JP2009284728A - モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電圧飽和域においても円滑なモータ回転を実現することのできるモータ制御装置を提供すること。
【解決手段】電圧指令最大値演算部31は、q軸電流指令値Iq*に基づいて、発生しうるモータ12の最大回転角速度を推定し、当該推定された最大回転角速度に対応するd軸電圧指令最大値Vd_max及びq軸電圧指令最大値Vq_maxを演算する。そして、電圧指令値制限部28は、そのd軸電圧指令最大値Vd_max及びq軸電圧指令最大値Vq_maxを制限値として、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*についての電圧制限処理を実行する。
【選択図】図2
【解決手段】電圧指令最大値演算部31は、q軸電流指令値Iq*に基づいて、発生しうるモータ12の最大回転角速度を推定し、当該推定された最大回転角速度に対応するd軸電圧指令最大値Vd_max及びq軸電圧指令最大値Vq_maxを演算する。そして、電圧指令値制限部28は、そのd軸電圧指令最大値Vd_max及びq軸電圧指令最大値Vq_maxを制限値として、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*についての電圧制限処理を実行する。
【選択図】図2
Description
本発明は、モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置に関するものである。
従来、電動パワーステアリング装置(EPS)のように円滑なモータ回転及び高い静粛性が要求される用途では、多くの場合、その駆動源としてブラシレスモータを採用し、各相(U,V,W)に正弦波通電を行なう構成が採用される。そして、このような構成におけるモータトルクの制御は、d/q座標系における電流制御に基づき行なうのが一般的となっている(例えば、特許文献1参照)。
また、車載電源(バッテリ)を用いるEPSのように印加可能な電圧に上限のある場合には、通常、モータの高速回転時等、モータに印加される電圧が上昇する状況においては、当該印加電圧がその上限を超えないよう電圧制限処理(電圧ガード処理)が実行される。
具体的には、駆動回路等の規格・仕様に基づいて、予め当該電圧制限処理における制限値が決定される。そして、図5に示すように、d軸電圧指令値Vd*とq軸電圧指令値Vq*との合成ベクトルVdq*が、その予め設定された電圧制限値Vdq_limを超える場合、即ち電圧飽和時には、その補正後の合成ベクトルVdq*が当該電圧制限値Vdq_lim以下となるように、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を補正する。
尚、この図5に示す例では、d軸電圧指令値Vd*を維持した状態でq軸電圧指令値Vq*を低減するが、その他、電圧飽和突入後は、合成ベクトルVdq*の角度が維持されるように、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を補正する構成を採用するものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−247877号公報
特開平6−153569号公報
しかしながら、上記のように駆動回路等の規格・仕様に基づき予め設定された固定値を制限値として電圧制限処理を実行する場合、上記電圧飽和が発生する領域(電圧飽和域)においては、そのq軸電圧指令値Vq*がd軸電圧指令値Vd*に依存して変動することになる。そして、これによりトルクリップルが発生することになるという問題を抱えており、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、電圧飽和域においても円滑なモータ回転を実現することのできるモータ制御装置及び電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、d/q座標系における電流制御の実行によりモータ制御信号を生成するモータ制御信号生成手段と、前記モータ制御信号に基づいてモータに三相の駆動電力を供給する駆動回路とを備えたモータ制御装置であって、モータ制御信号生成手段は、q軸電流指令値に基づき前記モータの最大回転角速度を推定するとともに、d軸及びq軸のそれぞれについて前記最大回転角速度に対応する電圧指令値の最大値を演算し、前記電流制御の基礎となるd軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を該各最大値以下に制限すること、を要旨とする。
上記構成によれば、d軸電圧指令値に依存したq軸電圧指令値の変動を抑制することができる。その結果、電圧飽和域においても振動や騒音の発生を抑えて円滑なモータ回転を実現することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、前記最大回転角速度の推定は、電源電圧に基づき行なわれること、を要旨とする。
上記構成によれば、電源電圧の低下に伴う電圧飽和についても効果的に対応することができるようになる。
上記構成によれば、電源電圧の低下に伴う電圧飽和についても効果的に対応することができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2の何れか一項に記載のモータ制御装置を備えた電動パワーステアリング装置であること、を要旨とする。
上記構成によれば、電圧飽和域における円滑なモータ回転を実現して、より静粛性の高い電動パワーステアリング装置を提供することができる。
上記構成によれば、電圧飽和域における円滑なモータ回転を実現して、より静粛性の高い電動パワーステアリング装置を提供することができる。
本発明によれば、電圧飽和域においても円滑なモータ回転を実現することが可能なモータ制御装置及び電動パワーステアリング装置を提供することにある。
以下、本発明を電動パワーステアリング装置(EPS)に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のEPS1の概略構成図である。同図に示すように、ステアリングホイール(ステアリング)2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック5に連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック5の往復直線運動に変換される。そして、このラック5の往復直線運動により操舵輪6の舵角が変更されるようになっている。
図1は、本実施形態のEPS1の概略構成図である。同図に示すように、ステアリングホイール(ステアリング)2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック5に連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック5の往復直線運動に変換される。そして、このラック5の往復直線運動により操舵輪6の舵角が変更されるようになっている。
また、EPS1は、操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置としてのEPSアクチュエータ10と、該EPSアクチュエータ10の作動を制御する制御手段としてのECU11とを備えている。
本実施形態のEPSアクチュエータ10は、その駆動源であるモータ12がラック5と同軸に配置された所謂ラック型のEPSアクチュエータであり、モータ12が発生するアシストトルクは、ボールねじ機構(図示略)を介してラック5に伝達される。尚、本実施形態のモータ12は、ブラシレスモータであり、ECU11から三相(U,V,W)の駆動電力の供給を受けることにより回転する。そして、モータ制御装置としてのECU11は、このモータ12が発生するアシストトルクを制御することにより、操舵系に付与するアシスト力を制御する(パワーアシスト制御)。
本実施形態では、ECU11には、トルクセンサ14及び車速センサ15が接続されている。そして、ECU11は、これらトルクセンサ14及び車速センサ15によりそれぞれ検出される操舵トルクτ及び車速Vに基づいて、EPSアクチュエータ10の作動、即ちパワーアシスト制御を実行する。
次に、本実施形態のEPSの電気的構成について説明する。
図2は、本実施形態のEPSの制御ブロック図である。同図に示すように、ECU11は、モータ制御信号を出力するモータ制御信号出力手段としてのマイコン17と、モータ制御信号に基づいてモータ12に三相の駆動電力を供給する駆動回路18とを備えている。
図2は、本実施形態のEPSの制御ブロック図である。同図に示すように、ECU11は、モータ制御信号を出力するモータ制御信号出力手段としてのマイコン17と、モータ制御信号に基づいてモータ12に三相の駆動電力を供給する駆動回路18とを備えている。
尚、本実施形態の駆動回路18は、直列に接続された一対のスイッチング素子を基本単位(アーム)として各相に対応する3つのアームを並列接続してなる周知のPWMインバータであり、マイコン17の出力するモータ制御信号は、駆動回路18を構成する各スイッチング素子のオンduty比を規定するものとなっている。そして、モータ制御信号が各スイッチング素子のゲート端子に印加され、同モータ制御信号に応答して各スイッチング素子がオン/オフすることにより、車載電源19の直流電圧が三相(U,V,W)の駆動電力に変換されてモータ12に供給されるようになっている。
本実施形態では、ECU11には、モータ12に通電される各相電流値Iu,Iv,Iwを検出するための電流センサ20u,20v,20w、及びモータ12の回転角θを検出するための回転角センサ21が接続されている。そして、マイコン17は、これら各センサの出力信号に基づき検出されたモータ12の各相電流値Iu,Iv,Iw及び回転角θ、並びに上記操舵トルクτ及び車速Vに基づいて駆動回路18にモータ制御信号を出力する。
詳述すると、マイコン17は、操舵系に付与するアシスト力の制御目標量として電流指令値を演算する電流指令値演算部22と、上記駆動回路18の作動制御するためのモータ制御信号を生成するモータ制御信号生成手段としてのモータ制御信号生成部24とを備えている。
電流指令値演算部22は、上記トルクセンサ14及び車速センサ15により検出された操舵トルクτ及び車速Vに基づいて、d/q座標系におけるq軸電流指令値Iq*を演算する。また、モータ制御信号生成部24には、電流指令値演算部22の出力するq軸電流指令値Iq*とともに、各電流センサ20u,20v,20wにより検出された各相電流値Iu,Iv,Iw、及び回転角センサ21により検出された回転角θが入力される。尚、本実施形態では、d軸電流指令値Id*については、モータ制御信号生成部24内において「Id*=0」が演算される。そして、モータ制御信号生成部24は、これら各相電流値Iu,Iv,Iw、及び回転角θ(電気角)に基づいて、d/q座標系における電流フィードバック制御を実行することによりモータ制御信号を生成する。
即ち、モータ制御信号生成部24において、各相電流値Iu,Iv,Iwは、回転角θとともに3相/2相変換部25に入力され、同3相/2相変換部25によりd/q座標系のd軸電流値Id及びq軸電流値Iqに変換される。また、モータ制御信号生成部24に入力されたq軸電流指令値Iq*は、上記q軸電流値Iqとともに減算器26qに入力され、d軸電流指令値Id*は、d軸電流値Idとともに減算器26dに入力される。これら減算器26d,26qにおいて演算されたd軸電流偏差ΔId及びq軸電流偏差ΔIqは、それぞれ対応するF/B制御部27d,27qに入力される。そして、これら各F/B制御部27d,27qにおいて、その制御目標値であるd軸電流指令値Id*及びq軸電流指令値Iq*に実電流であるd軸電流値Id及びq軸電流値Iqを追従させためのフィードバック制御が行われる。具体的には、F/B制御部27d,27qは、入力されたd軸電流偏差ΔId及びq軸電流偏差ΔIqに所定のF/Bゲイン(PIゲイン)を乗ずることにより、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を演算する。
本実施形態では、これらd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*は、電圧指令値制限部28に入力され、同電圧指令値制限部28において、その値を所定の制限値内に制限する電圧制限処理(電圧ガード処理)が実行される。そして、その電圧処理後のd軸電圧指令値Vd**及びq軸電圧指令値Vq**は、回転角θとともに2相/3相変換部29に入力され、同2相/3相変換部29において三相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に変換される。
2相/3相変換部29において演算された各電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*は、PWM変換部30に入力され、同PWM変換部30において、該各電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に対応するduty指令値が生成される。そして、モータ制御信号生成部24は、これら各duty指令値に示されるオンduty比を有するモータ制御信号を生成し、マイコン17は、そのモータ制御信号を、駆動回路18を構成する各スイッチング素子(のゲート端子)に出力することにより、同駆動回路18の作動、即ちモータ12への駆動電力の供給を制御する。
(電圧制限処理)
次に、本実施形態における電圧制限処理の態様について説明する。
図2に示すように、本実施形態のマイコン17では、そのモータ制御信号生成部24には、電圧指令最大値演算部31が設けられている。本実施形態では、この電圧指令最大値演算部31には、上記電流指令値演算部22により演算されたq軸電流指令値Iq*が入力されるようになっている。そして、同電圧指令最大値演算部31は、そのq軸電流指令値Iq*に基づいて、発生しうるd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*の各最大値、即ちd軸電圧指令最大値Vd_max及びq軸電圧指令最大値Vq_maxを演算する。
次に、本実施形態における電圧制限処理の態様について説明する。
図2に示すように、本実施形態のマイコン17では、そのモータ制御信号生成部24には、電圧指令最大値演算部31が設けられている。本実施形態では、この電圧指令最大値演算部31には、上記電流指令値演算部22により演算されたq軸電流指令値Iq*が入力されるようになっている。そして、同電圧指令最大値演算部31は、そのq軸電流指令値Iq*に基づいて、発生しうるd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*の各最大値、即ちd軸電圧指令最大値Vd_max及びq軸電圧指令最大値Vq_maxを演算する。
具体的には、図3のフローチャートに示すように、電圧指令最大値演算部31は、先ずq軸電流指令値Iq*に基づいて、発生しうるモータ12の最大回転角速度ω_maxを推定する(ステップ101)。
即ち、図4に示すように、モータトルクTは、モータ電流(q軸電流値Iq)に依存し、モータ回転数N(回転角速度ω)は、モータトルクTに対して負の比例関係を有する。つまり、モータ12の回転角速度ωの上昇に伴い増大する逆起電力の影響により、その回転角速度ωが上昇するほど、モータコイルに通電可能なモータ電流は小さな値となる。換言すれば、モータコイルに通電される電流値(q軸電流値Iq)により、そのモータ回転数Nの最大値、即ち発生しうる最大回転角速度ω_maxが決定される。
具体的には、同図に示すように、モータ電流値(q軸電流値Iq)が「I1」である場合に発生しうるモータ回転数Nの最大値が「N1」であるとすれば、そのモータ電流値が当該「I1」よりも小さな「I2」である場合におけるモータ回転数Nの最大値「N2」は、より上記「I1」に対応する「N1」よりも大きな値となる。そして、モータ電流値が当該「I1」よりも大きな「I3」である場合におけるモータ回転数Nの最大値「N3」は、より上記「I1」に対応する「N1」よりも小さな値となる。
本実施形態のマイコン17では、このようなモータ電流値(q軸電流値Iq)とモータ回転数Nの最大値(最大回転角速度ω_max)との関係が、マップ形式で図示しないメモリ内に記憶されている。尚、本実施形態では、このモータ電流値(q軸電流値Iq)とモータ回転数Nの最大値との関係は、車速Vに応じた複数のマップに記憶されている。そして、電圧指令最大値演算部31は、上記電流指令値演算部22から入力されるq軸電流指令値Iq*を、そのマップに参照することにより、当該q軸電流指令値Iq*下において発生しうる最大回転角速度ω_maxを推定する。
そして、電圧指令最大値演算部31は、以下に示すモータ電圧方程式に基づいて、その推定された最大回転角速度ω_maxに対応するd軸電圧指令最大値Vd_max及びq軸電圧指令最大値Vq_maxを演算する(ステップ102)。
Vd_max=R×Id*−ω_max×L×Iq* ・・・(1)
Vq_max=ω_max×L×Id*+R×Iq*+Φ×ω_max ・・・(2)
尚、「R」はモータ抵抗、「L」はモータインダクタンス、そして「Φ」はコイル鎖交磁束数である。
Vq_max=ω_max×L×Id*+R×Iq*+Φ×ω_max ・・・(2)
尚、「R」はモータ抵抗、「L」はモータインダクタンス、そして「Φ」はコイル鎖交磁束数である。
図2に示すように、本実施形態では、このようにして電圧指令最大値演算部31により演算されたd軸電圧指令最大値Vd_max及びq軸電圧指令最大値Vq_maxは、上記電圧指令値制限部28に入力される。そして、電圧指令値制限部28は、そのd軸電圧指令最大値Vd_max及びq軸電圧指令最大値Vq_maxを制限値として、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*についての電圧制限処理を実行し、当該電圧制限処理後のd軸電圧指令値Vd**及びq軸電圧指令値Vq**を上記2相/3相変換部29に出力する構成となっている。
即ち、駆動回路等の規格・仕様に基づき予め設定された固定値を制限値として電圧制限処理を実行する場合、電圧飽和域においては、そのq軸電圧指令値Vq*がd軸電圧指令値Vd*に依存して変動することになる。
しかしながら、上記構成のように、発生しうる最大回転角速度ω_maxを推定し、これに対応するd軸電圧指令最大値Vd_max及びq軸電圧指令最大値Vq_maxにより、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を制限することで、上記d軸電圧指令値Vd*に依存したq軸電圧指令値Vq*の変動を抑制することができる。これにより、電圧飽和域においても振動や騒音の発生を抑えて円滑なモータ回転を実現することができる。その結果、ステアリングに伝達されるモータの振動が低減し、操舵フィーリングが向上するとともに、車室内にモータを設置する場合であっても低騒音なEPSとすることができるようになる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、モータ電流値(q軸電流値Iq)とモータ回転数Nの最大値(最大回転角速度ω_max)との関係は、車速Vに応じた複数のマップに記憶されることとした。しかし、これに限らず、電源電圧に応じた複数のマップに記憶される構成としてもよい。このように電源電圧に基づき最大回転角速度ω_maxを推定することで、電源電圧の低下に伴う電圧飽和についても効果的に対応することが可能になる。
・本実施形態では、モータ電流値(q軸電流値Iq)とモータ回転数Nの最大値(最大回転角速度ω_max)との関係は、車速Vに応じた複数のマップに記憶されることとした。しかし、これに限らず、電源電圧に応じた複数のマップに記憶される構成としてもよい。このように電源電圧に基づき最大回転角速度ω_maxを推定することで、電源電圧の低下に伴う電圧飽和についても効果的に対応することが可能になる。
・本実施形態では、特に言及しなかったが、d軸電圧指令最大値Vd_max及びq軸電圧指令最大値Vq_maxを制限値とする際、その値に下限を設けてもよい。
1…電動パワーステアリング装置(EPS)、10…EPSアクチュエータ、11…EPSECU、12…モータ、17…マイコン、18…駆動回路、22…電流指令値演算部、24…モータ制御信号生成部、28…電圧指令値制限部、31…電圧指令最大値演算部、θ…回転角、Iq*…q軸電流指令値、Vd*,Vd**…d軸電圧指令値、Vq*,Vq**…q軸電圧指令値、Vd_max…d軸電圧指令最大値、Vq_max…q軸電圧指令最大値、N…モータ回転数、T…モータトルク、ω_max…最大回転角速度。
Claims (3)
- d/q座標系における電流制御の実行によりモータ制御信号を生成するモータ制御信号生成手段と、前記モータ制御信号に基づいてモータに三相の駆動電力を供給する駆動回路とを備えたモータ制御装置であって、
モータ制御信号生成手段は、q軸電流指令値に基づき前記モータの最大回転角速度を推定するとともに、d軸及びq軸のそれぞれについて前記最大回転角速度に対応する電圧指令値の最大値を演算し、前記電流制御の基礎となるd軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を該各最大値以下に制限すること、を特徴とするモータ制御装置。 - 請求項1に記載のモータ制御装置において、
前記最大回転角速度の推定は、電源電圧に基づき行なわれること、
を特徴とするモータ制御装置。 - 請求項1又は請求項2の何れか一項に記載のモータ制御装置を備えた電動パワーステアリング装置。
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---|---|---|---|
JP2008136853A JP2009284728A (ja) | 2008-05-26 | 2008-05-26 | モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置 |
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---|---|---|---|---|
JP2012130248A (ja) * | 2012-03-21 | 2012-07-05 | Mitsubishi Electric Corp | モータ制御装置 |
JP2016520284A (ja) * | 2013-05-27 | 2016-07-11 | ルノー エス.ア.エス. | 同期電気機械を制御する方法、これに対応するシステム、及びシステムを備える自動車両 |
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2008
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