JP3276840B2 - 交流エレベータの制御装置の補正ゲイン設定方法 - Google Patents

交流エレベータの制御装置の補正ゲイン設定方法

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JP3276840B2 JP05097196A JP5097196A JP3276840B2 JP 3276840 B2 JP3276840 B2 JP 3276840B2 JP 05097196 A JP05097196 A JP 05097196A JP 5097196 A JP5097196 A JP 5097196A JP 3276840 B2 JP3276840 B2 JP 3276840B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インバータ装置
により誘導電動機を駆動し、エレベータの速度制御を行
交流エレベータの制御装置における補正ゲイン設定方
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、インバータを適用した従来の交
流エレベータの制御装置の全体構成を示す図であり、1
は三相交流電源、2は交流電源を直流に変換するコンバ
ータ、3はこのコンバータの出力を平滑する平滑コンデ
ンサ、4はコンバータ2の出力を可変電圧可変周波数の
交流に変換するインバータ、5はインバータ4の出力の
各相のそれぞれに設けられ、各相の出力電流を検出し検
出電流信号Iとして出力する電流検出器、6は各相に設
けられ、各電流検出器5の検出誤差を調整するための調
整用ゲイン、7はインバータ4によって給電されエレベ
ータを駆動する誘導電動機、8はかごの実際速度を速度
帰還信号Vとして出力する速度検出器、9は誘導電動機
7によって駆動される巻上機の綱車、10は綱車9に巻
掛けられた主索、11は主索10に結合されたかご、1
2は同じく釣り合い錘、13はかご内の荷重を検出し荷
重信号Wとして出力する荷重検出器、14は理想の速度
指令信号Vsを出力する速度指令発生装置、15は速度
指令信号Vsとかごの速度信号V及び荷重信号Wを入力
し電流指令信号Isを出力する電流指令発生装置、16
はACR(電流調節器)、17はPWM回路、18はベ
ースドライブ回路である。
【0003】以上の構成において、速度指令発生装置1
4より速度指令Vsが発生すると、それに追従してエレ
ベータのかご11が走行するように、電流指令発生装置
15は誘導電動機7が必要とするトルクに相当する電流
指令信号Isを発生する。一方、誘導電動機7に実際に
流れる電流は電流検出器5で検出され、検出電流信号I
となって電流指令信号Isと比較される。
【0004】そして電流指令信号Isと検出電流信号I
の偏差分がACR16で増幅され、PWM回路17でキ
ャリア信号との比較によりパルス幅変調が行われる。ベ
ースドライブ回路18はこのパルス幅変調信号に応じて
インバータを構成するトランジスタ等のスイッチング素
子を制御し、所望の交流電力を誘導電動機に供給するこ
とにより、エレベータのかご11を速度指令に追従させ
て昇降させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図2の構成に示すよう
に、エレベータ駆動に用いる誘導電動機をインバータで
制御する場合、速度指令にエレベータのかごが追従して
走行するように、インバータが実際に出力している電流
の検出を行い、電流指令値に対して実際の電流値が一致
するようにフィードバック制御を構成して、指令値と実
電流値との偏差をなくす方法がとられている。
【0006】その場合、三相の各相に設けられた各電流
検出器間のゲイン誤差により、実際に各相に流れている
電流に対する各電流検出器の検出値にずれを生じる。こ
のため、その電流検出値をそのまま用いて電流フィード
バック制御を行うと、三相が不平衡となって電流波形が
歪み、その結果生じるトルクリップルが機械系に影響を
与えることで振動,騒音を発生し、それがエレベータの
かごに伝わって乗り心地が悪くなるというエレベータに
特有の問題が生じていた。
【0007】このため、従来は図2の構成にも示すよう
に、電流フィードバックループの各相にそれぞれ調整用
ゲイン6を設け、各相の検出電流信号が等しくなるよう
に、電流計等を用いて目視により確認しながら調整用ゲ
イン6のボリュームを調整するなどの方法がとられてい
たが、特にエレベータの低速領域においては検出電流の
値も小さくなるため、上記のような調整方法では限界が
あり、トルクリップルを十分に低減させることができな
かった。
【0008】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、各電流検出器間の検出誤差に起因す
るトルクリップルを確実に軽減し、乗り心地の向上を図
るとともに、それを実現するための補正ゲインの簡単な
設定方法をも提供するものである。
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明は、インバータ
出力の各相に電流検出器を設けると共に、各電流検出器
間の検出誤差を補正する補正ゲインを基準相を除く各相
の電流フィードバックループ内に挿入するとともに、電
流フィードバック制御を行うようにした交流エレベータ
の制御装置の補正ゲイン設定方法において、インバータ
出力相の三相のうち、基準相と他の二相のうちの一方の
相とを残して他方の相を開放し、残された前記一方の相
と基準相とで形成された閉ループに電流を流し、そのと
きの各電流検出器の検出電流信号から電流値の比を算出
して前記一方の相の補正ゲインとして設定し、同様の手
順を繰り返して前記他方の相の補正ゲインを設定するよ
うにしたものである。
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】本願発明では、その補正ゲインの
設定を現場でも簡単に行えるようにするもので、インバ
ータ出力相の三相のうち、基準相と他の二相のうちの一
方の相とを残して他方の相を開放し、残された前記一方
の相と基準相とで形成された閉ループに電流を流す。そ
してそのときの各検出電流信号から電流値の比を算出し
その値を前記一方の相の補正ゲインとして設定する。す
なわち三相のうち一相を開放して残りの二相で形成され
た閉ループに電流を流すと、一方の相から流れ出た電流
が他方の相を通して戻ってくるので、この二相には必ず
同じ大きさの電流が流れる。従ってこのときの検出電流
信号の値が同じとなるように補正ゲインを設定すればよ
い。同様にして、今度は基準相と他方の相とで閉ループ
を形成して電流を流し、そのときの各検出電流信号の電
流値の比を算出しその値を他方の相の補正ゲインとして
設定する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例を電流制御部について示
した図であり、U相を基準相とした場合について示した
ものである。
【0014】図1において、5u,5v,5wはそれぞ
れU相,V相,W相の各相に設けられた電流検出器、I
u,Iv,Iwはそれぞれ各相の検出電流信号、20は
各相の検出電流信号から基準相を除く各相の補正ゲイン
を設定する手段としての機能と、その設定された補正ゲ
インとしての機能とを果たすためのマイクロコンピュー
タであり、21,22,23はそれぞれA/D変換器、
24はU相とV相の検出電流信号の電流値からV相の補
正ゲインを設定する手段、25はU相とW相の検出電流
信号の電流値からW相の補正ゲインを設定する手段、2
6はV相の補正ゲイン、27はW相の補正ゲインであ
る。また、Iu’,Iv’,Iw’はそれぞれ補正ゲイ
ンによる補正後の検出電流信号、Isu,Isv,Iswはそ
れぞれ各相の電流指令信号であり、その他図2と同一の
ものは同一符号にて示している。
【0015】ここでV相の補正ゲイン26の値をKv、
W相の補正ゲイン27の値をKwとすると、それらは検
出電流信号の電流値(絶対値、以下同様)からそれぞれ
次のように設定される。
【0016】 Kv=Iuo/Ivo, Kw=Iuo/Iwo ただし、Iuoは、インバータ出力のU相に基準電流Io
を流したときの検出電流信号Iuの電流値(絶対値)、
同じくIvo,Iwoは、それぞれV相及びW相に基準電流
Io を流したときの検出電流信号Iv,及びIwの電流
値(絶対値)である。
【0017】以上のように構成することにより、例えば
インバータ出力の各相に電流Io が流れたとすると、補
正後の検出電流信号Iu’,Iv’,Iw’は、それぞ
れ Iu’=Iu=Iuo Iv’=Kv・Iv=(Iuo/Ivo)・Ivo=Iuo Iw’=Kw・Iw=(Iuo/Iwo)・Iwo=Iuo となって、電流検出器5u〜5wの間に、検出誤差があ
ったとしても、補正ゲインによる補正後の検出電流値は
常に等しくなり、従って三相の不平衡に起因するトルク
リップルは確実に減少し、その結果エレベータの乗り心
地も改善されることになる。
【0018】次に、補正ゲイン26と27の値を現場で
も簡単に設定することのできる方法について説明する。
【0019】まず、図1の構成において、インバータ出
力相の三相のうち基準相であるU相を除く他の二相のう
ちの一方、例えばW相を開放すると、インバータ4と誘
導電動機7との間にU相とV相とで閉ループが形成され
るので、この閉ループに基準電流を流す。マイクロコン
ピュータ20では、そのときのU相とV相の検出電流信
号を入力し、A/D変換器21,22を介してディジタ
ル信号に変換する。補正ゲイン設定手段24は、このデ
ィジタル信号によりU相とV相の検出電流値を正確に比
較し、V相の補正ゲインを算出する。すなわち、上記閉
ループに流した基準電流値をIo ,このときの検出電流
IuとIvの値をそれぞれIuoとIvoとすると、U相を
基準とするV相の補正ゲインの値Kvは、直ちにKv=
Iuo/Ivoとして求まるので、それをV相の補正ゲイン
26として記憶する。
【0020】同様にして今度はV相だけを開放し、U相
とW相とで形成される閉ループに基準電流Io を流し、
このときのW相の検出電流信号Iwの電流値をIwoとす
ると、U相を基準とするW相の補正ゲインの値Kwは、
補正ゲイン設定手段25によりKw=Iuo/Iwoとして
直ちに算出することができ、これをW相の補正ゲイン2
7として記憶する。
【0021】以後は、この記憶された補正ゲイン26と
27を用いてV相とW相の検出電流信号を補正すること
により、各電流検出器間の検出誤差による影響を解消す
ることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、電流検出器の検出誤差
による影響を簡単に取り除くことができ、しかも各相の
補正ゲインの設定をディジタル値で正確に算出できるよ
うにしたので、三相不平衡に起因するトルクリップルを
確実に軽減しエレベータの乗り心地の向上に大きな効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるインバータ装置の電流制御部を
示す図である。
【図2】従来の交流エレベータの制御装置の全体構成を
示す図である。
【符号の説明】
1 三相交流電源 2 コンバータ 3 平滑コンデンサ 4 インバータ 5,5u,5v,5w 電流検出器 6 調整用ゲイン 7 誘導電動機 10 かご 14 速度指令発生装置 15 電流指令発生装置 16 ACR 17 PWM回路 18 ベースドライブ回路 20 マイクロコンピュータ 21,22,23 A/D変換器 24,25 補正ゲイン設定手段 26,27 補正ゲイン I,Iu,Iv,Iw 検出電流信号

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を直流に変換するコンバータと、
    該コンバータの出力を可変電圧可変周波数の交流に変換
    し、エレベータ駆動用の誘導電動機に給電するインバー
    タとで構成され、インバータ出力の各相に電流検出器を
    設けると共に、各電流検出器間の検出誤差を補正する補
    正ゲインを基準相を除く各相の電流フィードバックルー
    プ内に挿入し、電流フィードバック制御を行うようにし
    た交流エレベータの制御装置の補正ゲイン設定方法にお
    いて、 インバータ出力相の三相のうち、基準相と他の二相のう
    ちの一相とを残して他方の相を開放し、残された前記一
    方の相と基準相とで形成された閉ループに電流を流し、
    そのときの各電流検出器の検出電流信号から電流値の比
    を算出して前記一方の相の補正ゲインとして設定し、同
    様の手順を繰り返して前記他方の相の補正ゲインを設定
    することを特徴とする交流エレベータの制御装置の補正
    ゲイン設定方法。
  2. 【請求項2】前記基準相とは、三相のインバータ出力相
    の任意の一相であることを特徴とする請求項1記載の交
    流エレベータの制御装置の補正ゲイン設定方法。
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EP1526061A3 (en) * 2003-10-22 2016-11-09 JTEKT Corporation Power-assisted steering system and compensating method for the difference in currents from a currents detector

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