JP4474896B2 - パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動モータによって車両のステアリング機構に操舵補助力を与えるパワーステアリング装置に関し、更に詳しくは、当該電動モータに流れる電流の検出に関する。
従来から、運転者がハンドル(ステアリングホイール)に加える操舵トルクに応じて電動モータを駆動することによりステアリング機構に操舵補助力を与える電動パワーステアリング装置が用いられている。この電動パワーステアリング装置には、操舵のための操作手段であるハンドルに加えられる操舵トルクを検出するトルクセンサが設けられており、このトルクセンサで検出される操舵トルクに基づき電動モータに供給すべき電流の目標値(以下「電流目標値」という)が設定される。そして、この電流目標値と電動モータに実際に流れる電流の値との偏差に基づく比例積分演算により、電動モータの駆動手段に与えるべき指令値が生成される。電動モータの駆動手段は、その指令値に応じたデューティ比のパルス幅変調信号(以下「PWM信号」という)を生成するPWM信号生成回路と、そのPWM信号のデューティ比に応じてオン/オフするパワートランジスタを用いて構成されるモータ駆動回路とを備え、そのデューティ比に応じた電圧を電動モータに印加する。この電圧印加によって電動モータに流れる電流は電流検出器によって検出され、電流目標値と電流検出値との差が上記指令値を生成するための偏差として使用される。
上記のような構成において、モータに流すべき電流がゼロであるにも拘わらず、実際には電流検出器で電流が検出されることがある。このような電流はオフセット電流と呼ばれており、モータの動作中、電流検出器によって検出される検出電流値は、当該モータに流れている電流にオフセット電流が重畳されたものとなる。このオフセット電流は、電流検出器における検出電流値に誤差(「オフセット誤差」と呼ばれる)を発生させる原因となる。このようなオフセット誤差が発生すると、検出された電流値と実際にモータに流れる電流の値とが一致しないので、モータの電流制御を設定通りに行うことができず、その結果、運転者に違和感を与えることになる。
ところで、電動パワーステアリング装置の駆動源としては、従来はブラシ付きモータが多く用いられてきたが、近年は信頼性および耐久性の向上や慣性の低減等の観点からブラシレスモータも使用されている。ブラシレスモータを用いた電動パワーステアリング装置において、上記のようなオフセット誤差が発生すると、操舵時にトルクリップルが生じる。このトルクリップルは操舵操作において運転者に大きな違和感を与えるので、上記オフセット誤差は、ブラシレスモータを用いた電動パワーステアリング装置において特に問題となっている。
これに対し特許文献1には、スイッチ素子のブリッジ回路を橋絡すべく接続している電動機の電流を電流検出部により検出すべく構成している電動機の電流検出回路であって、前記電動機を駆動していないときの前記電流検出部の電流検出信号を、電動機の電流がゼロの状態と対応づける手段を備えていることを特徴とする電動機の電流検出回路が開示されている。この電動機の電流検出回路によれば、上記のオフセット誤差を補正することができ、このようなオフセット誤差の補正を電動パワーステアリング装置において行えば、オフセット誤差に起因するトルクリップルを抑えることができる。そこで、電動パワーステアリング装置において、従来より、製品組み立て時または動作開始時(イグニションスイッチをオンして電源を投入した時)に電流検出器で検出される検出値をオフセット補正値として所定の記憶手段に書き込んで保持しておき、モータの動作中に電流検出器によって検出される検出値をそのオフセット補正値によって補正するという構成が提案されている(例えば特許文献2の「従来の技術」の欄参照)。
しかし、電流検出器のオフセット値は、電動パワーステアリング装置の電源投入後の動作中において温度変化等の環境変化によって変動するので、保持されているオフセット補正値では電流検出器での検出値を十分に補正できない場合がある。
これに対し、上記構成を前提として電源投入後のモータ制御中においてモータ電流が流れない等の特殊な状態に装置を設定し、その状態において電流検出器により検出される検出値で上記オフセット補正値を更新するようにした電動パワーステアリング装置も知られている(例えば特許文献2参照)。
しかし、このような特殊な状態に装置を設定する必要から、モータ制御動作が不連続になって運転者に違和感を与えたり、オフセット補正値を更新できる時点が限定され必要なときにオフセット補正値を更新できなかったりすることがある。
特許第2847406号公報 特開平8−119132号公報
上記従来技術の問題を解決するためには、オフセット誤差を補正するためのオフセット補正値を電源投入後の装置の動作中において随時更新できるようにするのが好ましい。
そこで本発明は、モータ電流の検出におけるオフセット誤差の補正のためのオフセット補正値の測定値に基づく更新を動作中においても随時可能とすることにより、操舵操作において運転者に違和感を与えないようにしたパワーステアリング装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、車両操舵のための操作手段による操作に応じて決定される目標値に基づき電動モータを駆動することにより当該車両のステアリング機構に操舵補助力を与えるパワーステアリング装置であって、
電源ライン側に配置された第1のスイッチング素子と接地ライン側に配置された第2のスイッチング素子とからなる互いに直列に接続されたスイッチング素子対を含み、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子との接続点から前記電動モータに電流を供給するPWM方式の駆動回路と、
前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子のうちいずれか一方のスイッチング素子に流れる電流を検出する電流検出手段と、
前記一方のスイッチング素子がオン状態であって前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子のうち他方のスイッチング素子がオフ状態であるときに前記電流検出手段によって検出される電流の検出値を、前記一方のスイッチング素子がオフ状態であって前記他方のスイッチング素子がオン状態であるときに前記電流検出手段によって検出された電流の検出値に基づいて補正し、補正後の検出値を出力する補正手段と、
前記目標値と前記補正後の検出値とに基づき前記第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子をオン/オフさせることにより前記電動モータの駆動を制御する制御手段とを備え、
前記電流検出手段は、前記一方のスイッチング素子のオン/オフ比に拘わらず、前記一方のスイッチング素子がオン状態であって前記他方のスイッチング素子がオフ状態である各期間および前記一方のスイッチング素子がオフ状態であって前記他方のスイッチング素子がオフ状態である各期間に、前記一方のスイッチング素子に流れる電流を検出し、
前記補正手段は、
前記PWM方式の駆動回路によるPMW動作中に、前記一方のスイッチング素子がオフ状態であって前記他方のスイッチング素子がオン状態であるときに前記電流検出手段によって検出される電流の検出値をオフセット補正値として保持し、前記一方のスイッチング素子がオン状態であって前記他方のスイッチング素子がオフ状態であるときに前記電流検出手段によって検出される電流の検出値を当該オフセット補正値に基づき補正し、補正後の検出値を出力する検出電流値補正手段と、
前記一方のスイッチング素子がオフ状態であるときに前記電流検出手段によって検出される電流の検出値を新たなオフセット補正値として、前記保持されているオフセット補正値を更新するオフセット更新手段とを含むことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記電流検出手段は、前記一方のスイッチング素子と前記電源ラインまたは前記接地ラインとの間に挿入された検出抵抗を含み、前記一方のスイッチング素子に流れる電流を当該検出抵抗の両端間の電圧に基づき検出することを特徴とする。
上記第1の発明によれば、PWM方式の駆動回路において電源ライン側に配置された第1のスイッチング素子と接地ライン側に配置された第2のスイッチング素子のうちいずれか一方のスイッチング素子がオフ状態であって他方のスイッチング素子がオン状態である各期間に、当該一方のスイッチング素子に流れる電流が検出され、その検出値に基づき、当該一方のスイッチング素子がオン状態であって当該他方のスイッチング素子がオフ状態であるときに当該一方のスイッチング素子に流れる電流の検出値が補正され、その補正後の検出値に基づき電動モータの駆動が制御される。このようにして、当該一方のスイッチング素子オフ状態であって当該他方のスイッチング素子がオン状態であるときに検出される電流値がオフセット誤差を補正するためのオフセット補正値として使用されるので、パワーステアリング装置を特殊な状態に設定することなく、モータ電流の検出におけるオフセット誤差の補正のためのオフセット補正値の更新を、測定値に基づき随時に行うことが可能となる。これにより、操舵操作において運転者に違和感を与えないパワーステアリング装置を提供することができ、駆動源としてブラシレスモータが使用されている場合には、トルクリップルの抑制効果が得られるので特に有効である。
上記第2の発明によれば、PWM方式の駆動回路に挿入された検出抵抗の両端間の電圧に基づき、モータ電流が検出されると共に、そのモータ電流の検出値のオフセット誤差の補正のためのオフセット補正値が随時得られるので、簡単な構成の電流検出手段により高精度なオフセット補正が可能となる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<1.全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成を、それに関連する車両構成と共に示す概略図である。この電動パワーステアリング装置は、操舵のための操作手段としてのハンドル100に一端が固着されるステアリングシャフト102と、そのステアリングシャフト102の他端に連結されたラックピニオン機構104と、ハンドル100の操作によってステアリングシャフト102に加えられる操舵トルクTsを検出するトルクセンサ3と、当該車両の走行速度を示す車速信号Vsを出力する車速センサ4と、ハンドル操作における運転者の負荷を軽減するための操舵補助力を発生する3相ブラシレスモータ6と、その操舵補助力をラック軸に伝達するボールねじ駆動部11と、ブラシレスモータ6のロータの回転位置を検出する位置検出センサ12と、車載バッテリ8から電源の供給を受けて、トルクセンサ3、車速センサ4および位置検出センサ12からのセンサ信号に基づきモータ6の駆動を制御する電子制御ユニット(ECU)5とを備えている。
運転者がハンドル100を操作すると、トルクセンサ3によって検出された操舵トルクTsと車速センサ4からの車速信号Vsによって示される車速と位置検出センサ12によって検出されたロータの回転位置とに基づいて、ECU5によりモータ6が駆動される。これによりモータ6は操舵補助力を発生し、その操舵補助力がボールねじ駆動部11を介してラック軸に加えられることにより、運転者の負荷が軽減される。すなわち、ハンドル操作によって加えられる操舵トルクTsとモータ6の発生する操舵補助力とによって、ラック軸が往復運動を行う。ラック軸の両端はタイロッドおよびナックルアームから成る連結部材106を介して車輪108に連結されており、ラック軸の往復運動に応じて車輪108の向きが変わる。
<2.制御装置の構成および動作>
電動パワーステアリング装置の駆動源としてブラシレスモータが使用される場合、一般に、次のような正弦波電流によるフィードバック制御が行われる。
ブラシレスモータは、通常、永久磁石からなる界磁としてのロータと、U相、V相およびW相の3相コイルからなるステータとから構成される。ブラシレスモータの駆動制御部では、操舵トルクに応じて設定される目標値の電流が当該モータに流れるように比例積分演算によって電圧指令値が算出され、その電圧指令値に基づき、ロータの回転位置に応じて正弦波状に変化する正弦波電圧が当該モータに印加される。電動パワーステアリング装置は、このようにモータ電流を制御するための電流制御手段を備えており、この電流制御手段では、通常、モータ駆動に関する3相交流としての電圧および電流は、ロータとしての界磁による磁束の方向のd軸(「直軸」とも呼ばれる)と、d軸に垂直でd軸からπ/2だけ位相の進んだq軸(「横軸」とも呼ばれる)とからなる回転する直交座標系(「d−q座標」と呼ばれる)で表現される。このようなd−q座標によれば、モータに流すべき電流をd軸成分とq軸成分とからなる直流電流として扱うことができる。この場合、電流目標値と実際にモータに流れる電流の検出値との偏差に対する比例積分演算がd軸成分とq軸成分のそれぞれにつき行われ、この比例積分演算により、ブラシレスモータの駆動のための電圧指令値としてd軸電圧指令値とq軸電圧指令値とが算出される。そして、これらのd軸およびq軸電圧指令値が、座標変換によって、ロータの回転位置に応じて正弦波状に変化する電圧の指令値であるU相、V相およびW相電圧指令値に変換され、それらU相、V相およびW相電圧指令値に基づきブラシレスモータが駆動される。
本実施形態においても、上記のようなd−q座標系を導入して電流目標値およびモータ電流の検出値の当該d−q座標上の値に基づきブラシレスモータ6が駆動される。以下、このような本実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御装置について説明する。
図2は、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御装置であるECU5の構成を示すブロック図である。このECU5は、マイクロコンピュータ(以下「マイコン」と略記する)10とモータ駆動部とから構成される。マイコン10は、その内部のメモリに格納された所定のプログラムを実行することにより、車速演算部184と、目標電流演算部114と、減算器122,124と、d軸電流PI制御部126と、q軸電流PI制御部128と、d−q/3相交流座標変換部132と、符号反転加算器134と、3相交流/d−q座標変換部138と、検出電流値補正部170、オフセット更新部172とからなるモータ制御部として機能する。目標電流演算部114には、基本アシスト制御部180とモータ電流指令値演算部188とが含まれている。モータ駆動部は、モータ制御部としてのマイコン10から出力される電圧指令値に基づき3相のブラシレスモータ6を駆動するハードウェア(回路)であり、PWM信号生成回路150と、モータ駆動回路152と、U相電流検出器156と、V相電流検出器154と、ロータ角度位置検出器162とから構成される。
上記電動パワーステアリング装置が搭載された車両において、ハンドル100が操作されると、トルクセンサ3によって検出される操舵トルクTsがECU5に入力されると共に、車速センサ4によって検出される車速信号VsもECU5に入力される。車速演算部184では、車速信号Vsに基づいて車速Vが算出される。また、モータ6に取り付けられた位置検出センサ12から出力されるセンサ信号に基づいて、ロータ角度位置検出器162は、モータ6のロータである回転界磁の回転位置すなわち電気角θreを示す信号を出力する。
基本アシスト制御部180は、アシストマップと呼ばれる、操舵トルクと電流目標値とを対応づけるテーブルを参照して、操舵トルクTsと車速Vとに基づいて、モータ6に流すべき電流目標値Itを決定する。モータ電流指令値演算部188は、電流目標値Itに基づいてq軸電流指令値iq*を出力する。
モータ電流指令値演算部188から出力されるq軸電流指令値iq*は、モータ6が発生すべきトルクに対応する電流値であり、減算器124に入力される。一方、d軸電流指令値id*は、トルクに関与しないのでid*=0として、減算器122に入力される。
U相電流検出器156およびV相電流検出器154は、それぞれモータのU相コイル、V相コイルに流れる電流を検出し、U相電流検出信号SiuとV相電流検出信号Sivとをそれぞれ出力する。本実施形態では、後述のように、モータ駆動回路152内においてU相およびV相に対応する電力用スイッチング素子と接地ラインとの間に検出抵抗を挿入し、U相電流検出器156およびV相電流検出器154は、それらの検出抵抗の両端間の電圧に基づきU相電流検出信号SiuおよびV相電流検出信号Sivをそれぞれ出力する。ここで、U相電流検出信号Siuはモータ6に実際に流れるU相電流の値を、V相電流検出信号Sivはモータ6に実際に流れるV相電流の値を、それぞれ示す電圧信号であるが、これらの電圧信号によって示される電流値には、実際にモータ6に流れた電流の値にオフセット電流の値が重畳されている。このようなU相電流検出信号SiuおよびV相電流検出信号Sivは検出電流値補正部170およびオフセット更新部172に入力される。なお、ハードウェア的には、アナログ電圧信号としてのU相電流検出信号SiuおよびV相電流検出信号Sivがマイコン10に入力され、マイコン10に内蔵されたA/D変換器により、U相電流検出値およびV相電流検出値をそれぞれ示す標本化値としてのデジタル値に変換される。そして、これらデジタル値としてのU相電流検出値(以下これを記号“iu”で示すものとする)およびV相電流検出値(以下これを記号“iv”で示すものとする)が、マイコン10によりソフトウェア的に実現された検出電流値補正部170およびオフセット更新部172に入力される。これら検出電流値補正部170とオフセット更新部172とは、U相電流検出値iuおよびV相電流検出値ivに対してオフセット補正を施すことによりU相モータ電流値(補正後のU相電流検出値)imuおよびV相モータ電流値(補正後のV相電流検出値)を算出する補正手段として機能する。
検出電流値補正部170は、モータ6に流れるU相電流がゼロのときのU相電流検出値をU相オフセット補正値iu0として、モータ6に流れるV相電流がゼロのときのV相電流検出値をV相オフセット補正値iv0として、それぞれ保持しており、これらのオフセット補正値iu0およびiv0に基づき上記のU相電流検出値iuおよびV相電流検出値ivを補正することにより、U相モータ電流値imuおよびV相モータ電流値imvを算出する。オフセット更新部172は、上記のU相電流検出値iuおよびV相電流検出値ivから新たなオフセット補正値を順次取得し、その新たなオフセット補正値により、検出電流値補正部170に保持される上記オフセット補正値iu0およびiv0を順次更新する。このような検出電流値補正部170およびオフセット更新部172の動作の詳細は後述する。
3相交流/d−q座標変換部138は、ロータの電気角θreに基づいて、U相モータ電流値imuおよびV相モータ電流値imvを、d−q座標上の値であるd軸モータ電流値idおよびq軸モータ電流値iqに変換する。このd軸モータ電流値idおよびq軸モータ電流値iqは、減算器122および減算器124にそれぞれ入力される。
減算器122は、d軸電流指令値id*とd軸モータ電流値idとの偏差id*−idを出力し、d軸電流PI制御部126は、その偏差id*−idに基づく比例積分演算によってd軸電圧指令値vd*を生成する。一方、減算器124は、q軸電流指令値iq*とq軸モータ電流値iqとの偏差iq*−iqを出力し、q軸電流PI制御部126は、その偏差iq*−iqに基づく比例積分演算によってq軸電圧指令値vq*を生成する。このようにして生成されたd軸電圧指令値vd*およびq軸電圧指令値vq*は、d−q/3相交流座標変換部132に入力される。
d−q/3相交流座標変換部132は、モータ6におけるロータの電気角θreに基づいて、d軸電圧指令値vd*およびq軸電圧指令値vq*を、3相交流座標上の値であるU相電圧指令値vu*およびV相電圧指令値vv*に変換する。そして、符号反転加算器134は、U相電圧指令値vu*およびV相電圧指令値vv*からW相電圧指令値vw*を算出する。このようにして得られたU相電圧指令値vu*、V相電圧指令値vv*、およびW相電圧指令値vw*は、マイコン10から出力されてPWM信号生成回路150に入力される。
PWM信号生成回路150は、U相電圧指令値vu*、V相電圧指令値vv*、およびW相電圧指令値vw*にそれぞれ応じてデューティ比の変化するPWM信号Su,Sv,Swを生成する。モータ駆動回路152は、それらのPWM信号Su,Sv,Swによって電力用スイッチング素子をオン/オフさせることにより、PWM信号Su,Sv,Swのデューティ比にそれぞれ応じた相電圧vu、vv、vwを生成する。なお、後述のようにモータ駆動回路152は、各相につき、相反的にオン/オフする2個の電力用スイッチング素子であるFET(電界効果型トランジスタ)を有しており、U相に対応するPWM信号Suは、U相に対応する2個のFETのゲート端子にそれぞれ与えられる2つのPWM信号S1uおよびS2uからなり、V相に対応するPWM信号Svは、V相に対応する2個のFETのゲート端子にそれぞれ与えられる2つのPWM信号S1vおよびS2vからなり、W相に対応するPWM信号Swは、W相に対応する2個のFETのゲート端子にそれぞれ与えられる2つのPWM信号S1wおよびS2wからなる。
上記のようにして生成された各相電圧vu,vv,vwは、ECU5から出力されてモータ6に印加される。この電圧印加に応じてモータ6の各相u、v、wのコイル(不図示)に電流が流れ、モータ6はその電流に応じて操舵補助のためのトルク(モータトルク)を発生させる。
<3.モータ電流検出のための検出抵抗の配置例>
次に、ブラシレスモータにおける各相の電流を検出するためにモータ駆動回路152に挿入される検出抵抗の配置例を、図3〜図5を参照して説明する。なお、本実施形態におけるECU5の上記構成は、図3に示す配置例を前提としている。
図3は、ブラシレスモータ6における各相の電流を検出するためにモータ駆動回路152に挿入される検出抵抗の第1の配置例を示す回路図である。図3には、モータ駆動回路152の構成が示されており、図3に示す回路において、電源ラインPWRはイグニションスイッチ9を介してバッテリ8の正極端子に接続され、接地ラインGNDはバッテリ8の負極端子に接続されている。図3に示すようにモータ駆動回路152は、PWM方式の駆動回路であって、電源ラインPWR側に配置されU相、V相、W相にそれぞれ対応する電力用スイッチング素子であるFET51U,51V,51Wと、接地ライン側に配置されU相、V相、W相にそれぞれ対応する電力用スイッチング素子であるFET52U,52V,52Wとを備えており、同一相に対応する電源ライン側FET(以下「Hi側FET」と略記する)51Xと接地ライン側FET(以下「Lo側FET」と略記する)52Xとが互いに対となるように直列に接続されている(X=U,V,W)。一般に、FET51U,51V,51Wをそれぞれ含む電源ライン側の回路部分は「上アーム」と呼ばれ、FET52U,52V,52Wをそれぞれ含む接地ライン側の回路部分は「下アーム」と呼ばれる。上アームと下アームとの各接続点Nu,Nv,Nwは、同一相に対応するHi側FET51XとLo側FET52Xとの接続点に相当し(X=U,V,W)、これらの接続点Nu,Nv,Nwは、モータ6におけるU相、V相、W相の端子にそれぞれ接続されている。
Hi側FET51U,51V,51Wのゲート端子にはPWM信号S1u,S1v,S1wがそれぞれ与えられ、これにより、Hi側FET51U,51V,51Wがオン/オフされる。また、Lo側FET52U,52V,52Wのゲート端子にはPWM信号S2u,S2v,S2wがそれぞれ与えられ、これにより、Lo側FET52U,52V,52WがHi側FET51U,51V,51Wとそれぞれ相反的にオン/オフされる。
上記のようなモータ駆動回路152において、接地ラインGNDからLo側FET52U,52V,52Wにそれぞれに向かって分岐する接続点を「接地側分岐点NL」と呼ぶものとすると、図3に示した例では、U相に対応するLo側FET52Uと接地側分岐点NLとの間に、当該Lo側FET52Uを流れる電流すなわちU相に対応する下アームを流れる電流を検出するための検出抵抗(以下「U相電流検出抵抗」という)Ruが挿入されている。また、V相に対応するLo側FET52Vと接地側分岐点NLとの間に、当該Lo側FET52Vを流れる電流すなわちV相に対応する下アームを流れる電流を検出するための検出抵抗(以下「V相電流検出抵抗」という)Rvが挿入されている。これに対し、W相に対応するLo側FET52Wと接地側分岐点NLとの間には検出抵抗は挿入されていない。
そして、Lo側FET52UとU相電流検出抵抗Ruとの接続点はU相電流検出器156の入力端子に接続され、U相電流検出器156は、接地ラインGNDを基準とする当該接続点の電位VsuすなわちU相電流検出抵抗Ruの両端間の電圧を示す信号を既述のU相電流検出信号Siuとして出力する(図2参照)。また、Lo側FET52VとV相電流検出抵抗Rvとの接続点はV相電流検出器154の入力端子に接続され、V相電流検出器154は、接地ラインGNDを基準とする当該接続点の電位VsvすなわちV相電流検出抵抗Rvの両端間の電圧を示す信号を既述のV相電流検出信号Sivとして出力する。なお、ブラシレスモータ6に流入する電流を正とするために、U相電流検出器156およびV相電流検出器154は、U相電流検出信号SiuおよびV相電流検出信号Sivが接地ラインGNDを基準とする上記接続点の電位Vsu,Vsvに対して逆の極性となるように、当該U相電流検出信号SiuおよびV相電流検出信号Sivをそれぞれ出力するものとする。
図4は、モータ駆動回路152に挿入される検出抵抗の第2の配置例を示す回路図である。図4には、モータ駆動回路152の構成として、図3に示した構成と同様の構成が示されており、U相電流検出抵抗RuおよびV相電流検出抵抗Rvも、図3に示した配置位置と同様の位置に配置されている。この第2の配置例では、これらに加え、W相に対応するLo側FET52Wと接地側分岐点NLとの間に、当該Lo側FET52Wを流れる電流すなわちW相に対応する下アームを流れる電流を検出するための検出抵抗(以下「W相電流検出抵抗」という)Rwが挿入されている。
この場合、ECU5は、図2に示した構成とは異なり、U相電流検出器156およびV相電流検出器154に加えてW相電流検出器を備える構成となる。そして、Lo側FET52WとW相電流検出抵抗Rwとの接続点はW相電流検出器の入力端子に接続され、W相電流検出器は、接地ラインGNDを基準とする当該接続点の電位VswすなわちW相電流検出抵抗Rwの両端間の電圧を示す信号をW相電流検出信号Siwとして出力する。ただし、ブラシレスモータ6に流入する電流を正とするために、このW相電流検出器は、W相電流検出信号Siwが接地ラインGNDを基準とする上記接続点の電位Vswに対して逆の極性となるように、当該W相電流検出信号Siwを出力するものとする。この場合、ECU5において、検出電流値補正部170は、U相電流検出信号Siu、V相電流検出信号Siv、およびW相電流検出信号Siwにそれぞれ基づき、U相モータ電流値imu、V相モータ電流値imv、およびW相モータ電流値imwを算出し、3相交流/d−q座標変換部138は、U相モータ電流値imu、V相モータ電流値imv、およびW相モータ電流値imwからd軸モータ電流値idおよびq軸モータ電流値iqを算出することになる。
図5は、モータ駆動回路152に挿入される検出抵抗の第3の配置例を示す回路図である。図5においても、モータ駆動回路152の構成は図3に示した構成と同様であるが、検出抵抗Ru,Rv,Rwが下アームに挿入されていた第1および第2の配置例とは異なり、この第3の配置例では、検出抵抗は全て上アームに挿入されている。すなわち、電源ラインPWRからHi側FET51U,51V,51Wにそれぞれに向かって分岐する接続点を「電源側分岐点NH」と呼ぶものとすると、U相に対応するHi側FET51Uと電源側分岐点NHとの間に、当該Hi側FET51Uを流れる電流すなわちU相に対応する上アームを流れる電流を検出するための抵抗がU相電流検出抵抗Ruとして挿入されている。また、V相に対応するHi側FET51Vと電源側分岐点NHとの間に、当該Hi側FET51Vを流れる電流すなわちV相に対応する上アームを流れる電流を検出するための抵抗がV相電流検出抵抗Rvとして挿入されている。さらに、W相に対応するHi側FET51Wと電源側分岐点NHとの間に、当該Hi側FET51Wを流れる電流すなわちW相に対応する上アームを流れる電流を検出するための抵抗がW相電流検出抵抗Rwとして挿入されている。
この場合、Hi側FET51UとU相電流検出抵抗Ruとの接続点はU相電流検出器156の入力端子に接続され、U相電流検出器156は、電源ラインPWRを基準とする当該接続点の電位VsuすなわちU相電流検出抵抗Ruの両端間の電圧を示す信号をU相電流検出信号Siuとして出力する。また、Hi側FET51VとV相電流検出抵抗Rvとの接続点はV相電流検出器154の入力端子に接続され、V相電流検出器154は、電源ラインPWRを基準とする当該接続点の電位VsvすなわちV相電流検出抵抗Rvの両端間の電圧を示す信号をV相電流検出信号Sivとして出力する。そして、Hi側FET51WとW相電流検出抵抗Rwとの接続点はW相電流検出器の入力端子に接続され、W相電流検出器は、電源ラインPWRを基準とする当該接続点の電位VswすなわちW相電流検出抵抗Rwの両端間の電圧を示す信号をW相電流検出信号Siwとして出力する。ただし、ブラシレスモータ6に流入する電流を正とするために、U相電流検出器156、V相電流検出器154、およびW相電流検出器は、U相電流検出信号Siu、V相電流検出信号Siv、およびW相電流検出信号Siwが電源ラインPWRを基準とする上記接続点の電位Vsu,Vsv,Vswに対して逆の極性となるように、当該U相電流検出信号Siu、V相電流検出信号Siv、およびW相電流検出信号Siwをそれぞれ出力するものとする。なお、この第3の配置例では、U相,V相,W相にそれぞれ対応する3つの上アームに検出抵抗Ru,Rv,Rwがそれぞれ挿入されているが、3相のうちいずれか2相のモータ電流から他の1相のモータ電流が算出できるので、2つの相にのみ検出抵抗が挿入される構成、例えばU相,V相にそれぞれ対応する2つの上アームにのみ検出抵抗が挿入される構成であってもよく、この場合、ECU5は図2に示したような構成となる。
<4.モータ電流の検出およびオフセット補正>
上記のように検出抵抗Ru,Rv(,Rw)に基づき生成される電流検出信号Siu,Siv(,Siw)から、電流検出値に対する補正のためのオフセット補正値iu0,iv0(,iw0)がオフセット更新部172により取得され、そのオフセット補正値iu0,iv0(,iw0)に基づき電流検出値が検出電流値補正部170によって補正されることによりモータ電流値imu,imv(,imw)が算出される。このために本実施形態では、図2に示すように、電流検出信号Siu,Sivは、マイコン10内でA/D変換され、電流検出値を示すデジタル値(標本化値)からなる時系列データiu,ivとしてオフセット更新部172および検出電流値補正部170に入力される。このA/D変換において、U相に対応するLo側FET(以下「U相Lo側FET」という)52Uのオン期間のみならずオフ期間においても電流検出信号Siuがサンプリングされ、それらのサンプリング時点での電流検出信号Siuの値(標本化値)からなる時系列データiuが、オフセット更新部172および検出電流値補正部170に入力される。また、V相に対応するLo側FET(以下「V相Lo側FET」という)52Vのオン期間のみならずオフ期間においても電流検出信号Sivがサンプリングされ、それらのサンプリング時点での電流検出信号Sivの値(標本化値)からなる時系列データivが、オフセット更新部172および検出電流値補正部170に入力される。
オフセット更新部172は、このような標本化値としての電流検出値からなる時系列データiu,ivのうち、U相Lo側FET52Uのオフ期間における標本化値(以下「オフ期間標本化値」という)を新たなオフセット補正値として、検出電流値補正部170に保持されているU相のオフセット補正値iu0を更新すると共に、V相Lo側FET52Vのオフ期間における標本化値(オフ期間標本化値)を新たなオフセット補正値として、検出電流値補正部170に保持されているV相のオフセット補正値iv0を更新する。ここでの更新は、オフ期間標本化値が1個入力される毎に行ってもよいが、所定個数入力される毎または所定期間毎に行ってもよい。一方、検出電流値補正部170は、上記の時系列データiu,ivのうち、U相Lo側FET52Uのオン期間における標本化値(以下「オン期間標本化値」という)からオフセット補正値iu0を減算することによりU相モータ電流値imuを算出すると共に、V相Lo側FET52Vのオン期間における標本化値(オン期間標本化値)からオフセット補正値iv0を減算することによりV相モータ電流値imvを算出する。なお、以上からわかるように、本実施形態においてモータ電流を検出するための電流検出手段は、モータ駆動回路152内の検出抵抗Ru,Rvと、U相電流検出器156およびV相電流検出器154と、電流検出信号Siu,Sivをデジタル値に変換するマイコン10内のA/D変換器とにより実現されている。
以下、図6〜図8を参照しつつ、このようなモータ電流検出のためのオフセット更新部172および検出電流値補正部170の詳細動作について説明する。なお、実際には電流検出値に対してオフセット補正の外にゲイン補正も行われるが、ゲイン補正は本発明には直接に関係しないのでその説明を省略する。また、以下では、検出抵抗についての図3に示す第1の配置例を前提とし、かつ、モータ6におけるU相電流についての検出動作を例に挙げて説明するが、他の配置例および他の相についてのモータ電流の検出動作は下記の説明から明らかであるので、それらの説明も省略する。さらに、ブラシレスモータ6に供給される電流は、通常、正弦波状に変化する電流であるが、図6〜図8では説明の便宜のために、それぞれ所定の一定値として示されている。
図6は、本実施形態においてモータ6にU相電流が流れない場合(U相電流がゼロである場合)のモータ電流の検出動作を説明するための信号波形図である。この場合、U相に対応するHi側FET(以下「U相Hi側FET」という)51UおよびLo側FET52Uのデューティ比(FETがオンする期間の割合)Drは共に50%であり、U相Lo側FET52Uのゲート端子に与えられるPWM信号(以下「U相Lo側PWM信号」という)S2uは、図6(a)に示すような波形となる。なお、U相Hi側FET51Uのゲート端子に与えられるPWM信号(以下「U相Hi側PWM信号」という)S1uは、U相Hi側FET51UをU相Lo側FET52Uと相反的にオン/オフさせるために、U相Lo側PWM信号S2uとは相補的な関係となっている。すなわち、U相Lo側PWM信号S2uがHレベルときにLレベルとなり、U相Lo側PWM信号S2uがLレベルときにHレベルとなる(以下同様)。
この場合、図3に示すU相電流検出抵抗Ruには電流が流れないので、U相電流検出信号Siuは、図6(b)に示すような波形となる。このU相電流検出信号Siu(以下、時間tの関数であることを明示する場合にはこれを“Siu(t)”で示すものとする)は、マイコン10内のA/D変換器で順次デジタル値のU相電流検出値iuに変換されて検出電流値補正部170およびオフセット更新部172に入力される。このA/D変換では、図6(b)に示すように、U相Lo側FET52Uのオン期間におけるU相電流検出信号Siuの標本化値とU相Lo側FET52Uのオフ期間における標本化値とが交互に現れるように、サンプリング時点が設定されている(図6(b)では、オン期間の標本化値は黒丸で、オフ期間の標本化値は白丸で、それぞれ示されている。以下で言及する図においても同様。)。いま、サンプリング時点tkにおける標本化値としてのU相電流検出値をiuk=Siu(tk)で示すものとすると(k=1,2,…)、iu1,iu3,iu5,…はオフ期間標本化値であり、iu2,iu4,iu6,…はオン期間標本化値である。本実施形態では、PWM信号のデューティ比に拘わらず(したがってU相Lo側FET52Uのオン/オフ比に拘わらず)、サンプリング時点t1,t3,t5,…はU相Lo側FET52Uのオフ期間内に設定され、t2,t4,t6,…はU相Lo側FET52Uのオン期間内に設定される。このようなサンプリング時点の設定のためのサンプリングパルスは、例えば、U相Lo側PWM信号S2u等のPWM信号の生成の際に使用される信号から容易に生成することができる。
オフセット更新部172は、上記のような標本化値からなる時系列データとしてのU相電流検出値iuk(k=1,2,3,…)のうち、オフ期間標本化値iu1,iu3,iu5,…を新たなオフセット補正値として、U相のオフセット補正値iu0を逐次更新する。一方、検出電流値補正部170は、上記の時系列データである相電流検出値iuk(k=1,2,3,…)のうち、オン期間標本化値iu2,iu4,iu6,…からオフセット補正値iu0を減算することにより、U相Lo側FET52Uのオン期間内のサンプリング時点t2,t4,t6,…におけるU相モータ電流値imuを逐次算出する。
図7は、本実施形態において駆動回路152からモータ6にU相電流が流入する場合(U相電流が正である場合)のモータ電流の検出動作を説明するための信号波形図である。この場合、U相Hi側FET51Uがオンする期間の割合を50%よりも大きくし、それに応じて、U相Lo側FET52Uがオンする期間の割合を50%よりも小さくするために、Lo側PWM信号S2uは、図7(a)に示すような波形となる。そして、U相Hi側FET51Uがオンしている期間では、電源ラインPWRからU相Hi側FET51Uを介してモータ6に電流が流れるが、このときU相Lo側PWM信号S2uはLレベルであってU相Lo側FET52Uはオフ状態となっているので、図3に示す検出抵抗Ruには電流が流れない。すなわち、図7に示すサンプリング時点t1,t3,t5,…では、図6の場合と同様、検出抵抗Ruには電流が流れない。これに対し、U相Hi側FET51Uがオフしている期間では、U相Lo側PWM信号S2uがHレベルとなってU相Lo側FET52Uがオン状態となり、接地ラインGNDからU相Lo側FET52Uを介して誘導性負荷としてのモータ6に電流が流れる。このため、サンプリング時点t2,t4,t6,…におけるU相電流検出信号Siuの値、すなわちオン期間標本化値iu2,iu4,iu6,…は、モータ6のU相電流値を示している。そこで上記のように、オフセット更新部172は、サンプリング時点t1,t3,t5,…におけるU相電流検出信号Siuの値、すなわちオフ期間標本化値iu1,iu3,iu5,…を新たなオフセット補正値として、U相のオフセット補正値iu0を逐次更新し、検出電流値補正部170は、オン期間標本化値iu2,iu4,iu6,…から当該オフセット補正値iu0を減算することにより、サンプリング時点t2,t4,t6,…におけるU相モータ電流値imu(正値)を逐次算出する。例えば、時刻t2では、Siu(t2)−Siu(t1)=iu2−iu1に相当する値がU相モータ電流値imuとして算出される。
図8は、本実施形態においてモータ6から駆動回路152へとU相電流が流出する場合(U相電流が負である場合)のモータ電流の検出動作を説明するための信号波形図である。この場合、U相Hi側FET51Uがオンする期間の割合を50%よりも小さくし、それに応じて、U相Lo側FET52Uがオンする期間の割合を50%よりも大きくするために、Lo側PWM信号S2uは、図8(a)に示すような波形となる。この場合、図8(b)に示すU相Lo側PWM信号S2uがHレベルとなってU相Lo側FET52Uがオンしている期間では、モータ6からU相Lo側FET52Uを介して接地ラインGNDへと電流が流れる。このため、サンプリング時点t2,t4,t6,…におけるU相電流検出信号Siuの値、すなわちオン期間標本化値iu2,iu4,iu6,…は、モータ6におけるU相電流値を示している。これに対し、図8(b)に示すU相Lo側PWM信号S2uがLレベルとなってU相Lo側FET52Uがオフしている期間では、U相Hi側FET51Uがオン状態となり、誘導性負荷としてのモータ6からU相Hi側FET51Uを介して電源ラインPWRへと電流が流れ、図3に示す検出抵抗Ruには電流が流れない。そこで上記のように、オフセット更新部172は、サンプリング時点t1,t3,t5,…におけるU相電流検出信号Siuの値、すなわちオフ期間標本化値iu1,iu3,iu5,…を新たなオフセット補正値として、U相のオフセット補正値iu0を逐次更新し、検出電流値補正部170は、オン期間標本化値iu2,iu4,iu6,…から当該オフセット補正値iu0を減算することにより、サンプリング時点t2,t4,t6,…におけるU相モータ電流値imu(負値)を逐次算出する。
なお以上においては、検出抵抗Ruを含む下アームに含まれるスイッチング素子すなわちU相Lo側FET52Uの1つのオン期間および1つのオフ期間には、オン期間標本化値およびオフ期間標本化値がそれぞれ1つずつ対応するようにサンプリング時点が設定されているが、これに限定されるものではなく、例えば、1つのオン期間および1つのオフ期間に、オン期間標本化値およびオフ期間標本化値がそれぞれ複数個ずつ対応するようにサンプリング時点が設定されていてもよい。
<5.効果>
以上のように、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置では、PWM方式のモータ駆動回路が使用されており、その駆動回路における下アームまたは上アームに挿入された検出抵抗Ru,Rvにより、当該アーム内のスイッチング素子であるFETのオン期間における電流のみならずオフ期間における電流も逐次検出される(図6〜図8参照)。そして、そのオフ期間における電流検出値(iu1,iu3,iu5,…)によってオフセット補正値iu0が逐次更新され、そのオン期間における電流検出値(iu2,iu4,iu6,…)が当該オフセット補正値iu0によって補正されることでモータ電流値imuおよびimvが逐次算出され、これらのモータ電流値imuおよびimvを用いてモータ6の駆動が制御される(図2参照)。このように本実施形態によれば、電動パワーステアリング装置の動作中において、モータ電流の検出におけるオフセット誤差の補正のための新たなオフセット補正値が推定値ではなく測定値として逐次取得されるので、保持されているオフセット補正値iu0,iv0の更新を最新の測定値に基づき随時に行うことができ、しかも、オフセット補正値を測定値として取得するために電動パワーステアリング装置を特殊な状態に設定する必要もない。これにより、ブラシレスモータ6におけるトルクリップルの発生が抑制される等の効果が得られ、操舵操作において運転者に違和感を与えない電動パワーステアリング装置を提供することができる。
<6.変形例>
上記実施形態では、電動パワーステアリング装置の駆動源として3相ブラシレスモータ6が使用されているが、モータ6の相数は4以上であってもよく、検出抵抗は、モータ駆動回路における各アームまたは所定アーム(相数よりも1だけ少ない数のアーム)のそれぞれにおける電源側スイッチング素子(上記実施形態ではFET)または接地側スイッチング素子の一方のスイッチング素子に流れる電流が検出されるように、当該一方のスイッチング素子を含む上アームまたは下アームに挿入されていればよい。
また、電動パワーステアリング装置の駆動源としてブラシレスモータ6の代わりにブラシ付きモータが使用されている場合であっても、PWM方式の駆動回路が使用されていれば本発明を適用できる。そして、その駆動回路内の各アームまたは所定アームにおける電源側スイッチング素子または接地側スイッチング素子の一方のスイッチング素子に流れる電流を検出する手段により、当該一方のスイッチングがオン状態のときとオフ状態のときの双方についての電流検出値を順次得ることで、モータ電流の検出におけるオフセット誤差の補正のためのオフセット補正値の測定値による更新が随時可能となる。これにより、操舵操作において運転者に違和感を与えない電動パワーステアリング装置を提供することができる。
さらに、上記実施形態では、モータ駆動回路152における上アームまたは下アームに検出抵抗が挿入されているが、電流検出手段は検出抵抗を使用したものに限定されるものではなく、検出抵抗の代わりに他の検出用素子を使用して上アームまたは下アームに流れる電流を検出する構成であってもよい。
また、電動モータにより駆動されるポンプからの圧油により操舵補助を行なう油圧式パワーステアリング装置において、当該電動モータに流れる電流の検出に本発明を適用できる。
本発明の一実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成をそれに関連する車両構成と共に示す概略図である。 上記実施形態に係る電動パワーステアリング装置における制御装置であるECUの機能的構成を示すブロック図である。 ブラシレスモータにおける各相の電流を検出するためにモータ駆動回路に挿入される検出抵抗の第1の配置例を示す回路図である。 ブラシレスモータにおける各相の電流を検出するためにモータ駆動回路に挿入される検出抵抗の第2の配置例を示す回路図である。 ブラシレスモータにおける各相の電流を検出するためにモータ駆動回路に挿入される検出抵抗の第3の配置例を示す回路図である。 上記実施形態においてモータにU相電流が流れない場合のモータ電流の検出動作を説明するための信号波形図である。 上記実施形態において駆動回路からモータにU相電流が流入する場合(U相電流が正である場合)のモータ電流の検出動作を説明するための信号波形図である。 上記実施形態においてモータから駆動回路にU相電流が流出する場合(U相電流が負である場合)のモータ電流の検出動作を説明するための信号波形図である。
符号の説明
3 …トルクセンサ
4 …車速センサ
5 …電子制御ユニット(ECU)
6 …ブラシレスモータ
10 …マイクロコンピュータ(制御手段)
51U,51V,51W …Hi側FET(電源側スイッチング素子)
52U,52V,52W …Lo側FET(接地側スイッチング素子)
138 …3相交流/d−q座標変換部
150 …PWM信号生成回路
152 …モータ駆動回路
154 …V相電流検出器
156 …U相電流検出器
170 …検出電流値補正部
172 …オフセット更新部
id* …d軸電流指令値
iq* …q軸電流指令値
Siu …U相電流検出信号
Siv …V相電流検出信号
iu …U相電流検出値
iv …V相電流検出値
imu …U相モータ電流値(補正後のU相電流検出値)
imv …V相モータ電流値(補正後のV相電流検出値)
PWR …電源ライン
GND …接地ライン
NH …電源側分岐点
NL …接地側分岐点
Ru,Rv,Rw …検出抵抗

Claims (2)

  1. 車両操舵のための操作手段による操作に応じて決定される目標値に基づき電動モータを駆動することにより当該車両のステアリング機構に操舵補助力を与えるパワーステアリング装置であって、
    電源ライン側に配置された第1のスイッチング素子と接地ライン側に配置された第2のスイッチング素子とからなる互いに直列に接続されたスイッチング素子対を含み、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子との接続点から前記電動モータに電流を供給するPWM方式の駆動回路と、
    前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子のうちいずれか一方のスイッチング素子に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記一方のスイッチング素子がオン状態であって前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子のうち他方のスイッチング素子がオフ状態であるときに前記電流検出手段によって検出される電流の検出値を、前記一方のスイッチング素子がオフ状態であって前記他方のスイッチング素子がオン状態であるときに前記電流検出手段によって検出された電流の検出値に基づいて補正し、補正後の検出値を出力する補正手段と、
    前記目標値と前記補正後の検出値とに基づき前記第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子をオン/オフさせることにより前記電動モータの駆動を制御する制御手段とを備え、
    前記電流検出手段は、前記一方のスイッチング素子のオン/オフ比に拘わらず、前記一方のスイッチング素子がオン状態であって前記他方のスイッチング素子がオフ状態である各期間および前記一方のスイッチング素子がオフ状態であって前記他方のスイッチング素子がオン状態である各期間に、前記一方のスイッチング素子に流れる電流を検出し、
    前記補正手段は、
    前記PWM方式の駆動回路によるPMW動作中に、前記一方のスイッチング素子がオフ状態であって前記他方のスイッチング素子がオン状態であるときに前記電流検出手段によって検出される電流の検出値をオフセット補正値として保持し、前記一方のスイッチング素子がオン状態であって前記他方のスイッチング素子がオフ状態であるときに前記電流検出手段によって検出される電流の検出値を当該オフセット補正値に基づき補正し、補正後の検出値を出力する検出電流値補正手段と、
    前記一方のスイッチング素子がオフ状態であって前記他方のスイッチング素子がオン状態であるときに前記電流検出手段によって検出される電流の検出値を新たなオフセット補正値として、前記保持されているオフセット補正値を更新するオフセット更新手段と
    を含むことを特徴とする、パワーステアリング装置。
  2. 前記電流検出手段は、前記一方のスイッチング素子と前記電源ラインまたは前記接地ラインとの間に挿入された検出抵抗を含み、前記一方のスイッチング素子に流れる電流を当該検出抵抗の両端間の電圧に基づき検出することを特徴とする、請求項1に記載のパワーステアリング装置。
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