JP3072005B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP3072005B2
JP3072005B2 JP6200603A JP20060394A JP3072005B2 JP 3072005 B2 JP3072005 B2 JP 3072005B2 JP 6200603 A JP6200603 A JP 6200603A JP 20060394 A JP20060394 A JP 20060394A JP 3072005 B2 JP3072005 B2 JP 3072005B2
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    • H01L27/12Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier the substrate being other than a semiconductor body, e.g. an insulating body
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    • H01L27/1277Multistep manufacturing methods with a particular formation, treatment or patterning of the active layer specially adapted to the circuit arrangement using crystallisation of amorphous semiconductor or recrystallisation of crystalline semiconductor using a crystallisation promoting species, e.g. local introduction of Ni catalyst
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    • Y10S438/975Substrate or mask aligning feature

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置およびその
製造方法に関し、さらに詳しく言えば、非晶質ケイ素膜
を結晶化した結晶性ケイ素膜を活性領域とする半導体装
置およびその製造方法に関する。特に、本発明は、絶縁
基板上に設けられたTFT(薄膜トランジスタ)を用い
た半導体装置に有効であり、アクティブマトリクス型の
液晶表示装置、密着型イメージセンサー、三次元ICな
どに利用できる。
【0002】
【従来の技術】近年、大型で高解像度の液晶表示装置、
高速で高解像度の密着型イメージセンサー、三次元IC
などへの実現に向けて、ガラス等の絶縁基板上や、絶縁
膜上に高性能な半導体素子を形成する試みがなされてい
る。これらの装置に用いられる半導体素子には、薄膜状
のケイ素半導体層を用いるのが一般的である。
【0003】この薄膜状のケイ素半導体層としては、非
晶質ケイ素半導体(a−Si)からなるものと、結晶性
を有するケイ素半導体からなるものの2つに大別され
る。非晶質ケイ素半導体は製作温度が低く、気相法で比
較的容易に作製することが可能で量産性に富むため、最
も一般的に用いられているが、導電性等の物性が結晶性
を有するケイ素半導体に比べて劣る。このため、今後よ
り高速特性を得るためには、結晶性を有するケイ素半導
体からなる半導体装置の作製方法の確立が強く求められ
ている。なお、結晶性を有するケイ素半導体としては、
多結晶ケイ素、微結晶ケイ素、結晶成分を含む非晶質ケ
イ素、結晶性と非晶質性の中間の状態を有するセミアモ
ルファスケイ素等が知られている。
【0004】これら結晶性を有する薄膜状のケイ素半導
体層を得る方法としては、(1)半導体膜の成膜を、該
半導体膜に結晶性を持たせつつ行う、(2)非晶質の半
導体膜を成膜し、その後レーザー光のエネルギーによ
り、該半導体膜を結晶性を有するものとする、(3)非
晶質の半導体膜を成膜し、その後熱エネルギーを加える
ことにより、該半導体膜を結晶性を有するものとする、
といった方法が知られている。
【0005】しかしながら、(1)の方法では、成膜工
程と同時に結晶化が進行するので、大粒径の結晶性ケイ
素膜を得るにはケイ素膜の厚膜化が不可欠であり、良好
な半導体物性を有する膜を基板上に全面に渡って均一に
成膜することが技術上困難である。また成膜温度が60
0℃以上と高いので、安価なガラス基板が使用できない
というコスト面での問題があった。
【0006】また、(2)の方法では、溶融固化過程の
結晶化現象を利用するため、小粒径ながら粒界が良好に
処理され、高品質な結晶性ケイ素膜が得られるが、現在
レーザーとして最も一般的に使用されているエキシマレ
ーザーを例にとると、レーザー光の照射面積が小さくス
ループットが低いという問題がまず有る。またレーザー
光による結晶化処理は、大面積基板の全面を均一に処理
するにはレーザー光の安定性が充分ではなく、次世代の
技術という感が強い。
【0007】(3)の方法は、(1)、(2)の方法と
比較すると大面積に対応できるという利点はあるが、結
晶化に際し600℃以上の高温にて数十時間にわたる加
熱処理が必要である。一方、安価なガラス基板の使用と
スループットの向上を考えると、加熱温度を下げ、さら
に短時間で結晶化させなければならない。このため
(3)の方法では、上記のような相反する問題点を同時
に解決する必要がある。
【0008】また、(3)の方法では、固相結晶化現象
を利用するため、結晶粒は基板面に平行に拡がり数μm
の粒径を持つものされ現れるが、成長した結晶粒同士が
ぶつかり合って粒界が形成されるため、その粒界はキャ
リアに対するトラップ準位として働き、TFTの移動度
を低下させる大きな原因となってしまう。
【0009】上記の(3)の方法を利用して、前述の結
晶粒界の問題点を解決する方法が、特開昭64−576
15号公報、特開平4−119633号公報、特開平6
−29320号公報や特開平3−155124号公報あ
るいは特開平5−136048号公報で提案されてい
る。これらの方法では、何らかの手段を用いて非晶質ケ
イ素膜の一部を選択的に結晶化した後、その結晶化領域
をシードとしてさらにその周りに結晶成長を行わせ、結
晶粒界の制御を行っている。
【0010】具体的には、特開昭64−57615号公
報、特開平4−119633号公報および特開平6−2
9320号公報では、シード領域の選択結晶化の手段と
してレーザー光や電子ビーム、赤外線などのエネルギー
ビーム照射法を用いている。シード領域を特定する工程
の詳細な手法については特開昭64−57615号公報
では特に記載されていないが、特開平4−119633
号公報では非晶質ケイ素膜上に酸化ケイ素膜を形成し、
さらにその上にエネルギービームに対して反射膜となる
金属膜を形成し、該金属膜の一部を開口してエネルギー
ビームを基板上面より照射することにより、金属膜開口
領域の非晶質ケイ素膜のみ選択的に結晶化させている。
【0011】また、特開平6−29320号公報では、
非晶質ケイ素膜上に酸化ケイ素膜,及びケイ素膜の2層
を形成し、上層のケイ素膜を開口して下層の非晶質ケイ
素膜へのエネルギービーム照射を行う。上層のケイ素膜
はエネルギービームを吸収するので、上層のケイ素膜に
覆われた領域では下層の非晶質ケイ素膜にエネルギービ
ームが届かず、開口部の非晶質ケイ素膜のみが選択結晶
化されることとなる。その後は、両者とも加熱処理を行
い、選択結晶化されたシード領域からその結晶性を反映
した結晶性ケイ素を成長させている。
【0012】特開平3−155124号公報あるいは特
開平5−136048号公報では、結晶成長の核となる
異物を非晶質ケイ素膜中に導入して、その後熱処理をす
ることで、その異物を核とした大粒径の結晶性ケイ素膜
を得ている。
【0013】前者では、シリコン(Si+)をイオン注
入法によって非晶質ケイ素膜に導入し、その後熱処理に
より粒径数μmの結晶粒をもつ多結晶ケイ素膜を得る。
後者では、粒径10〜100nmのSi粒子を高圧の窒
素ガスとともに非晶質ケイ素膜に吹きつけて成長核を形
成している。両者とも非晶質ケイ素膜上にフォトレジス
トによる注入マスクを形成し、注入マスクを通して非晶
質ケイ素膜に選択的に異物を導入し、熱処理を行ってシ
ード領域を形成した後、そこからその周辺領域に結晶成
長させて高品質な結晶性ケイ素膜を形成し、この結晶性
ケイ素膜を利用して半導体素子を形成しているのは同様
である。
【0014】また、本発明者らの研究によれば、非晶質
ケイ素膜の表面にニッケルやパラジウム、さらには鉛等
の金属元素を微量に導入させ、しかる後に加熱すること
で、550℃、4時間程度の処理時間で結晶化を行える
ことが判明している。
【0015】このメカニズムは、まず金属元素を核とし
た結晶核発生が加熱処理の早期に起こり、その後その金
属元素が触媒となって結晶成長を助長し、結晶化が急激
に進行すると考えることで理解される。そういった意味
でこれらの金属元素を触媒元素と呼ぶ。これらの触媒元
素により結晶化が助長されて結晶成長した結晶性ケイ素
膜の結晶粒内は、通常の固相成長法で一つの結晶核から
成長した結晶粒が双晶構造であるのに対して、何本もの
針状結晶あるいは柱状結晶が織り込まれて構成されてお
り、それぞれの針状結晶あるいは柱状結晶内部は理想的
な単結晶状態となっている。
【0016】さらに、非晶質ケイ素膜の一部分に選択的
に触媒元素を導入することにより、その導入領域でのみ
上述のような低温結晶化が起き、それ以外の部分は非晶
質ケイ素膜として残るといった現象が生ずる。また、そ
の後、熱処理を継続すると、選択的に触媒元素が導入さ
れ結晶化している部分から、その周辺部の非晶質部分へ
の横方向(基板面に平行な方向)に結晶成長部分が延び
る現象が起きる。この横方向結晶成長領域では、その成
長方向に沿って基板と平行に針状あるいは柱状の結晶が
一次元的に延びており、その成長方向においては結晶粒
界が存在していない。従って、この横方向結晶成長領域
を利用して半導体装置の活性領域を形成することによ
り、高性能な半導体装置が実現可能となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このような活性領域と
なる結晶性ケイ素膜の作製方法については、大面積基板
対応を考えると、基板内で結晶性がある程度安定してい
る上記の(3)で述べた固相結晶化法を用いるのが現状
最も好ましい。しかしながら、従来の固相結晶化法によ
って作製された結晶性ケイ素膜は、前述のように結晶粒
界の影響が大きく、単一の結晶粒内も結晶欠陥の多い双
晶構造を示す。
【0018】従って、結晶粒界の問題を最小限に抑える
ためには、上述のような結晶粒界を人為的に制御する方
法、すなわち、特開昭64−57615号公報、特開平
4−119633号公報、特開平6−29320号公報
や特開平3−155124号公報あるいは特開平5−1
36048号公報に記載の技術、さらには本発明者らが
発見した触媒元素を選択的に微量添加し横方向に結晶化
させる技術は、非常に有効な手段であると言える。
【0019】これらの技術を用いた場合、半導体装置と
しては高性能なものが得られるが、その製造工程中に大
きな問題点が存在する。
【0020】上記のように結晶粒界を人為的に制御する
技術では、まず非晶質ケイ素膜の一部をある作用により
選択的に結晶化し、引き続いてその結晶化領域を1つの
大きなシードとして、その周りに横方向に結晶成長を行
う。前工程で結晶化されたシードとなる領域は、ランダ
ムに結晶核発生が行われ結晶化されるのに対し、その結
晶化領域をシードとしてその周りに成長する結晶性ケイ
素領域は、シード領域周辺部の結晶性を反映して成長す
るため、成長方向の制御された非常に良好な結晶性を示
す。したがって、結晶性ケイ素膜の結晶性は、シードと
なった(人為的に核発生処理された)領域とその周りに
横方向に成長した領域とでは全く異なったものとなって
いる。このような結晶性ケイ素膜の上にランダムに複数
の半導体素子を形成すると、その活性領域となる結晶性
ケイ素膜の結晶性の相違から、均一性の良好な半導体装
置を得ることは不可能である。
【0021】従って、上記のように結晶粒界を人為的に
制御する技術を用いた場合には、必要とする結晶性ケイ
素領域に所望の半導体素子を正確に形成する必要があ
り、活性領域となるケイ素膜のパターニング時のマスク
アライメント工程が不可欠となる。このマスクアライメ
ント工程は、通常1stマスクにより形成されたアライ
メントマークに対して、後の工程のマスクアライメント
を行うのであるが、上記のような技術を用いた場合に
は、1stマスクがシードとなる結晶化領域を選択成長
させるためのマスクとなる。
【0022】例えば特開平5−136048号公報記載
の技術について説明すると、まず図8(a)に示すよう
に、絶縁基板801上に形成された非晶質ケイ素膜80
2にフォトレジスト803を塗布し、1stマスクを通
して所定部分を露光することにより、選択結晶化させる
領域800上にレジスト開口803aを形成する。ここ
で、この公報記載のものでは人為的に結晶核を発生させ
るための方法として、Si粒子804を吹き付ける方法
を用いているが、選択的に結晶化が行われるなら方法は
問わない。
【0023】その後、図8(b)に示すように、フォト
レジスト803を除去し、加熱処理を行うことで領域8
00の非晶質ケイ素膜が先に結晶化し、シードとなる結
晶性ケイ素領域802aが形成される。加熱処理を継続
するとシード領域802aから横方向805に結晶成長
が行われ、横方向結晶性ケイ素領域802bが形成され
る。その後、この結晶性ケイ素膜を利用して素子となる
活性領域を形成するのであるが、1stマスクでパター
ニングされたアライメントマークは、上記のシード領域
802aと横成長領域802bの境界806によって顕
在化されている。よって、領域802aと領域802b
との結晶性の違いによる微妙な色の濃淡を頼りに次工程
のアライメントを行っているのだが、正確なアライメン
トが非常に困難であり、量産時に必要不可欠なオートア
ライメントも不可能であった。
【0024】これは、他の粒界制御方法でも同様で、特
開昭64−57615号公報、特開平4−119633
号公報、特開平6−29320号公報や特開平5−15
5124号公報、本発明者らの見い出した触媒元素の選
択添加法においてもプロセス上の大きな問題となってい
た。
【0025】例えば、従来法としては一般的に図7のよ
うなアライメントパターンによりマスクアライメントを
行っている。1stマスクが選択的な結晶化のために使
用された場合には、例えば1stマスクのアライメント
マークのパターンをパターン700とし、該パターン7
00内部が開口部であったとする。すると、パターン7
00内部は、選択的に結晶化されたシード領域701と
なり、パターン700外部は、シード領域700周辺部
の結晶性を反映して横方向に結晶成長した横方向結晶性
ケイ素領域702となっている。この状態が図7(a)
の状態に相当する。次に、この1stマスクのアライメ
ントマークのパターン700に対して図7(b)に示す
ような配置で2ndマスクのアライメントマーク710
を合わせるのであるが、1stマスクのアライメントマ
ークによるパターン700は、その内側の結晶性ケイ素
領域701と、その外側の結晶性ケイ素領域702の微
妙な結晶性の違いにより顕在化されているため、色の濃
淡がほとんどなく非常に位置合わせが困難である。
【0026】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、通常の固相成長法で得られる結
晶性よりさらに高い結晶性をもつ高品質な結晶性ケイ素
膜を、600℃以下の熱処理により形成することがで
き、しかも各処理工程でのマスクアライメントを簡単に
行うことができる生産性の高い半導体装置及びその製造
方法を得ることが本発明の目的である。
【0027】
【課題を解決するための手段】そこで、本件発明者等
は、鋭意研究した結果、以下のようにして上記目的を達
成できることを見い出した。
【0028】上述のような方法を用いて結晶粒界を制御
した場合、非晶質ケイ素膜を選択成長させるためのフォ
トリソグラフィー工程が必要である。ところが、マスク
膜として用いたフォトレジストや金属膜は、当然のこと
ながら後の結晶化のための熱処理工程前に除去する必要
があるため、基板全面を結晶化させた場合には、素子領
域のパターニングの際、結晶性ケイ素膜のシード領域と
横方向結晶成長領域の境界を用いてしかアライメントが
できない。この場合には結晶性の違いによる濃淡を用い
てアライメントすることとなり、正確なアライメントが
困難である。よって、非晶質ケイ素領域を残した状態
で、かつ素子形成に十分な結晶性ケイ素領域が形成され
た状態で結晶化を終了させ、非晶質ケイ素膜と結晶性ケ
イ素膜の明らかな表面状態の違いを用いて、その境界で
アライメントすることにより本発明の目的が達成でき
る。
【0029】非晶質ケイ素膜と結晶性ケイ素膜との間に
は、その表面の光学的特性に明白な差があり、例えば屈
折率では非晶質ケイ素膜が4.0程度であるのに対して
結晶性ケイ素膜は3.6〜3.8程度である。よって、
その境界は非常にはっきりと顕在化しており、この境界
をマスクアライメントに用いることで正確な位置合わせ
ができ、量産化時に必要不可欠なフォトリソグラフィー
工程でのオートアライメントが可能となる。
【0030】本発明は上記のような点に着目して得られ
たものである。
【0031】(1)本発明に係る半導体装置は、絶縁性
表面を有する基板と、該基板の絶縁性表面上に形成さ
れ、結晶性を有するケイ素膜からなる活性領域とを備
え、該活性領域を、非晶質ケイ素膜を選択的に結晶化さ
せた結晶性ケイ素領域内に形成され、非晶質ケイ素領域
と結晶性ケイ素領域との境界を用いたマスクアライメン
トにより位置決めしたものとしており、そのことにより
上記目的が達成される。
【0032】(2)本発明は上記半導体装置において、
上記結晶性ケイ素領域を、上記非晶質ケイ素膜の、加熱
処理による結晶化を助長する触媒元素を含む構造とした
ものである。
【0033】(3)本発明において、上記触媒元素とし
て、Ni、Co、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、I
n、Sn、Al、P、As、Sbから選ばれた一種また
は複数種類の元素が用いられていることが好ましい。
【0034】(4)本発明に係る半導体装置の製造方法
は、基板上に非晶質ケイ素膜を形成する工程と、該非晶
質ケイ素膜の一部分を選択的に結晶化させる工程と、該
非晶質ケイ素膜を選択的に結晶化させた結晶性ケイ素領
域と、該非晶質ケイ素膜の、該結晶化が及んでいない非
晶質ケイ素膜領域との境界を用いてマスクアライメント
を行う工程と、該マスクアライメントに基づいて該非晶
質ケイ素膜をパターニングする工程とを含んでおり、そ
のことにより上記目的が達成される。
【0035】(5)本発明に係る半導体装置の製造方法
は、基板上に非晶質ケイ素膜を形成する工程と、該工程
の前または後において、該非晶質ケイ素膜の結晶化を助
長する触媒元素を該非晶質ケイ素膜に選択的に導入する
ための処理を行う工程と、加熱によって該非晶質ケイ素
膜を選択的に結晶化させるとともに、該触媒元素が選択
的に導入された領域の周辺部において、基板表面に対し
概略平行な方向に結晶成長を行わせる工程と、該基板表
面に対し概略平行な方向の結晶成長により形成した結晶
性ケイ素領域の外周端に位置する、該結晶性ケイ素領域
と結晶化が及んでいない非晶質ケイ素領域との境界を用
いてマスクアライメントを行う工程と、該マスクアライ
メントに基づいて、該非晶質ケイ素膜をパターニングし
て活性領域を形成する工程とを含んでおり、そのことに
より上記目的が達成される。
【0036】(6)本発明の半導体装置の製造方法にお
いて、上記触媒元素として、Ni、Co、Pd、Pt、
Cu、Ag、Au、In、Sn、Al、P、As、Sb
から選ばれた一種または複数種類の元素を用いるのが好
ましい。
【0037】
【作用】本発明の半導体装置においては、活性領域を、
非晶質ケイ素膜を選択的に結晶化させた結晶性ケイ素領
域内に形成され、非晶質ケイ素領域と結晶性ケイ素領域
との境界を用いたマスクアライメントにより位置決めし
たものとしたから、上記活性領域を位置決めするための
基準が、濃淡が明瞭に異なる非晶質ケイ素領域と結晶性
ケイ素領域との境界部分となり、活性領域の位置決めを
簡単にしかも正確に行うことができる。
【0038】このため、半導体素子の特性劣化および特
性のばらつきとなる要因を除去することができ、大規模
半導体装置においては特に重要な歩留まりの向上に大き
く貢献できる。
【0039】また、この発明の半導体装置においては、
結晶性ケイ素膜を、非晶質ケイ素膜の、加熱処理による
結晶化を助長する触媒元素を含む構造としたので、非晶
質ケイ素膜の結晶化により得られる、活性領域が形成さ
れる結晶性ケイ素膜を、通常の固相成長法により得られ
る結晶性よりさらに高い結晶性を有するものとできる。
この場合高品質な結晶性ケイ素領域に対して素子領域の
オートアライメントが可能となり、結晶粒界を制御され
た半導体膜をもちいた半導体装置の量産化に道を開くこ
とが可能となる。
【0040】この発明の半導体装置の製造方法において
は、非晶質ケイ素膜を選択的に結晶化させた結晶性ケイ
素領域と、該非晶質ケイ素膜の、該結晶化が及んでいな
い非晶質ケイ素領域との境界を用いてマスクアライメン
トを行うようにしたので、選択的に結晶化させた非晶質
ケイ素膜のパターニングを、濃淡が明瞭に異なる非晶質
ケイ素領域と結晶性ケイ素領域との境界部分を基準とし
て正確かつ簡単に行うことができる。
【0041】また、この発明の半導体装置の製造方法に
おいては、触媒元素を導入した非晶質ケイ素膜を、加熱
により選択的に結晶化させ、該触媒元素が選択的に導入
された領域の周辺部において、基板表面に対し概略平行
な方向に結晶成長を行わせ、これにより形成した結晶性
ケイ素領域の外周端に位置する、該結晶性ケイ素領域と
結晶化が及んでいない非晶質ケイ素領域との境界を用い
てマスクアライメントを行うので、通常の固相成長法で
得られる結晶性よりさらに高い結晶性をもつ高品質な結
晶性ケイ素膜を、600℃以下の熱処理により形成する
ことができ、しかも各処理工程でのマスクアライメント
を簡単に行うことができる。
【0042】
【実施例】以下、まず本発明の基本原理について説明す
る。
【0043】本発明は、2つのポイントを有する。1つ
は、非晶質ケイ素領域を残した状態で選択結晶化を終了
させることと、もう1つは、その非晶質ケイ素領域と選
択的に結晶化させた結晶性ケイ素領域との境界を用いて
次工程のマスクアライメントを行うことである。
【0044】本発明では、例えば1stマスクのアライ
メントマーク300を、図3に示すような円形パターン
300aを有するものとする。例えばアライメントマー
ク300の内側が開口され、その内側に選択的に結晶化
されたシード領域301が位置するとする。この場合、
アライメントマーク300の周辺部にシード領域301
の結晶性を反映した横方向結晶成長領域302が位置す
る。
【0045】結晶化のための加熱処理を成長途中で中断
すると、横方向結晶成長の及んでいない領域は非晶質ケ
イ素領域303として残ることとなる。この際、図3
(a)に示すように、横方向結晶成長304はシード領
域301,すなわちアライメントマーク300の形状を
反映して行われるため、結果として横方向結晶成長領域
302の形状はアライメントマーク300に対して同心
のドーナツ状となる。よって、この段階で1stマスク
のアライメントマーク300は領域301と領域302
の結晶性の違いにより顕在化されているに過ぎず、非常
に見にくいが、そのアライメントマーク300に対し
て、横方向結晶成長領域302と非晶質領域303の境
界305が同心円状に形成され、この境界305は非常
にはっきりと顕在化されている。
【0046】従って、図3(b)に示すように、2nd
マスクのアライメントマーク310の形状を結晶性領域
302と非晶質領域303の境界305に重なるような
円状パターン310aにすることにより正確な位置合わ
せが可能となる。この場合には横方向結晶成長領域30
2の成長距離を予め見越して2ndマスクアライメント
マーク310aの径を設定する必要がある。また、横方
向結晶成長領域302の成長距離が不明な場合には、2
ndマスクアライメントアーク310を図4に示すよう
に、木の年輪のような何重かの同心円パターン31b1
〜31bNからなる多重同心円パターン31bとなるこ
とにより対応できる。つまり成長距離(横方向結晶成長
領域302の大きさ)に適したアライメントマーク31
0の同心円パターン31bXを用いて位置合わせを行う
ことで対応可能である。この際の同心円の中心点306
は1stマスクの円形アライメントパターンの中心点と
一致している。
【0047】さらに、ここでは円状のアライメントマー
クを用いて説明しているが、他の形状のものでも同じコ
ンセプトであれば全く問題なく使用可能である。
【0048】例えば、図5に示すような線状パターン5
00aを有するアライメントマーク500を用いた場合
にも、該マーク500内部がシード領域501であると
すると、線状アライメントマークに対して垂直方向に結
晶成長504が行われ、横方向結晶成長領域502が形
成される。結晶成長が及んでいない領域は非晶質ケイ素
膜503のまま残るのであるが、この際も図5(a)に
示すように、両者の境界505はアライメントマーク5
00の形状を反映して線状に形成される。
【0049】よって、図5(b)に示すように2ndマ
スクのアライメントマーク510を2本の平行なライン
パターン510aとし、境界505にほぼ重なるように
位置合わせを行うことにより正確なアライメントが可能
である。
【0050】また、横方向成長領域502の成長距離が
不明な場合には、2ndマスクのアライメントマーク5
10を、図6に示すように複数本の平行なライン51b
1〜51bNからなるストライプパターン51bとし、境
界505に適合するライン51bNを用いて位置合わせ
を行うことで対応できる。この際の2ndマスクアライ
メントマークを構成するライン51b1〜51bNは、1
stマスクの線状アライメントマークの中心線506に
対してそれぞれのラインが線対称となるように配置され
ている。
【0051】さて、本発明者らが発見したニッケルやパ
ラジウム、さらには鉛等の金属元素を非晶質ケイ素膜に
微量に選択導入し加熱することで横方向結晶成長を行う
方法は、他の方法に比べ、低温(580℃以下)での結
晶化が可能で、さらに短時間の加熱処理で必要な結晶化
が終了するため、非常に有効な方法である。
【0052】すなわち、安価なガラス基板を使用する際
には、結晶化のための加熱処理工程における基板の縮
み、反りなどの問題が発生する。例えば、アクティブマ
トリクス型の液晶表示装置に一般に用いられるコーニン
グ7059(コーニング社商品番号)ガラスはガラス歪
点が593℃であり、基板の大面積化を考慮した場合、
これ以上の温度による加熱には問題がある。それに対し
て、従来の固相結晶化法を用いた場合には、その出発a
−Si膜の成膜法や条件にもよるが、最低600℃の加
熱温度で20時間以上の熱処理が必要である。例えば、
特開平5−136048号公報記載の技術では、加熱温
度650℃以上の熱処理を行っている。
【0053】しかしながら、本発明者らの発見した触媒
元素による結晶化法では、半導体膜における触媒元素の
導入部(シード領域)と横方向結晶成長領域とで触媒元
素の濃度が大きく異なる。したがって、触媒元素の導入
部が素子の形成領域内に含まれるような形で、例えばT
FT(薄膜トランジスタ)を形成した場合、該導入部が
チャネル形成領域に含まれると、その結晶性の違いによ
る特性のばらつきだけでなく、高濃度の触媒元素により
リーク電流が増しTFT特性の劣化を招くといった問題
点も生ずる。よって、上記の触媒元素により選択結晶化
させる技術を用いた場合には、他の結晶粒制御法よりさ
らに正確に、選択結晶化されたケイ素膜に素子領域をア
ライメントする必要があり、本発明を用いた場合の効果
は特に大きい。
【0054】次に本発明の実施例について説明する。
【0055】(実施例1)図1(a),(b)は本発明
の一実施例による薄膜トランジスタ及びその製造方法を
説明するための平面図、図2は図1(a)のA−A’線
部分に対応する断面図であり、図2(a)ないし図2
(f)は、本実施例のTFTの製造方法を工程順に示し
ている。
【0056】図において、100はN型薄膜トランジス
タ(TFT)10を有する半導体装置で、該TFT10
は、ガラス基板101上に酸化ケイ素膜等の絶縁性下地
膜102を介して形成されている。該絶縁性下地膜10
2上には、上記TFTを構成する島状の結晶性ケイ素膜
103iが形成されている。この結晶性ケイ素膜103
iの中央部分は、チャネル領域110となっており、そ
の両側部分は、ソース,ドレイン領域111,112と
なっている。上記チャネル領域110上には、ゲート絶
縁膜107を介してアルミニウムゲート電極108が設
けられている。このゲート電極108の表面は酸化物層
109により被覆されている。上記TFT10はその全
面が層間絶縁膜113により覆われており、該層間絶縁
膜113の、ソース,ドレイン領域111,112に対
応する部分には、コンタクトホール113aが形成され
ている。上記ソース,ドレイン領域111,112はこ
のコンタクトホール113aを介して電極配線114,
115に接続されている。
【0057】そしてこの実施例では、上記結晶性ケイ素
膜103iは、その近傍の結晶化ケイ素領域103aか
ら基板表面に対して平行な方向に結晶成長が進んで形成
された横方向結晶領域103bの一部であり、この横方
向結晶領域103bと、結晶化が及ばなかった非晶質ケ
イ素領域103cとの境界を用いたマスクアライメント
により位置決めされている。該結晶性ケイ素領域103
a及び横方向結晶領域103bは、非晶質ケイ素膜の加
熱処理による結晶化を助長する触媒元素(Ni)を含
み、この膜中の結晶粒がほぼ単結晶状態の針状結晶ある
いは柱状結晶からなっているものである。
【0058】この実施例のTFT10は、アクティブマ
トリクス型の液晶表示装置のドライバー回路や画素部分
を構成する素子として用いることができることは勿論、
これらの回路や画素部分と同一基板上に搭載したCPU
を構成する素子としても用いることができる。なお、T
FTの応用範囲としては、液晶表示装置のみではなく、
一般に言われる薄膜集積回路に利用できることは言うま
でもない。
【0059】次に製造方法について説明する。
【0060】まず、ガラス基板101上に例えばスパッ
タリング法によって厚さ200nm程度の酸化ケイ素か
らなる下地膜102を形成する。この酸化ケイ素膜は、
ガラス基板からの不純物の拡散を防ぐために設けられ
る。次に減圧CVD法あるいはプラズマCVD法によっ
て、厚さ25〜100nm、例えば80nmの真性(I
型)の非晶質ケイ素膜(a−Si膜)103を成膜す
る。
【0061】次に、酸化ケイ素膜または窒化ケイ素膜等
からなるマスク104を形成する。このマスク104の
開口104a内には、スリット状にa−Si膜103を
露呈される。即ち、図2(a)の状態を上面から見る
と、図1(a)のようにa−Si膜103が領域100
aでスリット状に露呈しており、他の部分はマスクされ
ている状態となっている。
【0062】ここでは図1(a)のように、ソース,ド
レイン領域111,112が横方向結晶成長の方向10
6に並ぶ配置でTFT10を作製するが、図1(b)の
ように、ソース,ドレイン領域111,112が上記方
向106に垂直な方向に並ぶ配置でも同様の方法で全く
問題なくTFTを作製できる。
【0063】上記マスク104を形成した後、図2
(b)に示すように、例えば酢酸ニッケルあるいは硝酸
ニッケル等のニッケル塩の水溶液105を基板全面に塗
布し、その後スピンナーにて均一に乾燥させる。この際
の水溶液中のニッケル濃度は10〜200ppmが適当
で、好ましくは100ppmである。領域100aの部
分では、析出したNiイオンがa−Si膜103と接触
しており、領域100aの部分にニッケル微量添加が選
択的に行われたことになる。本実施例では、結晶化を助
長する触媒元素として、ニッケルを用いるが、それ以外
にコバルト、パラジウム、白金、銀、金、インジウム、
スズ、アルミニウム、リン、ヒ素、アンチモンを用いて
も同様の効果が得られる。また、触媒元素の添加法とし
ても、上記の方法以外にニッケル薄膜(極めて薄いの
で、膜として観察することは困難である)を形成する方
法やイオンドーピング法、またその他の方法を用いても
よい。
【0064】そして、これを水素還元雰囲気下(好まし
くは、水素の分圧が0.1〜1気圧)または不活性雰囲
気下(大気圧)、加熱温度520〜580℃で数時間か
ら数十時間、例えば550℃で16時間アニールして結
晶化させる。
【0065】この際、ニッケル微量添加が行われた領域
100aにおいては、基板101に対して垂直方向にケ
イ素膜103の結晶化が起こり、シードとなる結晶性ケ
イ素領域103aが形成される。そして、領域100a
の周辺領域では、図2(c)において、矢印106で示
すように、領域100aから横方向(基板と平行な方
向)に結晶成長が行われ、横方向結晶成長した結晶性ケ
イ素領域103bが形成される。それ以外の非晶質ケイ
素膜領域は、そのまま非晶質ケイ素膜103cとして残
る。なお、上記結晶成長に際し、矢印106で示される
基板と平行な方向の結晶成長の距離は、80μm程度で
ある。
【0066】その後、マスク104を除去し、上記ケイ
素膜のパターニングにより不要な部分の結晶性ケイ素膜
103を除去して素子間分離を行い、後にTFTの活性
領域(ソース,ドレイン領域、及びチャネル領域)とな
る結晶性ケイ素膜103iを形成する(図2(d))。
【0067】このパターニング工程において、アライメ
ントマークは、上記本発明の基本原理の説明で挙げた、
図3または図4、あるいは図5または図6に記載されて
いるような形状のもの、あるいはそれに類似した形状の
ものを用い、上述のような方法でマスクアライメントを
行う。
【0068】すなわち、従来は結晶性ケイ素膜のシード
領域103aと横方向成長領域103bとの境界を用い
てマスクアライメントを行い、上記素子間分離のための
フォトリソグラフィー工程を行っていたが、本実施例で
は横方向に結晶成長した結晶性ケイ素領域103bと非
晶質ケイ素領域103cとの境界101aを用いてマス
クアライメントを行い、素子間分離のためのフォトリソ
グラフィー工程を行う。このため、正確なマスクアライ
メントが可能となる。よって、シード領域103aに比
べ結晶性が良好で且つ触媒元素の濃度も低い横方向結晶
成長による結晶性ケイ素膜103b内に制御性よく半導
体素子を形成することができ、素子特性の劣化および特
性のばらつきなど不安定要因を低減でき、安定した特性
のTFT素子が製造可能となる。
【0069】次に、上記の活性領域となる結晶性ケイ素
膜103iを覆うように厚さ20〜150nm、ここで
は100nmの酸化ケイ素膜をゲート絶縁膜107とし
て成膜する。酸化ケイ素膜の形成には、ここではTEO
S(Tetra Ethoxy Silan)を原料とし、酸素とともに基
板温度150〜600℃、好ましくは300〜450℃
で、RFプラズマCVD法で分解,堆積する。なお、上
記酸化ケイ素膜は、TEOSを原料としてオゾンガスと
ともに減圧CVD法もしくは常圧CVD法によって、基
板温度を350〜600℃、好ましくは400〜550
℃として形成してもよい。成膜後、ゲート絶縁膜自身の
バルク特性および結晶性ケイ素膜/ゲート絶縁膜の界面
特性を向上するために、不活性ガス雰囲気下で400〜
600℃で30〜60分アニールを行う。
【0070】引き続いて、スパッタリング法によって、
厚さ400〜800nm、例えば600nmのアルミニ
ウムを成膜する。そして、アルミニウム膜をパターニン
グして、ゲート電極108を形成する。さらに、このア
ルミニウムの電極の表面を陽極酸化して、表面に酸化物
層109を形成する(図2(e))。ここで、陽極酸化
は、酒石酸が1〜5%含まれたエチレングリコール溶液
中で行い、最初一定電流で220Vまで電圧を上げ、そ
の状態で1時間保持して処理を終了させる。得られた酸
化物層109の厚さは200nmである。なお、この酸
化物層109は、後のイオンドーピング工程において、
オフセットゲート領域の長さとなるので、オフセットゲ
ート領域の長さを上記陽極酸化工程で決めることができ
る。
【0071】次に、イオンドーピング法によって、ゲー
ト電極108とその周囲の酸化物層109をマスクとし
て活性領域に不純物(リン)を注入する。ドーピングガ
スとして、フォスフィン(PH3)を用い、加速電圧を
60〜90kV、例えば80kV、ドーズ量を1×10
15〜8×1015cm-2、例えば2×1015cm-2とす
る。この工程により、不純物が注入された領域111,
112は後にTFTのソース,ドレイン領域となり、ゲ
ート電極108およびその周囲の酸化層109にマスク
され不純物が注入されない領域110は、後にTFTの
チャネル領域となる。
【0072】その後、図2(e)に示すように、レーザ
ー光の照射によってアニールを行い、イオン注入した不
純物の活性化を行うと同時に、上記の不純物導入工程で
結晶性が劣化した部分の結晶性を改善させる。この際、
使用するレーザーとしてはXeClエキシマレーザー
(波長308nm、パルス幅40nsec)を用い、エ
ネルギー密度150〜400mJ/cm2、好ましくは
200〜250mJ/cm2で照射を行った。こうして
形成されたN型不純物(リン)領域111、112のシ
ート抵抗は、200〜800Ω/□であった。
【0073】続いて、厚さ600nm程度の酸化ケイ素
膜あるいは窒化ケイ素膜を層間絶縁膜113として形成
する。酸化ケイ素膜を用いる場合には、TEOSを原料
として、これと酸素とのプラズマCVD法、もしくはオ
ゾンとの減圧CVD法あるいは常圧CVD法によって形
成すれば、段差被覆性に優れた良好な層間絶縁膜が得ら
れる。また、SiH4とNH3を原料ガスとしてプラズマ
CVD法で成膜された窒化ケイ素膜を用いれば、活性領
域/ゲート絶縁膜の界面へ水素原子を供給し、TFT特
性を劣化させる不対結合手を低減する効果がある。
【0074】次に、層間絶縁膜113にコンタクトホー
ル113aを形成して、金属材料、例えば、窒化チタン
とアルミニウムの多層膜によってTFTの電極配線11
4、115を形成する。そして最後に、1気圧の水素雰
囲気で350℃、30分のアニールを行い、図2(f)
に示すTFT10を完成させる。
【0075】本TFTを、画素電極をスイッチングする
素子として用いる場合には、電極114及び115の一
方をITOなど透明導電膜からなる画素電極に接続し、
もう一方の電極より信号を入力する。また、本TFTを
薄膜集積回路に用いる場合には、ゲート電極108上に
もコンタクトホールを形成し、必要とする配線を施せば
よい。この実施例において作製したNTFTは、電界効
果移動度80〜120cm2/Vs、閾値電圧2〜3V
という良好な特性を示した。
【0076】このように本実施例では、非晶質ケイ素膜
103を選択的に結晶化させた結晶性ケイ素領域103
bと、該非晶質ケイ素膜103の、該結晶化が及んでい
ない非晶質ケイ素領域103cとの境界101aを用い
てマスクアライメントを行うようにしたので、選択的に
結晶化させた非晶質ケイ素膜のパターニングを、濃淡が
明瞭に異なる非晶質ケイ素領域103cと結晶性ケイ素
領域103bとの境界部分を基準として正確かつ簡単に
行うことができる。
【0077】このため、半導体素子の特性劣化および特
性のばらつきとなる要因をほぼ除去することができ、大
規模半導体装置においては特に重要な歩留まりの向上に
大きく貢献できる。また、高品質な結晶性ケイ素領域1
03bに対して活性領域103iのオートアライメント
が可能となり、結晶粒界を制御された半導体膜をもちい
た半導体装置の量産化に道を開くことが可能となる。
【0078】また、触媒元素を導入した非晶質ケイ素膜
103の加熱により選択的に結晶化させ、該触媒元素が
選択的に導入された領域103aの周辺部において、基
板表面に対し概略平行な方向に結晶成長を行われて結晶
性ケイ素領域103bを形成したので、通常の固相成長
法で得られる結晶性よりさらに高い結晶性を持つ高品質
な結晶性ケイ素膜を、600℃以下の熱処理により形成
することができ、しかも各処理工程でのマスクアライメ
ントを簡単に行うことができる。
【0079】以上、本発明の実施例につき具体的に説明
したが、本発明の実施例は上述のものに限定されるもの
ではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可
能である。例えば、特開昭64−57615号公報、特
開平4−119633号公報、特開平6−29320号
公報や特開平3−155124号公報あるいは特開平5
−136048号公報で提案されているように選択的な
レーザー光照射やSi+イオン注入などによりシード領
域を形成し、加熱処理により結晶化させたような場合で
も、またその他の結晶粒界制御技術を使用した場合に関
しても、本発明を用いることで正確なマスクアライメン
トが可能となり、所望の結晶性ケイ素領域に制御性よく
半導体素子を作製することが可能となる。
【0080】さらに、本発明の応用としては、液晶表示
用のアクティブマトリクス型基板以外に、例えば、密着
型イメージセンサー、ドライバー内蔵型のサーマルヘッ
ド、有機系EL(Electroluminescence)等を発光素子
としたドライバー内蔵型の光書き込み素子や表示素子、
三次元IC等が考えられる。ここで、有機系EL素子は
有機材料を発光材料とした電界発光素子である。
【0081】そして本発明を用いることで、これらの素
子の高速、高解像度化等の高性能化が実現される。さら
に本発明は、上述の実施例で説明したMOS型トランジ
スタに限らず、結晶性半導体を素子材料としたバイポー
ラトランジスタや静電誘導トランジスタをはじめとして
幅広く半導体プロセス全般に応用することができる。
【0082】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、非晶質
ケイ素膜を選択的に結晶化させた結晶性ケイ素領域と、
該非晶質ケイ素膜の、該結晶化が及んでいない非晶質ケ
イ素膜領域との境界を用いてマスクアライメントを行う
ようにしたので、選択的に結晶化させた非晶質ケイ素膜
のパターニングを、濃淡が明瞭に異なる非晶質ケイ素膜
と結晶性ケイ素膜との境界部分を基準として正確かつ簡
単に行うことができる。
【0083】このため、半導体素子の特性劣化および特
性のばらつきとなる要因を除去することができ、大規模
半導体装置においては特に重要な歩留まりの向上に大き
く貢献できる。また、高品質な結晶性ケイ素領域に対し
て活性領域のオートアライメントが可能となり、結晶粒
界を制御された半導体膜をもちいた半導体装置の量産化
に道を開くことが可能となる。
【0084】また、この発明によれば、触媒元素を導入
した非晶質ケイ素膜の加熱により選択的に結晶化させ、
該触媒元素が選択的に導入された領域の周辺部におい
て、基板表面に対し概略平行な方向に結晶成長を行わ
せ、これにより形成した結晶性ケイ素領域の外周端に位
置する、該結晶性ケイ素領域と結晶化が及んでいない非
晶質ケイ素領域との境界を用いてマスクアライメントを
行うので、通常の固相成長法で得られる結晶性よりさら
に高い結晶性を持つ高品質な結晶性ケイ素膜を、600
℃以下の熱処理により形成することができ、しかも各処
理工程でのマスクアライメントを簡単に行うことができ
る。
【0085】以上述べたように、本発明によれば、高性
能な大規模半導体装置を低い製造コストで量産可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による半導体装置及びそ
の製造方法を説明するための平面図である。
【図2】上記第1の実施例の半導体装置の製造方法を工
程順に示す断面図である。
【図3】本発明の基本原理を説明するための平面図であ
り、円形パターンを有する1stマスクのアライメント
マーク、及び円形パターンを有する2ndマスクのアラ
イメントマークを示す。
【図4】本発明の基本原理を説明するための平面図であ
り、多重同心円パターンを有する2ndマスクのアライ
メントマークを示す。
【図5】本発明の基本原理を説明するための平面図であ
り、線状パターンを有する1stマスクのアライメント
マーク、及び線状パターンを有する2ndマスクのアラ
イメントマークを示す。
【図6】本発明の基本原理を説明するための平面図であ
り、ストライプ状パターンを有する2ndマスクのアラ
イメントマークを示す。
【図7】従来のマスクアライメント法を説明するための
平面図である。
【図8】特開平5−136048号公報記載の結晶成長
方法を工程順に示す断面図である。
【符号の説明】
10 N型TFT 100 半導体装置 100a 触媒元素添加領域 101 ガラス基板 101a、305、505 結晶性領域/非晶質領域境
界 102 下地膜 103 非晶質ケイ素膜 103a 結晶性ケイ素膜 103b、302、502 横方向結晶成長領域 103i 活性領域 104 マスク 106、304、504 結晶成長方向 107 ゲート絶縁膜 108 ゲート電極 109 陽極酸化層 110 チャネル領域 111、112 ソース,ドレイン領域 113 層間絶縁物 113a コンタクトホール 114、115 電極配線 300、500 1stマスクアライメントマーク 301、501 シード領域 303、503 非晶質領域 310、510 2ndマスクアライメントマーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/20 H01L 21/336 H01L 29/786 H01L 27/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性表面を有する基板と、 該基板の絶縁性表面上に形成され、結晶性を有するケイ
    素膜からなる活性領域とを備え、 該活性領域は、 非晶質ケイ素膜を選択的に結晶化させた結晶性ケイ素領
    域内に形成され、該非晶質ケイ素膜の非晶質ケイ素領域
    と結晶性ケイ素領域との境界を用いたマスクアライメン
    トにより位置決めしたものである半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記結晶性ケイ素領域は、非晶質ケイ素膜の、加熱処理
    による結晶化を助長する触媒元素を含むものである半導
    体装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の半導体装置において、 前記触媒元素として、Ni、Co、Pd、Pt、Cu、
    Ag、Au、In、Sn、Al、P、As、Sbから選
    ばれた一種または複数種類の元素が用いられている半導
    体装置。
  4. 【請求項4】 基板上に非晶質ケイ素膜を形成する工程
    と、 該非晶質ケイ素膜の一部分を選択的に結晶化させる工程
    と、 該非晶質ケイ素膜を選択的に結晶化させた結晶性ケイ素
    領域と、該非晶質ケイ素膜の、該結晶化が及んでいない
    非晶質ケイ素領域との境界を用いてマスクアライメント
    を行う工程と、 該マスクアライメントに基づいて、該非晶質ケイ素膜を
    パターニングする工程とを含む半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 基板上に非晶質ケイ素膜を形成する工程
    と、 該工程の前または後において、該非晶質ケイ素膜の結晶
    化を助長する触媒元素を該非晶質ケイ素膜に選択的に導
    入するための処理を行う工程と、 加熱によって該非晶質ケイ素膜を選択的に結晶化させる
    とともに、該触媒元素が選択的に導入された領域の周辺
    部において、基板表面に対し概略平行な方向に結晶成長
    を行わせる工程と、 該基板表面に対し概略平行な方向の結晶成長により形成
    した結晶性ケイ素領域の外周端に位置する、該結晶性ケ
    イ素領域と結晶化が及んでいない非晶質ケイ素領域との
    境界を用いてマスクアライメントを行う工程と、 該マスクアライメントに基づいて、該非晶質ケイ素膜を
    パターニングして活性領域を形成する工程とを含む半導
    体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記触媒元素として、Ni、Co、Pd、Pt、Cu、
    Ag、Au、In、Sn、Al、P、As、Sbから選
    ばれた一種または複数種類の元素を用いる半導体装置の
    製造方法。
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