JP2009056590A - 信号発生器を備える電動工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要に応じて変速を実行すべく起動されることが可能な信号発生器を有する変速電動工具を提供すること。
【解決手段】ハウジングと、モータと、出力シャフトと、歯車伝動機構と、制御システムとを備える電動工具。歯車伝動機構はモータと出力シャフトとの間に接続され、モータの回転力を出力シャフトへ伝達する。当該電動工具は、信号発生器と、信号発生器へ電気的に結合されかつ歯車伝動機構と機能的に係合される制御システムとを備え、よって、信号発生器が手動で起動されると電気信号が発生されて制御システムへ送信され、歯車伝動機構に歯車減速比を変えさせる。
【選択図】図3a

Description

発明の背景
発明の分野
本発明は、変速を実行すべく選択的に起動されることが可能な信号発生器を有する変速電動工具(電気ドリル、ねじ回しまたはインパクトドリル等)に関する。
関連出願の説明
変速電動工具(例えば、電気ドリル、ねじ回しまたはインパクトドリル等)は通常、歯車伝動システムを使用して様々な作業条件に合わせて様々な速度を選択的に出力する。この歯車伝動システムは、概して、電気モータと出力シャフトとの間に接続される歯車伝動機構と、様々な速度を出力すべく歯車減速比を変えるようにユーザが操作して歯車伝動機構を変えることのできる制御システムとを含む。
特許文献1は、ユーザにより操作されるハウジングの外側の起動部材を介して前後に調整可能である2つのリングギヤを含む歯車伝動機構を開示している。この手段によって、リングギヤは、遊星ギヤおよび隣接する遊星キャリアの双方へ連接する回転位置と、遊星ギヤおよびハウジングへ連接する固定位置との間を移動可能であり、これにより、出力速度を変えることができる。しかしながら、このような手動操作による場合、操作者は、より良い出力効率を達成するために、ランニングビット(締付けねじ等)を監視して出力速度またはトルクを変える時点を決定しなければならない。この操作は、ユーザに優しい操作ではない。さらに、リングギヤを回転位置から固定位置へ移動させるためにユーザが起動部材を起動するとき、回転しているリングギヤはハウジング内の定置構造体に滑らかに係合することができない。これらの状況においては、リングギヤと回転を固定された構造体との間で頻繁にギヤクラッシュが発生し、結果的にはリングギヤまたは定置構造体が損傷しかつその作業寿命が短縮されることがある。
特許文献2は、制御システムが、トルク負荷の変動に従ってリングギヤの動作方向を変えることによって歯車減速比を自動的に変更できる自動変速システムを開示している。特許文献3は、同様の自動変速システムを開示している。しかしながら、これらの自動変速システムは機械的に実行され、システムの機械的構造は複雑であって製造が困難である。何れのシステムも、ギヤクラッシュの発生をなくすことはできない。
特許文献4には、起動レバーおよび伝動レバーを介して切換レバーの線形動作を起動し、歯車伝動機構の歯車減速比を変えることができる、モータ上へ取り付けられるソレノイドが開示されている。
特許文献5には、歯車伝動機構の歯車減速比を変えるように適合化されるソレノイドが開示されている。
特許文献6には、内部ギヤを高速位置から低速位置へ駆動しかつ内部ギヤを低速位置に保持するために使用されるキープソレノイドが開示されている。内部ギヤを高速位置へ引き戻す際には、ばねが使用される。
特許文献7には、モータが最高出力に到達しなければ起動されない自動変速モードが開示されている。トリガスイッチを押してモータ速度を上げているときに自動変速が起動されることは望ましくなく、よって、モータ速度を検出しかつモータ速度を表す信号を制御回路へ供給するために、モータ速度検出モジュールが設けられる。
特許文献8には、自動変速機能を起動または非活動化させるために設けられるモード選択スイッチが開示されている。このスイッチは、自動変速モードと定速モードとを選択するために使用される。このスイッチは、自動モード、高速モードおよび低速モード間を選択することができる。
特許文献9には、高速状態における工具出力効率を示す曲線ηhが開示されている。ηlは、低速状態における工具出力効率を示す曲線である。工具は当初高速状態で動作し、負荷トルクがCPに達すると自動変速が起動され、よって次には工具が低速状態で動作する。
特許文献10には、高速から低速へ変更するためだけに使用されるキープソレノイドと、高速へ戻るための様々な手段とが開示されている。
特許文献11には、BP電圧を検出するバッテリパック電圧検出器VPが開示されている。電圧が予め決められた値より下がると、高速から低速へ変更する自動変速モードが直に起動される。自動変速モードのこの起動は、制御回路Cによって制御されない。制御回路Cは、モータ速度を監視することによって負荷トルクを検出する。出力が急速に低下してモータ速度が急激に下がれば、制御回路Cはモータが失速する前に自動変速を起動することができない。
米国特許第6431289号明細書 米国特許第6824491号明細書 欧州特許出願公開第0787931号明細書 特開平3−221381 特開平4−262151 特開平8−068461 特開平9−057639 特開平9−057640 特開平10−103462 特開平9−014433 特開平1−109845
発明の概要
本発明の目的は、必要に応じて変速を実行すべく起動されることが可能な信号発生器を有する変速電動工具を提供することにある。
本発明のこの目的を達成するために、ハウジングと、モータと、出力シャフトと、歯車伝動機構と、制御システムとを含む電動工具が提供されている。歯車伝動機構はモータと出力シャフトの間に接続され、モータの回転力を出力シャフトへある歯車減速比で伝達する。信号発生器は、制御システムへ電気的に結合される。信号発生器が手動で起動されると、電気信号が発生されて制御システムへ送信され、制御システムは、この電気信号に応答して歯車伝動機構に減速比を変更させる。
一実施形態において、本発明は、可変速度を出力することのできる電動工具を提供し、当該電動工具は、
ハウジングと、
前記ハウジング内に含まれる、回転力を出力するためのモータと、
出力シャフトと、
前記モータと前記出力シャフトの間に配置される、前記モータの回転力を前記出力シャフトへ複数の歯車減速比の各々で伝達するための歯車伝動機構と、
信号発生器と、
前記信号発生器へ電気的に結合されかつ前記歯車伝動機構に機能的に係合される制御システムとを備え、よって前記信号発生器が手動で起動されると電気信号が発生されて前記制御システムへ送信され、前記歯車伝動機構に前記歯車減速比を変更させる。
好適には、信号発生器はハウジング上へ取り付けられるスイッチを備える。
ある好適な実施形態において、当該電動工具はハウジングへ結合されるハンドルを備え、前記ハンドルは、ユーザが手でハンドルから手を外すことなくスイッチを動作可能であるように、スイッチから予め決められた距離を隔てて配置される。
好適には、制御システムは、
スイッチが起動されると電気信号を受信するためにスイッチへ電気的に接続される制御ユニットと、
前記電気信号に応答して制御ユニットにより起動され、歯車伝動機構に歯車減速比を変更させる駆動機構とを備える。
好適には、歯車伝動機構は、
少なくとも1つのギヤ列と、
低い歯車減速比に対応する第1の位置と高い歯車減速比に対応する第2の位置との間で移動可能であり、よって前記歯車減速比を変更する可動部材とを備える。
好適には、ギヤ列は、複数の遊星ギヤと、隣接する遊星キャリアと、ハウジングに不動式に関連づけられる回転的に固定された構造体とを含む遊星ギヤ列である。
好適には、可動部材は、第1の位置に位置づけられると遊星ギヤおよび遊星キャリアに係合しかつ第2の位置に位置づけられると遊星ギヤおよび回転的に固定された構造体に係合するリングギヤを備える。
好適には、駆動機構は電磁式に起動可能であって可動部材と機能的に係合し、制御ユニットは可動部材を駆動するために駆動機構へ電流を印加する働きをする。
特に好適には、電磁式に起動可能な駆動機構は、
コイルを含むソレノイドと、
前記コイルを介して線形的に移動可能な鉄芯と、
前記鉄芯へ付着されかつ前記可動部材へ接続されるプッシュバーとを備える。
好適には、制御システムは、前記電磁式に駆動可能な駆動機構へ印加される電流の方向を変えるためのHブリッジ回路を備える。
好適には、制御ユニットは、駆動機構を起動する前に、電動工具へ印加される負荷が存在するかどうかを決定することができる。
特に好適には、制御ユニットは、加えられる負荷が存在すれば第1の予め決められた時間間隔に渡ってモータを一時停止させ、かつ加えられる負荷が存在しなければ第2の予め決められた時間間隔に渡ってモータを一時停止させるように動作し、前記第1の予め決められた時間間隔は前記第2の予め決められた時間間隔より短い。
ある好適な実施形態では、複数の歯車減速比は低い歯車減速比と高い歯車減速比とを含み、歯車伝動機構は、
少なくとも1つのギヤ列と、
前記ギヤ列と可変的に係合される可動部材とを備え、前記可動部材は、低い歯車減速比に対応する第1の位置と高い歯車減速比に対応する第2の位置との間で移動可能であり、前記可動部材は前記第1の位置においてある回転速度を有し、制御システムは前記可動部材に機能的に関連づけられかつ出力シャフトへ加えられる負荷を示す動作特性を決定することができ、前記制御システムは、前記動作特性が予め決められた値に達すると、またはこれを超えると前記可動部材を起動して前記第1の位置から前記第2の位置へ移動させ、かつ前記可動部材の回転速度を下げるように動作することができる。
好適には、制御システムは、まず可動部材の回転速度を下げ、次いで可動部材を起動して第1の位置から第2の位置へ移動させる働きをする。
好適には、制御システムは、可動部材の回転速度をゼロまで下げる働きをする。
好適には、制御ユニットは、出力シャフトに加えられる負荷を示す動作特性を決定しかつ可動部材の回転速度を下げることができる。
好適には、当該電動工具は、前記可動部材を第1の位置と第2の位置との間で駆動するように前記制御ユニットによって起動され得る駆動機構をさらに備える。
駆動機構は、自動変速の実行を支援する小型モータ、リニアモータ、サーボモータまたは圧電モータであってもよく、または自動変速の実行を支援するために小型モータ、リニアモータ、サーボモータまたは圧電モータを備えてもよい。
特に好適には、駆動機構は電磁式に起動可能であって可動部材と機能的に係合し、制御ユニットは可動部材を駆動するために駆動機構へ電流を印加する働きをする。
特に好適には、駆動機構は、
コイルと、前記コイルを介して直線的に移動可能な鉄芯と、前記鉄芯へ付着されかつ可動部材へ接続されるプッシュバーとを含むソレノイドを備える。
動作特性は、電気パラメータ(モータの電流または電圧等)、モータまたは出力シャフトの回転速度またはトルクまたは機械的コンポーネントの応力であってもよい。
ある好適な実施形態では、動作特性はモータの電流である。
さらなる実施形態において、本発明は、出力速度を変えるための電動工具を提供し、当該電動工具は、
ハウジングと、
前記ハウジング内に含まれる、回転力を出力するためのモータと、
出力シャフトと、
前記モータと前記出力シャフトの間に配置される、前記モータの回転力を前記出力シャフトへ第1の歯車減速比および第2の歯車減速比を含む複数の歯車減速比の各々で伝達するための歯車伝動機構とを備え、前記歯車伝動機構は、
少なくとも1つのギヤ列と、
前記ギヤ列と可変的に係合される可動部材とを備え、前記可動部材は、前記第1の歯車減速比に対応する第1の位置と前記第2の歯車減速比に対応する第2の位置との間で移動可能であり、かつ当該電動工具は、
前記可動部材を駆動して前記第1の位置から前記第2の位置へ、かつ前記第2の位置から前記第1の位置へ移動させるための機構を含む制御システムを備える。
好適には、前記機構は、可動部材を電気なしで前記第1または第2の位置に保持することのできる双方向キープソレノイドを備える。
特に好適には、双方向キープソレノイドは可動部材へ接続されるプッシュバーを備える。
特に好適には、双方向キープソレノイドは、さらに、
長手方向の金属シェルと、
前記シェル内に長手方向に配列される1対のコイルと、
前記コイル対間に配置される永久磁石と、
前記コイル対を介して線形的に移動可能な鉄芯とを備え、プッシュバーはこの鉄芯へ固定される。
好適には、ギヤ列は、複数の遊星ギヤと、隣接する遊星キャリアと、ハウジングに不動式に関連づけられる回転的に固定された構造体とを含む遊星ギヤ列である。
好適には、前記可動部材は、
第1の位置に位置づけられると遊星ギヤおよび遊星キャリアに係合しかつ第2の位置に位置づけられると遊星ギヤおよび回転的に固定された構造体に係合するリングギヤを備える。
好適には、制御システムは、さらに、
前記機構に電流を印加して前記可動部材を駆動させる働きをする制御ユニットを備える。
好適には、制御システムは、前記機構へ印加される電流の方向を変えるためのHブリッジ回路を備える。
電源は、DC電源(好適には、再充電可能なバッテリパック)であってもよい。バッテリパックは、直列に接続される幾つかの電池で構成されてもよい。電池は、例えば、鉛酸、ニッケルカドミウム(「NiCd」)、ニッケル水素(「NiMH」)またはリチウムコバルト(「Li−Co」)またはリチウムマンガン(「Li−Mn」)等のリチウムベースの化学物質等の任意の電池化学物質に依存することが可能である。バッテリパックは、電池の数に依存して、14.4V、18Vまたは21V等の公称電圧を有してもよい。
図1から図3bは、本発明の第1の実施形態による変速電動工具を示す。電動工具9は、電気モータ2と、電源1と、モータ2を始動または停止させるための主スイッチ13と、出力シャフト6と、歯車伝動機構4とを含む。歯車伝動機構4は、複数の第1の遊星ギヤ40および第1の遊星キャリア41を含む第1の遊星ギヤ列と、複数の第2の遊星ギヤ42および第2の遊星キャリア43を含む第2の遊星ギヤ列と、ハウジング21の内側に固定される回転的に固定された構造体44と、軸方向可動部材45とを含む。駆動機構5は歯車伝動機構4に係合し、かつ起動デバイス52と伝動部材51とを含む。
第1の実施形態において、起動デバイス52は電磁式であり、1対の離隔された永久磁石521と、永久磁石521間に位置づけられる鉄芯523と、鉄芯523の周りのコイル522とを含む。鉄芯523の真ん中には、溝524が画定される。伝動部材51は、弧状のプッシュバー512と、プッシュバー512と係合される鋼線513とを含む。プッシュバー512は、鉄芯523の溝524内へ突き出すことのできる係合部分を有する。この実施形態では、可動部材45は、内歯451と側歯452とを含むリングギヤである。可動部材45は、鋼線513を収容するための環状溝453を画定する。
起動デバイス52を介して電流が流れると、鉄芯523は帯磁され、永久磁石521の一方に引きつけられる。電流の方向が逆転されると、鉄芯523はもう一方の永久磁石521に引きつけられてそちらへ移動され、プッシュバー512、鋼線513および可動部材45は鉄芯523と共に移動すべく起動される。
図3aは、鉄芯523が永久磁石521の一方によって引きつけられる高速位置における歯車伝動機構4を示している。したがって、可動部材45の内歯451は、第1の遊星キャリア41および第2の遊星ギヤ42の外歯411、421と噛み合う。この係合により、歯車伝動機構4は比較的低い歯車減速比を有し、出力シャフト6は比較的高速を達成する。
図3bは、鉄芯523が2つの永久磁石521のもう一方によって引きつけられる低速位置における歯車伝動機構4を示している。したがって、可動部材45の内歯451は、第2の遊星ギヤ42の外歯421とのみ噛み合う。一方で、可動部材45の側歯452は、ハウジングに対して固定されるべき回転的に固定された構造体44の歯441と噛み合う。この係合により、歯車伝動機構4は比較的高い歯車減速比を有し、出力シャフト6は比較的低速を達成する。
図4aおよび図4bは、本発明の電動工具9の第2の実施形態およびその駆動機構5を示す。駆動機構5は、電磁式である。電流が流れると、可動部材45は高速位置と低速位置との間を移動するように起動される。この第2の実施形態では、起動デバイス52はサーボモータ525であり、伝動部材51は、ねじ部材515と、内側のねじ山がねじ部材515に係合しているプッシュバー512と、鋼線513とを含む。サーボモータ525は前方向および逆方向へ回転することができ、プッシュバー512を可動部材45と共に起動し、ねじ部材515に沿って高速位置と低速位置との間で移動させる。
図5は、本発明の電動工具9の第1の電子制御システム8を示すブロック図である。電子制御システム8は、電子制御ユニット3と、駆動機構5とを含む。電子制御ユニット3は、マイクロコントローラ(MCU)30と、入力/出力回路とを含む。マイクロコントローラ30へは、信号発生器35が接続される。マイクロコントローラ30と電源1との間には、速度モードセレクタ36が接続される。駆動機構5は、自動変速を実行するようにマイクロコントローラ30により制御される。変速が完了した後、可動部材45は必要に応じて高速または低速位置に到達する。一方で、マイクロコントローラ30は、可動部材45の現在位置を示す位置フィードバック信号を受信する。操作者は、速度モードセレクタ36を操作することによって、自動変速機能を選択的に起動または不活性化することができる。速度モードセレクタの形態については、図16および図18を参照して以下にさらに詳しく述べる。
自動モードにおいて、マイクロコントローラ30は電動工具9の動作特性を決定してこれを予め決められた値と比較し、次いで自動変速を起動するかどうかを決定する。当業者には、マイクロコントローラ30の代わりに演算増幅器回路を使用してこの比較ステップを実行してもよいことは明らかであろう。動作特性は、電気パラメータ(モータの電流または電圧等)、モータまたは出力シャフトの回転速度またはトルクもしくは機械的コンポーネントの応力であってもよい。
状況によっては、自動モードにおいても、操作者はパワー稼働中に自ら変速を決定することを希望するかもしれない。この場合、操作者は、信号発生器35を介してマイクロコントローラ30へ制御信号を入力することができる。マイクロコントローラ30は、この制御信号に応答して即時変速オペレーションを実行する。
自動変速中、電子制御ユニット3は制御信号を発して駆動機構5を起動してもよい。すると駆動機構5の起動デバイス52は、伝動部材51を可動部材45と共に高速位置から低速位置へ移動させる。この期間中、可動部材45(この実施形態ではリングギヤ)は、定置構造体と滑らかに噛み合うことができるように、回転する実行状態から停止状態へ変わる必要がある。そうでなければ、可動部材45と回転的に固定された構造体44との間でギヤクラッシュが発生する。ギヤクラッシュを回避するために、以下に詳しく論じる3つの電子制御ユニットのうちの1つが配備されてもよい。
図6は、電子制御ユニット3と駆動機構5とを備える第2の電子制御システム8を示すブロック図である。制御ユニット3は、マイクロコントローラ30と、速度変調回路31と、負荷検出回路32と、駆動機構制御ユニット33と、位置フィードバック回路34とを含む。電源1とモータ2の間には、MOSFET、トライアックまたはリレー等のパワースイッチ10が接続される。パワースイッチ10は、速度変調回路31によって制御される。
電動工具9の始動時、マイクロコントローラ30は、予め決められた遅延(例えば、0.1秒)の後にパワースイッチ10を閉じる。この遅延期間において、マイクロコントローラ30は駆動機構制御ユニット33へ命令信号を送って駆動機構5を高速位置へリセットさせる。次に、電源1はモータ2に通電し、この時点で出力シャフト6はワークピース(図示せず)へ当てられるツールビット(図示せず)を駆動し始める。負荷検出回路32は、モータ2を介して流れる電流をリアルタイムでサンプリングする。次にマイクロコントローラ30は、この電流値を予め決められた値と比較する。電流値が予め決められた時間期間に渡って予め決められた値より大きければ、電動工具9は過負荷となり、出力速度を比較的低い状態へ切換することが必要とされる。マイクロコントローラ30は次に、速度変調回路31へ命令信号を送ってモータ2への電力供給を遮断するようにパワースイッチ10を制御し、これにより、モータ2の回転速度をゼロまで下げさせる。リングギヤ45の回転速度も、ゼロに下げられる。
次に、マイクロコントローラ30は駆動機構制御ユニット33へ命令信号を発して電流を逆転させる。電流が逆転すると、鉄芯523は可動部材45と共に高速位置から低速位置へ移動される。可動部材45の回転は、動作開始前にゼロまで下げられていることから、可動部材45は回転的に固定された構造体に滑らかに係合することができ、ギヤクラッシュを発生させない。
鉄芯523が永久磁石521のもう一方に達すると、電子制御ユニット3の位置フィードバック回路34は鉄芯523および可動部材45の現在位置を示す位置信号を受信し、この信号をマイクロコントローラ30へ送る。当業者には、この位置信号が可動部材45の位置を検出することによって発せられてもよいことが明らかであろう。次に、マイクロコントローラ30は速度変調回路31へ命令信号を送ってパワースイッチ10をオンにさせ、電源1はモータ2へ電力を供給する。したがって、モータは低速で大きいトルクを出力する。
変速電動工具9が高速で動作すると、モータ電流は厄介なオペレーションに起因して突然高まる場合がある。その原因は、ボルト上のねじ切りされた溝の不整、またはボルトとナットとの間に挟まれる部材の僅かな歪み、またはボルトとナットとの間の塵のクリッピングである場合がある。自動変速には、電流が瞬間的に予め決められたしきい値を超えることに起因して望ましくなく起動されるという危険性がある。この可能性を避けるために、サンプリングされる電流としきい値との比較は予め決められた時間期間(例えば、0.5秒)に渡って続く。自動変速は、サンプリングされる電流がこの時間期間を超えて予め決められたしきい値より大きいままである場合に限って起動される。
操作者は、手動モードを選択して出力速度を変えるために速度モードセレクタを配備することができる。予め設定されるしきい値は、電動工具が高速状態である場合のより高い電流値に決定される。本実施形態では、予め設定されるしきい値は30Aである。操作者が、モータ電流がこの予め決められたしきい値に達するまでに自動変速を開始することを希望すれば、信号発生器35を介してマイクロコントローラ30へ制御信号を入力することができる。次いで、マイクロコントローラ30は即座に自動変速を開始する。或いは、予め設定されるしきい値は、操作者が先に入力したことのある幾つかの履歴値によって決定されてもよい。言い換えれば、電子制御ユニット3は自ら「学習」することができる。これを達成するために、電子制御ユニット3は、操作者が変速を起動するために制御信号を入力する時点のモータ電流の値を格納してもよく、かつ制御ユニットは格納されるこれらの値の平均をしきい値として設定してもよい。
上述の実施形態では、マイクロコントローラ30は、ギヤクラッシュを回避するために、可動部材45が回転的に固定された構造体と噛み合う前にモータ2を停止させる。しかしながら、モータ2の回転速度が比較的低レベルまで下がれば、可動部材45が回転的に固定された構造体44と噛み合う時点でもギヤクラッシュを回避することができる。
図7は、電子制御ユニット3と駆動機構5とを備える第3の電子制御システムを示す。この主回路では、パワースイッチ10が電界効果トランジスタ11(例えば、MOSFET)に交換されている。自動変速が起動されると、速度変調回路31は、可動部材45が比較的低いレベルに下げられた速度を有するように電界効果トランジスタ11を制御してモータ2の回転速度を下げさせ、よって可動部材45が回転的に固定された構造体44に噛み合う時点でギヤクラッシュは発生しない。
図8は、電子制御ユニット3と駆動機構5とを備える第4の電子制御システムを示すブロック図である。モータ2と歯車伝動機構4との間には、クラッチ機構12が設けられる。第3の電子制御システムと同様に、速度変調回路31はクラッチ機構4を制御してモータ2から歯車伝動機構4へ伝達されるトルクを下げさせ、これにより、可動部材45の回転速度は可動部材45が回転的に固定された構造体に係合する前に比較的低いレベルへ下げられる。先に述べたように、電子制御ユニット3は、電動工具9へ加えられる負荷が予め決められた時間期間の後に予め決められたしきい値を超えるかどうかを決定し、次いで必要であれば、速度変調回路31を介して可動部材45または歯車伝動機構4の速度を変調する。可動部材45の回転速度が十分に低ければ、駆動機構5はギヤクラッシュなしに変速を自動的に実行するように起動される。
自動変速が完了した後は、モータ2への電力供給が再開される。モータの回転速度がゼロから通常の値へ瞬間的に上がれば、大きいトルクが発生され、結果的に操作者の手から工具が滑る場合がある。これは、電界効果トランジスタ11を使用してモータ2を穏やかに開始させることによって回避することができる。具体的には、モータ2の回転開始とモータ2の通常の動作状態における動作との間には、典型的には0.6秒の時間間隔が存在する。この間隔の間、電子制御ユニット3は、モータ2へ印加される電圧を通常の動作状態へステップアップするようにしてパルス幅変調信号を変えることにより(例えば、パルス幅を固定周波数で調整する、またはパルス周波数を固定幅で調整することにより)電界効果トランジスタ11を制御する。これにより、操作者に対する衝撃は少なくなる。
次に、図9を参照して、電動工具の出力速度を切換する代替タイミングについて述べる。図9は、電動工具の出力効率と出力シャフトに加えられるトルク負荷Tとの関係を示すグラフである。電動工具の出力効率は、モータの入力パワーに対する出力シャフトの出力パワーの割合である。曲線ηHは高速で作動する工具の出力効率を表し、曲線ηLは低速で作動する工具の出力効率を表す。図9に示すように、トルク負荷値がTcに達するまでは、高速時の工具の出力効率が低速時より高い。トルク負荷値がTcを超えると、高速時の工具の出力効率の値は低速時より低くなる。したがって、電動工具が常に高い出力効率で作動することを保証するためには、電動工具はトルク負荷値がTcに達するまで高速で実行され、トルク負荷値がTcを超えると低速実行になることが想定される。言い換えれば、高速から低速への最良の切換時は、トルク負荷値がTcに等しくなるときである。
高速で実行されているモータを介して流れる電流は、出力シャフトへ加えられる負荷を示す電動工具の動作特性として使用される。図9を参照すると、電流曲線IHは、トルク負荷Tの増加に伴って線形的に上昇することがある。トルク負荷がTcに達すると、曲線ηHは転移点ηCで曲線ηLと交差し、モータ電流は切換点Icまで増加する。本実施形態では、Icの値は30Aである。当業者には、電流センサとして抵抗器(図20における383)がモータと直列に接続されてもよいことが認識されるであろう。電流センサには、モータ電流を監視するマイクロコントローラ(図20における30)が接続されてもよい。マイクロコントローラは、モータ電流がIcに達したことを検出すると、高速から低速へ自動的に切換するアルゴリズムを実行する。マイクロコントローラによるこのオペレーションに関しては、図21に関連して以下さらに詳しく述べる。モータ電流曲線は様々なタイプのモータで異なる場合があるが、概して曲線の上昇は線形的または実質上線形的である場合があることは留意されるであろう。本実施形態は、モータ電流を使用して出力シャフトに加えられる負荷を表す。先の実施形態において述べたように、当業者には、電動工具の様々な動作特性が同じ効果(出力シャフトのトルクまたは速度、モータの速度および歯車伝動機構のギヤのトルクまたは速度等)をもたらし得ることが認識されるであろう。電源としてバッテリパックを使用する場合は、加えられる負荷を表わすためにバッテリパックの接点への電圧変動も使用されることがある。
次に、図10から図14を参照して、本発明の第3の実施形態による電動工具について説明する。この第3の実施形態では、駆動機構5は電磁式であり、鉄芯を鉄芯の行程の両反対端に電気なしで保持することのできる双方向キープソレノイド53を備える。図14を参照すると、双方向キープソレノイド53は、長手方向の帯磁された金属シェル531と、シェル531内に長手方向に配列される1対のコイル532と、コイル532対間に配置される永久磁石533と、コイル532対の丸くされたエリアを介して直線的に移動可能な鉄芯534と、鉄芯534へ固定されるプッシュバー535とを含む。プッシュバー535は、シェル531の外側へ露出される周方向溝536を有する端の近くへ設けられる。図14は、プッシュバー535が後方位置に位置づけられ、かつ鉄芯534は、コイル532を介して電流が流れない場合でも永久磁石533の引力に起因してこの位置に保持されることを示す。図10および図12を参照すると、鋼線513とプッシュバー535との間には連接部材54が配置され、連接部材54は、概してギヤケース47の下半分を囲む支持アーム541と、支持アーム541の底部から下側へ延設される1対の離隔された側板542とを含む。支持アーム541は、鋼線513の半径方向の反対側へ延びる両端へ連接される2つの自由端を有する。側板542は後方へ延設され、溝536に係合してプッシュバー535へ連接する。双方向キープソレノイド53は、側板542対間の空間に収容される。図12を参照すると、側板542とハウジング21との間に案内機構が配置される。この案内機構は、各側板542から横方向へ延設される1対の案内バー543と、各々がハウジング21の各側面から横方向へ延設されて対応する案内バー543を受け入れかつ案内するための案内溝545を画定する2対のリブ544とを含む。
図10は、双方向キープソレノイド53のプッシュバー535がシェル531の外側へより長い距離で延びる前方向位置に位置づけられ、一方で鉄芯534は永久磁石533により保持されていることを示す。この位置では、歯車伝動機構4はより低い歯車減速比を有する(即ち、出力シャフト6または電動工具9は高速で実行されている)。この時点で、リングギヤ45は遊星キャリア41および遊星ギヤ42に係合し、共に回転する。図14を参照すると、前方向の電流がコイル532を介して流れると磁界が生成され、鉄芯534およびプッシュバー535は前方位置から後方位置へ移動するように起動される。この期間中、連接部材54、鋼線513およびリングギヤ45は、プッシュバー535と共に纏まって距離d(図10参照)を移動する。プッシュバー535が後方位置に達すると、リングギヤ45は遊星キャリア41との係合を解くが、遊星ギヤ42にはまだ係合している。一方で、リングギヤ45は回転的に固定された構造体44に係合し、ハウジングに対して不動である。その結果、歯車減速比は上がり、電動工具の出力速度は低下する。ソレノイド53へ反対の電流が印加されれば、プッシュバー535は前方位置へ戻り、歯車減速比は低下して電動工具9の出力速度は上がる。
次に、図15から図17を参照して、本発明の第4の実施形態による電動工具の信号発生器35について説明する。先に述べたように、信号発生器35が起動されると、電子制御システムは駆動機構5を介して流れる電流の方向を変え、これにより変速が起動される。図16を図17aおよび図17bと併せて参照すると、信号発生器35は、ハウジング21の各半分に配置される1対のスイッチを含む。各スイッチは、変速を起動することができる。この配置により、左利きの操作者および右利きの操作者は、スイッチへの一度のタッチで変速を便利に起動することができる。
図17aおよび図17bは、スイッチの2つの形式を示す。図17aに示すように、ハウジング21上へは押しボタンスイッチ351が取り付けられ、ばねプレート353はハウジング上へ押しボタンスイッチ351から離隔されかつこれを覆って取り付けられる。操作者が電動工具9を実行する出力速度の変更を希望すれば、ばねプレート353は押し下げられて押しボタン3511を押し、スイッチ351が閉じられる。電気信号が送出され、配線3512を介してマイクロコントローラ30へ出力され、(後述するように)変速が起動される。同様に、図17bは、ばねボタン3521と、接点3523と、前記接点をマイクロコントローラ30へ電気的に接続する配線3522とを有するばねスイッチ352を示す。ばねプレート353が押し下げられると、ばねボタン3521は押されて接点3523に接触し、電気信号が発生されて配線3522を介して出力される。
図16は、自動変速モードを選択的に起動または非活動化し、かつ非活動化された状態において高速モード(H)および低速モード(L)間を選択するための速度モードセレクタ36を示す。速度モードセレクタ36は、ハウジング21上へ露出されるボタン361と、電気コンポーネント(後述する)へ電気的に接続される幾つかの端子とを含む。ボタン361は、ハウジング21上で3つの位置、即ち自動モード位置(A)、高速モード位置(H)および低速モード位置(L)間を滑動するように操作されることが可能である。端子は、上述の3つのモード位置に対応する3つの信号端子362と、接地端子363とを含む。速度モードセレクタ36の動作については、後に図20を参照して詳しく説明する。
速度モードセレクタ36が図16に示す自動モード位置(A)に位置づけられると、自動変速が起動され、これを中断することはできない。スイッチ351または352が閉じられたとしても、信号発生器35により達成される機能は起動されない。信号発生器35の起動が変速を達成できるのは、速度モードセレクタ36のボタン361が高速位置(H)または低速位置(L)へ調整される場合に限られる。
図16を参照すると、ハウジング21上へサイドハンドル221が取り付けられる。サイドハンドル221は、操作者がハンドルから手を離す必要なしに信号発生器35を手で操作できるようにして、スイッチ351、352が位置合わせされる信号発生器35から予め決められた距離lを隔てて配置される。当業者には、ユーザが主ハンドル23を保持する手で信号発生器35を操作できるように、信号発生器35は主ハンドル23から予め決められた距離lを隔てて配置され得ることが明らかであろう。
図18および図19は、信号発生器および速度モードセレクタの代替の組合せを有する、本発明の電動工具の第5および第6の実施形態を示す。図18における第5の実施形態では、速度モードセレクタ36は2つの速度位置、即ち高速位置Hおよび低速位置L間で切換されることが可能である。ボタン361が高速位置Hに位置づけられている場合、信号発生器35の起動は可動部材を低速位置Lへ切換することができる。同様に、信号発生器35の起動は、可動部材45を低速位置Lから高速位置Hへ切換することができる。
第6の実施形態の電動工具は、速度モードセレクタボタンを装備していない。代わりに、各々高速位置および低速位置を指示するための2つの発光ダイオード(LED)371、372がハウジング21上へ配置される。この実施形態では、電動工具は、デフォルトの自動モードで始動する。自動モードは、信号発生器35が起動された時点で中断され、速度位置は切換される。例えば、電動工具は当初、自動モードにおいて高速で実行され、H−LED371が照明されて高速状態が表される。信号発生器35が起動されると、自動モードは中断され、速度状態は低速に切換され、信号発生器35が再度起動されるまで、またはモータ2へ供給される電力が変わるまで低速に維持される。信号発生器35が再度起動されれば、高速状態が再開され、かつ維持される。
図20は、本発明の好適な一実施形態の制御システムを示す略回路図である。制御システムは、主スイッチ13(S1)を介して電源1へ接続可能である。この実施形態では、電池はリチウムベースの化学的性質を有し、バッテリパックは約18Vの公称電圧を有する。
図20を図6と併せて参照すると、電子制御システム8は、マイクロコントローラ30と、速度変調回路31と、負荷検出回路32と、駆動機構制御回路33と、位置フィードバック回路34と、信号発生器35と、速度モードセレクタ36とを含む。
マイクロコントローラ30は、そのメモリと入力/出力(I/O)とが単一のチップに集積されているマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータは、マイクロプロセッサと、メモリおよびI/Oのための他のコンポーネントとを使用して構築されるコンピュータである。マイクロプロセッサは、概して、コンピュータの中央処理装置機能の単一大規模集積回路への実装を指す。マイクロコントローラは、典型的には、中央処理装置(CPU)と、読取り専用メモリ(ROM)と、ランダムアクセスメモリ(RAM)と、タイマと、デジタル−アナログ(A/D)変換器と、幾つかの入力/出力ポートP1−P28とを含む。
図20に示すように、主スイッチ13は、DC/DC変換器381を介するバッテリパック電圧を制御する。このバッテリパック電圧は、制御システムの電源として機能する比較的低い定電圧に変換される。本実施形態では、定電圧値は5Vである。主スイッチ13が閉じられると、定電圧がポートP20を介してマイクロコントローラ30へ供給され、マイクロコントローラ30を初期化するための信号が入力ポートP1へ出力される。主スイッチ13は、トリガボタン131(図10参照)が結合されるポテンショメータであってもよい。トリガボタン131が押し下げられると、ポテンショメータ13は、押し下げられる度合いに一致する信号を入力ポートP2を介してマイクロコントローラ30へ供給する。次にマイクロコントローラ30は、パワースイッチ10を制御してモータ2を通じて印加される電圧を制御させるように、出力ポートP12を介して速度変調回路31へ信号を出力する。速度変調回路31は金属酸化膜電界効果トランジスタ(MOSFET)駆動回路であってもよく、パワースイッチ10がMOSFETであってもよい。マイクロコントローラ30は、ポートP2で受信されるポテンショメータ信号に依存して、パルス幅変調(PWM)制御信号をMOSFET駆動回路31へ出力してもよく、回路31はPWM制御信号のデューティサイクルを変更する。例えば、トリガボタン131がより深く押し下げられるにつれて、回路31は、トリガボタン131の現在位置に応じてPWM制御信号の各サイクルの「定時」持続時間を増大させる。したがって、より大きい電流がモータ2を流れ、その回転速度を上げる。当業者には、MOSFET駆動回路はモータ2の速度を変えるためにPWM制御信号のデューティサイクル周波数も変えてもよいことが明らかであろう。
マイクロコントローラ30は、ポートP3においてバッテリパック電圧を検出するように設計される。マイクロコントローラ30は、ポートP3で受信される、バッテリパック1の残留容量を示す信号を読み取ってもよい。この信号は、電圧信号であってもよい。次に、マイクロコントローラはこれを選択されたしきい値と比較し、バッテリパックが過剰に放電されているかどうかを判断してもよい。バッテリパック1が過剰に放電されていれば、マイクロコントローラ30は、モータ2へ供給される電力を中断するために出力ポートP12をブロックする等の過放電防止プログラムを処理してもよい。図20に示すように、4つのLEDD2、D3、D4、D5は各々、抵抗器R22、R23、R29、R30を介してポートP18、P17、P16、P15へ接続される。これらのLEDは、ハウジング上、ハンドル上または操作者に見える電動工具の他の部位に配置されてもよい。これらのLEDは、異なる組合せ、または異なる色の光を発してバッテリパック1の異なる残留容量レベルを指示してもよい。LEDD2、D3、D4は緑色の光を発し、LED D5は赤い光を発する。
LED D2、D3およびD4は、バッテリパックの残留容量が正常レベルにあることを示すために使用される。LEDD5は、バッテリパックの残留容量がより低いレベルにある、または過放電状態にあることを示すために使用される。残留容量が十分であれば、LEDD2、D3およびD4が絶えず照明され、LED D5は照明されない。残留容量が比較的高いレベルにあれば、LEDD3およびD4が絶えず照明され、LED D2およびD5は照明されない。残留容量が中程度のレベルにあれば、LEDD4が絶えず照明され、LED D2、D3およびD5は照明されない。残留容量が比較的低いレベルにあれば、LEDD2、D3およびD4は照明されず、LED D5が絶えず照明される。バッテリパックが過剰に放電されると、LEDD2、D3およびD4は照明されず、LED D5が点滅する。一方で、マイクロコントローラ30はMOSFET駆動回路を制御してモータ2へ供給される電力を中断させる。
先に述べたように、抵抗器383は、モータ22およびパワースイッチ10と直列に接続され、マイクロコントローラ30により、電動工具9へ加えられる負荷を示すモータ電流を検出するために使用される。負荷検出回路32は、抵抗器383とマイクロコントローラ30との間に接続される。負荷検出回路32は、演算増幅器382と抵抗器R8、R9とを含む、増幅比を決定するための増幅回路である。演算増幅器382は、抵抗器383により発生する電圧降下を予め決められた増幅比で増幅し、ポートP4へ信号を出力する。マイクロコントローラ30はこの信号を読み取り、モータを介する電流の流れが切換点Ic(図9参照)に達しているかどうかを決定する。さらに、抵抗器383とマイクロコントローラ30との間には過電流検出回路37も接続される。過電流検出回路37は、比較器384と、定電圧電源(+5V)と比較器384との間に接続される、比較器384の1つの入力(+)へ基準電圧を供給するための抵抗器(図示せず)とを含んでもよい。比較器384は、そのもう一方の入力(−)において抵抗器383により発生する電圧降下を示す電圧信号を受信し、これを基準電圧と比較してモータが過電流であるかどうかを決定する。次いで比較器384は、各々非過電流または過電流を示す高状態信号または低状態信号を抵抗器R24を介してポートP21へ出力する。マイクロコントローラ30は次に、以下に述べる過電流防止アルゴリズムを実行する。さらに、モータ22とマイクロコントローラ30との間には温度検出デバイス385が接続される。温度検出デバイスは、モータ表面へ接着される負の温度係数(NTC)を有する抵抗器R12またはサーミスタであってもよい。R12の抵抗値は、モータの温度によって変わる。抵抗器R10およびR12で構成される回路は、抵抗器385によって生じる電圧降下を表すアナログ信号をポートP5を介してマイクロコントローラ30へ供給するために使用されることが可能である。マイクロコントローラ30は、このアナログ信号を受信し、かつこれを遮断してモータ温度を示すデジタル信号にし、次にこれを予め選択されたしきい値と比較してモータ温度が過昇であるかどうかを決定してもよい。
バッテリパック1は、バッテリパックのタイプまたは容量を示すために入力ポートP7を介してマイクロコントローラ30へ接続される識別抵抗器386(Ri)を含む。電動工具へバッテリパックが付着された後、抵抗器Riは、抵抗器R13およびR21と共に電圧分割器回路を形成する。マイクロコントローラ30はポートP7を介してアナログ信号を受信し、マイクロコントローラ30はこれを解釈してバッテリパックのタイプまたは容量を識別することができる。次に、マイクロコントローラ30は、過放電を回避するために対応する放電防止プログラムを決定する。
駆動機構制御回路33は、駆動機構5とマイクロコントローラ30との間、および電源1と接地との間に接続される。駆動機構制御回路33はHブリッジ回路であり、駆動機構は双方向キープソレノイド53である。Hブリッジ回路は、各々ポートP11、P9、P10、P6へ接続される4つの入力ポートA、B、C、Dと、各々抵抗器R1、R2、R3、R4を介してポートB、C、D、Aへ接続される4つの半導体スイッチQ1、Q2、Q3、Q4とを含む。双方向キープソレノイド53は、半導体スイッチQ1、Q2間のHノードと半導体スイッチQ3、Q4間のLノードとの間に接続される。半導体スイッチQ1、Q2、Q3、Q4は、MOSFETである(但し、他のスイッチが使用されてもよい)。マイクロコントローラ30は、Hブリッジ回路の入力ポートA、B、C、Dの開/閉状態を制御して、ソレノイド53の鉄芯534またはプッシュバー535の移動方向を変えさせる。例えば、入力ポートA、Bが閉じていて、入力ポートC、Dが開いているとき、電源1から供給される電流は順次、スイッチQ1、Hノード、ソレノイド53、Lノード、スイッチQ4および接地を介して流れる。言い換えれば、ソレノイド53へ印加される電流の方向は、HからLである。反対に、入力ポートA、Bが開いていて、入力ポートC、Dが閉じていれば、電源1から供給される電流は順次、スイッチQ3、Lノード、ソレノイド53、Hノード、スイッチQ2および接地を介して流れる。言い換えれば、ソレノイド53へ印加される電流の方向は、LからHである。ソレノイドへ印加される電流を変えることにより、プッシュバー535はリングギヤ45を高速位置から低速位置へ、または低速位置から高速位置へ移動させることができる。
位置フィードバック回路34はマイクロコントローラ30へ接続され、単極双投スイッチ387(S5)と、抵抗器R25、R26、R27、R28とを含む。図20に示すように、スイッチ387は2つの接点L1、H1を有する。この場合は、極が接点L1に接触しているが、これは、リングギヤ45が低速位置に位置づけられていることを意味する。スイッチ387は、抵抗器R27を介してマイクロコントローラ30のポートP13へ低状態信号を出力し、かつ抵抗器R28を介してマイクロコントローラ30のポートP14へ高状態信号を出力する。リングギヤ45が起動されて高速位置に達すると、極は接点H1に接触して接点L1を開放状態にする。この場合、マイクロコントローラはポートP13を介して高状態信号を受信し、ポートP14を介して低状態信号を受信する。スイッチ387は、ハウジング内で連接部材54の線形行程の反対の両端に位置合わせされる1対の金属製接点H1、L1と、連接部材54に付着される金属板(極として機能する)とで構成される。金属板が金属製接点H1、L1の各々に接触すると、現在の速度位置を表す低状態信号が生成され、かつポートP13またはP14を介してマイクロコントローラ30へ送信される。マイクロコントローラ30は、こうして現在の速度位置を検出することができる。金属製の接点および板は、各々リングギヤ上およびギヤケース内に、または各々プッシュバー上およびハウジング内に配置されることが可能である。
速度モードセレクタ36は、自動モードA、高速モードH2および低速モードL2に対応する3つの信号接点を有する。自動A、高速H2および低速L2の接点は、各々抵抗器R16、R15、R14を介してマイクロコントローラ30のポートP24、P25、P26へ接続される。負荷フィードバック回路34のスイッチ387と同様に、3つの接点A、H2、L2のうちの何れかが閉じられると、マイクロコントローラ30は低状態信号を受信してどのポートがこの信号を入力しているかを識別する。このように、マイクロコントローラ30はどのモードが選択されているかを認識し、次いで、後述するように、選択されたモードのためのアルゴリズムを実行することができる。
信号発生器35は、並行して配列される2つの起動スイッチS2、S3を含み、抵抗器R17を介してポートP23へ接続される。2つのスイッチS2、S3のうちの何れかが起動されれば、中断電気信号が発生され、ポートP23を介してマイクロコントローラ30へ出力される。すると、選択されたオペレーションは現行の処理プログラムを中断し、後述するワンタッチ変速アルゴリズムを実行する。
図21を参照すると、操作者がトリガボタン131を起動した時点で主回路は閉じられる(ステップ711)。次に、リセット信号がポートP1を介してマイクロコントローラへ入力され、マイクロコントローラが初期化される(ステップ712)。次に、マイクロコントローラ30は、ポート3を介してバッテリパックの電圧信号をサンプリングし、バッテリパックが過剰に放電しているか、そうでないかを判断する(ステップ713)。過剰に放電していれば、マイクロコントローラ30は作業を進めない。過剰に放電していなければ、マイクロコントローラ30は、ポートP24、P25、P26における信号状態を読み取ることによって現在どの速度モードが選択されているかを検出する(ステップ714)。マイクロコントローラ30は、自動モードが選択されていることを検出すると、ポートP13、P14における信号状態を読み取ることによってソレノイド53のプッシュバー535が高速位置に位置づけられているかいないかを判断する。高速位置に位置づけられていれば、マイクロコントローラ30はステップ721へ進む。そうでなければ、マイクロコントローラ30は、Hブリッジ回路33を制御して可動部材45を高速位置へ切換すべくソレノイド53へ印加される電流の方向を変えさせ、次いでステップ721へ進む。高速モードが選択されていることが検出されると、マイクロコントローラ30はさらに、ソレノイドが高速位置に位置づけられているかいないかを検出する(ステップ716)。高速位置に位置づけられていれば、マイクロコントローラ30はステップ721へ進む。そうでなければ、マイクロコントローラ30は可動部材45を制御して高速位置へ切換させ(ステップ719)、次いでステップ721へ進む。同様にして、低速モードが選択されていることが検出されると、マイクロコントローラ30はさらに、ソレノイド53が低速位置に位置づけられているかいないかを検出する(ステップ717)。低速位置に位置づけられていれば、マイクロコントローラ30はステップ721へ進む。そうでなければ、マイクロコントローラ30はソレノイド53を制御して可動部材45を低速位置へ切換させ(ステップ720)、次いでステップ721へ進む。
ステップ721において、マイクロコントローラ30はLED D2からD5を制御してバッテリパックの現在の残留容量レベルを示させる。マイクロコントローラ30はバッテリパック1を渡る電圧をリアルタイムで監視し(ステップ722)、バッテリパック1が過剰に放電されていればモータ2へ供給される電力を中断する。マイクロコントローラ30は次に、トリガボタン131の押し下げの程度を示すポテンショメータ13からの信号を検出し(ステップ722)、モータ2の回転速度を制御するPWM制御信号を出力する(ステップ723)。マイクロコントローラ30は、モータ2の作動に伴ってモータ2を介する電流の流れを監視する(ステップ724)。
マイクロコントローラ30は、次に、速度モードを再度検出する(ステップ726)。現在モードが高速または低速モードであることが検出されれば、マイクロコントローラ30は、モータ電流が500ミリ秒に渡って90Aを超えているかいないかを判断する(ステップ727または729)。超えていれば、モータ2が失速していてモータ電流が急激に上がっている場合がある。したがって、モータ2へ供給される電力は中断される(ステップ728または730)。超えていなければ、プログラムはステップ721へ戻る。現在モードが自動モードであることが検出されれば、マイクロコントローラ30は、モータ電流が500ミリ秒に渡って90Aを超えているかいないかを判断する(ステップ727または729)。超えていれば、モータ2は失速している場合があり、マイクロコントローラ30は後述する自動変速ステップを実行する。超えていなければ、マイクロコントローラ30はさらに、モータ電流が500ミリ秒に渡って30Aを超えているかいないかを判断する。(ステップ732)超えていれば、マイクロコントローラ30は自動変速ステップを実行する。超えていなければ、プログラムはステップ721へ戻る。ステップ732では、モータ電流値が、高速時の電動工具9の出力効率曲線と低速時のそれとが交差する切換点に達しているかいないかの判断が下される。したがって、モータ電流値が予め設定された時間期間に渡って予め決められた値以上であれば、自動変速が起動される。モータ電流値が予め決められた値に等しい場合も、自動変速が即時起動され得ることは明らかであろう。
自動変速ステップは、ステップ733から736までを含む。リングギヤ45が高速位置から低速位置へ移動する際のギヤクラッシュを回避するために、リングギヤ45の回転速度は(好適には、ゼロまで)下げられる。この場合、マイクロコントローラ30は、モータへ供給される電力を一時的に中断する(ステップ733)。例えば、ポートP12はPWM制御信号の出力をブロックされ、これにより、可動部材45の回転速度がゼロまで下げられる。マイクロコントローラ30は次にソレノイド53を制御し、可動部材45を低速位置へ移動させる。先に述べたように、マイクロコントローラ30はHブリッジ回路33を制御して、ソレノイドへ前方向電流を印加させてもよい(即ち、入力ポートA、Bを閉じかつ入力ポートC、Dを開く)。したがって、ソレノイド53のプッシュバー534は起動されて高速位置から低速位置へ移動される(ステップ734)。可動部材45が低速位置に達すると、位置フィードバックスイッチS5が起動され、ポート13を介してマイクロコントローラ30へ出力される低状態信号を生成する。マイクロコントローラ30は、次にモータを軟始動させる(ステップ735)。この場合、マイクロコントローラは、モータの回転速度が正常状態に戻るまで、PWM制御信号のデューティサイクルを変えてモータへ印加される電圧をステップアップさせてもよい。この後、現行速度位置を示すLSフラグが設定され(ステップ736)、プログラムはステップ721へ戻る。リングギヤ45は、高速位置から低速位置へ移動する際に時間間隔を必要とする。したがって、モータの一時停止に先立って、ソレノイドを起動することができる。この場合、リングギヤは、モータの回転パワーが除去された後に回転を固定された構造体に噛み合う。この手段により、リングギヤの回転速度はゼロまで低減されない。リングギヤに加えられる駆動力は存在しないことから、リングギヤは回転的に固定された構造体と滑らかに係合することが可能であり、迅速に行き詰まり状態になる。
図22を参照する。マイクロコントローラ30のポート23が信号発生器35により生成される中断信号を受信すると、マイクロコントローラ30は現行の処理プログラムを中断し、ワンタッチ変速プログラムへ移行する(ステップ751)。まず、マイクロコントローラ30はP21を介してモータ電流値を読み取り、モータ電流が98A等の予め設定されたしきい値を超えているかいないかを判断する(ステップ752)。超えていれば、モータ22は失速されてもよい。マイクロコントローラ30は、次にMOSFET駆動回路31を制御してモータ22へ供給される電力を中断させる(ステップ753)。超えていなければ、マイクロコントローラ30は現行の速度モードが何であるかを検出する(ステップ754)。現行速度モードが自動モードであれば、マイクロコントローラ30は現行プログラムを終了する。現行モードが高速モードまたは低速モードであれば、電動工具に負荷が加えられているかいないかが判断される。これは、負荷が加えられていれば、モータ速度は負荷が加えられていない場合よりも速く低減されることに起因する。言い換えれば、負荷が加わっていないモータは停止するためにより多い時間を必要とする。負荷が加えられているかどうかを検出するために、マイクロコントローラ30は、モータ電流が500ミリ秒に渡って30Aを超えているかいないかを判断する(ステップ755または761)。超えていれば、負荷は加えられておらず、マイクロコントローラ30はモータ22を一時停止して0.5秒待つ(ステップ756または762)。超えていなければ、負荷が加えられていて、マイクロコントローラ30はモータ22を一時停止して2秒待つ(ステップ757または763)。マイクロコントローラ30は、次にソレノイド53を制御して可動部材45を低速位置(ステップ758)または高速位置(ステップ764)へ移動させ、モータ22を再始動し(ステップ759または765)、LSまたはHSフラグを設定して現在の速度位置を指示する(ステップ760または766)。この後、マイクロコントローラ30は現行プログラムを終了し、主プログラムへ戻る。
図23a、図23bおよび図24は、本発明の電動工具9の第7の実施形態およびその駆動機構5を示す。駆動機構5は、小型モータ55と、小型モータ55の回転力を出力するための出力スピンドル561を有する小型歯車伝動機構56と、出力スピンドル561上へ取り付けられるギヤ57と、ギヤケース47の外側へ回転式に取り付けられる円形スリーブ58とを含む。円形スリーブ58は、円周方向の壁内に画定される、各々鋼線513の反対側の両遠位端を受け入れかつ案内するための直径方向に対向する1対の溝と、周方向の表面上に形成される外歯584とを有する。各溝は、電動ドリル9の長手軸(図23aおよび図23bにおける破線)に対して実質的に垂直である第1および第2のセクション581、583と、第1および第2のセクション581、583の間に配置される、長手軸に対して斜めに延びる第3のセクション582とを有する。
図23aおよび図23bは各々、高速状態および低速状態における電動工具9を示す。小型モータ55が起動すると、出力スピンドル561上へ取り付けられたギヤ57はある回転速度を達成し、外歯584と係合することによってスリーブ58の回転を起動する。この場合、鋼線513は溝の第3のセクション582によって長手方向へ移動するように推進され、可動部材45は鋼線513と共に一方の速度位置からもう一方の速度位置へ移動して自動変速を達成する。小型モータ55は、先に述べたようにマイクロコントローラによって制御されるHブリッジ回路へ電気的に接続され、よって電流方向の変更に伴って反対方向へ回転することができる。小型モータ55の直接的な出力速度が比較的低ければ、小型歯車伝動機構は省略されることが可能である。
本発明においては、歯車伝動機構および可動部材の構造はこれまでに言及した実施形態に記述されているものに限定されない。本発明は、様々なタイプの従来の歯車伝動機構に適用されてもよい(例えば、米国特許第6796921号明細書参照)。
本発明の第1の実施形態による変速電動工具を示す立面側面図であり、歯車伝動機構を示すために電動工具のハウジングの一部は切り取って描かれている。 図1の電動工具の駆動機構を示す部分拡大図である。 高速状態における図1の電動工具の歯車伝動機構を示す部分拡大図である。 低速状態における図1の電動工具の歯車伝動機構を示す部分拡大図である。 本発明の第2の実施形態による変速電動工具を示す立面側面図であり、歯車伝動機構を示すために電動工具のハウジングの一部は切り取って描かれている。 図4aの電動工具の駆動機構を示す部分拡大図である。 歯車伝動機構を制御するための第1の電子制御システムを示すブロック図である。 パワースイッチをさらに含む、歯車伝動機構を制御するための第2の電子制御システムを示すブロック図である。 電界効果トランジスタをさらに含む、歯車伝動機構を制御するための第3の電子制御システムを示すブロック図である。 クラッチをさらに含む、歯車伝動機構を制御するための第4の電子制御システムを示すブロック図である。 電動工具の出力効率ηと電動工具へ加えられるトルク負荷Tとの関係を示すグラフであり、高速から低速への切換のタイミングを示す。 高速状態における駆動機構を有する本発明の第3の実施形態による変速電動工具を示す立面側面図である。 低速状態における図10の駆動機構を示す。 図11の線12−12に沿った電動工具の部分断面図である。 図11の線13−13に沿った電動工具の部分断面図である。 図10の電動工具の双方向キープソレノイドを示す断面図である。 信号発生器がハウジング上へ配置されている本発明の第4の実施形態による電動工具を示す立面側面図である。 図15の電動工具を示す平面図であり、サイドハンドルおよび3つの位置間で調整可能なボタンを有する速度モードセレクタをさらに示す。 図15における信号発生器の起動スイッチの2つの形式を示す。 図15における信号発生器の起動スイッチの2つの形式を示す。 2つの位置を有する速度モードセレクタを備える本発明の第5の実施形態による電動工具を示す平面図である。 高速および低速を表す2つのLEDを備える本発明の第6の実施形態による電動工具を示す平面図である。 本発明の電動工具の好適な一実施形態の略回路図であり、モータおよび電源へ接続される電子制御システムを示す。 自動変速用電子制御システムのオペレーションを示すフローチャートである。 ワンタッチ変速用電子制御システムのオペレーションを示すフローチャートである。 本発明の第7の実施形態による電動工具および高速および低速におけるその駆動機構を示す。 本発明の第7の実施形態による電動工具および高速および低速におけるその駆動機構を示す。 図23aの線24−24に沿った電動工具の部分断面図である。

Claims (20)

  1. 可変速度を出力することのできる電動工具であって、
    ハウジングと、
    前記ハウジング内に含まれる、回転力を出力するためのモータと、
    出力シャフトと、
    前記モータと前記出力シャフトの間に配置され、前記モータの前記回転力を前記出力シャフトへ複数の歯車減速比の各々で伝達するための歯車伝動機構と、
    信号発生器と、
    前記信号発生器へ電気的に結合されかつ前記歯車伝動機構に機能的に係合されることで、前記信号発生器が手動で起動されると電気信号が発生されて前記制御システムへ送信され、前記歯車伝動機構に前記歯車減速比を変更させる制御システムと
    を備えている電動工具。
  2. 前記信号発生器は前記ハウジング上へ取り付けられるスイッチを備える、請求項1記載の電動工具。
  3. 前記ハウジングへ結合されるハンドルをさらに備え、前記ハンドルは、ユーザが手で前記ハンドルから手を外すことなく前記スイッチを動作可能であるように、前記スイッチから予め決められた距離を隔てて配置される、請求項2記載の電動工具。
  4. 前記制御システムは、
    前記スイッチが起動されると前記電気信号を受信するために前記スイッチへ電気的に接続される制御ユニットと、
    前記電気信号に応答して前記制御ユニットにより起動され、前記歯車伝動機構に前記歯車減速比を変更させる駆動機構と
    を備える、請求項2記載の電動工具。
  5. 前記歯車伝動機構は、
    少なくとも1つのギヤ列と、
    低い歯車減速比に対応する第1の位置と高い歯車減速比に対応する第2の位置との間で移動可能であり、よって前記歯車減速比を変更する可動部材と、
    を備える、請求項4記載の電動工具。
  6. 前記ギヤ列は、複数の遊星ギヤと、隣接する遊星キャリアと、ハウジングに不動式に関連づけられる回転的に固定された構造体とを含む遊星ギヤ列である、請求項5記載の電動工具。
  7. 前記可動部材は、前記第1の位置に位置づけられると前記遊星ギヤおよび前記遊星キャリアに係合しかつ前記第2の位置に位置づけられると前記遊星ギヤおよび前記回転的に固定された構造体に係合するリングギヤを備える、請求項6記載の電動工具。
  8. 前記駆動機構は電磁式に起動可能であって前記可動部材と機能的に係合し、前記制御ユニットは前記可動部材を駆動するために前記駆動機構へ電流を印加する働きをする、請求項4記載の電動工具。
  9. 前記電磁式に起動可能な駆動機構は、
    コイルを含むソレノイドと、
    前記コイルを介して線形的に移動可能な鉄芯と、
    前記鉄芯へ付着されかつ前記可動部材へ接続されるプッシュバーと
    を備える、請求項8記載の電動工具。
  10. 前記制御システムは、前記電磁式に駆動可能な駆動機構へ印加される前記電流の方向を変えるためのHブリッジ回路を備える、請求項8記載の電動工具。
  11. 前記制御ユニットは、前記駆動機構を起動する前に、前記電動工具へ印加される負荷が存在するかどうかを決定することができる、請求項4記載の電動工具。
  12. 前記制御ユニットは、加えられる負荷が存在すれば第1の予め決められた時間間隔に渡って前記モータを一時停止させ、かつ加えられる負荷が存在しなければ第2の予め決められた時間間隔に渡って前記モータを一時停止させるように動作し、前記第1の予め決められた時間間隔は前記第2の予め決められた時間間隔より短い、請求項11記載の電動工具。
  13. 出力速度を変えるための電動工具であって、
    ハウジングと、
    前記ハウジング内に含まれる、回転力を出力するためのモータと、
    出力シャフトと、
    前記モータと前記出力シャフトの間に配置される、前記モータの前記回転力を前記出力シャフトへ第1の歯車減速比および第2の歯車減速比を含む複数の歯車減速比の各々で伝達するための歯車伝動機構とを備え、前記歯車伝動機構は、
    少なくとも1つのギヤ列と、
    前記ギヤ列と可変的に係合される可動部材とを備え、前記可動部材は、前記第1の歯車減速比に対応する第1の位置と前記第2の歯車減速比に対応する第2の位置との間で移動可能であり、
    前記電動工具は、前記可動部材を駆動して前記第1の位置から前記第2の位置へ、かつ前記第2の位置から前記第1の位置へ移動させるための機構を含む制御システムを備える、電動工具。
  14. 前記機構は、前記可動部材を電気なしで前記第1または第2の位置に保持することのできる双方向キープソレノイドを備える、請求項13記載の電動工具。
  15. 前記双方向キープソレノイドは前記可動部材へ接続されるプッシュバーを備える、請求項14記載の電動工具。
  16. 前記双方向キープソレノイドは、
    長手方向の金属シェルと、
    前記シェル内に長手方向に配列される1対のコイルと、
    前記コイル対間に配置される永久磁石と、
    前記コイル対を介して線形的に移動可能であり、前記プッシュバーが固定される鉄芯と
    をさらに備えている、請求項15記載の電動工具。
  17. 前記ギヤ列は、複数の遊星ギヤと、隣接する遊星キャリアと、ハウジングに不動式に関連づけられる回転的に固定された構造体とを含む遊星ギヤ列である、請求項13記載の電動工具。
  18. 前記可動部材は、
    前記第1の位置に位置づけられると前記遊星ギヤおよび前記遊星キャリアに係合しかつ前記第2の位置に位置づけられると前記遊星ギヤおよび前記回転的に固定された構造体に係合するリングギヤを備える、請求項17記載の電動工具。
  19. 前記制御システムは、
    前記機構に電流を印加して前記可動部材を駆動させる働きをする制御ユニットをさらに備える、請求項13記載の電動工具。
  20. 前記制御システムは、前記機構へ印加される前記電流の方向を変えるためのHブリッジ回路を備える、請求項19記載の電動工具。
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