JP6499611B2 - 制御装置および異常診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動機の回転によって発生する振動に起因する物理量を検出するセンサの検出信号に含まれるノイズ成分を除去する制御装置および異常診断装置に関する。
従来、電動機などによって回転する回転部材の振動に起因する物理量を検出するセンサから得られた検出信号を用いて回転部材または回転部材の異常を診断することが知られている。
下記に示す特許文献1には、生産設備の回転部品の振動に起因して発生する物理量を検出し、検出した物理量に基づく信号に対して同期加算平均を行った後、周波数分析を行い、周波数成分に基づいて回転部品の異常の有無、異常部位を特定する異常診断装置が開示されている。なお、検出した物理量に基づく信号には、ランダムなスパイクノイズが付与されている。このスパイクノイズは、回転部材の振動を簡易的に増幅させるためのものである。
特開2007−285874号公報
一般的に異常診断においては、得られた信号をフーリエ変換(例えば、FFT)して周波数領域の信号に変換した後、変換後の情報に基づいて、異常診断を行っている。そして、フーリエ変換前に、ノイズ成分を除去するために、得られた信号に対して加算平均を行っている。この加算平均は、ある時間幅で信号を分割し、分割した複数の信号を加算して平均する。この時間幅は、装置の演算器の動作周波数や信号のサンプリング周期で決まる固定値を取ることが多い。そのため、回転によって生じる現象と信号を分割する時間幅とが合致せず、信号が崩れてしまう。そこで、フーリエ変換を行う前に、回転によって生じる現象と信号を分割する時間幅とが合致しないことで発生するリーケージを抑えるために窓関数処理を行わなければならない。
また、上記特許文献1には、フーリエ変換する前に同期加算処理を行うことが開示されているが、信号を分割する時間幅については何ら開示がされていない。したがって、上記特許文献1では、回転によって生じる現象と信号を分割する時間幅とが合致せず、信号が崩れてしまう。それによって、回転によって生じる現象を正確に把握することができず、正確な異常診断を行うことができない。また、それを防止するためには窓関数処理を行わなくてはならない。
そこで、本発明は、簡易な処理で回転によって生じる現象を把握し、異常診断の精度を向上させる制御装置および異常診断装置を提供することを目的とする。
第1の本発明は、制御装置であって、電動機の回転によって被検出部位に発生する振動に起因する物理量を検出するセンサからの検出信号を取得する検出信号取得部と、前記電動機の位相情報を取得する位相情報取得部と、前記位相情報に基づいて、前記電動機の回転によって前記被検出部位に生じる現象の周期と合致する時間幅を決定する時間幅決定部と、決定した前記時間幅に基づいて前記検出信号を分割する信号分割部と、分割された複数の分割信号を加算して平均する加算平均部と、を備える。
この構成により、元の信号の波形(被検出部位に生じる現象を捉えた信号成分)の波形を崩すことなく、同期加算処理を行うことができる。したがって、同期加算処理が行なわれた後の加算平均信号に対してフーリエ変換を行う前に、窓関数処理を行う必要がないので、処理が簡易になる。また、被検出部位に生じる現象を捉えた信号成分以外の成分は、ノイズ成分と見做されて除去されるので、被検出部位に生じる現象を捉えた信号成分を抽出することができる。したがって、この加算平均信号を用いることで、被検出部位に生じる現象を詳細に把握することができ、異常診断の精度が向上する。
第1の本発明は、前記制御装置であって、前記電動機の回転によって生じる現象の周期は、前記被検出部位に応じて異なり、前記時間幅決定部は、前記被検出部位に応じた周期と合致する前記時間幅を決定してもよい。これにより、加算平均信号を用いることで、診断対象として着目した被検出部位に生じる現象を詳細に把握することができ、異常診断の精度が向上する。
第1の本発明は、前記制御装置であって、前記電動機の回転によって生じる現象の周期は、同じ前記被検出部位であっても、前記被検出部位を構成する部材または部品に応じて異なり、前記時間幅決定部は、診断対象となる前記部材または前記部品に応じた周期と合致する前記時間幅を決定してもよい。これにより、加算平均信号を用いることで、被検出部位のうち、診断対象として着目した部材または部品に生じる現象を詳細に把握することができ、異常診断の精度が向上する。
第1の本発明は、前記制御装置であって、前記被検出部位は、異常診断を行いたい診断部位であってもよい。これにより、センサは、異常診断を行いたい診断部位に発生する振動に起因する物理量を検出することができる。
第1の本発明は、前記制御装置であって、前記電動機には、前記電動機の位相を検出する回転検出器が設けられており、前記位相情報取得部は、前記回転検出器が検出した前記位相情報を取得してもよい。これにより、正確な電動機の位相情報を取得することができる。
第1の本発明は、前記制御装置であって、前記位相情報取得部は、前記電動機の前記位相情報を推定することで、前記位相情報を取得してもよい。これにより、回転検出器を設ける必要が無いので、コストが低廉になる。
第1の本発明は、前記制御装置であって、前記制御装置は、他の少なくとも1つの制御装置を介して前記検出信号および前記位相情報を取得してもよい。これにより、第1の本発明の制御装置を別途導入することで、異常診断機能を有しない制御装置を取り換えることなく、既存の診断対象機構に対して異常診断を行うことができる。
第2の本発明は、異常診断装置であって、電動機の回転によって診断部位に発生する振動に起因する物理量を検出するセンサと、前記電動機の位相情報を取得する位相情報取得部と、前記位相情報に基づいて、前記電動機の回転によって前記診断部位に生じる現象の周期と合致する時間幅を決定する時間幅決定部と、決定した前記時間幅に基づいて前記センサが検出した検出信号を分割する信号分割部と、分割された複数の分割信号を加算平均する加算平均部と、を備える。
この構成により、元の信号の波形(診断部位に生じる現象を捉えた信号成分)の波形を崩すことなく、同期加算処理を行うことができる。したがって、同期加算処理が行なわれた後の加算平均信号に対してフーリエ変換を行う前に、窓関数処理を行う必要がないので、処理が簡易になる。また、診断部位に生じる現象を捉えた信号成分以外の成分は、ノイズ成分と見做されて除去されるので、診断部位に生じる現象を捉えた信号成分を抽出することができる。したがって、この加算平均信号を用いることで、診断部位に生じる現象を詳細に把握することができ、異常診断の精度が向上する。
第2の本発明は、前記異常診断装置であって、前記電動機の回転によって生じる現象の周期は、前記診断部位に応じて異なり、前記時間幅決定部は、前記診断部位に応じた周期と合致する前記時間幅を決定してもよい。これにより、加算平均信号を用いることで、診断対象として着目した診断部位に生じる現象を詳細に把握することができ、異常診断の精度が向上する。
第2の本発明は、前記異常診断装置であって、前記電動機の回転によって生じる現象の周期は、同じ前記診断部位であっても、異常の要因に応じて異なり、前記時間幅決定部は、診断したい異常の要因に応じた周期と合致する前記時間幅を決定してもよい。これにより、加算平均信号を用いることで、診断したい異常の要因に応じた現象を詳細に把握することができ、異常診断の精度が向上する。
第2の本発明は、前記異常診断装置であって、前記電動機の位相を検出する回転検出器を備え、前記位相情報取得部は、前記回転検出器が検出した前記位相情報を取得してもよい。これにより、正確な電動機の位相情報を取得することができる。
第2の本発明は、前記異常診断装置であって、前記位相情報取得部は、前記電動機の前記位相情報を推定することで、前記位相情報を取得してもよい。これにより、回転検出器を設ける必要が無いので、コストが低廉になる。
第2の本発明は、前記異常診断装置であって、前記加算平均部により加算平均された加算平均信号を周波数信号に変換する周波数解析部と、前記周波数信号に基づいて異常診断を行う異常診断部と、を備えてもよい。これにより、異常診断を行うことができる。
第2の本発明は、前記異常診断装置であって、前記異常診断装置は、他の少なくとも1つの制御装置を介して前記検出信号および前記位相情報を取得してもよい。これにより、第2の本発明の異常診断装置を別途導入することで、既存の診断対象機構に対して異常診断を行うことができる。
本発明によれば、被検出部位(診断部位)に生じる現象を捉えた信号成分の波形を崩すことなく、同期加算処理を行うことができる。したがって、同期加算処理が行なわれた後の加算平均信号に対してフーリエ変換を行う前に、窓関数処理を行う必要がないので、処理が簡易になる。また、被検出部位(診断部位)に生じる現象を捉えた信号成分以外の成分は、ノイズ成分と見做されて除去されるので、被検出部位(診断部位)に生じる現象を捉えた信号成分を抽出することができる。したがって、この加算平均信号を用いることで、被検出部位(診断部位)に生じる現象を詳細に把握することができ、異常診断の精度が向上する。
第1の実施の形態における、電動機とボールねじとを用いて送り軸を構成する送り機構と、送り機構に適用された異常診断装置とを示す図である。 図2Aは、回転検出器が検出した位相情報に基づいて決定される時間幅を示す図、図2Bは、図2Aに示す時間幅で検出信号を分割したときの複数の分割信号を示す図、図2Cは、図2Bに示す複数の分割信号を加算して平均化した加算平均信号を示す図である。 図3Aは、装置の演算器の動作周波数や信号のサンプリング周期で決定された従来の時間幅を示す図、図3Bは、図3Aに示す時間幅で検出信号を分割したときの複数の分割信号を示す図、図3Cは、図3Bに示す複数の分割信号を加算して平均化した加算平均信号を示す図である。 図1に示す異常診断装置の機能ブロック図である。 第2の実施の形態における、駆動機構と、駆動機構に適用された異常診断装置とを示す図である。 第1および第2の実施の形態の変形例3を説明するための図である。 第3の実施の形態における異常診断装置の構成を示す図である。 第4の実施の形態における異常診断装置の構成を示す図である。 第4の実施の形態の変形例1における異常診断装置の構成を示す図である。
本発明に係る制御装置および異常診断装置について、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態における、電動機(例えば、サーボモータ)10とボールねじ12とを用いて送り軸を構成する送り機構14と、送り機構14に適用された異常診断装置16とを示す図である。電動機10の回転子18に接続された回転軸20とボールねじ(回転部材)12とは、カップリング部22を介して接続されている。電動機10の回転子18は、ベアリング(軸受け)24a、24bによって回転可能に支持されている。このベアリング24a、24bは、電動機10の筐体10aに固定されている。ボールねじ12は、カップリング部22側に設けられたベアリング26aと先端側に設けられたベアリング26bとによって回転可能に支持されている。ベアリング26a、26bは、送り機構14が設置された設置面Eに設けられた支持部材28a、28bによって支持されている。ボールねじ12にはナット30が螺合されており、ナット30は、ベアリング26aとベアリング26bとの間に設けられている。電動機10の回転子18が回転することで、ボールねじ12が回転し、ナット30がボールねじ12の軸方向に移動する。
電動機10には、電動機10(具体的には回転子18)の位相(回転位置)を検出するエンコーダなどの回転検出器32が設けられている。この回転検出器32が検出した回転子18(電動機10)の位相情報(回転位置情報)に基づいて、回転子18(電動機10)の回転周期(回転周波数)も求めることができる。異常を診断したい被検出部位(診断部位とも呼ぶ)に発生する振動に起因する物理量を検出するために、センサ34、36は、被検出部位に取り付けられている。本第1の実施の形態においては、センサ34、36は、支持部材28aおよびボールねじ12に取り付けられている。支持部材28a、ベアリング26a、および、ボールねじ12に発生する振動は、電動機10(回転子18)の回転によって発生する。つまり、支持部材28a、ベアリング26a、および、ボールねじ12が被検出部位(診断部位)となる。センサ34は、ボールねじ12の回転によって生じる並進成分の振動を検出してよく、センサ36は、ボールねじ12の回転によって生じる回転成分の振動を検出してよい。
回転検出器32が検出した位相情報、および、センサ34、36が検出した検出信号は、制御装置38に送られる。制御装置38は、有線または無線で位相情報および検出信号を取得する。回転検出器32、センサ34、36、および、制御装置38は、本第1の実施の形態の異常診断装置16を構成する。なお、制御装置38は、コンピュータとプログラムが記憶された記憶媒体とを有し、コンピュータが記憶媒体に記憶されたプログラムを実行することで、本第1の実施の形態の制御装置38として機能する。
制御装置38は、センサ34、36などが検出した検出信号に含まれるノイズ成分を除去するために、同期加算処理を行う。具体的には、検出信号を時間幅Dで分割し、分割した複数の信号を加算して平均化する同期加算処理を行う。この時間幅Dは、回転検出器32が検出した回転子18の位相情報に基づいて決定する。
図2A〜図2Cを用いて、本第1の実施の形態における検出信号の同期加算処理の概念を説明する。図2Aは、回転検出器32が検出した位相情報に基づいて決定される時間幅Dを示す図、図2Bは、決定された時間幅Dで検出信号を分割したときの複数の信号(以下、分割信号)を示す図、図2Cは、分割された複数の分割信号を加算して平均化した信号(以下、加算平均信号)を示す図である。後で詳しく説明するが、図2Aに示すように、回転検出器32が検出した位相情報に基づいて、センサ34、36が検出した物理量(回転によって被検出部位に生じる現象)の周期特性がわかる。したがって、回転検出器32が検出した位相情報とサンプリング周期とに基づいて時間幅Dを決定することで、回転によって生じる現象の周期特性と合致する時間幅Dを決定することができる。図2Aに示す例では、時間幅Dを回転子18(ボールねじ12)が1回転する時間としている。
そのため、図2Bに示すように、時間幅Dで分割された複数の分割信号の各々は、互いに同一または類似する波形を有する。そして、図2Cに示すように、この分割した複数の分割信号を加算平均することで、ノイズ成分が除去された加算平均信号を得ることができるとともに、加算平均によって元の信号(分割された各分割信号)の波形が崩れることがない。したがって、加算平均信号に対してフーリエ変換(例えば、FFT:高速フーリエ変換)を行う前に、窓関数処理を行う必要がない。
これに対し、従来のように、時間幅Dを装置の演算器の動作周波数や信号のサンプリング周期で決まる値とした場合は、図3Aに示すように、回転により生じる現象を捉えた検出信号の周期と時間幅Dとが一致しない。そのため、図3Bに示すように、時間幅Dで分割された複数の分割信号の各々は、互いに異なった波形となり、図3Cに示すように、分割した複数の分割信号を加算平均すると、加算平均によって元の信号の波形が崩れてしまう。そのため、加算平均信号に対してフーリエ変換(例えば、FFT)を行う前に、信号の始まりの値と終わりの値とが不一致の場合に起きるリーケージを回避するために、前処理として窓関数処理を行う必要がある。
なお、センサ34、36が検出した検出信号には、電動機10(回転子18)の回転によって被検出部位に生じる現象を示す信号成分の他に、ノイズ成分も含まれている。そのため、センサ34、36が検出した検出信号の周期と被検出部位に生じる現象を示す信号成分との周期が同一にならない場合がある。したがって、図2A〜図2C、および、図3A〜図3Cにおいては、説明をわかり易くするために、回転によって生じる現象を示す信号成分のみを検出信号として表している。
以下、本第1の実施の形態における異常診断装置16について具体的に説明する。図4は、異常診断装置16の機能ブロック図である。制御装置38は、検出信号取得部50、位相情報取得部52、時間幅決定部54と、信号分割部56、加算平均部58、周波数解析部60、および、異常診断部62を備える。
検出信号取得部50は、センサ34、36が検出した検出信号DS(DS1、DS2)を取得する。検出信号取得部50は、取得した検出信号DS(DS1、DS2)を信号分割部56に出力する。位相情報取得部52は、回転検出器32が検出した電動機10(回転子18)の位相情報PSを取得する。この位相情報PSによって、回転子18の回転周期(回転周波数)もわかる。位相情報取得部52は、取得した位相情報PSを時間幅決定部54および信号分割部56に出力する。
時間幅決定部54は、取得した位相情報PSに基づいて検出信号DS(DS1、DS2)を分割する時間幅Dを決定する。時間幅決定部54は、電動機10(回転子18)の回転によって被検出部位に生じる現象の周期と合致する時間幅Dを決定する。被検出部位に生じる現象の周期と合致する時間幅Dとは、被検出部位に生じる現象の周期の正数倍(1倍も含む)の時間を意味する。時間幅決定部54は、サンプリング周期も考慮して、時間幅Dを決定してもよい。
電動機10の回転によって生じる現象の周期は、被検出部位に応じて異なるため、時間幅決定部54は、異常診断を行いたい被検出部位に応じた周期と合致する時間幅Dを決定する。そのため、支持部材28aに応じた時間幅D、ベアリング26aに応じた時間幅D、および、ボールねじ12に応じた時間幅Dとは互いに異なる。また、電動機10の回転によって生じる現象の周期は、同じ被検出部位であっても、診断したい異常の要因によって異なる。この異常の要因は、被検出部位を構成する部材または部品に応じて異なる。そのため、診断したい異常の要因(つまり、診断対象となる部材または部品)に応じた周期と合致する時間幅Dを決定する。例えば、ベアリング26aなどの軸受けは、複数の部材または部品で構成されているため、診断対象となる被検出部位がベアリング26aの場合は、診断対象となる部材または部品に応じた周期と合致する時間幅Dを決定する。
信号分割部56は、検出された回転子18の位相情報PSと決定された時間幅Dとに基づいて検出信号DS(DS1、DS2)を分割する。信号分割部56は、分割した複数の分割信号Snを加算平均部58に出力する。加算平均部58は、分割された複数の分割信号Snを加算して平均化する。加算平均部58は、複数の分割信号Snを加算して平均した加算平均信号ASを周波数解析部60に出力する。この時間幅決定部54、信号分割部56、および、加算平均部58は、本第1の実施の形態の同期加算部59を構成する。
周波数解析部60は、加算平均信号ASの周波数を解析する。つまり、周波数解析部60は、加算平均信号ASを時間領域から周波数領域に変換することで周波数を解析する。これにより、時間領域の加算平均信号ASが周波数領域の加算平均信号(以下、周波数信号)FSに変換される。周波数解析部60は、例えば、高速フーリエ変換を用いて、時間領域の加算平均信号ASを周波数信号FSに変換する。周波数解析部60は、変換した周波数信号FSを異常診断部62に出力する。異常診断部62は、周波数領域に変換された周波数信号FSに基づいて異常診断を行う。つまり、電動機10(回転子18)の回転によって被検出部位(診断部位)に生じる現象に異常があるかどうかを診断する。この異常診断は、公知の技術を用いることができるので、その説明を割愛する。
次に、支持部材28aに設けられたセンサ34が検出した検出信号DS1を用いて異常診断を行うために、検出信号DS1を同期加算して、検出信号DS1に含まれるノイズ成分を除去する場合を例に挙げて説明する。ここで、ベアリング(軸受け)は、回転により生じる現象の周波数(周期)がその仕様によって異なり、同じ仕様のベアリングであっても、異常の要因によって現象が現れる周波数(周期)が異なる。そこで、着目するベアリングおよび異常の要因から、信号を分割する時間幅Dを決定することで、どのベアリングにどのような異常があるかを診断することができる。ベアリング26aは、支持部材28aで支持されているので、センサ34を用いてベアリング26aにどのような異常があるのかを診断することができる。また、支持部材28aに応じた時間幅Dを決定することで、支持部材28aに異常が発生しているかを診断することができる。
一般的に、ベアリング(軸受け)は、図示しないが、内輪、外輪、および、内輪と外輪との間であって、周方向に設けられた複数のボール(転動体)を有する。内輪の外周面および外輪の内周面は、ボールが接触して転がるための転走面として機能する。ベアリング26aを構成する部材、部品または支持部材28aの各振動数(外輪転送面に対するボールの通過振動数fAR、内輪転送面に対するボールの通過振動数fIR、ボールの自転振動周波数fW、および、支持部材28aの固有振動数fK)は、以下の数式で表すことができる。ただし、回転子18の回転周波数をfi、ボール径(直径)をDW、ピッチ円径をdM、ボールの数をZ、接触角をα0とする。
Figure 0006499611
そして、ベアリング26aのボールの自転振動周波数fWに基づいて異常診断を行いたい場合は、時間幅決定部54は、回転検出器32が検出した回転子18の位相情報PSと、上記した数式(3)とを用いて算出した自転振動周波数fWから時間幅Dを決定する。例えば、電動機10の回転子18の回転周波数fiが50Hz(=3000回/秒)、ボール径DWを8mm、ピッチ円径dMを40mm、ボールの数Zを16個、接触角α0を15度とすると、ボールの自転振動周波数fWは、約120Hzとなる。したがって、時間幅決定部54は、回転検出器32が検出した位相情報PSに基づいて、電動機10の回転子18が120回転する時間を時間幅Dとして決定する。したがって、信号分割部56は、回転子18が120回転する度に、センサ34が検出した検出信号DS1を区切って取り出すことで検出信号DS1を分割し、加算平均部58は分割された複数の分割信号Snを加算して平均する。これにより、検出した検出信号DS1のうち、電動機10(回転子18)の回転によって生じるボールの自転振動の現象を捉えた信号成分以外の成分がノイズ成分と見做されて除去された加算平均信号ASが得られる。つまり、着目したボールの自転振動の現象を捉えた信号成分を抽出した加算平均信号ASが得られる。
また、支持部材28aの固有振動数fKに基づいて異常診断を行いたい場合は、時間幅決定部54は、回転検出器32が検出した回転子18の位相情報PSと、上記した数式(4)とを用いて算出した固有振動数fKから時間幅Dを決定する。fi、DW、dM、Z、および、α0が上記した数値例の場合は、固有振動数fKは、約20Hzとなる。したがって、時間幅決定部54は、回転検出器32が検出した位相情報PSに基づいて、例えば、電動機10の回転子18が20回転する時間を時間幅Dとして決定する。したがって、信号分割部56は、回転子18が20回転する度に、センサ34が検出した検出信号DS1を区切って取り出すことで検出信号DS1を分割し、加算平均部58は、分割された複数の信号を加算して平均する。これにより、検出した検出信号DS1のうち、電動機10(回転子18)の回転によって生じる支持部材28aの振動の現象を捉えた信号成分以外の成分がノイズ成分と見做されて除去された加算平均信号ASが得られる。つまり、着目した支持部材28aの振動の現象を捉えた信号成分を抽出した加算平均信号ASが得られる。
さらに、外輪転送面に対するボールの通過振動数fAR、内輪転送面に対するボールの通過振動数fIRに基づいて異常診断を行いたい場合も、同様にして、時間幅決定部54は、回転検出器32が検出した回転子18の位相情報PSと、数式(1)、(2)とを用いて算出した通過振動数fAR、fIRから時間幅Dを決定する。このボール径DW、ピッチ円径dM、ボールの数Z、および、接触角α0は、既知である。
このようにして、ノイズ成分が除去された加算平均信号ASを用いて異常診断を行うことで、電動機10の回転によってベアリング26aおよび支持部材28aに生じる現象に異常があるかどうか、つまり、ベアリング26aおよび支持部材28aに異常があるかどうかを高精度に診断することができる。また、ベアリング26aに関しては、どのような異常があるかを詳しく診断することができる。なお、支持部材28bにセンサ34と同様のセンサを設けた場合も、同様にして時間幅Dを決定することができる。これにより、支持部材28bおよびベアリング26bに異常があるかどうかを高精度に診断することができる。また、ベアリング26bに関しては、どのような異常があるかを高精度に詳しく診断することができる。
ボールねじ12に設けられたセンサ36が検出した検出信号DS2を同期加算してノイズ成分を除去する場合も、時間幅決定部54は、回転検出器32が検出した位相情報PSに基づいて時間幅Dを決定する。例えば、回転子18(電動機10)が10回転すると、ナット30がストロークの全長分だけ移動するようにボールねじ12のピッチが形成され、サンプリング周期を回転子18が10回転する時間とすると、時間幅決定部54は、回転子18が10回転する時間を時間幅Dとして決定する。したがって、信号分割部56は、回転子18が10回転する度に、センサ36が検出した検出信号DS2を区切って取り出すことで検出信号DS2を分割し、加算平均部58は、分割された複数の分割信号Snを加算して平均する。これにより、検出した検出信号DS2のうち、電動機10(回転子18)の回転によって生じるボールねじ12の振動の現象を捉えた信号成分以外の成分がノイズ成分と見做されて除去された加算平均信号ASが得られる。つまり、着目したボールねじ12の振動の現象を捉えた信号成分を抽出した加算平均信号ASが得られる。
このように異常を診断したい被検出部位に応じて、回転によって生じる現象の周期が異なるので、異常を診断したい被検出部位に応じて時間幅Dを決定する。また、同じ被検出部位であっても診断したい異常の要因によって現象の周期が異なるので、異常を診断したい被検出部位、診断したい異常の要因に応じて時間幅Dを決定する。したがって、高精度に詳しく異常を診断することができる。
なお、電動機10は、磁石とコイルとを有し、制御装置が電動機10のコイルに駆動電流を供給することで、回転子18の回転が駆動制御されるものである。この電動機10(回転子18)の駆動を制御する制御装置は、制御装置38であってもよく、図示しない電動機10専用の制御装置であってもよい。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態で説明した異常診断装置16を、電動機10とギヤ(歯車)とを用いて主軸を駆動させる駆動機構100に適用したものである。図5は、第2の実施の形態における、駆動機構100と、駆動機構100に適用された異常診断装置16Aとを示す図である。なお、上記第1の実施の形態と同一の構成については同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
電動機10の回転子18(図示略)に接続された回転軸20には、カップリング部22を介して駆動ギヤ(回転部材)102の回転軸102aが接続されており、回転軸102aは、ベアリング104a、104bによって回転可能に支持されている。従動ギヤ106は、駆動ギヤ102と噛み合うように設けられており、従動ギヤ(回転部材)106の回転軸106aは、ベアリング108a、108bによって回転可能に支持されている。これにより、駆動ギヤ102の回転を従動ギヤ106に伝達することができる。駆動ギヤ102の歯数をM、従動ギヤ106の歯数をNとする。なお、回転子18は、上記第1の実施の形態と同様に、ベアリング24a、24bによって回転可能に支持されている。
従動ギヤ106の回転軸106aには、カップリング部110を介して主軸(回転部材)112が接続されており、主軸112は、ベアリング114a、114bによって回転可能に支持されている。主軸112の先端には工具116が取り付けられている。したがって、電動機10の回転子18が回転すると、その回転力が駆動ギヤ102、従動ギヤ106、および、主軸112を介して工具116まで伝達される。したがって、工具116による加工を行うことができる。回転子18の回転は、駆動ギヤ102および従動ギヤ106を介して主軸112に伝達されているため、主軸112の回転数およびトルクは、減速比(増速比も含む)N/Mに応じた回転数およびトルクとなる。つまり、主軸112の回転数は、主軸112の回転数f2=(減速比)-1×(回転子18の回転数f1)、となり、主軸112のトルクは、主軸112のトルクτ2=減速比×(回転子18のトルクτ1)、となる。
なお、ベアリング104a、104b、108a、108b、114a、114bの各々は、図示しないが、駆動機構100が設置される設置面Eに設けられた複数の支持部材によって支持されている。
上述したように、電動機10には、回転子18の位相(回転位置)を検出する回転検出器32が設けられている。センサ118、120は、異常を診断したい被検出部位(診断部位)に発生する振動に起因する物理量を検出するために、被検出部位に取り付けられている。本第2の実施の形態では、センサ118、120は、駆動ギヤ102の回転軸102aおよび従動ギヤ106の回転軸106aに取り付けられている。回転軸102a、106aに発生する振動は、電動機10(回転子18)の回転によって発生する。センサ118、120は、回転によって生じる並進成分の振動を検出してもよく、回転成分の振動を検出してもよい。回転検出器32が検出した位相情報PS、および、センサ118、120が検出した検出信号DS(DS3、DS4)は、制御装置38に送られる。回転検出器32、センサ118、120、および、制御装置38は、本第2の実施の形態の異常診断装置16Aを構成する。
なお、制御装置38は、上記第1の実施の形態と同一の構成を有し、検出信号取得部50、位相情報取得部52、時間幅決定部54と、信号分割部56、加算平均部58、周波数解析部60、および、異常診断部62を備える。そして、センサ118、120が検出した検出信号DS(DS3、DS4)は、検出信号取得部50に出力され、回転検出器32が検出した電動機10(回転子18)の位相情報PSは、位相情報取得部52に出力される。
次に、駆動ギヤ102の回転軸102aに取り付けられたセンサ118が検出した検出信号DS3を用いて異常診断を行うために、検出信号DS3を同期加算して、検出信号DS3に含まれるノイズ成分を除去する場合を例に挙げて説明する。駆動ギヤ102の回転軸102aと電動機10の回転子18とは直結しているため、時間幅決定部54は、回転子18が1回転する時間を時間幅Dとして決定する。したがって、信号分割部56は、回転子18が1回転する度に、センサ118が検出した検出信号DS3を区切って取り出すことで検出信号DS3を分割し、加算平均部58は、分割された複数の分割信号Snを加算して平均する。これにより、検出した検出信号DS3のうち、電動機10(回転子18)の回転によって生じる駆動ギヤ102の振動の現象を捉えた信号成分以外の成分がノイズ成分と見做されて除去された加算平均信号ASが得られる。つまり、着目した駆動ギヤ102の振動の現象を捉えた信号成分を抽出した加算平均信号ASが得られる。
また、従動ギヤ106の回転軸106aに取り付けられたセンサ118が検出した検出信号DS4を同期加算してノイズ成分を除去する場合も、時間幅決定部54は、回転検出器32が検出した位相情報PSに基づいて時間幅Dを決定する。従動ギヤ106には、駆動ギヤ102を介して電動機10の回転子18の回転が伝達されるため、時間幅決定部54は、減速比N/Mから回転子18がN/M回転する時間を時間幅Dとして決定する。したがって、信号分割部56は、回転子18がN/M回転する度に、センサ120が検出した検出信号DS4を区切って取り出すことで検出信号DS4を分割し、加算平均部58は、分割された複数の分割信号Snを加算して平均する。これにより、検出した検出信号DS4のうち、電動機10(回転子18)の回転によって生じる従動ギヤ106の振動の現象を捉えた信号成分以外の成分がノイズ成分と見做されて除去された加算平均信号ASが得られる。つまり、着目した従動ギヤ106の振動の現象を捉えた信号成分を抽出した加算平均信号ASが得られる。
このように異常を診断したい被検出部位に応じて、回転によって生じる現象の周期が異なるので、異常を診断したい被検出部位に応じて時間幅Dを決定する。
なお、本第2の実施の形態では、ギヤが1段の場合、つまり、1つの駆動ギヤ102とその駆動ギヤ102と噛合する1つの従動ギヤ106との場合について説明したが、ギヤが多段になった構成の場合も同様に、時間幅決定部54は、減速比を考慮して時間幅Dを決定すればよい。また、ベアリング(例えば、114a、114bなど)にセンサを設けることで、上記第1の実施の形態で説明したように、ベアリングの異常を診断することもできる。
[第1および第2の実施の形態の変形例]
上記した第1および第2の実施の形態は、以下のように変形可能である。
(変形例1)変形例1では、回転検出器32が検出した回転子18の位相情報PSに基づいて、電動機10の回転子18の微小な変動を補正するように、電動機10に供給する駆動電流を変化させてもよい。電動機10への駆動電流の供給は、図示しない電動機10専用の制御装置が行なってもよく、制御装置38が行なってもよい。
(変形例2)異常診断装置16、16Aが適用される機構として、送り機構14、駆動機構100を例に挙げて説明したが、これらの機構に限定されない。例えば、プーリが接続された場合であっても、そのプーリよって構成される減速比(増速比も含む)を用いて時間幅Dを決定すればよい。その他、ボールと駆動ディスク、従動ディスクにより構成される減速比についても同様である。
(変形例3)上記各実施の形態では、ベアリング(軸受け)が各位置に1列だけ使用されている例を示したが、図6に示すように、ベアリングが各位置に複数列使用される場合であってもよい。図6においては、主軸112の先端側の位置にベアリング130a、130bを、主軸112の後端側の位置にベアリング130c、130dを設けた例を示している。この場合は、異常があるベアリングを完全に特定することはできないが、どの位置にベアリングに異常があるかを判断することができるため、異常診断として有用である。図6に示す例の場合では、先端側の位置のベアリング130a、130bに異常かあるか否か、後端側の位置のベアリング130c、130dに異常があるか否かを診断することができる。
(変形例4)位相情報PSを取得するために、回転検出器32を設けるようにしたが、回転検出器32を設けなくてもよい。この場合は、位相情報取得部52は、電動機10(回転子18)の位相情報PSを推定することで、位相情報PSを取得する。この電動機10(回転子18)の位相情報PSの推定は、周知技術なので説明を割愛する。
(変形例5)物理情報を取得するために、センサ34、36を設けたが、設けるセンサの個数はいくつでもよい。異常を診断する対象に応じて、個数は自由に決定すればよい。
(変形例6)上記第1および第2の実施の形態(変形例も含む)では、異常診断に適用した例を示したが、電動機10の制御に適用することもできる。同期電動機の回転時には、電動機の構造上送りむらが発生する。この送りむらは、電動機の個体ごとに異なり、電動機を駆動する際に流れる駆動電流の変化として現れる。そこで、駆動電流の波形(以下、電流波形)を取得し、これを回転検出器により検出した位相情報により、電動機の1回転ごとに電流波形を分割し、加算平均することで、精度の高い送りむらを含む電流波形が得られる。この電流波形を元に、電動機の個体に固有の送りむらをキャンセルするよう駆動電流を補正することで、モータを滑らかに回転させることができる。
(変形例7)変形例1〜6を矛盾が生じない範囲で適宜組み合わせてもよい。
[第3の実施の形態]
図7は、第3の実施の形態における異常診断装置16Bの構成を示す図である。第3の実施の形態においては、複数の異なる制御装置38A〜38Cを備え、複数の異なる制御装置38A〜38Cの各々にセンサ34A〜34C、36A〜36Cおよび回転検出器32A〜32Cが接続されている。センサ34A、36Aおよび回転検出器32Aと、センサ34B、36Bおよび回転検出器32Bと、センサ34C、36Cおよび回転検出器32Cとは、互いに別の診断対象機構(例えば、送り機構14など)に設けられている。本説明では、制御装置38A、センサ34A、36A、および、回転検出器32Aに対応する診断対象機構を140Aとし、制御装置38B、センサ34B、36B、および、回転検出器32Bに対応する診断対象機構を140Bとし、制御装置38C、センサ34C、36C、および、回転検出器32Cに対応する診断対象機構を140Cとして表す。
複数の異なる制御装置38A〜38Cにおいて、1台の制御装置38Aが、他の制御装置38B、38Cから信号を収集し、診断を行う。各制御装置38A〜38Cの各々は、自身に接続されているセンサ34A〜34C、36A〜36Cおよび回転検出器32A〜32Cからの信号(検出信号DSおよび位相情報PS)を収集する。このとき、制御装置38B、38Cは、自身では異常の診断を行わず、取得した信号(検出信号DSおよび位相情報PS)を制御装置38Aに送信する。制御装置38Aは、自身に接続されたセンサ34A、36Aと回転検出器32Aから取得した信号により、自身の診断対象となる診断対象機構140Aの異常の診断を行うとともに、制御装置38B、38Cから取得した信号を元に、制御装置38B、38Cに対応する診断対象機構140B、140Cの異常の診断を行う。
これにより、制御装置38Aのみが異常診断機能を有し、制御装置38B、38Cは異常診断機能を持つ必要がない。そのため、例えば、既存の制御装置38B、38Cに異常診断機能はないが、信号を外部に出力できる場合に、異常診断機能を有する制御装置38Aを導入することで、異常診断機能を有しない既存の制御装置38B、38Cを取り換えることなく、診断対象機構140B、140Cに対して、異常診断を行うことができる。なお、本第3の実施の形態では、回転検出器32A〜32C、センサ34A〜34C、36A〜36C、および、制御装置38Aが異常診断装置16Bとして機能する。
(変形例1)上記第3の実施の形態では、センサ34A〜34C、36A〜36C、および、回転検出器32A〜32Cから収集した信号で異常診断を行う例を示したが、回転検出器32A〜32Cと他の情報(例えば、電動機10を駆動する駆動電流)により、電動機10の駆動を補正する制御を行ってもよい。
(変形例2)上記第3の実施の形態では、個別の制御装置について、異常診断を行う例を示したが、各制御装置38A〜38Cのセンサ34A〜34C、36A〜36Cの信号と回転検出器32A〜32Cの信号とを、部品交換等の変化点を合わせて記録しておき、制御装置38A〜38Cにおける信号同士を比較することで、部品交換等の変化点が発生するタイミングを推定し、予め交換部品の手配等を行ってもよい。
(変形例3)上記第3の実施の形態では、全ての制御装置38A〜38Cがセンサ34A〜34C、36A〜36Cおよび回転検出器32A〜32Cを有する例を示したが、1台の制御装置38Aのみがセンサ34A、36Aと回転検出器32Aを有し、他の制御装置38B、38Cは回転検出器32B、32Cのみ有する場合に、センサ34A、36Aを有する制御装置38Aがセンサ34A、36Aの信号と回転検出器32Aの信号の積算値とを部品交換等の変化点を合わせて記録しておき、この信号と他の回転検出器32B、32Cのみ有する制御装置38B、38Cの回転検出器32B、32Cの信号の積算値とを比較し、部品交換等の変化点が発生するタイミングを推定し、予め交換部品の手配等を行ってもよい。
[第4の実施の形態]
図8は、第4の実施の形態における異常診断装置16Cの構成を示す図である。なお、第3の実施の形態と同一の構成については同一の符号を付する。第4の実施の形態においては、制御装置38A〜38Cとは別に異常診断を行う制御装置38を備える。制御装置38は、制御装置38A〜38Cから信号(検出信号DSおよび位相情報PS)を収集し、異常診断を行う。各制御装置38A〜38Cは、それぞれセンサ34A〜34C、36A〜36Cおよび回転検出器32A〜32Cと接続され、信号(検出信号DSおよび位相情報PS)を収集する。このとき、制御装置38A〜38Cは、自身の診断対象となる診断対象機構140A〜140Cの異常診断を行わず、取得した信号を制御装置38に送信する。制御装置38は、制御装置38A〜38Cから取得した信号を元に、制御装置38A〜38Cに対応する診断対象機構140A〜140Cの異常の診断を行う。
これにより、制御装置38A〜38Cは異常診断機能を持つ必要がないため、既存の制御装置に異常診断機能はないが、信号を外部に出力できる場合に、異常診断機能を有する制御装置38を導入することで、異常診断機能を有しない制御装置38A〜38Cを取り換えることなく、既存の診断対象機構140A〜140Cに対して、異常診断を行うことができる。なお、本第4の実施の形態では、回転検出器32A〜32C、センサ34A〜34C、36A〜36C、および、制御装置38が異常診断装置16Cとして機能する。
(変形例1)上記第4の実施の形態では、制御装置38A〜38Cがセンサ34A〜34C、36A〜36Cおよび回転検出器32A〜32Cから信号(検出信号DSおよび位相情報PS)を収集し、外部(制御装置38)に出力する例を示したが、図9に示す通り、制御装置38が、センサ34A〜34C、36A〜36Cおよび回転検出器32A〜32Cの信号を直接取得してもよい。
(変形例2)第3の実施の形態と同様に、各制御装置の信号と部品交換等の変化点を合わせて記録しておき、制御装置における信号同士を比較することで、部品交換等の変化点が発生するタイミングを推定し、予め交換部品の手配等を行ってもよい。
以上のように、上記各実施の形態および変形例1〜3の少なくとも1つの形態で説明した制御装置38、38Aは、電動機10の回転によって被検出部位に発生する振動に起因する物理量を検出するセンサからの検出信号DSを取得する検出信号取得部50と、電動機10(回転子18)の位相情報PSを取得する位相情報取得部52と、位相情報PSに基づいて、電動機10の回転によって被検出部位に生じる現象の周期と合致する時間幅Dを決定する時間幅決定部54と、決定した時間幅Dに基づいて検出信号DSを分割する信号分割部56と、分割された複数の分割信号Snを加算して平均する加算平均部58とを備える。
これにより、元の信号の波形(被検出部位に生じる現象を捉えた信号成分)の波形を崩すことなく、同期加算処理を行うことができる。したがって、同期加算処理が行なわれた後の加算平均信号ASに対してフーリエ変換を行う前に、窓関数処理を行う必要がないので、処理が簡易になる。また、被検出部位に生じる現象を捉えた信号成分以外の成分は、ノイズ成分と見做されて除去されるので、被検出部位に生じる現象を捉えた信号成分を抽出することができる。したがって、この加算平均信号ASを用いることで、被検出部位に生じる現象を詳細に把握することができ、異常診断の精度が向上する。
電動機10の回転によって生じる現象の周期は、被検出部位に応じて異なり、時間幅決定部54は、被検出部位に応じた周期と合致する時間幅Dを決定する。これにより、加算平均信号ASを用いることで、診断対象として着目した被検出部位に生じる現象を詳細に把握することができ、異常診断の精度が向上する。
電動機10の回転によって生じる現象の周期は、同じ被検出部位であっても、被検出部位を構成する部材または部品に応じて異なり、時間幅決定部54は、診断対象となる部材または部品(つまり、診断したい異常の要因)に応じた周期と合致する時間幅Dを決定する。これにより、加算平均信号ASを用いることで、被検出部位のうち、診断対象として着目した部材または部品に生じる現象を詳細に把握することができ、異常診断の精度が向上する。
電動機10には、電動機10(回転子18)の位相を検出する回転検出器32、32A〜32Cが設けられており、位相情報取得部52は、回転検出器32、32A〜32Cが検出した位相情報PSを取得してもよい。これにより、正確な電動機10(回転子18)の位相情報PSを取得することができる。また、位相情報取得部52は、電動機10(回転子18)の位相情報PSを推定することで、位相情報PSを取得してもよい。これにより、回転検出器32、32A〜32Cを設ける必要が無いので、コストが低廉になる。
また、異常診断装置16、16A〜16Cは、電動機10の回転によって診断部位に発生する振動に起因する物理量を検出するセンサと、電動機10(回転子18)の位相情報PSを取得する位相情報取得部52と、位相情報PSに基づいて、電動機10の回転によって診断部位に生じる現象の周期と合致する時間幅Dを決定する時間幅決定部54と、決定した時間幅Dに基づいてセンサが検出した検出信号DSを分割する信号分割部56と、分割された複数の分割信号Snを加算平均する加算平均部58と、を備える。
これにより、元の信号の波形(診断部位に生じる現象を捉えた信号成分)の波形を崩すことなく、同期加算処理を行うことができる。したがって、同期加算処理が行なわれた後の加算平均信号ASに対してフーリエ変換を行う前に、窓関数処理を行う必要がないので、処理が簡易になる。また、診断部位に生じる現象を捉えた信号成分以外の成分は、ノイズ成分と見做されて除去されるので、診断部位に生じる現象を捉えた信号成分を抽出することができる。したがって、この加算平均信号ASを用いることで、診断部位に生じる現象を詳細に把握することができ、異常診断の精度が向上する。
10…電動機 12…ボールねじ
14…送り機構 16、16A〜16C…異常診断装置
18…回転子 20、102a、106a…回転軸
24a、24b、26a、26b、104a、104b、108a、108b、114a、114b、130a〜130d…ベアリング
28a、28b…支持部材 32、32A〜32C…回転検出器
34、34A〜34C、36、36A〜36C、118、120…センサ
38、38A〜38C…制御装置 50…検出信号取得部
52…位相情報取得部 54…時間幅決定部
56…信号分割部 58…加算平均部
59…同期加算部 60…周波数解析部
62…異常診断部 100…駆動機構
102…駆動ギヤ 106…従動ギヤ
112…主軸 116…工具
140A〜140C…診断対象機構 AS…加算平均信号
D…時間幅 DS、DS1〜DS4…検出信号
FS…周波数信号 PS…位相情報

Claims (10)

  1. 電動機の回転を制御する制御装置であって、
    前記電動機の回転によって被検出部位に発生する振動に基づく物理量を検出するセンサからの検出信号を取得する検出信号取得部と、
    前記電動機の回転位置の位相情報を取得する位相情報取得部と、
    前記位相情報に基づいて、前記振動の周期と合致する時間幅を決定する時間幅決定部と、
    決定した前記時間幅に基づいて前記検出信号を等分割する信号分割部と、
    等分割された複数の分割信号を、波形を崩すことを抑制しつつ加算して平均する加算平均部と、
    前記加算平均部により加算平均された加算平均信号を周波数信号に変換する周波数解析部と、
    前記振動に異常があるかどうかを前記周波数信号に基づいて診断する異常診断部と、
    を備えることを特徴とする制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記振動の周期は、前記被検出部位に応じて異なり、
    前記時間幅決定部は、前記被検出部位に応じた周期と合致する前記時間幅を決定することを特徴とする制御装置。
  3. 請求項2に記載の制御装置であって、
    前記振動の周期は、同じ前記被検出部位であっても、前記被検出部位を構成する部材または部品に応じて異なり、
    前記時間幅決定部は、診断対象となる前記部材または前記部品に応じた周期と合致する前記時間幅を決定することを特徴とする制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御装置であって、
    前記電動機には、前記位相情報を検出する回転検出器が設けられており、
    前記位相情報取得部は、前記回転検出器が検出した前記位相情報を取得することを特徴とする制御装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御装置であって、
    前記位相情報取得部は、前記位相情報を推定することで、前記位相情報を取得することを特徴とする制御装置。
  6. 電動機の回転によって診断部位に発生する振動に基づく物理量を検出するセンサと、
    前記電動機の回転位置の位相情報を取得する位相情報取得部と、
    前記位相情報に基づいて、前記振動の周期と合致する時間幅を決定する時間幅決定部と、
    決定した前記時間幅に基づいて前記センサが検出した検出信号を等分割する信号分割部と、
    等分割された複数の分割信号を、波形を崩すことを抑制しつつ加算平均する加算平均部と、
    前記加算平均部により加算平均された加算平均信号を周波数信号に変換する周波数解析部と、
    前記振動に異常があるかどうかを前記周波数信号に基づいて診断する異常診断部と、
    を備える異常診断装置。
  7. 請求項6に記載の異常診断装置であって、
    前記振動の周期は、前記診断部位に応じて異なり、
    前記時間幅決定部は、前記診断部位に応じた周期と合致する前記時間幅を決定することを特徴とする異常診断装置。
  8. 請求項7に記載の異常診断装置であって、
    前記振動の周期は、同じ前記診断部位であっても、異常の要因に応じて異なり、
    前記時間幅決定部は、診断したい異常の要因に応じた周期と合致する前記時間幅を決定することを特徴とする異常診断装置。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の異常診断装置であって、
    前記位相情報を検出する回転検出器を備え、
    前記位相情報取得部は、前記回転検出器が検出した前記位相情報を取得することを特徴とする異常診断装置。
  10. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の異常診断装置であって、
    前記位相情報取得部は、前記位相情報を推定することで、前記位相情報を取得することを特徴とする異常診断装置。
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