JP5297126B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、操舵トルク信号及び速度信号に基づいてモータトルクを制御して操舵アシストを行う電動パワーステアリング装置に関し、特に、シンクロナスリラクタンスモータを用いて操舵アシストを行う電動パワーステアリング装置に関する。
電動パワーステアリング装置は、車両の操舵トルクの大きさに応じた補助トルクを電動機(モータ)によって発生させ、この補助トルクをステアリング系に伝達して、運転者が操舵する操舵力を軽減させるための操舵力支援装置である。このような電動パワーステアリング装置に用いられるモータとしては、例えば、シンクロナスリラクタンスモータが挙げられる。このようなシンクロナスリラクタンスモータは、回転子(ロータ)にマグネットを用いないで、回転子側の鋼板層に発生するリラクタンストルクによって回転動作を行うモータであり、一般的には、固定子(ステータ)側には3相巻線が施され、回転子側にはフラックスバリアと称する空気の溝(空気層)が鋼板層の内部に施された構造となっている。シンクロナスリラクタンスモータは、このような構造によって高価な希土類磁石等を使用しなくても回転トルク(以下、単にトルクという)が得られるため、低コスト化が可能であってリサイクル性にも優れている。
また、一般のブラシレスモータのトルク−電流特性が線形であるのと異なり、シンクロナスリラクタンスモータはトルク−電流特性が非線形であるため、目標トルクとモータ回転速度とを用いて目標電流と電流進角(誘起電圧に対する電機子電流の進み位相角)を算出している。このとき、電流進角については目標トルクの絶対値を3つのポイント[すなわち、目標トルクの絶対値(T)が最大回転速度のときの目標トルク(T1)より小さい領域(T<T1の領域)、目標トルクの絶対値(T)がトルク−電流特性で非線形カーブと線形カーブの中間にあたる目標トルク(T3)との間にある領域(T1<T<T3の領域)、及び、目標トルクの絶対値(T)がT3より大きい領域(T3<Tの領域)]に分けて進角補正項を求め、回転速度ごとに進角補正項を算出している。なお、算出された目標電流は三相電流又はd軸電流・q軸電流の電流形態で出力している。
このような方法によってシンクロナスリラクタンスモータのトルク制御を行う技術は、例えば、特許文献1及び特許文献2に開示されている。これらの文献に記載の技術では、ロータの位置及び速度を検出してトルク指令を求めることによって、シンクロナスリラクタンスモータのトルク−電流特性が非線形であっても低出力トルクから高出力トルクまでトルク制御を行うことを意図している。なお、特許文献1では、最大回転速度(N3)と現在の回転速度(N)との差分の絶対値を入力の一部として進角補正項(AX)を算出している。また、特許文献2では、現在の回転速度(N)を入力とする関数(ADC)の出力により進角補正項(AX)を算出している。すなわち、AX=ADC×Nとしている。
特許第3209853号公報 特許第3209854号公報
しかしながら、前記従来の技術は目標電流や電流進角を求める条件が複雑であるため、シンクロナスリラクタンスモータのトルク制御を行うための演算処理時間が長くかかったり、演算処理に必要とされるCPUの処理能力やメモリ容量が大きくなってしまったりする問題点がある。また、シンクロナスリラクタンスモータは電源電圧の状態によって出力できるトルクの大きさと回転速度が変化するが、特許文献1及び特許文献2に記載の技術は、電源電圧の変動を考慮していないので、バッテリ電圧を用いる電動パワーステアリング装置に適用することは難しい問題点がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、非線形なトルク−電流特性を有するシンクロナスリラクタンスモータを用いて簡単な演算処理で良好なトルク制御を行うことができる電動パワーステアリング装置を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に係る発明の電動パワーステアリング装置は、操舵入力検出部からの操舵入力信号に基づいて同期モータを駆動し、操舵アシストを行う電動パワーステアリング装置において、少なくとも前記操舵入力信号に基づいて前記同期モータ目標トルクを算出する目標トルク算出部と、前記目標トルク算出部からの信号に基づいて前記同期モータへの目標電流を算出する目標電流算出部とを備え、前記目標電流算出部は、前記目標トルクの変化に対応付けて、当該目標トルクを発生させるために必要なモータ電流実効値及びモータ電流位相が記述されたマップを備え、該マップは少なくとも定常域用マップと高出力域用マップの2つからなり、前記目標電流算出部が、前記目標トルク算出部で算出された目標トルク及び前記マップを参照することにより、当該目標トルクに対応するモータ電流実効値とモータ電流位相とを算出し、該算出されたモータ電流実効値と当該モータ電流位相とによってd軸電流及びq軸電流を算出し、該算出されたd軸電流及びq軸電流を用いて前記同期モータを駆動させる構成を採っている。
請求項1に係る発明によれば、目標トルク及びマップを参照することで目標電流実効値及び目標電流位相を算出し、この目標電流実効値及び目標電流位相によってd軸電流及びq軸電流を算出し、このd軸電流及びq軸電流を用いて同期モータを駆動制御するため、トルク−電流特性が非線形な同期モータの目標トルク制御を、モータ電流の最適化を実現しながら遂行することができる。
また、請求項1に係る発明によれば、目標電流算出部が定常域用マップ(最大トルクマップ)及び高出力域用マップ(最大出力)を備えているため、高次関数を用いた近似値演算などの複雑な演算を要することなく、目標トルクに応じた目標電流実効値及び目標電流位相を簡易かつ迅速に求めることができる。
また、請求項2に係る発明の電動パワーステアリング装置は、請求項1に記載の構成において、前記目標電流算出部は、前記同期モータに出力される駆動電力のデューティ比が所定値以上の場合に、前記定常域用マップから前記高出力域用マップに切り替えて前記マップを用いることを特徴としている。
請求項2に係る発明によれば、同期モータに出力される駆動電力のデューティ比が所定値以上の場合に、定常域用マップから高出力域用マップに切り替えてマップを用いるため、例えば、高出力を要しない場面では消費電力が少なくて済む定常域用マップを用いる一方、高出力を要する場面(駆動電力のデューティ比が所定値以上)では高出力域用マップを用いるなどといったように、操舵状況に応じてマップを切り替えて用いることができる。
したがって、請求項2に係る発明によれば、操舵状況に応じてマップを切り替えて用いることにより、十分な最大出力を得る一方で消費電力を抑制することができるため、操舵フィーリングの優れた電動パワーステアリング装置を、消費電力を抑制しながら実現することができる。
本発明によれば、トルク−電流特性が非線形な同期モータの目標トルク制御を、モータ電流の最適化を実現しながら、簡易かつ迅速に遂行することができる。
《実施形態》
以下、図面を参照しながら、本発明におけるシンクロナスリラクタンスモータを用いた電動パワーステアリング装置の実施形態について詳細に説明する。
(電動パワーステアリング装置1)
図1は、本発明の実施形態に係るシンクロナスリラクタンスモータを備える電動パワーステアリング装置1の全体構成図である。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置1はステアリングホイール2を有していて、ステアリングホイール2はステアリング軸3を介してピニオン軸4に連結されている。運転者がステアリングホイール2を操作して生じる操舵トルクは、ステアリング軸3を介してピニオン軸4に伝達される。ピニオン軸4にはステアリング系に作用する操舵トルクを検出する磁歪式のトルクセンサ5及びトルク伝達部6が取り付けられており、トルク伝達部6は、ステアリング系に補助トルクを加えるための電動機(電気モータ)7に接続されている。なお、電動機7として、シンクロナスリラクタンスモータが用いられている。また、トルクセンサ5として、磁歪式のもののほか、光学式トルクセンサなど、他の形式のトルク検出素子を用いてもよい。
電動パワーステアリング装置1は、いわゆるラック・アンド・ピニオン式の構成となっていて、ピニオン軸4の下端に設けられたピニオン4Aは、ラック軸8に形成されたラック歯8Aと噛み合わされ、ピニオン軸4の回転がラック軸8の軸方向の変位に変換されて操向輪9,9を転舵させる。また、トルクセンサ5から制御装置10へ操舵トルク信号Tを出力している。制御装置10は、トルクセンサ5から出力された操舵トルク信号Tと速度センサ11から出力された車両の速度信号vとに基づいて補助トルクを算出し、3相の電動機駆動電圧VOを電動機7に出力して電動機7を制御している。
また、トルク伝達部6は、詳細は図示されていないが、電動機7の回転トルクによってウォームギア(図示せず)を介してピニオン軸4を回転させるように構成されている。このようにして、電動機7の補助トルクは、トルク伝達部6を介してピニオン軸4に伝達され、さらにピニオン4Aとラック歯8Aを介して、ラック軸8からステアリング系に伝達されて操向輪9を転舵させるように構成されている。なお、図1には、ステアリング系の主要部を図示してある。
このような構成によって、運転者がステアリングホイール2を操作して車両の走行運転中に走行方向の操舵を行うとき、ステアリング軸3に加えられた操舵トルクに基づく回転力は、ピニオン4Aからラック歯8Aを介してラック軸8の軸方向の直線運動に変換されて操向輪9,9の走行方向を変化させるように作用する。このとき、同時に、ステアリング軸3に付設されたトルクセンサ5は、ステアリングホイール2による運転者の操舵に応じた操舵トルクを検出して電気的な操舵トルク信号Tに変換し、この操舵トルク信号Tを制御装置10へ出力している。また、速度センサ11が車両の速度信号vを検出して制御装置10へ出力している。
制御装置10は、操舵トルク信号T及び速度信号vに基づいた目標信号と、電動機7の回転角を示す角度信号θとに基づいて電動機7を駆動させるための電動機駆動電圧Vを発生する。このとき、制御装置10は、電動機電流I、及び角度信号θを用いて、電動機駆動電圧Vをd軸(磁束軸)とこれに電気的に直交するq軸(トルク軸)とに分解して制御するdqベクトル変換を行う。電動機7は、U,V,W相の3相の電動機駆動電圧Vに基づいて回転駆動し、3相交流電流IAC(Iu,Iv,Iw)が流れる。
これによって、電動機7の回転トルクに基づく補助操舵力は、トルク伝達部6を介して、ステアリング軸3に連結されたピニオン軸4に作用し、ラック・アンド・ピニオン機構によってラック軸8に伝達される。以上のようにして、電動機7を駆動させることによって、ステアリングホイール2に加えられる運転者による操舵力が軽減される。
(シンクロナスリラクタンスモータ35の構成及び動作)
ここで、図1に示す電動パワーステアリング装置1の電動機7として用いられるシンクロナスリラクタンスモータ35の一般的な構成及び動作について説明する。
図2は、一般的なシンクロナスリラクタンスモータ35の断面図である。このシンクロナスリラクタンスモータ35は、回転子30が4個の磁極(2極対)を有し、固定子20が24個のスロット23を有している。
シンクロナスリラクタンスモータ35の固定子20には、固定子本体21と、その内周面22に形成された複数個のスロット23、及びT字状の歯(ティース)24が設けられている。また、回転子30には、回転子本体31に対して、所定の幅及び長さを有する線状の複数のフラックスバリア(空気層)32が設けられて、複数の鋼板リブ(リブ)33が形成されている。この鋼板リブ(リブ)33の両端部は、回転子30の外周部に設けられている。回転子本体31は電磁鋼板などの磁性体物質で構成されている。複数のフラックスバリア32は空気層とするほか、樹脂性などの非磁性物質で形成してもよい。複数のフラックスバリア32は、d軸(磁束軸)を境界にし、機械的に45度傾斜したq軸(トルク軸)を中心にして放射状に配置されている。したがって、q軸を中心とした複数のフラックスバリア32及び鋼板リブ33の組が、放射状に4組設けられている。また、d軸は、回転子軸と直交しており、鋼板リブ33の両端部において鋼板リブ33の軸と一致している。
このように構成されたシンクロナスリラクタンスモータ35の動作について説明する。まず、固定子20のスロット23に巻回された巻線コイル(図示せず)に三相交流電流を流すと歯24に磁界が発生し、回転子30を介して磁束が他の歯24に戻る。回転子本体31の内部には複数のフラックスバリア32が設けられているため、磁束の通りやすい方向(d軸方向)と磁束の通りにくい方向(q軸方向)が生じる。このd軸磁束とq軸磁束との差(磁気抵抗差)によってリラクタンストルクが発生し、回転子30が所定の方向に回転する。
このとき、歯(ティース)24に対向するフラックスバリア32及び鋼板リブ33は、回転子30が回転しても、磁束の変化は少ないのでトルクリップルの発生要因とはなり難い。しかしながら、隣接する歯24の間に形成された微小なスロット開口部23aとフラックスバリア32(あるいは、鋼板リブ33)との相対的な位置関係によって、回転子30の回転時にトルクリップルが発生する。すなわち、固定子20のスロット開口部23aと回転子30の鋼板リブ33が対向したときと、固定子20のスロット開口部23aと回転子30のフラックスバリア32が対向したときとで磁束が変化するため、固定子20と回転子30の相対的な位置の変化によって(つまり、回転子30が回転することによって)、回転子30の回転トルクにトルクリップルが発生する。そこで、フラックスバリア32の形状を変更してトルクリップルの発生を抑える公知の技術を採用してもよい。
(モータ制御システム40)
次に、本実施形態に係るシンクロナスリラクタンスモータを用いた電動パワーステアリング装置1のモータ制御システム40について説明する。
図3は、本発明の実施形態に係るシンクロナスリラクタンスモータを用いた電動パワーステアリング装置1のモータ制御システム40の構成を示すブロック図である。なお、このモータ制御システム40の機能は、CPU,ROM,RAM,I/Oなどを備えるコンピュータ及びこのコンピュータにインストールされた所定のプログラムによって実現される。
図3に示すモータ制御システム40は、EPS(電動パワーステアリング)制御部41と、モータ制御部51とによって構成されている。EPS制御部41は、目標トルク算出部42を備えている。モータ制御部51は、目標電流算出部52と、3相2軸変換部53と、q軸(トルク軸)PI制御部54と、d軸(磁束軸)PI制御部55と、2軸3相変換部56と、PWM変換部57と、モータ(シンクロナスリラクタンスモータ)58とを備えている。なお、目標電流算出部52は、最大トルクマップ(定常域用マップ)52aと、最大出力マップ(高出力域用マップ)52bとを備えている。
EPS制御部41の目標トルク算出部42は、トルクセンサ信号、車速、及びモータ(シンクロナスリラクタンスモータ)58の回転速度を入力され、モータ58が出力すべき目標トルクを算出し、この目標トルクをモータ制御部51の目標電流算出部52へ出力する。すなわち、EPS制御部41からモータ制御部51へ送信する目標値は、目標トルクの値である。
また、モータ制御部51において、目標電流算出部52は、入力された目標トルクから目標電流実効値Iと目標電流位相θとを算出する。ここで算出される目標電流実効値Iと目標電流位相θは、(a)モータ58が最大トルクT(最小の電流実効値で出せる最大のトルク)を出せるように算出されるか、または、(b)モータ58が最大出力W(最小の電流実効値で出せる最大の出力)を出せるように算出される。なお、最大出力Wは、W(watt)=T×Nを意味する。ただし、Nはモータ58の回転速度である。ここで、目標電流算出部52は、(a)最大トルクTを目標値とする場合と、(b)最大出力Wを目標値とする場合との切り替えは、後記するように、3相インバータからなるPWM変換部57から出力される信号(駆動電流)のデューティ(DUTY)比の大きさに基づいて行っている。
なお、目標電流算出部52が行う目標電流の算出方法は、目標トルクが得られるように目標3相電流又は目標d軸電流・目標q軸電流を算出し、電流フィードバック系に還元することによって実現している。すなわち、モータ制御はモータ58に流れる電流を制御するものであるので、目標トルクから目標3相電流又は目標d軸電流・目標q軸電流を算出してモータ制御を行っている。
より具体的には、目標電流算出部52は、最大トルクマップ(定常域用マップ)52a及び最大出力マップ(高出力域用マップ)52bを備え、これらのうちいずれかを切り替えて用い、目標トルクから目標電流を算出する。最大トルクTの目標値を求めるための最大トルクマップ52aと、最大出力Wの目標値を求めるための最大出力マップ52bとの切り替えは、3相インバータからなるPWM変換部57の出力のデューティ(DUTY)比の大きさを基準として行う。つまり、PWM変換部57の出力のデューティ比が所定値未満ならば、最大トルクマップ52aに切り替え、所定値以上ならば、最大出力マップ52bに切り替える。このようにして、目標電流算出部52が目標トルクから算出した目標電流実効値Iと目標電流位相θは、3相2軸変換部53へ出力される。
3相2軸変換部53は、目標電流実効値Iと目標電流位相θとを入力して、モータ58の3相電流IU,IV,IWを、モータ58の回転子の磁束軸(励磁軸)であるd軸の電流(目標d軸電流Id)と、このd軸に対して電気的に90度回転した軸であるq軸の電流(目標q軸電流Iq)との2軸電流(dq軸電流)に変換するものである。なお、目標q軸電流Iqの値はモータ58の発生トルクTに比例し、目標d軸電流Idの値は励磁電流に比例する。また、必要に応じて目標d軸電流Idと目標q軸電流Iqとを変化させて、「進角」を行うこともできる。すなわち、目標d軸電流Idと目標q軸電流Iqとを制御することによって、ブラシレスモータの弱め界磁制御に相当する制御を行っている。このようにして弱め界磁制御相当の効果を出しつつ、目標トルクを制御して操舵フィーリングの改善を図っている。
q軸(トルク軸)PI制御部54は、目標q軸電流Iqを入力して偏差信号が減少するように、P(比例)制御及びI(積分)制御を行ってq軸電圧Vqを生成し、このq軸電圧Vqを2軸3相変換部56へ出力する。また、d軸(磁束軸)PI制御部55は、目標d軸電流Idを入力して加算器(図示せず)の出力信号が減少するようにPI制御を行ってd軸電圧Vdを生成し、このd軸電圧Vdを2軸3相変換部56へ出力する。
2軸3相変換部56は、q軸(トルク軸)PI制御部54の出力信号Vqとd軸(磁極軸)PI制御部55の出力信号Vdとの2軸信号を3相信号VU,VV,VWに変換する。PWM変換部57は、入力された3相信号VU,VV,VWの大きさに比例したパルス幅のON/OFF信号[PWM(Pulse Width Modulation)信号]であるDUTY信号(DUTY U,DUTY V,DUTY W)を生成してモータ58へ出力する。なお、2軸3相変換部56及びPWM変換部57は、モータ58の角度信号θが入力され、回転子30(図2参照)の磁極位置に応じたタイミングで信号が出力される。
次に、図3を参照し、本発明の実施形態に係る主要部分の動作について説明する。
まず、EPS制御部41の目標トルク算出部42は、図示しない操舵入力検出部から入力された操舵入力信号(すなわち、トルクセンサ信号、車速信号、及びモータ回転速度信号)に基づいて、モータ(シンクロナスリラクタンスモータ)58が出力する目標トルクを算出し、この目標トルクをモータ制御部51の目標電流算出部52へ出力する。
すると、目標電流算出部は、入力された目標トルク値を発生させるために必要なモータ電流実効値(目標電流実効値)Iとモータ電流位相(目標電流位相)θとを算出し、この目標電流実効値Iと目標電流位相θを3相2軸変換部53へ出力する。そして、3相2軸変換部53が、目標電流実効値Iと目標電流位相θとに基づいて目標q軸電流Iq及び目標d軸電流を算出することにより、PWM変換部57が目標q軸電流Iq及び目標d軸電流とに基づいてPWM制御を行ってモータ(シンクロナスリラクタンスモータ)58を駆動させる。
ここで、モータ制御部51の目標電流算出部52は、入力された目標トルクの値よりモータ電流実効値(目標電流実効値)Iとモータ電流位相(目標電流位相)θとを算出する2つのマップを備えている。すなわち、目標電流算出部52は、定常域用マップである最大トルクマップ52aと、高出力域用マップである最大出力マップ52bとを備えている。
そして、PWM変換部57からモータ(シンクロナスリラクタンスモータ)58へ出力される駆動電力のデューティ比が所定値以上になったとき、定常域用マップ(最大トルクマップ52a)から高出力域用マップ(最大出力マップ52b)に切り替え、デューティ比が所定値以下になったとき、高出力域用マップ(最大出力マップ52b)から定常域用マップ(最大トルクマップ52a)に切り替える。
例えば、デューティ比が80%以上になったとき、定常域用マップ(最大トルクマップ52a)から高出力域用マップ(最大出力マップ52b)に切り替える。また、デューティ比が70%以下に下がったときは、高出力域用マップ(最大出力マップ52b)から定常域用マップ(最大トルクマップ52a)に切り替える。なお、デューティ比が上昇し、定常域用マップ(最大トルクマップ52a)から高出力域用マップ(最大出力マップ52b)に切り替える基準となる値(80%)よりも、デューティ比が下降し、高出力域用マップ(最大出力マップ52b)から定常域用マップ(最大トルクマップ52a)に切り替えるときの基準となる値(70%)を低くしているのは、ヒステリシス特性を与え、切り替えの基準となる境界値近傍で、ノイズなどの影響によって意図しない切り換えが発生しないようにするためである。
図4は、図3に示す目標電流算出部52が備える最大トルクマップ52aの特性図であり、横軸に目標トルク、縦軸に目標電流実効値Iと目標電流位相θを表わしている。また、図5は、図3に示す目標電流算出部52が備える最大出力マップ52bの特性図であり、横軸に目標トルク、縦軸に目標電流実効値Iと目標電流位相θを表わしている。
目標電流算出部52が、図4に示すような最大トルクマップ52a(定常域用マップ)、及び図5に示すような最大出力マップ52b(高出力域用マップ)を備えることにより、高次関数を用いた近似値演算などを行わなくても、入力された目標トルクの値に応じた目標電流実効値Iと目標電流位相θを一義的に求めることができる。
なお、定常域用マップ(最大トルクマップ52a)を用いた場合と比較して、高出力域用マップ(最大出力マップ52b)を用いた場合、モータ58の最大出力を増やすことができる。すなわち、高出力域用マップ(最大出力マップ52b)のときは、定常域用マップ(最大トルクマップ52a)と同じトルクTでモータ58の回転速度Nが上げられるので、W=T×Nの関係から最大出力Wを増加させることができる。
図6は、図3に示す3相2軸変換部53が目標電流実効値Iと目標電流位相θからq軸電流Iq及びd軸電流Idを求める特性図である。
目標電流算出部52が、図4の最大トルクマップ又は図5の最大出力マップによって目標トルクから目標電流実効値Iと目標電流位相θを求めると、3相2軸変換部53が、図6の特性図に示すように、最大トルクマップ又は最大出力マップごとに目標電流実効値Iと目標電流位相θからq軸電流Iqとd軸電流Idを求める。すなわち、目標電流実効値Iと目標電流位相θが分かっていれば、q軸電流IqはIq=Isinθによって求められ、d軸電流IdはId=Icosθによって求められる。このようにして求められたq軸電流Iq及びd軸電流Idに基づいて2軸3相変換を行った後にPWM制御を行ってモータ58の制御を行う。
図7は、高出力域用マップ及び定常域用マップのトルク−回転速度特性であり、横軸に目標トルク、縦軸に回転速度を表わしている。また、図8は、高出力域用マップ及び定常域用マップのトルク−電流特性であり、横軸に目標トルク、縦軸に電流を表わしている。
図7に示すように、高出力域用マップのときは、定常域用マップと同じ目標トルクTのとき、モータ58の回転速度Nが大きくなるので最大出力Wを増加させることができる。しかしながら、図8に示すように、同じ目標トルクTを出すために必要な電流が定常域用マップのときより多くなるので、高回転を必要としないときは、より消費電流が少なくて済む定常域用マップに切り替えている。このように、必要に応じて定常域用マップと高出力域用マップを適宜に切り換えて、操舵状況に応じて十分な最大出力を得られるようにするとともに、消費電流を抑制するようにしている。
以上説明したように、本実施形態のシンクロナスリラクタンスモータを用いたモータ制御システム40は、EPS制御部41からモータ制御部51へ送信する目標値を目標トルクとし、モータ制御部51は、入力された目標トルクから目標電流実効値Iと目標電流位相θを算出している。ここで算出する目標電流実効値Iと目標電流位相θは、最大トルク(最小の電流実効値で出せる最大のトルク)を出せるように算出するか、最大出力(最小の電流実効値で出せる最大の出力)を出せるように算出するかの切り換えを、3相インバータで構成されるPWM変換部57の出力のデューティ比を用いて行っている。
本実施形態に係るシンクロナスリラクタンスモータを用いた電動パワーステアリング装置1によれば、EPS制御部41からモータ制御部51へ入力した目標トルクから目標電流実効値Iと目標電流位相θとを算出する際に、最大トルクが出せるように算出するか、最大出力が出せるように算出するかを、3相インバータ出力のデューティ比によって切り換える。これによって、トルク−電流特性が非線形であるシンクロナスリラクタンスモータを用いても、比較的線形性のあるトルク制御を簡易な演算で行うことができる。
また、本実施形態の電動パワーステアリング装置1によれば、シンクロナスリラクタンスモータを目標トルクによって制御することにより、電動パワーステアリング装置の制御性(トルク−電流特性の線形性)が一段と改善される。また、ステアリングの連続切り返しや据え切りなどでモータの高出力によるパワーアシストが必要な場合でも、定常域用マップと高出力域用マップを適切に切り換えてトルク制御を行っているので、出力不足を起こしにくく、適正なパワーアシストを行うことが可能となる。すなわち、シンクロナスリラクタンスモータは、一般のブラシレスモータの弱め界磁制御に相当するd軸電流の制御を行うことができるので、電流−トルク特性が非線形であっても最適にモータ制御を行ってパワーアシストを実行することが可能となる。言い換えると、一般のブラシレスモータの弱め界磁制御に相当する制御として、本実施形態のシンクロナスリラクタンスモータでは目標トルクに対する進角補正を行っているので、より適切なトルク制御を行うことができる。
さらに、本実施形態のパワーステアリング装置1によれば、シンクロナスリラクタンスモータのモータパラメータ(トルク定数kt)の影響を最小限にすることにより、EPS制御部41とモータ制御部51とを独立して設計することができる。言い換えると、EPS制御部41からモータ制御部51へ入力するモータパラメータを目標電流から目標トルクにすることで、EPS制御部41とモータ制御部51とを独立して設計することができる。その結果、電動パワーステアリング装置1の設計工数を削減させることが可能となる。ただし、EPS制御部41から出力した目標トルクを次のEPS制御の周期までに実トルクが応答しないことが条件となる。すなわち、EPS制御部41よりモータ制御部51の周波数特性の方が良好であることが条件となる。
《比較例》
ここで、比較例として、一般的なブラシレスモータを用いた電動パワーステアリング装置のモータ制御システムについて説明する。
図9は、ブラシレスモータを用いた電動パワーステアリング装置のモータ制御システムの構成を示すブロック図である。
図9に示すモータ制御システム100は、EPS制御部101と、弱め界磁制御部103、q軸(トルク軸)PI制御部104、d軸(磁束軸)PI制御部105、2軸3相変換部106、PWM制御部107、及びブラシレスモータ108を備えるモータ制御部102とによって構成されている。なお、図9に示すブラシレスモータ108を用いたモータ制御システム100は、図3に示すシンクロナスリラクタンスモータ(モータ59)を用いたモータ制御システム40と比較すると、EPS制御部41の代わりに目標q軸電流を直接q軸(トルク軸)PI制御部104へ出力するEPS制御部101を備え、また、抵抗制御で始動又は減速を行ったり、高速回転時に弱め界磁電流の制御を行ったりする弱め界磁制御部103を備えている点で異なり、他の構成は原則として同様である。
次に、図9に示すブラシレスモータを用いたモータ制御システムの動作について、図3に示すシンクロナスリラクタンスモータを用いたモータ制御システムの動作との相違点を説明する。
ブラシレスモータ108は目標q軸電流Iqがトルクに比例するので、EPS制御部101からモータ制御部102のq軸(トルク軸)PI制御部104へ目標q軸電流Iqを直接入力する。一方、モータ制御部102の弱め界磁制御部103からd軸(磁束軸)PI制御部105へ目標d軸電流Idが入力されるが、この目標d軸電流Idはブラシレスモータ108のトルクには影響しない。したがって、ブラシレスモータ108を用いたモータ制御システム100ではトルク−電流特性は良好な線形性を示す。
図9に示すように、従来の電動パワーステアリング装置では、EPS制御部101の出力パラメータとして目標電流(ブラシレスモータの場合は目標q軸電流)をモータ制御部102のq軸(トルク軸)PI制御部104へ直接送信している。これは、ブラシレスモータ108の電流−トルク特性が1次線形であるので可能である。これにより、仮にモータ(ブラシレスモータ108)が変更されたとしても、電動パワーステアリング装置のアシストマップにトルク定数の変化をキャンセルするゲインを乗算するだけよい。
一方、シンクロナスリラクタンスモータを変更する場合、一般のブラシ付きモータやブラシレスモータのように電流に対して出力されるトルクの特性(トルク−電流特性)が線形ではないので、EPS制御部101からの出力を電流(目標q軸電流)で表すと、EPS制御部101側のマップを変更する必要がある。つまり、シンクロナスリラクタンスモータのトルク−電流特性ごとに、EPS制御部101のマップを変えなければならない。
以上を要約すると、ブラシレスモータのトルクT1は、T1=PN×φ×Iqであるので、ブラシレスモータはq軸電流IqでトルクT1が決まる。一方、シンクロナスリラクタンスモータのトルクT2は、T2=PN×(Ld−Lq)×Iq×Idであるので、シンクロナスリラクタンスモータはq軸電流Iq及びd軸電流IdでトルクT1が決まる。但し、Pは極数、φは磁束、Nはモータ回転速度、Ldはd軸のインダクタンス、Lqはq軸のインダクタンスである。
そこで、トルク−電流特性が非線形であるシンクロナスリラクタンスモータにおいては、目標トルクとモータ回転速度とを用いて目標電流と電流進角を算出している。このとき、電流進角については目標トルクの絶対値を3つの領域に分けて回転速度ごとに進角補正項を算出している。
図10は、シンクロナスリラクタンスモータのトルク−電流特性、及びトルク−回転速度特性を示す図であり、横軸に目標トルク縦軸に回転速度及び電流を表わしている。すなわち、目標トルクの絶対値を3つの領域に分けて回転速度ごとに進角補正項を算出する場合は、図10に示すように、目標トルクの絶対値(T)が最大回転速度のときの目標トルク(T1)より小さい領域(T<T1の領域)、目標トルクの絶対値(T)がトルク−電流特性で非線形カーブと線形カーブの中間にあたる目標トルク(T3)との間にある領域(T1<T<T3の領域)、及び、目標トルクの絶対値(T)がT3より大きい領域(T3<Tの領域)の3領域に分けて進角補正項を求め、回転速度ごとに進角補正項を算出している。ところが、このような手法で進角補正項を算出すると演算処理が複雑になってしまうので、前述の実施形態で述べたような手法でトルク制御を行うことによって簡単な演算処理で線形性のあるトルク制御を行うことができる。
本発明の実施形態に係るシンクロナスリラクタンスモータを備える電動パワーステアリング装置の全体構成図である。 一般的なシンクロナスリラクタンスモータの断面図である。 本発明の実施形態に係るシンクロナスリラクタンスモータを用いた電動パワーステアリング装置のモータ制御システムの構成を示すブロック図である。 図3に示す目標電流算出部が備える最大トルクマップの特性図である。 図3に示す目標電流算出部が備える最大出力マップの特性図である。 図3に示す3相2軸変換部が目標電流実効値と目標電流位相からq軸電流及びd軸電流を求める特性図である。 高出力域用マップ及び定常域用マップのトルク−回転速度特性である。 高出力域用マップ及び定常域用マップのトルク−電流特性である。 ブラシレスモータを用いた電動パワーステアリング装置のモータ制御システムの構成を示すブロック図である。 シンクロナスリラクタンスモータのトルク−電流特性、及びトルク−回転速度特性を示す図である。
符号の説明
1 電動パワーステアリング装置
2 ステアリングホイール
3 ステアリング軸
4 ピニオン軸
4A ピニオン
5 トルクセンサ
6 トルク伝達部
7 電動機
8 ラック軸
8A ラック歯
9 操向輪
10 制御装置
11 速度センサ
T 操舵トルク信号
v 速度信号
電動機駆動電圧
20 固定子
21 固定子本体
22 内周面
23 スロット
23a スロット開口部
24 歯(ティース)
30 回転子
31 回転子本体
32 フラックスバリア(空気層)
33 鋼板リブ
35 シンクロナスリラクタンスモータ
40、100 モータ制御システム
41、101 EPS(電動パワーステアリング)制御部
42 目標トルク算出部
51、102 モータ制御部
52 目標電流算出部
52a 最大トルクマップ
52b 最大出力マップ
53 3相2軸変換部
54、104 q軸(トルク軸)PI制御部
55、105 d軸(磁束軸)PI制御部
56、106 2軸3相変換部
57、107 PWM変換部
58 モータ(シンクロナスリラクタンスモータ)
103 弱め界磁制御部
108 ブラシレスモータ

Claims (2)

  1. 操舵入力検出部からの操舵入力信号に基づいて同期モータを駆動し、操舵アシストを行う電動パワーステアリング装置において、
    少なくとも前記操舵入力信号に基づいて前記同期モータ目標トルクを算出する目標トルク算出部と、
    前記目標トルク算出部からの信号に基づいて前記同期モータへの目標電流を算出する目標電流算出部とを備え、
    前記目標電流算出部は、前記目標トルクの変化に対応付けて、該目標トルクを発生させるために必要なモータ電流実効値及びモータ電流位相が記述されたマップを備え、該マップは少なくとも定常域用マップと高出力域用マップの2つからなり、
    前記目標電流算出部が、前記目標トルク算出部で算出された目標トルク及び前記マップを参照することにより、当該目標トルクに対応するモータ電流実効値とモータ電流位相とを算出し、該算出されたモータ電流実効値と当該モータ電流位相とによってd軸電流及びq軸電流を算出し、該算出されたd軸電流及びq軸電流を用いて前記同期モータを駆動させることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記目標電流算出部は、前記同期モータに出力される駆動電力のデューティ比が所定値以上の場合に、前記定常域用マップから前記高出力域用マップに切り替えて前記マップを用いることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
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