,704号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/737,203号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/618,870号明細書、同時係属米国仮特許出願第61/681,649号明細書、および同時係属米国仮特許出願第61/737,139号明細書;国際公開第2013151666号パンフレット、国際公開第2013151667号パンフレット、国際公開第2013151668号パンフレット、国際公開第2013151663号パンフレット、国際公開第2013151669
号パンフレット、国際公開第2013151670号パンフレット、国際公開第2013151664号パンフレット、国際公開第2013151665号パンフレット、国際公開第2013151671号パンフレット、国際公開第2013151672号パンフレット、および国際公開第2013151736号パンフレットに記載される。
一実施形態では、IVTポリヌクレオチドは、例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異などの少なくとも1つの変異を含んでなるLDLRタンパク質配列などであるが、これに限定されるものではない、LDLRタンパク質をコードする。
キメラポリヌクレオチド構造
本発明のキメラポリヌクレオチドまたはRNAコンストラクトは、IVTポリヌクレオチドと同様のモジュール構造を保つが、キメラポリヌクレオチドは、ポリヌクレオチドに有用な特性を与える1つまたは複数の構造的および/または化学的な修飾または改変を含んでなる。したがって、本発明の修飾mRNA分子であるキメラポリヌクレオチドは、「キメラ修飾mRNA」または「キメラmRNA」と称される。
キメラポリヌクレオチドは、サイズおよび/または化学修飾パターン、化学修飾位置、化学修飾パーセントまたは化学修飾数、および前述の組み合わせが異なる、部分または領域を有する。
キメラポリヌクレオチドがmRNAとして機能して目的のポリペプチドをコードする、部分または領域の例としては、非翻訳領域(5’UTRまたは3’UTRなどのUTR)、コード領域、キャップ領域、ポリAテール領域、開始領域、終止領域、シグナル配列領域、およびそれらの組み合わせが挙げられるが、これに限定されるものではない。図3は、mRNAとして使用されてもよい、本発明のキメラポリヌクレオチドの特定の実施形態を例示する。図4は、位置的修飾の様々なパターンを同定し、mRNAポリヌクレオチドのこれらの領域と類似する領域を示す、一連のキメラポリヌクレオチドの概略図を例示する。その他の領域を連結し、またはそれらの間に位置する領域または部分は、小領域を有するようにも設計されてもよい。これらは、図で示される。
いくつかの実施形態では、本発明のキメラポリヌクレオチドは、式I、
5’[Ax−L1−[By−L2−[C−L3 3’
式I
を含んでなる構造を有し、
式中、
AおよびBのそれぞれは、独立して連結ヌクレオシド領域を含んでなり;
Cは、連結ヌクレオシドの任意選択の領域であり;
領域A、BまたはCの少なくとも1つは位置的に修飾されて、位置的に修飾された領域は、アデノシン、チミジン、グアノシン、シチジン、またはウリジンの同一ヌクレオシドタイプの1つまたは複数の少なくとも2つの化学修飾ヌクレオシドを含んでなり、同一タイプのヌクレオシドの少なくとも2つの化学修飾は、異なる化学修飾であり;
n、o、およびpは、独立して15〜1000の整数であり;
xおよびyは、独立して1〜20であり;
zは0〜5であり;
L1およびL2は、独立して任意選択のリンカー部分であり、前記リンカー部分は、核酸ベースまたは非核酸ベースのいずれかであり;および
L3は、任意選択のコンジュゲートまたは任意選択のリンカー部分であり、前記リンカー部分は、核酸ベースまたは非核酸ベースのいずれかである。
いくつかの実施形態では、式Iのキメラポリヌクレオチドは、目的の1つまたは複数のペプチドまたはポリペプチドをコードする。このようなコードされる分子は、2つ以上の領域にかけてコードされてもよい。
一実施形態では、Aの連結ヌクレオシド領域の少なくとも1つは、5’非翻訳領域(UTR)として機能し得る、連結ヌクレオシド配列を含んでなってもよい。連結ヌクレオシド配列は、天然または合成5’UTRであってもよい。非限定的例として、キメラポリヌクレオチドは、目的のポリペプチドをコードしてもよく、Aの連結ヌクレオシド配列は、キメラポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドの天然5’UTRをコードしてもよく、または連結ヌクレオシド配列は、合成UTRなどであるが、これに限定されるものではない、非異種5’UTRであってもよい。
別の実施形態では、Aの連結ヌクレオシド領域の少なくとも1つは、キャップ領域であってもよい。キャップ領域は、5’UTRとして機能するAの連結ヌクレオシド領域に対して、5’に位置してもよい。キャップ領域は、Cap0、Cap1、ARCA、イノシン、N1−メチル−グアノシン、2’フルオロ−グアノシン、7−デアザ−グアノシン、8−オキソ−グアノシン、2−アミノ−グアノシン、LNA−グアノシン、2−アジド−グアノシン、Cap2、およびCap4などであるが、これに限定されるものではない、少なくとも1つのキャップを含んでなってもよい。
一実施形態では、Bの連結ヌクレオシド領域の少なくとも1つは、少なくとも1つの核酸配列オープンリーディングフレームを含んでなってもよい。核酸配列は、コドン最適化されてもよく、および/または少なくとも1つの修飾を含んでなってもよい。
一実施形態では、Cの連結ヌクレオシド領域の少なくとも1つは、3’UTRとして機能し得る、連結ヌクレオシド配列を含んでなってもよい。連結ヌクレオシド配列は、天然または合成3’UTRであってもよい。非限定的例として、キメラポリヌクレオチドは、目的のポリペプチドをコードしてもよく、Cの連結ヌクレオシド配列は、キメラポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドの天然3’UTRをコードしてもよく、または連結ヌクレオシド配列は、合成UTRなどであるが、これに限定されるものではない非異種3’UTRであってもよい。
一実施形態では、Aの連結ヌクレオシド領域の少なくとも1つは、5’UTRとして機能する連結ヌクレオシド配列を含んでなり、Cの連結ヌクレオシド領域の少なくとも1つは、3’UTRとして機能する連結ヌクレオシド配列を含んでなる。一実施形態では、5’UTRおよび3’UTRは、同一または異なる生物種起源であってもよい。別の実施形態では、5’UTRおよび3’UTRは、同一または異なる生物種起源の異なるタンパク質からの天然非翻訳領域をコードしてもよい。
図5および6は、式Iをベースとする、位置的修飾の様々なパターンを例示する一連のキメラポリヌクレオチド、ならびにブロックされたまたは構造化された3’末端を有するものの概略図を提供する。
本発明のキメラポリヌクレオチドは、それらの部分または領域を含めて、ヘミマー、ギャップマー、ウィングマー、またはブロックマーに分類されてもよい。
本明細書の用法では、「ヘミマー」は、1つの化学修飾のパターン、パーセント、位置、または集団の半分と、第2の化学修飾のパターン、パーセント、位置、または集団の半分とを含んでなる、領域または部分を含んでなる、キメラポリヌクレオチドである。本発明のキメラポリヌクレオチドはまた、ヘミマー小領域を含んでなってもよい。一実施形態
では、部分または領域は、1つの50%および別の50%である。
一実施形態では、キメラポリヌクレオチド全体が、1つの50%および別の50%である。本発明の任意のキメラポリヌクレオチドの任意の領域または部分が、ヘミマーであってもよい。ヘミマーのタイプとしては、パターンヘミマー、集団ヘミマーまたは位置ヘミマーが挙げられる。定義上、ヘミマーは50:50パーセントヘミマーである。
本明細書の用法では、「ギャップマー」は、部分または領域間にギャップがある少なくとも3つの部分または領域を有する、キメラポリヌクレオチドである。「ギャップ」は、それに隣接する2つの部分または領域のキメラの性質と異なる連結ヌクレオシドまたは単一ヌクレオシド領域を含んでなり得る。ギャップマーの2つの部分または領域は、互いに同一であってもまたは異なっていてもよい。
本明細書の用法では、「ウィングマー」は、部分または領域間にギャップがある少なくとも3つの部分または領域を有する、キメラポリヌクレオチドである。ギャップマーとは異なり、ウィングマー中のギャップ周囲の2つの隣接部分または領域は、程度または種類が同じである。このような類似は、異なる修飾の単位数の長さ、または修飾数にあってもよい。ウィングマーのウィングは、ギャップより長くてもまたは短くてもよい。ウィング部分または領域は、ギャップを含んでなる領域よりも、20、30、40、50、60 70、80、90または95%大きく、またはより短い長さであってもよい。
本明細書の用法では、「ブロックマー」は、部分または領域が、均等なサイズまたは数、および修飾タイプである、パターン化されたポリヌクレオチドである。ブロックマー中の領域または小領域は、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61 62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、105、106、107、108、109、110、111、112、113、114、115、116、117、118、119、120、121、122、123、124、125、126、127、128、129、130、131、132、133、134、135、136、137、138、139、140、141、142、143、144、145、146、147、148、149、150、151、152、153、154、155、156、157、158、159、160、161、162、163、164、165、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、178、179、180、181、182、183、184、185、186、187、188、189、190、191、192、193、194、195、196、197、198、199、200、201、202、203、204、205、206、207、208、209、210、211、212、213、214、215、216、217、218、219、220、221、222、223、224、225、226、227、228、229、230、231、232、233、234、235、236、237、238、239、240、241、242、243、244、245、246、247、248、249、250、251、252、253、254、255、256、257、258、259、260、261、262、263、264、265、266、267、268、269、270、271、272、273、274、275、276、277、278、279、280、281、282、283、284、285、286、287、288、289、290、291、292、293、294、295、296、297、298、299、300、310、320、330、340、350、360、370、380、390、400、410、420、430、440、450、460、470、480、490または500ヌクレオシド長であってもよい。
化学修飾パターンを有する本発明のキメラポリヌクレオチドは、それらの部分または領域を含めて、「パターンキメラ」と称される。パターンキメラはまた、ブロックマーと称されることもある。パターンキメラは、領域または部分内、全体、またはそれらの間に修飾パターンを有する、ポリヌクレオチドである。
部分または領域内の修飾パターンは、画定領域内で開始および終止するものである。部分または領域にわたる修飾パターンは、部分または領域で開始して、別の隣接する部分または領域で終了するパターンである。部分または領域間の修飾パターンは、1つの部分または領域で開始して終了し、必ずしも第1の領域または部分に隣接しない異なる部分または領域で反復されるものである。
パターンキメラまたはブロックマーの領域または小領域は、ABAB[AB]nなどの単純な交互パターンを有してもよく、式中、各「A」および各「B」は、異なる化学修飾(塩基、糖または主鎖リンカーの少なくとも1つ)、異なるタイプの化学修飾(例えば、天然起源および非天然起源)、異なる修飾百分率または異なる修飾集団を表す。パターンは、n回繰り返されてもよく、式中、n=3〜300である。さらに、各AまたはBは、パターン内の1〜2500単位(例えば、ヌクレオシド)を表し得る。パターンはまた、AABBAABB[AABB]n(交互の二重繰り返し)またはAAABBBAAABBB[AAABBB]n(交互の三重繰り返し)パターンなどの交互の繰り返しであってもよい。パターンは、n回繰り返されてもよく、式中、n=3〜300である。
異なるパターンはまた、混ぜ合わされて二次パターンを形成してもよい。例えば、単一交互パターンが三重交互パターンと組み合わされて、二次交互パターンA’B’を形成してもよい。一実施例は、[ABABAB][AAABBBAAABBB][ABABAB][AAABBBAAABBB][ABABAB][AAABBBAAABBB]であり、式中、[ABABAB]はA’であり[AAABBBAAABBB]はB’である。同様に、これらのパターンは、n回繰り返されてもよく、式中n=3〜300である。
パターンは、3つ以上の異なる修飾を含んで、ABCABC[ABC]nパターンを形成してもよい。これらの三成分パターンはまた、AABBCCAABBCC[AABBCC]nなどのように繰り返されてもよく、ABCABCAABBCCABCABCAABBCCなどのその他のパターンとの組み合わせとして設計されてもよく、より高次のパターンであってもよい。
位置、パーセント、および集団の修飾の領域または小領域は、各修飾タイプからの均等な貢献度を反映する必要はない。それらは、「1−2−3−4」、「1−2−4−8」などのシリーズを形成してもよく、各整数は、特定の修飾タイプの単位数を表す。あるいは、それらは、「1−3−3−1−3−1−5」などの奇数のみ、または「2−4−2−4−6−4−8」などの偶数のみ、または「1−3−4−2−5−7−3−3−4」などの奇数および偶数の単位の両方の混合物であってもよい。
パターンキメラは、それらの化学修飾が、程度(上述のものなど)によって、または種類(例えば、異なる修飾)によって変動してもよい。
同一ヌクレオシドタイプ(A、C、G、T、またはU)の2つ以上のヌクレオシドメンバーの2つ以上の異なる化学修飾がある少なくとも1つの領域を有する本発明のキメラポリヌクレオチド(それらの部分または領域を含む)は、「位置的修飾」キメラと称される。位置的修飾キメラは、本明細書では、「選択的配置」キメラまたは「選択的配置ポリヌクレオチド」とも称される。名称が暗示するように、選択的配置は、任意のA、C、G、TまたはUの修飾が合成法のために同一である当該技術分野のポリヌクレオチドとは異な
るポリヌクレオチドの設計を指し、それらのポリヌクレオチドまたは領域内で、個々のA、C、G、TまたはUに異なる修飾を有し得る。例えば、位置修飾キメラポリヌクレオチド中では、A、C、G、T、またはUのヌクレオシドタイプのいずれかに、2つ以上の異なる化学修飾があってもよい。また2つ以上の同一ヌクレオシドタイプに、任意の2つ以上の組み合わせがあってもよい。例えば、位置修飾キメラポリヌクレオチドまたは選択的位置キメラポリヌクレオチドは、分子中のアデニン集団に3つの異なる修飾を含んでなって、かつまたコンストラクト中のシトシン集団にも3つの異なる修飾を有してもよく、それらは全て独自の非無作為位置を有してもよい。
化学修飾パーセントを有する、それらの部分または領域を含めた、本発明のキメラポリヌクレオチドは、「パーセントキメラ」と称される。パーセントキメラは、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも5%、少なくとも8%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、または少なくとも99%の位置、パターンまたは集団の修飾を含んでなる、領域または部分を有してもよい。あるいは、パーセントキメラは、修飾の位置、パターン、または集団に関して、完全に修飾されてもよい。パーセントキメラの修飾パーセントは、天然起源および非天然起源修飾間で分割されてもよい。
化学修飾集団を有する本発明のキメラポリヌクレオチド(それらの部分または領域を含む)は、「集団キメラ」と称される。集団キメラは、ヌクレオシド(それらの塩基、糖または主鎖結合、またはそれらの組み合わせ)が、選択修飾集団を有する、領域または部分を含んでなってもよい。このような修飾は、表現型結果を誘導、改変または調節する修飾などの機能的集団から選択されてもよい。例えば、機能的集団は、サイトカインのレベルを増大させる、化学修飾の集団または選択であってもよい。その他の機能的集団は、個別にまたは集団で機能して、1つまたは複数のサイトカインレベルを低下させてもよい。したがってキメラポリヌクレオチド中におけるこれらの同様の機能修飾の選択の使用は、「機能的集団キメラ」を構成する。本明細書の用法では、「機能的集団キメラ」は、特有の機能的特徴が、上述されるように修飾集団によって定義されるものであってもよく、または用語は、キメラポリヌクレオチド自体の総合的機能に適用されてもよい。例えば、概してキメラポリヌクレオチドは、未修飾または非キメラポリヌクレオチドと比較して、異なるまたはより優れた方法で機能してもよい。
全てのウリジンが例えばプソイドウリジンなどのウリジンアナログによって交換されるなどの無作為の組み込みがある、同一ヌクレオシドタイプの全てのいずれかの均一な化学修飾を有するポリヌクレオチド、または同一ヌクレオシドタイプの全てのいずれかの同一出発修飾の単なる下方用量設定によって生じる修飾集団、または同一ヌクレオシドタイプの全ていずれかの測定された化学修飾パーセントは、キメラと見なされないことに留意すべきである。同様に、ポリヌクレオチド全体にわたり同一ヌクレオシドタイプの2つ、3つ、または4つの均一な化学修飾を有する(全てのウリジンおよび全てのシトシンなどが同様に修飾されているなど)ポリヌクレオチドは、キメラポリヌクレオチドと見なされない。キメラでないポリヌクレオチドの一例は、先行技術のカノニカルプソイドウリジン/5−メチルシトシン修飾ポリヌクレオチドである。これらの均一なポリヌクレオチドは、完全にインビトロ転写(IVT)酵素合成を通じて得られ;合成酵素の制限のために、それらは、ポリヌクレオチドに見られる、同一ヌクレオシドタイプ、すなわち、アデノシン(A)、チミジン(T)、グアノシン(G)、シチジン(C)またはウリジン(U)のそれぞれの出現時に、1種類の修飾のみを含有する。このようなポリヌクレオチドは、IVTポリヌクレオチドとして特性決定されてもよい。
本発明のキメラポリヌクレオチドは、構造修飾または化学修飾されてもよい。本発明の
キメラポリヌクレオチドが、化学修飾および/または構造修飾される場合、ポリヌクレオチドは、「修飾ポリヌクレオチド」と称されてもよい。
本発明のいくつかの実施形態では、キメラポリヌクレオチドは、目的の2つ以上のペプチドまたはポリペプチドをコードしてもよい。このような目的のペプチドまたはポリペプチドとしては、抗体の重鎖と軽鎖、酵素とその基質、標識とその結合分子、第2のメッセンジャーとその酵素、あるいは多量体タンパク質または複合体の成分が挙げられる。
本発明のキメラポリヌクレオチドの領域または部分は、リンカーまたはスペーサー部分によって隔てられてもよい。このようなリンカーまたは空隙は、核酸ベースまたは非ヌクレオシドであってもよい。
一実施形態では、本発明のキメラポリヌクレオチドは、2Aペプチドなどであるがこれに限定されるものではない、本明細書に記載される自己切断ペプチドをコードする配列を含んでもよい。キメラポリヌクレオチド中の2Aペプチドのポリヌクレオチド配列は、本明細書に記載される方法および/または当該技術分野で公知の方法によって、修飾されまたはコドン最適化されてもよい。
前述の事項にもかかわらず、本発明のキメラポリヌクレオチドは、位置的に修飾されていない、または本明細書で定義されるキメラでない、領域または部分を含んでなってもよい。
例えば、キメラポリヌクレオチドの領域または一部は、1つまたは複数のA、T、C、G、またはUにおいて均一に修飾されてもよいが、本発明によれば、ポリヌクレオチドは、領域または部分全体にわたり均一に修飾されない。
キメラポリヌクレオチドの領域または部分は、15〜1000ヌクレオシド長であってもよく、ポリヌクレオチドは、本明細書に記載されるような2〜100の異なる領域またはパターンを有してもよい。
一実施形態では、キメラポリヌクレオチドは、1つまたは複数の目的のポリペプチドをコードする。別の実施形態では、キメラポリヌクレオチドは、実質的に非コードである。別の実施形態では、キメラポリヌクレオチドは、コードおよび非コード両方の領域および部分を有する。
図3は、図1のポリヌクレオチドのスキャフォールドをベースとする、本発明の特定のキメラポリヌクレオチドの設計を例示する。図に示されるのは、キメラポリヌクレオチドの領域または部分であり、パターンのある領域は、位置的に修飾された領域を表し、白抜き領域は、修飾されてもされなくてもよいが、修飾される場合は均一に修飾される領域を図示する。本発明のキメラポリヌクレオチドは、完全に位置的に修飾されてもよく、または部分的に位置的に修飾されてもよい。それらはまた、任意のパターンまたは設計であってもよい小領域を有してもよい。図3に示されるのは、キメラ小領域およびヘミマー小領域である。
一実施形態では、ペプチドをコードする、本発明のキメラポリヌクレオチドの領域の最短長は、ジペプチド、トリペプチド、テトラペプチド、ペンタペプチド、ヘキサペプチド、ヘプタペプチド、オクタペプチド、ノナペプチド、またはデカペプチドをコードするのに十分な長さであり得る。別の実施形態では、長さは、例えば5〜30、10〜30、2〜25、5〜25、10〜25、または10〜20アミノ酸などの2〜30アミノ酸のペプチドをコードするのに十分であってもよい。長さは、少なくとも11、12、13、1
4、15、17、20、25または30アミノ酸のペプチド、または例えば35、30、25、20、17、15、14、13、12、11または10アミノ酸以下などの40アミノ酸以下のペプチドをコードするのに十分であってもよい。ポリヌクレオチド配列がコードし得るジペプチドの例としては、カルノシンおよびアンセリンが挙げられるが、これに限定されるものではない。
一実施形態では、目的のペプチドまたはポリペプチドをコードする、本発明のポリヌクレオチドの領域の長さは、約30ヌクレオチド長(例えば、少なくとも約35、40、45、50、55、60、70、80、90、100、120、140、160、180、200、250、300、350、400、450、500、600、700、800、850、900、1,000、1,100、1,200、1,300、1,400、1,500、1,600、1,700、1,800、1,900、2,000、2,500、および3,000、4,000、5,000、6,000、7,000、8,000、9,000、10,000、20,000、30,000、40,000、50,000、60,000、70,000、80,000、90,000ヌクレオチド長、または100,000ヌクレオチド長以下)を超える。本明細書の用法では、このような領域は、「コード領域」または「コードする領域」と称されてもよい。
いくつかの実施形態では、キメラポリヌクレオチドなどのポリヌクレオチドは、約30〜約100,000(例えば30〜50、30〜100、30〜250、30〜500、30〜1,000、30〜1,500、30〜3,000、30〜5,000、30〜7,000、30〜10,000、30〜25,000、30〜50,000、30〜70,000、100〜250、100〜500、100〜1,000、100〜1,500、100〜3,000、100〜5,000、100〜7,000、100〜10,000、100〜25,000、100〜50,000、100〜70,000、100〜100,000、500〜1,000、500〜1,500、500〜2,000、500〜3,000、500〜5,000、500〜7,000、500〜10,000、500〜25,000、500〜50,000、500〜70,000、500〜100,000、1,000〜1,500、1,000〜2,000、1,000〜3,000、1,000〜5,000、1,000〜7,000、1,000〜10,000、1,000〜25,000、1,000〜50,000、1,000〜70,000、1,000〜100,000、1,500〜3,000、1,500〜5,000、1,500〜7,000、1,500〜10,000、1,500〜25,000、1,500〜50,000、1,500〜70,000、1,500〜100,000、2,000〜3,000、2,000〜5,000、2,000〜7,000、2,000〜10,000、2,000〜25,000、2,000〜50,000、2,000〜70,000、2,000〜100,000および4,500〜5,500)ヌクレオチドを含む。
本発明によれば、ポリヌクレオチドの領域または小領域はまた、独立して、15〜1,000ヌクレオチド長の範囲(例えば、30、40、45、50、55、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、550、600、650、700、750、800、850、900および950ヌクレオチドまたは少なくとも30、40、45、50、55、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950,1,000、2,000、3,000、4,000および5,000ヌクレオチドを超える)であってもよい。
本発明によれば、ポリヌクレオチド領域または小領域は、0〜500ヌクレオチド長(例えば、少なくとも60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、250、300、350、400、450、または500ヌクレオチド)の範囲であってもよい。領域がポリAテールである場合、長さは、単位で、またはポリA結合タンパク質結合の関数として、判定されてもよい。この実施形態では、ポリAテールは、ポリA結合タンパク質の少なくとも4単量体に結合するのに、十分長い。ポリA結合タンパク質単量体は、一続きのおよそ38ヌクレオチドと結合する。したがって、約80ヌクレオチド〜約160ヌクレオチドのポリAテールは、機能的であることが観察されている。mRNAとして機能する本発明のキメラポリヌクレオチドは、ポリAテールを含んでなる必要はない。
本発明によれば、mRNAとして機能するキメラポリヌクレオチドは、キャッピング領域を有してもよい。キャッピング領域は、単一キャップ、またはキャップを形成する一連のヌクレオチドを含んでなってもよい。この実施形態では、キャッピング領域は、例えば、2〜9、3〜8、4〜7、1〜5、5〜10、または少なくとも2、または10以下など、1〜10ヌクレオチド長であってもよい。いくつかの実施形態では、キャップは存在しない。
本発明は、環状または環式のキメラポリヌクレオチドを検討する。名称が暗示するように、環状ポリヌクレオチドは本質的に環状であり、ライゲーション、共有結合、同一タンパク質またはその他の分子または複合体との共通の会合によるか、それともハイブリダイゼーションによるかを問わず、末端が何らかの方法で連結することを意味する。例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/53904号明細書(代理人整理番号M51.20)で教示される環状ポリヌクレオチドのいずれかが、本発明によってキメラにされてもよい。
キメラポリヌクレオチド、キメラポリヌクレオチドを含んでなる製剤および組成物、およびキメラポリヌクレオチドを製造、使用、および投与する方法は、その内容全体が参照により援用される、同時係属国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/53907号明細書(代理人整理番号M57.20)にもまた記載される。
環状ポリヌクレオチド構造
本発明は、環状または環式のポリヌクレオチドを検討する。名称が暗示するように、環状ポリヌクレオチドは本質的に環状であり、ライゲーション、共有結合、同一タンパク質またはその他の分子または複合体との共通の会合によるか、それともハイブリダイゼーションによるかを問わず、末端が何らかの方法で連結することを意味する。環状ポリヌクレオチドのいずれかは、例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、2014年9月3日に出願された国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/053904号明細書(代理人整理番号M51)で教示される。
本発明の環状ポリヌクレオチドは、図面7〜13に示される環状RNAコンストラクトスキャフォールドに従って、設計されてもよい。このようなポリヌクレオチドは、環状ポリヌクレオチドまたは環状コンストラクトである。
少なくとも1つの目的のペプチドまたはポリペプチドをコードする本発明の環状ポリヌクレオチドまたはcircPは、環状RNAまたはcircRNAとして知られている。本明細書の用法では、「環状RNA」または「circRNA」は、少なくとも1つの目的のペプチドまたはポリペプチドをコードし得る、環状ポリヌクレオチドを意味する。少なくとも1つのセンサー配列を含んでなり、目的のペプチドまたはポリペプチドをコードしない本発明のcircPは、環状スポンジまたはcircSPとして知られている。本
明細書の用法では、「環状スポンジ」、「環状ポリヌクレオチドスポンジ」または「circSP」は、少なくとも1つのセンサー配列を含んでなり、目的のポリペプチドをコードしない環状ポリヌクレオチドを意味する。本明細書の用法では、「センサー配列」は、内在性核酸結合分子の受容体または疑似受容体を意味する。センサー配列の非限定的例としては、マイクロRNA結合部位、マイクロRNAシード配列、シード配列なしのマイクロRNA結合部位、転写因子結合部位、および疑似受容体として機能するように操作された人工結合部位、およびそれらの部分と断片が挙げられる。
少なくとも1つのセンサー配列を含んでなり、少なくとも1つの目的のペプチドまたはポリペプチドをコードする本発明のcircPは、環状RNAスポンジまたはcircRNA−SPとして知られている。本明細書の用法では、「環状RNAスポンジ」または「circRNA−SP」は、少なくとも1つのセンサー配列と、少なくとも1つの目的のペプチドまたはポリペプチドをコードする少なくとも1つの領域とを含んでなる、環状ポリヌクレオチドを意味する。
図7は、本発明の環状ポリヌクレオチドの典型的な環状コンストラクト200を示す。本明細書の用法では、「環状コンストラクト」という用語は、実質的にRNA分子と同様に機能し、その特性を有してもよい、環状ポリヌクレオチド転写物を指す。一実施形態では、環状コンストラクトは、mRNAの機能を果たす。環状コンストラクトが、目的の1つまたは複数のペプチドまたはポリペプチド(例えば、circRNAまたはcircRNA−SP)をコードする場合、ポリヌクレオチド転写物は、その中でコードされる目的のポリペプチドが翻訳されるのに十分な、構造的および/または化学的特性を保持する。環状コンストラクトは、本発明のポリヌクレオチドであってもよい。構造修飾または化学修飾される場合、コンストラクトは、修飾circP、修飾circSP、修飾circRNAまたは修飾circRNA−SPと称されてもよい。
図7に戻ると、ここで、環状コンストラクトは、第1の隣接領域204および第2の隣接領域206で挟まれる、連結ヌクレオチド202の第1の領域を含有する。本明細書の用法では、「第1の領域」は、「コード領域」、「非コード領域」、または「コードする領域」または単に「第1の領域」と称されてもよい。一実施形態では、この第1の領域は、少なくとも1つの目的のペプチドまたはポリペプチドをコードするおよび/またはセンサー領域をコードするヌクレオチドなどであるが、これに限定されるものではない、ヌクレオチドを含んでなってもよい。目的のペプチドまたはポリペプチドは、その5’末端に、シグナルペプチド配列領域203によってコードされる、1つまたは複数のシグナルペプチド配列を含んでなってもよい。第1の隣接領域204は、mRNAおよび/またはDNA配列中で、非翻訳領域(UTR)と同様に機能してもよい、連結ヌクレオシド領域またはその一部を含んでなってもよい。第1の隣接領域はまた、極性領域208を含んでなってもよい。極性領域208は、IRES配列またはその一部を含んでもよい非限定的例として、直線化される場合、この領域は、第1の部分が第1の領域202の5’末端上、第1の領域202および第2の部分が3’末端にあるように、分割されてもよい。第2の隣接領域206は、テーリング配列領域210を含んでなってもよく、mRNAおよび/またはDNA中で、UTRと同様に機能してもよい、連結ヌクレオチド領域またはその一部212を含んでなってもよい。
第1の領域202の5’末端と第1の隣接領域204との架橋は、第1の作動可能領域205である。一実施形態では、この作動可能領域は、開始コドンを含んでなってもよい。作動可能領域は、あるいは、開始コドンを含む任意の翻訳開始配列またはシグナルを含んでなってもよい。
第1の領域202の3’末端と第2の隣接領域206との架橋は、第2の作動可能領域
207である。従来、この作動可能領域は、終止コドンを含んでなる。作動可能領域は、あるいは、終止コドンを含む任意の翻訳開始配列またはシグナルを含んでなってもよい。本発明によれば、複数の連続した終止コドンもまた使用されてもよい。一実施形態では、本発明の操作領域は、2つの終止コドンを含んでなってもよい。第1の終止コドンは、「TGA」または「UGA」であってもよく、第2の終止コドンは、「TAA」、「TGA」、「TAG」、「UAA」、「UGA」、または「UAG」からなる群から選択されてもよい。
図8を参照すると、少なくとも1つの非核酸部分201が使用されて、環状コンストラクト200が調製されることができ、ここで、非核酸部分201は、第1の隣接領域204が第2の隣接領域206の近くに導かれるように使用される。本発明で使用されてもよい非核酸部分の非限定的例は、本明細書に記載される。環状コンストラクト200は、2つ以上の非核酸部分を含んでなってもよく、追加的な非核酸部分は、第1の非核酸部分と異種であってもまたは同種であってもよい。
図9を参照すると、連結ヌクレオシド202の第1の領域は、スペーサー領域214を含んでなってもよい。このスペーサー領域214が使用されることにより、環状コンストラクトが2つ以上のオープンリーディングフレーム、非コード領域またはオープンリーディングフレーム、および非コード領域を含み得るように、連結ヌクレオシド202の第1の領域が分離され得る。
図10を参照すると、第2の隣接領域206は、3’UTR 212中に1つまたは複数のセンサー領域216を含んでなってもよい。本明細書で考察されるように、これらのセンサー配列は、環状コンストラクトの局所微小環境のリガンドのための疑似受容体(または結合部位)として機能する。例えば、マイクロRNA結合部位またはmiRNAシードは、それらが環状ポリヌクレオチドの環境内に存在する任意のマイクロRNAの疑似受容体として機能するように、センサーとして使用されてもよい。図9に示されるように、1つまたは複数のセンサー領域216は、スペーサー領域214によって隔てられてもよい。
図11に示されるように、1つまたは複数のセンサー領域216を含む環状コンストラクト200は、連結ヌクレオシド202中の第1の領域内にスペーサー領域214もまたも含んでもよい。上で図7について考察されるように、このスペーサー領域214が使用されることにより、環状コンストラクトが2つ以上のオープンリーディングフレームおよび/または2つ以上の非コード領域を含み得るように、連結ヌクレオシド202の第1の領域が分離され得る。
図12を参照すると、環状コンストラクト200は、センサー領域216などであるが、これに限定されるものではない、少なくとも1つの非コード領域を含んでなるcircSPとして知られている、非コードコンストラクトであってもよい。センサー領域216のそれぞれは、miR配列、miRシード、miR結合部位および/またはシードなしのmiR配列を含んでもよいが、これに限定されるものではない。
図13を参照すると、少なくとも1つの非核酸部分201が使用されて、非コードコンストラクトである環状コンストラクト200が調製されてもよい。非コードコンストラクトである環状コンストラクト200は、2つ以上の非核酸部分を含んでなってもよく、その中で追加的な非核酸部分は、第1の非核酸部分と異種であってもまたは同種であってもよい。
環状ポリヌクレオチド、環状ポリヌクレオチドを含んでなる製剤および組成物、および
環状ポリヌクレオチドを製造、使用、および投与する方法は、その内容全体が参照により援用される、同時係属国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/53904号明細書(代理人整理番号M51.20)にもまた記載される。
ポリヌクレオチド多量体
本発明によれば、複数の異なるキメラポリヌクレオチドおよび/またはIVTポリヌクレオチドは、3’末端で修飾されたヌクレオチドを使用して、3’末端を介して共に連結されてもよい。化学的コンジュゲーションが使用されて、細胞内送達の化学量論比が調節されてもよい。例えば、グリオキシル酸回路酵素、イソクエン酸リアーゼ、およびリンゴ酸シンターゼが細胞内に1:1の比率で提供されて、細胞脂肪酸代謝が改変されてもよい。この比率は、1つのポリヌクレオチド種上の3’−アジド末端ヌクレオチドと、対向するポリヌクレオチド生物種上のC5−エチニルまたはアルキニル含有ヌクレオチドとを使用して、キメラポリヌクレオチドおよび/またはIVTポリヌクレオチドを化学的に連結することで調節されてもよい。修飾ヌクレオチドは、マサチューセッツ州イプスウィッチ(Ipswich,MA)のニュー・イングランド・バイオラブズ(New England Biolabs)の末端トランスフェラーゼを使用して、製造業者のプロトコルに従って、転写後に付加される。3’−修飾ヌクレオチドの付加後、文献に記載されるようにして、2つのポリヌクレオチド種が銅の存在または不在下において、水溶液中で組み合わされて、クリックケミストリー機序を通じて、新規共有結合が形成されてもよい。
別の実施例では、官能化リンカー分子が使用されて、3つ以上のキメラポリヌクレオチドおよび/またはIVTポリヌクレオチドが共に連結されてもよい。例えば、官能化糖類分子は、化学修飾されて、複数の化学反応基(SH−、NH−、Nなど)を含有し、3’−官能化mRNA分子上の同族の部分(すなわち、3’−マレイミドエステル、3’−NHS−エステル、アルキニル)と反応してもよい。修飾糖類上の反応基数は、化学量論的方法で調節されて、コンジュゲートされたキメラポリヌクレオチドおよび/またはIVTポリヌクレオチドの化学量論比が直接調節され得る。
一実施形態では、キメラポリヌクレオチドおよび/またはIVTポリヌクレオチドは、一定パターンで共に連結されてもよい。パターンは、CD[CD]などの単純な交互パターンであってもよく、式中、各「C」および各「D」は、キメラポリヌクレオチド、IVTポリヌクレオチド、異なるキメラポリヌクレオチドまたは異なるIVTポリヌクレオチドを表す。パターンは、x回繰り返されてもよく、式中、x=1〜300である。パターンはまた、CCDD[CCDD](交互の二重繰り返し)などの交互の繰り返し、またはCCCDDD[CCCDDD](交互の三重繰り返し)パターンであってもよい。交互の二重繰り返しまたは交互の三重繰り返しは、x回繰り返されてもよく、式中、x=1〜300である。
ポリヌクレオチドのコンジュゲートおよび組み合わせ
タンパク質生成をさらに向上させるために、本発明のポリヌクレオチドは、その他のポリヌクレオチド、染料、挿入剤(例えば、アクリジン)、架橋剤(例えば、ソラーレン、マイトマイシンC)、ポルフィリン(TPPC4、テキサフィリン、サフィリン)、多環芳香族炭化水素(例えば、フェナジン、ジヒドロフェナジン)、人工エンドヌクレアーゼ(例えば、EDTA)、アルキル化剤、ホスフェート、アミノ、メルカプト、PEG(例えば、PEG−40K)、MPEG、[MPEG]、ポリアミノ、アルキル、置換アルキル、放射性標識マーカー、酵素、ハプテン(例えば、ビオチン)、輸送/吸収促進薬(例えば、アスピリン、ビタミンE、葉酸)、合成リボヌクレアーゼ、例えば糖タンパク質などのタンパク質、または例えば共リガンドのための特異的親和性を有する分子などのペプチド、または例えばがん細胞または内皮細胞または骨細胞などの指定された細胞型と結合する抗体などの抗体、ホルモンおよびホルモン受容体、脂質やレクチンや炭水化物やビ
タミンや補助因子などの非ペプチド化学種、または薬剤にコンジュゲートされるように設計され得る。
コンジュゲーションは、安定性および/または半減期の増大をもたらしてもよく、特に、細胞、組織または生物内の特定部位へのポリヌクレオチドの標的化において有用であってもよい。
本発明によれば、ポリヌクレオチドは、RNAi剤、siRNA、shRNA、miRNA、miRNA結合部位、アンチセンスRNA、リボザイム、触媒性DNA、tRNA、三重らせん形成を誘発するRNA、アプタマー、またはベクターなどの1つまたは複数と共に、またはそれらにコンジュゲートされて投与されてもよく、またはそれらをさらにコードしてもよい。
ナノ粒子製剤は、ホスフェートコンジュゲートを含んでなってもよい。ホスフェートコンジュゲートは、インビボ循環時間を増大させてもよくおよび/またはナノ粒子の標的化送達を増大させてもよい。本発明によって使用するためのホスフェートコンジュゲートは、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013033438号パンフレット、または米国特許出願公開第20130196948号明細書に記載される方法によって製造されてもよい。非限定的例として、ホスフェートコンジュゲートは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013033438号パンフレットに記載される式のいずれか1つの化合物を含んでもよい。
ナノ粒子製剤は、ポリマーコンジュゲートを含んでなってもよい。ポリマーコンジュゲートは、可溶性コンジュゲートであってもよい。ポリマーコンジュゲートは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130059360号明細書に記載されるような構造を有してもよい。一態様では、本発明のポリヌクレオチドとコンジュゲートされるポリマーは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130072709号明細書に記載される方法および/またはゼグメント化高分子試薬を使用して製造されてもよい。別の態様では、ポリマーコンジュゲートは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130196948号明細書に記載されるポリマーコンジュゲートなどであるが、これに限定されるものではない、環状部分を含んでなるペンダント側鎖基を有してもよい。
ナノ粒子製剤は、コンジュゲートを含んでなり、対象における本発明のナノ粒子の送達を促進してもよい。さらに、コンジュゲートは、対象におけるナノ粒子の食作用クリアランスを阻害してもよい。一態様では、コンジュゲートは、ヒト膜タンパク質CD47から設計された「自己」ペプチドであってもよい。(例えば「自己」粒子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、ロドリーグ(Rodriguez)ら著、(サイエンス(Science)2013年、第339巻、p971〜975))によって記載される。ロドリーグ(Rodriguez)らによって示されるように、自己ペプチドは、ナノ粒子のマクロファージ媒介性クリアランスを遅延させ、それはナノ粒子送達を促進した。別の態様では、コンジュゲートは、膜タンパク質CD47であってもよい(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、ロドリーグ(Rodriguez)ら著、(サイエンス(Science)2013年、第339巻、p971〜975)を参照されたい)。ロドリーグ(Rodriguez)らは、「自己」ペプチドと同様に、CD47が、スクランブルされたペプチドおよびPEG被覆ナノ粒子と比較して、対象中の循環粒子の比率を増大させ得ることを示した。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドはナノ粒子に製剤化され、それはコンジュゲートを含んでなり、対象における本発明のナノ粒子の送達を促進する。コンジュゲート
は、CD47膜であってもよく、またはコンジュゲートは、既述の「自己」ペプチドなどのCD47膜タンパク質から誘導されてもよい。別の態様では、ナノ粒子は、PEG、およびCD47のコンジュゲートまたはその誘導体を含んでなってもよい。さらに別の態様では、ナノ粒子は、上述の「自己」ペプチドおよび膜タンパク質CD47の両方を含んでなってもよい。
別の態様では、「自己」ペプチドおよび/またはCD47タンパク質は、本発明のポリヌクレオチドの送達について本明細書に記載されるように、ウイルス様粒子または偽ウイルス粒子にコンジュゲートされてもよい。
別の実施形態では、医薬組成物は、本発明のポリヌクレオチドと、分解できる結合を有してもよいコンジュゲートとを含んでなる。コンジュゲートの非限定的例としては、イオン化可能水素原子を含んでなる芳香族部分、スペーサー部分、および水溶性ポリマーが挙げられる。非限定的例として、分解できる結合があるコンジュゲートを含んでなる医薬組成物、およびこのような医薬組成物を送達する方法は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130184443号明細書に記載される。
二機能性ポリヌクレオチド
本発明の一実施形態では、二機能性ポリヌクレオチド(例えば、二機能性IVTポリヌクレオチド、二機能性キメラポリヌクレオチドまたは二機能環状ポリヌクレオチド)がある。名称が暗示するように、二機能性ポリヌクレオチドは、少なくとも2つの機能を有するか、またはその能力があるものである。これらの分子はまた、慣例によって、多機能と称されてもよい。
二機能性ポリヌクレオチドの多機能性は、RNAによってコードされてもよく(機能は、コードされる生成物が翻訳されるまで、顕在化しなくてもよい)、またはポリヌクレオチド自体の特性であってもよい。それは、構造的または化学的であってもよい。二機能性修飾ポリヌクレオチドは、ポリヌクレオチドと共有結合的に、または静電気的に結合する機能を含んでなってもよい。さらに、2つの機能は、キメラポリヌクレオチドと別の分子との合体に関連して提供されてもよい。
二機能性ポリヌクレオチドは、抗増殖性であるペプチドをコードしてもよい。これらのペプチドは、直鎖、環状、拘束またはランダムコイルであってもよい。それらは、アプタマー、シグナル伝達分子、リガンド、またはそれらの模倣体またはミメティックとして機能してもよい。抗増殖性ペプチドは、翻訳されると、3〜50アミノ酸長であってもよい。それらは、5〜40、10〜30、またはおよそ15アミノ酸長であってもよい。それらは、一本鎖、多連鎖または分枝であってもよく、ひとたび翻訳されると、複合体、凝集体または任意の多ユニット構造を形成してもよい。
非コードポリヌクレオチド
本明細書に記載されるように、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、例えば非コード領域を有するなど、部分的にまたは実質的に翻訳可能でない配列を含んでなってもよい。非限定的一例として、非コード領域は、IVTポリヌクレオチドまたは環状ポリヌクレオチドの第1の領域であってもよい。あるいは、非コード領域は、第1の領域以外の領域であってもよい。別の非限定的例として、非コード領域は、キメラポリヌクレオチドのA、Bおよび/またはC領域であってもよい。
このような分子は、通常、翻訳されないが、リボソームタンパク質または移転RNA(tRNA:transfer RNA)などの、1つまたは複数の翻訳機構構成要素への結合および隔離の1つまたは複数によって、タンパク質生成に対する効果を発揮し得、そ
れによって細胞内のタンパク質発現を効果的に低下させるか、または細胞内の1つまたは複数の経路またはカスケードを調節して、それは次にタンパク質レベルを変化させる。ポリヌクレオチドは、1つまたは複数の長い非コードRNA(lncRNA:long noncoding RNA、またはlincRNA)またはその一部、小型核小体RNA(sno−RNA:small nucleolar RNA)、マイクロRNA(miRNA:micro RNA)、低分子干渉RNA(siRNA)またはPiwi相互作用RNA(piRNA:small interfering RNA)を含有するか、またはそれをコードしてもよい。そのいずれでもポリヌクレオチド中でコードされてもよいlncRNAを標的化するように設計されたこのようなlncRNA分子およびRNAiコンストラクトの例は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2012/018881 A2号パンフレットで教示される。
目的のポリペプチド
本発明のポリヌクレオチドは、目的の1つまたは複数のペプチドまたはポリペプチドをコードしてもよい。目的のペプチドまたはポリペプチドは、例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異などの少なくとも1つの変異を含んでなってもよい。非限定的例として、目的のペプチドまたはポリペプチドは、例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異などの、少なくとも2つの変異を含んでなるLDLRタンパク質であってもよい。本発明のポリヌクレオチドはまた、1つまたは複数のペプチドまたはポリペプチドのレベル、シグナル伝達または機能に影響を及ぼしてもよい。目的のポリペプチドとしては、LDLR、野性型LDLRおよびLDLR変異体および本明細書の表3、10および11で教示されるもの、または、例えば、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国仮特許出願第61/618,862号明細書、米国仮特許出願第61/681,645号明細書、米国仮特許出願第61/737,130号明細書、米国仮特許出願第61/618,866号明細書、米国仮特許出願第61/681,647号明細書、米国仮特許出願第61/737,134号明細書、米国仮特許出願第61/618,868号明細書、米国仮特許出願第61/681,648号明細書、米国仮特許出願第61/737,135号明細書、米国仮特許出願第61/618,873号明細書、米国仮特許出願第61/681,650号明細書、米国仮特許出願第61/737,147号明細書、米国仮特許出願第61/618,878号明細書、米国仮特許出願第61/681,654号明細書、米国仮特許出願第61/737,152号明細書、米国仮特許出願第61/618,885号明細書、米国仮特許出願第61/681,658号明細書、米国仮特許出願第61/737,155号明細書、米国仮特許出願第61/618,896号明細書、米国仮特許出願第61/668,157号明細書、米国仮特許出願第61/681,661号明細書、米国仮特許出願第61/737,160号明細書、米国仮特許出願第61/618,911号明細書、米国仮特許出願第61/681,667号明細書、米国仮特許出願第61/737,168号明細書、米国仮特許出願第61/618,922号明細書、米国仮特許出願第61/681,675号明細書、米国仮特許出願第61/737,174号明細書、米国仮特許出願第61/618,935号明細書、米国仮特許出願第61/681,687号明細書、米国仮特許出願第61/737,184号明細書、米国仮特許出願第61/618,945号明細書、米国仮特許出願第61/681,696号明細書、米国仮特許出願第61/737,191号明細書、米国仮特許出願第61/618,953号明細書、米国仮特許出願第61/681,704号明細書、米国仮特許出願第61/737,203号明細書の表6、米国仮特許出願第61/681,720号明細書、米国仮特許出願第61/737,213号明細書、米国仮特許出願第61/681,742号明細書の表6および7;国際公開第2013151666号パンフレット、国際公開第2013151668号パンフレット、国際公開第2013151663号パンフレット、国際公開第2013151669号パンフレッ
ト、国際公開第2013151670号パンフレット、国際公開第2013151664号パンフレット、国際公開第2013151665号パンフレット、国際公開第2013151736号パンフレットの表6;国際公開第2013151672号パンフレットの表6および7;国際公開第2013151671号パンフレットの表6、178、および179;米国仮特許出願第61/618,870号明細書の表6、28、および29;米国仮特許出願第61/681,649号明細書の表6、56、および57;米国仮特許出願第61/737,139号明細書の表6、186、および187;国際公開第2013151667号パンフレットの表6、185、および186に列挙されるもののいずれかが挙げられる。
本発明によれば、ポリヌクレオチドは、1つまたは複数の目的のポリペプチドまたはその断片をコードするように設計されてもよい。このような目的のポリペプチドとしては、独立して、ポリヌクレオチドの1つまたは複数の領域または部分またはその全体によってコードされてもよい、ポリペプチド全体、複数のポリペプチドまたはポリペプチド断片が挙げられるが、これに限定されるものではない。本明細書の用法では、「目的のポリペプチド」という用語は、本発明のポリヌクレオチド内でコードされるように選択され、またはその機能が本発明のポリヌクレオチドによって影響を受ける、任意のポリペプチドを指す。
本明細書の用法では、「ポリペプチド」は、ほとんどの場合、ペプチド結合によって共に連結する、アミノ酸残基(天然または非天然)のポリマーを意味する。用語は、本明細書の用法では、任意のサイズ、構造、または機能のタンパク質、ポリペプチド、およびペプチドを指す。場合によっては、コードされるポリペプチドが約50アミノ酸よりも小型であれば、ポリペプチドはペプチドと称される。ポリペプチドがペプチドである場合、それは少なくとも約2、3、4、または少なくとも5アミノ酸残基長である。したがって、ポリペプチドとしては、遺伝子産物、天然起源ポリペプチド、合成ポリペプチド、ホモログ、オルソログ、パラログ、前述の断片およびその他の均等物、変異型、およびアナログが挙げられる。ポリペプチドは、単一分子であってもよく、または二量体、三量体または四量体などの多重分子複合体であってもよい。それらはまた、抗体またはインスリンなどの一本鎖または多連鎖ポリペプチドを含んでなってもよく、結合または連鎖してもよい。通常、多連鎖ポリペプチドには、ジスルフィド結合が見られる。ポリペプチドという用語はまた、その中で1つまたは複数のアミノ酸残基が、対応する天然アミノ酸の人工化学的類似体である、アミノ酸ポリマーにも適用されてもよい。
「ポリペプチド変異型」という用語は、それらのアミノ酸配列が、天然または参照配列とは異なる分子を指す。アミノ酸配列変異型は、天然または参照配列と比較して、アミノ酸配列中の特定の位置に置換、欠失、および/または挿入を有してもよい。通常、変異型は、天然または参照配列と、少なくとも約50%の同一性(相同性)、少なくとも約60%の同一性、少なくとも約70%の同一性、少なくとも約80%の同一性、少なくとも約90%の同一性、少なくとも約95%の同一性、少なくとも約99%の同一性を有する。好ましくは、それらは、天然または参照配列と、少なくとも約80%、より好ましくは少なくとも約90%同一(相同的)である。
いくつかの実施形態では「変異型模倣体」が提供される。本明細書の用法では、「変異型模倣物」という用語は、活性化配列を模倣する1つまたは複数のアミノ酸を含有するものである。例えば、グルタミン酸は、ホスホロスレオニンおよび/またはホスホロセリンの模倣体の役割を果たしてもよい。あるいは、変異型模倣体は、不活性化をもたらすか、または模倣物を含有する不活性化生成物をもたらしてもよく、例えば、フェニルアラニンは、チロシンの活性化置換の機能を果たしてもよく;またはアラニンは、セリンの不活性化置換の機能を果たしてもよい。
アミノ酸配列に適用される「相同性」は、配列を整列させて、必要ならば、最大パーセント相同性を達成するために、ギャップを導入した後に、第2の配列のアミノ酸配列中の残基と同一である候補アミノ酸配列中の残基の百分率と定義される。アライメントのための方法およびコンピュータプログラムは、当該技術分野で周知である。相同性は、パーセント同一性の計算に依存するが、計算に導入されたギャップおよびペナルティのために、値が異なってもよいものと理解される。
ポリペプチド配列に適用される「ホモログ」は、第2の生物種の第2の配列と実質的な同一性を有する、その他の生物種の対応する配列を意味する。
「アナログ」は、例えば、アミノ酸残基の置換、付加または欠失などの、1つまたは複数のアミノ酸改変によって異なるが、依然として、親または出発ポリペプチドの特性の1つまたは複数を保つ、ポリペプチド変異型を含むことが意図される。
本発明は、変異型および誘導体を含む、ポリペプチドベースの数種類の組成物を検討する。これらとしては、置換的、挿入的、欠失的、および共有結合的な変異型および誘導体が挙げられる。「誘導体」という用語は、「変異型」という用語の同意語として使用されるが、通常、参照分子または出発分子との比較で、何らかの方法で修飾されかつ/または変化した分子を指す。
したがって、参照配列、特に本明細書で開示されるポリペプチド配列との比較で、置換、挿入および/または付加、欠失、および共有結合修飾を含有する、ペプチドまたはポリペプチドをコードするポリヌクレオチドは、本発明の範囲内に含まれる。例えば、1つまたは複数のリジンなどの配列タグまたはアミノ酸が、本発明のペプチド配列に付加され得る(例えば、N末端またはC末端に)。ペプチド精製または局在化のために、配列タグが使用され得る。ペプチド溶解度を増大させ、またはビオチン化を可能にするために、リジンが使用され得る。あるいは、ペプチドまたはタンパク質のアミノ酸配列のカルボキシおよびアミノ末端領域に位置するアミノ酸残基が任意選択的に欠失して、トランケート型配列を提供してもよい。あるいは、特定のアミノ酸(例えば、C末端またはN末端残基)は、例えば、可溶性のより大型の配列の一部としての配列発現などの配列の用途次第で、欠失するか、または固体担体に結合されてもよい。
「置換変異型」は、ポリペプチドに言及する場合、天然配列または出発配列中の少なくとも1つのアミノ酸残基が除去され、それに変えて同一位置に異なるアミノ酸挿入されているものである。置換は、分子中の1つのアミノ酸のみが置換されている単一置換であってもよく、または同一分子中の2つ以上のアミノ酸が置換されている多置換であってもよい。
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、LDLRタンパク質の置換変異型をコードする。置換変異型は、1つ、2つ、3つまたは4つ以上の置換を含んでなってもよい。非限定的例として、1つ、2つ、3つまたは4つ以上の置換は、LDLRタンパク質のEGF−Aドメインに位置してもよい。別の非限定的例として、1つまたは複数の置換は、LDLRタンパク質のIDOL相互作用ドメインに位置してもよい。別の非限定的例として、1つまたは複数の置換は、LDLRタンパク質のPCSK9相互作用ドメインに位置してもよい。さらに別の非限定的例として、置換は、LDLRタンパク質のIDOL相互作用ドメインおよびPCSK9相互作用ドメインに位置してもよい。さらに別の非限定的例として、置換は、EGF−AドメインおよびIDOL相互作用ドメインに位置してもよい。さらに別の非限定的例として、置換は、EGF−AドメインおよびPCSK9相互作用ドメインに位置してもよい。さらに別の非限定的例として、置換は、PCSK9相互作用ドメインおよびIDOL相互作用ドメインに位置してもよい。
一実施形態では、置換変異型は、変異と称される。本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、1つ、2つ、3つ、4つまたは5つ以上の変異を含んでなってもよい。非限定的例として、ポリヌクレオチドは、LDLRタンパク質のEGF−Aドメインに少なくとも1つの変異を含んでなる、LDLRタンパク質をコードする。非限定的例として、ポリヌクレオチドは、LDLRタンパク質のIDOL相互作用ドメインに少なくとも1つの変異を含んでなる、LDLRタンパク質をコードする。非限定的例として、ポリヌクレオチドは、LDLRタンパク質のPCSK9結合ドメインに少なくとも1つの変異を含んでなる、LDLRタンパク質をコードする。非限定的例として、ポリヌクレオチドは、LDLRタンパク質のIDOL相互作用ドメインおよびPCSK9相互作用ドメインに少なくとも1つの変異を含んでなる、LDLRタンパク質をコードする。非限定的例として、ポリヌクレオチドは、EGF−AドメインおよびIDOL相互作用ドメインに少なくとも1つの変異を含んでなる、LDLRタンパク質をコードする。非限定的例として、ポリヌクレオチドは、PCSK9相互作用ドメインおよびIDOL相互作用ドメインに少なくとも1つの変異を含んでなる、LDLRタンパク質をコードする。
本明細書の用法では「保存的アミノ酸置換」という用語は、通常配列中に存在するアミノ酸を、類似したサイズ、電荷、または極性の異なるアミノ酸に換える置換を指す。保存的置換の例としては、別の非極性残基による、イソロイシン、バリン、およびロイシンなどの非極性(疎水性)残基の置換が挙げられる。同様に、保存的置換の例としては、アルギニンおよびリジン間、グルタミンおよびアスパラギン間、およびグリシンおよびセリン間などの、別の残基極性(親水性)による極性(親水性)残基の置換が挙げられる。さらに、別の塩基性残基によるリジン、アルギニンまたはヒスチジンなどの塩基性残基の置換、または別の酸性残基によるアスパラギン酸またはグルタミン酸などの酸性残基の置換は、保存的置換の追加的な例である。非保存的置換の例としては、システイン、グルタミン、グルタミン酸またはリジンなどの極性(親水性)残基による、イソロイシン、バリン、ロイシン、アラニン、メチオニンなどの非極性(疎水性)アミノ酸残基の置換および/または非極性残基による極性残基の置換が挙げられる。
「挿入変異型」は、ポリペプチドに言及する場合、天然配列または出発配列中の特定位置のアミノ酸に直接隣接して、1つまたは複数のアミノ酸が挿入されたものである。アミノ酸に「直接隣接する」とは、アミノ酸のα−カルボキシまたはα−アミノ官能基のいずれかに結合することを意味する。
「欠失変異型」は、ポリペプチドに言及する場合、天然アミノ酸配列または出発アミノ酸配列中の1つまたは複数のアミノ酸が除去されたものである。通常、欠失変異型は、1つまたは複数のアミノ酸が、分子の特定領域で欠失している。
「共有結合誘導体」は、ポリペプチドに言及する場合、有機タンパク性または非タンパク性誘導体化剤による、および/または翻訳後修飾による、天然タンパク質または出発タンパク質の修飾を含む。共有結合修飾は、従来、タンパク質の標的アミノ酸残基剤と、選択された側鎖または末端残基と反応する能力がある有機誘導体化剤とを反応させることで、または選択された組換え宿主細胞内で機能する翻訳後修飾の機構を活用することで、導入されている。結果として生じる共有結合誘導体は、生物学的活性にとって、免疫測定法にとって、または組換え体糖タンパク質のイムノアフィニティー精製のための抗タンパク質抗体の調製にとって、重要な残基の同定を目的とするプログラムにおいて、有用である。このような修飾は、当技術分野の技術の範囲内であり、過度の実験なく実施される。
特定の翻訳後修飾は、発現したポリペプチドに対する組換え宿主細胞の作用の結果である。グルタミニルおよびアスパラギニル残基は、しばしば翻訳後に脱アミドされて、対応
するグルタミルおよびアスパルチル残基になる。あるいは、これらの残基は、弱酸性条件下で脱アミドされる。これらの残基のいずれの形態も、本発明に従って生成されたポリペプチドに存在してもよい。
その他の翻訳後修飾としては、プロリンおよびリジンのヒドロキシル化、セリルまたはスレオニル残基のヒドロキシル基のリン酸化、リジン、アルギニン、およびヒスチジン側鎖のα−アミノ基のメチル化が挙げられる(T.E.クレイグトン(T.E.Creighton)著、「タンパク質:構造および分子特性(Proteins:Structure and Molecular Properties)」、サンフランシスコ、米国、ダブリュー・エイチ・フリーマン・アンド・カンパニー(W.H.Freeman&Co.)1983年、p79〜86)。
「特徴」は、ポリペプチドに言及する場合、分子の特徴的なアミノ酸配列ベースの構成要素と定義される。本発明のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドの特徴としては、表面顕在化、局所性立体構造的形状、折り畳み、ループ、半ループ、ドメイン、半ドメイン、部位、末端、または任意のそれらの組み合わせが挙げられる。
本明細書の用法では、ポリペプチドに言及する場合、「表面発現」という用語は、最外側の表面に出現する、タンパク質のポリペプチドベースの構成要素を指す。
本明細書の用法では、ポリペプチドに言及する場合、「局所性立体構造的形状」という用語は、タンパク質の限定できる空間内に位置する、タンパク質のポリペプチドベースの構造的発現を意味する。
本明細書の用法では、ポリペプチドに言及する場合、「折り畳み」という用語は、エネルギー最小化時に、結果として生じるアミノ酸配列の立体構造を指す。折り畳みは、折りたたみ過程の二次的または三次的レベルで起こってもよい。二次的レベル折り畳みの例としては、βシートおよびαらせんが挙げられる。三次的折り畳みの例としては、エネルギー力の凝集または分離のために形成される、ドメインおよび領域が挙げられる。このようにして形成される領域としては、疎水性および親水性ポケットなどが挙げられる。
本明細書の用法では、タンパク質立体構造に関わる「曲がり」という用語は、ペプチドまたはポリペプチド主鎖の方向を変化させて、1つ、2つ、3つまたはそれを超えるアミノ酸残基が関与してもよい、曲がりを意味する。
本明細書の用法では、ポリペプチドに言及する場合、「ループ」という用語は、ペプチドまたはポリペプチド主鎖の方向を逆転させるのに役立ってもよい、ポリペプチドの構造的特徴を指す。ループがポリペプチドに見られて、主鎖の方向を変化させるのみである場合、それは4つ以上のアミノ酸残基を含んでなってもよい。オリバ(Oliva)らは、少なくとも5クラスのタンパク質ループを同定した(ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー(J.Mol Biol)、1997年、第266巻、第4号、p814〜830)。ループは、開放型または閉鎖型であってもよい。閉鎖型ループまたは「環式」ループは、架橋部分間に、2、3、4、5、6、7、8、9、10個またはそれを超えるアミノ酸を含んでなってもよい。このような架橋部分は、ジスルフィド架橋を有するポリペプチドに典型的なシステイン−システイン架橋(Cys−Cys)を含んでなってもよく、または代案として架橋部分は、本明細書で使用されるジブロモジルイル剤などの非タンパク質ベースであってもよい。
本明細書の用法では、ポリペプチドに言及する場合、「半ループ」という用語は、それが由来するループとして同定されたループに属するアミノ酸数の少なくとも半分を有する部分を指す。ループは、常に偶数のアミノ酸残基を含有しなくてもよいものと理解される
。したがって、ループが奇数のアミノ酸を含有しまたはそれを含んでなると同定された場合、奇数ループの半ループは、ループの整数部分または次の整数部分を含んでなる(ループ/2+/−0.5アミノ酸のアミノ酸数)。例えば、7アミノ酸ループとして同定されたループは、3アミノ酸または4アミノ酸の半ループを生じ得る(7/2=3.5+/−0.5は3または4である)。
本明細書の用法では、ポリペプチドに言及する場合、「ドメイン」という用語は、1つまたは複数の識別可能な構造特性または機能特性または性質(例えば、結合能力、タンパク質−タンパク質相互作用部位の役割を果たす)を有するポリペプチドのモチーフを指す。
本明細書の用法では、ポリペプチドに言及する場合、「半ドメイン」という用語は、それが由来するドメインとして同定されたドメインに属するアミノ酸数の少なくとも半分を有する部分を指す。ドメインは、常に偶数のアミノ酸残基を含有しなくてもよいものと理解される。したがって、ドメインが奇数のアミノ酸を含有しまたはそれを含んでなると同定された場合、奇数ドメインの半ドメインは、ドメインの整数部分または次の整数部分を含んでなる(ドメイン/2+/−0.5アミノ酸のアミノ酸数)。例えば、7アミノ酸ドメインとして同定されたドメインは、3アミノ酸または4アミノ酸の半ドメインを生じ得る(7/2=3.5+/−0.5は3または4である)。ドメインまたは半ドメイン内にサブドメインが同定されてもよく、これらのサブドメインが、それらが由来するドメインまたは半ドメイン中で同定された構造特性または機能的性質の全てに満たない、構造特性または機能的性質を保持することもまた理解される。本明細書のドメインタイプのいずれかを含んでなるアミノ酸が、ポリペプチド主鎖に沿って連続していなくてもよいこともまた理解される(すなわち、非隣接アミノ酸は構造的に折り畳まれて、ドメイン、半ドメインまたはサブドメインを生じてもよい)。
本明細書の用法では、ポリペプチドに言及する場合、アミノ酸ベースの実施形態に関する「部位」という用語は、「アミノ酸残基」および「アミノ酸側鎖」の同意語として使用される。部位は、本発明のポリペプチドベースの分子中で、修飾され、操作され、改変され、誘導体化され、または変動してもよい、ペプチドまたはポリペプチド内の位置を表す。
本明細書の用法では「複数の末端」または「1つの末端」という用語は、ポリペプチドに言及する場合、ペプチドまたはポリペプチドの端を指す。このような端は、ペプチドまたはポリペプチドの最初のまたは最後の部位のみに限定されず、末端領域に追加的なアミノ酸を含んでもよい。本発明のポリペプチドベースの分子は、N末端(遊離アミノ基(NH2)があるアミノ酸によって終結する)およびC末端(遊離カルボキシル基(COOH)があるアミノ酸によって終結する)の両方を有することで、特徴付けられてもよい。本発明のタンパク質は、場合によっては、ジスルフィド結合によって、または非共有結合力によってまとめられた、複数のポリペプチド鎖(多量体、オリゴマー)で構成される。これらの種類のタンパク質は、複数のN末端およびC末端を有する。あるいは、ポリペプチド末端は、場合によっては、有機コンジュゲートなどの非ポリペプチドベース部分によって開始しまたは終結するように、修飾されてもよい。
これらの特徴のいずれかが、本発明のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドの所望の構成要素として同定されまたは定義された後、移動、交換、反転、欠失、ランダム化、または複製によって、これらの特徴のいくつかの操作および/または修飾のいずれかを実施してもよい。さらに、特徴の操作は、本発明の分子に対する修飾と同一の結果をもたらしてもよいものと理解される。例えば、ドメインの欠失を伴う操作は、全長分子未満をコードする核酸の修飾と全く同じように、分子長の改変をもたらす。
修飾および操作は、部位特異的変異誘発または化学合成中における推測的組み込みなどであるが、これに限定されるものではない、当該技術分野で公知の方法によって達成され得る。次に結果として生じる修飾分子は、本明細書に記載されるもの、または当該技術分野で公知の任意のその他の適切なスクリーニングアッセイなどのインビトロまたはインビボアッセイを使用して、活性について試験されてもよい。
本発明によれば、ポリペプチドは、一連の実験を通じて発見されるコンセンサス配列を含んでなってもよい。本明細書の用法では、「コンセンサス」配列は、1つまたは複数の部位における変動性を許容する集合的配列集団を表す単一の配列である。
当業者によって認識されるように、タンパク質断片、機能的タンパク質ドメイン、および相同タンパク質もまた、本発明の目的のポリペプチドの範囲内と見なされる。例えば、本明細書で提供されるのは、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、または100を超えるアミノ酸長の参照タンパク質の任意のタンパク質断片(少なくとも1つのアミノ酸残基が参照ポリペプチド配列よりも短いが、その他の点では同一のポリペプチド配列を意味する)である。別の実施例では、本明細書に記載される配列のいずれかと、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、または約100%同一である、一続きの約20、約30、約40、約50、または約100アミノ酸を含む任意のタンパク質が、本発明に従って使用され得る。特定の実施形態では、本発明に従って使用されるポリペプチドは、本明細書で提供されまたは参照される配列のいずれかで示されるように、2、3、4、5、6、7、8、9、10個、またはそれを超える変異を含む。
目的のポリペプチドのタイプ
本発明のポリヌクレオチドは、生物製剤、抗体、ワクチン、治療用タンパク質もしくはペプチド、細胞透過性ペプチド、分泌タンパク質、原形質膜タンパク質、細胞質もしくは細胞骨格タンパク質、細胞内膜結合タンパク質、核タンパク質、ヒト疾患に関連したタンパク質、標的部分、またはそれに対していかなる治療指標も同定されていないが、それでもなお研究および発見の分野において有用性を有するヒトゲノムによってコードされたタンパク質を含むが、これに限定されるものではない、いくつかの標的カテゴリーのいずれかから選択される、目的のポリペプチドをコードするように設計されてもよい。非限定的例として、本発明のポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013151666号パンフレットに記載されるような、生物製剤、抗体、ワクチン、治療用タンパク質もしくはペプチド、細胞透過性ペプチド、分泌タンパク質、原形質膜タンパク質、細胞質内もしくは細胞骨格タンパク質、細胞内膜結合タンパク質、核タンパク質、ヒト疾患に関連したタンパク質をコードするように設計されてもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、参照ポリペプチド配列といくらかの同一性がある変異型ポリペプチドをコードしてもよい。本明細書の用法では、「参照ポリペプチド配列」は、出発ポリペプチド配列を指す。参照配列は、野性型配列であっても、または別の配列の設計でそれに言及される任意の配列であってもよい。「参照ポリペプチド配列」は、例えば、野生型LDLR、または少なくとも1つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)を含んでなるLDLR、本明細書の表3、表10、および表11に記載されるポリペプチドのいずれか、またはそれぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国仮特許出願第61/618,862号明細書、米国仮特許出願第61/681,645号明細書、米国仮特許出願第61/737,130号明細書、米国仮特許出願第61/618,866号明細書、米国仮特許出願第61/6
81,647号明細書、米国仮特許出願第61/737,134号明細書、米国仮特許出願第61/618,868号明細書、米国仮特許出願第61/681,648号明細書、米国仮特許出願第61/737,135号明細書、米国仮特許出願第61/618,873号明細書、米国仮特許出願第61/681,650号明細書、米国仮特許出願第61/737,147号明細書、米国仮特許出願第61/618,878号明細書、米国仮特許出願第61/681,654号明細書、米国仮特許出願第61/737,152号明細書、米国仮特許出願第61/618,885号明細書、米国仮特許出願第61/681,658号明細書、米国仮特許出願第61/737,155号明細書、米国仮特許出願第61/618,896号明細書、米国仮特許出願第61/668,157号明細書、米国仮特許出願第61/681,661号明細書、米国仮特許出願第61/737,160号明細書、米国仮特許出願第61/618,911号明細書、米国仮特許出願第61/681,667号明細書、米国仮特許出願第61/737,168号明細書、米国仮特許出願第61/618,922号明細書、米国仮特許出願第61/681,675号明細書、米国仮特許出願第61/737,174号明細書、米国仮特許出願第61/618,935号明細書、米国仮特許出願第61/681,687号明細書、米国仮特許出願第61/737,184号明細書、米国仮特許出願第61/618,945号明細書、米国仮特許出願第61/681,696号明細書、米国仮特許出願第61/737,191号明細書、米国仮特許出願第61/618,953号明細書、米国仮特許出願第61/681,704号明細書、米国仮特許出願第61/737,203号明細書の表6;米国仮特許出願第61/681,720号明細書、米国仮特許出願第61/737,213号明細書、米国仮特許出願第61/681,742号明細書の表6および7;国際公開第2013151666号パンフレット、国際公開第2013151668号パンフレット、国際公開第2013151663号パンフレット、国際公開第2013151669号パンフレット、国際公開第2013151670号パンフレット、国際公開第2013151664号パンフレット、国際公開第2013151665号パンフレット、国際公開第2013151736号パンフレットの表6;国際公開第2013151672号パンフレットの表6および7;国際公開第2013151671号パンフレットの表6、178、および179;米国仮特許出願第61/618,870号明細書の表6、28、および29;米国仮特許出願第61/681,649号明細書の表6、56、および57;米国仮特許出願第61/737,139号明細書の表6、186、および187;国際公開第2013151667号パンフレットの表6、185、および186で開示されるポリペプチドのいずれか1つなどのLDLRタンパク質であってもよい。非限定的例として、参照ポリペプチド配列は、任意のコードする低密度リポタンパク質受容体(LDLR)またはその変異型であってもよい。
参照分子(ポリペプチドまたはポリヌクレオチド)は、設計された分子(ポリペプチドまたはポリヌクレオチド)と、いくらかの同一性を共有してもよい。当該技術分野で公知の「同一性」という用語は、配列を比較することで判定される、2つ以上のペプチド、ポリペプチドまたはポリヌクレオチドの配列間の関係性を指す。当該技術分野では、同一性はまた、一連の2つ以上のアミノ酸残基またはヌクレオシド間の一致数によって決まる、それらの配列間の関連性の程度も意味する。同一性は、特定の数理モデルまたはコンピュータプログラム(すなわち「アルゴリズム」)によって対処される、(存在する場合)ギャップアライメントがある、2つ以上の配列のより小さい方の間の完全な一致のパーセントを測定する。関連ペプチドの同一性は、公知の方法によって、容易に計算され得る。このような方法としては、レスク,A.M.(Lesk,A.M.)編集、「コンピュータによる分子生物学(Computational Molecular Biology)」、オックスフォード大学出版、ニューヨーク、1988年;スミス,D.W.(Smith,D.W.)編集、「バイオコンピューティング:インフォマティクスおよびゲノムプロジェクツ(Biocomputing:Informatics and Genome Projects)」、アカデミック・プレス(Academic Press
)、ニューヨーク、1993年;グリフィン,A.M.(Griffin,A.M.)およびグリフィン,H.G.(Griffin,H.G.)編集、「配列データのコンピュータ解析(Computer Analysis of Sequence Data)」、第1部、ヒュマナ・プレス(Humana Press)、ニュージャージー、1994年;フォン・ヘインジュ,G.(von Heinje,G.)著、「分子生物学における配列解析(Sequence Analysis in Molecular Biology)」、アカデミック・プレス(Academic Press)、1987年;グリブスコブ,M.(Gribskov,M.)およびデブルー,J.(Devereux,J.)編集、「配列解析入門書(Sequence Analysis Primer)」、M.ストックトン・プレス(M.Stockton Press)、ニューヨーク、1991年;およびカリロ(Carillo)ら著、SIAMジャーナル・オン・アプライド・マシマティクス(SIAM J.Applied Math.)、1988年、第48巻、p1073に記載されるものが挙げられるが、これに限定されるものではない。
いくつかの実施形態では、コードされるポリペプチド変異型は、参照ポリペプチドと同一の活性または類似した活性を有してもよい。あるいは、変異型は、参照ポリペプチドと比較して、活性変化(例えば、増大または減少)を有してもよい。概して、特定のポリヌクレオチドまたは本発明のポリペプチドの変異型は、本明細書に記載されて当業者に知られている、配列アラインメントプログラムおよびパラメータによる判定で、その特定の参照ポリヌクレオチドもしくはポリペプチドと、少なくとも約40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%であるが100%未満の配列同一性を有する。このようなアライメント用ツールとしては、BLASTスイート(スティーブン・F・アルチュール(Stephen F.Altschul)、トーマス・L・マッデン(Thomas L.Madden)、アレハンドロA.シャファー(Alejandro A.Schaeffer)、ジングイ・ザング(Jinghui Zhang)、ゼング・ザング(Zheng Zhang)、ウェブ・ミラー(Webb Miller)、およびディビッドJ.リップマン(David J.Lipman)著、「ギャップドBLAST、およびPSI−BLAST:タンパク質データベース検索プログラムの新世代(Gapped BLAST and PSI−BLAST:a new generation of protein database search programs)」、ニュークレイック・アシッド・リサーチ(Nucleic Acids
Res.)、1997年、第25巻、p3389〜3402のものが挙げられる。その他のツールは、具体的に「同一性」の定義中で、本明細書に記載される。
BLASTアルゴリズム中のデフォルトパラメータとしては、例えば、予測閾値10、ワードサイズ28、一致/不一致スコア1、−2、ギャップコスト線形が挙げられる。任意のフィルターが適用され得、例えばホモ・サピエンス(Homo sapiens)などの生物種特有の反復の選択についても同様である。
標的部分
本発明のいくつかの実施形態では、標的部分を発現するようにポリヌクレオチドが提供される。これらとしては、インビボまたはインビトロのいずれでも、細胞を特定の組織空間に標的化するように、または特定の部分と相互作用するように機能する細胞表面のタンパク質結合パートナーまたは受容体が挙げられる。適切なタンパク質結合パートナーとしては、抗体とそれらの機能的断片、スキャフォールドタンパク質、またはペプチドが挙げられるが、これに限定されるものではない。さらに、ポリヌクレオチドを用いて、脂質、炭水化物、またはその他の生物の部分または生体分子の合成および細胞外局在化を誘導し得る。
ポリペプチドライブラリー
一実施形態では、ポリヌクレオチドが使用されて、ポリペプチドライブラリーが作成されてもよい。これらのライブラリーは、それぞれ様々な構造修飾もしくは化学修飾の設計を含有するポリヌクレオチド集団の作成から生じてもよい。この実施形態では、ポリヌクレオチド集団は、本明細書で教示されまたは当該技術分野で公知の抗体または抗体断片、タンパク質結合パートナー、スキャフォールドタンパク質、およびその他のポリペプチドを含むが、これに限定されるものではない、複数のコードされるポリペプチドを含んでなってもよい。一実施形態では、ポリヌクレオチドは、標的細胞または培養物への直接導入に適してもよく、それは次に、コードされるポリペプチドを合成してもよい。
特定の実施形態では、それぞれ異なるアミノ酸修飾があるタンパク質の複数の変異型が生成されて試験され、薬物動態学;安定性;生体適合性;および/または生物学的活性;または発現レベルなどの生物物理学的特性の観点から、最良の変異型が判定されてもよい。このようなライブラリーは、10、10、10、10、10、10、10、10、10、または10を超える想定される変異型(1つまたは複数の残基の置換、欠失、および1つまたは複数の残基の挿入を含むが、これに限定されるものではない)を含有してもよい。
抗微生物および抗ウイルス性ポリペプチド
本発明のポリヌクレオチドは、1つまたは複数の抗菌性ペプチド(AMP:antimicrobial peptide)または抗ウイルスペプチド(AVP:antiviral peptide)をコードするように設計されてもよい。AMPおよびAVPは、微生物、無脊椎動物、植物、両生類、鳥類、魚類、および哺乳類などであるが、これに限定されるものではない、幅広い動物から単離され記載されている(ワング(Wang)ら著、ニュークレイック・アシッドリ・サーチ(Nucleic Acids Res.)2009年、第37巻(データベース版):D933〜7)。
抗微生物および抗ウイルス性ポリペプチドは、その内容が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013151666号パンフレットに記載される。抗微生物ポリペプチドの非限定的例は、その内容が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013151666号パンフレットの段落[000189]〜[000199]に記載される。別の非限定的例として、抗ウイルス性ポリペプチドは、その内容が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013151666号パンフレットの段落[000189]〜[000195]および[000200]に記載される。
ポリヌクレオチド領域
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、その他の核酸ベースの分子の既知の領域または部分と同様に機能する、領域、小領域または部分を含んでなるように設計されてもよい。このような領域としては、本明細書で考察されるmRNA領域と、非コード領域とが挙げられる。非コード領域は、領域が1つまたは複数の細胞傷害性ヌクレオシドであるかまたはそれを組み込む場合のように単一ヌクレオシドのレベルであってもよい。
細胞傷害性ヌクレオシド
一実施形態では、1つまたは複数の細胞傷害性ヌクレオシドが、本発明のポリヌクレオチドに組み込まれてもよい。例えば、細胞傷害性ヌクレオシドが、二機能性修飾RNAまたはmRNAなどのポリヌクレオチドに組み込まれてもよい。細胞傷害性ヌクレオシド抗がん剤としては、アデノシンアラビノシド、シタラビン、シトシンアラビノシド、5−フルオロウラシル、フルダラビン、フロクスウリジン、フトラフール(FTORAFUR)(登録商標)(テガフールとウラシルの組み合わせ)、テガフール((RS)−5−フル
オロ−1−(テトラヒドロフラン−2−イル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン)、および6−メルカプトプリンが挙げられるが、これに限定されるものではない。
いくつかの細胞傷害性ヌクレオシド類似体は、抗がん剤として臨床利用され、または臨床試験対象である。このような類似体の例としては、シタラビン、ゲムシタビン、トロキサシタビン、デシタビン、テザシタビン、2’−デオキシ−2’−メチリデンシチジン(DMDC)、クラドリビン、クロファラビン、5−アザシチジン、4’−チオ−アラシチジン、シクロペンテニルシトシン、および1−(2−C−シアノ−2−デオキシ−β−D−アラビノ−ペントフラノシル)−シトシンが挙げられるが、これに限定されるものではない。このような化合物の別の例は、リン酸フルダラビンである。これらの化合物は、全身投与されてもよく、限定はされないが、増殖する正常細胞との比較で腫瘍細胞に対して特異性がわずかまたは全くないなど、細胞傷害薬に典型的な副作用を有し得る。
細胞傷害性ヌクレオシド類似体のいくつかのプロドラッグもまた、当該技術分野で報告される。例としては、N4−ベヘノイル−1−β−D−アラビノフラノシルシトシン、N4−オクタデシル−1−β−D−アラビノフラノシルシトシン、N4−パルミトイル−1−(2−C−シアノ−2−デオキシ−β−D−アラビノ−ペントフラノシル)シトシン、およびP−4055(シタラビン5’−エライジン酸エステル)が挙げられるが、これに限定されるものではない。一般に、これらのプロドラッグは、主に肝臓および体循環中で、活性薬剤に変換されてもよく、腫瘍組織内で、活性薬剤の選択的放出をほとんど示さない。例えば、5’−デオキシ−5−フルオロシチジンの(および最終的に5−フルオロウラシルの)プロドラッグであるカペシタビンは、肝臓および腫瘍組織内の両方で代謝される。「生理学的条件下で容易に加水分解性の基」を含有する一連のカペシタビン類似体は、参照により本明細書に援用される,フジウ(Fujiu)らに付与された米国特許第4,966,891号明細書によって特許請求されている。フジウ(Fujiu)によって記載される系列は、5’−デオキシ−5−フルオロシチジンのN4アルキルおよびアラルキルカルバメートを含み、言外の含みは、これらの化合物が正常な生理学的条件下で加水分解によって活性化され、5’−デオキシ−5−フルオロシチジンを提供するであろうということである。
一連のシタラビンN4−カルバメートが、その内容全体が参照により本明細書に援用される、ファドル(Fadl)ら著、ファルマジ(Pharmazie)、1995年、第50巻、p382〜7によって報告されており、その中では化合物が、肝臓および血漿中でシタラビンに変換するように設計されている。その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2004/041203号パンフレットは、プロドラッグの一部がN4−カルバメートである、ゲムシタビンのプロドラッグを開示する。これらの化合物は、ゲムシタビンの胃腸毒性を克服するように設計され、胃腸管からの未変化のプロドラッグの吸収後、肝臓および血漿中の加水分解放出によって、ゲムシタビンを提供することが意図された。その内容全体が参照により本明細書に援用される、ノムラ(Nomura)ら著、バイオオルガニック・アンド・メディシナル・ケミストリー(Bioorg Med.Chem.)、2003年、第11巻、p2453〜61は、細胞傷害性ヌクレオシド化合物を生成するために、酸性条件下のさらなる加水分解を要する中間体を生体内還元時に生じる、1−(3−C−エチニル−β−D−リボ−ペントファラノシル(pentofaranosyl))シトシンのアセタール誘導体を記載した。
化学療法薬であってもよい細胞傷害性ヌクレオチドとしてはまた、ピラゾロ[3,4−D]−ピリミジン、アロプリノール、アザチオプリン、カペシタビン、シトシンアラビノシド、フルオロウラシル、メルカプトプリン、6−チオグアニン、アシクロビル、アラ−アデノシン、リバビリン、7−デアザ−アデノシン、7−デアザ−グアノシン、6−アザ−ウラシル、6−アザ−シチジン、チミジンリボヌクレオチド、5−ブロモデオキシウリ
ジン、2−クロロ−プリン、およびイノシン、またはそれらの組み合わせも挙げられるが、これに限定されるものではない。
非翻訳領域(UTR)を有するポリヌクレオチド
本発明のポリヌクレオチドは、非翻訳領域として作用しまたは機能する、1つまたは複数の領域または部分を含んでなってもよい。ポリヌクレオチドが、少なくとも1つの目的のポリペプチドをコードするように設計される場合、ポリヌクレオチドは、これらの非翻訳領域の1つまたは複数を含んでなってもよい。
定義上、遺伝子の野性型非翻訳領域(UTR)は転写されるが翻訳されない。mRNA中では、5’UTRは、転写開始部位に始まって開始コドンまで継続するが、開始コドンを含まず;一方で、3’UTRは、終止コドンに続いてすぐに始まって、転写終結シグナルまで継続する。核酸分子の安定性および翻訳に関してUTRの果たす調節的役割を示す証拠が、相次いでいる。UTRの調節的特性は、本発明のポリヌクレオチドに組み込まれて、とりわけ安定性を増強し得る。特定の特性はまた、転写物が望まれない臓器部位に導かれる場合における、転写物の制御される下方制御を確実にするために、組み込まれ得る。
表1および2は、本発明のポリヌクレオチドで使用されてもよい、代表的UTRの一覧を提供する。表1に示されるのは、本発明の5’非翻訳領域の一覧である。1つまたは複数のヌクレオチドが、A、T、CまたはGを含む末端に付加され、またはそれから除去される、5’UTRの変異型が使用されてもよい。
表2に示されるのは、本発明の3’非翻訳領域の一覧である。1つまたは複数のヌクレオチドが、A、T、CまたはGを含む末端に付加され、またはそれから除去される、3’UTRの変異型が使用されもよい。
5’UTRおよび翻訳開始
天然5’UTRは、翻訳開始において役割を果たす特徴を有する。これらは、それによってリボソームが多数の遺伝子の翻訳を開始する過程に関与することが一般に知られているコザック配列のようなシグネチャを保有する。コザック配列は、コンセンサスCCR(A/G)CCAUGGを有し、Rは、別の「G」がそれに続く、開始コドン(AUG)上流のプリン(アデニンまたはグアニン)三塩基である。5’UTRはまた、延長因子結合に関与する二次構造を形成することが知られている。
特定の標的臓器の多量に発現する遺伝子に典型的に見られる機能を操作することによって、本発明のポリヌクレオチドの安定性と、タンパク質生成とを向上させ得る。例えば、肝臓細胞系または肝臓内で、アルブミン、血清アミロイドA、アポリポタンパク質A/B/E、トランスフェリン、αフェトプロテイン、エリスロポエチン、または第VIII因子などの、肝臓で発現されるmRNAの5’UTRの導入が利用されて、ポリヌクレオチドなどの核酸分子の発現が促進され得る。同様に、その組織内の発現を改善するためのその他の組織特異的mRNAからの5’UTRの使用は、筋肉(MyoD、ミオシン、ミオグロビン、ミオゲニン、Herculin)で、内皮細胞(Tie−1、CD36)で、骨髄性細胞(C/EBP、AML1、G−CSF、GM−CSF、CD11b、MSR、Fr−1、i−NOS)で、白血球(CD45、CD18)で、脂肪組織(CD36、GLUT4、ACRP30、アジポネクチン)で、肺上皮細胞(SP−A/B/C/D)で可能である。ポリヌクレオチドの設計および製造において有用な非翻訳領域としては、その内容全体が参照により本明細書に援用される、同時係属国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/021522号明細書(代理人整理番号M42)で開示されるものが挙げられるが、これに限定されない。
その他の非UTR配列もまた、ポリヌクレオチド内の領域または小領域として使用され
てもよい。例えば、イントロンが、またはイントロン配列の一部が、本発明のポリヌクレオチド領域に組み込まれてもよい。イントロン配列の組み込みは、タンパク質生成ならびにポリヌクレオチドレベルを増大させてもよい。
特徴の組み合わせが隣接領域に包含されてもよく、その他の特徴内に含有されてもよい。例えば、ORFは、強力なコザック翻訳開始シグナルを含有してもよい5’UTR、および/またはポリAテールの鋳型付加のためのオリゴ(dT)配列を含んでもよい3’UTRで挟まれてもよい。5’UTRは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20100293625号明細書に記載される5’UTRなどの同一および/または異なる遺伝子からの、第1のポリヌクレオチド断片および第2のポリヌクレオチド断片を含んでなってもよい。
同時係属の所有者共通の国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/021522号明細書(代理人整理番号M42)は、本発明のポリヌクレオチドで隣接領域として使用されてもよい、代表的UTRの一覧を提供する。1つまたは複数のヌクレオチドが、A、T、CまたはGを含む末端に付加され、またはそれから除去される、5’または3’UTRの変異型が使用されてもよい。
任意の遺伝子からの任意のUTRが、ポリヌクレオチド領域に組み込まれてもよいものと理解すべきである。さらに、任意の既知遺伝子の複数の野生型UTRが使用されてもよい。野性型領域の変異型でない人工UTRを提供することもまた、本発明の範囲内である。これらのUTRまたはその部分は、それらがそれから選択された転写物と同一の配向にされてもよく、あるいは配向または位置は、改変されてもよい。したがって5’もしくは3’UTRは、反転され、短縮され、延長されて、1つまたは複数のその他の5’UTRまたは3’UTRからできていてもよい。本明細書の用法では、UTR配列に関する「改変された」という用語は、UTRが、参照配列との関連で、何らかの方法で変更されていることを意味する。例えば、3’または5’UTRは、上で教示されるように、配向または位置の変化によって、野性型または天然UTRと比較して改変されてもよく、または追加的なヌクレオチド、ヌクレオチドの欠失、ヌクレオチドの交換または遺伝子転位の組み入れによって、改変されてもよい。これらの変更のいずれもが、変異型UTRを含んでなる「改変」UTR(3’または5’を問わない)を生成する。
一実施形態では、5’または3’UTRなどの二重、三重または四重UTRが、使用されてもよい。本明細書の用法では、「二重」UTRは、その中で、同一UTRの2つのコピーが、逐次または実質的逐次のいずれかで、コードされるものである。例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20100129877号明細書に記載されるような二重β−グロビン3’UTRを使用してもよい。
パターン化されたUTRを有することもまた、本発明の範囲内である。本明細書の用法では「パターン化されたUTR」は、1回、2回、または3回を超えて反復される、ABABABまたはAABBAABBAABBまたはABCABCABCまたはそれらの変異型などの、反復するまたは交互のパターンを反映するUTRである。これらのパターン中では、各文字、A、B、またはCは、ヌクレオチドレベルでの異なるUTRを表す。
一実施形態では、隣接領域は、そのタンパク質が共通の機能、構造、性状の特徴を共有する、転写物ファミリーから選択される。例えば、目的のポリペプチドは、特定の細胞、組織で、または発生中のある時点で、発現されるタンパク質ファミリーに属してもよい。これらの遺伝子のいずれかからのUTRは、同一であるかまたは異なるタンパク質ファミリーの任意のその他のUTRと交換されて、新規ポリヌクレオチドが生成されてもよい。本明細書の用法では、「タンパク質ファミリー」は、最も広い意味で使用されて、少なく
とも1つの機能、構造、特徴、局在化、起源、または発現パターンを共有する、2つ以上の目的のポリペプチドの群を指す。
一実施形態では、隣接領域は、異種であってもよい。
一実施形態では、5’非翻訳領域は、3’非翻訳領域とは異なる生物種に由来してもよい。
非翻訳領域は、翻訳エンハンサー要素(TEE:translation enhancer element)もまた含んでもよい。非限定的例として、TEEは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20090226470号明細書に記載されるもの、および当該技術分野で公知のものを含んでもよい。
3’UTRおよびAUに富む要素
天然または野性型3’UTRは、それらの中に包埋された一続きのアデノシンおよびウリジンを有することが知られている。これらのAU富化シグネチャは、代謝回転率の高い遺伝子に特に多く見られる。それらの配列特性および機能的性質に基づいて、AU富化要素(ARE:AU rich element)は、3つのクラスに分離され得る(チェン(Chen)ら、1995年):クラスIAREはU富化領域内にAUUUAモチーフのいくつかの分散コピーを含有する。C−MycおよびMyoDは、クラスIAREを含有する。クラスIIAREは、2つ以上の重複するUUAUUUA(U/A)(U/A)九量体を有する。この種のAREを含有する分子としては、GM−CSFおよびTNF−aが挙げられる。クラスIIIARESは、あまり明確に定義されていない。これらのU富化領域は、AUUUAモチーフを含有しない。c−Junおよびミオゲニンは、このクラスの十分に研究された2つの例である。AREに結合する大部分のタンパク質は、メッセンジャーを不安定化することが知られている一方で、ELAVファミリーのメンバーは、中でも注目すべきことにHuRは、mRNAの安定性を増大させることが実証されている。HuRは、全ての3つのクラスのAREと結合する。3’UTR中への核酸分子のHuR特異的結合部位を設計することで、HuR結合を引き起こし、ひいてはインビボでのメッセージの安定化を引き起こす。
3’UTR AU富化要素(ARE)の導入、除去または修飾が利用されて、本発明のポリヌクレオチドの安定性が調節され得る。特定のポリヌクレオチドが操作される場合、AREの1つまたは複数のコピーが導入されて、本発明のポリヌクレオチドの安定性を低下させ、それによって翻訳を抑え、結果として生じるタンパク質生成を低下させ得る。同様に、AREは、同定されおよび除去されまたは変異されて、細胞内安定性が増大されて、ひいては翻訳および結果として生じるタンパク質生成が増大され得る。形質移入実験は、本発明のポリヌクレオチドを使用して、妥当な細胞系内で実施され得、タンパク質生成は、形質移入後の様々な時点でアッセイされ得る。例えば、細胞は、妥当なタンパク質に対するELISAキットを使用して、形質移入の6時間、12時間、24時間、48時間、および7日後に、生成されたタンパク質をアッセイすることで、異なるARE操作分子によって形質移入され得る。
マイクロRNA結合部位
マイクロRNA(またはmiRNA)は、核酸分子の3’UTRに結合して、核酸分子の安定性を低下させるか、または翻訳を阻害するかのいずれかによって、遺伝子発現を下方制御する19〜25ヌクレオチド長の非コードRNAである。本発明のポリヌクレオチドは、1つまたは複数のマイクロRNA標的配列、マイクロRNA配列、またはマイクロRNAシードを含んでなってもよい。このような配列は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第2005/0261218号明細書および米国特許出願公開第2005/0059005号明細書で教示されるものなどの任意の既知のマ
イクロRNAに相当してもよい。
マイクロRNA配列は、「シード」領域、すなわち、成熟マイクロRNAの2〜8位の領域内の配列を含んでなり、その配列は、miRNA標的配列と完璧なワトソン・クリック相補性を有する。マイクロRNAシードは、成熟マイクロRNAの2〜8位または2〜7位を含んでなってもよい。いくつかの実施形態では、マイクロRNAシードは、7ヌクレオチド(例えば、成熟マイクロRNAのヌクレオチド2〜8)を含んでなってもよく、その中で、対応するmiRNA標的内のシード相補的部位は、マイクロRNA位置1に対向するアデニン(A)で挟まれる。いくつかの実施形態では、マイクロRNAシードは、6ヌクレオチド(例えば、成熟マイクロRNAのヌクレオチド2〜7)を含んでなってもよく、その中で、対応するmiRNA標的内のシード相補的部位は、マイクロRNA位置1に対向するアデニン(A)で挟まれる。例えば、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、グリムソン A(Grimson A)、ファー KK(Farh
KK)、ジョンストン WK(Johnston WK)、ガレット−エンゲル P(Garrett−Engele P)、リム LP(Lim LP)、バーテル DP(Bartel DP)著、モレキュラー・セル(Mol Cell.)、2007年7月6日、第27巻、第1号、p91〜105を参照されたい。マイクロRNAシードの塩基は、標的配列と完全な相補性を有する。対象のマイクロRNAが利用できるという条件で、マイクロRNA標的配列を操作して、本発明のポリヌクレオチド(例えば、3’UTR様領域またはその他の領域)に入れることで、分子を分解のためまたは翻訳低下のために標的化し得る。このプロセスは、核酸分子送達時のオフターゲット効果の危険性を低下させる。マイクロRNAの同定、マイクロRNA標的領域、およびそれらの発現パターン、および生物学における役割が、報告されている(それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、ボナウアー(Bonauer)ら著、カレント・ドラッグ・ターゲッツ(Curr Drug Targets)、2010年、第11巻、p943〜949;アナンド(Anand)およびチェレシュ(Cheresh)著、カレント・オピニオン・イン・ヘマトロジー(Curr Opin Hematol)、2011年、第18巻、p171〜176;コントレラス(Contreras)およびラオ(Rao)著、ロイケミア(Leukemia)、2012年、第26巻、p404〜413(2011年12月20日.doi:10.1038/leu.2011.356);バーテル(Bartel)著、セル(Cell)、2009年、第136巻、p215〜233;ランドグラフ(Landgraf)ら著、セル(Cell)、2007年、第129巻、p1401〜1414)。
例えば、核酸分子がmRNAであり、肝臓に送達されることが意図されないが、肝臓に入ってしまった場合、miR−122の1つまたは複数の標的部位が、ポリヌクレオチドの3’UTR領域に組み入れられれば、肝臓に豊富なマイクロRNAであるmiR−122が、対象遺伝子の発現を阻害し得る。異なるマイクロRNAための1つまたは複数の結合部位の導入は、ポリヌクレオチドの寿命、安定性、およびタンパク質翻訳をさらに低下させるように、操作され得る。
本明細書の用法では、「マイクロRNA部位」という用語は、マイクロRNA標的部位またはマイクロRNA認識部位、またはそれに対してマイクロRNAが結合または会合する任意のヌクレオチド配列を指す。「結合」は、従来のワトソン・クリックハイブリダイゼーション規則に従ってもよく、またはマイクロRNAと、マイクロRNA部位にあるまたはそれに隣接する標的配列との、任意の安定結合を反映してもよいものと理解すべきである。
逆に、本発明のポリヌクレオチドの目的で、マイクロRNA結合部位は、例えば、特定の組織内のタンパク質発現を増大させるために、それらがその中で生じる配列から除去操
作され得る(すなわちそれから除去され得る)。例えば、miR−122結合部位が除去されて、肝臓内のタンパク質発現が改善されてもよい。複数組織内の発現調節は、導入または除去あるいは1つまたは数種のマイクロRNA結合部位を通じて達成され得る。
マイクロRNAが、mRNAを調節し、それによってタンパク質発現を調節することが知られている組織の例としては、肝臓(miR−122)、筋肉(miR−133、miR−206、miR−208)、内皮細胞(miR−17−92、miR−126)、骨髄性細胞(miR−142−3p、miR−142−5p、miR−16、miR−21、miR−223、miR−24、miR−27)、脂肪組織(let−7、miR−30c)、心臓(miR−1d、miR−149)、腎臓(miR−192、miR−194、miR−204)、および肺上皮細胞(let−7、miR−133、miR−126)が挙げられるが、これに限定されるものではない。マイクロRNAはまた、血管新生(miR−132)(その内容全体が参照により本明細書に援用される、アナンド(Anand)およびチェレシュ(Cheresh)著、カレント・オピニオン・イン・ヘマトロジー(Curr Opin Hematol)、2011年、第18巻、p171〜176などの複雑な生物学的過程を調節し得る)。
本発明で有用な発現プロファイル、マイクロRNA、および細胞系としては、例えば、それぞれその内容全体が参照により援用される、国際公開第2014113089号パンフレット(代理人整理番号M37)および国際公開第2014081507号パンフレット(代理人整理番号M39)で教示されるものが挙げられる。
本発明のポリヌクレオチド中では、このような過程に関与するマイクロRNAの結合部位は、ポリヌクレオチド発現の発現を生物学的に妥当な細胞型に対して、または妥当な生物学的過程に関連して調節するために、除去または導入されてもよい。マイクロRNA、miR配列、およびmiR結合部位の一覧は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、2013年1月17日に出願された米国仮特許出願第61/753,661号明細書の表9、2013年1月18日に出願された米国仮特許出願第61/754,159号明細書の表9、および2013年1月31日に出願された米国仮特許出願第61/758,921号明細書の表7に列挙される。
組織または疾患特異的遺伝子発現を駆動するマイクロRNAの使用の例は、列挙される(その内容全体が参照により本明細書に援用される、ゲットナー(Getner)およびナルディーニ(Naldini)、ティシュ・アンティジェン(TissueAntigens)著、2012年、第80巻、p393〜403)。さらに、マイクロRNAシード部位がmRNAに組み込まれて、特定細胞内の発現が低下され得、生物学改善がもたらされる。この一例は、UGT1A1発現レンチウイルスベクターへのmiR−142部位の組み込みである。miR−142シード部位の存在は、造血細胞内の発現を低下させ、結果として抗原提示細胞内の発現を低下させ、ウイルス性に発現されるUGT1A1に対する免疫応答の不在をもたらした(いずれもその内容全体が参照により本明細書に援用される、シュミット(Schmitt)ら著、ガストロエンテロロジー(Gastroenterology)2010年、第139巻、999〜1007;ゴンザレズ−アセキノラザ(Gonzalez−Asequinolaza)ら著、ガストロエンテロロジー(Gastroenterology)2010年、第139巻、p726〜729)。修飾mRNAへのmiR−142部位の組み込みは、造血細胞内のコード化タンパク質の発現を低下させ得るだけでなく、mRNAがコードするタンパク質に対する免疫応答もまた、低下または消滅させ得る。mRNAへのmiR−142シード部位(1つまたは複数)の組み込みは、完全なタンパク質欠乏症がある患者(UGT1A1 I型、LDLR欠損患者、CRIM陰性Pompe患者など)を治療する場合に、重要である。
最後に、異なる細胞型内のマイクロRNAの発現パターンの理解を通じて、ポリヌクレオチドは、特定の細胞型内の、または特定の生物学的条件下のみでの、より標的化された発現のために、操作され得る。組織特異的マイクロRNA結合部位の導入を通じて、組織内の、または生物学的条件に関連して、タンパク質発現に最適なポリヌクレオチドが設計され得る。
形質移入実験は、操作されたポリヌクレオチドを使用して、妥当な細胞系内で実施され得、タンパク質生成は、形質移入後の様々な時点でアッセイされ得る。例えば、細胞は、妥当なタンパク質に対するELISAキットを使用して、形質移入の6時間、12時間、24時間、48時間、72時間、および7日後に、生成されたタンパク質をアッセイすることで、異なるマイクロRNA結合部位操作ポリヌクレオチドによって形質移入され得る。インビボ実験はまた、マイクロRNA結合部位操作分子を使用して、製剤化ポリヌクレオチドの組織特異的発現における変化を調べることで、実施され得る。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、少なくとも1つのmiR配列またはその変異型を含んでなってもよい。ポリヌクレオチドで使用するためのmiR配列の非総記的一覧は、その内容が参照により本明細書に援用される、同時係属国際特許出願PCT/米国特許出願第13/62531(M037.20)号明細書の表9に記載される。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、HMG−CoA還元酵素またはPCSK9の非翻訳領域に結合して阻害する、少なくとも1つのmiR配列を含んでなってもよい。HMG−CoA還元酵素またはPCSK9の非翻訳領域に結合して阻害するmiR配列の非限定的例は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013154766号パンフレットに記載される。非限定的例として、ポリヌクレオチドは、miR−520d−5p、miR−224またはその変異型を含んでなる、miR配列を含んでなってもよい(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013154766号パンフレットを参照されたい)。別の非限定的例として、ポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013154766号パンフレットの配列番号1、配列番号2、配列番号10および/または配列番号11を含んでなり、またはそれをコードする、miR配列を含んでなってもよい。さらに別の非限定的例として、ポリヌクレオチドは、miR−224またはその変異型を含んでなるmiR配列を含んでなってもよい(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013154766号パンフレットを参照されたい)。別の非限定的例として、ポリヌクレオチドは、miR−520d−5pおよびmiR−224またはその変異型を含んでなる、miR配列を含んでなってもよい(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013154766号パンフレットを参照されたい)。
5’キャップを有する領域
天然mRNAの5’キャップ構造は、核外搬出に関与し、mRNA安定性を増大させ、mRNAキャップ結合タンパク質(CBP:Cap Binding Protein)に結合する。CBPは、成熟環式mRNA化学種を形成するCBPとポリ(A)結合タンパク質との結合を通じて、細胞内mRNA安定性および翻訳能力の原因となる。キャップは、mRNAスプライシング中における、5’隣接イントロン除去の除去をさらに促進する。
内在性mRNA分子は、5’末端でキャップされてもよく、mRNA分子の末端グアノシンキャップ残基と5’末端転写センスヌクレオチドの間に、5’−ppp−5’−三リン酸結合が生じる。次に、この5’−グアニル酸キャップがメチル化されて、N7−メチル−グアニル酸残基を生じてもよい。mRNAリボース糖の5’末端の末端および/また
は前方末端転写ヌクレオチドはまた、任意選択的に2’−O−メチル化されてもよい。グアニル酸キャップ構造の加水分解および切断を通じた5’キャップ除去は、分解のために、mRNA分子などの核酸分子を標的としてもよい。
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、キャップ部分が組み込まれるように設計されてもよい。本発明のポリヌクレオチドの修飾は、非加水分解性キャップ構造を生じてキャップ除去を防止し、ひいてはmRNA半減期を増大させてもよい。キャップ構造の加水分解は、5’−ppp−5’ホスホロジエステル結合の切断を必要とするため、キャッピング反応中に修飾ヌクレオチドが使用されてもよい。例えば、マサチューセッツ州イプスウィッチ(Ipswich,MA)のニュー・イングランド・バイオラブズ(New
England Biolabs)からのワクシニアキャッピング酵素が、製造会社の使用説明書に従ってα−チオ−グアノシンヌクレオチドと共に使用されて、5’−ppp−5’キャップ中にホスホロチオエート結合が生成してもよい。α−メチル−ホスホネートおよびセレン含有ホスフェートヌクレオチドなどの追加的な修飾グアノシンヌクレオチドが、使用されてもよい。
追加的な修飾としては、(上述されるような)糖環の2’−ヒドロキシル基上の、ポリヌクレオチドの5’−末端および/または5’−前方末端ヌクレオチドのリボース糖の2’−O−メチル化が挙げられるが、これに限定されるものではない。複数の特徴的な5’キャップ構造が使用されて、mRNA分子として機能するポリヌクレオチドなどの核酸分子の5’キャップが生成され得る。
本明細書で、合成キャップアナログ、化学キャップ、化学キャップアナログ、または構造もしくは機能キャップアナログとも称されるキャップアナログは、キャップ機能を保ちながら、それらの化学構造が、天然の(すなわち内在性、野生型または生理学的な)5’キャップと異なる。キャップアナログは、化学的に(すなわち非酵素的に)または酵素的に合成されてもよく、および/または本発明のポリヌクレオチドに連結にしてもよい。
例えば、抗逆転キャップアナログ(ARCA:Anti−Reverse Cap Analog)キャップは、5’−5’−三リン酸基によって連結する2つのグアニンを含有し、その中で1つのグアニンは、N7メチル基ならびに3’−O−メチル基を含有する(すなわち、N7,3’−O−ジメチル−グアノシン−5’−三リン酸−5’−グアノシン(mG−3’mppp−G;同様な意味合いで3’O−Me−m7G(5’)ppp(5’)Gと称されてもよい)。別の未修飾グアニンの3’−O原子は、キャップドポリヌクレオチドの5’末端ヌクレオチドと連結するようになる。N7−および3’−O−メチル化グアニンは、キャップドポリヌクレオチドの末端部分を提供する。
別の代表的キャップはmCAPであり、それはARCAと類似するが、グアノシン上に2’−O−メチル基を有する(すなわち、N7,2’−O−ジメチル−グアノシン−5’−三リン酸−5’−グアノシン、mGm−ppp−G)。
一実施形態では、キャップは、ジヌクレオチドキャップアナログである。非限定的例として、ジヌクレオチドキャップアナログは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,519,110号明細書に記載されるようなジヌクレオチドキャップアナログなどのボラノリン酸基またはホホロセレノ酸(phophoroselenoate)基によって、異なるホスフェート位置で修飾されてもよい。
別の実施形態では、キャップは、キャップアナログは、当該技術分野で公知のおよび/または本明細書に記載される、キャップアナログのN7−(4−クロロフェノキシエチル)置換ジククレオチド(dicucleotide)形態である。キャップアナログのN
7−(4−クロロフェノキシエチル)置換ジククレオチド(dicucleotide)形態の非限定的例としては、N7−(4−クロロフェノキシエチル)−G(5’)ppp(5’)GおよびN7−(4−クロロフェノキシエチル)−M3’−OG(5’)ppp(5’)Gキャップアナログが挙げられる(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、コレ(Kore)ら著、バイオオルガニック・アンド・メディシナル・ケミストリー(Bioorganic&Medicinal Chemistry)、2013年、第21巻、p4570〜4574に記載される様々なキャップアナログおよびキャップアナログ合成法を参照されたい)。別の実施形態では、本発明のキャップアナログは、4−クロロ/ブロモフェノキシエチルアナログである。
キャップアナログが、ポリヌクレオチドまたはその領域の同時キャッピングを可能にする一方で、インビトロ転写反応では、20%までの転写物は、キャップされないまであり得る。これと、ならびに内在性細胞転写機構によって生成された核酸の内在性5’キャップ構造からのキャップアナログの構造的相違が、翻訳能力の低下および細胞安定性の低下をもたらすこともある。
本発明のポリヌクレオチドはまた、より真性の5’キャップ構造を生成するために、酵素を使用して、(IVTであるかまたは化学合成であるかを問わない)製造後に、キャップされてもよい。本明細書の用法では、「より真性の」という語句は、内在性または野性型特徴を構造的または機能的のいずれかで、密接に反映しまたは模倣する特徴を指す。すなわち、「より真性の」特徴は、先行技術の合成的特性またはアナログなどと比較して、内在性、野生型、天然または生理学的な細胞機能および/または構造をより良く代表するものであり、または1つまたは複数の点で、対応する内在性、野生型、天然または生理学的な特徴がより優れているものである。本発明のより真性の5’キャップ構造の非限定的例は、当該技術分野で公知の合成5’キャップ構造(または野生型、天然または生理学的な5’キャップ構造)と比較して、とりわけ、キャップ結合タンパク質の強化結合、半減期増大、5’エンドヌクレアーゼに対する感受性低下、および/または5’キャップ除去低下を有するものである。例えば、組換えワクシニアウイルスキャッピング酵素および組換え2’−O−メチルトランスフェラーゼ酵素は、ポリヌクレオチドの5’末端ヌクレオチドとグアニンキャップヌクレオチドとの間に、カノニカル5’−5’−三リン酸結合を生成し得、キャップグアニンはN7メチル化を含有し、mRNAの5’末端ヌクレオチドは2’−O−メチルを含有する。このような構造は、Cap1構造と称される。このキャップは、例えば、当該技術分野で公知のその他の5’キャップアナログ構造と比較して、より高い翻訳能力および細胞安定性と、細胞炎症促進性サイトカインの活性化低下とをもたらす。キャップ構造としては、7mG(5’)ppp(5’)N,pN2p(キャップ0)、7mG(5’)ppp(5’)NlmpNp(キャップ1)、および7mG(5’)−ppp(5’)NlmpN2mp(キャップ2)が挙げられるが、これに限定されるものではない。
非限定的例として、製造後のキャッピングキメラポリヌクレオチドは、より効率的であってもよく、ほぼ100%のキメラポリヌクレオチドがキャッピングされてもよい。これは、インビトロ転写反応の過程で、キャップアナログがキメラポリヌクレオチドに結合する場合の約80%とは対照的である。
本発明によれば、5’末端キャップは、内在性キャップまたはキャップアナログを含んでもよい。本発明によれば、5’末端キャップは、グアニンアナログを含んでなってもよい。有用なグアニンアナログとしては、イノシン、N1−メチル−グアノシン、2’フルオロ−グアノシン、7−デアザ−グアノシン、8−オキソ−グアノシン、2−アミノ−グアノシン、LNA−グアノシン、および2−アジド−グアノシンが挙げられるが、これに限定されるものではない。
ウイルス配列
オオムギ黄萎ウイルス(BYDV−PAV)、ヤーグジークテヒツジレトロウイルス(JSRV)および/または地方病性経鼻腫瘍ウイルスの翻訳エンハンサー配列(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2012129648号パンフレットを参照されたい)などであるが、これに限定されるものではない、追加的なウイルス配列が操作されて、本発明のポリヌクレオチドに挿入され得、インビトロおよびインビボでコンストラクトの翻訳を刺激し得る。形質移入の12時間、24時間、48時間、72時間、および7日後に、形質移入実験が妥当な細胞系内で実施され得、タンパク質生成がELISAによってアッセイされ得る。
IRES配列
さらに、提供されるのは、配列内リボソーム進入部位(IRES:internal ribosome entry site)を含有してもよいポリヌクレオチドである。最初に特徴ピコルナウイルスRNAとして同定されたIRESは、5’キャップ構造不在下における、タンパク質合成の開始に重要な役割を果たす。IRESは、唯一のリボソーム結合部位の機能を果たしてもよく、またはmRNAの複数リボソーム結合部位の1つの役割を果たしてもよい。2つ以上の機能的リボソーム結合部位を含有するポリヌクレオチドは、リボソームによって独立して翻訳される、いくつかのペプチドまたはポリペプチド(「マルチシストロン性核酸分子」)をコードしてもよい。ポリヌクレオチドがIRESと共に提供される場合、第2の翻訳可能な領域が、任意選択的にさらに提供される。本発明に従って利用され得るIRES配列の例としては、限定されることなく、ピコルナウイルス(例えばFMDV)、ペストウイルス(CFFV)、ポリオウイルス(PV)、脳心筋炎ウイルス(ECMV)、口蹄疫ウイルス(FMDV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、ブタコレラウイルス(CSFV)、マウス白血病ウイルス(MLV)、サル免疫不全ウイルス(SIV)またはコオロギ麻痺ウイルス(CrPV)由来のものが挙げられる。
ポリAテール
RNAプロセシング中に、アデニンヌクレオチドの長鎖(ポリAテール)がmRNA分子などのポリヌクレオチドに付加されて、安定性が増大されてもよい。転写直後に、転写物の3’末端が切断されて、3’ヒドロキシルが遊離されてもよい。次にポリAポリメラーゼが、アデニンヌクレオチド鎖をRNAに付加する。ポリアデニル化と称されるこの過程は、例えば、およそ80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240または250残基長を含む、およそ80からおよそ250残基長であり得る、ポリAテールを付加する。
ポリAテールはまた、コンストラクトが核から搬出された後に、付加されてもよい。
本発明によれば、安定化のために、ポリAテール上の末端基が組み込まれてもよい。本発明のポリヌクレオチドは、デス−3’ヒドロキシルテールを含んでもよい。それらは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、ジュンジ・リー(Junjie Li)ら著、(カレント・バイオロジー(Current Biology)、2005年8月23日、第15巻、p1501〜1507)によって教示されるような、構造部分または2’−Oメチル修飾もまた含んでもよい。
本発明のポリヌクレオチドは、ヒストンmRNAを含む代替ポリAテール構造がある転写物をコードするように設計されてもよい。ノーベリー(Norbury)によると、「末端ウリジン化が、ヒト複製依存性ヒストンmRNA上で検出されている。これらのmRNAの代謝回転は、染色体DNA複製の完了または阻害に続く、潜在的に毒性のヒストン蓄積の防止に重要と考えられる。これらのmRNAは、それらの3’ポリ(A)テールの
欠如によって識別され、その機能は、それに代えて、安定なステムループ構造とその同族のステムループ結合タンパク質(SLBP:stem−loop binding protein)とが担う;後者は、ポリアデニル化mRNA上のPABPと同様の機能を果たす」(その内容全体が参照により本明細書に援用される、ノーベリー(Norbury)著、「細胞質内RNA:本末転倒の例(Cytoplasmic RNA:a case of the tail wagging the dog)」、ネイチャー・レビューズ・モレキュラー・セル・バイオロジー(Nature Reviews Molecular Cell Biology;AOP)、2013年8月29日オンライン公開;doi:10.1038/nrm3645)。
ユニークなポリAテール長は、本発明のポリヌクレオチドに特定の利点を提供する。
通常、ポリAテール長は、存在する場合、30ヌクレオチド長を超える。別の実施形態では、ポリAテールは、35ヌクレオチド長を超える(例えば、少なくとも約35、40、45、50、55、60、70、80、90、100、120、140、160、180、200、250、300、350、400、450、500、600、700、800、900、1,000、1,100、1,200、1,300、1,400、1,500、1,600、1,700、1,800、1,900、2,000、2,500、および3,000またはそれを超えるヌクレオチド)。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドまたはその領域は、約30〜約3,000(例えば30〜50、30〜100、30〜250、30〜500、30〜750、30〜1,000、30〜1,500、30〜2,000、30〜2,500、50〜100、50〜250、50〜500、50〜750、50〜1,000、50〜1,500、50〜2,000、50〜2,500、50〜3,000、100〜500、100〜750、100〜1,000、100〜1,500、100〜2,000、100〜2,500、100〜3,000、500〜750、500〜1,000、500〜1,500、500〜2,000、500〜2,500、500〜3,000、1,000〜1,500、1,000〜2,000、1,000〜2,500、1,000〜3,000、1,500〜2,000、1,500〜2,500、1,500〜3,000、2,000〜3,000、2,000〜2,500、および2,500〜3,000)ヌクレオチドを含む。
一実施形態では、ポリAテールは、ポリヌクレオチドの全体的な長さ、またはポリヌクレオチドの特定領域の長さに対して、設計される。この設計は、コード領域の長さ、特定の特徴または領域の長さに基づいてもよく、またはポリヌクレオチドから発現される、最終生成物の長さに基づいてもよい。
これに関連して、ポリAテールは、ポリヌクレオチドまたはその特徴よりも、さらに10、20、30、40、50、60、70、80、90、または100%長くてもよい。ポリAテールはまた、それが属するポリヌクレオチドの一部として設計されてもよい。これに関連して、ポリAテールは、コンストラクト全長、コンストラクト領域、またはポリAテールを差し引いたコンストラクト全長の10、20、30、40、50、60、70、80、または90%またはそれを超えてもよい。さらに、操作された結合部位と、ポリヌクレオチドのポリA結合タンパク質へのコンジュゲーションとが、発現を促進してもよい。
さらに、複数の異なるポリヌクレオチドが、ポリAテールの3’末端の修飾ヌクレオチドを使用して、3’末端を通じて、PABP(ポリA結合タンパク質)を介して、共に連結してもよい。形質移入の12時間、24時間、48時間、72時間、および7日後に、形質移入実験が妥当な細胞系内で実施され得、タンパク質生成がELISAによってアッセイされ得る。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、ポリA〜Gカルテット領域を含むように設計される。Gカルテットは、DNAおよびRNAの両方において、G富化配列によって形成され得る、環状の水素結合する一続きの4つのグアニンヌクレオチドである。この実施形態では、Gカルテットは、ポリAテールの末端に組み込まれる。結果として生じるポリヌクレオチドは、安定性、タンパク質生成、および様々な時点における半減期を含むその他のパラメータについてアッセイされる。ポリA〜Gカルテットは、mRNAからのタンパク質生成をもたらすことが発見され、それは120ヌクレオチドのポリAテールのみを使用して見られるものの少なくとも75%に相当する。
開始コドン領域
いくつかの実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、開始コドン領域と類似性でありまたはそのように機能する領域を有してもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドの翻訳は、開始コドンAUGでないコドン上で開始してもよい。ポリヌクレオチドの翻訳は、ACG、AGG、AAG、CTG/CUG、GTG/GUG、ATA/AUA、ATT/AUU、TTG/UUGなどであるが、これに限定されるものではない、代替開始コドン上で開始してもよい(それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、トウリオール(Touriol)ら著、バイオロジー・オブ・ザ・セル(Biology of the Cell)、2003年、第95巻、p169〜178;およびマツダ(Matsuda)およびマウロ(Mauro)著、プロス・ワン(PLoS ONE)、2010年、第5巻、p11を参照されたい)。非限定的例として、ポリヌクレオチドの翻訳は、代替開始コドンACG上で開始する。別の非限定的例として、ポリヌクレオチド翻訳は、代替開始コドンCTGまたはCUG上で開始する。さらに別の非限定的例として、ポリヌクレオチドの翻訳は、代替開始コドンGTGまたはGUG上で開始する。
翻訳を開始するコドン、例えば、限定はされないが、開始コドンまたは代替開始コドンなどに隣接するヌクレオチドが、翻訳効率、ポリヌクレオチドの長さおよび/または構造に影響を及ぼすことが知られている。(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、マツダ(Matsuda)およびマウロ(Mauro)著、プロス・ワン(PLoS ONE)、2010年、第5巻、p11を参照されたい)。翻訳を開始するコドンに隣接するヌクレオチドのいずれかの遮蔽が利用されて、ポリヌクレオチドの翻訳開始位置、翻訳効率、長さおよび/または構造が改変されてもよい。
一実施形態では、コドンを遮蔽しまたは隠して遮蔽された開始コドンまたは代替開始コドンにおける翻訳開始確率を低下させるために、遮蔽剤が、開始コドンまたは代替開始コドンの近傍で使用されてもよい。遮蔽剤の非限定的例としては、アンチセンスロックド核酸(LNA)ポリヌクレオチドおよびエクソン接合部複合体(EJC)が挙げられる(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、遮蔽剤LNAポリヌクレオチドおよびEJCについて記載する、マツダ(Matsuda)およびマウロ(Mauro)著、プロス・ワン(PLoS ONE)、2010年、第5巻、p11を参照されたい)。
別の実施形態では、ポリヌクレオチドの開始コドンを遮蔽して代替開始コドン上で翻訳が開始する可能性を高めるために、遮蔽剤が使用されてもよい。
一実施形態では、第1の開始コドンまたは代替開始コドンを遮蔽して遮蔽された開始コドンまたは代替開始コドンの下流にある開始コドンまたは代替開始コドン上で翻訳が開始する可能性を高めるために、遮蔽剤が使用されもよい。
一実施形態では、開始コドンまたは代替開始コドンは、miR結合部位に対する完全な
補体内に位置してもよい。miR結合部位の完全な補体は、遮蔽剤と同様に、翻訳、ポリヌクレオチドの長さおよび/または構造の調節を促進し得る。非限定的例として、開始コドンまたは代替開始コドンは、miR−122結合部位に対する完全な補体の中央に位置してもよい。開始コドンまたは代替開始コドンは、1番目のヌクレオチド、2番目のヌクレオチド、3番目のヌクレオチド、4番目のヌクレオチド、5番目のヌクレオチド、6番目のヌクレオチド、7番目のヌクレオチド、8番目のヌクレオチド、9番目のヌクレオチド、10番目のヌクレオチド、11番目のヌクレオチド、12番目のヌクレオチド、13番目のヌクレオチド、14番目のヌクレオチド、15番目のヌクレオチド、16番目のヌクレオチド、17番目のヌクレオチド、18番目のヌクレオチド、19番目のヌクレオチド、20番目のヌクレオチドまたは21番目のヌクレオチドの後に位置してもよい。
別の実施形態では、ポリヌクレオチドの翻訳を開始コドンでないコドン上で開始させるために、ポリヌクレオチドの開始コドンが、ポリヌクレオチド配列から除去されてもよい。ポリヌクレオチドの翻訳は、除去された開始コドンに続くコドン上、または下流開始コドン上、または代替開始コドンで開始されてもよい。非限定的例では、下流開始コドンまたは代替開始コドン上で翻訳を開始させるために、ポリヌクレオチド配列の最初の3ヌクレオチドとして、開始コドンATGまたはAUGが除去される。開始コドンが除去されたポリヌクレオチド配列は、翻訳開始、ポリヌクレオチドの長さ、および/またはポリヌクレオチドの構造を調節し、または調節を試みるために、下流開始コドンおよび/または代替開始コドンに対する、少なくとも1つの遮蔽剤をさらに含んでなってもよい。
終止コドン領域
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、3’非翻訳領域(UTR)前に、少なくとも2つの終止コドンを含んでもよい。終止コドンは、TGA、TAA、およびTAGから選択されてもよい。一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、終止コドンTGAおよび1つの追加的な終止コドンを含む。さらなる実施形態では、追加終止コドンは、TAAであってもよい。別の実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、3つの終止コドンを含む。
シグナル配列
ポリヌクレオチドはまた、治療的に妥当な部位へのポリペプチドの輸送を容易にする追加的な特徴をコードしてもよい。タンパク質輸送を促進するこのような1つの特徴は、シグナル配列である。本明細書の用法では、「シグナル配列」または「シグナルペプチド」は、それぞれ、ポリヌクレオチドまたはポリペプチドであり、約9〜200ヌクレオチド(3〜60アミノ酸)長で、それぞれ、コード領域またはコードされるポリペプチドの5’(またはN末端)に組み込まれる。これらの配列の付加は、1つまたは複数の分泌系経路を通じた、コードされるポリペプチドの小胞体への輸送をもたらす。数種のシグナルペプチドは、タンパク質が輸送された後に、シグナルペプチダーゼによってタンパク質から切断される。
本発明で利用されてもよい追加的なシグナル配列としては、例えば、http://www.signalpeptide.de/またはhttp://proline.bic.nus.edu.sg/spdb/に見られるデータベースで教示されるものが挙げられる。米国特許第8,124,379号明細書;米国特許第7,413,875号明細書、および米国特許第7,385,034号明細書に記載されるものもまた、本発明の範囲内であり、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される。
標的選択
本発明によれば、ポリヌクレオチドは、少なくとも1つの目的のポリペプチドをコードする連結ヌクレオシドの少なくとも第1の領域を含んでなってもよい。本発明の目的のポ
リペプチドまたは「標的」は、下の表3に列挙される。目的のポリペプチドをコードする遺伝子の名称および説明に加えて、表3に示されるのは、ENSEMBL転写物ID(ENST)、ENSEMBLタンパク質ID(ENSP)、および利用できる場合は、最適化配列ID(OPT配列番号)である。任意の特定の遺伝子では、1つまたは複数の変異型またはイソ型が存在してもよい。存在する場合、それらもまた表に示される。表で開示されるのは、可能な隣接領域であることが、当業者によって理解されるであろう。これらは、ORFまたはコード領域の5’(上流)または3’(下流)のいずれかで、各ENST転写物中でコードされる。コード領域は、ENSP配列を教示することで、確定的かつ具体的に開示される。その結果、タンパク質をコードするものに隣接する教示される配列は、隣接領域と見なされる。1つまたは複数の利用可能データベースまたはアルゴリズムを利用することで、5’および3’隣接領域をさらに特性決定することもまた可能である。データベースは、ENST転写物の隣接領域に含まれる特徴をアノテートし、これらは当該技術分野で利用できる。
表3は、少なくとも1つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)を含んでなるLDLRタンパク質配列を含むヒトLDLRタンパク質配列と、対応するDNAおよび/またはmRNAコンストラクトとを示す。
タンパク質切断シグナルおよび部位
一実施形態では、本発明のポリペプチドは、少なくとも1つのタンパク質切断部位を含有する、少なくとも1つのタンパク質切断シグナルを含んでもよい。タンパク質切断部位は、N末端;C末端;NとC末端の中間点、N末端と中間点の間、中間点とC末端の間などであるが、これに限定されるものではない、NおよびC末端間の任意の場所;およびそれらの組み合わせに位置してもよい。
本発明のポリペプチドとしては、プロタンパク質コンバターゼ(またはプロホルモンコンバターゼ)、トロンビンまたはXa因子タンパク質切断シグナルが挙げられるが、これに限定されるものではない。プロタンパク質コンバターゼは、プロホルモンコンバターゼ
1/3(PC1/3)、PC2、フューリン、PC4、PC5/6、対形成塩基性アミノ酸開裂酵素4(PACE4)およびPC7として知られている、酵母ケキシンに関連する7つの塩基性アミノ酸特異的サブチリシン様セリンプロテイナーゼと、サブチリシンケキシンイソ酵素1(SKI−1)およびプロタンパク質コンバターゼサブチリシンケキシン9(PCSK9)と称される、非塩基性残基で切断する2つのその他のサブチラーゼとを含んでなる、9つのプロティナーゼのファミリーである。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、ポリヌクレオチドが、少なくとも1つのコード化タンパク質切断シグナルを含有するように操作されてもよい。コード化タンパク質切断シグナルは、開始コドン前;開始コドン後;コード領域前;コード領域の中間点、開始コドンと中間点の間、中間点と終止コドンの間などであるが、これに限定されるものではない、コード領域内;コード領域後、終止コドン前;2つの終止コドンの間;終止コドン後;およびそれらの組み合わせを含むが、これに限定されるものではない、任意の領域に位置してもよい。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、少なくとも1つのコード化タンパク質切断部位を含有する、少なくとも1つのタンパク質切断シグナルを含んでもよい。コード化タンパク質切断シグナルとしては、プロタンパク質コンバターゼ(またはプロホルモンコンバターゼ)、トロンビンおよび/またはXa因子タンパク質切断シグナルが挙げられるが、これに限定されるものではない。
非限定的例として、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第7,374,930号明細書および米国特許出願公開第20090227660号明細書は、フューリン切断部位を使用して、細胞のゴルジ装置からの発現産物中のGLP−1のN末端メチオニンを切断する。一実施形態では、本発明のポリペプチドは、少なくとも1つのタンパク質切断シグナルおよび/または部位を含むが、ただしポリペプチドはGLP−1でない。
挿入および置換
一実施形態では、ポリヌクレオチドの5’UTRは、同一塩基の少なくとも1つの領域および/または一連のヌクレオシドの挿入によって置換されてもよい。ヌクレオチド領域および/または一連のヌクレオチドは、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、または少なくとも8ヌクレオチドを含んでもよいが、これに限定されるものではなく、ヌクレオチドは、天然および/または非天然であってもよい。非限定的例として、ヌクレオチド群は、5〜8個のアデニン、シトシン、チミン、本明細書で開示される一連の別のヌクレオチドのいずれかおよび/またはそれらの組み合わせを含んでもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドの5’UTRは、アデニン、シトシン、チミン、本明細書で開示される別のヌクレオチドのいずれかなどであるが、これに限定されるものではない、2つの異なる塩基の少なくとも2つのヌクレオチド領域および/または一連のヌクレオチドおよび/またはそれらの組み合わせの挿入によって置換されてもよい。例えば、5’UTRは、5〜8個のアデニン塩基の挿入と、それに続く5〜8個のシトシン塩基の挿入によって、置換されてもよい、別の実施例では、5’UTRは、5〜8個のシトシン塩基の挿入と、それに続く5〜8個のアデニン塩基の挿入によって、置換されてもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、転写開始部位下流に、RNAポリメラーゼによって認識されてもよい、少なくとも1つの置換および/または挿入を含んでもよい。非限定的例として、少なくとも1つの置換および/または挿入は、転写開始部位のすぐ下流の
領域(+1〜+6などであるが、これに限定されるものではない)で、少なくとも1つの核酸が置換されることで、転写開始部位の下流で起こってもよい。転写開始部位のすぐ下流のヌクレオチド領域の変化は、開始速度に影響を及ぼし、見かけのヌクレオチド三リン酸(NTP)反応定数値を増大させ、初期転写をキュアリングする転写複合体からの短い転写物の分離を増大させてもよい(その内容全体が参照により本明細書に援用される、ブリーバ(Brieba)ら著、バイオケミストリー(Biochemistry)、2002年、第41巻、p5144〜5149)。少なくとも1つのヌクレオシドの修飾、置換および/または挿入は、配列のサイレント変異を引き起こしてもよく、またはアミノ酸配列中に変異を引き起こしてもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、転写開始部位下流に、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12または少なくとも13個のグアニン塩基の置換を含んでもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、転写開始部位のすぐ下流の領域に、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5または少なくとも6個のグアニン塩基の置換を含んでもよい。非限定的例として、領域内のヌクレオチドがGGGAGAであれば、グアニン塩基は、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3または少なくとも4個のアデニンヌクレオチドで置換されてもよい。別の非限定的一例では、領域内のヌクレオチドがGGGAGAであれば、グアニン塩基は、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3または少なくとも4個のシトシン塩基で置換されてもよい。別の非限定的一例では、領域内のヌクレオチドが、GGGAGAであれば、グアニン塩基は、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3または少なくとも4個のチミン、および/または本明細書に記載されるヌクレオチドのいずれかで置換されてもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、開始コドン上流に、少なくとも1つの置換および/または挿入を含んでもよい。明確にするために記すと、当業者は、開始コドンが、タンパク質コード領域の第1のコドンである一方で、転写開始部位は、転写が開始する部位であることを認識する。ポリヌクレオチドは、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7または少なくとも8個のヌクレオチド塩基の置換および/または挿入を含んでもよいが、これに限定されるものではない。ヌクレオチド塩基は、開始コドン上流の1つ、少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つまたは少なくとも5つの位置で、挿入または置換されてもよい。挿入および/または置換されるヌクレオチドは、同一塩基(例えば、全てAまたは全てCまたは全てTまたは全てG)、2つの異なる塩基(例えば、AおよびC、AおよびT、またはCおよびT)、3つの異なる塩基(例えば、A、CおよびTまたはA、CおよびT)、または少なくとも4つの異なる塩基であってもよい。非限定的例として、ポリヌクレオチド中のコード領域上流のグアニン塩基は、アデニン、シトシン、チミン、または本明細書に記載されるヌクレオチドのいずれかで置換されてもよい。別の非限定的一例では、ポリヌクレオチド中のグアニン塩基の置換は、転写開始部位の下流領域内および開始コドン前に、1つのグアニン塩基が残るように設計されてもよい(その内容全体が参照により本明細書に援用される、エスベルト(Esvelt)ら著、ネイチャー(Nature)、2011年、第472巻、第7344号、p499〜503を参照されたい)。非限定的例として、転写開始部位下流であるが開始コドン上流である1つの位置に、少なくとも5つのヌクレオチドが挿入されてもよく、少なくとも5つのヌクレオチドは、同一塩基タイプであってもよい。
転写後制御調節因子の組み込み
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、少なくとも1つの転写後制御調節因子
を含んでもよい。これらの転写後制御調節因子は、小型分子、化合物、および制御配列であってもよいが、これに限定されるものではない。非限定的例として、転写後制御は、ニュージャージー州サウスプレーンフィールド(South Plainfield,NJ)のPCTセラピューティクス株式会社(PTC Therapeutics Inc.)によって、同社のジェムス(GEMS)(商標)(小型分子による遺伝子発現調節(Gene Expression Modulation by Small−Moleclues))スクリーニング技術を使用して同定される、小型分子を使用して達成されてもよい。
転写後制御調節因子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2006022712号パンフレットに詳述される方法、またはそれに記載される遺伝子発現調節因子によってスクリーニングされる、遺伝子発現調節因子であってもよい。翻訳制御に関与するRNA制御配列を同定する方法は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2004067728号パンフレットに記載される。非翻訳領域依存性の遺伝子発現を調節する化合物を同定する方法は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2004065561号パンフレットに記載される。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、本発明のポリヌクレオチドの5’および/または3’非翻訳領域に位置する、少なくとも1つの転写後制御調節因子を含んでもよい。
別の実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、少なくとも1つの転写後抑制調節因子を含んで、翻訳早期終止を調節してもよい。転写後制御調節因子は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2004010106号パンフレット、国際公開第2006044456号パンフレット、国際公開第2006044682号パンフレット、国際公開第2006044503号パンフレット、および国際公開第2006044505号パンフレットに記載される化合物であってもよく、またはそれに概説される方法によって発見されてもよい。非限定的例として、化合物は、翻訳早期終止を調節するために、28SリボソームRNA領域に結合してもよい(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2004010106号パンフレットを参照されたい)。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、少なくとも1つの転写後制御調節因子を含んで、タンパク質発現を変化させてもよい。非限定的例として、VEGFの発現は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2005118857号パンフレット、国際公開第2006065480号パンフレット、国際公開第2006065479号パンフレット、および国際公開第2006058088号パンフレットに記載される化合物、またはそれに記載される方法によって発見される化合物を使用して、調節されてもよい。
本発明のポリヌクレオチドは、少なくとも1つの転写後制御調節因子を含んで、翻訳を制御してもよい。一実施形態では、転写後制御調節因子は、RNA制御配列であってもよい。非限定的例として、RNA制御配列は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2006071903号パンフレットに記載される方法によって同定されてもよい。
II.ポリヌクレオチドの設計、合成、および定量化
設計−コドン最適化
ポリヌクレオチド、それらの領域または部分または小領域は、コドン最適化されてもよい。コドン最適化法は、当該技術分野で公知であり、いくつかの目的の1つまたは複数を
達成する試みにおいて、有用であってもよい。これらの目的としては、適切な折りたたみを確実にするための標的および宿主生物におけるコドン頻度の一致;mRNA安定性を増大させ、または二次構造を低下させるためのGC含有量の偏り、遺伝子の構築または発現を損なうこともあるタンデム反復コドンまたは塩基ランの最小化;転写および翻訳制御領域の個別調整;タンパク質輸送配列の挿入または除去;コード化タンパク質中の翻訳後修飾部位(例えばグリコシル化部位)の除去/付加;タンパク質ドメインの付加、除去またはシャッフル;制限酵素認識部位の挿入または欠失;翻訳比率を調節してタンパク質の様々なドメインの適切な折り畳みを可能にするためのリボソーム結合部位およびmRNA分解部位の修飾;またはポリヌクレオチド中の二次構造問題の低減または排除が挙げられる。コドン最適化ツール、アルゴリズム、およびサービスは、当該技術分野で公知であり、非限定的例としては、ライフテクノロジーズのジーンアートGeneArt(Life Technologies)、カリフォルニア州メンロパーク(Menlo Park CA)のDNA2.0が提供するサービスおよび/または独自仕様の方法が挙げられる。一実施形態では、ORF配列は、最適化アルゴリズムを使用して最適化される。各アミノ酸のためのコドン選択肢は、表4に記載される。
本発明のいくつかの実施形態で有益と見なされてもよい特徴は、ポリヌクレオチド領域によってコードされてもよく、このような領域は、ポリペプチドをコードする領域の上流(5’)または下流(3’)であってもよい。これらの領域は、タンパク質コード領域またはオープンリーディングフレーム(ORF)のコドン最適化の前および/または後に、ポリヌクレオチドに組み込まれてもよい。ポリヌクレオチドが、5’および3’隣接領域
の両方を含有する必要はない。このような特徴の例としては、非翻訳領域(UTR)、コザック配列、オリゴ(dT)配列、および検出可能タグが挙げられるが、これに限定されるものではなく、XbaI認識を有してもよい複数クローニング部位を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、5’UTRおよび/または3’UTR領域が、隣接領域として提供されてもよい。複数の5’または3’UTRは、隣接領域に包含されてもよく、同一または異なる配列であってもよい。皆無を含む隣接領域の任意の部分は、コドン最適化されてもよく、いずれも独立して、コドン最適化の前および/または後に、1つまたは複数の異なる構造的または化学修飾を含有してもよい。
最適化後に(所望ならば)、ポリヌクレオチド成分は再構成されて、プラスミド、ウイルス、コスミド、および人工染色体などであるが、これに限定されるものではないベクターに形質転換される。例えば、最適化ポリヌクレオチドは再構成されて、化学的コンピテント大腸菌(E.coli)、酵母、ニューロスポラ属(Neurospora)、トウモロコシ、ショウジョウバエなどに形質転換されてもよく、本明細書に記載される方法によって、高コピー数プラスミド様または染色体構造体が生じる。
合成ポリヌクレオチドおよびそれらの核酸アナログは、生化学的過程の調査および研究において重要な役割を果たす。ポリヌクレオチドおよび核酸を合成するために、様々な酵素補助による方法および化学ベースの方法が、開発されている。
酵素的方法としては、RNAポリメラーゼが使用されて、本発明のポリヌクレオチドが合成される、インビトロ転写が挙げられる。転写のための酵素的方法およびRNAポリメラーゼは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/53907号明細書の段落[000276]〜[000297]などに記載される。
固相化学合成が利用されて、本明細書に記載されるポリヌクレオチドまたはその部分が製造されてもよい。本明細書に記載されるポリヌクレオチドの固相化学合成製造は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/53907号明細書の段落[000298]〜[000307]などに記載される。
液相化学合成が利用されて、本明細書に記載されるポリヌクレオチドまたはその部分が製造されてもよい。本明細書に記載されるポリヌクレオチドの液相化学合成製造は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/53907号明細書の段落[000308]などに記載される。
異なる合成法の組み合わせが利用されて、本明細書に記載されるポリヌクレオチドまたはその部分が製造されてもよい。これらの組み合わせは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/53907号明細書の段落[000309]〜[000312]などに記載される。
本発明のポリヌクレオチドの領域または小領域のために使用されてもよい小型領域合成。これらの合成法は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/53907号明細書の段落[000313]〜[000314]などに記載される。
ポリヌクレオチド領域または小領域のライゲーションが利用されて、本明細書に記載されるポリヌクレオチドが調製されてもよい。これらのライゲーション法は、その内容全体
が参照により本明細書に援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/53907号明細書の段落[000315]〜[000322]などに記載される。
修飾およびコンジュゲートされたポリヌクレオチド
鎖の合成中にまたは合成後に、非天然修飾ヌクレオチドがポリヌクレオチドまたは核酸に導入されて、所望の機能または特性が得られてもよい。修飾は、ヌクレオチド間系統、プリンまたはピリミジン塩基、または糖の上にあってもよい。修飾は、化学合成によって、またはポリメラーゼ酵素によって、鎖の末端に、または鎖中の他のいずれかの箇所に導入されてもよい。例えば、ヘキシトール核酸(HNA)はヌクレアーゼ耐性であり、RNAに強力なハイブリダイゼーションを提供する。2つのコドン中にヘキシトール残基がある短いメッセンジャーRNA(mRNA)が、構築されている(その内容全体が参照により本明細書に援用される、ラブリク(Lavrik)ら著、バイオケミストリー(Biochemistry)、2001年、第40巻、p11777〜11784)。5’および3’HNA配列で挟まれるホスホロチオエート中心配列を含んでなる、キメラHNAギャップマーオリゴヌクレオチドのアンチセンス効果もまた試験されている(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、カング(Kang)ら著、ニュークレイック・アシッド・リサーチ(Nucleic Acids Research)、2004年、第32巻、第4号、p4411〜4419を参照されたい)。六員環を含んでなる修飾ヌクレオチドの調製と、RNA干渉、アンチセンス療法またはその他の用途におけるその使用は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、ヘルデウィジン(Herdewijn)らに付与された、米国特許出願公開第2008/0261905号明細書および米国特許出願公開第2010/0009865号明細書および国際公開第97/30064号パンフレットで開示される。修飾核酸およびそれらの合成は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、同時係属国際公開第2013052523号パンフレット(代理人整理番号M09)で開示される。修飾ポリヌクレオチドの合成およびストラテジーは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、フェルマ(Verma)およびエクスタイン(Eckstein)著、アニュアル・レビュー・オブ・バイオケミストリー(Annual Review of Biochemistry)、1998年、第76巻、p99〜134によって概説される。
酵素的または化学的ライゲーション法のいずれかが利用されて、ポリヌクレオチドまたはそれらの領域が、蛍光性標識、液体、ナノ粒子、送達因子などの異なる機能ブロックとコンジュゲートされ得る。ポリヌクレオチドおよび修飾ポリヌクレオチドのコンジュゲートは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、グッドチャイルド(Goodchild)著、バイオコンジュゲート・ケミストリー(Bioconjugate Chemistry)、1990年、第1巻、第3号、p165〜187によって概説される。(それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される)ビナヤク(Vinayak)らに付与された、米国特許第6,835,827号明細書および米国特許第6,525,183号明細書は、標識固体担体を使用した標識オリゴヌクレオチドの合成を教示する。
定量化
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、エキソソーム中で、または1つまたは複数の体液から誘導された際に、定量化されてもよい。本明細書の用法では「体液」としては、末梢血、血清、血漿、腹水、尿、脳脊髄液(CSF:cerebrospinal
fluid)、痰、唾液、骨髄、滑液、眼房水、羊水、耳垢、母乳、気管支肺胞洗浄液、精液、前立腺液、カウパー氏腺液または尿道球腺液、汗、糞便物質、毛髪、涙、嚢胞液、胸膜および腹膜液、心膜液、リンパ液、糜粥、乳糜、胆汁、間質液、月経、膿、皮脂、吐瀉物、膣分泌物、粘膜分泌物、糞便水、膵液、副鼻腔からの洗浄液、気管支肺吸引液、胚盤胞腔液、および臍帯血が挙げられる。あるいは、エキソソームは、肺、心臓、膵臓、
胃、腸管、膀胱、腎臓、卵巣、精巣、皮膚、結腸、乳房、前立腺、脳、食道、肝臓、および胎盤からなる群から選択される臓器から取得されてもよい。
エキソソーム定量化法では、2mL以下のサンプルが対象から入手され、エキソソームは、サイズ排除クロマトグラフィー、密度勾配遠心分離、分画遠心法、ナノメンブレン限外濾過、免疫吸着捕捉、親和性精製、マイクロ流体分離、またはそれらの組み合わせによって単離される。分析では、ポリヌクレオチドのレベルまたは濃度は、投与されるコンストラクトの発現、存在、不在、トランケーションまたは改変レベルであってもよい。1つまたは複数の臨床表現型に、またはヒト疾患生物マーカーのアッセイに、レベルを相関させることが有利である。アッセイは、コンストラクト特異的プローブ、血球計算法、qRT−PCR、リアルタイムPCR、PCR、フローサイトメトリー、電気泳動法、質量分析法、またはそれらの組み合わせを使用して実施されてもよい一方で、エキソソームは、酵素結合免疫吸着測定法(ELISA:enzyme linked immunosorbent assay)などの免疫組織化学的方法を使用して、単離されてもよい。エキソソームはまた、サイズ排除クロマトグラフィー、密度勾配遠心分離、分画遠心法、ナノメンブレン限外濾過、免疫吸着捕捉、親和性精製、マイクロ流体分離、またはそれらの組み合わせによって単離されてもよい。
これらの方法は、研究者に、残留または送達ポリヌクレオチドのレベルをリアルタイムでモニターする能力をもたらす。これは、本発明のポリヌクレオチドが、構造的または化学修飾のために、内在性形態と異なることから可能である。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、紫外線可視分光法(UV/Vis:ultraviolet visible spectroscopy)などであるが、これに限定されるものではない方法を使用して、定量化されてもよい。UV/Vis分光計の非限定的例は、マサチューセッツ州ウォルサム(Waltham,MA)のサーモフィッシャー(ThermoFisher)のナノドロップ(NANODROP)(登録商標)分光計である。定量化されるポリヌクレオチドは、ポリヌクレオチドが適切なサイズであり、ポリヌクレオチド分解が起きなかったことを判定するために、分析されてもよい。ポリヌクレオチド分解は、アガロースゲル電気泳動;強アニオン交換HPLC、弱アニオン交換HPLC、逆相HPLC(RP−HPLC)、および疎水性相互作用HPLC(HIC−HPLC)などであるが、これに限定されるものではないHPLCベースの精製法;液体クロマトグラフィー質量分析法(LCMS:liquid chromatography−mass spectrometry);キャピラリー電気泳動法(CE:capillary electrophoresis);および毛細血管ゲル電気泳動(CGE:capillary gel electrophoresis)などであるが、これに限定されるものではない方法によってチェックされてもよい。
精製
本明細書に記載されるポリヌクレオチドの精製は、ポリヌクレオチド浄化、品質保証、および品質管理を含んでもよいが、これに限定されるものではない。浄化は、マサチューセッツ州ダンバーズ(Danvers,MA)のベックマン・コールター・ゲノミクス(Beckman Coulter Genomics)からのジェンコート(GENCOURT)(登録商標)ビーズ;ポリTビーズ;デンマーク国ベズベック(Vedbaek,Denmark)のエキシコン社(EXIQON(登録商標)Inc)からのエルエヌエー(LNA)(商標)オリゴT捕捉プローブ;または強アニオン交換HPLC、弱アニオン交換HPLC、逆相HPLC(RP−HPLC:reverse phase HPLC)、および疎水性相互作用HPLC(HIC−HPLC:hydrophobic interaction HPLC)などであるが、これに限定されるものではないHPLCベースの精製法などであるが、これに限定されるものではない、当該技術分野で公知
の方法によって実施されてもよい。「精製」という用語は、「精製ポリヌクレオチド」などのように、ポリヌクレオチドに関して使用される場合、少なくとも1つの汚染物質から分離されたものを指す。本明細書の用法では、「汚染物質」は、別の物質を不適当にし、不純にして、または劣化させる、任意の物質である。したがって、精製ポリヌクレオチド(例えば、DNAおよびRNA)は、それが自然界で見られるのと異なる形態または設定で、またはそれが処理または精製法の対象とされる前に存在したのと異なる、形態または設定で存在する。
品質保証および/または品質管理チェックは、ゲル電気泳動、UV吸光度、または分析HPLCなどであるが、これに限定されるものではない方法を使用して実施されてもよい。
別の実施形態では、ポリヌクレオチドは、逆転写酵素PCRを含むが、これに限定されるものではない方法によって配列決定されてもよい。
III.修飾
本明細書の用法では、ポリヌクレオチド(キメラポリヌクレオチド、IVTポリヌクレオチドまたは環状ポリヌクレオチドなど)における、「化学修飾」または必要に応じて「化学修飾された」という用語は、アデノシン(A)、グアノシン(G)、ウリジン(U)、チミジン(T)またはシチジン(C)リボ−またはデオキシリブヌクレオシド(deoxyribnucleosides)に関する、それらの位置、パターン、パーセントまたは集団の1つまたは複数における修飾を指す。通常、本明細書では、これらの用語は、天然の5’末端mRNAキャップ部分のリボヌクレオチド修飾を指すことは意図されない。
ポリペプチドでは、「修飾」という用語は、20個のアミノ酸の基準セットと比較した修飾を指す。
修飾は、様々な別個の修飾であってもよい。いくつかの実施形態では、領域は、1つ、2つ、またはそれを超える(任意選択的に異なる)ヌクレオシドまたはヌクレオチド修飾を含有してもよい。いくつかの実施形態では、細胞に導入された修飾ポリヌクレオチドは、細胞内で、未修飾ポリヌクレオチドと比較して分解の低下を示してもよい。
本発明で有用な修飾としては、表5のものが挙げられるが、これに限定されるものではない。表中に記述されるのは、修飾の記号、核酸塩基タイプ、および修飾が天然起源であるかないかである。
本発明のポリヌクレオチドにおいて有用であってもよいその他の修飾は、表6に列挙される。
ポリヌクレオチドは、ヌクレオシド間に任意の有用なリンカーを含み得る。主鎖修飾を含むこのようなリンカーは、表7に記載される。
ポリヌクレオチドは、糖、核酸塩基、またはヌクレオシド間結合などに対する(例えば結合ホスフェートに対する/リン酸ジエステル結合に対する/リン酸ジエステル主鎖に対する)、任意の有用な修飾を含み得る。ピリミジン核酸塩基の1つまたは複数の原子は、任意選択的に置換されたアミノ、任意選択的に置換されたチオール、任意選択的に置換されたアルキル(例えば、メチルまたはエチル)、またはハロ(例えば、クロロまたはフルオロ)で交換されまたは置換されてもよい。特定の実施形態では、修飾(例えば、1つまたは複数の修飾)は、糖およびヌクレオシド間結合のそれぞれの中に存在する。本発明による修飾は、リボ核酸(RNA)からデオキシリボ核酸(DNA)への、トレオース核酸(TNA)、グリコール核酸(GNA)、ペプチド核酸(PNA)、ロックド核酸(LNA)またはそれらのハイブリッド)の修飾であってもよい。追加的な修飾は、本明細書に記載される。
いくつかの実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、mRNAがその中に導入された細胞の先天性免疫応答を実質的に誘導しない。誘導性先天性免疫応答の特徴としては、1)炎症促進性サイトカインの発現増大、2)細胞内PRR(RIG−I、MDA5などの活性化、および/または3)タンパク質翻訳の終結または低下が挙げられる。
特定の実施形態では、細胞内に導入されたポリヌクレオチドが、細胞内で分解することが望ましくあってもよい。例えば、ポリヌクレオチドの分解は、タンパク質生成の精密なタイミングが所望される場合に、好ましくあってもよい。したがって、いくつかの実施形態では、本発明は、細胞内において指向性に作用される能力がある、分解ドメインを含有するポリヌクレオチドを提供する。
ポリヌクレオチド領域のいずれでも、本明細書で教示されるように、またはそれぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、2012年10月3日に出願された国際出願PCT/2012/058519号明細書(代理人整理番号M9)、および2013年6月20日に出願された米国仮特許出願第61/837297号明細書(代理人整理番号M36)で教示されるように、化学修飾されてもよい。
修飾ポリヌクレオチド分子
本発明は、例えば、ポリヌクレオチド分子の修飾リボヌクレオシド、および修飾リボヌクレオチドの基本単位もまた含む。例えば、これらの基本単位は、本発明のポリヌクレオチドを調製する上で有用たり得る。このような基本単位は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013052523号パンフレット(代理人整理番号M9)および国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2013/75177号明細書(代理人整理番号M36)で教示される。
糖上の修飾
ポリヌクレオチド(例えば、本明細書に記載されるようなRNAまたはmRNA)に組み込まれてもよい修飾ヌクレオシドおよびヌクレオチド(例えば、基本単位分子)は、リボ核酸の糖上で修飾され得る。例えば、2’ヒドロキシル基(OH)は、いくつかの異なる置換基で修飾または置換され得る。2’位における代表的置換としては、H;ハロ;任意選択的に置換されたC1〜6アルキル;任意選択的に置換されたC1〜6アルコキシ;任意選択的に置換されたC6〜10アリールオキシ;任意選択的に置換されたC3〜8シクロアルキル;任意選択的に置換されたC3〜8シクロアルコキシ;任意選択的に置換されたC6〜10アリールオキシ;任意選択的に置換されたC6〜10アリール−C1〜6アルコキシ;任意選択的に置換されたC1〜12(ヘテロシクリル)オキシ;糖(例えば、リボース、ペントース、または本明細書に記載される任意のもの);ポリエチレングリコール(PEG)、−O(CHCHO)CHCHOR(式中、Rは、Hまたは任意選択的に置換されたアルキルであり、nは、0〜20の整数(例えば、0〜4、0〜8、0〜10、0〜16、1〜4、1〜8、1〜10、1〜16、1〜20、2〜4、2〜8、2〜10、2〜16、2〜20、4〜8、4〜10、4〜16、および4〜20)である);その中で2’ヒドロキシルが、C1〜6アルキレンまたはC1〜6ヘテロアルキレン架橋によって、同一リボース糖の4’炭素に結合されて、代表的架橋としては、メチレン、プロピレン、エーテル、またはアミノ架橋が挙げられる、「ロックされた」核酸(LNA);本明細書で定義されるようなアミノアルキル;本明細書で定義されるようなアミノアルコキシ;本明細書で定義されるようなアミノ;および本明細書で定義されるようなアミノ酸が挙げられるが、これに限定されるものではない。
一般に、RNAは、酸素を有する5員環である糖類リボースを含む。代表的な非限定的修飾ヌクレオチドとしては、リボース中の酸素の置換(例えば、Sによる、Seによる、またはメチレンまたはエチレンなどのアルキレンによる);二重結合の付加(例えば、リ
ボースをシクロペンテニルまたはシクロヘキセニルで置換する);リボース環縮小(例えば、シクロブタンまたはオキセタンの4員環を形成する);リボースの環拡大(例えば、アンヒドロヘキシトール、アルトリトール、マンニトール、シクロヘキサニル、シクロヘキセニル、およびホスホロアミダート主鎖もまた有するモルホリノなどの追加的な炭素またはヘテロ原子を有する6または7員環を形成する);多環形態(例えば、トリシクロ;およびグリコール核酸(例えば、リボースがリン酸ジエステル結合に付着するグリコール単位によって交換されたR−GNAまたはS−GNA)、(GNA)などの「アンロックされた」形態、トレオース核酸(リボースがα−L−トレオフラノシル−(3’→2’)で置換されたTNA);およびペプチド核酸(2−アミノ−エチル−グリシン結合がリボースおよびリン酸ジエステル主鎖を置換するPNA)が挙げられる。糖類は、リボース中の対応する炭素と逆の立体化学的配置を有する、1つまたは複数の炭素もまた含有し得る。したがって、ポリヌクレオチド分子は、例えば、糖としてアラビノースを含有するヌクレオチドを含み得る。このような糖修飾は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013052523号パンフレット(代理人整理番号M9)および国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2013/75177号明細書(代理人整理番号M36)で教示される。
核酸塩基上の修飾
本開示は、修飾ヌクレオシドおよび修飾ヌクレオチドを提供する。本明細書に記載されるように「ヌクレオシド」は、有機塩基(例えば、プリンまたはピリミジン)またはその誘導体(本明細書では「核酸塩基」とも称される)との組み合わせで、糖分子(例えば、ペントースまたはリボース)またはその誘導体を含有する化合物と定義される。本明細書に記載されるように、「ヌクレオチド」は、リン酸基を含むヌクレオシドと定義される。修飾ヌクレオチドは、本明細書に記載されるように、任意の有用な方法によって、(例えば、1つまたは複数の修飾または非天然ヌクレオシドを含むように、化学的に、酵素的に、または組換え的に)合成されてもよい。ポリヌクレオチドは、連結ヌクレオシドの1つおよび複数の領域を含んでなってもよい。このような領域は、変動する主鎖結合を有してもよい。結合は、標準リン酸エステル結合であってもよく、その場合、ポリヌクレオチドは、ヌクレオチド領域を含んでなる。
修飾ヌクレオチド塩基対形成は、標準アデノシン−チミン、アデノシン−ウラシル、またはグアノシン−シトシン塩基対だけでなく,非標準または修飾塩基を含んでなるヌクレオチドおよび/または修飾ヌクレオチド間に形成される塩基対もまた包含し、水素結合供与体および水素結合受容体の配置は、非標準塩基と標準塩基構造間の、または2つの相補的非標準塩基構造間の水素結合を可能にする。このような非標準塩基対形成の一例は、修飾ヌクレオチドイノシンと、アデニン、シトシンまたはウラシル間の塩基対形成である。
修飾ヌクレオシドおよび修飾ヌクレオチドは、修飾核酸塩基を含み得る。RNAに見られる核酸塩基の例としては、アデニン、グアニン、シトシン、およびウラシルが挙げられるが、これに限定されるものではない。DNAに見られる核酸塩基の例としては、アデニン、グアニン、シトシン、およびチミンが挙げられるが、これに限定されるものではない。このような修飾核酸塩基(天然起源および非天然起源間の区別を含む)は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013052523号パンフレット(代理人整理番号M9)および国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2013/75177号明細書(代理人整理番号M36)で教示される。
修飾糖類、核酸塩基、およびヌクレオシド間結合の組み合わせ
本発明のポリヌクレオチドは、糖、核酸塩基、および/またはヌクレオシド間結合に対する修飾の組み合わせを含み得る。これらの組み合わせは、本明細書に記載される任意の1つまたは複数の修飾を含み得る。
修飾ヌクレオチドおよび修飾ヌクレオチド組み合わせの例は、下の表8に提供される。これらの修飾ヌクレオチドの組み合わせが使用されて、本発明のポリヌクレオチドが形成され得る。特に断りのない限り、修飾ヌクレオチドが、本発明のポリヌクレオチドの天然ヌクレオチドを完全に置換してもよい。非限定的例として、天然ヌクレオチドは、本明細書に記載される修飾ヌクレオシドで置換されてもよい。別の非限定的一例では、天然ヌクレオチドウリジンが、本明細書で開示される修飾ヌクレオシドの少なくとも1つで、部分的に(例えば、約0.1%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または99.9%)置換されてもよい。塩基/糖またはリンカーの任意の組み合わせが、本発明のポリヌクレオチドに組み込まれてもよく、このような修飾は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013052523号パンフレット(代理人整理番号M9)および国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2013/75177号明細書(代理人整理番号M36)で教示される。
IV.医薬組成物
製剤化、投与、送達、および投薬
本発明は、1つまたは複数の薬学的に許容可能な賦形剤と組み合わされた、ポリヌクレオチド組成物および複合体を提供する。医薬組成物は、任意選択的に、例えば、治療的および/または予防的活性物質などの、1つまたは複数の追加的な活性物質を含んでなってもよい。本発明の医薬組成物は、絶対無菌および/または発熱性物質非含有であってもよい。医薬品の製剤化および/または製造の概論は、例えば、レミントン:調剤の科学と実践(Remington:The Science and Practice of Pharmacy)、第21版、リッピンコット・ウィリアムズ・アンド・ウィルキンス(Lippincott Williams&Wilkins)、2005年(その内容全体が参照により本明細書に援用される)にある。
いくつかの実施形態では、組成物は、ヒト、ヒト患者または対象に投与される。本開示の目的で、「活性成分」という語句は、通常、本明細書に記載されるように送達されるポリヌクレオチドを指す。
本明細書で提供される医薬組成物の記述は、主にヒトへの投与に適する医薬組成物を対象とするが、このような組成物は、通常、例えば非ヒト哺乳類などの非ヒト動物などの任意のその他の動物への投与に適することが、当業者によって理解される。組成物が様々な動物への投与に適するようにするための、ヒトへの投与に適する医薬組成物の修飾は、よく知られており、通常、熟練した獣医学の薬理学者は、たとえあったとしても単なる通常の実験法によって、このような修飾を設計しおよび/または実施し得る。医薬組成物の投与が検討される対象としては、ヒトおよび/またはその他の霊長類;畜牛、ブタ、ウマ、ヒツジ、ネコ、イヌ、マウス、および/またはラットなどの商業的価値を持つ哺乳類を含む哺乳類;および/または家禽、ニワトリ、カモ、ガチョウ、および/またはシチメンチョウなどの商業的価値を持つ鳥類を含む鳥類が挙げられるが、これに限定されるものではない。
本明細書に記載される医薬組成物の製剤は、薬理学技術分野で公知の、または将来開発される、任意の方法によって製剤化されてもよい。一般に、このような準備の方法は、活性成分を賦形剤および/または1つまたは複数のその他の副成分と会合させるステップと、次に、必要ならばおよび/または望ましければ、製品を所望の単回または複数用量単位に分割、成形および/または包装するステップとを含む。
本発明による医薬組成物中の活性成分、薬学的に許容可能な賦形剤、および/または任意の追加的な成分の相対量は、治療される対象のアイデンティティー、サイズ、および/または病状次第で、さらには組成物が投与される手段次第で、様々である。一例として、組成物は、例えば、0.5〜50%、1〜30%、5〜80%、少なくとも80%(w/w)などの0.1%〜100%の活性成分を含んでなってもよい。
製剤
本発明のポリヌクレオチドは、(1)安定性を増大させ;(2)細胞形質移入を増大させ;(3)持続性または遅延性放出を可能にし(例えば、ポリヌクレオチドのデポー製剤からの);(4)生体内分布を変化させ(例えば、特定の組織または細胞型にポリヌクレオチドを標的化する);(5)インビボで、コード化タンパク質の翻訳を増大させ;および/または(6)インビボで、コード化タンパク質の放出プロファイルを変化させるための1つまたは複数の賦形剤を使用して製剤化され得る。任意のおよび全ての溶媒、分散媒、希釈剤、またはその他の液体ビヒクル、分散体または懸濁液助剤、表面活性剤、等張剤、増粘または乳化剤、保存料などの従来の賦形剤に加えて、本発明の賦形剤は、限定されることなく、リピドイド、リポソーム、脂質ナノ粒子、ポリマー、リポプレックス、コア−シェルナノ粒子、ペプチド、タンパク質、(例えば、対象に移植するための)ポリヌクレオチドで形質移入された細胞、ヒアルロニダーゼ、ナノ粒子模倣体、およびそれらの組み合わせを含み得る。したがって、本発明の製剤は1つまたは複数の賦形剤を含み得、賦形剤は、それぞれ、一緒になってポリヌクレオチドの安定性を増大させ、ポリヌクレオチドによる細胞形質移入を増大させ、ポリヌクレオチドがコードするタンパク質の発現を増大させ、および/またはポリヌクレオチドがコードするタンパク質の放出プロファイルを変化させる量である。さらに、本発明のポリヌクレオチドは、自己組織化核酸ナノ粒子を使用して、製剤化されてもよい。
本明細書に記載される医薬組成物の製剤は、薬理学技術分野で公知の、または将来開発される、任意の方法によって製剤化されてもよい。一般に、このような準備方法は、活性成分を賦形剤および/または1つまたは複数のその他の副成分と会合させるステップを含む。
本開示に記載の医薬組成物は、バルクで、単回単位用量で、および/または複数の単回単位用量で、製剤化、包装、および/または販売されてもよい。本明細書の用法では、「単位用量」は、所定量の活性成分を含んでなる医薬組成物の不連続量を指す。活性成分の量は、通常、対象に投与される活性成分の用量および/またはこのような用量の半分または3分の1などのこのような用量の便利な画分に等しい。
本開示による医薬組成物中の活性成分、薬学的に許容可能な賦形剤、および/または任意の追加的な成分の相対量は、治療される対象のアイデンティティー、サイズ、および/または病状次第で、さらに組成物が投与される手段次第で様々であってもよい。例えば、組成物は、0.1%〜99%(w/w)の活性成分を含んでなってもよい。一例として、組成物は、例えば、0.5〜50%、1〜30%、5〜80%、少なくとも80%(w/w)などの0.1%〜100%の活性成分を含んでなってもよい。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される製剤は、少なくとも1つのポリヌクレオチドを含有してもよい。非限定的例として、製剤は、1つ、2つ、3つ、4つまたは5つのポリヌクレオチドを含有してもよい。
一実施形態では、本明細書に記載される製剤は、2つ以上のタイプのポリヌクレオチドを含んでなってもよい。一実施形態では、製剤は、直鎖および環状形態のポリヌクレオチドを含んでなってもよい。別の実施形態では、製剤は、環状ポリヌクレオチドおよびIV
Tポリヌクレオチドを含んでなってもよい。さらに別の実施形態では、製剤は、IVTポリヌクレオチド、キメラポリヌクレオチド、および環状ポリヌクレオチドを含んでなってもよい。
一実施形態では、製剤は、LDLRタンパク質、または少なくとも1つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)を含んでなるLDLRタンパク質をコードする、ポリヌクレオチドを含有してもよい。
医薬製剤は、本明細書の用法では、所望の特定の投与形態に適するような、任意のおよび全ての溶媒、分散媒、希釈剤、またはその他の液体ビヒクル、分散体または懸濁液助剤、表面活性剤、等張剤、増粘または乳化剤、保存料などを含むが、これに限定されるものではない、薬学的に許容可能な賦形剤をさらに含んでなってもよい。医薬組成物を製剤化するための様々な賦形剤および組成物を調製する技術は、当該技術分野で公知である(その内容全体が参照により本明細書に援用される、A.R.ジェナーロ(A.R.Gennaro)著、レミントン:調剤の科学と実践(Remington:The Science and Practice of Pharmacy)、第21版、リッピンコット・ウィリアムズ・アンド・ウィルキンス(Lippincott,Williams&Wilkins)、メリーラン州ボルチモア(Baltimore,MD)、2006年を参照されたい)。従来の賦形剤媒体の使用は、任意の従来の賦形剤媒体が、任意の望ましくない生物学的効果の発生、またはさもなければ医薬組成物の任意のその他の成分との有害な方法での相互作用などによって、物質またはその誘導体と不適合であってもよい場合を除き、本開示の範囲内で検討されてもよい。
いくつかの実施形態では、脂質ナノ粒子の粒度は、増大および/または低下してもよい。粒度の変化はまた、炎症などであるが、これに限定されるものではない、生物学的反応を無効にするのを促進することができてもよく、または哺乳類に送達される、修飾mRNAの生物学的効果を増大させてもよい。
医薬組成物の製造で使用される薬学的に許容可能な賦形剤としては、不活性希釈剤、表面活性剤および/または乳化剤、保存料、緩衝剤、平滑剤、および/または油が挙げられるが、これに限定されるものではない。このような賦形剤は、任意選択的に、本発明の医薬製剤に包含されてもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、コレステロールなどの分子を隔離し得るナノ構造中で投与され、またはそれと共に投与され、それに製剤化され、またはそれと共に送達されてもよい。これらのナノ構造およびこれらのナノ構造を製造する方法の非限定的例は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130195759号明細書に記載される。これらのナノ構造の代表的構造は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130195759号明細書の図1に示され、コアとコア周囲のシェルとを含んでもよい。
リピドイド
リピドイドの合成は、広範囲にわたって説明され、これらの化合物を含有する製剤は、特にポリヌクレオチドの送達に適している(全てその内容全体が本明細書に援用される、マホン(Mahon)ら著、バイオコンジュゲート・ケミストリー(Bioconjug
Chem.)、2010年、第21巻、p1448〜1454;シュローダー(Schroeder)ら著、ジャーナル・オブ・インターナル・メディシン(J Intern
Med.)、2010年、第267巻、p9〜21;アキンク(Akinc)ら著、ネイチャー・バイオテクノロジー(Nat Biotechnol.)、2008年、第2
6巻、p561〜569;ラブ(Love)ら著、米国科学アカデミー紀要(Proc Natl Acad Sci USA.)、2010年、第107巻、p1864〜1869;ジークバルト(Siegwart)ら著、米国科学アカデミー紀要(Proc Natl Acad Sci USA.)、2011年、第108巻、p12996〜3001を参照されたい)。
これらのリピドイドは、齧歯類および非ヒト霊長類において、二本鎖低分子干渉RNA分子を効果的に送達するのに使用される一方で、(全てその内容全体が本明細書に援用される、アキンク(Akinc)ら著、ネイチャー・バイオテクノロジー(Nat Biotechnol.)、2008年、第26巻、p561〜569;フランク・カメネットスキー(Frank−Kamenetsky)ら著、米国科学アカデミー紀要(Proc
Natl Acad Sci USA.)、2008年、第105巻、p11915〜11920;アキンク(Akinc)ら著、モレキュラー・セラピー(Mol Ther.)、2009年、第17巻、p872〜879;ラブ(Love)ら著、米国科学アカデミー紀要(Proc Natl Acad Sci USA.)、2010年、第107巻、p1864〜1869;ロイシュナー(Leuschner)ら著、ネイチャー・バイオテクノロジー(Nat Biotechnol.)、2011年、第29巻、p1005〜1010を参照されたい)本開示は、それらの製剤化と、ポリヌクレオチド送達におけるその使用を記載する。
これらのリピドイドを含有する、複合体、ミセル、リポソームまたは粒子が調製され得、したがって、局在性および/または全身性投与経路を通じたリピドイド製剤の注射に続く、コード化タンパク質生成による判定で、効果的なポリヌクレオチドの送達がもたらされ得る。ポリヌクレオチドのリピドイド複合体は、静脈内、筋肉内、または皮下手段を含むが、これに限定されるものではない、様々な手段によって投与され得る。
核酸のインビボ送達は、製剤組成、粒子PEG化の性質、負荷の程度、ポリヌクレオチドと脂質の比率、および粒度を含むが、これに限定されるものではない、生物物理学的パラメータなどであるが、これに限定されるものではない、多数のパラメータによって影響を受けてもよい。(その内容全体が参照により本明細書に援用される、アキンク(Akinc)ら著、モレキュラー・セラピー(Mol Ther.)、2009年、第17巻、p872〜879)。一例として、ポリ(エチレングリコール)(PEG)脂質のアンカー鎖長の小さな変化が、インビボ効能に顕著な効果をもたらしてもよい。ペンタ[3−(1−ラウリルアミノプロピオニル)]−トリエチレンテトラミン塩酸塩(TETA−5LAP;別名98N12−5、その内容全体が参照により本明細書に援用される、ムルガイアー(Murugaiah)ら著、アナリティカル・バイオケミストリー(Analytical Biochemistry)、2010年、第401巻、p61を参照されたい)、C12−200(誘導体および変異型を含む)、およびMD1を含むが、これに限定されるものではない、異なるリピドイドを用いた製剤が、インビボ活性について試験され得る。
本明細書で「98N12−5」と称されるリピドイドは、その内容全体が参照により援用される、アキンク(Akinc)ら著、モレキュラー・セラピー(Mol Ther.)、2009年、第17巻、p872〜879によって開示される。
本明細書で「C12−200」と称されるリピドイドは、いずれもその内容全体が参照により本明細書に援用される、ラブ(Love)ら著、米国科学アカデミー紀要(Proc Natl Acad Sci USA.)、2010年、第107巻、p1864〜1869;およびリュー(Liu)およびファング(Huang)著、モレキュラー・セラピー、2010年、p669〜670によって開示される。リピドイド製剤は、ポリヌ
クレオチドに加えて、3つまたは4つまたはそれを超える成分のいずれかを含んでなる粒子を含み得る。
リピドイドを含んでなるリピドイドおよびポリヌクレオチド製剤は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/097077号明細書(代理人整理番号M030.20)の段落[000415]〜[000422]などに記載される。
リポソーム、リポプレックス、および脂質ナノ粒子
本発明のポリヌクレオチドは、1つまたは複数のリポソーム、リポプレックス、または脂質ナノ粒子を使用して、製剤化され得る。一実施形態では、ポリヌクレオチドの医薬組成物は、リポソームを含む。リポソームは、主に脂質二重層から構成されてもよく、栄養素および医薬製剤を投与するための送達ビヒクルとして使用されてもよい、人工的に調製される小胞である。リポソームは異なるサイズであり得、直径が数百ナノメートルであってもよく、狭い水性区画によって隔てられる一連の同心円状二重層を含有してもよい、多重膜小胞(MLV:multilamellar vesicle);直径が50nmより小さくてもよい小型単細胞小胞(SUV:small unicellular vesicle);および直径が50〜500nmであってもよい大型単層小胞(LUV:large unicellular vesicle)などであるが、これに限定されるものではない。リポソーム設計としては、不健康組織へのリポソーム付着を改善するための、またはエンドサイトーシスなどであるが、これに限定されるものではない事象を活性化するための、オプソニンまたはリガンドが挙げられるが、これに限定されるものではない。リポソームは、医薬製剤の送達を改善するために、低または高pHを含有してもよい。
リポソームの形成は、封入される医薬製剤およびリポソーム成分、その中に脂質小胞が分散する媒体の性質、封入物質の有効濃度およびその可能な毒性、小胞の適用および/または送達に関与する任意の追加的な処理、サイズの最適化、意図される用途のための小胞の多分散性および貯蔵寿命、および安全かつ効率的なリポソーム製品のバッチ毎の再現性と、大規模製造可能性などであるが、これに限定されるものではない、物理化学的特性に左右されてもよい。
非限定的例として、合成膜小胞などのリポソームは、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130177638号明細書、米国特許出願公開第20130177637号明細書、米国特許出願公開第20130177636号明細書、米国特許出願公開第20130177635号明細書、米国特許出願公開第20130177634号明細書、米国特許出願公開第20130177633号明細書、米国特許出願公開第20130183375号明細書、米国特許出願公開第20130183373号明細書、および米国特許出願公開第20130183372号明細書に記載される方法、器具、および装置によって製剤化されてもよい。
一実施形態では、本明細書に記載される医薬組成物としては、限定されることなく、1,2−ジオレイルオキシ−N,N−ジメチルアミノプロパン(DODMA)リポソーム、ワシントン州ボスウェル(Bothell,WA)のマリーナ・バイオテック(Marina Biotech)からのディラツ−(DiLa2)リポソーム、1,2−ジリノレイルオキシ−3−ジメチルアミノプロパン(DLin−DMA)、2,2−ジリノレイル−4−(2−ジメチルアミノエチル)−[1,3]−ジオキソラン(DLin−KC2−DMA)、およびMC3から形成されるものなどのリポソーム(その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20100324120号明細書);およびジャンセン・バイオテック株式会社(Janssen Biotech,Inc.)か
らのドキシル(DOXIL)(登録商標)などであるが、これに限定されるものではない、小分子薬剤を送達してもよいリポソームが挙げられる。
一実施形態では、本明細書に記載される医薬組成物としては、限定されることなく、以前記載され、インビトロおよびインビボにおけるオリゴヌクレオチド送達に適することが示されている、安定化プラスミド脂質粒子(SPLP:stablizied plasmid−lipid particle)または安定化核酸脂質粒子(SNALP:stabilized nucleic acid lipid particle)の合成から形成されるものなどのリポソームが挙げられる(全てその内容全体が本明細書に援用される、ウィラー(Wheeler)ら著、ジーン・セラピー(Gene Therapy.)、1999年、第6巻、p271〜281;ザング(Zhang)ら著、ジーン・セラピー(Gene Therapy.)、1999年、第6巻、p1438〜1447;ジェフズ(Jeffs)ら著、ファーマスーティカル・リサーチ(Pharm Res.)、2005年、第22巻、p362〜372;モリシー(Morrissey)ら著、ネイチャー・バイオテクノロジー(Nature Biotech.)、2005年、第2巻、p1002〜1007;ジマーマン(Zimmermann)ら著、ネイチャー(Nature)、2006年、第441巻、p111〜114;ヘイズ(Heyes)ら著、ジャーナル・オブ・コントロールド・リリース(J Contr Rel.)、2005年、第107巻、p276〜287;センプル(Semple)ら著、ネイチャー・バイオテクノロジー(Nat Biotechnol.)、2010年、第28巻、p172〜176;ジャッジ(Judge)ら著、ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション(J Clin Invest.)、2009年、第119巻、p661〜673;ド・フジュロル(deFougerolles)著、ヒューマン・ジーン・セラピー(Hum Gene Ther.)、2008年、第19巻、p125〜132;米国特許出願公開第20130122104号明細書を参照されたい)。ウィラー(Wheeler)らによる最初の製造方法は洗剤透析法であり、それは、後からジェフズ(Jeffs)らによって改良されて、自発的小胞形成法と称される。リポソーム製剤は、ポリヌクレオチドに加えて、3〜4つの脂質成分から構成される。一例として、リポソームは、ジェフズ(Jeffs)らによって記載されるように、55%のコレステロール、20%のジステロイルホスファチジルコリン(DSPC)、10%のPEG−S−DSG、および15%の1,2−ジオレイルオキシ−N,N−ジメチルアミノプロパン(DODMA)を含有し得るが、これに限定されるものではない。別の実施例として、特定のリポソーム製剤は、ヘイズ(Heyes)らによって記載されるように、48%のコレステロール、20%のDSPC、2%のPEG−c−DMA、および30%のカチオン性脂質を含有してもよいが、これに限定されるものではなく、カチオン性脂質は、1,2−ジステアルロキシ−N,N−ジメチルアミノプロパン(DSDMA)、DODMA、DLin−DMA、または1,2−ジリノレニルオキシ−3−ジメチルアミノプロパン(DLenDMA)であり得る。
いくつかの実施形態では、リポソーム製剤は、約約25.0%のコレステロール〜約40.0%のコレステロール、約30.0%のコレステロール〜約45.0%のコレステロール、約35.0%のコレステロール〜約50.0%のコレステロールおよび/または約48.5%のコレステロール〜約60%のコレステロールを含んでなってもよい。好ましい実施形態では、製剤は、28.5%、31.5%、33.5%、36.5%、37.0%、38.5%、39.0%、および43.5%からなる群から選択される、コレステロールの百分率を含んでなってもよい。いくつかの実施形態では、製剤は、約5.0%〜約10.0%のDSPCおよび/または約7.0%〜約15.0%のDSPCを含んでなってもよい。
一実施形態では、医薬組成物は、少なくとも1つの免疫原または任意のその他の目的の
ポリペプチドをコードしてもよい、ポリヌクレオチドを送達するために形成されてもよい、リポソームを含んでもよい。ポリヌクレオチドは、リポソームによってカプセル化されてもよく、および/またはそれは、次にリポソームによってカプセル化されてもよい水性コアに含まれてもよい(それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される。国際公開第2012031046号パンフレット、国際公開第2012031043号パンフレット、国際公開第2012030901号パンフレット、および国際公開第2012006378号パンフレット、および米国特許出願公開第20130189351号明細書、米国特許出願公開第20130195969号明細書、および米国特許出願公開第20130202684号明細書を参照されたい)。
別の実施形態では、リポソームは、標的化送達のために製剤化されてもよい。非限定的例として、リポソームは、肝臓への標的化送達のために製剤化されてもよい。標的化送達のために使用されるリポソームとしては、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130195967号明細書に記載されるリポソームが挙げられるが、これに限定されるものではなく、リポソームを製造する方法は、同明細書に記載される。
別の実施形態では、ポリヌクレオチドは、カチオン性水中油型エマルションに製剤化されてもよく、エマルション粒子は、油中子およびカチオン性脂質を含んでなり、それは分子をエマルション粒子に固着させるポリヌクレオチドと相互作用し得る(その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2012006380号パンフレットを参照されたい)。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、その中に親水性相が分散する、連続疎水性相を含んでなる、油中水型エマルションに製剤化されてもよい。非限定的例として、エマルションは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第201087791号パンフレットに記載される方法によって製造されてもよい。
別の実施形態では、脂質製剤は、少なくともカチオン性脂質、形質移入を促進してもよい脂質、および脂質部分に結合する親水性頭部基を含有する、少なくとも1つの脂質を含んでもよい(それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2011076807号パンフレットおよび米国特許出願公開第20110200582号明細書)。別の実施形態では、ポリヌクレオチドは、官能化脂質二重層間に架橋を有してもよい脂質小胞に製剤化されてもよい(その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20120177724号明細書を参照されたい)。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013086526号パンフレットに記載されるようなリポソームに製剤化されてもよい。ポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013086526号パンフレットに記載される、逆転pH勾配および/または最適化内部緩衝液組成物を使用して、リポソームにカプセル化されてもよい。
一実施形態では、医薬組成物は、ワシントン州ボスウェル(Bothell,WA)のマリーナ・バイオテック(Marina Biotech)からのディラツ−(DiLa2)リポソーム、ワシントン州ボスウェル(Bothell,WA)のマリーナ・バイオテック(Marina Biotech)からのスマーティクルズ(SMARTICLES)(登録商標)、中性DOPC(1,2−ジオレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン)ベースのリポソーム(例えば、卵巣がんのためのsiRNA送達(その内容全体が参照により本明細書に援用される、ランデン(Landen)ら著、キャンサ−・バイオロジー・アンド・セラピー(Cancer Biology&Therapy)、20
06年、第5巻、第12号、p1708〜1713)、およびイスラエル国(Israel)のクワイエット・セラピューティクス(Quiet Therapeutics)からのヒアルロナン被覆リポソームなどであるが、これに限定されるものではないリポソームに製剤化されてもよい。
一実施形態では、カチオン性脂質は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130090372号明細書に記載されるものなどの低分子量カチオン性脂質であってもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、官能化脂質二重層間に架橋を有してもよい脂質小胞に製剤化されてもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、カチオン性脂質を含んでなるリポソームに製剤化されてもよい。リポソームは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013006825号パンフレットに記載されるように1:1〜20:1である、RNA中のリン酸塩に対するカチオン性脂質中の窒素原子のモル比(N:P比)を有してもよい。別の実施形態では、リポソームは、20:1を超えまたは1:1未満のN:P比を有してもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、脂質−ポリカチオン複合体に製剤化されてもよい。脂質−ポリカチオン複合体の形成は、当該技術分野で公知の方法、および/またはその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20120178702号明細書に記載されるような方法によって達成されてもよい。非限定的例として、ポリカチオンとしては、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2012013326号パンフレットまたは米国特許出願公開第20130142818号明細書に記載される、ポリリジン、ポリオルニチンおよび/またはポリアルギニンおよびカチオン性ペプチドなどであるが、これに限定されるものではない、カチオン性ペプチドまたはポリペプチドが挙げられる。別の実施形態では、ポリヌクレオチドは、コレステロールまたはジオレオイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE)などであるが、これに限定されるものではない中性脂質をさらに含んでもよい、脂質−ポリカチオン複合体に製剤化されてもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、アミノアルコールリピドイドに製剤化されてもよい。本発明で使用されてもよいアミノアルコールリピドイドは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,450,298号明細書に記載される方法によって製剤化されてもよい。
リポソーム製剤は、カチオン性脂質成分、カチオン性脂質の飽和度、PEG化の性質、全ての成分の比率、およびサイズなどの生物物理学的パラメータの選択などによって影響を受けてもよいが、これに限定されるものではない。センプル(Semple)らによる一例(その内容全体が参照により本明細書に援用される、センプル(Semple)ら著、ネイチャー・バイオテクノロジー(Nature Biotech.)、2010年、第28巻、p172〜176)では、リポソーム製剤は、57.1%のカチオン性脂質、7.1%のジパルミトイルホスファチジルコリン、34.3%のコレステロール、および1.4%のPEG−c−DMAから構成された。別の例として、カチオン性脂質の組成を変更することで、様々な抗原提示細胞に、siRNAをより効果的に送達し得た(その内容全体が参照により本明細書に援用される、バシャ(Basha)ら著、モレキュラー・セラピー(MolTher.)、2011年、第19巻、p2186〜2200)。いくつかの実施形態では、リポソーム製剤は、約35〜約45%のカチオン性脂質、約40%〜約50%のカチオン性脂質、約50%〜約60%のカチオン性脂質および/または約55%〜約65%のカチオン性脂質を含んでなってもよい。いくつかの実施形態では、リポ
ソーム中の脂質とmRNAの比率は、約約5:1〜約20:1、約10:1〜約25:1、約15:1〜約30:1および/または少なくとも30:1であってもよい。
いくつかの実施形態では、脂質ナノ粒子(LNP:lipid nanoparticle)製剤中のPEGの比率が増大または低下されてもよく、および/またはPEG脂質の炭素鎖長がC14〜C18に改変されて、LNP製剤の薬物動態学および/または生体内分布が変化されてもよい。非限定的例として、LNP製剤は、カチオン性脂質、DSPC、およびコレステロールと比較して、約0.5%〜約3.0%、約1.0%〜約3.5%、約1.5%〜約4.0%、約2.0%〜約4.5%、約2.5%〜約5.0%および/または約3.0%〜約6.0%の脂質モル比のPEG−c−DOMGを含有してもよい。別の実施形態では、PEG−c−DOMGは、PEG−DSG(1,2−ジステアロイル−sn−グリセロール、メトキシポリエチレングリコール)、PEG−DMG(1,2−ジミリストイル−sn−グリセロール)および/またはPEG−DPG(1,2−ジパルミトイル−sn−グリセロール、メトキシポリエチレングリコール)などであるが、これに限定されるものではないPEG脂質で置換されてもよい。カチオン性脂質は、DLin−MC3−DMA、DLin−DMA、C12−200、およびDLin−KC2−DMAなどであるが、これに限定されるものではない、当該技術分野で公知の任意の脂質から選択されてもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2012170930号パンフレットに記載されるものなどの脂質ナノ粒子に製剤化されてもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドを含んでなる製剤は、少なくとも1つの脂質を含んでなってもよいナノ粒子である。脂質は、DLin−DMA、DLin−K−DMA、98N12−5、C12−200、DLin−MC3−DMA、DLin−KC2−DMA、DODMA、PLGA、PEG、PEG−DMG、PEG化脂質、およびアミノアルコール脂質から選択されてもよいが、これに限定されるものではない。別の態様では、脂質は、DLin−DMA、DLin−D−DMA、DLin−MC3−DMA、DLin−KC2−DMA、DODMA、およびアミノアルコール脂質などであるが、これに限定されるものではない、カチオン性脂質であってもよい。アミノアルコールカチオン性脂質は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130150625号明細書に記載される脂質であってもよく、および/またはそれに記載される方法によって製造されてもよい。非限定的例として、カチオン性脂質は、2−アミノ−3−[(9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ]−2−{[(9Z,2Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ]メチル}プロパン−1−オール(米国特許出願公開第20130150625号明細書の化合物1);2−アミノ−3−[(9Z)−オクタデク−9−エン−1−イルオキシ]−2−{[(9Z)−オクタデク−9−エン−1−イルオキシ]メチル}プロパン−1−オール(米国特許出願公開第20130150625号明細書の化合物2);2−アミノ−3−[(9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ]−2−[(オクチルオキシ)メチル]プロパン−1−オール(米国特許出願公開第20130150625号明細書の化合物3);および2−(ジメチルアミノ)−3−[(9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ]−2−{[(9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ]メチル}プロパン−1−オール(米国特許出願公開第20130150625号明細書の化合物4);またはそれらの任意の薬学的に許容可能な塩または立体異性体であってもよい。
一実施形態では、カチオン性脂質は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2012040184号パンフレット、国際公開第2011153
120号パンフレット、国際公開第2011149733号パンフレット、国際公開第2011090965号パンフレット、国際公開第2011043913号パンフレット、国際公開第2011022460号パンフレット、国際公開第2012061259号パンフレット、国際公開第2012054365号パンフレット、国際公開第2012044638号パンフレット、国際公開第2010080724号パンフレット、国際公開第201021865号パンフレット、国際公開第2008103276号パンフレット、国際公開第2013086373号パンフレット、および国際公開第2013086354号パンフレット、米国特許第7,893,302号明細書、米国特許第7,404,969号明細書、米国特許第8,283,333明細書、および米国特許第8,466,122号明細書、および米国特許出願公開第20100036115号明細書、米国特許出願公開第20120202871号明細書、米国特許出願公開第20130064894号明細書、米国特許出願公開第20130129785号明細書、米国特許出願公開第20130150625号明細書、米国特許出願公開第20130178541号明細書、および米国特許出願公開第20130225836号明細書に記載されるカチオン性脂質から選択されてもよいが、これに限定されるものではない。別の実施形態では、カチオン性脂質は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2012040184号パンフレット、国際公開第2011153120号パンフレット、国際公開第2011149733号パンフレット、国際公開第2011090965号パンフレット、国際公開第2011043913号パンフレット、国際公開第2011022460号パンフレット、国際公開第2012061259号パンフレット、国際公開第2012054365号パンフレット、国際公開第2012044638号パンフレット、および国際公開第2013116126号パンフレット、または米国特許出願公開第20130178541号明細書および米国特許出願公開第20130225836号明細書に記載される、式Aから選択されてもよいが、これに限定されるものではない。さらに別の実施形態では、カチオン性脂質は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2008103276号パンフレットの式CLI〜CLXXIX、米国特許第7,893,302号明細書の式CLI〜CLXXIX、米国特許第7,404,969号明細書の式CLI〜CLXXXXII、および米国特許出願公開第20100036115号明細書の式I〜VI、米国特許出願公開第20130123338号明細書の式Iから選択されてもよいが、これに限定されるものではない。非限定的例として、カチオン性脂質は、(20Z,23Z)−N,N−ジメチルノナコサ−20,23−ジエン−10−アミン、(17Z,20Z)−N,N−ジメミルヘキサコサ(dimemylhexacosa)−17,20−ジエン−9−アミン、(1Z,19Z)−N5N−ジメチルペンタコサ−16、19−ジエン−8−アミン、(13Z,16Z)−N,N−ジメチルドコサ−13,16−ジエン−5−アミン、(12Z,15Z)−N,N−ジメチルヘニコサ−12,15−ジエン−4−アミン、(14Z,17Z)−N,N−ジメチルトリコサ−14,17−ジエン−6−アミン、(15Z,18Z)−N,N−ジメチルテトラコサ−15,18−ジエン−7−アミン、(18Z,21Z)−N,N−ジメチルヘプタコサ−18,21−ジエン−10−アミン、(15Ζ,18Ζ)−Ν,Ν−ジメチルテトラコサ−15,18−ジエン−5−アミン、(14Z,17Z)−N,N−ジメチルトリコサ−14,17−ジエン−4−アミン、(19Z,22Z)−N,N−ジメイヒルオクタコサ(dimeihyloctacosa)−19,22−ジエン−9−アミン、(18Z,21Z)−N,N−ジメチルヘプタコサ−18,21−ジエン−8−アミン、(17Z,20Z)−N,N−ジメチルヘキサコサ−17,20−ジエン−7−アミン、(16Z,19Z)−N,N−ジメチルペンタコサ−16,19−ジエン−6−アミン、(22Z,25Z)−N,N−ジメチルヘントリアコンタ−22,25−ジエン−10−アミン、(21Z,24Z)−N,N−ジメチルトリアコンタ−21,24−ジエン−9−アミン、(18Z)−N,N−ジメチルヘプタコス(dimetylheptacos)−18−エン−10−アミン、(17Z)−N,N−ジメチルヘキサコス17−エン−9−アミン、(19Z,22Z)−N,N−ジメチルオクタコサ−19,22−ジエン−7
−アミン、N,N−ジメチルヘプタコサン−10−アミン、(20Z,23Z)−N−エチル−N−メチルノナコサ−20,23−ジエン−10−アミン、1−[(11Z,14Z)−1−ノニリコサ−11,14−ジエン−1−イル]ピロリジン、(20Z)−N,N−ジメチルヘプタコス−20−エン−10−アミン、(15Z)−N,N−ジメチルエプタコス(eptacos)−15−エン−10−アミン、(14Z)−N,N−ジメチルノナコス−14−エン−10−アミン、(17Z)−N,N−ジメチルノナコス−17−エン−10−アミン、(24Z)−N,N−ジメチルトリトリアコント−24−エン−10−アミン、(20Z)−N,N−ジメチルノナコス−20−エン−10−アミン、(22Z)−N,N−ジメチルヘントリアコント−22−エン−10−アミン、(16Z)−N,N−ジメチルペンタコス−16−エン−8−アミン、(12Z,15Z)−N,N−ジメチル−2−ノニルヘニコサ−12,15−ジエン−1−アミン、(13Z,16Z)−N,N−ジメチル−3−ノニルドコサ−13,16−ジエン−1−アミン、N,N−ジメチル−1−[(1S,2R)−2−オクチルシクロプロピル]エプタデカン(eptadecan)−8−アミン、1−[(1S,2R)−2−ヘキシルシクロプロピル]−N,N−ジメチルノナデカン−10−アミン、Ν,Ν−ジメチル−1−[(1S,2R)−2−オクチルシクロプロピル]ノナデカン−10−アミン、N,N−ジメチル−21−[(1S,2R)−2−オクチルシクロプロピル]ヘニコサン−10−アミン,Ν,Ν−ジメチル−1−[(1S,2S)−2−{[(1R,2R)−2−ペンチルシクロプロピル]メチル}シクロプロピル]ノナデカン−10−アミン,Ν,Ν−ジメチル−1−[(1S,2R)−2−オクチルシクロプロピル]ヘキサデカン−8−アミン、Ν,Ν−ジメチル−[(1R,2S)−2−ウンデシルシクロプロピル]テトラデカン−5−アミン、N,N−ジメチル−3−{7−[(1S,2R)−2−オクチルシクロプロピル]ヘプチル}ドデカン−1−アミン、1−[(1R,2S)−2−ヘプチルシクロプロピル]−Ν,Ν−ジメチルオクタデカン−9−アミン、1−[(1S,2R)−2−デシルシクロプロピル]−N,N−ジメチルペンタデカン−6−アミン、N,N−ジメチル−1−[(1S,2R)−2−オクチルシクロプロピル]ペンタデカン−8−アミン、R−N,N−ジメチル−1−[(9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ]−3−(オクチルオキシ)プロパン−2−アミン、S−N,N−ジメチル−1−[(9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ]−3−(オクチルオキシ)プロパン−2−アミン、1−{2−[(9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ]−1−[(オクチルオキシ)メチル]エチル}ピロリジン、(2S)−N,N−ジメチル−1−[(9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ]−3−[(5Z)−oct−5−en−1−イルオキシ]プロパン−2−アミン、1−{2−[(9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ]−1−[(オクチルオキシ)メチル]エチル}アゼチジン、(2S)−1−(ヘキシルオキシ)−N,N−ジメチル−3−[(9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ]プロパン−2−アミン、(2S)−1−(ヘプチルオキシ)−N,N−ジメチル−3−[(9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ]プロパン−2−アミン、Ν,Ν−ジメチル−1−(ノニルオキシ)−3−[(9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ]プロパン−2−アミン、Ν,Ν−ジメチル−1−[(9Z)−オクタデク−9−エン−1−イルオキシ]−3−(オクチルオキシ)プロパン−2−アミン;(2S)−N,N−ジメチル−1−[(6Z,9Z,12Z)−オクタデカ−6,9,12−トリエン−1−イルオキシ]−3−(オクチルオキシ)プロパン−2−アミン、(2S)−1−[(11Z,14Z)−イコサ−11,14−ジエン−1−イルオキシ]−N,N−ジメチル−3−(ペンチルオキシ)プロパン−2−アミン、(2S)−1−(ヘキシルオキシ)−3−[(11Z,14Z)−イコサ−11,14−ジエン−1−イルオキシ]−N,N−ジメチルプロパン−2−アミン、1−[(11Z,14Z)−イコサ−11,14−ジエン−1−イルオキシ]−Ν,Ν−ジメチル−3−(オクチルオキシ)プロパン−2−アミン、1−[(13Z,16Z)−ドコサ−13,16−ジエン−1−イルオキシ]−N,N−ジメチル−3−(オクチルオキシ
)プロパン−2−アミン、(2S)−1−[(13Z,16Z)−ドコサ−13,16−ジエン−1−イルオキシ]−3−(ヘキシルオキシ)−N,N−ジメチルプロパン−2−アミン、(2S)−1−[(13Z)−ドコス−13−エン−1−イルオキシ]−3−(ヘキシルオキシ)−N,N−ジメチルプロパン−2−アミン、1−[(13Z)−ドコス−13−エン−1−イルオキシ]−N,N−ジメチル−3−(オクチルオキシ)プロパン−2−アミン、1−[(9Z)−ヘキサデク−9−エン−1−イルオキシ]−N,N−ジメチル−3−(オクチルオキシ)プロパン−2−アミン、(2R)−N,N−ジメチル−H(1−メトイルオクチル(metoylo ctyl))オキシ]−3−[(9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ]プロパン−2−アミン、(2R)−1−[(3,7−ジメチルオクチル)オキシ]−N,N−ジメチル−3−[(9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イルオキシ]プロパン−2−アミン、N,N−ジメチル−1−(オクチルオキシ)−3−({8−[(1S,2S)−2−{[(1R,2R)−2−ペンチルシクロプロピル]メチル}シクロプロピル]オクチル}オキシ)プロパン−2−アミン、N,N−ジメチル−1−{[8−(2−オクリルシクロプロピル(oclylcyclopropyl))オクチル]オキシ}−3−(オクチルオキシ)プロパン−2−アミンおよび(11E,20Z,23Z)−N,N−ジメチルノナコサ−11,20,2−トリエン−10−アミン、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または立体異性体から選択されてもよい。
一実施形態では、脂質は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2012170889号パンフレットに記載されるものなどの切断可能な脂質であってもよい。
別の実施形態では、脂質は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130064894号明細書の式(I)などであるが、これに限定されるものではないカチオン性脂質であってもよい。
一実施形態では、カチオン性脂質は、当該技術分野で公知の方法、および/またはそれぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2012040184号パンフレット、国際公開第2011153120号パンフレット、国際公開第2011149733号パンフレット、国際公開第2011090965号パンフレット、国際公開第2011043913号パンフレット、国際公開第2011022460号パンフレット、国際公開第2012061259号パンフレット、国際公開第2012054365号パンフレット、国際公開第2012044638号パンフレット、国際公開第2010080724号パンフレット、国際公開第201021865号パンフレット、国際公開第2013086373号パンフレット、および国際公開第2013086354号パンフレットに記載されるような方法によって、合成されてもよい。
別の実施形態では、カチオン性脂質は、トリアルキルカチオン性脂質であってもよい。トリアルキルカチオン性脂質と、トリアルキルカチオン性脂質を製造して使用する方法との非限定的例は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013126803号パンフレットに記載される。
一実施形態では、ポリヌクレオチドのLNP製剤は、3%の脂質モル比でPEG−c−DOMGを含有してもよい。別の実施形態では、LNP製剤ポリヌクレオチドは、1.5%の脂質モル比でPEG−c−DOMGを含有してもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドの医薬組成物は、参照により本明細書に援用される、国際公開第2012099755号パンフレットに記載されるPEG化脂質の少なくとも1つを含んでもよい。
一実施形態では、LNP製剤は、PEG−DMG2000(1,2−ジミリストイル−sn−グリセロ−3−ホホエタノールアミン(phophoethanolamine)−N−[メトキシ(ポリエチレングリコール)−2000)を含有してもよい。一実施形態では、LNP製剤は、PEG−DMG2000、当該技術分野で公知のカチオン性脂質、および少なくとも1つの他の成分を含有してもよい。別の実施形態では、LNP製剤は、PEG−DMG2000、当該技術分野で公知のカチオン性脂質、DSPC、およびコレステロールを含有してもよい。非限定的例として、LNP製剤は、PEG−DMG2000、DLin−DMA、DSPC、およびコレステロールを含有してもよい。別の非限定的例として、LNP製剤は、2:40:10:48のモル比でPEG−DMG2000、DLin−DMA、DSPCおよびコレステロールを含有してもよい(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、ゲール(Geall)ら著、「自己増幅するRNAワクチンの非ウイルス性送達(Nonviral delivery of self−amplifying RNA vaccines)」、2012年、米国科学アカデミー紀要(PNAS)、PMID:22908294を参照されたい)。
一実施形態では、LNP製剤は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2011127255号パンフレットまたは国際公開第2008103276号パンフレットに記載される方法によって製剤化されてもよい。非限定的例として、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2011127255号パンフレットおよび/または国際公開第2008103276号パンフレットに記載されるようにしてLNP製剤中でカプセル化されてもよい。
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20120207845号明細書に記載されるような非経口手段によって送達されるナノ粒子に製剤化されてもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130156845号明細書または国際公開第2013093648号パンフレットまたは国際公開第2012024526号パンフレットに記載される方法によって製造される脂質ナノ粒子に製剤化されてもよい。
本明細書に記載される脂質ナノ粒子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130164400号明細書に記載されるシステムおよび/または方法によって、絶対無菌環境内で製造されてもよい。
一実施形態では、LNP製剤は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,492,359号明細書に記載される、核酸−脂質粒子などのナノ粒子に製剤化されてもよい。非限定的例として、脂質粒子は、1つまたは複数の活性剤または治療薬;粒子中に存在する約50モル%〜約85モル%の総脂質を含んでなる1つまたは複数のカチオン性脂質;粒子中に存在する約13モル%〜約49.5モル%の総脂質を含んでなる1つまたは複数の非カチオン性脂質;および粒子中に存在する約0.5モル%〜約2モル%の総脂質を含んでなる、粒子の凝集を阻害する1つまたは複数の複合脂質を含んでなってもよい。ナノ粒子中の核酸は、本明細書に記載されおよび/または当該技術分野で公知のポリヌクレオチドであってもよい。
一実施形態では、LNP製剤は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2011127255号パンフレットまたは国際公開第2008103276号パンフレットに記載される方法によって製剤化されてもよい。非限定的例として
、本明細書に記載される修飾RNAは、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2011127255号パンフレットおよび/または国際公開第2008103276号パンフレットに記載されるようにしてLNP製剤中でカプセル化されてもよい。
一実施形態では、本明細書に記載されるLNP製剤は、ポリカチオン性組成物を含んでなってもよい。非限定的例として、ポリカチオン性組成物は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20050222064号明細書の式1〜60から選択されてもよい。別の実施形態では、インビボおよび/またはインビトロで、本明細書に記載される修飾RNAを送達するために、ポリカチオン性組成物を含んでなるLNP製剤が使用されてもよい。
一実施形態では、本明細書に記載されるLNP製剤は、透過性増強剤分子をさらに含んでなってもよい。非限定的透過性増強分子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20050222064号明細書に記載される。
一実施形態では、医薬組成物は、ワシントン州ボスウェル(Bothell,WA)のマリーナ・バイオテック(Marina Biotech)からのディラツ−(DiLa2)リポソーム、ワシントン州ボスウェル(Bothell,WA)のマリーナ・バイオテック(Marina Biotech)からのスマーティクルズ(SMARTICLES)(登録商標)、中性DOPC(1,2−ジオレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン)ベースのリポソーム(例えば、卵巣がんのためのsiRNA送達(その内容全体が参照により本明細書に援用される、ランデン(Landen)ら著、キャンサ−・バイオロジー・アンド・セラピー(Cancer Biology&Therapy)、2006年、第5巻、第12号、p1708〜1713))、およびイスラエル国(Israel)のクワイエット・セラピューティクス(Quiet Therapeutics)からのヒアルロナン被覆リポソームなどであるが、これに限定されるものではないリポソームに製剤化されてもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第2012060293号明細書に記載されるような、凍結乾燥ゲル相リポソーム組成物に製剤化されてもよい。
ナノ粒子製剤は、炭水化物担体およびポリヌクレオチドを含んでなる炭水化物ナノ粒子であってもよい。非限定的例として、炭水化物担体としては、無水物修飾フィトグリコーゲンまたはグリコーゲンタイプの物質、フトグリコーゲン(phtoglycogen)オクテニルコハク酸、フィトグリコーゲンβ−デキストリン、無水物修飾フィトグリコーゲンβ−デキストリンが挙げられるが、これに限定されるものではない(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2012109121号パンフレットを参照されたい)。
本発明のナノ粒子製剤は、粒子の送達を改善するために、界面活性剤またはポリマーで被覆されてもよい。一実施形態では、ナノ粒子は、PEGコーティングなどであるが、これに限定されるものではない、親水性コーティングで、および/または中性表面電荷を有するコーティングで、被覆されてもよい。親水性コーティングは、中枢神経系内で、ポリヌクレオチドなどであるが、これに限定されるものではない、より大きなペイロードがあるナノ粒子を送達するのを促進してもよい。非限定的例として、親水性コーティングを含んでなるナノ粒子、およびこのようなナノ粒子を製造する方法は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130183244号明細書に記載される。
一実施形態では、本発明の脂質ナノ粒子は、親水性ポリマー粒子であってもよい。親水性ポリマー粒子および親水性ポリマー粒子を製造する方法の非限定的例は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130210991号明細書に記載される。
別の実施形態では、本発明の脂質ナノ粒子は、疎水性ポリマー粒子であってもよい。
脂質ナノ粒子製剤は、迅速排除脂質ナノ粒子(reLNP:rapidly eliminated lipid nanoparticle)として知られている生分解性カチオン性脂質によって、カチオン性脂質を置換することで、改良されてもよい。DLinDMA、DLin−KC2−DMA、およびDLin−MC3−DMAなどであるが、これに限定されるものではない、イオン化可能カチオン性脂質は、血漿および組織内に経時的に蓄積内にして、毒性の潜在的な供給源になってもよいことが示されている。迅速排除脂質の迅速な代謝は、ラットにおいて、脂質ナノ粒子の耐容性および治療指数を1mg/kg用量から10mg/kg用量に一桁分改善し得る。酵素分解されるエステル結合の包含は、カチオン性成分の分解および代謝プロファイルを改善し得る一方で、なおもreLNP製剤の活性を保つ。エステル結合は、脂質鎖の内部に位置し得、またはそれは、脂質鎖の端末側終端に位置してもよい。内部エステル結合は、脂質鎖中の任意の炭素を置換してもよい。
一実施形態では、内部エステル結合は、飽和炭素のいずれの側に位置してもよい。
一実施形態では、免疫応答は、ナノ化学種、ポリマー、および免疫原を含んでもよい脂質ナノ粒子を送達することで引き起こされてもよい(それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20120189700号明細書および国際公開第2012099805号パンフレット)。ポリマーは、ナノ化学種をカプセル化し、またはナノ化学種を部分的にカプセル化してもよい。免疫原は、本明細書に記載される、組換えタンパク質、修飾RNAおよび/またはポリヌクレオチドであってもよい。一実施形態では、脂質ナノ粒子は、病原体に対するワクチンなどであるが、これに限定されるものではない、ワクチンで使用するために製剤化されてもよい。
脂質ナノ粒子は操作されて、脂質ナノ粒子が粘膜関門を透過してもよいように、粒子の表面性質が変化されてもよい。粘膜関門を透過する脂質ナノ粒子、および粘液が位置する領域は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/027077号明細書(代理人整理番号M030.20)の例えば段落[000491]〜[000501]に記載される。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、限定されることなく、英国ロンドン(London,United Kingdom)のサイレンス・セラピューティクス(Silence Therapeutics)からのアツプレックス(ATUPLEX)(商標)システム、DACCシステム、DBTCシステム、およびその他のsiRNA−リポプレックス技術;マサチューセッツ州ケンブリッジ(Cambridge,MA)のステムジェント(STEMGENT)(登録商標)からのステムフェクト(STEMFECT)(商標);およびポリエチレンイミン(PEI)またはプロタミンベースの核酸酸の標的化送達および非標的化送達(全てその内容全体が参照により本明細書に援用される、アレク(Aleku)ら著、キャンサー・リサーチ(Cancer Res.)、2008年、第68巻、p9788〜9798;ストルンベルグ(Strumberg)ら著、インターナショナル・ジャーナル・オブ・クリニカル・ファーマコロジー・アンド・セラピューティクス(Int J Clin Pharmacol Ther)、2012年、第50巻、p76〜78;サンテル(Santel)ら著、ジーン・セラピー(Gene Ther)、2006年、第13巻、p1222〜1234;サンテル(Santel)ら著
、ジーン・セラピー(Gene Ther)、2006年、第13巻、p1360〜1370;グートビア(Gutbier)ら著、パルモナリー・ファーマコロジー・アンド・セラピューティクス(Pulm Pharmacol.Ther.)、2010年、第23巻、p334〜344;カウフマン(Kaufmann)ら著、マイクロバスキュラー・リサーチ(Microvasc Res)、2010年、第80巻、p286〜293;ヴァイデ(Weide)ら著、ジャーナル・オブ・イムノセラピー(J Immunother.)、2009年、第32巻、p498〜507;ヴァイデ(Weide)ら著、ジャーナル・オブ・イムノセラピー(J Immunother.)、2008年、第31巻、p180〜188;パスコロ(Pascolo)著、エキスパート・オピニオン・オン・バイオロジカル・セラピー(Expert Opin.Biol.Ther.)、第4巻、p1285〜1294;フォティン−・ムレチェク(Fotin−Mleczek)ら著、2011年、ジャーナル・オブ・イムノセラピー(J.Immunother.)、第34巻、p1〜15;ソン(Song)ら著、ネイチャー・バイオテクノロジー(Nature Biotechnol.)、2005年、第23巻、p709〜717ピア(Peer)ら著、米国科学アカデミー紀要(Proc Natl Acad Sci USA.)、2007年、第6号、第104巻、p4095〜4100;ド・フジュロル(deFougerolles)著、ヒューマン・ジーン・セラピー(Hum Gene Ther.)、2008年、第19巻、p125〜132)などのリポプレックスとして製剤化される。
一実施形態では、このような製剤はまた、組成物がインビボで、肝実質細胞、免疫細胞、腫瘍細胞、内皮細胞、抗原提示細胞、および白血球を含むが、これに限定されるものではない異なる細胞型を受動的にまたは能動的に対象とするように、構築されまたは改変されてもよい。(全てその内容全体が参照により本明細書に援用される、アキンク(Akinc)ら著、モレキュラー・セラピー(Mol Ther.)、2010年、第18巻、p1357〜1364ソン(Song)ら著、ネイチャー・バイオテクノロジー(Nat
Biotechnol.)、2005年、第23巻、p709〜717ジャッジ(Judge)ら著、ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション(J Clin
Invest.)、2009年、第119巻、p661〜673;カウフマン(Kaufmann)ら著、マイクロバスキュラー・リサーチ(Microvasc Res)、2010年、第80巻、p286〜293;サンテル(Santel)ら著、ジーン・セラピー(Gene Ther)、2006年、第13巻、p1222〜1234;サンテル(Santel)ら著、ジーン・セラピー(Gene Ther)、2006年、第13巻、p1360〜1370;グートビア(Gutbier)ら著、パルモナリー・ファーマコロジー・アンド・セラピューティクス(Pulm Pharmacol.Ther.)、2010年、第23巻、p334〜344;バシャ(Basha)ら著、モレキュラー・セラピー(Mol Ther.)、2011年、第19巻、p2186〜2200;フェンスケ(Fenske)およびキュリス(Cullis)、エキスパート・オピニオン・オン・ドラッグ・デリバリー(Expert Opin Drug Deliv.)、2008年、第5号、p25〜44;ピア(Peer)ら著、サイエンス(Science.)、2008年、第319巻、p627〜630;ピア(Peer)およびリーバーマン(Lieberman)、ジーン・セラピー(Gene Ther.)2011年、第18巻、p1127〜1133)。製剤の肝細胞への受動的標的化の一例としては、アポリポタンパク質Eと結合して、インビボでこれらの製剤の肝実質細胞への結合および取り込みを促進することが示されている、DLin−DMA、DLin−KC2−DMAおよびDLin−MC3−DMAベースの脂質ナノ粒子製剤が挙げられる(その内容全体が参照により本明細書に援用される、アキンク(Akinc)ら著、モレキュラー・セラピー(Mol Ther.)、2010年、第18巻、p1357〜1364)。製剤はまた、それらの表面上の異なるリガンドの発現を通じて選択的に標的化され得、それは葉酸、トランスフェリン、N−アセチルガラクトサミン(GalNAc)、および抗体標
的化アプローチによって例示されるが、それによって限定されない(全てその内容全体が参照により本明細書に援用される、コルハトカル(Kolhatkar)ら著、カレント・ドラッグ・ディスカバリー・テクノロジー(Curr Drug Discov Technol.)、2011年、第8巻、p197〜206;ムサッキオ(Musacchio)およびトーチリン(Torchilin)、フロンティアズ・イン・バイオサイエンス(Front Biosci.)、2011年、第16巻、p1388〜1412;ユー(Yu)ら著、モレキュラー・メンブレン・バイオロジー(Mol Membr Biol.)、2010年、第27巻、p286〜298;パティル(Patil)ら著、クリティカル・レビューズ・イン・セラピューティック・ドラッグ・キャリアー・システムズ(Crit Rev Ther Drug Carrier Syst.)、2008年、第25巻、p1〜61;ブノワ(Benoit)ら著、バイオモレキュールズ(Biomacromolecules.)、2011年、第12巻、p2708〜2714;チャオ(Zhao)ら著、エキスパート・オピニオン・オン・ドラッグ・デリバリー(Expert Opin Drug Deliv.)、2008年、第5巻、p309〜319;アキンク(Akinc)ら著、モレキュラー・セラピー(Mol Ther.)、2010年、第18巻、p1357〜1364;スリニバサン(Srinivasan)ら著、メソッズ・イン・モレキュラー・バイオロジー(Methods Mol Biol.)、2012年、第820巻、p105〜116;ベン・アリ(Ben−Arie)ら著、メソッズ・イン・モレキュラー・バイオロジー(Methods Mol Biol.)、2012年、第757巻、p497〜507;ピア(Peer)著、ジャーナル・オブ・コントロールド・リリース(J Control Release.)、2010年、第20巻、p63〜68;ピア(Peer)ら著、米国科学アカデミー紀要(Proc Natl Acad Sci USA.)、2007年、第104巻、p4095〜4100;キム(Kim)ら著、メソッズ・イン・モレキュラー・バイオロジー(Methods Mol Biol.)、2011年、第721巻、p339〜353;スブラマニャ(Subramanya)ら著、モレキュラー・セラピー(Mol Ther.)、2010年、第18巻、p2028〜2037;ソン(Song)ら著、ネイチャー・バイオテクノロジー(Nat Biotechnol.)、2005年、第23巻、p709〜717ピア(Peer)ら著、サイエンス(Science.)、2008年、第319巻、p627〜630;ピア(Peer)およびリーバーマン(Lieberman)、ジーン・セラピー(Gene Ther.)2011年、第18巻、p1127〜1133)。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、固体脂質ナノ粒子として製剤化される。固体脂質ナノ粒子(SLN:solid lipid nanoparticle)は、10〜1000nmの平均直径を有する球状であってもよい。SLNは固体脂質コアマトリックスを有し、それは親油性分子を可溶化し得、界面活性剤および/または乳化剤によって安定化されてもよい。さらなる実施形態では、脂質ナノ粒子は、自己組織化脂質−ポリマーナノ粒子であってもよい。(その内容全体が参照により本明細書に援用される、ザング(Zhang)ら著、エーシ−エス・ナノ(ACS Nano)、2008年、第2巻、第8号、p1696〜1702を参照されたい)。非限定的例として、SLNは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013105101号パンフレットに記載されるSLNであってもよい。別の非限定的例として、SLNは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013105101号パンフレットに記載される方法または工程によって生成されてもよい。
リポソーム、リポプレックス、または脂質ナノ粒子は、ポリヌクレオチドが誘導するタンパク質生成の効率を改善するために使用されてもよいが、それはこれらの製剤が、ポリヌクレオチドによる細胞形質移入を増大できてもよく、および/またはコード化タンパク質の翻訳を増大できてもよいためである。このような一実施例は、脂質カプセル化の使用
を伴って、ポリプレックスプラスミドDNAの効果的な全身送達を可能にする。(その内容全体が参照により本明細書に援用される、ヘイズ(Heyes)ら著、モレキュラー・セラピー(Mol Ther.)、2007年、第15巻、p713〜720)。リポソーム、リポプレックス、または脂質ナノ粒子はまた、ポリヌクレオチドの安定性を増大させるために使用されてもよい。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、放出制御および/または標的化送達のために製剤化され得る。本明細書の用法では、「放出制御」は、特定の放出パターンと一致して、治療成績をもたらす、医薬組成物または化合物放出プロファイルを指す。一実施形態では、ポリヌクレオチドは、本明細書に記載される、および/または放出制御および/または標的化送達技術分野で公知の、送達剤内にカプセル化されてもよい。本明細書の用法では、「カプセル化する」という用語は、封入し、取り囲みまたは包むことを意味する。本発明の製剤化合物に関して、カプセル化は、実質的、完全または部分的であってもよい。「実質的にカプセル化された」という用語は、少なくとも50、60、70、80、85、90、95、96、97、98、99、99.9、99.9%を超える、または99.999%を超える本発明の医薬組成物または化合物が、送達剤内に、封入され、取り囲まれまたは包まれてもよいことを意味する。「部分的カプセル化」は、本発明の医薬組成物または化合物の10、10、20、30、40未満、50以下が、送達剤内に、封入され、取り囲まれまたは包まれてもよいことを意味する。有利なことに、カプセル化は、蛍光および/または電子顕微鏡写真を使用して、本発明の医薬組成物または化合物の漏出または活性を測定することで、判定されてもよい。例えば、少なくとも1、5、10、20、30、40、50、60、70、80、85、90、95、96、97、98、99、99.9、99.99または99.99%を超える本発明の医薬組成物または化合物が、送達剤内にカプセル化される。
一実施形態では、放出制御製剤としては、三元ブロック共重合体が挙げられるが、これに限定されるものではない。非限定的例として、製剤は、2つの異なるタイプの三元ブロック共重合体を含んでもよい(それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2012131104号パンフレットおよび国際公開第2012131106号パンフレット)。
別の実施形態では、ポリヌクレオチドは、脂質ナノ粒子または迅速排除脂質ナノ粒子内にカプセル化されてもよく、次に、脂質ナノ粒子または迅速排除脂質ナノ粒子は、本明細書に記載されおよび/または当該技術分野で公知のポリマー、ハイドロゲルおよび/または外科用シーラント内にカプセル化されてもよい。非限定的例として、ポリマー、ハイドロゲルまたは外科用シーラントは、PLGA;酢酸ビニルエチレン(EVAc);ポロキサマー;フロリダ州アラチュア(Alachua,FL)のナノセラピューティクス株式会社(Nanotherapeutics,Inc.)からのゲルサイト(GELSITE)(登録商標);カリフォルニア州サンディエゴ(San Diego CA)のハロザイム・セラピューティクス(Halozyme Therapeutics)からのハイレネックス(HYLENEX)(登録商標);ジョージア州コーネリア(Cornelia,GA)のエチコン株式会社(Ethicon Inc.)からのフィブリノーゲンポリマーなどの外科用シーラント;イリノイ州ディアフィールド(Deerfield,IL)のバクスター・インターナショナル株式会社(Baxter International,Inc)からのティセル(TISSELL)(登録商標);PEGベースのシーラント;およびイリノイ州ディアフィールド(Deerfield,IL)のバクスター・インターナショナル株式会社(Baxter International,Inc)からのコシール(COSEAL)(登録商標)であってもよい。
別の実施形態では、脂質ナノ粒子は、対象への注射時にゲルを形成してもよい、当該技
術分野で公知の任意のポリマー内にカプセル化されてもよい。別の非限定的例として、脂質ナノ粒子は、生分解性であってもよい、ポリマーマトリックス内にカプセル化されてもよい。
一実施形態では、放出制御および/または標的化送達のためのポリヌクレオチド製剤は、少なくとも1つの放出制御コーティングもまた含んでもよい。放出制御コーティングとしては、オパドライ(OPADRY)(登録商標)、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ユードラジット・アールエル(EUDRAGIT RL)(登録商標)、ユードラジット・アールエス(EUDRAGIT RS)(登録商標)、およびエチルセルロース水性分散体(アクアコート(AQUACOAT)(登録商標)およびシュアリース(SURELEASE)(登録商標))などのセルロース誘導体が挙げられるが、これに限定されるものではない。放出制御および/または標的化送達製剤は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/027077号明細書に記載され、製剤の非限定的例は、段落[000515]〜[000519]にある。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、アキューリンズ(ACCURINS)(商標)を含む治療用ナノ粒子内に、カプセル化されてもよい。治療用ナノ粒子は、本明細書に記載される方法によって、およびその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/027077号明細書(代理人整理番号M030.20)の段落[000519]〜[000551]などであるが、これに限定されるものではない、当該技術分野で公知の方法によって、製剤化されてもよい。一実施例として、治療用ナノ粒子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/027077号明細書(代理人整理番号M030.20)の段落[000531]〜[000533]中などに記載されるものなどの徐放ナノ粒子であってもよい。
一実施形態では、本発明のナノ粒子は、ポリマーマトリックスを含んでなってもよい。非限定的例として、ナノ粒子は、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリ酸無水物、ポリヒドロキシ酸、ポリプロピルフメラート(polypropylfumerates)、ポリカプロラクトン、ポリアミド、ポリアセタール、ポリエーテル、ポリエステル、ポリ(オルトエステル)、ポリシアノアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、ポリホスファゼン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリシアノアクリル酸、ポリ尿素、ポリスチレン、ポリアミン、ポリリジン、ポリ(エチレンイミン)、ポリ(セリンエステル)、ポリ(L−ラクチド−コ−L−リジン)、ポリ(4−ヒドロキシ−L−プロリンエステル)またはそれらの組み合わせなどであるが、これに限定されるものではない、2つ以上のポリマーを含んでなってもよい。
一実施形態では、治療用ナノ粒子は、ジブロック共重合体を含んでなる。一実施形態では、ジブロック共重合体は、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリ酸無水物、ポリヒドロキシ酸、ポリプロピルフメラート(polypropylfumerates)、ポリカプロラクトン、ポリアミド、ポリアセタール、ポリエーテル、ポリエステル、ポリ(オルトエステル)、ポリシアノアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、ポリホスファゼン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリシアノアクリル酸、ポリ尿素、ポリスチレン、ポリアミン、ポリリジン、ポリ(エチレンイミン)、ポリ(セリンエステル)、ポリ(L−ラクチド−コ−L−リジン)、ポリ(4−ヒドロキシ−L−プロリンエステル)またはそれらの組み合わせなどであるが、これに限定されるものではない、ポリマーと組み合わされたPEGを含んでもよい。別の実施形態では、ジブロック共重合体は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、欧州特許出願第 号明細書に記載
されるジブロック共重合体を含んでなってもよい。さらに別の実施形態では、ジブロック共重合体は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013120052号パンフレットに記載されるものなどの高度Xジブロック共重合体であってもよい。
さらに別の非限定的例では、脂質ナノ粒子は、ブロック共重合体PEG−PLGA−PEGを含んでなる(例えば、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、熱感受性のハイドロゲル(PEG−PLGA−PEG)が、TGF−β1遺伝子送達ビヒクルとして使用される、リー(Lee)ら著、「Tgf−β1遺伝子送達ビヒクルとしての熱感受性ハイドロゲルは糖尿病性創傷治癒を促進する(Thermosensitive Hydrogel as a Tgf−β1 Gene Delivery Vehicle Enhances Diabetic Wound Healing.)」、ファーマスーティカル・リサーチ(Pharmaceutical Research)、2003年、第20巻、第12号、p1995〜2000;制御される遺伝子送達系として使用される、リー(Li)ら著、「熱感受性生分解性ハイドロゲルベースの制御される遺伝子送達系(Controlled Gene Delivery System Based on Thermosensitive Biodegradable Hydrogel.)」、ファーマスーティカル・リサーチ(Pharmaceutical Research)、2003年、第20巻、第6号、p884〜888;およびチャン(Chang)ら著、「非イオン両親媒性生分解性PEG−PLGA−PEG共重合体はラット骨格筋内の遺伝子送達効率を高める(Non−ionic amphiphilic biodegradable PEG−PLGA−PEG copolymer
enhances gene delivery efficiency in rat skeletal muscle.)」ジャーナル・オブ・コントロールド・リリース(J Controlled Release.)、2007年、第118巻、p245〜253を参照されたい)。本発明のポリヌクレオチドは、PEG−PLGA−PEGブロック共重合体を含んでなる、脂質ナノ粒子に製剤化されてもよい。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、合成ナノキャリア内にカプセル化されてもよい。合成ナノキャリアは、本明細書に記載される方法によって、およびその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/027077号明細書(代理人整理番号M030.20)の段落[000552]〜[000563]などであるが、これに限定されるものではない、当該技術分野で公知の方法によって、製剤化されてもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、両性イオン性脂質内にカプセル化され、それと結合され、および/またはそれと会合されてもよい。両性イオン性脂質および両性イオン性脂質を使用する方法の非限定的例は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130216607号明細書に記載される。一態様では、両性イオン性脂質は、本明細書に記載されるリポソームおよび脂質ナノ粒子中で使用されてもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130197100号明細書に記載されるようなコロイドナノキャリアに製剤化されてもよい。
一実施形態では、ナノ粒子は、経口投与のために、最適化されてもよい。ナノ粒子は、キトサンまたはその誘導体などであるが、これに限定されるものではない、少なくとも1つのカチオン性生体高分子を含んでなってもよい。非限定的例として、ナノ粒子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第2012028234
3号明細書に記載される方法によって、製剤化されてもよい。
いくつかの実施形態では、LNPは、脂質KL52(その内容全体が参照により本明細書に明示的に援用される、米国特許出願公開第2012/0295832号明細書で開示されるアミノ脂質)を含んでなる。LNP投与の活性および/または安全性(ALT/AST、白血球数およびサイトカイン誘導の1つまたは複数を調べることで測定される)が、このような脂質の組み込みによって改善されてもよい。KL52を含んでなるLNPは、静脈内で、および/または1回または複数回で、投与されてもよい。いくつかの実施形態では、KL52を含んでなるLNPの投与は、MC3を含んでなるLNPと比較して、均等なまたは改善されたmRNAおよび/またはタンパク質発現をもたらす。
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、より小型のLNPを使用して送達されてもよい。このような粒子は、0.1μm未満、1.0μm未満、5μm未満、10μm未満、15μm未満、20μm未満、25μm未満、30μm未満、35μm未満、40μm未満、50μm未満、55μm未満、60μm未満、65μm未満、70μm未満、75μm未満、80μm未満、85μm未満、90μm未満、95μm未満、100μm未満、125μm未満、150μm未満、175μm未満、200μm未満、225μm未満、250μm未満、275μm未満、300μm未満、325μm未満、350μm未満、375μm未満、400μm未満、425μm未満、450μm未満、475μm未満、500μm未満、525μm未満、550μm未満、575μm未満、600μm未満、625μm未満、650μm未満、675μm未満、700μm未満、725μm未満、750μm未満、775μm未満、800μm未満、825μm未満、850μm未満、875μm未満、900μm未満、925μm未満、950μm未満、975μm未満などであるが、これに限定されるものではない、0.1μm未満から100nmまでの直径を含んでなってもよい。
別の実施形態では、ポリヌクレオチドは、約1nm〜約100nm、約1nm〜約10nm、約1nm〜約20nm、約1nm〜約30nm、約1nm〜約40nm、約1nm〜約50nm、約1nm〜約60nm、約1nm〜約70nm、約1nm〜約80nm、約1nm〜約90nm、約5nm〜約100nm、約5nm〜約10nm、約5nm〜約20nm、約5nm〜約30nm、約5nm〜約40nm、約5nm〜約50nm、約5nm〜約60nm、約5nm〜約70nm、約5nm〜約80nm、約5nm〜約90nm、約10〜約50nM、約20〜約50nm、約30〜約50nm、約40〜約50nm、約20〜約60nm、約30〜約60nm、約40〜約60nm、約20〜約70nm、約30〜約70nm、約40〜約70nm、約50〜約70nm、約60〜約70nm、約20〜約80nm、約30〜約80nm、約40〜約80nm、約50〜約80nm、約60〜約80nm、約20〜約90nm、約30〜約90nm、約40〜約90nm、約50〜約90nm、約60〜約90nmおよび/または約70〜約90nmの直径を含んでなってもよい、より小型のLNPを使用して送達されてもよい。
いくつかの実施形態では、このようなLNPは、マイクロ流体ミキサーを含んでなる方法を使用して合成される。代表的マイクロ流体ミキサーとしては、オーストリア国アラーハイリゲン・バイ・ヴィルドン(Allerheiligen bei Wildon,Austria)のマイクロイノバ(Microinnova)によって製造されるものを含むが、これに限定されるものではないスリット・インターデジタル・マイクロミキサー;および/またはねじれ形ヘリンボーンマイクロミキサー(SHM:staggered herringbone micromixer)、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、(ジガルトセブ,I.V.(Zhigaltsev,I.V.)ら著、「ミリ秒マイクロ流体混合を使用した水性およびトリグリセリドコアがある限界寸法脂質ナノ粒子システムのボトムアップ設計および合成(Bottom−up de
sign and synthesis of limit size lipid nanoparticle systems with aqueous and triglyceride cores using millisecond microfluidic mixing)」、(ラングミュア(Langmuir.)、2012年、第28巻、p3633〜40;ベリボー,N.M.(Belliveau,N.M.)ら著、「siRNAのインビボ送達のための非常に強力な限界寸法脂質ナノ粒子のマイクロ流体合成(Microfluidic synthesis of highly potent limit−size lipid nanoparticles for
in vivo delivery of siRNA)」、モレキュラー・セラピー・ニュークレイック・アシッズ(Molecular Therapy−Nucleic
Acids.)、2012年、1:e37;チェン,D.(Chen,D.)ら著,「制御されるマイクロ流体製剤によって可能になる強力なsiRNA含有脂質ナノ粒子の迅速な発見(Rapid discovery of potent siRNA−containing lipid nanoparticles enabled by controlled microfluidic formulation)」米国化学会誌(J Am Chem Soc.)、2012年、第134巻、第16号、p6948〜51)が挙げられるが、これに限定されるものではない。いくつかの実施形態では、SHMを含んでなるLNPを生成する方法は、少なくとも2つの投入ストリームを混合するステップをさらに含んでなり、混合は、微細構造誘導性カオス的移流(MICA:microstructure−induced chaotic advection)によって起こる。この方法によって、流体ストリームはヘリンボーンパターンで存在するチャネルを通過して、回転流が引き起こされて流体は互いの周辺に折りたたまれる。この方法はまた、表面が、流体循環中の方向を変化させることを特徴とする、流体混合のための表面を含んでなってもよい。SHMを使用してLNPを生成する方法としては、それぞれその内容全体が参照により本明細書に明示的に援用される、米国特許出願公開第2004/0262223号明細書および米国特許出願公開第2012/0276209号明細書で開示されるものが挙げられる。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、ドイツ国マインツ(Mainz Germany)のマイクロ技術研究所(Institut fuer Mikrotechnik Mainz GmbH)からのスリット櫛形微細構造ミキサー(SIMM−V2:Slit Interdigital Microstructured Mixer)または標準スリット櫛形微細構造ミキサー(SSIMM:Standard Slit
Interdigital Micro Mixer)またはキャタピラ(CPMM)または衝突ジェット(IJMM:Impinging−jet))などであるが、これに限定されるものではない、マイクロミキサーを使用して生成される、脂質ナノ粒子に製剤化されてもよい。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、マイクロ流体技術を使用して生成されてもよい、脂質ナノ粒子に製剤化されてもよい。(それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、ジョージM.ホワイトサイド(George M.Whitesides)著、「マイクロ流体工学の起源と未来(The Origins and the Future of Microfluidics.)」、ネイチャー(Nature)、2006年、第442巻、p368〜373;およびアブラハム(Abraham)ら著、「マイクロチャネルのためのカオスミキサー(Chaotic Mixer for Microchannels.)」、サイエンス(Science)、2002年、第295号、p647〜651を参照されたい。非限定的例として、制御されるマイクロ流体の製剤化は、低レイノルズ数でマイクロチャネル中の定常圧力駆動流のストリームを混合する受動的方法を含む(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、アブラハム(Abraham)ら著、「マイクロチャネルのためのカオスミキサー(C
haotic Mixer for Microchannels.)」、サイエンス(Science)、2002年、第295号、p647〜651を参照されたい)。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、マサチューセッツ州ホリストン(Holliston,MA)のハーバードアパレタス(Harvard Apparatus)または英国ロイストン(Royston,UK)のドロマイト・マイクロフルイディクス(Dolomite Microfluidics)からのものなどであるが、これに限定されるものではない、マイクロミキサーチップを使用して生成される脂質ナノ粒子に製剤化されてもよい。マイクロミキサーチップは、分割および再結合機序による、2つ以上の流体ストリームの迅速な混合のために、使用され得る。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013063468号パンフレットまたは米国特許第8,440,614号明細書に記載される薬剤封入微小球を使用する送達のために製剤化されてもよい。微小球は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013063468号パンフレットに記載される、式、(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)または(VI)の化合物を含んでなってもよい。別の態様では、アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド、脂質(APPL)は、本発明のポリヌクレオチドを細胞に送達するのに有用である(その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013063468号パンフレットを参照されたい)。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、約10〜約20nm、約10〜約30nm、約10〜約40nm、約10〜約50nm、約10〜約60nm、約10〜約70nm、約10〜約80nm、約10〜約90nm、約20〜約30nm、約20〜約40nm、約20〜約50nm、約20〜約60nm、約20〜約70nm、約20〜約80nm、約20〜約90nm、約20〜約100nm、約30〜約40nm、約30〜約50nm、約30〜約60nm、約30〜約70nm、約30〜約80nm、約30〜約90nm、約30〜約100nm、約40〜約50nm、約40〜約60nm、約40〜約70nm、約40〜約80nm、約40〜約90nm、約40〜約100nm、約50〜約60nm、約50〜約70nm約50〜約80nm、約50〜約90nm、約50〜約100nm、約60〜約70nm、約60〜約80nm、約60〜約90nm、約60〜約100nm、約70〜約80nm、約70〜約90nm、約70〜約100nm、約80〜約90nm、約80〜約100nmおよび/または約90〜約100nmなどであるが、これに限定されるものではない、約10〜約100nmの直径を有する脂質ナノ粒子に製剤化されてもよい。
一実施形態では、脂質ナノ粒子は、約10〜500nmの直径を有してもよい。
一実施形態では、脂質ナノ粒子は、100nmを超え、150nmを超え、200nmを超え、250nmを超え、300nmを超え、350nmを超え、400nmを超え、450nmを超え、500nmを超え、550nmを超え、600nmを超え、650nmを超え、700nmを超え、750nmを超え、800nmを超え、850nmを超え、900nmを超え、950nmを超え、または1000nmを超える直径を有してもよい。
一態様では、脂質ナノ粒子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013059922号パンフレットに記載される、限界寸法脂質ナノ粒子であってもよい。限界寸法脂質ナノ粒子は、水性コアまたは疎水性コアを取り巻く脂質二重層を含んでなってもよく;脂質二重層は、ジアシルホスファチジルコリン、ジアシルホスファチジルエタノールアミン、セラミド、スフィンゴミエリン、ジヒドロスフィンゴミエリン、ケファリン、セレブロシド、C8〜C20脂肪酸ジアシルホファチジルコリン(dia
cylphophatidylcholine)、および1−パルミトイル−2−オレオイルホスファチジルコリン(POPC)などであるが、これに限定されるものではない、リン脂質を含んでなってもよい。別の態様では、限界寸法脂質ナノ粒子は、DLPE−PEG、DMPE−PEG、DPPC−PEG、およびDSPE−PEGなどであるが、これに限定されるものではない、ポリエチレングリコール脂質を含んでなってもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013063530号パンフレットに記載される送達方法を使用して、特定位置に、送達されても、局在化されてもおよび/または濃縮されてもよい。非限定的例として、対象にポリヌクレオチドが送達される前に、それと同時に、またはその後に、空のポリマー粒子が対象に投与されてもよい。空のポリマー粒子は、ひとたび対象に接触すると容量変化を起こし、対象中の特定位置に、留まり、包埋され、固定化されまたは捕捉される。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、活性物質放出系に製剤化されてもよい(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130102545号明細書を参照されたい)。活性物質放出系は、1)触媒的活性核酸とハイブリダイズするオリゴヌクレオチドインヒビター鎖に結合する少なくとも1つのナノ粒子、および2)治療効果のある物質(例えば、本明細書に記載されるポリヌクレオチド)に結合する、少なくとも1つの基質分子に結合する化合物を含んでなってもよく、治療効果のある物質は、触媒的活性核酸による基質分子の切断によって、放出される。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、非細胞物質を含んでなる内部コアと、細胞膜を含んでなる外面とを含んでなる、ナノ粒子に製剤化されてもよい。細胞膜は、細胞に由来してもよく、または膜は、ウイルスに由来してもよい。非限定的例として、ナノ粒子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013052167号パンフレットに記載される方法によって、製造されてもよい。別の非限定的例として、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013052167号パンフレットに記載されるナノ粒子が使用されて、本明細書に記載されるポリヌクレオチドが送達されてもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、多孔性ナノ粒子担持脂質二重層(前細胞)に製剤化されてもよい。前細胞は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013056132号パンフレットに記載される。
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,420,123号明細書および米国特許第8,518,963号明細書および欧州特許第2073848B1号明細書に記載される、またはそれに記載される方法によって製造される、重合性ナノ粒子に製剤化されてもよい。非限定的例として、ポリマーナノ粒子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,518,963号明細書に記載される、またはそれに記載される方法によって製造される、ナノ粒子などのように、高いガラス転移温度を有してもよい。別の非限定的例として、経口、非経口、および局所製剤のためのポリマーナノ粒子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、欧州特許第2073848B1号明細書に記載される方法によって製造されてもよい。
別の実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、イメージングで使用されるナノ粒子に製剤化されてもよい。ナノ粒子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130129636号明細書に記載されるものなどのリポソームナノ粒子であってもよい。非限定的例として、リポソームは、ガドリニウム
(III)2−{4,7−ビス−カルボキシメチル−10−[(N,N−ジステアリルアミドメチル−N’−アミド−メチル]−1,4,7,10−テトラ−アザシクロドデク−1−イル}−酢酸と、中性完全飽和リン脂質成分を含んでなってもよい(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130129636号明細書を参照されたい)。
一実施形態では、本発明で使用されてもよいナノ粒子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130130348号明細書に記載される方法によって形成される。
本発明のナノ粒子は、その欠乏が貧血から神経管欠陥に至る健康被害をもたらし得るものなどであるが、これに限定されるものではない、栄養素をさらに含んでもよい(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013072929号パンフレットに記載されるナノ粒子を参照されたい)。非限定的例として、栄養素は、第一鉄塩、第二鉄塩または元素鉄の形態の鉄、ヨウ素、葉酸、ビタミン、または微量栄養素であってもよい。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、膨潤性ナノ粒子に製剤化されてもよい。膨潤性ナノ粒子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,440,231号明細書に記載されるものであってもよいが、これに限定されるものではない。非限定的実施形態として、本発明のポリヌクレオチドを肺系統に送達するために、膨潤性ナノ粒子が使用されてもよい(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,440,231号明細書を参照されたい)。
本発明のポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,449,916号明細書に記載されるものなどであるが、これに限定されるものではない、ポリ酸無水物ナノ粒子に製剤化されてもよい。
本発明のナノ粒子および微粒子は幾何学的に操作されて、マクロファージおよび/または免疫応答が調節されてもよい。一態様では、幾何学的に操作される粒子は、肺送達などであるが、これに限定されるものではない標的化送達のために、本発明のポリヌクレオチドを組み込むために、様々な形状、サイズおよび/または表面電荷を有してもよい(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013082111号パンフレットを参照されたい)。幾何学的に操作された粒子が有してもよいその他物理的特徴としては、細胞および組織との相互作用を変化させ得る、開窓、アングルアーム、非対称性、および表面粗度、電荷が挙げられるが、これに限定されるものではない。非限定的例として、本発明のナノ粒子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013082111号パンフレットに記載される方法によって製造されてもよい。
一実施形態では、本発明のナノ粒子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013090601号パンフレットに記載されるものなどであるが、これに限定されるものではない、水溶性ナノ粒子であってもよい。ナノ粒子は、優れた水溶性を示すために、コンパクトで両性イオン性のリガンドを有する、無機ナノ粒子であってもよい。ナノ粒子はまた、小さな水力学的直径(HD:hydrodynamic diameter)、時間、pH、および塩分に対する安定性、および低レベルの非特異的タンパク質結合を有してもよい。
一実施形態では、本発明のナノ粒子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130172406号明細書に記載される方法によって開発
されてもよい。
一実施形態では、本発明のナノ粒子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130172406号明細書に記載されるものなどであるが、これに限定されるものではない、ステルスナノ粒子または標的特異性ステルスナノ粒子である。本発明のナノ粒子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130172406号明細書に記載される方法によって製造されてもよい。
別の実施形態では、ステルスまたは標的特異性ステルスナノ粒子は、ポリマーマトリックスを含んでなってもよい。ポリマーマトリックスは、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリ酸無水物、ポリヒドロキシ酸、ポリプロピルフメラート(polypropylfumerates)、ポリカプロラクトン、ポリアミド、ポリアセタール、ポリエーテル、ポリエステル、ポリ(オルトエステル)、ポリシアノアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、ポリホスファゼン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリシアノアクリル酸、ポリ尿素、ポリスチレン、ポリアミン、ポリエステル、ポリ酸無水物、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリメタクリレート、ポリアクリレート、ポリシアノアクリル酸またはそれらの組み合わせなどであるが、これに限定されるものではない、2つ以上のポリマーを含んでなってもよい。
一実施形態では、ナノ粒子は、高密度核酸層を有する、ナノ粒子−核酸ハイブリッド構造であってもよい。非限定的例として、ナノ粒子−核酸ハイブリッド構造は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130171646号明細書に記載される方法によって製造されてもよい。ナノ粒子は、本明細書に記載されるおよび/または当該技術分野で公知のポリヌクレオチドなどであるが、これに限定されるものではない、核酸を含んでなってもよい。
本発明のナノ粒子の少なくとも1つは、コアナノ構造内に包埋されてもよく、またはナノ構造の中またはその表面に、少なくとも1つのペイロードを保有しまたは結合させる能力がある、低密度多孔性3−D構造またはコーティングで被覆されてもよい。少なくとも1つのナノ粒子を含んでなるナノ構造の非限定的例は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013123523号パンフレットに記載される。
ポリマー、生分解性ナノ粒子、およびコア−シェルナノ粒子
本発明のポリヌクレオチドは、天然および/または合成ポリマーを使用して製剤化され得る。送達のために使用されてもよいポリマーの非限定的例としては、限定されることなく、カリフォルニア州パサデナ(Pasadena,CA)のアローヘッド・リサーチ・コーポレーション(Arrowhead Research Corp.)からのダイナミック・ポリコンジュゲート(DYNAMIC POLYCONJUGATE)(登録商標);ウィスコンシン州マジソン(Madison,WI)のミルス(MIRUS)(登録商標)ビオ(Bio)およびウィスコンシン州マジソン(Madison,WI)のロシュ・マジソン(Roche Madison)からの製剤;ワシントン州シアトル(Seattle,WA)のフェーズアールエクス(PHASERX)(登録商標)からのスマート・ポリマー・テクノロジー(SMARTT POLYMER TECHNOLOGY)(商標)などのフェーズアールエクス(PHASERX)(商標)ポリマー製剤;DMRI/DOP;ポロキサマー;カリフォルニア州サンディエゴ(San Diego,CA)のビカル(Vical)からのバックスフェクチン(VAXFECTIN)(登録商標)アジュバント;キトサン;カリフォルニア州パサデナ(Pasadena,CA)のカランド・フファーマスーティカルズ(Calando Pharmaceuticals)からのシクロデキストリン;デンドリマー;およびポリ(乳酸‐コ‐グリコール酸
)(PLGA)ポリマーが挙げられるが、これに限定されるものではない。カリフォルニア州パサデナ(Pasadena,CA)のアローヘッド・リサーチ・コーポレーション(Arrowhead Research Corp.)からのロンデル(RONDEL)(商標)アールエヌエーアイ/オリゴヌクレオチド・ナノパーティクル・デリバリー(RNAi/Oligonucleotide Nanoparticle Delivery)ポリマー;およびワシントン州シアトル(Seattle,WA)のフェーズアールエクス(PHASERX)(登録商標)などであるが、これに限定されるものではない、pH応答性共ブロックポリマーである。
キトサン製剤の非限定的例としては、正に帯電したキトサンコアおよび負に帯電した基質外側部分が挙げられる(その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20120258176号明細書)。キトサンとしては、N−トリメチルキトサン、モノ−N−カルボキシメチルキトサン(MCC)、N−パルミトイルキトサン(NPCS)、EDTA−キトサン、低分子量キトサン、キトサン誘導体、またはそれらの組み合せが挙げられるが、これに限定されるものではない。
一実施形態では、本発明で使用されるポリマーは、細菌などであるがこれに限定されるものではない望まれない物質のポリマー表面への付着を低下させおよび/または阻害する処理を受ける。ポリマーは、当該技術分野で公知のおよび/または記載される方法、および/またはその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2012150467号パンフレットに記載される方法によって処理されてもよい。
PLGA製剤の非限定的例としては、PLGA注射用デポーが挙げられるが、これに限定されるものではない(例えば、66%N−メチル−2−ピロリドン(NMP)中に溶解しているPLGA並びに水性溶剤およびロイプロリドである残部により形成されたエリガード(登録商標)。注射されると、PLGAおよびロイプロリドペプチドが皮下空間内に沈殿する)。
これらのポリマーアプローチの多くは、細胞質内へのオリゴヌクレオチドのインビボ送達における有効性を実証した(その内容全体が参照により本明細書に援用される、ド・フジュロル(deFougerolles)著、ヒューマン・ジーン・セラピー(Hum Gene Ther.)、2008年、第19巻、p125〜132で概説される)。この場合は低分子干渉RNA(siRNA)である、核酸の堅調なインビボ送達をもたらした2ポリマーアプローチは、動的ポリコンジュゲートおよびシクロデキストリンベースのナノ粒子である。(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130156721号明細書を参照されたい)。これらの送達アプローチの1番目は、動的ポリコンジュゲートを使用して、マウスのインビボでsiRNAを効果的に送達し、肝実質細胞内で内在性標的mRNAをサイレンシングすることが示されている(その内容全体が参照により本明細書に援用される、ロゼマ(Rozema)ら著、米国科学アカデミー紀要(Proc Natl Acad Sci USA.)、2007年、第104巻、p12982〜12887)。この特定のアプローチは多要素ポリマー系であり、その重要な特徴としては、膜活性ポリマーが挙げられ、この場合はsiRNAである核酸がジスルフィド結合を通じて、それに共有結合的に連結して、そこでは、(電荷遮蔽のための)PEGおよび(肝実質細胞標的化のための)N−アセチルガラクトサミン基の両方が、pH感受性結合を通じて結合する(その内容全体が参照により本明細書に援用される、ロゼマ(Rozema)ら著、米国科学アカデミー紀要(Proc Natl Acad Sci USA.)、2007年、第104巻、p12982〜12887)。肝実質細胞への結合およびエンドソーム内への侵入に際して、ポリマー複合体は低pH環境内で分解し、ポリマーの正電荷が曝露されて、ポリマーからのsiRNAのエンドソーム漏出および細胞質内放出がもたらされる。マンノース基によるN−アセチルガラ
クトサミン基の置換を通じて、標的をアシアロ糖タンパク質受容体発現肝実質細胞から、類洞内皮およびクッパー細胞に変化させ得ることが示された。別のポリマーアプローチは、トランスフェリン標的化シクロデキストリン含有ポリカチオンナノ粒子の使用を伴う。これらのナノ粒子は、トランスフェリン受容体発現ユーイング肉腫腫瘍細胞における、EWS−FLI1遺伝子産物の標的化サイレンシングを実証し、(その内容全体が参照により本明細書に援用される、フー・リスコバン(Hu−Lieskovan)ら著、キャンサー・リサーチ(Cancer Res.)、2005年、第65巻、p8984〜8982)これらのナノ粒子に製剤化されたsiRNAは、非ヒト霊長類において良好に耐えられた(その内容全体が参照により本明細書に援用される、ハイデル(Heidel)ら著、米国科学アカデミー紀(Proc Natl Acad Sci USA)、2007年、第104巻、p5715〜21)。これらの両方の送達ストラテジーは、標的化送達およびエンドソーム漏出機構の両方を使用する、合理的なアプローチを取り入れる。
ポリマー製剤は、(例えば、筋肉内または皮下注射に続いて)ポリヌクレオチドの持続性または遅延性の放出を可能にし得る。ポリヌクレオチドの放出プロファイルの改変は、例えば、長期にわたるコード化タンパク質の翻訳をもたらし得る。ポリマー製剤はまた、ポリヌクレオチドの安定性を増大させるために使用されてもよい。生分解性ポリマーは、ポリヌクレオチド以外の核酸を分解から保護するために以前使用されており、インビボでペイロードの持続性放出をもたらすことが示されている(それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、ロゼマ(Rozema)ら著、米国科学アカデミー紀要(Proc Natl Acad Sci USA.)、2007年、第104巻、p12982〜12887サリバン(Sullivan)ら著、エキスパート・オピニオン・オン・ドラッグ・デリバリー(Expert Opin Drug Deliv.)、2010年、第7巻、p1433〜1446;コンバーティン(Convertine)ら著、バイオマクロモレキュールズ(Biomacromolecules.)、2010年、10月1日;チュー(Chu)ら著、アカウンツ・オブ・ケミカル・リサーチ(Acc Chem Res.)、2012年、1月13日;マンガニエロ(Manganiello)ら著、バイオマテリアルズ(Biomaterials.)、2012年、第33巻、p2301〜2309;ブノワ(Benoit)ら著、バイオモレキュールズ(Biomacromolecules.)、2011年、第12巻、p2708〜2714;シンハー(Singha)ら著、ニュークレイック・アシッド・セラピューティクス(Nucleic Acid Ther.)、2011年、第2巻、p133〜147;ド・フジュロル(deFougerolles)著、ヒューマン・ジーン・セラピー(Hum Gene Ther.)、2008年、第19巻、p125〜132;シャファート(Schaffert)およびワグナー(Wagner)著、ジーン・セラピー(Gene Ther.)、2008年、第16巻、p1131〜1138;チャトゥールベディ(Chaturvedi)ら著、エキスパート・オピニオン・オン・ドラッグ・デリバリー(Expert Opin Drug Deliv.)、2011年第8巻、p1455〜1468;デービス(Davis)著、モレキュラー・ファーマコロジー(Mol Pharm.)、2009年、第6巻、p659〜668;デービス(Davis)著、ネイチャー(Nature)、2010年、第464巻、p1067〜1070)。
一実施形態では、医薬組成物は、徐放性製剤であってもよい。さらなる実施形態では、徐放性製剤は、皮下送達されてもよい。徐放性製剤としては、PLGA微小球;酢酸ビニルエチレン(EVAc);ポロキサマー;フロリダ州アラチュア(Alachua,FL)のナノセラピューティクス株式会社(Nanotherapeutics,Inc.)からのゲルサイト(GELSITE)(登録商標);カリフォルニア州サンディエゴ(San Diego CA)のハロザイム・セラピューティクス(Halozyme Therapeutics)からのハイレネックス(HYLENEX)(登録商標);ジョージア州コーネリア(Cornelia,GA)のエチコン株式会社(Ethicon I
nc.)からのフィブリノーゲンポリマーなどの外科用シーラント;イリノイ州ディアフィールド(Deerfield,IL)のバクスター・インターナショナル株式会社(Baxter International,Inc)からのティセル(TISSELL)(登録商標);PEGベースのシーラント、およびイリノイ州ディアフィールド(Deerfield,IL)のバクスター・インターナショナル株式会社(Baxter International,Inc)からのコシール(COSEAL)(登録商標)が挙げられるが、これに限定されるものではない。
非限定的例として、修飾mRNAは、調節可能な放出速度(例えば、数日間および数週間)があるPLGA微小球を調製し、PLGA微小球内に修飾mRNAを封入することで、カプセル化工程において修飾mRNAの完全性を保ちながら、PLGA微小球に製剤化されてもよい。EVAcは、前臨床徐放インプラント用途(例えば、緑内障のためのピロカルピン眼科用挿入物である持続放出製品オキュサート(Ocusert)、または徐放プロゲステロン子宮内デバイスであるプロゲスタサート(progestasert);経皮送達系であるテストダーム(Testoderm)、デュラゲシク(Duragesic)およびセレギリン(Selegiline);カテーテル)で広く使用される、非生分解性生体適合性ポリマーである。ポロキサマーF−407NFは、5℃未満の温度で低粘度を有し、15℃を超える温度で固体ゲルを形成する、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンの親水非イオン性界面活性剤トリブロック共重合体である。PEGベースの外科用シーラントは、送達デバイス内で混合された2つの合成PEG成分を含んでなり、それは1分以内に調製され得、3分以内にシールされて、30日以内に再吸収される。ゲルサイト(GELSITE)(登録商標)および天然ポリマーは、投与部位で原位置ゲル化できる。それらは、イオン性相互作用を通じて、タンパク質およびペプチド治療薬候補と相互作用し、安定効果を提供することが示されている。
ポリマー製剤はまた、異なるリガンドの発現を通じて選択的に標的化され得、それは葉酸、トランスフェリン、およびN−アセチルガラクトサミン(GalNAc)によって例示されるが、それによって限定されない(それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、ブノワ(Benoit)ら著、バイオモレキュールズ(Biomacromolecules.)、2011年、第12巻、p2708〜2714;ロゼマ(Rozema)ら著、米国科学アカデミー紀要(Proc Natl Acad Sci USA.)、2007年、第104巻、p12982〜12887;デービス(Davis)著、モレキュラー・ファーマコロジー(MolPharm.)、2009年、第6巻、p659〜668;デービス(Davis)著、ネイチャー(Nature)、2010年、第464巻、p1067〜1070)。
本発明のポリヌクレオチドは、高分子化合物と共に、またはそれに、製剤化されてもよい。ポリマーとしては、ポリエテン、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリ(l−リジン)(PLL)、PEGグラフト化PLL、カチオン性リポポリマー、生分解性カチオン性リポポリマー、ポリエチレンイミン(PEI)、架橋分枝ポリ(アルキレンイミン)、ポリアミン誘導体、修飾ポロキサマー、生分解性ポリマー、弾性生分解性ポリマー、生分解性ブロック共重合体、生分解性ランダム共重合体、生分解性ポリエステル共重合体、生分解性ポリエステルブロック共重合体、生分解性ポリエステルブロックランダム共重合体、マルチブロック共重合体、直鎖生分解性共重合体、ポリ[α−(4−アミノブチル)−L−グリコール酸)(PAGA)、生分解性架橋カチオン性多重ブロック共重合体、ポリカーボネート、ポリ酸無水物、ポリヒドロキシ酸、ポリプロピルフメラート(polypropylfumerates)、ポリカプロラクトン、ポリアミド、ポリアセタール、ポリエーテル、ポリエステル、ポリ(オルトエステル)、ポリシアノアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、ポリホスファゼン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリシアノアクリル酸、ポリ尿素、ポリスチレン、ポリアミン、ポリリジン、ポ
リ(エチレンイミン)、ポリ(セリンエステル)、ポリ(L−ラクチド−コ−L−リジン)、ポリ(4−ヒドロキシ−L−プロリンエステル)、アクリルポリマー、アミン含有ポリマー、デキストランポリマー、デキストランポリマー誘導体またはまたはそれらの組み合わせなどであるが、これに限定されるものではない、少なくとも1つのポリマーが挙げられる。
非限定的例として、本発明のポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第6,177,274号明細書に記載されるようなPLLにグラフト化されたPEGの高分子化合物と共に製剤化されてもよい。製剤は、インビトロで細胞に形質移入し、またはポリヌクレオチドをインビボ送達するために、使用されてもよい。別の実施例では、ポリヌクレオチドは、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20090042829号明細書および米国特許出願公開第20090042825号明細書に記載されるように、乾燥医薬組成物中で、または乾燥できる溶液中で、カチオン性ポリマーと共に、溶液または媒体に懸濁されてもよい。
別の非限定的例として、本発明のポリヌクレオチドは、PLGA−PEGブロック共重合体(その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第US20120004293号明細書および米国特許第8,236,330号明細書を参照されたい)またはPLGA−PEG−PLGAブロック共重合体(その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第6,004,573号明細書を参照されたい)と共に、製剤化されてもよい。非限定的例として、本発明のポリヌクレオチドは、PEGおよびPLAまたはPEGおよびPLGAのジブロック共重合体と共に製剤化されてもよい(その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,246,968号明細書を参照されたい)。
ポリアミン誘導体は、核酸を送達し、または疾患を治療および/または予防するために使用されてもよく、または植込み型または注入型装置に包含されてもよい(それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20100260817号明細書(現在は、米国特許第8,460,696号明細書))。非限定的例として、医薬組成物は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20100260817号明細書(現在は、米国特許第8,460,696号明細書に記載される、ポリヌクレオチドおよびポリアミン誘導体を含んでもよい。非限定的例として、本発明のポリヌクレオチドは、炭水化物ジアジド単量体と、オリゴアミンを含んでなるジルキンユナイト(dilkyne unite)とを合わせることで調製される1,3−双極性付加ポリマーを含んでなるポリマーなどであるが、これに限定されるものではない、ポリアミンデ(polyaminde)ポリマーを使用して送達されてもよい(その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,236,280号明細書)。
本発明のポリヌクレオチドは、少なくとも1つのアクリルポリマーと共に製剤化されてもよい。アクリルポリマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸およびメタクリル酸共重合体、メタクリル酸メチル共重合体、エトキシエチルメタクリレート、シアノエチルメタクリレート、アミノアルキルメタクリレート共重合体、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、ポリシアノアクリル酸、およびそれらの組み合わせが挙げられるが、これに限定されるものではない。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2011115862号パンフレット、国際公開第2012082574号パンフレット、および国際公開第2012068187号パンフレット、および米国特許出願公開第20120283427号明細書に記載される、少なくとも1つのポリマーおよび/またはその誘導体と共に製剤化されてもよい。別の実施形態で
は、本発明のポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2011115862号パンフレットに記載される、式Zのポリマーと共に製剤化されてもよい。さらに別の実施形態では、ポリヌクレオチドは、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2012082574号パンフレットまたは国際公開第2012068187号パンフレットおよび米国特許出願公開第2012028342号明細書に記載される、式Z、Z’またはZ’’のポリマーと共に製剤化されてもよい。本発明の修飾RNAと共に製剤化されたポリマーは、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2012082574号パンフレットまたは国際公開第2012068187号パンフレットに記載される方法によって合成されてもよい。
本発明のポリヌクレオチドは、少なくとも1つのアクリルポリマーと共に製剤化されてもよい。アクリルポリマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸およびメタクリル酸共重合体、メタクリル酸メチル共重合体、エトキシエチルメタクリレート、シアノエチルメタクリレート、アミノアルキルメタクリレート共重合体、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、ポリシアノアクリル酸、およびそれらの組み合わせが挙げられるが、これに限定されるものではない。
本発明のポリヌクレオチドの製剤は、ポリリジン、ポリエチレンイミン、ポリ(アミドアミン)デンドリマー、ポリ(アミン−コ−エステル)またはそれらの組み合わせなどであるが、これに限定されるものではない少なくとも1つのアミンを含有するポリマーを含んでもよい。非限定的例として、ポリ(アミン−コ−エステル)は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013082529号パンフレットに記載され、および/またはそれに記載される方法によって製造されるポリマーであってもよい。
例えば、本発明のポリヌクレオチドは、ポリ(アルキレンイミン)、生分解性カチオン性リポポリマー、生分解性ブロック共重合体、生分解性ポリマー、または生分解性ランダム共重合体、生分解性ポリエステルブロック共重合体、生分解性ポリエステルポリマー、生分解性ポリエステルランダム共重合体、直鎖生分解性共重合体、PAGA、生分解性架橋カチオン性多重ブロック共重合体、またはそれらの組み合わせを含む、医薬化合物に製剤化されてもよい。生分解性カチオン性リポポリマーは、当該技術分野で公知の方法、および/またはそれぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第6,696,038号明細書、米国特許出願公開第20030073619号明細書および米国特許出願公開第20040142474号明細書に記載される方法によって製造されてもよい。ポリ(アルキレンイミン)は、当該技術分野で公知の方法、および/またはその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20100004315号明細書に記載される方法を使用して、製造されてもよい。生分解性ポリマー、生分解性ブロック共重合体、生分解性ランダム共重合体、生分解性ポリエステルブロック共重合体、生分解性ポリエステルポリマー、または生分解性ポリエステルランダム共重合体は、当該技術分野で公知の方法および/またはその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第6,517,869号明細書および米国特許第6,267,987号明細書に記載されるような方法を使用して、製造されてもよい。直鎖生分解性共重合体は、当該技術分野で公知の方法および/または米国特許第6,652,886号明細書に記載されるような方法を使用して、製造されてもよい。PAGAポリマーは、当該技術分野で公知の方法および/またはその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第6,217,912号明細書に記載されるような方法を使用して、製造されてもよい。PAGAポリマーは、ポリ−L−リジン、ポリアルギン(polyargine)、ポリオルニチン、ヒストン、アビジン、プロタミン、ポリラクチドおよびポリ(ラクチド−コ−グリコリド)などであるが、これに限定されるものではない、ポリマーと共重合されて、共重合体またはブロック共重合体を形成してもよい。生分解性架橋カチオン性多重ブロック
共重合体は、当該技術分野で公知の方法および/またはそれぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,057,821号明細書、米国特許第8,444,992号明細書、または米国特許出願公開第2012009145号明細書に記載されるような方法によって製造されてもよい。例えば、多重ブロック共重合体は、分枝ポリエチレンイミンと比較して、別個のパターンを有する、直鎖ポリエチレンイミン(LPEI)ブロックを使用して合成されてもよい。さらに、組成物または医薬組成物は、本明細書に記載される、またはそれぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20100004315号明細書、または米国特許第6,267,987号明細書および米国特許第6,217,912号明細書に記載されるような、当該技術分野で公知の方法によって製造されてもよい。
本発明のポリヌクレオチドは、ポリカチオン性側鎖を含有してもよい少なくとも1つの分解性ポリエステルと共に、製剤化されてもよい。分解性ポリエステルとしては、ポリ(セリンエステル)、ポリ(L−ラクチド−コ−L−リジン)、ポリ(4−ヒドロキシ−L−プロリンエステル)、およびそれらの組み合わせが挙げられるが、これに限定されるものではない。別の実施形態では、分解性ポリエステルは、PEGコンジュゲーションを含んでPEG化ポリマーを形成してもよい。
本発明のポリヌクレオチドは、少なくとも1つの架橋性ポリエステルと共に製剤化されてもよい。架橋性ポリエステルとしては、当該技術分野で公知のもの、およびその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20120269761号明細書に記載されるものが挙げられる。
本発明のポリヌクレオチドは、少なくとも1つのシクロデキストリンポリマーに製剤化されてもよく、またはそれと共に製剤化されてもよい。シクロデキストリンポリマーおよびシクロデキストリンポリマーを製造する方法としては、当該技術分野で公知のもの、およびその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130184453号明細書に記載されるものが挙げられる。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、少なくとも1つの架橋カチオン結合ポリマーに製剤化されてもよく、またはそれと共に製剤化されてもよい。架橋カチオン結合ポリマーおよび架橋カチオン結合ポリマーを製造する方法としては、当該技術分野で公知のもの、およびそれぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013106072号パンフレット、国際公開第2013106073号パンフレット、および国際公開第2013106086号パンフレットに記載されるものが挙げられる。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、少なくとも1つの分枝ポリマーに製剤化されてもよく、またはそれと共に製剤化されてもよい。分枝ポリマーおよび分枝ポリマーを製造する方法としては、当該技術分野で公知のもの、およびそれぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013113071号パンフレットに記載されるものが挙げられる。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、少なくともPEG化アルブミンポリマーに製剤化されてもよく、またはそれと共に製剤化されてもよい。PEG化アルブミンポリマーおよびPEG化アルブミンポリマーを製造する方法としては、当該技術分野で公知のもの、およびそれぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130231287号明細書に記載されるものが挙げられる。
一実施形態では、本明細書に記載されるポリマーは、PEG末端の脂質にコンジュゲートされもよい。非限定的例として、PLGAがPEG末端の脂質にコンジュゲートされて
、PLGA−DSPE−PEGが形成されてもよい。別の非限定的例として、本発明によって使用されるPEGコンジュゲートは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2008103276号パンフレットに記載される。ポリマーは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,273,363号明細書に記載されるコンジュゲートなどであるが、これに限定されるものではない、リガンドコンジュゲートを使用して、コンジュゲートされてもよい。
一実施形態では、本明細書で開示されるポリヌクレオチドは、投与前にPEGまたはリン酸ナトリウム/炭酸ナトリウム溶液と混合されてもよい。別の実施形態では、目的のタンパク質をコードするポリヌクレオチドは、PEGと混合されてもよく、またリン酸ナトリウム/炭酸ナトリウム溶液と混合されてもよい。さらに別の実施形態では、目的のタンパク質をコードするポリヌクレオチドは、PEGと混合されてもよく、第2の対象タンパク質をコードするポリヌクレオチドは、リン酸ナトリウム/炭酸ナトリウム溶液と混合されてもよい。
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、別の化合物にコンジュゲートされてもよい。コンジュゲートの非限定的例は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第7,964,578号明細書および米国特許第7,833,992号明細書に記載される。別の実施形態では、本発明の修飾RNAは、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第7,964,578号明細書および米国特許第7,833,992号明細書に記載されるような、式1〜122のコンジュゲートにコンジュゲートされてもよい。本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、金などであるが、これに限定されるものではない、金属にコンジュゲートされてもよい(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、ギルヨハン(Giljohann)ら著、米国化学会誌(Journ.Amer.Chem.Soc.)、2009年、第131巻、第6号、p2072〜2073を参照されたい)。別の実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、金−ナノ粒子にコンジュゲートされてもよく、および/またはその中にカプセル化されてもよい(それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第201216269号パンフレットおよび米国特許出願公開第20120302940号明細書および米国特許出願公開第20130177523号明細書)。
その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20100004313号明細書に記載されるように、遺伝子送達組成物は、ヌクレオチド配列およびポロキサマーを含んでもよい。例えば、本発明のポリヌクレオチドは、米国特許出願公開第20100004313号明細書に記載される、ポロキサマーを含む遺伝子送達組成物中で使用されてもよい。
一実施形態では、本発明のポリマー製剤は、コレステロールおよびポリエチレングリコール基に共有結合的に連結してもよいカチオン性リポポリマーに、カチオン性担体を含んでもよいポリマー製剤を接触させることで、安定化されてもよい。ポリマー製剤は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20090042829号明細書に記載される方法を使用して、カチオン性リポポリマーに接触されてもよい。カチオン性担体としては、ポリエチレンイミン、ポリ(トリメチレンイミン)、ポリ(テトラメチレンイミン)、ポリプロピレンイミン、アミノグリコシド−ポリアミン、ジデオキシ−ジアミノ−b−シクロデキストリン、スペルミン、スペルミジン、ポリ(2−ジメチルアミノ)メタクリル酸エチル、ポリ(リジン)、ポリ(ヒスチジン)、ポリ(アルギニン)、カチオン化ゼラチン、デンドリマー、キトサン、1,2−ジオレオイル−3−トリメチルアンモニウム−プロパン(DOTAP)、N−[1−(2,3−ジオレオイルオキシ)プロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウム塩化物(DOTMA)、1−[
2−(オレオイルオキシ)エチル]−2−オレイル−3−(2−ヒドロキシエチル)イミダゾリニウム塩化物(DOTIM)、2,3−ジオレイルオキシ−N−[2(スペルミンカルボキサミド)エチル]−N,N−ジメチル−1−プロパンアミニウムトリフルオロ酢酸塩(DOSPA)、3B−[N−(N’,N’−ジメチルアミノエタン)−カルバモイル]コレステロール塩酸塩(DC−コレステロールHCl)ジヘプタデシルアミドグリシルスペルミジン(DOGS)、N,N−ジステアリル−N,N−ジメチルアンモニウム臭化物(DDAB)、N−(1,2−ジミリスチルオキシプロプ−3−イル)−N,N−ジメチル−N−ヒドロキシエチル臭化アンモニウム(DMRIE)、N,N−ジオレイル−N,N−ジメチルアンモニウム塩化物DODAC)、およびそれらの組み合わせが挙げられるが、これに限定されるものではない。非限定的例として、ポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130065942号明細書に記載されるものなどのカチオン性リポポリマーと共に製剤化されてもよい。
本発明のポリヌクレオチドは、1つまたは複数のポリマーのポリプレックスに製剤化されてもよい(例えば、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,501,478号明細書、米国特許出願公開第20120237565号明細書および米国特許出願公開第20120270927号明細書および米国特許出願公開第20130149783号明細書および国際公開第2013090861号パンフレットを参照されたい)。非限定的例として、ポリプレックスは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013090861号パンフレットに記載される、新規のα−アミノアミジンポリマーを使用して形成されてもよい。別の非限定的例として、ポリプレックスは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,501,478号明細書に記載されるクリックポリマーを使用して形成されてもよい。
一実施形態では、ポリプレックスは、2つ以上のカチオン性ポリマーを含んでなる。カチオン性ポリマーは、直鎖PEIなどのポリ(エチレンイミン)(PEI)を含んでなってもよい。別の実施形態では、ポリプレックスは、p(TETA/CBA)、そのPEG化類似物p(TETA/CBA)−g−PEG2k、およびそれらの混合物を含んでなる(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130149783号明細書を参照されたい。
本発明のポリヌクレオチドはまた、ポリマーや脂質、および/またはリン酸カルシウムなどであるが、これに限定されるものではない、その他の生分解性因子の組み合わせを使用して、ナノ粒子として製剤化され得る。1つまたは複数のポリヌクレオチドの送達が促進されてもよいように、成分は、コア−シェル中、ハイブリッド中、および/または層毎の構造中で混合されて、ナノ粒子の微調整を可能にしてもよい(その内容全体が参照により本明細書に援用される、ワング(Wang)ら著、ネイチャー・マテリアルズ(Nat
Mater.)2006年、第5巻、p791〜796;フラー(Fuller)ら著、バイオマテリアルズ(Biomaterials.)、2008年、第29巻、p1526〜1532;デコッカー(DeKoker)ら著、アドバンスド・ドラッグ・デリバリー・レビューズ(Adv Drug Deliv Rev.)、2011年、第63巻、p748〜761;エンドレス(Endres)ら著、バイオマテリアルズ(Biomaterials.)、2011年、第32巻、p7721〜7731;スー(Su)ら著、モレキュラー・ファーマコロジー(Mol Pharm.)、2011年6月6日、第8巻、第3号、p774〜87)。非限定的例として、ナノ粒子は、親水性−疎水性ポリマー(例えばPEG−PLGA)、疎水性ポリマー(例えばPEG)および/または親水性ポリマーなどであるが、これに限定されるものではない、複数のポリマーを含んでなってもよい(その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第20120225129号パンフレット)。
別の非限定的例として、ポリヌクレオチドのための親水性ポリマーを含んでなるナノ粒子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013119936号パンフレットに記載されるもの、またはそれに記載される方法によって製造されるものであってもよい。
一実施形態では、本発明で使用されてもよい生分解性ポリマーは、ポリ(エーテル無水物)ブロック共重合体である。非限定的例として、本明細書で使用される生分解性ポリマーは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2006063249号パンフレットに記載されるようなブロック共重合体であってもよく、またはその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2006063249号パンフレットに記載される方法によって製造されてもよい。
別の実施形態では、本発明で使用されてもよい生分解性ポリマーは、アルキルおよびシクロアルキル末端生分解性脂質である。非限定的例として、アルキルおよびシクロアルキル末端生分解性脂質は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013086322号パンフレットに記載されるものであってもよく、および/または国際公開第2013086322号パンフレットに記載される方法によって製造されてもよい。
さらに別の実施形態では、本発明で使用されてもよい生分解性ポリマーは、脂質部分に位置する、1つまたは複数の生分解性基を有するカチオン性脂質である。非限定的例として、生分解性脂質は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130195920号明細書に記載されるものであってもよい。
脂質および/またはポリマーと組み合わされた生分解性リン酸カルシウムナノ粒子は、インビボでポリヌクレオチドを送達することが示されている。一実施形態では、アニスアミドなどの標的化リガンドもまた含有してもよい、脂質被覆リン酸カルシウムナノ粒子が使用されて、本発明の1つまたは複数のポリヌクレオチドが送達されてもよい。例えば、マウス転移性肺モデルにおいて、siRNAを効果的に送達するために、脂質被覆リン酸カルシウムナノ粒子が使用された(その内容全体が参照により本明細書に援用される、リー(Li)ら著、ジャーナル・オブ・コントロールド・リリース(J Contr Rel.)、2010年、第142号、p416〜421;リー(Li)ら著、ジャーナル・オブ・コントロールド・リリース(J Contr Rel.)、2012年、第158号、p108〜114;ヤング(Yang)ら著、モレキュラー・セラピー(Mol Ther.)、2012年、第20巻、p609〜615)。この送達系は、標的化ナノ粒子とエンドソーム漏出を促進する成分であるリン酸カルシウムとの両方を組み合わせて、siRNAの送達を改善する。
一実施形態では、リン酸カルシウムが、PEG−ポリアニオンブロック共重合体と共に使用されて、ポリヌクレオチドを送達してもよい(それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、カジカワ(Kazikawa)ら著、ジャーナル・オブ・コントロールド・リリース(J Contr Rel.)、2004年、第97巻、p345〜356;(カジカワ(Kazikawa)ら著、ジャーナル・オブ・コントロールド・リリース(J Contr Rel.)、2006年、第111巻、p368〜370)。
一実施形態では、PEG電荷反転型ポリマー(その内容全体が参照により本明細書に援用される、ピテラ(Pitella)ら著、バイオマテリアルズ(Biomaterials.)、2011年、第32巻、p3106〜3114)が使用されて、ナノ粒子が形成され、本発明のポリヌクレオチドが送達されてもよい。PEG電荷反転型ポリマーは、酸性pHでポリカチオンに切断され、ひいてはエンドソーム漏出を促進することで、PE
Gポリアニオンブロック共重合体上で改善されてもよい。
一実施形態では、本発明で使用されるポリマーは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013055331号パンフレットに記載されるペンタブロックポリマーなどであるが、これに限定されるものではない、ペンタブロックポリマーであってもよい。非限定的例として、ペンタブロックポリマーは、PGA−PCL−PEG−PCL−PGAを含んでなり、PEGはポリエチレングリコールであり、PCLはポリ(E−カプロラクトン)であり、PGAはポリ(グリコール酸)であり、PLAはポリ(乳酸)である。別の非限定的例として、ペンタブロックポリマーは、PEG−PCL−PLA−PCL−PEGを含んでなり、PEGはポリエチレングリコールであり、PCLはポリ(E−カプロラクトン)であり、PGAはポリ(グリコール酸)であり、PLAはポリ(乳酸)である。
一実施形態では、本発明で使用されてもよいポリマーは、少なくとも1つのジエポキシドおよび少なくとも1つのアミノグリコシドを含んでなる(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013055971号パンフレットを参照されたい)。ジエポキシドは、1,4ブタンジオールジグリシジルエーテル(1,4B)、1,4−シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル(1,4C)、4−ビニルシクロヘキセンジエポキシド(4VCD)、エチレングリコールジグリシジルエーテル(エッジ)、グリセロールジグリシジルエーテル(GDE)、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル(NPDGE)、ポリ(エチレングリコール)ジグリシジルエーテル(PEGDE)、ポリ(プロピレングリコール)ジグリシジルエーテル(PPGDE)、およびレソルシノールジグリシジルエーテル(RDE)から選択されてもよいが、これに限定されるものではない。アミノグリコシドは、ストレプトマイシン、ネオマイシン、フラマイセチン、パロモマイシン、リボスタマイシン、カナマイシン、アミカシン、アルベカシン、ベカナマイシン、ジベカシン、トブラマイシン、スペクチノマイシン、ハイグロマイシン、ゲンタマイシン、ネチルマイシン、シソマイシン、イセパマイシン、ベルダマイシン、アストロマイシン、およびアプラマイシンから選択されてもよいが、これに限定されるものではない。非限定的例として、ポリマーは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013055971号パンフレットに記載される方法によって、製造されてもよい。別の非限定的例として、少なくとも1つの少なくとも1つのジエポキシドと少なくとも1つのアミノグリコシドとを含んでなる、ポリマーのいずれかを含んでなる、組成物は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013055971号パンフレットに記載される方法によって製造されてもよい。
一実施形態では、本発明で使用されてもよいポリマーは、架橋ポリマーであってもよい。非限定的例として、架橋ポリマーが使用されて、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,414,927号明細書に記載されるような粒子が形成されてもよい。別の非限定的例として、架橋ポリマーは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130172600号明細書に記載される方法によって得られてもよい。
別の実施形態では、本発明で使用されてもよいポリマーは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,461,132号明細書に記載されるものなどの架橋ポリマーであってもよい。非限定的例として、架橋ポリマーは、体組織を治療するための治療用組成物で使用されてもよい。治療用組成物は、注射またはカテーテル挿入など、様々な当該技術分野で公知の方法、および/または本明細書に記載される方法を使用して、損傷を受けた組織に投与されてもよい。
一実施形態では、本発明で使用されてもよいポリマーは、その内容全体が参照により本
明細書に援用される、国際公開第2013049328号パンフレットに記載されるものなどであるが、これに限定されるものではない、ジアルファテック(di−alphatic)置換PEG化脂質であってもよい。
一実施形態では、PEG−PLGA−PEGであるブロック共重合体が、本発明で使用されてもよい(例えば、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、熱感受性のハイドロゲル(PEG−PLGA−PEG)が、TGF−β1遺伝子送達ビヒクルとして使用される、リー(Lee)ら著、「Tgf−β1遺伝子送達ビヒクルとしての熱感受性ハイドロゲルは糖尿病性創傷治癒を促進する(Thermosensitive Hydrogel as a Tgf−β1 Gene Delivery Vehicle Enhances Diabetic Wound Healing)」、ファーマスーティカル・リサーチ(Pharmaceutical Research)、2003年、第20巻、第12号、p1995〜2000;制御される遺伝子送達系として使用される、リー(Li)ら著、「熱感受性生分解性ハイドロゲルベースの制御される遺伝子送達系(Controlled Gene Delivery System Based on Thermosensitive Biodegradable Hydrogel)」、ファーマスーティカル・リサーチ(Pharmaceutical Research)、2003年、第20巻、第6号、p884〜888;およびチャン(Chang)ら著、「非イオン両親媒性生分解性PEG−PLGA−PEG共重合体はラット骨格筋内の遺伝子送達効率を高める(Non−ionic amphiphilic biodegradable PEG−PLGA−PEG copolymer enhances gene delivery efficiency in rat skeletal muscle)」、ジャーナル・オブ・コントロールド・リリース(J Controlled Release)、2007年、第118巻、p245〜253を参照されたい)。本発明は、筋肉内および皮下投与などであるが、これに限定されるものではない投与のために、PEG−PLGA−PEGと共に製剤化されてもよい。
別の実施形態では、PEG−PLGA−PEGブロック共重合体が本発明で使用されて、生分解性徐放システムが開発される。一態様では、本発明のポリヌクレオチドは、投与前にブロック共重合体と混合される。別の態様では、本発明のポリヌクレオチド酸は、ブロック共重合体と同時投与される。
一実施形態では、本発明で使用されるポリマーは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8454946号明細書に記載されるような多官能価N−マレイミジルポリマー誘導体などであるが、これに限定されるものではない、多官能価ポリマー誘導体であってもよい。
コア−シェルナノ粒子の使用は、カチオン性架橋ナノゲルコアおよび様々なシェルを合成する、ハイスループットアプローチにさらに焦点を合わせる(その内容全体が参照により本明細書に援用されるジークバルト(Siegwart)ら著、米国科学アカデミー紀要(Proc Natl Acad Sci USA)、2011年、第108巻、p12996〜13001)。重合性ナノ粒子の複合体形成、送達、および内部移行は、ナノ粒子のコアおよびシェル成分の両方で化学成分を変化させることで、正確に制御され得る。例えば、コア−シェルナノ粒子は、それらがコレステロールをナノ粒子に共有結合的に付着した後に、マウス肝実質細胞にsiRNAを効率的に送達してもよい。
一実施形態では、中央PLGA層を含んでなる中空脂質コア、およびPEG含有外部中性脂質層が使用されて、本発明のポリヌクレオチドが送達されてもよい。非限定的例として、ルシフェレアーゼ(luciferease)発現腫瘍を有するマウスでは、脂質−ポリマー−脂質ハイブリッドナノ粒子が、従来のリポプレックスと比較して、ルシフェラ
ーゼ発現を有意に抑制することが確認された。(その内容全体が参照により本明細書に援用される、シャイ(Shi)ら著、アンゲヴァンテ・ケミー・インターナショナル・エディション(Angew Chem Int Ed.)、2011年、第50巻、p7027〜7031)。
一実施形態では、脂質ナノ粒子は、本明細書で開示されるポリヌクレオチドコアと、ポリマーシェルとを含んでなってもよい。ポリマーシェルは、本明細書に記載され、当該技術分野で公知であるポリマーのいずれであってもよい。追加的な実施形態では、ポリマーシェルが使用されて、ポリヌクレオチドがコア内で保護されてもよい。
本発明のポリヌクレオチドと共に使用されるコア−シェルナノ粒子は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,313,777号明細書または国際公開第2013124867号パンフレットに記載され、それに記載される方法によって形成されてもよい。
一実施形態では、コア−シェルナノ粒子は、本明細書で開示されるポリヌクレオチドコアと、ポリマーシェルとを含んでなってもよい。ポリマーシェルは、本明細書に記載され、当該技術分野で公知であるポリマーのいずれであってもよい。追加的な実施形態では、ポリマーシェルが使用されて、ポリヌクレオチドがコア内で保護されてもよい。
一実施形態では、本明細書に記載される製剤と共に使用されるポリマーは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2011120053号パンフレットに記載されるような修飾ポリマー(修飾ポリアセタールなどであるが、これに限定されるものではない)であってもよい。
一実施形態では、製剤は、ポリマー担体と少なくとも1つの核酸分子とを含んでなる、ポリマー担体カーゴ複合体であってもよい。ポリマー担体カーゴ複合体の非限定的例は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013113326号パンフレット、国際公開第2013113501号パンフレット、国際公開第2013113325号パンフレット、国際公開第2013113502号パンフレット、および国際公開第2013113736号パンフレット、および欧州特許第2623121号明細書に記載される。一態様では、ポリマー担体カーゴ複合体は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される国際公開第2013113325号パンフレットおよび国際公開第2013113502号パンフレットに記載されるものなどであるが、これに限定されるものではない、負に帯電した核酸分子を含んでなってもよい。
一実施形態では、医薬組成物は、本発明のポリヌクレオチドおよびポリマー担体カーゴ複合体を含んでなってもよい。ポリヌクレオチドは、感染症に関連する病原体からの抗原、アレルギーまたはアレルギー性疾患に関連する抗原、自己免疫疾患に関連する抗原、またはがんまたは腫瘍疾患関連抗原などであるが、これに限定されるものではない、目的のタンパク質をコードしてもよい(例えば、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013113326号パンフレット、国際公開第2013113501号パンフレット、国際公開第2013113325号パンフレット、国際公開第2013113502号パンフレット、および国際公開第2013113736号パンフレット、および欧州特許第2623121号明細書に記載される抗原を参照されたい)。
非限定的例として、コア−シェルナノ粒子が使用されて、眼疾患または障害が治療されてもよい(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20120321719号明細書を参照されたい)。
一実施形態では、本明細書に記載される製剤と共に使用されるポリマーは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2011120053号パンフレットに記載されるような修飾ポリマー(修飾ポリアセタールなどであるが、これに限定されるものではない)であってもよい。
ペプチドおよびタンパク質
本発明のポリヌクレオチドは、ポリヌクレオチドによる細胞の形質移入を増大させるために、ペプチドおよび/またはタンパク質と共に製剤化され得る。一実施形態では、細胞透過性のペプチドなどであるが、これに限定されるものではないペプチド、および細胞内送達を可能にするタンパク質およびペプチドが使用されて、医薬製剤が送達されてもよい。本発明の薬剤製剤と共に使用されてもよい細胞透過性ペプチドの非限定的例としては、例えば、HIV由来TATペプチド、ペネトラチン、トランスポータン、またはhCT由来細胞透過性ペプチドなどの細胞内空間への送達を容易にするポリカチオンに付着する、細胞透過性ペプチド配列が挙げられる(例えば、全てその内容全体が参照により本明細書に援用される、カロン(Caron)ら著、モレキュラー・セラピー(Mol.Ther.)、2001年、第3巻、第3号、p310〜8;ランゲル(Langel)著、「細胞透過性ペプチド:プロセスおよび応用(Cell−Penetrating Peptides:Processes and Applications)」、シーアールシー・プレス(CRC)、フロリダ州ボカラトン(Boca Raton FL)、2002年;エル−アンダロウシ(El−Andaloussi)ら著、カレント・ファーマスーティカル・デザイン(Curr.Pharm.Des.)、2003年、第11巻、第28号、p3597〜611;およびデシャイエ(Deshayes)ら著、セルラー・アンド・モレキュラー・ライフ・サイエンシズ(Cell.Mol.Life Sci.)、2005年、第62巻、第16号、p1839〜49を参照されたい)。組成物はまた、例えば、細胞内空間への組成物送達を促進するリポソームなどの細胞透過性因子を含むように、製剤化され得る。本発明のポリヌクレオチドは、細胞内送達を可能にするために、マサチューセッツ州ケンブリッジ(Cambridge,MA)のエルロン・セラピューティクス(Aileron Therapeutics)およびマサチューセッツ州ケンブリッジ(Cambridge,MA)のパーメロン・バイオロジクス(Permeon Biologics)からのペプチドおよび/またはタンパク質などであるが、これに限定されるものではない、ペプチドおよび/またはタンパク質に複合体化されてもよい(全てそれらの内容全体が参照により本明細書に援用される、クロニカン(Cronican)ら著、エーシーエス・ケミカル・バイオロジー(ACS Chem.Biol.)、2010年、第5巻、p747〜752;マクノートン(McNaughton)ら著、米国科学アカデミー紀要(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)、2009年、第106巻、p6111〜6116;Sawyer著、ケミカル・バイオロジー・アンド・ドラッグ・デザイン(Chem Biol Drug Des.)、2009年、第73巻、p3〜6;ベルジン(Verdine)およびヒリンスキー(Hilinski)著、メソッズ・イン・エンザイモロジ−(Methods Enzymol.)、2012年、第503巻、p3〜33)。
一実施形態では、細胞透過性ポリペプチドは、第1のドメインおよび第2のドメインを含んでなってもよい。第1のドメインは、スーパーチャージポリペプチドを含んでなってもよい。第2のドメインは、タンパク質結合パートナーを含んでなってもよい。本明細書の用法では、「タンパク質結合パートナー」としては、抗体およびそれらの機能的断片、スキャフォールドタンパク質、またはペプチドが挙げられるが、これに限定されるものではない」。細胞透過性ポリペプチドは、タンパク質結合パートナーのための細胞内結合パートナーをさらに含んでなってもよい。細胞透過性ポリペプチドは、ポリヌクレオチドが導入されてもよい細胞から分泌されてもよい。
ペプチドまたはタンパク質含有製剤は、ポリヌクレオチドによる細胞形質移入を増大させ、(例えば、特定の組織または細胞型を標的化することで)ポリヌクレオチドの生体内分布を変化させ、および/またはコード化タンパク質の翻訳を増大させるために使用されてもよい。(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2012110636号パンフレットおよび国際公開第2013123298号パンフレットを参照されたい)。
一実施形態では、細胞透過性ペプチドは、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130129726号明細書、米国特許出願公開第20130137644号明細書、および米国特許出願公開第20130164219号明細書に記載されるものであってもよいが、これに限定されるものではない。
細胞
本発明のポリヌクレオチドは、生体外で(ex vivo)細胞内に形質移入され得、それは引き続いて対象に移植される。非限定的例として、医薬組成物は、修飾RNAを肝臓および骨髄性細胞に送達するための赤血球、ウイルス様粒子(VLP:virus−like particle)内の修飾RNAを送達するためのビロソーム、およびメリーランド州ゲーサーズバーグ(Gaithersburg,MD)のマックスサイト(MAXCYTE)(登録商標)からの、およびフランス国リヨン(Lyon,France)のエリテック(ERYTECH)(登録商標)からのものなどであるが、これに限定されるものではない、修飾RNAを送達するための電気穿孔細胞を含んでもよい。ポリヌクレオチド以外のペイロードを送達するための、赤血球、ウイルス性粒子、および電気穿孔細胞の使用の例は、実証されている(全てその内容全体が参照により本明細書に援用される、ゴッドフリン(Godfrin)ら著、エキスパート・オピニオン・オン・バイオロジカル・セラピー(Expert Opin Biol Ther.)、2012年、第12巻、p127〜133;ファング(Fang)ら著、エキスパート・オピニオン・オン・バイオロジカル・セラピー(Expert Opin Biol Ther.)、2012年、第12巻、p385〜389;フー(Hu)ら著、米国科学アカデミー紀要(Proc Natl Acad Sci USA.)、2011年、第108巻、p10980〜10985;ルンド(Lund)ら著、ファーマスーティカル・リサーチ(Pharm Res.)、2010年、第27巻、p400〜420;ハックリーデ(Huckriede)ら著、ジャーナル・オブ・リポソーム・リサーチ(J Liposome Res.)、2007年、第17巻、p39〜47;クシ(Cusi)著、ヒューマン・ワクチン(Hum Vaccin.)、2006年、第2巻、p1〜7;ド・ジョンジュ(de Jonge)ら著、ジーン・セラピー(Gene Ther.)、2006年、第13巻、400〜411頁)。
ポリヌクレオチドは、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2011085231号パンフレットおよび国際公開第2013116656号パンフレットおよび米国特許出願公開第20110171248号明細書に記載される方法によって合成される、合成VLP内で送達されてもよい。
本発明のポリヌクレオチドの細胞ベースの製剤が使用されて、(例えば細胞担体中の)細胞形質移入を確実にし、(例えば細胞担体を特定の組織または細胞型に標的化することによって)ポリヌクレオチドの生体内分布を変化させ、および/またはコード化タンパク質の翻訳を増大させてもよい。
細胞への導入
ウイルス媒介性技術および非ウイルス媒介性技術を含む多様な方法が、当該技術分野で公知であり、細胞に核酸を導入するのに適する。典型的な非ウイルス媒介性技術の例とし
ては、電気穿孔、リン酸カルシウム媒介性移入、ヌクレオフェクション、ソノポレーション、熱ショック、マグネトフェクション、リポソーム媒介性移入、マイクロインジェクション、微粒子銃媒介性移入(ナノ粒子)、カチオン性ポリマー媒介性移入(DEAE−デキストラン、ポリエチレンイミン、ポリエチレングリコール(PEG)など)または細胞融合が挙げられるが、これに限定されるものではない。
ソノポレーション、または細胞超音波処理の技術は、細胞原形質膜の透過性を改良するための音波(例えば、超音波周波数)の使用である。ソノポレーション法は、当業者に知られており、インビボで核酸を送達するのに使用される(全てその内容全体が参照により本明細書に援用される、ヨーン(Yoon)およびパーク(Park)著、エキスパート・オピニオン・オン・ドラッグ・デリバリー(Expert Opin Drug Deliv.)、2010年、第7巻、p321〜330;ポステマ(Postema)およびギリヤ(Gilja)著、カレント・ファーマシューティカル・バイオテクノロジー(Curr Pharm Biotechnol)、2007年、第8巻、p355〜361;ニューマン(Newman)およびベッティンガー(Bettinger)著、ジーン・セラピー(Gene Ther.)、2007年、第14巻、p465〜475)。ソノポレーション法は、当該技術分野で公知であり、例えば、細菌に関して米国特許出願公開第20100196983号明細書で、例えばその他の細胞型に関して米国特許出願公開第20100009424号明細書でもまた教示され、それらの内容全体は、それぞれ参照により本明細書に援用される。
電気穿孔技術もまた当該技術分野で周知であり、インビボでおよび臨床的に核酸を送達するのに使用される(全てその内容全体が参照により本明細書に援用される、アンドレ(Andre)ら著、カレント・ジーン・セラピー(Curr Gene Ther)、2010年、第10巻、p267〜280;チャレラ(Chiarella)ら著、カレント・ジーン・セラピー(Curr Gene Ther.)、2010年、第10巻、p281〜286;ホフマン(Hojman)著、カレント・ジーン・セラピー(Curr
Gene Ther.)、2010年、第10巻、p128〜138)。電気穿孔装置は、マサチューセッツ州ホリストン(Holliston,MA)のビーティーエックス(BTX)(登録商標)インスツルメンツ(Instruments)(例えば、アジャイルパルス・イン・ビボ・システム(AgilePulse In Vivo System))およびペンシルベニア州ブルーベル(Blue Bell,PA)のイノビオ(Inovio)(例えば、イノビオ(Inovio)SP−5P筋肉内送達デバイスまたはセレクトラ(CELLECTRA)(登録商標)3000皮内送達デバイス)を含むが、これに限定されるものではない世界中の多数の企業によって販売される。一実施形態では、ポリヌクレオチドは、電気穿孔によって送達されてもよい。
微小器官
ポリヌクレオチドは、微小器官に含有されてもよく、次にそれは持続性治療製剤中で、コードされる目的のポリペプチドを発現し得る。微小器官およびそれらの製剤は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/027077号明細書の段落[000701]〜[000705]中などに記載される。
ヒアルロニダーゼ
本発明のポリヌクレオチドの筋肉内または皮下局所注射は、ヒアルロナンの加水分解を触媒するヒアルロニダーゼを含み得る。ヒアルロニダーゼは、間質関門の構成要素であるヒアルロナンの加水分解を触媒することで、ヒアルロナンの粘度を低下させ、それによって組織透過性を高める(その内容全体が参照により本明細書に援用される、フロスト(Frost)著、エキスパート・オピニオン・オン・ドラッグ・デリバリー(Expert
Opin.Drug Deliv)、2007年、第4巻、p427〜440)。それは、形質移入細胞によって生成されるコードされるタンパク質の分散と、全身分布を促進するのに有用である。あるいは、ヒアルロニダーゼが使用されて、筋肉内または皮下投与される本発明のポリヌクレオチドに曝露される、細胞数が増大され得る。
ナノ粒子模倣体
本発明のポリヌクレオチドは、ナノ粒子模倣体内にカプセル化されおよび/またはそれに吸収されてもよい。ナノ粒子模倣体は、病原体、ウイルス、細菌、真菌、寄生生物、プリオン、および細胞などであるが、これに限定されるものではない、送達機能生物または粒子を模倣し得る。非限定的例として、本発明のポリヌクレオチドは、ウイルスの送達機能を模倣し得る、非ヴィロン粒子内にカプセル化されてもよい。(それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2012006376号パンフレットおよび米国特許出願公開第20130171241号明細書および米国特許出願公開第20130195968号明細書を参照されたい)。
ナノチューブ
本発明のポリヌクレオチドは、ロゼットナノチューブ、リンカーがある対塩基を有するロゼットナノチューブ、炭素ナノチューブ、および/または単一壁炭素ナノチューブなどであるが、これに限定されるものではない、少なくとも1つのナノチューブに付着し得、または別の方法でそれに結合し得る。ポリヌクレオチドは、立体化学力、イオン力、共有結合力および/またはその他の力などであるが、これに限定されるものではない力を介して、ナノチューブに結合してもよい。ポリヌクレオチドを含んでなるナノチューブおよびナノチューブ製剤は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/027077号明細書の段落[000708]〜[000714]中などに記載される。
コンジュゲート
本発明のポリヌクレオチドは、担体または標的化群に共有結合する、または一緒になって融合タンパク質(例えば、標的化群と治療用タンパク質またはペプチドとを有する)を生じる2つのコード領域を含む、ポリヌクレオチドなどのコンジュゲートを含む。
本発明のコンジュゲートとしては、タンパク質(例えば、ヒト血清アルブミン(HSA:human serum albumin)、低密度リポタンパク質(LDL:low−density lipoprotein)、高密度リポタンパク質(HDL:high−density lipoprotein)、またはグロブリン);炭水化物(例えば、デキストラン、プルラン、キチン、キトサン、イヌリン、シクロデキストリンまたはヒアルロン酸);または脂質などの天然に存在する物質が挙げられる。リガンドはまた、例えば、合成ポリアミノ酸、オリゴヌクレオチド(例えばアプタマー)のような合成ポリマーなどの組換え体または合成分子であってもよい。ポリアミノ酸の例としては、ポリリジン(PLL)、ポリL−アスパラギン酸、ポリL−グルタミン酸、スチレン−マレイン酸無水物共重合体、ポリ(L−ラクチド−コ−グリコリード(glycolied))共重合体、ジビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体、N−(2−ヒドロキシプロピル)メタクリルアミド共重合体(HMPA)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリウレタン、ポリ(2−エチルアクリル酸)、N−イソプロピルアクリルアミドポリマー、またはポリホスファジンが挙げられる。ポリアミンの例としては、ポリエチレンイミン、ポリリジン(PLL)、スペルミン、スペルミジン、ポリアミン、擬ペプチド−ポリアミン、ペプチド模倣ポリアミン、デンドリマーポリアミン、アルギニン、アミジン、プロタミン、カチオン性脂質、カチオン性ポルフィリン、ポリアミンの四級塩、またはαらせんペプチドが挙げられる。
ポリヌクレオチドコンジュゲート、特にRNAの調製を教示する、代表的な米国特許としては、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第4,828,979号明細書;米国特許第4,948,882号明細書;米国特許第5,218,105号明細書;米国特許第5,525,465号明細書;米国特許第5,541,313号明細書;米国特許第5,545,730号明細書;米国特許第5,552,538号明細書;米国特許第5,578,717、5,580,731号明細書;米国特許第5,591,584号明細書;米国特許第5,109,124号明細書;米国特許第5,118,802号明細書;米国特許第5,138,045号明細書;米国特許第5,414,077号明細書;米国特許第5,486,603号明細書;米国特許第5,512,439号明細書;米国特許第5,578,718号明細書;米国特許第5,608,046号明細書;米国特許第4,587,044号明細書;米国特許第4,605,735号明細書;米国特許第4,667,025号明細書;米国特許第4,762,779号明細書;米国特許第4,789,737号明細書;米国特許第4,824,941号明細書;米国特許第4,835,263号明細書;米国特許第4,876,335号明細書;米国特許第4,904,582号明細書;米国特許第4,958,013号明細書;米国特許第5,082,830号明細書;米国特許第5,112,963号明細書;米国特許第5,214,136号明細書;米国特許第5,082,830号明細書;米国特許第5,112,963号明細書;米国特許第5,214,136号明細書;米国特許第5,245,022号明細書;米国特許第5,254,469号明細書;米国特許第5,258,506号明細書;米国特許第5,262,536号明細書;米国特許第5,272,250号明細書;米国特許第5,292,873号明細書;米国特許第5,317,098号明細書;米国特許第5,371,241、5,391,723号明細書;米国特許第5,416,203、5,451,463号明細書;米国特許第5,510,475号明細書;米国特許第5,512,667号明細書;米国特許第5,514,785号明細書;米国特許第5,565,552号明細書;米国特許第5,567,810号明細書;米国特許第5,574,142号明細書;米国特許第5,585,481号明細書;米国特許第5,587,371号明細書;米国特許第5,595,726号明細書;米国特許第5,597,696号明細書;米国特許第5,599,923号明細書;米国特許第5,599,928および5,688,941号明細書;米国特許第6,294,664号明細書;米国特許第6,320,017号明細書;米国特許第6,576,752号明細書;米国特許第6,783,931号明細書;米国特許第6,900,297号明細書;米国特許第7,037,646号明細書が挙げられるが、これに限定されるものではない。
一実施形態では、本発明のコンジュゲートは、本発明のポリヌクレオチドのための担体として機能してもよい。コンジュゲートは、ポリ(エチレングリコール)にグラフト化されてもよい、ポリアミン、ポリリジン、ポリアルキレンイミン、およびポリエチレンイミンなどであるが、これに限定されるものではない、カチオン性ポリマーを含んでなってもよい。非限定的例として、コンジュゲートは、ポリマーコンジュゲートと類似してもよく、ポリマーコンジュゲートを合成する方法は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第6,586,524号明細書に記載される。
基質にコンジュゲーションさせる方法の非限定的例は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130211249号明細書に記載される。方法は、ポリヌクレオチドを含んでなるコンジュゲートされたポリマー粒子を製造するのに使用されもよい。
コンジュゲートはまた、標的化群、例えば、細胞または組織標的化剤、例えば、腎臓胞などの特定の細胞型と結合するレクチン、糖タンパク質、脂質、またはタンパク質、例えば抗体も含み得る。標的化群は、甲状腺刺激ホルモン、メラノトロピン、レクチン、糖タンパク質、界面活性剤プロテインA、ムチン炭水化物、多価の乳糖、多価のガラクトース
、N−アセチル−ガラクトサミン、N−アセチル−グルコサミン、多価マンノース、多価フコース、グリコシル化ポリアミノ酸、多価ガラクトース、トランスフェリン、ビスホスホネート、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸、脂質、コレステロール、ステロイド、胆汁酸、葉酸、ビタミンB12、ビオチン、RGDペプチド、RGDペプチド模倣剤、またはアプタマーであり得る。
標的化群は、タンパク質、例えば、糖タンパク質、またはペプチド、例えば、共リガンドに対する特異的親和性を有する分子、または抗体、例えば、がん細胞、内皮細胞、または骨細胞などの特定の細胞型と結合する抗体であり得る。標的化群はまた、ホルモンおよびホルモン受容体もまた含んでもよい。それらとしてはまた、脂質、レクチン、炭水化物、ビタミン、補助因子、多価乳糖、多価ガラクトース、N−アセチルガラクトサミン、N−アセチルグルコサミン、多価マンノース、多価フルコース(frucose)、またはアプタマーなどの非ペプチド化学種も挙げられる。リガンドは、例えば、リポ多糖、またはp38MAPキナーゼ活性化剤であり得る。
標的化群は、特定の受容体を標的とする能力がある、任意のリガンドであり得る。例としては、限定されることなく、葉酸、GalNAc、ガラクトース、マンノース、マンノース−6P、アパタマー(apatamer)、インテグリン受容体リガンド、ケモカイン受容体リガンド、トランスフェリン、ビオチン、セロトニン受容体リガンド、PSMA、エンドセリン、GCPII、ソマトスタチン、LDL、およびHDLリガンドが挙げられる。特定の実施形態では、標的化群は、アプタマーである。アプタマーは、未修飾であり得、または本明細書で開示される修飾の任意の組み合わせを有し得る。
非限定的例として、標的化群は、血液−中枢神経系関門を越える標的化送達のための、グルタチオン受容体(GR:glutathione receptor)結合コンジュゲートであってもよい(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第2013021661012号明細書を参照されたい。
一実施形態では、本発明のコンジュゲートは、相乗的な生体分子−ポリマーコンジュゲートであってもよい。相乗的な生体分子−ポリマーコンジュゲートは、より大きな治療効果を提供する、長時間作用型連続放出系であってもよい。相乗的生体分子−ポリマーコンジュゲートは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130195799号明細書に記載されるものであってもよい。
別の実施形態では、本発明で使用されてもよいコンジュゲートは、アプタマーコンジュゲートであってもよい。アパタマー(apatamer)コンジュゲートの非限定的例は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2012040524号パンフレットに記載される。アプタマーコンジュゲートは、ポリヌクレオチドを含んでなる製剤の標的化送達を提供するために、使用されてもよい。
一実施形態では、本発明で使用されてもよいコンジュゲートは、ポリマーコンジュゲートを含有するアミンであってもよい。ポリマーコンジュゲートを含有するアミンの非限定的例は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,507,653号明細書に記載される。
一実施形態では、本発明の医薬組成物は、ロックド核酸と類似した修飾などであるが、これに限定されるものではない、化学修飾を含んでもよい。
Santarisからのものなど、ロックド核酸(LNA)の調製を教示する典型的な米国特許としては、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第6,268,490号明細書;米国特許第6,670,461号明細書;米国特許第6
,794,499号明細書;米国特許第6,998,484号明細書;米国特許第7,053,207号明細書;米国特許第7,084,125号明細書;および米国特許第7,399,845号明細書が挙げられるが、これに限定されるものではない。
PNA化合物の調製を教示する典型的な米国特許としては、そのそれぞれが参照により本明細書に援用される、米国特許第5,539,082号明細書;米国特許第5,714,331号明細書;および米国特許第5,719,262号明細書が挙げられるが、これに限定されるものではない。PNA化合物のさらなる教示は、例えば、ニールセン(Nielsen)ら著、サイエンス(Science)、1991年、第254巻、p1497〜1500に見られる。
本発明で取り上げるいくつかの実施形態は、ホスホロチオエート主鎖があるポリヌクレオチドと;特に、先述の米国特許第5,489,677号明細書の−CH−NH−CH−、−CH−N(CH)−O−CH−[メチレン(メチルイミノ)またはMMI主鎖として知られている]、−CH−O−N(CH)−CH−、−CH−N(CH)−N(CH)−CH−および−N(CH)−CH−CH−[式中、天然リン酸ジエステル主鎖は、−O−P(O)−O−CH−として表される];および先述の米国特許第5,602,240号明細書のアミド主鎖である、その他の修飾主鎖があるオリゴヌクレオシドとを含む。いくつかの実施形態では、本明細書で取り上げるポリヌクレトチド(polynucletotide)は、先述の米国特許第5,034,506号明細書のモルホリノ主鎖構造を有する。
2’位における修飾はまた、送達を促進してもよい。好ましくは、2’位における修飾は、ポリペプチドコード配列中に位置せず、すなわち、翻訳可能領域にない。2’位における修飾は、5’UTR、3’UTRおよび/またはテーリング領域に位置してもよい。2’位における修飾は、以下の1つを2’位に含み得る:H(すなわち、2’−デオキシ);F;O−、S−、またはN−アルキル;O−、S−、またはN−アルケニル;O−、S−またはN−アルキニル;またはO−アルキル−O−アルキル、式中、アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、置換または非置換のC〜C10アルキルまたはC〜C10アルケニルおよびアルキニルであってもよい。代表的な適切な修飾としては、O[(CHO]CH、O(CH).OCH、O(CHNH、O(CHCH、O(CHONH、およびO(CHON[(CHCH)](式中、nおよびmは1〜約10である)が挙げられる。その他の実施形態では、ポリヌクレオチドは、以下の1つを2’位に含む:C〜C10低級アルキル、置換低級アルキル、アルカリール、アラルキル、O−アルカリールまたはO−アラルキル、SH、SCH、OCN、Cl、Br、CN、CF、OCF、SOCH、SOCH、ONO、NO、N、NH、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルカアリール、アミノアルキルアミノ、ポリアルキルアミノ、置換シリル、RNA切断基、レポーター基、インターカレーター、薬物動態特性を改善する基、または薬力学的特性を改善する基、および同様の性質を有するその他の置換基。いくつかの実施形態では、修飾としては、2’−メトキシエトキシ(2’−O−−CHCHOCH、2’−O−(2−メトキシエチル)または2’−MOEとしてもまた知られている)(マーチン(Martin)ら著、ヘルベティカ・ケミカ・アクタ(Helv.Chim.Acta)、1995年、第78巻、p486〜504)すなわち、アルコキシ−アルコキシ基が挙げられる。別の代表的修飾は、2’−ジメチルアミノオキシエトキシ、すなわち、以下に本明細書の実施例で記載されるように、2’−DMAOEとしてもまた知られているO(CHON(CH基、および2’−ジメチルアミノエトキシエトキシ(当該技術分野では2’−O−ジメチルアミノエトキシエチルまたは2’−DMAEOEとしても知られている)、すなわち、下で本明細書の実施例にもまた記載される、2’−O−CH−O−CH−N(CHである。その他修飾としては、2’−メトキシ(2’−OCH)、2
’−アミノプロポキシ(2’−OCHCHCHNH)および2’−フルオロ(2’−F)が挙げられる。同様の修飾はまた、その他の位置、特に、3’末端ヌクレオチド上の糖の3’位に、または2’−5’連結dsRNA中に、および5’末端ヌクレオチドの5’位に作成されてもよい。本発明のポリヌクレオチドはまた、ペントフラノシル糖の代わりに、シクロブチル部分などの糖模倣体を有してもよい。このような修飾糖構造の調製を教示する典型的な米国特許としては、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第4,981,957号明細書;米国特許第5,118,800号明細書;米国特許第5,319,080号明細書;米国特許第5,359,044号明細書;米国特許第5,393,878号明細書;米国特許第5,446,137号明細書;米国特許第5,466,786号明細書;米国特許第5,514,785号明細書;米国特許第5,519,134号明細書;米国特許第5,567,811号明細書;米国特許第5,576,427号明細書;米国特許第5,591,722号明細書;米国特許第5,597,909号明細書;米国特許第5,610,300号明細書;米国特許第5,627,053号明細書;米国特許第5,639,873号明細書;米国特許第5,646,265号明細書;米国特許第5,658,873号明細書;米国特許第5,670,633号明細書;および米国特許第5,700,920号明細書が挙げられるが、これに限定されるものではない。
なおも別の実施形態では、ポリヌクレオチドは、細胞透過性ポリペプチドに、共有結合的にコンジュゲートされる。細胞透過性ペプチドは、シグナル配列もまた含んでもよい。本発明のコンジュゲートは、安定性増大;細胞形質移入増大;および/または生体内分布の変化(例えば、特定の組織または細胞型に標的化される)を有するように設計され得る。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、送達を促進する因子にコンジュゲートされてもよい。非限定的例として、因子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2011062965号パンフレットに記載されるような、標的化ブロックを有する、標的化単量体またはポリマーなどの単量体またはポリマーであってもよい。別の非限定的一例では、因子は、本発明のポリヌクレオチドと共有結合的に連結する、輸送因子であってもよい(例えば、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第6,835.393号明細書および米国特許第7,374,778号明細書を参照されたい)。さらに別の非限定的例では、因子は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第7,737,108号明細書および米国特許第8,003,129号明細書に記載されるものなどの膜関門輸送促進因子であってもよい。
別の実施形態では、ポリヌクレオチドは、ワシントン州シアトル(Seattle,WA)のフェーズアールエクス(PHASERX)(登録商標)株式会社からのスマート・ポリマー・テクノロジー(SMARTT POLYMER TECHNOLOGY)(商標)にコンジュゲートされてもよい。
別の態様では、コンジュゲートは、組織または生物中で、ナノ粒子をニューロンに選択的に誘導するペプチドであってもよい。非限定的例として、使用されるペプチドは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130129627号明細書に記載されるペプチドであってもよいが、これに限定されるものではない。
さらに別の態様では、コンジュゲートは、血液脳関門を越えるのを補佐し得るペプチドであってもよい。
自己組織化ナノ粒子
本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、自己組織化ナノ粒子に製剤化されてもよい。核酸自己組織化ナノ粒子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際特
許出願PCT/米国特許出願公開第2014/027077号明細書の段落[000740]〜[000743]中などに記載される。ポリマーベースの自己組織化ナノ粒子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/027077号明細書の段落[000744]〜[000749]中などに記載される。
自己組織化巨大分子
ポリヌクレオチドは、送達のために、両親媒性巨大分子(AM:amphiphilic macromolecule)に製剤化されてもよい。AMは、ポリ(エチレングリコール)に共有結合的に連結するアルキル化糖主鎖を有する、生体適合性両親媒性ポリマーを含んでなる。水溶液中において、AMは、自己組織化してミセルを形成する。AMを形成する方法、およびAMの非限定的例は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130217753号明細書に記載される。
無機ナノ粒子
本発明のポリヌクレオチデス(polynucleotidess)は、無機ナノ粒子に製剤化されてもよい。(その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,257,745号明細書)。無機ナノ粒子としては、水膨潤性の粘土物質が挙げられるが、これに限定されるものではない。非限定的例として、無機ナノ粒子としては、単純なケイ酸塩から製造される合成)スメクタイト粘土が挙げられる(例えば、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第5,585,108号明細書および米国特許第8,257,745号明細書を参照されたい)。
一実施形態では、無機ナノ粒子は、本明細書で開示されるポリヌクレオチドコアと、ポリマーシェルとを含んでなってもよい。ポリマーシェルは、本明細書に記載され、当該技術分野で公知であるポリマーのいずれであってもよい。追加的な実施形態では、ポリマーシェルが使用されて、ポリヌクレオチドがコア内で保護されてもよい。
半導電および金属ナノ粒子
本発明のポリヌクレオチデス(polynucleotidess)は、半導電または金属素材を含んでなる水分散性ナノ粒子に製剤化されてもよく(その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20120228565号明細書)、または磁性ナノ粒子に形成されてもよい(それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20120265001号明細書および米国特許出願公開第20120283503号明細書)。水分散性ナノ粒子は、疎水性ナノ粒子または親水性ナノ粒子であってもよい。
一実施形態では、半導電および/または金属ナノ粒子は、本明細書で開示されるポリヌクレオチドのコアと、ポリマーシェルとを含んでなってもよい。ポリマーシェルは、本明細書に記載され、当該技術分野で公知であるポリマーのいずれであってもよい。追加的な実施形態では、ポリマーシェルが使用されて、ポリヌクレオチドがコア内で保護されてもよい。
外科用シーラント:ゲルおよびハイドロゲル
一実施形態では、本明細書で開示されるポリヌクレオチドは、当該技術分野で公知の任意のハイドロゲル中にカプセル化されてもよく、それは対象に注射されるとゲルを形成してもよい。ゲルおよびハイドロゲルなどの外科用シーラントは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/027077号明細書の段落[000762]〜[000809]中などに記載される。
懸濁製剤
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチド、水不混和性油デポー、界面活性剤および/または共界面活性剤および/または共溶媒を含んでなる、懸濁製剤が提供される。油および界面活性剤の組み合わせは、ポリヌクレオチドとの懸濁製剤を可能にしてもよい。水不混和性デポー中のポリヌクレオチド送達が使用されて、デポーから周囲の生理学的環境内へのmRNAの持続性放出を通じて生物学的利用能が改善され、ヌクレアーゼによるポリヌクレオチド分解が防止されてもよい。
いくつかの実施形態では、mRNAの懸濁製剤は、ポリヌクレオチド、油性溶液、および界面活性剤の組み合わせを使用して製剤化されてもよい。このような製剤は、ポリヌクレオチドを含んでなる水相と、油および界面活性剤を含んでなる油性相とを含んでなる、二液系として製剤化されてもよい。懸濁製剤のための代表的油としては、ゴマ油、およびミグリオール(Miglyol)(飽和ココナツおよびパーム核油に由来するカプリルおよびカプリン酸脂肪酸およびグリセリンまたはプロピレングリコールのエステルを含んでなる)、コーンオイル、大豆油、落花生油、蜜蝋、および/またはパーム核油が挙げられるが、これに限定されるものではない。代表的界面活性剤としては、クレモフォール(Cremophor)、ポリソルベート20、ポリソルベート80、ポリエチレングリコール、トランスクトール、カプムル(Capmul)(登録商標)、ラブラソール、ミリスチン酸イソプロピル、および/またはスパン(Span)80が挙げられるが、これに限定されるものではない。いくつかの実施形態では、懸濁液は、エタノール、グリセロールおよび/またはプロピレングリコールを含むが、これに限定されるものではない、共溶媒を含んでなってもよい。
懸濁液は、最初に、ポリヌクレオチド水溶液と、1つまたは複数の界面活性剤を含んでなる油性相とを含んでなる、ポリヌクレオチド製剤を調製することで、形成されてもよい。懸濁液形成は、2つの相(水性および油性)の混合の結果として起こる。いくつかの実施形態では、このような懸濁液が水相に送達されて、水中油型エマルションが形成されてもよい。いくつかの実施形態では、懸濁液の水相への送達は、水中油型エマルションの形成をもたらし、その中でポリヌクレオチドを含んでなる油性相は、ナノメートルサイズの小滴から、マイクロメートルサイズの小滴に至るサイズであってもよい小滴を形成する。いくつかの実施形態では、油、界面活性剤、共界面活性剤および/または共溶媒の特定の組み合わが利用されて、ポリヌクレオチドが油相中に懸濁されてもよく、および/または水性環境内への送達時に、水中油型エマルションが形成されてもよい。
いくつかの実施形態では、懸濁液は、周囲環境内へのポリヌクレオチドの放出調節を提供してもよい。このような実施形態では、ポリヌクレオチド放出は、水不混和性デポーからの拡散と、それに続く周囲環境(例えば水性環境)内への再可溶化によって調節されてもよい。
いくつかの実施形態では、水不混和性デポー内のポリヌクレオチド(例えば、油相内に懸濁される)は、ポリヌクレオチド安定性の変化(例えばヌクレアーゼによる分解の変化)をもたらしてもよい。
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、注射時に(例えば水相への送達時に)、エマルションが自然発生的に形成されるように、製剤化されてもよい。このような粒子形成は、油相から水相へのポリヌクレオチド放出のために、体積に対して高い表面積比を提供してもよい。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,496,945号明細書に記載されるナノエマルションなどであるが
、これに限定されるものではない、ナノエマルションに製剤化されてもよい。ナノエマルションは、本明細書に記載されるナノ粒子を含んでなってもよい。非限定的例として、ナノ粒子は、脂質または界面活性剤層で取り囲まれてもよく、またはそれで被覆されてもよい、液体疎水性コアを含んでなってもよい。脂質または界面活性剤層は、少なくとも1つの膜組み込みペプチドを含んでなってもよく、また標的化リガンドを含んでなってもよい(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,496,945号明細書を参照されたい)。
カチオンおよびア二オン
本明細書で開示されるポリヌクレオチド製剤は、カチオンまたはア二オンを含んでもよい。一実施形態では、製剤は、Zn2+、Ca2+、Cu2+、Mg+、およびそれらの組み合わせなどであるが、これに限定されるものではない、金属カチオンを含む。非限定的例として、製剤は、金属カチオンと複合体化されたポリマーおよびポリヌクレオチドを含んでもよい。(例えば、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第6,265,389号明細書および米国特許第6,555,525号明細書を参照されたい)。
いくつかの実施形態では、二価および一価カチオンの組み合わせを含んでなるカチオン性ナノ粒子は、ポリヌクレオチドと共に製剤化されてもよい。このようなナノ粒子は、所定時間(例えば、数時間、数日間など)にわたり、溶液中で自然発生的に形成してもよい。このようなナノ粒子は、二価のカチオン単独の存在下で、または一価カチオン単独の存在下で形成しない。カチオン性ナノ粒子中の、またはカチオン性ナノ粒子を含んでなる1つまたは複数のデポー中の、ポリヌクレオチドの送達は、長時間作用型デポーとして作用することで、および/またはヌクレアーゼによる分解速度を低下させることで、ポリヌクレオチドの生物学的利用能を改善してもよい。
成形ナノ粒子および微粒子
本明細書で開示されるポリヌクレオチドは、ナノ粒子および/または微粒子に製剤化されてもよい。これらのナノ粒子および/または微粒子は、任意のサイズ、形状、および化学的性質に成形されてもよい。一例として、ナノ粒子および/または微粒子は、ノースカロライナ州モリスビル(Morrisville,NC)のリキダ・テクノロジーズ(LIQUIDA TECHNOLOGIES)(登録商標)によるプリント(PRINT)(登録商標)技術を使用して製造されてもよい(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2007024323号パンフレットを参照されたい)。
一実施形態では、成形ナノ粒子は、本明細書で開示されるポリヌクレオチドコアと、ポリマーシェルとを含んでなってもよい。ポリマーシェルは、本明細書に記載され、当該技術分野で公知のポリマーのいずれであってもよい。追加的な実施形態では、ポリマーシェルが使用されて、ポリヌクレオチドがコア内で保護されてもよい。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、微粒子に製剤化されてもよい。微粒子は、ポリヌクレオチドのコアと、生体適合性および/または生分解性ポリマーのコルテキスト(cortext)とを含有してもよい。非限定的例として、本発明と共に使用されてもよい微粒子は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,460,709号明細書、米国特許公報第20130129830号明細書、および国際公開第2013075068号パンフレットに記載されるものであってもよい。別の非限定的例として、微粒子は、所望の時間にわたり本発明のポリヌクレオチドの放出を延長するように、設計されてもよい。(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許公報第20130129830号明細書における治療用タンパク質の持続放出を参照されたい)。
本発明と共に使用される微粒子は、少なくとも1ミクロンから少なくとも100ミクロン(例えば、少なくとも1ミクロン、少なくとも5ミクロン、少なくとも10ミクロン、少なくとも15ミクロン、少なくとも20ミクロン、少なくとも25ミクロン、少なくとも30ミクロン、少なくとも35ミクロン、少なくとも40ミクロン、少なくとも45ミクロン、少なくとも50ミクロン、少なくとも55ミクロン、少なくとも60ミクロン、少なくとも65ミクロン、少なくとも70ミクロン、少なくとも75ミクロン、少なくとも80ミクロン、少なくとも85ミクロン、少なくとも90ミクロン、少なくとも95ミクロン、少なくとも97ミクロン、少なくとも99ミクロン、および少なくとも100ミクロン)の直径を有してもよい。
ナノジャケットおよびナノリポソーム
本明細書で開示されるポリヌクレオチドは、ペンシルベニア州ステートカレッジ(State College,PA)のキーストーン・ナノ(Keystone Nano)によって、ナノジャケットおよびナノリポソームに製剤化されてもよい。ナノジャケットは、カルシウム、リン酸塩を含む体内で天然に見られる化合物からできており、小量のケイ酸塩もまた含んでもよい。ナノジャケットは、サイズが5〜50nmの範囲であってもよく、ポリヌクレオチドなどであるが、これに限定されるものではない、親水性および疎水性化合物を送達するのに使用されてもよい。
ナノリポソームは、体内で天然に生じる脂質などであるが、これに限定されるものではない、脂質からできている。ナノリポソームは、サイズが60〜80nmの範囲であってもよく、ポリヌクレオチドなどであるが、これに限定されるものではない、親水性および疎水性化合物を送達するのに使用されてもよい。一態様では、本明細書で開示されるポリヌクレオチドは、セラミドナノリポソームなどであるが、これに限定されるものではない、ナノリポソームに製剤化される。
偽ウイルス粒子
一実施形態では、本明細書で開示されるポリヌクレオチドは、偽ウイルス粒子(例えば、偽ウイルス粒子)に製剤化されてもよい。非限定的例として、偽ウイルス粒子は、マサチューセッツ州ケンブリッジ(Cambridge,MA)のアウラ・バイオサイエンシズ(Aura Biosciences)によって開発されたもの、および/またはそれによって記載されるものであってもよい。一態様では、偽ウイルス粒子は、ケラチノサイトおよび基底膜に薬剤を送達するために開発されてもよい(例えば、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130012450号明細書、米国特許出願公開第20130012566号明細書、米国特許出願公開第21030012426号明細書、および米国特許出願公開第20120207840号明細書、および国際公開第2013009717号パンフレットを参照されたい)。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドを送達するのに使用される偽ウイルス粒子は、ヘルペスおよび乳頭腫ウイルスなどであるが、これに限定されるものではない、ウイルスに由来してもよい(例えば、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130012450号明細書、米国特許出願公開第20130012566号明細書、米国特許出願公開第21030012426号明細書、および米国特許出願公開第20120207840号明細書、および国際公開第2013009717号パンフレット;およびそれぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、マー(Ma)ら著、「DNA送達ビヒクルとしてのHPV偽ウイルス粒子(HPV pseudovirions as DNA delivery vehicles)」、セラピューティック・デリバリー(Ther Deliv.)、2011年、第2巻、第4号、p427〜430;キンズ(Kines)ら著、「細胞表面結合前に基底膜に起こ
るパピローマウイルス感染に至る初期段階(The initial steps leading to papillomavirus infection occur on the basement membrane prior to cell surface binding)」、米国科学アカデミー紀要(PNAS)、2009年、第106巻、第48号、p20458〜20463;ロバーツ(Roberts)ら著、「マウスモデルにおけるHPVの生殖器伝染はノノキシノール−9によって増強されカラギーナンによって阻害される(Genital transmission of HPV in a mouse model is potentiated by nonoxynol−9 and inhibited by carrageenan)」、ネイチャー・メディシン(Nature Medicine)2007年、第13巻、第7号、P857〜861;ゴードン(Gordon)ら著、「SIV DNAを送達するヒトパピローマウイルスプセデュドビリオン(Psedudovirion)ワクチンによる膣粘膜の標的化(Targeting the Vaginal Mucosa with Human Papillomavirus Psedudovirion Vaccines delivering SIV DNA)」、ジャーナル・オブ・イムノロジー(J Immunol.)、2012年、第188巻、第2号、p714〜723;クブル(Cuburu)ら著、「HPVベクターによる膣内免疫は組織常駐CD8+T細胞応答を誘導する(Intravaginal immunization with HPV vectors induces tissue−resident CD8+ T cell responses)」、ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション(The Journal of Clinical Investigation)、2012年、第122巻、第12号、p4606〜4620;ハング(Hung)ら著、「HSV−tk遺伝子を保有するHPV−16プセデュドビリオン(Psedudovirion)を使用した卵巣がん遺伝子治療(Ovarian Cancer Gene Therapy Using HPV−16 Psedudovirion Carrying the HSV−tk Gene)」、プロス・ワン(PLoS ONE)、2012年、第7巻、第7号、e40983;ジョンソン(Johnson)ら著、「ヒトパピローマウイルスによる雌マウス生殖管への付着と感染におけるヘパラン硫酸の役割(Role of Heparan Sulfate in Attachment to and Infection of the Murine Femal Genital Tract by Human Papillomavirus)」、ジャーナル・オブ・ヴィロロジー(J Virology)、2009年、第83巻、第5号、p2067〜2074を参照されたい)。
偽ウイルス粒子は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20120015899号明細書および米国特許出願公開第20130177587号明細書、および国際公開第2010047839号パンフレット、国際公開第2013116656号パンフレット、国際公開第2013106525号パンフレット、および国際公開第2013122262号パンフレットに記載される方法によって調製されるウイルス様粒子(VLP)であってもよい。一態様では、VLPは、バクテリオファージであるMS、Qβ、R17、fr、GA、Sp、MI、I、MXI、NL95、AP205、f2、PP7;および植物ウイルスであるカブクリンクルウイルス(TCV:Turnip crinkle virus)、トマトブッシースタントウイルス(TBSV:Tomato bushy stunt virus)、インゲンマメ南部モザイクウイルス(SBMV:Southern bean mosaic virus);およびソラマメモットルウイルス、ブロムモザイクウイルス、カシアイエローブロッチウイルス、ササゲクロロティックモットルウイルス(CCMV:Cowpea chlorotic mottle virus)、メランドリウムイエローフレックウイルス、およびクレイトニア潜伏ウイルスを含む、ブロモウイルス属(Bromovirus)のメンバーであってもよいが、これに限定されるものではない。別の態様では、VLPは、それ
ぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130177587号明細書または米国特許第8,506,967号明細書に記載されるようなインフルエンザウイルスに由来してもよい。さらに別の態様では、VLPは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013116656号パンフレットに記載されるような、脂質膜に、または粒子外部にアンカーされる、B7−1および/またはB7−2分子を含んでなってもよい。一態様では、VLPは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2012049366号パンフレットに記載されるVLPなどの、ノロウイルス、ロタウイルス組換えVP6タンパク質または二層VP2/VP6に由来してもよい。
偽ウイルス粒子は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2010120266号パンフレット、および米国特許出願公開第20120171290号明細書;およびそれぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、マー(Ma)ら著、「DNA送達ビヒクルとしてのHPV偽ウイルス粒子(HPV pseudovirions as DNA delivery vehicles)」、セラピューティック・デリバリー(Ther Deliv.)、2011年、第2巻、第4号、p427〜430;キンズ(Kines)ら著、「細胞表面結合前に基底膜に起こるパピローマウイルス感染に至る初期段階(The initial steps leading to papillomavirus infection occur on the basement membrane prior to cell surface binding)」、米国科学アカデミー紀要(PNAS)、2009年、第106巻、第48号、p20458〜20463;ロバーツ(Roberts)ら著、「マウスモデルにおけるHPVの生殖器伝染はノノキシノール−9によって増強されカラギーナンによって阻害される(Genital transmission of HPV in a mouse model is potentiated by nonoxynol−9 and inhibited by carrageenan)」、ネイチャー・メディシン(Nature Medicine)、2007年、第13巻、第7号、P857〜861;ゴードン(Gordon)ら著、「SIV DNAを送達するヒトパピローマウイルスプセデュドビリオン(Psedudovirion)ワクチンによる膣粘膜の標的化(Targeting the Vaginal Mucosa with Human Papillomavirus Psedudovirion Vaccines delivering SIV DNA)」、ジャーナル・オブ・イムノロジー(J Immunol.)、2012年、第188巻、第2号、p714〜723;クブル(Cuburu)ら著、「HPVベクターによる膣内免疫は組織常駐CD8+T細胞応答を誘導する(Intravaginal immunization with
HPV vectors induces tissue−resident CD8+ T cell responses)」、ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション(The Journal of Clinical Investigation)、2012年、第122巻、第12号、p4606〜4620;ハング(Hung)ら著、「HSV−tk遺伝子を保有するHPV−16プセデュドビリオン(Psedudovirion)を使用した卵巣がん遺伝子治療(Ovarian Cancer Gene Therapy Using HPV−16 Psedudovirion Carrying the HSV−tk Gene)」、プロス・ワン(PLoS
ONE)、2012年、第7巻、第7号、e40983;ジョンソン(Johnson)ら著、「ヒトパピローマウイルスによる雌マウス生殖管への付着と感染におけるヘパラン硫酸の役割(Role of Heparan Sulfate in Attachment to and Infection of the Murine Femal Genital Tract by Human Papillomavirus)」、ジャーナル・オブ・ヴィロロジー(J Virology)、2009年、第83巻、第5号、p2067〜2074に記載されるものなどであるが、これに限定されるもの
ではない、ヒト乳頭腫ウイルス様粒子であってもよい。
一態様では、偽ウイルス粒子は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130116408号明細書、および米国特許出願公開第20130115247号明細書に記載されるものなどであるが、これに限定されるものではない、ビリオン由来ナノ粒子であってもよい。非限定的例として、ビリオン由来ナノ粒子が使用されて、がん治療のためにおよび/または免疫系の腫瘍認識を促進するのに使用されてもよい、ポリヌクレオチドが送達されてもよい。非限定的例として、薬剤を少なくとも1つの腫瘍に選択的に送達してもよいビリオン由来ナノ粒子は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013119877号パンフレットに記載される乳頭腫由来粒子であってもよい。ビリオン由来ナノ粒子は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130116408号明細書、および米国特許出願公開第20130115247号明細書、または国際公開第2013119877号パンフレットに記載される方法によって製造されてもよい。
一実施形態では、ウイルス様粒子(VLP)は、自己組織化粒子であってもよい。自己組織化VLPおよび自己組織化VLPを製造する方法の非限定的例は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013122262号パンフレットに記載される。
ミニセル
一態様では、ポリヌクレオチドは、細菌ミニセルに製剤化されてもよい。非限定的例として、細菌ミニセルは、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013088250号パンフレットまたは米国特許出願公開第20130177499号明細書に記載されるものであってもよい。本明細書に記載されるポリヌクレオチドなどの治療薬を含んでなる細菌ミニセルは、脳腫瘍に治療薬を送達するのに使用されてもよい。
半固体組成物
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、疎水性マトリックスと共に製剤化されて、半固体組成物が形成れてもよい。非限定的例として、半固体組成物またはペースト様組成物は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第201307604号パンフレットに記載される方法によって製造されてもよい。半固体組成物は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第201307604号パンフレットに記載されるような徐放性製剤であってもよい。
別の実施形態では、半固体組成物は、組成物周囲に形成される、微孔質膜または生分解性ポリマーをさらに有してもよい(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第201307604号パンフレットを参照されたい)。
本発明のポリヌクレオチドを使用する半固体組成物は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第201307604号パンフレットに記載されるような半固体混合物の特徴を有してもよい(例えば、少なくとも10−4N・mm−2の弾性係数、および/または少なくとも100mPa・sの粘度)。
エキソソーム
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、エキソソームに製剤化されてもよい。エキソソームには、少なくとも1つのポリヌクレオチドが装入されて、細胞、組織および/または生物に送達されてもよい。非限定的例として、ポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013084000号パンフレットに記載さ
れるエキソソームに装入されてもよい。
シルクベースの送達
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、持続性放出シルクベース送達システムに製剤化されてもよい。シルクベース送達システムは、シルクフィブロイン溶液と、本明細書に記載される、および/または当該技術分野で公知のポリヌクレオチドなどであるが、これに限定されるものではない、治療薬とを接触させることで、形成されてもよい。非限定的例として、本発明で使用されてもよい持続性放出シルクベース送達システム、およびこのようなシステムを製造する方法は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130177611号明細書に記載される。
微粒子
一実施形態では、ポリヌクレオチドを含んでなる製剤は、微粒子を含んでなってもよい。微粒子は、本明細書に記載されるポリマー、および/またはポリ(α−ヒドロキシ酸)、ポリヒドロキシ酪酸、ポリカプロラクトン、ポリオルトエステルおよびポリ酸無水物などであるが、これに限定されるものではない、当該技術分野で公知のポリマーを含んでなってもよい。微粒子は、吸着材表面を有して、ポリヌクレオチドなどの生物活性分子を吸着してもよい。非限定的例として本発明と共に使用される微粒子、および微粒子を製造する方法は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第2013195923号明細書および米国特許出願公開第20130195898号明細書、および米国特許第8,309,139号明細書および米国特許第8,206,749号明細書に記載される。
別の実施形態では、製剤は、微粒子およびポリヌクレオチドを含んでなる、マイクロエマルションであってもよい。非限定的例として、微粒子を含んでなるマイクロエマルションは、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第2013195923号明細書および米国特許出願公開第20130195898号明細書、および米国特許第8,309,139号明細書および米国特許第8,206,749号明細書に記載される。
アミノ酸脂質
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、アミノ酸脂質に製剤化されてもよい。アミノ酸脂質は、アミノ酸残基および1つまたは複数の親油性テールを含んでなる、親油性化合物である。アミノ酸脂質およびアミノ酸脂質を製造する方法の非限定的例は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,501,824号明細書に記載される。
一実施形態では、アミノ酸脂質は、親水性部分および親油性部分を有する。親水性部分は、アミノ酸残基であってもよく、親油性部分は、少なくとも1つの親油性テールを含んでなってもよい。
一実施形態では、アミノ酸脂質製剤は、対象にポリヌクレオチドを送達するのに使用されてもよい。
別の実施形態では、アミノ酸脂質製剤は、ポリヌクレオチドに結合して、それを放出する、アミノ酸脂質を含んでなる、放出可能形態でポリヌクレオチドを送達してもよい。非限定的例として、ポリヌクレオチドの放出は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第7,098,032号明細書、米国特許第6,897,196号明細書、米国特許第6,426,086号明細書、米国特許第7,138,382号明細書、米国特許第5,563,250号明細書、および米国特許第5,505,931号明細書に記載されるものなどであるが、これに限定されるものではない、酸不安定性リ
ンカーによって提供されてもよい。
微小胞
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、微小胞に製剤化されてもよい。微小胞の非限定的例としては、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20130209544号明細書に記載されるものが挙げられる。
一実施形態では、微小胞は、ARRDC1媒介微小胞(ARMM:ARRDC1−mediated microversicle)である。ARMMおよびARMMを製造する方法の非限定的例は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013119602号パンフレットに記載される。
高分子電解質間複合体
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、高分子電解質間複合体に製剤化されてもよい。高分子電解質間複合体は、電荷動的高分子が、1つまたは複数のアニオン性分子と複合体化すると形成される。電荷動的高分子および高分子電解質間複合体および高分子電解質間複合体を製造する方法の非限定的例は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,524,368号明細書に記載される。
シルスタリン(Cyrstalline)高分子システム
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、結晶性高分子システムに製剤化されてもよい。結晶性高分子システムは、結晶性部分、および/または結晶性部分を含んでなる末端単位がある、ポリマーである。「CYCポリマー」結晶性ポリマーシステムと称される、結晶性部分、および/または結晶性部分を含んでなる末端単位があるポリマー、およびこのようなポリマーおよびシステムを製造する方法の非限定的例は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許第8,524,259号明細書に記載される。
賦形剤
医薬製剤は、本明細書の用法では、所望される特定の投与形態に適する、任意のおよび全ての溶媒、分散媒、希釈剤、またはその他の液体ビヒクル、分散体または懸濁助剤、表面活性剤、等張剤、増粘または乳化剤、保存料、固体バインダー、潤滑剤、着香剤、安定剤、抗酸化剤、浸透圧調節剤、pH調節剤などを含むが、これに限定されるものではない、薬学的に許容可能な賦形剤をさらに含んでなってもよい。医薬組成物を製剤化するための様々な賦形剤および組成物を調製する技術は、当該技術分野で公知である(その内容全体が参照により本明細書に援用される、A.R.ジェナーロ(A.R.Gennaro)著、レミントン:調剤の科学と実践(Remington:The Science and Practice of Pharmacy)、第21版、リッピンコット・ウィリアムズ・アンド・ウィルキンス(Williams&Wilkins)、メリーランド州ボルチモア(Baltimore,MD)、2006年を参照されたい)。任意の従来の賦形剤媒体が、任意の望ましくない生物学的効果の発生、またはさもなければ医薬組成物の任意のその他の成分との有害な方法での相互作用などによって、物質またはその誘導体と不適合である場合を除き、従来の賦形剤媒体の使用は、本開示の範囲内で検討されてもよく、その使用は、本発明の範囲内で検討される。
いくつかの実施形態では、薬学的に許容可能な賦形剤は、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%純粋であってもよい。いくつかの実施形態では、賦形剤は、ヒト用途および獣医学用途のために認可される。いくつかの実施形態では、賦形剤は、米国食品医薬品局によって認可されてもよい。いくつかの実施形態では、賦形剤は、製薬等級であってもよい。いくつかの実施形態では、賦形剤は、米国薬局方(USP:United States Phar
macopoeia)、欧州薬局方(EP:European Pharmacopoeia)、英国薬局方、および/または国際薬局方の標準規格を満たしてもよい。
医薬組成物の製造で使用される薬学的に許容可能な賦形剤としては、不活性希釈剤、分散剤および/または顆粒化剤、表面活性剤および/または乳化剤、崩壊剤、結合剤、保存料、緩衝剤、平滑剤、および/または油が挙げられるが、これに限定されるものではない。このような賦形剤は、医薬組成物に任意選択的に包含されてもよい。組成物は、カカオ脂および坐薬ワックス、着色剤、コート剤、甘味剤、着香料、および/または芳香剤などの賦形剤もまた含んでもよい。
代表的希釈剤としては、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、リン酸ナトリウム乳糖、スクロース、セルロース、微結晶セルロース、カオリン、マンニトール、ソルビトール、イノシトール、塩化ナトリウム、乾燥デンプン、コーンスターチ、粉砂糖など、および/またはそれらの組み合わせが挙げられるが、これに限定されるものではない。
代表的顆粒化剤および/または分散剤としては、ジャガイモデンプン、コーンスターチ、タピオカデンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、粘土、アルギン酸、グアーガム、柑橘類パルプ、寒天、ベントナイト、セルロースおよび木材製品、天然スポンジ、カチオン交換樹脂、炭酸カルシウム、ケイ酸塩、炭酸ナトリウム、架橋ポリ(ビニル−ピロリドン)(クロスポビドン)、ナトリウムカルボキシメチルデンプン(デンプングリコール酸ナトリウム)、カルボキシメチルセルロース、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム(クロスカルメロース)、メチルセルロース、α化デンプン(デンプン1500)、微結晶性デンプン、水不溶性デンプン、カルシウムカルボキシメチルセルロース、ケイ酸アルミニウムマグネシウム(ビーガム(VEEGUM)(登録商標))、ラウリル硫酸ナトリウム、第四級アンモニウム化合物など、および/またはそれらの組み合わせが挙げられるが、これに限定されるものではない。
代表的表面活性剤および/または乳化剤としては、天然乳化剤(例えば、アカシア、寒天、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、トラガカント、コンドルクス(chondrux)、コレステロール、キサンタン、ペクチン、ゼラチン、卵黄、カゼイン、羊毛脂、コレステロール、ワックス、およびレシチン)、コロイド粘土(例えば、ベントナイト[ケイ酸アルミニウム]およびビーガム(VEEGUM)(登録商標)[ケイ酸アルミニウムマグネシウム])、長鎖アミノ酸誘導体、高分子量アルコール(例えば、ステアリルアルコール、セチルアルコール、オレイルアルコール、トリアセチンモノステアリン酸、ジステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸グリセリル、およびモノステアリン酸プロピレングリコール、ポリビニルアルコール)、カルボマー(例えば、カルボキシポリメチレン、ポリアクリル酸、アクリル酸ポリマー、およびカルボキシビニルポリマー)、カラゲナン、セルロース系誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、粉末セルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース)、ソルビタン脂肪酸エステル;(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート[ツイーン(TWEEN)(登録商標)20]、ポリオキシエチレンソルビタン[ツイーン(TWEEN)(登録商標)60]、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレイン酸[ツイーン(TWEEN)(登録商標)80]、ソルビタンモノパルミテート[スパン(SPAN)(登録商標)40]、モノステアリン酸ソルビタン[スパン(SPAN)(登録商標)60]、ソルビタントリステアレート[スパン(SPAN)(登録商標)65]、グリセリルモノオレイン酸、ソルビタンモノオレイン酸[スパン(SPAN)(登録商標)80])、ポリオキシエチレンエステル(例えば、ポリオキシエチレンモノステアリン酸[ミルジ(MYRJ)(登録商標)45]、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエトキシ化ヒマシ油、ポリオキシメチレ
ンステアリン酸、およびソルトール(SOLUTOL)(登録商標))、スクロース脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、(例えばクレモフォア(CREMOPHOR)(登録商標))、ポリオキシエチレンエーテル、(例えばポリオキシエチレンラウリルエーテル[ブリジ(BRIJ)(登録商標)30])、ポリ(ビニル−ピロリドン)、ジエチレングリコールモノラウレート、オレイン酸トリエタノールアミン、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、オレイン酸エチル、オレイン酸、エチルラウレート、ラウリル硫酸ナトリウム、プルオリンク(PLUORINC)(登録商標)F68、ポロキサマー(POLOXAMER)(登録商標)188、臭化セトリモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、ドキュセートナトリウムなど、および/またはそれらの組み合わせが挙げられるが、これに限定されるものではない。
代表的結合剤としては、デンプン(例えばコーンスターチおよびデンプンペースト);ゼラチン;糖(例えば、スクロース、グルコース、デキストロース、デキストリン、糖蜜、乳糖、ラクチトール、マンニトール);アミノ酸(例えばグリシン);天然および合成ガム(例えば、アカシア、アルギン酸ナトリウム、アイリッシュモス抽出物、パンワールガム、ガッチガム、イサポール穀皮粘液剤、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、微結晶セルロース、酢酸セルロース、ポリ(ビニル−ピロリドン)、ケイ酸アルミニウムマグネシウム(ビーガム(VEEGUM)(登録商標))、およびカラマツアラボガラクタン);アルギン酸塩;ポリエチレンオキシド;ポリエチレングリコール;無機カルシウム塩;ケイ酸;ポリメタクリレート;ワックス;水;アルコールなど、およびそれらの組み合わせが挙げられるが、これに限定されるものではない。
代表的保存料としては、抗酸化剤、キレート化剤、抗菌性保存料、抗真菌性保存料、アルコール保存料、酸性保存料、および/またはその他の保存料が挙げられるが、これに限定されるものではない。酸化は、mRNA特に液体mRNA製剤の可能な分解経路である。酸化を防止するために、製剤に抗酸化剤が添加され得る。代表的抗酸化剤としては、αトコフェロール、アスコルビン酸、パルミチン酸アコルビル(acorbyl)、ベンジルアルコール、ブチル化ヒドロキシアニソール、EDTA、M−クレゾール、メチオニン、ブチル化ヒドロキシトルエン、モノチオグリセロール、メタ重亜硫酸カリウム、プロピオン酸、没食子酸プロピル、アスコルビン酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、チオグリセロールおよび/または亜硫酸ナトリウムが挙げられるが、これに限定されるものではない。代表的キレート化剤としては、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、クエン酸一水和物、エデト酸二ナトリウム、エデト酸二カリウム、エデト酸、フマル酸、リンゴ酸、リン酸、ナトリウムエデト酸、酒石酸、および/またはエデト酸三ナトリウムが挙げられる。代表的抗菌性保存料としては、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ベンジルアルコール、ブロノポール、セトリミド、塩化セチルピリジニウム、クロルヘキシジン、クロロブタノール、クロロクレゾール、クロロキシレノール、クレゾール、エチルアルコール、グリセリン、ヘキセチジン、イミド尿素、フェノール、フェノキシエタノール、フェニルエチルアルコール、硝酸フェニル水銀、プロピレングリコール、および/またはチメロサールが挙げられるが、これに限定されるものではない。代表的抗真菌性保存料としては、ブチルパラベン、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸、ヒドロキシ安息香酸、安息香酸カリウム、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナトリウムプロピオネート、および/またはソルビン酸が挙げられるが、これに限定されるものではない。代表的アルコール保存料としては、エタノール、ポリエチレングリコール、フェノール、フェノール化合物、ビスフェノール、クロロブタノール、ヒドロキシベンゾエート、および/またはフェニルエチルアルコールが挙げられるが、これに限定されるものではない。代表的酸性保存料としては、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、β−カロテン、クエン酸、酢酸、デヒドロ酢酸、アスコルビン
酸、ソルビン酸、および/またはフィチン酸が挙げられるが、これに限定されるものではない。その他保存料としては、トコフェロール、酢酸トコフェロール、メシル酸デテロキシム、セトリミド、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエネド(hydroxytoluened)(BHT)、エチレンジアミン、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)、亜硫酸水素ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸カリウム、グリダント・プラス(GLYDANTPLUS)(登録商標)、フェノニップ(PHENONIP)((登録商標)、メチルパラベン、ジャーマール(GERMALL)(登録商標)115、ジャーマベン(GERMABEN)(登録商標)II、ネオロン(NEOLONE)(商標)、カトン(KATHON)(商標)、および/またはユーキシル(EUXYL)(登録商標)が挙げられるが、これに限定されるものではない。
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチド溶液のpHがpH5からpH8に保たれて、安定性が改善される。pHを調節するための代表的緩衝液としては、リン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、ヒスチジン(またはヒスチジンHCl)、炭酸ナトリウム、および/またはリンゴ酸ナトリウムが挙げられるが、これに限定されるものではない。別の実施形態では、上に列挙した代表的緩衝液が、(カリウムを含むが、これに限定されるものではない)追加的な一価の対イオンと共に使用されてもよい。二価のカチオンもまた、緩衝液対イオンとして使用されてもよい;しかし、これらは、錯体形成および/またはmRNA分解のために好ましくない。
代表的緩衝剤としては、クエン酸緩衝溶液、酢酸緩衝溶液、リン酸緩衝溶液、塩化アンモニウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン酸カルシウム、グルビオン酸カルシウム、グルセプト酸カルシウム、グルコン、D−グルコン酸、グリセロリン酸カルシウム、乳酸カルシウム、プロパン酸、レブリン酸カルシウム、ペンタン酸、第二リン酸カルシウム、リン酸、三塩基性リン酸カルシウム、水酸化リン酸カルシウム、酢酸カリウム、塩化カリウム、グルコン酸カリウム、カリウム混合物、二塩基性リン酸カリウム、一塩基性リン酸カリウム、リン酸カリウム混合物、酢酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、二塩基性リン酸ナトリウム、塩基性リン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム混合物、トロメタミン、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、アルギン酸、発熱性物質非含有水、等張生理食塩水、リンゲル液、エチルアルコールなど、および/またはそれらの組み合わせも挙げられるが、これに限定されるものではない。
代表的平滑剤としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸、シリカ、滑石、麦芽、グリセリルベハナート(behanate)、水素化植物油、ポリエチレングリコール、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ロイシン、ラウリル硫酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムなど、およびそれらの組み合わせが挙げられるが、これに限定されるものではない。
代表的油としては、アーモンド、アプリコット穀粒、アボカド、ババス、ベルガモット、ブラックカレント(black current)種子、ルリヂサ、カデ、カモミール、キャノーラ、ヒメウイキョウ、カルナウバ、ヒマシ油、シナモン、カカオ脂、ココナツ、タラ肝、コーヒ、トウモロコシ、綿実、エミュー、ユーカリノキ、月見草、魚、亜麻仁、ゲラニオール、ヒョウタン、ブドウ種子、ヘーゼルナッツ、ヤナギハッカ、ミリスチン酸イソプロピル、ホホバ、ククイナッツ、ラバンジン、ラベンダー、レモン、リツェアクベバ、マカデミア(macademia)ナッツ、ゼニアオイ、マンゴー種子、メドウフォーム種子、ミンク、ナツメグ、オリーブ、オレンジ、オレンジラフィー、パーム、パーム核、モモ穀粒、落花生、ケシの実、カボチャ種子、ナタネ、米糠、ローズマリー、紅花、ビャクダン、サスクアナ(sasquana)、セイボリー、シーバックソーン、ゴマ
、シアバター、シリコーン、大豆、ヒマワリ、ティーツリー、アザミ、ツバキ、ベチベル、クルミ、およびコムギ胚芽油が挙げられるが、これに限定されるものではない。代表的油としては、ステアリン酸ブチル、カプリルトリグリセリド、カプリン酸トリグリセリド、シクロメチコン、セバシン酸ジエチル、ジメチコン360、ミリスチン酸イソプロピル、鉱物油、オクチルドデカノール、オレイルアルコール、シリコーン油、および/またはそれらの組み合わせが挙げられるが、これに限定されるものではない。
配合者の判断次第で、カカオ脂および坐薬ワックス、着色剤、コート剤、甘味剤、着香料、および/または芳香剤などの賦形剤が、組成物中に存在し得る。
代表的添加剤としては、生理学的生体適合性緩衝液(例えば、トリメチルアミン塩酸塩)、錯化剤の付加(例えば、DTPAまたはDTPA−ビスアミドなどの)またはカルシウムキレート錯体(例えばカルシウムDTPA、CaNaDTPA−ビスアミドとして)、または任意選択的にカルシウム塩またはナトリウム塩の付加(例えば、塩化カルシウム、アスコルビン酸カルシウム、グルコン酸カルシウムまたは乳酸カルシウム)が挙げられる。さらに、抗酸化剤および懸濁剤も使用され得る。
mRNAのための抗凍結剤
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチド製剤は、シロプロテクタント(cyroprotectant)を含んでなってもよい。本明細書の用法では、用語「抗凍結剤」は、所与の物質と組み合わされると、凍結時に起こる物質に対する障害を低下させまたは排除するのを促進する1つまたは複数の薬剤を指す。いくつかの実施形態では、抗凍結剤は、凍結中にポリヌクレオチドを安定化させるために、それらと組み合わされる。−20℃〜−80℃におけるmRNAの冷凍貯蔵は、ポリヌクレオチドの長期間(例えば36ヶ月間)安定性にとって有利であってもよい。いくつかの実施形態では、抗凍結剤がポリヌクレオチド製剤に包含されて、凍結/解凍サイクルを通じた、および冷凍貯蔵条件下でのポリヌクレオチドが安定化される。本発明の抗凍結剤としては、スクロース、トレハロース、乳糖、グリセロール、デキストロース、ラフィノースおよび/またはマンニトールが挙げられるが、これに限定されるものではない。トレハロースは、米国食品医薬品局によって、一般的に安全とみなされている(GRAS)として記載され、一般に商業的医薬製剤で使用される。
増量剤
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチド製剤は、増量剤を含んでなってもよい。本明細書の用法では、「増量剤」という用語は、製剤に包含されて、製剤に、所望の粘稠度および/または製剤成分安定化を与える、1つまたは複数の薬剤を指す。いくつかの実施形態では、増量剤が凍結乾燥ポリヌクレオチド製剤に包含されて、「薬理的にエレガントな」ケークをもたらし、長期間(例えば36ヶ月間)にわたる保存し中に、凍結乾燥ポリヌクレオチドを安定化する。本発明の増量剤としては、スクロース、トレハロース、マンニトール、グリシン、乳糖および/またはラフィノースが挙げられるが、これに限定されるものではない。いくつかの実施形態では、抗凍結剤と増量剤組み合わせ(例えば、スクロース/グリシンまたはトレハロース/マンニトール)が包含されて、ポリヌクレオチドを凍結中に安定化し、凍結乾燥のための増量剤もまた提供してもよい。
本発明のポリヌクレオチド製剤および製剤化方法の非限定的例は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、2012年12月に14日に出願された、国際公開第2013090648号パンフレットでもまた提供される。
不活性成分
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチド製剤は、不活性成分である少なくとも1つの賦形剤を含んでなってもよい。本明細書の用法では、用語「不活性成分」は、製剤に包
含される1つまたは複数の不活性剤を指す。いくつかの実施形態では、本発明の製剤で使用されてもよい不活性成分の全て、皆無または一部は、米国食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)により認可されてもよい。不活性成分および不活性成分が製剤化されてもよい投与経路の非総記的一覧は、同時係属国際出願PCT/米国特許出願公開第2014/027077号明細書(代理人整理番号M030)の表4に記載される。
送達
本開示は、薬物送達の科学における有望な進歩を勘案した、任意の適切な手段による、治療、製薬、診断またはイメージングのいずれかのためのポリヌクレオチドの送達を包含する。送達は、ネイキッドまたは製剤化送達であってもよい。
ネイキッド送達
本発明のポリヌクレオチドは、細胞にネイキッドで送達されてもよい。本明細書の用法では、「ネイキッド」は、形質移入を促進する薬剤を含まないポリヌクレオチドを送達することを指す。例えば、細胞に送達されるポリヌクレオチドは、修飾を含有しなくてもよい。ネイキッドポリヌクレオチドは、当該技術分野で公知であり、本明細書に記載される、投与経路を使用して、細胞に送達されてもよい。
製剤化送達
本発明のポリヌクレオチドは、本明細書に記載される方法を使用して、製剤化されてもよい。製剤は、修飾であってもおよび/または未修飾であってもよい、ポリヌクレオチドを含有してもよい。製剤としては、細胞透過剤、薬学的に許容できる担体、送達剤、生体内分解性または生体適合性ポリマー、溶剤、および持効性送達デポーが挙げられる、これに限定されるものではない。製剤化ポリヌクレオチドは、当該技術分野で公知であり、本明細書に記載される、投与経路を使用して、細胞に送達されてもよい。
組成物はまた、直接浸漬または水浴;カテーテル経由;ゲル、粉末、軟膏、クリーム、ゲル、ローション、および/またはドロップによる;組成物で被覆または含浸された布帛または生分解性物質などの基材の使用を含むが、これに限定されるものではない、当該技術分野のいくつかの方法のいずれかで、臓器または組織への直接送達のために製剤化されてもよい。
投与 本発明のポリヌクレオチドは、治療的に有効な成果をもたらす、任意の手段によって投与されてもよい。これらとしては、腸内(腸管内へ)、胃腸部、硬膜外(硬膜内へ)、経口(口を経由する)、経皮、硬膜周囲、大脳内(大脳内へ)、脳室内(脳室内へ)、皮膚上(皮膚上への塗布)、皮内(皮膚自体の中へ)、皮下(皮膚の下)、経鼻投与(鼻を通じて)、静脈内(静脈内へ)、静脈内ボーラス、点滴、動脈内(動脈内へ)、筋肉内(筋肉内へ)、心臓内(心臓内へ)、骨内注入(骨髄内へ)、クモ膜下腔内(脊柱管内へ)、腹腔内(腹膜内への輸液または注射)、膀胱内注入、硝子体内(眼を通じて)、空洞内注射(病的窩洞内へ)、腔内(陰茎基部内へ)、膣内投与、子宮内、羊膜外投与、経皮(全身分布のための無傷の皮膚を通じた拡散)、経粘膜(粘膜を通じた拡散)、経腟、吹送(鼻からの吸引)、舌下、唇下、浣腸、点眼(結膜上へ)、点耳、耳介(耳介内へまたはそれを経由する)、バッカル(頬に向けられた)、結膜、皮膚性、歯性(1つまたは複数の歯へ)、電気浸透、子宮頚、副鼻腔内、気管内、体外、血液透析、浸潤、間質内、腹腔内、羊水内、関節内、胆管内、気管支内、滑液包内、軟骨内(軟骨内部)、仙骨内(ウマ科の尾内部)、大槽内(小脳延髄槽大槽内部)、角膜内(角膜内部)、歯冠内、冠内(冠動脈内部)、陰茎海綿体内(陰茎の陰核海綿体)の膨張性空隙内部)、椎間板内(椎間板内部)、導管内(腺導管内部)、十二指腸内(十二指腸内部)、硬膜内(硬膜内部または真下)、表皮内(表皮へ)、食道内(食道へ)、胃内(胃内部)、歯肉内(歯肉内部
)、回腸内(小腸遠位部分内部)、病巣内(局在性の病変の内部またはそれへの直接導入)、管腔内(管腔内部)、リンパ管内(リンパ内部)、髄内(骨髄腔内部)、髄膜内(髄膜内部)、眼内(眼内部)、卵巣内(卵巣内部)、心膜内(心膜内部)、胸膜内(胸膜内部)、前立腺内(前立腺腺内部)、肺内(肺またはその気管支内部)、副鼻腔内(鼻洞または眼窩周囲洞内部)、脊髄内(脊柱内部)、滑液嚢内(関節の滑液腔内部)、腱内(腱内部)、精巣内(精巣内部)、クモ膜下腔内(脳脊髄軸の任意のレベルにおける脳脊髄液内部)、胸郭内(胸郭内部)、小管内(臓器細管内部)、腫瘍内(腫瘍内部)、鼓室内(中耳内部)、血管内(1つまたは複数の血管内部)、脳(心)室内(脳(心)室内部)、イオン注入(その中で可溶性塩イオンが身体組織に移動する電流の手段による)、灌注(開放創傷または身体窩洞を浸すまたは洗い流す)、喉頭(喉頭に直接)、鼻腔胃(鼻を通じて胃内に)、密封包帯技術(次に領域を閉鎖する包帯剤によって被覆される局所投与手段)、眼部(外眼部に)、中咽頭(口および咽頭に直接)、非経口、経皮、関節周囲、硬膜周囲、神経周囲、歯周、直腸、呼吸器(局所性または全身性効果のための経口または経鼻吸入による気道内部)、眼球後(脳橋背後または眼球背後)、心筋内の(心筋に入る)、軟部組織、クモ膜下、結膜下、粘膜下、局所、経胎盤性(胎盤を通じてまたはそれを越える)、経気管(気管壁を通じて)、経鼓膜(鼓室を越えてまたはそれを通じて)、尿管(尿管へ)、尿道(尿道へ)、膣、仙骨ブロック、診断、神経ブロック、胆管灌流、心臓灌流、フォトフェレーシスまたは脊髄が挙げられるが、これに限定されるものではない。特定の実施形態では、組成物は、それらが、血液脳関門、血管関門、またはその他の上皮性関門を越えられるようにする方法で投与されてもよい。一実施形態では、投与経路のための製剤は、少なくとも1つの不活性成分を含んでもよい。投与経路および特定の投与経路のための製剤に包含されてもよい不活性成分の非限定的例は、表9に示される。表9では、「AN」は麻酔薬を意味し、「CNBLK」は頸神経ブロックを意味し、「NBLK」は神経ブロックを意味し、「IV」は静脈内を意味し、「IM」は筋肉内を意味し、「SC」は皮下を意味する。
本発明のポリヌクレオチドのための非限定的投与経路は、下に記載される。
非経口および注射投与
非経口投与のための液体剤形としては、薬学的に許容可能なエマルション、マイクロエマルション、溶液、懸濁液、シロップ、および/またはエリキシル剤が挙げられるが、これに限定されるものではない。活性成分に加えて、液体剤形は、例えば、水またはその他の溶媒;エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実油、ラッカセイ油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール、およびソルビタンの脂肪酸エステル、およびそれらの混合物などの可溶化剤および乳化剤などの、当該技術分野で一般に使用される不活性希釈剤を含んでなってもよい。不活性希釈剤に加えて、経口組成物は、湿潤剤、乳化および懸濁剤、甘味剤、着香料、および/または芳香剤などの補助剤を含み得る。非経口投与のため
の特定の実施形態では、組成物は、クレモフォール(CREMOPHOR)(登録商標)、アルコール、油、改質油、グリコール、ポリソルベート、シクロデキストリン、ポリマー、および/またはそれらの組み合わせなどの可溶化剤と混合される。
非経口投与のための医薬組成物は、少なくとも1つの不活性成分を含んでなってもよい。任意のまたは皆無の使用される不活性成分が、米国食品医薬品局(FDA)によって認可されていてもよい。非経口投与のための医薬組成物で使用するための不活性成分の非総記的一覧としては、塩酸、マンニトール、窒素、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、および水酸化ナトリウムが挙げられる。
注射用製剤、例えば、無菌注射用水性または油性懸濁液は、適当な分散剤、湿潤剤、および/または懸濁剤を使用して、公知の技術に従って製剤化されてもよい。無菌注射用製剤は、無毒の非経口的に許容可能な希釈剤および/または溶媒中の、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液としての、無菌注射液、懸濁液、および/またはエマルションであってもよい。用いられてもよい許容できるビヒクルおよび溶媒は、水、米国薬局方リンゲル液、および等張塩化ナトリウム溶液である。無菌の不揮発性油が、溶剤または懸濁媒として慣習的に用いられている。この目的で、合成モノまたはジグリセリドを含む、あらゆる無刺激不揮発性油を用い得る。オレイン酸などの脂肪酸が、注射剤の調製で使用され得る。無菌製剤はまた、局所麻酔薬、保存料、および緩衝剤などの補助剤を含んでなってもよい。
注射用製剤は、例えば、細菌保持フィルターを通過させる濾過によって、および/または使用前に滅菌水またはその他の無菌注射用培地中に溶解または分散され得る、無菌固体組成物の形態の滅菌剤を組み込むことによって、滅菌され得る。
注射用製剤は、組織、臓器および/または対象の領域内に直接注射されてもよい。非限定的例として、虚血性領域への心筋内注射によって、組織、臓器および/または対象に、製剤が直接注射されてもよい。(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、ザンギー(Zangi)ら著、ネイチャー・バイオテクノロジー(Nature Biotechnology)、2013年を参照されたい)。
活性成分の効果を延長するために、皮下または筋肉内注射からの活性成分の吸収を遅延させることが、往々にして望ましい。これは、水溶性が劣る結晶性または非晶質物質の液体懸濁液の使用によって、達成されてもよい。次に薬剤の吸収速度は、その溶出速度に左右され、それは次に、結晶サイズおよび結晶形態に左右されてもよい。あるいは、非経口的投与薬剤形態の吸収遅延は、薬剤を油ビヒクルに溶解または懸濁することで達成される。注射用デポー製剤は、ポリラクチド−ポリグリコリドなどの生分解性ポリマー内に、薬剤の微小カプセル化マトリックスを形成することで製造される。薬剤とポリマーの比率および用いられる特定のポリマーの性質に応じて、薬剤放出速度は調節され得る。その他の生分解性ポリマーの例としては、ポリ(オルトエステル)およびポリ(酸無水物)が挙げられる。デポー注射用製剤は、身体組織と適合性のリポソームまたはマイクロエマルションに、薬剤を封入することで調製される。
直腸内および膣内投与
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/027077号明細書の段落[000910]〜[000913]中などに記載される方法または組成物によって、直腸内および膣内投与のために製剤化されてもよい。
経口投与
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/027077号明細書の段落[000914]〜[000924]中などに記載される方法または組成物によって、経口投与のために製剤化されてもよい。経口投与は、液体剤形または固体剤形であってもよい。
局所または経皮投与
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/027077号明細書の段落[000925]〜[000941]中などに記載される方法または組成物によって、局所または経皮投与のために製剤化されてもよい。
デポー投与
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/027077号明細書の段落[000942]〜[000948]中などに記載される方法または組成物によって、デポー投与のために製剤化されてもよい。
肺投与
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/027077号明細書の段落[000949]〜[000954]中などに記載される方法または組成物によって、肺投与のために製剤化されてもよい。
鼻腔内、経鼻、およびバッカル投与
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/027077号明細書の段落[000955]〜[000958]中などに記載される方法または組成物によって、鼻腔内、経鼻またはバッカル投与のために製剤化されてもよい。
眼部および耳介(Otic)投与
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/027077号明細書の段落[000959]〜[000965]中などに記載される方法または組成物によって、眼部または耳介(otic)投与のために製剤化されてもよい。
ペイロード投与:検出可能薬剤および治療薬
本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、その中で、生物学的標的への物質の送達(「ペイロード」)が所望される、例えば、標的検出のための検出可能物質の送達、または治療薬送達などの、いくつかの異なる筋書きで使用され得る。検出法としては、例えば、免疫組織化学的検査、生物発光イメージング(BLI:bioluminescence
imaging)、磁気共鳴画像法(MRI:Magnetic Resonance
Imaging)、陽電子放出断層撮影(PET:positron emission tomography)、電子顕微鏡検査、X線コンピュータ断層撮影、ラマンイメージング、光干渉断層撮影、吸収イメージング、赤外線画像、蛍光反射イメージング、蛍光顕微鏡検査、蛍光分子断層撮影、核磁気共鳴イメージング、X線イメージング、超音波イメージング、光音響イメージング、実験室アッセイ、または標識付け/染色/イメージングが必要な任意の状況などの、インビトロおよびインビボの両方でのイメージング法が挙げられるが、これに限定されるものではない。
ポリヌクレオチドは、任意の有用な配向でリンカーおよびペイロードの両方を含むように設計され得る。例えば、2つの末端を有するリンカーが使用されて、デアザ−アデノシンまたはデアザ−グアノシンのC−7またはC−8位、またはシトシンまたはウラシルのN−3またはC−5位など、一端にペイロードが付着され、もう一方の末端に核酸塩基が付着される。本発明のポリヌクレオチドは、2つ以上のペイロード(例えば、標識および転写阻害剤)、ならびに切断可能なリンカーを含み得る。一実施形態では、修飾ヌクレオチドは7−デアザ−アデノシン三リン酸で修飾されて、切断可能なリンカーの一端が7−デアザ−アデニンのC7位に付着して、リンカーのもう一方の末端が阻害剤(例えば、シチジン上の核酸塩基のC5位)に付着し、標識(例えば、Cy5)がリンカーの中心に付着する(例えば、参照により本明細書に援用される、米国特許第7,994,304号明細書の図5および9および10欄のA*pCp C5 Parg Caplessの化合物1を参照されたい)。コードする領域への修飾7−デアザ−アデノシン三リン酸の組み込み時に、生じるポリヌクレオチドは、標識および阻害剤(例えばポリメラーゼ阻害剤)に付着する切断可能なリンカーを有する。(例えば、切断可能なジスルフィド部分を有するリンカーを還元する還元条件による)リンカーの切断時に、標識および阻害剤が放出される。追加的なリンカーおよびペイロード(例えば、治療薬、検出可能標識、および細胞透過性ペイロード)は、本明細書およびその内容全体が参照により本明細書に援用される、2013年3月9日に出願された、国際出願PCT/米国特許出願公開第2013/30062号明細書(代理人整理番号M300)に記載される。
本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、例えば検出可能薬剤または治療薬の特定細胞小器官への標的化など、ペイロードの細胞内標的化に使用され得る。代表的細胞内標的としては、高度なmRNAプロセシングのための核局在化、または阻害剤を含有するmRNAに連結する核局在配列(NLS:nuclear localization sequence)が挙げられるが、これに限定されるものではない。
一例では、リンカーはリボース環の2’位および/またはポリヌクレオチドの3’および/または5’位に付着する(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2012030683号パンフレットを参照されたい)。リンカーは、本明細書で開示される、当該技術分野で公知のおよび/またはその内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2012030683号パンフレットで開示される任意のリンカーであってもよい。
別の実施例では、ポリヌクレオチドは、切断可能なリンカーを介して、ウイルス阻害性ペプチド(VIP:viral inhibitory peptide)のポリヌクレオチドに付着し得る。切断可能なリンカーは、細胞内でVIPおよび色素を放出する。別の実施例では、ポリヌクレオチドは、リンカーを介して、コレラ毒素、ジフテリア毒素、および百日咳毒素などのいくつかの細菌毒素の作用の原因であるADP−リボシル化に、付着し得る。これらの毒素タンパク質は、ヒト細胞内で標的タンパク質を修飾する、ADP−リボシルトランスフェラーゼである。例えば、コレラ毒素ADP−リボシル化Gタンパク質は、生命にかかわる下痢をもたらす小腸内層からの大量の体液分泌を引き起こすことで、ヒト細胞を修飾する。
いくつかの実施形態では、ペイロードは、細胞毒、放射性イオン、化学療法薬、またはその他の治療薬などの治療薬であってもよい。細胞毒または細胞毒性薬としては、細胞に有害であってもよい任意の薬剤が挙げられる。例としては、タキソール、サイトカラシンB、グラミシジンD、臭化エチジウム、エメチン、マイトマイシン、エトポシド、テニポシド、ビンクリスチン、ビンブラスチン、コルヒチン、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ジヒドロキシアントラシンジオン(dihydroxyanthracinedione)、ミトキサントロン、ミトラマイシン、アクチノマイシンD、1−デヒドロテストス
テロン、グルココルチコイド、プロカイン、テトラカイン、リドカイン、プロプラノロール、ピューロマイシン、例えばマイタンシノールなどのマイタンシノイド(その内容全体を本明細書に援用する、米国特許第5,208,020号明細書を参照されたい)、ラケルマイシン(CC−1065、それらの全てが参照により本明細書に援用される、米国特許第5,475,092号明細書、米国特許第5,585,499号明細書、および米国特許第5,846,545号明細書を参照されたい)、およびそれらのアナログまたはホモログが挙げられるが、これに限定されるものではない。放射性イオンとしては、ヨウ素(例えば、ヨウ素125またはヨウ素131)、ストロンチウム89、亜リン酸、パラジウム、セシウム、イリジウム、ホスフェート、コバルト、イットリウム90、サマリウム153、およびプラセオジムが挙げられるが、これに限定されるものではない。その他治療薬としては、代謝拮抗剤(例えば、メトトレキサート、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、シタラビン、5−フルオロウラシルデカルバジン(decarbazine))、アルキル化剤(例えば、メクロレタミン、チオテパクロランブシル、ラケルマイシン(CC−1065)、メルファラン、カルムスチン(BSNU)、ロムスチン(CCNU)、シクロホスファミド、ブスルファン、ジブロモマンニトール、ストレプトゾトシン、マイトマイシンC、およびシス−ジクロロジアミン白金(II)(DDP)シスプラチン)、アントラサイクリン(例えば、ダウノルビシン(以前のダウノマイシン)およびドキソルビシン)、抗生物質(例えば、ダクチノマイシン(以前のアクチノマイシン)、ブレオマイシン、ミトラマイシン、およびアントラマイシン(AMC))、および有糸分裂阻害剤(例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、タキソール、およびマイタンシノイド)が挙げられるが、これに限定されるものではない。
いくつかの実施形態では、ペイロードは、様々な有機小型分子、無機化合物、ナノ粒子、酵素または酵素基質、蛍光性物質、ルミネセンス物質(例えば、ルミノール)、生物発光物質(例えば、ルシフェラーゼ、ルシフェリン、およびエクオリン)、化学発光物質、放射性物質(例えば、18F、67Ga、81mKr、82Rb、111In、123I、133Xe、201Tl、125I、35S、14C、H、または99mTc(例えば、過テクネチウム酸塩(テクネチウム酸塩(VII)、TcO )として)、および造影剤(例えば、金(例えば、金ナノ粒子)、ガドリニウム(例えば、キレート化Gd)、酸化鉄(例えば、超常磁性酸化鉄(SPIO)、単結晶酸化鉄ナノ粒子(MION)、および超小型超常磁性酸化鉄(USPIO))、マンガンキレート(例えば、Mn−DPDP)、硫酸バリウム、ヨウ化造影剤(イオヘキソール)、マイクロバブル、またはパーフルオロカーボン)などの検出可能薬剤であってもよい。このような光学的検出可能標識としては、例えば、限定されることなく、4−アセトアミド−4’−イソチオシアナトスチルベン−2,2’ジスルホン酸;アクリジンおよび誘導体(例えば、アクリジンおよびイソチオシアン酸アクリジン);5−(2’−アミノエチル)アミノナフタレン−1−スルホン酸(EDANS);4−アミノ−N−[3−ビニルスルホニル)フェニル]ナフタルイミド−3,5−二スルホン酸塩;N−(4−アニリノ−l−ナフチル)マレイミド;アントラニルアミド;ボディパイブリリアントイエロー;クマリンおよび誘導体(例えば、クマリン、7−アミノ−4−メチルクマリン(AMC、クマリン120)、および7−アミノ−4−トリフルオロチルクマリン(クマリン151));シアニン染料;シアノシン;4’,6−ジアミニジノ(diaminidino)−2−フェニルインドール(DAPI);5’5’’−ジブロモピロガロール−スルホナフタレイン(ブロモピロガロールレッド);7−ジエチルアミノ−3−(4’−イソチオシアナトフェニル)−4−チルクマリン;ジエチレントリアミン五酢酸塩;4,4’−ジイソチオシアナトジヒドロ−スチルベン−2,2’−ジスルホン酸;4,4’−ジイソチオシアナトスチルベン−2,2’−ジスルホン酸;5−[ジメチルアミノ]−ナフタレン−1−塩化スルホニル(DNS、塩化ダンシル);4−ジメチルアミノフェニルアゾフェニル−4’−イソチオシアン酸(DABITC);エオジンおよび誘導体(例えば、エオジンおよびエオジンイソチオシアン酸塩);エリスロシンおよび誘導体(例えば、エリスロシンBおよびエリスロシンイ
ソチオシアン酸塩);エチジウム;フルオレセインおよび誘導体(例えば、5−カルボキシフルオセイン(FAM)、5−(4,6−ジクロロトリアジン−2−イル)アミノフルオレセイン(DTAF)、2’,7’−ジメトキシ−4’5’−ジクロロ−6−カルボキシフルオレセイン、フルオレセイン、イソチオシアン酸フルオレセイン、X−ローダミン−5−(および−6)−イソチオシアン酸塩(QFITCまたはXRITC)、およびフルオレスカミン);2−[2−[3−[[1,3−ジヒドロ−1,1−ジメチル−3−(3−スルホプロピル)−2H−ベンズ[e]インドール−2−イルイデン]エチリデン]−2−[4−(エトキシカルボニル)−1−ピペラジニル]−1−シクロペンテン−1−イル]エテニル]−1,1−ジメチル−3−(3−スルホルプロピル(sulforpropyl))−1H−ベンズ[e]インドリウム水酸化物、分子内塩、n,n−ジエチルエタンアミンとの化合物(1:1)(IR144);5−クロロ−2−[2−[3−[(5−クロロ−3−エチル−2(3H)−ベンゾチアゾール−イルイデン)エチリデン]−2−(ジフェニルアミノ)−1−シクロペンテン−1−イル]エテニル]−3−エチルベンゾチアゾリウム過塩素酸塩(IR140);マラカイトグリーンイソチオシアン酸塩;4−メチルウンベリフェロンオルトクレゾールフタレイン;ニトロチロシン;パラローザニリン;フェノールレッド;B−フィコエリトリン;o−フタルジアルデヒド;ピレンおよび誘導体(例えば、ピレン、酪酸ピレン、およびスクシンイミジル1−ピレン);酪酸塩量子ドット;リアクティブレッド4(シバクロン(CIBACRON)(商標)ブリリアントレッド3B−A);ローダミンおよび誘導体(例えば、6−カルボキシ−X−ローダミン(ROX)、6−カルボキシローダミン(R6G)、リサミンローダミンB塩化スルホニルロダルニン(rhodarnine)(Rhod)、ローダミンB、ローダミン123、ローダミンXイソチオシアン酸塩、スルホローダミンB、スルホローダミン101、スルホローダミン101の塩化スルホニル誘導体(テキサスレッド)、N,N,N’,N’テトラメチル−6−カルボキシローダミン(TAMRA)テトラメチルローダミン、およびテトラメチルローダミンイソチオシアン酸塩(TRITC));リボフラビン;ロゾール酸;テルビウムキレート誘導体;シアニン−3(Cy3);シアニン−5(Cy5);シアニン−5.5(Cy5.5);シアニン−7(Cy7);IRD700;IRD800;アレクサ647;ラジョルタ(Jolta)ブルー;フタロシアニン;およびナフタロシアニンが挙げられる。
いくつかの実施形態では、検出可能薬剤は、活性化に際して検出可能になる検出不能前駆物質(例えば、蛍光発生テトラジン−フルオロフォアコンストラクト(例えば、テトラジン−ボディパイFL、テトラジン−オレゴングリーン488、またはテトラジン−ボディパイTMR−X)または酵素活性化可能な蛍光発生剤(例えば、プロセンス(PROSENSE)(登録商標)(VisEn Medical)))であってもよい。その中で酵素標識組成物が利用され得るインビトロアッセイとしては、酵素結合免疫吸着測定法(ELISA)、免疫沈降法アッセイ、免疫蛍光、酵素免疫測定法(EIA:enzyme
immunoassay)、放射免疫測定法(RIA:radioimmunoassay)、およびウエスタンブロット分析が挙げられるが、これに限定されるものではない。
組み合わせ
1つまたは複数のその他の治療薬、予防薬、診断薬、または造影剤と組み合わせて、ポリヌクレオチドが使用されてもよい。「と組み合わせて」によって、薬剤が、同時に投与されなくてはならない、および/または一緒に送達するために製剤化されなくてはならないと、暗示することは意図されないが、これらの送達方法は本開示の範囲内である。組成物は、1つまたは複数のその他の所望の治療薬または医学的手技と、同時に、その前に、またはそれに引き続いて、投与され得る。一般に、各薬剤は、その薬剤について決定された、用量でおよび/または時間スケジュールで、投与される。いくつかの実施形態では、本開示は、薬剤と組み合わされた医薬、予防的、診断、またはイメージング組成物の送達
を包含し、薬剤は、医薬、予防的、診断、またはイメージング組成物の生物学的利用能を改善してもよく、それらの代謝を低減および/または修正してもよく、それらの排出を阻害してもよく、および/またはそれらの体内分布を修正してもよい。一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により援用される、国際特許出願PCT/米国特許出願公開第2014/027077号明細書の段落[000978]〜[001023]中などに記載されるような、1つまたは複数のその他の薬剤との組み合わせで使用されてもよい。
組み合わせで利用される治療的に、予防的に、診断的に、またはイメージング活性薬剤は、単一組成物中で合わせて投与されてもよく、または異なる組成物中で別々に投与されてもよいことがさらに理解されるであろう。一般に、組み合わせで利用される薬剤は、それらが個々に利用されるレベルを超えないレベルで利用されることが予期される。いくつかの実施形態では、組み合わせで利用されるレベルは、個々に利用されるものよりも低いであろう。一実施形態では、組み合わせは、本明細書に記載される分割投与計画に従って、個別にまたは一緒に投与されてもよい。
投薬
本発明は、本発明に従って、それを必要とする対象に、修飾mRNAおよびそれらがコードするタンパク質または複合体を投与するステップを含んでなる方法を提供する。核酸、タンパク質または複合体、またはそれらの医薬、イメージング、診断、または予防的組成物は、疾患、障害、および/または病状(例えば、作業記憶欠陥に関する疾患、障害、および/または病状)を予防し、治療し、診断し、またはイメージングするのに効果的な、任意の量および任意の投与経路を使用して、対象に投与されてもよい。要する正確な量は、対象の生物種、年齢、および全身状態、疾患の重症度、特定の組成物、その投与方法、その活性方法などに応じて、対象毎に様々であろう。本発明に従った組成物は、典型的に、投与の容易さと投与量の均一性のために、投与単位形態で製剤化される。しかし、本発明の組成物の1日の総使用量は、主治医によって、健全な医学的判断の範囲内で決定されてもよいことが、理解されるであろう。任意の特定患者のための、特定の治療的に有効であり、予防的に有効であり、または適切なイメージング用量であるレベルは、治療される障害および障害の重症度;用いられる特定化合物の活性;用いられる特定組成物;患者の年齢、体重、総体的な健康、性別、および食生活;用いられる特定化合物の投与時間、投与経路、および排出速度;治療持続期間;用いられる特定化合物との組み合わせでまたはそれと同時に使用される薬剤;および医療技術分野で周知の同様の要素を含む、多様な要素に左右されるであろう。
特定の実施形態では、本発明による組成物は、所望の治療、診断、予防、またはイメージング効果を得るために、1日あたり、約0.0001mg/kg〜約100mg/kg、約0.001mg/kg〜約0.05mg/kg、約0.005mg/kg〜約0.05mg/kg、約0.001mg/kg〜約0.005mg/kg、約0.05mg/kg〜約0.5mg/kg、約0.01mg/kg〜約50mg/kg、約0.1mg/kg〜約40mg/kg、約0.5mg/kg〜約30mg/kg、約0.01mg/kg〜約10mg/kg、約0.1mg/kg〜約10mg/kg、または約1mg/kg〜約25mg/kg対象体重で、毎日1回または複数回、送達するのに十分な用量レベルで投与されてもよい(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013078199号パンフレットに記載される単位用量範囲を参照されたい)。所望の用量は、毎日3回、毎日2回、毎日1回、隔日、3日に1回、毎週、隔週、3週間毎、または4週間毎に送達されてもよい。特定の実施形態では、所望の用量は、複数投与を使用して送達されてもよい(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14回、またはそれを超える投与)。複数投与が用いられる場合、本明細書に記載されるものなどの分割投与計画が使用されてもよい。
本発明によれば、分割投与計画でのポリヌクレオチドの投与は、哺乳類対象において、より高レベルのタンパク質を生じることが発見された。本明細書の用法では、「分割投与」は、例えば単一単位用量の2回以上の投与などの、単一単位用量または総一日用量の2つ以上の用量への分配である。本明細書の用法では、「単一単位用量」は、1用量/1回/単一経路/単一接触点で、すなわち、単回投与事象で、投与される任意の治療薬の用量である。本明細書の用法では、「総一日用量」は、24時間以内に投与されまたは処方される量である。それは、単一単位用量として投与されてもよい。一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、対象に分割用量で投与される。ポリヌクレオチドは、緩衝液のみの中で製剤化されてもよく、または本明細書に記載される製剤に製剤化されてもよい。
剤形
本明細書に記載される医薬組成物は、局所、鼻腔内、気管内、または注射用(例えば、静脈内、眼内、硝子体内、筋肉内、心臓内、腹腔内、皮下)などの本明細書に記載される投与形態に製剤化され得る。
液体剤形
非経口投与のための液体剤形としては、薬学的に許容可能なエマルション、マイクロエマルション、溶液、懸濁液、シロップ、および/またはエリキシル剤が挙げられるが、これに限定されるものではない。活性成分に加えて、液体剤形は、例えば、水またはその他の溶媒;エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実油、ラッカセイ油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール、およびソルビタンの脂肪酸エステル、およびそれらの混合物などの可溶化剤および乳化剤を含むが、これに限定されるものではない、当該技術分野で一般に使用される不活性希釈剤を含んでなってもよい。非経口投与のための特定の実施形態では、組成物は、クレモフォール(CREMOPHOR)(登録商標)、アルコール、油、改質油、グリコール、ポリソルベート、シクロデキストリン、ポリマー、および/またはそれらの組み合わせなどの可溶化剤と混合されてもよい。
注射用
注射用製剤、例えば、無菌注射用水性または油性懸濁液は、適当な分散剤、湿潤剤、および/または懸濁剤を使用して、公知の技術に従って製剤化されてもよい。無菌注射用製剤は、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液などの、無毒の非経口的に許容可能な希釈剤および/または溶媒中の無菌注射液、懸濁液、および/またはエマルションであってもよい。用いられてもよい許容できるビヒクルおよび溶媒としては、水、米国薬局方リンゲル液、および等張塩化ナトリウム溶液が挙げられるが、これに限定されるものではない。無菌の不揮発性油が、溶剤または懸濁媒として慣習的に用いられている。この目的で、合成モノまたはジグリセリドを含む、あらゆる無刺激不揮発性油を用い得る。オレイン酸などの脂肪酸が、注射剤の調製で使用され得る。
注射用製剤は、例えば、細菌保持フィルターを通過させる濾過によって、および/または使用前に滅菌水またはその他の無菌注射用培地中に溶解または分散され得る、無菌固体組成物の形態の滅菌剤を組み込むことによって、滅菌され得る。
活性成分の効果を延長するために、皮下または筋肉内注射からの活性成分の吸収を遅延させることが、望ましいこともある。これは、水溶性が劣る結晶性または非晶質物質の液体懸濁液の使用によって、達成されてもよい。次にポリヌクレオチドの吸収速度は、その溶出速度に左右され、それは次に、結晶サイズおよび結晶形態に左右されてもよい。ある
いは、非経口的に投与されたポリヌクレオチドの吸収遅延は、油ビヒクルにポリヌクレオチドを溶解させまたは懸濁させることで、達成されてもよい。注射用デポー製剤は、ポリラクチド−ポリグリコリドなどの生分解性ポリマー内に、ポリヌクレオチドの微小カプセル化マトリックスを形成することで製造される。ポリヌクレオチドとポリマーの比率および用いられる特定のポリマーの性質に応じて、ポリヌクレオチド放出速度は調節され得る。その他の生分解性ポリマーの例としては、ポリ(オルトエステル)およびポリ(酸無水物)が挙げられるが、これに限定されるものではない。デポー注射用製剤は、身体組織と適合性のリポソームまたはマイクロエマルション内に、ポリヌクレオチドを封入することで製剤化されてもよい。

肺送達のために有用である、本明細書に記載される製剤はまた、医薬組成物の鼻腔内送達のためにも使用されてもよい。鼻腔内投与に適する別の製剤は、活性成分を含んでなり、約0.2μm〜500μmの平均的粒子を有する粗粉末であってもよい。このような製剤は、その中で嗅剤が服用される方法で、すなわち鼻の近くに保持される粉末容器からの鼻腔を通じた迅速な吸入によって、投与されてもよい。
経鼻投与に適する製剤は、例えば、わずか約0.1%(w/w)から100%(w/w)に至る活性成分を含んでなってもよく、本明細書に記載される追加的な成分の1つまたは複数を含んでなってもよい。医薬組成物は、バッカル投与に適する配合で、調製され、包装され、および/または販売されてもよい。このような製剤は、例えば、従来法を使用して製造される、錠菓および/またはロゼンジ形態であってもよく、例えば、約0.1%〜20%(w/w)の活性成分を含有してもよく、残部は、経口的に溶解性のおよび/または分解性の組成物、および任意選択的に1つまたは複数の本明細書に記載される追加的な成分を含んでなってもよい。交互に、バッカル投与に適する製剤は、活性成分を含んでなる、粉末および/またはエアロゾル化したおよび/または霧状の溶液および/または懸濁液を含んでなってもよい。このような、粉末化、エアロゾル化、および/またはエアロゾル化製剤は、分散時に約0.1nm〜約200nmの範囲の平均粒子および/または液滴サイズを有してもよく、本明細書に記載される任意の追加的な成分の1つまたは複数をさらに含んでなってもよい。
医薬品の製剤化および/または製造の概論は、例えば、(その内容全体が参照により本明細書に援用される)レミントン:調剤の科学と実践(Remington:The Science and Practice of Pharmacy)、第21版、リッピンコット・ウィリアムズ・アンド・ウィルキンス(Lippincott Williams&Wilkins)、2005年にある。
コーティングまたはシェル
錠剤、糖衣丸、カプセル、丸薬、および顆粒の固体剤形は、腸内コーティングおよび製剤処方技術分野で周知のその他のコーティングなどのコーティングおよびシェルを用いて調製され得る。それらは不透明剤を任意選択的に含んでなってもよく、または任意選択的に遅延方法で、腸管の特定部分で活性成分のみを放出し、または活性成分を優先的に放出する、組成物であり得る。使用され得る包埋組成物の例としては、ポリマー物質、およびワックスが挙げられる。類似タイプの固体組成物は、乳糖または乳糖類、ならびに高分子量ポリエチレングリコールなどの賦形剤を使用する、軟質および硬質充填ゼラチンカプセル中の充填剤として用いられてもよい。
複数用量および反復用量投与
いくつかの実施形態では、本発明の化合物および/または組成物は、2つ以上の用量で投与されてもよい(本明細書で「複数用量投与」と称される)。このような用量は、同一
成分を含んでなってもよく、または先の用量に包含されない成分を含んでなってもよい。このような用量は、先の用量と比較して、同一質量および/または容量の成分を含んでなってもよく、または変化した質量および/または容量の成分を含んでなってもよい。いくつかの実施形態では、複数用量投与は、反復用量投与を含んでなってもよい。本明細書の用法では、「反復用量投与」という用語は、連続して、または実質的に同一質量および/または容量で供される、実質的に同一成分を含んでなる反復投与計画中で、投与される2つ以上の用量を指す。いくつかの実施形態では、対象は、反復用量応答を示してもよい。本明細書の用法では、「反復用量応答」という用語は、反復用量投与計画中で投与される別の投与量と異なる反復用量に対する、対象中の反応を指す。いくつかの実施形態では、このような反応は、mRNAを含んでなる反復用量に応答した、タンパク質発現であってもよい。このような実施形態では、タンパク質発現は、反復用量投与計画中の別の投与量と比較して、上昇してもよく、またはタンパク質発現は、反復用量投与計画中の別の投与量と比較して低下してもよい。タンパク質発現の変化は、約1%〜約20%、約5%〜約50%約10%〜約60%、約25%〜約75%、約40%〜約100%および/または少なくとも100%であってもよい。投与されるRNAから翻訳されるタンパク質のレベルが、反復投与計画中の別の用量と比較して、40%を超えて低下する、反復投与計画の一部として投与されるmRNAの発現低下は、本明細書で「反復用量耐性」と称される。
医薬組成物の性質
本明細書に記載される医薬組成物は、以下の性質の1つまたは複数によって特徴付けられ得る。
生物学的利用能
ポリヌクレオチドは、本明細書に記載されるような送達剤と共に組成物に製剤化された際に、本明細書に記載されるような送達剤を欠く組成物と比較して、生物学的利用能の増大を示し得る。本明細書の用法では、「生物学的利用能」という用語は、哺乳類に投与された所与の量のポリヌクレオチドの全身性の利用可能性を指す。生物学的利用能は、哺乳類への化合物の投与に続いて、化合物の無変化形態の曲線下面積(AUC:area under the curve)、または最大血清または血漿濃度(Cmax)を測定することで、評価され得る。AUCは、横軸(X−軸)に沿う時間に対する、縦軸(Y−軸)に沿う化合物の血清または血漿濃度をプロットする曲線下面積の測定である。概して、特定化合物のAUCは、当業者に知られており、その内容全体が参照により本明細書に援用される、G.S.バンカー(G.S.Banker)著、「現代薬学、薬剤および薬科学(Modern Pharmaceutics,Drugs and the Pharmaceutical Sciences)」、第72巻、マーセル・デッカー・ニューヨーク株式会社(Marcel Dekker,New York,Inc.)、1996年に記載されるような方法を使用して、計算され得る。
max値は、哺乳類への化合物投与に続いて、哺乳類の血清または血漿中で得られる化合物の最大濃度である。特定化合物のCmax値は、当業者に知られている方法を使用して測定され得る。「生物学的利用能増大」または「薬物動態改善」いう語句は、本明細書の用法では、哺乳類におけるAUC、Cmax、またはCminとして測定される第1のポリヌクレオチドの全身性の利用可能性が、本明細書に記載されるような送達剤との同時投与時に、このような同時投与が起こらない場合よりも大きいことを意味する。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドの生物学的利用能は、少なくとも約2%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または約100%増大し得る。
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドの液体製剤は、様々なインビボ半減期を有してもよく、治療効果を得るために用量の調節を要する。これに対処するために、本発明のいくつかの実施形態では、ポリヌクレオチド製剤は、反復投与における、生物学的利用能および/または治療効果を改善するように設計されてもよい。このような製剤は、ポリヌクレオチドの持続性放出を可能にしてもよく、および/またはヌクレアーゼによるポリヌクレオチド分解速度を低下させてもよい。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチド、水不混和性油デポー、界面活性剤および/または共界面活性剤および/または共溶媒を含んでなる、懸濁製剤が提供される。油および界面活性剤の組み合わせは、ポリヌクレオチドとの懸濁製剤を可能にしてもよい。水不混和性デポー中のポリヌクレオチド送達が使用されて、デポーから周囲の生理学的環境内へのポリヌクレオチドの持続性放出を通じて生物学的利用能が改善され、および/またはヌクレアーゼによるポリヌクレオチド分解が防止されてもよい。
いくつかの実施形態では、二価および一価カチオンの組み合わせを含んでなるカチオン性ナノ粒子は、ポリヌクレオチドと共に製剤化されてもよい。このようなナノ粒子は、所定時間(例えば、数時間、数日間など)にわたり、溶液中で自然発生的に形成してもよい。このようなナノ粒子は、二価のカチオン単独の存在下で、または一価カチオン単独の存在下で形成しない。カチオン性ナノ粒子中の、またはカチオン性ナノ粒子を含んでなる1つまたは複数のデポー中の、ポリヌクレオチドの送達は、長時間作用型デポーとして作用することで、および/またはヌクレアーゼによる分解速度を低下させることで、ポリヌクレオチドの生物学的利用能を改善してもよい。
治療濃度域
ポリヌクレオチドは、本明細書に記載されるような送達剤と共に組成物に製剤化されると、本明細書に記載されるような送達剤を欠く投与されたポリヌクレオチド組成物治療濃度域と比較して、投与されたポリヌクレオチド組成物の治療濃度域の増大を示し得る。本明細書の用法では、「治療濃度域」は、高確率で治療効果を引き起こす、作用部位における治療効果のある物質の血漿濃度範囲またはレベル範囲を指す。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドの治療濃度域は、本明細書に記載されるような送達剤と同時投与されると、少なくとも約2%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または約100%増大し得る。
分布容量
ポリヌクレオチドは、本明細書に記載されるような送達剤と共に、組成物に製剤化されると、本明細書に記載されるような送達剤を欠く組成物と比較して、例えば、低下または標的化などの、改善された分布容量(Vdist)を示し得る。分布容量(Vdist)は、血液中または血漿中の薬剤濃度に対する、体内の薬剤の量に関する。本明細書の用法では、「分布容量」という用語は、血液中または血漿中と同一濃度で、体内に薬剤総量を含有するのに必要な液量を指す:Vdistは、体内薬剤量/血液中または血漿中薬剤濃度に等しい。例えば、10mgの用量および10mg/Lの血漿濃度では、分布容量は1リットルになる。分布容量は、薬剤が血管外組織内に存在する程度を反映する。大きな分布容量は、化合物が、血漿タンパク質結合と比較して、組織構成要素に結合する傾向を反映する。臨床状況において、Vdistは、定常状態濃度を達成するための負荷量を決定するのに利用され得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるような送達剤と同時投与された場合、ポリヌクレオチドの分布容量は、少なくとも約2%、少なくとも約
5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%低下し得る。
生物学的効果
一実施形態では、動物に送達される修飾mRNAの生物学的効果は、動物中のタンパク質発現を分析することで、分類されてもよい。タンパク質発現は、本発明の修飾mRNAを投与された哺乳類から収集された生物学的サンプルを分析することで、判定されてもよい。一実施形態では、哺乳類に投与された修飾mRNAによってコードされる発現タンパク質が、少なくとも50pg/mlであることが好ましくあってもよい。例えば、哺乳類に送達される修飾mRNAによってコードされるタンパク質について50〜200pg/mlのタンパク質の発現は、哺乳類におけるタンパク質の治療有効量と見なされてもよい。
質量分析法によるポリヌクレオチド酸の検出
質量分析法(MS:Mass spectrometry)は、イオンへの変換後の分子に関する構造的および分子量/濃度情報を提供し得る分析技術である。分子は最初にイオン化されて、正または負の荷電を獲得し、次にそれらは、質量分析器を通過して移動し、それらの質量/電荷(m/z)比に従って、検出器の異なる領域に到達する。
質量分析法は、分画サンプルをイオン化し、さらなる分析のための荷電分子を作成するためのイオン源を含む、質量分光計を使用して、実施される。例えばサンプルのイオン化は、エレクトロスプレーイオン化(ESI:electrospray ionization)、大気圧化学イオン化(APCI:atmospheric pressure
chemical ionization)、光イオン化、電子イオン化、高速原子衝撃(FAB:fast atom bombardment)/液体二次イオン化(LSIMS:liquid secondary ionization)、マトリックス支援レーザー脱離/イオン化(MALDI:matrix−assisted laser
desorption/ionization)、電界イオン化、電界脱離、サーモスプレー/プラズマスプレーイオン化、および粒子ビームイオン化によって実施されてもよい。当業者は、イオン化法の選択が、測定される検体、サンプルタイプ、検出器タイプ、正対負イオンモードの選択などに基づいて決定され得ることを理解するであろう。
サンプルがイオン化された後、それによって生成する正に帯電したまたは負に帯電したイオンが分析されて、質量対電荷比(すなわち、m/z)が判定されてもよい。質量−対−電荷比を判定するための適切な分析器としては、クアドロポール(quadropole)分析器、イオントラップ分析器、および飛行時間分析器が挙げられる。イオンは、いくつかの検出モードを使用して、検出されてもよい。例えば、選択されたイオンが検出されてもよく(すなわち、選択的イオンモニタリングモード(SIM:selective
ion monitoring mode)を使用する)、またはあるいは、イオンは、例えば、多重反応モニタリング(MRM:multiple reaction monitoring)または選択反応モニタリング(SRM:selected reaction monitoring)などのスキャニングモードを使用して、検出されてもよい。
安定同位体標識ペプチド標準希釈液と一体となった液体クロマトグラフィー多重反応モニタリング(LC−MS/MRM:Liquid chromatography−multiple reaction monitoring)は、タンパク質検証のための効果的な方法であることが示されている(例えば、それぞれその内容全体が参照により本
明細書に援用される、ケシシアン(Keshishian)ら著、モレキュラー・アンド・セルラー・プロテオミクス(Mol Cell Proteomics)、2009年、第8巻、p2339〜2349;クーン(Kuhn)ら著、クリニカル・ケミストリー(Clin Chem)、2009年、第55巻、p1108〜1117;ロペス(Lopez)ら著、クリニカル・ケミストリー(Clin Chem)、2010年、第56巻、p281〜290)。生物マーカー発見研究で頻繁に使用される非標的質量分析法とは異なり、標的化MS法は、複雑な混合物中の数十から数百の選択されたペプチドに装置の全分析能力を集中させる、MSのペプチド配列ベースモードである。対象タンパク質に由来するペプチドのみに、検出および断片化を限定することで、発見モードMS法と比較して、感度および再現性が劇的に改善される。この質量分析法に基づくタンパク質の多重反応モニタリング(MRM)定量化法は、臨床サンプルの迅速な標的化された多重タンパク質発現プロファイリングを通じて、生物マーカーの発見および定量化に劇的な影響を及ぼし得る。
一実施形態では、本発明の少なくとも1つの修飾mRNAによってコードされる少なくとも1つのタンパク質を含有してもよい生物学的サンプルは、MRM−MS法によって分析されてもよい。生物学的サンプルの定量化は、内標準として、同位体標識されたペプチドまたはタンパク質をさらに含んでもよいが、これに限定されるものではない。
本発明によれば、生物学的サンプルは、ひとたび対象から入手されると、酵素消化を受けてもよい。本明細書の用法では、「消化」という用語は、より短いペプチドへの切断を意味する。本明細書の用法では、「サンプルを消化タンパク質に処理する」という語句は、サンプル中のタンパク質を分解するようにサンプルを操作することを意味する。これらの酵素としては、トリプシン、エンドプロテイナーゼGlu−C、およびキモトリプシンが挙げられるが、これに限定されるものではない。一実施形態では、本発明の少なくとも1つの修飾mRNAによってコードされる少なくとも1つのタンパク質を含有してもよい生物学的サンプルは、酵素を使用して消化されてもよい。
一実施形態では、本発明の修飾mRNAによってコードされるタンパク質を含有してもよい生物学的サンプルは、エレクトロスプレーイオン化を使用してタンパク質について分析されてもよい。エレクトロスプレーイオン化(ESI)質量分析法(ESIMS:Electrospray interaction mass spectrometry)は、イオンが質量分析法によって分析される前に、電気エネルギーを使用して、溶液から気相へのイオン移入を促進する。サンプルは、当該技術分野で公知の方法を使用して分析されてもよい(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、ホー(Ho)ら著、Clin Biochem Rev.2003 24(1):3−12)。溶液に含有されるイオン性化学種は、荷電小滴の微細な噴霧を分散させ、溶剤を蒸発させ、荷電小滴からイオンを駆出して、高度に荷電した小滴のミストを生成することで、気相に移入されてもよい。高度に荷電した小滴のミストは、クアドロポール(quadropole)質量分析器などであるが、これに限定されるものではない、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、または少なくとも4つの質量分析器を使用して分析されてもよい。さらに、質量分析法は、精製するステップを含んでもよい。非限定的例として、第1のクアドラポール(quadrapole)は、それが、異なるm/z比を有するその他の分子イオンを排除して、MS分析前の複雑で時間のかかるサンプル精製手順を排除してもよいように、単一m/z比を選択するように設定されてもよい。
一実施形態では、本発明の修飾mRNAによってコードされるタンパク質を含有してもよい生物学的サンプルは、タンデムESIMSシステム(例えばMS/MS)内で、タンパク質について分析されてもよい。非限定的例として、小滴は、生成物スキャン(またはドータースキャン)、前駆体スキャン(ペアレントスキャン)、ニュートラルロスまたは
多重反応モニタリングを使用して、分析されてもよい。
一実施形態では、本発明の修飾mRNAによってコードされるタンパク質を含有してもよい生物学的サンプルは、マトリックス支援レーザー脱離/イオン化(MALDI)質量分析法(MALDIMS:matrix−assisted laser desorption/ionization mass spectrometry)を使用して、分析されてもよい。MALDIは、タンパク質などの大型および小型分子の両方の非破壊気化およびイオン化を提供する。MALDI分析では、検体は、最初に、紫外線吸収弱有機酸もまた含んでもよいがこれに限定されるものではないマトリックス化合物の大きなモル過剰量と、共結晶化される。MALDIで使用されるマトリックスの非限定的例は、α−シアノ−4−ヒドロキシケイ皮酸、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシケイ皮酸、および2,5−ジヒドロキシ安息香酸である。検体−マトリックス混合物のレーザー照射は、マトリックスおよび検体の気化をもたらしてもよい。レーザー誘発性脱離は、無処理検体の高いイオン収率を提供して、高い確度で化合物を測定できるようにする。サンプルは、当該技術分野で公知の方法を使用して分析されてもよい(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、ルイス(Lewis)、ウェイ(Wei)、およびシウズダク(Siuzdak)、分析化学の百科事典、2000年:p5880〜5894)。非限定的例として、MALDI分析で使用される質量分析器としては、線形飛行時間(TOF:time−of−flight)、TOFリフレクトロンまたはフーリエ変換質量分析器が挙げられ得る。
一実施形態では、乾燥小滴法を使用して、検体マトリックス混合物が形成されてもよい。生物学的サンプルは、マトリックスと混合されて、マトリックス−対−サンプル比がほぼ5000:1である、飽和マトリックス溶液が生成する。次にアリコート(およそ0.5〜2.0μL)の飽和マトリックス溶液が乾燥されて、検体−マトリックス混合物が形成される。
一実施形態では、検体−マトリックス混合物は、薄層法を使用して形成されてもよい。マトリックス均質膜が最初に形成され、その後、サンプルが次に装入されてマトリックスによって吸収され、検体−マトリックス混合物が形成してもよい。
一実施形態では、検体−マトリックス混合物は、厚層法を使用して形成されてもよい。マトリックス均質膜は、ニトロセルロースマトリックス添加剤と共に形成される。ひとたび均一なニトロセルロースマトリックス層が得られたら、サンプルが装入されてマトリックス内に吸収され、検体−マトリックス混合物が形成する。
一実施形態では、検体−マトリックス混合物は、サンドイッチ法を使用して形成されてもよい。マトリックス結晶の薄層は、薄層法と同様に調製され、水性トリフルオロ酢酸の小滴、サンプル、およびマトリックスの添加がそれに続く。次にサンプルは、マトリックス内に吸収されて、検体−マトリックス混合物が形成する。
V.本発明のポリヌクレオチドの使用
好ましい実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、免疫応答などの有害生物応答および/または分解経路の回避またはそれからの逃避を提供して、発現閾値を克服し、および/またはタンパク質生成能力を改善し、発現比率または翻訳効率を改善して、薬剤またはタンパク質半減期および/またはタンパク質濃度を改善し、タンパク質局在を最適化して、組織内の安定性および/またはクリアランス、受容体取り込みおよび/または動態、組成物による細胞アクセス、翻訳機構との関わり、分泌効率(当てはまる場合)、循環へのアクセスしやすさ、および/または細胞の状態、機能および/または活性の調節の1つまたは複数を改善するように、設計される。
治療薬
LDLR関連疾患、障害および/または病状
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、LDLR関連疾患、障害または病状を治療および/または予防するのに、使用されてもよい。LDLR関連疾患、障害または病状の非限定的例としては、LDL低下、コレステロール低下、高コレステロール血症、高脂血症、およびアテローム性動脈硬化が挙げられる。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、心疾患のリスクを低下させるのに使用されてもよい。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、アテローム性動脈硬化を発症するリスクを低下させるのに使用されてもよい。理論による拘束は望まないが、アテローム性動脈硬化は、大多数の心血管疾患の原因である。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、高コレステロール血症を治療および/または予防するのに使用されてもよい。非限定的例として、高コレステロール血症は、家族性高コレステロール血症である。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、LDLを低下させるのに使用されてもよい。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、対象においてコレステロールを低下させるのに使用されてもよい。非限定的例として、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、対象の血漿中のコレステロールレベルを低下させることができてもよい。
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、高脂血症を治療または予防するのに使用されてもよい。
代謝疾患、障害および/または病状
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、代謝疾患、障害および/または病状を治療および/または予防するのに使用されてもよい。非限定的例として、代謝障害、障害または病状は、酸性リパーゼ疾患、バース症候群(BTHS:Barth Syndrome)、橋中央ミエリン溶解、ファーバー病、ガングリオシド症、ハンター症候群、ハーラー症候群、トリメチルアミン尿症、レッシュ・ナイハン症候群、脂質蓄積症、代謝性ミオパシー、ミトコンドリア性ミオパシー、ムコリピドーシス、ムコリピドーシス、ムコ多糖症、ポンペ病、グリコーゲン蓄積症、尿素サイクル疾患、高シュウ酸尿症およびシュウ酸症であってもよい。
心血管疾患、障害および/または病状
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、心血管疾患、障害および/または病状を治療および/または予防するのに使用されてもよい。非限定的例として、心血管疾患、障害または病状は、心不全、虚血性脳卒中、出血性脳卒中、不整脈、狭窄症、逆流症、僧帽弁プロラパーゼ(prolapase)であってもよい。
治療薬
修飾核酸および修飾RNAなどの本発明のポリヌクレオチド、およびそれらから翻訳される本明細書に記載されるタンパク質は、治療的または予防的薬剤として使用され得る。それらは、医療で使用するために提供される。例えば、本明細書に記載されるポリヌクレオチドが対象に投与され得、ポリヌクレオチドがインビボで翻訳されて、対象において治療的または予防的ポリペプチドが生成する。提供されるのは、ヒトおよびその他の哺乳類において、疾患または病状を診断、治療または予防するための成物、方法、キット、および試薬である。本発明の活性治療薬としては、ポリヌクレオチドと、ポリヌクレオチドま
たはポリヌクレオチドから翻訳されるポリペプチドを含有する細胞とが挙げられる。
特定の実施形態では、本明細書で提供されるのは、抗体依存性細胞毒性を誘導するタンパク質と共に、哺乳類対象の免疫を増大させる1つまたは複数のタンパク質をコードする翻訳可能な領域を含有する、1つまたは複数のポリヌクレオチドを含有する、組み合わせ治療薬である。例えば、本明細書で提供されるのは、トラスツズマブおよび顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)をコードする1つまたは複数の核酸を含有する治療薬である。具体的には、このような組み合わせ治療薬は、トラスツズマブに対する誘導性耐性を生じる、Her2+乳がん患者に有用である(例えば、アルブレヒト(Albrecht)著、イムノセラピー(Immunotherapy)、2010年、第2巻、第6号、p795〜8)を参照されたい。
本明細書で提供されるのは、本明細書に記載されるポリヌクレオチドを使用して、細胞集団内で組換えポリペプチドの翻訳を誘導する方法である。このような翻訳は、生体内(インビボ)、生体外(ex vivo)、培養内(in culture)、または試験管内(インビトロ)であり得る。細胞集団は、少なくとも1つのヌクレオシド修飾と、組換えポリペプチドをコードする翻訳可能領域とを有する核酸を含有する、組成物の有効量と接触される。集団は、核酸が、細胞集団の1つまたは複数の細胞内に局在化して、組換えポリペプチドが細胞内で核酸から翻訳されるような条件下で接触される。
「有効量」の組成物は、少なくともある程度は、標的組織、標的細胞型、投与手段、核酸の物理的特性(例えば、サイズ、および修飾ヌクレオシドの範囲)、およびその他の決定要因に基づいて、提供される。一般に、組成物の有効量は、細胞内で効率的なタンパク質生成を提供し、好ましくは対応する未修飾核酸を含有する組成物よりもさらに効率的である。増大効率は、細胞形質移入(すなわち、核酸で形質移入された細胞の割合)の増大、核酸からのタンパク質翻訳の増大、核酸分解の低下(例えば、修飾核酸からのタンパク質翻訳の持続期間の増大によって実証される)、または宿主細胞の先天性免疫応答の低下によって実証されてもよい。
本発明の態様は、それを必要とする対象哺乳類において、組換えポリペプチドのインビボ翻訳を誘導する方法を対象とする。その中では、少なくとも1つの構造的または化学修飾と、組換えポリペプチドをコードする翻訳可能領域とを有する核酸を含有する組成物の有効量が、本明細書に記載される送達方法を使用して、対象に投与される。核酸は、核酸が対象の細胞内に局在化して、組換えポリペプチドが細胞内で核酸から翻訳されるような量とその他の条件で、提供される。その中に核酸が局在化する細胞、またはその中に細胞が存在する組織は、1回または2回以上の核酸投与で標的化されてもよい。
特定の実施形態では、投与されたポリヌクレオチドは、その中で組換えポリペプチドが翻訳される、細胞、組織または生物には実質的に存在しない機能活性を提供する、1つまたは複数の組換えポリペプチドの生成を誘導する。例えば、欠損している機能活性は、酵素的、構造的、または遺伝子制御的な性質であってもよい。関連実施形態では、投与されたポリヌクレオチドは、その中で組換えポリペプチドが翻訳される細胞内に存在するが、実質的に欠損している機能活性を(例えば、相乗的に)増大させる、1つまたは複数の組換えポリペプチドの生成を誘導する。
その他の実施形態では、投与されたポリヌクレオチドは、その中で組換えポリペプチドが翻訳される細胞内に実質的に存在しないポリペプチド(または複数ポリペプチド)を置換する、1つまたは複数の組換えポリペプチドの生成を誘導する。このような不在は、コードする遺伝子またはそれらの調節経路の遺伝子変異に起因してもよい。いくつかの実施形態では、組換えポリペプチドは、細胞内の内在性タンパク質のレベルを望ましいレベル
に増大させ;このような増大は、内在性タンパク質のレベルを正常以下のレベルから正常レベルにしてもよく、または正常レベルを過正常のレベルにしてもよい。
あるいは、組換えポリペプチドは、細胞内に存在し、その表面に存在し、またはそれから分泌される、内在性タンパク質の活性と拮抗するように機能する。通常は、内在性タンパク質の活性は、例えば、活性または局在化に変化をもたらす内在性タンパク質変異のために、対象にとって有害である。さらに、組換えポリペプチドは、細胞内に存在し、その表面に存在し、またはそれから分泌される、生物学的部分の活性と直接または間接的に拮抗する。拮抗される生物学的部分の例としては、脂質(例えば、コレステロール)、リポタンパク質(例えば、低密度リポタンパク質)、核酸、炭水化物、志賀および破傷風毒素などのタンパク質毒素、またはボツリヌス、コレラ、およびジフテリア毒素などの小分子毒素が挙げられる。さらに、拮抗される生体分子は、細胞傷害性または細胞分裂阻害活性などの望ましくない活性を示す内在性タンパク質であってもよい。
本明細書に記載される組換えタンパク質は、潜在的に核などの特定区画内の、細胞内局在のために操作されてもよく、または細胞からの分泌、または細胞原形質膜への移行のために、操作される。
いくつかの実施形態では、本発明に従ったポリヌクレオチドおよびそれらがコードするポリペプチドは、以下の1つまたは複数を含むが、これに限定されるものではない、多様な疾患、障害、および/または病状のいずれかを治療するために使用されてもよい:自己免疫障害(例えば、糖尿病、狼瘡、多発性硬化症、乾癬、関節リウマチ);炎症性疾患(例えば、関節炎、骨盤内炎症性疾患);伝染性疾患(例えば、ウイルス感染症(例えば、HIV、HCV、RSV)、細菌感染症、真菌感染症、敗血症);神経学的障害(例えば、アルツハイマー病、ハンチントン病;自閉症;デュシェンヌ型筋ジストロフィー);心臓血管疾患(例えば、アテローム性動脈硬化、高コレステロール血症、血栓症、凝固障害、黄斑変性などの血管原性障害);増殖性疾患(例えば、がん、良性新生物);呼吸器疾患(例えば、慢性閉塞性肺疾患);消化障害(例えば、炎症性腸疾患、潰瘍);筋骨格障害(例えば、線維筋痛症、関節炎);内分泌、代謝、および栄養障害(例えば、糖尿病、骨粗鬆症);泌尿器系障害(例えば、腎疾患);心理学的障害(例えば、うつ病、統合失調症);皮膚障害(例えば、創傷、湿疹);血液およびリンパ管障害(例えば、貧血、血友病)など。
別の実施形態では、本発明は、最近、ゲノム研究によって特性決定されたタンパク質である、ソルチリンをコードする修飾mRNA分子を対象の細胞集団に導入し、それによって対象において高脂血症改善することで、対象において高脂血症を治療する方法を提供する。SORT1遺伝子は、ソルチリンと称される、トランスゴルジネットワーク(TGN:trans−Golgi network)膜貫通タンパク質をコードする。遺伝的研究は、5人のうちの1人が、SORT1遺伝子の1p13遺伝子座に一塩基多型rs12740374を有して、それが、低密度リポタンパク質(LDL)および超低密度リポタンパク質(VLDL:very−low−density lipoprotein)の低レベルを有する素因になることを示している。約30%の人々に存在するマイナー対立遺伝子の各コピーは、LDLコレステロールを8mg/dL変化させる一方で、人口の約5%に存在するマイナー対立遺伝子の2つのコピーはLDLコレステロールを16mg/dL低下させる。マイナー対立遺伝子の保因者はまた、心筋梗塞リスクに40%の低下を有することも示されている。マウスにおける機能性インビボ試験は、マウス肝臓組織内のSORT1の過剰発現が、有意により低い、80%程も低い、LDLコレステロールレベルをもたらしたこと、SORT1のサイレンシングが、LDLコレステロールをおよそ200%増大させたことを記載する(ムスヌル K(Musunuru K)ら著、「1p13コレステロール遺伝子座のSORT1を通じた非コード変異型から表現型へ(Fro
m noncoding variant to phenotype via SORT1 at the 1p13 cholesterol locus.)」、ネイチャー(Nature)、2010年、第466巻、p714〜721)。
本開示のその他の態様は、ポリヌクレオチドを含有する細胞の哺乳類対象への移植に関する。哺乳類対象への細胞の投与は当業者に知られており、局所移植(例えば、局所または皮下投与)、臓器送達または全身性注射(例えば、静脈注射または吸入)、および薬学的に許容可能な担体中の細胞製剤が挙げられるが、これに限定されるものではない。ポリヌクレオチドを含有するこのような組成物は、筋肉内、経動脈的、腹腔内、静脈内、鼻腔内、皮下、内視鏡的、経皮的、またはクモ膜下腔内投与のために製剤化され得る。いくつかの実施形態では、組成物は、持続放出のために製剤化されてもよい。
治療薬を投与されてもよい対象は、疾患、障害、または有害病状を患っており、またはそれを発症するリスクがあってもよい。提供されるのは、臨床診断、生物マーカーレベル、ゲノムワイド関連解析(GWAS:genome−wide association
study)、およびその他の当該技術分野で公知の方法を含む基準に基づいて、対象を同定、診断、および分類する方法である。
免疫応答の調節
免疫応答の回避
本明細書に記載されるように、本発明のポリヌクレオチドの有用な特徴は、細胞の先天性免疫応答を低下させ、それから逃避しまたはそれを回避する能力である。一態様では、本明細書で提供されるのは、細胞に送達されると、例えば、本発明のポリヌクレオチドに対応する未修飾ポリヌクレオチドまたは本発明の異なるポリヌクレオチドなどの基準化合物によって引き起こされる応答と比較して、宿主からの免疫応答の低下をもたらす、目的のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドである。本明細書の用法では、「基準化合物」は、哺乳類に投与されると、既知の程度、レベルまたは免疫刺激量を有する先天性免疫応答をもたらす、任意の分子または物質である。基準化合物は核酸分子でなくてもよく、それは本発明のポリヌクレオチドのいずれでなくてもよい。したがって、ポリヌクレオチドの回避、それからの逃避または免疫応答始動の失敗の尺度は、このような応答を始動することが知られている任意の化合物または物質に対する相対的な用語で表され得る。
「先天性免疫応答」という用語は、一般にウイルス性または細菌起源である、外来性一本鎖核酸に対する細胞性応答を含み、それは、具体的にはインターフェロンであるサイトカインの発現と放出の誘導、および細胞死を内包する。本明細書の用法では、先天性免疫応答またはインターフェロン応答は、単細胞レベルで機能して、サイトカイン発現、サイトカイン放出、タンパク質合成の全体的な阻害、細胞RNAの全体的破壊、主要組織適合性分子の上方制御、および/またはアポトーシス死の誘導、アポトーシスに関与する遺伝子の遺伝子転写誘導、抗増殖、および先天性および適応性免疫細胞活性化を引き起こす。I型IFNによって誘導されるいくつかの遺伝子としては、PKR、ADAR(RNAに作用するアデノシンデアミナーゼ)、OAS(2’,5’−オリゴアデニル酸シンセターゼ)、RNase L、およびMxタンパク質が挙げられる。PKRおよびADARは、それぞれ、翻訳開始およびRNA編集の阻害をもたらす。OASは、エンドリボヌクレアーゼRNase Lを活性化して、ssRNAを分解するdsRNA依存性シンセターゼである。
いくつかの実施形態では、先天性免疫応答は、I型またはII型インターフェロンの発現を含んでなり、I型またはII型インターフェロンの発現は、本発明のポリヌクレオチドと接触されていない細胞からの対照と比較して、2倍を超えて増大しない。
いくつかの実施形態では、先天性免疫応答は、1つまたは複数のIFNシグネチャ遺伝子の発現を含んでなり、1つまたは複数のIFNシグネチャ遺伝子の発現は、本発明のポリヌクレオチドと接触されていない細胞からの対照と比較して、3倍を超えて増大しない。
いくつかの状況では、それは、細胞内の先天性免疫応答を排除するのに有利であり得る一方で、本発明は、投与に際して、このような応答を完全に排除することなく、インターフェロンシグナル伝達を含む、実質的に低下した(有意により少ない)免疫応答をもたらす、ポリヌクレオチドを提供する。
いくつかの実施形態では、免疫応答は、基準化合物によって誘導される免疫応答と比較して、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、99.9%、または99.9%を超えて、より低い。免疫応答自体は、1型インターフェロンの発現または活性のレベル、またはToll様受容体(例えば、TLR7およびTLR8)などのインターフェロン調節遺伝子の発現を判定することで、測定されてもよい。先天性免疫応答の低下はまた、細胞集団への1つまたは複数の投与に続く、細胞死低下のレベルを測定することで測定され得て;例えば、細胞死は、基準化合物で観察された細胞死発生頻度と比較して、10%、25%、50%、75%、85%、90%、95%、または95%を超えて、より少ない。さらに、細胞死は、ポリヌクレオチドと接触された細胞の50%、40%、30%、20%、10%、5%、1%、0.1%、0.01%未満、または0.01%未満に影響を及ぼしてもよい。
別の実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、同一配列がある未修飾インビトロ合成ポリヌクレオチドまたは基準化合物よりも、免疫原性が有意により低い。本明細書の用法では、「免疫原性が有意により低い」は、免疫原性の検出可能な低下を指す。別の実施形態では、この用語は、免疫原性の倍の低下を意味する。別の実施形態では、この用語は、検出可能な免疫応答を始動させることなく、ポリヌクレオチドの有効量が投与され得るような低下を指す。別の実施形態では、この用語は、組換えタンパク質の発現を検出可能に低下させるのに十分な免疫応答を引き起こすことなく、ポリヌクレオチドが繰り返し投与され得るような低下を指す。別の実施形態では、この低下は、組換えタンパク質の検出可能な発現を排除するのに十分な免疫応答を引き起こすことなく、ポリヌクレオチドが繰り返し投与され得るような低下である。
別の実施形態では、ポリヌクレオチドは、その未修飾対応物または基準化合物よりも、免疫原性が2倍低い。別の実施形態では、免疫原性は、3倍低下される。別の実施形態では、免疫原性は、5倍低下される。別の実施形態では、免疫原性は、7倍低下される。別の実施形態では、免疫原性は、10倍低下される。別の実施形態では、免疫原性は、15倍低下される。別の実施形態では、免疫原性は、2倍低下される。別の実施形態では、免疫原性は、50倍低下される。別の実施形態では、免疫原性は、100倍低下される。別の実施形態では、免疫原性は、200倍低下される。別の実施形態では、免疫原性は、500倍低下される。別の実施形態では、免疫原性は、1000倍低下される。別の実施形態では、免疫原性は、2000倍低下される。別の実施形態では、免疫原性は、さらに2倍低下される。
免疫原性を判定する方法は、当該技術分野で周知であり、例えば、サイトカイン(例えば、IL−12、IFNα、TNF−α、ランテス、MIP−1αまたはβ、IL−6、IFN−β、またはIL−8)の分泌の測定、DC活性化マーカー(例えば、CD83、HLA−DR、CD80、およびCD86)の発現の測定、または適応性免疫応答のためのアジュバントとして作用する能力の測定が挙げられる。
本明細書で教示される修飾の組み合わせを含む、本発明のポリヌクレオチドは、それらを治療法として、より適切にする優れた性質を有してもよい。
当該技術分野の「全てまたは皆無」モデルは、ポリヌクレオチドの治療的有用性に関連した生物学的現象を説明するのには、非常に不十分であると評価されている。本発明者らは、タンパク質生成を改善するためには、修飾の性質、または修飾の組み合わせ、パーセント修飾を検討して、2つ以上のサイトカインまたは尺度を調査し、特定のポリヌクレオチドの有効性およびリスクプロファイルを判定してもよいと断定した。
本発明の一態様では、未修飾ポリヌクレオチドとの比較で、ポリヌクレオチドの有効性を判定する方法は、その発現が本発明の外来性核酸の投与によって引き起こされる、1つまたは複数のサイトカインの測定および分析を伴う。これらの値は、未修飾核酸の投与、またはサイトカイン応答、PolyIC、R−848またはその他の当該技術分野で公知の標準物質などの測定基準と比較される。
本明細書で開発された標準的な測定基準の一例は、その発現が、修飾核酸の投与またはそれとの接触の結果として、細胞内、組織または生物内で引き起こされる、1つまたは複数(またはパネル)のサイトカインのレベルまたは量に対する、細胞、組織または生物内で生成されるコードされるポリペプチド(タンパク質)のレベルまたは量の比率の測定値である。このような比率は、本明細書で、タンパク質:サイトカイン比または「PC」比として言及される。PC比が高いほど、修飾核酸はより有効である(タンパク質をコードするポリヌクレオチドが測定された)。本発明のサイトカインによる好ましいPC比は、1を超え、10を超え、100を超え、1000を超え、10,000を超え、またはそれを超えてもよい。異なるまたは未修飾コンストラクトの修飾核酸よりも、さらに高いPC比を有する修飾核酸が好ましい。
PC比は、ポリヌクレオチドに存在するパーセント修飾によって、さらに資格を与えてもよい。例えば、100%修飾核酸に対して正規化して、サイトカイン(またはリスク)またはサイトカインプロファイルの関数としてのタンパク質生成が判定され得る。
一実施形態では、本発明は、修飾核酸(ポリヌクレオチド)のPC比を比較することで、化学的性質、サイトカインまたはパーセント修飾の全体にわたり、任意の特定の修飾ポリヌクレオチドの相対的有効性を判定する方法を提供する。
タンパク質生成の増大と免疫刺激能の低下を維持する、様々なレベルの核酸塩基置換を含有するポリヌクレオチドが生成され得る。その天然起源ヌクレオチド対応物に対する任意の修飾ヌクレオチドの相対百分率は、IVT反応中に変動し得る(例えば、シチジンに対する、100、50、25、10、5、2.5、1、0.1、0.01%の5メチルシチジンの使用;ウリジンに対する、100、50、25、10、5、2.5、1、0.1、0.01%のプソイドウリジンまたはN1−メチル−プソイドウリジンの使用)。異なる比率を利用するポリヌクレオチドはまた、同一塩基に対する2つ以上の異なるヌクレオチドを使用しても生成され得る(例えば、異なる比率のプソイドウリジンおよびN1−メチル−プソイドウリジン)。ポリヌクレオチドはまた、2つ以上の「塩基」位置で、同時に、5メチルシチジン/シチジンおよびプソイドウリジン/N1−メチル−プソイドウリジン/ウリジンの比率などの混合比率で生成され得る。改変された修飾ヌクレオチド比を有する修飾mRNAの使用は、化学修飾ヌクレオチドへの潜在的曝露を低減するのに有益であり得る。最後に、タンパク質生成または免疫刺激能のいずれかまたはその両方を調節するポリヌクレオチド内への修飾ヌクレオチドの位置的導入もまた想定される。このようなポリヌクレオチドが、これらの改善された性質を示す能力は、(本明細書に記載されるPBMCアッセイなどのアッセイを使用して)インビトロで評価され得、ポリヌクレオチドがコードするタンパク質生成およびサイトカインなどの内在的免疫認識媒介物の両方の
測定を通じて、インビボでもまた評価され得る。
別の実施形態では、ポリヌクレオチドおよびその未修飾対応物の相対的免疫原性は、所与の量の未修飾ヌクレオチドまたは基準化合物同程度に、上記応答の1つを引き起こすのに必要なポリヌクレオチドの量を判定することで、判定される。例えば、同一反応を引き起こすのに2倍量のポリヌクレオチドが必要であれば、その場合、ポリヌクレオチドの免疫原性は未修飾ヌクレオチドまたは基準化合物よりも2倍低い。
別の実施形態では、ポリヌクレオチドおよびその未修飾対応物の相対的免疫原性は、同一量の未修飾ヌクレオチドまたは基準化合物と比較して、ポリヌクレオチドの投与に応えて分泌されるサイトカイン(例えば、IL−12、IFNα、TNF−α、ランテス、MIP−1αまたはβ、IL−6、IFN−β、またはIL−8)の量を判定することで、判定される。例えば、半量のサイトカインが分泌されれば、その場合、ポリヌクレオチドの免疫原性は、未修飾ヌクレオチドよりも2倍低い。別の実施形態では、上記方法で免疫原性が計算される前に、刺激のバックグラウンドレベルが減算される。
細胞または細胞集団内の免疫応答の抗体価測定、低減または排除を実施する方法もまた、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、細胞は様々な用量の同一ポリヌクレオチドと接触されて、用量応答が評価される。いくつかの実施形態では、細胞は、同一であるかまたは異なる用量のいくつかの異なるポリヌクレオチドと接触されて、所望の効果を生じる最適組成物が判定される。免疫応答に関して、所望の効果は、細胞の免疫応答の回避、それからの逃避またはその低下であってもよい。所望の効果はまた、タンパク質生成効率の改変であってもよい。
本発明のポリヌクレオチドは、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013003475号パンフレットに記載される方法を使用して、免疫応答を低下させるのに使用されてもよい。
天然に存在する変異体
別の実施形態では、ポリヌクレオチドは、生物学的活性増大、患者予後改善、または保護機能などを含む、改善された疾患修飾活性を有する、天然に存在するタンパク質の変異型を発現するのに、利用され得る。多くこのような変更遺伝子が、哺乳類で記載される(全てその内容全体が参照により本明細書に援用される、ナドー(Nadeau)著、カレント・オピニオン・イン・ジェネティクス・アンド・デベロップメント(Current
Opinion in Genetics&Development)、2003年、第13号、p290〜295;ハミルトン(Hamilton)およびユー(Yu)著、プロス・ジェネティクス(PLoS Genet.)、2012年、第8巻、e1002644;コーダ(Corder)ら著、ネイチャー・ジェネティクス(Nature Genetics)、1994年、第7巻、p180〜184)。ヒトにおける例としては、アポE2タンパク質、アポA−I変異型タンパク質(アポA−Iミラノ、アポA−Iパリ)、機能亢進性第IX因子タンパク質(第IX因子パドアArg338Lys)、トランスサイレチン変異体(TTR Thr119Met)が挙げられる。ApoE2(cys112、cys158)の発現は、アルツハイマー病、および場合により心血管疾患などのその他の病状に対する感受性を低下させることで、その他のApoEイソ型(ApoE3(cys112、arg158)、およびApoE4(arg112、arg158))と比較して、保護を与えることが示されている(全てその内容全体が参照により本明細書に援用される、コーダ(Corder)ら著、ネイチャー・ジェネティクス(Nature Genetics)、1994年、第7巻、p180〜184セリパ(Seripa)ら著、リジュベネーション・リサーチ(Rejuvenation Res.)、2011年、第14巻、p491〜500;リュー(Liu)ら著、ネイチャー・レビュ
ーズ・ニューロロジー(Nat Rev Neurol.)、2013年、第9巻、p106〜118)。アポA−I変異型の発現は、コレステロールの低下と関連付けられている(全てその内容全体が参照により本明細書に援用される、デゴマ(deGoma)およびラダー(Rader)著、2011年、ネイチャー・レビューズ・カージオロジー(Nature Rev Cardiol)、第8巻、p266〜271;ニッセン(Nissen)ら著、2003年、米国医師会雑誌(JAMA)、第290巻、p2292〜2300)。特定集団におけるアポA−Iのアミノ酸配列は、アポA−Iミラノ(Arg173がCysに変化)中で、およびアポA−Iパリ(Arg151がCysに変化)中で、システインに変化している。R338L位(FIXパドア)における第IX因子変異は、約10倍の活性増大を有する第IX因子タンパク質をもたらす(全てその内容全体が参照により本明細書に援用される、シミオニ(Simioni)ら著、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(N Engl J Med.)、2009年、第361巻、p1671〜1675;フィン(Finn)ら著、ブラッド(Blood)、2012年、第120巻、p4521〜4523;カントレ(Cantore)ら著、ブラッド(Blood)、2012年、第120巻、p4517〜20)。104または119位(Arg104His、Thr119Met)におけるトランスサイレチンの変異は、疾患を引き起こすVal30Met変異もまた保有する患者に、保護を提供することが示されている(全てその内容全体が参照により本明細書に援用される、サライバ(Saraiva)、ヒューマン・ミューテーション(Hum Mutat.)、2001年、第17巻、p493〜503;トランスサイレチン変異データベースhttp://www.ibmc.up.pt/mjsaraiva/ttrmut.html)。Met119およびHis104変異をそれぞれ保有する、ポルトガル人および日本人のMet30患者における臨床症状と症状重症度の違いが、より高い安定性を分子に与える、非病原性変異体によって発揮された明らかな保護効果と共に観察された(全てその内容全体が参照により本明細書に援用される、コエリョ(Coelho)ら著、1996年、ニューロマスキュラー・ディスオーダーズ(Neuromuscular Disorders)(補遺)第6巻、S20;テラザキ(Terazaki)ら著、1999年、バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ(Biochem Biophys Res Commun)、第264巻、p365〜370)。これらの保護的TTR対立遺伝子をコードする修飾mRNAは、TTRアミロイドーシス患者で発現され得、それによって病原性の変異TTRタンパク質の効果が低下される。
低密度リポタンパク質受容体(LDLR)
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、少なくとも1つの低密度リポタンパク質受容体(LDLR)タンパク質またはその変異型をコードする。ワトソン(Watson)らの図14は、LDLRの構造を示し(その内容全体が参照により本明細書に援用される、ワトソン(Watson)ら著、ネイチャー・レビューズ・ドラッグ・ディスカバリー(Nature Reviews Drug Discovery)、2008年1月、第7巻、p84〜99の図4aを参照されたい)、星印は、カルシウム結合によって安定化された領域を表す。LDLRは、リガンド結合領域、表皮成長因子(EGF:epidermal growth factor)様領域、β−プロペラ構造、グリコシル化領域、膜貫通ドメイン、および細胞質領域を含んでなる。受容体は、システインに富むリガンド結合領域の7反復、EGF前駆体様の3反復、Tyr−Trp−Thr−Aspから構成される6枚羽根β−プロペラ構造、高度にグリコシル化された領域、膜貫通ドメイン、および情報伝達のためのNPXYモチーフを含有する小型細胞質ドメインからなる。
LDLRは、血中のコレステロール量を調節する上で重要な役割を果たす。LDLRは、身体からの最多量の過剰なコレステロールの除去に関与する臓器である肝臓に特に豊富である。肝細胞表面のLDLR数は、コレステロール(低密度リポタンパクの形態)が、
血流からどの程度迅速に除去されるかを決定する。LDLRタンパク質変異体などの変異型は、遺伝型高コレステロールとしてもまた知られている、常染色体優性疾患家族性高コレステロール血症(FH)を引き起こし得る。
ダニエルズ(Daniels)らの図15に示されるように、LDLRは、血流中の循環LDLを細胞内に輸送し、そこでLDLは遊離コレステロールに分解されて、身体で使用され、貯蔵されおよび/またはそれから除去される(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、ダニエルズ(Daniels)ら著、インターナショナル・ジャーナル・オブ・バイオロジカル・サイエンシズ(Int J Biol Sci)、2009年、第5巻、第5号、p474〜488の図4を参照されたい)。次に受容体は、細胞表面に再循環される。欠陥LDLRはFHをもたらして、アテローム性動脈硬化および心疾患のリスクを増大し得る。
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、少なくとも1つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現向上変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)を含んでなる、少なくとも1つのLDLRタンパク質をコードする。LDLRタンパク質は、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、または少なくとも10個の変異を含んでもよい。変異は、LDLRタンパク質の1つ、2つ、3つ、4つ、5つの異なるドメインまたは6つ以上の異なるドメインに位置してもよい。一態様では、1つまたは複数の変異は、LDLRタンパク質の同一ドメインに位置してもよい。別の態様では、変異は、LDLRの2つの異なるドメインに位置してもよい。変異が位置してもよいLDLRタンパク質のドメインの非限定的例としては、EGF−Aドメイン、細胞内ドメイン、およびPCSK9相互作用ドメインが挙げられる。
LDLRタンパク質が2つ以上の変異を含んでなる一実施形態では、変異は、LDLRタンパク質の同一ドメインに位置してもよく、またはLDLRタンパク質の異なるドメインに位置してもよい。非限定的例として、変異は、LDLRタンパク質の細胞内ドメインに位置してもよい。別の非限定的例として、LDLRタンパク質のEGF−Aドメインがある。
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、少なくとも1つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現向上変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)を含んでなる。
LDLR変異体 − EGF−Aドメイン
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、LDLRタンパク質のEGF−Aドメイン中に、少なくとも1つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現向上変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)を含んでなる、少なくとも1つのLDLRタンパク質をコードする。非限定的例として、LDLRタンパク質の細胞内ドメインは、配列GTNECLDNNGGCSHVCNDLKIGYECLCPDGFQLVAQRRCE(配列番号719)と、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%または少なくとも99%相同的な配列を含んでなってもよい。非限定的例として、LDLRタンパク質の細胞内ドメインは、配列GTNECLDNNGGCSHVCNDLKIGYECLCPDGFQLVAQRRCE(配列番号719)を含んでなってもよい。一態様では、変異は、荷電側鎖、酸がある別の酸性アミノ酸による、荷電側鎖がある酸性アミノ酸(例えば、アスパラギン酸またはグルタミン酸)の
置換であってもよい。非限定的例として、アスパラギン酸(Asp、D)が、グルタミン酸(Glu、E)で置換されてもよい。別の態様では、変異は、荷電側鎖酸性アミノ酸(例えば、アスパラギン酸またはグルタミン酸)による、疎水性側鎖脂肪族アミノ酸(例えば、アラニン、イソロイシン、ロイシンまたはバリン)の置換であってもよい。非限定的例として、ロイシン(Leu、L)が、アスパラギン酸(Asp、D)で置換されてもよい。さらに別の態様では、変異は、疎水性側鎖、脂肪族アミノ酸(例えば、アラニン、イソロイシン、ロイシンまたはバリン)による、極性中性側鎖アミノ酸(例えば、アスパラギン、システイン、グルタミン、メチオニン、セリンまたはスレオニン)の置換であってもよい。非限定的例として、アスパラギン(Asn、N)が、アラニン(Ala、A)で置換されてもよい。別の態様では、変異は、疎水性側鎖脂肪族アミノ酸(例えば、アラニン、イソロイシン、ロイシンまたはバリン)による、荷電側鎖酸性アミノ酸(例えば、アスパラギン酸またはグルタミン酸)の置換であってもよい。非限定的例として、グルタミン酸(Glu、E)が、アラニン(Ala、A)で置換されてもよい。
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、少なくとも1つのヒトLDLRタンパク質をコードし、タンパク質は、配列番号43であり、EGF−Aドメインは、配列番号43のアミノ酸314からアミノ酸353と定義される。LDLRタンパク質は、グルタミン酸による331位のアスパラギン酸の置換(D331Eと称される)、アスパラギン酸による339位のロイシンの置換(L339Dと称される)、アラニンによる316位のアスパラギンの置換(N316Aと称される)、アラニンによる317位のグルタミン酸の置換(E317Aと称される)またはそれらの組み合わせなどであるが、これに限定されるものではない、EGF−Aドメイン中の少なくとも1つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)を含んでもよい。非限定的例として、LDLRタンパク質は、D331Eである、EGF−Aドメイン中の少なくとも1つの変異を含む。別の非限定的例として、LDLRタンパク質は、L339Dである、EGF−Aドメイン中の少なくとも1つの変異を含む。なおも別の非限定的例として、LDLRタンパク質は、N316Aである、EGF−Aドメイン中の少なくとも1つの変異を含む。なおも別の非限定的例として、LDLRタンパク質は、E317Aである、EGF−Aドメイン中の少なくとも1つの変異を含む。別の非限定的例として、LDLRタンパク質は、D331EおよびL331Dである、EGF−Aドメイン中の少なくとも1つの変異を含む。別の非限定的例として、LDLRタンパク質は、D331EおよびN316Aである、EGF−Aドメイン中の少なくとも1つの変異を含む。別の非限定的例として、LDLRタンパク質は、D331EおよびE317Aである、EGF−Aドメイン中の少なくとも1つの変異を含む。別の非限定的例として、LDLRタンパク質は、L339DおよびN316Aである、EGF−Aドメイン中の少なくとも1つの変異を含む。別の非限定的例として、LDLRタンパク質は、L339DおよびE317Aである、EGF−Aドメイン中の少なくとも1つの変異を含む。別の非限定的例として、LDLRタンパク質は、N316AおよびE317Aである、EGF−Aドメイン中の少なくとも1つの変異を含む。
LDLR変異体 − 細胞内ドメイン
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、LDLRタンパク質の細胞内ドメイン中に、少なくとも1つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)を含んでなる、少なくとも1つのLDLRタンパク質をコードする。非限定的例として、LDLRタンパク質の細胞内ドメインは、配列KNWRLKNINSINFDNPVYQKTTEDEVHICHNQDGYSYPSRQMVSLEDDVA(配列番号720)と、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なく
とも90%、少なくとも95%、少なくとも98%または少なくとも99%相同的な配列を含んでなってもよい含んでなってもよい。非限定的例として、LDLRタンパク質の細胞内ドメインは、配列KNWRLKNINSINFDNPVYQKTTEDEVHICHNQDGYSYPSRQMVSLEDDVA(配列番号720)を含んでなってもよい含んでなってもよい。一態様では、変異は、別の荷電側鎖塩基性アミノ酸による、荷電側鎖塩基性アミノ酸(例えば、アルギニン、ヒスチジン、リジン)の置換であってもよい。非限定的例として、リジン(Lys、K)が、アルギニン(Arg、R)で置換されてもよい。別の態様では、変異は、疎水性側鎖脂肪族アミノ酸(例えば、アラニン、イソロイシン、ロイシンまたはバリン)による、極性中性側鎖アミノ酸(例えば、アスパラギン、システイン、グルタミン、メチオニン、セリンまたはスレオニン)の置換であってもよい。非限定的例として、システイン(Cys、C)が、アラニン(Ala、A)で置換されてもよい。
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、少なくとも1つのLDLRタンパク質をコードし、タンパク質は、配列番号43であり、細胞内ドメインは、配列番号43のアミノ酸811〜アミノ酸860と定義される。LDLRタンパク質は、アルギニンによる811位のリジンの置換(K811Rと称される)、アルギニンによる816位のリジンの置換(K816Rと称される)、アルギニンによる830位のリジンの置換(K830Rと称される)、およびアラニンによる839位のシステインの置換(C839Aと称される)などであるが、これに限定されるものではない、細胞内ドメイン中の少なくとも1つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)を含んでもよい。
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、ヒトLDLRタンパク質配列の細胞内ドメイン中に、2つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)を含んでなる、少なくとも1つのLDLRタンパク質をコードする。非限定的例として、LDLRタンパク質は、細胞内ドメイン中に、変異K830RおよびC839Aを含んでなる。別の非限定的例として、LDLRタンパク質は、配列番号54に示されるタンパク質配列を有し、細胞内ドメイン中に変異K830RおよびC839Aを含んでなる。
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、LDLRタンパク質の細胞内ドメイン中に、3つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)を含んでなる、少なくとも1つのLDLRタンパク質をコードする。非限定的例として、LDLRタンパク質は、細胞内ドメイン中に、変異K816R、K830R、およびC839Aを含んでなる。別の非限定的例として、LDLRタンパク質は、配列番号55に示されるタンパク質配列を有し、細胞内ドメイン中に変異K816R、K830R、およびC839Aを含んでなる。
LDLR変異体 − EGF−Aドメインおよび細胞内ドメイン
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、LDLRタンパク質のEGF−Aドメイン中の少なくとも1つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)と、細胞内ドメイン中の少なくとも1つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)とを含んでなる、少なくとも1つのLDLRタンパク質をコードする。
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、EGF−Aドメイン中の1つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面変異におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)と、細胞内ドメイン中の2つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)を含んでなる、少なくとも1つのLDLRタンパク質をコードする。非限定的例として、LDLRタンパク質は、EGF−Aドメイン中に変異N316Aを含んでなり、細胞内ドメインに変異K830RおよびC839Aを含んでなる。別の非限定的例として、LDLRタンパク質は、配列番号50に示されるタンパク質配列を有し、EGF−Aドメインに変異N316Aを含んでなり、細胞内ドメインに変異K830RおよびC839Aを含んでなる。非限定的例として、LDLRタンパク質は、EGF−Aドメイン中に変異L339D含んでなり、細胞内ドメインに変異K830RおよびC839Aを含んでなる。別の非限定的例として、LDLRタンパク質は、配列番号52に示されるタンパク質配列を有し、EGF−Aドメインに変異L339Dを含んでなり、細胞内ドメインに変異K830RおよびC839Aを含んでなる。
別の実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、EGF−Aドメイン中の1つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)と、細胞内ドメイン中の3つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)を含んでなる、少なくとも1つのLDLRタンパク質をコードする。非限定的例として、LDLRタンパク質は、EGF−Aドメイン中に変異N316Aを含んでなり、細胞内ドメインに変異K816R、K830R、およびC839Aを含んでなる。別の非限定的例として、LDLRタンパク質は、配列番号51に示されるタンパク質配列を有し、EGF−Aドメインに変異N316Aを含んでなり、細胞内ドメインに変異K816R、K830R、およびC839Aを含んでなる。非限定的例として、LDLRタンパク質は、EGF−Aドメイン中に変異L339Dを含んでなり、細胞内ドメインに変異K816R、K830R、およびC839Aを含んでなる。別の非限定的例として、LDLRタンパク質は、配列番号53に示されるタンパク質配列を有し、EGF−Aドメインに変異L339Dを含んでなり、細胞内ドメインに変異K816R、K830R、およびC839Aを含んでなる。
LDLR変異体 − EGF−AドメインおよびPCSK9結合
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、LDLRタンパク質に、プロタンパク質コンバターゼサブチリシン/ケキシンタイプ9(PCSK9)結合の欠損を引き起こす、少なくとも1つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)をEGF−Aドメイン中に含んでなる、少なくとも1つのLDLRタンパク質をコードする。PCSK−9の結合部位は、以前、LDLRのEGF−A(またはEGF様反復)ドメインに位置確認されている(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、クウォン(Kwon)ら著、「PCSK9によるLDL受容体認識のための分子的基盤(Molecular Basis for LDL receptor recognition by PCSK9)」、米国科学アカデミー紀要(PNAS)、2008年、第105巻、第6号、p1820〜1825を参照されたい)。したがって、PCSK9結合欠損LDLRは、コレステロールを肝実質細胞に運び込む。
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、PCSK9結合に欠損がある、少なくとも1つのLDLRタンパク質をコードする。非限定的例として、少なくと
も1つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)を含んでなってもよいLDLRタンパク質は、本明細書に記載されるようなPCSK9結合欠損である。
LDLR変異体 − 細胞内ドメインおよびIDOL
別の実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、IDOL(モシン(mosin)制御軽鎖結合タンパク質(MYLIP:mosin regulatory high chain interacting protein)としてもまた知られている、LDLRの誘導性分解因子)がLDLRを分解するのを妨げる、少なくとも1つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)を細胞内ドメイン中に含んでなる、少なくとも1つのLDLRタンパク質をコードする(例えば、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、ゼルサー(Zelcer)ら著、サイエンス(Science)、2009年、第325巻、第5936号、p100〜104;ソレンティノ(Sorrentino)およびゼルサー(Zelcer)著、2012年、第23巻、第3号、p213〜219;およびザング(Zhang)ら著、ジャーナル・オブ・リピド・リサーチ(J Lipid Research)、2013年、第54巻、p1410〜1420によって記載される細胞内ドメイン変異を参照されたい)。理論による拘束は望まないが、IDOLは、膜貫通タンパク質の細胞質内ドメインとの相互作用を媒介する、バンド4.1およびエズリン/ラジジン(Radizin)/モエイシン(Moeisin)相同性(FERM)ドメインを含有する。IDOLはまた、C末端RINGドメインも含有して、E3−ユビキチンリガーゼの機能を果たすことが提案されている。
ゼルサー(Zelcer)によると、LDLR細胞内ドメインは、ユビキチン化の潜在的部位である、3つの高度に保存されたリジンおよび1つのシステインを含有するが、これらの残基のいずれかの単一変異または3つのリジンの全ての変異は、IDOLによるLDLRの分解を妨げなかった。ゼルサー(Zelcer)は、細胞内ドメインの未変化K20または未変化C29のいずれかが、IDOL媒介性分解に重要であったと記載した。ザング(Zhang)は、ユビキテーション(ubiquitation)におけるリジン残基の利用法次第で、様々な結合特異的ユビキテーション(ubiquitations)が起こり得、K48およびK68結合特異的ユビキチン化が、ポリユビキチン化の最も優勢な形態であると述べる。
LDLR変異体 − DAB2結合欠損
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、結合が欠損して、ホモログ2、マイトジェン応答性リンタンパク質(DAB2)を無力化してもよい。理論による拘束は望まないが、DAB2結合欠損LDLRは、DAB2経路を通じたLDLRの内部移行を制限し、ひいてはLDLR取り込みを低下させてもよい。
LDLR変異体 − NPXYモチーフ
一実施形態では、LDLRの被覆ピットを通じた迅速なエンドサイトーシスのためのシグナルを変更するために、LDLRのNPXYモチーフが修飾されてもよい。NPXYモチーフは、少なくとも1つの変異、少なくとも2つの変異、少なくとも3つの変異、少なくとも4つの変異、または5つ以上の変異を含んでなってもよい。非限定的例として、NPXYモチーフは、LDLR配列のアミノ酸822からアミノ酸829を含んでなってもよい。別の非限定的例として、NPXYモチーフは、配列NFDNPVYQ(配列番号721)を含んでなってもよい。
一実施形態では、LDLR配列は、NPXYモチーフに変異を含まない。別の実施形態では、LDLR配列は、変異を含んでなってもよいが、変異は、LDLRの822、826、827または828位になくてもよく、LDLRのアミノ酸822からアミノ酸829は(配列番号721)で示される。
LDLR変異体 − NPXYモチーフおよびSNX17結合
別の実施形態では、LDLRのNPXYモチーフが修飾されて、LDLRのNPXYモチーフへのSorting Nexin17(SNX17)の結合を低下させてもよい。受容体のエンドソームの再循環を調節するために、LDLRのNPXYモチーフへのSNX17の結合低下が使用されてもよい。
一実施形態では、SNX17のPXドメイン(PI3P結合)は、少なくとも1つの変異を含んでなってもよい。少なくとも1つの変異は、LDLRのNPXYモチーフにSNX17が結合する能力を変化させ、ひいては受容体のエンドソーム再循環を調節してもよい。
一実施形態では、SNX17のFERM様ドメインは、少なくとも1つの変異を含んでなってもよい。少なくとも1つの変異は、LDLRのNPXYモチーフにSNX17が結合する能力を変化させ、ひいては受容体のエンドソーム再循環を調節してもよい。
一実施形態では、SNX17のRas結合ドメインは、少なくとも1つの変異を含んでなってもよい。少なくとも1つの変異は、LDLRのNPXYモチーフにSNX17が結合する能力を変化させ、ひいては受容体のエンドソーム再循環を調節してもよい。
LDLR変異体およびリン酸化
一実施形態では、本明細書に記載されるLDLR配列は、少なくとも1つのリン酸化されているアミノ酸を含んでなってもよい。非限定的例として、配列NQDGYSYPSR(配列番号722)中の少なくとも1つのアミノ酸が、リン酸化されてもよい。非限定的例として、配列番号722のLDLRの2つのチロシン(Y)が、リン酸化されてもよい。別の非限定的例として、本明細書に記載されるLDLR配列中の少なくとも1つのチロシン(Y)が、リン酸化されてもよい。さらに別の非限定的例として、本明細書に記載されるLDLRの845位のチロシンおよび847位のチロシンがリン酸化される。
一実施形態では、本明細書に記載されるLDLR配列は、少なくとも1つのリン酸化されているアミノ酸を含んでなってもよいが、828位のチロシンはリン酸化されていない。
別の実施形態では、本明細書に記載されるLDLR配列は、少なくとも1つのリン酸化されているアミノ酸を含んでなってもよく、アミノ酸の少なくとも1つは828位のチロシンである。
LDLR変異体 − C末端変異型
一実施形態では、本明細書に記載されるLDLR配列は、C末端配列LEDDVA(配列番号7)に、少なくとも1つのアミノ酸変異を含んでなってもよい。非限定的例として、配列番号723は、LDLR配列のアミノ酸855〜アミノ酸860であってもよい。
LDLR変異体 − N結合グリコシル化部位
一実施形態では、LDLR配列はLDLR配列のN結合グリコシル化部位に、少なくとも1つの変異を含んでなってもよい。非限定的例として、少なくとも1つの変異は、アミノ酸97、156、272、515および/または657に位置してもよい。
別の一実施形態では、LDLR配列はLDLR配列のO結合グリコシル化部位に、少なくとも1つの変異を含んでなってもよい。非限定的例として、少なくとも1つの変異は、アミノ酸721〜768に位置してもよい。
さらに別の実施形態では、LDLR配列は、少なくとも1つの変異をN結合グリコシル化部位に、および少なくとも1つの変異をO結合グリコシル化部位に含んでなってもよい。
LDLR変異体 − LDLRAP1
一実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、低密度リポタンパク質受容体アダプタータンパク質1(LDLRAP1:low density lipoprotein receptor adaptor protein 1)への結合が欠損していてもよい。理論による拘束は望まないが、LDLRAP1結合欠損LDLRは、LDLRの結合および内部移行を制限し、ひいてはLDLR取り込みを低下させてもよい。
LDLR変異体 − 融合物
一実施形態では、本明細書に記載されるLDLR配列およびコンストラクトのエクトドメインは、細胞質内ドメインと融合してもよい。非限定的例として、LDLRエクトドメインは、葉酸受容体TM−細胞質内ドメインと融合してもよい。別の非限定的例として、LDLRエクトドメインは、GPI結合受容体TM−細胞質内ドメインと融合してもよい。
LDLR変異体 − 表面−シグナル伝達促進変異
一実施形態では、LDLRタンパク質は、少なくとも1つの変異(例えば、LDLR細胞表面発現促進変異、細胞表面におけるLDLR滞留時間を増大させる変異、または細胞表面におけるLDLRレベル増大をもたらす変異)を含んでなって、LDLRの表面発現を促進する。非限定的例として、少なくとも1つの変異は、EGF−Aドメイン、細胞内ドメイン、本明細書に記載されるLDLRのドメインまたは領域、またはそれらの組み合わせに位置する。非限定的例として、少なくとも1つの変異は、LDLRの表面発現を促進するために、EGF−Aドメインおよび細胞内ドメインに位置する。
病原性生物または病的細胞の標的化
本明細書で提供されるのは、細胞分裂阻害または細胞傷害性ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを使用して、細菌、酵母、原虫、蠕虫などの病原性の微生物、またはがん細胞などの病的細胞を標的化する方法である。好ましくは導入されるmRNAは、標的病原性生物中で排他的にまたは優先的に翻訳されて、治療薬の可能なオフターゲット効果を低下させる、修飾ヌクレオシドまたはその他の核酸配列修飾を含有する。このような方法は、血液、精液、卵を含む任意の生物学的材料に、かつ胚組織および臓器を含む移植材料に見られる、病原性生物を除去し、または病的細胞を死滅させるのに有用である。
バイオプロセシング
ポリヌクレオチドおよび該ポリヌクレオチドの生成方法は、細胞培養プロセスにおけるタンパク質生成物の収率を高めるために有用であってもよい。バイオプロセシング方法およびその使用は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013151666号パンフレットの段落[000934]〜[000945]中などに記載される。
細胞
一実施形態では、細胞は、哺乳類細胞、細菌細胞、植物、微生物、藻類、および真菌細
胞からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、細胞は、ヒト、マウス、ラット、ヤギ、ウマ、ウサギ、ハムスターまたはウシ細胞などであるが、これに限定されるものではない、哺乳類細胞である。さらなる実施形態では、細胞は、HeLa、NS0、SP2/0、KEK293T、Vero、Caco、Caco−2、MDCK、COS−1、COS−7、K562、Jurkat、CHO−K1、DG44、CHOK1SV、CHO−S、Huvec、CV−1、Huh−7、NIH3T3、HEK293、293、A549、HepG2、IMR−90、MCF−7、U−20S、Per.C6、SF9、SF21またはチャイニーズハムスター卵巣(CHO:Chinese Hamser Ovary)細胞を含むが、これに限定されるものではない、確立された細胞系に由来してもよい。
特定の実施形態では、細胞は、クリソスポリウム属(Chrysosporium)細胞、アスペルギルス属(Aspergillus)細胞、トリコデルマ属(Trichoderma)細胞、タマホコリカビ属(Dictyostelium)細胞、カンジダ属(Candida)細胞、サッカロミセス属(Saccharomyces)細胞、シゾサッカロミセス属(Schizosaccharomyces)細胞、およびペニシリウム属(Penicillium)細胞などであるが、これに限定されるものではない、真菌細胞である。
特定の実施形態では、細胞は、大腸菌(E.coli)、B.サブチリス(B.subtilis)、またはBL21細胞などであるが、これに限定されるものではない細菌細胞である。本発明の方法によって形質移入される初代および二次培養細胞は、多様な組織から入手され得、培養中で維持され得る全ての細胞型を含むが、これに限定されるものではない。例として、本発明の方法によって形質移入され得る初代および二次培養細胞としては、線維芽細胞、ケラチノサイト、上皮細胞(例えば、乳腺上皮細胞、腸管上皮細胞)、内皮細胞、グリア細胞、神経細胞、血液の有形成分(例えばリンパ球、骨髄細胞)、筋肉細胞、およびこれらの体細胞型の前駆体が挙げられるが、これに限定されるものではない。初代細胞はまた、同一生物種ドナーから、または別の生物種(例えば、マウス、ラット、ウサギ、ネコ、イヌ、ブタ、ウシ、鳥類、ヒツジ、ヤギ、ウマ)から入手されてもよい。
精製および単離
当業者は、培養細胞から目的のタンパク質を精製または単離するために使用される方法を決定できるべきである。一般に、これは、親和性結合または非親和性精製を使用する捕捉方法を通じて実施される。目的のタンパク質が、培養細胞によって分泌されなければ、精製または単離の前に培養細胞の溶解が実施されるべきである。本発明では、細胞培養液成分、ならびに消泡剤化合物、およびその他の栄養素および補給剤、細胞、細胞残骸、宿主細胞タンパク質、DNA、ウイルスなどの細胞培養添加剤と共に、目的のタンパク質を含有する非清澄化細胞培養液が使用されてもよい。工程は、バイオリアクター自体の中で実施されてもよい。流体は、pHまたは温度またはその他の刺激特性などの所望の刺激に予備調整されてもよく、または流体は、ポリマーの添加時に調整され得、またはポリマーは、そのポリマーを流体中で可溶化させるのに必要な刺激条件の必須パラメータに適切に調整されたキャリヤ液に、添加され得る。ポリマーは、流体と共に完全に循環されてもよく、次に刺激(pH、温度、塩濃度、などの変化)が適用されてもよく、所望のタンパク質およびポリマーが溶液から析出され得る。ポリマーおよび所望のタンパク質は、流体の残りから分離され、任意選択的に1回または複数回洗浄され得、任意の捕捉されたまたは緩く結合する汚染物質が除去される。次に、所望のタンパク質が、例えば溶出などによって、ポリマーから回収されてもよい。好ましくは、溶出は、所望のタンパク質の選択された溶出中に、ポリマーがその沈殿形態に留まって任意の不純物をそれに保持するような、一連の条件下で実施されてもよい。ポリマーおよびタンパク質ならびに任意の不純物は、
水または緩衝溶液などの新規流体中で可溶化されてもよく、タンパク質は、ポリマーまたは不純物よりもタンパク質に対する優先度および選択性を有する、アフィニティ、イオン交換、疎水性、またはいくつかのその他のタイプのクロマトグラフィーなどの手段によって、回収されてもよい。溶出したタンパク質は、次に回収されてもよく、適切ならば、バッチ様工程または連続流動工程のいずれかで、追加的な処理工程を受けてもよい。
別の実施形態では、それは、潜在的な目的の細胞系または細胞系コレクション中における特定のポリペプチド、特に、既知の活性を有する参照タンパク質のタンパク質変異型などの目的のポリペプチドの発現を最適化することが有用となり得る。一実施形態では、複数の標的細胞型を提供し、複数の標的細胞型のそれぞれをポリペプチドをコードする修飾mRNAと独立して接触させることにより、標的細胞内における目的のポリペプチド発現を最適化する方法が提供される。さらに、培養条件が、タンパク質生産効率を増大させるように変更されてもよい。引き続いて、複数の標的細胞型内における目的のポリペプチドの存在および/またはレベルが検出および/または定量化されて、効率的な標的細胞およびそれに関連する細胞培養条件の選択によって、目的のポリペプチドの発現が最適化できるようになる。このような方法は、目的のポリペプチドが、効率的なタンパク質生成を複雑にすることが多い、1つまたは複数の翻訳後修飾を含有して、または実質的三次構造を有する場合に、有用であってもよい。
タンパク質回収
目的のタンパク質は、好ましくは、分泌ポリペプチドとして培養液から回収されてもよく、または分泌シグナルなしで発現される場合は、それは宿主細胞溶解産物から回収され得る。目的のタンパク質の実質的に均質な調製物が得られるような方法で、その他の組換えタンパク質および宿主細胞タンパク質から、目的のタンパク質を精製することが必要なこともある。細胞および/または微粒子細胞破片は、培養液または溶解産物から除去されてもよい。次に目的の生成物は、例えば、イムノアフィニティーまたはイオン交換カラム上の分画、エタノール沈殿、逆相HPLC(RP−HPLC)、セファデックス(登録商標)クロマトグラフィー、シリカ上のまたはDEAEなどのカチオン交換樹脂上のクロマトグラフィーによって、汚染物質可溶性タンパク質、ポリペプチド、および核酸から精製されてもよい。宿主細胞によって異種発現されるタンパク質を精製する方法は、当該技術分野で周知である。
本明細書に記載される方法および組成物は、哺乳類対象中において、内因性作動薬生物学的反応を軽減または遮断でき、および/または受容体またはシグナル伝達分子に拮抗できる、タンパク質を生成するのに使用されてもよい。例えば、多発性硬化症などの慢性自己免疫障害、および関節リウマチ、乾癬、紅斑性狼瘡、強直性脊椎炎およびクローン病などの炎症性疾患において、IL−12およびIL−23受容体シグナル伝達が促進されてもよい(キクリー K(Kikly K)、リュー L(Liu L)、ナー S(Na
S)、セジウィック JD(Sedgwich JD)著、カレント・オピニオン・イン・イムノロジー(Cur.Opin.Immunol.)、2006年、第18巻、第6号、p670〜5)。別の実施形態では、核酸は、ケモカイン受容体の拮抗物質をコードする。ケモカイン受容体CXCR−4およびCCR−5は、宿主細胞へのHIV侵入に必要である(アレンザナ−セイスデドス F(Arenzana−Seisdedos F)ら著、ネイチャー(Nature)、1996年10月3日、第383号、第6599巻、p400)。
遺伝子サイレンシング
本明細書に記載されるポリヌクレオチドは、細胞集団内の1つまたは複数の標的遺伝子の発現をサイレンシング(すなわち、妨げまたは実質的に低下させる)のに有用である。ポリペプチドが翻訳されて、ヒストンH3メチル化および引き続くヘテロクロマチン形成
を通じて、標的遺伝子の遺伝子転写を低下させるような条件下で、配列特異的ヒストンH3メチル化を誘導できる目的のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドが、集団中の細胞内に導入される。いくつかの実施形態では、サイレンシング機序は、哺乳類対象中に存在する細胞集団上で実施される。非限定的例として、有用な標的遺伝子は、変異型ヤヌスキナーゼ−2ファミリーメンバーであり、変異標的遺伝子を発現する哺乳類対象は、異常なキナーゼ活性に起因する骨髄増殖性疾患に罹患している。
ポリヌクレオチドおよびRNAi剤の同時投与もまた、本明細書で提供される。
生物学的経路の調節
細胞内に装入された迅速翻訳ポリヌクレオチドは、標的生物学的経路を調節する望ましい機序を提供する。このような調節としては、所与の経路の拮抗作用または受容体活性化作用が挙げられる。一実施形態では、ポリヌクレオチドが細胞内に局在して、細胞内でポリヌクレオチドからポリペプチドが翻訳され得、ポリペプチドが生物学的経路内のポリペプチド機能の活性を阻害するような条件下で、目的のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含んでなる組成物の有効量を細胞に接触させることで、細胞内において生物学的経路に拮抗するための方法が提供される。代表的生物学的経路は、多発性硬化症、関節リウマチ、乾癬、紅斑性狼瘡、強直性脊椎炎大腸炎、またはクローン病などの自己免疫または炎症性疾患中で欠陥があるものであり;特に、IL−12およびIL−23シグナル伝達経路の拮抗作用には、特定の効用がある。(キクリー K(Kikly K)、リュー L(Liu L)、ナー S(Na S)、セジウィック JD(Sedgwich
JD)著、カレント・オピニオン・イン・イムノロジー(Curr.Opin.Immunol.)、2006年、第18巻、第6号、p670〜5を参照されたい)。
さらに、提供されるのは、ケモカイン受容体の拮抗物質をコードするポリヌクレオチドであり;ケモカイン受容体CXCR−4およびCCR−5は、例えば、宿主細胞内へのHIV侵入に必要である(アレンザナ−セイスデドス F(Arenzana−Seisdedos F)ら著、ネイチャー(Nature)、1996年10月3日、第383号、第6599巻、p400)。
あるいは、提供されるのは、核酸が細胞内に局在化して、細胞内で核酸から組換えポリペプチドが翻訳され得、組換えポリペプチドが生物学的経路内で機能性のポリペプチドの活性を誘導するような条件下で、組換えポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの有効量を細胞に接触させることで、細胞内の生物学的経路を苦悶させる(agonizing)方法である。代表的な苦悶する生物学的経路としては、細胞運命決定を調節する経路が挙げられる。このような苦悶は可逆的であり、またはあるいは、不可逆的である。
細胞表面のリガンドまたは受容体の発現
本明細書に記載されるいくつかの態様および態様の実施形態では、本明細書に記載されるポリヌクレオチドが使用されて、細胞表面にリガンドまたはリガンド受容体(例えば、自動誘導部分)が発現され得る。細胞表面に付着したリガンドまたはリガンド受容体部分は、細胞が、インビボで、組織または薬剤との所望の生物学的相互作用を有することができるようにし得る。リガンドは、抗体、抗体断片、アプタマー、ペプチド、ビタミン、炭水化物、タンパク質またはポリペプチド、例えば細胞表面受容体などの受容体、接着分子、糖タンパク質、糖残基、治療薬、薬物、グリコサミノグリカン、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。例えば、リガンドは、がん細胞特異的抗原を認識する抗体であり得、細胞が腫瘍細胞と優先的に相互作用できるようにして、改変細胞が腫瘍特異的に局在化できるようにする。好ましいリガンドは、治療される組織の外面で標的分子と相互作用できてもよいため、リガンドは、治療される組織内に蓄積する能力を細胞組成物に与え得る。その他の組織との限定的交差反応性を有するリガンドが、一般的に好ましい。
場合によっては、リガンドは、細胞を特定組織に標的化させまたは特定リガンドと相互作用させる、自動誘導部分として作用し得る。このような自動誘導部分としては、限定されることなく、Fv断片、一本鎖Fv(scFv)断片、Fab’断片、F(ab’)2断片、単一ドメイン抗体、ラクダ化抗体および抗体断片、ヒト化抗体および抗体断片、および前述の多価バージョンを含む、特定の結合対、抗体、モノクローナル抗体、またはそれらの誘導体またはアナログ;限定されることなく、ジスルフィド安定化Fv断片などの単一特異性または二重特異性抗体、scFvタンデム((SCFV)2断片)、典型的に共有結合しまたは別の方法で安定化された(すなわち、ロイシンジッパーまたはらせん安定化)scFv断片である、二特異性抗体、三特異性抗体または四特異性抗体を含む、多価結合試薬;および例えば、アプタマー、受容体、および融合タンパク質を含むその他の自動誘導部分の任意のメンバーが挙げられるが、これに限定されるものではない。
いくつかの実施形態では、自動誘導部分は、細胞標的化特異性の調整を可能にし得る表面結合抗体であってもよい。高度に特異的な抗体が、所望の標的化部位のために、目的のエピトープに対して生成され得ることから、これは特に有用である。一実施形態では、複数抗体が細胞表面に発現されて、各抗体は、所望の標的に対して異なる特異性を有し得る。このようなアプローチは、自動誘導相互作用の結合活性および特異性を増大させ得る。
当業者は細胞の所望の局在性または機能に基づいて、任意の自動誘導部分を選択し得、例えば、タモキシフェンなどのエストロゲン受容体リガンドは、細胞表面にエストロゲン受容体数の増加を有するエストロゲン依存性乳がん細胞に、細胞を標的化し得る。リガンド/受容体相互作用のその他の非限定的例としては、CCRI(例えば、関節リウマチおよび/または多発性硬化症における炎症性の関節組織または脳の治療のための)、CCR7、CCR8(例えば、リンパ節組織の標的化)、CCR6、CCR9、CCR10(例えば、腸管組織の標的化)、CCR4、CCR10(例えば、皮膚の標的化)、CXCR4(例えば、一般的な遊出増大のための)、HCELL(例えば、炎症および炎症性疾患、骨髄の治療のための)、アルファ4ベータ7(Alpha4beta7)(例えば、腸粘膜標的化のための)、VLA−4/VCAM−1(例えば、内皮の標的化)が挙げられる。一般に、標的化に関与する任意の受容体(例えば、がん転移)が、本明細書に記載される方法および組成物で使用するために利用され得る。
細胞系の調節
標的哺乳類細胞中の細胞運命の改変を誘導する方法が提供される。標的哺乳類細胞は前駆細胞であってもよく、改変は、系統への分化を駆動し、またはこのような分化を阻止することを伴ってもよい。あるいは、標的哺乳類細胞は、分化した細胞であってもよく、細胞運命の改変としては、がん細胞のがん幹細胞への脱分化など、多能性前駆細胞への脱分化を駆動し、またはこのような脱分化を阻止することが挙げられる。細胞運命の変化が所望される状況では、細胞運命の改変が誘導されるような条件下で、細胞運命誘導性ポリペプチドをコードするmRNAの有効量が、標的細胞内に装入される。いくつかの実施形態では、修飾mRNAは、細胞亜集団を第1の表現型から第2の表現型に再プログラムするのに有用である。このような再プログラム化は、一時的または恒久的であってもよい。任意選択的に、再プログラム化は、標的細胞が中間表現型を取るように誘導する。
さらに、本発明の方法は、高い形質移入効率、細胞への再形質移入能力、および標的細胞内で生成される組換えポリペプチド量の維持の理由から、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を生成するのに特に有用である。さらに、本明細書に記載される方法を利用して生成されたiPS細胞の使用は、奇形腫形成発生率の低下を有することが予期される。
標的細胞集団において、細胞分化を低下させる方法もまた提供される。例えば、ポリペプチドが翻訳されて前駆細胞の分化を低下させるような条件下で、1つまたは複数の前駆
細胞型を含有する標的細胞集団が、ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの有効量を有する組成物に接触される。非限定的実施形態では、標的細胞集団は、哺乳類対象中の受傷組織、または外科手術の影響を受けた組織を含有する。例えば、前駆細胞は、間質前駆細胞、神経前駆細胞、または間葉前駆細胞である。
特定の実施形態では、提供されるのは、1つまたは複数の分化因子Gata4、Mef2c、およびTbx4をコードするポリヌクレオチドである。これらのmRNAが生成する因子は、線維芽細胞内に導入されて、心筋細胞への再プログラム化を駆動する。このような再プログラム化は、mRNA含有パッチまたはその他の素材に、損傷を受けた心臓組織を接触させて、心臓再生を促進することで、インビボで実施され得る。このようなプロセスは、線維症とは対照的に心筋細胞発生を促進する。
細胞死の仲介
一実施形態では、ポリヌクレオチド組成物が使用されて、細胞死受容体、細胞死受容体リガンド、またはそれらの組み合わせの発現が増大されることで、細胞(例えば、がん細胞)内でアポトーシスが誘導され得る。組成物およびそれらの使用方法は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、国際公開第2013151666号パンフレットの段落[000966]〜[000969]中などに記載される。
VI.キットおよび装置
キット
本発明は、好都合におよび/または効果的に本発明の方法を実施するための、多様なキットを提供する。典型的に、キットは、使用者が、対象の複数回治療を実施できるよう、および/または複数回実験を実施できるようにするのに、十分な量および/または数の構成要素を含んでなる。
一態様では、本発明は、本発明の分子(ポリヌクレオチド)を含んでなるキットを提供する。一実施形態では、キットは、1つまたは複数の機能的抗体またはそれらの機能断片を含んでなる。
前記キットは、翻訳可能領域を含んでなる第1のポリヌクレオチドを含んでなるタンパク質生成のためのものであり得る。キットは、包装および取扱説明書および/または製剤組成物を形成するための送達剤をさらに含んでなってもよい。送達剤は、生理食塩水、緩衝液、リピドイドまたは本明細書で開示される任意の送達剤を含んでなってもよい。
一実施形態では、緩衝溶液としては、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、リン酸塩および/またはEDTAが挙げられる。別の実施形態では、緩衝溶液としては、生理食塩水、2mMカルシウム添加生理食塩水、5%スクロース、2mMカルシウム添加5%スクロース、5%マンニトール、2mMカルシウム添加5%マンニトール、乳酸リンゲル液、塩化ナトリウム、2mMカルシウム添加塩化ナトリウム、およびマンノースが挙げられるが、これに限定されるものではない(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第20120258046号明細書を参照されたい)。さらなる実施形態では、緩衝溶液は沈殿されてもよく、またはそれは凍結乾燥されてもよい。各構成要素の量は、一貫性のある再現可能な高濃度生理食塩水または単純な緩衝液配合を可能にするように、変化させてもよい。構成要素はまた、一定時間にわたり、および/または多様な条件下で、緩衝溶液中の修飾RNA安定性を増大させるために、変化させてもよい。一態様では、本発明は、標的細胞内に導入されると、翻訳可能領域によってコードされるタンパク質の所望量を生成するのに有効な量で提供される、翻訳可能領域を含んでなるポリヌクレオチド;細胞の先天性免疫応答を実質的に阻害するのに有効な量で提供される、阻害性核酸を含んでなる第2のポリヌクレオチド;および包装および取扱説明書を含んで
なる、タンパク質生成のためのキットを提供する。
一態様では、本発明は、翻訳可能領域を含んでなるポリヌクレオチドと、包装および取扱説明書とを含んでなる、タンパク質生成のためのキットを提供し、ポリヌクレオチドは、細胞ヌクレアーゼによる分解の低下を示す。
一態様では、本発明は、翻訳可能領域を含んでなるポリヌクレオチドと、第1の核酸の翻訳可能領域の翻訳に適する哺乳類細胞とを含んでなる、タンパク質生成のためのキットを提供し、ポリヌクレオチドは、細胞ヌクレアーゼによる分解の低下を示す。
装置
本発明は、目的のポリペプチドをコードするポリヌクレオチドが組み込まれてもよい装置を提供する。これらの装置は、安定な製剤中に、ヒト患者などのそれを必要とする対象に即座に送達するのに利用できる製剤中に、ポリヌクレオチドを合成するための試薬を含有する。
本明細書に教示される単一、複数または分割投薬計画に従って、投与のための装置が用いられて、本発明のポリヌクレオチドが送達されてもよい。このような装置は、例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、2013年3月9日に出願された、国際出願PCT/米国特許出願公開第2013/30062号明細書(代理人整理番号M300)で教示される。
細胞、臓器および組織への複数投与の当該技術分野で公知の方法および装置が、本発明の実施形態として本明細書で開示される方法および組成物と併用して使用するために、検討される。これらとしては、例えば、複数針を有する方法および装置、例えば管腔またはカテーテルを用いるハイブリッド装置、ならびに加熱、電流または放射線駆動機構を利用する装置が挙げられる。
本発明によれば、これらの複数投与装置が使用されて、本明細書で検討される、単一、複数または分割用量が送達されてもよい。このような装置は、例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用される、2013年3月9日に出願された、国際出願PCT/米国特許出願公開第2013/30062号明細書(代理人整理番号M300)で教示される。
一実施形態では、ポリヌクレオチドは、少なくとも3本の針によって、3つの異なる、任意選択的に隣接する部位に、同時に、または60分以内に皮下または筋肉内投与される(例えば、4、5、6、7、8、9または10個の部位への同時投与、または60分以内の投与)。
カテーテルおよび/または管腔を使用する方法および装置
カテーテルおよび管腔を使用する方法および装置が用いられて、本発明のポリヌクレオチドが、単一、複数または分割投与計画で投与されてもよい。このような方法および装置は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、2013年3月9日に出願された、国際出願PCT/米国特許出願公開第2013/30062号明細書(代理人整理番号M300)に記載される。
電流を利用する方法および装置
電流を利用する方法および装置が用いられて、本明細書で教示される単一、複数または分割投与計画に従って、本発明のポリヌクレオチドが送達されてもよい。このような方法および装置は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、2013年3月9日に
出願された、国際出願PCT/米国特許出願公開第2013/30062号明細書(代理人整理番号M300)に記載される。
VII.定義
本明細書の様々な箇所で、本開示の化合物の置換基が、群または範囲で開示される。本開示は、このような群および範囲のメンバーのありとあらゆる個々の下位組み合わせを含むことが、特に意図される。
約:本明細書の用法では、「約」という用語は、列挙される値の+/−10%を意味する。
組み合わせ投与:本明細書の用法では、「組み合わせ投与」または「混合型投与」という用語は、2つ以上の薬剤が、対象に、同時に、または患者に対する各薬剤効果の重なりがあってもよいような間隔内に、投与されることを意味する。いくつかの実施形態では、それらは、互いに約60、30、15、10、5、または1分以内に投与される。いくつかの実施形態では、薬剤の投与は、コンビナトリアル(例えば、相乗的)効果が達成されるように、間隔が十分に接近している。
アジュバント:本明細書の用法では、「アジュバント」という用語は、抗原に対する対象の免疫応答を促進する物質を意味する。
動物:本明細書の用法では、「動物」という用語は、動物界の任意のメンバーを指す。いくつかの実施形態では、「動物」は、任意の発達期にあるヒトを指す。いくつかの実施形態では、「動物」は、任意の発達期にある非ヒト動物を指す。特定の実施形態では、非ヒト動物は、哺乳類(例えば、齧歯類、マウス、ラット、ウサギ、サル、イヌ、ネコ、ヒツジ、畜牛、霊長類、またはブタ)である。いくつかの実施形態では、動物としては、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、および蠕虫が挙げられるが、これに限定されるものではない。いくつかの実施形態では、動物は、遺伝子組換え動物、遺伝子改変動物、またはクローンである。
抗原:本明細書の用法では、「抗原」という用語は、それぞれの抗体と特異的に結合する物質を指す。抗原は、本明細書で使用されるがん抗原などの身体由来、または例えば感染性因子などの外部環境由来のいずれであってもよい。
目的の抗原または所望の抗原:本明細書の用法では、「目的の抗原」または「所望の抗原」という用語は、本明細書に記載される抗体およびそれらの断片、変異体、変異型、および改変によって、免疫特異的に結合される、本明細書で提供されるタンパク質およびその他の生体分子を含む。目的の抗原の例としては、インスリン;インスリン様成長因子;hGH;tPA;インターロイキン(IL)、例えば、IL−1、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−9、IL−10、IL−11、IL−12、IL−13、IL−14、IL−15、IL−16、IL−17、IL−18などのサイトカイン;インターフェロン(IFN:interferon)α、IFNβ、IFNγ、IFNωまたはIFNτ;TNFαおよびTNFβ、TNFγ、TRAILなどの腫瘍壊死因子(TNF:tumor necrosis factor);G−CSF、Gm−CSF、M−CSF;MCP−1;およびVEGFが挙げられるが、これに限定されるものではない。
およそ:本明細書の用法では、目的の1つまたは複数の値に適用される「およそ」または「約」という用語は、規定の基準値と類似した値を指す。特定の実施形態では、「およそ」または「約」という用語は、特に記載されまたは文脈から明らかでない限り、規定の基準値のいずれかの方向(上回るまたは下回る)で、25%、20%、19%、18%、17%、16%、15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%
、6%、5%、4%、3%、2%、1%、またはそれ未満の範囲内にある、一連の値を指す(このような数値が、可能な値の100%を超える場合を除く)。
結合(会合)される:本明細書の用法では、2つ以上の部分に対して使用される場合、「結合される」、「コンジュゲートされる」、「連結される」、「付着される」、および「係留される」という用語は、部分が、直接、または連結剤の役割を果たす1つまたは複数の追加的な部分を介してのいずれかで、互いに物理的に結合し(会合し)または結びついて、例えば生理的条件状などのその中で構造が使用される条件下で、部分が物理的に結合したままであるように、十分に安定した構造を形成することを意味する。「結合」は、厳密に、直接共有化学結合を介さなくてもよい。それはまた、「結合される」実体が、物理的に結合したままであるように十分安定した、イオン結合または水素結合またはハイブリダイゼーションベースの結合性を示唆してもよい。
二機能性:本明細書の用法では、「二機能性」という用語は、少なくとも2つの機能を果たしまたは維持する、任意の物質、分子または部分を指す。機能は、同一結果または異なる結果をもたらしてもよい。機能を生じる構造は、同一であってもまたは異なっていてもよい。例えば、本発明の二機能性修飾RNAは、細胞傷害性ペプチドをコードしてもよい一方で(第1の機能)、コードするRNAを含んでなるヌクレオシドは、それ自体で、およびそれ自体が、細胞傷害性である(第2の機能)。本実施例では、二機能性修飾RNAのがん細胞への送達は、がんを改善しまたは治療してもよいペプチドまたはタンパク質分子を生じるだけでなく、修飾RNAの翻訳の代わりに分解が起きた場合、ヌクレオシドの細胞傷害性ペイロードもまた細胞に送達する。
生体適合性:本明細書の用法では、「生体適合性」という用語は、わずかまたは皆無の傷害、毒性または免疫系による拒絶反応リスクをもたらす、生きている細胞、組織、臓器またはシステムとの適合性を意味する。
生分解性:本明細書の用法では、「生分解性」という用語は、生物の作用によって無害の生成物に分解され得ることを意味する。
生物活性:本明細書の用法では、「生物活性」という語句は、生体系および/または生物中で活性を有する、任意の物質の特性を指す。例えば、生物に投与されると、生物に対する生物学的効果を有する物質は、生物活性と見なされる。特定の実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、ポリヌクレオチドの一部だけでも生物活性であれば、または生物学的に関連したと見なされる活性を模倣すれば、生物活性と見なされてもよい。
がん幹細胞:本明細書の用法では、「がん幹細胞」は、自己複製および/または異常な増殖および分化を経て、腫瘍を形成し得る細胞である。
キメラ:本明細書の用法では、「キメラ」は、2つ以上の不調和なまたは異種起源の部分または領域を有する実体である。
キメラポリヌクレオチド:本明細書の用法では、「キメラポリヌクレオチド」は、サイズおよび/または化学修飾パターン、化学修飾位置、化学修飾パーセントまたは化学修飾数、および前述の組み合わせが異なる、部分または領域を有する核酸ポリマーである。
化合物:本明細書の用法では、「化合物」という用語は、示される構造体の全ての立体異性体、幾何学的異性体、互変異性体、および同位体を含むことが意図される。
本明細書に記載される化合物は、非対称性であり得る(例えば、1つまたは複数の立体中心を有する)。特に断りのない限り、鏡像異性体およびジアステレオマーなどの全ての立体異性体が意図される。非対称的置換炭素原子を含有する本開示の化合物は、光学活性またはラセミ形態で単離され得る。ラセミ混合物分解、または立体選択的合成などによっ
て、光学活性出発原料から光学活性形態を調製する方法は、当該技術分野で公知である。オレフィン、C=N二重結合などの多くの幾何学的異性体もまた、本明細書に記載される化合物中に存在し得、全てのこのような安定異性体が本開示で検討される。本開示の化合物のシスおよびトランス幾何異性体が記載され、異性体混合物としてまたは分離された異性体として、単離されてもよい。
本開示の化合物はまた、互変異性形態も含む。互変異性形態は、単結合の隣接する二重結合との交換、および同時のプロトン移動から得られる。互変異性形態としては、プロトトロピー互変異性体が挙げられ、これは、同一実験式経験式および総電荷を有する、核異性プロトン付加状態である。プロトトロピー互変異性体例としては、ケトン−エノール対、アミド−イミド酸対、ラクタム−ラクチム対、アミド−イミド酸対、エナミン−イミン対、およびプロトンが、1H−および3H−イミダゾール、1H−、2H−および4H−1,2,4−トリアゾール、1H−および2H−イソインドール、および1H−および2H−ピラゾールなどの複素環系の2つ以上の位置を占有し得る環状形態が挙げられる。互変異性形態は、平衡状態にあり得、または適切な置換によって1つの形態に立体的にロックされ得る。
本開示の化合物はまた、中間体または最終化合物中に現れる原子の全ての同位体も含む。「同位体」は、同一原子番号を有するが、異なる核内中性子数からもたらされる、異なる質量数を有する原子を指す。例えば、水素同位体としては、トリチウムおよび重水素が挙げられる。
本開示の化合物および塩は、ルーチンの方法によって、溶媒和化合物および水和物が形成される溶剤または水分子との組み合わせで、調製され得る。
コミットした:本明細書の用法では、「コミットした」という用語は、細胞に言及する場合、細胞が分化経路に十分深く入り込んでおり、正常な状況下では、それが異なる細胞型に分化しまたは分化度の低い細胞型に復帰することなく特定の細胞型または細胞型小集団への分化を継続することを意味する。
保存的:本明細書の用法では、「保存的」という用語は、それぞれ比較される2つ以上の配列の同一位置で未変化である、ポリヌクレオチド配列またはポリペプチド配列のヌクレオチドまたはアミノ酸残基を指す。比較的保存されたヌクレオチドまたはアミノ酸は、配列中の他の箇所に出現するヌクレオチドまたはアミノ酸よりもさらに関連性の高い配列間で保存されているものである。
いくつかの実施形態では、2つ以上の配列は、それらが互いに100%同一であれば、「完全に保存的」と言われる。いくつかの実施形態では、2つ以上の配列は、それらが互いに少なくとも70%同一、少なくとも80%同一、少なくとも90%同一、または少なくとも95%同一であれば、「高度に保存的」と言われる。いくつかの実施形態では、2つ以上の配列は、それらが互いに少なくとも約70%同一、約80%同一、約90%同一、約95%、約98%、または約99%同一であれば、「高度に保存的」と言われる。いくつかの実施形態では、2つ以上の配列は、それらが互いに少なくとも30%同一、少なくとも40%同一、少なくとも50%同一、少なくとも60%同一、少なくとも70%同一、少なくとも80%同一、少なくとも90%同一、または少なくとも95%同一であれば、「保存的」と言われる。いくつかの実施形態では、2つ以上の配列は、それらが互いに約30%同一、約40%同一、約50%同一、約60%同一、約70%同一、約80%同一、約90%同一、約95%同一、約98%同一、または約99%同一であれば、「保存的」と言われる。配列の保存は、ポリヌクレオチドまたはポリペプチドの全長に適用されてもよく、またはその部分、領域または特徴に適用されてもよい。
放出制御:本明細書の用法では、「放出制御」という用語は、治療成績をもたらす特定の放出パターンと一致する、医薬組成物または化合物放出プロファイルを指す。
環式または環化:本明細書の用法では、「環式」という用語は、連続ループの存在を指す。環式分子は、連結してサブユニットの切れ目のない鎖を形成するのみで、環状でなくてもよい。本発明の操作されたRNAまたはmRNAなどの環式分子は、単一単位または多量体であってもよく、または1つまたは複数の複合体構成要素またはより高次の構造を含んでなってもよい。
細胞分裂阻害:本明細書の用法では、「細胞分裂阻害」は、細胞(例えば、哺乳類細胞(例えば、ヒト細胞))、細菌、ウイルス、真菌、原虫、寄生生物、プリオン、またはそれらの組み合わせの増殖、分裂、または繁殖を阻害、低減、抑制することを指す。
細胞傷害性:本明細書の用法では、「細胞傷害性」は、細胞(例えば、哺乳類細胞(例えば、ヒト細胞))、細菌、ウイルス、真菌、原虫、寄生生物、プリオン、またはそれらの組み合わせを死滅させ、またはそれに傷害性、有毒、または致死性効果を引き起こすことを指す。
送達:本明細書の用法では、「送達」は、化合物、物質、実体、部分、カーゴまたはペイロードを送達する作用または方法を指す。
送達剤:本明細書の用法では、「送達剤」は、ポリヌクレオチドの標的細胞へのインビボ送達を少なくともある程度容易にする、任意の物質を指す。
不安定化:本明細書の用法では、「不安定(destable)」、「不安定化」、または「不安定化領域」という用語は、同一領域または分子の出発、野生型または天然形態よりも不安定な領域または分子を意味する。
検出可能標識:本明細書の用法では、「検出可能標識」は、X線検査、蛍光、化学発光、酵素活性、吸光度などを含む、当該技術分野で公知の方法によって容易に検出される別の実体に、付着し、組み込まれ、またはそれと結合する、1つまたは複数のマーカー、シグナル、または部分を指す。検出可能標識としては、放射性同位体、フルオロフォア、発色団、酵素、染料、金属イオン、ビオチンなどのリガンド、アビジン、ストレプトアビジンおよびハプテン、量子ドットなどが挙げられる。検出可能標識は、本明細書で開示されるペプチドまたはタンパク質中の任意の位置に位置してもよい。それらは、アミノ酸、ペプチド、またはタンパク質の内部にあってもよく、またはNまたはC末端に位置してもよい。
ジアステレオマー:本明細書の用法では、「ジアステレオマー」という用語は、互いに鏡像でなく、互いに重ね合わせることができない、立体異性体を意味する。
消化する:本明細書の用法では、「消化する」という用語は、より小型の小片または成分への切断を意味する。ポリペプチドまたはタンパク質に言及する場合、消化はペプチドの生成をもたらす。
分化細胞:本明細書の用法では、「分化細胞」という用語は、その天然形態では多能性でない、任意の体細胞を指す。分化細胞はまた、部分的に分化した細胞も包含する。
分化:本明細書の用法では、「分化因子」という用語は、所望の細胞型への細胞の分化を引き起こし得る、タンパク質、RNAまたは小分子などの発達可能性改変因子を指す。
分化する:本明細書の用法では、「分化する」は、非コミット細胞または低コミット細胞が、コミット細胞の特徴を獲得する過程を指す。
遠位:本明細書の用法では、「遠位」という用語は、中心から離れて、または目的の地
点または領域から離れて、位置していることを意味する。
投与計画:本明細書の用法では、「投与計画」は、投与スケジュールであり、または医師が決定する、治療、予防、または対症療法ケアの計画である。
用量分割係数(DSF:Dose splitting factor)−総一日用量または単一単位用量のPUDで除した、用量分割療法のPUDの比率。値は、投与計画群の比較から誘導される。
鏡像異性体:本明細書の用法では、「鏡像異性体」という用語は、少なくとも80%(すなわち、少なくとも90%の1つの鏡像異性体および最大で10%の別の鏡像異性体)、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも98%の光学的純度または鏡像体過剰率(当該技術分野の標準法による測定で)を有する、本発明の化合物の個々の光学活性形態を意味する。
カプセル化する:本明細書の用法では、「カプセル化する」という用語は、封入し、取り囲みまたは包むことを意味する。
コード化タンパク質切断シグナル:本明細書の用法では、「コード化タンパク質切断シグナル」は、タンパク質切断シグナルをコードするヌクレオチド配列を指す。
操作される:本明細書の用法では、本発明の実施形態は、それらが構造的または化学的を問わない、出発点、野性型または天然分子と異なる特徴または性状を有するように設計された場合に、「操作される」。
有効量:本明細書の用法では、薬剤の「有効量」という用語は、例えば、臨床結果などの有益なまたは所望の結果をもたらすのに十分な量であり、したがって「有効量」は、その中にそれが適用される文脈に左右される。例えば、高コレステロールを治療する薬剤を投与することに関連して、薬剤の有効量は、例えば、薬剤投与なしで得られる応答と比較して、本明細書で定義されるような高コレステロール治療を達成するのに十分な量である。
エキソソーム:本明細書の用法では、「エキソソーム」は、RNA分解に関与する、哺乳類細胞または複合体によって分泌される小胞である。
発現:本明細書の用法では、核酸配列の「発現」は、以下の事象の1つまたは複数を指す:(1)(例えば、転写による)DNA配列からのRNAテンプレートの生成;(2)(例えば、スプライシング、編集、5’キャップ形成、および/または3’末端プロセッシングによる)RNA転写物のプロセッシング;(3)RNAのポリペプチドまたはタンパク質への翻訳;および(4)ポリペプチドまたはタンパク質の翻訳後修飾。
特徴:本明細書の用法では、「特徴」は、特性、性状、または特有の要素を指す。
製剤:本明細書の用法では、「製剤」は、少なくともポリヌクレオチドおよび送達剤を含む。
断片:本明細書の用法では、「断片」は、部分を指す。例えば、タンパク質断片は、培養細胞から単離された完全長タンパク質を消化することで得られる、ポリペプチドを含んでなってもよい。
機能的:本明細書の用法では、「機能的」生体分子は、それによって特徴付けられる性状および/または活性を示す形態の生体分子である。
相同性:本明細書の用法では、「相同性」という用語は、例えば、核酸分子間(例えば、DNA分子および/またはRNA分子)および/またはポリペプチド分子間などの、ポ
リマー分子間の全体的な関連性を指す。いくつかの実施形態では、重合性分子は、それらの配列が、少なくとも25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、または99%同一であり、または類似していれば、互いに「相同的」と見なされる。「相同的」という用語は、必然的に、少なくとも2つの配列(ポリヌクレオチドまたはポリペプチド配列)間の比較を指す。本発明によれば、2つのポリヌクレオチド配列は、少なくとも1つの一続きの少なくとも約20個のアミノ酸にわたり、それらがコードするポリペプチドが、少なくとも約50%、60%、70%、80%、90%、95%、または99%にさえ至れば、相同的と見なされる。いくつかの実施形態では、相同的なポリヌクレオチド配列は、一続きの少なくとも4〜5個の一意に特定化されたアミノ酸をコードする能力によって、特徴付けられる。60ヌクレオチド長未満のポリヌクレオチド配列では、相同性は、一続きの少なくとも4〜5個の一意に特定化されたアミノ酸をコードする能力によって判定される。本発明によれば、タンパク質が、少なくとも1つの一続きの少なくとも約20個のアミノ酸について、少なくとも約50%、60%、70%、80%、または90%同一であれば、2つのタンパク質配列は相同的と見なされる。
同一性:本明細書の用法では、「同一性」という用語は、例えば、ポリヌクレオチド分子(例えば、DNA分子および/またはRNA分子)間および/またはポリペプチド分子間などの、ポリマー分子間の全体的な関連性を指す。2つのポリヌクレオチド配列のパーセント同一性の計算は、例えば、2つの配列を最適比較目的で整列させることで実施され得る(例えば、最適アライメントのために第1のおよび第2の核酸配列の片方または両方にギャップを導入し得、非同一の配列は、比較目的で無視され得る)。特定の実施形態では、比較目的で整列される配列の長さは、参照配列の長さの少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、または100%である。次に、対応するヌクレオチド配列部位のヌクレオチドが比較される。第1の配列中の位置が、第2の配列中の対応する位置と同一のヌクレオチドによって占有される場合、分子は、その位置において同一である。2つの配列間のパーセント同一性は、2つの配列の最適アライメントのために導入する必要がある、ギャップ数と各ギャップ長とを考慮した、配列により共有される同一位置数の関数である。2つの配列間の配列の比較およびパーセント同一性の判定は、数学的アルゴリズムを使用して達成され得る。例えば、2つのヌクレオチド配列間のパーセント同一性は、そのそれぞれが参照により本明細書に援用される、レスク,A.M.(Lesk,A.M.)編集、「コンピュータによる分子生物学(Computational Molecular Biology)」、オックスフォード大学出版、ニューヨーク、1988年;スミス,D.W.(Smith,D.W.)編集、「バイオコンピューティング:インフォマティクスおよびゲノムプロジェクツ(Biocomputing:Informatics and Genome Projects)」、アカデミック・プレス(Academic Press)、ニューヨーク、1993年;フォン・ヘインジュ,G.(von Heinje,G.)著、「分子生物学における配列解析(Sequence Analysis in Molecular Biology)」、アカデミック・プレス(Academic Press)、1987年;グリフィン,A.M.(Griffin,A.M.)およびグリフィン,H.G.(Griffin,H.G.)編集、「配列データのコンピュータ解析(Computer Analysis of Sequence Data)」第1部、ヒュマナ・プレス(Humana Press)、ニュージャージー、1994年;およびグリブスコブ,M.(Gribskov,M.)およびデブルー,J.(Devereux,J.)編集、「配列解析入門書(Sequence Analysis Primer)」、M ストックトン・プレス(M Stockton Press)、ニューヨーク、1991年に記載されるものなどの方法を使用して、確認され得る。例えば、2つのヌクレオチド配列間のパーセント同一性は、PAM120重み残基表、ギャップ長ペナルティ12、およびギャップペナルティ
4を使用して、ALIGNプログラム(バージョン2.0)に組み込まれている、メイヤーズ(Meyers)およびミラー(Miller)のアルゴリズム(コンピュータ・アプリケーションズ・イン・ザ・バイオサイエンシズ(CABIOS)、1989年、第4巻、p11〜17)を使用して、判定され得る。あるいは、2つのヌクレオチド配列間のパーセント同一性は、NWSgapdna.CMPマトリックスを使用して、GCGソフトウェアパッケージ中のギャッププログラムを使用して判定され得る。配列間のパーセント同一性を判定するために、一般に用いられる方法としては、参照により本明細書に援用される、カリロ,H.(Carillo,H.)およびリップマン,D.(Lipman,D.)、SIAMジャーナル・オン・アプライド・マシマティクス(SIAM J.Applied Math.)、1988年、第48巻、p1073で開示されるものが挙げられるが、これに限定されるものではない。同一性を判定する技術は、公的に利用可能なコンピュータプログラムで体系化される。2つの配列間の相同性を判定するための代表的コンピュータソフトウェアとしては、GCGプログラムパッケージ、デブルー,J.(Devereux,J.)ら著、ニュークレイック・アシッド・リサーチ(Nucleic Acids Research)、1984年、第12巻、第1号、p387、BLASTP、BLASTN、およびFASTA、アルチュール,S.F.(Altschul,S.F.)ら著、ジャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー(J.Molec.Biol.)、1990年、第215巻、p403)が挙げられるが、これに限定されるものではない。
感染性因子:本明細書の用法では、「感染性因子」という語句は、感染症を生じることができる因子を意味する。
遺伝子の発現を阻害する:本明細書の用法では、「遺伝子の発現を阻害する」という語句は、遺伝子の発現産物量の低下を引き起こすことを意味する。発現産物は、遺伝子から転写されたRNA(例えば、mRNA)であり得、または遺伝子から転写されたmRNAから転写されたポリペプチドであり得る。典型的に、mRNAレベルの低下は、それから翻訳されるポリペプチドレベルの低下をもたらす。発現レベルは、mRNAまたはタンパク質を測定する標準技術を使用して、判定されてもよい。
感染性因子:本明細書の用法では、「感染性因子」は、ヒト、動物、植物または別の生きている生物において、新興伝染病、死亡またはその他の生物学的機能障害を引き起こし得る、生物工学の結果として操作されてもよい、任意の微生物、ウイルス、伝染性物質、または生物産物、またはこのような任意の微生物、ウイルス、伝染性物質、または生物産物の任意の天然起源成分またはバイオ工学処理成分を指す。
インフルエンザ:本明細書の用法では、「インフルエンザ」または「流感」は、インフルエンザウイルス、オルトミクソウイルス科(Orthomyxoviridae)のRNAウイルスによって引き起こされる、鳥類および哺乳類の感染症である。
異性体:本明細書の用法では、「異性体」という用語は、本発明の任意の化合物の任意の互変異性体、立体異性体、鏡像異性体、またはジアステレオマーを意味する。本発明の化合物は、1つまたは複数のキラル中心および/または二重結合を有し得、したがって、二重結合異性体(すなわち、幾何学的E/Z異性体)またはジアステレオマー(例えば、鏡像異性体(すなわち、(+)または(−))またはシス/トランス異性体)などの立体異性体として存在することが、認識されている。本発明によれば、本明細書に示される化学構造、したがって本発明の化合物は、対応する立体異性体の全て、すなわち、ステレオマー的純粋形態(例えば、幾何学的純粋、鏡像異性的純粋、またはジアステレオマー的純粋)と、例えば、ラセミ体などの鏡像異性および立体異性混合物との両方を包含する。発明の化合物の鏡像異性および立体異性混合物は、典型的に、キラル相ガスクロマトグラフィー、キラル相高速液体クロマトグラフィー、化合物のキラル塩錯体としての結晶化、ま
たはキラル溶剤中の化合物の結晶化などの周知の方法によって、それらの構成要素鏡像異性体または立体異性体に分離され得る。鏡像異性体および立体異性体はまた、周知の非対称性合成法によって、ステレオマー的にまたは鏡像異性的に純粋な中間体、試薬、および触媒から入手され得る。
インビトロ(試験管内):本明細書の用法では、「インビトロ」という用語は、生物(例えば、動物、植物、または微生物)内でなく、例えば、試験管または反応容器内、ペトリ皿などの細胞培養中などの人工環境内で起こる事象を指す。
インビボ(生体内):本明細書の用法では、「インビボ」という用語は、生物(例えば、動物、植物、または微生物、あるいはその細胞もしくは組織)内で起こる事象を指す。
単離された:本明細書の用法では、「単離された」という用語は、それが結合される構成要素の少なくとも一部から分離された、物質または実体を指す(自然界または実験的状況を問わない)。単離された物質は、それらが結合していた物質に関して、様々なレベルの純度を有してもよい。単離された物質および/または実体は、それらが最初に結合されていた、少なくとも約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、またはそれを超える別の成分から分離されてもよい。いくつかの実施形態では、単離された薬剤は、約80%、約85%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%を超えて、または約99%を超えて純粋である。本明細書の用法では、物質がその他の構成要素を実質的に含まなければ、それは「純粋」である。実質的に単離された:「実質的に単離された」は、その中でそれが形成されまたは検出される環境から、化合物が実質的に分離されていることを意味する。部分的分離としては、例えば、本開示の合物に富む組成物が挙げられる。実質的分離としては、重量基準で、本開示の化合物またはそれらの塩を少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約97%、または少なくとも約99%含有する組成物が挙げられる。化合物およびそれらの塩を単離する方法は、当該技術分野のルーチンである。
IVTポリヌクレオチド:本明細書の用法では、「IVTポリヌクレオチド」は、インビトロ転写(IVT)酵素的合成法のみを使用して生成されてもよい、直鎖ポリヌクレオチドである。
LDLR関連疾患:本明細書の用法では、「LDLR関連疾患」または「LDLR関連障害」は、それぞれ、異常なLDLR活性(例えば、活性低下または活性増大)に起因する疾患または障害を指す。非限定的例として、高コレステロール血症は、LDLR関連疾患である。
リンカー:本明細書の用法では、「リンカー」は、例えば、10〜1,000個の原子などの一群の原子を指し、炭素、アミノ、アルキルアミノ、酸素、イオウ、スルホキシド、スルホニル、カルボニル、およびイミンなどであるが、これに限定されるものではない、原子または化学基を含んでなり得る。リンカーは、第1の末端の核酸塩基または糖部分上の修飾ヌクレオシドまたはヌクレオチドに、例えば、第2の末端における検出可能薬または治療薬などのペイロードに、付着され得る。リンカーは、核酸配列中への組み込みを妨げないような十分な長さであってもよい。リンカーは、(例えば、2つ以上のキメラポリヌクレオチド分子またはIVTポリヌクレオチエス(polynucleoties)の連結を通じた)ポリヌクレオチド多量体、またはポリヌクレオチドコンジュゲートの形成、ならびに本明細書に記載されるようなペイロード投与などの任意の有用な目的のために使用され得る。リンカーに組み込まれ得る化学基の例としては、そのそれぞれが、本明細書に記載されるように任意選択的に置換され得る、アルキル、アルケニル、アルキニル
、アミド、アミノ、エーテル、チオエーテル、エステル、アルキレン、ヘテロアルキレン、アリール、またはヘテロシクリルが挙げられるが、これに限定されるものではない。リンカーの例としては、不飽和アルカン、ポリエチレングリコール(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、またはテトラエチレングリコールなどのエチレンまたはプロピレングリコール単量体単位)、およびデキストランポリマーおよびその誘導体が挙げられるが、これに限定されるものではない。その他の例としては、例えば、還元剤または光分解を使用して切断され得る、ジスルフィド結合(−S−S−)またはアゾ結合(−N=N−)などのリンカー中の切断可能部分が挙げられるが、これに限定されるものではない。選択的に切断可能な結合の非限定的例としては、例えば、トリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン(TCEP)、またはその他の還元剤、および/または光分解の使用によって切断され得るアミド結合、ならびに例えば酸性または塩基性加水分解によって切断され得るエステル結合が挙げられる。
マイクロRNA(miRNA)結合部位:本明細書の用法では、マイクロRNA(miRNA)結合部位は、miRNAの少なくとも「シード」領域がそれに結合する、核酸転写物のヌクレオチド位置または領域に相当する。
修飾:本明細書の用法では「修飾」は、本発明の分子の変化した状態または構造を指す。分子は、化学的、構造的、および機能的を含む、多くの方法で修飾されてもよい。一実施形態では、本発明のmRNA分子は、例えば、天然リボヌクレオチドA、U、G、およびCとの関わりで、非天然ヌクレオシドおよび/またはヌクレオチドの導入によって修飾される。キャップ構造などの非標準のヌクレオチドは「修飾」と見なされないが、それらは、A、C、G、Uリボヌクレオチドの化学構造とは異なる。
粘液:本明細書の用法では、「粘液」は、粘稠でムチン糖タンパク質を含んでなる天然物質を指す。
天然起源:本明細書の用法では、「天然起源」は、人為的な補助なしに自然に存在することを意味する。
中和抗体:本明細書の用法では、「中和抗体」は、その抗原と結合して、それが有する任意の生物学的活性を中和または無効化することで、細胞を抗原または感染性因子から守る抗体を指す。
非ヒト脊椎動物:本明細書の用法では、「非ヒト脊椎動物」としては、野生および家畜化された生物種を含む、ホモ・サピエンス(Homo sapiens)以外の全ての脊椎動物が挙げられる。非ヒト脊椎動物の例としては、アルパカ、バンテン、バイソン、ラクダ、ネコ、畜牛、シカ、イヌ、ロバ、ガヤル、ヤギ、モルモット、ウマ、ラマ、ラバ、ブタ、ウサギ、トナカイ、ヒツジ、水牛、およびヤクなどの哺乳類が挙げられるが、これに限定されるものではない。
オフターゲット:本明細書の用法では、「オフターゲット」は、任意の1つまたは複数の標的、遺伝子、または細胞転写物に対する、任意の意図されない効果を指す。
オープンリーディングフレーム:本明細書の用法では、「オープンリーディングフレーム」または「ORF」は、所定の読み枠内に終止コドンを含有しない配列を指す。
作動可能に連結する:本明細書の用法では、「作動可能に連結する」という語句は、2つ以上の分子、コンストラクト、転写物、実体、部分などの間の機能的結合を指す。
任意選択的に置換される:本明細書では、「任意選択的に置換されるX」(例えば、任意選択的に置換されるアルキル)という形態の語句は、「X、式中、Xは任意選択的に置
換される」(例えば、「アルキル、式中、前記アルキルは任意選択的に置換される」)と均等であることが意図される。特徴「X」(例えば、アルキル)自体が任意選択的であると、意味することは意図されない。
部分:本明細書の用法では、ポリヌクレオチドの「部分」または「領域」は、ポリヌクレオチドの全長に満たないポリヌクレオチドの任意の部分と定義される。
ペプチド:本明細書の用法では、「ペプチド」は、例えば、約5、10、15、20、25、30、35、40、45、または50アミノ酸長など、50アミノ酸長以下である。
パラトープ:本明細書の用法では、「パラトープ」は、抗体の抗原結合部位を指す。
患者:本明細書の用法では、「患者」は、治療を求めまたはそれを必要としていてもよく、治療を要求していてもよく、治療を受けており、治療を受けるであろう対象、または特別な疾患または病状について訓練を受けた専門家の介護下にある対象を指す。
薬学的に許容可能:「薬学的に許容可能」という語句は、本明細書で、健全な医学的判断の範囲内で、過剰な毒性、刺激、アレルギー性応答がなく、またはその他の問題または合併症が、妥当な利点/リスク比で釣り合う、ヒトおよび動物の組織との接触で使用するのに適する、化合物、材料、組成物、および/または剤形を指すために用いられる。
薬学的に許容可能な賦形剤:「薬学的に許容可能な賦形剤」という語句は、本明細書の用法では、本明細書に記載される化合物以外で、患者において実質的に無毒および非炎症性の特性を有する、任意の成分(例えば、活性化合物を懸濁または溶解できるビヒクル)を指す。賦形剤としては、例えば、粘着防止剤、抗酸化剤、バインダー、コーティング、圧搾助剤、崩壊剤、染料(着色料)、皮膚軟化剤、乳化剤、増量剤(希釈剤)、皮膜形成剤またはコーティング、香味料、芳香剤、流動促進剤(流れ促進剤)、潤滑剤、保存料、印刷インク、吸着材、サスペンシング(suspensing)または分散剤、甘味料、および水和水が挙げられる。代表的賦形剤としては、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム(二塩基性)、ステアリン酸カルシウム、クロスカルメロース、架橋ポリビニルピロリドン、クエン酸、クロスポビドン、システイン、エチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、乳糖、ステアリン酸マグネシウム、マルチトール、マンニトール、メチオニン、メチルセルロース、メチルパラベン、微結晶セルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポビドン、α化デンプン、プロピルパラベン、パルミチン酸レチニル、シェラック、二酸化ケイ素、カルボキシメチルセルロースナトリウム、クエン酸ナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、ソルビトール、デンプン(トウモロコシ)、ステアリン酸、スクロース、滑石、二酸化チタン、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、およびキシリトールが挙げられるが、これに限定されるものではない。
薬学的に許容可能な塩:本開示は、本明細書に記載される化合物の薬学的に許容可能な塩もまた含む。本明細書の用法では、「薬学的に許容可能な塩」は、開示される化合物の誘導体を指し、その中では、(例えば、遊離塩基を適切な有機酸と反応させることで)、既存の酸または塩基部分をその塩形態に変換させることで、親化合物が修飾される。薬学的に許容可能な塩の例としては、アミンなどの塩基性残基の無機または有機酸塩;カルボン酸などの酸性残基のアルカリ塩または有機塩などが挙げられるが、これに限定されるものではない。典型的な酸付加塩としては、酢酸塩、酢酸、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸、安息香酸塩、硫酸水素塩、ホウ酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプ
トン酸塩、ヘキサン酸塩、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、櫛状、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などが挙げられる。典型的なアルカリ性またはアルカリ土類金属塩としては、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなど、ならびにアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチルアミンなどを含むが、これに限定されるものではない、無毒のアンモニウム、第四級アンモニウム、およびアミンカチオンが挙げられる。本開示の薬学的に許容可能な塩としては、例えば、無毒の無機または有機酸から形成される、従来の親化合物の無毒の塩が挙げられる。本開示の薬学的に許容可能な塩は、従来の化学的方法によって、塩基性または酸性部分を含有する親化合物から合成され得る。一般に、このような塩は、水中または有機溶剤中または両者の混合物中で、これらの化合物の遊離酸または塩基形態と、化学量論的に適量の塩基または酸とを反応させることで調製され得て;一般に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、またはアセトニトリルのような非水性媒体が好ましい。適切な塩の一覧は、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、「レミントン薬科学(Remington’s Pharmaceutical Sciences)」、第17版、マック・パブリッシング・カンパニー(Mack Publishing
Company)、ペンシルベニア州イーストン(Easton,Pa.)、1985年、p.1418;「薬用塩類:性質、選択、および用途(Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use)」、P.H.シュタール(P.H.Stahl)およびC.G.ワームース(C.G.Wermuth)編集、ワイリー−VCH(Wiley−VCH)、2008年;およびベルジュ(Berge)ら著、ジャーナル・オブ・ファーマスーティカル・サイエンス(Journal of Pharmaceutical Science)、1977年、第66巻、p1〜19に見られる。
薬学的に許容可能な溶媒和化合物:「薬学的に許容可能な溶媒和化合物」という用語は、本明細書の用法では、適切な溶剤の分子が結晶格子に組み込まれる、本発明の化合物を意味する。適切な溶剤は、投与される用量で生理学的に許容性である。例えば、溶媒和化合物は、有機溶媒、水、またはその混合物を含む溶液からの結晶化、再結晶化、または沈殿によって製剤化されてもよい。適切な溶媒の例は、エタノール、水(例えば、一、二、および三水和物)、N−メチルピロリジノン(NMP)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,N’−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N’−ジメチルアセトアミド(DMAC)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMEU)、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2−(1H)−ピリミジノン(DMPU)、アセトニトリル(ACN)、プロピレングリコール、酢酸エチル、ベンジルアルコール、2−ピロリドン、安息香酸ベンジルなどである。水が溶剤である場合、溶媒和化合物は、「水和物」と称される。
薬物動態:本明細書の用法では、「薬物動態」は、生きている生物に投与される物質の予定運命の判定に関する、分子または化合物の任意の1つまたは複数の性質を指す。薬物動態は、吸収、分布、代謝、および排泄の程度と速度を含む、いくつかの領域に分類される。これは、一般に、ADMEと称され、(A)吸収(Absorption)は、物質が血液循環に入る過程であり;(D)分布(Distribution)は、身体の体液および組織全体にわたる物質の分散または内転移であり;(M)代謝(Metabolism)(または生体内転換)は、親化合物の娘代謝産物への不可逆的変換であり;(E)
排泄(Excretion)(または排出)は、身体からの物質の排除を指す。稀には、いくつかの薬剤は、体組織内に不可逆的に蓄積される。
物理化学的:本明細書の用法では、「物理化学的」は、物理的および/または化学的性質を意味し、またはそれに関する。
単位薬当たりポリペプチド(PUD:Polypeptide per unit drug):本明細書の用法では、PUDまたは単位薬当たり製品は、体液または組織中で測定される、通常は1mg、pg、kgなどの(ポリペプチドなどの)製品である、総一日用量の細分化部分と定義され、通常は、体流中測定値で除したpmol/mL、mmol/mLなどの濃度で定義される。
予防する:本明細書の用法では、「予防する」という用語は、感染症、疾患、障害および/または病状の発生を部分的にまたは完全に遅延させ;特定の感染症、疾患、障害、および/または病状の1つまたは複数の症状、特徴、または臨床徴候の発生を部分的にまたは完全に遅延させ;特定の感染症、疾患、障害、および/または病状の1つまたは複数の症状、特徴、または徴候の発生を部分的にまたは完全に遅延させ;感染症、特定の疾患、障害および/または病状からの進行を部分的にまたは完全に遅延させ;および/または感染症、疾患、障害、および/または病状に関連する病変を発生するリスクを低下させることを指す。
プロドラッグ:本開示は、本明細書に記載される化合物のプロドラッグもまた含む。本明細書の用法では、「プロドラッグ」は、化学的または物理的変化に際して治療薬として作用する物質、分子または実体を賓述する形態にある、任意の物質、分子または実体を指す。プロドラッグは、何らかの方法で共有結合されまたは隔離されてもよく、哺乳類対象への投与前、投与時、または投与後に、活性薬剤成分を放出し、またはそれに変換される。プロドラッグは、ルーチン操作でまたはインビボのいずれかで、修飾が切断されて親化合物になるように、化合物中に存在する官能基を修飾することで、調製され得る。プロドラッグとしては、その中でヒドロキシル、アミノ、スルフヒドリル、またはカルボキシル基が、任意の基に結合する化合物が挙げられ、任意の基は哺乳類対象に投与されると切断して、それぞれ、遊離ヒドロキシル、アミノ、スルフヒドリル、またはカルボキシル基が形成する。プロドラッグの調製および使用は、いずれもその内容全体が参照により本明細書に援用される、T.ヒグチ(T.Higuchi)およびV.ステラ(V.Stella)著、「(Pro−drugs as Novel Delivery Systems)」、米国化学会(A.C.S.)シンポジウム・シリーズ第14巻;および「医薬品設計における生体可逆的担体(Bioreversible Carriers in Drug Design)」、エドワード B.ロシェ(Edward B.Roche)編集、アメリカン・ファーマスーティカル・アソシエーション・アンド・ペルガモン・プレス(American Pharmaceutical Association and Pergamon Press)、1987年で考察される。
増殖する:本明細書の用法では、「増殖する」という用語は、迅速に、成長、増殖または増大し、または成長、増殖または増大を引き起こすことを意味する。「増殖性」は、増殖する能力を有することを意味する。「抗増殖性」は、増殖特性に、対抗し、または不適当である性質を有することを意味する。
前駆細胞:本明細書の用法では、「前駆細胞」という用語は、分化によってそれから生じ得る細胞と比較して、より大きな発生能を有する細胞を指す。
予防的:本明細書の用法では、「予防的」は、疾患の広がりを予防するために使用される、治療薬または行動方針を指す。
予防法:本明細書の用法では、「予防法」は、健康を維持して、疾患の広がりを予防するために取られる手段を指す。「免疫フロフィラクシス(phrophylaxis)」は、疾患の広がりを予防するために、能動的または受動的免疫を生じる手段を指す。
タンパク質切断部位:本明細書の用法では、「タンパク質切断部位」は、アミノ酸鎖の制御される切断が、化学的、酵素的または光化学的手段によって達成され得る部位を指す。
タンパク質切断シグナル:本明細書の用法では、「タンパク質切断シグナル」は、ポリペプチドを切断のためにフラグしまたは標識する、少なくとも1つのアミノ酸を指す。
目的のタンパク質:本明細書の用法では、「目的のタンパク質」または「所望のタンパク質」という用語は、本明細書で提供されるもの、およびそれらの断片、変異体、変異型、および改変を含む。
隣接した:本明細書の用法では、「隣接した」という用語は、中心に、または目的の地点または領域に、より近く位置していることを意味する。
プソイドウリジン:本明細書の用法では、プソイドウリジンは、ヌクレオシドウリジンのC−グリコシド異性体を指す。「プソイドウリジンアナログ」は、プソイドウリジンの任意の修飾、変異型、イソ型または誘導体である。例えば、プソイドウリジンアナログとしては、1−カルボキシメチル−プソイドウリジン、1−プロピニル−プソイドウリジン、1−タウリノメチル−プソイドウリジン、1−タウリノメチル−4−チオ−プソイドウリジン、1−メチルプソイドウリジン(mΨ)、1−メチル−4−チオ−プソイドウリジン(mΨ)、4−チオ−1−メチル−プソイドウリジン、3−メチル−プソイドウリジン(mΨ)、2−チオ−1−メチル−プソイドウリジン、1−メチル−1−デアザ−プソイドウリジン、2−チオ−1−メチル−1−デアザ−プソイドウリジン、ジヒドロプソイドウリジン、2−チオ−ジヒドロプソイドウリジン、2−メトキシウリジン、2−メトキシ−4−チオ−ウリジン、4−メトキシ−プソイドウリジン、2−メトキシ−4−チオ−プソイドウリジン、N1−メチル−プソイドウリジン、1−メチル−3−(3−アミノ−3−カルボキシプロピル)プソイドウリジン(acpΨ)、および2’−O−メチル−プソイドウリジン(Ψm)が挙げられるが、これに限定されるものではない。
精製された:本明細書の用法では、「精製する」、「精製された」、「精製」は、実質的に純粋にすること、または望まれない成分、材料汚染、混和材料または不完全性を除去することを意味する。
反復形質移入:本明細書の用法では、「反復形質移入」という用語は、同一細胞培養物へのポリヌクレオチドの複数回の形質移入を指す。細胞培養物は、少なくとも2回、少なくとも3回、少なくとも4回、少なくとも5回、少なくとも6回、少なくとも7回、少なくとも8回、少なくとも9回、少なくとも10回、少なくとも11回、少なくとも12回、少なくとも13回、少なくとも14回、少なくとも15回、少なくとも16回、少なくとも17回少なくとも18回、少なくとも19回、少なくとも20回、少なくとも25回、少なくとも30回、少なくとも35回、少なくとも40回、少なくとも45回、少なくとも50回またはそれを超えて形質移入され得る。
サンプル:本明細書の用法では、「サンプル」または「生物学的サンプル」という用語は、その組織、細胞または構成成分(例えば、血液、粘液、リンパ液、滑液、脳脊髄液、唾液、羊水、羊膜帯血、尿、膣液および精液を含むが、これに限定されるものではない体液)の部分集合を指す。サンプルは、例えば、血漿、血清、脊髄流体、リンパ液、皮膚の外的部分、呼吸器、腸管、および尿生殖路、涙、唾液、乳、血液細胞、腫瘍、臓器を含むが、これに限定されるものではない、生物全体またはその組織、細胞または構成成分の部
分集合、またはその画分または一部から調製される、ホモジネート、溶解産物または抽出物をさらに含んでもよい。サンプルは、タンパク質または核酸分子などの細胞構成要素を含有してもよい、栄養ブロスまたはゲルなどの培地をさらに指す。
シグナル:配列本明細書の用法では、「シグナル配列」という語句は、タンパク質の輸送または局在化を誘導し得る配列を指す。
単一単位用量:本明細書の用法では、「単一単位用量」は、1用量/1回/単一経路/単一接触点で、すなわち、単回投与事象で、投与される任意の治療薬の用量である。
類似性:本明細書の用法では、「類似性」という用語は、例えば、ポリヌクレオチド分子間(例えば、DNA分子および/またはRNA分子)および/またはポリペプチド分子間などの、ポリマー分子間の全体的な関連性を指す。ポリマー分子相互のパーセント類似性の計算は、当該技術分野で理解されるように、パーセント類似性計算は、保存的置換を考慮に入れること以外は、パーセント同一性の計算と同一方法で実施され得る。
分割投与:本明細書の用法では、「分割投与」は、単一単位用量または総一日用量の2つ以上の用量への分配である。
安定:本明細書の用法では、「安定」は、反応混合物から有用な純度への単離を乗り切るのに十分に堅固で、好ましくは有効な治療薬に処方できる化合物を指す。
安定化された:本明細書の用法では、「安定化する」、「安定化された」、「安定化領域」という用語は、安定にすること、または安定になることを意味する。
立体異性体:本明細書の用法では、「立体異性体」という用語は、化合物(例えば本明細書に記載される任意の式の化合物)が有してもよい、全ての想定される異なる異性体ならびに立体構造形態、特に基本的分子構造の全ての想定される立体化学的および立体構造的異性体、全てのジアステレオマー、鏡像異性体および/または配座異性体を指す。本発明のいくつかの化合物は、異なる互変異性形態で存在してもよく、後者は全て本発明の範囲内に含まれる。
対象:本明細書の用法では、「対象」または「患者」という用語は、例えば、実験、診断、予防、および/または治療目的で、本発明による組成物が投与されてもよい、任意の生物を指す。典型的な対象としては、動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、非ヒト霊長類、およびヒトなどの哺乳類)および/または植物が挙げられる。
実質的に:本明細書の用法では、「実質的に」という用語は、目的の特性または性質の全てまたはほぼ全ての広がりまたは程度を示す、定性的状態を指す。生物学技術分野の当業者は、生物学的および化学的現象が、もしあったとしても、滅多に完了せずおよび/または完全性に進行せず、または絶対的結果を達成または回避しないことを理解するであろう。したがって本明細書では、「実質的に」という用語は、多くの生物学的および化学的現象において固有である、可能な完全性欠如を取り込むために使用される。
実質的に均等:本明細書の用法では、用量間の倍数差に関して、用語は、プラス/マイナス2%を意味する。
実質的に同時:本明細書の用法では、複数の用量に関して、用語は、2秒間以内を意味する。
罹患している:疾患、障害、および/または病状に「罹患している」個体は、疾患、障害、および/または病状の1つまたは複数の症状によって診断され、またはそれを示す。
罹患し易い:疾患、障害、および/または病状に「罹患し易い」個体は、疾患、障害、および/または病状の症状によって診断されず、および/またはそれを示さなくてもよい
が、疾患またはその症状を生じる性向を保有する。いくつかの実施形態では、疾患、障害、および/または病状(例えば、がん)に罹患し易い個体は、以下の1つまたは複数によって特徴付けられてもよい:(1)疾患、障害、および/または病状の発生に関連する、遺伝子変異;(2)疾患、障害、および/または病状の発生に関連する、遺伝子多形性;(3)疾患、障害、および/または病状に関連する、タンパク質および/または核酸の発現および/または活性の増大および/または低下;(4)疾患、障害、および/または病状の発生に関連する、嗜癖および/または生活習慣;(5)疾患、障害、および/または病状の家族歴;および(6)疾患、障害、および/または病状の発生に関連する微生物への曝露および/またはそれによる感染。いくつかの実施形態では、疾患、障害、および/または病状に罹患し易い個体は、疾患、障害、および/または病状を発生する。いくつかの実施形態では、疾患、障害、および/または病状に罹患し易い個体は、疾患、障害、および/または病状を発生しない。
持続性放出:本明細書の用法では、「持続性放出」という用語は、特定時間にわたる放出速度に一致する、医薬組成物または化合物遊離プロファイルを指す。
合成:「合成」という用語は、人の手によって生産され、調製され、および/または製造されることを意味する。本発明のポリヌクレオチドまたはポリペプチドまたはその他の分子の合成は、化学的または酵素的であってもよい。
標的細胞:本明細書の用法では、「標的細胞」は、目的の任意の1つまたは複数の細胞を指す。細胞は、試験管内(インビトロ)、生体内(インビボ)、原位置(in situ)または生物組織または臓器内に見られてもよい。生物は、動物、好ましくは哺乳類、より好ましくはヒト、および最も好ましくは患者であってもよい。
治療薬:「治療薬」という用語は、対象に投与されると、治療、診断、および/または予防的効果を有し、および/または所望の生物学的および/または薬理学的効果を引き起こす、任意の薬剤を指す。
治療有効量:本明細書の用法では、「治療有効量」という用語は、感染症、疾患、障害、および/または病状に罹患しているまたはそれに罹患し易い対象に投与されると、治療し、症状改善し、診断し、予防し、および/または感染症、疾患、障害、および/または病状の発生を遅延させるのに十分である、送達される因子(例えば核酸、薬剤、治療薬、診断薬、予防薬など)の量を意味する。
治療的に有効な成果:本明細書の用法では、「治療的に有効な成果」という用語は、感染症、疾患、障害、および/または病状に罹患しているまたはそれに罹患し易い対象において、治療し、症状改善し、診断し、予防し、および/または感染症、疾患、障害、および/または病状の発生を遅延させるのに十分である成果を意味する。
総一日用量:本明細書の用法では、「総一日用量」は、24時間以内に投与されまたは処方される量である。それは、単一単位用量として投与されてもよい。
全能性:本明細書の用法では、「全能性」は、成体身体に見られる全ての細胞、ならびに胎盤を含む胚体外組織を生成する発生能がある細胞を指す。
転写因子:本明細書の用法では、「転写因子」という用語は、例えば、転写の活性化または抑制によって、DNAのRNAへの転写を制御するDNA結合タンパク質を指す。いくつかの転写因子は、単独で転写制御をもたらす一方で、他の転写因子は、その他のタンパク質と協調して作用する。いくつかの転写因子は、特定条件下で、転写を活性化し得、また抑制もし得る。一般に、転写因子は、標的遺伝子の調節領域内の特定のコンセンサス配列と高度に類似した、特異的標的配列または配列に結合する。転写因子は、単独で、ま
たはその他の分子との複合体中で、標的遺伝子の転写を制御してもよい。
転写:本明細書の用法では、「転写」という用語は、細胞に外来性核酸を導入する方法を指す。形質移入の方法としては、化学的方法、物理的処理およびカチオン性脂質または混合物が挙げられるが、これに限定されるものではない。
分化転換:本明細書の用法では、「分化転換」は、1タイプの分化した細胞が、識別特性を失い、それらの表現型をその他の完全に分化した細胞の表現型に変化させる能力を指す。
治療:本明細書の用法では、「治療」という用語は、特定の感染症、疾患、障害、および/または病状の1つまたは複数の症状または特徴を部分的にまたは完全に緩和し、改善し、好転させ、軽減し、発症を遅延させ、進行を阻害し、重症度を低下させ、および/または発生率を低下させることを指す。例えば、がんの「治療」は、腫瘍の生存、増殖、および/または広がりを阻害することを指してもよい。治療は、疾患、障害、および/または病状に関連する病変を生じるリスクを低下させる目的で、疾患、障害、および/または病状の徴候を示さない対象に、および/または疾患、障害、および/または病状の早期徴候のみを示す対象に、施されてもよい。
未修飾:本明細書の用法では、「未修飾」は、任意の方法によって変化させる前の任意の物質、化合物または分子を指す。未修飾は、生体分子の野性型または天然形態を指してもよいが、常にそうでなくてもよい。分子は、一連の修飾を受けてもよく、それによって各修飾分子が、後続の修飾のための「未修飾」出発分子の役割を果たしてもよい。
単能性:本明細書の用法では、「単能性」は、細胞に言及する場合、単一細胞系を生じることを意味する。
ワクチン:本明細書の用法では、「ワクチン」という語句は、特定の疾患に対する免疫を改善する生物学的製剤を指す。
ウイルスタンパク質:本明細書の用法では、「ウイルスタンパク質」という語句は、ウイルス起源の任意のタンパク質を意味する。
均等物および範囲
当業者は、単に通例の実験法を使用して、本明細書に記載される本発明による特定の実施形態の多くの均等物を認識し、または見極めることができるであろう。本発明の範囲は、上の説明に限定されることは意図されず、むしろ添付の特許請求の範囲に記載される。
別段の指示がありまたはさもなければ文脈から明白な場合を除いて、特許請求の範囲では、「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」などの冠詞は、1つまたは2つ以上を意味してもよい。グループの1つまたは複数の構成要素間に「または」を含む特許請求の範囲または説明は、別段の指示がありまたはさもなければ文脈から明白な場合を除いて、1つ、2つ以上、または全てのグループ構成要素が存在し、用いられ、またはさもなければ所与の生成物または方法に関連する場合に、満たされると見なされる。本発明は、その中でグループの正確に1つの構成要素が、存在し、用いられ、またはさもなければ所与の生成物または方法に関連する、実施形態を含む。本発明は、その中で2つ以上の、または全てのグループ構成要素が、存在し、用いられ、またはさもなければ所与の生成物または方法に関連する実施形態を含む。
「含んでなる(含む)」という用語は、限定がなく、追加的な要素またはステップの包含を容認するが、必ずしもそれを必要としないことが意図されることにもまた、留意されたい。したがって「含んでなる」という用語が本明細書で使用される場合、「からなる」
という用語もまた包含されて、開示される。
範囲が示される場合、両端が包含される。さらに、特に断りのない限り、またはさもなければ文脈および当業者の理解から明白な場合を除いて、範囲として表される値は、本発明の異なる実施形態で、文脈上例外が明記されていない限り、範囲下限の単位の10分の1まで、任意の特定値または記述される範囲内の部分的範囲を取り得るものと理解される。
さらに、先行技術に含まれる本発明の任意の特定の実施形態は、任意の1つまたは複数の請求項から、明示的に排除されてもよいものと理解される。このような実施形態は、当業者に知られていると見なされるため、たとえ除外が本明細書で明示的に記載されていない場合でさえ、それらは除外されてもよい。本発明の組成物の任意の特定の実施形態(例えば、任意の核酸またはそれによってコードされるタンパク質;任意の製造方法;任意の使用方法など)は、先行技術の存在に関連があるかどうかに関わりなく、任意の理由で、任意の1つまたは複数の請求項から排除され得る。
例えば、本明細書で引用される参照、文献、データベース、データベース入力項目、および技巧などの全ての引用される情報源は、引用中に明示的に記述されない場合でさえも、参照により本出願に援用される。引用される出典と本出願の記述が矛盾する場合は、本出願の記述が効力を持つものとする。
セクションおよび表見出しは、限定を意図しない。
(実施例)
実施例1.ポリヌクレオチドの製造
本発明によれば、ポリヌクレオチドおよびまたはそれらの部分または領域の製造は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、2013年3月15日に出願された、「RNA転写物の生成のための製造法(Manufacturing Methods for Production of RNA Transcripts)」という名称の米国特許出願第61/800,049号明細書(代理人整理番号M500)で教示される方法を使用することで、達成されてもよい。
精製法として、それぞれその内容全体が参照により本明細書に援用される、2013年3月15日に出願された、「mRNA製造中にDNA断片を除去する方法(Methods of removing DNA fragments in mRNA production)」という名称の米国特許出願第61/799,872号明細書(代理人整理番号M501);2013年3月15日に出願された、「リボ核酸精製(Ribonucleic acid purification)」という名称の米国特許出願第61/794,842号明細書(代理人整理番号M502)で教示されるものが挙げられる。
ポリヌクレオチドを検出および特性決定する方法は、その内容全体が参照により本明細書に援用される、2013年3月15日に出願された、「mRNA分子の特性決定(Characterization of mRNA Molecules)という名称の米国特許出願第61/798,945号明細書(代理人整理番号M505)で教示されるように実施されてもよい。
本発明のポリヌクレオチドの特性決定は、ポリヌクレオチドマッピング、逆転写酵素配列決定、電荷分布分析、およびRNA不純物検出からなる群から選択される手順を使用して達成されてもよく、特性決定するステップは、RNA転写物配列を決定するステップ、RNA転写物の純度を判定するステップ、またはRNA転写物の電荷不均一性を判定するステップを含んでなる。このような方法は、例えば、それぞれその内容全体が参照により
本明細書に援用される、2013年3月15日に出願された、「mRNA不均一性および安定性の解析(Analysis of mRNA Heterogeneity and Stability)」という名称の米国特許出願第61/799,905号明細書(代理人整理番号M506);および2013年3月15日に出願された、「mRNAのイオン交換精製(Ion Exchange Purification of mRNA)」という名称の米国特許出願第61/800,110号明細書(代理人整理番号M507)で教示される。
実施例2.キメラポリヌクレオチド合成:三リン酸経路
序論
本発明によれば、三リン酸化学反応を使用して、キメラポリヌクレオチドの2つの領域または部分が、連結またはライゲートされてもよい。
この方法に従って、5’一リン酸および末端3’脱OHまたはブロックOHを用いて、100個以下のヌクレオチドの第1の領域または部分が化学的に合成される。領域が80ヌクレオチドより長い場合、それはライゲーションのための2本の鎖として合成されてもよい。
第1の領域または部分が、インビトロ転写(IVT)を使用して、非位置的に修飾された領域または部分として合成される場合、引き続く3’末端のキャッピングによる5’一リン酸の変換が続いてもよい。
一リン酸保護基は、当該技術分野で公知のもののいずれかから、選択されてもよい。
キメラポリヌクレオチド第2の領域または部分は、化学合成法またはIVT法のいずれかを使用して、合成されてもよい。IVT法は、修飾キャップがあるプライマーを使用し得る、RNAポリメラーゼを含んでもよい。あるいは、80ヌクレオチドまでのキャップが化学的に合成されて、IVT領域または部分と連結されてもよい。
ライゲーション法であるDNAT4リガーゼによるライゲーションとそれに続くDNAseによる処置が、連結を容易に回避するはずであることに留意されたい。
キメラポリヌクレオチド全体が、リン酸−糖主鎖と共に、製造されなくてもよい。領域または部分の1つがポリペプチドをコードする場合、このような領域または部分は、リン酸エステル−糖主鎖を含んでなることが好ましい。
次に任意の既知のクリックケミストリー、オルトクリック(orthoclick)ケミストリー、ソリュリンク(solulink)、または当業者に知られているその他のバイオコンジュゲートの化学的性質を使用して、ライゲーションが実施される。
合成経路
キメラポリヌクレオチドは、一連の出発断片を使用して作られる。このような断片としては、
(a)正常3’OHを含んでなる、キャッピングされ保護された5’断片(SEG.1)、
(b)ポリペプチドのコード領域を含んでもよく、正常3’OHを含んでなる、5’三リン酸断片(SEG.2)、
(c)コルジセピンを含んでなりまたは3’OHを含まない、キメラポリヌクレオチドの3’末端(例えばテール)のための5’一リン酸断片(SEG.3)
が挙げられる。
合成(化学的またはIVT)後、断片3(SEG.3)は、コルジセピン、次にピロホ
スファターゼで処置されて、5’一リン酸が生成される。
次にRNAリガーゼを使用して、断片2(SEG.2)がSEG.3にライゲートされる。次にライゲートポリヌクレオチドが精製されて、ピロホスファターゼで処置され、二リン酸が切断される。次に処置されたSEG.2−SEG.3コンストラクトが精製されて、SEG.1が5’末端にライゲートされる。キメラポリヌクレオチドのさらなる精製ステップが実施されてもよい。
キメラポリヌクレオチドポリペプチドをコードする場合、ライゲートまたは連結断片は、5’UTR(SEG.1)、オープンリーディングフレームまたはORF(SEG.2)、および3’UTR+ポリA(SEG.3)として表されてもよい。
各ステップの収率は、90〜95%程度であってもよい。
実施例3.cDNA生成のためのPCR
cDNA調製のためのPCR手順は、マサチューセッツ州ウォーバーン(Woburn,MA)のカパ・バイオシステムズ(Kapa Biosystems)の2×KAPA
HIFI(商標)ホットスタート・レディミックス(HotStart ReadyMix)を使用して実施される。このシステムは、2×KAPAレディミックス(ReadyMix)12.5μl;順方向プライマー(10μm)0.75μl;逆方向プライマー(10μm)0.75μl;テンプレートcDNA−100ngを含み、dH0で25.0μlに希釈される。反応条件は、95℃で5分間、98℃で20秒間を25サイクル、次に58℃で15秒間、次に72℃で45秒間、次に72℃で5分間、次に4℃で終結する。
本発明の逆方向プライマーは、mRNA中に、ポリ−A120のためのポリ−T120を組み込む。より長いまたはより短いポリ(T)配列があるその他の逆方向プライマーが使用されて、ポリヌクレオチドmRNA中のポリ(A)テールの長さが調節され得る。
反応物は、カリフォルニア州カールスバッド(Carlsbad,CA)のインビトロジェン(Invitrogen)のピュアリンク(PURELINK)(商標)PCRマイクロキットを使用して、製造会社の使用説明書に従って清浄にされる(最高5μg)。より大規模の反応では、より大容量の製品を使用した精製が必要になる。精製に続いて、ナノドロップ(NANODROP)(商標)を使用してcDNAが定量化され、アガロースゲル電気泳動法によって分析されて、cDNAが予想サイズであることが確認される。次に、インビトロ転写反応に進む前に、cDNAが配列解析される。
実施例4.インビトロ転写(IVT)
インビトロ転写反応は、均一に修飾されたポリヌクレオチドを含有するポリヌクレトディズ(polynucletodies)を生じる。このような均一に修飾されたポリヌクレオチドは、本発明のポリヌクレオチドの領域または部分を含んでなってもよい。供試ヌクレオチド三リン酸(NTP)混合物は、天然および非天然NTPを使用してイン・ハウス作成される。
典型的なインビトロ転写反応物は、
1 1.0μgのテンプレートcDNA、
2 2.0μlの10×転写緩衝液(400mMのTris−HCl pH8.0、190mMのMgCl、50mMのDTT、10mMのスペルミジン)、
3 7.2μlのカスタムNTP(各25mM)、
4 20UのRNase阻害剤、
5 3000UのT7 RNAポリメラーゼ、
6 最大20.0μlのdH
を含み、および
7 37℃で3〜5時間インキュベーションされる。
粗製IVT混合物は、翌日の精製のために4℃で一晩保存されてもよい。次に1UのRNase非含有DNaseが使用されて、元のテンプレートが消化される。37℃で15分間のインキュベーション後、mRNAは、テキサス州オースティン(Austin,TX)のアンビオン(Ambion)のメガクリア(MEGACLEAR)(商標)キットを使用して、製造会社の使用説明書に従って精製される。このキットは、500μgまでのRNAを精製し得る。精製に続いて、RNAはナノドロップ(NanoDrop)を使用して定量化され、アガロースゲル電気泳動法によって分析されて、RNAが適切なサイズであり、RNA分解が起きていないことが確認される。
実施例5.酵素的キャッピング
ポリヌクレオチドのキャッピングは、以下のようにして実施され、混合物は、60μg〜180μgのIVT RNAおよび72μに満たす量のdH0を含む。混合物は65℃で5分間インキュベートされ、RNAが変性されて、次に即座に氷に移動される。
次にプロトコルは、10×キャッピング緩衝液(0.5MTris−HCl(pH8.0)、60mMのKCl、12.5mのMMgCl)(10.0μl);20mのMGTP(5.0μl);20mMのS−アデノシルメチオニン(2.5μl);RNase阻害剤(100U);2’−O−メチルトランスフェラーゼ(400U);ワクシニアキャッピング酵素(グアニリルトランスフェラーゼ)(40U);dH0(28μlまで)を混合し、60μgのRNAでは37℃で30分間、または180μgのRNAでは最大2時間インキュベーションすることを伴う。
次にポリヌクレオチドは、テキサス州オースティン(Austin,TX)のアンビオン(Ambion)のメガクリア(MEGACLEAR)(商標)キットを使用して、製造会社の使用説明書に従って精製される。精製に続いて、RNAはマサチューセッツ州ウォルサム(Waltham,MA)のサーモフィッシャー(Thermo Fisher)のナノドロップ(NANODROP)(商標)を使用して定量化され、アガロースゲル電気泳動法によって分析されて、RNAが適切なサイズであり、RNA分解が起きていないことが確認される。RNA生成物はまた、逆転転写PCRを実施して、配列決定のためのcDNAを生成することで、配列決定されてもよい。
実施例6.ポリAテーリング反応
cDNA中のポリ−Tなしでは、最終生成物の浄化前に、ポリ−Aテーリング反応が実施されなくてはならない。これは、キャップドIVTRNA(100μl);RNase阻害剤(20U);10×テーリング緩衝液(0.5MのTris−HCl(pH8.0)、2.5MのNaCl、100mMのMgCl)(12.0μl);20mMのATP(6.0μl);ポリAポリメラーゼ(20U);123.5μlに満たす量のdH0を混合して、37℃で30分間インキュベーションすることで実施される。ポリAテールが、転写物中に既にあれば、次にテーリング反応がスキップされて、テキサス州オースティン(Austin,TX)のアンビオン(Ambion)のメガクリア(MEGACLEAR)(商標)キットによる精製に、直接進められてもよい(最大500μg)。ポリAポリメラーゼは、好ましくは、酵母中で発現される組換え酵素である。
ポリAテーリング反応の処理能力または完全性が、常に正確なサイズのポリAテールをもたらすとは限らないことを理解すべきである。したがって例えば、約40、50、60、70、80、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、105、106、107、108、109、110
、150〜165、155、156、157、158、159、160、161、162、163、164または165などのおよそ40〜200ヌクレオチドのポリAテールは、本発明の範囲内である。
実施例7.天然5’キャップおよび5’キャップ類似体
ポリヌクレオチドの5’キャッピングは、製造業者のプロトコルに従って、以下の化学的RNAキャップアナログを使用するインビトロ転写反応中に同時に完了して、5’−グアノシンキャップ構造が生成されてもよい:3’−O−Me−m7G(5’)ppp(5’)G[theARCAcap];G(5’)ppp(5’)A;G(5’)ppp(5’)G;m7G(5’)ppp(5’)A;m7G(5’)ppp(5’)G(マサチューセッツ州イプスウィッチ(Ipswich,MA)のニュー・イングランド・バイオラブズ(New England BioLabs))。修飾RNAの5’キャッピングは、ワクシニアウイルスキャッピング酵素を使用して、転写後に完了されて、「キャップ0」構造:m7G(5’)ppp(5’)Gが生成されてもよい(マサチューセッツ州イプスウィッチ(Ipswich,MA)のニュー・イングランド・バイオラブズ(New England BioLabs))。キャップ1構造は、ワクシニアウイルスキャッピング酵素および2’−Oメチル−トランスフェラーゼの両方を使用して生成されてもよく、m7G(5’)ppp(5’)G−2’−O−メチルが生成される。キャップ2構造は、キャップ1構造から生成されてもよく、2’−Oメチル−トランスフェラーゼを使用した、5’末端から3番目のヌクレオチドの2’−O−メチル化がそれに続く。キャップ3構造は、キャップ2構造から生成されてもよく、2’−Oメチル−トランスフェラーゼを使用した、5’末端から4番目のヌクレオチドの2’−O−メチル化がそれに続く。酵素は、好ましくは、組換え源に由来する。
哺乳類細胞に形質移入される場合、修飾mRNAは、12〜18時間にわたり、または例えば、24、36、48、60、72または72時間を超えるなど、18時間を超えて安定性を有する。
実施例8.キャッピングアッセイ
A.タンパク質発現アッセイ
本明細書に教示されるキャップのいずれかを含有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチドは、等しい濃度で細胞に形質移入され得る。形質移入の6、12、24および36時間後に、培養液中に分泌されるタンパク質量は、ELISAによってアッセイされ得る。培地中により高レベルのタンパク質を分泌する合成ポリヌクレオチドは、より高い翻訳能力があるキャップ構造がある合成ポリヌクレオチドに相当する。
B.純度解析合成
本明細書に教示されるキャップのいずれかを含有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチドは、変性アガロース−尿素ゲル電気泳動またはHPLC分析を使用して、純度について比較され得る。電気泳動による単一統合バンドがあるポリヌクレオチドは、複数バンドまたは縞バンドがあるポリヌクレオチドと比較して、より高純度の生成物に相当する。単一HPLCピークがある合成ポリヌクレオチドもまた、より高純度の生成物に相当する。より高効率でのキャッピング反応は、より純粋なポリヌクレオチド集団を提供する。
C.サイトカイン解析
本明細書に教示されるキャップのいずれかを含有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチドは、複数濃度で細胞に質移入され得る。形質移入の6、12、24および36時間後、培養液中に分泌されるTNF−αおよびIFN−βなどの炎症促進性サイトカインの量が、ELISAによってアッセイされ得る。培地中へのより高レベルの炎症促進性
サイトカイン分泌をもたらすポリヌクレオチドは、免疫活性化キャップ構造を含有するポリヌクレオチドに相当する。
D.キャッピング反応効率
本明細書に教示されるキャップのいずれかを含有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチドは、ヌクレアーゼ処理後に、LC−MSによってキャッピング反応効率について分析され得る。キャップドポリヌクレオチドのヌクレアーゼ処理は、遊離ヌクレオチドと、LC−MSによって検出可能であるキャップド5’−5三リン酸キャップ構造との混合物をもたらす。LC−MSスペクトル上のキャップド生成物の量は、反応からの全ポリヌクレオチドのパーセントとして表され得、キャッピング反応効率に対応する。より高いキャッピング反応効率があるキャップ構造は、LC−MSによってより多量のキャップド生成物を有する。
実施例9.修飾RNAまたはRT PCR産物のアガロースゲル電気泳動
個々のポリヌクレオチド(20μl容量中の200〜400ng)または逆転写PCR産物(200〜400ng)は、カリフォルニア州カールスバッド(Carlsbad,CA)のインビトロジェン(Invitrogen)の非変性1.2%アガロースE−ゲル上のウェルに装入されて、製造業者のプロトコルに従って12〜15分間泳動される。
実施例10.ナノドロップ(Nanodrop)修飾RNA定量化およびUVスペクトルデータ
ナノドロップ(Nanodrop)UV吸光度読み取りのために、TE緩衝液(1μl)中の修飾ポリヌクレオチドが使用されて、化学合成またはインビトロ転写反応からの各ポリヌクレオチドの収率が定量化される。
実施例11.リピドイドを使用する修飾mRNAの製剤
細胞への添加前に、ポリヌクレオチドは、ポリヌクレオチドとリピドイドとを設定比率で混合することで、インビトロ実験のために製剤化される。インビボ製剤は、身体全体にわたる循環を促進するための追加の成分の添加を要してもよい。これらのリピドイドが、インビボ研究に適した粒子を形成する能力を試験するために、siRNA−リピドイド製剤のための標準製剤過程が、出発点として使用されてもよい。粒子形成後、ポリヌクレオチドが添加されて、複合体と一体化される。カプセル化効率は、標準色素排除アッセイを使用して評価される。
実施例12.タンパク質発現をスクリーニングする方法
A.エレクトロスプレーイオン化
対象に投与されるポリヌクレオチドによってコードされるタンパク質を含有してもよい生物学的サンプルが調製されて、1、2、3または4台の質量分析器を使用して、エレクトロスプレーイオン化(ESI)のための製造業者のプロトコルに従って分析される。生物学的サンプルはまた、タンデムESI質量分析システムを使用して分析されてもよい。
タンパク質断片、またはタンパク質全体のパターンは、所与のタンパク質の既知の対照と比較されて、同一性が比較によって評価される。
B.マトリックス支援レーザー脱離/イオン化
対象に投与される1つまたは複数のポリヌクレオチドによってコードされるタンパク質を含有してもよい生物学的サンプルが調製されて、マトリックス支援レーザー脱離/イオン化(MALDI)のための製造業者のプロトコルに従って分析される。
タンパク質断片、またはタンパク質全体のパターンは、所与のタンパク質の既知の対照と比較されて、同一性が比較によって評価される。
C.液体クロマトグラフィー/質量分析/質量分析
1つまたは複数のポリヌクレオチドによってコードされるタンパク質を含有してもよい生物学的サンプルは、トリプシン酵素で処理されて、中に含有されるタンパク質が消化されてもよい。結果として生じるペプチドは、液体クロマトグラフィー/質量分析/質量分析(LC/MS/MS:liquid chromatography−mass spectrometry−mass spectrometry)によって分析される。ペプチドは質量分光計内で断片化されて、コンピュータアルゴリズムによってタンパク質配列データベースとマッチされ得る診断パターンが得られる。消化されたサンプルが希釈されて、所与のタンパク質について、1ng以下の出発原料が得られてもよい。単純な緩衝液バックグラウンド(例えば、水または揮発性塩)を含有する生物学的サンプルは、直接溶液内消化に適しており;より複雑なバックグラウンド(例えば、洗剤、非揮発性塩、グリセロール)は、サンプル分析を容易にするための追加的な浄化工程を要する。
タンパク質断片、またはタンパク質全体のパターンは、所与のタンパク質の既知の対照と比較されて、同一性が比較によって評価される。
実施例13.環化および/または鎖状化
本発明によれば、ポリヌクレオチドは環化または鎖状化されて、翻訳能力がある分子が生成し、ポリA結合タンパク質と5’末端結合タンパク質との相互作用を促進してもよい。環化または鎖状化機序は、1)化学的、2)酵素的、および3)リボザイム触媒性の少なくとも3つの異なる経路を通じて起こってもよい。新たに形成される5’−/3’−結合は、分子内または分子間にあってもよい。
第1の経路では、核酸の5’末端および3’末端は、互いに近ければ、分子の5’末端と3’末端の間に新規共有結合を形成する、化学反応基を含有する。合成mRNA分子の3’末端の3’アミノ末端ヌクレオチドは、有機溶剤中で5’NHSエステル部分上の求核攻撃を受けて、新規5’−/3’−アミド結合を形成するように、5’末端がNHSエステル反応基を含有してもよく、3’末端が3’アミノ末端ヌクレオチドを含有してもよい。
第2の経路では、T4RNAリガーゼが使用されて、5’リン酸化核酸分子が核酸の3’ヒドロキシル基に酵素的に連結されて、新規ホスホロジエステル結合が形成されてもよい。例証的反応では、1μgの核酸分子が、1〜10単位のT4RNAリガーゼ(マサチューセッツ州イプスウィッチ(Ipswich,MA)のニュー・イングランド・バイオラブズ(New England Biolabs))と共に、製造業者のプロトコルに従って、37℃で1時間インキュベートされる。並んでいる5’および3’領域の両方と塩基対形成できる分割ポリヌクレオチドの存在下で連結反応が起こって、酵素的連結反応を促進してもよい。
第3の経路では、インビトロ転写中に、結果として生じる核酸分子が、核酸分子の5’末端と核酸分子の3’末端とを連結できる活性リボザイム配列を含有し得るように、cDNAテンプレートの5’または3’末端のいずれかがリガーゼリボザイム配列をコードする。リガーゼリボザイムは、グループIイントロン、グループIイントロン、肝炎デルタウイルス、ヘアピンリボザイムに由来してもよく、またはSELEX(systematic evolution of ligands by exponential enrichment:試験管内進化法)によって選択されてもよい。リボザイムリガーゼ反応は、0〜37℃の温度で1〜24時間かかってもよい。
実施例14.LDL受容体のインビトロ発現
ドイツ国ヴェセル(Wesel,Germany)のLGCスタンダーズ有限責任会社(LGC standards GmbH)からのヒト胎児腎臓上皮(HEK293)細
胞は、米国サンノゼ(San Jose,USA)のBDバイオサイエンシズ(BD Biosciences)からの6ウェルプレート上に接種される。HEK293は、ウェルあたり3mLの細胞培養液中の約500,000細胞の密度で接種される。野性型LDLR mRNA(5−メチルシチジンおよびプソイドウリジンによる完全修飾、または1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)、LDLR EGF−Aドメイン配列変異体mRNA(5−メチルシチジンおよびプソイドウリジンによる完全修飾または1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)、LDLR EGF−Aおよび細胞質内ドメイン配列変異体(5−メチルシチジンおよびプソイドウリジンによる完全修飾または1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)、またはLDLR細胞質内ドメイン配列変異体(5−メチルシチジンおよびプソイドウリジンによる完全修飾または1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)、またはG−CSFの対照(5−メチルシチジンおよびプソイドウリジンによる完全修飾または1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)を含有する製剤は、細胞播種の直後にウェルあたり800ngの量で添加されてインキュベートされる。調製され試験されるLDLR mRNA配列変異型としては、N316A、E317A、D331A、およびY336A(#399)の4アミノ酸置換変異型、またはY336A(#400)、E317A(#401)、N316A(#402)、L339D(#403)、D331E(#404)の単一アミノ酸置換変異型が挙げられる。これらの配列変異型は、K816R、K830R、またはC839Aを含む、いくつかの細胞質内ドメイン変異型の1つまたは複数もまた含有してもよい。mRNA形質移入細胞は、抗LDLR抗体で処理されて、1セットのLDLR形質移入細胞は、対照として正常ヤギIgGで処理される。結合一次抗体は、フィコエリトリン(PE:Phycoerythrin)標識二次抗体による処理に続いて、FACS分析によって検出される。ゲート生細胞パーセントは、LDLRを発現することが検出される。対照非免疫IgGで染色されたLDLR mRNA処理細胞では染色が観察されず、G−CSFmRNAで形質移入された細胞ではLDLR陽性細胞が検出されないことが期待される。
実施例15.インビトロLDLR発現
A.発現
ドイツ国ヴェセル(Wesel,Germany)のLGCスタンダーズ有限責任会社(LGC standards GmbH)からのヒト胎児腎臓上皮(HEK293)細胞は、米国サンノゼ(San Jose,USA)のBDバイオサイエンシズ(BD Biosciences)からの6ウェルプレート上に接種される。HEK293は、ウェルあたり3mLの細胞培養液中の約500,000細胞の密度で接種される。野性型LDLR mRNA(5−メチルシチジンおよびプソイドウリジンによる完全修飾、または1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)、LDLR EGF−Aドメイン配列変異体mRNA(5−メチルシチジンおよびプソイドウリジンによる完全修飾または1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)、LDLR EGF−Aおよび細胞質内ドメイン配列変異体(5−メチルシチジンおよびプソイドウリジンによる完全修飾または1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)、またはLDLR細胞質内ドメイン配列変異体(5−メチルシチジンおよびプソイドウリジンによる完全修飾または1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;少なくとも
140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)、またはG−CSFの対照(5−メチルシチジンおよびプソイドウリジンによる完全修飾または1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)を含有する製剤は、細胞播種の直後にウェルあたり800ngの量で添加されて、60μg/mLの外来性ヒトPCSK9の存在および不在下でインキュベートされる。調製され試験されるLDLR mRNA配列変異型としては、N316A、E317A、D331A、およびY336A(#399)の4アミノ酸置換変異型(本明細書では4変異LDLR変異体とも称される)、またはY336A(#400)、E317A(#401)、N316A(#402)、L339D(#403)、D331E(#404)の単一アミノ酸置換変異型が挙げられる。これらの配列変異型は、K816R、K830R、またはC839Aを含む、いくつかの細胞質内ドメイン変異型の1つまたは複数もまた含有してもよい。mRNA形質移入細胞は、抗LDLR抗体で処理されて、1セットのLDLR形質移入細胞は、対照として正常ヤギIgGで処理される。37℃で15時間後、形質移入媒体が除去されて、細胞は洗浄され、上述されるようにフィコエリトリン(PE)にコンジュゲートされた抗LDLR抗体で処理される。LDLR形質移入細胞の1セットは、PEにコンジュゲートされた正常ヤギIgGで処理され、別の非形質移入細胞のセットは、対照として使用される。G−CSF修飾mRNAで形質移入された細胞が、追加的な陰性対照として使用される。結合一次抗体は、上述されるようにフローサイトメトリーによって検出される。
FACS分析は、野生型LDLR mRNAで形質移入された細胞における細胞表面LDLR発現をゲート生細胞のパーセントとして示すことが、期待される。対照的に、PCSK9結合領域に置換があるLDLR mRNA変異型のそれぞれは、外来性PCSK9による抑制的調節に対してより低い感度を示すと予測され、パーセント低下の値は、−8.1%〜29%に及ぶ(野生型LDLRで観察された58%の低下と比較して)。細胞質内ドメインに、K816R、K830R、またはC839A、またはこれらの変異型の任意の組み合わせを含む、変異の1つまたは複数を含有するLDLR PCSK9結合変異型もまた、外来性PCSK9に対して非感受性であると期待される。後者変異型はまた、LDLRのIDOL依存性ユビキチン化を欠くことも予期されるため、これらの変異型は、見かけのLDLR半減期の増大のために、PCSK9抑制的調節に対する感受性がさらにより低くなってもよい。
B.LDLRの機能性
発現されたLDLRが機能的かどうかを評価するために、ボディパイ標識LDLが使用される。HEK293細胞は、LDLRまたはG−CSF mRNAのいずれかで一晩形質移入され、細胞は洗浄されて、増大される量のボディパイLDLと共にインキュベートされる。37℃で1時間のインキュベーションに続いて、細胞が洗浄されて、細胞結合型ボディパイLDLが、フローサイトメトリーによって評価される。ボディパイLDL結合の等高線図が得られる。野生型、LDLR PCSK9および/または細胞質内ドメイン結合変異型では、LDLR mRNA形質移入細胞へのボディパイLDLの結合は、ボディパイLDL濃度と共に増大する、ゲート細胞数における右方移行として明らかである。LDLR mRNAコンストラクトのそれぞれで形質移入された細胞において、ゲート細胞数に同様の右方移行が見られることが予測される。野性型、PCSK9結合欠損、および/または細胞質内ドメイン変異型LDLR mRNAのいずれかで形質移入された細胞に結合するボディパイLDLについて、最大半量細胞結合が同一であることもまた予測される。各コンストラクトについて、ボディパイLDL結合は、高親和性(0.6〜0.7ng/mLの最大半量結合)かつ飽和性であることが予測される。G−CSF mRNAで形質移入された細胞では、ボディパイLDL結合が観察されない可能性が高い。
C.細胞の細胞表面LDLRの半減期に対する効果
外来性PCSK9が、LDLR mRNAで形質移入された細胞の細胞表面LDL受容体の見かけの半減期を調節し得るかどうかを評価するために、HEK293細胞が播種され、インキュベートされ、上述されるようにLDLR mRNAで形質移入される。細胞単層が洗浄されて、PCSK9(60μg/mL)ありまたはなしで新鮮培地が添加される。37℃で様々なインキュベーション時間後、細胞表面LDLR発現が、上述されるように抗LDLR抗体を使用するフローサイトメトリーによって、モニターされる。野生型LDLR mRNAで形質移入された細胞の細胞表面LDLRは、時間依存的方法で低下することが期待される。同様に、野生型LDLR mRNAで形質移入された細胞の培地へのPCSK9の添加は、細胞表面LDLRの見かけの半減期を低下させることが予測される。対照的に、PCSK9結合欠損LDLR mRNAで、またはPCSK9結合欠損および細胞質内ドメイン変異体LDLR mRNAで形質移入された細胞の培地へのPCSK9の添加は、細胞表面LDLRの見かけの半減期にわずかまたは皆無の変化を生じる。これらのデータは、細胞質内ドメイン変異の存在または不在下で、PCSK9結合部位に変異があるLDLRをコードするLDLR mRNAで形質移入された細胞が、外来性PCSK9に応答できないことを示すと予想され、これらの結合変異型が、インビボで野生型LDLRよりもさらに長い半減期を有して、高コレステロール血症がある患者を治療するために有用であってもよいことが示唆される。
D.LDLRのユビキチン化
共に、または単独で、または組み合わせで、LDLRの細胞質内ドメインをコードするLDLR mRNAの変異(K816R、K830R、またはC839A)は、LDLRのユビキチン化を妨げ、ひいてはLDLRの細胞半減期を延長することが期待される。これを評価するために、HEK293細胞またはHep−G2細胞が、野性型LDLR mRNA(5−メチルシチジンおよびプソイドウリジンによる完全修飾、または1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)、LDLR EGF−Aドメイン配列変異体mRNA(5−メチルシチジンおよびプソイドウリジンによる完全修飾または1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)、LDLR EGF−Aおよび細胞質内ドメイン配列変異体(5−メチルシチジンおよびプソイドウリジンによる完全修飾または1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)、またはLDLR細胞質内ドメイン配列変異体(5−メチルシチジンおよびプソイドウリジンによる完全修飾または1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)、またはG−CSFの対照(5−メチルシチジンおよびプソイドウリジンによる完全修飾または1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)を含有する製剤で形質移入されて、細胞播種の直後にウェルあたり800ngの量で添加されてインキュベートされる。調製され試験されるLDLR
mRNA配列変異型としては、N316A、E317A、D331A、およびY336A(#399)の4アミノ酸置換変異型、またはY336A(#400)、E317A(#401)、N316A(#402)、L339D(#403)、D331E(#404)の単一アミノ酸置換変異型が挙げられる。これらの配列変異型は、K816R、K830R、またはC839Aを含む、いくつかの細胞質内ドメイン変異型の1つまたは複数もまた含有してもよい。細胞は、LXRαのためのオキシステロールリガンドと共に37℃で最高24時間インキュベートされて、IDOLの発現が誘導される。IDOLが、LDLRをユビキチン化する能力は、ユビキチンおよびLDLR特異的抗体による細胞抽出物のウエスタン分析によって評価される。細胞質内ドメイン変異を含有するLDLR変異型は、ユビキチン化低下を示すことが期待される。
実施例16.インビボLDLR発現
インビボでLDLR mRNAの機能を評価するために、LDL受容体欠損マウスが使用される。動物は、野性型LDLR mRNA(5−メチルシチジンおよびプソイドウリジンによる完全修飾、または1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)、LDLR EGF−Aドメイン配列変異体mRNA(5−メチルシチジンおよびプソイドウリジンによる完全修飾または1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)、LDLR EGF−Aおよび細胞質内ドメイン配列変異体(5−メチルシチジンおよびプソイドウリジンによる完全修飾または1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)、またはLDLR細胞質内ドメイン配列変異体(5−メチルシチジンおよびプソイドウリジンによる完全修飾または1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)、またはG−CSFの対照(5−メチルシチジンおよびプソイドウリジンによる完全修飾または1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)を含有する、例えば、C12−200を使用するものなどの様々な用量のナノ粒子製剤を投与されて、細胞播種の直後にウェルあたり800ngの量で添加されてインキュベートされる。調製され試験されるLDLR mRNA配列変異型としては、N316A、E317A、D331A、およびY336A(#399)の4アミノ酸置換変異型、またはY336A(#400)、E317A(#401)、N316A(#402)、L339D(#403)、D331E(#404)の単一アミノ酸置換変異型が挙げられる。これらの配列変異型は、K816R、K830R、またはC839Aを含む、いくつかの細胞質内ドメイン変異型の1つまたは複数もまた含有してもよい。様々な時間後に、マウスは殺処分されて、血清サンプルが得られ、ウエスタンブロット法によって肝臓のLDLR発現レベルが評価される。PCSK9結合変異型によってコードされるLDLRの見かけの半減期は、増大することが期待される。細胞質内ドメインの変異もまた保有する、PCSK9結合変異体によってコードされるLDLRの半減期も、増大することがさらに期待される。LDLR変異体の延長半減期は、血清VLDL+IDL+LDLコレステロールのレベル低下に関連すると予測される。これらのデータは、LDLR mRNAがある家族性高コレステロール血症を治療するためのアプローチをさらに確認する。
実施例17.マウスLDLR変異体コンストラクト
本発明によれば、ポリヌクレオチドは、マウスLDLRをコードする連結ヌクレオシドの少なくとも第1の領域を含んでなってもよい。本発明のマウスLDLRタンパク質配列は、下の表10に列挙される。表10に示されるのは、遺伝子およびタンパク質配列識別子の名称および説明である。任意の特定の遺伝子では、1つまたは複数の変異型またはイソ型が存在してもよい。表で開示されるのは、可能な隣接領域であることが、当業者によって理解されるであろう。コード領域は、タンパク質配列を教示することで、確定的かつ具体的に開示される。その結果、タンパク質をコードするものに隣接する教示される配列は、隣接領域と見なされる。1つまたは複数の利用可能データベースまたはアルゴリズムを利用することで、5’および3’隣接領域をさらに特性決定することもまた可能である。データベースは、ENST転写物の隣接領域に含まれる特徴をアノテートし、これらは当該技術分野で利用できる。
LDLRマウスタンパク質配列のEGF−Aドメインは、KTNECLDNNGGCSHICKDLKIGSECLCPSGFRLVDLHRCE(配列番号730)であり、細胞内ドメインは、RNWRLKNINSINFDNPVYQKTTEDELHICRSQDGYTYPSRQMVSLEDDVA(配列番号731)である。
本明細書に記載されるポリヌクレオチドのいずれもマウスLDLRコンストラクトをコードしてもよく、インビボでの実験で使用されて、動物に対する変異の効果が評価されてもよい。
実施例17.LDLR変異体コンストラクト
本発明によれば、ポリヌクレオチドは、ヒトLDLRをコードする連結ヌクレオシドの少なくとも第1の領域を含んでなってもよい。本発明のヒトLDLRタンパク質配列は、下の表11に列挙される。表11に示されるのは、遺伝子およびタンパク質配列識別子の名称および説明である。任意の特定の遺伝子では、1つまたは複数の変異型またはイソ型が存在してもよい。表で開示されるのは、可能な隣接領域であることが、当業者によって理解されるであろう。コード領域は、タンパク質配列を教示することで、確定的かつ具体的に開示される。その結果、タンパク質をコードするものに隣接する教示される配列は、隣接領域と見なされる。1つまたは複数の利用可能データベースまたはアルゴリズムを利
用することで、5’および3’隣接領域をさらに特性決定することもまた可能である。データベースは、ENST転写物の隣接領域に含まれる特徴をアノテートし、これらは当該技術分野で利用できる。
実施例18.LDLR−IDOL変異体のインビトロ実験
A.LDLR−IDOL変異体のインビトロ発現
HEK293細胞は、ヒトまたはマウスLDLR変異体をコードするmRNAで形質移入されて、対照ヒトまたはマウスLDLR(野性型)と比較される。HEK293細胞は、リポフェクタミン2000を使用して、mRNA(約4〜4000ngのmRNA)用量を増大させて、ヒトまたはマウスLDLRをコードするmRNAによって12〜14時間形質移入される。細胞は収集されて、ヤギ抗hLDLR−PEまたはヤギIgG−PE抗体のいずれかで染色されて、フローサイトメーターで分析される。LDLR発現は、各用量および評価されるコンストラクトに対するLDLR陽性細胞の百分率として、評価される。
この試験のためのヒトLDLR変異体をコードするmRNAとしては、変異N316A、K830R、およびC839A(アミノ酸配列は配列番号50に示される;mRNA配列は配列番号735に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示
されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)、変異K830R、C839A、およびL339D(アミノ酸配列は配列番号52に示される;mRNA配列は配列番号736に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)、または変異K830RおよびC839A(アミノ酸配列は配列番号54に示される;mRNA配列は配列番号737に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)が挙げられる。
この試験のためのマウスLDLR変異体をコードするmRNAとしては、変異N317A、K832R、およびC841A(アミノ酸配列は配列番号724に示される;mRNA配列は配列番号732に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)、変異L340D、K832R、およびC841A(アミノ酸配列は配列番号726に示される;mRNA配列は配列番号733に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)、または変異K832RおよびC841A(アミノ酸配列は配列番号728に示される;mRNA配列は配列番号734に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)が挙げられる。
B.LDLR−IDOL変異体へのインビトロLDL結合
LDLR−IDOL変異体の発現の確立に続いて、これらのmRNAのインビトロ生物活性が評価されて、野生型受容体のインビトロ生物活性と比較される。LDLR−IDOL変異体をコードするmRNAは、ボディパイ標識LDL結合アッセイを使用して、リガンド結合について評価される。HEK293細胞は、LDLR−IDOL変異体をコードするmRNAで、約4ng〜約4000ngの範囲の用量で、12〜14時間形質移入される。
この試験のためのヒトLDLR変異体をコードするmRNAとしては、変異N316A、K830R、およびC839A(アミノ酸配列は配列番号50に示される;mRNA配列は配列番号735に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)、変異K830R、C839A、およびL339D(アミノ酸配列は配列番号52に示される;mRNA配列は配列番号736に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)、または変異K830RおよびC839A(アミノ酸配列は配列番号54に示される;mRNA配列は配列番号737に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)が挙げられる。
この試験のためのマウスLDLR変異体をコードするmRNAとしては、変異N317A、K832R、およびC841A(アミノ酸配列は配列番号724に示される;mRNA配列は配列番号732に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)、変異L340D、K832R、およびC841A(アミノ酸配列は配列番号726に示される;mRNA配列は配列番号733に示さ
れ、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)、または変異K832RおよびC841A(アミノ酸配列は配列番号728に示される;mRNA配列は配列番号734に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)が挙げられる。
細胞は、増大する濃度の蛍光標識LDLRリガンド(LDL−ボディパイ)(約0.1μg/ml〜約50μg/ml)と共に、37℃で1時間インキュベートされる。次に細胞は収集されて、フローサイトメーターで分析される。
C.LDLR発現のPCSK9抑制的調節
LDLR−IDOL変異体をコードするmRNAは、PCSK9抑制的調節に対する抵抗性について評価される。
HEK293細胞は、リポフェクタミン2000を使用して、LDLR−IDOL変異体をコードするmRNAで、約4ng〜約4000ngの範囲の用量で、12〜14時間形質移入される。
この試験のためのヒトLDLR変異体をコードするmRNAとしては、変異N316A、K830R、およびC839A(アミノ酸配列は配列番号50に示される;mRNA配列は配列番号735に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)、変異K830R、C839A、およびL339D(アミノ酸配列は配列番号52に示される;mRNA配列は配列番号736に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)、または変異K830RおよびC839A(アミノ酸配列は配列番号54に示される;mRNA配列は配列番号737に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)が挙げられる。
この試験のためのマウスLDLR変異体をコードするmRNAとしては、変異N317A、K832R、およびC841A(アミノ酸配列は配列番号724に示される;mRNA配列は配列番号732に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)、変異L340D、K832R、およびC841A(アミノ酸配列は配列番号726に示される;mRNA配列は配列番号733に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)、または変異K832RおよびC841A(アミノ酸配列は配列番号728に示される;mRNA配列は配列番号734に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)が挙げられる。
細胞は、75μg/mLのPCSK9の存在下または不在下で、培地と共に、8時間にわたり培養される。細胞は収集されて、ヤギ抗hLDLR−PE抗体で染色される。細胞はフローサイトメーターで分析されて、LDLRのPCSK9媒介抑制的調節が評価される。
実施例19.LDLR−IDOL変異体インビボ試験
ヒトまたはマウスLDLR−IDOL変異体をコードするmRNAの能力が、インビボでヒトまたはマウスLDLR(野生型)と比較される。
LDLR−IDOL変異体をコードするmRNAは、尾静脈注射によってノックアウト(KO:knockout)LDLRマウスに静脈内投与される。mRNAは脂質ナノ粒子に製剤化され、mRNAは0.01mg/kg〜5mg/kgの用量範囲で投与される。
この試験のためのヒトLDLR変異体をコードするmRNAとしては、変異N316A、K830R、およびC839A(アミノ酸配列は配列番号50に示される;mRNA配列は配列番号735に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)、変異K830R、C839A、およびL339D(アミノ酸配列は配列番号52に示される;mRNA配列は配列番号736に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)、または変異K830RおよびC839A(アミノ酸配列は配列番号54に示される;mRNA配列は配列番号737に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)が挙げられる。
この試験のためのマウスLDLR変異体をコードするmRNAとしては、変異N317A、K832R、およびC841A(アミノ酸配列は配列番号724に示される;mRNA配列は配列番号732に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)、変異L340D、K832R、およびC841A(アミノ酸配列は配列番号726に示される;mRNA配列は配列番号733に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)、または変異K832RおよびC841A(アミノ酸配列は配列番号728に示される;mRNA配列は配列番号734に示され、およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中に図示されず、5’キャップはCapであり、mRNAは5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンで完全修飾される)が挙げられる。
マウス肝臓は、mRNA投与の30分間後からmRNA投与の96時間後にかけて収集される。肝臓は、mRNA発現(qPCR)および/またはおよびタンパク質発現(ウエスタンブロット)のために処理される。
実施例20.野生型LDLRおよびPCSK9結合欠損変異体の発現
ドイツ国ヴェセル(Wesel,Germany)のLGCスタンダーズ有限責任会社(LGC standards GmbH)からのヒト胎児腎臓上皮(HEK293)細胞は、米国サンノゼ(San Jose,USA)のBDバイオサイエンシズ(BD Biosciences)からの48ウェルプレート上に接種される。HEK293は、ウェルあたり0.2mLの細胞培養液中の約60,000細胞の密度で接種される。1μLのリポフェクタミンおよび150ngの野性型(WT:wild type)LDLR mRNA(mRNA配列は配列番号738に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)または150ngの変異体LDLR配列mRNAまたはG−CSFmRNAの対照(mRNAは配列番号739に示される;5−メ
チルシトシンおよびプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)を含有する製剤は、細胞播種の直後にウェルあたり60,000の量で添加されてインキュベートされる。
調製され試験される変異体LDLR mRNA配列としては、4アミノ酸置換変異型(4A:N316A、E317A、D331A、およびY336A)(mRNA配列は配列番号69に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、またはY336A(mRNA配列は配列番号68に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、E317A(mRNA配列は配列番号67に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、N316A(mRNA配列は配列番号66に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、L339D(mRNA配列は配列番号65に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、D331E(mRNA配列は配列番号64に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)の単一アミノ酸置換変異型が挙げられる。
対照G−CSFmRNA形質移入細胞は、ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis,MN)のアール・アンド・ディー・システムズ(R&D systems)からの抗LDLR抗体(ヒトLDL Rアフィニティ精製ポリクローナルAbAF2148)で処理され、LDLR形質移入細胞の1セットは、ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis,MN)のアール・アンド・ディー・システムズ(R&D systems)からの正常ヤギIgG(精製ヤギIgGアール・アンド・ディー・システムズ(R&D
systems)カタログ番号AC−108−C)で処理された。結合一次抗体は、ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis,MN)のアール・アンド・ディー・システムズ(R&D systems)からのフィコエリトリン(PE)標識抗体による処理に続き、FACS分析によって検出された。PEへのコンジュゲーションは、イノーバ・バイオサイエンシズ(Innova biosciences)ライトニング・リンク(lightning−link)コンジュゲーション・キット(ライトニング・リンク(Lightning−Link)R−PE抗体標識キット、ノーバス・バイオロジカルズ(Novus Biologicals)、カタログ番号:703−0010)によって完了した。
図16に示されるように、FACS分析は、全てのゲート生細胞の32%が、150ng用量の野性型LDLR mRNAで、LDLRを発現することが検出されたことを示す(図16中のWT)。同様に、LDLR mRNA変異体で形質移入された細胞では、全てのゲート生細胞の12〜33%が、150ng用量で、LDLRを発現することが検出されたことを示す。対照非免疫IgG染色(LDLR WT形質移入アイソタイプ染色)されたLDLR mRNA処理細胞では、染色は観察されず、G−CSFmRNAで形質移入された細胞中にLDLR陽性細胞は検出されなかった(GCSF形質移入LDLR染色)。
実施例21.外来性PCSK9によるLDLRの抑制的調節
ドイツ国ヴェセル(Wesel,Germany)のLGCスタンダーズ有限責任会社
(LGC standards GmbH)からのヒト胎児腎臓上皮(HEK293)細胞は、米国サンノゼ(San Jose,USA)のBDバイオサイエンシズ(BD Biosciences)からの48ウェルプレート上に接種される。HEK293は、ウェルあたり0.2mLの細胞培養液中の約60,000細胞の密度で接種される。1μLのリポフェクタミン2000および150ngの野性型(WT)LDLR mRNA(mRNA配列は配列番号738に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)または150ngのLDLR配列変異体mRNAまたは150ngのG−CSFmRNAの対照(mRNAは配列番号739に示される;5−メチルシトシンおよびプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)を含有する製剤は、細胞播種の直後にウェルあたり800ngの量で添加されて、60μg/mLの外来性ヒトPCSK9の存在および不在下でインキュベートされる。
調製され試験されるLDLR mRNA配列変異体としては、4アミノ酸置換変異型(4A:N316A、E317A、D331A、およびY336A)(mRNA配列は配列番号69に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、またはY336A(mRNA配列は配列番号68に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、E317A(mRNA配列は配列番号67に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、N316A(mRNA配列は配列番号66に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、L339D(mRNA配列は配列番号65に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、D331E(mRNA配列は配列番号64に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)の単一アミノ酸置換変異型が挙げられる。
37℃で15時間後、形質移入培地が除去され、細胞が洗浄されて、上述されるように、ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis,MN)のアール・アンド・ディー・システムズ(R&D systems)からのフィコエリトリン(PE)にコンジュゲートされた抗LDLR抗体(ヒトLDLRアフィニティ精製ポリクローナルAbAF2148)で処理された。LDLR形質移入細胞の1セットは、ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis,MN)のアール・アンド・ディー・システムズ(R&D systems)からのPEにコンジュゲートされた正常ヤギIgG(精製ヤギIgG、アール・アンド・ディー・システムズ(R&D systems)カタログ番号AC−108−C)で処理され、別の非形質移入細胞のセットは、対照として使用された。G−CSF修飾mRNAで形質移入された細胞は、追加的な陰性対照として使用された。PEへのコンジュゲーションは、イノーバ・バイオサイエンシズ(Innova biosciences)ライトニング・リンク(lightning−link)コンジュゲーション・キット(ライトニング・リンク(Lightning−Link)R−PE抗体標識キット、ノーバス・バイオロジカルズ(Novus Biologicals)、カタログ番号:703−0010)によって完了した。結合一次抗体は、上述されるようにフローサイトメトリーによって検出された。
図17に示されるように、FACS分析は、野生型LDLR mRNAで形質移入された細胞における細胞表面LDLR発現が、ゲート生細胞の51.6%であったことを示した。この値は、細胞形質移中に外来性PCSK9が培地に添加されると、ゲート生細胞の21.5%に低下する。対照的に、PCSK9結合領域中に置換があるLDLR mRNA変異体のそれぞれは、外来性PCSK9(表12)による抑制的調節に対して、より低い感受性を示し、パーセント低下の値は−8.1%〜29%の範囲である(野生型LDLRで観察された58%低下と比較して)。
実施例22.変異体LDLR mRNAによって発現されたLDLRの機能性
発現されたLDLRが機能性であるかどうかを評価するために、ボディパイ標識LDLが使用された。ウェルあたり60,000個のHEK293細胞は、1μLのリポフェクタミン2000および150ngのコードする野性型(WT)LDLR mRNA(mRNA配列は配列番号738に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)または150ngのLDLR変異体mRNAまたは150のG−CSFmRNAの対照(mRNAは配列番号739に示される;5−メチルシトシンおよびプソイドウリジンによる完全修飾;5’キャップ、cap1;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない)を含有する製剤で一晩形質移入された。
調製され試験されるLDLR変異体mRNA配列としては、4アミノ酸置換変異型(4A:N316A、E317A、D331A、およびY336A)(mRNA配列は配列番号69に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、またはY336A(mRNA配列は配列番号68に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、E317A(mRNA配列は配列番号67に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、N316A(mRNA配列は配列番号66に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、L339D(mRNA配列は配列番号65に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは
配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、D331E(mRNA配列は配列番号64に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)の単一アミノ酸置換変異型が挙げられる。
細胞は洗浄されて、増大する量(0μg/ml、0.1μg/ml、1.0μg/ml、10μg/mlまたは50μg/ml)のボディパイLDLと共にインキュベートされた。37℃で1時間のインキュベーションに続いて、細胞は洗浄され、フローサイトメトリーによって細胞結合型ボディパイLDLが評価された。等高線図は、図18Aに示される。野生型(WT)およびLDLR PCSK9結合変異型では、LDLR mRNA形質移入細胞へのボディパイLDLの結合は、ボディパイLDL濃度と共に増大する、ゲート細胞数における右方移行として明らかであった。ゲート細胞数における同様の右方移行は、LDLR mRNAコンストラクトのそれぞれで形質移入された細胞で見られた。図18Bに示されるように、最大半量細胞結合は、野性型またはPCSK9結合欠損LDLR mRNAのいずれかで形質移入された細胞のボディパイLDL結合について、同一であった。各コンストラクトでは、ボディパイLDL結合は、高親和性(最大半量結合0.6〜0.7ng/mL)および飽和性であった。G−CSF mRNAで形質移入された細胞では、ボディパイLDL結合は、観察されなかった。
実施例23.細胞表面LDLR半減期の評価
外来性PCSK9が、LDLR mRNAで形質移入された細胞において、細胞表面LDL受容体の見かけの半減期を調節し得るかどうかを評価するために、ウェルあたり130,000個の細胞で、HEK293細胞が24ウェルプレート上に播種されて、LDLR mRNAで形質移入され、上述されるように14時間インキュベートされた。細胞単層は洗浄され、PCSK9(60μg/mL)添加またはPCSK9非添加の新鮮培地が添加された。37℃で様々なインキュベーション時間後、細胞表面LDLR発現が、上述されるように抗LDLR抗体を使用するフローサイトメトリーによって、モニターされた。図19Aに示されるように、300ngの野生型LDLR mRNA(mRNA配列は配列番号738に示される;およそ160ヌクレオチドノポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)で形質移入された細胞における細胞表面LDLRは、時間依存的方法で低下して、見かけの半減期はおよそ13時間であった。野生型LDLR mRNAで形質移入された細胞の培地へのPCSK9添加は、細胞表面LDLRの見かけの半減期を約4時間に低下させた。図19A中で、「*」は、統計的検定による有意差を表す。
対照的に、300ngのPCSK9結合欠損LDLR mRNAで形質移入された細胞の培地へのPCSK9の添加は、細胞表面LDLRの見かけの半減期に、わずかまたは皆無の変化しか生じなかった(図19B〜19G)。調製され試験されるPCSK9結合欠損LDLR mRNA配列(変異体LDLR mRNA)としては、4アミノ酸置換変異型(4A:N316A、E317A、D331A、およびY336A)(mRNA配列は配列番号69に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、またはY336A(mRNA配列は配列番号68に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、E317A(mRNA配列は配列番号67に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、N316A(mRNA配列は配列番号66に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、C
ap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、L339D(mRNA配列は配列番号65に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、D331E(mRNA配列は配列番号64に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)の単一アミノ酸置換変異型が挙げられる。
これら図19B〜19Gのデータは、PCSK9結合部位に変異型があるLDLRをコードするLDLR mRNAで形質移入された細胞が、外来性PCSK9に応答できないことを示し、これらの結合変異体が、インビボで野生型LDLRよりもさらに長い半減期を有して、高コレステロール血症がある患者を治療するのに有用であってもよいことが示唆される。
実施例24.細胞表面LDLRに対する増大するPCSK9量の効果
10%ウシ胎仔血清添加完全細胞培地MEM(グルタマックス(GlutaMAX)、ライフサイエンス(Life Science)、カタログ番号41090−036)に添加されたPCSK9量を増大させることによる、細胞表面LDLR発現の抑制的調節を評価することを目的とした。HEK293細胞は、ウェルあたり300,000個の細胞で播種されて、6時間培養され、300ngの野生型LDLR mRNA(mRNA配列は配列番号738に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、またはPCSK9結合変異体をコードするLDLR mRNAのいずれかで、15時間にわたり形質移入された。調製され試験されるPCSK9結合変異体mRNA配列としては、N316A(mRNA配列は配列番号66に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、およびD331E(mRNA配列は配列番号64に示される;およそ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)の単一アミノ酸置換変異型が挙げられる。mRNA UGT1A1をコードする対照(mRNA配列は配列番号740に示される;ほぼ160ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシオスチン(methylcyostine)および1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)もまた使用された。
15時間の培養後、細胞単層は洗浄されて、緩衝液単独または増大する量のPCSK9を含有する緩衝液のいずれかが添加された。細胞は、5時間培養されて、細胞表面LDLR発現が、上述されるようにフローサイトメトリーによって測定された。図20に示されるように、野生型LDLR mRNAで形質移入された細胞における細胞表面LDL受容体は、PCSK9によって用量依存的方法で低下した。LDLRの最大の低下は、20μg/mLの外来性PCSK9で得られた。対照的に、PCSK9結合欠損変異型N316AまたはD331EをコードするLDLR mRNAで形質移入された細胞では、PCSK9は、細胞表面LDLRに影響を及ぼさなかった。UGT1A1をコードするmRNAで形質移入されたHEK293細胞では、細胞表面LDLRは検出されなかった。これらのデータは、PCSK9結合部位中の変異型をコードするLDLR mRNAから発現されるLDLRが、外来性PCSK9に対して非感受性であることを示す。
実施例25.LDLRの肝細胞形質導入製剤
脂質ナノ粒子(LNP)は、当該技術分野で公知の方法、本明細書に記載される方法および/またはその内容全体が参照により本明細書に援用される、「修飾ヌクレオシド、ヌ
クレオチド、および核酸組成物(Modified Nucleoside,Nucleotide,and Nucleic Acid Composition)」という名称の国際公開第2013090648号パンフレットに記載される方法を使用して、製剤化される。本明細書で使用されるLNPは、イオン化可能脂質DLin−KC2−DMAまたはカチオン性脂質C12−200を含んでなり得る。
LDLRまたはLDLR変異体をコードする修飾mRNA(例えば、配列番号63〜69;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテール配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;少なくとも1つの本明細書に記載される化学修飾で修飾される)は、DLin−KC2−DMAまたはC12−200を含んでなるLNPに製剤化される。製剤化LDLRまたはLDLR変異体は、野性型マウスおよびLDLR欠損マウスに投与される。野性型およびLDLR欠損マウスの肝細胞中のLDLRの発現は、当該技術分野で公知の方法、または本明細書に記載される方法を使用して、修飾mRNAの投与後に所定間隔で測定される。
実施例26.LNP製剤化修飾mRNAの送達
ルシフェラーゼmRNA(mRNA配列は配列番号741に示される;少なくとも140ヌクレオチドのポリAテール配列中には示されない;5’キャップ、Cap1)は、5−メチルシトシンおよびプソイドウリジンのいずれかによって完全修飾され、5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによって完全修飾され、プソイドウリジンによって完全修飾され、1−メチルプソイドウリジンによって完全修飾され、または25%のウリジン残基が2−チオウリジンで修飾され、25%のシトシン残基が5−メチルシトシンで修飾される。次にルシフェラーゼmRNAは、カチオン性脂質DLin−KC2−DMA(KC2)またはC12−200を含んでなる脂質ナノ粒子に製剤化される。PBS中の製剤化LNP、またはPBS単独の対照が、表13に概説されるように、LDLR−/−または正常マウスに静脈内に投与される。マウスは、注射の2時間、8時間、24時間、および48時間後にイメージングされる。イメージングの10分前に、マウスにD−ルシフェリン溶液が、150mg/kgで腹腔内注射される。次に動物は麻酔されて、パーキン・エルマー(Perkin Elmer)のイビス・ルミナ・ツー(IVIS Lumina II)イメージングシステムによって、イメージングが得られる。
実施例27.LDLRのインビボ試験のためのマウスモデル
マウスモデル(LDLR−/−マウス)は、LDLR受容体遺伝子のエクソン4中に挿
入されたネオカセットを使用して、C57BL/6バックグラウンド系統から開発された。マウスモデルは、200〜400mg/dlの上昇した血清コレステロールレベルを有して(80〜100mg/dlが正常レベルと見なされる)、高脂肪食を与えられると200mg/dlを超えて上昇する。
実施例28.LDLRのインビボ試験
1.1mg/kgのヒトLDLR mRNA(配列番号63;およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)またはルシフェラーゼ(配列番号741;およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)は、C12−200(モル比40%)、コレステロール(モル比25%)、PEG脂質(モル比5%)、およびDSPC(モル比30%)を含んでなる脂質ナノ粒子に製剤化された。脂質ナノ粒子の平均サイズは105nmであり、PDIは0.15、pH7.4におけるζは0.7mV、カプセル化効率(リボグリーン(RiboGreen))は55%であり、総脂質と修飾mRNAの質量比は20:1であった。製剤化mRNAは、100μLで静脈内投与された。1.4ng/mlの組換えヒトLDLRが、対照として使用された。投与の6時間および24時間後に肝臓が採取され、ミクロソーム調製物が作成されて、LicorウエスタンブロットおよびCEアッセイを使用して分析された。CEアッセイでは、濃度が、カルネキシン負荷対照に対して正規化された。LDLR発現は、投与の6時間および24時間後に見られた。
実施例29.LDLR変異型のインビボ試験
A.マウスLDLR
マウスLDLR二重変異体(PCSK9およびIDOL変異型)をコードするmRNA、マウスLDLRPCSK9変異体をコードするmRNA、マウスLDLRIDOL変異体をコードするmRNA、およびマウス野性型LDLRをコードするmRNAは製剤化されて、LDLR−/−マウスに投与される。投与の2、4、5、6、8および/または24時間後にサンプルが収集され、当該技術分野で公知の方法(例えば、CEアッセイまたはウエスタンブロット)を使用して、発現が評価される。
複数回投与の効果を判定するために、最も有望なLDLR変異体コンストラクトのmRNAが、マウスに繰り返し投与される(例えば、3回の連続投与)。投与の2、4、5、6、8および/または24時間後にサンプルが収集されて、当該技術分野で公知の方法(例えば、CEアッセイまたはウエスタンブロット)を使用して発現が評価される。
複数回投与および二重変異体の効果を判定するために、マウスLDLR二重変異型(N317AおよびK832R)をコードするmRNAが、マウスに繰り返し投与される(例えば、3回の連続投与)。投与の2、4、5、6、8および/または24時間後にサンプルが収集されて、当該技術分野で公知の方法(例えば、CEアッセイまたはウエスタンブロット)を使用して発現が評価される。
B.ヒトLDLR
ヒトLDLR二重変異体(PCSK9およびIDOL変異型)をコードするmRNA、ヒトLDLRPCSK9変異体をコードするmRNA、ヒトLDLRIDOL変異体をコードするmRNA、およびマウス野性型LDLRをコードするmRNAは製剤化されて、LDLR−/−マウスに投与される。投与の2、4、5、6、8および/または24時間後にサンプルが収集され、当該技術分野で公知の方法(例えば、CEアッセイまたはウエスタンブロット)を使用して、発現が評価される。
実施例30.PCSK9/IDOLLDLR変異型のインビボ試験
LDLR−/−マウスには、0.5mg/kg、0.1mg/kg、または0.05mg/kgで、C12−200(モル比40%)、コレステロール(モル比25%)、PEG2000−DOMG脂質(モル比5%)、およびDSPC(モル比30%)を含んでなる脂質ナノ粒子に製剤化された、100μlのマウスLDLR mRNA(配列番号742;およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、マウスLDLR変異体1(野性型配列(配列番号742)mRNAと比較して変異N317A、K832R、およびC841Aを含んでなる(配列番号724;およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、マウスLDLR変異体2(野性型配列(配列番号742)mRNAと比較して変異L340D、K832R、およびC841Aを含んでなる(配列番号733;およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)、またはマウスIDOL変異体(野性型配列(配列番号742)mRNAと比較して変異K832RおよびC841Aを含んでなる(配列番号734;およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)が静脈内投与された。脂質ナノ粒子の平均サイズは105nmであり、PDIは0.15、pH7.4におけるζは0.7mV、カプセル化効率(リボグリーン(RiboGreen))は55%であり、総脂質と修飾mRNAの質量比は20:1であった。コレステロール、DSPC、およびPEG2000−DOMG(40:25:30:5モル比)、を含んでなるC12−200脂質ナノ粒子に製剤化された、0.5mg/kgのルシフェラーゼ(配列番号741;およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)の対照、野性型マウスおよび組換えマウスLDLR標準が、対照として使用された。投与の6時間後に、投与24時間後の肝臓を採取して、Licorウエスタンブロットを使用して、ミクロソーム調製物が作成された。図21および表14に示されるように、マウスLDLR変異型は、評価された全ての濃度で野生型LDLRよりも良好に発現された。
実施例31.LDLR IDOL結合変異体インビトロ試験
100ngのLDLRをコードする野性型マウスmRNA(配列番号:742;およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)およびマウスLDLR変異体1(野性型配列(配列番号742)mRNAと比較して変異N317A、K832R、およびC841Aを含んでなる(配列番号724;およそ140ヌクレオチド
のポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap0;1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)が、HeLaおよびHepa1−6に形質移入された。細胞はまた、100μL中の100ngのルシフェラーゼmRNA(配列番号741;およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;5−メチルシトシンおよび1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)または100μL中の1.1mg/kgIDOL mRNA(配列番号743;およそ140ヌクレオチドのポリAテールは配列中には示されない;5’キャップ、Cap1;1−メチルプソイドウリジンによる完全修飾)でも形質移入された。LDLR発現は、フローサイトメトリーによって14時間後に分析された。
表15に示されるように、マウスLDLR変異体1は、IDOL媒介性LDLR抑制的調節に対する抵抗性を示す。Hepa1−6中では、マウスIDOLと同時形質移入されたマウスLDLR野性型は、ベースラインの16.7%に低下し、マウスLDLR変異体1は、ベースライン発現の62.9%に低下し、野生型LDLR発現は、ベースラインの62.3%に低下した。HeLa細胞中では、マウスIDOLと同時形質移入されたマウスLDLR野性型は、ベースラインの50.5%に低下し、マウスLDLR変異体1は、ベースライン発現の84.2%に低下し、HeLa中の野生型LDLR発現発現は、わずかまたは皆無であった。
その他の実施形態
使用された言葉は限定でなく説明の言葉であり、そのより広い態様で本発明の真の範囲および趣旨を逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更形態をなし得ることが理解される。
本発明は、相当詳しく、かついくつかの説明される実施形態に関してある程度の特殊性をもって説明される一方で、それが任意のこのような詳細または実施形態または任意の特別な実施形態に限定されるべきであることは意図されず、先行技術を考慮して、このような請求項の最も広い可能な解釈を提供し、ひいては、意図される本発明の範囲を事実上包含するように、添付の特許請求の範囲を参照して解釈されるべきものである。
本明細書で言及される、全ての刊行物、特許出願、特許、およびその他の参考文献は、その内容全体を参照によって援用する。矛盾する場合は、定義を含めて本明細書が優先される。これに加えて、セクション見出し、材料、方法、および実施例は、例証のみを意図し、限定は意図されない。

Claims (21)

  1. 低密度リポタンパク質受容体(LDLR)をコードするポリヌクレオチドであって、前記LDLRが、EGF−Aドメイン、細胞内ドメイン、およびEGF−ドメインと細胞内ドメインとの両方からなる群から選択されるドメイン中に、少なくとも1つの変異を含み、
    前記ポリヌクレオチドが、
    (a)配列番号37〜55および724〜729からなる群から選択される目的のポリペプチドをコードする、連結ヌクレオシドの第1の領域;
    (b)少なくとも1つの5’末端キャップを含む、前記第1の領域に対して5’に位置する第1の隣接領域;
    (c)連結ヌクレオシドの3’テーリング配列を含む、前記第1の領域に対して3’に位置する第2の隣接領域
    を含み、前記ポリヌクレオチドが、少なくとも1つの化学修飾ヌクレオシドを含む、ポリヌクレオチド。
  2. 前記連結ヌクレオシドの第1の領域が、少なくとも核酸配列のオープンリーディングフレームを含み、前記核酸配列が、配列番号56〜718および732〜737からなる群から選択される、請求項1に記載のポリヌクレオチド。
  3. 前記目的のポリペプチドが、少なくとも2つの変異を含む、請求項1に記載のポリヌクレオチド。
  4. 前記少なくとも2つの変異が、前記細胞内ドメインに位置する、請求項3に記載のポリヌクレオチド。
  5. 前記2つの変異が、K816R、K830R、およびC839Aからなる群から選択される、請求項4に記載のポリヌクレオチド。
  6. 前記2つの変異が、K830RおよびC839Aである、請求項5に記載のポリヌクレオチド。
  7. 前記目的のポリペプチドが、前記細胞内ドメインに3つの変異を含み、かつ前記3つの変異が、K816R、K830R、およびC839Aである、請求項5に記載のポリヌクレオチド。
  8. 前記目的のポリペプチドが、前記EGF−Aドメインに1つの変異、および前記細胞内ドメインに少なくとも2つの変異を含む、請求項3に記載のポリヌクレオチド。
  9. 前記EGF−Aドメイン中の前記1つの変異が、N316AおよびL339Dからなる群から選択され、かつ前記細胞内ドメイン中の前記少なくとも2つの変異が、K816R、K830R、およびC839Aからなる群から選択される、請求項8に記載のポリヌクレオチド。
  10. 前記EGF−Aドメイン中の前記1つの変異がN316Aであり、かつ前記細胞内ドメインが前記K830RおよびC839A変異を含む、請求項9に記載のポリヌクレオチド。
  11. 前記EGF−Aドメイン中の前記1つの変異がN316Aであり、かつ前記細胞内ドメインが前記K816R、K830R、およびC839A変異を含む、請求項9に記載のポ
    リヌクレオチド。
  12. 前記EGF−Aドメイン中の前記1つの変異がL339Dであり、かつ前記細胞内ドメインが前記K830RおよびC839A変異を含む、請求項9に記載のポリヌクレオチド。
  13. 前記EGF−Aドメイン中の前記1つの変異がL339Dであり、かつ前記細胞内ドメインが前記K816R、K830R、およびC839A変異を含む、請求項9に記載のポリヌクレオチド。
  14. 前記ドメインが前記細胞内ドメインであり、および前記少なくとも1つの変異が、IDOLがLDLRを分解するのを妨げる、請求項1に記載のポリヌクレオチド。
  15. 前記少なくとも1つの化学修飾ヌクレオシドが、表5の修飾から選択される、請求項1に記載のポリヌクレオチド。
  16. 前記表5の修飾がウリジン修飾である、請求項15に記載のポリヌクレオチド。
  17. 前記表5の修飾がシチジン修飾である、請求項15に記載のポリヌクレオチド。
  18. 前記ポリヌクレオチドが、2つの化学修飾ヌクレオシドを含む、請求項15に記載のポリヌクレオチド。
  19. 第1の前記化学修飾ヌクレオシドがウリジンであり、第2の前記化学修飾ヌクレオシドがシトシンである、請求項18に記載のポリヌクレオチド。
  20. 対象の血漿中のコレステロールレベルを調節する方法であって、前記対象を請求項1〜19のいずれか一項に記載のポリヌクレオチドのいずれかを含む組成物に接触させるステップを含む、方法。
  21. 細胞表面のLDLRのレベルまたは量を増大させる方法であって、前記対象を請求項1〜19のいずれか一項に記載のポリヌクレオチドのいずれかを含む組成物に接触させるステップを含む、方法。
JP2016519937A 2013-10-03 2014-10-03 低密度リポタンパク質受容体をコードするポリヌクレオチド Pending JP2016538829A (ja)

Applications Claiming Priority (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201361886137P 2013-10-03 2013-10-03
US61/886,137 2013-10-03
US201361903485P 2013-11-13 2013-11-13
US61/903,485 2013-11-13
US201461952906P 2014-03-14 2014-03-14
US61/952,906 2014-03-14
US201462052139P 2014-09-18 2014-09-18
US62/052,139 2014-09-18
PCT/US2014/058967 WO2015051214A1 (en) 2013-10-03 2014-10-03 Polynucleotides encoding low density lipoprotein receptor

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016538829A true JP2016538829A (ja) 2016-12-15

Family

ID=51799314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016519937A Pending JP2016538829A (ja) 2013-10-03 2014-10-03 低密度リポタンパク質受容体をコードするポリヌクレオチド

Country Status (13)

Country Link
US (2) US10323076B2 (ja)
EP (1) EP3052521A1 (ja)
JP (1) JP2016538829A (ja)
KR (1) KR20160067219A (ja)
CN (1) CN105980401A (ja)
AU (1) AU2014329452B2 (ja)
BR (1) BR112016007255A2 (ja)
CA (1) CA2926218A1 (ja)
EA (1) EA201690675A1 (ja)
IL (1) IL244837A0 (ja)
MX (1) MX2016004249A (ja)
SG (1) SG11201602503TA (ja)
WO (1) WO2015051214A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2020204022A1 (ja) * 2019-04-05 2020-10-08

Families Citing this family (110)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2744987C (en) 2008-12-02 2018-01-16 Chiralgen, Ltd. Method for the synthesis of phosphorus atom modified nucleic acids
BR112012000828A8 (pt) 2009-07-06 2017-10-10 Ontorii Inc Novas pró-drogas de ácido nucleico e métodos de uso das mesmas
EP2600901B1 (en) 2010-08-06 2019-03-27 ModernaTX, Inc. A pharmaceutical formulation comprising engineered nucleic acids and medical use thereof
US10428019B2 (en) 2010-09-24 2019-10-01 Wave Life Sciences Ltd. Chiral auxiliaries
ES2737960T3 (es) 2010-10-01 2020-01-17 Modernatx Inc Nucleósidos, nucleótidos y ácidos nucleicos modificados y sus usos
AU2012236099A1 (en) 2011-03-31 2013-10-03 Moderna Therapeutics, Inc. Delivery and formulation of engineered nucleic acids
RU2014105311A (ru) 2011-07-19 2015-08-27 Уэйв Лайф Сайенсес Пте. Лтд. Способы синтеза функционализованных нуклеиновых кислот
EP2791160B1 (en) 2011-12-16 2022-03-02 ModernaTX, Inc. Modified mrna compositions
US10704021B2 (en) 2012-03-15 2020-07-07 Flodesign Sonics, Inc. Acoustic perfusion devices
US9572897B2 (en) 2012-04-02 2017-02-21 Modernatx, Inc. Modified polynucleotides for the production of cytoplasmic and cytoskeletal proteins
US9303079B2 (en) 2012-04-02 2016-04-05 Moderna Therapeutics, Inc. Modified polynucleotides for the production of cytoplasmic and cytoskeletal proteins
AU2013243948A1 (en) 2012-04-02 2014-10-30 Moderna Therapeutics, Inc. Modified polynucleotides for the production of proteins associated with human disease
US9283287B2 (en) 2012-04-02 2016-03-15 Moderna Therapeutics, Inc. Modified polynucleotides for the production of nuclear proteins
MX356830B (es) 2012-07-13 2018-06-15 Shin Nippon Biomedical Laboratories Ltd Adyuvante de acido nucleico quiral.
JP6268157B2 (ja) 2012-07-13 2018-01-24 株式会社Wave Life Sciences Japan 不斉補助基
SG10201912895PA (en) 2012-07-13 2020-02-27 Wave Life Sciences Ltd Chiral control
EP4074834A1 (en) 2012-11-26 2022-10-19 ModernaTX, Inc. Terminally modified rna
WO2014159813A1 (en) 2013-03-13 2014-10-02 Moderna Therapeutics, Inc. Long-lived polynucleotide molecules
US10258698B2 (en) 2013-03-14 2019-04-16 Modernatx, Inc. Formulation and delivery of modified nucleoside, nucleotide, and nucleic acid compositions
US10077439B2 (en) 2013-03-15 2018-09-18 Modernatx, Inc. Removal of DNA fragments in mRNA production process
EP2983804A4 (en) 2013-03-15 2017-03-01 Moderna Therapeutics, Inc. Ion exchange purification of mrna
US10138507B2 (en) 2013-03-15 2018-11-27 Modernatx, Inc. Manufacturing methods for production of RNA transcripts
WO2014152031A1 (en) 2013-03-15 2014-09-25 Moderna Therapeutics, Inc. Ribonucleic acid purification
HRP20211563T1 (hr) 2013-07-11 2022-01-07 Modernatx, Inc. Pripravci koji sadrže sintetske polinukleotide koji kodiraju proteine srodne crispr-u i sintetske sgrna, te postupci njihove uporabe
WO2015048744A2 (en) 2013-09-30 2015-04-02 Moderna Therapeutics, Inc. Polynucleotides encoding immune modulating polypeptides
WO2015051169A2 (en) 2013-10-02 2015-04-09 Moderna Therapeutics, Inc. Polynucleotide molecules and uses thereof
CA2926218A1 (en) 2013-10-03 2015-04-09 Moderna Therapeutics, Inc. Polynucleotides encoding low density lipoprotein receptor
EP3092049A1 (en) 2014-01-08 2016-11-16 Flodesign Sonics Inc. Acoustophoresis device with dual acoustophoretic chamber
WO2015108048A1 (ja) 2014-01-15 2015-07-23 株式会社新日本科学 抗腫瘍作用を有するキラル核酸アジュバンド及び抗腫瘍剤
JPWO2015108046A1 (ja) 2014-01-15 2017-03-23 株式会社新日本科学 抗アレルギー作用を有するキラル核酸アジュバンド及び抗アレルギー剤
JPWO2015108047A1 (ja) 2014-01-15 2017-03-23 株式会社新日本科学 免疫誘導活性を有するキラル核酸アジュバンド及び免疫誘導活性剤
KR102423317B1 (ko) 2014-01-16 2022-07-22 웨이브 라이프 사이언시스 리미티드 키랄 디자인
ES2876409T3 (es) * 2014-04-25 2021-11-12 Univ Pennsylvania Variantes del RLBD y su uso en composiciones para reducir los niveles de colesterol
US10286086B2 (en) 2014-06-19 2019-05-14 Modernatx, Inc. Alternative nucleic acid molecules and uses thereof
AU2015289656A1 (en) 2014-07-16 2017-02-16 Modernatx, Inc. Circular polynucleotides
US20170362627A1 (en) 2014-11-10 2017-12-21 Modernatx, Inc. Multiparametric nucleic acid optimization
WO2016164762A1 (en) * 2015-04-08 2016-10-13 Moderna Therapeutics, Inc. Polynucleotides encoding low density lipoprotein receptor egf-a and intracellular domain mutants and methods of using the same
GB2537614A (en) * 2015-04-20 2016-10-26 Heart Biotech Ltd Formulations for inhibition of PCSK9 for the treatment of hypercholesterolemia
US11377651B2 (en) 2016-10-19 2022-07-05 Flodesign Sonics, Inc. Cell therapy processes utilizing acoustophoresis
US11708572B2 (en) 2015-04-29 2023-07-25 Flodesign Sonics, Inc. Acoustic cell separation techniques and processes
BE1023343B1 (nl) * 2015-05-20 2017-02-09 Mycartis Nv Opslagbuffer
EP3313989A4 (en) 2015-06-29 2018-12-05 Ionis Pharmaceuticals, Inc. Modified crispr rna and modified single crispr rna and uses thereof
MA43072A (fr) 2015-07-22 2018-05-30 Wave Life Sciences Ltd Compositions d'oligonucléotides et procédés associés
WO2017031232A1 (en) 2015-08-17 2017-02-23 Modernatx, Inc. Methods for preparing particles and related compositions
WO2017049286A1 (en) 2015-09-17 2017-03-23 Moderna Therapeutics, Inc. Polynucleotides containing a morpholino linker
US10849920B2 (en) 2015-10-05 2020-12-01 Modernatx, Inc. Methods for therapeutic administration of messenger ribonucleic acid drugs
EP4011451A1 (en) 2015-10-22 2022-06-15 ModernaTX, Inc. Metapneumovirus mrna vaccines
EP3364981A4 (en) 2015-10-22 2019-08-07 ModernaTX, Inc. VACCINE AGAINST THE HUMAN CYTOMEGALOVIRUS
EP3964200A1 (en) * 2015-12-10 2022-03-09 ModernaTX, Inc. Compositions and methods for delivery of therapeutic agents
CA3008142A1 (en) 2015-12-11 2017-06-15 The Trustees Of The University Of Pennsylvania Gene therapy for treating familial hypercholesterolemia
BR112018013820A2 (pt) 2016-01-13 2018-12-11 Novo Nordisk A/S análogos de egf(a) com substituintes de ácido graxo
US11214789B2 (en) 2016-05-03 2022-01-04 Flodesign Sonics, Inc. Concentration and washing of particles with acoustics
MA45270A (fr) 2016-05-04 2017-11-09 Wave Life Sciences Ltd Compositions d'oligonucléotides et procédés associés
BR112019000195A2 (pt) 2016-07-07 2019-04-24 Rubius Therapeutics, Inc. composições e métodos relacionados a sistemas celulares terapêuticos que expressam rna exógeno
WO2018022511A1 (en) 2016-07-25 2018-02-01 The Trustees Of The University Of Pennsylvania Compositions comprising a lecithin cholesterol acyltransferase variant and uses thereof
KR101896615B1 (ko) * 2016-10-13 2018-09-07 한국과학기술연구원 핵산 물질의 팩킹방법
US10925958B2 (en) 2016-11-11 2021-02-23 Modernatx, Inc. Influenza vaccine
WO2018152485A1 (en) 2017-02-20 2018-08-23 The Trustees Of The University Of Pennsylvania Gene therapy for treating familial hypercholesterolemia
US11752206B2 (en) 2017-03-15 2023-09-12 Modernatx, Inc. Herpes simplex virus vaccine
MA47787A (fr) 2017-03-15 2020-01-22 Modernatx Inc Vaccin contre le virus respiratoire syncytial
MA52262A (fr) 2017-03-15 2020-02-19 Modernatx Inc Vaccin à large spectre contre le virus de la grippe
MA47790A (fr) 2017-03-17 2021-05-05 Modernatx Inc Vaccins à base d'arn contre des maladies zoonotiques
CN108623672A (zh) * 2017-03-25 2018-10-09 成都贝爱特生物科技有限公司 新的egf-a和b的组合突变体制备及其在生物药物中的应用
US11905525B2 (en) 2017-04-05 2024-02-20 Modernatx, Inc. Reduction of elimination of immune responses to non-intravenous, e.g., subcutaneously administered therapeutic proteins
ES2952779T3 (es) 2017-05-18 2023-11-06 Modernatx Inc ARN mensajero modificado que comprende elementos de ARN funcionales
WO2018213731A1 (en) 2017-05-18 2018-11-22 Modernatx, Inc. Polynucleotides encoding tethered interleukin-12 (il12) polypeptides and uses thereof
US20200268666A1 (en) 2017-06-14 2020-08-27 Modernatx, Inc. Polynucleotides encoding coagulation factor viii
US11786607B2 (en) 2017-06-15 2023-10-17 Modernatx, Inc. RNA formulations
US11130794B2 (en) 2017-07-19 2021-09-28 Novo Nordisk A/S Bifunctional compounds
EP3668979A4 (en) 2017-08-18 2021-06-02 Modernatx, Inc. METHOD OF HPLC ANALYSIS
WO2019036682A1 (en) 2017-08-18 2019-02-21 Modernatx, Inc. RNA VARIANTS POLYMERASE
EP3668977A4 (en) 2017-08-18 2021-04-21 Modernatx, Inc. HPLC ANALYTICAL PROCESSES
WO2019046809A1 (en) 2017-08-31 2019-03-07 Modernatx, Inc. METHODS OF MANUFACTURING LIPID NANOPARTICLES
LT6615B (lt) * 2017-09-12 2019-04-25 Vilniaus Universitetas N4-modifikuoti citidino nukleotidai ir jų panaudojimas
WO2019104160A2 (en) 2017-11-22 2019-05-31 Modernatx, Inc. Polynucleotides encoding phenylalanine hydroxylase for the treatment of phenylketonuria
CA3079543A1 (en) 2017-11-22 2019-05-31 Modernatx, Inc. Polynucleotides encoding propionyl-coa carboxylase alpha and beta subunits for the treatment of propionic acidemia
EP3714048A1 (en) 2017-11-22 2020-09-30 Modernatx, Inc. Polynucleotides encoding ornithine transcarbamylase for the treatment of urea cycle disorders
WO2019136241A1 (en) 2018-01-05 2019-07-11 Modernatx, Inc. Polynucleotides encoding anti-chikungunya virus antibodies
AU2019208006A1 (en) 2018-01-12 2020-07-23 Bristol-Myers Squibb Company Antisense oligonucleotides targeting alpha-synuclein and uses thereof
MA54676A (fr) 2018-01-29 2021-11-17 Modernatx Inc Vaccins à base d'arn contre le vrs
EP3773745A1 (en) 2018-04-11 2021-02-17 ModernaTX, Inc. Messenger rna comprising functional rna elements
WO2019226650A1 (en) 2018-05-23 2019-11-28 Modernatx, Inc. Delivery of dna
US20220184185A1 (en) 2018-07-25 2022-06-16 Modernatx, Inc. Mrna based enzyme replacement therapy combined with a pharmacological chaperone for the treatment of lysosomal storage disorders
WO2020047201A1 (en) 2018-09-02 2020-03-05 Modernatx, Inc. Polynucleotides encoding very long-chain acyl-coa dehydrogenase for the treatment of very long-chain acyl-coa dehydrogenase deficiency
WO2020056155A2 (en) 2018-09-13 2020-03-19 Modernatx, Inc. Polynucleotides encoding branched-chain alpha-ketoacid dehydrogenase complex e1-alpha, e1-beta, and e2 subunits for the treatment of maple syrup urine disease
MX2021003015A (es) 2018-09-13 2021-07-15 Modernatx Inc Polinucleotidos que codifican glucosa-6-fosfatasa para el tratamiento de la glucogenosis.
MA53615A (fr) 2018-09-14 2021-07-21 Modernatx Inc Polynucléotides codant pour le polypeptide a1, de la famille de l'uridine diphosphate glycosyltransférase 1, pour le traitement du syndrome de crigler-najjar
US20220152225A1 (en) 2018-09-27 2022-05-19 Modernatx, Inc. Polynucleotides encoding arginase 1 for the treatment of arginase deficiency
US20220001026A1 (en) 2018-11-08 2022-01-06 Modernatx, Inc. Use of mrna encoding ox40l to treat cancer in human patients
US20220226438A1 (en) 2019-05-08 2022-07-21 Astrazeneca Ab Compositions for skin and wounds and methods of use thereof
WO2020263883A1 (en) 2019-06-24 2020-12-30 Modernatx, Inc. Endonuclease-resistant messenger rna and uses thereof
EP3986480A1 (en) 2019-06-24 2022-04-27 ModernaTX, Inc. Messenger rna comprising functional rna elements and uses thereof
CN114727958B (zh) * 2019-07-09 2024-02-09 阿莱兹精准医疗公司 使用靶向的sirna药物制剂下调prdm14蛋白质的表达的癌症治疗
WO2021080975A1 (en) * 2019-10-21 2021-04-29 The Trustees Of The University Of Pennsylvania Compositions and methods for reducing cholesterol levels
CN113144275B (zh) * 2020-01-22 2023-02-28 鸡西代悦科技有限公司 一种水凝胶粘合剂及其制备方法和应用
US20230235298A1 (en) 2020-06-01 2023-07-27 Modernatx, Inc. Phenylalanine hydroxylase variants and uses thereof
JP2023539742A (ja) * 2020-08-25 2023-09-19 リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド Pcsk9調節物質及びldlr調節物質による敗血症の治療
WO2022104131A1 (en) 2020-11-13 2022-05-19 Modernatx, Inc. Polynucleotides encoding cystic fibrosis transmembrane conductance regulator for the treatment of cystic fibrosis
WO2022140278A1 (en) * 2020-12-21 2022-06-30 University Of Florida Research Foundation, Inc. Multilamellar rna nanoparticle vaccine against cancer
WO2022204371A1 (en) 2021-03-24 2022-09-29 Modernatx, Inc. Lipid nanoparticles containing polynucleotides encoding glucose-6-phosphatase and uses thereof
JP2024512026A (ja) 2021-03-24 2024-03-18 モデルナティエックス インコーポレイテッド オルニチントランスカルバミラーゼ欠損症の治療を目的とした脂質ナノ粒子及びオルニチントランスカルバミラーゼをコードするポリヌクレオチド
WO2022204390A1 (en) 2021-03-24 2022-09-29 Modernatx, Inc. Lipid nanoparticles containing polynucleotides encoding phenylalanine hydroxylase and uses thereof
WO2022204380A1 (en) 2021-03-24 2022-09-29 Modernatx, Inc. Lipid nanoparticles containing polynucleotides encoding propionyl-coa carboxylase alpha and beta subunits and uses thereof
WO2022204369A1 (en) 2021-03-24 2022-09-29 Modernatx, Inc. Polynucleotides encoding methylmalonyl-coa mutase for the treatment of methylmalonic acidemia
WO2022266083A2 (en) 2021-06-15 2022-12-22 Modernatx, Inc. Engineered polynucleotides for cell-type or microenvironment-specific expression
WO2022271776A1 (en) 2021-06-22 2022-12-29 Modernatx, Inc. Polynucleotides encoding uridine diphosphate glycosyltransferase 1 family, polypeptide a1 for the treatment of crigler-najjar syndrome
WO2023056044A1 (en) 2021-10-01 2023-04-06 Modernatx, Inc. Polynucleotides encoding relaxin for the treatment of fibrosis and/or cardiovascular disease
WO2023131254A1 (zh) * 2022-01-06 2023-07-13 上海吉量医药工程有限公司 N1位修饰假尿嘧啶核苷及其在mRNA合成中的应用
WO2023183909A2 (en) 2022-03-25 2023-09-28 Modernatx, Inc. Polynucleotides encoding fanconi anemia, complementation group proteins for the treatment of fanconi anemia
WO2024026254A1 (en) 2022-07-26 2024-02-01 Modernatx, Inc. Engineered polynucleotides for temporal control of expression

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002508299A (ja) * 1997-09-19 2002-03-19 セクイター, インク. センスmRNA治療

Family Cites Families (1343)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2008526A (en) 1932-11-03 1935-07-16 Wappler Frederick Charles Method and means for treating living tissue
US2103001A (en) 1933-08-28 1937-12-21 E S Evans And Sons Windshield wiper mechanism
US3467096A (en) 1966-04-12 1969-09-16 Ferrell S Horn Multiple hypodermic syringe arrangement
BE757653A (fr) 1969-10-21 1971-04-16 Ugine Kuhlmann Nouveaux medicaments derives d'acides nucleiques et procedes pour leur preparation
US3872171A (en) 1971-05-24 1975-03-18 Pfizer Polyamines as antiviral agents in animals
BE786542A (fr) 1971-07-22 1973-01-22 Dow Corning Dispositif d'aspiration permettant d'obtenir des echantillons de cellules
US3906092A (en) 1971-11-26 1975-09-16 Merck & Co Inc Stimulation of antibody response
US4399216A (en) 1980-02-25 1983-08-16 The Trustees Of Columbia University Processes for inserting DNA into eucaryotic cells and for producing proteinaceous materials
US4500707A (en) 1980-02-29 1985-02-19 University Patents, Inc. Nucleosides useful in the preparation of polynucleotides
US5132418A (en) 1980-02-29 1992-07-21 University Patents, Inc. Process for preparing polynucleotides
US4458066A (en) 1980-02-29 1984-07-03 University Patents, Inc. Process for preparing polynucleotides
US4411657A (en) 1980-05-19 1983-10-25 Anibal Galindo Hypodermic needle
US4415732A (en) 1981-03-27 1983-11-15 University Patents, Inc. Phosphoramidite compounds and processes
US4973679A (en) 1981-03-27 1990-11-27 University Patents, Inc. Process for oligonucleo tide synthesis using phosphormidite intermediates
US4668777A (en) 1981-03-27 1987-05-26 University Patents, Inc. Phosphoramidite nucleoside compounds
US4401796A (en) 1981-04-30 1983-08-30 City Of Hope Research Institute Solid-phase synthesis of polynucleotides
US4373071A (en) 1981-04-30 1983-02-08 City Of Hope Research Institute Solid-phase synthesis of polynucleotides
US4474569A (en) 1982-06-28 1984-10-02 Denver Surgical Developments, Inc. Antenatal shunt
JPS5927900A (ja) 1982-08-09 1984-02-14 Wakunaga Seiyaku Kk 固定化オリゴヌクレオチド
US4737462A (en) 1982-10-19 1988-04-12 Cetus Corporation Structural genes, plasmids and transformed cells for producing cysteine depleted muteins of interferon-β
US4588585A (en) 1982-10-19 1986-05-13 Cetus Corporation Human recombinant cysteine depleted interferon-β muteins
FR2540122B1 (fr) 1983-01-27 1985-11-29 Centre Nat Rech Scient Nouveaux composes comportant une sequence d'oligonucleotide liee a un agent d'intercalation, leur procede de synthese et leur application
US4605735A (en) 1983-02-14 1986-08-12 Wakunaga Seiyaku Kabushiki Kaisha Oligonucleotide derivatives
US4948882A (en) 1983-02-22 1990-08-14 Syngene, Inc. Single-stranded labelled oligonucleotides, reactive monomers and methods of synthesis
US4824941A (en) 1983-03-10 1989-04-25 Julian Gordon Specific antibody to the native form of 2'5'-oligonucleotides, the method of preparation and the use as reagents in immunoassays or for binding 2'5'-oligonucleotides in biological systems
US4816567A (en) 1983-04-08 1989-03-28 Genentech, Inc. Recombinant immunoglobin preparations
US4587044A (en) 1983-09-01 1986-05-06 The Johns Hopkins University Linkage of proteins to nucleic acids
US5118802A (en) 1983-12-20 1992-06-02 California Institute Of Technology DNA-reporter conjugates linked via the 2' or 5'-primary amino group of the 5'-terminal nucleoside
US5118800A (en) 1983-12-20 1992-06-02 California Institute Of Technology Oligonucleotides possessing a primary amino group in the terminal nucleotide
US4579849A (en) 1984-04-06 1986-04-01 Merck & Co., Inc. N-alkylguanine acyclonucleosides as antiviral agents
US4957735A (en) 1984-06-12 1990-09-18 The University Of Tennessee Research Corporation Target-sensitive immunoliposomes- preparation and characterization
FR2567892B1 (fr) 1984-07-19 1989-02-17 Centre Nat Rech Scient Nouveaux oligonucleotides, leur procede de preparation et leurs applications comme mediateurs dans le developpement des effets des interferons
US5430136A (en) 1984-10-16 1995-07-04 Chiron Corporation Oligonucleotides having selectably cleavable and/or abasic sites
US5258506A (en) 1984-10-16 1993-11-02 Chiron Corporation Photolabile reagents for incorporation into oligonucleotide chains
US4828979A (en) 1984-11-08 1989-05-09 Life Technologies, Inc. Nucleotide analogs for nucleic acid labeling and detection
US4959314A (en) 1984-11-09 1990-09-25 Cetus Corporation Cysteine-depleted muteins of biologically active proteins
US5036006A (en) 1984-11-13 1991-07-30 Cornell Research Foundation, Inc. Method for transporting substances into living cells and tissues and apparatus therefor
US5116943A (en) 1985-01-18 1992-05-26 Cetus Corporation Oxidation-resistant muteins of Il-2 and other protein
CA1288073C (en) 1985-03-07 1991-08-27 Paul G. Ahlquist Rna transformation vector
US5034506A (en) 1985-03-15 1991-07-23 Anti-Gene Development Group Uncharged morpholino-based polymers having achiral intersubunit linkages
EP0204401A1 (en) 1985-04-09 1986-12-10 Biogen, Inc. Method of improving the yield of polypeptides produced in a host cell by stabilizing mRNA
US4762779A (en) 1985-06-13 1988-08-09 Amgen Inc. Compositions and methods for functionalizing nucleic acids
US5017691A (en) 1986-07-03 1991-05-21 Schering Corporation Mammalian interleukin-4
CA1335429C (en) 1986-03-07 1995-05-02 Geoffrey L. Smith Processes for the production of hcmv glycoproteins, antibodies thereto and hcmv vaccines, and recombinant vectors therefor
US5317098A (en) 1986-03-17 1994-05-31 Hiroaki Shizuya Non-radioisotope tagging of fragments
US5153319A (en) 1986-03-31 1992-10-06 University Patents, Inc. Process for preparing polynucleotides
US4879111A (en) 1986-04-17 1989-11-07 Cetus Corporation Treatment of infections with lymphokines
JPS638396A (ja) 1986-06-30 1988-01-14 Wakunaga Pharmaceut Co Ltd ポリ標識化オリゴヌクレオチド誘導体
US4904582A (en) 1987-06-11 1990-02-27 Synthetic Genetics Novel amphiphilic nucleic acid conjugates
US6090591A (en) 1987-07-31 2000-07-18 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Selective amplification of target polynucleotide sequences
WO1989001050A1 (en) 1987-07-31 1989-02-09 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Selective amplification of target polynucleotide sequences
US5585481A (en) 1987-09-21 1996-12-17 Gen-Probe Incorporated Linking reagents for nucleotide probes
US5525465A (en) 1987-10-28 1996-06-11 Howard Florey Institute Of Experimental Physiology And Medicine Oligonucleotide-polyamide conjugates and methods of production and applications of the same
DE3738460A1 (de) 1987-11-12 1989-05-24 Max Planck Gesellschaft Modifizierte oligonukleotide
CA1327358C (en) 1987-11-17 1994-03-01 Morio Fujiu Fluoro cytidine derivatives
US5563250A (en) 1987-12-02 1996-10-08 Neorx Corporation Cleavable conjugates for the delivery and release of agents in native form
EP0359789B1 (en) 1988-01-21 1993-08-04 Genentech, Inc. Amplification and detection of nucleic acid sequences
CA1340807C (en) 1988-02-24 1999-11-02 Lawrence T. Malek Nucleic acid amplification process
JP2650159B2 (ja) 1988-02-24 1997-09-03 アクゾ・ノベル・エヌ・ベー 核酸増幅方法
US5082830A (en) 1988-02-26 1992-01-21 Enzo Biochem, Inc. End labeled nucleotide probe
EP0336562B1 (en) 1988-03-04 1995-06-14 Cancer Research Campaign Technology Ltd. Improvements relating to antigens
WO1989009622A1 (en) 1988-04-15 1989-10-19 Protein Design Labs, Inc. Il-2 receptor-specific chimeric antibodies
US5109124A (en) 1988-06-01 1992-04-28 Biogen, Inc. Nucleic acid probe linked to a label having a terminal cysteine
US5168038A (en) 1988-06-17 1992-12-01 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University In situ transcription in cells and tissues
US5021335A (en) 1988-06-17 1991-06-04 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University In situ transcription in cells and tissues
US5130238A (en) 1988-06-24 1992-07-14 Cangene Corporation Enhanced nucleic acid amplification process
US5262536A (en) 1988-09-15 1993-11-16 E. I. Du Pont De Nemours And Company Reagents for the preparation of 5'-tagged oligonucleotides
US5759802A (en) 1988-10-26 1998-06-02 Tonen Corporation Production of human serum alubumin A
US5512439A (en) 1988-11-21 1996-04-30 Dynal As Oligonucleotide-linked magnetic particles and uses thereof
US5047524A (en) 1988-12-21 1991-09-10 Applied Biosystems, Inc. Automated system for polynucleotide synthesis and purification
US5262530A (en) 1988-12-21 1993-11-16 Applied Biosystems, Inc. Automated system for polynucleotide synthesis and purification
US5530101A (en) 1988-12-28 1996-06-25 Protein Design Labs, Inc. Humanized immunoglobulins
US5457183A (en) 1989-03-06 1995-10-10 Board Of Regents, The University Of Texas System Hydroxylated texaphyrins
US5599923A (en) 1989-03-06 1997-02-04 Board Of Regents, University Of Tx Texaphyrin metal complexes having improved functionalization
US6214804B1 (en) 1989-03-21 2001-04-10 Vical Incorporated Induction of a protective immune response in a mammal by injecting a DNA sequence
US5693622A (en) 1989-03-21 1997-12-02 Vical Incorporated Expression of exogenous polynucleotide sequences cardiac muscle of a mammal
US6867195B1 (en) 1989-03-21 2005-03-15 Vical Incorporated Lipid-mediated polynucleotide administration to reduce likelihood of subject's becoming infected
US5703055A (en) 1989-03-21 1997-12-30 Wisconsin Alumni Research Foundation Generation of antibodies through lipid mediated DNA delivery
US6673776B1 (en) 1989-03-21 2004-01-06 Vical Incorporated Expression of exogenous polynucleotide sequences in a vertebrate, mammal, fish, bird or human
WO1990011092A1 (en) 1989-03-21 1990-10-04 Vical, Inc. Expression of exogenous polynucleotide sequences in a vertebrate
US5012818A (en) 1989-05-04 1991-05-07 Joishy Suresh K Two in one bone marrow surgical needle
IE66597B1 (en) 1989-05-10 1996-01-24 Akzo Nv Method for the synthesis of ribonucleic acid (RNA)
US5240855A (en) 1989-05-12 1993-08-31 Pioneer Hi-Bred International, Inc. Particle gun
US5332671A (en) 1989-05-12 1994-07-26 Genetech, Inc. Production of vascular endothelial cell growth factor and DNA encoding same
US5391723A (en) 1989-05-31 1995-02-21 Neorx Corporation Oligonucleotide conjugates
US4958013A (en) 1989-06-06 1990-09-18 Northwestern University Cholesteryl modified oligonucleotides
CA2020958C (en) 1989-07-11 2005-01-11 Daniel L. Kacian Nucleic acid sequence amplification methods
US5451463A (en) 1989-08-28 1995-09-19 Clontech Laboratories, Inc. Non-nucleoside 1,3-diol reagents for labeling synthetic oligonucleotides
US5254469A (en) 1989-09-12 1993-10-19 Eastman Kodak Company Oligonucleotide-enzyme conjugate that can be used as a probe in hybridization assays and polymerase chain reaction procedures
US5591722A (en) 1989-09-15 1997-01-07 Southern Research Institute 2'-deoxy-4'-thioribonucleosides and their antiviral activity
US5545522A (en) 1989-09-22 1996-08-13 Van Gelder; Russell N. Process for amplifying a target polynucleotide sequence using a single primer-promoter complex
EP0942000B1 (en) 1989-10-24 2004-06-23 Isis Pharmaceuticals, Inc. 2'-Modified oligonucleotides
US5208020A (en) 1989-10-25 1993-05-04 Immunogen Inc. Cytotoxic agents comprising maytansinoids and their therapeutic use
NO904633L (no) 1989-11-09 1991-05-10 Molecular Diagnostics Inc Amplifikasjon av nukleinsyrer ved transkriberbar haarnaalsprobe.
US5215899A (en) 1989-11-09 1993-06-01 Miles Inc. Nucleic acid amplification employing ligatable hairpin probe and transcription
US5292873A (en) 1989-11-29 1994-03-08 The Research Foundation Of State University Of New York Nucleic acids labeled with naphthoquinone probe
US5633076A (en) 1989-12-01 1997-05-27 Pharming Bv Method of producing a transgenic bovine or transgenic bovine embryo
US5697901A (en) 1989-12-14 1997-12-16 Elof Eriksson Gene delivery by microneedle injection
US5486603A (en) 1990-01-08 1996-01-23 Gilead Sciences, Inc. Oligonucleotide having enhanced binding affinity
US5670633A (en) 1990-01-11 1997-09-23 Isis Pharmaceuticals, Inc. Sugar modified oligonucleotides that detect and modulate gene expression
US7037646B1 (en) 1990-01-11 2006-05-02 Isis Pharmaceuticals, Inc. Amine-derivatized nucleosides and oligonucleosides
US5578718A (en) 1990-01-11 1996-11-26 Isis Pharmaceuticals, Inc. Thiol-derivatized nucleosides
US6783931B1 (en) 1990-01-11 2004-08-31 Isis Pharmaceuticals, Inc. Amine-derivatized nucleosides and oligonucleosides
US5646265A (en) 1990-01-11 1997-07-08 Isis Pharmceuticals, Inc. Process for the preparation of 2'-O-alkyl purine phosphoramidites
US5214136A (en) 1990-02-20 1993-05-25 Gilead Sciences, Inc. Anthraquinone-derivatives oligonucleotides
AU7579991A (en) 1990-02-20 1991-09-18 Gilead Sciences, Inc. Pseudonucleosides and pseudonucleotides and their polymers
GB9009980D0 (en) 1990-05-03 1990-06-27 Amersham Int Plc Phosphoramidite derivatives,their preparation and the use thereof in the incorporation of reporter groups on synthetic oligonucleotides
EP0455905B1 (en) 1990-05-11 1998-06-17 Microprobe Corporation Dipsticks for nucleic acid hybridization assays and methods for covalently immobilizing oligonucleotides
US5194370A (en) 1990-05-16 1993-03-16 Life Technologies, Inc. Promoter ligation activated transcription amplification of nucleic acid sequences
WO1992001813A1 (en) 1990-07-25 1992-02-06 Syngene, Inc. Circular extension for generating multiple nucleic acid complements
US5489677A (en) 1990-07-27 1996-02-06 Isis Pharmaceuticals, Inc. Oligonucleoside linkages containing adjacent oxygen and nitrogen atoms
US5138045A (en) 1990-07-27 1992-08-11 Isis Pharmaceuticals Polyamine conjugated oligonucleotides
US5218105A (en) 1990-07-27 1993-06-08 Isis Pharmaceuticals Polyamine conjugated oligonucleotides
US5608046A (en) 1990-07-27 1997-03-04 Isis Pharmaceuticals, Inc. Conjugated 4'-desmethyl nucleoside analog compounds
US5688941A (en) 1990-07-27 1997-11-18 Isis Pharmaceuticals, Inc. Methods of making conjugated 4' desmethyl nucleoside analog compounds
US5602240A (en) 1990-07-27 1997-02-11 Ciba Geigy Ag. Backbone modified oligonucleotide analogs
US5245022A (en) 1990-08-03 1993-09-14 Sterling Drug, Inc. Exonuclease resistant terminally substituted oligonucleotides
US5512667A (en) 1990-08-28 1996-04-30 Reed; Michael W. Trifunctional intermediates for preparing 3'-tailed oligonucleotides
US6140496A (en) 1990-10-09 2000-10-31 Benner; Steven Albert Precursors for deoxyribonucleotides containing non-standard nucleosides
CA2095212A1 (en) 1990-11-08 1992-05-09 Sudhir Agrawal Incorporation of multiple reporter groups on synthetic oligonucleotides
US5527288A (en) 1990-12-13 1996-06-18 Elan Medical Technologies Limited Intradermal drug delivery device and method for intradermal delivery of drugs
US6100024A (en) 1991-02-08 2000-08-08 Promega Corporation Methods and compositions for nucleic acid detection by target extension and probe amplification
DE07006112T1 (de) 1991-03-18 2010-01-21 New York University Monoklonale und chimäre Antikörper gegen humanen Tumornekrosefaktor
US5426180A (en) 1991-03-27 1995-06-20 Research Corporation Technologies, Inc. Methods of making single-stranded circular oligonucleotides
WO1992019759A1 (en) 1991-04-25 1992-11-12 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Reconstituted human antibody against human interleukin 6 receptor
FR2676072B1 (fr) 1991-05-03 1994-11-18 Transgene Sa Vecteur de delivrance d'arn.
US5719262A (en) 1993-11-22 1998-02-17 Buchardt, Deceased; Ole Peptide nucleic acids having amino acid side chains
US5539082A (en) 1993-04-26 1996-07-23 Nielsen; Peter E. Peptide nucleic acids
US5714331A (en) 1991-05-24 1998-02-03 Buchardt, Deceased; Ole Peptide nucleic acids having enhanced binding affinity, sequence specificity and solubility
US5169766A (en) 1991-06-14 1992-12-08 Life Technologies, Inc. Amplification of nucleic acid molecules
US5371241A (en) 1991-07-19 1994-12-06 Pharmacia P-L Biochemicals Inc. Fluorescein labelled phosphoramidites
US5199441A (en) 1991-08-20 1993-04-06 Hogle Hugh H Fine needle aspiration biopsy apparatus and method
DE59208572D1 (de) 1991-10-17 1997-07-10 Ciba Geigy Ag Bicyclische Nukleoside, Oligonukleotide, Verfahren zu deren Herstellung und Zwischenprodukte
US5298422A (en) 1991-11-06 1994-03-29 Baylor College Of Medicine Myogenic vector systems
US5359044A (en) 1991-12-13 1994-10-25 Isis Pharmaceuticals Cyclobutyl oligonucleotide surrogates
US5824307A (en) 1991-12-23 1998-10-20 Medimmune, Inc. Human-murine chimeric antibodies against respiratory syncytial virus
US5565552A (en) 1992-01-21 1996-10-15 Pharmacyclics, Inc. Method of expanded porphyrin-oligonucleotide conjugate synthesis
US5595726A (en) 1992-01-21 1997-01-21 Pharmacyclics, Inc. Chromophore probe for detection of nucleic acid
JPH07503372A (ja) 1992-01-23 1995-04-13 バイカル・インコーポレイテッド 生体外遺伝子導入
FR2687679B1 (fr) 1992-02-05 1994-10-28 Centre Nat Rech Scient Oligothionucleotides.
JP3368603B2 (ja) 1992-02-28 2003-01-20 オリンパス光学工業株式会社 遺伝子治療用処置具
CA2076465C (en) 1992-03-25 2002-11-26 Ravi V. J. Chari Cell binding agent conjugates of analogues and derivatives of cc-1065
US6174666B1 (en) 1992-03-27 2001-01-16 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Method of eliminating inhibitory/instability regions from mRNA
US6132419A (en) 1992-05-22 2000-10-17 Genetronics, Inc. Electroporetic gene and drug therapy
US5514545A (en) 1992-06-11 1996-05-07 Trustees Of The University Of Pennsylvania Method for characterizing single cells based on RNA amplification for diagnostics and therapeutics
US5505931A (en) 1993-03-04 1996-04-09 The Dow Chemical Company Acid cleavable compounds, their preparation and use as bifunctional acid-labile crosslinking agents
EP0577558A2 (de) 1992-07-01 1994-01-05 Ciba-Geigy Ag Carbocyclische Nukleoside mit bicyclischen Ringen, Oligonukleotide daraus, Verfahren zu deren Herstellung, deren Verwendung und Zwischenproduckte
US6670178B1 (en) 1992-07-10 2003-12-30 Transkaryotic Therapies, Inc. In Vivo production and delivery of insulinotropin for gene therapy
US5272250A (en) 1992-07-10 1993-12-21 Spielvogel Bernard F Boronated phosphoramidate compounds
DK0652973T3 (da) 1992-07-31 1997-09-15 Behringwerke Ag Fremgangsmåde til indføring af definerede sekvenser ved 3-enden af polynukleotider
US5273525A (en) 1992-08-13 1993-12-28 Btx Inc. Injection and electroporation apparatus for drug and gene delivery
US5240885A (en) 1992-09-21 1993-08-31 Corning Incorporated Rare earth-doped, stabilized cadmium halide glasses
AU5665694A (en) 1992-11-04 1994-05-24 Denver Biomaterials Inc. Apparatus for removal of pleural effusion fluid
EP0752248B1 (en) 1992-11-13 2000-09-27 Idec Pharmaceuticals Corporation Therapeutic application of chimeric and radiolabeled antibodies to human B lymphocyte restricted differentiation antigen for treatment of B cell lymphoma
US5736137A (en) 1992-11-13 1998-04-07 Idec Pharmaceuticals Corporation Therapeutic application of chimeric and radiolabeled antibodies to human B lymphocyte restricted differentiation antigen for treatment of B cell lymphoma
US5574142A (en) 1992-12-15 1996-11-12 Microprobe Corporation Peptide linkers for improved oligonucleotide delivery
SG44845A1 (en) 1993-01-12 1997-12-19 Biogen Inc Recombitant anti-vla4 antibody molecules
ATE155467T1 (de) 1993-03-30 1997-08-15 Sanofi Sa Acyclische nucleosid analoge und sie enthaltende oligonucleotidsequenzen
FR2703253B1 (fr) 1993-03-30 1995-06-23 Centre Nat Rech Scient Applicateur d'impulsions electriques pour traitement de tissus biologiques.
DE4311944A1 (de) 1993-04-10 1994-10-13 Degussa Umhüllte Natriumpercarbonatpartikel, Verfahren zu deren Herstellung und sie enthaltende Wasch-, Reinigungs- und Bleichmittelzusammensetzungen
US7135312B2 (en) 1993-04-15 2006-11-14 University Of Rochester Circular DNA vectors for synthesis of RNA and DNA
US5773244A (en) 1993-05-19 1998-06-30 Regents Of The University Of California Methods of making circular RNA
US6541498B2 (en) 1993-05-20 2003-04-01 Texas Biotechnology Benzenesulfonamides and the use thereof to modulate the activity of endothelin
US5851829A (en) 1993-07-16 1998-12-22 Dana-Farber Cancer Institute Method of intracellular binding of target molecules
US6294664B1 (en) 1993-07-29 2001-09-25 Isis Pharmaceuticals, Inc. Synthesis of oligonucleotides
US5672491A (en) 1993-09-20 1997-09-30 The Leland Stanford Junior University Recombinant production of novel polyketides
US6432711B1 (en) 1993-11-03 2002-08-13 Diacrin, Inc. Embryonic stem cells capable of differentiating into desired cell lines
US6096503A (en) 1993-11-12 2000-08-01 The Scripps Research Institute Method for simultaneous identification of differentially expresses mRNAs and measurement of relative concentrations
US5446137B1 (en) 1993-12-09 1998-10-06 Behringwerke Ag Oligonucleotides containing 4'-substituted nucleotides
US5519134A (en) 1994-01-11 1996-05-21 Isis Pharmaceuticals, Inc. Pyrrolidine-containing monomers and oligomers
US5840299A (en) 1994-01-25 1998-11-24 Athena Neurosciences, Inc. Humanized antibodies against leukocyte adhesion molecule VLA-4
US7435802B2 (en) 1994-01-25 2008-10-14 Elan Pharaceuticals, Inc. Humanized anti-VLA4 immunoglobulins
EP0668350B2 (en) 1994-02-16 2008-12-03 The Government of the United States of America, as represented by the Secretary, Department of Health and Human Services Melanoma associated antigenic polypeptide, epitopes thereof and vaccines against melanoma
IL112820A0 (en) 1994-03-07 1995-05-26 Merck & Co Inc Coordinate in vivo gene expression
AU704549B2 (en) 1994-03-18 1999-04-29 Lynx Therapeutics, Inc. Oligonucleotide N3'-P5' phosphoramidates: synthesis and compounds; hybridization and nuclease resistance properties
EP0752005B1 (en) 1994-03-23 2008-10-08 Ohio University Compacted nucleic acids and their delivery to cells
US5807861A (en) 1994-03-24 1998-09-15 Cell Therapeutics, Inc. Amine substituted xanthinyl compounds
US5457041A (en) 1994-03-25 1995-10-10 Science Applications International Corporation Needle array and method of introducing biological substances into living cells using the needle array
WO1995026204A1 (en) 1994-03-25 1995-10-05 Isis Pharmaceuticals, Inc. Immune stimulation by phosphorothioate oligonucleotide analogs
US5627053A (en) 1994-03-29 1997-05-06 Ribozyme Pharmaceuticals, Inc. 2'deoxy-2'-alkylnucleotide containing nucleic acid
US6074642A (en) 1994-05-02 2000-06-13 Alexion Pharmaceuticals, Inc. Use of antibodies specific to human complement component C5 for the treatment of glomerulonephritis
IL113776A (en) 1994-05-18 2008-12-29 Bayer Bioscience Gmbh Dna sequences coding for enzymes which catalyze the synthesis of linear alpha 1,4 - glucans in plants, fungi and microorganisms
WO1995033835A1 (en) 1994-06-02 1995-12-14 Chiron Corporation Nucleic acid immunization using a virus-based infection/transfection system
GB9412230D0 (en) 1994-06-17 1994-08-10 Celltech Ltd Interleukin-5 specific recombiant antibodies
US6239116B1 (en) 1994-07-15 2001-05-29 University Of Iowa Research Foundation Immunostimulatory nucleic acid molecules
US5597696A (en) 1994-07-18 1997-01-28 Becton Dickinson And Company Covalent cyanine dye oligonucleotide conjugates
AU3272695A (en) 1994-08-12 1996-03-07 Immunomedics Inc. Immunoconjugates and humanized antibodies specific for b-cell lymphoma and leukemia cells
US5597909A (en) 1994-08-25 1997-01-28 Chiron Corporation Polynucleotide reagents containing modified deoxyribose moieties, and associated methods of synthesis and use
US5580731A (en) 1994-08-25 1996-12-03 Chiron Corporation N-4 modified pyrimidine deoxynucleotides and oligonucleotide probes synthesized therewith
US5641665A (en) 1994-11-28 1997-06-24 Vical Incorporated Plasmids suitable for IL-2 expression
US5665545A (en) 1994-11-28 1997-09-09 Akzo Nobel N.V. Terminal repeat amplification method
US5588960A (en) 1994-12-01 1996-12-31 Vidamed, Inc. Transurethral needle delivery device with cystoscope and method for treatment of urinary incontinence
US5807718A (en) 1994-12-02 1998-09-15 The Scripps Research Institute Enzymatic DNA molecules
US5585108A (en) 1994-12-30 1996-12-17 Nanosystems L.L.C. Formulations of oral gastrointestinal therapeutic agents in combination with pharmaceutically acceptable clays
ATE373094T1 (de) 1995-01-06 2007-09-15 Plant Res Int Bv Für kohlenhydratpolymere-bildende enzyme- kodierende dna-sequenzen und verfahren zur herstellung transgener pflanzen
US5795587A (en) 1995-01-23 1998-08-18 University Of Pittsburgh Stable lipid-comprising drug delivery complexes and methods for their production
US5824497A (en) 1995-02-10 1998-10-20 Mcmaster University High efficiency translation of mRNA molecules
EP0727187B1 (en) 1995-02-15 2003-08-06 Joseph Eldor Multiple hole spinal needle
EP0735144B1 (en) 1995-03-28 2002-06-05 Japan Science and Technology Corporation Method for molecular indexing of genes using restriction enzymes
US5869230A (en) 1995-03-30 1999-02-09 Beth Israel Hospital Association Gene transfer into the kidney
US5986054A (en) 1995-04-28 1999-11-16 The Hospital For Sick Children, Hsc Research And Development Limited Partnership Genetic sequences and proteins related to alzheimer's disease
FR2733762B1 (fr) 1995-05-02 1997-08-01 Genset Sa Methode de couplage specifique de la coiffe de l'extremite 5' d'un fragment d'arnm et preparation d'arnm et d'adnc complet
US5700642A (en) 1995-05-22 1997-12-23 Sri International Oligonucleotide sizing using immobilized cleavable primers
US6051429A (en) 1995-06-07 2000-04-18 Life Technologies, Inc. Peptide-enhanced cationic lipid transfections
US6111095A (en) 1995-06-07 2000-08-29 Merck & Co., Inc. Capped synthetic RNA, analogs, and aptamers
US5889136A (en) 1995-06-09 1999-03-30 The Regents Of The University Of Colorado Orthoester protecting groups in RNA synthesis
US5766903A (en) 1995-08-23 1998-06-16 University Technology Corporation Circular RNA and uses thereof
US6265389B1 (en) 1995-08-31 2001-07-24 Alkermes Controlled Therapeutics, Inc. Microencapsulation and sustained release of oligonucleotides
AU7073096A (en) 1995-09-19 1997-04-09 University Of Massachusetts Inhibited biological degradation of oligodeoxynucleotides
US5830879A (en) 1995-10-02 1998-11-03 St. Elizabeth's Medical Center Of Boston, Inc. Treatment of vascular injury using vascular endothelial growth factor
US6265387B1 (en) 1995-10-11 2001-07-24 Mirus, Inc. Process of delivering naked DNA into a hepatocyte via bile duct
EP0771873A3 (en) 1995-10-27 1998-03-04 Takeda Chemical Industries, Ltd. Neuronal cell-specific receptor protein
CU22584A1 (es) 1995-11-17 1999-11-03 Centro Inmunologia Molecular Composiciones farmacéuticas que contienen un anticuerpo monoclonal que reconoce el antígeno de diferenciación leucocitario humano cd6 y sus usos para el diagnóstico y tratamiento de la psoriasis
US6090382A (en) 1996-02-09 2000-07-18 Basf Aktiengesellschaft Human antibodies that bind human TNFα
US5962271A (en) 1996-01-03 1999-10-05 Cloutech Laboratories, Inc. Methods and compositions for generating full-length cDNA having arbitrary nucleotide sequence at the 3'-end
US6395292B2 (en) 1996-02-02 2002-05-28 Alza Corporation Sustained delivery of an active agent using an implantable system
US6261584B1 (en) 1996-02-02 2001-07-17 Alza Corporation Sustained delivery of an active agent using an implantable system
AU1874397A (en) 1996-02-16 1997-09-02 Stichting Rega Vzw Hexitol containing oligonucleotides and their use in antisense strategies
US6534312B1 (en) 1996-02-22 2003-03-18 Merck & Co., Inc. Vaccines comprising synthetic genes
US6090391A (en) 1996-02-23 2000-07-18 Aviron Recombinant tryptophan mutants of influenza
US6300487B1 (en) 1996-03-19 2001-10-09 Cell Therapuetics, Inc. Mammalian lysophosphatidic acid acyltransferase
TW517061B (en) 1996-03-29 2003-01-11 Pharmacia & Amp Upjohn Ab Modified/chimeric superantigens and their use
US5712127A (en) 1996-04-29 1998-01-27 Genescape Inc. Subtractive amplification
US5853719A (en) 1996-04-30 1998-12-29 Duke University Methods for treating cancers and pathogen infections using antigen-presenting cells loaded with RNA
ATE438717T1 (de) 1996-06-05 2009-08-15 Novartis Vaccines & Diagnostic Dp-75 kodierende dna und verfahren zu ihrer verwendung
US7329741B2 (en) 1996-06-05 2008-02-12 Chiron Corporation Polynucleotides that hybridize to DP-75 and their use
WO1997048370A2 (en) 1996-06-21 1997-12-24 Merck & Co., Inc. Vaccines comprising synthetic genes
WO1998000194A2 (en) 1996-06-28 1998-01-08 Sontra Medical, L.P. Ultrasound enhancement of transdermal transport
US5677124A (en) 1996-07-03 1997-10-14 Ambion, Inc. Ribonuclease resistant viral RNA standards
US5939262A (en) 1996-07-03 1999-08-17 Ambion, Inc. Ribonuclease resistant RNA preparation and utilization
US7288266B2 (en) 1996-08-19 2007-10-30 United States Of America As Represented By The Secretary, Department Of Health And Human Services Liposome complexes for increased systemic delivery
US5849546A (en) 1996-09-13 1998-12-15 Epicentre Technologies Corporation Methods for using mutant RNA polymerases with reduced discrimination between non-canonical and canonical nucleoside triphosphates
US6114148C1 (en) 1996-09-20 2012-05-01 Gen Hospital Corp High level expression of proteins
JP4299886B2 (ja) 1996-09-24 2009-07-22 タノックス インコーポレイテッド アポトーシス関連ペプチドをコードする遺伝子ファミリー、それによってコードされるペプチド、およびそれらの使用方法
US6214966B1 (en) 1996-09-26 2001-04-10 Shearwater Corporation Soluble, degradable poly(ethylene glycol) derivatives for controllable release of bound molecules into solution
ATE292980T1 (de) 1996-10-11 2005-04-15 Univ California Immunostimulierende oligonucleotidekonjugate
EP0839912A1 (en) 1996-10-30 1998-05-06 Instituut Voor Dierhouderij En Diergezondheid (Id-Dlo) Infectious clones of RNA viruses and vaccines and diagnostic assays derived thereof
GB9623051D0 (en) 1996-11-06 1997-01-08 Schacht Etienne H Delivery of DNA to target cells in biological systems
US5980887A (en) 1996-11-08 1999-11-09 St. Elizabeth's Medical Center Of Boston Methods for enhancing angiogenesis with endothelial progenitor cells
US5759179A (en) 1996-12-31 1998-06-02 Johnson & Johnson Medical, Inc. Needle and valve assembly for use with a catheter
ATE332368T1 (de) 1997-01-21 2006-07-15 Gen Hospital Corp Selektion von proteinen mittels rns-protein fusionen
EP0855184A1 (en) 1997-01-23 1998-07-29 Grayson B. Dr. Lipford Pharmaceutical composition comprising a polynucleotide and an antigen especially for vaccination
EP0969862B1 (en) 1997-02-07 2006-10-18 Merck & Co., Inc. Synthetic hiv gag genes
US6251665B1 (en) 1997-02-07 2001-06-26 Cem Cezayirli Directed maturation of stem cells and production of programmable antigen presenting dentritic cells therefrom
US6228640B1 (en) 1997-02-07 2001-05-08 Cem Cezayirli Programmable antigen presenting cell of CD34 lineage
US6696291B2 (en) 1997-02-07 2004-02-24 Merck & Co., Inc. Synthetic HIV gag genes
US6576752B1 (en) 1997-02-14 2003-06-10 Isis Pharmaceuticals, Inc. Aminooxy functionalized oligomers
JP3756313B2 (ja) 1997-03-07 2006-03-15 武 今西 新規ビシクロヌクレオシド及びオリゴヌクレオチド類縁体
US6406705B1 (en) 1997-03-10 2002-06-18 University Of Iowa Research Foundation Use of nucleic acids containing unmethylated CpG dinucleotide as an adjuvant
US6306393B1 (en) 1997-03-24 2001-10-23 Immunomedics, Inc. Immunotherapy of B-cell malignancies using anti-CD22 antibodies
US6261281B1 (en) 1997-04-03 2001-07-17 Electrofect As Method for genetic immunization and introduction of molecules into skeletal muscle and immune cells
US5914269A (en) 1997-04-04 1999-06-22 Isis Pharmaceuticals, Inc. Oligonucleotide inhibition of epidermal growth factor receptor expression
AU6972798A (en) 1997-04-18 1998-11-13 University Of Medicine And Dentistry Of New Jersey Inhibition of hiv-1 replication by a tat rna-binding domain peptide analog
US5958688A (en) 1997-04-28 1999-09-28 The Trustees Of The University Of Pennsylvania Characterization of mRNA patterns in neurites and single cells for medical diagnosis and therapeutics
US6235883B1 (en) 1997-05-05 2001-05-22 Abgenix, Inc. Human monoclonal antibodies to epidermal growth factor receptor
US5989911A (en) 1997-05-09 1999-11-23 University Of Massachusetts Site-specific synthesis of pseudouridine in RNA
US6124091A (en) 1997-05-30 2000-09-26 Research Corporation Technologies, Inc. Cell growth-controlling oligonucleotides
CA2291483C (en) 1997-06-06 2012-09-18 Dynavax Technologies Corporation Immunostimulatory oligonucleotides, compositions thereof and methods of use thereof
US6589940B1 (en) 1997-06-06 2003-07-08 Dynavax Technologies Corporation Immunostimulatory oligonucleotides, compositions thereof and methods of use thereof
US6887906B1 (en) 1997-07-01 2005-05-03 Isispharmaceuticals, Inc. Compositions and methods for the delivery of oligonucleotides via the alimentary canal
US5994511A (en) 1997-07-02 1999-11-30 Genentech, Inc. Anti-IgE antibodies and methods of improving polypeptides
AU748097B2 (en) 1997-07-21 2002-05-30 Active Biotech Ab Directed cytolysis of target cells, agents and compositions causing cytolysis, and compounds that can be used to produce the agents
US20030073640A1 (en) 1997-07-23 2003-04-17 Ribozyme Pharmaceuticals, Inc. Novel compositions for the delivery of negatively charged molecules
CA2298811A1 (en) 1997-07-31 1999-02-11 St. Elizabeth's Medical Center Of Boston, Inc. Method for the treatment of grafts
US6794499B2 (en) 1997-09-12 2004-09-21 Exiqon A/S Oligonucleotide analogues
EP1015009A4 (en) 1997-09-18 2001-11-07 Univ Pennsylvania attenuated VIF DNA immunization cassettes as genetic vaccines
US6004573A (en) 1997-10-03 1999-12-21 Macromed, Inc. Biodegradable low molecular weight triblock poly(lactide-co-glycolide) polyethylene glycol copolymers having reverse thermal gelation properties
CA2305785A1 (en) 1997-10-07 1999-04-15 University Of Maryland Biotechnology Institute Method for introducing and expressing rna in animal cells
KR20010031210A (ko) 1997-10-20 2001-04-16 추후보정 세포계내의 mRNA량 및 단백질 발현을 증가시키는 방법및 변형 핵산 서열
US6019747A (en) 1997-10-21 2000-02-01 I-Flow Corporation Spring-actuated infusion syringe
CA2348675A1 (en) 1997-10-24 1999-05-06 Warren Dang Methods for preparing polynucleotide transfection complexes
US6548633B1 (en) 1998-12-22 2003-04-15 Genset, S.A. Complementary DNA's encoding proteins with signal peptides
EP1987845B1 (en) 1997-11-20 2012-03-21 Vical Incorporated Treatment of cancer using cytokine-expressing polynucleotides and compositions therefor.
US7655777B2 (en) 1997-11-24 2010-02-02 Monsanto Technology Llc Nucleic acid molecules associated with the tocopherol pathway
US6267987B1 (en) 1997-12-12 2001-07-31 Samyang Corporation Positively charged poly[alpha-(omega-aminoalkyl) glycolic acid] for the delivery of a bioactive agent via tissue and cellular uptake
US6517869B1 (en) 1997-12-12 2003-02-11 Expression Genetics, Inc. Positively charged poly(alpha-(omega-aminoalkyl)lycolic acid) for the delivery of a bioactive agent via tissue and cellular uptake
US6320017B1 (en) 1997-12-23 2001-11-20 Inex Pharmaceuticals Corp. Polyamide oligomers
JP2002500010A (ja) 1997-12-23 2002-01-08 カイロン コーポレイション ヒト遺伝子および遺伝子発現産物i
US6383811B2 (en) 1997-12-30 2002-05-07 Mirus Corporation Polyampholytes for delivering polyions to a cell
US6835393B2 (en) 1998-01-05 2004-12-28 University Of Washington Enhanced transport using membrane disruptive agents
US8287483B2 (en) 1998-01-08 2012-10-16 Echo Therapeutics, Inc. Method and apparatus for enhancement of transdermal transport
EP1045714A1 (en) 1998-01-08 2000-10-25 Sontra Medical, L.P. Sonophoretic enhanced transdermal transport
US6426086B1 (en) 1998-02-03 2002-07-30 The Regents Of The University Of California pH-sensitive, serum-stable liposomes
US6365346B1 (en) 1998-02-18 2002-04-02 Dade Behring Inc. Quantitative determination of nucleic acid amplification products
US5955310A (en) 1998-02-26 1999-09-21 Novo Nordisk Biotech, Inc. Methods for producing a polypeptide in a bacillus cell
US6432925B1 (en) 1998-04-16 2002-08-13 John Wayne Cancer Institute RNA cancer vaccine and methods for its use
US6429301B1 (en) 1998-04-17 2002-08-06 Whitehead Institute For Biomedical Research Use of a ribozyme to join nucleic acids and peptides
GB9808327D0 (en) 1998-04-20 1998-06-17 Chiron Spa Antidiotypic compounds
US6395253B2 (en) 1998-04-23 2002-05-28 The Regents Of The University Of Michigan Microspheres containing condensed polyanionic bioactive agents and methods for their production
US7521178B1 (en) 1998-04-23 2009-04-21 Takara Bio Inc. Method for synthesizing DNA
US20020064517A1 (en) 1998-04-30 2002-05-30 Stewart A. Cederholm-Williams Fibrin sealant as a transfection/transformation vehicle for gene therapy
US20090208418A1 (en) 2005-04-29 2009-08-20 Innexus Biotechnology Internaltional Ltd. Superantibody synthesis and use in detection, prevention and treatment of disease
BR9911062A (pt) 1998-05-20 2001-02-06 Expression Genetics Inc Veìculo de gene polimérico de poli-l-lisina enxertado por polietileno glicol de direcionamento de hepatócito
US6503231B1 (en) 1998-06-10 2003-01-07 Georgia Tech Research Corporation Microneedle device for transport of molecules across tissue
US7091192B1 (en) 1998-07-01 2006-08-15 California Institute Of Technology Linear cyclodextrin copolymers
MXPA01000271A (es) 1998-07-13 2002-10-17 Expression Genetics Inc Analogo de poliester de poli-lisina como un portador para el suministro de genes, soluble, biodegradable.
US6222030B1 (en) 1998-08-03 2001-04-24 Agilent Technologies, Inc. Solid phase synthesis of oligonucleotides using carbonate protecting groups and alpha-effect nucleophile deprotection
MY136203A (en) 1998-08-11 2008-08-29 Idec Pharma Corp Combination therapies for b-cell lymphomas comprising administration of anti-cd20 antibody
GB9817662D0 (en) 1998-08-13 1998-10-07 Crocker Peter J Substance delivery
US20090017533A1 (en) 1998-09-29 2009-01-15 Shire Human Genetic Therapies, Inc., A Delaware Corporation Optimized messenger rna
US6924365B1 (en) 1998-09-29 2005-08-02 Transkaryotic Therapies, Inc. Optimized messenger RNA
JP2002528109A (ja) 1998-11-03 2002-09-03 エール ユニバーシティ マルチドメインポリヌクレオチド分子センサ
EP1616572B1 (en) 1998-11-09 2010-09-01 Biogen Idec Inc. Chimeric anti-CD20 antibody, rituxan, for use in the treatment of chronic lymphocytic leukemia
CA2350064C (en) 1998-11-09 2012-05-08 Idec Pharmaceuticals Corporation Chimeric anti-cd20 antibody treatment of patients receiving bmt or pbsc transplants
AU2023400A (en) 1998-11-12 2000-05-29 Children's Medical Center Corporation Compositions and methods for inhibiting angiogenesis using trna and fragments thereof
US6210931B1 (en) 1998-11-30 2001-04-03 The United States Of America As Represented By The Secretary Of Agriculture Ribozyme-mediated synthesis of circular RNA
US20040171980A1 (en) 1998-12-18 2004-09-02 Sontra Medical, Inc. Method and apparatus for enhancement of transdermal transport
US6444790B1 (en) 1998-12-23 2002-09-03 Human Genome Sciences, Inc. Peptidoglycan recognition proteins
US6255476B1 (en) 1999-02-22 2001-07-03 Pe Corporation (Ny) Methods and compositions for synthesis of labelled oligonucleotides and analogs on solid-supports
WO2000050586A2 (en) 1999-02-22 2000-08-31 European Molecular Biology Laboratory In vitro translation system
US7629311B2 (en) 1999-02-24 2009-12-08 Edward Lewis Tobinick Methods to facilitate transmission of large molecules across the blood-brain, blood-eye, and blood-nerve barriers
CA2689696C (en) 1999-02-26 2013-08-06 Novartis Vaccines And Diagnostics, Inc. Microemulsions with adsorbed macromolecules and microparticles
US7084125B2 (en) 1999-03-18 2006-08-01 Exiqon A/S Xylo-LNA analogues
CA2369119A1 (en) 1999-03-29 2000-05-25 Statens Serum Institut Nucleotide construct with optimised codons for an hiv genetic vaccine based on a primary, early hiv isolate and synthetic envelope
EP1177231B1 (en) 1999-04-09 2009-08-19 Invitrogen Dynal AS Process for the preparation of monodisperse polymer particles
NZ514348A (en) 1999-05-04 2004-05-28 Exiqon As L-ribo-LNA analogues
PL200134B1 (pl) 1999-05-07 2008-12-31 Genentech Inc Zastosowanie przeciwciała anty-CD20
KR20020011985A (ko) 1999-05-07 2002-02-09 파르마솔 게엠베하 액상 및 고체상 지질 혼합물에 기초한 지질입자들 및 그의제조방법
US6346382B1 (en) 1999-06-01 2002-02-12 Vanderbilt University Human carbamyl phosphate synthetase I polymorphism and diagnostic methods related thereto
US6611707B1 (en) 1999-06-04 2003-08-26 Georgia Tech Research Corporation Microneedle drug delivery device
WO2000075356A1 (en) 1999-06-04 2000-12-14 Lin Shi Lung Rna polymerase chain reaction
US6743211B1 (en) 1999-11-23 2004-06-01 Georgia Tech Research Corporation Devices and methods for enhanced microneedle penetration of biological barriers
US7098032B2 (en) 2001-01-02 2006-08-29 Mirus Bio Corporation Compositions and methods for drug delivery using pH sensitive molecules
US6303573B1 (en) 1999-06-07 2001-10-16 The Burnham Institute Heart homing peptides and methods of using same
DK1102785T3 (da) 1999-06-07 2013-05-13 Arrowhead Res Corp Sammensætninger til lægemiddeltilførsel ved anvendelse af pH-følsomme molekyler
AU776268B2 (en) 1999-06-08 2004-09-02 Aventis Pasteur Immunostimulant oligonucleotide
ES2331644T3 (es) 1999-06-09 2010-01-12 Immunomedics, Inc. Inmunoterapia de trastornos autoinmunes usando anticuerpos cuya diana son celulas b.
ATE404217T1 (de) 1999-06-24 2008-08-15 Univ British Columbia Therapie mit lipoproteinlipase (lpl) variant
US6949245B1 (en) 1999-06-25 2005-09-27 Genentech, Inc. Humanized anti-ErbB2 antibodies and treatment with anti-ErbB2 antibodies
CN1362965A (zh) 1999-06-30 2002-08-07 先进细胞技术公司 细胞质转移使受体细胞去分化
US6514948B1 (en) 1999-07-02 2003-02-04 The Regents Of The University Of California Method for enhancing an immune response
CN1360631A (zh) 1999-07-09 2002-07-24 美国家用产品公司 在质粒序列转录过程中防止畸变rna形成的方法和组合物
CA2311201A1 (en) 1999-08-05 2001-02-05 Genset S.A. Ests and encoded human proteins
US8557244B1 (en) 1999-08-11 2013-10-15 Biogen Idec Inc. Treatment of aggressive non-Hodgkins lymphoma with anti-CD20 antibody
EP1212422B1 (en) 1999-08-24 2007-02-21 Medarex, Inc. Human ctla-4 antibodies and their uses
US20050112141A1 (en) 2000-08-30 2005-05-26 Terman David S. Compositions and methods for treatment of neoplastic disease
US20040106567A1 (en) 1999-09-07 2004-06-03 Hagstrom James E. Intravascular delivery of non-viral nucleic acid
EP1541690A3 (en) 1999-09-09 2005-07-27 CureVac GmbH Transfer of mRNA using polycationic compounds
WO2001021810A1 (en) 1999-09-17 2001-03-29 Aventis Pasteur Limited Chlamydia antigens and corresponding dna fragments and uses thereof
US6623457B1 (en) 1999-09-22 2003-09-23 Becton, Dickinson And Company Method and apparatus for the transdermal administration of a substance
WO2002064799A2 (en) 1999-09-28 2002-08-22 Transkaryotic Therapies, Inc. Optimized messenger rna
WO2001023002A1 (en) 1999-09-30 2001-04-05 National Jewish Medical And Research Center Method for inhibition of pathogenic microorganisms
US6528262B1 (en) 1999-10-06 2003-03-04 Quark Biotech, Inc. Method for enrichment of natural antisense messenger RNA
US7060291B1 (en) 1999-11-24 2006-06-13 Transave, Inc. Modular targeted liposomal delivery system
US6613026B1 (en) 1999-12-08 2003-09-02 Scimed Life Systems, Inc. Lateral needle-less injection apparatus and method
US6277974B1 (en) 1999-12-14 2001-08-21 Cogent Neuroscience, Inc. Compositions and methods for diagnosing and treating conditions, disorders, or diseases involving cell death
US6245929B1 (en) 1999-12-20 2001-06-12 General Electric Company Catalyst composition and method for producing diaryl carbonates, using bisphosphines
WO2001046272A1 (en) 1999-12-22 2001-06-28 Basell Technology Company B.V. Alpha-olefin polymerization catalyst system which contains an aromatic silane compound
WO2001051092A2 (en) 2000-01-07 2001-07-19 University Of Washington Enhanced transport of agents using membrane disruptive agents
WO2001051661A2 (en) 2000-01-13 2001-07-19 Amsterdam Support Diagnostics B.V. A universal nucleic acid amplification system for nucleic acids in a sample
US6552006B2 (en) 2000-01-31 2003-04-22 The Regents Of The University Of California Immunomodulatory polynucleotides in treatment of an infection by an intracellular pathogen
WO2001055306A2 (en) 2000-01-31 2001-08-02 Human Genome Sciences, Inc. Nucleic acids, proteins, and antibodies
US7833992B2 (en) 2001-05-18 2010-11-16 Merck Sharpe & Dohme Conjugates and compositions for cellular delivery
US7491805B2 (en) 2001-05-18 2009-02-17 Sirna Therapeutics, Inc. Conjugates and compositions for cellular delivery
WO2001062827A2 (en) 2000-02-22 2001-08-30 Shearwater Corporation N-maleimidyl polymer derivatives
CN101670105B (zh) 2000-02-24 2014-08-06 华盛顿大学 螯合淀粉样蛋白β肽的人源化抗体
ATE511400T1 (de) 2000-03-03 2011-06-15 Genetronics Inc Nukleinsäure-fomulierungen zur genverabreichung
KR20020091170A (ko) 2000-03-31 2002-12-05 아이덱 파마슈티칼즈 코포레이션 B 세포 림프종의 치료를 위한 항-사이토카인 항체 또는길항제 및 항-cd20의 조합된 사용
WO2001075166A2 (en) 2000-03-31 2001-10-11 Genentech, Inc. Compositions and methods for detecting and quantifying gene expression
US6565572B2 (en) 2000-04-10 2003-05-20 Sdgi Holdings, Inc. Fenestrated surgical screw and method
US6368801B1 (en) 2000-04-12 2002-04-09 Molecular Staging, Inc. Detection and amplification of RNA using target-mediated ligation of DNA by RNA ligase
CA2405709A1 (en) 2000-04-12 2001-10-25 Human Genome Sciences, Inc. Albumin fusion proteins
US20010046496A1 (en) 2000-04-14 2001-11-29 Brettman Lee R. Method of administering an antibody
US6375972B1 (en) 2000-04-26 2002-04-23 Control Delivery Systems, Inc. Sustained release drug delivery devices, methods of use, and methods of manufacturing thereof
US20040229271A1 (en) 2000-05-19 2004-11-18 Williams Richard B. Compositions and methods for the identification and selection of nucleic acids and polypeptides
WO2001092523A2 (en) 2000-05-30 2001-12-06 Curagen Corporation Human polynucleotides and polypeptides encoded thereby
CA2412026A1 (en) 2000-06-07 2001-12-13 Biosynexus Incorporated Immunostimulatory rna/dna hybrid molecules
DK1292615T3 (da) 2000-06-23 2007-02-19 Wyeth Corp Modificerede morbillivirus V-proteiner
ATE440861T1 (de) 2000-07-03 2009-09-15 Novartis Vaccines & Diagnostic Immunisierung gegen chlamydia pneumoniae
US6440096B1 (en) 2000-07-14 2002-08-27 Becton, Dickinson And Co. Microdevice and method of manufacturing a microdevice
US20040101863A1 (en) 2000-07-18 2004-05-27 Hiroaki Hattori Method of detecting lipid metabolic errors
WO2002008435A1 (en) 2000-07-21 2002-01-31 Glaxo Group Limited Codon-optimized papilloma virus sequences
US6902734B2 (en) 2000-08-07 2005-06-07 Centocor, Inc. Anti-IL-12 antibodies and compositions thereof
US20040142474A1 (en) 2000-09-14 2004-07-22 Expression Genetics, Inc. Novel cationic lipopolymer as a biocompatible gene delivery agent
US6696038B1 (en) 2000-09-14 2004-02-24 Expression Genetics, Inc. Cationic lipopolymer as biocompatible gene delivery agent
AU2001290078A1 (en) 2000-09-20 2002-04-02 Ruggero Della Bitta Stem cell therapy
DE60119562T2 (de) 2000-10-04 2007-05-10 Santaris Pharma A/S Verbesserte synthese von purin-blockierten nukleinsäure-analoga
AU2002211490A1 (en) 2000-10-04 2002-04-15 The Trustees Of The University Of Pennsylvania Compositions and methods of using capsid protein from flaviviruses and pestiviruses
US6998115B2 (en) 2000-10-10 2006-02-14 Massachusetts Institute Of Technology Biodegradable poly(β-amino esters) and uses thereof
US6649138B2 (en) 2000-10-13 2003-11-18 Quantum Dot Corporation Surface-modified semiconductive and metallic nanoparticles having enhanced dispersibility in aqueous media
US7202226B2 (en) 2000-10-23 2007-04-10 Detroit R & D Augmentation of wound healing by elF-4E mRNA and EGF mRNA
US20030077604A1 (en) 2000-10-27 2003-04-24 Yongming Sun Compositions and methods relating to breast specific genes and proteins
US20020132788A1 (en) 2000-11-06 2002-09-19 David Lewis Inhibition of gene expression by delivery of small interfering RNA to post-embryonic animal cells in vivo
WO2002040545A2 (en) 2000-11-17 2002-05-23 The Government Of The United States, As Represented By The Secretary Of The Department Of Health And Human Services Reduction of the nonspecific animal toxicity of immunotoxins by mutating the framework regions of the fv to lower the isoelectric point
WO2002046477A2 (en) 2000-12-07 2002-06-13 Chiron Corporation Endogenous retroviruses up-regulated in prostate cancer
US7708915B2 (en) 2004-05-06 2010-05-04 Castor Trevor P Polymer microspheres/nanospheres and encapsulating therapeutic proteins therein
US20020130430A1 (en) 2000-12-29 2002-09-19 Castor Trevor Percival Methods for making polymer microspheres/nanospheres and encapsulating therapeutic proteins and other products
EP1224943A1 (en) 2001-01-19 2002-07-24 Crucell Holland B.V. Fibronectin as a tumor marker detected by phage antibodies
IL157003A0 (en) 2001-01-19 2004-02-08 Vironovative Bv A virus causing respiratory tract illness in susceptible mammals
US20040110191A1 (en) 2001-01-31 2004-06-10 Winkler Matthew M. Comparative analysis of nucleic acids using population tagging
US6897196B1 (en) 2001-02-07 2005-05-24 The Regents Of The University Of California pH sensitive lipids based on ortho ester linkers, composition and method
US20030186237A1 (en) 2001-02-14 2003-10-02 Baylor College Of Medicine Methods and compositions of amplifying RNA
US6652886B2 (en) 2001-02-16 2003-11-25 Expression Genetics Biodegradable cationic copolymers of poly (alkylenimine) and poly (ethylene glycol) for the delivery of bioactive agents
DE10109897A1 (de) 2001-02-21 2002-11-07 Novosom Ag Fakultativ kationische Liposomen und Verwendung dieser
US7232425B2 (en) 2001-03-02 2007-06-19 Sorenson Development, Inc. Apparatus and method for specific interstitial or subcutaneous diffusion and dispersion of medication
DE02708018T1 (de) 2001-03-09 2004-09-30 Gene Stream Pty. Ltd. Neue expressionsvektoren
JP2002262882A (ja) 2001-03-12 2002-09-17 Nisshinbo Ind Inc Rnaの増幅法
FR2822164B1 (fr) 2001-03-19 2004-06-18 Centre Nat Rech Scient Polypeptides derives des arn polymerases, et leurs utilisations
US6520949B2 (en) 2001-04-02 2003-02-18 Martin St. Germain Method and apparatus for administering fluid to animals subcutaneously
DE10119005A1 (de) 2001-04-18 2002-10-24 Roche Diagnostics Gmbh Verfahren zur Proteinexpression ausgehend von stabilisierter linearer kurzer DNA in zellfreien in vitro-Transkription/Translations-Systemen mit Exonuklease-haltigen Lysaten oder in einem zellulären System enthaltend Exonukleasen
US20030171253A1 (en) 2001-04-19 2003-09-11 Averil Ma Methods and compositions relating to modulation of A20
KR100845057B1 (ko) 2001-04-23 2008-07-09 아막사 아게 전기 천공을 위한 완충 용액 및 이의 이용을 포함하는 방법
US7560424B2 (en) 2001-04-30 2009-07-14 Zystor Therapeutics, Inc. Targeted therapeutic proteins
US6777187B2 (en) 2001-05-02 2004-08-17 Rubicon Genomics, Inc. Genome walking by selective amplification of nick-translate DNA library and amplification from complex mixtures of templates
US6527216B2 (en) 2001-05-08 2003-03-04 Magnatech International Llp Electronic length control wire pay-off system and method
US20050137155A1 (en) 2001-05-18 2005-06-23 Sirna Therapeutics, Inc. RNA interference mediated treatment of Parkinson disease using short interfering nucleic acid (siNA)
US8137911B2 (en) 2001-05-22 2012-03-20 Cellscript, Inc. Preparation and use of single-stranded transcription substrates for synthesis of transcription products corresponding to target sequences
US7025987B2 (en) 2001-05-30 2006-04-11 The Scripps Research Institute Delivery system for nucleic acids
EP2305699B1 (de) 2001-06-05 2014-08-13 CureVac GmbH Stabilisierte mRNA mit erhöhtem G/C-Gehalt und optimierter Codon Usage für die Impfung gegen Schlafkrankheit, Leishmaniose und Toxoplasmose
WO2002102839A2 (en) 2001-06-18 2002-12-27 Novartis Ag Novel g-protein coupled receptors and dna sequences thereof
US7785610B2 (en) 2001-06-21 2010-08-31 Dynavax Technologies Corporation Chimeric immunomodulatory compounds and methods of using the same—III
US7547551B2 (en) 2001-06-21 2009-06-16 University Of Antwerp. Transfection of eukaryontic cells with linear polynucleotides by electroporation
AU2002352554A1 (en) 2001-06-26 2003-03-03 Novartis Ag G protein coupled receptors and dna sequences thereof
SE0102327D0 (sv) 2001-06-28 2001-06-28 Active Biotech Ab A novel engineered superantigen for human therapy
WO2003029401A2 (en) 2001-07-13 2003-04-10 Advanced Research And Technology Institute Peptidoglycan recognition protein encoding nucleic acids and methods of use thereof
US6586524B2 (en) 2001-07-19 2003-07-01 Expression Genetics, Inc. Cellular targeting poly(ethylene glycol)-grafted polymeric gene carrier
WO2003011443A2 (en) 2001-07-27 2003-02-13 President And Fellows Of Harvard College Laminar mixing apparatus and methods
AU2002312543A1 (en) 2001-08-01 2003-02-17 University Of Utah, Technology Transfer Office Isoform-selective inhibitors and activators of pde3 cyclic
US20050106659A1 (en) 2001-08-27 2005-05-19 Klemens Kaupmann Novel g-protein coupled receptor and dna sequences thereof
US20040142325A1 (en) 2001-09-14 2004-07-22 Liat Mintz Methods and systems for annotating biomolecular sequences
EP2386637B1 (en) 2001-09-28 2018-05-16 Max-Planck-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V. Microrna molecules
AR045702A1 (es) 2001-10-03 2005-11-09 Chiron Corp Composiciones de adyuvantes.
EP1443905A4 (en) 2001-10-03 2010-06-23 Univ Johns Hopkins COMPOSITIONS FOR ORAL GENE THERAPY AND METHOD OF USE THEREOF
DE10148886A1 (de) 2001-10-04 2003-04-30 Avontec Gmbh Inhibition von STAT-1
US7276489B2 (en) 2002-10-24 2007-10-02 Idera Pharmaceuticals, Inc. Modulation of immunostimulatory properties of oligonucleotide-based compounds by optimal presentation of 5′ ends
EP1452593B1 (en) 2001-11-14 2009-04-08 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Dna synthesis promoters, dna polymerase-associated factors and utilization thereof
WO2003044482A2 (en) 2001-11-16 2003-05-30 The University Of Tennessee Research Corporation Recombinant antibody fusion proteins and methods for detection of apoptotic cells
US20050032062A1 (en) 2001-11-29 2005-02-10 Salah-Dine Chibout Methods for the assessment and prognosis of sarcoidosis
CA2409775C (en) 2001-12-03 2010-07-13 F. Hoffmann-La Roche Ag Reversibly modified thermostable enzymes for dna synthesis and amplification in vitro
US20060275747A1 (en) 2001-12-07 2006-12-07 Hardy Stephen F Endogenous retrovirus up-regulated in prostate cancer
WO2003050258A2 (en) 2001-12-07 2003-06-19 Chiron Corporation Endogenous retrovirus polypeptides linked to oncogenic transformation
ATE458003T1 (de) 2001-12-07 2010-03-15 Novartis Vaccines & Diagnostic Bei prostatakrebs hochreguliertes endogenes retrovirus
AU2002361429A1 (en) 2001-12-17 2003-06-30 Novartis Ag Novel g-protein coupled receptors and dna sequences thereof
DE10162480A1 (de) 2001-12-19 2003-08-07 Ingmar Hoerr Die Applikation von mRNA für den Einsatz als Therapeutikum gegen Tumorerkrankungen
PL211494B1 (pl) 2001-12-21 2012-05-31 Alcon Zastosowanie syntetycznych, nieorganicznych nanocząstek jako nośników dla leków i kompozycja farmaceutyczna do oczu lub uszu
WO2003059381A2 (en) 2002-01-18 2003-07-24 Curevac Gmbh Immunogenic preparations and vaccines on the basis of mrna
CA2474709A1 (en) 2002-02-04 2003-08-14 Biomira, Inc. Immunostimulatory, covalently lipidated oligonucleotides
ES2319636T3 (es) 2002-02-05 2009-05-11 Genentech, Inc. Purificacion de proteinas.
FR2835749B1 (fr) 2002-02-08 2006-04-14 Inst Nat Sante Rech Med Composition pharmaceutique ameliorant le transfert de gene in vivo
DE10207178A1 (de) 2002-02-19 2003-09-04 Novosom Ag Komponenten für die Herstellung amphoterer Liposomen
US20050222064A1 (en) 2002-02-20 2005-10-06 Sirna Therapeutics, Inc. Polycationic compositions for cellular delivery of polynucleotides
AR038568A1 (es) 2002-02-20 2005-01-19 Hoffmann La Roche Anticuerpos anti-a beta y su uso
US7354742B2 (en) 2002-02-22 2008-04-08 Ortho-Mcneil Pharmaceutical, Inc. Method for generating amplified RNA
US7476390B2 (en) 2002-02-26 2009-01-13 Maxygen, Inc. Flavivirus antigens
CA2478169C (en) 2002-03-04 2013-04-16 Imclone Systems Incorporated Human antibodies specific to kdr and uses thereof
WO2003075892A1 (en) 2002-03-13 2003-09-18 Novartis Ag Pharmaceutical microparticles
US7074596B2 (en) 2002-03-25 2006-07-11 Board Of Supervisors Of Louisiana State University And Agricultural And Mechanical College Synthesis and use of anti-reverse mRNA cap analogues
NZ573064A (en) 2002-04-04 2011-02-25 Coley Pharm Gmbh Immunostimulatory G,U-containing oligoribonucleotides
EP1497327A2 (en) 2002-04-17 2005-01-19 Novartis AG Method for the identification of inhibitors of the binding of are-containing mrna and an hur protein
GB0209539D0 (en) 2002-04-26 2002-06-05 Avecia Ltd Monomer Polymer and process
EP1361277A1 (en) 2002-04-30 2003-11-12 Centre National De La Recherche Scientifique (Cnrs) Optimization of transgene expression in mammalian cells
LT1507556T (lt) 2002-05-02 2016-10-10 Wyeth Holdings Llc Kalicheamicino darinio ir nešiklio konjugatai
US7374930B2 (en) 2002-05-21 2008-05-20 Expression Genetics, Inc. GLP-1 gene delivery for the treatment of type 2 diabetes
US20040018525A1 (en) 2002-05-21 2004-01-29 Bayer Aktiengesellschaft Methods and compositions for the prediction, diagnosis, prognosis, prevention and treatment of malignant neoplasma
DE10224200C1 (de) 2002-05-31 2003-08-21 Artus Ges Fuer Molekularbiolog Vermehrung von Ribonukleinsäuren
WO2003101401A2 (en) 2002-06-03 2003-12-11 Chiron Corporation Use of nrg4, or inhibitors thereof, in the treatment of colon and pancreatic cancer
US20040001810A1 (en) 2002-06-26 2004-01-01 Davis Roger A. Compositions and methods for treating atherosclerosis
ATE485031T1 (de) 2002-06-28 2010-11-15 Protiva Biotherapeutics Inc Verfahren und vorrichtung zur herstellung von liposomen
WO2004003176A2 (en) 2002-07-01 2004-01-08 The Kenneth S. Warren Institute, Inc. Recombinant tissue protective cytokines and encoding nucleic acids thereof for protection, restoration, and enhancement of responsive cells, tissues, and organs
DE10229872A1 (de) 2002-07-03 2004-01-29 Curevac Gmbh Immunstimulation durch chemisch modifizierte RNA
GB0215509D0 (en) 2002-07-04 2002-08-14 Novartis Ag Marker genes
AU2003249208B2 (en) 2002-07-16 2010-03-04 Vgx Pharmaceuticals, Llc Codon optimized synthetic plasmids
CA2493808A1 (en) 2002-07-24 2004-01-29 Ptc Therapeutics, Inc. Methods for identifying small molecules that modulate premature translation termination and nonsense mediated mrna decay
EP1393745A1 (en) 2002-07-29 2004-03-03 Hybridon, Inc. Modulation of immunostimulatory properties of oligonucleotide-based compounds by optimal presentation of 5'ends
EP1386925A1 (en) 2002-07-31 2004-02-04 Girindus AG Method for preparing oligonucleotides
US6653468B1 (en) 2002-07-31 2003-11-25 Isis Pharmaceuticals, Inc. Universal support media for synthesis of oligomeric compounds
EP1873180B1 (en) 2002-08-14 2014-05-07 Novartis AG Ophthalmic device made from a radiation-curable prepolymer
KR101476067B1 (ko) 2002-09-06 2014-12-23 인설트 테라페틱스, 인코퍼레이티드 공유결합된 치료제 전달을 위한 사이클로덱스트린-기초 중합체
ES2315526T3 (es) 2002-09-09 2009-04-01 Nektar Therapeutics Al, Corporation Metodo para preparar derivados polimericos solubles en agua que llevan un acido carboxilico terminal.
US7534872B2 (en) 2002-09-27 2009-05-19 Syngen, Inc. Compositions and methods for the use of FMOC derivatives in DNA/RNA synthesis
EP2330130B1 (en) 2002-10-17 2014-08-27 Genmab A/S Human monoclonal antibodies against CD20
EP1795595A1 (en) 2002-10-22 2007-06-13 Eisai R&D Management Co., Ltd. Gene specifically expressed in postmitotic dopaminergic neuron precursor cells
EP1567169A4 (en) 2002-11-04 2009-10-21 Xenoport Inc GEMCITABINE PROMOTERS, THEIR PHARMACEUTICAL COMPOSITIONS AND USES THEREOF
US20040197802A1 (en) 2002-11-21 2004-10-07 Dahl Gary A. Methods for using primers that encode one strand of a double-stranded promoter
US7491234B2 (en) 2002-12-03 2009-02-17 Boston Scientific Scimed, Inc. Medical devices for delivery of therapeutic agents
EP1572744B1 (en) 2002-12-16 2010-06-09 Genentech, Inc. Immunoglobulin variants and uses thereof
WO2004058159A2 (en) 2002-12-23 2004-07-15 Dynavax Technologies Corporation Branched immunomodulatory compounds and methods of using the same
US7169892B2 (en) 2003-01-10 2007-01-30 Astellas Pharma Inc. Lipid-peptide-polymer conjugates for long blood circulation and tumor specific drug delivery systems
US20080227085A1 (en) 2003-01-17 2008-09-18 Pellegrini Matthew C Methods and Systems for the Identification of Rna Regulatory Sequences and Compounds that Modulate their Function
US8426194B2 (en) 2003-01-21 2013-04-23 Ptc Therapeutics, Inc. Methods and agents for screening for compounds capable of modulating VEGF expression
CA2514184C (en) 2003-01-21 2016-04-12 Ptc Therapeutics, Inc. Methods for identifying compounds that modulate untranslated region-dependent gene expression and methods of using same
US9068234B2 (en) 2003-01-21 2015-06-30 Ptc Therapeutics, Inc. Methods and agents for screening for compounds capable of modulating gene expression
US8669049B1 (en) 2003-01-28 2014-03-11 Progenika Biopharma, S.A. Method and device for the detection of mutations in isolated gene sequences of the low-density lipoprotein receptor (LDL-r) which is associated with familial hypercholesterolemia
US20040147027A1 (en) 2003-01-28 2004-07-29 Troy Carol M. Complex for facilitating delivery of dsRNA into a cell and uses thereof
CN1780910A (zh) * 2003-01-28 2006-05-31 拉塞有限公司 对与家族性高胆固醇血症有关的分离的低密度脂蛋白受体(ldl-r)的基因序列中的突变进行检测的方法和装置
WO2004071439A2 (en) 2003-02-10 2004-08-26 Elan Pharmaceuticals, Inc. Immunoglobulin formulation and method of preparation thereof
US20040167090A1 (en) 2003-02-21 2004-08-26 Monahan Sean D. Covalent modification of RNA for in vitro and in vivo delivery
US20040228842A1 (en) 2003-02-27 2004-11-18 Shan Lu Compositions and methods for cytomegalovirus treatment
CA2450289A1 (en) 2003-03-20 2005-05-19 Imclone Systems Incorporated Method of producing an antibody to epidermal growth factor receptor
US7320961B2 (en) 2003-03-24 2008-01-22 Abbott Laboratories Method for treating a disease, disorder or adverse effect caused by an elevated serum concentration of an UGT1A1 substrate
CA2519309A1 (en) 2003-03-25 2004-10-14 Stratagene California Dna polymerase fusions and uses thereof
WO2004092329A2 (en) 2003-04-08 2004-10-28 Galenica Pharmaceuticals, Inc. Semi-synthetic saponin analogs with carrier and immune stimulatory activities for dna and rna vaccines
DK1613350T3 (da) 2003-04-09 2009-06-22 Genentech Inc Behandling af autoimmun sygdom hos en patient med et utilstrækkeligt respons på en TNF-alfa-inhibitor
JP2006525405A (ja) 2003-05-05 2006-11-09 ベン‐グリオン ユニバーシティ オブ ザ ネゲヴ リサーチ アンド デベロップメント オーソリティ 注入可能な架橋されたポリマー調製物およびその使用
US7348004B2 (en) 2003-05-06 2008-03-25 Syntonix Pharmaceuticals, Inc. Immunoglobulin chimeric monomer-dimer hybrids
TWI353991B (en) 2003-05-06 2011-12-11 Syntonix Pharmaceuticals Inc Immunoglobulin chimeric monomer-dimer hybrids
DK2298347T3 (en) 2003-05-06 2016-01-11 Biogen Hemophilia Inc COAGULATION FACTOR CHEMICAL PROTEINS FOR TREATING A HEMOSTATIC DISORDER
US9567591B2 (en) 2003-05-15 2017-02-14 Mello Biotechnology, Inc. Generation of human embryonic stem-like cells using intronic RNA
GB0313132D0 (en) 2003-06-06 2003-07-09 Ich Productions Ltd Peptide ligands
WO2005009346A2 (en) 2003-06-24 2005-02-03 Mirus Corporation Inhibition of gene function by delivery of polynucleotide-based gene expression inhibitors to mammalian cells in vivo
US7883720B2 (en) 2003-07-09 2011-02-08 Wisconsin Alumni Research Foundation Charge-dynamic polymers and delivery of anionic compounds
GB0316089D0 (en) 2003-07-09 2003-08-13 Xo Bioscience Ltd Differentiation method
US8592197B2 (en) 2003-07-11 2013-11-26 Novavax, Inc. Functional influenza virus-like particles (VLPs)
US8506967B2 (en) 2003-07-11 2013-08-13 Novavax, Inc. Functional influenza virus like particles (VLPs)
US7575572B2 (en) 2003-07-15 2009-08-18 Spinal Generations, Llc Method and device for delivering medicine to bone
US20050013870A1 (en) 2003-07-17 2005-01-20 Toby Freyman Decellularized extracellular matrix of conditioned body tissues and uses thereof
RS53476B (en) 2003-07-18 2014-12-31 Amgen Fremont Inc. Hepatocyte Growth Factor Binders
CA2533701A1 (en) 2003-07-31 2005-02-17 Isis Pharmaceuticals, Inc. Oligomeric compounds and compositions for use in modulation of small non-coding rnas
DE10335833A1 (de) 2003-08-05 2005-03-03 Curevac Gmbh Transfektion von Blutzellen mit mRNA zur Immunstimulation und Gentherapie
US8668926B1 (en) 2003-09-15 2014-03-11 Shaker A. Mousa Nanoparticle and polymer formulations for thyroid hormone analogs, antagonists, and formulations thereof
US7135010B2 (en) 2003-09-30 2006-11-14 Damage Control Surgical Technologies, Inc. Method and apparatus for rapid deployment chest drainage
PT1673473E (pt) 2003-10-06 2011-09-19 Novartis Ag Utilização de polimorfismos genéticos associados à eficácia do tratamento de doenças inflamatórias
JP2007509040A (ja) 2003-10-11 2007-04-12 イネックス ファーマシューティカルズ コーポレイション 先天性免疫及び抗体依存性細胞傷害を強化するための方法及び組成物
DE10347710B4 (de) 2003-10-14 2006-03-30 Johannes-Gutenberg-Universität Mainz Rekombinante Impfstoffe und deren Verwendung
US20050130201A1 (en) 2003-10-14 2005-06-16 Dharmacon, Inc. Splint-assisted enzymatic synthesis of polyribounucleotides
RS55723B1 (sr) 2003-11-05 2017-07-31 Roche Glycart Ag Molekuli koji se vezuju za antigen sa povećanim afinitetom vezivanja za fc receptor i efektornom funkcijom
WO2005047536A2 (en) 2003-11-13 2005-05-26 Novartis Ag Detection of genomic amplification and deletion in cancer
US20070054278A1 (en) 2003-11-18 2007-03-08 Applera Corporation Polymorphisms in nucleic acid molecules encoding human enzyme proteins, methods of detection and uses thereof
US7699852B2 (en) 2003-11-19 2010-04-20 Zimmer Spine, Inc. Fenestrated bone tap and method
US8304183B2 (en) 2005-11-30 2012-11-06 Cellscript, Inc. Selective terminal tagging of nucleic acids
US20050153333A1 (en) 2003-12-02 2005-07-14 Sooknanan Roy R. Selective terminal tagging of nucleic acids
AU2004296851A1 (en) 2003-12-08 2005-06-23 Gel-Del Technologies, Inc. Mucoadhesive drug delivery devices and methods of making and using thereof
US7674884B2 (en) 2003-12-10 2010-03-09 Novimmune S.A. Neutralizing antibodies and methods of use thereof
US7927873B2 (en) 2003-12-19 2011-04-19 University Of Cincinnati Polyamides for nucleic acid delivery
SG10201900535UA (en) 2003-12-23 2019-02-27 Genentech Inc Novel anti-il 13 antibodies and uses thereof
WO2005065721A2 (en) 2003-12-30 2005-07-21 Board Of Regents, The University Of Texas System Use of an anti-inflammatory compound for the reduction of inflammation secondary to the administration of a lipid-nucleic acid complex
WO2005072710A2 (en) 2004-01-28 2005-08-11 Johns Hopkins University Drugs and gene carrier particles that rapidly move through mucous barriers
EP1716233B1 (en) 2004-01-30 2009-08-26 Maxygen Holdings Ltd. Regulated stop codon readthrough
US7309487B2 (en) 2004-02-09 2007-12-18 George Inana Methods and compositions for detecting and treating retinal diseases
JP4805848B2 (ja) 2004-02-12 2011-11-02 モルフォテック、インク. 腫瘍抗原の生物活性を特異的に阻止するモノクローナル抗体
US20070265220A1 (en) 2004-03-15 2007-11-15 City Of Hope Methods and compositions for the specific inhibition of gene expression by double-stranded RNA
US8398980B2 (en) 2004-03-24 2013-03-19 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Subtypes of humanized antibody against interleuken-6 receptor
WO2005098433A2 (en) 2004-04-01 2005-10-20 Novartis Ag Diagnostic assays for alzheimer’s disease
WO2005103081A2 (en) 2004-04-20 2005-11-03 Genmab A/S Human monoclonal antibodies against cd20
ES2246694B1 (es) 2004-04-29 2007-05-01 Instituto Cientifico Y Tecnologico De Navarra, S.A. Nanoparticulas pegiladas.
US20080119645A1 (en) 2004-05-05 2008-05-22 Isis Pharmaceuticals, Inc. Amidites and Methods of Rna Synthesis
DK2072040T3 (da) 2004-05-12 2013-07-29 Baxter Healthcare Sa Terapeutisk anvendelse af nukleinsyremikrokugler
AU2005248361B2 (en) 2004-05-18 2010-03-11 Vical Incorporated Influenza virus vaccine composition and methods of use
US20080103053A1 (en) 2005-11-22 2008-05-01 Helicos Biosciences Corporation Methods and compositions for sequencing a nucleic acid
US8012747B2 (en) 2004-06-01 2011-09-06 San Diego State University Foundation Expression system
US7799565B2 (en) 2004-06-07 2010-09-21 Protiva Biotherapeutics, Inc. Lipid encapsulated interfering RNA
US7745651B2 (en) 2004-06-07 2010-06-29 Protiva Biotherapeutics, Inc. Cationic lipids and methods of use
JP2008502739A (ja) 2004-06-11 2008-01-31 トラスティーズ オブ タフツ カレッジ 絹に基づく薬物送達システム
US7527947B2 (en) 2004-06-14 2009-05-05 Novozymes A/S Signal peptide for producing a polypeptide
WO2006046978A2 (en) 2004-06-28 2006-05-04 Argos Therapeutics, Inc. Cationic peptide-mediated transformation
MXPA06015234A (es) 2004-06-30 2007-11-22 Nektar Therapeutics Al Corp Conjugados de fraccion polimero-factor ix.
DE102004035227A1 (de) 2004-07-21 2006-02-16 Curevac Gmbh mRNA-Gemisch zur Vakzinierung gegen Tumorerkrankungen
US7579451B2 (en) 2004-07-21 2009-08-25 Alnylam Pharmaceuticals, Inc. Oligonucleotides comprising a modified or non-natural nucleobase
US7603349B1 (en) 2004-07-29 2009-10-13 Yahoo! Inc. User interfaces for search systems using in-line contextual queries
GB0417487D0 (en) 2004-08-05 2004-09-08 Novartis Ag Organic compound
US7291208B2 (en) 2004-08-13 2007-11-06 Gore Enterprise Holdings, Inc. Grooved active and passive adsorbent filters
SE0402025D0 (sv) 2004-08-13 2004-08-13 Active Biotech Ab Treatment of hyperproliferative disease with superantigens in combination with another anticancer agent
CA2478458A1 (en) 2004-08-20 2006-02-20 Michael Panzara Treatment of pediatric multiple sclerosis
NZ553910A (en) 2004-08-26 2009-05-31 Engeneic Molecular Delivery Pty Delivering functional nucleic acids to mammalian cells via bacterially derived, intact minicells
DE102004042546A1 (de) 2004-09-02 2006-03-09 Curevac Gmbh Kombinationstherapie zur Immunstimulation
US7501486B2 (en) 2004-09-07 2009-03-10 Burnham Institute For Medical Research Peptides that selectively home to heart vasculature and related conjugates and methods
US8663599B1 (en) 2004-10-05 2014-03-04 Gp Medical, Inc. Pharmaceutical composition of nanoparticles
US20080075698A1 (en) 2004-10-12 2008-03-27 Tissue Targeting Japan Inc. Brain-Localizing Bone Marrow Progenitor cells
EP1812071A2 (en) 2004-10-13 2007-08-01 PTC Therapeutics, Inc. Compounds for nonsense suppression, use of these compounds for the manufacture of a medicament for treating somatic mutation-related diseases
US8057821B2 (en) 2004-11-03 2011-11-15 Egen, Inc. Biodegradable cross-linked cationic multi-block copolymers for gene delivery and methods of making thereof
WO2006047842A2 (en) 2004-11-08 2006-05-11 K.U. Leuven Research And Development Modified nucleosides for rna interference
CA2588607A1 (en) 2004-11-23 2006-06-01 Ptc Therapeutics, Inc. Carbazole, carboline and indole derivatives useful in the inhibition of vegf production
US7976845B2 (en) 2004-11-29 2011-07-12 The Council Of The Queensland Institute Of Medical Research Human cytomegalovirus immunotherapy
US7964571B2 (en) 2004-12-09 2011-06-21 Egen, Inc. Combination of immuno gene therapy and chemotherapy for treatment of cancer and hyperproliferative diseases
CA2590098C (en) 2004-12-10 2015-03-31 Justin Hanes Functionalized poly (ether-anhydride) block copolymers
WO2006067254A2 (es) 2004-12-21 2006-06-29 Lacer, S.A. MÉTODO Y DISPOSITIVO IN VITRO DE DIAGNÓSTICO DE LA HIPERCOLESTEROLEMIA FAMILIAR BASADO EN LA DETECCIÓN DE MUTACIONES EN LA SECUENCIA DEL GEN DEL RECEPTOR DE LIPOPROTEÍNAS DE BAJA DENSIDAD (r-LDL)
US9068969B2 (en) 2004-12-28 2015-06-30 Ptc Therapeutics, Inc. Cell based methods and systems for the identification of RNA regulatory sequences and compounds that modulate their functions
US8187570B1 (en) 2005-01-04 2012-05-29 Gp Medical, Inc. Nanoparticles for protein drug delivery
US8192718B1 (en) 2005-01-04 2012-06-05 Gp Medical, Inc. Pharmaceutical composition of nanoparticles
US8535702B2 (en) 2005-02-01 2013-09-17 Boston Scientific Scimed, Inc. Medical devices having porous polymeric regions for controlled drug delivery and regulated biocompatibility
US7404969B2 (en) 2005-02-14 2008-07-29 Sirna Therapeutics, Inc. Lipid nanoparticle based compositions and methods for the delivery of biologically active molecules
CA2597724A1 (en) 2005-02-14 2007-08-02 Sirna Therapeutics, Inc. Cationic lipids and formulated molecular compositions containing them
EP2287608B1 (en) 2005-03-11 2014-01-08 Firalis SAS Biomarkers for cardiovascular side-effects induced by cox-2 inhibitory compounds
US8415325B2 (en) 2005-03-31 2013-04-09 University Of Delaware Cell-mediated delivery and targeted erosion of noncovalently crosslinked hydrogels
AU2006235276A1 (en) 2005-04-07 2006-10-19 Novartis Vaccines And Diagnostics Inc. CACNA1E in cancer diagnosis, detection and treatment
WO2006110585A2 (en) 2005-04-07 2006-10-19 Novartis Vaccines And Diagnostics Inc. Cancer-related genes (prlr)
EP1885403B1 (en) 2005-04-12 2013-05-08 Nektar Therapeutics Poly(ethyleneglycol) conjugates of Lysostaphin
AU2006241149A1 (en) 2005-04-26 2006-11-02 Coley Pharmaceutical Gmbh Modified oligoribonucleotide analogs with enhanced immunostimulatory activity
CA2970873C (en) 2005-05-09 2022-05-17 E. R. Squibb & Sons, L.L.C. Human monoclonal antibodies to programmed death 1 (pd-1) and methods for treating cancer using anti-pd-1 antibodies alone or in combination with other immunotherapeutics
US20070072175A1 (en) 2005-05-13 2007-03-29 Biogen Idec Ma Inc. Nucleotide array containing polynucleotide probes complementary to, or fragments of, cynomolgus monkey genes and the use thereof
US20060265771A1 (en) 2005-05-17 2006-11-23 Lewis David L Monitoring microrna expression and function
DE102005023170A1 (de) 2005-05-19 2006-11-23 Curevac Gmbh Optimierte Formulierung für mRNA
EP1888638A2 (en) 2005-06-03 2008-02-20 Genentech, Inc. Method of producing antibodies with modified fucosylation level
US7550264B2 (en) 2005-06-10 2009-06-23 Datascope Investment Corporation Methods and kits for sense RNA synthesis
EP2476756A1 (en) 2005-06-15 2012-07-18 Massachusetts Institute of Technology Amine-containing lipids and uses thereof
PT2279758E (pt) 2005-06-16 2015-05-27 Nektar Therapeutics Conjugados possuindo uma ligação degradável e reagentes poliméricos úteis na preparação de tais conjugados
CA2611985C (en) 2005-06-17 2016-08-16 The University Of North Carolina At Chapel Hill Nanoparticle fabrication methods, systems, and materials
US8202835B2 (en) 2005-06-17 2012-06-19 Yitzchak Hillman Disease treatment via antimicrobial peptides or their inhibitors
KR20080025181A (ko) 2005-06-30 2008-03-19 아케믹스 코포레이션 완전 2'-변형된 핵산 전사체를 생성하기 위한 물질 및 방법
US8101385B2 (en) 2005-06-30 2012-01-24 Archemix Corp. Materials and methods for the generation of transcripts comprising modified nucleotides
WO2007014363A2 (en) 2005-07-27 2007-02-01 Genentech, Inc. Vectors for inducible expression of hairpin rna and use thereof
US9012219B2 (en) 2005-08-23 2015-04-21 The Trustees Of The University Of Pennsylvania RNA preparations comprising purified modified RNA for reprogramming cells
DK2578685T3 (da) 2005-08-23 2019-06-03 Univ Pennsylvania Rna indeholende modificerede nukleosider og fremgangsmåder til anvendelse deraf
US20070048741A1 (en) 2005-08-24 2007-03-01 Getts Robert C Methods and kits for sense RNA synthesis
EP2301535B1 (en) 2005-09-01 2014-05-28 Celgene Corporation Immunological uses of immunomodulatory compounds for vaccine and anti-infectious disease therapy
JP5135220B2 (ja) 2005-09-01 2013-02-06 ノバルティス ヴァクシンズ アンド ダイアグノスティクス ゲーエムベーハー アンド カンパニー カーゲー 血清群c髄膜炎菌を含む複数ワクチン接種
US8420605B2 (en) 2005-09-07 2013-04-16 The University Of Strathclyde Hydrogel compositions
US20120021042A1 (en) 2005-09-15 2012-01-26 Steffen Panzner Efficient Method For Loading Amphoteric Liposomes With Nucleic Acid Active Substances
DE102005046490A1 (de) 2005-09-28 2007-03-29 Johannes-Gutenberg-Universität Mainz Modifikationen von RNA, die zu einer erhöhten Transkriptstabilität und Translationseffizienz führen
US20070087437A1 (en) 2005-10-14 2007-04-19 Jifan Hu Methods for rejuvenating cells in vitro and in vivo
US20070105124A1 (en) 2005-11-08 2007-05-10 Getts Robert C Methods and kits for nucleic acid amplification
US20090170090A1 (en) 2005-11-18 2009-07-02 Bioline Limited Method for Enhancing Enzymatic DNA Polymerase Reactions
WO2007059782A1 (en) 2005-11-28 2007-05-31 Genmab A/S Recombinant monovalent antibodies and methods for production thereof
TWI389709B (zh) 2005-12-01 2013-03-21 Novartis Ag 經皮治療系統
US9393215B2 (en) 2005-12-02 2016-07-19 Novartis Ag Nanoparticles for use in immunogenic compositions
US8603457B2 (en) 2005-12-02 2013-12-10 University Of Rochester Nonsense suppression and genetic codon alteration by targeted modification
US8242081B2 (en) 2005-12-06 2012-08-14 Centre National De La Recherche Scientifique Cell penetrating peptides for intracellular delivery of molecules
US7579318B2 (en) 2005-12-06 2009-08-25 Centre De La Recherche De La Scientifique Cell penetrating peptides for intracellular delivery of molecules
EP1960547A2 (en) 2005-12-08 2008-08-27 Novartis AG Effects of inhibitors of fgfr3 on gene transcription
EP4223769A3 (en) 2005-12-13 2023-11-01 Kyoto University Nuclear reprogramming factor
JP2009519033A (ja) 2005-12-16 2009-05-14 ディアト 核酸を細胞に送達するための細胞貫通ペプチド結合体
WO2007082305A2 (en) 2006-01-12 2007-07-19 Massachusetts Institute Of Technology Biodegradable elastomers
ATE533782T1 (de) 2006-01-13 2011-12-15 Univ Pennsylvania Impfstoffe und immuntherapeutika mit codon- optimiertem il-15 und verwendungsverfahren dafür
PL2314594T3 (pl) 2006-01-27 2014-12-31 Isis Pharmaceuticals Inc Zmodyfikowane w pozycji 6 analogi bicykliczne kwasów nukleinowych
US20070178103A1 (en) 2006-01-30 2007-08-02 Fey Georg H CD19-specific immunotoxin and treatment method
US8476234B2 (en) 2006-02-03 2013-07-02 Prolor Biotech Inc. Long-acting coagulation factors and methods of producing same
US8946155B2 (en) 2006-02-03 2015-02-03 Opko Biologics Ltd. Long-acting polypeptides and methods of producing and administering same
US9458444B2 (en) 2006-02-03 2016-10-04 Opko Biologics Ltd. Long-acting coagulation factors and methods of producing same
DE102006007433A1 (de) 2006-02-17 2007-08-23 Curevac Gmbh Adjuvanz in Form einer Lipid-modifizierten Nukleinsäure
JP5295785B2 (ja) 2006-02-20 2013-09-18 エファ・ユニバーシティ・インダストリー・コラボレイション・ファウンデイション 細胞膜透過性ペプチド
AU2007216998B8 (en) 2006-02-21 2013-12-19 Nektar Therapeutics Segmented degradable polymers and conjugates made therefrom
AU2007221154A1 (en) 2006-02-24 2007-09-07 Novartis Ag Microparticles containing biodegradable polymer and cationic polysaccharide for use in immunogenic compositions
WO2007100789A2 (en) 2006-02-24 2007-09-07 Wyeth Gpat3 encodes a mammalian, microsomal acyl-coa:glycerol 3-phosphate acyltransferase
US7910152B2 (en) 2006-02-28 2011-03-22 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Poly(ester amide)-based drug delivery systems with controlled release rate and morphology
HUE047230T2 (hu) 2006-02-28 2020-04-28 Biogen Ma Inc Gyulladásos és autoimmun betegségek natalizumabbal való kezelésének módszerei
GB0605217D0 (en) 2006-03-15 2006-04-26 Novartis Ag Method and compositions for assessing acute rejection
EP2012751A4 (en) 2006-03-21 2010-11-24 Morehouse School Of Medicine NEW NANOPARTICLES FOR THE DELIVERY OF ACTIVE AGENTS
MX2008012515A (es) 2006-03-30 2008-11-19 Ptc Therapeutics Inc Metodos para la produccion de proteina funcional a partir de adn que tiene una mutacion sin sentido y el tratamiento de trastornos asociados con la misma.
EP2007435B1 (en) 2006-03-31 2019-12-18 Massachusetts Institute Of Technology System for targeted delivery of therapeutic agents
EP2007358A4 (en) 2006-04-04 2012-01-25 Stc Unm INFLATING PARTICLES FOR THE ADMINISTRATION OF A MEDICINAL PRODUCT
EP1852127A1 (en) 2006-05-02 2007-11-07 Charité - Universitätsmedizin Berlin Use of a B-cell-depleting antibody for treatment of polyoma virus infections
CA2652280C (en) 2006-05-15 2014-01-28 Massachusetts Institute Of Technology Polymers for functional particles
WO2007135172A2 (en) 2006-05-24 2007-11-29 Laboratoires Serono S.A. Cladribine regimen for treating multiple sclerosis
AU2007256780B2 (en) 2006-06-02 2013-08-29 President And Fellows Of Harvard College Protein surface remodeling
US8501478B2 (en) 2006-06-15 2013-08-06 University Of Cincinnati Trehalose click polymers for delivery of biologically active molecules
EP2046383B1 (en) 2006-07-04 2014-11-19 Genmab A/S Cd20 binding molecules for the treatment of copd
DK2037899T3 (da) 2006-07-07 2011-05-09 Univ Aarhus Nanopartikler til nukleinsyreafgivelse
CN101490099B (zh) 2006-07-12 2013-03-27 诺瓦提斯公司 用于制备隐形眼镜的可光化交联的共聚物
WO2008011519A2 (en) 2006-07-20 2008-01-24 Novartis Ag Amigo-2 inhibitors for treating, diagnosing or detecting cancer
JP5571380B2 (ja) 2006-07-24 2014-08-13 ルミナス バイオサイエンシズ,インコーポレイテッド オストワルド熟成を減少させた水不溶性の医薬品物質の固体ナノ粒子処方物
CA2659301A1 (en) 2006-07-28 2008-02-07 Applera Corporation Dinucleotide mrna cap analogs
DE102006035618A1 (de) 2006-07-31 2008-02-07 Curevac Gmbh Nukleinsäure der Formel (I): GlXmGn, insbesondere als immunstimulierendes Adjuvanz
AU2007280690C1 (en) 2006-07-31 2012-08-23 Curevac Gmbh Nucleic acid of formula (I): GIXmGn, or (II): CIXmCn, in particular as an immune-stimulating agent/adjuvant
RU2009108289A (ru) 2006-08-07 2010-09-20 Джензим Корпорейшн (Us) Комбинированная терапия
WO2008022046A2 (en) 2006-08-18 2008-02-21 Nastech Pharmaceutical Company Inc. Dicer substrate rna peptide conjugates and methods for rna therapeutics
US8658211B2 (en) 2006-08-18 2014-02-25 Arrowhead Madison Inc. Polyconjugates for in vivo delivery of polynucleotides
EP2061488B1 (en) 2006-09-06 2014-07-30 The Regents of the University of California Selectively targeted antimicrobial peptides and the use thereof
JP5161882B2 (ja) 2006-09-07 2013-03-13 クルセル ホランド ベー ヴェー インフルエンザウイルスh5n1を中和しうるヒト結合性分子およびその使用
DE602007012559D1 (de) 2006-09-08 2011-03-31 Univ Johns Hopkins H die schleimhaut
US8454948B2 (en) 2006-09-14 2013-06-04 Medgenics Medical Israel Ltd. Long lasting drug formulations
GB0619182D0 (en) 2006-09-29 2006-11-08 Leuven K U Res & Dev Oligonucleotide arrays
MX2009003548A (es) 2006-10-03 2009-04-15 Alnylam Pharmaceuticals Inc Formulaciones que contienen lipidos.
WO2008073558A2 (en) 2006-10-05 2008-06-19 The Johns Hopkins University Water-dispersible oral, parenteral, and topical formulations for poorly water soluble drugs using smart polymeric nanoparticles
DE102006051516A1 (de) 2006-10-31 2008-05-08 Curevac Gmbh (Basen-)modifizierte RNA zur Expressionssteigerung eines Proteins
US8414927B2 (en) 2006-11-03 2013-04-09 Boston Scientific Scimed, Inc. Cross-linked polymer particles
US7999087B2 (en) 2006-11-15 2011-08-16 Agilent Technologies, Inc. 2′-silyl containing thiocarbonate protecting groups for RNA synthesis
US8242258B2 (en) 2006-12-03 2012-08-14 Agilent Technologies, Inc. Protecting groups for RNA synthesis
WO2008070118A1 (en) 2006-12-05 2008-06-12 Landec Corporation Drug delivery
US8399007B2 (en) 2006-12-05 2013-03-19 Landec Corporation Method for formulating a controlled-release pharmaceutical formulation
US20110045022A1 (en) 2006-12-06 2011-02-24 Theodore Tsai Vaccines including antigen from four strains of influenza virus
US9034348B2 (en) 2006-12-11 2015-05-19 Chi2Gel Ltd. Injectable chitosan mixtures forming hydrogels
CN104524548A (zh) 2006-12-18 2015-04-22 阿塞勒隆制药公司 活化素-actrii拮抗剂及在提高红细胞水平中的用途
EP2120859B1 (en) 2006-12-21 2013-11-20 Stryker Corporation Sustained-release formulations comprising bmp-7 crystals
CN101611145B (zh) 2006-12-21 2013-08-14 诺维信股份有限公司 用于在细菌细胞中表达基因的修饰型信使rna稳定化序列
DE102006061015A1 (de) 2006-12-22 2008-06-26 Curevac Gmbh Verfahren zur Reinigung von RNA im präparativen Maßstab mittels HPLC
CA2673029C (en) 2006-12-22 2017-03-28 Archemix Corp. Materials and methods for the generation of transcripts comprising modified nucleotides
NZ577397A (en) 2006-12-27 2012-01-12 Nektar Therapeutics Factor ix moiety-polymer conjugates having a releasable linkage
US8338166B2 (en) 2007-01-04 2012-12-25 Lawrence Livermore National Security, Llc Sorting, amplification, detection, and identification of nucleic acid subsequences in a complex mixture
DE102007001370A1 (de) 2007-01-09 2008-07-10 Curevac Gmbh RNA-kodierte Antikörper
WO2008091799A2 (en) 2007-01-22 2008-07-31 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Cell-based methods for identifying inhibitors of parkinson's disease-associated lrrk2 mutants
EP2450366A1 (en) 2007-01-30 2012-05-09 Epivax, Inc. Regulatory t cell epitopes, compositions and uses thereof
TW201907946A (zh) 2007-02-02 2019-03-01 美商艾瑟勒朗法瑪公司 衍生自ActRIIB的變體與其用途
WO2008097926A2 (en) 2007-02-02 2008-08-14 Yale University Transient transfection with rna
WO2008096370A2 (en) 2007-02-05 2008-08-14 Natco Pharma Limited An efficient and novel purification method of recombinant hg-csf
US8126267B2 (en) 2007-02-05 2012-02-28 Albany Medical College Methods and apparatuses for analyzing digital images to automatically select regions of interest thereof
US8333799B2 (en) 2007-02-12 2012-12-18 C. R. Bard, Inc. Highly flexible stent and method of manufacture
CA2689042A1 (en) 2007-02-16 2008-08-28 Merck & Co., Inc. Compositions and methods for potentiated activity of biologicaly active molecules
US8242087B2 (en) 2007-02-27 2012-08-14 K.U.Leuven Research & Development Phosphate modified nucleosides useful as substrates for polymerases and as antiviral agents
EP1964922A1 (en) 2007-03-02 2008-09-03 Boehringer Ingelheim Pharma GmbH & Co. KG Improvement of protein production
PT2126093E (pt) 2007-03-02 2012-12-03 Boehringer Ingelheim Pharma Melhoramento da produção de proteínas
EP2120876B1 (en) 2007-03-05 2015-03-04 Washington University Nanoparticle delivery systems for membrane-integrating peptides
EP2125892A2 (en) 2007-03-20 2009-12-02 Millennium Pharmaceuticals, Inc. Nucleic acids encoding humanized immunoglobulin that binds a4b7 integrin
DK2308514T3 (da) 2007-03-23 2013-09-02 To Bbb Holding B V Konjugater til målrettet lægemiddeltransport gennem blod-hjerne barrieren
AU2008245585B2 (en) 2007-04-27 2011-10-06 Echo Therapeutics, Inc. Skin permeation device for analyte sensing or transdermal drug delivery
ES2492943T3 (es) 2007-04-30 2014-09-10 Glaxosmithkline Llc Procedimientos de administración de anticuerpos anti-IL5
US8703204B2 (en) 2007-05-03 2014-04-22 Bend Research, Inc. Nanoparticles comprising a cholesteryl ester transfer protein inhibitor and anon-ionizable polymer
US7682789B2 (en) 2007-05-04 2010-03-23 Ventana Medical Systems, Inc. Method for quantifying biomolecules conjugated to a nanoparticle
AU2008247488B2 (en) 2007-05-04 2014-02-27 Marina Biotech, Inc. Amino acid lipids and uses thereof
US8728491B2 (en) 2007-05-07 2014-05-20 Alba Therapeutics Corporation Transcutaneous delivery of therapeutic agents
JP5296328B2 (ja) 2007-05-09 2013-09-25 独立行政法人理化学研究所 1本鎖環状rnaおよびその製造方法
EP2160396B1 (en) 2007-05-10 2018-11-21 Agilent Technologies, Inc. Thiocarbon-protecting groups for rna synthesis
NZ741494A (en) 2007-05-14 2022-11-25 Kyowa Kirin Co Ltd Methods of reducing eosinophil levels
WO2008144365A2 (en) 2007-05-17 2008-11-27 Novartis Ag Method for making dry powder compositions containing ds-rna based on supercritical fluid technology
JP2010529954A (ja) 2007-05-22 2010-09-02 ノバルティス アーゲー Fgf21関連障害を処置、診断および検出する方法
US20100184051A1 (en) 2007-05-30 2010-07-22 The General Hospital Corporation Methods of generating pluripotent cells from somatic cells
EP2160464B1 (en) 2007-05-30 2014-05-21 Northwestern University Nucleic acid functionalized nanoparticles for therapeutic applications
CN104072561B (zh) 2007-06-19 2017-12-22 路易斯安那州州立大学及农业机械学院管理委员会 信使rna帽的抗‑反向硫代磷酸类似物的合成和用途
US8880907B2 (en) 2007-06-21 2014-11-04 Schneider Electric It Corporation Method and system for determining physical location of equipment
WO2009006438A2 (en) 2007-06-29 2009-01-08 Epicentre Technologies Corporation Copy dna and sense rna
WO2009015071A1 (en) 2007-07-23 2009-01-29 Dharmacon, Inc. Screening of micro-rna cluster inhibitor pools
US20090042825A1 (en) 2007-08-06 2009-02-12 Majed Matar Composition, method of preparation & application of concentrated formulations of condensed nucleic acids with a cationic lipopolymer
US9144546B2 (en) 2007-08-06 2015-09-29 Clsn Laboratories, Inc. Nucleic acid-lipopolymer compositions
EP2183390A1 (en) 2007-08-23 2010-05-12 Novartis Ag Methods for detecting oligonucleotides
WO2009030368A1 (en) 2007-09-05 2009-03-12 F. Hoffmann-La Roche Ag Combination therapy with type i and type ii anti-cd20 antibodies
WO2009030254A1 (en) 2007-09-04 2009-03-12 Curevac Gmbh Complexes of rna and cationic peptides for transfection and for immunostimulation
US8506928B2 (en) 2007-09-07 2013-08-13 The Regents Of The University Of California Methods and compounds for targeting tissues
US20110086904A1 (en) 2007-09-17 2011-04-14 The Trustees Of The University Of Pennsylvania GENERATION OF HYPERSTABLE mRNAs
US8394763B2 (en) 2007-09-26 2013-03-12 Oregon Health & Science University Cyclic undecapeptides and derivatives as multiple sclerosis therapies
DK3156414T3 (da) 2007-09-26 2020-03-09 Intrexon Corp Syntetisk 5'utrs ekspressionsvektorer og fremgangsmåder til øgning af transgen ekspression
PT2644594T (pt) 2007-09-28 2017-11-20 Pfizer Direcionamento a células cancerosas utilizando nanopartículas
EP2042193A1 (en) 2007-09-28 2009-04-01 Biomay AG RNA Vaccines
WO2009046388A1 (en) 2007-10-03 2009-04-09 United States Medical Research & Material Command Cr-2 binding peptide p28 as molecular adjuvant for dna vaccines
WO2009046739A1 (en) 2007-10-09 2009-04-16 Curevac Gmbh Composition for treating prostate cancer (pca)
WO2009046738A1 (en) 2007-10-09 2009-04-16 Curevac Gmbh Composition for treating lung cancer, particularly of non-small lung cancers (nsclc)
JP2011500569A (ja) 2007-10-12 2011-01-06 マサチューセッツ インスティテュート オブ テクノロジー ワクチンナノテクノロジー
US20090098118A1 (en) 2007-10-15 2009-04-16 Thomas Friess Combination therapy of a type ii anti-cd20 antibody with an anti-bcl-2 active agent
US20110091473A1 (en) 2007-10-22 2011-04-21 Genmab A/S Novel antibody therapies
KR20100113478A (ko) 2007-11-01 2010-10-21 유니버시티 오브 로체스터 증가된 안정성을 갖는 재조합 인자 ⅴⅰⅰⅰ
BRPI0820407A2 (pt) 2007-11-09 2015-05-26 Novartis Ag Uso de anticorpos anti-cd40
WO2009062348A1 (fr) 2007-11-14 2009-05-22 Institute Of Microbiology, Chinese Academy Of Sciences Procédés d'inhibition d'une infection par le virus de la grippe et leurs médicaments
US20110008345A1 (en) 2007-11-30 2011-01-13 Claire Ashman Antigen-binding constructs
US7871985B2 (en) 2007-12-10 2011-01-18 Alnylam Pharmaceuticals, Inc. Compositions and methods for inhibiting expression of factor VII gene
CA2904904A1 (en) 2007-12-11 2009-06-18 The Scripps Research Institute Compositions and methods related to mrna translational enhancer elements
AU2008334948B2 (en) 2007-12-13 2014-11-20 Alnylam Pharmaceuticals, Inc. Methods and compositions for prevention or treatment of RSV infection
EP2072618A1 (en) 2007-12-14 2009-06-24 Johannes Gutenberg-Universität Mainz Use of RNA for reprogramming somatic cells
BRPI0819593A2 (pt) 2007-12-21 2015-05-05 Genentech Inc "método para tratamento de um paciente com artrite reumatóide (ra)"
WO2009086558A1 (en) 2008-01-02 2009-07-09 Tekmira Pharmaceuticals Corporation Improved compositions and methods for the delivery of nucleic acids
KR20100120663A (ko) 2008-01-23 2010-11-16 아지노모토 가부시키가이샤 L-아미노산의 제조법
JPWO2009093384A1 (ja) 2008-01-24 2011-05-26 独立行政法人産業技術総合研究所 ポリヌクレオチド及びポリヌクレオチド類似体並びにこれらを用いた遺伝子発現制御方法
EP2548960B1 (en) 2008-01-31 2018-01-31 CureVac AG Nucleic acids comprising formula (nugixmgnv)a and derivatives thereof as an immunostimulating agents/adjuvant
US20100330677A1 (en) 2008-02-11 2010-12-30 Cambridge Enterprise Limited Improved Reprogramming of Mammalian Cells, and Cells Obtained
WO2009102467A2 (en) 2008-02-13 2009-08-20 Intarcia Therapeutics, Inc. Devices, formulations, and methods for delivery of multiple beneficial agents
DE102008009920A1 (de) 2008-02-15 2009-08-20 Aj Innuscreen Gmbh Mobiles Gerät für die Nukleinsäureisolierung
US20120027813A1 (en) 2008-02-22 2012-02-02 Novartis Vaccines And Diagnostics Srl Adjuvanted influenza vaccines for pediatric use
US8506966B2 (en) 2008-02-22 2013-08-13 Novartis Ag Adjuvanted influenza vaccines for pediatric use
WO2009108891A2 (en) 2008-02-29 2009-09-03 Egen, Inc. Modified poloxamers for gene expression and associated methods
JP2011514423A (ja) 2008-03-14 2011-05-06 エーゲン、インコーポレイテッド 生分解性架橋分枝状ポリ(アルキレンイミン)
EP2993186B1 (en) 2008-03-14 2019-09-04 Biocon Limited A monoclonal antibody and a method thereof
BRPI0910854A2 (pt) 2008-03-28 2015-10-06 Glaxosmithkline Llc métodos de tratamento
WO2009127060A1 (en) 2008-04-15 2009-10-22 Protiva Biotherapeutics, Inc. Novel lipid formulations for nucleic acid delivery
WO2009127230A1 (en) 2008-04-16 2009-10-22 Curevac Gmbh MODIFIED (m)RNA FOR SUPPRESSING OR AVOIDING AN IMMUNOSTIMULATORY RESPONSE AND IMMUNOSUPPRESSIVE COMPOSITION
WO2009129385A1 (en) 2008-04-16 2009-10-22 Abbott Laboratories Cationic lipids and uses thereof
WO2009129395A1 (en) 2008-04-16 2009-10-22 Abbott Laboratories Cationic lipids and uses thereof
US9994923B2 (en) 2008-04-23 2018-06-12 Amgen Inc. Neutralizing proprotein convertase subtilisin kexin type 9 (PCSK9) variants and uses thereof
DK2288336T3 (en) 2008-04-25 2017-03-13 Univ Northwestern NANOSTRUCTURES SUITABLE FOR COMPLEXATION OF CHOLESTEROL
WO2009134808A2 (en) 2008-04-28 2009-11-05 President And Fellows Of Harvard College Supercharged proteins for cell penetration
US8715689B2 (en) 2008-04-30 2014-05-06 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Department Of Health And Human Services, Centers For Disease Control And Prevention Chimeric west nile/dengue viruses
US9394538B2 (en) 2008-05-07 2016-07-19 Shi-Lung Lin Development of universal cancer drugs and vaccines
US8231608B2 (en) 2008-05-08 2012-07-31 Minipumps, Llc Drug-delivery pumps and methods of manufacture
US8697098B2 (en) 2011-02-25 2014-04-15 South Dakota State University Polymer conjugated protein micelles
KR101661636B1 (ko) 2008-05-13 2016-09-30 유니버시티 오브 워싱톤 세포로의 전달을 위한 이블록 공중합체 및 그의 폴리뉴클레오티드 복합체
EP2297323A1 (en) 2008-05-21 2011-03-23 Hartmann, Gunther 5' triphosphate oligonucleotide with blunt end and uses thereof
US20120264686A9 (en) 2008-05-29 2012-10-18 Hanall Biopharma Co. Ltd Modified erythropoietin (epo) polypeptides that exhibit increased protease resistance and pharmaceutical compositions thereof
FR2931824B1 (fr) 2008-05-29 2014-11-28 Centre Nat Rech Scient Procede de synthese d'arn par voie chimique.
WO2009148528A2 (en) 2008-05-30 2009-12-10 Millennium Pharmaceuticals, Inc. Assessment of chromosomal alterations to predict clinical outcome of bortezomib treatment
PL215513B1 (pl) 2008-06-06 2013-12-31 Univ Warszawski Nowe boranofosforanowe analogi dinukleotydów, ich zastosowanie, czasteczka RNA, sposób otrzymywania RNA oraz sposób otrzymywania peptydów lub bialka
TWI451876B (zh) 2008-06-13 2014-09-11 Lilly Co Eli 聚乙二醇化之離脯胰島素化合物
US8613951B2 (en) 2008-06-16 2013-12-24 Bind Therapeutics, Inc. Therapeutic polymeric nanoparticles with mTor inhibitors and methods of making and using same
WO2010005740A2 (en) 2008-06-16 2010-01-14 Bind Biosciences, Inc. Methods for the preparation of targeting agent functionalized diblock copolymers for use in fabrication of therapeutic targeted nanoparticles
JP2012501965A (ja) 2008-06-16 2012-01-26 バインド バイオサイエンシズ インコーポレイテッド 薬剤を装填したポリマーナノ粒子及びその製造方法と使用方法
US20100009424A1 (en) 2008-07-14 2010-01-14 Natasha Forde Sonoporation systems and methods
WO2010009065A2 (en) 2008-07-15 2010-01-21 Novartis Ag Amphipathic peptide compositions
WO2010009277A2 (en) 2008-07-15 2010-01-21 Novartis Ag Immunogenic amphipathic peptide compositions
EP2326331A4 (en) 2008-08-18 2013-05-15 Merck Sharp & Dohme NOVEL LIPID NANOPARTICLES AND NEW COMPONENTS FOR NUCLEIC ACID ADMINISTRATION
WO2010025510A1 (en) 2008-09-03 2010-03-11 Xenome Ltd Libraries of peptide conjugates and methods for making them
US8309707B2 (en) 2008-09-06 2012-11-13 Chemgenes Corporation RNA synthesis-phosphoramidites for synthetic RNA in the reverse direction, and application in convenient introduction of ligands, chromophores and modifications of synthetic RNA at the 3′-end
US20120100558A1 (en) 2008-09-08 2012-04-26 Hanash Samir M Lung cancer diagnosis
WO2010030739A1 (en) 2008-09-10 2010-03-18 Abbott Laboratories Polyethylene glycol lipid conjugates and uses thereof
WO2010030763A2 (en) 2008-09-10 2010-03-18 Bind Biosciences, Inc. High throughput fabrication of nanoparticles
TW201014605A (en) 2008-09-16 2010-04-16 Genentech Inc Methods for treating progressive multiple sclerosis
US20120021519A1 (en) 2008-09-19 2012-01-26 Presidents And Fellows Of Harvard College Efficient induction of pluripotent stem cells using small molecule compounds
WO2010037408A1 (en) 2008-09-30 2010-04-08 Curevac Gmbh Composition comprising a complexed (m)rna and a naked mrna for providing or enhancing an immunostimulatory response in a mammal and uses thereof
WO2010042490A1 (en) 2008-10-06 2010-04-15 Boston Medical Center Corporation A single lentiviral vector system for induced pluripotent (ips) stem cells derivation
US9139554B2 (en) 2008-10-09 2015-09-22 Tekmira Pharmaceuticals Corporation Amino lipids and methods for the delivery of nucleic acids
US8535655B2 (en) 2008-10-10 2013-09-17 Polyactiva Pty Ltd. Biodegradable polymer—bioactive moiety conjugates
US8343498B2 (en) 2008-10-12 2013-01-01 Massachusetts Institute Of Technology Adjuvant incorporation in immunonanotherapeutics
US8603532B2 (en) 2008-10-20 2013-12-10 Massachusetts Institute Of Technology Nanostructures for drug delivery
US20120015899A1 (en) 2008-10-25 2012-01-19 Plant Bioscience, Limited Modified plant virus particles and uses therefor
MX2011004859A (es) 2008-11-07 2011-08-03 Massachusetts Inst Technology Lipidoides de aminoalcohol y usos de los mismos.
EP3238738B1 (en) 2008-11-10 2020-09-23 Arbutus Biopharma Corporation Novel lipids and compositions for the delivery of therapeutics
WO2010057203A2 (en) 2008-11-17 2010-05-20 The Board Of Regents Of The University Of Texas System Hdl particles for delivery of nucleic acids
EP2191840A1 (en) 2008-11-28 2010-06-02 Sanofi-Aventis Antitumor combinations containing antibodies recognizing specifically CD38 and melphalan
EP2196476A1 (en) 2008-12-10 2010-06-16 Novartis Ag Antibody formulation
WO2010068918A2 (en) 2008-12-12 2010-06-17 The Regents Of The University Of California Novel targets for treatment of hypercholesterolemia
US8563041B2 (en) 2008-12-12 2013-10-22 Bind Therapeutics, Inc. Therapeutic particles suitable for parenteral administration and methods of making and using same
WO2010075072A2 (en) 2008-12-15 2010-07-01 Bind Biosciences Long circulating nanoparticles for sustained release of therapeutic agents
WO2010080724A1 (en) 2009-01-12 2010-07-15 Merck Sharp & Dohme Corp. Novel lipid nanoparticles and novel components for delivery of nucleic acids
CA2749151A1 (en) 2009-01-16 2010-07-22 Glaxosmithkline Llc Treatment of a cancer using a combination of bendamustine and an anti-cd20 antibody
WO2010084371A1 (en) 2009-01-26 2010-07-29 Mitoprod Novel circular interfering rna molecules
WO2010087791A1 (en) 2009-01-27 2010-08-05 Utc Power Corporation Distributively cooled, integrated water-gas shift reactor and vaporizer
CA2751342C (en) 2009-01-29 2019-05-07 Alnylam Pharmaceuticals, Inc. Lipid formulations comprising cationic lipid and a targeting lipid comprising n-acetyl galactosamine for delivery of nucleic acid
US8669085B2 (en) 2009-02-05 2014-03-11 Ut-Battelle, Llc Transformation of gram positive bacteria by sonoporation
WO2010088927A1 (en) 2009-02-09 2010-08-12 Curevac Gmbh Use of pei for the improvement of endosomal release and expression of transfected nucleic acids, complexed with cationic or polycationic compounds
US20140141089A1 (en) 2009-02-11 2014-05-22 Colorado School Of Mines Nanoparticles, Compositions Thereof, and Methods of Use, and Methods of Making the Same
JP5735927B2 (ja) 2009-02-24 2015-06-17 ザ スクリプス リサーチ インスティテュート タンパク質生産の増強のためのmRNAの一次構造の再操作
US8685458B2 (en) 2009-03-05 2014-04-01 Bend Research, Inc. Pharmaceutical compositions of dextran polymer derivatives
WO2010141135A2 (en) 2009-03-05 2010-12-09 Trustees Of Boston University Bacteriophages expressing antimicrobial peptides and uses thereof
CA2755245A1 (en) 2009-03-13 2010-09-16 Egen, Inc. Compositions and methods for the delivery of biologically active rnas
EP2414322B1 (en) 2009-03-20 2022-09-14 Egen, Inc. Polyamine derivatives
WO2010111290A1 (en) 2009-03-23 2010-09-30 University Of Utah Research Foundation Methods and compositions related to modified guanine bases for controlling off-target effects in rna interference
EP2412020B1 (en) 2009-03-24 2020-09-30 University Of Chicago Slip chip device and methods
JP5622254B2 (ja) 2009-03-31 2014-11-12 国立大学法人東京大学 二本鎖リボ核酸ポリイオンコンプレックス
HUE057713T2 (hu) 2009-04-03 2022-05-28 Univ Chicago A protein A (SPA) variánsaival kapcsolatos készítmények és módszerek
ES2683352T3 (es) 2009-04-13 2018-09-26 Inserm - Institut National De La Santé Et De La Recherche Médicale Partículas de HPV y usos de las mismas
CA2758548A1 (en) 2009-04-17 2010-10-21 Biogen Idec Ma Inc. Compositions and methods to treat acute myelogenous leukemia
EP2421563B1 (en) 2009-04-22 2017-04-12 Massachusetts Institute of Technology Innate immune suppression enables repeated delivery of long rna molecules
SI2424895T1 (en) 2009-04-27 2018-01-31 Novartis Ag Ingredients and procedures for increasing muscle growth
US8287910B2 (en) 2009-04-30 2012-10-16 Intezyne Technologies, Inc. Polymeric micelles for polynucleotide encapsulation
US8715736B2 (en) 2009-04-30 2014-05-06 Florida Agricultural And Mechanical University Nanoparticle formulations for skin delivery
KR20220150411A (ko) 2009-05-05 2022-11-10 알닐람 파마슈티칼스 인코포레이티드 지질 조성물
DE202009007116U1 (de) 2009-05-18 2010-10-14 Amoena Medizin-Orthopädie-Technik GmbH Antidekubituskissen
US8574835B2 (en) 2009-05-29 2013-11-05 Life Technologies Corporation Scaffolded nucleic acid polymer particles and methods of making and using
SI3431076T1 (sl) 2009-06-10 2022-04-29 Arbutus Biopharma Corporation Izboljšana lipidna formulacija
EP2440556A1 (en) 2009-06-10 2012-04-18 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Inhibitors of phosphatidylinositol 3-kinase
CN104651408A (zh) 2009-06-15 2015-05-27 阿尔尼拉姆医药品有限公司 靶向pcsk9基因的脂质配制的dsrna
US20110097329A1 (en) 2009-06-26 2011-04-28 Massachusetts Institute Of Technology Compositions and methods for treating cancer and modulating stress granule formation
US8569256B2 (en) 2009-07-01 2013-10-29 Protiva Biotherapeutics, Inc. Cationic lipids and methods for the delivery of therapeutic agents
US9018187B2 (en) 2009-07-01 2015-04-28 Protiva Biotherapeutics, Inc. Cationic lipids and methods for the delivery of therapeutic agents
CA2767127A1 (en) 2009-07-01 2011-01-06 Protiva Biotherapeutics, Inc. Novel lipid formulations for delivery of therapeutic agents to solid tumors
EP2451475A2 (en) 2009-07-06 2012-05-16 Novartis AG Self replicating rna molecules and uses thereof
CN102695525B (zh) 2009-07-31 2016-01-20 埃泽瑞斯公司 用于蛋白质表达的具有未修饰和修饰核苷酸的组合的rna
EP2281579A1 (en) 2009-08-05 2011-02-09 BioNTech AG Vaccine composition comprising 5'-Cap modified RNA
US9181295B2 (en) 2009-08-20 2015-11-10 Sirna Therapeutics, Inc. Cationic lipids with various head groups for oligonucleotide delivery
WO2011028938A1 (en) 2009-09-02 2011-03-10 Alnylam Pharmaceuticals, Inc. Methods for lowering serum cholestrol in a subject using inhibition of pcsk9
US20110053829A1 (en) 2009-09-03 2011-03-03 Curevac Gmbh Disulfide-linked polyethyleneglycol/peptide conjugates for the transfection of nucleic acids
US20110070227A1 (en) 2009-09-18 2011-03-24 Anna-Marie Novotney-Barry Treatment of Autoimmune and Inflammatory Diseases
WO2011043913A2 (en) 2009-10-08 2011-04-14 Merck Sharp & Dohme Corp. Novel cationic lipids with short lipid chains for oligonucleotide delivery
US8859284B2 (en) 2009-10-22 2014-10-14 The United States Of America, As Represented By The Secretary Of The Navy Delivery of nanoparticles to neurons
WO2011140627A1 (en) 2009-11-04 2011-11-17 The University Of British Columbia Nucleic acid-containing lipid particles and related methods
US8449916B1 (en) 2009-11-06 2013-05-28 Iowa State University Research Foundation, Inc. Antimicrobial compositions and methods
WO2011060250A1 (en) 2009-11-13 2011-05-19 Bend Research, Inc. Cationic dextran polymer derivatives
US9415113B2 (en) 2009-11-18 2016-08-16 University Of Washington Targeting monomers and polymers having targeting blocks
GB0920304D0 (en) 2009-11-20 2010-01-06 Medical Res Council Novel liposome nanoparticles for tumour magnetic resonance imaging
US8530429B2 (en) 2009-11-24 2013-09-10 Arch Cancer Therapeutics, Inc. Brain tumor targeting peptides and methods
PT2506857T (pt) 2009-12-01 2018-05-14 Translate Bio Inc Entrega de arnm para o acréscimo de proteínas e enzimas em doenças genéticas humanas
US20110245756A1 (en) 2009-12-03 2011-10-06 Rishi Arora Devices for material delivery, electroporation, sonoporation, and/or monitoring electrophysiological activity
WO2011069164A2 (en) 2009-12-06 2011-06-09 Biogen Idec Ma Inc. Factor viii-fc chimeric and hybrid polypeptides, and methods of use thereof
US20130189741A1 (en) 2009-12-07 2013-07-25 Cellscript, Inc. Compositions and methods for reprogramming mammalian cells
EP3296398A1 (en) 2009-12-07 2018-03-21 Arbutus Biopharma Corporation Compositions for nucleic acid delivery
SI3112467T1 (en) 2009-12-07 2018-06-29 The Trustees Of The University Of Pennsylvania RNA preparations comprising purified modified RNA for reprogramming cells
WO2011069528A1 (en) 2009-12-09 2011-06-16 Curevac Gmbh Lyophilization of nucleic acids in lactate-containing solutions
WO2011069529A1 (en) 2009-12-09 2011-06-16 Curevac Gmbh Mannose-containing solution for lyophilization, transfection and/or injection of nucleic acids
EP2509634B1 (en) 2009-12-11 2019-03-06 Pfizer Inc Stable formulations for lyophilizing therapeutic particles
JP5965844B2 (ja) 2009-12-15 2016-08-10 バインド セラピューティックス インコーポレイテッド 高いガラス転移温度または高分子量のコポリマーを有する治療用ポリマーナノ粒子組成物
WO2011084518A2 (en) 2009-12-15 2011-07-14 Bind Biosciences, Inc. Therapeutic polymeric nanoparticles comprising corticosteroids and methods of making and using same
EP2512522A4 (en) 2009-12-16 2013-09-25 Brigham & Womens Hospital PARTICULARS FOR THE DELIVERY OF SEVERAL ACTIVE SUBSTANCES
DE102009058769A1 (de) 2009-12-16 2011-06-22 MagForce Nanotechnologies AG, 10589 Temperaturabhängige Aktivierung von katalytischen Nukleinsäuren zur kontrollierten Wirkstofffreisetzung
AU2010330814B2 (en) 2009-12-18 2017-01-12 Acuitas Therapeutics Inc. Methods and compositions for delivery of nucleic acids
SG181904A1 (en) 2009-12-23 2012-07-30 Novartis Ag Lipids, lipid compositions, and methods of using them
US20110171248A1 (en) 2010-01-08 2011-07-14 Selecta Biosciences, Inc. Synthetic virus-like particles conjugated to human papillomavirus capsid peptides for use as vaccines
WO2011088309A1 (en) 2010-01-14 2011-07-21 Regulus Therapeutics Inc. Microrna compositions and methods
US9670487B2 (en) 2010-01-22 2017-06-06 Sirna Therapeutics, Inc. Cationic lipids for oligonucleotide delivery
MX2012009178A (es) 2010-02-24 2012-11-30 Arrowhead Res Corp Composiciones para liberacion dirigida de arnsi.
EP2538929A4 (en) 2010-02-25 2014-07-09 Univ Johns Hopkins PROLONGED DELIVERY OF THERAPEUTIC AGENTS TO AN OCULAR COMPARTMENT
US20130231287A1 (en) 2010-02-25 2013-09-05 Parimala Nacharaju Pegylated albumin polymers and uses thereof
WO2011112608A1 (en) 2010-03-08 2011-09-15 University Of Rochester Synthesis of nanoparticles using reducing gases
WO2011116072A1 (en) 2010-03-16 2011-09-22 Escape Therapeutics, Inc. Hybrid hydrogel scaffold compositions and methods of use
US20130149783A1 (en) 2010-03-16 2013-06-13 James William Yockman Cleavable modifications to reducible poly (amido ethylenimines)s to enhance nucleotide delivery
US20110230816A1 (en) 2010-03-18 2011-09-22 Tyco Healthcare Group Lp Gels for Transdermal Delivery
WO2011115862A1 (en) 2010-03-18 2011-09-22 Merck Sharp & Dohme Corp. Endosomolytic poly(amidoamine) disulfide polymers for the delivery of oligonucleotides
US9149432B2 (en) 2010-03-19 2015-10-06 Massachusetts Institute Of Technology Lipid vesicle compositions and methods of use
GB201005005D0 (en) 2010-03-25 2010-05-12 Angeletti P Ist Richerche Bio New vaccine
EP2553019A1 (en) 2010-03-26 2013-02-06 Mersana Therapeutics, Inc. Modified polymers for delivery of polynucleotides, method of manufacture, and methods of use thereof
US8207290B2 (en) 2010-03-26 2012-06-26 Cerulean Pharma Inc. Methods and systems for generating nanoparticles
US20110247090A1 (en) 2010-04-02 2011-10-06 Intrexon Corporation Synthetic 5'UTRs, Expression Vectors, and Methods for Increasing Transgene Expression
US20110243943A1 (en) 2010-04-02 2011-10-06 Athena Discovery, Inc. Treatment using relaxin-fusion proteins with extended in vivo half-lives
JP2013523818A (ja) 2010-04-05 2013-06-17 ザ・ユニバーシティー・オブ・シカゴ 免疫反応のエンハンサーとしてのプロテインA(SpA)抗体に関連する組成物および方法
WO2011127255A1 (en) 2010-04-08 2011-10-13 Merck Sharp & Dohme Corp. Preparation of lipid nanoparticles
EP2813220A3 (en) 2010-04-09 2015-06-17 Pacira Pharmaceuticals, Inc. Method for formulating large diameter synthetic membrane vesicles
WO2011125469A1 (ja) 2010-04-09 2011-10-13 国立大学法人東京大学 マイクロrna制御組換えワクシニアウイルス及びその使用
KR101196667B1 (ko) 2010-04-15 2012-11-02 포항공과대학교 산학협력단 피에이치 민감성 금속 나노 입자를 이용한 항암제 전달 시스템
EP2377938A1 (en) 2010-04-16 2011-10-19 Eukarys Capping-prone RNA polymerase enzymes and their applications
WO2011130624A2 (en) 2010-04-16 2011-10-20 Immune Disease Institute, Inc. Sustained polypeptide expression from synthetic, modified rnas and uses thereof
ES2713873T3 (es) 2010-04-16 2019-05-24 Nuevolution As Complejos bifuncionales y métodos para hacer y utilizar tales complejos
WO2011133868A2 (en) 2010-04-22 2011-10-27 Alnylam Pharmaceuticals, Inc. Conformationally restricted dinucleotide monomers and oligonucleotides
JP5902616B2 (ja) 2010-04-28 2016-04-13 協和発酵キリン株式会社 カチオン性脂質
CA2796965C (en) 2010-04-28 2019-04-16 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Method for increasing permeability of an epithelial barrier
US20130156845A1 (en) 2010-04-29 2013-06-20 Alnylam Pharmaceuticals, Inc. Lipid formulated single stranded rna
KR20130100906A (ko) 2010-04-30 2013-09-12 노파르티스 아게 취약 x 증후군 (fxs) 치료에 유용한 예측용 마커
WO2011143230A1 (en) 2010-05-10 2011-11-17 Alnylam Pharmaceuticals Methods and compositions for delivery of active agents
CA2799091A1 (en) 2010-05-12 2011-11-17 Protiva Biotherapeutics, Inc. Cationic lipids and methods of use thereof
WO2011141704A1 (en) 2010-05-12 2011-11-17 Protiva Biotherapeutics, Inc Novel cyclic cationic lipids and methods of use
EP2387999A1 (en) 2010-05-21 2011-11-23 CureVac GmbH Histidine-containing solution for transfection and/or injection of nucleic acids and uses thereof
WO2011149733A2 (en) 2010-05-24 2011-12-01 Merck Sharp & Dohme Corp. Novel amino alcohol cationic lipids for oligonucleotide delivery
CN102858375B (zh) 2010-05-26 2016-08-10 江苏命码生物科技有限公司 载有干扰核糖核酸的细胞微粒子、其制备方法及其应用
DK2575767T3 (en) 2010-06-04 2017-03-13 Sirna Therapeutics Inc HOWEVER UNKNOWN LOW MOLECULAR CATIONIC LIPIDS TO PROCESS OIGONUCLEOTIDES
NZ704191A (en) 2010-06-14 2016-05-27 Hoffmann La Roche Cell-penetrating peptides and uses therof
BRPI1001959A2 (pt) 2010-06-15 2012-03-06 Instituto De Pesquisas Tecnológicas Do Est. S. Paulo S/a - Ipt Nanocarreadores coloidais para ativos hidrofílicos e processo de produção
WO2011163121A1 (en) 2010-06-21 2011-12-29 Alnylam Pharmaceuticals, Inc. Multifunctional copolymers for nucleic acid delivery
AU2011268507B2 (en) 2010-06-25 2014-08-14 Novartis Ag Combinations of meningococcal factor H binding proteins
WO2011163483A2 (en) 2010-06-25 2011-12-29 Massachusetts Institute Of Technology Polymers for biomaterials and therapeutics
WO2012000104A1 (en) 2010-06-30 2012-01-05 Protiva Biotherapeutics, Inc. Non-liposomal systems for nucleic acid delivery
KR101752506B1 (ko) 2010-07-01 2017-06-30 포항공과대학교 산학협력단 세균유래 마이크로베시클을 이용한 암치료 및 암진단 방법
WO2012003474A2 (en) 2010-07-02 2012-01-05 The University Of Chicago Compositions and methods related to protein a (spa) variants
MX343410B (es) 2010-07-06 2016-11-04 Novartis Ag * Emulsiones cationicas de agua en aceite.
US9770463B2 (en) 2010-07-06 2017-09-26 Glaxosmithkline Biologicals Sa Delivery of RNA to different cell types
WO2012006369A2 (en) 2010-07-06 2012-01-12 Novartis Ag Immunisation of large mammals with low doses of rna
ES2770335T3 (es) 2010-07-06 2020-07-01 Glaxosmithkline Biologicals Sa Administración de ARN para desencadenar múltiples vías inmunológicas
PL2590626T3 (pl) 2010-07-06 2016-04-29 Glaxosmithkline Biologicals Sa Liposomy z lipidami o korzystnej wartości pka do dostarczania rna
US9192661B2 (en) 2010-07-06 2015-11-24 Novartis Ag Delivery of self-replicating RNA using biodegradable polymer particles
CA2804494A1 (en) 2010-07-06 2012-01-12 Novartis Ag Virion-like delivery particles for self-replicating rna molecules
EP3508573A1 (en) 2010-07-09 2019-07-10 Bioverativ Therapeutics Inc. Systems for factor viii processing and methods thereof
KR20230156435A (ko) 2010-07-09 2023-11-14 바이오버라티브 테라퓨틱스 인크. 인자 ix 폴리펩티드 및 이들의 사용 방법
US20130177523A1 (en) 2010-07-13 2013-07-11 University Of Utah Research Foundation Gold particles and methods of making and using the same in cancer treatment
WO2012012772A2 (en) 2010-07-22 2012-01-26 The Johns Hopkins University Drug eluting hydrogels for catheter delivery
GB201012410D0 (en) 2010-07-23 2010-09-08 Medical Res Council Intracellular immunity
SG186706A1 (en) 2010-07-30 2013-02-28 Curevac Gmbh Complexation of nucleic acids with disulfide-crosslinked cationic components for transfection and immunostimulation
US20130190626A1 (en) 2010-08-02 2013-07-25 Curtin University Of Technology Determining location of, and imaging, a subsurface boundary
WO2012018881A2 (en) 2010-08-03 2012-02-09 Alnylam Pharmaceuticals, Inc. Methods and compositions for the regulation of rna
EP2600901B1 (en) 2010-08-06 2019-03-27 ModernaTX, Inc. A pharmaceutical formulation comprising engineered nucleic acids and medical use thereof
US9121065B2 (en) 2010-08-09 2015-09-01 The Trustees Of The University Of Pennsylvania Nanoparticle-oligonucleotide hybrid structures and methods of use thereof
WO2012019630A1 (en) 2010-08-13 2012-02-16 Curevac Gmbh Nucleic acid comprising or coding for a histone stem-loop and a poly(a) sequence or a polyadenylation signal for increasing the expression of an encoded protein
US8956646B2 (en) 2010-08-14 2015-02-17 The Regents Of The University Of California Zwitterionic lipids
US8829329B2 (en) 2010-08-18 2014-09-09 International Business Machines Corporation Solar cell and battery 3D integration
US20130195799A1 (en) 2010-08-19 2013-08-01 Peg Biosciences, Inc. Synergistic biomolecule-polymer conjugates
MX2013002048A (es) 2010-08-20 2013-07-03 Cerulean Pharma Inc Conjugados, particulas, composiciones y metodos relacionados.
EP2605816B1 (en) 2010-08-20 2019-01-23 University Of Washington Circumferential aerosol device for delivering drugs to olfactory epithelium and brain
AU2011290471B2 (en) 2010-08-20 2015-08-20 Novartis Ag Soluble needle arrays for delivery of influenza vaccines
EP3406730B1 (en) 2010-08-31 2022-02-23 Sirna Therapeutics, Inc. Novel single chemical entities and methods for delivery of oligonucleotides
LT3981427T (lt) 2010-08-31 2022-08-10 Glaxosmithkline Biologicals S.A. Pegilintos liposomos, skirtos imunogeną koduojančios rnr pristatymui
ES2727583T3 (es) 2010-08-31 2019-10-17 Glaxosmithkline Biologicals Sa Lípidos adecuados para la administración liposómica de ARN que codifica proteínas
EP3556396B1 (en) 2010-08-31 2022-04-20 Theraclone Sciences, Inc. Human immunodeficiency virus (hiv)-neutralizing antibodies
HRP20221048T1 (hr) 2010-08-31 2022-11-11 Glaxosmithkline Biologicals Sa Mali liposomi za isporuku rna koja kodira imunogen
WO2012031205A2 (en) 2010-09-03 2012-03-08 The Brigham And Women's Hospital, Inc. Lipid-polymer hybrid particles
US9095540B2 (en) 2010-09-09 2015-08-04 The University Of Chicago Methods and compositions involving protective staphylococcal antigens
US20130236419A1 (en) 2010-09-09 2013-09-12 The University Of Chicago Compositions and methods related to attenuated staphylococcal strains
WO2012039979A2 (en) 2010-09-10 2012-03-29 The Johns Hopkins University Rapid diffusion of large polymeric nanoparticles in the mammalian brain
US8466122B2 (en) 2010-09-17 2013-06-18 Protiva Biotherapeutics, Inc. Trialkyl cationic lipids and methods of use thereof
CN103167866B (zh) 2010-09-20 2015-09-23 瑟纳治疗公司 用于寡核苷酸递送的新型低分子量阳离子脂质
WO2012038448A1 (en) 2010-09-21 2012-03-29 Riboxx Gmbh Method for synthesizing rna using dna template
US20120082616A1 (en) 2010-09-24 2012-04-05 Mallinckrodt Llc Aptamer Conjugates for Targeting of Therapeutic and/or Diagnostic Nanocarriers
EP2618821A4 (en) 2010-09-24 2014-08-13 Brigham & Womens Hospital NANOSTRUCTURED GELS FOR CONTROLLED RELEASE OF CAPSUED MEDIUM
WO2012050975A2 (en) 2010-09-29 2012-04-19 The University Of North Carolina At Chapel Hill Novel circular mammalian rna molecules and uses thereof
AU2011307277A1 (en) 2010-09-30 2013-03-07 Merck Sharp & Dohme Corp. Low molecular weight cationic lipids for oligonucleotide delivery
ES2737960T3 (es) 2010-10-01 2020-01-17 Modernatx Inc Nucleósidos, nucleótidos y ácidos nucleicos modificados y sus usos
US10078075B2 (en) 2011-12-09 2018-09-18 Vanderbilt University Integrated organ-on-chip systems and applications of the same
WO2012051220A1 (en) 2010-10-11 2012-04-19 Wichita State University Composite magnetic nanoparticle drug delivery system
FI122520B (fi) 2010-10-15 2012-03-15 Vesna Blazevic Noroviruksen kapsidi ja rotaviruksen VP6-proteiini käytettäväksi yhdistelmärokotteena
EP3485913A1 (en) 2010-10-21 2019-05-22 Sirna Therapeutics, Inc. Low molecular weight cationic lipids for oligonucleotide delivery
BR112013009649A2 (pt) 2010-10-29 2016-07-12 Merck Sharp & Dohme composição imunogênica, métodos para provocar uma resposta imune protetora em um paciente humano e para fornecer proteção imune em seres humanos contra doença, e, uso de uma composição
JP2013545736A (ja) 2010-10-29 2013-12-26 アルナイラム ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド Pcsk9遺伝子の阻害のための組成物および方法
EP2635254B1 (en) 2010-11-05 2019-05-15 The John Hopkins University Compositions and methods relating to reduced mucoadhesion
WO2012061259A2 (en) 2010-11-05 2012-05-10 Merck Sharp & Dohme Corp. Novel low molecular weight cyclic amine containing cationic lipids for oligonucleotide delivery
AU2011326732B2 (en) 2010-11-09 2016-07-21 The Regents Of The University Of California Skin permeating and cell entering (space) peptides and methods of use thereof
ES2718846T3 (es) 2010-11-12 2019-07-04 Univ Pennsylvania Antígenos de próstata consenso, molécula de ácido nucleico que los codifica y la vacuna y usos que los comprenden
BR122022001262B1 (pt) 2010-11-15 2022-09-27 Life Technologies Corporation Compostos de transfecção contendo amina e complexo de transfecção
AU2011329850B2 (en) 2010-11-16 2017-03-02 Selecta Biosciences, Inc. Immunostimulatory oligonucleotides
CN103415620B (zh) 2010-11-17 2016-10-12 艾杜罗生物科技公司 诱导针对EGFRvIII的免疫应答的方法和组合物
EP2640400A4 (en) 2010-11-19 2016-01-20 Sirna Therapeutics Inc POLYMERIC POLYMERS (AMIDE) FOR THE ADMINISTRATION OF OLIGONUCLEOTIDES
KR102100110B1 (ko) 2010-11-19 2020-04-14 이데라 파마슈티칼즈, 인코포레이티드 톨-유사 수용체 기반 면역 반응을 조절하기 위한 면역 조절 올리고뉴클레오타이드(iro) 화합물
WO2012075040A2 (en) 2010-11-30 2012-06-07 Shire Human Genetic Therapies, Inc. mRNA FOR USE IN TREATMENT OF HUMAN GENETIC DISEASES
WO2012072096A1 (en) 2010-12-03 2012-06-07 Biontech Ag Method for cellular rna expression
WO2012103985A2 (en) 2010-12-16 2012-08-09 Steve Pascolo Pharmaceutical composition consisting of rna having alkali metal as counter ion and formulated with dications
US8501930B2 (en) 2010-12-17 2013-08-06 Arrowhead Madison Inc. Peptide-based in vivo siRNA delivery system
WO2012082574A1 (en) 2010-12-17 2012-06-21 Merck Sharp & Dohme Corp. Membrane lytic poly(amido amine) polymers for the delivery of oligonucleotides
EP2655614B1 (en) 2010-12-22 2017-03-15 President and Fellows of Harvard College Continuous directed evolution
WO2012089225A1 (en) 2010-12-29 2012-07-05 Curevac Gmbh Combination of vaccination and inhibition of mhc class i restricted antigen presentation
BR122020024388B1 (pt) 2010-12-29 2021-09-21 F. Hoffmann-La Roche Ag Oligonucleotídeo e composição farmacêutica
CA2862765A1 (en) 2011-01-04 2012-07-12 Brown University Nanotubes as carriers of nucleic acids into cells
WO2012094574A2 (en) 2011-01-06 2012-07-12 The Johns Hopkins University Stabilized polyribonucleotide nanoparticles
US20140080766A1 (en) 2011-01-07 2014-03-20 Massachusetts Institute Of Technology Compositions and methods for macromolecular drug delivery
CA2824526C (en) 2011-01-11 2020-07-07 Alnylam Pharmaceuticals, Inc. Pegylated lipids and their use for drug delivery
CN102068701B (zh) 2011-01-18 2012-11-07 沈阳药科大学 可断裂peg脂质衍生物在制剂中的应用
US20120189700A1 (en) 2011-01-19 2012-07-26 Zoraida Aguilar Nanoparticle Based Immunological Stimulation
US20140065172A1 (en) 2011-01-26 2014-03-06 Cenix Bioscience Gmbh Delivery system and conjugates for compound delivery via naturally occurring intracellular transport routes
US10363309B2 (en) 2011-02-04 2019-07-30 Case Western Reserve University Targeted nanoparticle conjugates
WO2012109121A1 (en) 2011-02-07 2012-08-16 Purdue Research Foundation Carbohydrate nanoparticles for prolonged efficacy of antimicrobial peptide
WO2012116715A1 (en) 2011-03-02 2012-09-07 Curevac Gmbh Vaccination in newborns and infants
US20120207840A1 (en) 2011-02-10 2012-08-16 Aura Biosciences, Inc. Virion Derived Protein Nanoparticles For Delivering Diagnostic Or Therapeutic Agents For The Treatment Of Non-Melanoma Skin Cancer
KR20140006022A (ko) 2011-02-11 2014-01-15 아이알엠 엘엘씨 Pcsk9 길항제
CN103703013A (zh) 2011-02-14 2014-04-02 斯威夫特生物科学公司 多核苷酸引物和探针
CA2827118A1 (en) 2011-02-15 2012-08-23 Merrimack Pharmaceuticals, Inc. Compositions and methods for delivering nucleic acid to a cell
US20140081012A1 (en) 2011-02-15 2014-03-20 The University Of North Carolina At Chapel Hill Nanoparticle, liposomes, polymers, agents and proteins modified with reversible linkers
EP2489371A1 (en) 2011-02-18 2012-08-22 Instituto Nacional de Investigacion y Tecnologia Agraria y Alimentaria Carrier peptides for drug delivery
WO2012113413A1 (en) 2011-02-21 2012-08-30 Curevac Gmbh Vaccine composition comprising complexed immunostimulatory nucleic acids and antigens packaged with disulfide-linked polyethyleneglycol/peptide conjugates
WO2012115980A1 (en) 2011-02-22 2012-08-30 California Institute Of Technology Delivery of proteins using adeno-associated virus (aav) vectors
US8846850B2 (en) 2011-02-22 2014-09-30 Rutgers, The State University Of New Jersey Amphiphilic macromolecules for nucleic acid delivery
US8696637B2 (en) 2011-02-28 2014-04-15 Kimberly-Clark Worldwide Transdermal patch containing microneedles
RU2013144207A (ru) 2011-03-02 2015-04-10 Новартис Аг Комбинированные вакцины с пониженными дозами антигена и/или адъюванта
WO2012116714A1 (en) 2011-03-02 2012-09-07 Curevac Gmbh Vaccination in elderly patients
EP2683812A4 (en) 2011-03-07 2014-12-03 Massachusetts Inst Technology METHODS FOR TRANSFECTING CELLS WITH NUCLEIC ACIDS
US20120237565A1 (en) 2011-03-14 2012-09-20 Intezyne Technologies, Incorporated Pegylated polyplexes containing two or more different polymers for polynucleotide delivery
WO2012125680A1 (en) 2011-03-16 2012-09-20 Novartis Ag Methods of treating vasculitis using an il-17 binding molecule
WO2012125987A2 (en) 2011-03-17 2012-09-20 Massachusetts Institute Of Technology Delivery system
WO2012125812A1 (en) 2011-03-17 2012-09-20 Novartis Ag Fgfr and ligands thereof as biomarkers for breast cancer in hr positive subjects
CN102204920B (zh) 2011-03-18 2013-03-20 海南本创医药科技有限公司 阿司匹林钠普伐他汀钠药物组合物固体制剂
WO2012129483A1 (en) 2011-03-24 2012-09-27 Novartis Ag Adjuvant nanoemulsions with phospholipids
WO2012129648A1 (en) 2011-03-25 2012-10-04 University Of Guelph Enhancing protein expression of adeno-associated virus vectors
EP2691443B1 (en) 2011-03-28 2021-02-17 Massachusetts Institute of Technology Conjugated lipomers and uses thereof
US20140005070A1 (en) 2011-03-28 2014-01-02 Novartis Ag Markers associated with cyclin-dependent kinase inhibitors
AU2012236099A1 (en) 2011-03-31 2013-10-03 Moderna Therapeutics, Inc. Delivery and formulation of engineered nucleic acids
ES2820369T3 (es) 2011-03-31 2021-04-20 Ingell Tech Holding B V Composiciones biodegradables adecuadas para liberación controlada
US9795679B2 (en) 2011-03-31 2017-10-24 Ingell Technologies Holding B.V. Biodegradable compositions suitable for controlled release
US10086043B2 (en) 2011-04-03 2018-10-02 The General Hospital Corporation Efficient protein expression in vivo using modified RNA (MOD-RNA)
EP2694524B1 (en) 2011-04-04 2016-05-18 The U.S.A. As Represented By The Secretary, Department Of Health And Human Services 2'-o-aminooxymethyl nucleoside derivatives for use in the synthesis and modification of nucleosides, nucleotides and oligonucleotides
WO2012142132A1 (en) 2011-04-11 2012-10-18 Life Technologies Corporation Polymer particles and methods of making and using same
EP2696855B1 (en) 2011-04-13 2021-06-02 The Trustees Of The University Of Pennsylvania Coated mesoporous nanoparticles
WO2013158127A1 (en) 2012-04-16 2013-10-24 Molecular Transfer, Inc. Agents for improved delivery of nucleic acids to eukaryotic cells
US20140178894A1 (en) 2011-04-20 2014-06-26 Novartis Forschungsstiftung, Zweigniederlassung Culture medium suitable for the culture of undifferentiated cells
US20140287022A1 (en) 2011-04-26 2014-09-25 Molecular Express, Inc. Liposomal formulations
WO2012149536A1 (en) 2011-04-28 2012-11-01 The Henry M. Jackson Foundation For The Advancement Of Military Medicine, Inc. Neutralizing antibodies to nipah and hendra virus
CA2834365A1 (en) 2011-04-28 2012-11-01 Sandia Corporation Porous nanoparticle-supported lipid bilayers (protocells) for targeted delivery and methods of using same
WO2012149246A1 (en) 2011-04-29 2012-11-01 Novartis Ag Methods of treating squamous cell carcinoma related applications
EA027410B1 (ru) 2011-04-29 2017-07-31 Селекта Байосайенсиз, Инк. Наноносители, вызывающие иммунную толерантность, для снижения ответной реакции цитотоксических t-лимфоцитов
US20120283503A1 (en) 2011-04-29 2012-11-08 The Johns Hopkins University Nanoparticle loaded stem cells and their use in mri guided hyperthermia
DK2705143T3 (da) 2011-05-02 2021-05-10 Univ Wayne State Protein-induceret pluripotent celleteknologi og anvendelse deraf
UA116189C2 (uk) 2011-05-02 2018-02-26 Мілленніум Фармасьютікалз, Інк. КОМПОЗИЦІЯ АНТИ-α4β7 АНТИТІЛА
US9981068B2 (en) 2011-05-04 2018-05-29 The University Of Nottingham Polymers which resist bacterial attachment
US8945588B2 (en) 2011-05-06 2015-02-03 The University Of Chicago Methods and compositions involving protective staphylococcal antigens, such as EBH polypeptides
CN103547350A (zh) 2011-05-10 2014-01-29 巴斯夫欧洲公司 水包油乳液
WO2012153297A1 (en) 2011-05-11 2012-11-15 Ramot At Tel-Aviv University Ltd. Targeted polymeric conjugates and uses thereof
CA2835492A1 (en) 2011-05-12 2012-11-15 Helmut Vockner Novel pharmaceutical formulation
US10179106B2 (en) 2011-05-12 2019-01-15 Yissum Research Development Company Of The Hebrew University Of Jerusalem Ltd. Liposomes comprising polymer-conjugated lipids and related uses
DK3275892T3 (da) 2011-05-13 2020-04-06 Glaxosmithkline Biologicals Sa Præfusions-rsv-f-antigener
US8691750B2 (en) 2011-05-17 2014-04-08 Axolabs Gmbh Lipids and compositions for intracellular delivery of biologically active compounds
US8978170B2 (en) 2011-05-20 2015-03-17 Kohler Co. Toilet installation system and method
US20140227372A1 (en) 2011-05-25 2014-08-14 Novartis Ag Biomarkers for lung cancer
US20120302940A1 (en) 2011-05-26 2012-11-29 Jackson State University Popcorn Shape Gold Nanoparticle For Targeted Diagnosis, Photothermal Treatment and In-Situ Monitoring Therapy Response for Cancer and Multiple Drug Resistance Bacteria
US20140308363A1 (en) 2011-05-31 2014-10-16 Bind Therapeutics, Inc. Drug loaded polymeric nanoparticles and methods of making and using same
CN103857387B (zh) 2011-06-02 2017-03-15 加利福尼亚大学董事会 膜包封的纳米颗粒及使用方法
WO2012166241A1 (en) 2011-06-02 2012-12-06 Novartis Ag Biomarkers for hedgehog inhibitor therapy
WO2012168259A1 (en) 2011-06-06 2012-12-13 Novartis Forschungsstiftung, Zweigniederlassung Protein tyrosine phosphatase, non-receptor type 11 (ptpn11) and triple-negative breast cancer
TR201910686T4 (tr) 2011-06-08 2019-08-21 Translate Bio Inc Mrna iletimine yönelik lipit nanopartikül bileşimleri ve yöntemler.
CA2838063C (en) 2011-06-08 2023-07-11 Shire Human Genetic Therapies, Inc. Cleavable lipids
CN102813929B (zh) 2011-06-09 2014-04-09 沈阳药科大学 低浓度peg脂质衍生物及其应用
WO2012168491A1 (en) 2011-06-10 2012-12-13 Novartis Ag Pharmaceutical formulations of pcsk9 antagonists
US8636696B2 (en) 2011-06-10 2014-01-28 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Transdermal device containing microneedles
WO2012170607A2 (en) 2011-06-10 2012-12-13 Novartis Ag Use of pcsk9 antagonists
US8916696B2 (en) 2011-06-12 2014-12-23 City Of Hope Aptamer-mRNA conjugates for targeted protein or peptide expression and methods for their use
WO2012172495A1 (en) 2011-06-14 2012-12-20 Novartis Ag Compositions and methods for antibodies targeting tem8
GB2497719A (en) 2011-06-14 2013-06-26 Univ Leicester Inhibitors of lipoprotein receptor degradation
CN103717249B (zh) 2011-06-15 2017-03-22 克洛恩泰克制药股份公司 注射针和装置
JP2014519338A (ja) 2011-06-16 2014-08-14 ノバルティス アーゲー 治療薬として使用される可溶性タンパク質
KR20140047069A (ko) 2011-06-20 2014-04-21 유니버시티 오브 피츠버그 - 오브 더 커먼웰쓰 시스템 오브 하이어 에듀케이션 계산에 최적화된 광범위 반응을 나타내는 h1n1 인플루엔자를 위한 항원
US9862926B2 (en) 2011-06-27 2018-01-09 Cellscript, Llc. Inhibition of innate immune response
CA2837214C (en) 2011-06-28 2021-06-01 Inovio Pharmaceuticals, Inc. A minimally invasive dermal electroporation device
HUE040276T2 (hu) 2011-07-01 2019-02-28 Novartis Ag Eljárás metabolikus rendellenességek kezelésére
JP2014520506A (ja) 2011-07-04 2014-08-25 コモンウェルス サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ オーガニゼイション 核酸複合体
EP3424495A1 (en) 2011-07-06 2019-01-09 GlaxoSmithKline Biologicals S.A. Oil-in-water emulsions that contain nucleic acids
US11058762B2 (en) 2011-07-06 2021-07-13 Glaxosmithkline Biologicals Sa Immunogenic compositions and uses thereof
CA2840989A1 (en) 2011-07-06 2013-01-10 Novartis Ag Immunogenic combination compositions and uses thereof
WO2013006837A1 (en) 2011-07-06 2013-01-10 Novartis Ag Cationic oil-in-water emulsions
EP2729126B1 (en) 2011-07-06 2020-12-23 GlaxoSmithKline Biologicals SA Liposomes having useful n:p ratio for delivery of rna molecules
EP2729501A2 (en) 2011-07-07 2014-05-14 Life Technologies Corporation Polymer particles, nucleic acid polymer particles and methods of making and using the same
JP5970065B2 (ja) 2011-07-08 2016-08-17 バイエル・インテレクチュアル・プロパティ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツングBayer Intellectual Property GmbH ピラゾール酸をアントラニル酸エステルと反応させる工程によってテトラゾール置換アントラニル酸ジアミド誘導体を製造する方法
WO2013009717A1 (en) 2011-07-10 2013-01-17 Elisabet De Los Pinos Virion derived protein nanoparticles for delivering diagnostic or therapeutic agents for the treatment of skin-related diseases
US20130012566A1 (en) 2011-07-10 2013-01-10 Aura Biosciences, Inc. Virion Derived Protein Nanoparticles For Delivering Diagnostic Or Therapeutic Agents For The Treatment of Alopecia
WO2013009736A2 (en) 2011-07-10 2013-01-17 President And Fellows Of Harvard College Compositions and methods for self-assembly of polymers with complementary macroscopic and microscopic scale units
GB2492999A (en) 2011-07-20 2013-01-23 Univ Central Lancashire Neutron detector
WO2013012921A2 (en) 2011-07-20 2013-01-24 University Of Iowa Research Foundation Nucleic acid aptamers
BR112014001050B1 (pt) 2011-07-21 2017-12-05 Croda International Plc Polyester polyester block polymer, method for the preparation of the same, composition, controlled release and personal care products, and method for preparing a gel composition
WO2013016058A1 (en) 2011-07-22 2013-01-31 Merck Sharp & Dohme Corp. Novel bis-nitrogen containing cationic lipids for oligonucleotide delivery
US9493549B2 (en) 2011-07-25 2016-11-15 The Rockefeller University Antibodies directed toward the HIV-1 GP120 CD4 binding site with increased potency and breadth
EP2736921B1 (en) 2011-07-25 2018-06-27 GlaxoSmithKline Biologicals SA Compositions and methods for assessing functional immunogenicity of parvovirus vaccines
WO2013019658A2 (en) 2011-07-29 2013-02-07 Selecta Biosciences, Inc. Synthetic nanocarriers comprising polymers comprising multiple immunomodulatory agents
US9556281B2 (en) 2011-08-15 2017-01-31 The University Of Chicago Compositions and methods related to antibodies to staphylococcal protein A
WO2013032829A1 (en) 2011-08-26 2013-03-07 Arrowhead Research Corporation Poly(vinyl ester) polymers for in vivo nucleic acid delivery
JP2014527071A (ja) 2011-08-31 2014-10-09 マリンクロッド エルエルシー H−ホスホネートによるナノ粒子pegの改変
RU2628705C2 (ru) 2011-08-31 2017-08-21 Новартис Аг Пегилированные липосомы для доставки кодирующей иммуноген рнк
US9126966B2 (en) 2011-08-31 2015-09-08 Protiva Biotherapeutics, Inc. Cationic lipids and methods of use thereof
US20140206682A1 (en) 2011-09-01 2014-07-24 Novartis Pharmaceuticals Uk Limited Compounds and compositions as pdgfr kinase inhibitors
CA3185394A1 (en) 2011-09-02 2013-03-07 Arrowhead Pharmaceuticals, Inc. Organic compositions to treat hsf1-related diseases
EP3384938A1 (en) 2011-09-12 2018-10-10 Moderna Therapeutics, Inc. Engineered nucleic acids and methods of use thereof
EP2755986A4 (en) 2011-09-12 2015-05-20 Moderna Therapeutics Inc MODIFIED NUCLEIC ACIDS AND METHODS OF USE
CN103917245B (zh) 2011-09-14 2017-06-06 葛兰素史密丝克莱恩生物有限公司 用于制备糖‑蛋白质糖缀合物的方法
WO2013044219A1 (en) 2011-09-22 2013-03-28 Bind Biosciences Methods of treating cancers with therapeutic nanoparticles
WO2013072929A2 (en) 2011-09-23 2013-05-23 Indian Institute Of Technology Nanop article based cosmetic composition
UY34346A (es) 2011-09-26 2013-04-30 Novartis Ag Proteínas de fusión para tratar trastornos metabólicos
TW201315742A (zh) 2011-09-26 2013-04-16 Novartis Ag 治療代謝病症之雙功能蛋白質
US9701623B2 (en) 2011-09-27 2017-07-11 Alnylam Pharmaceuticals, Inc. Di-aliphatic substituted pegylated lipids
WO2013045505A1 (en) 2011-09-28 2013-04-04 Novartis Ag Biomarkers for raas combination therapy
EP3682905B1 (en) 2011-10-03 2021-12-01 ModernaTX, Inc. Modified nucleosides, nucleotides, and nucleic acids, and uses thereof
BR112014008694A2 (pt) 2011-10-11 2017-06-20 Novartis Ag moléculas de ácido nucleico policistrônico recombinante
WO2013055971A1 (en) 2011-10-11 2013-04-18 Arizona Board Of Regents For And On Behalf Of Arizona State University Polymers for delivering a substance into a cell
WO2014066811A1 (en) 2012-10-25 2014-05-01 The Johns Hopkins University Bioreducible poly (b-amino ester)s for sirna delivery
EP2766407B1 (en) 2011-10-12 2018-06-27 The Curators Of The University Of Missouri Pentablock polymers
SG11201401499XA (en) 2011-10-14 2014-09-26 Stc Unm Porous nanoparticle-supported lipid bilayers (protocells) for targeted delivery including transdermal delivery of cargo and methods thereof
CN109111523B (zh) 2011-10-14 2022-06-07 诺华股份有限公司 用于Wnt途径相关疾病的抗体和方法
US20140371717A1 (en) 2011-10-18 2014-12-18 Micell Technologies, Inc. Drug delivery medical device
US8969545B2 (en) 2011-10-18 2015-03-03 Life Technologies Corporation Alkynyl-derivatized cap analogs, preparation and uses thereof
EP3960726A1 (en) 2011-10-18 2022-03-02 Dicerna Pharmaceuticals, Inc. Amine cationic lipids and uses thereof
EP2768507B1 (en) 2011-10-20 2019-12-11 Novartis AG Biomarkers predictive of responsiveness to alpha 7 nicotinic acetylcholine receptor activator treatment
AU2012324398A1 (en) 2011-10-20 2014-05-01 Seqirus UK Limited Adjuvanted influenza B virus vaccines for pediatric priming
US20140328759A1 (en) 2011-10-25 2014-11-06 The University Of British Columbia Limit size lipid nanoparticles and related methods
US20130110043A1 (en) 2011-10-26 2013-05-02 Nanopass Technologies Ltd. Microneedle Intradermal Drug Delivery Device with Auto-Disable Functionality
CN104039382B (zh) 2011-10-27 2018-01-12 金伯利-克拉克环球有限公司 高粘度生物活性剂的经皮递送
EP4074694A1 (en) 2011-10-27 2022-10-19 Massachusetts Institute Of Technology Amino acid-, peptide- an polypeptide-lipids, isomers, compositions, an uses thereof
MX352823B (es) 2011-10-28 2017-12-04 Integritybio Inc Formulaciones de proteinas que contienen aminoacidos.
WO2013062140A1 (en) 2011-10-28 2013-05-02 Kyoto University Method for efficiently inducing differentiation of pluripotent stem cells into hepatic lineage cells
WO2013063530A2 (en) 2011-10-28 2013-05-02 Presage Biosciences, Inc. Methods for drug delivery
CA2852564A1 (en) 2011-10-31 2013-05-10 Mallinckrodt Llc Combinational liposome compositions for cancer therapy
CN108704132A (zh) 2011-10-31 2018-10-26 弗·哈夫曼-拉罗切有限公司 抗体制剂
WO2013067537A1 (en) 2011-11-04 2013-05-10 Univertiy Of Notre Dame Du Lac Nanoparticle-based drug delivery
WO2013066274A1 (en) 2011-11-04 2013-05-10 Agency For Science, Technology And Research Self-assembled composite ultrasmall peptide-polymer hydrogels
JP6133883B2 (ja) 2011-11-04 2017-05-24 日東電工株式会社 薬物送達用の脂質ナノ粒子の生成方法
EP3252075A1 (en) 2011-11-04 2017-12-06 Novartis AG Low density lipoprotein-related protein 6 (lrp6) - half life extender constructs
US9579338B2 (en) 2011-11-04 2017-02-28 Nitto Denko Corporation Method of producing lipid nanoparticles for drug delivery
US20130116408A1 (en) 2011-11-05 2013-05-09 Aura Biosciences, Inc. Virion Derived Protein Nanoparticles For Delivering Radioisotopes For The Diagnosis And Treatment Of Malignant And Systemic Disease And The Monitoring Of Therapy
US20130115247A1 (en) 2011-11-05 2013-05-09 Aura Biosciences, Inc. Virion Derived Protein Nanoparticles For Delivering Radioisotopes For The Diagnosis And Treatment Of Malignant And Systemic Disease And The Monitoring Of Therapy
US20140294732A1 (en) 2011-11-08 2014-10-02 Novartis Forschungsstiftung, Zweigniederlassung, Friedrich Miescher Institute Early diagnostic of neurodegenerative diseases
EP2776459A1 (en) 2011-11-08 2014-09-17 Novartis Forschungsstiftung, Zweigniederlassung Friedrich Miescher Institute For Biomedical Research Rod cell-specific promoter
US9849087B2 (en) 2011-11-08 2017-12-26 The Board Of Trustees Of The University Of Arkansas Methods and compositions for X-ray induced release from pH sensitive liposomes
WO2013068431A1 (en) 2011-11-08 2013-05-16 Novartis Forschungsstiftung, Zweigniederlassung, Friedrich Miescher Institute For Biomedical Research New treatment for neurodegenerative diseases
WO2013070653A1 (en) 2011-11-09 2013-05-16 Board Of Trustees Michigan State University Metallic nanoparticle synthesis with carbohydrate capping agent
KR102301463B1 (ko) 2011-11-11 2021-09-14 배리에이션 바이오테크놀로지스 아이엔씨. 사이토메갈로바이러스의 치료를 위한 조성물 및 방법
WO2013071047A1 (en) 2011-11-11 2013-05-16 Children's Medical Center Corporation Compositions and methods for in vitro transcription of rna
MX2014005548A (es) 2011-11-14 2014-08-21 Novartis Ag Complejos inmunogenicos de carbomeros polianionicos y polipeptidos env y metodos de manufactura y usos de los mismos.
CN103945850A (zh) 2011-11-15 2014-07-23 诺华股份有限公司 磷酸肌醇-3-激酶抑制剂与Janus激酶2-信号转导和转录激活因子5通路的调节剂的组合
RU2768492C2 (ru) 2011-11-18 2022-03-24 Ридженерон Фармасьютикалз, Инк. Полимерные белковые микрочастицы
CA2856252A1 (en) 2011-11-21 2013-05-30 Novartis Ag Methods of treating psoriatic arthritis (psa) using il-17 antagonists and psa response or non-response alleles
WO2013078199A2 (en) 2011-11-23 2013-05-30 Children's Medical Center Corporation Methods for enhanced in vivo delivery of synthetic, modified rnas
EP2785326A2 (en) 2011-11-29 2014-10-08 The University of North Carolina at Chapel Hill Geometrically engineered particles and methods for modulating macrophage or immune responses
US9364549B2 (en) 2011-11-30 2016-06-14 Andreas Voigt Hydrophobic drug-delivery material, method for manufacturing thereof and methods for delivery of a drug-delivery composition
CA2857501C (en) 2011-11-30 2020-06-23 3M Innovative Properties Company Microneedle device having a peptide therapeutic agent and an amino acid, methods of making and using the same
WO2013082590A1 (en) 2011-12-02 2013-06-06 Invivo Therapeutics Corporation Peg based hydrogel for peripheral nerve injury applications and compositions and method of use of synthetic hydrogel sealants
JP2015500241A (ja) 2011-12-02 2015-01-05 ペガサス ラボラトリーズ インコーポレイテッド 両親媒性脂質をベースとする徐放性組成物
WO2013082529A1 (en) 2011-12-02 2013-06-06 Yale University Enzymatic synthesis of poly(amine-co-esters) and methods of use thereof for gene delivery
DK3260140T3 (da) 2011-12-05 2021-04-19 Factor Bioscience Inc Fremgangsmåder og produkter til transficering af celler
US8497124B2 (en) 2011-12-05 2013-07-30 Factor Bioscience Inc. Methods and products for reprogramming cells to a less differentiated state
KR102055772B1 (ko) 2011-12-05 2019-12-13 나노 프리시전 메디컬, 인코포레이티드 약물 전달을 위한 티타니아 나노튜브 멤브레인을 갖는 디바이스
CA2856742A1 (en) 2011-12-07 2013-06-13 Alnylam Pharmaceuticals, Inc. Biodegradable lipids for the delivery of active agents
EP2788316B1 (en) 2011-12-07 2019-04-24 Alnylam Pharmaceuticals, Inc. Branched alkyl and cycloalkyl terminated biodegradable lipids for the delivery of active agents
GB201121070D0 (en) 2011-12-07 2012-01-18 Isis Innovation composition for delivery of biotherapeutics
US20140308304A1 (en) 2011-12-07 2014-10-16 Alnylam Pharmaceuticals, Inc. Lipids for the delivery of active agents
US9725687B2 (en) 2011-12-09 2017-08-08 President And Fellows Of Harvard College Integrated human organ-on-chip microphysiological systems
EP2787977A4 (en) 2011-12-09 2015-05-06 Univ California LIPOSOMAL ACTIVE INVERTING
US10087422B2 (en) 2011-12-09 2018-10-02 President And Fellows Of Harvard College Organ chips and uses thereof
EP2792367A4 (en) 2011-12-12 2015-09-30 Kyowa Hakko Kirin Co Ltd LIPID NANOPARTICLES FOR A DRUG DELIVERY SYSTEM CONTAINING CATIONIC LIPIDS
CA2858884A1 (en) 2011-12-12 2013-06-20 The Trustees Of The University Of Pennsylvania Proteins comprising mrsa pbp2a and fragments thereof, nucleic acids encoding the same, and compositions and their use to prevent and treat mrsa infections
JP6182458B2 (ja) 2011-12-12 2017-08-16 協和発酵キリン株式会社 カチオン性脂質の組み合わせを含有する脂質ナノ粒子
EP2604253A1 (en) 2011-12-13 2013-06-19 Otto Glatter Water-in-oil emulsions and methods for their preparation
AU2012351743B2 (en) 2011-12-13 2017-07-06 Engeneic Molecular Delivery Pty Ltd Bacterially derived, intact minicells for delivery of therapeutic agents to brain tumors
US20150000936A1 (en) 2011-12-13 2015-01-01 Schlumberger Technology Corporation Energization of an element with a thermally expandable material
WO2013130161A1 (en) 2011-12-14 2013-09-06 modeRNA Therapeutics Methods of responding to a biothreat
WO2013090186A1 (en) 2011-12-14 2013-06-20 modeRNA Therapeutics Modified nucleic acids, and acute care uses thereof
US9636414B2 (en) 2011-12-15 2017-05-02 Biontech Ag Particles comprising single stranded RNA and double stranded RNA for immunomodulation
WO2013090897A1 (en) 2011-12-15 2013-06-20 The Trustees Of The University Of Pennsylvania Using adaptive immunity to detect drug resistance
WO2013090601A2 (en) 2011-12-16 2013-06-20 Massachusetts Institute Of Technology Compact nanoparticles for biological applications
RU2014129268A (ru) 2011-12-16 2016-02-10 Аллерган, Инк. Офтальмологические составы, которые содержат привитые сополимеры поливинилкапролактам-поливинилацетат-полиэтиленгликоля
MX2014007277A (es) 2011-12-16 2014-07-28 Novartis Ag Aparato de aerosolizacion para administracion de farmaco independiente del perfil de inhalacion.
EP2791160B1 (en) 2011-12-16 2022-03-02 ModernaTX, Inc. Modified mrna compositions
US9872911B2 (en) 2011-12-16 2018-01-23 Massachusetts Institute Of Technology Alpha-aminoamidine polymers and uses thereof
US9580501B2 (en) 2011-12-16 2017-02-28 Synthon Biopharmaceuticals B.V. Anti-TNF alpha monoclonal secretory IgA antibodies and methods for treating inflammatory diseases
WO2013091001A1 (en) 2011-12-19 2013-06-27 The University Of Sydney A peptide-hydrogel composite
US9241829B2 (en) 2011-12-20 2016-01-26 Abbott Medical Optics Inc. Implantable intraocular drug delivery apparatus, system and method
EP2793941A1 (en) 2011-12-23 2014-10-29 F.Hoffmann-La Roche Ag Articles of manufacture and methods for co-administration of antibodies
WO2013101908A1 (en) 2011-12-27 2013-07-04 Massachusetts Institute Of Technology Microneedle devices and uses thereof
CA2862247A1 (en) 2011-12-29 2013-07-04 Novartis Ag Adjuvanted combinations of meningococcal factor h binding proteins
PL3144389T3 (pl) 2011-12-30 2018-10-31 Cellscript, Llc WYTWARZANIE I STOSOWANIE ZSYNTETYZOWANEGO IN VITRO ssRNA DO WPROWADZANIA DO SSACZYCH KOMÓREK W CELU INDUKCJI EFEKTU BIOLOGICZNEGO LUB BIOCHEMICZNEGO
WO2013103659A1 (en) 2012-01-04 2013-07-11 Board Of Supervisors Of Louisiana State University And Agricultural And Mechanical College Stabilizing rna by incorporating chain-terminating nucleosides at the 3'-terminus
EP3735967A1 (en) 2012-01-06 2020-11-11 NeuroBo Pharmaceuticals, Inc. Compound for use in methods of reducing risk of cardiovascular disease
WO2013106073A1 (en) 2012-01-10 2013-07-18 Sorbent Therapeutics, Inc. Compositions comprising crosslinked cation-binding polymers and uses thereof
WO2013106072A1 (en) 2012-01-10 2013-07-18 Sorbent Therapeutics, Inc. Compositions comprising crosslinked cation-binding polymers and uses thereof
WO2013106086A1 (en) 2012-01-10 2013-07-18 Sorbent Therapeutics, Inc. Compositions comprising crosslinked cation-binding polymers and uses thereof
AU2013207962B2 (en) 2012-01-12 2017-07-20 Unm Rainforest Innovations Immunogenic HPV L2-containing VLPs and related compositions and methods
WO2013105101A1 (en) 2012-01-13 2013-07-18 Department Of Biotechnology Solid lipid nanoparticles entrapping hydrophilic/ amphiphilic drug and a process for preparing the same
US9879254B2 (en) 2012-01-18 2018-01-30 The General Hosptial Corporation Targeting RNAs to microvesicles
AU2013212066B2 (en) 2012-01-26 2018-11-08 Life Technologies Corporation Methods for increasing the infectivity of viruses
AU2013212068B2 (en) 2012-01-26 2018-02-15 Life Technologies Corporation Methods for increasing the infectivity of viruses
WO2013113326A1 (en) 2012-01-31 2013-08-08 Curevac Gmbh Pharmaceutical composition comprising a polymeric carrier cargo complex and at least one protein or peptide antigen
WO2013113325A1 (en) 2012-01-31 2013-08-08 Curevac Gmbh Negatively charged nucleic acid comprising complexes for immunostimulation
EP2623121A1 (en) 2012-01-31 2013-08-07 Bayer Innovation GmbH Pharmaceutical composition comprising a polymeric carrier cargo complex and an antigen
WO2013116126A1 (en) 2012-02-01 2013-08-08 Merck Sharp & Dohme Corp. Novel low molecular weight, biodegradable cationic lipids for oligonucleotide delivery
US20150071987A1 (en) 2012-02-03 2015-03-12 Emory University Immunostimulatory compositions, particles, and uses related thereto
KR20140127299A (ko) 2012-02-03 2014-11-03 커먼웰쓰 사이언티픽 앤드 인더스트리얼 리서치 오가니제이션 가지형 폴리머
WO2013119602A1 (en) 2012-02-06 2013-08-15 President And Fellows Of Harvard College Arrdc1-mediated microvesicles (armms) and uses thereof
US10568974B2 (en) 2012-02-07 2020-02-25 Exemplar Genetics Llc Animal models of atherosclerosis
US9700639B2 (en) 2012-02-07 2017-07-11 Aura Biosciences, Inc. Virion-derived nanospheres for selective delivery of therapeutic and diagnostic agents to cancer cells
KR102081560B1 (ko) 2012-02-09 2020-02-25 라이프 테크놀로지스 코포레이션 친수성 중합체성 입자 및 그의 제조 방법
CN104105750A (zh) 2012-02-10 2014-10-15 纳幕尔杜邦公司 高-x两嵌段共聚物的制备、纯化和使用
WO2013120497A1 (en) 2012-02-15 2013-08-22 Curevac Gmbh Nucleic acid comprising or coding for a histone stem-loop and a poly(a) sequence or a polyadenylation signal for increasing the expression of an encoded therapeutic protein
BR112014020052B8 (pt) 2012-02-16 2023-04-18 Vlp Therapeutics Llc Partícula do tipo vírus, composições, método de produção de anticorpo e uso da referida partícula
CA2864879C (en) 2012-02-17 2021-07-20 The Children's Hospital Of Philadelphia Aav vector compositions and methods for gene transfer to cells, organs and tissues
ES2669561T3 (es) 2012-02-17 2018-05-28 University Of Georgia Research Foundation, Inc. Nanopartículas para el transporte mitocondrial de agentes
WO2013123523A1 (en) 2012-02-19 2013-08-22 Nvigen, Inc. Uses of porous nanostructure in delivery
WO2013124867A1 (en) 2012-02-21 2013-08-29 Amrita Vishwa Vidyapeetham University Polymer - polymer or polymer - protein core - shell nano medicine loaded with multiple drug molecules
US20140037573A1 (en) 2012-02-22 2014-02-06 Cerulean Pharma Inc. Conjugates, particles, compositions, and related methods
US20130243867A1 (en) 2012-02-23 2013-09-19 University Of South Florida (A Florida Non-Profit Corporation) Micelle compositions and methods for their use
DK2817287T3 (da) 2012-02-24 2019-01-02 Arbutus Biopharma Corp Trialkyl kationisk lipid og metoder til anvendelse deraf
WO2013130535A1 (en) 2012-02-27 2013-09-06 Newgen Biopharma Corporation Topical delivery of hormonal and non hormonal nano formulations, methods of making and using the same
CA2864177C (en) 2012-03-01 2019-11-26 Amgen Research (Munich) Gmbh Prolonged half-life albumin-binding protein fused bispecific antibodies
CN104271149B (zh) 2012-03-13 2016-03-16 夸祖鲁-纳塔尔大学 经皮递送装置
US10322089B2 (en) 2012-03-14 2019-06-18 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Nanoparticles, nanoparticle delivery methods, and systems of delivery
EA032552B1 (ru) 2012-03-16 2019-06-28 Дзе Джонс Хопкинс Юниверсити Препараты с контролируемым высвобождением для доставки ингибиторов hif-1
EA030318B1 (ru) 2012-03-16 2018-07-31 Дзе Джонс Хопкинс Юниверсити Конъюгаты нелинейного мультиблочного сополимера с лекарственным средством для доставки активных агентов
DK2825156T3 (en) 2012-03-16 2017-10-30 Merck Patent Gmbh TARGETED AMINO ACID LIPIDS
US9610346B2 (en) 2012-03-23 2017-04-04 International Aids Vaccine Initiative Recombinant viral vectors
WO2013142349A1 (en) 2012-03-23 2013-09-26 University Of Chicago Compositions and methods related to staphylococcal sbi
WO2013148186A1 (en) 2012-03-26 2013-10-03 President And Fellows Of Harvard College Lipid-coated nucleic acid nanostructures of defined shape
WO2013143555A1 (en) 2012-03-26 2013-10-03 Biontech Ag Rna formulation for immunotherapy
WO2013148541A1 (en) 2012-03-27 2013-10-03 Merck Sharp & Dohme Corp. DIETHER BASED BIODEGRADABLE CATIONIC LIPIDS FOR siRNA DELIVERY
US9890391B2 (en) 2012-03-27 2018-02-13 Curevac Ag RNA vector with an open reading frame, an albumin 3′-UTR, and a histone stem loop
ES2654205T3 (es) 2012-03-27 2018-02-12 Curevac Ag Moléculas artificiales de ácido nucleico para la expresión mejorada de proteínas o péptidos
CN108929880A (zh) 2012-03-27 2018-12-04 库瑞瓦格股份公司 包含5′toputr的人工核酸分子
US9877919B2 (en) 2012-03-29 2018-01-30 Translate Bio, Inc. Lipid-derived neutral nanoparticles
US9303079B2 (en) 2012-04-02 2016-04-05 Moderna Therapeutics, Inc. Modified polynucleotides for the production of cytoplasmic and cytoskeletal proteins
AU2013243948A1 (en) 2012-04-02 2014-10-30 Moderna Therapeutics, Inc. Modified polynucleotides for the production of proteins associated with human disease
AU2013243949A1 (en) * 2012-04-02 2014-10-30 Moderna Therapeutics, Inc. Modified polynucleotides for the production of biologics and proteins associated with human disease
EP2833926A4 (en) 2012-04-05 2015-11-25 Univ Florida NEUROPHILIC NANOPARTICLES
US9107904B2 (en) 2012-04-05 2015-08-18 Massachusetts Institute Of Technology Immunostimulatory compositions and methods of use thereof
WO2013152351A2 (en) 2012-04-06 2013-10-10 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Fusion polypeptides and methods of use thereof
CN104379127A (zh) 2012-04-08 2015-02-25 席拉蔻公司 制备用于治疗泌尿上皮失调的热可逆凝胶制剂
NZ700397A (en) 2012-04-11 2016-02-26 Intezyne Technologies Inc Block copolymers for stable micelles
WO2013155487A1 (en) 2012-04-12 2013-10-17 Yale University Vehicles for controlled delivery of different pharmaceutical agents
WO2013155513A1 (en) 2012-04-13 2013-10-17 President And Fellows Of Harvard College Devices and methods for in vitro aerosol delivery
WO2013154766A1 (en) 2012-04-13 2013-10-17 New York University Microrna control of ldl receptor pathway
MX2014001965A (es) 2012-04-18 2014-03-31 Arrowhead Res Corp Polimeros de poli(acrilato) para suministro de acido nucleico in vivo.
WO2013158579A1 (en) 2012-04-19 2013-10-24 Merck Sharp & Dohme Corp. Novel diester and triester based low molecular weight, biodegradable cationic lipids for oligonucleotide delivery
EP2841056A4 (en) 2012-04-23 2015-09-16 Massachusetts Inst Technology COATED PARTICLES LAYER BY LAYER STABLE
KR20230037703A (ko) 2012-04-25 2023-03-16 사노피 마이크로rna 화합물 및 mir-21 활성 조절 방법
EP4008355A1 (en) 2012-05-03 2022-06-08 Kala Pharmaceuticals, Inc. Pharmaceutical nanoparticles showing improved mucosal transport
AU2013256008B2 (en) 2012-05-04 2016-02-25 The Johns Hopkins University Lipid-based drug carriers for rapid penetration through mucus linings
WO2013173657A1 (en) 2012-05-16 2013-11-21 Micell Technologies, Inc. Low burst sustained release lipophilic and biologic agent compositions
US9399672B2 (en) 2012-05-17 2016-07-26 The United States Of America, As Represented By The Secretary Department Of Health And Human Services Hepatitis C virus neutralizing antibody
WO2013173693A1 (en) 2012-05-18 2013-11-21 The United States Of America, As Represented By The Secretary, Department Of Health And Human Services Nanoparticles with enhanced entry into cancer cells
US20160015824A1 (en) 2012-05-23 2016-01-21 Ohio State Innovation Foundation Lipid-Coated Albumin Nanoparticle Compositions and Methods of Making and Method of Using the Same
ES2719598T3 (es) 2012-05-25 2019-07-11 Curevac Ag Inmovilización reversible y/o liberación controlada de ácidos nucleicos contenidos en nanopartículas mediante revestimientos poliméricos (biodegradables)
JP6335886B2 (ja) 2012-06-06 2018-05-30 ロマ ヴィスタ メディカル、インコーポレイテッド 膨張可能な医療デバイス
ES2826203T3 (es) 2012-06-08 2021-05-17 Ethris Gmbh Suministro pulmonar de ARN mensajero
BR112014030714B1 (pt) 2012-06-08 2020-12-22 Nitto Denko Corporation composto de lipídeo ionizável, composição, veículo de fármaco e formulação farmacêutica
MX2014015041A (es) 2012-06-08 2015-06-17 Shire Human Genetic Therapies Administración pulmonar de arnm a células objetivo no pulmonares.
EP2863892B1 (en) 2012-06-20 2017-11-08 University Of Waterloo Mucoadhesive nanoparticle delivery system
US20150218252A1 (en) 2012-06-20 2015-08-06 President And Fellows Of Harvard College Self-assembling peptides, peptide nanostructures and uses thereof
ES2729603T3 (es) 2012-06-27 2019-11-05 Merck Sharp & Dohme Anticuerpos IL-23 antihumanos cristalinos
TW201726599A (zh) 2012-07-06 2017-08-01 協和醱酵麒麟有限公司 陽離子性脂質
US9956291B2 (en) 2012-07-10 2018-05-01 Shaker A. Mousa Nanoformulation and methods of use of thyroid receptor beta1 agonists for liver targeting
WO2014014890A1 (en) 2012-07-16 2014-01-23 Nanoderm Sciences, Inc. Targeted therapeutic nanoparticles
EP2687252A1 (en) 2012-07-17 2014-01-22 Sanofi-Aventis Deutschland GmbH Drug delivery device
EP2687251A1 (en) 2012-07-17 2014-01-22 Sanofi-Aventis Deutschland GmbH Drug delivery device
CN112587658A (zh) 2012-07-18 2021-04-02 博笛生物科技有限公司 癌症的靶向免疫治疗
WO2014015334A1 (en) 2012-07-20 2014-01-23 Brown University System and methods for nanostructure protected delivery of treatment agent and selective release thereof
WO2014018675A1 (en) 2012-07-24 2014-01-30 President And Fellows Of Harvard College Self-assembly of nucleic acid nanostructures
WO2014015422A1 (en) 2012-07-27 2014-01-30 Ontario Institute For Cancer Research Cellulose-based nanoparticles for drug delivery
GB201213624D0 (en) 2012-07-27 2012-09-12 Univ Ulster The Method and system for production of conjugated nanoparticles
WO2014025795A1 (en) 2012-08-07 2014-02-13 Northeastern University Compositions for the delivery of rna and drugs into cells
WO2014024193A1 (en) 2012-08-07 2014-02-13 Prodel Pharma Ltd. Compositions and methods for rapid transmucosal delivery of pharmaceutical ingredients
WO2014025312A1 (en) 2012-08-08 2014-02-13 Nanyang Technological University Methods of manufacturing hydrogel microparticles having living cells, and compositions for manufacturing a scaffold for tissue engineering
AU2013299537A1 (en) 2012-08-08 2015-02-19 Presage Biosciences, Inc. Extrusion methods and devices for drug delivery
US9314532B2 (en) 2012-08-10 2016-04-19 University Of North Texas Health Science Center Drug delivery vehicle
WO2014028487A1 (en) 2012-08-13 2014-02-20 Massachusetts Institute Of Technology Amine-containing lipidoids and uses thereof
WO2014027006A1 (en) 2012-08-13 2014-02-20 Edko Pazarlama Tanitim Ticaret Limited Sirketi Bioadhesive formulations for use in drug delivery
US9827321B2 (en) 2012-08-14 2017-11-28 The Trustees Of The University Of Pennsylvania Stabilizing shear-thinning hydrogels
US9775804B2 (en) 2012-08-14 2017-10-03 Aaron Froese Internal structured self assembling liposomes
EP2885414B1 (en) 2012-08-15 2020-09-23 The University of Chicago Exosome-based therapeutics against neurodegenerative disorders
WO2014039185A1 (en) 2012-09-05 2014-03-13 Creighton University Polymeric nanoparticles in a thermosensitive gel for coital-independent vaginal prophylaxis of hiv
US8703197B2 (en) 2012-09-13 2014-04-22 International Business Machines Corporation Branched polyamines for delivery of biologically active materials
ES2732377T3 (es) 2012-09-17 2019-11-22 Pfizer Procedimiento de preparación de nanopartículas terapéuticas
WO2014047649A1 (en) 2012-09-24 2014-03-27 The Regents Of The University Of California Methods for arranging and packing nucleic acids for unusual resistance to nucleases and targeted delivery for gene therapy
WO2014052634A1 (en) 2012-09-27 2014-04-03 The University Of North Carolina At Chapel Hill Lipid coated nanoparticles containing agents having low aqueous and lipid solubilities and methods thereof
WO2014053881A1 (en) 2012-10-04 2014-04-10 Centre National De La Recherche Scientifique Cell penetrating peptides for intracellular delivery of molecules
WO2014053880A1 (en) 2012-10-04 2014-04-10 Centre National De La Recherche Scientifique Cell penetrating peptides for intracellular delivery of molecules
WO2014053879A1 (en) 2012-10-04 2014-04-10 Centre National De La Recherche Scientifique Cell penetrating peptides for intracellular delivery of molecules
WO2014053882A1 (en) 2012-10-04 2014-04-10 Centre National De La Recherche Scientifique Cell penetrating peptides for intracellular delivery of molecules
WO2014054026A1 (en) 2012-10-04 2014-04-10 University Of The Witwatersrand, Johannesburg Liposomal drug delivery system
EP2716655A1 (en) 2012-10-04 2014-04-09 Institut Pasteur Neutralizing antibodies directed against Hepatitis C virus ectodomain glycoprotein E2
US20140100178A1 (en) 2012-10-04 2014-04-10 Aslam Ansari Composition and methods for site-specific drug delivery to treat malaria and other liver diseases
EP2716689A1 (en) 2012-10-05 2014-04-09 National University of Ireland, Galway Polymer comprising a plurality of branches having at least one disulfide group and/or at least one vinyl group
WO2014064534A2 (en) 2012-10-05 2014-05-01 Chrontech Pharma Ab Injection needle, device, immunogenic compositions and method of use
WO2014059022A1 (en) 2012-10-09 2014-04-17 The Brigham And Women's Hospital, Inc. Nanoparticles for targeted delivery of multiple therapeutic agents and methods of use
US20140106260A1 (en) 2012-10-11 2014-04-17 The Trustees Of The University Of Pennsylvania Core-shell nanoparticulate compositions and methods
IN2015DN04147A (ja) 2012-10-16 2015-10-16 Endocyte Inc
IL301018A (en) 2012-10-18 2023-05-01 Univ Rockefeller Broad-spectrum neutralizing antibodies against the AIDS virus
CN104918639B (zh) 2012-10-22 2018-01-26 萨拜格Rfa公司 用于将治疗剂递送到活细胞和细胞核中的系统
JP2016503394A (ja) 2012-10-26 2016-02-04 エヌライフ、セラピューティックス、ソシエダッド、リミターダNlife Therapeutics, S.L. 細胞型へのオリゴヌクレオチド分子の選択的送達のための組成物および方法
US10172956B2 (en) 2012-10-26 2019-01-08 Vanderbilt University Polymeric nanoparticles
WO2014066898A1 (en) 2012-10-26 2014-05-01 The Johns Hopkins University A layer-by-layer approach to co-deliver dna and sirna via aunps: a potential platform for modifying release kinetics
WO2014067551A1 (en) 2012-10-29 2014-05-08 Technische Universität Dortmund T7 rna polymerase variants and methods of using the same
US20140120091A1 (en) 2012-10-31 2014-05-01 University Of Washington Through Its Center For Commercialization Fusion proteins for therapy of autoimmune and cardiovascular disease
RU2711249C2 (ru) 2012-11-01 2020-01-15 Фэктор Байосайенс Инк. Способы и продукты для экспрессии белков в клетках
WO2014071072A2 (en) 2012-11-02 2014-05-08 Pungente Michael D Novel cationic carotenoid-based lipids for cellular nucleic acid uptake
EP2914723B1 (en) 2012-11-05 2018-06-13 Fondazione Centro San Raffaele Novel targets in multiple myeloma and other disorders
ES2962574T3 (es) 2012-11-06 2024-03-19 Rochal Tech Llc Administración de agentes biológicamente activos utilizando disolventes volátiles hidrófobos
US9975916B2 (en) 2012-11-06 2018-05-22 President And Fellows Of Harvard College Compositions and methods relating to complex nucleic acid nanostructures
EP2916873B1 (en) 2012-11-07 2017-07-26 Council of Scientific & Industrial Research Nanocomplex containing amphipathic peptide useful for efficient transfection of biomolecules
EP2916874B1 (en) 2012-11-07 2018-08-29 Council of Scientific and Industrial Research Nanocomplex containing cationic peptide for biomolecule delivery
SG10201608703SA (en) 2012-11-08 2016-12-29 Eleven Biotherapeutics Inc Il-6 antagonists and uses thereof
GB2512156A (en) 2012-11-08 2014-09-24 Novozymes Biopharma Dk As Albumin variants
TW201920677A (zh) 2012-11-08 2019-06-01 美商武田疫苗股份有限公司 登革熱病毒血清型4型之建構物的組成物、方法及用途
BR112015010566A2 (pt) 2012-11-08 2017-07-11 Clearside Biomedical Inc métodos e dispositivos para o tratamento de doenças oculares em indivíduos humanos
JP6353846B2 (ja) 2012-11-09 2018-07-04 バイオエヌテック アーゲーBioNTech AG 細胞のrna発現方法
US9200119B2 (en) 2012-11-09 2015-12-01 Momentive Performance Materials Inc. Silicon-containing zwitterionic linear copolymer composition
WO2014072468A1 (en) 2012-11-09 2014-05-15 Velin-Pharma A/S Compositions for pulmonary delivery
WO2014071963A1 (en) 2012-11-09 2014-05-15 Biontech Ag Method for cellular rna expression
WO2014074218A1 (en) 2012-11-12 2014-05-15 Redwood Bioscience, Inc. Compounds and methods for producing a conjugate
US9833502B2 (en) 2012-11-12 2017-12-05 Genvec, Inc. Malaria antigens and methods of use
GB201220354D0 (en) 2012-11-12 2012-12-26 Medpharm Ltd Dermal compositions
WO2014078399A1 (en) 2012-11-13 2014-05-22 Baylor College Of Medicine Multi-arm biodegradable polymers for nucleic acid delivery
WO2014078636A1 (en) 2012-11-16 2014-05-22 President And Fellows Of Harvard College Nucleic acid hydrogel self-assembly
US9310374B2 (en) 2012-11-16 2016-04-12 Redwood Bioscience, Inc. Hydrazinyl-indole compounds and methods for producing a conjugate
EP2732825B1 (en) 2012-11-19 2015-07-01 Invivogen Conjugates of a TLR7 and/or TLR8 agonist and a TLR2 agonist
WO2014076709A1 (en) 2012-11-19 2014-05-22 Technion Research And Development Foundation Ltd. Liposomes for in-vivo delivery
WO2014081849A1 (en) 2012-11-20 2014-05-30 Phasebio Pharmaceuticals, Inc. Formulations of active agents for sustained release
WO2014081299A1 (en) 2012-11-22 2014-05-30 Tagworks Pharmaceuticals B.V. Activatable liposomes
US10927139B2 (en) 2012-11-22 2021-02-23 Tagworks Pharmaceuticals B.V. Chemically cleavable group
WO2014081300A1 (en) 2012-11-22 2014-05-30 Tagworks Pharmaceuticals B.V. Channel protein activatable liposomes
EP4074834A1 (en) 2012-11-26 2022-10-19 ModernaTX, Inc. Terminally modified rna
EP2929035A1 (en) 2012-12-07 2015-10-14 Shire Human Genetic Therapies, Inc. Lipidic nanoparticles for mrna delivering
CN109045294A (zh) 2013-01-10 2018-12-21 思齐乐 流感病毒免疫原性组合物及其应用
EP2946014A2 (en) 2013-01-17 2015-11-25 Moderna Therapeutics, Inc. Signal-sensor polynucleotides for the alteration of cellular phenotypes
BR112015018989B1 (pt) 2013-02-22 2023-11-14 Curevac Ag Combinação de vacina/inibidor da via de pd-1, inibidor da via de pd-1 e vacina de rna
WO2014152940A1 (en) 2013-03-14 2014-09-25 Shire Human Genetic Therapies, Inc. Mrna therapeutic compositions and use to treat diseases and disorders
LT2970456T (lt) 2013-03-14 2021-08-10 Translate Bio, Inc. Būdai ir kompozicijos, skirti mrnr koduojamų antikūnų pristatymui
EA201591281A1 (ru) 2013-03-14 2016-02-29 Шир Хьюман Дженетик Терапис, Инк. Рибонуклеиновые кислоты с 4'-тиомодифицированными нуклеотидами и связанные с ними способы
LT2970948T (lt) 2013-03-15 2019-03-25 Glaxosmithkline Biologicals Sa Rna gryninimo būdai
CA2906732C (en) 2013-03-15 2023-08-08 The University Of British Columbia Lipid nanoparticles for transfection and related methods
ES2967701T3 (es) 2013-03-15 2024-05-03 Translate Bio Inc Mejora sinergística de la entrega de ácidos nucleicos mediante formulaciones mezcladas
US8980864B2 (en) * 2013-03-15 2015-03-17 Moderna Therapeutics, Inc. Compositions and methods of altering cholesterol levels
AR096203A1 (es) 2013-05-06 2015-12-16 Alnylam Pharmaceuticals Inc Dosificaciones y métodos para administrar moléculas de ácido nucleico formuladas en lípidos
WO2014210356A1 (en) 2013-06-26 2014-12-31 Massachusetts Institute Of Technology Multi-tailed lipids and uses thereof
WO2015011633A1 (en) 2013-07-23 2015-01-29 Protiva Biotherapeutics, Inc. Compositions and methods for delivering messenger rna
US10398769B2 (en) 2013-08-06 2019-09-03 The Trustees Of The University Of Pennsylvania Influenza nucleic acid molecules and vaccines made therefrom
CA2915730A1 (en) 2013-08-21 2015-02-26 Karl-Josef Kallen A combination rsv/influenza a vaccine
AU2014310934B2 (en) 2013-08-21 2019-09-12 CureVac SE Respiratory syncytial virus (RSV) vaccine
CA2926218A1 (en) 2013-10-03 2015-04-09 Moderna Therapeutics, Inc. Polynucleotides encoding low density lipoprotein receptor
NZ718817A (en) 2013-10-22 2020-07-31 Massachusetts Inst Technology Lipid formulations for delivery of messenger rna
ES2774552T3 (es) 2014-03-24 2020-07-21 Translate Bio Inc Terapia de ARNm para el tratamiento de enfermedades oculares
US9833416B2 (en) 2014-04-04 2017-12-05 Ohio State Innovation Foundation Oligonucleotide lipid nanoparticle compositions, methods of making and methods of using the same
ES2876409T3 (es) 2014-04-25 2021-11-12 Univ Pennsylvania Variantes del RLBD y su uso en composiciones para reducir los niveles de colesterol
US9738593B2 (en) 2014-06-25 2017-08-22 Acuitas Therapeutics Inc. Lipids and lipid nanoparticle formulations for delivery of nucleic acids
WO2016004202A1 (en) 2014-07-02 2016-01-07 Massachusetts Institute Of Technology Polyamine-fatty acid derived lipidoids and uses thereof
CN114344275A (zh) 2014-07-02 2022-04-15 川斯勒佰尔公司 信使rna的包封
CN104644555A (zh) 2014-11-18 2015-05-27 中国科学院过程工程研究所 一种避免加速血液清除现象的长循环脂质体、制备方法及应用
WO2016118724A1 (en) 2015-01-21 2016-07-28 Moderna Therapeutics, Inc. Lipid nanoparticle compositions
AU2016209295B2 (en) 2015-01-21 2021-08-12 Genevant Sciences Gmbh Methods, compositions, and systems for delivering therapeutic and diagnostic agents into cells
WO2016164762A1 (en) 2015-04-08 2016-10-13 Moderna Therapeutics, Inc. Polynucleotides encoding low density lipoprotein receptor egf-a and intracellular domain mutants and methods of using the same
JP2018526321A (ja) 2015-04-27 2018-09-13 ザ・トラステイーズ・オブ・ザ・ユニバーシテイ・オブ・ペンシルベニア 適応免疫応答を誘導するためのヌクレオシド修飾rna
US20190119357A1 (en) 2015-07-23 2019-04-25 Modernatx, Inc. Messenger ribonucleic acids for the production of intracellular binding polypeptides and methods of use thereof
WO2017031232A1 (en) 2015-08-17 2017-02-23 Modernatx, Inc. Methods for preparing particles and related compositions
PT3350157T (pt) 2015-09-17 2022-03-18 Modernatx Inc Compostos e composições para administração intracelular de agentes terapêuticos
EP3964200A1 (en) 2015-12-10 2022-03-09 ModernaTX, Inc. Compositions and methods for delivery of therapeutic agents
AU2016377681B2 (en) 2015-12-22 2021-05-13 Modernatx, Inc. Compounds and compositions for intracellular delivery of agents
US20210206818A1 (en) 2016-01-22 2021-07-08 Modernatx, Inc. Messenger ribonucleic acids for the production of intracellular binding polypeptides and methods of use thereof
WO2017180917A2 (en) 2016-04-13 2017-10-19 Modernatx, Inc. Lipid compositions and their uses for intratumoral polynucleotide delivery
WO2017192470A1 (en) 2016-05-03 2017-11-09 Merck Sharp & Dohme Corp. Combination therapy of anti-il-10 antibody and compositions comprising lipid nanoparticles and tlr9 agonist cpg oligonucleotides
PL3458474T3 (pl) 2016-05-18 2022-11-14 Modernatx, Inc. Kombinacje mrna kodujących polipeptydy immunomodulujące i ich zastosowania
RU2769316C2 (ru) 2016-05-18 2022-03-30 МОДЕРНАТиЭкс, ИНК. Полинуклеотиды, кодирующие интерлейкин-12 (il12), и их применения
KR102533456B1 (ko) 2016-05-18 2023-05-17 모더나티엑스, 인크. 릴랙신을 인코딩하는 폴리뉴클레오타이드
WO2017201347A1 (en) 2016-05-18 2017-11-23 Modernatx, Inc. Polynucleotides encoding cystic fibrosis transmembrane conductance regulator for the treatment of cystic fibrosis
WO2017201317A1 (en) 2016-05-18 2017-11-23 Modernatx, Inc. Polyribonucleotides containing reduced uracil content and uses thereof
EP3458106A4 (en) 2016-05-18 2020-03-18 Modernatx, Inc. POLYNUCLEOTIDES ENCODING LIPOPROTEIN LIPASE FOR THE TREATMENT OF HYPERLIPIDEMIA
WO2017218704A1 (en) 2016-06-14 2017-12-21 Modernatx, Inc. Stabilized formulations of lipid nanoparticles
US11969506B2 (en) 2017-03-15 2024-04-30 Modernatx, Inc. Lipid nanoparticle formulation
PL3596041T3 (pl) 2017-03-15 2023-03-06 Modernatx, Inc. Związek i kompozycje do dokomórkowego dostarczania środków terapeutycznych

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002508299A (ja) * 1997-09-19 2002-03-19 セクイター, インク. センスmRNA治療

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
J GENET SYNDR GENE THER, vol. Vol.2, 106 (22pages), JPN6018034467, 2012, ISSN: 0004049830 *
PROC NATL ACAD SCI U.S.A., vol. 108, no. 50, JPN6018034468, 2011, pages 20107 - 20112, ISSN: 0004049831 *
THE JOURNAL OF BIOLOGICAL CHEMISTRY, vol. 282, no. 25, JPN6018034469, 2007, pages 18602 - 18612, ISSN: 0004049832 *

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2020204022A1 (ja) * 2019-04-05 2020-10-08
WO2020204022A1 (ja) * 2019-04-05 2020-10-08 株式会社日本触媒 架橋型人工ヌクレオシドの製造
JP7233660B2 (ja) 2019-04-05 2023-03-07 株式会社日本触媒 架橋型人工ヌクレオシドの製造

Also Published As

Publication number Publication date
CN105980401A (zh) 2016-09-28
EA201690675A1 (ru) 2016-08-31
KR20160067219A (ko) 2016-06-13
AU2014329452B2 (en) 2019-06-20
BR112016007255A2 (pt) 2017-09-12
IL244837A0 (en) 2016-05-31
EP3052521A1 (en) 2016-08-10
US10323076B2 (en) 2019-06-18
US20160244501A1 (en) 2016-08-25
WO2015051214A1 (en) 2015-04-09
CA2926218A1 (en) 2015-04-09
SG11201602503TA (en) 2016-04-28
MX2016004249A (es) 2016-11-08
US20190248864A1 (en) 2019-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6946384B2 (ja) 脂質ナノ粒子を含む医薬組成物
JP6921797B2 (ja) ヒト疾患に関連する生物製剤およびタンパク質の産生のための修飾ポリヌクレオチド
US20190248864A1 (en) Polynucleotides encoding low density lipoprotein receptor
JP6396415B2 (ja) コレステロールレベルを変更する組成物および方法
US20190192653A1 (en) Compositions and methods for tolerizing cellular systems
JP2020108379A (ja) CRISPR関連タンパク質をコードする合成ポリヌクレオチドおよび合成sgRNAを含む組成物ならびに使用方法
AU2014329452A1 (en) Polynucleotides encoding low density lipoprotein receptor
WO2016164762A1 (en) Polynucleotides encoding low density lipoprotein receptor egf-a and intracellular domain mutants and methods of using the same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171002

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180904

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20181121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190611