JP2001331026A - トナー補給容器 - Google Patents

トナー補給容器

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JP2001331026A
JP2001331026A JP2000146509A JP2000146509A JP2001331026A JP 2001331026 A JP2001331026 A JP 2001331026A JP 2000146509 A JP2000146509 A JP 2000146509A JP 2000146509 A JP2000146509 A JP 2000146509A JP 2001331026 A JP2001331026 A JP 2001331026A
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toner
toner supply
container
supply container
shutter
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JP2000146509A
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English (en)
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Bunro Tazawa
文朗 田澤
Yutaka Ban
伴  豊
Hironori Minagawa
皆川  浩範
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーを収納するための断面非円形形状のト
ナー容器本体とその端面を封止するためのフランジとを
有するトナー補給容器において、前記部材間に介在さ
せ、高いシール性を維持するパッキン材を提供する。 【解決手段】 少なくとも2部材11,13以上を接合
してなるトナー補給容器1において、介在させるパッキ
ン材17の材質、形状、硬度、嵌合相手とのしめ代、パ
ッキン材の圧縮量、テープ材質などのそれぞれの関係に
基づいた最適材料及び範囲を求め、高いシール性を有す
るパッキン材17を得た。その結果、易分解可能な手段
での部材の接合が可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナーを用いて、
記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置にトナ
ーを供給するためのトナー補給容器に関する。
【0002】及び少なくとも2以上の部品を接合してな
るトナー補給容器の、接合部のシール機構に関する。
【0003】ここで、電子写真画像形成装置とは、電子
写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成する物
である。そして、電子写真画像形成装置(以下、画像形
成装置という)の例としては、例えば電子写真複写機、
電子写真プリンタ(例えばレーザービームプリンタ、L
EDプリンタ等)ファクシミリ装置及びワードプロセッ
サ等が含まれる。
【0004】
【従来の技術】電子写真複写機や、レーザービームプリ
ンター等の画像形成装置は、一様に帯電させた感光体ド
ラムに選択的な露光をして潜像を形成し、その潜像を現
像剤である粉体トナーで現像して現像像を形成し、該現
像像を記録媒体に転写して画像記録を行なう。このよう
な装置にあって、粉体トナーを供給するためのトナーカ
ートリッジの多くは、前記カートリッジ自身からのトナ
ー洩れを防ぐためにトナー充填口もしくはトナー排出口
を除いては、完全密閉型の構成をとっている。この密閉
型トナーカートリッジの多くは、熱可塑性樹脂により成
形される。そして構造上分割されて成形されることが多
い。そのため密閉するための手段として、超音波溶着や
ホットメルトによる接合が行われてきた。
【0005】また、近年では、断面形状が円形のトナー
カートリッジにおいて、圧入によりトナー洩れを防止
し、かつ補助的に抜け防止の目的で粘着テープにより固
定するというトナーカートリッジも出ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、接合部をシールするための手段として圧入を施す場
合は、部分的な応力の集中による変形のためシール性が
維持できないことから、断面形状が非円形形状のトナー
カートリッジではなく、前述のような円形のトナーカー
トリッジが一般的に用いられている。
【0007】しかしながら、前記断面形状が円形のトナ
ーカートリッジでは、装置側に無駄なスペースを作るこ
とになり、装置側の容積が大きくなるという問題があっ
た。
【0008】また、スペース効率を高めるために断面形
状が非円形形状のトナーカートリッジ用いる際には、前
記のような問題から、超音波溶着やホットメルトによる
接合がなされてきた。
【0009】しかしながら、このような手段により接合
されたトナーカートリッジでは、再利用する際の分解が
困難であり、リサイクルしにくいという問題があった。
【0010】そこで、本発明はこのような従来の課題を
解決するものであり、スペース効率を高めるために、断
面形状が非円形形状であって、かつ微細で球形度の高い
トナーであっても、接合部のトナーの漏洩を防止できる
シール部材を用いて、接合部の固定には分解が簡便な手
段による固定方法をとることで、再生の容易に行なえる
トナーカートリッジを提供することを目的とするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】主要な本発明を
請求項に対応して請求項の番号を付して示せば次の通り
である。
【0012】本出願に係る第1の発明は、電子写真画像
形成装置本体にトナーを供給するためのトナー供給容器
であって、トナーを収納する容器本体が、少なくとも2
つの部材を接合してなり、かつ接合部の 断面形状が非
円形形状を成しているトナー収納容器と、前記トナー収
納容器の接合する部材間に、圧縮された状態にて介在す
る弾性部材と、を有し、前記接合する部材同士を、取り
外し可能に固定するため、粘着テープを接合部外周に巻
きつけて固定しているトナー補給容器において、前記弾
性部材の硬度が40度(JIS K 7215)以下、
且つ、貯蔵弾性率(G´)と損失弾性率(G¨)との比
である正接損失(tanδ)のピークが0℃以下にあ
り、かつピーク値が0.5以上であることを特徴とす
る。
【0013】上記構成においては、弾性部材がより適度
な弾性を有するため、落下時の衝撃を吸収(熱エネルギ
ーに変換)し、弾性部材の過剰な反発力によるオーバー
シュート現象(後述)を抑え、良好なシール性を保つこ
とが可能となった。また組み立ての際には、より適度に
変形するため接合する部材への追従性に優れ、更には、
接合する部材の圧縮応力による変形を抑えることが可能
なことから、少なくとも2つの部材を接合してなるトナ
ー補給容器の断面形状を非円形形状としても、接合部の
良好なシール性が得られ、省スペース化が可能となり、
設計の自由度を増すことが出来る。
【0014】また、従来は超音波溶着などの手段により
接合していたものが、取り外しの容易な(易分解可能
な)粘着テープにより接合したことにより、部材の再生
が可能となった。
【0015】本出願に係る第2の発明は、前記容器本体
が、断面形状が半円と長方形を組み合わせた形状の筒状
であることを特徴とする。
【0016】上記構成においては、少なくとも2つの部
材を接合してなるトナー補給容器の断面形状を非円形形
状としても、接合部の良好なシール性が得られることか
ら、省スペース化が可能となり、設計の自由度も増すこ
とが出来る。また、操作者が前記容器本体を前記電子写
真画像形成装置本体に装着する際に、外観から前記トナ
ー補給容器の正しい姿勢を判断することができ、操作性
に優れる。
【0017】本出願に係る第3の発明は、前記弾性部材
が、前記接合する部材の少なくとも一方と二色成形にて
一体的に形成されていることを特徴とする。
【0018】上記構成においては、弾性部材を組み込ん
だり、接合する部材に貼着する必要がないので、工程削
減によるコストダウンを図ることが出来る。
【0019】本出願に係る第4の発明は、前記容器本体
が、トナーを収納する筒状容器と、前記筒状容器の端部
を封止するフランジ部材からなり、両部材間に弾性部材
を圧縮した状態にて介在させ、嵌合していることを特徴
とする。
【0020】上記構成においては、容器とフランジの接
合部に複雑な機構を必要とせず、かつシール性に優れる
トナー補給容器が提供できる。
【0021】本出願に係る第5の発明は、前記筒状容器
と前記フランジ部材の嵌合部が、嵌入部と突き当て部と
からなることを特徴とする。
【0022】上記構成においては、容器とフランジの接
合部に複雑な機構を必要とせず、かつシール性に優れる
トナー補給容器が提供できる。
【0023】本出願に係る第6の発明は、前記弾性部材
は、前記嵌入される嵌入面全周をシールする嵌入面シー
ル部材であることを特徴とする。
【0024】上記構成においては、嵌入面の密閉性が保
たれていることから、取り外しの容易な(易分解可能
な)接合手段においても、良好なシール性を得ることが
出来、また部材の再生・再利用が容易になる。
【0025】本出願に係る第7の発明は、前記弾性部材
は、前記突き当て面全周をシールする突き当て面シール
部材であることを特徴とする。
【0026】上記構成においては、突き当て面の密閉性
が保たれていることから、取り外しの容易な(易分解可
能な)接合手段においても、良好なシール性を得ること
が出来、ひいては部材の再生・再利用が容易になる。
【0027】本出願に係る第8の発明は、前記弾性部材
は、前記嵌入部の嵌入面全周をシールする嵌入面シール
部材と、突き当て面全周をシールする突き当て面シール
部材、であることを特徴とする。
【0028】上記構成においては、嵌入部と突き当て部
のそれぞれの密閉性が保たれていることから、取り外し
の容易な(易分解可能な)接合手段においても、より良
好なシール性が得られ、安全度を増すことが出来、ひい
ては部材の再生・再利用が容易になる。
【0029】本出願に係る第9の発明は、前記弾性部材
が、前記嵌入面シール部材と前記突き当て部シール部材
が一体にて形成されており、嵌入面シール部と突き当て
面シール部と、からなることを特徴とする。
【0030】上記構成においては、部品点数を減らすこ
とで工程削減によるコストダウンを図ることが出来る。
【0031】本出願に係る第10の発明は、前記弾性部
材が、前記筒状容器のフランジ部材合部の全周にわた
って、二色成形されていることを特徴とする。
【0032】上記構成においては、弾性部材を組み込ん
だり、筒状容器に貼着する必要がないので、工程削減に
よるコストダウンを図ることが出来る。
【0033】本出願に係る第11の発明は、前記弾性部
材が、前記フランジ部材の前記筒状容器との嵌合部全周
にわたって、二色成形されていることを特徴とする。
【0034】上記構成においては、弾性部材を組み込ん
だり、フランジ部材に貼着する必要がないので、工程削
減によるコストダウンを図ることが出来る。
【0035】本出願に係る第12の発明は、前記弾性部
材の圧縮方向の厚さが、1.5〜5mmであることを特
徴とする。
【0036】上記構成においては、高い寸法精度での弾
性部材の成形が可能となり、より良好なシール性を得る
ことが出来る。
【0037】本出願に係る第13の発明は、前記弾性部
材の圧縮量が0.01〜1mmであることを特徴とす
る。
【0038】上記構成においては、適度な圧縮をするこ
とで、接入する部材の嵌入部の圧縮応力による変形を防
ぐことが出来、より高い密閉性を維持することが出来
る。
【0039】本出願に係る第14の発明は、前記弾性部
材の突き当て面シール部の圧縮時の面圧が0.1〜1.
5Mpaであることを特徴とする。
【0040】上記構成においては、適度な圧縮をするこ
とで、より高い密閉性を維持することが出来る。
【0041】本出願に係る第15の発明は、前記トナー
補給容器において、前記弾性部材の突き当て面シール部
の最外周面が、前記接合する部材の突き当て部最外周面
よりも、少なくとも一部分が低くなるよう構成されてい
ることを特徴とする。
【0042】上記構成においては、前記突き当て面シー
ル部を圧縮した際に、弾性部材が外周面方向に膨らみ、
前記接合する部材の突き当て部最外周面から突出するこ
とを防止し、前記粘着テープによる接合する部材の固定
の妨げとなることを防止する効果がある。
【0043】本出願に係る第16の発明は、前記粘着テ
ープは、伸び率が10〜160%であることを特徴とす
る。
【0044】上記構成においては、前記接合する部材間
に生じる微少な凹凸や段差などを粘着テープの伸びによ
り吸収でき、かつローラーによる圧着による皺の発生も
防止でき、粘着テープを巻く際に巻き易い。
【0045】本出願に係る第17の発明は、前記粘着テ
ープは、基材がポリエステル(PET)フィルムである
ことを特徴とする。
【0046】上記構成においては、前記接合する部材間
に生じる微少な凹凸や段差などを粘着テープの伸びによ
り吸収でき、粘着テープを巻く際に巻き易く、またトナ
ーとの反応もない。
【0047】本出願に係る第18の発明は、前記粘着テ
ープの厚さが30〜200μmであることを特徴とす
る。
【0048】上記構成においては、前記接合する部材間
に生じる微少な凹凸や段差などを粘着テープの伸びによ
り吸収でき、かつ、適度な強度を有しているため粘着テ
ープを巻く際に巻き易い。
【0049】本出願に係る第19の発明は、トナーの体
積平均粒径(D4)が10μm以下のトナーを用いたこ
とを特徴とする。
【0050】上記構成においては、良好な画質を得るこ
とができ、このような微細なトナーであっても、外部へ
のトナー漏れが発生しない。
【0051】本出願に係る第20の発明は、前記記載の
トナーであって、球形度(Ψw)が0.9以上の球状の
トナーを用いたことを特徴とする。
【0052】上記構成においては、良好な画質を得るこ
とができ、このような流動性が良いトナーであっても、
外部へのトナー漏れがない。
【0053】以上、本発明のように弾性部材を介在させ
ることにより、嵌入部のシール性を格段に向上させるこ
とができ、接合する部材の固定を粘着テープなどの易分
解性に優れた手段により可能とすることができ、リサイ
クル性が向上する。
【0054】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕次に本発明の好
適な実施の形態の説明として、まず実施の形態1につい
て図面を用いて説明する。次に、他の実施の形態につい
てそれぞれ説明する。
【0055】尚、本発明を適用した以下説明する各実施
の形態は、電子写真画像形成装置本体にトナーを供給す
るためのトナー補給容器であって、トナーを収納するト
ナー収納部と、前記トナー収納部に設けられた、収納し
ているトナーを排出するためのトナー排出開口と、前記
トナー排出開口を開封可能に封止するための開閉部材
と、前記電子写真画像形成装置本体に装着された際に、
前記トナー排出開口を開放するために、前記開閉部材を
移動させるための駆動力を受ける駆動力受け部と、を有
するトナー補給容器である。
【0056】(電子写真画像形成装置)図28は、本発
明の一実施の形態であるトナー補給容器を装着した電子
写真画像形成装置(以下、画像形成装置という)の縦断
面図である。
【0057】操作者によって、原稿101は原稿台ガラ
ス102の上に置かれる。そして、光学部の103の有
する複数のミラーとレンズにより感光体ドラム104上
に原稿の光像が結像する。一方給送カセット105〜1
08に積載された記録媒体P(例えば用紙、OHPシー
ト等以下、用紙という)のうち、操作部(不図示)から
操作者が入力した情報に基づいたサイズの記録媒体Pを
選択する。そして、送り出しローラ105A〜108A
の内、選択された給送カセットに応じたローラが回転す
る。そして給紙カセットから送り出された1枚の用紙P
を搬送部109を経由してレジストローラ110まで搬
送する。レジストローラ110は、感光体ドラム104
の回転と光学部103のスキャンのタイミングとを同期
させて、用紙Pを感光体ドラム104へ搬送する。そし
て、用紙Pは、転写手段111によって、感光体ドラム
104上の、トナー像を転写される。その後、用紙Pは
分離手段112によって感光体ドラム104から分離さ
れる。そして、用紙Pは搬送部113により、搬送され
て定着部114に到る。そして、定着部114で熱と圧
力により、用紙P上のトナー像を定着させる。その後、
1)片面コピーの場合、用紙Pは、反転部115を通過
して、排出ローラ116によりトレー117へ排出され
る。2)多重コピーの場合、用紙Pは反転部115のフ
ラッパー118により、搬送部119,120へ搬送さ
れる。そして、レジストローラ110まで達する。その
後、前記と同様に画像形成部、搬送部、定着部を通り、
トレー117へ排出される。3)両面コピーの場合、用
紙Pは、反転部115を通り、一度、排出ローラ116
により、その一部を機外へ排出する。その後、用紙Pの
終端がフラッパー118を通過した後、前記排出ローラ
116を逆回転させる。そして、用紙Pを再度機内へ搬
送する。この用紙Pは、搬送部119,120へ搬送さ
れて、レジストローラ110まで至る。そして、前記と
同様に画像形成部、搬送部、定着部を通りトレー117
へ排出される。
【0058】上記構成の電子写真画像形成装置におい
て、感光体ドラム104の回りには、現像装置201、
クリーニング手段202及び、一次帯電手段203が配
置されている。現像装置201はトナーを用いて、感光
体ドラム104に形成された静電潜像を現像する。そし
て、前記現像装置201にトナーを供給するためのトナ
ー補給容器1が装置本体124に取り外し可能に装着さ
れている。
【0059】ここで、前記現像装置201は感光体ドラ
ム104と微小隙間(約300μm)をおいて現像ロー
ラ201aを有する。そして、現像に際しては、現像ブ
レード201bによって、現像ローラ201a周面に薄
層のトナー層を形成する。そして、現像ローラ201a
に現像バイアスを加えることにより、感光体ドラム10
4に形成された静電潜像を現像する。
【0060】また、帯電手段203は、感光体ドラム1
04を帯電するものである。また、クリーニング手段2
02は感光体ドラム104に残留するトナーを除去する
ものである。現像によって減少するトナーは、トナー補
給装置100から順次補給される。
【0061】ここで、トナー補給容器1の交換について
説明する。
【0062】まず、トナー補給装置100内のトナーが
無くなったことが報知部124aに報知される。そこ
で、操作者は、図29に示すように、装置本体124に
設けた開口部122を覆う開閉部材121を開ける。開
口部122の奥には、トナー補給容器1を取り外し可能
に装着するホルダー31(装着手段具体的にはトナー補
給装置本体54)が設けられている。このホルダー31
に、トナー補給容器1をその長手方向に沿って挿入す
る。この際、トナー補給容器1は、ホルダー31の長手
方向に沿って設けたガイドに導かれて、所定位置まで挿
入される。挿入後、操作者がトナー補給容器1のハンド
ル15を回転するとトナー補給容器1内のトナーが現像
装置201に供給される。そして、操作者が、上記開閉
部材121を閉めると、電源スイッチが入り画像形成装
置は駆動可能となる。
【0063】即ち、現像装置201内のセンサ(図示せ
ず)が現像装置201内のトナーtが減少した信号を発
すると、図12に示すトナー搬送スクリュー46,47
が回転する。そしてケース48内のトナーが徐々に現像
装置201に供給される。そして、現像装置201内の
トナーの量が所定量に達すると、トナー搬送スクリュー
46,47は停止する。この動作を繰り返す。やがてケ
ース48内のトナーが減少すると、ケース48内のセン
サ(不図示)がトナーが減少した信号を発し、トナー補
給容器1内の搬送部材29(後述する)が回転する。そ
してトナーをケース48へ送り込むが、ケース48内の
トナー量が所定量に達すると、搬送部材29は停止す
る。この動作をくり返す。そして、ケース48内のセン
サが前記信号を発しても、トナーが供給されない場合に
は、報知部124aにトナー補給容器1を交換する旨の
表示を行う。
【0064】(トナー補給容器)本実施の形態のトナー
補給容器1(図1から図3参照)は、画像形成装置内の
トナー補給装置100に装着される。そして、そのまま
据え置かれて、収納しているトナーを使い切るまで徐々
に現像部へトナー供給する。所謂据え置き型(ビルトイ
ン)である。しかしながら、本発明のトナー補給容器
は、所謂据え置き型に限定されずに、例えば所謂一括供
給型トナー補給容器等にも適用される。
【0065】前記トナー補給容器1は、図4の略図で示
す部品分解図に示すように、トナー収納部であるトナー
コンテナ11、トナーコンテナ11の長手方向の両端側
に夫々取り付けられる第1フランジ12、第2フランジ
13、を有する。また前記第1フランジ12に嵌入する
キャップ14、第1フランジ12に回動可能に嵌合する
ハンドル15を有する。そして、トナーコンテナ11の
トナー排出開口11aを開閉する容器シャッタ16を有
する。なお、トナー搬送手段として、トナー搬送部材2
9をトナーコンテナ11内部に設けてある。
【0066】(トナーコンテナ)トナーコンテナ11
は、図4に示すように、長手方向と直交する断面が半円
に近い円弧部11gに長方形部11hを接続した形状で
ある。そして内部は一つの空間からなる中空筒状部材で
あって、トナーが収納される。そして、その円弧部11
gの外周面にはトナー排出開口11aが設けられてい
る。また、該トナー排出開口11aの長手方向両側の周
囲にはシャッタ支持部材11eが設けられている。容器
シャッタ16は支持部材11eに支持されて、トナー排
出開口11aを閉鎖する閉鎖位置(図11参照)と、該
閉鎖位置から退避して前記トナー排出開口11aを開放
する開放位置(図12参照)とを取り得る。
【0067】そして直線状のガイド部11kがトナーコ
ンテナ11の両側の長手方向に設けられている。このガ
イド部11kは、トナー補給容器1を装置本体124に
設けられたトナー補給装置100に着脱する際にトナー
補給容器1を真直に進退するように規制するものであ
る。
【0068】上記構成にて組み立てられたトナーコンテ
ナ11には、粉体トナーが充填される。トナーは例え
ば、黒色トナー、色トナー、一成分磁性トナー或いは一
成分非磁性トナー等が適宜選択される。
【0069】(第1、2フランジ12,13の構成)第
1フランジ12及び、第2フランジ13は、夫々トナー
コンテナ11端部の内周に弾性部材17を圧縮介在させ
た状態にて、丁度嵌合する中空円筒形である。そして、
トナーコンテナ11の長手方向の両端に嵌合して固定部
材18にて固定される。そして、トナーコンテナ11を
封止する。第1フランジ12には端板12b、端板12
bに続いてトナーコンテナ11の円弧部11gの中心と
同一中心を有する円筒状周壁部12eを有し、この周壁
部12e内を通じて第1フランジ12にはトナー充填口
12aが設けられている。
【0070】さらに、第1フランジ12には容器挿入方
向端部(上流側)となる位置において、トナーを充填す
るためのトナー充填口12aが設けられているが、該ト
ナー充填口12aの内部には、放射状のリブ12cが設
けられている(図36、図37参照)。そしてその中心
には、後述するトナー搬送部材を軸支するための軸孔1
2dが設けられている。トナー充填口12aの周囲の円
筒状周壁部12eには、後述するハンドル15が嵌合す
る。該トナー充填口12aはトナー充填後、キャップ1
4を嵌入して密閉される。そして第1フランジ12はト
ナーコンテナ11に後述の方法にて接合され一体化され
る。
【0071】また第2フランジ13は端板13aを有し
ており、前記端板13aには、トナー搬送部材29をト
ナーコンテナ11の外部から軸支し、かつ、駆動力を伝
達する駆動力受け部(例えば、カップリング)を挿入す
るための孔13cが設けてある。また、該孔13cの周
囲には、前記カップリングの外周面を支持するための円
筒状周壁部13d(図4、図5参照)が設けられてい
る。
【0072】次に、前記第フランジの組立て、接合方法
の詳細について図4、48〜52を用いて説明する。
【0073】なお、第1、2フランジ12、13とトナ
ーコンテナ11は、構造上分割されて成形されることが
多いが、フランジのどちらか一方をトナーコンテナ1
1、または該トナーコンテナ11の一部と一体的に成形
し、他方のフランジを後述の方法により接合しても構わ
ない。
【0074】本実施の形態においては、第1フランジ1
2とトナーコンテナ11を一体的に成形したものに、第
2フランジ13を接合した例を紹介する。
【0075】(フランジ接合方法詳細)第2フランジ1
3はトナーコンテナ11に嵌入される嵌入部13fとト
ナーコンテナ11の端部を突き当てる突き当て部13e
を有しており、嵌入部13fと突き当て部13eの少な
くとも一方に、夫々嵌入面全周をシールする嵌入面シー
ル部材17bと突き当て部全周をシールする突き当て面
シール部材17aを、弾性部材を圧縮した状態にて介在
させ、嵌入させる。ここで、嵌入面全周をシールする嵌
入面シール部材17bと突き当て部全周をシールする突
き当て面シール部材17aのどちらか、若しくは両方を
使用するかは、トナーコンテナ内に充填されるトナー
や、その他設計上の制限により適宜選択されるものであ
り、本発明の主旨により制限されるものではない。なお
本実施の形態においては、前記嵌入面全周をシールする
嵌入面シール部材17bと突き当て部全周をシールする
突き当て面シール部材17aの両方を用いた例を示し
た。
【0076】ここで、前記弾性部材は、落下時の衝撃を
適度に吸収し、更に嵌入部における密閉性を維持するよ
う、追従性の良い材質であることが要求される。そこで
前記弾性部材の材質としては、シリコン、ウレタン等の
ゴム、低発泡ポリウレタン、スポンジ、より好ましく
は、エラストマー等の熱可塑性樹脂を用いることが望ま
しい。なお、本実施例においては、エラストマー(理研
ビニル社製:LQR8874N)を用いた例を示した。
【0077】また、前記弾性部材の硬度は、落下時の衝
撃を適度に吸収し、更に嵌入部における密閉性を維持す
るよう追従性に優れ、かつ、圧入時のトナーコンテナ1
1の長方形部11h直線部の膨らみを抑えるため、ゴム
硬度40度以下、かつ、貯蔵弾性率(G´)と損失弾性
率(G“)との比である正接損失(tanδ)のピーク
値が0.5以上であることが望ましい。また、上記ta
nδのピーク位置は、落下衝撃のような速い変形速度に
おいて高いエネルギー吸収能力を発揮すべく、更には落
下テストにおいて、一般的に厳しい条件である低温落下
(サンプルを−5℃環境下に24時間以上放置したのち
に高さ60cmから落下させる)時に、高いエネルギー
吸収効果が発揮されるよう、0℃以下の低温領域にある
ことが望ましい。
【0078】ゴム硬度が40度より大きいものである
と、弾性部材の反発力が大きくなってしまい、後述のよ
うなオーバーシュート現象が生じ、また、圧入時のトナ
ーコンテナ11の長方形部11h直線部の膨らみ量が大
きくなってしまい隙間が生じ、トナー漏れの原因とな
る。更に、動的粘弾性測定によって得られる正接損失
(tanδ)のピーク位置が0℃以上の高温領域に存在
したり、その値が0.5以下であると、落下時の衝撃を
充分に吸収することができず(特に低温環境下での落下
時)、上記と同様にオーバーシュート現象を生じ、トナ
ー漏れが発生してしまうことから、本実施例にて用いた
弾性部材は、より好ましい範囲のものである、ゴム硬度
20度(実施形状での実測硬度約18〜22度)、ta
nδのピーク位置が−80〜−70℃、ピーク値が0.
82のものを使用している。
【0079】ここで、ゴム硬度測定方法について、簡単
に述べると、JISにて定められたゴム硬度測定方法
(JIS K 7215)にて測定しても、または本弾
性部材17の機能を考慮して、実際に使用する系に則し
た形状にて、接合する部材であるトナーコンテナ11若
しくは、第2フランジに貼着した状態にて測定しても構
わない。前記実施形状における測定では、前記嵌入面シ
ール部材17aを、第2フランジ13の嵌入部13fに
貼着した状態にし、治具にて固定したサンプルの圧縮方
向の硬度をアスカーマイクロゴム硬度計にて測定した
(センサー接触後15秒後の値を読んだ)。
【0080】次に上記のtanδ値について簡単に説明
すると、エラストマーは粘弾性体であり、弾性(力学的
エネルギーを貯蔵する機構)と粘性(力学的エネルギー
を熱エネルギーに変換する機構)を合わせ持った物質で
ある。動的粘弾性測定で得られるtanδ(=G¨/G
´)は、弾性項である貯蔵弾性率G´と粘性項である損
失弾性率G¨との比であり、粘性項の割合の尺度とな
る。言い換えれば、tanδ値が大きい場合は、より力
学的エネルギーの吸収(熱エネルギーに変換)も大きい
ものと捉えることができる。また、温度分散測定におけ
る分散ピークの位置は、変形速度(力学的エネルギーが
加えられる速度)に関係しており、低温側の位置は速い
変形速度に相当し、逆に高温側の位置は遅い変形速度に
相当する(温度−時間換算則)ことから、本件のような
落下時の挙動に影響を与える温度領域は、低温側の領域
であると言える。更に低温環境下(−5℃)での落下を
考慮すると、ピーク位置は0℃以下に存在するのが好ま
しいと言える。
【0081】次に、動的粘弾性の温度分散測定方法につ
いて説明すると、以下の通りである。サンプルは各種弾
性体を幅12.7mm×長さ37mm×サンプル厚さ
(2or3mm)にカットしたものを使用した。
【0082】測定装置は、RDA−II(レオメトリッ
ク・サイエンティフィック・エフ・イー(株))を、ま
た治具としてトーションレックタンギュラーを用い、−
150℃〜120℃の温度範囲において測定周波数1H
z、昇温速度3℃/min、初期歪0.03%にて測定
した。
【0083】次に、前記弾性材料にて形成された突き当
て面シール部材17a、及び嵌入面シール部材17bの
形状は、夫々突き当て部全周、及び嵌入面全周を密封す
るべく、接合部の断面形状と略同一形状の環状であり、
夫々図48、49、52に示す方向に圧縮された状態に
て、組み込まれる。この際、前記各シール部材は単体の
まま組み込んでも構わないが、組立て性・シール性の観
点から、組み込み前に接合する部材(本実施の形態の場
合にはトナーコンテナ11、第2フランジ13)のどち
らか一方に接着材や粘着テープまたはそれ以外の手段に
より、貼着させておくことが好ましい。ここで嵌入面シ
ール部材の断面形状は図48に示すような長方形形状以
外にも、例えば、図52に示されるように半円状のリブ
を設けた形状でも構わない。
【0084】次に、前記弾性部材17の圧縮方向の厚さ
については、落下時の衝撃を適度に吸収することは勿
論、圧縮時の変形(膨らみ)量や組み立て易さの点か
ら、1.5〜5mmであることが好ましく、より好まし
くは1.5〜2.5mmが望ましい。上記範囲より薄い
と、落下時の衝撃を充分に吸収することができず、シー
ル性が悪くなり、また組立て時に前記弾性部材が扱いづ
らくなることから、組立て性が悪くなるという問題があ
る。また厚すぎる場合には、突き当て面シール部材17
bについては、嵌入部の長さが充分に取れずシール性が
悪くなり、その為に嵌入部を長くすると内容積が減って
しまうという問題が生じる。また、嵌入面シール部材に
ついても上記範囲内の厚さであれば充分にシール性を保
てることから、極力材料費を抑えるべく上記範囲内であ
ることが望ましい。なお、本実施例においては、突き当
て面シール部材は厚さ2mm、嵌入面シール部材は厚さ
1.5mmのものを使用した例を示した。
【0085】次に、トナーコンテナ11に、前記各シー
ル部材17a、17b及び、第2フランジ13を組み込
む条件について説明する。
【0086】前記トナーコンテナ11と前記第2フラン
ジ13との嵌入部のクリアランスは、前記嵌入面シール
部材17bの厚さより小さく構成されており、前記嵌入
する両部材間に前記嵌入面シール部材17bを配置する
と、前記寸法差分だけ前記嵌入面シール部材17bが圧
縮される所謂軽圧入状態となる。この際、前記嵌入面シ
ール部材17bの圧縮量は、少なすぎるとシール部材と
嵌入面の密着があまくなりシール性において信頼性が低
くなり、逆に圧縮量が大きすぎる場合には、断面形状が
前述のように非円形形状であるため、圧縮時の応力が均
等に分散されず、本実施の形態の断面形状の場合にて例
を挙げると、トナーコンテナ11の断面形状長方形部1
1hの直線部がアーチ状に膨らんでしまい、トナーコン
テナ11の嵌入面と嵌入面シール部材が接触しなくなっ
てしまい、トナー漏れが発生する恐れがある。また、圧
縮量が大きいと組み込み作業が非常に困難になるなどの
問題が生じる。以上の理由から前記嵌入面シール部材の
圧縮量は0.01〜1mm程度が好ましい。
【0087】前記のように、前記嵌入面シール部材17
bを圧縮した状態にて、トナーコンテナ11に第2フラ
ンジ13を嵌入していくと、トナーコンテナ11の端面
と第2フランジ13の突き当て面13eが、前記突き当
て面シール部材17aを間に挟んだ状態にて突き当た
る。その状態のまま、更に前記突き当て面シール部材1
7aを圧縮するように押込むことで、前記トナーコンテ
ナ11と第2フランジ13の組み込みは完了する。ここ
で前記突き当て面シール部材17aを圧縮する際の圧縮
加重は、小さすぎると、トナーコンテナ11の端面、及
び第2フランジ13と、前記突き当て面シール部材17
aとの密着があまくなり、シール性が悪くなる。また前
述のように嵌入面シール部材17bを介在させて圧入し
ているため前記嵌入面シール部材17bは、前記トナー
コンテナ11と第2フランジ13の嵌入面から受ける剪
断応力により変形してしまい、嵌入後その復元しようと
する力が働くことにより、前記トナーコンテナ11と第
2フランジ13が、前記突き当て面シール部材17aか
ら離脱する方向に力を受け、結果的に突き当て面のシー
ル性が悪くなってしまう。逆に圧縮加重が大きすぎる
と、前記突き当て面シール部材17aの圧縮応力が強く
なり、トナーコンテナ11と第2フランジ13を固定す
るための固定部材を強固なものにしなくてはならず、コ
ストアップとなってしまう。また後述のように、本実施
の形態においては、固定手段としてトナーコンテナ11
と第2フランジ13の粘着テープ貼付け面11b、13
gに粘着テープを1周以上巻き付け、前記両部材を固定
しているが、圧縮加重が大きいと、介在している突き当
て面シール部材17aの圧縮による外周方向への膨らみ
が大きくなり、場合によってはテープ貼付け面に突出し
てしまい、テープの巻き付け不良が発生する恐れがあ
る。以上から突き当て面シール部材17aの圧縮時の面
圧は0.1〜1.5Mpaの範囲内であることが望まし
い。本実施例の構成においては、前記圧縮時の面圧は約
0.5Mpaとした。
【0088】また、前記突き当て面シール部材17aの
圧縮時の膨らみによる、テープ巻き付け不良を防止する
ために、前記突き当て面シール部材17aの最外周面
は、前記トナーコンテナ11及び第2フランジ13の粘
着テープ貼付け面11b、13gよりも、少なくとも一
部分が低くなるよう形成されている。その形状について
は全周にわたって粘着テープ貼付け面より低くなってい
る、または全周にわたって溝があるような形状、若しく
はその他の形状であっても構わない。
【0089】本実施の形態においては、より好ましい形
状として、第2フランジ13と接触する側は、粘着テー
プ貼付け面13gと同一面上にあり、トナーコンテナ1
1と接触する側はテープ貼付け面11bよりも0.1m
m低くなるようなテーパ形状となるよう構成している。
【0090】次に前記のように嵌入させたトナーコンテ
ナ11と第2フランジ13の固定部材18について詳細
に説明する。
【0091】前記両部材の固定手段としては、両部材が
ユーザーにより容易に外されないことは勿論であるが、
前述のように両部材間には突き当て面シール部材17a
が圧縮した状態にて介在しているため、常に両部材に
は、前記弾性部材の反発力がかかることになる。よっ
て、前記反発力によっても、接合する両部材の突き当て
部が少なくとも密着している状態を保てるよう、ここで
は、安価で、固定作業も比較的簡便で、しかも分解・再
生する際に取り外しが容易である粘着テープを用いてい
る(図51参照)。
【0092】ここで、前記粘着テープ18は、前記トナ
ーコンテナ11及び第2フランジ13が突き当て面シー
ル部材17aを圧縮した状態のまま、前記接合する両部
材の粘着テープ貼付け面11b、13gに少なくとも1
周以上巻き付けて両部材を固定する。
【0093】粘着テープ18を巻く際は、粘着テープ1
8の長手方向に適度なテンションをかけながら巻き、同
時に表面に弾性部材を貼り付けたローラーを押しつける
ことにより圧着させる。ここで巻きテンションは100
gf〜1000gfが望ましい。100gfより小さい
巻きテンションの場合は、テープに皺がよりやすくな
り、接合部に皺が残り、その皺部からトナーが洩れてく
る可能性がある。又、巻きテンションが1000gfよ
り大きい場合は、粘着テープの巻き終わり部が時間とと
もにずれてくるため外観上好ましくない。
【0094】又、ローラーによる圧着荷重は500gf
以上2000gf以下が望ましい。圧着荷重が500g
fより小さい場合は、接合部に生じる段差により発生す
る粘着テープの部分的な浮きが解消できず、又、200
0gfより大きい場合は容器本体が荷重により変形し、
テープに皺が発生し易くなる。この皺によりトナーが洩
れ出てくる可能性もある。
【0095】巻き方向については時計・反時計いずれの
方向でもかまわない。
【0096】又、粘着テープは、前述のように、常に接
合する両部材に離れようとする力がかかるため、接着力
・保持力に優れるもの、また常温・常湿環境下は勿論の
こと、高温・高湿環境下、または低温環境下においても
接着力、保持力が充分に発揮されるものが好ましい。
【0097】また、粘着テープの基材には、ポリエステ
ル(PET)フィルムを使用したものが好ましい。この
基材の場合、トナーとの反応がない。
【0098】さらに、厚みについては、30〜200μ
mが望ましい。特に好ましくは40〜100μmが好適
である。厚みが30μm以下の場合は、強度が不足する
ため巻きにくく、又、200μmより厚い場合は、テー
プそのものが固くなり、前記接合する部材間に生じる段
差部に発生する隙間や、巻き始め部に発生する隙間を潰
すことができなくなり、トナーが洩れてくる可能性があ
る。
【0099】又、粘着テープの伸びについても10〜1
60%の伸び率を有する粘着テープが望ましい。特に好
ましくは30〜100%が好適である。伸びが10%よ
り小さい粘着テープの場合は、接合部に生じる段差によ
り粘着テープに部分的な浮きが生じ、逆に、160%よ
りも伸びる場合は、圧着の際に皺が発生し、また、後述
のオーバーシュート現象を抑える効果がなくなってしま
うため、トナー洩れの可能性がある。
【0100】本実施例においては、上記条件を満たす粘
着テープとして、住友3M社製フォトグラフィックテー
プ#8422B(厚さ:63μm、伸び率:40%、接
着力:1300g/25mm)を用いている。
【0101】(トナー)次に、前述のトナーコンテナ1
1に充填される粉体トナーについて詳細に述べる。近
年、良好な画質を得るために、前記粉体トナーは、球形
度が高く、かつ、体積平均粒径の非常に小さいトナーが
使用されてきている。本実施例において使用している粉
体トナーは球形度が(Ψw)0.9以上の球状粒子であ
り、かつ体積平均粒径(D4)が10μm以下の微小な
粒子であり、粉体トナー自体の流動性が非常に良いため
に、極微少な隙間でもトナーが漏れ出し、ユーザーの手
や衣服にトナーが付着する恐れがあるが、接合部を前記
のような構成とすることによりトナー漏れを起こすこと
はなくなり、前記不具合は回避できる。
【0102】また、球形度(ΨW)が0.9以下、また
は体積平均粒径(D4)が10μm以上のトナーを使用
した場合でも、本発明の構成によればトナーが漏れ出し
てくることはないが、それらのトナーの場合は本発明の
構成を取らなくてもトナーがトナーカートリッジの外部
に漏れ出してくることはない。
【0103】ここで、球形度(Ψw)とは次式により定
義されるWadellの球形度(実用球形度)を用いて
いる。
【0104】(ハンドル)ハンドル15は円筒形であ
る。そしてその一端は先太の一文字形の把手15eを有
する。またその他端は、内部が空胴で2段の円筒形でト
ナーコンテナ11に向う側が開放されている。ハンドル
15は、中間部内周15hがトナーコンテナ11の一端
に設けられた円筒状周壁部12eの一部であるハンドル
支持部12fに対して、手動作により回動可能に嵌合さ
れる(図7、図8参照)。そして、駆動力を伝達する係
合部15aが設けられている。その係合部15aは、ハ
ンドル15の外周面に設けられている。
【0105】該係合部15aは、トナー補給容器1をト
ナー補給装置100に挿入した際に、図6、図10に示
すようにトナー補給装置100に設けられた駆動力伝達
部材21の係合部21aと係合可能なセグメントギア形
状を有している。そしてトナー補給容器1を挿入する一
連の動作によって、該係合部15aが係合部21aと係
合可能である。
【0106】図6、図10に示すように駆動力伝達部材
21は、トナー補給装置100に回転自在に支持される
軸21sの両端に、駆動力受側係合部21aと駆動力伝
達側係合部21bを有する。ここで、係合部21a,2
1bはギアであって複数個の歯を有する。なお本実施の
形態において、駆動力受側係合部21aは、ギア一枚か
ら構成されている。しかしながら、駆動力受け機構を有
していれば、前述した通り、その構成やギアの枚数につ
いては特に制限は無い。また、本実施の形態において、
駆動力伝達側係合部21bは、駆動力伝達側係合部21
gとしてのアイドラギアを介して、セグメントギアであ
る駆動力受側係合部16dと噛合している。尚、本実施
の形態では、駆動力伝達部材21、即ち軸21s、係合
部21a,21b、及び、係合部21gが装置本体12
4側に設けられている。
【0107】(トナー搬送部材)図5に示すようにトナ
ー搬送部材29を支持する搬送軸27は、その一端が軸
孔12d(図37参照)に回転自在に軸支されている。
そして他端に固定されたカップリング26aによって回
転力を伝達されるように軸支されている。そして、トナ
ー搬送部材29は搬送軸27に固定された可撓性部材か
らなる搬送翼28を有する。尚、カップリング26aは
トナーコンテナ11に回転自在に支持されている。
【0108】この搬送翼28は、トナーコンテナ11の
内周面と摺擦する。そして、搬送翼28は、トナー搬送
排出開口11aに対し先端側が、回転方向に従って傾斜
した爪部28aを有する複数の翼を備えている。そのた
め、トナーコンテナ11内のトナーをトナー排出開口1
1aへ向かって送ることができる。このトナー排出開口
11aは、トナー補給容器1の装置本体124に対する
挿入方向から見て手前側(上流側)に配設されている。
よって、爪部28aは、総て同方向を向いている。な
お、トナー排出開口11aの配設位置によっては、爪部
28aの向きはすべて同方向ではなく適宜各方向へ向け
て配置してもよい。また前記カップリング26aは、ト
ナー補給容器1をトナー補給装置100に装着した際
に、トナー補給装置100に設けられた駆動側カップリ
ング44(図19参照)と噛み合い、駆動力を得てトナ
ー搬送部材29を回転する。
【0109】尚、トナーコンテナ11内のトナーをトナ
ー排出開口11aまで搬送可能ならば、トナー搬送部材
29は必ずしも必要ではない。しかしながら、トナー搬
送部材29を設けることによって、トナーを確実に供給
することができる。
【0110】次に図9に、トナー補給容器1の駆動力を
受ける側の端部を示す。トナーコンテナ11の端面に
は、駆動力受け部材としてのカップリング26aが回転
自在に支持されている。このカップリング26aの軸方
向両端は軸継ぎ手となっている。そして、トナーコンテ
ナ11内においては、搬送部材29の搬送軸27の一端
と連結されている。トナーコンテナ11の外部には、回
転力受け部が設けられている。この回転力受け部は、装
置本体124にトナー補給容器1を装着した際に、トナ
ー補給装置100に設けられた回転力を伝えるためのカ
ップリング44と連結される。この回転力受け部は、図
9に示すように、半径方向の突起26a1である。そし
て、突起26a1間の凹部26a2に前記駆動部材の凸
部44aが係合して連結される。
【0111】(容器シャッタ)図4に示すように容器シ
ャッタ16は、容器シャッタ16の長手方向の両端にス
ライド部16fが設けられている。このスライド部16
fは、トナー排出開口11aの長手方向の両側に設けら
れたガイド部材としてのシャッタ支持部材11eと係合
する。そして、容器シャッタ16は、トナー排出開口1
1aを開閉可能にトナーコンテナ11の円周方向にスラ
イド移動する。すなわち、容器シャッタ16の、トナー
補給容器1の長手方向と直角な断面は、円弧形状であっ
てトナーコンテナ11の外周面に沿う形状である。尚、
スライド部16f、及びシャッタ支持部材11eは、容
器シャッタ16の円弧の中心線を含む平面で切った断面
が鉤形である(図6参照)。シャッタ支持部材11eは
断面鉤形で全長にわたり連続している。
【0112】スライド部16fは図20、図21、図3
9、図40、図44に示すように容器シャッタ16の周
方向に設けた複数の貫通穴16tに対応して鉤先16u
が突片として設けてある。この鉤先16uのシャッタ支
持部材11eと接する面には図44に示すようにH又は
T形に突起16u1を設けてある。この鉤先16uは弾
性パッキン35に容器シャッタ16が一定の圧力で接触
するようにばね部材としての機能を有する。従って、容
器シャッタ16が開閉の際の位置によって弾性パッキン
35から受ける加圧力が変化しても複数の鉤先16uの
変形で加圧力が補償される(図21参照)。
【0113】そして容器シャッタ16は、トナー補給容
器1をトナー補給装置100に装着する際に、図10に
示すように、駆動力伝達側係合部21gとしてのギアと
係合可能な回転力を受け部としての駆動力受側係合部1
6dを有する。この係合部16dは複数個の歯を有す
る。そして、この受側係合部16dはトナー補給容器1
のトナー補給装置100への挿入の一連の動作で、駆動
力伝達側係合部21gと係合可能とする。駆動力受側係
合部16dは容器シャッタ16の外側表面16mにきざ
み込まれている。即ち、駆動力受側係合部16dの有す
るセグメントギア形状の歯先円直径と、この係合部16
d以外の容器シャッタ16の外径を略同一とする。そし
て、高さ方向のスペースを節約する。駆動力伝達側係合
部21gと係脱するため、係合部16dは、カップリン
グ26aに近い側の容器シャッタ16の縁近くの外側表
面に設けている。これによって、容器シャッタ16が閉
鎖位置に位置する際に、駆動力伝達側係合部21gと係
合離脱する。また、トナー補給容器1のトナー補給装置
100への挿入の一連の動作で、トナー補給装置100
に設けられた駆動力伝達側係合部21gと駆動力受側係
合部16dを係合させる。そのため、容器シャッタ16
のカップリング26aが設けられている側のスライド部
16f(16f1)を駆動力受側係合部16dよりも短
くしてある(図4、図10、図44のA部)。即ち、ス
ライド部16f1は、トナー補給容器1をトナー補給装
置100へ挿入する際に、駆動力伝達側係合部21gと
直面する容器シャッタ16側の長手方向の端面16h
が、駆動力受側係合部16dの歯の歯すじ方向端面と一
致するよう配置することが好ましい。したがって本実施
の形態においては、上記スライド部16f1を短くする
ために、切り欠き16gを設けている。切り欠きによっ
て生ずる端面の内長手方向から見る端面が上記端面16
hである。これによって、駆動力伝達側係合部21gと
容器シャッタ16が干渉しない。
【0114】なお、容器シャッタ16の肉厚が大きいと
きは、スライド部16f1は容器シャッタ16の円弧に
沿う全長にわたって設ける。そして、上述の切り欠き1
6gに相当する部分は、駆動力伝達側係合部21gが通
過可能な凹部としてもよい。また、容器シャッタ16
は、図11に示すように、トナー補給装置100に設け
られたトナー補給開口33を開閉する本体シャッタ34
の面34b1間の凹部34cと係合する。そして、トナ
ー補給容器1に設けられた容器シャッタ16のスライド
移動に連動して、本体シャッタ34をスライド移動させ
ることができる。
【0115】なお本実施の形態における装置本体124
に備える駆動力伝達側係合部21b,21gは、図6に
示すように2枚のギアによって構成されている。しかし
ながら、駆動力伝達機構を有していれば、その構成やギ
アの枚数については特に制限は無い。図3に示すように
容器シャッタ16にはハンドル15を常にトナーコンテ
ナ11の長手方向に押すようにアーム状のばね部16b
が設けてある。このばね部16b先端はハンドル15の
フランジ15bに圧接している。
【0116】(トナー補給装置)トナー補給装置100
は、夫々図11から図13に示すように、長手方向の断
面がトナーコンテナ11に倣って半円筒形の下部54a
と矩形の上部54bとを有するカートリッジ受け入れ部
となるトナー補給装置本体54を有する。上部54bの
内周にはトナー補給容器1のガイド部11kをガイドす
るための突片54cがガイド部11kの両側に設けてあ
る。この突片54cはトナー補給装置本体54の口部に
一対の他内部ではトナー補給容器1の挿入方向に上下別
々に分散して設けてある。そして下部54aの内周には
周方向にガイドレール55が設けられている。そしてこ
のガイドレール55に本体シャッタ34のガイド34a
が係合している。このガイドレール55、及びガイド3
4aはその長手方向の断面が鉤形であって、互いに抱き
合っている。そして、ガイドレール55、及び、ガイド
34aは、平行して夫々二条ある。したがって、本体シ
ャッタ34は、トナー補給装置本体54に保持されてい
る。本体シャッタ34の突縁34bの内周の半径は、容
器シャッタ16の内周の半径と同一又はほぼ等しい。本
体シャッタ34は、移動方向と直交する両側に突縁34
bが長手方向に沿って設けられている。本体シャッタ3
4には本体シャッタ開口34dが設けてある。ただし、
この開口34dはトナー補給開口33を開閉できればよ
いので開口34dの1つの縁34d1のみでもよい。本
体シャッタ34の内周に沿う突縁34b間の長さは、容
器シャッタ16の内周の円弧の長さにほぼ等しい。従っ
て、トナー補給容器1がトナー補給装置100に挿入さ
れると、容器シャッタ16の長手方向に沿う両側の縁
は、本体シャッタ34の突縁34bの半径方向へ突出し
た面34b1間の凹部34cに丁度嵌合される。従っ
て、容器シャッタ16を開閉すると本体シャッタ34は
連動する。そこで、トナー排出開口11aとトナー補給
開口33を対向するようにしておけば、容器シャッタ1
6を開くことによりトナーはトナー撹拌送り装置45を
介して現像器204に補給される。前記本体シャッタ開
口34dは凹部34cとは本体シャッタ34の周方向に
関し突縁34bを間にして隣り合っている。
【0117】(パッキン部材)封止部材としてのパッキ
ン部材35は、弾性体(図4、図11〜図17参照)で
ある。そして、容器シャッタ16とトナー排出開口11
a間のシール性を維持している。また、落下衝撃等によ
るトナーコンテナ11内のトナーの洩れを防止する。そ
のため、パッキン部材35は、トナー排出開口11aを
囲むようにトナーコンテナ11の外側表面に貼付されて
いる。具体的には、パッキン部材35の材質として、シ
リコン、ウレタン、発泡ポリエチレン等のゴムやスポン
ジ、好ましくは硬度20°〜70°、圧縮永久歪み10
%以下、セルサイズ60〜300μm、密度が0.15
〜0.50g/である低発泡ポリウレタンを5〜50%
圧縮して用いる。
【0118】ここでパッキン部材35はトナー排出開口
11aの長手方向の縁に沿う部分においてはトナー排出
開口11a内へ向って下るように傾斜させてある。
【0119】このようなパッキン部材35はトナー排出
開口11aの周縁に接着等で固定する。
【0120】(シール部材)トナー補給装置100にト
ナー補給容器1を装着すると、容器シャッタ16は本体
シャッタ34の凹部34cに係合する。この凹部34c
は本体シャッタ34を長手方向に貫通しており、面34
b1は容器シャッタ16のためのガイドとなる。このと
き容器シャッタ16の本体シャッタ開口34dの縁の突
縁34bの容器側の面と本体シャッタ34の容器側の面
とは略同一面を形成する。容器シャッタ16の容器側の
面には図11〜図17に示すようにシール部材41が設
けられている。前記シール部材41は、本体シャッタ3
4のトナー排出開口11a、トナー補給開口33を開閉
する側の突縁34bの容器側の面に覆い被さるべく、容
器シャッタ16の閉方向下流側に延出される。シール部
材41は容器シャッタ16と本体シャッタ34との隙間
gにトナーが侵入するのを阻止するものであり、この目
的を達成できれば材質・形状・寸法・取り付け方法は適
宜設定できる。
【0121】本実施の形態では好ましい構成として厚さ
が125μmのポリエステル(PET)シートを両面テ
ープ43(日東電工社製#5000NC)(図20参
照)により容器シャッタ16に貼り付けてシール部材4
1とした。
【0122】シール部材41は詳しくは前記のごとく本
体シャッタ34の突縁34bに覆い被さるように構成さ
れているため、トナー補給容器1の装着及び脱着時に引
っ掛かったりぶつかったりしてこれを阻害しないことが
望まれる。また、本体シャッタ34の容器側の面は必ず
しも平滑ではないが、これに対して追従して密着するこ
とが必要である。これらの要請から、シール部材41と
しては可撓性のシートや弾性材料でなるシート等が好ま
しい。
【0123】取り付け方法に関しては、トナー補給容器
1の装着・取り外し及び容器シャッタ16の開閉を繰り
返しても剥がれないことが必要であり、これを満足でき
れば前記の両面テープ43をはじめ、種々の公知の接着
・接合手段が利用可能である。
【0124】最も好ましくは、シール部材41をエラス
トマーとし、シール部材41と容器シャッタ16とを二
色成形にて一体的に成形するのが良い。この場合、シー
ル部材41のエラストマーと容器シャッタ16の材料と
は相溶性のあるものを選択するのが好ましい。あるいは
シール部材41と容器シャッタ16とを同一の材質とし
て両者を完全に一体的に成形しても良い。
【0125】(シール部材の作用)次にシール部材41
の作用について説明する。
【0126】トナー補給容器1を取り外してある時で容
器シャッタ16が本体シャッタ34と係合していない状
態ではトナー補給装置100は図19に示すとおりとな
っている。ここで本体シャッタ34はトナー補給開口3
3を封止する位置にあり、トナー補給開口33からゴミ
その他の異物の混入を防止するようになっている。
【0127】次にトナー補給容器1を装着し、トナー補
給を行っている時の状況を図12に示す。ここでは容器
シャッタ16は容器のトナー排出開口11aから退避
し、トナー排出開口11aと本体シャッタ開口34d、
それにトナー補給開口33の三者が連通する状態になっ
ている。またこのとき、容器シャッタ16の容器側の面
と本体シャッタ34の開口34d側の突縁34bの容器
側の面とが略同一面であることにより、本体シャッタ3
4の突縁34bとシール部材41とが当接して、トナー
の通路の通路外に対する密閉性を保つようになってい
る。また同時に、本体シャッタ34の突縁34b表面に
トナーが付着するのをも防止する。そして、トナー補給
容器1に内蔵されたトナー搬送部材29の作用により、
トナー補給容器1内に収容されていたトナーは前記連通
した開口11a,34d,33を通って受入れ装置であ
るトナー撹拌送り装置45側へと補給される。
【0128】図11、図12の一部拡図の図14、図1
5に示すようにシール部材41は図14から少しシャッ
タ16,34が開方向へ移動し図15までの状態におい
てシール部材41の端部が本体シャッタ34の突縁34
bとパッキン部材35に挟まれても、シール部材41は
薄いPETシートであるためこの部分での密閉性を損な
うことはない。このためシール部材41の厚さは50μ
m以上300μm以下であることが望ましい。より好ま
しくは75μm以上200μm以下、最も好ましくは1
25μmに設定するのが良い。シール部材41が厚すぎ
れば本体シャッタ34とトナー補給容器1の間でのシー
ル性を損ない、薄すぎればシール部材41の本来の機能
である、容器シャッタ16と本体シャッタ34との間へ
のトナー侵入を防止する作用が不十分となり、トナー補
給容器1の取り扱い中及びトナー補給装置100への装
着脱着時にシール部材41がめくれたりシワが寄った
り、曲がったりする不都合も生ずる。
【0129】シール部材41がパッキン部材35に接し
ない位置まで退避させるよう構成すればシール部材41
について厚さの制約は無くなるが、その分シャッタの移
動ストロークは長くなりトナー補給装置及びトナー補給
容器をコンパクトに設計することが困難になる。
【0130】次に報知部124aにトナー無し検知が点
灯するよりも前に、トナー補給容器1を取り出す時の状
況とシール部材41の作用について説明する。このと
き、トナー補給容器1内にまだ相当量のトナーが収容さ
れており、トナー補給容器1のトナー排出開口11a、
本体シャッタ開口34d、トナー補給開口33のいずれ
も、その内部はトナーで充満している。この状態からト
ナー補給容器1を取り出すが、まず開口部を封止する必
要がある。容器シャッタ16を閉じ方向に移動すると、
これに係合している本体シャッタ34も一体的に容器閉
方向へ移動する。このとき図16に示すように、本体シ
ャッタ開口34d内に充満したトナーはそのまま閉方向
へと移動してトナー補給容器1内のトナー及びトナー撹
拌送り装置45内のトナーとは分断されていく。閉動作
の途中では図16のように、本体シャッタ34と容器シ
ャッタ16の隙間gがトナー排出開口11aの真下を通
過する状況となり、このとき図17、図18に示すよう
にシール部材41がないとトナー補給容器1内のトナー
は前記隙間gに向って殺到する。しかし、図16ではシ
ール部材41がこの隙間gを覆っているため、隙間gの
中へのトナーの侵入は阻止される。
【0131】なおこの間、シール部材41と容器シャッ
タ16はパッキン部材35の復元力によって常に図面
上、下向きの付勢力を受け、この結果、シール部材41
の容器シャッタ16からの延出部41aも本体シャッタ
34の容器側の面に圧接され、より良いシール性が得ら
れるとともに本体シャッタ34の突縁34b表面にトナ
ーが付着することも阻止する。
【0132】本体シャッタ34、容器シャッタ16を閉
じきった状況は図14のようになるが、トナー補給容器
1としては、シール部材41の延出部41aのトナー補
給容器1側の面にトナーが付着するものの、容器シャッ
タ16の外面及びトナーコンテナ11の外面へのトナー
付着は防止される。前記シール部材41の延出部41a
内側へのトナー付着も、その量は微少であり、なおかつ
トナーコンテナ11との間で形成されるポケット状の形
状の中であるため、そのトナーは外へは出て来にくく、
外部へ飛散することはほとんどない。
【0133】前記延出部41aの延出長さは後述する理
由により本体シャッタ34の突縁34bの幅と略等しく
するのが好ましいが寸法としては2mm以上10mm以
下が好ましく、より好ましくは4mm以上8mm以下、
最も好ましくは6mmに設定するのが良い。延出部41
aが短かすぎると前記隙間gへのトナー侵入を阻止する
作用が不十分であるとともに、シール部材41とトナー
コンテナ11とで形成される前記ポケット状の形状が浅
くなってしまい、付着したトナーを保持する作用も得ら
れない。さらには本体シャッタ34の突縁34b表面へ
のトナー付着を防止する作用も得られない。
【0134】一方、延出部41aが長すぎる場合には、
トナー補給容器1の装着・取り外し時にこの部分が邪魔
になり、トナー補給装置100内面の各所にぶつかるな
どするという問題がある。また、前記のパッキン部材3
5からの付勢力も延出部41aの最先端部へは伝達しき
れなくなって、密閉性はむしろ悪くなる。シール部材4
1の剛性を高めれば延出部41aが長くとも付勢力の伝
達は行われるが、本体シャッタ34への追従性が得られ
ず、やはり密閉性は悪くなる。また、本体シャッタ開口
34dを狭くしてしまい、トナーが通過するのをさまた
げるおそれもある。
【0135】ここで、図17、図18にシール部材を設
けない例を示す。報知部124aにトナー無し検知が点
灯する前に本体シャッタ34を閉じて行くと、図のよう
に容器シャッタ16と本体シャッタ34の隙間gはトナ
ーにさらされ、そこへトナーが侵入して行く。侵入した
トナーにより容器シャッタ16の外面にはトナーが付着
して汚れる。本体シャッタ34の面34b1間の凹部3
4cに侵入したトナーは出口がないため蓄積する一方で
あり、画像形成装置のメンテナンス時等に清掃を行わな
い限り、トナー補給容器1の汚れは次第にひどくなって
いく。また、本体シャッタ34の突縁34bにはトナー
が付着し、容器シャッタ16及び本体シャッタ34を閉
じた後でこのトナーがトナー補給容器1の対向する外面
へと転移して、トナー補給容器1が汚れる結果となる。
【0136】〔シール部材の他の形態1〕シール部材表
面に低摩擦抵抗材料を配置する。
【0137】パッキン部材35の圧縮は、高いシール性
を維持するために、圧縮率及び圧縮応力を増加させるこ
とが望ましい。すなわち、圧縮率が小さいとパッキン部
材35の圧縮応力も小さくなり、充分なシール性が得ら
れず、落下衝撃等にてトナーの洩れが発生してしまう。
ところが逆に、圧縮率が大きくなりすぎるとパッキン部
材41の圧縮圧力も大きくなって、シール性は向上する
が、摺動負荷が増大して容器シャッタ16の開閉駆動力
も大きくなってしまう。
【0138】そこで、高いシール性と低いシャッタ開閉
駆動力を同時に実現するため、図20、図21に示すよ
うに、前記シール部材41の前記パッキン部材35と向
かい合う側の面に、低摩擦抵抗材料として可撓性フィル
ム42を貼付し、該パッキン部材35表面との摺動摩擦
抵抗を低減させている。具体的には、可撓性フィルム4
2の材質として、ポリエステル、二軸延伸ポリプロピレ
ン(OPP)、ポリアミド、ポリエチレン、フッ素樹脂
の単層、またはこれらの複合層を基材とし、表面にシリ
コーンオイル、シリコーンワックス、シリコーン系塗料
等をコーティングしたものを用いる。
【0139】好ましくは前記可撓性フィルム42におけ
るシリコーンオイルのコーティング層の厚さが、0.0
5μm〜2μmであるものを用い、より好ましくはシリ
コーンオイルのコーティング層の厚さが、0.1μm〜
0.5μmであるものを用いる。シリコーンオイルのコ
ーティング層の厚さは、厚すぎるとトナーコンテナ11
内のトナーへ悪影響を及ぼし、逆に薄すぎるとシャッタ
開閉強度低下の十分な効果が得られない。
【0140】以上のような構成のトナー補給容器1をト
ナー補給装置に装着し、トナー無し検知の点灯前にトナ
ー補給容器1を取り出す操作を繰り返したが、先に説明
した図20(b)のものと同様に容器シャッタ16外面
及びその周囲へのトナー付着と汚れはなく、蓄積も認め
られなかった。また、容器シャッタ16の開閉駆動力を
大きくすることなく密封性能を向上できた。
【0141】〔シール部材の他の形態2〕この実施の形
態はシール部材41の延出部41aはトナー補給容器1
をトナー補給装置100へ挿入する際に本体シャッタ3
4の突縁34bの長手方向の端部から本体シャッタ34
の突縁34b上へ進入する。
【0142】そこで容器シャッタ16が本体シャッタ3
4の面34b1間の凹部34cへ進入する際に進入し易
すくするために、図27において両側(図27では右側
が補給装置本体54の下部54bの陰になっている)面
34b1の手前角に面取り34b2をすると共に容器シ
ャッタ16の対応する部分も面取り16p,16qをす
る(図39、図40参照)。
【0143】そして図27に示すように本体シャッタ3
4の突縁34bの手前角にシール部材41の延出部41
aを円滑に進入させるために導入部34eが設けてあ
る。この導入部34eは突縁34bの長手方向端部にお
いて突縁34bの容器に面する側の面から端面へ次第に
下るように斜設した斜面である。
【0144】このような導入部34eを設けることはシ
ート部材41の延出部41aが本体シャッタ34の突縁
34bへ進入する際に延出部41aの長手方向の端部の
損傷を防止できる効果がある。
【0145】図22から図26は本体シャッタ34の突
縁34bの導入部34eから突縁34b上へシート部材
41の延出部41aを更に円滑に進入するための構成が
示されている。
【0146】図22ではシール部材41の延出部41a
の根本に長手方向に沿ってミシン目41bを施してあ
る。図25はミシン目41bを施したシート部材41の
斜視図である。このミシン目41bに代えて図26に示
すようにトナーコンテナ11に面する側において、シー
ト部材41の延出部41aの根本に長手方向に条溝41
cを設けてもよい。本例では条溝41cの断面はV字で
あるがU字形であってもよい。
【0147】このようにすることによってシール部材4
1の延出部41aが本体シャッタ34の突縁34bへ進
入する際に本体シャッタ34の導入部34eに当接し
て、ミシン目又は条溝の部分で延出部41aが折曲する
ので、延出部41aの長手方向の端部損傷を防止でき
る。
【0148】上述ではシール部材41は延出部41aを
含めて円弧形状としたが図23に示すようにシール部材
41の延出部41a全体をその根本でトナーコンテナ1
1側へ向けて折曲してもよい。このように延出部41a
を設けると図14に二点鎖線で示すように本体シャッタ
34の突縁34bに上方に円滑に延出部41aが進入で
きる。なお、このように延出部41aを折曲してあって
も容器シャッタ16、本体シャッタ34がトナー排出開
口11a、本体シャッタ開口34dを開放する際は、延
出部41aは長手方向の両端側がパッキン部材35と本
体シャッタ34の突縁34bと直角方向の突縁との間に
挟圧されるので、突縁34bと延出部41aは密着す
る。図23に示した例においては延出部41aが折曲し
ているためにその先端縁は容器シャッタ16の開閉時に
パッキン部材35に強く摺接し、これを痛めるおそれが
ある。図24に示す例はこのような懸念を解消したもの
で、延出部41aをトナー補給容器1の装着方向下流側
さらに延出突片の突出部41dを設け、この部分を折曲
したものである。この例では突出部41dはパッキン部
材35とは接触しない位置にあり、前記問題は発生せ
ず、最も好ましい実施の形態である。
【0149】(回転規制部材)またトナー補給容器1を
画像形成装置本体124に装着する前、そして、取り外
し後、ハンドル15がトナーコンテナ11側に係止され
るように、回転規制部材51を設けている(図7、図8
参照)。
【0150】回転規制部材51は第1フランジ12の端
板12bのきわの円筒形の回転規制部材嵌合部12gに
回転自在でトナー補給容器1のトナー補給装置100へ
の着脱方向(図7に示す矢印方向の両方の向き)に移動
自在に嵌合している。
【0151】回転規制部材51は回転規制部材嵌合部1
2gに嵌合する円形のリング部51aの前記端板12b
向った側の縁にロック用の第1の凹部51bとハンドル
15を回転させた後に第1フランジに設けられたロック
突起12hと係合し、ばね部の撓みを低減するための第
2の凹部51fとを有する。回転規制部材51にはハン
ドル15の端面15iを圧するようにアーム状のばね部
51cが一体に設けられている。このばね部51cのば
ね力によりハンドル15が第1フランジ12の円筒形周
壁部12eからぬけ出さないように、該周壁部12eの
外周には周方向に全周にわたり突条12iを設けると共
にハンドル15の一部を切り起して設けたぬけ止め15
j先端を該突条12iに当てている(図3参照)。ま
た、ばね部51cによって回転規制部材51は第1フラ
ンジ12の端板12bに圧接されている。
【0152】そのため、通常時は第1の凹部51bは第
1フランジ12に設けたロック突起12hと係合してお
り、ロック状態を維持し、ハンドル15の回動を阻止す
る。更に電子写真画像形成装置にトナー補給容器を装着
し、シャッター部材を開封するべく前記回転部材を時計
回りに所定の角度回動させると、前記第2の凹部51f
がロック突起12hと係合する位置まで回動する。そし
て回転規制部材51は前記ばね部の付勢力により回転規
制部材嵌合部12gをスライドして、前記第2の凹部5
1f及びロック突起12hが係合し、ばね部の撓みが少
なくとも低減された状態となる(図45参照)。
【0153】なお、上記ばね部51cの根元に撓みが集
中して、根本が白化しないように、ばね部51cは先端
に向うほど細くなるように形成され全体的にしなるよう
になっており、根本への応力集中を防ぎ根本の白化を防
いでいる。このため、ばね部51cの断面が四角形の場
合先端に向う程、断面の幅又は及び厚みを小さくしてい
る。従って、ばね部51cは根本から先端に向うに従っ
て断面積が次第に小さくなっている。
【0154】回転規制部材51の外周に設けた係合リブ
51dはハンドル15に設けたトナー補給容器1の着脱
方向の溝15k,15mにトナー補給容器1の着脱方向
に移動自在にゆるく嵌合している。またリング部材51
の係合リブ51iとハンドル15の溝15jの嵌合によ
ってハンドル15と回転規制部材51は互に回転できな
いようになっているが相対的に移動自在である(図3
7、図38参照)。
【0155】第1フランジ12に設けたロック突起12
hのトナー補給容器1の着脱方向の高さはハンドル15
の溝15k,15m中を係合リブ51dが移動する行程
長よりも小さくなっている。また、ハンドル15の溝1
5j中を回転規制部材51の係合リブ51iが移動する
行程長よりもロック突起12hのトナー補給容器1の着
脱方向の高さは小さい。
【0156】上記構成により回転規制部材51の第1の
凹部51bは第1フランジ12のロック突起12hと回
転規制部材51のばね部51cのばね力で係合している
のでトナー補給容器1はトナー補給装置100に対して
挿入・退出途中及び取り外した状態の何れにおいてもハ
ンドル15はトナーコンテナ11に対して非回転であ
る。ただし、後述するハンドル15を定位置でトナー補
給装置100へ挿入するための手段として設けた第1フ
ランジ12の突起12hと回転規制部材51の第1の凹
部51bとの間で周方向に設けた寸法差によるガタ分に
よりハンドル15は本例では6度空転するようになって
いる。
【0157】回転規制部材51にはもう一つの係合リブ
51dから外周方向へ向って突出する薄片の引きぬき止
め51eが設けてある。
【0158】(回転規制部材の作用)回転規制部材51
の作用を説明する。トナー補給容器1のガイド部11k
をトナー補給装置本体54の突片54d間に嵌合してト
ナー補給装置100内へ挿入すると、容器シャッタ16
と本体シャッタ34が係合しその途中で容器シャッタ1
6の駆動力受側係合部16dが駆動力伝達側係合部21
gと部分的に噛み合い、そのすぐ後でハンドル15の駆
動伝達側係合部15aが駆動力受側係合部21aと部分
的に噛合う。容器シャッタ16が本体シャッタ34と部
分的に係合に向うときに前述のシール部材41の延出部
41aが本体シャッタ34の導入部34eを通って突縁
34b上へ進入する。
【0159】ここでハンドル15を装着方向へ押し付け
ると図8に示すように係合リブ51dに設けた突起51
d1がトナー補給装置本体54の当接面54eに当接す
ると共に引きぬき止め51eが当接面54fに当接する
(図37及び図33参照)。ここでハンドル15を更に
押し込むと、ハンドル15、第1フランジ12、トナー
コンテナ11、第2フランジ13等は図7の矢印と同方
向へ更に進み、第1フランジ12のロック突起12hは
図8に示すように第1の凹部51b外へ出る。
【0160】ここで、ハンドル15をトナー補給容器1
の装着方向から見て時計回り(図8の矢印方向)に回動
することができる。そして回転規制部材51はハンドル
15と共に回動し、前記ハンドル15を回動しきると、
回転規制部材51の回動も終わり、回転規制部材の第2
の凹部51fとロック突起12hは互いに係合可能な位
置にくる。すると前記回転規制部材51のばね部51c
の付勢力により回転規制部材51は回転規制部材嵌合部
12g上をトナー補給容器装着方向下流側にスライド
し、前記第2の凹部51fとロック突起12hとが係合
する。従ってトナー補給容器を装着している間、回転規
制部材51のばね部51cの撓みが低減された状態とな
る。
【0161】また、ハンドル15と回転規制部材51を
回し初めるとすぐに引きぬき止め51eがトナー補給装
置本体54の下部54aの当接面54f上に一体に設け
た溝54g(図39、図40参照)に入る。この溝54
gはトナー補給装置本体54の下部54aの周壁に沿う
円弧形に延設された溝である。その後トナー排出開口1
1a、本体シャッタ34が開閉する過程では引きぬき止
め51eは溝54gに嵌入したままである。従って、ト
ナー補給容器1をトナー補給装置100へ装着してトナ
ー補給作用が行われている際は、トナー補給容器1をト
ナー補給装置100からいきなり引きぬけないようにな
っている。従って、容器シャッタ16、本体シャッタ3
4が閉ったときのみ、円弧溝54g外へ引きぬき止め5
1eが出るからトナー補給容器1はトナー補給装置10
0から取り外せる。
【0162】この際、ロック解除突起が1ケ所であった
り、また複数個でもある方向に偏って配置されている
と、回転規制部材51にモーメントがかかったり、回転
規制部材51が変形してしまいスムーズにスライドしな
くなるため、複数個のロック解除突起を円周上になるべ
く等間隔に配置することが望ましい。本実施の形態で
は、2つの突起を略180度対抗する位置に配置してい
る。本例では引きぬき止め51eもロック解除突起とし
て機能し、突起51d1と引きぬき止め51eと回転規
制部材51中心を夫々結ぶ半径方向の線間は約150度
の中心角をなしている。
【0163】また、回転規制部材51のロック解除のタ
イミングについては、図38に示すように上記において
回転規制部材51を回り止めするためのロック突起12
hは半径方向に突出してハンドル15と係合可能な突起
12h1を有し、ハンドル15の当接面15cからハン
ドル15の係合リブ51d(引きぬき止め51eを設け
た側)を受ける溝15mの端壁12b側へ向って延出さ
れた片方の溝壁15nに突起12h1が当接するまでの
ハンドル15の回転角度Bは約90度となっている。ま
た、回転規制部材51の凹部51bとロック突起12h
の関係はハンドル15が6度だけ空転するように凹部5
1bの中心角Aにガタを持たせている。
【0164】トナー補給容器1の内部のトナーが消耗
し、トナー補給容器1を交換する際には、回転規制部材
51は、操作者によってトナー補給容器1の装着方向に
沿ってロック解除位置まで移動させられ、回転規制部材
51の第2の凹部51fとロック突起12hとの係合を
解除した後、ハンドル15を装着時とは逆方向(トナー
補給容器1をトナー補給装置100へ挿入する方向から
見て反時計回り)に元の位置まで回動することにより、
引きぬき止め51eは円弧形の溝51eから外れ、ばね
部51cのばね力で回転規制部材51は回転規制部材嵌
合部12g上をすべり回転規制部材51も元の位置、即
ちロック突起12hと回転規制部材51のリング部51
aの第1の凹部51bとが係合する位置に戻ることにな
る。
【0165】前述のように回転規制部材51はばね部5
1cによりトナーコンテナ11側に付勢されているため
前記ロック突起12hと回転規制部材51の凹部51b
が係合するようスライドし、再びロック状態となる。
【0166】(回転規制部材にカム面を設けた例)次に
図46及び図47に、回転規制部材51にカム面51g
を設けた例について示す。
【0167】トナー補給容器1を画像形成装置に装着す
る前は、回転規制部材51はアーム状のバネ51cによ
りロック方向へ付勢され、ロック突起12hと回転規制
部材の第1の凹部51bが係合して、回転規制部材51
及びハンドル15の回動は阻止されている。これによ
り、オペレータがハンドル15を不用意に回動させてし
まうような不都合を防止できる。
【0168】トナー補給容器1を画像形成装置に装着し
て行くと、回転規制部材51の突起51d1がトナー補
給装置本体の当接面54eに当接するとともに、回転規
制部材51の引き抜き止め51eが当接面54fに当接
する。さらに押し込むと回転規制部材はロック解除位置
に達し、突起12hは回転規制部材51の第1の凹部5
1bの外へ出て、ハンドル15と回転規制部材51とが
回動可能となる。
【0169】ここでハンドル15を回動すると引き抜き
止め51eが溝54gに入り、トナー補給容器1は脱着
不可となる。そしてハンドル15を所定角度回動する
と、実施の形態1と同様に容器シャッタ16及び本体シ
ャッタ34が開封される。
【0170】この時、回転規制部材51に設けた第2の
凹部51fとロック突起12hとは係可能な位置とな
り、回転規制部材51はバネ51cの弾性力によってト
ナー補給容器装着方向に沿って、ロック位置方向へと移
動し、前記第2の凹部51fにロック突起12hは収容
される。これにより、トナー補給容器1が開封されトナ
ー補給作用が行われている際には、回転規制部材51の
アーム状のバネ51cは伸びきっていてこれに無理な力
が加わることはなく、バネ51cがクリープ変形したり
バネ51cの根元が白化することが防止される。
【0171】トナー補給容器1の内部のトナーが消耗
し、トナー補給容器1を交換する際には、ハンドル15
を装着時とは逆方向に元の位置まで回動する。この時、
前記回転規制部材51にはカム面51gが設けてあるた
め、第2の凹部51fとロック突起12hとの係合がハ
ンドル15の回動を阻害することはなく、カム面51g
とロック突起12hの作用により、ハンドル15の回動
に従って回転規制部材51はトナー補給容器装着方向に
沿ってロック解除位置方向へスムーズに移動する。ハン
ドル15を元の位置まで回動すると、引き抜き止め51
eは円弧状の溝54gから外れ、バネ部51cの弾性力
で回転規制部材51は回転規制部材嵌合部12g上をす
べり、再びロック位置へと移動する。そしてトナー補給
容器1を画像形成装置から取り外すと、ハンドル15は
回動不可に確実にロックされ、もし再びそのトナー補給
容器1を画像形成装置に装着したとしても、何らの問題
もなく装脱着及び容器シャッタ16の開閉を行うことが
できる。
【0172】本実施の形態のように、容器シャッタ16
開封時に回転規制部材51をロック位置へと復帰させる
構成であっても、回転規制部材51に設けられたカム面
51gの作用により、ハンドル15の再ロックをスムー
ズかつ確実に行わせる効果がある。またシャッターを閉
じる際に回転規制部をロック解除位置へ移動させるとい
った作業をユーザーにさせることがなく、カム面のない
例に比して、操作性がよく簡単になるといった効果もあ
る。
【0173】(トナー補給操作方法)次に、本実施の形
態のトナー補給容器1を用いたトナー補給操作について
概略説明する。
【0174】(1)トナー補給容器1の装着 装置本体124に設けられた開閉部材121を手前90
°方向に開く。次に、トナー補給容器1のガイド部11
kをトナー補給装置100の突片54c間の溝部54h
(図11参照)に係合させる。そして、カップリング2
6aの設けられた側を先頭にして、トナー補給容器1を
トナー補給装置100内へ挿入する。するとまずトナー
補給容器1の容器シャッタ16と、トナー補給装置10
0内の本体シャッタ34とが係合する。そして、駆動力
伝達側係合部21gと容器シャッタ16の駆動力受側係
合部16dとが係合する。そして最後に、トナー補給装
置100側の駆動力受側係合部21aとハンドル15の
駆動力伝達側係合部15aとが係合する。
【0175】(2)トナー補給容器の設置/トナー補給 トナー補給容器1がトナー補給装置100に装着された
状態で、操作者がハンドル15を手動にて時計周りに9
0°回動させる。すると、回転による駆動力が、ハンド
ル15の駆動力伝達側係合部15aから,トナー補給装
置100の駆動力受側係合部21aを介して伝達部材2
1に伝達される。さらに、駆動力伝達側係合部21gか
ら容器シャッタ16の駆動力受側係合部16dへ伝達さ
れる。このように伝達された駆動力によって、容器シャ
ッタ16はトナーコンテナ11のシャッタ支持部材11
eに係合しながら円周方向にスライド移動する。その
時、本体シャッタ34は容器シャッタ16のスライド移
動に連動する。そのため、トナー補給容器1のトナー排
出開口11a、本体シャッタ開口34d及びトナー補給
装置100内のトナー補給開口33は同時に開放され
る。そして、装置本体124のカップリング44からの
駆動力を受けたカップリング26aによって、トナー搬
送部材29を回転することで、トナー補給が開始され
る。
【0176】なおこれら操作中、トナーコンテナ11は
回転しない。そのため、トナー補給容器1はハンドル1
5の回転には連動せず、トナー補給装置100内で固定
されている。
【0177】(3)トナー補給容器の取り外し 操作者がハンドル15を反時計方向へ90°回転する。
これによって、(2)と同様の順序で逆向きの駆動力が
伝わる。そして、容器シャッタ16はトナー排出開口1
1aを、また、本体シャッタ34は本体シャッタ開口3
4dとトナー補給開口33を各々閉じる。そして、一連
のトナー補給操作が完了する。
【0178】尚、トナー補給容器1のトナー補給装置1
00への装着は、カップリング26a側を先頭にして行
なわれる。そのため、シャッタ16の係合部16dは装
置本体124側の係合部21aを通過して、奥側の係合
部21gと係合する。したがって、セグメントギア状係
合部16dの歯先円直径は、ハンドル15のセグメント
ギア状係合部15aの歯元円直径より小さいことがより
好ましい。
【0179】このような構成とすることにより、一連の
トナー補給動作内において、トナーコンテナは不動とな
る。そのために、トナーコンテナの形状の制約はなくな
る。よってよりスペース効率の高いコンテナ形状を採用
することができる。さらに、シャッタをハンドルと別部
材とすることから、トナー排出開口の位置をハンドル近
傍とする制約もなくなる。したがって、トナー補給容器
の設計の自由度を高くできる。
【0180】また、本実施の形態のトナー補給容器は、
ハンドルの係合部、駆動伝達部材の係合部、そしてシャ
ッタの係合部という複数の係合部を介して、ハンドルの
回転駆動をシャッタの駆動力受係合部に伝えている。そ
のため、これら係合部の係合比(ギア比)を自由に設計
することが可能となる。
【0181】このことにより、シャッタの開閉のための
スライド移動距離が長い場合には、ハンドルの係合比
(ギア比)を高くしてハンドルの操作(回動)距離を短
くする。また、シャッタの開閉トルクが高い場合には、
ハンドルの係合比(ギア比)を低くしてハンドルの操作
(回転)トルクを低くすることもできる。
【0182】例えば、シャッタを開閉するためのハンド
ルの回転角度を90度とする。そして、トナー補給容器
をトナー補給装置に挿入する際には、把手15eを垂直
方向に位置させる。また、ハンドルを90度時計方向へ
回転させて、トナーを排出した状態では、把手15eが
水平方向に位置するようにしておく。こうすれば、操作
者が操作し易く、操作者が容器1aの状態を認識しやす
い。なお、ハンドル15eのシャッタ開閉のための回転
角度は、操作上60度〜120度の範囲が好適である。
【0183】(トナー撹拌搬送装置)トナー補給装置1
00にはトナー撹拌送り装置45が付設してある。図1
1、図12に示すようにトナー補給開口33を下から蔽
うようにしてケース48がトナー補給装置本体54に固
定されている。ケース48はトナー補給装置100の長
手方向とほぼ同長である。ケース48中には長手方向に
トナー搬送部材として撹拌スクリュー46,47が回転
駆動されるように配設され、ケース48に支持されてい
る。
【0184】撹拌スクリュー46,47は隔壁48aで
仕切られていて長手方向においてトナー補給開口33と
は反対側で隔壁48aに設けた開口によって、斜め上側
の撹拌スクリュー46を設けた室48Aと、下側の撹拌
スクリュー47を設けた室48Bは通じている。ケース
48には長手方向でトナー補給開口33と同じ側に現像
器201へ通ずるトナー排出口48bが設けてある。
【0185】上記において、トナー補給開口33からト
ナーが補給されると回転しているトナー撹拌スクリュー
46は室48A中をトナー補給開口33側から長手方向
で室48Aの反対側へトナーを送り乍ら撹拌し、室48
Aの前記反対側では隔壁48aに設けた開口(不図示)
を通じて室48Bへトナーを落す。下側のトナー撹拌ス
クリュー47は上記トナー撹拌スクリュー46のトナー
送り方向とは反対方向へトナーを撹拌し乍ら送り、トナ
ー排出開口48bから現像装置201へトナーを補給す
る。
【0186】(定位置装着手段)ハンドル回動からシャ
ッタ開閉に至る駆動力伝達経路において、高精度の部品
を用いずにコストをかけずに構成しようとすれば、ギア
等のバックラッシュやその他の部位に駆動系のガタ及び
歪みが生じてしまうことは避け難い。従って入力ストロ
ークに対する出力ストロークが1:1に対応せず、シャ
ッタを開いてから再び閉じても、シャッタが元の位置に
戻らないことがある。このような状態のトナー補給容器
を装置本体から抜き出し、そのまま再び装着して開閉を
行うと、シャッタが元に戻らない分が蓄積して行き、戻
らない量が増大して行く。
【0187】本体シャッタと容器シャッタとを一体的に
係合させる構成においては、このようなシャッタの位置
ずれによって、トナー補給容器が装置本体から抜き出せ
なくなったり、本体シャッタの位置ずれのために新品の
(シャッタが本来の位置にある)トナー補給容器が装着
できなくなったりする課題を生ずる。
【0188】このような課題はハンドル及びシャッタが
装置本体側の中継ギアと係合する前に、あらかじめハン
ドルを開方向へ所定角度回動させ、ハンドルを閉方向へ
回動する際にはこの分も含めて戻すことで、バックラッ
シュやガタ等によるストロークロスを吸収しシャッタを
確実に元の位置まで戻すようにすることにより解消す
る。
【0189】次にこのような手段を具体的に説明する。
【0190】図1、図2、図33、図34に示すように
ハンドル15上にはハンドル突起61が設けられてい
る。このハンドル突起61の形状は平面図(下方から上
方に向って見ている下視図)で示す図41から図43に
示すようにカムフオロワをなしていて作用面61aは図
41から図43の上下方向の幅がせまく、トナー補給装
置本体54の上部54bの天板下面に設けたカムである
本体突起62に接触可能となっている。突起61,62
はカム対偶である。
【0191】本体突起62は山形のカム面を有する。こ
のカム面のリフトはトナー補給装置本体54の中心(下
部54aの半円の中心)に対して生ずる中心角がトナー
補給容器1とトナー補給装置100間の回動方向のガタ
を取りトナー補給容器1をトナー補給装置100に対し
て所定角度の挿入位置とするのに必要な程度となってい
る。この中心角は6度以上となっている。本例では6度
である。
【0192】上記ハンドル突起61、本体突起62の関
係位置を作用と共に説明する。トナー補給容器1をトナ
ー補給装置100へ挿入して行くと、図33、図43に
示すようにハンドル突起61は本体突起62のリフト0
の位置で係合開始位置へくる。このときハンドル15の
駆動力伝達側係合部15aと本体側の駆動力受側係合部
材21aとはトナー補給容器1のトナー補給装置100
への挿入方向で距離L1離れている。この距離L1が本
体突起62で最大リフトをハンドル突起61に生じさせ
る行程L2と等しい。
【0193】図33、図43の状態からトナー補給容器
1をトナー補給装置100へ挿入するとハンドル突起6
1は本体突起62上をすべりハンドル15を回転する。
そこで図42に示すようにハンドル15が6度回転して
ハンドル突起61が本体突起62のカムトップと接触し
た状態においてハンドル15の係合部15aとトナー補
給装置100の係合部21aの歯端が一致する。なお、
この係合部15a,21aの歯端が一致する僅か前には
本体側係合部21gに対して容器シャッタ16の係合部
16dの歯端は一致しているので係合部21gに対する
係合部16dの噛み合いはきわめて僅か先行する。
【0194】更にトナー補給容器1をトナー補給装置1
00へ挿入すると図41に示すようにハンドル15の駆
動力伝達側係合部15aとトナー補給装置100の駆動
力受側係合部21aは噛み合う。一方、図10に示す駆
動力伝達側係合部21gに対してシャッタ16の駆動力
受側係合部16dも全歯幅にわたり噛み合うので図42
の状態から図41の状態へトナー補給容器1が移動する
際、ハンドル15は非回転で、図41に示すようにハン
ドル突起61は本体突起62のカムトップに対応した位
置にある。
【0195】上記のようにハンドル突起61が本体突起
62により変位させられることによりハンドル15は6
度回転する。このためハンドル15と第1フランジ12
に設けた係合部分にはガタをもたせてある。即ち、図
7、図8に示すように回転規制部材51の凹部51bと
第1フランジ12のロック突起12h間、ハンドル15
の溝15k,15mと第1フランジ12の係合リブ51
dとの間にはハンドル15を6度回転し得る周方向のガ
タを設けてある。
【0196】また、上記ハンドル15をハンドル突起6
1と本体突起62で回動する前に容器シャッタ16を本
体シャッタ34に所定位置で係合させておくため、トナ
ー補給装置本体100の下部54aの内周に図39、図
40に示すように容器シャッタ16の長手方向の縁(端
面)と摺動する位置決め凸部63を設けてある。この凸
部63は山形のカム面を有しカムトップはトナー補給装
置本体54の下部54aの周方向について容器シャッタ
16が嵌入する本体シャッタ34の凹部の一端側の面3
4b1が所定の一定位置とされる位置と同位置にある。
【0197】トナー補給容器1をトナー補給装置100
へ挿入すると容器シャッタ16の面取り16qが凸部6
3に当り容器シャッタ16の位置が一定位置に規制され
る。容器シャッタ16の片側の側縁16r1と凸部63
が摺動して、本体シャッタ34に向い、本体シャッタ3
4の一方の面34b1の端部の面取り34b2に容器シ
ャッタ16の面取り16pが当り容器シャッタ16に対
して本体シャッタ34は位置を規正され、更に容器シャ
ッタ16は進んで容器シャッタ16の面取り16qが本
体シャッタ34の面取り34b3と係合して本体シャッ
タ34の両側の面34b1間に容器シャッタ16が進入
して図39に示すようになった状態でトナー補給装置1
00側の係合部21a,21gに対してトナー補給容器
1側の係合部15a,16dが噛み合い、歯幅方向での
所定幅が噛み合った状態で、容器シャッタ16と本体シ
ャッタ34は図40のようになり、容器シャッタ16の
側縁16rの装着方向後方の面取り16sが凸部63か
ら離れた位置となる。
【0198】この作用において、容器シャッタ16のト
ナーコンテナ11のトナー排出開口11aを開閉するた
めの抵抗はパッキン部材35が容器シャッタ16を加圧
しているため、本体シャッタ34の開閉抵抗に比較する
と充分大となっている。従って、凸部63が容器シャッ
タ16の位置を定め、容器シャッタ16が本体シャッタ
34の位置を決める。
【0199】上述の構成作用により、本体シャッタ3
4、容器シャッタ16は係合された際は一定位置となっ
ており、この状態でハンドル15をトナー補給容器1の
トナー補給装置100への挿入方向から見て時計方向へ
ユーザーが84度回動すると各シャッタ16,34も開
く方向へ50度回動して全開する。
【0200】トナー補給容器1をトナー補給装置100
から取り外す際はユーザーがハンドル15を上記と逆に
反時計方向へ90度回動すると各シャッタ16,34は
閉じる方向へ50度回動して元の位置へ戻る。
【0201】ここで、ハンドル15の回動角度と各シャ
ッタ16,34の回動角度が開と閉で対応しないが、こ
れはギアのバックラッシュ、ハンドル、シャッタ、シャ
フト等の歪みや曲がり、トナー補給容器がトナー補給装
置本体に対して回動するといったことが原因であり、あ
らかじめ6°予回動として空転させておくことで、これ
らを吸収して各シャッタを元の位置まで戻すことができ
る。
【0202】トナー補給容器1をトナー補給装置100
から引き抜く際にも、ハンドル突起61本体突起62と
の係合により、装着時と同様に開方向へ6度の予回動が
行われ、そのトナー補給容器1を再度使用する場合に備
えるようになっている。また万一ハンドル15を反時計
方向へ90度回動せずに(例えば84度だけ回動)トナ
ー補給容器1を取り外そうとする場合には容器シャッタ
16と本体シャッタ34とは本来の位置まで戻りきれて
いないおそれがある。しかし、トナー補給容器1を引き
出すことで容器シャッタ16の面取り16sと、トナー
補給装置100の凸部63とが係合して容器シャッタ1
6及び本体シャッタ34とを強制的に本来の位置へ戻す
ようになっており、前記不都合は回避できる。
【0203】以上、上記において説明した構成のトナー
補給容器を用いて、物流・落下テスト及び高速ビデオカ
メラを用いて落下時の状況観察を行った。
【0204】物流・落下テストは、所定量のトナーを充
填し梱包したトナー補給容器を、振動試験機にて加振
(x、y、z方向各1時間)し、その後、約23℃/6
0%環境、−5℃環境に1日放置したものを、落下高さ
60cmから自然落下(1角3陵6面:計10回)さ
せ、前記接合部からのトナー漏れの状況について確認し
た(周囲を汚染する可能性のある外部漏れ、及び外部に
は漏れてはいないが、粘着テープを取り外した際に内部
にて漏れているかどうかを確認した)。
【0205】その結果、前記構成を用いないもの(ta
nδが0.47の弾性部材を用いた場合)では、1/6
0本にトナー漏れが発生し、ほぼ全数において、粘着テ
ープ内部でのトナー漏れが見られたが、前記構成を盛り
込んだ(tanδが0.82の弾性部材を用いた)トナ
ー補給容器では、外部へのトナー漏れは見られず(N=
60)、粘着テープ内部での漏れも見られず、本発明の
弾性部材による大きな効果が見られた。
【0206】次に、高速ビデオカメラを用いた落下時の
状況観察について説明する。
【0207】前記構成を用いないトナー補給容器と、本
実施の形態にて説明したトナー補給容器を前記第2フラ
ンジ13を下にして、落下高さ30cmにて裸落下(本
条件は、落下時のG値が、梱包したトナー容器の60c
m落下相当)させ、その際のトナー漏れの状況、及び介
在させている弾性部材の挙動を観察した。
【0208】その際、前記突き当て面シール部材17a
の状況が確認できるよう、前記粘着テープ18の一部を
切り取り、内部が確認できるよう加工した。
【0209】その結果を、図58、59を用いて説明す
る。
【0210】図58、59には、トナー容器を落下させ
た時の状況を、容器の接合部周辺の模式図とともに、グ
ラフ化したものを示した。
【0211】先ず大まかに落下時の状況を説明すると、 容器本体が落下してきて、第2フランジ13が接地す
る。 トナーコンテナ11の慣性により、突き当て面シール
部材17aが圧縮される。 突き当て面シール部材17aの弾性により、該部材が
振幅運動をする。 突き当て面シール部材17aの振幅のため、トナーコ
ンテナ11が振幅運動をする。 上記振幅運動を約20msecの間繰り返した後、地
面から離れる(バウンドする)。という挙動が観察され
た。
【0212】図58のグラフでは、前記構成を用いない
(tanδが0.47の弾性部材を用いた)トナー容器
を落下させた時の状況を、図59のグラフでは前記構成
を用いた(tanδが0.82の弾性部材を用いた)ト
ナー容器を落下させた時の状況を、横軸に容器が設置し
た瞬間を0とした経過時間(msec)、縦軸に前記ト
ナーコンテナ11の端面(突き当て面シール部材17a
との接触面)を0とした時の前記端面の振幅として表し
ている。
【0213】ここで、tanδが0.47の弾性部材を
用いた場合と、tanδが0.82の弾性部材を用いた
場合とのトナー容器の挙動差について述べる。
【0214】tanδが0.47の弾性部材を用いた場
合には、落下時の衝撃により、一旦突き当て面シール部
材17aは圧縮され、その反発弾性により復帰しようと
する力が働く。その際の弾性力が大きいため前記トナー
コンテナ11は、前記突き当て面シール部材17aの元
の厚さ(グラフ中、縦軸0)を超えて跳ね上げられてし
まう(以下、この現象をオーバーシュートと呼ぶ)。そ
の際に、前記突き当て面シール部材17aとの接触面に
隙間が生じ、トナーが漏れていることが判明した。以
後、減衰しながらも前記動作を繰り返し、約20mse
c後に地面から離れるまで、数回にわたり、オーバーシ
ュート時のトナー漏れが観察された。
【0215】次に、本実施の形態に示したトナー補給容
器を落下させた時の様子を図59のグラフに示すと、落
下時の衝撃により、大きく突き当て面シール部材17a
が圧縮を受けるが、その後の挙動では、前述のようなオ
ーバーシュート現象は見られず、トナー漏れは観察され
なかった。またその後の振幅自体も非常に小さくなって
おり、本実施の形態にて示した弾性部材が落下時の衝撃
を良く吸収し、トナー漏れを防いでいるおり、本発明の
弾性部材による効果が確認された。
【0216】参考までに、以下の表に材質(硬度、ta
nδのピーク位置及びピーク値)を振った時の落下テス
ト結果(弾性部材の振動状況・フランジ組み込み時の容
器の変形状況・トナー漏れ状況・総合評価)を示した。
【0217】〈判定基準〉 ・振動状況→○:オーバーシュート 現象なし、△:ご
く僅かにあり、×:オーバーシュー ト現象あり ・容器変形→○:変形による隙間な し、△:変形はあ
るが隙間無し ×:変形により隙間発生 ・トナー漏れ→○:粘着テープ外への漏れなし(弾性部
材からの漏れも良好) ×:トナー漏れあり ・総合評価→○:OK、×:NG
【0218】〔実施の形態2〕図53、54に本発明の
実施の形態2を示す。ここでは、前記突き当て面シール
部材17aと前記嵌入面シール部材17bとを一体的に
形成した例を示しているが、その他の構成は実施の形態
1と同じである。
【0219】図53は、本発明実施の形態2を適用した
嵌入部シール部材17の正面図及び断面図を、図54に
は、前記嵌入部シール部材17を適用したトナー補給容
器の分解断面図を示した。
【0220】前記嵌入部シール部材17は、突き当て面
シール部17d及び嵌入面シール部17eを有してお
り、第1実施の形態にて説明した要領にて組み込まれ
る。
【0221】上記において説明した、嵌入部シール部材
17を用いたトナー補給容器にて、前述と同様のテスト
を行ったところ、同等の結果が得られ、また、実施の形
態1にて用いたものに比して、部品点数が少なくなり、
管理・組立て工程の削減によるコストダウンを図ること
ができた。
【0222】〔実施の形態3〕図55、56、57に本
発明の実施の形態3を示す。その他の構成・組立て方法
等は実施の形態1と同じである。
【0223】ここでは、前記実施の形態2で用いた嵌入
部シール部材17を、前記第2フランジ13に2色成形
により一体的に成形した例を示している(図55参
照)。
【0224】上記構成を用いて組み立てられたトナー補
給容器(図56参照)にて、物流・落下テスト及び高速
ビデオカメラによる落下時の状況観察を行った。テスト
方法は、実施の形態1と同様である。
【0225】tanδが0.47の弾性部材を用いたト
ナー補給容器においては、落下による外部へのトナー漏
れが1/60本発生し、粘着テープ内部での漏れがほぼ
全数生じており、また高速ビデオカメラでの観察におい
ては、大きくオーバーシュートしていたが、本実施の形
態にて示したトナー補給容器では、外部へのトナー漏れ
はなく(N=60)、テープ内部でのトナー漏れも1/
60本のみであり(ごく微量の漏れ)、本発明の嵌入部
シール部材により格段にシール性が向上していることが
確認できた。また、高速ビデオカメラによる観察におい
ても、オーバーシュート現象は見られなかった。
【0226】また、前記嵌入部シール部材を第2フラン
ジ13に一体的に成形したことにより、管理・組立てが
容易になり、コストダウンを図ることができた。
【0227】なお、本実施の形態においては、嵌入部シ
ール部材17を第2フランジ13に一体的に成形した例
を示したが、図57に示すように、前記嵌入部シール部
材17をトナーコンテナ11に一体成形したり、突き当
て面シール部材17aを第2フランジ13に、嵌入面シ
ール部材17bをトナーコンテナ11に一体成形(若し
くはその逆でもよい)したりしても構わない。
【0228】
【発明の効果】従来は断面形状が非円形形状の部材の接
合する際には、部分的な圧入時の応力による変形のた
め、圧入によるシールは非常に困難であり、高いシール
性が得ることのできる、超音波溶着やホットメルトな
ど、分解が不可能な手段が用いられてきたが、以上に説
明したような弾性部材を介在させる構成をとることによ
って、断面形状が非円形形状である部材の圧入接合にお
いても、前述のような超音波溶着やホットメルトによる
接合とほぼ変わらないシール性を維持することが可能と
なった。また、接合する部材を固定する手段において
も、取り外しが容易な粘着テープなどによる固定が可能
となり、分解再生の容易に行えるトナー補給容器を提供
することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】トナー補給容器の装着方向手前側から見る斜視
図である。
【図2】トナー補給容器の装着方向反対側からみる斜視
図である。
【図3】トナー補給容器を裏返して見る斜視図である。
【図4】トナー補給容器の略分解斜視図である。
【図5】トナー補給容器の縦断面図略図である。
【図6】容器シャッタの駆動系を示す側面展開図であ
る。
【図7】ハンドルロックを示す側面図である(ロック状
態)。
【図8】ハンドルロックを示す側面図である(解除状
態)。
【図9】トナー補給容器の背面図である。
【図10】トナー補給容器の駆動力伝達部材を示す斜視
図である。
【図11】トナー補給装置の正断面図である(シャッタ
閉)。
【図12】トナー補給装置の正断面図である(シャッタ
開)。
【図13】トナー補給装置の正断面図である(シャッタ
開閉中)。
【図14】図11の一部拡大図である。
【図15】図12の一部拡大図である。
【図16】図13の一部拡大図である。
【図17】図16に対応するシール部材を設けない例で
あって正断面図である。
【図18】図13に対応するシール部材を設けない例で
あって正断面図である。
【図19】トナー補給容器が装着されていないトナー補
給装置の正断面図である。
【図20】(a)(b)は夫々が容器シャッタの正断面
図である。
【図21】図20(a)の直角方向から見る断面図であ
る。
【図22】容器シャッタの斜視図である(ミシン目)。
【図23】容器シャッタの斜視図である(屈曲)。
【図24】容器シャッタの斜視図である(突片)。
【図25】容器シャッタのシール部材の斜視図である
(ミシン目)。
【図26】容器シャッタのシール部材の斜視図である
(溝)。
【図27】トナー補給装置の本体シャッタ部を示す斜視
図である。
【図28】電子写真画像形成装置の縦断面図である。
【図29】電子写真画像形成装置の斜視図である。
【図30】下線部変更回転規制部材の側面図である。
【図31】下線部変更回転規制部材の正面図である。
【図32】下線部変更回転規制部材の底面図である。
【図33】トナー補給装置へトナー補給容器を装着する
作用を示す正面図である。
【図34】トナー補給装置へトナー補給容器を装着する
作用を示す正面図である。
【図35】トナー補給装置へトナー補給容器を装着する
作用を示す正面図である。
【図36】ハンドルを取り外したトナー補給容器をトナ
ー補給装置へ装着した状態を示す正面図である。
【図37】ハンドルを取り外したトナー補給容器をトナ
ー補給装置へ挿入した状態を示す正面図である。
【図38】回転規制部材の位置のトナー補給容器の正断
面図である。
【図39】トナー補給装置の水平断面図である。
【図40】トナー補給装置の水平断面図である。
【図41】定位置装着手段の作用を示す模式図である。
【図42】定位置装着手段の作用を示す模式図である。
【図43】定位置装着手段の作用を示す模式図である。
【図44】容器シャッタの平面図である。
【図45】回転部材回転後の回転規制部材の動作を示す
側面図である。
【図46】カム面を設けた例の回転規制部材の側面図で
ある。
【図47】回転規制部材にカム面を設けた例の回転部材
回転後の回転規制部材の動作を示す側面図である。
【図48】実施の形態1の突き当て面シール部材の正面
図及び断面図である。
【図49】実施の形態1の嵌入面シール部材の正面図及
び断面拡大図である。
【図50】実施の形態1におけるトナー補給容器の分解
断面図である。
【図51】実施の形態1におけるトナー補給容器の組立
て後の断面図である。
【図52】実施の形態1の嵌入面シール部材のシール面
にリブを設けた場合の正面図、及び断面拡大図である。
【図53】実施の形態2に用いた嵌入部シール部材の正
面図、及び断面図である。
【図54】実施の形態2を適用したトナー補給容器の分
解断面図である。
【図55】実施の形態3において、嵌入部シール部材を
第2フランジに一体成形した場合のトナー補給容器の分
解断面図である。
【図56】実施の形態3におけるトナー補給容器の組立
て後の断面図である。
【図57】実施の形態3において、嵌入部シール部材を
トナーコンテナに一体成形した場合のトナー補給容器の
分解断面図である。
【図58】本発明の実施の形態の構成を用いない場合
の、落下時の様子を示すグラフである。
【図59】本発明の実施の形態の構成を用いた場合の、
落下時の様子を示すグラフである。
【符号の説明】
p…記録媒体 g…隙間 L1…距離 L2…行程 1…トナー補給容器 11…トナーコンテナ(トナー収納容器本体) 11a
…トナー排出開口 11b…粘着テープ貼付け面 11
e…シャッタ支持部材 11g…円弧部 11h…長方
形部 11k…ガイド部 12…第1フランジ 12a…トナー充填口 12b…
端板 12c…リブ12d…軸孔 12e…円筒状周壁
部 12f…ハンドル支持部 12g…嵌合部 12h
…ロック突起 12h1…突起 12i…突条 12j
…第1の凹部12k…第2の凹部 12m…カム面 13…第2フランジ 13a…端板 13c…孔 13
d…円筒状周壁部 13e…突き当て部 13f…嵌入
部 13g…粘着テープ貼付け面 14…キャップ 15…ハンドル 15a…駆動力受側係合部 15b…
フランジ 15c…当接面 15e…把手 15h…中
間部内周 15i…端面 15j…ぬけ止め 15k…溝 15m…溝 15n…溝壁 16…容器シャッタ 16b…ばね部 16d…駆動力
受側係合部 16f…スライド部 16f1…スライド
部 16g…切り欠き 16h…端面 16m…外側表
面 16q…面取り 16r,16r1…側縁 16s
…面取り 17…嵌入部シール部材 17a…突き当て面シール部
材 17b…嵌入面シール部材 17c…リブ付嵌入面
シール部材 17d…嵌入面シール部 17e…突き当
て面シール部 18…固定部材(粘着テープ) 21…駆動力伝達部材 21a…駆動力受側係合部 2
1b…駆動力伝達側係合部 21g…駆動力伝達側係合
部 21s…軸 26a…カップリング 26a1…突起 26a2…凹
部 27…搬送軸 28…搬送翼 28a…爪部 29…トナー搬送部材 31…ホルダー 33…トナー補給開口 34…本体シャッタ 34a…ガイド 34b…突縁
34b1…面 34b2…面取り 34b3…面取り
34c…凹部 34d…本体シャッタ開口 34d1…
本体シャッタ開口縁 34e…導入部 35…パッキン部材 41…シール部材 41a…延出部 41b…ミシン目
41c…条溝 41d…突片 42…可撓性フィルム 43…両面テープ 44…駆動側カップリング 44a…凸部 45…トナー撹拌送り装置 46…トナー撹拌スクリュー 47…トナー撹拌スクリュー 48…ケース 48a…隔壁 48b…トナー排出口
48A…室 48B…室 51…回転規制部材 51a…リング部 51b…第1
の凹部 51c…ばね 120…搬送部 121…開閉部材 122…開口部 124…装置本体 124a…報知部 201…現像装置 201a…現像ローラ 201b…
現像ブレード 202…クリーニング手段 203…一次帯電手段 204a…現像器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 皆川 浩範 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H077 AA02 AA09 CA12 FA22 GA01 4H017 AA01 AB03 AB07 AB15 AC16 AD03 AE04

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真画像形成装置本体にトナーを供
    給するためのトナー供給容器であって、 トナーを収納する容器本体が、少なくとも2つの部材を
    接合してなり、かつ接合部の 断面形状が非円形形状を
    成しているトナー収納容器と、 前記トナー収納容器の接合する部材間に、圧縮された状
    態にて介在する弾性部材と、 を有し、 前記接合する部材同士を、取り外し可能に固定するた
    め、粘着テープを接合部外周に巻きつけて固定している
    トナー補給容器において、 前記弾性部材の硬度が40度(JIS K 7215)
    以下、且つ、貯蔵弾性率(G´)と損失弾性率(G¨)
    との比である正接損失(tanδ)のピークが0℃以下
    にあり、かつピーク値が0.5以上であることを特徴と
    するトナー補給容器。
  2. 【請求項2】 前記容器本体が、断面形状が半円と長方
    形を組み合わせた形状の筒状であることを特徴とする請
    求項1に記載のトナー補給容器。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材が、前記接合する部材の少
    なくとも一方に二色成形にて一体的に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のトナー補給容器。
  4. 【請求項4】 前記容器本体が、トナーを収納する筒状
    容器と、前記筒状容器の端部を封止するフランジ部材か
    らなり、両部材間に弾性部材を圧縮した状態にて介在さ
    せ、嵌合していることを特徴とする請求項1及び2に記
    載のトナー補給容器。
  5. 【請求項5】 前記筒状容器と前記フランジ部材の嵌
    合部が、嵌入部と突き当て部とからなることを特徴とす
    る、請求項4に記載のトナー補給容器。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材は、前記嵌入される嵌入面
    全周をシールする嵌入面シール部材であることを特徴と
    する請求項5に記載のトナー補給容器。
  7. 【請求項7】 前記弾性部材は、前記突き当て面全周を
    シールする突き当て面シール部材であることを特徴とす
    る請求項5に記載のトナー補給容器。
  8. 【請求項8】 前記弾性部材は、前記嵌入部の嵌入面全
    周をシールする嵌入面シール部材と、突き当て面全周を
    シールする突き当て面シール部材、であることを特徴と
    する請求項5に記載のトナー補給容器。
  9. 【請求項9】 前記弾性部材が、前記嵌入面シール部材
    と前記突き当て面シール部材が一体にて形成されてお
    り、嵌入面シール部と突き当て面シール部と、からなる
    ことを特徴とする請求項5に記載のトナー補給容器。
  10. 【請求項10】 前記弾性部材が、前記筒状容器のフラ
    ンジ部材嵌合部の全周にわたって、二色成形されている
    ことを特徴とする請求項6〜9に記載のトナー補給容
    器。
  11. 【請求項11】 前記弾性部材が、前記フランジ部材の
    前記筒状容器との嵌合部全周にわたって、二色成形され
    ていることを特徴とする請求項6〜9に記載のトナー補
    給容器。
  12. 【請求項12】 前記弾性部材の圧縮方向の厚さが、
    1.5〜5mmであることを特徴とする請求項1に記載
    のトナー補給容器。
  13. 【請求項13】 前記弾性部材の圧縮量が0.01〜1
    mmであることを特徴とする請求項1に記載のトナー補
    給容器。
  14. 【請求項14】 前記弾性部材の突き当て面シール部の
    圧縮時の面圧が0.1〜1.5Mpaであることを特徴
    とする請求項1に記載のトナー補給容器。
  15. 【請求項15】 前記トナー補給容器において、前記弾
    性部材の突き当て面シール部の最外周面が、前記接合す
    る部材の突き当て部最外周面よりも、少なくとも一部分
    が低くなるよう構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載のトナー補給容器。
  16. 【請求項16】 前記粘着テープは、伸び率が10〜1
    60%であることを特徴とする請求項1に記載のトナー
    補給容器。
  17. 【請求項17】 前記粘着テープは、基材がポリエステ
    ル(PET)フィルムであることを特徴とする請求項1
    に記載のトナー補給容器。
  18. 【請求項18】 前記粘着テープは、その厚さが30〜
    200μmであることを特徴とする請求項1に記載のト
    ナー補給容器。
  19. 【請求項19】 トナーの体積平均粒径(D4)が10
    μm以下のトナーを用いたことを特徴とする請求項1に
    記載のトナー補給容器。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載のトナーであって、
    球形度(Ψw)が0.9以上の球状のトナーを用いたこ
    とを特徴とするトナー補給容器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004021062A (ja) * 2002-06-19 2004-01-22 Canon Inc 現像剤補給容器、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2007333875A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Fuji Xerox Co Ltd トナー容器および画像形成装置
US8073357B2 (en) 2008-03-27 2011-12-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developer cartridge, developing unit and image forming apparatus having seal member for preventing leakage of developer

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