JP4599032B2 - 薄い金属層を処理する方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
優先権の主張
本願は、2000年10月10日に出願された“金属フィルムの横凝固を与える処理及びシステム”という名称のジェイムズ エス イムの仮特許出願番号60/239194号に基づいた優先権を主張する。
【0002】
政府の権利の注意
本願において請求した発明は、契約N66001−98−01−8913の下で米国国防高等研究企画庁から資金を得て形成された。したがって、米国政府は、本発明においてある権利を有する。
【0003】
発明の分野
本発明は、基板上の薄い金属層を処理する方法及び装置に関し、特に、予め規定された強度パターンを有するパルス放射によって融解し、前記金属層の1つ以上の領域を再度凝固して、前記金属層の再度凝固した領域における粒界の位置及び方向を制御するようにする方法及び装置に関する。
【0004】
背景情報
半導体装置処理の分野において、集積回路装置における、金属相互接続ラインを含む特徴のサイズを減少する傾向があった。このような特徴サイズの減少により、前記集積回路装置における金属相互接続ラインは、より小さい断面積を有し、したがって、より高い電流密度を運ばなければならない。より高い電流密度を運ぶことは、このような相互接続ラインにおけるエレクトロマイグレーションの発生を増加する。したがって、エレクトロマイグレーションは、集積回路装置における、このような装置における特徴サイズがより小さくなると増加する一般的な故障メカニズムになっている。
【0005】
エレクトロマイグレーションは、金属相互接続ラインにおいて流れる電子から金属イオンへの運動量の移動によって生じる、金属相互接続ラインの金属材料の輸送として観測される。エレクトロマイグレーションは、金属層相互接続ラインを、前記金属材料の輸送が前記相互接続ラインにおける空所又は断絶を形成する場合、故障させるおそれがある。エレクトロマイグレーションは、前記金属層相互接続ラインにおける取り除かれた金属材料が、隣接する相互接続ラインとの望ましくない電気的接触を形成するのに十分に大きい膨らみを形成するほど蓄積させるおそれもある。粒界は、取り除かれた金属イオンの移動に関するチャネルを与えるおそれがあるため、これらの故障は、電子移動が相互接続ラインの金属層における粒界と並行して起こる場合、最もしばしば起こる。
【0006】
エレクトロマイグレーションによって生じる金属層相互接続ラインにおける故障の問題を、前記金属層相互接続ラインにおける粒子のサイズを増加して、前記金属層相互接続ラインにおける電子移動の方向に沿った合計粒界密度を減少するようにし、前記粒界の方向を制御して、前記電子移動の方向に対して大きい角度(理想的には90°)を形成するようにして軽減することができる。
【0007】
金属層相互接続ラインにおけるエレクトロマイグレーションの問題を軽減することに加えて、他の用途において、より高いコンダクタンスと、より高い機械的強度を有する薄い金属層に関する必要性が存在し、これを、前記粒子サイズを増加し、前記金属層における粒界の位置及び方向を制御することによって得ることができる。したがって、集積回路装置における金属層相互接続ラインを含む金属層における粒子サイズ、粒子形状、及び、粒界の位置及び方向を制御する方法及び装置に関する必要性が明らかに存在する。
【0008】
本発明の要約
本発明によれば、基板上に配置された金属層を処理する方法において、放射強度を持たない少なくとも1つの“影領域”と、ビームの最大放射強度を有する少なくとも1つの“ビームレット”とを含む強度パターンを有する第1放射ビームパルス(例えば、エキシマレーザビームパルス)を前記金属層に照射するステップを含む方法が提供される。前記ビームレットの強度を、前記ビームレットが重なる前記金属層の各領域がその厚さ全体を通じて融解し、影領域が重なる前記金属層の各領域が少なくとも部分的に融解しないようにする。各々の融解領域は、少なくとも1つの少なくとも部分的に融解しない領域に隣接する。
【0009】
前記第1放射ビームパルスによる照射後、前記金属層の各々の融解領域は冷却され、再凝固する。各々の融解領域の再凝固中、粒子は、各々隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から成長し、この成長は、特徴的な成長距離だけ成長した後、これらのような成長する粒子が同じ融解領域において成長する他の粒子と接触する(すなわち射出する)まで続く。その後、前記第1放射ビームパルスは、他の処理に関する前の放射ビームパルスになり、前記金属層に、前の放射ビームパルスと同じ強度パターンを有するが、その少なくとも1つのビームレット及び少なくとも1つの影領域が、前記金属層に対して、前の放射ビームパルスによる照射後の再凝固中に成長する粒子の特徴的な成長距離未満の距離だけシフトされた他の放射ビームパルスを照射する。前記金属層に前記他の放射ビームパルスを照射した場合、シフトされたビームレットが重なった前記金属層の各領域は、その厚さ全体を通じて融解し、シフトされた影領域が重なった前記金属層の各領域は、少なくとも部分的に融解しない。各融解領域は、少なくとも部分的に融解しない領域に少なくとも部分的に隣接する。
【0010】
前記他の放射ビームパルスによる照射後、前記金属層の各々の融解領域は冷却され、再凝固する。各々の融解領域の再凝固中、粒子は、各々隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から成長し、この成長は、接触粒子成長距離だけ成長した後、これらのような成長する粒子が同じ融解領域において成長する他の粒子と接触するまで続く。その後、前記他の放射ビームパルスは、他の処理に関する前の放射ビームパルスになり、(1)前の放射ビームパルスと同じ強度パターンを有するが、少なくとも1つのビームレット及び少なくとも1つの影領域が、前記金属層に対して、前記特徴的な成長距離未満の距離だけシフトされた他の放射ビームパルスによる前記金属層の照射のステップと、(2)前記他の放射ビームによる照射後の前記金属層の各融解領域の再凝固を、必要ならば、所望の粒子構造が前記金属層において得られるまで繰り返す。
【0011】
前記放射ビームパルスを、レーザビームパルス、電子ビームパルス、イオンビームパルス、又は他の放射ビームパルスとしてもよい。前記放射ビームパルスの強度パターンを、前記放射ビームパルスが通過するマスクによって規定し、前記強度パターンの前記金属層に関するシフトを、前記金属層を有する基板をシフトするか、前記マスクをシフトすることによって行ってもよい。
【0012】
本発明の方法の第1の例としての実施形態によれば、前記金属層を、それぞれの予め規定された輪郭を各々有する1つ以上の金属層ストリップに予めパターン化し、第1放射ビームパルスの強度パターンは、多数の一定間隔で配置された比較的小さいドット状影領域の1つ以上の列を有し、これら影領域の各々の列は、前記1つ以上の金属層ストリップのそれぞれのセンタラインに沿ったそれぞれの領域に重なる。前記第1放射ビームパルスの強度パターンは、前記影領域が重ならない前記1つ以上の金属層ストリップのすべての領域に重なるビームレットも含む。各パルスの強度パターンは同じだが前のパルスに対してシフトさせた前記1つ以上の金属層ストリップへの放射ビームパルスの照射と、各照射後の各融解領域の再凝固との数回の反復後、所望の粒子構造が得られ、この粒子構造において、前記1つ以上の金属層ストリップの各々は、それぞれの粒界によって分離された単一粒子領域を有し、前記単一粒子領域は、前記粒界の場所において前記金属ストライプにほぼ垂直である。
【0013】
本発明の方法の第2の例としての実施形態によれば、前記金属層を、それぞれの予め規定された輪郭を各々有する1つ以上の金属層ストリップに予めパターン化する。前記第1放射ビームパルスの強度パターンは、前記金属層ストリップのそれぞれのセンタラインに各々重なる1つ以上の比較的狭いストライプ状影領域と、前記影領域が重ならない前記1つ以上の金属層ストリップのすべての領域に重なるビームレットとを有する。前記第1パルスと同じ強度パターンを各々が有するが、前のパルスの照射に対してシフトされた放射ビームパルスによる前記1つ以上の金属層ストリップの照射と、各照射後の各融解領域の再凝固との数回の反復後、各々の金属層ストリップの粒子構造は、粒界を有する比較的大きい粒子を具え、前記粒子は、前記粒界のそれぞれの位置において前記金属層ストリップに対して大きい角度を成す。
【0014】
本発明の方法の第3の例としての実施形態によれば、金属層に、規則的に間隔を置いて配置された相互に垂直の対角線のラインのそれぞれの交点において配置された多数の比較的小さいドット状影領域と、前記影領域が重ならない前記金属層のすべての領域と重なるビームレットとを含む強度パターンを有する第1放射ビームパルスを照射する。前記ビームレットが重なった前記金属層の各領域は、その厚さ全体を通じて融解され、前記影領域の1つが重なった前記金属層の各領域は、少なくとも部分的に融解しないままである。各融解領域は、それぞれの隣の融解領域と隣接する。前記第1放射ビームパルスによる照射後、各融解領域は冷却され、再凝固する。各融解領域の再凝固中、粒子は、各々の少なくとも部分的に融解しない領域から各々の隣接する融解領域において成長する。前記影領域の間隔によって決定する前記少なくとも部分的に融解しない領域の間隔を、各々の少なくとも部分的に融解しない領域から成長する粒子が、接触する粒子が接触粒子成長距離だけ成長した後、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から成長する粒子に接触するようにする。同じ強度パターンを有するが、前のパルスの照射に対してシフトされた放射ビームパルスの数回の照射と、各放射ビームパルス後の各融解領域の再凝固後、前記金属層の粒子構造は、対角線粒界を有する一般的に正方形の単一粒子領域を具える。
【0015】
本発明の方法の第4の例としての実施形態によれば、各放射ビームパルスの強度パターンは、山形反復の形状における一定間隔のビームレットを含み、隣接する反復山形状ビームレットを互いに対して互い違いにし、各反復山形状ビームレットの頂点が、隣接する反復山形状ビームレットのそれぞれの谷に対して整列するようにし、各反復山形状ビームレットの谷が、隣接する反復山形状ビームレットのそれぞれの頂点に対して整列するようにする。各放射ビームパルスの強度パターンは、それぞれの隣のビームレットの間に隣接して各々位置する影領域を含む。金属層にこのような強度パターンを有する放射ビームパルスを照射した場合、前記ビームレットのそれぞれが重なる各領域は、その厚さ全体を通じて融解され、前記影領域のそれぞれが重なる各領域は、少なくとも部分的に融解しないままである。前記放射ビームパルスによる照射後、前記融解領域の各々は冷却され、再凝固する。各融解領域の再凝固中、粒子は、前記融解領域の向かい合ったエッジの各々から、前記融解領域において互いに反対方向に向かって、前記向かい合ったエッジから成長する粒子が、互いに前記反復山形状融解領域のセンタラインにほぼ沿って、前記接触粒子が特徴成長距離だけ成長した後、成長するまで成長する。他の放射ビームパルスの強度パターンのビームレット及び影領域を、前記金属層に対して、前記反復山形状ビームレットの頂点の方向において、前記特徴成長距離未満の距離だけシフトする。照射及び再凝固の複数の反復後に得られる粒子構造は、一般的に六角形状を各々有する隣接する単一粒子領域を有する。
【0016】
本発明の方法の第5の例としての実施形態によれば、前記第1放射パルスビームの強度パターンは、複数の一定間隔を置いた比較的狭い線形ストライプ状影領域と、複数の一定間隔を置いた比較的広い線形ストライプ状ビームレットとを有し、前記ビームレットの各々を、それぞれの隣の影領域間に隣接して配置する。金属層に前記第1放射ビームパルスを照射した場合、前記ビームレットのそれぞれが重なる各々の領域は、その厚さ全体を通じて融解され、前記影領域のそれぞれが重なる各々の領域は、少なくとも部分的に融解しないままである。各々の少なくとも部分的に融解しない領域は、それぞれの隣の融解領域と隣接する。前記第1放射ビームパルスの照射後、前記金属層の各融解領域を再凝固させる。各融解領域の再凝固中、それぞれの粒子は、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から互いに反対方向において成長し、これらの粒子が第1接触粒子成長距離だけ成長した後、複数の第1粒子隣接境界のそれぞれに沿って互いに接触する。前記第1放射ビームパルスの照射に続く再凝固の完了後、前記金属層に、前記第1放射ビームパルスと同じ強度パターンを有するが、前記第1粒界に対して直交方向において、前記影領域の幅に少なくとも等しいが、前記第1接触粒子成長距離未満の距離だけシフトした第2放射ビームパルスを照射する。前記金属層に前記第2放射ビームパルスを照射した場合、前記シフトされたビームレットのそれぞれが重なる各々の領域は、その厚さ全体を通じて融解され、前記シフトされた影領域のそれぞれが重なる各々の領域は、少なくとも部分的に融解しないままである。各々の少なくとも部分的に融解しない領域は、それぞれの隣の融解領域と隣接する。前記第2放射ビームパルスの照射後、前記金属層の融解領域は冷却され、再凝固する。各融解領域の再凝固中、それぞれの単一粒子は、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から互いに反対方向において成長し、これらの単一粒子が第1接触粒子成長距離だけ成長した後、複数の第2粒子隣接境界のそれぞれに沿って互いに接触する。前記第2放射ビームパルスによる照射後の前記融解領域の再凝固の完了時に、前記金属層は、それぞれの隣接する第2粒子隣接境界間に延在し、前記第2粒子隣接境界に対してほぼ直交している横粒界を有する比較的長い単一粒子を具える粒子構造を有する。
【0017】
本発明の方法の第6の例としての実施形態によれば、上述した第5の例としての実施形態における前記第2放射ビームパルスによる照射に続く前記金属層の融解領域の再凝固の完了後、前記基板上の金属層を前記第2粒界に対して90°回転する。回転された前記金属層に、各々が前記回転された金属層の粒子構造の第2粒界に対して直交している複数の一定間隔で配置された比較的狭い線形のストライプ状影領域と、前記第2粒界に対して直交している複数の一定間隔で配置された比較的広い線形のストライプ状ビームレットとを含む強度パターンを有する第2照射ビームパルスを照射する。前記ビームレットの各々を、それぞれの隣の影領域間に隣接して配置する。前記回転された金属層における各点に前記第3放射ビームパルスを照射した場合、前記ビームレットが重なった前記金属層の各領域はその厚さ全体を通じて融解し、前記影領域のそれぞれが重なった前記金属層の各領域は少なくとも部分的に融解しない。各々の少なくとも部分的に融解しない領域は、それぞれの隣の融解領域に隣接する。前記第3放射ビームパルスによる照射後、前記金属層の各融解領域は冷却され、再凝固する。各融解領域の再凝固中、異なった単一粒子が各々の少なくとも部分的に融解しない領域から各々の隣接する融解領域中に成長し、各融解領域において、それぞれの粒子は、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から、互いに反対方向において、第2接触粒子成長距離だけ成長した後、複数の第2粒界のそれぞれに沿って互いに接触する。前記接触する単一粒子は、各々、隣接する第2粒界間の距離に等しい第3粒界に沿った次元を有する。前記第3放射ビームパルスの照射後の前記金属層融解領域の再凝固の完了後、前記金属層における各点に、前記第3照射ビームパルスと同じ強度パターンを有するが、前記第3粒界に対して直交方向において前記影領域及びビームレットを前記影領域の幅に少なくとも等しいが前記第2接触粒子成長距離未満である距離だけシフトした第4放射ビームパルスを照射する。前記金属層における各点に前記第4放射ビームパルスを照射した場合、前記シフトされたビームレットのそれぞれが重なる前記金属層の各領域はその厚さ全体を通じて融解し、前記シフトされた影領域のそれぞれが重なる前記金属層の各領域は少なくとも部分的に融解しないままである。各々の少なくとも部分的に融解しない部分は、それぞれの隣の融解領域と隣接する。前記第4放射ビームパルスの照射後、前記金属層の各融解領域は冷却され、再凝固する。各融解領域の再凝固中、それぞれの単一粒子は各々の少なくとも部分的に融解しない領域から各々の隣接する融解領域中に成長し、各融解領域において、それぞれの単一粒子は、隣接する少なくとも部分的に融解しない部分から、互いに反対方向において成長し、前記第2接触粒子成長距離だけ成長した後、複数の第4粒界のそれぞれに沿って互いに接触する。前記第4放射ビームパルスによる照射後の融解領域の再凝固の完了時に、前記金属層は、それぞれの行及び列における一般的に矩形状の単一粒子領域のアレイを具える粒子構造を有し、各矩形状単一粒子領域は、2つの反対側において、隣接する第2粒界間の距離に等しい寸法を有し、他の2つの反対側において、隣接する前記第4粒界間の距離に等しい寸法を有する。
【0018】
本発明の方法の第7の例としての実施形態によれば、前記金属層を、予め規定された輪郭を有する比較的狭い金属層ストリップの形態におけるものとする。前記比較的狭い金属層ストリップの幅を、1つの粒子のみがそこで成長するように十分に狭くする。前記金属層ストリップに、前記金属層ストリップに沿って一定間隔において配置された複数の比較的狭い線形のストライプ状影領域と、前記影領域のそれぞれが重ならない前記金属層のすべての領域に重なるビームレットとを有する第1照射ビームパルスを照射する。前記ビームレットが重なる前記金属層ストリップの各領域はその厚さ全体を通じて融解し、前記影領域のそれぞれが重なる前記金属層ストリップの各領域は少なくとも部分的に融解しないままである。各々の少なくとも部分的に融解しない領域は、それぞれの隣の融解領域と隣接する。前記第1放射ビームパルスの照射後、前記金属層ストリップの各融解領域は冷却され、再凝固する。各融解領域の再凝固中、異なった単一粒子が各々の少なくとも部分的に融解しない領域から各々の隣接する融解領域中に成長し、各融解領域において、それぞれの単一粒子は、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から、互いに反対方向において成長し、接触粒子成長距離だけ成長した後、複数の第1粒界のそれぞれに沿って互いに接触する。前記第1放射ビームパルスの照射後の各融解領域の再凝固の完了後、前記金属層ストリップに、前記第1放射ビームパルスと同じ強度パターンを有するが、前記影領域の各々を前記金属層ストリップに沿って前記影領域の幅より広いが前記接触粒子成長距離未満である距離だけシフトした第2放射ビームパルスを照射する。前記第2放射ビームパルスの強度パターンのビームレットも、前記金属層に対してシフトし、依然として、前記影領域が重ならない前記金属層ストリップのすべての領域に重なる。前記金属層ストリップに前記第2放射ビームパルスを照射した場合、前記シフトされたビームレットが重なる前記金属層ストリップの各領域はその厚さ全体を通じて融解し、前記シフトされた影領域のそれぞれが重なる前記金属層ストリップの各領域は少なくとも部分的に融解しないままである。各々の少なくとも部分的に融解しない領域は、それぞれの隣の融解領域と隣接する。前記第2放射ビームパルスの照射後、前記金属層ストリップの各融解領域は冷却され、再凝固する。各融解領域の再凝固中、それぞれの単一粒子は、各々の少なくとも部分的に融解しない領域から隣接する融解領域中に成長し、各融解領域において、それぞれの単一粒子は、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から、反対方向において成長し、前記接触粒子成長距離だけ成長した後、複数の第2粒界のそれぞれに沿って互いに接触する。前記第2放射ビームパルスの照射に続く各融解領域の再凝固の完了後、前記金属層ストリップは、前記第2粒界のそれぞれの隣接するものの間に延在する単一粒子の領域を具える粒子構造を有する。各々の第2粒界は、各々の第2粒界の場所において前記金属層ストリップに対してほぼ直交している。
【0019】
本発明の方法の第8の例としての実施形態によれば、前記金属層は、少なくとも1つの区分とマンハッタンジオメトリを有するそれぞれの予め規定された輪郭とを有する少なくとも1つの比較的狭い金属層ストリップを具える。前記少なくとも1つの比較的狭い金属層ストリップの幅を、そこで粒子が1つのみ成長できるように十分に狭くする。前記少なくとも1つの金属層ストリップの各々に、複数の等間隔で配置された比較的狭い線形のストライプ状影領域と、複数の等間隔で配置された比較的広い線形のストライプ状ビームレットとを含む強度パターンを有する第1放射ビームパルスを照射する。前記ビームレットの各々を、それぞれの隣の影領域間に隣接して配置する。前記少なくとも1つの金属層ストリップの各々の各区分を、前記影領域及びビームレットに対して斜めに向ける。前記少なくとも1つの金属層ストリップの各々に前記第1放射ビームパルスを照射した場合、前記ビームレットが重なる前記金属層ストリップの各領域はその厚さ全体を通じて融解し、前記影領域の各々が重なる前記金属層ストリップの各領域は少なくとも部分的に融解しないままである。少なくとも部分的に融解しない領域は、それぞれの隣の融解領域と隣接する。前記第1放射ビームパルスの照射に続いて、前記少なくとも1つの金属ストリップの各々の各融解領域は冷却され、再凝固する。各融解領域の再凝固中、異なった単一粒子は各々の少なくとも部分的に融解しない領域から各々の隣接する融解領域中に成長し、各融解領域において、それぞれの単一粒子は、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から、互いに反対方向において成長し、接触粒子成長距離だけ成長した後に、複数の第1の粒界のそれぞれにおいて互いに接触する。前記第1の粒界の各々は、前記影領域及びビームレットとほぼ平行である。前記第1放射ビームパルスの照射に続く前記少なくとも1つの金属層ストリップの各々の各融解領域の再凝固の完了後、前記少なくとも1つの金属層ストリップの各々に、前記第1放射ビームパルスと同じ強度パターンを有するが、前記影領域及ビームレットを、各々、前記第1の粒界に対して直交方向において、前記影領域の幅に少なくとも等しいがシフトされた前記影領域が前記第1の粒界に重なる距離よりは小さい距離だけシフトした第2放射ビームパルスを照射する。前記少なくとも1つの金属層ストリップの各々に前記第2放射ビームパルスを照射した場合、前記シフトされたビームレットのそれぞれが重なる前記少なくとも1つの金属層ストリップの各領域はその厚さ全体を通じて融解し、前記シフトされた影領域のそれぞれが重なる前記少なくとも1つの金属層ストリップの各領域は少なくとも部分的に融解しないままである。各々の少なくとも部分的に融解しない領域は、それぞれの隣の融解領域と隣接する。前記第2放射ビームパルスの照射後、前記少なくとも1つの金属層ストリップの各々の各融解領域は冷却され、再凝固する。各融解領域の再凝固中、それぞれの単一粒子は各々の少なくとも部分的に融解しない領域から各々の隣接する融解領域中に成長し、各融解領域において、それぞれの単一粒子は、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から、互いに反対方向において成長し、前記接触粒子成長距離だけ成長した後、複数の第2の粒界のそれぞれにおいて互いに接触する。前記第2の粒界の各々は、前記シフトされた影領域及びシフトされたビームレットとほぼ平行である。前記第2放射ビームパルスの照射に続く各融解領域の再凝固の完了後、前記少なくとも1つの金属層ストリップの各々は、それぞれの隣接する第2の粒界間に延在する単一粒子の領域を具える粒子構造を有する。各第2の粒界を、前記第2の粒界の場所において前記少なくとも1つの金属層ストリップのそれぞれに対して直交方向に向ける。
【0020】
本発明の方法の第9の例としての実施形態によれば、前記金属層に、少なくとも1つの予め規定された輪郭のそれぞれを各々が有する少なくとも1つのストライプ状ビームレットを含む強度パターンを有する第1放射ビームパルスを照射する。前記少なくとも1つのビームレットのそれぞれが重なる前記金属層の各領域は、その厚さ全体を通じて融解し、前記少なくとも1つの予め規定された輪郭のそれぞれを有する少なくとも1つのストライプ状融解領域を形成するようになり、前記少なくとも1つのビームレットのそれぞれが重ならない前記金属層の各領域は、少なくとも部分的に融解しないままである。前記少なくとも1つの融解領域の各々は、前記融解領域の第1及び第2エッジに沿って少なくとも1つの隣の少なくとも部分的に融解しない領域と隣接する。前記第1放射ビームパルスの照射後、前記少なくとも1つの融解領域の各々は冷却され、再凝固する。前記少なくとも1つの融解領域の各々の再凝固中、粒子の第1及び第2行は、各々前記第1及び第2エッジから、互いに反対方向に向かって、前記粒子の第1及び第2行が接触粒子成長距離だけ成長するまで成長する。前記少なくとも1つの融解領域の各々が完全に再凝固し、前記少なくとも1つの予め規定された輪郭の各々を各々有する少なくとも1つの再凝固領域を形成した後、前記金属層をパターン化し、少なくとも1つの比較的狭い金属ストリップを、前記少なくとも1つの再凝固領域の各々における粒子の第1及び第2行の1つにおけるそれぞれのストリップ状領域から形成する。前記少なくとも1つの金属層ストリップの各々は、前記少なくとも1つの予め規定された輪郭のそれぞれと、前記少なくとも1つの再凝固領域のそれぞれと比較的大きい角度を各々形成する粒界によって分離された単一粒子の領域とを有する。
【0021】
本発明の方法の第10実施形態によれば、前記金属層を、処理目的に対して、予め決定された幅を有する複数の列に分割する。前記金属層の第1列に、第1経路において、予め決められたパルス反復度を有するパルス放射ビームを、前記金属層を有する基板を、前記パルス放射ビームが前記第1列の長さ全体を走査するように前記金像層における前記パルス放射ビームの射出の位置が経過する予め決められた並進速度において並進させることによって照射する。前記パルス放射ビームの各パルスは、少なくとも1つの影領域及び少なくとも1つのビームレットを含む強度パターンを有し、前記強度パターンは、前記列の予め決められた幅に少なくとも等しい幅を有する。前記パルス放射ビームの各パルス中、前記少なくとも1つのビームレットの各々が重なる前記金属層の各領域はその厚さ全体を通じて融解し、前記少なくとも1つの影領域のそれぞれが重なる前記金属層の各領域は少なくとも部分的に融解しないままである。各々の少なくとも部分的に融解しない領域は、少なくとも1つの隣の融解領域に隣接する。前記金属層を有する基板の予め決められた並進速度と、前記パルス放射ビームの予め選択されたパルス反復度とを、前記パルス放射ビームの前のパルスによって照射される前記金属層の前の部分が、前記前の部分と重なる次の部分が前記パルス放射ビームの次のパルスによって照射される前に完全に凝固するように選択する。前記第1列が前記第1経路において前記パルス放射ビームを照射された後、前記パルス放射ビームの各パルスの強度パターンを、前記第1経路におけるパルス放射ビームのパルスの強度パターンに対して、前記金属層を有する基板を前記列に対して直交方向にシフトすることによってシフトする。前記金属層のシフト後、前記第1列に、第2経路において、前記予め選択されたパルス反復度とシフトされたパルス強度パターンとを有するパルス放射ビームを、前記パルス放射ビームが前記第2経路における前記第1列の長さ全体を走査するように前記金像層における前記パルス放射ビームの射出の位置が経過する予め決められた並進速度において前記金属層を有する基板を並進させることによって照射する。前記金属層のシフトと次の経路における前記第1列の照射とを、必要ならば、所望の粒子構造が前記第1列において得られるまで繰り返す。その後、前記パルス放射ビームが第1経路において第2列を照射するように配置されるように、前記金属層を有する基板を前記列に対して直交する横方向において並進させる。前記横並進ステップに続いて、前記第2列に第1経路において照射するステップと、前記金属層をシフトするステップと、前記第2列に第2経路において照射するステップと、必要ならば、前記金属層をシフトするステップと、前記第2列に次の経路において照射するステップとを、所望の粒子構造が前記第2列において得られるまで行う。その後、前記金属層を横に並進するステップと、次の列に第1経路において照射するステップと、前記金属層をシフトするステップと、前記次の列に第2経路において照射するステップと、必要ならば、前記金属層をシフトするステップと、前記次の列に次の経路において照射するステップとを、所望の粒子構造が前記金属層の各列において得られるまで繰り返す。
【0022】
本発明の方法によれば、前記金属層を、処理目的に対して、複数の区分に再分割してもよく、本発明の方法ステップを、前記区分の各々において、一度に1つ、組み合わせて実行してもよい。代わりに、前記方法ステップを、一度に1ステップ、各々の区分において、一度に1つ、前記方法の方法ステップが前記金属層の区分のすべてにおいて実行されるまで行ってもよい。
【0023】
本発明の他の態様によれば、放射ビームパルスを発生するパルス放射ビーム源と、前記放射ビームが通過し、金属層の少なくとも一部に照射する前記放射ビームパルスの各々の強度パターンを規定するビームマスクとを具える、基板上の金属層を処理する装置が提供される。前記放射ビームパルスの各々の強度パターンは、少なくとも1つの影領域と少なくとも1つのビームレットとを有し、放射ビームパルスの照射中、前記少なくとも1つのビームレットが重なる前記金属層の各領域はその厚さ全体を通じて融解し、前記少なくとも1つの影領域のそれぞれの1つが重なる前記金属層の各領域は少なくとも部分的に融解しないままである。また、前記装置において、前記金属層の少なくとも一部に放射ビームパルスを照射する間前記金属層を有する基板を保持し、前記金属層を有する基板を前記パルス放射ビームに対して横方向に並進させる標本並進ステージも含まれる。前記標本並進ステージを使用し、前記基板上の金属層を前記放射ビームパルスに対して横方向に微並進させ、前記放射ビームパルスの強度パターンが前記金属層に対してあるパルスから他のパルスへシフトするようにしてもよい。
【0024】
本発明の装置の例としての実施形態によれば、前記パルス放射ビーム源をパルスエキシマレーザとし、前記装置は、前記エキシマレーザから前記ビームマスクへ前記放射ビームパルスが通過する第1光学経路を含み、前記ビームマスクを投影マスク、近接マスク又は接触マスクとしてもよい。本発明の他の例としての実施形態によれば、前記ビームマスクをマスク並進ステージに取り付けられた投影マスクとし、前記マスクを、そこを通過するレーザビームパルスに対して並進できるようにする。本発明の装置のさらに他の例としての実施形態によれば、前記ビームマスクを投影マスクとし、前記第1光学経路が、制御可能ビームエネルギー密度変調器と、可変減衰器と、ビーム拡大レンズ及びビーム視準レンズと、ビームホモジナイザと、コンデンサレンズと、視野レンズと、少なくとも1つのビーム誘導鏡とを含む。本発明の装置の依然として他の例としての実施形態によれば、前記装置は、前記ビームマスクから前記標本並進段における基板における金属層へ前記放射ビームパルスが通過する第2光学経路を含む。前記第2光学経路は、接眼レンズと、制御可能シャッタと、対物レンズと、少なくとも1つのビーム誘導鏡とを含む。本発明の装置の依然として他の例としての実施形態によれば、前記装置は、少なくとも前記エキシマレーザと、可変減衰器と、標本並進ステージとを制御するコンピュータを含む。
【0025】
ここで、本発明の例としての実施形態を、添付した図面の参照と共に詳細に説明する。
【0026】
図1Aを参照し、本発明による薄い金属層の横凝固(LS)処理を実行する装置の例としての実施形態を示す。この例としての装置は、ラムダフィジック モデルLPX−315I XeClパルスエキシマレーザ110と、マイクロラス 2プレート可変減衰器130と、ビーム誘導鏡140、143、147、160及び162と、ビーム拡大及び視準レンズ141及び142と、マイクロラス ビームホモジナイザ144と、コンデンサレンズ145と、視野レンズ148と、並進ステージ(図示せず)において取り付けてもよい投影マスク150と、4x−6x接眼レンズ161と、ビンセントアソシエイツユニブリッツ モデルD122制御可能シャッタ152と、入射放射ビームパルス164を標本並進ステージ180において取り付けられたL処理すべき薄い金属層52を有する標本40上に集中させるマルチエレメント対物レンズ163と、振動絶縁及び自己水平化システム191、192、193及び194において支持された花崗岩ブロック光学ベンチ190と、パルスエキシマレーザ110、ビームエネルギー密度変調器120、可変減衰器130、シャッタ152及び標本並進ステージ180を制御するように結合されたサイバーリサーチ社 工業コンピュータシステム(ウィンドウズ(登録商標)MEが動作するペンティアム(登録商標)プロセッサ3を有する)コンピュータ106とを含む。標本並進ステージ180をコンピュータ106によって制御し、標本40のX、Y及びZ方向における並進及び微並進を行う。ソース110から標本40への放射ビーム経路の適切な変更により、パルスエキシマレーザの代わりに、パルス放射ビーム源110を、パルス固体レーザ、断続連続波レーザ、パルス電子ビーム又はパルスイオンビーム等のような、以下に説明するように薄い金属層を融解するのに好適な、短いエネルギーパルス用の他の既知のソースとしてもよいことは、当業者には理解されるであろう。図1Aの例としての装置の実施形態におけるコンピュータ106は、金属層52のL処理を行う標本40の微並進を制御するが、前記コンピュータを、適切なマスク並進ステージ(図示せず)において取り付けられたマスク150の微並進を制御し、前記放射ビームパルスの強度パターンを金属層52に対してシフトさせることに適合させてもよい。図1Aの例としての装置を使用し、説明すべき方法における標本40上の金属層52のL処理を行ってもよい。
【0027】
図1Bに向かって、例としての標本40の断面図を示す。標本40は、拡散バリア層51と、前記拡散バリア層の上に置かれた金属層52とを有する基板50を具える。基板50を、部分的又は完全に製造された集積回路装置を有する半導体基板としてもよい。金属層52を、1つ以上の集積回路装置の多数の金属相互接続ラインとしてもよく、又は、これらのような相互接続ラインにパターン化される前の又は他の用途において使用される連続的な金属層としてもよい。拡散バリア層51を、SiOの層、タンタル(Ta)の層、Taを含む混合物の層、又は、金属層52の材料の下に置かれた基板50への拡散を防止し、金属粒子の横成長を可能にする何か他の好適な材料の層としてもよい。金属層52を上に配置する前記拡散防止層又はなにか好適な表面は、金属層52における粒子の成長に種をまいてはならないことに注意されたい。
【0028】
金属層52を、基板50の拡散バリア層51上に、慣例的な技術、例えば、すべて当業者には既知であるCVD(化学蒸気堆積)プロセス、PVD(物理蒸気堆積)プロセス又は電気化学堆積を使用して配置する。金属層52は、集積回路装置における相互接続ラインを形成するのに適した、又は、他の用途において使用するのに適した、アルミニウム、銅、タングステン、チタン、プラチナ又は金のような任意の元素の金属、複合金属又は合金から成ってもよい。加えて、拡散バリア層51の材料を、金属層52を融解したとき、融解された金属が拡散バリア層51の表面を適切に“濡らす”ように、有利に選択する。このような“濡れ”は、金属層52が融解した時、拡散バリア層51上に一様に配置され続けていることを可能にし、これにより融解した金属層52の集塊を防止する。しかしながら、融解した時の金属層52による拡散バリア層51の“濡れ”は、金属層52を融解するのにより短い放射ビームパルス(例えば、30ナノ秒未満のパルス持続時間を有する)を使用することによって集塊を避けることができるため、必要ない。
【0029】
ここで、本発明の方法の第1の例としての実施形態を、図2A−2Iの参照と共に説明する。図2Aに示すように、部分的に製造された集積回路装置のような標本40の例としての領域は、金属層52を集合的に構成する3つの金属層ストリップ80、81、82を有する。例えば銅から、慣例的な金属堆積と、フォトリソグラフィ及びエッチングによる慣例的なパターン化とによって形成されたこれらの金属層ストリップ80、81、82は、小さい粒子及び種々の方向にランダムに向けられた粒界を有する。金属層ストリップ80、81、82の幅は、代表的に、0.1μmないし10μmの範囲であり、これらの金属層ストリップの厚さは、代表的に、0.1μmないし1μmの範囲である。処理される金属層52は、標本40のような半導体ウエハ上の部分的に製造された集積回路全体の、又は、多数の部分的に製造された集積回路を含んでもよいことを理解すべきである。実際には、現代のVLSI集積回路装置全体の所定の金属レベルにおける金属相互接続ラインの数を、数万又はそれ以上とすることができる。加えて、これらの相互接続ラインは、図2A−2Iに示す例としての金属層ストリップの長さよりはるかに長い長さに拡張することができる。
【0030】
上述したように、小さい粒子及び種々の方向にランダムに向けられた粒界を有することは、エレクトロマイグレーションの観点から望ましくなく、高い電流密度を運ぶ相互接続ラインとして使用した場合、これらの金属層ストリップ80、81、82の1つ以上における望ましくなく高い故障率を招くおそれがある。集積回路装置の相互接続ラインは、一般的に、“マンハッタンジオメトリ”を有し、すなわち、各相互接続ラインは、直線、又は、相互接続ラインの隣接する区分に対して90°においてのみ方向を変える。本発明のL処理は、前記金属層ストリップの隣接する区分に対して90°以外の角度において方向を変える金属層、又は、前記金属層ストリップが曲がった輪郭を有する場合の金属層の処理にも等しく適用可能であることに注意されたい。
【0031】
図2Bを参照し、所望の強度パターンを有する第1放射ビームパルスを照射した後の金属層ストリップ80、81、82を示す。この例としての実施形態において、放射ビームパルスを、308nmの波長を有するXeClエキシマレーザビームパルスとする。図1Aを参照し、前記放射ビームパルスをエキシマレーザ110によって発生し、マスク150を使用し、前記放射ビームパルスの所望の強度パターンを規定する。図2Bに示すように、マスク150によって規定されるような前記第1放射ビームパルスの強度パターンは、多数の一定間隔で配置されたドット状“影領域”61のそれぞれの列を含み、この影領域において、ビーム強度はマスク150によって完全に妨げられ、金属層ストリップ80、81、82の各々における影領域61のそれぞれが重なる領域の照射を防止する。前記第1放射ビームパルスに対して、各列のドット状影領域61は、金属層ストリップ80、81、82のそれぞれに、これらのセンタラインに沿って一定間隔において重なる。前記第1放射ビームパルスの強度パターンは、最大放射ビーム強度を有し、影領域61のそれぞれが重ならない金属層ストリップ80、81、82のすべての領域に重なる“ビームレット”も含む。
【0032】
金属層ストリップ80、81、82に、マスク150によって規定される強度パターンを有する前記第1放射ビームパルスを照射した場合、前記ビームレットが重なる金属層ストリップ80、81、82の各領域はその厚さ全体を通じて融解し、影領域61のそれぞれが重なる金属層ストリップ80、81、82の各領域は少なくとも部分的に融解しないままであり、したがって、金属層ストリップ80、81、82のこれらが形成されたときの元の粒子構造を有する。円形、正方形他のような任意の形状を有してもよい影領域61は、小さい面積を有するが、周囲の融解した前記金属層からの熱の拡散の結果として影領域61のそれぞれが重なる領域の完全な融解を生じないのに十分なほど大きい。本発明によれば、前記影領域のそれぞれが重なる領域は、少なくとも部分的に融解しないままでなければならない。代表的に、エキシマレーザ110からの放射ビームパルスは、10ないし10mJ/cmの範囲におけるビームレット強度と、10ないし10ナノ秒の範囲におけるパルス持続時間(FWHM)と、10Hzないし10Hzの範囲におけるパルス反復度とを与える。図1Aの装置におけるパルスエキシマレーザ110によって与えられる放射ビームパルスのエネルギー制限に基づいて、マスク150によって規定される前記放射ビームパルスの強度パターンは、部分的に製造された集積回路装置全体の金属相互接続ラインのすべて、多数の部分的に製造された集積回路装置の金属相互接続ラインのすべて、又は、ウエハ全体の上のすべての部分的に製造された集積回路装置の金属相互接続ラインのすべてを照射することができる。
【0033】
図2Cに戻って、金属層ストリップ80、81、82に前記第1放射ビームパルスを照射した後、金属層ストリップ80、81、82の融解した領域は冷却され、再凝固する。少なくとも部分的に融解しない領域63は金属層ストリップ80、81、82の元の粒子構造を有するため、各々の少なくとも部分的に融解しない領域63におけるこのような粒子構造は、金属層ストリップ80、81、82の隣接する再凝固する融解領域中への粒子の横成長の種をまく。各融解領域のこのような再凝固中、粒子は、少なくとも部分的に融解しない領域63の各々から外に向かって、金属層ストリップ80、81、82の各々における少なくとも部分的に融解しない領域63を直接に取り囲むそれぞれの再凝固領域55において成長する。各再凝固領域55は、金属層ストリップ80、81、82の各々のエッジによってと、少なくとも部分的に融解しない領域63から再凝固領域55内に成長する粒子の接合点によって境界付けされ、粒子は、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域63から成長する。隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から成長する粒子が接触する前の、少なくとも部分的に融解しない領域63の各々から成長する粒子の接触粒子成長距離は、前記ビームレットの幅によって規定されるような前記融解領域の幅のほぼ半分である。このようにして、より大きい粒子62が、再凝固領域55の各々において、金属層ストリップ80、81、82の融解領域の再凝固が完了した後、形成される。隣接する影領域61間の間隔を、影領域61が重なる各々の少なくとも部分的に融解しない領域63から成長する粒子が、その2つの隣接する少なくとも部分的に融解しない領域63から成長する粒子と、金属層ストリップ80、81、82の融解領域の再凝固が完了する前に(新たな粒子の核形成が間の空間において生じる前に)接触するようにすべきである。前記粒子の特徴成長距離を、新たな粒子の核形成が生じる前に前記粒子が成長する距離である。
【0034】
相互接続ライン区分80、81、82の幅が、前記融解領域が完全に再凝固する前に、少なくとも部分的に融解しない領域63からの粒子の成長が前記金属層ストリップのエッジに達しない、及び/又は、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から成長する粒子と接触しないほど大きい場合、マスク150は、金属層ストリップ80、81、82のそれぞれのエッジに十分に近く、かつ互いに十分に近く間隔を置いた影領域の適切なアレイを有する強度パターンを規定し、前記影領域のそれぞれが重なる各々の少なくとも部分的に融解しない領域から成長する粒子が、前記融解領域の再凝固が完了する前に、金属層ストリップ80、81、82のそれぞれのエッジに達するか、又は、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から成長する粒子と接触するようにしなければならない。
【0035】
ここで、図2Dに向かって、金属層ストリップ80、81、82におけるパルス放射ビーム164の射出の位置を好適には固定するため、標本40を、コンピュータ160の制御の下で標本並進ステージ180によって位置を変え、第2放射ビームパルスの強度パターンの影領域64が、最大接触粒子成長距離未満の距離だけ、前記第1放射ビームパルスの強度パターンの影領域61の前記金属層ストリップにおける位置に関する前記第1放射ビームパルスの後にわずかにシフトするようにする。前記接触粒子成長距離は、粒子が少なくとも部分的に融解しない領域から隣接する融解領域中に、尾暗示融解領域において成長する他の粒子と接触する前に、かつ前記金属層のエッジに接触する前に成長する距離である。このようにして、各々の影領域64は、前記第1放射ビームパルスの照射後に形成される同じ再凝固領域55内において異なった領域と重なる。例えば、新たな影領域64の位置は、影領域61の前の位置から、0.01μmないし10μmの範囲における距離だけシフトする。このような微小な位置変化を、以後“微並進”と呼ぶ。任意に、マスク150を標本40の代わりに微並進させ、前記第2放射ビームパルスの強度パターンの影領域64の所望のシフトを得てもよい。前記第2放射ビームパルスの強度パターンのビームレットを、前記第1放射ビームパターンの強度パターンのビームレットに対してシフトさせてもよいが、前記シフトされたビームレットは、シフトされた影領域64のそれぞれが重ならない金属層ストリップ80、81、82のすべての領域に依然として重なる。
【0036】
図2Dに示すように、上述した標本40の微並進後、図1Aの装置は、金属層ストリップ80、81、82に第2放射ビームパルスを照射し、前記シフトされたビームレットが重なる金属層ストリップ80、81、82の各領域がその厚さ全体を通じて融解し、シフトされた影領域64のそれぞれが重なる前記金属層ストリップの各領域が少なくとも部分的に融解しないままであるようにする。前記少なくとも部分的に融解しない領域の各々は、それぞれの隣の融解領域と隣接する。標本40を、シフトされた影領域64の各々が前記第1放射パルスの強度パターンの影領域61の対応するものが重なる領域と同じ再凝固領域55内の領域と重なる限り、任意の方向において微並進させてもよい。例えば、標本40を、反時計回りにおける角度の回転を正として行った場合、X軸に対してマイナス135°であるA方向において微並進させることができ、又は、前記標本を、X軸に対して45°における+A方向において微並進させることができる。
【0037】
図2Eを参照し、前記第2放射ビームパルスの照射に続く前記融解領域の再凝固の完了後の金属層ストリップ80、81、82を示す。標本40の前記第1微並進及び前記第2放射ビームパルスの照射後の少なくとも部分的に融解しない領域の各々は、前記第1放射ビームパルスの照射後の少なくとも部分的に融解しない領域の各々に含まれるより少ない粒子を含むため、同じかより多くの粒子が、前記第2放射ビームパルスの照射後の金属層ストリップ80、81、82の各融解領域の再凝固における新たな再凝固領域55´の対応するものにおいて成長する。図2Eに示すように、前記粒子の成長は、前記シフトされた少なくとも部分的に融解しない領域65の各々から横に起こり、金属層ストリップ80、81、82のそれぞれのエッジに達するか、又は、隣接するシフトされた少なくとも部分的に融解しない領域65から成長する粒子と接触し、新たな再凝固領域55´を規定し、前記接触する領域は、それぞれの接触性長距離だけ成長する。図2Eを参照し、新たな再凝固領域55´は、図2Cに示す前の再凝固領域55よりも少なくてより大きい粒子66を有する。
【0038】
図2Fを参照し、前記第2放射ビームパルスの照射に続く前記融解領域の再凝固が完了した後、標本40を、パルス放射ビーム164に対して任意の方向において前記第2放射ビームパルス後の最大接触粒子距離未満の距離だけさらに微並進させ、第3放射ビームパルスの強度パターンの2回シフトされた影領域67が、再凝固領域55のそれぞれの中で異なった領域と各々重なるようにする。図2において示す例としての実施形態において、さらなる微並進の方向は、X軸に対して45°である。標本40をこの方向において微並進した後、金属層ストリップ80、81、82に、マスク150によって規定される同じ強度パターンを有するが、影領域67を2回シフトした第3放射ビームパルスを照射する。2回シフトした影領域67は、それぞれの前の影領域64から、前記第2放射ビームパルス後の最大接触粒子成長距離未満、例えば0.01μmないし10μmの範囲における距離だけ変位する。前記第3放射ビームパルスの強度パターンのビームレットを前記第2放射ビームパルスの強度パターンのビームレットに対してシフトしてもよいが、2回シフトしたビームレットは、2回シフトした影領域67のそれぞれが重ならない金属層ストリップ80、81、82のすべての領域に依然として重なる。
【0039】
図2Gの参照と共に、前記第3放射パルスビームの照射と前記融解領域の再凝固の完了後の再凝固金属層ストリップ80、81、82を説明する。2回シフトした少なくとも部分的に融解しない領域71は、1回シフトした少なくとも部分的に融解しない領域65において含まれるより少なく粒子を各々含むため、同じかより少ない粒子が、前記第3放射ビームパルスの照射後の金属層ストリップ80、81、82の各融解領域の再凝固の完了における新たな再凝固領域69の対応するものにおいて成長する。図2Gに示すように、前記粒子の成長は、2回シフトした少なくとも部分的に融解しない領域71の各々から横に起こり、金属層ストリップ80、81、82のそれぞれのエッジに達するか、又は、隣接する2回シフトした少なくとも部分的に融解しない領域71から成長する粒子に接触し、新たな再凝固領域69を規定し、前記接触する粒子は、それぞれの接触粒子成長距離だけ成長する。図2Gを参照し、新たな再凝固領域69の各々は、図2Eに示す前の再凝固領域55´より少なく、より大きい粒子68を有する。
【0040】
ここで、図2Hに向かって、前記第3放射ビームパルス領域の照射に続く各融解領域の再凝固後、標本40を、パルス放射ビーム164に対して、任意の方向において、前記第3放射ビームパルス後の最大接触粒子成長距離未満の距離だけさらに再並進し、第4放射ビームパルスの強度パターンの3回シフトした影領域63が、再凝固領域69のそれぞれの中の異なった領域に各々重なるようにする。図6Hに示す例としての実施形態において、前記更なる微並進の方向CをX軸に対して135°とし、前記更なる微並進の距離を0.01μmないし10μmの範囲におけるものとする。標本40のこの方向におけるこの距離だけの微並進後、金属層ストリップ80、81、82に、図2Fに示す第3放射ビームパルスと同じ強度パターンを有するが、前記ビームレットを金属層ストリップ80、81、82に対して3回シフトした第4放射ビームパルスを照射する。
【0041】
図2Iの参照と共に、前記第4放射パルスビームの照射と前記融解領域の再凝固の完了後の再凝固金属層ストリップ80、81、82を説明する。3回シフトした影領域63のそれぞれが重なる少なくとも部分的に融解しない領域73(すなわち、3回シフトした少なくとも部分的に融解しない領域)は、各々単一粒子を含むため、等しいかより多い粒子が、金属層ストリップ80、81、82の融解領域の再凝固の完了における新たな再凝固領域70の対応するものにおいて成長する。図2Iに示すように、前記粒子の成長は、3回シフトした少なくとも部分的に融解しない領域73の各々から横に起こり、金属層ストリップ80、81、82のそれぞれのエッジに達するか、又は、隣接する3回シフトした少なくとも部分的に融解しない領域73から成長する粒子に接触し、新たな再凝固領域70を規定する。図2Iに示すように、金属層ストリップ80、81、82の新たな再凝固領域70の各々は単一粒子であり、各粒界は、実際的に、前記粒界の場所における金属層ストリップ80、81、82のそれぞれに対して直交している。したがって、金属層ストリップ80、81、82を集積回路装置のライン部分に相互接続する場合、これらの相互接続ライン部分におけるエレクトロマイグレーションは実質的に減少する。金属層ストリップ80、81、82に、図2A−2Iの参照と共に説明したより多くの又はより少ない微並進ステップ、照射ステップ及び最凝固ステップを行い、前記金属層ストリップの各々において図2Iに示す所望の粒子構造を得るようにしてもよいことに注意されたい。
【0042】
上述したLS処理を完了して、金属層ストリップ80、81、82の各々において所望の粒子構造を得た後、標本40をLS処理に関する次の区分に並進させてもよい。新たなマスク150(図1Aに示す)は、マスク150によって規定されるような前記放射ビームパルスの強度パターンの影領域の列がそれぞれの金属層ストリップの輪郭に適合しなければならないため、次の区分が金属層ストリップの異なった構成を有する場合、L処理に必要である。
【0043】
本発明の方法の第2の例としての実施形態を、ここで図3A−3Eの参照と共に説明する。説明の目的のため、図2A−2Iに説明したような前記第1の例としての実施形態を説明するのに使用したのと同じ金属層ストリップ80、81、82の構成を使用して、この実施形態を説明する。前記第1の例としての実施形態におけるように、図3Aに示す金属層ストリップ80、81、82は、例えば銅で形成され、初期は、小さな粒子と、ランダムな方向を向いた粒界とを有する。前記金属層ストリップの各々は、代表的に0.1μmないし10μmの範囲における幅と、代表的に0.1ないし10μmの範囲における厚さとを有する。
【0044】
図3Bを参照し、金属層ストリップ80、81、82に、マスク150(図1Aに示す)によって規定されるような強度パターンを有する第1放射ビームパルスを照射し、前記強度パターンは、金属層ストリップ80、81、82のそれぞれの同じ予め規定された輪郭を各々有する3つの比較的狭いストライプ状影領域83を含む。影領域83に加えて、マスク150によって規定されるような前記第1放射ビームパルスの強度パターンは、影領域72が重ならない金属層ストリップ80、81、82のすべての領域に重なるビームレットも含む。有利に、影領域83の幅を、0.01μmないし5μmの範囲におけるものとする。最初に、標本40を、前記第1放射ビームパルスの強度パターンの影領域72が金属層ストリップ80、81、82のそれぞれに前記金属層ストリップの各々のセンタラインに沿って重なるように配置する。前記第1放射ビームパルスの照射に応じて、前記ビームレットが重なった前記金属層ストリップの各領域はその厚さ全体を通じて融解し、影領域72のそれぞれが重なった前記金属層ストリップの各領域は少なくとも部分的に融解しないままである。前記放射ビームパルスの強度パターンの影領域83は、金属層ストリップ80、81、82の各々における融解領域85、86からの熱拡散が、影領域83のそれぞれが重なる金属層ストリップ80、81,82の領域を有意に融解しないほど十分に広い。前記第1放射ビームパルスの照射後、金属層ストリップ80、81、82の各々における少なくとも部分的に融解しない領域84は、L処理前の前記金属層ストリップの元の粒子構造を有する。
【0045】
ここで図3Cに向かい、前記第1放射ビームパルスの照射後の金属層ストリップ80、81、82の各々における融解領域85、86の冷却及び再凝固に応じて、粒子の横成長が、少なくとも部分的に融解しない領域84の各々から外側に、金属層ストリップ80、81、82において、前記それぞれの金属層ストリップのエッジに向かって生じる。このようにして、再凝固領域87、88は金属層ストリップ80、81、82において形成され、再凝固領域87、88の各々は、前記金属層ストリップに対してより大きい角度において得られた粒界を有するより大きい金属粒子のそれぞれの行73、74を有する。
【0046】
ここで図3Dに向かい、前記第1放射ビームパルスの照射に続く金属層ストリップ80、81、82の各々における融解領域85及び86の再凝固の完了後、標本40を、X軸に対して135°におけるA方向において微並進させるか、マスク150(図1Aに示す)を、X軸に対して45°におけるA方向において微並進させてもよく、第2放射ビームパルスの強度パターンの影領域76を、金属層ストリップ80、81、82の各々における粒子の上側行73のそれぞれに重なるようにシフトさせる。標本40又はマスク150のいずれか、または双方を、前記第2放射ビームパルスの影領域76が金属層ストリップ80、81、82の各々における粒子の下側行74のそれぞれに重なるように微並進させてもよいことは、当業者には理解されるであろう。前記第2放射ビームパルスの強度パターンのビームレットを前記第1放射ビームパルスの強度パターンのビームレットに対してシフトしてもよいが、このシフトしたビームレットは、シフトした影領域76のそれぞれが重ならない金属層ストリップ80、81、82のすべての領域に依然として重なる。影領域76及び前記ビームレットのシフトを除けば、前記第2放射ビームパルスの強度パターンは、前記第1放射ビームパルスの強度パターンと同じである。
【0047】
標本40又はマスク150の微並進後、金属層ストリップ80、81、82に前記第2放射ビームパルスを照射し、前記シフトしたビームレットが重なる金属層ストリップ80、81、82の各領域がその厚さ全体を通じて融解し、シフトした影領域76のそれぞれが重なる前記金属層ストリップの各領域が少なくとも部分的に融解しないままであるようにする。各々の少なくとも部分的に融解しない領域は、隣の融解領域と隣接する。前記少なくとも部分的に融解しない領域は、金属層ストリップ80、81、82の各々における融解領域77及び78の再凝固において、前記元の金属層ストリップの粒子及び粒界と比べて、金属層ストリップ80、81、82に対してより大きい角度を成す粒界を有するより大きい粒子を含むため、これらのより大きい粒子は、少なくとも部分的に融解しない領域85から金属層ストリップ80、81、82の各エッジに向かう各方向において横への粒子の成長の種をまき、前記金属層ストリップの各々が、図3Eにおいて説明的に示すように、前記粒界のそれぞれの場所において前記金属層ストリップに対して大きい角度(すなわち90°に近い)において得られる粒界を有する、より大きい粒子79を有するようにする。
【0048】
前記第2放射ビームパルスの照射に続く融解領域77、78の再凝固後が完了した後、適切な方向における標本40又はマスク150のいずれかの微並進と、他の放射ビームパルスの照射と、前記金属層ストリップの各融解領域の再凝固との追加の反復を行い、金属層ストリップ80、81、82の各々における粒子数をさらに減少させ、より一貫して前記粒界のそれぞれの場所において前記金属層ストリップに対して大きい角度において得られる粒界を有するようにしてもよい。前述の例としての実施形態において、前記放射ビームパルスの各々は、代表的に、10mJ/cmないし10mJ/cmの範囲におけるビームレット強度と、10ナノ秒ないし10ナノ秒の範囲におけるパルス持続時間(FWHM)と、10Hzないし10Hzの範囲におけるパルス反復度とを有する。
【0049】
図3A−3Eの参照と共に上述したような金属層ストリップ80、81、82のLS処理の完了後、標本40を、LS処理に関する前記金属層の次の区分に並進させる。前記次の区分が図3A−3Eに示すのと異なった構成を有する金属層ストリップを有する場合、前記次の区分の金属層ストリップのそれぞれの予め規定された輪郭に適合する影領域を規定する異なったマスク150を使用しなければならない。上述した第1及び第2の例としての実施形態によるLS処理に必要なマスクを、有利には、慣例的なフォトリソグラフィ及びエッチングによるような、金属層をパターン化して前記金属層ストリップを形成するのに使用されるマスクから入手する。
【0050】
図4A−4Cを参照し、基板50、拡散バリア層51及び金属層52を有する標本40の異なった図を示す。基板50は、拡散バリア層51と整列させた凹所又は溝105を有し、凹所又は溝105内を、拡散バリア層51上の薄い金属層52で満たす、又はこれでおおう。図1Bに示す標本の場合におけるように、拡散バリア層51は、層52からの金属が、上に金属層52が置かれた下にある基板50中に拡散するのを防ぎ、金属層52における粒子の横成長を可能にする(しかし、種はまかない)任意の好適な材料の薄い層から成ってもよい。金属層52は、アルミニウム、銅、タングステン、チタン、プラチナ又は金のような任意の元素金属、混合金属又は合金から成ってもよい。上述した(そして後述すべき)本発明による方法及び装置を、図4A−4Cに示すような標本40上の金属層52のLS処理に使用し、粒子の形状及びサイズを制御し、金属層42における粒界の方向及び配向を制御することができる。標本40を、部分的に製造された集積回路装置、多数の部分的に製造された集積回路装置、又は、ウエハ全体の上のすべて部分的に製造された集積回路装置としてもよい。
【0051】
図5を参照し、コンピュータ106(又は他の制御装置)の援助によって実行される、前記第1及び第2の例としての実施形態や後述する他の例としての実施形態において説明するような、粒子の形状及びサイズと、粒界の位置及び配向とを制御する本発明によるLS処理に関する例としてのステップの流れ図を示す。この流れ図に示すように、ステップ1000において、放射ビーム源110、ビームエネルギー密度変調器120、ビーム減衰器130及びシャッタ152のような図1Aの装置のハードウェア構成要素を、最初に、少なくとも一部において、コンピュータ106によって初期化する。ステップ1005において、標本40を、標本並進ステージ180上に載せる。このようなローディングを、手動で行ってもよく、又は、コンピュータ106の制御の下で既知の標本ローディング装置を使用して自動的に行ってもよいことに注意すべきである。次に、ステップ1010において、標本並進ステージ180を、好適にはコンピュータ106の制御の下で、初期位置まで動かす。ステップ1015において、必要ならば、前記システムの種々の他の光学構成要素を、適切な焦点合わせ及び位置合わせに対して、手動で、又は、コンピュータ106の制御の下で調節する。次に、ステップ1020において、前記放射ビームパルスを所望の強度、パルス持続時間及びパルス反復度に安定させる。ステップ1024において、各放射ビームパルスの強度パターンの各ビームレットが、これらが重なる金属層50の各領域を、前記強度パターンの影領域が重なる隣接領域を実際的に融解することなく、その厚さ全体を通じて融解するのに十分な強度を有するかどうかを決定する。融解不足又は過融解が生じる場合、減衰器130を調節し、各放射ビームパルスが、照射された領域における前記金属層が隣接する照射されていない領域を融解しすぎることなく十分に融解するのに十分なエネルギーを有するようにする。
【0052】
ステップ1030において、前記標本に、標本40の金属層52と適切に整列した強度パターンを有する第1放射ビームパルスを照射する。ステップ1032において、標本40に次の放射ビームパルスを照射する前に、前記標本を微並進させ、前記次の放射ビームパルスの強度パターンを、予め決められた方向において、予め決められた距離だけシフトする。
【0053】
ステップ1035において、金属層52又はその特定の区分のLS処理が完了したかどうかを、標本40が予め決められた数の微並進を受けたかどうかを決定することによって決定する。標本40が予め決められた数の並進を受けていない場合、前記プロセスを、次の放射ビームパルスの強度パターンを予め決められた方向において予め決められた距離だけシフトさせるさらなる並進と、前記標本への次の放射ビームパルスの照射とに対して、ステップ1032に戻って輪にする。前記標本が予め決められた数の微並進を受けた場合、処理はステップ1045に進む。ステップ1045において、LS処理に関する前記金属層の区分がまだあるかどうかを決定する。処理すべき区分がまだある場合、ステップ1050において、前記標本をLS処理に関する次の区分に並進させる。LS処理に関する前記標本の区分がもうない場合、このプロセスを終了する。
【0054】
ここで図6A−6Eを参照し、本発明の方法の第3の例としての実施形態によるLS処理の異なった段階における前記放射ビームパルスと前記金属層の粒子構造とを示す。図6Aに示すように、標本40の金属層52に、マスク150(図1Aに示す)によって規定されるような、比較的小さいドット状の影領域1200の予め決められた規則的なアレイを含む強度パターンを有する第1放射ビームパルスを照射する。例えば銅で形成された金属層52を、金属層を集積回路装置の相互接続ラインにパターン化する前の、1つ以上の部分的に製造された集積回路装置上の金属層、又は、多数の部分的に製造された集積回路装置を有するウエハ上の金像層としてもよい。
【0055】
図6Aを依然として参照し、相互に直交する対角線のそれぞれの交点において位置するドット状影領域1200のアレイに加えて、前記第1放射ビームパルスの強度パターンは、影領域1200が重ならない金属層52又のすべての領域又はその区分全体に重なるビームレットも含む。前記金属層に前記第1放射ビームパルスを照射した場合、前記ビームレットが重なる金属層52の各領域はその厚さ全体を通じて融解し、影領域1200のそれぞれが重なる前記金属層の各領域は少なくとも部分的に融解しないままである。影領域1200を十分に大きくし、金属層52の融解領域からの熱拡散が、影領域1200が重なる金属層52の領域の実際的な融解を引き起こさないようにする。したがって、図6Bに示す少なくとも部分的に融解しないドット状領域1201は、元に形成されたような金属層52の粒子構造を各々有する。ドット状影領域1200は、円形、正方形、六角形他のような任意の形状を有してもよい。有利には、ドット状影領域1200は、円形であり、1μmないし10μmの範囲における直径と、2μmないし100μmの最も近い隣との間隔とを有する。
【0056】
図6Bに向かって、前記第1ビームパルスの照射後の融解領域再凝固時の、金属層52の融解領域及び少なくとも部分的に融解しない領域を示す。各融解領域の再凝固中、粒子は、少なくとも部分的に融解しない領域の各々から横に、これらのような粒子は、徴成長距離だけ成長した後、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域1201から成長する他の粒子と接触するまで成長し、第1の粒界によって規定されたほぼ正方形の第1再凝固領域1220が形成される。前記接触する粒子のそれぞれの接触粒子成長距離は、影領域1200のピッチ(すなわち、最も近い隣との間隔)によって規定される。前記第1放射ビームパルスの照射後の金属層52の各融解領域の再凝固の完了後、各再凝固領域1220は、元に形成されたような金属層52より少ない数のより大きい粒子を有する。
【0057】
ここで図6Cを参照し、前記第1放射ビームパルスの照射に続く金属層52の各融解領域の再凝固の完了後、金属層52を有する標本40を、任意の方向において、前記特徴成長距離未満の距離だけ微並進させ、第2放射ビームパルスの強度パターンの影領域1240が前記第1放射ビームパルスの強度パターンの影領域1200の対応する影領域に対してシフトされるようにし、第1再凝固領域1220のそれぞれ内で異なった領域と重なるようにする。図6Cの例において、標本40を、数マイクロメートルだけ(すなわち、前記第1放射ビームパルスの照射に続く前記接触粒子成長距離未満)、X軸とマイナス135°の角度を成すA方向において微並進させる。前記第2放射ビームパルスの強度パターンのビームレットも金属層52に対してシフトするが、シフトしたビームレットは、シフトした影領域1240が重ならない金属層52のすべての領域と依然として重なる。
【0058】
標本40の微並進の後、金属層52に前記第2放射ビームパルスを照射し、前記シフトしたビームレットが重なる金属層52の各領域がその厚さ全体を通じて融解し、シフトした影領域1240のそれぞれが重なる金属層52の各領域が少なくとも部分的に融解しないままであるようにする。金属層52の微並進は、図6Dに示す少なくとも部分的に融解しない領域1241が、前記第1放射ビームパルスの照射後の少なくとも部分的に融解しない領域1201より少ない粒子を含むようにさせる。標本40の微並進の代わりに、シフトした影領域1240を有する前記第2放射ビームパルスの同じ強度パターンを、標本40は静止したまま、マスク150(図1Aに示す)を並進させることによって得てもよいことに注意されたい。影領域1240及び前記ビームレットのシフトを除けば、前記第2放射ビームパルスの強度パターンは、前記第1放射ビームパルスの強度パターンと同じである。
【0059】
ここで図6Dに向かって、金属層52の融解領域の再凝固に応じて、粒子は、シフトした少なくとも部分的に融解しない領域1241から外側に、これらの粒子が、特徴成長距離だけ成長した後、隣接するシフトした少なくとも部分的に融解しない領域1241から外側に成長する他の粒子と接触するまで成長し、それぞれの第2の粒界によって規定されるほぼ正方形の第2再凝固領域1250が形成される。図6Dを図6Bと比較して、前記第2放射ビームパルスの照射に続く再凝固の完了後の金属層52は、前記第1放射ビームパルスの照射に続く再凝固後の金属層より少なくてより大きい粒子を有する。
【0060】
図6Eを参照し、前記第2放射ビームパルスの照射に続く再凝固の完了後、標本40を、任意の方向において、前記特徴成長距離未満の距離だけ微並進させ、第3放射ビームパルスの強度パターンの影領域1250が、前記第2放射ビームパルスの強度パターンの対応する影領域に対して、前記特徴成長距離未満の距離だけシフトされ、前記第2再凝固領域のそれぞれ内において異なった領域と重なるようにする。図6Eの例において、標本40を1μmないし100μmの範囲における距離だけB方向においてシフトし、このB方向はX軸に対して45°の角度を成す。前記第3放射ビームパルスの強度パターンのビームレットも前記第2放射ビームパルスの強度パターンのビームレットに対してシフトするが、この2回シフトしたビームレットは、シフトした影領域1251が重ならない金属層52のすべての領域と依然として重なる。次に、金属層52に前記第3放射ビームパルスを照射し、2回シフトしたビームレット1250が重なる金属層52の各領域がその厚さ全体を通じて融解し、2回シフトした影領域1251のそれぞれが重なる金属層52の各領域が少なくとも部分的に融解しないままであるようにする。金属層52の各融解領域の再凝固に応じて、粒子は、図6Fに示す、2回シフトした少なくとも部分的に融解しない領域1251の各々から外側に、これらの粒子が隣接する2回シフトした少なくとも部分的に融解しない領域から外側に成長する他の粒子と接触するまで成長し、第3の粒界によって規定されるほぼ正方形の第3再凝固領域1260が形成される。標本40の微並進は、少なくとも部分的に融解しない領域1251の各々が単一粒子のみを含むようにさせるため、第3再凝固領域1260は単一粒子のみを有する。標本40の微並進の代わりに、2回シフトした影領域1251(及びビームレット)を有する前記第3放射ビームパルスの同じ強度パターンを、標本40を静止したまま、マスク150(図1Aに示す)を微並進させることによって得てもよいことに再度注意されたい。代表的に、前記放射ビームパルスは、10mJ/cmないし10mJ/cmの範囲におけるビームレット強度と、10ナノ秒ないし10ナノ秒の範囲におけるパルス持続時間(FWHM)と、10Hzないし10Hzの範囲におけるパルス反復度とを有する。
【0061】
図6Fに示すLS処理金属層52をパターン化し、集積回路装置の相互接続ラインを形成する場合、前記相互接続ラインを、エレクトロマイグレーションを最小にするように電流の方向が再凝固領域1260の第3の粒界に対してほぼ垂直になるように形成することが有利である。
【0062】
マスク150によって規定されるような前記放射ビームパルスの強度パターンの影領域のアレイは、図6A−6Fに示す構成を有する必要はなく、異なった構成を有するアレイとしてもよく、この場合において前記再凝固領域は対応して異なる形状を有することは、当業者には理解されるであろう。さらに、金属層52への他の放射ビームパルスの照射と前記融解層の各融解領域の再凝固とに各々続く標本40の微並進は、単一粒子のみを各々有する再凝固領域を得るために必要であるかもしれない。
【0063】
図7A−7Hを参照し、本発明の方法の第4実施形態による金属層のLS処理の異なった段階における放射ビームパルス強度パターン及び金属層粒子構造を示す。図7Aにおいて、標本40上に例えば銅で形成された金属層72に、マスク150(図1Aに示す)によって規定され、反復する山形の形状(すなわちのこぎり歯形状)を各々有する多数の一定間隔で配置されたビームレット1300と、それぞれの隣接するビームレット1300間に隣接して各々配置された多数の影領域1301とを有する強度パターンを有する第1放射ビームパルスを照射する。隣接した反復山形状ビームレット1300を互いに互い違いにして、各反復山形状ビームレット1300の下向きの頂点が隣接する反復山形状ビームレット1300の上向きの頂点の各々とY方向において整列し、各反復山形状ビームレット1300の上向きの頂点が隣接する反復山形状ビームレット1300の下向きの頂点の各々とY方向において整列するようにする。各ビームレット1300は、ビームレット1300の各々が重なる金属層52の各領域がその厚さ全体を通じて融解し、影領域1301の各々が重なる金属層52の各領域が少なくとも部分的に融解しないままとなるのに十分な強度を有する。反復山形状ビームレット1300の幅Wを好適には1μmないし10μmの範囲におけるものとし、隣接するビームレット1300間の最小間隔を好適には1μmないし10μmの範囲におけるものとする。
【0064】
ここで図7Bを向いて、前記第1放射ビームパルスの照射に続いて、金属層52の融解領域は冷却され、再凝固する。各融解領域の再凝固中、粒子は、前記融解領域の向かい合う境界から横に、互いに反対方向を向いて成長する粒子1315、1316の行が各融解領域のセンタラインに実際的に沿って延在する第1の粒界1325の各々に沿って互いに接触し、第1再凝固領域1310を形成するまで成長する。このようにして、各第1再凝固領域1310は、前記粒子が前記ビームレット及び影領域によって規定される接触粒子成長距離dだけ成長した後に互いに接触する上向きに(+Y方向において)成長する粒子1315の行と下向きに(−Y方向において)成長する粒子1316の行とを有する。各第1再凝固領域1310において、粒子1315の上向きに成長した行の上向きの各頂点において比較的大きな単一粒子1317と、粒子1316の下向きに成長した行の下向きの各頂点において比較的大きな単一粒子1318とが存在する。
【0065】
金属層52の各融解領域の再凝固の完了後、標本40を垂直方向において(すなわち−Y方向において)下向きに微並進させ、第2放射ビームパルスの強度パターンのビームレット1319及び影領域1326が前記第1放射ビームパルスの強度パターンのビームレット1300及び影領域1301に対してシフトされるようにして、シフトされたビームレット1319の各々が各再凝固領域1310における上向きに成長した粒子1315の行の一部に重なるようにする。特に、前記放射ビームパルスのビームレット1319及び(それぞれの隣接するビームレット1319間に隣接する)影領域1326を、前記接触粒子成長距離dより少なくシフトする。シフトしたビームレット1319を、図7Bにおいて点線によって示す。前記ビームレット及び影領域の同じシフトを、標本40を微並進させる代わりにマスク150(図1Aに示す)を微並進させることによって達成してもよいことに注意されたい。
【0066】
図7を参照し、金属層52に前記第2放射ビームパルスを照射した場合、シフトしたビームレット1319の各々が重なる金属層52の各領域1322はその厚さ全体を通じて融解し、影領域1326の各々が重なる各領域1327は少なくとも部分的に融解しないままである。各々の少なくとも部分的に融解しない領域は、それぞれの隣の融解領域と隣接する。特に、シフトされた影領域1326が重なる第1再凝固領域1310の上向きに成長した粒子1315の行は、単一粒子領域1317の一部を含み、少なくとも部分的に融解しないままである。
【0067】
図7Dに向かい、金属層52への前記第2放射ビームパルスの照射後、金属層52の各融解領域1322は冷却され、再凝固し、第2再凝固領域1320を形成する。各再凝固領域1320は、第2再凝固領域1320のセンタラインにほぼ沿って延在する第2の粒界1328の各々に沿って互いに接触する上向きに成長した粒子1315の行と下向きに成長した粒子1316の行とを有する。上向きに成長した粒子1315の行の下向きに成長した粒子1316の行との接触は、前記粒子が前記接触粒子成長距離dだけ成長した後に生じる。第2再凝固領域1320の各々における上向きに成長した粒子1315の行の成長は、第1再凝固領域1310における上向きに成長した粒子1315の行の少なくとも部分的に融解しない部分によって種をまかれるため、上向きに成長した粒子1315は、サイズにおいてより大きい。特に、第2再凝固領域1320の各々における上向きに成長した粒子の行の各上向きの頂点における単一粒子領域1317は、サイズにおいて増大する。
【0068】
図7Dを参照し、第2再凝固領域1320における粒子の成長が完了した後、標本40(図1Aに示す)を、再び下向き垂直方向(すなわち−Y方向)において微並進させ、第3放射ビームパルスの強度パターンのビームレット1329(点線によって示す)及び影領域1330(それぞれの隣接するビームレット1329間に隣接する)の各々は、前記第2放射ビームパルスの強度パターンのビームレット1319(図7Cに示す)及び影領域1326に対して、前記特徴成長距離d未満の距離だけシフトするようにし、2回シフトしたビームレット1329が第2再凝固領域1320における上向きに成長した粒子1315の行のそれぞれの部分と重なるようにする。このような微並進後、金属層52(図1Aに示す)に前記第3放射ビームパルスを照射し、2回シフトしたビームレット1329の各々が重なる金属層52の各領域がその厚さ全体を通じて融解し、2回シフトした影領域1330の各々が重なる前記金属層の各領域が、第2再凝固領域1320における上向きに成長した粒子1315の行のそれぞれの部分を含み、少なくとも部分的に融解しないままであるようにする。金属層52への前記第3放射ビームパルスの照射後、前記融解層は冷却され、再凝固し、上向きに成長した粒子及び下向きに成長した粒子の接触する行を各々有する第3再凝固領域(図示せず)を形成するようになる。前記第3再凝固領域(図示せず)の各々において、前記上向きに成長した粒子の行のそれぞれの上向きの頂点における単一粒子領域を含み、前記上向きに成長した粒子は、サイズにおいてより大きくなる。
【0069】
ここで図7Eに向かい、上述したような多数の微並進、照射及び再凝固の後、上向きに成長した粒子の各行の上向きの頂点の各々における単一粒子領域1317は、サイズにおいて成長し続け、水平方向(すなわち、+X及び−X方向)に隣接する単一粒子領域1317と接触し始める。加えて、前記再凝固領域の各々における単一粒子領域1317の各々は、直上の(すなわち+Y方向における)垂直方向に隣接する再凝固領域中に拡張する。図7Eに示すように、再凝固の完了後、前記標本を上述したように下向き垂直方向(すなわち−Y方向)において微並進させ、点線によって示す次の放射ビームパルスの強度パターンのシフトしたビームレット1324は、図7Eに示すように、単一結晶領域1317のそれぞれの部分及び他の領域に重なる。
【0070】
図7Fを参照し、前記次の放射ビームパルスの照射に応じて、シフトしたビームレット1324の各々が重なる金属層52の各領域1331はその厚さ全体を通じて融解し、影領域(それぞれの隣接するビームレット1324の間に隣接する)の各々が重なる金属層52の各領域は少なくとも部分的に融解しないままである。各融解領域1331の再凝固に応じて、図7Gに示すように、単一粒子領域1317はより大きく成長し、水平方向に隣接する単一粒子領域1317がより長い粒界1321によって接触する。さらに、単一粒子領域1317の各々は、垂直方向に隣接する方向(すなわち+Y方向)における単一粒子領域1317のより近くに拡大する。
【0071】
図7Hに向かって、多数の追加の上述したような微並進、照射及び再凝固の後、単一粒子領域1317の各々は、その2つの垂直方向(すなわち+Y方向)に隣接する単一粒子領域1317に接触するように成長する。単一粒子領域1317が成長して、その垂直方向に隣接する単一粒子領域1317に完全に接触した場合、前述のように処理された金属層52は、図7Hに示すように、一般的に六角形の形状を各々有する完全に接触する単一粒子領域1317を構成する。
【0072】
有利には、前述の例としての実施形態において、各放射ビームパルスは、10mJ/cmないし104mJ/cmの範囲におけるビームレット強度を、10ナノ秒ないし10ナノ秒の範囲におけるパルス持続時間と、10Hzないし10Hzの範囲におけるパルス反復度によって与える。
【0073】
金属層52(図1Aに示す)をパターン化すべき場合、有利には、慣例的なフォトリソグラフィによるパターン化及びエッチングを行い、集積回路装置用相互接続ラインを形成するか、他の用途のパターン化金属層を形成するようなパターン化を、上述したLS処理の後に行う。上述したように、金属層52を有する標本40を微並進させる代わりに、前の放射ビームパルスの強度パターンに関する次の放射ビームパルスの強度パターンのシフトを、図示しない慣例的なマスク並進を使用して前記マスク(図1Aに示す)を微並進させることによって成し遂げてもよい。さらに、前の放射ビームパルスの各照射と前記金属層の各融解領域の再凝固の後に、標本40又はマスク50を微並進させて、前の放射ビームパルスの強度パターンに対して上向き方向(すなわち+Y方向)において次の強度パターンをシフトする代わりに、図7に示す同じ結果を、各照射及び再凝固後に標本40又はマスク50を微並進させ、前の放射ビームパルスの強度パタンに対して下向き方向(すなわち−Y方向)において次の放射ビームパルスの強度パターンをシフトすることによっても達成してもよい。
【0074】
図1Aを参照し、LS処理を金属層52において、区分ずつを基本に行う場合、金属層52のある区分における上述したようなLS処理の完了後、標本40を、前述の例としての実施形態によるLS処理に関する金属層52の次の区分に並進させてもよい。
【0075】
図8A−8Dを参照し、本発明の方法の第5の例としての実施形態によるLS処理の異なった段階における前記放射ビームパルスと前記金属層の粒子構造とを示す。金属層52を、例えば銅で形成する。図8Aに示すように、マスク150(図1Aに示す)によって規定されるような第1放射ビームパルスの強度パターンは、±Y方向に沿って各々延在する複数の一定間隔を置いた比較的狭い線形のストライプ状影領域1401と、±Y方向に沿って各々延在する複数の一定間隔を置いた比較的広い線形のストライプ状ビームレット1400とから成る。前記ビームレットの各々を、それぞれの隣接する影領域1401の間に隣接して配置する。前記第1放射ビームパルスの強度パターンは、処理される前記金属層面積と、前記放射ビームパルスが、各ビームレット1400に、前記ビームレットが重なるそれぞれの金属層領域をこれらの領域の厚さ全体を通じて融解するのに十分な強度を与える必要があるという制限とに基づいて、±Y方向において任意の長さの任意の数の影領域1401及びビームレット1400を有してもよい。好適には、影領域1401の各々は、1μmないし10μmの小さい幅寸法を有し、ビームレット1400の各々は、1μmないし10μmの小さい幅寸法を有する。金属層52にこのような強度パターンを有する前記放射ビームパルスを照射した場合、ビームレット1400の各々が重なる金属層52の各領域1402はその厚さ全体を通じて融解し、影領域1401の各々が重なる金属層52の各領域1403は少なくとも部分的に融解しない。少なくとも部分的に融解しない領域1403の各々は、それぞれの隣の融解領域1402に隣接する。少なくとも部分的に融解しない領域1403における前記金属層は、元に形成された前記金属層のランダムな方向を向いた粒界を有する比較的小さい粒子を有する。
【0076】
図8Bに示すように、前記第1放射ビームパルスの照射後、金属層52の融解領域1402(図8Aに示す)は冷却され、再凝固する。各融解領域1402の再凝固中、粒子は、各々の少なくとも部分的に融解しない領域1403から各々隣接する融解領域1402中へ成長し、各融解領域1402において、粒子は、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域1403から、互いに反対方向を向いて成長し、各融解領域1402のセンタラインにほぼ沿って位置する第1の粒界1407の各々に沿って接触し、再凝固領域1404を形成する。再凝固領域1404の各々は、水平方向(すなわち±X方向)に延びる粒子1405及び1406の2つの列を有し、これらは、前記ビームレットの幅のほぼ半分の接触粒子成長距離dだけ成長した後、互いに接触する。金属層52の各融解領域1402の再凝固が完了した後、金属層52に、前記第1放射ビームパルスと同じ強度パターンだが、その影領域及びビームレットが前記第1放射ビームパルスの強度パターンの影領域及びビームレットに対してX方向において影領域1401(図8Aに示す)の幅に少なくとも等しい距離だけ、標本40(図1Aに示す)のX方向における微並進か、マスク150(図1Aに示す)の微並進かによってシフトした強度パターンを有する第2放射ビームパルスを照射する。本実施形態において、標本40をX方向において影領域1401(図8Aに示す)の幅に少なくとも等しい距離だけ微並進させ、シフトした影領域1408(図8Bにおいて点線によって示す)が再凝固領域1404の各々におけるより大きい粒子を有するそれぞれの領域と重なるようにする。各々のシフトされた影領域1408は、各再凝固領域1404における第1の粒界1407のいずれかの側の領域と重なってもよい。有利には、シフトした影領域1408を、各再凝固領域1404における第1の粒界1407に比較的近くにすべきであるが、第1の粒界1407に重なるべきではない。
【0077】
ここで図8Cを向いて、前記強度パターンをシフトした後、金属層52(図1Aに示す)に前記第2放射パルスを照射し、これはシフトしたビームレット1409の各々が重なる金属層52の各領域1410(図8Cに示す)をその厚さ全体を通じて融解させ、シフトした影領域1408の各々が重なる金属層52の各領域1411は少なくとも部分的に融解しないままである。少なくとも部分的に融解しないままである領域1411の各々は、それぞれの隣の融解領域1410と隣接する。
【0078】
図8Dを参照し、融解領域1410の冷却及び再凝固に応じて、それぞれの粒子は、各々の少なくとも部分的に融解しない領域1411から各々の隣接する融解領域1410中へ成長する。各融解領域1410において、それぞれの粒子1412は、各々の隣接する少なくとも部分的に融解しない領域1411から、互いに反対方向を向いて成長し、接触粒子成長距離dだけ成長した後、第2の粒界1413の各々に沿って互いに接触する。第2の粒界1413の各々は、融解領域1410の各々の垂直(すなわち±Y方向)センタラインにほぼ沿って位置する。少なくとも部分的に融解しない領域1411は、一般的に水平方向(すなわち±X方向)に沿って延在する横粒界を有する比較的大きい粒子を各々有するため、少なくとも部分的に融解しない領域1411において互いに反対に水平方向において成長する粒子1412は、これらに含まれるこのような比較的大きい粒子によって種をまかれる。図8Dに示すように、結果として生じる粒子1412は、より広くてより長く、それぞれの隣接する第2の粒界1413間に延在する。
【0079】
この例としての実施形態の前記説明から明らかなように、各々前記第1及び第2放射ビームパルスの照射後の(ビームレット1400、1409の幅によって規定される)融解領域1402及び1410の幅を、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域1403及び1411から成長する粒子が、第1及び第2の粒界1407及び1413に、新たな粒子の核形成が融解領域1402及び1410において起こる前に接触することを可能にするより大きくすべきではない。代表的に、前記第1及び第2放射ビームパルスの各々は、10mJ/cmないし10mJ/cmの範囲におけるビームレット強度を、10ナノ秒ないし10ナノ秒の範囲におけるパルス持続時間と、10Hzないし10Hzの範囲におけるパルス反復度とによって与える。同じ結果を、前記第2放射ビームパルスの強度パターンをX方向においてシフトすることによって得てもよいことは、当業者には理解されるであろう。前記影領域及びビームレットをシフトすることを除いて、前記第2放射ビームパルスの強度パターンは、前記第1放射ビームパルスの強度パターンと同じである。
【0080】
集積回路装置用の相互接続ラインを、有利には、図8Dに示す粒子構造を有する金属層から、エレクトロマイグレーションを最小にするために前記LS処理された金属層の粒界の水平方向に対して斜めに向けるべき(例えば、X軸に対して±45°に向けるべき)前記相互接続ラインの部分をパターン化することによって形成してもよいことに注意されたい。
【0081】
図9A及び9Bを参照し、上述したL処理を、マスク150(図1Aに示す)によって規定されるような、影領域1901及びビームレット1902が図9Aに示すようにX及びY方向に対して斜めを向いた強度パターンを有するパルス放射ビームを使用して行ってもよい。このとき、LS処理を、前記第2放射ビームパルスの強度パターンを、斜めを向いた影領域1910及びビームレット1902に対して直交方向にシフトすることを除いて、垂直を向いた(すなわち±Y方向における)影領域及びビームレットに対して上述したのと同様の手順を使用して行ってもよい。このようにして、斜めを向いた第2の粒界1904の各々隣接するものの間に延在する比較的広くて長い粒子の斜めの行を形成する。
【0082】
ここで図10A−10Eを参照し、本発明の方法の第6の例としての実施形態によるLS処理の他の段階における放射ビームパルス強度パターン及び金属層粒子構造を示す。この例としての実施形態は、図8A−8Dの参照と共に上述した第5の例としての実施形態の有利な拡張である。前記第5の例としての実施形態によるLS処理を完了し、図8Dに示す粒子構造を得た後、金属層52(図1に示す)を有する標本40を第2の粒界1413に対して90°回転し、図10Aに示す粒子構造を得る。この90°回転の後、図8Dに示す比較的長くて広い粒子1412の連続的な列は、図10Aに示す比較的長くて広い粒子1412の連続的な行になり、図8Dにおける垂直に延在する第2の粒界1413は、図10Aにおける水平に延在する第2の粒界1413になる。図10Aに示す粒子の各行は、ほぼ2μmないし10μmの範囲におけるλの高さを有する。
【0083】
図10Aを参照し、前記90°回転の後、標本40(図1Aに示す)の金属層52に、図8Aに示す第5の例としての実施形態の第1放射ビームパルスと同様の強度パターンであり、図10Aにおいて点線によって示すような、一定間隔で配置された比較的広く線形のストライプ状ビームレット1400と、一定間隔で配置された比較的広く線形のストライプ状影領域1401とを有する強度パターンを有する放射ビームパルスを照射する。前記90°回転後の標本40の金属層52への前記第1放射ビームパルスの照射は、図10Bに示すように、ビームレット1400の各々が重なる金属層52の各領域1500をその厚さ全体を通じて融解させ、影領域1401の各々が重なる各領域1501は、少なくとも部分的に融解しないままである。各々の少なくとも部分的に融解しない領域1501は、隣の融解領域1500と隣接する。
【0084】
前記90°回転後の前記第1放射ビームパルスの照射後、金属層52の各融解領域は冷却され、再凝固する。金属層52の各融解領域1500の再凝固中、異なった単一粒子が、各々の少なくとも部分的に融解しない領域1501から各々の隣接する融解領域1500中に成長する。図10Cを参照し、各融解領域1500において、それぞれの単一粒子は、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域1501から、互いに反対方向において、前記ビームレットの幅のほぼ半分の第1接触粒子成長距離dだけ成長した後、第3の粒界1510の各々に沿って互いに接触するまで成長する。前記第1放射ビームパルスの照射に続く再凝固の完了後の金属層52の粒子構造を図10Cに示す。影領域1401の各々の幅は、図10Aに示す粒子1412の行の各々における2つの粒子に重なるのに十分であるため、図10Cに示す粒子構造は、水平粒界1503によって分離された大きい粒子の連続的な行1502から成る。行1502の各々において、前記粒子は、それぞれの粒界1511及びそれぞれの垂直粒界1510によって分離される。
【0085】
前記90°回転後の前記第1放射ビームパルスの照射に続く再凝固の完了後、標本40又はマスク150(図1Aに示す)を微並進させ、例えば、+X方向における第2放射ビームパルスの強度パターンの水平シフトが生じるようにする。このシフトされた強度パターンは、図10Cにおいて点線によって示すような、シフトしたビームレット1504及びシフトした影領域1505を有する。図10Dに示すように、シフトしたビームレット1504の各々が重なる金属層52(図1Aに示す)の各領域1506はその厚さ全体を通じて融解し、シフトした影領域1505の各々が重なる各領域1507は、少なくとも部分的に融解しないままである。各々の少なくとも部分的に融解しない領域は、隣の融解領域と隣接する。図10Cに示すように、各々の少なくとも部分的に融解しない領域1507は、行1502の各々における単一粒子を含む。したがって、図10Eに示すように、融解領域1506(図10Dに示す)が再凝固するとき、行1502の各々におけるそれぞれの単一粒子は、各々の少なくとも部分的に融解しない領域507から各々の隣接する融解領域1506中に成長し、各融解領域において、行1502の各々における単一粒子のそれぞれの対は、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から、互いに反対方向に向かって、特徴成長距離d´だけ成長した後、第4の垂直粒界1512のそれぞれに沿って互いに接触する。前記90°回転に続く第2放射ビームパルスの照射後の再凝固が完了したときの金属層52の粒子構造を図10Eに示す。図10Eに示すように、結果として生じる粒子構造は、寸法λ×λを有する一般的に正方形の粒子領域の行1508から成り、各々の単一粒子領域は、それぞれの垂直粒界1503とそれぞれの第2の垂直粒界1512とによって境界付けられ、ここでλを図10Aに示す第2の粒界1413の隣接するものの間の距離とする。代表的な放射ビームパルス強度、パルス持続時間及びパルス反復度は、前記第5の例としての実施形態と同じである。
【0086】
ここで、図11A−11Dに向かい、本発明の方法の第7の例としての実施形態によるLS処理の異なった段階における放射ビームパルス強度パターン及び金属層粒子構造を示す。図11Aを参照し、標本40の上に、例えば0.1μmないし10μmの範囲における比較的狭いストリップにパターン化された金属層52を配置する。例えば銅で形成され、マンハッタンジオメトリに適合する予め規定された輪郭を有する金属層ストリップ52に、前記予め規定された輪郭に沿って一定間隔において金属層ストリップ52に重なるように配置された複数の比較的狭い線形のストライプ状影領域1600を含む強度パターンを有する第1放射ビームパルスを照射する。前記第1放射ビームパルスの強度パターンは、影領域1600の各々が重ならない金属層ストリップ52のすべての領域に重なるビームレットも含む。影領域1600は、以下に説明するように前記放射ビームパルスをシフトした後に金属層ストリップ52の幅に完全に重なるのに十分な1μmないし10μmの範囲における幅と2μmないし100μmの範囲における長さとを有する。
【0087】
金属層ストリップ52に前記第1放射ビームパルスを照射した場合、前記ビームレットが重なる金属層ストリップの各領域はその厚さ全体を通じて融解し、影領域1600の各々が重なる前記金属層ストリップの各領域は少なくとも部分的に融解しないままである。各々の少なくとも部分的に融解しない領域は、それぞれの隣の融解領域と隣接し、元に形成されたような金属層ストリップ52のランダムに配向された粒界を有する小さい粒子を含む。前記第1放射ビームパルスの照射後、各融解領域は冷却され、再凝固する。図11Bを参照し、各融解領域の再凝固中、粒子1601は、前記少なくとも部分的に融解しない領域の各々から隣接する融解領域中に横に成長する。ここで、金属層ストリップ52の狭さのため、単一粒子1601のみが金属層ストリップ52において成長することができる。したがって、単一粒子1601は、金属層ストリップ52の少なくとも部分的に融解しない領域1602から各々の隣接する融解領域において成長し、第1の粒界1603の各々において互いに接触する。
【0088】
前記第1放射ビームパルスの照射に続く再凝固の完了後の金属層ストリップ52の粒子構造を図11Bに示す。図11Bに示すように、金属層ストリップ52の各々の少なくとも部分的に融解しない領域1602の粒子構造は、ランダムに配向された粒界を有する小さい粒子のクラスタを有し、各再凝固領域の粒子構造は、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域1602から互いに反対方向を向いて、隣接する影領域1600間の距離のほぼ半分の接触粒子成長距離だけ金属層ストリップ52の輪郭に沿って成長した後に複数の第1の粒界1603のそれぞれにおいて接触するように成長した比較的長い粒子1601を有する。
【0089】
ここで図11Cを向いて、前記第1放射ビームパルスの照射に続く再凝固の完了後、金属層ストリップ52に、前記第1放射ビームパルスと同様の強度パターンだが、その影領域1604を前記第1放射ビームパルスの強度パターンの影領域に対してシフトし、各々のシフトした影領域が金属層ストリップ52の単一粒子領域1601のそれぞれに重なるようにした強度パターンを有する第2放射ビームパルスを照射する。前記第2放射ビームパルスの強度パターンのビームレットもシフトするが、シフトした影領域1604のそれぞれが重ならない金属層ストリップ52のすべての領域に依然として重なる。この例としての実施形態において、金属層ストリップ52に関する影領域1604及び前記ビームレットのシフトを、標本40(図1Aに示す)を斜め方向において(例えば、X軸に対して45°を向いた方向において)金属層ストリップ52の区分に対して微並進させることによって達成する。代わりに、影領域1604のシフトを、標本40を微並進させる代わりにマスク(図1Aに示す)を微並進させることによって達成してもよい。
【0090】
金属層ストリップ52に前記第2放射ビームパルスを照射した場合、前記シフトしたビームレットが重なる金属層ストリップ52の各領域はその厚さ全体を通じて融解し、影領域1604のそれぞれが重なる前記金属層ストリップの各領域は少なくとも部分的に融解しないままである。各々の少なくとも部分的に融解しない領域は、それぞれの隣の融解領域と隣接し、それぞれの単一粒子を含む。前記第2放射ビームパルスの照射後、金属層ストリップ52の各融解領域は冷却され、再凝固する。再凝固中、少なくとも部分的に融解しない領域におけるそれぞれの単一粒子は、各々の隣接する融解領域中に成長し、各融解領域において、それぞれの単一粒子は、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から互いに反対方向を向いて成長し、前記接触粒子成長距離だけ成長した後、第2の粒界1606のそれぞれにおいて互いに接触する。
【0091】
前記第2放射ビームパルスに続く再凝固の完了後の金属層ストリップ52の粒子構造を図11Dに示す。この粒子構造は、それぞれの第2の粒界1606において接触する単一粒子領域1605から成り、第2の粒界1606は、境界1606のそれぞれの場所において金属層ストリップ52に対して実際的に直交している。有利には、前述の例としての実施形態において、前記放射ビームパルスは、10mJ/cmないし10mJ/cmの範囲におけるビームレット強度を、10ナノ秒ないし10ナノ秒の範囲におけるパルス持続時間と10Hzないし10Hzのパルス反復度とによって与える。前記第2放射ビームパルスの強度パターンの影領域及びビームレットの、前記第1放射ビームパルスの強度パターンのこれらに関するシフトを除いて、前記第1及び第2放射ビームパルスの強度パターンは同じである。
【0092】
図12A−12Dを参照し、本発明の方法の第8の例としての実施形態によるLS処理の異なった段階における放射ビームパルス強度パターン及び金属層粒子構造を示す。図12Aにおいて、例えば銅で形成され、直角屈曲部を有するストリップにパターン化された金属層52を有する基板40の一部を示す。有利には、金属層ストリップ52は、10μmの幅を有し、最新の集積回路装置の金属層相互接続ラインの代表的なものであり、前記金属相互接続ラインを、マンハッタンジオメトリを有するように設計した。
【0093】
金属層ストリップ52に、マスク150(図1Aに示す)によって規定されるような強度パターンを有する第1放射ビームパルスを照射し、前記強度パターンは、複数の一定間隔を置いて配置された比較的広い線形のストライプ状ビームレット1700と、複数の一定間隔を置いて配置された比較的狭い線形のストライプ状影領域1701とを含み、影領域1701及びビームレット1700の双方は、Y方向に沿って延在する。ビームレット1700の各々を、それぞれの隣接する影領域1701間に隣接して配置する。金属層ストリップ52の各々の直角区分を、影領域1701及びビームレット1700に対して斜めに向ける。好適には、金属層ストリップ52の各々の直角区分を、A方向(すなわち、X軸に対して45°)又はB方向(すなわち、X軸に対して45°)のいずれかにおいて向ける。有利には、ビームレット1700の幅を1μmないし100μmの範囲、影領域の幅を1μmないし10μmの範囲とする。前記第1放射ビームパルスの照射に応じて、ビームレット1700のそれぞれが重なる金属層ストリップ52の各領域1703はその厚さ全体を通じて融解し、影領域1701のそれぞれが重なる金属層ストリップ52の各領域は少なくとも部分的に融解しないままである。前記少なくとも部分的に融解しない領域は、各々の隣の融解領域と隣接し、元に形成されたときの金属層ストリップ52のランダムに配向された粒界を有する小さい粒子を含む。
【0094】
前記第1放射ビームパルスの照射に続き、金属層ストリップ52の各融解領域1703は冷却され、再凝固する。このような再凝固中、単一粒子が、金属層ストリップ52の各々の少なくとも部分的に融解しない領域から、各々の隣接する融解領域1703中へ成長し、各融解領域において、それぞれの単一粒子は、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から互いに反対方向において成長し、金属層ストリップ52の輪郭に沿った隣接する影領域1701間の距離のほぼ半分の接触粒子成長距離だけ成長した後、複数の第1の粒界1706のそれぞれに沿って互いに接触する。金属層ストリップ52の狭さのため、単一粒子のみが前記ストリップにおいて成長することができる。
【0095】
前記第1放射ビームパルスの照射に続く再凝固の完了後の金属層ストリップ52の粒子構造を、図12Bにおいて示す。図12Bを参照し、前記粒子構造は、各々の少なくとも部分的に融解しない領域1704におけるランダムに配向された粒界を有する小さい粒子のクラスタと、少なくとも部分的に融解しない領域1704に各々隣接する融解領域1703において成長した単一粒子領域1705と、融解領域1703において反対方向において成長するそれぞれの単一粒子1705が互いに接触する第1の粒界1706とを具える。
【0096】
ここで図12Cに向かい、前記第1放射ビームパルスの照射に続く再凝固の完了後、金属層ストリップ52に、前記第1放射ビームパルスと同様の強度パターンだが、ビームレット1707及び影領域1708を前記第1放射ビームパルスの強度パターンのこれらに対して、前記ビームレット及び影領域に対して直交方向において、影領域1701及び1708の幅に少なくとも等しいが、影領域1708が第1の粒界1706に重なる距離よりは短い距離だけシフトした強度パターンを有する第2放射ビームパルスを照射する。このようにして、各々のシフトした影領域1708は、それぞれの単一粒子領域1705(図12Bに示す)に重なる。この例としての実施形態において、前記強度パターンのシフトは+X方向におけるものであり、標本40を−X方向において微並進することによって得られる。代わりに、前記強度パターン(すなわち、ビームレット1707及び影領域1708)を−X方向において、標本40を+X方向において並進することによってシフトしてもよい。他の代案として、マスク150(図1Aに示す)を、前記標本の代わりに微並進し、前記第2放射ビームパルスの強度パターンをX方向又は−X方向のいずれかにおいてシフトしてもよい。
【0097】
前記第2放射ビームパルスの照射に応じて、シフトしたビームレット1707のそれぞれが重なる金属層ストリップ52の各領域はその厚さ全体を通じて融解し、影領域1708のそれぞれが重なる金属層ストリップ52の各領域は少なくとも部分的に融解しないままである。各々の少なくとも部分的に融解しない領域は、それぞれの隣の融解領域と隣接し、それぞれの単一粒子領域を含む。前記第2放射ビームパルスの照射後、金属層ストリップ52の各融解領域は冷却され、再凝固する。各融解領域1709の再凝固中、各々の少なくとも部分的に融解しない領域におけるそれぞれの単一粒子は、各々の隣接する融解領域1709において成長し、各融解領域において、それぞれの単一粒子は、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から、互いに反対方向を向いて成長し、図12Dに示すように、複数の第2の粒界1711のそれぞれにおいて互いに接触する。
【0098】
前記第2放射ビームパルスの照射に続く再凝固の完了後の金属層ストリップ52の粒子構造を図12Dに示す。図示した粒子領域は、それぞれの隣接する第2の粒界1711間に延在する単一粒子領域1710を具え、各々の第2の粒界1711は、境界1711の場所における金属層ストリップ52に対して約45°において斜めを向く。有利には、上述した例としての実施形態において、各放射ビームパルスは、10mJ/cmないし10J/cmの範囲におけるビームレット強度を、10ナノ秒ないし10ナノ秒の範囲におけるパルス持続時間と、10Hzないし10Hzの範囲におけるパルス反復度とによって与える。
【0099】
図12A−12Dに示す例としての実施形態を、同時に、ウエハ上の多数の部分的に製造された集積回路装置又はすべて部分的に製造された集積回路装置の部分的に製造された集積回路装置の相互接続ラインのような、マンハッタンジオメトリを有する予めパターン化された金属層ストリップに用いてもよい。
【0100】
図13A−13Cを参照し、本発明による方法の第9の例としての実施形態によるLS処理の異なった段階における放射ビームパルス強度パターン及び金属層粒子構造を示す。この例としての実施形態において、例えば銅で形成され、単一粒子区分と、金属層ストリップの方向に対して大きい角度を成す粒界とを有する金属層ストリップを、標本40上の金属層52(双方とも図1Aに示す)に、形成すべき前記金属ストリップと同じ輪郭に適合するが、前記金属層ストリップより広いビームレットを含む強度パターンを有する放射ビームパルスを照射することによって形成する。図13Aに示すように、金属層52の一部に、直角屈曲部を有するストライプ状ビームレット1800と、ビームレット1800が重ならない前記金属層のすべての部分に重なる影領域とを含む強度パターンを有する放射ビームパルスを照射する。ビームレット1800が重なる金属層52の領域1801はその厚さ全体を通じて融解し、前記影領域が重なる各領域は少なくとも部分的に融解しないままである。融解領域1801は、その2つのエッジ1802及び1803に沿って隣の少なくとも部分的に融解しない領域と隣接する。有利には、ビームレット1800の幅を、0.1μmないし10μmの範囲における幅を有する金属層ストリップを形成するために、1μmないし10μmの範囲とする。
【0101】
前記放射ビームパルスの照射に続いて、金属層52の融解領域1801は冷却され、再凝固する。融解領域1801の再凝固中、粒子は、融解領域1801において、その2つの少なくとも部分的に融解しないエッジ1802及び1803から横へ成長する。図13Bに示すように、横に成長する粒子の行1805及び1806は、各々、反対のエッジ1802及び1803から互いのほうを向いて成長し、融解領域1801のセンタラインとほぼ一致する粒界1807に沿って互いに接触する。
【0102】
金属層52の融解領域1801が完全に再凝固した後、図13Bに示すような結果として生じる再凝固領域1804の粒子構造は、粒界1807に沿って接触する2つの粒子の行1805及び1806を有する。比較的狭い金属層ストリップを、再凝固領域1804を有する金属層52をパターン化することによって形成する。この例としての実施形態において、粒界1807に近いが重ならない下側の粒子の行1806におけるストリップ状領域1808(図13Bにおいて点線によって示す)を、金属層52の慣例的なフォトリソグラフィ及びエッチングによって形成する。
【0103】
金属層52のパターン化後に得られた金属層ストリップ1809を図13Cに示す。図13Cに示すように、金属層ストリップ1809は、粒界1811のそれぞれの場所において金属層ストリップ1809に対して一般的に大きい角(すなわち90°に近い)を成す粒界1811によって互いに分離された単一粒子区分1810から成る。前記例としての実施形態において、前記放射ビームパルスは、10mJ/cmないし10J/cmの範囲におけるビームレット強度を、10ナノ秒ないし10ナノ秒の範囲におけるパルス持続時間によって与える。
【0104】
この例としての実施形態は、下側の粒子の行1806におけるストリップ状領域から金属層ストリップ1809を形成するが、同様の金属層ストリップを、他の粒子の行1805におけるストリップ状領域から形成してもよいことに注意された。この例としての実施形態におけるビームレットの幅を、再凝固領域1804の2つの粒子の行1805及び1806が粒界1807において接触するように十分に狭くしたが、より広いビームレット1800を使用し、金属層52のより広い領域1801を融解して、粒子の行1805及び1806の成長が、前記融解領域が完全に再凝固する前に互いに接触しないようにしてもよいことにも注意されたい。このような状況において、2つの粒子の行1805及び1806は、前記再凝固領域の中心部分に沿って延在する核形成(図示せず)によって形成された細かい粒子の金属層領域によって分離され、金属層ストリップ1809を、2つの接触しない粒子の行1805及び1806のいずれか一方におけるストリップ状領域から形成してもよい。2つの接触しない粒子の行1805及び1806の各々の特徴成長距離は、第1に融解金属領域1801の熱の展開に依存する。有利には、金属層ストリップ1809が形成される前記ストリップ状領域は、2つの粒子の行1805及び1806を分離する前記微細粒子領域(図示せず)に近く位置するが重ならない。
【0105】
図14及び15A−15Gを参照し、本発明の方法の第10の例としての実施形態によるLS処理の異なった段階における照射経路、放射ビームパルス強度パターン及び金属層粒子構造を示す。最初に図14に向かい、上に配置された例えば銅で形成された金属層52を有する標本40を示す。図1Aに示す装置に戻って参照し、標本40を、コンピュータ106によって制御される標本並進ステージ180上に置く。マスク150によって規定される強度パターンを有する固定されたパルス放射ビーム164は、標本40上の金属層52に射出する。標本並進ステージ180のX及びY方向における動きを制御することによって、コンピュータ106は、標本40上の金属層52に照射する固定パルス放射ビーム164に関する標本40の相対的な位置を制御する。パルス放射ビーム164のパルス反復度及び各パルスのエネルギーも、コンピュータ106によって制御する。
【0106】
この実施形態において、予め規定された照射経路に沿って金属層52(図1Aに示す)の連続的な部分に連続して照射し、金属層52において制御された寸法及び形状と制御された界位置及び向きとを有する大きい粒子の横への成長を得るために、標本40(図1Aに示す)を固定パルス放射ビーム164(図1Aに示す)に対して並進させる。各放射ビームパルスの強度パターンの各ビームレットが、該ビームレットが重なる金属層52の領域をその厚さ全体を通じて融解するのに十分なエネルギーを有し、金属層52の各融解領域が、該融解領域における粒子の横への成長を可能にするのに十分小さな寸法を有する限り、パルス放射ビーム164のパルスはどのような特定の強度パターンにも限定されない。
【0107】
図解を簡単にするために、放射の経路を、図14において、並進する標本40の基準のフレームにおいて示し、固定パルス放射ビーム164を並進する固定標本として示すようにする。
【0108】
図14に戻って向かい、この例としての実施形態において、標本40上の金属層52を、処理の目的のため、Y方向において延在する多数の列(例えば、第1列205、第2列206等)に再分割する。再分割された金属層52の列の位置及び寸法を、コンピュータ106(図1Aに示す)に格納し、前記コンピュータによって標本40上の金属層52の処理を制御するのに利用する。各列の例としての寸法を、X方向において2cm、Y方向において40cmとし、標本40上の金属層52を、例えば15列に再分割するようにする。隣接する列の照射が互いに小さい領域において重なり、金属層52の中に照射されない領域を有する可能性を回避するようにすることが好適である。重なる領域は、例えば50μmの幅を有することができる。
【0109】
図1Aを再び参照し、コンピュータ106は、パルス放射ビーム164が標本40の基準のフレームにおける第1位置220において射出するように、パルス放射ビーム164を放射させ、標本40を位置決めする。次に、標本40を、コンピュータ106の制御の下で+Y方向において加速させ、固定パルス放射ビーム164に対して予め決められた速度に達しさせ、これは、標本40上ではない第1経路225をトレースする。経路225は、静止したパルス放射ビーム164の運動の結果ではなく、前記静止パルス放射ビームに向かう標本40の運動を表すことに再び注意されたい。
【0110】
標本40の上側エッジ210がパルス放射ビーム164の射出の位置に達した場合、前記標本を静止パルス放射ビーム164に対して予め決められた速度において運動している。その後、標本40を+Y方向において予め決められた速度において並進させ、パルス放射ビーム164は、標本40上の金属層52の連続的な部分に、予め決められたパルス反復度において、Y方向において標本の長さを通過する第2照射経路230に沿って照射する。標本40の下側エッジ211がパルス放射ビーム164の固定された射出の位置に達した場合、標本40の並進を、第3経路235に沿って、パルス放射ビーム164の固定された射出の位置が標本40に対して第2位置240にあるときに完全停止するようになるまで、遅くする。この実施形態において、予め決められたパルス反復度を、例えば、50Hzないし10Hzパルス/秒の範囲とし、各パルスは、10mJ/cmないし104mJ/cmの範囲におけるビームレット強度を、10ナノ秒ないし10ナノ秒の範囲におけるパルス持続時間で与える。
【0111】
パルス放射ビーム164が照射経路230を通過する間の、例としての強度を有する放射ビームパルスによる連続的な順次の照射中の金属層52の例としての粒子構造を、図15A−15Dに示す。図15Aを参照し、この例としての実施形態において、パルス放射ビーム164の強度パターン300は、一定の間隔で配置された比較的狭い線形のストライプ状影領域301と、一定の間隔で配置された比較的広い線形のストライプ状ビームレット302とを有する正方形形状を有し、各ビームレットは、それぞれの隣の影領域間に隣接して位置する。影領域301及びビームレット302の双方は、Y方向に沿って延在する。強度パターン300の寸法は、0.1cm掛ける1.5cmである。各影領域301の寸法は、2μm掛ける1cmであり、各ビームレット302の寸法は、4μm掛ける1cmである。標本40の上側エッジ210のすぐ後の金属層52の部分に第1放射ビームパルスを照射した場合、前記第1放射ビームパルスの強度パターンのビームレット302のそれぞれが重なる金属層52の照射部分の各領域303はその厚さ全体を通じて融解し、前記第1放射ビームパルスの強度パターンの影領域301のそれぞれが重なる照射部分の各領域323は少なくとも部分的に融解しないままである。
【0112】
ここで図15Bに向かい、予め決められたパルス反復度による第2放射ビームパルスの照射後に、前記第1放射ビームパルスによって融解した金属層52の各領域303は再凝固し、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域323(図15Aに示す)から互いに向かって成長し、約2μmの接触粒子成長距離だけ成長した後に、複数の粒界306のそれぞれに沿って互いに接触する2つの粒子の列304及び305を形成する。再凝固領域307の各々における粒子の列304及び305の双方は、それぞれの中心部分を有し、これらの中心部分において、粒界は、放射経路230に対して大きい角(すなわち、90°に近い)を成す。図15Bに示すように、融解領域303の再凝固が起こる間、前記標本を静止パルス放射ビーム164に対して、放射経路230に沿って並進させ、金属層52に第2放射ビームパルスを照射した場合、図15Bにおいて点線によって示すその強度パターン308が、再凝固領域307と部分的にのみ重なるように並進するようにする。
【0113】
図15Cに示すように、前記第2放射ビームパルスの強度パターン308のビームレット305のそれぞれが重なる金属層52の領域309はその厚さ全体を通じて融解し、前記第2放射ビームパルスの強度パターン308の影領域324のそれぞれが重なる金属層52の各領域326は少なくとも部分的に融解しないままである。加えて、前記第2放射ビームパルスの強度パターン308のビームレット325が重ならない再凝固領域307の部分も、少なくとも部分的に融解しないままである。図15Dに示すように、連続的な放射ビームパルス間の融解領域309の再凝固中、各再凝固領域310における粒子の列311及び312は、長さにおいて増大し、粒界が照射経路230に対して大きい角(すなわち、90°近く)を成すそれぞれの中心部分を有する。静止パルス放射ビーム164に関する標本40の連続的な並進は、連続的な放射ビームパルス間で起こり、この間、融解領域309は再凝固するため、金属層52に第3放射ビームパルスを照射した場合、(図15Dにおいて点線によって示すような)その強度パターン313を、再凝固領域310に対して並進させ、前記第3放射ビームパルスの強度パターン313のビームレット328が再凝固領域310に部分的にのみ重なるようにする。このようにして、予め決められた速度における列205の第1経路における照射経路230に沿った前記標本の連続的な並進は、予め決められたパルス反復度における連続的な放射ビームパルスの照射と共に、結果として、第2照射経路230の長さ全体に沿って延在する再凝固領域の形成を生じ、前記再凝固領域の各々は、粒界が放射経路230に対して大きい角を成す該再凝固領域の中心のそれぞれの部分を有する2つの接触する粒子の列を有する。
【0114】
図14に戻って、並進標本40の基準のフレームにおける静止パルス放射ビーム164が場所240における停止に来た後、標本40をコンピュータ106の制御の下でX方向において微並進させ、前記パルス照射ビームが第4経路245を、前記ビームが場所247に射出するまでトレースするようにする。次に、標本40を−Y方向において加速させ、前記パルス照射ビームが第5経路250を、標本40が標本40の下側エッジ211が前記ビームの射出の位置に達するときまでに予め決められた並進速度に達するまで、通過するようにする。その後、標本40を前記予め決められた速度において−Y方向において第6照射経路255の長さ全体に対して並進させ、前記パルス放射ビームは、標本40上の金属層52を、前記予め決められたパルス反復度において連続的に照射する。
【0115】
図15Eを参照し、経路245に沿った微並進と経路250の通過後の標本40の下側エッジ211のすぐ上の列205における前記金属層の部分317を示す。前記パルス放射ビームの第1通過における放射経路230の通過の完了後に示す列205における金属層52の部分317は、列205の長さ全体に沿って延在する2つの接触する粒子の列314及び315を各々有する多数の再凝固領域316を有する。各再凝固領域316は、その2つの側において、列205の長さ全体に沿って延在する2つの照射されない領域318によって境界付けられる。前記微並進後の列205における金属層52に照射する第2通過の前記第1放射ビームパルスの強度パターン319を、図15Eにおいて点線によって示す。シフトした強度パターン319は、再凝固領域316のそれぞれの中心部分における2つの粒子の行314及び315と部分的に重なる多数の影領域329と、照射されない領域318のそれぞれと重なると共に、それぞれの隣接する再凝固領域316のエッジにおける粒子の行314及び315の一部と重なるビームレット330とを有する。金属層52の一部317に強度パターン319を有する第1放射ビームパルスを照射した場合、図15Fに示すように、ビームレット330のそれぞれが重なる前記金属層の領域はその厚さ全体を通じて融解し、影領域329のそれぞれが重なる前記金属層の領域323は少なくとも部分的に融解しないままである。各々の少なくとも部分的に融解しない領域323は、それぞれの隣の融解領域320と隣接する。前記第1放射ビームパルスの照射後、融解領域320は冷却され、再凝固する。融解領域320の再凝固中、再凝固領域316の各々の中心の粒子の列314及び315の少なくとも部分的に融解しない領域321及び322は、それぞれの隣接する融解領域320における粒子の横への成長の種をまく。図15Gに示すように、融解領域320の再凝固が完了した場合、一般的にX軸に沿って向いた粒界を有する比較的長い粒子の連続的な行332を有する再凝固領域333が形成される。
【0116】
融解領域320の再凝固が起こっている間、パルス放射ビーム164(図1Aに示す)に関する標本40の連続的な並進は、次の放射ビームパルス(図15Gにおいて点線によって示す)の強度パターン331を再凝固領域333に対して並進させ、再凝固領域333に部分的に重なるようにする。このようにして、パルス放射ビーム164が照射経路255を予め決定された速度において通過するような前記標本の連続的な並進は、金属層52の第1列205への、前記第2通過における予め決められたパルス反復度における放射ビームパルスの照射と共に、結果として、一般的にX方向において向けられた粒子領域を有する比較的長い粒子332の連続的な列を、第1列205の長さ全体に沿って形成させる。
【0117】
パルス照射ビーム164を上述したように第6照射経路を通過した後、第1列205の連続的なLS処理は完了する。図14を再び参照し、標本40をコンピュータ106(図1Aに示す)の制御の下で並進させ、パルス放射ビーム164が標本40の上側エッジ210に射出するようにした場合、標本40の速度を再びパルス放射ビーム164に対して遅くし、前記ビームは第7照射経路260を通過し、標本40は、パルス放射ビーム164が標本40の基準のフレームにおける場所265に射出するときに完全停止に来るようにする。次に、標本40を次の列206に並進させ、パルス放射ビーム164が、標本40の基準のフレームにおける第8経路を通過した後、第5場所272に射出するようにする。その後、標本40を、コンピュータ106の制御の下で、ある列から他の列への標本40の比較的長い並進によって生じるどのような振動も整定させる予め決定された期間の間、静止しているように保持する。特に、パルス放射ビーム164が第2列206における照射経路に沿って射出することができるように位置決めすべき標本40に対して、前記標本を、X方向において2cmの幅を有する列に対して、X方向において2cmだけ並進させる。次に、第1列205に対して上述した連続的なLS手順を、第2列206に対して繰り返し、その後、標本40の残りの列の各々に対して繰り返す。このようにして、標本40のすべての列を、最小の合計整定時間を必要とするだけで、連続的LS処理することができる。
【0118】
標本40の振動を整定させる遅延は、連続的LS処理が標本40の列全体(例えば第1列205)に対して完了し、標本40を微並進させ、前記パルス放射ビームを、第1通過において標本40の次の列(例えば第2列206)における照射経路を走査する位置におけるようにする場合にのみ必要である。標本40の例としての寸法(例えば、30cm×40cm)を使用し、このような例としての標本において、連続的LS処理すべき列の数が15のみ存在する。したがって、このような例としての標本の連続的LS処理中に遭遇するであろう“並進及び整定”遅延の数は、標本40を前記第1列の連続的LS処理に対して位置決めする場合に整定遅延が必要かどうかに応じて、14又は15である。
【0119】
本発明によれば、大きい金属層52のLS処理を、図16A−16Eに示すように、処理目的で、金属層52を連続的な区分に再分割し、前記区分の各々を一度に1つLS処理を行うことによって行ってもよい。図16Aに示すように、標本40を、初期に、金属層52の第1区分410におけるLS処理に対して位置決めする。第1区分410は、金属層52の左エッジに接することに注意されたい。第1区分410を表すブロックにおける交線によって示すように、本発明によるLS処理が区分410において完了した後、標本40をX方向において並進させ、次の隣接する区分420のLS処理に対して位置決めするようにする。
【0120】
図16Bを参照し、区分420を示すブロックにおける交線によって示すように、区分420のLS処理の完了後、前記標本を再びX方向において並進させ、次の隣接する区分430のLS処理に対して位置決めするようにする。有利には、所定の区分におけるLS処理の実行において、該区分を照射する前記放射ビームパルスは、隣接するLS処理区分間の共通境界を表す太線によって示すように、小さい量(例えば50μm)だけ重なる。図16Cに示すように、金属層52のある区分における本発明によるLS処理を完了し、標本40をX方向において並進させ、前記標本を次の隣接する区分のLS処理に対して位置決めするようにする手順を、標本40が、金属層52の右エッジに接する区分450の本発明によるLS処理に対して位置決めされるまで繰り返す。
【0121】
図16Dに向かい、区分450における本発明によるLS処理の完了後、標本40を−Y方向において、次の隣接する区分460のLS処理に対して位置決めされるまで並進させる。図16Eを参照し、区分460における本発明によるLS処理の完了後、標本40を+X方向において、次の隣接する区分470のLS処理に対して位置決めされるまで並進させる。その後、ある区分におけるLS処理を完了するステップと、前記標本を+X方向において、次の隣接する区分のLS処理に関する位置まで並進させるステップとを、標本40が、金属層52の左エッジにおいて接する区分490のLS処理に対して位置決めされるまで繰り返す。図16Gに示すように、区分490における本発明によるLS処理の完了後、標本40を+Y方向において、次の隣接する区分500のLS処理に対して位置決めされるまで並進させる。その後、ある区分におけるLS処理を完了するステップと、前記標本を+X方向において、次の隣接する区分のLS処理に関する位置まで並進させるステップとを、標本40が、金属層52の右エッジにおいて接する区分(図示せず)のLS処理に対して位置決めされるまで繰り返す。前述の説明的な手順を、金属層52のすべての区分が本発明による、例えば上述した第3、第4又は第5の例としての実施形態によるLS処理をされるまで行う。例えば、行による代わりに列によって前記区分を並進させるような、前記金属層の区分をある区分から他の区分への連続的な並進によって並進させる種々の代わりの方法が、当業者には明らかであろう。
【0122】
次の隣接する区分のLS処理に対して標本40を並進させる前に、金属層52のある区分における本発明によるLS処理を完了する代わりに、前記処理ステップを一度に1区分、各区分において一度に1ステップ行ってもよい。本発明によるLS処理は、上述した第3、第4又は第5の例証的な実施形態によって例示したように、各々、金属層52に、予め決められた強度パターンを有する第1放射ビームパルスを照射し、前記第1放射ビームパルスによって融解した領域を再凝固させ、前記金属層に、シフトした強度パターンを有する第2放射ビームパルスを照射することなどを、所望の粒子サイズと、粒子形状と、粒界位置及び方向とが得られるまで必要とするため、区分ごとを基礎とする金属層のLS処理を、図16A−16Gによって示す例証的な標本並進方法を使用して金属層52の各区分に前記第1放射ビームパルスを照射することによって行ってもよい。金属層52のすべての区分に前記第1放射ビームパルスを照射した場合、標本40を並進させ、第2放射ビームパルスを照射すべき各区分における前記第1放射ビームパルスによって融解された領域が完全に再凝固した後、前記第1放射ビームパルスの強度パターンに対して所望の距離だけ所望の方向においてシフトした強度パターンを有する前記第2放射ビームパルスの区分ごとを基礎とした照射に関する位置になるようにする。このようにして、金属層52における所望の粒子サイズと、粒子形状と、粒界場所及び方向とが得られるまで、金属層52の区分は、シフトした強度パターンを有する放射ビームパルスのさらなる照射と、区分ごとを基礎とした各放射ビームパルスによる照射後の再凝固とを受けてもよい。
【0123】
前述の例としての実施形態は、単に、本発明の原理を例示する。上述した実施形態に対する種々の変形及び変更は、ここでの教唆を考慮して、添付した請求項によって規定されるような本発明の範囲から逸脱することなく、当業者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Aは、本発明による薄い金属層の横凝固(“LS”)処理を行う装置の例としての実施形態の図式的な図であり、
Bは、拡散バリア層を有する基板上に配置された薄い金属層を有する第1の例としての標本の一部の断面図である。
【図2】 A−Iは、本発明による方法の第1の例としての実施形態によるLS処理の異なった段階における放射ビームパルス強度パターンと比較的狭い金属層ストリップの粒子構造とを示す。
【図3】 A−Eは、本発明による方法の第2の例としての実施形態によるLS処理の異なった段階における放射ビームパルス強度パターンと比較的狭い金属層ストリップの粒子構造とを示す。
【図4】 Aは、拡散バリア層を有する基板の溝において配置された薄い金属層を有する第2の例としての標本の断面図であり、
Bは、Aの第2の例としての標本の平面図であり、
Cは、Aの第2の例としての標本の等角図である。
【図5】 図1Aの装置によって行うことができるような本発明の方法による少なくとも部分的なコンピュータ制御の下での例としてのLS処理を表す流れ図である。
【図6】 A−Fは、放射ビームパルスの強度パターンが比較的小さいドット状影領域を有する、本発明の方法の第3の例としての実施形態によるLS処理の異なった段階における放射ビームパルス強度パターンと金属層の一部の粒子構造とを示す。
【図7】 A−Hは、放射ビームパルスの強度パターンが、隣接するものが互いに対して互い違いになった一定間隔で配置された反復する山形の形状におけるビームレットを有する、本発明の方法の第4の例としての実施形態によるLS処理の異なった段階における放射ビームパルス強度パターンと金属層の一部の粒子構造とを示す。
【図8】 A−Dは、放射ビームパルスの強度パターンが、一定間隔で配置された比較的狭い線形のストライプ状影領域と、前記影領域のそれぞれの隣接するものの間に隣接して置かれた一定間隔で配置された比較的広い線形のストライプ状ビームレットとを有する、本発明の方法の第5の例としての実施形態によるLS処理の種々の段階における放射ビームパルス強度パターンと金属層の一部の粒子構造とを示す。
【図9】 A及びBは、放射ビームパルス強度パターンの影領域及びビームレットをX及びY方向に対して斜めに向け、それぞれの隣接する粒界間に延在する斜めを向いた粒子を得る、本発明の方法の第5の例としての実施形態の変形を使用して得られる放射ビームパルス強度パターン及び金属層粒子構造を示す。
【図10】 A−Eは、第5の例としての実施形態の拡張である本発明の方法の第6の例としての実施形態によるLS処理の種々の段階における放射ビームパルス強度パターンと金属層の一部の粒子構造とを示す。
【図11】 A−Dは、放射ビームパルスの強度パターンが、金属層ストリップに一定間隔において重なる複数の比較的狭い線形のストライプ状影領域と、前記影領域が重ならない前記金属層ストリップのすべての領域に重なるビームレットとを有する、本発明の方法の第7の例としての実施形態によるLS処理の種々の段階における放射ビームパルス強度パターンと金属層の一部の粒子構造とを示す。
【図12】 A−Dは、パルス放射ビームの強度パターンが、一定間隔で配置された比較的狭い線形のストライプ状影領域と、一定間隔で配置された比較的広い線形のビームレットとを有し、前記ビームレットの各々がそれぞれの隣接する影領域間に隣接して位置し、金属層ストリップの各区分が、前記影領域及びビームレットに対して斜めを向いた、本発明の方法の第8の例としての実施形態によるLS処理の種々の段階における放射ビームパルス強度パターンと金属層の一部の粒子構造とを示す。
【図13】 A−Cは、本発明の方法の第9の例としての実施形態による、金属層ストリップに対してそれぞれの場所において大きい角度における粒界によって分離された単一粒子領域を有する金属層ストリップの形成の異なった段階を示す。
【図14】 描写を単純にするために静止パルス放射ビームの位置及び照射経路を並進する標本の基準のフレームにおいて示した、本発明の方法の第10の例としての実施形態による連続的LS処理を受けている金属層を示す。
【図15】 A−Gは、本発明の方法の第10の例としての実施形態によるLS処理の異なった段階における例としての放射ビームパルス強度パターンと、図14に示す金属層の列の一部の粒子構造とを示す。
【図16】 A−Gは、処理目的のため金属層を区分に再分割し、区分ごとを基礎として本発明による金属層のLS処理を実行することを示す図である。

Claims (51)

  1. 基板上に配置された薄い金属層を処理する方法において、
    (a)前記金属層の少なくとも一部に、少なくとも1つのビームレット及び少なくとも1つの影領域を含む強度パターンを有する第1の放射ビームパルスを照射するステップであって、
    前記少なくとも1つのビームレットの各々は前記少なくとも1つの影領域と隣接しており、
    該照射によって、前記少なくとも1つのビームレットのそれぞれが重なる前記金属層の少なくとも一部の各領域はその厚さ全体に亘って融解することになり、且つ、
    前記少なくとも1つの影領域のそれぞれが重なる前記金属層の少なくとも一部の各領域が少なくとも部分的に融解しないままとなり、更に、
    前記少なくとも部分的に融解しない領域の各々が少なくとも1つの隣接する融解領域と隣接することになり、
    前記金属層は、少なくとも1つの金属層ストリップを具え、
    各金属層ストリップはそれぞれの所定の輪郭を有し、
    前記第1の放射ビームパルスの強度パターンが多数のドット状影領域の少なくとも1つの列を有し、
    前記ドット状影領域の各列が、それぞれの前記所定の輪郭に適合して、前記少なくとも1つの金属層ストリップのそれぞれに重なるように照射する、ステップと、
    (b)前記第1の放射ビームパルスを照射した前記金属層の少なくとも一部の各融解領域を再凝固させるステップであって、各融解領域の再凝固中、粒子が、各融解領域において、前記少なくとも1つの隣接する少なくとも部分的に融解しない領域の各々から成長する、ステップと、
    (c)前記金属層の少なくとも一部に、前記第1の照射ビームパルスと同一の強度パターンを有し、且つ、前記少なくとも1つのビームレット及び前記少なくとも1つの影領域を前記金属層の少なくとも一部に対してシフトした強度パターンを有する第2の放射ビームパルスを照射するステップであって、
    該照射によって、前記少なくとも1つのシフトされたビームレットのそれぞれが重なる前記金属層の少なくとも一部の各領域はその厚さ全体に亘って融解することになり、且つ、
    前記少なくとも1つの影領域のそれぞれが重なる前記金属層の少なくとも一部の各領域が少なくとも部分的に融解しないままとなり、
    前記少なくとも部分的に融解しない領域の各々が少なくとも1つの融解領域と隣接することとなる、照射ステップと、
    (d)前記第2の放射ビームパルスを照射した前記金属層の少なくとも一部の各融解領域を再凝固させるステップであって、各融解領域の再凝固中、粒子が、各融解領域において、前記少なくとも1つの隣接する少なくとも部分的に融解しない領域の各々から成長する、ステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、前記少なくとも1つの金属層ストリップの各々の所望の粒子構造が、それぞれの粒界によって分離された複数の単一粒子領域を含み、各々の粒界が、前記金属層ストリップに対して、該粒界の場所において直交していることを特徴とする方法。
  3. 基板上に配置された薄い金属層を処理する方法において、
    (a)前記金属層の少なくとも一部に、少なくとも1つのビームレット及び少なくとも1つの影領域を含む強度パターンを有する第1放射ビームパルスを照射するステップであって、
    前記少なくとも1つのビームレットの各々は前記少なくとも1つの影領域と隣接しており、
    該照射によって、前記少なくとも1つのビームレットのそれぞれが重なる前記金属層の少なくとも一部の各領域はその厚さ全体に亘って融解することになり、且つ、
    前記少なくとも1つの影領域のそれぞれが重なる前記金属層の少なくとも一部の各領域が少なくとも部分的に融解しないままとなり、更に、
    前記少なくとも部分的に融解しない領域の各々が少なくとも1つの隣接する融解領域と隣接することになり、
    前記金属層は、少なくとも1つの金属層ストリップを具え、
    各金属層ストリップはそれぞれの所定の輪郭を有し、
    前記第1放射ビームパルスの強度パターンが、少なくとも1つのストライプ状影領域を有し、
    前記ストライプ状影領域の各々が、それぞれの前記所定の輪郭に適合して、前記少なくとも1つの金属層ストリップのそれぞれに重なるように照射する、ステップと、
    (b)前記第1放射ビームパルスを照射した前記金属層の少なくとも一部の各融解領域を再凝固させるステップであって、各融解領域の再凝固中、粒子が、各融解領域において、前記少なくとも1つの隣接する少なくとも部分的に融解しない領域の各々から成長する、ステップと、
    (c)前記金属層の少なくとも一部に、前記第1の照射ビームパルスと同一の強度パターンを有し、且つ、前記少なくとも1つのビームレット及び前記少なくとも1つの影領域を前記金属層の少なくとも一部に対して最大接触粒子成長距離未満の距離だけシフトした強度パターンを有する第2の放射ビームパルスを照射するステップであって、
    前記少なくとも1つのシフトされたビームレットのそれぞれが重なる前記金属層の少なくとも一部の各領域がその厚さ全体に亘って融解することになり、且つ、
    前記少なくとも1つの影領域のそれぞれが重なる前記金属層の少なくとも一部の各領域が少なくとも部分的に融解しないままとなり、更に、
    前記少なくとも部分的に融解しない領域の各々が少なくとも1つの融解領域と隣接することになる、ステップと、
    (d)前記第2の放射ビームパルスを照射した前記金属層の少なくとも一部の各融解領域を再凝固させるステップであって、各融解領域の再凝固中、粒子が、各融解領域において、前記少なくとも1つの隣接する少なくとも部分的に融解しない領域の各々から成長する、ステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  4. 基板上に配置された薄い金属層を処理する方法において、
    (a)前記金属層の少なくとも一部に、
    複数の一定間隔で配置された直線状のストライプ状影領域と、
    複数の一定間隔で配置された直線状のストライプ状ビームレットとを含み、
    前記ビームレットの各々をそれぞれの隣接する影領域間に隣接して位置する強度パターンを有する第1の放射ビームパルスを照射するステップであって、
    該照射によって、前記ビームレットのそれぞれが重なる前記金属層の少なくとも一部の各領域がその厚さ全体に亘って融解することになり、且つ、
    前記影領域のそれぞれが重なる前記金属層の少なくとも一部の各領域が少なくとも部分的に融解しないままとなり、更に、
    前記少なくとも部分的に融解しない領域の各々がそれぞれの隣の融解領域と隣接することになり、
    各ストライプ状影領域は各ストライプ状ビームレットよりも小さい幅を有する、ステップと、
    (b)前記第1の放射ビームパルスの照射後に、前記金属層の少なくとも一部の各融解領域を再凝固させるステップであって、各融解領域の再凝固中、粒子が、該融解領域中に、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から、互いに反対方向に成長し、複数の第1の粒界のそれぞれに沿って互いに接触する、ステップと、
    (c)前記金属層の少なくとも一部に、前記第1の放射ビームパルスと同じ強度パターンを有し、且つ、前記影領域及びビームレットを、前記金属層の少なくとも一部に対して、前記ビームレット及び前記ストライプ状影領域の長辺に対して直交方向に、少なくとも前記強度パターンの影領域の幅に等しい距離だけシフトした強度パターンを有する第2の放射ビームパルスを照射するステップであって、
    照射によって、前記ビームレットのそれぞれが重なる前記金属層の少なくとも一部の各領域がその厚さ全体に亘って融解することになり、且つ、
    前記影領域のそれぞれが重なる前記金属層の少なくとも一部の各領域が少なくとも部分的に融解しないままとなり、更に、
    前記少なくとも部分的に融解しない領域の各々がそれぞれの隣の融解領域と隣接することになる、ステップと、
    (d)前記第2放射ビームパルスの照射後に、前記金属層の少なくとも一部の各融解領域を再凝固させるステップであって、
    各融解領域の再凝固中、それぞれの単一粒子が、該融解領域中に、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から、互いに反対方向に成長し、複数の第2の粒界のそれぞれに沿って互いに接触し、
    前記第2の放射ビームパルスの照射後の各融解領域の再凝固の完了時に、前記金属層の少なくとも一部が、それぞれの隣接する第2の粒界間に延在し、前記第2の粒界間に対して直交している横粒界を有する比較的長い単一粒子を含む粒子構造を有する、ステップとを含むことを特徴とする方法。
  5. 請求項1,3又は4に記載の方法において、前記第1及び第2の放射ビームパルスの各々をレーザビームパルスとしたことを特徴とする方法。
  6. 請求項5に記載の方法において、前記第1及び第2の放射ビームパルスの各々をエキシマレーザビームパルスとしたことを特徴とする方法。
  7. 請求項1,3又は4に記載の方法において、前記第1及び第2の放射ビームパルスの各々を電子ビームパルスとしたことを特徴とする方法。
  8. 請求項1,3又は4に記載の方法において、前記第1及び第2の放射ビームパルスの各々をイオンビームパルスとしたことを特徴とする方法。
  9. 請求項5に記載の方法において、前記第1及び第2の放射ビームパルスのそれぞれの強度パターンを、各々、該第1及び第2の放射ビームパルスが通過するマスクによって規定し、前記金属層を有する基板をシフトすることによって、前記第2の放射ビームパルスの強度パターンの影領域及びビームレットを、前記金属層の一部に対してシフトすることを特徴とする方法。
  10. 請求項5に記載の方法において、前記第1及び第2の放射ビームパルスのそれぞれの強度パターンを、各々、該第1及び第2の放射ビームパルスが通過するマスクによって規定し、前記マスクをシフトすることによって、前記第2の放射ビームパルスの強度パターンの影領域及びビームレットを、前記金属層の一部に対してシフトすることを特徴とする方法。
  11. 請求項9又は10に記載の方法において、前記マスクを投影マスクとすることを特徴とする方法。
  12. 請求項9又は10に記載の方法において、前記マスクを近接マスクとすることを特徴とする方法。
  13. 請求項9又は10に記載の方法において、前記マスクを接触マスクとすることを特徴とする方法。
  14. 請求項4に記載の方法において、
    (a)前記第2の放射ビームパルスの照射に続く前記金属層の少なくとも一部の融解領域の再凝固後、前記基板上の金属層を、前記第2の粒界に対して90°回転させるステップと、
    (b)前記金属層の少なくとも一部に、
    複数の一定間隔で配置された直線状のストライプ状影領域と、
    複数の一定間隔で配置された直線状のストライプ状ビームレットと、
    を含み、
    前記ビームレットの各々をそれぞれの隣接する影領域間に隣接して位置し、
    前記影領域及びビームレットの各々が前記第2の粒界に対して直交している強度パターンを有する第3の放射ビームパルスを照射するステップであって、
    照射によって、前記ビームレットのそれぞれが重なる前記金属層の少なくとも一部の各領域がその厚さ全体に亘って融解することになり、且つ、
    前記影領域のそれぞれが重なる前記金属層の少なくとも一部の各領域が少なくとも部分的に融解しないままとなり、更に、
    前記少なくとも部分的に融解しない領域の各々がそれぞれの隣の融解領域と隣接することになり、
    各ストライプ状影領域は各ストライプ状ビームレットよりも小さい幅を有するステップと、
    (c)前記第3の放射ビームパルスの照射後に、前記金属層の少なくとも一部の各融解領域を再凝固させるステップであって、
    各融解領域の再凝固中、異なった単一粒子が、各々の少なくとも部分的に融解しない領域から各々の隣接する融解領域中に成長し、
    各融解領域において、それぞれの単一粒子が、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から、互いに反対方向に成長し、複数の第3の粒界のそれぞれに沿って互いに接触し、前記接触する単一粒子の各々が、前記第3の粒界と平行方向に、隣接する第2の粒界間の距離に等しい寸法を有する、ステップと、
    (d)前記金属層の少なくとも一部に、前記第3の放射ビームパルスと同じ強度パターンを有し、前記影領域及びビームレットを、前記金属層の少なくとも一部に対して、前記第3の粒界に対して直交方向に、前記強度パターンの影領域の幅に少なくとも等しい距離だけシフトした強度パターンを有する第4の放射ビームパルスを照射するステップであって、
    照射によって、前記シフトしたビームレットが重なる前記金属層の少なくとも一部の各領域がその厚さ全体に亘って融解することになり、且つ、
    前記シフトした影領域が重なる前記金属層の少なくとも一部の各領域が少なくとも部分的に融解しないままとなり、更に、
    前記少なくとも部分的に融解しない領域の各々がそれぞれの隣の融解領域に隣接することになる、ステップと、
    (e)前記金属層の少なくとも一部の各融解領域を、前記第4放射ビームパルスの照射後に再凝固させるステップであって、
    各融解領域の再凝固中、それぞれの単一粒子が、各々の少なくとも部分的に融解しない領域から各々の隣接する融解領域中に成長し、
    前記融解領域の各々において、それぞれの単一粒子が、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から、互いに反対方向に成長し、複数の第4の粒界のそれぞれに互いに接触し、
    前記融解領域の再凝固の完了時に、前記金属層の少なくとも一部は、それぞれの行及び列における長方形形状の単一粒子領域のアレイを含む粒子構造を有し、各々の長方形形状の単一粒子領域が、2つの対面する側において、隣接する第2の粒界間の距離に等しい寸法を有し、
    他の2つの対面する側において、隣接する第4の粒界間の距離に等しい寸法を有する、ステップとを含むことを特徴とする方法。
  15. 基板上に配置された薄い金属層を処理する方法であって、前記金属層が、マンハッタンジオメトリに適合する所定の輪郭を各々が有する少なくとも1つの金属層ストリップを有する、方法において、
    (a)前記少なくとも1つの金属層ストリップに、前記少なくとも1つの金属層ストリップにそれぞれの前記所定の輪郭に沿って一定間隔で垂直に重なる複数の直線状のストライプ状影領域と、前記影領域が重ならない前記少なくとも1つの金属層ストリップのすべての領域に重なるビームレットとを含む強度パターンを有する第1の放射ビームパルスを照射するステップであって、
    照射によって、前記ビームレットが重なる前記少なくとも1つの金属層ストリップの各領域がその厚さ全体に亘って融解することになり、且つ、
    前記影領域のそれぞれが重なる前記少なくとも1つの金属層ストリップの各領域が少なくとも部分的に融解しないままとなり、更に、
    前記少なくとも部分的に融解しない領域の各々がそれぞれの隣の融解領域に隣接することになる、ステップと、
    (b)前記第1の放射ビームパルスの照射後、前記少なくとも1つの金属層ストリップの各融解領域を再凝固させるステップであって、
    各融解領域の再凝固中、異なった単一粒子が、前記少なくとも部分的に融解しない領域の各々から各々の隣接する融解領域中に成長し、
    各融解領域において、それぞれの単一粒子が、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から互いに反対方向に成長し、複数の第1の粒界のそれぞれに互いに接触する、ステップと、
    (c)前記少なくとも1つの金属層に、前記第1放射ビームパルスと同じ強度パターンを有し、且つ前記影領域及びビームレットを、前記影領域が前記少なくとも1つの金属層ストリップの各々に沿って、前記強度パターンの影領域の幅よりも大きく、シフトされた影領域が前記第1の粒界と重なる距離未満の距離だけシフトした強度パターンを有する第2の放射ビームパルスを照射するステップであって、
    照射によって、前記シフトしたビームレットが重なる前記少なくとも1つの金属層ストリップの各領域がその厚さ全体に亘って通じて融解することになり、且つ、
    前記シフトした影領域のそれぞれが重なる前記少なくとも1つの金属層ストリップの各領域が少なくとも部分的に融解しないままとなり、更に、
    前記少なくとも部分的に融解しない領域の各々がそれぞれの隣の融解領域に隣接することになる、ステップと、
    (d)前記第2の放射ビームパルスの照射後、前記少なくとも1つの金属層ストリップの各融解領域を再凝固させるステップであって、
    各融解領域の再凝固中、それぞれの単一粒子が、各々の少なくとも部分的に融解しない領域から各々の隣接する融解領域中に成長し、
    各融解領域において、それぞれの単一粒子が、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から、互いに反対方向に成長し、複数の第2の粒界のそれぞれに互いに接触し、
    前記第2の放射ビームパルスの照射に続く再凝固の完了後、前記少なくとも1つの金属層ストリップの各々が、それぞれの隣接する第2の粒界間に延在する単一粒子領域を含む粒子構造を有し、
    各第2の粒界が、前記少なくとも1つの金属層ストリップのそれぞれに対して、該第2の粒界の場所にて直交している、ステップとを含むことを特徴とする方法。
  16. 薄い金属層を処理する方法であって、前記金属層が、少なくとも1つの区分と、マンハッタンジオメトリに適合するそれぞれの所定の輪郭とを有する少なくとも1つの金属層ストリップを含む、方法において、
    (a)前記少なくとも1つの金属層ストリップに、
    複数の一定間隔で配置された直線状のストライプ状影領域と、
    複数の一定間隔で配置された直線状のストライプ状ビームレットとを含み、
    前記ビームレットの各々をそれぞれの隣の影領域間に隣接して配置した強度パターンを有する第1の放射ビームパルスを照射するステップであって、
    前記少なくとも1つの金属層ストリップの各区分を、前記ストライプ状影領域の長辺に対して斜めに向け、
    該照射によって、前記ビームレットのそれぞれが重なる前記少なくとも1つの金属層ストリップの各領域がその厚さ全体に亘って融解することになり、且つ、
    前記影領域のそれぞれが重なる前記少なくとも1つの金属層ストリップの各領域が少なくとも部分的に融解しないままとなり、更に、
    前記少なくとも部分的に融解しない領域の各々が、それぞれの隣の融解領域に隣接することになる、ステップと、
    (b)前記第1の放射ビームパルスの照射後、前記少なくとも1つの金属層ストリップの各融解領域を再凝固させるステップにおいて、
    各融解領域の再凝固中、異なった単一粒子が、各々の少なくとも部分的に融解しない領域から各々の隣接する融解領域中に成長し、
    各融解領域において、それぞれの単一粒子が、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から、互いに反対方向に成長し、複数の第1の粒界のそれぞれに互いに接触し、
    前記第1の粒界の各々が、該第1の粒界の位置にて、前記少なくとも1つの金属層ストリップのそれぞれに対して直交している、ステップと、
    (c)前記少なくとも1つの金属層ストリップに、前記第1放射ビームパルスと同じ強度パターンを有し、前記ストライプ状影領域の長いエッジを、前記少なくとも1つの金属層ストリップに対して、前記第1放射ビームパルスの強度パターンの影領域及びビームレットに対して直交方向に、前記強度パターンの影領域の幅より大きく、シフトした影領域が前記第1の粒界に重なる距離未満の距離だけシフトした強度パターンを有する第2の放射ビームパルスを照射するステップであって、
    該照射によって、前記シフトしたビームレットのそれぞれが重なる前記少なくとも1つの金属層ストリップの各領域がその厚さ全体に亘って融解することになり、且つ、
    前記シフトした影領域のそれぞれが重なる前記少なくとも1つの金属層ストリップの各領域が少なくとも部分的に融解しないままとなり、更に、
    前記少なくとも部分的に融解しない領域の各々が、それぞれの隣の融解領域に隣接することになる、ステップと、
    (d)前記第2放射ビームパルスの照射後、前記少なくとも1つの金属層ストリップの各融解領域を再凝固させるステップであって、
    各融解領域の再凝固中、それぞれの単一粒子が、各々の少なくとも部分的に融解しない領域から各々の隣接する融解領域中に成長し、
    各融解領域において、それぞれの単一粒子が、隣接する少なくとも部分的に融解しない領域から、互いに反対方向に成長し、複数の第2の粒界のそれぞれに互いに接触し、
    各第2の粒界が、前記少なくとも1つの金属層ストリップのそれぞれに対して、該第2の粒界の場所にて直交しており、
    前記第2の放射ビームパルスの照射に続く再凝固の完了後、前記少なくとも1つの金属層ストリップの各々が、それぞれの隣接する第2の粒界間に延在する単一粒子領域を含む粒子構造を有する、ステップとを含むことを特徴とする方法。
  17. 請求項15又は16に記載の方法において、前記第1及び第2の放射ビームパルスをレーザビームパルスとしたことを特徴とする方法。
  18. 請求項15又は16に記載の方法において、前記第1及び第2の放射ビームパルスをエキシマレーザビームパルスとしたことを特徴とする方法。
  19. 請求項15又は16に記載の方法において、前記第1及び第2の放射ビームパルスを電子ビームパルスとしたことを特徴とする方法。
  20. 請求項15又は16に記載の方法において、前記第1及び第2の放射ビームパルスをイオンビームパルスとしたことを特徴とする方法。
  21. 請求項15又は16に記載の方法において、前記第1及び第2の放射ビームパルスをレーザビームパルスとし、前記第1及び第2放射のビームパルスの強度パターンを、前記第1及び第2放射のビームパルスが通過するマスクによって規定し、前記少なくとも1つの金属層ストリップを有する基板をシフトすることによって、前記第2の放射ビームパルスの強度パターンを、前記少なくとも1つの金属層ストリップに対してシフトすることを特徴とする方法。
  22. 請求項15又は16に記載の方法において、前記第1及び第2の放射ビームパルスをレーザビームパルスとし、前記第1及び第2の放射ビームパルスの強度パターンを、前記第1及び第2の放射ビームパルスが通過するマスクによって規定し、前記マスクをシフトすることによって、前記第2の放射ビームパルスの強度パターンを、前記少なくとも1つの金属層ストリップに対してシフトすることを特徴とする方法。
  23. 基板上に配置された薄い金属層を処理する方法において、
    (a)前記金属層の少なくとも一部に、所定の輪郭を有するストライプ状ビームレットと、前記金属層の少なくとも一部における前記ビームレットが重ならないすべての領域に重なる影領域とを含む強度パターンを有する放射ビームパルスを照射するステップであって、
    該照射によって、前記ビームレットが重なる前記金属層の少なくとも一部の領域がその厚さ全体に亘って融解して前記所定の輪郭を有する融解領域を形成し、且つ、
    前記金属層の少なくとも一部における前記影領域が重なる各領域が少なくとも部分的に融解しないままとなり、更に、
    前記融解領域が、前記融解領域の第1及び第2の対面するエッジに沿って前記融解領域に隣接する融解しない領域によって取り囲まれる、ステップと、
    (b)前記放射ビームパルスの照射後に、前記融解領域を再凝固させ、前記所定の輪郭を有する再凝固領域を形成するステップであって、
    前記融解領域が再凝固し、前記再凝固領域を形成している間、粒子の第1及び第2の行が、前記融解領域の第1及び第2の対面するエッジから、各々、互いに反対方向に成長する、ステップと、
    (c)前記融解領域が完全に再凝固した後、前記金属層をパターン化し、前記再凝固領域における粒子の第1及び第2の行のうち一方における所定の輪郭を有するストリップ状領域から形成された少なくとも1つの比較的狭い金属層ストリップを形成するステップであって、
    前記金属層ストリップが、前記所定の輪郭と、それぞれの粒界によって分離された単一粒子領域とを有し、各粒界が、前記金属層ストリップに対して、該粒界の場所にて90°の角度をなす、ステップとを含むことを特徴とする方法。
  24. 請求項23に記載の方法において、前記融解領域の再凝固中、前記粒子の第1及び第2の行が、前記再凝固領域を通って中心に延在すると共に前記所定の輪郭を有する粒界に沿って互いに接するまで、互いに反対方向に成長することを特徴とする方法。
  25. 請求項23に記載の方法において、前記放射ビームパルスをレーザビームパルスとしたことを特徴とする方法。
  26. 請求項25に記載の方法において、前記放射ビームパルスをエキシマレーザビームパルスとしたことを特徴とする方法。
  27. 請求項23に記載の方法において、前記放射ビームパルスを電子ビームパルスとしたことを特徴とする方法。
  28. 請求項23に記載の方法において、前記放射ビームパルスをイオンビームパルスとしたことを特徴とする方法。
  29. 請求項23に記載の方法において、前記放射ビームパルスの強度パターンを、前記放射ビームパルスが通過するマスクによって規定することを特徴とする方法。
  30. 請求項29に記載の方法において、前記マスクを投影マスクとしたことを特徴とする方法。
  31. 請求項29に記載の方法において、前記マスクを近接マスクとしたことを特徴とする方法。
  32. 請求項29に記載の方法において、前記マスクを接触マスクとしたことを特徴とする方法。
  33. 基板上に配置された薄い金属層を処理する方法において、
    (a)処理目的のため、前記金属層の少なくとも一部を、既定の幅を有する複数の列に分割するステップと、
    (b)第1の通過にて、第1列を、既定のパルス反復度を有するパルス放射ビームで照射するステップであって、前記パルス放射ビームの射出の位置を過ぎた後に、前記金属層を有する基板を既定の並進速度で並進させ、前記パルス放射ビームによって、前記第1列の長さに対応する第1照射経路に沿って、前記第1列の長さ全体を走査するようにし、
    前記パルス放射ビームの各パルスが、複数の影領域及び複数のビームレットを含む強度パターンを有し、
    前記パルス放射ビームの各パルスの強度パターンが、少なくとも前記列の既定の幅と等しい幅を有し、
    前記パルス照射ビームの各パルス中、前記ビームレットのそれぞれが重なる前記金属層の少なくとも一部の各領域がその厚さ全体に亘って融解することになり、且つ、
    前記影領域のそれぞれが重なる前記金属層の少なくとも一部の各領域が少なくとも部分的に融解しないままとなり、更に、
    各々の少なくとも部分的に融解しない領域がそれぞれの隣の融解領域と隣接することになり、
    前記金属層の既定の並進速度と、前記パルス放射ビームの既定のパルス反復度とを、前記パルス放射ビームの前のパルスを照射された前記金属層の少なくとも一部の前の部分における融解領域が、前記前の部分に部分的に重なる次の部分が前記パルス放射ビームの次のパルスを照射される前に完全に再凝固するように選択する、ステップと、
    (c)前記金属層を有する基板を、所定の距離だけ、前記列に対して直交方向にシフトし、これによって、前記パルス照射ビームの各パルスの強度パターンの影領域及びビームレットを前記金属層の少なくとも一部に対してシフトするステップと、
    (d)次の通過にて、前記第1列を、前記既定のパルス反復度及びシフトした放射ビームパルス強度パターンを有するパルス放射ビームで照射するステップであって、前記パルス放射ビームの射出の位置を過ぎた後に、既定の並進速度にて前記金属層を有する基板を並進させ、前記パルス放射ビームが前記第1列の長さ全体を次の通過において前記第1列の長さに対応する次の照射経路に沿って走査するようにし、
    前記パルス照射ビームの各パルス中、前記ビームレットのそれぞれが重なる前記金属層の少なくとも一部の各領域がその厚さ全体に亘って融解することになり、且つ、
    前記影領域のそれぞれが重なる前記金属層の少なくとも一部の各領域が少なくとも部分的に融解しないままとなり、更に、
    各々の少なくとも部分的に融解しない領域がそれぞれの隣の融解領域と隣接することになり、
    前記金属層の既定の並進速度と、前記パルス放射ビームの既定のパルス反復度とを、前記パルス放射ビームの前のパルスを照射された前記金属層の少なくとも一部の前の部分における融解領域が、前記前の部分に部分的に重なる次の部分が前記パルス放射ビームの次のパルスを照射される前に完全に再凝固するように選択する、ステップと、
    (e)ステップ(c)及び(d)を、それぞれの粒界によって分離された複数の単一粒子領域を含み各々の粒界が前記第1照射経路に対して該粒界の場所において直交している粒子構造が前記第1列において得られるまでステップと、
    (f)前記金属層を有する基板を、前記金属層が前記パルス放射ビームに関し、第1の通過における前記金属層の少なくとも一部の次の列の放射に対して位置するように並進させるステップと、
    (g)ステップ(b)、(c)及び(d)と(e)を、それぞれの粒界によって分離された複数の単一粒子領域を含み各々の粒界が前記次の列の放射における照射経路に対して該粒界の場所において直交している粒子構造が前記次の列において得られるまで繰り返すステップと、
    (h)ステップ(f)及び(g)を、繰り返すステップとを含むことを特徴とする方法。
  34. 請求項33に記載の方法において、前記パルス放射ビームの各パルスの強度パターンが、
    複数の一定間隔で配置された直線状のストライプ状影領域と、
    複数の一定間隔で配置された直線状のストライプ状ビームレットと、
    を有し、前記ビームレットの各々をそれぞれの隣接する影領域間に隣接して配置し、前記影領域及びビームレットが、前記金属層の少なくとも一部の列に対して平行であり、前記金属層のシフトが、前記ビームレットの各々が前記第1の通過にて前記少なくとも部分的に融解しない領域のそれぞれに重なり、前記第1に通過にて融解され、再凝固したそれぞれの隣接する粒子の列と部分的に重なる距離であることを特徴とする方法。
  35. 請求項33に記載の方法において、前記パルス放射ビームをパルスレーザビームとすることを特徴とする方法。
  36. 請求項35に記載の方法において、前記パルスレーザビームをパルスエキシマレーザビームとすることを特徴とする方法。
  37. 請求項33に記載の方法において、前記パルス放射ビームを裁断連続波レーザビームとすることを特徴とする方法。
  38. 請求項33に記載の方法において、前記パルス放射ビームの各々をパルス電子ビームとすることを特徴とする方法。
  39. 請求項33に記載の方法において、前記パルス放射ビームの各々をパルスイオンビームとすることを特徴とする方法。
  40. 請求項1、3、4、15、16、23又は33に記載の方法において、前記金属層を、元素の金属、複合金属及び合金のうち1つによって形成することを特徴とする方法。
  41. 請求項1、3、4、15、16、23又は33に記載の方法において、前記金属層を、アルミニウム、銅、タングステン、チタン、プラチナ及び金のうち1つによって形成することを特徴とする方法。
  42. 請求項1、3、4、15、16、23又は33に記載の方法において、前記金属層を、拡散バリア層を有する基板上に配置することを特徴とする方法。
  43. 請求項1、3、4、15、16、23又は33に記載の方法において、前記金属層を、二酸化シリコン、タンタル及びタンタル化合物のうちの1つから形成された拡散バリア層を有する基板上に形成することを特徴とする方法。
  44. 請求項1又は3に記載の方法において、前記金属層の少なくとも一部を複数の区分に再分割し、ステップ(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)を一緒に、前記区分の各々において、一度に一区分、実行することを特徴とする方法。
  45. 請求項44に記載の方法において、前記金属層の少なくとも一部を隣接する区分に再分し、前記区分の連続的な隣接するものにおいて、ステップ(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)を一緒に、一度に一区分実行し、ステップ(a)及び(c)の照射が、各々、前の隣接する区分に所定の面積だけ重なることを特徴とする方法。
  46. 請求項1又は3に記載の方法において、前記金属層の少なくとも一部を複数の区分に再分割し、ステップ(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)を、一度に一区分、前記区分の各々において一度に1ステップ、別々に実行することを特徴とする方法。
  47. 請求項45に記載の方法において、前記金属層の少なくとも一部を隣接する区分に再分割し、ステップ(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)を一緒に、前記区分の連続的な隣接するものにおいて、一度に一区分、実行し、ステップ(a)及び(c)の照射が、各々、前の隣接する区分に重なることを特徴とする方法。
  48. 請求項4に記載の方法において、前記金属層の少なくとも一部を複数の区分に再分割し、ステップ(a)、(b)、(c)及び(d)を一緒に、前記区分の各々において、一度に一区分、実行することを特徴とする方法。
  49. 請求項48に記載の方法において、前記金属層の少なくとも一部を隣接する区分に再分割し、ステップ(a)、(b)、(c)及び(d)を、一度に一区分、前記区分の連続的な隣接するものにおいて、一度に1ステップ、別々に実行し、ステップ(a)及び(c)の照射が、各々、前の隣接する区分に所定の面積だけ重なることを特徴とする方法。
  50. 請求項4に記載の方法において、前記金属層の少なくとも一部を複数の区分に再分割し、ステップ(a)、(b)、(c)及び(d)を、前記区分の各々において、一度に一区分、前記区分の各々において、一度に1ステップ、別々に実行することを特徴とする方法。
  51. 請求項50に記載の方法において、前記金属層の少なくとも一部を隣接する区分に再分割し、ステップ(a)、(b)、(c)及び(d)を、一度に一区分、前記区分の連続的な隣接したものにおいて一度に1ステップ、別々に実行し、ステップ(a)及び(c)の照射が、各々、前の隣接する区分に重なることを特徴とする方法。
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