JP7211305B2 - モータ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ駆動装置に関する。
従来、コイルが巻回された筒状のステータと、複数の磁極を有しステータの径方向内側に設けられるロータとを備え、コイルへの通電により発生する電磁力によってロータが回転するモータが知られている。また、コイルへの通電を制御部により制御し、モータを駆動させるモータ駆動装置が知られている。
例えば特許文献1に開示された電動モータは、ブレーキシステムにおいて、連動変換機構を介してブレーキディスクを押圧する電動式アクチュエータを構成している。
特開2017-104010号公報
ここで、車両のブレーキシステムにおけるモータ技術の背景に関して説明する。近年、自動運転にともなう自動車補機システムへのニーズや、安全機能の向上として、自動ブレーキシステムの採用が増加している。また、ハイブリッド自動車や電気自動車の増加にともない、以前はエンジン負圧でまかなっていた加圧源を電動モータに置き換えた液圧式の電動ブレーキシステムなどの採用が増大している。
液圧式ブレーキシステムには、モータ回転をボールねじで直線運動に変換することでシリンダ内のピストンを作動させてブレーキ液圧を発生させるタイプや、モータ回転をそのまま歯車機構に伝達し、歯車の歯のかみ合わせ部分で流体を輸送してブレーキ液圧を発生するギヤポンプのタイプがある。
また、液圧式ブレーキは、車両停止時のブレーキ力を維持する液圧保持力と、ブレーキ動作への高い追従性が求められる。したがって、液圧式の電動ブレーキシステムに用いるモータには、低回転領域における拘束トルクの高トルク化と、無負荷(又は低負荷)領域における高回転化との両立が求められる。
さらに本明細書では、運転者がブレーキペダルを急に踏み込んだ場合や、自動運転システムにおいて前方カメラが障害物を認識した場合等、車両を緊急に制動する要求が発生したときを「緊急時」と定義する。緊急時における緊急ブレーキに要求される高回転域まで出力可能な構成にしようとすると、モータの体格が大きくなるという問題がある。
本発明は上記の点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、モータの体格を大きくすることなく、緊急時に高回転出力が可能なモータ駆動装置を提供することにある。
本発明のモータ駆動装置は、モータ(80)と、制御部(20)と、を備え、車両のブレーキシステムに適用され、モータの出力によりブレーキ液圧を発生させる。モータは、コイル(68)が巻回された筒状のステータ(60)、及び、周方向に複数の磁極(57)が設けられステータの内側で回転可能なロータ(50)を有する。制御部は、ロータの回転角を検出する位置センサが設けられていないセンサレス駆動により、コイルへの通電を制御しモータを駆動する。ロータは、周方向に隣接する磁極同士の間に突極部(53)が形成されている。
制御部は、車両を緊急に制動する要求が発生したとき、緊急時であると判定する緊急時判定部(30)を有する。制御部は、緊急時以外の通常時、正弦波形の電圧を出力する正弦波制御モードによりモータを駆動する。また制御部は、緊急時に、正弦波形の電圧を歪ませ、正弦波制御モードの出力電圧より実効値の大きい電圧を出力する過変調制御モードによりモータを駆動する。
本発明のモータ駆動装置は、緊急ブレーキに必要な出力増加分を過変調駆動により確保するため、モータは、通常時のトルク-回転数領域で必要な出力を満足すればよい。したがって、モータの体格を大きくすることなく、緊急時に高回転出力が可能となる。
なお、過変調制御モードでは、電圧波形の歪みによりモータのNV(すなわち騒音や振動)が増加する傾向があるが、緊急ブレーキ時には他の部品のNVも増加するため問題となりにくい。また、過変調制御モードではモータ供給電圧が上昇するため、供給電力一定の場合、トルクに必要な電流量が低下する。しかし、緊急ブレーキに要する特性は高回転低トルクであるため、供給電流量の低下による影響は小さい。
車両のブレーキシステムの模式図。 各実施形態のモータ駆動装置に用いられるモータの軸方向断面図。 図2のIII-III線径方向断面図。 図3のIV部拡大図。 第1実施形態の制御部の制御ブロック図。 (a)トルク-回転数特性図、(b)緊急ブレーキ領域及び常用領域の電圧波形図。 第2実施形態の制御部の制御ブロック図。 電流位相の進角補正処理を説明する図。 その他の実施形態のティース形状を表す径方向拡大断面図。
本明細書において「実施形態」とは本発明の実施形態を意味する。以下、モータ駆動装置の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態のモータ駆動装置はモータ及び制御部を備え、車両のブレーキシステムに適用され、モータの出力によりブレーキ液圧を発生させる。複数の実施形態で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。以下の第1、第2実施形態を包括して「本実施形態」という。
図1に車両のブレーキシステム90を模式的に示す。モータ駆動装置10は、モータ80と、モータ80を駆動する制御部20とを含む。モータ80の出力により液圧装置91が発生した液圧が配管92を経由してブレーキキャリパ93に供給される。ブレーキキャリパ93によりパッドがブレーキディスク94に押し付けられ、車輪が制動される。
次に図2~図4を参照し、モータ80の構成について説明する。本実施形態のモータ80は3相ブラシレスモータであって、ハウジング70、ステータ60及びロータ50等が回転軸Oに対して同軸に設けられている。
図2に示すように、ハウジング70は、筒部72及び底部73を含む有底筒状を呈している。筒部72の開口端の周囲には鍔部71が形成されている。底部73の中央には底部側の軸受77を収容する軸受収容部74が形成されている。ハウジング70の開口側に装着されたハウジングカバー75の中央には、開口側の軸受78を収容する軸受収容部76が形成されている。
筒状のステータ60は、ハウジング70の筒部72の内側に収容され、スロットに3相のコイル68が巻回されている。ロータ50は、ステータ60の内側に設けられ、中心にシャフト59が固定されている。シャフト59の両端は、軸受77、78により回転可能に支持されている。図2に示すロータ50は、複数の薄板状ロータコアが軸方向に積層されて構成されているが、一体のロータコアで構成されてもよい。
図3及び図4に示すように、ロータ50は、周方向に複数(例えば10極)の永久磁石の磁極57が設けられ、ステータ60の内側で回転可能である。ロータコア51の径方向の中間部には複数の肉盗み部52が形成されている。本実施形態のロータ50は、複数の磁極57がロータコア51に埋め込まれたIPM構造により構成されている。詳しくは複数の磁極57は、肉盗み部52の径方向外側の環状部分に埋め込まれている。磁極57は径方向外側がフロントヨーク部55により覆われており、周方向に隣接する磁極57同士の間に突極部53が形成されている。
ステータ60は、コアバック61から径内方向に突出する複数(例えば12個)のティース62を有している。隣接するティース62同士の間のスロットには3相のコイル68が巻回されている。図3、図4に例示するステータ60は、周方向に分割された分割コアで構成されているが、一体コアで形成されてもよい。
また、本実施形態のティース62は、先端部63と根元側との周方向幅が同一であるストレート形状に形成されている。この構成は、特許第5862145号公報(対応US公報:US9531222B2)に開示されている。
このような構成のブラシレスモータ80は、コイル68への通電によりステータ60に形成される回転磁界とロータ50の磁極57による磁界との相互作用により回転し、トルクを出力する。ここで、液圧式の電動ブレーキシステムに用いられるモータには、低回転領域における拘束トルクの高トルク化と、無負荷(又は低負荷)領域における高回転化との両立が求められる。本実施形態では、その両立のためにIPMモータが選定される。
また、車両のブレーキシステム90では、運転者がブレーキペダルを急に踏み込んだ場合や、自動運転システムにおいて前方カメラが障害物を認識した場合等、車両を緊急に制動する要求が発生することがある。このような緊急時における緊急ブレーキに要求される高回転域まで出力可能な構成にしようとすると、モータ80の体格が大きくなるという問題がある。そこで本実施形態のモータ駆動装置10は、モータ80の体格を大きくすることなく、緊急時に高回転出力が可能なように構成されている。
モータ駆動装置10の制御部20は、コイル68への通電を制御しモータ80を駆動する。以下、モータ駆動装置10の詳細な構成について実施形態毎に説明する。各実施形態のモータ駆動装置及び制御部の符号について、「10」及び「20」に続く3桁目に実施形態の番号を付す。
(第1実施形態)
図5、図6を参照し、第1実施形態のモータ駆動装置101について説明する。図5に示すように、制御部201のインバータ40は、バッテリ15の直流電力を3相交流電力に変換してモータ80に供給する。電流センサ85は、インバータ40からモータ80に通電される2相以上の相電流Iu、Iv、Iwを検出する。また、図5の例では、モータ80のロータ回転角を検出する位置センサが設けられておらず、センサレス駆動される。センサレス駆動方式は、部品削減や省スペースに対して有効である。
制御部201は、ベクトル制御による電流フィードバック制御の構成として、電流指令演算部21、3相2相変換部24、電流偏差算出部25、電流制御器26、2相3相変換部27、変調器28及びインバータ40を有する。また制御部201は、センサレス制御の構成として位置/速度算出部29を有し、さらに、本実施形態に特有の構成として緊急時判定部30を有する。
電流指令演算部21は、上位の車両制御回路から取得したトルク指令Trq*等に基づいて、コイル68への通電に係るdq軸電流指令値Id*、Iq*を演算する。以下、図5ではd軸及びq軸の電流、電圧に関する制御構成をまとめて表す。3相2相変換部24は、推定角度θを用いて相電流Iu、Iv、Iwを3相2相変換し、dq軸電流Id、Iqをフィードバックする。
電流偏差算出器25は、dq軸電流指令値Id*、Iq*とdq軸電流Id、Iqとの電流偏差ΔId、ΔIqを算出する。dq軸電流制御器26は、電流偏差ΔId、ΔIqをそれぞれ0に近づけるようにPI制御によりdq軸電圧指令値Vd*、Vq*を演算する。2相3相変換部27は、推定角度θを用いてdq軸電圧指令値Vd*、Vq*を3相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*に変換する。
変調器28は、3相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*及びインバータ入力電圧Vinv等に基づき、PWM制御等により駆動信号Drを生成し、インバータ40に出力する。変調器28の詳細な構成については後述する。インバータ40は、駆動信号Drに基づいて複数のスイッチング素子が動作することにより、バッテリ15の直流電力を3相交流電力に変換し、3相電圧Vu、Vv、Vwをモータ80に印加する。
位置/速度算出部29は、dq軸電流Id、Iq及び外積値opに基づき推定角度θを演算する。この推定演算は特開2009-148017号公報に開示された技術であり、指令電流に重畳させる高周波電流信号ベクトル及び高周波電圧信号ベクトルの外積値opが用いられる。図5には、外積値opを算出するまでの構成の記載を省略する。位置/速度算出部29が演算した推定角度θは、3相2相変換部24及び2相3相変換部27における座標変換演算に用いられる。
次に緊急時判定部30は、車両を緊急に制動する要求が発生したとき、緊急時であると判定する。例えば緊急時判定部30は、運転者によるブレーキペダルの踏み込み速度や踏力、又は、自動運転システムにおける前方カメラの映像等に基づき、緊急時であることを判定する。第1実施形態では、緊急時判定部30により緊急時であると判定されたとき、緊急フラグFlgが変調器28に通知される。
変調器28は、正弦波制御器281、過変調制御器282及び切り替え器283を有する。正弦波制御器281は、正弦波形の電圧を出力する「正弦波制御モード」によりモータ80を駆動する。過変調制御器282は、振幅補正により正弦波形の電圧を歪ませ、正弦波制御モードの出力電圧より実効値の大きい電圧を出力する「過変調制御モード」によりモータを駆動する。切り替え器283は、緊急フラグFlgを受信しないとき、すなわち緊急時以外の通常時、正弦波制御器281の出力に切り替え、緊急フラグFlgを受信した緊急時に過変調制御器282の出力に切り替える。
図6(a)に、モータ80のトルク-回転数特性を示す。通常時には低回転で低トルクから高トルクまでの常用領域が用いられる。緊急時には高回転で低トルクの緊急ブレーキ領域が用いられる。図6(b)に示すように、緊急ブレーキ領域の電圧波形は、正弦波形を歪ませた過変調波形であり、常用領域の電圧波形は正弦波形である。
このように、第1実施形態のモータ駆動装置101は、緊急ブレーキに必要な出力増加分を過変調駆動により確保するため、モータ80は、通常時のトルク-回転数領域で必要な出力を満足すればよい。したがって、モータ80の体格を大きくすることなく、緊急時に高回転出力が可能となる。
なお、過変調制御モードでは、電圧波形の歪みによりモータ80のNV(すなわち騒音や振動)が増加する傾向があるが、緊急ブレーキ時には他の部品のNVも増加するため問題となりにくい。また、過変調制御モードではモータ供給電圧が上昇するため、供給電力一定の場合、トルクに必要な電流量が低下する。しかし、緊急ブレーキに要する特性は高回転低トルクであるため、供給電流量の低下による影響は小さい。
また、本実施形態のモータ80は、ロータ50がIPM構造により構成されている。これにより、上述の通り、液圧式の電動ブレーキシステム90において、低回転領域における拘束トルクの高トルク化と、無負荷(又は低負荷)領域における高回転化との両立が実現する。
さらにセンサレス駆動では、q軸インダクタンスとd軸インダクタンスとの差が大きく、突極比、すなわちd軸インダクタンスに対するq軸インダクタンスの比(Lq/Ld)が1から離れている方が良い。本実施形態では、ロータ50は、周方向に隣接する磁極57同士の間に突極部53が形成されているため、突極比が1より大きい場合、突極比をより大きくする作用が得られる。
しかし、突極部53を有するモータ80をセンサレス駆動させる場合、突極部53とステータ60のティース62とが対向する進角0度付近の回転位置で通電して起動すると、突極部53が磁気飽和しやすく、位置推定に必要な突極比が維持しにくくなる。
それに対し本実施形態のモータ80は、ティース62の先端部63がストレート形状に形成されているため、図9に示す、ティース先端部が周方向両側に広がっている形状に比べ、ティース先端部の周方向両端からフロントヨーク部55への漏れ磁束を抑制することができる。そのため、突極部53がステータ励磁の影響をより受けにくく、磁気飽和しにくくなる。
(第2実施形態)
図7、図8を参照し、第2実施形態のモータ駆動装置102について説明する。図7に示すように、第2実施形態の制御部202は、第1実施形態の制御部201の構成に加え、電流位相算出部22及び進角補正部23をさらに有する。電流位相算出部22は、dq軸電流指令値Id*、Iq*について、式(1)によりq軸基準の電流位相θiを算出する。
θi=tan-1(-Id*/Iq*) ・・・(1)
進角補正部23は、緊急時判定部30から緊急フラグFlgを受信した緊急時に電流位相θiが最大トルク最小電流ラインより遅角側にある場合、電流位相θiが最大トルク最小電流ラインよりも進角側になるようにdq軸電流指令値Id*、Iq*を補正する。この処理を「進角補正処理」という。なお、最大トルク最小電流ラインはモータ制御の技術分野における周知技術である。
こうして進角補正部23は、緊急時にdq軸電流指令値Id*、Iq*を補正し、補正後のdq軸電流指令値Id**、Iq**を出力する。緊急時以外の通常時にはdq軸電流指令値Id*、Iq*がそのままId**、Iq**として出力される。電流偏差算出器25は、補正後のdq軸電流指令値Id**、Iq**とdq軸電流Id、Iqとの電流偏差ΔId、ΔIqを算出する。
図8に示すように「進角補正処理」では、負のd軸電流Id*は絶対値を大きくする方向に、正のq軸電流Iq*は絶対値を小さくする方向に補正される。そのため、弱め界磁効果により高回転域での逆起電力が低下し、高回転特性が向上する。したがって、第2実施形態のモータ駆動装置102は、モータ80の体格を大きくすることなく、緊急時に高回転出力が可能となる。この効果は、第1実施形態による正弦波制御モードから過変調制御モードへの切り替えと組み合わせることで、より顕著となる。
また第2実施形態では、センサレス駆動にて進角0度付近の回転位置で通電して起動すると、突極部53が磁気飽和しやすいという問題に対し、進角補正処理により高トルク時における突極比の低下を軽減し、位置推定精度を維持することができる。
(その他の実施形態)
(a)上記実施形態のモータは、ステータ60のティース62はストレート形状に形成されている。これに対し、図9に示すように、ティース62の先端部639が周方向両側に広がっている形状としてもよい。
(b)図3、図4に示す3相ブラシレスモータは10極12スロットの構成であるが、磁極及びスロット(或いはティース)の数はこれに限らない。また、モータの相の数は3相に限らず、4相以上の多相モータであってもよい。
(c)モータのロータは、複数の磁極がロータコア51に埋め込まれたIPM構造に限らず、複数の磁極がロータコアの表面に設置されたSPM構造により構成されてもよい。例えば特開2014-121189号公報の図39、段落[0156]には、ロータコアの外周表面に形成された凹部に磁極が貼り付けられたインセット型SPM構造が開示されている。この構造ではq軸インダクタンスとd軸インダクタンスとが異なり、突極性を有するため、突極比を利用した位置推定によりセンサレス駆動することが可能である。
(d)センサレス駆動による回転角の推定方式は、指令電流に重畳させる高周波電流信号及び高周波電圧信号の外積値を用いる上記の方式に限らず、拡張誘起電圧等を用いる周知の方式を採用してもよい。また、モータの駆動はセンサレス駆動方式に限らず、位置センサにより回転角をフィードバックする方式により駆動されてもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
10(101、102) ・・・モータ駆動装置、
20(201、202) ・・・制御部、
30 ・・・緊急時判定部、
50 ・・・ロータ、 57 ・・・磁極、
60 ・・・ステータ、 68 ・・・コイル、
80 ・・・モータ。

Claims (4)

  1. コイル(68)が巻回された筒状のステータ(60)、及び、周方向に複数の磁極(57)が設けられ前記ステータの内側で回転可能なロータ(50)を有するモータ(80)と、
    前記ロータの回転角を検出する位置センサが設けられていないセンサレス駆動により、前記コイルへの通電を制御し前記モータを駆動する制御部(20)と、
    を備え、車両のブレーキシステムに適用され、前記モータの出力によりブレーキ液圧を発生させるモータ駆動装置であって、
    前記ロータは、周方向に隣接する前記磁極同士の間に突極部(53)が形成されており、
    前記制御部は、
    車両を緊急に制動する要求が発生したとき、緊急時であると判定する緊急時判定部(30)を有し、
    前記緊急時以外の通常時、正弦波形の電圧を出力する正弦波制御モードにより前記モータを駆動し、
    前記緊急時に、正弦波形の電圧を歪ませ、前記正弦波制御モードの出力電圧より実効値の大きい電圧を出力する過変調制御モードにより前記モータを駆動するモータ駆動装置。
  2. 前記ロータは、複数の前記磁極がロータコア(51)に埋め込まれたIPM構造により構成されている請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記ステータは、コアバック(61)から径内方向に突出する複数のティース(62)を有しており、
    前記ティースは、先端部(63)と根元側との周方向幅が同一であるストレート形状に形成されている請求項1または2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記制御部は、
    前記コイルへの通電に係るdq軸電流指令値について、前記緊急時に電流位相(θi)が最大トルク最小電流ラインより遅角側にある場合、電流位相が最大トルク最小電流ラインよりも進角側になるようにdq軸電流指令値を補正する進角補正処理を実行する請求項1~3のいずれか一項に記載のモータ駆動装置。
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