JPH06135653A - 交流エレベータの制御装置 - Google Patents

交流エレベータの制御装置

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JPH06135653A
JPH06135653A JP4286319A JP28631992A JPH06135653A JP H06135653 A JPH06135653 A JP H06135653A JP 4286319 A JP4286319 A JP 4286319A JP 28631992 A JP28631992 A JP 28631992A JP H06135653 A JPH06135653 A JP H06135653A
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JP
Japan
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elevator
connection
inverter
induction motor
phase
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Pending
Application number
JP4286319A
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English (en)
Inventor
Toru Tanahashi
徹 棚橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH06135653A publication Critical patent/JPH06135653A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 交流エレベータの制御装置は、非常止め試験
を行うとき電動機から大きなトルクを出すことが必要
で、インバータの容量を大きくする必要があるが、イン
バータの容量を大きくする事なく、非常止め検証を可能
にする交流エレベータの制御装置を得る。 【構成】 3相交流電源1を直流に変換するコンバータ
3、コンバータ3の出力を可変電圧の交流電源に変換す
るインバータ5、インバータ5により給電される巻上用
の誘導電動機7を備えたエレベータの制御装置におい
て、上記誘導電動機7の巻線を、通常時は△結線とし、
エレベータが短時間低速重負荷運転をする時は、△結線
からY結線に繋ぎ換え運転するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、交流エレベータの制
御装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は例えば特開昭62−56275号
公報に示された従来の交流エレベータの制御装置を示す
構成図である。図において、1は3相交流電源、2は高
周波電流を吸収するコンデンサ、3はゲートターンオフ
サイリスタS1〜S6を有する3相全波ブリッジ回路で
なるコンバータ、4は直流電流を平滑するリアクトル、
5はゲートターンオフサイリスタS7〜S12からなる
インバータ、6は高周波電流を吸収するコンデンサ、7
は3相誘導電動機である。
【0003】また、8は誘導電動機7の回転速度を検出
する速度検出用エンコーダ、9はシーブ、10は釣合い
錘、11はかご、12はロープ、13は電流検出器、1
4は絶縁変圧器、ASRは速度演算部、ACRは電流制
御部、PC1とPC2はゲート制御装置である。
【0004】次に動作について説明する。3相交流電源
1をゲートターンオフサイリスタS1〜S6を有する3
相全波ブリッジ回路でなるコンバータ3で直流に変換
し、直流電源を作る。この直流電源をゲートターンオフ
サイリスタS7〜S12からなるインバータ5で3相可
変電圧に変換して誘導電動機7に給電する。
【0005】エレベータの速度制御を円滑に行わせるた
めに、誘導電動機7の一次電流を、電動機の磁束を発生
する励磁電流成分とトルクを発生するトルク電流成分と
に分けて制御するベクトル方式が採用されている。速度
指令ωr *が与えられ、実際の回転速度ωr が速度検出
用エンコーダ8によりフィードバックされると、その偏
差からトルクの過不足および滑り量が速度演算部ASR
により計算され、電動機に対応したトルク電流指令It
*と滑り周波数ωs が求められる。
【0006】一方、誘導電動機7の励磁電流指令Im
は予め設定されているから、トルク電流指令It *と励
磁電流指令Im *とからコンバータ3が発生しなければ
ならない出力電流の大きさI1 =√(Im2+It2
が求められる。この電流I1と電流検出器13で検出し
た実際の電流とが比較され、電流制御部ACRより所要
の信号が計算され、ゲート制御装置PC2に加えられ
る。
【0007】ゲート制御装置PC2は、絶縁変圧器14
からの信号も加えてコンバータ3のゲートターンオフサ
イリスタS1〜S6を制御する。また、励磁電流指令I
m *とトルク電流指令It *の比率から出力電流の位相
角θ*、更に滑り周波数ωS*から電動機に与えるべき
出力電流の周波数f*が設定される。
【0008】計算部θC は、出力交流の瞬時値に対応す
る各変数を算出しゲート制御装置PC1に加えられる。
このゲート制御装置PC1によりインバータ5のゲート
ターンオフサイリスタS7〜S12を制御することによ
り誘導電動機7の電流が制御される。
【0009】ところで、エレベータは竣工の際、エレベ
ータの安全性の検証として非常止めの試験が行われる。
この試験はエレベータのかご11に取り付けられた非常
止めを作動させ、かご11が動かないようにした状態
で、かごを下降方向に動かすべく誘導電動機7を回転さ
せる。
【0010】すると、かご11は動かないので、シーブ
9は釣合い錘10からロープ12のみをかご11側に繰
り出そうとし、ロープ12が緩み、ついにはシーブ9が
空転する。もし、非常止めのかご11を保持する力が不
十分だとロープ12の繰り込んだ分だけが下降すること
になる。
【0011】このようにして、非常止めの安全性が検証
される。この試験の時に、誘導電動機7は非常に大きな
トルクを出す必要があるので、図4では、誘導電動機7
の励磁電流指令をIm1からIm2に切り替え励磁電流を大
きくして誘導電動機7から大きなトルクを出すようにし
ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の交流エレベータ
の制御装置は、非常止めの試験を行うとき、上記のよう
に誘導電動機7の励磁電流を大きくすることにより、誘
導電動機7から大きなトルクを出すようになっている。
しかし、エレベータの速度が速くなり昇降行程が長くな
ると、これにつれて釣合い錘10側の重量も重くなり、
励磁電流を大きくする丈では誘導電動機7のトルクが不
足しシーブ9を空転させることが出来ず、このため、イ
ンバータ5の電流容量を大きくすることが必要となる。
【0013】この発明は、この様な点に鑑みなされたも
ので、インバータの電流容量を大きくすることなく非常
止めの検証を可能にする交流エレベータの制御装置を得
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る交流エレベータの制御装置は、交流電源を直流に変換
するコンバータと、このコンバータの出力を可変電圧の
交流電源に変換するインバータと、このインバータによ
り給電されてエレベータのかごを駆動する誘導電動機と
を備えた交流エレベータの制御装置において、上記誘導
電動機の巻線を、通常時は△結線とし、エレベータの短
時間低速重負荷運転をする時には△結線からY結線に繋
ぎ換え運転するものである。
【0015】また、請求項2に係る交流エレベータの制
御装置は、交流電源を直流に変換するコンバータと、こ
のコンバータの出力を可変電圧の交流電源に変換するイ
ンバータと、このインバータにより給電されてエレベー
タのかごを駆動する誘導電動機とを備えた交流エレベー
タの制御装置において、上記誘導電動機の巻線を、各相
複数の巻線に分割し、通常時に各相毎に並列接続してY
結線とし、エレベータの短時間低速重負荷運転をする時
には、各相毎に直列接続してY結線として運転するもの
である。
【0016】
【作用】この発明の請求項1においては、エレベータが
短時間重負荷運転をする時に、誘導電動機の巻線を通常
時の△結線からY結線に繋ぎ換えエレベータを運転させ
る。
【0017】また、請求項2においては、エレベータが
短時間重負荷運転をする時に、各相毎に複数に分割され
てY結線される誘導電動機の巻線を、通常時の並列結線
から直列結線に繋ぎ換えてエレベータを運転させる。
【0018】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図1と図2につ
いて説明する。図1において、図4と同一部分は同一符
号を付してその説明は省略する。図1は誘導電動機7の
非常止め試験時の三相巻線の結線方法を示したものであ
り、また、図2(a)と(b)はその三相巻線の通常時
と非常止め試験時の態様を示している。
【0019】誘導電動機の三相巻線の通常運転時の結線
は、図2(a)の様に、UN とV,VN とW,WN とU
を短絡し△結線で運転する。非常止め試験の様に、短期
間低速で大きなトルクを発生する時には、図2(b)の
様に、UN,VN,WN を短絡しY結線で運転する。
【0020】ところで、誘導電動機7の入力電流と各相
の巻線との間には、次の関係がある。△結線の時、 ドットIu =ドットiu −ドットiw 但し、ドットIu :U相入力電流のベクトル値 ドットiu :U相巻線電流のベクトル値 ドットiw :W相巻線電流のベクトル値 従って、実効値はIu =√3iu であり、Y結線の時
は、Iu =iu となる。
【0021】誘導電動機7が発生するトルクは、巻線を
流れる電流によって決まるので、誘導電動機7の巻線を
△結線からY結線に変更すると、誘導電動機7が同一で
トルクを発生するのに誘導電動機7の入力電流は1/√
3倍で良い。ただし、誘導電動機7の入力電圧は√3倍
になるが、非常止め試験時には、電動機を低速でしか運
転しなく、低周波、低電圧領域で運転されるので、誘導
電動機7の電圧が√3倍になっても問題はない。
【0022】従って、インバータ5の許容最大出力電流
をImax とすると、誘導電動機7の各相巻線に流れる最
大電流もImax となり、△結線の場合に比べて同一電流
で約√3倍の大きなトルクを発生することができる。
【0023】従って、上記実施例1によれば、非常止め
試験の様にエレベータを短時間重負荷運転をする時に
は、インバータ5で駆動される誘導電動機7の巻線を△
結線からY結線に変更し運転することにより、小さい電
流で電動機に大きなトルクを発生する事ができ、インバ
ータ5の容量を大きくする必要がなく交流エレベータの
制御装置を経済的に構成することができる。
【0024】実施例2.次に、この発明の実施例2を図
2に示す。図2は誘導電動機7をY結線で構成するとき
の巻線を示したものである。各相の巻線を2分割にし、
通常は、各相の巻線を、図2(a)の様に並列に結線し
てエレベータを運転する。そして、非常止め試験のよう
に、短時間重負荷運転をする時には、各相の巻線を直列
結線に変更して運転する。
【0025】このように、電動機の巻線を並列結線から
直列結線に変更すると、各巻線を流れる電流は、並列結
線の場合に比べて2倍となり、電動機は、2倍のトルク
を発生することができる。この場合、電圧は2倍となる
が、低速運転であるため、低周波、低電圧領域で運転さ
れるので問題となることはない。
【0026】
【発明の効果】以上の様に、この発明の請求項1によれ
ば、非常止め試験の様に短時間低速重負荷運転をする時
に、巻上用誘導電動機の巻線を、通常時の△結線からY
結線に繋ぎ換え、誘導電動機に電源を供給するように構
成したので、電動機に大きなトルクを発生するためにイ
ンバータ装置の容量を大きくする必要がなく経済的に構
成することができる。
【0027】また、請求項2によれば、エレベータが短
時間重負荷運転をする時に、各相毎に複数に分割されて
Y結線される誘導電動機の巻線を、通常時の並列結線か
ら直列結線に繋ぎ換えてエレベータを運転させるので、
各巻線を流れる電流は並列結線の場合に比べて倍化し
て、電動機に大きなトルクを発生することができ、上述
したのと同様な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による交流エレベータの制
御装置の主要部を示す構成図である。
【図2】この発明の実施例1による誘導電動機の巻線方
式を示す接続図である。
【図3】この発明の実施例2による誘導電動機の巻線方
式を示す接続図である。
【図4】従来の交流エレベータの制御装置を示す構成図
である。
【符号の説明】
1 3相交流電源 3 コンバータ 5 インバータ 7 誘導電動機 11 かご

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を直流に変換するコンバータ
    と、このコンバータの出力を可変電圧の交流電源に変換
    するインバータと、このインバータにより給電されてエ
    レベータのかごを駆動する誘導電動機とを備えた交流エ
    レベータの制御装置において、上記誘導電動機の巻線
    を、通常時は△結線とし、エレベータの短時間低速重負
    荷運転をする時には△結線からY結線に繋ぎ換え運転す
    ることを特徴とする交流エレベータの制御装置。
  2. 【請求項2】 交流電源を直流に変換するコンバータ
    と、このコンバータの出力を可変電圧の交流電源に変換
    するインバータと、このインバータにより給電されてエ
    レベータのかごを駆動する誘導電動機とを備えた交流エ
    レベータの制御装置において、上記誘導電動機の巻線
    を、各相複数の巻線に分割し、通常時に各相毎に並列接
    続してY結線とし、エレベータの短時間低速重負荷運転
    をする時には、各相毎に直列接続してY結線として運転
    することを特徴とする交流エレベータの制御装置。
JP4286319A 1992-10-23 1992-10-23 交流エレベータの制御装置 Pending JPH06135653A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2003074407A1 (ja) * 2002-03-06 2005-06-23 三菱電機株式会社 エレベータの非常止め試験装置
JP2005162376A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Hitachi Ltd エレベータの制御装置およびエレベータシステム
JP2009035393A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Hitachi Ltd エレベーターの片系駆動方法および装置
US20180093866A1 (en) * 2015-05-06 2018-04-05 Inventio Ag Moving a heavy overload with an elevator

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