JP2010110067A - モータ制御装置 - Google Patents

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広生 後藤
Hiroyuki Yamai
広之 山井
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Abstract

【課題】
温度などの環境変化によって電流センサのオフセット誤差やゲイン誤差がモータ駆動中に変化しても、その影響を排除することにより電流検出精度を向上させ、モータの制御精度を向上させることが可能なモータ制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
3相モータとインバータとの間の、3相に接続された電流センサからの検出電流が目標電流に一致するようにモータを駆動する駆動制御手段であって、かつ電流センサが接続された相に流れる電流の大きさがお互いに等しくなるように制御するモードを有し、そのモードの処理時に、電流が等しい相どうしの検出電流の大きさにばらつきがある場合、検出電流の大きさが等しくなるように電流センサの出力の誤差をお互いに補正する誤差補正手段を備え、駆動制御手段は、誤差補正手段により補正された補正量を用いて得られる検出電流に基づいて、3相モータの駆動制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータの制御装置に係り、特に、相電流センサの検出電流が目標電流に一致するようにモータを駆動するモータ制御装置に関する。
例えば、特開2005−20877号公報に記載の技術のように、電流センサの信号出力の温度ドリフトによる影響を排除するため、モータが駆動する前の電流センサの電流出力値とECU温度センサの温度出力値とをEEPROMに格納し、電流センサのゼロ点の温度特性を学習し、モータが駆動し始めた後は、学習結果から得られる、その時点において検出されるECU温度に応じた電流センサのゼロ点に従って電流センサの出力に基づく検出電流を補正し、モータに流れる電流を検出する方法がある。また、始めから温度など環境変化の影響を受けにくい電流センサを用いてモータ制御を行うこともある。
特開2005−20877号公報
しかしながら、温度など環境変化の影響を受けにくい電流センサは高価であり、モータ制御装置のコストを押し上げてしまう。また、前述の特開2005−20877号公報に記載の技術では、モータ駆動中に雰囲気温度が変化した際は学習結果に応じてオフセット値を変化させるが、検出した温度は雰囲気温度であり、実際の電流センサの温度ではない。そのため、電流センサの近傍にパワーデバイスなどの熱源があった場合には、温度センサの検出値と電流センサの温度に誤差が生じ、実際のオフセット値と学習結果のオフセット値とに誤差が生じてしまう。
また、一般的にセンサ出力の誤差は、次の式に示すようにオフセット誤差の他に、ゲイン誤差が存在するが、上記の従来技術ではオフセット誤差を補正することはできるが、ゲイン誤差の補正を行うことはできない。
Figure 2010110067
但し、
Y:センサ出力
X:実際の電流値(真値)
K:ゲイン誤差
b:オフセット誤差
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、温度などの環境変化によって電流センサのオフセット誤差やゲイン誤差がモータ駆動中に変化しても、その影響を排除することにより電流検出精度を向上させ、モータの制御精度を向上させることが可能なモータ制御装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、3相モータとインバータとの間の、3相それぞれに接続された電流センサからの検出電流が目標電流に一致するようにモータを駆動する駆動制御手段であって、かつ電流センサが接続された相に流れる電流の大きさがお互いに等しくなるように制御するモードを有し、そのモードの処理時に、電流が等しい相どうしの検出電流の大きさにばらつきがある場合、検出電流の大きさが等しくなるように電流センサの出力の誤差をお互いに補正する誤差補正手段を備え、駆動制御手段は、誤差補正手段により補正された補正量を用いて得られる検出電流に基づいて、3相モータの駆動制御を行うモータ制御装置である。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のモータ制御装置であって、3相モータが停止中に駆動制御手段により、3相モータのいずれか2相のみに電流を流す2相通電モードが与えられて、電流が流れている2つの相の電流センサで検出した電流の大きさがそれぞれ等しくなるように、誤差補正手段により2相の電流センサの誤差を補正するモータ制御装置である。
また、請求項3の発明は、請求項1に記載のモータ制御装置であって、3相モータが回転中に、3相モータのいずれか1相の電流値がピーク値を示したタイミングを検出する相電流ピーク値判定手段を備え、相電流ピーク値判定手段がピーク値と判定したタイミングに応じて、残り2つの相の電流センサで検出した電流の大きさがそれぞれ等しくなるように、誤差補正手段により2相の電流センサの誤差を補正するモータ制御装置である。
また、請求項4の発明は、3相モータとインバータとの間の、3相のうち2相のみに接続された電流センサからの検出電流が目標電流に一致するようにモータを駆動する駆動制御手段であって、かつ電流センサが接続された相に流れる電流の大きさがお互いに等しくなるように制御するモードを有し、そのモードの処理時に、検出した2つの相どうしの検出電流の大きさにばらつきがある場合、検出電流の大きさが等しくなるように電流センサの出力の誤差をお互いに補正する誤差補正手段と、を備え、駆動制御手段は、誤差補正手段により補正された補正量を用いて得られる検出電流に基づいて、3相モータの駆動制御を行うモータ制御装置である。
また、請求項5の発明は、請求項4に記載のモータ制御装置であって、3相モータが停止中に、駆動制御手段により、電流センサのある2相のみに電流を流す2相通電モードが与えられ、電流が流れている2つの相の電流センサで検出した電流の大きさがそれぞれ等しくなるように、誤差補正手段により2相の電流センサの誤差を補正するモータ制御装置である。
また、請求項6の発明は、請求項4に記載のモータ制御装置であって、3相モータが回転中に、電流センサにより検出される2相分の相電流に基づいて、電流センサにより検出されない残り1つの相電流を算出し、残り1つの相電流がピーク値となるタイミングを検出する相電流ピーク値判定手段を備え、相電流ピーク値判定手段がピーク値と判定したタイミングに応じて、電流センサにより検出される2相分の相電流の大きさがそれぞれ等しくなるように、電流センサの誤差を補正するモータ制御装置である。
また、請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載のモータ制御装置を用いた車両用インバータ装置であって、車両用インバータ装置と3相モータとを接続する3相ケーブルに流れる電流の変化率が所定値以上であるかを判定する電流判定手段と、電流判定手段の判定結果に応じて、誤差補正手段における補正処理を実行する車両用インバータ装置である。
また、請求項8の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載のモータ制御装置を用いた車両用インバータ装置であって、電流センサの周辺温度を検出し、検出温度の変化率が所定値以上であるかを判定する温度判定手段を備え、温度判定手段の判定結果に応じて、誤差補正手段における補正処理を実行する車両用インバータ装置である。
また、請求項9の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載のモータ制御装置を用いた車両用インバータ装置であって、3相モータに配置された回転センサからの信号を取得し、その信号からモータ回転数の変化率が所定値以上であるかを判定する回転数判定手段を備え、回転数判定手段の判定結果に応じて、誤差補正手段における補正処理を実行する車両用インバータ装置である。
誤差変動の少ない高価な電流センサを使ったり、センサの温度ドリフト特性の学習機能を持たせたりすることなく、誤差補正を行うことができ、さらに、従来の技術であるオフセット補正に加えて、ゲイン補正を実施することで、安価かつ正確な電流センサの出力補正を実現できる。また、温度などの環境変化によって電流センサの出力誤差がモータ駆動中に変化しても、その影響を排除することにより電流検出精度を向上させ、モータの制御精度を向上させることができる。
図1は本発明の一実施例である車両に搭載される3相モータ制御装置12のシステム構成図を示す。本実施例の3相モータ制御装置12は、ハイブリッドカーにおいて、トランスミッションに連結されたモータ1を電動機として駆動し、エンジンの始動や車両の推進力を発生させ、車両が減速するときや高速走行時には発電機として駆動し、バッテリ10に電力を供給するシステムである。
インバータ2は、電流制御部6からのPWM信号に基づいてインバータ2内部の複数のパワー半導体素子をスイッチングして、バッテリ10の直流電力とモータ1側の3相交流電力を変換している。電流センサ3〜5は、それぞれU,V,W相の通電電流を検出する。電流制御部6は、目標とする3相電流と、電流センサ3〜5の出力誤差を補正した実3相電流(Iu,Iv,Iw)とを比較し、それぞれ電流フィードバック制御を行い、最適なPWM信号をインバータ2へ出力している。なお、前記モータ電流制御部6が行う電流フィードバック制御は、d−q座標系で行ってもよい。この場合、各3相電流とd−q座標上の電流(Id,Iq)との関係は、次式のようになる。
Figure 2010110067
但し、
Iu,Iv,Iw:相(U相,V相,W相)電流
Id,Iq:d−q座標電流
θ:d−q座標上の位相角
なお、前記出力誤差は、センサの個体差や周辺温度・湿度などの環境変化によって、常に変化し得るものである。
電流センサ3〜5の出力誤差の補正方法について、以下に説明する。本実施例での補正方法は2種類あり、1つは製品出荷前や車両が完全に停止してキーポジションがアクセサリーやオフのときなどモータ制御が停止しているときに行う補正方法(以後、第1の補正方法と称す)であり、もう1つは車両が通常に動作しモータ制御が実施されているときに行う補正方法(以後、第2の補正方法と称す)である。これらの補正方法は図1中の補正方法選択信号8により切り替えられる。補正方法選択信号8は、システムがキーポジションやモータ制御指令信号を見ることにより、容易に生成できる。また、製品出荷時や検査のときに作業者が外部スイッチにより、この補正方法選択信号8を切り替えることもできる。
図2は、補正方法選択についてのフローチャートである。判断処理100で補正方法選択信号が第1の補正方法か第2の補正方法かを判断し、その結果が第2の補正方法の場合は、モータを制御しているときの補正方法(処理102)を実施し、第1の補正方法の場合は、モータが停止しているときの補正方法(処理101)を実施する。
補正方法選択信号8が第1の補正方法を選択した場合の処理101について、図1及び図3〜4を用いて説明する。図3は図1中のバッテリ10とインバータ2とモータ1の結線図の概略を示したものである。インバータ2内のパワー半導体素子T1〜T6は、電流制御部6からのゲートパルス信号によりスイッチングされる。図4は第1の補正方法についての制御の流れを示したフローチャートである。
第1の補正方法が選択されると、処理200にてインバータ2内のパワー半導体素子T1〜T6をすべてオフにするように電流制御部6がPWM信号を停止する。すなわち、全相電流をゼロにする。そのときの電流センサ3〜5の出力を、センサ出力取り込み手段7に相当する処理201にて取り込み、センサ出力誤差算出手段9に相当する処理202にてそのときのセンサ出力値をそれぞれの相のオフセット誤差(α,β,γ)に設定する。
Figure 2010110067
Figure 2010110067
Figure 2010110067
となる。但し、
IU0:PWM停止時の電流センサ3の出力値
IV0:PWM停止時の電流センサ4の出力値
IW0:PWM停止時の電流センサ5の出力値
α :電流センサ3のオフセット誤差
β :電流センサ4のオフセット誤差
γ :電流センサ5のオフセット誤差
次に、処理203により電流制御部6はU,V,W相のいずれか1相の上アーム側パワー半導体素子のみをスイッチングし、残りの2相のうちいずれか1相の下アーム側パワー半導体素子を常時オンにし、他のパワー半導体素子は常時オフとして、相電流を流す。
そして、処理204において、再度センサ出力取り込み手段7を用いて電流センサ3〜5の出力値を取り込み、処理202にて算出したオフセット誤差を基にオフセット補正を行う。
Figure 2010110067
Figure 2010110067
Figure 2010110067
となる。但し、
Iuo:オフセット補正後の電流センサ3の出力値
Ivo:オフセット補正後の電流センサ4の出力値
Iwo:オフセット補正後の電流センサ5の出力値
IU:電流センサ3の出力値
IV:電流センサ4の出力値
IW:電流センサ5の出力値
次に処理205において、処理204で実施したオフセット補正後の値が、ゼロでない相の出力値を選択する。このとき、上アーム側でスイッチングしている相と、下アーム側で常時オンしている相の電流の絶対値は必ず等しくなっており、残りの相は必ずゼロとなる。
本実施例では、図3のようにU相上アーム側素子T1をスイッチングし、V相下アーム側素子T4を常時オンしたとき、U相に流れる電流がI1であり、関係式は次のようになる。
Figure 2010110067
Figure 2010110067
Figure 2010110067
但し、
Iur:U相実電流
Ivr:V相実電流
Iwr:W相実電流
I1:処理203を実施したときのU相電流値
続いて処理206において、処理205で選択した相のオフセット補正した電流センサ出力値どおしを平均化する。そして、処理207においてその平均化した値を、選択した相の真の電流値として、選択した相の電流センサ出力のゲイン誤差を算出する。
本実施例では、U相とV相を選択しているので平均化処理は、次の式になる。
Figure 2010110067
但し、
Iua:V相と平均化したU相電流
Iva:U相と平均化したV相電流
さらに、U相電流センサ3とV相電流センサ4のゲイン誤差の算出式は、次のようになる。
Figure 2010110067
Figure 2010110067
但し、
Ku:電流センサ3のゲイン誤差
Kv:電流センサ4のゲイン誤差
処理208では、処理203で常時オンにしていた下アーム側素子を常時オフにし、処理203で選択した相とは別の相の下アーム側素子を常時オンにする。スイッチングしている上アーム側素子と、スイッチング周波数はそのまま変更しない。本実施例では、V相下アーム側素子T4を常時オフにし、W相下アーム側素子T6を常時オンとする。また、U相上アーム側素子T1はそのままで、同じ周波数でスイッチングを継続する。
次に処理209において、再度センサ出力取り込み手段7を用いて、処理205で選択しなかった相(W相)の電流センサ出力値を取り込み、処理202にて算出したオフセット誤差を基にオフセット補正を行う。
Figure 2010110067
次に処理210において、処理206で算出した平均値(IuaもしくはIva)を真値として、処理209で取り込んだ相(W相)の電流センサ5のゲイン誤差を次の式から算出する。
Figure 2010110067
但し、
Kw:電流センサ5のゲイン誤差
最後に、以上の処理で算出された電流センサ3〜5のゲイン誤差(Ku,Kv,Kw)とオフセット誤差(α,β,γ)は、誤差補正手段11に相当する処理211において、次の補正式によって電流センサの最終出力値が決定され、電流制御部6へ入力される。
Figure 2010110067
Figure 2010110067
Figure 2010110067
となる。但し、
Iu:オフセット誤差及びゲイン誤差補正後の電流センサ3の出力値
Iv:オフセット誤差及びゲイン誤差補正後の電流センサ4の出力値
Iw:オフセット誤差及びゲイン誤差補正後の電流センサ5の出力値
また、以上の処理で算出された電流センサ3〜5のゲイン誤差(Ku,Kv,Kw)とオフセット誤差(α,β,γ)の値は、それぞれメモリに初期値として記憶され、次の誤差補正のタイミングまでその記憶した値を使って、モータを制御する。
次に、補正方法選択信号8が第2の補正方法を選択した場合の処理102について、図5〜6を用いて説明する。図5は第2の補正方法を実施しているときの3相モータ制御装置12のシステム構成図を示し、図6は第2の補正方法についての制御の流れを示したフローチャートを示している。
まず、センサ出力取り込み手段7に相当する3相電流センサ出力値モニタ処理300を実行し、電流センサ3〜5の出力値(IU,IV,IW)を取り込む。そして、センサ出力ピーク値判定手段13に相当する相電流ピーク値判定301において、電流センサ3〜5の出力値のいずれかがピーク値であるかどうかを判定する。判定方法は、ある一定期間毎に各電流センサ3〜5の出力値の変化を測定し、前回値と今回値との変化率の極性が変わった点をその相電流のピーク値と判断する。すなわち、前回値と今回値との差が+Δアンペアから、ゼロもしくは−Δアンペアに変化した点、又はその逆に変化した点を、その相電流のピーク値と判断できる。但し、この判断方法は、相電流が定常状態(正弦波状態)にあるときにのみ実施する。
相電流ピーク値判定301の結果が真(Yes)だった場合、センサ出力ピーク値判定手段13はトリガを出力し、処理302において、そのトリガのタイミングにモニタした電流センサ3〜5の出力値(Iup,Ivp,Iwp)を取り込む。
続いてセンサ出力誤差算出手段9に相当するセンサ出力誤差平均処理303において、処理302で取り込んだ電流センサ出力値(Iup,Ivp,Iwp)の内、ピーク電流以外の残りの電流センサ出力値をお互いに平均化する。
例えば、W相電流センサ5の出力値(IW)がピーク値の場合、
Figure 2010110067
となる。但し、
Iup:IWがピーク時のU相電流センサ3の出力値
Ivp:IWがピーク時のV相電流センサ4の出力値
Iua:V相と平均化したU相電流
Iva:U相と平均化したV相電流
次にオフセット誤差算出処理304では、センサ出力誤差平均処理303で平均化した出力値を、それぞれ該当する相の電流センサの真値として、それぞれの電流センサのオフセット誤差を算出し、前回のオフセット誤差を更新する。
例えば、電流センサ5の出力値(IW)がピーク値の場合、
Figure 2010110067
Figure 2010110067
となる。但し、
α:電流センサ3のオフセット値
β:電流センサ4のオフセット値
次にゲイン誤差算出処理305では、センサ出力誤差平均処理303で平均化した出力値を−2倍にした値を、ピーク値を示す相の電流センサの真値として、ゲイン誤差を算出し、前回のゲイン誤差を更新する。
例えば、電流センサ5の出力値(IW)がピーク値の場合、
Figure 2010110067
となる。但し、
Iwo:IWがピーク時のW相電流センサ5をオフセット補正した後の出力値
Iua:処理303で算出した平均値
Kw:電流センサ5のゲイン誤差
取り込んだピーク電流以外の電流センサ出力値平均化処理303と、ピーク電流以外の電流センサオフセット算出処理304と、ピーク電流の電流センサゲイン誤差算出処理305は、図5のセンサ出力誤差算出手段9に相当する。
相電流ピーク値判定301での結果が偽(No)だった場合、電流センサ誤差前回値設定処理307において、3相電流センサ3〜5の誤差は更新されず、モータ駆動前に行う第1の補正方法で設定した初期値もしくは前回値と同じとする。
最後に、以上の処理で算出された電流センサ3〜5のゲイン誤差(Ku,Kv,Kw)とオフセット誤差(α,β,γ)は、誤差補正手段11に相当する処理306において、次の補正式によって電流センサの最終出力値が決定され、電流制御部6へ入力される。
Figure 2010110067
Figure 2010110067
Figure 2010110067
処理303〜305において、1つの相電流がピーク値を示すとき、残りの2つの相電流どおしで平均化した値を、ピーク値を示していない相電流の真値とし、また、その平均化した値を−2倍した値を、ピーク値を示す相電流の真値としているが、その根拠を図7に示す。図7は、3相モータの定常状態での相電流の時間変化を示したものである。U相,V相,W相の順に同じ電流波形が120度毎に形成される。また、相電流のピーク値はU相,W相,V相の順に、60度毎に現れている。V相電流のピーク値P1を例にとると、他の2つの相電流(U相電流とW相電流)は図中P2の位置で一致しており、同じ電流値である。
Figure 2010110067
但し、
Vu:U相電流波形
Vv:V相電流波形
Vw:W相電流波形
とすると、図7のP1においては、
Figure 2010110067
より、
Figure 2010110067
となり、
Figure 2010110067
となる。
よって、ある1つの相電流がピーク値となったとき、残りの2つの相電流は必ず同じ値であるということがいえる。また、ある1つの相電流がピーク値となったとき、その相電流は、残りの2つの相電流を−2倍した値になるということがいえる。
図8は、別の実施例である3相モータ制御装置31のシステム構成図を示す。本実施例の3相モータ制御装置31は、コスト削減のため相電流を検出するための電流センサの数を本来U,V,Wの相に1つずつ合計3つあるべきものを、U相の電流センサ23とW相の電流センサ24の2つにし、3つの電流センサを使用した前記実施例の3相モータ制御装置12と同等の性能を満足させるものである。
インバータ22は、電流制御部25からのPWM信号に基づいてインバータ22内部のパワー素子をスイッチングして、バッテリ30の直流電力とモータ21側の3相交流電力を変換している。電流制御部25は、目標とする相電流と、電流センサ23,24の誤差のばらつきを考慮した相電流(Iu,Iw)とを比較し、それぞれフィードバック制御を行い、最適なPWM信号をインバータ22へ出力している。なお、前記モータ電流制御部25が行う電流フィードバック制御は、d−q座標系で行ってもよい。この場合、相電流(Iu,Iw)とd−q座標上の電流(Id,Iq)との関係は、次式のようになる。
Figure 2010110067
但し、
Iu,Iw:相(U相,W相)電流
Id,Iq:d−q座標電流
θ:d−q座標上の位相角
なお、前記出力誤差は、センサの個体差や周辺温度・湿度などの環境変化によって、常に変化し得るものである。
電流センサ23,24の出力誤差の補正方法について、以下に説明する。本実施例での補正方法は2種類あり、1つは製品出荷前や車両が完全に停止してキーポジションがアクセサリーやオフのときなどモータ制御が停止しているときに行う補正方法(以後、第1の補正方法と称す)であり、もう1つは車両が通常に動作しモータ制御が実施されているときに行う補正方法(以後、第2の補正方法と称す)である。それらの補正方法は図8中の補正方法選択信号28により切り替えられる。補正方法選択信号28は、システムがキーポジションやモータ制御指令信号を見ることにより、容易に生成できる。また、製品出荷時や検査のときに作業者が外部スイッチにより、この補正方法選択信号28を切り替えることもできる。
補正方法選択信号28が第1の補正方法を選択した場合の処理について図8〜10を用いて説明する。図9は図8中のバッテリ30とインバータ22とモータ21の結線図の概略を示したものである。インバータ22内のパワー半導体素子T1〜T6は、電流制御部25からのゲートパルス信号によりスイッチングされる。図10は第1の補正方法についての制御の流れを示したフローチャートである。
第1の補正方法が選択されると、処理400にてインバータ22内のパワー半導体素子T1〜T6をすべてオフにするように電流制御部25がPWM信号を停止する。すなわち、全相電流をゼロにする。そのときの電流センサ23,24の出力をセンサ出力取り込み手段26に相当する処理401にて取り込み、センサ出力誤差算出手段29に相当する処理402にて、そのときのセンサ出力値をそれぞれの相のオフセット誤差(α、γ)に設定する。
Figure 2010110067
Figure 2010110067
となる。但し、
IU0:PWM停止時の電流センサ23の出力値
IW0:PWM停止時の電流センサ24の出力値
α :電流センサ23のオフセット誤差
γ :電流センサ24のオフセット誤差
次に、処理403により電流制御部25は電流センサのあるU,W相のいずれか1相の上アーム側パワー半導体素子のみをスイッチングし、もう一方の電流センサのある相の下アーム側パワー半導体素子を常時オンにし、他のパワー半導体素子は常時オフとして、相電流を流す。
そして、処理404において、再度センサ出力取り込み手段26を用いて電流センサ23,24の出力値を取り込み、処理402にて算出したオフセット誤差を基にオフセット補正を行う。
Figure 2010110067
Figure 2010110067
となる。但し、
Iuo:オフセット補正後の電流センサ23の出力値
Iwo:オフセット補正後の電流センサ24の出力値
IU:電流センサ23の出力値
IW:電流センサ24の出力値
このとき、上アーム側でスイッチングしている相と下アーム側で常時オンしている相の電流の絶対値は必ず等しくなっており、残りの相は必ずゼロとなる。
本実施例では、図9のようにU相上アーム側素子T1をスイッチングし、W相下アーム側素子T6を常時オンしたとき、U相に流れる電流がI1であり、関係式は次のようになる。
Figure 2010110067
Figure 2010110067
Figure 2010110067
但し、
Iur:U相実電流
Ivr:V相実電流
Iwr:W相実電流
I1:処理403を実施したときのU相電流値
続いて処理405において、処理404でオフセット補正された出力値どおしを平均化し、その平均化した値を真の電流値として、処理406において電流センサ出力のゲイン誤差を算出する。
本実施例では、平均化処理は次の式になる。
Figure 2010110067
但し、
Iua:W相と平均化したU相電流
Iwa:U相と平均化したW相電流
さらに、U相電流センサ23とW相電流センサ24のゲイン誤差の算出式は、次のようになる。
Figure 2010110067
Figure 2010110067
但し、
Ku:電流センサ23のゲイン誤差
Kw:電流センサ24のゲイン誤差
最後に、以上の処理で算出された電流センサ23,24のゲイン誤差(Ku,Kw)とオフセット誤差(α,γ)は、誤差補正手段32に相当する処理407において、次の補正式によって電流センサの最終出力値が決定され、処理408で電流センサの無いV相電流を算出して、電流制御部6へ入力される。
Figure 2010110067
Figure 2010110067
Figure 2010110067
但し、
Iu:オフセット誤差及びゲイン誤差補正後のU相電流センサ23の出力値
Iv:電流センサ23と24から算出されたV相電流値
Iw:オフセット誤差及びゲイン誤差補正後のW相電流センサ24の出力値
また、以上の処理で算出された電流センサ23,24のゲイン誤差(Ku,Kw)とオフセット誤差(α,γ)は、それぞれメモリに初期値として記憶され、次の誤差補正のタイミングまでその記憶した値を使って、モータを制御する。
次に、補正方法選択信号28が第2の補正方法を選択した場合の処理について図11〜12を用いて説明する。図11は第2の補正方法を実施しているときの3相モータ制御装置12のシステム構成図を示し、図12は第2の補正方法についての制御の流れを示したフローチャートを示している。
まず、センサ出力取り込み手段26に相当する2相電流センサ出力値モニタ処理500を実行し、電流センサ23,24の出力値(IU,IW)を取り込む。そして、処理501にて電流センサの無い相の電流(IV)を次の式より算出する。
Figure 2010110067
次に、センサ出力ピーク値判定手段27に相当する相電流ピーク値判定502において、処理501で算出した電流センサのない相の電流がピーク値かどうかを判定する。判定方法は、ある一定期間毎に処理501で算出した電流IVの変化を測定し、前回値と今回値との変化率の極性が変わった点をその相電流のピーク値と判断する。すなわち、前回値と今回値との差が+Δアンペアから、ゼロもしくは−Δアンペアに変化した点、又はその逆に変化した点を、その相電流のピーク値と判断できる。但し、この判断方法は、相電流が定常状態(正弦波状態)にあるときにのみ実施する。
相電流ピーク値判定502の結果が真(Yes)だった場合、センサ出力ピーク値判定手段27はトリガを出力し、処理503において、そのトリガのタイミングにモニタした電流センサ23,24の出力値(Iup,Iwp)を取り込む。
続いてセンサ出力誤差算出手段29に相当するセンサ出力誤差平均処理504において、処理503で取り込んだ電流センサ出力値(Iup,Iwp)をお互いに平均化する。
Figure 2010110067
但し、
Iup:IVがピーク時のU相電流センサ23の出力値
Iwp:IVがピーク時のW相電流センサ24の出力値
Iua:W相と平均化したU相電流
Iwa:U相と平均化したW相電流
次にオフセット誤差算出処理505では、センサ出力誤差平均処理504で平均化した出力値を電流センサの真値として、それぞれの電流センサのオフセット誤差を算出し、前回のオフセット誤差を更新する。
Figure 2010110067
Figure 2010110067
となる。但し、
α:電流センサ23のオフセット値
γ:電流センサ24のオフセット値
次に相電流ピーク値判定502の結果が偽(No)だった場合、2相電流センサピーク値判定506にて、電流センサの23,24のどちらかがピーク値かどうかを判定する。判定方法は、相電流ピーク値判定502と同じである。
2相電流センサピーク値判定506の結果が真(Yes)だった場合、センサ出力ピーク値判定手段27はトリガを出力し、処理507において、そのトリガのタイミングにモニタした電流センサ23,24の出力値(Iup,Iwp)を取り込む。そして、処理508において、次のように、取り込んだ電流センサ23,24の出力値のオフセット補正を行う。
Figure 2010110067
Figure 2010110067
但し、
Iuo:オフセット補正後の電流センサ23の出力値
Iwo:オフセット補正後の電流センサ24の出力値
Iup:処理507で取り込んだ電流センサ23の出力値
Iwp:処理507で取り込んだ電流センサ24の出力値
次にゲイン誤差算出処理509では、ピーク値を示していない電流センサのオフセット補正後の出力値を−2倍した値を、ピーク値を示す電流センサの真値として、ゲイン誤差を算出し、前回のゲイン誤差を更新する。
例えば、電流センサ24の出力値(IW)がピーク値の場合、
Figure 2010110067
となる。但し、
Kw:電流センサ24のゲイン誤差
図12中の処理503〜505及び処理507〜509は、図11のセンサ出力誤差算出手段29に相当する。
2相電流センサピーク値判定506の結果が偽(No)だった場合、電流センサ誤差前回値設定処理510において、2相電流センサ23,24の誤差は更新されず、モータ駆動前に行う第1の補正方法で設定した初期値、もしくは前回値と同じとする。
最後に、以上の処理で算出された電流センサ23,24のゲイン誤差(Ku,Kw)とオフセット誤差(α,γ)は、誤差補正手段32に相当する処理511において、次の補正式によって電流センサの最終出力値が決定され、処理512で電流センサの無いV相電流を算出して、電流制御部25へ入力される。
Figure 2010110067
Figure 2010110067
Figure 2010110067
但し、
Iu:オフセット誤差及びゲイン誤差補正後のU相電流センサ23の出力値
Iv:電流センサ23と24から算出されたV相電流値
Iw:オフセット誤差及びゲイン誤差補正後のW相電流センサ24の出力値
処理503〜505において、電流センサの無い相電流がピーク値を示すとき、残りの2つの相電流同士で平均化した値を、ピーク値を示していない相電流の真値とし、また、処理507〜509において、ピーク値を示していない相電流を−2倍した値を、ピーク値を示す相電流の真値としているが、その根拠は最初の実施例の図7に示している。
上記の図4と図10の第1の補正方法は、製品出荷前や車両が完全に停止してキーポジションがアクセサリーやオフのときなど、モータ制御が停止しているときに行う補正方法である。また、上記の図6もしくは図12の第2の補正方法は、モータ制御中に行うが、常時実行する必要はない。それらは、図13の処理により実行・未実行が判断される。まず、誤差補正処理実行条件成立判定601の誤差補正処理実行判定手段により、誤差補正処理実行条件が成立しているかを判断し、その結果が真(Yes)ならば、誤差補正処理602に示すように図6もしくは図12の処理を実行する。誤差補正処理実行条件成立判定601の結果が偽(No)の場合は、誤差補正処理は実行しない。前記誤差補正処理実行条件には、様々ものがある。
本実施例では、あらかじめ設定した時間間隔(例えば5分毎)で処理を行うようにしているが、その他にも以下に示すような条件が考えられる。
(1)モータの回生もしくは力行電力がある規定値以上変化したときと、その後数秒間。
(2)電流センサの周辺温度がある規定値以上変化したときと、その後数秒間。
(3)モータの回転数がある規定値以上変化したときと、その後数秒間。
条件(1)は、モータの回生(力行)電力が変化することで、電流センサが装着されたバスバーやケーブルに流れる電流量が変化するため、それに伴い前記バスバーやケーブルの温度が変化し、その温度変化が電流センサ出力の温度ドリフトへと影響する可能性がある場合などに適用できる。条件(2)は、条件(1)と同様に、電流センサ周辺温度の変化が電流センサ出力の温度ドリフトへと影響する可能性がある場合などに適用できる。条件(3)は、モータ回転数に応じて変化する相電流の周波数変化が、電流センサ出力に影響する可能性がある場合などに適用できる。
以上の実施例より、3相もしくは2相電流の検出誤差が少なくなり、延いては、d−q座標での電流制御の精度を向上することができる。
本発明の第1実施例にある、車両に搭載される3相モータ制御装置のシステム構成図である。 図1中の補正方法選択信号について説明したフローチャートである。 本発明の第1実施例にある、第1の補正方法について説明した結線図である。 本発明の第1実施例にある、第1の補正方法について説明したフローチャートである。 本発明の第1実施例にある、第2の補正方法について説明したシステム構成図である。 本発明の第1実施例にある、第2の補正方法について説明したフローチャートである。 3相モータの相電流の時間変化を表したもので、ある相がピーク値にあるとき残りの2つの相電流は同じ値になっていること、またピーク電流は残りの2つの相電流を−2倍したものであることを説明した図である。 本発明の第2実施例にある、電流センサを2つしか持っていない車両に搭載される3相モータ制御装置のシステム構成図である。 本発明の第2実施例にある、第1の補正方法について説明した結線図である。 本発明の第2実施例にある、第1の補正方法について説明したフローチャートである。 本発明の第2実施例にある、第2の補正方法について説明したシステム構成図である。 本発明の第2実施例にある、第2の補正方法について説明したフローチャートである。 第2の補正方法処理の実行タイミングを判断するためのフローチャートである。
符号の説明
1,21 3相モータ
2,22 インバータ
3,4,5 電流センサ
6,25 モータ電流制御部
7,26 電流センサ出力取り込み手段
8,28 補正方法選択信号
9,29 センサ出力誤差算出手段
10,30 バッテリ
11,32 センサ出力誤差補正手段
12 3相モータ制御装置(3つの電流センサを使用)
13,27 センサ出力ピーク値判定手段
23 U相電流センサ
24 W相電流センサ
31 3相モータ制御装置(2つの電流センサを使用)
100 補正方法判定
101 第1の補正方法の処理
102,602 第2の補正方法の処理
200,400 全スイッチング素子ゲートオフ処理
201,205 3相電流センサ出力取り込み処理
202 3相電流センサオフセット設定処理
203,403 上アーム1相スイッチング&下アーム1相常時オン処理
204 3相電流センサ出力取り込み処理
206,405 取り込んだ2相電流センサ出力値平均化処理
207,406 2相ゲイン誤差算出処理
208 下アーム常時オン素子変更処理
209 残1相オフセット補正処理
210 残1相ゲイン誤差算出処理
211,306,407,511 オフセット&ゲイン誤差補正処理
300 3相電流センサ出力値モニタ処理
301 相電流ピーク値判定
302 トリガ時の3相電流センサ出力取り込み処理
303,504 ピーク値以外の電流センサ出力平均化処理
304,505 ピーク電流以外の電流センサオフセット誤差算出処理
305 ピーク値の電流センサゲイン誤差算出処理(3つの電流センサを使用)
307,510 電流センサ出力誤差前回値設定処理
401,404 2相電流センサ出力取り込み処理
402 2相電流センサオフセット設定処理
408,512 電流センサのない相の誤差補正後電流値算出処理
500 2相電流センサ出力値モニタ処理
501 残1相電流値算出処理
502 残1相電流ピーク値判定
503,507 トリガ時の2相電流センサ出力取り込み処理
506 2相電流センサピーク値判定
508 2相電流センサオフセット誤差補正処理
509 ピーク値の電流センサゲイン誤差算出処理(2つの電流センサを使用)
601 誤差補正処理実行条件成立判定
P1 V相電流ピーク値
P2 V相電流ピーク時のU相とV相電流値

Claims (9)

  1. 3相モータとインバータとの間の、3相それぞれに接続された電流センサからの検出電流が目標電流に一致するように前記モータを駆動する駆動制御手段であって、かつ前記電流センサが接続された相に流れる電流の大きさがお互いに等しくなるように制御するモードを有し、
    前記モードの処理時に、電流が等しい相どうしの検出電流の大きさにばらつきがある場合、前記検出電流の大きさが等しくなるように前記電流センサの出力の誤差をお互いに補正する誤差補正手段を備え、
    前記駆動制御手段は、前記誤差補正手段により補正された補正量を用いて得られる検出電流に基づいて、前記3相モータの駆動制御を行うモータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のモータ制御装置であって、
    前記3相モータが停止中に、前記駆動制御手段により、前記3相モータのいずれか2相のみに電流を流す2相通電モードが与えられている場合、電流が流れている2つの相の電流センサで検出した電流の大きさがそれぞれ等しくなるように、前記誤差補正手段により前記2相の電流センサの誤差を補正するモータ制御装置。
  3. 請求項1に記載のモータ制御装置であって、
    前記3相モータが回転中に、前記3相モータのいずれか1相の電流値がピーク値を示したタイミングを検出する相電流ピーク値判定手段を備え、
    前記相電流ピーク値判定手段がピーク値と判定したタイミングに応じて、残り2つの相の電流センサで検出した電流の大きさがそれぞれ等しくなるように、前記誤差補正手段により前記2相の電流センサの誤差を補正するモータ制御装置。
  4. 3相モータとインバータとの間の、3相のうち2相に接続された電流センサからの検出電流が目標電流に一致するように前記モータを駆動する駆動制御手段であって、かつ前記電流センサが接続された相に流れる電流の大きさがお互いに等しくなるように制御するモードを有し、
    前記モードの処理時に、検出した2つの相どうしの検出電流の大きさにばらつきがある場合、前記検出電流の大きさが等しくなるように前記電流センサの出力の誤差をお互いに補正する誤差補正手段と、を備え、
    前記駆動制御手段は、前記誤差補正手段により補正された補正量を用いて得られる検出電流に基づいて、前記3相モータの駆動制御を行うモータ制御装置。
  5. 請求項4に記載のモータ制御装置であって、
    前記3相モータが停止中に、前記駆動制御手段により、前記電流センサのある2相のみに電流を流す2相通電モードが与えられている場合、電流が流れている2つの相の電流センサで検出した電流の大きさがそれぞれ等しくなるように、前記誤差補正手段により前記2相の電流センサの誤差を補正するモータ制御装置。
  6. 請求項4に記載のモータ制御装置であって、
    前記3相モータが回転中に、前記電流センサにより検出される2相分の相電流に基づいて、前記電流センサにより検出されない残り1つの相電流を算出し、前記残り1つの相電流がピーク値となるタイミングを検出する相電流ピーク値判定手段を備え、
    前記相電流ピーク値判定手段がピーク値と判定したタイミングに応じて、前記電流センサにより検出される2相分の相電流の大きさがそれぞれ等しくなるように、誤差補正手段により前記2相の電流センサの誤差を補正するモータ制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のモータ制御装置を用いた車両用インバータ装置であって、
    車両用インバータ装置と前記3相モータとを接続する3相ケーブルに流れる電流の変化率が所定値以上であるかを判定する電流判定手段と、
    前記電流判定手段の判定結果に応じて、前記誤差補正手段における補正処理を実行する車両用インバータ装置。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載のモータ制御装置を用いた車両用インバータ装置であって、
    前記電流センサの周辺温度を検出し、前記検出温度の変化率が所定値以上であるかを判定する温度判定手段を備え、
    前記温度判定手段の判定結果に応じて、前記誤差補正手段における補正処理を実行する車両用インバータ装置。
  9. 請求項1〜6のいずれかに記載のモータ制御装置を用いた車両用インバータ装置であって、
    前記3相モータに配置された回転センサからの信号を取得し、前記信号からモータ回転数の変化率が所定値以上であるかを判定する回転数判定手段を備え、
    前記回転数判定手段の判定結果に応じて、前記誤差補正手段における補正処理を実行する車両用インバータ装置。
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