JP5500505B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
一方、トナー容器収容部は、トナー容器の装着動作に連動して口栓部材を押動してトナー排出口を開放するように構成されている。さらに、トナー容器収容部には、トナー容器の離脱動作に連動して係合状態にある口栓部材を付勢してトナー排出口を閉鎖するための爪部材(付勢部材)が、トナー容器が保持される位置の下方に設置されている。
特に、トナー容器のトナー排出口がトナー容器収容部に対する装着方向に対して手前側の位置に形成されるように構成した場合には、それにともないトナー容器収容部の爪部材やトナー補給口の位置もユーザーの操作方向手前側になるために、爪部材やトナー補給口周囲のトナー汚れがユーザーの目に留まりやすくなる可能性が高かった。
図1〜図13にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1〜図4にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1は画像形成装置としてのプリンタを示す全体構成図であり、図2はその作像部を示す拡大図であり、図3はそのトナー補給経路を示す概略図であり、図4はトナー補給装置の一部を示す斜視図である。
図1に示すように、画像形成装置本体100の上方にあるトナー容器収容部31には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナー容器32Y、32M、32C、32Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。
トナー容器収容部31の下方には中間転写ユニット15が配設されている。その中間転写ユニット15の中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光装置7(図1を参照できる。)から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び第1転写バイアスローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等の被転写材Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の被転写材Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
その後、被転写材Pは、排紙ローラ対29のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対29によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部30上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
現像装置5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Y、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Y、現像剤収容部53Y、54Y内に配設された2つの搬送スクリュ55Y、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ56Y、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部53Y、54Y内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤Gが収容されている。現像剤収容部54Yは、その上方に形成された開口を介してトナー搬送パイプ43Yに連通している。
現像ローラ51Yのスリーブは、図2の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤Gは、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。
なお、図3は、理解を容易にするために、トナー容器32Y、トナー補給経路43Y、60、70、71、現像装置5Yの配置方向を変えて図示している。実際には、図3において、トナー容器32Yとトナー補給経路の一部との長手方向が紙面垂直方向になるように配設されている(図1を参照できる。)。
図4を参照して、装置本体100のトナー容器収容部31に設置された各トナー容器32Y、32M、32C、32K内のトナーは、各色の現像装置内のトナー消費に応じて、トナー色ごとに設けられたトナー補給経路を経て適宜に各現像装置内に補給される。4つのトナー補給経路は、作像プロセスに用いられるトナーの色が異なる以外はほぼ同一構造である。
搬送管としてのチューブ71は、その内径が4〜10mmになるように形成されている。チューブ71の材料としては、ポリウレタン、ニトリル、EPDM、シリコン等のゴム材料や、ポリエチレン、ナイロン等の樹脂材料を用いることができる。このようなフレキシブルなチューブ71を用いることで、トナー補給経路のレイアウトの自由度が増して、画像形成装置が小型化される。
なお、本実施の形態1では、ロータ61の螺旋方向(巻き方向)及び回転方向が、トナー容器32Yの容器本体33Yに形成された突起33bの螺旋方向(巻き方向)及び回転方向に一致するように設定されている。
なお、本実施の形態1では、スクリューポンプ60のロータ61を、トナー搬送方向上流側からみて反時計方向に回転させている。また、ロータ61の螺旋方向(巻き方向)を右方向に設定している。これにより、ロータ61の回転によって、スクリューポンプ60内には、右回りの渦気流が形成されることになる。
先に図1及び図4で説明したように、トナー容器収容部31には、4つの略円筒状のトナー容器32Y、32M、32C、32K(トナーボトル)が、着脱自在に設置されている。トナー容器32Y、32M、32C、32Kは、それぞれ、寿命に達したとき(収容するトナーがほとんどすべて消費されて空になったときである。)に新品のものに交換される。そして、トナー容器32Y、32M、32C、32K内に収容された各色のトナーは、それぞれ、図3で説明したトナー補給経路を経て、各作像部6Y、6M、6C、6Kの現像装置に適宜補給される。
なお、他の3つのトナー容器32M、32C、32Kも、収容されたトナーの色が異なることと凹部34m及び凸部34nの位置以外は、イエロートナーを収容したトナー容器32Yとほぼ同様の構成となっている。以下、他の3つのトナー容器32M、32C、32Kの説明を適宜に省略して、イエロートナーを収容したトナー容器32Yのみの説明をおこなうことにする。
容器本体33Yの頭部には、容器本体33Yと一体的に回転するギア33cと、開口部Aとが設けられている(図6を参照できる。)。開口部Aは、容器本体33Yの頭部(装着動作において先方となる位置である。)に設けられていて、容器本体33Y内に収容されたトナーを被保持部34Y内のスペース(空洞)に向けて排出するためのものである。
具体的には、図7を参照して、ギア33cと駆動ギア31gとの噛合位置Dが、ギア33cの最上部から1/4回転下流側までの範囲X(最上部と1/4回転位置を含まない。)に設けられている。
このような構成によって、駆動ギア31gがギア33cの歯面に対して垂直に作用する力に鉛直方向下方に作用する分力が生じて、被保持部34Yが上下に大きく揺動することなく、トナー排出口Bに連通するノズル70に対するシール性が維持されて、トナー排出口B近傍からのトナー飛散が抑止される。
また、容器本体33Yの内周面には、螺旋状の突起33bが設けられている(外周面側から見ると螺旋状の溝となっている。)。この螺旋状の突起33bは、容器本体33Yを所定方向に回転駆動して開口部Aからトナーを排出するためのものである。このように構成された容器本体33Yは、その周面上に配設されるギア33cとともにブロー成形にて製造することができる。
なお、本実施の形態1におけるトナー容器32Yは、容器本体33Yとともに回転する撹拌部材33fが開口部Aに設置されている。撹拌部材33fは、被保持部34Y内のスペースから容器本体33Y内に向けて延設されるとともに、回転軸(図6中の一点鎖線である。)に対して斜めに配設された棒状部材である。容器本体33Yとともに撹拌部材33が回転することで、開口部Aからのトナー排出性が向上する。
ここで、本実施の形態1では、被保持部34Yの内部に形成された空洞(スペース)が、略円柱状に形成されている。さらに、被保持部34Yの内部に形成された略円柱状の空洞からトナー排出口Bに至るトナー排出経路(垂直経路)がすり鉢状に形成されている。これによって、容器本体33Yの回転によって容器本体33Y内に形成された渦気流が消失されることなく維持されて、トナー排出口Bに向けて効率よく受け渡されることになる。そのため、トナー排出口Bから排出されてチューブ71内を移動するトナーのトナー搬送性が向上する。
被保持部34Yのキャップカバー34bは、キャップ34aの周面に接着されている。キャップカバー34bの先端には爪34b1が設けられていて、この爪34b1が容器本体33Yの頭部に形成された係合部材に係合することで、容器本体33Yが被保持部34Yに対して相対的に回転可能に保持される。ここで、容器本体33Yの回転駆動をスムーズにおこなうために、被保持部34Yの爪34b1と容器本体33Yの係合部材とは適度なクリアランスを設けて係合されている。
なお、トナー容器32Yをトナー容器収容部31にセットすると、口栓部材34dの右端に、トナー排出口Bを閉鎖する方向に口栓部材34dを付勢する付勢部材としての爪部材76(図5、図12、図13等を参照できる。)が係合する。この爪部材76については、後で詳しく説明する。
詳しくは、第1の滑動部34c1は、トナー容器収容部31の滑合面31a(上面であって、図8を参照できる。)に対して平行になるように形成された平面部であって、着脱動作がおこなわれる被保持部34Yの底部に配設されている。また、第2の滑動部34c2は、トナー容器収容部31の滑合面(側面である。)に対して平行になるように形成された平面部であって、着脱動作がおこなわれる被保持部34Yの側部に配設されている。
このような構成によって、所定の色のトナー容器収容部(例えば、シアンのトナー容器収容部である。)に、異なる色のトナー容器(例えば、イエローのトナー容器である。)がセットされて、所望のカラー画像が形成できなくなる不具合が抑止される。
このような構成によって、上述した凹部34mと同様に、トナー容器収容部へのトナー容器の誤セットが抑止される。
3≦Dv≦8 …(1)
1.00≦Dv/Dn≦1.40 …(2)
なる関係が成立するように形成されたものを用いている。これによって、現像工程時に画像パターンに応じたトナー粒子の選択がおこなわれて良好な画質が維持されるとともに、現像装置で長時間撹拌されても良好な現像性が維持される。さらには、チューブ71等のトナー補給経路が閉塞することなく、トナーが効率的かつ確実に搬送されることになる。
なお、トナーの体積平均粒径及び個数平均粒径の測定は、代表的には、コールカウンター式粒度分布測定器「コールターカウンターTA−2」(コールター社製)又は「コールターマルチサイザー2」(コールター社製)を用いて測定することができる。
ここで、形状係数SF−1は、トナー粒子の球形度を示すものであり、次式で求まる。
SF−1=(M2/S)×(100π/4)
上式において、Mはトナー粒子の投影面における最大粒径(まばらな粒径の中で最も大きな粒径である。)であり、Sはトナー粒子の投影面の面積である。したがって、形状係数SF−1が100であるトナー粒子は真球であって、100から大きくなるほど球形度が低くなる。
SF−2=(N2/S)×(100/4π)
上式において、Nはトナー粒子の投影面における周長であり、Sはトナー粒子の投影面の面積である。したがって、形状係数SF−2が100であるトナー粒子は凹凸がなくて、100から大きくなるほど凹凸が大きくなる。
なお、形状係数SF−1及び形状係数SF−2は、走査型電子顕微鏡「S−800」(日立製作所社製)にて撮影したトナー粒子の写真を、画像解析装置「LUSEX3」(ニレコ社製)にて解析して求める。
図8を参照して、トナー容器収容部31には、4つのトナー容器32Y、32M、32C、32Kの被保持部の滑動部が滑動する滑合面31a、被保持部のホルダ34cの位置を定める保持部73、ノズル70、容器本体33Yに回転駆動力を伝達するための駆動部(駆動ギア31gが設置されている。)、通信回路74、トナー容器32Yの装着動作に連動して被保持部34Yを保持部73に向けて付勢するアーム対90(付勢手段)、トナー容器32Yのトナー排出口Bを閉鎖する方向に口栓部材34dを付勢する爪部材(付勢部材)76、爪部材76の位置から下方に落下したトナーを受けるためのトナー受部77(図3、図13等を参照できる)、等が設置されている。
保持部73内には、図9に示すノズル70がトナー色ごとに設置されている。ノズル70には、トナー容器32Yの被保持部34Yに形成されたトナー排出口Bに連通するトナー補給口70aが設けられている。また、爪部材76の下方には、落下したトナーを回収するためのトナー受部77(トナー受け皿)が設置されている(図3、図13等を参照できる)。
図10はイエローのトナー容器32Yがトナー容器収容部31に装着される状態(矢印Q方向の移動である。)を長手方向にみた概略図である。図11はトナー容器32Yの装着が進んだ状態(トナー排出口Bの開放が開始された状態である。)を長手方向にみた概略図である。図12はトナー容器32Yがトナー容器収容部31に装着された状態(トナー排出口Bの開放が完了した状態である。)を長手方向にみた概略図である。
その後、図10を参照して、トナー容器32Yをトナー容器収容部31内に向けて押し込む(矢印Q方向の移動である。)。すなわち、被保持部34Yが容器本体33Yに対して先方になるように、容器本体33Y(又は、トナー容器32Y)の長手方向に沿って、トナー容器32Yがトナー容器収容部31に装着される。
さらに、このとき、トナー容器収容部31の保持部73に設置された爪部材76は、被保持部34Yの装着を妨げない位置に退避する(回転支軸76aを中心にした矢印R1方向の回転である。)。すなわち、爪部材76(爪部76b)は、滑動部34c1によって、第2付勢部材としての板ばねの付勢力に抗する方向に押し下げられる。
このとき、爪部材76(爪部76b)は、図10の退避位置から口栓部材34dに係合する位置に突出する(回転支軸76aを中心にした矢印R2方向の回転である。)。すなわち、爪部材76は、滑動部34c1による押動から開放されて、第2付勢部材としての板ばねの付勢力によってデフォルトポジションに押し上げられる。
まず、トナー容器32Yが保持部73から離れる動作(離脱動作)に連動して、保持部73における口栓部材34dの位置がノズル70及び爪部材76によって固定された状態で、口栓部材34dが爪部材76に付勢されてトナー排出口Bの閉鎖がおこなわれる(図12の状態から図11の状態への移動である。)。このとき、口栓部材34dの端面(図11の左側端面である。)が、被保持部34Yに形成された嵌合部に嵌合して、口栓部材34dによるトナー排出口Bの閉鎖が完了する。その後、図11の状態から、トナー容器32Yがさらに離脱方向(矢印Qとは反対の方向である。)に移動すると、被保持部34Yの離脱を妨げない位置に爪部材76(爪部76b)が移動する(図10の状態である。)。そして、被保持部34Yが完全に離脱された後に、爪部材76は、滑動部34c1による押動から開放されて、第2付勢部材としての板ばねの付勢力によってデフォルトポジションに戻ることになる。
なお、本実施の形態1のトナー容器32Yは、トナー排出口Bが鉛直方向下方に向けて配設された被保持部34Yを備え、そのトナー排出口Bが開口部Aより鉛直方向下方に配設されるとともに、装着動作に連動して口栓部材34dが確実に位置決めされた後にノズル70に押動されてパッキン34eで密封されたトナー排出口Bを開放するために、トナー排出口Bのトナー汚れが少なく、ユーザーがトナー排出口Bに触れてトナーで汚される不具合が軽減される。
さらに、トナー容器32Yの装着動作は、ユーザーが把持部33dを直接的に把持した状態で滑動部34c1の滑動が開始されて、その後にアーム対90の付勢とともに被保持部34Yの位置決めが開始されて、その後にノズル70の挿入が開始されて、滑動の終了とともに被保持部34Yの位置決めとノズル70の挿入と駆動部の連結とが終了するものである。これにより、ユーザーは被保持部34Yの滑動(1アクションの装着動作)が進むのと同時に、被保持部34Yの位置決めによるクリック感を体感して、装着動作に誤操作が生じていないことを確信することになる。
また、トナー容器32Yは、その長手方向を水平方向として装置本体100に設置されるために、画像形成装置100全体の高さ方向のレイアウトに影響を及ぼすことなく、トナー容器32Yのトナー容量を多くしてその交換頻度を少なくすることができる。
先に、図3、図10〜図12等を用いて説明したように、本実施の形態1における画像形成装置本体100(トナー容器収容部31)には、トナー容器32Yの離脱動作に連動して係合状態にある口栓部材34d(開閉部材)を付勢してトナー排出口Bを閉鎖するための爪部材76(付勢部材)が、トナー容器32Yが保持される位置の下方に設置されている。
ここで、本実施の形態1における爪部材76(付勢部材)は、図13に示すように、回転支軸76a、一対の爪部76b、切欠76c等が設けられている。回転支軸76aは、爪部材76を上下方向に揺動するための支点となる部分であって、トナー容器収容部31の壁面(不図示である。)に回動可能に保持されている。また、爪部76bは、口栓部材34dにおける離脱方向(図12の左方向である。)の端部に係合するものであって、着脱方向に直交する方向(図12の紙面垂直方向である。)に間隔をあけて2つ設けられている。回転支軸76aは、爪部76bに対して、トナー容器32Yの離脱方向における上流側(図12の右側である。)に位置するように形成されている。
そして、爪部材76は、一対の爪部76bの間に切欠76cが形成されている。すなわち、爪部材76を上方から見たときに、着脱方向に直交する方向(図12の紙面垂直方向である。)に間隔をあけて設けられている2つの爪部76bの間に、下方の空間が透いて見えるように切欠76cが設けられている。
なお、このトナー受部77は、トナー容器収容部31に対して着脱可能に構成することが好ましい。これにより、トナー受部77に回収されたトナーの清掃作業(メンテナンス作業)が容易になる。
図14及び図15にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図14は、実施の形態2における画像形成装置のトナー補給経路を示す概略図であって、前記実施の形態1の図3に相当する図である。また、図15は、トナー容器が設置される状態のトナー容器収容部を示す斜視図である。
本実施の形態2における画像形成装置は、トナー容器32Yの被保持部34Y(トナー排出口B)が装着方向手前側の位置に配設されるのにともない、トナー容器収容部31の爪部材76やトナー補給口70a(ノズル70)がユーザーの操作方向手前側の位置に配設されている点が、前記実施の形態1のものと相違する。
そして、本実施の形態2における画像形成装置本体100(トナー容器収容部31)は、図14、図15に示すように、トナー容器32Yの被保持部34Y(トナー排出口B)の位置に合わせて、爪部材76やトナー補給口70a(ノズル70)がユーザーの操作方向手前側の位置に配設されている。
このように、爪部材76に切欠76cを設けることで、トナー容器32Yからトナーが漏出してしまった場合であっても、その下方に位置する爪部材76(付勢部材)に、漏出したトナーが付着しにくくなる。すなわち、爪部材76に向けて落下したトナーは、切欠76cを通り抜けてそのまま下方に落下して、トナー受部77に回収されることになる。したがって、トナー容器32Yの着脱動作にともない爪部材76に堆積したトナーによって、トナー容器32Y(被保持部34Y)の底面を汚してしまったり、ノズル70のトナー補給口70aの周囲を汚してしまったり、爪部材76の回転支軸76aにトナーが付着して爪部材76の動作(揺動)が鈍くなったりする不具合が生じにくくなる。
特に、本実施の形態2のように、トナー容器32Yのトナー排出口Bがトナー容器収容部31に対する装着方向に対して手前側の位置に形成されるように構成された場合には、それにともないトナー容器収容部31の爪部材76やトナー補給口70aの位置もユーザーの操作方向手前側になって、爪部材76やトナー補給口70a周囲のトナー汚れがユーザーの目に留まりやすくなるため、爪部材76に切欠76cを設けることが有用になる。
31 トナー容器収容部、
32Y、32M、32C、32K トナー容器、
33Y 容器本体、
34Y 被保持部、
34d 口栓部材(開閉部材)、
59 トナー補給装置、
76 爪部材(付勢部材)、
77 トナー受部、
100 画像形成装置本体(装置本体)、
A 開口部、 B トナー排出口。
Claims (6)
- 内部に収容されたトナーを排出するトナー排出口と、前記トナー排出口を開閉する開閉部材と、を具備したトナー容器と、
前記トナー容器を着脱可能に収容するとともに、前記トナー容器の装着動作に連動して前記開閉部材を押動して前記トナー排出口を開放するトナー容器収容部と、
を備え、
前記トナー容器収容部は、前記トナー容器が保持される位置の下方において前記開閉部材との係合位置から退避できるように上下方向に揺動可能に設けられるとともに、前記トナー容器の離脱動作に連動して係合状態にある前記開閉部材を付勢して前記トナー排出口を閉鎖する付勢部材を具備し、
前記付勢部材は、
前記開閉部材における離脱方向の端部に係合する一対の爪部を具備するとともに、前記一対の爪部の間に切欠又は貫通穴が形成された爪部材であって、
当該爪部材を上下方向に揺動するための支点が、前記開閉部材に係合する前記爪部に対して、前記トナー容器の離脱方向における上流側に位置するように形成され、
前記トナー容器の装着動作に連動して、前記爪部材が前記トナー容器に当接して押し下げられることにより前記係合位置から前記トナー容器の装着を妨げない位置への退避を開始し、その後に、前記トナー容器収容部が前記開閉部材を押動して前記トナー排出口を開放するとともに、前記爪部材が前記係合位置に突出して前記開閉部材に係合し、
前記トナー容器の離脱動作に連動して、前記爪部材が前記係合位置において前記開閉部材を付勢して前記トナー排出口の閉鎖を開始した後に、前記爪部材が前記トナー容器に当接して押し下げられることにより前記トナー容器の離脱を妨げない位置に退避することを特徴とする画像形成装置。 - 前記爪部材の前記切欠又は前記貫通穴に対して鉛直方向下方に、落下したトナーを受けるためのトナー受部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記トナー容器は、その長手方向を着脱方向として前記トナー容器収容部に対して水平方向に移動して着脱されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記トナー容器は、前記トナー排出口が、前記トナー容器収容部に対する装着方向に対して手前側の位置に形成されたことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記トナー容器収容部は、前記付勢部材を下方の退避位置から上方の前記係合位置に向けて付勢する第2付勢部材をさらに具備したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記第2付勢部材は、板ばねであることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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