JP2006020381A - モータ駆動装置,電動アクチュエータおよび電動パワーステアリング装置 - Google Patents

モータ駆動装置,電動アクチュエータおよび電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
急加減速するアクチュエータの動作領域内において、高回転,高トルク領域まで連続したトルク制御が可能なモータ駆動装置,電動アクチュエータおよび電動パワーステアリング装置を提供することにある。
【解決手段】
制御器3は、バッテリーの電圧Edに基づいて、インバータ1の出力電圧の飽和度W0を検知する電圧飽和度検知手段52と、インバータ1の駆動波形を、PWM搬送波で変調する変調波の基本波となる正弦波に奇数の高次高調波を重畳した波形とするとともに、電圧飽和度検知手段52によって検知された電圧飽和度W0に応じて、この高次高調波を重畳する割合を連続的に変化させる波形制御手段51とを備える。これにより、制御器3は、インバータ1の駆動波形を、連続的に変化させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、モータ駆動装置,電動アクチュエータおよび電動パワーステアリング装置に係り、特に、急加減速する用途に用いるに好適なモータ駆動装置,電動アクチュエータおよび電動パワーステアリング装置に関する。
近年、パワーステアリング装置としては、車両の操舵力を検知してモータ制御により運転者の操舵力(操作力)を軽減する電動パワーステアリング装置が開発されている。電動パワーステアリング装置用のモータには、ブラシレスモータが注目されている。ブラシレスモータは、ロータに永久磁石を備え、ロータの永久磁石の磁極位置である回転位置の検出信号に基づいて、インバータ回路を駆動することによりステータに回転磁界を発生させて高効率な出力を得ることができるとともに、ブラシがないことから長寿命であるという利点を備えている。
ブラシレスモ−タのモータ制御方式としては、駆動装置の構成が比較的容易な120度駆動方式と、より滑らかな出力トルクが得られる180度駆動方式とが知られているが、モータの出力トルク(以後、「モータトルク」と称する)の脈動が問題となる電動パワーステアリング装置などの用途には、180度駆動方式が一般的となっている。
また、ブラシレスモータの低振動及び低騒音を実現するため、正弦波駆動が一般的に用いられているが、モータの印加電圧の最大値は電源電圧Edの√3/2(約86.6%)となる。しかしながら、電動パワーステアリング装置などでは急なハンドル操作にも追従するために電動アクチュエータのアシスト力(モータ回転速度とモータトルク)が要求され、インバータ回路からブラシレスモータにより大きな印加電圧を出力する必要が生じることがある。
そのため、例えば、特開2002−345283号公報に記載ように、通常は正弦波駆動にてモータ制御し、高回転,高トルク領域の動作が必要となった場合(トルク優先モード)では、台形波や矩形波の駆動に切り替えることが知られている。
ここで、正弦波から矩形波駆動に切替処理を行うと、切替時の波形成分の違いによる印加電圧の変動幅が大きく、モータの出力トルクに変動となって現れる。そこで、例えば、特開平11−285288号公報に記載のように、PWM変調波に対して変調波の振幅を大きくすることで電圧を飽和させながら、正弦波から台形波の中間波形を経て1パルスの矩形波駆動に切り替えると共に位相を制御することにより、切り替え時のトルク変動を小さく抑える制御方式が知られている。
特開2002−345283号公報 特開平11−285288号公報
しかしながら、モータの運転状態を判断して駆動波形を正弦波から矩形波への切り替えを必要とするため、(1)切り替え時にはトルク変動が生じる、(2)切り替え時間または切り替え領域の幅を要する(特に、モータへの印加電圧の位相は瞬時には変えられない)、(3)切り替え時の制御が不連続となり制御の安定性が低下するなど、高トルク領域まで急加減速するアクチュエータでは切り替え処理部のハンチングが生じ易いなどの問題があり、滑らかなトルク制御が得られないという問題があった。
また、高回転,高トルク領域まで滑らかなトルク制御をするためには複数の電流センサが不可欠であり、これら複数の電流センサの検出値に異常を生じた場合には、トルク制御が困難となり、モータ駆動を停止(フェール)しなければならず、モータ駆動を継続できないという問題があった。
本発明の目的は、急加減速するアクチュエータの動作領域内において、高回転,高トルク領域まで連続したトルク制御が可能なモータ駆動装置,電動アクチュエータおよび電動パワーステアリング装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、電流センサの検出値に異常が生じた場合にもフェールすることなく高回転、高トルク領域まで継続してトルク制御を可能なモータ駆動装置,電動アクチュエータおよび電動パワーステアリング装置を提供することにある。
(1)上記第1の目的を解決するために、本発明は、3相交流駆動されるモータと、バッテリーの電圧に基づいてこのモータを駆動するインバータと、このインバータに流れる直流電流を検出する第1の電流検出器と、前記モータに流れるモータ電流を検出する複数個の第2の電流検出器と、前記第1及び/又は第2の電流検出器が検出した電流値に基づいて前記インバータを駆動制御して、前記モータのトルクを制御しながらモータを駆動する制御器とを有するモータ駆動装置において、前記制御器は、前記インバータの駆動波形を、PWM搬送波で変調する変調波の基本波となる正弦波に奇数の高次高調波を重畳した波形とするとともに、この高次高調波を重畳する割合を前記バッテリーの電圧に基づいて連続的に変化させるようにしたものである。
かかる構成により、急加減速するアクチュエータの動作領域内において、高回転,高トルク領域まで連続したトルク制御が可能となる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記制御器は、前記バッテリーの電圧に基づいて、前記インバータの出力電圧の飽和度を検知する電圧飽和度検知ユニットと、前記インバータの駆動波形を、PWM搬送波で変調する変調波の基本波となる正弦波に奇数の高次高調波を重畳した波形とするとともに、前記電圧飽和度検知ユニットによって検知された電圧飽和度に応じて、この高次高調波を重畳する割合を連続的に変化させる波形制御ユニットとを備えるようにしたものである。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記制御器は、トルク指令値に基づいて求められた電流指令値と前記第1及び/又は第2の電流検出器によって検出された電流値とによって求められた電流指令値に対して、基本波となる正弦波と奇数の高次高調波とを重畳する割合を前記バッテリーの電圧をパラメータとして電圧指令値を求め、前記インバータの駆動波形を、PWM搬送波で変調する変調波の基本波となる正弦波に奇数の高次高調波を重畳した波形とする波形制御ユニットを備えるようにしたものである。
(4)上記(1)において、好ましくは、前記モータのロータの回転位置を検出する回転位置検出器とを備え、前記制御器は、トルク電流指令(q軸電流指令)と励磁電流指令(d軸電流指令)とによるベクトル制御によりモータ電流を制御するとともに、さらに、前記回転位置検出器によって検出されたロータの回転位置に基づいて、前記モータ電流を制御するようにしたものである。
(5)上記(1)において、好ましくは、前記制御器は、前記第1の電流検出器によって検出された直流電流値と、前記第2の電流検出器によって検出されたモータ電流値とを比較して、前記電流検出器の検出誤差レベルを検知し、3相のモータ電流値の内、ある1相のモータ電流値の検出誤差範囲が所定の電気角よりも小さいときは、他の2相のモータ電流を用いて、誤差のある相のモータ電流値を求める電流補正ユニットを備えるようにしたものである。
(6)上記(5)において、好ましくは、前記電流補正ユニットは、さらに、3相のモータ電流値の内、少なくとも1相のモータ電流値の検出誤差範囲が所定の電気角よりも大きいときは、他の相のモータ電流及び前記直流電流値を用いて、誤差のある相のモータ電流値を推定するようにしたものである。
(7)上記(5)において、好ましくは、前記波形制御ユニットは、同時に全てのモータ電流値において検出困難な範囲であると検知された検出誤差レベルの場合には、駆動波形を120度の矩形波としたものである。
(8)上記(5)において、好ましくは、前記電流補正ユニットは、前記直流電流値の分解能が、前記モータ電流値の分解能と同等以上の分解能である直流電流値を入力とし、前記直流電流値を検出した値のPWM周期内のピーク値を直流電流瞬時値として保持し、モータの電気角で60度周期の間隔で、前記直流電流瞬時値と前記モータ電流値とを比較して検出誤差レベルの検知を行うようにしたものである。
(9)上記第2の目的を解決するために、本発明は、3相交流駆動されるモータと、バッテリーの電圧に基づいてこのモータを駆動するインバータと、このインバータに流れる直流電流を検出する第1の電流検出器と、前記モータに流れるモータ電流を検出する複数個の第2の電流検出器と、前記第1及び/又は第2の電流検出器が検出した電流値に基づいて前記インバータを駆動制御して、前記モータのトルクを制御しながらモータを駆動する制御器とを有するモータ駆動装置において、前記制御器は、前記第1の電流検出器によって検出された直流電流値と、前記第2の電流検出器によって検出されたモータ電流値とを比較して、前記電流検出器の検出誤差レベルを検知し、3相のモータ電流値の内、ある1相のモータ電流値の検出誤差範囲が所定の電気角よりも小さいときは、他の2相のモータ電流を用いて、誤差のある相のモータ電流値を求める電流補正ユニットを備えるようにしたものである。
かかる構成により、電流センサの検出値に異常が生じた場合にもフェールすることなく高回転、高トルク領域まで継続してトルク制御可能となる。
(10)上記第1の目的を解決するために、本発明は、3相交流駆動されるモータと、バッテリーの電圧に基づいてこのモータを駆動するインバータと、このインバータに流れる直流電流を検出する第1の電流検出器と、前記モータに流れるモータ電流を検出する複数個の第2の電流検出器と、前記第1及び/又は第2の電流検出器が検出した電流値に基づいて前記インバータを駆動制御して、前記モータのトルクを制御しながらモータを駆動する制御器と、前記モータの駆動トルクを被駆動部材に伝達するトルク伝達器とを有する電動アクチュエータにおいて、前記制御器は、前記インバータの駆動波形を、PWM搬送波で変調する変調波の基本波となる正弦波に奇数の高次高調波を重畳した波形とするとともに、この高次高調波を重畳する割合を前記バッテリーの電圧に基づいて連続的に変化させるようにしたものである。
かかる構成により、急加減速するアクチュエータの動作領域内において、高回転,高トルク領域まで連続したトルク制御が可能となる。
(11)上記第1の目的を解決するために、本発明は、3相交流駆動されるモータと、バッテリーの電圧に基づいてこのモータを駆動するインバータと、このインバータに流れる直流電流を検出する第1の電流検出器と、前記モータに流れるモータ電流を検出する複数個の第2の電流検出器と、前記第1及び/又は第2の電流検出器が検出した電流値に基づいて前記インバータを駆動制御して、前記モータのトルクを制御しながらモータを駆動する制御器と、前記モータの駆動トルクを車両のステアリングに伝達するトルク伝達器とを有する電動パワーステアリング装置において、前記制御器は、前記インバータの駆動波形を、PWM搬送波で変調する変調波の基本波となる正弦波に奇数の高次高調波を重畳した波形とするとともに、この高次高調波を重畳する割合を前記バッテリーの電圧に基づいて連続的に変化させるようにしたものである。
かかる構成により、急加減速するアクチュエータの動作領域内において、高回転,高トルク領域まで連続したトルク制御が可能となる。
本発明によれば、急加減速するアクチュエータの動作領域内において、高回転,高トルク領域まで連続したトルク制御が可能となる。
また、本発明によれば、電流センサの検出値に異常が生じた場合にもフェールすることなく高回転、高トルク領域まで継続してトルク制御を可能とできる。
以下、図1〜図7を用いて、本発明の一実施形態によるモータ駆動装置の構成及びについて説明する。なお、以下の例では、本実施形態によるモータ駆動装置を用いて電動アクチュエータとした電動パワーステアリング装置の例について説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、たとえば、交流駆動されるモータとして、永久磁石同期モータ(ブラシレスDCモータ)だけではなく、インダクションモータなど交流駆動できるモータであればよいものである。また、モータ駆動装置を用いた電動アクチュエータとした電動ブレーキ装置にも適用できるものである。
最初に、図1を用いて、本実施形態によるモータ駆動装置を用いて電動アクチュエータとした電動パワーステアリング装置の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるモータ駆動装置を用いて電動アクチュエータとした電動パワーステアリング装置の構成を示すブロック図である。
モータ駆動装置は、主として、インバータ回路1と、制御器3とから構成される。電動アクチュエータは、主として、トルク伝達機構202と、モータ100と、上述のモータ駆動装置とから構成される。電動パワーステアリング装置は、主として、上述の電動アクチュエータと、ハンドル200と、操舵検出器201と、操作量指令器203とから構成される。
パワーステアリング装置では、運転者が操舵するハンドル200(ステアリング)の操作力は、電動アクチュエータの駆動力によりトルクアシストされる。電動アクチュエータに対するトルク指令τoは、操作量指令器203によって作成されるステアリングの操舵アシストトルク指令である。パワーステアリング装置は、電動アクチュエータの出力を用いて運転者の操舵力を軽減するようにしている。
モータ駆動装置の制御器3は、入力指令としてトルク指令τoが入力され、駆動モータ100のトルク定数とトルク指令τoとから電流指令値Ioを作成し、電流指令値Ioとモータ電流値Is(Ius,Ivs,Iws)とが一致するように、インバータ回路1に印加する電圧波形を制御する。
以下、各部についての詳細を説明する。
インバータ回路1は、バッテリー電圧Edをスイッチングして、ブラシレスDCモータ100の3相の電機子巻線(U,V,W)に三相のモータ印加電圧Vs(Vsu、Vsv、Vsw)として印加し、永久磁石のロータを回転駆動する。なお、モータ印加電圧Vsはインバータ回路1の出力電圧と同意である。
回転位置検出器4は、モータ100のロータRの回転位置(磁極位置)を検出する。回転位置検出器4としては、レゾルバ,エンコーダ,ホールIC,ホール素子,磁気抵抗素子などを用いることができる。回転位置検出回路6は、回転位置検出器4の検出信号をロータ磁極位置θ(サンプリングされた角度位置Ps)として出力する。機械角度(機械角)は、ロータ1回転を360度として扱うが、電気角度(電気角)はロータ磁極(極対)が360度となり、機械角360度/極対数が電気角の360度に相当する。ブラシレスDCモータ100として、10極12スロットのモータを用いた場合、機械角36度が電気角360度に相当する。
モータ(ブラシレスDCモータ)2のロータRに直結された出力軸から出力されるモータ出力τmは、ウォーム,ホイールや遊星ギヤなどの減速機構あるいは油圧機構を用いたトルク伝達機構202を介して、ステアリング装置のラック210にトルクを伝達して運転者のハンドル200の操舵力(操作力)を電動力にて軽減(アシスト)し、車輪220,221を操作する。このアシスト量は、ステアリングシャフトに組み込まれた操舵状態を検出する操舵検出器201により、操舵角や操舵トルクとして操作量を検出される。操作量指令器203は、車両速度や路面状態などの状態量を加味して、トルク指令τoとして出力する。
インバータ回路1を構成する6個のスイッチング素子SWUH,SWUL,SWVH,SWVL,SWWH,SWWLは、電界効果トランジスタ(FET)などにより構成される。スイッチング素子SWUH,…,SWWLのゲート端子には、ドライバ回路7からドライブ信号が供給され、それぞれのスイッチング素子SWUH,…,SWWLがオンオフ駆動される。なお、ドライブ信号には、上下アームのスイッチング素子を同時にオン駆動しないように、デッドタイムが含まれている。FETは、ハイサイドH(バッテリーBの正極側)とロウサイドL(バッテリーBの負極側)に接続され、1対のアームの中点は、モータ100の電機子巻線U,V,Wに接続される。
各電機子巻線U,V,Wを流れるモータ電流は、ロウサイドのFETとバッテリーBの負極との間に接続されたシャント抵抗(Nシャント)12,13,14の端子電圧として検出される。また、インバータ回路1に流入する直流電流は、ロウサイドのFETとバッテリーBの正極との間に接続されたシャント抵抗(Pシャント)11の端子電圧として検出される。各シャント抵抗11,12,13,14によって検出された電圧は、電流検出回路5の内部の差動増幅器などの電子回路によりノイズ成分の除去と信号増幅がされ、モータ電流検出値IUs,IVs,IWsおよび直流電流検出値IPsとして出力される。ここで、電流検出器にシャント抵抗を用いているが、非接触のカレントトランス(CT),ホールCTなどの電流を検出するための他の素子を用いてもよいものである。
制御器3は、操作量指令器203からのトルク指令τoを入力指令として受け、モータ電流検出値IUs,IVs,IWsと直流電流値IPsおよび角度位置Psとを用いて、トルク指令τoに一致するようにPWM変調したドライブ信号PWM(制御信号)をドライバ回路7に出力してインバータ回路1をドライブし、ブラシレスDCモータ100を駆動制御する。
制御器3は、電流指令器31と、電流制御器32と、PWM変調器34と、波形制御手段51と、電圧飽和度検知手段52と、電流補正手段53とを備えている。電流指令作成器31は、入力したトルク指令τoに対して、モータのトルク定数などを用いてベクトル制御をすべく、電流指令値Io(トルク電流指令(q軸電流指令)と励磁電流指令(d軸電流指令))に変換する。
電流補正手段53は、電流検出回路5によって検出されたモータ電流検出値IUs,IVs,IWsと直流電流検出値IPsと、回転位置検出回路6によって検出された角度位置Psとから、各モータ電流検出値IUs,IVs,IWsと直流電流検出値IPsとを比較して、複数個の電流検出器の検出誤差レベルとして検知し、検出誤差レベルに応じたモータ電流検出値IUs,IVs,IWsに補正を行い、補正後のモータ電流値Ip(IU,IV,IW)を出力する。なお、電流補正手段53の詳細については、後述する。
電流制御器32は、電流指令器31が出力する電流指令値Ioと、電流補正手段53によって補された電流値Ip(トルク電流値Iq(q軸電流値)と励磁電流値Id(d軸電流値)からなる)とがそれぞれ一致するように、出力電圧指令値Vo(トルク電圧値Vq(q軸電圧値)と励磁電圧値Vd(d軸電圧値))を出力する。
一方、電圧飽和度検知手段52は、電圧ピーク値Vmaxを出力電圧指令値Voの大きさ|Vo|で除した値、あるいはPWM変調率信号Pmの最大値とから、モータ印加電圧の電圧飽和度Woを求めて出力する。ここで、電圧ピーク値Vmaxはバッテリー電圧Edから決定されるモータ印加電圧のピーク値である。すなわち、電圧飽和度Woはインバータ回路1の出力電圧(モータ印加電圧波形)がバッテリー電圧Edの制限を受けながらも、コントロール可能なモータ印加電圧波形のパターンを識別するための検知レベルである。
波形制御手段51は、出力電圧指令値Voを二相変換あるいは三相変換した後、Vmax×(1−電圧飽和度Wo)のレベルで波形クランプすることにより正弦波から矩形波まで波形変形し、さらに、波形クランプした値に、1/(1−電圧飽和度Wo)を掛けて波高値を修正してPWM変調波Wvを出力する。但し、電圧飽和度Wo<1である。これにより、電圧飽和度Woに連動して連続した波形制御が可能であるとともに、印加電圧のピーク値は飽和電圧に達することなくPWM変調されて、印加電圧波形が制御可能となる。波形制御手段51の詳細動作については、図2を用いて後述する。
PWM変調器34は、波形制御手段51が出力するPWM変調波Wvと搬送波とを比較してPWMパルスを作成するとともに、三相分のPWMパルス幅のうち常に最大のパルス幅をPWM変調率信号Pm(<1)として出力する。
ここで、図2を用いて、本実施形態によるモータ駆動装置に用いる波形制御手段51の動作について説明する。
図2は、本発明の一実施形態によるモータ駆動装置に用いる波形制御手段51の動作を示す波形図である。
図2(A)は、PWMパルスの搬送波Carryと変調波(正弦波)Aである。図1の波形制御手段51から出力されるPWM変調波Wvが正弦波である場合には、PWM変調器34は、図2(B)に示すように正弦波変調されたPWMパルス信号PWMを、ドライバ回路7を介してインバータ1に出力する。
図2(C)において、実線A1は、波形制御手段51から出力される正弦波状のPWM変調波Wvを示している。その波高値をVmaxとする。ここで、バッテリーBの電圧が標準の12V(14Vバッテリーの場合)よりも低くなると、電圧飽和度W0が1よりも小さくなる。そのとき、波形制御手段51は、実線A1で示す正弦波に対して、一点鎖線B1で示すように、(Vmax×(1−W0))のクランプ値で正弦波を電圧クランプする。さらに、波形制御手段51は、クランプされた値に対して、(×(1/(1−W0))を掛けることにより、波高値がVmaxとなるように正規化して、破線B1で示すPWM変調波Wvを生成して、PWM変調器34に出力する。
PWM変調器34は、破線B1で示されるPWM変調波Wvによって、図2(D)に示されるPWM搬送波で変調して、図2(E)に示すようなPWMパルス信号を生成して、ドライバ回路7を介してインバータ1に出力する。図2(E)に示すPWMパルス信号は、正弦波に対して、3次,5次,7次等の奇数の高次高調波が重畳された信号となる。
以上のようにして、波形制御手段51は、電圧飽和度W0に応じて、PWM変調波を電圧クランプすることにより、PWM変調器34から出力されるPWMパルスは、正弦波から正弦波に奇数の高次高調波を重畳した信号に変形できるとともに、このとき、電圧飽和度に応じてクランプ値は連続的に変化されることから、正弦波から正弦波に奇数の高次高調波を重畳した波形に連続的に波形を変えることができる。したがって、急加減速するアクチュエータにおいて、駆動波形の切替をすることなくPWM変調により連続した波形制御ができ、高回転,高トルク領域まで安定したトルク制御ができる。
なお、制御器3は、アナログ回路でも、マイコンなどを用いたディジタル回路でも問題ないが、プログラミング可能なマイコンを用いた回路の方が複雑な処理を容易に行うことができる。
次に、図3を用いて、本実施形態による電動アクチュエータの動作範囲について説明する。
図3は、本発明の一実施形態による電動アクチュエータの動作範囲の説明図である。図3(A)は代表的なPWM変調波を示しており、図3(B)はモータ印加電圧波形とモータ特性の関係を示している。
図3(A)は、代表的なPWM変調波のみを示しており、本実施形態のPWM変調波Wvでは連続的に波形変化するため図示していない中間的な波形も含まれる。モータの印加電圧波形は、PWM変調波Wvに従い定まるものであり、PWM変調波Wvを制御すればモータの印加電圧波形も制御されることとなる。
代表的なPWM変調波Wvは正弦波A(実線)、正弦波に第三高調波が重畳された正弦波+第三高調波C(一点鎖線)、台形波D(二点鎖線)、矩形波E(波線)、さらには120度の区間のみ矩形波である120度矩形波B(点線)があげられる。なお、本実施形態によるPWM変調波Wvは、正弦波と、正弦波に奇数の高次高調波を重畳した波形である。正弦波に奇数の高次高調波を重畳した波形は、正弦波+第三高調波Cに類似した特性を有する。また、正弦波に奇数の高次高調波を重畳した波形は、波形クランプ値が小さくなると、台形波Dに近いものとなる。
各PWM変調波の波高値を1として一定(バッテリー電圧が一定のときと等価)にし、基本波成分の大きさを比較すると、正弦波A=1.00、120度矩形波B=1.10、正弦波+第三高調波C=1.15、台形波D=1.21、矩形波E=1.27、正弦波に高調波を重畳した波形である方が波形に含まれる基本波成分の大きさは大きく、大きな出力トルクを得られることになる。
一方、実効値は、正弦波A=0.707、120度矩形波B=0.816、正弦波+第三高調波C=0.834、台形波D=0.882、矩形波E=1であり、モータ出力は得られるものの、高調波成分の含有量が増加し、トルク脈動の要因となる。ただし、第三高調波を初めとする特定の奇数高調波成分においては三相交流のモータ線間電圧として見た場合に打ち消し合うため、モータ電流として流れない。すなわち、正弦波+第三高調波Cは基本波成分のみ大きくなりトルクリプルの要因となる高調波成分の電流は流れず、理想的と言える。
次に、図3(B)にて、電動パワーステアリング装置の動作領域をカバーするために必要なモータ特性について説明する。電動パワーステアリング装置の動作領域は図中の斜線領域である。各PWM変調波(A,B,C,D,E)におけるモータ特性は(Ac,Bc,Cc,Dc,Ec)で、モータ特性Fcは矩形波Eにおいて位相制御(弱め界磁制御)を加えたときのモータ特性を示したものである。他のPWM変調波においても位相制御をすることは可能であり、モータ特性Fcを平行移動したのと同様な曲線特性を得ることができ、必要に応じて位相制御すればよいものである。動作点a,b,c,d,eは各PWM変調波(A,B,C,D,E)におけるモータ特性(Ac,Bc,Cc,Dc,Ec)と動作曲線sとの交点を示している。
電動パワーステアリング装置としてハンドルに生じる振動は可能な限り小さいことが要求されており、ハンドルに伝搬する振動は主にモータのトルク脈動(変動)に起因する振動成分である。このため、図3に示すPWM変調波とモータ特性の選択にはモータのトルク脈動を考慮する必要があり、トルク脈動に着目すればPWM変調波の優先順位は正弦波A、正弦波+第三高調波C、台形波D、矩形波E、120度矩形波Bの順である。
一方、モータ特性に着目すればPWM変調波の優先順位は矩形波E、台形波D、正弦波+第三高調波C、120度矩形波B、正弦波Aの順となる。
すなわち、電動パワーステアリング装置の電動アクチュエータならびにそのモータ駆動装置としては、要求されるモータ負荷状態もしくはモータ制御状態に応じて、各PWM変調波(A,B,C,D,E)を適宜選択することが望ましいが、PWM変調波を切り替えて実施する方式では(1)切替点にて制御が不連続となりトルク変動を発生しやすい、(2)切替動作時にハンチング防止などの切替判定時間を要する、という問題が生じる。したがって、PWM変調波の種類を正弦波と矩形波の2種を切替える方式では、急加減速する電動パワーステアリング装置の電動アクチュエータには適用が難しいものである。
一方、本実施形態では、正弦波に対して、奇数の高調波を重畳するものとして、この重畳する度合いを電圧飽和度に応じて変えるようにしているので、連続してPWM変調波を制御することが可能であり、より滑らかな連続したトルク制御が可能となる。
なお、PWM変調波の120度矩形波Bは、電流検出器に異常を来した特別な場合にのみの適用が理想的であり、後述する。
次に、制御器3の動作の一例として、車庫入れなどで車両が停止した状態でハンドル200を操作し(据え切り操作)、モータ出力として動作領域内におけるトルクτ1を要した場合を想定する。車両が停止している状態で、ハンドル200の操作開始から回転速度とトルクは急速に立ち上がり、タイヤ220,221に加わる剪断応力は路面の摩擦係数とハンドル操作スピ−ドの関係で決まり、大きなアシスト力を必要とする。ステアリング切り角を大きくとるために速いスピードでハンドル200の操作はなおも継続されるため、図3(B)に示すように、トルクτ1に漸近する動作曲線sとなる。ここで、最大回転速度はハンドル200の操作スピードに依存するが、動作説明のため動作点a,c,d,eの順に推移したものとする。また、便宜的に動作点a,b,c,d,eのトルク値をトルクτ1とするが、操作量(速度など)の関係から同じトルク値であるとは限らないものである。
電動パワーステアリング装置で最も多い動作領域はモータ特性Acで達成可能な領域で、動作曲線sとの交点は動作点aである。一方、据え切りなどで非常に速いハンドル操作の場合を想定すると、可能な限り大きなモータ出力が期待され、モータ特性Ecと動作曲線sとの交点である動作点eまで駆動されることが望まれる。ところが、モータ特性Ecはモータ出力が大きいもののトルク脈動も大きく、モータ出力の大きさとトルク脈動の大きさを考慮して、その中間の大きさモータ特性Ccと動作曲線sとの交点c、およびモータ特性Dcと動作曲線sとの交点dとを推移することになる。ここで、PWM変調波A,C,D,Eはその代表的な波形形状を示したもので、モータ特性Ac,Cc,Dc,Ecも代表的な特性である。
本実施形態の制御器3では、これら代表的な波形で示される中間的な波形も連続して出力するため、モータ特性もこれに応じたものとなる。すなわち、必要なモータ出力に応じたモータ特性と、最も小さいトルク脈動の関係のトレードオフを連続して推移し、モータの急加減速においても最適なトレードオフ点を連続して滑らかに推移する動作曲線sを実現できる。
なお、モータ特性Ecではトルク脈動が最も大きくなるが、モータが高速回転しているためトルク脈動も高周波数となり運転者が振動を感知しても操作異常と認識することがない振動レベルである。中間のモータ特性においても同様である。また、正弦波Aではなく初めから正弦波+第三高調波Cを用いて、適用するPWM変調波の種類を少なくして制御を簡素化することも可能である。
一方、正弦波Aを使用する利点は、小さな出力トルクを得ようとした場合などに平均印加電圧が比較的小さいため、他のPWM変調波(正弦波+第三高調波Cなど)に対して電流を検出する下アームのPWMパルス幅が広くなり、(1)PWMパルス幅に同期したモータ電流の検出精度を向上できる、(2)電圧高調波成分が少なくなり放射ノイズを抑えられる、などの利点が期待できる。
すなわち、正弦波Aと、正弦波+奇数の高次高調波とを上手に使い分けることが必要で、電圧飽和度が所定のレベル(印加電圧のピーク値が飽和電圧に達することのないレベル)の範囲内において第三高調波を重畳するようにし、第三高調波の大きさは電圧飽和度の大きさにあわせて制御する(注入する)ようにしたのである。連続してPWM変調波を制御することにより滑らかな連続したトルク制御が可能となる
モータ特性Fcが必要となるのは、タイヤ220,221と路面との摩擦係数が小さくなる凍結路などで、アシスト力は比較的小さいものの速いハンドル操作をした場合(トルクは小さいが、回転速度が高くなる場合)に必要となる領域であるが、モータ特性Ecに位相制御(弱め界磁制御)を加えることで達成される。この時、印加電圧波形の制御自由度は電圧と位相の2自由度でも良いが、モータ特性Fcの線上であれば電圧が飽和した1パルス状の矩形波でも問題なく、印加電圧波形の制御自由度は位相のみの1自由度となる。また、モータ特性Ac,Cc,Dcにおいても位相制御することも可能である。
次に、図4及び図5を用いて、本実施形態によるモータ駆動装置における電流検出及び電流検出の異常時の電流検出値の校正若しくは電流検出値の推定方法について説明する。
図4は、本発明の一実施形態によるモータ駆動装置における電流検出の説明図である。図5は、本発明の一実施形態によるモータ駆動装置における電流検出の異常時の電流検出値の校正方法の説明図である。
図4は、図1に示したモータ駆動装置における電流検出の動作を示している。
図4(A)に示すPWMパルスVgHは、PWM変調されたパルス信号を示している。このパルス信号は、図2(B)に示したように、PWM変調器34によって正弦波変調された上で、ブラシレスDCモータ100の電機子巻線Vに接続されているインバータ回路1のハイサイド側FET(SWVH)(V相ハイサイドFET))のゲート端子に入力する。なお、電機子巻線Vに接続されたロウサイド側のFET(SWVL)(V相ロウサイドFET)のゲート信号は、PWMパルスVgHの反転信号である。なお、インバータ回路1がアーム短絡しないように、V相ハイサイドFETとV相ロウサイドFETのゲート信号には、両者が同時にオンしないようにするためのデットタイムが設けられている。
電機子巻線Vに流れる電流(V相モータ電流)はシャント抵抗13の端子電圧として検出され、図4(B)に示すように、電流検出回路5にてモータ電流検出値IVsとして検出される。電流検出はロウサイド側FETのソース側で検出するため、V相ハイサイドFETがオン(PWMパルスVgHがOn)している区間の電流はシャント抵抗13を流れないため、検出できないものである。V相ハイサイドFETがオフ(PWMパルスVgHがOff)になるとV相のモータ電流はV相ロウサイドFET(FET内のボディダイオードを含む)とシャント抵抗13を流れるため、V相のモータ電流として検出される。
マイコンを用いて制御器3を構成する場合にはシャント抵抗の両端で検出するシャント電圧波形IVpはパルス状であり、パルス波形の中心に同期するようにしてA/D変換器により検出し、マイコン内でレベル変換してV相のモータ電流検出値IVsを求める。
通常、図4(C)に示すように、V相のモータ電流検出値IVsは、実電流に追従した正しいV相モータ電流値IVtとなり、V相のモータ電流検出値IVsをそのままV相モータ電流値IVとして制御に使うことができる。しかし、モータ出力が大きくなりハイサイドのPWMパルスVgHのオンDutyが100%(オフDutyは0%)に近づき、シャント電圧波形IVpのパルス幅が0%近くになると、ノイズフィルタや増幅器の応答遅れの関係から正しいピーク値が得られず電流検出誤差IVεを生じた誤差を含んだV相モータ電流値IVeとなり、正しいモータ電流の検出が困難になる。なお、U相とW相のモータ電流値(IU、IW)もV相と同様である。すなわち、ハイサイドのオンDutyが100%になるような電圧飽和状態では電流検出精度が低下するため、トルク制御精度も低下することとなる。
そこで、本実施形態の電動アクチュエータでは、誤差を含んだ各相モータ電流検出値の範囲のモータ電流値を演算により推定するようにしている。以下、図5を用いて、本実施形態によるモータ駆動装置における電流補正手段53の動作について説明する。
図5は、図1の実施形態における電流補正手段53の動作を示しており、3個のNシャント12,13,14を用いて検出した各相の電流検出値(波形)を示している。なお、ここでは、サンプリングを十分細かくした理想系の電流検出値を示している。
図5(A)は、電流検出誤差範囲が120度(電気角)より小さい場合を示している。図示するように、一部を破線で示す正しい各相のモータ電流値(IUt,IVt,IWt)に対して、実線で示すように電流検出誤差を含んだ電流値(IUe,IVe,IWe)となったものとする。
V相に着目すると1周期の範囲内で電流検出誤差が大きくなる区間IVeBと、電流検出誤差が小さい(電流検出誤差を無視できる電流検出精度の確度が高い)区間IVeSとに分けられる(U相、W相においても同様である)。三相各相の電流検出誤差が大きくなる区間が120度より小さければ、1相が電流検出誤差の大きくなる区間である時に、他の2相は電流検出誤差の小さい区間にある。すなわち、V相が電流検出誤差の大きくなる区間IVeBのV相モータ電流値IVは、IV=IU+IWにより演算によって求めることができる。他相のU相とW相についても同様である。
ここで、電流検出誤差が比較的大きくなる区間の判定は、図示していないが各相の電圧指令値(VU、VV、VW)の大小関係から電圧指令値が最大値となる相とする。すなわち、電圧指令値が最も大きい相のハイサイドFETのオンDutyが最も100%に近づいているため、電圧指令値が最も大きい相の電流検出誤差が比較的大きくなっていると判断できる。
以上のように、電流検出器の検出誤差レベルを予め把握し、電流検出誤差範囲が小さい場合には、他の電流検出器の検出値を用いて求めるようにしているため、検出誤差レベルの高い範囲の電流検出値を補正できるため適切な電流制御ができる。
次に、図5(B)は、電流検出誤差が120度(電気角)よりも大きい場合での3個のNシャントを用いた各相の電流検出値(波形)とPシャントの直流電流値(波形)を示している。一部を破線で示す正しい各相のモータ電流値(IUt,IVt,IWt)に対して、実線で示すように電流検出誤差を含んだ電流値(IUe,IVe,IWe)となったものとする。Pシャントの直流電流値Ipには、誤差が含まれていないものとする。
図5(B)では、図5(A)の電流検出誤差が大きくなる区間IVeBの区間が120度よりも大きく、180度に近づいた場合を示している。この場合、2相の電流検出値の確度が高く、残り1相の電流検出値の電流検出誤差が大きい区間(IC1,IC3,IC4)と、1相の電流検出値の確度が高く、残り2相の電流検出値の電流検出誤差が大きい区間(IC2,IC4,IC6)とに分けられる。
ここで、例えば、区間IC1ではV相の電流検出誤差が大きく、U相とW相のモータ電流値は負の電流値でNシャントでの電流検出値の確度は高いものである。このとき、直流電流値Ipと各モータ電流値との関係にはIp=−(IU+IW)=IVの関係により三相各相のモータ電流値が求まる。
一方、区間IC2ではV相とW相の電流検出誤差が大きく、U相のみの電流検出値の確度は高いものである。このとき、直流電流値Ipと各モータ電流値との関係にはIp=−IUの関係が成立し、V相とW相のモータ電流値は定まらないことになる。そこで、V相とW相のモータ電流が印加電圧とモータの逆起電圧及びインダクタンスとの関係から推定できる電流波形(正弦波の印加電圧波形であれば電流波形は正弦波)に制御できていると仮定し、ロータの磁極位置(角度)θを用いた波形の形状を示す関数によりU相モータ電流値IU(あるいは直流電流値Ip)をV相とW相とに電流分配することにより三相各相のモータ電流を、(表1)に示す演算により求めるようにしている。
Figure 2006020381
(表1)には、図5(B)における電流波形が正弦波であるときの(角度)区間と各相のモータ電流値(IU,IV,IW)との演算式を示している。正弦波の場合にはTu=sin(θ)、Tv=sin(θ−2π/3)、Tw=sin(θ+2π/3)として、各相のモータ電流値(IU,IV,IW)を求めることができる。また、検出した電流値の確度が高いモータ電流検出値(IUt,IVt,IWt)を使う演算式としているが演算式を限定するものではなく、確度の高い1相のモータ電流値あるいは直流電流値Ipとロータ磁極位置θとからなる電流波形形状を表す式を用いて他の2相のモータ電流値に分配する演算式であってもよいものである。
以上のように、ロータの磁極位置θを用いることで電流検出誤差が大きい角度範囲が120度を超えて180度に近づいた場合にも、各相の電流検出確度の高いモータ電流検出値(IUt,IVt,IWt)を用いた演算により三相のモータ電流値(IU,IV,IW)を求めることができ、トルク制御精度を低下することなくモータを駆動できる。
次に、(表2)を用いて、2個の電流センサが異常になった場合について説明する。(表2)は、図5(B)において同時に2個のNシャントの電流センサが異常になったと判断したときの電流補正の演算式を示している。ここでは、U相とW相の電流センサが異常になった例について示している。
Figure 2006020381
演算方式については、(表1)と同様であるが、基本的に直流電流値Ipとロータ磁極位置θとからなる電流波形形状を表す式を用いて他の2相のモータ電流値に分配するものとし、電流検出確度の高いモータ電流検出値(図ではV相の負のモータ電流値IVt)のみ適用する演算式としている。例えば、電流検出確度の高い区間IVeSの60度区間(IC3,IC4,IC5)のV相モータ電流IVには、V相の電流検出器にて検出したモータ電流検出値IVtをそのまま用いて、他の60度区間(IC1,IC2,IC6)では、ロータ磁極位置θ(角度)と直流電流Ipを用いて演算する点のみ異なる。
さらに、V相の電流検出器にて検出した電流値も疑わしい(各UVW相の電流検出器の動作が疑わしい)場合には全ての60度区間において磁極位置の角度θと直流電流Ipを用いて演算することも可能である。すなわち、区間IC3におけるV相モータ電流値IV=−Ip・(1+Tu/Tw)とし、区間IC4ではIV=−Ipとし、区間IC5ではIV=−Ip・(1+Tw/Tu)とすることが可能である。
次に、(表3)を用いて、1個の電流センサが異常になった場合について説明する。(表3)は、図5(B)において1個のNシャントの電流センサが異常になったと判断したときの電流補正の演算式を示している。ここでは、W相の電流センサが異常になった例について示している。
Figure 2006020381
演算方式については、(表2)と同様であるが、例えば、電流検出確度の高い区間IVeSの60度区間(IC3,IC4,IC5)のV相モータ電流IVには、V相の電流検出器にて検出したモータ電流検出値IVtをそのまま用いて、他の60度区間(IC2,IC6)では、ロータ磁極位置θ(角度)と直流電流Ipを用いて演算する。また、電流検出確度の高い区間IUeSの60度区間(IC1,IC2,IC3)のU相モータ電流IUには、U相の電流検出器にて検出したモータ電流検出値IUtをそのまま用いて、他の60度区間(IC4)では、ロータ磁極位置θ(角度)と直流電流Ipを用いて演算する。
また、電流補正手段53において、同時に全てのモータ電流値が検出困難な範囲(電流検出器の異常)であると検知された検出誤差レベルの場合に、波形制御手段にて駆動波形を120度矩形波Bとし、直流電流検出値をそのまま2相通電のモータ電流検出値として120度通電駆動を適用することにより制御処理を簡素化することも可能である。
以上説明したように、電流検出値に誤差がある場合であって、絶対的なモータ電流の検出精度が低下するもののフェール停止することなく、モータを継続してトルク制御することができる。この場合、モータ駆動装置としては異常(トラブル発生)な状態と考えられることから使用者に対して点検修理の必要性を表示ランプか動作音あるいはモータのトルク変動(モータ振動)によって知らせる。
なお、ここで、Tu、Tv,Twで扱う値(三角関数の値など)はテーブル参照などで実現できるが、60度周期の周期関数となることに着目し、予めモータ磁極位置(角度)θをアドレスに持つ60度周期の周期関数テーブルを作成しておき、テーブル参照することにより簡単に各UVW相のモータ電流値を演算により求めるようにしてもよいものである。
次に、図5(B)を用いて、Pシャントの直流電流値Ipを用いた各Nシャントの電流検出器の校正(異常判定)について説明する。
最初に、電源投入時(モータ停止のイニシャル状態)には、モータの回転トルクが最小となるdq軸の+d軸方向に最も電流が流れるように2相通電する。図示しないが、例えば、V相ハイサイドFETをオンにし、W相ロウサイドFETをオンにすればW相モータ電流検出値IWsと直流電流検出値IPsとを検出でき、所定の電流値(またはPWMパルス幅)で数点測定する。
そして、全測定点にてW相モータ電流検出値IWs=IPsの関係があればW相の電流検出器は正常と判断できる。もし、IWs=IPsの関係がなく、IWs=a・IPs+bの関係にあるときは、オフセットbとゲインaの補正値を求めることにより、補正することができる。
次に、−d軸方向に最も電流が流れるように2相通電(V相ロウサイドFET:オンで、W相ハイサイドFET:オン)して、V相モータ電流検出値IVsと直流電流IPsとを検出し、所定の電流値(またはPWMパルス幅)で数点測定する。
そして、全測定点にてV相モータ電流検出値IVs=IPsの関係があればV相の電流検出器は正常と判断できる。IVs=IPsの関係がなく、IVs=a・IPs+bの関係にあるときは、オフセットbとゲインaの補正値を求めることにより、補正することができる。
ここで、IWs≠IPs=IVsであれば、W相の電流検出器が異常と判断できる。もし、IWs≠IPs≠IVsである場合には、U相の電流検出器の異常の有無を確認するため、モータの回転角度が最小でかつU相モータ電流検出値IUsが検出できる2相通電パターンを選択して通電確認する。なお、このときモータが電気角で最大60度回転することとなるが、電流検出器の校正を優先させる。モータの極対数が多い場合には、機械角は60度/極対数であることから回転による影響を小さくできるためである。
なお、所定の電流値(またはPWMパルス幅)とは、モータ電流値に対し30%,50%,80%などとし、モータ回転及び振動が問題とならない範囲で、可能な限り大きな電流値となるようにモータの巻線抵抗とインダクタンスとから予め求めたものである。もし、検出した電流値が想定電流を大きく上回るか下回る場合にはモータ異常(巻線の地落)やインバータ回路異常(デバイス破壊)が推測できるので、デバイスの許容する電流値以内となるように、PWM設定値を補正して電流検出器を校正する。
次に、別の校正方法について説明する。この校正方法は、モータ回転中において、1相のモータ電流が零となる60度周期にて電流検出器を校正するものである。例えば、電気角で180度(π[rad])のときにはIPs=IVs=−IWsであることが期待される。既に図5(A),(B)を用いて説明したように、V相のモータ電流検出値IVsは誤差を含んだモータ電流検出値IVeである可能性が高いことから、検出誤差IVε=IPs−IVsとして誤差の大きさを検出でき、W相モータ電流検出値IWsはそのまま校正値として適用できる。校正方法は回転周期毎の学習となる。
さらに、別の校正方法としては、モータ回転中において、1相のモータ電流がピーク値となり他の2相のモータ電流が1/2となる60度周期にて電流検出器を校正するものである。例えば、電気角で210度(π・7/6[rad])のときにはIPs=IVs=−1/2・IWs=−1/2・IUsであることが期待される。V相モータ電流検出値IVsは誤差を含んでいる可能性が高いことから、誤差の大きさを検出でき、U相モータ電流検出値IUsとW相モータ電流検出値IWsはそのまま校正値として適用できる。
なお、モータ回転中に2つの校正タイミングにおいて上記の等号関係が崩れた場合には電流検出器の異常と判断でき、上記の等号関係が保たれている時にはモータ異常(巻線の地落)やインバータ回路異常(デバイス破壊)と判定できる。
以上のようにして、モータ回転中においても60度周期の間隔で電流検出器の検出誤差レベルと電流検出器の異常を検知でき、電流検出器の検出誤差レベルに応じた電流検出値の補正が可能となり適切な電流制御ができる。また、補正困難な場合にも演算によりモータ電流値を推定し、モータ電流の推定値を代替え利用できるので、電流制御を継続できる。すなわち、電流検出器の異常レベルに応じた適切な電流制御が継続できるので、モータ出力の低下を抑制して、高回転、高トルク領域まで安定したトルク制御ができる。
なお、以上の説明において、電流補正手段53によって直流電流の検出値を用いるためには直流電流の検出分解能が、モータ電流の検出分解能と同等以上の分解能であることが好ましい。また、直流電流の検出方法(タイミング)としては、PWM周期内の直流電流のピーク値を直流電流瞬時値として保持(サンプルホールド)し、直流電流値とすることにより直流電流値(直流電流の瞬時値となる)とモータ電流値とを比較でき、ゲインやオフセットの誤差を含めた検出誤差レベルを検知するようにするのが好ましいものである。
以上説明したように、本実施形態の電動アクチュエータでは、誤差を含んだ各相モータ電流検出値の範囲(検出困難な範囲)のモータ電流値を演算により推定するとともに、さらに、電圧飽和状態を回避するように電流検出誤差(検出誤差レベルの大きさ)に応じて駆動波形を正弦波から矩形波に変化させてPWM変調し、モータ印加電圧波形を制御(オンDutyを制限)しながらモータの高出力化を図るため、トルク制御精度を低下することなくモータを駆動できる。また、電圧利用率が向上した分だけPWMパルスが等価的に細くなるため、電流検出可能な範囲を広げることができる。すなわち、モータ電流の検出困難な範囲のモータ電流値を演算により推定し、モータ電流値を補うことにより適切な電流制御ができる。また、モータ電流の検出誤差が大きくなる場合には、検出誤差の大きさに応じて出力される検出誤差レベルにより、駆動波形を正弦波から矩形波に変化させてPWM変調し、モータ印加電圧波形を制御することにより、モータ電流の検出誤差を低減する。これにより、モータ電流を正しく検出できない範囲が生じた場合にもトルク制御精度の低下を抑制でき、高回転,高トルク領域まで安定したトルク制御ができる。
次に、図6及び図7を用いて、本実施形態によるモータ駆動装置に用いるモータ100の構成について説明する。
図6は、本発明の一実施形態によるモータ駆動装置に用いるモータの構成を示す横断面図である。図7は、図6のA−A断面図である。
モータ100は、ステータ110と、このステータ110の内側に回転可能に支持されたロータ130とを備えた、表面磁石型の同期電動機である。EPSモータ100は、車両に積載されたバッテリー、例えば14V電源(12ボルト系電源)あるいは24ボルト電源、42ボルト電源(36ボルト系電源)、48ボルト電源から供給される電力で駆動される。
ステータ110は、珪素鋼板を積層した磁性体で形成されたステータコア112と、ステータコア112のスロット内に保持されたステータコイル114とを備えている。ステータコア112は、図2を用いて後述するように、円環状のバックコアと、このバックコアとは分離して作られその後バックコアに機械的に固定された複数のティースとか構成される。複数のティースには、それぞれ、ステータコイル114が巻回されている。ステータコイル114は分布巻あるいは集中巻の方式で巻かれている。
ステータコイル114を分布巻とすると弱め界磁制御に優れ、またリラクタンストルクの発生にも優れる。電動パワーステアリング用のモータとしては、モータの小型化や巻線抵抗の低減がたいへん重要である。ステータコイル114を集中巻とすることにより、ステータコイル114のコイルエンド長を短くできる。これによりEPSモータ100の回転軸方向の長さを短くすることができる。また、スタータコイル114のコイルエンドの長さを短くできるので、ステータコイル114の抵抗を小さくでき、モータの温度上昇を抑えることができる。また、コイル抵抗を小さくできることから、モータの銅損を小さくできる。したがって、モータへの入力エネルギーの内、銅損によって消費される割合を小さくでき、入力エネルギーに対する出力トルクの効率を向上することができる。
電動パワーステアリング用のモータは上述のごとく車両に搭載された電源により駆動される。上記電源は出力電圧が低い場合が多い。電源端子間にインバータを構成するスイッチング素子や上記モータ、その他電流供給回路の接続手段が等価的に直列回路を構成し、上記回路においてそれぞれの回路構成素子の端子電圧の合計が上記電源の端子間電圧になるので、モータに電流を供給するためのモータの端子電圧は低くなる。このような状況でモータに流れ込む電流を確保するにはモータの銅損を低く押えることが極めて重要である。この点から車両に搭載される電源は50ボルト以下の低電圧系が多く、ステータコイル114を集中巻とすることが望ましい。特に12ボルト系電源を使用する場合は極めて重要である。
またパワーステアリング用のモータはステアリングコラムの近傍に置かれる場合、ラックアンドピニオンの近傍に置かれる場合などがあるが、何れも小型化が要求される。また小型化された構造でステータ巻線を固定することが必要であり、巻線作業が容易なことも重要である。分布巻に比べ集中巻は巻線作業、巻線の固定作業が容易である。
ステータコイル114のコイルエンドはモールドされている。パワーステアリング用のモータはコギングトルクなどのトルク変動をたいへん小さく押えることが望ましく、ステータ部を組み上げてからステータ内部を再度切削加工することがある。このような機械加工により、切削紛が発生する。この切削紛がステータコイルのコイルエンド入り込むのを防止することが必要であり、コイルエンドのモールドが望ましい。
ステータコイル114は、U相,V相,W相の3相から構成され、それぞれ複数のコイルから構成される。複数のコイルは、3相の各相毎に、図示の左側に設けられた結線リング116によって結線されている。
電動パワーステアリング用のモータは大きなトルクが要求される。例えば車の走行停止状態、あるいは走行停止に近い運転状態でステアリングホイール(ハンドル)が早く回転されると操舵車輪と地面との間の摩擦抵抗のため、上記モータには大きなトルクが要求される。このときには大電流がステータコイルに供給される。この電流は条件により異なるが50アンペア以上の場合がある。70アンペアはるいは150アンペアの場合も考えられる。このような大電流を安全に供給でき、また上記電流による発熱を低減するために結線リング116を用いることはたいへん重要である。上記結線リング116を介してステータコイルに電流を供給することにより接続抵抗を小さくでき、銅損による電圧降下を押えることができる。このことによる大電流の供給が容易になる。またインバータの素子の動作に伴う電流の立ち上がり時定数が小さくなる効果がある。
ステータコア112と、ステータコイル114とは、樹脂により一体にモールドされ、一体に形成されてステータSubAssyを構成している。この一体成形されたステータSubAssyは、アルミなど金属で形成された円筒状のヨーク150の内側に圧入され、固定されている。自動車に搭載されるパワーステアリングモータは色々な振動が加わる。また車輪からの衝撃が加わる。また気温変化の大きい状態で利用される。摂氏マイナス40度の状態も考えられ、また温度上昇により100度以上も考えられる。さらにモータ内に水が入らないようにしなければならない。このような条件で固定子がヨーク150に固定されるためには、筒状ヨークの少なくともステータ鉄心の外周部には螺子穴以外の穴が設けられていない、円筒金属にステータ部(SubAssy)を圧入することが望ましい。また圧入後さらにヨークの外周から螺子止めしてもよい。圧入に加え回止を施すことが望ましい。
ロータ130は、珪素鋼板を積層した磁性体からなるロータコア132と、このロータコア132の表面に接着剤によって固定された複数の永久磁石であるマグネット134と、マグネット134の外周に設けられた非磁性体からなるマグネットカバー136を備えている。マグネット134は、希土類磁石であり、例えば、ネオジウムからなる。ロータコア132は、シャフト138に固定されている。ロータコア132の表面に接着剤により複数のマグネット134が固定されるとともに、その外周側をマグネットカバー136で覆うことにより、マグネット134の飛散を防止している。上記マグネットカバー136はステンレス鋼(俗称SUS)で構成されているが、テープを巻きつけても良い。ステンレス鋼の方が製造が容易である。上述のごとくパワーステアリング用のモータは振動や熱変化が極めて大きく破損し易い永久磁石を保持するのに優れている。また上述のとおり、仮に破損しても飛散を防止できる。
円筒形状のヨーク150の一方の端部には、フロントフランジ152Fが設けられており、ヨーク150とフロントフランジ152FとはボルトB1により固定されている。また、ヨーク150の他方の端部には、リアフランジ152Rが圧入されている。フロントフランジ152F及びリアフランジ152Rには、それぞれ、軸受154F,154Rが取り付けられている。これらの軸受154F,154Rにより、シャフト138及び、このシャフト138に固定されたステータ110が回転自在に支承されている。
シャフト138の一方の端部(図示左側の端部)には、レゾルバロータ156RがナットN1によって固定されている。また、リアフランジ152Rには、レゾルバステータ156Sが取り付けられている。レゾルバステータ156Sは、レゾルバ押さえ板156BをネジSC1によりリアフランジ152Rに固定することにより、取り付けられる。レゾルバステータ156Sとレゾルバロータ156Rによりレゾルバ156を構成し、レゾルバロータ156Rの回転をレゾルバステータ156Sによって検出することにより、複数のマグネット134の位置を検出できる。リアフランジ152Rの外周には、レゾルバ156を覆うようにして、リアホルダ158が取り付けられている。
結線リング116によって接続されたU相,V相,W相の各相には、パワーケーブル162を介して、外部のバッテリーから電力が供給される。パワーケーブル162は、グロメット164によりヨーク150に取り付けられている。レゾルバステータ156Sから検出された磁極位置信号は、信号ケーブル166により外部に取り出される。信号ケーブル166は、グロメット168により、リアホルダ158に取り付けられている。
次に、図7を用いて、ステータ110及びロータ130の詳細構成について説明する。図7は、図6のA−A矢視図である。なお、図6と同一符号は、同一部分を示している。
最初に、ステータ110の構成について説明する。図6に示したステータコア112は、円環状のバックコア112Bと、このバックコア112Bとは分離して構成された複数のティース112Tとか構成される。バックコア112Bは、SUSなどの磁性体の薄板をプレス成形により打ち抜き、それを積層した構成となっている。
本実施形態では、ティース112Tは、それぞれ独立した12個のティース112T(U1+),112T(U1−),112T(U2+),112T(U2−),112T(V1+),112T(V1−),112T(V2+),112T(V2−),112T(W1+),112T(W1−),112T(W2+),112T(W2−)から構成されている。それぞれのティース112T(U1+),…,112T(W2−)には、ステータコイル114(U1+),114(U1−),114(U2+),114(U2−),114(V1+),114(V1−),114(V2+),114(V2−),114(W1+),114(W1−),114(W2+),114(W2−)が集中巻で巻回されている。
ここで、ステータコイル114(U1+)と、ステータコイル114(U1−)とは、コイルを流れる電流の向きが逆方向となるように巻回されている。ステータコイル114(U2+)と、ステータコイル114(U2−)とも、コイルを流れる電流の向きが逆方向となるように巻回されている。また、ステータコイル114(U1+)と、ステータコイル114(U2+)とは、コイルを流れる電流の向きが同一方向となるように巻回されている。ステータコイル114(U1−)と、ステータコイル114(U2−)とも、コイルを流れる電流の向きが同一方向となるように巻回されている。ステータコイル114(V1+),114(V1−),114(V2+),114(V2−)の電流の流れ方向の関係、及びステータコイル114(W1+),114(W1−),114(W2+),114(W2−)の電流の流れ方向の関係も、U相の場合と同様である。
12個のティース112T及びステータコイル114は、同様に製作されるため、ここでは、ティース112T(U1+)及びステータコイル114(U1+)を例にして、その組立工程について説明する。ステータコイル114(U1+)は、ティース112T(U1+)に巻回した形状となるように、予め成形されている成形コイルである。この成形コイルとなっているステータコイル114(U1+)は、ボビン112BOとともに、成形されている。ボビン112BOと成形されたステータコイル114(U1+)の一体物を、ティース112T(U1+)の後端側からはめ込む。ティース112T(U1+)の先端部,すなわち、ロータ130と面する側は円周方向に拡大しているため、ボビン112BOとステータコイル114(U1+)は、この拡大部においてストッパとなり、係止される。ティース112T(U1+)の後端側には、バックコア112Bの内周側に形成された凹部112BKとハメアイ形状の凸部112TTが形成されている。成形されたステータコイル114(U1+)が巻回されたティース112T(U1+)の凸部112TTを、バックコア112Bの凹部112BKに圧入して、ティース112T(U1+)がバックコア112Bに固定される。他のティース112T(U1−),…,112T(W2−)に対して、ステータコイル114(U1−),…,114(W2−)を取り付ける工程及び、ティース112T(U1−),…,112T(W2−)をバックコア112Bに固定する工程も同様である。
バックコア112Bに、12個のステータコイル114及びティース112Tを固定した状態で、熱硬化性樹脂MRにより一体モールド成形し、ステータSubAssyを構成する。モールド成形したステータSubAssyの内周面,すなわち、ティース112T(U1−),…,112T(W2−)の先端部であって、ロータ130と面する側を切削加工して、ステータ110の内径真円度を向上して、ステータ110とロータ130のギャップのバラツキを低減する。また、モールド成形により一体化することにより、モールドしない場合に比べて、ステータコイル114に通電することにより発生する熱の熱ヒケをよくすることができる。また、モールド成形することにより、ステータコイルやティースの振動を防止することもできる。
例えば、ロータ130のロータコアの外周と、ステータ110のティースの内周の間のギャップを、3mm(3000μm)としたとき、バックコア112Bの制作誤差,ティース112Tの制作誤差や、バックコア112Bとティース112Tと圧入組み立てた時の組み付け誤差等により、内径真円度は、±30μm程度生じる。この真円度は、ギャップの1%(=30μm/3000μm)に相当するため、この内径真円度によってコギングトルクが発生する。しかし、モールド成形した後、内径を切削加工することにより、内径真円度に基づくコギングトルクを低減することができる。コギングトルクを低減することにより、ステアリングの操舵感を向上することができる。
この一体成形物のステータSubAssyは、ヨーク150の内側に圧入され、固定されている。このとき、ヨーク150の内側には複数の凸部150Tが形成されており、また、バックコア112Bの外周には複数の凹部112BO2が形成されており、両者が係合することにより、バックコア112Bがヨーク150に対して円周方向に回転することを防止している。
また、ステータコイル114(U1+),114(U1−)と、114(U2+),114(U2−)とは、ステータ110の中心に対して、対称位置に配置されている。すなわち、ステータコイル114(U1+)と114(U1−)は隣接して配置され、また、ステータコイル114(U2+)と114(U2−)も隣接して配置されている。さらに、ステータコイル114(U1+),114(U1−)と、ステータコイル114(U2+),114(U2−)とは、ステータ110の中心に対して、線対称に配置されている。すなわち、シャフト138の中心を通る破線C−Cに対して、ステータコイル114(U1+)と、ステータコイル114(U2+)とが線対称に配置され、また、ステータコイル114(U1−)と、114(U2−)とが線対称に配置されている。
ステータコイル114(V1+),114(V1−)と、114(V2+),114(V2−)も同様に線対称に配置され、ステータコイル114(W1+),114(W1−)と、114(W2+),114(W2−)とも線対称に配置されている。
また、同相の隣接するステータコイル114は、1本の線で連続して巻回されている。すなわち、ステータコイル114(U1+)と114(U1−)とは、1本の線を成形して、2つの巻回コイルを構成し、それぞれ、ティースに挿入して、ティースに巻回した構成となっている。ステータコイル114(U2+)と114(U2−)も、1本の線で連続して巻回されている。ステータコイル114(V1+)と114(V1−),ステータコイル114(V2+)と114(V2−),ステータコイル114(W1+)と114(W1−),ステータコイル114(W2+)と114(W2−)も、それぞれ、1本の線で連続して巻回されている。
このような線対称配置と、隣接する2つの同相のコイルを1本の線で巻回することにより、各相同士、また異相を結線リングで結線する際に、結線リングの構成を簡単にすることができる。
次に、ロータ130の構成について説明する。ロータ130は、磁性体からなるロータコア132と、このロータコア132の表面に接着剤によって固定された10個のマグネット134(134A,134B,134C,134D,134E,134F,134G,134H,134I,134J)と、マグネット134の外周に設けられたマグネットカバー136を備えている。ロータコア132は、シャフト138に固定されている。
マグネット134は、その表面側(ステータのティース112Tと対向する側)をN極とすると、その裏面側(ロータコア132に接着される側)がS極となるように、半径方向に着磁されている。また、マグネット134は、その表面側(ステータのティース112Tと対向する側)をS極とすると、その裏面側(ロータコア132に接着される側)がN極となるように、半径方向に着磁されているものもある。そして、隣接するマグネット134は、着磁された極性が周方向に交互になるように着磁されている。例えば、マグネット134Aの表面側がN極に着磁されているとすると、隣接するマグネット134B,134Jの表面側はS極に着磁されている。すなわち、マグネット134A,134C,134E,134G,134Iの表面側がN極に着磁されている場合、マグネット134B,134D,134F,134H,134Jの表面側は、S極に着磁されている。
また、マグネット134は、それぞれ、断面形状がかまぼこ型の形状となっている。かまぼこ形状とは、周方向において、左右の半径方向の厚さが、中央の半径方向の厚さに比べて薄い構造のことである。このようなかまぼこ型の形状とすることにより、磁束分布を正弦波状とでき、正弦波電圧が加えられることによって発生する誘起電圧波形を正弦波状とすることができ、脈動分を低減することができる。脈動分を小さくできることにより、ステアリングの操舵感をこうじょうできる。なお、リング状の磁性体に着磁してマグネットを構成するとき、着磁力を制御することのにより、磁束分布を正弦波状類似のものとしてもよいものである。
ロータコア132には、同心円上に大きな直径の10個の貫通穴132Hと、その内周が出あって小さな直径の5個の窪み132Kとが形成されている。ロータコア132は、SUSなどの磁性体の薄板をプレス成形により打ち抜き、それを積層した構成となっている。窪み132Kは、プレス成形時に薄板をかしめることにより形成する。複数の薄板を積層する際に、この窪み132Kを互いに嵌合して位置決めを行っている。貫通穴132Hは、イナーシャを低減するためであり、この132H穴によりロータのバランスを向上できる。マグネット134の外周側は、マグネットカバー136により覆われており、マグネット134の飛散を防止している。なお、バックコア112Bとロータコア132は、同じ薄板から同時にプレス打ち抜きにより成形される。
以上説明したように、本実施形態のロータ130は、10個のマグネット134を備えており、10極である。また、前述したように、ティース112Tは12個であり、隣接するティースの間に形成されるスロットの数は、12個である。すなわち、本実施形態のEPSモータは、10極12スロットの表面磁石型の同期電動機となっている。また、10極12スロットに限らず、8極9スロットや10極9スロットのモータも用いることができる。
次に、図8を用いて、本発明の他の実施形態によるモータ駆動装置を用いて電動アクチュエータとした電動パワーステアリング装置の構成について説明する。
図8は、本発明の他の実施形態によるモータ駆動装置を用いて電動アクチュエータとした電動パワーステアリング装置の構成を示すブロック図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
図1に示した実施形態と異なる点は、モータ電流の電流検出器15,16をインバータ回路1のU相とV相の出力線(ブラシレスDCモータ100の電機子巻線U、V)に流れる電流を検出するように配置し、検出したU相とV相のモータ電流値とを用いて電流補正手段54によりW相のモータ電流値を演算により求めるようにしたことにある。制御器3Aにおいて、電流補正手段53Aは、図1の電流補正手段53と同様に、電流の補正の用いられるが、電流検出回路5によって検出されたモータ電流検出値IUs,IVsと直流電流検出値IPsと、回転位置検出回路6によって検出された角度位置Psとから、各モータ電流検出値IUs,IVsと直流電流検出値IPsとを比較して、複数個の電流検出器の検出誤差レベルとして検知し、検出誤差レベルに応じたモータ電流検出値IUs,IVs,IWsに補正を行い、補正後のモータ電流値Ip(IU,IV,IW)を出力する。
電流検出器15,16をブラシレスDCモータ100の電機子巻線U、Vに取り付けているが、電機子巻線U、V,Wのどの2つの相に取り付けても同様である。好ましくは3相の各相に電流検出器を取り付けることであるが、モータ電流のIU+IV+IW=0の関係を適用すれば、電流補正手段53Aは、検出された2つの相のモータ電流値(IU,IV)を用いて、3つ目のモータ電流値(IW)を演算により求める。かかる構成により、部品点数、製造コストの低減が可能となる。
本実施形態では、電流検出器が2つであっても連続したモータ電流を検出できる(インバータ回路1にてスイッチングが行われるが、モータのインダクタンスの影響で電流は連続して流れる)ため、電気角で360度の区間において安定して電流を検出できる。1個の電流検出器が異常である場合、例えば、U相の電流検出器が1つ異常である場合には、図1に示した3個のNシャントを用いた構成において2個の電流検出器が異常な場合(表2)に相当するが、V相モータ電流検出値IVsは電気角で360度の区間、常に正しいV相モータ電流検出値IVtを検出できる。(表2)と対比すれば、区間IC1,IC2,IC6においてIV=IVtと表せる。ここで、V相の電流検出器も異常となる場合には図1の構成のときと同じ様にして演算により求めることとなる。また、電流検出器の異常判定においては図1の構成のときと同じアルゴリズムにて判定可能であるが、モータ回転中における検出誤差IVεなどは考慮しなくてよいものである。
以上のように、本実施形態によれば、モータ出力の大きさによらず電流の検出精度を高く保つことが可能となり、トルク制御性を持続することができるため、ハンドル操作の状態によらず、電動パワーステアリング装置の応答性(操作性)を維持できる。
次に、図9及び図10を用いて、本発明のその他の実施形態によるモータ駆動装置の制御器3Bの構成について説明する。なお、本実施形態による制御器を搭載したモータ駆動装置を用いて電動アクチュエータとした電動パワーステアリング装置の構成は、図1に示したものと同様である。
図9は、本発明のその他の実施形態によるモータ駆動装置の制御器の構成を示すブロック図である。図10は、本発明のその他の実施形態によるモータ駆動装置の制御器に用いる波形制御手段の動作説明図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、図1と異なる点は、電流制御器32B及び波形制御手段51Bである。電流制御器32Bは、図1の電流制御器32と同様であるが、その出力信号が電圧指令(Vod、Voq)ではなく、電流値(Id、Iq)である。電流制御器32Bの出力は、波形制御手段51Bに入力される。
波形制御手段51Bは、印加電圧波形を制御するための電流指令−電圧指令変換関数を備え、電圧飽和度を電源電圧Edの係数として電流指令−電圧指令変換関数に予め含めたものである。波形制御手段51Bは、電流値(Id、Iq)を電流指令−電圧指令変換関数を介して電圧指令(Vod、Voq)に変換し、d−q軸(2相)からU,V,W(三相)へ変換してPWM変調波Wvを出力する。電流指令−電圧指令変換関数はd軸、q軸とにそれぞれ関数を持ち、基本波成分とその奇数高調波成分(各成分の大きさをVd,Vqとする)を印加電圧波形のパラメータとし、ロータ磁極位置θ(角度位置Ps)を用いて電圧指令(Vod、Voq)の瞬時指令を生成する。
ここで、図10を用いて、q軸電圧指令Vqの求め方について説明する。q軸電圧指令Vqは、1次,3次,5次のq軸電圧指令Vq(1),Vq(3),Vq(5)から、以下の式(1)で求められる。

Vq=(a1・Vq(1)+a2・Vq(2)+a3・Vq(3))×(Ed/12) …(1)

ここで、各次のq軸電圧指令Vq(n)(n=1,3,5)は、モータ抵抗Rmと電流制御器32Bから入力したq軸電流Iqとから、Vq(n)=Iq×Rmとして求まる。また、各係数a1,a2,a3は、図10に示す係数a1,a2,a3であり、電流Iqに対する関数として与えられるものである。このようにして、電流Iqに応じて、奇数の高次高調波を重畳する割合を変えるとともに、バッテリーBの電圧Edの標準状態のバッテリー電圧(ここでは、12V)に対する割合(Ed/12)を掛けることにより、電圧飽和度に応じて、波形を制御することができる。
なお、電流指令−電圧指令変換関数は演算式あるいはテーブルとしても問題なく、d軸の関数をq軸の関数と共用して簡略化し、電流値IdとIqの大きさの比と電圧指令Voqとから電圧指令Vodを求めるようにすることもできる。また、d−q軸における電流指令−電圧指令変換関数を示したが、d−q軸(2相)からU,V,W(3相)への変換後に印加電圧波形を制御する変換関数としてもよいものである。
また、図9の実施形態では波形制御手段51Bの電圧指令の作成部に印加電圧波形を制御する電流指令−電圧指令変換関数を備えたが、印加電圧波形を制御しながら瞬時トルクの応答性を更に向上するためには電流指令器に波形制御のための関数を備えるようにしてもよいものである。電流指令器31に波形制御のための関数を備える場合には、電流指令値(Ioq、Iod)に高調波指令分(ロータ磁極位置θの関数で、波形を制御するための高調波成分の指令値)を電流指令値(Iod,Ioq)に重畳し、直接電流波形を制御するようにすることで瞬時トルクの応答性を向上できる。このときの高調波指令分は基本波からの波形歪み分としてもよいものである。すなわち、トルク電流指令(q軸電流指令)と励磁電流指令(d軸電流指令)とにロータ磁極位置θに応じて制御するベクトル制御によりモータ電流を制御し、高回転、高トルク領域まで安定したトルク制御ができる。
以上説明した各実施形態によれば、駆動波形の切替をすることなくPWM変調により連続した波形制御ができるモータ駆動装置が提供でき、急加減速する電動アクチュエータの動作領域内において、高回転、高トルク領域まで安定したトルク制御ができる。さらに、運転者のハンドル操作に応じて出力トルクが滑らかな正弦波駆動から、より大きな出力トルクをえる矩形波駆動まで、連続したアシストトルクの制御が可能となり操作感が滑らかで追従性の良い電動パワーステアリング装置の実現が可能となる。
次に、図11を用いて、本発明の各実施形態によるモータ駆動装置を用いて電動アクチュエータとした電動ブレーキ装置の構成について説明する。
図11は、本発明の各実施形態によるモータ駆動装置を用いて電動アクチュエータとした電動ブレーキ装置の構成を示す断面図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
電動ブレーキ装置は、支持体であるアーム301によって車軸302を支える。車軸302には、ディスクロータ303が備えられる。一方、ディスクロータ303はその両側に置かれ、軸方向に移動可能なブレーキパッド307に挟まれて押圧されることによって車軸302にブレーキ力を発生する。
モータ100は、固定子巻線を備えた固定子鉄心110と永久磁石134との電磁作用によってモータ回転部である回転子130に回転トルクを発生させる。この回転トルクは回転―直動変換機構305を介してピストン308に推進力を与える。支持機構309,311によって移動可能に支持されたピストン308は、ディスクロータ303の両側からブレーキパッド307を介して押圧して挟むことによって、ブレーキ力を発生させる。爪部306,キャリパ本体304は、支持対によって移動可能に支承される。
操作量指示器203Aは、ブレーキペダルの踏込み量や踏込み速度、車速などに応じたトルク指令を制御器3に出力する。制御器3は、入力したトルク指令に応じて、インバータ回路1に正弦波若しくは正弦波+奇数高次高調波のPWM変調信号を出力して、モータ100を駆動する。このとき、制御器3は、バッテリー電圧Edに基づく電圧飽和度に応じて、PWM変調波形を連続的に制御する。また、制御器3は、回転位置検出回路6によって検出された磁石位置に応じて、波形制御する。
以上のようなモータ100及び制御器3を電動ブレーキ装置に適用することによって、駆動波形の切替をすることなくPWM変調により連続した波形制御ができ、高回転、高トルク領域まで安定したトルク制御ができる。
本発明の一実施形態によるモータ駆動装置を用いて電動アクチュエータとした電動パワーステアリング装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態によるモータ駆動装置に用いる波形制御手段51の動作を示す波形図である。 本発明の一実施形態による電動アクチュエータの動作範囲の説明図である。図 本発明の一実施形態によるモータ駆動装置における電流検出の説明図である。 本発明の一実施形態によるモータ駆動装置における電流検出の異常時の電流検出値の校正方法の説明図である。 本発明の一実施形態によるモータ駆動装置に用いるモータの構成を示す横断面図である。 図6のA−A断面図である。 本発明の他の実施形態によるモータ駆動装置を用いて電動アクチュエータとした電動パワーステアリング装置の構成を示すブロック図である。 本発明のその他の実施形態によるモータ駆動装置の制御器の構成を示すブロック図である。 本発明のその他の実施形態によるモータ駆動装置の制御器に用いる波形制御手段の動作説明図である。 本発明の各実施形態によるモータ駆動装置を用いて電動アクチュエータとした電動ブレーキ装置の構成を示す断面図である。
符号の説明
1…インバータ
2…永久磁石同期モータ(ブラシレスDCモータ)
3…制御器
4…回転位置検出器
11…直流電流検出器
12,13,14…モータ電流検出器
32…電流制御器
34…PWM変調器
51…波形制御手段
52…電圧飽和度検知手段
53…電流補正手段
200…ハンドル

Claims (11)

  1. 3相交流駆動されるモータと、バッテリーの電圧に基づいてこのモータを駆動するインバータと、このインバータに流れる直流電流を検出する第1の電流検出器と、前記モータに流れるモータ電流を検出する複数個の第2の電流検出器と、前記第1及び/又は第2の電流検出器が検出した電流値に基づいて前記インバータを駆動制御して、前記モータのトルクを制御しながらモータを駆動する制御器とを有するモータ駆動装置において、
    前記制御器は、前記インバータの駆動波形を、PWM搬送波で変調する変調波の基本波となる正弦波に奇数の高次高調波を重畳した波形とするとともに、この高次高調波を重畳する割合を前記バッテリーの電圧に基づいて連続的に変化させることを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 請求項1記載のモータ駆動装置において、
    前記制御器は、前記バッテリーの電圧に基づいて、前記インバータの出力電圧の飽和度を検知する電圧飽和度検知ユニットと、
    前記インバータの駆動波形を、PWM搬送波で変調する変調波の基本波となる正弦波に奇数の高次高調波を重畳した波形とするとともに、前記電圧飽和度検知ユニットによって検知された電圧飽和度に応じて、この高次高調波を重畳する割合を連続的に変化させる波形制御ユニットとを備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
  3. 請求項1記載のモータ駆動装置において、
    前記制御器は、トルク指令値に基づいて求められた電流指令値と前記第1及び/又は第2の電流検出器によって検出された電流値とによって求められた電流指令値に対して、基本波となる正弦波と奇数の高次高調波とを重畳する割合を前記バッテリーの電圧をパラメータとして電圧指令値を求め、前記インバータの駆動波形を、PWM搬送波で変調する変調波の基本波となる正弦波に奇数の高次高調波を重畳した波形とする波形制御ユニットを備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
  4. 請求項1記載のモータ駆動装置において、さらに、
    前記モータのロータの回転位置を検出する回転位置検出器とを備え、
    前記制御器は、トルク電流指令(q軸電流指令)と励磁電流指令(d軸電流指令)とによるベクトル制御によりモータ電流を制御するとともに、さらに、前記回転位置検出器によって検出されたロータの回転位置に基づいて、前記モータ電流を制御することを特徴とするモータ駆動装置。
  5. 請求項1記載のモータ駆動装置において、さらに、
    前記制御器は、前記第1の電流検出器によって検出された直流電流値と、前記第2の電流検出器によって検出されたモータ電流値とを比較して、前記電流検出器の検出誤差レベルを検知し、3相のモータ電流値の内、ある1相のモータ電流値の検出誤差範囲が所定の電気角よりも小さいときは、他の2相のモータ電流を用いて、誤差のある相のモータ電流値を求める電流補正ユニットを備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
  6. 請求項5記載のモータ駆動装置において、
    前記電流補正ユニットは、さらに、3相のモータ電流値の内、少なくとも1相のモータ電流値の検出誤差範囲が所定の電気角よりも大きいときは、他の相のモータ電流及び前記直流電流値を用いて、誤差のある相のモータ電流値を推定することを特徴とするモータ駆動装置。
  7. 請求項5記載のモータ駆動装置において、
    前記波形制御ユニットは、同時に全てのモータ電流値において検出困難な範囲であると検知された検出誤差レベルの場合には、駆動波形を120度の矩形波とすることを特徴とするモータ駆動装置。
  8. 請求項5記載のモータ駆動装置において、
    前記電流補正ユニットは、前記直流電流値の分解能が、前記モータ電流値の分解能と同等以上の分解能である直流電流値を入力とし、前記直流電流値を検出した値のPWM周期内のピーク値を直流電流瞬時値として保持し、モータの電気角で60度周期の間隔で、前記直流電流瞬時値と前記モータ電流値とを比較して検出誤差レベルの検知を行うことを特徴とするモータ駆動装置。
  9. 3相交流駆動されるモータと、バッテリーの電圧に基づいてこのモータを駆動するインバータと、このインバータに流れる直流電流を検出する第1の電流検出器と、前記モータに流れるモータ電流を検出する複数個の第2の電流検出器と、前記第1及び/又は第2の電流検出器が検出した電流値に基づいて前記インバータを駆動制御して、前記モータのトルクを制御しながらモータを駆動する制御器とを有するモータ駆動装置において、
    前記制御器は、前記第1の電流検出器によって検出された直流電流値と、前記第2の電流検出器によって検出されたモータ電流値とを比較して、前記電流検出器の検出誤差レベルを検知し、3相のモータ電流値の内、ある1相のモータ電流値の検出誤差範囲が所定の電気角よりも小さいときは、他の2相のモータ電流を用いて、誤差のある相のモータ電流値を求める電流補正ユニットを備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
  10. 3相交流駆動されるモータと、バッテリーの電圧に基づいてこのモータを駆動するインバータと、このインバータに流れる直流電流を検出する第1の電流検出器と、前記モータに流れるモータ電流を検出する複数個の第2の電流検出器と、前記第1及び/又は第2の電流検出器が検出した電流値に基づいて前記インバータを駆動制御して、前記モータのトルクを制御しながらモータを駆動する制御器と、前記モータの駆動トルクを被駆動部材に伝達するトルク伝達器とを有する電動アクチュエータにおいて、
    前記制御器は、前記インバータの駆動波形を、PWM搬送波で変調する変調波の基本波となる正弦波に奇数の高次高調波を重畳した波形とするとともに、この高次高調波を重畳する割合を前記バッテリーの電圧に基づいて連続的に変化させることを特徴とする電動アクチュエータ。
  11. 3相交流駆動されるモータと、バッテリーの電圧に基づいてこのモータを駆動するインバータと、このインバータに流れる直流電流を検出する第1の電流検出器と、前記モータに流れるモータ電流を検出する複数個の第2の電流検出器と、前記第1及び/又は第2の電流検出器が検出した電流値に基づいて前記インバータを駆動制御して、前記モータのトルクを制御しながらモータを駆動する制御器と、前記モータの駆動トルクを車両のステアリングに伝達するトルク伝達器とを有する電動パワーステアリング装置において、
    前記制御器は、前記インバータの駆動波形を、PWM搬送波で変調する変調波の基本波となる正弦波に奇数の高次高調波を重畳した波形とするとともに、この高次高調波を重畳する割合を前記バッテリーの電圧に基づいて連続的に変化させることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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