JP3450757B2 - トナー補給容器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式、静
電記録方式等によって可視画像を形成する複写機、プリ
ンタ、記録画像表示装置、ファクシミリ等の電子写真画
像形成装置（以下、画像形成装置という）にトナーを補
給するためのトナー補給容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の画像形成装置において
は、現像剤としての微粉末のトナーが使用されている。
そして、画像形成装置本体の現像剤が消費された場合に
は、トナー補給容器（トナーカートリッジ）を用いて画
像形成装置へトナーを補給することが行われている。

【０００３】トナーは極めて微細な粉末であるため、ト
ナー補給作業時にトナーが飛散してオペレータや周囲を
汚すという問題があった。このためトナーカートリッジ
を画像形成装置本体の内部に据え置いて、小さな開口部
から少量ずつトナーを排出する方法が提案、実用されて
いる。このような方法にあたってはトナーは重力等の作
用で自然に排出させるのは困難であり、一般に、何らか
のトナー撹拌搬送手段を有している。

【０００４】また、このようなトナーカートリッジの下
方には、トナー収容部としてサブホッパーが設けられ、
トナーを一旦貯えるとともに、撹拌搬送し、ここからさ
らに現像器へとトナーが供給される。

【０００５】上記のような画像形成装置に於いては、ト
ナーカートリッジ内のトナーが全てサブホッパー内に排
出されて空になった場合には、画像形成装置がこれを検
知しオペレータに対して新しいトナーカートリッジと交
換するように促す。オペレータはこれに従い、画像形成
装置から空になった古いトナーカートリッジをぬき去
り、替わりに新しいトナーカートリッジを挿入すること
によって、画像形成装置は引き続き画像形成動作に供す
るようになる。

【０００６】ここで図９に示すようにトナーカートリッ
ジ２０２には、トナー容器２０３に設けたトナーを排出
するための開口部を封止するシャッタ２０１が設けら
れ、内部に収容されたトナーが漏出することを防止する
とともに、使用済みトナーカートリッジとして画像形成
装置から抜き取った場合にはシャッタ２０１を閉じて、
内部に残留したトナーが漏出して周囲を汚染することを
防止している。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例に於ては、図９で示したように、トナーカートリッ
ジ２０２が画像形成装置の外部に単独で存在する場合に
も、オペレータが単純な一方向（矢印Ｃ方向）にシャッ
タを回動させれば容易に開くことが可能であり、誤って
トナーを漏出させ周囲を汚染してしまうというおそれが
あった。

【０００８】本発明の目的は、トナー補給容器がトナー
補給装置に装着されていないときは、トナーを補給する
開口を誤って開放することを防止するトナー補給容器を
提供することである。

【０００９】本発明の他の目的は、トナー補給容器をト
ナー補給装置に装着したとき前記開口を簡単に開放でき
るトナー補給容器を提供することである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】主要な本発明は請求項と
対応する番号を付して示せば以下のとおりである。

【００１１】本出願に係る第１の発明は画像形成装置本
体に着脱可能に設けられトナーを補給するトナー補給容
器において、トナーを収容する容器本体と、前記容器本
体内のトナーを排出する排出口と、前記排出口を開閉す
るシャッタと、前記容器本体に対し回転可能な回転部材
と、前記排出口を開ける第１の方向へ前記シャッタをス
ライドさせるために前記回転部材の回転による駆動力を
前記画像形成装置本体に設けられた駆動力伝達部材を介
して受ける駆動力受け部と、前記シャッタが前記第１の
方向と異なる第２の方向へスライドしているとき前記シ
ャッタが前記第１の方向へスライドするのを阻止するス
トッパ部と、を有し、前記トナー補給容器の装着動作に
連動して前記シャッタが前記第２の方向とは逆方向へス
ライドすることにより前記シャッタは前記第１の方向へ
のスライドが可能となることを特徴とするトナー補給容
器である。

【００１２】

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明のトナー補給容器及
びこのトナー補給容器が着脱可能な画像形成装置本体の
トナー補給装置の実施の形態を図面に基づいて説明す
る。

【００１４】図１は本発明に係るカートリッジ化された
トナー補給容器であるトナーカートリッジのシャッター
部分を示す斜視図である。

【００１５】本例のトナーカートリッジ２は、複写機等
の画像形成装置のカートリッジ装着部に装着し、そのま
ま据置いて現像剤（以下「トナー」という）を使い切る
まで徐々に現像室の方向へトナーを補給する、いわゆる
据置き型（ビルトイン）のトナーカートリッジである。

【００１６】トナーカートリッジ２内のトナーが消費さ
れて空になった場合には、オペレータが新しいトナーカ
ートリッジ２と交換する。新しいトナーカートリッジ２
を装着する際には、図７、図８に示すように装置本体１
２４の前面上部角に設けた開口部１２２下縁に枢着して
ある開閉部材１２１を開けるとトナーカートリッジ２を
取外し可能に装着する装着手段であるトナー補給装置の
ホルダー９１が見える。このホルダー９１に円筒形のト
ナーカートリッジ２を挿入するとホルダー９１の長手方
向に設けたガイド手段によって導かれてトナーカートリ
ッジ２は挿入される。さらにトナーカートリッジ２を反
時計回りに回転させることにより開閉部材であるシャッ
ター１が開き、トナーカートリッジのトナー容器３の円
筒面に設けられた開口１４（図２参照）が装置本体１２
４側の開口部２１（図５参照）と連通し、トナーの補給
動作に供されるようになる。

【００１７】次にトナーカートリッジ２の構成およびシ
ャッター機構について具体的に説明する。トナー容器３
は円筒状の密閉容器で、内部にはトナーが充填されてお
り、図示しない撹拌手段およびその駆動手段によって撹
拌搬送されてトナー容器３の円筒面に設けられた開口１
４からトナーが排出される。また、開口１４の対向位置
には開口１４を開閉する開閉部材としてシャッター１が
トナー容器３の外壁上をスライドするように開閉自在に
設けられており、トナー容器３を装置本体１２４への装
着していないときトナー漏れを防止している。さらに、
トナー容器３の手前側端部にはノブ４が一体的に設けら
れ、装置本体１２４への装着時にはオペレータはここを
持って操作する。

【００１８】シャッター１の手前側にはシャッター１と
一体的に形成された付勢部材として弾性部材１２が設け
られており、トナー容器３の外周面に周方向に長く設け
られた突起部３３に圧接され、この弾性部材１２の反力
でシャッター１を矢印Ａと反対方向のＸに付勢してい
る。即ちトナー容器３が装置本体１２４に装着されてい
ないときには、弾性部材１２の付勢力によってシャッタ
１は図２に示すような位置にある。本実施の形態におい
ては、シャッター１を樹脂材料で成形し、樹脂の弾性変
形を利用して弾性部材１２を形成した。

【００１９】このトナー容器３は全長にわたり円筒形で
ある。ホルダー９１の奥側はトナー容器３のホルダー９
１への挿入方向（図２のＸ方向と同方向）先端部を回転
自在で且つ軸方向へ移動自在を支持するように例えば円
筒形をしている。トナー容器３に取り付けたシャッター
１の外周面は円筒面である。このシャッター１はトナー
容器３の挿入方向の後端側に配設されている。図１に示
すトナー容器３の周方向に一体に設けた突条である突起
部３３の外周の半径はシャッター１の外周の半径と等し
くしてある。

【００２０】図５のトナー補給装置に示すようにホルダ
ー９１は入口側がシャッター１の外周と隙間をおいてト
ナー容器３の中心Ｏから半径Ｒ１の内周面９１ａをシャ
ッター１が嵌入するように設けると共に中心Ｏから前記
半径Ｒ１よりも小さな半径Ｒ２をもつ内周面９１ｂを形
成している。シャッター１が嵌入する内周面９１ａには
ガイド部材として長手方向に条溝である溝部９３が設け
られシャッター１のホルダー９１への係合部材として設
けた長手方向の突起部１１が移動自在に嵌合可能として
あるが、ホルダー９１の二つの内周面９１ａ，９１ｂ間
の段差９１ｃとシャッター１の縁部１ａとの隙間を小さ
くしてシャッター１をガイドするようにした場合は、ホ
ルダー１の溝部９３、シャッター１の突起部１１をなく
すことができる。

【００２１】トナー容器３の開口１４はトナー容器３の
外壁（外周面）の半径Ｒ３よりも外側の座部１４ａの半
径Ｒ４の座面と長手方向の座面を有する座部１４ａによ
り囲繞されている。座部１４ａの座面には座部１４ａに
沿って溝１４ｂが設けてある。この溝１４ｂにはシャッ
ター１との間を密封するシール部材５が設けられてい
る。このシール部材５は開口１４を囲繞しているのでシ
ャッター１が閉まっているとトナー容器３内のトナーは
洩れない。座部１４ａの座面の半径Ｒ４はホルダー９１
の小さい方の内周面９１ｂの半径Ｒ２以内となってい
る。トナー容器３の外周に長手方向に設けた突起部１９
は先端がホルダー９１の小さい方の内周面９１ｂと摺動
可能となっている。この突起部１９は開口１４、トナー
容器３側のレール部材としてガイドレール３１，３２
（図２参照）を配設してあるほば中央部に対してトナー
容器３の直径をわたる反対側の位置に設けてある。

【００２２】なお、後述する図２に示すように開口１４
回りの座部１４ａを低くしてシャッター１にシール部材
６を設けるようにしてもよい。

【００２３】トナー容器３の外壁には図２に示すように
ガイドレール３１，３２が周方向に設けられており、シ
ャッター１はこのガイドレール３１，３２に従ってスラ
イド可能に構成されている。図２は、このガイドレール
と、ガイドレールと係合するレールからなるレール部材
対について説明するための図であり、図２−（ｂ）は、
開口１４近傍をトナー容器３の長手方向（Ｘ方向）即
ち、トナー容器３の中心を含む平面で切断した断面図で
あり、図２−（ａ）は、これを上方から見た時に円周方
向（Ｙ方向）を展開して示した平面図であり、シャッタ
ー１は断面で示す。

【００２４】図２（ｂ）に示すようにガイドレール３
１，３２はそれぞれ開口１４に対して外側を向いたカギ
型形状の断面を有しており、シャッター１に設けたやは
りカギ型の断面を有するレール１５，１６がこれらのガ
イドレール３１，３２を外側から抱え込むように係合し
ている。また、既にのべたようにシャッター１の内側に
は発泡ウレタン等の材質からなるシール部材６が貼り付
けられており、開口１４回りの座部１４ａに当接される
ことにより密閉性を確保している。ここでシャッター１
は、図２において略図で示した弾性部材１２によって図
中Ｘ方向に付勢され、レール１５の側端部分１５ｂはガ
イドレール３１に当接している（ただし図中には、説明
の都合上、若干の隙間を設けて描いてある）。

【００２５】シャッター１が図２において左方へ移動可
能とするように、ガイドレール３２の側端３２ａとレー
ル１６の根本１６ａとの間、レール１６の側端１６ｂと
ガイドレール３２の根本３２ｂとの間には夫々δの隙間
がある。

【００２６】ガイドレール３２、ガイド１６が前記隙間
δが生じている状態において、もう一方のガイドレール
３１の根本３１ｂとレール１５の側端１５ｂは密接して
いる（図２では各部材を分かり易くするため隙間をあけ
てある）。ガイドレール３１の根本３１ｂとレール１５
の側端１５ｂは図２（ａ）に示すように段差３１ａ，１
５ａを有している。この段差３１ａ，１５ａの大きさλ
は前述隙間δと等しい。

【００２７】次に図３を用いて、シャッター１の開動作
について詳細に説明する。

【００２８】図３−（ａ）は図２と同様にシャッター１
が閉じている状態（トナー容器が装置本体に装着されて
いない状態）を、図３−（ｂ）は第１のスライドが完了
した状態（トナー容器が装置本体の所定位置に装着完了
した状態）を、図３−（ｃ）は第２のスライドの途中の
状態を示したものである。また、それぞれ上段の図は、
図２−（ａ）と同様に円周方向（Ｙ方向）を展開して示
した断面図（図３−（ａ）の下段の図中１点鎖線によ
る、図３−（ｂ）、図３−（ｃ）も同様の画法である）
である。また、それぞれ下段の図は、図２−（ｂ）と同
様に長手方向（Ｘ方向）で切断した断面図（それぞれの
上段の図中１点鎖線による）である。

【００２９】本例におけるシャッター１は第１のスライ
ド方向（矢印Ａ方向）のスライドが完了しないと、第２
のスライド方向（矢印Ｂ方向）へのスライドが実施でき
ない構成となっている。図３−（ａ）に示したようにシ
ャッター１が閉じている状態では、夫々λ（＝δ）の大
きさを有するガイドレール３１に設けられた段差３１ａ
とレール１５に設けられた段差１５ａとが係合し、矢印
Ｂ方向に移動させようとしてもシャッター１は動かな
い。しかしながら、図３−（ｂ）に示したように、弾性
部材１２に抗して矢印Ａ方向にシャッター１をスライド
させると、ガイドレール３２の根本３２ｂとレール１６
の側端１６ｂが接すると共に段差３１ａと段差１５ａと
の係合がはずれて、矢印Ｂ方向へのスライドが許容され
るようになる。このとき、図３（ｂ）に示すように隙間
δはガイドレール１６側からガイドレール３１、レール
１５側ヘ入れかわり、段差３１ａ，１５ａのあるガイド
レール３１、レール１５は互いに高い方である側端が隙
間なく摺動可能となる。矢印Ｂ方向へシャッター１をス
ライドさせるとガイドレール３１，３２の底３１ｂ，３
２ｂは夫々レール１５，１６の側端１５ｂ，１６ｂと摺
動し、開口１４が現れるようになって、図３−（ｃ）に
示した状態に至る。

【００３０】以上の説明においては便宜上、固定された
トナー容器３に対してシャッター１をトナー容器３の外
壁上で異なる二方向に動かして開動作を行うように説明
したが、実際に装置本体１２４にトナーカートリッジ２
が装着される際には、固定されたシャッター１に対して
相対的にトナー容器３が移動する。その様子を図４、図
５を用いて説明する。

【００３１】図４は、シャッター１に対してトナー容器
３が第１のスライド方向である長手方向へ移動する様子
を長手方向で切断した断面図で、また図５は、シャッタ
ー１に対してトナー容器３が第２のスライド方向である
周方向へ回動する様子を円筒面で切断した断面図でそれ
ぞれ示している。

【００３２】図４において、トナーカートリッジ２をガ
イドするガイド部材であるホルダー９１の内周面に凸状
のストッパー９２が設けられている。ホルダー９１にト
ナーカートリッジ２を挿入していくと（図４−（ａ）参
照）、所定の位置に来た所でシャッター１の側端面１ｂ
がストッパー９２に当接するようになる（図４−（ｂ）
参照）。ここからさらにトナーカートリッジ２を押し込
むと、シャッター１はストッパー９２に当接した位置に
固定されたままで、弾性部材１２に抗してトナー容器３
だけが相対的に第１のスライド方向に移動する（図４−
（ｃ）参照）。この状態は、ちょうど図３−（ｂ）に示
したのと同じ状態に相当し、段差３１ａと段差１５ａと
の係合がはずれて、第２のスライド方向への回動が許容
されるようになる。さらにトナー容器３が反時計回りの
方向に回動すればシャッター１から開口１４が露出する
ようになる（図４−（ｄ）参照）。

【００３３】第２のスライド方向へトナー容器３が回動
していく様子を図５で説明する。

【００３４】ホルダー９１にはガイド部材として長手方
向に延設された溝部９３があって、トナーカートリッジ
２を挿入する際には、シャッター１の外周面に設けられ
た長手方向の突条である突起部１１が係合するようにな
っている。なお、突起部１１は、図１に示してあるよう
に端部にテーパがつけてあり、ホルダー９１の内周に設
けた長手方向の溝部９３へ挿入時及び取り外し時にスム
ースに動くようにしてある。トナーカートリッジ２を挿
入してから第１のスライド方向への移動が完了する図４
−（ｃ）の状態に至るまでの間は、シャッター１とトナ
ー容器３の回転方向における位置関係は図５−（ａ）に
示したとうりで、トナー容器３の開口１４はシャッター
１に覆われた位置にある。

【００３５】ここでノブ４を第２のスライド方向、すな
わち反時計回りの方向へ回動させると、シャッター１は
突起部１１が溝部９３に係合したまま動かずに、トナー
容器３のみが反時計回りの方向へ回動して図５−（ｂ）
に示したように開口１４は、サブホッパー２０に設けら
れた開口部２１に対向するようになる。またこの位置
で、ホルダー９１の内周側に設けられたストッパー９４
にトナー容器３の外周側に設けられた突起部１９が当接
し、それ以上回動できないようになっている。

【００３６】なお突起部１１は、溝部９３に対して第２
のスライド方向である周方向と直角方向に係合している
ため、第２のスライド方向へレール１５，１６に対して
ガイドレール３１，３２がスライドする際のふらつきを
規制する効果をあわせもつ。図５−（ｂ）の状態で、ト
ナーは開口１４、開口部２１を通してトナー収容部であ
るサブホッパー２０に供給され、撹拌部材２２で撹拌さ
れ、さらに搬送部材であるスクリュー２３で搬送され
て、排出口２４から図示しない現像装置へと補給され
る。

【００３７】以上説明してきたように、トナーカートリ
ッジ２を単体で取り扱う際には、シャッター１を矢印Ａ
方向にスライドしてからでないと矢印Ｂ方向にはスライ
ドができないため、誤ってシャッター１を開いてしまい
トナーが漏出して周囲を汚染してしまうという事故を未
然に防止できる。一方で、トナーカートリッジ２を装置
本体１２４に装着させる際には、挿入方向にトナーカー
トリッジ２を押し込むことによって、第１のスライド方
向への移動はオペレータにとって無意識のうちに完了
し、あとは反時計回りの方向へノブ４を回すだけの簡単
な操作で装着が終了する。

【００３８】なお装置本体１２４からトナーカートリッ
ジ２を抜き去る場合には、挿入時とは逆の順序で、まず
ノブ４を時計方向へ回し、そのまま手前側へ抜いてくれ
ば、弾性部材１２のばね力によってシャッター１とトナ
ー容器３は第１のスライド方向に対して相対的に自動で
戻り、元の状態に復帰する。

【００３９】また、複数の色のトナーを使用する装置に
於ては、図６（ａ）〜（ｄ）に示したように、トナーの
色毎にトナー容器突起部１１ａ〜１１ｄおよび溝部９３
ａ〜９３ｄを円周方向にずらして配置しておけば、他の
場所に誤って入れてしまうことを防止できる。

【００４０】実施の形態においては、第１のスライド方
向をトナーカートリッジの装置本体への挿入方向とした
が、シール部材を圧縮可能な弾性体としてシャッターを
半径方向に押すと外れる段差のあるレール対を設けても
よい。この場合はトナーカートリッジを押し込むと装置
本体の設けた直動カム等の突起がシャッターを押すよう
な構成が例として考えられる。

【００４１】実施の形態ではトナー容器は全長にわたり
段差のない円筒形であるが、トナー補給装置のホルダー
に挿入され、第１、第２のスライド方向にトナー容器を
スライドできればよい。即ち、トナー容器の形状として
例えば、ホルダーへの挿入方向先端側円筒部を備えると
共に後端側に前端側の円筒部よりも大径の円筒部を有す
るトナー容器とし、このトナー容器の前後端側の円筒部
を回転自在で且つ長手方向へ移動可能に支持する支持部
をホルダーに設けてもよい（図示省略）。

【００４２】次に本発明のトナー補給容器及びこのトナ
ー補給容器が着脱可能な画像形成装置本体のトナー補給
装置の別の実施の形態を示す。前の実施の形態ではトナ
ー容器に対してシャッタを円周方向に相対的にスライド
するためにシャッタを移動させずにトナー容器を回動さ
せたが、本実施の形態ではトナー容器を移動させずにシ
ャッタを回動させるものである。

【００４３】（電子写真画像形成装置）図３７は、本発
明の一実施の形態であるトナー補給容器を装着した電子
写真画像形成装置の縦断面図である。

【００４４】操作者によって、原稿１０１は原稿台ガラ
ス１０２の上に置かれる。そして、光学部の１０３の有
する複数のミラーとレンズにより像担持体としての感光
体ドラム１０４上に原稿に対応した光像が結像する。一
方給送カセット１０５〜１０８に積載された記録媒体Ｐ
（例えば用紙、ＯＨＰシート等以下、用紙という）のう
ち、操作部（不図示）から操作者が入力した情報に基づ
いたサイズの記録媒体Ｐを選択する。そして、送り出し
ローラ１０５Ａ〜１０８Ａの内、選択された給送カセッ
トに応じたローラが回転する。そして給紙カセットから
送り出された１枚の用紙Ｐを搬送部１０９を経由してレ
ジストローラ１１０まで搬送する。レジストローラ１１
０は、感光体ドラム１０４の回転と光学部１０３のスキ
ャンのタイミングとを同期させて、用紙Ｐを感光体ドラ
ム１０４へ搬送する。そして、用紙Ｐは、転写手段１１
１によって、感光体ドラム１０４上の、トナー像を転写
される。その後、用紙Ｐは分離手段１１２によって感光
体ドラム１０４から分離される。そして、用紙Ｐは搬送
部１１３により、搬送されて定着部１１４に到る。そし
て、定着部１１４で熱と圧力により、用紙Ｐ上のトナー
像を定着させる。その後、 １）片面コピーの場合、用紙Ｐは、反転部１１５を通過
して、排出ローラ１１６によりトレー１１７へ排出され
る。 ２）多重コピーの場合、用紙Ｐは反転部１１５のフラッ
パー１１８により、搬送部１１９，１２０へ搬送され
る。そして、レジストローラ１１０まで達する。その
後、前記と同様に画像形成部、搬送部、定着部を通り、
トレー１１７へ排出される。 ３）両面コピーの場合、用紙Ｐは、反転部１１５を通
り、一度、排出ローラ１１６により、その一部を機外へ
排出する。その後、用紙Ｐの終端がフラッパー１１８を
通過した後、前記排出ローラ１１６を逆回転させる。そ
して、用紙Ｐを再度機内へ搬送する。この用紙Ｐは、搬
送部１１９，１２０へ搬送されて、レジストローラ１１
０まで至る。そして、前記と同様に画像形成部、搬送
部、定着部を通りトレー１１７へ排出される。

【００４５】上記構成の電子写真画像形成装置におい
て、感光体ドラム１０４の回りには、現像装置２０１、
クリーニング手段２０２及び、一次帯電手段２０３が配
置されている。現像装置２０１はトナーを用いて、感光
体ドラム１０４に形成された静電潜像を現像する。そし
て、前記現像装置２０１にトナーを供給するためのトナ
ー補給容器３０１が装置本体１２４に取り外し可能に装
着されている。

【００４６】ここで、前記現像装置２０１は感光体ドラ
ム１０４と微小隙間（約３００μｍ）をおいて現像ロー
ラ２０１ａを有する。そして、現像に際しては、現像ブ
レード２０１ｂによって、現像ローラ２０１ａ周面に薄
層のトナー層を形成する。そして、現像ローラ２０１ａ
に現像バイアスを加えることにより、感光体ドラム１０
４に形成された静電潜像を現像する。

【００４７】また、帯電手段２０３は、感光体ドラム１
０４を帯電するものである。また、クリーニング手段２
０２は感光体ドラム１０４に残留するトナーを除去する
ものである。現像によって減少するトナーは、トナー補
給装置１００から順次補給される。

【００４８】ここで、トナー補給容器３０１の交換につ
いて説明する。

【００４９】まず、トナー補給装置１００内のトナーが
無くなったことが報知部１２４ａに報知される。そこ
で、操作者は、図３８に示すように、装置本体１２４に
設けた開口部１２２を覆う開閉部材１２１を開ける。開
口部１２２の奥には、トナー補給容器３０１を取り外し
可能に装着するホルダー３３１（装着手段具体的にはト
ナー補給装置本体３５４）が設けられている。このホル
ダー３３１に、トナー補給容器３０１をその長手方向に
沿って挿入する。この際、トナー補給容器３０１は、ホ
ルダー３３１の長手方向に沿って設けたガイドに導かれ
て、所定位置まで挿入される。挿入後、操作者がトナー
補給容器３０１のハンドル３１５を回転するとトナー補
給容器３０１内のトナーが現像装置２０１に供給され
る。そして、操作者が、上記開閉部材１２１を閉める
と、電源スイッチが入り画像形成装置は駆動可能とな
る。

【００５０】即ち、現像装置２０１内のセンサ（図示せ
ず）が現像装置２０１内のトナーｔが減少した信号を発
すると、図２１に示すトナー搬送スクリュー３４６，３
４７が回転する。そしてケース３４８内のトナーが徐々
に現像装置２０１に供給される。そして、現像装置２０
１内のトナーの量が所定量に達すると、トナー搬送スク
リュー３４６，３４７は停止する。この動作を繰り返
す。やがてケース３４８内のトナーが減少すると、ケー
ス３４８内のセンサ（不図示）がトナーが減少した信号
を発し、トナー補給容器３０１内の搬送部材３２９（後
述する）が回転する。そしてトナーをケース３４８へ送
り込むが、ケース３４８内のトナー量が所定量に達する
と、搬送部材３２９は停止する。この動作をくり返す。
そして、ケース３４８内のセンサが前記信号を発して
も、トナーが供給されない場合には、報知部１２４ａに
トナー補給容器３０１を交換する旨の表示を行う。

【００５１】（トナー補給容器）本実施の形態のトナー
補給容器３０１（図１０から図１２参照）は、画像形成
装置内のトナー補給装置１００に装着される。そして、
そのまま据え置かれて、収納しているトナーを使い切る
まで徐々に現像部へトナー供給する。所謂据え置き型
（ビルトイン）である。しかしながら、本発明のトナー
補給容器は、所謂据え置き型に限定されずに、例えば所
謂一括供給型トナー補給容器等にも適用される。

【００５２】前記トナー補給容器３０１は、図１３の略
図で示す部品分解図に示すように、トナー収納部である
容器本体（以下、トナーコンテナという）３１１、トナ
ーコンテナ３１１の長手方向の両端側に夫々取り付けら
れる第１フランジ３１２、第２フランジ３１３、を有す
る。また前記第１フランジ３１２に嵌入するキャップ３
１４、第１フランジ３１２に回動可能に嵌合するハンド
ル３１５を有する。そして、トナーコンテナ３１１のト
ナー排出開口３１１ａを開閉する容器シャッタ３１６を
有する。なお、トナー搬送手段として、トナー搬送部材
３２９をトナーコンテナ３１１内部に設けてある（図１
４参照）。

【００５３】（トナーコンテナ） トナーコンテナ３１１は、図１３に示すように、長手方
向と直交する断面が半円に近い円弧部３１１ｇに長方形
部３１１ｈを接続した形状である。そして内部は一つの
空間からなる中空筒状部材であって、トナーが収納され
る。そして、その円弧部３１１ｇの外周面には容器本体
内のトナーを排出する排出口としてトナー排出開口３１
１ａが設けられている。また、該トナー排出開口３１１
ａの長手方向両側の周囲にはシャッタ支持部材３１１ｅ
が設けられている。容器シャッタ３１６は支持部材３１
１ｅに支持されて、トナー排出開口３１１ａを閉鎖する
閉鎖位置（図２０参照）と、該閉鎖位置から退避して前
記トナー排出開口３１１ａを開放する開放位置（図２１
参照）とを取り得る。

【００５４】そして直線状のガイド部３１１ｋがトナー
コンテナ３１１の両側の長手方向に設けられている。こ
のガイド部３１１ｋは、トナー補給容器３０１を装置本
体１２４に設けられたトナー補給装置１００に着脱する
際にトナー補給容器３０１を真直に進退するように規制
するものである。

【００５５】なお、本実施の形態では、トナーコンテナ
３１１の形状を断面が下部が半円形で上部を長方形の筒
状としたが、この形状に限られたものではない。例え
ば、長手方向と交差する断面が、円形、楕円形、角を有
する形状等であっても良い。かつ該トナーコンテナ３１
１の構成、及び、部品点数についても特に限定はない。

【００５６】トナーコンテナ３１１には粉体トナーが充
填されている（以下同じ）。トナーは例えば、黒色トナ
ー、色トナー、一成分磁性トナーあるいは一成分非磁性
トナー等が適宜選択される。

【００５７】（第１、第２フランジ３１２，３１３の構
成）第１フランジ３１２及び、第２フランジ３１３は、
夫々トナーコンテナ３１１端部の内周に丁度嵌合する中
空筒形である。そして、トナーコンテナ３１１の長手方
向の両端に嵌合して接着固定される。そして、トナーコ
ンテナ３１１を封止する。第１フランジ３１２には端板
３１２ｂ、端板３１２ｂに続いてトナーコンテナ３１１
の円弧部３１１ｇの中心と同一中心を有する円筒状周壁
部３１２ｅを有しこの周壁部３１２ｅ内を通じて第１フ
ランジ３１２にはトナー充填口３１２ａが設けられてい
る。また第２フランジ３１３は端板３１３ａを有する。

【００５８】なお、第１フランジ３１２，第２フランジ
３１３は、トナーコンテナ３１１、または、該トナーコ
ンテナ３１１の一部と一体化した構成でも良い。即ち、
第１フランジ３１２、第２フランジ３１３はトナーコン
テナ３１１の一部であり、一つのトナー収納容器本体で
ある。

【００５９】さらに、第１フランジ３１２には容器挿入
方向端部（上流側）となる位置において、トナーを充填
するためのトナー充填口３１２ａが設けられているが、
該トナー充填口３１２ａの内部には、放射状のリブ３１
２ｃが設けられている（図４５、図４６参照）。そして
その中心には、後述するトナー搬送部材を軸支するため
の軸孔３１２ｄが設けられている。トナー充填口３１２
ａの周囲の円筒状周壁部３１２ｅには、後述するハンド
ル３１５が嵌合する。該トナー充填口３１２ａはトナー
充填後、キャップ３１４を嵌入して密閉される。そして
第１フランジ３１２はトナーコンテナ３１１に接合され
一体化される。

【００６０】また第２フランジ３１３の端板３１３ａに
は、トナー搬送部材３２９をトナーコンテナ３１１の外
部から軸支し、かつ、駆動力を伝達する駆動力受け部
（例えば、カップリング）を挿入するための孔３１３ｃ
が設けてある。また、該孔３１３ｃの周囲には、前記カ
ップリングの外周面を支持するための円筒状周壁部３１
３ｄ（図１３、図１４参照）が設けられている。

【００６１】（ハンドル）回転部材である ハンドル３１５は円筒形である。そして
その一端は先太の一文字形の把手３１５ｅを有する。ま
たその他端は、内部が空胴で２段の円筒形でトナーコン
テナ３１１に向う側が開放されている。ハンドル３１５
は、中間部内周３１５ｈがトナーコンテナ３１１の一端
に設けられた円筒状周壁部３１２ｅの一部であるハンド
ル支持部３１２ｆに対して、手動作により回動可能に嵌
合される（図１６、図１７参照）。そして、駆動力を伝
達する駆動力付与部（以下、係合部３１５ａという）が
設けられている。その係合部３１５ａは、ハンドル３１
５の外周面に設けられている。

【００６２】該係合部３１５ａは、トナー補給容器３０
１をトナー補給装置１００に挿入した際に、図１５に示
すようにトナー補給装置１００の本体に設けられた駆動
力伝達部材３２１の係合部３２１ａと係合可能なセグメ
ントギア形状を有している。そしてトナー補給容器３０
１を挿入する一連の動作によって、該係合部３１５ａが
係合部３２１ａと係合可能である。

【００６３】図１５、図１９に示すように駆動力伝達部
材３２１は、トナー補給装置１００に回転自在に支持さ
れる軸３２１ｓの両端に、駆動力受側係合部３２１ａと
駆動力伝達側係合部３２１ｂを有する。ここで、係合部
３２１ａ，３２１ｂはギアであって複数個の歯を有す
る。なお本実施の形態において、駆動力受側係合部３２
１ａは、ギア一枚から構成されている。しかしながら、
駆動力受け機構を有していれば、その構成やギアの枚数
については特に制限は無い。また、本実施の形態におい
て、駆動力伝達側係合部３２１ｂは、駆動力伝達側係合
部３２１ｇとしてのアイドラギアを介して、セグメント
ギアである駆動力受側係合部３１６ｄと噛合している。
尚、本実施の形態では、駆動力伝達部材３２１、即ち軸
３２１ｓ、係合部３２１ａ，３２１ｂ、及び、係合部３
２１ｇが装置本体１２４側に設けられている。

【００６４】（トナー搬送部材）図１４に示すようにト
ナー搬送部材３２９を支持する搬送軸３２７は、その一
端が軸孔３１２ｄ（図４６参照）に回転自在に軸支され
ている。そして他端に固定されたカップリング３２６ａ
によって回転力を伝達されるように軸支されている。そ
して、トナー搬送部材３２９は搬送軸３２７に固定され
た可撓性部材からなる搬送翼３２８を有する。尚、カッ
プリング３２６ａはトナーコンテナ３１１に回転自在に
支持されている。

【００６５】この搬送翼３２８は、トナーコンテナ３１
１の内周面と摺擦する。そして、搬送翼３２８は、トナ
ー搬送排出開口３１１ａに対し先端側が、回転方向に従
って傾斜した爪部３２８ａを有する複数の翼を備えてい
る。そのため、トナーコンテナ３１１内のトナーをトナ
ー排出開口３１１ａへ向かって送ることができる。この
トナー排出開口３１１ａは、トナー補給容器３０１の装
置本体１２４に対する挿入方向から見て手前側（上流
側）に配設されている。よって、爪部３２８ａは、総て
同方向を向いている。なお、トナー排出開口３１１ａの
配設位置によっては、爪部３２８ａの向きはすべて同方
向ではなく適宜各方向へ向けて配置してもよい。また前
記カップリング３２６ａは、トナー補給容器３０１をト
ナー補給装置１００に装着した際に、トナー補給装置１
００に設けられた駆動側カップリング３４４（図２８参
照）と噛み合い、駆動力を得てトナー搬送部材３２９を
回転する。

【００６６】尚、トナーコンテナ３１１内のトナーをト
ナー排出開口３１１ａまで搬送可能ならば、トナー搬送
部材３２９は必ずしも必要ではない。しかしながら、ト
ナー搬送部材３２９を設けることによって、トナーを確
実に供給することができる。

【００６７】次に図１８に、トナー補給容器３０１の駆
動力を受ける側の端部を示す。トナーコンテナ３１１の
端面には、駆動力受け部材としてのカップリング３２６
ａが回転自在に支持されている。このカップリング３２
６ａの軸方向両端は軸継ぎ手となっている。そして、ト
ナーコンテナ３１１内においては、搬送部材３２９の搬
送軸３２７の一端と連結されている。トナーコンテナ３
１１の外部には、回転力受け部が設けられている。この
回転力受け部は、装置本体１２４にトナー補給容器３０
１を装着した際に、トナー補給装置１００に設けられた
回転力を伝えるためのカップリング３４４と連結され
る。この回転力受け部は、図１８に示すように、半径方
向の突起３２６ａ１である。そして、突起３２６ａ１間
の凹部３２６ａ２に前記駆動部材の凸部３４４ａ（図２
８参照）が係合して連結される。

【００６８】（容器シャッタ） 図１３に示すように容器シャッタ３１６は、容器シャッ
タ３１６の長手方向の両端にスライド部３１６ｆが設け
られている。このスライド部３１６ｆは、トナー排出開
口３１１ａの長手方向の両側に設けられたガイド部とし
てのシャッタ支持部材３１１ｅと係合する。そして、容
器シャッタ３１６は、トナー排出開口３１１ａを開閉可
能にトナーコンテナ３１１の円周方向にスライド移動す
る。すなわち、容器シャッタ３１６の、トナー補給容器
３０１の長手方向と直角な断面は、円弧形状であってト
ナーコンテナ３１１の外周面に沿う形状である。尚、ス
ライド部３１６ｆ、及びシャッタ支持部材３１１ｅは、
容器シャッタ３１６の円弧の中心線を含む平面で切った
断面が鉤形である。シャッタ支持部材３１１ｅは断面鉤
形で全長にわたり連続している。

【００６９】スライド部３１６ｆは図２９、図３０、図
４８、図４９、図５３に示すように容器シャッタ３１６
の周方向に設けた複数の貫通穴に対応して鉤先３１６ｕ
が突片として設けてある。この鉤先３１６ｕのシャッタ
支持部材３１１ｅと接する面には図５３に示すように突
起部３１６ｕ１を設けてある。（図中、紙面手前側に
凸）この突起部３１６ｕ１はシャッタ支持部内３１１ｅ
と接する接触面積を減らし、スライド移動時の摺動抵抗
を低減させる。また、スライド移動する方向のエッジ部
には、テーパ面３１６ｔを設け、スライド移動を滑らか
に行うようにしている。

【００７０】そして容器シャッタ３１６は、トナー補給
容器３０１をトナー補給装置１００に装着する際に、図
１９に示すように、駆動力伝達側係合部３２１ｇとして
のギアと係合可能な回転力の受け部としての駆動力受側
係合部３１６ｄ（駆動力受け部３１６ｄ）を有する。こ
の係合部３１６ｄは複数個の歯を有する。そして、この
受側係合部３１６ｄはトナー補給容器３０１のトナー補
給装置１００への挿入の一連の動作で、駆動力伝達側係
合部３２１ｇと係合可能とする。駆動力受側係合部３１
６ｄは容器シャッタ３１６の外側表面３１６ｍにきざみ
込まれている。即ち、駆動力受側係合部３１６ｄの有す
るセグメントギア形状の歯先円直径と、この係合部３１
６ｄ以外の容器シャッタ３１６の外径を略同一とする。
そして、高さ方向のスペースを節約する。駆動力伝達側
係合部３２１ｇと係脱するため、係合部３１６ｄは、カ
ップリング３２６ａ（図１８参照、図１９では見えない
が引出線の先）に近い側の容器シャッタ３１６の縁近く
の外側表面に設けている。これによって、容器シャッタ
３１６が閉鎖位置に位置する際に、駆動力伝達側係合部
３２１ｇと係合又は離脱する。また、トナー補給容器３
０１のトナー補給装置１００への挿入の一連の動作で、
トナー補給装置１００に設けられた駆動力伝達側係合部
３２１ｇと駆動力受側係合部３１６ｄを係合させる。そ
のため、容器シャッタ３１６のカップリング３２６ａが
設けられている側のスライド部３１６ｆ（３１６ｆ１）
を駆動力受側係合部３１６ｄよりも短くしてある（図１
３、図１９、図５３のＧ部）。即ち、スライド部３１６
ｆ１は、トナー補給容器３０１をトナー補給装置１００
へ挿入する際に、駆動力伝達側係合部３２１ｇと直面す
る容器シャッタ３１６側の長手方向の端面３１６ｈが、
図５３に示すように駆動力受側係合部３１６ｄの歯の歯
すじ方向端面とほぼ一致するよう配置することが好まし
い。したがって本実施の形態においては、上記スライド
部３１６ｆ１を短くするために、切り欠き３１６ｇを設
けている。切り欠きによって生ずる端面の内長手方向か
ら見る端面が上記端面３１６ｈである。これによって、
駆動力伝達側係合部３２１ｇと容器シャッタ３１６が干
渉しない。

【００７１】なお、容器シャッタ３１６の肉厚が大きい
ときは、スライド部３１６ｆ１は容器シャッタ３１６の
円弧に沿う全長にわたって設ける。そして、上述の切り
欠き３１６ｇに相当する部分は、駆動力伝達側係合部３
２１ｇが通過可能な凹部としてもよい。

【００７２】なお本実施の形態における装置本体１２４
に備える駆動力伝達側係合部３２１ｂ、３２１ｇは、図
１５に示すように２枚のギアによって構成されている。
しかしながら、駆動力伝達機構を有していれば、その構
成やギアの枚数については特に制限は無い。

【００７３】図５３〜５５に示されるように容器シャッ
タ３１６の手前側には容器シャッタ３１６と一体的に形
成された弾性部として弾性部材３１６ｂが設けられてお
り、ハンドル３１５の外周部に設けられた凸部３１５ｂ
に圧接され、容器シャッタ３１６を図５４に示すように
矢印Ａと反対方向に付勢している。本実施の形態におい
ては、容器シャッタ３１６を樹脂材料で成形し、樹脂の
弾性変形を利用して弾性部材３１６ｂを形成した。

【００７４】図５５は、このシャッタ支持部材３１１ｅ
（ガイドレール）について説明するための図であり、図
５５−（ｂ）は、開口３１１ａを容器本体３１１の長手
方向（Ｘ方向）で切断した断面図であり、図５５−
（ａ）は、これを上方から見た時に円周方向（Ｙ方向）
を展開して示した断面図である。

【００７５】ガイドレール３１１ｅＦ、３１１ｅＲは、
それぞれ開口３１１ａから見て長手方向外側を向いたカ
ギ型形状の断面を有しており、容器シャッタ３１６に設
けたやはりカギ型の断面を有するレール３１６ｕＦ、３
１６ｕＲが、これらを抱え込むように係合している。ま
た、容器シャッタ３１６の内側には、後述する発泡ウレ
タン等の材質からなるパッキン部材３３５が貼り付けら
れており、開口３１１ａに当接されることにより密閉性
を確保している。ここで容器シャッタ３１６は、略図で
示した弾性部材３１６ｂによって図中右方向に付勢さ
れ、レール３１６ｕＦの先端部分３１６ｕＥはガイドレ
ール３１１ｅＦに当接している。（ただし図中には、説
明の都合上、若干の隙間を設けて描いてある。）次に図
５６を用いて、容器シャッタ３１６の開動作について詳
細に説明する。

【００７６】図３と同様に図５６−（ａ）は容器シャッ
タ３１６が閉じている状態を、図５６−（ｂ）は第１の
スライドが完了した状態を、図５６−（ｃ）は第２のス
ライドの途中の状態を示したものである。また、それぞ
れ上段の図は、図５５−（ａ）と同様に円周方向（Ｙ方
向）を展開して示した断面図（下段の図中１点鎖線によ
る）である。また、それぞれ下段の図は、図５５−
（ｂ）と同様に長手方向（Ｘ方向）で切断した断面図
（それぞれの上段の図中１点鎖線による）である。

【００７７】本例における容器シャッタ３１６は、第２
のスライド方向（矢印Ａ方向）へのスライドが完了しな
いと、第１のスライド方向（矢印Ｂ方向）へのスライド
が実施できない構成となっている。図５６−（ａ）に示
したように容器シャッタ３１６が閉じている状態では、
ガイドレール３１１ｅＦに設けられたストッパ部として
の段差３１１ｅＡとレール３１６ｕＦに設けられたスト
ッパ部としての段差３１６ｕＡとが係合し、矢印Ｂ方向
に移動させようとしても容器シャッタ３１６は動かな
い。しかしながら、図５６−（ｂ）に示したように、弾
性部材３１６ｂの付勢力に抗して矢印Ａ方向に容器シャ
ッタ３１６をスライドさせると、段差３１１ｅＡと段差
３１６ｕＡとの係合がはずれて、矢印Ｂ方向へのスライ
ドが許容されるようになる。矢印Ｂ方向へ容器シャッタ
３１６をスライドさせると開口３１１ａが現れるように
なって、図５６−（ｃ）に示した状態に至る。

【００７８】図５７において、画像形成装置のトナー補
給装置本体３５４の内周面に凸状のストッパー３５４ｊ
が設けられている。トナー補給装置本体３５４にトナー
補給容器３０１を挿入していくと（図５７−（ａ））、
所定の位置に来た所で容器シャッタ３１６の端面（突き
当て面（当接部）３１６ｗ）がストッパー３５４ｊに当
接するようになる（図５７−（ｂ））。ここからさらに
トナー補給容器３０１を押し込むと、容器シャッタ３１
６はストッパー３５４ｊに当接した位置に固定されたま
まで、弾性部材３１６ｂに抗してトナーコンテナ３１１
だけが相対的に第２のスライド方向に移動する（図５７
−（ｃ））。容器シャッタ３１６はトナーコンテナ３１
１に対して相対的に第２のスライド方向と逆方向へスラ
イドする。この状態は、ちょうど図５６−（ｂ）に示し
たのと同じ状態に相当し、段差３１１ｅＡと段差３１６
ｕＡとの係合がはずれて、第１のスライド方向への回動
が許容されるようになる。さらに容器シャッタ３１６が
図５６（ｃ）の矢印Ｂの方向に回動すれば開口３１１ａ
が露出するようになる（図５７−（ｄ））。

【００７９】ここで、レール３１６ｕＦに設けられた段
差３１６ｕＡは、説明の都合上一体的に表示したが、実
際には、図５３に示したように、複数個の鉤先３１６ｕ
が段差ｓを有して配置されることにより段差３１６ｕＡ
として機能する。

【００８０】また、容器シャッタ３１６は、図２０に示
すように、トナー補給装置本体１００に設けられたトナ
ー補給開口３３３を開閉する本体シャッタ３３４の突縁
３３４ｂと面３３４ｂ１間の凹部３３４ｃと係合する。
この凹部３３４ｃに対して容器シャッタ３１６の全幅Ｄ
（図５３参照）が第２のスライド方向と平行に挿入され
ることによって係合し、その結果、第１のスライド方向
に対しては相対的に固定され、したがって、容器シャッ
タ３１６が第１のスライド方向へスライド移動するのと
連動して、本体シャッタ３３４も第１のスライド方向へ
スライド移動し、トナー補給開口３３３がトナーコンテ
ナ３１１の開口３１１ａと連通するようになる。

【００８１】さらに、この係合により、容器シャッタ３
１６は本体シャッタ３３４に拘束されるため、第１のス
ライド方向へスライド移動する際のふらつきを規制する
効果をあわせもち、スムーズな開閉動作を可能にする。

【００８２】また、ストッパー３５４ｊは、容器シャッ
タ３１６が第１のスライド方向へスライド移動する際の
ガイド部材としても機能する。すなわち、図５７に示す
容器シャッタ３１６の端部の突き当て面３１６ｗがスト
ッパー３５４ｊに常に突き当たった状態で第１のスライ
ド方向へスライド移動がなされる。この作用は、弾性部
材３１６ｂの抗力によって発生する。したがって、容器
シャッタ３１６が第１のスライド方向へスライド移動す
る際のふらつきを規制する効果をあわせもち、スムーズ
な開閉動作を可能にする。

【００８３】特に、本実施の形態においては、駆動力伝
達側係合部３２１ｇから駆動力受側係合部３１６ｄに駆
動力を伝達することによって第１のスライド方向へスラ
イド移動させるため、容器シャッタ３１６のヨーイング
が発生しやすい状況にあり、有効に作用する。さらに、
弾性部材３１６ｂを設けたことにより、トナー補給容器
３０１の長手方向の寸法に誤差が生じていても、ストッ
パー３５４ｊと突き当て面３１６ｗは確実に突き当たる
ようになっているとともに、第２のスライド方向へスラ
イド移動するため、その誤差をも吸収できる。

【００８４】さらに、ストッパー３５４ｊは鉤型の断面
形状を有しており、突き当て面３１６ｗはこれに抱え込
まれるようにして係合する。したがって、容器シャッタ
３１６は確実にガイドされるとともに、駆動力受側係合
部３１６ｄに駆動力を伝達する際に容器シャッタ３１６
が変形して駆動力が伝達できなくなることを防止でき
る。

【００８５】以上説明してきたように、トナー補給容器
３０１を単体で取り扱う際には、容器シャッタ３１６を
矢印Ａ方向にスライドしてからでないと矢印Ｂ方向には
スライドができないため、誤って容器シャッタ３１６を
開いてしまいトナーが漏出して周囲を汚染してしまうと
いう事故を未然に防止できる。一方で、トナー補給容器
３０１を装置本体１２４に装着させる際には、挿入方向
にトナー補給容器３０１を押し込むことによって、第１
のスライド方向への移動はオペレータにとって無意識の
うちに完了し、あとは時計回りの方向へハンドル３１５
を回すだけの簡単な操作で装着が終了する。

【００８６】なお、装置本体１２４からトナー補給容器
３０１を抜き去る場合には、挿入時とは逆のステップ
で、まずハンドル３１５を時計方向へ回し、そのまま手
前側へ抜いてくれば、弾性部材３１６ｂのばね力によっ
て容器シャッタ３１６とトナーコンテナ３１１は第１の
スライド方向に対して相対的に自動で戻り、元の状態に
復帰する。

【００８７】（トナー補給装置）トナー補給装置１００
は、夫々図２０から図２２に示すように、長手方向の断
面がトナーコンテナ３１１に倣って半円筒形の下部３５
４ａと矩形の上部３５４ｂとを有するカートリッジ受け
入れ部となるトナー補給装置本体３５４を有する。上部
３５４ｂの内周にはトナー補給容器３０１のガイド部３
１１ｋをガイドするための突片３５４ｃがガイド部３１
１ｋの両側に設けてある。この突片３５４ｃはトナー補
給装置本体３５４の口部に一対の他内部ではトナー補給
容器３０１の挿入方向に上下別々に分散して設けてあ
る。そして下部３５４ａの内周には周方向にガイドレー
ル３５５が設けられている。そしてこのガイドレール３
５５に本体シャッタ３３４のガイド３３４ａが係合して
いる。このガイドレール３５５、及びガイド３３４ａは
その長手方向の断面が鉤形であって、互いに抱き合って
いる。そして、ガイドレール３５５、及び、ガイド３３
４ａは、平行して夫々二条ある。したがって、本体シャ
ッタ３３４は、トナー補給装置本体３５４に保持されて
いる。本体シャッタ３３４の突縁３３４ｂの内周の半径
は、容器シャッタ３１６の内周の半径と同一又はほぼ等
しい。本体シャッタ３３４は、移動方向と直交する両側
に突縁３３４ｂが長手方向に沿って設けられている。本
体シャッタ３３４には本体シャッタ開口３３４ｄが設け
てある。ただし、この開口３３４ｄはトナー補給開口３
３３を開閉できればよいので開口３３４ｄの１つの縁３
３４ｄ１のみでもよい。本体シャッタ３３４の内周に沿
う突縁３３４ｂ間の長さは、容器シャッタ３１６の内周
の円弧の長さにほぼ等しい。従って、トナー補給容器３
０１がトナー補給装置１００に挿入されると、容器シャ
ッタ３１６の長手方向に沿う両側の縁は、本体シャッタ
３３４の突縁３３４ｂの半径方向へ突出した面３３４ｂ
１間の凹部３３４ｃに丁度嵌合される。従って、容器シ
ャッタ３１６を開閉すると本体シャッタ３３４は連動す
る。そこで、トナー排出開口３１１ａとトナー補給開口
３３３を対向するようにしておけば、容器シャッタ３１
６を開くことによりトナーはトナー撹拌送り装置３４５
を介して現像器２０４に補給される。前記本体シャッタ
開口３３４ｄは凹部３３４ｃとは本体シャッタ３３４の
周方向に関し突縁３３４ｂを間にして隣り合っている。

【００８８】（パッキン部材）封止部材としてのパッキ
ン部材３３５は、弾性体（図１３、図２０〜図２６参
照）である。そして、容器シャッタ３１６とトナー排出
開口３１１ａ間のシール性を維持している。また、落下
衝撃等によるトナーコンテナ３１１内のトナーの洩れを
防止する。そのため、パッキン部材３３５は、トナー排
出開口３１１ａを囲むようにトナーコンテナ３１１の外
側表面に貼付されている。具体的には、パッキン部材３
３５の材質として、シリコン、ウレタン、発泡ポリエチ
レン等のゴムやスポンジ、好ましくは硬度２０°〜７０
°、圧縮永久歪み１０％以下、セルサイズ６０〜３００
μｍ、密度が０．１５〜０．５０ｇ／である低発泡ポリ
ウレタンを５〜５０％圧縮して用いる。

【００８９】ここでパッキン部材３３５はトナー排出開
口３１１ａの長手方向の縁に沿う部分においてはトナー
排出開口３１１ａ内へ向って下るように傾斜させてあ
る。

【００９０】このようなパッキン部材３３５はトナー排
出開口３１１ａの周縁に接着等で固定する。

【００９１】（シール部材）トナー補給装置１００にト
ナー補給容器３０１を装着すると、容器シャッタ３１６
は本体シャッタ３３４の凹部３３４ｃに係合する。この
凹部３３４ｃは本体シャッタ３３４を長手方向に貫通し
ており、面３３４ｂ１は容器シャッタ３１６のためのガ
イドとなる。このとき容器シャッタ３１６の本体シャッ
タ開口３３４ｄの縁の突縁３３４ｂの容器側の面と本体
シャッタ３３４の容器側の面とは略同一面を形成する。
容器シャッタ３１６の容器側の面には図２０〜図２５に
示すようにシール部材３４１が設けられている。前記シ
ール部材３４１は、本体シャッタ３３４のトナー排出開
口３１１ａ、トナー補給開口３３３を開閉する側の突縁
３３４ｂの容器側の面に覆い被さるべく、容器シャッタ
３１６の閉方向下流側に延出される。シール部材３４１
は容器シャッタ３１６と本体シャッタ３３４との隙間ｇ
（図２３〜図２５参照）にトナーが侵入するのを阻止す
るものであり、この目的を達成できれば材質・形状・寸
法・取り付け方法は適宜設定できる。

【００９２】本実施の形態では好ましい構成として厚さ
が１２５μｍのポリエステル（ＰＥＴ）シートを両面テ
ープ３４３（日東電工社製＃５０００ＮＣ）（図２９参
照）により容器シャッタ３１６に貼り付けてシール部材
３４１とした。

【００９３】シール部材３４１は詳しくは前記のごとく
本体シャッタ３３４の突縁３３４ｂに覆い被さるように
構成されているため、トナー補給容器３０１の装着及び
脱着時に引っ掛かったりぶつかったりしてこれを阻害し
ないことが望まれる。また、本体シャッタ３３４の容器
側の面は必ずしも平滑ではないが、これに対して追従し
て密着することが必要である。これらの要請から、シー
ル部材３４１としては可撓性のシートや弾性材料でなる
シート等が好ましい。

【００９４】取り付け方法に関しては、トナー補給容器
３０１の装着・取り外し及び容器シャッタ３１６の開閉
を繰り返しても剥がれないことが必要であり、これを満
足できれば前記の両面テープ３４３をはじめ、種々の公
知の接着・接合手段が利用可能である。

【００９５】最も好ましくは、シール部材３４１をエラ
ストマーとし、シール部材３４１と容器シャッタ３１６
とを二色成形にて一体的に成形するのが良い。この場
合、シール部材３４１のエラストマーと容器シャッタ３
１６の材料とは相溶性のあるものを選択するのが好まし
い。あるいはシール部材３４１と容器シャッタ３１６と
を同一の材質として両者を完全に一体的に成形しても良
い。

【００９６】（シール部材の作用）次にシール部材３４
１の作用について説明する。

【００９７】トナー補給容器３０１を取り外してある時
で容器シャッタ３１６が本体シャッタ３３４と係合して
いない状態ではトナー補給装置１００の本体は図２８に
示すとおりとなっている。ここで本体シャッタ３３４は
トナー補給開口３３３を封止する位置にあり、トナー補
給開口３３３からゴミその他の異物の混入を防止するよ
うになっている。

【００９８】次にトナー補給容器３０１を装着し、トナ
ー補給を行っている時の状況を図２１に示す。ここでは
容器シャッタ３１６は容器のトナー排出開口３１１ａか
ら退避し、トナー排出開口３１１ａと本体シャッタ開口
３３４ｄ、それにトナー補給開口３３３の三者が連通す
る状態になっている。またこのとき、容器シャッタ３１
６の容器側の面と本体シャッタ３３４の開口３３４ｄ側
の突縁３３４ｂの容器側の面とが略同一面であることに
より、本体シャッタ３３４の突縁３３４ｂとシール部材
３４１とが当接して、トナーの通路の通路外に対する密
閉性を保つようになっている。また同時に、本体シャッ
タ３３４の突縁３３４ｂ表面にトナーが付着するのをも
防止する。そして、トナー補給容器３０１に内蔵された
トナー搬送部材３２９の作用により、トナー補給容器３
０１内に収容されていたトナーは前記連通した開口３１
１ａ，３３４ｄ，３３３を通って受入れ装置であるトナ
ー撹拌送り装置３４５側へと補給される。

【００９９】図２０、図２１の一部拡大図の図２３、図
２４に示すようにシール部材３４１は図２３から少しシ
ャッタ３１６，３３４が開方向へ移動し図２４までの状
態においてシール部材３４１の端部が本体シャッタ３３
４の突縁３３４ｂとパッキン部材３３５に挟まれても、
シール部材３４１は薄いＰＥＴシートであるためこの部
分での密閉性を損なうことはない。このためシール部材
３４１の厚さは５０μｍ以上３００μｍ以下であること
が望ましい。より好ましくは７５μｍ以上２００μｍ以
下、最も好ましくは１２５μｍに設定するのが良い。シ
ール部材３４１が厚すぎれば本体シャッタ３３４とトナ
ー補給容器３０１の間でのシール性を損ない、薄すぎれ
ばシール部材３４１の本来の機能である、容器シャッタ
３１６と本体シャッタ３３４との間へのトナー侵入を防
止する作用が不十分となり、トナー補給容器３０１の取
り扱い中及びトナー補給装置１００への装着脱着時にシ
ール部材３４１がめくれたりシワが寄ったり、曲がった
りする不都合も生ずる。

【０１００】シール部材３４１がパッキン部材３３５に
接しない位置まで退避させるよう構成すればシール部材
３４１について厚さの制約は無くなるが、その分シャッ
タの移動ストロークは長くなりトナー補給装置及びトナ
ー補給容器をコンパクトに設計することが困難になる。

【０１０１】次に報知部１２４ａにトナー無し検知が点
灯するよりも前に、トナー補給容器３０１を取り出す時
の状況とシール部材３４１の作用について説明する。こ
のとき、トナー補給容器３０１内にまだ相当量のトナー
が収容されており、トナー補給容器３０１のトナー排出
開口３１１ａ、本体シャッタ開口３３４ｄ、トナー補給
開口３３３のいずれも、その内部はトナーで充満してい
る。この状態からトナー補給容器３０１を取り出すが、
まず開口部を封止する必要がある。容器シャッタ３１６
を閉じ方向に移動すると、これに係合している本体シャ
ッタ３３４も一体的に容器閉方向へ移動する。このとき
図２５に示すように、本体シャッタ開口３３４ｄ内に充
満したトナーはそのまま閉方向へと移動してトナー補給
容器３０１内のトナー及びトナー撹拌送り装置３４５内
のトナーとは分断されていく。閉動作の途中では図２５
のように、本体シャッタ３３４と容器シャッタ３１６の
隙間ｇがトナー排出開口３１１ａの真下を通過する状況
となり、このとき図２６、図２７に示すようにシール部
材３４１がないとトナー補給容器３０１内のトナーは前
記隙間ｇに向って殺到する。しかし、図２５ではシール
部材３４１がこの隙間ｇを覆っているため、隙間ｇの中
へのトナーの侵入は阻止される。

【０１０２】なおこの間、シール部材３４１と容器シャ
ッタ３１６はパッキン部材３３５の復元力によって常に
図面上、下向きの付勢力を受け、この結果、シール部材
３４１の容器シャッタ３１６からの延出部３４１ａも本
体シャッタ３３４の容器側の面に圧接され、より良いシ
ール性が得られるとともに本体シャッタ３３４の突縁３
３４ｂ表面にトナーが付着することも阻止する。

【０１０３】本体シャッタ３３４、容器シャッタ３１６
を閉じきった状況は図２３のようになるが、トナー補給
容器３０１としては、シール部材３４１の延出部３４１
ａのトナー補給容器３０１側の面にトナーが付着するも
のの、容器シャッタ３１６の外面及びトナーコンテナ３
１１の外面へのトナー付着は防止される。前記シール部
材３４１の延出部３４１ａ内側へのトナー付着も、その
量は微少であり、なおかつトナーコンテナ３１１との間
で形成されるポケット状の形状の中であるため、そのト
ナーは外へは出て来にくく、外部へ飛散することはほと
んどない。

【０１０４】前記延出部３４１ａの延出長さは後述する
理由により本体シャッタ３３４の突縁３３４ｂの幅と略
等しくするのが好ましいが寸法としては２ｍｍ以上１０
ｍｍ以下が好ましく、より好ましくは４ｍｍ以上８ｍｍ
以下、最も好ましくは６ｍｍに設定するのが良い。延出
部３４１ａが短かすぎると前記隙間ｇへのトナー侵入を
阻止する作用が不十分であるとともに、シール部材３４
１とトナーコンテナ３１１とで形成される前記ポケット
状の形状が浅くなってしまい、付着したトナーを保持す
る作用も得られない。さらには本体シャッタ３３４の突
縁３３４ｂ表面へのトナー付着を防止する作用も得られ
ない。

【０１０５】一方、延出部３４１ａが長すぎる場合に
は、トナー補給容器３０１の装着・取り外し時にこの部
分が邪魔になり、トナー補給装置１００内面の各所にぶ
つかるなどするという問題がある。また、前記のパッキ
ン部材３３５からの付勢力も延出部３４１ａの最先端部
へは伝達しきれなくなって、密閉性はむしろ悪くなる。
シール部材３４１の剛性を高めれば延出部３４１ａが長
くとも付勢力の伝達は行われるが、本体シャッタ３３４
への追従性が得られず、やはり密閉性は悪くなる。ま
た、本体シャッタ開口３３４ｄを狭くしてしまい、トナ
ーが通過するのをさまたげるおそれもある。

【０１０６】図２６、図２７にシール部材を設けない例
を示す。報知部１２４ａにトナー無し検知が点灯する前
に本体シャッタ３３４を閉じて行くと、図のように容器
シャッタ３１６と本体シャッタ３３４の隙間ｇはトナー
にさらされ、そこへトナーが侵入して行く。侵入したト
ナーにより容器シャッタ３１６の外面にはトナーが付着
して汚れる。本体シャッタ３３４の面３３４ｂ１間の凹
部３３４ｃに侵入したトナーは出口がないため蓄積する
一方であり、画像形成装置のメンテナンス時等に清掃を
行わない限り、トナー補給容器３０１の汚れは次第にひ
どくなっていく。また、本体シャッタ３３４の突縁３３
４ｂにはトナーが付着し、容器シャッタ３１６及び本体
シャッタ３３４を閉じた後でこのトナーがトナー補給容
器３０１の対向する外面へと転移して、トナー補給容器
３０１が汚れる結果となる。

【０１０７】〔シール部材の他の形態１〕シール部材表
面に低摩擦抵抗材料を配置する。

【０１０８】パッキン部材３３５の圧縮は、高いシール
性を維持するために、圧縮率及び圧縮応力を増加させる
ことが望ましい。すなわち、圧縮率が小さいとパッキン
部材３３５の圧縮応力も小さくなり、充分なシール性が
得られず、落下衝撃等にてトナーの洩れが発生してしま
う。ところが逆に、圧縮率が大きくなりすぎるとパッキ
ン部材３３５の圧縮圧力も大きくなって、シール性は向
上するが、摺動負荷が増大して容器シャッタ３１６の開
閉駆動力も大きくなってしまう。

【０１０９】そこで、高いシール性と低いシャッタ開閉
駆動力を同時に実現するため、図２９、図３０に示すよ
うに、前記シール部材３４１の前記パッキン部材３３５
と向かい合う側の面に、低摩擦抵抗材料として可撓性フ
ィルム３４２を貼付し、該パッキン部材３３５表面との
摺動摩擦抵抗を低減させている。具体的には、可撓性フ
ィルム３４２の材質として、ポリエステル、二軸延伸ポ
リプロピレン（ＯＰＰ）、ポリアミド、ポリエチレン、
フッ素樹脂の単層、またはこれらの複合層を基材とし、
表面にシリコーンオイル、シリコーンワックス、シリコ
ーン系塗料等をコーティングしたものを用いる。

【０１１０】好ましくは前記可撓性フィルム３４２にお
けるシリコーンオイルのコーティング層の厚さが、０．
０５μｍ〜２μｍであるものを用い、より好ましくはシ
リコーンオイルのコーティング層の厚さが、０．１μｍ
〜０．５μｍであるものを用いる。シリコーンオイルの
コーティング層の厚さは、厚すぎるとトナーコンテナ３
１１内のトナーへ悪影響を及ぼし、逆に薄すぎるとシャ
ッタ開閉強度低下の十分な効果が得られない。

【０１１１】以上のような構成のトナー補給容器３０１
をトナー補給装置に装着し、トナー無し検知の点灯前に
トナー補給容器３０１を取り出す操作を繰り返したが、
先に説明した図２９（ｂ）のものと同様に容器シャッタ
３１６外面及びその周囲へのトナー付着と汚れはなく、
蓄積も認められなかった。また、容器シャッタ３１６の
開閉駆動力を大きくすることなく密封性能を向上でき
た。

【０１１２】〔シール部材の他の形態２〕この実施の形
態はシール部材３４１の延出部３４１ａはトナー補給容
器３０１をトナー補給装置１００へ挿入する際に本体シ
ャッタ３３４の突縁３３４ｂの長手方向の端部から本体
シャッタ３３４の突縁３３４ｂ上へ進入する。

【０１１３】そこで容器シャッタ３１６が本体シャッタ
３３４の面３３４ｂ１間の凹部３３４ｃへ進入する際に
進入し易すくするために、図３６において両側（図３６
では右側が補給装置本体３５４の下部３５４ｂの陰にな
っている）面３３４ｂ１の手前角に面取り３３４ｂ２を
すると共に容器シャッタ３１６の対応する部分も面取り
３１６ｐ，３１６ｑをする（図４８、図４９参照）。

【０１１４】そして図３６に示すように本体シャッタ３
３４の突縁３３４ｂの手前角にシール部材３４１の延出
部３４１ａを円滑に進入させるために導入部３３４ｅが
設けてある。この導入部３３４ｅは突縁３３４ｂの長手
方向端部において突縁３３４ｂの容器に面する側の面か
ら端面へ次第に下るように斜設した斜面である。

【０１１５】このような導入部３３４ｅを設けることは
シート部材３４１の延出部３４１ａが本体シャッタ３３
４の突縁３３４ｂへ進入する際に延出部３４１ａの長手
方向の端部の損傷を防止できる効果がある。

【０１１６】図３１から図３５は本体シャッタ３３４の
突縁３３４ｂの導入部３３４ｅから突縁３３４ｂ上へシ
ート部材３４１の延出部３４１ａを更に円滑に進入する
ための構成が示されている。

【０１１７】図３１ではシール部材３４１の延出部３４
１ａの根本に長手方向に沿ってミシン目３４１ｂを施し
てある。図３４はミシン目３４１ｂを施したシート部材
３４１の斜視図である。このミシン目３４１ｂに代えて
図３５に示すようにトナーコンテナ３１１に面する側に
おいて、シール部材３４１の延出部３４１ａの根本に長
手方向に条溝３４１ｃを設けてもよい。本例では条溝３
４１ｃの断面はＶ字であるがＵ字形であってもよい。

【０１１８】このようにすることによってシール部材３
４１の延出部３４１ａが本体シャッタ３３４の突縁３３
４ｂへ進入する際に本体シャッタ３３４の導入部３３４
ｅに当接して、ミシン目又は条溝の部分で延出部３４１
ａが折曲するので、延出部３４１ａの長手方向の端部損
傷を防止できる。

【０１１９】上述ではシール部材３４１は延出部３４１
ａを含めて円弧形状としたが図３２に示すようにシール
部材３４１の延出部３４１ａ全体をその根本でトナーコ
ンテナ３１１側へ向けて折曲してもよい。このように延
出部３４１ａを設けると図２３に二点鎖線で示すように
本体シャッタ３３４の突縁３３４ｂに上方に円滑に延出
部３４１ａが進入できる。なお、このように延出部３４
１ａを折曲してあっても容器シャッタ３１６、本体シャ
ッタ３３４がトナー排出開口３１１ａ、本体シャッタ開
口３３４ｄを開放する際は、延出部３４１ａは長手方向
の両端側がパッキン部材３３５と本体シャッタ３３４の
突縁３３４ｂと直角方向の突縁との間に挟圧されるの
で、突縁３３４ｂと延出部３４１ａは密着する。図３２
に示した例においては延出部３４１ａが折曲しているた
めにその先端縁は容器シャッタ３１６の開閉時にパッキ
ン部材３３５に強く摺接し、これを痛めるおそれがあ
る。図３３に示す例はこのような懸念を解消したもの
で、延出部３４１ａをトナー補給容器３０１の装着方向
下流側さらに延出突片の突出部３４１ｄを設け、この部
分を折曲したものである。この例では突出部３４１ｄは
パッキン部材３３５とは接触しない位置にあり、前記問
題は発生せず、最も好ましい実施例である。

【０１２０】（ロック部材）またトナー補給容器３０１
を画像形成装置本体１２４に装着する前、そして、取り
外し後、ハンドル３１５がトナーコンテナ３１１側に係
止されるように、ロック部材３５１を設けている（図１
６、図１７参照）。

【０１２１】ロック部材３５１は第１フランジ３１２の
端板３１２ｂのきわの円筒形のロック部材嵌合部３１２
ｇに回転自在でトナー補給容器３０１のトナー補給装置
１００への着脱方向（図１６に示す矢印方向の両方の向
き）に移動自在に嵌合している。

【０１２２】ロック部材３５１はロック部材嵌合部３１
２ｇに嵌合する円形のリング部３５１ａの前記端板３１
２ｂ向った側の縁に凹部３５１ｂを有する。この凹部３
５１ｂは第１フランジ３１２に設けたロック突起３１２
ｈと嵌合している。ロック部材３５１にはハンドル３１
５の端面３１５ｉを圧するようにアーム状のばね部３５
１ｃが一体に設けられている。このばね部３５１ｃのば
ね力によりハンドル３１５が第１フランジ３１２の円筒
状周壁部３１２ｅからぬけ出さないように、該周壁部３
１２ｅの外周には周方向に全周にわたり突条３１２ｉを
設けると共にハンドル３１５の一部を切り起して設けた
ぬけ止め３１５ｊ先端を該突条３１２ｉに当てている
（図１２参照）。また、ばね部３５１ｃによってロック
部材３５１は第１フランジ３１２の端板３１２ｂに圧接
されている。

【０１２３】なお、上記ばね部３５１ｃの根元に撓みが
集中して、根本が白化しないように、ばね部３５１ｃは
先端に向うほど細くなるように形成され全体的にしなる
ようになっており、根本への応力集中を防ぎ根本の白化
を防いでいる。このため、ばね部３５１ｃの断面が四角
形の場合先端に向う程、断面の幅又は及び厚みを小さく
している。従って、ばね部３５１ｃは根本から先端に向
うに従って断面積が次第に小さくなっている。

【０１２４】ロック部材３５１の外周に設けた係合リブ
３５１ｄはハンドル３１５に設けたトナー補給容器３０
１の着脱方向の溝３１５ｋ，３１５ｍにトナー補給容器
３０１の着脱方向に移動自在にゆるく嵌合している。ま
たロック部材３５１の係合リブ３５１ｉとハンドル３１
５の溝３１５ｊの嵌合によってハンドル３１５とロック
部材３５１は互に回転できないようになっているが相対
的に移動自在である（図４６、図４７参照）。

【０１２５】第１フランジ３１２に設けたロック突起３
１２ｈのトナー補給容器３０１の着脱方向の高さはハン
ドル３１５の溝３１５ｋ，３１５ｍ中を係合リブ３５１
ｄが移動する行程長よりも小さくなっている。また、ハ
ンドル３１５の溝３１５ｊ中をロック部材３５１の係合
リブ３５１ｉが移動する行程長よりもロック突起３１２
ｈのトナー補給容器３０１の着脱方向の高さは小さい。

【０１２６】上記構成によりロック部材３５１の凹部３
５１ｂは第１フランジ３１２のロック突起３１２ｈとロ
ック部材３５１のばね部３５１ｃのばね力で係合してい
るのでトナー補給容器３０１はトナー補給装置１００に
対して挿入・退出途中及び取り外した状態の何れにおい
てもハンドル３１５はトナーコンテナ３１１に対して非
回転である。ただし、後述するハンドル３１５を定位置
でトナー補給装置１００へ挿入するための手段として設
けた第１フランジ３１２の突起３１２ｈとリング部材３
５１の凹部３５１ｂとの間で周方向に設けた寸法差によ
るガタ分によりハンドル３１５は本例では６度空転する
ようになっている。

【０１２７】ロック部材３５１にはもう一つの係合リブ
３５１ｄから外周方向へ向って突出する薄片の引きぬき
止め３５１ｅが設けてある。

【０１２８】（ロック部材の作用）ロック部材３５１の
作用を説明する。トナー補給容器３０１のガイド部３１
１ｋをトナー補給装置本体３５４の突片３５４ｄ間に嵌
合してトナー補給装置１００内へ挿入すると、容器シャ
ッタ３１６と本体シャッタ３３４が係合しその途中で容
器シャッタ３１６の駆動力受側係合部３１６ｄが駆動力
伝達側係合部３２１ｇと部分的に噛み合い、そのすぐ後
でハンドル３１５の駆動伝達側係合部３１５ａが駆動力
受側係合部３２１ａと部分的に噛合う。容器シャッタ３
１６が本体シャッタ３３４と部分的に係合に向うときに
前述のシール部材３４１の延出部３４１ａが本体シャッ
タ３３４の導入部３３４ｅを通って突縁３３４ｂ上へ進
入する。

【０１２９】ここでハンドル３１５を装着方向へ押し付
けると図１７に示すように係合リブ３５１ｄに設けた突
起３５１ｄ１がトナー補給装置本体３５４の当接面３５
４ｅに当接すると共に引きぬき止め３５１ｅが当接面３
５４ｆに当接する（図４０及び図４２参照）。ここでハ
ンドル３１５を更に押し込むと、ハンドル３１５、第１
フランジ３１２、トナーコンテナ３１１、第２フランジ
３１３等は図１６の矢印と同方向へ更に進み、第１フラ
ンジ３１２のロック突起３１２ｈは図１７に示すように
凹部３５１ｂ外へ出る。

【０１３０】ここで、ハンドル３１５をトナー補給容器
３０１の装着方向から見て時計回り（図１７の矢印方
向）に回動することができる。そしてロック部材３５１
はハンドル３１５と共に回動し、回し初めるとすぐに引
きぬき止め３５１ｅがトナー補給装置本体３５４の下部
３５４ａの当接面３５４ｆ上に一体に設けた溝３５４ｇ
（図４８、図４９参照）に入る。この溝３５４ｇはトナ
ー補給装置本体３５４の下部３５４ａの周壁に沿う円弧
形に延設された溝である。その後トナー排出開口３１１
ａ、本体シャッタ３３４が開閉する過程では引きぬき止
め３５１ｅは溝３５４ｇに嵌入したままである。従っ
て、トナー補給容器３０１をトナー補給装置１００へ装
着してトナー補給作用が行われている際は、トナー補給
容器３０１をトナー補給装置１００からいきなり引きぬ
けないようになっている。従って、容器シャッタ３１
６、本体シャッタ３３４が閉ったときのみ、円弧溝３５
４ｇ外へ引きぬき止め３５１ｅが出るからトナー補給容
器３０１はトナー補給装置１００から取り外せる。

【０１３１】この際、ロック解除突起が１ケ所であった
り、また複数個でもある方向に偏って配置されている
と、ロック部材３５１にモーメントがかかったり、ロッ
ク部材３５１が変形してしまいスムーズにスライドしな
くなるため、複数個のロック解除突起を円周上になるべ
く等間隔に配置することが望ましい。本実施の形態で
は、２つの突起を略１８０度対抗する位置に配置してい
る。本例では引きぬき止め３５１ｅもロック解除突起と
して機能し、突起３５１ｄ１と引きぬき止め３５１ｅと
ロック部材３５１中心を夫々結ぶ半径方向の線間は約１
５０度の中心角をなしている。

【０１３２】また、ロック部材３５１のロック解除のタ
イミングについては、図４７に示すように上記において
ロック部材３５１を回り止めするためのロック突起３１
２ｈは半径方向に突出してハンドル３１５と係合可能な
突起３１２ｈ１を有し、ハンドル３１５の当接面３１５
ｃからハンドル３１５の係合リブ３５１ｄ（引きぬき止
め３５１ｅを設けた側）を受ける溝３１５ｍの端壁３１
２ｂ側へ向って延出された片方の溝壁３１５ｎに突起３
１２ｈ１が当接するまでのハンドル３１５の回転角度Ｂ
は約９０度となっている。また、ロック部材３５１の凹
部３５１ｂとロック突起３１２ｈの関係はハンドル３１
５が６度だけ空転するように凹部３５１ｂの中心角Ａに
ガタを持たせている。。

【０１３３】トナー補給容器３０１の内部のトナーが消
耗し、トナー補給容器３０１を交換する際にはハンドル
３１５を装着時とは逆方向（トナー補給容器３０１をト
ナー補給装置１００へ挿入する方向から見て反時計回
り）に元の位置まで回動することにより、引きぬき止め
３５１ｅは円弧形の溝３５４ｇから外れ、ばね部３５１
ｃのばね力でロック部材３５１はロック部材嵌合部３１
２ｇ上をすべりロック部材３５１も元の位置、即ちロッ
ク突起３１２ｈとロック部材３５１のリング部３５１ａ
の凹部３５１ｂとが係合する位置に戻ることになる。

【０１３４】前述のようにロック部材３５１はばね部３
５１ｃによりトナーコンテナ３１１側に付勢されている
ため前記ロック突起３１２ｈとロック部材３５１の凹部
３５１ｂが係合するようスライドし、再びロック状態と
なる。

【０１３５】（トナー補給操作方法）次に、本実施の形
態のトナー補給容器３０１を用いたトナー補給操作につ
いて概略説明する。

【０１３６】（１）トナー補給容器３０１の装着 図３８に示すように装置本体１２４に設けられた開閉部
材１２１を手前９０°方向に開く。次に、トナー補給容
器３０１のガイド部３１１ｋをトナー補給装置１００の
突片３５４ｃ間の溝部３５４ｈ（図２０参照）に係合さ
せる。そして、カップリング３２６ａの設けられた側を
先頭にして、トナー補給容器３０１をトナー補給装置１
００内へ挿入する。するとまずトナー補給容器３０１の
容器シャッタ３１６と、トナー補給装置１００内の本体
シャッタ３３４とが係合する。そして、駆動力伝達側係
合部３２１ｇと容器シャッタ３１６の駆動力受側係合部
３１６ｄとが係合する。そして最後に、トナー補給装置
１００側の駆動力受側係合部３２１ａとハンドル３１５
の駆動力伝達側係合部３１５ａとが係合する（図１５参
照）。

【０１３７】（２）トナー補給容器の設置／トナー補給 トナー補給容器３０１がトナー補給装置１００に装着さ
れた状態で、操作者がハンドル３１５を手動にて時計周
りに９０°回動させる。すると、回転による駆動力が、
ハンドル３１５の駆動力伝達側係合部３１５ａから，ト
ナー補給装置１００の駆動力受側係合部３２１ａを介し
て伝達部材３２１に伝達される。さらに、駆動力伝達側
係合部３２１ｇから容器シャッタ３１６の駆動力受側係
合部３１６ｄへ伝達される。このように伝達された駆動
力によって、容器シャッタ３１６はトナーコンテナ３１
１のシャッタ支持部材３１１ｅに係合しながら円周方向
にスライド移動する。その時、本体シャッタ３３４は容
器シャッタ３１６のスライド移動に連動する。そのた
め、トナー補給容器３０１のトナー排出開口３１１ａ、
本体シャッタ開口３３４ｄ及びトナー補給装置１００内
のトナー補給開口３３３は同時に開放される。そして、
装置本体１２４のカップリング３４４からの駆動力を受
けたカップリング３２６ａによって、トナー搬送部材３
２９を回転することで、トナー補給が開始される。

【０１３８】なおこれら操作中、トナーコンテナ３１１
は回転しない。そのため、トナー補給容器３０１はハン
ドル３１５の回転には連動せず、トナー補給装置１００
内で固定されている。

【０１３９】（３）トナー補給容器の取り外し 操作者がハンドル３１５を反時計方向へ９０°回転す
る。これによって、（２）と同様の順序で逆向きの駆動
力が伝わる。そして、容器シャッタ３１６はトナー排出
開口３１１ａを、また、本体シャッタ３３４は本体シャ
ッタ開口３３４ｄとトナー補給開口３３３を各々閉じ
る。そして、一連のトナー補給操作が完了する。

【０１４０】尚、トナー補給容器３０１のトナー補給装
置１００への装着は、カップリング３２６ａ側を先頭に
して行なわれる。そのため、シャッタ３１６の係合部３
１６ｄは装置本体１２４側の係合部３２１ａを通過し
て、奥側の係合部３２１ｇと係合する。したがって、セ
グメントギア状係合部３１６ｄの歯先円直径は、ハンド
ル３１５のセグメントギア状係合部３１５ａの歯元円直
径より小さいことがより好ましい。

【０１４１】このような構成とすることにより、一連の
トナー補給動作内において、トナーコンテナは不動とな
る。そのために、トナーコンテナの形状の制約はなくな
る。よってよりスペース効率の高いコンテナ形状を採用
することができる。さらに、シャッタをハンドルと別部
材とすることから、トナー排出開口の位置をハンドル近
傍とする制約もなくなる。したがって、トナー補給容器
の設計の自由度を高くできる。

【０１４２】また、本実施の形態のトナー補給容器は、
ハンドルの係合部、駆動伝達部材の係合部、そしてシャ
ッタの係合部という複数の係合部を介して、ハンドルの
回転駆動をシャッタの駆動力受係合部に伝えている。そ
のため、これら係合部の係合比（ギア比）を自由に設計
することが可能となる。

【０１４３】このことにより、シャッタの開閉のための
スライド移動距離が長い場合には、ハンドルの係合比
（ギア比）を高くしてハンドルの操作（回動）距離を短
くする。また、シャッタの開閉トルクが高い場合には、
ハンドルの係合比（ギア比）を低くしてハンドルの操作
（回転）トルクを低くすることもできる。

【０１４４】例えば、シャッタを開閉するためのハンド
ルの回転角度を９０度とする。そして、トナー補給容器
をトナー補給装置に挿入する際には、把手３１５ｅを垂
直方向に位置させる。また、ハンドルを９０度時計方向
へ回転させて、トナーを排出した状態では、把手３１５
ｅが水平方向に位置するようにしておく。こうすれば、
操作者が操作し易く、操作者が容器３０１ａの状態を認
識しやすい。なお、ハンドル３１５のシャッタ開閉のた
めの回転角度は、操作上６０度〜１２０度の範囲が好適
である。

【０１４５】（トナー撹拌搬送装置）トナー補給装置１
００にはトナー撹拌送り装置３４５が付設してある。図
２０、図２１に示すようにトナー補給開口３３３を下か
ら蔽うようにしてケース３４８がトナー補給装置本体３
５４に固定されている。ケース３４８はトナー補給装置
１００の長手方向とほぼ同長である。ケース３４８中に
は長手方向にトナー搬送部材として撹拌スクリュー３４
６，３４７が回転駆動されるように配設され、ケース３
４８に支持されている。

【０１４６】撹拌スクリュー３４６，３４７は隔壁３４
８ａで仕切られていて長手方向においてトナー補給開口
３３３とは反対側で隔壁３４８ａに設けた開口（不図
示）によって、斜め上側の撹拌スクリュー３４６を設け
た室３４８Ａと、下側の撹拌スクリュー３４７を設けた
室３４８Ｂは通じている。ケース３４８には長手方向で
トナー補給開口３３３と同じ側に現像器２０１へ通ずる
トナー排出口３４８ｂが設けてある。

【０１４７】上記において、トナー補給開口３３３から
トナーが補給されると回転しているトナー撹拌スクリュ
ー３４６は室３４８Ａ中をトナー補給開口３３３側から
長手方向で室３４８Ａの反対側へトナーを送り乍ら撹拌
し、室３４８Ａの前記反対側では隔壁３４８ａに設けた
開口（不図示）を通じて室３４８Ｂへトナーを落す。下
側のトナー撹拌スクリュー３４７は上記トナー撹拌スク
リュー３４６のトナー送り方向とは反対方向へトナーを
撹拌し乍ら送り、トナー排出口３４８ｂから現像装置２
０１へトナーを補給する。

【０１４８】（定位置装着手段）ハンドル回動からシャ
ッタ開閉に至る駆動力伝達経路において、高精度の部品
を用いずにコストをかけずに構成しようとすれば、ギア
等のバックラッシュやその他の部位に駆動系のガタ及び
歪みが生じてしまうことは避け難い。従って入力ストロ
ークに対する出力ストロークが１：１に対応せず、シャ
ッタを開いてから再び閉じても、シャッタが元の位置に
戻らないことがある。このような状態のトナー補給容器
を装置本体から抜き出し、そのまま再び装着して開閉を
行うと、シャッタが元に戻らない分が蓄積して行き、戻
らない量が増大して行く。

【０１４９】本体シャッタと容器シャッタとを一体的に
係合させる構成においては、このようなシャッタの位置
ずれによって、トナー補給容器が装置本体から抜き出せ
なくなったり、本体シャッタの位置ずれのために新品の
（シャッタが本来の位置にある）トナー補給容器が装着
できなくなったりする課題を生ずる。

【０１５０】このような課題はハンドル及びシャッタが
装置本体側の中継ギアと係合する前に、あらかじめハン
ドルを開方向へ所定角度回動させ、ハンドルを閉方向へ
回動する際にはこの分も含めて戻すことで、バックラッ
シュやガタ等によるストロークロスを吸収しシャッタを
確実に元の位置まで戻すようにすることにより解消す
る。

【０１５１】次にこのような手段を具体的に説明する。

【０１５２】図１０、図１１、図４２、図４３に示すよ
うにハンドル３１５上にはハンドル突起３６１が設けら
れている。このハンドル突起３６１の形状は平面図（下
方から上方に向って見ている下視図）で示す図５０から
図５２に示すようにカムフオロワをなしていて作用面３
６１ａは図５０から図５２の上下方向の幅がせまく、ト
ナー補給装置本体３５４の上部３５４ｂの天板下面に設
けたカムである本体突起３６２に接触可能となってい
る。突起３６１，３６２はカム対偶である。

【０１５３】本体突起３６２は山形のカム面を有する。
このカム面のリフトはトナー補給装置本体３５４の中心
（下部３５４ａの半円の中心）に対して生ずる中心角が
トナー補給容器３０１とトナー補給装置１００間の回動
方向のガタを取りトナー補給容器３０１をトナー補給装
置１００に対して所定角度の挿入位置とするのに必要な
程度となっている。この中心角は６度以上となってい
る。本例では６度である。

【０１５４】上記ハンドル突起３６１、本体突起３６２
の関係位置を作用と共に説明する。トナー補給容器３０
１をトナー補給装置１００へ挿入して行くと、図４２、
図５２に示すようにハンドル突起３６１は本体突起３６
２のリフト０の位置で係合開始位置へくる。このときハ
ンドル３１５の駆動力伝達側係合部３１５ａと本体側の
駆動力受側係合部材３２１ａとはトナー補給容器３０１
のトナー補給装置１００への挿入方向で距離Ｌ１離れて
いる。この距離Ｌ１が本体突起３６２で最大リフトをハ
ンドル突起３６１に生じさせる行程Ｌ２と等しい。

【０１５５】図４２、図５２の状態からトナー補給容器
３０１をトナー補給装置１００へ挿入するとハンドル突
起３６１は本体突起３６２上をすべりハンドル３１５を
回転する。そこで図５１に示すようにハンドル３１５が
６度回転してハンドル突起３６１が本体突起３６２のカ
ムトップと接触した状態においてハンドル３１５の係合
部３１５ａとトナー補給装置１００の係合部３２１ａの
歯端が一致する。なお、この係合部３１５ａ，３２１ａ
の歯端が一致する僅か前には本体側係合部３２１ｇに対
して容器シャッタ３１６の係合部３１６ｄの歯端は一致
しているので係合部３２１ｇに対する係合部３１６ｄの
噛み合いはきわめて僅か先行する。

【０１５６】更にトナー補給容器３０１をトナー補給装
置１００へ挿入すると図５０に示すようにハンドル３１
５の駆動力伝達側係合部３１５ａとトナー補給装置１０
０の駆動力受側係合部３２１ａは噛み合う。一方、図１
９に示す駆動力伝達側係合部３２１ｇに対してシャッタ
３１６の駆動力受側係合部３１６ｄも全歯幅にわたり噛
み合うので図５１の状態から図５０の状態へトナー補給
容器３０１が移動する際、ハンドル３１５は非回転で、
図５０に示すようにハンドル突起３６１は本体突起３６
２のカムトップに対応した位置にある。

【０１５７】上記のようにハンドル突起３６１が本体突
起３６２により変位させられることによりハンドル３１
５は６度回転する。このためハンドル３１５と第１フラ
ンジ３１２に設けた係合部分にはガタをもたせてある。
即ち、図１６、図１７に示すようにロック部材３５１の
凹部３５１ｂと第１フランジ３１２のロック突起３１２
ｈ間、ハンドル３１５の溝３１５ｋ，３１５ｍと第１フ
ランジ３１２の係合リブ３５１ｄとの間にはハンドル３
１５を６度回転し得る周方向のガタを設けてある。

【０１５８】また、上記ハンドル３１５をハンドル突起
３６１と本体突起３６２で回動する前に容器シャッタ３
１６を本体シャッタ３３４に所定位置で係合させておく
ため、トナー補給装置１００の下部３５４ａの内周に図
４８、図４９に示すように容器シャッタ３１６の長手方
向の縁（端面）と摺動する位置決め凸部３６３を設けて
ある。この凸部３６３は山形のカム面を有しカムトップ
はトナー補給装置本体３５４の下部３５４ａの周方向に
ついて容器シャッタ３１６が嵌入する本体シャッタ３３
４の凹部の一端側の面３３４ｂ１が所定の一定位置とさ
れる位置と同位置にある。

【０１５９】トナー補給容器３０１をトナー補給装置１
００へ挿入すると容器シャッタ３１６の面取り３１６ｑ
が凸部３６３に当り容器シャッタ３１６の位置が一定位
置に規制される。容器シャッタ３１６の片側の側縁３１
６ｒ１と凸部３６３が摺動して、本体シャッタ３３４に
向い、本体シャッタ３３４の一方の面３３４ｂ１の端部
の面取り３３４ｂ２に容器シャッタ３１６の面取り３１
６ｐが当り容器シャッタ３１６に対して本体シャッタ３
３４は位置を規正され、更に容器シャッタ３１６は進ん
で容器シャッタ３１６の面取り３１６ｑが本体シャッタ
３３４の面取り３３４ｂ３と係合して本体シャッタ３３
４の両側の面３３４ｂ１間に容器シャッタ３１６が進入
して図４８に示すようになった状態でトナー補給装置１
００側の係合部３２１ａ，３２１ｇに対してトナー補給
容器３０１側の係合部３１５ａ，３１６ｄが噛み合い、
歯幅方向での所定幅が噛み合った状態で、容器シャッタ
３１６と本体シャッタ３３４は図４９のようになり、容
器シャッタ３１６の側縁３１６ｒ１の装着方向後方の面
取り３１６ｓが凸部３６３から離れた位置となる。

【０１６０】この作用において、容器シャッタ３１６の
トナーコンテナ３１１のトナー排出開口３１１ａを開閉
するための抵抗はパッキン部材３３５が容器シャッタ３
１６を加圧しているため、本体シャッタ３３４の開閉抵
抗に比較すると充分大となっている。従って、凸部３６
３が容器シャッタ３１６の位置を定め、容器シャッタ３
１６が本体シャッタ３３４の位置を決める。

【０１６１】上述の構成作用により、本体シャッタ３３
４、容器シャッタ３１６は係合された際は一定位置とな
っており、この状態でハンドル３１５をトナー補給容器
３０１のトナー補給装置１００への挿入方向から見て時
計方向へユーザーが８４度回動すると各シャッタ３１
６，３３４も開く方向へ５０度回動して全開する。

【０１６２】トナー補給容器３０１をトナー補給装置１
００から取り外す際はユーザーがハンドル３１５を上記
と逆に反時計方向へ９０度回動すると各シャッタ３１
６，３３４は閉じる方向へ５０度回動して元の位置へ戻
る。

【０１６３】ここで、ハンドル３１５の回動角度と各シ
ャッタ３１６，３３４の回動角度が開と閉で対応しない
が、これはギアのバックラッシュ、ハンドル、シャッ
タ、シャフト等の歪みや曲がり、トナー補給容器がトナ
ー補給装置本体に対して回動するといったことが原因で
あり、あらかじめ６°予回動として空転させておくこと
で、これらを吸収して各シャッタを元の位置まで戻すこ
とができる。

【０１６４】トナー補給容器３０１をトナー補給装置１
００から引き抜く際にも、ハンドル突起３６１本体突起
３６２との係合により、装着時と同様に開方向へ６度の
予回動が行われ、そのトナー補給容器３０１を再度使用
する場合に備えるようになっている。また万一ハンドル
３１５を反時計方向へ９０度回動せずに（例えば８４度
だけ回動）トナー補給容器３０１を取り外そうとする場
合には容器シャッタ３１６と本体シャッタ３３４とは本
来の位置まで戻りきれていないおそれがある。しかし、
トナー補給容器３０１を引き出すことで容器シャッタ３
１６の面取り３１６ｓと、トナー補給装置１００の凸部
３６３とが係合して容器シャッタ３１６及び本体シャッ
タ３３４とを強制的に本来の位置へ戻すようになってお
り、前記不都合は回避できる。

【０１６５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
操作性を低下させることなく、シャッタを誤って開けて
しまいトナーで周囲を汚してしまうのを防止することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るトナーカートリッジ
のシャッタ部分を示した斜視図である。

【図２】（ａ）はシャッタ部の周方向に沿う展開図、
（ｂ）はシャッタ部の縦断面図である。

【図３】（ａ）（ｂ）（ｃ）はシャッタの動作を説明す
る展開図と各展開図夫々の断面図である。

【図４】（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）は第１のスライドを
説明する縦断面図である。

【図５】（ａ）（ｂ）は第２のスライドを説明する縦断
面図である。

【図６】（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）は非互換性を説明す
る縦断面図である。

【図７】装置本体の斜視図である。

【図８】装置本体の斜視図である。

【図９】従来例のトナーカートリッジのシャッタ部分を
示した斜視図である。

【図１０】トナー補給容器の装着方向手前側から見る斜
視図である。

【図１１】トナー補給容器の装着方向反対側からみる斜
視図である。

【図１２】トナー補給容器を裏返して見る斜視図であ
る。

【図１３】トナー補給容器の略分解斜視図である。

【図１４】トナー補給容器の縦断面図略図である。

【図１５】容器シャッタの駆動系を示す側面展開図であ
る。

【図１６】ハンドルロックを示す側面図である（ロック
状態）。

【図１７】ハンドルロックを示す側面図である（解除状
態）。

【図１８】トナー補給容器の背面図である。

【図１９】トナー補給容器の駆動力伝達部材を示す斜視
図である。

【図２０】トナー補給装置の正断面図である（シャッタ
閉）。

【図２１】トナー補給装置の正断面図である（シャッタ
開）。

【図２２】トナー補給装置の正断面図である（シャッタ
開閉中）。

【図２３】図２０の一部拡大図である。

【図２４】図２１の一部拡大図である。

【図２５】図２２の一部拡大図である。

【図２６】図２５に対応する比較例であって正断面図で
ある。

【図２７】図２２に対応する比較例であって正断面図で
ある。

【図２８】トナー補給容器が装着されていないトナー補
給装置の正断面図である。

【図２９】（ａ）（ｂ）は夫々が容器シャッタの正断面
図である。

【図３０】図２９（ａ）の直角方向から見る断面図であ
る。

【図３１】容器シャッタの斜視図である（ミシン目）。

【図３２】容器シャッタの斜視図である（屈曲）。

【図３３】容器シャッタの斜視図である（突片）。

【図３４】容器シャッタのシール部材の斜視図である
（ミシン目）。

【図３５】容器シャッタのシール部材の斜視図である
（溝）。

【図３６】トナー補給装置の本体シャッタ部を示す斜視
図である。

【図３７】電子写真画像形成装置の縦断面図である。

【図３８】電子写真画像形成装置の斜視図である。

【図３９】ハンドルロック部材の側面図である。

【図４０】ハンドルロック部材の正面図である。

【図４１】ハンドルロック部材の底面図である。

【図４２】トナー補給装置へトナー補給容器を装着する
作用を示す正面図である。

【図４３】トナー補給装置へトナー補給容器を装着する
作用を示す正面図である。

【図４４】トナー補給装置へトナー補給容器を装着する
作用を示す正面図である。

【図４５】ハンドルを取り外したトナー補給容器をトナ
ー補給装置へ装着した状態を示す正面図である。

【図４６】ハンドルを取り外したトナー補給容器をトナ
ー補給装置へ挿入した状態を示す正面図である。

【図４７】ハンドルロック部材の位置のトナー補給容器
の正断面図である。

【図４８】トナー補給装置の水平断面図である。

【図４９】トナー補給装置の水平断面図である。

【図５０】定位置装着手段の作用を示す模式図である。

【図５１】定位置装着手段の作用を示す模式図である。

【図５２】定位置装着手段の作用を示す模式図である。

【図５３】容器シャッタの平面図である。

【図５４】本発明に係るトナー補給容器のシャッタ部分
を示した斜視図である。

【図５５】シャッタ部の断面図であって、（ａ）は平面
図、（ｂ）は側面図である。

【図５６】（ａ）（ｂ）（ｃ）は夫々がシャッタの動作
を説明する断面図である。

【図５７】（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）は夫々が第１のス
ライドを説明する断面図である。

【符号の説明】

ｇ…隙間 Ｌ１…距離 Ｌ２…行程 Ｏ…トナー容器の中心 ｐ…記録媒体（用紙） Ｒ１，Ｒ２…ホルダー内周面の半径 Ｒ３…トナー容器の外壁の半径 Ｒ４…座部の座面の半径 Ｓ…段差 δ…隙間 λ…段差の大きさ １…シャッター １ａ…縁部 １ｂ…側端面 ２…トナーカートリッジ ３…トナー容器 ４…ノブ ５…シール部材 ６…シール部材 １１…突起部 １１ａ〜１１ｄ…突起部 １２…弾性部材 １４…開口 １４ａ…座部 １４ｂ…溝 １５…レール １５ａ…段差 １５ｂ…側端 １６…レール １６ａ…根本 １６ｂ…側端 １９…突起部 ２０…サブホッパー ２１…開口部 ２２…撹拌部材 ２３…スクリュー ２４…排出口 ３１…ガイドレール ３１ａ…段差 ３１ｂ…根本 ３２…ガイドレール ３２ａ…側端 ３２ｂ…根本 ３３…突起部 ９１…ホルダー ９１ａ，９１ｂ…内周面 ９１ｃ…段
差 ９２…ストッパー ９３…溝部 ９３ａ〜９３ｄ…溝部 ９４…ストッパー １００…トナー補給装置 １０１…原稿 １０２…原稿台ガラス １０３…光学部 １０４…感光体ドラム １０５…給送カセット １０５Ａ…送り出しローラ １０６…給送カセット １０６Ａ…送り出しローラ １０７…給送カセット １０７Ａ…送り出しローラ １０８…給送カセット １０８Ａ…送り出しローラ １０９…搬送部 １１０…レジストローラ １１１…転写手段 １１２…分離手段 １１３…搬送部 １１４…定着部 １１５…反転部 １１６…排出ローラ １１７…トレー １１８…フラッパー １１９…搬送部 １２０…搬送部 １２１…開閉部材 １２２…開口部 １２４…装置本体 １２４ａ…報知部 ２０１…現像装置 ２０１ａ…現像ローラ ２０１ｂ…
現像ブレード ２０２…クリーニング手段 ２０３…一次帯電手段 ２０４ａ…現像器 ３０１…トナー補給容器 ３０１ａ…容器 ３１１…トナーコンテナ（トナー容器本体） ３１１ａ
…トナー排出開口（排出口） ３１１ｅ，３１１ｅＦ，
３１１ｅＲ…シャッタ支持部材（ガイドレール） ３１
１ｅＡ…段差（ストッパ部） ３１１ｇ…円弧部 ３１
１ｈ…長方形部３１１ｋ…ガイド部 ３１２…第１フランジ ３１２ａ…トナー充填口 ３１
２ｂ…端板 ３１２ｃ…リブ ３１２ｄ…軸孔 ３１２
ｅ…円筒状周壁部 ３１２ｆ…ハンドル支持部３１２ｇ
…嵌合部 ３１２ｈ…ロック突起 ３１２ｈ１…突起
３１２ｉ…突条 ３１３…第２フランジ ３１３ａ…端板 ３１３ｃ…孔
３１３ｄ…円筒状周壁部 ３１４…キャップ ３１５…ハンドル（回転部材） ３１５ａ…駆動力伝達
側係合部（駆動力付与部） ３１５ｂ…フランジ ３１
５ｃ…当接面 ３１５ｅ…把手（把手部） ３１５ｈ…
中間部内周 ３１５ｉ…端面 ３１５ｊ…ぬけ止め ３
１５ｋ…溝 ３１５ｍ…溝 ３１５ｎ…溝壁 ３１６…容器シャッタ ３１６ｂ…弾性部材（弾性部）
３１６ｄ…駆動力受側係合部（駆動力受け部） ３１
６ｆ…スライド部 ３１６ｆ１…スライド部３１６ｇ…
切り欠き ３１６ｈ…端面 ３１６ｍ…外側表面 ３１
６ｐ，３１６ｑ…面取り ３１６ｒ，３１６ｒ１…側縁
３１６ｓ…面取り ３１６ｔ…テーパ面 ３１６ｕ…
鉤先 ３１６Ｕ１…突起部 ３１６ｕＦ，３１６ｕＲ…
レール３１６ｕＥ…レール先端部分 ３１６ｕＡ…段差
（ストッパ部） ３１６Ｗ…突き当て面（当接部） ３２１…駆動力伝達部材 ３２１ａ…駆動力受側係合部
３２１ｂ…駆動力伝達側係合部 ３２１ｇ…駆動力
伝達側係合部 ３２１ｓ…軸 ３２６ａ…カップリング ３２６ａ１…突起 ３２６ａ
２…凹部 ３２７…搬送軸 ３２８…搬送翼 ３２８ａ…爪部 ３２９…トナー搬送部材 ３３１…ホルダー ３３３…トナー補給開口 ３３４…本体シャッタ ３３４ａ…ガイド ３３４ｂ…
突縁 ３３４ｂ１…面３３４ｂ２…面取り ３３４ｂ３
…面取り ３３４ｃ…凹部 ３３４ｄ…本体シャッタ開
口 ３３４ｄ１…本体シャッタ開口縁 ３３４ｅ…導入
部 ３３５…パッキン部材 ３４１…シール部材 ３４１ａ…延出部 ３４１ｂ…ミ
シン目 ３４１ｃ…条溝 ３４１ｄ…突出部 ３４２…可撓性フィルム ３４３…両面テープ ３４４…駆動側カップリング ３４４ａ…凸部 ３４５…トナー撹拌送り装置 ３４６…トナー撹拌スクリュー ３４７…トナー撹拌スクリュー ３４８…ケース ３４８ａ…隔壁 ３４８ｂ…トナー排
出口 ３４８Ａ…室３４８Ｂ…室 ３５１…ロック部材 ３５１ａ…リング部 ３５１ｂ…
凹部 ３５１ｃ…ばね部 ３５１ｄ…係合リブ ３５１
ｄ１…突起 ３５１ｅ…引きぬき止め ３５１ｉ…係合
リブ ３５４…トナー補給装置本体 ３５４ａ…下部 ３５４
ｂ…上部 ３５４ｃ…突片 ３５４ｄ…突片 ３５４ｅ
…当接面 ３５４ｆ…当接面 ３５４ｇ…溝３５４ｈ
…溝部 ３５４ｊ…ストッパー ３５５…ガイドレール ３６１…ハンドル突起 ３６２…本体突起 ３６３…凸部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G03G 15/08 112 G03G 15/08 506 B65D 83/06

Claims (6)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像形成装置本体に着脱可能に設けられ
   トナーを補給するトナー補給容器において、 トナーを収容する容器本体と、 前記容器本体内のトナーを排出する排出口と、 前記排出口を開閉するシャッタと、 前記容器本体に対し回転可能な回転部材と、 前記排出口を開ける第１の方向へ前記シャッタをスライ
   ドさせるために前記回転部材の回転による駆動力を前記
   画像形成装置本体に設けられた駆動力伝達部材を介して
   受ける駆動力受け部と、 前記シャッタが前記第１の方向と異なる第２の方向へス
   ライドしているとき前記シャッタが前記第１の方向へス
   ライドするのを阻止するストッパ部と、を有し、 前記トナー補給容器の装着動作に連動して前記シャッタ
   が前記第２の方向とは逆方向へスライドすることにより
   前記シャッタは前記第１の方向へのスライドが可能とな
   ることを特徴とするトナー補給容器。
2. 【請求項２】 前記シャッタは前記トナー補給容器の装
   着動作に連動して前記第２の方向とは逆方向へスライド
   するための力を受けるべく前記画像形成装置本体と当接
   する当接部を有することを特徴とする請求項１のトナー
   補給容器。
3. 【請求項３】 前記シャッタを前記第２の方向へ付勢す
   る弾性部を有することを特徴とする請求項１又は２のト
   ナー補給容器。
4. 【請求項４】 前記シャッタが前記第１の方向へスライ
   ドするのをガイドするガイド部を有し、前記ガイド部に
   前記ストッパ部を設けたことを特徴とする請求項１乃至
   ３のいずれかのトナー補給容器。
5. 【請求項５】 前記回転部材は、把手部と、前記駆動力
   伝達部材と係合して駆動力を付与する駆動力付与部と、
   を有することを特徴とする請求項１乃至４のいずれかの
   トナー補給容器。
6. 【請求項６】 前記シャッタに前記駆動力受け部を設け
   たことを特徴とする請求項１乃至５のいずれかのトナー
   補給容器。