WO2006132259A1

WO2006132259A1 - トナー容器及び画像形成装置

Info

Publication number: WO2006132259A1
Application number: PCT/JP2006/311391
Authority: WO
Inventors: Nobuyuki Taguchi; Goro Katsuyama; Takeroh Kurenuma; Hideo Yoshizawa; Masayuki Yamane
Original assignee: Ricoh Company, Limited
Priority date: 2005-06-07
Filing date: 2006-06-07
Publication date: 2006-12-14
Also published as: TWI355570B; ES2701192T3; US20070160393A1; HK1112069A1; TW201209529A; USRE47086E1; US8160461B2; US20070147900A1; EP2889696B1; EP1890201A4; EP2755090B1; ES2533553T3; US20070122205A1; US7853183B2; US7826777B2; US20110008075A1; TWI464545B; TWI332606B; TW200720865A; US20070154243A1

Abstract

　画像形成装置本体のトナー容器収容部に着脱自在に設置されるトナー容器３２Ｙであって、開口部を備え、内部に収容したトナーを開口部から排出する容器本体３３Ｙと、開口部から排出されたトナーを排出するためのトナー排出口を備え、開口部から排出されたトナーをトナー排出口から排出するとともに、トナー容器収容部に非回転で保持される被保持部３４Ｙと、を備え、被保持部３４Ｙは、トナー容器収容部に対する着脱動作に連動してトナー排出口を開閉する開閉部材（口栓部材３４ｄ）を備えた。

Description

明細書

トナー容器及び画像形成装置

技術分野

[0001] この発明は、画像形成プロセスで消費されるトナーを補給するために画像形成装置本体に着脱自在に設置されるトナー容器と、それを備えた画像形成装置と、に関するものである。

背景技術

[0002] 従来から、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置において、現像装置にトナーを補給するための円筒状のトナ一容器が知られている (例えば、特許文献 1、特許文献 2、特許文献 3参照。 )₀

[0003] 特許文献 1等にお!ヽて、画像形成装置本体のトナー容器収容部 (ボトル収容器、装着部）に交換自在に設置されるトナー容器 (トナーボトル、剤収納容器）は、主として、容器本体と被保持部 (キャップ部、キャップ)とで構成されている。容器本体の内周面には螺旋状の突起が設けられていて、容器本体が回転駆動されることによって容器本体内に収容されているトナーが開口部に向けて搬送される。被保持部は、容器本体の開口部に連通していて、容器本体の回転駆動に連動することなくトナー容器収容部に非回転で保持される。そして、容器本体の開口部から排出されたトナーは、被保持部に設けられたトナー排出口から排出される。その後、被保持部のトナー排出ロカも排出されたトナーは、現像装置に補給されることになる。

[0004] このように構成されたトナー容器は、被保持部が設けられておらず容器本体の開口部から現像装置に向けて直接的にトナーを供給するトナー容器 (例えば、特許文献 5 、特許文献 6参照。）に比べて、トナー容器の交換をおこなう際のトナー汚れを軽減することができる。すなわち、トナー容器の着脱動作の一部の動作（回転動作）に連動して被保持部のトナー排出口が開閉されるために、ユーザーがトナー排出口に触れてトナーで汚される不具合が抑止される。さらに、トナー容器におけるトナー排出口の向きが鉛直方向下方に配設されて、トナーの自重落下によってトナーエンド時におけるトナー排出口近傍のトナー量を少なくできるために、トナー容器交換時のトナー排出口のトナー汚れが軽減される。

[0005] 詳しくは、特許文献 1等において、トナー容器を装置本体のトナー容器収容部に装着する場合は、まず、本体カバー (スタック部）を上方に開放してトナー容器収容部を露出させる。その後、トナー容器をトナー容器収容部上に上方力載置する。その後、被保持部に一体的に設置された把手が把持されて、被保持部が回転操作 (回転動作)される。これにより、最終的に、トナー容器収容部におけるトナー容器の位置が定まることになる。さらに、被保持部の回転動作にともない被保持部に設けられたトナー排出口が下方に移動して、スプリングの付勢力に抗するようにシャツタがトナー排出口を下方に開放する。

[0006] 一方、特許文献 4等には、袋容器と口金部材とで構成されるトナー収納容器であつて、着脱動作にともなうトナー汚れ (トナー飛散)の発生を低減することを目的として、トナー収納容器の着脱動作の一部の動作（開閉フォルダの回転動作）に連動して口金部材のトナー排出口が開閉される技術が開示されている。

詳しくは、トナー収納容器を装置本体に装着する場合は、まず、ヒンジを中心にして開閉ホルダ（開閉フォルダ)を回転させて開閉ホルダの上方を露出させる。その後、トナー収納容器を開閉ホルダ内にセットする。その後、トナー収納容器がセットされた開閉ホルダがヒンジを中心に回転操作（回転動作)される。これにより、最終的に、装置本体におけるトナー収納容器の位置が定まることになる。さらに、開閉ホルダの回転動作にともな、、スプリングの付勢力に抗するように口栓部材 (シャツタ部材）がノズル (トナー搬送管）に押動されてパッキン (Gシール)で密封されたトナー排出口を開放する。

[0007] 特許文献 1：特開 2004— 287404号公報

特許文献 2：特開 2001— 5286号公報

特許文献 3 :特開 2000— 310901号公報

特許文献 4：特開 2004— 161371号公報

特許文献 5：特開 2000— 338758号公報

特許文献 6：特開 2003 - 233248号公報

発明の開示発明が解決しょうとする課題

[0008] 上述した特許文献 1〜3等のトナー容器は、特許文献 5、 6等のものに比べて、トナ一排出口のトナー汚れが少なぐユーザーがトナー排出口に触れてトナーで汚される不具合も抑止される効果が期待できる。しかし、特許文献 1〜3等のトナー容器は、着脱時 (交換時)の操作性'作業性の面でいくつかのデメリットもあった。

[0009] 第 1のデメリットは、トナー容器収容部に対する着脱動作が複数の動作をともなう点である。すなわち、トナー容器の着脱動作は、本体カバーを開閉する動作、トナー容器をトナー容器収容部上に載置，取出する動作、被保持部を回転する回転動作、等の複数の動作をともなうものであった。

[0010] 第 2のデメリットは、装着動作が完了する間際までユーザーが誤操作していないことを確信しにくい点である。すなわち、本体カバーを開放する動作とトナー容器をトナ一容器収容部上に載置する動作とが完了した時点では、ユーザーは誤操作していないことを確信できない。そして、その後に被保持部の回転動作をおこなって被保持部の位置が定まっていくことで、ユーザーは被保持部のクリック感を体感して、誤操作して、な、ことを確信することになる。

[0011] 第 3のデメリットは、トナー容器収容部の上方にレイアウト上の制約を与える点である。すなわち、トナー容器をトナー容器収容部上に上方力載置するために、本体カバ一を上下方向に開閉する動作が必要になる。したがって、トナー容器収容部の上方には、本体カバーの開閉とトナー容器の載置'取出とをおこなうためのスペースをレイアウト上確保する必要がある。これにより、トナー容器収容部の上方にスキャナ (原稿読込み部)等が配設されている場合等には、トナー容器の着脱における操作性'作業性が低下することになる。

[0012] 一方、特許文献 4等のトナー収納容器は、開閉ホルダの開放動作に連動して、口栓部材がノズルに押動されてパッキンで密封されたトナー排出口を開放するために、トナー汚れの発生を低減する効果が期待できる。しかし、特許文献 4等のトナー収納容器も、着脱時の操作性'作業性の面でいくつかのデメリットがあった。

[0013] 第 1のデメリットは、トナー収納容器のトナー容量を多くできずにトナー収容容器の交換頻度が多くなつてしまう点である。すなわち、トナー収納容器は、鉛直方向を長手方向とする袋容器にトナーを収納しているために、トナー容量を多くしょうとするとトナー収納容器の高さが大きくなつてしまう。これにともない開閉ホルダの高さも大きくなって、画像形成装置全体の高さ方向のレイアウトに影響してしまう。したがって、トナー収納容器のトナー容量はそれほど多くできずに、特許文献 1等のトナー容器 (水平方向が長手方向になるものである。）に比べて、交換頻度が多くなつてしまう。

[0014] 第 2のデメリットは、ユーザーが誤操作していないことを確信しにくい点である。すなわち、開閉ホルダの開閉動作に連動して口栓部材がトナー排出口を開閉するために、ユーザーはトナー収納容器から手を離していてトナー排出口の開閉感を体感しにくい。

[0015] この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、交換時の操作性

'作業性が高ぐトナー汚れの発生が確実に軽減されるトナー容器及び画像形成装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0016] 上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項 1にかかる発明は、画像形成装置本体のトナー容器収容部に着脱自在に設置されるトナー容器であって、開口部を備え、内部に収容したトナーを前記開口部力排出する容器本体と、前記開口部から排出されたトナーを排出するためのトナー排出口を備え、前記開口部から排出されたトナーを前記トナー排出口から排出するとともに、前記トナー容器収容部に非回転で保持される被保持部と、を備え、前記被保持部は、前記トナー容器収容部に対する着脱動作に連動して前記トナー排出口を開閉する開閉部材を備えたことを特徴とするトナー容器である。

[0017] また、請求項 2にかかる発明は、請求項 1に記載のトナー容器において、前記開閉部材は、前記トナー容器収容部への装着動作に連動して前記トナー容器収容部に設けられたノズルに押動されて前記トナー排出口を開放するとともに、前記トナー容器収容部力の離脱動作に連動して付勢部材に付勢されて前記トナー排出口を閉鎖する口栓部材を含むことを特徴とする。

[0018] また、請求項 3にかかる発明は、請求項 2に記載のトナー容器において、前記付勢部材は、前記トナー容器収容部に設置され、トナー容器の装着動作に連動して前記被保持部の装着を妨げない位置に退避した後に前記口栓部材に係合する位置に突出するとともに、トナー容器の離脱動作に連動して前記口栓部材を付勢した後に前記被保持部の離脱を妨げない位置に退避する爪部材を含むことを特徴とする。

[0019] また、請求項 4にかかる発明は、請求項 3に記載のトナー容器において、前記爪部材は、前記口栓部材に係合することによって前記ノズルとともに当該口栓部材の前記トナー容器収容部における位置を定め、前記被保持部は、前記口栓部材の前記位置が定まった状態で、着脱方向にさらに移動して前記トナー排出口の開閉をおこなうことを特徴とする。

[0020] また、請求項 5にかかる発明は、請求項 3に記載のトナー容器において、前記爪部材は、第 2付勢部材によって前記退避する位置から前記係合する位置に付勢され、前記第 2付勢部材は、前記爪部材が前記口栓部材を付勢する力が前記口栓部材の摺動抵抗よりも大きくなるように形成されたことを特徴とする。

[0021] また、請求項 6にかかる発明は、請求項 2に記載のトナー容器において、前記ロ栓部材は、前記トナー排出口の開閉をおこなうときのストロークが人動によって移動可能なストロークよりも長くなるように構成されたことを特徴とする。

[0022] また、請求項 7にかかる発明は、請求項 2に記載のトナー容器において、内部に対して気体を送出又は送入するポンプに接続されるとともに、前記トナー排出ロカ排出されたトナーを気体とともに搬送する搬送管に、前記ノズルを介して接続されていることを特徴とする。

[0023] また、請求項 8にかかる発明は、請求項 1に記載のトナー容器において、前記被保持部は、前記トナー容器収容部に対する着脱動作に連動して当該トナー容器収容部を滑動する滑動部を備え、前記開閉部材は、前記滑動部に囲まれた位置に配設されたことを特徴とする。

[0024] また、請求項 9にかかる発明は、請求項 1に記載のトナー容器において、前記容器本体の長手方向に沿って着脱されることを特徴とする。

[0025] また、請求項 10にかかる発明は、請求項 9に記載のトナー容器において、前記容器本体の長手方向を水平方向として前記トナー容器収容部に装着されることを特徴とする。 [0026] また、請求項 11にかかる発明は、請求項 9に記載のトナー容器において、前記被保持部が前記容器本体に対して先方になるように前記トナー容器収容部に装着されることを特徴とする。

[0027] また、請求項 12にかかる発明は、請求項 1に記載のトナー容器において、前記容器本体は、回転可能に構成されるとともに、回転に連動して内部に収容したトナーを前記開口部に向けて搬送することを特徴とする。

[0028] また、請求項 13にかかる発明は、請求項 12に記載のトナー容器において、前記容器本体は、その周面上であって前記開口部側に当該容器本体に回転駆動力を伝達するギアを備えたことを特徴とする。

[0029] また、請求項 14にかかる発明は、請求項 12に記載のトナー容器において、前記容器本体は、その内周面に螺旋状の突起を備えたことを特徴とする。

[0030] また、請求項 15にかかる発明は、請求項 12に記載のトナー容器において、前記容器本体は、内部に収容されたトナーを前記開口部に向けて搬送する搬送部材を備えたことを特徴とする。

[0031] また、請求項 16にかかる発明は、請求項 15に記載のトナー容器において、前記搬送部材は、回転可能に構成されたコイル又はスクリュであることを特徴とする。

[0032] また、請求項 17にかかる発明は、請求項 1に記載のトナー容器において、前記被保持部は、前記開口部を介して前記容器本体に連通することを特徴とする。

[0033] また、請求項 18にかかる発明は、請求項 1に記載のトナー容器において、前記容器本体内にトナーを収容したことを特徴とする。

[0034] また、請求項 19にかかる発明は、請求項 18に記載のトナー容器において、前記容器本体内にキャリアをさらに収容したことを特徴とする。

[0035] また、請求項 20に力かる発明は、請求項 1に記載のトナー容器が前記画像形成装置本体の前記トナー容器収容部に着脱自在に設置されたことを特徴とする画像形成装置である。

発明の効果

[0036] 本発明は、トナー容器収容部に設置されるトナー容器の構成を最適化しているために、交換時の操作性 ·作業性が高ぐトナー汚れの発生が確実に軽減されるトナー容器及び画像形成装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

[図 1]図 1は、画像形成装置としてのプリンタを示す全体構成図である。

[図 2]図 2は、画像形成装置の作像部を示す拡大図である。

[図 3]図 3は、画像形成装置のトナー補給経路を示す概略図である。

[図 4]図 4は、トナー容器収容部の一部を示す斜視図である。

[図 5]図 5は、トナー容器を示す斜視図である。

[図 6]図 6は、トナー容器の頭部側を示す断面図である。

[図 7]図 7は、図 6におけるトナー容器を M視方向からみた図である。

[図 8A]図 8Aは、攪拌部材の一例を示す斜視図である。

[図 8B]図 8Bは、図 6における M視所方向からみた攪拌部材の一例を示す図である。

[図 8C]図 8Cは、攪拌部材の一例を示す側面図である。

[図 9]図 9は、トナー容器の頭部側の他の一例を示す断面図である。

[図 10]図 10は、トナー容器収容部の構成を示す図である。

[図 11]図 11は、ノズルを示す図である。

[図 12]図 12は、イェローのトナー容器がトナー容器収容部に装着される状態を長手方向にみた概略図である。

[図 13]図 13は、トナー容器の装着が進んだ状態を長手方向にみた概略図である。

[図 14]図 14は、トナー容器がトナー容器収容部に装着された状態を長手方向にみた概略図である。

[図 15]図 15は、トナー容器収容部に装着される状態のトナー容器をホルダ側力ゝらみた概略図である。

[図 16]図 16は、トナー容器収容部に装着された状態のトナー容器をホルダ側からみた概略図である。

[図 17]図 17は、実施例 2におけるトナー容器の頭部側を示す断面図である。

[図 18A]図 18Aは、イェローのトナー容器がトナー容器収容部に装着される状態を長手方向にみた概略図である。

[図 18B]図 18Bは、イェローのトナー容器がトナー容器収容部に装着されるときの被保持部のホルダ近傍を上方からみた断面図である。

圆 19A]図 19Aは、トナー容器がトナー容器収容部に装着された状態を長手方向にみた概略図である。

[図 19B]図 19Bは、トナー容器がトナー容器収容部に装着されたときのホルダ近傍を上方からみた断面図である。

[図 20]図 20は、実施例 3におけるトナー容器を示す斜視図である。

[図 21]図 21は、実施例 4におけるトナー容器収容部に設置されたアーム対を示す斜視図である。

[図 22]図 22は、アーム対を示す分解斜視図である。

[図 23]図 23は、イェローのトナー容器がトナー容器収容部に装着されるときのアーム対と被保持部との位置関係を上方力示した概略図である。

[図 24]図 24は、トナー容器の装着が進んだ状態のときのアーム対と被保持部との位置関係を上方力示した概略図である。

[図 25]図 25は、トナー容器がトナー容器収容部に装着されたときのアーム対と被保持部との位置関係を上方力示した概略図である。

[図 26]図 26は、実施例 5におけるトナー容器がトナー容器収容部に搭載されたときのアーム対の状態を示す概略図である。

[図 27A]図 27Aは、イェローのトナー容器がトナー容器収容部に装着される状態を長手方向にみた概略図である。

[図 27B]図 27Bは、イェローのトナー容器がトナー容器収容部に装着されるときの被保持部のホルダ近傍を上方からみた概略図である。

圆 28A]図 28Aは、トナー容器の装着が進んだ状態を長手方向にみた概略図である圆 28B]図 28Bは、トナー容器の装着が進んだときの被保持部のホルダ近傍を上方からみた概略図である。

圆 29A]図 29Aは、トナー容器がトナー容器収容部に装着された状態を長手方向にみた概略図である。

[図 29B]図 29Bは、トナー容器がトナー容器収容部に装着されたときのホルダ近傍を上方からみた概略図である。

[図 30A]図 30Aは、実施例 7におけるトナー容器がトナー容器収容部に搭載される状態を示す概略図である。

[図 30B]図 30Bは、実施例 7におけるトナー容器がトナー容器収容部に搭載される状態を示す概略図である。

[図 31]図 31は、実施例 8におけるトナー容器を示す斜視図である。

[図 32]図 32は、実施例 9におけるトナー容器を示す断面図である。

[図 33]図 33は、実施例 10におけるトナー容器を示す断面図である。

[図 34]図 34は、板状部材を示す図である。

[図 35]図 35は、画像形成装置のトナー補給経路を示す概略図である。

[図 36]図 36は、トナー容器を示す斜視図である。

[図 37]図 37は、トナー容器の頭部側を示す断面図である。

[図 38]図 38は、図 37におけるトナー容器を M視方向からみた図である。

[図 39]図 39は、イェローのトナー容器がトナー容器収容部に装着される状態を長手方向にみた概略図である。

[図 40]図 40は、トナー容器の装着が進んだ状態を長手方向にみた概略図である。圆 41]図 41は、トナー容器がトナー容器収容部に装着された状態を長手方向にみた概略図である。

[図 42]図 42は、トナー容器の装着動作における被保持部の移動位置と被保持部がアーム対力受ける負荷との関係を示すグラフである。

[図 43]図 43は、実施例 12におけるトナー容器収容部に着脱自在に設置されるトナ一容器を示す斜視図である。

[図 44]図 44は、実施例 12におけるトナー容器を示す断面図である。

[図 45]図 45は、トナー容器収容部に設置されるベース板を示す斜視図である。

[図 46]図 46は、トナー容器が設置されたベース板の一部を拡大して示す断面図である。

符号の説明

1Y、 1M、 1C、 IK 感光体ドラム 2Y クリーニング部

2a クリーニングブレード

4Y 帯電部

5Y 現像装置

6Y、 6M、 6C、 6K 作像部

露光装置

8 中間転写ベルト

9Y、 9M、 9C、 9K 1次転写バイアスローラ

10 中間転写クリーニング部

12 2次転写バックアップローラ

13 クリーニングバックアップローラ

14 テンションローラ

19 2次転写ローラ

20 定着部

26 給紙部

27 給紙ローラ

28 レジストローラ対

29 排紙ローラ対

30 スタックき

31 トナー容器収容部

31a, 31b 滑合面 (ガイドレール）

31c 位置決め部材

31cl、 34gl テーノヽ。

31d、 31e 嵌合部材

31g 駆動ギア

32Y、 32M、 32C、 32K トナー容器 33Y 容器本体

j3a 先端 b 突起

c ギア（ボトルギヤ）

d 把持部

f、33h 攪拌部材

gl 平板部材

g2 リング部材

Y 被保持部（キャップ）a キャップ主部

a 1 突出部

a2 軸受部

b キャップカバー

b 1 爪

c、 340c, 134m ホルダc 1、 34c2 滑動部

d 口栓部材（開閉部材、シャツタ)e パッキン

f 圧縮スプリング

g 係合部 (溝部）

h 切欠部

k 平面部

m 凹部

η 凸部

0m 角部

IDチップ

シーノレ材（シーノレ）

Y トナー搬送パイプ

Y 現像ローラ

Y ドクターブレード Y、 54Y 現像剤収容部

Υ 搬送スクリュ

Υ 濃度検知センサ

トナー補給装置

スクリューポンプ (粉体ポンプ）ロータ

ステータ

吸引口

ユニバーサルジョイントモータ

送出口

ノズル (トナー搬送管、係合部材)a トナー補給口（受け口）b 位置決めピン

チューブ (搬送管）

保持部

通信回路 (端子）

制御部

爪部材 (付勢部材）

a 回転支軸

板ばね (第 2付勢部材）

Y 回転軸

Y コイル (搬送部材）

Y ネジ棒

Ya 雄ネジ部

Y 板状部材 (搬送部材）

Ya 雌ネジ部

Y 案内部 90 アーム対 (付勢手段）

91 第 1アーム (第 2付勢具）

92 第 2アーム (付勢具）

93 支軸

94 トーシヨンスプリング

100 画像形成装置本体 (装置本体）

A 開口部

B トナー排出口（補給口）

G 現像剤

L レーザ光

P 被転写材

310a ベース板、

31al l ガイド溝

3 la 12 ガイド縁 (ガイドエッジ）

340η ノズノレ孑し

340k 位置決め孔

340b 1 爪 (爪部）

340c2 開口

発明を実施するための最良の形態

[0039] 以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。

実施例 1

[0040] 図 1〜図 16にて、この発明の実施例 1について詳細に説明する。

まず、図 1〜図 4にて、画像形成装置全体の構成'動作について説明する。

図 1は画像形成装置としてのプリンタを示す全体構成図であり、図 2はその作像部を示す拡大図であり、図 3はそのトナー補給経路を示す概略図であり、図 4はトナー容器収容部の一部を示す斜視図である。図 1に示すように、画像形成装置本体 100の上方にあるトナー容器収容部 31には、各色（イェロー、マゼンタ、シアン、ブラック）に対応した 4つのトナー容器 32Y、 32 M、 32C、 32Kが着脱自在（交換自在）に設置されている。

トナー容器収容部 31の下方には中間転写ユニット 15が配設されている。その中間転写ユニット 15の中間転写ベルト 8に対向するように、各色 (イェロー、マゼンタ、シァン、ブラック）に対応した作像部 6Y、 6M、 6C、 6Kが並設されている。

[0041] 図 2を参照して、イェローに対応した作像部 6Υは、感光体ドラム 1Yと、感光体ドラム 1Yの周囲に配設された帯電部 4Υ、現像装置 5Υ (現像部）、クリーニング部 2Υ、除電部 (不図示である。）等で構成されている。そして、感光体ドラム 1Y上で、作像プロセス（帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程）がおこなわれて、感光体ドラム 1Y上にイェロー画像が形成されることになる。

[0042] なお、他の 3つの作像部 6M、 6C、 6Kも、使用されるトナーの色が異なる以外は、イェローに対応した作像部 6Υとほぼ同様の構成となっていて、それぞれのトナー色に対応した画像が形成される。以下、他の 3つの作像部 6M、 6C、 6Kの説明を適宜に省略して、イェローに対応した作像部 6Υのみの説明をおこなうことにする。

[0043] 図 2を参照して、感光体ドラム 1Yは、不図示の駆動モータによって図 2中の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部 4Υの位置で、感光体ドラム 1Yの表面が一様に帯電される（帯電工程である。 ) ο

その後、感光体ドラム 1Yの表面は、露光装置 7 (図 1を参照できる。）から発せられたレーザ光 Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイェローに対応した静電潜像が形成される (露光工程である。 ) ο

[0044] その後、感光体ドラム 1Yの表面は、現像装置 5Υとの対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、イェローのトナー像が形成される（現像工程である。 ) ο その後、感光体ドラム 1Yの表面は、中間転写ベルト 8及び 1次転写バイアスローラ 9 Υとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム 1Y上のトナー像が中間転写ベルト 8上に転写される（1次転写工程である。 )₀このとき、感光体ドラム 1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。

[0045] その後、感光体ドラム 1Yの表面は、クリーニング部 2Υとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム 1Y上に残存した未転写トナーがクリーニングブレード 2aによって機械的に回収される（クリーニング工程である。 ) o

最後に、感光体ドラム 1Yの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム 1Y上の残留電位が除去される。

こうして、感光体ドラム 1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。

[0046] なお、上述した作像プロセスは、他の作像部 6M、 6C、 6Kでも、イェロー作像部 6 Υと同様におこなわれる。すなわち、作像部の下方に配設された露光装置 7から、画像情報に基いたレーザ光 Lが、各作像部 6M、 6C、 6Kの感光体ドラム上に向けて照射される。詳しくは、露光装置 7は、光源力もレーザ光 Lを発して、そのレーザ光 Lを回転駆動されたポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学素子を介して感光体ドラム上に照射する。

その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト 8上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト 8上にカラー画像が形成される。

[0047] ここで、図 1を参照して、中間転写ユニット 15は、中間転写ベルト 8、 4つの 1次転写バイアスローラ 9Y、 9M、 9C、 9K、 2次転写バックアップローラ 12、クリーニングバックアップローラ 13、テンションローラ 14、中間転写クリーニング部 10、等で構成される。中間転写ベルト 8は、 3つのローラ 12〜14によって張架'支持されるとともに、 1つのローラ 12の回転駆動によって図 1中の矢印方向（ oc方向）に無端移動される。

[0048] 4つの 1次転写バイアスローラ 9Y、 9M、 9C、 9Kは、それぞれ、中間転写ベルト 8を感光体ドラム 1Y、 1M、 1C、 IKとの間に挟み込んで 1次転写-ップを形成している。そして、 1次転写バイアスローラ 9Y、 9M、 9C、 9Kに、トナーの極性とは逆の転写バィァスが印加される。

そして、中間転写ベルト 8は、矢印方向方向）に走行して、各 1次転写バイアス口ーラ 9Y、 9M、 9C、 9Kの 1次転写-ップを順次通過する。こうして、感光体ドラム 1Y 、 1M、 1C、 IK上の各色のトナー像力中間転写ベルト 8上に重ねて 1次転写される

[0049] その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト 8は、 2次転写ローラ 1 9との対向位置に達する。この位置では、 2次転写バックアップローラ 12が、 2次転写ローラ 19との間に中間転写ベルト 8を挟み込んで 2次転写-ップを形成して、る。そして、中間転写ベルト 8上に形成された 4色のトナー像は、この 2次転写-ップの位置に搬送された転写紙等の被転写材 P上に転写される。このとき、中間転写ベルト 8には、被転写材 Pに転写されな力つた未転写トナーが残存する。

[0050] その後、中間転写ベルト 8は、中間転写クリーニング部 10の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト 8上の未転写トナーが回収される。

こうして、中間転写ベルト 8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。

[0051] ここで、 2次転写-ップの位置に搬送された被転写材 Pは、装置本体 100の下方に配設された給紙部 26から、給紙ローラ 27やレジストローラ対 28等を経由して搬送されたものである。

詳しくは、給紙部 26には、転写紙等の被転写材 Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ 27が図 1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の被転写材 Pがレジストローラ対 28のローラ間に向けて給送される。

[0052] レジストローラ対 28に搬送された被転写材 Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対 28のローラ-ップの位置でー且停止する。そして、中間転写ベルト 8上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対 28が回転駆動されて、被転写材 Pが 2次転写-ップに向けて搬送される。こうして、被転写材 P上に、所望のカラー画像が転写される。

[0053] その後、 2次転写-ップの位置でカラー画像が転写された被転写材 Pは、定着部 2 0の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ローラ及び圧力ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が被転写材 P上に定着される。

その後、被転写材 Pは、排紙ローラ対 29のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対 29によって装置外に排出された被転写 Pは、出力画像として、スタツク部 30上に順次スタックされる。

こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。

[0054] 次に、図 2にて、作像部における現像装置の構成 ·動作について、さらに詳しく説明する。現像装置 5Yは、感光体ドラム 1Υに対向する現像ローラ 51Υ、現像ローラ 51Yに対向するドクターブレード 52Υ、現像剤収容部 53Υ、 54Υ内に配設された 2つの搬送スクリュ 55Υ、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ 56Υ、等で構成される。現像ローラ 51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部 53Υ、 54Υ内には、キャリアとトナーとからなる 2成分現像剤 Gが収容されている。現像剤収容部 54Υは、その上方に形成された開口を介してトナー搬送パイプ 43Υに連通して、る。

[0055] このように構成された現像装置 5Υは、次のように動作する。

現像ローラ 51Yのスリーブは、図 2の矢印方向（反時計方向）に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ 51Y上に担持された現像剤 Gは、スリーブの回転にともない現像ローラ 51Y上を移動する。

[0056] ここで、現像装置 5Υ内の現像剤 Gは、現像剤中のトナーの割合（トナー濃度）が所定の範囲内になるように調整される。詳しくは、現像装置 5Υ内のトナー消費に応じて、トナー容器 32Υに収容されているトナーが、トナー補給装置 59 (図 3を参照できる。 )を介して現像剤収容部 54Υ内に補給される。なお、トナー補給装置 59及びトナー容器 32Υの構成 '動作については、後で詳しく説明する。

[0057] その後、現像剤収容部 54Υ内に補給されたトナーは、 2つの搬送スクリュ 55Υによつて、現像剤 Gとともに混合'撹拌されながら、 2つの現像剤収容部 53Υ、 54Υを循環する（図 2の紙面垂直方向の移動である。 )₀そして、現像剤 G中のトナーは、キヤリァとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ 51Y上に形成された磁力によりキャリアとともに現像ローラ 51Y上に担持される。

[0058] 現像ローラ 51Y上に担持された現像剤 Gは、図 2中の矢印方向（反時計方向）に搬送されて、ドクターブレード 52Υの位置に達する。そして、現像ローラ 51Y上の現像剤 Gは、この位置で現像剤量が適量化された後に、感光体ドラム 1Yとの対向位置（現像領域である。）まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界によって、感光体ドラム 1Y上に形成された潜像にトナーが吸着される。その後、現像ローラ 51Y 上に残った現像剤 Gはスリーブの回転にともない現像剤収容部 53Υの上方に達して、この位置で現像ローラ 51 Υから離脱される。 [0059] 次に、図 3にて、トナー容器 32Y (剤収納容器）内に収容されたトナーを現像装置 5 Yに導くトナー補給装置 59について詳述する。

なお、図 3は、理解を容易にするために、トナー容器 32Y、トナー補給経路 43Υ、 6

0、 70、 71、現像装置 5Υの配置方向を変えて図示している。実際には、図 3において、トナー容器 32Υとトナー補給経路の一部との長手方向が紙面垂直方向になるように配設されている（図 1を参照できる。 ) ο

図 4を参照して、装置本体 100のトナー容器収容部 31に設置された各トナー容器 3 2Y、 32M、 32C、 32K内のトナー（粉体の剤）は、各色の現像装置内のトナー消費に応じて、トナー色ごとに設けられたトナー補給経路を経て適宜に各現像装置内に補給される。 4つのトナー補給経路は、作像プロセスに用いられるトナーの色が異なる以外はほぼ同一構造である。

[0060] 詳しくは、トナー容器 32Yが装置本体 100のトナー容器収容部 31にセットされると、トナー容器 32Yの被保持部 34Y (キャップ）にトナー容器収容部 31のノズル 70 (トナ一搬送管）が接続される。このとき、トナー容器 32Yの口栓部材 34d (開閉部材)は、ノズル 70と爪部材 76とに挟まれた状態で、被保持部 34Yのトナー排出口（補給口）を開放する。これにより、トナー容器 32Yの容器本体 33Y内に収容されたトナーが、トナー排出口を介して、ノズル 70内に搬送されることになる。

[0061] 一方、ノズル 70の他端は、搬送管としてのチューブ 71の一端に接続されて、る。チユーブ 71は、耐トナー性に優れたフレキシブルな材料力なり、その他端がトナー補給装置 59のスクリューポンプ 60 (モーノポンプ、粉体ポンプ）に接続されている。搬送管としてのチューブ 71は、その内径力〜10mmになるように形成されて!、る。チューブ 71の材料としては、ポリウレタン、二トリル、 EPDM、シリコン等のゴム材料や、ポリエチレン、ナイロン等の榭脂材料を用いることができる。このようなフレキシブルなチューブ 71を用いることで、トナー補給経路のレイアウトの自由度が増して、画像形成装置が小型化される。

[0062] スクリューポンプ 60は、吸引型一軸偏心スクリューポンプであって、ロータ 61、ステータ 62、吸引口 63、ユニバーサルジョイント 64、モータ 66、等で構成される。ロータ 6

1、ステータ 62、ユニバーサルジョイント 64等は、不図示のケース内に収納されている。ステータ 62は、ゴム等の弾性材料力もなる雌ねじ状部材であって、その内部にはダブルピッチの螺旋溝が形成されている。ロータ 61は、金属等の剛性材料カゝらなる軸が螺旋状にねじれて形成された雄ねじ状部材であって、ステータ 62内に回動自在に嵌挿されている。ロータ 61の一端は、ユニバーサルジョイント 64を介して、モータ 6 6に回転自在に連結されて!、る。

なお、本実施例 1では、ロータ 61の螺旋方向（巻き方向）及び回転方向力トナー容器 32Yの容器本体 33Yに形成された突起 33bの螺旋方向（巻き方向）及び回転方向に一致するように設定されて、る。

[0063] このように構成されたスクリューポンプ 60は、モータ 66によってステータ 62内のロータ 61を所定方向（トナー搬送方向上流側力みて反時計方向である。 )に回転駆動させることで、吸引口 63に吸引力を発生させる（チューブ 71内の空気を送出してチューブ 71内に負圧を発生させる。 ) ₀これによつて、トナー容器 32Y内のトナーが空気とともにチューブ 71を介して吸引口 63に吸引される。吸引口 63まで吸引されたトナ一は、ステータ 62とロータ 61との隙間に送入されて、ロータ 61の回転に沿って他端側に送出される。送出されたトナーは、スクリューポンプ 60の送出口 67から排出されて、トナー搬送パイプ 43Yを介して現像装置 5Y内に補給される（図 3中の破線矢印方向の移動である。 ) ₀

なお、本実施例 1では、スクリューポンプ 60のロータ 61を、トナー搬送方向上流側力もみて反時計方向に回転させている。また、ロータ 61の螺旋方向（巻き方向）を右方向に設定している。これにより、ロータ 61の回転によって、スクリューポンプ 60内には、右回りの渦気流が形成されることになる。

[0064] 次に、図 5〜図 9にて、トナー容器について説明する。

先に図 1及び図 4で説明したように、トナー容器収容部 31には、 4つの略円筒状のトナー容器 32Y、 32M、 32C、 32K (トナーボトル）が、着脱自在に設置されている。トナー容器 32Y、 32M、 32C、 32Kは、それぞれ、寿命に達したとき（収容するトナ一がほとんどすべて消費されて空になったときである。 )に新品のものに交換される。そして、トナー容器 32Y、 32M、 32C、 32K内に収容された各色のトナーは、それぞれ、図 3で説明したトナー補給経路を経て、各作像部 6Y、 6M、 6C、 6Kの現像装置に適宜補給される。

[0065] 図 5は、トナー容器 32Yを示す斜視図である。図 6は、トナー容器 32Yの頭部側 (被保持部 34Yが設置された側である。）を示す断面図である。図 7は、図 6のトナー容器 32Yを図 6における M視方向からみた図である。図 8Aは、攪拌部材の一例を示す斜視図であり、図 8Bは、図 6における M視所方向からみた攪拌部材の一例を示す図であり、図 8Cは、攪拌部材の一例を示す側面図である。図 9は、トナー容器 32Yの頭部側の他の一例を示す断面図である。

なお、他の 3つのトナー容器 32M、 32C、 32Kも、収容されたトナーの色が異なることと凹部 34m及び凸部 34ηの位置以外は、イェロートナーを収容したトナー容器 32 Υとほぼ同様の構成となっている。以下、他の 3つのトナー容器 32M、 32C、 32Kの説明を適宜に省略して、イェロートナーを収容したトナー容器 32Yのみの説明をおこなうこと〖こする。

[0066] 図 5に示すように、トナー容器 32Yは、主として、容器本体 33Yと、その頭部に設けられた被保持部 34Y (ボトルキャップ）と、で構成される。

容器本体 33Yの頭部には、容器本体 33Yと一体的に回転するギア 33cと、開口部 Aとが設けられている（図 6を参照できる。 )₀開口部 Aは、容器本体 33Yの頭部（装着動作において先方となる位置である。 )に設けられていて、容器本体 33Y内に収容されたトナーを被保持部 34Y内のスペース (空洞）に向けて排出するためのものである。

[0067] ギア 33cは、装置本体 100のトナー容器収容部 31に設けられた駆動部の駆動ギア 31gと嚙合して、容器本体 33Yを回転軸（図 6中の一点鎖線である。）を中心に回転駆動させるためのものである。詳しくは、ギア 33cは、被保持部 34Yに形成された切欠部 34hから露呈して、図 6及び図 7に示す嚙合位置 Dで装置本体 100の駆動ギア 31gと嚙合する。そして、駆動ギア 31gからギア 33cに駆動力が伝達されて、容器本体 33Yが図 7の反時計方向に回転することになる。なお、本実施例 1において、駆動ギア 3 lg及びギア 33cは平歯車である。

[0068] ここで、本実施例 1において、駆動ギア 31gが図 7の矢印方向（時計方向）に回転駆動しているとき（主としてトナー補給時である。）に、駆動ギア 31gからギア 33cが受ける力によって被保持部 34Y (又は容器本体 33Y)が下方に付勢されるように、トナー容器 32Y及び装置本体 100が構成されて、る。

具体的には、図 7を参照して、ギア 33cと駆動ギア 31gとの嚙合位置 D力ギア 33c の最上部から 1Z4回転下流側までの範囲 X(最上部と 1Z4回転位置を含まない。）に設けられている。

このような構成によって、駆動ギア 3 lgがギア 33cの歯面に対して垂直に作用する力に鉛直方向下方に作用する分力が生じて、被保持部 34Yが上下に大きく揺動することなく、トナー排出口 Bに連通するノズル 70に対するシール性が維持されて、トナ一排出口 B近傍力のトナー飛散が抑止される。

[0069] 図 5を参照して、容器本体 33Yの後端部 (底部）には、トナー容器 32Yの着脱作業をおこなう際にユーザーが把持するための把持部 33dが設けられている。

また、容器本体 33Yの内周面には、螺旋状の突起 33bが設けられている（外周面側から見ると螺旋状の溝となっている。 ) oこの螺旋状の突起 33bは、容器本体 33Y を所定方向に回転駆動して開口部 Aからトナーを排出するためのものである。このように構成された容器本体 33Yは、その周面上に配設されるギア 33cとともにブロー成形にて製造することができる。

なお、本実施例 1におけるトナー容器 32Yは、容器本体 33Yとともに回転する撹拌部材 33fが開口部 Aに設置されている（図 6参照)。撹拌部材 33fは、被保持部 34Y 内のスペース力も容器本体 33Y内に向けて延設されるとともに、回転軸（図 6中の一点鎖線である。 )に対して斜めに配設された棒状部材又は平板状部材である。容器本体 33Yとともに撹拌部材 33fが回転することで、開口部 Aからのトナー排出性が向上する。特に図 8A、図 8B、図 8Cに示すように、攪拌部材として、勾配が互いに逆の一対の平板部材 33g 1を回転中心に対して点対称の位置に配置したリング部材 33g 2を開口部 Aにはめ込んで固定した場合は、回転作用によってトナーを連続的にすくい上げて排出することができ、排出性が更に向上する。また、図 9に示すように、すり鉢状に形成された垂直のトナー排出経路上にまで攪拌部材を延在させると (攪拌部材 33h)、トナー排出性能は一層向上することが見込まれる。

[0070] また、本実施例 1では、トナー容器 32Yの容器本体 33Yを、トナー搬送方向上流側力もみて反時計方向に回転させている。また、容器本体 33Yにおける突起 33bの螺旋方向（巻き方向）を右方向に設定して、る。

[0071] 図 5及び図 6を参照して、被保持部 34Yは、キャップ主部 34a、キャップカバー 34b 、ホルダ 34c、開閉部材としての口栓部材 34d、パッキン 34e、 IDチップ 35、等で構成されている。また、図 5及び図 7を参照して、被保持部 34Yの両側面には、トナー容器収容部 31の位置決め部材 31cが係合する係合部 34g (溝部）が設けられている。また、被保持部 34Yの端面には、トナー容器収容部 31の嵌合部材 31dが嵌合する凹部 34mが設けられている。また、被保持部 34Yの周面には、トナー容器収容部 31 の別の嵌合部材 (不図示である。）が嵌合する凸部 34ηが設けられている。さらに、被保持部 34Υの上方には、ギア 33cの一部が露呈する切欠部 34hが設けられて!/、る。

[0072] 被保持部 34Yは、開口部 Aを介して容器本体 33Yに連通して、て、開口部 Aから排出されたトナーをトナー排出口 Bから排出する（図 6中の破線矢印方向の移動である。）。

ここで、本実施例 1では、被保持部 34Yの内部に形成された空洞 (スペース）力略円柱状に形成されている。さらに、被保持部 34Yの内部に形成された略円柱状の空洞からトナー排出口 Bに至るトナー排出経路 (垂直経路）がすり鉢状に形成されている。これによつて、容器本体 33Yの回転によって受け渡されたトナーは一時的にすり鉢内に盛られ、かつ装置本体 100側のスクリューポンプ 60の吸引力は効率よく盛られたトナーに伝達されることになる。そのため、トナー排出口 Bから排出されてチューブ 71内を移動するトナーのトナー搬送性が向上する。

[0073] 被保持部 34Yは、容器本体 33Yの回転には連動せずに、係合部 34gが位置決め部材 31 cに係合した状態でトナー容器収容部 31の保持部 73 (図 4及び図 10を参照できる。 )に非回転で保持される。

被保持部 34Yのキャップカバー 34bは、キャップ主部 34aの周面に接着されている。キャップカバー 34bの先端には爪 34blが設けられていて、この爪 34blが容器本体 33Yの頭部に形成された係合部材に係合することで、容器本体 33Yが被保持部 3 4Yに対して相対的に回転可能に保持される。ここで、容器本体 33Yの回転駆動をスムーズにおこなうために、被保持部 34Yの爪 34blと容器本体 33Yの係合部材とは適度なクリアランスを設けて係合されてヽる。

[0074] また、被保持部 34Yは、容器本体 33Yの開口部 Aの周囲の先端面 33aに対向する対向面にシール材 37が貼着されている。シール材 37は、開口部 Aの周囲で容器本体 33Y及び被保持部 34Yの互、の対向面の隙間を封止するためのもので、発泡ポリウレタン等の弾性材料で形成されて、る。

[0075] また、被保持部 34Yの下方にはホルダ 34cが設けられている。ホルダ 34cには、トナー容器 32Yの着脱動作に連動してトナー排出口 Bを開閉する開閉部材としての口栓部材 34d (シャツタ）が設置されている。詳しくは、ホルダ 34cには、滑動部 34cl、 3 4c2に囲まれるように、口栓部材 34dが図 6の左右方向に移動可能に内設されて、る。ホルダ 34cの底面には、装置本体 100の爪部材 76が口栓部材 34dに係合して、口栓部材 34dが相対的に移動するためのスペース（凹部）が設けられている。口栓部材 34dの両端には、口栓部材 34d近傍力ものトナーの漏出を抑止するために Gシール等のパッキン 34eが設置されている。さらに、ホルダ 34cとキャップ主部 34aとの係合部には、双方の隙間からのトナーの漏出を抑止するために Oリング等のパッキンが設置されている。

なお、トナー容器 32Yをトナー容器収容部 31にセットすると、口栓部材 34dの右端に、トナー排出口 Bを閉鎖する方向に口栓部材 34dを付勢する付勢部材としての爪部材 76 (図 5、図 14等を参照できる。）が係合する。この爪部材 76については、後で詳しく説明する。

[0076] また、被保持部 34Yの IDチップ 35は、トナー容器収容部 31に対するトナー容器 3 2Yの装着動作に連動してトナー容器収容部 31の通信回路 74 (端子）に対して所定距離離間して対向するように構成されている。詳しくは、 IDチップ 35は、トナー容器収容部 31への装着方向（図 5の 13方向である。 )に突出する被保持部 34Yの突出部 34al上であって装着方向に直交する面上に配設されている。そして、 IDチップ 35 は、被保持部 34Yがトナー容器収容部 31に保持された状態で、装置本体の通信回路 74との間で非接触通信 (無線通信)をおこなう。

[0077] ここで、 IDチップ 35には、トナー容器 32Yに係わる種々の情報が予め記憶されている。一方、トナー容器収容部 31の通信回路 74は、トナー容器 32Yがトナー容器収容部 31にセットされた状態で、 IDチップ 35との間で無線にて情報を授受することになる。すなわち、 IDチップ 35に記憶された情報が通信回路 74を介して装置本体 10 0の制御部 75 (図 5を参照できる。 )に送信されたり、制御部 75で取得した装置本体 1 00の情報が通信回路 74を介して IDチップ 35に送信され記憶されたりすることになる

[0078] なお、 IDチップ 35には、トナー色、トナーの製造番号 (製造ロット）、トナーの製造年月日等のトナーに係わる情報や、リサイクル回数、リサイクル年月日、リサイクルメーカ等のトナー容器 32Yのリサイクルに係わる情報が記憶されている。そして、トナー容器 32Yがトナー容器収容部 31に設置されると、 IDチップ 35に記憶された情報が電子回路 74を介して装置本体 100の制御部 75に送信される。そして、これらの情報に基いて、装置本体 100が最適に制御される。例えば、トナー色がトナー容器収容部に設置されるべきトナー色と異なる場合にはトナー補給装置 59の稼働を停止したり、製造番号やリサイクルメーカに応じて作像条件を変更することができる。

[0079] また、被保持部 34Yのホルダ 34cには、トナー容器収容部 31に対する着脱動作に連動してトナー容器収容部 31を滑動する滑動部 34cl、 34c2が設けられている。詳しくは、第 1の滑動部 34clは、トナー容器収容部 31の滑合面 31a (上方に向いて平面を有する面であり、図 10および後述の図 45, 46を参照できる。）に対して平行になるように形成された平面部であって、着脱動作がおこなわれる被保持部 34Y の底部に配設されている。また、第 2の滑動部 34c2は、トナー容器収容部 31の滑合面 31b (側方に向いて平面を有する面であり、図 10および後述の図 45, 46を参照できる。 )に対して平行になるように形成された平面部であって、着脱動作がおこなわれる被保持部 34Yの側部に配設されて！/、る。

[0080] また、図 5及び図 7を参照して、被保持部 34Yの端面であって突出部 34alの近傍には、トナー容器収容部 31の嵌合部材 31dに嵌合する凹部 34mが設けられている。この凹部 34mは、トナー容器収容部 31への装着操作が正しいときに（トナー容器収容部 31の正規位置へ装着されたときに）、対応する嵌合部材 31dに嵌合するよう〖こ構成されている。

[0081] 具体的には、図 7に示すように、トナー容器 (容器本体）に収容されるトナーの色に応じて凹部 34mの位置が異なる位置に配設されている。シアンに対応したトナー容器の凹部 34m (C)とトナー容器収容部の嵌合部材 (不図示である。 )とは最上方に配設され、マゼンタに対応したトナー容器の凹部 34m (M)とトナー容器収容部の嵌合部材 (不図示である。）とは中段上方に配設され、イェローに対応したトナー容器の凹部 34m(Y)とトナー容器収容部の嵌合部材 31dとは中段下方に配設され、ブラックに対応したトナー容器の凹部 34m (K)とトナー容器収容部の嵌合部材 (不図示である。）とは最下方に配設されている。

このような構成によって、所定の色のトナー容器収容部（例えば、シアンのトナー容器収容部である。 )に、異なる色のトナー容器 (例えば、イェローのトナー容器である。 )がセットされて、所望のカラー画像が形成できなくなる不具合が抑止される。

[0082] 同様に、図 5及び図 7を参照して、被保持部 34Yの周面には、別の嵌合部材 (不図示である。）が嵌合する凸部 34ηが設けられている。この凸部 34ηは、上述した凹部 3 4mと同様に、トナー容器収容部 31への装着操作が正しいときに、対応する嵌合部材に嵌合するように構成されている。図示は省略するが、トナー容器 (容器本体）〖こ収容されるトナーの色に応じて凸部 34ηの位置が異なる位置に配設されている。このような構成によって、上述した凹部 34mと同様に、トナー容器収容部へのトナ一容器の誤セットが抑止される。

[0083] ここで、本実施例 1では、トナー容器 32Y、 32M、 32C、 32K内に収容するトナーとして、体積平均粒径を Dv m)として個数平均粒径を Dn m)としたときに、

3≤Dv≤8

1. 00≤Dv/Dn≤l. 40 - -- (2)

なる関係が成立するように形成されたものを用いている。これによつて、現像工程時に画像パターンに応じたトナー粒子の選択がおこなわれて良好な画質が維持されるとともに、現像装置で長時間撹拌されても良好な現像性が維持される。さらには、チユーブ 71等のトナー補給経路が閉塞することなぐトナーが効率的かつ確実に搬送されること〖こなる。

なお、トナーの体積平均粒径及び個数平均粒径の測定は、代表的には、コール力ゥンター式粒度分布測定器「コールターカウンター TA— 2」（コールター社製)又は「コールターマルチサイザ一 2」（コールター社製）を用いて測定することができる。

[0084] さらに、本実施例 1では、トナー容器 32Y、 32M、 32C、 32K内に収容するトナーとして、形状係数 SF— 1が 100〜180の範囲になって、形状係数 SF— 2が 100〜180 の範囲になるように形成された略球形トナーを用いている。これにより、高い転写効率を維持しつつ、クリーニング性能の低下を抑止することができる。さらには、チューブ 71等のトナー補給経路が閉塞することなぐトナーが効率的かつ確実に搬送されることになる。

ここで、形状係数 SF— 1は、トナー粒子の球形度を示すものであり、次式で求まる。

SF— 1 = (M2/S) X (100 π /4)

上式において、 Μはトナー粒子の投影面における最大粒径 (まばらな粒径の中で最も大きな粒径である。）であり、 Sはトナー粒子の投影面の面積である。したがって、形状係数 SF— 1が 100であるトナー粒子は真球であって、 100から大きくなるほど球形度が低くなる。

[0085] また、形状係数 SF— 2は、トナー粒子の凹凸度を示すものであり、次式で求まる。

SF- 2= (N2/S) X (100/4 π )

上式において、 Νはトナー粒子の投影面における周長であり、 Sはトナー粒子の投影面の面積である。したがって、形状係数 SF— 2が 100であるトナー粒子は凹凸がなくて、 100から大きくなるほど凹凸が大きくなる。

なお、形状係数 SF— 1及び形状係数 SF— 2は、走査型電子顕微鏡「S— 800」 (日立製作所社製)にて撮影したトナー粒子の写真を、画像解析装置「LUSEX3」（ニレコネ土製）にて解析して求める。

[0086] 次に、図 10及び図 11にて、トナー容器収容部 31の構成について説明する。

図 10は、トナー容器収容部の構成を示す図である。図 11は、ノズルを示す図である。

図 10を参照して、トナー容器収容部 31には、 4つのトナー容器 32Y、 32M、 32C、 32Kの被保持部の滑動部が滑動する滑合面 3 la, 31b、被保持部のホルダ 34cの位置を定める保持部 73、ノズル 70、容器本体 33Yに回転駆動力を伝達するための駆動部 (駆動ギア 31gが設置されている。）、通信回路 74、トナー容器 32Yの装着動作に連動して被保持部 34Yを保持部 73に向けて付勢するアーム対 90 (付勢手段)、トナー容器 32Yのトナー排出口 Bを閉鎖する方向に口栓部材 34dを付勢する爪部材 (付勢部材) 76等が設置されてヽる。

[0087] 保持部 73は、トナー容器 32Y、 32M、 32C、 32Kの被保持部をそれぞれ非回転で保持する。保持部 73は、ホルダ 34cに当接する滑合面や、キャップカバー 34bの一部に当接する当接面、等で構成される。保持部 73の滑合面 (側面）には、被保持部 34Yの装着動作に連動して位置決めをおこなう位置決め部材 31cが設けられている（図 5を参照できる。 )₀位置決め部材 31cは、トナー容器 32Yの着脱方向に沿って延設された凸部である。

[0088] また、保持部 73の滑合面 (底面）には、被保持部 34Yの離脱動作に連動してトナ一排出口 Bを閉鎖する方向に口栓部材 34dを付勢する付勢部材としての爪部材 76 が設けられている（図 5、図 12〜図 14を参照できる。 )₀爪部材 76は、回転支軸 76a を中心にして図 5中の両矢印方向（R方向）に回動可能にトナー容器収容部 31に保持されている。具体的に、爪部材 76は、図 3、図 5に記載の爪部材 76下方に固設されている板ばね 77 (第 2付勢部材）によって、被保持部 34Yの着脱を妨げない退避位置から口栓部材 34dに係合する位置に突出する方向に付勢されている（図 13の矢印 R2方向への付勢である。 )₀

[0089] さらに、保持部 73の奥側の面上には、通信回路 74や嵌合部材 3 Idが配設されている。

保持部 73内には、図 11に示すノズル 70がトナー色ごとに設置されている。ノズル 7 0には、トナー容器 32Yの被保持部 34Yに形成されたトナー排出口 Bに連通するトナ一補給口 70aが設けられて、る。

[0090] 図 12〜16にて、トナー容器収容部 31へのトナー容器 32Yの着脱動作 (着脱操作) について説明する。

図 12はイェローのトナー容器 32Yがトナー容器収容部 31に装着される状態 (矢印 Q方向の移動である。）を長手方向にみた概略図である。図 13はトナー容器 32Yの装着が進んだ状態 (トナー排出口 Bの開放が開始された状態である。）を長手方向にみた概略図である。図 14はトナー容器 32Yがトナー容器収容部 31に装着された状態 (トナー排出口 Bの開放が完了した状態である。）を長手方向にみた概略図である。図 15は、トナー容器収容部 31に装着される状態のトナー容器 32Yをホルダ 34c側力もみた概略図である。図 16は、トナー容器収容部 31に装着された状態のトナー容器 32Yをホルダ 34c側カゝらみた概略図である。

[0091] トナー容器 32Yを装置本体 100のトナー容器収容部 31に装着する場合は、まず、画像形成装置本体 100の前面（図 1の紙面手前側である。 )に設けられた本体カバ一（不図示である。 )を開放してトナー容器収容部 31を前方に露出させる。

その後、図 12を参照して、トナー容器 32Yをトナー容器収容部 31内に向けて押し込む (矢印 Q方向の移動である。 ) oすなわち、被保持部 34Yが容器本体 33Yに対して先方になるように、容器本体 33Y (又は、トナー容器 32Y)の長手方向に沿って、トナー容器 32Yがトナー容器収容部 31に装着される。

[0092] このとき、トナー容器 32Yの先頭側で第 1の滑動部 34clがトナー容器収容部 31の滑合面 31aを滑り、かつ第 2の滑動部 34c2がトナー容器収容部 31の滑合面 31bを滑りながら、トナー容器 32Yの後端側で把持部 33dを把持するユーザーによって、トナー容器 32Yがトナー容器収容部 31内にバランスよく押し込められることになる。

[0093] その後、トナー容器 32Yのホルダ 34cがトナー容器収容部 31の保持部 73に達すると、被保持部 34Yの位置決めが開始される。詳しくは、被保持部 34Yの係合部 34gと、トナー容器収容部 31の位置決め部材 31cとの係合が開始される。このとき、アーム対 90によって、トナー容器 32Yの被保持部 34Yは保持部 73に向けて付勢される（矢印 Q方向への付勢である。 ) o

さらに、このとき、トナー容器収容部 31の保持部 73に設置された爪部材 76は、被保持部 34 Yの装着を妨げな、位置に退避する（回転支軸 76aを中心にした矢印 R1 方向の回転である。 ) oすなわち、爪部材 76は、滑動部 34clによって、第 2付勢部材としての板ばね 77の付勢力に抗する方向に押し下げられる。

[0094] その後、さらにトナー容器 32Yの装着動作が進められると、係合部 34gと位置決め部材 31cとが係合した状態で、口栓部材 34dによるトナー排出口 Bの開放が開始される（図 13の状態である。 ) oすなわち、ノズル 70の先端がホルダ 34cの穴部に挿入されるのにともない、口栓部材 34d力ズル 70に押動される。このとき、爪部材 76は、ノズル 70の先端が口栓部材 34dに触れる直前に図 12の退避位置から口栓部材 34dに係合する位置に突出する（回転支軸 76aを中心にした矢印 R2方向の回転である。 )₀すなわち、爪部材 76は、滑動部 34clによる押動から開放されて、第 2付勢部材としての板ばねの付勢力によってデフォルトポジションに押し上げられる。

このデフォルトポジションでは、爪部材 76は、口栓部材 34dにおいてノズル 70とは距離が離れた方の容器本体 33Y側であって、水平方向両側に口栓部材 34dの表面力も突出した（口栓部材 34dの)係合部と容器本体 33Y側の間の空間に突出することになる。

このとき、トナー飛散防止の観点から理想的には、爪部材 76が押し上げられたときに、爪部材 76が口栓部材 34dの係合部と丁度係合することが好ましいが、機械公差を維持するためには係合面力 0. 5〜3mm程度離間する位置に押し上げられるように構成することが好ましい。このように構成することにより、爪部材 76は、ユーザーによるトナー容器の押し込み動作に対して、余裕を持って口栓部材 34dの係合部と係合することを待機することが可能となる。

仮に、爪部材 76がデフォルトポジションに押し上げられる前にノズル 70の先端が口栓部材 34dの先端に触れて口栓部材 34dの移動が開始されてしまうと、機械公差の設定によっては、口栓部材 34dの係合部に爪部材 76が係合せずに、その後、ユーザ一が感触力異変を感じて再度トナー容器を引き出す際には、トナー排出口からトナ一が漏れ出す不具合が予想される。

[0095] ここで、図 13の状態は、口栓部材 34dが、ノズル 70と爪部材 76とによって挟持されて、トナー容器収容部 31 (保持部 73)における位置が固定された状態である。そして、図 13の状態から、トナー容器 32Yがさらに装着方向（矢印 Q方向）に移動すると、保持部 73における口栓部材 34dの位置が固定された状態で、トナー排出口 Bの開放がおこなわれる (相対的に口栓部材 34dが移動する。 )₀

[0096] そして、図 14を参照して、ホルダ 34cが保持部 73に突き当たる位置 (突き当て基準位置)で被保持部 34Yの位置が定まり、それと同時に口栓部材 34dがトナー排出口 Bを完全に開放するとともに、トナー容器収容部 31の駆動部の駆動ギア 31gにトナー容器 32Yのギア 33cが嚙合する。また、電子基板としての IDチップ 35が、通信回路 7 4に対して無線通信ができる位置で対向する。さらに、トナー容器の非互換性を担保するための凹部 34m及び凸部 34ηが、装置本体の嵌合部材 31d、 31eと嵌合する。そして、トナー容器 32Yのトナー排出口 Bとノズル 70のトナー補給口 70aとが連通して、トナー容器 32Yの装着動作が完了する。

[0097] 他方、トナー容器 32Yを装置本体 100のトナー容器収容部 31から取出（離脱)する場合には、上述の装着時の手順と逆の手順で操作がおこなわれる。

まず、トナー容器 32Yが保持部 73から離れる動作 (離脱動作)に連動して、保持部 73における口栓部材 34dの位置がノズル 70及び爪部材 76によって固定された状態で、口栓部材 34dが爪部材 76に付勢されてトナー排出口 Bの閉鎖がおこなわれる ( 図 14の状態から図 13の状態への移動である。 ) oこのとき、口栓部材 34dの端面（図 13の左側端面である。）が、被保持部 34Yに形成された嵌合部に嵌合して、ロ栓部材 34dによるトナー排出口 Bの閉鎖が完了する。その後、図 13の状態から、トナー容器 32Yがさらに離脱方向（矢印 Qとは反対の方向である。 )に移動すると、被保持部 3 4Yの離脱を妨げない位置に爪部材 76が移動する（図 12の状態である。 )₀そして、被保持部 34Yが完全に離脱された後に、爪部材 76は、滑動部 34clによる押動から開放されて、第 2付勢部材としての板ばねの付勢力によってデフォルトポジションに戻ること〖こなる。

[0098] ここで、爪部材 76を退避位置力も係合位置に付勢する第 2付勢部材としての板ばね 77は、爪部材 76が口栓部材 34dを付勢する力力口栓部材 34dの摺動抵抗（開閉動作にともなって Oリングのノッキン力も受ける摺動抵抗である。 )よりも大きくなるように形成されている。これによつて、トナー容器 32Yの離脱動作時に、口栓部材 34d に押動されて爪部材 76が退避位置に移動してトナー排出口 Bの閉鎖が完全におこなわれなくなる不具合を抑止することができる。すなわち、トナー容器 32Yの離脱動作時に、口栓部材 34dによるトナー排出口 Bの閉鎖が確実におこなわれることになる

[0099] また、本実施例 1では、トナー容器収容部 31における口栓部材 34dの位置をノズル 70と爪部材 76とによって挟み込んで確実に固定しているために、装置本体 100が稼動しているときでも口栓部材 34dに位置ずれが生じることなぐトナー排出口 B近傍からのトナー飛散を抑止することができる。

[0100] また、本実施例 1では、トナー排出口 Bの開閉をおこなうときの口栓部材 34dのストロークが、人動（例えば、口栓部材を指で押し込む動作である。）によって移動可能なストロークよりも長くなるように設定されている。すなわち、トナー容器 32Yの口栓部材 34dをユーザーが誤って触ってしまった場合等であっても、トナー排出口 Bが開放されないように、口栓部材 34dのストロークが充分な長さに設定されている。具体的には、口栓部材 34dの長さ（特に、ノズルが係合する端面位置からトナー排出口までの長さである。）が充分に長くなるように形成されるとともに、口栓部材 34dの口径が人の指の大きさに対して充分に小さくなるように形成されている。これによつて、本実施例 1のように、トナー排出口 Bを閉鎖する方向に口栓部材 34dを付勢する付勢部材（爪部材 76)をトナー容器 32Yに設置しない場合であっても、ユーザーの誤操作によるトナー排出口 Bからのトナー飛散を防止することができる。なお、本実施例 1では、口栓部材 34dを付勢する付勢部材 (爪部材 76)を装置本体 100に設置して、るために、トナー容器 32Yの部品数が低減されて部品コストやランニングコストを低くすることがでさる。

[0101] また、本実施例 1では、図 6、図 15及び図 16に示すように、口栓部材 34d力滑動部 34cl、 34c2に囲まれた位置に配設されている。すなわち、口栓部材 34dが被保持部 34Yに内設されている。これによつて、滑動部 34c 1、 34c2の滑動動作 (着脱動作）力口栓部材 34dによるトナー排出口 Bの開閉動作を妨げることなく確実におこなわれることになる。すなわち、滑動部 34cl、 34c2が口栓部材 34dの保護壁として機能することになる。また、口栓部材 34dの円柱部は、被保持部 34Yのホルダ 34cによつて囲まれ、ロ栓の開閉に関わらず、露出しないようになっている。これにより、ロ栓の開閉に関わらず密閉性を維持することが出来る。更に、口栓部材 34dは爪部材 76 との係合部として円筒部の軸方向と垂直の方向に 2枚の平板が対称に突き出ている。この 2枚の平板は爪部材 76と係合するために露出はしているものの、ホルダ 34cの厚み分だけ、高い位置にあるので、トナー容器 32Yの画像形成装置本体 100への装脱時においてもトナー容器収容部 31の滑合面 31aと擦動して不用意に口栓が開放してしまうことが無ぐトナー飛散に耐性のある構成となっている。

[0102] 以上説明したように、本実施例 1における画像形成装置では、トナー容器 32Yの滑動部 34clが滑合面 31a上を滑動する 1つのアクション (本体ドア一の開閉動作を除く。）で、トナー容器 32Yの装着動作及び離脱動作が完了することになる。

なお、本実施例 1のトナー容器 32Yは、トナー排出口 Bが鉛直方向下方に向けて配設された被保持部 34Yを備え、そのトナー排出口 Bが開口部 Aより鉛直方向下方に配設されるとともに、装着動作に連動して口栓部材 34dが確実に位置決めされた後にノズル 70に押動されてノ¾ /キン 34eで密封されたトナー排出口 Bを開放するために、トナー排出口 Bのトナー汚れが少なぐユーザーがトナー排出口 Bに触れてトナ一で汚される不具合が抑止される。

[0103] また、トナー容器収容部 31に対するトナー容器 32Yの着脱動作は、滑動部 34cl の滑動にともなう 1つのアクションになるために、トナー容器 32Yの交換時の操作性' 作業性が向上する。特に、被保持部 34Yの底面に滑動部 34clを設けることで、滑動部 34clがトナー容器 32Yを支持しながら滑合面 31aを滑動することになる。

さらに、トナー容器 32Yの装着動作は、ユーザーが把持部 33dを直接的に把持した状態で滑動部 34clの滑動が開始されて、その後にアーム対 90の付勢とともに被保持部 34Yの位置決めが開始されて、その後にノズル 70の挿入が開始されて、滑動の終了とともに被保持部 34Yの位置決めとノズル 70の挿入と駆動部の連結とが終了するものである。これにより、ユーザーは被保持部 34Yの滑動（1アクションの装着動作）が進むのと同時に、被保持部 34Yの位置決めによるクリック感を体感して、装着動作に誤操作が生じて、な、ことを確信することになる。

[0104] また、トナー容器 32Yは、トナー容器収容部 31 (装置本体 100)の上方から載置するのではなくて、トナー容器収容部 31 (装置本体 100)の前面力も着脱されるために、トナー容器収容部 31の上方のレイアウトの自由度が高まる。例えば、トナー補給装置 59の真上にスキャナ (原稿読込み部）が配設されている場合であっても、トナー容器 32Yの着脱における操作性'作業性は低下しない。さらに、トナー容器 32Yのギア 33cと装置本体 100の駆動ギア 31gとの嚙合位置 Dに対するレイアウトの自由度も高まる。また、トナー容器 32Yは、その長手方向を水平方向として装置本体 100に設置されるために、画像形成装置 100全体の高さ方向のレイアウトに影響を及ぼすことなぐトナー容器 32Yのトナー容量を多くしてその交換頻度を少なくすることができる。

[0105] 以上説明したように、本実施例 1の画像形成装置においては、トナー容器 32Yをトナー容器収容部 31に対して着脱するときに、その 1アクションの着脱動作に連動して被保持部 34Yの口栓部材 34dによるトナー排出口 Bの開閉がおこなわれるので、トナー排出口 Bの開閉が確実かつスムーズにおこなわれる。したがって、トナー容器 3 2Yの交換時の操作性'作業性が高まり、トナー汚れの発生が確実に軽減される。

[0106] なお、本実施例 1では、トナー容器 32Y、 32M、 32C、 32Kの容器本体内にトナーのみを収容したが、トナーとキャリアとからなる 2成分現像剤を現像装置に適宜に供給する画像形成装置に対してはトナー容器 32Y、 32M、 32C、 32Kの容器本体内に 2成分現像剤を収容することもできる。その場合であっても、上述した本実施例 1と同様の効果を得ることができる。

[0107] また、本実施例 1では、容器本体 33Yの内周面に突起 33bを一体的に形成して、容器本体 33Yを回転駆動した。これに対して、容器本体 33Yの内部にコイル又はスクリュを回転自在に保持して、容器本体 33Yを回転せずに、コイル又はスクリュをギア 33cによって回転駆動することもできる。その場合も、トナー容器 32Yの 1アクションの着脱動作に連動して被保持部 34Yの口栓部材 34dによるトナー排出口 Bの開閉をおこなうことで、上述した本実施例 1と同様の効果を得ることができる。

[0108] また、本実施例 1では、トナー補給装置 59に、チューブ 71の内部に対して空気を送出する吸引型スクリューポンプ 60を設置した。これに対して、トナー補給装置 59に、チューブ 71の内部に対して空気を送入する吐出型スクリューポンプを設置することもできる。さらには、チューブ 71に接続するポンプとしてダイヤフラム式エアーポンプを用いることもできる。そして、それらの場合にも、トナー容器 32Yの 1アクションの着脱動作に連動して被保持部 34Yの口栓部材 34dによるトナー排出口 Bの開閉をおこなうことで、上述した本実施例 1と同様の効果を得ることができる。

実施例 2

[0109] 図 17〜図 19にて、この発明の実施例 2について詳細に説明する。図 17は、実施例 2におけるトナー容器の頭部側を示す断面図であって、前記実施例 1の図 6に相当する図である。

[0110] 図 17を参照して、本実施例 2におけるトナー容器 32Yは、前記実施例 1のものとは異なり、被保持部 34Yに付勢力を及ぼす部材として圧縮スプリング 34fが設置されている。詳しくは、口栓部材 34dの右端に、トナー排出口 Bを閉鎖する方向に口栓部材 34dを付勢する圧縮スプリング 34fが設置されている。

[0111] 図 18及び図 19にて、トナー容器収容部 31へのトナー容器 32Yの着脱動作 (着脱操作）について説明する。

図 18Aはイェローのトナー容器 32Yがトナー容器収容部 31に装着される状態 (矢印方向の移動である。）を長手方向にみた概略図であって、図 18Bはそのときの被保持部 34Yのホルダ 34c近傍を上方からみた断面図である。図 19Aはトナー容器 32Y カ讣ナ一容器収容部 31に装着された状態 (設置完了した状態である。）を長手方向にみた概略図であって、図 19Bはそのときのホルダ 34c近傍を上方からみた断面図である。

[0112] トナー容器収容部 31には、 4つのトナー容器 32Y、 32M、 32C、 32Kに対応した 4 つのトナー容器収容部が設けられている。 ₄つのトナー容器収容部には、それぞれ、被保持部 34 Yの滑動部 34c 1、 34c2が滑動する滑合面 31a、 31b、被保持部 34Y のホルダ 34cの位置を定める保持部 73、ノズル（トナー搬送管） 70、容器本体 33Y に回転駆動力を伝達するための駆動部 (不図示である。）、等が設けられている。保持部 73は、ホルダ 34cに当接する滑合面 31a、 31bや、キャップカバー 34bの一部に当接する当接面 (不図示である。）、等で構成される。

[0113] トナー容器 32Yを装置本体 100のトナー容器収容部 31に装着する場合は、まず、画像形成装置本体 100の前面（図 1の紙面手前側である。 )に設けられた本体カバ一（不図示である。 )を開放してトナー容器収容部 31を前方に露出させる。

その後、図 18Aを参照して、トナー容器 32Yをトナー容器収容部 31内に向けて押し込む (矢印方向の移動である。 ) oすなわち、被保持部 34Yが容器本体 33Yに対して先頭になるように、容器本体 33Y (又は、トナー容器 32Y)の長手方向に沿って、トナー容器 32Yがトナー容器収容部 31に装着される。 [0114] このとき、トナー容器 32Yの先頭側で第 1の滑動部 34clがトナー容器収容部 31の滑合面 31aを滑り、かつ第 2の滑動部 34c2がトナー容器収容部 31の滑合面 31bを滑りながら、トナー容器 32Yの後端側で把持部 33dを把持するユーザーによって、トナー容器 32Yがトナー容器収容部 31内にバランスよく押し込められることになる。そして、トナー容器 32Yのホルダ 34cがトナー容器収容部 31の保持部 73に達すると、被保持部 34Yの位置決めが開始される。

[0115] その後、ノズル 70の先端がホルダ 34cの穴部に挿入されるのにともない、口栓部材 34dがノズル 70に押動される。やがて、ホルダ 34cが保持部 73に突き当たる位置で被保持部 34Yの位置が定まり、それと同時に口栓部材 34dがトナー排出口 Bを完全に開放する。これによつて、図 19A、図 19Bに示すように、トナー容器 32Yのトナー排出口 Bとノズル 70のトナー補給口 70aとが連通して、トナー容器 32Yの装着動作が完了する。

なお、ノズル 70のホルダ 34c内外への移動と、口栓部材 34dのホルダ 34c内外への移動とは、双方の部材がホルダ 34cのパッキン 34eのリップ（図 17の Oリングの内径を形成する部分であって、図 17の Oリングの断面にあるように野球のホームベースのような 5角形の先端に相当する）に摺接した状態でおこなわれるために、ノズル 70 の挿脱によってホルダ 34cからトナーが漏出する不具合が抑止される。

[0116] このように、本実施例 2では、トナー容器 32Yの滑動部 34clが滑合面 31a上を滑動する 1つのアクション (本体ドア一の開閉動作を除く。 )でトナー容器 32Yの装着動作が完了することになる。すなわち、トナー容器 32Yの滑動部 34clを滑合面 31a上に滑らせながら、その動作に連動して、被保持部 34Y (トナー容器 32Y)の位置決め動作と、ノズル 70の挿入動作と、が順次おこなわれる。

[0117] なお、トナー容器 32Yを装置本体 100のトナー容器収容部 31から取出（離脱)する場合には、上述の装着時の手順と逆の手順で操作がおこなわれる。このとき、トナー容器 32Yが保持部 73から離れる動作に連動して、ノズル 70もホルダ 34cから離れていって、圧縮スプリング 34fの付勢力によって口栓部材 34dがトナー排出口 Bを閉鎖する位置に移動する。

また、トナー容器 32Yを装脱させる画像形成装置は、後に説明する実施例 11の画像形成装置とは異なり、図 3にあるような爪部材 76を備えた実施例 1の画像形成装置を用いても良い。この場合、上述の圧縮スプリング 34fの作用にカロえ、図 12から図 14 で説明したような爪部材 76の作用も重畳させることができるので、トナー排出口 Bのシール性を高めるベぐ口栓部材 34dとパッキン 34eの密閉性をより高めることができる。その場合、口栓部材 34d移動時の擦動負荷も高まってしまうが、圧縮スプリング 3 4fと爪部材 76の協働で口栓部材 34dの移動力を高めることができ、トナー排出口の開閉をスムーズに行うことができるようになる。

このように、トナー容器 32Yの滑動部 34clが滑合面 31a上を滑動する 1つのァクシヨン (本体ドア一の開閉動作を除く。）でトナー容器 32Yの離脱動作が完了することになる。

[0118] 本実施例 2のトナー容器 32Yは、トナー排出口 Bが重力方向下方に配設された被保持部 34Yを備えるとともに、装着動作に連動して口栓部材 34dがノズル 70に押動されてパッキン 34eで密封されたトナー排出口 Bを開放するために、トナー排出口 B のトナー汚れが少なぐユーザーがトナー排出口 Bに触れてトナーで汚される不具合が抑止される。

[0119] また、トナー容器収容部 31に対するトナー容器 32Yの着脱動作は、滑動部 34cl の滑動にともなう 1つのアクションになるために、トナー容器 32Yの交換時の操作性' 作業性が向上する。特に、被保持部 34Yの底面に滑動部 34clを設けることで、滑動部 34clがトナー容器 32Yを支持しながら滑合面 31aを滑動することになる。

さらに、トナー容器 32Yの装着動作は、ユーザーが把持部 33dを直接的に把持した状態で滑動部 34clの滑動が開始されて、その後に滑動とともに被保持部 34Yの位置決めが開始されて、さらにノズル 70の挿入が開始されて、滑動の終了とともに被保持部 34Yの位置決めとノズル 70の挿入とが終了するものである。これにより、ユーザ一は被保持部 34Yの滑動（1アクションの装着動作)が進むのと同時に、被保持部 34Yの位置決めによるクリック感を体感して、装着動作に誤操作が生じて、な、ことを確信することになる。

[0120] また、トナー容器 32Yは、トナー容器収容部 31 (装置本体 100)の上方から載置するのではなくて、トナー容器収容部 31 (装置本体 100)の前面力も着脱されるために、トナー容器収容部 31の上方のレイアウトの自由度が高まる。例えば、トナー容器収容部の真上にスキャナ (原稿読込み部）が配設されている場合であっても、トナー容器 32Yの着脱における操作性 ·作業性は低下しない。

また、トナー容器 32Yは、その長手方向を水平方向として装置本体 100に設置されるために、画像形成装置 100全体の高さ方向のレイアウトに影響を及ぼすことなぐトナー容器 32Yのトナー容量を多くしてその交換頻度を少なくすることができる。

[0121] 以上説明したように、本実施例 2においては、トナー容器収容部 31に対する着脱動作に連動してトナー容器収容部 31を滑動する滑動部 34cl、 34c2を被保持部 34 Yに設けているために、交換時の操作性 ·作業性を高めるとともに、トナー汚れの発生を確実に軽減することができる。

実施例 3

[0122] 図 20にて、この発明の実施例 3について詳細に説明する。

図 20は、実施例 3におけるトナー容器を示す斜視図であって、前記実施例 1の図 5 に相当する図である。本実施例 3は、被保持部 34Yに形成された滑動部 34clの形状が前記各実施例のものと相違する。

[0123] 図 20に示すように、本実施例 3のトナー容器 32Yにおいて、被保持部 34Yの第 1 の滑動部 34c 1は、前記各実施例において平面部で構成された滑動部とは異なり、トナー容器収容部 31の滑合面 31aに向けて起立する 2つの凸部（リブ)である。詳しくは、滑動部としての 2つの凸部 34clは、それぞれ、滑合面 31aに対して当接可能な高さとなるように形成され (鉛直方向の高さが等しくなるように形成されている。）、長手方向（着脱方向）に沿って延設されている。これによつて、トナー容器 32Yの着脱動作がおこなわれるときに、被保持部 34Y (又はトナー容器 32Y)の姿勢が維持されながら、 2つの凸部 34cl (滑動部）が滑合面 31a上を滑動することになる。

[0124] そして、本実施例 3のトナー容器 32Yも、前記各実施例のものと同様に、トナー容器 32Yの滑動部 34clが滑合面 31a上を滑動する 1つのアクション (本体ドア一の開閉動作を除く。 )でトナー容器 32Yの着脱動作が完了することになる。

[0125] 以上説明したように、本実施例 3においても、前記各実施例と同様に、長手方向を水平方向としてトナー容器収容部に設置されるトナー容器の構成を最適化しているために、交換時の操作性 ·作業性を高めるとともに、トナー汚れの発生を確実に軽減することができる。

なお、トナー容器 32Yにおける滑動部 34clの形状は、本実施例 3のものや前記各実施例のものに限定されることなぐ被保持部 34Yの姿勢を維持しながら滑合面 31a 上を滑動するものであれば各実施例と同様の効果を奏することになる。

実施例 4

[0126] 図 21〜図 25にて、この発明の実施例 4について詳細に説明する。

図 21は、実施例 4におけるトナー容器収容部 31に設置されたアーム対 90を示す斜視図である。図 22は、アーム対 90を示す分解斜視図である。なお、以下の説明にぉ、て、前記各実施例における説明で用いた図面を適宜に用いる。

[0127] 図 4及び図 10を参照して、トナー容器収容部 31には、 4つのトナー容器 32Y、 32 M、 32C、 32Kの被保持部の滑動部が滑動する滑合面 31a、被保持部のホルダ 34c の位置を定める保持部 73、ノズル 70、容器本体 33Yに回転駆動力を伝達するための駆動部、通信回路 74、付勢手段として機能するアーム対 90、等が設置されている

[0128] 保持部 73は、トナー容器 32Y、 32M、 32C、 32Kの被保持部をそれぞれ非回転で保持する。保持部 73は、ホルダ 34cに当接する滑合面や、キャップカバー 34bの一部に当接する当接面、等で構成される。保持部 73の滑合面 (側面）には、被保持部 34Yの装着動作に連動して位置決めをおこなう位置決め部材 31cが設けられている（図 5を参照できる。 )₀位置決め部材 31cは、トナー容器 32Yの着脱方向に沿って延設された凸部である。

[0129] 図 10及び図 21を参照して、トナー容器収容部 31における保持部 73には、アーム対 90がトナー色ごとに設置されている。図 21に示すように、アーム対 90は、トナー容器の被保持部を挟む両側の位置にそれぞれ設置されている。

アーム対 90は、図 22を参照して、第 1アーム 91 (第 2付勢具）、第 2アーム 92 (付勢具）、支軸 93、トーシヨンスプリング 94、等で構成される。アーム対 90は、支軸 93を介して一体的に設置されるとともにトーシヨンスプリング 94によって支軸 93を中心にした回転方向の双方向に力を作用させるものである。具体的には、第 1アーム 91と第 2ァーム 92とによって、支軸 93を中心にした回転方向の双方向に力を作用させる。その力は、第 1アーム 91と第 2アーム 92とのなす角度が大きくなれば大きくなることになる

[0130] このように構成されたアーム対 90は、トナー容器収容部 31にトナー容器 32Yがセットされた状態で、被保持部 34Yを保持部 73に向けて付勢 (矢印 Q方向への付勢である。）する付勢手段として機能することになる。具体的に、アーム対 90は、トナー容器収容部 31にトナー容器 32Yがセットされた状態で、被保持部 34Yの被付勢部としての平面部 34kを付勢する。さらに、アーム対 90は、トナー容器 32Yの着脱動作に連動して被保持部 34Yの滑動部 34c2 (被保持部 34Yの離間する 2つの側部にそれぞれ配設された第 2の滑動部である。）が当接して滑動するように構成されている。なお、本実施例 4において、アーム対 90によって付勢される被保持部 34Yの被付勢部としての平面部 34kは、滑動部 34c2が形成された被保持部 34Yの 2つの側部の終端にてその側部に交会する平面 (本実施例 4では、 2つの側部の終端を結び着脱方向に直交する平面となっている。）である。

[0131] このような構成により、 2つのアーム対 90に挟まれて 2つの滑動部 34c2がバランスよくスムーズに滑動しながらトナー容器 32Yが保持部 73にセットされて、そのアーム対 90によって保持部 73における被保持部 34Yの姿勢が維持される（ノズル 70側に付勢されてその位置が定められる。）ことになる。したがって、トナー容器 32Yの交換時の操作性'作業性が高められるとともに、交換作業にともなうトナー汚れの発生を確実に軽減することができる。

[0132] 図 23〜図 25、図 12〜図 14にて、トナー容器収容部 31へのトナー容器 32Yの着脱動作 (着脱操作)について説明する。

図 12はイェローのトナー容器 32Yがトナー容器収容部 31に装着される状態 (矢印 Q方向の移動である。）を長手方向にみた概略図であって、図 23はそのときのアーム対 90と被保持部 34Y (ホルダ 34c)との位置関係を上方力も示した概略図である。図 13はトナー容器 32Yの装着が進んだ状態 (トナー排出口 Bの開放が開始された状態である。）を長手方向にみた概略図であって、図 24はそのときのアーム対 90と被保持部 34Y (ホルダ 34c)との位置関係を上方力も示した概略図である。図 14はトナー容器 32Yがトナー容器収容部 31に装着された状態 (トナー排出口 Bの開放が完了した状態である。）を長手方向にみた概略図であって、図 25はそのときのアーム対 90と被保持部 34Y (ホルダ 34c)との位置関係を上方力も示した概略図である。

[0133] トナー容器 32Yを装置本体 100のトナー容器収容部 31に装着する場合は、まず、画像形成装置本体 100の前面（図 1の紙面手前側である。 )に設けられた本体カバ一（不図示である。 )を開放してトナー容器収容部 31を前方に露出させる。

その後、図 12を参照して、トナー容器 32Yをトナー容器収容部 31内に向けて押し込む (矢印 Q方向の移動である。 ) oすなわち、被保持部 34Yが容器本体 33Yに対して先頭になるように、容器本体 33Y (又は、トナー容器 32Y)の長手方向に沿って、トナー容器 32Yがトナー容器収容部 31に装着される。

[0134] このとき、トナー容器 32Yの先頭側で滑動部 34clがトナー容器収容部 31の滑合面 31aを滑りながら、トナー容器 32Yの後端側で把持部 33dを把持するユーザーによって、トナー容器 32Yがトナー容器収容部 31内にバランスよく押し込められることになる。

[0135] そして、図 23を参照して、トナー容器 32Yのホルダ 34c (被保持部 34Y)がトナー容器収容部 31のアーム対 90の位置に達すると、第 1アーム 91がホルダ 34c (被保持部 34Y)の先端に当接するとともに、第 2アーム 92がホルダ 34c (被保持部 34Y)の側面（滑動部 34c2)に当接して、アーム対 90が図 23中の黒矢印方向（ γ方向）に広げられる。そして、アーム対 90が黒矢印方向（ γ方向）に広げられることで、トーシヨンスプリング 94のスプリング力によって、第 1アーム 91は矢印 S1方向に力を作用させて、第 2アーム 92は矢印 S2方向に力を作用させる。このとき、第 2アーム 92はホルダ 3 4cの両側面上で対向していて矢印 S2方向の両方向の力は相殺される。したがって、第 2アーム 92から滑動部 34c2に作用する力は榭脂同士のわずかな擦動抵抗程度となり、第 1アーム 91による矢印 S1方向の力が主に被保持部 34Yに作用することになる。この力は、トナー容器 32Yを保持部 73から離脱させる方向の力である。 [0136] その後、この離脱させる方向の力に杭してさらにトナー容器 32Yが押し込まれ、トナ一容器 32Yのホルダ 34cがトナー容器収容部 31の保持部 73に達すると、第 1の滑動部 34clの滑合面 31aの滑動に加えて、第 2の滑動部 34c2がアーム対 90を滑りな力被保持部 34Yの位置決めが開始される。詳しくは、被保持部 34Yの係合部 34g と、トナー容器収容部 31の位置決め部材 31cと、の係合が開始される。

[0137] その後、さらにトナー容器 32Yの装着動作が進められると、係合部 34gと位置決め部材 31cとが係合した状態で、口栓部材 34dによるトナー排出口 Bの開放が開始される（図 13の状態である。 ) oすなわち、ノズル 70の先端がホルダ 34cの穴部に挿入されるのにともない、口栓部材 34dがノズル 70に相対的に押動される。

このとき、第 2の滑動部 34c2の第 1アーム 91上の滑動に加えて、第 2アーム 92によつて、被保持部 34Yは保持部 73に向けて付勢される（矢印 Q方向への付勢である。

) o

[0138] 詳しくは、図 24を参照して、第 1アーム 91はホルダ 34c (被保持部 34Y)の先端に押し広げられ、第 2の滑動部 34c2に当接する。それと同時に、第 2アーム 92は、ホルダ 34c後端 (平面部 34k)に当接し始める。このとき、第 1アーム 91による矢印 S2方向の両方向の力は相殺される。したがって、第 1アーム 91から滑動部 34c2に作用する力は榭脂同士のわず力な擦動抵抗程度となり、第 2アーム 92による矢印 S3方向の力が主に被保持部 34Yに作用することになる。この力は、トナー容器 32Yを保持部 7 3に向けて付勢する方向（矢印 Q方向）の力である。

[0139] そして、図 14を参照して、ホルダ 34cが保持部 73に突き当たる位置 (突き当て基準位置)で被保持部 34Yの位置が定まり、それと同時に口栓部材 34dがトナー排出口 Bを完全に開放するとともに、トナー容器収容部 31の駆動部の駆動ギアにトナー容器 32Yのギア 33cが嚙合する。さらに、 IDチップ 35が通信回路 74と通信可能な位置に定められる。そして、トナー容器 32Yのトナー排出口 Bとノズル 70のトナー補給口 7 Oaとが連通して、トナー容器 32Yの装着動作が完了する。

このとき、図 25を参照して、第 1アーム 91は第 2の滑動部 34c2に当接した状態であり、第 2アーム 92は被付勢部としての平面部 34k (ホルダ 34c後端）に当接した状態になっている。これにより、第 2アーム 92による矢印 S4方向の力のみが被保持部 3 4Yに作用することになる。この力は、トナー容器 32Υの被保持部 34Υを保持部 73に保持する力（位置決め力）となる。なお、本実施例 4では、 2つのアーム対 90が平面部 34kの 2箇所 (両端）に当接することで、被保持部 34Yをバランスよく装着方向に付勢している。

尚、ユーザーの引出しによるトナー容器 32Yの離脱動作時においても、被保持部 3 4Yの係合部 34gと、トナー容器収容部 31の位置決め部材 31cとの係合が外れる前後においては、第 1アーム 91と第 2アーム 92は図 23の姿勢になる。この時も第 1ァーム 91は、上述のトナー容器 32Yを保持部 73から離脱させる S1方向の力を作用させるので、これがユーザーの引出し動作をサポートする力となり、離脱が容易になる。更にこの第 1アーム 91による離脱時のサポートする力が発生するまでに図 25及び図 24の状態を経ることとなる力その際には第 2アーム 92には上述の矢印 S3、 S4といった保持部 73に向けてトナー容器 32Yを付勢する力が発生しており、これによつてユーザーのゆっくりとした力のない引出し動作に対しては、トナー容器 _32γを保持部 73に押し返してトナー排出口を閉鎖してトナー飛散を抑制し、また引き出しに力を要することからユーザーにトナー飛散がしにくい素早い引出し動作を促す効果を生じさせることがでさる。

[0140] なお、本実施例 4では、図 6を参照して、被付勢部としての滑動部 34c2の高さ (鉛直方向の位置）が、トナー排出口 B (又は、口栓部材 34d)の高さとほぼ同等になるように形成されている。これにより、滑動部 34c2がアーム対 90を滑動するときに、被保持部 34Yにノズル 70の長手中心軸を回転中心とする回転モーメント（がたつき）が作用しても、第 1アーム 91及び第 2アーム 92から滑動部 34c2に作用する力が回転モ一メントを促進する力となるのが抑止される。その結果、トナー排出口 B (又は、ロ栓部材 34d)とノズル 70との位置ずれが生じる不具合が抑止される。

[0141] また、本実施例 4では、トナー容器収容部 31へのトナー容器 32Yの装着動作において、滑動部 34c2のアーム対 90に対する滑動が開始された後にノズル 70による口栓部材 34dの押動が開始されて、滑動部 34c2のアーム対 90に対する滑動が終了するのにともな、アーム対 90による平面部 34k (被付勢部）の付勢 (位置決め）がおこなわれるように構成している。すなわち、図 6に示すように、滑動部 34c2の着脱方向の長さが充分に長くなるように設定している。これによつて、トナー容器収容部 31における被保持部 34Yのスムーズな装着動作が開始された後に、ノズル 70によるロ栓部材 34dの押動と、保持部 73における被保持部 34Yの位置決めと、が確実におこなわれること〖こなる。

[0142] また、本実施例 4では、トナー容器収容部 31に対するトナー容器 32Yの着脱動作にともなう口栓部材 34dの着脱方向の移動距離力トナー排出口 Bから平面部 34k ( 被付勢部)までの着脱方向の距離よりも、短くなるように構成している。これにより、トナー容器収容部 31における被保持部 34Yのスムーズな装着動作が開始された後に、ノズル 70と口栓部材 34dとの係合が確実におこなわれることになる。

[0143] また、本実施例 4では、図 7を参照して、被保持部 34Yの係合部 34gが、滑動部 34 c2 (第 2の滑動部)やトナー排出口 B (又は、口栓部材 34d)の鉛直方向上方に配設されている。これにより、トナー排出口 Bからトナーが漏出した場合であっても、漏出したトナーの多くは重力方向に落下するので、係合部 34gにトナーが付着して位置決め部材 31cとの係合不良が生じる不具合が軽減される。

[0144] 以上説明したように、本実施例 4においても、前記各実施例と同様に、長手方向を水平方向としてトナー容器収容部に設置されるトナー容器の構成を最適化しているために、交換時の操作性 ·作業性を高めるとともに、トナー汚れの発生を確実に軽減することができる。

さらに、本実施例 4においては、 2つのアーム対 90に挟まれて 2つの滑動部 34c2 力 Sスムーズに滑動しながらトナー容器 32Yが保持部 73にセットされて、そのアーム対 90の付勢力によって被保持部 34Yが保持部 73に保持される。これによつて、トナー容器 32Yの交換時の操作性'作業性がさらに高められるとともに、交換作業にともなうトナー汚れの発生が確実に軽減される。

実施例 5

[0145] 図 26にて、この発明の実施例 5について詳細に説明する。

図 26は、実施例 5におけるトナー容器 32Yがトナー容器収容部 31に搭載されたときのアーム対 90の状態を示す概略図であって、前記実施例 4における図 25に相当する図である。本実施例 5は、トナー容器 32Yにおける被保持部 34Yの被付勢部として角部 340mが用いられている点力被保持部 34 Yの被付勢部として平面部 34k が用いられている前記実施例 4のものとは相違する。

[0146] 図 26を参照して、本実施例 5においても、アーム対 90は、トナー容器収容部 31にトナー容器 32Yがセットされた状態で、被保持部 34Yを保持部 73に向けて付勢する付勢手段として機能する。具体的に、アーム対 90は、トナー容器収容部 31にトナー容器 32Yがセットされた状態で、被保持部 34Yの被付勢部としての角部 340m (曲面部）を付勢する。さらに、アーム対 90は、トナー容器 32Yの着脱動作に連動して、被保持部 34Yの第 2の滑動部 34c2が当接して滑動するように構成されている。ここで、アーム対 90によって付勢される被保持部 34Yの被付勢部としての角部 340mは、滑動部 34c2が形成された被保持部 34Yの 2つの側部の終端におけるそれぞれの角部（2つの角部）である。

[0147] このような構成により、 2つのアーム対 90に挟まれて 2つの滑動部 34c2がスムーズに滑動しながらトナー容器 32Yが保持部 73にセットされて、そのアーム対 90によつて保持部 73における被保持部 34Yの姿勢が維持されることになる。なお、本実施例 5では、 2つのアーム対 90が 2つの角部 340mに当接することで、被保持部 34Yをバランスよく装着方向に付勢して、る。

[0148] ここで、本実施例 5では、被保持部 34Yの角部 340mは、アール (丸みのある面取りである。）が形成されている。そして、角部 340mのアールは、角部 340mに当接するアーム対 90の当接部（第 2アーム 92の当接部 92aである。）のアールよりも小さくなるように形成されている。これにより、滑動部 34c2がアーム対 90を滑動する動作から、アーム対 90が被保持部 34Y (角部 340m)を付勢する動作への移行がスムーズにおこなわれること〖こなる。

[0149] 以上説明したように、本実施例 5においても、前記各実施例と同様に、長手方向を水平方向としてトナー容器収容部に設置されるトナー容器の構成を最適化しているために、交換時の操作性 ·作業性を高めるとともに、トナー汚れの発生を確実に軽減することができる。

さらに、本実施例 5においては、前記実施例 4と同様に、 2つのアーム対 90に挟まれて 2つの滑動部 34c2がスムーズに滑動しながらトナー容器 32Yが保持部 73にセットされて、そのアーム対 90の付勢力によって被保持部 34Yが保持部 73に保持される。これによつて、トナー容器 32Yの交換時の操作性'作業性がさらに高められるとともに、交換作業にともなうトナー汚れの発生が確実に軽減される。

実施例 6

[0150] 図 27〜図 29にて、この発明の実施例 6について詳細に説明する。

本実施例 6におけるトナー容器 32Yも、被保持部 34Yのホルダ 34cに、トナー容器収容部 31に対する着脱動作に連動してトナー容器収容部 31を滑動する滑動部 34c 1、 34c2が設けられている。

[0151] 詳しくは、第 1の滑動部 34clは、トナー容器収容部 31の滑合面 31a (上面であって、図 27Aを参照できる。 )に対して平行になるように形成された平面部であって、着脱動作がおこなわれる被保持部 34Yの底部に配設されている。また、第 2の滑動部 34 c2は、トナー容器収容部 31の滑合面 31b (側面であって、図 27Bを参照できる。）に対して平行になるように形成された平面部であって、着脱動作がおこなわれる被保持部 34Yの側部に配設されて、る。

[0152] 図 27〜図 29にて、トナー容器収容部 31へのトナー容器 32Yの着脱動作 (着脱操作）について説明する。

図 27Aはイェローのトナー容器 32Yがトナー容器収容部 31に装着される状態 (矢印方向の移動である。）を長手方向にみた概略図であって、図 27Bはそのときの被保持部 34Yのホルダ 34c近傍を上方からみた概略図である。図 28Aはトナー容器 32Y の装着が進んだ状態 (被保持部 34Yの位置決めが開始された状態である。 )を長手方向にみた概略図であって、図 28Bはそのときの被保持部 34Yのホルダ 34c近傍を上方からみた概略図である。図 29Aはトナー容器 32Yがトナー容器収容部 31に装着された状態 (設置完了した状態である。）を長手方向にみた概略図であって、図 29 Bはそのときのホルダ 34c近傍を上方力もみた概略図である。

[0153] トナー容器収容部 31には、 4つのトナー容器 32Y、 32M、 32C、 32Kに対応した 4 つのトナー容器収容部が設けられている。 ₄つのトナー容器収容部には、それぞれ、被保持部 34 Yの滑動部 34c 1、 34c2が滑動する滑合面 31a、 31b、被保持部 34Y のホルダ 34cの位置を定める保持部 73、ノズル 70、容器本体 33Yに回転駆動力を伝達するための駆動部（不図示である。）、等が設けられている。保持部 73は、ホルダ 34cに当接する滑合面 31a、 31bや、キャップカバー 34bの一部に当接する当接面 (不図示である。 )、等で構成される。保持部 73の滑合面 31b (側面）には、被保持部 34Yの装着動作に連動して位置決めをおこなう位置決め部材 31cが設けられている。位置決め部材 31cは、トナー容器 32Yの着脱方向に沿って延設された凸部である。

[0154] トナー容器 32Yを装置本体 100のトナー容器収容部 31に装着する場合は、まず、画像形成装置本体 100の前面（図 1の紙面手前側である。 )に設けられた本体カバ一（不図示である。 )を開放してトナー容器収容部 31を前方に露出させる。

その後、図 27Aを参照して、トナー容器 32Yをトナー容器収容部 31内に向けて押し込む (矢印方向の移動である。 ) oすなわち、被保持部 34Yが容器本体 33Yに対して先頭になるように、容器本体 33Y (又は、トナー容器 32Y)の長手方向に沿って、トナー容器 32Yがトナー容器収容部 31に装着される。

[0155] このとき、トナー容器 32Yの先頭側で第 1の滑動部 34clがトナー容器収容部 31の滑合面 31aを滑りながら、トナー容器 32Yの後端側で把持部 33dを把持するユーザ一によつて、トナー容器 32Yがトナー容器収容部 31内にバランスよく押し込められることになる。

[0156] そして、図 28Aを参照して、トナー容器 32Yのホルダ 34cがトナー容器収容部 31の保持部 73に達すると、第 1の滑動部 34clの滑合面 31aの滑動にカ卩えて、第 2の滑動部 34c2が滑合面 31bを滑りながら被保持部 34Yの位置決めが開始される。詳しくは、被保持部 34Yの係合部 34gと、トナー容器収容部 31の位置決め部材 31cと、の係合が開始される。

[0157] その後、さらにトナー容器 32Yの装着動作が進められると、係合部 34gと位置決め部材 31cとが係合した状態で、口栓部材 34dによるトナー排出口 Bの開放が開始される。すなわち、ノズル 70の先端がホルダ 34cの穴部に挿入されるのにともない、口栓部材 34dがノズル 70に押動される。そして、図 29Aに示すように、ホルダ 34cが保持部 73に突き当たる位置 (突き当て基準位置)で被保持部 34Yの位置が定まり、それと同時に口栓部材 34dがトナー排出口 Bを完全に開放する。これによつて、トナー容器 32Yのトナー排出口 Bとノズル 70のトナー補給口 70aとが連通して、トナー容器 32Yの装着動作が完了する。

[0158] このように、本実施例 6では、トナー容器収容部 31へのトナー容器 32Yの装着動作において、被保持部 34Yの位置決めが開始された後に、口栓部材 34dによるトナー排出口 Bの開放が開始されるように構成されている。具体的には、装着方向（図 27A の矢印方向である。 )に移動する被保持部 34Yに対して、位置決め部材 31cの先端がノズル 70の先端よりも被保持部 34Y側になるように形成されている。すなわち、図 27Bを参照して、位置決め部材 31cは、ノズル 70よりも、保持部 73の突き当て基準位置力左側に所定の長さ Hだけ長くなるように形成されている。

[0159] さらに換言すると、本実施例 6では、トナー容器 32Yの滑動部 34clが滑合面 31a 上を滑動する 1つのアクション (本体ドア一の開閉動作を除く。）でトナー容器 32Yの装着動作が完了することになる。すなわち、トナー容器 32Yの滑動部 34clを滑合面 31a上に滑らせながら、その動作に連動して、被保持部 34Y (トナー容器 32Y)の位置決め動作が開始され、その後にノズル 70の挿入動作が開始される。

[0160] したがって、ノズル 70は、位置決め部材 31cによって正確に位置決めされた被保持部 34Yの口栓部材 34d (穴部）に確実に当接することになる。これにより、ノズル 70力 S 口栓部材 34dから外れて被保持部 34Yに当接することによる、ノズル 70 (又は被保持部 34Y)の破損を未然に抑止することができる。すなわち、被保持部 34Yの正確な位置決めがされずにノズル 70の挿入動作が開始された場合には、ノズル 70がロ栓部材 34dから外れて被保持部 34Yに当接してしま、、ノズル 70 (又は被保持部 34Y )に許容応力を超える応力が作用してノズル 70 (又は被保持部 34Y)が変形してしまうことになる。

[0161] なお、本実施例 6では、図 27Bを参照して、位置決め部材 31cは、被保持部 34Yが装着される側の先端に、テーパ 31cl (又は面取り）が形成されている。さらに、被保持部 34Yの係合部 34gも、位置決め部材 31cが係合される側の先端に、テーパ 34g 1 (又は面取り）が形成されている。これによつて、トナー容器 32Yの着脱操作において、被保持部 34Yの係合部 34gとトナー容器収容部 31の位置決め部材 31cとの係合がスムーズにおこなわれることになる。また、ノズル 70のホルダ 34c内外への移動と、口栓部材 34dのホルダ 34c内外への移動とは、双方の部材がホルダ 34cのパッキン 34eのリップに摺接した状態でおこなわれるために、ノズル 70の揷脱によってホルダ 34cからトナーが漏出する不具合が抑止される。

[0162] なお、トナー容器 32Yを装置本体 100のトナー容器収容部 31から取出（離脱)する場合には、上述の装着時の手順と逆の手順で操作がおこなわれる。このとき、トナー容器 32Yが保持部 73から離れる動作に連動して、ノズル 70もホルダ 34cから離れていって、圧縮スプリング 34fの付勢力によって口栓部材 34dがトナー排出口 Bを閉鎖する位置に移動する。

[0163] 本実施例 6のトナー容器 32Yは、トナー排出口 Bが重力方向下方に配設された被保持部 34Yを備えるとともに、装着動作に連動して口栓部材 34dが確実に位置決めされた後にノズル 70に押動されてパッキン 34eで密封されたトナー排出口 Bを開放するために、トナー排出口 Bのトナー汚れが少なぐユーザーがトナー排出口 Bに触れてトナーで汚される不具合が抑止される。

[0164] また、トナー容器収容部 31に対するトナー容器 32Yの着脱動作は、滑動部 34cl の滑動にともなう 1つのアクションになるために、トナー容器 32Yの交換時の操作性' 作業性が向上する。特に、被保持部 34Yの底面に滑動部 34clを設けることで、滑動部 34clがトナー容器 32Yを支持しながら滑合面 31aを滑動することになる。

さらに、トナー容器 32Yの装着動作は、ユーザーが把持部 33dを直接的に把持した状態で滑動部 34clの滑動が開始されて、その後に滑動とともに被保持部 34Yの位置決めが開始されて、その後にノズル 70の挿入が開始されて、滑動の終了とともに被保持部 34Yの位置決めとノズル 70の挿入とが終了するものである。これにより、ユーザーは被保持部 34Yの滑動（1アクションの装着動作）が進むのと同時に、被保持部 34Yの位置決めによるクリック感を体感して、装着動作に誤操作が生じてヽなヽことを確信すること〖こなる。 [0165] また、トナー容器 32Yは、トナー容器収容部 31 (装置本体 100)の上方から載置するのではなくて、トナー容器収容部 31 (装置本体 100)の前面力も着脱されるために、トナー容器収容部 31の上方のレイアウトの自由度が高まる。例えば、トナー容器収容部の真上にスキャナ (原稿読込み部）が配設されている場合であっても、トナー容器 32Yの着脱における操作性 ·作業性は低下しない。

[0166] 以上説明したように、本実施例 6においては、トナー容器 32Yをトナー容器収容部 31へ装着するときに、その装着動作に連動して被保持部 34Yの位置決めが開始された後に口栓部材 34dによるトナー排出口 Bの開放が開始されるので、トナー排出口 Bの開放が確実かつスムーズにおこなわれる。これにより、トナー容器 32Yの交換時の操作性'作業性が高められ、トナー汚れの発生を確実に軽減することができる。実施例 7

[0167] 図 30A、図 30Bにて、この発明の実施例 7について詳細に説明する。

図 30A、図 30Bは、実施例 7におけるトナー容器 32Yがトナー容器収容部 31に搭載される状態を示す概略図であって、前記実施例 6の図 27A、図 27Bに相当する図である。本実施例 7は、主として、トナー容器 32Yの被保持部 34Yの形状が前記実施例 6のものと相違する。

[0168] 本実施例 7におけるトナー容器 32Yも、前記実施例 6のものと同様に、容器本体 33 Y、被保持部 34Υ (ボトルキャップ）、等で構成されている。また、トナー容器 32Υの被保持部 34Υには、開閉部材としての口栓部材 34dが設置されるとともに、トナー容器収容部 31の位置決め部材 31cが係合する係合部 34gが設けられている。

[0169] ここで、本実施例 7における被保持部 34Yは、前記実施例 6のものとは異なり、トナ一容器収容部 31に対して装着方向（図 30Aの矢印方向である。 )に移動するときに、位置決め部材 31cに係合する係合部 34gの先端がノズル 70に押動されるロ栓部材 34dの先端よりもトナー容器収容部 31側 (紙面右側である。 )になるように形成されている。すなわち、係合部 34gは、口栓部材 34dよりも、保持部 73側に所定の長さ H だけ長くなるように形成されている。なお、トナー容器収容部 31では、位置決め部材 31cとノズル 70と力保持部 73の突き当て基準位置からほぼ同等の長さになるように形成されている。

[0170] このような構成によって、本実施例 7でも、前記実施例 6と同様に、トナー容器収容部 31へのトナー容器 32Yの装着動作において、被保持部 34Yの位置決めが開始された後に、口栓部材 34dによるトナー排出口 Bの開放が開始されることになる。したがつて、ノズル 70が口栓部材 34dから外れて被保持部 34Yに当接することによる、ノズル 70 (又は被保持部 34Y)の破損を未然に抑止することができる。

[0171] 以上説明したように、本実施例 7においても、前記実施例 6と同様に、トナー容器 32 Yをトナー容器収容部 31へ装着するときに、その装着動作に連動して被保持部 34Y の位置決めが開始された後に口栓部材 34dによるトナー排出口 Bの開放が開始されるので、トナー排出口 Bの開放が確実かつスムーズにおこなわれる。これにより、トナ一容器 32Yの交換時の操作性 ·作業性が高められ、トナー汚れの発生を確実に軽減することができる。

実施例 8

[0172] 図 31にて、この発明の実施例 8について詳細に説明する。

図 31は、実施例 8におけるトナー容器を示す斜視図であって、前記実施例 1の図 5 に相当する図である。本実施例 8は、トナー容器収容部に設けられた位置決め部材 3 lcの形状が前記実施例 1のものと相違する。

[0173] 図 31を参照して、本実施例 8におけるトナー容器収容部に設けられた位置決め部材 31cは、トナー容器収容部の壁面 (側面）に一体的に形成された前記実施例 1のものとは異なり、トナー容器収容部の保持部奥側から被保持部 34Y側にノズル 70とともに突出している。そして、前記実施例 6と同様に、本実施例 8の位置決め部材 31c も、ノズル 70よりも、保持部の突き当て基準位置力も被保持部 34Y側に所定長さだけ長くなるように形成されて、る。

[0174] このような構成によって、本実施例 8でも、前記実施例 6と同様に、トナー容器収容部 31へのトナー容器 32Yの装着動作において、被保持部 34Yの位置決めが開始された後に、口栓部材 34dによるトナー排出口 Bの開放が開始されることになる。したがつて、ノズル 70が口栓部材 34dから外れて被保持部 34Yに当接することによる、ノズル 70 (又は被保持部 34Y)の破損を未然に抑止することができる。

[0175] 以上説明したように、本実施例 8においても、前記実施例 6と同様に、トナー容器 32 Yをトナー容器収容部 31へ装着するときに、その装着動作に連動して被保持部 34Y の位置決めが開始された後に口栓部材 34dによるトナー排出口 Bの開放が開始されるので、トナー排出口 Bの開放が確実かつスムーズにおこなわれる。これにより、トナ一容器 32Yの交換時の操作性 ·作業性が高められ、トナー汚れの発生を確実に軽減することができる。

実施例 9

[0176] 図 32にて、この発明の実施例 9について詳細に説明する。

図 32は、実施例 9におけるトナー容器を示す断面図である。本実施例 9のトナー容器は、主として、容器本体 33Yが被保持部 34Yとともに非回転でトナー容器収容部 3 1に保持される点と、搬送部材としてコイル 81 Yが設けられている点と、が容器本体 3 3Yが回転することで内部に収容したトナーを開口部 Aに搬送する前記各実施例のものとは相違する。

[0177] 図 32に示すように、トナー容器 32Yは、主として、容器本体 33 Yと被保持部 34Yとで構成される。

容器本体 33Yの頭部には開口部 Aが設けられていて、その開口部 Aの外周部にはギア 33cが回転自在に設置されている。ギア 33cは、装置本体 100の駆動ギアと嚙合してコイル 81 Yを回転駆動するためのものである。

[0178] ギア 33cには回転軸 80Yがー体的に設けられていて、回転軸 80Yには螺旋状のコィル 81 Yが連結されている。回転軸 80Yの一端は、被保持部 34Yの軸受部 34a2に支持されている。コイル 81Yは、容器本体 33Y内部の開口部 Aから後端部 (底部）にかけて延設されている。そして、ギア 33cが容器本体 33Yの周りを回転することで、回転軸 80Y及びコイル 81 Yも回転駆動される。

[0179] これにより、容器本体 33Y内に収容されたトナーは、コイル 81 Yのトナー搬送力によって開口部 Aに向けて搬送されることになる。

ここで、コイル 81Yの外径は、容器本体 33Yの内径よりも小さいために、容器本体 3 3Yの内周面力遠い回転中心軸近傍のトナーに対してもトナー搬送力を及ぼすことができる。さらに、コイル 81Yは、その形状が比較的フレキシブルであるとともに、一端側のみの支持になっているために、回転時にその姿勢が揺動することになる。これにより、容器本体 33Υの内周面から回転中心軸にかけて、全体的にトナー搬送力を及ぼすことができる。したがって、容器本体 33Υに多量にトナーが収容されている状態で、環境変動や長期間放置等でトナー凝集が生じた場合であっても、コイル 81Y によるトナー搬送力によってその凝集状態を弱めて、排出トナー量の低下を抑止することがでさる。

[0180] ここで、本実施例 9も、前記各実施例のものと同様に、トナー容器 32Υをトナー容器収容部 31に対して着脱するときに、その 1アクションの着脱動作に連動して被保持部 34Υの口栓部材 34dによるトナー排出口 Βの開閉がおこなわれる。その際、被保持部 34Yの位置決めが開始された後に、口栓部材 34dによるトナー排出口 Bの開放が開始されることになる。また、トナー容器収容部 31に対する着脱動作に連動してトナ一容器収容部 31を滑動する滑動部 34cl、 34c2を被保持部 34Yに設けている。

[0181] 以上説明したように、本実施例 9においても、前記各実施例と同様に、長手方向を水平方向としてトナー容器収容部に設置されるトナー容器の構成を最適化しているために、交換時の操作性 ·作業性を高めるとともに、トナー汚れの発生を確実に軽減することができる。

なお、本実施例 9では、搬送部材としてコイル 81 Yを用いた力搬送部材としてスクリュを用いることもできる。そして、その場合にも、本実施例 4と同様の効果を得ることができる。

実施例 10

[0182] 図 33及び図 34にて、この発明の実施例 10について詳細に説明する。

図 33は、実施例 10におけるトナー容器を示す断面図であって、前記実施例 9の図 32に相当する図である。図 34は、板状部材 84Yを示す図である。本実施例 10のトナー容器は、搬送部材として板状部材 84Yが用いられている点が、前記実施例 9のものとは相違する。

[0183] 図 33に示すように、トナー容器 32Yは、主として、容器本体 33 Yと被保持部 34Yとで構成される。

容器本体 33Yの頭部には開口部 Aが設けられていて、その開口部 Aの外周部にはギア 33cが回転自在に設置されている。ギア 33cは、前記実施例 9と同様に、装置本体 100の駆動ギアと嚙合して回転駆動される。

[0184] ギア 33cにはネジ棒 83Yがー体的に設けられていて、ネジ棒 83Yには板状部材 8 4Yが設置されている。詳しくは、ネジ棒 83Yの雄ネジ部 83Yaに、板状部材 84Yの雌ネジ部 84Yaが螺合されている（図 34を参照できる。 )₀図 34を参照して、板状部材 84Yには切欠部が形成されていて、この切欠部が容器本体 33Yの内周面に起立する案内部 85Yに係合する。

[0185] 図 33を参照して、ネジ棒 83Yは、一端側が被保持部 34Yの軸受部 34a2に支持され、他端側が容器本体 33Yの後端部に設けた軸受部に支持されている。そして、ギァ 33cが容器本体 33Yの周りを回転することで、ネジ棒 83Yも一体的に回転駆動される。これにより、ネジ棒 83Yに螺合する板状部材 84Yが、案内部 85Yに案内されながら (ネジ棒 83Yとともに連れ回ることなく）、ネジの送り方向に沿って移動する（開口部 A側への矢印方向の移動である。 )₀なお、板状部材 84Yの移動のスピードは、容器本体 33Yのトナー消費のスピードに合わせて、比較的緩やかに設定されている

[0186] こうして、容器本体 33Yに収容されたトナーは、板状部材 84Yのトナー搬送力によつて開口部 A側に搬送されることになる。

ここで、板状部材 84Yの外径は、容器本体 33Yの内径よりもやや小さくなるように形成されていて、容器本体 33Yの内周面カゝら遠い回転中心軸 A近傍にかけてトナーに対してトナー搬送力を及ぼすことができる。したがって、容器本体 33Yに多量にトナ一が収容されている状態で、環境変動や長期間放置等でトナー凝集が生じた場合であっても、板状部材 84Yによるトナー搬送力によってその凝集状態を弱めて、排出トナー量の低下を抑止することができる。

[0187] ここで、本実施例 10も、前記各実施例のものと同様に、トナー容器 32Yをトナー容器収容部 31に対して着脱するときに、その 1アクションの着脱動作に連動して被保持部 34Yの口栓部材 34dによるトナー排出口 Bの開閉がおこなわれる。その際、被保持部 34Yの位置決めが開始された後に、口栓部材 34dによるトナー排出口 Bの開放が開始されることになる。また、トナー容器収容部 31に対する着脱動作に連動してトナー容器収容部 31を滑動する滑動部 34cl、 34c2を被保持部 34Yに設けている。

[0188] 以上説明したように、本実施例 10においても、前記各実施例と同様に、長手方向を水平方向としてトナー容器収容部に設置されるトナー容器の構成を最適化しているために、交換時の操作性 ·作業性を高めるとともに、トナー汚れの発生を確実に軽減することができる。

実施例 11

[0189] 図 35〜図 42を参照して、実施例 11について詳細に説明する。従来の技術では、トナー容器におけるトナー排出口のトナー汚れが少なぐユーザーがトナー排出口に触れてトナーで汚される不具合も抑止される効果が期待できるが、トナー容器を装着するときに被保持部の姿勢が定まらないためにトナー容器の交換時の操作性 (セット性)が不充分であったり、トナー容器の交換時にトナー排出口近傍からトナーが飛散してしまう問題があった。

[0190] 以下の実施例では、上述のような課題を解決するために、トナー容器の交換をおこなうときに、操作が容易であって、トナー飛散の発生が確実に軽減されるトナー容器収容部及び画像形成装置を提供する。

[0191] まず、画像形成装置全体の構成'動作について説明する。

図 35は、実施例 11にかかる画像形成装置のトナー補給経路を示す概略図である。なお、本実施例 11の画像形成装置全体の構成は、図 1、図 2、図 4で示した実施例 1にかかる画像形成装置の構成と同様である。ここで、本実施例 11の画像形成装置のトナー補給装置において実施例 1の画像形成装置におけるトナー補給装置 59と異なる点は、図 35に示すように、口栓部材 34dに、図 3で示した爪部材 76を備えていない点、及びトナー容器 32Yの IDチップ 35を被保持部 34Yの先頭に突出部 34a 1を設けず、先端の平面部にそのまま設けられてある点であり、その他の構成については、実施例 1の画像形成装置と同様である。

[0192] 次に、図 36〜図 38を参照して、トナー容器について説明する。

実施例 11では、先に図 1及び図 4で説明した実施例 1と同様に、トナー容器収容部 31には、 4つの略円筒状のトナー容器 32Y、 32M、 32C、 32K (トナーボトル）が、着脱自在に設置されている。トナー容器 32Y、 32M、 32C、 32Kは、それぞれ、収容するトナーがほとんどすべて消費されて空になった場合など、寿命に達したときに新品のものに交換される。そして、トナー容器 32Y、 32M、 32C、 32K内に収容された各色のトナーは、それぞれ、図 35に示したトナー補給経路を経て、各作像部 6Y、 6 M、 6C、 6Kの現像装置に適宜補給される。

[0193] 図 36は、トナー容器 32Υの概略構成を示す斜視図である。図 37は、トナー容器 32 Υの頭部側 (被保持部 34Υが設置された側）の断面図である。図 38は、図 37のトナ一容器 32Υを矢印 Μ方向からみた模式図である。

なお、他の 3つのトナー容器 32M、 32C、 32Kも、収容されたトナーの色が異なる以外は、イェロートナーを収容したトナー容器 32Yとほぼ同様の構成となって、る。以下、他の 3つのトナー容器 32M、 32C、 32Kの説明を適宜に省略して、イエロートナーを収容したトナー容器 32Yのみの説明をおこなうことにする。

[0194] ここで、図 36〜38に示す実施例 11のトナー容器において、実施例 1のトナー容器と同一の部位には、図 5〜7と同一符号を付して説明を省略する。本実施例 11のトナ一容器は、実施例 1のトナー容器における攪拌部材 33f、爪部材 76、回転支軸 76a 、突出部 34al、凹部 34m、嵌合部材 31d、凸部 34ηを備えていない構成となっている。また、図 36では、図 5における駆動ギア 31gを省略して図示している。

[0195] 本実施例 11のトナー容器は、付勢手段としての圧縮スプリング 34fを備えた構成となっている。この圧縮スプリング 34fは、図 37における口栓部材 34dの右端に、トナ一排出口 Bを閉鎖する方向に口栓部材 34dを付勢するよう設置されている。また、本実施例 11の IDチップ 35は、トナー容器収容部 31に対する着脱方向（図 36の矢印方向である。 )に直交する被保持部 34Yの面上であって、着脱動作において通信回路 74に対向する位置に設置されている。

[0196] また、被保持部 34Yのホルダ 34cには、トナー容器収容部 31に対する着脱動作に連動してトナー容器収容部 31を滑動する滑動部 34cl、 34c2が設けられている。詳しくは、第 1の滑動部 34clは、トナー容器収容部 31に設置されたベース板 310a の滑合面 (ガイドレール） 31a (上方に向いて平面を有する面であり、図 10を参照できる。 )に対して平行になるように形成された平面部であって、着脱動作がおこなわれる被保持部 34Yの底部に配設されている。また、第 2の滑動部 34c2は、トナー容器収容部 31の滑合面 31b (側方に向いて平面を有する面であり、図 10を参照できる。）に対して平行になるように形成された平面部であって、着脱動作がおこなわれる被保持部 34Yの側部に配設されて、る。

[0197] ここで、図 37に示すように、トナー容器 32Yは、トナー容器収容部 31にセットされた状態で、トナー排出口 B (又は、口栓部材 34d)力容器本体 33Yの開口部 Aよりも、鉛直方向下方（図 37中の下側）に配設されている。

これにより、トナー容器 32Yの装着動作に連動して開放されるトナー排出口 Bから、容器本体 33Y内のトナーが、図 37中の破線矢印方向に移動して、排出されることになる。すなわち、開口部 Aから排出された容器本体 33Y内のトナーは、鉛直方向下方のトナー排出口 B力排出される。

[0198] また、トナー排出口 Bは、容器本体 33Y (又は、開口部 A)よりも、トナー容器収容部 31への装着方向に対して奥側（図 37中の左側）に配設されて、る。

これにより、トナー容器 32Yの長手方向（軸線方向）の着脱動作に連動して、トナー排出口 Bの開閉をスムーズかつ確実におこなうことができる。すなわち、トナー容器 3 2Yの装着時において、被保持部 34Yの位置決めが開始された後に、ノズル 70と口栓部材 34dとの当接が優先的におこなわれることになる。また、ノズル 70を含むトナ一容器収容部 31の保持部 73を装着方向奥側（図 37中の左側）に配設することができるために、装置本体 100のレイアウトが簡素化される。

[0199] さらに、トナー排出口 Bは、容器本体 33Yの周面上であって開口部 Aの近傍に設置されたギア 33cよりも、トナー容器収容部 31への装着方向に対して奥側（図 37中の左側）に配設されている。

これにより、トナー容器 32Yの長手方向の着脱動作に連動して、トナー排出口 Bの開閉をスムーズかつ確実におこなうことができる。すなわち、トナー容器 32Yの装着時において、被保持部 34Yの位置決めが開始された後に、ノズル 70と口栓部材 34d との当接が優先的におこなわれて、その後にギア 33cと駆動ギアとの嚙合がおこなわれる。 [0200] 次に、本実施例 11におけるトナー容器収容部 31について説明する。本実施例 11 のトナー容器収容部 31について、実施例 1における図 10、図 11、および実施例 4における図 21、図 22を参照して説明する。

図 10に示すように、トナー容器収容部 31には、 4つのトナー容器 32Y、 32Μ、 32 C、 32Kの被保持部の滑動部が滑動する滑合面 3 la、被保持部のホルダ 34cの位置を定める保持部 73、係合部材としてのノズル 70、容器本体 33Yに回転駆動力を伝達するための駆動部、通信回路 74、付勢部材及び第 2の付勢部材として機能するアーム対 90、等が設置されている。

[0201] 保持部 73は、トナー容器 32Y、 32M、 32C、 32Kの被保持部をそれぞれ非回転で保持する。保持部 73は、ホルダ 34cに当接する滑合面や、キャップカバー 34bの一部に当接する当接面、等で構成される。保持部 73の滑合面 (側面）には、被保持部 34Yの装着動作に連動して位置決めをおこなう位置決め部材 31cが設けられている（図 36を参照できる。 )₀位置決め部材 31cは、トナー容器 32Yの着脱方向に沿つて延設された凸部である。

[0202] 図 10及び図 21を参照して、トナー容器収容部 31における保持部 73の近傍（トナ一容器の被保持部が保持部に挿入される直前の位置である。 )には、アーム対 90がトナー色ごとに設置されている。図 21に示すように、アーム対 90は、トナー容器の被保持部を挟む両側の位置にそれぞれ設置されて、る。

アーム対 90は、図 22を参照して、第 1アーム 91、第 2アーム 92、支軸 93、トーションスプリング 94、等で構成される。アーム対 90は、支軸 93を介して一体的に設置されるとともにトーシヨンスプリング 94によって支軸 93を中心にした回転方向の双方向に力を作用させるものである。具体的には、第 1アーム 91と第 2アーム 92とによって、支軸 93を中心にした回転方向の双方向に力を作用させる。その力は、第 1アーム 91 と第 2アーム 92とのなす角度が大きくなれば大きくなることになる。

[0203] このように構成されたアーム対 90は、トナー容器 32Yの装着動作に連動して被保持部 34Y (トナー容器 32Y)を保持部 73に向けて付勢（図 4の矢印 Q方向への付勢である。）する付勢部材として機能することになる。さらに、アーム対 90は、トナー容器 32Yの離脱動作に連動して被保持部 34Y (トナー容器 32Y)を保持部 73から離脱する方向（図 4の矢印 Qの反対方向である。 )に付勢する第 2の付勢部材としても機能すること〖こなる。

[0204] 図 39はイェローのトナー容器 32Yがトナー容器収容部 31に装着される状態 (矢印 Q方向の移動である。）を長手方向にみた概略図である。図 40はトナー容器 32Yの装着が進んだ状態 (トナー排出口 Bの開放が開始された状態である。）を長手方向にみた概略図である。図 41はトナー容器 32Yがトナー容器収容部 31に装着された状態 (トナー排出口 Bの開放が完了した状態である。）を長手方向にみた概略図であるトナー容器収容部 31へのトナー容器 32Yの着脱動作 (着脱操作）については、図

12〜14および図 23〜25で説明した実施例 4における着脱動作と同様である。

[0205] 本実施例 11では、被保持部 34Yの保持部 73への移動と、トナー容器 32Yのトナ一排出口 Bの開放と、がアーム対 90の付勢力によっておこなわれる。

[0206] 図 42は、トナー容器の装着動作において、被保持部 34Y (トナー容器 32Y)の移動位置と、被保持部 34Yがアーム対 90から受ける負荷と、の関係を示すグラフである。

図 42に示すように、被保持部 34Yが W1の位置に移動したとき（図 39、図 23の位置である。 )、被保持部 34Yは装着方向（矢印 Q方向）とは逆方向の力を受けることになる。すなわち、アーム対 90によって保持部 73に向けて付勢される直前のトナー容器 32Yに対して、保持部 73から離脱する方向の力が加わる。これにより、ユーザーはその力に打ち勝つ力でトナー容器 32Yを保持部 73側に押し込むことになる。したがって、その後に被保持部 34Yに加わるアーム対 90の付勢力に、ユーザーによる押し込み力が付加されて、トナー排出口 Bの開放が勢いよくおこなわれることになる。

[0207] さらに、図 42における W2の位置に被保持部 34Yが移動したとき（図 40、図 24の位置である。 )、被保持部 34Yは装着方向（矢印 Q方向）の力（アーム対 90による付勢力である。）を受けることになる。このとき、被保持部 34Yのパッキン 34eによるシール対象物が口栓部材 34dからノズル 70に切替わる力その切替スピードはアーム対 90 によって速められているために、シール対象物の切替によりシール性が低下する時間を短くすることができる。

そして、図 42における W3の位置（図 41、図 25の位置である。）で被保持部 34Yの位置が定まることになる。

[0208] このように、本実施例 11では、トナー容器 32Yのトナー排出口 Bが開放されるスピードが、ユーザーの操作スピード（トナー容器を押し込むスピード)で決定されることなぐアーム対 90によって機械的に決定されることになる。したがって、被保持部 34Y におけるシール性が低下する時間は、極端に長くなることなぐ常時ほぼ一定に短くなり、トナー排出口 B近傍力のトナー飛散が軽減される。

[0209] また、本実施例 11では、トナー容器 32Yの滑動部 34clが滑合面 31a上を滑動する 1つのアクション (本体ドア一の開閉動作を除く。 )に連動して、アーム対 90による付勢動作と被保持部 34Yの位置決め動作とが開始され、その後にノズル 70の挿入動作が開始され、最終的にギア 33cの駆動ギアへの連結が完了する。これにより、トナ一容器 32Yの装着動作の操作性が向上する。

[0210] また、トナー容器 32Yを装置本体 100のトナー容器収容部 31から取出（離脱)する場合には、装着時の手順と逆の手順で操作がおこなわれる。このとき、トナー容器 32 Yが保持部 73から離れる動作に連動して、ノズル 70もホルダ 34cから離れて!/、つて、圧縮スプリング 34fの付勢力によって口栓部材 34dがトナー排出口 Bを閉鎖する位置に移動する。

このように、トナー容器 32Yの滑動部 34clが滑合面 31a上を滑動する 1つのァクシヨン (本体ドア一の開閉動作を除く。）で、トナー容器 32Yの離脱動作が完了することになる。

[0211] このとき、アーム対 90は、トナー容器 32Yの離脱動作に連動して被保持部 34Y (トナー容器 32Y)を保持部 73から離脱する方向に付勢する第 2の付勢部材として機能することになる。これにより、トナー容器 32Yのトナー排出口 Bが閉鎖されるスピードは、ユーザーの操作スピード（トナー容器を引き出すスピードである。）で決定されることなぐアーム対 90によって機械的に決定されることになる。したがって、被保持部 34 Yにおけるシール性が低下する時間は、極端に長くなることなぐ常時ほぼ一定に短くなり、トナー排出口 Β近傍力のトナー飛散が軽減される。

[0212] 以下、本実施例 11における効果を、先に述べた背景技術との関係で整理する。

先に述べた特許文献 1〜4等の技術では、トナー容器を手動で着脱するユーザーの操作スピードが遅くなつてしまった場合に、トナー排出口近傍からトナーが飛散してしまうことがあった。

[0213] 具体的に、特許文献 1、特許文献 2等の技術では、トナー容器収納部上においてトナー容器の被保持部をユーザーが手動で回転させることで、シャツタが移動してトナ一排出口を開放する。すなわち、トナー容器のトナー排出口が開放されるスピードは、ユーザーの操作スピード (被保持部を回転させるスピードである。）で決定されることになる。ここで、トナー容器のトナー排出口が開放されるスピードが極端に遅くなると、トナー排出口の近傍にあるトナーがトナー容器外に飛散して装置本体を汚染してしまう可能性が高くなる。これは、トナー排出口の開放動作がおこなわれている間 (動的な状態である。）のトナー排出口近傍のシール性が、トナー排出口の開放動作がおこなわれる前後（静的な状態である。）のものに比べて、低くなつてしまうことによる。したがって、トナー容器のトナー排出口が開放されるスピードが極端に遅くなると、シール性の低下する時間が長くなつて、トナー排出口近傍力ものトナー飛散が生じてしまう。

[0214] 同様に、特許文献 4等の技術でも、トナー収納容器 (トナー容器)がセットされた開閉ホルダをユーザーが手動で回転させることで、口栓部材がトナー搬送管（ノズル）に押動されてパッキンで密封されたトナー排出口を開放する。すなわち、トナー収納容器のトナー排出口が開放されるスピードは、ユーザーの操作スピード（開閉ホルダを回転させるスピードである。）で決定されることになる。したがって、特許文献 1、特許文献 2等の技術と同様に、トナー収納容器のトナー排出口が開放されるスピードが極端に遅くなると、ノッキンによるシール性が低下する時間が長くなつて、トナー排出口近傍からのトナー飛散が生じてしまう。

[0215] ここで、上述の問題を解決するために、トナー排出口の開口面積を小さくしたり、トナー排出口近傍に設置されたシール部材の密着性を高めたりする方策も考えられる。しかし、前者の方策はトナー容器力排出されるトナー量を制限することになり、後者の方策は密着性を高めたシール部材によりトナー容器の着脱操作性を低下させてしまうことになる。

[0216] 本実施例 11においては、トナー容器 32Yの装着動作に連動してトナー容器 32Yをトナー容器収容部 31の保持部 73に向けて付勢するように、トナー容器収容部 31を構成している。これによつて、トナー容器 32Yのトナー排出量や交換時の操作性を低下させることなぐユーザーによるトナー容器 32Yの交換時の操作に係わりなぐトナ一飛散の発生を確実に軽減することができる。

[0217] なお、本実施例 11のトナー容器 32Yは、トナー排出口 Bが鉛直方向下方に向けて配設された被保持部 34Yを備え、そのトナー排出口 Bが開口部 Aより鉛直方向下方に配設されるとともに、装着動作に連動して口栓部材 34dが確実に位置決めされた後にノズル 70に押動されてノ¾ /キン 34eで密封されたトナー排出口 Bを開放するために、トナー排出口 Bのトナー汚れが少なぐユーザーがトナー排出口 Bに触れてトナ一で汚される不具合が抑止される。

[0218] また、トナー容器収容部 31に対するトナー容器 32Yの着脱動作は、滑動部 34cl の滑動にともなう 1つのアクションになるために、トナー容器 32Yの交換時の操作性' 作業性が向上する。特に、被保持部 34Yの底面に滑動部 34clを設けることで、滑動部 34clがトナー容器 32Yを支持しながら滑合面 31aを滑動することになる。

[0219] また、トナー容器 32Yは、トナー容器収容部 31 (装置本体 100)の上方から載置するのではなくて、トナー容器収容部 31 (装置本体 100)の前面力も着脱されるために、トナー容器収容部 31の上方のレイアウトの自由度が高まる。例えば、トナー容器収容部 31の真上にスキャナ (原稿読込み部）が配設されている場合であっても、トナー容器 32Yの着脱における操作性'作業性は低下しない。さらに、トナー容器 32Yのギァ 33cと装置本体 100の駆動ギアとの嚙合位置 Dに対するレイアウトの自由度も高まる。

[0220] 以上説明したように、本実施例 11においては、トナー容器 32Yの交換をおこなうときに、操作が容易であって、トナー飛散の発生を確実に軽減することができる。

また、トナー容器 32Yの装着動作に連動してトナー容器 32Yをトナー容器収容部 3 1の保持部 73に向けて付勢するように、トナー容器収容部 31を構成しているために、トナー容器 32Yのトナー排出量や交換時の操作性を低下させることなぐユーザーによるトナー容器 32Yの交換時の操作に係わりなぐトナー飛散の発生を確実に軽減することができる。

[0221] なお、本実施例 11では、トナー容器 32Y、 32M、 32C、 32Kの容器本体内にトナ一のみを収容したが、トナーとキャリアとからなる 2成分現像剤を現像装置に適宜に供給する画像形成装置 100に対してはトナー容器 32Y、 32M、 32C、 32Kの容器本体内に 2成分現像剤を収容することもできる。その場合であっても、トナー容器 32 Yの装着動作に連動してトナー容器 32Yをトナー容器収容部 31の保持部 73に向けて付勢するアーム対 90を設けることで、トナー飛散の発生を確実に軽減することができる。

実施例 12

[0222] 図 43〜図 46を参照して、実施例 12について詳細に説明する。

図 43は、実施例 12におけるトナー容器収容部 31に着脱自在に設置されるトナー容器 32Yを示す斜視図であって、実施例 11における図 36に相当する図である。図 4 4は、実施例 12におけるトナー容器 32Yを示す断面図である。本実施例 12におけるトナー容器収容部 31は、トナー容器 32Yの位置決め孔 340kに係合する位置決めピン 70bがノズル 70に設置されている点力前記実施例 11のものとは相違する。

[0223] 本実施例 12における画像形成装置 100も、実施例 11と同様に、スタック部 (排出部） 30と中間転写ユニット（中間転写体） 15との間に、各作像部（作像ユニット） 6Y、 6M、 6C、 6Kの現像装置に補給するトナーを収納した剤収納容器としてのトナー容器（トナーボトル） 32Y、 32M、 32C、 32Kが脱着可能に装着される装着部としてのトナー容器収容部 (セット部） 31が設けられている。

[0224] この装置本体 (プリンタ） 100にセットされるトナー容器（トナーボトル） 32Yは、図 43 及び図 44に示すように、一端に開口部 Aが形成された円筒状の容器本体 (ボトル本体） 33Yと、その開口部 Aに容器本体 33Yに対して相対的に回転可能な被保持部（キャップ） 34Yと、を有している。容器本体 33Yは、その周面に、回転することによつて収納したトナーを開口部 A側へ搬送する搬送部としての突起 33b (容器内部側に突出する螺旋である。）が形成されている。また、開口部 Aは、容器本体 33Yの軸線（回転軸である。）を中心とする円形状であって、容器本体 33Yの径よりも小径に形成されている。この小径に形成された開口部 Aからトナーを排出するために、突起 33b と開口部 Aとの間には、第 2螺旋 (第 2突起）と、第 2螺旋に向けてトナーを汲み上げる汲み上げ部と、が設けられている（いずれも図示は省略する力ホルダ 134mに隠れた位置に配設されている。）。

[0225] 被保持部（キャップ） 34Yは、ホルダ 134mを介して容器本体 33Yに装着される。被保持部 34Yには、図 44に示すように、その円筒の外径部に爪 (爪部） 340blが設けられている。この爪 340blが容器本体 33Yに形成された円周溝 33eに係止されることにより、被保持部 34Yと容器本体 33Yとが相対的に回転可能になる。なお、容器本体 33Yと被保持部 34Yとの接合部にはシール材 (シール） 37を介在させていて、その接合部力ものトナー漏れを防いでいる。また、容器本体 33Yの被保持部 34Yを取り付ける位置の近傍には、容器本体 33Yを回転させるための入力部として用いるギァ（ボトルギヤ） 33cが容器本体 33Yと一体に設けられて!/、る。

[0226] 被保持部 34Yには、その周面の下部にトナー排出口（補給口） Bが形成されている。詳しくは、トナー排出口 Bは、ホルダ（出口部材） 340cに設けられた漏斗状の開口 3 40c2と一体ィ匕される。そして、ホルダ 340cに設けられたノズル孔 340ηに、係合部材としてのノズル 70 (トナー搬送管）が差し込まれて、トナー補給口 70aを介してトナー排出口 Bとノズル 70とが連通する。なお、ノズル孔 340ηには口栓部材（シャツタ） 34d が嵌合されており、トナー容器 32Yがノズル 70と係合していないときには一連のトナ一補給通路が塞がれる。ここで、本実施例 12では、図示は省略する力ノズル 70によって押動される方向に抗する方向に口栓部材 34dを付勢する付勢手段が、トナー容器 32Y側ではなくてトナー容器収容部 31側に設置されている。

[0227] ノズル 70が設けられた装置本体 100側には、図 43に示すように、ノズル本体の左右に位置決めピン 70bが並設されている。この位置決めピン 70bは被保持部 34Yに設けられた位置決め孔 340kに挿入される。また、ノズル 70の補給側は、前記実施例 11と同様に、吸引型のスクリューポンプ 60の吸引口と連通している。スクリューポンプとして、高い固気比で連続定量移送が可能な 1軸偏芯スクリューポンプ (モーノポンプ）を用いることができる。

[0228] このように構成されるトナー容器 32Yは、図 43の矢印 M方向から見ると、容器本体 33Yの外周面よりホルダ（出口部材） 340cを取り付けた被保持部 34Yが外側に突出している。換言すると、被保持部 34Yには、容器本体 33Yの着脱方向（矢印 M、 Q方向である。）の投影面と重ならな、ように着脱方向に投影される張り出し部としてのホルダ 340cが形成されて!、る。

トナー容器 32Yをトナー容器収容部（セット部） 31に対して矢印 Q方向に正しくセットすると、位置決めピン 70bが位置決め孔 340kに挿入されるとともに、ノズル 70力ズル孔 340ηに挿入される。すなわち、トナー容器 32Υをその軸線方向（長手方向）へ被保持部 34Υを先端として移動させることにより、ノズル 70がノズル孔 340ηに揷入される。そして、ノズル 70力ズル孔 340ηに挿入されると、口栓部材 34d力 Sノズル孔 340ηから奥側へ押し出されて、ノズル 70のトナー補給口（受け口） 70aとトナー排出口 B (開口 340c2)とが連通することによりトナー補給が可能となる。

[0229] そして、本実施例 12におけるトナー容器収容部においても、前記実施例 11のものと同様にトナー補給の動作がおこなわれる。すなわち、容器本体 33Yが回転することにより収納しているトナーを被保持部 34Y側へ送り、トナー排出口 Bをトナーで埋める。吸引型のスクリューポンプは吸い込み側であるトナー排出口 Bがトナーで埋もれていればトナーを確実に搬送することができるので、その作動時間に応じた量のトナーを現像装置に補給することができる。 [0230] このようにしてトナー補給が行われる力トナー容器 32Yのトナー容器収容部 31へのセットはユーザーによっておこなわれる。このため、トナー容器 32Yが正しくセットされないセット不良があると、ノズル 70力ズル孔 340ηに正しく挿入されずにトナーを補給することができなくなる。

[0231] 図 45はトナー容器収容部（セット部） 31に設置されるベース板 310aを示す斜視図であり、図 46はトナー容器 32Yが設置されたベース板 310aの一部を拡大して示す断面図である。

図 45を参照して（図 10をも参照することができる。）、トナー容器収容部 31に設けられるベース板 310aには、 4色分のトナー容器 32Yを装着することができるスペースがあり、各トナー容器 32Yの装着位置には滑合面 31a, 31bが形成さられている。なお、本実施例 12におけるベース板 310aは 1枚で 4個のトナー容器 32Yが装着されるが、トナー容器 32Yの数に合わせてトナー容器 32Yごとにベース板 310aを独立して設けることちでさる。

[0232] ベース板 310aに形成された滑合面 3 laおよび滑合面 3 lbによって、図 46に示すように、被保持部 34Yが収まるガイド溝 31al lが形成されている。、このガイド溝 31a 11の滑合面 3 lbとベース板 310aの上面とで形成される屈曲部分であるガイド縁 (ガイドエッジ） 31al2は、容器本体 33Yを支えるようになつている。ガイド溝 31al lは、図 46の紙面垂直方向に見て、容器本体 33Yの外周円より張り出したホルダ 340c ( 張り出し部）をガイドするように構成されている。すなわち、ガイド溝 31al lに被保持部 34Yの張り出し部 34cがちょうど収まるように形成されている。ガイド縁 31al2は、図 46に示すガイド溝 31al lの始点と終点の位置にあり、回転する容器本体 33Yを支え易くするように角が面取りされて、る。

[0233] このように構成されたトナー容器収容部 31は、ガイド溝 31al lを形成した滑合面 3 la, 31bを設けているので、ガイド溝 31al lに被保持部 34Yが嵌合すると、被保持部 34Yの軸心を中心とする回転が規制される。したがって、ガイド溝 31al lに被保持部 34Yが嵌合した状態でトナー容器 32Yを滑合面 31a上に載せて矢印 Q方向へ移動すれば、トナー容器 32Yを簡単、かつ、確実に正しくセットすることができる。すなわち、ガイド溝 31al 1に被保持部 34Yを嵌合させることでノズル孔 340ηや位置決め孔 340kの位置にぶれが生じないので、トナー容器 32Yを矢印 Q方向に装着すると、位置決めピン 70bが位置決め孔 340kに確実に挿入されるとともに、ノズル 70カズル孔 340ηに確実に挿入される。

[0234] なお、本実施例 12では、装着動作が開始されて力も完了するまで、トナー容器 32 Υが滑合面 3 la上をその軸線と平行にスライド移動して装着されるものである。これに対して、装着動作の最初にトナー容器 32Yを、被保持部 34Yを先頭にして矢印 Q方向に直交する方向にスライドさせて力矢印 Q方向に装着する方式にすることもできる。さらに、装着動作の最初はトナー容器 32Yを上方から滑合面 31aに落し込み、その後に矢印 Q方向にスライド移動して装着する方式にすることもできる。

[0235] 本実施例 12における画像形成装置 100では、操作者 (ユーザー）から見て奥側にトナー排出機構があって、トナー容器 32Yのノズル孔 340ηと装置本体 100側のノズル 70とは装置本体 100奥側でドッキングする構成となっている。このような構成により、ドッキング部でトナー飛散が生じてもその位置は操作者力も遠い位置になるために、トナー排出機構 (ドッキング構造)が装置本体 100手前側にある場合に比べて、操作者はトナーで汚れに《なる。また、ドッキング構造が装置本体 100奥側にあるために操作者が装着時に被保持部 34Υを持って操作することはまれであり、大体は容器本体 33Υをつかんで押し込む動作をとることが、操作実験で確認されている。容器本体 33Υをつかんで操作すると被保持部 34Υ側が回転して操作性が悪くなる可能性がある力本実施例 12では被保持部 34Υの回転が滑合面 31aによって規制されるために操作性が向上する。したがって、上述したようにトナー排出機構 (ドッキング構造）が装置本体 100奥側にあっても、トナー容器 32Yの交換時の操作性が向上することになる。

[0236] 以下に、本実施例 12におけるトナー容器収容部 31の構成と効果との関係をまとめる。なお、以下に述べる構成及び効果は、そのほとんどが前記実施例 11におけるトナー容器収容部の構成及び効果と共通するものである。

本実施例 12において、トナー容器 32Yの排出側の被保持部（キャップ） 34Yの主部は略円筒なのだが、その一部にトナーシャツタ機構を含むスペース上、突出するホルダ 340c (張り出し部、突出部）を有する。このホルダ 340cをキーとして、装置本体 1 00側に形成したガイド溝 3 lal 1に入れて装着することで、トナーを吸引するノズル 7 0との位置関係を正確に定めることができる。

[0237] トナー容器 32Yを滑合面 3 laに沿って移動させることでトナー排出口 Bがノズル 70 に係合して、トナー容器 32Yのセット不良や誤セットが防止される。トナー容器 32Y の離脱動作に複数のアクションを要する特許文献 1〜4等の技術と比較して、本実施例 12の構成によれば、トナー容器 32Yが滑合面 31aに沿って移動する 1つのァクシヨン (本体ドア一の開閉動作を除く。）で、トナー容器 32Yの離脱動作が完了することになる。

[0238] また、滑合面 31aのガイド縁 31al2を設けることで、装着後のトナー容器 32Yが回転自在に確実に支持される。

また、滑合面 31aのガイド溝 31al lを設けることで、装着時のトナー容器 32Yのブレがなくなり、トナー容器 32Yのセット不良や誤セットが確実に防止される。

[0239] また、容器本体 33Yのみを把持して装置本体に装着しょうとすると、回転を規制するものがなければ被保持部 34Yは回転自在の状態になる。その際、モーメント力が被保持部 34Yの回転中心を基準に発生して、ホルダ（張り出し部） 340cが下方を向くことになる。そのため、本実施例 12では、ガイド溝 31al lを鉛直方向下方に配置している。これにより、ユーザーが容器本体 33Yのみを把持した場合であっても、自然にホルダ 340cがガイド溝 31al lに入って、トナー容器 32Yの誤セット防止性能が向上する。

[0240] また、本実施例 12では、ホルダ（張り出し部） 340cにノズル 70 (トナー補給口 70a) とドッキングするトナー排出口 Bを形成しているために、トナー排出口 Bは滑合面 31a に沿って移動することになり、トナー排出口 Bの回転変位が抑止される。よって、ユーザ一は特別に意識することなぐ簡単で確実にトナー排出口 Bとノズル 70とのドッキングをすることができる。また、特許文献 5、特許文献 6等におけるコレットチャック方式によるトナー排出口の開放動作と異なって、本実施例 12ではレバー等を用いずに装着動作に連動して口栓部材 34dがノズル 70に押し出されて開放される機構なので、トナー容器 32Yの交換時におけるトナー飛散が防止される。

また、容器本体 33Yのみをつかんでトナー容器 32Yの着脱操作を無理なくできるために、装置本体 100奥側にトナー排出機構 (ノズル 70とトナー排出口 Bとのドツキング部である。）を配設することができる。

[0241] 以上説明したように、本実施例 12においては、トナー容器 32Yの交換をおこなうときに、操作が容易であって、トナー飛散の発生を確実に軽減することができる。

[0242] なお、本発明が前記各実施例に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施例の中で示唆した以外にも、前記各実施例は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施例に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。

[0243] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器にお!、て、トナー容器収容部への装着動作において位置決めが開始された後に開閉部材によるトナー排出口の開放が開始されることを特徴とする。

[0244] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器にお!、て、トナー容器収容部は、トナー排出口に連通するノズルを備え、開閉部材を、トナー容器収容部への装着動作に連動してノズルに押動されてトナー排出口の開放を開始するとともにトナー容器収容部力の離脱動作に連動して付勢部材に付勢されてトナー排出口の閉鎖を開始する口栓部材としたことを特徴とする。

[0245] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器にお!、て、トナー容器収容部は、被保持部に係合して当該被保持部の位置決めをおこなう位置決め部材を備え、トナー容器収容部への装着動作にお!、て位置決め部材への被保持部の係合が開始された後にノズルによる口栓部材の押動が開始されることを特徴とする。

[0246] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器にぉ、て、装着方向に移動する被保持部に対して、位置決め部材の先端がノズルの先端よりも被保持部側になるように形成されたことを特徴とする。

[0247] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器にお!、て、トナー容器収容部に対して装着方向に移動するときに、位置決め部材と係合する被保持部の先端が前記ノズルに押動される口栓部材の先端よりもトナー容器収容部側になるように形成されたことを特徴とする。

[0248] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器にぉ、て、位置決め部材は、被保持部が装着される側の先端にテーパ又は面取りが形成されたことを特徴とする。

[0249] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器において、被保持部は、位置決め部材が係合される側の先端にテーパ又は面取りが形成されたことを特徴とする。

[0250] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器にお!、て、画像形成装置本体のトナー容器収容部に着脱自在に設置されるトナー容器であって、内部に収容したトナーを開口部力排出する容器本体と、容器本体の開口部力排出されたトナーをトナー排出ロカ排出するとともに、トナー容器収容部に非回転で保持される被保持部と、を備え、被保持部は、トナー容器収容部に当接して滑動する滑動部を備えたことを特徴とする。

[0251] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器において、滑動部は、トナー容器収容部に対する着脱動作に連動して当該トナー容器収容部を滑動することを特徴とする。

[0252] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器にお!、て、滑動部が平面部であることを特徴とする。

[0253] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器にぉ、て、平面部は、トナー容器収容部の滑合面に対して平行になるように形成されたことを特徴とする。

[0254] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器において、滑動部は、所定の平面に対して当接可能な高さとなるように形成された複数の凸部であることを特徴とする。

[0255] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器にぉ、て、所定の平面をトナー容器収容部の滑合面としたことを特徴とする。

[0256] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器において、滑動部は、被保持部の底部に配設されていることを特徴とする。

[0257] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器にお!、て、被保持部の底部は、トナー容器収容部に対する着脱動作をおこなうときに当該トナー容器収容部の滑合面に載って当該滑合面を滑動することを特徴とする。 [0258] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器において、滑動部は、被保持部の側部に配設されたことを特徴とする。

[0259] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器にお!、て、被保持部の側部は、トナー容器収容部に対する着脱動作をおこなうときに当該トナー容器収容部の滑合面を側面として当該滑合面を滑動することを特徴とする。

[0260] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器において、被保持部は

、トナー容器収容部に設置された状態で当該トナー容器収容部の付勢手段によって装着方向に付勢される被付勢部を備え、滑動部は、トナー容器収容部に対する着脱動作に連動して付勢手段に当接して滑動することを特徴とする。

[0261] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器にお!、て、付勢手段は、支軸を介して一体的に設置されるとともにトーシヨンスプリングによって当該支軸を中心にした回転方向の双方向に力を作用させるアーム対であることを特徴とする。

[0262] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器において、滑動部は、被保持部の離間する 2つの側部にそれぞれ配設され、被付勢部を、 2つの側部の終端におけるそれぞれの角部であることを特徴とする。

[0263] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器において、角部は、そのアールが当該角部に当接する付勢手段の当接部のアールよりも小さくなるように形成されたことを特徴とする。

[0264] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器において、滑動部は、被保持部の離間する 2つの側部にそれぞれ配設され、被付勢部を、 2つの側部の終端にて当該側部に交会する平面であることを特徴とする。

[0265] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器において、滑動部は、その高さがトナー排出口の高さと同等になるように形成されたことを特徴とする。

[0266] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器にぉ、て、トナー容器収容部は、トナー排出口に連通するノズルを備え、被保持部は、トナー容器収容部への装着動作に連動してノズルに押動されてトナー排出口を開放するとともにトナー容器収容部からの離脱動作に連動して付勢部材に付勢されてトナー排出口を閉鎖する口栓部材を備え、トナー容器収容部への装着動作において、滑動部の付勢手段に対する滑動が開始された後にトナー搬送管による口栓部材の押動が開始されて

、滑動部の付勢手段に対する滑動が終了するのにともない当該付勢手段による被付勢部の付勢がおこなわれることを特徴とする。

[0267] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器にお!、て、トナー容器収容部に対する着脱動作にともなう口栓部材の着脱方向の移動距離が、トナー排出ロカも被付勢部までの着脱方向の距離よりも短くなるように構成されたことを特徴とする。

[0268] また、他の態様に力かるトナー容器は、上述したトナー容器において、被保持部は、トナー容器収容部への装着動作に連動して当該トナー容器収容部の位置決め部材に係合する係合部を備え、係合部は、滑動部及びトナー排出口の鉛直方向上方に配設されたことを特徴とする。

[0269] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置にぉ、て、トナ一容器が着脱自在に設置される画像形成装置であって、トナー容器は、内部に収容したトナーを開口部力排出する容器本体と、該容器本体の開口部力排出されたトナーをトナー排出口から排出する被保持部と、を具備し、被保持部を非回転で保持する保持部と、トナー容器を装着するときに被保持部の回転を規制しながら当該被保持部を保持部に向けて案内するガイドレールと、を備えたことを特徴とする。

[0270] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置にぉ、て、ガイドレールは、容器本体を支えるガイド縁を備えたことを特徴とする。

[0271] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置において、ガイドレールは、被保持部の一部をガイドするガイド溝を備えたことを特徴とする。

[0272] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置において、被保持部は、容器本体の着脱方向の投影面と重ならな、ように着脱方向に投影される張り出し部を備え、張り出し部は、ガイド溝にガイドされることを特徴とする。

[0273] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置において、張り出し部は、トナー排出口が形成されたことを特徴とする。

[0274] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置にぉ、て、ガイド溝は、被保持部に対して鉛直方向下方に配設されたことを特徴とする。 [0275] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置にぉ、て、トナ一容器が着脱自在に設置されるトナー補給装置であって、トナー容器は、内部に収容したトナーを開口部力排出する容器本体と、該容器本体の開口部力排出されたトナーをトナー排出口から排出する被保持部と、を具備し、被保持部を非回転で保持する保持部と、トナー容器の装着動作に連動して当該トナー容器を保持部に向けて付勢する付勢具と、を備えたことを特徴とする。

[0276] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置において、付勢具は、トナー容器の装着動作に連動して被保持部を保持部に向けて付勢することを特徴とする。

[0277] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置において、トナ一容器は、着脱動作に連動してトナー排出口を開閉する開閉部材を具備し、トナー容器の装着動作において、付勢具による付勢が開始された後に開閉部材によるトナ一排出口の開放が開始されるように構成したことを特徴とする。

[0278] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置において、付勢具によつて保持部に向けて付勢される前のトナー容器に対して当該保持部力離脱する方向の力を作用させるように構成したことを特徴とする。

[0279] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置にぉ、て、トナ一容器の離脱動作に連動して当該トナー容器を保持部から離脱する方向に付勢する第 2の付勢具を備えたことを特徴とする。

[0280] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置において、第 2 の付勢具は、トナー容器の離脱動作に連動して被保持部を保持部から離脱する方向に付勢することを特徴とする。

[0281] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置において、トナ一容器は、着脱動作に連動してトナー排出口を開閉する開閉部材を具備し、トナー容器の離脱動作において、第 2の付勢具による付勢が開始された後に開閉部材によるトナー排出口の閉鎖が開始されるように構成したことを特徴とする。

[0282] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置において、第 2 の付勢具によつて保持部から離脱する方向に付勢される前のトナー容器に対して当該保持部に向けて力を作用させるように構成したことを特徴とする。

[0283] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置において、付勢具と第 2の付勢具とを、支軸を介して一体的に設置されるとともにトーシヨンスプリングによって当該支軸を中心にした回転方向の双方向に力を作用させるアーム対としたことを特徴とする。

[0284] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置にぉ、て、ガイドレールは、トナー容器の着脱動作に連動して被保持部の滑動部が滑動する滑合面を備え、トナー容器の装着動作において、滑動部の滑動が開始された後に付勢具による付勢とともに保持部への被保持部の位置決めが開始されて、滑動部の滑動が終了するのにともない保持部への被保持部の位置決めが終了することを特徴とする。

[0285] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置にぉ、て、ガイドレールは、トナー容器の着脱動作に連動して被保持部の滑動部が滑動する滑合面を備えたことを特徴とする。

[0286] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置にぉ、て、トナ一容器の着脱動作に連動して被保持部の滑動部が滑動する滑合面を備えたことを特徴とする。

[0287] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置にぉ、て、トナ一容器の装着動作において、滑動部の滑動が開始された後に付勢具による付勢とともに保持部への被保持部の位置決めが開始されて、滑動部の滑動が終了するのにともない保持部への被保持部の位置決めが終了することを特徴とする。

[0288] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置にぉ、て、トナ一容器は、被保持部のトナー排出口を開閉する開閉部材を具備し、トナー容器の装着動作に連動して開閉部材を押動してトナー排出口を開放するとともに当該トナー排出口に連通するトナー搬送管を備えたことを特徴とする。

[0289] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置にぉ、て、トナ一容器は、トナー搬送管によって押動される方向に抗する方向に開閉部材を付勢する力を及ぼす部材を備えたことを特徴とする。

[0290] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置にぉ、て、トナ一容器は、容器本体の長手方向に沿って着脱されることを特徴とする。

[0291] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置において、トナ一容器は、容器本体の長手方向を水平方向として装着されることを特徴とする。

[0292] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置において、被保持部が容器本体に対して先頭になるように装着されることを特徴とする。

[0293] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置にぉ、て、トナ一容器は、容器本体の周面上であって開口部の近傍にギアを具備し、ギアに嚙合して当該ギアに回転駆動力を伝達する駆動ギアを備えたことを特徴とする。

[0294] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置にぉ、て、トナ一容器は、ギアに伝達された回転駆動力による容器本体の回転に連動して当該容器本体内に収容したトナーを開口部に向けて搬送することを特徴とする。

[0295] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置にぉ、て、トナ一容器は、容器本体の内周面に螺旋状の突起を備えたことを特徴とする。

[0296] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置にぉ、て、トナ一容器は、容器本体内にトナーを収容したことを特徴とする。

[0297] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置にぉ、て、トナ一容器は、容器本体内にキャリアをさらに収容したことを特徴とする。

[0298] また、他の態様にかかる画像形成装置は、回転することにより収納したトナーを開口部側に搬送する搬送部を備えた容器本体と、容器本体の開口部に取り付けられるとともに容器本体に対して相対的に回転可能な被保持部と、を有するトナー容器が、装着部へ脱着可能に装着される画像形成装置において、被保持部は、内部に収納したトナーを画像形成装置本体に補給する際の通路の一部を成すトナー排出口を有し、装着部は、トナー容器がその軸線方向への移動をすることによりトナー排出口に係合する係合部材と、該移動の際に被保持部の回転の規制をするガイドレールと、を有することを特徴とする。

[0299] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置にぉ、て、ガイドレールは、容器本体を支えるガイド縁と、被保持部の端面をガイドするガイド溝と、を有することを特徴とする。 [0300] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置において、被保持部は、トナー容器を軸線と垂直な断面にて容器本体の外径より外側に張り出した張り出し部を有し、張り出し部は、ガイドレールのガイド溝にガイドされることを特徴とする。

[0301] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置にぉ、て、ガイド溝が重力方向で下方に構成されていることを特徴とする。

[0302] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置において、張り出し部にトナー排出口が形成されていることを特徴とする。

[0303] また、他の態様にかかる画像形成装置は、上述した画像形成装置において、装着部が操作者力見て本体奥側にあることを特徴とする。

Claims

請求の範囲

[1] 画像形成装置本体のトナー容器収容部に着脱自在に設置されるトナー容器であつて、

開口部を備え、内部に収容したトナーを前記開口部力排出する容器本体と、前記開口部から排出されたトナーを排出するためのトナー排出口を備え、前記開口部から排出されたトナーを前記トナー排出ロカも排出するとともに、前記トナー容器収容部に非回転で保持される被保持部とを備え、

前記被保持部は、前記トナー容器収容部に対する着脱動作に連動して前記トナー排出口を開閉する開閉部材を備えたことを特徴とするトナー容器。

[2] 前記開閉部材は、前記トナー容器収容部への装着動作に連動して前記トナー容器収容部に設けられたノズルに押動されて前記トナー排出口を開放するとともに、前記トナー容器収容部力の離脱動作に連動して付勢部材に付勢されて前記トナー排出口を閉鎖する口栓部材を含むことを特徴とする請求項 1に記載のトナー容器。

[3] 前記付勢部材は、前記トナー容器収容部に設置され、トナー容器の装着動作に連動して前記被保持部の装着を妨げな!/、位置に退避した後に前記口栓部材に係合する位置に突出するとともに、トナー容器の離脱動作に連動して前記口栓部材を付勢した後に前記被保持部の離脱を妨げない位置に退避する爪部材を含むことを特徴とする請求項 2に記載のトナー容器。

[4] 前記爪部材は、前記口栓部材に係合することによって前記ノズルとともに当該ロ栓部材の前記トナー容器収容部における位置を定め、

前記被保持部は、前記口栓部材の前記位置が定まった状態で、着脱方向にさらに移動して前記トナー排出口の開閉をおこなうことを特徴とする請求項 3に記載のトナ一容器。

[5] 前記爪部材は、第 2付勢部材によって前記退避する位置力前記係合する位置に付勢され、

前記第 2付勢部材は、前記爪部材が前記口栓部材を付勢する力が前記口栓部材の摺動抵抗よりも大きくなるように形成されたことを特徴とする請求項 3に記載のトナ一容器。

[6] 前記口栓部材は、前記トナー排出口の開閉をおこなうときのストロークが人動によつて移動可能なストロークよりも長くなるように構成されたことを特徴とする請求項 2に記載のトナー容器。

[7] 内部に対して気体を送出又は送入するポンプに接続されるとともに、前記トナー排出口カゝら排出されたトナーを気体とともに搬送する搬送管に、前記ノズルを介して接続されていることを特徴とする請求項 2に記載のトナー容器。

[8] 前記被保持部は、前記トナー容器収容部に対する着脱動作に連動して当該トナー容器収容部を滑動する滑動部を備え、

前記開閉部材は、前記滑動部に囲まれた位置に配設されたことを特徴とする請求項 1に記載のトナー容器。

[9] 前記容器本体の長手方向に沿って着脱されることを特徴とする請求項 1に記載のトナー容器。

[10] 前記容器本体の長手方向を水平方向として前記トナー容器収容部に装着されることを特徴とする請求項 9に記載のトナー容器。

[11] 前記被保持部が前記容器本体に対して先方になるように前記トナー容器収容部に装着されることを特徴とする請求項 9に記載のトナー容器。

[12] 前記容器本体は、回転可能に構成されるとともに、回転に連動して内部に収容したトナーを前記開口部に向けて搬送することを特徴とする請求項 1に記載のトナー容器

[13] 前記容器本体は、その周面上であって前記開口部側に当該容器本体に回転駆動力を伝達するギアを備えたことを特徴とする請求項 12に記載のトナー容器。

[14] 前記容器本体は、その内周面に螺旋状の突起を備えたことを特徴とする請求項 12 に記載のトナー容器。

[15] 前記容器本体は、内部に収容されたトナーを前記開口部に向けて搬送する搬送部材を備えたことを特徴とする請求項 12に記載のトナー容器。

[16] 前記搬送部材は、回転可能に構成されたコイル又はスクリュであることを特徴とする請求項 15に記載のトナー容器。

[17] 前記被保持部は、前記開口部を介して前記容器本体に連通することを特徴とする請求項 1に記載のトナー容器。

[18] 前記容器本体内にトナーを収容したことを特徴とする請求項 1に記載のトナー容器

[19] 前記容器本体内にキャリアをさらに収容したことを特徴とする請求項 18に記載のトナー容器。

[20] 請求項 1に記載のトナー容器が前記画像形成装置本体の前記トナー容器収容部に着脱自在に設置されたことを特徴とする画像形成装置。