JP4371318B2 - トナー容器及び画像形成装置 - Google Patents
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詳しくは、トナー収納容器を装置本体に装着する場合は、まず、ヒンジを中心にして開閉ホルダ(開閉フォルダ)を回転させて開閉ホルダの上方を露出させる。その後、トナー収納容器を開閉ホルダ内にセットする。その後、トナー収納容器がセットされた開閉ホルダがヒンジを中心に回転操作(回転動作)される。これにより、最終的に、装置本体におけるトナー収納容器の位置が定まることになる。さらに、開閉ホルダの回転動作にともない、スプリングの付勢力に抗するように口栓部材(シャッタ部材)がトナー搬送管(ノズル)に押動されてパッキン(Gシール)で密封されたトナー排出口を開放する。
3≦Dv≦8
1.00≦Dv/Dn≦1.40
なる関係が成立するように形成されたものである。
図1〜図12にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1〜図4にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1は画像形成装置としてのプリンタを示す全体構成図であり、図2はその作像部を示す拡大図であり、図3はそのトナー補給経路を示す概略図であり、図4はトナー補給装置の一部を示す斜視図である。
図1に示すように、画像形成装置本体100の上方にあるトナー容器収容部31には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナー容器32Y、32M、32C、32Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。
トナー容器収容部31の下方には中間転写ユニット15が配設されている。その中間転写ユニット15の中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光装置7(図1を参照できる。)から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び第1転写バイアスローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等の被転写材Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の被転写材Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
その後、被転写材Pは、排紙ローラ対29のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対29によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部30上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
現像装置5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Y、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Y、現像剤収容部53Y、54Y内に配設された2つの搬送スクリュ55Y、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ56Y、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部53Y、54Y内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤Gが収容されている。現像剤収容部54Yは、その上方に形成された開口を介してトナー搬送パイプ43Yに連通している。
現像ローラ51Yのスリーブは、図2の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤Gは、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。
なお、図3は、理解を容易にするために、トナー容器32Y、トナー補給経路43Y、60、70、71、現像装置5Yの配置方向を変えて図示している。実際には、図3において、トナー容器32Yとトナー補給経路の一部との長手方向が紙面垂直方向になるように配設されている(図1を参照できる。)。
図4を参照して、装置本体100のトナー容器収容部31に設置された各トナー容器32Y、32M、32C、32K内のトナーは、各色の現像装置内のトナー消費に応じて、トナー色ごとに設けられたトナー補給経路を経て適宜に各現像装置内に補給される。4つのトナー補給経路は、作像プロセスに用いられるトナーの色が異なる以外はほぼ同一構造である。
搬送管としてのチューブ71は、その内径が4〜10mmになるように形成されている。チューブ71の材料としては、ポリウレタン、ニトリル、EPDM、シリコン等のゴム材料や、ポリエチレン、ナイロン等の樹脂材料を用いることができる。このようなフレキシブルなチューブ71を用いることで、トナー補給経路のレイアウトの自由度が増して、画像形成装置が小型化される。
なお、本実施の形態1では、ロータ61の螺旋方向(巻き方向)及び回転方向が、トナー容器32Yの容器本体33Yに形成された突起33bの螺旋方向(巻き方向)及び回転方向に一致するように設定されている。
また、本実施の形態1では、チューブ71にスクリューポンプを接続したが、チューブ71にダイヤフラム式エアーポンプを接続することもできる。
なお、本実施の形態1では、スクリューポンプ60のロータ61を、トナー搬送方向上流側からみて反時計方向に回転させている。また、ロータ61の螺旋方向(巻き方向)を右方向に設定している。これにより、ロータ61の回転によって、スクリューポンプ60内には、右回りの渦気流が形成されることになる。
先に図1及び図4で説明したように、トナー容器収容部31には、4つの略円筒状のトナー容器32Y、32M、32C、32K(トナーボトル)が、着脱自在に設置されている。トナー容器32Y、32M、32C、32Kは、それぞれ、寿命に達したとき(収容するトナーがほとんどすべて消費されて空になったときである。)に新品のものに交換される。そして、トナー容器32Y、32M、32C、32K内に収容された各色のトナーは、それぞれ、図3で説明したトナー補給経路を経て、各作像部6Y、6M、6C、6Kの現像装置に適宜補給される。
なお、他の3つのトナー容器32M、32C、32Kも、収容されたトナーの色が異なることと凹部34m及び凸部34nの位置以外は、イエロートナーを収容したトナー容器32Yとほぼ同様の構成となっている。以下、他の3つのトナー容器32M、32C、32Kの説明を適宜に省略して、イエロートナーを収容したトナー容器32Yのみの説明をおこなうことにする。
容器本体33Yの頭部には、容器本体33Yと一体的に回転するギア33cと、開口部Aとが設けられている(図6を参照できる。)。開口部Aは、容器本体33Yの頭部(装着動作において先方となる位置である。)に設けられていて、容器本体33Y内に収容されたトナーを被保持部34Y内のスペース(空洞)に向けて排出するためのものである。
具体的には、図7を参照して、ギア33cの最上部から1/4回転するまでの位置で、ギア33cと駆動ギア31gとが噛合するように構成されている。換言すると、ギア33cと駆動ギア31gとの噛合位置Dが、ギア33cの最上部から1/4回転下流側までの範囲X(最上部と1/4回転位置を含まない。)に設けられている。
なお、噛合位置Dが上述した範囲Xにないときには、鉛直方向下方に作用する分力Rvが生じないか、生じても小さなものになってしまうために、上述した効果が得られないことになる。
また、容器本体33Yの内周面には、螺旋状の突起33bが設けられている(外周面側から見ると螺旋状の溝となっている。)。この螺旋状の突起33bは、容器本体33Yを所定方向に回転駆動して開口部Aからトナーを排出するためのものである。このように構成された容器本体33Yは、その周面上に配設されるギア33cとともにブロー成形にて製造することができる。
なお、本実施の形態1におけるトナー容器32Yは、容器本体33Yとともに回転する撹拌部材33fが開口部Aに設置されている。撹拌部材33fは、被保持部34Y内のスペースから容器本体33Y内に向けて延設されるとともに、回転軸(図6中の一点鎖線である。)に対して斜めに配設された棒状部材である。容器本体33Yとともに撹拌部材33が回転することで、開口部Aからのトナー排出性が向上する。
ここで、本実施の形態1では、被保持部34Yの内部に形成された空洞(スペース)が、略円柱状に形成されている。さらに、被保持部34Yの内部に形成された略円柱状の空洞からトナー排出口Bに至るトナー排出経路(垂直経路)がすり鉢状に形成されている。これによって、容器本体33Yの回転によって容器本体33Y内に形成された渦気流が消失されることなく維持されて、トナー排出口Bに向けて効率よく受け渡されることになる。そのため、トナー排出口Bから排出されてチューブ71内を移動するトナーのトナー搬送性が向上する。
被保持部34Yのキャップカバー34bは、キャップ34aの周面に接着されている。キャップカバー34bの先端には爪34b1が設けられていて、この爪34b1が容器本体33Yの頭部に形成された係合部材に係合することで、容器本体33Yが被保持部34Yに対して相対的に回転可能に保持される。ここで、容器本体33Yの回転駆動をスムーズにおこなうために、被保持部34Yの爪34b1と容器本体33Yの係合部材とは適度なクリアランスを設けて係合されている。
さらに、ホルダ34cとキャップ34aとの係合部には、双方の隙間からのトナーの漏出を抑止するためにOリング等のパッキンが設置されている。
詳しくは、第1の滑動部34c1は、トナー容器収容部31の滑合面31a(上面であって、図8を参照できる。)に対して平行になるように形成された平面部であって、着脱動作がおこなわれる被保持部34Yの底部に配設されている。また、第2の滑動部34c2は、トナー容器収容部31の滑合面(側面である。)に対して平行になるように形成された平面部であって、着脱動作がおこなわれる被保持部34Yの側部に配設されている。なお、上述したように、滑動部34c1、34c2の一部は、駆動ギア31gによる付勢力によってトナー容器収容部31に当接する当接部としても機能する。
このような構成によって、所定の色のトナー容器収容部(例えば、シアンのトナー容器収容部である。)に、異なる色のトナー容器(例えば、イエローのトナー容器である。)がセットされて、所望のカラー画像が形成できなくなる不具合が抑止される。
このような構成によって、上述した凹部34mと同様に、トナー容器収容部へのトナー容器の誤セットが抑止される。
3≦Dv≦8 …(1)
1.00≦Dv/Dn≦1.40 …(2)
なる関係が成立するように形成されたものを用いている。これによって、現像工程時に画像パターンに応じたトナー粒子の選択がおこなわれて良好な画質が維持されるとともに、現像装置で長時間撹拌されても良好な現像性が維持される。さらには、チューブ71等のトナー補給経路が閉塞することなく、トナーが効率的かつ確実に搬送されることになる。
なお、トナーの体積平均粒径及び個数平均粒径の測定は、代表的には、コールカウンター式粒度分布測定器「コールターカウンターTA−2」(コールター社製)又は「コールターマルチサイザー2」(コールター社製)を用いて測定することができる。
ここで、形状係数SF−1は、トナー粒子の球形度を示すものであり、次式で求まる。
SF−1=(M2/S)×(100π/4)
上式において、Mはトナー粒子の投影面における最大粒径(まばらな粒径の中で最も大きな粒径である。)であり、Sはトナー粒子の投影面の面積である。したがって、形状係数SF−1が100であるトナー粒子は真球であって、100から大きくなるほど球形度が低くなる。
SF−2=(N2/S)×(100/4π)
上式において、Nはトナー粒子の投影面における周長であり、Sはトナー粒子の投影面の面積である。したがって、形状係数SF−2が100であるトナー粒子は凹凸がなくて、100から大きくなるほど凹凸が大きくなる。
なお、形状係数SF−1及び形状係数SF−2は、走査型電子顕微鏡「S−800」(日立製作所社製)にて撮影したトナー粒子の写真を、画像解析装置「LUSEX3」(ニレコ社製)にて解析して求める。
図8を参照して、トナー容器収容部31には、4つのトナー容器32Y、32M、32C、32Kの被保持部の滑動部が滑動する滑合面31a、被保持部のホルダ34cの位置を定める保持部73、ノズル70、容器本体33Yに回転駆動力を伝達するための駆動部(駆動ギア31gが設置されている。)、通信回路74、トナー容器32Yの装着動作に連動して被保持部34Yを保持部73に向けて付勢するアーム対80、トナー容器32Yのトナー排出口Bを閉鎖する方向に口栓部材34dを付勢するレバー(付勢部材)、等が設置されている。
保持部73内には、図9に示すノズル70がトナー色ごとに設置されている。ノズル70には、トナー容器32Yの被保持部34Yに形成されたトナー排出口Bに連通するトナー補給口70aが設けられている。
図10はイエローのトナー容器32Yがトナー容器収容部31に装着される状態(矢印Q方向の移動である。)を長手方向にみた概略図である。図11はトナー容器32Yの装着が進んだ状態(トナー排出口Bの開放が開始された状態である。)を長手方向にみた概略図である。図12はトナー容器32Yがトナー容器収容部31に装着された状態(トナー排出口Bの開放が完了した状態である。)を長手方向にみた概略図である。
その後、図10を参照して、トナー容器32Yをトナー容器収容部31内に向けて押し込む(矢印Q方向の移動である。)。すなわち、被保持部34Yが容器本体33Yに対して先方になるように、容器本体33Y(又は、トナー容器32Y)の長手方向に沿って、トナー容器32Yがトナー容器収容部31に装着される。
このように、トナー容器32Yの滑動部34c1が滑合面31a上を滑動する1つのアクション(本体ドアーの開閉動作を除く。)で、トナー容器32Yの離脱動作が完了することになる。
さらに、トナー容器32Yの装着動作は、ユーザーが把持部33dを直接的に把持した状態で滑動部34c1の滑動が開始されて、その後にアーム対80の付勢とともに被保持部34Yの位置決めが開始されて、その後にノズル70の挿入が開始されて、滑動の終了とともに被保持部34Yの位置決めとノズル70の挿入と駆動部の連結とが終了するものである。これにより、ユーザーは被保持部34Yの滑動(1アクションの装着動作)が進むのと同時に、被保持部34Yの位置決めによるクリック感を体感して、装着動作に誤操作が生じていないことを確信することになる。
また、トナー容器32Yは、その長手方向を水平方向として装置本体100に設置されるために、画像形成装置100全体の高さ方向のレイアウトに影響を及ぼすことなく、トナー容器32Yのトナー容量を多くしてその交換頻度を少なくすることができる。
図13〜図16にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図13は、実施の形態2におけるトナー容器の頭部側を示す断面図であって、前記実施の形態1の図6に相当する図である。
被保持部34YのIDチップ35は、トナー容器収容部31に対するトナー容器32Yの着脱動作に連動してトナー容器収容部31の通信回路74(接続端子)に対して接離されるように構成されている。詳しくは、IDチップ35は、トナー容器収容部31に対する着脱方向(図14の矢印方向である。)に直交する被保持部34Yの面上であって、着脱動作において通信回路74に対向する位置に設置されている。
図14(A)はイエローのトナー容器32Yがトナー容器収容部31に装着される状態(矢印方向の移動である。)を長手方向にみた概略図であって、図14(B)はそのときの被保持部34Yのホルダ34c近傍を上方からみた概略図である。図15(A)はトナー容器32Yの装着が進んだ状態(被保持部34Yの位置決めが開始された状態である。)を長手方向にみた概略図であって、図15(B)はそのときの被保持部34Yのホルダ34c近傍を上方からみた概略図である。図16(A)はトナー容器32Yがトナー容器収容部31に装着された状態(設置完了した状態である。)を長手方向にみた概略図であって、図16(B)はそのときのホルダ34c近傍を上方からみた概略図である。
その後、図14を参照して、トナー容器32Yをトナー容器収容部31内に向けて押し込む(矢印方向の移動である。)。すなわち、被保持部34Yが容器本体33Yに対して先頭になるように、容器本体33Y(又は、トナー容器32Y)の長手方向に沿って、トナー容器32Yがトナー容器収容部31に装着される。
このように、トナー容器32Yの滑動部34c1が滑合面31a上を滑動する1つのアクション(本体ドアーの開閉動作を除く。)で、トナー容器32Yの離脱動作が完了することになる。
さらに、トナー容器32Yの装着動作は、ユーザーが把持部33dを直接的に把持した状態で滑動部34c1の滑動が開始されて、その後に滑動とともに被保持部34Yの位置決めが開始されて、その後にノズル70の挿入が開始されて、滑動の終了とともに被保持部34Yの位置決めとノズル70の挿入と駆動部の連結とが終了するものである。これにより、ユーザーは被保持部34Yの滑動(1アクションの装着動作)が進むのと同時に、被保持部34Yの位置決めによるクリック感を体感して、装着動作に誤操作が生じていないことを確信することになる。
また、トナー容器32Yは、その長手方向を水平方向として装置本体100に設置されるために、画像形成装置100全体の高さ方向のレイアウトに影響を及ぼすことなく、トナー容器32Yのトナー容量を多くしてその交換頻度を少なくすることができる。
これにより、トナー容器32Yの長手方向の着脱動作に連動して、トナー排出口Bの開閉をスムーズかつ確実におこなうことができる。すなわち、トナー容器32Yの装着時において、被保持部34Yの位置決めが開始された後に、ノズル70と口栓部材34dとの当接が優先的におこなわれることになる。また、ノズル70を含むトナー補給部を装着方向奥側(図13中の左側である。)に配設することができるために、装置本体100のレイアウトが簡素化される。
これにより、トナー容器32Yの長手方向の着脱動作に連動して、トナー排出口Bの開閉をスムーズかつ確実におこなうことができる。すなわち、トナー容器32Yの装着時において、被保持部34Yの位置決めが開始された後に、ノズル70と口栓部材34dとの当接が優先的におこなわれて、その後にギア33cと駆動ギア31gとの噛合がおこなわれる。また、ノズル70を含むトナー補給部とともに、ギア33cに回転駆動力を伝達する駆動部を装着方向奥側(図13中の左側である。)に配設することができるために、装置本体100のレイアウトが簡素化されるとともに、トナー補給部及び駆動部のメンテナンスを装置本体100の奥側から一括しておこなうことができる。
また、本実施の形態2においては、前記実施の形態1と同様に、被保持部34Yのトナー排出口Bが容器本体33Yよりも装着方向奥側に配設されているために、トナー排出口Bの開閉をトナー容器32Yの着脱動作に連動させてスムーズかつ確実におこなうことができる。これにより、トナー容器32Yの交換時の操作性・作業性が高められて、トナー汚れの発生を確実に軽減することができる。
さらに、本実施の形態2においては、前記実施の形態1と同様に、被保持部34Yのトナー排出口Bが容器本体33Yの開口部Aよりも鉛直方向下方に配設されているために、トナー容器32Yの装着動作に連動させて開放するトナー排出口Bからのトナーの排出をスムーズかつ確実におこなうことができる。これにより、トナー容器32Yの交換時の操作性・作業性が高められて、トナー汚れの発生を確実に軽減することができる。
図17にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図17は、実施の形態3におけるトナー容器を示す断面図である。本実施の形態3のトナー容器は、主として、容器本体33Yが被保持部34Yとともに非回転でトナー容器収容部31に保持される点と、搬送部材としてコイル81Yが設けられている点と、が容器本体33Yが回転することで内部に収容したトナーを開口部Aに搬送する前記各実施の形態のものとは相違する。
容器本体33Yの頭部には開口部Aが設けられていて、その開口部Aの外周部にはギア33cが回転自在に設置されている。ギア33cは、装置本体100の駆動ギアと噛合してコイル81Yを回転駆動するためのものである。
ここで、コイル81Yの外径は、容器本体33Yの内径よりも小さいために、容器本体33Yの内周面から遠い回転中心軸近傍のトナーに対してもトナー搬送力を及ぼすことができる。さらに、コイル81Yは、その形状が比較的フレキシブルであるとともに、一端側のみの支持になっているために、回転時にその姿勢が揺動することになる。これにより、容器本体33Yの内周面から回転中心軸にかけて、全体的にトナー搬送力を及ぼすことができる。したがって、容器本体33Yに多量にトナーが収容されている状態で、環境変動や長期間放置等でトナー凝集が生じた場合であっても、コイル81Yによるトナー搬送力によってその凝集状態を弱めて、排出トナー量の低下を抑止することができる。
また、被保持部34Yのトナー排出口Bに対して、容器本体33Yの開口部Aを介した鉛直方向反対側の位置で画像形成装置本体100の駆動ギア31gに噛合するように、容器本体32Yのギア33cを配設している。
また、被保持部34Yのトナー排出口Bが容器本体33Yよりも装着方向奥側に配設されている。
さらに、被保持部34Yのトナー排出口Bが容器本体33Yの開口部Aよりも鉛直方向下方に配設されている。
なお、本実施の形態3では、搬送部材としてコイル81Yを用いたが、搬送部材としてスクリュを用いることもできる。そして、その場合にも、本実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
図18及び図19にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
図18は、実施の形態4におけるトナー容器を示す断面図であって、前記実施の形態3の図17に相当する図である。本実施の形態4のトナー容器は、搬送部材として板状部材84Yが用いられている点が、前記実施の形態3のものとは相違する。
容器本体33Yの頭部には開口部Aが設けられていて、その開口部Aの外周部にはギア33cが回転自在に設置されている。ギア33cは、前記実施の形態3と同様に、装置本体100の駆動ギアと噛合して回転駆動される。
ここで、板状部材84Yの外径は、容器本体33Yの内径よりもやや小さくなるように形成されていて、容器本体33Yの内周面から遠い回転中心軸A近傍にかけてトナーに対してトナー搬送力を及ぼすことができる。したがって、容器本体33Yに多量にトナーが収容されている状態で、環境変動や長期間放置等でトナー凝集が生じた場合であっても、板状部材84Yによるトナー搬送力によってその凝集状態を弱めて、排出トナー量の低下を抑止することができる。
また、被保持部34Yのトナー排出口Bに対して、容器本体33Yの開口部Aを介した鉛直方向反対側の位置で画像形成装置本体100の駆動ギア31gに噛合するように、容器本体32Yのギア33cを配設している。
また、被保持部34Yのトナー排出口Bが容器本体33Yよりも装着方向奥側に配設されている。
さらに、被保持部34Yのトナー排出口Bが容器本体33Yの開口部Aよりも鉛直方向下方に配設されている。
31 トナー容器収容部、
31a 滑合面、 31c 位置決め部材、 31d 嵌合部材、
31g 駆動ギア、
32Y、32M、32C、32K トナー容器、
33Y 容器本体、 33b 突起、 33c ギア、
34Y 被保持部、 34a キャップ、 34a1 突出部、
34b キャップカバー、 34c ホルダ、
34c1、34c2 滑動部(当接部)、
34d 口栓部材(開閉部材)、 34e パッキン、
34g 係合部、 34h 切欠部、 34m 凹部、 34n 凸部、
35 IDチップ、 37 シール材、
59 トナー補給装置、
60 スクリューポンプ、 61 ロータ、 62 ステータ、
70 ノズル(トナー搬送管)、 70a トナー補給口、
71 チューブ(搬送管)、
73 保持部、 74 通信回路、
100 画像形成装置本体(装置本体)、
A 開口部、 B トナー排出口。
Claims (17)
- 画像形成装置本体のトナー容器収容部に着脱自在に設置されるトナー容器であって、
内部に収容したトナーを開口部から排出するとともに、前記画像形成装置本体の駆動ギアに噛合して水平方向を回転軸として駆動されるギアを有する容器本体と、
前記ギアを覆うとともに、前記トナー容器収容部に非回転で保持される被保持部と、
を備え、
前記被保持部は、
前記容器本体の前記開口部から排出されたトナーを排出するトナー排出口と、
前記トナー容器収容部に対する着脱動作に連動して前記トナー排出口を開閉する開閉部材と、
前記トナー容器収容部に対する着脱動作に連動して当該トナー容器収容部における溝形状の滑動面に対して当接して滑動する滑動部と、
を前記回転軸の方向からみて当該回転軸よりも下方にそれぞれ具備するとともに、
前記ギアの一部を露呈させる切欠部を前記被保持部の上方に具備し、
前記滑動部は、
前記開閉部材の下方に配設された水平面からなる第1の滑動部と、
前記開閉部材を挟んだ両側に配設された2つの鉛直面からなる第2の滑動部と、
を具備したことを特徴とするトナー容器。 - 前記被保持部の前記切欠部によって露呈される前記ギアの一部は、前記ギアの最上部から1/4回転するまでの範囲内におけるいずれかの位置を含むことを特徴とする請求項1に記載のトナー容器。
- 前記容器本体の長手方向に沿って着脱されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトナー容器。
- 前記容器本体の長手方向を水平方向として前記トナー容器収容部に装着されることを特徴とする請求項3に記載のトナー容器。
- 前記被保持部が前記容器本体に対して先方になるように前記トナー容器収容部に装着されることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のトナー容器。
- 前記開口部は、前記トナー容器収容部への装着動作において前記容器本体の先頭となる位置に配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のトナー容器。
- 前記ギアは、前記容器本体の周面上であって前記開口部の近傍に設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のトナー容器。
- 前記ギアは、前記容器本体とともに一体的に回転可能に形成され、
前記容器本体は、前記画像形成装置本体から前記ギアに伝達された回転駆動力による回転に連動して内部に収容したトナーを前記開口部に向けて搬送することを特徴とする請求項7に記載のトナー容器。 - 前記容器本体は、その内周面に螺旋状の突起を備えたことを特徴とする請求項8に記載のトナー容器。
- 前記ギアは、前記トナー容器収容部に非回転で保持される前記容器本体に対して回転可能に設置され、
前記容器本体は、前記画像形成装置本体から前記ギアに伝達された回転駆動力による回転に連動して内部に収容したトナーを前記開口部に向けて搬送する搬送部材を備えたことを特徴とする請求項7に記載のトナー容器。 - 前記搬送部材は、回転可能に構成されたコイル又はスクリュであることを特徴とする請求項10に記載のトナー容器。
- 前記搬送部材は、前記容器本体の長手方向に移動可能に構成された板状部材であることを特徴とする請求項10に記載のトナー容器。
- 前記容器本体内にトナーを収容したことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載のトナー容器。
- 前記容器本体内にキャリアをさらに収容したことを特徴とする請求項13に記載のトナー容器。
- 前記トナーは、体積平均粒径をDv(μm)として個数平均粒径をDn(μm)としたときに、
3≦Dv≦8
1.00≦Dv/Dn≦1.40
なる関係が成立するように形成されたことを特徴とする請求項13又は請求項14に記載のトナー容器。 - 前記トナーは、形状係数SF−1が100〜180の範囲になって、形状係数SF−2が100〜180の範囲になるように形成されたことを特徴とする請求項13〜請求項15のいずれかに記載のトナー容器。
- 請求項1〜請求項16のいずれかに記載のトナー容器が前記画像形成装置本体の前記トナー容器収容部に着脱自在に設置されたことを特徴とする画像形成装置。
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