JP2005130570A - パワーステアリング装置および電流検出手段のゲイン差補償方法 - Google Patents

パワーステアリング装置および電流検出手段のゲイン差補償方法 Download PDF

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Abstract

【課題】各相の電流検出器のゲイン差の影響によるトルクリプルを抑制することにより、違和感のない操舵感が得られる電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】本装置におけるブラシレスモータ6のW相を他の相から切り離して(S10)、U相端子−V相端子間に第1の電圧v1を印加し(S20)、このときのU相電流検出器156の電流検出値XuおよびV相電流検出器154の電流検出値Xvを記憶する(S30)。同様に、第2の電圧v2を印加し(S40)、このときの各電流検出値Yu,Yvを記憶する(S50)。これらの記憶値を式|Xu−Yu|/|Xv−Yv|に代入してV相ゲイン補正係数gvを算出する(S60)。このV相ゲイン補正係数gvに基づき装置動作時にU相電流検出器156に対するV相電流検出器154のゲイン差を補償することにより、各電流検出器のゲイン差によるトルクリプルの発生を抑制することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、電動モータを駆動することにより車両のステアリング機構に操舵補助力を与えるパワーステアリング装置に関する。
従来から、運転者がハンドル(ステアリングホイール)に加える操舵トルクに応じて電動モータを駆動することによりステアリング機構に操舵補助力を与える電動パワーステアリング装置が用いられている。この電動パワーステアリング装置には、操舵のための操作手段であるハンドルに加えられる操舵トルクを検出するトルクセンサが設けられており、トルクセンサで検出される操舵トルクに基づき電動モータに供給すべき電流の目標値(以下「目標電流値」という)が設定される。そして、この目標電流値と電動モータに実際に流れる電流の値との偏差に基づいて比例積分演算により電動モータの駆動手段に与えるべき指令値が生成される。電動モータの駆動手段は、その指令値に応じたデューティ比のパルス幅変調信号(以下「PWM信号」という)を生成するPWM信号生成回路と、そのPWM信号のデューティ比に応じてオン/オフするパワートランジスタを用いて構成されるモータ駆動回路とを備え、そのデューティ比に応じた電圧を電動モータに印加する。この電圧印加によって電動モータに流れる電流は電流検出器によって検出され、目標電流値と検出された検出電流値との差が上記指令値を生成するための偏差として使用される。
近年では、このような電動パワーステアリング装置において、電動モータとしてブラシレスモータが使用されることがある。ここで、3相のブラシレスモータが使用されている電動パワーステアリング装置では、電流検出器はモータのいずれかの2相に流れる電流を検出するために備えられているのが一般的であり、例えばU相およびV相に流れる電流を検出するために備えられている。なお、このときのW相に流れる電流は計算により求めることができる。
上記のような構成において、モータに流すべき電流が零であるにもかかわらず、実際には固有の誤差を含んた電流が当該電流検出器において検出されることがある。このような電流はオフセット電流と呼ばれており、このオフセット電流の影響を解消するために、オフセット電流に相当する補正値(以下「オフセット補正値」という)を保持しておき、電流検出器で検出された検出電流値から保持されたオフセット補正値を減算することにより検出電流値が補正される。
また、電流検出器の測定値(入力値)に対する出力値の比率であるゲインにも電流検出器の個体差に基づく固有の誤差がある。なお、このゲインは、測定値と出力値との対応関係を示す直線の傾きに相当する。このような電流検出器のゲイン差による影響を考慮することなくモータ制御が行われるとトルクリプルが発生し、運転者はハンドル操舵に違和感を感じることになる。
上述のような電流検出器のゲイン差による影響を解消するために、従来より、電流検出器の出力値を所定のハードウェアにより調整するものがある(例えば、特許文献1を参照)。また、製造時において、正確に調整された基準電流検出器を電動パワーステアリング装置の外部に設け、この基準電流検出器の出力値と、装置に内蔵される上記電流検出器の出力値とを比較することにより、当該電流検出器の出力値を所定のソフトウェアにより補正または調整するものがある。
特開平10−75598号公報
しかし、電流検出器の出力値をハードウェアにより調整する従来の構成では、部品等の追加によりコストが上昇し、また上記ハードウェアの調整工程を追加しなければならない場合には工数も増加する。
また、装置外部の基準電流検出器に基づき、内蔵される電流検出器の出力値をソフトウェアにより補正ないし調整する場合には、正確に調整された基準電流検出器を新たに用意しなければならない。さらに、調整する際所定の誤差が生じることは避けられないので、基準電流検出器の出力値と補正または調整された各電流検出器の出力値とは完全に一致しないのが通常である。ここで、基準電流検出器の出力値と各電流検出器の出力値とのずれが比較的小さいときにも、複数の電流検出器の出力値を互いに比較するときには、それらの(相対的な)ずれは比較的大きくなることがある。このような場合、上述したトルクリプルが発生し、運転者はハンドル操舵に違和感を感じることがある。
そこで本発明では、各電流検出器間のゲイン差の影響によるトルクリプルを抑制することにより、違和感のない操舵感が得られるパワーステアリング装置および電流検出手段のゲイン差補償方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、車両操舵のための操作に応じて決定される目標電流値に基づいて、3つ以上の相および端子を有するブラシレスモータを駆動することにより、当該車両のステアリング機構に操舵補助力を与えるパワーステアリング装置であって、
前記ブラシレスモータが有する2つ以上の相にそれぞれ流れる電流を検出し、その検出電流値を出力する2つ以上の電流検出手段と、
前記2つ以上の電流検出手段のゲイン差が補償されるように、前記電流検出手段から出力された前記検出電流値を補正する補正手段と、
前記目標電流値と前記補正手段により補正された後の検出電流値との偏差に基づき前記ブラシレスモータを駆動するモータ駆動手段と
を備え、
前記補正手段は、前記2つ以上の電流検出手段のうちの基準となる電流検出手段により電流を検出される相と、前記2つ以上の電流検出手段のうちの1つの他の電流検出手段により電流を検出される相とに同一の電流が流れるとき、前記基準となる電流検出手段の検出電流値と前記他の電流検出手段の検出電流値とに基づき、前記基準となる電流検出手段に対する前記他の電流検出手段のゲイン差を補償するためのゲイン補正係数を算出し、当該ゲイン補正係数に基づき前記他の電流検出手段の検出電流値を補正することを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記補正手段は、前記端子の1つ以上を開放することにより、前記基準となる電流検出手段および前記他の電流検出手段により電流を検出されるそれぞれの相に同一の電流を流し、当該同一の電流の検出電流値に基づき前記ゲイン補正係数を算出することを特徴とする。
第3の発明は、車両操舵のための操作に応じて決定される目標電流値に基づいて3つ以上の相および端子を有するブラシレスモータを駆動することにより当該車両のステアリング機構に操舵補助力を与える電動パワーステアリング装置に備えられており、前記ブラシレスモータが有する所定の相に流れる電流を検出しその検出電流値を出力する2つ以上の電流検出手段におけるゲイン差の補償方法であって、
前記2つ以上の電流検出手段のうちの基準となる電流検出手段を含む2つの電流検出手段により電流を検出されるそれぞれの相に同一の電流が流れるように、前記端子の1つ以上を開放する開放ステップと、
前記開放ステップにおいて開放されない端子間に所定の電圧を印加することにより、前記2つの電流検出手段に同一の電流を流す電圧印加ステップと、
前記電圧印加ステップにおいて流れる前記同一の電流を前記2つの電流検出手段で検出することにより得られる検出電流値に基づき、前記基準となる電流検出手段に対する他の電流検出手段のゲイン差を補償する補正ステップと
を含むことを特徴とする。
上記第1の発明によれば、基準となる電流検出手段および他の電流検出手段の検出電流値に基づき、基準となる電流検出手段に対する他の電流検出手段のゲイン差を補償するゲイン補正係数を算出し、このゲイン補正係数に基づき上記他の電流検出手段から出力された検出電流値を補正する。このことにより、各電流検出手段のゲイン差によるトルクリプルの発生を抑制することができるため、運転者に違和感のない操舵感を与えることができる。
上記第2の発明によれば、1つ以上のモータ端子(例えばW相の一端)を開放することにより、基準となる相(例えばU相)の電流検出手段および他の1つの相(例えばV相)の電流検出手段にのみ流れる電流の検出電流値に基づきゲイン補正係数を算出する。このことにより、ゲイン補正係数を簡単な方法で算出することができるので、各電流検出手段のゲイン差によるトルクリプルの発生を簡単に抑制することができ、運転者に違和感のない操舵感を与えることができる。
上記第3の発明によれば、1つ以上のモータ端子(例えばW相の一端)を開放し、開放されない端子間(例えばU相−V相間)に所定の電圧を印加することで2つの電流検出手段に同一の電流を流すことにより検出される電流検出値に基づき、基準となる電流検出手段に対する他方の電流検出手段のゲイン差を補償する。このことにより、各電流検出手段のゲイン差によるトルクリプルの発生を簡単に抑制することができ、運転者に違和感のない操舵感を与えることができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
<1.全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成を、それに関連する車両構成と共に示す概略図である。この電動パワーステアリング装置は、操舵のための操作手段としてのハンドル100に一端が固着されるステアリングシャフト102と、そのステアリングシャフト102の他端に連結されたラックピニオン機構104と、ハンドル100の操作によってステアリングシャフト102に加えられる操舵トルクTsを検出するトルクセンサ3と、当該車両の走行速度Vsを検出する車速センサ4と、ハンドル操作による運転者の負荷を軽減するための操舵補助力を発生するブラシレスモータ6と、その操舵補助力をラック軸に伝達するボールねじ駆動部11と、ブラシレスモータ6のロータの回転位置を検出する位置検出センサ12と、車載バッテリ8から電源の供給を受けて、トルクセンサ3および車速センサ4からのセンサ信号に基づきモータ6の駆動を制御する電子制御ユニット(ECU)5とを備えている。
運転者がハンドル100を操作すると、トルクセンサ3によって検出された操舵トルクTsと車速センサ4によって検出された車速Vsと位置検出センサ12によって検出されたロータの回転位置とに基づいて、ECU5によりモータ6が駆動される。これによりモータ6は操舵補助力を発生し、その操舵補助力がボールねじ駆動部11を介してラック軸に加えられることにより、運転者の負荷が軽減される。すなわち、ハンドル操作によって加えられる操舵トルクTsとモータ6の発生する操舵補助力とによって、ラック軸が往復運動を行う。ラック軸の両端はタイロッドおよびナックルアームから成る連結部材106を介して車輪108に連結されており、ラック軸の往復運動に応じて車輪108の向きが変わる。
<2.制御装置の構成>
図2は、上記電動パワーステアリング装置における制御装置であるECU5の構成を示すブロック図である。このECU5は、マイクロコンピュータ(以下「マイコン」と略記する)10とモータ駆動部とから構成される。マイコン10は、その内部のメモリに格納された所定のプログラムを実行することにより、車速演算部184と、目標電流演算部114と、減算器122,124と、d軸電流PI制御部126と、q軸電流PI制御部128と、d−q/3相交流座標変換部132と、符号反転加算器134と、3相交流/d−q座標変換部138と、電流検出値補正部170とからなるモータ制御部として機能する。目標電流演算部114には、基本アシスト制御部180とモータ電流指令値演算部188とが含まれている。モータ駆動部は、モータ制御部としてのマイコン10から出力される電圧指令値に基づき3相のブラシレスモータ6を駆動するハードウェア(回路)であり、PWM信号生成回路150と、モータ駆動回路152と、U相電流検出器156と、V相電流検出器154と、ロータ角度位置検出器162とから構成される。また、ECU5にはリレー(不図示)が設けられており、当該リレーが閉じられている期間中、モータ駆動部およびブラシレスモータ6へ電源が供給される。
ハンドル100が操作されると、トルクセンサ3によって検出される操舵トルクTsがECU5に入力されるとともに、車速センサ4によって検出される車速信号VsもECU5に入力される。車速演算部184では、車速信号Vsに基づいて車速Vが算出される。また、モータ6に取り付けられた位置検出センサ12から出力されるセンサ信号に基づいて、ロータ角度位置検出器162は、モータ6のロータである回転界磁(永久磁石)の回転位置すなわち電気角θreを示す信号を出力する。
基本アシスト制御部180は、アシストマップと呼ばれる、操舵トルクと目標電流値とを対応づけるテーブルを参照し、操舵トルクTsと車速Vとに基づいて、モータ6に流すべき目標電流値Itを決定する。モータ電流指令値演算部188は、目標電流値Itに基づいて、q軸電流指令値iq*を出力する。このq軸電流指令値iq*は、モータ6が発生すべきトルクに対応する電流値であり、減算器124に入力される。一方、d軸電流指令値id*は、トルクに関与しないのでid*=0として、減算器122に入力される。
U相電流検出器156およびV相電流検出器154は、それぞれモータのU相、V相の巻き線(本明細書では単に「U相、V相」という)に流れる電流を検出し、U相電流検出値iuとV相電流検出値ivとをそれぞれ電圧信号で出力する。これらのU相電流検出器156およびV相電流検出器154は、モータ駆動回路152からモータ6へ繋がる線に対して配置されるが、モータ駆動回路152内の各駆動用素子と接地点との間に配置されてもよい。なお、U相電流検出値iuおよびV相電流検出値ivに固有のオフセット電流値やゲインの誤差が含まれていることは前述したとおりである。
電流検出値補正部170は、イグニッションがONされたときのU相電流検出値iuおよびV相電流検出値ivに基づいて、対応するオフセット補正値を設定する。ここで、オフセット補正値とは、モータに流すべき電流が零であるにもかかわらず電流検出器で検出されるオフセット電流の影響を解消するための補正値である。
電流検出値補正部170は、U相電流検出値iuから対応する上記オフセット補正値を減算することによりU相電流検出値iuを補正し、補正された電流検出値に基づきU相モータ電流値imuを出力する。より詳細には、オフセット補正された電流検出値に対して、基準として予め定められたゲイン値(以下「基準ゲイン値」という)の逆数を乗算することにより、U相モータ電流値imuを出力する。ここで、基準ゲイン値の逆数を乗算するのは、電圧信号として得られる電流検出値(出力値)を電流値(測定値)に変換するためである。
なお、ゲイン値とは、電流検出器の測定値(入力値)に対する出力値の比率であって、測定値と出力値との対応関係を示す直線の傾きに相当する値であるが、上記基準ゲイン値は、一般的には、U相電流検出器156およびV相電流検出器154の製造時に想定された(理想的な)ゲイン値である。そのため、この基準ゲイン値は、製造公差のため実際のゲイン値と完全には一致しない。
また、電流検出値補正部170は、V相電流検出値ivから対応するオフセット補正値を減算するとともに、U相電流検出器156のゲイン値にV相電流検出器154のゲイン値が結果として(見かけ上)等しくなるように、上記減算により得られた値に対して後述するV相ゲイン補正係数を乗算することによりV相電流検出値ivを補正し、補正された電流値に基づきV相モータ電流値imvを出力する。より詳細には上記と同様、オフセット補正された電流検出値に対して、V相ゲイン補正係数を乗算し、基準ゲイン値の逆数を乗算することによりV相モータ電流値imvを出力する。このようにゲイン補正係数を乗算することにより、U相電流検出器156に対するV相電流検出器154のゲイン差が結果として解消される、すなわちゲイン差に起因する電流検出器間の相対的な検出誤差が解消されるため、各電流検出器のゲイン差に基づいて生じるトルクリプルが低減される。
ここで、U相電流検出器156のゲインを基準にして、これに対するV相電流検出器154の電流検出値が補正されるため、U相に流れる真の電流値とU相電流検出器156の電流検出値との間にずれがある場合には、V相電流検出器154の電流検出値もまた同じずれを生じる。このように、各電流検出器の実際のゲインと(設計上の)理想的なゲインとに生じるずれにより、実際に得られるモータ6のトルクが理想的な値からずれることも考えられる。しかし、U相電流検出器156の電流検出値と真の電流値との間のずれは製造公差に基づくわずかなものであり、またこのずれによる影響は、トルクセンサ3によって検出される操舵トルクTsに基づくモータ制御部およびモータ駆動部のフィードバック制御により(トルクフィードバックループ内で)ほぼ解消されるため、運転者はハンドル操舵に違和感を感じることはない。
なお、電流検出値補正部170における上記補正処理動作の詳細およびV相ゲイン補正係数を算出するための方法については後述する。
3相交流/d−q座標変換部138は、ロータの電気角θreに基づいて、U相モータ電流値imuおよびV相モータ電流値imvを、d−q座標上の値であるd軸モータ電流値idおよびq軸モータ電流値iqに変換する。このd軸モータ電流値idおよびq軸モータ電流値iqは、減算器122および減算器124にそれぞれ入力される。
減算器122では、d軸電流指令値id*とd軸モータ電流値idとの偏差id*−idが出力される。そして、d軸電流PI制御部126では、その偏差id*−idに基づく比例積分演算によって、d軸電圧指令値vd*が出力される。一方、減算器124では、q軸電流指令値iq*とq軸モータ電流値iqとの偏差iq*−iqが出力される。そして、q軸電流PI制御部128では、その偏差iq*−iqに基づく比例積分演算によって、q軸電圧指令値vq*が出力される。
d−q/3相交流座標変換部132では、ロータの電気角θreに基づいて、d軸電圧指令値vd*およびq軸電圧指令値vq*を、3相交流座標上の値であるU相電圧指令値vu*およびV相電圧指令値vv*に変換する。そして、符号反転加算器134は、U相電圧指令値vu*およびV相電圧指令値vv*からW相電圧指令値vw*を算出する。
PWM信号生成回路150は、U相電圧指令値vu*、V相電圧指令値vv*、W相電圧指令値vw*を受け取り、それらの指令値に応じてデューティ比の変化するPWM信号Su、Sv、Swを生成する。モータ駆動回路152では、そのPWM信号Su、Sv、Swによってスイッチング素子がオン/オフされ、それにより、デューティ比に応じた電圧vu、vv、vwがモータ6のU相、V相、W相にそれぞれ印加される。
<3.電流検出値補正部の動作>
次に、本実施形態における電流検出値補正部170の補正処理について説明する。図3は、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置における、電流検出値の補正手順を示すフローチャートである。なお、図2の電流検出値補正部170の機能は、このフローチャートにおける、ステップS130およびステップS150で示す処理ステップにより実現される。
この電動パワーステアリング装置において、イグニッションスイッチ9がオンされると(ステップS110)、マイコン10はU相電流検出器156によって検出されたU相電流検出値iuとV相電流検出器154によって検出されたV相電流検出値ivとを取得し(ステップS120)、取得された値をマイコン10において動作するプログラムにより参照するパラメータ(変数)であるU相オフセット補正値iouおよびV相オフセット補正値iovに設定する(ステップS130)。すなわち、イグニッションスイッチ9がオンされた直後にU相電流検出器156およびV相電流検出器154において検出される電流であるオフセット電流の値が、U相オフセット補正値iouおよびV相オフセット補正値iovとなる。また、このステップS130では、製造時に予め定められた値をパラメータであるV相ゲイン補正係数gvに設定する。なお、U相オフセット補正値iouおよびV相オフセット補正値iovに設定される値は、V相ゲイン補正係数gvに設定される値と同様、製造時に予め定められていてもよい。このV相ゲイン補正係数gvに設定される値を製造時に定める方法については後述する。これらの値が設定されると、ステップS140の処理に進む。
ステップS140では、リレーが閉じられ(オン状態にされ)、ステップS150では、電流検出値補正部170により、U相電流検出値iuからU相オフセット補正値iouを減算することによりU相電流検出値iuが補正され、この補正後の電流検出値に対して、所定の基準ゲイン値の逆数が乗算されることにより、U相モータ電流値imuが出力される。なお、前述したように、基準ゲイン値の逆数を乗算することにより、電圧信号によって示される電流検出値(出力値)が電流値(測定値)に変換される。また、V相電流検出値ivからV相オフセット補正値iovが減算され、減算により得られた値に対してV相ゲイン補正係数gvが乗算されることによりV相電流検出値ivが補正され、この補正後の電流検出値に対して、所定の基準ゲイン値の逆数が乗算されることにより、V相モータ電流値imvが出力される。そして、これらの出力電流値に基づいて従来のモータ駆動処理が行われる。
ステップS160では、イグニッションスイッチ9がオフされたか否かを判定する。オフされた場合、以上の処理は終了し電動パワーステアリング装置の動作が停止する。オフされていない場合、ステップS150の処理に戻り、ステップS150およびS160の処理が、この電動パワーステアリング装置の動作中、繰り返される。
<4.V相ゲイン補正係数の算出方法>
次に、本実施形態におけるV相ゲイン補正係数の算出方法について図4および図5を参照して説明する。図4は、本実施形態における、V相ゲイン補正係数の算出手順を示すフローチャートである。なおここでは、V相ゲイン補正係数は本電動パワーステアリング装置の製造時(調整時)において算出されるものとする。また、以下の算出手順は、マイコン10に記憶される所定のソフトウェアにより実行されるものとするが、本電動パワーステアリング装置以外の装置であってV相ゲイン補正係数を算出するための所定の調整装置(または検査装置)により実行されてもよい。
また、図5は、本実施形態におけるモータ6の結線図である。この図5に示されるように、モータ6の結線はY結線であって、端子61はU相の巻き線の一端に接続され、端子62はV相の巻き線の一端に接続され、端子63はW相の巻き線の一端に接続されている。スイッチ65は、W相の巻き線に電流を通しまたは遮断する(オンまたはオフする)。このスイッチ65は、例えばマイコン10により制御されるリレーである。
図4に示すステップS10において、W相を他の相から電気的に切り離すために、スイッチ65をオフする。このことにより端子63(またはW相の巻き線の一端)は開放され、W相は全く電流が流れない状態となる。
次に、ステップS20において、端子61および端子62の間に第1の電圧v1を印加する。このことにより、U相およびV相にはそれぞれ第1の電流i1が流れる。なお、この第1の電流i1の値は、例えば装置外部に予め用意された基準となる電流検出器で電流を正確に測定することにより、または第1の電圧v1の値と端子61および端子62間の抵抗値とから算出することにより得ることができるが、後述するように、ここで第1の電流i1の値を得る必要はない。
続いて、ステップS30において、このときの(すなわち第1の電流i1が流れている状態での)U相電流検出器156からの出力値(電流検出値)XuおよびV相電流検出器154からの出力値(電流検出値)Xvをそれぞれ記憶する。
次に、ステップS40において、端子61および端子62の間に第2の電圧v2を印加する。このことにより、U相およびV相にはそれぞれ第2の電流i2が流れる。なお、第2の電流i2は、上記第1の電流i1と同様に、その値を得る必要はない。
続いて、ステップS50において、このときの(すなわち第2の電流i2が流れている状態での)U相電流検出器156からの出力値(電流検出値)YuおよびV相電流検出器154からの出力値(電流検出値)Yvをそれぞれ記憶する。
次に、ステップS60において、記憶された上記電流検出値に基づきV相ゲイン補正係数を算出する。前述したように、V相ゲイン補正係数は、U相電流検出器156に対するV相電流検出器154のゲイン差が結果的に解消されるように、オフセット補正された電流検出値に対して乗算される係数であり、具体的にはU相電流検出器156のゲイン値に対するV相電流検出器154のゲイン値の比率の逆数である。ここで、U相電流検出器156のゲイン値Auは次式(1)のように表される。
Au=|Xu−Yu|/|i1−i2| …(1)
同様に、V相電流検出器154のゲイン値Avは次式(2)のように表される。
Av=|Xv−Yv|/|i1−i2| …(2)
したがって、V相ゲイン補正係数gvは次式(3)のように表される。
gv=Au/Av=|Xu−Yu|/|Xv−Yv| …(3)
以上のように算出されたV相ゲイン補正係数gvは、電流検出値補正部170の機能を実現するマイコン10の図示されない記憶部(例えばEEPROMなど)に格納され、装置動作時に参照される。
このように、第1および第2の電流i1,i2の値にかかわらずV相ゲイン補正係数gvを算出することができることから、第1および第2の電圧v1,v2を正確に印加する必要がなくなる。そのため、正確に調整された基準となる電流検出器や、正確な電圧を印加するための各種装置等を使用することなく簡易な方法でV相ゲイン補正係数を算出することにより、各電流検出器のゲイン差によるトルクリプルの発生を抑制することができる。
また、第1および第2の電流i1,i2の値にかかわらずV相ゲイン補正係数gvを算出することができることから、製造時に予めオフセット補正値を算出しておく必要がなくなる。このようにゲイン差の影響を解消するためのV相ゲイン補正係数の算出とオフセット補正とは無関係なものとなるため、様々な公知のオフセット補正方法を適用することができる。
ここで、第1および第2の電圧v1,v2は、モータ6に印加可能な電圧であればどのような値であってもよいが、典型的には、第1の電圧v1は動作時に印加されるべき最大の電圧値であり、第2の電圧v2はその最小の電圧値であることが好適である。そうすれば、|Xu−Yu|および|Xv−Yv|の値が最大となるため、各電流検出器に測定誤差があるときにもV相ゲイン補正係数gvをより正確に算出することができる。また、第1の電圧v1はU相電流検出器156およびV相電流検出器154のゲイン値が(ほとんど)変化しない範囲での最大の電圧値であり、第2の電圧v2はその最小の電圧値であることも好適である。そうすれば、ゲイン値の変化が(ほぼ)線形となる範囲内で|Xu−Yu|および|Xv−Yv|の値を最大にすることができるため、V相ゲイン補正係数gvをより正確に算出することができる。
<5.効果>
以上のように、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置では、モータ6のW相の一端(端子63)を開放して第1および第2の電流i1,i2を流すことにより、U相電流検出器156を基準として算出されたV相ゲイン補正係数に基づきV相電流検出器154の電流検出値を補正する。このことによりゲイン差が補償され、各電流検出器のゲイン差によるトルクリプルの発生を抑制することができるため、運転者に違和感のない操舵感を与えることができる。
<6.変形例>
上記一実施形態では、V相ゲイン補正係数は本電動パワーステアリング装置の製造時(調整時)において算出されるものとしたが、装置の初回起動時または起動時毎に算出されてもよい。この場合には、モータ6に第1および第2の電流i1,i2を流すため、この電流による操舵補助力の発生を抑止する手段、例えばモータ6の駆動軸とボールねじ駆動部11とを機械的に切り離す公知の機構などを備えていることが好ましい。また、製造時におけるV相ゲイン補正係数の算出手順(図4を参照)を実行するのは、予め記憶される所定のソフトウェアに基づき動作するマイコン10であるが、その手順の一部または全部を実行するのは本電動パワーステアリング装置以外の装置であってV相ゲイン補正係数を算出するための所定の調整装置(または検査装置)であってもよいし、これら双方であってもよい。さらに、上記手順の一部または全部は、本電動パワーステアリング装置を製造または調整する者により実行されてもよい。
上記一実施形態では、V相電流検出値ivを補正するためのV相ゲイン補正係数を算出するが、V相電流検出器154を基準として、U相電流検出値iuを補正するためのU相ゲイン補正係数を算出してもよい。また、U相電流検出器156に対するV相電流検出器154のゲイン差を補償することができれば、必ずしもV相電流検出器154の電流検出値にV相ゲイン補正係数を乗算する必要はなく、例えば増幅器(または減衰器)を含む所定のハードウェアによりゲイン差を補償してもよいし、電圧信号として得られる電流検出値(出力値)を電流値(測定値)に変換する際に使用される基準ゲイン(または変換のためのテーブル)を変更することにより上記ゲイン差を補償してもよい。この場合には、上記変更された基準ゲイン(またはテーブル)がゲイン補正係数として機能することになる。
上記一実施形態では、イグニッションがONされたときのU相電流検出値iuおよびV相電流検出値ivに基づいて、対応するオフセット補正値が設定されるが、上述のようにゲイン差の補償のためのV相ゲイン補正係数の算出とオフセット補正とは無関係であるから、ここでのオフセット補正には各種公知の方法を使用することができる。例えば、製造時にオフセット補正値が設定されてもよく、さらにイグニッションがONされたときのU相電流検出値iuおよびV相電流検出値ivに基づいて、対応するオフセット補正値が更新されてもよい。なお、製造時にオフセット補正値が設定される場合、製造時にモータ6のトルクリプル成分を検査することができる点で好適である。また、オフセット補正値が比較的小さい場合には、オフセット補正を省略することもできる。
上記一実施形態では、上述したように、V相ゲイン補正係数の算出する際に、U相電流検出器156からのU相電流検出値iuが正確に調整されていなくてもほぼ問題はないが、電流検出器の製造公差が比較的大きいため、U相電流検出器156の電流検出値と真の電流値との間のずれによる影響が上記フィードバック制御によっても解消されない場合には、U相電流検出器156を所定の基準電流検出器により正確に調整することが好適である。この場合にもV相電流検出器154を所定の基準電流検出器により正確に調整する必要はないため、工数を減らすことができる。
上記一実施形態では、モータ6はY結線であり、スイッチ65をオフすることでW相を他の相から電気的に切り離すことにより、U相およびV相に同一の電流を流しているが、U相およびV相に同一の電流が流れるように図5の各端子61〜63に所定の電圧を印加してもよい。
上記一実施形態では、U相電流検出器156およびV相電流検出器154によりU相およびV相に流れる電流が検出されるが、さらにW相電流検出器を新たに設けることによりW相に流れる電流が検出されてもよい。なお、この構成では、U相電流検出器156を基準としてW相電流検出値を補正するためのW相ゲイン補正係数を算出する必要がある。さらに、上記一実施形態におけるモータ6は3相のブラシレスモータであるが、n相(nは4以上の整数)のブラシレスモータであってもよい。この場合、電流検出器は各相に対して(n−1)個以上が設けられる。また、電動モータにより駆動されるポンプからの圧油により操舵補助を行う油圧式パワーステアリング装置において、当該電動モータに流れる電流の検出に本発明を適用できる。
本発明の一実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成をそれに関連する車両構成と共に示す概略図である。 上記実施形態に係る電動パワーステアリング装置を制御的観点から見た構成を示すブロック図である。 上記実施形態における、電流検出値の補正手順を示すフローチャートである。 上記実施形態における、V相ゲイン補正係数の算出手順を示すフローチャートである。 上記実施形態におけるモータの結線図である。
符号の説明
5 …ECU(電子制御ユニット)
6 …ブラシレスモータ
10 …マイコン
138…3相交流/d−q座標変換部
150…PWM信号生成回路
152…モータ駆動回路
154…V相電流検出器
156…U相電流検出器
170…電流検出値補正部
id* …d軸電流指令値
iq* …q軸電流指令値
iu …U相電流検出値
iv …V相電流検出値

Claims (3)

  1. 車両操舵のための操作に応じて決定される目標電流値に基づいて、3つ以上の相および端子を有するブラシレスモータを駆動することにより、当該車両のステアリング機構に操舵補助力を与えるパワーステアリング装置であって、
    前記ブラシレスモータが有する2つ以上の相にそれぞれ流れる電流を検出し、その検出電流値を出力する2つ以上の電流検出手段と、
    前記2つ以上の電流検出手段のゲイン差が補償されるように、前記電流検出手段から出力された前記検出電流値を補正する補正手段と、
    前記目標電流値と前記補正手段により補正された後の検出電流値との偏差に基づき前記ブラシレスモータを駆動するモータ駆動手段と
    を備え、
    前記補正手段は、前記2つ以上の電流検出手段のうちの基準となる電流検出手段により電流を検出される相と、前記2つ以上の電流検出手段のうちの1つの他の電流検出手段により電流を検出される相とに同一の電流が流れるとき、前記基準となる電流検出手段の検出電流値と前記他の電流検出手段の検出電流値とに基づき、前記基準となる電流検出手段に対する前記他の電流検出手段のゲイン差を補償するためのゲイン補正係数を算出し、当該ゲイン補正係数に基づき前記他の電流検出手段の検出電流値を補正することを特徴とする、パワーステアリング装置。
  2. 前記補正手段は、前記端子の1つ以上を開放することにより、前記基準となる電流検出手段および前記他の電流検出手段により電流を検出されるそれぞれの相に同一の電流を流し、当該同一の電流の検出電流値に基づき前記ゲイン補正係数を算出することを特徴とする、請求項1に記載のパワーステアリング装置。
  3. 車両操舵のための操作に応じて決定される目標電流値に基づいて3つ以上の相および端子を有するブラシレスモータを駆動することにより当該車両のステアリング機構に操舵補助力を与えるパワーステアリング装置に備えられており、前記ブラシレスモータが有する所定の相に流れる電流を検出しその検出電流値を出力する2つ以上の電流検出手段におけるゲイン差の補償方法であって、
    前記2つ以上の電流検出手段のうちの基準となる電流検出手段を含む2つの電流検出手段により電流を検出されるそれぞれの相に同一の電流が流れるように、前記端子の1つ以上を開放する開放ステップと、
    前記開放ステップにおいて開放されない端子間に所定の電圧を印加することにより、前記2つの電流検出手段に同一の電流を流す電圧印加ステップと、
    前記電圧印加ステップにおいて流れる前記同一の電流を前記2つの電流検出手段で検出することにより得られる検出電流値に基づき、前記基準となる電流検出手段に対する他の電流検出手段のゲイン差を補償する補正ステップと
    を含むことを特徴とする、電流検出手段のゲイン差補償方法。
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